無料アクセスカウンターofuda.cc「全世界カウント計画」
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫メニュー■ ■VIPService (VIPサービス)■
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みはできません。。。
HTML化した人:Kastanie
そこに漢はいない (Fate 原作再構成)
1 :yuhi2017/03/30(木) 19:28:49.58 ID:Gz0zIfdP0
子供の頃。
俺はじいさんに、いつも言って聞かされていた。

「女はね、とっても狂暴な生き物なんだ」

悲しいような苦しんでいるような、何とも言えない表情をしながらそう言う。
ボケた老人のように何度も。

子供ながらにも、俺はじいさんが女性関係で悩んでいるのだと気付いていた。
だから俺は、じいさんが呪うようにその言葉を紡ぎ出したら、黙って聞いてやることにしていた。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490869729
2 :yuhi2017/03/30(木) 19:29:24.85 ID:Gz0zIfdP0
身よりのない俺を引き取ってくれた養父だ。
役に立てるなら、これぐらいのことはしてやらないと。
そう思っていた。


ある夜、俺はどうにも寝つけなくて、縁側に腰掛けて月を見上げていた。

ロマンを感じる。
少し大人になった気分だった。
3 :yuhi2017/03/30(木) 19:33:13.09 ID:Gz0zIfdP0
そんな風に優越感に浸っていたら、当然のようにじいさんが現われて、俺の横に座りこんだ。
はっきり言って邪魔だったが、まあ黙っていることにした。
さっきも言った通り俺って養子だし、立場的になかなか言えないこともある。

「―――」

月を見上げる俺とは対照的に、じいさんは俯いたまま黙っている。
心なしかつらそうだった。
4 :yuhi2017/03/30(木) 19:33:44.78 ID:Gz0zIfdP0
しかしそれも一瞬。
顔を上げて、ゆっくりと俺に語りかけた。
また女の恐ろしさをつらつらと語るのだろう、そう覚悟した矢先だった。

「ねえ士郎。君は女という生き物をどう思う?」

いつもとニュアンスが違っていた。
質問系だった。

「……じいさんがいつも言ってることだろ。恐い生き物じゃないのか?」

「そうだね。とてもとても恐い生き物だ」

じいさんは静かに目を閉じ、何かを悔やむような顔をした。

「僕は正義の味方になんてならなければよかったのかもしれない。」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]:2017/03/30(木) 21:42:54.46 ID:562J8bUSo
英雄色を好むとは言うが、正義の味方も例外ではなかったか
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]:2017/04/01(土) 15:02:38.74 ID:gj6MS2Gno
このタイトルでこの内容……理想郷にあるの丸パクりでもするつもりか?
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]:2017/04/02(日) 08:23:46.89 ID:1Wr//KR+0
本人だったら嬉しいが、違うんだろうなぁ。
あの作者って今何か書いてるのかな?
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/03(水) 10:36:36.55 ID:NlDOVEsv0
Arcadiaにあったやつですね。
アレホロウ版に入ってから結局更新止まったけど、今どうなってるんですかね。



Pastlog.cgi Ver2.0
Powered By VIP Service
Script Base by toshinari