ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>sage<>2017/04/30(日) 22:29:03.77 ID:a20dP9bf0<>
ドサッ…
男「――……っ!!」ガバッ
男「…………こ、ここは……?」キョロキョロ
男「な、なんだこれ、真っ白な世界……?」
男「空も、地面も……。壁は……ないのか?」
男「………………」
男「……夢か。こんなのあり得ないもんな……」
男「それにしても、こんなはっきりとした夢は初めてかもしれないなぁ……」
男「たしかに地面に立ってるはずなのに、地面がどこにあるのかもよくわからないし……」
男「まぁ、いいか」
男「しかし、どうやったら目覚められるんだろう……」ウーン…
「う〜んっ……、まだ無理なのかもねー」ヒョコッ
男「あぁ、そうなのか……――」
男「――って、うわっ!」
「うわぁ!」ビクッ
男「び、ビックリした……。ご、ごめん、まさか人がいるなんて……」
「あははっ、気にしてないよっ。ただまぁ、『人』って言うのはちょっと違うかもしれないけど」
男「えっ?」
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<>〜鹿の記憶旅行〜
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>sage<>2017/04/30(日) 22:50:12.92 ID:a20dP9bf0<>
男(いきなり出てきた女の子……。俺と同い年ぐらいか?)
男(可愛い……けど、何だろう? どっかで見たことがあるような、なんだか懐かしいような……)
?「まぁ、この世界じゃあまり関係ないけどねー」
男「え、えっと、君はこの世界に詳しいの? ここは夢じゃないの?」
?「夢かぁ……そうだねぇ。正確には、記憶の世界……かな」
男「記憶……?」
?「そう、ここはあなたの記憶の世界」
男「う、うーん……よくわからないけど……。現実の世界では、もちろんないわけだよね?」
?「うん、まぁね」
男「現実世界の俺は、寝てるのかな……」
?「そうみたいだね。すぐに目が覚めるわけでもないみたい」
男「……それじゃ、俺はどうしたらいいんだ? この世界で……」
?「まぁまぁ、そんな思いつめた顔をしないでっ。大丈夫、いつかちゃんと目覚められるはずだよ」
男「……そう? ならいいんだけどさ……」
?「――そうだっ! どうせならさ、目覚めるまでの時間、楽しいことをしようよっ」
男「楽しいことって……。こんな真っ白な世界で何ができるのさ?」
?「さっき言ったでしょ? ここは記憶の世界なんだから」
?「――……それっ!」
パンッ‼
男「――えっ……!? 風景が……!」
男「ここは……」
?「見慣れた場所でしょ? ここは男の家の前」
男「あ、あぁ……。まぁ、さっきの白い世界よりはいいな……」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/04/30(日) 23:01:40.26 ID:k9t+USzB0<> 艦これの好感度メガネとオリのヤンデレ書いてた人か
お久しぶり <>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>sage<>2017/04/30(日) 23:04:24.42 ID:a20dP9bf0<>
男「そっか、記憶の世界だから、俺が見たことのある風景が出るんだ……」
?「そうそうっ! いいねー、やっぱここからだよねー」
男「…………ん?? でも、これが俺の記憶の世界だとするなら……、君も俺の記憶の一部ってこと……?」
?「おぉー、鋭いね。……どう? 私のこと、誰だかわかる?」
男「ぁ……えっと……。ダメだ、ごめん……わからない」
男(でも、なんだこの感覚は……? 俺はこの女の子を知っている……。でも、思いだせない。名前も、思い出も……)
?「むぅっ……! 私の事、忘れちゃったのっ?」
男「えっ!? ……ごめん、なんか頭が変なんだ……」
?「……なーんて。しょうがないよ、私の事をわからなくてもね」
男「な、名前っ! 君の名前はっ? 名前を聞けば、思いだすかも……」
?「私? あぁー、そうだなぁ……」
?「……鹿……」ボソッ
男「えっ?」
鹿子「『鹿子(かこ)』っていうのはどうかな?」
男「どうかな……って。……本当の名前じゃないの?」
鹿子「まぁねーっ。男が思い出すまで内緒っ」
男「そ、そっか……。……それはまぁわかったけど、なんで「鹿子」なの?」
鹿子「えへへっ。『シカでした』ってね!」ニコー
男(なに言ってんだこいつ……)
<>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>sage<>2017/04/30(日) 23:13:40.86 ID:a20dP9bf0<>
最初に。
これは完全に自己満足SSです。
書き溜めもありませんし、適当に進めていきます。
たぶん面白くはないと思いますが、旅行が好きな人と某ある番組を好きな方にとっては、もしかしたらおもしろいかもしれません。
あと「かこ」は「かこ」ですが、いま同時進行でやってるSSとは全く関係ないです。
それでは、がんばります。 <>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>sage<>2017/04/30(日) 23:23:52.53 ID:a20dP9bf0<> >>3
その二作は勢いで書いた奴だから、なんか恥ずかしい。
でも>>5にも描いたけど、これには期待しないでね。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/05/01(月) 00:44:34.04 ID:LFjNGtvX0<> 期待 <>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>saga<>2017/05/01(月) 21:31:45.32 ID:oPwZtU6F0<>
鹿子「――さてさてっ! それじゃ、なにしよっか?」
男「うーん、そうだな……。部屋にでも戻って、漫画でも読むとか?」
鹿子「あー、出来ないことはないかもしれないけど、男の記憶にある部分しか見れないと思うよ」
男「……そっか。……じゃあ、どうしよっか」
鹿子「ふふーんっ! 実は私にいい案があるのです!」
男「ほほう。その案とは?」
鹿子「ここは男の記憶でもあるけど、同時に私の記憶でもあるの。だから、私と男の記憶を重ねて、この風景は作り出したってわけ」
鹿子「なら! ってことで、風景と思い出だけで楽しめることをしようっ?」
男「……ほう? とりあえず、鹿子に任せようかな」
鹿子「がってんっ! ……それじゃ、北から行こうかっ」
男「北? 北って……――」
鹿子「――ほいっ!」
パンッ‼
<>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>saga<>2017/05/01(月) 22:09:09.97 ID:oPwZtU6F0<>
男「……こ、ここは……!」
鹿子「ふふっ、どこだかわかる?」
男「もちろんっ。この風景は、北海道の帯広か」ワーッ
男「……ってことは、これは北海道で旅行した時の記憶なのか……」
鹿子「そうそうっ! いやー、道路がすごい広くて走りやすかったよねっ」
男「そうね、碁盤目みたいになってたから、ちょっと道を間違えても大丈夫だしね」
鹿子「あと、男が好きだったものと言えば、アレかな? 豚丼っ」
男「あー、おいしかったなぁ。帯広の中だけでも色々な豚丼屋さんがあって……」
鹿子「豚丼屋さんではしごしてたもんね」
男「店によって味付けが変わるからさ。でも全部おいしかったよ」
鹿子「あと、食べ物で有名なのと言えば、なんといっても蕎麦!」
男「やっぱり、北海道と言えばね! 帯広じゃあないけど、新得の蕎麦は本当においしかったなぁ……」
鹿子「食べ物はなんでもおいしかったんだよねっ。パンでも、ラーメンでも、それにお寿司もっ」
男「いやぁ、懐かしいなぁ……」
鹿子「ふふっ。……男はほかに、何か思いだしたことはある?」
男「そ、そうだな。食べ物の事ばっか思い出しちゃったし……」
男「うーん……。――あっ、あれは? 世界で唯一の……」
鹿子「――ばんえい競馬だねっ! ……それじゃ、さっそく。……それっ!」
パンッ‼
男「――っと……。……ははっ、そうそう。ここでレースをするんだよね」
鹿子「ふむふむ……。いやー、でっかいねぇ……」
男「体重が一トンぐらいあるらしいからねぇ……。さらにそっから、五百キロとか一トンの重さのソリを引くんだから、力持ちだよねぇ」
鹿子「たしか、男も馬券を買ってみたんだっけ?」
男「そりゃまぁせっかくだからね」
鹿子「結果は……まぁ、聞かなくてもいっか」
男「かすりもしなかったよ」
<>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>saga<>2017/05/02(火) 19:31:22.71 ID:2B3LWGN40<>
男「ははっ、やっぱり温厚だなミルキーは……」スッ
スカッ
男「……あっ」
鹿子「記憶だからね。残念ながら触ることはできないんだ」
男「それじゃ、まばらに居る人も……」
鹿子「そう。私と男のイメージで作り出した人たち」
男「……なるほど」
男「――って、待てよ。……俺って、鹿子と二人でここに来てたのか?」
鹿子「まぁ、そういうこと。……わかった?」
男「うー……。思い出せそうな、思いだせなさそうな……」
鹿子「ははっ、まだ時間はあるんだし、焦らなくていいよっ」
鹿子「――さてさてっ! 帯広はこんな感じでいいかな?」
男「温泉とかも魅力なんだけど、まぁこの世界じゃ無理なんでしょ?」
鹿子「そうねー」
男「しかし、風景と思い出だけで楽しめるってのは、たしかにそうだね」
鹿子「でしょっ? ……これは、記憶旅行。……それじゃ、次はどこに行こっか?」
男「……そうだなーっ」
男(たしか、次に俺が行ったところで有名だったのは……)
男「……あの、緑の――」
男・鹿子「――まりもっ!」
鹿子「あははっ! それじゃ、次はそこだねっ! ……よいしょー!」
パンッ‼
<>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>saga<>2017/05/02(火) 20:08:36.66 ID:2B3LWGN40<>
男「――……ここは、釧路の阿寒だよね」キョロキョロ
鹿子「うんっ。綺麗な湖だよねー」
男「だね。船に乗って天然のまりもを見たんだっけなぁー」
鹿子「世界的にも、こんな大きな球状になるまりもは珍しいんだったっけ?」
男「そうそう。特別天然記念物なんだよね」
鹿子「男もまりも買ってたっけ?」
男「あー、つい買っちゃったなー。でも、ちゃんと毎日水替えてるんだぜ」
鹿子「おっきくなった?」
男「いや、あれはどうなんだろうか……」
鹿子「ははっ。……そのほかにも、結構いろいろ買ってたよね」
男「いや、あれはお土産屋さんの話術がすごかったんだよ……。買わずには出られない雰囲気を作り出されたからね」
鹿子「アイヌコタンってところだっけ。まぁ、悪い買い物じゃなかったでしょ?」
男「まぁね。あの木の感じとか模様とかは結構好きだし」
鹿子「民族衣装も着ればよかったのに」
男「うっ……。さすがにちょっと恥ずかしかったよ……」
鹿子「――さて、ここの思い出はこんなものだっけ?」
男「そう……。――いや、そういえば鹿丼を食べたのはここだったっけなぁ」
鹿子「えっ」
男「いや、鹿に反応するなよ……。しかし、あんなに鹿が美味しいものだとは思わなかったよ」
鹿子「記念品ももらってたよね」
男「あぁ、記念品って言っても大したもんじゃないけどね。ただ『鹿肉を食べましたねっ!』ってやつだから」
鹿子「でも男は喜んでたじゃん」
男「…………まぁね」
鹿子「あははっ、いい思い出だよねー」
鹿子「――……あっ、そうだ! あそこにもいかなきゃねっ」
男「えっ、……どこ?」
鹿子「行けばわかるよっ。……ほいっ!」
パンッ‼
<>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>saga<>2017/05/02(火) 20:18:16.35 ID:2B3LWGN40<>
男「――……ここは?」
鹿子「えへへっ、ここはねー……」
鹿子「――オンネトーですっ!」
鹿子「なんと、一日いれば湖の色が四回変わるっていうんだからっ!」
男「あぁー、確かに行ったなー」
鹿子「私たちの時は、雨じゃなくて雪だったよね」
男「……いったい何と比較してるのか知らないけど、そうだな」
鹿子「温泉に人形沈めちゃダメだよ?」
男「やらないよ」
鹿子「ふぅー……。よし、満足した。じゃ、次行きましょーっ!」
男「ちょっ……! 次ってどこ――」
パンッ‼
<>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>saga<>2017/05/02(火) 21:04:37.92 ID:2B3LWGN40<>
鹿子「――よしっ……」
男「……網走監獄か」
鹿子「正解。……見どころたくさんだった?」
男「いや、すごかったね……。個人的には、近くに寄る機会があったら見学して損はないと思うけど」
男「当時、ここに収容されていた人たちは、何かしらの犯罪を犯してしまったのかもしれないけど、それにしてもここは厳しかったみたいだし……」
男「でも、その人たちが居たからこそ……っていうのもあるんだろうね」
鹿子「すごく脱獄が難しい所だったんだよね」
男「らしいね。脱獄王が居たんだって」
男「――あぁ『五寸釘の寅吉』って言う人もいたらしいね。脱獄した後に、五寸釘を踏み抜いちゃったんだけど、そのまま十数キロ逃げたんだとか」
鹿子「へぇー、私だったらへたれちゃうね」
男「まぁまぁ……。捕まらないのが一番だよ」
鹿子「わぁーっ、これが舎房なんだねっ!」
男「そうそう、五つの棟が放射状になってるのが特徴なんだよね。これなら、一目で見渡せるから……。――ってあれ? 鹿子はここに来てないのか?」
鹿子「ん? あぁ、そうだよ。私はお留守番だったからねー。だから、ここについての私の記憶はないけど、男の記憶を覗かせてもらってるの」
男「ふーん? ……お留守番って、なんで?」
鹿子「まぁまぁ、なんでもいいでしょ! ――わぁー、これが脱獄王かぁー!」
男「…………?」
――――――
――――
――
鹿子「――あははっ、楽しいなぁー!」
男「ま、まぁ、あんまり『楽しむ』ところじゃないけどな……」
鹿子「あぁ、いやいや! 男と一緒に回れることがってことだよっ」ニコッ
男「…………っ」ドキッ
鹿子「――さーて、次行っちゃう?」
男「も、もうかっ? 少し休んでから行こうぜ……」
鹿子「えー? ……まぁ、それなら少し歩こっか」
男「おう、そうだな」 <>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>saga<>2017/05/04(木) 20:42:27.41 ID:cXDeCHdq0<>
鹿子「――うぅーん、いい天気だねー」
男「いい天気って言っても……。結局は俺たちが作り出したもんなんだろ?」
鹿子「まぁまぁ、天気がいいのは事実でしょ」
男「いやまぁ、それはそうなんだけど……」
男「――それにしても、ちゃんと道路は再現できるんだな。正直道路まで記憶できてないと思ったけど……」
鹿子「まぁ、二人合わせてだからねー。私が覚えてる道路だったりするかも」
男「そういうもんかぁ……」
男「この走ってる車も、記憶なんだよな?」
鹿子「そうだよ。轢かれても大丈夫だよ」
男「い、いやまぁ、なんか怖いからいいや……」
キキーッ‼
男「――んっ? あの車……、すごいフラフラしてないか?」
鹿子「………………っ!」
男「……まさか飲酒運転とかか? ……そんなのまで再現されてるのか」
鹿子「……ダメだよ?」
男「は?」
鹿子「そんなことしたら、許さないから」
男「しないよ……。どうしたんだ、急に?」
鹿子「……いや、なんでもない」
鹿子「――さてとっ! もういいかな? まっ、ダメって言っても行くけど」スッ
男「お、おう……――」
パンッ‼
<>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>saga<>2017/05/08(月) 22:00:46.46 ID:qjUYNuqm0<>
男「――おっ、ここは……」
鹿子「ここは、本土の最北端。宗谷岬だよっ!」
男「ははっ、いい景色だなぁー」
鹿子「私たちが来たときは、天気も良くて樺太がちゃんと見えたんだよねっ」
男「日本最北端のガソリンスタンドも寄ったなぁー」
鹿子「そこでも記念品もらえるんだよねっ」
男「そうそう。稚内市で温泉にはいったなぁー」
鹿子「ふふっ。標識にはロシア語も一緒に書かれてるんだよね」
男「やっぱり近いからかなー」
鹿子「さてさて、それじゃどんどん行っちゃうよー!」
パンッ‼
鹿子「――じゃーんっ! ここは旭川市、旭山動物園ですっ!」
男「わぁーっ! 懐かしいなぁ!」
鹿子「男はここに来るのを楽しみにしてたよね」
男「そりゃ、北海道の楽しみの一つだったからなー」
鹿子「……ふーん、いっぱい動物居るんだねぇー」
男「居るんだねー……って、鹿子は入ってないのか?」
鹿子「うん、まぁね〜」
男「……なんでだ? 俺と一緒に居たんだよな?」
鹿子「……居たけど、居なかったんだよ」
男「…………?」
鹿子「――おぉっ! これがオオカミの森かぁー、いっぱいオオカミがいるー!」キャッキャッ
男「………………」
男「――……俺は、俺はいったい何を忘れてるんだ……?」
――――――
――――
――
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/05/08(月) 22:09:15.53 ID:xCI/Z3wSO<> トラじゃない?
シカでした <>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>saga<>2017/05/09(火) 23:34:36.73 ID:g264nq3Z0<>
――――――
鹿子「――ふふーん、これがクラーク博士だね!」ビシッ
男「ははっ。……そうだ、確かここには『大志の誓い』ってのがあるんだよな」
鹿子「うんうんっ! 夢とか希望を書いて、クラーク博士の銅像の台座のところにいれるんだよね!」
男「この施設の人が保存しておいてくれるから、将来またここに来たときに言えば見せてくれるんだよな」
鹿子「男も書いてたよねー? ……なんて書いたのかなー?」
男「さ、さぁ……? 忘れたなぁ……」
鹿子「……私は覚えてるけどね? 教えてあげようか?」
男「いや、やめてくださいお願いします」
鹿子「あははっ! しょうがないから許してあげようっ。……よーっし、それじゃ次は北海道と言えば、あの場所っ!」
男「…………あっ、もしかして」
鹿子「――ほいっ!」
パンッ‼
男「――やっぱり……」
鹿子「札幌市時計台ですっ!」
男「ここはよくがっかりスポットとか言われるけど、俺はそんなことなかったなぁ。いいところだよね」
鹿子「うんうんっ! 絵葉書にもなってるくらいだしね!」
男「ただ、やっぱりおっきいビルに囲まれてるから、すこしイメージが崩れちゃうのかな?」
鹿子「そうかもねー。……なんとかインチキできんのかっ? って感じだね」
男「あぁでも最近は、そんな観光客への怒りとしてホーンテッド時計GUYってのが居るらしいね」
鹿子「はぁー、全てがわからんっ」
男「お、おう……」
<>
ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz<>saga<>2017/05/11(木) 18:57:33.90 ID:1h7bUkKh0<>
――
――――
――――――
鹿子「――よーっし、北の大地はこんなものかなっ!」
男「魅力的なところはまだまだあるけどねー」
鹿子「函館の、ソフトクリームが美味しい所もいいよねー」
男「モカとバニラとミックスの奴が食べたいねー。……ただ、食欲が特にないんだよなー」
鹿子「記憶の世界だからね。……ソフトクリームを落とすなんて、もったいないことしちゃダメだよ?」
男「走ったりでもしない限り落とさないだろ……」
鹿子「まぁね。ソフトクリーム3つだけで、8万3,000ポイントっ! ってことになるからね」
男「北海道はおっきいねぇー……」
鹿子「よしよしっ、そいじゃ、少し南へ行きましょーっ!」
パンッ‼
男「――……少し南ってことは、ここは青森?」
鹿子「そうだよー!」
男「あー、フェリーに乗ったときは酔ったなぁー……。あの時は、函館〜大間だからよかったけど、もうちょっと長かったらやらかしてたね」
鹿子「エアーウルフだね」
男「ちょっと意味が分からない」
鹿子「まぁ青森と言えば、リンゴだよねっ!」
男「衝撃的だったのはアップルクーヘンだね。リンゴをまるまるバームクーヘンで包んでるやつ」
鹿子「馬鹿野郎、2個も食えるかっ! ってやつだね」
男「ちょくちょく鹿子は、よくわからないことを挟むね……」
鹿子「よーっし、青森の思い出終わりっ! お次は岩手ですっ!」
パンッ‼
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/05/12(金) 12:44:34.83 ID:t8hbBnqVO<> 大wwwwリバースですwwwwwwwww <>