◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/19(日) 20:16:45.26 ID:FhPDbCce0<>このスレは、安価で決めた主人公・時系列・前提設定で進める長編多めの安価SSです。
各編で話につながりはありませんので、途中参加は大歓迎です。

【現行】キリカ編2  :[14]>>719〜[15]>>182,[17]>>927〜
・・・同主人公の1つめとは無関係。未契約キリカが黒猫と謎の少女に出会う話。
・・・ついに復讐を遂げたが、ワルプルギスの夜は翌日に迫り、キリカはSGに負傷。
・・・ほむらの目的を知り、自分たちの過去を知り、まどかは『全ての平行世界をつなげて分岐する前に戻す』願いで契約する。
・・・ほむらを救うために過去に戻り、キリカはついに平行世界の自分の犯した罪と向き合い前を向く。
・『統合後』 [18]>>846〜

【完結した話】
さやか編   :[練習]>>8〜>>154
・・・マミの死後、さやかが魔法少女になって張り切ったり悩んだりする話
・・・試験作。かなりあっさりしてます。
中沢編   :[練習]>>164〜[2]>>150
・・・まだ試運転。中沢が安価の導きにより魔法少女たちと関わっていく話。
QB編   :[2]>>198〜[4]>>502
・・・感情の芽生えたQBの話。
ユウリ編様 :[5]>>954〜[6]>>792(BadEnd)
・・・契約したばかりのユウリが目的を達成するためにマミの後輩になる話。
恭介編   :[6]>>815〜[7]>>240(BadEnd+)
・・・恭介の病院での日々と、退院してからの話。
Charlotte編 :[7]>>264〜>>285
・・・チーズを求めるCharlotteの小話。
キリカ編  :[7]>>309〜>>704,[8]>>475〜[9]>>151
・・・本編時間軸で織莉子が既にいない世界のキリカの話。話はほぼまどマギ本編寄り。
アマネ編  :[7]>>807〜>>963,[8]>>5〜>>130(GiveUp)
・・・抗争に破れて見滝原に来た最弱主人公の野望の話。  ※オリ主※
メガほむ編 :[9]>>181〜[12]>>666
・・・非情になれないほむらの4ループ目、織莉子たちとの戦い。
・After『夜明け後の一週間』[12]−>>93
なぎさ編  :[12]>>717〜[14]>>616
・・・謎の神様によって魔女化から助けられたなぎさが見滝原で奮闘する話。
・After『あすみ参入』:[13]>>953
杏子編  :[15]>>197〜[17]>>918
・・・マミの“先輩”な杏子のifストーリー。
・・・マミと仲直りしたり、色んな人と仲良くなったりする比較的ほのぼのなストーリー。
・After『マミさんじゅうごさい』:[17]>>436

【未完結の話】
Homulilly編 :[4]>>535〜>>686
・・・生まれたばかりの魔女Homulillyが時空を旅する話。
かずみ編  :[4]>>982〜[5]>>879
・・・ユウリのドジで見滝原に運ばれたかずみが織莉子とともに救世をめざす話。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1511090204
<>オール安価でまどか☆マギカ 21
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/19(日) 20:17:43.22 ID:FhPDbCce0<>
【注意】
*安価の内容について
★無効安価は自己判断で安価下。明らかに無効になりそうな内容は、その下に別の安価をしてくれるとスムーズに運びます。
★自由安価は基本的に主人公から起こす内容のみ。主人公以外の視点に移っている時はその場にいる人の言動まで可。
★『相談したい事がある』『話したいことがある』のみの安価は不採用とします。必ず話す内容まで書いてください。

*安価の取り方について
★基本的に連続で安価を取っても構いません。連投は1レスとして考えます。
★多数決は連続・連投無しです。
★多数決で同数に意見が割れた場合は指定内の最後のレス内容を採用。
★主レスは安価先を指定する数字に含まない。
★「下2レス」と書いた時にはその1時間以内に2レス目がこなければ「下1レス」に変更します。

*このスレの話について
★まどマギのほかに、おりマギ本編・かずマギ・漫画版まどマギ・TDS・PSP・劇場版のネタを含みます。
 それ以外からのネタは出さないか考慮しませんが、知ってるとより楽しめるネタはあるかもしれません。


・前スレ

『まどかマギカで安価練習』 :http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369643424/
『オール安価でまどか☆マギカ 2』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370979872/
『オール安価でまどか☆マギカ 3』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371835671/
『オール安価でまどか☆マギカ 4』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372909496/
『オール安価でまどか☆マギカ 5』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373645366/
『オール安価でまどか☆マギカ 6』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377690974/
『オール安価でまどか☆マギカ 7』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385884667/
『オール安価でまどか☆マギカ 8』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397729077/
『オール安価でまどか☆マギカ 9』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409071003/
『オール安価でまどか☆マギカ 10』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417014605/
『オール安価でまどか☆マギカ 11』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424792933/
『オール安価でまどか☆マギカ 12』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430323957/
『オール安価でまどか☆マギカ 13』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439045180/
『オール安価でまどか☆マギカ 14』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448012780/
『オール安価でまどか☆マギカ 15』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461427177/
『オール安価でまどか☆マギカ 16』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475061935/
『オール安価でまどか☆マギカ 17』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483717207/
『オール安価でまどか☆マギカ 18』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491232637/
『オール安価でまどか☆マギカ 19』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497797899/
『オール安価でまどか☆マギカ 20』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504964306/


☆随時募集

*安価で魔女を作ろうぜ*


 主に風見野や見滝原外などで登場するオリジナル魔女を募集中です。

 登場の機会があれば色んな物語に出させます。

 被りは一部再安価か統合。


・名前:【安価内容】の魔女(思い浮かんだものがあれば魔女名も)

・攻撃方法/見た目/特徴/性質/弱点/使い魔 など
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/19(日) 20:31:53.47 ID:FhPDbCce0<> 次の話に移った途端に良くなったりしてね…
---------------------------------------


 小巻には普通に魔力のコントロールの訓練をしてもらう。

 ……私はそれを横で眺めていた。


小巻「……ねえ、そんで何してんの? そんなに見られたらやりにくいんだけど」

マミ「魔力の観察ですって」

キリカ「これが今の私の魔法に活かせるんだよ」

キリカ「にしてもあんましわかんないな、単純な魔力してそうなのに……」

小巻「……悪口が聞こえた気がする。アンタよか単純じゃないわよ」

キリカ「それも悪気はないの!?」

キリカ「ねえ! マミ、私の魔力ってどうなのさ? 自分じゃわかんない!」

マミ「そうね……単純そうに見えて割と複雑、でどうかしら。私の意見だけど」


 ……やっぱり間が空いたせいかな?

 それにしても、技量の高くない新人の魔力なのに隙を見つけられないとは思わなかった。


キリカ(……出来るだけ今頑張るしかないか)


 次に見る人
1小巻(続行)
2マミ
3杏子
4ゆま
5ほむら

 下1レス+コンマ判定
83以下で成功率2上昇 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/19(日) 20:34:50.81 ID:7e+KzfqHO<> そうあってほしいですね…
4 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/19(日) 20:44:35.74 ID:FhPDbCce0<>
 杏子とゆまのほうに向かう。

 ゆまは上条君の治療のためにずっと魔力のコントロールを頑張ってた。

 こう見えてずっと単純じゃない。


ゆま「キリカ、なにしてるの?」

キリカ「観察。でもただ見てるわけじゃないよ? 魔力の分析かな」

ゆま「ぶんせき? どうやってやるの?」

杏子「はいはい、こっちはこっちで集中しような」

キリカ「そうだね、集中だよ」


 でもまだ子供だ。すぐに別のものに興味が逸れたりしてブレてしまうことがあるのはしょうがない。

 今は実戦ではないんだから。


 そうだ、ただ景色を見てるだけじゃない。

 目に見えるもの以上に感覚を観なければいけないんだ。だから難しい。

 ……ちょっとずつ勘は戻ってきたかな?



 次に見る人
1小巻
2マミ
3杏子
4ほむら

 下1レス+コンマ判定
85以下で成功率2上昇 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/19(日) 20:49:56.97 ID:7e+KzfqHO<> 誰も来ないなぁ
4 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/19(日) 20:51:29.65 ID:7e+KzfqHO<> いやもう何て言うか……キリカ、ゴメン <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/19(日) 21:04:57.03 ID:FhPDbCce0<>
 最後にほむらのほうに行ってみる。

 今日は久しぶりに基礎的な訓練をしているようだ。


キリカ「ほむらはどう? 調子は」

ほむら「難しいですね……射撃も魔力の扱いも久しぶりなので」

ほむら「普段魔法に頼り切りっていうか、なにも考えないでやってたんだなぁって痛感しました」

キリカ「……私もそんな感じ。みんなの魔力を回ってみてるけど、久しぶりで難しいなぁって」


 ぽつりとそんなことを話して、自然に雑談に入ってしまう。

 ……いけない。互いにちゃんと訓練しないと。


キリカ「でも、ほむらも基礎はできてるんだよね」

キリカ「よし、魔力のコントロールは一緒にやってこうよ! 私も分析しながらできるだけアドバイスするからさ!」


――――
――――

★技変更
・封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率85。集中力が必要。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/19(日) 21:42:29.93 ID:FhPDbCce0<>
ほむら「ありがとうございます、少しだけコツが掴めました」

キリカ「うん、それはよかった……」


 暫くほむらに付き添ってあれこれやってたけど、ほむらの魔力も大分隙がなくなっている。

 それは良いことなんだけど、私もちゃんと役立てたのかな?


マミ「……そろそろ今日の訓練も終わりかしら。どう? あれから上手くいった?」

キリカ「うーん、久しぶりにしてはそこそこってとこかな……?」


 最初は一緒に来てたさやかたちももう帰っていた。

 仁美はまたコーチをやってくれてたけど、訓練に参加してないのにずっと一緒なのは織莉子だけだ。

 いつも不満を口に出さないけど、本当は退屈じゃないのかな。



1自由安価
2今日の夕飯は?
3帰ろう

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/19(日) 21:44:09.89 ID:TXQ/3rJYO<> 加速下 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/19(日) 22:06:21.09 ID:7e+KzfqHO<> 2+織莉子に夜遅くメールした事を改めて謝る <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/19(日) 22:48:21.99 ID:FhPDbCce0<>
小巻「解散?」

マミ「ええ、私たちはこれから美国さんちに帰るけどね。志筑さんと呉さんもお泊り」

小巻「へえ、人気者になったわね」

織莉子「貴女も来る?」

小巻「いきなり今からお泊りは無理。明日ちょっと顔出すから、なんか準備しといてよ」

織莉子「ええ、わかったわ。何か準備しておきましょう」


 小巻と別れて歩き出す。

 なにかって言ってたけど、織莉子は何を準備する予定なんだろう?


キリカ「今日の夕飯は?」

杏子「残念、あたしの担当だ」

キリカ「えー、残念なの? むしろ気になるよ?」

杏子「ほむらも手伝ってくれるんだろ?」

ほむら「一応、お味噌汁だけは……」

マミ「暁美さん! 昨日と同じ具材でいいからね!」

ほむら「は、はい……織莉子さんちに材料は揃ってるんですか?」

織莉子「昨日のって?」

キリカ「これこれ。お味噌汁の具はわかめと油揚げ」

織莉子「まあ美味しそう。確か冷蔵庫にあったかしらね……」


 ついでにお昼みたいに、織莉子にも写真を見せて自慢する。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/19(日) 22:57:50.41 ID:FhPDbCce0<>
キリカ「……あと本当昨日はごめんね、夜遅くメールしちゃって」

織莉子「切羽詰まった状況だったことは理解したわ」

織莉子「まあ次から気を付けるのよ、切羽詰まらないように計画的にしなさい」

キリカ「はーい」


 ……でもなんか、やっぱこういうところがお母さんみたいだ。そう言うと嫌がるかな?

 けれど、それでいてすごく子供っぽいところもあることも知っている。

 本当はそっちを指摘されるほうが嫌がることも。


 ――織莉子の家に着いて鞄を置く。

 途中までみんな一緒だったけど、ほむらは途中で別れてエイミーを連れてくる準備に行った。


 私の中では今日の主役だ。みんなの様子でも眺めながら待っていよう。


マミ「ねえちょっと、見て見て。今週のクロスワード難問よ!」

杏子「マジかよなんだこの問題」

ゆま「あ、ゆまここわかるよ!」


 ……みんなはいつも通りだ。

 家主より先に我が家のようにソファでくつろいでいる。



1自由安価
2ソファのほうに行く
3織莉子と仁美のほうに行く

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/19(日) 23:03:39.73 ID:Koin846R0<> 織莉子にことわってから冷蔵庫の中身を確認
夕飯に使えそうな具材を確認、あと織莉子に詫びの意味で一品作る <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/19(日) 23:20:16.23 ID:U7LoPqMEO<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/19(日) 23:36:14.98 ID:FhPDbCce0<>
 仁美と話してる織莉子のほうに近づいていく。


キリカ「ちょっと冷蔵庫見てもいい?」

織莉子「ええ、どうぞ。でもプリンは杏子のだから食べないでね」

キリカ「そこまで食い意地張ってないよ!? 杏子じゃないんだから!」

織莉子「そうね、杏子じゃないものね」


 織莉子が笑って、釣られて仁美まで笑い始める。

 ……当の本人はこっちの話には全然気づいてなさそうだ。呑気にクロスワードで騒いでる。


仁美「なんだか、プリンで喧嘩してるところを想像してしまって」

キリカ「低レベルな争いだなぁ……まあもし食べられたりしたら黙ってないけど」

織莉子「想像が出来るわね……」

キリカ「じゃなくて、私もなんか一品作ってくるよ。さっきの詫びの意味も込めて」

織莉子「そこまで気にしなくていいのに。でも嬉しいわ、杏子の料理はちょっと大味だから」

キリカ「うん」


 キッチンに向かってみる。

 杏子は何を作る気だろう。杏子の作る料理と、ほむらの味噌汁、それに合うものといったら……
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/19(日) 23:44:51.93 ID:FhPDbCce0<>
 ……大きな冷蔵庫を開けてみると、『あたしのたべるな』って走り書きで書かれたプリンがあった。

 すでに字がこわい。


キリカ「……勝手に食べたらめちゃくちゃ絞められそう」

キリカ「一日くらい吊るされて反省させられそうだな……」


 高そうな卵。高そうな牛乳。高そうなお肉。高そうな魚……夕飯に使えそうなものは大体揃ってる。

 杏子の料理は大味、そして本人はあまり野菜を食べようとしない。お肉は使いそうかなぁ。



何作ろう?/冷蔵庫に見つけたもの とか
・自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/11/19(日) 23:49:37.29 ID:IdnEtVcs0<> パイナップルが見つかって、酢豚を作るとか?
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/19(日) 23:53:08.49 ID:kNk7hSSDO<> おひたし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/19(日) 23:53:26.99 ID:U7LoPqMEO<> 杏子に何を作るのか聞いてから作ろう
被らない材料で肉野菜炒めとだし巻き玉子 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 00:14:16.87 ID:tjilUYTU0<>
キリカ(なんか野菜でも使おうか)


 杏子が作りそうになくて、口の中をさっぱりさせる一品を足そう。

 野菜の入ってる段を見てると、杏子がこっちに来た。


杏子「お、もしかして手伝ってくれるのか!?」

キリカ「ちょっと一品だけ追加しようと思ってね。それで、何作るの?」

杏子「それは後のお楽しみだ! ……つうか、自分でも何が出来るかよくわかってないし」

キリカ「名前がないのか」

杏子「うまいものが作れればよし、ってことさ」


 ……そう聞くと心配になってきた。

 杏子が作業する横で、私もさっとほうれん草を煮ておひたしを作る。


 杏子はご飯を炊いている。

 それから冷蔵庫からお肉を出し始めた。やっぱりお肉は使うみたいだ。


ほむら「……あの、あまり心配しなくてもいいと思いますよ?」

キリカ「えー、心配しない方がムリだって……」

ほむら「佐倉さんは、一応食べられないものは作りませんから」

ほむら「途中で失敗しても、最終的には食べられるように味付けしてくれるのでなんとかなります」


 ……織莉子が大味と言った意味はわかった気がした。

 一品作り終えて、キッチンに来たほむらと入れ替わるようにリビングに向かう。


キリカ「……ほむら、お味噌汁頑張ってよ。私はエイミーと遊んでくる」

ほむら「はい!」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 00:14:43.98 ID:tjilUYTU0<> ----------------------
ここまで
今回の終わりあたりで埋め用小話を考えてたんですが、既に埋まったのでまた今度で
今度からスレの終わりが近づいたらsage進行にしようかな?

それと、>>2の【注意】を少し追加したので確認お願いします
安価の内容についての三つ目は、最初に話す内容がわからないと描写しづらいのと、
その後の安価を他の人がレスしにくくなるためです

次回は20日(月)18時くらいからの予定です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 18:42:49.17 ID:tjilUYTU0<>

キリカ「……エーイミー」


 私もさっきまで杏子の居たほうに行って、テーブルを挟んだ向かいのソファでエイミーと遊んでいた。

 深く背もたれにもたれかかったままエイミーを抱き上げる。首元の黄色い首輪が音を鳴らした。


 ……まだ向かいにいるマミとゆまの様子を見れば、

 テーブルの上に新聞とペンを散乱させたまま、いつのまにか別のものに熱中している。


キリカ「……そこ、夕飯出来るまでに綺麗にしといたら?」

杏子「よーしっ、どうなったそれ!?」

マミ「あれからちょっとだけ埋まったわよ。でもあんまり進めないでって言ってたじゃない」

杏子「今ちょっとだけやろう!」


 そんな話をしてたら、杏子が飛んできた。


キリカ「何がよしなんだ。料理は終わったの?」

杏子「ちょっと茹でる間だよ」

キリカ「えっ、タイマーしてんの?」

杏子「いやちょっとだし」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 19:07:33.94 ID:tjilUYTU0<>
キリカ「……」

杏子「そんな顔するなよ! 良さそうになったら火止めとけってほむらに任せてるから!」

キリカ「そう、ほむらにねぇ……」


 ……なんだろう、そう聞くと不安にしかならないんだけど。

 マミもそう思ったのか、杏子の代わりに出動してった。


マミ「ちょっと見てくるわね!」

杏子「あっ、おい。……代わりにお前でもいいや、ここわかんねえかな? 三文字抜けてるんだよな!」

ゆま「『シ』……『ル』『オ』、しるお!」

キリカ「なにそれ長いじゃんー。織莉子に聞いてよ」

杏子「あいつに聞いたら答え教えてもらっちゃうようなものだろ!」


 一応それはイヤなのか。

 ……そんな話をしてたら、キッチンに行ったマミが戻ってきた。


キリカ「おかえり、大分早いね」

マミ「暁美さんにどのくらい経ったか聞いてタイマーしてきたから大丈夫」

マミ「ていうか、温泉卵を何分煮るつもりだったの? 半熟以下にしたいなら卵の加熱時間はとっても繊細よ」

杏子「いや……卵だし茹ですぎたってなんとかなるだろってな」


 とりあえず、もうそろそろ出来そうだ。

 エイミーが腕の中からぴょこんと降りると、足元からこっちを見上げて、何かを訴えるように鳴きはじめた。


「にゃー」

「にぃーあぁー……」


キリカ「……意味わかる?」

杏子「エイミーも腹へったってさ」

キリカ「あー、そんな時間だもんね。 ほむら、ご飯どこに置いてたって?」

マミ「いつものところに置いてると思うわよ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 19:22:35.50 ID:tjilUYTU0<>
 ……エイミーの食事風景を眺める。

 ご飯はほむらが荷物を置いたリビングの隅のほうに一緒に置いてあった。


 マミとゆまはテーブルを片づけに行って、杏子もまたキッチンのほうに戻ったようだ。

 また食べ終わったら続きをやるらしい。

 仁美もこっちに寄ってきた。


仁美「可愛いですね」

キリカ「うん、可愛い」


 ……一旦会話が途切れる。

 仁美はさっきまで織莉子と話してたみたいだけど。



1自由安価
2そろそろ夕飯出来るみたいだよ
3仁美ももっともふもふしたいと思わないの?
4猫を楽しむのに会話は不要

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/20(月) 19:57:18.95 ID:ZvxRx5ivO<> 3+織莉子と何を話してたの? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/20(月) 20:19:07.12 ID:ZGKHHXYjO<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 20:40:54.21 ID:tjilUYTU0<>
キリカ「織莉子と何話してたの?」

仁美「近況について少し。あちらでの学校のこととか、小巻さんのこととかも聞かせていただきました」

キリカ「へえ……どう、楽しくやってるって?」

仁美「はい。それとあちらだと試験はもう少し先みたいですが、今から対策も進めているって」

キリカ「そっか、もう少し経ったら織莉子も忙しくなるのかな?」


 あまりその辺の話は私は聞いたことがない。

 最近話す機会が減ってるからっていうのもあるけど……


キリカ「で、仁美ももっともふもふしたいと思わないの?」

仁美「し、したいですけど、今はお食事中でしょう?」

仁美「イエス猫ちゃん、お食事中はノータッチです」

キリカ「そ、そう。 でももうちょっと前はだいじょぶだったのに」

キリカ「私が独占しすぎてたかな? 遠慮なく来ていいよ? なんなら織莉子も連れてきちゃってさ」


 一緒に居る機会は多そうだけど、織莉子もあまりべたべた触ってるのを見ていない。

 ……動物が嫌いってことはないと思うけど。私と違ってそれではしゃぐほどの情熱はないってことなのかな。

 仁美だってそれに合わせなくてもいいのに。


キリカ「そういえば織莉子は?」

仁美「キッチンのほうに行きました。 準備をしてくれているのではないでしょうか?」


 ……話しながらエイミーを見てると、すぐに呼ぶ声が聞こえた。

 仁美と一緒にテーブルの前に行く。みんなの席も大体は把握している。

 あとは自由だ。客同士、仁美の隣に着席する。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 20:54:35.08 ID:tjilUYTU0<>
 料理を前に、手を合わせる。メインにあるのは丼だった。

 見た感じは豚丼。その上に載ってるものは温泉卵と言ってたけど、普通の半熟の茹で玉子に見える。


ゆま「おいしそう!」

マミ「これはまたスタミナがつきそうな料理ね」

杏子「だろ? とりあえず肉と米があればうまいの確定だからな!」

織莉子「安易な考えね……でもこういう料理も悪くないわ」

キリカ「……ちょっと味が濃いかな」

杏子「味付けは適当だからな、でもまずくないだろ?」

キリカ「うん、おいしいけど」

マミ「卵を全体に広げて絡めると丁度良くなるわよ」

仁美「なるほど、そういう計算だったのですね」

杏子「あ、ああ! あたしは計算し尽くしてるからな!」

織莉子「さっき適当って言ってたじゃない……」


 それから昨日と同じお味噌汁と、ほうれん草のおひたし。

 組み合わせは最高だ。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 21:02:59.35 ID:tjilUYTU0<>
マミ「お味噌汁も今日のは成功してるわね」

仁美「私も一安心しました……美味しいです」

キリカ「よかったね、ほむら」

ほむら「はい!」

織莉子「キリカもおひたし作ってくれてありがとうね。よく合ってるわ」

マミ「歯ごたえがいいし、さっぱりするわね」


 お味噌汁は多分もう大丈夫そうだ。

 次は何を教えようかな?



1自由安価
2ほむらに次の料理を提案
3前に仁美が来た時は夕飯誰が担当だったの?
4…それにしても、ご飯多くない?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/11/20(月) 21:16:18.22 ID:2Ui0tlgT0<> 3
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/20(月) 21:18:53.68 ID:ZvxRx5ivO<> 3+2、あと一応ほむらに釘を刺しておく
ほむら、味噌汁はもう大丈夫そうだけど慢心はダメだよ?
まだまだ料理初心者なんだから、味噌汁の具材代える位はやっていいけど過度な創意工夫は禁止だよ
料理は日々精進あるのみ!
まぁ、味噌汁はほむらの自主訓練に任せるとして次の料理を教えようかな…卵料理とかはどうかな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 21:38:35.97 ID:tjilUYTU0<>
キリカ「前に仁美が来たときは夕飯誰が担当だったの?」

織莉子「あの時は私ね。何を作ったんだったかしら……」

杏子「魚が強烈すぎて他の印象がな」

ゆま「クサいのきらい!」

ほむら「な、なんかすみません……」


 さすがにここまで言われるとほむらもしょんぼりだ。まあ、それは忘れないでもらったほうがいいとは思う。

 それにしても、ゆま、魚嫌いになってないといいけど。


キリカ「ほむら、味噌汁はもう大丈夫そうだけど慢心はダメだよ?」

キリカ「まだまだ料理初心者なんだから、味噌汁の具材変えるくらいはやっていいけど過度な創意工夫は禁止だよ」

ほむら「うう」

キリカ「料理は日々精進あるのみ!」

キリカ「まぁ、味噌汁はほむらの自主訓練に任せるとして、次の料理を教えようかな……卵料理とかはどうかな?」

ほむら「卵料理……ですか。それなら、一応卵かけごはんなら……」

キリカ「えらいハードル下げてきたなぁ……」


 しかもそれで一品作れるように言ってるのがいけない。

 ……卵焼きくらいは上手に作れるようになってほしいなぁ。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 22:03:56.83 ID:tjilUYTU0<>

 ――ご飯を食べ終えると、みんなは皿洗いに行ったり、お風呂の準備をしに行ったりと再びばらけていった。

 仁美はついに念願の猫を触りに行ったようだ。


 私はまだソファで適当にゆったりとしていた。

 さっきの丼も食べてみたら結構な量があった。お腹いっぱい食べた後で動きたくなくなってきた。


 たしかに体力はつきそうだ。……ついでにお肉もつきそうだ。


キリカ(……みんなはあんまり気にすることないって言ってくれたっけ)


 かといって、我慢出来たためしもないし普通にいっぱい食べてるから、

 どうせこれ以上心配されることもないと思うけど。


織莉子「眠い? 寝る前にお風呂は入っちゃいましょう」

キリカ「うん」


キリカ(まあ、食べた後すぐ寝るのはよくないな)


食後・風呂〜就寝までの行動
1自由安価
2誰かと話しに行く(マミ・杏子・ほむら・ゆま・仁美・織莉子)

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/11/20(月) 22:23:31.95 ID:2Ui0tlgT0<> 2 織莉子とか?
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/20(月) 22:29:55.02 ID:ZvxRx5ivO<> 2で織莉子
学校の事とか小巻の事とかかな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 23:11:29.78 ID:tjilUYTU0<>
キリカ「ところでさ、私にも学校の話聞かせてよ。仁美とは話してたんでしょ?」

織莉子「ええ、そっちの話も聞きたいわ。みんなとはクラスが違うから、また違う話が聞けるでしょう?」

キリカ「私はそんなに面白い話は……」

キリカ「……まあクラスにも面白い人たちはいて、楽しくやってるよ」

キリカ「そういえば普通の試験も大変だけど、今度体育の実技のテストもあるんだよね」

キリカ「ダンスの発表、もうホントにバックレたい〜……でもチームにまで迷惑かけるわけにいかないし」

織莉子「いいじゃない、私も見てみたいわ」

ほむら「え、呉さん踊るんですか?」


 織莉子がそんなことを言うと、それを聞きつけた他の人まで集まってきた。

 私だけじゃなくて、マミだって同じく今度ダンスの実技あるだろうに。

 ……前だったら絶対チームなんて構わずバックレてた。でも今はそういうわけにはいかない。


キリカ「こんなとこで踊らないよ!?」

キリカ「ていうか、絶対織莉子が期待してるようなのじゃないから!」

キリカ「……白女だとやっぱり普通に体育でバレエとかやってたりするの?」

織莉子「ええ、そうね。確かこの前だと……――」


 ……織莉子の学校の話も聞いてみる。小巻とはもう普通に友達になってるみたいだ。

 それまでわざと表立って悪口を言ってたらしい小巻が堂々と織莉子と仲良くしはじめたせいで、

 他の人たちもあからさまなことは出来なくなってる状態らしかった。


 『陰口は言われてるかもしれないけど、もう気にはならない』――そう織莉子は言っていた。

 ……それも学校の外と内の両方に芯の強い味方が居るからだ。


 もう織莉子も前とは違う。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/20(月) 23:54:09.45 ID:tjilUYTU0<>

 ――……お風呂から出て、用意していた寝間着を探す。

 もうちょっとわかりやすく荷物を整理しておけばよかった。


織莉子「二人とも、ちゃんと寝間着の着替えはある?」

仁美「はい! 持ってきてますわ」

マミ「まあ、ひらひらしてて可愛い!」


 織莉子が聞くと、仁美はフリルのあしらわれた桃色のワンピースを見せてくれた。

 ……あれがネグリジェってやつか。初めて見た。もろに“可愛らしいお嬢様”しか着ちゃいけないやつだ。


織莉子「キリカは?」

キリカ「あっ、私も持ってきてるよ。ていうか、織莉子のはちょっと大きいし」

キリカ「……仁美は珍しく織莉子のを貸してもサイズが合いそうに見えるね」

織莉子「そうね……」


 ……織莉子はあまり大きいのを指摘されるの嫌なのかな。

 普段から堂々としてるしコンプレックスとまではいかなくとも、ちょっと自分にないものが良く見えることはあるのかもしれない。

 昨日のほむらの謙虚すぎる態度が浮かぶ。……結局みんなそんなもの、ということなのか。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/21(火) 00:01:12.44 ID:DrYBUR9h0<>
織莉子「湯冷めしないうちに髪を乾かしたほうがいいわよ」

キリカ「それまず杏子に言ってあげて。私もちょっとしたら行くから」


 荷物の中からパジャマを取って、着替えていく。


 それから私も部屋に向かった。

 今のところはたくさんあるうちの2部屋を適当に分けて使っているらしい。

 本当は全員分に振れそうなくらい部屋はあるけど、それも寂しいんだろう。


 ドライヤーを順番に回して使って、私はまた早めに乾かし終わってみんなを見ていた。

 それから、部屋を抜け出してエイミーのもとへ。


 ……とはいっても、今日は一晩中もふるとまでは言わない。

 またぐっすり寝坊して笑われないように、ほどほどにしていこうとは思っている。


 ただ……もうちょっとだけエイミーと遊んでいよう。



―15日終了―


キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:4個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv4]



・仲間

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv4] [射撃能力Lv21]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv6]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5]


まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4] <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/21(火) 00:04:00.76 ID:DrYBUR9h0<> -----------------------
ここまで
次回は21日(火)20時くらいからの予定です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/21(火) 20:42:53.91 ID:DrYBUR9h0<> ―16日 朝
美国邸


 自分の部屋で目覚めるのとは違う朝の風景。

 ――頬に何かが乗った感触で目が覚めた。


キリカ「うぐ……」


 ……なんで私はこっちの部屋にしてしまったんだろう。

 ベッドよりもよっぽど広い布団の上。なのに、なんかいつのまにか隅っこのほうに押しやられてた。


 頬に乗せられた腕をどける。


キリカ「杏子、もうっ」

杏子「……ん? あー、今日はキリカもいたのか」

キリカ「いるよ、おはよう」

杏子「あと5分……」


 杏子はまだ眠そうだ。一瞬起きたけどすぐ寝てしまった。

 時計を見てみればまだ早朝だった。


 起き上がって部屋を見回してみると、すでに織莉子がいない。


キリカ(……私もちょっと部屋の外に出てみよっと)
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/21(火) 21:05:21.10 ID:DrYBUR9h0<>

織莉子「あら、おはよう」


 リビングに行くと、織莉子が台所に立っていた。

 トイレか、早起きか。そう思ってたけど、早起きのほうだった。


キリカ「何作ってるの? ……昨日洗った皿を棚に戻してるだけか」

織莉子「朝食はまだ考え中。ところで、出汁巻き卵作ってくれるって話は?」

織莉子「昨日のは詫びってことなんでしょう?」

キリカ「……あ、まあそうだね。あれはまた別の話だけど」


 どうせ休日でみんなもぐっすりだし、まだ作るのには早くないかな?

 そう思って、テーブルの上に目を落とす。


 ……昨日やってたクロスワードは端のほうに寄せられて、ペンも片づけられている。

 見てみると、クロスワードは虫食いのようにいくつか穴が開いたままだ。


織莉子「……ああ、それ。そうなるとこのまま投げ出すのが濃厚ね」

キリカ「ね、織莉子はこれわかる?」

織莉子「そんなのいきなり聞かれたって、わからないわよ」


 聞くだけ聞いてみたけど、少し考えてからそう言われてしまった。

 ……杏子はああ言ってたけど、織莉子だってさすがにそこまで万能なわけじゃない。


1自由安価
2今日の朝食について提案

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/21(火) 21:06:08.98 ID:FTgkdiLK0<> 2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/21(火) 21:13:43.73 ID:UkftHHdRO<> 2
だし巻き玉子は作るとして、せっかくなら和食にしない?
何か魚ある?弟子に植え付けられたトラウマ、師匠としては見過ごせないからね <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/21(火) 21:28:01.24 ID:DrYBUR9h0<>
キリカ「朝食、だし巻き玉子は作るとしてせっかくなら和食にしない?」

キリカ「何か魚ある? 弟子に植え付けられたトラウマ、師匠としては見過ごせないからね」

織莉子「魚介類なら一通りあったはず。マミが今度何か作るって言ってたけど、今使っても問題ないでしょう」

キリカ「ほおー、パスタかな。それもすっごい気になるけど。ちょっと冷蔵庫見ちゃうよ」

織莉子「ええ」



朝食に作りたいもの/何か見つけたもの とか
・自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/21(火) 21:41:26.12 ID:UkftHHdRO<> 鰤の生姜焼き、ほうれん草のごま和え、しじみの味噌汁
あと冷蔵庫の中に何故かくさやがあった…
料理人としては使ってみたいけど、今回はやめておこう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/11/21(火) 21:49:18.58 ID:FTgkdiLK0<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/21(火) 21:55:53.13 ID:a+mz1OHxO<> ↑ ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/21(火) 22:17:21.64 ID:DrYBUR9h0<>
 昨日もなんか魚があったのは見た気がする。

 その段を探ってると、強烈なものが出てきた。


キリカ「ん」

織莉子「何かあった?」

キリカ「……これ、まだ食べないなら冷凍に移したほうがよくない?」

織莉子「ああ、それね」


 これは……くさやだ! 実物見たのは初めてだった。

 ……料理人としては使ってみたいけど、今回はやめておこう。


キリカ「いや、すぐ食べるならいいんだけど」

織莉子「前に伯父さまからいただいたのだけど、忘れてそのままになってたわね……」

織莉子「でも今それを出したらみんなますます引きそうでしょう?」

キリカ「……伯父さん? あれ、私もしかして会ったことある?」


 もしかして、私が誘拐現場と見間違えて蹴り飛ばしちゃった人じゃないっけか……そんな趣味があったのか。

 それより、みんなに出すにはトラウマをなんとかするのが先か。


織莉子「それ、お土産にどう?」

キリカ「えー……、後で考えとく。みんながいらないならうちの家族にでも押し付けるよ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/21(火) 22:33:31.51 ID:DrYBUR9h0<>
キリカ「それは置いといて、新鮮そうなお魚さんがあるじゃないのさ」


 よく脂ののってそうなブリだ。

 これならなにに使っても美味しくなるだろう。


織莉子「あの、それをお味噌汁に入れたりしないわよね?」

キリカ「あら汁とかはちゃんと作れば美味しいと思うよ? まあこれは生姜焼きにでもするかな」

キリカ「その代わりお味噌汁にしじみを入れよう」

キリカ「何か野菜も足したほうがいいかな。一緒に作ろうか」

織莉子「ええ、それは心強いわね……」



・次に起きてきた人(マミ・杏子・ほむら・ゆま・仁美)

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/21(火) 22:36:21.25 ID:FTgkdiLK0<> 仁美
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/21(火) 22:41:15.19 ID:FrH7sHL5O<> ゆま <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/21(火) 23:16:07.35 ID:DrYBUR9h0<>
キリカ「朝食は決まったね」

キリカ「和食だから朝食時には合わないだろうけど、紅茶は飲みたいなぁ。この前マミの作ってくれたミルクティがいい」

織莉子「一応見てたけど、完璧な再現を求められると自信がないわね。今からマミを叩き起こしてくる?」

キリカ「……さすがにそこまでしなくていいよ。牛乳でも飲もうかな」


 食器棚からコップを取る。

 すると、そこでリビングにゆまがやってきた。


ゆま「んー、もうおきてるの?」


 ちょっと眠そう。トイレにでも起きてきたのかな。


キリカ「おはよう! ゆまも牛乳飲む?」

ゆま「牛乳、あんまし好きじゃない……」

キリカ「じゃあお砂糖入れてホットミルクでどう?」

キリカ「好き嫌いしてると大きくなれないぞ。もとい、杏子に言いつけちゃうぞ」

ゆま「それはいやー! キョーコすっごいおこるんだもん」

ゆま「ゆまも牛乳のんでキョーコよりおっきくなるよ!」

キリカ「えらいえらい」


 二つ分カップを取り出してホットミルクを作る。

 朝食もいいけど、やっぱり朝から甘くて暖かいものは必要だ。



・次に起きてきた人(マミ・杏子・ほむら・仁美)

 下1レス

・今日のお寝坊(いなくてもOK)

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/21(火) 23:26:26.52 ID:FrH7sHL5O<> 仁美 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/21(火) 23:38:29.26 ID:FrH7sHL5O<> レス来ないのでもう一度
杏子 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/21(火) 23:41:52.86 ID:DrYBUR9h0<> --------------------------
安価把握ですここまで
次回は23日(木)18時くらいからの予定です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/23(木) 18:12:00.36 ID:MoB1EbyD0<>
キリカ「早起きするのも悪くないね。みんな寝てるからちょっと得した気分がするよ」

キリカ「ね、ゆまもそう思わない?」

ゆま「うん!」

キリカ「朝ってみんなどうなの?」

織莉子「平日は学校のあるマミが最初に来て、それから杏子とゆまが一緒にリビングに来るってパターンが多いわね」

織莉子「休日は全体的に少し遅いくらいかしら」


 リビングにはまだ三人。ばたばたやってる人がいないと静かだ。

 ホットミルクを飲みながら少し早い朝の時間を過ごしていると、次に仁美もやってくる。


仁美「おはようございます。みなさんもう起きてらっしゃいますのね」

織莉子「おはよう。今日はよく眠れたかしら」

仁美「はい! おかげさまで」


 ……仁美のほうは平和だったらしい。

 こっちは『おかげさま』で早くに起きてしまったけど、これはこれで良い時間を過ごせたからよしとする。


仁美「朝からティータイムですか?」

キリカ「ホットミルクだけど、朝からあったまるよ。飲む?」

仁美「はい、じゃあ私もいただきます」

織莉子「そろそろ朝食も作りはじめましょうか」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/23(木) 18:51:38.40 ID:MoB1EbyD0<>

 キッチンは広いしコンロの数も多いから、同時作業や分担もしやすい。

 メインのブリの生姜焼きを作りながら、全体を見つつお味噌汁やサイドメニューの調理も進めていく。

 これでこそ連携を発揮できる。まるで料理屋の厨房のよう。


 ……戦いじゃなくて料理なら完璧なんだけどなぁ。


ほむら「今日はみんな早いんですね。いい匂いがしてます!これは?」

キリカ「ブリの生姜焼き」

ほむら「魚っ!?」

織莉子「美味しい魚を食べてもらおうって、キリカが張り切っててね」


 ブリの切り身をタレと絡ませてふっくらと焼いている、食欲をそそる良い匂い。

 それに、出来るだけ“生臭”を消すようにやってるから食べやすいはずだ。


キリカ「あ、そうだ。これから出汁巻き卵作るからほむらも見ててみなよ! 教える前の見学」

織莉子「ほむらの家に卵焼き用のフライパンってあるのかしら?」

ほむら「ないと思いますけど……その小さいのでやるんですか?」

キリカ「じゃあ普通のでもできるからそっちでやろうか?」

キリカ「混ぜ方と焼く時の加減、あとは巻き方さえ気を付けてれば大丈夫!」

織莉子「……多分、それ一番難しいところよ?」

キリカ「まあ完璧じゃなくてもすぐ出来るようにはなるよ。簡単で奥が深いのが卵焼きなんだから」

キリカ「それに出汁巻きなら綺麗に作りやすいよ。砂糖いっぱいの厚焼きは焦げるんだよちくしょう」

ほむら「そ、そうなんですか……?」


 ――朝食を作っていると、リビングには更に人が集まりはじめる。

 朝食が完成してテーブルに並べる頃にはみんな集まっていた。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/23(木) 19:08:37.97 ID:MoB1EbyD0<>
ほむら「いつもの朝と比べても今日のは豪華ですね! 二人のおかげです」

織莉子「手伝ってくれてありがとうね。勉強にもなったわ」

キリカ「いやいや、私は美味しいものとみんなに喜んでもらうためならなんでもしたいだけだよ」


 みんながテーブルを囲むように寄ってくる。

 さっきキッチンに乱入してきたエイミーにも、ちょっとしたおやつと朝ご飯をあげてきた。

 ……けど。


織莉子「1,2,3、……これで全員揃ったかしら?」

キリカ「待った、一人いないよ! 忘れるなよ!」


 ……一人を除いてだ。


キリカ「まーだ寝てるのか……?」

マミ「先週は呉さんが寝坊してたけどね」

キリカ「そ、それはまああれだよ。エイミーを一晩中もふもふする野望もあったし」


1私が起こしてくる!
2誰か起こしてきて
3自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/23(木) 19:18:51.02 ID:mNLy27r50<> 出来立ての生姜焼きを持っていって団扇で匂いをぱたぱた杏子の方に煽ってみる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/23(木) 19:38:09.82 ID:KC8nU4DVO<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/23(木) 20:11:49.93 ID:MoB1EbyD0<>
キリカ「私が起こしてくる!」

キリカ「部屋が遠すぎるから寝てられるんだよ。ご飯の気配があれば絶対起きるよ」

キリカ「出来立てほかほかご飯をお寝坊で冷ますなんて許さんからね」

マミ「張り切ってるわね……」


 私も朝眠いとかいらないとか、部屋でぐだぐだしてることはいっぱいあったけど、自分が作ったものとなるとわかる。

 折角作ったもの、作り立てを食べてほしい!

 私はそんなの構わずで親の心子知らず的だったけど、杏子はそんな子じゃないはずだ!


 出来立ての生姜焼きと織莉子から借りた扇子を持って部屋に向かった。

 見てみると、みんながいなくなった途端部屋の真ん中で仰向けになっている。


キリカ「まったく、朝は端っこまで転がってきてたのに……」

杏子「ぐがー」

キリカ「口の中突っ込んでやろうか?」

キリカ「……ほーれほーれ、ご飯のいい匂いがするよー」


 扇子をぱたぱたさせてみる。

 ……なんかメッチャ高級そうな扇子だけど、こんなことに使ってごめんね。


杏子「むにゃむにゃ……」

キリカ「うわっ、涎垂れてきた! もう、夢の中で食べて満足なのか!?」

キリカ「とっくに5分すぎてるから! 私はキミのためを思って起こしに来たんだぞ!」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/23(木) 20:40:50.34 ID:MoB1EbyD0<>
 ――……なんとか起こした後ご飯で釣ってリビングまで連れてくと、杏子は水を得た魚の如く元気を取り戻した。

 すでにご飯のおかわりが尽きそうな勢いだ。


杏子「んまいなぁんまいなぁ! そうだよな、これが魚のうまさだよな! ご飯が進む!」

マミ「身はふっくらしてるしタレの味が絶妙ね。うまいこと生臭さをカバーしてるわ」

ほむら「副菜も幸せですね。出汁巻きとほうれん草の胡麻和えが美味しいです!」

織莉子「ご飯もっと炊いたほうがよかったかしら」


 ぶりの生姜焼きは出来るだけ生臭さを消して、しじみのお味噌汁は貝の良い出汁が出ていて旨みを感じさせる。

 魚介類を堪能するという点では達成している。魚のトラウマ克服は大成功のようだ。


杏子「んー、しかしいけないな、最近たるんでるな」

マミ「丸くなってきてるっていうのもあるんじゃない?」

キリカ「……お腹が?」

杏子「!!」

キリカ「いじられるのは慣れてないんだね〜。あれだけ食べてるんだからちょっとくらい影響でないとおかしいよ」

杏子「おま……お前だってなあ、すぐ人の事言ってられなくなるからな?」


 ……普段は気にしてないようだったけど、杏子もやっぱ太るのはイヤなのか。

 単に人をいじってたネタでいじられる側に回るのがイヤってだけかもしれないけど。



1自由安価
2今日の訓練について

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/23(木) 20:51:31.24 ID:WbIdZ0Nt0<> ゆまと織莉子に料理の感想を聞いてみる

ゆまちゃんお魚のお味はどうかな?
匂いとか気にならないかな?
お魚もちゃんと料理すれば匂いは気にならないんだよね
ほむらもこれから料理上手くなると思うから、また食べてあげてね?
織莉子、だし巻き玉子はどうかな?
それほむらもお気に入りなんだ、織莉子も気に入ってくれたら嬉しいな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/23(木) 20:56:13.11 ID:qH2KKfSwO<> ↑+2
追加で杏子を弄る
杏子はもうちょっと女子力身に付けた方が良いと思う
お腹回りもそうだけど、さっきの寝相とかおっさんくさかったよ?
杏子も料理の腕上げたいなら、教えようか? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/23(木) 21:12:30.95 ID:MoB1EbyD0<>
キリカ「杏子はもうちょっと女子力身に付けた方が良いと思う」

キリカ「お腹回りもそうだけど、さっきの寝相とかおっさんくさかったよ?」

杏子「いーんだよ、寝方くらい好きにさせてくれ」

織莉子「でも、前よりひどくなったわよね……」

マミ「やっぱり野性味が抜けたのよ」

杏子「言いたい放題だな、お前ら!」


 そうなる前は知らないけど、私も正直、野生だから許されるところはあったと思うんだ。

 ……野性味が抜けたらただのおっさんになってまう。


杏子「……まあ、ちょっとは気を付けるよ。気は引き締める」

キリカ「杏子も料理の腕上げたいなら、教えようか?」

杏子「あ、あたしは……基本食う専だし。女子力上げたところで食わせる相手はアンタらだけだろ」

キリカ「寂しいこと言うなよ! 私たちみんなそうなんだぞ!」

マミ「佐倉さんも『嫁』に加えてあげたら?」

杏子「なんだよ嫁って! いくら出会いがなくてもアンタらはお断り!」


 ……断られてしまった。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/23(木) 21:35:36.17 ID:MoB1EbyD0<>
キリカ「ゆま、お魚のお味はどうかな? 匂いとか気にならないかな?」

ゆま「うん! おいしいよー」

キリカ「よかったよかった、でも骨は気を付けてね?」

仁美「ところで、ここでは暁美さんは普段はお料理はされないんですか?」

マミ「あれはあの日が特別だっただけだから。まあ、呉さんもフォローしてるし今後はそこまで心配しなくてもいいでしょう……」

仁美「あ、き、昨日のお味噌汁は美味しかったですから! ただ、この前の印象が強すぎて……」

キリカ「お魚もちゃんと料理すれば匂いは気にならないんだよね」

キリカ「ほむらもこれから料理上手くなると思うから、みんなもまた食べてあげてね?」

マミ「ええ、まあそうね……期待してるわ」

ほむら「な、なんか荷が重いですね……」


 ひとまずお味噌汁は覚えさせられたし、次から出し巻き卵も教えていくことにしよう。

 なんだかんだで、ほむらのお気に入りは素朴でシンプルな料理が多い。

 こうして基本を固めていくことにすれば、いつかは……もっと難しい料理も出来るかもしれない。


キリカ「織莉子、だし巻き玉子はどうかな?」

キリカ「それほむらもお気に入りなんだ、織莉子も気に入ってくれたら嬉しいな」

織莉子「ええ、美味しいわね。ほむらだけじゃなくて、今度私にもまた教えてちょうだい」

キリカ「いいよー。ついに織莉子まで弟子になったか」

マミ「待って、その前に私の弟子だからね。祝勝ケーキの話、忘れないでよ? 楽しみにしてるんだから」

仁美「師匠に恵まれてますね」

織莉子「ええ……まあそれは嬉しい事ね」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/23(木) 22:17:07.87 ID:MoB1EbyD0<>
 朝食を食べ終えると、ひとまずみんなは朝の身支度の続きをしながら午前の時間を過ごしている。


 寝起きそのままだった杏子も髪を結っているものの、

 変な格好で寝てたからか、寝癖がついてて悪戦苦闘してるようだった。


キリカ「……力を貸してあげようか?」

杏子「なんだ、またいじくり回す気か! それとも一瞬で寝癖を直す魔法でもあるのかよ?」

マミ「それはできないことはないわよ? 佐倉さんは試したことないの?」

キリカ「えっ、魔法? あるの!? ……じゃなくて、単に私が持ってきたスプレーと合わせてセットしようとしただけ」

杏子「魔法があるならそっちでいい。マミ、ポンッとやってくれ」

マミ「いえ、やっぱり楽しちゃ駄目ね。私が毎朝どれだけ苦労してると思ってるの。やるなら自分で試しなさい」

杏子「なんだよ自分で言っといてケチだな! んー? なんだそれ、自分で出来るのか?」


 杏子がソウルジェムを翳してあれこれ試し始める。けど、慣れてないからか上手くいってないようだった。

 ……変な髪型にならないといいけど。


キリカ「そうだ、ほむら! ちょっとメイク試してみない? 今日セット持ってきてるから」

ほむら「メイクのセット……ですか?」


 ポーチの中身を見せると、ほむらは興味を示し始める。

 目をつむらせてシンプルめに試してみると、やっぱり思った以上に栄えそうだ。



 どういう風に仕上げようか?
1可愛く
2クールに
3活発そうに
4その他(自由安価)

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/23(木) 22:48:36.60 ID:qH2KKfSwO<> 1
普段の三つ編み眼鏡が映えるようなシンプルな感じで <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/23(木) 23:40:36.23 ID:MoB1EbyD0<>
 ……顔に暖色系の色を入れていくと、可愛い感じに仕上がってきた。

 血色も良く明るく見える。


マミ「……あら、良いわね」

ほむら「ほ、ホントですか?」

仁美「可愛い! シンプルだけど普段とはまた違ってお洒落に見えます!」

ほむら「き、きっと呉さんのやり方が良いんですよ」

キリカ「そんなにいじったわけじゃないよ。顔の造りはそのまま。素材がいいんだよ」


 大して手を加えなくても、塗りつぶして『修正する』ところはない。ちょっとだけ印象を追加しただけ。

 ……褒めるとほむらは照れながらもちょっと嬉しそうにしている。


仁美「暁美さん、整ったお顔をされてますし」

ほむら「そ、そうですかね……」

マミ「自信もって! 魔法少女はみな、美少女だもの」

キリカ「自分で言うんだ、それ……」


 これでほむらもちょっとも自信ついたかな?

 けど、マミの発言はたまに寒気がする。中二病と少女趣味が混ざったような……


マミ「ねえ、折角だから他の人もやってみたら? 」

キリカ「織莉子とかは? 普段やってるの見たことないけど」

織莉子「所謂『フォーマルな場』では無理矢理されるのよ。まあ、私もそろそろ覚えないとね」

ゆま「ゆまもやりたい!」

杏子「七五三じゃないんだから、庶民のガキには必要ないだろ」

キリカ「まあ肌荒れる原因にもなるしね……」


 そう言う杏子はどうだろう? 本人は絶対イヤがるだろうけど、ちょっと見てみたい。

 そう思って振り返ると――



…杏子、どうなった?
・自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/23(木) 23:51:07.94 ID:qH2KKfSwO<> 芸術は爆発だ!
の如く髪型が爆発してた…魔法でのセットに失敗したんだ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/24(金) 00:17:09.85 ID:MhYybtg30<> --------------------
ここまで
次回は25日(土)18時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/11/24(金) 00:17:30.24 ID:Hd5jXWLO0<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/24(金) 11:00:50.52 ID:/y5k9UjQO<> 安価71
キリカが振り向いた直後に失敗した感じで <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/25(土) 18:56:31.37 ID:HiwgxZyk0<>
 ……とんでもない瞬間を目にすることになってしまった。

 なんと、杏子の髪の毛が爆発したのである。


キリカ「芸術は爆発だッ!?」

マミ「あちゃー……」

ゆま「わぁ! キョーコがアフロになっちゃった!」

ほむら「典型的な魔力の暴走ですね……」


 みんなも次々と注目していく。

 それぞれ反応している中ほむらがそんな冷静なことを言って、杏子は耐え切れなくなってしまったらしい。


杏子「な、なんだこりゃ!? くそっ、直るのか!?」


 杏子はなんとかなおそうと手を頭にやってわしわししている。

 直りそうにない。更に魔力でなんとかしようとして、部屋の中を暴風が吹き荒れる。……これも制御失敗の典型だ。


仁美「きゃあ!」

織莉子「ちょっと、家の中荒らすのはやめなさい!」

杏子「そんなこと言ったってしょうがないだろ!あたしだってやりたくてやってるわけじゃなぁ!」

キリカ「ほら、安易に魔法に頼るからー。これ、スプレーで直るの?」

マミ「まず魔力を落ち着けさせて、髪を扱うんだからもっと丁寧にしないと」


 ……それからマミが手をかざすと、何事もなかったかのように杏子の髪はストレートに戻った。

 元よりも綺麗なくらいだ。これはこれでずるい。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/25(土) 19:27:39.60 ID:HiwgxZyk0<>
ゆま「キョーコのかみのけキレイになったね!」

杏子「まあ結果オーライってやつか、けど自分じゃもう二度とやんねえ」


 そう言いつつ、杏子はまだ納得いってなさそうだった。


 ゆまがさらさらの髪を触っている。

 私も綺麗になれるならちょっとやってみたい気もしたけど、やっぱ怖い気もするし、ズルはズルだ。


マミ「……まあこれも訓練の一つと思いましょう。まだまだ修行が必要ね、佐倉さん」

キリカ「マミもああなったの?」

マミ「いいえ、あれほどの失敗は」

杏子「はあ、あたしとマミの何が違うんだよ? 魔力の扱いでいったらあたしだってもうベテランなのにさ」

マミ「心構えじゃないかしら? 髪に対する」

マミ「どうしてもまとまらない日はあるし、一度くらい綺麗なストレートにも憧れるのよ」

織莉子「まあ、その気持ちはわかるわ」

仁美「そうなんですよね、私も湿気の多い日は特に大変で……」


 ……三人でうんうんと共感しあっている。

 ウェーブのかかった髪、ふわふわゴージャスで良いと思うけどな。

 でもみんなの言うように手入れが大変なのもなんとなくわかる。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/25(土) 19:41:36.82 ID:HiwgxZyk0<>
織莉子「綺麗だから今日は下ろしてみるのはどう?」

杏子「今日も訓練するだろ? これだと動くのに邪魔なんだよな」

織莉子「外、雨が降ってるわね。橋の下なら訓練はできるけど、傘は持ってきた?」

ほむら「一応折り畳みなら」

キリカ「私は持ってないな、いつ止むんだろう」

マミ「朝には晴れるって書かれてるけど……外れるわね。ワルプルギスの夜が来るから」


 まだ今日はたっぷりある。

 さすがに前日になにもしないのはまずい。今日の訓練についても話し合わないと。


マミ「私がその辺で傘買ってきましょうか?」

仁美「それならお願いします。私も持ってきてないので、二本分」

杏子「あとついでにうんまい棒も頼む」

マミ「ええ、行ってくるわね」

織莉子「いってらっしゃい」


 マミが小さい鞄だけ持って外に買い出しに行った。



 今日の訓練/その他話し合いとか
1戦闘技術訓練(格闘Lv5→6)
2魔力コントロール訓練
3魔力分析(現在の封印結界成功率:85)
4魔女狩り
5模擬戦闘(個人・連携)
6自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/11/25(土) 19:47:47.88 ID:x1iEHeYZ0<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/25(土) 20:03:38.22 ID:yq5ODAReO<> そういえばみんなGSは余裕あるのかな?
マミが帰ってきたら手持ち何個あるのか確認しよう <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/25(土) 20:44:12.72 ID:HiwgxZyk0<>
 自分の身支度も終えて、今になってちょっと眠くなってきた。

 反対向きにソファに腰掛けて、うつぶせに背もたれの上に頭を預ける。


キリカ「……マミ、すぐ帰ってくるかな?」

織莉子「まあそう遠くには行ってないでしょう」

杏子「あ、しまった。味も指定しておけばよかったな」

ゆま「ゆまチョコレートがいいー」


 なんとも気の抜ける会話だなぁ。いつもどおりといえばいつもどおりなんだけど……

 そんな話をしていると、インターホンが鳴った。


ほむら「噂をすれば、帰ってきたみたいですね」

杏子「あー、一足遅かったか?」

織莉子「ちょっと待って、マミじゃないわ。私が……」


 玄関の方に向かっていった杏子を呼び止めて、織莉子もそっちに向かっていく。

 ……ちょうど扉を開けたところらしかった。


杏子「……なんだアンタか」

小巻「『なんだ』って、客に向かってそれはひどいんじゃないの?」

織莉子「あらごきげんよう。そういえば来るって言ってたわね」

小巻「ごきげんよー。それで、なんか用意した?」

織莉子「……あっ、すっかり忘れてたわ。マミに買ってこさせようかしら?」

杏子「ついでにうんまい棒はたこ焼きとチョコレートって伝えてくれ」



1なにか買ってきてほしいもの(自由安価)
2うんまい棒ほしい
3特になし

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/25(土) 20:57:13.27 ID:yq5ODAReO<> お客が来たならこれからお茶会だよね?
せっかくだから簡単なお茶請けでも作るか…
昔作ったお手軽スコーンでいいかな?マミにホットケーキミックス買って来てと連絡

<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/25(土) 22:01:27.08 ID:HiwgxZyk0<>
 ……横柄な客だなぁ。

 会話だけ聞くとそう思ったけど、小巻もなにか袋を手に持っている。


小巻「あたしは用意したわよ」

杏子「たい焼きじゃないか! 風見野の商店街のだろ? 最近食ってなかったからこりゃ嬉しい」

織莉子「美味しいの?」

小巻「多分ね。ちょっと行きに寄ってきたのよ」

キリカ「お客さんが来たならこれからお茶会だよね?」

織莉子「マミが帰ってきたらね。お茶はどうする? たまには緑茶でも淹れてくる?」

杏子「クリームもあるしどっちでも合いそうだな」

キリカ「よし、折角だから私も簡単にお茶請けでも作るよ!」

キリカ「昔作ったお手軽スコーンでいいかな? マミにはホットケーキミックスも買ってきてもらおう」


 マミに追加の連絡をして再びソファのほうに戻る。

 これからお茶会と聞いて、みんなもわくわくしているようだ。



1自由安価
2今日も訓練一緒?
3エイミーを紹介

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/11/25(土) 22:02:58.39 ID:x1iEHeYZ0<> 2+3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/25(土) 22:13:16.65 ID:yq5ODAReO<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/25(土) 22:38:34.93 ID:HiwgxZyk0<>
小巻「お、猫なんて飼ってたんだ?」


 珍しい人の登場に、さっきまで絨毯の上で丸まってたエイミーも小巻に寄っていく。


キリカ「初対面だったね、エイミーも紹介しないと!」

ほむら「私の猫です。野良だったのを拾って、休日とかは私と一緒に織莉子さんの家にいます」

ほむら「とっても人懐っこい猫なんですよ。こうして知らない人が来てもすぐに寄っていくんです」

小巻「へえ、あんたのか。確かによくなついてきて可愛いわね」

「にゃ」


 エイミーは頭を撫でられて嬉しそうにしている。

 ……可愛いけど、取られたような気がしてちょっと嫉妬してしまう。


キリカ「今日も訓練は一緒?」

小巻「今日はそんなに長くは居ないわよ。少し様子を見る程度」

小巻「そちらも、最後にワルプルギスの夜の対策とか必要でしょう?」

杏子「それはそうだけどな、あんまり大きい魔法をやると魔力のほうを消費しちまうからな」

杏子「マミが帰ってきたら、訓練の前にそろそろこっちで溜めてたグリーフシードも分配しねえと」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/25(土) 22:59:46.84 ID:HiwgxZyk0<>

 少しの間話しながら待っていると、漸くマミが帰ってくる。


 最初に頼んでいた傘とホットケーキミックスを受け取ってキッチンに立つ。

 ……杏子とゆまはお茶も待たずにさっそくうんまい棒を食べ始めていた。


小巻「それにしても、とんでもない奴との戦いがすぐ近づいてきてるってのに、あんたたちは相変わらずね」

織莉子「これが私たちの雰囲気だから。前は本当は少し苛立っていたこともあったけれどね」

マミ「え、そうだったの?」

杏子「ガミガミ言ってた側が何言ってんだよ。あんたの偉そうな説教も耳タコだったぞ」

マミ「それは佐倉さんが和を乱して反発するから」

キリカ「何事? 今更喧嘩しないでよ?」


 少しこっちで調理してる間になんか言い合ってるのが聞こえて、ちょっと心配になる。

 けど、すぐにただの笑い話でもしてたように気の抜けた声が聞こえて雰囲気は元に戻った。


ほむら「まあ、みんながピリピリしてた時もあったけど、今は……本来はこんなですから」

杏子「ま、超今更だな」

マミ「今更ね。昔の私は駄目だったなぁって。今になったら突っ込めるところだらけよ」


 今となってはもう昔の話だ。

 小巻もこの雰囲気を感じ取ってくれただろうか。


小巻「……修羅場を潜り抜けてきた絆ってのは結構なことね。でもちょーっと疎外感あるわね」

仁美「まったくです。私はずっと蚊帳の外でしたから」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/25(土) 23:21:27.63 ID:HiwgxZyk0<>
キリカ「スコーンが焼けたよ! 食べよう!」

杏子「待ってたぞー!」

ゆま「あまいにおい!」


 私がお皿とフォークを並べている間に、マミも紅茶をカップに注いでいく。

 念願のマミの紅茶。これがあるとあっという間に立派なお茶会になる。

 それに、小巻が持ってきた風見野のたい焼き、たまに立ち寄った時には買ってたけど私も好物だ。


杏子「餡子とクリーム、どっちにしようかなーっと」

小巻「ちゃんと2つずつあるんだから、勝手に食べすぎないでよ」

杏子「じゃあどっちから食べようかな、だな」

織莉子「もう分けておいたら?」

キリカ「スコーンのお味はどう? といってもホットケーキミックスだけど」

マミ「ええ、美味しいわよ。焼き立てだから最高ね」

小巻「そういうの得意なのね。いつもお菓子とか作ってるの?」

キリカ「元は大体マミの役割だったよ? でも、ちょっと私も働いてやろうと思って」

マミ「その『ちょっと』の心意気でここまで本当は色々出来たんだからすごいと思うけどなぁ」

仁美「まあすごいですよね……感心します」



 今日の訓練/その他話
1戦闘技術訓練(格闘Lv5→6)
2魔力コントロール訓練
3魔力分析(現在の封印結界成功率:85)
4魔女狩り
5模擬戦闘(個人・連携)
6自由安価
7たい焼き、どこから食べるか戦争

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/25(土) 23:43:29.64 ID:yq5ODAReO<> 7
やっぱり昔ながらのたい焼きが一番だね!
クロワッサンたい焼きなんて邪道だよ
あ、私はしっぽから食べる派だよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/26(日) 00:04:41.30 ID:u7+VxQaS0<> ↑
杏子にあんことクリームどっちが好きか聞く
あんこの方が好きと言ったら『あんこっこ』とあだ名をつける
織莉子に『いちごさん』ってあだ名つけた仕返し <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/26(日) 00:27:02.89 ID:66l5qcMA0<>
 餡子のほうを両手で持って、そのフォルムを眺める。

 うっすらと透けるぎっしりつまった餡の色。それがクリームのほうにはない。


キリカ「やっぱり昔ながらのたい焼きが一番だね! クロワッサンたい焼きなんて邪道だよ」

キリカ「どっから食べるのが正解かなー。私はしっぽから食べる派なんだけど!」

マミ「ついでにやっぱり昔ながらの餡子のほうが好き、っと。呉さん、好きな物は先に食べるものね」

マミ「ちょっと向こう見ずなとこ出てるわよね?」

キリカ「う。まあその通りだよ」

杏子「あたしはなんでも好きだけどな〜」

キリカ「じゃあ杏子は餡子とクリームどっちが好き?」

杏子「それも甲乙つけがたいな。いや、つける必要がない!」

杏子「どっちもうまいだろ? だからあたしはこうしてんの」


 餡子とクリーム、両方とも同じくらいまで食べ進められたたい焼きを両手に持っている。

 ……なるほど、地味に器用なことを。


キリカ「両方の味を一気に楽しもうってことか」

キリカ「織莉子に『いちごさん』ってつけたの杏子でしょ?」

キリカ「もし餡子のほうが好きって言ったらなんかあだ名つけようと思ったのに。『あんこっこ』でどうだ」

杏子「でもあたしは餡子柄のパンツは穿いてないからなぁ〜」

織莉子「なっ、その……なんでっ、仁美や小巻の居る前で言う!? それっ!」

マミ「はい落ち着いて落ち着いて」


 織莉子が紅茶を噴き出す勢いで取り乱して、その背中をマミがさすっている。

 織莉子がここまで慌てるのは珍しいから、いじりたくなるのはまあわからないでもない。

 それにしてもこれは……――


仁美「い、いちご……?」

小巻「何? アンタいちご柄のパンツ穿いてんの?」

織莉子「あなたはあなたで直球すぎない!?」

仁美「穿いてたんですね……」


 ……気の毒だ。さすがに、この話題でいじられるのは。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/26(日) 00:39:06.25 ID:66l5qcMA0<> --------------------
ここまで
次回は28日(火)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/26(日) 00:42:17.76 ID:dU8CM7TNO<> 乙です
織莉子、哀れ…イチゴ嫌いにならなきゃいいけどw <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/28(火) 20:38:31.98 ID:HFW92EFS0<>
ほむら「ところで、さっき呉さんがどこから食べるのが正解かと言ってましたけど……」

ほむら「浅古さん、変わったところから食べてますね」

小巻「そう? あんまり考えてなかった」


 そう言われて見てみると、小巻はお腹から食べてた。

 中身が頬につきそうでちょっと食べにくい気もするけど……


キリカ「杏子は両方頭から食べてるね」

杏子「それが普通だと思ってたけどな」

キリカ「そうでもないよー。ほむらだって尻尾派だし」

仁美「たい焼きの食べ方で性格がわかるそうですよ」

織莉子「しっぽは慎重派、ってこと?」

マミ「呉さんの場合、好きなものは先に食べたいけど、一番好きなとこを全部先に食べ終わっちゃうのは寂しいってことね」

キリカ「うーん、そう言われるとそれは当たってるかな……?」


 周りを見回してみる。

 食べ方は思った以上にばらばらだった。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/28(火) 20:48:40.87 ID:qRywSsQF0<> たい焼きどこから食べるか論争はどうなったんだろ? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/28(火) 21:08:39.04 ID:HFW92EFS0<>
キリカ「じゃあ織莉子みたいにちぎって食べてるのは?」

杏子「単にお上品なだけじゃないのか? たい焼きにお上品さはいらないと思うけどなぁ」

キリカ「ほらまた自分がマジョリティぶってる」

仁美「それだけじゃなくってですね、いろいろあるんですよ!」

仁美「割ったりちぎって食べるのも慎重派ですね。それでいて行動力があります」

ほむら「意外と当たってますね」

杏子「そんなのたまたまだろ。そういう心理テスト的なのってイマイチ当てにならないよなー」

キリカ「で、頭からは?」

仁美「大雑把ですって」

キリカ「やっぱ当たってるじゃん」


 杏子はやっぱり納得してなさそうだけど、診断の話題ではみんな結構盛り上がってた。

 仁美はさやかかまどかから教えてもらったんだろうか。こうやってまどかたちとも盛り上がってたのかもしれない。


仁美「ちなみに尻尾ですけど、駄目な人に尽くすタイプっていうのもありますから気を付けてくださいね」

マミ「まあ…………当たってるかもしれないわね」

杏子「……それはそうかもな」

織莉子「あの……私を見るの、やめてくれないかしら」


 …………それはたまたまじゃないかなあ。

 はっきりイヤって言えないとこはあるかもしれないけど、そこそこドライな方だと思うし。


 そう返したら、「いやいや」って返された。

 たい焼きの食べ方ごときで私の何がわかるっていうんだ。



 訓練/その他
1戦闘技術訓練(格闘Lv5→6)
2魔力コントロール訓練
3魔力分析(現在の封印結界成功率:85)
4魔女狩り
5模擬戦闘(個人・連携)
6自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/28(火) 21:11:24.64 ID:qRywSsQF0<> この後の訓練についてみんなの意見を聞く <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/28(火) 21:17:39.06 ID:zaCePrHDO<> ↑
追加でキュウベェの動向について

最近キュウベェ何をやってんだろ
また裏で悪企みしてるのかな?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/28(火) 22:00:17.19 ID:HFW92EFS0<>
キリカ「最後までクリームたっぷり! この最後の一口を大き目に贅沢に食べるのが幸せなんだよね〜」

ほむら「最後を贅沢に楽しめるのがしっぽから食べる派のいいところですよね」

杏子「……」


 杏子が何か言いたげに見てくるけど、あえて知らんぷりしてみる。

 あてつけのように言ったことは否めないけど、そもそも杏子は食べるのが早すぎるから今更だ。


 大体みんなでケーキとか食べてても、みんなより一足先に食べ終わっては羨ましそうにみんなを見ている。

 織莉子とかはそれで杏子にちょっと分けてあげてたりしてたけど……あれは正直ずるいと思う。

 私もそれで競うように早食いしようとしたことあったっけ。


マミ「……そろそろ訓練に行きましょうか。昼前によく運動しないと、お昼の時間に入らないでしょう?」

杏子「あたしはまだまだいけるけどな!」

マミ「佐倉さんはちょっと特別なの。それに、動かないと私も体型維持できないし」

ゆま「ゆまもちょっとねむくなってきちゃった」

ほむら「私が訓練が始まるまでは背負っていきます。それとも、今日は私も魔女を狩りにいったほうがいいですか?」

杏子「まずはグリーフシードを分け直して、決めるのはそれからだな」

杏子「あたしが昨日見た分じゃ、まだまだ鍛えられるところはある。実戦の中で鍛えられればそれでもいいが」

ほむら「それも難しいですね……」



1じゃあ私がついていこうか?
2じゃあ私がいこうか?
3ここでは発言なし(魔女狩りにはいかない)

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/28(火) 22:11:12.64 ID:zaCePrHDO<> 3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/28(火) 23:16:28.05 ID:GHW6otKA0<> 3 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/28(火) 23:31:47.20 ID:HFW92EFS0<>
マミ「じゃあ私が行きましょうか?」

マミ「最近魔女を狩ってなかったから、たまには実戦もやらないとなまっちゃうわ」

マミ「それとも、誰か私に見てほしいって人いた?」

杏子「別にいいんじゃねえの。ほむらにしたってキリカにしたって、もうマミがいないと何もできないレベルじゃないだろ」

ほむら「そうですね。今日は自主練にします。それに、いざとなったら佐倉さんもいますし」

ほむら「先にグリーフシードを出しましょうか。私が溜めてたのはこのくらいですが……」


 積極的に魔女狩りに行っていたほむらと杏子が溜めていた分を出して、それから分けていく。

 今まで訓練で使う分は浄化してもらってたけど、ほとんどコーチに徹していたマミが一番手持ちが少なかった。


 合体魔法で結界を張るだけでも全体でグリーフシード一つ分くらいは使うだろうか。

 これから獲得する分は明日の朝に渡すとのことだった。


 お茶会の片づけはちょっと後にして、荷物を揃えて玄関に向かっていく。


杏子「それじゃ決まりだな。出発するか」

ほむら「はい。ゆまちゃん、おいで!」

ゆま「うん!」



★分配によりグリーフシード2つ分を獲得しました


キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:7個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
・[100/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv4]
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/28(火) 23:39:53.76 ID:HFW92EFS0<>

キリカ「……傘持っててあげようか?」

ほむら「はい、ありがとうございます……」


 ……玄関でマミと別れて、いつもの場所に向かう。

 ほむらは張り切っていたものの、傘を差しつつゆまをおんぶするのが予想以上に大変だったようだ。


小巻「体力ないのによく引き受けるわね」

ほむら「それは……でも憧れなんです!」

ほむら「こうしてれば体力もつきそうですし!」

杏子「体力付けるのはいいが、到着の前に尽かなさいようにな」

仁美「やだもう、杏子さんおっさんみたいなノリしてますよ」

杏子「なんだと!」

キリカ「杏子は女子力つけなきゃ女子力」


 ……ほむらはどっちの意味で言ったのか。



1自由安価
2ほむらが疲れたら次は私が!

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/11/28(火) 23:42:24.22 ID:GHW6otKA0<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/28(火) 23:45:32.54 ID:zaCePrHDO<> 2

ところでGSの数がおかしいような… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/29(水) 00:13:52.85 ID:ESVFfzya0<> >>104 【訂正】7→6個 ですな
--------------------------------------

キリカ「ほむらが疲れたら次は私が!」

ほむら「あ、あとちょっとだけ! あとちょっとだけ頑張りますから!」

ゆま「えっと……ほむら、むりしないでね?」

キリカ「ゆまに気を使わせるなよ、ちょっと不安定になってるから!」


 ほむらは何回か経験あるらしいし、無理しないでもらっておこう。

 途中で変わってもらって、でも代わりに傘はほむらに持ってもらっている。


 私もそこまで体力のあるほうじゃないから、無理はしないでおくことにした。

 まあゆま一人背負うくらいなら大丈夫そうだ。


ゆま「景色がたかくなった!」

杏子「他には?」

ゆま「キリカのほうがやわらかいかもー」

キリカ「ええ、それはちょっとショックかなぁ……」


 でも、ぎゅーってされるのは悪くない。

 景色についてはほむらが余計に重みで潰れてたのもあるんだろう。背自体に大した差はないし、高い靴も履いてない。


ほむら「私も早く体力つけないと!」

ほむら「あと、背と柔らかさ? そっちはどうにもならないような気がします……」

キリカ「柔らかさって多分太るだけだよ? それに背じゃなくて姿勢」

ほむら「あ、はい、それなら努力します!」

織莉子「姿勢はともかく、太るのに努力が必要なのは貴女だけよ」

キリカ「大丈夫、ほむらのことは私が肥えさせるから!」

キリカ「……でも、やっぱり織莉子も努力はしてるのか」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/29(水) 00:28:16.19 ID:ESVFfzya0<>
キリカ「……ところでさー、最近あの変態見てないんだけど、みんなは見た?」

仁美「いえ、あれからは私の方にも来てません」

小巻「裏でコソコソしてないといいわね」

ほむら「ていうか、誰も突っ込んでませんけど、みんな変態で通じるんですね……」

キリカ「当然。あいつにはそれで十分!」


 あいつの悪行はみんなにもしっかり伝えてある。この呼び名も浸透するだろう。

 そもそも『キュゥべえ』なんて、誰が考えた名前なのか。


杏子「魔女狩りに行ってると普通に会うぞ」

キリカ「あ、そうか。回収は必要だもんね」

ほむら「訓練のほうには姿を現す意味もない……ということだけなら良いですね」


 本当、悪巧みしてないといいけどね。

 そんなことを言い合いながら道を歩いて行った。


 コッソリついてきてたりしたら、この会話も聞いてるのかな。そしたらなんて思ってるのやら。


 ……どうせ『僕には感情がないから何とも思わないよ』とか、

 そんな風にあっさり言ってのけそうな気もして腹が立ったので別の事を考えることにした。


キリカ「ゆま、着いたよ」

ゆま「ん……」


 ――やがて雨の届かない橋の下に着いて、傘と荷物を置く。

 ゆまは途中から寝ていた。起こすのが心苦しくはあったけど、このままにしておくわけにはいかない。


 訓練を始めよう。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/29(水) 00:28:51.62 ID:ESVFfzya0<> ----------------------
ここまで
次回は29日(水)20時くらいからの予定です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/29(水) 20:36:37.41 ID:ESVFfzya0<>

 ほむらは自主練って言ってたけど、そのほかのメンバーは仁美と杏子を中心に集まっている。

 これだけいたらまた順番に組手をしていくことになるかな。


 ――体格の小さいゆまは地味に懐に入られやすくて手強いし、杏子や仁美は言うまでもない。

 仁美は動きや型を意識した訓練、杏子は武器での格闘のみに絞った実戦に近い訓練といったところだ。


 小巻ともまたやってみたけど、私も前よりは良く動けてる気がする。

 ただ、この前と何が違うのかは自分でははっきりわからなかった。


小巻「――……なんかアンタ、調子良くなった?」

キリカ「えー、自分だとあんまりわかんないや。教わったことは気を付けてるけど」

小巻「だって、前はもっと互角かと思ったのに今日は全然勝てないんだから!」

小巻「なんていうのかな、『ここぞ』って時の遠慮は減った気がする。ちょっとは整理ついたからじゃないの?」

仁美「癖は直ってきましたね!」


 今日の訓練で変な動きが矯正できてきた分はもちろんある。

 でも、変わったとしたら、心の持ちようの方。

 昨日もやって慣れてきたから気にしてたことが薄れてきたのかもしれない。


 とはいえ、相手が小巻じゃなくてもすぐには変わらないんだろう。

 ……本当はそんな不安を根っからなくすには、もっと、自分の力を完全にコントロールできるほど強くなるしかない。

 そこを目指すのは、私にはまだまだ遠い道な気がした。


――――
――――

★格闘Lv5→格闘Lv6



休憩
1自由安価
2話す(杏子・仁美・ゆま・小巻・ほむら)
3外に散歩
4次の訓練

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/29(水) 20:37:02.63 ID:76tNaMUm0<> 4
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/29(水) 20:49:57.14 ID:yAFnHv/+0<> 仁美と話してから4 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/29(水) 21:16:20.22 ID:ESVFfzya0<>

 区切りの良いところでちょっと休憩にする。


 にしても、こう雨が降ってると外に出る気もしない。

 幸いまだ水分も栄養も足りてるから用事もないんだけど。


仁美「休憩ですか? 私も少し佐倉さんに任せて休憩にしようとしたところですが」

キリカ「仁美も結構動いてるよね。ここ数日連続だし、疲れないの?」

仁美「呉さんやみなさんのほうが頑張っていると思いますよ?」

キリカ「私たちは、まあ……もう普通の人間とは違うし」

仁美「その言い方は…………」


 そう言うと、仁美は気遣うような反応をする。

 でもまあ、みんな所詮なにしたって元々は人間だ。今は純粋にヒーローの特権とでも思っておくことにしていた。


キリカ「いいんだよ、みんなもう受け入れてるから。それより無理はしないほうがいいよ、月曜もテストなんだから」

仁美「それもお互い様ですけどね」

キリカ「まあ……それはね」


 ……人の心配してる場合でもないか。


キリカ「……みんな今日はもう仕上げって感じなのかな?」

キリカ「まだまだ課題はあるけど、ワルプルギスを前にすぐに成果が出せそうなことからチャレンジしてかないとだし」

仁美「そうですね。私は本当に基礎的な部分だけなので、実戦や魔力のことになると何もできませんが……」



会話/次の訓練内容
1自由安価
2魔力分析(現在の封印結界成功率:85)
3模擬戦闘(個人・連携)

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/29(水) 21:43:24.02 ID:A7S9bd3KO<> 2 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/29(水) 22:48:55.11 ID:ESVFfzya0<>
キリカ「……じゃあ、私はまたこれからみんなのところ見て回ってるよ」

キリカ「仁美はもし暇になったら織莉子の話し相手になってあげたら?」

仁美「そういえば、美国さんはどちらでしたっけ?」

キリカ「ほむらのほうに行ってたと思うけど……」


 自主練をやってたほむらのほうを見に行ってみると、ほむらが素早く銃を抜いて構えた。

 思わず手を挙げた。……今は構えだけの練習らしい。


キリカ「!」

ほむら「あ……お疲れ様です!」

キリカ「それは構える練習? 狙う練習?」

ほむら「どちらも兼ねてです。私も基礎的なところから見直していこうかと思って」

ほむら「参考に出来るものはネットを漁れば出てきますし」

キリカ「へー、まるで映画のワンシーンみたいでカッコいいよ!」

キリカ「でもそれじゃあ、魔力は使わないのか」

ほむら「あっ、分析に来たんですね…… じゃあまた少し射撃の練習をしようかな」



 下1レス+コンマ判定
85以下で成功率2上昇 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/29(水) 22:53:32.13 ID:A7S9bd3KO<> ほい <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/29(水) 23:06:26.38 ID:ESVFfzya0<>
 まだすぐに使えるのは仁美から貸してもらったスナイパーライフルのモデルガンだけだけど、

 それが思いのほか狙う練習や威力の調整にも丁度いいらしい。


 ほむらが銃を構えて手元と遠くの的に集中する。

 紫色の光と魔力の波形が集まり、放たれるのがわかった。


ほむら「……それっ!」

キリカ「おお、BB弾で缶からが破裂した!」

ほむら「このくらいが限界かなぁ。魔力を乗せる密度と範囲をもう少し考えれば……」

キリカ「まあもうちょっと一点に詰めてもいいかもね」

ほむら「隙とかあります?」

キリカ「えーと、撃つちょっと前に……」


 私も出来る範囲内でアドバイスはしていこう。

 魔力をそのまま込めるだけあって、意外と繊細な操作らしいから。


 次に見る人/会話
1ほむら(続行)
2杏子
3ゆま
4小巻
5格闘で固まってる人複数に挑戦

6二丁拳銃とかやんないの?
7織莉子は射撃は…

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/11/29(水) 23:22:08.17 ID:76tNaMUm0<> 6 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/29(水) 23:28:42.88 ID:A7S9bd3KO<> 6+1 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/29(水) 23:54:23.36 ID:ESVFfzya0<>
キリカ「ところで二丁拳銃とかやんないの? どうせなら両手に持ったほうがよくない?」

ほむら「そういう簡単な問題でもないんですよね……正しい構えは両手て持つことですし」

ほむら「反動が結構ありますから、気を付けないと肩が外れてしまいます」

ほむら「私の力ではとてもじゃないけど二丁でまともに狙い撃つことはできません」


 聞いてみると、ほむらがスマホのサイトを見せながら解説してくれた。

 私はそれこそ映画の感覚で言ってたけど、単純なものでもないらしい。


キリカ「ふーん、こうして見てると結構ややこしいんだね……」


 実弾の銃っていうのは、かっこいいけどちょっと怖い。

 みんなも武器で戦ってるけど、自分の一部じゃないから自分の意図しないことになりそうだし。

 ……それもちゃんと使いこなせれば一緒かな。


ほむら「玩具の拳銃が手に入ったら挑戦してみてもいいですね」

ほむら「本物でもできる方もいるみたいですけどね……」

キリカ「もしくはさ、マミみたいに宙に浮かせたまま全自動でできたら便利そうだけど」

キリカ「拳銃もいきなり弾丸にじゃなくて、手から魔力を流し込めば筋力がなくても安定するんじゃない?」

ほむら「なるほど! でも左じゃやっぱり難しい気もします……」


 ほむらは今度はまた拳銃を取り出して、左で持って構えようとしている。

 実弾の残りはあとどれくらいだろう。



 下1レス+コンマ判定
85以下で成功率2上昇 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/11/29(水) 23:58:25.27 ID:76tNaMUm0<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/30(木) 00:06:10.56 ID:F+iHXTGEO<> 2回連続で成功か
何とか9割は越えたいなぁ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/30(木) 00:12:09.51 ID:twGv70TZ0<>
ほむら「――さっきのBB弾の時の応用、拳銃でやってみても更に威力が上がってそうですね!」

キリカ「んー、でもこれ以上耐えられるものがこの辺にないからよくわかんないな」

ほむら「試し撃ちもこのくらいにしておきましょうか……またBB弾のほうで訓練することにします」


 あれからまた拳銃を使い始めて、少し実弾での射撃訓練に入った。

 撃つときになって力が入ってブレることも多かったらしいけど、さっき言ったやり方でやったら安定してきたらしい。


 ドラム缶が木端微塵に吹き飛んでいる。

 これなら、普通の使い魔くらいなら一発で倒せそうだ。


キリカ「でもやっぱ慣れてきたね?」

ほむら「アドバイスのおかげです!」

キリカ「いやいや、私は思いつき言ってるだけでなんもしてないよ」


 こっちも今日は順調そうだ。

 アドバイスのためにも、私もちゃんとほむらについていけなくちゃ。


 次に見る人/会話
1ほむら(続行)
2杏子
3ゆま
4小巻
5格闘で固まってる人複数に挑戦

6織莉子は射撃は…

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/11/30(木) 00:14:16.24 ID:jQiWrpuu0<> 5 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/30(木) 00:18:14.14 ID:F+iHXTGEO<> 3 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/30(木) 00:25:04.43 ID:twGv70TZ0<>
 それから暫くほむらを見てたけど、ほむらもそろそろ疲れたから休憩にすると言っていた。

 私もまた違う人を見てみよう。

 そう思って周りを見回してみると、また私が休憩する前と同じように格闘勢が集まっている。まだ組手やってるのかな。


キリカ「そっちは今なにやってるの?」

杏子「これでも一応魔力コントロールだ」

杏子「あたしも今朝散々な目に遭ったし、ちょっと訓練し直してるとこだよ」

キリカ「それってこういうタイプじゃないような気がするけど」


 傍目に見てみると普通に武器を使って格闘しているみたいに見える。

 けど、伝わってくる感覚は違う。三人の魔力がごちゃ混ぜになっている。魔力を武器に乗せる訓練らしい。


杏子「……たとえばゆまの魔力って言われてわかるか? 混じっててもこの中から一つ選んで壊せるか?」

キリカ「うーん…………」


 たとえば全然違う系統の何色かの絵具を混ぜれば、当然汚い色になる。

 その中から一つの元の色を見つけ出すような。


89以下で成功率2上昇
40以下で更に成功率2上昇 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/11/30(木) 00:25:24.26 ID:6P3fZVrt0<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/30(木) 00:32:59.44 ID:F+iHXTGEO<> 今回は安価運が良いなぁ
今までが悪過ぎたけど <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/30(木) 00:33:20.91 ID:twGv70TZ0<>
キリカ「……わかるよ? 今やったらびっくりして負けちゃいそうだからやめとくけど」

杏子「思ったより精度良いんだな。その魔法」

キリカ「へへん、ナメてくれちゃ困る」

キリカ「まあ、ゆまの魔力もそろそろ慣れてるしね。辿っていくだけだよ」

杏子「そうやって一個一個がわかるなら、複数でも焦ることはないだろうな」

キリカ「うん、まったく知らない魔力だともうちょっと手間取るかもしれないけど」

キリカ「じゃあ私はもう少し離れたところから見ておくよ。こっちは気にしないで」

杏子「おう」



 ……暫くみんなの様子を眺めつつ、魔力をじっくりと分析することにした。



――――
――――

★技変更
・封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/11/30(木) 00:35:11.09 ID:twGv70TZ0<> ---------------------------
ここまで 今回は安心の安価でした、お疲れ様です。
次回は2日(土)18時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/11/30(木) 00:40:58.22 ID:F+iHXTGEO<> 乙です
本当に今回はキリカ編とは思えないほど安価運が良かったですねw
久しぶりにイラストのリクエストを
ツンに出会った時のキリカをお願いします <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/02(土) 19:01:51.68 ID:ZmVgW3ez0<>

 目の前ではいつも通り杏子がゆまの稽古をつけてて、ほむらはまた射撃訓練の続きをしている。

 小巻は訓練の途中で帰って行った。


 2人分に減った魔力。……それから離れたところでほむらが何かやってるのも感じる。

 そろそろ疲れてきたところだけど、前よりは集中してなくてもわかるようになった気がする。

 ふと携帯を開いて時計を見てみると、そろそろ昼時も過ぎたころだった。


キリカ「ねえ、みんなお昼食べないのー?」

杏子「そういやもうそんな時間か」

キリカ「杏子がご飯忘れるなんて珍しい」

杏子「久しぶりに集中してたんだよ」

ほむら「まだお腹もそこまですいてませんしね」

キリカ「休憩ついでに何か買ってきてあげようか?」

織莉子「だったら私が」

仁美「それなら私も行きますわ。ちょうど手が空いていたところですし」


 結局三人で行くことになった。

 ……でも、お嬢様二人連れてコンビニに行くのも変な感じだなぁ。


織莉子「あ、また小銭落とさないようにね?」

キリカ「もう落とさないよ!」


 ……そういえば織莉子はコンビニとか行くんだったっけ。


 何を買ってこよう。

 訓練の後で飲み物は買いたいけど、みんな軽いもので足りそうだ。



1自由安価
2みんなのリクエストを聞く
3ご飯のほかに買いたいもの
4仁美はコンビニとか行くの?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/02(土) 19:31:14.40 ID:VJCp0Q810<> 2+4 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/02(土) 19:57:26.00 ID:j0f64eAkO<> ↑+3 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/02(土) 20:33:44.41 ID:ZmVgW3ez0<>
キリカ「何買ってきて欲しい?」

ほむら「私はおにぎりとかでいいかなぁ」

キリカ「いっこ?」

ほむら「はい。具はなんでもいいです」

杏子「あたしはツナマヨな。二個だ」

ゆま「二個もたべるの!?」

杏子「いいんだよ、動いてるんだからほむらよりは腹減るだろ」

ゆま「ゆまはね、このまえキョーコが買ってくれた納豆巻きがいいなあー」

仁美「行けばわかりますかね。では行きましょうか」


 杏子は連れてかないほうが余計なものを買わせずに済みそうだ。

 実際に連れてったらなんだかんだであれもこれもと買いそうだし。


 傘と荷物を取って近くのコンビニに向かう。

 ここなら大して人通りもなさそうだから、お昼過ぎの時間でもそこそこ残ってるだろう。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/02(土) 20:59:04.20 ID:ZmVgW3ez0<>
 おにぎりやサンドイッチなんかが売っている棚を見て、さっきリクエストされた品を手に取っていく。

 ……自分のはどうしよう。


キリカ「みんなは何食べんの? ていうか、仁美はコンビニとか行くの?」

仁美「行きますよ、学校帰りとか。大体まどかさんたちと一緒ですが、品揃えも多いし新商品を見るのも面白いです」

キリカ「あ、そっか。そういう付き合いがあったか」

仁美「こう見えて私、良家の中じゃ不良娘みたいなものですよ? ついに独立までしちゃいますし」

織莉子「新商品はいいけれど、良いと思ったものが次買おうとしたらなくなってるのは寂しくない?」

キリカ「織莉子もわかるかそれ! そうなんだよ、気に入ったのに限ってなくなるの早いから」


 棚の前でちょっと話し込んで、このままじゃ邪魔かともう一度目を移す。


織莉子「……買う物だけど、私も動いてないから飲み物くらいでいいわ」

キリカ「じゃあ私もそれでいいや」

仁美「えっ……お二人がそう言うと、取りにくくなりますわね」

キリカ「どうぞどうぞ、お好きに取って?」

仁美「いやでも、カロリー的な罪悪感が……」

キリカ「大丈夫だよー、仁美ちゃんは動いてるんだしー」

織莉子「仁美、悪魔の声に耳を貸したら駄目よ。……自分の心の声だけを聴きなさい」

仁美「ううう……それは結局、欲望に素直になれと言うことでは?」


 仁美は結局サンドイッチに手を伸ばしていた。

 ……織莉子が唆した。なんか悪い顔してるなぁ、それは私もか。


 私は今はお腹を空かせておいて、夜はまどかの家でちゃんと食べられるようにしよう。

 ほかのものでも見るか。



1自由安価
2雑誌コーナー
3お土産によさそうなお菓子とか

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/02(土) 21:01:15.13 ID:VJCp0Q810<> 2
安価下 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/02(土) 21:19:31.47 ID:VJCp0Q810<> 安価下 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/02(土) 21:54:52.57 ID:j0f64eAkO<> ↑
コンビニで買うのもなんだけど、まどかの家に行くからお菓子でも買っていこうかな <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/02(土) 22:34:32.84 ID:ZmVgW3ez0<>
 食べ物のコーナーから離れていく途中でお菓子の棚が目に入る。

 ……自分用はまだ我慢。でも、まどかの家に行くからお土産として買っていくのはいいかもしれない。

 コンビニで買うのもなんだけど……そんなに高級なの持ってっても相手も困るだろうし。


キリカ(分けられる感じのがいいかな?)


 だったら、袋入りのポテトチップスとか。

 今まであんまり思いつきもしなかったけど、大袋を大胆に開けてみんなでシェアするのはちょっと憧れた。


キリカ(自分用で見るとどうしても甘いもののほうに目がいっちゃうけどね)

キリカ(まどかの好みか……)


 またいろいろ新商品が出てる。ちょっと変わったやつでも手に取っていこう。

 ついでに甘いのも買ってけばちょうどいいかな?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/02(土) 23:02:45.37 ID:ZmVgW3ez0<>

 お菓子を選び終わると、奥の冷蔵ケースから適当に飲み物を手に取る。

 その横の雑誌コーナーを見ていると、さっきまで別の方に居た二人もこっちに来た。


キリカ「買いたいものは見つかった?」

織莉子「ええ、こっちは一応。何を見ているの?」

仁美「雑誌ですか。あ、これすごい。簡単で便利そうです!」

キリカ「うん、普段買ってないやつだけど気になったとこがあったからちょっとね。買っちゃおうかな」

織莉子「なるほど、こういうところから情報を集めるのね……」

織莉子「私もマミが読んでるのは見ることはあるのだけど」

キリカ「気になるなら織莉子も買っておけば? 雑誌の一冊くらい持ってたほうが参考になるって」

キリカ「……まあ織莉子からしたら内容は低俗でくだらないかもしれないけどね」


 ……ほむらには使う必要もなかった、調子が悪い時の『修正』技。多分二人にもあんまり必要ない。

 みんなで覗き込んでふむふむと言っていた。


織莉子「いえ、買ってみるわ。ついでにマミのも今度見せてもらいましょう」

織莉子「前はこういうのを避けていたところはあるけれどね。今はあまり乗り遅れているほうが困りそうだもの」

仁美「美国さんも立派な不良になりましたね!」

キリカ「不良の道に誘ってるのは私たちだけどね」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/02(土) 23:26:14.32 ID:ZmVgW3ez0<>
 会計を済ませて外に出ると、買ってきたミネラルウォーターを一気に半分くらいまで飲み干す。

 みんなもお腹を空かせて……はそこまででもないかもしれないけど、喉を渇かせてまってる頃だろう。


キリカ「……なんか大荷物だね、主に飲み物のペットボトルだけど。普段コンビニでこんなに買うことないよ」

仁美「早くみんなに届けてあげましょうか」


 ……訓練場所に戻って橋の下を覗くと、みんな最後のひと頑張りといった感じに張り切ってやっていた。

 そこに三人分の足音が響いてみんながこっちに目を向ける。

 やっぱり一番最初に駆け寄ってきたのは杏子だった。


杏子「全部リクエスト通りのものあったか?」

ゆま「納豆巻きあった!?」

キリカ「あったよ、ほら」


 みんなで集まってその場でお昼を食べ始める。

 まるでピクニックなんでだけど、晴れてればもっと良かったのに。


 ……ゆまは受け取ると、綺麗にくるくると海苔巻きの包装を剥がしていく。海苔で包んだら完成だ。

 それを織莉子が興味ありげに見ていた。


ゆま「いちごさん、ほしいの?」

織莉子「いえ、そういうわけじゃないのだけど、上手く出来ていると思ってね」

ほむら「そういえばお二人は?」

キリカ「そこまでお腹すいてるわけじゃないし、昼はちょっと我慢しておこうかなって」

織莉子「私はみんなの事を見ていただけだから」

仁美「……でも呉さんは動いてるんですよね」

キリカ「仁美ちゃん、サンドイッチ美味しい?」

仁美「美味しいです」


 それならよかった。

 まあ、あんまりいじるとかわいそうだからこのくらいにしておこうか。



1自由安価
2明日の集合について

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/02(土) 23:57:17.08 ID:j0f64eAkO<> ほむらにこれまでの周回でのワルプルギスの被害地域を聞く
自宅が含まれてる人には貴重品とか持ち出しておくようにと提案 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/02(土) 23:58:52.02 ID:OgwHQrw/0<> 2+↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 00:17:15.59 ID:Urts/hxo0<> -------------------
ここまで
次回は3日(日)18時くらいからの予定です

>>129 ツンとの出会い
https://i.imgur.com/4dVNZC0.png <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 01:46:35.72 ID:Urts/hxo0<> ------------------------------------
>>143がでかすぎたんでサイズ修正上げなおし
https://i.imgur.com/LGOGQda.png <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/03(日) 10:10:59.96 ID:l159S9G3O<> イラストリクエストした者です
ありがとうございます!
ツンって意外と大きい猫なんですねw <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 17:23:23.17 ID:Urts/hxo0<> ---------------------------
絵にするまであんまり大きいイメージなかったんですけどね〜
でも割と毛でもっふもっふしてる感じです <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 18:26:18.59 ID:Urts/hxo0<>

 解散の前に明日の集合について話す。

 避難警報が出るのが朝7時。私たちはその頃にはここに居なければいけない。


ほむら「災害の兆候が出はじめるのは6時頃からでしょうかね……」

ほむら「それから段々と風と魔力を強めて、実際にワルプルギスがこの世に姿を現すのは7時過ぎです」

杏子「それまではあたしらにはなんも出来ないんだったっけか?」

ほむら「姿が見えなくては攻撃は出来ませんね…… 今回私たちができることは、結界を張ることくらいです」

ほむら「それで被害も防げればいいんですけど」

キリカ「いつもはどのくらいの地域が危ないんだっけ?」

ほむら「いつもならこのあたりは完全に壊滅です。けど、戦況によっても変わりますね」

ほむら「恐ろしいのは結界が破られた時です。……少なくとも避難所だけは守らないと」

織莉子「それでもある程度コントロールすることはできるんじゃないかしら?」

キリカ「どうしてもなくなったら困るものは持ち出すかほむらに預けるのもいいかもね」

ほむら「それ全部私が預かるのも荷が重いですね……」


 ……コンビニで買ってきた軽食はすぐになくなって、簡単な昼食の時間は終わる。

 もう解散の雰囲気だけど、その前に念を押された。


織莉子「集合時間は6時くらい、場所はこの橋の上でいいかしら。当然遅刻は厳禁」

織莉子「……といっても、うちにいる人は大丈夫だとは思うけれどね。私が見られるから」

キリカ「あ、あれ? みんなと違うとこにいるの私だけ?」


 ……今日の夜は早く寝よう。

 寝過ごしたりしたら本気で失望されそうだ。

<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 18:52:09.24 ID:Urts/hxo0<>
 ほむらはこれからまどかの家にエイミーを預けにいくために織莉子の家に戻る。

 私も一旦準備を整えに家に戻らないと。


 でもちょっと、その前に気になることがあってほむらを呼び止めた。


キリカ「ほむら、まどかの家に行く前にちょっとメイクなおそっか?」

キリカ「食べた後で口紅もちょっと落ちてるし、折角のお披露目なんだから完璧にしないと!」

ほむら「あ……そういえばそうですね。気を付けてないといけないんですね」

キリカ「だいじょぶだいじょぶ、すぐ終わるよ」


 鞄から道具を出してちょこっとだけメイクを直していく。

 ……相変わらず、近くで見ると良い素材だと思った。私たちとは土台が違う。


ほむら「まどか、なんて言うかな。……意外と気づいてくれなかったりして」

キリカ「褒めてくれるよ、多分」

ほむら「あっ、前歯に海苔とかついてませんか!?」

キリカ「ついてないよ」

キリカ「……じゃ、一足先に向かってるから」

ほむら「はい、お疲れ様でした!」


 みんなと別れる。

 これからちょっとだけ会うことになるほむら以外は、『また明日』だ。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 19:23:37.73 ID:Urts/hxo0<>

 この場所から家まではそんなに距離はない。

 いらない荷物を置いて、小さめの鞄に変えてからまどかの家に向かう。

 インターホンを押すと、まずまどかと弟君が出迎えてくれた。


まどか「いらっしゃい、キリカさん!」

タツヤ「いらっしゃー!」

キリカ「こんにちは。あ、セーター着てくれてるんだ!」

まどか「はい! 合わせやすくて気に入ってます!」

まどか「どうぞ上がってください。今日ならみんないますから」

キリカ「そうだね、まずは挨拶しないと」

タツヤ「どうぞ〜!」


 タツヤはまどかの後ろを着いてきてるって感じだ。

 なんでもマネしたくなる頃なのかもしれない。元気に走り回ってるのが微笑ましい。


詢子「ああ、いらっしゃい。まどかの先輩のキリカさんだっけ、聞いてるよ」

知久「いらっしゃい。来てくれてありがとうね」

キリカ「お邪魔してます」


 リビングに通してもらうと、そこには噂のママさんとパパさん。

 まずは一言挨拶をしてお辞儀をする。


 それから、エイミーそっくりの黒猫も足元に寄ってきた。


「にゃ」

キリカ「お、数日ぶり」

詢子「お、キリカさんもクロちゃんと知り合いだったか」

知久「エイミーは珍しいくらい人懐っこいから、友達も多そうだね」

まどか「元々ねこさんのいたとこの猫と友達だったのはキリカさんなんだよ」

タツヤ「ねこちゃ!」

キリカ「……」


 ……結局、名前はどうなったのかってくらい呼び方がバラバラだった。

 ていうか、パパさんの呼んだ『エイミー』って、あのエイミーのことを言ってるのかな?



1自由安価
2で、両親にはなんて話してるの?
3猫について

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/03(日) 19:24:19.55 ID:+SQrIMEx0<> 2+3
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/03(日) 19:44:24.93 ID:8RYm69zJO<> ↑
追加でタツヤに改めて自己紹介

えーと、はじめましてかな?
私の名前は呉キリカ、まどかより1つお姉さんなんだ
弟君のお名前は何て言うのかな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 20:17:05.44 ID:Urts/hxo0<>
 弟君はしゃがんで猫を見つめている。

 いろいろ気になることはあるものの、私もしゃがんで弟君に目線を合わせて話してみる。


キリカ「えーと、はじめましてかな?」

キリカ「私の名前は呉キリカ、まどかより1つお姉さんなんだ」

キリカ「弟君のお名前は何て言うのかな?」

タツヤ「鹿目タツヤ!」

キリカ「うん、よろしくタツヤ」


 まどかから聞いてはいたけど、改めて自己紹介。

 タツヤがめちゃくちゃに撫でてて、猫の毛並みがちょっとぼさぼさになっていた。

 それにしても、猫は大人しくされるがままになっている。


 ……ツンならありえない光景だろうな。


まどか「タツヤ、ねこさん触るのもうちょっと優しくしなきゃ嫌われちゃうよ」

タツヤ「ねこちゃ〜……」

「にゃ」


 しかしさすがに手が離れると、今まで座っていた猫もすくっと立ち上がる。

 タツヤは今度は私のほうに興味が移ったのか、私にしがみついて見上げてきた。

 とりあえず、その小さい頭を撫でてみる。


詢子「相手するのはなかなか大変かもしれないけど、遊んでくれると嬉しいね」

キリカ「はい」


 けど、小さい子相手の遊びって、なにをやったらいいんだろう?

 ……眺めてる分には良いんだけど、兄弟も居ないし上手く扱える自信はあまりなかった。


 タツヤはひょこひょこと私の周りを回っている。そして、目が合うとにっこりと笑った。

 ……意外と子供がなにかを楽しむのって簡単なのかもしれない。


知久「今ジュースとか用意するよ。あんまり囲まれてるのも緊張するかな、そろそろ部屋に向かうかい?」

キリカ「あ、はい、ありがとうございます」

キリカ「……あと、部屋行ったらちょっと猫ちゃん連れて緊急会議しよっか?」

まどか「えー、えっと?」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 20:28:50.97 ID:Urts/hxo0<>

 それからまどかの部屋に行ってみると、パパさんがジュースを部屋まで持ってきてくれた。

 このタイミングにお土産のお菓子を開けてみる。


 ……ひとまず正座する。隣りにめちゃくちゃ椅子もあるけどなんとなく正座した。

 しかし、なんの会議かまどかは分かっていない様子だ。


まどか「……キリカさん、今日の議題は?」

キリカ「そりゃこの子の名前でしょ」

「にゃー」


 猫は横の椅子の上で座っていた。

 私もちょっと足が痺れてきたので横に崩して座りなおす。


キリカ「なんか色々呼んでたけど、決まってないの?」

まどか「まあ考え中ですけど…… クロちゃんっていうのはママが前に見てた黒猫らしくて」

まどか「パパのエイミーっていうのは『エイミー弟』の名残です」

まどか「これはエイミーじゃないからその呼び方はどうかと思う……って言ってはいるんですけどね」


 ……まあ、それじゃどっちも完璧に違う猫の名前だ。

 今は名前がないから好きに呼んでいる状態らしい。


キリカ「男の子なの? 女の子なの?」

まどか「それは一応……ありました」

キリカ「…………そっか」



1自由安価
2エイミーはどうやって名前つけたの?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/03(日) 20:35:05.80 ID:+SQrIMEx0<> 1 そろそろ名前を付けないのか?+2
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/03(日) 20:46:44.79 ID:8RYm69zJO<> ↑
確か男の子か女の子かわかったら一緒に名前考えるって決めてたはず
男の子か… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 20:58:58.94 ID:Urts/hxo0<>
キリカ「……男の子をエイミーって呼んでるのか、パパさん」

キリカ「ていうか、エイミーはどうやって名前つけたの?」

まどか「えいって抱き上げたらミーって鳴いたから、エイミーって」


 ……それを聞いて、なるほどと思った。

 まどかにしてはまともな名前と思ったら、名前らしきものになったのすら偶然だったってことか。

 それなら男の子なのにエイミーもなにもない。


キリカ「じゃ、抱き上げてみよっか?」

「にゃー」


 何かを察知したのか椅子から飛び降りて鳴く。抱き上げてみると腕の中で大人しく丸まった。

 でも、鳴き声にそんなに特徴があるかなぁ。



1よし、私がばしっと考えてやろう!(自由安価)
2まどか、ピンとこない??

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/03(日) 21:09:37.97 ID:8RYm69zJO<> 2のあと1
さっきママさんがクロって呼んでだよね?
なら丸まってるから『円』で、頭文字の『え』を取って『クロエ』はどうかな?
円は『まどか』とも言うし名前繋がりだしどうかな?
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/03(日) 21:49:42.39 ID:22jDrtYe0<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 22:15:01.29 ID:Urts/hxo0<>
キリカ「まどか、ピンとこない??」

まどか「ミャンって言った気がします!」

キリカ「そう? 私には普通ににゃんって聞こえたけど……」


 エイミャン。エイニャン……诶娘。

 ……なんか中国っぽいな。


 猫を下ろしてあげると、その場で毛繕いし始めた。

 よし、私がばしっと考えてやろう!


キリカ「さっきママさんがクロって呼んでだよね?」

まどか「クロちゃんですね」

キリカ「丸まってるから『円』で、頭文字の『え』を取って『クロエ』はどうかな?」

キリカ「円は『まどか』とも言うし名前繋がりで」

まどか「…………」


 って提案してみると、まどかが黙っちゃった。

 ……変なこと言ったかなぁ。


キリカ「……どしたの?」

まどか「いや、いろいろ考えてるなぁって思って……」

まどか「キリカさんなら丸まってるで考えるなら『くろまる』とかにするかと思いました」

キリカ「安直っていいたいの? 今は亡きクロちゃんに被らずに名前らしいものにしてあげようと思って張り切ったんだよ」

キリカ「で、どうなのさ」

まどか「稟議にかけてみます」

キリカ「ここで決定しないのかよ。ていうか決定権あるのまどかじゃないの?」


 ……絶対意味わかんないで言ってる会議ごっこはとりあえずこれで終了した。

 それからは普通にクロエに煮干しあげたり遊んだりしてるだけだった。


 そうしてると下からチャイムが鳴る音がした。……たぶんほむらだ。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/03(日) 22:30:20.53 ID:22jDrtYe0<> そういえばキリカはマンガ版ではキュウベェの事しろまるって呼んでたな <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 22:42:36.76 ID:Urts/hxo0<> 何故か別編のみしろまる呼び。何があったのかは微妙に気になる。
-------------------------------------------------------------

詢子「友達来てるよ。猫を預けてくれるって子」

まどか「はーい! キリカさん、迎えにいきましょう!」

キリカ「よし、もふもふを受け取るか!」


 再び部屋から出てリビングに向かって行く。

 すでに大きなバッグからエイミーとその他必要そうなものを出しているところだった。


まどか「ほむらちゃん、いらっしゃい! それとエイミーも」

「にゃ」

ほむら「お邪魔してます! みなさん、エイミーのこと、少しの間だけどよろしくお願いしますね」

ほむら「一応うちであげてるご飯も持ってきました。あとこれがおやつで、これがトイレです!」

キリカ「おお、こうして見ると本格的ー」


 ……まどかがエイミーやペット用品を見ている間も、ほむらはまどかのほうをちらちらと気にしてみていた。

 多分メイクをどう見られてるかが気になるんだろう。

 なかなかそっちに目線が移らないのがもどかしい。


知久「うん、責任もって預かるよ。それにしても随分と似ているね、兄弟なんだっけ」

詢子「賑やかになるねぇ」

まどか「パパ、これがエイミーだよ? 似てるけど首輪してるから間違えることはないよね」

詢子「首輪を外したって大丈夫さ。股を見ればわかるだろ? ついてるのがうちのだ」

まどか「もう、ママったら!」


 ……ああ、こういうところはママさんって杏子とかに似たタイプなのかな?

 いや、杏子もそういう下ネタ系はあんまりはっきりと言わないか。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/03(日) 22:59:03.46 ID:Urts/hxo0<>
ほむら「月曜日にはまた来ますね」

まどか「ほむらちゃん、もうすぐに帰っちゃうの?」

ほむら「えっと……もう少し居てもよければ」

詢子「いいじゃないか、みんな仲良いんだったら折角だから話もっとしたら? ゆっくりしていきなよ」

知久「ほむらさんの分のジュースも用意しないとね。二人もおかわり必要かな?」

ほむら「あ、ありがとうございます!」

キリカ「ありがとうございます!」


 パパさんがキッチンにジュースを用意しに行った。

 こういうところでも専業主夫らしさが出てる。うちのお父さんだったら絶対こんなに気が利かないし。


まどか「ところでほむらちゃん、今日お化粧してるの? すごく綺麗だね」

ほむら「!」


 暫くぼんやりとリビングの雰囲気を眺めていると、ほむらにとっては不意打ちのようにまどかが言った。

 私は自己満足の意味も大きかったけど、本当はお洒落は見てもらえてこそなんだろうな。


ほむら「……は、はい! えっと、ありがとう!」

キリカ「よかったね」



1自由安価
2クロエを改めて紹介する

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/03(日) 23:19:42.83 ID:22jDrtYe0<> 2+まどかにもほむらのようにお化粧する
あとまどかが着てるサマーセーターの事を私が作ったんだと胸を張る <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/03(日) 23:30:42.42 ID:+gvwRY2AO<> ↑
ほむらが気づくようにさりげなくアピール <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 00:13:14.18 ID:k9wUSFdH0<>
キリカ「あっ、そうだ、エイミーにもクロエを会わせてあげないと」

まどか「そうですね!」


 まどかにそう言うと、クロエを抱いてこっちに戻ってくる。

 二匹を対面させると、鼻先を近づけ合っていた。

 こうして見る比べてみるとやっぱりクロエの方が少し小さい。本当はどうだろう、弟なのは合ってたのかな。


キリカ「みんなに向けて改めて紹介しよう」

まどか「はい、こちらクロエくんです」

ほむら「そういえばさっきまどかのお母さんが言ってたけど、男の子なんだね」

詢子「その子、名前決まったのかい?」

キリカ「さっき考えました」


 パパさんからジュースのおかわりをいただくと、ほむらも含めてまたまどかの部屋に向かう。

 持ってきたお菓子をほむらにも勧めてみる。


 私の作ったセーター、いつか手編みなの気づくかなぁと思ってたけど反応はない。

 ほむらは見たことはなかったっけ。

 そんなことを思ってると、先に鋭い反応をしたのはまどかだった。


まどか「ほむらちゃんのお化粧ってキリカさんがやったんですか?」

キリカ「まどかも興味ある?」

まどか「で、でもわたしに似合いますかね? 早いような気が……」

キリカ「やってみればいいじゃん、たまには。まどかのメイクした顔気になるよ」

キリカ「今なら道具持ってるから出来るよ?」

ほむら「あ、私も見てみたいです!」

まどか「だったら、できれば小顔で大人っぽい感じにしてほしいなぁ」


 ……意外と難しい注文が入った。

 さっきの雑誌の内容も思い出す。でも、あんまり元と違うものを作ろうとしちゃうのもどうなのかな?



 どんなふうにする?
1注文通り(大人っぽく)
2可愛く
3クールに
4活発そうに
5その他(自由安価)

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/04(月) 00:20:07.04 ID:TEh6jkzC0<> 1+まどかが着てるサマーセーターに合うようにする <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/04(月) 00:27:00.52 ID:pPZL/rcHO<> ↑
髪型も替えてみる
ポニテ何てどうかな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 00:36:27.64 ID:k9wUSFdH0<> -----------------------
ここまで
次回は4日(月)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/12/04(月) 07:54:15.98 ID:fQfvgeXVO<> F9 色盲絵師 福島 炎上 業者 まどか☆マギカ マギアレコード アニメ板
https://2ch.me/vikipedia/F9 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 20:18:12.14 ID:k9wUSFdH0<>
キリカ「……まあ、出来る範囲でやってみるよ。ついでに髪型もセットしようか」


 一旦リボンをほどかせてもらう。似合ってるけど、二つ結びは可愛すぎる。

 格好に合わせる。……格好を合わせる。


 といってもどうしたらいいかな。そんなの簡単に出来たら私だって試してる。


ほむら「わ…… 雰囲気変わった、っていうか、普段と比べたらやっぱりちょっと違和感ありますね」

キリカ「……ケバい?」

まどか「ええっ、や、やっぱりあんまり無理しないでいいですよっ?」


 色味や使うものとかで、なんとかただの可愛さとは違う

 何かを引きだそうとはしてるんだけど、やりすぎるとケバくなってしまう。難しいところだ。


 髪型はいろいろ考えた結果、割とシンプルにポニテになった。そのくらいのほうが無難に大人っぽくなる……気がする。

 加えて、ファンデーションやチークの塗り方のほかに、横髪でも小顔効果を狙ってみていたり。

 ……まあそれは雑誌の受け売りなんだけど。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 20:35:24.30 ID:k9wUSFdH0<>
キリカ「いやー、これは新しい試みになったかも」

ほむら「違和感はあるけど、モデルさんとかならこんな感じもアリ……かな?」

まどか「え? どんな感じになった?」


 どきどきしながら鏡を覗き込むまどか。

 ……思ったより反応は薄い。ていうか、珍しいものに出会った顔だった。


キリカ「どう?」

まどか「すごいです、こういうのもいいかも! 仕事できそう!」

まどか「……でも、やっぱりちょっと顔が厚ぼったい気がします。毎日やってたら大変そう」

キリカ「まあ結構塗ったくったし。後でママさんの借りてよく落としたほうがいいよ」

ほむら「綺麗だけど不自然に真っ白な気はしますね……まどかにしては」

キリカ「このぷにぷにを塗りつぶすのももったいない気はしたけどね。ついでにこの辺がわざと影っぽく見えるようにしてる」

ほむら「なるほど……」

まどか「パパとママにも見せに行こう!」


 憧れに近づけたかはわからないけど、とりあえず気に入ってくれたようだ。

 リビングに行ってお披露目にいくと、みんなすぐにまどかの変化に気づいた。


知久「あれ、まどか? 大分雰囲気変えたね」

詢子「おー、どうした? めかし込んでお出かけか?」

まどか「どう、これ? ママみたいなOLさんみたいじゃない?」

詢子「いや、というよりはちょっと水商売みたいだな!」

まどか「ええっ」


 ……大人に見せたらなんて言われるかとは思ったけど、思ったよりも直球だった。

 やっぱりまどかのお母さんって恐ろしい。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 21:29:47.53 ID:k9wUSFdH0<>
キリカ「でもせめて女優みたいとか言ってほしかったなぁ……」

キリカ「海外とか特に、ばっちり化粧しててかっこいい女優さんいるのに」

詢子「いや、化粧だけみればそれでもいいけど、日本人だしまどかだからな。すごい背伸びしてる感じがするんだよ」

まどか「結局それって、わたしじゃダメってことなのかな?」

キリカ「……ごまかしきれず?」

詢子「デキる女になりたいんだろ? 本当にデキる女はそこまで外見を飾ることにこだわんないのさ」

詢子「特に若いうちはな、化粧でごまかそうなんてむしろ目つけられるぞ?」

詢子「コンプレックスを隠そうとしすぎると、かえってコンプレックスが見えるもんだしな」

まどか「ひええ」

ほむら「……さすがまどかのお母さん、奥が深いね」


 それからついでにメイクに関してもちょっと教えてもらった。

 今日は休みだからあまりやってなかったらしいけど、さすがに毎朝何十年もやってきただけあって私なんかとは違う。


 ……でも、今風の雑誌で流行ってるのともやっぱり違う雰囲気だ。

 綺麗で本格的だけど、私たちの感性の『可愛い』感じのとはまた別だった。


知久「やっぱりまどかはあんまり化粧しすぎないほうがいいね」

詢子「今のうちに背伸びするのも必要だけど、厚化粧もいつかは絶対必要になるからなぁ」

ほむら「十分お若く見えますよ?」

詢子「まったくうまいね」

知久「そろそろ準備しようと思うけど、ほむらさんは夕飯食べていく?」

ほむら「あ、いえ、私は夕飯前には帰りますので」

まどか「パパ、今日は?」

知久「クリームコロッケとポトフ。キリカさんも苦手なものがあったら言ってね」

キリカ「あ、はい。大丈夫です!」



1自由安価
2あっちは何作るのかな?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/04(月) 21:35:03.08 ID:TvJXWcX30<> 1今度またお化粧に挑戦してみる?とまどかに聞いて、ほむらにもそういうのやってみるか?と聞く+2
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/04(月) 21:46:42.20 ID:FdYQbO1c0<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 22:15:57.30 ID:k9wUSFdH0<>
キリカ「今日は良い事聞けました! まどか、今度またお化粧に挑戦してみる?」

まどか「はい! ママにも、またたまに習ってもいい?」

詢子「興味があるなら仕込んでやるよ」

まどか「うん!」

キリカ「ほむらはそういうのどう?」

ほむら「私もたまにはやってみようかな……。今日はありがとうございました」


 ほむらもそろそろ荷物を整えはじめる。

 それから、今日去る前にエイミーと挨拶をしていた。


キリカ「あっちは何作るのかな?」

ほむら「今日の当番は……織莉子さんか」

まどか「織莉子さん、どんな料理作るのかな?」

ほむら「すごく手を込んだものは作らないけど、とんでもない失敗をすることもない……ってイメージです」

ほむら「最近は少しずつレパートリーを増やそうとしてるとか」

キリカ「そうなの? なんか珍しいもの作ってくれたらまた写真でも撮って見せてよ」


 まあそうそう冒険はしないタイプだろうなとは思った。

 ……でも、今思えばお菓子作りは織莉子にとっては一番の冒険だったんだ。

 もし新しいものに手を出して苦戦してたらまたなんかフォローしてあげよう。


ほむら「それでは、私はそろそろ。改めてありがとうございました」

まどか「うん! ほむらちゃん、またね」

キリカ「また明日」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 22:38:18.44 ID:k9wUSFdH0<>
 ……『また明日』

 ほむらは同じようにその言葉を返して去っていった。


 こっちは夕飯が出来上がるまでの間、もう少しだけ遊んでいよう。



1自由安価
2猫と遊ぶ
3タツヤと遊ぶ

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/04(月) 22:39:37.03 ID:zMgoDsrcO<> 3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/04(月) 22:41:13.42 ID:TvJXWcX30<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/04(月) 22:44:36.33 ID:FdYQbO1c0<> 2+3 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 23:00:21.36 ID:k9wUSFdH0<>
キリカ「それにしても、猫二匹に囲まれてここは天国だね。猫天国だね」

まどか「それどっかでも同じようなこと言ってませんでした?」

キリカ「あはは、言ってたかも。ここ以上の天国はあの小川の茂みだよ」


 二匹とも、見ているとよく動き回っている。

 喧嘩してるわけじゃないんだろうけど、追いかけあったりして楽しそうだ。

 ……人間にはちょっとどんなコミュニケーションしてるのか理解できない。


キリカ「私もあの中に混ぜてもらおうかな! ねえ、なにしてるの?」

『にゃ』


 私が話しかけに行くと、こっちに気を取られて遊んでるのをやめちゃった。

 あれ、おかしいなぁ。


タツヤ「だぁ〜!」

まどか「うわあ、タツヤ、追いかけたら猫さんたちびっくりしちゃうよ」


 ついでにタツヤが猫を追いかけにきて、猫たちは散り散りに逃げて行く。

 同じ猫なら許されるのに人間は駄目な法則。

 ……私も猫になりたい。でもやっぱモフモフが楽しめなくなるから人間でいいや。


詢子「こら、危ないだろ? 家の中で走っちゃ」

知久「明日はみんなで公園でも行こうか」

タツヤ「こうえん!」


 家の中を走るタツヤにママさんからも心配とお叱りが来る。

 ……本当は明日は無理だ。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 23:17:09.06 ID:k9wUSFdH0<>
タツヤ「ねこちゃ、どこ〜?」

キリカ「あっちに居るよ」

「にゃ」


 エイミーはテーブルの下にいた。クロエは部屋の隅まで逃げてったらしい。

 ……タツヤがそれをみつけて指さす。今度は追いかけることはせず、みつけたことにはしゃいでいる。

 猫ほどじゃないけど、子供の心もそこそこ読めない。


キリカ「猫さん好き?」

タツヤ「ねこちゃ、すき〜!」

キリカ「犬は?」

タツヤ「すき!」

詢子「まどかは苦手だけどな」

まどか「わたしも小さくて吠えないのなら可愛いと思うんだけどなぁ」

知久「まどかもタツヤくらいの頃は、公園に遊びに来てる犬によくミミズあげたりしてたのにね」

まどか「うぇぇ、今はミミズも嫌だよ」


 そういう頃は誰にでもあるんだろうなぁ。

 昔は苦手なものも少なかったはずだ。動物だって、人が相手だって。

 経験から先入観で苦手になるのは、しょうがないけど本当はもったいない。……それでも私も虫は嫌だけど。


知久「さぁ、出来たからみんな席について」

詢子「ほらタツヤ、ご飯だぞー!」

タツヤ「ご、はんー!」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 23:39:54.49 ID:k9wUSFdH0<>
 みんなで揃って食卓に着く。

 まどかの家は4人家族だから、テーブルの横に一つ椅子を足してそこに座らせてもらっていた。


キリカ「おいしそう!」

まどか「うちのクリームコロッケ、わたしも大好きなんだー。きっとキリカさんも気に入りますよ!」

知久「まだ熱いかもしれないから気を付けてね」

キリカ「はい」

詢子「タツヤ、ふーふーしてあげようか」

タツヤ「ふーふー!」


 気になっていたパパさんのお料理。

 コロッケを口に運んでみると、カリカリの衣の中にとろけるほどまろやかなクリームが入っている。

 ポトフも温かくて美味しい。具材の切り方といい加減といい、絶妙にわかっている。


 横では猫たちが並んでボウルから食べていた。まどかの家も、うちとはまた違う賑やかさがある。


キリカ「私も気に入っちゃいました。こんなにおいしいの、うちじゃなかなか食べられないです」

知久「そういえば、キリカさんも料理得意でよくやってるんだって?」

キリカ「あ、はい。一応、趣味程度に」

まどか「キリカさんもすごいんだよ! 色んなもの作れるし、全部おいしいの!」

知久「へえー、確かもう一人先輩のマミさんも料理が得意なんだったね?」

詢子「マミさんがケーキとイタリアンの人で、キリカさんは和食じゃなかったっけ?」

まどか「うん、二人ともすごいんだよ」


 ……そう持ち上げられると、照れてしまう。

 ていうか、そんな認識なのか。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/04(月) 23:48:04.28 ID:k9wUSFdH0<>
キリカ「私のことはほかにご両親にはなんて話してるの?」


 頼れる先輩とか憧れる先輩とか思われてたら嬉しいなぁ。

 と思いつつ、やっぱりそんなイメージじゃないかなとも思う。


まどか「同じ部活ってことは話してます」

キリカ「じゃあ部活の先輩ってイメージ?」

まどか「はい、色々教えてもらったこととか。あとこのセーターのことも自慢しちゃいました!」

まどか「でも、先輩っていうのもそうだけど、まず一番に『友達』なんだって、そう言ってます」

詢子「まどかと仲良くしてくれてありがとうね。最近部活を楽しめてるのもキリカさんのおかげって聞いたよ」

キリカ「いえ、こちらこそ!」


 ……そう言われると悪くない気がした。

 やっぱ、ただの『先輩』よりはそっちのほうがよっぽどいい。



1自由安価
2料理の話題

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/05(火) 00:23:14.78 ID:o5dXHh7tO<> 2 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/05(火) 00:51:05.21 ID:yIhiAW890<> ------------------------
ここまで
次回は6日(水)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/05(火) 08:53:00.74 ID:ybDwNPMJ0<> 1、実は弟君が喜ぶと思ってとっても怖いゾンビ映画のDVDを借りて来たの後でみんなでみようね、 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/06(水) 20:59:56.14 ID:CLon7sVl0<>

 ……食べ終わってからも、まだ料理の話題は続いていた。

 こうして趣味について話し合えるのは楽しい。今日のレシピについてもちょっと教えてもらった。


知久「僕も中学生くらいから料理にはまりだしてね、オリジナル料理とかも考えたなぁ」

キリカ「オリジナル料理……ですか」

知久「失敗して没になったのも多かったけどね、改良していくのも面白かったんだよ」

キリカ「楽しそうですね!」


 私はそこまでクリエイティブなことはしてないけど、ちょっとその気持ちはわかった。

 今度なんか作ってみようかな?

 私もそろそろまた冒険してみてもいいかもしれない……失敗するかもしれないけど。


詢子「今日は色んな事話せたから楽しかったよ」

詢子「さて、うまい夕飯の後はうまい酒が飲みたくなるな」

まどか「ママ、晩酌にはまだ早いよ?」

詢子「なんなら二人も付き合うか? ココアで一杯どうだ」


 そろそろ甘いものも欲しくなってきたし、食後のデザート代わりには素敵な提案かも。

 そんなことを思ってると、パパさんから注意の言葉が。


知久「でも早めに切り上げたほうがいいよ? 酔うとお酒まで勧めそうだからなぁ」

キリカ「じゃあ、一杯だけ。遅くならないうちに帰ります」


 パパさんにココアを入れてもらって、マグカップを受け取る。

 ついでにパパさんは簡単なおつまみのようなものも作っている。こうして見ていると本当なんでもできるみたいだ。

 ……でも、私もちょっとだけいただいたけど、塩辛い味付けだからココアには合わないかな。

 少しだけナッツをつまんで、ココア一杯だけ飲んで帰ることにした。



1自由安価
2さようなら

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/06(水) 21:43:30.10 ID:ECVk7CONO<> まどかに最近キュウベェが来てないか聞いてまた契約を迫って来ても相手にしないよう話す
前回お互いに人間に戻し合えば大丈夫って言ったけど、今回はキュウベェが何も言って来ないのが逆に不気味だ
今回は織莉子の予知もないからね…まどかが契約したら何が起こるかわからないからキュウベェには気をつけてね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/06(水) 21:54:59.28 ID:gzRODsv10<> 安価↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/06(水) 22:36:31.85 ID:CLon7sVl0<>
キリカ「今日はありがとうございました!」

知久「気を付けて帰って。またおいでね」

詢子「どこに住んでるんだっけ? 送っていったほうがいいかな?」

キリカ「あ、大丈夫です。家は近いので」

まどか「じゃあ、気を付けてください! また学校で!」

キリカ「うん!」


 まどかに抱っこされてお出迎えに来ていたクロエにも小さく手を振る。

 タツヤはもう寝ていた。さっきまでタツヤを寝かしつけるので大変そうだった。


まどか「それと、明日はその……わたしはこんなことしか言えませんけど、頑張ってください」

キリカ「……うん、頑張るよ」


 お辞儀して帰ろうとすると、帰り際、まどかが少し控えめに言う。

 『まどかも気を付けて』――私もそうテレパシーを送って別れる。


キリカ『……前にお互い人間に戻し合えば大丈夫って言ったけど、もし何かあっても私の代わりに契約なんてしないでね』

キリカ『今回はキュゥべえも何も言って来ないし、本当にそうしたらどうなるかだって……』

まどか「――あの、そのことなんですけど……」


 もう別れをした後、少しずつ離れていく間に一方的に送っていたテレパシー。

 返事が返ってくるとは思ってなかったから、反応が少し遅れて振り返る。


キリカ「え?」

詢子「まどか、そろそろ中入らないのか?」

まどか「あっ、うん!」


 その頃にはもう玄関に姿はなかった。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/06(水) 22:44:45.01 ID:CLon7sVl0<>
 ……家に帰ると、我が家の雰囲気がなんだか久しぶりな気がした。

 やっぱりいつもの生活に戻ると落ち着く。


 シャワーを浴びたら今日はすぐ寝ちゃおう。

 今はとにかく、明日、考えられることを全部やって力を尽くすことだ。



―16日終了―


キリカ 魔力[100/120]  状態:正常
GS:6個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
・[100/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]



・仲間

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv4] [射撃能力Lv21]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv6]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5]


まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/06(水) 23:22:11.84 ID:CLon7sVl0<> ―17日 早朝5:30
自宅


 本当なら休みの日。

 いつもなら私が起きてくる頃にはお母さんがテレビでも見ているリビングも暗く、誰もいなかった。


 『みんなで渋谷で話題のスイーツ食べに行ってくるから、明日は早く出るね』

 ……そんな大嘘をついて、とりあえず心配にならないようにってことと、早く出る口実を作ってきた。


 バスも出てないから歩いていかなきゃいけない。

 ささっと身支度を整えて誰もいない道を歩き出す。今は雨も止んで、少しだけ風が強いくらいだった。


 ……歩いている途中で携帯が鳴る。織莉子からだった。


織莉子『おはよう、もう起きてるわね?』

キリカ「今歩いてるところだよ。6時には間に合うから」

織莉子『ええ、それなら良いの。こっちも向かってるところよ。じゃあ現地で』


 そんな会話をして携帯をしまう。


 ……寝坊を警戒しすぎてちょっと早くついたかもしれない。

 いつもの見滝原大橋が見えて、そこから見える景色を眺めていた。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/06(水) 23:50:34.90 ID:CLon7sVl0<> 見滝原大橋 早朝6:00


 約束の時間の少し前にはみんな集まっていた。


 『現地で』という言葉通り、織莉子も今から一人で二度寝する気にはなれないということで来ていた。

 これから避難所のほうに向かうらしい。


 昨日マミが獲ってきたグリーフシードを使って、訓練で使った分の魔力をみんなで回復する。

 戦いの準備を整えていた。


ほむら「風、少し強くなってますね」

マミ「これからさらに強くなるでしょうね」

キリカ「もううっすら魔力も感じる気がする……」

杏子「ああ、そうだな。もうキリカも魔力の察知だけならあたしやマミにも並べるかもな」

杏子「今から分析もできるか?」

キリカ「どうかな……とりあえず今のうちに慣れておいたほうがいいかもね」

ゆま「みんなでやるのはいつやるの?」

マミ「結界ね、もう少し魔力が固まってきてからでいいかしら」

マミ「そこを避けて出現されてしまったら、元も子もないもの」


 まずは様子見ということだった。

 みんな少し緊張した様子だった。……もちろん私だってそうだ。

 今が静かなのが、いつ事態が急変するかわからないのが怖い。



1自由安価
2準備は完ぺき!
3少し緊張をほぐしたほうがいい?
4更に集中

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/06(水) 23:57:54.55 ID:ECVk7CONO<> 3+まどかに連絡して昨日別れ際に言おうとしたことを聞いてみる

もう避難指示は出てるよね?
そういえば昨日まどかが帰りがけに気になる事を言いかけたんだ
ちょっと電話して何だったのか聞いてみるよ
そういえばさやかは大丈夫かな?
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/06(水) 23:58:47.44 ID:nG7rb62N0<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/07(木) 00:21:12.72 ID:lGtaw7060<>
 ……少し深呼吸する。

 集中した方が良いといっても、これからワルプルギスが出現するまで何十分。

 戦いも合わせたら何時間も集中するなんて無理だ。


キリカ「……避難指示っていつからだっけ?」

ほむら「7時からだから……あと1時間弱ですね」

キリカ「まだまどかやさやかは寝てるかな」


 ……雲行きもそろそろ怪しくなってくる。今頃は気象予報士かなにかが調べ始めてるところだろうか。

 寝坊で避難し遅れないかとも考えたけど、家族が居れば多分大丈夫かな。

 あまり大変なことにならないようにできれば一番良いとは思うけれど……


キリカ「……織莉子、避難所行くならちょっとまどかのこと見ててくれない?」

キリカ「昨日ちょっと気になること残したまま話終えちゃったから……」

織莉子「わかったわ。それも私が聞いておきましょう」


 織莉子の頬を両手で掴む。みんなして仏頂面してるのはやっぱりよろしくない。

 あの織莉子が変顔でもしてれば絶対にみんなの雰囲気は和むはずだ。


織莉子「なっ、何をするの!?」

キリカ「みんな、もうちょっと緊張ほぐしたほうがいいよ! 織莉子の真顔はちょっと怖いんだから!」

織莉子「それはひどくない!?」

マミ「……それもそうね、怖がってたってしょうがない」

マミ「もう少し気を抜いたほうがいいわね。みんな、紅茶でも飲む?」

ほむら「紅茶……リボン製のやつですか?」

杏子「気を抜くのはいいけど、変なとこで魔力消費すんのだけはやめとけ」


 私も少しだけ緊張がほぐれた気がする。

 力を尽くすのはいいけど、本当に力が尽きないうちに一旦力を抜かないと。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/07(木) 00:42:35.86 ID:lGtaw7060<> 見滝原大橋 早朝6:30


 ……あれから魔力は増して、さっきまでに増してはっきりと『固まって』きていた。

 ここまでくると、集中なんてしてなくたって魔力の存在がわかるようになってしまう。

 そろそろ発生源の近くにいるのも危険なので、織莉子にはここを離れてもらった。


ほむら「これからもう少ししたら、避難指示が出る7時前には暴風が発生、使い魔が出現します」

ほむら「……そろそろでしょうかね」

マミ「ええ。――じゃあみんな、行くわよ! 結界の準備を始めるわ!」


 5人で円を作るように囲む。

 こうすることで儀式的なあれで力がなんとか……というのは十中八九マミの趣味だと思うけど、

 力を合わせやすくはなるかもしれない。


 ソウルジェムを掲げて、みんなの魔力を更に上のほうへ。更に広く、周囲を包むように意識して高めていく。

 景色が変わってくる。

 合せたら一人のソウルジェムくらいの魔力にはなるだろうか。それでも絶対に一人じゃできない魔法が完成する。



―魔法少女結界 Puella Magi Holy Quintet


<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/07(木) 00:43:54.75 ID:lGtaw7060<> ----------------------
ここまで
次回決戦! 9日(土)18時くらいからの予定です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 18:56:37.57 ID:V4myzfFz0<>
マミ「ひとまず成功……かな」

マミ「結界を張ることも、中に閉じ込めることも」


 異空間が出来ると同時に、集まっていた魔力も更に強引に固められる。

 結界の中央には魔方陣のようなものが浮かんでいた。


 普通ならグリーフシードから生まれる魔女。

 結界を持たないワルプルギスの夜はどこからきて、どこへ去っていくのか。


杏子「……これも刺激したことになるのかね。使い魔の出現が聞いてたより早い」

マミ「放ってたって起きてしまうのだから、準備が整うまで待っててあげることはないわ」

マミ「魔力を回復したら、まずは使い魔の駆除に取り掛かるわよ」


 まだ余裕があるうちにみんなで魔力を回復しておく。

 主役の居ない舞台で、盛り上げ役にすら見えない人型の黒い影が走りはじめていた。



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:6個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
・[100/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
ほむら 状態:正常
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常


敵:格闘少女の影×2 <-攻撃対象デフォルト
  射撃少女の影×1

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
・【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 19:02:50.36 ID:ciimUIz0O<> 魔翌力は節約するべきかな?
1+10、ただし10はみんなの攻撃まで邪魔しそうなら使わない <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 19:34:03.89 ID:V4myzfFz0<>
キリカ「まずは魔力は節約するべきかな?」

杏子「今のうちに肩慣らしだな。こっちも朝早いと調子出ないんで、最初に出てくるのが戦いのできる雑魚で助かったよ」


 跳びかかってくる使い魔を杏子が切り払い、ゆまが衝撃波で完全に吹き飛ばす。

 正面から接近戦を仕掛けても今日は明らかに調子がいい。

 ここまで環境を整えただけあって、使い魔を相手するのは普段の戦いの時よりも戦いやすくなってるんだろう。


 問題は使い魔じゃない。


 メインが起きてないから、最初に予定してた集中攻撃の戦略すら始まってない。

 完全に順序が逆転している。舞台裏を覗いてしまったような感じだろうか。


マミ「こうやって戦ってるのもまた刺激を与えているでしょうね」

マミ「今のうちにあまり大技は使わない方が良さそうかも」


 最初に現れた分の使い魔はみんなで全部倒せた。

 また様子を見ていると、魔方陣の中にうっすらと何かの塊が見えてくる。

 スカートをはいた、人のようにも見えるもの……


ほむら「ワルプルギスの夜……?」

キリカ「……逆さまじゃないね」

杏子「初っ端から本気なら、それはそれでまどろっこしくなくていいんじゃないの?」

杏子「おふざけに付き合ってやる必要もない」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 20:02:14.61 ID:V4myzfFz0<>
 辺りに風が吹く。

 ……うかつには近づくのは危ないかと様子を見ていたものの、まだ現れたばかりだからか動く気配はなかった。


キリカ「今のうちに総攻撃仕掛ける? それともまだ刺激するのまずいかな?」

マミ「といっても、半端な攻撃が効くかもわからないしね……」

ほむら「それなら、私の爆弾だったら魔力はあまり使いません」

ほむら「まずは予定通り私から攻撃を仕掛けるので……足場を作ってくれませんか?」

マミ「ええ、わかったわ。一撃目は頼むわね!」

ほむら「みんな、耳塞いで!」


 ――二人が手をつなぐと、ワルプルギスの夜が爆炎に包まれる。一体今のでいくつ使ったんだろう。

 足場にしたリボンはまだ残っている。……その奥に佇むワルプルギスの夜も。


杏子「……今の爆発でも効いてるのかわからないか」

マミ「これでも私も手伝ってありったけ敷き詰めてたんだけどね」

マミ「このままじゃ埒が明かないわ、振り切られる前に総攻撃に移りましょう!」



キリカ 魔力[118/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:6個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
・[100/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
ほむら 状態:正常
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
・【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 20:19:31.55 ID:xR2slC3R0<> 11 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 21:10:25.74 ID:V4myzfFz0<>
ほむら「また時間を止めますか?」

マミ「ええ、一旦私たちもまた近くまで行って攻撃ね」

マミ「でもみんな射程も違うし、ずっと繋いだままだとやりづらい人もいるかしら……」

キリカ「動きを止めるのは私がやるよ! だからほむらはそれまでの間だけお願い!」

ほむら「わかりました!」


 マミがリボンを展開して、ほむらが時間を止める。

 それと同時にみんな足場を駆けあがり至近距離まで走っていく。大技の準備だ。


杏子「まずはあたしたちの番だな! ゆまもこのデカイ図体に直接叩き込んでやれ!」

ゆま「うん!」

マミ「私も、これだけ至近距離で撃てば……吹き飛ばすくらいはできると思うんだけどね」


 杏子とゆまが攻撃を叩き込み、マミが大砲を撃つ。

 ほむらは私の隣に居た。


 ……辺りを漂う魔力に集中する。

 前にマミの言った通り、単純な魔力ではない。ぐちゃぐちゃに合わさったような魔力。

 全てを壊すのは難しいかもしれない、でも、その中のいくつかの部分だけででも欠けさせればバランスは狂わせられるはず……



下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
合計186以下 効果有 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/09(土) 21:12:36.26 ID:RQmUuvXj0<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 21:15:11.51 ID:Gi2Rn61pO<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/09(土) 21:16:52.42 ID:RQmUuvXj0<> 77か。幸がよければいいが…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 21:25:04.79 ID:Gi2Rn61pO<> 数値的には半分以下だから成功だとは思うけど… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 21:28:49.58 ID:V4myzfFz0<>
 まるで迷路でも解いてるみたいだ。

 魔力を辿って見つけたら、発動をするだけ。


キリカ「――……こっちの準備は整った!」

ほむら「成功ですか!?」

キリカ「多分ね。一応手ごたえはあった」

キリカ「完全に行動不能ってわけじゃないだろうけど、大技なんか撃たせないくらいにはしてやったと思うよ?」

マミ「それじゃ私は一旦退くわ。リボンを解くわよ、ワルプルギスの夜の着地点まで移動しなくちゃ」

杏子「よし、今度はあっちだ!」


 ……第一波の総攻撃を終えてリボンを解くと、衝撃にワルプルギスの夜が吹き飛ぶ。

 そこに合わせて次の攻撃を仕掛ける。



キリカ 魔力[84/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:6個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
・[100/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
ほむら 状態:正常
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜(状態:封印)

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
・【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 21:39:19.64 ID:Gi2Rn61pO<> 一度成功したわけだしもう一度11 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 21:55:21.72 ID:V4myzfFz0<>
杏子「落っこちてくれたなら攻撃もしやすいな!」

キリカ「またみんなで仕掛けて! 続けて私が攻撃を封じるから!」

マミ「ええ、私もまた少し大きい大砲でも用意しようかしら?」


 床にたたきづけられた巨体にみんなが続けて第二波の総攻撃を浴びせる。

 追い込み方としてはベストなはずだ。


 ……その間に再び集中する。魔力が回復してきたところをまた叩こう。



 ――そう思ったけど、沸いて出てきたのはさっきとは違う魔力の波形。

 ……どうやら、ワルプルギスの夜に限っては慣れは通用しないらしい。



下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
合計186以下 効果有 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/09(土) 21:56:25.33 ID:RQmUuvXj0<> 低い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 22:02:48.84 ID:Gi2Rn61pO<> 低い目出て! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 22:03:27.65 ID:Gi2Rn61pO<> すまぬ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 22:07:55.83 ID:Gi2Rn61pO<> 今回も成功してはいるんだが…どうなるかな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 22:15:15.23 ID:V4myzfFz0<>
 とはいえ、それでさっきと比べて不利になったわけじゃない。

 ずっと前から出現予定の場所にいたおかげで、こいつの特徴、『ぐちゃぐちゃな魔力』そのものには少しは慣れた。


 ……ソウルジェムを浄化する。


杏子「ふうっ、このまま起き上がってこなけりゃいいんだけどな」

ほむら「まったくですね……」

キリカ「一応こっちもまた攻撃の対処はしといたけど……」


 ここまで攻撃を許さずに叩いている。

 それが面白くないのか、ワルプルギスの夜はいきなり激しく身体を揺さぶった。


 相手からすれば居心地の悪い空間であることは確かだろう。

 ワルプルギスの夜は大きく宙を滑空する。出口はない。それを悟ったのか、攻撃の矛先はやっぱりこちらに向くことになる。


キリカ「風……!」

ほむら「でも大分生ぬるいです。前に戦った手加減状態のほうがまだ強いくらい」

杏子「今はめっちゃくちゃ暴れてるだけにも見えるしな……やり方変えたらわかんないぞ」


 今はまだ風も鬱陶しいくらいで済んでいる。距離が離れてるからってのもあるかもしれない。

 危険なのは一点を狙った集中攻撃。でも、集中だってしにくいはず……
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 22:26:03.54 ID:Gi2Rn61pO<> 攻撃はマミ達に任せてキリカは封印魔法かけ続けたほうが良いのかな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 22:33:13.57 ID:V4myzfFz0<>
キリカ「――! こっちくるよ!」


 そう思ってたら、今度は本体ごとこっちに突っ込んできた。

 避けようにもあんなの飛び退いたくらいで避けられるものじゃない。


 ……思わず目をつむってしまっていた。

 目を開けた時にはワルプルギスが通り抜けていくところだった。

 そもそもが狙いが少しずれていたらしい。でも、近くでも通り抜けられたら吹き飛ばされそうだ。


キリカ「……ほむら、時間止めた?」

ほむら「攻撃が来たら私も出来るだけ頑張ります! これなら対処できない速さではないです」

杏子「しかし、あの暴れ回ってるのをどうするかだな……」

マミ「足場を張り巡らすことくらいはできてもすぐ破られるわね」

ほむら「もう一度時間を止めましょうか」



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:6個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[5/100]
・[100/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
ほむら 状態:正常 【使用中魔法:時間停止】
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜(状態:封印)

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
・【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 22:38:59.65 ID:Gi2Rn61pO<> もう11やりまくるぞ
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 22:54:11.15 ID:V4myzfFz0<>
 マミがリボンを展開させてみんなをつなぐ。

 ワルプルギスの夜がちょうど低い位置を飛んでいるところでほむらが時間を止めた。


杏子「よし、黙らせるぞ!」

マミ「もう一度吹き飛ばしてから追い込んでやりましょう!」

ゆま「おー!」


 血気盛んに燃えてる三人を横に、私はそれとは正反対にまた少しクールダウンして集中する。

 ……体当たりに来た時はびっくりしたけど、やっぱり攻撃方法が限られるならやりやすい。

 まだこの状態を持続させることに注力しておこう。



下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
合計186以下 効果有 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 22:56:39.98 ID:Gi2Rn61pO<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/09(土) 22:57:21.91 ID:PIBqCSc+0<> a <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/09(土) 22:58:27.73 ID:RQmUuvXj0<> 最悪な組み合わせ来てしまった……
一度だけならやり直せるよな…? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 23:08:35.87 ID:V4myzfFz0<>
ほむら「これくらいで一旦解きますか?」

キリカ「いや……ちょっと待って、ほむら」


 今回はあまり上手くいった手ごたえがあったとはいえなかった。


 ……連続でそろそろ集中が陰ってきたかな?

 いや、もう少しくらいは大丈夫なはず……


杏子「……じゃ、もうちょっと暴れるか?」

マミ「オーケー! それならそれでまだ大丈夫よ?」




キリカ 魔力[88/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:6個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[5/100]
・[100/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
ほむら 状態:正常 【使用中魔法:時間停止】
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜(状態:封印)

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
・【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/09(土) 23:12:06.61 ID:PIBqCSc+0<> 11 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 23:24:41.31 ID:V4myzfFz0<>

キリカ(落ち着け落ち着け落ち着け……)


 ……もう一度集中し直す。


 訓練でだって立て続けに成功することは珍しかったけど、だからといって立て続けに失敗することだってなかった。

 このくらいなら気にするほどじゃない。


 ……この魔力が変わる前にもう一度。



下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
合計186以下 効果有 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 23:26:17.14 ID:Gi2Rn61pO<> 怖いなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/09(土) 23:26:54.41 ID:RQmUuvXj0<> 低い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/09(土) 23:28:38.04 ID:PIBqCSc+0<> a <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/09(土) 23:40:23.53 ID:V4myzfFz0<>
 続けてみんなが攻撃を仕掛けて、それから一息ついてソウルジェムを浄化する。

 ……こっちもなんとかなった。


 けど、そろそろ続けて集中するのも疲れてきたかな。私もちょっと暴れたくなってきた。


キリカ「……あ、いいよ!もう大丈夫!」

ほむら「じゃあ解きますよ!」

マミ「追いましょう!」


 ……滑空の軌道が衝撃で強引に捻じ曲げられ、再びワルプルギスの夜は床を強く引き摺る。

 続けてこっちの攻撃だ。



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:4個
・影[73/100]
・武者[100/100]
・[100/100]
・[100/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
ほむら 状態:正常
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜(状態:封印)

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
・【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/09(土) 23:42:41.75 ID:Gi2Rn61pO<> キリカが暴れたいみたいなので7 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 00:08:38.91 ID:YVpwpMQ10<>
 ……よっしゃ! そろそろ暴れるぞ! 暴れまくるぞ!

 集中するのだって緩急が必要だ!

 私も今度こそこの場のアッツイ勢いに乗っていいんだ!


キリカ「みんな、やるぞー!」


 ……アレ?

 さっきのみんなみたいに掛け声を上げたら、みんな乗るどころか無視してちゃっちゃと攻撃しにいってた。

 ……みんなそろそろ黙々と攻撃しにいく雰囲気に落ち着いたらしい。


ゆま「?」

杏子「いや、そういうのいいから」

マミ「ちょっとみんなとワンテンポずれてるのよね……」

キリカ「ひどい! 冷たい! さっきまで一人だけ冷静にやってた私の気持ちを考えて!」

ほむら「いや、私もそんなに燃え上がっては……」


 大きな魔力の刃をいくつも繋げさせて振るう。しょうがないので一人目いっぱい暴れてみた。

 もちろんみんなも派手に攻撃はしてるんだけど、さっきからもう見慣れた感じはある。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 00:34:43.09 ID:YVpwpMQ10<>
杏子「熱くなるのはいいが、時間止めてたさっきとは違って、引き際を見極められるくらいの冷静さはもっといたほうがいいぜ?」

キリカ「……わかってるよ。その辺考えないほどぶっ飛んでるわけないって」


 ……今回みんなが騒がなかったのはだからなのか。

 ワルプルギスの夜の周りを風が囲み、風圧が強まる。うっかりしたら足元からひっくり返されてしまいそうだ。


 魔力の波形が戻ってきた。新しい魔力がまた沸いてきたんだ。

 時間を止めたって無軌道な風から完全に逃れることはできない。どうしたらいい?


キリカ(……また壊す? でもそんなの、これからずっと続けるの?)

キリカ(所詮は一時的な対処にしかならないのに)


 とりあえず吹き飛ばされても離れないようにっていうのと時間停止のために、マミがみんなをリボンでつなぎとめる。

 ……最悪、風を受けてもそれだけで死ぬことはない。

 こっちのペースに戻せるうちはまだこっちのが有利だ。


 ほむらが盾を見やる。

 問題は……いつその手段がなくなるかか。


キリカ 魔力[88/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:4個
・影[73/100]
・武者[100/100]
・[100/100]
・[100/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
ほむら 状態:正常 【使用中魔法:時間停止】
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
・【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 00:43:37.17 ID:YVpwpMQ10<> --------------------
ここまで
次回は10日(日)18時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 10:44:58.44 ID:9XQodlIRO<> 11
時間停止があるうちは攻撃はみんなに任せて封印を続けよう <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 18:56:54.64 ID:YVpwpMQ10<>
キリカ「今なんとかするから……!」


 ……咄嗟にワルプルギスの夜を中心に渦巻く魔力に意識を移す。


マミ「……暁美さん、砂の残りはまだ大丈夫?」

ほむら「あと少し……です」

ほむら「切れる前にあと2回は総攻撃を仕掛けたいですね……」

杏子「そうだな、派手に攻撃できるのも今のうちか」




下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
合計186以下 効果有 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/10(日) 18:58:06.14 ID:aHThO4CE0<> 低い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 19:01:25.23 ID:EgFRIHfY0<> 低い目出て! <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 19:27:00.93 ID:YVpwpMQ10<>
 これだけ厚く出ていた魔力がなくなったんだから、今度はわかりやすい。

 みんなも攻撃を続けながらも気にして気づいていたようだった。


 ……ソウルジェムを浄化する。


マミ「移動しましょう! リボンはいつでも展開できるようにしておくわ」

ほむら「はい!」


 一旦時間停止を解いて、衝撃に吹っ飛ぶ先のほうで待ち構えておく。

 この手順も何回目かで慣れてきたけど、当然こっちも消耗はある。

 どれだけ効いてるのかだけでも知りたいところだった。相手の消耗が分からないとペースが掴みづらい。



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:4個
・影[7/100]
・武者[100/100]
・[100/100]
・[100/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
ほむら 状態:正常
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
・【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 19:33:52.36 ID:RXp4fVMs0<> 11
時間停止中はこれで最後かな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 19:47:39.71 ID:YVpwpMQ10<>
 時間を止める前は人も吹き飛ばせそうなほど凶暴だった風は、今では本体が移動した衝撃で中心もはずれ、

 普通の強風レベルに落ち着いていた。


ほむら「何か動きがあればまた時間を止めます……!」

ほむら「そしたら、それが最後の総攻撃になるかと……」

キリカ「私もまた大きな動きが出来ないようにはするから」

マミ「連続だけど大丈夫?」

キリカ「うん……もうちょっと踏ん張るよ。みんなも攻撃頑張ってるし」

杏子「わかった。じゃあそっちは任せるからあたしたちは攻撃に集中するぞ!」

ゆま「うん!」


 ……任されるのは嬉しかった。

 ワルプルギスの夜から発せられる魔力の動きに集中する。



下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
合計186以下 効果有 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 19:48:18.46 ID:aHThO4CE0<> 低い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 19:56:32.85 ID:RXp4fVMs0<> お願い <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 20:15:18.73 ID:YVpwpMQ10<>
 ワルプルギスの夜は轟々と音を立てながら歯車を回転させ、床に横になった身体を捩る。

 みんなが攻撃をやめて下がると、魔力を読み取るまでもない、一気に上昇した温度で

 ワルプルギスの顔の方一か所にマグマのような熱が現れたのを感じた。


マミ「こんな危ないものはこうしちゃいましょう!」


 ……それを見ると、マミがリボンでワルプルギスの顔の周りをぐるぐる巻きに縛った。

 しかし、それすらも時間が経つにつれ、じりじりと溶かして焦がしてきている。


 ほむらは盾と戦況とを見ながらタイミングを見計らっている。


 ――――その瞬間、ワルプルギスの夜が地面一点に向けて突風を起こそうとする。

 ワルプルギスの夜は再び宙に跳び上がろうとしている。上から火炎を噴射するつもりだろうか。

 準備は出来ている。ほむらが時間を止めた。


ほむら「時間を止めます!」


 ……最後の総攻撃の合図だ。



キリカ 魔力[86/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:4個
・影[7/100]
・武者[100/100]
・[100/100]
・[100/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
ほむら 状態:正常 【使用中魔法:時間停止】
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
・【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 20:19:42.92 ID:9XQodlIRO<> うーん、11で良いのかな?
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/10(日) 20:25:53.69 ID:aHThO4CE0<> アゲ
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 20:42:36.58 ID:3KWIrz3A0<> 11 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 20:56:39.33 ID:YVpwpMQ10<>
杏子「最後に盛大にやってやるか!」

マミ「ええ! ここで倒せれば一番良いのだけど……」


 ……今までみたいに安全に集中してられるのも最後だ。

 最後に時間停止を解く前に、準備だけは整えておこう。せめてここまでは踏ん張らないと……



下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
合計186以下 効果有 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 20:57:40.89 ID:9XQodlIRO<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 20:58:18.28 ID:3KWIrz3A0<> あ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 22:12:23.72 ID:YVpwpMQ10<>
杏子「こうなったら遠慮なくぶっ飛ばす!」

マミ「ええ! まだまだ逃してたまるもんですか!」


 みんなが一通り攻撃をぶつけ、ついでにマミがワルプルギスの顔に更にリボンを巻き付けていた。

 ……一旦ソウルジェムを浄化して、動きの止められた巨体を見る。


ほむら「……これが最後の総攻撃です」

ほむら「砂も、みなさんの魔力の残り的にも……ここで使い切ってしまっては危険ですから」

マミ「ええ。じゃあそろそろみんなで特大のやっておく?」

マミ「大砲の準備なら出来てるわよ」


 ワルプルギスの夜から少し離れると、この結界を張った時のようにみんなで囲みあい、魔力を合わせていく。

 ……まとめて撃ちだすのはマミのコントロールと信頼があってのものだ。


 魔力の塊がワルプルギスに向かって撃ち出され、止まった時間の中でぶつかる。

 光の爆発に包まれた姿を確認して、ほむらは時間停止を解いた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 22:19:38.47 ID:9XQodlIRO<> これで倒せたら御の字だけどワルプルさんはそんなにやわじゃないよなぁ
あとゆまちゃんにもセリフ欲しい <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 22:33:52.04 ID:YVpwpMQ10<>
 ――――――

 ――――――暫くその光が収縮することはなかった。

 普通の魔女はもちろん、ここが屋外なら街並みすら簡単に吹き飛びそうなほどの総攻撃。


 油断はしてはならない。

 そんなことわかってても、ここまでやって倒せないなんて想像が出来なかったんだ。



ほむら「終わっ……た……?」

ゆま「わるぷるぎす、たおせたの!?」

マミ「…………」


 だったらなんで魔力が消えないんだろう。

 それどころかまだ新しい魔力は……――


キリカ「まだ追うよ!」


 ワルプルギスはまだ収縮しない光をその場に残し、辺りに風を起こして舞い上がる。

 その風に一瞬竦む。

 しかし次の瞬間には、マミは銃の群れ作り、ワルプルギスの夜を追って発砲し続けていた。


杏子「……これで倒せないのかよ!」

マミ「それならまだ攻撃を続けるしかない! 私もこれほどだとは思いたくなかったけど……!」




キリカ 魔力[89/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:4個
・武者[50/100]
・[100/100]
・[100/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
ほむら 状態:正常 【使用中魔法:時間停止】
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜(状態:封印)

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
・封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
11【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 22:38:15.52 ID:YVpwpMQ10<> ------------------------------------
残骸残ってるミス、253全員使用中なしです。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 22:44:26.01 ID:9XQodlIRO<> 封印結界が使用不可みたいなので7 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 23:08:11.99 ID:YVpwpMQ10<>
 すでに至近距離から外れてるから接近戦は無理だ。

 魔力の刃をつなげた鞭で、ワルプルギス目掛けて絡め取るように振り回す。


キリカ「ちょっと、あれなんとかして縛れない!?」

杏子「ムチャいうな、そんなんしたらこっちが引っ張られる!」

マミ「それならこれまでみたいに叩き落とすしかないわね……! 足場さえ確保できれば」


 この結界の中には足場になりそうなものがほとんどない。

 その分戦いの邪魔にもなるものが飛んでこなくて済んでるけど、マミがいなくてはまともに接近するのも難しかった。


 ――ワルプルギスの夜は私たちを振り切るように上空に昇ると、

 ぐるりと円を描いて風を巻き起こしながらこちらに突っ込んでくる。


 狙いがわかっていれば撒けないこともない。

 けど、後ろを見れば逃げ遅れたほむらがまだ危ない距離に居た。――時間停止ももう完全に切れたんだろうか。


ゆま「ほむら!!」

ほむら「私のことはいいから逃げて!」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 23:28:32.87 ID:YVpwpMQ10<>
 ――――辺りを一筋の風が吹き抜けていく。

 これは魔力で作られた風じゃない。ただあの巨体が考えられないスピードで通り過ぎて起きた風だ。


 体当たりというには今度も狙いはズレて、

 ほむらはその突風でさっき居た場所から数メートルの距離を転がされて移動させられていた。


 ゆまがそこに駆けつけてほむらの怪我を治している。


ほむら「訓練はしたんだけど……」

ほむら「――……やっぱり、時間停止がなくなったら足引っ張っちゃってるよね」

ゆま「そんなことないよ! いっしょにいこ!」


 ゆまがほむらの手を握った時、その場に大きな影が落ちた。

 通り過ぎたはずのワルプルギスの顔が、確かに二人に向けられていた。

 ――二人がそれに気づき、目を見開く。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/10(日) 23:29:03.10 ID:YVpwpMQ10<> -----------------------
ここまで
次回は11日(月)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/10(日) 23:33:19.52 ID:9XQodlIRO<> 乙です
むぅ…ほむらとゆまちゃんが危ない
キリカの嫁とようじょを狙うとは…ワルプルギスの人でなし!
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/11(月) 21:20:58.13 ID:BjYh9N610<>
 その時、何か大きなブーメランのようなものがワルプルギス目掛けて飛んで行った。

 それは、ワルプルギスの歯車に当たるとピタリと動きを止め、ドーム状の薄い光の膜を張る。


 ……漸くその形がはっきりとわかる。見覚えのある大きな斧だった。


ゆま「――おねえちゃん!」

ほむら「浅古さん、用事があったんじゃ……」

小巻「……早めに抜け出してきた。“コレ”のおかげか、聞いてたほどの被害は出てないみたいね」

小巻「少なくともまだ今は交通手段も途絶えてないみたいだったからここに来られたの」

小巻「だったらそりゃ、このまま何もないほうがいいわよ……あたしもこの街は結構気に入ってるから」

ほむら「…………ありがとうございます!」


 風を受け止めているバリアもいつまで持つかわからない。

 ほむらは立ち上がって体勢を整えると、砂の切れた盾を構えてその円盤を見やった。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/11(月) 21:23:39.01 ID:BjYh9N610<>
小巻「戦えないなら外を見張りにいったら? こっちは力と盾なら有り余ってるわよ」


 小巻の言う通り、外の様子を知ってる人もいたほうがいいんだろう。

 でも、ほむらはやっぱり少し悔しそうに見えた。


ゆま「ねえほむら! 『もぎせんとー』の時みたいに、いっしょにやろうよ!」

ゆま「そうすればわるぷるぎすにもとどくかも!」

ほむら「うん……! 私ももう少し頑張ってみます。残りの弾がなくなるまでは……」


 ――バリアとともにその中心の斧が砕け散る。

 ワルプルギスの夜はふわふわと浮かびながら更に竜巻を巻き起こそうとする。



キリカ 魔力[57/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:4個
・武者[50/100]
・[100/100]
・[100/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
杏子 状態:正常
ほむら 状態:正常・砂切れ
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
12【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
13【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
14自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/11(月) 21:23:40.03 ID:N9an36hjO<> 小巻は素直じゃないところがあるけど良い人 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/11(月) 21:45:35.64 ID:N9an36hjO<> 11+小巻に織莉子から何か連絡がなかったか聞く <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/11(月) 22:02:18.39 ID:BjYh9N610<>
 その間に、マミがリボンで足場を作って張り巡らす。

 みんなも更に追い、駆けあがってなんとか回り込もうとしているところだった。

 何度も風に妨害されそうになりながら。


マミ「ねえ、この風ちょっとだけでも止められないかしら!?」

キリカ「いや、そうしたいけど、こっちもそれどころじゃ……!」

小巻「集中できればいいんでしょ! じゃあちょっとこっち寄って!」


 小巻の張ったバリアに潜り込む。

 ……解析の隙を埋めるには、こうして誰かに協力してもらわないと難しいかもしれない。


キリカ「…………!」



下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
(各)補正+疲労-10
合計186以下 効果有 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/11(月) 22:03:00.79 ID:BjYh9N610<> -----------------
【訂正】>>264 補正は 疲労+10 です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/11(月) 22:08:05.14 ID:MhMmnFD10<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/11(月) 22:08:56.29 ID:ziebLNR1O<> 低い目来い! <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/11(月) 22:38:09.30 ID:BjYh9N610<>
マミ「そっち行くわよ! ――ティロ・フィナーレ!」

杏子「おう! ちょっと待ってろ、今……――叩き落とすッ!」


 ――風が止んだ。

 杏子がワルプルギスの夜の上から斜め下へ向けて、大きな槍をぶち当てる。

 さらにそこに向けて、マミが4連の大砲を真上から撃ちこむ。


マミ「暁美さん、ゆまちゃん!」

ほむら「はい!」

ゆま「いこう!」


 続いて、床まで降りてきたワルプルギスに、二人が協力して衝撃波を乗せた弾丸を撃ちこむ。


 ……私はバリアの中で屈んだままソウルジェムを取り出して浄化していた。

 残りがあと少ない。この戦いでほとんどグリーフシードを使い切ってしまうかもしれない。


 みんなはどうだろう。

 もし、使い切っても倒せなかったら……?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/11(月) 22:42:54.16 ID:BjYh9N610<>
小巻「あたしもそろそろ叩きに行くわよ」

キリカ「……小巻、織莉子から何か連絡とかない?」

小巻「いえ、何もないわね。あたしが来るとは思ってなかっただろうから」

キリカ「……そっか」



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:2個
・[53/100]
・[100/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]
・武者[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
杏子 状態:正常
ほむら 状態:正常・砂切れ
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜(状態:封印)

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
12【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
13【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
14自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/11(月) 22:45:43.28 ID:ziebLNR1O<> 7 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/11(月) 23:05:29.99 ID:BjYh9N610<>
 私と小巻も攻撃に行く。

 上に居た二人もまた下のほうに降りて、みんなで囲むように総攻撃を仕掛けていた。


 ――敵の動きがあるまで。出来る時に出来るだけダメージを与えていく。

 しかし、みんなそろそろ大技は連発できなくなっているようだった。


キリカ「!」


 ワルプルギスの夜の周りで突風が巻き起こると同時に、その上空で黒い影が弾ける。

 使い魔が生まれる。それと同時に、ほむらがそこに狙いをつけ、一体撃ち落とした。


ほむら「こっちは私がやります! 使い魔くらいなら……私でも……!」

マミ「私も加勢に入るわ、そっちはワルプルギスの動きを見てて!」



キリカ 魔力[88/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:2個
・[53/100]
・[100/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]
・武者[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
杏子 状態:正常
ほむら 状態:正常・砂切れ
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜 <-攻撃対象デフォルト
  格闘少女の影×3
  射撃少女の影×4

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
12【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
13【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
14自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/11(月) 23:07:14.67 ID:Tvo7JYOu0<> 小巻にバリア張ってもらって11 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/11(月) 23:19:58.77 ID:BjYh9N610<>
小巻「それにしてもあいつ、なんってめちゃくちゃな攻撃してんのよ……!」

杏子「これでも手は尽くしてマシにはなってるはずなんだぞ。あたしも信じられないけどな」

キリカ「小巻、またバリアお願い!」


 使い魔はマミとほむらが対処してる。

 ワルプルギスが暴れ回ってる間は私たちだけじゃどうしようもない。



下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
(各)補正+疲労+10
合計186以下 効果有 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/11(月) 23:29:14.42 ID:cDDDtwKo0<> 低い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/11(月) 23:29:51.31 ID:ziebLNR1O<> 低い <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/11(月) 23:45:07.39 ID:BjYh9N610<>
 ……風の妨害が軽くなると、使い魔の駆除もやりやすくなる。

 全部の使い魔を撃ち落とし、ほむらがリボンの足場から降りて戻ってくる。息が上がっていた。


キリカ「大丈夫? そろそろ下がってもいいんじゃ……」

ほむら「でも……みんなだってもうそこまで余裕はないはずです」

ほむら「出せる力は出さないと……」


 ほむらがモデルガンから実弾用の銃へと持ち替える。

 さすがにワルプルギス相手にはBB弾じゃ通じるかわからない。


杏子「まあ、そうだな……あたしらもまたやりにいくか! なんとか隙を作ったら、また袋叩きだ!」

小巻「ええ!」


 ソウルジェムを浄化して腰に戻す。

 みんなでなんとかワルプルギスの夜を追いながら攻撃を仕掛けにいく。


 ……ここからはみんな、魔力の使い方も考えないといけない。



キリカ 魔力[107/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:1個
・[100/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]
・武者[0/100]
・[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
杏子 状態:正常
ほむら 状態:正常・砂切れ
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜(状態:封印)

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
12【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
13【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
14自由安価

 下1レス <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/12(火) 00:02:50.29 ID:WkwfTege0<> ---------------------
ここまで
次回は13日(水)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/12/12(火) 00:05:46.30 ID:q3PNDxUj0<> 他にも魔法少女が参戦してこないかな。
人見リナのグループは無理でも真澄千花とかは出て来て欲しい。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/12(火) 12:22:23.63 ID:2U5aUTKYO<> 安価272 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/13(水) 20:59:09.72 ID:/0JSFxKh0<>
 ……マミも杏子も、さっきよりも慎重に攻撃を重ねながらタイミングをうかがっている。

 大技を連発すれば隙を作ることもやりやすい。けど、やっぱりみんなも余裕がなくなってきてる。


マミ「佐倉さん……ここは力を合わせていきましょう!」

杏子「ああ!」


 ……二人が何かをやるみたいだ。



下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
(各)補正+疲労15
合計186以下 効果有 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/13(水) 21:01:23.93 ID:+xalFujyO<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/13(水) 21:09:51.44 ID:Mj6vYJ+70<> 低い <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/13(水) 21:26:00.71 ID:/0JSFxKh0<>
 二人はワルプルギスの上に陣取ると、一点に向けて、同時に魔力を乗せた攻撃を叩き込む。

 下がってきたところに、小巻が更に一刀両断の重い一撃を入れる。


 ――ワルプルギスが地上へと落ちてくる。

 しかし、不意に周囲の風がさっきに比べて強まったのもその瞬間だった。


ほむら「っ!」


 ……私は一番のその原因をわかっていた。ワルプルギスの新しい魔力が沸いてくるタイミングだ。

 焦りのせいか、私がさっきまでと同じようには魔法を継続出来なかった。


ゆま「え……えいっ!」


 ゆまがハンマーを振りかぶり、衝撃波でなんとか風を押し返す。

 その隙にほむらとマミが遠距離から銃弾を撃ち込んでいく。




キリカ 魔力[73/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:1個
・[100/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]
・武者[0/100]
・[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
杏子 状態:正常
ほむら 状態:正常・砂切れ
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜(状態:封印)

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
12【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
13【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
14自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/13(水) 21:55:15.15 ID:+xalFujyO<> 効いてるかどうかわからないけど11
魔翌力的にそろそろ打ち止めかなぁ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/13(水) 22:25:42.33 ID:/0JSFxKh0<>
ほむら「…………!」


 カチカチと引き金を引く動作だけが空振る。

 銃の弾丸が切れ、ほむらは盾を漁る。


 杏子と小巻もタイミングを見計らっては近づいて攻撃に加わっていた。

 小巻は強く打ち付けすぎて欠けた斧を投げつけると、新しい斧を振りかぶる。

 ……しかし、自分の武器のないほむらはそれが簡単にはできない。


マミ「ゆまちゃん、その調子で周囲の風もコントロールできない!?」

ゆま「え! えっと……」

キリカ「ごめん! 私もすぐ抑えられるようにするからっ!」

ほむら「弾がなくなりました……」


 ほむらは盾を漁る手を止めると、悔しげにそう言った。

 自ら戦力外を申告するのと同じことだ。ほむらはワルプルギスへの思いも強い。やっぱり悔しいんだろう。

 そうなったら、やっぱり私たちが労いの言葉をかけてあげるしかない。


マミ「ええ、お疲れ様。あなたが居たからここまでこれた」

ほむら「……はい、外の様子を見てきます!」


 ……私も魔力的にそろそろこの魔法も続けてられなくなる。

 もう何度も出来ない。最後になるかもしれないんだから、今度こそ集中しなきゃ……



下1・2レスコンマ判定 有効度(小さい方が良い)
(各)補正+疲労15
合計186以下 効果有 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/13(水) 22:26:34.86 ID:7LQONv0+O<> 低い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/13(水) 22:32:55.54 ID:+xalFujyO<> 低い目 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/13(水) 23:01:04.10 ID:/0JSFxKh0<>
 ……精々出来て現状維持。

 でも、この状態でも使わなければもっと酷くなる。


 ゆまがそっと私の手に触れた。


ゆま「あのね、ゆまもがんばるから!」

小巻「こっちだってみんなアンタの魔法がなくなって対処する術くらいは持ってる」

小巻「大体、そんな顔してたら勝てるもんも勝てなくなるでしょ」


 よっぽど追い詰められたような顔してただろうか。


キリカ「……うん、そうだね」


 一度気持ちを切り替えるようにソウルジェムを手に取って、グリーフシードを当てる。

 最後のまっさらなグリーフシードが、みるみるうちに真っ黒に染まっていく。



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復微・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-2/ターン】
GS:1個
・[19/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]
・武者[0/100]
・[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
マミ 状態:正常
杏子 状態:正常
ほむら 状態:正常・砂切れ
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常


敵:ワルプルギスの夜(状態:封印)

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
・封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
11【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
12【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
13自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/13(水) 23:03:40.51 ID:+xalFujyO<> みんなにGSの残り具合を聞く <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/13(水) 23:27:29.60 ID:/0JSFxKh0<>
キリカ「みんな、残りの魔力は?」

杏子「大技は使えてあと1回……ってところだな」

マミ「私も大体そんな感じね」

小巻「まあ、後から来たあたしが一番持ってるでしょうね」

小巻「どうしても足りなくなったら譲ってもいい。けど、貸しにするわよ」

マミ「……それも考えとくわ」


 特に積極的に攻撃に行っていた杏子とマミは残りわずかなようだった。

 残ってる分でやりくりしていくしかない。

 ……出来れば無理のない範囲で済ませたいところだけど、すでにそうも言っていられなくなってるかもしれない。


 ――その時、結界の外に出ていったはずのほむらの声がした。


ほむら「みっ、みなさん……――!」


 振り返ると、そこには……――

 ――――……久しぶりに見る、魔法少女の姿のまどかが立っていた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/13(水) 23:39:35.16 ID:+xalFujyO<> え、どうゆうことなの?? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/13(水) 23:46:54.82 ID:/0JSFxKh0<> ------------------
ここまで 多分次回で戦いは終わります
次回は14日(木)20時くらいからの予定です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/14(木) 16:49:31.11 ID:LLiSE5Pl0<> ------------------------------
今日の開始は2時間ほど遅れそうです <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/14(木) 22:00:32.44 ID:LLiSE5Pl0<>
キリカ「どうして…………!」

織莉子「これは私の責任なの」

キリカ「織莉子まで! ここに来たら危ないよ!」


 その奥に立つ織莉子は朝見た私服のままだった。

 ……織莉子は悲しげでも怒っているわけでもなく、ただ真剣な顔つきで話し始める。



――――
――――

避難所 7:00


 早めに避難所の場所へと行ってみたものの、人はいなかった。

 災害の根源となるワルプルギスの夜を結界に押し込めたおかげで、警報といってもほとんど実害の分からないレベル。

 避難に来る人も少ないようだった。


 そこで仕方なく時間を潰す。

 …………それからどのくらい経ってからだろうか。

 ちらほらと人が増え始めるとともに、知り合いの姿も見えた。


まどか「織莉子さん」

織莉子「ええ、おはよう」


 一通り挨拶をして一緒に過ごす。

 とりあえず、ワルプルギスの夜のことを知っている知り合いはみんな来たようだった。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/14(木) 22:08:49.89 ID:LLiSE5Pl0<>
まどか「またこの日が来てしまいましたね」

織莉子「……ええ。あの時は私たちも戦ってた」

まどか「でも今は信じられないくらい穏やかです。今頃みんなも戦ってるんですよね?」


 ……わたしたちは外の景色が一番良く見える場所で眺めていた。

 この場所には二人のほかに誰もいない。こうして二人だけで過ごすのは本当に久しぶりだった。


まどか「……わたし、また契約しようと思います」

織莉子「……どうして? みんなが負けると思っているの?」

まどか「いいえ」

まどか「そうじゃないんです」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/14(木) 22:22:08.07 ID:LLiSE5Pl0<>
織莉子「キリカからも少し聞いたわ。あなた、何か考えているでしょう?」

まどか「実は、わたしが契約してこの世界に来た後、キュゥべえにも少しだけ聞いたんです」

まどか「わたしの素質のことについて」

織莉子「あれの言葉を鵜呑みにすると足元をすくわれるかもしれない」

織莉子「恐らくみんなも懸念していることよ。どんなに考えたって、推測に絶対なんてありはしないのだから」

まどか「……もちろんそれは考えました。でも、これまでみんなを見ていても思ったんです」

まどか「今まで契約することのなかった仁美ちゃんに素質が増えた」

まどか「平行世界に関わったみんなが記憶を継いで、今までの世界に関わらず因果は増減している」

まどか「この世界は、“わたしが軸になって作られてきた今までの世界”とは根本的に違う法則で成り立ってるんじゃないかって」


 ……ほむらの繰り返した時間遡行のおかげで運命の歯車は壊れてしまった。

 世界を組み直したまどかの願いは、因果律の異変を、ある意味で異常さを保ったまま正常な形に戻したのだ。


 しかしそうなれば、一番最初の時よりは強くても、せいぜいみんなと同程度でしかない。


織莉子「……どうしてなんて、貴女に聞く方が愚かだったわね」

織莉子「あなたはそういう人だった。――どんな時だって」

まどか「…………」

織莉子「……何かあったら私が責任を取る」

織莉子「それが、貴女の契約を知って、何も聞こうともせずに排除しようとしてきた私のすべきことでしょう」

まどか「ありがとうございます――!」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/14(木) 22:37:36.43 ID:LLiSE5Pl0<> ――――


まどか「だからごめんね、わたしが来たからって倒せるって決まったわけじゃないの」

まどか「ただわたしが一緒に戦いたかったんだ」

まどか「わたしは今まで、魔法少女になって、一度も後悔をしたことはないから」

キリカ「……もう、ばか」

キリカ「――――……でも確かに、それでこそまどかだ」

ほむら「じゃあ、まどか、あなたにこれを託すね」

ほむら「……結局これを使うことはずっとなかったから」

まどか「これは……」


 ほむらがまどかにそっと何かをグリーフシードを握らせる。

 ……それは二つのグリーフシードだった。


杏子「なんだよ、こっちは魔力がカツカツだって話してたってのに、まだ一人で二つも溜め込んでたのか?」

まどか「……こっちはキリカさんが持ったほうがいいんじゃないですか?」

キリカ「え?」


 まどかが持っているのを覗き込む。

 ……思わずちょっと苦いような気持ちになった。


キリカ「……ここに最大のパラドックスが発生してるよ」

キリカ「あんまり使いたくはないな。私は『こっち』だから。……もう一つのほうもね」

ほむら「……織莉子さん、行きましょう」

織莉子「ええ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/14(木) 22:49:22.48 ID:LLiSE5Pl0<>
まどか「わたしも少しこの結界を強化します!」


 まどかが杖を上空へと掲げ、魔力を送る。

 ……その魔力に包まれるとともに、風もまた少しだけ和らいだようだ。



 一人仲間が加わった。けれど、戦況は大きく変わってはいない。

 結局私たちがやれることといったら、今までと同じ。力を合わせて戦うことしかない!



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復小・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-1/ターン】
GS:1(2)個
※卵も使えるには使えますが、他が優先されます
・[19/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]
・武者[0/100]
・[0/100]
・卵[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
まどか 状態:正常
マミ 状態:正常
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常

ほむら 状態:戦闘不能【外】


敵:ワルプルギスの夜(状態:封印)

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
9ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
10【連携必殺技】『マジカルスコール』(魔力-2×10) :まどかと連携し、上空から魔力の刃を雨のように降らせる二人で一つの技。
11狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
12魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
13封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
14【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
15自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/14(木) 22:57:01.71 ID:cCPEA9CjO<> まどかを守る立ち位置で1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/14(木) 23:10:51.29 ID:cCPEA9CjO<> 卵のGSは魔女化したキリカのだとして、もうひとつはさやかの人魚のGSかな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/14(木) 23:19:47.94 ID:LLiSE5Pl0<>
キリカ「まどか、行こう!」

まどか「はい!」


 まどかが立ち止まって地上から弓を射る。

 私はそのまま桃色の魔力の後を追うようにして足場を駆けあがり、勢いよく跳び上がる。


 ワルプルギスの夜は一旦床に落ちた後、まだ高度があがりきる前だ。

 今度こそ……振り切られないように攻撃を続ける!



 下1レスコンマ判定 有効度
0~99

+一桁0クリティカル
+補正 自[格闘Lv6]*3
+補正 自[射撃Lv4]*1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/14(木) 23:22:12.55 ID:tqajfWrpO<> 高い
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/14(木) 23:31:12.76 ID:cCPEA9CjO<> 77か
そこそこ高い? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/14(木) 23:40:00.40 ID:LLiSE5Pl0<>
 目の前一面に広がる歯車の金属に両方の腕を一気に振り下ろす。

 隣りでは杏子と小巻が金属を打ち付ける音が聞こえ、金色の光を持つマミの銃弾が炸裂する。

 そして、吹き荒れる風を再びゆまの衝撃波が押し返す。


杏子「封印がなくても、風はまだなんとかできないこともないか……!?」

マミ「また使い魔が現れた時には私が対処するわ! みんな、とにかく一人で無茶はしないこと!」

キリカ「わかってる……!」



キリカ 魔力[119/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復小・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-1/ターン】
GS:1(2)個
※卵も使えるには使えますが、他が優先されます
・[19/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]
・武者[0/100]
・[0/100]
・卵[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
まどか 状態:正常
マミ 状態:正常
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常

ほむら 状態:戦闘不能【外】


敵:ワルプルギスの夜

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
9ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
10【連携必殺技】『マジカルスコール』(魔力-2×10) :まどかと連携し、上空から魔力の刃を雨のように降らせる二人で一つの技。
11狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
12魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
13封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
14【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
15自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/14(木) 23:42:47.94 ID:cCPEA9CjO<> まどかと連携しながら1 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/15(金) 00:02:15.32 ID:rK4LeITK0<>
小巻「! みんなこっち寄って!」


 小巻が前に出てバリアを展開し、そこに上から一直線に吹き付けられた炎がぶつかる。

 マミが何度か巻きなおしてはいたものの、口を縛っていたリボンが今回は早くももう持たなくなっていた。

 ……――ちょうど封印の効果が解けたからだ。


マミ「あいつ、もう自由になったの……!?」

杏子「無理に巻き直しに行こうとはするな! 焼かれるぞ!」

マミ「とにかく注意と防御だけは欠かさないで! リボンや鎖の結界で対処できる私たちが前に出て戦いましょう!」


 一旦ワルプルギスの巨体を蹴って、袖の仕込み小刀を放って少しだけ距離を取る。

 ……確かに、これの近くに居続けるのは少し危険だ。


 大事なのは機を見ること……――いつもと同じか。

 すぐ後ろにはまどかが居た。さっきから魔力の矢は見ている。


まどか「大丈夫ですか!?」

キリカ「うん、なんとか私もこっからでも戦えるよ!合わせてこう!」



 下1レスコンマ判定 有効度
0~99

+一桁0クリティカル
+補正 自[格闘Lv6]*2
+補正 自[射撃Lv4]*3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/12/15(金) 00:04:54.15 ID:Cu/Tr0gA0<> どうだ? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/15(金) 00:15:38.89 ID:rK4LeITK0<>
 ――みんなで連携して戦えていたと思ったのもつかの間、

 ワルプルギスは一気に私たちを振り切るように強風を巻き起こす。


キリカ「!」


 みんなも色々と防御の手段は考えてくれている。

 出来るだけ被害を減らすように。……しかし。


マミ「……これだけじゃ、長くは持たないっ!」


 ――いずれ吹き飛ばされる。

 そこに追い打ちをかけるように、使い魔まで沸いて出た。


まどか「マミさん、ここはわたしがやります! わたしならここからでも届くから!」



キリカ 魔力[119/120]  状態:正常 使用中魔法:【結界:効果(自動回復小・幻惑・クロックダウン・阻害)魔力-1/ターン】
GS:1(2)個
※卵も使えるには使えますが、他が優先されます
・[19/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]
・武者[0/100]
・[0/100]
・卵[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
まどか 状態:正常
マミ 状態:正常
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常

ほむら 状態:戦闘不能【外】


敵:ワルプルギスの夜
  射撃少女の影×6

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
9ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
10【連携必殺技】『マジカルスコール』(魔力-2×10) :まどかと連携し、上空から魔力の刃を雨のように降らせる二人で一つの技。
11狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
12魔力阻害 :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-5/1ターン) :効果をより強力に。
13封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率93。集中力が必要。
14【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-5/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
15自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/15(金) 00:17:40.17 ID:AC5gHJDhO<> 10 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/15(金) 00:46:58.88 ID:rK4LeITK0<>
キリカ「私も協力するよ!」


 まどかが何をやろうとしてるのかはわかったから。

 ……弓を構えるまどかに手を触れ、一緒にそこに魔力を張り、上空に向けて矢を放つ。


 降り注ぐのは桃と紫の入り混じった魔力の刃。


 マミですら、風のある状況では離れた敵への攻撃は難しくなる。

 ここから届くのは、まどかの追尾の性質があるからだ。


まどか「こっちの使い魔は片付きました!」

マミ「ええ! ……一旦離れましょう! 捕まって!」


 マミが足場に使っていたリボンを変形させて展開する。

 散り散りに吹き飛ばされないようにそこにしがみつきながら、ワルプルギスの夜の姿を見る。


杏子「そんなにあたしらを引き剥がしたいかよ――!」


 杏子が槍を投げ込んだのをはじめに、みんなもワルプルギスの姿が離れきる前に攻撃を打ち込んでいく。

 私も、まどかの矢にさっきと同じように私の魔力を加えて――。



 ――――すると、どこからか硬いものが割れるような音が聞こえて、歯車に亀裂が入る。

 いつしか、攻撃の手ごたえは消えていた。


 広大な結界の中にはもう何もない。……魔力も、あの悪魔のような巨体も、私たちを悩ませていた風も。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/15(金) 00:49:38.45 ID:AC5gHJDhO<> 倒した…のか? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/15(金) 00:56:58.29 ID:rK4LeITK0<> -----------------------
ここまで
次回は16日(土)18時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/15(金) 00:58:41.85 ID:s80MYf8Q0<> 乙
キリカ編は本当に終わりか?
個人的には、次はマミ編辺りが見たいな <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 18:52:44.05 ID:StFJERi80<>
キリカ「えっ……――」

マミ「もっ、もしかして私たち…………」


 そんなふうに喜んでいいのかと戸惑いと感傷に浸ろうとしたのも束の間。

 ……さっきとは違う妙な浮遊感が襲う。


キリカ「――わぁああああ!?」

まどか「マミさん、なんとかしてえーーーー!」

マミ「!」


 ……今までワルプルギスの夜の起こした風に乗っていたようなものだった。

 それがなくなると、一気に床に投げ出される。

 マミが慌てて下にマットのようなものを敷いたものの、みんなでそこにぐちゃぐちゃに倒れ込むことになってしまった。


杏子「いてえ、これ誰だ!?」

マミ「それ私の足……」

小巻「ちょっと、髪の毛引っ張ってんの誰!?」

キリカ「う……ワルプルギスの夜め」


 倒した後までこの仕打ち。

 …………ていうか、これ、本当に倒したって思っていいんだよね?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 18:54:09.81 ID:StFJERi80<> キリカ 魔力[78/120]  状態:正常
GS:1(2)個
※卵も使えるには使えますが、他が優先されます
・[19/100]
・芸術家[0/100]
・ハコ[0/100]
・影[0/100]
・武者[0/100]
・[0/100]
・卵[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]



 ――私たちが戦闘態勢を解いたのは、

 結界の外に出て、ワルプルギスの夜が完全にいなくなったことを確認してからだった。


ほむら「みんな、やったんですね!?」

まどか「うん! おまたせ、今度こそちゃんと倒してきたから!」

織莉子「みんな無事で……」


 この決戦だけじゃない。それ以前に私たちは今まで遠回りをしすぎてたから。

 ……そういえばこの前の時の『今日』は、わんわん泣いてたっけ。


キリカ「……いっとっけど、織莉子だってばかだからね」

織莉子「えっと、何故唐突に私まで馬鹿呼ばわりされなければいけないの?」

キリカ「もし何かあったら自分が契約してなんとかしようとした。……もしかして、私の事も?」

織莉子「貴女達、交代で魔法少女をやるって約束してたらしいじゃない?」

織莉子「私もそれに混ぜてもらっても楽しいかと思ったのよ」

キリカ「本気で言ってるのー? それ……」


 この前の分のリベンジを果たして、街の人たちも救って、やっと先に進めた気がする。

 でももう、私は向いてないことがわかりすぎて結構うんざりしてきたとこだった。

 ……そんなことを言ったらここぞとばかりに契約したがるかな。


織莉子「とにかく、もうこれからはもっと気楽に続けたっていいでしょう」

織莉子「そのほうがきっと楽しいわ」



1自由安価
2避難所に戻ろう

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/16(土) 19:31:10.82 ID:gX8t3zcO0<> 2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 19:32:58.65 ID:+vie5eYW0<> 小巻に改めてお礼を言う
あとキュウベェを呼んでワルプルギス戦の事で色々と話す
キュウベェから見て戦い方はどうだったか、自分の封印はちゃんと効いていたのか等 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 20:07:26.81 ID:StFJERi80<>
キリカ「小巻も、改めてありがとう」

ほむら「私からも、ありがとうございます! 用事があったのに……」

織莉子「私もさっきは話し込んでる場合じゃなかったけど、ここに来た時には驚いたわ。来るとは思ってなかったから」

小巻「だからなんであんたたちに感謝されなきゃいけないのよ」

小巻「あたしはいつだって自分のやりたいようにやってるだけなんだから。嫌なら頼まれたってやんないし」

小巻「あんたたちだけのために来たわけでもない」


 ……この人はやっぱり素直じゃなかった。

 でも、そう言うってことは、そう私たちのことも考えてくれてたってことだ。


まどか「……そういえば、キュゥべえは?」

織莉子「さっきまでは傍に居たはずなのだけどね」

織莉子「ついさっき、貴女達が結界から出てくるあたりでそそくさと消えていったわ」

杏子「なんだよ、やっぱりみんなに袋叩きで責められるのが怖いんじゃないかよ」

キリカ「……責めないから出ておいでよ! 今はあんたともちょっと色々話し合いたい気分なのに」

マミ「はい連行! あなたも私たちと一緒に避難所まで来なさい」


 呼んでみると、しぶしぶ姿を現す。そこをマミが抱き上げる。

 なんて言ったって、あの変態はああいう奴なんだからしょうがない。

 今はちょっとだけそう許せる気分になるのは、戦いの後の余韻が残ってるからだろうか。


QB「大した目的もなく話したいって言ったり遠ざけたり、君たちはわけがわからないよ」

マミ「勝手なことしないように監視よ」


 ……でもやっぱり、いざ話してみるとちょっとムカついた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 20:10:12.45 ID:+vie5eYW0<> そういえばキュウベェゆまと契約した以外は目立った行動してないな
何か裏でこそこそやってたのかも聞けばよかった <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 20:32:04.39 ID:StFJERi80<>

 ――避難所の入り口でさやかと仁美に迎えられる。

 まどかと織莉子が出て行ってから特にみんなも心配していたようだった。


 中に入ってみると、ホール内は閑散としている。

 みんなへの挨拶かねて、そこで暫く座り込んで話し込んでいた。


QB「それで、何を話したいんだい?」

マミ「そうね、まずは今回の私たちの戦いについての評価が聞きたいわ」

QB「作戦会議の時からだけど、よく練られていると感心したよ。ここまで準備をして戦いに挑んだ魔法少女たちはいなかった」

キリカ「私の封印も効いてた?」

QB「それはずっと傍で見ていた君たちのほうがよくわかるんじゃないかな」

マミ「ええ、助かっていたわよ」

杏子「あるとなしで差がはっきりしてたしな。それより、あたしの幻惑もどれほど効いてたか気になるな」

キリカ「一点狙いの攻撃はほとんど外させてたんだから、効果あったんじゃないの?」

キリカ「……で、キュゥべえが今回あんまり私たちの周りに付き纏ってなかったのもやっぱり、まどかの素質と関係あったの?」

QB「嫌われてるのは自覚してるし、君たちにはもう僕が口を出すまでもないだろう?」

QB「それより僕も、せっかくの『因果』の情報量を活かして活動したほうがいい」



1自由安価
2……何か裏でこそこそやってたの?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 20:41:54.90 ID:KWqgjGMkO<> 2+まどかに今回はどんな願いで契約したのか聞く
因果の情報云々って何をやろうとしてたの?
また裏でこそこそやろうとしてたの?私達に不利益が生じる事じゃないだろうね?
そういえばまどかはどんな願いで契約したの?
キュウベェから現状を見てすぐに魔女化したりしないだろうね? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 20:45:45.53 ID:UbFL1OMY0<> ↑
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 21:04:23.26 ID:StFJERi80<>
キリカ「……何か裏でこそこそやってたの?」

QB「いつもどおりだよ。ただ素質のある人に声をかけに行ってたのさ」

QB「契約できるとわかっている少女たちがいるのに見過ごす理由はない」


 ……キュゥべえがまた不穏なことを言う。

 一気に契約者が増えたりしなきゃいいけど。


織莉子「……こいつが記憶を継いでいるのだけが本当に悔やまれるわね」

ほむら「継いでなかったらなかったで、一から話したり変に勘ぐられたりするのも面倒ですよ」

マミ「みんな、知り合いや家族とか、今まで以上に気を付けてたほうがいいからね?」

マミ「やっぱり一番は、付け入られるような隙を作らないこと……ね」

小巻「……あんた、妹に手を出したら本当に処すわよ?」

QB「…………」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 21:19:08.35 ID:StFJERi80<>
キリカ「ところで、まどかは今回はどんな願いで契約したの?」

まどか「本当は迷ったんですけど、前と同じにしました。『家族みんなが幸せになりますように』……って」

さやか「もっと叶えられることはいくらでもあるのに目が眩まないのがすごいよ」

さやか「満漢全席とかー、金銀財宝とか、モテモテの美少女になりたいとか!」

キリカ「いざなんでも叶うって言われると、そういう欲望丸出しの願いにはならないんだよね……」


 でも、素質が減ったとはいえ、もっと大それた願いを言うことだってできたはずだ。

 ……下手に考えすぎた願い事を言うよりはこのほうがよかったのかもしれない。


キリカ「……やっぱそれがまどからしいよ」

小巻「じゃ、そろそろあたしも帰るわ」

小巻「こいつと話してたら、早く戻ってやらないと心配になってきたし」

キリカ「……私もそろそろ行こうかな」

ほむら「そういえば、呉さんのとこの家族の人は来てないんですね」

キリカ「うん……まあ、それも心配だし」


 といっても、街全体で考えれば来てない人のほうが多いようだった。

 風が落ち着いて、そろそろ帰っていく人も増えてきている。


 みんなと別れると、一人、避難所を離れていった。

 他のみんなはまだもうちょっと居る気らしい。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 21:27:43.86 ID:StFJERi80<>

 ――自宅の玄関を開けてリビングまで走っていくと、不思議そうな視線が集まる。

 呑気に昼食の準備をしているところだった。


*「……出かけたんじゃなかったの?」

キリカ「台風は!?」

*「ああ、それで帰ってきちゃったのか。あれは朝だけで、もう今は過ぎたところだったのに」

*「朝のニュースでやたらと脅かしてたから心配になったんでしょ。異常気象って」


 ……ちょっと携帯を見てみると、『ニュースの割に大したことなかった、大げさ言うな』って不満がSNSでトレンドになってた。

 傍から見れば私たちと同じように、帰れなくなることを考えてレジャーを取りやめた人も結構いたらしい。

 こう見てみると、納得のいかない気分っていうか、誰のおかげだって言いたくもなるけど……


*「でも、無事で良かった」

キリカ「…………とりあえずお昼ご飯、私の分も用意しといてよ」


 ……そう言われるのは悪い気はしなかった。

 こっちのセリフだよ、と心の中で添えて。



―17日終了―


★封印結界の基本成功率が上昇しました 93→100(抵抗がなければ成功確定)



キリカ 魔力[78/120]  状態:正常
GS:1(2)個
※卵も使えるには使えますが、他が優先されます
・[19/100]
・卵[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]



・仲間

まどか
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4]

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv4] [射撃能力Lv21]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv6]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5]
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 21:41:46.65 ID:StFJERi80<> ―18日 朝
自宅


 昨日はあれからちょっとゆったりして、それからテストに向けてまた勉強してた。

 翌朝には月曜日が来て、ほむらが来て、学校に行く。続きのテストを受ける。


 ワルプルギスの夜なんてなかったように、そんなまるで今までと変わらない日常が流れていた。

 魔女のことも、災害のことすらみんな知らない。

 だからこそ、私も言い訳もできない。


キリカ「――まあいいや、ヒーローが言い訳するのはカッコ悪いしね」

ほむら「なんか浮かれてます?」

キリカ「いや、私は極めて現実を見て言ってるよ。そしてこう見えてそこそこ追い詰められてるから」


 朝食を食べながら、テーブル横に置いたプリントを眺める。

 こうしないと、さっき覚えたことがうっかり頭から出てしまいそうな気がした。


ほむら「……どう見ても追い詰められてるのは一目見てわかりますが」

*「勉強はいいけど、行儀悪いから食べてからにしなさい」



1自由安価
2昨日はよく眠れた?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 21:42:37.76 ID:gX8t3zcO0<> 2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 21:44:48.17 ID:+ZEmsRU7O<> 2+エイミーのことを聞く
昨日あれからエイミーを引き取ったんだよね?
クロエと仲良くしてた? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 22:03:08.22 ID:StFJERi80<>
キリカ「昨日はよく眠れた?」

ほむら「はい! むしろ寝過ごしそうになりました」

ほむら「ついでにテストのことに気づいたのが結構遅くで……」

キリカ「……テスト中に寝るなよ! コンビニ寄ってエナジードリンクでも買ってこうか? すごいのあるよ!」

ほむら「呉さんが勧めるすごいのって、なんか本当にヤバそうですね……」


 ……なんだ、追い詰められてるのはほむらもじゃないか。

 そういえば、昨日は早く帰っちゃったからあれからのことは見られてないけど、どうだったんだろう。


キリカ「昨日あれからエイミーを引き取ったんだよね? クロエと仲良くしてた?」

ほむら「また遊ばせてみようと思います。二人を見てたら猫同士の遊びも大事なんだなぁって思いました」

ほむら「呉さんもおうちに迎えることになったら、あの白猫ちゃんもぜひ!」

キリカ「うん、でもあれ言うほど白猫……か?」


 でも、仲良くしてくれるかなぁ。ツンが他の子を引っかいたりしないといいけど。

 ちょっと不安だけど、もともと集団生活してたんだから大丈夫かな?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 22:21:10.70 ID:StFJERi80<>

まどか「――おはようございます!」

キリカ「おはよう。今日は揃ってるね」

ほむら「む、むしろ私たちが遅かったとか?」

仁美「いえ、そんなことは! 実は私たちもちょっと早くに集まって勉強会をしようって言ってたんです」


 いつもの場所に着いて、みんなで歩きはじめる。

 確かに私たちが出たのは遅くない。いつもよりちょっと早めかな?


ほむら「それでみなさん、どうですか?」

さやか「あたし音楽ならわかる!」

まどか「さやかちゃん、今日音楽のテストないよ……」


 ……こっちもいつも通りだ。

 手元を見ればまどかの指には金曜までにはなかったリングがある。けど、それ以外何も変わらない。



1自由安価
2寄り道(コンビニ行ったり変なドリンク勧めたり)
3早めに学校に着こう

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 22:24:39.33 ID:JAdkmRpK0<> 予習したいから急いで2
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 22:34:41.52 ID:mtGEilz9O<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 22:41:22.78 ID:StFJERi80<>
キリカ「ちょっとコンビニ寄ってかない? お勧めのものあるよ!」

まどか「え? なんですか?」

キリカ「それはお楽しみ!」


 ちょうど近くにコンビニが目に入ったので、ちょっと寄ってみる。

 でも予習もしたいから、時間に余裕はほしいな。さっと買ってこう。



すごいドリンクの詳細、あとなんか買う・勧めたいものがあれば
・自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 22:42:19.74 ID:gX8t3zcO0<> 美容に効く
安価下 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 22:54:54.93 ID:TOZDN0i20<> 目が冴えて眠気も吹っ飛ぶエナジードリンク <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 23:20:45.49 ID:StFJERi80<>
キリカ「あった、目が冴えて眠気も吹っ飛ぶエナジードリンク!」

ほむら「うわぁ、確かにすごそうなのがきた……」

仁美「こういうの飲むんですか!?」

さやか「いや、大分捻りのない説明ですけど、効果のほどは?」

キリカ「試してみればわかる。さっと買ってってさっと飲もう」


 一人一本ずつ例のドリンクを買ってコンビニを去ると、早速通学路で開けてみる。

 一口目からわかる炭酸を恐れずに一気に呷るのがさっぱりする飲み方だ。

 ……ちびちび飲んでると結構イヤになる。


さやか「これでもかというほどの強炭酸としつこいくらいの甘さ……いかにもなエナジードリンクですな」

ほむら「あっ、炭酸が目に来ました!」

まどか「…………」

仁美「まどかさん、どうされましたの?」

まどか「げっぷが止まらなくなりそうなの……」


 まどかが袖を口に当てたまま言う。

 ……確かにこれは要注意だ。ここならともかく学校に着いてからは特に。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 23:41:47.90 ID:StFJERi80<>

 ――そんなドリンクの効果があってか、学校に着く頃にはとりあえずすっきり目は覚めていた。

 自分の席で最後に見直して、そうこうしているうちにチャイムが鳴る。


 短いHRと、テストの準備。

 金曜は結構順調だったけど、今日のはどうだろうか。今になってもまだ隙あらば公式が頭から抜け出そうな気がしていた。


キリカ(……最初に書こう! 計算はそれからだ!)


 問題用紙が配られると同時に、覚えたものを隅に書き込んでいく。

 あとはちゃんと解けさえすれば……


――――
―――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/16(土) 23:45:36.16 ID:StFJERi80<> 昼休み 屋上


さやか「こんちゃー!」

仁美「お先食べてます!」


 なんだか元気の良い挨拶に、後から屋上に来たマミが少々たじろぐ。

 テストの後なんて普通ぐったりなのに……あ、でもさやかとかはいつも元気だったか。あと一時間だからって。


マミ「えっと……どうしたの? なんだかみんなキラキラっていうか、むしろギラギラしてるわね」

さやか「ちょっとキメてきた! 目が冴えて眠気も吹っ飛ぶやつ!」

ほむら「その言い方は大分ヤバいんですが」

キリカ「エナジードリンクね。間違ってはいない」


 マミもお弁当を広げて食べ始める。

 ……どんなものかと見てみると、可愛いタコさんウインナーが目に入った。マミもそういうの作るんだ。



1自由安価
2これからどうするとかそんな話

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/16(土) 23:54:29.09 ID:mtGEilz9O<> 2+まどかとほむらの間に割り込む
今日の放課後は魔女狩りかな?GSもうほとんどないしね
あ、さやか
まどかとほむらは私の嫁だからちょっかいかけないように
さやかには上条君がいるんだからそっちに構ってよね? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 00:13:11.06 ID:zVZ1AD0iO<> 2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 00:21:04.28 ID:M7wZ1TB+0<> >>339にしたかった… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 00:41:13.32 ID:zbYeRbFF0<>
 ……あと一時間。考えてみればもう放課後も近い。

 これからどうしようか。


キリカ「……今日も訓練? 魔女狩り? もうグリーフシードほとんどないし」

マミ「もう気を張る必要もないんだからしばらくは自由! って言いたいところだけどねぇ……」

マミ「今日くらいはみんなに任せるわ。焦らずやっていけばいいんじゃないかしら?」


 マミもいつになく緩い雰囲気だ。

 とはいっても、前までずっと目標があって動いて来たんだから、いきなり任せると言われるのもちょっと調子が狂う。


 ……けど、よく考えてみるとやりたいことならいっぱいあった。

 ――最後のテスト一時間を終えて、鞄を取って立ち上がる。



放課後
1小川の猫のところに行ってみる
2部活に行く
3散策・遭遇判定(人・魔女)
4クラスメイトと出かけてみる
5家に帰って編み物の続きとか
6自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 00:42:32.93 ID:M7wZ1TB+0<> 2
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 00:58:19.60 ID:XaltUEHJO<> 1のあと3 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 01:03:17.91 ID:zbYeRbFF0<> ---------------------------
ここまで
次回は17日(日)18時くらいからの予定です

>>278 考えたけど難しいんですよね…
契約してるとしても、やっと小巻とのいざこざが片付いたところであれこれとか記憶云々とか、あと友達のほうは?とか
今回魔女化させることを覚えた優木が暴れ回ってたってのもあるし、生きてるのかなぁ… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 18:04:59.65 ID:zbYeRbFF0<>

 帰り道を途中で逸れて小川のほうに歩いていく。


 ワルプルギスの時のここの様子はどうだっただろう。

 まずは猫たちの様子を見に行ってみることにした。


キリカ「ツンー。猫ちゃんたちー。元気にしてたー……?」


 草むらを踏みしめて、街並みから外れた茂みを覗いてみる。

 控えめに声をかけると、にゃーにゃーと鳴きながら、様子を窺うように猫たちがぞろぞろと出てきた。


キリカ「よかった、無事だったんだ…………」


 特に何も持ってないのに、囲むように寄ってくる。

 台風の時もこうして茂みの中に隠れてたのかな。


 ……遅れてツンも茂みから出てくる。

 こうして他の猫が寄ってきてる時には決まって近くには寄ってこない。

 そこをあえてツンに近寄っていってみる。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 18:13:32.81 ID:zbYeRbFF0<>
キリカ「……テストの結果がよければ飼っていいんだって」

キリカ「土日挟んでるし、明日にはだいぶわかるかな」


 自分で思い返してみると、そこそこいつもよりは取れてる気はする。

 でも、自信のある科目もあるけど、自信がないのはやっぱり自信がなかった。


 どのくらいで許してくれるのかな。

 人と比べたら、ちょっと頑張ったくらいでそんなに良い方になんてなれる気がしないけど……


「にゃ」


 ツンはこっちを見上げて短く鳴く。

 なんて言ってるんだろう。……ここから離れるの、嫌がらないかな?




 遭遇判定、下1レスコンマ判定1ケタ
1,2 まどか
3 さやか
4 ほむら
5 仁美
6 マミ
7 杏子
8 小巻
9,0 安価 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 18:19:17.11 ID:cbfmvhY+0<> ほい <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 18:39:41.33 ID:zbYeRbFF0<>
キリカ「!」


 草むらを踏みしめる音が聞こえて、後ろから影が出来る。

 …………見上げると、まどかが立っていた。


キリカ「――……まどかも猫たちの様子を見にきたの?」

まどか「はい。それと、パトロールも少し」

まどか「みんなは訓練や本番も終わって頑張った後だし、こんなときはわたしが張り切らないとって」

キリカ「……私もついていっていい? 魔力もそんなに使える状況じゃないから、互いに一人じゃ心配だし」

まどか「もちろんです!」



1自由安価
2さやかたちは?

 下2レス+コンマ判定
0~20 使い魔
21~40 魔女 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 18:42:00.11 ID:cbfmvhY+0<> 2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 18:43:00.43 ID:DwqCxDW/O<> 2 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 19:09:48.28 ID:zbYeRbFF0<>
 ……まどかも同じ目線にしゃがんで、それから少しすると立ち上がった。


キリカ「もう行くの?」

まどか「まだ居ますか?」

キリカ「いや、もっと触れないのかなって思っただけ。まどかにはもう自分の子が居るか」


 羨ましい。いや、私だってもう少しすれば……


まどか「みんな元気そうですね」

キリカ「うん、元気」


 猫たちと別れて小川から離れていくと、まどかと街中を歩きはじめる。

 今日はそんなに怪しそうなところにはいかない。散歩みたいな感覚だ。


キリカ「……さやかたちは?」

まどか「仁美ちゃんと一緒に居ると思います」

キリカ「お出かけか。まどかは一緒にいなくていいの? 特に最近は一緒のイメージだったけど」


 ……魔法少女になったからって、そういうところでちょっと離れることになってしまうのは寂しい。

 最近は仁美が訓練に来てくれてたし。今度はまどかが抜けることになるなんて。


まどか「……今日はこっち優先にして、ほどほどに頑張ります。いつでも遊べますから!」

キリカ「そっか」


 そういえば私も最近さやかとかと遊んでなかったなぁ。

 仁美は訓練の時にずっと面倒見てくれてたけど……


 遭遇判定、下1レスコンマ判定1ケタ
1 ほむら
2 マミ
3 杏子
4 小巻
8,9,0 安価

 下2レスコンマ判定
0~20 使い魔
21~40 魔女 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 19:14:51.21 ID:DwqCxDW/O<> 誰かな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 19:38:14.78 ID:DwqCxDW/O<> 安価来ないからもう一度 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 20:14:17.26 ID:zbYeRbFF0<>
まどか「あれ、ほむらちゃんじゃないですか?」

キリカ「うん、間違えようがないね……。おーい」


 ……歩いてると、買い物の帰りだろうか。

 両手に買い物袋を持って歩いてるところに会った。


ほむら「あれ、偶然……さっきぶりだね、まどか」

まどか「お買い物?」

ほむら「はい。ちょっと買い足したいものがあったのと、爆弾もまた作らなきゃなので」


 左手にはごく普通のスーパーで買えそうな洗剤とか。

 右手には普通なら何に使うかわからない材料の袋。……日常と非日常が入り混じったような組み合わせだ。


ほむら「そっちは?」

まどか「わたしたちはパトロールの最中だよ」

ほむら「えっ、お疲れ様です! 私もついてったほうがいいですか!?」

キリカ「まだ私は戦ってないよ。ていうか、買い物してたところでしょ」

ほむら「荷物はすぐしまえますから」


 ほむらはそう言うと、自分の腕のあたりを指さす。

 ……ほむらには便利な収納があるんだった。


1自由安価
2今日は何か作らないの?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/17(日) 20:15:02.05 ID:M7wZ1TB+0<> 2

そういえばGSがないと困ることってあるっけ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 20:20:25.83 ID:DwqCxDW/O<> 2+ほむらもパトロールに誘う
ほむらもパトロールする?
あ、でも弾がもうないんだっけ…攻撃手段がないと戦いになったら危ないよなぁ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 20:44:24.97 ID:zbYeRbFF0<>
キリカ「じゃあせっかくだからおいで。 あ、でも弾がもうないんだっけ……」

ほむら「BB弾ならありますよ」


 それが魔女相手にどのくらい効くのかはわからないけど、三人いれば戦えない事もないかなぁ。


 ……それより、袋の中身をちょっと見てみると、食品は買ってないようだった。

 今日は夕飯は自分で作らないんだろうか。


キリカ「今日は何か作らないの?」

ほむら「爆弾はそろそろ作らなきゃとは……」

キリカ「いや、料理」

ほむら「あー……もやしくらいなら冷蔵庫にはあるので!」

キリカ「もやしもいいけど、そろそろ一旦離れたほうがいいと思うよ……」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 20:53:01.33 ID:zbYeRbFF0<>
 ほむらを加えて更に歩くと、路地裏のほうで魔女結界を発見する。


 ……最初にチームを組んでた時もこの組み合わせはあんまりなかった。

 久しぶりにこの三人で戦ってみるとしよう。



―鳥かごの魔女結界


まどか「ほむらちゃん、使い魔はお願いしてもいい?」

ほむら「はい!」


キリカ(……私はどっちをやればいいかな?)




キリカ 魔力[78/120]  状態:正常
GS:1(2)個
※卵も使えるには使えますが、他が優先されます
・[19/100]
・卵[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


仲間:
まどか 状態:正常
ほむら 状態:正常


敵:魔女  <-攻撃対象A
  使い魔  <-攻撃対象B

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9【連携必殺技】『マジカルスコール』(魔力-2×10) :まどかと連携し、上空から魔力の刃を雨のように降らせる二人で一つの技。
10狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
11魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
12封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。集中力が必要。
13【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
14自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 20:56:21.45 ID:DwqCxDW/O<> 魔女に9 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 21:22:53.79 ID:zbYeRbFF0<>
 まどかが弓を引く。


 ほむらが苦戦しそうだったら、とも思ったけど、それよりまどかに協力して早く終わらせてあげるほうがよさそうだ。

 折角離れたところから狙えるまどかが居るんだから。


キリカ「まどか、私も一緒にやるよ!」

まどか「あ、はい!」


 ……まどかと一緒に弓を構えてそこに魔力を巡らせる。

 天井に吊られた鳥かごに目掛けて魔力の刃を撃ちこんでいく。


 ――何十発目かの刃が当たったところで、魔女の姿は跡形もなく消えていた。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 21:43:26.87 ID:zbYeRbFF0<>

 また表の方に出てみんなで話し合う。

 たった一つだけれど、これを三人で分けて浄化していた。


キリカ「……後はまどかが持っておきなよ」

まどか「はい」


 魔女を相手してた私たちが優先、

 それとあのグリーフシード一つ以外に持ってないまどかを優先することになった。


ほむら「まどか、前と調子変わらないね」

まどか「うん。戦う前は久しぶりで色々不安もあったの。でも、やってみたら出来るんだなって」



キリカ 魔力[108/120]  状態:正常
GS:1(2)個
※卵も使えるには使えますが、他が優先されます
・[19/100]
・卵[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]



1自由安価
2ほむらはこれから戦い方はどうするの?
3さようなら

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/17(日) 22:58:16.49 ID:KNH2B3KsO<> 2 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 23:11:58.81 ID:zbYeRbFF0<>
キリカ「ほむらはこれから戦い方はどうするの?」

ほむら「そうですね、ひとまずBB弾もまたたくさん買い足しておくとして……またいろいろ考えないといけないですし」

ほむら「巴さんに相談してみようと思います」

キリカ「……まあ、今焦ることはないよ」


 ほむらが戦いづらかったら他の人に任せればいい。私たちにはそれだけの仲間がいる。

 グリーフシードが安定したら、パトロールに奔走することもそうそうなくなるかもしれない。

 あのマミですらもう正義の味方の旗を下ろしてしまったのだから。


 ……私も前より戦うことは少なくなるかな。


 もちろんそれでも、私たちがこの街を救ったヒーローであることは変わらない。

 ただの脇役や、ましてや悪役なんかよりそっちがいい。


キリカ「……ねえ、大分前に聞いたかもしれないけど、もう一回聞いてもいい?」

まどか「え?」

キリカ「まどかは何のために戦ってる?」

まどか「それは…… 街のみんなを魔女や使い魔から守るためです」

まどか「それがわたしの願いで……わたしにとっての『魔法少女』は、やっぱりそういう存在ですから」


 義務でも希望でもない、願い。

 本当に魔法少女に向いた性格というなら、愚かと言われようともこういうのであってほしい。

 ……私はそこまで特別な存在になれなくてもいいとは思うけど、ただ私の人生の中では胸を張れる主人公になれればいいと思った。

 特別なヒーローの物語以外にも、物語はたくさんあるのだから。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/17(日) 23:32:33.87 ID:zbYeRbFF0<>

キリカ「ただいま」

*「おかえり。テストはどうだった?」

キリカ「手ごたえがないわけじゃないよ? 多分」

*「今夕飯を支度してるから、手を洗って着替えておいで」

キリカ「うん」


 ……部屋着に着替えて、ちょっと鞄の整理でもして下に降りる。

 リビングでくつろぎながら待ってると、お父さんも帰ってきた。

 お母さんが夕飯をテーブルに並べはじめる。


キリカ「あのね……テストは明日返ってくると思うから、猫飼うの許してほしいな」

キリカ「クラスや学年じゃ名前も載らなくてパッとしないかもしれないけど、一応頑張ったから!」

*「うん。まだ結果は見なくても頑張りは見てるし、いつもより悪いってことはないでしょう」

*「そろそろ必要なものを見てきたら?」

キリカ「!」


 そんな話をしていると、お父さんは驚いた様子で話に入ってくる。


*「……何も聞いてないんだが、いつのまにそんな話が進んでたんだ?」

*「ちょっと前に約束してね。やる気を出してくれるなら丁度いいかと思ったんだよ」

*「いや、でもな……壁や家具も汚れるし、そんな簡単に許可できる話じゃないだろ」

キリカ「えーっ、今更そんなこと言われたって知らないよ!」

*「まあ、約束したものはしょうがないんだから、これでグレられたって困るでしょ?」


 ……結局、なんとか説得して、

 家を汚さないように、基本的に部屋で飼うってことで妥協してもらった。



―18日終了―



キリカ 魔力[108/120]  状態:正常
GS:1(2)個
※卵も使えるには使えますが、他が優先されます
・[19/100]
・卵[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]



・仲間

まどか
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4]

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv4] [射撃能力Lv21]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv6]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/18(月) 00:02:48.65 ID:54m3vegj0<> ―19日 朝
自宅


 ……それから、部屋でごろごろしたり、翌朝になってほむらと会ったら本の感想を語り合ったり。

 昨日は一応魔女と戦ったりしたものの、やっぱり前以上にゆるい時間が続いていた。


ほむら「いやでも……こんなのってないです。ひどすぎます」

キリカ「いやうん、そうだよねぇ…………」


 結局あの犬の本は可愛いだけじゃなくてやっぱり悲しい感じになってて、ほむらがこんな感じになってしまった。

 そりゃ私も読んでる時は結構感情移入して見てたけど……ほむらを見てるとむしろ現実に返される気がする。


ほむら「天国で幸せになって見守ってる系は駄目ですよ、救われてないです……」

キリカ「…………」


 いや、一応フィクションだから。

 そんなことを言ったらさすがに水を差しすぎで、言える雰囲気じゃない。


キリカ「で、ミステリーのほうはどのくらい読んでる?」

ほむら「あっ、そっちは見ました! 犯人がまさかあんな」

キリカ「うわーっ、やめろ! 私そっちまだ読み終わってないから!」



1自由安価
2猫を飼うのに必要なものについて相談

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/18(月) 00:13:01.40 ID:xpfzfxYwO<> 1 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/18(月) 00:25:21.72 ID:54m3vegj0<> ------------------------
ここまで >>367は自由安価の内容も書いてほしいのです、ということで↓
次回は18日(月)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/18(月) 11:23:38.36 ID:oDmgymL3O<> 2+次の料理の特訓
そろそろ前に話した卵料理を教えようかな <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/18(月) 20:30:07.95 ID:54m3vegj0<>
ほむら「まあ私にはエイミーが居ますし……今日はひたすらエイミーに癒されようかなぁ……」

ほむら「でも、ペットの病気とか持病とか、もっと気を配らなきゃっていうのは勉強になりました」

キリカ「まだ一度も病院とかつれてってないんだっけ? エイミーも一度くらい検査受けさせたほうがいいんじゃない?」


 ……うーん、ハートブレイク。

 ただでさえ感情が命とりな私たちにとって、あんまりフィクションに刺激受けるのも考え物かなぁ。

 でも、読書くらい思いっきり楽しみたいものだけど。


キリカ「……ところで、猫を飼うのに必要なものを集めるのに相談したいんだけど」

キリカ「放課後一緒に見て回れない?」

ほむら「まだテスト終わったばっかりですけど、オッケーしてくれたんですか!?」

キリカ「ふふ、まあ……実は昨日」

キリカ「それに、次の料理の特訓もしなきゃね。そろそろ前に話した卵料理も教えようかな」

ほむら「あれをついに私がやるんですか!?」

キリカ「簡単なやつ一品くらいならすぐ覚えられるから! 大事なのはその後の自主練だよ」

ほむら「……もやし卵炒めとかじゃダメですか?」

キリカ「いやまあ……駄目ではないけど。なんでそこまでもやしに拘る」



――――
―――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/18(月) 21:38:49.85 ID:54m3vegj0<>

 ――テスト後の授業は、テストの返却と答え合わせとかその程度だった。

 苦手な数学や物理が意外に点数が取れてて、ひとつだけ名前が載ったことは嬉しかった。

 といっても、クラスの同率三位とかその程度だけど……。


 カラフルな包み紙のキャンディを持って、帰り道を歩く。

 点数はそこそこでも、例の問題が解けた人がほとんどいなかったからそこでも今日は目立っていた。


ほむら「何持ってるんですか?」

マミ「あら、もしかしてそれは」

キリカ「うん、もらった」

まどか「いいなぁ、そういう先生がいるの」

さやか「早乙女先生もたまに旅行のお土産くれたりするじゃん」

仁美「当たりハズレは大きいですけどね……。ついでに『土産話』がちょっとしつこいです」

キリカ「タダでくれるならそっちのほうがよっぽどいいよ、ねぇ」

マミ「それはそうね。でも、頑張った勲章だから嬉しいんでしょう?」


 ……まあ、でも、これは私の力ではないか。丸暗記だもの。


キリカ「……――じゃ、私たちはちょっと見たいものあるから!」

さやか「ではまたー」


 さやかたちとも駅前までは一緒に来て、そこからほむらと別行動しに行った。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/18(月) 21:49:44.38 ID:54m3vegj0<>

キリカ「……必要なものリストに挙げるだけでも結構あるんだね」

ほむら「私も最初は完全に手さぐりでしたけど」

ほむら「後でこれも買わなきゃ、ってなったのもありますからね」

キリカ「……ふーん」



1自由安価
2同じく猫飼いのまどかにも聞きにいってみようか?
3さやかはまたCDショップかな?
※他のいっしょに帰ってたキャラも指名すれば大体いることにします

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/18(月) 21:50:52.53 ID:lemwKktk0<> 2+3で3は杏子で <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/18(月) 22:17:08.50 ID:T5VZUEsXO<> アゲ
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/18(月) 22:51:22.60 ID:oDmgymL3O<> 2+3
さやかだけ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/18(月) 23:01:20.80 ID:54m3vegj0<>
キリカ「同じく猫飼いのまどかにも聞きにいってみようか?」

ほむら「そうですね! まどかの家のほうがもっと色々あったかも……」


 まだ買う前にまどかを探してみる。どこにいくって言ってたっけ?

 考えてみるけど、これといった心当たりはない。


 さやかだったらまたCDショップとかかな? まどかも一緒に居たりしないだろーか。

 ……そう思ってそのあたりに行ってみると、ちょうど袋を手に提げたさやかと会った。


さやか「あれ、二人とも目当ては終わったんですか?」

キリカ「いや、ちょっとその前にまどかにもアドバイスを聞いてみようかと」

キリカ「まどか、どこに行くって聞いてる?」

さやか「あー、まどかだったらさっき……」



・まどかはどこに行くって言ってた?

 下1レス <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/19(火) 00:47:54.36 ID:TAgQ6s1+0<> ----------------------
ここまで
次回は20日(水)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/19(火) 11:06:46.37 ID:IEC9hu/NO<> 織莉子さんに飼い始めた猫を紹介するって言ってましたよ
一旦家に帰ってから織莉子さん家に行くんじゃないですかね? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/20(水) 20:55:19.11 ID:Wt/dfp9N0<>
さやか「織莉子さんに飼い始めた猫を紹介するって言ってましたよ」

キリカ「え、じゃあ織莉子の家まで行ったの?」

さやか「一旦家に帰ってから織莉子さん家に行くんじゃないですかね?」

ほむら「今から追いかけていったらすれ違いになりそうですね……」

キリカ「……しゃーない、ゼッタイ必要なものからこっちで買うか」

ほむら「そうですね。まどかと話すのは明日でもいいかな?」

キリカ「いや、私たちも行くよ。またほむら収納貸してもらうから」

ほむら「あ、やっぱりですか……」

キリカ「こうなったら私たちも自慢しようよ!」

キリカ「それにまあ……渡したいものもあるし」




1自由安価
2で、さやかは何買ったの?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/20(水) 21:26:24.16 ID:LuM7F1TBO<> 2+上条と進展はあったか聞く <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/20(水) 22:34:36.32 ID:Wt/dfp9N0<>
キリカ「で、さやかは何買ったの? またお見舞い……じゃなかった、プレゼント用?」


 そう思って袋の中を見てみると、ポップなジャケットのCDとともに、クラシックらしい楽曲集のCDも見えた。

 ……なんともアンバランスなセレクトに見えるけど。


さやか「あ、これは自分用です!」

ほむら「彼の好み……ですか?」

さやか「やー、聴いてみると意外とイイのよ? 恭介がいなかったら聞こうともしなかっただろうなってのは認めるけど!」

さやか「今度ほむらにもおすすめしたろか? ほむらはなんかクラシックとか聞いててもおかしくないイメージあるじゃん」

キリカ「うわでた、大人しいだけで決められる真面目淑やかイメージ」

キリカ「それで、あれから進展はどうなったの? 今なら誰も見てないよ」


 普段はやっぱり仁美の前で遠慮してるところもあると思うんだけど。

 こういう時くらいちょっと本当のことを聞いておきたい。

 そっと詰め寄って聞くと、さやかも観念して話し始める。


さやか「……まあ、そりゃ少しは、前より進展したことはないとはいえないけど」

さやか「新しい曲も一番に聞かせてくれたし、あたしのことをイメージして作ったなんて曲をプレゼントしてくれたりして」

キリカ「すごい! ……でも、バイオリン以外のエピソードはないの?」

さやか「えっまあそうですね、この前は……――」


仁美「あら、みなさんこんなところに固まっていたのですね! ……秘密の相談事ですか?」


 ――……さやかと話してると、後ろから仁美の声がした。

 私たちはそろそろ退散しよう。


キリカ「……じゃ、私たちはまた見てくるから!」

ほむら「お幸せに!」

さやか「あ、は、はい!」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/20(水) 22:54:23.65 ID:Wt/dfp9N0<>
 …………ペットショップ前まで戻って退散してきてから、

 ほむらがぽつんとさっきの会話で残った疑問を口にする。


ほむら「……さっき、なんて言いかけたんでしょうね?」

キリカ「さあ……『この前』? バイオリン以外の進展でしょ?」


 ……そういえば上条君、ヤケとはいえ、病室では結構過激なこと要求したんだっけ?


ほむら「……何想像したんですか?」

キリカ「な、なにも想像してないよ! 大体恋愛がらみでなにかを想像するなんて私たちには早いんだよ」

キリカ「私たちも早く買い物済ませるよ」

ほむら「はぁ」


 ほむらはまだちょっと納得いってない様子だった。……まさか、一緒にされるのが嫌ってことなのか?


 それから、お店を見て回る。

 トイレと砂、ご飯、爪とぎ……

 色々リストには挙げたけど、最低限必要そうなものだけでもいっぺんに揃えると大荷物だ。送ってもらうと高いし。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/20(水) 23:15:37.54 ID:Wt/dfp9N0<>

 ――買い物を終えると、さっそくあの場所に行ってきた。

 ほむらがやってみたいって言うから、いつもみたいにおやつでご機嫌とって、

 そのままの流れでお膝にのせてから抱き上げようとしたんだけど……。


「にゃ」


 ……やっぱひっかかれてた。

 順調にいってたように見えたんだけど、気まぐれだ。


ほむら「やっぱり私じゃ駄目なんですかね!?」

キリカ「……いや私でもどうかな? まあ予想はしてたからこれも買ったんだし」


 結局、大きな猫バッグを用意してどうにか誘導して入れることにした。

 ……まあ、こんなことがあるだろうと思ってちゃんとこれも“必要最低限”に入れといたんだ。


キリカ「よし、拉致完了っと」

ほむら「拉致なんですか……」

キリカ「ちょっと離れることになるけど、またここにも散歩にこよう!」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/21(木) 00:00:30.10 ID:NfWMCZfz0<>

 家に帰る前に自慢ついでに織莉子の家に寄っていく。

 まどかが猫を連れてくるのを聞きつけてきたと勘違いされたから、玄関を開けて手に持ってるものを見ると驚いていた。


 ……クロエは誰の家でも関係なく玄関まで迎えに来てくれた。

 これじゃこっちが自慢されてるみたいだ。そりゃ私がクロエを触りたくて来たのもあるけど。


 ツンもバッグを開けてみるけど、出ようとしない。交流もしてほしいんだけどな。

 心なしかしょんぼりと耳が垂れて……いや、元からちょっと垂れてるか。


織莉子「……ねえ、すごく威嚇されてるのだけど」

キリカ「あー、気にしないで。よくあることだから」

ほむら「でもこんなに威嚇されたことはないような……」

まどか「やっぱり、今まで外に居たから室内に慣れてないんですかね」

杏子「よし、飯で釣ろう」


 ……杏子が適当なおやつを手に取って挑戦してみるも、惨敗だった。


杏子「うわっ、むしろ指のほう噛み付こうとしてきたぞ! 肉食か!?」

ゆま「このねこさんこわいー」

ほむら「さっきもやったので、もうお腹すいてないんじゃないかと……」



1自由安価
2クロエと遊ぼう
3誰かに挑戦させる(織莉子・ほむら・まどか・杏子・ゆま・マミ)

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/21(木) 00:03:54.97 ID:epm2eV8h0<> 3織莉子
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/21(木) 00:29:45.10 ID:epm2eV8h0<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/21(木) 00:38:58.98 ID:E/cJ45gbO<> マミにやらせてダメならクロエと遊ぶ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/21(木) 00:48:12.75 ID:NfWMCZfz0<>
マミ「ここは私の出番ね」

キリカ「うん? ……マミ隊長、何か考えが?」

マミ「ええ。血気盛んなら、相手になってあげればいいんじゃないかと思ってね」


 わざわざ私たちの後ろまで回って颯爽と現れたマミ。

 ……取り出してきたのはリボンだった。


 マミはバッグに近づくと、リボンを上からひらひらとさせる。

 戦いを挑むつもりだ!



・…でた?
 下1レスコンマ判定
50以上 成功 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/21(木) 01:15:33.38 ID:E/cJ45gbO<> へあ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/21(木) 03:15:34.45 ID:NfWMCZfz0<> -----------------------
ねおちてた
師走だしまとまった時間とか言ってるとなかなか厳しそうなので今週平日は暇がある時にだらだらやります

23日(土)18時くらいからはまとまってやります
それまでは話を変えるような大きい動きは入れません <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/21(木) 13:06:11.54 ID:NfWMCZfz0<>
 ……ツンはちょっと鬱陶しそうにしている。

 そして耐えきれなくなったのか、ついにリボンに手を伸ばした。


まどか「ひえぇ」

マミ「パンチが強い。速い……!」


 しかしそれは作戦通り。

 白熱してるうちに出てくれるならそれでいい。


マミ「!」


 ……その瞬間、リボンに爪が引っ掛かって、マミが顔色を変えた。

 引っ張り合いみたいになってしまっている。さすがにこのまま引きずり出したら嫌われそうかな。


キリカ「完全に爪を出してるね」

マミ「手強いわね……」

キリカ「もういいよー、無理矢理出したらかわいそうだよ。またしまうのも大変そうだしさ。私はクロエと遊ぶから」

織莉子「そっちのはほむらのところの猫と見分けがつかないわ。性格まで似てるのね」

杏子「こっちのは素直だな」

キリカ「クロちゃんは素直ねー」

「にゃ〜」


 ……みんなの注意がクロエのほうにいく。暫くあからさまに可愛がってると、横から唸り声が聞こえた。

 出てきたと思ったら周りをうろうろとしている。

 やきもち焼きめ。このままだととばっちりで被害食らいそうなクロエをまどかに渡して、構ってあげることにした。


マミ「……押してダメなら引いてみろ、か」

織莉子「駆け引きね」



1自由安価
2ほむらに教える卵料理について
3さようなら

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/21(木) 13:20:51.31 ID:epm2eV8h0<> 2
安価↓ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/21(木) 23:09:13.30 ID:NfWMCZfz0<> さっき帰ったのでアゲときます↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/22(金) 08:36:28.73 ID:54mwaiv8O<> 2でいいのかな?
なぎさ編でついに断念した目玉焼きリベンジで <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/22(金) 18:10:50.39 ID:/VMVEgl/0<>
キリカ「それと、織莉子にプレゼント」

織莉子「プレゼント?」


 まどかやみんなとちょっと話した後、帰り際に織莉子にあのキャンディを渡してみる。

 すると、織莉子は珍しそうにカラフルな包み紙を回して見ている。


キリカ「……やっぱこういうの好きじゃない?」

織莉子「いいえ、そんなことはないけど、どうして急に?」

マミ「美国さんが解いた問題、今回の難問だったのよ。毎回そういうのを解いたらご褒美をくれる先生が居るの」

キリカ「あれとまったく同じ問題が出てね。まあつまり、当然の報酬だよ」

織莉子「そうなの。私の学校にはそういう先生はいないから、嬉しいわ」

織莉子「今度は自分の力で報酬を掴みとれるようになるといいわね」

キリカ「えー? それは難しいかなぁ……マミも解けなかったのに」


 ……織莉子はレベルが違いすぎるんだ。だってあれ解けてるの、クラスや学年の一位二位くらいだったし。

 あとはあの複雑な解説と解法をちゃんと調べてきて丸暗記できる真面目な人たち……って、それなら私もその中に入ってる?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/22(金) 18:18:42.83 ID:/VMVEgl/0<>
キリカ「ほむら、家着いたらさっそく教えるよ! 卵料理!」

ほむら「えっ、今からですか?」

キリカ「大丈夫だって、そんなに時間かかんないから。なんか簡単なのから教えるよ」

キリカ「さ、帰ってみんなにも見せなきゃ! そしてツンにもお部屋になれてもらわなくちゃ!」

ほむら「あ、じゃあお邪魔しました!」


 まどかはまだもうちょっと居るらしい。

 みんなに手を振ってもらって、バッグの中からツンも鳴き声で返事をした。

 そんなこんなで、割と大きな寄り道を終えて家に帰る。




織莉子「――…………なんか慌ただしかったわね」

杏子「自慢したかったんだろうな」

まどか「自慢なのかな?」

マミ「まあよかったじゃない、念願の猫が飼えて。なんだかんだで懐いてるみたいだし、ああいうのも可愛いとは思うわよ?」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/22(金) 18:39:31.23 ID:/VMVEgl/0<> ―自宅


キリカ「ただいまー!」

ほむら「あ、お邪魔します」

*「いらっしゃい。それにしても大荷物だね……友達にまで持たせてるの?」

キリカ「代わりにちゃんとお礼はするよ、今から」

*「必要なもの買い揃えて猫まで持ってくるなんて、さすがというか……」

キリカ「どうせなら善は急げでしょ?」


 家の前で荷物を収納から出すと、ほむらと手分けして運んできた。

 お母さんが覗き込んでバッグ越しに指を触れようとすると、ツンがそこに鼻を近づける。

 ……布越しだからか、まだ甘噛みだ。


キリカ「あっ、噛むかもしんないから気を付けたほうがいいよ」

*「……猫が噛むの?」

ほむら「私も最初はせいぜい猫パンチくらいのイメージだったけどなぁ」

キリカ「甘いよ、ツンは噛むしひっかくから」

ほむら「それを自慢されても……」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/22(金) 19:51:38.82 ID:/VMVEgl/0<>
 バッグを部屋に置いて、開けてみる。ツンは状況を確かめるように鼻をひくひくとさせて、辺りを見ている。

 家族との約束通り、一応ここがホームとなる。

 正直なんてケチなことをと思ったけど、一緒に居られる時間が増えると考えれば悪くはない。


 その代わり、散歩は頻繁にしてあげよう。


キリカ「キッチン行こうか。多分またバッグから出てくるのに時間かかるから、そのうちにね」

ほむら「は、はい!」

キリカ「卵料理に必要なのは、まずくっつかないフライパンを用意することだよ」

キリカ「そこをクリアしたらあとは火と時間くらいだから、箸捌きやフライパンの振りが必要ない目玉焼きからでどう?」

ほむら「箸捌きやフライパンの振りが必要ない……そう聞いたら出来る気がしてきました!」

キリカ「よしよしその意気」



下1レスコンマ判定 出来(焼き加減)
1~10 ヤメロ!まだ早い!
11~20 黄身がほぼ生
21~49 半熟
50~60 普通
61~80 堅焼き
81~99 燃え上がった!焦げた!
00 …何かが起きた(パルプンテ安価) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/22(金) 19:52:44.45 ID:B6+dWtR60<> 悪魔ほむら <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/22(金) 20:10:56.47 ID:mMr+flex0<> 半熟ということは成功かな?
半熟の目玉焼きは旨い <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/22(金) 20:50:19.18 ID:/VMVEgl/0<>
 横で指示しながら見てると、綺麗な半熟の目玉焼きができる。

 ほむらも順調に成長してると思ってよさそうだろーか。


キリカ「そう、この調子でやれば完璧だよ!すごいじゃん!」

ほむら「は、はい……! この感じですね」


 後はこれを狙って作れるようになれば完璧だ。

 さっと一品を作るには便利な品だから、マスターしておいて損はないはず。



1自由安価
2目玉焼きに合わせるメニューとか

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/22(金) 20:53:24.15 ID:B6+dWtR60<> 2

個人的には、ミニソーセージとかいいと思うよ。見栄えもいいしね
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/22(金) 21:25:07.07 ID:B6+dWtR60<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/22(金) 21:36:38.22 ID:T838Lp1r0<> 2
ベーコンエッグとか良いかもね
あとはアスパラとか一緒に炒めれば栄養的にも見た目にもバッチリ! <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 00:29:10.16 ID:TOYqF9o30<>
キリカ「ベーコンとアスパラも入れて、栄養的にも見た目にもバランスの良いベーコンエッグにしよう」

ほむら「なるほど……確かにこれだけでも豪華になります」

キリカ「でしょ? 炒めたら、あとは綺麗に盛り付ければすぐ完成」

キリカ「……食べる前に、ツンのことも見に行ってくるよ。ほったらかしてご飯食べに行ってたら怒られそうだし」


 カリカリとお皿を持って、階段を上がって部屋に戻る。


キリカ「さて、ツンはどうなったかな……」


 ドアを開けてみると、出てった時と同じ。バッグがぽつんとそこにあるだけだった。

 ……しかし覗き込んでみると中身は空。

 部屋を見回してると、「にゃぁん」と上のほうから声が聞こえた。


キリカ「あっ……。そんなところに」

「にゃー、にゃー……」


 なんと、カーテンレールの上に居た。

 ……どうやって登ったんだろう。なぜか自分で登っといて降りられなくなってるみたいだった。


キリカ「そこ掃除しておけばよかったなぁ。埃だらけだからあんまり行かないでほしいんだけど……」

キリカ「ほら、おいで! 私の胸に飛び込んできていいよ!」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 00:51:36.60 ID:TOYqF9o30<>
 両手を広げて待ち構えると、ツンもこっちに向かって降りてきて……


キリカ「――――……おぶ」

「にゃ」


 ……顔に肉球ともふもふが降ってきた。

 それから胸の上に飛び乗って、するっと腕の横を抜けてベッドの方に移っていった。


キリカ「私、完全に踏み台にされた!?」


 すっかり柔らかい毛布の上を占領されている。

 おかしいなぁ。こんなつもりじゃなかったはずなんだけど……


キリカ「うー……ちゃんと考えて来たのにこの仕打ち。ご飯あげるからおいでよー」

「……にゃ」


 『早くよこせ』とでも言うように鳴く。

 でも、いざご飯をお皿に入れて目の前に差し出してやると、そこを素通りしてこっちに寄ってくる。


 もしかして、寂しかったのか。

 そう思ってもふもふよしよし撫でていると……――途中でやっぱ噛まれた。


キリカ「いたっ、だからなんで噛むのー」

「にゃ」


 もういいよ、って合図らしい。……多分。

 ご飯を食べ始めたツンを見て、私もリビングに降りてくことにした。



―19日終了―


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/23(土) 00:52:10.41 ID:jqMAXEd/O<> ツンって雄?雌? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 00:55:30.65 ID:TOYqF9o30<> -------------------
ここまで
次か土日でエンディングできるかな?
というか24日とか忙しい人も多そうだけどどうだろう(そこに触れてはいけない) <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 01:00:50.97 ID:TOYqF9o30<> >>407
ツンデレ男は需要無い(断言) <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 18:28:51.59 ID:TOYqF9o30<>

 ――――それから、家でまったりしたり、普通に学校に行ったり。手芸部にも顔を出してたり。


 新しく家族になったツンもちょっとずつ家に馴染んできていた。

 というより、部屋に馴染んできたって感じだった。いきなり扉が開くと威嚇することあるし。

 お母さんやお父さんもたまに接してみてるけど、なかなか懐かない。……それはちょっと優越感もあった。


 ついでに、部屋では毛布がお気に入りの場所らしい。

 前は私がよくクッション代わりにもしてたけど、最近は占領されてるから使えない。寝る時にベッドが狭いのも困る。

 ……新しいクッションでも作ろうかな。でもそしたら今度はそっちが占領されそうだ。


「にゃ」

キリカ「……んー、おはよ?」


 ……お腹の上でふみふみされて起こされる。


 朝の目覚ましにはちょうどいいけど、おかげでちょっと寝不足気味。

 かと思ったらずっと私の腕やお腹の上で寝てて、起こすと不機嫌になったり……こういうところは難しい。


 保護した翌日には一度動物病院に検査に行ってきた。

 野良だと寄生虫や持病を持ってる子も結構いるみたいだけど、ツンは問題なし。

 ただアレルギーだけ気を付けて部屋を綺麗にするようにってことで、予防接種だけ受けて帰ってきた。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 18:49:15.41 ID:TOYqF9o30<>
 手芸部にもまた顔を出していた。

 ――そういえば、新しい仲間といえばこっちにも増えたんだった。


さやか「こんちはー」

まどか「授業お疲れ様です!」

ほむら「お疲れ様です!」

キリカ「うん、お疲れー」


 適当に挨拶すると、みんなが横長のテーブルを囲んで座り始める。


キリカ「……上条君ももう学校来てるんでしょ? 入部してくれたのは嬉しいけど、部活ばっかでいいの?」

さやか「相変わらず恭介は忙しそうですし。今日も放課後から練習なんだってさ」

さやか「だったら、どうせならあたしもなんかスキル的なの身につけておきたいなって思って」

さやか「――……っていうのは建前で、まーあたしも一緒にだらだら過ごしたいなって思っただけなんですけどね」

ほむら「やっぱり一番はそれなんですね……」

まどか「きっと裁縫のスキルも身につくよ、入ったからにはわたしたちが教えるから。ね、キリカさん?」

キリカ「……もちろん私が居る間はそうするけど、私はもう数か月で引退するよ?」

さやか「あ、そういえば三年生はそうっすね……。引退までに作りたいものとかあります?」

さやか「まどかから聞いたけど、まどかのピンクのサマーセーターってキリカさんが作ってプレゼントしたんでしょ?」

ほむら「そうだったんですか!? ピンクのセーターってあれですよね……普通に綺麗だったので全然気づきませんでした」

さやか「あたしたちもなんかほしいなぁって!」

キリカ「なるほど、ついに聞きつけてきちゃったか」

キリカ「……実は冬に向けて作り始めてるものはあるよ」


 ここに居る人じゃなくて猫のためのものだけど、

 ちょっと前からはじめたエイミーのための編み物を、どうせなら三猫でお揃いのものにして作ろうとしてるとこだった。


 あとは……他にもなんか作ろうかな?

 猫のいないさやかとか、ちゃんと別に作ってあげてもいいかもしれない。

 ……毛糸のパンツでもプレゼントしたら使ってくれるかなあ。猫ちゃんの刺繍入りで。ほぼ嫌がらせだけど。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 19:10:25.99 ID:TOYqF9o30<>
*「ねえ、ちょっと相談したいんだけど見てくれる?」


 話をしながら作業の準備をしてると部長がこっちに来た。

 最近になってこの人とも話すことが増えた。


まどか「最近よくこっちのテーブルで話してますね」

*「だって一番真面目にやってるの、あなたたちなんだもの」

*「後輩のみんなも見てほしいところがあったら、私にも声をかけてくれていいからね」


 あとはマミも来てくれたら……と思ったけど、マミもすぐ引退になるから今からじゃ遅いか。

 それはそれとして、普通に顔を出すことはよくある。……私も引退した後も来たいな。


キリカ「……ところで、今年は何かやらないの? 卒業制作みたいなの」

*「考えたんだけど、何にしようか悩んでるところ。何か作りたいものある?」

キリカ「そうだなぁ、普段着ないようなドレスとか、一度くらい作ってみたいとは思ってたけど……」

*「そういうのも悪くないわね。どうせだから、実用を完全に無視してみんなで思いっきり手の込んだ豪華なのを作ってみるの」

まどか「いいですね! でもそれ、サイズは誰に合わせるんですか?」

*「それはもちろん言い出しっぺが……」

キリカ「……え!?」

*「まあ平均的に作れば大体みんな着られるでしょう。最後は写真とか撮りたいわね」

*「そうと決まったら、さっそく声をかけないとね」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 19:29:52.73 ID:TOYqF9o30<>
 そう言われて、当然のように人任せに思ってたけど、部長も含め、みんな私のほうを見てることに気づく。

 ……私が言うのを待ってるのか。私が言い出したことなんだから、そのほうが自然か。


キリカ「み、みんな! 聞いて欲しいんだけど……」


 前に出ていって、大きく声を出してみる。

 ちゃんと聞いてくれるか不安があったけど、私の言葉で一気に注目が集まると、こんなことなかなかないからどきっとした。


キリカ「合同制作の件についてです。部長とも話し合った結果、今年は――」


 緊張しないわけはないけど、思ったよりちゃんと喋れていた。

 先生とも相談して協力してもらおう。今回は私たちだけじゃちょっと難易度が高すぎる。


 ……話していると、先生も食いついてきた。久しぶりに腕を奮えると意気込んでいた。

 まずはデザインを考えなきゃ。


 基本自由な個人作業だからこそ、何かをやりたいと言ってみんなを主導していってくれる人がいると活気づく。

 それが私になるなんて、思ってもみなかったけど。


 どうせなら、残りの数か月を悔いのないようにやりたい。せっかく部員も増えたんだから。


――――
―――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 19:49:44.64 ID:TOYqF9o30<>

 ――それから、長かったような短かったような一週間も終わって、休みがくる。

 そんな不思議な感覚がしているのは、月曜のテストと、ワルプルギスの夜で日曜日も午前中気が休まらなかったせいだ。


 あの作戦会議に居たメンバーと、未契約のさやかも含めてみんながまた織莉子の家に集まっていた。

 今はキッチンで織莉子がケーキを作っている。マミがその監督だ。


キリカ「今日は久しぶりにお気楽してられるねー。やっぱいいなぁ食べる専っていうのも」

杏子「お気楽……してられればいいけどな」

さやか「大丈夫でしょ、マミさんがついてるんだし」

まどか「あとどのくらいで出来るかなぁ」


 みんなわくわくしながらリビングで待っていた。

 まどかとほむらから聞いた前の時のことも気になる。その時以上に素晴らしいのが出来るといいなあ。



1自由安価
2あれから、学校生活の日常について
3あれから、美国邸での日常について

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/23(土) 19:50:16.98 ID:jrEE0O1g0<> 2+3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/23(土) 20:23:02.87 ID:sfGbzvhhO<> ↑
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 20:46:19.56 ID:TOYqF9o30<>
キリカ「そういえば、みんなはテストとかどうだったの? 私は話したけど全然聞いてないよ!」

まどか「いつもよりちょっとよくできました! 多分ループの予習のおかげです」

ほむら「まあ、そうですね……なんだかんだでそれがありますから。私も最初はひどかったですけど」

仁美「私は恥ずかしながら少し下がってしまいました。いつもより勉強していないから当然ですが……」

ほむら「とはいっても、やっぱすごいですよ。学年でも名前見ましたし」

まどか「ほとんど数点落としたくらいだもんね……」

さやか「…………」

キリカ「……さやか、なんで一人だけ黙ってるの? いつもお喋りなさやかちゃんらしくないな」

さやか「い、いや? そんなことないっすよ?」

仁美「さやかさん、いくつか呼び出しでしたから」


 まあ、あれだけ遊んでたんだし。

 これで点数取れてたらそれはそれで納得いかない。


さやか「おっかしーなぁ……この世界が始まってからすっごく調子良かったのに」

キリカ「舐めすぎてるからだよ」

杏子「マミー、さやかが呼び出しだってさ! 面倒見てやれば?」

さやか「わざわざ呼ばんでよろしい! ていうかあんたに言われたくない!」

杏子「あ、今あたしのこと馬鹿呼ばわりしただろ!? ナメんなよ!? これでも学校行ってた時は……」

キリカ「そっちはどう? ここでの日常は」

杏子「うーん? あんまり変わんないけどな……やっぱり訓練がなくなったのは余裕ができたな」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 21:10:00.79 ID:TOYqF9o30<>
ゆま「朝はテレビをみたり遊んだりして、おやつの時間にいちごさんとマミがかえってくると、おかしつくってくれたりするの!」

キリカ「それは夢のような生活だねぇ……」


 ……でも、それでいいのかな?

 毎日休みじゃそれはそれで張り合いがなくなる気がする。なにより、それだけで過ごしてたらもったいないような。


キリカ「ずっとごろごろしてたんでしょ。更にたるんじゃうぞ」

杏子「ん〜〜……、いいんだよ一週間くらい!好きにさせとけ!」


 『一週間くらい』で済めばいいけど。

 私の経験上、そういうのってちょっとのつもりでもいつのまにか抜け出せなくなってくんだよなぁ。


小巻「あんたたち、学校行ってないんだっけ?」

杏子「……いろいろとあんだよ、こっちも」


 でも、ゆまはもう引き取られて引っ越したら、他の子どもと同じ日常に仲間入りさせられることになる。

 ……この会は、祝勝会と私たちの区切り、それからゆまとのお別れ会でもあった。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/23(土) 21:11:46.13 ID:sfGbzvhhO<> ゆまは田舎行ってGS大丈夫なのか? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 21:24:26.16 ID:TOYqF9o30<>
ゆま「……みんなはがっこう、楽しい?」

キリカ「……楽しいよ。悩むこともあるし、楽しいと思えなくなることもあるかもしれないけど」

キリカ「自分が嫌だと思わなければね。受け入れようとすれば楽しめることはきっとあるから」

ゆま「えー、どうゆうこと?」

さやか「もしいじめられたりしたら言えよ?」

さやか「もうじいちゃんとばあちゃんもついてるし、お姉ちゃんたちもなんとかしたるから」

仁美「寂しかったりしたらいつでも連絡してね」

ゆま「うん!」


 ……離れてもまた会いたいな。

 私たちは大分回り道したけど、元通り以上になれたかな。


織莉子「ケーキが出来たわよ!」


 ――話していると、キッチンの方から織莉子が呼ぶ。声のトーンだけでもわかった。この上ない成功だ。

 テーブルにフルーツのたくさん載ったケーキが運ばれてくる。

 それからマミがティーポットとカップを運んで、紅茶を注いでいく。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 21:53:26.90 ID:TOYqF9o30<>
杏子「うおお、来た!」

キリカ「待ってたよー! えっ、すごいじゃんこれ!」

まどか「これは……」

ほむら「あの時と同じフルーツケーキ! しかも大きい……!」

マミ「美国さんの自信作よ。私はそんなに手も口も出したわけじゃないわ」

小巻「ふん……なかなかじゃない。見た目はね」

織莉子「味も確かめてみて」


 そう言うと、織莉子が切り分けて皿に分けていく。

 ふんわりと盛られた綺麗なクリームと果実、切れ目を入れるのすらもったいない気がした。


キリカ「美味しい!」

まどか「今回も成功して良かったです」

小巻「まあ悪くないわね」

織莉子「もう、素直に美味しいって言えないの?」

さやか「そっかそっかぁ、前にあたしが抜けた後みんなこんなの食べてたのか」

杏子「あたしも抜けなきゃよかったな」

キリカ「ちょっと、そういう自虐ネタっぽい話は微妙な雰囲気になるから言わないでよ」

ゆま「いちごさんー!」

織莉子「え、え?」


 ……織莉子が反応してる。ゆまはただ果物の苺をフォークに刺して喜んでるだけだけど。



1自由安価
2…すっかり定着してるね
3ほっぺにクリームついてるよ

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/23(土) 22:07:05.88 ID:jrEE0O1g0<> 2+3
安価下

そういえばこの世界のキリカはレズビアンじゃないんだよね。本編の印象が強すぎて忘れる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/23(土) 23:11:43.22 ID:sfGbzvhhO<> ↑
追加で後でみんなにゆまはこれからGS大丈夫かな?と相談 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 23:31:26.81 ID:TOYqF9o30<>
キリカ「……すっかり定着してるね」

マミ「ゆまちゃんが呼ばなくなったら寂しくなるんじゃない?」

織莉子「だからといって貴女達が呼ぶのは許さないからね……」

キリカ「ゆま、ほっぺにクリームついてるよ」

ゆま「!」


 いつかの時みたいにゆまの口元をティッシュで拭ってあげる。

 こんなやりとりも、もう出来なくなるのかなぁ。もうちょっと大きくなったら、こんなこともなくなるだろうし。


 ……そんな思いに浸ってると、みんなが羨ましそうに見てた。


マミ「微笑ましいわよね……」

杏子「そんなのいつものことだけどなぁ……でもこれももう最後か」


 みんながティッシュを構えてスタンバイする。

 ……そんなにティッシュが必要なほど口の周りを汚すことないと思うけど。


キリカ「ゆまはこれからおじいちゃんとおばあちゃんのところに行って、魔法少女やっていける?」

キリカ「……グリーフシードとか、足りなくならないかな?」

マミ「その土地の競争率にもよるでしょうけど、ここと比べれば全体量は少なくはなるでしょうね……」

織莉子「心配なら、ここで交代をしたっていいのよ」

ゆま「……はなれたところにいったらわからないけど、ゆま、おじいちゃんとおばあちゃんのこともまもってあげたい!」

ゆま「だって、はなれたところには、魔法少女がいないかもしれないよ」

杏子「魔法少女だっていい奴ばっかりじゃない。縄張りを移ったら、争いになる可能性だってあるんだぞ」

ゆま「ゆまはみんなをおたすけするために魔法少女になったから……もうちょっとだけ、また他の人のこともまもっていたいんだ」

キリカ「……そっか」


 これからどうなるか、それがわかってからでもいいかもしれない。


 ……お茶会が終わると、帰り際にみんながゆまに言葉をかける。

 私も一度だけ最後に抱きしめて、『また会おう』とだけ約束をした。


<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/23(土) 23:59:44.50 ID:TOYqF9o30<> ―――――――
一年後


 ……高校はじめての自己紹介を終えて、もう数日が経つ。

 中学の時以上にみんな知らない人ばっかりで、友達作りにも躍起になっているように思えた。

 普通にしていればやっぱり話しかけてくれる人はいて……私からもまた、ちょっと気になった人に話しかけたりもしていた。


「ね、今度の遠足誰と回るか決めてある?」

キリカ「うーん……大体。 楽しみだな、なんかお菓子とか交換したいな」

「あー、いいね。じゃ、あたしはこの駅で乗換だから。キリカは見滝原だからもっと先だよね?」

キリカ「うん。また明日ね」


 一人になって、少し前に新しくしたスマホを確認して画面上のやりとりを眺める。

 まどかたちは三年生になっても相変わらずらしい。

 マミは高校に入ってからバイトが忙しそうだ。織莉子は……――――


 ――……次の駅に到着したアナウンスが聞こえて、降りる準備をする。

 すっかり忘れ去られつつあるけれど、あの一か月と決戦がなければこの街並みは今保てていない。


織莉子「!」

キリカ「あ、偶然……でもないか。同じような時間帯に同じ駅使ってれば。これからパトロール?」

織莉子「ええ、まあね」


 ……魔法少女は約束通り交代でやっていた。あの時約束したまどかと織莉子だけじゃなく、もうチーム全体で。


 誰を誰と組みあわせてもみんな戦えるレベルにはなってる。

 決戦の後、力を有り余らせた魔法少女が多すぎるほうが問題だった。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:07:27.86 ID:/2cK/J430<>
 ……あの一か月が終わっても、月日はどんどん当たり前のように過ぎていく。

 でも、いつまでこの奇妙な関係が続くのかは疑問だった。私たちが少女じゃなくなった時、最後が誰で終わるのかも。


 ……結末は一応考えてある。

 『私“たち”を人間に戻してください』……それに時間を付ければいい。一か月後とか。

 ――――このくらい野暮な願い事をするのが、最後に少女じゃなくなった証拠みたいなものじゃないかな。


 その時にはきっと、今は離れたところで頑張っているゆまのことも。

 でも本当はゆまは、これからが現役らしい年になるのかな?


 きっとこれからもどんどん時間は流れていくんだろう。

 高校生になったら、もっと友達も作りたい。恋だってしたい。

 大学生になって、働いて……今はまだ想像もつかないけど、その時に奥様は魔法少女とか御免だし。


キリカ「……私はたまにはみんなのとこにも寄って行こうかな、どうせ家近いし」

織莉子「ええ、きっと喜ぶと思うわよ。ほむらとかまどかとか、卒業してから会えるのが少なくなったって言ってたから」



 私だってここにずっと居るかはわからないけど――――


 ――今は帰ろう。私たちの街へ。



―END― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/24(日) 00:07:31.59 ID:9zZhupxBO<> いきなり一年後か <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:12:46.85 ID:/2cK/J430<> ・主人公
【呉キリカ】(契約※・生存) ※交代制なので定期的に未契約にも戻ってます

統合後編・BestEND


・最終ステータス

キリカ 戦闘コマンド
魔力MAX:120

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
・【連携必殺技】『マジカルスコール』(魔力-2×10) :まどかと連携し、上空から魔力の刃を雨のように降らせる二人で一つの技。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。集中力が必要。
・【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-7/1ターン) :ゆまとの連携、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
・【連携補助魔法】低下結界(魔力-7/1ターン) :ほむらとの連携、阻害+広範囲化したクロックダウンの効果。
・【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。

・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・強制切断 :魔法少女のソウルジェムに触れることで変身解除+生命の接続を切断し奪う。


◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv6] [体術Lv4] [射撃Lv4]


・備考
ステータスはそれぞれ一番レベルが高いだろう周回から取って統合。
1,2周はなしとして、3:[魔力Lv3][格闘Lv5]、4:[魔力Lv1][格闘Lv1]、5:[魔力Lv2][格闘Lv3]くらいのイメージ。
格闘Lvは近接への苦手意識もなく、長い事マミと杏子から訓練を受けてた三周目が一番高い。

威力や速さより能力に特化したタイプの近接型…というか、ステータスは平均寄りでむしろ万能型の性能に近い。回復も得意。
元があれなので、封印か速度低下がないと純粋な近接型としてはやや物足りない。
遡行前終盤までは肝心の補助魔法の存在に気づけず武器もなじまず、取り柄がないことに悩む散々な評価であった。
心持が落ち着いた結果、ほぼオールラウンダーキャラになった。残骸と化した刀版も少しずつ戦いに取り入れている。
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◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:14:36.06 ID:/2cK/J430<>
○統合ループで原作と大きく違うステータスになった仲間とか


ゆま 戦闘コマンド
魔力MAX:110
5治癒魔法【回復:(他人のみ・集中時)A】 :一帯を光で覆い、範囲内の味方を回復。効果は人数ごとに分散する。5人でC性能。
6癒しの光結界(魔力-5/ターン) :広範囲小回復を維持

・備考
5周目同様治癒魔法を使ってはいるが細かい仕様に変更がある。
『みんなをおたすけする』という願いで契約。特に直接怪我を治すことには繋がっていないので、厳密に癒しの祈りではない。
回復能力は治癒魔法に取られ、自分の回復が出来ないことに。


まどか
魔力MAX:130
・備考
杖に変形可能な弓を扱うが、体術があまり得意じゃないためほぼ遠距離型扱い。
矢は追尾してくれるため、実は純粋な射撃能力より魔力のコントロールのほうが大事。
やっと訓練の成果を思い出したが、必殺技や回復系は暴走が恐ろしいため使えなかった。
再契約後はほぼ前と変わらずに戦っている。


キリカ 戦闘コマンド
魔力MAX:110
9時間停止(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の動きを止める。
10時間遡行(魔力-5×戻す秒数) :停止空間内の動きを過去の状態に戻す。ただし人や物の傷までは治らない。
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:E】
×他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:E】

・備考
一応使うかなって思って作ったものの使わなかった某エンドの遺物。
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◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:16:27.12 ID:/2cK/J430<>
・世界観
ほむらが原作とは違う歴史をたどった世界。
3周目にて今までの仲間に加えてさやか・杏子・織莉子・キリカが仲間になった。
大変仲の良いチームだったのだが、さやかの魔女化をきっかけに瓦解。仲間の半分を失う。
織莉子、まどか、ほむらの3人でワルプルギスの夜をなんとか撃破するもメンバーを失った悲しみは大きく、
『まどかだけじゃなく誰も欠けさせずにみんなのことを救う』とみんなと約束して次の時間軸へ。
しかし4周目の世界では織莉子・キリカがほむらと敵対し、まどかを殺した。
まどかが世界を壊す魔女の素体となってしまった。
その原因は自分が軽はずみな気持ちでやり直しをしてしまったせいと知り、ほむらは絶望する。

まどかの『全ての平行世界を一本化させて分岐前に戻す』という願いにより、今までの記憶が統合。
因果律も統合されたため素質も小さくなるが、『やってきたことを消すわけではない』ためみんないくらか元より素質は高まっている。




16日(水)分岐する前、ループ初日。この朝、“平行世界の影響を受ける人”たちががすべての平行世界の記憶を持って目覚めた。
      しかしキリカは行いと気持ちに開きがありすぎる平行世界が混ざり、その異質な過去を受け入れられず苦しむ。
      また“異質な過去”からしても、今までそれを普通としていた偏った状態から正常な感覚が戻り混乱する。
      …ほむらはこの一日はほとんど何もしていない。

17日(木)さやかが告白の決心を固め、仁美と話し合う。
      ほむら、エイミーを保護。その後魔女結界に取り込まれ諦めかかっていたキリカを救出し、いきなり時間停止で家に拉致する。

18日(金)朝からまどかが迎えに来て、さやかや仁美とも一緒に学校に行くことに。
      杏子は裏でゆまを助けに行っていた。

19日(土)ゆまが引き取られる前最後に杏子と一緒にみんなに会い、そして別れる。…が、QBが近況を伝えたことにより契約。
      そうとは知らずに一人暮らし組が織莉子の家に集まってた。

20日(日)一人暮らし組、ゆまと再会。

21日(月)下着買いに行って鍋 織莉子と仁美初対面

22日(火)久しぶりの主人公復帰、動かない部活話とキリカゆま再会。

23日(水)進展しないカップルと、ひそかに特訓を続けるゆまたち。
      月末までを目標に、治癒魔法を上条の腕の回復に使えるようにしてやりたいと考えていた。

24日(木)セーター完成の目処が立ったところで、キリカが訓練についていく。
      この夜、一度荷物整理のために家に帰ったほむらについていき、織莉子たちはほむらの家で一泊して出前食ってた。

25日(金)ほむらが髪下ろして転入。放課後はほむらを勧誘して部活動。

26日(土)志筑家のお茶会。織莉子と仁美が親交を深める。キリカの体術訓練ともふもふ。

27日(日)お休み。料理教室

28日(月)ゆま、上条と会う。

29日(火)ほむら、お弁当教室。

30日(水)訓練終了後、決行か更に訓練を続けるかの選択肢。この時点だとまだ魔力コントロールに不安。
      治癒決行、しかし治せず。翌日になると恭介が知ってしまう。ゆまの意気込みは強い。

31日(木)落ち込む恭介をさやかとゆまがなぐさめる。小巻が織莉子の家に怒鳴り込みにいく。
      その途中でばったりキリカと会うが、キリカに対して既視感を抱く小巻に動揺し、キリカは不安定状態に陥る。 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:19:57.97 ID:/2cK/J430<>

1日(金)織莉子が学校へ行く。反対に、キリカは学校には行くが早退してしまう。
     小巻と親しげに街を歩く織莉子を見て、キリカは【過去の自分の存在を恨む/死ななくては】という考えにとり憑かれる。
     さやかが偶然下校中の織莉子と会い、小巻とも知り合う。

2日(土)さやかが午前中にキリカの家を訪ねるが留守、午後は恭介のお見舞いに行くが拗れてしまう。
     さやかがみんなに相談していた一方、ほむらは魔女狩り中にキリカと会っている。キリカはいまだに路地裏で一人で居た。

3日(日)キリカは自分の狩った顔も覚えていない少女と会い、かつて過ちを犯した工業地帯へ。
     さやかは恭介と気まずいので訓練を見学してた。その後キリカの家に行って失踪が発覚。

4日(月)みんなでキリカを探し回る。織莉子も小巻の発言から事態に気づき探す。
     さやかやみんなが駆けつけ、キリカも自分の後悔と寂しさを素直に受け入れ罪と向き合い、ついにまどかのために契約する。

5日(火)織莉子との和解。許せない部分を線引きし、きっちり恨みをぶつけると同時に、元通り友達として仲直りしたいと言った。
     その後ゆまに魔力コントロールを教えてもらう。さやかの悩みを聞き、お見舞いに行くように勇気づける。

6日(水)仁美の夢。放課後に上条の腕の治療に行く。その後魔力コントロールの訓練。杏子とマミのハイレベルな模擬戦闘。
     その後ほむらの家に夕食を作りに行くことに。

7日(木)朝食にゆまと杏子がくっついてくる。放課後に魔力コントロールの訓練。
     恭介の腕が治ったことを確認してみんなでお見舞いに。

8日(金)朝、ほむらに髪の毛をセットしてもらう。織莉子の家でお茶会+お料理教室でお泊り。

9日(土)魔女狩り中に復讐に燃える優木に襲われ対決になるが、敗北し撤退。
     仁美に素質があることを知り、悩みの原因も発覚。その後優木から小巻を助け出すことに成功する。

10日(日)昼から魔女狩りに向かい、近所の小川で武者魔女と交戦、ツンに出会う。使い魔相手に敗北したところを小巻に助けられる。
      その後一緒に戦い、小巻とは一応の和解を遂げる。夜、QBから仁美が家出したことを聞かされる。

11日(月)朝、ほむらから仁美が織莉子の家にこっそり保護されてることを聞く。

12日(火)ワル夜対策会議&訓練

13日(水)格闘・射撃の訓練。ついに仁美がコーチに。ほむらとともにハコ魔女と交戦、その後本屋に寄る。/恭介の退院パーティー。

14日(木)ツン以外の猫たちが出てくる。まどかが弟をお持ち帰り。格闘・射撃の訓練とか吹き矢で遊んだりとか。小巻も訓練にくる。
      その後ほむらとともに薔薇園使い魔と交戦。連携の悪さが発覚する。ほむらを泊めて勉強会。

15日(金)中間テストの日。学校を早めに終えて訓練、模擬戦闘。その後エイミーと触れ合うために織莉子の家でみんなでお泊り。

16日(土)午前中訓練。午後からまどかの家に遊びに行く。ほむらがまどかにエイミーを預ける。
      あとほむらとまどかにメイクしたり。エイミー弟(仮)をクロエと命名。

17日(日)ワルプルギスの夜襲来

18日(月)テスト二日目。ついに猫を飼うことを許してもらう。

19日(火)みんなで買い物行ったりツンを拉致ったり。

20日(水)〜22日(金) ツンの検査と予防接種、恭介復学、さやか入部

23日(土)祝勝会
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◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:21:16.44 ID:/2cK/J430<>
ざっくりイベント予定

・ゆま再会
 杏子に虐待から救ってもらい、みんなと一通り話してから別れたが、
 ワルプルギスの夜のことをキュゥべえから聞き、ゆまは契約して再びみんなの前に現れることとなった。
 それをきっかけにキリカもパトロールや訓練に着いていきたいと言うように。

・仁美と織莉子
 マミからの紹介で、志筑家で開かれるお茶会に一緒に行くことに。
 仁美は美国議員の娘と知ると戸惑ったものの、マミの友人だし娘は関係ないと思い話すようになる。
 織莉子に数少ない友人が増える。

・小巻と会う
 一人暮らし組で集まって暮らしていたところ、
 学校に来なくなった織莉子を『悪評に屈した』と捉えた小巻が家まで文句を言いに来る。
 織莉子は仕方なく学校に行くように。
 その際、キリカが偶然にも小巻と鉢合わせる。ショックを隠せないキリカに、小巻は『どこかで会った気がする』と言った。

・織莉子との再会
 キリカはついに本心でぶつかり、織莉子に恨みをぶつけ、同時に元の友達同士に戻りたいと伝える。

・仁美のいじめ
 どこか浮かない様子の仁美。織莉子のことを少し避けるようになる。
 習い事のほうで、美国の娘と仲良く話していたのを目撃されたのが広まり、仲間外れにされるようになっていた。
 それと同時に、美国の関係者と誤解され、父の会社の評判が落ちてしまう。

・復讐の亡霊
 再契約したばかりのキリカをある魔法少女が襲う。その目的は…… 生きてたんかワレ。
 結果的に小巻を助け出し和解するきっかけにもなる。



☆前スレ>>990〜>>1000までに書かれたレス内容を今後の展開にいれるかも☆


織莉子がみんなの前で致命的なドジをやらかす
転んで意外と子供っぽい下着が丸見えになって涙目 >>992
 いちごさんでした。

コンビニでキリカ『が』清算中の子がお金を落としたのを見て拾うのを手伝ってあげる
その子の指には見覚えのある指輪があった >>993
 大分意地の悪い取り方をしましたが取ってます。

キリカがまた魔女の結界に迷い込みそこで一人の少女と出会う。
その少女はかつて酷い別れ方をしてしまった幼馴染えりかだった。 >>994

夕飯時、キリカが杏子と出くわしラーメンを食べに行くことに
店に行く途中ほむらとも出くわし3人で食べに行くことになった >>995
 経緯と人数は違うもののラーメン屋には行きました。

杏子が上条の治療にユウリ(本物)を連れてくる >>996
 これはゆまが居るので…。そしてユウリさんより所々出しゃばるスライス秋山。
 この話ではファン(?)同士いい話し相手になれるかもしれない?

仁美の必殺腹パンチが炸裂し殴り愛になる >>997
 殴り愛かどうかは知らんけどさやかが悶えました。

マミがお菓子の魔女によりマミられそうになるも魔女本体が突然あらぬ方向へ飛び去って事無きを得る。  >>998
 お菓子の魔女はもう討伐済みです…

放課後に帰宅する途中同年代の少女が倒れてた
慌てて救急車を呼ぼうとするが、倒れた少女の腹の虫が盛大に鳴る
どうやらお腹がすいて倒れたようなのでご飯を食べさせてあげる事になった >>999

キリカとゆまが仲良くなる >>1000
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◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:39:48.10 ID:/2cK/J430<>
○キャラごとの好感度・進展表


一周目・二周目→原作通り。キリカは話と関係ないところで普通に暮らしてた。

三周目→原作+織莉子・キリカの完全オリジナル設定。
 まどかが契約してマミとコンビになり、その後契約した織莉子がワルプルを予知し仲間に加入。
 織莉子がコンビニでキリカと再会し、キリカ加入。25日に転入してきたほむらが加入。
 31日にさやかが契約して加入。その後見滝原の様子を見に来た杏子が加入、という順番。

 仲間が揃い途中までは仲良くしてたが、さやかの問題をきっかけに罅が入り、ついに仲間の半分が魔女化・死亡・行方不明に。
 ほむら・まどか・織莉子の三人でワル夜を撃破したが、ほむらは仲間を全員救うために遡行を決心する。

 じつはキリカは一度目のドジ・契約〜織莉子との再会直前までは四・五周(おりマギ本編)と同じ歴史を辿っている。
 三周では織莉子に再び助けてもらう形で再会したが、四・五周では互いに心が救われずに最悪の展開の始まりとなる。

四周目→ほぼおりマギ本編だけどほむらがまどかを守ってないから途中(織莉子たちが風見野に行く前)で終わっている。
 ほむらはまず織莉子に協力を申し出に行ったが、この世界から織莉子の目的はワル夜ではなく、まどかの殺害になっていた。
 ほむらがまどかの身の回りを警戒してなかったため、転入前にすでにまどかは殺されていた。
 織莉子とキリカに生じた異常、まどかの素質と異常事態だらけなことに気づき、ほむらは次の世界へと逃亡した。

五周目→途中までは四周と同じ、その後もほぼおりマギ本編だが、ほむらは振り切れてないどころか諦めかかっている。
 雰囲気は『メガほむ編』にも似てるかもしれない。戦いはしたものの、結局まどかを殺されてほむら遡行。

最終周→『キリカ編2』本編、遡行まで
 ほむらはキリカの契約は防げたが、織莉子の契約は防げなかった。
 また同じように対立することに疲れて魔女化する前に織莉子に全てを打ち明け、せめて迷惑をかけないようにと自ら命を絶つ。

統合世界→“全ての平行世界をつなげて分岐する前に戻す”というまどかの願いにより、全ての記憶を持ったまま過去が始まる。


・ほむら
最終周ではずっと謎の少女という印象だったが、平行世界統合により仲の良かった三周目の印象に固まる。
17日に魔女から助けてもらい再会する。25日に転入してからはほむらも手芸部の部員に勧誘。
ほむらは登校前にキリカの家に寄って朝ごはんを食べに寄ることも。出汁巻きと味噌汁が大好きになった。
戦闘では連携のひどさが露呈したりしたものの、なんだかんだ一緒に居ることは多く仲は良い。料理ではほむらは弟子。
織莉子の家の高級魚を勝手に使ってとんでもない料理を作る困った人だったが、教えた甲斐あってほむらはやっと味噌汁をマスターした。
卵料理も教えはじめ、目玉焼きもマスター。最近もやしにハマっている。
関係:友達/友達

・まどか
物語開始前から一応顔見知り。実は同じ部の後輩で、まどかはキリカに裁縫を教えてもらったことを覚えていた。
最終周ではまどかのために契約し、まどかを失い復讐を決意。統合ループ前に『今度は自分の意思でまたまどかを人間に戻す』と約束をする。
一緒に部活に行ったり、行動を共にすることは多い。
キリカはずっと異質な過去を受け入れられず不安定さから契約できなかったものの、ついに4日に約束通りの願いで契約した。
契約してからは前より一緒に居る時間は減ったが、毎朝の登校時とお昼は一緒。まどかはもらったサマーセーターを気に入って使っている。
ワルプル戦で再契約。普通の魔法少女になれたのもキリカの契約のおかげ。
関係:【私の希望】

・マミ
安定して同じ学校・同じ学年の友達、として仲良くしている。
三周目では狂乱したマミにトドメを刺したのがキリカの魔女化の原因に、
五周目では最終周とはほぼ『逆の立場』で直接戦ったことがある。学校襲撃の際にも顔を合わせている。
最終周ではマミが乱心して織莉子に依存してた時の争いも含めて、弱いところを知った上で許した。
関係:友達/友達

・さやか
一見明るくて積極的だけど、肝心なところで遠慮する癖がある。実は似た者同士かもしれない。
三周目では言葉が届かず救えなかったが、最終周には間に合うことができ、キリカから拒絶した時にも追いかけてきてくれた。
この世界でも4日にキリカが自棄になった時、さやかは一番にかけつけ手を差し伸べてくれた。
関係:信頼/信頼

・杏子
ひと波乱あってから仲間になる、ちょっと素直じゃない人。買い食い仲間。
両方甘党で似た好みのようで、実はちょっと違う。杏子は甘党というか結構子供舌寄り。
五周目では学校襲撃の際に顔を合わせており、敵対していた。キリカはその場ですぐ魔女化している。
最終周では杏子は当時理解不能だった願いで契約したキリカを気にくわないと言いつつ気にかけていた。
短い時間ではあったが師弟関係になり、統合後も再契約後は再び師弟に。
関係:友達/友達

・織莉子
悩みから救い出しみんなと仲間になるきっかけとなった恩人(三周目)、
駒にされたうえ苦手→狂信への無理な上塗り(四・五周目)、策略に気づけず利用されたことへの殺意と憎悪(最終周)
と、一部の過去が異質すぎる上に好感度がバラバラすぎるため混乱を起こし、統合後はずっと会うのを避けていた。
その後偶然小巻と会ったことから自分と向き合い、許せない部分はあるけど友達に戻りたいとけじめをつけて5日に和解した。
関係:友達(許せない部分は割り切った)/友達(犠牲にしたもの)
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◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:50:23.04 ID:/2cK/J430<>
・ゆま
五周目の学校襲撃時が初対面だが、その時は敵対しており、キリカはその場ですぐ魔女化している。
最終周では終盤頃に知り合い、候補者を狙うマミから守り、ゆまの母親から助け出すことに成功。
19日にゆまと少しだけ話して別れるが、22日にゆまが契約したことから再会。
ゆまは最初に杏子に助けられたことから五周目の記憶が強かったが、徐々にキリカや最終周のことも思い出している。
ワルプルギス撃破の一週間後にお別れ会をしたが、その頃には互いに大切な友達となっていた。
関係:護りたい/ありがとう

・上条君
三周目にもさやかから話は聞いていた。
最終周では28日にゆま・杏子とお見舞いに行ったときに初対面。その後もたまーにお見舞いで顔を合わせた程度。
関係:さやかの好きな人→さやかの彼氏/知人

・仁美
関わりがあるのは最終周のみ。
最初は織莉子に面影を重ねていたのと、妄想の暴走を見てしまったため苦手意識を感じていた。
織莉子と和解してからは仁美にも先入観を取っ払って友達として接することが出来るようになった。
関係:知人+/知人+

・小巻
四・五周にて、うっかり殺してしまった人。キリカが壊れるきっかけとなった人。
最終周で31日に偶然会った時にはキリカはひどく動揺し、小巻も何かキリカに対して既視感と嫌悪感を感じていた。
小巻が織莉子を追いかけてキリカを発見した時には危険視していた。キリカも開き直っていた。
その後キリカが罪と向き合ってからもお互い相手の気持ちがわからずに気まずくなっていたが、
9日にキリカが小巻を優木から助け、10日にはキリカが小巻に使い魔から助けられて和解を遂げる。
12日の会議の時には織莉子とも和解したことを知り、自然に話せるように。小巻も今まで見えなかったキリカの人柄を知り認めるようになる。
関係:怖い→仲間/何考えてるのかわかんない→仲間
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◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:52:35.20 ID:/2cK/J430<>
・暁美ほむら
呉キリカ:友達
鹿目まどか:最高の友達
巴マミ:仲間
美樹さやか:友達
美国織莉子:頼れる人、だった(色んな意味で)
佐倉杏子:仲間
千歳ゆま:妹みたい!
志筑仁美:友達
浅古小巻:仲間

・巴マミ
呉キリカ:友達
鹿目まどか:仲間
暁美ほむら:仲間
美樹さやか:仲間
美国織莉子:甘えたいし、甘えられたい
佐倉杏子:一番弟子
千歳ゆま:罪悪感→仲間
志筑仁美:友達
浅古小巻:仲間

・鹿目まどか
呉キリカ:わたしの希望
巴マミ:尊敬
暁美ほむら:大切な友達
美樹さやか:親友
美国織莉子:大切な友達
佐倉杏子:友達
千歳ゆま:知人
志筑仁美:親友
浅古小巻:仲間

・美樹さやか
呉キリカ:信頼
鹿目まどか:親友
巴マミ:師匠
暁美ほむら:仲間
美国織莉子:仲間
佐倉杏子:なんだかんだで頼れる
千歳ゆま:感謝
志筑仁美:親友
浅古小巻:織莉子さんの友達

・佐倉杏子
呉キリカ:友達
巴マミ:やっぱり侮れない先輩
鹿目まどか:仲間
暁美ほむら:仲間
美樹さやか:生意気な後輩
美国織莉子:元リーダーさん/同居人
千歳ゆま:家族
志筑仁美:やる奴
浅古小巻:弟子

・美国織莉子
呉キリカ:友達/犠牲にしたもの
鹿目まどか:親友
巴マミ:許してくれるの?→友達
暁美ほむら:親友
美樹さやか:仲間
佐倉杏子:仲間
千歳ゆま:苦手→仲間−/責任感
志筑仁美:友達
浅古小巻:友達
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:53:25.20 ID:/2cK/J430<>
・千歳ゆま
呉キリカ:ありがとう
鹿目まどか:知人
巴マミ:知人+
暁美ほむら:お姉ちゃん
美樹さやか:知人+
佐倉杏子:だいすき!
美国織莉子:いちごさん
上条恭介:知人+
志筑仁美:楽しいお姉ちゃん
浅古小巻:仲間

・上条恭介
呉キリカ:知人
鹿目まどか:知人
巴マミ:知人
暁美ほむら:知人
美樹さやか:親友
佐倉杏子:知人
美国織莉子:---
千歳ゆま:知人+
志筑仁美:友人
浅古小巻:---

・志筑仁美
呉キリカ:知人+
鹿目まどか:親友
巴マミ:友達
暁美ほむら:友達
美樹さやか:親友
佐倉杏子:格闘仲間
美国織莉子:友達
千歳ゆま:知人+
浅古小巻:仲間

・浅古小巻
呉キリカ:何考えてるのかわかんない→仲間
鹿目まどか:仲間
巴マミ:仲間
暁美ほむら:仲間
美樹さやか:知人
佐倉杏子:一応師匠
美国織莉子:友達
千歳ゆま:仲間
志筑仁美:感心 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 00:57:44.18 ID:/2cK/J430<>
○オリジナル・安価募集魔女図鑑○

掃除の魔女 アレイラー/Aleiler
性質は潔癖。箒を持った影のような姿をした黒い魔女。
大きな帽子をかぶっており顔は見えないが、中身は絵具で描かれた伝統工芸品の人形のような顔をしている。
突然自分の結果内に現れた人間や魔法少女をゴミとして排除しようとする。
結界内は何もないほど綺麗。床や壁が反射するほど綺麗に透き通った神殿のような内装。
結界内を汚すと意識を向け、きれいにしようと必死になる。

武者の魔女 ソート/Swort
性質は実直。
魔法少女に一騎打ちの剣術勝負を挑む黒い甲冑の魔女。中身があるかは不明。
日本式の庭と大きな家のような魔女結界の庭に正座して対戦相手を待っている。
魔法少女に仲間がいた場合、同じ剣や刀などの近接武器を扱う魔法少女から優先的にターゲットにする。
戦う力のない力の弱い者は魔女自身は相手にせず、使い魔に取り込ませ結界の一部にする。
弱点はない。

使い魔 レフ/Reff
魔女との一騎打ちの邪魔をする者に立ちふさがる。
攻撃は一切しない代わりに倒しても倒しても無限に湧き出てくるのでこれと戦うのは無駄。
大人しく観戦しているしかない。


卵の魔女 ローラ/Laura
性質は不変。
叶わない願いに諦観と失望を叩きつけて世界を恨み、殻の中に籠るいじけた子供。
結界内は棘だらけ、魔女の周辺を針山が囲む。
無理やり殻を割ると結界から排除しようとするが、意外なまでに攻撃的。非常に鋭い爪を持っている。
全身真っ黒で目は一つだけ。鳥のような手足を持つ。強いショックを受けるとゲル状に溶けるが、放っておくとまた固まる。

恐らく原作じゃ出ないだろうから調子乗って設定まで作っちゃった魔女。
篭絡されてないキリカの魔女。篭絡されたほうは名前らしくないので、わざと人名らしい人名に。
似た末路を辿れば他の物語でもこっちが出ます。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 01:10:24.78 ID:/2cK/J430<> ------------------------
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira149822.png

ここまでで一旦終わりです。二周やったので二個分やった気になります。
二回目だけど、契約未契約関わらず主人公というより運命に翻弄されてるイメージだなあ…と思ってたら盛大に運命に翻弄される話になりました。
キリカ編といいつつ後半はよく主人公交代に陥る何編だかわかんない話になったけど、最後は主人公らしくなったかなと思います。

>>422
本編はとんでもないことになったけど(この話でも本当はなってたけど)、あれはレズとか恋愛ともまた違うような…
それこそ身と心を砕いて神に捧げるようなもっと妄信的な何かを感じる <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 01:13:28.64 ID:/2cK/J430<> ---------------------
次回は24日(日)18時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/24(日) 01:18:21.78 ID:VFkBv39g0<> 乙
楽しかった。ベストENDで>>1の絵が才能があったことも知れてよかった <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 17:51:12.28 ID:/2cK/J430<> >>434 【訂正】上条・仁美・小巻の説明のとこ、最終周じゃなくて統合ループだなっていうミス発見。ややこしい。

せっかくのイブなのでくっだんない感じの小話を投下
-------------------------------------------------------------
番外・『純白な嫁たちのクリスマス』


キリカ「ほむら、そっち飾り付けしてー!」

ほむら「はい!」

「にゃっ」

キリカ「わぁ、ツンがツリー登ってる!」

仁美「お星様が落ちてきました……縁起悪いです」


 せっかくだから、部屋を派手派手に電飾を飾り付けてパーティ感を演出する。

 春頃に冗談交じりで言った言葉は、夏休みに入り、秋が終わり、この季節が近づくにつれて現実味を増して、ついに実現してしまった。


 よりによってイブが日曜日なのが悪い。

 今日は朝からみんな、無駄にパーティらしい準備を持ってきて、言い出しっぺの私の家に押しかけてきたのだった。

 ……幸いあれから裏切り者は一人も出ていない。――いや、幸い、って言っていいのかなぁ。


マミ「みんなー!お待ちかねのケーキが焼けたわよー!」

キリカ「わーい、待ってた!」

ほむら「にしても本当にわたしたち、ケーキばっかり食べてますね」

まどか「なんかついこの前もケーキ食べてませんでした?」

仁美「つい昨日くらいですね」

マミ「メタ発言はやめなさい」

仁美「ケーキもあるし飾りもあるし、立派なクリスマスですね!」


 ……無駄にはしゃいだ空元気が痛い。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 17:52:35.79 ID:/2cK/J430<>
まどか「マミさん、部屋の明かり消しましょう! ケーキのロウソクは?」

マミ「え、ロウソクなんて立てるのは誕生日だけじゃないの?」

ほむら「光ってたほうがパーティ感は増す気がします」

マミ「ロウソクなんて持ってないわよ。ロウソクなんていつでも持ち歩いてたらヤバい人じゃない」

キリカ「じゃあ適当に光る物ぶっ刺しといて」

ほむら「あ、私ペンライトなら持ってますよ!」

まどか「えー、それはちょっと……」


 部屋の電気を消して、テーブルの前の一番目立つとこに陣取って大仰に腕を広げる。

 パーティにしては珍しく、織莉子の家でもマミの家でもなくここに集まってきたってことは、私が主役みたいなものだ。

 ペンライトはほむらが手に持ってケーキを照らしている。……パーティ感が増したのかはわからないけど。


キリカ「さて、今日はよく集まってくれたね、諸君! さすが私の嫁たちだ!」

マミ「ええ、だって私の嫁だもの」

仁美「当たり前じゃないですか、私の嫁ですから」

ほむら「……あの、ちょっといいですか?」

キリカ「ん、なにかな嫁の諸君」

ほむら「それやめませんか!? 虚しさで胸が張り裂けますよ!」

キリカ「…………さっさと食べよっか」

まどか「そうですね」

仁美「美味しいですね」


 ……丸いケーキにフォークを突き刺すと、みんなも続けて次々にフォークを突き刺して口に運んでいく。

 こうしていると悪くない。ただの女子会と思えば、ちょっと楽しくなってきた。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 18:01:03.11 ID:/2cK/J430<>
キリカ「……ていうかさ、こんなこと言ってるけどさ、別に私たち大して寂しい人なわけでもないよね?」

キリカ「だって私たちまだ子供だよ。今誰かと付き合ってるとして、将来を誓い合うっていうのも早すぎるし」

ほむら「そうですけど、呉さんが言うと違和感がすごいですね。あ、これは読者目線で」

キリカ「……そのメタ発言は無視するとして、言ったでしょ。もう拒絶はしない。けど私は元々結構その辺りドライなほうなんだって」

マミ「まあちょっと積極的になったからって、そういうのは大きくは変わらないわよね……よっぽどのハプニングでもなきゃ」

まどか「そういえば、織莉子さんと小巻さんも今友達同士でクリスマスパーティやってるんでしたっけ?」

仁美「そ、そうですわ!私たちも今までずっとクリスマスはそうして楽しんできたんですから!中学生にとっては普通のことです!」

キリカ「ロマンスは大いに結構。でも、まだ誰のものでもない純白さっていうのも今は……」

キリカ「ん」


 通知が鳴ってスマホの画面が光る。……さやかからの写真とメッセージだった。

 誰だ! 携帯開かなくても勝手にこんなの見せつける仕様を考えたのは!


キリカ「…………」

ほむら「純白どころか透明ですよね、まあ」

仁美「ああ、そうでした。去年まではさやかさんもいたんだったのですわ……」

まどか「わたしたちも一人くらい男の子呼んだら雰囲気違ったのかなぁ」

仁美「この中に来てくれる勇気がある男子なんて、中沢君くらいのものだと思いますけど」

キリカ「誰だよそれ……」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 18:03:02.03 ID:/2cK/J430<>
マミ「こうなったらこっちもみんなで写真撮って送り返しましょう!」

まどか「……この状態でですか?」

ほむら「みんなに突っつかれて中心だけ残って……見事にぐちゃぐちゃですね」

マミ「はい、みんなこっち向いて!ピース!」


 マミがスマホを構えて写真を撮る。

 見てみると、クマ耳がついてて可愛い! ……後ろの猫たちまで顔が認識されてクマになってるけど。



1自由安価
2杏子乱入
3さやかに追加でなんか送りつける
4誰か呼びつける

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/24(日) 18:10:36.33 ID:SStXkuoV0<> 3+ふと杏子はどうしたんだろ?と考える

まどかとのツーショットを送ろう
『まどかは私の嫁!』とメッセージをそえてやろう
さやかにはもう上条君がいるんだから、さやかにふられてフリーになったまどかを私が頂いたのだ!

そういえばマミ、杏子はどうしたのさ?
あの食欲魔人がこんなおいしいイベントに顔出さないなんて、明日は西から日が昇るよ? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 18:40:22.84 ID:/2cK/J430<>
マミ「なんかもっと加工する? そしてもっとなんか送りましょうか!」

まどか「『ズッ友だょ』……!」

キリカ「なんて発音してるのそれ」

仁美「『私の嫁』とでも送っておいたらどうでしょうか?」

キリカ「……そのネタ引っ張ってたら虚しさで爆死するよ、そろそろ」

キリカ「そういえばマミ、杏子はどうしたのさ?」

キリカ「あの食欲魔人がこんなおいしいイベントに顔出さないなんて、明日は西から日が昇るよ?」

マミ「忘れたの? だってあの子は…………――」

マミ「――――私たちの嫁を断ったじゃない」

キリカ「!」

マミ「それなら当然参加する権利ないわよね? それに寝てたし。美味しいだけのイベントと思われたら困るわ」

ほむら「……何気にひどいですよね」


「にゃ」

キリカ「あー、駄目だよ勝手に外出たら。リビング汚したら私が怒られるんだから、みんなと遊んでてよ」


 ……鳴き声がしたと思うと、後ろからドアノブに飛びついてガシャンとやる音が聞こえた。


 すっかり部屋には馴染んで、最近はついに自分でドアを開けることを覚えたからちょっと大変だった。

 私が部屋に居ないときは、ケージに鍵かけておくしかない。


 ドアの前まで行ってツンを抱き上げる。すると、不意にドアが開いた。


杏子「おい!さっきさやかからなんかここでイイコトやってるって聞いたぞ!」

杏子「当然あたしの分もあるんだよな!?」

まどか「バレちゃった……」

マミ「あー……恐れてた事態が」


 ……ああ、だからマミは嫌な予感を察してたんだ、杏子と一緒にケーキを突つき回すのは。

 一人だけ食べ進める速度と食い意地っぷりが違うから!


 結局そんなこんなでぐだぐだになって、パーティは終わりを告げる。

 まあ、一人よりはずっとマシと思おう。去年までは私は友達すらいなかったんだから。


―END― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 19:02:03.59 ID:/2cK/J430<> http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira149844.png
おまけのイラスト
珍しく色付きです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/24(日) 19:03:17.02 ID:VFkBv39g0<> >>1に絵が才能があったとは……ずっと前から頼むんだったんだ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 19:16:20.83 ID:/2cK/J430<>
○続編

ここまでも結構な長編だったので、長い話はやりません。
イベント事とかifとかの小話ややりたいことがあればという感じで。
イラストリクも大体受け付けてます。

展開安価で拾えてないのはこのくらいかな?

・えりか
・ユウリの登場
・行き倒れの誰かさんを助ける


○セーブデータ

※こっちも完結した物語の小話は受け付けてます。

【未完結】
・かずみ編 【6日(水)朝 ヒュアデスの学校襲撃を翌日に予知】
・Homulilly編【二周目の世界】

【続編開始/指定場所からロード】
・ほむら編 【続編:After1後から再開。新展開】 [獲得補正:(料理)Lv2中級者 アルティメット炒め物]
・キリカ編1【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】
・QB編【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】  ※暫定END
・中沢編【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】 [獲得補正:成績関係の結果+18]
・なぎさ編【続編:あすみ編後から再開。あすなろ編】
・杏子編【続編:あすなろか安価】


○新しい物語

・まどか☆マギカ登場キャラ
・おりこ☆マギカ登場キャラ
・かずみ☆マギカ登場キャラ
・上記作品中のモブ
・オリキャラ
・百江なぎさ
・神名あすみ

↑のキャラから一人選択。
同キャラ2回以上選択も可能。


※オリキャラの生成安価が新しくなりました!

前のオリ主編が雑魚な上に性格のせいかそこそこ不人気だったりスレまで荒らされたりで酷かったので、
今回からキャラメイクの自由度を大幅に増やしつつ細部を考えてます。無駄にギャルゲ要素もあるよ!


下4レス中までで多数決 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/24(日) 19:18:03.17 ID:VFkBv39g0<> オリキャラ……と言いたいとこだけど、俺はまだない「マミ」で <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/24(日) 19:26:26.40 ID:FR6AfiTeO<> あすみ
原作同様の身の上だが父親の居場所を知らなかったので会いに行けなかった
その結果『自分に酷いことをしたり虐める人間の不幸』の願いで契約
そのため外道面に墜ちておらず引き取り先の一家を破滅させたあと流れて見滝原にやって来る <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/24(日) 20:04:00.50 ID:VFkBv39g0<> 念の為に上げて置く。安価↓
できたらこのレスは投票に含めないで欲しい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/24(日) 20:24:41.74 ID:pnCKXtb/0<> 安価451
外道じゃないあすみんか
杏子みたいな感じか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/12/24(日) 20:47:17.33 ID:VPrhw9GE0<> 新しい話なら優木沙沙で。
1の筆で描かれるチョイ悪腹黒女の話が見たいです。
イメージとしては見滝原にワルプルさんが来るまで彼女が楽しく遊ぶ。って感じで。
皆さんも見ませんか?彼女の織り成すヒーリングライフを(癒しとは言ってない)
駄目なら師弟逆転版フェアウェル・ストーリーで。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/24(日) 20:48:08.50 ID:VFkBv39g0<> あすみ決定かな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 23:36:36.48 ID:/2cK/J430<> 寝落ちるにははやすぎる…!
-----------------



時系列・設定選択


主人公
【神名あすみ】


原作同様の身の上だが父親の居場所を知らなかったので会いに行けなかった
その結果『自分に酷いことをしたり虐める人間の不幸』の願いで契約
そのため外道面に墜ちておらず引き取り先の一家を破滅させたあと流れて見滝原にやって来る


コマンド一覧・ステータス設定


下1レスコンマ判定 魔力コントロールLv
0~10 0
11~30 1
31~60 2
61~90 3
91~99 4

 下2レスコンマ判定 格闘Lv
0~15 1
16~30 2
31~50 3
51~70 4
71~80 5
81~90 6
91~99 7 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/24(日) 23:37:47.95 ID:SStXkuoV0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/24(日) 23:38:38.98 ID:vpi2XWkgO<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/24(日) 23:40:05.98 ID:SStXkuoV0<> コンマ運が荒ぶってるなぁ…新人とは思えない <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/24(日) 23:57:41.32 ID:/2cK/J430<> 開始前からコンマ運が良すぎてビビッた
やっぱりキリカ編は呪われてたんだな…
-----------------------------------------------------
コマンド一覧・ステータス設定



契約してからはそこそこ経ってる…かな?(1,2か月程度)


あすみ 戦闘コマンド

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 d必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。

5自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:E】
6他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:E】


魔力性質<呪い> :戦闘時に“運(コンマ)”を補正します。クリティカルヒットで“何か”が起こります。


◆ステータス

[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


追加魔法(1つ選択)
1モーニングスターに関わる攻撃必殺技
2モーニングスターに関わる戦法
3固有魔法の呪いに関わる魔法

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/25(月) 00:04:51.10 ID:lwvU+wmH0<> うーん、悩むけどここは3で
人を呪わば穴二つ、っていう言葉があるので非常に強力だけどその分反動が自分に返ってくるみたいのがいいなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 00:08:51.12 ID:I1TnBFq8O<> 3
↑は魅力的だが使いにくそうだから使い勝手の良い方がよくね?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 00:22:11.26 ID:WEoSPDQM0<>
あすみ 戦闘コマンド

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 d必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし大きすぎる呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。

6自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:E】
7他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:E】


魔力性質<呪い> :戦闘時に“運(コンマ)”を補正します。クリティカルヒットで“何か”が起こります。


◆ステータス

[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]

-------------------------------------------------------------------- <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 00:26:41.33 ID:I1TnBFq8O<> あれ?461の安価の魔法になってる?
使い勝手の良い魔法選んだはずなんだけど <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 00:58:38.38 ID:WEoSPDQM0<> 例の魔法は人にさえ使わなければ大丈夫よ
人相手にも奥の手として使う程度でも、実質ほぼなんともないと思います
---------------------------------------------------------------------


 ――――私の願いは復讐だった。

 幸せすら奪われた私を更に不幸にした人への、『当然の報い』であった。



 母が死に、父の知り合いという男の家に行ったことが私の不幸の始まりだった。

 居場所も心も全てを暴かれ、虐げられ、誰かと接する気力もなくなった私を周囲は更に追い詰めた。

 もう誰も信じられない。友達<お飾り>としての役割をやめた途端に手の平を返した周りの人も、みんなあの男と同じように見えたから。


 このままじゃ死んでしまう。そんな時。

 キュゥべえに持ち掛けられた契約、そこで願った『呪い』を、“自分”が生きるための希望とした。


 ――――最初はちょっと、小気味よかったんだけど……なぁ。

 人を呪っても幸せにはなれないらしいことに気づいたのは契約してからすぐだった。


 何も知らない振りをして潜み、ただただ静観する振りをしていた。

 ついにあの家は荒れ果てた。

 あの男はそのうち死ぬかもしれないし、生きている限り不幸に付き纏われ続けるのも復讐としては悪くない。


 見切りをつけてその場所を後にした。……大切な人などいなくなったあの街に、もう未練はない。


QB「……次の街はここにするのかい? 見滝原に移るなら、一応ここの縄張りについて忠告をしておくよ」

QB「この街は、巴マミというベテランがずっとこの街を守っている」



 キュゥべえがくれた情報
1契約した覚えのないイレギュラーが居る
2何か危険な存在が居るかもしれない
3縄張りが狙われているらしい

 下3レス中多数決 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 01:03:32.06 ID:WQC9vpaF0<> 他の人は選ばないだろう2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 01:04:47.17 ID:I1TnBFq8O<> 3で <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/25(月) 01:05:10.15 ID:lwvU+wmH0<> 1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 01:05:48.73 ID:WQC9vpaF0<> まさかのバラバラw
これは>>1も苦笑い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/25(月) 01:05:57.38 ID:lwvU+wmH0<> きれいに別れたなw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 01:07:40.57 ID:I1TnBFq8O<> もういっそのこと全部で良いんじゃね?w <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/25(月) 01:09:46.62 ID:lwvU+wmH0<> >>471
契約した覚えのないイレギュラーがいて、何か危険な存在がいて、おまけに縄張りを狙ってるのがいる
マミさん肉体的にも精神的にも過労死確定w <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 01:23:48.09 ID:WEoSPDQM0<> …全乗せでいいか?
--------------------

QB「それと……契約した覚えのないイレギュラーが居る」

QB「それと関係があるかはまだわからないけど、危険な存在が居るかもしれない」

QB「それから、縄張りの競争の予感もある。他の魔法少女もこっちに来ているんだ」

あすみ「……ふーん。問題点しかないのかよ、この街は。やっぱ違うところにいこっかなぁ」

あすみ「嘘、別にいいよ。私が“悪意”を見つけてあげようか?」

QB「まあ気を付けて活動してくれ。この街はもう魔法少女も多いからね」

あすみ「じゃあ、わかったからさ」

あすみ「……消えて? 私はお前みたいなのが一番嫌いだから」


 『自分に酷いことをしたり虐める人間の不幸』

 自分を貶める悪意の察知。―― 一番最初にそれを読み取った相手は契約者であるコイツだったのだから皮肉だ。


あすみ(とはいっても、何から始めようかなぁ…………)

あすみ(ヤバいことが多すぎて、歩いてるだけでももうなんか引っ掛かりそうなんだけど)



1魔女狩り
2マミに挨拶、多分見滝原中学校に居るだろう

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/25(月) 01:28:49.87 ID:lwvU+wmH0<> 2

まさか本当に全乗せでくるとはw
やっぱり『魔法少女の成れの果ては魔女』は悪意になるのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 01:30:42.94 ID:I1TnBFq8O<> マミさんの負担が少しだけ減るかな?
2 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 01:43:55.84 ID:WEoSPDQM0<>
あすみ「まずは巴マミって人に挨拶しにいくのがベターか」

あすみ「多分見滝原中学校に居るでしょう。居なかったとしてもまあ何かは見つかるはずだ」


 そう決めると早速足を進めていく。

 ……着いたのはまだギリギリ授業の時間だった。ガラス張りの窓の中を目を細めて眺める。


あすみ「……一般人の認識くらいだったら欺けるかな」

あすみ「魔法少女も反応の違いで炙りだせないこともない」



1自由安価
2学校内を練り歩いてみる
3更に中を観察してみる

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 01:46:10.23 ID:WQC9vpaF0<> 3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 01:47:12.42 ID:I1TnBFq8O<> 3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/25(月) 01:48:45.38 ID:lwvU+wmH0<> 3+テレパシーを飛ばしてみる <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 01:57:56.43 ID:WEoSPDQM0<>

 更に中を観察してみる。

 ……これが中学校の授業風景か。確かにあすみの周りに居た人たちよりはみんな身体が大きい。

 クリーム色の制服がずらりと並んでいる。


あすみ「――みんな、何を思ってそこに居るのかなぁ」


 純粋に、ただぽつりと呟いてみた。

 今ならそれを暴く魔法はある。……けど、それ以上だ。人の心のわからなさは。



・気になるものは見えた?
0か55以下 見えた <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 02:01:20.91 ID:WEoSPDQM0<> 下1レスコンマ判定 <> ◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 02:13:13.79 ID:WEoSPDQM0<> ----------------------
ここまで
次回は25日(月)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 04:52:25.65 ID:0botJF6hO<> ほい

完結乙でした
キリカ編はとにかくキリカと仲間みんなが可愛くてよかった。全員幸せそうでなにより。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 07:05:59.31 ID:WQC9vpaF0<> やっぱりコンマ外れたか―……さっきまでいいコンマ出ていたから自分は取るのが怖かったから遠慮していたけれど……
重要そうなコンマ以外は取った方がいい? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 20:06:03.18 ID:WEoSPDQM0<> コンマは誰がやっても関係ない…はず。すべてはコンマ神様が決めることですから!
---------------------------------------------------------------------------


 ……私の通っていたクラスは荒れ果てていた。

 最終的には誰も来なくなって、学級崩壊というほどに。


 それも私の呪い。


 これも所詮は醜さを詰め込んだ檻なら。――――いや、本当はこの世界すら一つの牢獄でしかない?



 ……ぼんやり眺めているうちに下校時刻になったようだ。

 踵を返し、校舎の入り口へと近づいていく。


あすみ「……さて、そろそろ行ってこようか」


 ……叶った願いの先はどうなるのだろう。私はこの街でなんのために生きる?

 ――――私は生きるために呪<願>った。その私はまだ壊れてないと言えるだろうか。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 20:23:22.45 ID:WEoSPDQM0<>

 校門の中からクリーム色の制服の群れが次々と沸いて出てくる。

 流れに逆らってそこに立つ私に疑問を持つ者はいない。


 ……こっちに目が合ったら話しかけに行こうか?

 目当ての人に会えたら、軽く自己紹介も添えて。


 そう思ってると、その瞬間が来る。



 その人は……
1金髪の優しそうなお姉さん
2複数人の友達同士で一緒に居るうちの一人
3自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 20:24:15.98 ID:WQC9vpaF0<> 2
念のためにテレパシーをしてみる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 20:34:23.46 ID:uLm20mly0<> 1 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 21:17:30.31 ID:WEoSPDQM0<>
「あなた、どうしたの? 誰か待ってるなら――……」


 すると、なんとこっちから話しかけにいこうとするまでもなく、お節介に向こうから近づいてくる。

 ……いや、罠か? もしかして気づいてる?


あすみ「…………」


 そっと優しそうなお姉さん風情の金髪の口を塞ぎ、にこっと笑顔を送ってみる。

 あんまりこんなところで子ども扱いされちゃ困るんだ。迷子のお嬢ちゃんじゃない。


 ……漸く相手も、周りの人が誰もこの姿を気に留めていないことに気づいたらしい。


あすみ「……巴マミさんって人はいるかしら?」

あすみ「少し大事なお話があるの」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 21:33:35.22 ID:WEoSPDQM0<>

 ――――……私が用件とちょっとした自己紹介を告げると、何かを察した様子で小洒落た喫茶店へと案内された。

 昼時も過ぎた店内。適度に人気がなく、人の気配のある場所。互いに牽制の意味合いもあった。


 こいつが巴マミ。ずっとこの見滝原を守ってきたベテランの魔法少女。

 ……ずっと一人で?


マミ「――……驚いたわ、そういう魔法もあるのね。でも、わざわざ私に会いに来てくれるなんて」

あすみ「縄張りに『越してきた』身だもの。挨拶くらいはしておこうと思ってね」

あすみ「無礼者は“退治”されても仕方ない世界でしょう?」


 巴マミはそれには答えない。静かに柔和なイメージを崩さないまま。


マミ「ケーキは要るかしら? この店のお勧めを教えましょうか?」




1自由安価
2この縄張りはずっと一人?
3あなたはこの街の問題について知ってるの?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/12/25(月) 21:35:53.30 ID:WQC9vpaF0<> 2+3
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 21:53:54.03 ID:5J9eH0loO<> ↑
追加でマミにケーキよりドリアが食べたいと言う
おごりなんでしょ?というか私お金ないし <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 22:28:06.74 ID:WEoSPDQM0<>
あすみ「この縄張りはずっと一人?」

マミ「途中からは、そうなるわね。仲間も居たことはあるけれど、その子ももうかなり前に縄張りを移ってしまったし」


 ……問題が出る前は、そこそこ長いこと落ち着いた縄張りだったらしい。

 それも今になって踏み荒らされようとしているんだが、許せるんだろうか?


 もしくは問題が起こりそうになるたびに排除してきたか……ってところか。


あすみ「……あなたはこの街の問題について知ってるの? 大分大変なことになってるみたいだけど」

マミ「契約した覚えのないっていうイレギュラーのことなら、キュゥべえから聞いてるわ。うちの学校にもこの前転校してきたの」

あすみ「危険な存在と縄張り争いについては?」

マミ「…………全部を把握しきれてはいない、というのが現状ね。イレギュラーについても」


 やっぱりそうなのか。有力な情報でも聞ければいいなと思ったんだけど。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 22:37:10.17 ID:WEoSPDQM0<>
マミ「ここの主として情けない限りだわ。それで、あなたは……――」

あすみ「……」


 お前は変なことしでかさないか……って聞きたいんだろうけど、

 そんなこと面と向かって聞いたって意味はない。


あすみ「……私に目的なんてないよ。それとも、悪人が『悪いことしに来ました』って言うと思う?」

マミ「私の経験上、そう言う悪人は大抵ただの小悪党ね。自分の力を誇示したいのよ」


 あれ、でも私は悪人なのかなぁ。

 目的のない悪人が一番厄介な気もする。……私は別に今こいつ相手に力を誇示したくもない。


あすみ「あと、ケーキよりドリアが食べたいよ。昼まだなんだ」

あすみ「おごりなんでしょ?というか私お金ないし」

マミ「……ええ。ここはドリアも美味しいわよ」



会話
1自由安価
2互いの魔法について
3魔法少女としてのスタンスについて

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 22:37:56.68 ID:cc04qPdSO<> 1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 22:45:25.16 ID:fK+k/lHv0<> 別れ際にマミに質問
お姉さんは私から見ても綺麗だけど、男性経験あるの?
て言うか生娘?
男なんて所詮身体目当てのケダモノだから気を付けた方が良いと思うよ?
私の場合体験談だから先輩としての忠告、痛いだけだったし何度もされたらなんとも思わなくなってくるけどね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 22:52:31.31 ID:WQC9vpaF0<> 最後の行はいらないだろwwwww
マミさん、ドン引きするぞ…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/25(月) 23:01:24.02 ID:lwvU+wmH0<> あすみ、虐待を受けてたってそっち方面かよ… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 23:17:01.78 ID:WEoSPDQM0<>
 こいつの言うとおり、ここのドリアは美味しい。

 でもなんか、私みたいのにはちょっと洒落すぎてるかなあ。


マミ「それで、まだ何か聞いておきたいことはある?」

あすみ「んー、そうだな……」

マミ「魔法少女としてでも、プライベートな質問でもいいけど」


 じゃあ、ちょっと親睦を深めるためにコイバナでもしようか。


あすみ「お姉さんは私から見ても綺麗だけど、男性経験あるの?」

あすみ「て言うか生娘? 男なんて所詮身体目当てのケダモノだから気を付けた方が良いと思うよ?」

あすみ「私の場合体験談だから先輩としての忠告、痛いだけだったし何度もされたらなんとも思わなくなってくるけどね」

マミ「え…………」

マミ「いや、な、ないですけど」

あすみ「そうかい、まあそんだけ。あ、ドリアご馳走様」


 これ以上話も膨らまないなら仕方ない。

 そろそろこの街でも回ってこようか。魔女狩りじゃなくたって、さっさと新しい土地に慣れておいたほうがよさそうだ。



 ――――二人掛けのテーブル席からあすみの姿がなくなった後、マミは一人で呟く。


マミ「………………あの子、年下じゃなかったの?」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 23:38:55.88 ID:WEoSPDQM0<>
―鳥かごの魔女結界


 平和そうな通学路から離れて繁華街を歩いてると、そこに結界を発見した。

 今日から泊まるところとかも早いうちに見ておきたいなー……って思ったんだけど。



あすみ「まあちょっとした腹ごなし……ってとこかしら」



 下1レスコンマ判定
0~30 襲撃
31~50 襲撃
51~60 何かを発見する <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/25(月) 23:41:10.75 ID:+Lr/lmQzO<> ま <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/25(月) 23:46:00.16 ID:lwvU+wmH0<> 襲撃が2種類?
危険な存在と縄張り狙いかな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/25(月) 23:51:52.33 ID:WEoSPDQM0<>
 フレイルを片手に、バサバサと飛んできた使い魔を薙ぎ払う。

 さて、さっさと片付けよっか。



あすみ 魔力[100/100]  状態:正常

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:魔女Roberta
  使い魔Gotz ×7

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 d必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/25(月) 23:56:17.36 ID:lwvU+wmH0<> 1a

ところで1cがないのは何故? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 00:09:49.42 ID:jCSEWGJM0<> 誤記ですね…
-----------------------


 色んなものの浮いた結界内を鎖を使って飛び回り、魔女の入った鳥かごを目の前に捉える。

 長く伸ばした鎖の音が響いた。


あすみ「出て、きて、よっ!」


 鉄球を柵に叩き付けて壊す。

 それから衝撃に揺れる鳥かごを鎖で幾重に絡め取り、力任せに下へと叩き付ける。


 床に落ちていった使い魔の上に飛び乗って踏みつけてやると、足だけの魔女はじたばたと悶える。

 今まで身を護ってた鳥かごがなくなって、逃げようとしてるみたい。

 でも、このほうが自由じゃない?


あすみ「――――まあ、もう自由も終わりなんだけど」


 もう一発鉄球を振り下ろすと、魔女は消えてなくなった。

 ……見滝原に来て最初のグリーフシードゲット。

 これで今いくつ持ってるんだっけ?



 下1レスコンマ判定1ケタ=今までの所持グリーフシードの数、0は10
 下1レスコンマ判定2ケタ 0で襲撃 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/26(火) 00:11:51.52 ID:XryThil10<> 多い! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 00:12:49.28 ID:XGq5eqAOO<> あ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 00:20:47.66 ID:jCSEWGJM0<>
あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]



あすみ「これで3つ……だったね」


 ……最近ちょっと使い方荒かったかな? 戦闘以外で使うこと多かったから。

 まあいいや。


 問題なんて知ったことじゃない、この縄張りも渡さない。

 これからここでも稼げばいいこと。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 00:21:50.04 ID:jCSEWGJM0<> ---------------------
ここまで
次回は26日(火)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/26(火) 00:27:09.69 ID:XryThil10<> 乙です

意外とGSの数が少ない…まぁ自分の安価が低かったからですけど
夜になったら杏子みたいにホテルに忍び込むのかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/12/26(火) 00:28:23.75 ID:yuTiUOKY0<> GS少ないのはやばい……どうすればいい? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 20:35:18.51 ID:jCSEWGJM0<>

 ……これからがまだまだ使うところだろうに、到底足りそうにない。

 まずは魔女狩りかなぁ。




1自由安価
2魔女狩り続行
3先にホテルでも見に行く

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/26(火) 20:38:15.84 ID:yuTiUOKY0<> 2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 20:48:59.31 ID:ELgwNZlaO<> 2 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 21:17:57.54 ID:jCSEWGJM0<>

 更に魔女を探して歩き続ける。

 すると、魔女結界の気配があった。


あすみ「…………」


 結界のマークは目の前にある。――――そこで、足を止めた。


あすみ「いや……虎穴に入らずんばなんとかってやつか」



―薔薇園の魔女結界



 結界内の最深部までたどり着くと、うじゃうじゃした使い魔……

 それから、魔女は奥にどっしりと座って、その足元の薔薇を大事そうに眺めている。



 フレイルを軽く構えて片手に持つ。



あすみ 魔力[93/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:魔女Gertrud
  使い魔Anthony ×6
  使い亜Adelbert ×2
  使い魔Adelbert(幼)×2

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 d必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。
6自由安価

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 21:20:40.20 ID:aagPYLy4O<> あいかわらず1cがない……
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 21:25:38.81 ID:ELgwNZlaO<> 何故か魔翌力が減ってるな
薔薇を踏まないように魔女に接近して1d <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 22:01:25.80 ID:jCSEWGJM0<>
 ――ま、ちょっと今回は一気に倒しちゃいましょう。


あすみ「そーれっ――」


 足元から魔力を推進力に勢いをつけ、フレイルの鎖を結界中に伸ばして魔女の居る方へと跳ぶ。

 それから、鉄球側を軸に鎖を縮めて、一気に空中から魔女に接近していった。


 ついに鎖がなくなると、魔女を下に捉えたまま武器を振り上げる。


あすみ「……っと」


 魔女を十分に叩き潰せる大きさの鉄球をその重量に任せるまま振り下ろす。

 だって魔女もこっちを見てないんだもの。

 侵入者を恐れたのか知らないけど、最深部とつながる場所を高台に遠ざけてたのが仇になったわね。


 ――――ついでに、結界の消えたこの場に鎖の音を鳴らす。

 続いて、巡らせた鉄球が当たる鈍い音がした。ご丁寧に、少女に似つかわしくないようなやられ声までつけて。


「がは……――――っ」

あすみ「ねえ、気づいてるよ。あんたの悪意ダダ漏れ」


 ゆっくりと仕事の対価を拾い上げると、ソウルジェムに当てて懐にしまった。


あすみ「無礼者は退治されても仕方ないんだよ?」



あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:4個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・薔薇園[43/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:不届きものさん

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。
6自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 22:08:33.73 ID:OobmF6VA0<> 4をかけてから不届き者さんを観察
もちろん油断しないで相手が仕掛けてきたら即応戦 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 22:20:51.75 ID:ELgwNZlaO<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 22:44:28.39 ID:jCSEWGJM0<>
 それから無様に倒れた不届きものさんの近くに立つと、その姿を観察するように見下ろす。


 競争相手を陥れることしか考えてないから今までもほぼダダ漏れみたいなもんだったけど、

 一応受動で聞こえる分以外にも思念には気を使っておく。


あすみ「…………命乞い、する? とりあえずグリーフシードちょうだい。今手持ちあんまりないんだ」

あすみ「ここは魔法少女らしく、それで示談にするのが適当な落としどころだと思うけど」

「み、見逃してくれますか!? ちょっと魔が差しただけなんですって!」

「許してくれるならそれは嬉しいですけ、ど……――――」


 『何か』の気が揺らめく。

 それと同時に、確かに聞こえ続ける思念に悪意を感じた。私を陥れようとする“攻撃の意志”――殺意というまで強い悪意を。


あすみ「――――嘘つき。救いようないね」



・【願いからの現象】相手の身に降りかかった呪い

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 22:57:45.63 ID:ELgwNZlaO<> 意思に反して本心とは真逆の行動をとる
あすみへの悪意が高ければ高いほど呪縛が強まる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 22:59:26.25 ID:yuTiUOKY0<> ↑ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 23:00:11.46 ID:+BwGx8dL0<> ↑
この言動は沙々だよなぁ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/26(火) 23:15:37.42 ID:2f5pu6mx0<> うわぁ…エグいなぁ
沙々みたいなタイプは改心なんてないだろうから、死ぬまで効果が持続しそうだ
まさに『呪い』だな、こりゃ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 23:25:28.89 ID:jCSEWGJM0<>
あすみ「お前はもう許されないよ」



 …………『殺してやる』『自分だけは死にたくない』



 ――血飛沫が飛ぶ。

 『手が勝手に動いた』……って感じだった。驚いたような顔をしていたから。

 そして目を見開いたまま表情すら消えて投げ出されて、転がる音。


あすみ「人を呪わば穴二つ……――強ければ強いほどに、それが自分に跳ね返るのは当然の報いじゃないかな」

あすみ「……じゃ、生きてたらまた会おうか。その時はどうなってるか、わからないけど」


 人を呪わば穴二つというのなら、私だって同じことかな。

 こんな願い<呪い>がなくたって、いつかは。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 23:41:39.34 ID:jCSEWGJM0<>

 ――――

 ――――黒い宝石を大量に懐に詰め込んで、夜の街を歩く。


あすみ「とりあえず、目的は達成……ってところかしらねぇ」

あすみ「今日はもうそろそろ一息つこうか」


 ホテルのロビーを素通りするけど、従業員の誰も気には留めない。

 しかしその時、受付の方じゃない方向から不意に視線を感じた。……誰かと目が合った気がした。


あすみ「……」


 気にしない素振りで足を進めて部屋に向かう。

 悪意は感じていない。今は気を休ませるのを優先させたっていいだろう。



 下1レスコンマ判定1ケタ 手に入れたGSの量(0=10)×3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 23:43:13.58 ID:yuTiUOKY0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/26(火) 23:45:49.42 ID:2f5pu6mx0<> おおっ!?
8×3だから24個!? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/26(火) 23:47:40.32 ID:ELgwNZlaO<> 沙々溜め込んでたなぁ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 23:56:20.04 ID:jCSEWGJM0<>

 適当な部屋に入って扉を閉めると、ちょっとだけ落ち着いた気分になった。

 やはり一人の空間というのは落ち着く。


 ――……読み取れた場所までグリーフシードを回収しに行ってきたが、仮とはいえ周辺都市をうろついてた奴の本拠地だ。

 結構足を延ばす羽目になってしまった。


あすみ「……けど、これだけもらえれば十分な価値はあった」

あすみ「さすが縄張り荒らし、溜め込んでるな。何人分あんのこれ」


 久しぶりの柔らかくて広いベッド。今夜は良い夢が見られそうだ。

 その辺で買ってきた飯で腹を満たすと、ベッドの上で戦果を眺めながら眠りについた。



―初日終了―


あすみ 魔力[93/100]  状態:正常
GS:28個
・[100/100] …×26
・鳥かご[100/100]
・薔薇園[43/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/26(火) 23:57:09.21 ID:jCSEWGJM0<> ------------------
ここまで
次回は27日(水)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/27(水) 00:03:18.99 ID:YcYBTRr+0<> 乙です
ここまでGSがあるのはどの主人公の話でも初めてなのでは?
ロビーにいたのは杏子かな?大量のGSを奪いに来なきゃいいけど
GS強盗やってる杏子なら奪いにきそうだけど、このあすみなら返り討ちにされそう
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 00:05:22.54 ID:p9XwQ5qh0<> コンマの目が出てよかった。これで当分は安心だな
魔女は狩らなきゃだめだけどね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/27(水) 01:46:12.69 ID:p9XwQ5qh0<> 調子が良かったから久々に魔女を作ってみた。ただし、魔女名は変えていい
とりあえず、2体。

名前:恐竜の魔女 ディゾール 
攻撃方法 噛みつき。引っ掻き。尻尾攻撃。突進
見た目 恐竜。具体的にいえば恐竜の王様のティラノサウルス
特徴 元の魔法少女は代の恐竜好きであったためこうなったようだ
性質 暴食
弱点 恐竜であって寒さにものすごく弱い。また、内部は皮膚などで覆われたりしていないのでそこから攻撃された簡単に攻撃を通せる。
使い魔 ヴェロキラプトルやディノニクスなどの現実に存在した小型恐竜などが元になってるいい

名前 回転の魔女 ドグレン
攻撃方法 体を回転させて体当たり。手のドリルを回転させて竜巻を発生させてそのまま攻撃。超回転して竜巻を作って自分に離す。地面に潜りそこから出てくる。体からドリルを複数出してそこから放出
見た目 四角の箱に頭がドリルで手にドリル、膝にドリが付いている
特徴 ドリルが男のロマンだと父親から教えられて育ってきた少女が、魔女化してなったもの。魔法少女の時の武器はドリル
性質 螺旋
弱点 頭のドリルが破壊される動きが停止
使い魔 ドリルを持ったモグラたち


自分以外にも魔女を作ってほしい <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/27(水) 20:33:43.85 ID:zuwC4tE60<> 朝 ホテル


 ベッドの上で目を覚まして、ひとつ伸びをしてみる。

 あの家の狭くて硬い床や、まして押入れとは大違いだ。


 ……ああ、あの男が威張ってた時も、布団に寝せてくれた時もあったっけ?

 シてる時だけ。それすら用が済めばベランダにでもほっぽり出されるけど。


あすみ「そういえばここって風見野だっけか」

あすみ「あんまりこっちうろついてるのも縄張り的には問題あるんだよなぁ……」



1見滝原に戻る
2自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 20:39:39.02 ID:JfcuEczJO<> 2少し調べる
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 20:46:39.54 ID:JNiPGUxbO<> 1の前にキュウベェを呼んでみる
来たら昨日戦った魔法少女がどうなったか聞く
どうせ昨日の戦いも盗み見してたんでしょ?
あれからあいつはどうなったの?死んだんなら名前とか、どんなに奴だったか教えてよ
あと他にも縄張り荒らしはいるの? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/27(水) 21:14:41.06 ID:zuwC4tE60<>
あすみ「……自分の縄張りに帰るか」


 立つ鳥跡を残さず。そうと決めれば最低限の荷物だけを持って、さっさと部屋を出た。

 居心地は良くたって、長居する気は起きなかった。ここは家や居場所には思えないから。


 ……ホテルを出て、近くのバス停から見滝原行を探す。

 電車を使ってもいいけど、急ぎでもないのに混み合った朝に乗ることもない。


あすみ「……?」


 ふとインキュベーターが通りを駆けてくのを見た。

 こっそりついてって声をかけると、いつもと同じ無表情でこちらを振り返る。


あすみ「また新しい鴨でも探してんの?」

QB「あすみか。こんなところで会うとは思わなかったよ、奇遇だね。一応忠告しておくと、ここは見滝原じゃないよ」

あすみ「知ってる。ちょっと用があったんだ」

あすみ「……昨日の戦いは見てなかったのね?」

QB「まあ、この辺りの魔法少女も君だけじゃないからね。それに今は気になる問題もある」

あすみ「あ、そ。でもだから、せっかくその問題をいっこ解決してやったとこだってのに」

QB「戦ったのかい?」

あすみ「まあね。縄張り荒らしのほう。ああいうのが一人じゃなきゃいいけど」

QB「それはわからないね……イレギュラーの目的もまだわからないままだ。マミは縄張りだと推測しているようだけど」

あすみ「ああそうか。そいつも居たわね」


 ある程度問題も絡み合ってる可能性もあるかもしれないってことか。……メンドいな。


あすみ「……まあでも、結果オーライだからよしとするわ」


 相手から突っかかってくるなら、毟り取る口実には丁度いい。

 これからまた何が来たって同じことだ。


 ――ただ、底が知れない奴が相手ってのは、慢心はできないな。昨日の小悪党みたいなのばかりとは限らない。




QB「結果オーライ…… か」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 21:16:29.13 ID:p9XwQ5qh0<> 名前なしでいいんだよね?あすみが倒した相手 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/27(水) 21:21:26.24 ID:YcYBTRr+0<> 言動から見て沙々だと思うけどね <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/27(水) 21:26:50.50 ID:zuwC4tE60<>

 バスに乗って見滝原の駅に戻ると、時刻はまだ昼前。

 まだ巴マミは学校で授業でもやってるところか。


 その辺で買ったパンに齧りつきながら街を歩く。



1学校を覗きに行く
2問題の解決をマミに報告
3魔女狩り
4自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/27(水) 21:30:35.22 ID:YcYBTRr+0<> 下校時間までに見滝原の街を巡ってみる
どこに何があるのか位は知っておかないとね、あとホテル以外に寝床候補を探しておかないと <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 21:31:30.49 ID:JNiPGUxbO<> ↑+2 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/27(水) 21:46:01.62 ID:zuwC4tE60<>
 下校時間まで見滝原の街を巡ってみることにしようか。結局昨日は途中で邪魔されちゃったから。


 どこに何があるのかくらいは知っておかないとね。

 それに、今日からもずっとホテルっていうのは困るな。……この街に住むなら本拠地が欲しいところだが。



 どこを回ろう?
1公園のある住宅街
2駅近くの病院とか
3歩道橋と大通りを抜けた工業地帯
4その他の場所(安価)

 +コンマ判定
0~30 . <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/27(水) 21:46:28.86 ID:zuwC4tE60<> 下2レス+コンマ判定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 21:47:42.85 ID:JNiPGUxbO<> 1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 21:47:57.03 ID:JfcuEczJO<> 2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/27(水) 21:48:19.69 ID:YcYBTRr+0<> 2 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 21:49:02.05 ID:JfcuEczJO<> 安価1とまちがえたけどそのままでも問題はない? <> ◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/27(水) 22:29:15.25 ID:zuwC4tE60<>
 まずは駅近くから見ていくことにしよう。

 大規模な繁華街には様々な店が並び、甘い香りのする屋台が並んでいる。さっきパンを買ったのもこの一角だ。


 そこを少し外れて歩けば、警察署に市役所、それから病院……と。

 主要な施設は大体このあたりに揃ってそうだ。


あすみ「ふむふむ……――っ、と」


 ……一通り周辺を見て回っていると、ついでに魔女の気配も。

 人が集まる場所だから仕方ないのかしらね?


―古代の恐竜の魔女結界


あすみ「まー、グリーフシードには困ってないんだけど……」

あすみ「他の奴に譲る義理もないものね?」


 結界に入れば、ひび割れた荒野みたいな土地に、闊歩する現代に居るはずもない生物たち。

 恐竜には詳しくないけど、気味の悪い異世界にしては珍しく、まるでタイムスリップしたようなリアルさを感じる。


あすみ 魔力[93/100]  状態:正常
GS:28個
・[100/100] …×26
・鳥かご[100/100]
・薔薇園[43/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:魔女Dissol
  小型恐竜×3
  小型翼竜×2

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。
6自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/27(水) 22:38:03.87 ID:YcYBTRr+0<> 3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 22:41:24.61 ID:JNiPGUxbO<> 3+1a <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/27(水) 23:02:33.37 ID:zuwC4tE60<>
あすみ「まずは動きを封じさせてもらう」


 フレイルを複数ばら撒き、結界内に鎖で巡らすようにして恐竜の親玉を雁字搦めに捉える。

 幾筋に伸びた鎖の先の鉄球が、次々と恐竜の頭を叩き潰す。


 ――いや、さすがに一発で潰れはしなかったけど、強い衝撃が襲えば平衡感覚を失う。大抵生き物の弱点は頭だ。

 ここまで姿形が再現されていれば、それは魔女だろーと同じ。


あすみ「あとは、卵に還るまで……――――叩き潰れるまで、叩き潰せばいいだけ」


 ……ちょっと硬いかな。

 一つ手中にも武器を手に取る。抵抗されて暴れ出されないうちに


あすみ「――えやぁッ!」


 ――――思いっきり力を込めて振るう。


「…………」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/27(水) 23:42:42.53 ID:zuwC4tE60<>
あすみ「……よく近づいてこなかったね」


 振り返って言う。

 私が巡らせた鎖の柱が囲う奥の存在に。背後に立ったのに気付いたから最初に鎖で道を阻んだんだ。


あすみ「……ホント、この街はアイツ<巴マミ>のほかに賊しかいないの?」

あすみ「ちょっと魔女狩りしてたら立て続けに襲われるなんて、ヤバすぎると思うんだけど」


 ……一応わかってるんだ。

 待ち伏せてたわけじゃない。ほぼ私と同時にここに来る“まで”は、ただ魔女を倒そうとしてただけってことは。


 けど、こんな人居るなんて聞いてない。もしくは。


あすみ「一応聞いとくけど、アンタがイレギュラーさん?」

「……イレギュラー? 何の話?」


 その反応を見る限り、それについては関係なさそうだ。


 でも、関係ない。私を襲おうとした――悪意を持ったことは変わりないのだから。



あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:28個
・[100/100] …×26
・鳥かご[100/100]
・薔薇園[9/100]
・恐竜[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:賊

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。
6自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 23:43:44.58 ID:p9XwQ5qh0<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/27(水) 23:49:35.11 ID:JNiPGUxbO<> 4かけてから油断せずに相手を観察
立ち振舞いや衣装、武器は何なのか等 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/28(木) 00:22:40.26 ID:3kA63e400<>
あすみ(……結界が崩れるのが遅い?)


 銀の鎖の間から覗く姿を観察するように、ゆっくりと近づいて、その心の中まで見透かす。


あすみ「……ふーん、アンタはそうか」

「はあ!?」

あすみ「縄張りを侵したわけじゃない。そこまで“染まって”ないだけ。新人でしょ?」

あすみ「だったらちゃんと順番守って挨拶しないと駄目だよー。知らない故の無礼は許してくれても、襲ったりなんてしたら……――ん?」


 バキン、と金属の壊れる音が聴こえる。


 鎖を突き破って、一直線に影のような色をした刺々しい何かが伸びてきた。

 ……そこで漸く顔が見える。


「なんかしらないけどその態度ムカつく……! なんなのさ、人のこと見下して余裕ぶるなよ!」

あすみ「……見下してるように見えた?」


 バレちゃった。一応親切してたつもりだったんだけど。


 影の刃が鞭のように揺らめき、結界内に大きく突き刺さっていく。

 鎖を壊そうとしてるな。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/28(木) 00:24:35.61 ID:zwo/asAB0<> 誰?杏子だと思ったけど違う? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/28(木) 00:25:48.72 ID:JdmZdvzd0<> これはまだ織莉子に会う前のキリカか?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/28(木) 00:34:07.86 ID:3kA63e400<>
 仕掛けておいたフレイルから鎖を伸ばして足元を狙う。

 すると、賊はそれを見事に避けてみせた。


 ――けど、そんなのお見通し済み。

 動きと減速の程度からタイミングを見計らって、次の罠も仕掛けてある。


あすみ「フェイクッ!」

あすみ「……残念、私に不意打ちは効かないから」


「っ……!」


 鎖が絡んで縛られたまま、ギリッと歯を噛みしめて悔しそーにしている。

 どうしてやろう?



あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:28個
・[100/100] …×26
・鳥かご[100/100]
・薔薇園[9/100]
・恐竜[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:賊

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。

6自由安価
7「…目的は?」
8「手を引いてよ」
9「仲良くしましょう?」

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/28(木) 00:37:57.20 ID:zwo/asAB0<> 安価↓で <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/28(木) 00:44:13.63 ID:JdmZdvzd0<> マミのところへ連れて行くか、拘束して気絶させてマミをここに連れてくる

何をイラついてるのかわからないけど、とりあえず落ち着いて話そうよ?
お姉さんは魔法少女になって日が浅いんでしょ?
魔法少女にもルールはあるんだからさ、いきなり殺し合いなんて馬鹿げてるよ
とりあえずこの見滝原には管理者の魔法少女がいるから、その人に顔合わせしなよ? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/28(木) 01:11:12.78 ID:3kA63e400<>
あすみ「……とりあえず落ち着いて話しましょう? アンタは魔法少女になって日が浅いんでしょ?」

あすみ「お姉さんはここの魔法少女でも、まだ縄張りにすら認められてないし、『魔法少女』にもルールはあんの」

「そんな犬みたいなルール知ったことか! そんな話聞いてないし!」


 ……それは中途半端な説明しかしないあいつが悪いんだけどね。

 それより、グリーフシードを奪うことはたしかに目的なんだけど、それだけじゃない『何か』を感じていた。


あすみ「じゃ、なんで襲おうとした? グリーフシードが欲しいから?」

「……そうだよ」

あすみ「それだけじゃないよね?」


 賊さんは縛られたまま黙してふくれっ面にこっちを睨んでいる。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/28(木) 01:42:00.41 ID:3kA63e400<>
あすみ「喋る気はないか。 どうしても?」

あすみ「……それなら仕方ないなぁ」


 そう言うと、ちょっと顔をこわばらせたのが見て取れた。

 ――――襟元に手をかけると、賊さんはさっきとは違う風に表情を引き攣らせる。


「……エッ!?」

あすみ「いや、本音を吐かせる時の常套手段といえばコレかと思って」

「お、おい! 私になにする気だ!?」

あすみ「うわー懐かしい嫌な思い出。あ、私とも親睦を深めるためのコイバナする?」


 なんかぶんぶんと首を振ってるけど、無視して顎を固定してネクタイを結び目から解いていく。

 その後のことはお察し。自主規制。


――――
――――


「――…………うう、もうお嫁にいけないよぉ」


 ……で、賊さんこと“呉キリカ”は制服の首元を押さえて涙目になっている。


 とりあえず、これまでの経緯は洗いざらい話してくれた。

 まあ本当のところはとっくに聞こえてたんだけど、本人の口から吐かせてこそ意味がある。

 あんまり魔法のことはバレたくないし。


あすみ「んな大げさな。服脱がしただけじゃん。ついでにすぐ変身解いて降参したんだからほとんど見られてないようなもんでしょ」

「……汚い」

あすみ「あ、これから変なことしたら、さっきのやつ知り合いのおじさんたちに送っとくね」

あすみ「お姉さんにも今度、コイバナ、聞かせてもらおっか? ……その時こそ幸せな花嫁にはなれなくなるよ」

「!?」


 ――――人に害意を向ければ、その意思の分が跳ね返る。強ければ強いほど。

 目に見える形で事が起きていないことを考えれば、それほどの敵でもないってことだろう。


あすみ「……とりあえず、馬鹿なことして痛い目見るのは貴女だから。そして、人を呪わば穴二つ」

あすみ「とりあえずこの見滝原には『巴マミ』っていう管理者の魔法少女がいるから、その人に顔合わせしたら?」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/28(木) 01:50:27.45 ID:3kA63e400<> ----------------------------
ここまで 唐突ですが、もうお正月が近いですね…
ということで(謎)、完結したやつで正月ネタとか見たいのあったら数レスの小話書きます

同じ一か月が舞台でいつも春書いてるなって感じで飽きてきたので、季節感あるネタやりたいなってのが本音

イベント事のたびになんかは募集するかもしれないです
あすみ編は暫くサツバツとした雰囲気が続きそうですけど

次回は30日(土)18時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/29(金) 18:02:45.44 ID:awIARRDa0<> 名前 銃弾の魔女
攻撃方法 銃攻撃。
見た目 巨大な銃士のような姿をした魔女。 
特徴 マスケット銃を使って攻撃してくる
性質 狩猟
弱点 不意打ち
使い魔 小さな銃士たちの姿をした銃士たち

名前 時計の魔女
攻撃方法 時計の針を飛ばしてくる(残機∞)。音を鳴らして鼓膜を破壊する
使い魔たちを操る
見た目 置時計型
特徴 魔女結界は時計屋みたいなところで時計が沢山ある
性質 懐古
弱点 数ターンは動きはなくその内に倒せば簡単に倒せる
使い魔 色んな時計に手や足を付けていた使い魔(砂時計や腕時計などの時計がモチーフ)


とりあえず思いついた魔女。できたら性質を変えて欲しい
他の人が正月ネタが出すようにわざと上げて置きます(自分は思いつかなかったので) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/29(金) 23:30:08.15 ID:RCxf+bEU0<> キリカ哀れ…
あすみはこの後マミに会いに行くから、当然連行されるんだろうなぁ
縄張り荒らしとか魔法少女絡みの話があるからマミさん家に上がりそう

お正月ネタですか…久々になぎさちゃんの『なのです!』が読みたいので、なぎさ編のお正月の話が読みたいです
なぎさちゃんの振袖or巫女さんのイラストも拝みたいです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 16:51:00.75 ID:n4+LjDLh0<> お正月ネタですか
キリカ編で魔法少女達が羽根つき大会をやるというのはどうでしょうかね
1位の景品がキリカに好きな料理・お菓子でもを作ってもらえる事に(勝手に)決まって予想以上に白熱し人外バトルになってしまう
周りがいつの間にかギャラリーで溢れ変えるというのはどうでしょうかね? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 18:02:30.03 ID:FhxOqXHJ0<>
 そして制服で気づいたけど、巴マミと同じ見滝原。

 ……思念を読む限り、早退してきたらしい。


あすみ「学校には行けよ。……って、私が言うことでもないけどね」

「……――っ学校行けよ!」

あすみ「行くよ、後で。巴マミに会いに」

あすみ「じゃーほら、お姉さんは先行って? もう私の邪魔しないでね」

「……わかったよ」


 不服そうな姿を見送る。

 その思念に捻じれがないことを確認してから読心の魔法を切った。


 ――正直、私は私の活動の邪魔さえされなければどうでもいい。縄張り主の巴マミも、見滝原の治安も。


あすみ「……私はもうちょっと運動でもして、腹を空かせていきましょうかね」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 18:11:15.18 ID:FhxOqXHJ0<> ―――
見滝原中学校


*「あれ? 呉さん、早退したんじゃなかったの?」

*「気分は? 大丈夫?」

「……ただの気まぐれだよ。治ったから戻ってきちゃった」

*「そう? よかったね。今ね、このページをやってて……――」


 ――――チャイムが鳴って、下校の時間になる。


 教室で友達と別れて廊下に出ると、その雑踏の中で足を止めて廊下を振り返る。

 人に囲まれてるはずなのに、周りには誰もいないかのような不安。


 近くで接してるようで、誰もわかってくれない。本当の自分を見てはくれない。そんな感覚が嫌だった。


「――……で、その『巴マミ』とやらはどこにいるんだよ」

「せめて何年何組かだけでも教えろよ…………」


 奥から歩いてきた集団に邪魔そうな顔をされて、慌てて隅に避ける。

 今日はもう帰っちゃおうかな。そう思った時だった。


マミ「あら、もしかしてあなたが……――」


―――
―――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 18:13:16.01 ID:FhxOqXHJ0<>
 ――あれから少し経って、放課後の時間。

 巴マミをテレパシーで呼びつけると、またどこかへ案内される。行先はこの前と同じカフェだった。



キリカ「…………」


 マミの向かいにはさっきの賊もむっつりとした様相で座っている。

 ……そんな空気の中、マミが一人明るく話を振ろうとしていた。


マミ「――……とりあえず、ケーキ食べる? それに紅茶もお勧めよ」

キリカ「…………食べる」

あすみ「あすみ、チーズリゾットがいいなあー。あ、飲み物はクリームソーダでいい?」

マミ「え、ええ。もちろん。 呉さんは飲み物はどうする?」

キリカ「コーヒーでいいよ」

マミ「……」


 ……巴マミは静かな笑みを崩さない。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 18:14:54.93 ID:Dbne1AIUO<> お、キリカとマミが無事(?)に出会ったか
この話では2人の関係はどうなるかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 18:17:03.89 ID:WbUpxb2m0<> キリカがコーヒーだと…? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 18:34:44.01 ID:FhxOqXHJ0<>
あすみ「縄張り荒らしと、危険な存在ってやつ、二つまとめて解決してきたわよ」

マミ「え、一日のうちに二つも?」

あすみ「うん、そう。こいつが危険な存在。蓋を開けてみれば可愛いもんだったけどね」

あすみ「で、そっちは襲われてないの? こっちは立て続けに襲われたってのに」

あすみ「まあ相手も運がよかったわね? ベテランの貴女が相手なら二人とも一捻りでしょ」

マミ「そうかしら……」


キリカ(『このチビ、いつか絶対泣かせてやる……』)


 ……横から思念が聞こえてきた。

 そっちに視線を送ってやると、賊はあからさまに目を逸らした。


あすみ「……」

キリカ「ひっ」

マミ「……まあこれで問題が解決したなら良いことですね」



1自由安価
2で、イレギュラーとは話はしたの?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 18:36:10.34 ID:4DLWrlcz0<> 2
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 18:48:59.93 ID:Dbne1AIUO<> 2+マミにキリカの面倒を見てもらうよう頼む
あと昨日戦った縄張り荒らしの特徴を伝える

それじゃあ巴さん、そっちの野良猫の面倒見てあげてね?
いきなり引っ掻いてきたから私がちょうきょ…もとい、しつけておいたから今はおとなしいと思うけど引っ掻かれないように気をつけてね?
まだルールも何も知らない新人だから色々と教えてあげて
あんたもルール学ぶだけじゃなくてベテランの巴さんに弟子入りして鍛えてもらったら?
そんなんじゃあたしに勝つなんてとてもできないよ?(ニヤニヤ)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 18:52:46.27 ID:Dbne1AIUO<> あ、沙々(?)のことはキリカには刺激が強そうなんでテレパシーで伝えるってことで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 19:02:11.15 ID:stEPHA2T0<> これでキリカがマミに弟子入りしたら杏子に次いで2人目か <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 19:04:36.97 ID:FhxOqXHJ0<>
あすみ「で、イレギュラーとは話はしたの? そいつも同じ学校なんでしょー?」

マミ「はい。同じ学校の二年生です。話はしたけど、あまり私たちと関わる気はないようで」

マミ「それと、縄張り争いには興味ない……って言ってたけど、本当のところはわからないってところですかね」

あすみ「そうなの? まあ、縄張りに興味なくたってここで魔女狩ってたら私たちの取り分減るからね」

あすみ「その辺は縄張り主のマミの裁量じゃないの? 追い出すかは」

マミ「相手が悪者だと確定しない限り、あんまり力ずくで襲いかかるようなことはしたくないのだけど……」

あすみ「ふーん、追い出す口実が欲しいってこと?」

マミ「決してそういうわけでは」


 ……まあそう言うことはもちろんわかってたけど。

 良く見られたいのか本心なのかは知らないが、巴マミはそういう奴らしい。


キリカ「……マミはなんで敬語なの?」

マミ「な、なんでってそれは…… 先輩には敬語を使わなきゃいけないじゃない?」

あすみ「別にタメ口でいいよ? 私みたいな年下相手にお姉さんが敬語使ってたら、私も緊張しちゃうって」

マミ「や、やっぱり年下なんです……なの!?」

あすみ「そんなに年上に見える? あすみ、そんなに発育良いって言われないよ? お姉さんたちと違って」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 19:06:53.77 ID:Dbne1AIUO<> マミさん、テンパってるなぁ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/30(土) 19:25:01.15 ID:1sMimwvg0<> そりゃ年下の小○生からそっち方面で自分は経験済みなんて暴露されたらねぇ… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 19:34:14.88 ID:FhxOqXHJ0<>
マミ(絶対緊張なんてしてないでしょう……)

キリカ(可愛くない子供だな……)


 わざわざ覗かなくともそんな悪意半分の思念が透けて見えるようだった。

 それにわざと気づかないふりでテーブルに運ばれてきたチーズリゾットを食べ進める。


 ここのチーズリゾットもなかなかだ。



あすみ「今日も昼飯ごちでしたー。それじゃ巴さん、そっちの野良猫の面倒見てあげてね?」

あすみ「いきなり引っ掻いてきたから私がちょうきょ……
    もとい、躾けておいたから今はおとなしいと思うけど、引っ掻かれないように気をつけてね?」

あすみ「まだルールも何も知らない新人だから色々と教えてあげてよ」

キリカ「!? 別に私は……」

あすみ「なんか文句ある?」

キリカ「にゃうっ」

あすみ「あんたもルール学ぶだけじゃなくてベテランの巴マミさんに弟子入りして鍛えてもらったら?」

あすみ「そんなんじゃ、あすみに勝つなんてとてもできないよ?」


キリカ「…………」


 ……巴マミと、今だむっとした呉キリカの顔を一瞥して店を出る。

 最後にテレパシーでちょっとした忠告も付け加えて。



マミ「……私は別に構わないわよ?」

マミ「どうせ同じ学校なんだし、仲良くできるなら越したことはないと思うけど……」

キリカ「……とりあえず今日は帰る」


 ――続けて、キリカもテーブルに代金を置いて去って行った。

 今日も一人残されたマミが疲れたようにため息をつく。


マミ「私も今日は帰ろうかしら……」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/30(土) 19:40:25.81 ID:1sMimwvg0<> マミの話からするとこの話のほむらはクーほむみたいだな
これまでのループであすみと会ってたら、危険な存在とみなして排除しに来たりして <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 20:31:30.03 ID:FhxOqXHJ0<>

 ――……店を出ると、また街を歩き出す。そうしながら、考え事をしていた。


 本当はこれで全部解決ってわけじゃない。

 キュゥべえの言ってた『危険な存在』はなんとかした。しかし…… それ以上の、まだ予測のつかない存在が居る。


 普通は知り得ない『魔法少女の秘密を知り』、『目的を明かさない』存在が。


あすみ「――……巴マミにはどこまで教えたらいいかしらね」


 『――――そうそう、さっき言ってたそいつに教えられた“真実”ってのについてだけど』

 『とりあえず安易に言いふらすのはやめてね? 混乱を招くから』


あすみ「……あいつの全部を暴かせても尚、まるで正体の見えてこなかった存在か」

あすみ「そいつのほうがよほど厄介そうじゃないか」


 ――結論から言えば、呉キリカはただ自分の契約に納得がいってなくて八つ当たりしてただけの存在だった。

 そいつが私の時と同じようにして負けた『魔法少女』に、

 魔法少女の真実を教えてもらう……つまり、命を助けてもらった代わりに条件を飲まされて、その行為を続ける羽目になった。


 それだけならただのよくあるグリーフシード強盗だが、『危険な存在』なんて物々しい尾ひれがついたのは演出の問題だろう。

 騒ぎ立てて自演でもしたのか。


 相手がここまで慎重なら、こっちも慎重に動いたほうがいいかもしれない。

 戦って伸せる存在なら私とマミが居れば十分だが、ただの縄張り争いとも何かが違う。

 私はこの街のために全ての情報を共有するってわけじゃないし、巴マミをそこまで信用しきってるわけじゃない。


 ……この街の問題も考えないといけないが、それよりまずは今日の宿だな。


 一旦考えを切り替えて、夕暮れの住宅街を歩く。

 そこから聞こえてきた音に足を止めた。


 がなる女の声と何かがぶつかる音。


あすみ「――――!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 20:34:49.75 ID:Dbne1AIUO<> このキリカは織莉子に会った後なのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/30(土) 20:38:08.39 ID:1sMimwvg0<> 織莉子の手先にみたいな事をしてるけど、まだ小巻を殺す前で壊れていないキリカなのか…
まだ救える可能性は残ってはいるけど <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 20:50:13.71 ID:FhxOqXHJ0<>

 家の外からでも聞こえる音。

 それが何かは私はよくわかっていた。わかってしまった。


 甲高い悲鳴。そのたびに大きくがなる声と鈍い音。

 自分の息が荒くなっているのに気づいた。汗が垂れてきている。

 息を吸って吐く、そんなことすらも意識しないと止まってしまいそうなほどに――――


あすみ(――――叫ぶな)


 『ああぁぁぁっ!』


あすみ(――――喚くな)


 『ごめんなさい……!』


あすみ(――――謝るな……!)


 『許してえ……!』


 湧き起される記憶が現実と混じる。

 ――――やめろ。 この声を聞いていたくない。


 ついにはその悲鳴すら聞こえなくなった。

 その頃には自然と駆け出していた。その名も知らない家族の住む扉の向こうに。


 聞こえなくなった悲鳴の代わりに喉が張り裂けるほど叫んで。


あすみ「あ゛あ゛あああぁぁぁぁぁああ゛――――――――ッ!!!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 20:51:06.33 ID:4DLWrlcz0<> トラウマスイッチが入ったか… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/30(土) 20:54:34.00 ID:1sMimwvg0<> これはキツイ・・・
悲鳴を上げてるのはもしかしてゆまちゃん?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 21:02:04.64 ID:FhxOqXHJ0<>

 ――乗り込んで行って、一目散に女の頭を潰した。

 擦り潰されたトマトのようにそこが真っ赤な汁で塗れる。


あすみ「…………」


 ……そうだ。今の私にはこの力があったんだ。


「ひっ……」


 小さい子供は驚いて、それからこちらを見て怯えた。


あすみ「……あんたを助けに来た」


 殺されたくなかったら、何も喋らない。うるさくしない。どうせ逃げられもしないのに逃げようとしない。

 この子供はよくわかっている。


あすみ「喋っていいよ」

「こっ………ころさない……?」

あすみ「殺さない。助けに来た」


 ……そう言うと、ほんのわずかに警戒を解いたのがわかった。

 この子供にとっては、勝手に家に入り込んできた殺人鬼よりも、そこで擦り潰されてる女のほうがよっぽど脅威だったんだろう。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 21:03:24.65 ID:4DLWrlcz0<> ゆまの母親、死亡か…まあ、死んで当然なような人だったから同情の余地もないわな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/30(土) 21:08:18.15 ID:1sMimwvg0<> まぁ確かにそうなんだけど、人をこうも容易く殺してしまうのか・・・
このあすみは相当の地獄を生きてきたんだな <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 21:26:49.95 ID:FhxOqXHJ0<>
あすみ「この家は他にアレだけ?」

「いまは…………ママしかいないよ。ゆまのパパは、あんまりかえってこない、から……」

あすみ「じゃあそいつも殺す?」

「えっ…………、だ、だめだよ……」

あすみ「パパのこと好きなの? パパはひどいことしない?」

あすみ「ひどいことしなくても見ないふりするなら同罪でいいじゃん! そんな奴殺そうよ!」


「…………」


 捲し立てると、子供は何も言えない様子で黙ってしまった。


あすみ「あのままじゃあんたはいつか殺されてたよ、殺さないと殺されるんだよ!」

あすみ「なんで、私だけ壊れないといけないんだよ…………――」


 可能ならばここまで同じになってほしかった。

 この子供は私と同じだった。そして私と同じ不幸を、傷を、全ての人が味わうべきだと。


 ――私の溜め込んだ呪い。私の願いに希望なんて一片もなかった。

 でも、それを撒き散らしてしまったら、その時こそ私は……


「……泣かないで」


 血のついた髪に小さな手が触れる。


「助けてくれて、ありがとう」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 21:38:13.41 ID:FhxOqXHJ0<>

 ――それから、なんとなく二人して床に座り込んでいる。


 ゆまも血塗れだった。

 不慣れな治癒魔法を使って処置をして、それからぼんやりとしていた。


 いつもみたいに何かを考える気力が起きない。


 ……今日はここに居ることになるかな。この子を置いていけない。



1自由安価
2…この力について聞かないの?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 21:39:44.18 ID:i1ASD2VpO<> 2
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/30(土) 21:43:31.60 ID:1sMimwvg0<> 2のあとこの死体をどうするか考える <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 22:19:59.46 ID:FhxOqXHJ0<>
あすみ「……この力について聞かないの?」

ゆま「おねえちゃんはゆまをたすけにきてくれたヒーローさんなんでしょ?」

あすみ「ヒーローか……」


 こんな血塗れのヒーローなんていない。

 それでもこの子にとってはそう呼ばれるのだから皮肉だった。


あすみ「……私はあんたを助けに来た、ただの魔法使いだよ」

ゆま「おねえちゃんは魔法使いなの?」

あすみ「うん。ただの魔法使い」


 ……暫くぼんやりとして、やっとこの死体と言うにも原型の留まっていない残骸をどうにかしないとと考えた。

 魔女や使い魔みたいに殺したそばから消えてくれたら楽なのに。


あすみ「……今からまたちょっとだけ魔法を使うよ。目をつむってて」

ゆま「うん」


 具現化したソウルジェムにグリーフシードを当てて、いつかの薔薇の結界を孵化させる。

 再孵化させたばかりの結界には使い魔はいない。そこに死体を投げ込み、生まれたばかりの魔女を速攻で倒して消し去る。


 魔女結界は、無慈悲にも魂のない身体は飲み込んでいってしまう。

 ……後は残った液体の処理だけだ。


 それも済ませて、なんとか生活感のある部屋らしい雰囲気にしてみせると、それに合わせて気分も落ち着いてくる。

 ――生活をしないと。人並みの、生活を。



1自由安価
2お風呂使っていい?
3何か食べようか?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 22:23:40.42 ID:i1ASD2VpO<> 2+3
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 22:29:16.84 ID:Dbne1AIUO<> 2のあと3
晩御飯買ってくるけど、何を食べたい?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 22:45:20.66 ID:FhxOqXHJ0<>
あすみ「お風呂使っていい?」


 ゆまはこくんと頷く。

 見てみればゆまも相当汚れていた。折角の綺麗な洋服にも血がつき、ところどころほつれかかっている。


あすみ「……ゆまも一緒に入る? もう傷も沁みないよ」

ゆま「でもゆまは……」


 一応傷は治した。けど、髪で隠れている部分や服の下を見ればどうだろう。

 ……私の治癒魔法はあまり良い性能じゃない。繰り返しつけられた長い事残るような深い傷までは治せない。


 この場で服を脱いでいく。すると、ゆまは驚いた顔をする。


あすみ「大丈夫だよ、私もあるから」

ゆま「……!」


 魔法少女になってから、身体が丈夫になった。

 傷ついても痛くなくなった。走っても息切れ一つしなくなった。力が強くなった。

 なにもかも変わったはずなのに。


 ……本気で治そうと願えば治せるのかな。結局私は囚われたまま、変われていないのか。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 23:21:13.84 ID:FhxOqXHJ0<>

 ――ゆまと一緒に風呂に入った後、髪も乾かしてあげた。

 それからキッチンを覗いてみる。


あすみ「何か食べようか?」


 冷蔵庫に碌な食材がない。……薄々覚悟はしてたけど、やはりそんなところまで同じだった。


あすみ「晩御飯買ってくるけど、何を食べたい?」

ゆま「えっと、じゃあ……ハンバーグ!」

あすみ「わかった。じゃあ私もそれでいいや。買ってくるよ」



 ……いつのまにかゆまの警戒心もすっかり抜けていた。

 ついさっき上がり込んできた殺人鬼とこんな風に『普通の生活』をしてるんだから奇妙だ。


 ――母親らしき存在の死について、ゆまはそれ以上口にすることはなかった。

 まるで忘れようとしているように、それを殺した人物と暮らそうとしている。


 ……ああ。それはそれで十分に壊れてるのかもしれないな。

 だって、今父親が帰ってきたら、私はそいつを殺すかもしれないのに。


 そんなことをぼんやりと考えて――……無邪気に眠るゆまを見ていた。




―二日目終了―


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:28個
・[100/100] …×26
・鳥かご[100/100]
・恐竜[44/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7] <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 23:25:11.79 ID:FhxOqXHJ0<> ―――
???


「――――……だってさ。とりあえずあんたも、『巴マミ』に会ってきたほうがいいんじゃないの?」

「…………」


 ――……鋭さと冷たさを持つ眼差しで、ゆっくりと思案するようにどこかを見つめる瞳。


「……まただんまりかい。ホント秘密主義なんだから」

「……いえ、これからの事を考えていただけよ」

「駒の私が負けちゃったから、計画丸つぶれだもんね。こんなんじゃ駒としてもお役御免?」

「いいえ、貴女にはまだ働いてもらうわよ? それで、貴女はその巴マミとはどうするの?」

「……どうしたらいいと思う?」

「……巴マミよりも、『神名あすみ』のほうが気になるわ。会ってきなさい、ただし慎重にね」

「今度は何を考えてるの?」

「さあ。貴女に言えることはそれだけよ。やはり必要最低限の情報しか持たせてはいけないと確信したもの」



「――貴女は私の言う事だけを、それだけをしていればいいの」

「そして、その魔法少女の情報を出来る限り詳細に教えなさい」


――― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 23:28:02.56 ID:i1ASD2VpO<> 沙沙なのか?
わざとやられたフリ? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 23:30:06.53 ID:FhxOqXHJ0<>

QB「……エネルギーの回収と死体を確認。異常なしといえば異常なしだね」

QB「随分な状況になっているようだけど、これは――――」


 ――誰も通らない寂れた建物の隅、白い獣は黒く濁った血溜まりを眺めて観察する。

 その体勢と傷跡が、どう見ても他殺でないことを主張していた。


QB「……縄張り争いに危険な存在、この街にとって本当に恐ろしいのはどちらでもなかったかもしれないね」

QB「これは、これから見滝原の事情を大きく掻き回していく台風の目になりそうだ……」



―――――― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/30(土) 23:30:22.43 ID:1sMimwvg0<> キリカのことを駒って言ってるから織莉子では? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/30(土) 23:47:49.58 ID:FhxOqXHJ0<> --------------------
ここまで
次回は31日(日)18時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/12/30(土) 23:53:21.86 ID:1sMimwvg0<> 乙です

沙々はあのままお亡くなりですか、おかしい人を亡くした…
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/30(土) 23:59:29.47 ID:4DLWrlcz0<> これからどうなっていくかわからないのが面白い <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/31(日) 17:50:44.35 ID:gyr8QLiR0<> 朝 ゆまの家


 ――……ベッドから起き上がる。隣にはまだゆまが寝ていた。

 ずっと警戒はしていたものの、結局父親が帰ってくることはなかった。


 テーブルに置いてあった携帯を手に取ってやりとりを確認する。

 帰りを催促するようなメールに、そっけない返事。最近は特にそれがエスカレートしている。

 これだけ見ても、外に女が居るらしいことはすぐにわかった。――そりゃそうだろうな、碌に家事もしてるように思えなかったし。


 ……なによりゆまへの虐待を笑い話のように書いたメールが目について、手に力が入った。

 こんな証拠を携帯の中に残してるんだから大馬鹿だ。


あすみ「『(笑)』じゃねえよ……なんにも面白くない」

ゆま「――おねえちゃん、どこ!? まだいなくなってない!?」


 そうしてると、寝室のほうからゆまの声が聞こえてきた。

 そのおかげで少しだけ自分の表情を客観的に見ることが出来た。また怖い顔をしてたらいけない。


あすみ「私はここにいるよ」

ゆま「よかった、ユメじゃなかったんだ!」


 ゆまは私にくっついて無邪気にはしゃぐ。

 ……食材や生活に必要そうなものは昨日買ってきた分があるから足りるけど、ずっとこの調子でも困るんだけどな。


 今は私も少し他の問題は忘れることにしよう。



1自由安価
2朝ごはん食べようか
3学校とか行かなくていいの?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/12/31(日) 17:52:57.05 ID:vO8qKWV+0<> 2でご飯食べながら3と頼れる親戚とかはいないのか聞く <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/31(日) 18:03:06.03 ID:32B1D5m1O<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/31(日) 18:30:53.27 ID:gyr8QLiR0<>
あすみ「朝ごはん食べようか」


 キッチンに立って卵を取ってみる。適当に目玉焼きとトーストを焼いて出してみた。

 私も簡単なものくらいしか作れないけど、折角立派なキッチンがついてるんだから使ってやらなきゃ宝の持ち腐れだろう。


ゆま「おいしい! でも、朝からごはんたべていいの?」

あすみ「朝ごはん食べたことないの?」

ゆま「勝手にたべたらおこられちゃうから……」


 ……この子は一度も『幸せ』を知らないんだ。


あすみ「……ゆまってさ、親戚とかと会うことないの?」

ゆま「たまにあうことはあったよ。でも、ママがすごくおこるから」

あすみ「ふーん……ママと仲悪いんだ」


 まあでも、頻繁に会いに来る人が居ても困るかな。あいつのことは完全にこの世から消し去ったんだから。

 そして、その瞬間をゆまは見ている。

 ……あとあいつと繋がりがあるのは携帯でいくつかやりとりのあった『友達』くらいか。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/31(日) 18:33:43.43 ID:K3UWv9I40<> 探せば連絡先とか見つかるかもよ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/31(日) 18:36:59.71 ID:gyr8QLiR0<>
 ゆまと話しながら朝食を食べて、

 その片づけをしていると、ふとランドセルが目に入った。


あすみ「学校行かなくていいの?」


 聞いてみると、ちょっと渋った様子だ。昨日からべったりだから。


ゆま「……ゆまがかえってきても、ここにいる? いないとやだよ!」

あすみ「まあ、そうだね……居るよ。今日はずっとここに居る」

ゆま「明日からは?」

あすみ「明日は……」


 父親がいつ来るかもわからないし、ほっといたままにはしておけない。……しておきたくなかった。

 私なんかでも、幸せにできるなら――


あすみ「……外に出ることはあるけど、ここに帰ってくるよ」


 ――幸せにしたいと思った。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/31(日) 19:01:46.71 ID:gyr8QLiR0<>
 ゆまを学校に送って、再びリビングの椅子に掛ける。


 ヤニ臭かったこの家も、一日経ってやっと臭いが抜けてきたところだ。

 煙草の臭いは好きじゃない。ゆまにも私と同じ痕があったのを見た。


 ―――それから昼の時間も過ぎて、放課後くらいの時間になると、チャイムが鳴った。

 ……インターホンを確認する。すると、私の期待に反して、何故ここにいるのやら。映ってたのは呉キリカだった。


あすみ「はーい、千歳ですけどー? あんた、この家と関わりあったの?」

キリカ『千歳さんには用ないよ。神名さんに用があってきたんだけど』

あすみ「…………」


 こいつを操ってた目的不明の魔法少女、『美国織莉子』――

 ……居場所までもう知られてやがるのか。

 そう思うと良い気はしなかったが、これもある意味牽制のつもりだろうか。


あすみ「……入ったら?」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/31(日) 19:13:44.27 ID:gyr8QLiR0<>
 一応家に入れて、テーブルを挟んで向かい合って座る。

 茶菓子までは出す気はない。


キリカ「で、なんで表札の名前違うの? 養子?」

あすみ「家まで押しかけて何の用? 入れてもらって速攻そういうデリケートなこと聞くとかあんたデリカシーないね」


 自分の家でもないけど、とりあえずそう言っておいた。すると、さすがにそれ以上は突っ込んでこなくなる。

 突っ込んだこと聞いたとは思ったらしい。


キリカ「……織莉子からの伝言だよ。私たちの仲間になる気はないかってさ」

あすみ「仲間ぁ? ばっかじゃないの、自分の手の内も明かさないでよくそんな調子こいた事が言えるね」

キリカ「興味があるのはグリーフシードだそうだよ。【未来予知】の魔法が結構魔力を消耗するんだって」

キリカ「だから、自分の見えた未来に関して情報を提供する代わりに協定を結びたいんだそうだ」


 ……もしかして、私が例の不届きものの遺産をもらったことを嗅ぎ付けたのか。

 だとしたらハイエナのような奴だ。


 こいつを使ったのも足りないグリーフシードを稼ぐため?

 でも、それだけなら騒ぎ立てて事を大きくする必要がない――――


あすみ「とりあえず、『てめえで来い』って伝えといて?」

キリカ「…………それは出来ない。相手の意向を知るまで会う気はないらしい」

キリカ「けど、君にとっても悪いことじゃないって。むしろ、協力しなかったら『後悔する』と――」


 脅しつけるような言葉。しかしその言葉の奥を考えれば、それでいて――


あすみ「……不遜だ。でも随分ビビってんだ。そんで伝書鳩ならぬ伝書猫ね」

キリカ「猫っていうなよ!」



伝言してもらう/キリカと会話/他
1「いいよ、乗った。でも報酬を出すかは情報次第だ」
2「交渉は決裂。次までにもっとビジネスの勉強をしてきてって伝えてきな」
3「そんなことより修行でもしてくれば?」
4自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/31(日) 19:21:55.63 ID:K3UWv9I40<> 4 アンタが本当のことを言っているという保証もないし、その織莉子という奴の固有魔法が『未来予知』という保証もない
もしも『自分が言葉で言ったことを真実だと思わせる』能力だったら逆にあった時点でアタシは終わりだし、もしかしたらアンタも既にその能力の影響を受けているかもしれない

とりあえず今日はこれだけ織莉子っていう奴に伝えておいて『自分から出てこないビビリ女と交渉する気なんて更々ない。交渉する気ならまずは自分から出てきてするべきなのがマナーだ。喪所』

安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/12/31(日) 19:26:56.50 ID:7gNIcBPh0<> QBを射[ピーーー]る <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/31(日) 19:28:19.60 ID:K3UWv9I40<> ここで何でQBを!? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/31(日) 19:43:53.12 ID:gyr8QLiR0<>
あすみ「……それよりあんた、ノミ払ってから上がってよ」

キリカ「のっ、ノミ!? やめてよ、私そんなに汚くないよ!それじゃホントに野良猫みたいじゃん!」


 慌てて椅子から立ち上がって自分の身体を見回すキリカを後目に、ソウルジェムから具現したパチンコ玉程度の鉄球を飛ばす。

 ……眉間を狙ったはずだけど、ちょっとズレたかな。まあ、射殺するには十分だ。


キリカ「あっ……えっ!? なにしてんの!?」

あすみ「このノミだよ。気配も察せられないならさっさと修行でもしてくれば?」

キリカ「いや、ていうか、キュゥべえ……、殺したの? なんでそんな、急に、ここで……?」



伝言してもらう/キリカと会話/他
1「いいよ、乗った。でも報酬を出すかは情報次第だ」
2「交渉は決裂。次までにもっとビジネスの勉強をしてきてって伝えてきな」
3「そんなことより修行でもしてくれば?」
4「知らないの? そいつ、代わりはいくらでもいるんだよ?」
5自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/31(日) 19:47:38.90 ID:K3UWv9I40<> 4+余計な情報を与えたくなかったからね。こいつらに聞かれていたら何するかわかりゃしない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2017/12/31(日) 20:13:35.90 ID:K3UWv9I40<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/31(日) 20:17:23.62 ID:32B1D5m1O<> ↑+3
追加でキリカに近づいて耳元でささやく
ていうかさ、あんた操り人形のままで良いのかな?
誰かの言いなりになってれば、何も考えなくて良いからかな?
そうやって自分を軽く考えてると取り返しのつかないことになるよ
あんたは契約して思い通りにならないからイラついて周りに八つ当たりしてるけど、それって周りが悪いって自分から拒絶してるだけでしょ
自分から変わろうと努力もしないですぐ周りが悪いと考えて拒絶する、ただ無様に逃げてるだけでしょ?
逃げてばかりで自分の殻に閉じこもってたら本当に自分が嫌いになっちゃうよ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/31(日) 20:43:15.91 ID:gyr8QLiR0<>
あすみ「……」


 私も椅子から立ち上がって、キリカに近づいていく。

 すると、キリカは咄嗟に身を引いて避けた。


キリカ「――やっ、こないでよ!」

あすみ「私のこと怖いの?」

キリカ「あ、あんたが意味わかんないことするからでしょ……!どうするの、それ、そいつ……」

あすみ「だーかーらー、ノミにも気づかない伝書猫なんて、ソイツからしたって不合格なんだから出直してこいって言ってんの!」

あすみ「取引の内容聞かれることは美国織莉子にとって本意だったのかなぁー、ねえ?」


 じりじり――壁に向けて詰め寄っていく。

 ……キリカは完全に黙ってしまっていた。まるでこれから捕って食われるみたいに。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/31(日) 21:13:44.57 ID:gyr8QLiR0<>
あすみ「で、あんたもいつまで従ってんの?」

あすみ「怖いんだ、そんな奴。色んな人にビクビクしちゃって大変だねー。一度殺されかかったからって、もう抗えなくなっちゃったの?」

キリカ「こ、怖くなんかないよ……」

あすみ「それとも、誰かの言いなりになってれば何も考えなくて良いからかな?」

あすみ「……契約して思い通りにならなくて、イラついて、周りに八つ当たりして、周りが悪いって自分から拒絶してるだけでしょ」

あすみ「自分から変わろうと努力もしないで、それってただ無様に逃げてるだけじゃん」

あすみ「これだけは覚えといて。――私はもう誰の言いなりにもならないし利用なんかされないから」


 息を飲む――それ以外に音は聞こえない、緊迫した雰囲気が漂っていた。

 ……それから、キリカは弱弱しいとも思えるほど小さく落ち着いた声で話し始める。


キリカ「…………周りが悪いなんて、思ってないよ。……変わった結果がこれなんだから仕方ないじゃないか」

キリカ「でも……こうして話を聞けるのが私だけなら、私に関わりを断たれたら困るはずでしょ」

キリカ「そりゃ私も最初は意味わかんなかったけど、もうこれは君にとっても『この街の問題』になったんだから」

あすみ「…………あんた意外と馬鹿じゃないのね。それとも入れ知恵でもされた?」

キリカ「違うよ、そんなんじゃないっ!」


 もちろん私は呉キリカの事だって信用してるわけじゃない。ならば、利用するだけ。

 それすら考えた上で私からも美国からも『使われる』ことを選んだんだとしたら、やっぱりこいつは馬鹿だ。


 もちろん、私にとっちゃ馬鹿なほうが助かるが……――


あすみ(……そうやって自分を軽く考えてていいのかな?)

あすみ(周りが悪くないなら、悪いのは自分?)


 ――――……私はこの世界の誰も信じない。

 誰も……――


あすみ(…………ゆま)


 その名前を浮かべた時、鍵が開いて、元気な声が聞こえた。

 ……そういえばもうそんな時間だった。


ゆま「ただいまーっ!」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/31(日) 21:31:15.78 ID:gyr8QLiR0<>
ゆま「お客さん? はじめまして!こんにちわ!」

キリカ「…………こんにちは。私はもう行くよ」


 ……ゆまが帰ってきて緊迫した空気が解けたのをきっかけに、キリカはそそくさと廊下に逃げて出て行った。

 結局今日は何の返事ももらえず、何の目的も達成できないまま帰ることになってしまった。


 ――――美国織莉子の魔法、未来予知。

 呉キリカはその魔法のせいで負けたってことだから、そこに嘘はないだろう。当然、それだけじゃない可能性はあるけど。


 なら、私があの交渉にオーケーを出したとして、そこで渡すつもりの情報は何だ?

 ……私は考える。そいつに全てを利用されないように。


ゆま「……ねえ、おねえちゃん」

ゆま「そこに猫さんが死んでるよ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2017/12/31(日) 21:32:47.14 ID:gyr8QLiR0<> ---------------------------
ここまでです、新年まであと数時間ですが良いお年を
次回は新年2日(火)18時くらい、お正月小話から添えてスタートです! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/31(日) 21:35:16.76 ID:K3UWv9I40<> 乙
まだお正月小話は間に合いますか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/12/31(日) 21:41:37.07 ID:K3UWv9I40<> >>629ですが間に合うなら杏子編で正月に帰ってきた杏子が久ひざにみんなに集まって食ったリ遊ぶ
遊びは他の人の案に被らないように人生ゲームとか?(勝ったら最下位の人がおごるとか) <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 18:20:31.88 ID:RVGaADV20<> ------------------------------------------
正月小話@*なぎさ編『魔法少女たちの祈願』



 ワルプルギスの夜との決戦も終え、あすみとの対決も終え、激動の夏休みを無事乗りきり、

 去年の一年もなんとか楽しく過ごすことが出来ました。


 ――あ、『夏休み編』についてはまだでしたね。時系列的には一応その後のお話になります。

 ……といっても、まあ、某海産物系国民的アニメみたいな時間の流れだったりもするのですが。


まどか「お待たせ! 準備にちょっと時間かかっちゃった」

なぎさ「おお、まどかにさやかにほむら! 三人とも振袖似合ってますね!」

さやか「なぎさもそれ綺麗だねー。着付け一人でやったの?」

マミ「私も手伝ったわよ」

さやか「振袖にも詳しいなんてさすがマミさんっていうか……」


 本当は色々見ながら二人で四苦八苦やってたのですが、それは黙っておくとしましょう。

 それより、これでせっかく誘っていた『みんな』が集まったのです。ですが、本当はあと一人が足りません。


ほむら「杏子は? そもそも来るの?」

マミ「佐倉さんは……来ないかもしれないわね。おうちの都合があったから、そういう習慣もないでしょうし」

なぎさ「……さっき両手にすっごい食べ物持ってるのを見ましたよ」

まどか「もしかして、大分早くからいるのかな……?」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 18:25:31.78 ID:RVGaADV20<>
 ――屋台のほうに居た杏子を連れてくると、『魔法少女戦隊』withまどかがここに集まりました!

 カウントダウン前後は眠気に耐えられず挨拶のタイミングを失ってしまった分、

 ここは、ここぞとばかりにリーダーのなぎさが仕切っていきます。


なぎさ「お決まりのこの文句からはじめたいと思うのです!」

なぎさ「『あけましておめでとう』―――なのです!」

さやか「おー、あけおめー」


 ついに参加できなかったスマホの画面にも

 似たようなメッセージが飛び交ってましたが、やっぱり顔を合せてこそです。


なぎさ「それでは今年の抱負をどうぞ!」

なぎさ「そこに絵馬があります。みなさんにも書いてもらおうと思うのですよ」

さやか「えっ、そういうのやるの? そりゃ好例だけど」

マミ「去年は出会いの年だったけど、今年は美樹さんを立派なベテラン魔法少女に育てないとね」

ほむら「そう……ね。早いものだけど、もうそんなに経ってるのよね」

なぎさ「今年も張り切らないとですね!」

さやか「あはは、頼もしいけどちょっと怖いなぁ……」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 18:32:32.10 ID:RVGaADV20<>
なぎさ「まどかはなにかありますか?」

まどか「進路を決めなくちゃ……って」

マミ「まあそうよね……急に現実的になってきたわね」

なぎさ「マミも『合格の祈願』、やっておきますか?」


 なぎさにはまだ早いですが、絵馬を見てみても割と人気の願い事のようです。

 ……いつかなぎさもそうやって祈りにくる日が来るのでしょうか。


 しかしまずは今、今年の願い事を考えなきゃいけないのです! ……もちろん、これはあのナマモノとは関係ありませんよ。


マミ「みんなも参拝しにいく?」

まどか「そうですね! あ、まずは絵馬も書いてこないと」

さやか「おみくじも引きたいなぁー。お守りも買わなくちゃ!」

ほむら「……ところであなたはこんな場所に来ていいの?」

杏子「祈願はいーよ、あたしはいい匂いがしたから食い物漁ってただけだし」

杏子「けどまー、一度くらいこういう雰囲気味わっとくのは悪くはないんじゃない?」


 私たちが参拝に並びに行くと、杏子は『食ってくる』といってどっかにいってしまいました。

 ……去年はみんなとの出会いとともに、杏子とも仲直り出来た年になったのでしょうか。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 18:43:26.36 ID:RVGaADV20<>

 ――教えてもらった通りに礼をして、お賽銭箱の前で手を合わせます。


なぎさ(……去年はとても楽しい一年になったのです)

なぎさ(これからも、なぎさとみんなのことをお守りください……なのです)


 神様。それから、天国にいるお母さん。

 お父さん。みんな。

 いろんなものを頭に浮かべてなぎさは祈ります。


 ……その帰り道、あの優しい声が聞こえました。


 『みんなは何をお願いしてたの?』

なぎさ「神様、来てたんですか!」

マミ「神様が神社に……よく考えてみたらすごいわね」

 『わたしはこういうちゃんとした神様には及ばないよ……多分』

 『みんなの願い事なんて、叶えてあげられないし』

杏子「……でもあたしらが話せて、居るってはっきりわかるような神様はあんただけだろ」

杏子「本当の神様だってみんなの願い事なんて叶えられないもんだよ」

なぎさ「神様はなんてお願い事したんですか?」

 『わたしは、家族やみんなが健康で幸せでありますようにって』

まどか「わたしと同じ…… やっぱりわたしだね」

なぎさ「なぎさも同じです! でも、それなら神様にも叶えられるんじゃないですか?」

なぎさ「……もう神様は叶えてくれてますよ」


『……うん。これからも叶えるよ。それがわたしの願いだから』


 もちろんなぎさも。

 この街を守るヒーローとして、これからもみんなと一緒に頑張っていきます。

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira150019.png

―END― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 20:12:11.12 ID:RVGaADV20<> ------------------------------------------
正月小話A*杏子編『再生』



 ――――ここに来て半年と数か月。新しい暮らしにもそろそろ慣れた頃だ。


 といってもさしてあたしの生活は変わるわけじゃないが、

 ワルプルギスの夜が見滝原をぶっ壊してからはマミは残りの数か月を風見野中学校で過ごすことになった。


 ついでにやっぱり家も離れすぎると困るってことで、風見野のほうに新しい家を借りて住んでいた。

 みんなの家も見滝原と風見野で大分離れてしまったから、会う機会も減ってしまった。

 マミはまだ学校で会ってるが、卒業後はあたしと似たようなもんになるだろう。


 ……だから、こうして大々的にみんなで集まるのは久しぶりだった。


杏子「えー、なんでだよ。三回連続で大貧民とかありえなくね?」

マミ「運……かしら」

まどか「なにかコツとかあるかなぁ」

さやか「次なにやる?」

マミ「あっ、ちょっと待って。見てくるわね」


 玄関のチャイムが鳴ってマミが玄関に確認しに行く。

 正月が近づく前に話していた、ゆまとその祖父母が来ていた。


杏子「ゆま!久しぶりだな!」

マミ「久しぶり。元気だった?」

ゆま「うん!」

マミ「お二人もわざわざ遠くまでありがとうございます」

*「ええ、たまにはいい観光になるわ」


 ……ゆまとはワルプルギスの夜が来る前に別れて以来だ。

 祖父母とは電話でしか話したことはないが、人のよさそうな落ち着いた雰囲気をしていた。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 20:15:31.31 ID:RVGaADV20<>
*「あの災害で見滝原から引越ししたんだよね? 本当に無事でよかった」

ゆま「テレビにうつってたよ。けがしてない?」

マミ「うん、幸いけが人もいないし私たちも無事。……ただ、ちょっと環境は変わることになっちゃったけどね」

杏子「そっちはどうだ? 学校にお友達はできたか?」

ゆま「うん!」

杏子「よかったな」


 しばらく挨拶と話をして、祖父母たちのほうは少し風見野と見滝原を観て回るということで席を外していった。

 ……あたしたちに気を使ったんだろうか。瓦礫と山と畑ばかりの街だが、面白いだろうか。

 見滝原も前は賑やかな街だったんだが。


さやか「いたっ、今蹴ったの誰!?」

マミ「あら、ごめんなさい」

まどか「わたしかも」

杏子「誰がどの足だかわかんないな……」


 ……こたつの中で足がぶつかった。

 前と比べれば狭いし低い家だ。みんなでこたつを囲むといっぱいになっていた。


マミ「あっ、ゆまちゃん狭くない?」

ゆま「うん、狭いけどあったかいよ!」

杏子「ゆまも来たことだし、また遊びの続きするか! トランプも飽きてきたな、人生ゲームでどうだ?」

杏子「トランプゲームは弱くても他なら負ける気がしない!」

マミ「ええ、いいわね」


 ゲーム盤を箱から出して広げてコマをセットする。

 じゃんけんをして順番を決めて、ルーレットを回す。


※なんかコンマ使ってゲームとかやろうとしたんですが、
作者がわけわかってなくて仕様に迷った上に時間もかかりそうなので超簡易版になりました

下1レスコンマ判定 杏子の順位
0~20 1
21~40 2
41~60 3
61~80 4
81~99 5(負け組) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/02(火) 20:18:08.43 ID:v+AAMzRp0<> あ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 20:32:47.33 ID:RVGaADV20<>
 ……あたしもあんまりやったことないんだが、これはこう、なんというか。


杏子「……お、上がり。まあ普通だな」



・…最下位
下1レスコンマ判定
0~25 マミ
26~50 さやか
51~75 まどか
76~99 ゆま

・勝者 ※上に出た名前と被ったらもう1レスといった形でずれます
下2レスコンマ判定
0~25 マミ
26~50 さやか
51~75 まどか
76~99 ゆま


・ちなみにゲーム上の杏子さん、どんな人生だった?
下1レス内容 職業
下2レス内容 結婚とか
下3レス内容 なんかで成功したとか失敗したとか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/02(火) 20:34:16.90 ID:v+AAMzRp0<> まさかの主婦 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 20:35:09.64 ID:uxYLgnzK0<> 警察官 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 20:36:45.70 ID:uxYLgnzK0<> 宝くじに当たったが株で失敗 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 20:38:22.34 ID:v+AAMzRp0<> 書いたのは自分だけど、主婦は職業じゃないから下にずれて警察官か?
結婚は再安価か? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 20:41:46.84 ID:RVGaADV20<> ----------------------------------------------------
下1レスと2レスを逆にすればオッケーかなって思ってた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 20:42:56.88 ID:v+AAMzRp0<> コンマはそのままだよね?
ゆま最下位でまどかが勝者だよね? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 21:05:25.03 ID:RVGaADV20<>
杏子 順位:3位 主婦で警察官で宝くじにあたったが株で失敗してプラマイゼロになった人生でした。

最下位:ゆまちゃん 勝者:まどか


杏子「宝くじ来たときは絶対勝組って思ったんだよ? 普通さぁ、その後株で失敗すると思うか?」

マミ「主婦で警察官の佐倉さん、お疲れ様」

杏子「あとなんでみんなゲラゲラ笑ってるんだよ! あたしが主婦で悪いか!」

さやか「似合ってるんじゃない? 肝っ玉かーちゃん」

マミ「まあゲームだし」

ゆま「ふえーん、借金地獄だよ!」

まどか「まあゲームだから……」

杏子「…………億万長者に言われたくないわな」


 ……さっきからまどかがなにかと強運の持ち主だ。

 1ゲーム終えてみんなで好き勝手に言い合う。ゲームの中の人生も面白かったが、違う意味で激動な現実に戻る。


杏子「マミー、なんかお菓子欲しくないか?」

マミ「さっきパウンドケーキ食べたでしょ。残りはゆまちゃんの分って」

マミ「あ、そうだ。ゆまちゃん、パウンドケーキ食べる?」

ゆま「たべる!」


 最下位になにかさせようかと思ってたけど、さすがにゆまに変なことはさせられない。

 ……買いに出ようにも寒い外に出るのも億劫だ。近くの店は閉まってるし、前住んでたとこほど店も多くあるわけじゃない。



 ――見滝原が元通りになるのはまだまだかかりそうだ。もう復興しても元通りにはならないかもしれない。

 それでもあたしたちの暮らしは、みんなこうして別の場所で再生してきている。

 人が居れば場所が変わってもなんとかやれるもんだ。

 ……こうして見ていると、ゆまも遠くに引っ越してから元気に暮らせるようになったことがわかった。


 あたしたちもいつかはあの街に戻れるだろうか。

 その時にはゆまや祖父母にもまた賑やかになったあの街を見てもらいたい。



―END― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 21:25:13.20 ID:RVGaADV20<> ------------------------------------------
正月小話B*キリカ編『魔法少女たちの羽根つき大会』


 ――――年末と年始、お正月。冬休みまっただ中。

 今年もいつもどおり、冬休み中はもっぱら家の中でごろごろして過ごしていた。


 ちょっと前には例のぐちゃぐちゃクリスマスでケーキを食べて。

 年末にかけてご馳走三昧。年始にはおせちとご馳走三昧。


 やっぱりそうなると気になるのが体重計ということで…………


 春頃に色々あって痩せてたのは一時的。最近はすっかり戻っていた。それどころか。

 身長……も、一ミリくらいは伸びてるといいなぁ。


 今日もそんなふうにごろごろとしていると、マミからメッセージが届いた。

 『訓練のお知らせ』だそうだけど。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 21:31:01.68 ID:RVGaADV20<>
 運動不足解消になるかなぁ。そう思ってマミから呼び出された場所に行ってみる。

 いつもの見滝原大橋じゃない。……目立ちまくるだろう昼間の公園。


 ついでにマミの手に持ってるものは。


キリカ「そのセットは……」

マミ「じゃーん、羽子板! どうせなら今日の訓練は特別編! 魔法少女の羽根つき大会とします! 」

まどか「羽子板もそうですけど、その習字セットは!?」

マミ「罰ゲームがないと面白くないかなぁって」

杏子「罰ゲームよりも景品があったほうが面白いと思うけどなー。顔真っ黒にされるための羽根つきなんてしたくないよな」

マミ「そこは顔を黒くされないために頑張ってよ」

ほむら「景品をつけるとしたらなんですか? 今お店はコンビニくらいしかやってないですよ」




ちなみに今の魔法少女って誰? ※変動したりします
・参戦メンバー【キリカ・まどか・ほむら・マミ・杏子・小巻・織莉子・さやか・仁美】の中から5人くらいまで
1ワル夜戦メンバー(キリカ・まどか・ほむら・マミ・杏子・小巻…もここにいるのか?)
2自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 21:35:43.88 ID:v+AAMzRp0<> キリカ・まどか・ほむら・マミ・杏子・織莉子

このメンバーでいいんじゃね?
仁美は家族とさやかは恭介優先で
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 21:40:08.58 ID:I9eZ2p6g0<> キリカ・マミ・杏子・小巻・さやかの運動系
景品はキリカの手料理orお菓子一品、キリカが勝ったら嫁の中の1人(コンマ判定)とデート <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 21:41:54.71 ID:I9eZ2p6g0<> あ、景品はキリカの意向無視で勝手に決まったってことで <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 21:57:54.92 ID:RVGaADV20<>
キリカ「……まあいいよ、私は一応運動目的で来たんだし」

マミ「さすが呉さん、話が分かるわね。でも二人じゃつまらないわよね」


 なんかあっちで話してる人たちはやる気がないのかな。

 寒い中せっかく来たのにもったいない。私だったらやる気ないならすっぽかすけど。


杏子「待て!やらないなんて言ってないぜ?」

さやか「その勝負乗った!」

小巻「まあどうしてもっていうなら仕方ないわね」


 ……そんなふうに思ってたら、いきなりこっちに顔を突っ込んできた。


キリカ「……話がまとまったの?」

マミ「みんな、わかってくれるって信じてたわ!」

杏子「そりゃ食い物がかかってたらな」

ほむら「私が説得しておきました」

キリカ「…………くいもの?」

ほむら「お店が閉まってるなら手料理ならってことになって。でも私のじゃ嫌だって言うんですよ」

ほむら「呉さん、作ってください」

さやか「楽しみにしてますからね」

小巻「下手なとこのよりはずっといいわ」

キリカ「は!?」

マミ「……まあ、手間かけさせられないように頑張って?」


 ……いつのまにか勝手に話が進んでいた。

 マミもこの調子だ。乗り気になってくれるならいいってことか。


キリカ「私、利用された!? ねえちょっと!?」

ほむら「それでは私たちは観戦してますから。まどか、織莉子さん、行きましょう」

織莉子「ええ」

まどか「みんな頑張って!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 22:03:28.90 ID:I9eZ2p6g0<> 弟子が師匠を売ったのか
まぁ、本人は悪気なんてないんだろうけどw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 22:17:03.03 ID:I9eZ2p6g0<> あ、5人だと1人余るな、シード枠は誰だ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 22:19:27.56 ID:zZPkUWHJO<> 6人目に謎のワカメ仮面参戦 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 22:33:33.57 ID:RVGaADV20<>
 マミがさらさらとノートに表を書いていく。


マミ「はい、これが今日の対戦表。総当たり戦で勝利数の一番多い人が今日の勝者よ」

マミ「最初は私と呉さんね。位置について?」

キリカ「ぬうう……こうなったらやるしかない」


 渡された羽子板を握りこむ。

 じゃんけんをして、マミのサーブからになった。


マミ「いくわよー」


 ……まあ、いうて羽根つきだし。遊びだよね。

 そう思ってたら、えらい目にあった。


キリカ「わああぁっ! わあ!」


 なんかものすごい剛速球が飛んできた!

 しかも顔がいつもどおりにこやかだから恐ろしい。


 ほとんど打ち返すつもりじゃなかったけど無意識に羽子板に当たって、その速さのまま羽が返っていく。


マミ「まあ、今のは単純だったからね。次からはもっと狙ってやるからね?」



 たかが羽根つき。されど羽根つき……か!



 下1レスコンマ判定 戦況
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 22:35:10.15 ID:5nwcc5D1O<> い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 22:35:14.45 ID:I9eZ2p6g0<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 22:36:12.63 ID:5nwcc5D1O<> スマヌ…… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 22:44:41.16 ID:RVGaADV20<> 小話ですら呪いを引きずってくのか…
------------------------------------------


 ……意表しか突かれない。初っ端から完全にペースを持ってかれた。

 するっと地面に羽が落ちてすぐさま決着がついた。


マミ「次の試合までにコツを掴んでおいてね。じゃあ次は近接二人の試合でも見ましょうか」


キリカ(……――ちょっと待て)

キリカ(マミでこれだったら、杏子とか小巻とかいったいどうなっちゃうの……?)


 羽根つきナメてた。っていうか、魔法少女ナメてたっていうべきか。


 現在未契約のみんなの隣に座ってさやかと杏子の試合を観戦する。

 ……心配した通りだった。羽根つきに見えない。

 ていうか羽が見えない。


キリカ「みんなガチすぎでしょ……」

ほむら「それだけ呉さんの料理が食べたいんですよ、きっと」


 トーナメントじゃないから一発で負けるわけじゃないけど、そろそろ勝たないとヤバいなぁ。



 下1レスコンマ判定 どっちが勝った?
0~50 杏子
51~99 さやか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 22:45:26.64 ID:I9eZ2p6g0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 22:46:48.03 ID:zZPkUWHJO<> さやかが勝っただと? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 22:53:31.06 ID:RVGaADV20<>
杏子「――――!」


 杏子が目を見開く。……そして、横を羽がころころと抜けて転がっていった。

 そうなってからやっと勝敗が着いたことがわかる。

 杏子も見えてはいなかったような気がする。ただ、手ごたえが消えたことに驚いてたんだ。


さやか「素早さで制した、っていったところかな?」

杏子「くそおおお!こんなんだったら日ごろから羽根つきの訓練しとくべきだった!」

小巻「実戦の強さとは比例しないんだ……だったらあたしも勝機はあるかな」

マミ「ええ、むしろ羽根つきということをどれだけ活かせるかがポイントよ?」

マミ「ただでさえ今のメンバーは近接過多なんだから、思うのよね。もっと『狙わないと』って!」


 マミは余裕そうだ。……次の試合はこの二人か。

 最初こそ速さやパワーに驚いたけど、マミの最大の武器はコントロールだ。



 下1レスコンマ判定 どっちが勝った?
0~50 マミ
51~99 小巻 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 22:54:11.73 ID:5nwcc5D1O<> ティロ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 22:54:15.85 ID:I9eZ2p6g0<> どうだ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 22:55:20.66 ID:zZPkUWHJO<> ほう <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 23:04:52.64 ID:RVGaADV20<>
小巻「――近接過多だからなんですって? きっちり狙い込んであげたけど」

マミ「…………はい。参りました」


 マミも嫌なところ狙おうとしてたけど、なんだかんだでパワーでねじ伏せてったって感じだった。

 狙うのにだってあれほどのパワー込められちゃ余裕がない。


 あれだけ豪語しといて負けたんだから、ほんとに悔しそうだった。

 ……でもちょっと小気味がよかった。


キリカ「小巻、お疲れ様ー!」

小巻「ふふん、力で負かすのってスッキリするわー。あたしが勝つんだから、腕まくりして料理の準備をお願いするわよ」

キリカ「つ……次は勝つよ! 次、誰だっけ!?」

杏子「あたしだ!」

キリカ「わぁー、一番意思強そうなのがきた……」

杏子「さあ位置につけ!」

キリカ「はいはい……こっちがサーブね」


 最初の一撃って結構大事なんだよね。

 見てるとみんな本当に容赦ないけど。……力かコントロールか。


 だったら私は……いつもどおり、バランスを売りにすればいいのかな?



 下1レスコンマ判定 戦況
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 23:05:11.41 ID:I9eZ2p6g0<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 23:06:53.73 ID:I9eZ2p6g0<> スマヌ…やっぱりキリカは安価運がないというのか? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 23:14:44.27 ID:RVGaADV20<>
杏子「ほっしゃい!」

キリカ「わっ、と……!」


 こっちがどんな球撃とうと関係なくパワーで返してくる杏子は普通にヤバい。

 やっぱ足りないのはスピードだ! ヤツに万全の準備をさせないスピードを!


 スピードを上げるにはもっと素早く動くか、パワーをかけるかのどっちかしかない!

 しかしそのどっちもが平均タイプな私じゃ足りない!


 ……魔法使っていいかなもう? 駄目だ、阻害使ってもどうにもならない。


 これから巻き返せるか!?



 下1レスコンマ判定 戦況【現在41 劣勢気味】
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 23:16:39.13 ID:zZPkUWHJO<> 羽根つき <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 23:16:59.50 ID:I9eZ2p6g0<> 今度こそ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 23:17:24.16 ID:5nwcc5D1O<> コンマ悪すぎ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 23:18:57.34 ID:I9eZ2p6g0<> ここまで来ると呪いだなぁ・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 23:20:05.85 ID:zZPkUWHJO<> 記憶にないとこであすみを虐めたとか? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 23:25:19.70 ID:RVGaADV20<> あすみん、もう許したれ…
-------------------------------

 ――あ、無理だ。次の瞬間にヒヤリとわかってしまった。


 羽が後ろに落ちてった。

 ……まあ、仕方ない。執念に負けたんだ。


杏子「よっしゃーー!!」

マミ「今のところ勝利数はほぼ均等ね……呉さんを除いては」

キリカ「もぉ……みんな容赦なさすぎるよ! どんだけ私を負かしたいの!」

さやか「いやまあ、あとあたしと小巻さんもいますし?」

杏子「勝利の道筋が見えてきたな」

マミ「まだそれほどでもないけどね……」



 下1レスコンマ判定 どっちが勝った?
0~50 マミ
51~99 さやか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 23:27:01.98 ID:5nwcc5D1O<> だがし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 23:30:35.19 ID:I9eZ2p6g0<> >>675

誰と誰が戦うのか文が抜けてません?
これもあすみんの呪いか… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 23:40:23.63 ID:RVGaADV20<>
 それから、続く勝負、マミとさやかの試合でもさやかが持って行った。

 あれだけ自信ありげだったマミもそろそろしょぼんとしている。……私に勝ったんだから十分じゃないか。


 ……やっぱり決め手はスピードなのか?


さやか「しゃー!」

マミ「私もなかなか後がなくなってきたわね……困ったわ」

キリカ「さやかも順調だね……」

さやか「舞い上がってますね、あたし!」


 次で決まる試合も多いなか、私の試合は既に優勝争いではなくビリにならないかの瀬戸際だった。


小巻「……哀愁漂ってない? 次あたしよ」

ほむら「元気出してくださいー!」

キリカ「わかってるよ、いくよ!」


 二人で向き合う。

 ――よし、こんな時こそ力を出さないと!



 下1レスコンマ判定 戦況
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 23:41:29.30 ID:I9eZ2p6g0<> 呪いぇ・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 23:42:56.39 ID:zZPkUWHJO<> オワタ
ここまで酷いと笑えるわ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/02(火) 23:56:30.93 ID:RVGaADV20<>
 小巻のは思った通り力強いボール……もとい羽。

 杏子のよりも強烈かもしれない。こっちも手首が痛くなってきた。


 ……いつのまにか羽が地面に刺さっている。


小巻「武器と違って軽くていいわね、羽子板も」

キリカ「わーん、無理! 私やっぱ運動向いてない!」

さやか「ちょっと、あたしとの勝負もあるんですけど!?」

杏子「まずいぞ……ここで意気消沈されたら景品はどうなるんだよ!?」

キリカ「さやかとの試合が終わったら一足先にお菓子作って待ってるから。それより私の得意なことを活かすとするよ」

キリカ「まあ頑張ってよ、みんな」

マミ「あらら……」

杏子「……まあ、意気消沈してないんならいいけどさ」


 羽根つきってこんなスポーツだっけ?

 ……ていうか羽根つきって、スポーツだっけ?


 これは運動だ。そう思っておこう。


下1レスコンマ判定 優勝者は!?
さやか 0~25
杏子 26~50
マミ51~75
小巻76~99


・VSさやかとの戦況 下2レスコンマ判定 戦況 (優勝者がさやかならこの判定はなし)
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/02(火) 23:57:50.09 ID:I9eZ2p6g0<> 誰だ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/02(火) 23:58:09.81 ID:v+AAMzRp0<> あい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/03(水) 00:00:53.31 ID:tqPhsu690<> さやかの優勝か <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 00:19:54.99 ID:9sMrG1xv0<> 試合表(描写したところだけ)

キリカ・マミ・杏子・小巻・さやか
キリカ :× :マ :杏 :小 :さ
マミ  :× :× :  :小 :さ
杏子  :× :× :× :  :さ
小巻  :× :× :× :× :
さやか :× :× :× :× :×


 ……やっぱり家に帰ってキッチンに向かってる時間のほうが落ち着く。

 準備を終えてツンにでも構いながら待っていると、チャイムの音が聞こえた。


キリカ「いらっしゃーい」


 誰が来たかな。といってももうほとんど可能性は絞られていた。

 開けてみると、そこには…………やっぱり。今日順調だったさやかが立っていた。


さやか「勝ちました!」

キリカ「おめでとう! もしかして全勝?」

さやか「はい!」

キリカ「すごいよ! あれからどうだった? 杏子とか大変だったんじゃない?」

さやか「まあ……最後は小巻さんと杏子がパワーのぶつけ合いみたいな勝負して羽子板が壊れて終了です」

さやか「すっごい人だかりでしたよー。その前から結構見られてたみたいですけど」

キリカ「えぇ……それは災難だね」

さやか「マミさんも茫然としてました。来年はまた買い直さなきゃって」



さやかに作った料理かお菓子
・自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 00:22:03.09 ID:iDIU8H+Z0<> 栗きんとんとかでもいいのかな?
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/03(水) 00:28:42.32 ID:tqPhsu690<> 鏡餅の形をした2段重ねのケーキ
天辺にはミカン!外側はホイップクリーム!中はオレンジリキュール入りのチョコケーキ!
レシピも教えるから、今度上条君に作ってあげれば? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 00:46:48.38 ID:9sMrG1xv0<>
さやか「それで、どんなお菓子を作ってくれましたか!?」

キリカ「さやかもきてきて、結構大きいの作ったから慎重に取り出さないと」


 さやかを家にあげると、キッチンまで連れていく。

 冷蔵庫を開いてみせると想像以上の反応をしてくれた。


キリカ「あけましておめでとうの意味を込めまして」

キリカ「名前はカガミライスケーキケーキ、でどう?」

さやか「鏡餅ケーキですね!?」

キリカ「よくわかったね」

キリカ「天辺にはミカン!外側はホイップクリーム!中はオレンジリキュール入りのチョコケーキ!」

キリカ「レシピも教えるから、今度上条君に作ってあげれば?」

さやか「レシピも気になりますが、まずは味が気になりますね〜」


 わくわくした様子のさやかと一緒にそっとテーブルに運んでいく。

 見た目は鏡餅でも、切り分けてみると断面は立派なケーキだ。


キリカ「どう?」

さやか「チョコレートは意外とビターなんですね」

キリカ「その代わりホイップクリームは結構甘めなので調節可能なのだよ」

さやか「うわぁもっこもこ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 00:52:07.38 ID:9sMrG1xv0<> ------------------------------------------------
眠くなってきたのでここまで 添えるつもりが結構な長さに!
最後割と良いコンマがでたのが無効になるあたり徹底して呪われてる気がします…

次回は3日(水)16時くらいからの予定です(小話終了後に中断あり) <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 01:16:17.99 ID:9sMrG1xv0<> ----------------------------------------------------------
そういえば習字の描写忘れてたけど、今キリカ顔真っ黒なのか… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 01:17:44.83 ID:iDIU8H+Z0<> どこにも敗者は顔に墨を付けるとか言っていないからセーフでは? <>
◆xjSC8AOvWI<>sage<>2018/01/03(水) 01:22:51.15 ID:9sMrG1xv0<> ----------------------------------------------------
景品の話が出たから途中で消えたってことでオッケーかな?
うん、断じて忘れてたわけじゃないね <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 16:19:07.89 ID:9sMrG1xv0<>
さやか「さて、このみかんをいただきます! あっ、中がジュレになってる!」

さやか「生地もオレンジが贅沢に入ってていいですね〜」

キリカ「今家にある果物がこのくらいしかなかったから。でもいっぱい楽しんでもらおうと思って」


 このリアクションの良さもさやかの良さだ。

 喜んで欲しいところを素直に喜んでくれるから嬉しい気持ちになる。


キリカ「……で、優勝者インタビュー。ずばり羽根つきのコツってなんだと思う?」

さやか「魔法少女身体能力と魔法少女動体視力じゃないでしょうか?」

キリカ「わあ、そんな概念初めて聞いた」

さやか「そしてやっぱ『打ち込む』ことと『打ち返すこと』ですよね!」


 ……さやかはやっぱり感覚的なことしか言わない。

 この感じが運動にも戦いにも向いてるんだろーか。最近実力もメキメキ伸ばしてきてるから本気で侮れない。


キリカ「さやかは最近どう? 魔法少女としても順調そうだね?」

さやか「まあそうですね! たまに戦うくらいが気持ちいいんですよね!」

キリカ「それはちょっとわかるかな……普通だと絶対出来ないし」

キリカ「でも、未契約の状態でも前より運動は大分得意になった気はする……かな」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 16:24:54.90 ID:iDIU8H+Z0<> この世界だとさやかが幸せで本当によかった…… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 16:43:58.35 ID:9sMrG1xv0<>
さやか「……ところで、ツンちゃんリビングに来てもいいんですか?」

キリカ「今はちゃんと見てるからね。こう見えてやめさせたらやめるし、怒るとしょぼんとするよ」

さやか「触らせてください!」

キリカ「いいけど……」


 それ許可するのって、私じゃないんだよな。

 まあでも、最近少しは他の人にも慣れて落ち着いてきたから大丈夫かな?


 ツンは毛玉のように丸まって足元に座っていた。

 さやかじゃなくても手を伸ばしたくなるのはわかる。……魅惑のもふもふだ。


キリカ「あぁ、シャーしないの!」

さやか「……やっぱあれですか、キリカさんにしか懐かない感じですか」

キリカ「気まぐれだから、相変わらず私にも機嫌が悪いときにはこんな感じだよ?」

キリカ「でも機嫌が良い時にはデレてくれるようになったのが進歩かな!」

キリカ「これだけは飼い主特権だからね〜。エイミーみたいな素直な子はみんなに優しいからそういうのないでしょ?」

さやか「ほうほう……」


 さやかに自慢してみると、ちょっとうらやましそうにしてた。


 学校が始まるまでの数日間、あとちょっとの休み。

 だらだらするだけじゃなくて何か今のうちに決めておこうと思った。

 ……特訓か、遊びか。戦いじゃなくても今じゃないと出来ないことはたくさんあるような気がする。



http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira150079.png


―END― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 16:48:50.35 ID:9sMrG1xv0<> ----------------------------------------------------
ここまでで小話集は終了です。
イラストはお決まり的にやっぱり黒くなりました。



18時くらいから雰囲気にギャップのありすぎるあすみ編本編が再開です…



http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira150044.png
---------------------------------------------------- <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/03(水) 17:20:08.97 ID:tqPhsu690<> 乙です

キリカ編は長丁場になりましたが、どの小話も面白かったです
それにしてもキリカ編の安価の呪いはいつまで続くのか… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 18:08:25.11 ID:9sMrG1xv0<>

 なら、私があの交渉にオーケーを出したとして、そこで渡すつもりの情報は何だ?

 ……私は考える。そいつに全てを利用されないように。



ゆま「……ねえ、おねえちゃん」


ゆま「そこに猫さんが死んでるよ」


<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 18:09:55.49 ID:9sMrG1xv0<>
あすみ「――――!」


 巡らせていた思考は急停止された。


 見えるの? これが――――。

 それは、ゆまにも魔法少女の素質があるということだ。


あすみ「……こんなもの見ちゃ駄目だよ。すぐ処分するから」

ゆま「う、うん……」


 穴の開いた死骸を手で掴みあげて、外に放り捨てる。

 私がここに居ることを知ってるってことは、美国織莉子はゆまのことも知ってると見るべきだ。

 私にとって価値のある情報、未来。それはまさか、ゆまのことについてなのか――?


あすみ(そんなの考え過ぎ……)


 態度が悪いからと何も考えずに突っぱねるのは簡単だが、元々私は自分に利益があるなら聞く価値はあると思っていた。

 ただし、その関係は対等でないといけない。当然私の方が上ならその方がいい。


 ……奴がただの馬鹿かペテン師ならむしろありがたいが。


 ――『この提案を飲まなければ後悔する』

 悔しいけれど、釘を刺されたような気分がしていた。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 18:34:57.28 ID:9sMrG1xv0<>
『……契約して思い通りにならなくて、イラついて、周りに八つ当たりして、周りが悪いって自分から拒絶してるだけでしょ』

『自分から変わろうと努力もしないで、それってただ無様に逃げてるだけじゃん』



 ……さっき言った言葉を思い出す。

 それって結局は全部、私のことだ。


あすみ「私は…………結局この街で何がしたいんだろう?」


 もう誰に自分を押さえつけられるのも嫌だ。

 甚振られるのも、怯えるのも……


 その考えの末に拒絶し、利用する側に回るのは逃げなのか?


あすみ(――――違う)


 あすみの呪いは『自業自得』の呪い。単なる防衛手段、そこに私の殺意はない。

 ……私を甚振るつもりで近づくなら、呪い殺すまで。


――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 19:48:11.10 ID:9sMrG1xv0<> ―――


キリカ「……」


 住宅街を抜けてビル群の中を進む。出直すならこのくらいしかすることがない。成果のないままは戻れない。

 その顔には納得のいかない表情を湛えたままだった。


 ――手に乗せていた宝石の中で明滅していた光が消え、結界の扉から繋がる世界が閉じる。

 キリカは咄嗟に足を止めて、じっとそこから出てくる魔法少女を確認する。


マミ「――! ……呉さん、どうしたの?」

キリカ「いや…………」


 気づかれたかそうでないか以前に、もう戦う必要もない。

 いや、必要なんてものは最初からなかった。


マミ「呉さんも魔女狩りの途中?」

マミ「いつも怖い顔をしているから、なにかあるのかなって思ったんだけどね」

キリカ「……怖い顔?」

マミ「してない? もちろん表情がないわけじゃないんだけど、私は初めて見た時からそう思ったわ」

キリカ「私はあの薄にやけた顔のほうが苦手だよ」

マミ「あぁ…………」


 二人で共感するように微妙な返事を返し合う。


キリカ「……これからも魔法少女を続けるんだよね、私たち」

マミ「ええ、私はこの力が続く限り戦うつもりよ」

キリカ「キュゥべえももういないのに?」


――― <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 19:50:05.66 ID:cUR5vC+K0<> あ、こらあかん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/03(水) 19:54:19.26 ID:iDIU8H+Z0<> どっかで複数いることを一と置けばよかったなー <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 20:18:22.16 ID:9sMrG1xv0<> ―――


キリカ「…………」


 ……――マミと別れた後、またぼんやりと歩き出す。

 溜まっていた何かは吐き出せた。しかしその後のほうがすっきりしない気分だった。


 自分がやったわけでもないのに、罪悪感。こうなるから理不尽なものだと思った。


キリカ(……マミ、怒ってたな。そして泣いてた)

キリカ(私はあんな奴ムカつくって思ってたけど)

キリカ(――――よっぽど大事だったんだ)


 その時、ポンと肩に手を置かれる。

 後ろから声をかけられた。


織莉子「――帰りが遅いわ。こんなところで何をしているの? 頼んでいた話はできたの?」

キリカ「……少しタイミングが悪かっただけだよ」

キリカ「でもちゃんと頼まれたことはそのまま伝えてきたからね?」

キリカ「ていうかさ、やっぱあんなんで聞いてもらえるわけないって。その上からが嫌われるんだってば」

「…………」

キリカ「ねえ、都合の悪いことは聞こえないの? さすがブルジョアか」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 20:32:10.31 ID:9sMrG1xv0<>
織莉子「――言ったでしょう。それは貴女の心配することじゃない」

織莉子「貴女の意見は要らないの」


 睨む視線がかち合った。


 しかし、織莉子はそれを意に介さない。

 景色の一つでも見るように軽く眺め、ふっと視線を外すと諭すように言う。


織莉子「…………その代わり、心の中では何が起きたって私のせいにしていい」

織莉子「こんなに簡単なことはないはずよ?」


 ……何が起きたって?

 その言葉はまだ理解ができなかった。実際に足を運んで、戦って、動かされる側が簡単なはずがない。


キリカ「……じゃあもう一個報告するけど、『神名あすみ』、あいつヤバいって!」

織莉子「『ヤバい』?」

キリカ「そ、そうだ、キュゥべえも死んだんだ! こっちのほうが重大ニュースだ!」

キリカ「神名あすみがキュゥべえに話聞かれたくないからって、躊躇いもなく殺したんだよ!」


 捲し立てても、織莉子はやはり景色でも見つめるよう。

 考えるように顎に手を当て、落ち着いた様子を崩さない。――それどころか、どこか嬉しそうに。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 20:33:55.87 ID:iDIU8H+Z0<> キリカは知らなかったのか
てか、織莉子も教えなかったのか <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 20:55:01.76 ID:9sMrG1xv0<>
織莉子「……そう。ご苦労様、ちゃんと成果はあったじゃない」

キリカ「えっ!?」

織莉子「彼女がそこまで頭が悪くないことがわかった」


 ――訝しんだ目を向けるのすらもう無駄かもしれない。

 だが、ひたすら次の言葉を待った。


織莉子「心配しなくても、キュゥべえはこの世にいるわ。今までと何一つ変わりなく」

織莉子「――“いくらでも”、代わりがいるんだもの」





 ――――走り出した背中を織莉子が見送る。


織莉子「…………だから、勝手なことはしなくてもいいのに」

織莉子「――まあ、別に運命は変わらないわ」

――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 20:57:28.45 ID:9sMrG1xv0<> ―――

 魔法少女の契約を持ちかけられたら、ゆまはなんて答えるだろうか。

 奴との接触をあとどのくらい接触を防いでいられる?


あすみ(それを知ってるのも…………)


 そう思うと忌々しいが。


あすみ(…………――いいよ。ならその話、乗ってあげる!)

あすみ(ただ、私は絶対に後手になんて回らない…………!)



 ――――外に放った死骸は、いつのまにか消えていた。



―三日目終了―


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:28個
・[100/100] …×26
・鳥かご[100/100]
・恐竜[44/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7] <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 20:57:54.41 ID:XGzW+Mp60<> キリカはどこに向かったんだ? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 21:24:52.56 ID:9sMrG1xv0<> ――――――
――――――


 ――マミと別れた地点にまで戻る。

 一旦見回してまた走り出す。


キリカ(……代わりはいくらでもいるとか、また胡散臭い話だ)

キリカ(けど今回ばかりはもう嘘でもいい……―――私もそうじゃないほうを信じたくなった)

キリカ(あの話が本当なら、神名あすみのあの行動もまだ印象は変わる)


キリカ(あんな奴でも、『生きてる』って教えてあげられれば、きっとマミには……――――)


 自分の話のせいで余計に悲しませて、怒らせてしまった。

 ……それも何も知らないまま勝手なことをしたせい?


キリカ「――――!」


 足を止める。

 目的の人には会えた。――――ただし。


 何が起きたのかわからない。『不幸な事故』というほかなかった。

 巴マミは瓦礫の下で頭から血を流して死んでいた。



――――


織莉子「――――――……これで少しだけ、【相手の力】の性質は見えてきた」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 21:28:26.35 ID:iDIU8H+Z0<> これはQBに変わりがいるっていうことを言わなかったこちらのミス? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 21:34:15.26 ID:sFYrbrPw0<> 一体何が起きたんだ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 21:37:18.92 ID:sFYrbrPw0<> もしかしたらマミはキュウベェのことであすみに悪意を抱いたから、不幸な事故が起きたのか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 21:42:11.91 ID:iDIU8H+Z0<> >>713
それだと思ったんだが…… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 22:03:10.00 ID:9sMrG1xv0<> ――――
――――――
朝 ゆまの家


 朝、ゆまを学校に送ると私も少し外に行く準備をする。

 ゆまの放課後はあまり外に出ていたくない。


あすみ(……折角話してやるつもりになっても、あいつの言ってたとおりメッセンジャーでも居なきゃ会う手がかりがないな)

あすみ(呉キリカのこともちょっと怖がらせすぎたかな。避けられて来なくなっちゃったら困るわね)




1自由安価
2見滝原中学校に行く
3魔女狩りに行く

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/03(水) 22:04:03.11 ID:iDIU8H+Z0<> 2
多分、マミ死亡を知ることになるだろうが……
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 22:07:45.52 ID:sFYrbrPw0<> 2
そういえば呉キリカって見滝原中だったね
なら見滝原中に行けば会えるよね?…サボってなければね
会えなかったら巴マミに会って例のイレギュラーに会わせてもらうか <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 22:40:29.76 ID:9sMrG1xv0<>
あすみ(学校に行けば会えるか……サボってなければの話だが)


 ――見滝原中学校。


 思春期の少女を集めた場所だけあって、この街の大抵の魔法少女はそこに集中している。

 それに、例のイレギュラーにもそろそろ会いにいったっていい頃だ。

 ……そっちは急ぐこともないかもしれないが、会うなら一応巴マミは介しておくか。


あすみ(……ま、相手は嫌がるかもしれないけど、居場所がわかってれば挨拶くらいはできるでしょう)

あすみ(私もイレギュラーさん気になるし)



 行先を決めてそこに向かうと、テレパシーを送ってみる。

 しかし返事は返ってこない。ついでに巴マミのほうも。


あすみ(……二人揃ってサボり? それとも無視でも決め込んでんの?)


 呉キリカのほうはともかく、巴マミのほうはそれは考え難い。

 ……どうするかな。イレギュラーを突っつくにも授業中じゃやりづらい。



1自由安価
2放課後まで魔女狩り

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 22:42:24.76 ID:iDIU8H+Z0<> 1魔法でマミの家を知ることが出来ないか
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 22:46:19.16 ID:sFYrbrPw0<> キュウベェを呼んで来たらマミとキリカの充実を聞く
来なかったら魔女狩り <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/03(水) 22:47:47.14 ID:sFYrbrPw0<> 誤字失礼
充実じゃなくて住所です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 23:43:44.35 ID:9sMrG1xv0<>
 ……暫く周辺を見て回る。 

 そこで何も手がかりを得られなさそうなことがわかると、学校を離れて街を歩き出した。



――――

――――


 あっさりと魔女を潰して結界から出てくる。

 魔女は弱かったけど、使い魔がキモい結界だった。



QB「やあ、あすみ。魔女狩り中かい」

あすみ「……なんだ、本物?」


 ……魔女を取り囲むように出てきたキュゥべえもどき。

 早々に消して出てきて正解だった。あれは一種の精神攻撃じゃないか?


 こいつは本物らしい。あとは手がかりといえばこいつくらいだ。


あすみ「それよりさ、巴マミと呉キリカ、二人とも学校行っても捕まらなかったんだけど知らない?」

QB「巴マミは亡くなった。それを君にも伝えようと思っていたところだ」

あすみ「え、なに。やられちゃったの? 誰、まさか魔女?」

QB「死因は――……一応事故の扱いだけど、そこで抗争があったかは知らないよ」

あすみ「ふーん、じゃあ今この縄張りの主は空いてるわけだ」


 ……その代わり、そこを狙ってる奴も多そうだ。

 ただでさえこの状況、縄張り争いは激化するだろう。無論、私も譲る気はない。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/03(水) 23:49:15.41 ID:tqPhsu690<> マミさん死亡確定か <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/03(水) 23:59:43.61 ID:9sMrG1xv0<>
QB「キリカは学校にいないのかい?」

あすみ「知らない。私は中まで入れないし、ちょっと見てきてよ」

QB「キリカに会ったらなんて伝えておけばいいんだい?」

あすみ「そうね……とりあえず『無視すんなハゲ』って伝えといて?」

QB「ハゲてはいないと思うけど」

あすみ「じゃあスフィンクス。まあなんでもいいから呼んでたって伝えてよ」

あすみ「それか……――」


 キュゥべえが学校に向かう前に一度呼び止める。

 ……直接家に向かえるならそれでも問題はない。


あすみ「呉キリカの……も一応聞いとくけど、あと美国織莉子の家教えてくれない?」

あすみ「どうせあんたも昨日のことは聞いてたんでしょ?」

QB「会いに行ってどうする気だい? 昨日の話なら織莉子は直接会いたくないらしいけど」

あすみ「殴り込みに決まってんじゃん。文句くらい言ってやんないと」

QB「……穏便に頼むよ」


 キュゥべえは学校に向かわせることにした。

 ……美国織莉子、私が家で待ち伏せてるのも予知すんのかな? ビビりあがって逃げたらそれはそれで笑える。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/04(木) 00:01:47.45 ID:EE022QRg0<> -------------------------------
ここまで
次回は6日(土)18時くらいからの予定です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 17:59:11.49 ID:DcP8mhhe0<> ――――
美国邸



織莉子「『運命は変わらない』 それは事実だったはずなのだけどね。うまくいかないものだわ」

織莉子「本当なら学校にも行ったほうが良いのだけどね……」

織莉子「そんなに思い入れがあったの? ――巴マミに」


 大きすぎる家の一室。

 織莉子は軽い食事をキリカの目の前に置き、長いこと手の付けられていない盆を手に取ると再び立ち上がる。


キリカ「……違う。そういう問題じゃないだろ」

織莉子「別に貴女が殺したわけでもないんでしょう。……ああ、それとも」

織莉子「貴女は“自分のせいだと感じている”」

織莉子「私は『私の駒としての行動なら何が起きても私のせいにしていい』と言った。でも、これは貴女の意思で起こした行動だものね」

キリカ「ご飯とかいらないって言った!」

織莉子「このくらいは食べておきなさい。これから私は少し外に出てくるけど、大丈夫よね」



 部屋の扉が閉まって、キリカは再び膝に顔を埋める。



キリカ「『いつも怖い顔をしている』……確かにそうだ」

 どっか不機嫌で、後悔して、悩んでばかりで。

キリカ「私は……――、そんな人になりたかったのかなぁ…………」


――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 18:23:16.58 ID:DcP8mhhe0<> ―――


あすみ「……どう見ても聞いたのはここだと思うけど」

あすみ「マジかよ。なにこのデケー家」
 

 留守を張っとくつもりだったが、家の人がいるなら伝言を頼めばいい。

 チャイムを押してみると控え目に扉が開き、その中からこっち様子を窺うようにそろりと中の人物が顔を出してくる。


キリカ「どちら様……――、げっ」


 閉じられそうになる扉の隙間にすかさず足を捻じ込んで急接近する。


あすみ「『げっ』とは何かな? その手を放してよ」

キリカ「なんでお前がここにいるんだよ!」

あすみ「折角私が取引の意思を示そうとしてるってのに、それはないんじゃない?」


 ……さっきまで壊れそうになるほどギシギシ扉を引っ張り合ってたが、やっとキリカは自分の役割を思い出したのか力を緩める。

 その隙にキリカを軽く手で押しのけて中を覗く。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 18:30:25.49 ID:DcP8mhhe0<>
キリカ「ちょっと、勝手に入るなよ!」

あすみ「アンタこそ、何でこんなところまで来てサボッてんの」

あすみ「で、美国織莉子は? 今居んの?」


 そうしてると、背後から知らない声が呼びかけた。


「そんなところで何をしているの?」


 振り返れば、身なりの良い女が立っている。その指にはやはり指輪があった。

 ……そうか、こいつか。


あすみ「ふうん、今度は会ってくれる気になったんだ」

あすみ「机上の空論の未来だけ見て過程を考えられない未来予知さん」

あすみ「取引する気なら相手の気持ちを考えることを覚えたほうがいいよ?」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 18:54:09.51 ID:DcP8mhhe0<>

 部屋に入れてもらうと、ベッドの上に腰掛けて話す。

 床にはなぜか食事が置かれていた。そういえばそろそろ昼の時間だが、それ以上に放置されているようだった。


 碌に手もつけてないのに下げようとしてたのを代わりにもらう。これだから金持ちは嫌なんだ。


あすみ「まあまあイケるわねこれ。アンタが作ったの?」

織莉子「ええ、作ってから時間が経ってしまったけれど」

キリカ「人の料理ご馳走になっといて『まあまあ』はないだろ……」

あすみ「ねえ、そこの猫うるさい。飼うならちゃんと躾けといて」

織莉子「貴女は少し外に出てなさい。ほかの部屋なら好きに使っていいわ、ただし――」

キリカ「……わかってるよ。『あの部屋』は駄目なんでしょ」

織莉子「ええ、わかっているならいいの」


あすみ(マジでペット扱いだな……でなければ、子供?)

あすみ(いや、『駒』――か)


 ……美国織莉子は想像した通り――いや、想像した以上にいけ好かない奴だった。

 上から目線の上にガチのブルジョアまでくっついてきたんだから。


 キリカが立ち上がって部屋を去ろうとする。見てみれば、キリカは昨日と同じ服のままだ。



1『仲間』になるということについて
2ゆまのことについて
3巴マミのことについて(後でキリカに)
4自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/06(土) 18:55:36.93 ID:BdPnEOgXO<> 1〜3の全部。答えてくれるだろう
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/06(土) 19:07:25.37 ID:KYYre4LH0<> ↑+織莉子に予知のことでカマをかけたり、キリカを借りたいと交渉

先に言っとくけど、今日は取引の内容を聞きに来ただけだから
仲間になるかどうかは話を聞いてからだからね?
もっともそれも、私がどうするかも『予知』でお見通しなのかな?

しっかし『予知』とはねー、随分便利そうで厄介な魔法使えるんだね
それって賭け事とかに使えるの?競馬とかに使えるなら億万長者になれるじゃん!

あ、そうそう
あの猫貸してよ?負かして助けたのが飼う条件ならあたしにもあるでしょ?
あの猫いたぶり…もといおちょくりがいがありそうなんだよね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/06(土) 19:15:58.33 ID:BdPnEOgXO<> こんなに長くていいのか……?(唖然) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/06(土) 19:20:50.59 ID:rGlPo7PnO<> 安価は長くても滅茶苦茶な内容でなければ問題ないんじゃね?
なぎさ編とかもっと長いのあったぞ? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 19:33:44.17 ID:DcP8mhhe0<>
あすみ「あと、アンタの『仲間』になるってことだけどさぁ……私は『駒』になる気はないから。そこは勘違いしないでよね?」

あすみ「それに、仲間になるかどうかは話を聞いてからだ」

織莉子「話はキリカがしてくれたんじゃなかったかしら? もちろん必要ならこの場で私からも話してもいいのだけど」

織莉子「――貴女は何か、私の力が必要だと思ってここに来たんじゃなくて?」


 ……やっぱりそこまでお見通し、か。

 見透かすのは私の専売特許だ。見透かされるのは好きじゃない。


織莉子「心配しなくてもちゃんとわかっているわ。私は貴女を敵に回したくはないと思っている」

あすみ「……懸命な判断だよ、その気持ち忘れないでね」

あすみ「しっかし『予知』とはねー、随分便利そうで厄介な魔法が使えるもんだ」

あすみ「それって賭け事とかに使える? 競馬とかに使えるなら億万長者になれるじゃん!」


 ――けど、こいつは人の『心』までは読めない。理解ろうともしない。

 だから机上の空論だと言ったのだ。


あすみ「けど、貴女にそれを活かせられるの?」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 20:20:03.31 ID:DcP8mhhe0<>
 挑発的に言うと、美国織莉子はぴくりとだけ目元を動かした。


あすみ「私は貴女に利用されるんじゃない。『魔力』の代わりに、必要な時にはその『力』を私が利用する」

あすみ「あくまでそういう利害の関係だよ」

織莉子「…………賭け事には使おうとは思わないわね。私はもっと大きな視点で見ている」

あすみ「そう。なら本題に入らせてもらおうか。知ってるんでしょ、ゆまのこと」

あすみ「インキュベーターは別の場所に行かせといた。でもたらたらしてたらこっち伺いに来るだろうからね。無駄話してる時間はないよ」


 こいつはこれでも、心の底では私のことを警戒しているらしいのが見て取れる。

 まずはこれだけ言っておけば十分だろう。これから駆け引きをするというのなら、私のほうも考えはある。行動で示すだけだ。


織莉子「……もうインキュベーターも千歳ゆまを見つけた頃かしらね。貴女は千歳ゆまにどうなってほしい?」

あすみ「出来るだけこっちに関わって欲しくはないね」

織莉子「あれは貴女に随分と懐いている。言い方を変えれば、依存しているのね」

織莉子「親代わりの貴女に見捨てられたくないからと必死について回る、一人じゃ何もできない子供――……『今は』そういう存在」

織莉子「しかし、常に不安を持っている。貴女がいつかどこかへ行ってしまうのではないか、見捨ててしまうのではないかと」


 ……言いたい事は見えてきた。

 親にすら簡単に見捨てられたのだから、いきなり現れた私を心の底から信じ切ることなんてすぐには出来ない。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 20:37:45.52 ID:DcP8mhhe0<>
あすみ「このままだと、そうならないために契約するってこと?」

織莉子「……けれど、このままでこれから未来はあるのかしら?」

織莉子「歪んだままの現状。壊れたまま綺麗に取り繕った生活。依存――」

織莉子「あれは貴女を縛る枷になるかもしれないわよ、契約しても契約しなくてもね」

織莉子「私はいっそ、契約したほうがいいと思っている。あれは変わるべきだ。あれ自身が望むように」

あすみ「――ねえ、私が頼んだのは情報だけだわ。それを利用するのは私」

あすみ「貴女の意見は要らないの」


 そう言うと、美国織莉子は鋭く冷たい目をわずかに見開き、怒りの雰囲気を漂わせる。

 この場で食って掛かるようなことはしない。けれど、その感情の動きは見えた。


 ――おかしいなぁ、こいつも似たようなことはしてるのに。


あすみ「場所と時間だけ教えて? そうしたら報酬は払うわ」

織莉子「……接触はまだ先よ。今後の行動次第で変わることがあるわ。けれど、もういつでも見られていると思って」

織莉子「…………あまり一人にしないことね」

あすみ「うーん……――まあ及第点かな。ほら」



 さっき手に入れたグリーフシードを一つ放って投げ渡すと、立ち上がって扉に手をかける。



 (ゆまについて)ほかに聞きたい事
1自由安価
2キリカを呼ぶ

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/06(土) 20:43:45.30 ID:F9TY1HWF0<> 1 ゆまが魔法少女ニッなた場合は武器と魔法の特性(先に絶対しないけどと付け加えておく)

そこまで知っているなら彼女の親戚とか知らない?
いくら親が腐っていたとしてもそいつ親が全員腐っていたりしないでしょ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage <>2018/01/06(土) 20:50:09.34 ID:hzzmyw2h0<> 安価↑+胸のバストいくらから正直に答えなさい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/06(土) 20:50:53.22 ID:F9TY1HWF0<> 織莉子の胸の大きさかwwwww <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/06(土) 20:53:27.82 ID:rGlPo7PnO<> 何故胸の大きさなのか… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/06(土) 20:54:53.22 ID:F9TY1HWF0<> >>740
たぶん、コンプレックス……って誰か来たようだ…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/06(土) 20:57:16.05 ID:KYYre4LH0<> むしろここは下着の柄を聞いたほうがよかったような…
ここでもイチゴ柄だったら草生えるw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/06(土) 21:02:14.32 ID:rGlPo7PnO<> マミの時のようにエロ話で精神的にダメージを与えるのか?
それだけ大きいならアレを挟んだりとかも出来そうだよね
あたしのはまだペッタンコだから出来ないけど、あっちの方は無理矢理突っ込まれたけど、とか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/06(土) 21:08:58.47 ID:F9TY1HWF0<> あと一回自由安価あったらエロ関係の話をさせたい
「もしかしてエロ下着じゃなくてかわいい系でギャップを狙っているんのかな?この淫乱ビッチ」とか? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 21:27:18.65 ID:DcP8mhhe0<>
あすみ「あ、そうだ。アンタはゆまが魔法少女になった姿も見てるんでしょ?」

あすみ「絶対契約はさせないけど、武器とか魔法の特性とか少し気になるわね」


 その体勢のまま振り返って話す。


織莉子「武器は……丸い形のハンマーかしらね。魔法の特性まではわからないけれど、願い事が関わるんじゃないかしら?」

あすみ「へえ。そこまで知ってるなら、家庭の事情とかももうちょっと知らないの?」

あすみ「親父は結局いつになったら帰ってくるのかー、とか、あの夫婦以外の親戚のこととか」

織莉子「父親の姿は予知では見ていない。もしかしたらもう帰ってこないかもしれないわね。他のことも、見えないものはわからないわ」

あすみ「……そうか」

織莉子「……もしこれから他の家族が現れたとして、他に預けるつもりなの?」


 ……また別の場所に行ったとして、

 これからあの真実を――殺戮の光景を、一生心にしまっておけるほどゆまは強くはないだろう。


 歪みはすでに、私が来たあの時点から発生している。そう簡単に正すことなどできはしない。


あすみ「……さあね。 あとちょっと聞いていいかな?」

あすみ「胸のバスト、いくらか正直に答えなさい」

織莉子「……身長170cm、96・59・88、Iカップ65、これで満足?」

あすみ「うん、満足」


 ……はぐらかすついでに聞いてみたが、こう淡々と自信満々に言われるとむしろムカついてくるな。

 私が聞いたのはバストサイズだけだってのに。


 変なことしたら丸裸にして浮浪者のオジサンの群れにでも放り込んでやろうか?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 22:22:17.32 ID:DcP8mhhe0<>
あすみ「じゃあ、そろそろ帰るからさ、あの猫呼んできてよ」

あすみ「ついでにちょっと貸して? 負かして助けたのが飼う条件なら私にもあるでしょ?」

あすみ「あの猫いたぶり……もといおちょくりがいがありそうなんだよね」

織莉子「……まあ、借りるのは構わないわ。『仲間』だものね」


 扉を開けると、美国織莉子と一緒に廊下に出て歩く。

 来た時も思ったが、これで一人暮らしなら部屋がありすぎじゃないだろうか。

 おかげであいつがどこに行ったのかもすぐにはわからない。


織莉子「その代わり、あの子を捕まえて何かする気ならその分の使用料はいただきたいわね」

あすみ「『仲間』なのに。……じゃーどうしよっかなぁ」


 廊下を抜けて1階に下がっていくと、やっとその姿を見つけた。


キリカ「……話し終わったの?」

織莉子「ええ、一応ね。あすみさんが貴女のこと使いたいようだけど」

あすみ「えー、さすがにグリーフシードくれてやってまでは使う気ないよ」

あすみ「……外に出て来るとしたら、アンタの自由意志じゃない? それなら別にいいでしょ。なんか暇そうだし」


 そう言うけれど、少しの間じっと待ってみてもキリカはどうとも答えない。

 ……そのまま足を進めて玄関へと向かっていく。


あすみ「じゃあ今日のところはこれで。また来るから」

あすみ「……あんまり家空けとくなよ。家の人心配してたよ。昨日から帰ってないんでしょ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/06(土) 22:28:52.15 ID:F9TY1HWF0<> あれ?マミのことは? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 22:29:52.89 ID:DcP8mhhe0<>

 ――――あすみが外に出た後、二人はリビングに居た。

 昼ご飯にしようと言うわけでもなく、いつものように紅茶を淹れはじめるわけでもなく。


 織莉子はただどこか『怖い顔』でそこに居た。

 キリカはそれに着いてきたからそこに居るだけ。


キリカ「……今度は何を考えてんの?」

織莉子「別に何も考えてないわ。それに、貴女の識ることじゃない」

キリカ「…………」


 会話はそれきりで終わったようだった。しかし、ぽつりと織莉子は言う。


織莉子「千歳ゆまを契約させる方法」


キリカ「そんなことして何になんのさ」

織莉子「……何になるか?」

キリカ「何かになるからそんなことするんでしょ」

キリカ「それとも、何もかも自分の思い通りにならないと気が済まないと思ってるなら、随分と幼稚だね」



<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 22:40:55.28 ID:DcP8mhhe0<>

あすみ「…………なんていうか、なぁ」


 ――――あの家から出た後、私はまだその敷地内に居た。

 無論、それは『利用されないため』『欺かれないため』――だ。


あすみ「――こういうのって、やっぱ相手が居なくなってから本音が出るんだよね」


 『私への悪意』だけじゃない、『意思』まで全てを聞き取るようにして。

 すると、またもや予想通り、私にとっては裏切りにも近い思念がその場で起きていることまで詳細に伝えるように聞こえてきた。

<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 23:01:57.31 ID:DcP8mhhe0<>
キリカ「――っ!」


 何かを強く叩く音が響く。――――美国織莉子がついに手をあげた。

 キリカは赤くなった頬に手を当て、納得のいかない気持ちを眼差しに乗せて見上げる。


キリカ「ッ……何っ、するんだよ!」

織莉子「……あれだけ言って聞かせたのにもう忘れたの?」

織莉子「貴女――馬鹿なのよ! 駒ごときのくせに、私を否定するな!」

織莉子「さっきの子供のほうがずっと賢かったわ……子供とはあああるべきよ。あの子はよくわかっている」

織莉子「貴女は馬鹿なんだから、自分で考えたってどうせ後悔するんだから、黙って私に従っていればいいの!」


 ここまで『交渉相手』であるあすみには取り繕っていたはずだった。

 しかし、相手が駒だからか。織莉子はついに感情を爆発させる。狂気じみたほどに。


あすみ「……――お褒めにあずかりありがとー」


 ――――織莉子は目を見開いたまま、こっちに振り返る。


あすみ「なにその顔。まるでみすぼらしく飢えた狼みたいだね」

あすみ「まあ、こんなものか。余裕で聡明ぶったお嬢様の本当の姿ってのは」

織莉子「貴女、帰ったはずじゃ――」

あすみ「ゆまは契約させない。これ以上手を出すようなら『仲間』だなんて交渉も全部破棄にする」

あすみ「……むしろ、敵とみなして叩き潰すよ?」


 真っ直ぐに相手の目を覗き込み、最大限の威圧と殺意を込める。

 ――私は勿論本気だった。それは私に対しての悪意じゃない。けれど、今だけは、本気で呪ってやる気があった。


あすみ「あとやっぱそこに転がってる猫は借りてくわ。これ、使用料だから」


 グリーフシードを一つ床に落とす。

 そのまま呉キリカの手を掴んでこのデカい家を出てくる。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 23:23:25.70 ID:DcP8mhhe0<>

あすみ「ねーねー、美国織莉子ってさぁ、Iカップあるんだって!IカップだよIカップ、AVの世界じゃん!」

あすみ「そんなにデカかったらアレとかいっぱい挟めそうだよねー。もう縦にしても挟めそうだよねー」

あすみ「あ、やっぱさっきの脅しさ、『丸裸にして浮浪者のオジさんたちにマワしてもらう』のほうがよかったかな?」

あすみ「あすみねー、浮浪者のオジさんに知り合いがいるの!」


 ……キリカは相変わらずのふくれっ面で私の横に居た。

 ふくれっ面というか、今は本当に腫れている。まだぶたれたところが赤くなっている。


あすみ「……ねえ、聞いてる?」

キリカ「うるさい! お前の猥談になんてつき合わされたくないんだよ!」

あすみ「あんたもできるかな、縦。ていうかサイズいくつ?」

あすみ「私の見立てではFくらいと見るけど、ちょっとアンダーも大きそうなんだよね」

キリカ「なんでそんなのお前に言わなきゃいけないんだよ!ていうか織莉子は言ったの!?」


 ――なんか、そういうの、嫌なの思い出しちゃうんだよね。ああいうヒステリックな怒声とか。

 まあ、私は女の人にそこまで酷い事をされたことはないんだけど。お母さんは優しかったし。

 どっちかというと近いのは私が叩き潰したゆまの母親とかかな。

 ゆまのことやたらと嫌ってるみたいだったし。ていうか子供らしい子供が嫌いなのか。


あすみ「貴女も泣かないでよ。はいはい痛かったね、怖かったね」

キリカ「やめろ……ていうか、なんで私まで連れてきたの」

あすみ「虐待された猫を助けてあげたんだから、動物愛護みたいなものだよ」

キリカ「猫でも動物でもないし……」

あすみ「話があるんだよ、一応。この縄張りに関わること」

あすみ「――――巴マミが死んだんだって」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/06(土) 23:24:09.15 ID:DcP8mhhe0<> ---------------------------
ここまで
次回は7日(日)18時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/06(土) 23:30:26.86 ID:rGlPo7PnO<> 乙です
あすみ、それはキリカには爆弾なような…でも避けられない話だからなぁ
織莉子、余裕が無くて苛立ってますね
これが演技ならすごいけど、あすみには悪意を感じとれる能力あるから誤魔化しは効かないし
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 00:34:05.11 ID:M1BdXEBX0<> 乙です

この織莉子からは小物臭が漂ってるな <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 18:04:30.49 ID:XM2STIkD0<>
 少しだけ真剣にトーンを落とす。

 キリカはまるで知っていたみたいに目を見開き、口を覆うように手の甲を当てる。


あすみ「……あ、もう知ってた?」

キリカ「まあ、うん。一応は」


 キュゥべえはこいつには会っていない。

 なら織莉子から聞いたか、もしくは事故ならそこそこニュースにもなっているだろうか。


 ――でも、突っつかれたくないところを突っつかれたような、この『わざと目を逸らす』ような反応はなんだろうか?


あすみ「……あんまり興味なさそうな感じ?」

キリカ「別にそんなことはないよ」

あすみ「じゃあ縄張りの主のほうは?興味ある?そういう争いは。今空いてるんだよ、そこの座」

キリカ「あいつに駒扱いまでされてる私がそんなの目指せるわけないじゃん。……ていうかそっちはホントに興味ないし」

あすみ「まあね、まだ務まらないね。あんたじゃ弱そうだし。すでに二戦二敗だっけ?」


 からかうように言うとキリカはムッと黙り込む。


あすみ「でもまー……これからまた他の魔法少女が来るかもしれないよ。それは忠告はしておくから」

あすみ「あとあすみのは猥談じゃなくてコイバナって言って? 少女なんだから」

キリカ「そんな汚いコイバナがあってたまるか!ていうか全然少女らしくないし、どこにも恋の要素ないじゃん!」



1昼飯について
2つかまだあれの駒続けんの?
3自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 18:08:56.27 ID:nxUVZopv0<> 2 正直、あのまま続けていてもアンタは途中で見捨てられる可能性100%だよ
アイツは予知能力を持っているとしてもアンタみたいな駒が必要なほどボッチで小物の女
アンタも考える頭があるならアンナ奴について行くんじゃなくて1人で自立しなよ

それともDV夫とDVされている妻みたいな関係ではなれられない事情でもあるわけ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/07(日) 18:16:04.45 ID:cSociOQa0<> ↑+1
あと追加でマミの死についてキリカにカマをかける

何かマミの死について反応薄すぎないかな?
あのウシ乳AV娘に聞かされてたとしても目をそらしたのは気になるし…まさかこいつが巴マミの件に絡んでるのかな?
食事して少し気が紛れたタイミングでカマかけてみよう <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 18:41:31.39 ID:XM2STIkD0<>
 ……こいつは、今まで自分を軽く考えてたというより、事を軽く考えすぎていたんだ。

 本当の悪意を知らない。それはきっと平和に暮らしてきた証拠なんだろう。


 でも、【あいつ】――美国織莉子は。


 今日見て、見透かして明らかにわかった。相変わらず目的はわからないが、【こっち側】と同じ目をしている。


あすみ「つかまだあれの駒続けんの?」


 そう聞くとキリカはまた黙り込む。……浮かない顔で俯いたまんま。


あすみ「このままでもアンタ途中で見捨てられる可能性100%でしょ」

キリカ「じゃあさっさと見捨ててほしいんだけど」

あすみ「あすみもたまにはお節介言うと、駒っていう立場だけでも早くなんとかしたほうがいいんじゃないのかな?」

あすみ「あいつも何を思ってアンタみたいなの駒にしたんだろうねぇ。もうちょっと役に立ちそうなのいなかったのかなあ」

キリカ「……って、それはどういう意味!?」

あすみ「アンタも考える頭があるならあんなボッチで小物の女について行くんじゃなくて一人で自立すれば?」

キリカ「簡単に言うなよ……あんたあいつの『仲間』だろ。ついでに私を使う側でもあるんでしょ一応」

あすみ「まあ便宜上はね。利害関係者ってとこ」

あすみ「さっきも言ったけど、あっちが私の『心』を裏切るなら、こっちもそれ以上に返して裏切るよ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 19:10:25.51 ID:XM2STIkD0<>
あすみ「ていうか昼にしない? さっきのだけじゃ足んないんだよね」

あすみ「おごってよ、お姉ちゃん」

キリカ「はあ!? こういう時だけ子供ぶるなよ。 私そんなにお腹すいてないし……」

あすみ「まあその頬で店とか入ったら何があったのかと思われるよね」

キリカ「あー、包帯……も大げさだな。何か塗ったら隠せるかな」

キリカ「あの女……子供相手にムキになって嫌がらせ計画考えて、それ指摘されたらマジギレとか……頭おかしいんじゃないの」


 手鏡を取り出して見ながらぶつぶつと愚痴を吐き出している。

 ――あれは何か地雷踏んだ、って感じだったかな。


あすみ「……DV受けてる妻みたい。それだとウシ乳AV娘は夫か」

キリカ「やめてよ気色悪い……そしてあんたの例えがその気色悪さを引き立たせてるんだよ」


 昼食
1そこらへんで買う
2(ゆまの)家に来させる
3自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 19:11:38.97 ID:nxUVZopv0<> 2
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/07(日) 19:18:36.21 ID:cSociOQa0<> 魔法で治療した後2
はい、いたいのいたいのとんでけー
ねぇ?あんた料理できるの?昼飯はいいけど晩飯作ってよ、今の治療のお返しってことで <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 19:42:28.50 ID:XM2STIkD0<>
あすみ「……あーもうしょうがないなぁ」

あすみ「はい、いたいのいたいのとんでけー」


 腕を引いて屈ませるとキリカは身構えたが、腫れの引いた感覚に目をぱちくりとさせて手鏡と私とを見比べた。

 こういう使い方、こいつはあんまりしないのかな?

 ――私は痛覚切って済ますことのほうが多かったけど。治療にも魔力かかるし。


 ……本当は私も治癒の魔法は苦手だが、格好がつかなくなるからやせ我慢だ。今くらい魔力があればそこそこ遠慮せずに使えるし。

 その代わり、お返しは魔力以外のものでもらうことにしようか。


あすみ「ねぇ?あんた料理できるの? 昼飯はいいけど晩飯作ってよ、今の治療のお返しってことで」

キリカ「出来ないことはないけど……」

あすみ「子供二人がハラを空かせて待ってるんだよ? 作ってくれるよね?」

キリカ「あーもう、わかったよ! 今日の使用料分くらいはお手伝いでもなんでもやってやる」

あすみ「へー、太っ腹」


 別にさっき美国織莉子にやったグリーフシードなんて、気にしてないんだけどね。

 どうせその報酬はあいつの懐に行くだけだし。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 20:08:08.77 ID:XM2STIkD0<>

 ――ゆまの家に帰ってくると、私たち以外はまだいない。

 備蓄していたカップ麺に湯を入れて食べ始める。


キリカ「普段そんなので済ませてんの……?」

あすみ「そんなわけないじゃん」


 昨日みたいにこいつも向かいに座っている。

 キリカは特に何も言うことなく周りを見回していた。


あすみ「アンタもなんか少しは食べないの? 醤油もあるよー、焼きそばもあるよー」

キリカ「……じゃあ少しだけもらっとく」


 ちょっとした昼飯の続きを済ませながら、キリカを見る。


 ……さっきのマミの死についての反応。

 あのウシ乳AV娘に聞かされてたとしてもそれだけじゃ違和感あったし、気にならないこともない。


あすみ「――ねえ、巴マミについてなんか知ってることあんの?」

キリカ「……えっ?」

あすみ「あの乳だけ肥え太った痩せ狼がなんか言ってたとかさ」

キリカ「……別に。なにもないよ。織莉子はあんまり興味ないみたいだったから」


 ……それについてはこれ以上聞き出せなかった。

 そろそろゆまの帰ってくる時間になる。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 20:34:46.70 ID:XM2STIkD0<>
ゆま「あ、きのうのひと!お姉ちゃんのおともだち?」

キリカ「……こんにちは」


 玄関が開いた音がしたと思うと、ゆまが駆けてくる。

 ……キリカはまだちょっと遠慮気味な様子だ。


あすみ「おかえり。んー、まあ友達みたいなものかな。それと今日のご飯作ってくれる人だよ」

ゆま「ごはん!つくってくれるの?」

キリカ「……何か食べたいものはある?」

ゆま「ゆまなんでもいいよ! あ、でもゆま、カレー味のものがたべたいかなあ」

あすみ「なんでもよくないじゃん」

ゆま「えへへ」

キリカ「カレー……『味』ね」

あすみ「何作ってくれるんだろうねー。楽しみだねー」

ゆま「たのしみー!」


 ゆまといっしょに無邪気さを装って、キリカに期待の目を向けてみる。

 ……そうすると、何か言いたそうに部屋の端のほうに呼ばれる。



キリカ「……ちょっと。なに妹の前だと態度変えてるのさ。あと友達みたいなものって何」

あすみ「そりゃ魔法少女関係ないんだから。あんたも下手な話聞かせないでよ」

キリカ「妹は可愛いのに」

あすみ「失礼ね、あすみだってこんなに可愛いのに」


 ……まあ、何を作るかってのはちょっと興味あるかな。

 ゆまのためにいいものは食べさせてあげたいけど、どうしてもあすみだけだと少し限界はあるし。



1ゆまに自己紹介してきなよ
2他の家事について
3自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 20:36:37.58 ID:nxUVZopv0<> 1+2の後に3でキリカに今後どうするか聞く
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 20:41:40.31 ID:P5uJdrqt0<> 1+料理の注文
ゆまは母親からろくなもの食べさせて貰ってなかったみたいだから、栄養のあるもの作ってあげて
カレーライスと野菜炒め、味噌汁とか普通のごくありふれた家庭料理ならゆまも喜ぶと思うよ?
あとゆまにも素質あるけど契約させるつもりはないから
キュウベェの奴が来たら追っ払ってやって <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 21:07:15.97 ID:XM2STIkD0<>
あすみ「ゆまに自己紹介してきなよ。ゆまも何者か気になってるよ」

キリカ「……そう? 私はむしろそっちのほうが――――」

キリカ「――……いや、なんでもないよ。ちょっと話してくる」


 ……ゆまのことについてはこいつは詳しいことは知らなくてもいい。

 わざわざ状況を説明するのも面倒だ。


 『歪んだままの現状。壊れたまま綺麗に取り繕った生活。依存』――アイツの声が頭によみがえる。傍から見ればそうだとしても。


あすみ「……料理だけどさ、あんまり難しく考えなくてもまあ喜んでくれると思うよ?」

あすみ「強いて言うなら栄養のあるもの作ってあげてよ」

あすみ「あとゆまにも素質はあるけど契約させるつもりはないから。キュゥべえの奴は見つけ次第追っ払ってやって」

キリカ「わかった!」


 自己紹介し合うキリカとゆまを見る。少しゆまのことは任せていてもよさそうだ。

 しばらく話してたと思ったら、今度はキリカは遊びにつき合わされている。


 ……料理はそっちに任せるとして、私もたまには他の家事もやってこうかな。まだあんまり見てない部屋もあるし。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 21:27:54.57 ID:XM2STIkD0<>

キリカ「なにしてんの?」


 ――あのヤニ女がずっと家事をサボってたせいか、部屋は手入れが行き届いてない。


 空気は完全に換気されても、壁に染みついたこのクリーム色が気にくわない。


 休みを入れながら少しずつ部屋を掃除していたら、キリカがこっちを覗きにきた。

 そういえばカレーのような匂いがただよってきている。


あすみ「掃除だよ。見てわからない?」

キリカ「私に任せてもよかったのに。上のほう全然届いてないじゃん」

あすみ「……それもそうだったね。でもなんか楽しそうに遊んでたじゃん。そんで今は料理中でしょ」

キリカ「料理は終わったとこ。別に楽しそうってわけじゃ……」


 キリカはそこまで言うと自分の頬に手を当てる。

 ……私が治したんだからもう腫れてはいないはずだけど、どうかしたのだろうか。


あすみ「何? 料理出来たんなら夕飯にするよ。あとちょっと高いとこやっといて」

キリカ「あっ、しまった! 藪蛇だ! こんなこと言わなきゃよかった!」


 掃除道具を置いてリビングに向かう。

 私が『栄養のあるもの』と言ったからか、カレーだけじゃなく色々作ってくれたようだ。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 21:57:15.38 ID:XM2STIkD0<>
あすみ「へえ、結構張り切ってくれてるんじゃん」

キリカ「カレーも全部は使わなくてもいいようにして作ってみたんだよ。あとスープとか」


 野菜の入ったコンソメトマトのスープ、あとは小さめのカップに入ったグラタンか。

 ……野菜はあんまりゆまが好きじゃないようだったけど、こうして柔らかく煮込んであれば食べやすいかもしれない。


 それに、メインはキーマカレーと……その中心にはひよこの色と形をしたご飯が佇んでこっちを見ていた。

 スープ、カレーとこうして少しずつ分けて味を変えれば野菜も量と種類を食べやすい。


ゆま「ひよこさん!」

あすみ「ついでに結構可愛い趣味してるんだ」

キリカ「べ、別に……悪いの!? ゆまだって喜んでるんだし」

あすみ「悪いなんて言ってないよー。まあ服とか持ち物とか見れば趣味はわかるけどね」



1自由安価
2ゆま、このお姉さんとは仲良くなった?
3……食欲がないのは治った?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 21:58:47.78 ID:Jer4mCdEO<> 2+3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 22:01:31.09 ID:kwJ7RsmuO<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 22:35:36.36 ID:XM2STIkD0<>
あすみ「ゆま、このお姉さんとは仲良くなった?」

ゆま「うん! キリカいっぱいあそんでくれたから!」

あすみ「へえー、よかったじゃん」


 横に座るキリカを肘で突っついてみる。まんざらでもなさそうだ。


キリカ「……まあ、ゆまはあんたと違ってスレてなくて可愛いからね」

あすみ「またまた」


 もう一回突っつくと、抗議するようなジトっとした目を向けてきた。

 ゆまの前だから強く言えないんだろうが、『何がまたまただ』……ってところか。


 ……こいつは大体いつもこんな風にジトっとしてるが、さっきは笑ってたのに。


ゆま「このカレーおいしいね! ポテトのグラタンもおいしい!」

あすみ「スープも今日は野菜ちゃんと食べてるね?」

ゆま「うん!おいしい!」

キリカ「あ、うん。気に入ってくれてよかった」


 かと思ったら、今度はゆまの言葉を聞いてはにかむ。……こいつを調子に乗せるのは割と簡単そうだ。


 なにはともあれ、普段は食べられないようなものも食べられたし、ゆまも喜んでるし、

 グリーフシード払ってまでこいつを連れ出してきたのにも後悔はない。私としては満足だった。


あすみ「……で、食欲ないのは治った?」


 ――別れ際にそう聞くと、キリカはぴくんと反応する。


キリカ「まあ、時間も経ったし少しは」



1このあとどうするの?
2自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 22:38:26.72 ID:kwJ7RsmuO<> 1でもし帰る場所がないならここに泊まっていいんだよ?
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 22:45:57.80 ID:DQied+Wr0<> 1+キリカに明日以降について話す
今日はこの後どうするの?
一応家に帰った方が良いと思うけど?家族心配してたし
あと連絡先教えてね、何かあったら連絡するからさ
明日学校行くなら登校前に寄ってね?ゆまも喜ぶと思うし <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 23:05:09.47 ID:XM2STIkD0<>
あすみ「今日はこの後どうするの?」

キリカ「……帰るけど」

あすみ「どっちに?」


 そう聞くと少し苦い顔をする。

 ……表情が非常にわかりやすいのは良い。嫌なものを思い浮かべた。――でも、昨日自分の家に帰らなかったのは。


キリカ「……どっちって、あれの後で今からわざわざあいつの家に行くわけないでしょ」

あすみ「そうだね。そのほうがいいと思うよ、家族心配してたし」

あすみ「あと連絡先教えてよ。何かあったら連絡するからさ」


 携帯は自分のがいつまで使えるかはわからないが、この家にあるものも色々と使える。

 一応連絡先を交換すると、三人で玄関まで見送りに行く。


あすみ「明日学校行くなら登校前に寄ってね? ゆまも喜ぶと思うし」

キリカ「それは命令?」

あすみ「……どうしよっかな」

ゆま「あしたきてくれるの? やったー!」

キリカ「……まあ、いいよ。別に遠くはないから」


 ゆまもあんまり友達はいないから、関わってくれる人は多いほうがいい。

 せめてここを閉じた世界にしないために。

 ……しかし。


あすみ(……ちょろいな)
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 23:34:17.20 ID:XM2STIkD0<>
キリカ「じゃあ、明日ね」

ゆま「あしたー!」


 玄関の扉が閉まるのを見守って、それからリビングの方に戻る。

 あとはゆまを寝かす支度をしないと。



あすみ(――――まあ、あいつは巴マミの死について何か知ってると見ていいかな)

あすみ(……けど、美国絡みでもないし事件そのものには関係なさそうだ)



――――
――――



 ――――ゆまの家からの帰り道。

 自宅もそろそろ見えてくるというくらいの場所に差し掛かった、道の隅。


 それは、丁度人の通りがなくなったところだった。


「――少しいいかしら」


 その声よりもわずかに早くその手は背後から伸ばされ、行動を封じるようにキリカを押さえつけた。

 キリカが騒ぐ間もなく、同時に後ろから何かを突きつけられている。

 わずかに首を後ろに捻って目線だけで見やると、それが黒光りする拳銃であることがわかった。


「……呉キリカ、でしょう?」

「私は貴女のことを知ってるわ」


 勿論、キリカはその女の事を知らない。


 ――ただその言動からわかるのは、どう考えても同業者だということだけだった。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/07(日) 23:34:52.79 ID:XM2STIkD0<> --------------------------
ここまで
次回は9日(火)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 23:35:41.24 ID:nxUVZopv0<> 乙
ほむらが動いたかー
こちらまどかとさやかの接触はないしどうなるかなー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/07(日) 23:39:36.66 ID:DQied+Wr0<> 乙でした
この時間軸はクーほむだったか
いきなり排除しに来たとは思えないけど、キリカは織莉子の手先っていう先入観があるからなぁ
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/09(火) 20:09:38.88 ID:yzfqI99x0<> ---------------------------------------
突っ込まれる(意味深)前に言っておくと、
Iカップさんの身体情報の参考元はどこぞのエロゲのプロフであり公式の本人とは一切関係ございますん…でも公式からしても爆乳なのは変わりないのでそのくらいある気はする。
ウエストとヒップはやや控え目にした。 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/09(火) 20:13:27.93 ID:yzfqI99x0<>
「少し聞きたいことがあるの」


 威圧するかのごとく一方的な言動を続ける女に、キリカは恐れを抱くよりも再び不機嫌を露わにする。

 ……もう一つわかったのは、こいつもまともに人の話を聞きそうになさそうだ、ということだった。


キリカ「……『いいかしら』も何も、まともに話をするにはこの体勢はあまりに威圧的じゃないかい?」

キリカ「こんなとこ、誰かに見られたら警察呼ばれるよ」

「ごめんなさいね。でも、私も貴女のことを危険視しないわけにはいかない状況なの。――勿論、穏便に済ませられるならそれに越したことはないのだけど」

「心配しなくても誰も来ないわ。私も見られることは望まない」


 淡々とした喋りに極めて冷たい目。話していることはまるでキリカの都合など考えず、何を考えているのかその心の奥も伝わってこない。

 ――……キリカはやはり簡単に恐れを見せてへりくだってはいけない種類の相手だと思った。


キリカ「…………なにそれ」

キリカ「脅しつけた時点でこっちからすれば敵意向けられたのと同然だよ。信じられないのはお互いなんだから」

「……」

キリカ「不愉快だ。――好き放題、言わないでよッ!」


 魔法の発動と同時に、わずかな指先の動作で突きつけられた拳銃を鉤爪で弾く。

 いくら動作に注意を払って凶器を突きつけていたつもりでも、反応できるものじゃない。

 絡められた腕を抜けて距離を取った――――はずだった。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/09(火) 20:36:49.42 ID:yzfqI99x0<>
キリカ「!」


 今度は反対の方向から人の迫る気配を感じた――コツンとこめかみに触れさせられる硬い感触。さっきよりも少し乱暴に肩を掴む手。

 まるで自分の動きや命全部を掴まれたようにひやりと感じて、目線だけを横に動かしてそれを確認する。

 ――この瞬間にも、引き金を引かれていればただでは済まなかった。

 目に入るのはやはりさっきと同じ冷たい女の顔と黒光りする拳銃だった。


「――私と戦いたいのなら、これが最後の忠告よ」

「戦ったら勝負はすぐにでも着くの。……わかってもらえたかしら?」


 突きつけられているのは“拳銃”じゃない。もっと圧倒的な“力”だ。


 『じゃあ縄張りの主のほうは?興味ある?そういう争いは。今空いてるんだよ、そこの座』

 『これからまた他の魔法少女が来るかもしれないよ。それは忠告はしておくから』


 ――キリカの脳裏にそんな会話が過ぎった。


キリカ「……縄張りのことなら私なんかと話したって意味ないよ」

「……私が聞きたいのは別のことなのだけどね。縄張りの事もその“目的”の一つとは考えていたのだけど――」

「――ここの縄張りに居たはずの魔法少女、『巴マミ』の事故死。私はそれについて調べたの」

「死体を見つけたのは貴女だそうね」


 腕の中でキリカは表情をこわばらせる。

 その様子を観察するように見ながら、わずかな反応すら見逃さないというようにすぐ近くで藤色の瞳は鋭く光っている。


「単刀直入に聞くわ。巴マミは貴女が殺したの?」


 眼差しは更に鋭くなる。

 ……反応を見られているのだと思うほど、どうしたってそれを意識せずにはいられなかった。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/09(火) 21:26:28.68 ID:hLq/wIK00<> いきなり殺しにかからなかったのは情報が欲しいからか、クーほむ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/09(火) 21:59:02.99 ID:yzfqI99x0<>
 耐え切れずに目を逸らす。――心当たりなら強烈にあった。


「……巴マミのことを知らないわけじゃないんでしょう? なら、他に何か知っていることは?」

キリカ「……知らない」

「それなら本当にただの不幸な事故だとでもいうの?」

「調べて出てきた名が魔法少女なら、疑わないわけにはいかないじゃない」


 淡々とした声にわずかに焦れたような怒りがにじむ。


キリカ「……君はマミの友達なの?」

「……いいえ。私が興味があるのはこの見滝原で何が起きていたのかということだけ」

「あの人に対しての個人的な感情なんて……なかったわ」


 今度はわずかにその鋭い瞳が逸らされたのがわかった。――まるでどこか遠くを見つめるように。

 キリカはその瞳にもう一度目を移し、それからまたどこでもない場所に落とす。


キリカ「……じゃあ、私が殺したのかもしれないね」

キリカ「その時のマミがいつもどおりじゃなかったから。普通ならそんなことで死ぬことなんかなかったんだ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/09(火) 22:13:04.25 ID:yzfqI99x0<>
「貴女、巴マミになにを言ったの? ――何を知っている?」

キリカ「だから、別に何も知らないよ。……何も知らなかったから余計なこと言って勘違いさせたんだ」

キリカ「マミは大事な人を失ったって思ったまま落ち込んで恨んで、そのまま命を落とした」

キリカ「もし運命が変わらなかったとしても、あんな気持ちのまま最期を迎えることはなかったのに」

キリカ「……私が知ってるのは、それだけ」


 ……女は再びはっとして、探るようにじっと視線を凝らしていた。


 しかし、暫く沈黙が続く。

 これ以上得られるものがないと判断すると、女は拳銃をしまい、掴んでいた肩を放す。


「……事故についてそれ以上知らないのならいいわ」


 ……やはりどこか納得していなさそうだった。


キリカ「――……人のこと調べるだけ調べといて、そっちも最後に名前くらい名乗ってってよ!」

「……暁美ほむら」


 女はそれだけ名乗ると夜道を去っていく。

 ……そして魔法が解けたように、この場所はいつもの夜の静かな道へと戻った。


――――
――――



―四日目終了―


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×26
・恐竜[14/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/09(火) 23:05:14.99 ID:yzfqI99x0<> 朝 ゆまの家


 ――……玄関のチャイムの音が鳴ったのはちょうど朝食を作り終えた頃だった。


 昨日約束はしていたものの、誰かわからないとゆまはまだ怖いらしかったが、

 確認して扉を開けてみるとそっちに走っていった。


 ……二日ぶりに見る、見滝原中の制服姿だ。


ゆま「キリカ、おはよう!」

あすみ「ちゃんと朝間に合ったんだね」

キリカ「まあ約束しちゃったし……。でもあんたのために来たってわけじゃないってば」

あすみ「ツンデレか」


 キリカも家に上げてみんなでテーブルに行くと、私たちが朝食を食べてる横で、キリカは鞄からお菓子を出していた。

 ……ゆまにまで勧めて二人で楽しそうにしているが、朝食中に合うのかそれは?



1自由安価
2「私にもちょうだいよそれ」

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/09(火) 23:08:14.39 ID:4nJOh4uE0<> 2をしながら楽しくした後に一緒に食器を洗う時に「昨日、あの後になんかなかった?」と聞く
「昨日となんか雰囲気が違うからね。イレギュラーあたりと接触した?」とカマを掛けながら話す
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/09(火) 23:15:56.50 ID:96Y21ASOO<> ↑
追加でキリカの登校に付いていく
そろそろイレギュラーさんに顔会わせて見ようと思うんだ
イレギュラーについてウシ乳AV女から何か聞いてる? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/09(火) 23:54:26.90 ID:yzfqI99x0<>
あすみ「なにそれ、グミ? 私にもちょうだいよそれ」

キリカ「ゆまのために買ってきたんだけどー……」


 ……キリカがそう言うと、ゆまが手に持ってたやつをひとつ差し出してくれた。


ゆま「はい、お姉ちゃん!」

あすみ「ゆまは優しいねー」

キリカ「……ゆまはお姉ちゃんのことそんなに好きなの? 優しい?」

ゆま「すきー! やさしいよ、お姉ちゃんは“ヒーロー”だから!」

キリカ「ヒーロー、ね……」

ゆま「キリカのこともすきだよ!」

あすみ「えー、あすみん嫉妬しちゃうなぁ」

ゆま「でもお姉ちゃんのことはもっとだいすき!」


 そんな楽しいゆまとの朝食タイムを終えて、ゆまの着替えの間に皿を片づけていると、キリカがこっちに寄ってきた。

 ……キリカはさっきはちょっとしらっとした目でこっちを見ていた。


あすみ「……なぁに? 何か私に言いたいことでも?」

キリカ「昨日なんか魔法少女に会ったよ。暁美ほむらって人」

あすみ「へー。噂のイレギュラーさんかなぁ。それともまた新しくこっちに来たやつ?」

キリカ「マミの事知ってた。イレギュラー……ってそういえば前喫茶店で話してたからそいつじゃないの?」

あすみ「うん、それなら多分イレギュラーさんだろうね。名前は覚えておくわ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/10(水) 00:12:21.52 ID:TEu5ns/H0<>
あすみ「あんたもこの街の魔法少女なら覚えておきなよ、キュゥべえが契約した覚えのない奴」


 ……この前のインキュベーターの事といい、この街の事情といい、あの情報通の下にいながらなんにも知らないらしい。

 いかにウシ乳AV女がこいつに情報を流していないかがわかる。

 ――全く信用してないんだ。


あすみ「あとは? 怒らないから言ってみなさい」

キリカ「……さっきの、魔法少女だからにしたってあんたはなんか絶対違うと思う。妹の前でどれだけ態度変えてんの」

あすみ「なんだ、そんなことか」

キリカ「絶対私のほうがまだヒーローだよ」

あすみ「そっちは元賊さんのくせに」


 勿論、そういうの以前の部分で感じ取ってるのはわかっている。だからこの“日常”の中でも私には心を完全に許すことができないんだろう。

 洗い物しながら話していると、ランドセルを背負ったゆまがこっちのほうまで姿を見せた。


ゆま「学校いってくるね!」

あすみ「鞄の中ちゃんとそろえた? 忘れ物ない?」

ゆま「うん! いってきます!」


 ……態度は変えてるかもしれない。大切だから。

 ――――でも、決して綺麗なとこを見せてるわけじゃない。


キリカ「……で、あんたは学校は?」

あすみ「私は職業ヒーローだからいいの」

あすみ「でも今日はアンタにちょっと着いてこうかな。そろそろ私もイレギュラーさんに顔合わせしようと思うんだよね」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/10(水) 00:32:09.43 ID:TEu5ns/H0<>

 ゆまを見送った後、キリカと一緒に家を出る。

 登校の時間の最中だけあって、道行く人の中にも同じあのクリーム色の制服をちらほらと見かける。


あすみ「でさ、イレギュラーって実際どんな奴だったわけよ」

キリカ「よくわかんないやつだったな……」

あすみ「それは性格の話? それとも?」

キリカ「何を考えてるのかも、戦い方も。ただ、まあ……」

キリカ「…………あんたや織莉子に近そうな感じの雰囲気のやつだったよ」


 私はその評価に大笑いした。

 何を以て近そうと思ったのか、きっとビビってたに違いないんだろうなと想像してみる。


 案の定、キリカはむすっとしている。


あすみ「なにそれ! てか戦ったの?よく生きて帰れたね!」

キリカ「ちょっと脅されただけだよ。多分…………怒ってたんだと思う」

あすみ「怒ってた? 怒らせるようなことしたんだ」

あすみ「……ま、そいつにまで使いっぱにされないようにしなさいよ」



 登校中・学校に着いた後どうイレギュラーに接触を試みるか
1自由安価
2二年の階までキリカを使わす

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/10(水) 00:36:41.51 ID:41FCd0LI0<> 1 遠くから監視して彼女の行動や弱みになるものがないか観察


まどか達と接触したい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/10(水) 00:39:36.66 ID:IhOYeGYS0<> ↑+キリカにイレギュラーと戦ったときの状況を聞く

2年で暁美ほむらっていうのか、それじゃ適当に探してみるか
で、昨日戦ったときそのイレギュラーさんはどんな魔法使ったの?武器は?どんな戦法してた? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/10(水) 00:48:31.93 ID:TEu5ns/H0<>
あすみ「ていうか何? よくわかんない戦い方って。普通魔法とか武器とかで戦法に型があるでしょ」

キリカ「だから……よくわかんないんだよ。あんたも戦ってみればわかるんじゃないの?」

キリカ「多分銃使いなんだろうけど、それだけじゃないっていうか、よくわかんないうちに負けてたっていうか……」

あすみ「『わかんない』『わかんない』って頭悪そうな話し方だなぁー……もうちょっと考え纏められないの?」

キリカ「なんだよ!もう!」



 下1レスコンマ判定
0~25 何かに気づいてくれる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/10(水) 00:54:43.40 ID:IhOYeGYS0<> てい <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/10(水) 01:07:51.52 ID:TEu5ns/H0<> -----------------------
ここまで
次回は10日(水)20時くらいからの予定です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/10(水) 20:27:18.30 ID:TEu5ns/H0<>
 あーあ、拗ねちゃった。

 ……まあ、そこまで得体のしれない相手とあまり戦いたくはないかな。


*「呉ちゃん!おはよう!」

キリカ「……わっ、おはよう!」


 ――そんな時、後ろから来た友達らしい人に声かけられてキリカは慌ててそっちについてった。

 その後ろ姿を見ながらテレパシーを送る。


あすみ『ほら、学校着いたんだからぶすっとしてたら嫌われるよ?』

キリカ『わかってるよ〜……』


 キリカはこっちに一言だけテレパシーを返して、隣の人と雑談をしている。

 その声と姿が段々と遠ざかっていく。


*「ていうか昨日どしたのー? サボ?調子悪い感じ?」

キリカ「んー、まあ色々あったっていうか……」


 …………私は中までは入れない。

 ――けど。


あすみ(……二年の暁美ほむらね)



どうやって探す?※失敗もあります。あすみは『見滝原中学校』の構造(何階に何年何組の教室があるかとか)は知りません。
1多量の魔力を使うがほぼ確実な手段、『読心』で手がかりを探す
2この場にもしキュゥべえが居れば伝言させる、居なければ放課後まで他の行動
3姿がわからないので特定は出来ないがまたその辺の教室を覗いてみる
4相手に嗅ぎ回っていたことがバレるかもしれないが周辺で聞き回る
5キリカと通信

 下3レス中多数決 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/10(水) 20:31:07.06 ID:41FCd0LI0<> 5 暁美ほむらの見た目の特徴を聞いておく <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/10(水) 20:32:25.96 ID:IhOYeGYS0<> ↑のあと3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/10(水) 20:57:45.54 ID:03VVqyHpO<> ↑ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/10(水) 21:32:05.07 ID:TEu5ns/H0<>
 ――もう一度二人の姿に目を移す。


 クリーム色の群れ、学校指定の制服。二人もその中へと消えていく。

 ……これだけの中から口で伝えられる程度の特徴をもとに探し出すのは無理に等しい。

 よっぽどの特徴でもあればその限りでもないが、それすらこの場で変わっていれば手がかりは完全になくなる。


あすみ(……会ったとして、敵対することになるのは得策ではない)

あすみ(さっきの話を聞いて、ちょっと慎重にいかないといけなくなったかな…………)



 下1レスコンマ判定
0~50 先手 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/10(水) 21:36:20.19 ID:03VVqyHpO<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/10(水) 21:43:22.14 ID:IhOYeGYS0<> 先手? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/10(水) 21:54:41.29 ID:TEu5ns/H0<>
 ……暫く少し遠くからその風景を眺めていたが、そうしていると、その中の群れからは逸れた場所に立つ違う色に気づく。

 ――――年はここの学生たちと同じくらいに見えるが、浮いた私服。


あすみ(……あいつ、どこかで)


 何をしているのかといえば、まるで――その印象は丁度今の自分と同じだった。

 群れの中に居ればそこからはなかなか気づかないとしても、ひとたび視野を広げればすぐに目立つ。


 ……私もそういう風に見られるなら、あまり長くこうしてはいられないな。



1声をかけてみる
2気づかれないうちに早々に去る
3自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/10(水) 21:58:31.12 ID:03VVqyHpO<> 2の後に気づかれないように観察
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/10(水) 22:01:48.00 ID:IhOYeGYS0<> 気づかれないようこの場からちょっと離れてからキュウベェを呼ぶ
来たら暁美ほむらのこと、さっき見かけた私服少女の特徴をはなして該当する魔法少女がいるかどうかも聞く <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/10(水) 22:35:57.06 ID:TEu5ns/H0<>
 ……気づかれないうちに早々に去ろう。

 しかし、あいつ。どこかで見たとすればどこで見た? ――確か、この街の外に出た時ではないか。


あすみ(――だってあいつ、どう見ても怪しかったもんね。この時間に私服でうろついてる魔法少女何て碌な奴じゃないし)

あすみ(って、私が言えることじゃないか)


 学校から離れて、他の通行人に紛れて歩き出す。

 ……暁美ほむらに会うにはもう少し準備を整えてからだ。だが、さっきの奴のことにしたって、収穫がないわけじゃない。


 行先を少し変えて、近くにある小学校のほうを見てみる。ゆまは今ここで学習中だ。

 体育の時間らしく校庭で走っているゆまを見つけて、その微笑ましい景色の中に不快なぬいぐるみ風情を発見する。


あすみ『…………キュゥべえ、ちょっとこっちおいで?』

QB「あすみか、奇遇だね。もしくはここに転校でもする気かい?」

あすみ『するわけないでしょ。それより何小学生漁ってんのさ、ロリコン』

QB「別にそういう感情でここに居るわけじゃないよ」


 ……やっぱり狙いはゆまか。それとも別の候補者でも探してるのか。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/10(水) 23:02:26.67 ID:TEu5ns/H0<>
QB「それに、今すぐにとは考えてはいないさ。他にも契約できそうな候補者のことを織莉子が教えてくれたからね」

あすみ「……あのウシ乳AV女が?」


 なんのつもりか、ゆまに対しても何か不穏なことをほざいていた。

 しかし、それだけじゃないとすれば――あいつ、何を企んでいる?


あすみ「…………ねえ、キュゥべえ。それは一先ず置いとくとして、もしかして風見野からもなんか来てない?」

あすみ「この時間に私服でうろつくような奴」

QB「杏子のことかい? 彼女に対しては一応忠告もしておいたんだけどね……」

QB「もしかしてなにかされたかい? 彼女はベテランだが少し荒っぽい。巴マミの死を知って更に荒れているようだ」

あすみ「いいや、まだ何もされてないよ。それに、なにかするなら呪い返すまでだよ」

QB「出来ればあまり争ってほしくはないんだけどね。まあ気を付けてくれ」

あすみ「で、イレギュラーについてはまだ何も掴めてないの?」

QB「彼女のことは僕もよくわからない。現時点でそれ以上教えられることはないよ」

QB「あすみももし彼女についてわかったことがあったら教えてほしいね」



1自由安価
2暁美ほむらに挨拶したいとQBに伝言
3織莉子のところに何か聞きに行く
4放課後を狙ってもう一度見滝原中学校に向かう

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/10(水) 23:06:07.61 ID:jNnXH+cCO<> 1キリカがいる中学に魔法少女候補はいないか聞く。
その後に4
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/10(水) 23:21:01.49 ID:IhOYeGYS0<> ↑
追加でマミの死因について、あと杏子について詳しく聞く

巴マミの事故死についてだけどさ、本当に事故死なの?
だいたい事故死ってどんな状況で死んだの?
車に撥ねられたとかベテラン魔法少女としてあんまりだし、降ってきた隕石でも直撃したの?
あんたなら凡その検討くらいついてるんなら教えてよ

さっき言った杏子ってどんなやつ?
巴マミの死に荒れてるっていったけど、巴マミと仲良かったの?
前に言ってた昔組んでた魔法少女なの? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/10(水) 23:24:12.08 ID:41FCd0LI0<> ここのあすみならマミの死の事実を知っても「ごしゅーしょーさま」で終わるのかな?
あとはキリカはそこそこ使えるから精神攻撃はしないと思うが…… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/11(木) 00:12:24.17 ID:UYn/jB9v0<>
 ……さっきの奴はベテランらしい。隣街同士、巴マミとも付き合いはあったのだろう。

 そういえば、なんか違う縄張りに出てった仲間がいたとかマミが言ってたっけ。

 単なる縄張り争いならまだしも、誰が殺しただのの復讐に巻き込まれたりしたら敵わない。


 私だってそれを単なる『事故死』だと信じているわけじゃない。

 ――ただ、誰かと争って殺されたとしても本当に事故に遭ったのだとしても、私にとってはどうでもよかった。ただそれだけだった。


あすみ「……まあ聞けたいことは聞けたわ。やっぱり、って感じだったけど」


 あと気になったのはウシ乳AVのほうか。


あすみ「候補者ってここのほかに見滝原中のほうにもいんの?」

QB「いたよ。そっちは契約が取れたんだ」

あすみ「へー、順調そうね。でも私たちの取り分が減るんだからほどほどにしてよ」


 校庭に出ていた子供たちが片づけをしている。

 授業終わりのチャイムが鳴って、はしゃぐように去っていく。

 ……しかし、ゆまを見てみると、楽しげに話す群れのいる端を一人で歩いていた。


 その姿に自分の通っていたあの風景を思い出す。

 もしもこの学校にもゆまを虐める人が居るのなら――――


あすみ(……放課後まで魔女狩りにでも行こうか)



 下1レスコンマ判定
21~40,60~70 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/11(木) 00:16:07.51 ID:4QxzZTz00<> ほい <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/11(木) 00:55:49.56 ID:UYn/jB9v0<>

 ……時間を潰すように周辺を散策していたが、見つけたのは使い魔だけだった。

 収穫にはまだ早い。 もう少し待てばグリーフシードに育ってくれる。


 ――放課後くらいの時間になると、家に帰る前にもう一度生徒が出てくる時間に合わせて見滝原中に向かってみる。


 私の方はまた魔法少女相手には効かない程度の誤魔化しをかけている。

 行きとは反対方向に流れてくる生徒の群れを見ていると、キリカが私の姿を見つけて一瞬目を凝らすようにしながらこっちにやってきた。


キリカ「…………もしかしてずっとここに居たの?」

あすみ「そんなに暇に見えんの? それより、ここを見張ってた奴なら他に居たよ」

キリカ「え?」

あすみ「予想した通り、隣町からこんにちは」


 こいつにも一応忠告をしてやろうとしたところ、キリカは明らかに気を悪くしたように俯く。

 うんざりとでも言いたそうだ。


キリカ「…………縄張り縄張りって、そんなに大事かな」

あすみ「……それは?」


 キリカが鞄から何かのプリントを取り出す。……葬式の案内、と書いてあった。


あすみ「……行くの? それ」

キリカ「多分」


 例の事故のことも少しだけ書いてある。


 そういえばさっきテープが張られていたのを見た。魔女が出そうな、明らかに人の住んでいない古い廃屋のあったところだ。

 いつのまにか入れないようになって綺麗に片付いていた。……やっと街が掃除してくれたんだと思ったが。



1自由安価
2杏子のことを話す

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/11(木) 00:58:47.32 ID:4QxzZTz00<> 2

さっきのコンマがあったタラ魔女が出たのかね? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/11(木) 01:17:52.70 ID:UYn/jB9v0<> -----------------------------
ここまで
次回は13日(土)18時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/11(木) 07:52:04.70 ID:m0I7cLIH0<> 2しながらキリカと一緒に暁美ほむらが出てくるのを待つ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/13(土) 19:29:13.00 ID:Nl+meOdS0<> 来ないね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/13(土) 19:30:06.50 ID:Nl+meOdS0<> そして意味もなく出る00コンマ… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/13(土) 20:05:15.76 ID:qjurpBmb0<>
あすみ「……ふーん。まー多分だけど、そいつの目的は縄張りだけじゃないよ」

あすみ「巴マミの知り合いだってさ、ていうか昔組んでたっぽい奴」

あすみ「今機嫌悪いらしいから、八つ当たりでもされないように気を付けたら?」


 キリカはわかったのかわかってないのか、紙を鞄にしまう。

 それから、生徒たちの流れに合わせて再び歩きはじめた。


あすみ「今日はこれからどうすんの?」

キリカ「魔女狩り、一応」

あすみ「さっき見て回ってたけど、このあたりには使い魔しかいないよー?」

あすみ「いっとっけど、倒しちゃダメだからね。私が目つけてるんだから。数人食って力つけたのを私がいただくの」

キリカ「…………そういう言い方するかな。何のために魔法少女やってるんだよ」

あすみ「そう言うあんたは?」

キリカ「……知らないよ。世界平和のためじゃないことは確かだね」


 見返りなしの使い魔なんて倒したくない。

 みんなそれを当たり前としておきながら、起きていることの真理を言えば嫌悪される。不条理なことだ。


 ……こいつはどうだか。


 しかし、今この街に集まっている魔法少女は癖のある奴ばっかりだ。これ以上変な奴が増えないといいが。


 ――――話しているうちに下校する生徒たちは増えてきていた。

 その中から一瞬だけこっちを見ている目があった。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/13(土) 20:47:35.37 ID:qjurpBmb0<>
 隣を通っていった、複数人の友達同士で一緒に居るうちの一人だった。

 黒髪の女はすぐに周りの友達に意識を戻す。

 少し耳を傾けてみて、聞こえてくる会話もただの楽しそうな雑談。見る限りはごく普通の学生だ。


 ――――本当にあれがイレギュラー? それとも、キュゥべえの言ってた新しい魔法少女?

 そこまで厄介そうには見えないのは表世界へ向けた姿だからか。


あすみ「朝言ってたの、あいつ?」

キリカ「……うん。私のこと見てたし」

キリカ「ていうか、こんなとこに居たら目立つんじゃないの?」

あすみ「そうだね、『魔法少女にとっては』」



1巴マミの時と同様、挨拶に来たとアプローチ
2織莉子のところに行く
3キリカの魔女狩りに付き合う
4今日のところは帰る

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/13(土) 20:49:08.07 ID:ZXQFCUzl0<> 3
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/13(土) 20:54:03.68 ID:Nl+meOdS0<> 3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/13(土) 21:09:36.54 ID:Nl+meOdS0<> そういえばこの時間軸でのほむらの立ち位置がよくわからないんだよね
クーほむになってるから切り捨てる覚悟をしてるはずだけど、織莉子を始末していない
でもキリカを知っていたから初対面ではない…また特殊な時間軸を辿ってきたほむらなのかな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/13(土) 21:40:08.17 ID:qjurpBmb0<>
 ……まあ、今日のところはいいか。調査は追々やっていくとしよう。

 ――――学校の敷地を出てどこかへ向けて歩くキリカの隣をついていく。


キリカ「……いつまで着いてくる気?」

あすみ「私もついていこうかなー」

キリカ「来てくれなくていいから!」

あすみ「だって今日まだ収穫ないんだもん。変な奴に絡まれないための防衛だと思ってよ。ほら、私を使って?」

あすみ「まああとは観察だね。あの時はさっさと縛っちゃったから、どんな戦い方するのか気になるし」

キリカ「…………」


 キリカはこれ以上どうとも言わない。好きにしろってことなら好きにするまでだ。


あすみ「私も目的ないから好きなようにやらせてもらうよ?」

あすみ「私の行動の意味はそれだけ」



 下1レスコンマ判定
20~40
+1ケタ0 安価で戦う魔女を指定 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/13(土) 21:41:38.64 ID:Nl+meOdS0<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/13(土) 21:42:43.72 ID:ZXQFCUzl0<> 前のように場所を決めて魔女判定しないの? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/13(土) 23:28:51.85 ID:Nl+meOdS0<> 根落ちか? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/14(日) 00:03:04.52 ID:5wUovNr40<>

 ――……私は特に口を出さずにキリカの行動についていってみていた。

 そこそこ遠くまで歩いてくると、キリカは反応のなさにそろそろ焦れてきたように立ち止まった。


キリカ「…………どこ回ったとか、そういうのまったく言わないわけ」

あすみ「まずはあんたがどうすんのかなーって思って」


 それから、キリカはふと何かを思いついたように方向を変えてどこかに歩き出す。


あすみ「お、次どこ行くか決まった?」

キリカ「買い物だよ。 そんなとこまでついてこなくていいじゃん」

キリカ「ゆまも家に帰ってきてるんじゃないの?」

あすみ「んー、まあそれもそうだね。一人にしたら少し面倒なことになりそうだし……」

キリカ「……べったりだね」



1自由安価
2もう魔女狩り続けないの?
3そろそろ帰る

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/14(日) 00:10:39.25 ID:h07nlQjIO<> 2+3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/14(日) 00:11:16.60 ID:reEomaYI0<> 買い物行くなら今日も晩飯作ってと頼む
あとゆまに買い物してから帰ると電話

どうせ買い物行くなら今日も晩飯作ってよ?
昨日みたいな手の込んだものでなくてもいいからさ、ゆまも喜ぶと思うよー?
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/14(日) 00:50:37.93 ID:5wUovNr40<>
あすみ「どうせ買い物行くなら今日も晩飯作ってよ。昨日みたいな手の込んだものでなくてもいいからさあ」

キリカ「やっぱりお手伝い扱いされてない!?」

あすみ「ゆまも喜ぶと思うよ?」

キリカ「……じゃあちょっと着いてきて」


 ……そう言うと、キリカは再びどこかへ向けて歩き出す。

 どこに行くのかと思ったら、その辺のスーパーだった。


 暫くお菓子コーナーを物色した後、なにか本を買って店を出てくる。


キリカ「……はい」

あすみ「え?」

キリカ「あれだけべったりなんだから、君が作ったほうが喜ぶと思うよ。多分」


 いくらかのお菓子と料理本の入った袋を手渡される。

 基本的な家庭料理の本。……確かにあって損するものではなさそうだ。
 

あすみ「……ふーん、なるほどね」

キリカ「なにさ今度は」

あすみ「ただお菓子物色してたわけじゃなかったんだと思って」

あすみ「別にそういうの全然出来ないってわけじゃないけどね? まあちょっと頑張ってみるよ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/14(日) 00:53:24.12 ID:5wUovNr40<> ------------------------------
ここまで
次回は14日(日)19時くらいからの予定です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/14(日) 20:51:52.06 ID:5wUovNr40<>
 それから私は帰る方向に戻るように歩きはじめるが、キリカは通りの屋台を見ていた。

 振り返るとこっちを向いて目が合う。


キリカ「……先帰ってていいよ?」

あすみ「あんたももう魔女狩り終わりにすんの?」

キリカ「ちょっとずつやるかもしれないし、やらないかもね」


 ただ自分用のお菓子を買ってたわけじゃなかったと思ったけどそうでもなかった。

 本当はそっちがメインの予定だったらしい。


あすみ「本当にこれからやる気あんの?」

キリカ「だって、適当に休み休みやんないとこんなのやる気でないよ」

キリカ「それに、私は別にグリーフシードなんて欲しいわけじゃない」

あすみ「そう? じゃあ私は先に帰るけど」


 手をひらりと振って別れる。

 ――さっき見滝原は癖のある奴ばかりだと思ったが、こいつも考えてみればなかなか魔法少女としては奇特な奴だ。


 こっちの世界に来ることになった経緯も未だによくわからない。あいつの中にすらその答えがなかったから。

 それならなんのために魔女狩りなんてやるのかといえば、否定したって結局は世界平和のためってことになるんじゃないか。

 ただ、やる気が極端にないだけで。


 ……振り返ったまま暫く見ていると、キリカは早速甘い香りのする屋台のほうへと行っていた。

 そろそろこのあたりも学校終わりの学生たちで賑わってくる頃らしい。

 ――――店が立ち並ぶ通りの奥には、増えてきた人混みに混じって朝の魔法少女の姿もあった。


――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/14(日) 21:40:53.25 ID:5wUovNr40<> ―――


 ――――大通りの中、“佐倉杏子”は近くで買ったアイスを片手にあたりをうろついていた。

 別になにを画策しているわけでもない。

 ただ、空腹を感じる暇もなく小腹を何かで満たしていないと気が済まない、そんな性分と欲望に従っているだけだった。


杏子「……つーかマジさ、この街魔法少女いすぎじゃね?」

杏子「マミの後釜を狙って余所の街から来たってわけでもない、ただの新人が増えすぎなんだよ」


 ただ、その肩には例の白い獣を乗せて。


杏子「……聞いてんのかよ、お前の仕業だろ」

QB「そうだね」


 白々しい返事を聞くと、呆れたようにため息をついて更に大口を開けてガツガツと食べ進めていく。

 アイスが木の棒だけになると、それを放り捨てて再び食べ物を求めて歩き出す。


杏子「てか見たかよあの新人、ちょっとあたしがちょっかいかけてやったら泣いて逃げてったぞ」

QB「新人いびりはほどほどにしてほしいんだけどね。少し前にも問題を起こしたんだろう?」

杏子「甘えた理由で契約してんのが悪い。ちょっとの覚悟もない奴がこの世界務まるかっての」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/14(日) 22:15:22.22 ID:5wUovNr40<>
杏子「……――まあでも、グリーフシードも碌に持ってやがらねえ小物ぶっとばしたってやっぱ意味ないよな」

QB「それはやっぱり縄張り争いをするということかい? それならもう一度忠告しておくよ」

QB「あまりここの魔法少女とは敵対しない方がいい。……君には既に自分の縄張りがある。風見野のほうで十分だろう?」

杏子「だからなんなんだよそのいつにもまして余計な忠告は! よっぽどあたしを見くびってるのか、そう言えとでも伝えられてんの?」


 杏子はじっとキュゥべえを睨む。

 ……それから近くの屋台でチュロスを買うと、それに齧りつきながらぶらぶらと歩く。


杏子「…………そういう問題じゃないっての」

杏子「イレギュラーとどっかから来た奴と、その他諸々の新人だろ?」

QB「そう言ってしまえばそれは間違いじゃないけどね」

杏子「はいはい、忠告は半分くらい聞いてやるよ。うざいからあっちいってろ」


杏子(増えすぎた新人といいマミのことといい、どうにもただの偶然と言うにはきな臭い)

杏子(――この街は本当は何かが起きてるんじゃないのか?)



 杏子がキュゥべえを肩から手で払いのける。

 ――――その時、すぐ近くから悲鳴のような声が上がった。


――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/14(日) 22:24:47.74 ID:5wUovNr40<> ―――


あすみ「……ねえ、そろそろちょっとは離れないの?」

ゆま「やだ! だって、どっかいっちゃいそうなんだもん……」

あすみ「どこにも行かないよ。行くとしてもせいぜいこの家の中だから」

ゆま「ほんとー?」

あすみ「本当」


 ……買ってもらった料理本を見ているのだが、帰ってきてからゆまが足元にくっついたまま離れてくれない。

 一応遅れると連絡はしておいたのに、家に入ると大泣きで大変だった。

 本と一緒にもらったお菓子をゆまと食べながら機嫌をとっているのだが、なかなか機嫌を直してくれない。


あすみ「ご飯も作らなきゃ。せっかくこれ貰ったんだから」

ゆま「今日はなにつくるの?」



 何を作る?
・自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/14(日) 22:28:08.29 ID:GX5DsV6kO<> なにがいいのかな?
キリカと違ってこったものを作れなさそう
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/14(日) 22:37:49.17 ID:reEomaYI0<> 豚肉の生姜焼きと味噌汁

たれは市販のがあるし、キャベツも出来合いのサラダを使えば大丈夫かな?
まぁ、味噌汁くらいは自前で作れるから具は豆腐とワカメでも入れよう <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/14(日) 23:12:07.30 ID:5wUovNr40<>
 ページをぱらぱらとめくって、途中で止めた。


あすみ「豚肉の生姜焼きか……これでいいかな」

ゆま「しょうがやき!」

あすみ「うん」


 あとは味噌汁でも足せばいいだろう。

 材料は冷蔵庫に残っているものでいい。今から買い物に出かけたくはない。ゆまが離してくれないし。


 ……そういえば生姜焼きって市販でもたれとか売ってるんだっけ?

 お母さんの作ってくれた料理を思い出す。贅沢は極力避けていたから、料理を作る時も出来合いや市販のものはほとんど使ったことがなかった。

 料理本にはきちんとたれの作り方から載っている。……私も同じものが作れるだろうか。


あすみ「……準備にはまだ少し早いかな。おやつも食べたばっかりだもんね」

ゆま「これもキリカがくれたんだよね? これすき!」

あすみ「そうだよー。結構いいものくれるよね、私もこういうお菓子は食べたことないわ」

あすみ「さてはあいつ金持ちだな、じゃなきゃ買い食いなんかできないし」


 豪邸に住んでた美国ほどじゃなくとも、私からすれば多くの人は金持ちに見えて、羨ましく見えて仕方ない。

 ……貧乏でも満ち足りていた頃はこんなふうには思わなかったのにな。


 でも、お母さんだって貧しくなければ死ななかった。そう思うと、余裕のある人というのはどうにも妬ましく思えるんだ。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/14(日) 23:31:18.31 ID:5wUovNr40<>
あすみ「……でもいつまでそうしてるの。離れなきゃ料理作れないし、明日も学校行くんでしょ?」

ゆま「……明日はうちにいてくれる?」

あすみ「うん、出来るだけ帰ってくる時には居るようにするよ。でも、そうじゃなくてもちゃんと帰ってくるから」


 ……今日見た学校での様子が浮かぶ。ゆまには外にも味方が居ない。


 今までゆまは誰にも甘えることが出来なかった。

 素直に甘えてくれるようになったのを良いことと思うか、これも依存というべきなのか。


 ゆまの柔らかい髪に手をやって、今はこのままで居ることにする。

 行動は縛られるかもしれない。けれど、なにもすることのないうちは――今は、私にとってもこのままの状態は心地よかった。


――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 00:05:32.52 ID:2NChJ4Gh0<> ―――


キリカ「わーーっ!」


 ――――……すぐ横から聞こえてきた何事かと思うような悲鳴に、杏子はビクッと驚いてそっちに目を移す。

 同じくそこで買ったチュロスを手に持っていたのを、今の動作で手が当たって落としてしまったらしい。


キリカ「さ、三秒ルール!三秒ルール!」

キリカ「わあぁぁ……粉砂糖が落ちちゃってる……さようなら私の甘い粉、君たちは虫さんか鳥さんの餌になるしかないんだね……」


 見てみればマジな半泣き状態だった。

 さすがに申し訳なく思えてきて、人混みの中で周りに不注意だったのを謝ろうと思ったが、そんな暇もなく一人で慌ただしくしていた。

 その姿に、思わず杏子も噴き出してしまう。


キリカ「えっ……――!?」


 キリカはきょろきょろと周りを見回してから自分が笑われていると気づく。

 それから、心外とでもいうように怒りだした。


キリカ「なっ、何笑ってるの!? キミのせいなんだぞ!」

キリカ「ひどいよ!そんなに人の不幸が楽しいなんて!」

杏子「い、いや、そういうわけじゃねえけどさ……」


 ――……自分でもここまで騒がない。怒りはするだろうが、精々相手を怒鳴りつけて終わりだろう。

 杏子はそう思って、珍しいものを見つけた気分になっていた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/15(月) 00:12:56.71 ID:6OGNrwbA0<> キリカと杏子、意外な出会いだ
できれば血生臭い展開にはならないでほしいが・・・ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 00:32:31.31 ID:2NChJ4Gh0<>

杏子「――さっきは悪かったよ、落ち着いたか?」

キリカ「う、うん。落としたやつより豪華なのまで買ってもらっちゃって……」


 ……杏子がお詫びにと新しいのを買ってやると、キリカは機嫌を直したようだった。

 どれでも買ってやると言うと一番高いのを指定してきたあたり、ちゃっかりしていると思った。

 砂糖+抹茶+きなこというスペシャルな組み合わせに嬉しそうにしている。


 しかし、そうすると今度は、今更になって自分の行動を振り返って恥ずかしくなったらしかった。


キリカ「……さっきは見苦しいところを見せたね」

杏子「まあ食い物を大事にする奴は嫌いじゃないよ」

キリカ「……誰かみたいなことを言うね」

杏子「ん?」

キリカ「いーや。ごちそうさま、美味しかったよ。おかげで二本食べちゃった」


 キリカが連想したのは美国邸での出来事だった。

 確か、あの時も食べ物を粗末にするなと言って自分の丸々残したのを貰っていったのだった――と。


杏子「結局落としたのまで食うんだもんな」

キリカ「そんなに食い意地張ってるわけじゃなくてね? ……甘いものじゃなかったら私はそこまでしないよ」

杏子「……そうか、よっぽど好きなんだな」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 01:01:58.61 ID:2NChJ4Gh0<>
 ――ベンチから立ち上がると、何か気になったように互いに顔を見合わせる。

 ……本当はここに来た時からだった。近くに魔女の反応がある。


キリカ「……どこに向かうの?」

杏子「別にどこだっていいだろ? あたしも少しやることが出来た、それだけだ」

杏子「言っとくが、ここからはあたしにはついてこないほうがいいぜ。――――それとも、なんか気になることでもあんのか?」


 杏子が覗き込むようにすると、キリカは目を伏せて言う。


キリカ「……ううん、別に」

杏子「それならいいんだよ。出来ればあたしもアンタとはそういう関係になりたくないしな」

キリカ「えっ、そういうって!?」


 杏子はそれには答える気はないというふうに口を噤む。

 ……何の事情のなければ変な意味にも取れる言葉。しかしキリカは、少し複雑そうに眉尻を下げて杏子を見る。


 ――――あの時、本当は杏子の肩に居たキュゥべえのことも見えていた。

 しかしそれよりも慌てていたから気にする余裕がなかっただけだった。


 何故魔法少女同士だったら悪い関係にならなくてはいけないのか。

 ……自分都合の八つ当たりや、命令で知らない人を襲いにかかってた人の言えることではない。


キリカ「じゃあ、名前だけ聞いていい?」

杏子「……佐倉杏子だ」

キリカ「私は呉キリカ。……また会ったらその時も話してくれる?」

杏子「……アンタ、よっぽど暇なのか?」

キリカ「べ、別にそういうわけじゃないよ!」


――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 01:02:35.46 ID:2NChJ4Gh0<> ------------------------
ここまで
次回は15日(月)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/15(月) 01:13:36.89 ID:6OGNrwbA0<> 乙でした
杏子とキリカは甘いものが好きなもの同士、相性が良いんですよね
出会いが悪くなければ良い関係を築けるはず…
キリカは杏子が魔法少女だと気付いたようですが、杏子も意味深なこと言ってるし気付いてるみたいですね <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 20:38:47.26 ID:2NChJ4Gh0<> ―――


 カウンターに置いた料理本を確認しながら、菜箸を片手にフライパンで肉を焼いている。

 大体書いてある通りにやっているはずだ。


 あれからなんとか諭して、ゆまはテーブルのほうで宿題をしながら待っている。

 何かあるたびにちょこちょことこっちを見に来ていた。



 ……こうしているとお母さんの料理を手伝っていたのを思い出す。

 私の将来の夢。

 『良いお嫁さんになれるように』


 ――――そんな夢を抱いた頃の自分などもういない。



 下1レスコンマ判定
完成度0~99
+0=100
+『花嫁修行』補正+10…家事系補正
+『思い出の料理』補正+10…食べたことがありそうな素朴な料理のみ補正 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/15(月) 20:40:52.06 ID:abuK2BU60<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/15(月) 20:41:28.39 ID:abuK2BU60<> ごめん…ごめん……(´;ω;`) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/15(月) 20:44:30.63 ID:abuK2BU60<> もう一度慈悲を欲しい……無理だと分かっているけど…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/15(月) 20:48:00.86 ID:6OGNrwbA0<> コンマ神に慈悲はない <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 20:56:15.74 ID:2NChJ4Gh0<> あすみもついに呪われたか…
---------------------------


ゆま「お姉ちゃん、そろそろできるー?」

あすみ「そっちは? 宿題はどう?」

ゆま「できたよ! みてみて!」

あすみ「うん……? あー、ここちょっと違う。もう一回よく見直してみて?」

ゆま「えー? どこ? わからないよー!」

あすみ「よく見直せば大丈夫だよ、それでもわからなかったらまた見てあげるから」

ゆま「うん! もうちょっと考えてみる!」


 ゆまの宿題をちょっと見て、それからまたキッチンに戻る。

 ――ゆまが再び来たのは少ししてからだった。


ゆま「ねーおねえちゃん、やっぱりわからないんだけど……」

あすみ「ちょっと待って!」

ゆま「え?」


 ……キッチンを覗きに来たゆまを退避させ、証拠隠滅をする。――いや、まだ滅してはいない。

 どうする? 滅するべきか?


あすみ「――――……違う。こんなんじゃない」


 ――――失敗した。記憶の中のものと似ても似つかないほどに。

 しかし、その考えを制止するようにお母さんの声が浮かぶ。


 どこが悪かった? 今までの行動を見直してみたって、やっぱりわからない。

 お母さんが見ればすぐに気付けるのかな。


 でももういないから。……あすみ一人じゃわかんないよ。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/15(月) 20:59:27.06 ID:abuK2BU60<> どうすればレベルあげられる?…俺のせいで俺のせいで…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/15(月) 21:00:36.23 ID:6OGNrwbA0<> キリカに教えてもらうのが一番ではないかと・・・ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 21:11:41.35 ID:2NChJ4Gh0<>
 弱気な考えを捨て、拳を握る。

 そして、フライパンの中のものを見た。


 これまでの『記憶』を辿る。都合良く家事を押し付けられながら、男たちの残り物や体液しかもらえなかったような時もあった。

 こんなものを出せばどうなるか。機嫌が悪ければ殴られる。でも、あいつらもロクな舌してないから案外この程度でも機嫌によっては大丈夫かも。


 悪いのは私の中に溜まった呪い全てなのかもしれない。

 ――――こんなもんでへこたれててたまるか。


 ……これは生姜焼きじゃない。



 下1レスコンマ判定
完成度0~99
+0=100
+『リアレンジ』-15 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/15(月) 21:12:47.27 ID:KC/OdZgcO<> あすみん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/15(月) 21:15:06.74 ID:6OGNrwbA0<> さっきよりも悪化しとる… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/15(月) 21:26:36.23 ID:6OGNrwbA0<> これは材料なくなるんじゃ… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 21:32:42.90 ID:2NChJ4Gh0<>

 …………記憶の中を辿って、弄って、それは結局何になったのか。

 生姜焼きではない。

 元の味がわからない。味が濃い。苦みは焦げ?


 結果として、料理本はあまり意味をなさなくなった。

 ……あいつには悪いことしたかな。どうせ本当の記憶なんて壊れた幻想なのだから、あのままで出しておけばよかったんだ。


ゆま「ねえ、おねえちゃんー」

あすみ「……そろそろ食べよっか。失敗してても許してくれる?」

ゆま「だいじょうぶだよ! 買ってきたやつより、おねえちゃんがつくってくれるのがうれしい!」

あすみ「うん、ありがとう」


 失敗したのを知られるのが恥ずかしかった。――もっと言えば、怖かった。

 私にとって失敗は痛みにつながり死につながる。

 もちろん今はそんなことはない。けれど、そんな隙なんて誰にも見せたくなかった。


 ――――…………まあ、ゆまになら気を抜いてもいっかな。

 でも、失敗したのを食べさせるのはやっぱり可哀想だ。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/15(月) 21:43:02.36 ID:6OGNrwbA0<> 豚肉は生焼けが危ないけど焦げてるくらいなら大丈夫…なのか? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 22:55:18.51 ID:2NChJ4Gh0<>

 夕飯を食べた後、またゆまの宿題を見ていた。

 わからないと言ってたところを細かく教えてあげると、ゆまもわかってくれたようだった。


 ちょっとした勘違いみたいな間違いだけど、それだけで答えは変わってしまう。

 ……一度わかってしまえばそんなとこで間違えてたのかと思うのに、わからない時は考えててもわからないから不思議だ。

 そのうち間違ってないところまで疑って直そうとして、アリジゴクにでも嵌まったようになってしまう。



 ゆまをベッドに寝せて、その隣で小さな明かりだけつけてさっきの料理本を見直す。



あすみ「…………あ」


 結局『何が悪かったのか』。

 やっていた行動と見本を比べて、ひとつの“勘違い”に思い至る。


 厳密には本の通りにやっていたわけじゃない。使う肉や調味料など、家になかった材料は本に書いてあったものを使わず代用していた。

 外に買いに行きたくないし、うちでもずっとそうだったから、それでも問題なく作れると思っていた。

 しかし、そうすると、他の材料や書いてある人数(二人分よりも少し少なくしている)で量を調整をしなくちゃいけない。

 ……その計算を間違ったのだ。それも、単純な勘違いによって。


あすみ(……宿題が必要なのは私のほうか)


 本をしまうと、ゆまの寝顔を見ながら私も布団に入る。

 ちょっと料理をミスったくらいで慌てるようじゃ駄目だというのに。……よりによって思い出の料理だったから。


あすみ(はーあ…………らしくないな)



―五日目終了―


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×26
・恐竜[14/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7] <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 23:06:29.62 ID:2NChJ4Gh0<> 朝 ゆまの家


あすみ「宿題入れたよね? あとはなにか必要なものない?」

ゆま「うん!」


 着替え終わると、ゆまがランドセルを背負って玄関の前に立つ。

 学校に行く前に、後ろ髪引かれたように心配そうにこっちに振り返った。


ゆま「……今日はゆまがかえってきてもおうちにいるんだよね?」

あすみ「いるよ。多分」

ゆま「たぶんじゃやだ!」

あすみ「わかった、絶対ね」


 念を押されてしまった。

 ……本当はやりたいことはいくらかあるのだけど。



 これからどうしよう?
1自由安価
2魔女狩り
3見滝原小学校に行く
4見滝原中学校に行く

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/15(月) 23:10:13.92 ID:abuK2BU60<> 4の後に2
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/15(月) 23:13:23.96 ID:6OGNrwbA0<> ↑
見滝原中前ではキリカかほむらを探す
会わなかったらキュウベェを呼んで昨日聞いた見滝原中の契約者の名前とかを聞く <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/15(月) 23:45:15.22 ID:2NChJ4Gh0<>

 外で活動できるうちに、ひとまず今日も見滝原中学校に行ってみる。

 誰かに接触するならここで話すしかない。

 イレギュラーの調査も進めたいところだが……わかったことは表面上普通に学校生活を送っているということだけだった。




下1レスコンマ判定 誰かに会う
0~15 キリカ
16~30 ほむら <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/15(月) 23:46:38.49 ID:6OGNrwbA0<> ほい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/15(月) 23:47:06.50 ID:abuK2BU60<> きょうのコンマ散々 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/16(火) 00:02:52.88 ID:PSGBpQIc0<>
 ……下校と違って、登校の時間はまちまちだ。私もこの学校のシステムをよく知っているわけじゃない。

 特に知り合いに会うことはなく始業の時間らしきチャイムが鳴ってしまった。




1もう少し見ていく
2魔女狩り出発

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/16(火) 00:04:51.81 ID:R7q4E0MZ0<> 1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/16(火) 00:05:25.70 ID:83Wzg8e9O<> 1 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/16(火) 00:39:12.50 ID:PSGBpQIc0<>
あすみ(せっかくだから見ていくか、中学校の授業ってやつを)


 最初に来た時と同じ、良さそうな場所から眺める。

 相変わらずの風景がそこにあった。


 ……私にはよくわからないけど、イレギュラーやキリカもこの中で他の生徒と同じように勉強しているのだろうか。

 なんとなく外からその姿を探してみて、建物の上で足を止める。



 どのクラスも同じように見えて仕方がない。



1自由安価
2キリカにちょっかいをかける
3魔女狩りに出発

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/16(火) 00:40:05.71 ID:Llm7a9tC0<> 2+1アンタ、料理は得意?と聞く
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/16(火) 00:42:42.00 ID:R7q4E0MZ0<> 2+昨日の晩飯のことを話してキリカに料理を教えてと頼む <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/16(火) 01:24:47.31 ID:PSGBpQIc0<>
あすみ『おい猫、真面目に授業聞いてるー?』


 ――なんかちょっかいかけてやろうか。

 ふと思い立って、授業中のキリカにテレパシーを送ってみる。


キリカ『なっ、なんだよ。ここに何か用?』

あすみ『あ、猫で反応した』

キリカ『猫じゃない!』

あすみ『今どうしてるか、当ててやろうか。アホみたいに口開けたまま肘付きながら聞いてるでしょ』

キリカ『開けてないよ!』


 思った通りの反応で、くすくすと笑う。

 退屈しのぎには丁度いい。――とはいえ、実はやれることが限られているだけであまり退屈ってわけでもない。


 ……そしてあすみの言った通り、キリカは退屈そうに肘をついていたのは本当であった。


あすみ『いやー、ちょっとうまくいかなくてねえ。暁美ほむらのことも露骨に調べまわるわけにいかないし』

キリカ『そんなこと私に言われたって知らないよ』

あすみ『ま、私としちゃ別に変なことがなきゃそんな奴どーでもいいんだけどさぁ』

あすみ『あ、そうそう。昨日本渡してくれたじゃん?あれうまくいかなかったんだけど』

キリカ『やり方が悪いんじゃないの』

あすみ『違うよー、材料がうちに合わないの。みりんなんてないし』

キリカ『知るか!』


 ミスしたことは言わない。

 しかし、こう素っ気ない対応をされるのもあまり喜ばしくはない。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/16(火) 01:52:59.08 ID:PSGBpQIc0<>
あすみ『渡しておいて素っ気ないの。もっと少ない材料で教えてくれない?』

キリカ『買ってくればいいじゃん……ていうか何の話だよ』

あすみ『生姜焼き。……ホントはアンタじゃなくてお母さんに聞きたいんだけどさ』

キリカ『だから聞けばいいじゃんって』

あすみ『――――いないんだよ』


 ……当たり前のものと思っている態度だ。親が居るのも、余裕をもって暮らせることも。そう思うとやはり少し妬ましい。

 そんなのいつ失うかもわかんないのに。


 もしそれらを失わなかったとしても、例えば今日こいつ自身が魔女に負けて食われればどうなる?

 どこかの魔法少女と争って死んだらどうなる? 何かに絶望して魔女になれば――――そんなことすらも考えてはいないのだろう。


キリカ『……わかったよ。今度ね、今度。すぐ言われたって私もわかんないよ』



 ――――ガラスの中の教室を見下ろせば、前で教師がつらつらと何かを喋っている。



あすみ(…………勉強も教えてもらえばよかったかな)


 ……まともに受けてきた授業の記憶も高学年に入る少し前あたりでストップしている。

 それからは必死に人の“中”から盗み見て、自分の中身を取り繕っている。人並み以上になれるように。足りない部分があるのがバレないように。


 しかし、教えを乞うのもプライドが許さない。――あれは友達じゃない。それどころか“魔法少女同士”。



あすみ(……そろそろ出発するか)



 下1レスコンマ判定
21~40,60~70 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/16(火) 01:55:19.58 ID:PSGBpQIc0<> -------------------------
ここまで キリカ編から順調に呪いが蔓延してますね…
次回は20日(土)18時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/16(火) 06:43:03.25 ID:xIa6vTEBO<> あすみん <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/20(土) 18:35:33.77 ID:nvFphm/E0<>

 気分を変えて街を歩き出す。

 微かな魔力の気配を辿ってその入り口を見つけて迷路に踏み込む。


―お菓子の魔女結界


あすみ「気持ち悪い結界だなぁ、ここ」


 大きなワッフルやらドーナツやら、お菓子とファンシーなピンク色で彩られた結界。

 少女趣味を拗らせたような場所に闊歩するネズミのような使い魔をなぎ倒しながら進んでいくと、やがて最後の扉が見えてくる。


 こんなんでも人を取って食うんだ。外見を取り繕ったって醜い魔女であることに変わりない。


 ――――いざ扉を開けてみれば、今までのファンシーさを詰め込んだような小さなぬいぐるみが結界の奥に鎮座していた。

 


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×26
・恐竜[14/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:魔女Charlotte
  使い魔Pyotr×3[近]
  使い魔Pyotr×5[攻撃圏外]
  使い魔【特殊】Pyotr×1[攻撃圏外]

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/20(土) 19:10:19.88 ID:WMEMhoSf0<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/20(土) 19:17:56.80 ID:v89BDiqwO<> まずは様子見
2 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/20(土) 19:43:32.17 ID:nvFphm/E0<>
 『ここから出して』助けを求める声は悪意か誘いか。

 『お前を食べたい』剥き出しの悪意に変わる。…………魔女なんて読むまでもなく所詮悪意と呪いの塊。全部同じだ。


あすみ「――だから気持ち悪いんだって。醜くなってまでまだ“少女”にしがみついてるの」


 一発棘鉄球を撃ち出すと、魔女は襤褸【ボロ】切れのように散っていく。

 中から飛び出した大蛇が口を開けて鉄球を呑み、こちらに向かってくる。


 ……破れたピンクの布が結界の床に落ちていた。



あすみ 魔力[90/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×26
・恐竜[14/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:魔女Charlotte
  使い魔Pyotr×3[近]
  使い魔Pyotr×5[攻撃圏外]
  使い魔【特殊】Pyotr×1[攻撃圏外]

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/20(土) 19:47:35.56 ID:v89BDiqwO<> 5 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/20(土) 19:48:24.30 ID:rcvv2UaA0<> 使い魔に邪魔されないように魔女ごと3 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/20(土) 20:07:48.55 ID:nvFphm/E0<>
 ――――しかし、その巨体がこちらに到達することはなかった。

 殺意へ返される殺意。その生命に見えない鎌が振り下ろされる。




 【死神の鎌】相手に振りかかった呪い(死因)
・自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/20(土) 20:09:42.47 ID:wrd86o2E0<> 餓死 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/20(土) 20:12:17.19 ID:rcvv2UaA0<> ↑
食べても食べても無くならないチーズの山の中で餓死
実際には食べてないので <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/20(土) 20:43:43.17 ID:nvFphm/E0<>
 魔女はあすみの横をすり抜けて一目散にどこかに飛びついていった。


 ……振り返ってその姿をただ眺める。

 魔女は何かを一心不乱に食べ続けるように大きな口を開いては咀嚼していた。

 私の目には何も見えないけど、まるでずっと探してた大好物でも見つけたようだった。


あすみ「…………まあ幸せならいいでしょ。最期に欲望を叶えてあげた私って優しいんじゃない?」


 そのうちに魔女の巨体が膨れていき、そのまま風船のように破裂して消えた。

 ――――そこに残るものはグリーフシード【魂】以外に何もない。



あすみ「んー、でもこれだと収穫としてはあんまりプラスにはなってないんだよね」


 のどかな現実世界に出ると、ベンチに腰掛けてソウルジェムを浄化しながら一息つく。

 結界のあった病院の正面の庭には綺麗な花が飾ってあった。


 『別にグリーフシードなんて欲しいわけじゃない』

 ……ふと昨日のあいつの言葉が浮かんだ。


あすみ「……別に私だってそこまで集めたって仕方ないといえば仕方ないけどさ」



あすみ 魔力[94/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×26
・お菓子[50/100]
・恐竜[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]



 魔女狩り続行か他
1公園
2通学路
3駅
4病院[現在地]
5繁華街
6歩道橋
7土手
8鉄塔
9廃工場
10立体駐車場
11風見野

12自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/20(土) 20:44:23.10 ID:wrd86o2E0<> 11 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/20(土) 20:48:53.68 ID:rcvv2UaA0<> 魔女狩りの前にキュウベェを呼ぶ
話す内容は>>865 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/20(土) 22:06:40.13 ID:nvFphm/E0<>
 ……こんなところで老人と一緒に日向ぼっこしてる場合でもない。

 そろそろ休憩も終わりにしようかと思って立ち上がろうとして、手に持った使用済みのグリーフシードを睨む。

 魔女狩りの途中だが、これだけあると邪魔だ。


あすみ「あいつが来ないなら捨ててっちゃってもいいかな」


 ほっとけばまた力を蓄えて孵るし。ぼそりと呟くと、横から聞きなれた声で止められる。

 見てみれば、キュゥべえと――そいつを連れたいつかの魔法少女が立っていた。


QB「回収ならするよ。ここに捨てるのはやめてくれないかな」

あすみ「アンタは――――」

杏子「もう行くのか? ……隣いいかい? その前に少し話をしようじゃないか」


 手に持ってたグリーフシードを放って座りなおす。

 キュゥべえは地面に降りて野良犬のようにそれを拾い食いしている。


あすみ「……何?」

杏子「そう身構えるなよ。ただ挨拶がしたいのさ。アンタ、ちょっと前にここに来た魔法少女だろ?」

杏子「あたしは佐倉杏子ってもんだ。隣の風見野からはるばるやってきたが、まあここのこともそこそこ昔から知ってるよ」

あすみ「そう、ならこんにちは。私は神名あすみ」


 風見野の魔法少女。荒っぽいという割には聞いてたよりは冷静だ。

 ――戦いたいわけじゃないなら、何か違う目的があるのか。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/20(土) 22:16:26.27 ID:v89BDiqwO<> やっと杏子と顔合わせか <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/20(土) 22:24:06.15 ID:nvFphm/E0<>
あすみ「――ご用件は?」

杏子「だから挨拶だって。別にあたしも、いくら“ここの主がいなくなったからって”縄張りを荒らしたいわけじゃないんだからさ」


 よくもそんな態度を取れるものだ。見え透いた嘘に心の中で毒づく。

 巴マミやここの縄張りと関わりの深かったベテランなら、よそ者の私やポッと出の新人なんかに取られるのは不愉快だろうに。


 ……戦いたいわけじゃないなら、私のことを探りたいってところだろう。


あすみ「……じゃあ私は用件あるんだけど。キュゥべえ。アンタさ、この前増やしたっていう新人のこと教えてくれない?」

QB「知ってどうするんだい?」

あすみ「アンタにはどうでもいいでしょ」

QB「それがどうでもよくはないんだよ。僕もこれ以上新人いびりをしてほしくはないからね」

あすみ「私がいつ新人をいびったってのさ?」


 心当たりがあるとすればちょっと猫を躾けてやったくらいだけど。

 キュゥべえの視線の先は隣のほうに向いていた。


杏子「手際悪くちゃらちゃら遊んでたから突っついてやったんだよ。別にいいだろ?」

杏子「アンタとは無関係の奴だ。アンタだって、勝手に増やされたら邪魔だろーよ」

あすみ「……それはそれは、わざわざ隣の縄張りまで野良の躾をご苦労様」



1自由安価
2縄張りのことについて
3そいつはその後どうなった?

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/20(土) 22:24:45.37 ID:wrd86o2E0<> 2+3
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/20(土) 22:42:00.13 ID:rcvv2UaA0<> ↑
追加でキュウベェにしばらく契約を控えるよう警告+情報の出所も聞く

キュウベェ、しばらくの間契約は控えたら?
魔法少女同士が争って命を落としたら『本来の目的』を果たせないでしょ
あんた効率重視なんだから非効率なことはしない主義でしょ?

それと新人増やして羽振りいいみたいだけど、新人の情報元はウシ乳AV女?
もしそうならあの女絶対裏で何か企んでるよ?
さしずめあんたを契約に奔走させて何かからあんたの目を向けさせないようにしてるってとこかな? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/20(土) 23:07:54.08 ID:nvFphm/E0<>
あすみ「で、そいつその後どうなった?」

杏子「どうするかねー。気の弱そうな奴だったしもう街に出てこれなくなるんじゃねえの?」


 自分の取り分が少なくなるんだから、基本先輩にはどこでも新人なんて望まれない。

 新人いびりというもの自体珍しくもなかった。

 ……私も最初、それに遭いかけたからよくわかった。まあ私の呪いで返り討ちになったみたいだけど。


あすみ「ていうか、アンタもしばらくの間契約は控えたら?」

あすみ「みんなで仲良くなんてありえないの。魔法少女同士争って命を落としたら『本来の目的』だって果たせないでしょ」

QB「でも君たちは積極的に命までは取ろうとはしないはずだろう?」

あすみ「……どうかな。これ以上増えすぎたらわかんないよ?」


 脅すような雰囲気を孕んで言う。――まあ、実際にはその時はその時で考えるかな。

 もし積極的に魔法少女を狩ったりなんかしたら、私を悪者として倒すよう仕向けるのは明白だし。


 それでもキュゥべえはこう言った。


QB「僕としては折角のチャンスがあれば見逃すわけにもいかないよ」

QB「勧誘は機を逃せば上手く運ばない、いわば一期一会なんだ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/20(土) 23:37:22.39 ID:nvFphm/E0<>
 確かに、キュゥべえの言う通り狙ったような異様なスピードだ。

 情報の出所は聞いている――これも予知の力というわけか。


 グリーフシードは欲しいのに、わざわざそれを望む奴となれば……


あすみ「……ふーん。まあ碌なことになんないと思うけどね」


 一応『仲間』だ。間違ってもインキュベーターになんか味方するわけじゃない。

 けどあの女、やっぱり何か企んでるのは確かだ。


 私にとって重要なのは、その『目的』が結果的にどう働くか。それだけだ。


あすみ「そんで、あとは縄張りのことについて話しとく?」

あすみ「貴女はここに来てどうしたいの?」

あすみ「私も巴マミに許可もらったところだったんだけどね。まあ、あいつのことはお気の毒ってことで」


 マミの名前を出すと、佐倉杏子はぴくりと反応する。


杏子「ちょっとばかし魔女を狩っていくことは許してほしいね」

杏子「――管理者不在のこの状況で、どーしてもアンタが嫌だってんなら話だけじゃすまなくなるかもしれないが……」

あすみ「別にいいよ? でも自分の縄張りあるんでしょ。こっちは立ち寄った時のついで程度に留めといて欲しいな」

杏子「そうか、話のわかる奴でよかったよ。新しく来たってのがこんな可愛いお嬢さんだとは思わなかったけどな」

あすみ「あらやだ。あすみに興味があるの?」



1自由安価
2さようなら
3風見野に行きたいと交渉
4親睦を深めるコイバナ

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/20(土) 23:44:36.19 ID:v89BDiqwO<> 4 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/20(土) 23:52:16.59 ID:rcvv2UaA0<> 4+キュウベェは新人の話を聞くまで帰らせない

巴マミにも聞いたからあなたにも聞くけど、あなたって生娘?
それともあなたはワイルドな感じがするから、同姓から言い寄られる百合系?
まぁ、あすみはそっち系『は』体験してないからよくわかんないけど、同姓同士は非生産的だから止めといた方がいいと思うよ?
女同士でも最初は痛いのかなー? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 00:37:20.08 ID:N96rTWRR0<>
あすみ「んー、でもなぁ。あすみそっち系『は』体験してないからよくわかんないけど、同性同士は非生産的だよね」

あすみ「いや、生産させられたくもないんだけどさあ。そういう意味じゃ非生産的なほうがいいかな?」

あすみ「女同士でも最初は痛いのかなー? 痛いことしないでね? まあ私は初めてじゃないから大丈夫だけど」

あすみ「じゃあこう言ったほうがいいか。大丈夫だよ痛くしないから」

杏子「……お、おい? なんの話してるんだお前!?」

あすみ「だからちょっとしたコイバナだって。もしもがあっても大丈夫だよ?っていう」

あすみ「てか、巴マミにも聞いたからあなたにも聞くけど、貴女って生娘? あ、でも女同士のほうなんだっけ」

杏子「だからなんの話してるんだよ! あ、あたしはそんな話をしたわけじゃない!もしもはない、断じてだ!」

杏子「あたしはただその……小さいのによく頑張ってるなっていうか……いや、ちょっと違うけどさ…………」

あすみ「あーそう? まあちょっと色々あったからね」

杏子「とにかくあたしはそっちは穢れてない!あと同性はやめとけ罰が下るぞ!」

あすみ「なにそれ、どこの国よ」


 杏子はさっきは見せてくれなかったようなカワイイ表情を見せてくれた。

 コイバナで無事距離が縮まったようだった。


杏子「じゃああたしはもう行くからな……」

あすみ「うん。また今度」



 …………杏子はあすみの前から遠ざかりながら胸の前で小さく十字を切り、祈るようなポーズを取っていた。


杏子「…………やっぱ可愛くねえわ、あいつ……うっ、汚らわしい」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 00:43:37.57 ID:N96rTWRR0<> ------------------------
ここまで
次回は21日(日)18時くらいからの予定です <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 18:05:35.59 ID:N96rTWRR0<>
あすみ「ちょっとキュゥべえ、あんたは待ってよ」

QB「……なんだい」

あすみ「私の要件まだ済んでない」


 その後ろ姿をついていこうとするキュゥべえに声をかける。


QB「グリーフシードならもう回収しただろう?」

QB「あまり不必要に被契約者の情報を他人に渡すわけにはいかないんだよ。彼女たちの安全のためにもね」

あすみ「信用されてないなー。取って食ったりしないってのに」

QB「まだこの街で活動するなら今後会うかもしれない。その時は穏便に頼むよ」


 キュゥべえはそう言うと、ふわりと浮かび上がって消えていく。

 ……やっぱり、あいつに聞いても意味ないか。私も本人とお話がしたいわけじゃないし。

 私もやっとベンチを立ち上がる。


あすみ「昼飯、どーしよっかなー」


1自由安価
2(魔女を探しつつ)家に帰る
3(魔女を探しつつ)駅前にでも行く

 下2レス+コンマ判定0~30+1ケタ0 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/21(日) 18:12:42.67 ID:6v0bEhJy0<> 3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/21(日) 18:25:39.96 ID:XfcKvxuN0<> 3 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 18:53:12.81 ID:N96rTWRR0<>
 ぶらりと駅前のほうにでも寄っていく。昼はまた適当にその辺の店で済ますとしよう。


あすみ(あ、帰る前にそこのスーパーで食材も買い足してこうかな。ほかに必要なものってあったっけ?)


 魔女狩りのことも考えつつ、そんな所帯じみたことを思いついて頭に思い描いていく。

 これじゃまるで主婦みたいだが、前の街に居た頃も、呪いで男の暮らしが崩壊してからはほぼ私が管理してたようなものだった。

 だからさほど苦には感じない。あの時と違って、待ってるのがゆまなら気分も良くなる。


 ……朝もごねてたゆまの顔が浮かぶ。今日は遅くならないうちに帰らないとな。


あすみ(そろそろ見滝原のことも大分わかってきたかな)

あすみ(あと行ってないのは端っこのほうか。……まあ大したものはないと思うけど、魔女の沸きそうなとこは押さえておきたいわね)



※駅前周辺での行動のみ
1夕食用の材料指定
2自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/21(日) 18:55:13.02 ID:6v0bEhJy0<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/21(日) 19:00:12.32 ID:XfcKvxuN0<> 1
スーパーでウインナーが特売してたので購入
あとはもやしとかニラとか安い野菜類を買ってウインナーと野菜を一緒に炒めよう <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 19:21:27.81 ID:N96rTWRR0<>

 ……結局あれから魔女は見つからず、狩りは一旦終わりにして特売品巡りに入る。

 入り口付近にあったチラシを取って店を回る。黄色と赤の目立つ特売のポップを眺めながらカゴに入れようか思い悩む。


あすみ(野菜は外の八百屋のほうが安いかな。肉は特売印ついてるけど安いんだかわかんないな)

あすみ(ウインナーは買いね。あと卵は即買いっと)


 主婦のおばさま方に混じって買い物を進めていく。この時間なら特売品もまだ残っているようだった。

 魔女の出るスポットもそうだけど、あとこのあたりの特売の事情も押さえといたほうがよさそうかな。



 ――――昼飯と買い物だけ終えて帰る。

 あとはゆまを待つだけだ。


 まだ学校も終わらない時間。さっきの佐倉杏子みたいのは除いて、誰に会うことも普通はない。


あすみ(活動の時間帯が他のヤツと被らないことは良いことなんだけどね)


 ……困るとすれば、少し情報が入りにくくなることか。


――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 19:40:26.49 ID:N96rTWRR0<> ―――


 ――――誰も通らなそうな通りの裏に、二つの姿があった。

 倒れている魔法少女と、それを余裕そうに見下ろす魔法少女。


「うぐ……っ、こんなことでお前みたいな邪悪な魔法少女になんて屈しないんだからなー!」

杏子「邪悪でもなんでも好きに言ってろ、これがフツーだっての。アンタが世間知らずなだけじゃん?」

杏子「先輩のあたしがこの世界の常識を叩きこんでやってるってのにさ」

杏子「……馬鹿は死ななきゃわかんない? そんなに殺されたい?」


 魔法少女は息を飲む。

 ……その時、この場にもう一つの姿が現れる。


「その辺にしときなさいよ」

杏子「なんだよ、アンタに関係あんの? こっちはいきなり妨害されたんだ」

杏子「言って聞かせてわからねー、殴ってもわからねー馬鹿となりゃ、あとは死んでもらうしかないよねって話にもなるだろ」

「どうせアンタが変なことしたんでしょ。そっちこそ落ち着きなさいよ、ベテランがみっともない」

「そうだそうだ!」


 自分を庇って出た魔法少女に、魔法少女はすかさず便乗する。

 それを見て魔法少女は呆れたような顔をする。


「アンタもアンタで煽らない!こんなとこで殺生沙汰はさすがに勘弁してよ、あたしたちのモラルが問われるでしょ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/21(日) 19:43:49.36 ID:Fa5XKaNXO<> 杏子と話してるのは小巻か?
新人は誰かわからんが <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 19:59:34.58 ID:N96rTWRR0<>
杏子「ふん、魔法少女に人間社会のモラルなんかねーよ!」

「ちょっと、どこ行くのよ?」

杏子「飽きた。二度と来んな」


 杏子はスタスタと去っていく。

 倒れたままチャンスだとばかりにその背に武器を向けたのを、魔法少女が間に入って制止する。


「……アンタも喧嘩売るのはその辺にしときなさい。魔法少女とかいうこっ恥ずかしい名前に反して、この世界にはヤな奴がいっぱいいるんだから」

「あんなの相手してたら命が持たないわよ」


 続いて魔法少女もその場から去る。

 この場に残された魔法少女は、武器をしまうと悔しそうに地面に拳を叩きつける。

<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 20:37:05.09 ID:N96rTWRR0<>
――――
――――


「あーもー!なんだってあたしが喧嘩の仲裁なんかしなくちゃならないのよ!」

「ホントなんなのよ『魔法少女』って。力持った途端なんでああなるの? 自分の事しか考えない幼稚なやつばっかだし!」

「あたしだって佐倉には文句言ってやりたいくらいよ!」


 ストレスを発散するように結界の中で暴れ回る。

 魔女を一刀両断に引き裂いて結界を消すと、長い髪を一撫で手で整えて変身を解除する。


「こんな格好知り合いに見られたら恥ずかしくてしょうがないし……」

「――……見られたんだった。あーあ、マジで黒歴史だわ……しかも同行したいとか言い出す始末だし」


 ふとそう遠くない光景を思い出す。


「……同行は絶対無理。ああいうことあったら尚更守れるとは限らない」


 同じ制服が通りがかって魔法少女は顔を上げる。

 ……途端、その顔は不機嫌さを増す。


織莉子「小巻さん、御機嫌よう」

「話しかけてこないでよ。折角無視してやろうと思ったのに」

織莉子「だって、今私のこと見たでしょう?」

「こんなとこで何してるのよ」

織莉子「いいえ、なんにも」


 織莉子はにこりと微笑んで通り過ぎていく。

 ……その『ムカつく』姿が無性に気になって、【小巻】はお節介な忠告を叫ぶ。



「――あんまりうろうろしてないで真っ直ぐ家帰ったら?」

「あとこの前言った通り、絶対契約しちゃ駄目だからね!危険だし、あたしも厄介増やしたくないんだから!」


――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 21:10:15.77 ID:N96rTWRR0<> ―――


QB「風見野に帰るのかい?」

杏子「折角許可までもらってきたとこだけどな、ムカつく奴が出てきたから興醒めしちまった」

QB「……またトラブルかい? ほどほどにしてほしいんだけどね」


 怒りを鎮めるためにまた小腹を満たしながら、杏子はキュゥべえを睨みつける。

 ……『お前が契約するから悪い』と言いたげな目だった。


QB「どうだい? 今日話してみて、あすみのことは」

杏子「……まだどうとも言えないね。ガキみてーな見た目とは裏腹、あいつはあたしと同じ、模範的なまでな『魔法少女』だよ」

QB「それなら好印象ということかい?」

杏子「理解できるし説教することもない、話せないことはないってことだ」


 ――本当はそれが一番気を抜けない。それが杏子の本心だった。

 青臭い新人やお節介な巴マミとは違う種類の『気に入らない』感情。それを抱くのは当たり前でもあった。


杏子(……だったら、自分もそう思われてんだろうな)

杏子(これはきっと、同族嫌悪ってやつだ)


 これでは自虐だ。杏子はそう思うと、それを紛らわすように更に手に持っているものに齧りつく。


杏子「それに…………」

QB「どうしたんだい?」


 ……杏子は午前のやりとりを思い出すと、ゾッと寒気を感じて肩を抱く。


杏子「なんでもない。……ちょっと邪な気を感じただけだ」

QB「邪な気? 魔力の反応はないようだけど?」


杏子(……やっぱ話が通じないとこあったわ。つか、もう話したくねえ――――)


 ――感情を知らぬ獣はまだどこか理解できなさそうにしているままであった。


――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 21:31:14.41 ID:N96rTWRR0<> ―――


 今日買い足したウインナーともやし、安い野菜類を使った野菜炒めが今日のメインだった。

 しかし、相変わらずゆまは野菜をはしっこにどけて食べようとしない。


あすみ「……おいしくない?」

ゆま「この緑の、くさいから好きじゃないー」


 ニラ、入れなきゃよかったかな。安いから買ってみたけど、確かに少し匂いの強い野菜だ。

 でも、素材を活かす形で野菜を出すと、ゆまはいつもこうだ。

 食べられる野菜がないわけじゃないんだけど、ゆまの野菜嫌い、このままでいいのかな。



好き嫌い、どうする?
1嫌いな野菜はもらうと言う
2食べるように叱る
3自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/21(日) 21:33:18.40 ID:rjgmLebbO<> 2
原作で杏子がしかったようにがいいかな?
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/21(日) 21:53:54.10 ID:iFVqpLyI0<> 2
食べ物は粗末にしちゃいけないんだよ?
残さずに食べないともったいないお化けが出るよ? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 22:15:38.91 ID:N96rTWRR0<>
あすみ「食べ物は粗末にしちゃいけないんだよ? 残さずに食べないともったいないお化けが出るよ?」

ゆま「でもー……だって、くさいんだもんー……。好きならお姉ちゃんたべてよー」

あすみ「あっこら、勝手に移さない……――」


 ……やんわり注意してみたけど、駄目だった。

 なんだか私、本当ゆまに対しては甘々だなぁ。昨日失敗したもの出しちゃった負い目もあるし――。


あすみ「――……まあしょうがないか。次からは食べられそうなの出すよ」

あすみ「でも、簡単なものでも折角作ったのに嫌って言われると悲しくなるよ」


 そう言うと、ゆまはじっとこっちを見ていた。

 ……端によけたのを7割8割ほど移したところでゆまが手を止める。


ゆま「……ゆま、きらいだけど、ちょっとはたべてみる」

あすみ「本当!? えらいよゆま!」

あすみ「……まあ、折角なら美味しく食べられるほうがいいもんね。これも大きくなったら美味しく食べられるかもよ?」

ゆま「!」


 鼻をつまんで一気にかっ込んでるゆまを見て、なんともいえない微笑ましい気持ちになって笑う。

 今はまだ無理でも、美味しく食べるという目標に出来たならよかったかな。


あすみ(大人の味、かぁ……――)


 私のお皿には緑色がこんもりと載っている。

 ……私も、ここまであるとあまり嬉しいわけじゃないんだけど……。



―六日目終了―


あすみ 魔力[94/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×26
・お菓子[50/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7] <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/21(日) 22:32:52.43 ID:t3gkP50q0<> https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/96.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/95.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/74.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/39.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/47.html
F9 マギレコ 鋼兵 スプマン 二葉さな 水波レナ 七海やちよ <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 23:02:37.23 ID:N96rTWRR0<> 朝 ゆまの家


 朝、学校に行くゆまを玄関に見送りに行く。


ゆま「今日もおねえちゃん、おうちにいてくれる?」

あすみ「今日は――……」


 ……限られた時間の活動では少々情報が入りづらい。

 そろそろまたイレギュラーと新人の事について探りを入れたいと思っていた。


あすみ「――帰ってきた時は家にいないかもしれないけど、でも、遅くならないようにはするよ」


 両方ともキュゥべえからの情報も期待は出来ないし、新人についてはまずは契約させた張本人に聞くのが手っ取り早い。

 丁度良く情報通の『仲間』は居る。そいつにだけ頼るようになったら終いとはいえ、折角なら利用はしてやりたいところだった。

 ――それに、相手はまだ私の“魔法”までは知らない。


ゆま「ちゃんと帰ってきてくれるよね?」

あすみ「帰ってくるよ。私も、ほら……ちょっと『仕事』みたいなものっていうか?」

ゆま「おしごと! お姉ちゃんは『魔法使いさん』なんだよね!」

あすみ「んー……まあ、ね……」


 ……しかし、会いに行くのも放課後の時間だ。

 だから少し困ってるんだけど、ゆまは絶対関わらせるわけにはいかない。――特にあいつには。


あすみ(その前に、『情報料』は稼ぎにいくとしようか)



 下1レスコンマ判定
21~40,60~70 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/21(日) 23:03:58.97 ID:rjgmLebbO<> い <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 23:13:47.23 ID:N96rTWRR0<>

 ……少しゆまと一緒に歩いて、その周辺のスクールゾーンを適当に見て回っていた。

 ランドセルを背負った小学生と、あのクリーム色の制服。

 ビルのあるほうに近づいてくとスーツ姿の大人たちも多く見かけた。


 ――魔女はいない、か、もしかしたら『学生たち』が狩ってたのかも。


 時間が経つと通学路の人通りは段々と減っていく。



 次にいく場所、他
1公園
2通学路[現在地]
3駅
4病院
5繁華街
6歩道橋
7土手
8鉄塔
9廃工場
10立体駐車場

11自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/21(日) 23:16:10.55 ID:rjgmLebbO<> 1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/21(日) 23:23:49.94 ID:XfcKvxuN0<> 9 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 23:45:24.77 ID:N96rTWRR0<>

 通学路から離れていくと、今まで見て回ったことのない場所を回ることにする。

 ……煌びやかな都市部や閑静な住宅街の一見美しい見滝原も、『端っこ』はみすぼらしい。


 一般人の普段立ち入らない、錆びと土埃の臭いの混ざった工業地帯がひっそりと位置していた。

 そんな中でも、作業着を着たおっさんたちが朝っぱらから汗水たらしているのが見えた。


 ――――魔女結界があったのは、更にその奥のほうだった。


―ハコの魔女


 片羽の偽天使をバラして半透明の床を進んでいく。


あすみ「埃っぽくても活気があればいいけど、陰気なとこは救いようないわね」


 深層に居るのはテレビに羽が生えたような魔女だ。

 ……まるで中古品みたいな見た目はあまり強そうには見えないが、飛ばれるのは厄介かな。


あすみ 魔力[94/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×26
・お菓子[50/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:魔女H.N.Elly(Kirsten)
  使い魔Daniyyel+Jennifer×2[近]
  使い魔Daniyyel+Jennifer×5[攻撃圏外]

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。

 下1レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/21(日) 23:46:37.51 ID:XfcKvxuN0<> 3 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/21(日) 23:58:07.23 ID:N96rTWRR0<>
 幾本もの鎖を伸ばし、使い魔たちを貫きながらふよふよと浮かぶ電子の箱を縛り付ける。

 スクリーンに棘鉄球をお見舞いしてやると、派手に音を立てて破片となって飛び散り、黒い液体を撒き散らす。


あすみ「なにこれ、中古テレビのくせにきったないなァー」

あすみ「――――砕け散れ!」


 ……壊れたテレビをバラバラに叩き割ると、飛び散った謎の液体や散らばった部品ごと消えてなくなる。

 グリーフシードを掴み取ると、咳払いする。


 埃っぽい廃工場なんか、長居したくもない。



あすみ 魔力[74/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×26
・お菓子[50/100]
・ハコ[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 00:15:35.37 ID:Vdq3wCqt0<>

 ――端っこから都市部のほうへ戻ってくると、その辺で安価な惣菜を買って食事を済ませていた。

 巴マミがいなくなって一番困ったのは昼飯の事情かもしれない。割と本気でそう思った。


あすみ「……ん」


 懐かしむわけじゃないけど、なんとなくあの喫茶店の前まで寄ってみて、ついでに学校を見てみて気づく。

 ……見滝原中の屋上、昼時に解放されてるんだ。

 何人かそこに集まっているのが見えた。


 暫くすると、その人たちも立ち上がって帰っていく。

 楽しいランチタイムを名残惜しむように、色とりどりの頭を楽しそうに揺らして話している。

 ――その中には例のイレギュラーの姿もあった。


あすみ(……こっち気づかれても面倒か)


 既に一度、目は合っている。

 探ってると思われるのはあまりよろしくはない。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 00:25:51.22 ID:Vdq3wCqt0<>

 ――――『収穫』も終えたし、そろそろ会いに行く準備をしよーか。

 学校も終わったくらいの時間を見計らって美国の豪邸に足を運ぶことにする。



 ……あの女が現れたのは予測していた時間を大きく越した頃だった。


<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 00:28:59.60 ID:Vdq3wCqt0<> ――――――
―――


『あーあ、駒も取ってかれちゃったね』

『だぁれもあなたを助けてくれない。ずっと貴女を見てくれてる真っ直ぐな目だって、お前の目的と本性を知ったらどうなるかな』

『みんなの嫌われ者。あの子供はあなたの本質をちゃんと見透かしてたよ』

『哀れなひと』


「……あの人もあの駒も、元々『私の目的』には使えなかったのよ」

「残念だけれどね、それで困ることなんて無い。単なる捨て駒だもの」


『いい加減認めなよ』

『普通は居ないんだよ、そんな奴は元から――お前みたいに心の歪んだ“平気で人殺しできる奴”なんて』

『普通の人がお前の目的と本性を知ればどうなるか。答えは“軽蔑”だ』

「私はまだ――――」

『――“まだ”? 断言するよ、お前はもしそれを実行して誰を巻き込んだって眉の一つも動かさない』

『全てが後の祭りになってから【わたし“自分”】に罵られて泣くだけ』


 ……ずっと床に落ちたままだった花柄の刻印の入ったグリーフシードを拾い上げると、それをそっと握る。


「…………それでもいいわ。もう“見つかった”もの」

「みんな、自分が死にたくはないでしょう? 全てが助かるなら英雄になりたいでしょう?」

「たとえそれが悪逆の道でも構わない」


――― <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 00:34:55.61 ID:Vdq3wCqt0<> ―――


キリカ(……ついに呼び出し食らったか。行ったほうがいいかな)

キリカ(あれからこっちからも行ってなかったけど)


 行きたくないし行ける雰囲気でもないし――

 そんな気まずさを理由に離れると、ここ数日は“魔法少女”からも遠ざかった日々を送っていた。


 問題は何も解決していない。未だに心の中にもやもやは残ったまま。でも、少しは気分はマシになっていた気がしていた。


キリカ(ていうかなんでこんな変な場所なんだよ。よっぽど聞かれたくない話ってわけ……?)


 携帯を握りしめながら、指定された待ち合わせ場所に向かって少し躊躇うようにゆっくりと足を進めていく。

 工業地帯の喧騒の中、魔女のものらしき魔力が漂っている。

 そこに意識を向けると同時に、聞き覚えのある喋り声が聞こえてきた。――――その姿は一人だった。


キリカ(誰と話してんの……?)


 電話を耳に当てているわけでもない。織莉子はそこにぽつりと佇んでぶつぶつと何かを呟いていた。


キリカ(――あいつ、ホントに頭おかしくなったんじゃないの!?)


 ――――キリカが声をかけようと口を開いた刹那、衝撃にそれは阻まれ、代わりに生温かいものが溢れ出す。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/22(月) 00:37:00.73 ID:PiJjGMER0<> え、キリカがヤバい <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 00:40:56.17 ID:Vdq3wCqt0<>
キリカ「…………え?」


 声は出ず、口と表情だけがそう言おうとしたことはかろうじてわかるその形を作った。


 心臓を貫き、代わりにそれと同じくらいの大きさの水晶玉が飛び出す。

 胸にぽっかりと洞穴が空いて、キリカは生気を失ったただの人形のように倒れこんだ。


織莉子「――……あら、どうしたの? そんなところで寝ていたら魔女に食べられてしまうわよ?」

織莉子「ここに結界があるの。貴女はまだ気づけないのだったかしら?」

織莉子「そうしたら、きっと死体も残らずに消えてしまう」


 誰も返事を返さない。――返すはずもなかった。

 液体で満たされていたその中から、青白くなるほど堰を切ったように抜け出ていく。地面に出来た血溜まりはどんどん広がっていく。


織莉子「だらしなく口を開けて、いつまで寝ているの?」

織莉子「困った子ね…………起きないわ。それとも狸寝入りかしら」

織莉子「それなら好きなだけ寝ていなさい。私は起こさないわよ」


 織莉子は少しだけ後ろを窺うようにしながら一歩、二歩とその場から遠ざかっていく。

 やがて興醒めしたように首を前に向け直して、早足で去って行った。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 00:41:34.89 ID:Vdq3wCqt0<> ----------------------
ここまで
次回は22日(月)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/22(月) 00:46:32.03 ID:PiJjGMER0<> 乙でした

うああああ…キリカがぁ
織莉子完全にぶっ壊れたか… <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 20:33:48.30 ID:Vdq3wCqt0<>

織莉子「……初めて出会ったあの日、私は確かに貴女に言った」

織莉子「私は『貴女』を殺していないわ。ほんの少しの傷すらつけていないもの」



 『どちらのもの』かわからない笑い声がどこからか耳の奥に響いていた。――至って冷静な筋書きだった。


 嗤う必要はどこにもない。自分を嘲る時にだけ嗤うのだ。

 だから織莉子は一瞬だけ薄く『笑って』、動かない心を嗤う声を遠くに聞いていた。




織莉子「――――愚かな駒」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga sage<>2018/01/22(月) 20:42:38.44 ID:eskkOb/n0<> 織莉子が何もしてないのに壊れた <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 20:48:09.49 ID:Vdq3wCqt0<> ―――


 後ろからかけられた声に振り返ると、またいつかみたいに家の中に案内される。

 美国はテーブルに紅茶を二つ分用意すると、やっとこっちに向かい合った。


 ……洒落たカップの中の液体に適当に砂糖とジャムを何種類か入れてみて、手持無沙汰にスプーンをかき混ぜる。

 来客用にしては品がありすぎる、嫌味ったらしーブルジョア感をたっぷりと感じる。

 少し話に来ただけで毎回この調子では、たまにはコーヒーでも飲みたくなるのはわからないでもない。


あすみ「……何の用件かってもうわかってるんだっけ? とりあえず、お茶しに来たわけじゃないのね」

織莉子「ええ」


 この前のことなんてなかったように、美国はまた落ち着き払ったよーな表情を私に向けている。

 ……まるで『待ってた』みたいに家の前に居た私を迎え入れたのが気になっていた。


織莉子「私も貴女を探していたわ。今日の取引に『情報料』はいらない、その代わりに私の用件を聞いて欲しい」

あすみ「……あっそう? 用件って何」


 グリーフシードを要求されたほうがまだわかりやすくて安心はできるが。

 そう思っていると、実に実体の掴めない『用件』を出してきた。


織莉子「少し私の話を聞いてほしいのよ」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 21:12:35.67 ID:Vdq3wCqt0<>
あすみ「……はー、それでお茶まで入れて腰落ち着けようってわけか」

あすみ「愚痴でも聞いてほしいとか? それとも恋愛相談? AVに出ようか迷ってるとか?」

あすみ「話をするからにはなんか目的あんでしょ? 先にそれ教えてくんないと交渉成立しないんじゃない?」

あすみ「後から『目的』追加されたってあすみ知らないし」


 ……いちごジャムの蓋を閉めると、チェリーのジャムの蓋を開けて中身をすくい入れる。

 カップの中には溜まったジャムがなかなか溶けていかずに底に残っている。


織莉子「まずは話を聞いてくれればいいわ」

あすみ「……オッケー、じゃあ聞くだけね。とりあえず私からは二点だから」

あすみ「一つ目はイレギュラー・暁美ほむらについて。アンタならなんか知ってることあるんじゃないかって思ってね」

あすみ「二つ目はアンタのことだよ」


 溜まった違う色のジャムたちをぐちゃぐちゃにかき混ぜる。こうしているとまるで絵具みたいだ。

 ……手持無沙汰の絵具遊びにも飽きると、カップの中に入れたままスプーンから手を放した。


あすみ「アンタ、なんで新人増やしまくってんの? まさか、インキュベーターまでアンタの『仲間』ってことはないよね」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 21:32:42.45 ID:Vdq3wCqt0<>
織莉子「……インキュベーターは『私達』の敵よ」

織莉子「でも、もうそろそろ限界なの」


 わざと悟らせないようにしているような回りくどい話し方に首を傾げる。

 まるで次の言葉を待てと言っているような空気感。――話を聞いてほしいというより、聞かないとわからないとでもいうようだ。


織莉子「今から遠くないうちに、一つの絶望によってこの世界は破滅を迎える」

織莉子「私はずっと、それを齎す者からインキュベーターの目を背けさせ、排除することに力を注いできた」

織莉子「おかげで今は彼の者はまだなんの力も持っていない、ただの人間。――しかし、それももう長くは持たない」

織莉子「一刻も早く彼の者の排除を急がなければならない。そのために貴女の力を貸してほしい……それが私がしたかった話よ」


 少しの間、その壮大な雰囲気と、突飛なまでの話しの大きさに気圧される。

 ……もう一度スプーンを持ってかき混ぜる。しかし。まあ。


あすみ「とりあえず日本語で」

織莉子「……」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 21:57:41.33 ID:Vdq3wCqt0<>
織莉子「今から遠くないうちに――」

あすみ「あ、そこはいいから。つまりあれでしょ?」

あすみ「やっぱアンタは何か企んでて、インキュベーターの目を逸らすために情報を与えてたってわけ」

織莉子「……ええ、まあそうね」


 ……『中二病乙』とでも囃し立てようかと思ったが、今までの行動を考えればとりあえず妄想ではなさそうだ。

 しかし、そうなると困ったな。そんな並外れたものの存在を認めなくちゃいけなくなる。


 その上で、もしこれが本当なら何らかの形で協力しないわけにはいかない。

 ――少し前ならいざ知らず、今はこの世界を、生活を失いたくはない。


 そう答えざるを得ないことをわかった上での『まずは聞いてくれるだけでいい』……か。


あすみ「世界を滅ぼすっていうのも俄かには信じがたいけど、とりあえず、彼の者って何者?」

織莉子「『鹿目まどか』――私はもう一通りの情報は調べたわ」

あすみ「ならアンタが殺ればいいじゃん?」

織莉子「本当はその予定だったのだけど、一筋縄ではいかないからこうして協力を頼んでいるの」

織莉子「私はそれを企て、その度に幾度となく殺される未来を見ている……イレギュラーの暁美ほむらによってね」

織莉子「……信じられないかしら? 私のことを疑っている?」



1今後の方針について
2あの猫は?
3(読心で真偽を確かめる?)

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/22(月) 21:59:56.05 ID:GhACOCnZ0<> 2+3
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/22(月) 22:07:13.46 ID:PiJjGMER0<> ↑
そういえばあの猫はどうしたのよ?
一応仲間なのにこの場に呼ばないのはどういうこと?
ていうか、あの猫の所有権の半分は私にあるんだから勝手な判断下さないで欲しいんだけど <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 22:29:27.92 ID:Vdq3wCqt0<>
あすみ「…………いや」


 読心の魔法を発動させ、心を見透かしてみても食い違いはない。後は『鹿目まどか』の情報が少し詳細に伝わってきたくらいだ。

 少なくとも、騙そうという悪意があれば伝わってくる――それがなかった。


 これがこいつが周到に隠してきた全てで、それを私にはこんなにあっさりと開示した。

 それに少し驚いていた。


あすみ「あの猫はどうしたのよ? 滅茶苦茶大事な話じゃん。あいつももう知ってんの?」

あすみ「一応仲間なのにこの場に呼ばないんだ?」

織莉子「あの子は仲間ではないわ」


 ……言いたいことはわかる。あの猫に対する扱いと私へのそれは違う。


あすみ「……ただのグリーフシード調達係ってとこ?」

織莉子「巴マミの死にショックを受けたあの子が、この計画を知ったところで実行出来ると思って?」

織莉子「私はあの件であの子に人殺しをさせるのは無理だと確信した。それどころか、不要なリスクを招くだけ」

織莉子「私はこの話を多くに広めたくはない。貴女の事は、信頼が出来ると思ったの」

あすみ「……そう?」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 22:45:23.51 ID:Vdq3wCqt0<>
 ……やっぱりあの時巴マミのことで何かあったのを知っているらしい。

 あれはまあ確かにそういう玉ではない。


 すると、美国はこんな“例え話”のようなものを口にした。


織莉子「――――もし、『私達が』心臓を丸ごと貫かれたらどうなる?」

あすみ「……どうにもならない。戦いが始まるだけ。アンタ知ってんでしょ?」

織莉子「ええ」


 ……それを聞いて美国が私を『信頼出来る』と言った意味がわかった。

 真実を知る者。そして、計画を実行出来る者……そう考えれば仲間に出来そうな人は限られる。


織莉子「『私たちの魂は肉体の檻から解放され、石と成ってここにある』」

織莉子「私の言葉を心から信じていれば、こんなことにはならなかったのにね」

あすみ「…………殺処分しちゃったんだ?」

織莉子「計画に使えないどころか、今後敵対勢力にだってなりかねない」

織莉子「あの子は私のことを知っている。……リスクは早いうちに潰しておくべきでしょう?」
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 23:09:58.39 ID:Vdq3wCqt0<>
織莉子「まあ、今まで役立ってくれたのは感謝しているわ」


 まるでゲームでいらない駒を弾き落とすのと同じように、美国は言ってのける。


あすみ(……でも、生姜焼きのレシピ一緒に考えてくれるって約束したのにな)

あすみ(ゆまとももう遊んでくれることもないのか)


 ――こいつが私を信頼できると言った意味はわかる。

 でも、こんなのと一緒って言われるとちょっといい気はしないんだ。同族嫌悪ってやつなのかな。


 ……私はそこまで落ちぶれている?



1自由安価
2今後の方針について

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/22(月) 23:11:33.83 ID:GhACOCnZ0<> 2
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/22(月) 23:22:48.34 ID:PiJjGMER0<> 2のあとこいつの計画に乗るかどうか考える

同属嫌悪?そう思うこと自体にむかつく
私自身穢れてるし、自分に向かってきた悪意をそっくり返して命を奪ってきた
ゆまの母親を殺したし私は立派な人殺し、どう理由をつけたってそれに変わりはない
……でも、今目の前にいるこいつみたいに堕ちてもいいの? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/22(月) 23:26:01.31 ID:Vdq3wCqt0<> --------------------------------
ここまで
次回は24日(水)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/23(火) 18:53:58.22 ID:u85VZvIGO<> この織莉子、絶対に許さん <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/24(水) 20:17:03.89 ID:P9YQMO5/0<>
あすみ「で、これからどうすんの?」

織莉子「暁美ほむらについては私も知りたいことはたくさんある。私が今わかっていることは、“私が戦ったところで勝てない”ということだけ」


 キリカの発言を思い出す。――『よくわからない戦い方』

 ついでに『よくわからないうちに負けた』とか言ってたっけ。


あすみ「しっかし、ずっと傍で見守ってんのかな、そいつ。狙われることはわかってるんだ。もしくはただのストーカー」

織莉子「無策で挑めば死にに行くことになるでしょうね。まともに戦わせてももらえない。奇襲というにも不可解だった」

織莉子「しかし、厄介なことに彼女をどうにかしない限り目的にも近づけない。この世界に未来は無いということよ」

あすみ「……なるほどね」


 それなら二人でなんとか注意を逸らしてやるか、正面から突破するかのどちらか。

 ――簡単なのは逸らすことだが、私も『鹿目まどか』を殺した後、そいつに恨まれて殺されたくはない。それでは本末転倒だ。


 しかし、今までの話をまとめると、『鹿目まどか』に直接手を出そうとしなければ命までは取られない。

 現に挨拶に行ったマミには無関心だったし、キリカは怒らせて戦いに発展したらしいものの生きて帰ってきている。


あすみ「じゃ、そっちは私が少し調査してきてもいいよ?」


 ……少しだけ行動原理がわかった今、切羽詰まった状況なら少々強引にでも引きださせてもらう手はある。

 そろそろ挨拶くらいはしにいってやろうか。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/24(水) 20:29:38.36 ID:P9YQMO5/0<>
 ひとまず、今後の方針は暁美ほむらの調査、対抗する術を見つけることに決まった。


 流れ的に計画に協力する形になってしまったが、こいつへの感情は抜きにして、イレギュラーと鹿目まどかをどうにかしなきゃいけないのは決まっている。

 ただの人間はともかく、イレギュラーは侮れる相手じゃない。


 しかし、美国織莉子は一つの方法しか考えないらしい。もしくは、“考え付けなかった”のか。


 ――――安直な強攻策ともとれる方法。その答えは、『邪魔者の皆殺し』。



 …………話がひと段落つくと、再びかきまぜてからスプーンを皿に置き、カップを持ち上げる。

 中身はすっかりぬるくなっていた。


織莉子「……ところで、飲むの? それ」

あすみ「飲み物を捨てるなんてもったいないお化けが出るよ。これだから金持ちは」


 中身をぐっと飲み干す。苺とチェリーとキウイとオレンジと……あと、ブルーベリーとブラックベリーだっけ?

 紅茶からは遠ざかった味がした。しかし、これだけ色々入れてもチープにはならないのがブルジョアたる所以だ。これはこれで飲みやすくなった。

 下に溜まったドブ色のジャムをスプーンで掻き出していると、美国織莉子は不可解そうな表情でこっちを見ている。


織莉子「ほとんど砂糖水じゃない? それになんだかどろどろしてるわよ」

あすみ「美味しいよ?フルーツジュースみたいで」

あすみ「……今度からフルーツジュースにしてよ。やっすいのでいいから。貧乏舌なもんでね、紅茶の味なんて私にはわかんないんだ」

<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/24(水) 21:18:58.96 ID:P9YQMO5/0<>
 美国織莉子は一つ思い違いをしている。私が憎むのは誰かを虐げ陥れようとする人間。


 ――――同族嫌悪? そう思うこと自体にむかつく。


 私自身穢れてるし、自分に向かってきた悪意をそっくり返して命を奪ってきた。

 ゆまの母親を殺したし私は立派な人殺し。どう理由をつけたってそれに変わりはない。

 ……でも、今目の前にいるこいつみたいに堕ちてもいいの?



 もう普通じゃない。もう元には戻れない。でも、私だって情くらいは残っている。

 だから誰にとって何が正しいかじゃない、呪い殺すべき人間は私が選ぶんだ。



 ――美国の豪邸を後にしてから、今後のことを考えていた。

 番号とアドレスも交換したから、何かあれば連絡も来るだろう。


 私は午前にも来た工業地帯の奥に再び足を踏み入れて、読み取れたイメージと一致する場所を探していた。

 たった数時間前に倒したはずなのに、そこには再び孵化したばかりの魔女の気配が漂っている。

 それは、前に私があいつにやったのと同じ魔女【グリーフシード】だった。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/24(水) 21:55:18.79 ID:P9YQMO5/0<>
あすみ「…………」


 そのマークを開いて迷路を進むと、結界に巻き込まれた血溜まりの傍に立つ。

 人間ならばどう見ても死んでいる傷――いずれ魂もゆるやかに死を迎えるのだろう。

 自殺した不届き者も、恐らく事故で死んだ巴マミも、みんなそうしてその真実を知らないままに死んだ。


 美国織莉子は処分の前に試していた。――どれだけ自分を信じているか、真実を受け入れているかを。


 ……ただ見捨てられるほうがマシだった、と前に話した言葉を思い出してそう思った。

 こいつは呪われるだけのことをしただろうか。事を軽く考えすぎた代償と言うには、あまりに大きい気がした。


あすみ「……ねえ、アンタ死んでないよ。あんなのに使い潰されたままでいいの?」


 私の治癒能力では元通り治すことは出来ない。

 それ以前に、意思の強さという曖昧な基準で全てが決まる不条理な生き物。死んでると思えばもう無理だ。



1自由安価
2魔女を倒して去る
3ジェムのみ持ち出す
4帰る前にゆまに連絡

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/24(水) 21:57:32.20 ID:OuMeArl9O<> 2+3
安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/24(水) 22:05:24.75 ID:pT5daeBN0<> キリカの体を結界の外に運んだ後キュウベェを呼ぶ
来たらキュウベェに周辺に治癒が得意な魔法少女がいないかを聞く
ついでに暁美ほむらをこの場に呼んで欲しいと話す

暁美ほむら、どんな奴かわからないけどいきなり命を取ることはない、はず
ひょっとしたら治癒の魔法が使えるかもしれないし、報酬次第では治療してくれるかも
ちょっと考えてたのとは違うけど、この街の魔法少女が会いたいと言えばきてくれるかもしれない <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/24(水) 22:40:45.65 ID:P9YQMO5/0<>
 ……迷路の隅から、奇妙に頭の長いキュゥべえが沸いて出た。

 これはこの魔女の使い魔だ。そろそろそんなのも沸きはじめる頃か。


 退却を決める。どうせ孵化したての魔女じゃグリーフシードも持っていない。


あすみ「……」


 気になって、血の抜け出た軽い身体を持ち上げる。

 ――外に運び出してきたはいいが、どうするか。死体も残らずに消えるよりはきっとマシ。

 それとも、もう少しマシな姿にしてやるか。……治癒は私なんかよりその辺の新人の方がずっと得意そうだけど、そいつらが見たら卒倒しちゃうかもな。


 ……あと真実を知ってそうなのはイレギュラーくらいだが、奴はよっぽどのことがない限り鹿目まどかの傍から離れない。



1自分が治せるとこまで治す(グリーフシード1個分消費)
2自由安価

 下2レス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/24(水) 22:42:45.66 ID:OuMeArl9O<> 安価↓ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/24(水) 22:43:44.59 ID:pT5daeBN0<> 1 <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/24(水) 23:12:16.47 ID:P9YQMO5/0<>
あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×26
・お菓子[10/100]
・ハコ[0/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]



あすみ「――――……このくらいが限界、か」


 ……魔法の力で中心から治癒を図ってみたが、抉り取られた傷をいくらか軽くするのが限界だった。

 抜け出た血を補ったことでいくらか顔色は戻った。


 後は医者か警察にでも任せるとしよう。――それより、問題は魂の方かな。

 ……変な場所で厄介な事になりかねないといえば、こいつの持ってた分もだ。



 下1レスコンマ判定 キリカの所持GS(0=10,奇数なら+1)÷2
0~9 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/24(水) 23:13:38.49 ID:eikvnNw60<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/01/24(水) 23:21:00.92 ID:pT5daeBN0<> 傷を少しでも塞ぐことが出来たんならキュウベェを呼んで>>955の内容で話したいなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/24(水) 23:23:52.57 ID:+0YmcBY1O<> メガほむ編の杏子の時みたいにキュウベェなら意識戻せるのに
なんで安価通り呼ばないの? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/01/25(木) 00:31:26.64 ID:8lcrKy8gO<> 寝落ち? <>
◆xjSC8AOvWI<>saga<>2018/01/25(木) 00:39:02.10 ID:5dgDqyne0<>
 グリーフシードを回収して、その中から一つ取って浄化する。

 その指にもう一度指輪をはめなおしてやると、立ち上がった。


 ……私が出来るのはこのくらいだ。あからさまに助けたことが知られても面倒くさい。


あすみ「…………後は意思次第だからね」

あすみ「折角もうあいつからも見捨てられて、本当に自由になれるんだから」


 通報を入れてこの場から去る。


 ……都市部のほうに戻る途中、付近の工場ではまだ作業着の人たちが必死に働いているのが見えた。

 あの工場はいつから寂れてしまったのだろう。




ゆま「――――おねえちゃん、おかえりなさい!」


 家に帰ると、ゆまが玄関まで走って迎えに来る。

 ――――挨拶を返そうとした直後、小さい足音とその姿に一瞬言葉を失う。その足元にはキュゥべえがついてきていた。
<>
◆xjSC8AOvWI<>saga sage<>2018/01/25(木) 00:41:35.69 ID:5dgDqyne0<> --------------------------------------------------------------
ここまで そろそろスレの終わりが近いのでsage進行で

あと、キュゥべえはたまたまその場に居合わせない限り出てきません。
安価内に「QBと話したい」旨が書いてあれば話せる場所・状況に入った時に会話を入れるかも、ってくらいです。

次回は25日(木)20時くらいからの予定です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:09:35.42 ID:xY4TlxWR0<> 男子7番・栗原佑(くりはら・たすく)

部活は無所属だが、空手有段者。不良グループ1。
クラスの男子の中で2番目に低身長。喧嘩っ早い。
目の下の傷は、喧嘩の時についたもの。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★☆☆☆☆

★★★★☆

★★★☆☆

★★★★☆

★★★★☆

★★★☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

なし
kill:

なし
killed:

進藤幹也(担当教官)
死亡話数:

8話
凶器:

首輪
 

曽根崎凪紗(女子10番)に恋心を抱いていた。

凪紗が進藤に殺されそうになった事に逆上、進藤に掴みかかるが、首輪の爆破スイッチを押され、首輪が爆発し死亡。

 

こういう子、好きです。ケンカっ早い子。
それなりに好評を得ていたので、ちょっと抵抗がありましたが・・・予定だったんで。
そういえば久々だなぁ、教室内で死者出したの・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:10:04.54 ID:xY4TlxWR0<> 男子1番・青山豪(あおやま・ごう)

サッカー部FW。男子運動部グループ。
いつでも努力を怠らない。
笠井咲也(男子5番)・工藤久尚(男子6番)と特に仲がいい。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★☆☆☆

★★★★☆

★★★★☆

★★★★☆

★★★☆☆

★★★☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

Cz75
kill:

なし
killed:

結城緋鶴(女子19番)
死亡話数:

14話
凶器:

アイスピック
 

咲也・久尚・設楽海斗(男子10番)に嫉妬心を感じていた。

サッカー選手になるために優勝する事を決意するが、突然緋鶴に首を刺され死亡。

 

努力家、無念の退場でした。。
やろうとした事はともかく、1つの事に全てを捧げられる人ってかっこいいですよね。
彼のイメージ、『ホイッスル!』の主人公が元だったりします。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:10:46.23 ID:xY4TlxWR0<> 女子1番・今岡梢(いまおか・こずえ)

バレー部。女子運動部グループ。体育委員。
女子の中では最も背が高い。運動神経抜群。
伊達功一(男子12番)の元彼女。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★★★★★

★★★★☆

★★★★★

★★★☆☆

★★★☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:フライパン
kill:なし
killed:坂本陽子(女子7番)
死亡話数:35話
凶器:ナタ
 

功一と別れた原因は功一の浮気。

G=10エリアで陽子を発見。軽い気持ちで声を掛けたが、陽子は狂っていた。説得も空しく首にナタが刺さり死亡。

 

運動神経をほとんど発揮できなかったのが心残りです。
彼女の本当の気持ちは彼女しか知らないですが、もしかしたらまだ功一が好きだったのかも・・・? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:11:16.51 ID:xY4TlxWR0<> 男子12番・伊達功一(だて・こういち)

バスケ部。男子運動部グループ。
軟派な性格で、今岡梢(女子1番)の元彼氏だが、別れた原因は功一にある。
津田彰臣(男子13番)・高山淳(女子11番)とは幼馴染。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★★★★☆

★★★☆☆

★★★☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

カッターナイフ
kill:

なし
killed:

なし(事故死?)
死亡話数:

36話
凶器:

なし(転落死)
 

H=02エリアの建物の屋上に彰臣と共に潜伏していたが、些細な事から争いに発展してしまう。 彰臣に両目を傷つけられ錯乱。 目が見えないまま誤って屋上から転落。

 

もう・・・何といいますか、口は災いの元ですね。
彰臣君もやり過ぎかもしれませんが、やっぱり自業自得かと。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:11:51.51 ID:xY4TlxWR0<> 女子7番・坂本陽子(さかもと・ようこ)

テニス部。女子運動部グループ。
何でもズバッと言ってしまう。
精神面がやや弱く、感情を押さえるのも苦手。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★☆☆☆

★★★★☆

★☆☆☆☆

★★★★☆

★★★☆☆

★★★☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ナタ
kill:

今岡梢(女子1番)
killed:

美作由樹(男子18番)
死亡話数:

57話
凶器:

ナタ
 

新島恒彰(男子14番)が中原朝子(女子13番)を殺害する現場を目撃し、狂う。
G=10エリアで梢に声を掛けられるが、殺されると誤解。ナタで殺害。その恐怖からG=09エリアで隠れていたが、由樹に見つかり、恐怖で逃げようとしたがナタで首を切られ死亡。梢殺害をすべて由樹に見られていた。

 

狂ったのか何なのかよくわからないけど気の毒な子でした、陽子ちゃん。
ユキに遊ばれた感じになってしまってますからね。。
精神力の弱さが退場の原因の根源。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:12:17.63 ID:xY4TlxWR0<> 政府内部連絡文書二〇〇〇年度第〇〇〇〇四九号
総統府監房特殊企画部防衛担当官並専守防衛陸軍幕僚監部戦闘実験担当官発

共和国戦闘実験第六十八番プログラム二〇〇〇年度第一三号担当官宛

 

 次回ノ戦闘実験第六十八番プログラム対象クラス

 神奈川県四宮市立篠山中学校三年四組

 男子十九名

 女子二十名

 計三十九名

 コノクラスニハ戦闘実験体十六号ガ在籍シテイルトノコト

 

追加

 

 志願者一名

 兵庫県神戸市立春日第二中学校三年二組男子九番

 周防悠哉(スオウ・ユウヤ)

 志願理由不詳

 過去ノ戦闘経験等ナシ

 念ノタメ、動向ニハ注意スルコト

 尚、出席番号ハ男子十一番ニ入ル

 

  <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:12:55.39 ID:xY4TlxWR0<> 女子2番・岩見智子(いわみ・ともこ)

部活は無所属。特に親しい人物はいない。
三河睦(女子17番)らからいじめを受け、不登校になった。
内気で、人付き合いが苦手。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

S&W M10
kill:

なし
killed:

三河睦(女子17番)
死亡話数:

19話
凶器:

ジェリコ941
 

いじめの恨みから、クラスメイトを殺そうと考える。G=06エリアで睦を発見。殺そうとするが返り討ちに合う。

 

んー・・・「苛められる側は悪くない」と思うんですが・・・この子の場合はそうとも言い切れないようなそうでないような・・・
単に私が好きでないタイプだからかもしれないですが。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:13:47.04 ID:xY4TlxWR0<> 女子3番・金城玲奈(かねしろ・れな)

部活は無所属。女子ギャルグループ。
タカビーな性格のお嬢様。
岩見智子(女子2番)いじめをしていたこともある。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★☆☆☆

★★★☆☆

★★★☆☆

★★☆☆☆

★★★★☆

★★★★☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

サバイバルナイフ
kill:

なし
killed:

桐島伊吹(女子4番)
死亡話数:

11話
凶器:

FN ブローニング・ベビー
 

クラスメイトを見下していた。

見下しているクラスメイトたちの為に死ぬのは嫌だ、とやる気になる。合流した伊吹を殺害しようとしたが、伊吹の罠にはめられ、銃殺。

 

出た、天上天下唯我独尊タイプ!
ただ、相手が悪かったですね、ご愁傷様です。
こういう子は・・・どうもなぁ・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:14:21.73 ID:xY4TlxWR0<> 女子13番・中原朝子(なかはら・あさこ)

部活は無所属。女子ギャルグループ。
童顔であることを気にしている。
新島恒彰(男子15番)の彼女。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★☆☆☆

★★★☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ベレッタM92FS
kill:

なし
killed:

新島恒彰(男子15番)
死亡話数:

27話
凶器:

毒薬
 

真中那緒美(女子16番)が殺される瞬間を見て怯える。 E=08エリアで恒彰に会いほっとするが、毒入りの水を飲まされ死亡。

 

怖がって怖がって、やっと信じる事が出来た矢先に殺された憐れな子。
大好きな人に裏切られて、とにかく可哀想だなぁと書きながら思いました。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:14:54.62 ID:xY4TlxWR0<> 男子20番・脇連太郎(わき・れんたろう)

部活は無所属。不良グループ2。
将来の夢も希望もなく、ただ何となく生きている。
趣味はナンパ。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★☆☆☆

★★★★☆

★★★☆☆

★★★☆☆

★★☆☆☆

★☆☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

小刀
kill:

なし
killed:

椎名貴音(女子8番)
死亡話数:

45話
凶器:

小刀
 

J=01エリアで貴音と遭遇。恐怖で錯乱していた為、貴音に襲い掛かる。もみ合いの末、首に小刀が刺さり失血死。

 

FC3書いていて初めて主観の話がなかったレン君。いいとこなし(汗
別に嫌いなわけじゃないんですけどね、スランプ・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:15:24.39 ID:xY4TlxWR0<> 女子17番・三河睦(みかわ・むつみ)

部活は無所属。女子ギャルグループ。
口が悪く、ケンカも強い。
岩見智子(女子2番)いじめの首謀者。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★☆☆☆

★★★★☆

★★★☆☆

★★★★☆

★★★★★

★★★★☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ジェリコ941
kill:

岩見智子(女子2番)
killed:

吉原遼(女子20番)
死亡話数:

20話
凶器:

日本刀
 

G=06エリアで智子から不意打ちを受け、激怒。智子を撃ち殺した。直後、遼に襲われ全身を刺され失血死。

 

気の毒でした、やる気じゃないのに襲われて殺してしまって、更にサディストに襲われて・・・ケンカの腕なんか振るえる状況じゃなかったでした。 能力高めなのに、宝の持ち腐れでした。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:16:02.68 ID:xY4TlxWR0<> 女子9番・駿河透子(するが・とうこ)

バスケ部キャプテン。女子運動部グループ。
女子委員長で、しっかりしていて正義感が強い。
誰とでも気兼ねなく話ができる。

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★☆

★★★★★

★★★★★

★★★★☆

★★☆☆☆

★★★★★
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ダーツの的
kill:

なし
killed:

新島恒彰(男子15番)
死亡話数:

61話
凶器:

ベレッタM92FS
 

真田勝(男子9番)に恋心を抱いている。

F=01エリアで吉原遼(女子20番)に襲われるが、勝に救われる。自分の為にクラスメイトを殺そうとする勝に怒り、今の状況をどうにかする方法を考えようと訴える。その時銃声が響いた。銃弾は透子の体に着弾し、勝に想いを告げて息を引き取った。

 

登場が1番最後になりました透子ちゃん。
話を進めるうえでの役割としては真田君を徹底的なジェノにする事でした。
襲われていなければもっと違う事になっていたんでしょうが・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:16:39.61 ID:xY4TlxWR0<> 女子18番・水上朱里(みずがみ・あかり)

ソフト部。女子運動部グループ。
元気いっぱいのクラスノムードメーカー的存在。
人に甘える事がうまい。

身長/150cm
愛称/朱里、朱里ちゃん
特記/卜部かりん(女子4番)とは幼馴染

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★★★★☆

★★☆☆☆

★★★★☆

★★☆☆☆

★★★★☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

なし
kill:

なし
killed:

岸田総司(担当教官補佐)
死亡話数:

8話
凶器:


 

ルール説明中に、両親が政府の人間によって殺害された事を知り、激怒。怒りに任せて暴走しようとしたが、岸田に斬殺される。<8話>

 

最初の犠牲者は女の子でした。実は説明中に女の子が殺害されたのは初。
どうしてあそこまで逆上してしまったのかは、後ほど出てきます。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:17:34.11 ID:xY4TlxWR0<> 女子20番・山城このみ(やましろ・このみ)

部活は無所属。ギャルグループ。
派手な外見をしているが、内面は素朴で優しい。
鶴田香苗(女子15番)に憧れ、いつも後を追っている。

身長/151cm
愛称/このみ、このみサン、このみちゃん

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ヌンチャク
kill:

なし
killed:

鶴田香苗(女子15番)
死亡話数:

20話
凶器:

グロック17
 

山神弘也(男子17番)が好き。

A=07エリア(図書館)で藤野勝則(男子15番)に襲われる大谷純佳(女子5番)を救う。恋愛話で香苗の怒りを買い、頭部を撃たれ死亡。<第20話>

 

ぱっと出で即死キャラでした、が、好きな子でした。
普段は人に気を配ることのできる良い子です、書けませんでしたが。
このみちゃんにしてみれば、何で自分が死なないといけないか全くわかりませんね(汗 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:18:01.42 ID:xY4TlxWR0<> 女子2番・有馬怜江(ありま・さとえ)

卓球部。女子運動部グループ。
臆病で、1人でいることを嫌う。
特に志摩早智子(女子11番)になついている。

身長/146cm
愛称/怜江、怜江ちゃん

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★☆

★★★☆☆

★☆☆☆☆

★★★☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

USSR マカロフ
kill:

なし
killed:

出雲淑仁(男子1番)
死亡話数:

49話
凶器:

ワルサーPPK
 

早智子に近づく人に殺意を抱く。

E=09エリアに潜伏していたが、出雲淑仁(男子1番)に発見される。早智子を探すために手を組むが、内心殺意を抱いている。<42話>

D=04エリアで早智子・北王子馨(男子5番)に会う。発砲。2人に説得されていたが、その後ろから淑仁に撃たれ、胸部に被弾し死亡。<48〜49話>

 

中盤戦ラストを締める出来事の引き金となった怜江ちゃんでした。
ルール上2人が残るのは不可能だけど、そんなことは関係なく、ただ親友の側にいたかったという望みの結果が、こんなことに。書きにくい子でした。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:18:31.02 ID:xY4TlxWR0<> 女子3番・伊賀紗和子(いが・さわこ)

美術部。明進塾組。副委員長。
真面目な性格で、エリートコースを進む事を夢見る。
訳ありで不良グループを嫌っている。

身長/149cm
愛称/紗和子、紗和ちゃん、紗和子ちゃん、伊賀っち、副委員長

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★★

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

バターナイフ
kill:

なし
killed:

逢坂珠尚(女子1番)
死亡話数:

第71話
凶器:

Vz61 スコーピオン
 

A=03エリアで須藤大和(男子7番)・玖珂喬子(女子9番)を発見。大和を襲うが、常陸音哉(男子14番)・高井愛美(女子13番)に止められる。大和を襲ったのは、喬子が大和に裏切られるのを防ぐ為だった。そして喬子と一緒にいる大和に嫉妬していた。大和に怒りをぶつけ、一応和解。大和・喬子と別れる。<24〜25話>

A=05エリアに潜伏。音哉の本性を見て衝撃を受ける。そこに四方健太郎(男子19番)が訪れるが、健太郎は狂っていた。音哉が殺害するのを目撃する。<26話>

音哉と愛美のやりとりにドキドキする。A=07エリアで鳳紫乃(女子6番)と会うが、戦闘回避。<44話>

A=07エリアで休息。滝井良悟(男子10番)と対峙。しかし、後から現れた山神弘也(男子17番)が良悟を殺害。音哉も殺害されそうになるが、身体を張ってそれを阻止。<59・60話>

F=04エリアで逢坂珠尚(女子1番)の襲撃を受け、全身に被弾。愛美に背負われ戦線離脱。再び珠尚に襲われるが、国を変えてくれるであろう音哉と、支えの愛美を護るために、体を張って2人を逃がす。更に珠尚の戦力を削ぐために探知機とグロック19を破壊したところで、珠尚の攻撃により頭部に被弾し死亡した。<69・71話>

 

周りにいる2人が優秀だったせいで目立たなかったであろう副委員長・紗和子でした。
大和に襲い掛かるわ、鎌持った弘也やマシンガン持った珠尚に飛びつくわと、意外とアクティブな子になりました。能力値より攻撃性高そうだ(苦笑 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:19:08.93 ID:xY4TlxWR0<> 女子4番・卜部かりん(うらべ・かりん)

ソフトボール部キャプテン。女子運動部グループ。
勝気で、家が男系である事が影響しているのか、男口調。
誰とでも親しくなれる事が長所。

身長/160cm
愛称/かりん、かりんちゃん、かりんさん
特記/水上朱里(女子18番)とは幼馴染

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★☆☆☆

★★★★★

★★★★★

★★★★★

★★★☆☆

★★★★★
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

スタンガン
kill:

柏原茉沙美(女子8番)
killed:

柏原茉沙美(女子8番)
死亡話数:

52話
凶器:

S&W M19
 

佐倉信祐(男子6番)のことが好き。

信祐・隅谷雪彰(男子8番)・柏原茉沙美(女子8番)と行動を共にしている。プログラムが異常であると感じ、脱出を目指す。<18話>

脱出を試みて正門(J=07エリア)へ行くが、政府の軍人・井上源次郎に諭され断念。<43話>

D=04エリアの惨劇を目の当たりにし、ショックを受ける。信祐を慰めていたところ、茉沙美が発狂。雪彰の死を目撃。茉沙美が精神安定剤を大量摂取して発狂したことが判明。後から行くと約束し、信祐を逃がす。茉沙美を止めるために銃[ピーーー]るが、自身も茉沙美に左胸部を撃たれ、力尽きた。<51〜52話>

 

男勝りな女の子って、なんて書きやすいんでしょう(>_<)
結局告白できずに終わってしまいましたが、まぁ・・・いつもできるとは限らないというか、できない方が多数ですよね、多分。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:19:36.73 ID:xY4TlxWR0<> 女子5番・大谷純佳(おおたに・すみか)

部活は無所属。ギャルグループ。
いつもよく通る声で教室で騒いでいる。
ガラはやや悪いが、人と打ち解けやすい。

身長/157cm
愛称/純佳、純佳ちゃん、純佳サン

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★★☆☆

★★☆☆☆

★★★☆☆

★★★☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

金槌
kill:

なし
killed:

鶴田香苗(女子15番)
死亡話数:

39話
凶器:

グロック17
 

A=07エリア(図書館)にて潜伏していたが、藤野勝則(男子15番)と遭遇。告白されたが拒否したところ、勝則に襲われ左腕負傷。プライドを賭けて戦う事に。<19話>

勝則にやられかけたが、香苗・山城このみ(女子20番)の乱入によって救われる。しかし、恋愛話から香苗がこのみを殺害。自身も殺されそうになったが逃げ出す。危ないところで野原惇子(女子16番)に救われた。<20話>

A=03エリアで須藤大和(男子7番)・玖珂喬子(女子9番)に遭遇。喬子と皿探しをしていたが、勝則に再び襲われる。大和と惇子の乱入によって救われ、惇子と共に逃走。<32〜34話>

E=02エリアに潜伏していたが、銃声が聞こえた。逃げようとしたが香苗に見つかり、頭部被弾により死亡。<39話>

 

わかるかと思いますが、ギャル組の中で1番好きな子でした。
実はもっと早くに退場のはずでしたが、ここまで延びました。
多分、あっちゃんが助けたところから運命が狂ったのかと(そこからかい)。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:20:11.33 ID:xY4TlxWR0<> 女子10番・河本李花子(こうもと・りかこ)

サッカー部。女子運動部グループ。
思った事は何でもずばっというキツい性格。
女子人気が高く、バレンタインに貰うチョコの量は男子をはるかに凌ぐ。

身長/163cm
愛称/李花子、李花子ちゃん、りっちゃん、リカ
特記/湧井慶樹(男子20番)とは犬猿の仲

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★★★★★

★★★★☆

★★★★☆

★★★☆☆

★★★★☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

おたま
kill:

なし
killed:

鶴田香苗(女子15番)
死亡話数:

38話
凶器:

グロック17
 

F=02エリアにて潜伏していたが、慶樹が甲斐駿一(男子3番)・鳳紫乃(女子6番)に襲われているのを発見、助けに行くが左足を負傷し、逆に慶樹に助けられた。<21話>

慶樹と他愛ない話をしていたが、香苗に襲われる。慶樹を護るために逃げるが、香苗に背後から撃たれ、階段から転落。追いついた慶樹に本当の想いを伝え、息絶えた。<38話>

 

自分で書いてて、思った以上に好きになれた犬猿ペアの片割れでした。
割と後先考えずに行動し続けた子だと思います。
そういう子、わたしは好きです。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:20:44.97 ID:xY4TlxWR0<> 奈良敬子 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:21:11.64 ID:xY4TlxWR0<> 女子19番・薮内桃子(やぶうち・ももこ)

家庭科部。女子文化部グループ。
内気な性格でいつももじもじしている。
病弱で、入院沙汰になる事もしばしばある。

身長/147cm
愛称/桃子、桃子ちゃん、桃ちゃん
特記/津村翔平(男子12番)とは幼馴染

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

メガホン
kill:

なし
killed:

逢坂珠尚(女子1番)
死亡話数:

17話
凶器:

S&W M686
 

プログラムにショックを受けて体調を崩す。翔平と共に行動していたが、珠尚に襲われる。胸部に被弾し、失血死。最期まで翔平が生きる事を望んだ。<17話>

 

桃ちゃん視点で書けなかったのが後悔・・・。
多分、桃ちゃんにとって翔ちゃんはお兄ちゃんのような人で、恋愛感情とかはなかったんじゃないかなぁと思います。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:21:42.77 ID:xY4TlxWR0<> 女子17番・畠山和華(はたけやま・わか)

茶道部。女子文化部グループ。
お花・お茶が趣味のおしとやかなお嬢様。
自己主張をせず、相手の言う事を鵜呑みにしてしまいがち。

身長/153cm
愛称/和華、和華ちゃん

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★☆

★☆☆☆☆

★★★★☆

★★☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

バスケットボール
kill:

なし
killed:

出雲淑仁(男子1番)
死亡話数:

30話
凶器:

ワルサーPPK
 

淑仁に想いを寄せている。

E=04エリアにて潜伏していたが、そこに淑仁がやってきた。そのことに喜びを感じたのも束の間、淑仁によって心臓・顔面を撃たれ死亡。<30話>

 

和華様ご退場です。始まる前に少し人気のあったこのコ、出番は一瞬でした(>_<)
わけがわからないまま・・・っていうのは、ある意味幸せなのかも。
何も知らないままだから。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:22:16.26 ID:xY4TlxWR0<> 男子19番・四方健太郎(よも・けんたろう)

部活は無所属。明進塾組。
卑屈で、周りを見下しがち。
エリート志向が強く、将来の夢は政治家。

身長/162cm
愛称/特になし

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★★

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★★★★☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

グロック19
kill:

なし
killed:

常陸音哉(男子14番)
死亡話数:

26話
凶器:

シグ・ザウエルP230
 

発狂していた。

A=05エリアで音哉・伊賀紗和子(女子3番)・高井愛美(女子13番)に遭遇し、発砲。愛美に向けて発砲したことで音哉の怒りを買い、頭部に被弾し死亡。<第26話>

 

狂った人の独白は書きにくいので、独白なしの退場でした。
狂ってなかったら狂ってなかったで、やる気になってたでしょう。
ただそれは、きっとFC3の浅原誠とネタが被るのでボツ。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:22:43.50 ID:xY4TlxWR0<> 男子16番・持留奏太(もちどめ・そうた)

美術部。男子主流派運動部系。
外見も中身も幼く、グループ内のマスコット的存在。
自分の都合どおりにいかないと癇癪を起こす事もしばしば。

身長/157cm
愛称/奏太、奏太くん、モッチー
特記/多田尚明(男子11番)とは幼馴染

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

サバイバルナイフ
kill:

なし
killed:

多田尚明(男子11番)
死亡話数:

14話
凶器:

脇差
 

C=06エリアにて尚明と潜伏。尚明が試しに脇差を振っている姿を見て、自分を殺そうとしていると思い込み、錯乱。尚明に襲い掛かるが、不慮の事故で尚明の持っていた脇差が首に刺さり死亡。<14話>

 

FC2の西野葵くんに似ちゃいました、モッチー。
でも、ちゃんと人を思いやる事のできる優しい良い子です。癇癪おこすけど。
多田っちとセットで書いてて好きだなぁと思った子でした。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:23:18.35 ID:xY4TlxWR0<> 男子12番・津村翔平(つむら・しょうへい)

水泳部。男子主流派運動部系。
明朗活発で、面倒見が良い。
スポーツ万能で、特に水泳の実力は全国クラス。

身長/176cm
愛称/翔平、翔平くん、翔ちゃん
特記/薮内桃子(女子19番)とは幼馴染

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★★★★★

★★★★★

★★★★☆

★★☆☆☆

★★★★★
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

野球ボール1ダース
kill:

なし
killed:

滝井良悟(男子10番)
死亡話数:

23話
凶器:

コルト・ガバメント
 

桃子と共に行動していたが、逢坂珠尚(女子1番)に襲われて脇腹被弾。桃子を失い、桃子の遺言どおり生きようと決意。<17話>

桃子の分も生きることを決意し、武器を探しにG=05エリアへ。カッターを入手後、良悟に襲われる。良悟を殺害しようとするが、傷が響き敗北、頭部被弾により死亡。<23話>

 

翔ちゃんについてはちらほら先行きを気にしていただきましたが、こんな感じになりました。 サブメインには上げられませんでした。
彼は狂ったわけではなく、ただ覚悟を決めただけです。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:23:45.64 ID:xY4TlxWR0<> 女子11番・志摩早智子(しま・さちこ)

卓球部。女子運動部グループ。
真面目な性格の優等生だが、冗談も通じる柔軟性がある。
優しい性格も手伝って、異性からの人気が高い。

身長/156cm
愛称/早智子、早智子ちゃん、サチ、サッちゃん

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★★

★★★★☆

★★★★★

★★★★★

★★☆☆☆

★★★★☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

S&W M19
kill:

なし
killed:

出雲淑仁(男子1番)
死亡話数:

50話
凶器:

ワルサーPPK
 

B=06エリアで滝井良悟(男子10番)に襲われていた北王子馨(男子5番)を救出。<12話>

馨の過去を知り、驚く。村主環(女子12番)に襲われるが、見逃される。環の狙いを知り、狙われそうな人を探しに行く。<36話>

嫌な予感がする。D=04エリアで、耐え切れずに馨に告白する。いい雰囲気になったところで、出雲淑仁(男子1番)、有馬怜江(女子2番)と会う。再会を喜んだのも束の間、怜江が発砲。淑仁が怜江を殺害したことに怒る。淑仁が続けて殺害しようとした馨を庇い、被弾。失血死。<48〜50話>

 

メガネっ娘、サッちゃんでした。
思っていたよりも行動派な子になってました、馨のためなら銃を人に向け続けましたからね・・・(汗) 好きな子でした。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:24:25.59 ID:xY4TlxWR0<> 秋山みなね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:24:53.29 ID:xY4TlxWR0<> 男子11番・多田尚明(ただ・なおあき)

野球部主将。男子主流派運動部系。
いつも落ち着いていて、グループ内の兄的存在。
文武両道で、部内では捕手を務める。

身長/174cm
愛称/尚明、ナオ、多田っち
特記/持留奏太(男子16番)とは幼馴染

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★☆

★★★★★

★★★★★

★★★★☆

★★★☆☆

★★★★☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

脇差
kill:

持留奏太(男子16番)
killed:

山神弘也(男子17番)
死亡話数:

14話
凶器:


 

C=06エリアにて奏太と潜伏。ふとしたきっかけで奏太が疑心暗鬼となり、尚明に襲い掛かる。その際に、不慮の事故で奏太を刺殺。その後、弘也が現れ、抵抗する間も無く頭部を刺され死亡。<14話>

 

お兄ちゃんな多田っちでした。
落ち着きを持った人を書きたかったので書いたんですが、個人的には最初に思っていたよりも良くてお気に入りでした。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:25:38.70 ID:xY4TlxWR0<> 女子1番・東ちとせ(あずま・ちとせ)

部活は無所属。女子不良組。
いつもぼーっとしていて何事にもやる気が感じられない。
普段はまったり口調だが、キレると口調が一気に変わる。

身長/159cm
愛称/ちとせ、ちとせちゃん

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★☆☆☆☆

★★★★☆

★★★★☆

★★★★☆

★★☆☆☆

★☆☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

フライパン
kill:

なし
killed:

上総真央(女子4番)
死亡話数:

33話
凶器:

S&W M36 チーフススペシャル
 

G=03エリアでやる気なくぼーっとしていたところに荒れている真央が現れる。普段見たことのないような真央の様子に興味を持ち、真央の神経を逆撫でた。結果、全身に被弾し死亡。

 

しかし人の不幸に興味を持つとはいけない子ですね、この子は。
改稿前よりも早い退場になってしまいましたが、ちとせ好きですよ。
暴れさせられなかったのがちょっと残念ですが・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:26:05.69 ID:xY4TlxWR0<> 女子2番・上田昌美(うえだ・まさみ)

家庭科部。ゲーム組。
内気な性格で、人と関わる事が苦手。
クラス1小柄で目立たない。

身長/146cm
愛称/昌美

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★☆

★☆☆☆☆

★★★★☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★★★☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

アイスピック
kill:

中田智江子(女子12番)
天道千夏(女子10番)
killed:

近原公孝(男子9番)
死亡話数:

52話
凶器:

Vz61 “スコーピオン”
 

因幡彰人(男子2番)に恋心を抱いている。

G=04エリアで智江子と遭遇。智江子の小刀で刺殺。小刀入手。<12話>

D=06エリアに潜伏していたところに、彰人・大塚豊(男子3番)に発見される。自分のことを何とも思っていない彰人に怒り攻撃するが、彰人の態度に殺害を断念。別れた後、自分のやり方に疑問をもつ。<35・36話>

I=05エリアで恐怖に駆られ背後から千夏を襲撃、殺害する。相模晶(女子6番)にそのことを詰問された。<44・45話>

自分の今までのことを悩んでいたが、「自分は悪くない」という決断を下す。そこを近原公孝(男子9番)・谷口まどか(女子8番)に発見され、襲い掛かるが、公孝に諭され、生き続けることを決意。しかし、突然上総真央(女子4番)に襲われる。逃げる途中で真央に撃たれそうになったが、まどかを盾にして凌いだ。しかし、それが公孝の怒りに触れ、全身を撃たれて死亡。<51・52話>

 

改稿前に比べて考えをつなげた・・・つもりです。悩みがうまく表現できていればいいなぁ。
最後は、人を庇うシーンはよく見るので、逆に人を盾にして死を逃れようとするという行動を書いてみました、いかがでしょう。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:26:38.20 ID:xY4TlxWR0<> 琴子 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:27:07.29 ID:xY4TlxWR0<> 女子7番・白鳥里子(しらとり・さとこ)

バスケットボール部。女子主流派グループ。
陽気な性格で、クラスのムードメーカー。
特技は早食いで、その結果ぽっちゃり体型になってしまった。

身長/160cm
愛称/里子、里子ちゃん、しらちゃん、しら子

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★★★★★

★★★☆☆

★★★☆☆

★★★☆☆

★★☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

Vz61(スコーピオン)
kill:

なし
killed:

滝川渉(男子8番)
死亡話数:

19話
凶器:

ミニウージー
 

安藤悌吾(男子1番)のことが好き。

F=03にて潜伏していたが、渉に襲われる。野島三奈子(女子15番)が殺害されたことにより腰が抜ける。谷口まどか(女子8番)・近原公孝(男子9番)と共に逃げようとするが、頭部に被弾。<第19話>

 

陽気な子のはずなのに、晶嫌いっ子になってました。
いや、そのつもりではありましたが。
裏話として、部活ではレギュラーになれず、それも含めて晶に嫉妬していました。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:27:33.92 ID:xY4TlxWR0<> 女子15番・野島三奈子(のじま・みなこ)

バスケットボール部。女子主流派グループ。
口調はきついが、性格が悪いわけではない。
時に後先考えずに行動してしまう事もある。

身長/163cm
愛称/三奈子、三奈子ちゃん、三奈ちゃん、みぃちゃん、みぃ子

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★☆☆☆

★★★★★

★★☆☆☆

★★★★★

★★★☆☆

★★☆☆☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ブーメラン
kill:

なし
killed:

滝川渉(男子8番)
死亡話数:

19話
凶器:

ミニウージー
 

瀬戸口北斗(男子6番)が好き。

F=03エリアにて潜伏していたが、渉に襲われる。運悪く全身に被弾し死亡。<第19話>

 

この子も性格が悪くないワリには悪さしかでてない・・・
まぁね、皆1人くらいはそういう子がいるんじゃないですかね(ヤな話だなぁ)。
改稿前に比べたら、里子と順番が入れ替わった&まどかを巻き込まなかった感じ。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:28:00.12 ID:xY4TlxWR0<> 女子14番・沼井千尋(ぬまい・ちひろ)

陸上部。女子主流派グループ。
冷静沈着で、グループ内の姉的存在。
普段は穏やかな空気を纏っているが、本気になると一変するらしい。

身長/161cm
愛称/千尋、千尋ちゃん、千尋サン
特記/二松千彰(男子15番)とは幼馴染

能力値

知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★★

★★★★☆

★★★★☆

★★★★☆

★★☆☆☆

★★★★☆
 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ブローニング・ベビー
kill:

なし
killed:

滝川渉(男子8番)
死亡話数:

23話
凶器:

ミニウージー
 

安藤悌吾(男子1番)に恋心を抱いている。

G=04エリアにて潜伏していた。悌吾に会いたいと願う。茂みの中にいた人物とコンタクトを取ろうとしたが、背後から渉に襲われる。逃げようとするが全身に被弾、死亡。<23話>

 

おっとりさんのはずが、あんまりおっとりしていなかったかな、と後悔。
色んな人を羨ましがりながら死んでしまったけど、人のことが羨ましく感じるのは人の性かな、と思います。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/25(木) 01:28:09.20 ID:5dgDqyne0<> --------------------------
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オール安価でまどか☆マギカ 22
『http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516811060/』 <> 1001<><>Over 1000 Thread<>      .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
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理亞「いよいよ今日はエンカの日ね!」 @ 2018/01/25(木) 01:04:11.54 ID:UutZj9yA0
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【モバマスss】悠貴「遊園地で!」まゆ「お仕事ですよお @ 2018/01/24(水) 23:16:17.79 ID:6fyImoR+0
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【モバマス】モバP「もりくぼ逃騒曲」 @ 2018/01/24(水) 22:51:08.13 ID:F3pgqLRiO
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真央「過保護」[スクメロSS] @ 2018/01/24(水) 21:02:29.63 ID:UHnBUWM10
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【モバマス】乃々「雪の日」 @ 2018/01/24(水) 20:56:14.44 ID:1p34/lZg0
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