◆vLGc1X7wgk<>saga<>2017/03/23(木) 19:50:01.81 ID:vYR0ZKtb0<>俺はファミレスにいた。

俺「ほむッ……」

鉄板にこびりついたチーズをフォークの先でぺりぺり剥がし、口に運ぶ。
塩辛くも旨味をたっぷり含んだチーズの味が、じんわりと口の中で広がっていく。
俺は目を閉じ、じっくりそれを舌先で転がした。
同時に、何故だか涙がはらはらと零れ落ちてきた。

俺「これだ……この感動を待っていたんだ」

多忙な日雇い労働のおかげで、座って食事をする機会などほとんどなかった。
ドリンクバーでゲットしたウーロン茶をぐびッぐびッと飲み干す。
干からびた喉に、ウーロン茶の波が潤いをもたらす。
死んだ魚のような、濁りきった俺の瞳は再び輝きを取り戻した。

俺「うめぇ! うますぎるぜ! 畜生! クソッ! クソ野郎ッ!」

あまりの美味しさに、つい大衆の前で罵倒をしてしまった。
興奮すると口が悪くなる。俺の悪い癖だ。
すると、ウェイトレスがメニューを片手に飛んできた。

ウェイトレス「お客様、ラストオーダーとなりますが、ご注文はいかがなされますか?」

ラストオーダー? 俺は眉をひそめた。
この店は24時間営業のはず。
間違っても「ラスト」という言葉は使わないはずだ。
そう、閉店でもしない限り。

ウェイトレス「クク……クカカカカ」

俺「ヌ!?」



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<>俺「内なる世界へ開いたファミレスにて、俺は脳みそと出会った」
◆vLGc1X7wgk<>saga<>2017/03/23(木) 19:54:28.41 ID:vYR0ZKtb0<> 俺の考えを見え透いたかの如く、ウェイトレスは口元に歪んだ笑みを浮かべた。

ウェイトレス「この店、今夜で終わりなんですよ。終わり。長らくご愛顧いただき、ありがとうございました」

俺「なに!? 終わりだって!? そんなこと、さっぱり聞いていないぞ!」

ウェイトレス「さよならです。さようなら、さようなら、さようならさようならさよならさよならさよなら」

俺「壊れたラジオみたいに繰り返しやがって!」

俺は勢いよく席を立ち、もぬけの殻と化した店内を駆けまわった。
扉を開けて、外に飛び出す。
湿った土の匂いを含んだ風がびゅうと吹く。
そう、そこは原野であった。
草木生い茂る、原野であった。

俺「な、なんだよ! なんだよこれ!」

<> 全知全能の神未来を知る金髪王子様の須賀京太郎様<>二次元美少女達は金髪王子様の須賀京太郎様の嫁<>2017/03/23(木) 20:08:17.37 ID:tadxAU+00<> 此処にDMM課金三万円が有るじゃろ艦これとアサギサッシの善い人は分かるよね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/03/25(土) 06:17:34.47 ID:isWznYSho<> ふむ <>