以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/08(土) 20:52:00.03 ID:DGO9eBi1o<>
「はぁ……! はぁっ……!」


 走る。
 ひたすら、走る。


「っく……! はぁ……!」


 心臓が、痛い。
 足は、もうとっくに限界を超えている。


「っ……!」


 だけど、立ち止まる訳にはいかない。
 アタシ――北条加蓮――は、追われているから。



「GRRRRRUUUOOOOOOO!!」



 正体不明の……化物に。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1544269919
<>武内P「笑顔です……変身ッ!」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/08(土) 21:06:45.81 ID:DGO9eBi1o<> https://www.youtube.com/watch?v=X2QhlXiV9kA

「ふぅっ……! っく……!」


 走る。
 ただ、走り続ける。


「あっ!?」


 道路の、ほんの少し……本当に、ほんの少しだけの段差。
 普段だったら、意識しなくても通り過ぎてしまう程度のもの。
 走ってきた疲れからか、足が上がってなかったんだと思う。
 それに、躓く――


「ふうっ!」


 ――けど、倒れてる暇なんか、無い。
 今は、出来るだけ遠くに行かなくちゃいけないから。
 ステップを踏む要領で、躓いたのとは反対の足を前に出し、踏ん張る。
 ダンスはそんなに得意じゃないんだけど、何とか倒れずに済んだ。


「くっ……!」


 今ので、化物に距離を詰められちゃった……本当、最悪。
 そもそも、アタシってこういう風に走るの苦手なんだよね。
 体力も無いし……化物にやられる前に、倒れて死にそう。


 でも――



「GRRRRRRUUUOOOOO!!」



 ――アタシは、倒れても……死んでも、走り続ける。


「はぁ……! はぁっ……!」


 凛と奈緒から、あの化物を引き離すために。


 それこそガラじゃないって?
 うん、アタシもそう思うよ。


 アタシは、アタシが思っていた以上に友達思いだったみたい。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/08(土) 21:24:58.21 ID:DGO9eBi1o<>
「はっ……! ふぅっ……!」


 こんな事になるなら、もっとランニングしておけば良かったな。
 なんて、思いもしたけど……わかる訳無いじゃん?
 それに、焼け石に水ってやつだったと思う。


「っ!?」


 ……あーあ、今日はツイてないなぁ。
 ダンスレッスンでは、普段はしないミスをしちゃったし。
 それを偶然、凛のプロデューサーさんに見られちゃったし。
 帰りに寄った店のポテトも、一本も食べずじまい。


「っく……!」


 極めつけは――逃げ場のない、行き止まりに迷い込んだ事。



「GRRRRRRUUUOOOOO!!」



 化物の叫び声は、すぐ後ろまで迫って来ている。
 今更、入り込んだ路地を戻る事も出来やしない。
 だからアタシは、ビルの谷間の奥へと進む事を選んだ。


「……はあっ! はっ……! はぁっ……!」


 冷たいコンクリートの壁に背中を預けると、一気に汗が吹き出してきた。
 呼吸をする度に肺は悲鳴を上げ、足はガクガクと震えている。
 アタシ、どれだけ走ったんだろう。
 なんだ……やれば、結構出来んじゃん。


「はっ……! はっ……!」


 震える手で、逃げる時からずっと手に握りしめていた携帯を操作する。
 不幸中の幸い、ってやつかな。
 逃げ出す時、思わず手に取ったのがお財布じゃなくて良かった。
 携帯だから――



「GRRRRRRUUOOOOOO!!」



 ――凛と奈緒に、最期のメッセージを残せるもんね。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/08(土) 21:39:54.37 ID:DGO9eBi1o<>
「はぁっ……! はっ……!」


 ホームボタンを押して、画面を起動。
 パスコードを打ち込んで、ロックを解除してLINEのグループを開く。
 通話……は、やめとこ。
 だって、



「GRRRRRRRUUUOOOOOO!!」



 最期に二人に聞かせるアタシの声が、ひどいものなのは嫌だから。


「ふっ……! はぁっ……!」


 アタシと化物の距離は、もう十メートルも無い。
 化物も、アタシにはもう逃げ場が無いとわかってるんだろう。
 唸り声を上げながら、ゆっくりとこちらに向かってきている。
 どうせだったら、追う時もそのスピードだったら良かったのに。


「はぁ……はぁ……」


 左手で、汗でおでこに張り付いた前髪を整える。
 こんな時に何をと思われるかも知れないけど、気になるんだもん。


「はぁ……はぁ……」


 打ち間違わないよう、ゆっくりと指を動かす。
 どんなメッセージにしよう……なんて、迷ったりはしない。
 二人に、最期に言いたい事。



 ――ありがと。



 これで、オッケー。



「GRRRRRRUUUUOOOOOO!!」



 ありがとう、じゃないのは……なんか、らしくないじゃん?
 アタシは、最期までアタシで在り続けたい。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/08(土) 21:58:44.90 ID:DGO9eBi1o<>
「はぁ……はぁ……」


 化物が、もうすぐそこまで来ている。
 飛びかかられたら、アタシは終わる。
 両手の鋭い爪か、それとも、大きく裂けた口に並ぶ牙かわからないけど。


「GRRRRRRR……!」


 あんまり怖くないのが、不思議かな。
 怖くない訳じゃないんだけど、それよりも、達成感の方が強い。


 だって、凛と奈緒を逃がす事が出来たから。


 出来ることなら、あの二人と一緒にアイドルを続けたかった。
 ううん、別に、アイドルって形じゃなくたって良い。
 そりゃ、アイドルに越したことは無いけど……って、何言ってんだろ、アタシ。


「……じゃあね」


 アタシは、ゆっくりと目を閉じた。



「GRRRRRRRUUUUOOOOO!!」



 一際大きな咆哮が、路地裏に響く。




「――待ってください」




 低い……低い、声。
 アタシは、この声の主を知っている。
 背が高くて、無表情で、よく見ると後頭部に寝癖がある。



「アイドルの方に、手を触れないでください」



 凛の――シンデレラプロジェクトの、プロデューサー。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/08(土) 22:04:28.37 ID:hRh8mopDO<> キター!!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/08(土) 22:12:04.09 ID:pBUiH1pvo<> スレタイでピーンと来たぞ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/08(土) 22:13:13.58 ID:DGO9eBi1o<>
「えっ……?」


 どうして? なんで?
 頭の中で、疑問が次々に浮かび上がる。


 アナタは、どうしてそんなにいつも通りでいるの?


 それに、



「「加蓮っ!!」」



 なんで、凛と奈緒も其処に居るの!?



「GRRRRRRRUUUOOOOOO!!」



 馬鹿! 馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿っ!
 アタシが、どれだけ頑張ったと思ってるの!
 二人のために、どれだけ必死で走ったと思ってるの!


「っ……!」


 なのに、意味無いじゃん!
 意味、無くなっちゃうじゃん!



「北条さん」



 低い声が、アタシに届いてくる。



「貴女の頑張りは、決して無駄にはしません」



 黒いスーツの上着が翻ると、その腰元では、
大きな銀色のベルトが、輝きを放っていた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/08(土) 22:33:03.29 ID:DGO9eBi1o<>
「北条さん」


 プロデューサーは、右のポケットからスマートフォンを取り出した。
 ホームボタンを素早く三回押し、画面を起動。
 画面を見ず、流れるように暗証番号をに打ち込んでいく。



 ――3――4――6!



「笑顔です」



『LIVE――』



 スマートフォンから、女の人の声が二人分聞こえた。
 そして、スマートフォンを銀色のベルトにかざし、



「変身ッ!」



 言った。



『――START!』



 プロデューサーの大きな体を光が包み込んでいく。
 光の粒子は、形を成していき――鈍く輝く、鎧を纏わせた。


「……」


 鎧は黒を基調としたもので、所々白い箇所がある……スーツみたいな感じ。
 全身を覆う鎧の胸元では、ピンク、ブルー、イエローの宝石が輝いている。
 頭は、目つきの悪いぴにゃこら太のフルフェイスに覆われている。
 だけど、



「仮面ライダー……プロデュース」



 その仮面の下は……きっと、いつもの無表情なんじゃないかな。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/08(土) 22:56:39.92 ID:DGO9eBi1o<>
「GRRRRRUUUOOOOOO!!」


 化物は、変身したプロデューサーに勢い良く飛びかかった。
 両腕を広げ、その口を大きく広げた怪物は、


「善処します!」


 振り上げられたプロデューサーの右拳によって軌道を変えられ、


「GYAAAAAAOOOO!?」


 遙か後方へと、撥ね飛ばされるように吹き飛んだ。


「「加蓮っ!」」


 凛と奈緒が、アタシに駆け寄ってくる。
 その表情はとても必死で、今まで見たことがないもの。
 それが……おかしくて、嬉しくて。
 アタシは、その場にへたり込んだ。


「大丈夫!? 怪我、してない!?」
「馬鹿! なんで囮になるような真似したんだよ!」


 二人同時に質問されたって、答えられる訳ないじゃん?
 でも、アタシは……とりあえず、やる事があるから。


「……」


 凛と奈緒に詰め寄られながら、携帯を操作する。
 既読は……よし、ついてない。
 メッセージ削除、っと。


「「っ!」」


 凛と奈緒に、抱き締められた。
 だから、アタシもお返しに質問をする事にした。


「アタシ達、汗臭くない?」


 二人の肩が震えているのは、きっと泣いているから。
 あー……制服、グショグショになってるよね、これ。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/08(土) 23:15:11.02 ID:DGO9eBi1o<>
「GRRRRRUUUOOOOOOO!!」


 化物の咆哮が、アタシの鼓膜をビリビリと震わせる。
 思わず、凛と奈緒を抱き締め返す腕に力が入る。
 今になって、ようやく恐怖が湧き上がってきたのかも。
 でも、きっと……もう、大丈夫。



「……」



 怪物とアタシ達の間には――あの人が、立っているから。


「……すみません、あまり大声を出さないで頂けますか?」


 右手を首筋にやりながら、プロデューサーは言った。
 あの人が困った時にする、いつもの癖。
 たまに、凛が真似して、アタシ達はそれで笑ったりしてる。
 あ、本人には内緒だけどね?



「アイドルの方の笑顔が、強張ってしまいますから」



 …………。


「……ぷっ!」


 理由が、それ?
 何それ、今みたいな状況でも……笑顔なの?


「ちょっ、ちょっと加蓮!?」
「わ、笑うこと無いだろ!?」
「だ、だって……ふ、ふふふふっ!」


 笑える状況じゃないのに、笑いが止まらない。


「か、加蓮、ちょっと……ふ、ふふっ!」
「おい! り、凛まで……は、はははっ!」


 ついさっきまで、こうやって三人で笑うことは無いって思ってたけど。
 こんなにもすぐに、笑い合う機会が来るなんて。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/08(土) 23:33:00.78 ID:DGO9eBi1o<> https://www.youtube.com/watch?v=SkAyJDA7idI


「皆さん――」


 プロデューサーが、こちらを振り返った。
 右手は未だ、首筋に当てられている。
 でも、ごめん。
 何か、止まらなくなっちゃったんだよね。



「――良い、笑顔です」



 首筋に当てられていた右手が、振り下ろされた。



『Triad Primus!!!』



 黒い鎧が、その形を変えていく。
 スライドした装甲の下は、ブルーに輝いている。
 その輝きは、まるで地の様に鎧を縁取り、白い箇所もブルーに染めていく。
 胸に輝いていた三つの宝石は、全てブルーに。



「GRRRRUUUOOOOOOO!!」



 背中を向けて、無防備なプロデューサーに怪物が再度飛びかかった。
 その速度は、最初の時よりも明らかに速い。
 怪物が繰り出した、右の巨大な爪で突き刺そうとする突進は、



「すみません、身だしなみを整えていました」



 ブルーの光を纏う左足に、難なく受け止められた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 00:00:00.35 ID:DGO9eBi1o<>
「GURRR……OOO……!!」
「……」


 怪物が押しても、プロデューサーはその場から全く動かない。
 両腕の筋肉が大きく膨れ上がっているのに、ビクともしない。
 片足で立ってるあの人の方が不安定な筈なのに。


「GRRRROOOOOO!!」


 しびれを切らしたのか、怪物は反対の――左の腕を振り下ろした。


「……」


 しかし、プロデューサーはそれを躱し、


「ハアッ!!」


 左足を滑らせ、がら空きになった怪物の頭部へキックを放った!


「GGYUUUOOOOAAAAA!?」


 完全に予想外の反撃だったのか、怪物は大きくのけぞる。


「企画――」


 ブルーの光を纏う左足を地面に……まるで、靴を履く時のように、トントンと、二回。
 すると、左足を包んでいたブルーの光が、一際大きな輝きを放った。
 そして、プロデューサーは、離れた距離を一気に詰め、


「――進行中です!!」


 ブルーの光の軌跡を描きながら、


「GYU!? OOO!? GYUAA!?」


 何発も、何通りもの、


「おおおおおおおっ!!」


 左のキックを怪物に叩き込んでいく! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/09(日) 00:01:02.75 ID:DmMPHydZ0<> また少しづつでも書いてくれると嬉しい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 00:31:26.57 ID:gatLc7Fho<>
「はあっ!!」
「GRUUUOOOOOOAAAAA!?」


 振り上げられた左のキックで、怪物は空へと跳ね上げられた。



『Trinity Field!!!』



 そして、ブルーの光がその体を空中で縫い止める。
 光に包まれた怪物は、身動き一つ取れないようだ。


「……」


 プロデューサーは、腰を低く落とした。
 左足を纏っているブルーの光が、鮮やかな波紋となって周囲を照らす。



『Trancing Pulse!!!』



「せめて!」


 掛け声と共に、プロデューサーは空へと跳び上がった。
 鮮やかなブルーの波紋は螺旋になり、怪物を貫いた。
 大きな穴を開けられた怪物の体は、光の粒子になって消えていく。


「……名刺だけでも」


『LIVE SUCCESS!!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 00:51:40.13 ID:gatLc7Fho<> https://www.youtube.com/watch?v=K8GG7Uu7cyg
  ・  ・  ・

「――ねえ、わからない事があるんだけど」


 いつものファストフード店。
 ……って言うか、ポテトを咥えた同時に言われても、困るんだけど。


「あたしも聞こうと思ってた事があるんだ」


 奈緒まで。
 何? 二人して、そんな変な顔して。


「あの時、どうして携帯いじってたの」
「そう、それ! そんな状況じゃなかっただろ!?」


 あの時。
 怪物……いや――怪人に襲われてた時。
 確かに、二人からすれば、変に思って当然だよね。
 でも、あのメッセージを見られてたら、


「そうだね、奈緒の鼻水が服について大変だったもん」


 こんな風に、


「んなあっ!? しょっ、しょうがないだろ!?」


 いつも通りに、


「……確かに、加蓮の服ベトベトになってたね」
「おぉい、凛!?」



 笑顔になれるか、わからないでしょ?



「――ふふっ!」



 ……なんて、照れ臭いだけなんだけど、ね。




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 00:52:47.54 ID:gatLc7Fho<> こんな感じのヒーロー物が、色んな作者によって書かれたら楽しいと思うのです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/09(日) 04:16:40.21 ID:jd3fbKqk0<> 最高!
また気軽に書いて欲しい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/09(日) 08:21:59.34 ID:67XablSmo<> あんたの二番煎じになっちゃうからなぁ
それぐらい素晴らしい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/09(日) 11:37:01.34 ID:R7nxESlYO<> おもしろかった
最大のツッコミどころスルーする姿勢、嫌いじゃない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/09(日) 13:27:38.56 ID:K+92X3Y7O<> 乙乙
こんな感じとは言うが地の文でこのレベルの戦闘描写とかそう書けねーから! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/09(日) 20:33:28.67 ID:Kl+BqPQC0<> 乙

ストーリー物かと思ったら単発だった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:02:36.65 ID:gatLc7Fho<> >>17が起こったら嬉しいなぁ、と思い立てました
以降は気分でテキトーに書いてくので、載せないでください


武内P「セッ……出られない部屋!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:04:58.13 ID:gatLc7Fho<> 美波「はい♪ そうみたいです♪」ニコニコ

武内P「新田さん!?」

美波「どうしたんですか?」ニコニコ

武内P「あの……何故、嬉しそうなのでしょうか!?」


美波「え〜? そんな事、全然ありませんよ♪」ニコニコ


武内P「……」

武内P「助けてください! 誰か、助けてください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:08:58.37 ID:gatLc7Fho<> 武内P「いけません! プロデューサーと、アイドルが!」

美波「でも、しないと出られないんですよ♪」ニコニコ

武内P「本当に、出られないとは限りません!」

美波「もう/// ずっと、二人っきりが良いんですか?///」テレテレ


武内P「……あの」

…ガチャッ

武内P「ドアが……開いています」


美波「……」

美波「はい?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:12:32.13 ID:gatLc7Fho<> 美波「えっ、と……ちょっと待ってください」

武内P「新田さん?」


美波「えいっ!」

バタンッ! カチャリ!


武内P「新田さん!? 何故、ドアを閉めたのですか!?」


美波「やだ、ドアをちゃんと閉める習慣が♪」ニコニコ

…カチャリ

美波「……」


武内P「……鍵が……開いたようですね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:14:41.06 ID:gatLc7Fho<> 美波「プロデューサーさん、どういう事ですか?」

武内P「えっ?」

美波「どうして、鍵が開いたんですか?」

武内P「あの! それは、良い事では!?」


美波「イイ!? 何がイイって言うんですか!」

美波「プロデューサーさんばっかり、イイ思いをして!」


武内P「待ってください!」

武内P「何故、私は怒られているのでしょうか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:18:39.44 ID:gatLc7Fho<>   ・  ・  ・

武内P「……新田さんの様子は、どうですか?」

アーニャ「ニェート……中で、ふてくされています」

武内P「……」

アーニャ「プロデューサー、お願い、です!」


アーニャ「美波と、アー、閉じ込められて、ください!」

アーニャ「美波、とってもかわいそう!」


武内P「アナスタシアさん!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:26:37.62 ID:gatLc7Fho<> 武内P「閉じ込められろとは、あまりにも!」

アーニャ「イズヴィニーチェ……すみません」

武内P「い、いえ……お気になさらず」

アーニャ「……プロデューサー」


アーニャ「美波と、閉じ込められるのは、駄目」

アーニャ「――なら、アーニャとなら、良いですね?」


武内P「……」

武内P「やはり、気にして頂けますか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:31:12.15 ID:gatLc7Fho<> 武内P「誰が相手でも、駄目なものは駄目です」

アーニャ「私は、アー、最近、とても忙しいですね?」

武内P「ええ……二つのプロジェクトに参加していますので」

アーニャ「プロデューサーとの時間、とても少ない」


アーニャ「二人で、ゆっくりしたい……」

アーニャ「……そう思っては、いけませんか?」ウルウルッ


武内P「アナスタシアさん……」

武内P「……」

武内P「どこで、泣き落としを覚えて来たのでしょうか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:38:59.95 ID:gatLc7Fho<> 武内P「……とにかく、新田さんを外に連れ出しましょう」

アーニャ「……」ムスッ!

武内P「アナスタシアさん」

アーニャ「……」ムスッ!


武内P「協力していただk」


アーニャ「ダー! すぐ、美波を連れ出します!」ニコッ!

アーニャ「フフッ! ズヴィズダー、星を見に行きましょう!」ニコニコッ!


武内P「いえ、あの……!」

武内P「…………はい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:44:23.30 ID:gatLc7Fho<> 武内P「……」

アーニャ「美波」

コンコン!


武内P・アーニャ「……」


武内P「……返事が、ありませんね」

アーニャ「美波」

コンコン!


「……鍵はかからないわ、アーニャちゃん」


武内P・アーニャ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:48:47.64 ID:gatLc7Fho<> 武内P「新田さん、中に入っても良いでしょうか?」


「え、ええっ!?/// ぷっ、プロデューサーさん!?///」


ガチャッ!


武内P「!? ドアが、勝手に!?」

アーニャ「ニェート! 美波、今のは違います!」


美波「そんな/// ええっ、やだもうっ///」


クルクルクルクルッ!


武内P「!? 鍵が、回転している!?」

アーニャ「美波! 落ち着いてください! ミナーミ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 21:56:51.78 ID:gatLc7Fho<> アーニャ「美波! 部屋の外に、出ましょう!」

美波「あ、アーニャちゃん?」

アーニャ「美波が居ないと、とても寂しい、です」

美波「アーニャちゃん……」


…バタンッ!


武内P「!? ドアが!」


美波「ええっ!?/// そんなっ!?///」

美波「私とアーニャちゃんと、プロデューサーさんの三人でなんて!///」


ガチャッ!


アーニャ「……開きましたね?」

美波「……」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 22:03:54.71 ID:gatLc7Fho<> 美波「……」

武内P「新田さん、外に出ましょう」

美波「……でもっ! ピンクの照明が、ムーディーなんですよ!?」

武内P「あの……だから、何だと言うのですか!?」


美波「せめて……ほんの、ちょっとだけでも!」

美波「この部屋に、閉じ込められたいんです!」


アーニャ「美波……!」ジーン!


武内P「……そ」

武内P「そんな事を言われましても……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 22:07:34.01 ID:gatLc7Fho<> アーニャ「プロデューサー! 私からも、お願い、です!」

武内P「あ、アナスタシアさん?」

アーニャ「美波は、閉じ込められたい! 美波は、可愛い!」

武内P「あの……可愛いは、今は関係無いのでは!?」


美波「お願いします、プロデューサーさん!」

アーニャ「プロデューサー! お願い、です!」


…バタンッ!


武内P「っ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 22:12:21.14 ID:gatLc7Fho<> 武内P「……何もしないと、約束して頂けますか?」

美波「! プロデューサーさん!」

武内P「いえ……私も、思う所がありまして」

アーニャ「オー/// ドキドキ、してしまいます///」


武内P「……担当しているアイドルの方が、ですね」

武内P「セッ……しないと出られない部屋の……あの、ですね」

武内P「それは、さすがにどうかと……その」

武内P「…………すみません、これ以上は」


美波・アーニャ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 22:20:54.65 ID:gatLc7Fho<> 武内P「で、では! 方法を考えていきましょう!」

美波「……はい」

アーニャ「……ダー」

武内P「幸い、今はドアは閉まっている様ですので……」


武内P「先程のドアの動きを見るに、恐らくですが……」

武内P「……あのドアは、新田さんが――輝く時」

武内P「個人ではなく、アイドルとしての輝きを放っている時に閉まる、と」

武内P「……そう、思います」


美波「個人ではなく……」

アーニャ「アイドルとして……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 22:29:35.76 ID:gatLc7Fho<> アーニャ「……美波! 一緒に、頑張りましょう!」

美波「アーニャちゃん……!」

アーニャ「三人で、閉じ込められましょう!」

美波「……! ありがとう、アーニャちゃん!」


美波・アーニャ「……ふふっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


…カチャリ


美波「あっ♡ 鍵が閉まって、密室に♡」ピクンッ!


カチャリ!


アーニャ「……ニェート、鍵が開きましたね」


武内P「……頑張ってください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 22:36:34.30 ID:gatLc7Fho<>   ・  ・  ・

美波「はあっ……! あっ、はぁっ……!」フラフラ…

アーニャ「ふぅっ……! ふ、ううっ……!」フラフラ…


武内P「頑張ってください! 新田さん、アナスタシアさん!」

武内P「その『Memories』を踊りきれば――」

武内P「――遂に、5分の壁が破れます!」


美波「はぁんっ……! あっ、はぁ……っ!」フラフラ…

アーニャ「ふ、ふぅ……! はぁ、っぁ……!」フラフラ…


武内P「頑張ってください……!」

武内P「笑顔でなくても、構いません……!」

武内P「せめて……せめて、5分の壁は!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 22:43:42.14 ID:gatLc7Fho<> 美波「わ、私……! もうっ……!」フラフラ…

アーニャ「アーニャも、もう……駄目、です……!」フラフラ…


武内P「! おめでとうございます!」

武内P「5分の壁を――破りました!」


美波「みっ、美波、イキますっ♡」ビクンビクンッ!

アーニャ「アー! アーニャも、アー!」ビクンビクンッ!


バガァンッ!


武内P「ドアが、吹き飛んだ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/09(日) 22:51:21.41 ID:gatLc7Fho<>   ・  ・  ・

武内P「――待ってください、誤解です!」

ちひろ「何がですか?」

武内P「千川さんの想像している様な事は、決して!」

ちひろ「何がですか?」


ちひろ「セッ……しないと出られない部屋」

ちひろ「その中に、汗だくの美波ちゃんとアーニャちゃんが……」

ちひろ「……そして、プロデューサーさんが出てきたんですよ?」


武内P「私は、何もしていません!」

武内P「指示を出し、お二人を見守っていただけです!」


ちひろ「何をしてるんですか!」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/10(月) 18:45:17.98 ID:TzfEj/t/0<> クリスマス近いしちひろさんが嫉妬するのも無理ないね、うん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/10(月) 19:56:46.81 ID:u8qAmENQO<> つまり事務所にしっとマスクが出現するわけだな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/10(月) 21:12:58.77 ID:jw/TSgdjo<>
「双葉さん」


 歌番組の収録が始まる、ほんの十分前。
 椅子をいくつか並べて寝てたんだけど、声をかけられた。
 その低い声の主は、プロデューサー。
 杏とは対照的で、仕事一筋の真面目人間。


「ん〜……あと五分〜……」


 枕代わりにしていたウサギに顔を埋める。
 人間って、五分だけでも寝たら違うんだよ?
 だからさ、五分と言わず五十分は寝かせて欲しい所だよね。
 そしたらさ、寝てる間に収録も終わってるだろうしねー。



「――すみません……少し、席を外します」



 いつもの様でいて、いつもとはまるで違う。
 普段だったら、収録は見ててくれるもんね、プロデューサーは。
 そりゃあ、いつもって訳じゃないけどさ。
 今日は、朝のミーティングの時に「見る」ってハッキリ言ってた。


「……はいは〜い」


 なのに、席を外すって事は……ま、そういう事だよね。


「後の事は、お願い出来ますか?」


 プロデューサーのその言葉に、ウサギに顔を埋めたまま、
片手を上げてヒラヒラと返事をする。



 ――これから、命賭けの戦いに行ってくる。



 ……なのに、担当しているとは言え、アイドルの心配をする仕事人間に向かって。
 そりゃ、プロデューサーはプロデューサーだけど、働きすぎだよね。
 それにさ、杏だって十七歳の乙女なんだから、気を遣って欲しいよ。


「ありがとうございます」


 めんどくさいから、笑顔で見送りはしないからね。
 杏は、アイドルだからさ。
 ここで笑顔をすると、収録の時に笑ってられなくなっちゃうし。


「……では、失礼します」


 ……はーあ、たまには怪人も引きこもってて欲しいよ。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/10(月) 21:39:05.26 ID:jw/TSgdjo<>
「……」


 あーあ、働きたくないなぁ。
 働くにしても、ほんのちょっぴりで、ガッポリ儲けたいよね。
 その方が、効率が良いし! エコだよ、エコ!
 エネルギーを無駄に消費しない事が、世界平和につながるのだー!


「……よっこらせ、っと」


 な〜んて、言ってる場合じゃないよね。
 智絵里ちゃんとかな子ちゃんには、何て説明しようかな。


「う〜ん」


 今日の収録は、杏達それぞれのソロ曲に、ユニット曲。
 一回の収録で二回も本番があるなんて、ひどい仕事だよ!
 あの二人に言ったら、きっと心配するだろうしなぁ。
 それで仕事が駄目駄目でした、ってなるとさ、


「うう〜ん」


 プロデューサーの信頼を裏切ることになるじゃん?
 そういうのは……ま、嫌だからね。
 あ! プロデューサーが戻ってきたら、特別手当を貰わないと!
 こういうのは、業務内容とは別腹で計算しないとね!


「……ま、なるようになるか」


 衣装のまま寝転がってたから、このままスタジオに向かおう。
 皺にならない寝方をマスターした杏に敵は居ない! ドヤ!
 さ〜て、杏のソロは一発で終わらせますか!
 そしたら、ユニット曲の時までゆっくり寝られ――


「あ」


 ドアノブにかかった手、震えてるじゃんか。


「……!」


 いけないいけない、これじゃ撮り直しする羽目になっちゃうよ。


「……あーあ、働きたくない」


 ま、本気出すけど。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/10(月) 22:21:19.18 ID:jw/TSgdjo<>   ・  ・  ・

「GYUGGGGG……!」


 収録スタジオへと至る大通りから外れた、ビルに挟まれた路地裏。
 時刻は遅く無いにも関わらず、差し込む光はほとんど無い。


「……」


 其処で、男と――怪物が対峙していた。
 男は、何一つ声を発すること無く、無表情に。
 怪物は、鳴き声を上げ、殺意を込めて。
 両者に共通するのは、互いが敵であると認識している事。


「GYUGGGGG……!」


 全身が緑色の――カマキリの怪人が、顎を鳴らしギチギチと鳴く。
 両腕の、肘から先にあたる部位は巨大な鎌となっており、
その刃は試すまでもなく、何物をも両断出来るだろうと思える光を放っている。


「ここから先へは、行かせません」


 しかし、男――プロデューサーは、臆する事無く、言い放った。
 今の言葉は、注意ではなく……決定事項。


「GYUGGGGGG……!」


 彼が、彼である限り。
 プロデューサーである限り、アイドルの命を狙う怪人を見逃しはしない。


「……」


 プロデューサーは、上着のボタンをプチリプチリと外し、上着を翻した。
 その腰元では、大きな銀色のベルトが、輝きを放っていた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/10(月) 22:39:38.57 ID:jw/TSgdjo<>   ・  ・  ・
https://www.youtube.com/watch?v=bFlsQXsISMI


「――うん、バッチリだね」


 歌の収録は、当然一発オーケー!
 そりゃそうだよね、なにせ杏が本気出したんだからさ。
 もう一回やれって言われたって、そりゃちょっと無理かな。
 四年くらい冬眠させてくれれば、考えなくも無いけど。


「はーい、ありがとうございま〜す!」


 へっへっへ、こうやってスタッフさんにも愛想を振りまいておくんだよ。
 そしたら、多少ミスがあっても見逃してくれるかもじゃん?
 今回に限っては、映像を見た感じそんな心配は無いけどね!
 これは、飴玉百個分位の働きぶりだよ、ほんと!



「杏ちゃん、お疲れ様」
「お疲れ様〜」



 智絵里ちゃんとかな子ちゃんが声をかけてきた。
 その表情は、いつもよりも……やっぱり、ちょっと硬い。


「う〜い、ありがとー」


 杏はさ、誤魔化そうとしたんだよ?
 だけど……すぐにバレちゃったんだよね。
 杏自身の態度には、何の問題もなかったと思うんだけどなぁ。
 ほんと、変な所で妙に察しが良いんだから。


「それじゃあ……次は、わたしの番だね」
「うん! 頑張って、智絵里ちゃん!」


 此処には居ない誰かさんのせいで、ちょっとまずいかも。
 やれやれ、全く……世話が焼けるんだから。


「ほらほら、二人共。笑顔笑顔」


 気合の入りすぎは良くないよ。
 過ぎたるは及ばざるが如し、ってね。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/10(月) 22:52:45.35 ID:jw/TSgdjo<>   ・  ・  ・

「私には、守りたいものがあります。それは、彼女達の――」


 プロデューサーは、右のポケットからスマートフォンを取り出した。
 ホームボタンを素早く三回押し、画面を起動。
 画面を見ず、流れるように暗証番号をに打ち込んでいく。



 ――3――4――6!



「笑顔です」



『LIVE――』



 スマートフォンから、女性二人分の音声が発せられた。
 そして、スマートフォンを銀色のベルトにかざし、



「変身ッ!」



 プロデューサーは、言った。



『――START!』



 大きな体を光が包み込んでいく。
 光の粒子は、形を成していき――鈍く輝く、鎧を纏わせた。


「……」


 鎧は黒を基調としたもので、所々白い箇所があり、まるで鋼鉄で出来たスーツ。
 全身を覆う鎧の胸元では、ピンク、ブルー、イエローの宝石が輝いている。
 頭部は、目つきの悪いぴにゃこら太のフルフェイスに覆われ、
その中の表情を伺うことは出来ない。



「仮面ライダー……プロデュース」



 しかし、その仮面の下の瞳には、確かな決意が宿っているだろう。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/10(月) 23:21:55.80 ID:jw/TSgdjo<>
「GYUGGGGG……!」


 カマキリ怪人の頭部は、表情が変わることは無い。
 ただ、無機質に……虫そのものの様に。
 ギチギチと顎を鳴らし、様子を見るその姿は、正に狩人。
 狩人は、障害を排除するために、動き出した。


「GYUGGGGGG!!」


 瞬きする程の間に、両者の距離がゼロになる。
 しかし、


「――!」


 プロデューサーは、カマキリ怪人の行動を予測していたのだろう。
 右の鎌による振り下ろしの一撃――その出鼻を挫くように、
左の拳を繰り出し、後の先でもってその攻撃を防ぎ状況を有利にしようとした、


「善処します!」


 が、



「GYUGGGGGG!!」



 カマキリ怪人の鎌の鋭さは、プロデューサーの予想を超えていた。


「ぐうっ!?」


 結果、プロデューサーの左の拳からは白煙が上がり、左拳の装甲に亀裂が入った。


「GYUUGGGGGOOOO!!」
「くっ……!?」


 カマキリ怪人は、即座に左の鎌を振り下ろした。
 身をよじり、プロデューサーは何とかその攻撃を回避し、大きく飛び退く。


「GYUGGGGG……!」


 それを見た狩人は、表情を変えず、嗤った。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/10(月) 23:40:00.03 ID:jw/TSgdjo<>   ・  ・  ・

「プロデューサー……遅いね……」
「うん……大丈夫かな……」


 後は、ユニット曲の収録を残すだけ。
 結構な時間が経ったって言うのに、プロデューサーは戻ってこない。
 さすがに、二人も心配を隠せそうに無い。
 杏だって、自分がどんな表情をしてるかわかんないし。


「……ま、考えてても始まらないよね」


 こういう時は、


「「杏ちゃん……?」」


 文明の利器に頼るに限るでしょ!


「ポチッとな、ってね!」


 スタジオ脇のテーブルに置いておいた携帯電話。
 その画面の――ビデオ通話のコールボタンを押す。


「だっ、駄目だよ杏ちゃん!」
「今、たた……っ! 取り込み中だと思うよ!?」


 智絵里ちゃんとかな子ちゃんが、慌ててそれを止めようとする。
 でもさ、冷静に考えてみなって。



「プロデューサー、『見る』って言ってたっしょ?」



 二人に、笑いかける。


「「……!」」


 約束したもんね。
 だからさ、出てよ。


「ねっ?」


 やる気、補充しないと。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 00:00:13.30 ID:AXSptHcQo<>   ・  ・  ・

「GYUGGGGG……!」


 路地裏は、カマキリ怪人の鎌によって破壊され尽くしていた。
 ビルのコンクリートの壁面には、破壊の爪痕が幾筋も走っている。
 そしてまた、


「はぁ……! はぁ……!」


 プロデューサーの纏う鎧も、同様。
 彼は、喰らえば致命的な攻撃を回避し続け、反撃の機会を窺っていた。
 だが、カマキリ怪人は隙を晒すこと無く、狡猾に、いたぶるように。
 少しずつ、プロデューサーの体力と、装甲を削り取っていったのだ。


「GYUGGGGG……!」


 プロデューサーの限界が近い事をカマキリ怪人は察知していた。
 このまま、何も起こらなければ障害を排除出来る。
 そして、その後はゆっくりと、アイドルを――



「――待ってください」



 ――プロデューサーは、煙を上げる左の手をカマキリ怪人に向け、言った。


「GYUGGGGG……」


 ――何かをするつもりか。
 ――お前にはもう、勝ち目はないと言うのに。
 ――無駄な足掻きはやめろ。


 ……そう、カマキリ怪人が警戒して、様子を見る中、



「はい、もしもし」



 プロデューサーは、電話に出た。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 00:23:05.66 ID:AXSptHcQo<> 「はい……すぐに収録、ですか」


 戦いの場には、全く相応しくない会話。
 プロデューサーと、アイドルのそれ。


「ビデオ通話で、その映像を……はい……はい」


 それが――それこそが、彼に与える。


「……はい、見えました」



 プロデューサーに、力を与える。



「――良い、笑顔です」



『CANDY ISLAND!!!』



 黒い鎧が、その形を変えていく。
 スライドした装甲の下は、ピンクに輝いている。
 その輝きは、まるで血の様に鎧を縁取り、白い箇所もピンクに染めていく。
 胸に輝いていた三つの宝石は、全てピンクに。



「GYUGGGGGOOOOO!!」



 完全に無防備に立つプロデューサーに、カマキリ怪人が詰め寄った。
 破壊を生み出す巨大な右腕の鎌。
 最早、回避不能な鎌による一撃は、



「すみません、身だしなみを整えていました」



 ピンクの光を纏う右のチョップに、付け根から両断された。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 00:47:05.27 ID:AXSptHcQo<> https://www.youtube.com/watch?v=PMgia32wGOk


「GYUGUUGGGGYYYY……!?」


 ――コイツは、先程までとは、違う。


「……」


 カマキリ怪人は、失った右腕を見る事は無かった。
 目の前の獲物……敵……狩人から、視線を逸らすことが出来なかった。


「GYUGGGGGGGYYYY!!」


 背中の翅を広げ、可能な限りの威嚇を試みる。
 が、


「……」


 プロデューサーは、止まらない。
 音楽に合わせ、軽くステップでも踏むように、歩を進める。


「GYUGGGGGG!!」


 カマキリ怪人は、残った左の鎌を振るうべく、振りかぶった。
 対する、プロデューサーは、


「企画――」


 ピンクの光を纏う右手を空に……素振りのように、ヒュッヒュッと、二回。
 すると、右手を包んでいたピンクの光が、一際大きな輝きを放った。
 そして、放たれた右のチョップは、


「――進行中です!!」


 ピンクの光の軌跡を描きながら、


「GYUGGGGUUYYYYY!?」


 カマキリ怪人の残った鎌を真っ二つに断ち切った。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 01:01:47.37 ID:AXSptHcQo<>
「おおおっ!!」
「GGGGYYYYYYYUUU!?」


 防ぐ術を失ったカマキリ怪人の腹に、強烈なパンチ。



『Happy×2 Days!!!』



「はあっ!」


 掛け声と共に、プロデューサーは右から袈裟懸けにチョップ。
 鮮やかなピンクの光が、カマキリ怪人の体を斜めに走る。


「せめて!」


 そして、残光を残しながら右腕を振り上げ、左から袈裟懸けにチョップ。
 ピンクの光が交差し、カマキリ怪人の体を四つに切断した。
 切断されたそれらは地面に落ちる事は無く、光の粒子になって消えていく。


「……名刺だけでも」


『LIVE SUCCESS!!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 01:25:09.01 ID:AXSptHcQo<> https://www.youtube.com/watch?v=boM8orI7LUo
  ・  ・  ・

「――そう言えばさ、何ですぐにバレちゃったの?」


 収録終わりの控室、智絵里ちゃんとかな子ちゃんに聞く。
 ほら、こういうのはちゃんと聞いておかないとね。
 でないと、サボる時に困っちゃうじゃん?
 ほうら、包み隠さず話してごらんよ!


「それは……」
「……ねえ」


 二人は、顔を見合わせてクスクスと笑いだした。
 えっ、何々? もしかして、そんなにバレバレだったの?
 杏としては、女優も裸足で出かけようとしてやめるレベルだったと思うんだけど。
 あ、女優とかの仕事って効率的にはどうなのかな。


「えー、どうしてさ〜?」


 まっ、そのへんは後回し!
 今後のサボりを成功させるために、白状するのだー!
 ふっふっふ! はーっはっはっは!
 二人には悪いけど、杏は今日のでエネルギーがスッカラカンなんだよ!


「わたし達が起こしに行く前に……ふふっ!」
「杏ちゃんが起きてるなんて、ねえ? うふふっ!」


 ……あー……そゆこと?


「――それじゃっ! その分、今寝まーす!」


 この話を続けたら、きっと厄介な流れになりそうだからね。
 そんな時は、寝て、起きて、寝て、忘れる!


「おやすみなさ〜い」


 うさぎに顔を埋めて、片手を上げてヒラヒラと。
 寝てる間に、帰ってくるだろうからね。



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/11(火) 07:53:55.53 ID:HC9bfcDSO<> 乙
しかしこのPはアクセスフラッシュしたりゾンビをアイドルにしないのだろうか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 20:45:37.49 ID:AXSptHcQo<> >>57
その二つは実は見てないんです
グリッドマンは電光超人で記憶が止まってます


ライダーネタなので玩具用の書きます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/11(火) 20:49:03.40 ID:98nOCS8ho<> イヤラシイおもちゃ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 21:21:49.60 ID:AXSptHcQo<>
「う……ううっ!」


 我が友の背に身を隠し、迫り来る恐怖の権化を見る。
 其の姿、醜悪にして凶暴。
 立ち並ぶ牙は、鋭い眼光、金色と漆黒の毛皮は……虎。
 虎の怪人が、我が魂を欲さんと現れたのだ。


「大丈夫です、神崎さん」


 我が友の、地の底より響く言の葉により、魂は一時の安息を得た。
 しかし、それはあくまでも魔力が安定したに過ぎない。
 この身を狙う怪人は、未だ、其処に居るのだから。
 ……嗚呼、けれど、


「我が友……!」


 魂は、この身は、守られるだろう。
 我が友――プロデューサーに。
 言の葉を読み解き、導く者。
 グリモワールを閲覧する権利を有する、資格者。



「私が、貴女を守ります」



 漆黒の衣の拘束を解き、其れを翼の如く翻す。
 我が瞳は、此処からでは視る事は無い。
 だが、我が友の腰元には、銀色の装具が。
 魔力に満ちた銀色の装具は、我が友を真の姿へと至らせる。


「なので……少しだけ、離れていて貰えますか?」


 言われて、気付く。


「ぴっ!? す、すみません……」


 いつの間にか、スーツを握っちゃってた!
 うぅ……は、恥ずかしい……! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 21:35:23.41 ID:AXSptHcQo<> 「貴女に似合うのは、怯えた表情ではありません」


 我が友は、右の翼からアーティファクトを引き抜いた。
 其の心臓を三度鼓動させ、命を吹き込む。
 視線は、怪人を見据えたまま、高速で封印を解く。


「神崎さん。貴女に似合う表情、それは――」



 ――3――4――6!



「笑顔です」



『LIVE――』



 アーティファクトから、女神達の声が響いた。
 そして、それをを銀の装具にかざし、



「変身ッ!」



 覚醒の言葉を唱えた!



『――START!』



 我が友の肉体を煌めく光が包み込んでいく。
 光の魔力は、幻想から現実へと至り、漆黒の甲冑となる!


「……」


 漆黒の甲冑は、闇だけでなく光の魔力も有している。
 其の胸元には、薄紅、青碧、山吹の宝玉が爛々と光を放っている。
 兜は、鋭い眼光を持つぴにゃこら太みたいで、ちょっと可愛い。



「仮面ライダー……プロデュース」



 ……はあああん! 格好良か〜っ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 21:53:30.89 ID:AXSptHcQo<>
「GRROOOOOOOO!!」


 虎の怪人の咆哮。
 獣の叫びは衝撃となり、我が身を凍りつかせる。
 だが、その氷はいとも容易く砕け散り、霧散する。
 我が友の背が、無音の詠唱にて結界を紡いでいるから。


「っ!?」


 だが、我が友はその背を虎の怪人に向けた。
 そして、


「ぷっ、ぷぷっ、プロデューサー!?」


 だ、だだっ、抱き締め――



「ぐうあああっ!?」



 ――苦悶の声を上げた。



「…………えっ?」



 一体、何が起こっていると言うのか。
 何故、我が友はこの身を胸に抱き続けるのか。
 あまりにも近くから、破壊の音が耳へと届けられてくる。


「ぷっ……プロデューサー……?」


 鼓膜を震わせる、刃が擦れ合う音。
 されど、我が友は其の拳も、脚も振るってはいない。
 ただ、私を抱き締めながら、守りながら、


「――プロデューサー!」


 振るわれる凶刃に、其の身を斬り刻まれ続けていた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 22:17:37.81 ID:AXSptHcQo<>
「な、なんで……!?」


 どうして、反撃しないんですか!?
 そ、それに、さっきも急に私を抱き締めて……!


「ぐっ、ぐううっ!?」


 プロデューサーの苦しそうな声、そして、破壊の音は止まらない。
 何が起こってるか、わからない。
 私の頭は、プロデューサーの胸に抱かれて、何も見えない。
 聞こえるのは、苦しむ声と、



「GRRRROOOOOO!!」
「GRRRRAAAAAA!!」



 怪人の――二匹分の、叫び声!?


「……ぐ、おおあっ……」 


 プロデューサーが、私を抱き締めたまま、崩れ落ちていく。
 私の力では、重くて支える事が出来ず、一緒に地面へと座り込んだ。
 そして、気付いた。
 胸に光る、ピンク、ブルー、イエローの光が弱くなっている事に。


「プロデューサー!? わ、わた、私は良いから!」


 離して、反撃してください!
 このままじゃ……このままじゃ!


「でないと、プロデューサーが死んじゃう!」


 この距離だから、聞こえていない筈は無いのに。
 プロデューサーは、私の体を決して離そうとはしない。


「お願い……お願いですからっ!」


 プロデューサー! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 22:33:08.95 ID:AXSptHcQo<> https://www.youtube.com/watch?v=I-oZuAi-ANs


「プロデューサ――〜〜っ!」



『Rosenburg Engel』



 腰のベルトから、女の人二人分の声が聞こえた。
 プロデューサーの胸の、私の目の前にあった三つの宝石。
 ピンク、ブルー、イエローの宝石が――



 ――黒く、輝いた。



「GRRRROOOOOO!!」
「GRRRRAAAAAA!!」



 怪人二匹の、大きな叫び声。
 プロデューサーに、トドメを刺そうとしている……んだと思う。
 でも、その攻撃が振るわれることは、


「――!」


 無かった。
 私を抱き締めていたプロデューサーが、いつの間にか立ち上がり、


「……」
「GRGG……!? GGOO……!?」
「GGO……OOO……GUUU!?」


 二匹の怪人の首を……片手で、それぞれ締め上げていたから。


「……」


 黒い鎧が、その姿を変えていく。
 スライドした装甲の下は、漆黒に輝いている。
 その輝きは、まるで血の様に鎧に巡っていき、全てを黒く染め上げた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 22:52:37.71 ID:AXSptHcQo<>
「ぷ……プロデューサー!」


 平気だったん――



「――おおおおおおっ!!」



 ――です……えっ……?
 今の声は、プロデューサー?
 で、でも、いつものプロデューサーの声じゃないみたい……。
 いつもは低くて、最初は怖いと思ったけど、



「ああああああっ!!」



 優しい声をしてるのに……!


「ぬううおおおおっ!!」


 プロデューサーは、二匹の首を締め、持ち上げた。
 そして、暴れる怪人を持ちながら走り、その体を壁に叩きつけ、磔にした。
 衝撃で、コンクリートの壁に亀裂が入る。


「GRRRUUUU!?」
「GRRRAAAA!?」


 怪人は、苦しみながらもプロデューサーを攻撃した。
 二匹の――虎の怪人達は、その爪を滅茶苦茶に振り回している。
 爪が当たった箇所の装甲が、火花と煙を上げている。


「おおおおおおっ!!」


 でも、プロデューサーは、怪人達の首を締め続けた。
 このままなら、勝てるかも知れない。


「っ……!」


 けれど、きっと……プロデューサーも、無事では済まない。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 23:06:05.19 ID:AXSptHcQo<>
「おおおあああっ!!」



 きっと、今のプロデューサーに私の声は届かない。
 プロデューサーは、何かに飲み込まれている。
 そうでなきゃ、あんな声出す筈無いもん!
 でも……だけど……どうすれば良いの!?


「っ……!」


 わからないけど、立ち上がる。
 座り込んだままじゃ、何も出来ないから。



「おおおおおおっ!!」



 届けなければ、いけないから。
 私の、この想いを。


「プロデューサー!」


 魂の――言の葉を!



「闇に飲まれよ!!」



『――Encore!!!』



『Rosenburg Engel!!!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 23:21:59.06 ID:AXSptHcQo<>
「GRRRUUUU!!」
「GRRRAAAA!!」


 怪人達が、その爪をプロデューサーの頭へと振るった。


「っ!」


 でも、プロデューサーはそれを体を屈めて……避けた!
 当然、体を屈めた事で首の拘束は解かれ、怪人達の体は自由になる。
 けれど、プロデューサーは即座に、


「フンッ!!」


 右の拳と、


「ハアッ!!」


 左の脚を振るい、


「GRRRUUUU!?」
「GRRRAAAA!?」


 怪人達を吹き飛ばした!



「……ありがとうございます、神崎さん」



 プロデューサー……我が友は、闇に魅入られた!
 見よ! 漆黒の鎧を走る、真紅の魔力の輝きを!
 其の眼、其の宝玉、其の威容!
 あれぞ正しく、赤き闇!


「お陰様で、みだしなみが整いました」


 ハーッハッハッハ!
 我が祝福により、魔王は覚醒した! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/11(火) 23:42:42.85 ID:AXSptHcQo<>
「来い、ピニャコラッター!!」


 我が友は、召喚の呪文を唱えた。
 喚び出すは、漆黒の――鋼鉄の愛馬。



『ぴにゃぴっぴ』



 意志を持たぬ筈の身なれど、呼応する声には魂が宿っている。
 其の巨体は、何者をも寄せ付けぬ力を有している。
 我が友は、愛馬を駆り双璧を打ち砕かんとしているのだろうか。


「GRRRUUUU……!」
「GRRRAAAA……!」


 二匹の獣達が唸り声を上げる。
 だが、我が友は愛馬の背に乗ることは無く、


「……」


 其の巨体から――


https://www.youtube.com/watch?v=vRZCAVxg-Nk


 一振りの剣を引き抜いた!


「古の伝説にある……魔王の剣!!」


 真紅の刀身に、漆黒の柄!
 グリモワールにも記されている、あの!



「えっ? 新型の武装……なのですが……」



 ……も〜っ! 我が友! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 00:03:55.39 ID:EbMDRVx0o<>
「……!」


 確かに、そうかも知れないけど!
 でも、魔王の剣なの!


「……」


 プロデューサーは、右手を首筋にやった。
 そして、



「……魔王の剣を振るいます」



 心なしか、照れくさそうに言った。


「〜〜っ! 我が友よ、力を示す時!」


 右の掌を向け、魔王の剣へと魔力を送る。
 剣より溢れし力は、我が友をも輝かせるだろう!


「GRRRUUUUOOO!!」


 一匹の獣が、我が友を引き裂かんと疾駆する。
 だが、我が友は静かなる湖面が如く、


「企画――」


 真紅に輝く刀身を水平に構え、 


「――進行中です!!」


 迎え撃つべく振るった魔王の剣により、獣の運命を両断した!


「……」


 獣は、光の粒子となり、跡形も残さず消え去った! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 00:24:59.11 ID:EbMDRVx0o<>
「……」


 我が友は、残されたもう一匹の獣を見据えた。
 剣の魔力は、深淵より這い出る魔力によって深まっていく。


「……」


 構えは、無い。
 悠然と歩を進める姿……それこそが、魔王の行進!



『-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律!!!』



 眩い魂の煌き!
 赤き闇は生まれ変わり、純白の光で世界を照らす!


「せめて!」


 白い刀身が、魔力の軌跡を描きながら獣の体を過ぎ去った!
 末期の声すら上げる慈悲すら与えない、其の所業!
 光の粒子となった獣が最期に見たのは、光の饗宴!


「……名刺だけでも」


『LIVE SUCCESS!!』


 我が友を包んでいた甲冑は、次元の狭間へと還っていった!
 佇むのは、背が高く、いつも無表情な、いつもの我が友!
 う……うううっ!



「プロデューサーっ!」



 良かった……本当に、良かったよぉ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 00:44:35.57 ID:EbMDRVx0o<>   ・  ・  ・

「……成る程、彼に抱きついてしまった、と」


 プロダクション内にある、休憩スペース。
 最近、様子がおかしいからと、飛鳥に問い詰められていた。
 初めは、言わないって言ってたんだけど、根負けして話してしまった。
 その結果が、これ。


「だからって、避ける事は無いんじゃないかな」


 ……そう。
 私は、恥ずかしさから、プロデューサーを避けてしまっていた。
 でも、しょうがないと思うの!
 だ、だって……だって、だって!



「――神崎さん、ここに居たのですね」



 ぷっ!?


「ぴっ!?」


 どっ、どどど、どうして此処に!?
 まさか、飛鳥!?


「ほら、蘭子。キミの王子様が迎えに来たよ」


 ウィッグをかき上げながら、意地悪な笑みを浮かべる飛鳥。
 その表情は楽しそうで……も〜っ!


「あの……」


 プロデューサーは、困った顔をしながら右手を首筋にやった。
 何か、言わなきゃいけない。
 でも、どうしたら良いかわからない。
 だから、



「やっ、闇に飲まれよ!」



 お疲れ様と一言残し、逃げる事にした。




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/12(水) 14:30:31.56 ID:zLdsGtVD0<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/12(水) 16:25:18.55 ID:iQKJrRTSO<> ぷっ!?なんていきなり出すからもらしたかと思ったぞ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 21:44:23.95 ID:EbMDRVx0o<> 書きます


志希「アポクリン汗腺!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 21:45:46.84 ID:EbMDRVx0o<> 奏「えっ?」

周子「はい?」

美嘉「な、何?」


…ドサッ

志希「」ビクンビクンッ!


奏・周子・美嘉「!?」


フレデリカ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/12(水) 21:47:53.04 ID:Wfu3srhmo<> フレデリカはスパイシー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 21:48:17.43 ID:EbMDRVx0o<> 奏「志希!? 大丈夫!?」

周子「やっば、なんか痙攣してるよ!?」

美嘉「ちょっ、ちょっと! どうしたの!?」


志希「」ビクンッ…ビクンッ…!

志希「」

…ムクリ


奏・周子・美嘉「……!」ホッ


フレデリカ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 21:51:51.93 ID:EbMDRVx0o<> 奏「もう、またいつもの悪ふざけ?」

周子「もー、あたしには教えておいてよね」

美嘉「って、驚くからやめてよね!?」


志希「」フラフラッ…

志希「」…クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


奏・周子・美嘉「……」

奏・周子・美嘉「はい?」


フレデリカ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 21:54:24.01 ID:EbMDRVx0o<> 奏「ちょっと……それ、何?」

周子「それ、フレちゃんとの曲だよね?」

美嘉「だけど、なんて言うか……」


志希「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


奏「……明らかに、様子がおかしいわね」

周子・美嘉「うん……」


フレデリカ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 21:57:41.99 ID:EbMDRVx0o<> 奏「歌詞も違うけれど、何より……」

周子「……目、死んでるねぇ」

美嘉「ねえ! ちょっと志――」


フレデリカ「フンフンフフーン♪」クルクルッ、クルクルッ


奏・周子・美嘉「!?」


フレデリカ「フンフフー、フレデリカ―♪」クルクルッ、クルクルッ、

志希「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ ♪)


奏・周子・美嘉「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:03:19.43 ID:EbMDRVx0o<> 奏「……二人共、それをやめなさい」

美嘉「そ、そうだよ! 何か怖いんだケド!?」


フレデリカ「フンフンフフーン、フンフフー、フレデリカー♪」クルクルッ、クルクルッ

志希「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


奏・美嘉「……!?」

周子「二人共――ここは、シューコちゃんにお任せ、ってね」

奏・美嘉「えっ?」


周子「まっ、見といてよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:08:51.45 ID:EbMDRVx0o<> 周子「おーい、フレちゃんやーい」

フレデリカ「はいはーい、フレちゃんだーい」クルクルッ、クルクルッ

周子「一体全体、何がどうしてそうなったの?」

フレデリカ「んふふー♪ ヒントは、脇のにおい!」クルクルッ、クルクルッ

周子「ほうほう、脇のにおいですか」

フレデリカ「シューコちゃんの脇は、どんなにおいかな?」クルクルッ、クルクルッ

周子「あたし? どうだろうなぁ」


フレデリカ「くんくん!……わお!」クルクルッ、クルクルッ

フレデリカ「シューコちゃん、脇が甘いね!」クルクルッ、クルクルッ


フレデリカ「それじゃ、フレちゃんのにおいもどーぞ♪」クルクルッ、クルクルッ

志希「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:12:19.73 ID:EbMDRVx0o<>   ・  ・  ・

奏「っ……!」

カチカチカチカチ!

美嘉「ねえ! まだ、エレベーター来ないの!?」

奏「っ!? 待って! 美嘉、聞こえない!?」

美嘉「えっ……!?」


(spicy♪ spicy♪)

(spicy♪ spicy♪)


美嘉「っ!?」

奏「追いつかれるわ、階段を使いましょう!」

美嘉「う、うん!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:16:39.28 ID:EbMDRVx0o<> タッタッタッタッ…!

奏「外まで逃げれば、追っては来られない筈よ!」

美嘉「どうして、こんな時に限って誰とも会わないの!?」

奏「! あれよ! あの階段を降りれば!」

美嘉「外に……逃げられる! 急ごっ!」


タッタッタッタッ…!


奏・美嘉「――っ!?」


周子「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


奏・美嘉「先回り!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:20:19.53 ID:EbMDRVx0o<> 周子「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


美嘉「周子ちゃん! お願い、正気に戻って!」

奏「無駄よ、美嘉! 周子はもうスパイシーだわ!」

美嘉「で、でもっ!?」

奏「今は逃げるのよ! 引き返せば――」


志希「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


奏・美嘉「挟み撃ち……!?」  <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:24:21.47 ID:EbMDRVx0o<> 志希「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


周子「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


(spicy♪ spicy♪)

(spicy♪ spicy♪)


奏「……美嘉、二手に分かれるわよ」

美嘉「二手に!? でも、それじゃどっちかが!」

奏「確率は、二分の一……二人の内、どちらかは助かるわ」

美嘉「そんなっ……!?」


(spicy♪ spicy♪)

(spicy♪ spicy♪) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:28:46.63 ID:EbMDRVx0o<> 美嘉「イヤだよ、そんなの!」

奏「美嘉!?」

美嘉「キャラ的に、アタシが最後まで残るじゃん!」

奏「っ! 美嘉っ!」

ずんっ!

美嘉「うぁ痛ぁっ!? なんで正確に乳首を突いたの!?」

奏「これしか方法は無いの!」

美嘉「かも知れないけど、なんで乳首を突いたの!?」


(spicy♪ spicy♪)

(spicy♪ spicy♪)


奏「私は下、美嘉は上……良いわね?」

美嘉「い、良いけど……なんで乳首を……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:33:59.49 ID:EbMDRVx0o<>   ・  ・  ・

美嘉「ほら、やっぱり! やっぱりね!」


フレデリカ「フンフンフフーン♪」クルクルッ、クルクルッ


美嘉「上に逃げたから、結局外に出られてないし!」


フレデリカ「フンフフー、フレデリカー♪」クルクルッ、クルクルッ

志希・周子・奏「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


美嘉「もおおおお! もおおおお!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:41:18.19 ID:EbMDRVx0o<> 美嘉「ねっ、ねえ! アタシをからかってるんでしょ!?」

美嘉「皆で、いつもみたいにさ! でしょ!?」

美嘉「そうだよね!? ねえ、そうって言ってよ!」


フレデリカ「おかしくなっちゃうよ♪」クルクルッ、クルクルッ

志希・周子・奏「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


美嘉「おかしくなりそうなのはアタシなんだケド!?」


(spicy♪ spicy♪)

(spicy♪ spicy♪)


美嘉「ひっ……ひぃっ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:46:45.63 ID:EbMDRVx0o<> 美嘉「こ……来ないで……!」

フレデリカ「オッケー♪ 来ない代わりに行くね♪」クルクルッ、クルクルッ

美嘉「同じだから! 結果は変わらないから!」

フレデリカ「んふふー♪ ミ〜カ〜ちゃ〜ん♪」クルクルッ、クルクルッ

美嘉「だ、誰か……!」


武内P「……」


美嘉「! あの後ろ姿!」

美嘉「ねえ、お願い! 助けて……助けて――っ!」


武内P「……」

クルッ――

武内P「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


美嘉「……う」

美嘉「嘘でしょぉおおおおお!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:52:47.97 ID:EbMDRVx0o<>   ・  ・  ・

美嘉「――アンタまでスパイシー!?」

ガバッ!


志希・フレデリカ「わおっ!?」


美嘉「あ、あれ……ここは……?」

美嘉「それに、アタシ……」


奏「ふふっ、美嘉ったら……まだ、夢を見てるのかしら?」

周子「夢を見ながら悪戯を回避するとは、やるねー」

志希・フレデリカ「あー……ビックリしたー……」


美嘉「えっ……」

美嘉「……えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 22:58:20.68 ID:EbMDRVx0o<> フレデリカ「驚いて、心臓が二つに増える所だったよ!」

志希「フレちゃんのハートが倍なら、あたしは四倍ー!」


美嘉「いつもの……二人だ、よね」


奏「大丈夫? ひどくうなされてたけど」

周子「それでも起こさないなんて、いけずだねぇ」

奏「あら、悪夢にはストレス解消効果があるのよ?」

周子「えー? あたしは、ゴロゴロしてる夢の方が良いわー」


美嘉「夢……」

美嘉「そっか……夢だったんだ!★」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/12(水) 23:06:43.15 ID:EbMDRVx0o<> フレデリカ「何々? ミカちゃん、どんな夢見たの?」

美嘉「そ、それは……ちょっと、言いにくいかな、あはは!」

フレデリカ「教えてくれないの!? くすん!」

美嘉「ご、ごめんね……その、色々と」


フレデリカ「――ううん、もう一回とろけさせるだけだから♪」

ぎゅっ!


美嘉「わっ!? ちょっ、フレ――」

美嘉「っ!?」

美嘉「……!……!」ビクンビクンッ!


奏・周子・志希「? 何して――」


美嘉「」フラフラッ…

美嘉「」クルクルッ、クルクルッ

(spicy♪ spicy♪)


奏・周子・志希「!?」


(spicy♪ spicy♪)

(spicy♪ spicy♪)




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/12(水) 23:36:21.49 ID:1Y5nKukF0<> これがスパイス・ガールの能力ですか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/13(木) 16:37:26.03 ID:nDJQFV5So<> こ、恋のスパイスかもしれない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/13(木) 20:22:15.51 ID:GeW4lDbLo<> >>95
では、そんな感じのを <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/13(木) 20:45:07.22 ID:GeW4lDbLo<>
「おはようございます」


 私――ううん、私達は今、フランスに滞在している。
 映画の撮影のために、部屋を借りて、二人暮らし。
 最初は、色々と驚き、戸惑いも、衝突もあった。
 けれど、今では……そうね、仲良く……なれたんじゃないかしら。


「はい、こんばんは」


 そんなあの人の、楽しそうな声が聞こえてくる。
 普段も、知っての通り楽しそうよ?
 いつも明るく笑って、周囲の人間も笑顔にして。


「ふふっ! 時差はわかってはいましたけど……」


 その人の、


「なんだか、不思議な感じがしますね」


 魅力的な大人の女性の、


「あら、そんなに飲んではいませんよ」


 無邪気で、子供みたいな声。


「ふふっ! 体に、ワインは良いん、ですよ? うふふっ!」


 ……そして、ダジャレ。
 本当に、黙っていればおとぎ話に出てくる女神の様なのに。
 そうでないから、貴女はきっと、貴女なんでしょうね。


 私の――憧れ。


「はい、帰ったら……思う存分、日本酒を飲もうと思います」


 待って。
 貴女、日本酒の小さな瓶も持って来てたでしょう?
 ワインばかりじゃ、ホームシックになるかも知れないから、って。
 あれだけじゃ足りない、って言うこと?



「良かったら、一緒に飲みに行きませんか?」



 ……ああ、そういう事ね。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/13(木) 21:04:54.29 ID:GeW4lDbLo<>
「……」


 ドアをそっと開けて、中を覗き見る。
 野暮で、はしたないとはわかってるのよ。
 けれど、私にだって人並みの好奇心はあるの。
 それが、彼女に関する事だったら尚更、ね。


「ふふっ! 皆も誘って……思いっきり、パーッと!」


 ベッドにうつ伏せに寝転んで、緑の寝巻きからのぞく細い足をパタパタと。
 耳にはイヤホンをしてるから、こっちには気づいてないみたい。
 ……って、本当に、子供みたいじゃないの。
 貴女のそんな姿、見せて貰ってないんだけど?


「えっ?」


 左右別々に曲げ伸ばしされていた足が、止まった。
 そして、飛んでいる最中に羽ばたきをやめてしまった鳥のように、
ボフリとベッドに真っ逆さまに墜落。
 何が、あったのかしら。
 あの様子だと、誘いを断られでもしたんでしょうけど。



「今晩……飲み会、ですか?」



 ……成る程ね。
 それが理由で、断られてしまった……って所かしら。
 でも、それなら仕方ないのかな。
 お酒を飲んだことは無いけれど、連日は厳しい、って……彼女以外は言ってるし。


「ええ、と……場所は、決まっていますか?」


 枕元に置かれた、小さな目覚まし時計を見ながら。
 私の寝顔を見るために買ったらしいんだけど、お生憎様。
 時計の大きさの割にアラームの音が大きくて、
違う部屋で寝てる私も、その音で目が覚めちゃったのよね。


「えっ? どうして、って……」


 両の踵を揃えて、膝が曲げられ、



「頑張れば、間に合いそうなので」



 ベッドに、ポフリと振り下ろされた。


 ……待って。
 間に合いそう、って……参加、するつもりなの!? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/13(木) 21:30:05.53 ID:GeW4lDbLo<>
「時差が、八時間。飛行機で、十二時間」


 時計を見ながら言ってるけど、本気?


「最悪、二次会には間に合わせます」


 本気だわ。
 彼女、本気で言ってる。


「……ええ、勿論冗談ですよ」


 嘘だわ。
 彼女、嘘をついてる。


「はい……はい、楽しんできてくださいね」


 頬杖をついていたのに、その両腕を投げ出して。
 ベッドの上に、とても細い大の字が描かれた。
 けれど、声の調子はさっきまでとほとんど変わらない。
 落ち込んでいるのを悟られないよう、取り繕ってる。


「ええ……はい、そうですね……」


 駄目ね、見てられないわ。
 憧れの人の無様な姿――……じゃ、無く。



「また機会があれば……はい……」



 不憫で、不憫で。


 他の大人の人達は、どうして世話を焼いてしまうんだろう、なんて思ってたけど。
 何のことはない、ただ、何かしてあげたくなってしまうだけだったのね。
 自分が何かしないと、見ていられない。
 目に入ってしまった時点で、もう駄目。


 本当に、面倒くさい人ね、貴女って。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/13(木) 22:03:58.40 ID:GeW4lDbLo<>
「……」


 私って、何処に居てもこういう役回りが多い気がするわ。
 アイドルになるまで、そうでもなかったと思うんだけれど。
 困っちゃうな、あまり喜ばしくない部分が、板についてきちゃった。


 ……そう思い、動き出そうとした矢先、



「えっ? 明後日も、飲み会があるんですか?」



 跳ねた。
 透き通るような声は言わずもがな。
 クタリと力を失っていた足も、ピョンと曲げられて。
 膝から曲がった足の先――足首が、リズミカルに動いている。


「瑞樹さんが……ふふっ、そうなんですね」


 モゾモゾと両腕が動き、持ち上がった頭を支える。
 両手は頬を挟み、左右の両足は再び交互に前後する。
 傍から見て、わかりやすい程の変化。
 ……まあ、見られてるとは、思ってないんだろうけど。


「えっ? 参加、されますよね?」


 微塵も疑ってないような言い方。
 それが本心からなのか、ノーと言えない状況を作ってるのか。
 表情は見えないし、人生経験の差……って言えば良いのかな。
 あの人が、何を考えて、今の発言をしたのか、私にはわからない。



「ふふっ! お猪口で、ちょこっとだけですから、うふふっ!」



 でも、これで余計なお世話を焼かなくて済みそう。


「……」


 気付かれないよう、そっとドアを閉める。
 閉じかけたドアの隙間から、



「行ってらっしゃい……はい、おやすみなさい」



 なんて、幸せそうな声が聞こえた。



 けどね、私は知ってるの。
 貴女、今晩は遅くまで飲むつもりだったでしょう?
 テーブルの上に、ワインとグラスとオツマミが出しっぱなしだもの。



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/13(木) 23:58:42.49 ID:Y2HckFC2o<> おつ
最後テーブルの上にオムツにみえてしまった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/14(金) 10:57:17.81 ID:6UwxXZbaO<> オムドルはレベル高い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/14(金) 15:10:35.90 ID:+SZadQHYo<> まあ別プロダクションには被介護系アイドルもいるからありでしょ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/14(金) 22:26:01.11 ID:wmxCrzy+o<>
 今年の風邪は、腸に来る。


「う……ううっ……!」


 毎年の様に言われているその言葉を苦々しい思いとともに噛みしめる。


「大丈夫、ですか?」


 そう、隣に座る彼女に声をかけてみるものの、顔色はすぐれない。
 

「っ……!」


 両手で腹部を押さえ、温めているのだろう。
 今日のLIVEで使用した衣装は、所謂ヘソ出し……腹部が露出したものだった。
 それによって腹が冷え、元々体調が優れないのも合わさっての、この状態。
 歯を噛み締めながら、目に涙を浮かべ、返事をする余裕すら無い。


「……」


 念の為、バスの前方席に座っておいて良かった。
 この顔色ならば、嘔吐をしてしまうかも知れない。
 その場合、他の方も……もらってしまう可能性が高いだろう。
 別行動で病院に……と、そう提案したのだが、


「大……丈夫、だから……!」


 いつもの、年齢の割に大人びた表情で断られてしまったのだ。
 その時の笑顔が、私の判断を鈍らせた。
 凛とした、輝くような笑顔に……いや、言い訳はよそう。
 そんな事をしても、何の解決にもならない。



「あ、駄目……駄目……!」



 艷やかな黒髪が、バサリと振り乱された。
 波が、彼女を襲ったのだ。


「頑張ってください……!」


 心の底から、彼女に声援を送る。
 身悶え、脂汗をかく彼女を見ていられず、通路を挟んだ反対の席を見る。
 そこには、


「は〜い、頑張りま〜す……むにゃむにゃ」


 幸せそうに眠る、可愛らしい寝顔があった。
 申し訳ありません、貴女にかけた言葉では……無いのです。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/14(金) 22:44:08.57 ID:wmxCrzy+o<>
「ひっ……ひぅ……!」


 バスの装甲による微かな振動すら、彼女を苦しめる。
 あくまでも例えだが、私が今、彼女の体を揺さぶりでもしたならば、
ダムはいとも容易く決壊し、下流を土砂で埋め尽くすだろう。
 故に、一挙手一投足は、慎重に行わなければならない。


「……」


 隣に座る彼女に触れないよう、座席の下に置いていた鞄に手をやる。
 皆さんの荷物と一緒に、トランクに積み込まずにいて正解だった。
 不幸中の幸いと言うべきか、はたまた、死中に活と言うべきか。
 何にせよ、最悪の事態を避けるだけの物を私は用意していた。


「……」


 鞄を開け、起死回生の一手を打つべく、時を待つ。


「はぁ……ふ、うぅっ……!」


 ‘それ’は、この状況を打破するに足るだけの効果を有している。
 だが、‘それ’を使用してくださいと差し出された時、
彼女は小さくは無い衝撃と、同様に見舞われるだろう。
 波に乗っていたら、悲しみの離岸流にさらわれてしまうのだ。


「……はぁ……ふぅ」


 震える肩の動きが、止まった。
 彼女は、何とか己の肉体があげる悲鳴に耐え、峠を越したのだ。
 しかし、道は険しく……いや、走行している道事態は平坦ですが……ともあれ、
いつまた、大きな山が立ちはだかるとも限らず、それを越せるかもわからない。


「……」


 だから、私は差し出す。


「……ねえ、何……それ?」


 涙で潤んだ瞳。
 すがるようなその視線に対して、私は努めて冷静に、



「オムツです」



 隣に座る、大切な担当アイドルの方に……そう、答えた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/14(金) 22:44:42.69 ID:wmxCrzy+o<> 誤)>バスの装甲による微かな振動すら、彼女を苦しめる。

正)>バスの走行による微かな振動すら、彼女を苦しめる。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/14(金) 23:04:44.04 ID:wmxCrzy+o<>
「……!?」


 信じられないようなものを見る目。
 大声を上げて、罵声を浴びせられる事は……無いと思っていた。


「……」


 大声を出すために、腹筋に力が入る。
 それは、そのまま地獄の蓋が開くことを許可する行いであるし、
何の罪もない、バス内の仲間達を危険に晒す事になる。
 そして、


「っ……!」


 もう、これ以外に道は残されていない。
 彼女も、それを理解しているからだ。
 むしろ、私がオムツを所持していたという奇跡に感謝して欲しいと、そう、思います。


「……承知しないから……!」


 震える手で、オムツを受け取りながら睨みつけられる。
 何を承知しないと言うのだろう。
 彼女は何故、このような状況にあって尚、気高くあろうとするのか。
 私には理解出来ず、また、理解したいとは……はい、あまり思えません。


「パンツタイプなので、履くだけです」


 小さな、小さな声で補足をしておく。
 後ろに座っている方に聞こえないよう、最新の注意を払いながら。
 それを聞いた彼女は、借りていた膝掛けの上にオムツを広げ、凝視した。
 これからそれを履くと、自分に言い聞かせているのかも知れない。


「……ふーん」


 心は、決まったようだ。
 揺れ動いていた瞳に、決意と諦めの光が宿っている。
 そして、


「まあ、悪くないかな」


 などと、いつもの調子で言い放った。


 ――悪いです。


 と……喉まで出かかった言葉を飲み下した。
 彼女自身も、もう冷静な思考が出来ずにいるのだから。


 オムツを使わざるを得ない状況が、既に最悪です。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/14(金) 23:23:53.60 ID:0stcUL7c0<> オムツなんて話題にするから・・・
そんで凛はまた漏らすのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/14(金) 23:26:01.95 ID:wmxCrzy+o<>
「……」


 今日の彼女が着用しているのは、スカート。
 いつもの私服は、ズボンを好んで着用しているが、僥倖だ。
 スカートならば、そのままオムツを履けば良いのだから。
 私は、アイドルの神に感謝しようとして……やめた。


「ん……んっ!」


 彼女は、走行の振動で不安定な状態の中でも、器用に腰を上げた。
 オムツを履く姿を私に見られたくないから、だと思います。
 現に、膝掛けは未だ彼女の脚の上に乗ったまま――


「っ!?」


 ――オムツも、乗ったまま!?
 待ってください!
 貴女は、今、一体何をしているのですか!?
 あの、まさかとは思いますが!


 ……ふぁさ。


 聞こえる筈の無い音が、私の耳に飛び込んできた。
 私と、彼女の膝……そして、膝掛けでよくは見えない。
 見えないが、彼女の足元に、ある。



「プロデューサーは……っふ……見なくていいから……!」



 彼女のパンツが、其処にある。



「あのっ……!」


 パンツの上から、そのままオムツを履けば!
 確かに、パンツは犠牲になってしまいますが、それでも!
 それでも、作業の手順が簡略化され、ん……んんん!


「っ……!」


 慌てて、視線を逸らす。
 何であれ、今は彼女を刺激するのは得策では、ありませんから。
 今、彼女の行動を咎めるのは、詮無きこと。
 むしろ、頑張りと言う名の栓が、シャンパンの様に飛んでしまうかも知れない。


「こっ……は、あぁっ……!」


 助けは、呼べない。
 爆弾処理班の方は、こういう気分なのでしょうか。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/14(金) 23:49:01.36 ID:wmxCrzy+o<>
「ふっ……うぃぅ……!」


 普段よりも高い、聞いたことの無い声。
 泣き声、なのだろうか。
 彼女は、一体何をしているのだろうか。
 見ない様に顔を横に向けているので、


「笑顔で〜す……んふふ〜」


 口の端から涎を垂らしながら眠りこけている顔が、視界に入る。
 彼女が、今もこうしてアイドルとして頑張り続けている姿。
 それに、私はいつも勇気づけられ、元気を貰っています。


「……」


 ですが……今は、その……何でもありません。
 今は、兎にも角にも解決しなければならない問題がある。
 その問題が解決しなければ、大問題に発展する。
 想像するだけで、恐ろしい程の大問題に。


「……」


 あってはならない未来予想をしていると、



「助けて……」



 弱々しい、ともすれば聞き逃してしまいそうな小さな声が聞こえた。


「っ!?」


 私は、慌ててその声の主へと視線を向けた。
 果たして、彼女は苦しんでいた。


「……ぁ……ぁ……!」


 オムツを足に通す所までは、良かったようだ。
 だが、完全に履けた訳ではなく、


「っ……!」


 膝まで上げた時点で、波が彼女を襲ったようだ。
 その証拠に、彼女は腰を浮かせて反り返り、両手で尻を必死に抑えている。
 膝掛けはずり落ち、ピッチリととじた足の間に、オムツ。


 そこから、どう助けろと……? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 01:51:25.11 ID:KdKGsJk7o<>
「……!……!」


 何かをしなくてはいけないのは、わかる。
 だが、間違った選択をすれば、それはそのまま終焉を意味する。
 彼女は当然そうであるし、私もまた、同様に。
 ……何より、とても嫌です。


「……!……!」


 絶え間ない波が、彼女を襲っているのが表情から見て取れる。
 寄せては返す波ではなく、洪水の様に怒涛の勢い。
 高波と表現するには、あまりにも高い波。
 きつく引き結ばれた口元は、普段の形の良い唇とは結びつかない程だ。


「……!……!」


 最早、言葉を発する余裕すらないのだろう。
 息を呑めば、その分だけ外に出てしまうのだろう。


「……」


 限界。
 その二文字が、頭の中をよぎり、諦めようとした。
 その時、



「……!……!」



 光を見た。


「……!……!」


 彼女の横顔からほんの少しだけ見える、瞳の奥の輝き。
 彼女は、諦めていない。
 嵐の中の、ほんの少しの空白を待っているのだ。
 ならば、


「頷いてくださるだけで、結構です」


 私も、諦めるわけにはいかない。
 私は、彼女のプロデューサーなのだから。


「……!……!」


 オムツに手をかけ、引き上げる準備を整える。
 羞恥も、躊躇も、危機的状況の前では邪魔でしかない。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 02:05:30.93 ID:KdKGsJk7o<>
「……」


 彼女の出すサインを見逃すわけにはいかない。
 

 ――ちゃんと見ててよね。


 やめよう。
 ステージに向かう時に言われた、あの言葉。
 それを今思い出すのは、精神衛生上良くない。


「……!……!」


 バスの前方座席は、さながら西部劇。
 コインが落ちる瞬間を待つ。
 デッド・オア・ダイ……大?
 まずい……私の方が、緊張感に耐えられなくなってきた。


「……」


 まだ、ですか。
 この光景を見られただけでも、かなりまずい事になってしまいます。
 早く……早く。
 波よ……早く!


「――!」


 今!


「っ!」


 顎が引かれた瞬間に緩んだ足の間をオムツが駆け上っていく。
 一瞬で彼女の尻を包み込み、横モレ、安心。
 そして、すぐさまスカートの中から手を抜き去り、
何事も無かったかの様に前を向き、座り直す。


「っ……ぅ……!」


 彼女もまた、座り直――えっ!?
 オムツをはいて、限界を超えて、それでもまだ……我慢するつもりですか!? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 02:31:39.20 ID:KdKGsJk7o<>
「ぉっ……ぁ……!」


 オムツを履いたとしても、トイレ以外で大をするのは、
貴女位の年齢になったら精神的に厳しいかと思います!
 ですが……ですが!


「うっ……ぉぇ……!」


 便意を我慢しすぎて、えずいているではありませんか!


「……!」


 オムツを履いている下だけならば、今の所被害は最小限で済む。
 だが、滝まで発生してしまっては、阿鼻叫喚……地獄絵図だ。


「ぉぅ……ぇっ……!」


 きっと、上も出たら、下も出る。
 そして、このままではそれは避けられない、不可避の未来。
 ならば……私が彼女のために出来る事は、一つ。


「……失礼します」


 彼女の小さな手に、そっと手を重ねる。
 冷え切ったその手が、私の掌から熱を奪っていく。


「ぇ……?」


 まだ、あどけなさの残るその顔が、私に向けられた。


 ――嘘でしょ?


 すがるような表情をされたが、


「笑顔です」


 私は、


「ふざ――」


 彼女の……お腹を抑えている手を押し込んだ。
 バスの窓から沈む夕日を眺めながら、この先に起こる出来事に思いを馳せる。


「ふざ、け……ふ……うん……!」


 一先ず、臭いが出来るだけ外に漏れないよう、膝掛けをかけよう。
 今、私に出来ることは……それだけなのだから。



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/15(土) 05:18:55.68 ID:4omLfI4cO<> これがくるだけで名乗ってなかろうが作者は明白なんだよなぁ…
次も汚いので良いんですよ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/15(土) 11:17:54.21 ID:6rgltnOwo<> うっかりオムツと言った結果がコレ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/15(土) 13:34:51.59 ID:HTY07qQio<> 私が見間違えたばかりにとんでもない事になってしまった
申し訳ないです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/15(土) 14:38:29.01 ID:ncyc3g1SO<> 綺麗な楓さんの後は下品なのがくる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 20:38:55.68 ID:KdKGsJk7o<> 書きます


武内P「足音がおかしい?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 20:39:56.95 ID:KdKGsJk7o<> 文香「はい……」

武内P「あの……意味が、よく……」

文香「聞いていただければ……わかると思います」

武内P「はあ……」


文香「……」

エチッ、エチッ


武内P「!?」

武内P「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 20:41:53.30 ID:KdKGsJk7o<> 文香「聞いて頂けましたか……?」

武内P「あ……あの、今のは一体!?」

文香「……足音です」

武内P「そんな、まさか!」


文香「私も……最初はそう思いました」

エチッ、エチッ


武内P「っ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 20:44:11.37 ID:KdKGsJk7o<> 文香「ですが……気づいたら、この足音に……」

武内P「待ってください! ドッキリの類では!?」

文香「……」フルフル

武内P「……!?」


文香「お願いします……舞踏会の時の様に……」

文香「私を助けては……貰えませんか……?」

エチッ、エチッ


武内P「と、とりあえず……」

武内P「あの……足踏みをやめて頂けますか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 20:46:39.40 ID:KdKGsJk7o<> 文香「こんな足音が出ては、アイドルを続ける事は……」

武内P「……確かに、難しいでしょうね」

文香「それに、今日は……ダンスレッスンがあるのです……」

武内P「!? まさか!?」


文香「はい……お察しの通り……」

エチッ、エチチッ、エッチエチエチ、エチチッ、エッチ!


武内P「……」

武内P「……ひどい、ステップの音です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 20:51:00.65 ID:KdKGsJk7o<> 文香「足音が出ないよう、頑張っていたのですが……」

武内P「……いずれは、皆さんにも知られるでしょうね」

文香「あまり……知られたくは、ありません」

武内P「……そう、でしょうね」


文香「ダンスレッスンには、ありすちゃんも参加します……」

文香「ありすちゃんに――文香さんの足音、エッチですね」

文香「などと言われたら……私は……私は……!」ウルウル!


武内P「……お話は、わかりました」

武内P「貴女の足音を戻すため、協力は惜しみません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 20:55:36.28 ID:KdKGsJk7o<> 文香「本当ですか……!」パアッ!

武内P「はい、アイドルの方の笑顔のためですから」

文香「ありがとう、ございます……!」ニコッ!

武内P「……良い、笑顔です」


文香「……一生、このままの状態が続くと思うと」

文香「本当に、気が気ではありませんでしたから……」

エチッ、エチッ


武内P「……」

武内P「……ええ、そうでしょうね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:00:34.07 ID:KdKGsJk7o<> 文香「本当に……何故、この様な事に……」

武内P「心当たりは、ありませんか?」

文香「……いえ、全く」

武内P「そう、ですか……」


文香「朝、ベッドから足を下ろしたら……こう、なっていました」

文香「最初は夢かと思い……二度寝して、遅刻を……///」モジモジ

エチエチッ


武内P「……すみません、鷺沢さん」

武内P「モジモジされると、はい……すみません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:02:53.28 ID:KdKGsJk7o<> 文香「す、すみません、つい……///」アワアワ!

武内P「とりあえず、ソファーにおかけになってください」

文香「は、はい……」

武内P「立ち話では、済みそうにありませんから」


文香「それでは、失礼します……」

…エチッ

文香「……えっ?」


武内P「!?」

武内P「ソファーに座った時の音まで……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:05:57.01 ID:KdKGsJk7o<> 文香「い、今のは……座る時に、足が音を立てたのだと……!」

武内P「え、ええ……だと、思われます」

文香「……念の為、座り直してみます」

武内P「はい……足を床につけたまま……」


文香「っ!」

エッチ!

文香「……そんな……どうしてですか……!?」


武内P「わ、私に聞かれましても……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:13:08.05 ID:KdKGsJk7o<> 文香「す、すみません……取り乱して、しまいました」

武内P「い、いえ……お気になさらず」

文香「症状が、進んでいます……」

武内P「……」


文香「私は……どうすれば、良いのでしょうか……?」

文香「このまま……全てが、この音に支配されてしまうのでしょうか……」

…エチッ


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:15:59.47 ID:KdKGsJk7o<> 武内P「……鷺沢さん、諦めてはいけません」

文香「エッ?」

武内P「信じていれば、きっと道は開けます」

文香「……!」


文香「エッチ、エチエチエッッチッチ」

文香「……」

文香「――!?」

エチッ!


武内P「……そんな」

武内P「まさか、声まで!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:21:21.86 ID:KdKGsJk7o<> 武内P「からかって、おられるのでは……」

文香「エチッ! エチエチッ、エッチ!」

武内P「……無い、ようですね」

文香「……エチッ」


文香「エチエチ……エチエチエッ、エッチエチッ」

文香「エッッッ、エッチエチエッチエッエッチ……」

…エチッ


武内P「あ……あの、ですね」

武内P「仰っている意味が、全くわかりません……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:25:57.62 ID:KdKGsJk7o<> 武内P「……これは、私だけの手に負える問題ではありませんね」

文香「エッ?」

武内P「専務に報告し、今後の方針を考えましょう」

文香「エチエッチ!? エッチッ、エッ!」


文香「エッチ!……エッチ!」

エチッ!

武内P「!? 鷺沢さん、手を離してください!」


文香「エッチ! エチッ、エッ、エッチ! エッチ!」

エチッ!


武内P「いけません、鷺沢さん! 落ち着いてください!」

武内P「それに、何を仰っているかわかりませんから!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:30:12.31 ID:KdKGsJk7o<> 文香「エッチ!……エッチ!」

エチッ!

武内P「だ、誰かにこんな場面を見られたら――」


ありす「な……何をしてるんですか……!?」


武内P「――こうやって、誤解が生まれます!」

文香「エッ……エッチ……」



ありす「え……エッチ……!?///」


文香「エッエッ……エッチ! エッチッチ!」

武内P「鷺沢さん、少しの間静かにして頂けますか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:35:46.77 ID:KdKGsJk7o<> 武内P「橘さん! 先程の彼女の言葉は、違います!」


ありす「でも……確かに、文香さんはエッチって言いました!」


武内P「それには、事情がありまして……!」

武内P「……兎に角、貴女の思っているような事は、ありません」

武内P「私を信じてください、橘さん」


ありす「じゃ、じゃあ……何をしてたんですか、文香さん!?」


文香「…………」


ありす「……やっぱり、言えないような事を……!?」


武内P「あの……私が、説明しますので……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:41:39.44 ID:KdKGsJk7o<>   ・  ・  ・

ありす「……そう、だったんですね」

武内P「信じて、いただけましたか?」

ありす「信じるしか、無いじゃないですか……」

武内P「……」


文香「エチエチッ……」

文香「エッ……エッチエチエチ……」

ありす「……良いんですよ、文香さん」

ありす「私と、文香さんの仲じゃないですか!」

文香「エチエチッ……!」


武内P「何故……コミュニケーションが成立して……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:46:11.22 ID:KdKGsJk7o<> ありす「私は、文香さんがそのままでも、気にしません!」

文香「エチエチッ……!」ウルッ!

ありす「文香さんが気になるなら、私もそうなります!」

文香「エッ?」


ありす「エッチエチ、エッチエッチッチ……」

ありす「……ど、どうですか?///」


武内P「……橘さん」

武内P「それは、何の解決にもならないので、やめましょう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:51:03.11 ID:KdKGsJk7o<> ありす「い……今のは、ちょっと間違っただけです!///」

武内P「す、すみません」

ありす「……何があっても、文香さんは憧れの人です!」


ありす「だから――これからも、よろしくお願いします!」ニコッ!


文香「……ありすちゃん……!」ウルウルッ!

文香「…・・・」

文香「っ!?」


武内P「……!」

武内P「鷺沢さん……声が、元に!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:53:29.43 ID:KdKGsJk7o<> 文香「ま、まさか……」

…ボスッ!

文香「座り直した音も……!」

カツッ、カツッ

文香「足音も、普通に戻っています……!」


ありす「っ……! 文香さん!」

文香「ありすちゃん……!」

ぎゅっ!

文香・ありす「良かった……!」ニコニコ!


武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 21:57:47.89 ID:KdKGsJk7o<> コンコン、ガチャッ

凛「――ねえ、二人がレッスンに来ないんだけど……」


文香・ありす「……!」

ぎゅうっ!


凛「――って、この状況は何なの?」


武内P「いえ、それは……」


文香「先程まで、全てがエチエチだったのですが……!」

ありす「元に戻ったんです! エッチじゃなくなったんです!」


凛「……」

凛「は?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/15(土) 22:04:34.51 ID:KdKGsJk7o<> 凛「何なの? 意味がわからないんだけど」


文香「足下の方から、おかしくなっていって……」

ありす「でも! さっき、なおったんです!」

文香「エッチで居続けなければ、いけないのかと……」

ありす「……文香さん!」

文香「ありすちゃん……!」

ぎゅっ!


凛「……プロデューサー」


武内P「は、はい?」


凛「ふざけないでよ?」

ズンッ……! ズンッ……!


武内P「!?」


武内P「足音が、おかしくありませんか!?」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/15(土) 22:17:47.18 ID:sa0yA4S50<> 足音とか体重とかには人一倍きらりが気にしてるイメージ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/15(土) 23:09:08.36 ID:ncyc3g1SO<> ウサギッ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/16(日) 00:04:13.58 ID:zsck/0rDo<> なんちゅう発想じゃあ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 20:57:25.33 ID:s7/HUlHTo<> 書きます


武内P「モテ期……ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:01:23.13 ID:s7/HUlHTo<> 卯月「ええっ!? プロデューサーさんが!?」

凛「最近、女の子によく話しかけられるからって……」

未央「でも! そうとしか考えられなくない!?」

武内P「……そう、なのでしょうか」


武内P「ですが……」

武内P「確かに、女性とのスキンシップは増えた、と」

武内P「……そう、思います」


未央「ほら! ほらほらほらほら!」

卯月・凛「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:04:30.50 ID:s7/HUlHTo<> 卯月「そんな……モテ期……!?」

凛「待って。まだ、そうと決まったわけじゃないでしょ」

未央「確定だって! おめでとっ、プロデューサー!」

武内P「……はあ」


武内P「そう言えば……」

武内P「話しかけてこられる女性は、皆さん……」

武内P「――プロジェクト二期おめでとうございます、と」

武内P「……そう、言ってくださいます」


未央「へっ?」

卯月・凛「あっ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:09:14.64 ID:s7/HUlHTo<> 卯月「そっそそそ、そうなんですね!?」

凛「ちょっと、未央!」

未央「そんな感じだとは思わないじゃん!?」

武内P「……私が、モテ期ですか」


武内P「……すみません」

武内P「仕事とプライベートは、区別しますので」

武内P「はい……その……が、頑張ります」


卯月・凛「……!?」

未央「ごめん! ごめんって!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:12:47.55 ID:s7/HUlHTo<> 卯月「えっ、と!? か、可愛い子が多いんですか!?」

凛「その……仕事の関係で、会った事あったりするの?」

未央「それ! プロデューサー、それ大事だよ!?」

武内P「……そう、ですね」


武内P「確かに、仰る通りです」

武内P「養成所に通っている方や、あまり活躍出来ていない――」

武内P「――魔法にかかる前の方達、ですね」


未央・卯月・凛「……」

未央・卯月・凛(わあああああ!! うわあああああ!!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:17:35.46 ID:s7/HUlHTo<> 卯月「プロデューサーさん! えっと、あの……凛ちゃん!」

凛「わっ、私!? あの、だから……未央!」

未央「ふえっ!? いや、ちょっ……」


武内P「……皆さん?」

武内P「どうか、されましたか?」


未央「……にゅっ、ニュージェネ! 作戦タ――イムッ!」

卯月「はいっ!」

凛「……うん、話し合う必要があるね」


武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:20:30.50 ID:s7/HUlHTo<> 未央「ちょっと、向こうの部屋で会議してくるから!」

卯月「プロデューサーさん、待っててください!」

凛「良い? 変な真似したら、承知しないから」


武内P「は……はあ……」


未央「島村隊員! 渋谷隊員! 行こう!」

卯月「頑張ります!」

凛「……ねえ、隊員って何なの?」


ガチャッ…バタンッ


武内P「……会議?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:25:48.08 ID:s7/HUlHTo<>   ・  ・  ・

卯月「あのっ!? どうするんですか!?」

凛「未央が、モテ期とかいい加減な事言うから!」

未央「わかってる! それは、わかってるから!」


未央「今は、話し合うことがあるよね!?」

未央「だって――狙われちゃってるじゃん!」

未央「二期生の椅子のために、プロデューサーがさぁ!」


凛「もう……本当、何なの!?」

卯月「ううっ……プロデューサーさん……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:31:53.45 ID:s7/HUlHTo<> 卯月「頑張ります、って……ちょっと、嬉しそうでした!」

凛「鈍い自覚はあるみたいだから、ね」

未央「完全に……モテ期って言われて、信じてたよね」


未央・卯月・凛「……」


未央「誰か、助っ人呼べる?」

卯月「美穂ちゃんと、響子ちゃんなら!」

凛「奈緒なら。加蓮は……今日は休み」

未央「私も、あーちゃんと茜ちん位しか呼べない」


未央・卯月・凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:36:31.02 ID:s7/HUlHTo<> 凛「加蓮……どうして、こんな時に!」

卯月「あ、あの! 美穂ちゃんと、響子ちゃんなら!」

未央「今日は、メンバーの皆も休みとか仕事だしね……」


未央・凛「……私達で、何とかするしかない!」


卯月「えっ? あの、美穂ちゃんと響子ちゃんは呼べます!」


未央「プロジェクトのLINEには?」

凛「送ってない。ちょっと、デリケートな問題だし」

未央「うんうん、私もその方が良いと思う」


卯月「未央ちゃん、凛ちゃん!? あの、聞こえてますよね!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:45:51.40 ID:s7/HUlHTo<> 未央「とりあえずさ、いかに傷つけないかだよね」

凛「そうだね……私も、問題はそこだと思う」

卯月「美穂ちゃんと響子ちゃんは呼べます!」


美嘉「――あれっ? どうしたのアンタ達ー?」

美嘉「珍しいじゃん、難しい顔しちゃってさ★」


卯月「美嘉ちゃん! おはようございます♪」

未央「おはよっ、美嘉ねえ! ごめん、今忙しいんだよね!」

凛「おはよ。そういう訳だから……うん、ごめん」


美嘉「いやいやいやいや!」

美嘉「この話題とか、チョーアタシ向きじゃない!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:52:13.59 ID:s7/HUlHTo<> 未央「えっ? 美嘉ねぇ、話聞いてたの?」

美嘉「聞いてたから! だから、頼ってよ!」

卯月「その……どこから話を聞いてたんですか?」

美嘉「アンタ達が、部屋から深刻そうな顔で出てきてから!」

凛「……なんだ、最初から聞いてたんだ」

美嘉「心配で、ちょっと様子見てたの!」


美嘉「あのね!? 忘れてるようだから、言っておくよ!」

美嘉「アタシは、カリスマJKアイドル、城ヶ崎美嘉★」ビシッ!

美嘉「……その手の話なら、アタシに任せなって★」


未央・卯月・凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 21:59:06.47 ID:s7/HUlHTo<> 未央「やー……忘れちゃいないんだけど、さぁ……」

美嘉「えっ、何で!? 何、その頼りなさそうなカンジ!」

卯月「……やっぱり、美穂ちゃんと響子ちゃんを呼びましょう!」

美嘉「ウソ!? えっ、アタシって……あの二人より!?」

凛「! そうだ、クローネのグループLINEで!」

美嘉「ちょっ、待っ……ケータイいじるのやめなって!」


美嘉「任せなって! ホント、マジ! 解決するから!」

美嘉「……凛っ! ケータイ、ノー! ノォーゥ!」

美嘉「チョーアッサリ解決するから★ ねっ、信じなって★」


未央・卯月・凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 22:05:31.54 ID:s7/HUlHTo<> 未央「……じゃあ、一応聞くけどさ」

美嘉「未央。一応とか言わない、オーケー?」

卯月「えっと……どうすれば、良いんでしょうか?」

美嘉「へへへ、そんなに知りたい?★」

凛「……」

美嘉「だから、凛! ケータイ……言う! 言うから!」


美嘉「……アタシ達は、アイドルでしょ?」

美嘉「その魅力で、アイツをメロメロにしちゃう★」

美嘉「そうすれば、他の女が言い寄っても気にならなくなるでしょ★」


未央・卯月・凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 22:09:09.48 ID:s7/HUlHTo<> 未央「まあ……そうすれば、色々と解決するね」

美嘉「でしょ?」

卯月「今後も……はい、安心ですね」

美嘉「でしょでしょ?」

凛「本当に……仕事に集中させる、って事だよね」

美嘉「そうそう! 仕事を恋人にさせるの★」


未央・卯月・凛「……」ジッ…


美嘉「ん? 何?」


未央・卯月・凛「……」ジィッ…


美嘉「どうしたの? あっ、ポーズとれって?★」ビシッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 22:16:26.93 ID:s7/HUlHTo<>   ・  ・  ・

ガチャッ!

未央「頼も――うっ!」


武内P「っ!?」ビクッ!

武内P「か……会議は、終わったのですか?」


卯月「はいっ♪ もう、バッチリです!」

凛「という訳で、大事な話があるから」


美嘉「いや、ホント……えー、ちょっ、えー……///」


武内P「……」

武内P「……城ヶ崎さん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 22:20:16.47 ID:s7/HUlHTo<> 未央「ファイト、美嘉ねぇ!」

卯月「美嘉ちゃん、頑張ってください!」

凛「美嘉、見守ってるから」


美嘉「そ、そんなコト言われても……///」


武内P「……」


美嘉「ま、待って!/// 改まると、恥ずいんだけど!///」


武内P「――!」

武内P(この感じは……まさか!?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 22:26:03.00 ID:s7/HUlHTo<> 武内P「あ、あの……お話というのは……?」

美嘉「あ、あー……あの、さ?」

武内P「……」

美嘉「なんかアンタ……モテ期らしいじゃん?」

武内P「っ!?」


美嘉「それを三人に聞いて……ね?」

美嘉「だから、ホラ……」

美嘉「……アタシが言いたいコト、わかるでしょ?」


武内P「っ……!」

武内P(城ヶ崎さん……まさか!?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 22:32:33.15 ID:s7/HUlHTo<> 武内P「確かに……そう、なのかも知れません」

美嘉「ねっ? だから……」

武内P「ですが――今は、仕事が恋人です」

美嘉「えっ?」


武内P「ですので、モテ期だからと言って仕事を疎かにはしません」

武内P「アイドルの皆さんの笑顔を――」


武内P「――プロデューサーとして」


武内P「見続けていきたい、と」

武内P「……そう、思います」


美嘉「へ……へー! そうなんだ!」チラッ!


未央・卯月・凛「……頑張る、って……そういう事」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 22:38:55.65 ID:s7/HUlHTo<>   ・  ・  ・

美嘉「アタシのおかげで、バッチリ解決したでしょ★」


未央「いやいや、私らの早とちりなだけだったからね」

卯月「でも……えへへ、嬉しかったです♪」

凛「ああまで言われるのも……まあ、悪くないかな」

未央「うんうん! だって、自分の恋愛より優先って事だもんね!」

卯月「島村卯月、これからも頑張りますっ!」

凛「そうだね、目を離させないようにしないと」


未央・卯月・凛「……ふふふっ!」クスクス!


美嘉「へへっ★」

美嘉「これで、一件落着かな★」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/16(日) 22:44:59.38 ID:s7/HUlHTo<>   ・  ・  ・

武内P「……!」

武内P(大変な事に……なってしまった……!)

武内P(私がモテ期と聞いた城ヶ崎さんが、まさか……!)

武内P(しかし、ああ言っておけば……しばらくは、大丈夫か)

武内P(その間に……冷静になっていただければ、良いのだが)


武内P「私は、プロデューサーで……」

武内P「彼女は、担当ではないにせよ……アイドルなのだから」


武内P「モテ期……ですか」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/17(月) 00:25:56.93 ID:OllpW2aq0<> 振られたっぽくなったけど意識されてるな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/17(月) 09:31:17.57 ID:nN3xb9uYo<> 武内Pはこれからモテ期ですよ
年末の忘年会と言うなの飲み会ラッシュがあるから
部長とのお疲れさん会が唯一の救いの可能性 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 20:57:33.62 ID:Erw/8xTNo<> 書きます


武内P「忘年会、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:00:07.33 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「そうよ! もうすぐ今年も終わりだし!」

瑞樹「むしろ、ちょっと遅い位だわ」

楓「ふふっ! ビールを浴びーる様に飲もうと思います、うふふっ!」

武内P「はい……皆さん、楽しんできてください」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「……」

武内P「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:02:00.02 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「本当、今年は色々あったものね!」

瑞樹「ちょっと、そういうのは忘年会で話すべきだわ」

楓「ふふっ! トークを取っとーく、うふふっ!」

武内P「はあ……笑顔で、楽しんできてください」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「……」

武内P「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:04:40.18 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「本当、すっごく楽しみよね!」

瑞樹「ええ、人もいっぱい集まるでしょうし」

楓「ふふっ! 人が多くてヒートに、うふふっ!」

武内P「そう……なのですね」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「……」

武内P「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:07:17.24 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「アイドルだらけの忘年会、ってね!」

瑞樹「あら、なんだかそういう番組みたいだわ」

楓「ふふっ! 知らせは、特番と配んないと、うふふっ!」

武内P「あの……皆さん?」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「……」

武内P「皆さん……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:09:59.53 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「一体、どれだけ集まるのかしらねー!」

瑞樹「きっと、かなりの数が集まると思うわ」

楓「ふふっ! むしろ346のアイドル全員、うふふっ!」

武内P「えっ? そこまで大規模なのですか?」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「……」

武内P「あの……皆さん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:12:22.05 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「食べ物も美味しいと良いわね!」

瑞樹「そうねぇ、せっかくの機会だし」

楓「ふふっ! フードは風土料理も良いですね、うふふっ!」

武内P「えっ? 食べ物の内容等は、全くわからないのですか?」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「……」

武内P「み……皆さん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:15:33.47 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「あとは、変わったお酒とかあると嬉しいわ!」

瑞樹「わかるわ〜! 高級じゃなくて、変わったのよね!」

楓「はーい♪ 実は私、リストを作ってあるんですよ♪」

武内P「あの……」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「……」

武内P「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:20:53.45 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「あと、大人数ならやっぱり余興!」

瑞樹「余興よ今日の忘年会を盛り上げて……って?」

楓「ふふっ! 余興よきょ――……っ!?」

バシバシ!

武内P「あの、何故私は叩かれて……!?」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:25:14.39 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「それから、ゲーム大会ってのもアリよね!」

瑞樹「そうねぇ、クイズ大会とかで景品を出したり」

楓「ふふっ! 景品の経費は参加費から、うふふっ!」

武内P「あの……待ってください」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「皆さん……!?」

武内P「あの……まさかとは、思いますが!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:29:18.05 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「ほんっと! どんな忘年会になるのかしらね!」

瑞樹「ええ! 期待してるわ!」

楓「ふふっ! 幹事が肝心な感じ……うふふふっ♪」

武内P「すみません、幹事は誰なのですか!?」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「……」

武内P「待ってください! あの、待ってください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:35:21.01 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「何よー、大声なんて出しちゃってー!」

瑞樹「でも、この気合の入り方なら期待出来るわ」

楓「ふふっ! 気合で、和気あいあい、うふふっ!」

武内P「忘年会は、いつなのですか!?」


早苗「……」ヤレヤレ

瑞樹「……」アーハン?

楓「……」キョトン


武内P「っ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:39:26.97 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「それじゃっ、宜しく頼むわね!」

瑞樹「ごめんなさいね、お仕事の邪魔して」

楓「それでは、失礼します」

武内P「皆さん!?」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「まさか……私に、幹事をやれと!?」

武内P「しかも、もう十二月も半ばを過ぎているのに……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:46:04.00 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「そうよ! もうすぐ今年も終わりだし!」

瑞樹「むしろ、遅すぎる位だわ」

楓「ふふっ! 的確な企画をお願いします、うふふっ!」

武内P「いえ……無理ですよ……!?」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「あまりに遅すぎます!」

武内P「このお話……せめて、先月にでも!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:52:29.06 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「しょうがないでしょ!? やんなさいよ!」

瑞樹「アイドルの希望を叶えるのが、プロデューサーだわ!」

楓「宜しくお願いします」ペコリ

武内P「あの……忘年会の企画は、出ていなかったのですか!?」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「……すみません」

武内P「そうやって、黙り込むのはやめていただけますか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:56:03.94 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「そりゃまあ……出てたわよ」

瑞樹「そうね……幹事も決まってたし」

楓「けれど……少し、不満が出ちゃって」

武内P「不満? 幹事は、誰だったのですか?」


早苗・瑞樹・楓「友紀ちゃん」


武内P「……」

武内P「姫川さんが幹事は、無謀すぎでは?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 21:59:29.66 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「だっ、て……すっごくやりたがったのよ」

瑞樹「ええ……場所の手配もする直前だったわ」

楓「ふふっ! 優雅に映画を流しながらの忘年会、うふふっ!」

武内P「流される映画は……」


早苗「メジャーリーグ」

瑞樹「メジャーリーグ2」

楓「メジャーリーグ3」


武内P「……」

武内P「……成る程、お話はわかりました」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 22:06:33.88 ID:Erw/8xTNo<> 武内P「現在、参加予定の方のリストはありますか?」

早苗「! あるある! バッチリよ!」

武内P「規模は、大きくしなくても構いませんか?」

瑞樹「良いわ! 本当、話がわかるわー!」


武内P「では、そちらを元に――」


楓「!?」

バシバシ!

武内P「あっ、痛っ……」


武内P「お、お酒や食べ物の内容で、NGはありますか?」

楓「はーい♪ 美味しいのが良いでーす♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 22:13:03.86 ID:Erw/8xTNo<> 武内P「場所の手配をする直前だった、との事なので……」

武内P「日程は、姫川さんに問い合わせれば大丈夫ですね」


早苗「そうね! スケジュールの調整はしてたし!」

瑞樹「来たわ来たわ! 流れが来たわ!」

楓「ありがとうございます」ペコリ


武内P「皆さん……頑張ってください」


早苗・瑞樹・楓「……」


武内P「頑張ってください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 22:18:58.51 ID:Erw/8xTNo<> 早苗「……?」ヤレヤレ

瑞樹「……?」アーハン

楓「……?」キョトン


武内P「頑張ってくだs」


早苗「幹事やったら、あんまり酔えないじゃないのよ!」

瑞樹「そんなの嫌だわ! せっかくの忘年会なのに!」

楓「そのお話、お受けできません」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 22:30:47.63 ID:Erw/8xTNo<>   ・  ・  ・

ちひろ「それで……結局、幹事を?」

武内P「いえ、やりません」

ちひろ「えっ!? プロデューサーさん、ノーって言えるんですか!?」

武内P「……」


武内P「――片桐さん、川島さん、高垣さん……そして、姫川さん」

武内P「四人で協力して幹事をやれば、大丈夫です」

武内P「責任が分散されるので、酔っても問題無い、と」

武内P「……そう、納得して貰いました」


ちひろ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/17(月) 22:39:23.43 ID:Erw/8xTNo<> ちひろ「まあ……でも、一応大丈夫そうですね」

武内P「はい、助かりました」

ちひろ「プロデューサーさん、怒られるんじゃないですか?」

武内P「……」


武内P「酔って、忘れて頂ければ、と」

武内P「……そう、考えています」


ちひろ「――今度の忘年会で」


武内P「? いえ、私は参加するつもりは……」

武内P「……ん? LINEのグループに招待され――」

武内P「っ!? この、グループ名は……!?」



ちひろ「忘年会、ですよね」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/18(火) 08:43:36.80 ID:m9tHflmHo<> 乙
ひでぇなこいつら
ちっひは社員だけの忘年会で大人組を裏切るんやで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/18(火) 14:52:59.43 ID:KRXuXaZF0<> もう直接誘いなさいよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/18(火) 17:44:23.69 ID:m9tHflmHo<> でもクローネの忘年会って奏に任せるとB級映画鑑賞会になりそうで怖い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/18(火) 23:58:59.70 ID:S1WareJL0<> 忘年会なんかより子供心を取り戻してクリスマスを楽しめたらいいのにな… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 21:45:17.35 ID:EALHcK0uo<> 書きます


武内P「アフロになった?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 21:46:57.39 ID:EALHcK0uo<> 加蓮「そうなの! ねえ、どうしたら良いと思う!?」

凛「ねえ! アンタ、プロデューサーでしょ!?」

武内P「すみません……仰っている意味が、よく……」


ガチャッ!

奈緒「……」アフロ〜ン♪


武内P「……」

武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 21:49:28.55 ID:EALHcK0uo<> 武内P「か……神谷さん?」

奈緒「……」アフロ〜ン

武内P「あの……」

奈緒「……」アフロ〜ン


奈緒「この位の長さの――麻縄って無いか?」アフロ〜ン


武内P「!?」

武内P「待ってください! 早まってはいけません!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 21:52:08.34 ID:EALHcK0uo<> 武内P「い、一体……何が!?」

加蓮「わかんないよ! 起きたら、アフロってたみたいなの!」

凛「どうにかしてよ! ねえ、聞いてるの!?」

武内P「いえ……し、しかし……!?」


奈緒「……」アフロ〜ン


武内P「……と」

武内P「兎に角、詳しくお話を聞かせて頂けますか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 21:54:31.50 ID:EALHcK0uo<> 武内P「か……神谷さん」

奈緒「ん? どうしたんだ?」アフロ〜ン

武内P「その……何か、心当たりは?」

奈緒「心当たり?」


奈緒「アフロになる心当たりって何だ?」

奈緒「なあ、凛に加蓮」

奈緒「アフロになる心当たりって何だ?」


凛・加蓮「……ちょっと!」

武内P「わ、私を責められても!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 21:56:00.82 ID:EALHcK0uo<> >>196
奈緒の最後に全部

>アフロ〜ン

で <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 21:58:53.23 ID:EALHcK0uo<> 加蓮「あんまり刺激しないで! 女の子なんだよ!?」

凛「ふざけないでよ! 奈緒の気持ちも考えて!」

武内P「す……すみません……!」

奈緒「おいおい、お前ら大声出すなって」アフロ〜ン


奈緒「とりあえずさ、睡眠薬とか持ってないか?」アフロ〜ン


武内P「!? 待ってください!」

武内P「いけません、神谷さん! 諦めないでください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:05:02.46 ID:EALHcK0uo<> 奈緒「でも、こんな髪型になってさ……」アフロ〜ン

武内P「美容院に行けば、道は開けます!」

奈緒「だけど、いつまたこうなるかわからないんだ……」アフロ〜ン

武内P「それは……」


奈緒「……似合う?」アフロ〜ン


加蓮「お願い! ちゃんと答えてあげて!」

凛「誤魔化さないでよ!? 答えて!」


武内P「!?」

武内P「ど、どう答えれば……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:07:26.65 ID:EALHcK0uo<> 奈緒「なあ……この髪型、似合うかな?」アフロ〜ン

加蓮「大丈夫! 大丈夫だよ、奈緒!」

凛「うん! 奈緒、大丈夫だから!」


武内P「だ……大丈夫……!?」


奈緒「あたし……この髪型、似合う?」アフロ〜ン


武内P「っ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:10:51.52 ID:EALHcK0uo<> 武内P「……た」

武内P「例え、どんな髪型であっても――」

武内P「――神谷さんは、神谷さんです」


奈緒「……」アフロ〜ン


凛「ふざけないで!! 逃げないでよ!!」

加蓮「凛、落ち着いて! 凛ってば!」

凛「だけど!?」


武内P「す、すみません!」

武内P「少し……少しだけ、時間を頂けますか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:15:07.85 ID:EALHcK0uo<> 武内P「……か」

武内P「神谷さんは、その髪型について――」

武内P「――どう、思っていますか?」


奈緒「ふわふわ」アフロ〜ン


加蓮「ふぶっふぅ!? げっほ、ごほっ!」

凛「加蓮!? ふわふわがツボに入った!? ふわふわが!」

加蓮「あはっ、ふっ、ふわっ! げふっ! ごほっ!」


武内P「だ、大丈夫ですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:20:01.92 ID:EALHcK0uo<> 凛「ゆっくり深呼吸して、加蓮! ゆっくり、大きく!」

加蓮「す……すぅ……ふぅ……!」


奈緒「……」アフロ〜ン

ふわっ…ふわっ…


凛「あっ、深呼吸に合わせて揺れてる」

加蓮「がふっ!?」

凛「……加蓮?」

加蓮「ひゅーっ……! ひゅーっ……!」

凛「か……加蓮っ!? しっかりして、加蓮っ!」


武内P「落ち着いてください、皆さん!」

武内P「どうか……どうか、お願いします!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:24:38.38 ID:EALHcK0uo<>   ・  ・  ・

凛「……」

奈緒「……」アフロ〜ン

加蓮「……」


武内P「……皆さん、落ち着かれましたか?」


凛「……うん」

奈緒「……ああ」アフロ〜ン

加蓮「……まあ」


武内P「……お話を整理しましょう」

武内P「神谷さんの髪型が――何故そうなってしまったかを」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:28:56.70 ID:EALHcK0uo<> 武内P「神谷さんは、髪で翌日の天気がわかる、と」

武内P「……そう、仰っているそうですね?」

奈緒「まあ……そうだけど」アフロ〜ン

武内P「それは、髪の毛の量と質から察して、という事でしょうか?」

奈緒「……まあ、うん」アフロ〜ン

武内P「では……」


武内P「明日の天気は、何でしょうか?」


奈緒「……」アフロ〜ン

奈緒「えっ?」アフロ〜ン <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:33:19.10 ID:EALHcK0uo<> 凛「ねえ、明日の天気とかどうでも良くない?」

加蓮「うん……今は、奈緒のふわ……っぶふ!」

奈緒「……」アフロ〜ン

武内P「重要なことです」


武内P「そこまで、ふわふわしてしまう……」

武内P「……そんな天気は、何だと思いますか?」


凛「! それって……!」

加蓮「つまり、天変地異の前触れって事!?」


奈緒「……はぁっ!?」アフロ〜ン <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:38:28.58 ID:EALHcK0uo<> 武内P「神谷さん、正直に話してみてください」

奈緒「いや、そんな……天変地異!?」アフロ〜ン

武内P「どう、思われますか?」

奈緒「……あ、あたしだってわかんないって!」アフロ〜ン

武内P「……天気予報を確認してみましょう」



『――大変です!』

『突如、巨大隕石が地球に接近している模様です!』



凛・加蓮「嘘でしょ!?」

武内P「やはり……!?」


奈緒「な……なんだよ、それ!?」アフロ〜ン♪ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:43:53.55 ID:EALHcK0uo<> 奈緒「あたしの髪は、隕石を予知したのかよ!?」アフロ〜ン

武内P「ネットニュースは……現在、隕石の話題で溢れています」

加蓮「」

凛「加蓮!? ちょっと、目を覚まして! 加蓮!」


武内P「っ――!」

武内P「神谷さんの髪型が、元に戻れば……」

武内P「いえ、せめてもう少し……」


凛「ふわふわ、じゃなく……」

凛「ふわっ――位になれば、大丈夫って事!?」


奈緒「そ、そんな事言われても……!?」アフロ〜ン <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:48:15.25 ID:EALHcK0uo<> 凛「奈緒! ちょっと、髪に触るから!」

奈緒「おい、凛!?」アフロ〜ン


ふわふわっ!


凛「っ!?」

凛「駄目! ふわふわすぎて、手が弾かれちゃう!」

奈緒「まあ……それで、直しようが無かったんだ」アフロ〜ン


武内P「……神谷さん」

武内P「頭に……髪に触れても、良いでしょうか?」


奈緒「……えっ?」アフロ〜ン <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:52:03.35 ID:EALHcK0uo<> 武内P「髪は、女性の命とも言います」

武内P「なので……はい、許可が頂ければ――」

武内P「――私が、抑え込んでみます」


凛「何言ってるの!? こんなに――」


ふわふわっ!


凛「ふわふわなんだよ!?」

奈緒「おい、凛! あんまり触るなって!」アフロ〜ン

凛「抑え込むなんて、出来っこない!」


ふわふわっ!


凛「ほら! また、手が弾かれた!」

奈緒「だから! 触るなっての!」アフロ〜ン <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 22:57:02.59 ID:EALHcK0uo<> 武内P「お願いします、神谷さん」

奈緒「いや、でも……!」アフロ〜ン


『――大変です!』

『現在の軌道を取り続ける場合、隕石は地球に衝突する模様です!』


武内P「……」

奈緒「う……ううっ……!」アフロ〜ン


奈緒「わ……わかった! わかったよ!」アフロ〜ン


武内P「……ありがとう、ございます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 23:00:46.23 ID:EALHcK0uo<> 武内P「では……失礼します」

奈緒「お……おう!///」アフロ〜ン


ふわふわっ!


武内P「ぐっ……手が……!」

奈緒「あ……わ……!///」アフロ〜ン


凛「! 凄い……弾かれずに、耐えてる!」


ふわふわっ!


武内P「し、しかし……良い、触り心地です……!」

奈緒「そ、そういう事言うなよなぁ!?///」アフロ〜ン <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 23:05:47.05 ID:EALHcK0uo<> 武内P「だ、だが……片手では、これ以上は……!」

奈緒「も、もう良くないか!?///」アフロ〜ン


凛「しっかりしてよ!」

凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」


武内P「っ!?」

奈緒「そもそもだな、あたしの髪と隕石って関係あるのか!?///」アフロ〜ン

武内P「……すみません、神谷さん」


武内P「両手……いえ、両腕で抱え込んでも、良いでしょうか?」


奈緒「……はいっ!?///」アフロ〜ン <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 23:10:45.15 ID:EALHcK0uo<> 奈緒「いや、それって……!?///」アフロ〜ン

武内P「……お願いします」


『一時間! 一時間以内に、奇跡が起きない限り――』

『――地球は……私達は、おしまいです!』


奈緒「……わ……わかった!/// わかったよ!///」アフロ〜ン

武内P「ありがとう、ございます」

武内P「では……失礼します」


ぎゅっ!


奈緒「っ……!///」

武内P「ぐ、おおお……っ!?」

武内P「何という、ふわふわ感……!」

武内P「そして、シャンプーの香りが……!」


凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 23:18:23.20 ID:EALHcK0uo<>   ・  ・  ・

『――奇跡! 奇跡が起きました!』

『突如軌道を変えた隕石が、地球から離れていきます!』


武内P「……やった」

ぎゅっ!

奈緒「ぁ……ぅぁ……///」

武内P「やりましたよ、神谷さん!」

奈緒「な……何が?///」


凛「とりあえず、離れたら?」


武内P「そ、そうですね……はい、渋谷さんの仰る通りです」

スッ…

奈緒「……!///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 23:25:40.71 ID:EALHcK0uo<> 武内P「一時は、どうなることかと思いましたが……」

奈緒「そういえば……髪が、元に戻ってる!」

武内P「私のせいで、少し乱れていますが……」

奈緒「そ、それは良いって!/// 直ったんだから!///」


奈緒「あ……ありがとう///」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/19(水) 23:32:58.57 ID:EALHcK0uo<>   ・  ・  ・
翌日

武内P「はぁっ……! はぁっ……!」

武内P「っ! あの部屋に逃げ込めば――!」


ガチャッ、バタンッ! カチャリ!


武内P「……ふうっ……!」

武内P「これで、一先ず――」


ドンドンドンドンドンッ!!


武内P「っ!? 待ってください、話を聞いてください!」

武内P「昨日は、緊急事態だったからです!」

武内P「ですので、皆さんは抱き締めませんから!」



武内P「アフロにして来られても!」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/19(水) 23:46:21.51 ID:f9i7ZXA90<> 抱きしめられるならなんでもいいのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/20(木) 03:49:48.92 ID:dtOKkZKc0<> 雨の日前のボサ毛を矯正したら晴れたりするんだろうか…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/20(木) 10:50:42.55 ID:tNPjAuVLo<> つまりその年の台風とかって奈緒次第か・・・
よしのん、茄子クラスじゃねえか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 18:29:55.45 ID:NONYgVd5o<> 我慢出来ないので書きます


https://www.youtube.com/watch?v=2J5odGvh_qM


おねがいサスケ しんでれら・がぁるず大騒動 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 18:36:45.99 ID:NONYgVd5o<> 子並重五兵衛(こなみ じゅうごへえ)「ぐ……くくっ!」

子並「くっそーーーっ!!」

子並「どうして僕の邪魔をするんだ!!」

子並「もうちょっとで、江戸中の女の子が僕のものになったのに!!!」


????「てやんでぇ!!」

????「そんな事させてたまるかってんだ!!!」


子並「お前は、一体誰なんだ!!」


????「へっへっへ! このおいらを知らねぇとはな!」

????「知らねぇんなら教えてやるぜっ!」


エビス丸「江戸一番のプレイボーイ!」

エビス丸「エビス丸とは、わての事でんがな!」


????「だーーーっ! エビス丸、邪魔すんじゃねえ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 18:44:15.51 ID:NONYgVd5o<> ????「……ごほんっ!」


ゴエモン「天下の大泥棒、ゴエモン様とはおいらの事よっ!!」


子並「ご、ご、ゴエモンだってーーーっ!?」

子並「それに、泥棒なんて悪い奴じゃないか!」

子並「ばーか!! ばーーーか!!」


ゴエモン「うるせぇやい! お前なんかにゃ言われたくねえってんだ!」

エビス丸「なんや、名前の通り子供みたいな奴でんなぁ」


子並「うるさいうるさいうるさーーーいっ!!」

子並「お前達なんか、僕の作ったすーぱーめかでやっつけてやる!!」

子並「その後、ゆっくり女の子達を僕のものにしてやるんだ!!」


ゴゴゴゴゴゴッ…!!


ゴエモン「なんでぇ、この音は!?」

エビス丸「わての腹の音とちゃいまっせ!」

エビス丸「わての腹の音は、もっとせくしーやさかい!」

ゴエモン「ふざけてる場合じゃねえ! 来るぜ、エビっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 18:51:35.43 ID:NONYgVd5o<> https://www.youtube.com/watch?v=rOpfnmJQ_pw

スーパー・コナミ『ふっふっふ! 謝ったって、許してあげないぞ!!』


ゴエモン「へっ! そいつぁこっちの台詞でぃ!」

エビス丸「めかに乗っても、口だけでっか?」


コナミ『うるさいうるさいっ! くらえっ、ミサイル攻撃!!』


ドンッ! ドンッ! ドンッ!


ゴエモン「はっ! それっ! あらよっと!」

ぴょんっ! さっ! ぴょんっ!


エビス丸「ほいっ! ほいなっ!」

ぴょんっ! さっ!

…ズガァンッ!

エビス丸「はれーっ!?」


ゴエモン「エビス丸!?」


コナミ『やったやった! これで、女の子達は僕のものだ!!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 18:57:42.43 ID:NONYgVd5o<> コナミ『よーーーし!! とどめだっ!!』


エビス丸「はらほろひれはれ……!?」

ゴエモン「しっかりしろ、エビス丸!」

ゴエモン「ちっくしょう! こうなったら――」チャキンッ♪

ゴエモン「……!」キラキラキラキラッ…!



コナミ『いくぞ!! ミサイル発射――』


ゴエモン「させるかってんだ!」

ゴエモン「くらえっ!! 波動小判っ!!」

ヒュンッ―


ズガァアンッ!!


コナミ『――出来ないっ!?』

コナミ『そ、そ、そんなーーーっ!? 僕の、スーパーコナミが!!』

コナミ『うわあああああああああんっ!!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 19:05:34.35 ID:NONYgVd5o<> コナミ『くっそーーーっ! 動かないよーーーっ!!』


ゴエモン「どうやら、めかは壊れたみたいだな!」

ゴエモン「さあ、観念しやがれっ!!」

エビス丸「わてとゴエはんの愛の力には敵いまへんでしたな!」

ゴエモン「お前は何もしてねえじゃねえかっ!!」


コナミ『こうなったら……!!』


コナミ『わーぷ装置で、お前達の手の届かない所に逃げてやる!』

コナミ『くやしいだろう!! ばーか! ばーーーか!!』

ぎゅおおおっ…!


ゴエモン「な、何だ!? あの、黒い穴みてえのは!」

エビス丸「あれは、でっかいおはぎとちゃいまっか?」

ゴエモン「だーーーっ! そんな訳ねえだろ!!」


コナミ『わーぷした先で、女の子達を僕のものにするんだ!!』


ゴエモン「な、何ぃっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 19:15:27.52 ID:NONYgVd5o<> コナミ『こんな、ちんちくりんしか居ない世界に興味なんかないもんね!』

コナミ『ばいばいびー!! ばーーーーーーか!!』

ぴょんっ――しゅうううん!


ゴエモン「あっ! こらっ、待ちやがれっ!!」

エビス丸「追いまひょ、ゴエモンはん!」

ゴエモン「言われるまでもねえぜっ!!」



「――待つでござる!!」



ゴエモン・エビス丸「!?」

ゴエモン「お、お前は――」



サスケ「サスケ参上!」



ゴエモン「サスケ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 19:21:12.73 ID:NONYgVd5o<> ゴエモン「サスケ、どうして止めるんでぃ!」

ゴエモン「まさか、ものしりじいさんと子並がグルで……」

エビス丸「二人で、女の子達を独占しようっちゅう魂胆でんな!?」


サスケ「違うでござるよ!」

サスケ「二人と言えども、ものしりじいさんの悪口は――」


ピッ!

ものしりじいさん『その手があったかーーーっ!!』


サスケ「も、ものしりじいさん!?」

サスケ「勝手に、拙者の目をかめらにしないで欲しいでござる!」

サスケ「それに、その手があったか、とは……!?」


じいさん『……は、はて?』

じいさん『そんな事、言ったかのう?』


ゴエモン・エビス丸・サスケ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 19:27:02.99 ID:NONYgVd5o<> じいさん『ご、ごほんっ!!』

じいさん『とにかく、生身で‘わーぷ・ほーる’に入るのは危険じゃ!』

じいさん『衝撃で、体がバラバラになってしまうぞ!』


ゴエモン「な、何だってーーーっ!?」

ゴエモン「じいさん、そいつぁ本当かっ!?」


じいさん『うむ!! 子並のボンボンは、めかに乗っておったからの!』

じいさん『だから、わーぷの衝撃にも耐えられるんじゃ!』


ゴエモン「くっ、危ねえ所だったぜ!」

エビス丸「じいさん、上手く誤魔化しはりましたなぁ」

ゴエモン「でもよ、だったらどうすりゃ良いってんだ!」

ゴエモン「あの野郎、逃げた先で悪さをするに決まってらぁ!」


じいさん『そこで! 生身ではない――』


サスケ「拙者の出番でござる!!」


ゴエモン「そうか! サスケはからくり忍者だから――」

エビス丸「――わーぷしても、大丈夫っちゅう事でんな!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 19:35:18.19 ID:NONYgVd5o<> サスケ「拙者が、奴の後を追うでござるよ!」


エビス丸「サスケはん、お土産は頼んまっせ〜!」

ゴエモン「おいらは、美味い食いもんが良いな!」


サスケ「真面目にやってくだされ!」

サスケ「ゴエモンどの! エビス丸どの!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


ゴエモン「へへっ、悪い悪い!」

エビス丸「場を和ます、じょーくでんがな」


じいさん『わーぷしたら、通信は出来ん!』

じいさん『サスケ、気をつけるんじゃぞ!』


ゴエモン「頼んだぜ、サスケっ!!」

エビス丸「気ぃつけてや〜!」


サスケ「承知!」

サスケ「それでは……行ってくるでござる!」

ぴょんっ――しゅうううん! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 19:40:17.59 ID:NONYgVd5o<>   ・  ・  ・

じいさん「サスケ……無事に戻れよ!」

じいさん「……」

じいさん「あっ」


じいさん「し、し、し、し……しまったーーーーーっ!!」


じいさん「戻ってくる方法を考えとらんかったーーーーーーっ!!!」


  ・  ・  ・


ゴエモン「……さぁて、帰るか!」

エビス丸「ゴエモンはん、もうわてお腹ペコペコですわ」

ゴエモン「言われてみりゃあ、おいらも腹が減っちまったな」


ゴエモン「よ〜し! 子並の件はサスケに任せたし!」

ゴエモン「おみっちゃんの所で、メシにするかっ!!」

エビス丸「はいな!!」


ゴエモン・エビス丸「はっはっはっはっはっ!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 19:50:43.14 ID:NONYgVd5o<> https://www.youtube.com/watch?v=X9jsAAhLLdc


おねがいサスケ しんでれら・がぁるず大騒動


▶ ひとりであそぶ   つづきからあそぶ

 ふたりであそぶ   おぷしょん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 20:02:21.11 ID:NONYgVd5o<>   ・  ・  ・
わーぷ中


サスケ「ぬっ!? くっ!?」

サスケ「一体、いつになったらわーぷは終わるでござるか!?」

サスケ「い、いくら拙者がじいさんに作られたと言っても……」

サスケ「こ……このままではもちそうにないでござる……!」


――キランッ!


サスケ「! あの光は!」

サスケ「さては、あそこがごーるでござるな!」

サスケ「……ならばっ!」


サスケ「飛び込むでござるっ!!!」


しゅうううんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 20:12:02.42 ID:NONYgVd5o<> 346プロダクション・正面入口


――スタッ!


サスケ「しゅたっ!」

サスケ「ここは、一体……?」

サスケ「大きな建物ばかりで――」



芳乃「そなたは、何処から来たのでしょうー?」



サスケ「うわっ!?」ビクッ!

サスケ「な、何者でござるか!?」



芳乃「わたくし依田は、芳乃でしてー」



サスケ「び……びっくりしたでござる……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 20:20:06.22 ID:NONYgVd5o<>

  すてえじ一  ぱっしょんぐるーゔ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 20:39:51.02 ID:NONYgVd5o<> 芳乃「そなたは、何処から来たのでしょうー?」


サスケ「……」

サスケ(なにやら、不思議な感じのする女子でござるな)

サスケ(しかし、悪人ではなさそう……)

サスケ(格好を見るに、町娘でござろうか)


サスケ「……拙者は、からくり忍者のサスケでござる」

サスケ「とある輩を追って、江戸から来たでござるよ」


芳乃「ふむー」


芳乃「……時を超えたのではなくー」

芳乃「……此処では無い場所からー」


サスケ「時を……?」

サスケ「しかし、如何にも!」

サスケ「拙者は、わーぷして此処に来たでござるよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 20:55:43.82 ID:NONYgVd5o<> サスケ「芳乃殿! 一つ、尋ねたい事が!」

サスケ「子並という名前に、聞き覚えはござらんか?」

芳乃「それは―――」



?「おう、ワレ! うちのモンに、何の用じゃ!」



サスケ「むむっ!?」

サスケ「この感じ――堅気の者ではござらんな!」


巴「おどれ、何を言うとんのじゃ!!」

巴「うちの組は、お天道様に顔向け出来ん真似はしとらん!」


サスケ「しかし、うちのモンとは……」

サスケ「芳乃殿、お知り合いでござるか?」

芳乃「はいー、同じ事務所の――」


芳乃「あいどるでしてー」


サスケ「……」ジッ…


巴「……何見とんのじゃ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 21:08:26.64 ID:NONYgVd5o<> サスケ「……芳乃殿、悪いことは言わないでござる」

サスケ「普通の町娘に戻るでござるよ!!」

芳乃「おおー?」


拓海「おい、事務所の前で騒いでんじゃねえよ」

雫「イライラしてる時は、牛乳ですよー」

愛梨「にぎやかで、なんか暑くなってきちゃいました〜」

…たぷんっ!!


サスケ「!? 新手!?」


拓海・雫・愛梨「あらて?」

…たぷんっ!!


サスケ「芳乃殿! 拙者の後ろに隠れるでござる!」

サスケ「奴ら、爆弾を二つずつ懐に隠しているでござるよ!!」


拓海・雫・愛梨「……」

…たぷんっ!!


拓海「ケンカ売ってんのかコラァ!!」

…たぷーんっ!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/21(金) 21:16:54.17 ID:v3liIil20<> メイドになりそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 21:18:57.95 ID:NONYgVd5o<>   ・  ・  ・
だんわ・すぺーす


サスケ「――面目次第もござらん!!」ドゲザー!


雫「良いんですよー、そんなに謝らなくてもー」

愛梨「もう顔を上げて、ねっ?」


サスケ「ないすばでーを爆弾と誤解するなど……!」ドゲザー!

サスケ「頭を上げる気になれないでござるよ……!」ドゲザー!


拓海「……チッ! 良いから顔を上げろ」

巴「……おう、言う通りにせぇ」


サスケ「……かたじけない」


拓海「……それで?」

雫「あなたは一体――」

愛梨「――どこの誰なんですか〜?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 21:30:55.00 ID:NONYgVd5o<> サスケ「拙者は、からくり忍者のサスケでござる」

サスケ「とある輩を追って、此処まで来たでござるよ」


雫「うちの誰かが作ったんでしょうかー」

愛梨「ねえ、サスケちゃんは誰が作ったの〜?」

拓海「っつーか、面倒だ」

拓海「とある輩とか言ってねえで、全部話せ」


サスケ「みょ、妙に飲み込みが早いでござるな……!?」


サスケ「実は……これこれしかじか」


拓海・雫・愛梨「かくかくうまうま……なるほど」


拓海「子並なんて名前、聞いたことねえな」

雫「はいー。子牛だったら、牧場に沢山いるんですけどー」

愛梨「その人を探すお手伝いをしようか?」


サスケ「ま、まことでござるかっ!?」


巴「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 21:44:02.34 ID:NONYgVd5o<> サスケ「しかし、迷惑をかけるわけには……」


拓海「あぁ? その野郎は、舐めた真似をしようってんだろ?」

雫「女の子を狙うなら、アイドルも狙われるでしょうからー」

愛梨「えへへ、ボディーガードもお願いできる?」


サスケ「勿論でござる!!」

サスケ「拙者の命に代えても、お守りするでござるよ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


巴「……ふん」

巴(……魂の無いロボットが、何が命じゃ)


芳乃「ねーねー、サスケー」


サスケ「む? 何でござるか、芳乃殿」



芳乃「捜し人が見つかるまでの二週間、よろしくお願いいたしますー」



サスケ「こちらこそ、宜しくお願いするでござる!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 22:00:44.51 ID:NONYgVd5o<> https://www.youtube.com/watch?v=bAHVeU7IEa8

  ・  ・  ・

サスケ「ちひろ殿」

サスケ「この資料は、何処に運べばいいでござるか?」


ちひろ「あっ、ちょっとわかりにくい場所なの」

ちひろ「だから、私も一緒に行くわね」


サスケ「かたじけない」


ちひろ「それより、ちひろさん、って呼んで欲しいな」

ちひろ「殿って付けられるの、なんだか照れくさくって」


サスケ「いや、ちひろ殿は、ちひろ殿でござる」

サスケ「あいどるの皆も――」

サスケ「――ちひろ殿を畏れ敬っている故!」


ちひろ「……畏れ?」

ちひろ「ねえ、それって誰の話?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 22:08:31.59 ID:NONYgVd5o<>   ・  ・  ・

拓海「ん? あれは――」


サスケ「……!」アセアセ!

しゅたたたたたっ!


拓海「おい、なんで慌ててんだよ?」


サスケ「たっ、拓海殿!」アセアセ!

サスケ「しばしの間、背に隠れさせて欲しいでござる!」


拓海「あぁ? 隠れるって……お前、逃げてんのか?」

拓海「……チッ! ダセエ真似してんじゃねえぞ」

拓海「そんなんで、守るとかよく言えたもんだな、オイ」


サスケ「め……面目ない……!」

サスケ「アイドルの方達に――」

サスケ「――改造させろ」

サスケ「などと言われて……!」


拓海「……」

拓海「サスケ、ぜってぇ捕まるんじゃねえぞ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 22:21:30.48 ID:NONYgVd5o<>   ・  ・  ・

雫「はー、肩凝ったー……」

雫「もぉー、どうにかなりませんかねー」

愛梨「ねー、どうして肩が凝るんだろう」

愛梨「あっ、もしかしてこの服が重くて……」


―スタッ!

サスケ「しゅたっ!」


雫・愛梨「サスケちゃん?」


サスケ「拙者がまっさーじをするでござる!」

サスケ「なので、服はそのままで!」


雫「えー? 良いんですかー?」

愛梨「マッサージなら、服を脱いだ方が……」


サスケ「お願いでござる!」

サスケ「お願いでござるから、服はそのままで!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 22:35:03.18 ID:NONYgVd5o<>   ・  ・  ・

サスケ「……むむ」

芳乃「サスケー」

サスケ「……むむむ」

芳乃「ねーねー、サスケ―」

サスケ「……むむむむむ!」


芳乃「……」

スッ―


サスケ「こ、これは芳乃殿!」

サスケ「考え事をしていた故、気づかずすまなかったでござる!」


芳乃「考え事ー?」

―スッ


サスケ「……そうでござる」

サスケ「実は――」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 22:44:38.54 ID:NONYgVd5o<>   ・  ・  ・

巴(……姉御達は、あのロボットを信用しとるようじゃな)

巴(じゃが、うちはあんな物と馴れ合うつもりは無い)

巴(所詮、アレは魂の無いロボットじゃけぇの)

巴「……ふんっ!」


巴「……こういう時は、将棋に限る!」

巴「ネット対戦は、便利じゃからのぉ」

たぷたぷ


巴「……うん?」

巴「うちに、挑戦じゃと?」

巴「ほぉ……面白い!」

巴「一体、どこのどいつじゃ!」



『SASUKE』



巴「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 22:53:32.65 ID:NONYgVd5o<>   ・  ・  ・

サスケ「芳乃殿」

たぷたぷ

芳乃「何でしょうー?」

サスケ「この、将棋のねっと対戦をすれば――」


サスケ「巴殿と、仲良くなれるでござるか?」

たぷたぷ


芳乃「語り合う術は、一つではありませぬゆえー」

サスケ「出会った時に、無礼を働いてしまったでござるからなぁ……」

たぷたぷ

サスケ「……むむっ」

芳乃「笑い合える日は、遠くないのでしてー」


サスケ「御免……しばし、長考を……」


芳乃「……」

ぽちっ!


サスケ「」ちょいーんっ!

サスケ「……よっ、芳乃殿!」

サスケ「耳のボタンを押して、マゲを伸ばさないでくだされ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 23:08:38.93 ID:NONYgVd5o<>   ・  ・  ・

巴「――くっ、そう来るか!」


ちひろ「うふふっ!」

ちひろ「巴ちゃん、最近本当にネット将棋にハマってるのね」


巴「なら……こうじゃ!」

たぷたぷ


ちひろ「……」

芳乃「今は、将棋でお話中でしてー」

ちひろ「そ……そう、なの?」

芳乃「はいー」

ちひろ「良かった……悲しくなる所だったわ」

芳乃「哀しみと怒りは流れすぎー、喜びと楽しみが舞い降りるー」

ちひろ「……」



巴「……はっは! どうじゃ!」ニコッ!



ちひろ「……ふふっ」

ちひろ「確かに、とっても楽しそうね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 23:21:48.29 ID:NONYgVd5o<>   ・  ・  ・

拓海「――それじゃ、行ってくるぜ」

雫「ミニライブ、絶対に成功させましょー」

愛梨「早苗さんは、先に現地に行ってる、って」


ちひろ「皆、頑張ってね!」グッ!

サスケ「御武運を!」


拓海「くくっ、御武運はねえだろ!」

拓海「……おう! 任せとけ!」ニコッ!

雫「はーい♪ 楽しんできますー!」ニコッ!

愛梨「ファンの皆をい〜っぱい喜ばせてきますねっ♪」ニコッ!


ガチャッ、バタンッ


ちひろ「……サスケちゃんは、行かなくてよかったの?」

サスケ「お三方の修行の成果を見たくはありましたが……」

サスケ「拙者は、子並の行方を探す使命があるでござる」

ちひろ「でも、インターネットで調べても、何も――」



ドガァァンッ!!!



サスケ・ちひろ「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 23:29:47.53 ID:NONYgVd5o<> サスケ「なっ、何でござるか今の音は!?」

サスケ「あいどる事務所というのは、爆発も!?」

ちひろ「しないわよ!?」

サスケ「では、何事が――」



『あー、テステス!』



ちひろ「この声……拡声器!?」

サスケ「正面入り口の方から聞こえるでござるよ!」



『我々は、573プロダクション!!』

『新たに設立された、アイドル事務所だ!!』

『だが、アイドルは――誰も居ないっ!!』



サスケ「それでは、ただの事務所でござる!!」



『だから――346プロダクションの!!』

『アイドルを貰いに来た!!』



ちひろ「え……ええっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 23:43:34.71 ID:NONYgVd5o<> ちひろ「貰いに来たって……!?」

サスケ「573ぷろだくしょん……」

サスケ「はっ!? まさか――」


サスケ「子並重五兵衛が、関わっているでござるか!?」



『子並社長の考えは素晴らしい!!』

『――やっぱり、女の子はおっぱいだよね!』

『……俺もそう思う!!!!!』

『その言葉に従い、おっぱいの大きいアイドルは全て頂く!!!』



サスケ「! やはり、子並の奴が!!」

ちひろ「最低!! 本当……最低!!」



『抵抗するちんちくりんには容赦しない!!』

『――以上だ!!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 23:53:15.39 ID:NONYgVd5o<> ガチャッ!


巴「――大変じゃっ!」

芳乃「意思無き者達が、わらわらとー」


サスケ「芳乃殿! 巴殿!」

ちひろ「大変って、何が起こってるの!?」


巴「わけのわからん、黒いPの被り物をした奴らが!」

芳乃「押し寄せて来ているのでしてー」

巴「この部屋の、すぐそこまで来とるんじゃ!」


ちひろ「え、ええっ!?」

サスケ「……」


サスケ「拙者に、任せてくだされ!」

サスケ「拙者は、ぼでぃーがーどを引き受けたでござるからな!」


サスケ「命に代えても、お守りするでござるよ!!!」


サスケは はどうクナイ をしゅうとくした!!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/21(金) 23:55:47.01 ID:NONYgVd5o<> 眠いので寝ます
おやすみなさい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 14:31:44.94 ID:aXL6oYGXo<> 芳乃「サスケの気が、より強く、たくましくなりましてー」

巴「……おう」


サスケ「? 何でござるか?」


巴「今の所、ワレとの勝負は五分と五分じゃ」

巴「相手が居んようになったら、うちも困る」

芳乃「そなたと出会えた事は、何かの導きー」

芳乃「この試練、必ずや乗り越えられるでしょうー」



サスケ「巴殿……芳乃殿……」


巴「じゃから、その……――きばれや、サスケ!」グッ!

芳乃「ふふ、皆で笑い合える日はすぐそこでしてー」


サスケ「合点承知!!」


ちひろ「あっ、このおにぎりを持っていって!」

ちひろ「きっと、役に立つはずよ!」


サスケ「かたじけない!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 14:37:32.52 ID:aXL6oYGXo<> ガチャッ、バタンッ!

https://www.youtube.com/watch?v=itd3_D1Pi8A

三階、通路


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


サスケ「むむっ! 奴は――」

ピピッ!


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


サスケ「――からくりでござるか!?」

サスケ「しからば、手加減は無用でござるな!」


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


サスケ「正面入口まで、急ぐでござる!」

サスケ「てやぁーっ!!」


シュピンッ!


黒Pヘッド「あいどる、あいど――」

ボボォンッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 14:41:27.39 ID:aXL6oYGXo<> 三階→二階、階段


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」

スチャッ!


サスケ「ば、ばずーか!?」


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」

ポンッ! ポンッ!


サスケ「はっ! やっ!」

ぴょいんっ! ぴょいんっ!

サスケ「――ふっ!!」


シュピンッ!


黒Pヘッド「あいど――」

ボボォンッ!


サスケ「こんな物まで持ち出しているとは!」

サスケ「先を急ぐでござる!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 14:47:09.59 ID:aXL6oYGXo<> 二階→一階、階段


黒Pヘッドい「あいどる、あいどる」

黒Pヘッドろ「あいどる、あいどる」


サスケ「まだ居たでござるか!」

サスケ「てやぁーっ!!」


シュピンッ!


黒Pヘッドい「あい――」

ボボォンッ!


黒Pヘッドろ「あいどる、あいどる」

ぴょいんっ!


サスケ「むむっ、上から!?」

サスケ「――ならばっ!」

ぽちっ!

サスケ「」ちょいーんっ!


黒Pヘッドろ「あ――」

ボボォンッ!


サスケ「うう……この手は、あまり使いたくなかったでござる……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/22(土) 14:51:10.39 ID:NdeHUxtUo<> キラキラ道中でしっかり脳内再生できるぞ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 14:55:39.39 ID:aXL6oYGXo<> 一階、通路


黄Pヘッド「ほれ、いっちに! いっちに!」

黄Pヘッド「お前たち、ちゃきちゃき運ぶんだ!」


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」

拓海「テメエ、コラァ! 離せってんだよ!」

雫「もぉー! 何処触ってるんですかー!?」

愛梨「こんなに人が多いと、暑くなってきちゃいます〜!」

たぷーんっ!!


黄Pヘッド「うひょひょ〜っ!!」

黄Pヘッド「やっぱり、女の子はおっぱいだよね!!」


黒Pヘッド隊「おっぱい、おっぱい」

拓海「ふざけんじゃねえ! タイマン張れコルァ!」

雫「えー、私はお乳は出ませんよー!?」

愛梨「あっ、えっちなのは駄目なんですからね〜!」



サスケ「サスケ参上!」



拓海・雫・愛梨「サスケ(ちゃん)!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 15:02:22.58 ID:aXL6oYGXo<> 黄Pヘッド「むむむっ! 何だお前は!」

黄Pヘッド「黒Pヘッド隊は、何をしていた!」


サスケ「道中の奴らなら、拙者が倒したでござる!」

サスケ「観念して、お三方を離すでござるよ!!」


黄Pヘッド「ぐ、ぐぬぬぬっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!

黄Pヘッド「せっかく手に入れたおっぱい――」

黄Pヘッド「――いやさ、アイドルを返す訳にはいかないな!」



ゴゴゴゴゴゴッ…!!



拓海「なっ、何だこの音は!?」

雫「見てくださいー! 入り口の方から――」

愛梨「――黄色い、ロボットが!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 15:10:10.63 ID:aXL6oYGXo<> https://www.youtube.com/watch?v=rOpfnmJQ_pw

パッション・コナミ『はっはっは! 社長の作った、無敵のロボット!』

パ・コナミ『こいつでお前をぎったんぎったんにしてやるぜ!!』


サスケ「それはこっちの台詞でござる!」

サスケ「ものしりじいさんが作った、からくり忍者のサスケ!」

サスケ「――参るっ!!」


パ・コナミ『くらえっ! 突進攻撃ー!!』

グワアアアッ!


サスケ「でかい図体のせいで、足元ががらあきでござるよ!」

さっ!


パ・コナミ『ぐぬぬっ! なら、パンチで叩き潰してやる!!』

ゴウッ!


サスケ「隙ありっ!!」

ぴょいんっ!


パ・コナミ『なあっ!? 腕の上に乗っただとーっ!?』


サスケ「てや――っ!!」

シュピンッ!


パ・コナミ『ぐああああっ!?』

ボゥンッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 15:17:35.52 ID:aXL6oYGXo<> パ・コナミ『ち、ちくしょうっ!!』

パ・コナミ『なら、このおっぱいミサイルで全部吹き飛ばしてやる!!』

ジャキンッ!!


サスケ「あの巨大な二つの膨らみが、ミサイル!?」

ぴょんっ! ぴょんっ!

サスケ「――そうはさせんでござるよっ!!」

ぴょいんっ!


パ・コナミ『あっ、こらズルいぞ!? 膝の上に乗るんじゃない!!』


サスケ「ふんっ! ふんっ! はっ!」

シュピンッ! シュピンッ! シュピンッ!


パ・コナミ『やめて、斬らないで! おっぱいは優しく!!』


サスケ「てやぁ――っ!!」


シュピィンッ!


パ・コナミ『乱暴にしちゃ駄目ええええええっ!!』

ボボォンッ!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 15:26:55.79 ID:aXL6oYGXo<> https://www.youtube.com/watch?v=VspPy67YLEs

サスケ「――やはり、正義は勝つでござるな!」

サスケ「それに、ものしりじいさんも言っていたでござる」

サスケ「――ぎゃるは、胸だけでなく尻も大事だ、と!」


芳乃・巴「……」


サスケ「よ、芳乃殿! 巴殿!」アセアセ!

ぴょんっ! ぴょんっ!

サスケ「い、今のは拙者が思っている事では無いでござるよ!?」


芳乃「……ほー」

巴「……ほう」


サスケ「と、と、と、とにかく!」

サスケ「お三方は助け出し――……」


サスケ「居ないっ!!?!!」


サスケ「それに、あの黄色い頭巾を被った奴も……」



ズシィィンッ! ズシィィンッ!



サスケ・芳乃・巴「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 15:36:39.49 ID:aXL6oYGXo<> サスケ「何でござるか、この地響きは!?」

巴「事務所の外から聞こえてきとるぞ!」

芳乃「どしどしどしー、足音が如きー」

タッタッタッタッ!



パッション・コナミDX『はーっはっはっはっ!!』

パ・コナミDX『大は小を兼ねる!』

パ・コナミDX『巨乳は、貧乳を兼ねる!』

パ・コナミDX『さっきは、ちょびっとばかり油断したが……』


パ・コナミDX『きょだい・めか!!!』


パ・コナミ『デラックスなコイツで、あの世へ送ってやるぜ!!』



巴「な、な、何じゃ!? あのデカブツは!?」

サスケ「あんな物まで用意しているとは!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 15:42:25.54 ID:aXL6oYGXo<> 芳乃「あちらを見てくださいー」


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」

拓海・雫・愛梨「む〜っ!?」


巴「あのままじゃ、姉御達が!」


サスケ「くっ!」

しゅたたたたたっ!


サスケ「てやぁ――――っ!!」

シュピィィンッ!


黒Pヘッド隊「あいど――」

ボボボォンッ!

…ドサッ!

拓海・雫・愛梨「いたっ!」



サスケ「なんとか、間に合ったでござる!」



パ・コナミDX『はっはっは! おいでませ〜!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 15:49:19.01 ID:aXL6oYGXo<> サスケ「まずいっ!? 避けられ――」



パ・コナミDX『ほ〜れ、ぷちっ!!!』

ズンッ!!!



芳乃・巴「サ――」


ひゅ〜んんん……コロンッ! コロコロコロ……



サスケ頭部「」



芳乃・巴「サスケっ!!!!!」

たったったったっ!

巴「おい……おい、しっかりせぇ! サスケ!」

芳乃「サスケー、ねーねー、サスケ―」



サスケ頭部「」

しん…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 15:54:56.62 ID:aXL6oYGXo<> 巴「何を……何をしとるんじゃ、お前は!」

芳乃「サスケー、ねー……ねー、サスケー……」


サスケ頭部「」


巴「うちとの将棋の決着、ついとらんじゃろうが!!」

芳乃「……」

スッ―


サスケ頭部「――ぷはぁっ!」

サスケ頭部「びっくりして、気を失ってしまったでござる!」


巴「うおおっ!? 首が喋ったじゃとぉ!?」


サスケ頭部「? 拙者は、からくり忍者でござるからな!」



パ・コナミDX『むむっ、しぶとい奴だ!』



サスケ頭部「しかし、首だけになってしまっては……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 16:06:53.44 ID:aXL6oYGXo<> パ・コナミDX『今度こそ、踏み潰してやるぜ!!』



サスケ頭部「何か、奴に対抗する術は――」


芳乃「……」

…キランッ!


サスケ頭部「よ、よ、よ、よ、芳乃殿!?」

サスケ頭部「その手に持っているのは――」


芳乃「ほらがい、でしてー」


サスケ頭部「やはりっ!!」

サスケ頭部「いや、しかし……来てくれるかどうかは……」


巴「――来る」

芳乃「――来るでしょうー」


サスケ頭部「お、お二方……?」


巴「サスケが根性を……魂を見せたんじゃ!」

巴「ここで――呼ばんのは、女が廃る!!」

芳乃「わたくし依田は芳乃でしてー」

芳乃「必ずや、糸を手繰り寄せてみせましょうー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 16:20:35.54 ID:aXL6oYGXo<> サスケ頭部「芳乃殿……巴殿……」

サスケ頭部「――拙者も、信じるでござるっ!!」

巴・芳乃「!」コクリ!

サスケ頭部「呼ぶ名前は――で、ほらがいを――」

巴・芳乃「!」コクリ!



パ・コナミDX『あ〜らよっ……』



巴「ゴエモン・いんぱくと!!!!!」


芳乃「ぶおお!! ぶおお!! ぶおおおおおおおおおっ!!!!!」



…キラァ――ンッ!!



パ・コナミDX『……ん? 何だ?』

パ・コナミDX『何か光って……こっちに、向かってくる!?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 16:28:39.95 ID:aXL6oYGXo<>
…ズシィィンッ!!


パ・コナミDX『な、な、な、何だ!?』

パ・コナミDX『あの――』



ゴエモン・いんぱくと『……』



パ・コナミDX『――ぶさいくな、きょだい・めかは!?』



いんぱくと『……』

スッ…


サスケ頭部「芳乃殿! 巴殿!」

サスケ頭部「いんぱくとに、乗り込むでござる!」


巴「乗り込む言うが、これは……!?」

芳乃「丸呑みでしてー」


https://www.youtube.com/watch?v=HPwjssuCWBo


いんぱくと『……』ゴクンッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 16:32:53.79 ID:aXL6oYGXo<> ひゅ〜んんん……!


芳乃「……!」

ぎゅっ!

サスケ頭部「安心するでござるよ!」


巴「あれは……椅子か!」


サスケ頭部「ゴエモン・いんぱくとの……操縦席でござる!」


…ストンッ! ウィィ〜〜ンンン……!


ガコォンッ!


いんぱくと『――!』

キラァンッ!


いんぱくと『!』


いよぉ〜〜〜っ!!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 16:49:48.39 ID:aXL6oYGXo<> パ・コナミDX『ええ〜いっ!!』

パ・コナミDX『そっちがきょだい・めかを出してm』


いんぱくと『ワリャ、たいがいにせぇよ!!』

いんぱくと『うちのモンに手ぇ出した報い……』

いんぱくと『きっちり受けさせたるわ!!』


パ・コナミDX『ひ、ひええっ!?』


いんぱくと『ぶちまわす!!!』



サスケ頭部「す、凄い迫力でござるな……!?」


巴「当たり前じゃ! 容赦する気ぃは、さらさら無い!!」


サスケ頭部「と、とりあえず!」

サスケ頭部「拙者の頭を操縦席にセットするでござる!」

サスケ頭部「そうすれば、性能があっぷするでござるよ!」


芳乃「駄目ー」

ぎゅっ!

サスケ頭部「よ、芳乃殿……? いや、しかし……」

芳乃「駄目でしてー」

ぎゅうっ!

サスケ頭部「そ、そうでござるか……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 17:00:57.48 ID:aXL6oYGXo<> https://www.youtube.com/watch?v=whOETWg735w

パ・コナミDX『や……やっぱりお子様は駄目だな!』

パ・コナミDX『何より、おっぱいが小さい!』

パ・コナミDX『及川牧場の牛乳を飲め、牛乳を!』


いんぱくと『わたくしと雫さんは、同い歳でしてー』


パ・コナミDX『えっ!? 嘘でしょ!?』


サスケ「芳乃殿、それはさすがにじょーくでござろう?」

芳乃「……」

ぽちっ!

サスケ「」ちょいーんっ!

サスケ「よっ、芳乃殿!?」

芳乃「……」

ポチポチポチポチッ!


いんぱくと『――!』

ババババババババッ!


ズガガガガガガンッ!

パ・コナミDX『ぐおおおっ!? 鼻から小判の弾が!?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 17:07:21.01 ID:aXL6oYGXo<> パ・コナミDX『こ、こうなったら接近戦で!』

グワアアッ!


巴「……ぶちまわすと――」

いんぱくと『言うたじゃろうがっ!!』


グワッ――


――ズガァンッ!


パ・コナミDX『んひいいっ!?』


芳乃「……」

ぽちっ! ポチポチポチポチッ!

サスケ頭部「」ちょいーんっ!

サスケ頭部「せ、拙者のぼたんは押さなくても!」


いんぱくと『――!』

ババババババババッ!


ズガガガガガガンッ!

パ・コナミDX『ぐわああああっ!?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 17:13:45.55 ID:aXL6oYGXo<> 巴「……ん? 何じゃ、このボタンは」

芳乃「これは、マイクの絵でしょうかー?」

サスケ頭部「あいや、それは!」


パ・コナミDX『くっそ〜〜〜っ!』

パ・コナミDX『こうなったら、一旦引いて体勢を立て直す!』


巴・芳乃「ぽちっ、と」

ポチッ!!


パ・コナミDX『必ず、アイドル達は頂くから――』


いんぱくと『き・せ・る・ぼ・む!!!』


ポンッ!


パ・コナミDX『ん? 何を投げ――』


ブワアアアァァァッ――!!


パ・コナミDX『お、お、お、お、覚えてろ〜〜〜っ!!』


…ドカァァンッ!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 17:24:44.80 ID:aXL6oYGXo<> https://www.youtube.com/watch?v=0JsiEcLgot0

サスケ頭部「――やったでござるな、芳乃殿! 巴殿!」


芳乃・巴「……」

ぺちっ!


サスケ頭部「あいたっ!?」

サスケ頭部「な、何をするでござるかっ!!」


芳乃「無茶をした、お仕置きでしてー」

巴「サスケは、言ってもわからん奴じゃろうからな」


サスケ頭部「しかし、拙者は……」


芳乃・巴「拙者は?」

スッ…


サスケ頭部「……今後、無茶は控えるでござるよ」


芳乃・巴「……ふふふっ!」ニコッ!


サスケ頭部「……いやはや」

サスケ頭部「手も足も出ないとは、この事でござるなぁ……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/22(土) 17:25:48.57 ID:aXL6oYGXo<>

すてえじ一  ぱっしょんぐるーゔ


くりあー! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 20:44:30.56 ID:EtFjhLbVo<> https://www.youtube.com/watch?v=mn2n4yQ3p04


ちひろ「はい、どうぞ」

ことっ


サスケ「ややっ! これはかたじけない!」


ちひろ「ふふっ!」

ちひろ「それにしても、日本茶が好きだなんて……」

ちひろ「サスケちゃんたら、嗜好が渋いのね」


サスケ「拙者は、ものしりじいさんに作られたでござるからな」

サスケ「好きなものも、似てしまったでござるよ」


ちひろ「あら!」

ちひろ「じゃあ、サスケちゃんも可愛いギャルが好きなのかしら?」


サスケ「ち、ち、ちひろ殿!」

ぴょんっ! ぴょんっ!

サスケ「拙者は、硬派なからくり忍者でござる!」


ちひろ「うふふっ! ジョークよ、ジョーク♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 20:51:52.15 ID:EtFjhLbVo<> ちひろ「それにしても……」

ちひろ「元の世界には、帰らなくていいの?」


サスケ「拙者は、子並重五兵衛を懲らしめに来たでござる」

サスケ「その使命を果たさぬ内は……」

サスケ「それに! 子並の奴めは、この事務所の――」

サスケ「――あいどるを狙っているようでござるからな!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


ちひろ「573プロダクション、とか言ってたわね……」

ちひろ「……サスケちゃん!」

ちひろ「頼りにしてるわよ!」


サスケ「合点承知!」


ちひろ「もしもの時は、私の事も守ってね?」


サスケ「はて?」

サスケ「ちひろ殿は、あいどるでは無かったはずでは?」


ちひろ「……も〜っ! サスケちゃんったら!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 20:57:34.52 ID:EtFjhLbVo<> 一方、その頃……

https://www.youtube.com/watch?v=Jo61haOwH3w


子並重五兵衛「ぐ、ぐぬぬぬぬぬっ!!」

子並「この世界でも、僕の邪魔をする奴が居るのか!!」


黄Pヘッド「しゅ……しゅみましぇん……」ボロッ…!


Pヘッドの影「――社長! 次は、私めにお任せを!」


子並「おおっ! お前は!」


Pヘッドの影「ふふふっ! 可愛いは、正義!」

Pヘッドの影「可愛いものが好きな私もまた、正義です!」

Pヘッドの影「正義は、必ず勝つものなのですよ!!」


子並「……影になってて、黒Pヘッドと見分けがつかないなぁ」


Pヘッドの影「しゃ、社長〜〜〜っ!!」


スッ…


赤Pヘッド「必ずや、キュートなアイドルを頂いて来ます!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 20:58:48.07 ID:EtFjhLbVo<>

  すてえじ二  きゅーとぐるーゔ

  <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 21:09:13.37 ID:EtFjhLbVo<> https://www.youtube.com/watch?v=bAHVeU7IEa8

  ・  ・  ・

だんわ・すぺーす


サスケ「奴らの手がかりは、今の所無し……」

サスケ「いんぱくと殿も、郊外で待機しているでござるからな……」

サスケ「……うむむ!」



「助手! サスケを見なかったか?」

「あたしも専門外だけど、キョーミしんし〜ん♪」



サスケ「こ、こ、こ、この声はっ!?」

ぴょんっ! ぴょんっ!

サスケ「そ……そうでござるっ!」

サスケ「事務所を回って、あいどると接し――」


サスケ「子並の、次の作戦を予想するでござるよ!」


サスケ「しからば、御免っ!」

ぼうんっ!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 21:19:59.03 ID:EtFjhLbVo<>   ・  ・  ・

事務所内・かふぇ


菜々「ピピッ! いらっしゃいませー!」


サスケ「菜々殿!」

サスケ「菜々殿は、あいどるでござろう?」

サスケ「どうして、ここで女給をしているでござるか?」


菜々「うぐっ!?」

菜々「それは、まあ……生活費とか……」ボソボソ

菜々「……これが、ウサミン流の修行なんですよ!!」


サスケ「そ、そうでござったか!」

サスケ「うさみん流の修行方法は、変わっているでござるなぁ」


菜々「ご、ご注文は何にしますか!?」



「ぜ〜ったい、ネコミミで可愛い方が良いにゃ!」

「キュートなアイドルが、一番にゃ!」



菜々「あああ!? また、ケンカしてる!?」


サスケ「ま、また出直すでござるよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 21:27:46.36 ID:EtFjhLbVo<>   ・  ・  ・

れっすん・ほーる


まゆ「ふぅ…………」


サスケ「ま、まゆ殿?」

サスケ「れっすんで、疲れたでござるか?」


まゆ「サスケちゃん」

まゆ「うふ、まゆはまだまだ元気ですよ」


サスケ「しかし、今のため息は尋常ではござらん」

サスケ「ため息をつくと、幸せが逃げてしまうでござるよ!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


まゆ「まゆから溢れた幸せが、プロデューサーさんに届けば……」

まゆ「……まゆは、それだけで満足です……・」

まゆ「ふぅ…………」


サスケ「な、なんだか意味がわからんでござるが……」

サスケ「元気を出すでござるよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 21:38:52.29 ID:EtFjhLbVo<> まゆ「元気を出しても、壁が立ちはだかるの……」

まゆ「乗り越えられない程、高くて、厚い……大きな壁が……」

まゆ「ふぅ…………」


サスケ「むむむっ!」

サスケ(これは、れっすんで行き詰まって居るようでござるな)


▶ふぁいとでござる!   人生、諦めも肝心でござる!


サスケ「――ふぁいとでござる!」

サスケ「たとえ、乗り越えられない壁でもっ!」

サスケ「よじ登れば良いでござるよっ!!」


まゆ「!!!」

まゆ「……うふ……確かに、その通りですよねぇ?」

まゆ「運命の赤い糸をつたって、登って行けば良いのよねぇ……!」ニヤァ〜ッ…!


サスケ「その意気でござるよ、まゆ殿!」

サスケ(……なんだかとんでもない後押しをしてしまった気がするでござる)


サスケは クナイかべのぼり をしゅうとくした!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 21:50:25.00 ID:EtFjhLbVo<>   ・  ・  ・

なかにわ


サスケ「ややっ」


智絵里「あっ、サスケちゃん」

かな子「どうしたの? お散歩でもしてるの?」


サスケ「そのようなものでござる」

サスケ「智絵里殿かな子殿は、何をしているでござるか?」


智絵里「えへへ、お天気の良い日はこうやって……」

かな子「中庭で、お茶をしながらお菓子を食べてるの♪」


サスケ「ほほう! 野点とは、雅でござるな!」


智絵里「良かったら、サスケちゃんも一緒にどう……かな?」


サスケ「お気持ちだけ、ありがたく受け取っておくでござるよ」

サスケ「拙者は、先程ちひろ殿に日本茶を頂いた故……」


かな子「美味しいから大丈夫だよ〜♪」


サスケ「か、かな子殿?」


……結局、一緒にてぃー・たいむとなったでござる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 21:59:09.98 ID:EtFjhLbVo<>   ・  ・  ・

コンコン、ガチャッ!


サスケ「お邪魔するでござる」


着物の女性(?)「……ううっ、しくしく!」


サスケ「その着物の柄は……紗枝殿?」

サスケ「って、泣いているでござるか!?」

ぴょんっ! ぴょんっ!


着物の女性(?)「ひっく! ぐすっ、うっ、ううっ!」


サスケ「拙者でよければ、涙の理由を話すでござるよ!」



ケンスケ「あ〜ん、ゴエモンさ〜ん!!」

ケンスケ「ケンスケは此処に居るわっ!!」

ケンスケ「早く会いに来てぇ〜〜〜ん!!!!!」



サスケ「紛らわしいでござるっ!!」


バタンッ!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 22:07:56.90 ID:EtFjhLbVo<>   ・  ・  ・

事務所内・つうろ


サスケ「ううっ……なんだか、どっと疲れたでござるよ……」


フレデリカ「ふんふんふふーん、ふんふふー♪」

フレデリカ「フレデリカー♪」


サスケ「……ふれでりか殿?」

サスケ「なんだか、みょ〜にご機嫌でござるな」


フレデリカ「えっ? フレちゃんってご機嫌だったの?」

フレデリカ「わお! 気づかなかったよ、ありがとっ♪」ニコッ!


サスケ「い、いや……拙者は何もしてないでござるよ」


フレデリカ「何だってー!? じゃあ、どういたしまして♪」ニコッ!

フレデリカ「良かったね、サスケちゃん♪」ニコニコ!


サスケ「……そうでござるな!」

サスケ「ふれでりか殿に、元気を貰ったでござるよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 22:20:24.06 ID:EtFjhLbVo<>   ・  ・  ・

せんむ・るぅむ


美城専務「キミの活躍は聞いている」

専務「先の騒動を収めた手腕も、見事だった」


サスケ「拙者は、ものしりじいさんが作ったからくり・忍者」

サスケ「あれ位、朝飯前でござるよっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


専務「け……謙遜することはない」ソワソワ

専務「その身を挺して、アイドル達を守ってくれた事……」

専務「本当に、感謝している」


サスケ「いんぱくと殿の体に、すぺあ・ぼでぃーが積んであったでござるからな」

サスケ「専務殿!」

サスケ「しばしの間、よろしく頼むでござるよっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


専務「こ、こちらこそ……宜しく頼む」ソワソワ

専務「と、所で……お小遣いをあげよう」


サスケ「えっ?」


サスケは 500両――もとい! 5万円 を手に入れた! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 22:34:55.71 ID:EtFjhLbVo<>   ・  ・  ・

だんわ・すぺーす


サスケ「元の場所……」

サスケ「……結局、何もわからなかったでござる」



??「フフーン! カワイイボクはわかってますよ!」



サスケ「……また、同じあいどるを狙ってくるのでござろうか」

サスケ「それとも、次は別のあいどるを……」



??「フフーン! 次は、カワイイアイドルです!」



サスケ「うぬぬっ! 全然わらかんでござるよっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!



幸子「ちょいちょいちょーい!?」

ぴょんっ! ぴょんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 22:48:53.13 ID:EtFjhLbVo<> https://www.youtube.com/watch?v=GOCJJyBT7_0


サスケ「おや、これは幸子殿」

サスケ「こんな所で、何をしているでござるか?」


幸子「いやいや、明らかに聞こえてましたよね!?」

幸子「カワイイボクの、カワイイ声が!」


サスケ「勿論でござるよ」

サスケ「しかし、聞く所によると幸子殿は――」

サスケ「――あいどるの、芸人枠!」


幸子「げ、げ、げ、芸人枠!?」

ぴょんっ! ぴょんっ!


サスケ「そんな幸子殿に、普通に反応したとあっては失礼でござるからな」

サスケ「いわゆる、するー・ぱすでござるよっ!!」


幸子「ふ……フフーン! ボクに期待してたんですね!」

幸子「どうですか、今のリアクションは! カワイかったでしょう!」ドヤァ!


サスケ「そこそこでござる」


幸子「ちょいちょいちょいちょーい!?」

ぴょんっ! ぴょんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 23:02:19.35 ID:EtFjhLbVo<> サスケ「……っと、じょーくはこのあたりにして」

サスケ「幸子殿は、次に狙われるのが誰か見当が?」


幸子「うぅ……! ひょうきんな音楽が流れてる気がする……!」

幸子「とっ、とにかく!」

幸子「573プロダクションは、アイドルを狙っている!」

幸子「だったら、カワイイ子を見逃すはずありませんよ!」


サスケ「しかし……」

サスケ「黄色いぴーの頭巾を被った輩は――」

サスケ「――ちんちくりんには容赦しない」

サスケ「と、言っていたでござるが」


幸子「フフーン! ボクはカンペキですから!」

幸子「カワイイ系でも、セクシー系でも何でもこいです!!」ドヤァ!


サスケ「そ、そうでござったか!」

サスケ「ならば……幸子殿! 教えて欲しいでござる!!」

サスケ「次に狙われるあいどるが、誰なのか!!」


幸子「ボク!! カワイイボクですよ!! ぶっとばしますよ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/23(日) 23:14:49.89 ID:EtFjhLbVo<> サスケ「しかし……」


幸子「次に狙われるのは、ボクです!!」

幸子「絶対、確実に、間違いありません!!!!!」


サスケ「す、凄い自信でござるな……」


幸子「ああっ! ボクがカワイイばっかりに!」

幸子「カワイイは罪なら、ボクは大罪人です!」

幸子「カワイイ大罪人は、捕まるのが運命!」

幸子「むしろ、ボクはカワイイという罪そのもの!!」


サスケ「わっ、わかったでござる!」

サスケ「幸子殿から、目を離さないようにするでござるよ!」


幸子「フフーン♪ 照れなくても良いですよ!」

幸子「サスケも、ボクの魅力にメロメロですね!」ドヤァ!


サスケ「違うでござるよ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 09:16:35.61 ID:DtzIR3MDo<> https://www.youtube.com/watch?v=JtsApDTnEVM

  ・  ・  ・

てれび局・控室


幸子「今日は、バラエティ番組の収録ですよ!」

幸子「カワイイボクは、全ての場所で需要がありますからね!」

幸子「他のアイドルも出演しますが……」


幸子「狙われるのは、このボクに間違いないです!!」


「そ……それはいいでござるが……」


幸子「フフーン! ようやくサスケもわかったようですね!」

幸子「ボクが、狙われるだけのカワイさが有るという事に!」



サスケ(メイド)「――どうして拙者が女給の格好をしなければ!」

サスケ(メ)「菜々殿をはじめ、皆妙にのりのりだったでござるよ!」

ぴょんっ! ぴょんっ!



幸子「当然じゃないですか!」

幸子「からくり忍者でも、アイドルが男連れは駄目ですからね!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 09:32:10.87 ID:DtzIR3MDo<> コンコン、ガチャッ


舞「――失礼します」


サスケ(メ)「ややっ、これは舞殿!」

サスケ(メ)「収録まで、まだ時間があるでござるが……」

サスケ(メ)「むっ! まさか、子並の奴が現れたでござるか!?」


舞「あっ、ち、違います!」

舞「今日は、友紀おねぇさんの代わりに出演するので……」

舞「収録前に、幸子さんにご挨拶しておこうと思って」

舞「今日は、よろしくお願いします!」


幸子「フフーン! それは、良い心がけですね!」

幸子「ボクには及びませんが、カワイイと思うので……」

幸子「今日は、よろしくお願いしますよ!」


サスケ(メ)「舞殿は、本当に礼儀正しいでござるなぁ」

サスケ(メ)(それに比べて……)


幸子「ん? ボクの顔に、カワイイがついてますか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 09:41:24.92 ID:DtzIR3MDo<> 舞「あと……えへへ♪」

舞「サスケくんが、メイドさんの格好をしてるって聞いてたので」


サスケ(メ)「ま、ま、舞殿!」

サスケ(メ)「あまり、からかわないで欲しいでござるよ!」


舞「ええっ、からかうつもりなんてないですよ?」

舞「サスケくん、すっごく似合ってます♪」


サスケ(メ)「そ、そうでござるか?」

サスケ(メ)「なんだか照れるでござるよ……///」


幸子「な〜にデレデレしてるんですか!」

幸子「それと! ‘くん’付けは駄目ですよ!」

幸子「呼び捨てじゃないなら、‘ちゃん’付けじゃないと!」


舞「あっ、確かにそうですね!」

舞「ねっ、サスケちゃん♪」ニコッ!


サスケ(メ)「や、やはり照れるでござるな……///」


幸子「も――っ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 09:50:53.92 ID:DtzIR3MDo<>   ・  ・  ・

しゅうろく・すたじお


サスケ(メ)「……」

サスケ(メ)(収録も、つつがなく進んでいるでござるな)

サスケ(メ)(どうやら、幸子殿の取り越し苦労だったようでござる)

サスケ(メ)(しかし……)



幸子「フフーン! 今度は、最後まで落ちませんよ!」

紗枝「幸子はんのおかげで、こないな仕事にぎょうさん恵まれて……」

紗枝「うちは、ほんまに幸せ者やわぁ」

舞「クイズに答えつつ、滑り落ちないようにするんですよね?」

舞「お勉強も、落ちない体勢も予習してきました!」



サスケ(メ)「……」

サスケ(メ)(あいどるというのは、過酷な仕事でござるな) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 10:05:05.47 ID:DtzIR3MDo<> 幸子「今日は、対戦相手が居ないから……」

幸子「十問! 十問正解すれば、クリアーですよ!」

紗枝「十問でええやなんて、やさしいわぁ」

紗枝「プロデューサーはんには、感謝の気持ちでいっぱいどす」

舞「国語でも、算数でもバッチリです!」

舞「お二人の足をひっぱらないよう、がんばりますね♪」


サスケ(メ)「……」

サスケ(メ)(な、なにやら紗枝殿の言葉にトゲを感じるでござる)

サスケ(メ)(しかし、このまま何も起きなければ――)



ウィィィン…!


幸子・紗枝・舞「!?」

幸子「滑り台の角度が、上がっていきますよ!?」

紗枝「こないなさぷらいずまであるやなんて、いややわぁ!」

舞「り、リハーサルですか!? う、ううっ!」



サスケ(メ)「なっ、何事でござるか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 10:10:40.97 ID:DtzIR3MDo<> 「ふふふっ! 可愛いは、正義!」



サスケ(メ)「何奴!?」



赤Pヘッド「正義の味方、赤Pヘッド!」

赤Pヘッド「滑り台の上に、只今参上!」



サスケ(メ)「お、お主は!」

サスケ(メ)「あの、黄色い変態ぴーへっどの仲間でござるか!」



赤Pヘッド「あんな奴と一緒にしないで貰おうか!」

赤Pヘッド「私は、おっぱいのサイズには興味など無い!」

赤Pヘッド「――むしろ、小さくてもオッケー!!」

赤Pヘッド「そんな、社長の言葉に賛同する可愛いもの好きだっ!!」



サスケ(メ)「やはり変態ではござらんかっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 10:18:39.16 ID:DtzIR3MDo<> 赤Pヘッド「変態ではなぁいっ!!」

赤Pヘッド「変態というのはだな――」


ウィィィン…!


幸子「!? 滑り台の下の粉が無くなって……!」

紗枝「なんや、水みたいなんが張られましたなぁ……!」

舞「でも、水にしては……キラキラしてるような……!?」



赤Pヘッド「こうやって、小麦粉と――」

赤Pヘッド「――ローションをすり替えておくものだ!」



幸子・紗枝・舞「!!?」



赤Pヘッド「ぬ、ぬるぬるになったアイドル……た、たまらんっ!!」

赤Pヘッド「この前邪魔してくれたと言う、からくり忍者もいないようだし……」

赤Pヘッド「おじさんが、上からボールを投げてドボンさせちゃおっかな〜!」

赤Pヘッド「ふふふふふっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 10:25:35.48 ID:DtzIR3MDo<> サスケ(メ)「スタッフの方達、収録を止めるでござる!」


スタッフ達「きゅう……!?」ボロッ…!


サスケ(メ)「!?」

黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」


サスケ(メ)「い、いつの間にっ!?」


赤Pヘッド「よーし、お前たち! カメラを止めるな〜!」

赤Pヘッド「紳士な気持ちで、撮影続行だ!」


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」


赤Pヘッド「ぬるぬるになったアイドル達をお持ち帰りするぞ〜!」


赤Pヘッド「それじゃあ、本番いってみよっ!」



サスケ(メ)「――そうはさせんでござるっ!」

バッ!


サスケ「サスケ参上っ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 10:32:23.00 ID:DtzIR3MDo<> https://www.youtube.com/watch?v=z3aKAgN_Wck


赤Pヘッド「そうれっ! 紗枝はんをぬ〜るぬるっ!」

ぽいっ!


紗枝「ぼ、ボールが降って……!」


サスケ「ていっ!」

ぴょいんっ!

サスケ「ささささささっ!」

しゃかしゃかしゃかしゃかっ!


赤Pヘッド「す、滑り台の手摺を登ってくる!?」


サスケ「てやぁ――っ!」


シュピンッ!


赤Pヘッド「ああっ!? ボールが斬られた!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 10:35:47.18 ID:DtzIR3MDo<> 赤Pヘッド「だったら! まいまいをぬ〜るぬるっ!」

ぽいっ!


舞「こ、今度はこっちに……!?」


サスケ「ていっ!」

ぴょいんっ―サクッ!

サスケ「ささささささっ!」

しゃかしゃかしゃかしゃかっ!


赤Pヘッド「手摺を乗り移って……!?」


サスケ「てやぁ――っ!」


シュピンッ!


赤Pヘッド「ぐぬぬっ! またしても!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 10:43:20.02 ID:DtzIR3MDo<> 赤Pヘッド「だったら、これならどうだああああっ!!」

ぐ、ぐぐぐっ!


幸子「明らかに大きいボールじゃないですか――っ!?」

幸子「それに、絶対ボクを狙ってますよね!?」

幸子「そんなの、ペチャンコになっちゃ――……っくくっ!?」

幸子「お、落ちる! 落ちちゃう!」


赤Pヘッド「くらえやああああああっ!!」

ぽーいっ!


サスケ「ていっ!」

ぴょいんっ――サクッ!

幸子「ボクの真上に!? それじゃ斬れませんよ!?」

サスケ「こうするでござるよ!」


サスケ「」ちょいーん!


ぼんっ!


赤Pヘッド「!? チョンマゲで打ち返し――」

ずしぃぃんっ!

赤Pヘッド「ぐへえええっ! お、重いいいいっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 10:56:17.47 ID:DtzIR3MDo<> https://www.youtube.com/watch?v=3Ag69krPGoo

赤Pヘッド「お、お前たち! このボールをどけろ〜!」ジタバタ!

黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」



サスケ「さっ! はっ! しゅたっ!」

…ストッ

紗枝「――おおきに、サスケはん。ぬるぬるにならずに済みましたわぁ」

舞「ありがとうございますっ! その、ぬるぬるの予習はしてなかったので……///」

サスケ「なんのこれしき!」

サスケ「皆が無事で良かったでござるよ!」


赤Pヘッド「はぁ……はぁ、重かった……!」

赤Pヘッド「おのれ! 危うく死ぬ所だったじゃないか!!」


幸子「そんな重い物をボクに投げつけてたんですか!?」


サスケ「さあ! 観念して、大人しく捕まるでござる!」


赤Pヘッド「そうは行くか!」


幸子「ちょいちょいちょいちょ――いっ!?」

ぴょんっ! ぴょんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 11:04:00.00 ID:DtzIR3MDo<> 赤Pヘッド「きょだい・めかで――」

赤Pヘッド「紗枝はんとまいまいをぬるぬるにしてやるっ!!」

スタコラー!


サスケ「あっ! 待つでござる!!」


幸子「…………」


サスケ「……うぬぬ! しかし、きょだい・めかとは!」

サスケ「ならばっ!」

サスケ「こちらも、芳乃殿から借り受けた、すぺあ・ほらがいで――」

ごそごそっ…!


サスケ「!? な、な、な、ないでござるっ!?」


幸子「……ふ……ふふふふふっ!」

スッ―


幸子「ゴエモン・いんぱくと!!!!!」


「ぶおお!! ぶおお!! ぶおおおおおおおおおっ!!!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 11:30:09.39 ID:DtzIR3MDo<> https://www.youtube.com/watch?v=HPwjssuCWBo


いんぱくと『……』ゴクンッ!


ひゅ〜んんん……!


幸子「ひゃあああっ!? 落ちるううううっ!?」



サスケ「さ、さ、さ、幸子殿!!」

サスケ「危ないから、待ってるでござるよ!!」


…ストンッ! ウィィ〜〜ンンン……!


幸子「ふ、フフーン!」

幸子「バンジーに比べたら、落ちる時間は短いですね!」


ガコォンッ!


いんぱくと『――!』

キラァンッ!



いんぱくと『!』


いよぉ〜〜〜っ!!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 11:43:24.67 ID:DtzIR3MDo<> https://www.youtube.com/watch?v=qJARR5e8KuQ

キュート・コナミDX『現れたな、ぶさいくなきょだい・めか!』

キ・コナミDX『だがっ! 私は正義の味方!』

キ・コナミDX『ローションミサイルで身動きを取れなくしてから……』

キ・コナミDX『じっくりねっとり、お前を破壊してやる!』



サスケ「ろ、ろーしょん・みさいる!?」



キ・コナミDX『おっと! 避けようとはしない方が良いぞ?』

キ・コナミDX『お前が避けたら、テレビ局ごと――』

キ・コナミDX『ふふふっ、うひ、ぬひひ……ぬるぬるだ!!』



サスケ「おのれ、卑怯な!」


幸子「そうはさせませんよ!」

幸子「ボクのカワイさを思い知らせてあげますからね!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 11:53:09.85 ID:DtzIR3MDo<> 〜  でれでれすてぇじ! のあそび方  〜


1.リズムアイコンが 丸い部分にきたら
  パンチと 鼻小判をつかいわけて うちおとせ!

2.よこのやじるしがある アイコンは その方向にパンチ!

3.キラキラがのびている アイコンは 鼻小判を連射だ!

4.こまけぇことは てやんでぇ!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 12:01:56.60 ID:DtzIR3MDo<> https://www.youtube.com/watch?v=cGnIm-RiINE

キ・コナミDX『そうらっ、いくぞっ!!』


いんぱくと『いやいやいや! 待ってくださいよ!』

いんぱくと『――ボクのカワイさを思い知らせる』

いんぱくと『そう言ったのをもう忘れたんですか!』


キ・コナミDX『えっ?』


いんぱくと『カワイイボクには!』

いんぱくと『カワイイ曲が、相応しい!』

いんぱくと『そう思いますよね! ねっ!?』


キ・コナミDX『は……はぁ』


幸子「フフーン! 敵ながら、物分りが良いですね!」ドヤァ!

サスケ「幸子殿? 何を言ってるでござるか?」

幸子「そんなの、決まってるじゃないですか!」



幸子「ミュージック・チェンジ!!」



サスケ「そ、そうでござるか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 12:10:25.95 ID:DtzIR3MDo<> https://www.youtube.com/watch?v=2ZD1nAVMlBM

キ・コナミDX『き、気を取り直していくぞっ!!!』


バシュウウンッ!


サスケ「来たでござるよ、幸子殿!」

幸子「通学路、定刻〜ど〜おりの♪」

サスケ「幸子殿!?」

幸子「朝8時♪」キャルンッ♪

サスケ「くっ!」


いんぱくと『!』

ブンッ――


――ボカァンッ!


キ・コナミDX『やるなっ! だが、ミサイルはまだまだあるぞっ!!』


サスケ「幸子殿、操縦! 操縦を頼むでござる!!」

幸子「『おはよう』って! あなたに〜向〜かって♪」

サスケ「幸子殿!?」


幸子「言えなくて♪」ノンノン♪


サスケ「さ、さ、幸子殿〜〜〜っ!!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 12:20:24.47 ID:DtzIR3MDo<>   ・  ・  ・

幸子「――さあ、どうですか!」

幸子「ボクのカワイさ、これでわかったでしょう!」ドヤァ!


キ・コナミDX『ぐ、ぐぬぬっ! ミサイルを全て撃ち落とすとは!』


いんぱくと『はぁ……はぁ……!』

いんぱくと『ようやく、ミサイルが尽きたでござるな!』


幸子「あの……もしもーし?」


キ・コナミDX『だがっ! キュート・コナミDXは接近戦が得意!』

キ・コナミDX『ふふふっ!』

キ・コナミDX『子並社長特製のきょだい・めかの力――』

キ・コナミDX『――思い知らせてやるっ!!』


サスケ「なんのっ!」

サスケ「ゴエモン・いんぱくとの力――」

サスケ「――見せてやるでござるよっ!!」


幸子「……」


幸子「私だけの〜あなたへstep up!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 12:28:45.25 ID:DtzIR3MDo<> いんぱくと『そ……操縦がきかんでござる!?』


キ・コナミDX『むむっ! チャーンスッ!』

キ・コナミDX『一気に距離を詰めて――』


いんぱくと『い〜つ〜も〜見ているわ♪』

グワアアッ!


キ・コナミDX『!? 逆に、距離を詰められた!?』


いんぱくと『こ〜と〜ば〜だ〜〜けじゃ〜♪』

ゴンッ、ゴンッ、ガッ、ガァンッ!

キ・コナミDX『がっ、うわっ、ぼっ、ボディ!?』


いんぱくと『た〜〜ぶん〜〜♪』

ゴンッ、ゴンッ、ガッ、ガァンッ!

キ・コナミDX『まっ、また、ずっと、腹にっ!?』


いんぱくと『伝えき〜れない、か・ら♪』

ガガガガガガガガガァンッ!!

キ・コナミDX『ぐわああああっ!?』


キ・コナミDX『お、お、お、覚えてろ〜〜〜っ!!』


…ドカァァンッ!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 12:41:24.75 ID:DtzIR3MDo<> 幸子「……ふぅ」


サスケ「お、お見事なこんぼでござる!」

サスケ「拙者、驚いたでござるよ!」


幸子「ど、どうしたんですか?」

幸子「……」

幸子「――はっ!?」

幸子「サスケも、ようやくボクのカワイさがわかったんですね!」


サスケ「えっ?」

サスケ(もしや、今の操縦は無意識で……?)


幸子「フフーン!」ドヤァ!

幸子「全く、気付くのが遅すぎますよ!」ニコッ!

幸子「でもまぁ、カワイイボクは心も広いので許してあげます!」ニコニコ!

幸子「どうです! ボクは、カワイイでしょう!!」


サスケ「……そ」


サスケ「そうでござるなっ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/25(火) 12:42:47.74 ID:DtzIR3MDo<>

  すてえじ二  きゅーとぐるーゔ

 
  くりあー! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/25(火) 19:12:03.28 ID:mIgtI3cg0<> 京都特有のわかりにくい皮肉こわい
メイドサスケきたか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 20:17:49.25 ID:HBV6qMbYo<> https://www.youtube.com/watch?v=1mIy5UbKBx0


ゴエモン「なあ、エビス丸」


エビス丸「どうしたんでっか?」ムシャムシャ

エビス丸「昼メシなら、ついさっき食べたばかりでっせ」ムシャムシャ


ゴエモン「……じゃあ、おめぇの食ってるそいつは?」


エビス丸「ゴエモンはん、見ればわかりますやろ」ムシャムシャ

エビス丸「もちろん、おやつのうなじゅうでんがな!」ムシャムシャ


ゴエモン「だーーーっ!!」

ゴエモン「妙に良いもんをおやつにしてんじゃねえ!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


ゴエモン「……ごほんっ!」

ゴエモン「そいつぁ後に置いておいて、だ」


ゴエモン「最近、サスケの奴の姿を見なくねえか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 20:24:18.87 ID:HBV6qMbYo<> エビス丸「確かに、言われてみればそうでんなぁ」

エビス丸「最後に見たのは――……」


ゴエモン「ああ、そうでぇ」


エビス丸「なむこなんちゃら言うボンボンの時でんな!!」


ゴエモン「なむこ、じゃねえ!!」

ゴエモン「こ、な、み!!」

ゴエモン「子並重五兵衛だっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


エビス丸「さすがゴエモンはん、よう覚えてはりますなぁ」

エビス丸「で、それがどないしたんでっか?」


ゴエモン「サスケなら、片がついたら挨拶の一つも来る筈だ」

ゴエモン「なのに、あれから何にもありやしねえ」

ゴエモン「もしかしたらよ、サスケに何かあったんじゃねえか、ってな」


エビス丸「そうでんなぁ……」ムシャムシャ


ゴエモン「だああっ!! 早く食い終われってんだ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 20:32:01.07 ID:HBV6qMbYo<> エビス丸「しっかし、サスケはんの心配をするやなんて……」

エビス丸「ゴエモンはん、優しすぎますわ〜っ!!」

ずずいっ!


ゴエモン「うおおおっ!? よ、寄るんじゃねえ、エビス丸!!」


エビス丸「今のわては、ほんのり甘いでっせ〜!」


ゴエモン「そりゃあ、うなじゅうのタレの味じゃねえか!」

ゴエモン「おいらは、昼飯はかけそばだったってのに!!」



ヤエ「こんにちは」

ヤエ「ふふっ、今日もにぎやかね!」


ゴエモン「ヤエちゃん!」

エビス丸「ヤエはん、聞いておくんなはれ!」

エビス丸「ゴエモンはんが、ついにわての愛を受け入れる気に……」

ゴエモン「何言ってんでぇ、エビス丸!」


ヤエ「うふふっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 20:40:55.97 ID:HBV6qMbYo<> ヤエ「サスケさんを見かけない、っていう話で合ってるかしら?」


エビス丸「なんや、立ち聞きしてはったんか」


ヤエ「ち、が、い、ま、す!!」

ヤエ「サスケさんとは、時々お仕事を一緒にするの」

ヤエ「なのに、最近何の音沙汰もなくって……」


ゴエモン「く〜っ! サスケのやろう!」

ゴエモン「ヤエちゃんに心配させるたぁ、なんて野郎だ!」

エビス丸「せやけど、ゴエはんも心配しとりましたがな」


ヤエ「だから、ものしりじいさんに直接会いに行こうと思って」

ヤエ「便りのないのは良い便り、って言う言葉もあるけどね」


エビス丸「ゴエモンはん、どういう意味でっか?」

ゴエモン「いいっ!? そりゃ、おめぇ、あれだ……」


ゴエモン「頼れなさそうな奴も、いざって時にゃあ力を発揮する!!」

ゴエモン「……ってぇ意味でぃ!」


エビス丸「ほに〜っ! まさに、わての事でんな!」


ヤエ「……」

ヤエ(本当は違うけど、長くなりそうだから黙ってようっと) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 20:46:54.89 ID:HBV6qMbYo<> ヤエ「それに、ちょうどバズーカの改造も頼んでたの」

ヤエ「だから、サスケさんの事も聞いてみるわ」


ゴエモン「そうだったのか」

ゴエモン「ヤエちゃんに任せておけば安心だな!」

エビス丸「バズーカの改造って、どんな改造なんでっか?」


ヤエ「えっ?」

ヤエ「威力と連射性を上げて、ほーみんぐもするように……」


ゴエモン・エビス丸「!?」


ヤエ「あっ、そうだわ!」

ヤエ「二人も、試し打ちを見に来ない!?」ウキウキ!


ゴエモン「え、遠慮しとくぜぃ……!」

エビス丸「わてらの事は気にせず、遠慮なくぶっ放しとくんなはれ……!」


ヤエ「そう、わかったわ……」


ヤエ「それじゃあ、何かわかったらまた来るわね!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 21:24:48.41 ID:HBV6qMbYo<>   ・  ・  ・

ものしりじいさん「……よし! わーぷ・装置の完成じゃ!」

じいさん「この間は、装置の誤作動で……」


じいさん「いんぱくと殿が、どこかへ行ってしまったからのう!」


じいさん「しかし、幸いサスケもいんぱくと殿も同じ世界に居るようじゃ」

じいさん「このままバレずに、この装置で連れ戻さんとな」

じいさん「……もしバレたりしたら」


じいさん「皆に、何を言われるかわかったもんじゃないわい!」


ヤエ「何て言われると思う?」


じいさん「あいつらめ、年寄りを労らんからのぉ」

じいさん「じゃから、内緒じゃぞ!」


ヤエ「……」


じいさん「……」

じいさん「い、い、い、いつからそこに居ったんじゃ!?」

ぴょんっ! ぴょんっ!


ヤエ「わーぷ・装置の完成じゃ、からよっ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 21:31:07.89 ID:HBV6qMbYo<> じいさん「そ、そんな事より……」

じいさん「ほれ、頼まれてたバズーカじゃ!」


ヤエは ほーみんぐ・ばずーか をてにいれた!!


ヤエ「ありがとう、ものしりじいさん!」ニコッ!


じいさん「ほほほ、気にすることはないわい!」

じいさん「それじゃあ、もう用は済んだじゃろ?」


ヤエ「誤魔化されないわっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!

ヤエ「サスケさんと、いんぱくとさんを早く助けに行かないと!」


じいさん「そ、そうじゃの〜……」

がちゃっ!

じいさん「今じゃ! わーぷ・装置で脱出――」


ヤエ「――させませんっ!!」


とんっ!


じいさん「ぬおおっ!? そんなぁっ!?」


がちゃりっ!


ヤエ「…………へっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 21:36:53.95 ID:HBV6qMbYo<> ヤエ「えっ? ちょっと!」

がちゃがちゃっ!

ヤエ「……閉じ込められた!?」


ぎゅおおおっ…!


じいさん「いかん! 衝撃で、わーぷが始まっておる!!」


ヤエ「くっ! こうなったら、装置を壊してでも!」


じいさん「駄目じゃあああっ!!」

じいさん「そんな事をしたら、大爆発が起きるっ!!」


ヤエ「ええっ!?」

ヤエ「それじゃあ、どうすれば良いの!?」


じいさん「…………」

じいさん「サスケと、いんぱくと殿によろしくの〜!」


ヤエ「嘘でしょっ!?」


……しゅうううん!


ヤエ「きゃーーーーーーっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 21:39:25.87 ID:HBV6qMbYo<>

  すてえじ三  くーるぐるーゔ

  <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 21:55:18.26 ID:HBV6qMbYo<> https://www.youtube.com/watch?v=jNZ0hShLGZw


子並重五兵衛「ええい、揃いも揃ってだらしない!」


黄Pヘッド「も、申し訳……」

赤Pヘッド「ありません……!」


子並「こうなったら、僕が自分であいどるを連れてくる!」

子並「それで、僕のものにしてやるんだ!」


Pヘッドの影「オーゥ! 待ってくだサーイ!」


子並「おおっ! お前は!」

子並「って、このくだりはもうやったから良い!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


Pヘッドの影「オー、ソーリー!」


スッ…


青Pヘッド「ミーに、任せてくだサーイ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 22:04:36.90 ID:HBV6qMbYo<> 子並「何か作戦でもあるのか!」


青Pヘッド「ありマース! ありまくりマース!」

青Pヘッド「ミーは、とってもクール!!」

青Pヘッド「そこの、パプリカンとは違いマース!」


黄・赤Pヘッド「「ぱ、ぱ、パプリカン!?」」


青Pヘッド「ミーの、クールな作戦はこうデース!」

青Pヘッド「調査員の情報によれば――」


青Pヘッド「――346プロの一部アイドル達が旅行をするそうです」

青Pヘッド「目的地は北海道の帯広市、日程は二泊三日」

青Pヘッド「城に攻め込むよりも、アイドル達を攫うのは容易……」

青Pヘッド「……この機会を逃すべきでは無いでしょう」


黄Pヘッド「な、なんて卑怯な!」

赤Pヘッド「それに、日本語ペラペラじゃないか!」


青Pヘッド「オーゥ! 日本語ワッカリマセーン!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 22:11:57.10 ID:HBV6qMbYo<> 子並「よし! 失敗したら許さないからな!」


青Pヘッド「ミーに、任せてくだサーイ!」

青Pヘッド「ファンタスティック! クゥゥール・ジャパァン!!」

青Pヘッド「澄ました顔が、とってもクール! クール! クール!」

青Pヘッド「その顔が歪むのを見るのが、楽しみデース!」


黄・赤Pヘッド「「な、なんて恐ろしい奴だ!」」

黄Pヘッド「社長! コイツに任せて大丈夫ですか!?」

赤Pヘッド「アイドル達に危険が及ぶ可能性が!」


子並「大丈夫だ!」


青Pヘッド「クーデレ、最高デース!」


黄・赤Pヘッド「「……あ、確かに」」


青Pヘッド「フゥッフ――――ッ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 22:20:26.68 ID:HBV6qMbYo<> https://www.youtube.com/watch?v=Hbdh_2Uds_o

  ・  ・  ・

おびひろし


ちひろ「ん〜っ! ようやく着いたわね!」

ちひろ「……ごほんっ!」

ちひろ「皆さ〜ん!」

ちひろ「バスの車内に、忘れ物はありませんか〜?」



「は〜い!!」



ちひろ「……」

ちひろ(車内で飲んでる人も居たし、一応確認しておこうかしら)



―スタッ!

サスケ「しゅたっ!」

サスケ「ちひろ殿、忘れ物の類は無かったでござるよ」



さすけ「まあ! ありがとう、サスケちゃん♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 22:23:06.85 ID:HBV6qMbYo<> 誤)>さすけ「まあ! ありがとう、サスケちゃん♪」

正)>ちひろ「まあ! ありがとう、サスケちゃん♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/27(木) 22:46:17.08 ID:HBV6qMbYo<> サスケ「なんのこれしき」

サスケ「しかし、本当に拙者も来て良かったでござるか?」

サスケ「この旅行は、あいどるのためのものと……」

サスケ「拙者はからくり・忍者で、あいどるでは無いでござるよ」


ちひろ「それなら、私も来ちゃ駄目、って事になるでしょ?」

ちひろ「それに、うちのアイドルの皆は……ほら」

ちひろ「放って置くと、何をするかわからないから……」


サスケ「うむむ、確かにそれもそうでござるな」


ちひろ「ふふっ!」

ちひろ「サスケちゃんも、たまには休まないと」

ちひろ「この旅館の温泉、凄く評判が良いんだから♪」


サスケ「おおっ、そうなのでござるか!」

サスケ「拙者、熱い風呂は大好きなので、楽しみでござるよ!」


ちひろ「そ、そうだったのね」

ちひろ(からくり・忍者でも……お風呂が好きだったりするのね) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 00:30:16.48 ID:pjCP2zQ1o<>   ・  ・  ・

旅館・廊下


サスケ「ガンバレ♪ SO ガンバレ♪」

サスケ「あきら〜め〜ない〜で〜♪」

サスケ「〜♪ 〜♪」


サスケ「……おっと、つい歌ってしまったでござる!」

サスケ「拙者の使命は、子並重五兵衛を捕らえる事」

サスケ「温泉旅行を楽しんでいる暇は無いでござるよ!」


サスケ「……」


サスケ「しかし、この旅行の最中を狙ってくるとも限らないでござるからな!」

サスケ「温泉にゆっくりつかり、英気を養うでござるよ♪」


サスケ「く〜ち〜ぶえふき♪」

サスケ「さあ あるき〜だそうよ――」


ドンッ!


サスケ「うわっ!?」


??「きゃっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 00:38:15.60 ID:pjCP2zQ1o<> サスケ「すっ、すまないでござる!」

従業員?「――もっ、申し訳ありません!」


サスケ・従業員?「お怪我は――」


https://www.youtube.com/watch?v=3Ag69krPGoo


サスケ・ヤエ「!?」


サスケ「や、や、や、や、ヤエ殿!?」


ヤエ「さ、さ、さ、さ、サスケさん!?」


サスケ「ヤエ殿が、どうして此処に居るでござるか!?」

サスケ「それに、その格好!」

サスケ「まさか、秘密特捜忍者を辞めて、この旅館に就職!?」


ヤエ「そんなわけないでしょ!」

ヤエ「サスケさんこそ、どうしてこの旅館に!?」

ヤエ「今日から二泊三日で、アイドルの人達が来る筈じゃ!」


サスケ・ヤエ「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 00:44:54.79 ID:pjCP2zQ1o<> サスケ「拙者は……かくかくしかじか、でござる」


ヤエ「私は――これこれうまうま、なの」


サスケ「なんと! わーぷ・装置が暴走!?」


ヤエ「そうなのよ……」

ヤエ「それで、右も左もわからない所を――」

ヤエ「この旅館の女将さんに助けてもらったの」


サスケ「なるほど」

サスケ「恩返しをしつつ、情報を集めていたでござるか」


ヤエ「団体さんが来るのに、人手が足りないらしくて」

ヤエ「着物だったら着慣れてるしね」


サスケ「よく似合っているでござるよ!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


ヤエ「……」


サスケ「や、ヤエ殿?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 00:51:49.84 ID:pjCP2zQ1o<> サスケ「ど、どうかしたでござるか?」


ヤエ「あ、ごめんなさい」

ヤエ「サスケさんって、やっぱりものしりじいさんが作ったんだな、って」

ヤエ「……やっぱり、作った人に似るのかしらね」


サスケ「どういう意味でござるか?」


ヤエ「私が苦労してるのに……」

ヤエ「サスケさんは、女の人に囲まれて温泉旅行……」

ヤエ「普段は歌わない、歌まで歌っちゃって……」


サスケ「そ、それは……!?」


ヤエ「あ、良いのよサスケさん」

ヤエ「当旅館で、ゆっくり疲れを癒やしていってくださいね♪」


サスケ「せ、拙者もお手伝いするでござるよ!」

サスケ「体を動かしていないと、落ち着かないでござるからな!」


ヤエ「さすがサスケさん、頼もしいわ♪」ニコッ!


サスケ「うぅ……!」

サスケ(拙者は、温泉に入れるのでござろうか……?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 21:25:27.10 ID:pjCP2zQ1o<> https://www.youtube.com/watch?v=89Yh9aWwFA8

  ・  ・  ・

きゃくま


トントンッ

サスケ(着物)「失礼するでござる」


「はい、どうぞ」


ススッ―

サスケ(着物)「……」


千秋「……って、サスケじゃないの」

千秋「どうしたのよ、その格好は」


サスケ(着物)「これには、深い訳があるでござるよ……」


千秋「そ、そうなのね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 21:30:45.78 ID:pjCP2zQ1o<> サスケ(着物)「何か、設備について聞きたい事は無いでござるか」


千秋「特に、これと言って無いわ」

千秋「それに、ここには一度来たことがあるの」


サスケ(着物)「なんと、そうでござったか」


千秋「北海道は、出身地だから」

千秋「有名なのよ、十勝川温泉って」


サスケ(着物)「なるほど……」


サスケ(着物)「――可愛いポーズ!」


千秋「!」ビシッ!


サスケ(着物)「お見事!」

サスケ(着物)「あどりぶの特訓の成果が出てきたでござるな!」


千秋「……アドリブって、こういうものなのかしら」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 21:36:28.40 ID:pjCP2zQ1o<>   ・  ・  ・

きゃくま


トントンッ

サスケ(着物)「失礼するでござる」


「はーい、どうぞー」


ススッー

サスケ(着物)「……」


瑞樹「あら、サスケくん……って、その格好は?」

楓「ふふっ! 従業員の着物は頂き物、うふふっ!」


サスケ(着物)「これには、深い訳があるでござるよ……」


瑞樹「でも、似合ってるわー!」

楓「ええ、お人形さんみたいで可愛らしい♪」


サスケ(着物)「拙者は、からくり忍者でござるからな!」

サスケ(着物)「着物を着こなすなど、朝飯前でござるよ!」エッヘン! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 21:42:39.98 ID:pjCP2zQ1o<> サスケ(着物)「何か、設備について聞きたい事は無いでござるか?」


瑞樹「そうねぇ……あ、温泉って、もう行っても?」

楓「移動の疲れもありますし、それに……」

瑞樹・楓「楽しみにしてたから♪」


サスケ(着物)「大丈夫でござるよ!」

サスケ(着物)「夕食までは、まだ時間があるでござる」

サスケ(着物)「どうぞ、ごゆるりと!」


楓「はーい♪」

楓「温泉に浸かりながら、お酒が飲みたいでーす♪」

瑞樹「あっ、良いわねぇ!」


サスケ(着物)「……恐れながら!」

サスケ(着物)「当旅館では、風呂の中での飲酒は厳禁でござる!」


瑞樹・楓「……サスケちゃん」


サスケ(着物)「だ、駄目でござるよ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 21:48:21.10 ID:pjCP2zQ1o<>   ・  ・  ・

きゃくま


トントンッ

サスケ(着物)「失礼するでござる」


「その声は……サスケくん?」


ススッ―

サスケ(着物)「……さすがはハットリ殿!」


瞳子「ねえ……サスケくん?」


サスケ(着物)「ハットリ殿、以前から申している通り!」

サスケ(着物)「拙者など、呼び捨てにして構わないでござるよ!」

サスケ(着物)「なにせ……」


サスケ(着物)「あの、ハットリ殿でござるからな!」


瞳子「どの!? ねえ、どの服部なの!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 21:53:56.64 ID:pjCP2zQ1o<> サスケ(着物)「ハットリ殿ならば、説明は一切不要でござろう……」


瞳子「あのね、サスケくん」

瞳子「キミ、何かずっと勘違いしてるわよね?」

瞳子「私は……アイドル、だからね?」


サスケ(着物)「……なるほど」

サスケ(着物)(やはり、今の間は……そういう事でござるな)

サスケ(着物)(まさか、この世界で伝説の忍者に縁のある方と出会えるとは)

サスケ(着物)(拙者、感激でござるよ!!)


瞳子「良い? わかってくれた?」


サスケ(着物)「勿論でござるよ!」

サスケ(着物)「それでは……」

ごそごそっ


サスケ(着物)「この、ちくわをお納めくだされ」

すっ―


瞳子「やっぱりわかってないじゃないの!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 22:01:24.50 ID:pjCP2zQ1o<>   ・  ・  ・

旅館・廊下


サスケ(着物)「さて、次は――」


ヤエ「サスケさんっ!」


サスケ(着物)「ヤエ殿?」

サスケ(着物)「どうしたでござるか、そんなに慌てて」


ヤエ「向こうの廊下が、黒いシミまみれなの」

ヤエ「掃除をするのを手伝ってくれない?」


サスケ(着物)「く、黒いシミ?」

サスケ(着物)(まさか……比奈殿が、気づかぬ内にインクを?)


ヤエ「それに、一緒に眼鏡も散らかってて……」


サスケ(着物)「せ、せ、拙者に全て任せるでござるよ!」

サスケ(着物)(春菜殿は、何故眼鏡を!?)

サスケ(着物)(とにかく、全て片付けねば!!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 22:19:05.40 ID:pjCP2zQ1o<>   ・  ・  ・

旅館・汚れた廊下


サスケ(着物)「うわっ! これはひどいでござるな!」


女将「ああっ、来てくれたのね!」

女将「いつの間にか、こんな事になってて……」


サスケ(着物)「拙者が、ぴかぴかにするでござるよ!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


女将「頼もしいわねぇ!」

女将「ぞうきんがけのコツは――」


女将「えーぼたんでかそく」

女将「びーぼたんでげんそく」

女将「めがねをひろえば、じかんがふえる」


女将「――それだけよ!」


サスケ(着物)「合点承知!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 22:24:44.57 ID:pjCP2zQ1o<> サスケ(着物)「汚れぬように、着物は脱いで――」

バッ!

サスケ「サスケ、参る!」


https://www.youtube.com/watch?v=IrSMZ0q-Rgw


サスケ「しゅたたたたたっ!」

きゅきゅきゅきゅきゅっ!


サスケ「むっ、眼鏡!」

じかん

サスケ「また、眼鏡!」

じかん

サスケ「またまた、眼鏡……」

じかん じかん

サスケ「……」

じかん じかん じかん じかん


サスケ「一体、いくつ眼鏡を落としているでござるか!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/28(金) 22:38:44.02 ID:pjCP2zQ1o<> ピッピーッ!


サスケ「……ふぅ」

サスケ「眼鏡は全て回収し、廊下もぴかぴかでござるっ!!」


女将「本当に、お疲れ様!」


サスケ「なんのこれしき!」

サスケ「ものしりじいさんが作った、からくり忍者の拙者から見れば――」

サスケ「――頑固な汚れも、ちょちょいのちょいでござるよ!」


ヤエ「サスケさんっ!!」


サスケ「ヤエ殿?」

サスケ「今度は、どうしたでござるか?」



ヤエ「あいどるの人達の姿が見えないの!」



サスケ「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/29(土) 00:55:40.53 ID:F6mcpny00<> なにこれ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/29(土) 13:18:28.61 ID:NdTSERsjo<> ミニゲームまであるとは。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 20:53:15.59 ID:hIqfZfrzo<>   ・  ・  ・

大広間?


千秋「予定の時間より、随分早い夕食ね」

瑞樹「まあ、たまには良いんじゃない?」

楓「これは、ゆっくりと飲んで欲しいという事でしょうか?」

瞳子「……それは、さすがに違うんじゃ?」


  ・  ・  ・

コックピット


青Pヘッド「フゥッフー!」


青Pヘッド「――旅館の大広間に見せかけた、移動戦艦」

青Pヘッド「アイドルは、知らぬ間に連れ去られている……」

青Pヘッド「……という手はずでしたが」


比奈「この縄をほどいて欲しいっス!」ジタバタ!

比奈「ネタが! 良いネタが思いついたんスよ〜っ!」ジタバタ!

春菜「眼鏡! せめて、落とした眼鏡を!」ジタバタ!

春菜「私の大事な眼鏡達が、置き去りに!!」ジタバタ!


青Pヘッド「オーゥ! ちょっとしたミスですネー!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 21:00:57.69 ID:hIqfZfrzo<> 青Pヘッド「しかぁし! 計画は順調デース!」

青Pヘッド「このまま、雪山の山頂に移動!」

青Pヘッド「か〜ら〜の〜!」

青Pヘッド「空の旅へご招待しマース!」


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」


青Pヘッド「ヘーイ! そこまで、安全運転プリーズ!」

青Pヘッド「流石に、この大人数に気づかれたら厄介デース!」

青Pヘッド「手荒な真似はしたくありまセーン!」


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


青Pヘッド「何?」

青Pヘッド「スノーモービルで……追ってきている奴らが居るだと?」


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


青Pヘッド「何としてでも、足止めしろ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 21:10:55.17 ID:hIqfZfrzo<> https://www.youtube.com/watch?v=G5Rkpg9FTCc

  ・  ・  ・

ゆきやま


ブオオオオッ!

サスケ・ヤエ「……!」


サスケ「ヤエ殿! 助太刀、感謝するでござる!」

ヤエ「気にすること無いわ、サスケさん!」

ヤエ「だって私は、正義のくノ一だからね!」

サスケ「むっ!? あれは!」


シャーッ! ズザーッ!

黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」


サスケ「やはり、子並の手の者の仕業だったでござるか!」

ヤエ「スキーで滑って……邪魔をする気ね!」


サスケ・ヤエ「――ならばっ!」


サスケ「サスケ参上っ!!」


ヤエ「ヤエ、参上っ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 21:16:56.13 ID:hIqfZfrzo<> サスケ「すのー・もーびるの操縦は任せるでござる!」

ヤエ「わかったわ! それじゃあ、私は――」

すちゃっ!


シャーッ!

黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


ヤエ「えいっ!」

ポンッ!


黒Pヘッド「あいど」

ボボォンッ!


ヤエ「……!」

ピピピピピキランキランキランッ…!


ヤエ「そいや――っ!!」

ポポポンッ!


黒Pヘッド隊「あい」

ボボボォンッ!


ヤエ「ああっ……か・い・か・ん♪」

サスケ「げ、迎撃は任せたでござる!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 21:24:05.19 ID:hIqfZfrzo<> ブオオオオッ!

サスケ「ヤエ殿、あれを見るでござる!」

ヤエ「! あの白いドームは!」

サスケ「きっと、あいどるの皆はあの中に!」



ウィィィン…!



ヤエ「見て! 後ろのハッチが開いていくわ!」

サスケ「奴は!」



青Pヘッド「ぐぬぬ、しつこい奴らデース!」

青Pヘッド「こうなったら、ミーがやっつけてやりマース!」

青Pヘッド「この、ボンバー・ミサイルで!」

青Pヘッド「その綺麗な顔をふっとばしマース!」



サスケ「来るでござるっ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 21:28:12.46 ID:hIqfZfrzo<> https://www.youtube.com/watch?v=aQGwFIDk2CQ

青Pヘッド「ファイヤ!」

ぽんぽんぽんっ!


サスケ「ヤエ殿っ!」

ヤエ「任せて!」

ピピピピピキランキランキランッ…!

ヤエ「ていや――っ!」

ポポポンッ!


ボボボゥンッ!


青Pヘッド「――今デース!」


ズザーッ!

黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


ヤエ「甘いわっ!」

ぽちっ!

サスケ「」ちょいーんっ!


ボボゥンッ!


サスケ「か、勝手に拙者のまげを使わないで欲しいでござるよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 21:33:32.35 ID:hIqfZfrzo<> ヤエ「諦めて、抵抗するのはよしなさい!」

すちゃっ!



青Pヘッド「オーゥ! とってもおバカさんデース!」



ヤエ「な、な、な、何ですって!?」



青Pヘッド「そんな物を撃っては、大変ネー!」

青Pヘッド「この移動戦艦も、ひとたまりもないデース!」

青Pヘッド「中のアイドルごと、ジ・エーンドゥ!」



サスケ「ならばっ!」

サスケ「このまま取り付いてやるでござるよっ!」



青Pヘッド「そうはいきまセーン!」

青Pヘッド「ここまで来れば――」


青Pヘッド「――カモン、きょだい・めか!!」


ゴゴゴゴゴッ…!



サスケ・ヤエ「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 21:46:52.97 ID:hIqfZfrzo<> クール・コナミDX『――』


青Pヘッド「きょだい・めかでユー達を倒し!」

青Pヘッド「クールなアイドル達を頂いていきマース!」



ヤエ「くっ……!」

ヤエ「ここまで逃げていたのは、そのためだったのね!」

サスケ「どうやら、今までの頭巾達とは違うようでござるな!」



青Pヘッド「オフコース! 勿論デース!」

青Pヘッド「ぶさいくな、きょだい・めかのデータは揃っていマース!」

青Pヘッド「……万に一つも、勝ち目はないだろう」



ヤエ「そうはいくもんですかっ!!」


サスケ「行くでござるよっ!!」

ごそごそっ…!


サスケ「ゴエモン・いんぱくと!!!!!」


「ぶおお!! ぶおお!! ぶおおおおおおおおおっ!!!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 21:50:11.32 ID:hIqfZfrzo<> https://www.youtube.com/watch?v=HPwjssuCWBo


いんぱくと『……』ゴクンッ!


ひゅ〜んんん……!


サスケ・ヤエ「――!」


…ストンッ! ウィィ〜〜ンンン……!


ガコォンッ!


いんぱくと『――!』

キラァンッ!


いんぱくと『!』


いよぉ〜〜〜っ!!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 22:01:48.43 ID:hIqfZfrzo<> https://www.youtube.com/watch?v=N8Vpe1NZvsA

ク・コナミDX『ノーノーノォーゥ!』

ク・コナミDX『……勝ち目がない、と言う日本語がわからないか?』

ク・コナミDX『日本語、ベンキョーした方が良いネー!』


いんぱくと『そっちこそ、異国かぶれの喋りをやめるでござる!』

いんぱくと『そうよ! 聞いてて、なんだかムズムズするわ!』


ク・コナミDX『……オーゥ』

ク・コナミDX『その減らず口をたたけないようにしてやるっ!』

グワアアアッ!


サスケ「ていっ!」

いんぱくと『――!』


グワッ――


――ズガァンッ!


ク・コナミDX『ぐおおっ!?』

ク・コナミDX『何だ、データよりも動きが良い!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 22:06:33.04 ID:hIqfZfrzo<> ク・コナミDX『……だがっ!』

ク・コナミDX『遠距離のレーザーには耐えられまい!』

ギュウウウンッ…!


ヤエ「えいっ!」

いんぱくと『――!』


ボウンッ――


――ガガァンッ!


ク・コナミDX『何いいいっ!?』

ク・コナミDX『なんだ、その攻撃は!?』


ヤエ「ふふふっ!」

ヤエ「鼻小判の――溜め撃ちよっ!」

サスケ「れーざーの、発射口は潰したでござる!」


ク・コナミDX『ぐ……くくっ!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 22:14:44.86 ID:hIqfZfrzo<> ク・コナミDX『……はっはぁ!』

ク・コナミDX『その勢いも、ここまでデース!』

ク・コナミDX『北海道まで飛んできて――』


いんぱくと『……』


ク・コナミDX『その、きょだい・めかのエネルギー!』

ク・コナミDX『ほとんど、空っぽのはずデース!』

ク・コナミDX『持久戦に持ち込めば――』


いんぱくと『――!』


ポンッ!


ク・コナミDX『ボムはデータにありマース!』

ク・コナミDX『一発では、倒されま――』


いんぱくと『――!』


ポンポンポンポンポンポンポンポンッ!!!


ク・コナミDX『な、な、何発撃つ気だあああっ!?』


ブワアアアアアアァァァァァァッ――!!!!!


ク・コナミDX『ぬおおおおおっ!?』


…ドカァァンッ!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 22:25:20.43 ID:hIqfZfrzo<>   ・  ・  ・

移動戦艦・内部


サスケ「ていっ!」

ヤエ「そいやっ!」


――シュピンッ!


黒Pヘッド達「あいどる、あい」


ボボゥンッ!!


サスケ「……これで、中の敵は全てやっつけたでござるな!」

ヤエ「早く、捕まってるあいどるの人達を!」

サスケ「勿論でござる!」

ヤエ「――見て! きっと、あの扉の向こうだわ!」

サスケ「恐らく、あそこに全員居るでござるよ!」


ポチッ!


ウィィ〜ン…


サスケ「サスケ参上っ!!」

ヤエ「ヤエ、参上っ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 22:33:05.64 ID:hIqfZfrzo<>   ・  ・  ・

旅館


ちひろ「……!」

ちひろ「サスケちゃんからの連絡は、まだ無い……」

ちひろ「皆、無事なのかしら……!」


prrrr!prrrr!


ちひろ「!」

ちひろ「――はい、もしもし!」


『ちひろ殿っ! 助けてくだされっ!』


ちひろ「サスケちゃん!?」

ちひろ「どうしたの!? 一体、何があったの!?」



『酔っ払った大人組のあいどるの方達が!』

『そこに、ヤエ殿も勝利の美酒と言われ加わり!』

『あっ、まげは! まげのスイッチはもうやめ――』



ちひろ「……が」

ちひろ「頑張って、サスケちゃん!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/29(土) 22:34:05.92 ID:hIqfZfrzo<>

  すてえじ三  くーるぐるーゔ

 
  くりあー! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 21:16:03.61 ID:gfGuSl1Eo<>

  ふぁいなるすてえじ  しんでれら・ぷろじぇくと

  <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 21:19:55.68 ID:gfGuSl1Eo<> https://www.youtube.com/watch?v=9psqAlQs_Wc


武内P「笑顔です」

ずいっ!


ヤエ「キャ――ッ!?」

サスケ「ぷ、ぷろでゅーさー殿!」

サスケ「急にあっぷは、やめて欲しいでござるよ!」


武内P「えっ?」

ずずいっ!


ヤエ「で、で、ですからっ!!」

ヤエ「私、あいどるに興味はありませんからっ!!」


武内P「……」

武内P「貴女は、今……楽しいですか?」


ヤエ「えっ?」


サスケ「! まずいでござる!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 21:27:18.61 ID:gfGuSl1Eo<> 武内P「少しでも、キミが夢中になれる何かを探しているのなら……」

ヤエ「……」


サスケ「ヤエ殿っ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


武内P「一度、踏み込んでみませんか?」

ヤエ「……」


サスケ「その言葉に、耳を傾けては駄目でござるよっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


武内P「そこにはきっと、今までと別の世界が広がっています」


ヤエ「っ……!」ジーン…!


サスケ「目を覚ますでござる、ヤエ殿っ!!」

サスケ「このままでは、あいどるになってしまうでござるよっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 21:33:53.43 ID:gfGuSl1Eo<> 武内P「何か、質問はありますか?」

ヤエ「ど、どうして私をあいどるに?」


武内P「笑顔です」


ヤエ「え……笑顔?」

ヤエ「私、貴方の前で笑ったことありましたっけ……?」

武内P「いえ……今は、まだ」

ヤエ「もしかして、適当な事言ってます?」


武内P「……」


ヤエ「……」


武内P「貴女の笑顔が見たい、と」

武内P「……そう、思いました」


ヤエ「はうあっ……!?」ジーン…!



サスケ「ま、まずいでござる!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 21:42:54.19 ID:gfGuSl1Eo<> 未央「おっ、どうしたんだいスケさんや!」


サスケ「未央殿! ヤエ殿が、すかうとされているでござる!」

サスケ「……って、その呼び方はやめて欲しいでござるよ!」


卯月「サスケくん、おはようございます♪」

卯月「スカウト……ですか?」


サスケ「卯月殿! そうなのでござるっ!」

サスケ「このままでは、ヤエ殿がっ!」



凛「ねえ、なんだか聞き覚えのある台詞だったんだけど」

武内P「し、渋谷さん……! 今のは、ですね……!」


サスケ「……い、今のうちでござるっ!」

ヤエ「え、ええっ! ここは逃げましょう!」


武内P「っ! ま、待ってください!」

武内P「せめて、名刺だけでも!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 21:52:58.36 ID:gfGuSl1Eo<> https://www.youtube.com/watch?v=Jo61haOwH3w

  ・  ・  ・


子並重五兵衛「もおおおっ! 何なんだ、お前ら!」

子並「揃いも揃って、だらしないぞっ!」


黄・赤Pヘッド「も、申し訳ありませんっ!」

青Pヘッド「デース!」


黄Pヘッド「ですが、346プロのアイドルには!」

赤Pヘッド「強力なボディーガードがついているのです!」

青Pヘッド「きょだい・めかも、強くて強くてお手上げデース!」


子並「うるさいうるさいうるさ――いっ!!」

子並「僕は、一体いつになったら女の子達を手に入れられるんだ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


子並「こうなったら……次は、僕が自分で行く!」


黄・赤・青Pヘッド「しゃ、社長自ら!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 22:00:21.10 ID:gfGuSl1Eo<> 黄Pヘッド「無茶はおやめください、社長!」

赤Pヘッド「どうか、考え直してください!」

青Pヘッド「それに、社長は――」


黄・赤・青Pヘッド「女の子と、まともに話せないでしょう!?」


黄Pヘッド「黄色い声援を受けたいけれど」

赤Pヘッド「赤くなって逃げ出しちゃって」

青Pヘッド「涙がこぼれないよう青空を見る」


黄・赤・青Pヘッド「そんな社長には、危険すぎます!」


子並「う、う、う、うるさいうるさいっ!!」

子並「僕だって、作戦くらいたてられるっ!!」


黄・赤・青Pヘッド「作戦?」


子並「……あいどるに、ぼでぃ・がーどがついてるなら」


子並「ぷろでゅーさーを狙えば良いんだ!」


子並「そして、そいつに――女の子をすかうとさせるっ!」


黄・赤・青Pヘッド「なるほどっ!! その手が!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 22:14:31.50 ID:gfGuSl1Eo<> https://www.youtube.com/watch?v=uenoM_l-nNU

  ・  ・  ・

346ぷろだくしょん・通路


ヤエ「あ、危ない所だったわ……!」

サスケ「ヤエ殿! まだ、あいどるにはなっていないでござるな!?」

ヤエ「えっ!? あいどるって、そういうものなの!?」

サスケ「……拙者も、詳しくはわからないでござるが」


サスケ「ぷろでゅーさー殿は、妙な妖術を使うらしいでござる」

サスケ「何でも、笑顔の力――」



武内P「パワー・オブ・スマイルです」



サスケ・ヤエ「!?」


武内P「せめて、名刺だけでも……受け取って頂けないかと」

スッ…


ヤエ「あいどるには、なりませんからっ!!」

サスケ「にっ、にっ、逃げるでござるよっ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 22:19:18.69 ID:gfGuSl1Eo<>   ・  ・  ・

346ぷろだくしょん・通路二


サスケ「こ、ここまで来れば大丈夫でござる!」

ヤエ「今のも、妖術なの!?」

サスケ「恐らくは! そして、捕まったら……」

ヤエ「あいどるにされちゃう……!?」



武内P「あの……」



サスケ・ヤエ「!?」


武内P「話を……聞いて頂きたいのですが」


サスケ「それはこちらのせりふでござるよっ!?」

ヤエ「あいどるには、ならないって言ってるのにっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 22:24:36.22 ID:gfGuSl1Eo<> ヤエ「くっ、こうなったら――!」

…ぼむぅんっ!


武内P「っ!?」

武内P「消えた……!?」


サスケ「……」フヨフヨ…

…こそこそっ


武内P「あの……」


サスケ「な、何でござるか?」フヨフヨ…


武内P「その、周囲を飛び回っているひょうたんは、一体……?」


サスケ「……な」フヨフヨ…

サスケ「何でもないでござるよっ!」フヨフヨ…

しゅたたたたたっ!


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 22:54:03.94 ID:gfGuSl1Eo<> https://www.youtube.com/watch?v=bAHVeU7IEa8

  ・  ・  ・

だんわ・すぺーす


ヤエ「……ふぅ、ようやく諦めてくれたみたいね」

サスケ「ひぃ……! はふぅ……!」

ヤエ「サスケさん、お疲れ様!」

サスケ「からくり忍者の拙者でも……!」

サスケ「さ、さすがに疲れたでござるよ……!」


ヤエ「私は少しの間、身を隠してるわ」


サスケ「承知でござる!」


ヤエ「あいどるに、興味が無いとは言わないけど……」

サスケ「……三四六ぷろには、既に忍どるが居るでござるしな」


ヤエ「――それじゃっ!」

ぼむぅんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/12/30(日) 23:04:06.14 ID:gfGuSl1Eo<> 明日は早いので、今日はもう寝ます

2018年、大変お世話になりました
来年どうするかは、現在進行中のが終わってから考えます

それでは皆さん、良いお年を <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/12/31(月) 23:43:12.09 ID:bxgBl8Xu0<> お疲れ様です!来年も楽しみにしております! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 20:53:01.60 ID:vuDb21G5o<> 明けましておめでとうございます
今年も気ままに書いていこうと思います <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 20:57:31.83 ID:vuDb21G5o<> サスケ「さて……これから、どうするでござるかな」

サスケ(子並重五兵衛の一党も、近頃はめっきり姿を見せぬでござる)

サスケ(まさか、諦めた訳ではないでござろうが……)


武内P「……」


サスケ「む、あれは……」


武内P「!」

武内P「サスケさん……だけ、のようですね」


サスケ「そ、そうでござるよ!」

サスケ「ヤエ殿は、何処かへ行ってしまったでござる!」


武内P「そう、ですか」


サスケ「……」


武内P「……」


サスケ「……」

サスケ(……き、気まずいでござる!!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 21:01:26.55 ID:vuDb21G5o<> https://www.youtube.com/watch?v=pFUD4f9m1-8


武内P「……」


サスケ「ぷ、ぷろでゅーさー殿!」


武内P「? はい、何でしょうか?」


サスケ「ぷろでゅーさー殿は、何故、ぷろでゅーさに?」

サスケ「拙者が見た所、ぎゃるが好き、という感じはしないでござる」

サスケ「そこが、少々気になっていたでござるよ」


武内P「それは……」


サスケ「それは?」


武内P「笑顔です」


サスケ「またそれでござるか!」

サスケ「もう少し、詳しく話してくだされ! ぷろでゅーさー殿!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


武内P「は、はあ……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 21:11:12.51 ID:vuDb21G5o<> 武内P「サスケさんには、好きなものはありますか?」


サスケ「拙者は、日本茶と熱い風呂でござるな!」

サスケ「しかし、それに何の関係が?」


武内P「……」

武内P「サスケさんにとっての、日本茶と熱い風呂が」

武内P「私にとっての、笑顔……と、いった所でしょうか」


サスケ「うむむ……」


武内P「……」

武内P「お茶を煎れている時、風呂を沸かす時」

武内P「貴方は、どう思っていますか?」


サスケ「それは、当然楽しみでござる!」


武内P「はい」

武内P「私は、それを仕事に選んだのです」


武内P「アイドルの方が、笑顔でいられる手助けをする」

武内P「そんな、プロデューサーという職業を」


サスケ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 21:18:25.15 ID:vuDb21G5o<> サスケ「……なるほど」

サスケ「つくづく、ぷろでゅーさー殿は仕事人間でござるな!」


武内P「……はい」

武内P「よく、言われます」


サスケ「あいどるの皆が、ぷろでゅーさー殿を信頼する理由が一つわかったでござる!」

サスケ「拙者の頼れる――……仲間も!」

サスケ「人々の笑顔のために、悪と戦っているでござるからな!」

サスケ「まあ、しばしば役人に追い回されるでござるが……」


武内P「それは……」

武内P「……」

武内P「私も、警察の方に職務質問を……はい、よく……」


サスケ「はっはっは!」

サスケ「ぷろでゅーさー殿も、中々じょーくがうまいでござるな!」


武内P「いえ……」

武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 21:25:00.39 ID:vuDb21G5o<> 武内P「なので、皆さんを守ってくださっている――サスケさん」

武内P「そして、北海道の時から――ヤエさん」

武内P「お二人には、本当に感謝しています」ペコリ


サスケ「あ、頭を上げてくだされ!」

サスケ「子並の輩は、元々拙者達の世界の者!」

サスケ「そういう意味では、迷惑をかけているのはこっちでござる!」


武内P「それは、違います」ペコリ


サスケ「し、しかし」


武内P「何故なら――」



黒Pヘッド「……」

…チラッ



サスケ「! あれは……子並の兵隊っ!!」

武内P「えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 21:30:04.50 ID:vuDb21G5o<> 武内P「また、事務所内のアイドルの方を狙って……!?」

サスケ「プロデューサー殿! 拙者は、奴を追うでござる!」

武内P「っ、はい……!」

サスケ「あの一体の他にも、潜り込んだねずみが居るかもしれんでござる!」

サスケ「あいどるの皆に、一人にならぬよう!」

武内P「わかりました……!」



サスケ「奴は、拙者に任せてくだされ!」



武内P「はい、お願いします……!」

武内P「どうか、お気をつけて」



サスケ「拙者のことならば、心配ご無用っ!!」

サスケ「――では、行くでござるっ!!」

しゅたたたたたっ!



武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 21:38:52.54 ID:vuDb21G5o<> 黒Pヘッド「あいどる、あいどる」

たったったったっ!


サスケ「逃さんでござるよっ!!」

しゅたたたたたっ!

サスケ「――はっ!」

ぴょいんっ!


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」

たったったったっ!


――すたっ!

サスケ「しゅたっ!」


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」

ききーっ!


サスケ「てやぁ――っ!!」



――シュピィンッ!



黒Pヘッド「あいどる、あい」

ボボゥンッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 21:49:49.33 ID:vuDb21G5o<> サスケ「……こやつ、何が目的だったでござるか?」

サスケ「……何の手応えもなかったでござる」

サスケ「それに、あいどるを狙っているというより……」

サスケ「何かから、離れているような……」



「プロデューサ――ッ!!」



サスケ「むっ!?」

サスケ「あいどるの……しんでれら・ぷろじぇくとの皆の声!!」

サスケ「……はっ!? まさか!!」


サスケ「狙いは、ぷろでゅーさー殿だったでござるか!?」

ぴょんっ! ぴょんっ!


サスケ「今の声は、中庭から聞こえたでござるっ!」

サスケ「ならばっ!」


がらっ!


サスケ「壁を伝って行くのが、さいたん・るぅとでござるっ!!」

ぴょいんっ――しゃかしゃかしゃかしゃかっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 21:59:56.63 ID:vuDb21G5o<>   ・  ・  ・

なかにわ


子並重五兵衛「はっはっはっは――っ!!」

子並「シンデレラプロジェクトのプロデューサー!」


スーパー・コナミ『僕が、貰っていっちゃうもんね――っ!!』

コナミ『それで、あいどるをいっぱいスカウトさせるんだ!!』

がしいっ!

武内P「う、ぐあっ!?」



莉嘉「ちょっと! Pくんを離してよっ!!」

みりあ「プロデューサ――ッ!!」

きらり「ふ、二人共! 近づいたら、危ないにぃ!」

杏「あのロボットに踏まれたら、怪我じゃ済まないよ」



コナミ『もう、346プロのアイドルなんかいらないもんね!』

コナミ『573プロの、僕だけのあいどるをゲットするんだ!!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 22:08:25.32 ID:vuDb21G5o<> コナミ『そのためには……』

ウィィン…!

武内P「!? な、何を……!?」


美波「あれは……黒い、Pヘッドの被り物!?」

アーニャ「ニェート! どうするつもり、ですか!?」


コナミ『こうするのさっ!!』

ずぼっ!

武内・黒Pヘッド「っ!?」


みく「Pチャンに被せ……まさか――洗脳っ!?」

蘭子「我が友っ! 我が、わっ、わ、プロデューサ――ッ!」

李衣菜「プロデューサ――ッ! ロックな想いで、抵抗してくださいっ!」



武内・黒Pヘッド「皆さんっ!」

武内・黒Pヘッド「私に構わず、逃げてくださいっ!!」


コナミ『ただの、573プロの制服だっ!!』



CPアイドル達「紛らわしいっ!!!!!」

ぴょんっ! ぴょんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 22:17:38.95 ID:vuDb21G5o<> コナミ『身だしなみも整えた事だし……』

コナミ『ついでに、何人か貰っていこうかな!!』


凛「ふざけないでよ!!!!!」

凛「何なの!!?!!」


コナミ『や、やっぱりやめておこう!!』


凛「はぁっ!!?!!」

未央「し、しぶりん! しぶりん、ステイ!」

卯月「落ち着いてください、凛ちゃん!」

卯月「プロデューサーさんが、捕まってるんですから!」


武内・黒Pヘッド「私に構わず、どうか逃げてください!」


凛「ふざけないでよ!!!!!」

凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ!!?!!」


武内・黒Pヘッド「……」

武内・黒Pヘッド「逃げてください!」

コナミ『そ、そうだな! そうしよう!!』


凛「はぁっ!!?!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 22:25:56.25 ID:vuDb21G5o<> コナミ『そぉ〜ら! 邪魔すると、ぺちゃんこだぞ〜!』


CPアイドル達「っ!?」


ちひろ?「皆っ、早く逃げてっ!」


CPアイドル達「でもっ!?」


コナミ『おっ!』

コナミ『その格好は、346プロのあしすたんとだなっ!』

コナミ『丁度良いっ! ついでに、さらって行こうかなっ!!』

グワァアアッ!


CPアイドル達「!? ちひろさんっ!!」


ちひろ?「……ひっかかったわね!」

ぴょいんっ!


コナミ『よ、避けられた!?』


ちひろ?「そんな、見え見えの突進なんて――」

バッ!


ヤエ「――当たるはず無いでしょっ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 22:33:19.31 ID:vuDb21G5o<> https://www.youtube.com/watch?v=g2YSjL0STrM


コナミ『くっそ――っ!』

コナミ『お前、ただのあしすたんとじゃないな!?』


ヤエ「ふふっ!」

ヤエ「科学特捜忍者のくノ一……」

ヤエ「ヤエ、参上!」ニコッ!


武内・黒Pヘッド「……良い、笑顔です」

武内・黒Pヘッド「ヤエさん、やはり……アイドルに興味はありませんか?」


ヤエ「言ってる場合じゃないでしょっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!

ヤエ「……ごほんっ!」

ヤエ「今ので、あいどるの人達から離れたわよっ!」

ヤエ「さあ……ぷろでゅーさーさんを離しなさい!!」

チャキッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 22:43:26.73 ID:vuDb21G5o<> コナミ『ぐぬぬぬぬっ!』

コナミ『あっかんべーっ! やーだよーっ!』

コナミ『こいつには、さっきみたいに女の子をすかうとさせるんだ!』

コナミ『怖い顔も隠れてるし、いっぱいすかうと出来るっ!!』


ヤエ「なら、力づくでも!」


コナミ『おっと! こいつは人質でもあるんだぞっ!』

がしいっ!

武内・黒Pヘッド「ぐああっ!?」


CPアイドル達「プロデューサー(さん)!!」


ヤエ「くっ……卑怯よ!」


コナミ『くやしいだろう!! ばーか! ばーーーか!!』

ゴゴゴゴゴゴッ…!

コナミ『ばいばいびー!! ばーーーーーーか!!』

ゴゴゴゴゴッ――


――キランッ!


CPアイドル達「プロデューサ――っ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 22:54:02.88 ID:vuDb21G5o<> ――すたっ!

サスケ「しゅたっ!」


ヤエ「サスケさん!」


サスケ「ヤエ殿っ!」


サスケ「ぷろでゅーさー殿は、無事でござるか!?」

ヤエ「いえ……子並に、連れ去られたわ」

サスケ「くっ! 一足遅かったでござるか!」

ヤエ「まさか、ぷろでゅーさーさんを狙ってくるなんて……」


CPアイドル達「……」ボーゼン


サスケ「……」

ヤエ「サスケさん?」

サスケ「ヤエ殿、三四六ぷろだくしょんの、守りをお願いするでござる」

ヤエ「えっ?」



サスケ「拙者が、ぷろでゅーさー殿を連れ戻しに行くでござるよっ!!」



CPアイドル達「っ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 23:02:27.99 ID:vuDb21G5o<> https://www.youtube.com/watch?v=iDxyHgiMw8c

サスケ「その間、此処が攻められぬとも限らないでござる」

サスケ「ヤエ殿、お頼み申す」


ヤエ「無茶よ!」

ヤエ「一人で、敵の本拠地に乗り込むなんて!」


サスケ「ぷろでゅーさー殿は、言ったでござる」

サスケ「――あいどるの方が、笑顔でいられる手助けをする」

サスケ「……と」


CPアイドル達「……!」


サスケ「ならば、拙者は――その手助けをするでござるっ!」


サスケ「……しばしの間でござったが、わかったでござるよ」


サスケ「あいどるには――笑顔が似合うでござる!!」


サスケ「ゴエモン殿には、及ばぬでござるが……」


サスケ「ぷろでゅーさー殿を頂いてくるでござるよっ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 23:11:10.04 ID:vuDb21G5o<> ヤエ「サスケさん……止めても無駄みたいね」

ヤエ「……わかったわ!」

ヤエ「此処の守りは、私にまかせて頂戴!!」


サスケ「……!」コクリ!


CPアイドル達「……!」


サスケ「心配無用! 絶対に、連れ戻すでござる!」

サスケ「拙者は、ものしりじいさんが作ったからくり忍者!!」

サスケ「だから、安心して待っていてくだされ!」



CPアイドル達「――お願い! サスケ!!」



サスケ「合点承知っ!!」


ヤエ「所で……子並が何処にいったかわかってるの?」

サスケ「勿論でござる!」


サスケ「ちひろ殿が言うには……」

サスケ「――いつ職務質問されても場所がわかるよう」


サスケ「ぷろでゅーさー殿のすまーと・ふぉんには!」

サスケ「じぃ・ぴぃ・えす……とやらが搭載されているでござるよ!!」


CPアイドル達「…………そうだったの!!!!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/02(水) 23:25:15.46 ID:vuDb21G5o<> https://www.youtube.com/watch?v=B8_76nrIKdE

  ・  ・  ・

だんわ・すぺーす


サスケ「……さて」

サスケ(絶対に、失敗は出来ないでござる)

サスケ(可能な限り、速やかに準備を整えて――)

サスケ(プロデューサー殿を救出しに行くでござるよっ!!)



ダダダダダダッ!

茜「ボンバ――ッ!!」



サスケ「うわっ!?」

サスケ「び……びっくりしたでござる……!」

サスケ(しかし……ぼんばー……)


サスケ(花火爆弾の強化が、何とか出来ないものか……) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 21:52:34.75 ID:fidIimwho<>   ・  ・  ・

???


コンコン、ガチャッ


サスケ「失礼するでござる」



じーにあす「おや、これはこれは……」

ぎふてっど「珍しいお客サーン♪」

じーにあす「どうした? 改造される気になったのか?」

ぎふてっど「それとも、アブない進化をする気になったのかにゃ〜?」



サスケ「……左様でござるっ!!」

サスケ「ぷろでゅーさー殿を救い出すために……」


サスケ「拙者をぱわー・あっぷして欲しいでござるよっ!!」ドゲザー!



じーにあす・ぎふてっど「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 22:01:55.58 ID:fidIimwho<> https://www.youtube.com/watch?v=96bmZG38_8c

サスケ「お二方の力を貸して欲しいでござるっ!!」


じーにあす「そういう事なら……」

ぎふてっど「そこのベッドへ、ゴロンとしちゃって〜♪」


サスケ「……これでござるか?」

ゴロンッ


じーにあす「さぁ、君の悩みを解決してあげよう!」

ぎふてっど「さぁ、打ち明けなさーい♪」


サスケ「とにかく、強くなりたいでござる!」


じーにあす「強く?」

ぎふてっど「どんな事があっても、強くなりたいのかにゃ〜?」


サスケ「そうでござるっ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 22:07:43.70 ID:fidIimwho<> じーにあす「そのためには、大きな危険を伴う」

ぎふてっど「成功率も、高くないんだよねー♪」


サスケ「お、大きな危険!?」


じーにあす「君は、それでも強くなりたいか?」


サスケ「……」


考え直す  ?やっぱり強くなりたい


サスケ「無論! 強くなりたいでござる!」


ぎふてっど「んふふふふ! イイ返事だね〜!」


ガチャンッ!

サスケ「う、動けないでござるっ!?」



じーにあす「では、改造を始めよう……」

ぎふてっど「努力無しに生まれ変わるのが、どんな痛みを伴うか……」



じーにあす・ぎふてっど「身をもって知るが良い!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 22:14:31.42 ID:fidIimwho<> サスケ「は、博士!?」

サスケ「本当に、ダイジョーブなのでござるかっ!?」


じーにあす「神にでも悪魔にでも……」

ぎふてっど「好きな方に、お祈りしよーう♪」


サスケ「め、め、め、目が怖いでござるよっ!!」


ビリビリビリッ!


サスケ「うわ――っ!?」


ビリビリビリッ!

ビリビリビリッ!


サスケ「む、無念……!」

……がくっ!


じーにあす・ぎふてっど「おおっ!」

じーにあす「奇跡だ! 成功したぞ!」

ぎふてっど「化学は、別に何の進歩もしてないけどねん♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 22:19:44.66 ID:fidIimwho<> https://www.youtube.com/watch?v=B8_76nrIKdE

  ・  ・  ・

だんわ・すぺーす


サスケ「……ハッ!!」

サスケ「おや、ここは……」

サスケ「むむ、何があったか覚えていない……」

サスケ「何か、ひどいことをされたような気がするでござるが……」

サスケ「……考えない事にするでござる」


らいふのさいだいちが あっぷ した!

こうげきりょくが あっぷ した!

いどうそくどが あっぷ した!

まげのさいだいきょりが あっぷ した!


サスケは けみかる花火爆弾 をしゅうとくした! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 22:30:48.09 ID:fidIimwho<>   ・  ・  ・

なかにわ


サスケ「芳乃殿、此処に居たでござるか」


芳乃「そなたの言いたい事は、わかっているのでしてー」


サスケ「……やはり、芳乃殿は不思議な方でござるな」

サスケ「しかし、それならば話は早いでござる」

ごそごそっ…


サスケ「お借りしていた、すぺあ・ほらがい」

サスケ「芳乃殿に、お返しするでござる」

すっ…


芳乃「それは、なにゆえにでしょうかー」


サスケ「ぷろでゅーさー殿は、必ず救出するでござる」

サスケ「しかし、拙者が無事に帰れるという保証は無いからでござる」


芳乃「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 22:36:51.98 ID:fidIimwho<> https://www.youtube.com/watch?v=KHOnP8fbrwo

芳乃「……」


芳乃「……」

ぽちっ!

サスケ「」ちょいーんっ!

サスケ「よっ、芳乃殿! 何をするでござるか!?」


芳乃「わたくし依田は、芳乃でしてー」

芳乃「……」

芳乃「そなたは、何でしょうかー?」


サスケ「……!」

サスケ「拙者は、ものしりじいさんが作った――」


サスケ「三四六ぷろの、ぼでぃ・がーどを任された!」


サスケ「からくり忍者の、サスケでござるっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


芳乃「……ふふっ」ニコリ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 22:46:28.94 ID:fidIimwho<> 芳乃「それならば、帰れぬ道理はありませぬー」

芳乃「言の葉にー、魂を込めて紡ぎましょうー」


サスケ「芳乃殿っ!」

サスケ「拙者は、必ず戻ってくるでござるよっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


芳乃「よきかなーよきかなー」


サスケ「しかし、すぺあ・ほらがいはお返しするでござる」


芳乃「……」


サスケ「そ、そういう意味ではござらんっ!」

サスケ「ほらがいは、大きいので……」

サスケ「全力で動くために、でござるよっ!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


芳乃「……それならば、良いでしょうー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 22:51:32.31 ID:fidIimwho<> サスケ「……」

すっ…

芳乃「……」


サスケは すぺあ・ほらがい をかえした!


芳乃「……」

すっ…

サスケ「芳乃殿、これは?」


サスケは いしころ をてにいれた!


芳乃「お守り、でしてー」

サスケ「お、お守りでござるか?」

芳乃「わたくしの、お気に入りでしてー」

サスケ「……有り難く、頂戴するでござるよ」



芳乃「……」



サスケ「――行って来るでござるっ!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 22:58:11.60 ID:fidIimwho<> https://www.youtube.com/watch?v=FrdB6C1rTrw

  ・  ・  ・

通行人A「……」



しゅたたたたたっ!

ブワァッ!



通行人A「きゃっ!? い、今の風は何!?」



しゃかしゃかしゃかしゃかっ!



通行人B「ん? ビルを何かが登ってる……?」



ぴょいんっ!



通行人B「……居ない? 気のせいだったのか……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 23:03:35.23 ID:fidIimwho<> https://www.youtube.com/watch?v=HpBRNScCEBk

  ・  ・  ・

573ぷろ・がいへき


サスケ「……!」

しゃかしゃかしゃかしゃかっ!

サスケ「ふっ!」

ぴょいんっ!


―すたっ!

サスケ「しゅたっ!」


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」


サスケ「……高い壁の中に、これ程の警備」

サスケ「まさに、悪党の構える城でござるなっ!!」


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」

ぞろぞろっ…!


サスケ「……おっと、拙者としたことが」



サスケ「サスケ参上っ!!!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 23:12:11.05 ID:fidIimwho<> サスケ「はっ!」

シュピィンッ!

黒Pヘッド「あいど」

ボボゥンッ!


サスケ「てやぁ――っ!」

シュピィンッ!

黒Pヘッド「あいどる、あ」

ボボゥンッ!


サスケ「……!」

しゅたたたたっ!


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」

ぴょんっ!


サスケ「! 上から来るならばっ!」

ぽちっ!


サスケ「」ちょい――――――んんっ!!


黒Pヘッド「あ」

ボボゥンッ!


サスケ「これは、さすがにまげが伸びすぎではござらんかっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 23:20:41.96 ID:fidIimwho<> 黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」

ぞろぞろっ…!


サスケ「くっ、次から次へと!」

サスケ「こうなったら――」

カキンッ

サスケ「……!」

ピピピピピキランキランキランッ…!


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」

ぞろぞろっ…!


サスケ「けみかる花火爆弾っ!!てりゃ――っ!!」

ぽいっ!


…ぼむぅんっ!


黒Pヘッド隊「あいどる、あい――どる♡」

黒Pヘッド隊「あいどる♡ あいどる♡」

ちゅっ♡ ちゅっ♡ ぶちゅうっ♡


サスケ「奴ら、同士討ちを……いや、あれは……」

サスケ「……」

サスケ「と、とにかく! 今の隙にっ!!」

しゅたたたたたっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/03(木) 23:37:35.58 ID:fidIimwho<> https://www.youtube.com/watch?v=jNZ0hShLGZw

  ・  ・  ・

573ぷろ・しゃちょうしつ


子並重五兵衛「おい! いい加減、すかうとに行け!」

子並「誰も助けになんか来ないんだからなっ!」


武内・黒Pヘッド「……あの」


子並「何だ!」


武内・黒Pヘッド「縛られていて、身動き一つ取れません」

武内・黒Pヘッド「……なので……はい」


子並「う、う、う、うるさいうるさいっ!」

ぴょんっ! ぴょんっ!

子並「口答えした罰に、下半身すっぽんぽんにしてやるっ!!」

ぐいぐいっ!


武内・黒Pヘッド「っ!? 待ってください!」ジタバタ!

武内・黒Pヘッド「せめて、下着だけでも!」ジタバタ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 22:25:01.54 ID:riMqflaIo<> ガチャッ!


黄・赤・青Pヘッド「社長っ!!」

黄Pヘッド「大変ですっ!!」

赤Pヘッド「あの、さんざん我々の邪魔をしてきた奴がっ!!」

青Pヘッド「建物内に、侵入してきたデース!!」


子並「ふっふっふ! よいではないか、よいではないか!!」

ぐいぐいっ!

武内・黒Pヘッド「いけません! 待ってください、いけません!」ジタバタ!


黄・赤・青Pヘッド「しゃ、しゃ、しゃ、社長っ!!?」


子並「おおっ、良い所に来た!」

子並「お前たちも手伝うんだっ!!」

ぐいぐいっ!

武内・黒Pヘッド「お願いします! やめてください!」ジタバタ!


黄・赤・青Pヘッド「そ、そ、そんな事を言われましても!!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 22:32:02.08 ID:riMqflaIo<> https://www.youtube.com/watch?v=eibsfNIFk38

  ・  ・  ・

573ぷろ・びるないぶ


サスケ「じぃ・ぴぃ・えすの反応によれば……」

サスケ「ぷろでゅーさー殿は、この建物の最上階に居るでござる!」


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」

ぞろぞろっ…!


サスケ「ならば、えれべーたーで一気に最上階に行くでござるっ!!」

しゅたたたたっ!


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」

ぞろぞろっ…!


サスケ「はっ!」

ぴょいんっ――


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」ワタワタ!


――すたっ!

サスケ「しゅたっ!」

サスケ「上への警戒が甘い……」


サスケ「れっすんが、足りていないでござるなっ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 22:36:31.56 ID:riMqflaIo<> サスケ「はっ!」

さっ!

サスケ「むむっ! 使用中止!?」


黒Pヘッド隊「あいどる、あいどる」

じりじりっ…!


サスケ「ならばっ!」

ぽちっ!

サスケ「」ちょい――――――んんっ!!


ズドォンッ!…ガラガラガラッ!


サスケ「うわっ!?」

サスケ「げほっ! げほっ……!」

サスケ「……天井を壊し、中をよじ登るだけでござるっ!!」

ぴょいんっ!


サスケ「……!」

しゃかしゃかしゃかしゃかっ!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 22:40:56.94 ID:riMqflaIo<> サスケ「むっ!?」

しゃかしゃかしゃかしゃかっ!


ウィィーン…

黒Pヘッド「あいどる、あいどる」


サスケ「えれべーたーの、どあが……」

サスケ「まさか奴め、だいぶしてくるつもりでござるかっ!?」


黒Pヘッド「あいどる、あいどる」

ぴょいんっ!


サスケ「甘いっ!」

ぴょいんっ! さくっ!


黒Pヘッド「あいどる、あいど――」


ヒュ〜ンンン……ボボゥンッ!


サスケ「……」

サスケ「……先を急ぐでござるっ!」

しゃかしゃかしゃかしゃかっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 22:48:58.30 ID:riMqflaIo<> https://www.youtube.com/watch?v=R8hG17wHd-I

  ・  ・  ・

573ぷろ・しゃちょうしつ



「てやぁ――っ!」


シュピィンッ!

…ガラガラガラッ!


サスケ「サスケ参上っ!!」



子並「ふっふっふ! よく此処まで来られたな!」

武内・黒Pヘッド「!? サスケさんっ!?」



サスケ「ぷ、ぷろでゅーさー殿っ!?」

サスケ「被り物はともかく……」

サスケ「どうして、他は下着だけなのでござるかっ!?」

ぴょんっ! ぴょんっ!



子並「おい、僕を無視するんじゃないっ!」

ぎゅうっ!

武内・黒Pヘッド「うーふっ!? な、何故乳首を!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 22:56:22.34 ID:riMqflaIo<> サスケ「子並重五兵衛っ!」

サスケ「ぷろでゅーさー殿を返すでござるっ!!」


子並「そんなに返して欲しいなら、返してやるっ!」


ウィィ――ンンン……!


サスケ「むっ!? 床が割れて……」


子並「今までの分の借りを――」

ぽいっ!

武内・黒Pヘッド「うわっ!?」


ガシャンッ!


『――左腕担当、パッション!』

『――右腕担当、キュート!』

『――左足担当、クール!』

『……こ、ここは……右足!?』


子並「この、すーぱーめか!!」

ウィィン……ガションッ!


トリコロール・コナミ『とりころーる・こなみで!!!』

ト・コナミ『きっちり、返させてもらうんだからなっ!!!!!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 23:08:51.32 ID:riMqflaIo<> https://www.youtube.com/watch?v=r-wIlXwUJm8

ト・コナミ『お前をやっつければ、あとは簡単だ!』

ト・コナミ『女の子達を僕のものにするんだっ!!』

ガションッ! ガションッ!


サスケ「そうはさせんでござるっ!!」

しゅたたたたっ!


ト・コナミ『やれっ、右腕!』

ト・コナミ『ローション・ミサイル!』

ボウンッ!


サスケ「!?」

ききーっ!


…ぬらぁあああっ……!


ト・コナミ『はっはっはっ!』

ト・コナミ『これで、走ってこっちまでは来られないぞっ!!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 23:13:47.84 ID:riMqflaIo<> サスケ「しかしっ!」

サスケ「これでは、そちらも動けないでござるよっ!」


ト・コナミ『ふっふっふ!』

ト・コナミ『やれっ、左腕!』

ト・コナミ『ビーム攻撃!』

ピピピピピピ…!


サスケ「び、びーむ!?」


ト・コナミ『くらえええっ!』

ビ――ッ!!


サスケ「ふっ!」

ぴょいんっ!


ト・コナミ『こらーっ! 避けるな――っ!!』

ビ――ッ!! ビ――ッ!!


サスケ「こ、このままでは……!?」

ぴょいんっ! さっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 23:18:18.38 ID:riMqflaIo<> サスケ「この距離ならば……」

サスケ「じゃんぷで、一気に近づくでござるっ!!」

ぴょいんっ――


ト・コナミ『今だっ、左足!』

ト・コナミ『キ――ック!!』

ぐわっ!


サスケ「!?」


ドゴォンッ!


サスケ「ふぐっ!?」

ぽ〜んっ……


武内・黒Pヘッド「さ、サスケさんっ!!」


…べちゃりっ!

サスケ「ちゃ、着地失敗でござる……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 23:25:43.14 ID:riMqflaIo<> ト・コナミ『さあっ、右足!』

ト・コナミ『とどめの、ミサイル攻撃だっ!』


しーん…


ト・コナミ『おいっ! ミサイルだって!!』


しーん…


黄Pヘッド『しゃ、社長?』

赤Pヘッド『右足には、さらってきた奴が……』

青Pヘッド『それに、縛ってて動けないデース!』

子並『そ、そ、そ、そんな事くらいわかってたし!!』


ガシャッ!


ト・コナミ『トドメをさすまで、部屋の隅で大人しくまってろ!』

ぶんっ!


武内・黒Pヘッド「っ!? 外に放り出され――」


ぬるぬるぬるぬるっ!


武内・黒Pヘッド「――ろ、ローションで!」

武内・黒Pヘッド「滑って……うおおおっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 23:33:14.46 ID:riMqflaIo<> ト・コナミ『……よし、僕が制御出来るようにしたぞ!』

ト・コナミ『さあ! このミサイルで、木っ端微塵になれ!!』

ガションッ!


サスケ「くっ……!」

…ぽろっ

サスケ「! これは――!」



ト・コナミ『くらえっ! ミサイ――』



サスケ「てやぁ――っ!!」

ヒュッ――



ボボゥンッ!!



ト・コナミ『な、な、な、なんだっ!?』

ト・コナミ『ミサイルが……発射前に、爆発した!?』



サスケ「……芳乃殿」

サスケ「お守りの――いしころ!」

サスケ「有り難く、使わせて貰ったでござるよっ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 23:41:05.86 ID:riMqflaIo<> ト・コナミ『び、ビームだ! ビームで攻撃だっ!』

ピピピピピピ…!


サスケ「先程の、ぷろでゅーさー殿のぬるぬるっぷり!」

サスケ「……そして!」

サスケ「ゴエモン殿の!」

サスケ「ちぇーん・きせるを参考にすればっ!!」

ぽちっ!

サスケ「」ちょい――――――んんっ!!


――どすっ!!



ト・コナミ『やれ――っ!!』

ビ――ッ!!



サスケ「まげが戻る時、滑りながら近づけるでござるっ!」


ぬるぬるぬるぬるっ!


ト・コナミ『な、なんだとおおおっ!?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 23:48:41.29 ID:riMqflaIo<> サスケ「そして、ここまで近づければっ!」

シュピィンッ!


…ボボゥンッ!!


ト・コナミ『ああっ!? 左足が!!』


サスケ「からくり忍者の!」

シュピィンッ!


…ボボゥンッ!


ト・コナミ『み、右腕までっ!?』


サスケ「そして、笑顔の力!」

シュピィンッ!


…ボボゥンッ!


ト・コナミ『うわあっ!? 左腕もやられたっ!!』


サスケ「ぱわー・おぶ・すまいるの敵ではござらんっ!!」


シュピィンッ――


ボボボォオオンッ!!!


ト・コナミ『そ、そ、そ、そんなああああっ!?』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/05(土) 23:58:22.82 ID:riMqflaIo<> https://www.youtube.com/watch?v=P4pefGt3AN0

  ・  ・  ・

サスケ「――ぷろでゅーさー殿、お怪我は?」

武内P「いえ、特にこれといって……ありません」



子並「くっそーっ! どうして皆、僕の邪魔をするんだ!」

子並「僕は、女の子達を手に入れたいだけなのにっ!!」



サスケ「子並め! まだ、あんな事を!」

武内P「待ってください」

サスケ「ぷろでゅーさー殿?」

武内P「……」


武内P「貴方が手に入れたい、女の子と言うのは……」

武内P「輝きを失ってしまった、アイドルの方なのでしょうか?」


子並「そんなわけがあるかっ!」

子並「僕が、女の子……あいどるを手に入れたかったのは――」



武内P「――キラキラと、輝いているから、ですね?」



子並「っ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 00:05:56.34 ID:bqHhr6UQo<> 武内P「彼女達が、輝いているのは……」

武内P「夢に向かって、日々、頑張っているからです」

武内P「貴方がしようとしていた事は……」

武内P「その輝きを失わせてしまう事です」


子並「そ、そんなっ……!」

子並「それじゃあ、僕はどうしたら良かったんだ!!」


武内P「……」

武内P「笑顔です」


子並「え、笑顔?」


武内P「彼女達が笑顔でいられるよう……」

武内P「笑顔で応援する――ファンになれば良い、と」

武内P「……そう、思います」


子並「それじゃあ、手に入らないじゃないか!!」

ぴょんっ! ぴょんっ!


武内P「……」

武内P「夜空で輝く星に手を伸ばすのは、決して無駄ではありません」

武内P「その輝きは、目を離さない限り――降り注ぐのですから」


子並「!!!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 00:17:17.67 ID:bqHhr6UQo<> https://www.youtube.com/watch?v=es6PNneP3zs

  ・  ・  ・

573ぷろ・しきちがい


卯月「プロデューサーさん……サスケちゃん……!」

美波「! あれを見て、皆っ!」

CPアイドル達「!!」


武内P「み、皆さん!?」ヌルヌルッ

サスケ「こ、此処まで来てしまったでござるか!?」ヌルヌルッ


未央「いや、心配で……って……」

凛「だから来たんだ……けど……」

CPアイドル達「……」


武内P「……ご心配、おかけしました」ヌルヌルッ

サスケ「子並の奴ら、このまま役人を待つそうでござるっ!」ヌルヌルッ

サスケ「……罪を償ったら――」ヌルヌルッ

サスケ「――きらきらした、皆のらいぶを見たいそうでござるよっ!!」ヌルヌルッ


アーニャ「アー……ヌルヌル、ですね?」

CPアイドル達「……うん」


武内P・サスケ「……」

武内P・サスケ「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 00:26:42.20 ID:bqHhr6UQo<> https://www.youtube.com/watch?v=qp7tIxmc7Ik

  ・  ・  ・


「それでは皆さん……笑顔で、楽しんできてください」

「はいっ!!」


「拙者も、精一杯応援するでござるよっ!!」

「ふふっ! ゴエモンさん達が、羨ましがるわね!」


「……ヤエさん、やはりアイドルに」


「なりませんっ!! らいぶが終わったら、帰るんですから!」

「またの機会には、ゴエモン殿達も連れてくるでござる!」


「ねーねー、サスケー」


「どうしたでござるか?」


「お気に入りの石ころは、どうしたのでしてー?」


「……あっ」


「……」



ちょい――――――んんっ!!




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 00:30:33.67 ID:bqHhr6UQo<> https://www.youtube.com/watch?v=TIjToge5t8E


  ふぁいなるすてえじ  しんでれら・ぷろじぇくと


  くりあー!


…ぽちっ!


https://www.youtube.com/watch?v=2J5odGvh_qM


がちゃんっ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 20:43:56.55 ID:bqHhr6UQo<> 書きます


武内P「ご褒美に星を見に、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 20:46:34.68 ID:bqHhr6UQo<> アーニャ「ダー! 駄目、ですか?」

武内P「はい、わかりました」

アーニャ「……シトー? 今、何と言いましたか?」

武内P「?」


武内P「はい、わかりました……と」

武内P「……そう、言いましたが」


アーニャ「!!」


凛・美嘉「!!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 20:50:18.75 ID:bqHhr6UQo<> アーニャ「アー……アー……本当に?」

武内P「? はい」

アーニャ「……星を見に?」

武内P「? ええ」


武内P「この時期は、何の正座が見られるのか――」

武内P「――調べておく必要が、ありますね」


アーニャ「!!!」


凛・美嘉「!!!?」

…ガタッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 20:51:07.66 ID:bqHhr6UQo<> 誤)>武内P「この時期は、何の正座が見られるのか――」

正)>武内P「この時期は、何の星座が見られるのか――」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 20:54:00.71 ID:bqHhr6UQo<> アーニャ「プロデューサー?」

武内P「? はい」

アーニャ「…………二人で、ですか?」

武内P「えっ?」


武内P「まだ、他の方には言っていませんでしたか?」

武内P「でしたら、私から連絡しておきますが」


アーニャ「!!?」


凛・美嘉「……」

…ストン <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 20:57:34.63 ID:bqHhr6UQo<> アーニャ「……プロデューサー?」

武内P「? はい」

アーニャ「…………私へのご褒美、ですね?」

武内P「? ええ」


武内P「アナスタシアさんは、優しい方ですね」

武内P「皆さんにも、天体観測を楽しむ機会を……とは」


アーニャ「……!?」


凛・美嘉「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:00:58.58 ID:bqHhr6UQo<> アーニャ「私……アーニャは、そう言いましたか?」

武内P「いえ、言っていません」

アーニャ「ダー! 言ってない、です!」

武内P「ですが……」


武内P「私は、貴女のプロデューサーです」

武内P「ですので……優しい貴女なら、こう言うだろう、と」

武内P「……そう、思いました」


アーニャ「……!!?」


凛・美嘉「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:04:32.50 ID:bqHhr6UQo<> アーニャ「……!」

武内P「連絡は、どうされますか?」

アーニャ「わ、あ、アーニャが!! アーニャが、します!!」

武内P「そ、そうですか」

アーニャ「待っていて、ください!」

武内P「は、はあ……」


アーニャ「……!」

アーニャ「――リン! ミカ!」


凛・美嘉「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:08:56.61 ID:bqHhr6UQo<> アーニャ「リンは、星空が見たいですか?」

凛「一月の夜だと、かなり冷えるんじゃないの」

アーニャ「! ダー! 寒い、です! 凍えます!」


凛「だったら、暖かい格好して行かないとね」


アーニャ「っ……!」

アーニャ「ミカ! ミカは、どうですか?」


美嘉「えっ?★★★」

美嘉「アタシは、ちょっと寒い位ならヘーキだよ★★★★★★」


アーニャ「っ……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:13:39.94 ID:bqHhr6UQo<> 凛「楽しみだね、星を見るの」

美嘉「ねー!★★★ 今からアガってきたし!★★★」

凛「さすがに、気が早く無い?」

美嘉「えへへっ★」


アーニャ「……取引」ボソッ


凛・美嘉「?」


アーニャ「散歩……ショッピング……」ボソボソ

アーニャ「二人きり……手伝い」ボソボソ


凛・美嘉「!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:17:28.73 ID:bqHhr6UQo<> 凛・美嘉「……」

アーニャ「……デート、ですね?」ボソッ

凛・美嘉「!!」

アーニャ「……」


凛・美嘉「……」


アーニャ「……」


武内P「あ、あの……皆さん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:23:07.40 ID:bqHhr6UQo<> 凛「ごめん、ちょっと考え事してた」

美嘉「アタシも、なんかボーッとしちゃって」

武内P「は、はあ……」

武内P「とりあえず、お二人は参加される方向で宜しいですか?」


凛「――やっぱり、やめておこうかな」

凛「体調管理も、仕事の内だしね」


美嘉「――アタシも、今回はパスだねー」

美嘉「風邪引いて、次の日の仕事に穴開けられないでしょ★」


武内P「そう、ですか」


アーニャ「……ダー」

アーニャ「……ダーダーダー」ニコッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:27:29.88 ID:bqHhr6UQo<> アーニャ「アーニャは、北海道出身」

アーニャ「寒くても、大丈夫、です♪」ニコッ

武内P「そう、ですね」

アーニャ「ダー♪」


武内P「双b」


凛「杏も北海道出身だったよね、確か」

美嘉「でも、寒い夜に外出はしないでしょ★」


武内P「……確かに、そうかも知れません」


アーニャ「……ハラショー」ボソッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:33:45.34 ID:bqHhr6UQo<> 凛「この時期に、星空を見ようなんて……」

美嘉「よっぽど好きじゃないと、行かないって★」

武内P「そう、でしょうか?」

凛・美嘉「うん、行かない」

武内P「……」


武内P「……アナスタシアさん」

武内P「渋谷さんも、城ヶ崎さんも……」

武内P「こう、おっしゃられていますが……」


アーニャ「ニェート……ニェニェニェニェ〜ト」オロオロ!

アーニャ「……なら――」

アーニャ「プロデューサーと、アーニャだけ、ですね?」


凛・美嘉「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:39:45.34 ID:bqHhr6UQo<> 武内P「しかし、二人きりと言うのは……」

アーニャ「大丈夫、です! アー、変装、します!」

武内P「……いえ、やはり駄目です」

アーニャ「大丈夫、です! ニェートプロブレム!!」


武内P「アナスタシアさんは、素晴らしいアイドルです」

武内P「例え、変装をしたとしても……」

武内P「貴女の輝きは、誤魔化せるものではありません」


アーニャ「っ!?///」

アーニャ「あ……アー……そう、ですか?///」


凛・美嘉「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:43:25.82 ID:bqHhr6UQo<> アーニャ「アーニャは、可愛いですか?」

武内P「はい」

アーニャ「……スパシーバ♪」ニコッ!

武内P「……良い、笑顔です」


凛「……ねえ」

美嘉「……ちょっと」


武内P「はい?」


凛「私は? 変装したら、バレると思う?」

美嘉「アタシ、カリスマ溢れちゃうかな?」


武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:49:30.99 ID:bqHhr6UQo<> 凛「だから、私が変装してもバレるか聞いてるの」

美嘉「ちなみに、アタシはよくバレるんだよねー★」

アーニャ「リン、ミカ?」

凛「待って! これだけだから!」

美嘉「うんうん。すぐ! すぐ済むから!」

アーニャ「……ダー、わかりました」


凛・美嘉「どうなの?」


武内P「恐らくですが……はい、バレるかと」


凛・美嘉「……」

凛・美嘉「そ、そう?///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 21:55:31.10 ID:bqHhr6UQo<> 武内P「皆さんは、とても素晴らしいアイドルです」

アーニャ・凛・美嘉「……///」

武内P「そして、ファンの方の誤解を招く行動は避けなければいけません」

アーニャ・凛・美嘉「……」


武内P「なのd」


アーニャ「ニェ――ット! ニェニェニェニェ――ット!!」

凛「誤解? ねえ、誤解されるような事ってある?」

美嘉「えー? ナイナイ! あり得ないって★」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 22:06:47.75 ID:bqHhr6UQo<> アーニャ「二人きりでも、大丈夫、です!」

凛「変装すれば、バレない可能性もあるんでしょ」

美嘉「アタシの場合なら、カリスマ家に置いてくかな★」


武内P「は、はあ……」

武内P「しかし、アイドルとプロデューサーが」


アーニャ「アーニャ、とっても楽しみ♪」ニコッ!

凛「うん、思い切り楽しんできなよ」ニコッ!

美嘉「次の日、どうだったか聞かせてよね★」ニコッ!


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 22:09:27.66 ID:bqHhr6UQo<>   ・  ・  ・

武内P「……と、言うような事がありまして」

ちひろ「……」

武内P「千川さん?」

ちひろ「それで……」


ちひろ「……三人と、それぞれ、二人っきりで?」


武内P「……?」

武内P「はい、出かけました」


ちひろ「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 22:13:21.69 ID:bqHhr6UQo<> ちひろ「……アーニャちゃんと?」

武内P「星を見に行きました」

ちひろ「……凛ちゃんと?」

武内P「犬の散歩に行きました」

ちひろ「……美嘉ちゃんと?」

武内P「ショッピングに行きました」


ちひろ「……私は?」


武内P「? 千川さんです」


ちひろ「違っ、そうじゃなく……!」

ちひろ「……プロデューサーさんっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 22:19:25.57 ID:bqHhr6UQo<> 武内P「勢いに、押されてしまって……はい」

ちひろ「へ、変装は!?」

武内P「勿論、していました」

ちひろ「じゃあ、バレなかったんですね!」


武内P「それが……やはり、バレてしまいました」


ちひろ「!?」

武内P「ですが、問題ありません」

ちひろ「どこがですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 22:33:11.80 ID:bqHhr6UQo<> ちひろ「皆、アイドルだってバレたんですよね!?」

ちひろ「誤解されたに決まってるじゃないですか!」

武内P「なので、問題ありません」

ちひろ「はいっ!?」


武内P「私は、サングラスをかけて10メートル離れていたので」

武内P「ボディーガードだ、と」

武内P「……そう、思って頂けました」


ちひろ「……10メートル、離れてたんですか?」


武内P「はい、それ以上は近づきませんでした」

ちひろ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 22:38:02.84 ID:bqHhr6UQo<> ちひろ「……プロデューサーさん」

武内P「はい?」

ちひろ「もしも、私と一緒に出かける場合は……」


ちひろ「10メートル離れる必要、無いですよね?」


武内P「? はい」

武内P「その必要は、ありませんね」


ちひろ「!」

ちひろ「……私、最近頑張ってると思いません?」


武内P「千川さんには、いつも助けられていますが……」


ちひろ「!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/06(日) 22:58:19.19 ID:bqHhr6UQo<> ちひろ「なら、ご褒美があっても良いと思うんです」

武内P「そう、ですね……」

ちひろ「……!」


武内P「確かに、千川さんの言う通りです」


ちひろ「!!」

ちひろ「そっ、それじゃあ!」


武内P「はい」

武内P「千川さんに、何かご褒美を……と」


ちひろ「……はいっ♪」ニコッ!


武内P「部長に伝えておきます」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/07(月) 00:59:15.69 ID:j3bnOP9v0<> 冬のボーナスですねこれは・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/07(月) 19:49:02.62 ID:i8c9lkUJo<> ところで武内Pはどの神社で初詣なのだろうか
まさか346プロの地下に神社はないと思うけど <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/07(月) 20:15:14.82 ID:C2+T5aybo<> 神社より御利益ありそうなアイドルを拝めば良いんだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2019/01/07(月) 20:19:31.17 ID:12q2ZsLYo<> 誰と行くかが重要 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 20:41:27.04 ID:hJdzMcyzo<> 書きます


武内P「初詣、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 20:44:26.07 ID:hJdzMcyzo<> 未央「プロデューサーは、何をお願いしたの?」

卯月「やっぱり……ふふっ! 笑顔に関する事ですか?」

凛「卯月……まあ、そうかもしれないけど」

武内P「いえ……」


武内P「この時期は、正月特番もあるので……はい」

武内P「もう、何年も初詣には行っていません」


未央・卯月・凛「……へー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 20:48:25.34 ID:hJdzMcyzo<> 未央「ちなみに! 私達は一緒に行ってきたよ!」

卯月「はいっ♪ ニュージェネが、もっと活躍出来ますようにって!」

凛「さっき言ってた通り、特番があったから……三が日過ぎてだけどね」

武内P「そう、ですか」


武内P「……皆さん」

武内P「今年も、宜しくおねがいします」


未央・卯月「よろしくお願いしまーすっ!」

凛「……いや、年明けに言ったでしょ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 20:52:22.41 ID:hJdzMcyzo<> 未央「でもさ、正直そんな感じはしてたよね」

卯月「あ、あはは……忙しそうでしたもんね」

凛「まあ、プロデューサーらしいけど」

武内P「……」


コンコン、ガチャッ


加蓮・奈緒「失礼しまーす」


武内P「……?」

武内P「北条さんに、神谷さん……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 20:55:41.32 ID:hJdzMcyzo<> 武内P「おはよう、ございます」


加蓮「えー? 今年になってから会うの、初めてでしょ?」

奈緒「だよな! だから――」


加蓮・奈緒「――明けまして、おめでとうございます!」


武内P「! そう、ですね」

武内P「明けまして、おめでとうございます」


未央「あれ? そうだっけ?」

卯月「そうですよ! だって、プロジェクトが違いますし……」

凛「……もう、全く」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:01:24.02 ID:hJdzMcyzo<> 加蓮「凛がお世話になってる人だしね」

奈緒「新年の挨拶くらい、しておかないとな!」

凛「……ねえ、二人は私の保護者か何かなの?」


未央「かみやん、おっはー! かれんは、あけおめ!」

卯月「奈緒ちゃん、おはようございます♪」

卯月「加蓮ちゃんは、明けましておめでとうございます♪」


奈緒「おはよう!」

加蓮「二人共、あけおめー」


武内P「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:08:07.08 ID:hJdzMcyzo<> 凛「ニュージェネだけじゃなく、奈緒も一緒だったの」


武内P「……成る程、そういう事でしたか」


加蓮「アタシ、その日はちょっと体調が悪くてさ」

未央「大丈夫だよ! かれんの分も、お参りしておいたから!」

卯月「そ、そういうものでしょうか……?」

奈緒「それにしても、凛はよく気がつくなー?」ニヤニヤ

凛「……何? いつもの仕返しのつもり?」


武内P「……」

武内P「北条さんは、この後に何か予定はありますか?」


ガールズ「……はっ?」


加蓮「……えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:12:01.87 ID:hJdzMcyzo<> 加蓮「無い、けど……えっ、何で?」

武内P「初詣は、もう行かれましたか?」

加蓮「んー……今年は良いかな、って思ってた」

武内P「……宜しければ、ですが」

加蓮「?」


武内P「私が車を出しますので――」

武内P「――初詣に、行きませんか?」


加蓮「へっ?」


ガールズ「……ええっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:16:27.73 ID:hJdzMcyzo<> 未央「どっ、どうしちゃったのプロデューサー!?」


武内P「あ、いえ……皆さんのお話を聞いて、ですね」

武内P「私も、久しぶりに初詣に行こうかと思いまして」


卯月「でも、どうして加蓮ちゃんを誘ったんですか!?」


武内P「えっ?」

武内P「予定も無く、初詣もまだとの事でしたので……」


凛「…………」

奈緒「おい、凛!? 何で無表情になるんだよ!?」


加蓮「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:20:27.43 ID:hJdzMcyzo<> 加蓮「んー……じゃあ、お言葉に甘えちゃおっかな」

武内P「少しだけ、待って頂けますか?」

武内P「もうすぐ、作業が一段落するので」

加蓮「オッケー、急がなくても大丈夫だから」


凛「――待って」コォォォ…!


武内P「渋谷さん?」

武内P「あの……その表情は、一体……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:25:09.54 ID:hJdzMcyzo<> 凛「ねえ、プロデューサー」コォォォ…!

武内P「は、はい」

凛「加蓮は、担当じゃないでしょ?」コォォォ…!

武内P「え、ええ……そう、ですね」

凛「うん」コォォォ…!

武内P「し、渋谷さん……?」

凛「……」コォォォ…!


加蓮「……」

加蓮「……」ニヤァッ…!


未央「あ、これ駄目なやつだ」

卯月「ど、どうしたら良いんでしょうか!?」

奈緒「あ、あたしに聞かれても!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:29:50.06 ID:hJdzMcyzo<> 加蓮「……あー、なんか楽しみになってきたかも!」

武内P「えっ?」

加蓮「ねね、おみくじってまだ引けるかな?」

武内P「え、ええ……大丈夫だと思いますが」

加蓮「それじゃ、どっちが良いの出るか勝負しない?」ニコッ!

武内P「はい……そう、ですね」


凛「っ……!」コォォォ…!


未央「怖い怖い怖い怖い!!」

卯月「奈緒ちゃん! お願いします!」

奈緒「いいっ!? む、無理だって!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:35:11.44 ID:hJdzMcyzo<> 凛「……ねえ、加蓮」コォォォ…!

加蓮「んー? どうしたの、凛?」

凛「今年は行かない、って言ってなかったっけ?」コォォォ…!

加蓮「でもほら、せっかくだし」

凛「ふーん……そうなんだ」コォォォ…!

加蓮「でも、二人でかー……」


加蓮「――初詣デート、ってやつ?」ニコッ!


凛「はっ……っこ、か……!」グニャァ〜ッ!


未央「じゃ、ジャンケン! ジャンケンしよ!」

卯月「何のですか!? 何を決めるんですか!?」

奈緒「嫌だよ! あたし、そういうの弱いんだよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:44:06.35 ID:hJdzMcyzo<> 加蓮「案外、積極的なんだね♪」ニコッ!

武内P「いっ、いえ! 決して、そういう意味では!」

加蓮「あはは、冗談冗談!」

武内P「……」

加蓮「あっ、お願い事とかもう決めてる?」

武内P「いえ、まだ特にこれと言って……」


武内P「北条さんは、決まっているのですか?」


加蓮「……ふふっ、内緒♪」ニコッ!


凛「…………」


未央「最初――っからっ! いよっし、勝ちっ!」

卯月「あっ、ズルい! ズルいです、未央ちゃん!」

奈緒「あ、あたし出してた! グー、出してた!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:50:48.06 ID:hJdzMcyzo<> 凛「ねえ、プロデューサー」

武内P「? はい」

凛「仕事は? 一段落して、終わり?」

武内P「今日は、本来は休……ええ、終わりです」

凛「……ふーん。じゃあ、待ってるから」

武内P「待ってる……? あの、渋谷さん?」


凛「――行くんでしょ、初詣」


武内P「えっ?」


未央「しぶりん!? この後、レッスンがあるよ!?」ボソボソ!

卯月「一緒に行く感じを出してますけど、無理ですよ!?」ボソボソ!

奈緒「お前ら、聞こえるように言えよな!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 21:57:13.66 ID:hJdzMcyzo<> 加蓮「えー? 凛も来るの?」

凛「うん。二人は、さすがにまずいでしょ」

武内P「あの、渋谷さんはレッスンが」

加蓮「まずいって何が?」

凛「何が? 何がって……何?」

武内P「渋谷さん、あの、レッスンが」


未央「無理だよ! あそこに入っていけないよ!」

卯月「! 奈緒ちゃんは、この後の予定は!?」

奈緒「無い……あ、有る! 見たいアニメがある!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 22:05:29.96 ID:hJdzMcyzo<> 加蓮「あのさ、初詣が終わったらゴハン食べに行かない?」

凛「行くわけ無いでしょ? ねえ、プロデューサー」

武内P「確かに、丁度夕食時になりそうですが……」

加蓮「……はいっ! 夕ご飯要らないって、家に連絡したよ♪」ニコッ!

凛「ねえ、この状況は何なの!?」ギロッ!

武内P「ま、待ってください! 一人ずつ、お願いします!」オロオロ!


卯月「うぅっ……お、おえっ……!」

未央「しまむー!? ストレスが胃に来た!?」

奈緒「本当に、あたしが何とかしないと駄目なのか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 22:09:39.81 ID:hJdzMcyzo<> 加蓮「〜♪」ニコニコ!

凛「……」ギロォッ!

武内P「な、何故急に無言に……!?」オロオロ!


未央「だ、誰か……誰か……!」

卯月「うぇっ……か、神様……!」

奈緒「が、原因だから……仏様っ!」


ガチャッ


ちひろ「――あら?」

ちひろ「皆集まって、どうしたの?」


未央・卯月・奈緒「……」

未央・卯月・奈緒「ちひろ様――っ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 22:16:34.13 ID:hJdzMcyzo<>   ・  ・  ・

加蓮「あーあ、もうちょっとだったのになー」

加蓮「……ふふっ!」


未央「笑い事じゃなかったからね!?」

卯月「そうですよ! ちひろさんが来てくれなかったら……!」

奈緒「……おい、凛」


凛「っ……れ、レッスン!」

凛「レッスンに行かないと!」


加蓮・奈緒・未央・卯月「……」


凛「……お願いだから、忘れて……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/07(月) 22:27:33.96 ID:hJdzMcyzo<> 加蓮「それじゃ、頑張ってねー♪」

未央「……あっ、結局初詣はどうするの?」

卯月「レッスン後で良ければ、一緒に行きませんか?」

奈緒「凛もそれで良いよな!?」

凛「わかった……わかったから……!」


ガールズ「……願い事は――」


「新年早々、休日出勤はやめてください!」

「車を出すって、社用車を……タクシーを呼んだんですか!?」

「それに乗って帰ってください! 良いですね!?」


ガールズ「――明日から、この一年が平和でありますように」

ガールズ「……かな」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/07(月) 22:49:40.47 ID:eEXcyNtH0<> おつおつ
加蓮かわいい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:05:20.17 ID:i7NvpXQfo<> 書きます


武内P「渋谷さんが可愛くなかったら、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:10:44.62 ID:i7NvpXQfo<> 未央「そうそう! どうなってたかな?」

凛「ちょっと、未央!?」

未央「まあまあ、良いじゃんしぶりん!」

凛「……もう!」


武内P「あの……」

武内P「言わなければいけない流れ、なのでしょうか?」


未央「うん!」ニコッ!

凛「……何で良い笑顔なの」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:12:38.47 ID:i7NvpXQfo<> 未央「えー? しぶりんは気にならないの?」

凛「ならない」

未央「いや、だってさ?」


未央「しぶりんが可愛くなかったら――」

未央「警察の人に問い詰められてた時、助けてくれたか……とか」

未央「……気にならない?」


凛「……ちょっと、なるかも」

未央「でしょ!?」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:16:07.00 ID:i7NvpXQfo<> 未央「しぶりんが、可愛くなかったら!」

未央「プロデューサーと、しぶりんの出会いは起きなかったのか!」

未央「ああっ! 二人の運命やいかに!」

凛「芝居がかった言い方はやめて」


武内P「あの、そもそも……」

武内P「あの時は、遠目だったので……」

武内P「――顔は、確認していませんでした」


未央「えっ、そうなの?」

凛「……」


凛「ふ……ふーん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:19:07.66 ID:i7NvpXQfo<> 未央「じゃあ、可愛いから助けたんじゃないの!?」

武内P「ええ、そうなります」

未央「えっ、じゃあ何で!?」

武内P「何で、と言われましても……」


武内P「衆人環視の中、ですね」

武内P「警察の方に問い詰められるのは――」

武内P「――とても、不安になりますから」


未央「……実感がこもってるねぇ」

凛「……うん、そうだね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:23:13.69 ID:i7NvpXQfo<> 未央「良かったね、しぶりん!」

凛「何が」

未央「可愛くなくても、出会いは起きてたよ!」

凛「まあ……そう、みたいだね」


武内P「しかし……」

武内P「結局、あの後二人で派出所に行く事になってしまいました」


未央「聞いた聞いた! あっはは!」

凛「笑い事じゃないから」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:25:45.28 ID:i7NvpXQfo<> 未央「それで、取り調べが終わった後だよね?」

凛「取り調べって……まあ、そうだけど」

未央「プロデューサーが、しぶりんに名刺を渡そうとしたの!」

凛「うん、そうだね」


未央「可愛くなくても、名刺渡してた?」


武内P「いえ、そのまま立ち去っていました」


未央「あー……まあ、そうだよね」

凛「……」


凛「……ふーん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:29:01.15 ID:i7NvpXQfo<> 未央「可愛くなかったら、スカウトはしないよねぇ」

凛「……ねえ、この話もうやめない?」

未央「まあまあ! しぶりん! まあまあ!」

凛「……」


未央「プロデューサー的にはさ?」

未央「名刺を渡したくなる程、しぶりんが可愛かったんだよね?」


武内P「そう……なりますね」


未央「だってさ、しぶりん!」

凛「……」


凛「……ふ、ふーん? そうなんだ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:36:01.18 ID:i7NvpXQfo<> 未央「だから、何度もスカウトに行った……と」

凛「そういえば、どうして私の通ってる学校がわかったの」

武内P「すみません、それは……」

凛「企業秘密、ってこと?」


未央「しぶりんが可愛いかったから、頑張ったんだねぇ!」

未央「やるじゃん、プロデューサー!」


武内P「いえ、必要なことでしたので」


未央「いよっ! やるじゃん、しぶりん!」

凛「ちょっと、からかわないで」


凛「……まあ……うん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:39:44.82 ID:i7NvpXQfo<> 未央「プロデューサーは、可愛いしぶりんの元へ!」

未央「何度も何度も、足繁く通うのであった!」

凛「本当、何度も来たよね」

武内P「すみません、その節はご迷惑を……」


未央「可愛くなかったら、何度も出向いてた?」


武内P「いえ、それは有り得ません」


未央「だってさ!」

凛「……」


凛「……ふーん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:45:15.81 ID:i7NvpXQfo<> 未央「まあ、プロデューサーも仕事だしね」

凛「……一度も?」

武内P「はい、一度も」

凛「……そうなんだ」


武内P「最初に名刺を渡そうとした時に……」

武内P「かなり……不機嫌な様子でしたから」


未央「そうなの?」

凛「まあ……そうだけど」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:49:22.58 ID:i7NvpXQfo<> 未央「えっ、ちょっとそこん所詳しく!」

凛「いやっ、別に大した話じゃないから……!」

未央「名刺を渡す前は、どんな感じだったの!?」

凛「未央っ!」


武内P「そう……ですね」

武内P「しおらしい、と言いますか……」

武内P「大人しい方なのだろうか、と」

武内P「……そう、思いました」


未央「……」

凛「言わなくていいから!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:51:42.07 ID:i7NvpXQfo<> 未央「……」ジーッ…

凛「な、何?」

未央「……しぶりん?」ジーッ…

凛「だ、だから……何なの!?」


未央「……」ジーッ…


凛「ねえ、何か言ってくれない!?」

凛「……」

凛「待って、やっぱり言わなくて良いから!」


武内P「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 17:56:12.44 ID:i7NvpXQfo<> 未央「名刺を差し出す前は、しおらしい感じで……」

武内P「ええ、そうですね」

未央「名刺を差し出した途端、不機嫌になった……」

凛「ちょっと、未央!」


未央「……」

未央「あー……この話、やめよっか!」


凛「ちょっと!? ねえ、何か勘違いしてない!?」


武内P「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 18:00:14.93 ID:i7NvpXQfo<> 未央「いやー……だっ……てさぁ……ね?」

凛「違うから!」

未央「でもさぁ……これは、ちょっ……とさぁ……?」

凛「そんなんじゃないから!」


武内P「あの……」

武内P「何か、問題でも?」


未央「あー……まあ、そんな感じ?」

凛「未央っ! いい加減、怒るよ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 18:06:01.72 ID:i7NvpXQfo<> 未央「笑顔です、しぶりん! 笑顔です!」

凛「あやすように言うのやめてくれない!?」

未央「そういう訳だから、この話終わり! ねっ!」

凛「変な誤解してるでしょ!?」


武内P「誤解、ですか?」

武内P「あの……一体、何が……」


凛「プロデューサーは聞かなくていいから!」


武内P「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 18:11:27.79 ID:i7NvpXQfo<> 武内P「あの……」

未央「しぶりんが可愛くて良かったね、って話!」

武内P「は、はあ……」

凛「未央……後で、話があるから」


武内P「……」

武内P「本田さん、渋谷さん」

武内P「何か、問題あるのでしたら……」

武内P「私に……話して頂けませんか?」


凛「はぁっ!?」

未央「いやっ! これは、ちょっと本当無理!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 18:16:53.42 ID:i7NvpXQfo<> 武内P「私は、貴女達のプロデューサーです」

武内P「貴女達が、誤解や問題を抱えているのならば……」

武内P「何か、少しだけでも手助けがしたい、と」

武内P「……そう、思います」


未央・凛「プロデューサー……」


未央・凛「……」


未央「いや、でもこれは……プロデューサーと、アイドルと言うか」

未央「話しちゃいけない感じの問題なん、だよ……ねー」


凛「だからっ! それが、誤解なんだってば!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 18:21:34.58 ID:i7NvpXQfo<> 武内P「私には……話せないような事、ですか」


未央「あー……」

未央「むしろ、プロデューサーにだけは言えない感じ?」


武内P「えっ?」


凛「違うって言ってるでしょ!?」

凛「もうっ! いい加減にして!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 18:28:20.25 ID:i7NvpXQfo<> 武内P「では……もし、話せるようになった時は、お願いします」

武内P「私も、出来る限りではありますが……」

武内P「目を離さないようにしますので」


未央「……しぶりんは、それで良い?」

凛「良いから! 別に、見なくていいから!」


武内P「あの、以前……」

武内P「――目を離したら承知しない、と」

武内P「渋谷さんが、仰ったのでは……」


未央「何それ!? しぶりん、そんな可愛い事言ったの!?」


凛「私は別に、可愛くなんてないから!!」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/08(火) 21:12:01.50 ID:9cUHkU6TO<> かわいい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 21:40:55.65 ID:i7NvpXQfo<> 書きます


武内P「初LIVE後の再現、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 21:43:22.99 ID:i7NvpXQfo<> 未央「お願いっ! ちょっとだけで良いから!」

卯月「あの時、未央ちゃんを呼び止められなかったのが……」

凛「……ずっと、引っかかってたんだよね」

武内P「皆さん……」


武内P「……わかりました」

武内P「成長した皆さんの姿、見せてください」


未央・卯月・凛「はいっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 21:46:06.44 ID:i7NvpXQfo<> 未央「お芝居もやってるから、演技はバッチリだよ!」

卯月「あはは……でも、絶対に呼び止めてみせます!」

凛「そもそも、演技なんだから止まるでしょ」

未央「――それじゃあ、行くよ!」


未央「……もう私――アイドル辞めるっ!!」

ダッ―


武内P「『待ってください』」


未央「――っ!?」

ピタッ!


卯月・凛「あれっ?」


未央「……!?」

未央(か……体が、動かない!?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 21:48:17.85 ID:i7NvpXQfo<> 未央「う……お……!?」

未央(なんで!? ピクリとも動かないんだけど!?)


武内P「……」


卯月「え、ええと……未央ちゃんっ!」

凛「続けて良いんだよね?……未央っ!」


未央「――っ!?」

ガクッ!


未央「う……動いた……!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 21:50:34.92 ID:i7NvpXQfo<> 卯月「あの……私達が呼び止める前に……」

凛「……止まったら、駄目なんじゃないの?」

未央「あ、いや……そうなんだけど……」


武内P「――もう一回、はじめからやりますか?」


卯月「えっと、そうして貰えますか?」

凛「未央、今度は頼むよ」

未央「う、うん……」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 21:53:11.32 ID:i7NvpXQfo<> 未央「……」

未央(なんで、急に体が動かなくなったんだろ……)


武内P「――いつでも、どうぞ」


未央「ふえっ? あ、うん……」

未央「っと、それじゃあ……」


未央「……もう私――アイドル」


武内P「『待ってください』」


未央「ゃ――!?」

ピタッ!


卯月・凛「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 21:55:48.49 ID:i7NvpXQfo<> 卯月「未央ちゃん?」

凛「未央?」


未央「……!?……!?」

未央(ぴ……ピクリとも動かないんだけど!?)

未央(何々!? 何で何で何で!?)


武内P「……」


卯月「未央ちゃんっ!」

凛「未央っ!」


未央「――っ!?」

ガクッ!

未央「う……動いた……!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 21:59:12.33 ID:i7NvpXQfo<> 卯月「あの……どこか具合でも悪いんですか?」

未央「いや、そんな事は無い……と、思う……」

凛「様子が変だよ? 急に動かなくなるし」

未央「いや! わざとじゃないんだってば!」


武内P「――もう一回、はじめからやりますか?」


未央「ふえっ!?」

卯月「未央ちゃん、頑張りましょう!」

凛「私達が、ちゃんと未央を止めるから」

未央「う、うん……」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:02:14.26 ID:i7NvpXQfo<> 未央「じゃ、じゃあ……やる、よ?」

卯月「はいっ! 島村卯月、頑張りますっ!」

凛「卯月、ただのお芝居なんだから」

未央「……」


未央「……もう私」


武内P「『待ってください』」


未央「――っ!?」

ピタッ!


卯月・凛「……?」


未央「……!」

未央(間違いない! あの声に反応してる!!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:06:58.74 ID:i7NvpXQfo<> 武内P「……」

コツッ…コツッ…


未央「……!……!」

未央(えっ!? 何か、近づいてきてる!?)

未央(後ろを……振り返れない!)


武内P「本田さん」ボソッ


未央「!?」


武内P「――成長しているのは、貴女達だけではありません」ボソボソ


未央「!!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:09:50.23 ID:i7NvpXQfo<> 卯月「あのー……未央ちゃーん?」

凛「未央ー? どうしたのー?」


未央「……!……!」

未央(に、に……逃げてしまむー、しぶりん!)

未央(何かヤバい!)


武内P「本田さん、笑顔です」


未央「……!?」

未央(無理無理無理無理! 無理だってぇ!!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:12:53.38 ID:i7NvpXQfo<> 未央「ぉ……! ぁ……!」

グ……ググッ……!

未央(やった! ちょっとずつ、動けるようになってきた!)


武内P「……」

武内P「『待ってください』」


未央「――っ!?」

ピタッ!

未央(怖い怖い怖い怖い!)


卯月・凛「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:16:58.30 ID:i7NvpXQfo<> 武内P「……本田さん」

武内P「私も、あの時の事はずっと後悔していました」

武内P「走り去る貴女を止めることが出来なかった……」

武内P「なので――」


未央「……!……!」

未央(た、助けて! 助けて――っ!)


武内P「――あの時の事を繰り返すまい、と」

武内P「……そう、思い続けてきました」


未央「……!?」

未央(体の自由を奪われながら言われても!!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:22:50.39 ID:i7NvpXQfo<> 武内P「……本田さん」

武内P「あの時は、誤解を招くような言い方をしてしまい……」

武内P「……申し訳、ありませんでした」


未央「……!」

未央(わかった! わかったから、動くようにしてよ!)


卯月「未央ちゃーん!」

凛「未央ー!」


未央「――っ!?」

ガクッ!

未央「う……動いた! 動いた!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:26:32.55 ID:i7NvpXQfo<> 卯月「未央ちゃん? あの、どうしたんですか?」

凛「やっぱり、やりたくなかったの?」

未央「しっ、しまむー! しぶりん!」

卯月・凛「?」


武内P「――本田さん」


未央「ぅアイドルって、すっごく楽しいよね!?」

卯月・凛「はあ……?」

未央「いやー! もう、ホントサイッコー!!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:29:59.81 ID:i7NvpXQfo<> 卯月「でも……」

凛「うん、だからこそ……」

未央「大丈夫! 大丈夫だって!」


武内P「皆さん」


卯月・凛「?」

未央「っ!?」


武内P「『あの時の事は、お気になさらず』」


未央・卯月・凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:34:08.03 ID:i7NvpXQfo<> 未央「――プロデューサーの言う通りだよね!」

卯月「――はいっ! もう、過ぎたことですし!」

凛「――過去を振り返ってる暇なんて無いからね」


武内P「……皆さん」


未央・卯月・凛「えへへっ」ニコニコ!


武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:42:27.47 ID:i7NvpXQfo<>   ・  ・  ・

ちひろ「そんな事が……」

武内P「ですが、もう大丈夫です」

ちひろ「……プロデューサーさんも、成長しましたね」

武内P「皆さんのおかげです」


ちひろ「でも……」


武内P「っ!? 『待っ――」


ちひろ「『残業せず、帰ってくださいね』」


武内P「……」

武内P「ええ、今日は定時で帰ろうと思います」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:46:26.02 ID:i7NvpXQfo<> ちひろ「まあ、珍しい!」

武内P「いえ、当然の事です」

ちひろ「残業するな、って言われてますもんね♪」

武内P「はい」


ちひろ「……ふふっ♪」ニコニコ!


武内P「千川さん?」


ちひろ「私も、ちゃ〜んと成長してるんですよ?」ニコニコ!


武内P「はあ……しかし……」

武内P「……良い、笑顔です」



おわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/08(火) 22:51:35.59 ID:i7NvpXQfo<> らず

  ・  ・  ・

…カチャッ


武内P「……千川さんは、帰ったようですね」

武内P「……」


武内P「サービス残業をして帰ろう、と」

武内P「……そう、思います」


ちひろ「成る程!」

ちひろ「それなら、正確には残業じゃないですもんね♪」ニコッ!


武内P「はい」


ちひろ「定時では、帰らないんですか?」


武内P「……」

武内P「――っ!?」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/08(火) 23:38:01.15 ID:ONKJdV2P0<> 事務員がトップのパワーバランス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/09(水) 09:33:15.59 ID:pN+KDIQYo<> パワーオブスマイルってそういうことか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/09(水) 13:19:18.89 ID:WnIvsZAiO<> しぶりんと出会った武内Pがプロデューサーじゃなかったら、そのまま付き合ったりしてたのだろうか… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/09(水) 13:46:10.94 ID:jkEITb2YO<> 武内Pが一般人だとあらゆる場所がアイドルの失禁や脱糞などで溢れてしまう…
そう言えばここのアイドルって武内Pの居ない場所で大惨事やらかしそうな時にどうやって乗り越えてるんだろう? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/09(水) 17:31:00.30 ID:pN+KDIQYo<> 本当にやらかすのは美城芸能直営店でのみだと信じたい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/09(水) 17:35:35.37 ID:pN+KDIQYo<> そういや今月の18日からリアルのピューロランドでいちごをテーマにしたイベントやるらしいけど
もしアイドルでタイアップするならもちろん橘さん一択ですよねえ(チラチラ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 21:29:09.30 ID:urEwVKNHo<> >>524
書きます


武内P「ストロベリーパーティ、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 21:31:11.81 ID:urEwVKNHo<> ありす「はい、サンリオのイベントです」

武内P「その事で私に相談がある、と」

ありす「お願い出来ますか?」

武内P「はい、勿論です」


ガチャッ

拓海「――おう、邪魔するぜ」


武内P「……おはよう、ございます」

ありす「? お、おはようございます……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 21:33:32.15 ID:urEwVKNHo<> 武内P「では……相談とは、何でしょうか?」

ありす「えっ? い、良いんですか?」

武内P「……」

ありす「ええっ、と……」チラッ


拓海「んー! 滾ってきたなぁ、オイ!」


武内P「橘さん、話に入りましょう」

ありす「は、はい……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 21:39:23.51 ID:urEwVKNHo<> ありす「今回のお仕事は、スペシャルショーがあるんです」

武内P「成る程」

ありす「ショーの一部の振り付けを自分で考える事に……」

武内P「ダンスの振り付けに関して、ですか」


拓海「こんな時はよぉ、体を動かしたくなるぜ!」


武内P「それで、具体的には?」

ありす「えっ? あの……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 21:44:21.20 ID:urEwVKNHo<> ありす「ええ……っと、イチゴをイメージした振り付けと言われて……」

武内P「成る程」

ありす「それで……困ってしまって……」

武内P「そういう事でしたか」


拓海「イチゴはよぉ! 美断明志が仏恥義理だよなぁ!」


武内P「とりあえず、ビタミンCの話は忘れましょう」

ありす「あ、あのっ!? 良いんですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 21:49:36.50 ID:urEwVKNHo<> ありす「物凄く、アピールしてますよ!?」

武内P「橘さんの、イチゴのイメージは何でしょうか?」

ありす「えっ? えと、甘酸っぱくて……」

武内P「はい」


拓海「炎みてえに真っ赤でよォ! 燃えるよなぁ!?」


武内P「続きをどうぞ」

ありす「た、食べたら幸せに……本当に良いんですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 21:57:21.05 ID:urEwVKNHo<> ありす「物凄く、こっちを見てますよ!?」

武内P「甘酸っぱく、幸せなイメージ……で、良いでしょうか?」

ありす「は……はい」

武内P「では、一つずつ考えていきましょう」


拓海「駆理威無とは、相棒って気がするよなぁ!?」


武内P「クリームは、一先ず置いておきましょう」

ありす「どうして素っ気無いんですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 21:59:57.49 ID:urEwVKNHo<> ありす「ひどいです! 見損ないました!」

武内P「橘さん」

ありす「一度、話を聞いてあげるべきだと思います!」

武内P「……」


武内P「……何か、御用ですか?」


拓海「…………」

拓海「別に、何もねぇよ」


武内P「……だ、そうです」

ありす「明らかに何かありますよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 22:05:24.89 ID:urEwVKNHo<> ありす「――! わかりました……!」

武内P「橘さん?」

ありす「きっと、イチゴパーティに興味があるんです!」

武内P「あの、待ってください」


ありす「そうですよね!?」キラキラッ!


拓海「…………」


拓海「へっ! 破亜帝上等だ、オラァ!」


ありす「ほらっ! イチゴ好きの同士です!」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 22:11:34.42 ID:urEwVKNHo<> 拓海「威恥護破亜帝って聞いたらよぉ……!」

ありす「はいっ!」キラキラッ!

拓海「特攻隊長のアタシとしちゃ、大人しくしてらんねぇからな!」

ありす「はいっ……はいっ!」キラキラッ!


拓海「……夜露士苦な、相棒!」

ありす「こちらこそ……宜しくおねがいします!」


武内P「……」

武内P「待ってください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 22:19:31.41 ID:urEwVKNHo<> 武内P「向井さん」

拓海「おぉ! アンタも一緒に乗り込むか!」

武内P「向井さん」

拓海「綺羅綺羅のイルミネーションが待ってるぜッ!」


武内P「担当プロデューサーの許可は、得ていますか?」


ありす「何を言ってるんですか!」

ありす「ここまで乗り気なんですから、当然でしょう!」


拓海「バイクで夜明けの海岸線をかっ飛ばすのが、最高なんだよ」


ありす「はいっ?」

武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 22:28:52.04 ID:urEwVKNHo<> ありす「あの……許可を取ってないんですか?」

拓海「アタシの走りは――許可を置き去りにすんだよ」

ありす「成る程、そうなんですね」

拓海「おぉ! バリバリだぜ!」


ありす「一つずつ……まず、甘酸っぱい……ですか?」

武内P「いえ。甘みと酸味を分けて考えてみましょう」


拓海「オラァッ! 威恥護オラァァッ!!」


武内P・ありす「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 22:35:44.86 ID:urEwVKNHo<> ありす「あの」

拓海「おっ、どうしたよ相棒!」

ありす「一つ、お願いがあります」

拓海「ヘヘッ、そんなにかしこまるなっての!」


ありす「お仕事の話をするので、静かにしてて貰えますか?」


拓海「……」


ありす「……すみません、お待たせしました」

武内P「いえ、問題ありません」


拓海「…………」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 22:46:15.23 ID:urEwVKNHo<> 拓海「……上等だよ」ボソッ


ありす「甘みと酸味を分けて考える?」

武内P「その方が、考えがまとまりやすいかと思いまして」


拓海「担当の許可がありゃ良いんだろ!」


ありす「成る程……確かに、そうかも知れません!」

武内P「そして、それぞれをイメージした動きを合わせ」


拓海「聞けやコラァ! オラァァ! オラァァ!」


武内P・ありす「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 22:53:08.68 ID:urEwVKNHo<> 拓海「上等だよ! ナメんじゃねえぞ、コラァ!」

武内P「向井さん」

拓海「担当の許可くらい、ビシッと取って来てやんよ!」

武内P「向井さん」


武内P「今回の件につきましては……」

武内P「私は、お手伝いすることが出来ません」


拓海「……」

拓海「何で?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 23:00:59.62 ID:urEwVKNHo<> 拓海「オイ……どういう事だよ、そりゃあ……!?」

武内P「今回の件は、専務が直々に担当しています」

拓海「だから何だってんだよ、あぁ!?」

武内P「他の参加メンバーの方も、全員14歳以下です」

拓海「それがっ……ん……んんっ……!」


武内P「……もう、おわかりですね?」


拓海「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 23:06:22.73 ID:urEwVKNHo<> 武内P「……貴女の担当が、言っていました」

武内P「――ピンクのフリフリを着させる事は、出来る」

武内P「――だけど、さすがに気が引ける」

武内P「……と」


拓海「アイツ、そんな事を……」


武内P「――見てるこっちがキツくなる特攻だ」

武内P「……と」


拓海「アイツ、そんな事を……!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 23:15:16.14 ID:urEwVKNHo<> 武内P「残念ですが……私も、同じ意見です」

拓海「……オイ」


拓海「アタシが、そんなんでビビると思ってんのか!? あぁ!?」


武内P「例えば、パッションの五人グループを作ったとして、ですね」

武内P「及川さん、向井さん、片桐さん、十時さん……」


拓海「何の例えだよ、そりゃあ!」


武内P「そこに、高森さんが加入してきたとして――」

武内P「――貴女は、笑顔でいられますか?」


拓海「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 23:18:29.31 ID:urEwVKNHo<> 武内P「貴女の今の表情が、答えです」

拓海「……」

武内P「貴女の担当に先程の例えを聞かされた時、私も同じ思いでした」

拓海「……」


ありす「あの……どうして、笑顔でいられないんですか?」

武内P「橘さん、大丈夫です」

ありす「えっ?」

武内P「私を信じてください」

ありす「は……はあ……」


拓海「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/09(水) 23:25:17.31 ID:c1VauBeM0<> お山の暴力 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 23:26:19.35 ID:urEwVKNHo<> 拓海「……チッ、わかったよ」

武内P「……」

拓海「今回は……引き下がってやんよ」

武内P「……ですが――」


武内P「バレンタイン&ホワイトデー」

武内P「……その時のイベントならば」


拓海「……ハッ!」

拓海「忘れんじゃねぇぞッ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 23:29:20.81 ID:urEwVKNHo<>   ・  ・  ・

武内P「――橘さん、お待たせしました」

ありす「あの……」

武内P「? 何か?」


ありす「バレンタイン&ホワイトデーのイベントでも良い、って……」

ありす「もしかして、イチゴが好きなんじゃなく――」

ありす「――ただ、サンリオが好きなだけ何でしょうか?」


武内P「っ……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 23:33:50.41 ID:urEwVKNHo<> ありす「そうだとしたら……」

武内P「……!」

ありす「……」ションボリ


武内P「――私も、イチゴが好きです」


ありす「えっ?」


武内P「……そして、チョコレートも」


ありす「!」


武内P「橘さんは、どうですか?」


ありす「! はいっ! 私も、どっちも好きです!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/09(水) 23:46:03.53 ID:urEwVKNHo<> ありす「イチゴチョコも、美味しいですよね!」

武内P「はい」

ありす「っとと……すみません、話が脱線してしまって」

武内P「いえ、大丈夫です」


武内P「橘さんは、いつも頑張っていますから」ニコリ


ありす「っ……あ、ありがとうございます///」

ありす「えっと、その……///」

ありす「……ありs」



「――ふーん、チョコレートは私も好きだよ」

「それで? この甘酸っぱい空気は何なの?」



武内P「……お二人とも、顔が赤いですね」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/10(木) 23:10:07.80 ID:pwLpEQwso<> 新アイドル関連でなんか書いて欲しい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 21:44:13.87 ID:zyP/mxURo<> 書きます


あかり「よろしくお願いするんご!」友紀「!」シュババッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 21:45:44.75 ID:zyP/mxURo<> あかり「えっ? えっ?」

友紀「んご、って言った?」

あかり「い、言いました……んご」


友紀「!!!!!」


早苗「足はっや!」

瑞樹「世界が狙えるわ」

楓「あの子、確か新しい子ですよね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 21:48:25.21 ID:zyP/mxURo<> あかり「え、えと……はじめまして」

友紀「はじめまして!!!!!」

あかり「こ、声が大きいんご……!」


友紀「!!!!!」ペカー!


早苗「うっわ、なんか凄く喜んでない?」

瑞樹「不思議だわ。嫌な予感しかしない」

楓「ふふっ! キラキラ、輝いてますね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 21:50:50.31 ID:zyP/mxURo<> あかり「あの……な、何か?」

友紀「んんっ!……どこ?」ソワソワ!

あかり「えっ? どこ、って……?」


友紀「焦らすねぇ!! 焦らすねぇ〜っ!!」ワクワク!


早苗「ねえ、どうする?」

瑞樹「とりあえず、様子見ね」

楓「とっても、いい笑顔ですね♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 21:55:29.97 ID:zyP/mxURo<> あかり「あっ、えっと……山形です!」

友紀「えっ?」

あかり「えっ?」


友紀「あ、あー! まずは出身地からって!?」

友紀「あたしは宮崎だよ!」


早苗「あれ、何聞こうとしてるかわかる?」

瑞樹「わからないけど、野球に関することだわ」

楓「あ、この新作ケーキ美味しい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 21:58:48.29 ID:zyP/mxURo<> あかり「まずは、って……」

友紀「ああ、ごめんごめん! あたしから言うべきだったかな!?」

あかり「えっ? えっ?」


友紀「――キャッツ!」ペカー!


早苗「もしかして……野球好きだと思ってるのかしら?」

瑞樹「えっ、そうなの?」

楓「この時期は、イチゴが美味しいですよねぇ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:02:19.82 ID:zyP/mxURo<> あかり「キャッツ……?」

友紀「そう! キャッツ!」ペカー!

あかり「キャッツ……」

あかり(都会では、猫をそう言うのかな……?)


あかり「――私も、キャッツ好きんご!」ニコッ!


友紀「!!!!!」


早苗「あれ? 野球好きっぽくない?」

瑞樹「待って。判断するには早いわ」

楓「ふふっ! この苺とは、一期一会……うふふっ!」パクッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:05:23.49 ID:zyP/mxURo<> あかり「えと……これから、よろしくでーす♪」

友紀「ひ……ひ……!」ガクガク!

あかり「ひ?」


友紀「ひああああ!! ふわああああ!!」ペカー!


あかり「っ!? えっ、何々!?」


早苗「……すっごく喜んでるわね」

瑞樹「……でも、凄く嫌な予感がするわ」

楓「っ! 中にも……こんなに苺が……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:08:29.70 ID:zyP/mxURo<> あかり「どっ、どうしたんご!?」

友紀「キャッツ!? キャ――ッツ!?」

あかり「きゃ、きゃ〜っつ……」


友紀「んんんんっ! 結婚、するぅ――っ!?」ペカー!


あかり「はいっ!?///」


早苗「うっわ、プロポーズしたわよ!?」

瑞樹「勢いに任せてるけど、半分位本気だわ」

楓「友紀ちゃんったら、とっても情熱的ですね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:13:57.65 ID:zyP/mxURo<> あかり「あの、私……そ、それは出来ないんご!///」

友紀「あっ、そ、そっか! あたし慌てて……あわわわ!」ワタワタ!

あかり「おっ、落ち着いて欲しいんご!」


友紀「じゃ、じゃあ! とりあえず!」ソワソワ!

友紀「宮崎の! あたしの実家、来るぅ――っ!?」ペカー!


あかり「ええっ!?///」


早苗「止める?」

瑞樹「止まる?」

楓「実家に、お泊りでしょうか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:18:18.17 ID:zyP/mxURo<> あかり「どっ、どうしてですか!?///」

友紀「もーっ! お・と・ぼ・け!!」ニコニコ!

あかり「ええと……あ、あはっ♪」ニコッ!


友紀「二月の頭から、予定がっつり空けておくね!!」ペカー!


あかり「えっ!?」


早苗「あの子、二月のスケジュールもう決まってるわよね?」

瑞樹「決まってるわ。さっき、その話してたじゃないの」

楓「! 予定を話す過程で日程が未定……っ!」チラッ、チラッ!

早苗・瑞樹「はいはい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:20:28.98 ID:zyP/mxURo<> あかり「私、新人だから休めないと思うんご……」

友紀「大丈夫! 新人じゃないあたしも休むから!」

あかり「いっ、良いんですか!?」


友紀「野球と仕事なら、野球でしょっ!!」ペカー!


あかり「えっ、野球?」


友紀「えっ?」


早苗・瑞樹「あっ」

楓「? 野球の話をしてたんですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:24:35.81 ID:zyP/mxURo<> 友紀「えっ……あれっ……?」

あかり「野球の話だったんご……?」

友紀「いや……んご……キャッツ……」


あかり「すみません、野球は……よくわからないんご」

あかり「あっ、でも! キャッツ――猫は好きんご!」


友紀「……」

友紀「……」プルプル…!


早苗「行きましょ」

瑞樹「それが良いわ」

楓「はーい♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:28:56.34 ID:zyP/mxURo<> あかり「あはっ♪ 可愛いですよね、猫ちゃん!」

友紀「ひ……ひ……!」ガクガク!

あかり「ひ?」


友紀「ひああああ!! ふわああああ!!」オォォ!


あかり「っ!? えっ、何々!?」


友紀「はああああ!! ぬふああああ!!」オォォ!

ダダダダダッ!


早苗「! 追うわよっ!」

瑞樹「もうっ! 世話が焼けるわ!」

楓「あ、お会計をして行かないと」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:32:53.01 ID:zyP/mxURo<>   ・  ・  ・

早苗「話によると……此処に居るみたいね!」

瑞樹「結局、ゆっくりしちゃったわ」

楓「それじゃあ……入りましょう」


コンコン、ガチャッ


友紀「よくもだましたアアアア! だましてくれたなアアアア!!」

武内P「待ってください! 何がですか!? あの、何がですか!?」


早苗・瑞樹「……うーわ」

楓「失礼します」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/11(金) 22:34:24.54 ID:69adKVl5o<> あれは運営も狙ってるから… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:36:57.45 ID:zyP/mxURo<> 友紀「んご、って言うからああああ!! キャッツ好きって言うからああああ!!」

武内P「待ってください! 何がですか!?」

友紀「女の子のおおおお!! 同業者の仲間がああああ!!」

武内P「姫川さん!? 何の話ですか!?」

友紀「審判さああああん!! もおおおお!! もおおおお!!」

武内P「審判!? あの、何故私に!?」


早苗「新人の子に言わないだけ、まだ冷静みたいね」

瑞樹「友紀ちゃんも、ああ見えて大人だもの」

楓「おはようございます」ペコリ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:41:52.93 ID:zyP/mxURo<> 友紀「あたし、知っちょっとよ!! 延岡によね! あるとよ!!」

友紀「地鶏の炭焼きが美味しい店!! あると!!」

友紀「キャンプ中、選手が来るのよね! そこ!! 来るのよね!!」

武内P「は、はい……はあ……」


早苗「友紀ちゃん、宮崎弁全開になってるわね」

瑞樹「延岡って、確か宮崎で二番目に大きい所よね」

楓「地鶏の炭焼き……お酒が進みそうですね♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:48:06.70 ID:zyP/mxURo<> 友紀「あたしの実家に招待してよね!? 行こうと思ったとよ!!」

友紀「他にも!! やっぱり球場に行ったり!!」

友紀「あたしんちで、テレビで……やっぱり球場に行ったり!!」

友紀「一緒に、キャッツを応援する女の子仲間が増えたと思ったっちゃもん!!」

友紀「わかっちょっと!? あたしの気持ち、わかっちょるとね!?」

武内P「す、すみません……わかりません、すみません……!」


早苗「泣きそうだから、そろそろ止めましょ」

瑞樹「そうね、もう少し見てたい気持ちもあるけど」

楓「ミュージック、スタート♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 22:59:07.87 ID:zyP/mxURo<> 友紀「あたしが! どんな気持ちだったか――」

武内P「す、すみません、まるでわかりません……!」


〜♪


武内P「! この曲は……」


早苗「Where're you goin'? 地図なんかいらない♪」スイスイッ


瑞樹「What's you doin'?  誰にも止められない♪」キュキュッ


楓「決められたレールを走るぐらいなら♪」スッ…


友紀「――燃えて散って花火〜♪」グッ!


早苗・瑞樹・楓「……友紀ちゃん」ニコッ


友紀「……ありがとう、おかげで……うん、落ち着いたよ」ニコリ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「……」

武内P「いや! 一体、何の騒ぎですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 23:06:06.80 ID:zyP/mxURo<> 早苗「やっぱり、友紀ちゃんを落ち着かせるにはこれよ!」

友紀「あっはは、敵わないな〜!」

瑞樹「TUBEの『花火』を聞くと、大人しくなるものね」

友紀「こう、脳内に好プレーが浮かんでさ〜!」

楓「ふふっ! さっきは、どんな光景が浮かんだの?」

友紀「もっちろん! 特大のホームラン!」


友紀「それでさ、激空間プロ野球に集中しなきゃ!」

友紀「……って気持ちになるんだよね!」


武内P「あのっ!?」

武内P「私の話は、聞いて頂けないのですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 23:07:02.60 ID:zyP/mxURo<> 誤)>友紀「それでさ、激空間プロ野球に集中しなきゃ!」

正)>友紀「それでさ、劇空間プロ野球に集中しなきゃ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 23:12:28.96 ID:zyP/mxURo<> 友紀「……ご迷惑、おかけしました!」ペコリ!

早苗「ごめんで済んだわ警察は要らないわ!」

瑞樹「そうだわ。だから、今日は友紀ちゃんの奢りね♪」

楓「なら、地鶏が食べられる所にしましょうか♪」

友紀「えーっ!? そんなのアリー!?」


早苗・瑞樹・楓「ふふっ!」ニコッ!


友紀「……もーっ」

友紀「オッケ! 今日は――とことん、付き合ってよね!」ペカー!


武内P「良い笑顔です、が! 良い笑顔なのですが!」

武内P「私を置いて、丸く収まっていませんか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 23:22:55.39 ID:zyP/mxURo<>   ・  ・  ・

あかり「と……都会は怖いんご……!」

あかり「父ちゃん、お母ちゃん……」


あかり「猫が好きだと、人が離れてっちゃうみたい……!」


あかり「……やっぱり、私にはりんごしかないっ!」

あかり「りんごアイドルとして、頑張ろう!」

あかり「やるなら、一番になりたいもんねっ!」フンスッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/11(金) 23:40:01.68 ID:zyP/mxURo<> あかり「一番になるために……色々と、勉強しなきゃ!」

あかり「そのために、ネットで……と」たぷたぷ

あかり「……あ」

あかり「さっき言ってた……キャッツ、っていうの」

あかり「一先ず、あれを調べておこうっと!」

あかり「……」たぷたぷ

あかり「キャッツって――」


あかり「――ミュージカルの事だったんだ!」


あかり「都会って……やっぱり、違うんごね〜!」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/12(土) 19:59:52.97 ID:SbowVEPS0<> 野球好きなアイドルって他にいないの? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/12(土) 21:35:59.58 ID:OWaII7a+o<>
 #有名人


「……」


 頭の中にそんなハッシュタグが浮かんでいる。
 棚の向こう側、服の隙間から見えるのは、知ってる顔。
 自分は知ってるけど、向こうは知らない。
 そーゆーの苦手そうな感じがする。


「これなんか、どうでしょうか?」


 何を着ても映えそうだけど、それだとコーデムズくない?
 ……あ、似合う。
 背が高いからどうかと思ったけど、雰囲気出てる。
 売れ残りそうだったから、買ってくれないかな。


「似合っていると思います」


 弾む様な声とは反対の、低い声。
 どんな顔をしてるかは、隠れてて見えない。
 でも、あんまり楽しそうじゃないのは、わかる。
 声の調子とかじゃなく、


「あの……そろそろ、時間が」


 店に入って来てから、ずっとこの調子なんだもん。
 服をゆっくり選ぶ暇すら無いのかな。
 だったら、手に取ったのは全部買ってくれた方が自分的には嬉しい。
 お客サン来なくて暇だから、気分転換にレジ打ちたい。


「それなら、まだ大丈夫な筈ですけど?」


 ニッコリ笑ってるのに、#怖い。
 SNSにアップ……しちゃ、マズいか。
 お客サンの写真を勝手に撮るのは、さすがにね。
 それに、バズるだろうけど、炎上とセットかな。


「……」


 言い返せない男の人は、右手を首筋にやって押し黙った。
 #暇ではないけど、#余裕ではあるんだ。
 良いデスよー、ゆっくり買い物してってください。
 確か元モデルだし、参考になるコーデあるかも知れないから。


「ふふっ! あのニット、きっと似合うと思うんです」


 さっき広げて見せた服を手に持ち、鼻歌を歌いながら歩き去る。
 自分より年上で、大人なのに、#子供っぽい。
 残されて、立ち尽くす男の人。
 ポツリと聞こえる、低い、


「……どうしようもない人だ」


 #優しい声。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/12(土) 22:14:07.26 ID:OWaII7a+o<>
「……」


 在庫整理も終わってるから、店内の掃除。
 大掛かりなのは、閉まってる時だけどね。
 この時期は、どうしてもホコリがたまりやすい。
 棚の上の方とか……うわ、マスクしとけば良かった。


「……」


 お客サンは、あの二人だけ。
 #デート……じゃ、さすがに無いよね。
 身長差は良い感じだけど、それ以外。
 女の人は、言うまでもなく美人。


「……」


 男の人は、#ホラー。
 最初に注意書きしとかないと、コメ欄大荒れ、最悪垢BAN。
 マネージャー? ボディーガード? マジ謎い。
 ……っとと、掃除掃除。


「これなんか、どうですか?」


 綺麗な声。
 手に持ってるのは……アレ、男物のサングラスだけど。
 見ると、かけてみてって、男の人に差し出してる。
 冗談ぽく笑ってるけど、似合いそうすぎでしょ。


「……」


 あれ、受け取るんだ。
 あんまり高くないから、お勧めデスよー。
 後で拭くの面倒だから、買ってくださーい。


「……どう、ですか?」


 ……#似合う。
 でも、あんまり店内をウロついて欲しくないかな。
 外から見たら、お客サン入って来なくなりそう。
 楽なのは良いけど、暇なのはつまんないし。


「……ふふっ!」


 一瞬、目をパチクリさせたのは、サングラスをかけると思ってなかったから?
 だから、耐えきれなくて笑ったのかな。
 そーだよね、似合いすぎてるから。
 自分も、働いてる最中じゃなかったら笑ってたかも。


「あっ、すみません……うふふっ!」


 #笑顔#溢れる#止まらない。
 左手に服を持って、右手で口元を隠してる。
 お仕事で笑ってるのに、今隠してるのは、悪いと思ってるからかな。
 でもさ、どっちも、


「……いえ、問題ありません」


 #笑顔。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/12(土) 22:43:01.48 ID:OWaII7a+o<>   ・  ・  ・

「……すみません、そろそろ」


 左腕の時計を確認しながら、男の人は言った。
 どうやら、本当に時間が無いみたい。
 #美人サンも、わかりました、と頷いた。
 選ばれた服は、気づけば、男の人が抱えていた。


「……」


 チラッと、レジの方を見ると……誰も居ない。
 んー、自分が行くしか無いかな。
 とりあえず、気をつけよ。
 面白いやり取りがあったら、配信中にその事ポロっと言っちゃいそう。


「……」


 声をかけられる前に、レジに。
 ポイントに先回り、これ基本ね。
 慌てて行動すると、そこを狙われるから。
 ま、自分もたまにやっちゃうんだけどさ。


「いらっしゃいませ」


 レジを挟んだ向こう側の二人に、挨拶をする。
 見ると、服以外にも……あっ、サングラス。
 お買い上げ、どうもデース。
 へへへ……まずっ、#思い出し笑い。


「あの……」


 カウンターに服を置いた男の人が、スーツの胸元に手を入れた。
 #ナイフアタック?……無い無い。


「はい……?」


 取り出したのは、小さなケース。
 そこからさらに、取り出したのは、


「私、こういう者ですが……」


 一枚の、#名刺。



「アイドルに、興味はありませんか?」



 差し出された名刺に書かれている、346プロダクションの文字。
 興味が無くは無いけど……え、何?
 もしかして、



「……#スカウト?」



 お客サン、そーゆーの困るんデスけど。
 もう一人が、#無表情デスよ。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/12(土) 23:06:51.32 ID:OWaII7a+o<>
「え、と……」


 あー、どうしよ、これ。


「――すみません」


 反応に困ってたら、#メシア。
 微笑みを浮かべながら、カバーが来た。


「先に行って、車を回しておいて貰えますか?」


 聞きようによっては、偉そうな言葉。
 でも、自分を#ヘルプするためのものだと、わかる。


「いえ、あの……」


 #粘る。


「お願いします」


 #お辞儀。


「……わかりました」


 男の人はそう言いながら、ズボンからお財布を取り出し、
中から紙幣を抜いてレジに置いた。


「領収証をお願いします」


 あ、もしかしてと思ったけど、お仕事で使う服だったんだ。
 うん、そうだよね。
 普通に私服を選ぶんだったら、プライベートだから。
 #デートのタグは、つけないのが正解だったね。


「宛名は、先程の名刺の通りで。但し書きは、衣装代でお願いします」


 お釣りは……女の人が、受け取るか。
 男の人は、そう言うと――サングラスをひょいとつまみ上げた。
 まあ、会社のお金でそういう#私物は買わないか。
 似合ってると思ったんだけどね。


「では……先に、行っています」


 言い残し、店外に出る途中でサングラスを棚にかけ直す。
 どーせ後で拭かないといけないから、構わないんデスけどね。
 でも、そーゆー気配りは結構嬉しいもんデス。
 #スカウトには驚いたけど、悪い人じゃなさそう。


「……」


 さ、#仕事、#仕事。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/12(土) 23:35:49.41 ID:OWaII7a+o<>
「ごめんなさいね、さっきは突然」


 微笑まれ、声をかけられる。


「あ、いえ……大丈夫デス」


 タグについているバーコードを読み込みながら、そう返す。
 #お礼を言ったほうが良いのかな、#迷う。
 ……って、考え事をしてる間に、居なくなってる。
 ゲーム中だったら、マズった所じゃないやつ。


「――あ、すみません」


 #戻り。
 #笑顔。
 #右手。


「お会計は、別でお願いします」


 #サングラス。
 カウンターにコトリと置かれたそれに、自然と目が行く。
 視界の端に、バッグからお財布を取り出してるのが映った。
 これって……。


「?」


 視線を向けると、キョトンとした顔をされた。
 そして、何かに気づいたのか、
右手の親指、中指、薬指、小指でお財布を挟んだまま、


「しーっ、で♪」


 人差し指を口元にやり、悪戯っぽい笑み。
 左の瞼を閉じたウインク。
 自分と同じ位置にある泣きボクロが#セクシーだけど、#可愛い。
 所謂、オフレコ、デスね。


「へへ……わかってますよ〜!」


 二人が、どんな関係なのか。
 あの男の人が、何者なのか。
 それは、自分にはわからない。
 でも……いいね!


「「……ふふっ!」」




 この時の自分は、考えてもみなかった。
 また、この人と、こうやって笑い合う時が来るなんて。
 この日から、ファッションアカウントをチェックされてたなんて。


 #始まる。


 #アイドル。



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/13(日) 01:09:56.00 ID:WZsrWpGp0<> あんたの一人称地の文好きだよ
普通の台本形式も好きだけど <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 22:45:38.50 ID:ELc7mWlpo<> 書きます


藍子「構って」未央「構って……?」茜「はい!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 22:49:13.81 ID:ELc7mWlpo<> 茜「LIVEの前にやると、気合が入ると思うんです!!」

藍子「えっ、と……」

未央「あかねちん、本気!?」

茜「勿論!! 本気も本気ですよ!!」


茜「やりましょう!! 『カマテカマテ』!!」


未央・藍子「……か」

未央・藍子「か、構って……構って……///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 22:52:20.92 ID:ELc7mWlpo<> 茜「絶対、最高のLIVEになりますよっ!!」

藍子「そっ、そうかな……?///」

未央「でも……ええ〜……!?///」

茜「あっ、私達はアイドルですから!!」


茜「『カマテカマテ』は、ファンの人には見せられませんね!!」

茜「アイドルらしいとは、言えないですし!!」


未央・藍子「……ま」

未央・藍子「まあ、それは……うん……///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 22:55:03.70 ID:ELc7mWlpo<> 茜「あっ!! 今、ちょっと練習してみますか!?」

藍子「え、ええっ!?/// 今!?///」

未央「それは、ちょっ……無理!/// ごめん、無理!///」

茜「? そうですか……」


茜「それじゃあ、各々練習してきましょう!!」

茜「くーっ、楽しみです!! 『カマテカマテ』!!」


未央・藍子「……う」

未央・藍子「うん……そ、そうだね……///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 22:57:08.81 ID:ELc7mWlpo<>   ・  ・  ・

未央「――って訳で! あっはっは!」

未央「……」

未央「助けて――っ!!」


CPアイドル達「た、助ける……?」


未央「あかねちん、超やる気なんだもん!」

未央「私が中途半端だったら、絶対テンションダダ下がりだよ!」


CPアイドル達「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:00:54.75 ID:ELc7mWlpo<> 美波「でも、各々練習って言われても……ねぇ?」

アーニャ「ダー。ミオの、思う通りにするのが一番、です」

蘭子「汝の、欲望の赴くままに!」


未央「そんな事言われたって!」

未央「大体、私ってそういうキャラじゃなくない!?」


凛「そうだね。確かに、そうかも」

卯月「でも……構って欲しがる未央ちゃん、楽しみです♪」


未央「しまむー!?」

未央「私的には、結構なピンチなんだけど!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:04:52.74 ID:ELc7mWlpo<> 杏「えー? じゃあ、おんぶとかして貰えばー?」

智絵里「それは、構って欲しいとは違うんじゃ……?」

かな子「うーん、案外考えてみると難しいねぇ」


未央「でしょ!? そうでしょ!?」

未央「だから、知恵を貸して欲しいんだよ!」


莉嘉「じゃあじゃあ! 一緒にカブト虫採りに行くのは!?」

みりあ「えーっ、お出かけ!? 良いな良いな、みりあも行くー!」

きらり「二人共、そういうのとはちょおっと違うにぃ〜☆」


未央「LIVE前に出来る範囲でお願いね!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:07:19.40 ID:ELc7mWlpo<> みく「……ふっふっふ!」

みく「ここは、みくの出番にゃー!!」


CPアイドル達「……?」

李衣菜「えっ、どうしてみくちゃんの出番になるの?」


みく「皆、目を閉じて! ほらほら、早く!」


CPアイドル達「……?」


みく「……ゴロゴロ甘えてくる――ネコチャン」


CPアイドル達「……か」

CPアイドル達「可愛い……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:11:06.51 ID:ELc7mWlpo<> みく「どう!? ここは、みくの出番でしょー!」

CPアイドル達「……確かに!」


未央「いっ、いやいやいや! ちょっと待って!」

未央「やるの、私だからね!?」


みく「? それがどうしたの?」


未央「それが、って……猫でしょ!?」

未央「そりゃ、構ってーって感じはするけども!」


CPアイドル達「……あー」


未央「でしょ!? ちょっと……難易度高くない!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:16:48.49 ID:ELc7mWlpo<> みく「未央チャンも、アイドルでしょー!?」

みく「その位で恥ずかしがってどうするにゃ!」


CPアイドル達「……うんうん!」


未央「じゃ、じゃあ……お手本!」

未央「みくにゃんが、お手本見せてよ!」


みく「え、ええっ!?」


CPアイドル達「……」ジィッ…


みく「……わ、わかったから!」

みく「そんなに、ジーッと見ないで!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:19:35.44 ID:ELc7mWlpo<> みく「……にゃ〜ん」

美波「えっ、私?」

みく「にゃふ〜ん」

スリスリッ

美波「ええっと……こう?」

ナデナデ…

みく「ごろにゃぁ〜ん」

美波「ふふっ! 本当の猫さんみたい♪」


CPアイドル達「……す、凄い……!」

未央「あ、あれをやるの……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:22:04.19 ID:ELc7mWlpo<> 凛「ほら、未央。お手本見せてくれたよ」

未央「いや、でも!?」

凛「お芝居もしてるし、未央なら簡単じゃないの?」

未央「簡単じゃないって!」


未央「しぶりん、試しにやってみなよ!」

卯月「あっ! 私も、ネコ凛ちゃん見てみたいです!」


凛「え……ええっ!?」


CPアイドル達「……」ジィッ…


凛「ど、どうしてそうなるの……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:25:07.90 ID:ELc7mWlpo<> 凛「にゃ、にゃ〜ん……///」


未央「ほらね! ほらね! 恥ずかしいでしょ!?」

卯月「し、仕方ないですよ! ねっ!?」

CPアイドル達「そ……そうだね」


みく「にゃにゃ〜ん」

スリスリッ

アーニャ「オー♪ ミクは可愛い、です♪」

ナデナデ


凛「……」

凛「……わかった、良いよ」

凛「本気、出すから」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:28:35.36 ID:ELc7mWlpo<> 凛「……にゃ〜ん」

卯月「り、凛ちゃん?」

凛「にゃ〜ん、にゃぁ〜ん」

スリスリッ

卯月「り、凛ちゃん……か、可愛いですっ……!」

ナデナデ…

凛「ふにゅぅ〜ん」

卯月「はっ、はああ……!///」

ナデナデナデナデ


CPアイドル達「おおっ……!」

みく「凛チャン……その調子にゃ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:33:37.02 ID:ELc7mWlpo<> 莉嘉「アタシも撫でたーい!」

みりあ「みりあも! みりあもー!」

莉嘉・みりあ「よーしよしよし♪」

ナデナデナデナデ…

凛「にゃぁあ〜ん」


智絵里「わ、わたしも……撫でていい……?」

かな子「私も、撫でさせて貰いたいなー……」

蘭子「わ、我を狂わせる、本能の呼び声……!」


CPアイドル達「……!」


凛「にゃああ〜ん♪」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:37:33.12 ID:ELc7mWlpo<>   ・  ・  ・

ガチャッ


武内P「――皆さん」

武内P「おはよう、ござ――」


CPアイドル達「か、可愛い〜♪」

ナデナデナデナデ

凛「にゃふぅ〜ん♪ にゃああ〜ん♪」


武内P「――い、ま……」


凛「にゃ〜ん♪ にゃぁ〜…………ん」


CPアイドル達「……あっ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:40:36.67 ID:ELc7mWlpo<> 武内P「……」


凛「……」


武内P「す……すみません」

武内P「少し、席を外しますので……」


凛「っ……!」

ダダダダダダッ!


…ガシィッ!


武内P「っ!?」

凛「違うから!! 違うから――っ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:43:33.71 ID:ELc7mWlpo<> 凛「プロデューサー、勘違いしてるでしょ!?」

武内P「だ、大丈夫です」

凛「何が!? ねえ、何が大丈夫なの!?」

武内P「す、すみません……!」

凛「逃げないでよ! アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」

武内P「は……はい」

凛「良い!? 誤解! 良い!?」

武内P「わ……わかりました……!」


CPアイドル達「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:46:22.47 ID:ELc7mWlpo<> 凛「今のは! ただの練習だから!」

武内P「れ、練習ですか……?」

凛「そう! そう、練習!」

武内P「渋谷さんが……ネコキャラの、でしょうか?」

凛「違う!! そうじゃないんだってば!!」

武内P「す、すみません!」


凛「構って貰うための、練習だから!!」


武内P「……えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:50:44.77 ID:ELc7mWlpo<> 凛「猫が構って欲しそうにしてると、構いたくなるでしょ!?」

武内P「え、ええ……まあ……」

凛「なるでしょ!!?」

武内P「は、はい!」

凛「……そういう事だから」

武内P「は、はあ……」

凛「……ねえ、本当にわかってる?」

武内P「……」


武内P「わ、私に構わず……続きを……どうぞ」


凛「ふざけないでよ! 何でわからないの!?」

武内P「す、すみません! すみません!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:54:21.38 ID:ELc7mWlpo<> 凛「未央! 黙ってないで、ちゃんと説明して!」

武内P「お願いします! 助けてください!」


未央「うぇっ!?」

未央「あ、あー……いや、ね!?」

未央「あかねちんが、さ?」


未央「――『構って構って』を……さ」

未央「LIVEの前に皆でやろう、って言い出して……」


武内P「……日野さんが?」

凛「そう! だから、違うから! 良い!?」

武内P「わ、わかりました……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/14(月) 23:58:03.15 ID:ELc7mWlpo<> 未央「ほら、私……そういう事するタイプじゃないでしょ?」

凛「それで、皆で話し合ってたら、みくが案を出したの!」

武内P「成る程……そういう事でしたか」


みく「ネコチャンの構って欲しいアピールは最強にゃ!」

李衣菜「強さで表現するのって、何か違わない?」

武内P「確かに……それは、そうかも知れません」


武内P「……ですが」


CPアイドル達「……」


武内P「日野さんが仰っていたのは、恐らく――」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 00:04:02.79 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

美嘉「……で、これがその動画?」

未央「うん……思ってたのと、ちょっと……」

未央「……いや、全然違ったんだよね」

美嘉「へー? どれどれー?」


https://www.youtube.com/watch?v=3eVmDKqqor8


美嘉「……」

美嘉「……これ、やるの?」

未央「あかねちん、めっちゃ練習してるみたい」

美嘉「……マジかー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 00:07:35.81 ID:hhWkJYvfo<> 未央「昨日の夜、ちょっと電話したらさ」

美嘉「うん」


未央「――シンデレラプロジェクトは14人ですよね!!」

未央「――プロデューサーさんを入れたら、15人ですね!!」


未央「……って、言われた」

美嘉「き……期待されてんじゃん★」

未央「……うん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 00:11:26.55 ID:hhWkJYvfo<> 未央「……で、こっちが」

美嘉「凛の、猫ちゃん動画?」

未央「うん、そう」

美嘉「おっ、見ようよ★」


凛「――待って」

凛「いつの間に、動画なんて撮ってたの!?」


美嘉「そういえば、藍子ちゃんには?」

未央「あーちゃんの『構って構って』……見たくない?」

美嘉「チョー見たい★」


凛「ねえ、ちょっと!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 00:21:42.37 ID:hhWkJYvfo<> 未央「動画に撮っとくね!」ビシッ!

美嘉「ナーイス★」


凛「っ!? CPのグループLINEにあがってる!?」


美嘉「でも、なんで『カマテカマテ』って言ったんだろ?」

未央「『ハカ』より、そう言う方が通なんだって」

美嘉「へ……へー」


未央「だから、まあ……練習しないとね!」

未央「……ところで、どう? ねこりん、可愛いっしょ!」

美嘉「アッハ! チョー可愛いんですケド★」

美嘉「凛は、もう練習いらないじゃん★」



凛「こっちに構わないで!!」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/15(火) 00:24:55.37 ID:ZAZJryGLo<> 破瓜とな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/15(火) 20:11:26.33 ID:OAC3+z48o<> 肉が足りない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:04:50.91 ID:hhWkJYvfo<> >>609
書きます


俺P「お年玉!? ひいい、怖いわ!」市原仁奈「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:09:43.02 ID:hhWkJYvfo<> 仁奈「お年玉ってのは、こえーでごぜーますか!?」

俺P「そうよ、おチビ! 二度と言わないでちょうだい!」


仁奈「仁奈は、良いものって聞いたですよ!」

俺P「嘘よ! 玉を落とすなんて、縁起でも無いわ!」


仁奈「えんぎ……あっ! お芝居だ!」

俺P「ええ、そうなの。さっ、仕事仕事!」


仁奈「プロデューサー!」

仁奈「お年玉って、お芝居の事だったでごぜーますね!」


俺P「……ちょっとヤダ、何よ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:13:15.02 ID:hhWkJYvfo<> 俺P「おチビ? 今のは、本気で言ってるの?」

仁奈「えっ!? 違ったでごぜーますか!?」

俺P「……ふんっ!」

ブッ! ブー!

俺P「違うわよ」

仁奈「くせー! くせーでごぜーますよ!」

俺P「外した罰よ、屁を受け入れなさい」


ちひろ「……」

ガラッ!


俺P「ちっひ、無言で窓を開けるのはやめなさい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:17:25.10 ID:hhWkJYvfo<> 俺P「そんな事はどうだって良いのよ」

俺P「おチビ、アンタお年玉を本当に知らないの?」

仁奈「知らねーでごぜーます」

俺P「あら、まあ……そうなのね」

仁奈「正解! 正解を教えてくだせー!」

俺P「そうね……」


俺P「大人になったら、わかるわよ」ニコリ


ちひろ「普通、教える流れでしょう!?」

俺P「うるさいわね!」

ちひろ「何ですか!? 今の優しい笑みは!」

俺P「営業スマイルよ、覚えておきなさい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:22:01.73 ID:hhWkJYvfo<> 仁奈「もうっ! ケンカは駄目でごぜーます!」

俺P「そうね。ほら、早く謝んなさい」

ちひろ「嫌です、謝りません」


ちひろ「仁奈ちゃん、お年玉って言うのはね?」

ちひろ「お正月を迎えて、新年あけましておめでとー、って言ったでしょ?」

仁奈「はいっ! おめでてー!」

ちひろ「そのお祝いで、大人が小さい子にお金をあげるの」

仁奈「お年玉って……お金でごぜーますか!?」

ちひろ「そうよ」


ちひろ「大人が、子供に、あげるものなの」


俺P「ああヤダ、忙しい忙しい!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:26:29.58 ID:hhWkJYvfo<> 仁奈「でも……仁奈は、お金を貰ってるでごぜーますよ?」

ちひろ「それは、仁奈ちゃんが頑張ったお給料ね」

ちひろ「お年玉っていうのは、それとは別なの」

仁奈「すっげー! 太っ腹だー!」

仁奈「……あっ! ぼーなす、でごぜーますな!?」

ちひろ「ん、んー……ちょっと違うかな?」


仁奈「んー……なんとなく、わかりやがりました!」

仁奈「だったら、仁奈は別にいらねーでごぜーます!」

仁奈「お年玉は、間に合ってるですよ!」


ちひろ「えっ?」


俺P「よく言ったわ、おチビ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:31:08.27 ID:hhWkJYvfo<> 俺P「アンタは、やっぱりアタシが見込んだ女ね」

俺P「玉が間に合ってる、だなんて……」

俺P「そこらを歩いてるメスに聞かせてやりたいわ!」

ちひろ「どうしてこっちを見てるんですか?」

俺P「うるさいわね」


仁奈「仁奈は、振り袖も着させて貰ったでごぜーます」

仁奈「すっげー……すっげー、楽しいお正月でした!」

仁奈「これ以上は、変になっちゃうでごぜーますよ!」


俺P「わかった?」

俺P「だから、この話は終わりよ!」


ちひろ「二体一な感じを出さないで貰えますか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:37:51.80 ID:hhWkJYvfo<> ちひろ「……そんなにお年玉をあげたくないんですか?」

俺P「馬鹿じゃないの、ちっひ。馬鹿じゃないの」

ちひろ「二回言わないでください」

俺P「この事務所、何人ちびっこが居ると思ってるのよ」

俺P「一人だけにお年玉をあげてごらんなさい」

ちひろ「あー……」

俺P「確かに、アタシは美しい花よ」

俺P「でもね、蝶に群がられる趣味は無いの」

俺P「全員がマッチョなメンズだったら、どんと来いだけど」

ちひろ「要らない情報は寄越さないでください」


仁奈「振り袖、七五三の時にしか着ねーと思ってました!」


俺P・ちひろ「……ん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:43:05.22 ID:hhWkJYvfo<> 俺P「振り袖って、他の時にも着るわよね?」

俺P「ちっひが成人式の時に来たの、二十年位前かしら」

ちひろ「そんなに前じゃありません!」

俺P「でも、アンタ七五三はやってたのね」

俺P「お年玉も知らなかったから、意外だったわ」

仁奈「はいっ!」


仁奈「パパも、ママも忙しかったから……」

仁奈「仁奈、ちゃんと一人で行ってきたでごぜーますよ!」

仁奈「写真も、バッチリ撮りやがりました!」


俺P・ちひろ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:48:38.55 ID:hhWkJYvfo<> ちひろ「それは……仁奈ちゃん、偉かったわね」

仁奈「はいっ♪」ニコニコ!

ちひろ「写真は、携帯で撮ったのかな?」

仁奈「そうでごぜーますよ! ほら、見てくだせー!」

ちひろ「どれどれー?」


俺P「――全っ然、駄目ね」

俺P「素人が撮ったのが丸わかりよ」


仁奈「そ……そうでごぜーますか」ションボリ…

ちひろ「ちょっと、プロデューサーさんっ!」


俺P「嘘は、女のアクセサリー」

俺P「男のアタシがつける訳ないでしょ、嫌ね」


ちひろ「意味がわかりませんっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 21:56:25.54 ID:hhWkJYvfo<> 俺P「おチビ、アンタはもうアイドルなの」

俺P「だから、ちゃんとその事を自覚なさい」

仁奈「はい……」ションボリ

俺P「頑張ったのは、認めるわ」

俺P「でも、見せびらかすような写真じゃないわよ」

仁奈「……」ションボリ


ちひろ「ちょっと! プロデューサーさん!」


俺P「――だから、出かける支度しなさい」

俺P「午後のレッスンは、アタシの権限でキャンセルするわ」


仁奈・ちひろ「……えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 22:01:55.00 ID:hhWkJYvfo<> 仁奈「ど、どこに行くでごぜーますか?」

俺P「まずは振り袖よ。それが無いと、始まらないわ」


ちひろ「……! 衣装部に、連絡しておきますね!」

俺P「さすがね、ちっひ。頼んだわ」


仁奈「振り袖を着て……どこに……?」

俺P「神社よ。ん、ちょっと待って……七五三って、寺だったかしら?」


仁奈「なんで……?」


俺P「正月と七五三をもう一度やったって、誰も損しないでしょ」

俺P「それに――」


俺P「アタシがプロデューサーだからよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 22:08:26.15 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

俺P「――もうっ! しばらく使わないから、って!」

俺P「男って、これだからやーよね!」

俺P「あぁん、もう! 何よ、あの車! 強引に入ってきて!」

俺P「アタシ特製のクラクション……やだ、男前!」

俺P「強引な男前……アリね!」


仁奈「ちひろおねーさん?」

仁奈「車で、どこへ行ってるですか?」

ちひろ「……ふふっ!」

ちひろ「それは、着いてからのお楽しみかな♪」

仁奈「……?」


俺P「きいい! 隣に女が居るじゃないの!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 22:13:02.07 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

キラキラキラッ…!


仁奈「ふおお……!」

仁奈「きれーな着物が、いっぱいあるでごぜーます!」

仁奈「きらきら! きらきらです!」

俺P「見りゃわかるわよ、落ち着きなさい」

仁奈「はいっ!」


仁奈「プロデューサー」

仁奈「どうして、仁奈をここに連れてきたですか?」


俺P「ちょっとヤダ、アタシの話を聞いてなかったの?」

俺P「正月と七五三、もう一度やるって言ったでしょ」


仁奈「えっ……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 22:19:41.27 ID:hhWkJYvfo<> ちひろ「ふふっ♪ 仁奈ちゃんは、どの着物が良い?」

仁奈「ちひろおねーさん?」

ちひろ「プロデューサーさんはね」

ちひろ「仁奈ちゃんの写真が撮りたいそうなの♪」

仁奈「仁奈の……?」


俺P「余計な事言ってないで、アンタも選びなさいよ」

俺P「美容室の予約の時間もあるんだから」


ちひろ「えっ!? わ、私もですか!?」


俺P「当たり前でしょ、何のために連れてきたと思ってんの」

俺P「玉の事ばっかり考えてんじゃないわよ」


ちひろ「考えてません!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 22:26:15.34 ID:hhWkJYvfo<> ちひろ「あの、でも……」

俺P「ほら、ゴチャゴチャ言ってないで!」

俺P「それとも何?」

俺P「アンタ、おチビ一人に良い格好させる気?」

ちひろ「……それ、使い方違いません?」

俺P「そんな事はどうだって良いのよ!」

俺P「ホラホラ、さっさとしなさい!」

ボヨンボヨンッ!

ちひろ「お、お腹で押さないでください!」

仁奈「あはは! もちもちの、おもちみてーです!」


俺P「……本当、世話が焼けるんだから」

店員「ふふっ、可愛らしいお子さんですね」

俺P「何勘違いしてるのよ」

俺P「アタシ、あんなに大きな子供を生んだ覚えは無いわ」

店員「は、はあ……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 22:32:36.42 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

俺P「んんん、もうっ!」

俺P「アンタ達、どんだけ迷ってるのよ!」

仁奈・ちひろ「え……えへへ」

俺P「ちっひ、歳を考えなさい」

俺P「アンタの歳になってその笑い方は、駄目よ」

ちひろ「……ほっといてください!」


俺P「アンタ達に任せてたら日が暮れるわ!」

俺P「ほら! おチビはこれ! ちっひはこれ!」


仁奈・ちひろ「は、はいっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 22:39:52.16 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

俺P「――もうっ! 余計な時間を食っちゃったわ!」

俺P「食うのは肉だけで十分だっつーの!」

俺P「ヤダ、ここで譲ってくれるなんて……紳士じゃない!」

俺P「どんなメンズ――チャラ男かーい!」

俺P「チャラ男は、アタシのお尻でも眺めてなさい!」


仁奈「この着物……ピンクで、可愛いでごぜーます!」

ちひろ「ええ、とっても似合ってるわよ♪」

仁奈「ちひろおねーさんも、紫でいろっぺーです!」

ちひろ「ふふっ、ありがとう」


俺P「ヤダ、女連れかと思ったら!」

俺P「チャラ男の隣に、チャラ男!?」

俺P「……二人で、幸せになりなさい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 22:46:20.44 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

俺P「――それじゃ、お願いするわ」

美容師「特に、ご希望はありますか?」

俺P「お任せしちゃう」

俺P「貴方の腕の筋肉なら、アタシが身を任せたい位よ」

美容師「そ、それは……ちょっと」

俺P「あぁん、いけずね!」

美容師「は……ははは」


ちひろ「プロデューサーさん」

ちひろ「お店の人に、迷惑をかけないでください」


俺P「あの女は、ソフトクリームを意識した髪型で」


仁奈「! ソフトクリームになるですか!?」

ちひろ「ならないからね!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 22:53:41.09 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

仁奈「……プロデューサー」モジモジ…

仁奈「ど、どうでごぜーますか?」オズオズ…


俺P「おチビ、アンタはアイドルなのよ」

俺P「アイドルが、下を向いてちゃ話になんないわ」

俺P「それに……忘れたの?」

俺P「アタシは、いつもどんな顔をしろって言ってる?」


仁奈「!」

仁奈「笑ってろ、言ってるでごぜーます!」ニコッ!

仁奈「プロデューサー! 仁奈は、可愛いですか?」ニコニコ!


俺P「何言ってんの」

俺P「アタシがプロデュースしたアイドルなのよ」


俺P「――最高に決まってんじゃないの」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 23:01:14.83 ID:hhWkJYvfo<> ちひろ「すみません、私まで……」

俺P「良いのよ、ちっひ」

俺P「思った通り、素敵に仕上がったじゃないの」

ちひろ「あ、ありがとうございます」

俺P「あの子の添え物としては、及第点よ」

ちひろ「……さっきの言葉、返してくれません?」

俺P「オーッホッホッホ! アタシが返すと思って?」

ちひろ「……いいえ」ニコッ!

俺P「ヘラヘラしてないで、行くわよ!」


俺P「いくらアタシの頭でも――」

ペチンッ!

俺P「写真撮影出来るほど、輝いてないもの」


仁奈・ちひろ「はいっ!」ニコッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 23:15:42.07 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

俺P「ひぃ……はふぅ……!」

俺P「何なのよ、この階段……! ぶひぃ……!」

俺P「エスカレーター設置しなさいよ……!」

俺P「ほっ……ほひぃっ……!」

ちひろ「馬鹿なこと言ってないで、頑張ってください」

ぐぐっ…!

俺P「ちょっと、お尻はセクハラよ!」

ちひろ「押してるのは背中です!」

仁奈「プロデューサー! 頑張ってくだせー!」

ぐぐっ…!

俺P「とっくの昔に汗だくよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 23:21:13.16 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

仁奈「着いたー!」

ちひろ「はぁ……はぁ……!」

俺P「ちっひ、大丈夫?」

俺P「アタシの色香に惑わされた?」

ちひろ「ただの疲労です!」

俺P「良かったわ、安心した」

ちひろ「良くはありませんからね?」


俺P「……さて、それじゃ!」

俺P「お参りするわよ!」


仁奈「はいっ♪」ニコッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 23:26:12.67 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

俺P・仁奈・ちひろ「……」ペコッ、ペコッ

俺P・仁奈・ちひろ「……」

ぱんっ、ぱんっ


俺P「315な一年になりますように」


ちひろ「……あの」

俺P「何よ」

ちひろ「……何でもありません」


仁奈「……あれ?」


俺P・ちひろ「?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 23:30:52.09 ID:hhWkJYvfo<> 俺P「どうしたのよ、おチビ」

仁奈「何をお願いしたら良いか、わかんなくなっちまったです」

ちひろ「えっ?」

仁奈「えと、えと……」


仁奈「――仁奈は、アイドルになって」

仁奈「いっぱい、い〜っぱいキグルミも着られて」

仁奈「お友達も、おねーさんもいっぱい出来て」

仁奈「プロデューサーも、ちひろおねーさんもいて」


俺P・ちひろ「……」


仁奈「……さびしくなくなって」

仁奈「すっげー……すっげー幸せでごぜーますよ」

仁奈「だから……」

仁奈「何をお願いしたらいいか、わかんなくなっちまったです」


俺P・ちひろ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 23:35:13.37 ID:hhWkJYvfo<> ちひろ「仁奈ちゃん……」ウルッ

仁奈「えへへ」ニコッ!


俺P「何言ってんのよ」

俺P「おチビ、アンタのプロデューサーは誰?」


仁奈「……?」

仁奈「プロデューサーは、プロデューサーでごぜーます!」


俺P「でしょう?」

俺P「だったら、もっと欲張んなさい!」

俺P「お年玉なんて、ちゃちぃ事言ってたわよね?」

俺P「――はっ!」

俺P「どうせ玉なら、玉の輿位言ってごらんなさいな!」


仁奈「プロデューサー……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 23:41:03.07 ID:hhWkJYvfo<> 俺P「アタシは、そうお願いしたわよ!」

俺P「315の腰の玉に、ってね!」

ちひろ「せめて、もっと小声で!」

俺P「さ、女の欲望を見せてみなさい」


仁奈「……はいっ♪」ニコッ!

仁奈「仁奈は、もっともーっとお仕事を頑張ります!」

仁奈「だから、もーっといっぱい! いーっぱい!」

仁奈「……パパも、ママも!」

仁奈「皆、みーんな! 幸せにしてくだせー!」


俺P「……もう!」

俺P「やりゃ出来るんだから、初めっからやんなさいよ!」

ちひろ「仁奈ちゃん……」ウルッ

俺P「泣くのはやめなさい、顔が溶けるわよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 23:44:18.36 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

俺P「――それじゃ、撮るわよ!」


仁奈・ちひろ「はーい」


俺P「んー……ちっひ!」

俺P「もうちょっと右! 右に行きなさい!」


ちひろ「このくらい……ですか?」


俺P「もっと右よ! 右!」

俺P「あと10メートル位右!」


ちひろ「それ、フレームアウトしてますよね!?」


俺P「そうね」

パシャッ!


ちひろ「今の、撮ったんですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 23:48:35.90 ID:hhWkJYvfo<> ちひろ「もう……!」

仁奈「あの、ちひろおねーさん」

ちひろ「? 仁奈ちゃん、どうしたの?」

仁奈「手、繋いでも良いでごぜーますか?」

ちひろ「……ふふっ♪」ニコッ!

ぎゅっ!

ちひろ「手、冷たくない? 今日は寒いから……」

仁奈「つめてー! つめてーけど……あったけーです!」


仁奈・ちひろ「……ふふふっ♪」ニコニコ!


俺P「……」


――パシャッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/15(火) 23:56:12.07 ID:hhWkJYvfo<>   ・  ・  ・

俺P「さすがアタシね!」

俺P「お年玉の事、完璧に誤魔化しきったわ!」

俺P「オーッホッホッホ!」

俺P「……」

俺P「……そのために、経費を使いすぎちゃったわね」

俺P「あー! さみーわー! 懐がさみーわー!」

俺P「マッチョの懐であったまりてーわー!」


俺P「んんん、もうっ!」


俺P「やっぱり、お年玉なんてろくなもんじゃないわ!」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/16(水) 01:28:22.33 ID:eusb+Zo6o<> 俺Pモノもいいよね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/16(水) 02:55:12.72 ID:m9DivhXC0<> 男前 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/16(水) 11:50:07.15 ID:Udu/BBDSo<> 善い肉でした <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/16(水) 22:13:30.12 ID:Kulc5hiV0<> また書いてくれていたのか
新アイドルがもう世界に息づいていてしゅごい… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:17:23.80 ID:FoCPjC+vo<> 書きます


武内P「速水さんと鷺沢さんに、質問を」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:21:05.90 ID:FoCPjC+vo<> 奏「呼ばれたから、来てみれば……」

文香「私達に、質問……ですか?」

武内P「すみません、お手数をおかけしてしまって」

文香「いえ……それは、構わないのですが……」

奏「それで? 私達に、どんな質問を?」


武内P「お二人の、その……ですね」

武内P「……」

武内P「……色っぽさに関して、ですね」


奏・文香「……」

奏・文香「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:25:47.67 ID:FoCPjC+vo<> 文香「い、色っぽさ……ですか?///」ドキドキ!

奏「へぇ……貴方、そういう風に思ってたんだ?」ワクワク!

武内P「それは……」

文香「……!///」オロオロ!

奏「それは?」ニマニマ!


武内P「……はい」

武内P「そう、思います」


文香「……!///」モジモジ!

奏「ふふっ、改めて言われると照れるわね」ニコニコ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:28:14.04 ID:FoCPjC+vo<> 奏「それじゃあ、その色っぽい私達に何が聞きたいのかな?」ニヤニヤ!

文香「お、お答え出来ると、い……良いのですが……///」キョドキョド!

武内P「あ、いえ」

武内P「質問があるのは、私ではなく――」


ガチャッ!

莉嘉・みりあ「おはよーございまーす!」


武内P「――彼女たちです」


奏・文香「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:32:39.67 ID:FoCPjC+vo<> 奏「はぁ……そういう事ね」

文香「……けれど、少し安心しました」


莉嘉「二人共、チョー色っぽいんだもん!」

みりあ「だからね、その秘密を教えて欲しいなー、って!」

莉嘉・みりあ「ねー!」


武内P「……お願い、出来ますか?」


文香「……はい、勿論です」ニコリ

奏「ええ、何でも聞いてちょうだい」ニコリ


莉嘉・みりあ「やったー!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:35:44.26 ID:FoCPjC+vo<> みりあ「えっと、それじゃあ最初に……奏さんから!」

奏「あら、‘さん’付けじゃなくても良いわよ」

莉嘉「それじゃあ……奏ちゃん!」

奏「それで? どんな事が聞きたいの?」


莉嘉・みりあ「一番最近キスしたのって、いつ〜?」


奏「……」

奏「はい?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:38:55.63 ID:FoCPjC+vo<> 奏「待って。色っぽさに関する質問じゃなかったの?」

莉嘉「えっ? そのつもりだよ?」

みりあ「うんうん! すっごく気になるよね!」

奏「……ふふっ、そうね」


奏「――二人には、まだ早すぎるかな」


莉嘉・みりあ「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:42:13.12 ID:FoCPjC+vo<> 奏「他に、聞きたいことはある?」

莉嘉・みりあ「……」

奏「? もう終わり?」

莉嘉・みりあ「……」


莉嘉・みりあ「――文香さーん!」

莉嘉・みりあ「文香さんに、質問していーい?」


文香「えっ……えっ……!?」オロオロ!


奏「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:44:45.80 ID:FoCPjC+vo<> 文香「でも、あの……!?」チラッチラッ!


奏「……」


莉嘉「ありすちゃんが言ってたんだよね☆」

みりあ「うんうん! 文香さん、すっごく大人だー、って!」

莉嘉・みりあ「ねー!」


文香「けれど、その……!」チラッチラッ!


奏「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:49:59.74 ID:FoCPjC+vo<> 莉嘉「だからぁ、そのヒケツを教えて☆」

みりあ「お願いお願い! 良いでしょ、文香さん!」

文香「っ……!?」オロオロ!


奏「……」チラッ


武内P「? 速水さん?」


奏「――いつだったかしら?」


武内P「……」

武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:53:23.21 ID:FoCPjC+vo<> 奏「最後にキスしたの、いつだったかしら?」

武内P「あの……私に、聞かれましても……」

奏「そうよね、わからないわよね」

武内P「ええ、はい……」


奏「――二人共、ごめんなさいね」

奏「彼も、わからないみたいなの」


莉嘉・みりあ「……」

莉嘉・みりあ「え〜〜っ!?」


武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 20:57:29.22 ID:FoCPjC+vo<> 莉嘉「Pくん!? えっ、そうなの!?」

武内P「えっ?」

みりあ「プロデューサー!? ホントに!?」

武内P「えっ?」


武内P「あの……」

武内P「……速水さん?」


奏「何?」


文香「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 21:03:01.55 ID:FoCPjC+vo<> 莉嘉「そうなんだ……わからなくなっちゃうんだ!」

みりあ「凄い凄い! す〜っごく大人っぽい!」

莉嘉・みりあ「……!」キラキラッ!


奏「ふふっ、さっきの質問の答えはこれで良いかしら?」


莉嘉・みりあ「うんっ!」ニコッ!

莉嘉・みりあ「……それはそうと」

莉嘉「Pくんの浮気者! クワガタムシ!」

みりあ「プロデューサーって……えっちだったんだ」


武内P「あの……何がですか!?」

武内P「……何故ですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 21:06:58.21 ID:FoCPjC+vo<> 莉嘉「みりあちゃん、アタシ達も頑張らないと!」

みりあ「……うんっ! 頑張ろうね、莉嘉ちゃん!」

莉嘉「じゃないと、Pくん取られちゃう! そんなのヤダもん!」

みりあ「プロデューサーがえっちだったんなら!」

莉嘉・みりあ「はやく、色っぽさを身に着けないと!」

莉嘉・みりあ「ね!」


奏「貴方って、とっても慕われてるのね」

武内P「待ってください!」

武内P「あの……何か、誤解が生まれていませんか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 21:11:27.25 ID:FoCPjC+vo<> 莉嘉「――というワケでぇ、文香さんっ!」

みりあ「色っぽさのヒケツ、教えて教えて〜!」


文香「……」

ペラッ…ペラッ…


莉嘉・みりあ「……あれ?」

莉嘉「本を読んでる……」

みりあ「……大人っぽい!」

莉嘉・みりあ「ね!」


文香「……」

ペラッ…ペラッ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 21:18:29.96 ID:FoCPjC+vo<> 武内P「あの! 城ヶ崎さん、赤城さん!?」

武内P「何故、先程……私に、あのような事を!?」


文香「っ!?」ビクッ!

…バサッ!


莉嘉「あっ! もー、Pくん! 急に大声出しちゃダメだよ!」

みりあ「文香さん、ビックリして本を落としちゃった!」

武内P「す、すみません……ですが!」


文香「っ……!」ワタワタ!

トンッ!

文香「っ!?」


スザザーッ!


奏「……慌てて拾おうとして、蹴って遠くに……ね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 21:26:00.21 ID:FoCPjC+vo<> 莉嘉「文香さん、どうしたの?」

みりあ「うんうん! 様子が変だよ!」


文香「いえ、それは……!?」バタバタ!


莉嘉「知ったらいけない、知りたくなかった事を知ってしまった!」

みりあ「平静を装おうとした! でも、そんなのは出来なかった!」

莉嘉・みりあ「って感じがするよ!」

莉嘉・みりあ「ね!」


文香「……!?……!?」オロオロ!


奏「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 21:29:22.92 ID:FoCPjC+vo<> 武内P「――あの」


文香「っ!?」


武内P「驚かせてしまったようで、申し訳ありません」

武内P「どうぞ……本を」

スッ…


文香「あ……ぁり……」

文香「……」


武内P「鷺沢さん?」


文香「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 21:32:13.03 ID:FoCPjC+vo<> 武内P「鷺沢さん、どうか……されましたか?」

文香「っ……! ぁ……あの……!」

武内P「? はい、何でしょうか?」

文香「……ぉ」


文香「お、お付き合い……されて、いるのですか……?」


武内P「えっ?」


文香「……!」


武内P「……いえ、私は――」

武内P「――今は、仕事が恋人のようなものですから」


文香「!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 21:38:45.15 ID:FoCPjC+vo<> 文香「し……仕事で……?」フラッ…

武内P「……‘で’?」

文香「そ、そんな……仕事が……?///」

武内P「あの……鷺沢さん?」


莉嘉「えーっ!? 奏ちゃん、そうなの!?」

みりあ「ねえねえ! どうなのどうなの!?」


奏「……ふふっ」ニコリ


莉嘉・みりあ「お、お……大人だ〜!」


文香「まさか……そんな……!///」


武内P「あ……あのっ!?」

武内P「皆さん、何を勘違いしているのですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 21:49:51.07 ID:FoCPjC+vo<> 奏「この事は、あんまり人に言っちゃ駄目よ」

奏「でないと、彼も大変になっちゃうでしょう?」

莉嘉・みりあ「はーい!」


武内P「あの……皆さん!?」


莉嘉「あっ、そうだ! 文香さん!」

みりあ「ねえねえ! 文香さんも?」

文香「い、いえ……私は、その……ま、まだ///」モジモジ!

莉嘉・みりあ「そうなんだー!」

文香「……///」ソワソワ!


武内P「一体、何の話をされているのですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/17(木) 21:52:25.85 ID:6BsO6Tw70<> 奏頭いいな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/17(木) 22:03:41.37 ID:FoCPjC+vo<> 莉嘉「みりあちゃん、早く大人になろうね!」

みりあ「うんうん! 一緒に頑張ろう!」

莉嘉・みりあ「ね!」


武内P「待ってください!」

武内P「仰っている意味が、よく……!」

武内P「あの! 私の質問に、答えて頂けますか!?」


奏「色っぽさの秘訣は……」

文香「ひ……秘密……と、言う所でしょうか///」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/18(金) 00:22:55.41 ID:BRqrUu4uo<> 乙
このあとCPでひと悶着あるんだろうなあ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/18(金) 02:35:47.18 ID:DiDAkNQK0<> 莉嘉は誤解を色んな人に撒き散らしてくれるし
みりあちゃんは誤解そのまま行動に移してくれそう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/18(金) 14:07:54.44 ID:Lt85eVt2o<> おとなはみんな嘘つきだから(武内P以外未成年です)
そういやお見合いネタってやったことあったっけ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/18(金) 21:40:24.43 ID:FgGPb2300<> 楓さんがぶち壊したことがあった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 21:55:43.60 ID:8D1Pl6mso<> じゃあ逆を


武内P「お見合い、ですか?」楓「はい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 21:58:21.62 ID:8D1Pl6mso<> 楓「お断りしたんですけど……」

武内P「……はあ」

楓「先方が、どうしても……と」

武内P「……そう、ですか」


楓「本当に、困っているんです」


武内P「高垣さん」

武内P「私も、突然その様な話をされて困っています」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:00:55.27 ID:8D1Pl6mso<> 楓「私は、アイドルですから……」

武内P「……あの」

楓「誰かお相手が居るなら話は別、と言われても……」

武内P「……高垣さん?」


楓「本当に、困っているんです」


武内P「高垣さん」

武内P「急に来て話を始められても、困ります」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:04:12.09 ID:8D1Pl6mso<> 楓「ファンの方と、一緒に階段を登っていきたいんです」

武内P「……ですから、ですね」

楓「ファンの方と、一緒に……笑顔で」

武内P「……高垣さん」


楓「すぅ……どうしたら、良いのかしら」

楓「……」

楓「あっ、間違えちゃった」

楓「はぁ……どうしたら、良いのかしら」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:08:32.39 ID:8D1Pl6mso<> 楓「結婚なんて、まだ考えてなくて……」

武内P「……」


武内P「……」

…ガチャッ


楓「!?」

ツカツカツカツカ!

楓「!」

バタンッ!


楓「……!」ムスッ!


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:12:19.36 ID:8D1Pl6mso<> 楓「……!……!」

ぐいぐいっ!

武内P「……」

…とすんっ


楓「……!?」


武内P「…………」

武内P「……飲みも」


楓「ホットコーヒーで、ホッと一息、ですね」


武内P「……そうですね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:15:22.22 ID:8D1Pl6mso<> 楓「はぁ……どうしたら、良いのかしら」

武内P「あの、私に言われましても……」

楓「はぁ……どうしたら、良いのかしら」

武内P「……」


武内P「……わかりました」

武内P「お話を詳しく聞かせてください」


楓「えっ?」パチクリ!

楓「すみません……声に、出ていましたか?」


武内P「……」

武内P「はい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:21:59.89 ID:8D1Pl6mso<> 武内P「どうしても、断れないのでしょうか?」

楓「一度、会ってみるだけでも、って……」

武内P「……成る程」


武内P「それならば、ですね」

武内P「一度、お会いしてみるだけでも」

武内P「それで、お相手の方は納得されるのです、よね?」


楓「?」パチクリ!

楓「〜?」キョトン


武内P「いえ、あの……」

武内P「首を傾げるような事を言ったでしょうか……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:24:29.90 ID:8D1Pl6mso<> 楓「私は、アイドルですから……」

武内P「……あの」

楓「誰かお相手が居るなら話は別、と言われても……」

武内P「……高垣さん」


楓「本当に、困っているんです」


武内P「高垣さん」

武内P「貴女は、私に何を言わせようとしているのですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:31:10.86 ID:8D1Pl6mso<> 楓「本当に、困っているんです」

武内P「いえ、ですから……一度会っt」

楓「……!」

バシバシ!

武内P「……」


楓「誰かお相手の方が居るなら話は別……」

楓「はぁ……どうしたら、良いのかしら」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:38:29.70 ID:8D1Pl6mso<> 武内P「……高垣さん」

楓「えっ?」

武内P「えっ?」

楓「そんな……」


楓「――私に出来る事なら、何でも……だなんて」

楓「ふふっ! 強力な、協力者ですね♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「が、そんな発言は一切していません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:46:21.12 ID:8D1Pl6mso<> prrrr!prrrr!

楓「……」

武内P「あの……電話が、鳴っていますが」

楓「……少し、失礼します」

武内P「はい」


楓「……」

ガチャッ…バタンッ


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:51:27.12 ID:8D1Pl6mso<>   ・  ・  ・

…ガチャッ

楓「あの……すみません」


武内P「? はい」

武内P「電話は……まだ、繋がっているのですか?」


楓「……」

スッ…


武内P「? 私に……代われ、と?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 22:56:25.24 ID:8D1Pl6mso<> 楓「……」

武内P「それは構いませんが、お相手は……?」

楓「……」

武内P「……?」


武内P「――お電話変わりました」


楓「父です」


武内P「……」

武内P「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 23:01:55.76 ID:8D1Pl6mso<> 楓「私は、アイドルですから」

武内P「……!?」

楓「お相手が居るなら話は別、と言われて……」

武内P「も……もしもし……!」


楓「……ふふっ!」

楓「つい、嘘をついちゃって……うふふっ!」


武内P「っ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 23:06:39.78 ID:8D1Pl6mso<> 武内P「はい……はい……」

武内P「いっ、いえ! 決して、その様な事は!」

武内P「……はい……はい、勿論です」


楓「よろしく、お願いします」ペコリ


武内P「……!?」

武内P「……!……!」カワッテクダサイ! カワッテクダサイ!


楓「電話に出んわ」


武内P「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 23:10:15.55 ID:8D1Pl6mso<> 武内P「えっ? 高垣さんをどう思っているか……ですか?」

武内P「そう……ですね」


楓「……」


武内P「……とても素晴らしいアイドルだ、と」

武内P「そう……思います」

武内P「はい……ええ、はい……」

武内P「……ぐ、具体的に……ですか?」


楓「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 23:15:51.58 ID:8D1Pl6mso<> 武内P「そう……ですね……」


楓「……」


武内P「やはり……元モデルなだけはある――」

武内P「――ルックスと、スタイルです」

武内P「神秘的と評されるルックス」

武内P「ステージでの動きが映える、少し高めの身長」

武内P「足がとても細いので、ダンスは少し苦手なようですが……」

武内P「はい……そちらも、とても頑張っていらっしゃる、と」

武内P「……そう、思います」


楓「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 23:21:10.85 ID:8D1Pl6mso<> 武内P「性格……ですか?」


楓「……」


武内P「そう、ですね……」

武内P「お仕事を……ファンの方をとても大切にされています」

武内P「その姿勢は、後輩のアイドル達の手本になっているかと」

武内P「……はい」

武内P「私の担当するアイドルも、彼女には本当にお世話になりました」

武内P「ああ、いえ……必要な事だ、と」

武内P「……そう、思ったので」


楓「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 23:29:02.39 ID:8D1Pl6mso<> 武内P「子供っぽい所……ええ、そうですね」


楓「……」


武内P「しかし、それもまた魅力の一つです」

武内P「……はい、ダジャレも、また」

武内P「それが、彼女を神秘的なだけで終わらせない――」

武内P「――親しみやすさがあるアイドルにしている、と」

武内P「……そう、思います」

武内P「美しい歌声を奏でる、世界に一つだけの楽器だけではない」

武内P「そう、ですね……お茶目さを感じます」


楓「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 23:35:26.44 ID:8D1Pl6mso<> 武内P「一番魅力的だと思うのは……」


楓「……」


武内P「笑顔です」

武内P「夜空に浮かぶ星々の様に」

武内P「優しく恵みをもたらす太陽の様に」

武内P「輝く、笑顔です」


楓「……」


武内P「……えっ?」

武内P「は、はい……少々、お待ち下さい……」

スッ…


楓「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 23:48:49.40 ID:8D1Pl6mso<>   ・  ・  ・

楓「――先日は、ご迷惑をおかけしました」ペコリ


武内P「……」

武内P「はい」


楓「お陰様で、お見合いはお断りする事が出来ました」

楓「父が……仲人の方と、先方に話をつけてくれて」


武内P「それは……」

武内P「おめでとうございます、で……良いのでしょうか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/18(金) 23:54:55.58 ID:8D1Pl6mso<> 楓「けれど……本当に、困っているんです」

武内P「えっ?」

楓「はぁ……どうしたら、良いのかしら」

武内P「あの……何か、問題でも?」


楓「父が……貴方を連れて来い、って」

楓「そう言って、聞かなくて」


武内P「……」

武内P「……!?」サーッ…! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 00:05:16.53 ID:BK6jiYxNo<> 楓「一度、会ってゆっくり話がしたいそうなんです」

武内P「あ、あの……高垣さん!?」

楓「はい?」キョトン


武内P「誤解を……解かれて、いないのですか!?」


楓「……」


武内P「……!?」


楓「あっ、豪快な誤解」


武内P「ダジャレで! ダジャレで、誤魔化さないでください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 00:19:30.19 ID:BK6jiYxNo<> 武内P「あの……! 連絡をお願い出来ますか!?」

楓「直接でないと、話すつもりは無い……って」

武内P「で、では! 高垣さんから!」

楓「私が話そうとしても、拗ねちゃってて……」

武内P「わ、わかりました……!」


武内P「スケジュールを調整し、お伺いします……!」


楓「えっ?」パチクリ!


武内P「ですので、高垣さんも……」

楓「……」

武内P「あの……高垣さん?」

楓「……」



楓「挨拶、ですか?」


武内P「違います!」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/19(土) 12:56:59.46 ID:OREN9bWWO<> もう観念しちゃおうぜ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 19:56:47.94 ID:BK6jiYxNo<> >>696
書きます


武内P「ん」早苗「あ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 19:58:46.32 ID:BK6jiYxNo<> 武内P「片桐さん、おはようございます」

早苗「おはよ……って、もう帰るの?」

武内P「いえ、今日は休みだったのですが」

早苗「あー、ちひろちゃんに追い返されたのね?」

武内P「……はい」


武内P「それでは、失礼します」


早苗「はーい、お疲れー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:00:39.02 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・


武内P「ん」

早苗「あ」

武内P「片桐さんは、出社だったのでは?」

早苗「今日はレッスンも休みだったの、忘れてたのよ……」

武内P「成る程、そうでしたか」


武内P「それでは、失礼します」


早苗「はーい、お疲れー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:02:12.48 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
駅、改札

武内P「ん」

早苗「あ」

武内P「片桐さんも、この駅に用事が?」

早苗「いや、だってそのまま帰るの癪じゃないの」

武内P「そう……ですね」


武内P「それでは、失礼します」


早苗「はーい、お疲れー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:04:42.97 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
本屋

武内P「ん」

早苗「あ」

武内P「……今日は、奇遇ですね」

早苗「……本当ね」

武内P「……」


武内P「……それでは、失礼します」


早苗「……はーい、お疲れー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:06:22.87 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
カフェ

武内P「んん」

早苗「ああ」

武内P「……混み合っているので、相席でも……と」

早苗「……ええ、オッケーしたわ」

武内P「……」


武内P「……すみません、失礼します」


早苗「……まあ、どうぞ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:08:22.04 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
カフェ、前

武内P「それでは、私はあちらへ」

早苗「ええ、あたしはあっちへ行くわ」

武内P「……」

早苗「……」


武内P「それでは、失礼します」


早苗「はーい、お疲れー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:10:35.43 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
映画館、チケット売り場

武内P「んんん」

早苗「あああ」

武内P「……片桐さんも、映画を?」

早苗「……まあ、そうよ」

武内P「……私は、もうチケットを購入したので」

早苗「……あたしは、これから」


武内P「……失礼します」


早苗「……お疲れ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:13:07.60 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
映画館、劇場内

武内P「んんんん」

早苗「ああああ」

武内P「……隣、失礼します」

早苗「……どうぞ」

武内P「……チーズ味のナチョス、ですか」

早苗「……キャラメルポップコーン、ね」


武内P「……よければ、どうぞ」


早苗「……こっちも、どうぞ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:14:58.86 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
映画館、チケット売り場

武内P「……良い、出来でした」

早苗「本当にね! あのシーン、凄く良かったわ!」

武内P「はい」

早苗「ねー!」

武内P「……」

早苗「……」


武内P「それでは、失礼します」


早苗「はーい、お疲れー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:22:04.60 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
デパート、入り口

武内P「んんんんっ」

早苗「ああああっ」

武内P「……すみません、失礼します」

早苗「……それじゃ、あたしは此処に入るから」

武内P「はい、お願いします」

早苗「頼むわよ?」


武内P「それでは……これで」


早苗「ええ……今度こそ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:26:28.95 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
雑貨屋、入り口

武内P「んんんんっ!」

早苗「ああああっ!」

武内P「……先程、あちらに寄る、と」

早苗「……と、見せかけたつもりだったの」

武内P「……私は、行きますね」

早苗「……あたしは、入るわ」


武内P「それでは……これで」


早苗「ええ……本当に」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:29:00.07 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
別の雑貨屋、中

武内P「んんんんんっ!」

早苗「あああああっ!」

武内P「……何故」

早苗「……ピンと来るの無くて」

武内P「……こちらは、どうでしょうか?」

早苗「……あ、良いじゃない、これ」


武内P「……それでは、失礼します」


早苗「……ええ、今度こそ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:32:00.26 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
路上

武内P「……」

早苗「……」

武内P「つけt」

早苗「ないわよ! そっちが!」

武内P「誤解です! 信じてください!」


武内P「……!」


早苗「……!」


武内P「失礼します」


早苗「お疲れ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:36:53.92 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
レストラン、入り口

武内P「……」

早苗「……」

武内P「……早めに夕食をと、そう……思いまして」

早苗「……そうね……あたしも、そう思ったのよ」


「二名様、お席の方へご案内致します」


武内P「……」

早苗「……」

武内P・早苗「……はい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:40:37.23 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
レストラン、テーブル

武内P「……デザートは、注文されますか?」

早苗「……ティラミス」

武内P「では……私は、パンナコッタを」

早苗「……良いわね、パンナコッタ」

武内P「……ええ、ティラミスも」

早苗「……どっちも、食べたいわね」


「デザートのご注文は、お決まりですか?」


武内P「……ティラミスと」

早苗「……パンナコッタを」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:44:15.53 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
レストラン、外

武内P「……今日は、お疲れ様でした」

早苗「……ええ、キミも……なんだか、お疲れ」

武内P「いえ、片桐さんも……」

早苗「……それじゃ、此処で」

武内P「……はい、そうですね」


武内P「本当に、今日はこれで」


早苗「ええ、本当の本当に」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:48:13.62 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
346プロ、前

武内P「んんんんんんっ!」

早苗「ああああああっ!」

武内P「千川さんが、退勤している時間なので!」

早苗「なんかアレだったから、誰か飲みに行けないかと!」


武内P・早苗「……!」


武内P「それでは、失礼します!」


早苗「はい! お疲れ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:53:26.18 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
346プロ、前

武内P「……」

早苗「……」

武内P「……千川さんが、まだ居たので」

早苗「……もう、飲みに行ったみたい」


武内P「……どう、されますか?」

武内P「私は――飲みに行きます、一人で」


早苗「あたしは――帰るわ、一人で」

早苗「帰ってゆっくりするわよ、ええ」


武内P「……それでは、失礼します」


早苗「……はい、お疲れ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 20:58:48.09 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
飲み屋

武内P「……生を」

早苗「……二つ」


「はい! 生二丁!」


武内P「……帰って、ゆっくりするのでは?」

早苗「……するわけないでしょ、あたしが」

早苗「キミこそ、一人で飲みに行くとか……」

武内P「私らしくは無いので……嘘と、思われましたか?」

早苗「……思うでしょ、そりゃ……誰だって」

武内P「……確かに、自分でもそう思います」


「お待たせしました! 生二丁!」


武内P「……お疲れ様でした」

早苗「……乾杯」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 21:05:08.29 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
飲み屋

武内P「……今日は、申し訳ありませんでした」

早苗「……良いのよ、こっちも悪かったわね」

武内P「このテーブルから、別行動をしましょう」

早苗「! それよ! あたし、ちょっと後に出るから!」


武内P「では……失礼します」


早苗「お疲れ! また明日!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 21:10:05.26 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・

武内P「……何故」

早苗「……キミが、伝票持って行ったからでしょ」

武内P「ですが……よく、追いつきましたね」

早苗「……元警官の、アイドルコップを舐めないでよね」


武内P「……後日でも、良かったのでは?」


早苗「……やめて、今すっごい後悔してるから」


ホテル街 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 21:14:39.73 ID:BK6jiYxNo<> 武内P「……早く、此処を離れましょう」

早苗「そうね……うっぷ!」

武内P「片桐さん?」

早苗「……飲んで走ったから、気持ち悪い……!」

武内P「……顔色が」

早苗「あ、あたしは置いて……先に行って……!」

武内P「で、ですが……」


早苗「うぅ……ぅっ……!」


武内P「……!?」


ホテル街 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 21:20:59.62 ID:BK6jiYxNo<>   ・  ・  ・
飲み屋

武内P「――と、言う訳なのです!」

早苗「――信じて! 友達でしょ!?」


瑞樹・楓「……」


武内P「お……お二人が偶然通りがかって助かりましたね!」

早苗「ええ! 結局、路上でリバっちゃったけどね!」

武内P「良い、勢いでした」

早苗「そう!? そう言ってもらえると……いや、何よそれ!?」


瑞樹・楓「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/19(土) 21:28:41.79 ID:BK6jiYxNo<> 武内P「全て! 今日の出来事は、全て偶然なのです!」

早苗「さっきは、ちょっと観念しそうになったけど!」


瑞樹・楓「……」


武内P「片桐さん!?」

早苗「あいや、そういう意味じゃなくて! 違うわよ!?」

武内P「と……兎に角! 思っているような事は、何も!」

早苗「ねえ、ちょっと! 二人共、何か言ってくれない!?」


瑞樹「ん」

楓「あ」


武内P「……もう――」


早苗「――勘弁してよ!」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/19(土) 22:33:14.70 ID:Xy1ViBToo<> もういっそのこと普通にデートした方がいいのでは?
年齢的にダイジョブだし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/19(土) 22:52:44.66 ID:s87Oky420<> これこそ観念しとけよw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/20(日) 15:25:55.59 ID:JmuN8Z29o<> お似合いかよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/20(日) 17:57:35.67 ID:ZbTA4P2vO<> しぶりん辺りが似たような事を狙っても上手くいかずに駄々こねまくるだけで終わるんだろうなぁ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 21:14:48.54 ID:CzwyGG5ho<> 書きます


武内P「辻野あかりさん、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 21:16:45.63 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「はいっ♪ さっき、そこで一緒になって!」

武内P「始めまして」

あかり「……!?」

武内P「私、シンデレラプロジェクトを担当している――」


あかり「お……お……」


武内P・卯月「?」


あかり「お母ちゃん! お母ちゃ――んっ!!」


武内P・卯月「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 21:19:39.04 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「あかりちゃん!? どうしたんですか!?」

武内P「あ、あの……」

あかり「ひいっ!?」ビクッ!

武内P「っ!?」


あかり「お母ちゃ――んっ! 助けて――っ!」


卯月「だっ、大丈夫ですよ!」

卯月「プロデューサーさん、こう見えてポエム好きなんです!」


あかり「ひいい――っ!? 怖いんご――っ!」


武内P「何故!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 21:24:59.37 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「こっ、こう言えば和むかと思って!」

武内P「島村さんの判断には、疑問が!」

あかり「ぁ……ぁ……!」

武内P「と、とにかく……落ち着いt」


あかり「さ――佐藤錦! 佐藤錦! 佐藤錦!」


卯月「佐藤錦、って……確か……」

卯月「っ! りんごの銘柄を言って、心を落ち着かせてるんですね!」


あかり「佐藤錦! 佐藤錦! 佐藤錦――っ!」


武内P「佐藤錦は、さくらんぼの銘柄です!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 21:29:19.88 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「で、でも! これで落ち着けるなら!」

武内P「え、ええ……確かに、そうですね」

あかり「さと……ふ、ふじ……ふじ……!」

武内P「っ! りんごの銘柄です!」


あかり「ひあああ――っ!? 佐藤錦! 佐藤錦!」


卯月「プロデューサーさんっ!」

卯月「ビックリして、さくらんぼに戻っちゃいましたよ!?」


あかり「佐藤錦! ふ、ふ……やっぱりダメ佐藤錦――っ!」


武内P「す、すみません……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 21:36:55.58 ID:CzwyGG5ho<>   ・  ・  ・

卯月「あかりちゃん、大丈夫ですか?」

あかり「は、はい……佐藤錦のおかげで……」

卯月「やっぱり、山形といえばさくらんぼですよね♪」

あかり「ラ・フランスも、すっごく有名ですよっ」


武内P「あの……りんごは、良いのでしょうか?」


あかり「ひいっ!? す、すみません! 三位ですみません!」

卯月「大丈夫! 頑張れば、きっとキラキラ輝けます!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 21:41:39.78 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「えっ、と……プロデューサーさん、顔は怖いですけど……」

あかり「は……はい……」


武内P「……」


卯月「とっても優しくて……私を見つけてくれた人なんです!」

あかり「そ……そう、なんですね……」


武内P「……」


卯月「でも、私も最初会った時は――」

卯月「ママー、って叫んじゃいましたけど……えへへ」

あかり「……凄く、わかるんご」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 21:44:51.05 ID:CzwyGG5ho<> あかり「え、と……お騒がせしました」

武内P「いえ……慣れて、いますから」

あかり「……そうなんですか?」

武内P「ええ、お恥ずかしながら」


あかり「……あは♪」ニコッ!

あかり「白雪姫プロジェクトのプロデューサーさんって――」

あかり「――面白い人なんですね♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔で……」

武内P「……」

武内P「いえ、あの、待ってください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 21:48:38.39 ID:CzwyGG5ho<> 武内P「あの……私が、担当しているのは……」


あかり「?」


卯月「ぷっ、プロデューサーさんっ!」

武内P「? 島村さん?」

卯月「あかりちゃん、まだ混乱してるんだと思います!」ヒソヒソ!

武内P「は、はあ……」

卯月「凄く怖かったんだと……だから、今は!」ヒソヒソ!

武内P「……はい」ションボリ


あかり「? どうかしたんですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 21:52:51.92 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「いっ、いえいえ! 何でもありませんよ!」

あかり「……」

卯月「ねっ、プロデューサーさんっ!」

武内P「え、ええ……」


武内P「よ、宜しければ……エナジードリンクは、いかがですか?」

武内P「この後も、予定があるでしょうかr」


あかり「父ちゃん! 父ちゃ――んっ!」


武内P「何故!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 22:00:14.98 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「あかりちゃん!?」

あかり「ひいっ!? ひいいっ!?」

卯月「……プロデューサーさんっ!」

武内P「わ、私の発言に……何か、問題が!?」


あかり「芸能界は怖いんごおお――っ!」

あかり「飲み物に……えっちな毒が///」

あかり「あかりんご/// やばいんご///」


卯月「……ほ、ほっぺが真っ赤ですね!」

武内P「待ってください!」

武内P「その指摘よりも、まずは誤解を先に!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 22:04:03.78 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「あかりちゃん、毒なんて入ってないですよ!」

あかり「ほ……本当に……?///」

卯月「そうですよね、プロデューサーさんっ!」

武内P「勿論です!」


武内P「体に害のある成分は、一切入っていません!」


あかり「ひいいあああ――っ!?///」

あかり「無農薬の毒りんごおおぉ――っ!///」


武内P「……私に、どうしろと!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 22:09:20.91 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「大丈夫です! 私も、飲んでますから!」

あかり「ま……マジんご……?///」

卯月「はいっ♪ それで、元気いっぱいです♪」ニコッ!

武内P「!……良い、笑顔です」


卯月「……えへへ///」

卯月「――島村卯月、頑張ります♪」


あかり「マジ――ンゴォ――ッ!///」

あかり「何を頑張るんですか――っ!///」


武内P「待ってください!」

武内P「誤解です! それは、完全に誤解です!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 22:15:31.76 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「えっ……わ、私……頑張ってます……よ?」

あかり「と、都会……都会は怖いんご……///」

卯月「あっ、も、もっとですね! もっと頑張れば良いんですよね!」

武内P「い、いえ! 今の発言は、島村さんに対してでなく!」


卯月「頑張らなきゃ……頑張らなきゃ……!」

卯月「私だけに出来る事があるって……信じなきゃ……!」


あかり「っ――!///」ピキーン!

あかり「……た……玉こんにゃく……?///」


武内P「お願いします! 誰か!」

武内P「誰か、助けてください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 22:21:37.72 ID:CzwyGG5ho<>   ・  ・  ・

武内P「……お二人とも、落ち着かれましたか?」


卯月・あかり「……はい」


武内P「それは……はい、良かったです」


卯月・あかり「すみませんでした……」


武内P「いえ、お気になさら……」

武内P「……」

武内P「……今後は、気をつけましょう」


卯月「……ね? 良い人ですよね?」

あかり「……確かに、その通りんご」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 22:27:42.40 ID:CzwyGG5ho<> あかり「さ、騒いじゃってすみませんでしたっ!」

武内P「いえ、私も誤解を招く発言がありましたので」

あかり「あは♪ 本当に、焦りましたよ!」

武内P「……」


武内P「しかし……」

武内P「辻野さんは、どうしてそこまでりんごにこだわるのですか?」


あかり「親が、山形りんごのアピールをして、って言ったからです!」


武内P「……成る程」


あかり「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 22:31:26.44 ID:CzwyGG5ho<> 武内P「……」


あかり「プロデューサーさん、どうしたんご?」

卯月「何か……考え事をしてるみたいですね」


武内P「あ、いえ」

武内P「山形出身というアピールをするのならば、ですが」

武内P「さくらんぼや、ラ・フランスを前面に出した方が――」


あかり「そんなこと、出来ないんご!」


武内P「――ファンの方の心を掴みやすいかと」


あかり「ソ・ンナコト、出来ないんぼ!」


卯月「あれっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 22:44:22.49 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「あかりちゃん!? あのっ……り、りんごは!?」

あかり「赤いです! あは♪」

卯月「そうですけど! ぷっ、プロデューサーさん!?」

武内P「す、すみません……」


武内P「先程の発言は……失言でした」


あかり「気にしなくて良いんぼ!」

あかり「んご、は元々ネット知識ですし!」

あかり「私、ラーメンの方が好きですかラ・フランス!」


武内P「……飲み込みが、早いですね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 22:51:59.57 ID:CzwyGG5ho<> 卯月「り……りんご! りんご、美味しいですよね!」

あかり「まあ、山形りんごは所詮三番ですけど! あは♪」

卯月「所詮、って!? いや……まあ、そうですけど!」

武内P「島村さん!?」


卯月「でもっ! 頑張れば、きっと一番になれます!」

卯月「赤くて、キラキラ輝く、美味しいりんごなら!」


あかり「さくらんぼとラ・フランスは既に一番です」


卯月「……お願いします、プロデューサーさん!」

武内P「は、はい……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 22:56:23.74 ID:CzwyGG5ho<> 武内P「……辻野さん」

あかり「んぼ?」

武内P「……一つ、お聞きします」

あかり「良いですよ! 何でも答えますかラ・フランス!」


武内P「貴女は、その語尾を可愛いと思いますか?」


あかり「……」

あかり「っ……!?」


武内P「……おわかり頂けて、何よりです」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 23:00:29.23 ID:CzwyGG5ho<> 武内P「辻野さん、思い出してください」

武内P「貴女の、アイドルになろうと思ったきっかけを」


あかり「それは……スカウトされて……」

あかり「――お姫様に」

あかり「なって……みないか、って……」


武内P「ご両親は、何と?」


あかり「応援してくれて……」

あかり「山形りんごの、アピールをして、って……!」


卯月「あの……もしかして、ご当地アイドルと勘違いしt」

武内P「島村さん、いけません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 23:05:13.98 ID:CzwyGG5ho<> あかり「……!」


武内P「辻野さん」

武内P「改めて、自己紹介をお願いできますか?」


あかり「――山形生まれの、りんごアイドル!」

あかり「あかりんごこと、辻野あかりで〜す♪ あは♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


あかり「やるなら一番になりたいです!」

あかり「一番――白雪姫に!」ニコッ!


武内P「それは……」

武内P「……」

武内P「え……笑顔で、頑張ってください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/20(日) 23:39:55.21 ID:CzwyGG5ho<>   ・  ・  ・

卯月「――プロデューサーさん、誤解は解いておきましたよ!」

武内P「! それは……ありがとう、ございます」


卯月「これくらい、お安い御用です!」

卯月「それに……えへへ、プロデューサーさんのためですから!」

卯月「島村卯月、頑張りました♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


卯月「でも……」


武内P「?」


卯月「――やっぱり、都会は進んでるんご」

卯月「……って、どういう意味でしょうか?」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/21(月) 00:02:05.03 ID:O+XItX5iO<> んご…かわいい、のか?
それにしてもこれだけ怖がられるようだと整形とかは考えたりしないのかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/21(月) 00:45:19.66 ID:mz3ElL8SO<> 般若の仮面を被って刀振り回すマネージャーでもここまで怖がられなかったぞ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/21(月) 12:39:57.56 ID:jSfhXXxFo<> ニュースでやってたけど怖がられないようプチ整形する男性が増えた話思い出した <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/21(月) 14:32:37.92 ID:eE1+aFUmO<> かぐや様みたいに目つきの悪さに興奮するアイドルも居るだろうから… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/21(月) 21:12:01.49 ID:rCQpFer9O<> 346に入った時点でたった1つの命を捨てて生まれ変わった不死身のPになったも同然だしもしかしたら既に整形ぐらいしてても不思議じゃない気がする <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 21:30:50.35 ID:+mi0jgaho<> 書きます


武内P「私は……怖いですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 21:33:08.98 ID:+mi0jgaho<> CPアイドル達「……!?」

ざわっ…!


武内P「……皆さん、正直に仰ってください」

武内P「私を怖いと思いますか?」


CPアイドル達「……」

CPアイドル達「慣れた……よね」


武内P「……そう、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 21:36:08.10 ID:+mi0jgaho<> 未央「っていうか! 急にどうしたの!?」

武内P「いえ……実は、前々から思っていたのです」

卯月「前々から、って……」

武内P「……はい」

凛「……何を?」


武内P「……」

武内P「私の顔は――怖いのではないか、と」


CPアイドル達「……」

CPアイドル達「……!?」

ざわっ…! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 21:39:53.12 ID:+mi0jgaho<> 美波「か、顔の作り自体が……って意味ですか?」

武内P「ええ……そう、なりますね」

アーニャ「にぇ、ニェート! 大丈夫、です!」

武内P「そう……ですか?」


蘭子「うむ!」

蘭子「我が友こそ、魔界からの使者!」

蘭子「禍々しき妖気を纏いし時、全ての者はひれ伏すだろう!」


CPアイドル達「蘭子ちゃん!」


蘭子「あっ……す、すまない……!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 21:44:13.10 ID:+mi0jgaho<> 武内P「薄々……そうなのではないか、と」

杏「プロデューサーってさ、微妙に察しが悪いよね〜」

武内P「……」

智絵里「あ、杏ちゃん! ほんとの事言っちゃ……!」

武内P「……」


かな子「ぷっ、プロデューサーさん!」

かな子「このクッキーを食べて、元気だしてください!」

かな子「美味しいから、大丈夫です!」


武内P「……ありがとう、ございます」


CPアイドル達「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 21:47:55.08 ID:+mi0jgaho<> 莉嘉「大丈夫だって☆ アタシ、Pくんの事怖くないよ☆」

武内P「城ヶ崎さん……」

みりあ「うんうん! プロデューサー、優しいもんね!」

武内P「赤城さん……」

きらり「きらりもねぇ、Pちゃんの良い所い〜っぱい知ってるにぃ☆」

武内P「諸星さん……」


武内P「……ありがとう、ございます」


李衣菜「……あれ?」

李衣菜「今のって、顔に関して触れてなくない?」


武内P「……」


みく「李衣菜ちゃんは、どうしてたまにクールになるにゃ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 21:50:26.55 ID:+mi0jgaho<> 武内P「やはり……私の顔は、怖いのですね」

CPアイドル達「……」

武内P「ありがとう、ございます」

武内P「これで……決心が付きました」


CPアイドル達「……決心?」


武内P「はい」

武内P「――整形します」


CPアイドル達「……」

CPアイドル達「整形!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 21:56:20.55 ID:+mi0jgaho<> 未央「待って! 待って待って、深刻すぎない!?」

武内P「はい。なので、皆さんの考えをお聞きしてから、と」

卯月「今のやり取り、そんなに重要だったんですか!?」

武内P「私は、貴女達のプロデューサーです」


武内P「この顔が、皆さんを怖がらせてしまうのならば」

武内P「何とかしないと……いけませんから」


CPアイドル達「……!?」


凛「ふざけないでよ!!」


武内P「……渋谷さん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:04:13.29 ID:+mi0jgaho<> 凛「目つきが悪いから整形する!? 何、それ!」

武内P「あの、目つきに話は限定した覚えは……」

美波「獣の様な目で見られるの、私は歓迎してます!」

武内P「新田さん、後で少々お話が……」

アーニャ「プロデューサー! アーニャも、見てください!」

武内P「アナスタシアさん、貴女も後でお話を……」


蘭子「じゃ、邪眼の魔力が暴走するのならば!」

蘭子「封印を施し、しばし思考の渦に沈むが良い!」


CPアイドル達「うんうんっ!」


武内P「えっ?」

武内P「あの……ど、どういう意味でしょうか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:07:53.70 ID:+mi0jgaho<> 莉嘉「だから〜! 目をつぶって、考え直してってコト!」

武内P「いえ、ですが……」

みりあ「もー! ほらほら、早く早くー!」

武内P「しかし、ですね……」

きらり「とりあえず座るにぃ! それっ、きらり〜んフルパワー!」

ぐいぐいっ!

武内P「あ、あの……」


武内P「……」

…すとんっ


CPアイドル達「……ふーっ」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:12:22.72 ID:+mi0jgaho<> 杏「おっ、座ってるとちょっとはマシになるね〜」

武内P「……マシ、ですか?」

智絵里「プロデューサーは、背が高いから……その……」

武内P「……威圧感を感じる、と?」

かな子「そっ、そんな事より! 目をつぶってください!」

武内P「……」


武内P「……いえ、やはり整形を」


CPアイドル達「……!?」

李衣菜「……とりあえず目隠しでもする?」

CPアイドル達「――それだっ!」


武内P「えっ?」


みく「さあ! おとなしくするにゃ、Pチャン!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:17:43.20 ID:+mi0jgaho<>   ・  ・  ・

武内P「……」


未央「考え直しなよ、プロデューサー!」

卯月「整形しても、怖いままかも知れないじゃないですか!」

凛「……卯月、ちょっと黙ってて」


武内P「……」


美波「整形なんてやめましょう? ねっ?」

アーニャ「美波の言う通り、です! そのままが、一番!」

蘭子「私は、瞳より見出されし漆黒の翼持つ堕天使!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:23:11.71 ID:+mi0jgaho<> 武内P「……」


杏「むしろさ、慣れた顔じゃなくなる方が違和感だよ〜」

智絵里「う、うん……わたしも、そう思います!」

かな子「チーズケーキ美味しい〜♪」


武内P「……」


莉嘉「あっ! 整形じゃなくて、メイクはどう!?☆」

みりあ「わーっ! それ、すっごく楽しそう!」

きらり「ふっ、二人共! Pちゃんで遊んじゃメッ、だゆ!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:26:53.27 ID:+mi0jgaho<> 武内P「……」


みく「Pチャン! わかったら、しっかり頷くにゃ!」

李衣菜「この場だけ誤魔化そうとしても、駄目ですからね!」


武内P「……」

武内P「……」コクリ


CPアイドル達「……!」

CPアイドル達「良かったぁ……!」ニコッ!


武内P「……」

武内P「……ムー、ムムムムー」

…ガタガタッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:31:28.90 ID:+mi0jgaho<> ガチャッ

ちひろ「おはようござ――」


武内P「……ムムムー、ムムムムー」

…ガタガタッ


ちひろ「――いっ!?」


CPアイドル達「おはようございまーす!」


ちひろ「みっ、皆!?」

ちひろ「どうして、プロデューサーさんが……」


武内P「ムームムムー」

武内P「ムムムム、ムムム」

…ガタガタッ!


ちひろ「椅子に、ガチガチに拘束されてるの!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:41:01.72 ID:+mi0jgaho<>   ・  ・  ・

ちひろ「……成る程、そんな事が」

CPアイドル達「……」


武内P「……ムム、ムムムー」

…ガタガタッ!


ちひろ「そうよね……」

ちひろ「喋れると、ポエムで誤魔化しそうだものね……」

CPアイドル達「……はい」


武内P「ムムー、ムームムムー」

…ガタガタッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:46:05.37 ID:+mi0jgaho<> ちひろ「だから……」

ちひろ「耳と、呼吸用の鼻を残して……」

CPアイドル達「……はい」


武内P「……ムム! ムームムムー!?」

…ガタガタッ!


ちひろ「……お話はわかりました!」

ちひろ「でもっ! 貴女達はアイドルなんだから!」

ちひろ「次にこうする時は、ちゃんと許可を取ってからね?」

CPアイドル達「……はーい」


武内P「……ムム、ムムム?」

武内P「ムムッ! ムームー、ムムムムムムッ!?」

…ガタガタッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:53:16.43 ID:+mi0jgaho<> ちひろ「何を喋ってるかわからないので……」

ちひろ「とりあえず、猿轡だけ外しますね」

ごそごそっ

武内P「っ……あ、あの! 何故、猿轡だけ!?」

ちひろ「えっ?」

さわさわっ

武内P「っ!?」ビクンッ!

武内P「せ、千川さん!? な、何故耳を触って……!?」


ちひろ「えっ?」


武内P「……」

武内P「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 22:59:21.27 ID:+mi0jgaho<> ちひろ「良いですか、プロデューサーさん」

武内P「せ、千川さん……?」

ちひろ「もう、整形するなんて言わないでくださいね?」

武内P「は、はい……」

ちひろ「次に、そんな事言ったら……」

武内P「い……言ったら……どう、なるのですか?」


ちひろ「うふふっ♪」ニコッ!


武内P「な、何故……笑っているのでしょうか!?」

武内P「せ、せめて! せめて、目隠しを!」

…ガタガタッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 23:06:32.19 ID:+mi0jgaho<> ちひろ「プロデューサーさんは、個性を大切にしたい、って」

ちひろ「……そう、日頃から言ってるじゃないですか」

武内P「た、確かにその通りです!」

武内P「ですが、話を進める前に……拘束を解いて頂けますか!?」


ちひろ「そんな貴方が、整形したいだなんて!」

ちひろ「……もうっ! しっかりしてください!」

武内P「わ、わかりました!」

武内P「わかりましたので、拘束を!」


ちひろ「まずは、笑顔の練習からなさってください」

ちひろ「良いですね? わかりましたか?」

武内P「お願いします!」

武内P「せめて! せめて、目隠しだけでも!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/21(月) 23:09:15.23 ID:VtgSl/G4o<> 目隠しなんてしたらキス当てコンテストが開催されるぞ……? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 23:17:32.13 ID:+mi0jgaho<> ちひろ「……はい、お話は以上です」

ちひろ「今、解きますから……じっとしててください」

武内P「……!」ホッ


ちひろ「……良かったですね、プロデューサーさん」ヒソッ


武内P「えっ?」

ちひろ「皆、プロデューサーさんを説得するのに必死で」ヒソヒソッ

武内P「え、ええ……お気持ちは、有り難く……」

ちひろ「違いますよ」ヒソヒソッ

ごそごそっ


ちひろ「この状況、物凄く危険でしたよ」ヒソヒソ


…はらり


武内P「……」

武内P「っ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/21(月) 23:24:38.93 ID:+mi0jgaho<>   ・  ・  ・

武内P「――皆さん」

武内P「先日は、ご心配をおかけしました」

CPアイドル達「……」

武内P「……」


武内P「もう、二度とあんな事は口にしません」

武内P「そう思えるのは、皆さんのおかげです」

武内P「……ありがとう、ございます」


CPアイドル達「……ふふっ♪」

CPアイドル達「――はいっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


武内P「……」

武内P(私は……怖いですから)




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 14:21:40.15 ID:gNI1FyNyo<> 書きます


武内P「千川さんは、インフルエンザでお休みです」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 14:26:06.04 ID:gNI1FyNyo<> CPアイドル達「えっ……!?」


武内P「なので、最低でも一週間は出勤出来ません」

武内P「私も、可能な限り努力はします」

武内P「ですが、当然至らない部分も出て来ると思います」

武内P「申し訳ありませんが……」


武内P「皆さん、ご協力お願いします」


CPアイドル達「……!」

CPアイドル達「はいっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 14:30:19.78 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・
翌日


武内P「ぉは……ょぅご……ます……」ゲッソリ


CPアイドル達「一日で!!?」


武内P「……ぁ……ぁ……」ゲッソリ


美波「しっ……シンデレラプロジェクトぉ〜……」

美波「集合っ!」

CPアイドル達「おーっ!」


武内P「ぁの……皆……さ……」ゲッソリ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 14:39:16.96 ID:gNI1FyNyo<> 美波「ちひろさんが一日居ないだけで、ああなっちゃうんだもの……」

美波「あと六日間も、これが続いたら……」

美波「……きっと、悲しいことになると思うわ」


CPアイドル達「……」コクリ


美波「――だからっ! 私達が頑張りましょう!」

美波「私の言いたいこと、わかるよね?」


CPアイドル達「はいっ!」


美波「スケジュールの確認をさせて!」

美波「手の空いてる人が……」


美波「ちひろさんの代わりに、アシスタントをするの!」


CPアイドル達「おーっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 14:46:20.99 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・
残り、六日


美波「――そういう訳で!」

美波「今日は、美波が一日アシスタントです♪」


武内P「……本当に、申し訳ありません」

武内P「新田さんは、今日はお休みだと言うのに……」


美波「良いんですよ、プロデューサーさん」

美波「その代り、別の日にお休みを貰っちゃいますから♪」


武内P「はい、勿論です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 14:52:02.15 ID:gNI1FyNyo<> 武内P「業務内容は、すぐにご理解頂けると思います」


美波「えっ、そうなんですか?」

美波「言ってみたけど、何をしたら良いか……」

美波「って、ちょっと不安だったんです」


武内P「新田さんならば、大丈夫です」

武内P「それに……はい」

武内P「とても、重要なことです」


美波「……!」

美波「はいっ! 精一杯、頑張ります!」


武内P「では……私は、少し外出してきます」


美波「はいっ♪ 行ってらっしゃい♪」ニコッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 14:56:29.59 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・
数時間後


武内P「……ありがとう、ございます」

武内P「お蔭で、助かりました」


美波「……あの」

美波「もしかして、今のが……?」


武内P「はい、その通りです」

武内P「――警察に捕まった私の、身元引受け」

武内P「……とても、重要なことです」


美波「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 15:03:45.09 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・

美波「――と、言う訳なの」

美波「だから、この業務がこなせる人は……」

美波「……限られてくるわ」


CPアイドル達「……」


美波「事務所内で、ちょっととしたお手伝いは誰でも出来る」

美波「けど……ね」

美波「プロデューサーさんを迎えに行くのは……」


CPアイドル達「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 15:08:00.81 ID:gNI1FyNyo<> 美波「この事も含めて、一度考え直すわ」

美波「場合によっては、プロジェクト外の人に……」

美波「……助けてもらう必要があります」


CPアイドル達「……」


美波「皆っ!」

美波「力を合わせて、頑張りましょう!」


CPアイドル達「おーっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 15:15:46.22 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・
残り、五日


武内P「今日も、外出する予定があるのですが……」

武内P「……すみません、やはり」


きらり「にょわっ! だぁ〜いじょ〜ぶだゆ!」

きらり「Pちゃんはぁ、きらりが迎えに行くにぃ☆」

きらり「うぇへへ、きらり〜んへルプ!」ビシッ!


武内P「……はあ」


きらり「……」

きらり「あっ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 15:21:19.13 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・

きらり「でっ、でもでもぉ〜!」

きらり「ああするのが、一番だったにぃ!」


莉嘉「きらりちゃんだけズールーイー!」

莉嘉「アタシも、一日中Pくんと行動するー!」

みりあ「みりあもみりあも!」

みりあ「だって、ず〜っと一緒だったんだよね?」


きらり「……ハピハピな一日でしたが」

きらり「きらりんは、頑張っただけですのだ」


CPアイドル達「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 15:33:23.40 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・
残り、四日


卯月「島村卯月です! 卯月、島村です!」

卯月「島村卯月、頑張ります!」


武内P「は、はい」


卯月「今日は、昨日みたいに一日中外出ですか!?」

卯月「それで、ランチもディナーも!?」

卯月「ぷっ、ぷぷっ、プロデューサーさん!?///」


武内P「あ、いえ」

武内P「今日は、外出の予定はありません」


卯月「……」

卯月「あぇっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 15:40:55.28 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・

卯月「――って言われたから、ちょっとガッカリしたんです」

卯月「私は、きらりちゃんみたいに輝けないのかな、って」

卯月「笑顔だけじゃ、駄目なのかな、って」


CPアイドル達「……」


卯月「――と、思いきや」

卯月「特に、何事も無い普通の一日」

卯月「それこそが、一番大事なんじゃないかな、って」

卯月「キラキラ輝いてるものなんだ、って」

卯月「……えへへ、気づいたんです///」


CPアイドル達「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 15:47:49.22 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・
残り、三日


武内P「……あの」


CPアイドル達「?」


武内P「何故、全員此処に集まっているのでしょうか?」

武内P「中には、お休みの方もいらっしゃいますし……」


CPアイドル達「……」

CPアイドル達「アシスタント?」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 15:56:41.34 ID:gNI1FyNyo<> 武内P「……やはり、無理がありました」

武内P「皆さん……この数日、ありがとうございました」

武内P「明日からの事は、何とかしますので――」


凛「ふざけないでよ!!」

凛「どうして、今更そんな事言うの!?」


武内P「し、渋谷さん……!?」


未央「あれ? 明日は、しぶりんの番で……」

未央「――ふーん。まあ、良いけど」

未央「――本当に面倒だから、やりたくないけど」

未央「……とか何とか言ってなかった?」


凛「未央は黙ってて」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 16:04:14.63 ID:gNI1FyNyo<> 武内P「いえ、しかし……」

武内P「明日は……外出の予定が」


凛「……ふーん」

凛「……ふ――ん」

凛「……んふっ♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔?」


凛「……ふーん、そうなんだ」

凛「外出するなら、尚更アシスタントが必要でしょ」

凛「……」

凛「……んふふっ♪」ニコニコッ!


武内P「また……良い、笑顔?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 16:12:39.15 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・

凛「〜♪」ニコニコ!


美波「明日は、凛ちゃん以外は予定があるのよね」

CPアイドル達「……」コクリ

美波「……これは、困ったわ」


凛「何が?」ニコニコ!

凛「別に、困ることなんて無くない?」ニコニコ!

凛「何も〜♪ 問題〜♪ 無いっ、から〜♪」ニコニコ!


CPアイドル達「……」


凛「……あっ、服」

凛「何を着て行こうかは、ちょっと困るかも?」ニヤニヤ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 16:20:38.37 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・
残り、二日


美嘉「どう? この服、似合ってるかな?」

武内P「はい、とても良くお似合いです」

美嘉「今日は、オトナなアタシを演出してみたんだー★」ビシッ!

武内P「……」

美嘉「何ー? アタシに見惚れちゃった?」ニコッ!

武内P「……」


武内P「はい」

武内P「とても……魅力的だと、思いました」


美嘉「ちょっ、ちょっと……!///」

美嘉「今日のアタシは、アシスタントなんだから……!///」

美嘉「そういうのは、あんまり言うのナシ……///」


凛「ふざけないでよ!!!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 16:29:12.42 ID:gNI1FyNyo<> 凛「美嘉? 美嘉、美嘉、美嘉? 美嘉〜?」

凛「何で? はあっ? この状況は何なの?」

美嘉「アタシ、今日オフだったんだよねー★」

美嘉「だから、ヘルプに来たってワケ★」


凛・美嘉「……」


凛「ふーん」

凛「……今日の美嘉、化粧濃くない?」


美嘉「アハッ★」

美嘉「……今日の凛、服似合ってなくない?」


武内P「……わ」

武内P「私に、聞かれましても……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 16:40:23.88 ID:gNI1FyNyo<> 凛「美嘉、大丈夫?」

凛「睫毛、重そうだけど?」ニコッ!

美嘉「凛こそ、平気?」

美嘉「ワンピとか、キャラじゃないよ?」ニコッ!


武内P「あ、あの……!」


凛「服も、オトナ意識とか言ってたけど……」

凛「何ていうか、無理は良くないと思うよ」ニコニコ!

美嘉「アレー? アレアレアレー?」

美嘉「ピンクのリップとか、持ってたんだー★ へー★」ニコニコ!


武内P「お、お二人とも……!」

武内P「その笑顔は……一体……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 16:45:02.38 ID:gNI1FyNyo<> 武内P「と、とりあえず……」

武内P「私は、外出してきますので……」


凛・美嘉「は?」


武内P「えっ?」


凛「何言ってるの? 有り得ない……はっ? 何?」

美嘉「アタシも、イミわかんないって言うか……んー?」


武内P「えっ? いえ……」

武内P「外出と言っても、すぐに戻りますので……」


凛・美嘉「は?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 16:53:25.25 ID:gNI1FyNyo<> 凛「すぐに戻るから……何?」

凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ?」

美嘉「チョーウケるんですケド★」

美嘉「アタシ、カリスマJKアイドルだよ?」


武内P「あ、あの……」

武内P「それは、今、重要な事でしょうか?」


凛・美嘉「……」


武内P「……」

武内P「あの……何故、何も仰ってくれないのですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 16:57:09.60 ID:gNI1FyNyo<> 凛「じゃあ、答えて」

美嘉「とりあえず、ね」


武内P「えっ?」


凛・美嘉「どっちと、外出したい?」


武内P「それは……」

武内P「……」


凛・美嘉「待って! 聞きたくない!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 17:02:51.98 ID:gNI1FyNyo<> 凛「そんなんじゃないけど! そんなんじゃないんだけど!」

凛「……たっ、痛たっ……心臓痛い……!」

美嘉「プライド! カリスマとしての、プライドの問題が!」

美嘉「……あっ、ヤバ……なんか、目眩が……!」


武内P「っ!?」

武内P「大丈夫ですか!?」


凛・美嘉「……ど」

凛・美嘉「どっちを先に助けるの……!?」


武内P「……」

武内P「助けを呼んできます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 17:10:18.01 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・

凛「――有り得ない!」

美嘉「――信じらんない!」


凛・美嘉「一人で、外出して来るなんて!」


アーニャ「ハラショー。アー、潰し合い、ですね?」

美波「アーニャちゃん、しーっ」シーッ

アーニャ「ダー。しーっ」シーッ


CPアイドル達「残るは……」

CPアイドル達「明日、一日……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 17:17:35.28 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・
翌日


ちひろ「――すみません、ご迷惑をおかけして……」

武内P「いえ、お気になさらず」

武内P「体調の方は、もう大丈夫なのですか?」

ちひろ「はい、マスクは外せないですけど……」

ちひろ「熱は、早めに下がったので」


CPアイドル達「あれっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 17:24:56.89 ID:gNI1FyNyo<> 美波「今日は、まだお休みの筈じゃ……?」


ちひろ「ずっと休んでもいられないから、ね」

ちひろ「熱は、早い段階で下がってたのよ」


CPアイドル達「……」


ちひろ「でも、万が一の事があっちゃいけないから」

ちひろ「あまり、この部屋には近づかないでね?」

武内P「私は、予防接種をしていますし……」

武内P「スタミナドリンクを飲んでいますから」


CPアイドル達「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 17:30:57.20 ID:gNI1FyNyo<> CPアイドル達「……」

スッ…


ちひろ「? この紙は……?」


CPアイドル達「今日の……」

CPアイドル達「アシスタントをする時間割と……」

CPアイドル達「……やりたい、予定」


ちひろ「……成る程、わかったわ」

ちひろ「これは、私が責任を持って処理しておきます」


CPアイドル達「そんなっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 17:40:35.38 ID:gNI1FyNyo<> 武内P「千川さん、何が……書いてあるのでしょうか?」

ちひろ「良いんですよ、プロデューサーさんは気にしなくて」

武内P「いえ、ですが……」

ちひろ「プロデューサーさん」

武内P「……はい」


ちひろ「皆、私が居ない間……ありがとうね♪」

ちひろ「お礼に、この――やりたい予定」

ちひろ「これに関しても、出来るだけ善処します」


CPアイドル達「! ちひろさんっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 17:47:45.90 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・

ちひろ「……ふぅ」

武内P「千川さん、やはり……まだ、体調が?」

ちひろ「あっ、今のため息は……違いますから」

武内P「そう、ですか」

武内P「しかし、無理は……なさらないでください」

ちひろ「うふふっ、ありがとうございます♪」


武内P「ですが……皆さんの、やりたい予定」

武内P「それに関しては、どうなさるのでしょうか……?」


ちひろ「? 全て却下ですよ?」


武内P「えっ? 確か……善処する、と」


ちひろ「善処した結果、全て却下です」

ちひろ「内容に関してもそうなんですけど……」



ちひろ「誰一人、私の心配をしてくれなかったので」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/22(火) 20:51:58.60 ID:r9zgltUM0<> 怒らせると一番怖い人 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/22(火) 22:15:59.75 ID:DcgIGGPSO<> この一週間で残業、休日出勤を思う存分してたんだろ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 22:19:52.56 ID:gNI1FyNyo<>
「……!」


 車を降り、無言で走り去った担当アイドル。
 その後を追って、私は今、此処に立っている。
 彼女は今、どんな表情をしているのか。
 後ろ姿しか見えていないので、確認は出来ない。


「……!」


 ――ガチャリ、ガチャリ。


 ドアノブが、無慈悲で、無機質な音を立てている。
 ドアノブをひねり、引いている。
 開かないドアを何度も、何度も、一定の間隔で開けようとしている。
 どうやら……鍵が、かかっていたようだ。


「……」


 ――ガチャリ、ガチャリ。


 その行動に、何の意味が有るというのだろうか。
 私には、到底理解出来ないし、尋ねるのは憚られる。
 そんな事をする前に、他にやるべき事があるでしょう。
 ……そう、思っているのだが、私の口は、うまく動いてはくれない。


「あれ……あれ……?」


 ――ガチャリ、ガチャリ。


 何度も、何度もドアノブをひねる。
 しかし、施錠されたドアが開くことは、無い。
 もしも、鍵が開いていたのならば。
 彼女は、あんな声を出さずに済んだのだろうか。


「鍵……あれ……? なんで……?」


 ――カチャンッ。


 彼女の問いに答えるかの如きタイミングで、鍵が開く音。


 ――ガチャリ。


 何の準備もする暇も無く、重たいドアは内側から開かれた。



「ゴメンゴメン! 鍵開けとくの、忘れてた★」



 そう言いながら、中から出てきたのは、一人のアイドル。
 仕事中とはまた違う、プライベートの笑顔。
 大切な肉親に向ける、親愛の笑み。
 それが――



「……あっ」



 ――瞬く間に、凍りついた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 22:46:23.99 ID:gNI1FyNyo<>
「えっ、あっ……えっ!?」


 彼女は、慌てふためき、視線を彷徨わせる。
 その場に居る人間――私と、彼女の妹と、その足元を巡り続ける。
 やがて、彼女は一つの結論を導き出した。
 希望と言う名の、細い糸を離さぬように握りしめて。


「いっ、イタズラはやめてよね!」


 そうであったなら、良かったでしょう。
 しかし、貴女も……理解していますね。
 今、この現状は、イタズラなどと可愛らしいものではなく、
戦いに破れた者が迎えざるを得なかった、過酷な現実という事が。


「イタ……ズラ……?」


 普段の、大人でいようと背伸びをしている、彼女の声では無い。
 理性を全て剥ぎ取られ、剥き出しになった本能。
 鸚鵡返しに発された、受動的な言葉ではない。
 能動的を通り越し、最早自動的と言えるようなそれは、


「――アハッ☆」


 同じ血を分けた、尊敬する姉へと、


「カブトムシに見える?」


 時代を切り開くカリスマ特有の鋭さで以て、容赦なく突き立てられた。
 あまりの切れ味に、


「っ……!?」


 先輩アイドルである彼女も、流石にたじろいだ。
 それは、言葉の暴力によってか。
 はたまた、吹き付ける風で、家の中に異臭が入り込まないようにするためか。
 ……どちらにせよ、開かれたドアが、ほんの少し、
ほんの数センチだけ、閉じようとした。


「カブトムシに、見える?」


 しかし、閉じようとしたドアは、小さな手によってその動きを制限された。
 よく見れば、ドアを掴む手は、微かに震えている。
 手首を飾っているヒマワリのアクセサリーが、
太陽の光を浴びてキラリと輝いた。


「み……見えない」
「だよねー☆ だって、カッコよくないし☆」


 食い気味の、明るい声。


「っ……!」


 それを受けた彼女は、肩越しに見える私に、


 ――助けて。


 ……と、視線で救難信号をこれでもかと送ってきた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 23:08:31.25 ID:gNI1FyNyo<>
「……」


 どう、したものか。
 車の中に忘れていった、彼女の鞄に目を向け、思考する。
 これを此処に置いて、立ち去るのが……恐らく、最善だろう。
 彼女たちにとってはどうかわからないが、私にとっては――最善だ。


「……」


 確かに、彼女は私の担当するアイドルだ。
 そして、私に助けを求めている視線の主も、
プロジェクトを勧めていく中で多いに助けられもした。


 ……が、


「……」


 もう、これは家庭の問題なのではないだろうか?
 私が口を挟み、手を出すべき範囲を逸脱しているように思える。
 ハラスメントに厳しい、この現代社会。
 それを生き抜くためには、危険を犯す愚は避けねばならない。



「――Pくーん、ゴメーン」



 振り返らず、放たれた銃弾。
 逃走を図っていた私の足は、悲しいかな、その場に縫い留めれた。
 放たれたのが矢ならば、それを引き抜き、
血を流しながらでもその場から立ち去る事が出来ただろう。



「ゴメーン、Pくーん」



 謝られた。
 謝られて、しまった。
 ……ああ、これはもう……仕方がない。
 謝罪をされてしまったら、他に選択肢がない。



「大丈夫です」



 正直に申し上げますと、まるで大丈夫ではありません。
 ですが、大丈夫です。
 信じれば、きっと……大丈夫です。


「……ホントに?」


 振り返った彼女の顔に浮かぶのは、不安。
 下がった眉、震える唇、目尻に浮かぶ涙。
 それら全てを押し流し、安心させる事が、私に出来るだろうか。


 ――否。


 しなければ、ならないのだ。



「私を信じてください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/22(火) 23:35:46.26 ID:gNI1FyNyo<>   ・  ・  ・

「……アンタが居て、ホント助かった」


 私の前に置かれたコップには、オレンジジュースが注がれている。
 それは、さすがにそのまま帰すのも、と、
彼女が出してくれたものだった。
 コップと手に取り、軽く一口だけ飲み、喉を潤す。


「いえ、ご自宅で起きた事なので」


 後処理は楽でした、などとは言うまい。
 この様な作業に、苦楽の判断をつけるのは、違うと思うのだ。
 比較的速やかに、安全に事が運べた。
 ……ただ、それだけだ。


「それでは……私は、これで失礼します」


 今、彼女はシャワーを浴びている。
 出てきた時に、いかに担当プロデューサーとは言え、
事件の全貌を知る私と顔を合わせるのは気まずいだろう。
 まだ幼さが残るとは言え、彼女は、女の子なのだから。


「う……うん、そうだね」


 それは十分に理解されているのだろう。
 一瞬引き止めようとしたのか、伸ばそうとした右手は引き戻され、
キュッと握りしめられて彼女の胸元に収まった。
 もしも止められても、問答無用で帰っていましたが。


「……あ、あのさ!」


 リビングのドアに手をかけた時、声がかかった。
 ドアノブは回され、あとはもう、引くだけで開く。


「……何でしょうか?」


 何を言おうとしているのだろうか。
 此処に居続けては、シャワーを浴び終わった彼女と鉢合わせてしまう。
 そうなっては、元も子もない。
 それに何より、私も早く帰ってシャワーを浴び、寝て、今日の事を忘れたい。


「もし、アタシがああなった時も……助けてくれる?」


 ゆっくりとドアを開け、一歩踏み出す。


「……頑張ってください」


 振り返って、彼女を顔を確認はしない。


「担当じゃないアタシは、助けてくれないの!?」


 違います。
 ……そもそも、ですね。



「――ああいった事態にならないよう、頑張ってください」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/23(水) 00:22:11.94 ID:dwZVwddPo<> 幼ければシャワー手伝ってとか言えただろうし付き合えただろうけど、ヤバすぎるわ
乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/23(水) 01:13:13.22 ID:LlSbScEno<> 最初は理解できなかったけど、そういうことか… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:23:29.88 ID:dE7XFUHIo<> 書きます


武内P「松永さんについて相談、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:25:56.37 ID:dE7XFUHIo<> 拓海・里奈・夏樹「……」コクリ

武内P「あの……何故、私なのでしょうか?」

拓海「……」チラッ

里奈「……」コクリ

武内P「あの……何故、黙っているのですか?」


拓海・里奈・夏樹「……」


武内P「……」

武内P「あの……な、何故ですか……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:27:38.63 ID:dE7XFUHIo<> 里奈「……」

スッ…

武内P「スマートフォン、ですか」

里奈「……」たぷたぷ

武内P「私に何かを見せよう、と?」


拓海・里奈・夏樹「……」コクリ


武内P「……」

武内P「はあ……まあ、わかりました」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:29:11.47 ID:dE7XFUHIo<> 里奈「……」

スッ…

武内P「……動画、ですね」

拓海「……」コクリ

武内P「再生しろ、と?」


拓海・里奈・夏樹「……」コクリ


武内P「……」

武内P「何の……動画、なのでしょうか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:32:20.07 ID:dE7XFUHIo<> 武内P「では……確認させて、いただきます」

…たぷっ


『――探し続けて〜いた〜♪』


武内P「これは……」


涼『自分だけ〜の場所を〜♪』


武内P「松永さんのソロ曲、『One Life』ですね」

武内P「……良い、楽曲です」


拓海・里奈・夏樹「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:36:01.35 ID:dE7XFUHIo<> 涼『街〜に浮〜かぶ〜♪』


武内P「やはり、以前バンドでボーカルの経験があるだけあって……」

拓海「……」


涼『しがら〜み〜とか〜♪』


武内P「……とても澄んだ、美しい歌声です」

里奈「……」


涼『すれちが〜いとか〜♪』


武内P「ダンスのパフォーマンスにも、余裕がありますね」

夏樹『……』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:36:46.03 ID:dE7XFUHIo<> >>820
誤)>夏樹『……』

正)>夏樹「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:40:02.17 ID:dE7XFUHIo<> 涼『閉じ〜てる〜♪』


武内P「しかし……この動画が、一体?」

拓海・里奈・夏樹「……」


涼『目じゃ〜見えないさ〜♪』


武内P「私には、何の問題も無いように思えますが……」

拓海・里奈・夏樹「……」


涼『リぃズぅムぅが響き渡るうぅぅぅ♪』グ…ググ…


武内P「……」

拓海・里奈・夏樹「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:44:13.81 ID:dE7XFUHIo<> 涼『それで良いぃぃいいいぃぃぃ♪』グググ…


武内P「……」

拓海・里奈・夏樹「……」


涼『くぉうくぉうろぉのぉこぉえぇをぉう♪』アイーン!


武内P「……」

拓海・里奈・夏樹「……」


涼『とぉうもぉにぃうぅたぁえぇばぁん♪』アイーン!


武内P「……」

拓海「……」チラッ

里奈「……」たぷっ

夏樹「……」


武内P・拓海・里奈・夏樹「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:47:41.98 ID:dE7XFUHIo<> 武内P「……」

拓海・里奈・夏樹「……」

武内P「……」

拓海・里奈・夏樹「……」


武内P「……良い、ロックです」


夏樹「違あああう! 違あああう!」

拓海「ばっ!? お前、声!」

里奈「抑えて! ここは、抑えて!」

ガシッ!

夏樹「むー! むうううう!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 21:55:15.66 ID:dE7XFUHIo<>   ・  ・  ・

武内P「……成る程」

武内P「確かに、松永さんは以前から独特な歌い方をされていました」

武内P「それは、ソロ曲の時だけでしたが……」


拓海・里奈・夏樹「……」


武内P「最近は、ユニット曲の時も、しゃく……」

武内P「……独特な歌い方をし始めた、と」


拓海・里奈・夏樹「……」コクリ


武内P「……」

武内P「本当に……何故、私に……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/23(水) 21:57:32.13 ID:B++Fr6A4o<> BOOWYかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 22:01:11.51 ID:dE7XFUHIo<> 武内P「……あくまでも、これは私の考えです」

武内P「皆さんは、ユニットを組んでかなり時間が経ちました」

武内P「炎陣……良い、ユニットです」


拓海・里奈・夏樹「……」


武内P「そのユニットで、松永さんが――」

武内P「――ソロ曲の時の様に、伸び伸びと歌うようになった」

武内P「それは……」

武内P「皆さんに、本当に心を許しているからだろう、と」

武内P「……そう、思います」


拓海・里奈・夏樹「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 22:07:21.96 ID:dE7XFUHIo<> 武内P「皆さんも……そう、思っているのではありませんか?」


拓海・里奈・夏樹「……」コクリ


武内P「でしたら……」

武内P「――松永さんの独特な歌い方」

武内P「それを受け入れてあげては、どうでしょうか?」


拓海・里奈・夏樹「…………」


亜季「さっさと頷け、民間人が――ッ!!」


武内P「大和さん、貴女も民間人です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 22:11:47.09 ID:dE7XFUHIo<> 亜季「はっ! 失礼しました、大佐殿!」ビシッ!

武内P「大和さん、私は大佐ではありません」

亜季「っ! おめでとうございます、少将殿!」ビシッ!

武内P「階級が上がった訳ではありません」


亜季「貴様ら――ッ!」

亜季「大佐殿にご迷惑をおかけするとは、何事か――ッ!」


拓海・里奈・夏樹「っ!?」ビクッ!


武内P「大和さん、心の速度を落としてください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 22:19:58.70 ID:dE7XFUHIo<> 亜季「拓海! お前は罰として、焼き肉はレバーのみ!」

拓海「なっ!?」

亜季「里奈! お前は罰として、コンビニの利用禁止!」

里奈「ぽよっ!?」

亜季「夏樹! お前は罰として、一人称を‘夏樹’に!」

夏樹「きっつ!?」


亜季「大佐殿! 如何でありましょうか!」ビシッ!


武内P「大和さん、楽にしてください」


亜季「はっ! 喜べお前たち、罰を楽にせよとのお言葉だ!」


武内P「そうではなく」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 22:25:24.45 ID:dE7XFUHIo<>   ・  ・  ・

亜季「も、申し訳ありませんでしたっ!」

武内P「いえ、大丈夫です」

亜季「……寛大なお言葉、感謝致します!」

武内P「しかし……何故、あそこまでエンジン全開に……」

亜季「いえ、それが……」


亜季「涼が、炎陣の活動中に、自分を曝け出す――」

亜季「――ありのままの自分を見せるようになりまして」

亜季「これは、自分も負けてはいられぬと思い……」

亜季「……つい」


武内P「……成る程」


拓海・里奈・夏樹「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 22:34:13.07 ID:dE7XFUHIo<> 武内P「大和さん」

武内P「私はこれから、彼女たち三人に事情を伺います」


拓海・里奈・夏樹「……」


亜季「大佐殿自ら……で、ありますか?」

武内P「プロデューサーです」


武内P「なので……」

…スッ


亜季「それは……ヘッドホン、でありますか?」


武内P「市原仁奈さんの、『みんなのきもち』」

武内P「これを聞きながら、待機していてください」


亜季「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 22:43:28.04 ID:dE7XFUHIo<>   ・  ・  ・

武内P「……成る程」

武内P「松永さんが、独特な歌い方を始めただけでなく」

武内P「つられて、大和さんのダンスもキレッキレになった、と」

武内P「それで……私の所に」


拓海「何か言おうとしても、ずっとあの調子でよぉ!?」

里奈「アタシも、さすがにまぢやばたんだと思ったぽよ!」

夏樹「アタシもしゃくれて……独特な歌い方しろ、って言われて!」


武内P「それは……大変でしたね」


亜季「あっ……あっ……」ビクンビクン!

亜季「ウッキッキのキ♪」ビクンビクン! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 22:55:48.94 ID:dE7XFUHIo<> 武内P「……ありのままの自分」

武内P「それを出しすぎてしまった、と」

武内P「……そう、言う事ですね」


拓海「アタシなんか、常にケンカを売りながら歩け、だぞ!?」

里奈「それで、コッソリここまで来たんだよねー☆」

夏樹「なっ? この人、トラブルには強いんだぜ」


武内P「……」

武内P「しかし……皆さんは、何故……」

武内P「大和さんに、真っ向から立ち向かわなかったのでしょうか?」


拓海・里奈・夏樹「それは……」チラッ


亜季「ともだちたくさん♪」ビクンビクン! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 23:01:57.21 ID:dE7XFUHIo<> 拓海「まあ……一番、年上だしよ」

里奈「ちょこちょこ……大人だなー、って」

夏樹「微妙に……気を遣うんだよな」


武内P「……」


拓海・里奈・夏樹「……」


武内P「……」


亜季「ぎゅっぎゅっぎゅーの、ぎゅっ♪」ビクンッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 23:09:24.95 ID:dE7XFUHIo<>   ・  ・  ・

武内P「……――はい、もうこれで大丈夫です」

武内P「お手数をおかけしました」


涼「……ふぅ」

涼「しかし、急にどうしたのさ?」

涼「『純情Midnight伝説』の、アタシのソロバージョンが聞きたいなんて」


武内P「いえ、ただの確認です」

武内P「……良い、歌声でした」


涼「それにしても……」

涼「どうして、『みんなのきもち』を聞いた後でだったんだ?」


武内P「あの歌を聞くと……そう、ですね……」

武内P「……いえ、何でもありません」


涼「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 23:15:00.50 ID:dE7XFUHIo<> 涼「おいおい、おかしなプロデューサーサンだな」

涼「けどまあ、褒められて悪い気はしないよ」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


涼「おかしな、と言えば……」

涼「最近、大和さ……亜季の様子が、変なんだ」

涼「キレッキレのダンスが直ったと思いきや――」

涼「――たまに、‘ごぜーます’とか言ってるんだよな」


武内P「それは……恐らく、あと二日程で元に戻るかと」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 23:19:55.21 ID:dE7XFUHIo<> 涼「そうなのかい?」

涼「まあ、それなら良いんだけど、さ……」


武内P「松永さん?」

武内P「何か、他に問題でもありましたか?」


涼「ああ、いや……炎陣の方じゃなくてさ」

涼「――エルドリッチ・ロアテラー」

涼「小梅とのユニットで、おかしな事があって、さ」


武内P「……」

武内P「……白坂さんが……何か?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 23:29:15.49 ID:dE7XFUHIo<> 涼「何て説明したら良いんだろうな……」

涼「……エルドリッチ・ロアテラーは――」

涼「アタシと小梅の――ペアユニットだろ?」


武内P「ええ、そうですね」


涼「それが……」

涼「――私も、負けない位頑張るね」

涼「……って言い出してから、さ」


武内P「はい」


涼「日が経つ毎に……」

涼「ユニットメンバーが、増えてる気がするんだよ」


武内P「……」

武内P「はい?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 23:39:39.54 ID:dE7XFUHIo<> 涼「いや、アタシの気の所為だとはわかってるんだよ?」

涼「でも……確かに、増えてる気がするんだ」


武内P「……松永さん」

武内P「今日は、早めに帰ってお休みになってください」

武内P「私は……これから、やるべき事が出来てしまいました」


涼「はっ? どうしたのさ、急に」


武内P「貴女の本気が、白坂さんを本気にさせた、と」

武内P「……そういう事です」


涼「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 23:45:27.02 ID:dE7XFUHIo<>   ・  ・  ・

小梅「……えへへ」

小梅「め、メンバーがいっぱい居た方、が……」


オオオォォォ……!!


小梅「ダンスロック……た、楽しいよね……」


ガチャッ!

武内P「――失礼します」


カオガコワァァァイ……!


小梅「あっ、み、皆……ど、何処行くの……!?」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/23(水) 23:50:41.41 ID:dE7XFUHIo<> 武内P「白坂さん」

武内P「エルドリッチ・ロアテラーに関して、お話が」


小梅「な……何……?」


武内P「……松永さんは、ブレーキを踏んだので」

武内P「白坂さんも、少し抑えていただけますか?」


小梅「す、少し……?」

小梅「さ……三人増やす、位って事……?」


武内P「……」

武内P「白坂さんも、抑えていただけますか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 00:04:57.84 ID:OvAkTRzqo<> 小梅「でも……いっぱいの方が、楽しい……よ?」


武内P「……確かに、そうかも知れません」

武内P「ですが……白坂さんと松永さんの、二人」

武内P「お二人だで、十分魅力的なユニットだ、と」

武内P「……そう思います」


小梅「そ、そう……かな……?」


武内P「はい」


小梅「……えへへ、嬉しい……な///」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「ユニットメンバーに関わる事でしたら、今後は私――」


武内P「……」


武内P「部長に、相談してください」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/24(木) 01:29:12.85 ID:HQS93sBfO<> 幽霊でさえ逃げ出すのか…
それはそうとがんばりやさんな小梅はかわいいな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/24(木) 05:14:43.13 ID:bpYM/ZiN0<> 小梅ちゃんと言えばのまけでの武内Pとの仲の良さはなんだったんだろうな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/24(木) 19:16:40.22 ID:dnGTo/A3o<> 武内Pの一番うれしかったプレゼントはなんですかねえ
有給は多分嬉しくないんだろうな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:22:04.79 ID:OvAkTRzqo<> 書きます


武内P「私と白坂さん、ですか」凛「うん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:23:49.78 ID:OvAkTRzqo<> 凛「なんか、妙に仲が良いと思って」

武内P「そう、でしょうか?」

凛「自分ではよくわからない、って?」

武内P「……」


凛「ねえ、プロデューサー」

凛「小梅と妙に仲が良いのって、どうして?」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:25:06.06 ID:OvAkTRzqo<> 凛「何か、言えない事情でもあったりするの?」

武内P「……」

武内P「いえ、そんな事は……」

凛「なんだか、変に間があったんだけど」

武内P「……」


武内P「あの……渋谷さん」

武内P「どうして、そこまで気にされるのですか?」


凛「……」

凛「別に?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:27:09.17 ID:OvAkTRzqo<> 凛「ただ、何となく……気になって」

武内P「そう、ですか」

凛「……」

武内P「確かに、お話して居た方が良いかも知れません」

凛「!」


武内P「渋谷さんは――」

武内P「――私の、大切な担当アイドルですから」


凛「……」

凛「……うん、そうだね」モジモジ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:28:52.22 ID:OvAkTRzqo<> 凛「それで? どんな事情があるの?」

武内P「はい」


武内P「実は――」


ガチャッ!


凛「? 誰?」

武内P「っ!?」


小梅「う……うぅっ……!」ブルブル…!


凛「こ、小梅っ!?」

武内P「白坂さん!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:31:37.34 ID:OvAkTRzqo<> 凛「ねえ、どうしたの!? 凄く震えてる!」

武内P「白坂さん、大丈夫ですか!?」


小梅「ご……ごめん、ね……」ガタガタ……!


凛「なんで謝ってるの!?」

武内P「白坂さんっ!」


武内P「――早く、私の膝の上に!」

ぽんぽん!


凛「そうだよ! 早く膝の上に――」

凛「――何でっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:34:18.44 ID:OvAkTRzqo<> 小梅「あ、あり……がと……」ブルブル…!

フラフラッ…


武内P「お気になさらないでください!」

ぽんぽん!


凛「待って! ちょっと待って!」

凛「はっ!? おかしくない!? 何それ!?」

凛「その、えっと……はあっ!?」


小梅「も、もう……ちょっと、で……」ガタガタ…!

フラフラッ…


武内P「頑張ってください、白坂さん!」

ぽんぽん!


凛「この状況は何なの!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:37:31.56 ID:OvAkTRzqo<> 小梅「よい……しょっ、と……」ブルブル…!

ぽすんっ

武内P「どうぞ、私に背中を預けてください!」


凛「いやいやいやいや! はっ!?」

凛「そんな事してる場合じゃないでしょ!?」


小梅「少し、だけ……楽になった……よ」ガタガタ…!

武内P「白坂さん、まだ喋ってはいけません!」


凛「そっ……その状況は何なの!?」

凛「わかるように説明して!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:40:45.71 ID:OvAkTRzqo<> 小梅「うぅ……さ、寒い……」ブルブル…!

武内P「っ!?」


凛「ねえ! 何、その緊迫感!」

凛「ふざけてるの!? ちょっと!」


小梅「ぎゅっ……って、して欲しい……な……」ガタガタ…!

武内P「っ……失礼します!」

ぎゅっ!


凛「!?」

凛「はっ!? はあっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:45:23.22 ID:OvAkTRzqo<> 小梅「えへへ……温かい……」ブルブル…!

武内P「まだ、震えが……!」

ぎゅっ!


凛「あっ、おっ、ちょっ、な、何!?」

凛「仲が良いとか……はっ、はあっ!?」


小梅「あ、頭も……撫で、て……」ガタガタ…!

武内P「失礼します……!」

ナデナデ…


凛「何なの……!?」

凛「ねえ、何なの――っ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:49:44.54 ID:OvAkTRzqo<> 小梅「あぁ……温かい……」ブル…ブル…

武内P「震えが……収まってきましたね……!」

ナデナデ…


凛「……!?」


小梅「……あっ」

小梅「もう……大丈夫……」

武内P「……良かった」

ナデナデ…


凛「……よ」

凛「良くないから! 全然良くない!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:52:51.36 ID:OvAkTRzqo<> 小梅「い……いつも、ごめんね……」

武内P「いえ、大丈夫です」

ナデナデ…

小梅「でも……迷惑、かけちゃって……」

武内P「……」

ナデナデ…


武内P「私は、貴女を迷惑だと思ったことは――」

武内P「一度も、ありません」

ナデナデ…


小梅「……え、えへへ……///」

小梅「そう言ってくれると、嬉しい……な///」


凛「ぉ……ぁ……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:55:30.58 ID:OvAkTRzqo<> 小梅「もう少し……こうしてちゃ、駄目……?」

武内P「いえ、しかし……」

小梅「……」

武内P「……」


凛「駄目に決まってるでしょ!?」

凛「ねえ、何考えてるの!」


小梅「そ、そうだよ……ね……///」アセアセ!

パッ!

武内P「え、ええ……」


凛「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 21:59:07.18 ID:OvAkTRzqo<> 小梅「そ、それじゃあ……///」

武内P「また、何かありましたら」

小梅「う……うん///」


小梅「また……ね///」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


…バタンッ


武内P「……」

武内P「渋谷さん、話を聞いてください」


凛「ふざけないでよ――っ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:03:48.47 ID:OvAkTRzqo<> 凛「仲が良い、ってレベルじゃないでしょ!?」

武内P「待ってください! あれには、訳が!」

凛「何なの!? わかるように説明して!」

武内P「それは――」


ガチャッ!


奏「……」


凛「奏? ごめん、今ちょっと大事な話をしてるから」


奏「……た」

奏「助けて……!」ガタガタガタガタ!


凛「!?」

武内P「速水さん!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:06:35.88 ID:OvAkTRzqo<> 武内P「まさか、速水さんに!?」

凛「……ねえ、ちょっと」


奏「廊下を歩いてたら……急に、寒気が……!」ガタガタ…!


武内P「っ!? やはり――!」

凛「……ねえ、まさか」


武内P「――速水さん、私の膝の上に!」

ぽんぽん!


凛「ちょっと、嘘でしょ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:10:57.29 ID:OvAkTRzqo<> 奏「さ、寒い……! 寒い……!」ブルブル…!

フラフラッ…


武内P「どうぞ、膝の上に座ってください!」

ぽんぽん!


凛「有り得ないから!」

凛「百歩譲って小梅は良いとしても!」

凛「よりによって、奏は駄目でしょ!?」


奏「寒い……た、助け……!」ガタガタ…!

フラフラッ…


武内P「頑張ってください、速水さん!」

ぽんぽん!


凛「えっ!? ちょっと、本当に!? はっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:15:00.44 ID:OvAkTRzqo<> 奏「う……うぅっ……!」ブルブル…!

ぽすんっ

武内P「っ!?」


凛「……」

凛「正面同士で、膝の上に座る!?」

凛「ちょっと待っ……はっ!? はあっ!?」


奏「寒い……! 寒い……!」ガタガタ…!

武内P「っ……申し訳ありません、失礼します!」

ぎゅっ!


凛「……」

凛「あっ、夢だこれ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:19:17.55 ID:OvAkTRzqo<> 奏「うっ……ううっ……!」ブルブル…!

武内P「頑張ってください、速水さん」

ぎゅっ!


凛「プロデューサーが、あんな事する筈ない」

凛「だから、これは夢。うん、間違いない」


奏「あ……温かい……」ガタガタ…!

武内P「大丈夫です。私を信じてください」

ぎゅっ!


凛「こんな夢見るなんて、どうしたんだろ」

凛「まあ、最近仕事が忙しいし……しょうがないかな」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:25:51.00 ID:OvAkTRzqo<> 奏「凄く……楽になってきた……」ブル…ブル…

武内P「大丈夫です。大丈夫」

ぎゅっ!


凛「……まあ、でも」

凛「そろそろ起きようかな、うん」


奏「……あっ」

奏「やだ……私、こんな……」

武内P「……もう、大丈夫ですか?」

ぎゅっ!


凛「よいしょ、っと」

ぎゅむうっ!

凛「痛い痛い痛いたたたたたほっぺ取れる取れる」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:30:35.84 ID:OvAkTRzqo<> 奏「急に寒気がして……それで……」

武内P「大丈夫です。事情は、概ね」

奏「そう、なの?」

武内P「はい」


武内P「速水さん」

武内P「貴女に何事も無くて――本当に、良かった」ニコリ


奏「っ……!///」

奏「突然そんなの……卑怯よ……///」


凛「ちょっとおおお――っ!」

凛「ねええ! 何なのおおお――っ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:34:53.58 ID:OvAkTRzqo<> 奏「そっ、そうね!/// 離れなきゃ!///」アワアワ!

…フラッ

奏「あっ――!?」

武内P「っ!」

ぎゅっ!


武内P「……大丈夫ですか?」

奏「っ……!///」

武内P「速水さん?」

奏「……ん///」チュ〜…


凛「待って、奏。奏、待って」

凛「そういうんじゃないでしょ、ねえ、ちょっと奏?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:39:24.67 ID:OvAkTRzqo<> 凛「ふざけないで。ほら、立って」

ぐいぐいっ!

奏「えっ!? り、凛……居たの!?」

凛「居たから。最初から居たから」

ぐいぐいっ!

奏「……」

…ストッ


奏「……ふふっ」ニコリ

奏「――おかげでチャーミングだったわ」

奏「貴方の助けられでキス・キス?」


武内P「えっ?」


凛「ねえ、何動揺してるの」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:45:03.72 ID:OvAkTRzqo<> 奏「突然のお礼が抱き締められたのよ」ニコリ

凛「あのさ、奏」

武内P「速水さん?」

奏「へぇ、寒気が情熱的で思わずだったのね」ニコリ

凛「何言ってるの」

武内P「あの……大丈夫ですか?」


奏「……」

奏「ちょっと……待って、出直させて……!///」

…バタンッ!


武内P・凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:48:28.47 ID:OvAkTRzqo<> 凛「……ねえ、ちょっと」

武内P「……」

凛「……ねえってば!」

武内P「っ!? すみません、少し……考え事を」

凛「考え事って、さっきの奏の事?」

武内P「はい」


武内P「まさか――」

武内P「――白坂さん以外にも、あの現象が起きるとは、と」

武内P「……そう、思いまして」


凛「……」

凛「……ふーん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:51:07.73 ID:OvAkTRzqo<> 武内P「これは……対策を考える必要がありそうです」

凛「……そう」

武内P「はい。すみません、事情説明は後ほどでも?」

凛「別に良いけど」

凛「……」


凛「ねえ」


武内P「? はい、何でしょうか?」


凛「なんか、寒くない?」


武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:54:18.02 ID:OvAkTRzqo<> 武内P「渋谷さん?」

凛「急に寒気が……」

武内P「……」

…ガタッ

凛「っ!」ドキッ!


凛「ど、どうしたの!?」ドキドキ!

凛「急に立ち上がって……!」ワクワク!


武内P「? いえ――」

武内P「――空調の温度を上げよう、と」

武内P「……そう、思いまして」


凛「……」

凛「はっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 22:57:07.32 ID:OvAkTRzqo<> 凛「何で」

武内P「いえ、寒いと仰ったので……」

凛「うん、言った」

武内P「はい、ですから……」

凛「大丈夫、それ位自分でやるから」

武内P「そう、ですか」


凛「……――リモコン、これだよね」


武内P「はい、そうです」


凛「ふ――んっ!!」

ベキャアッ!


武内P「渋谷さん!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:02:28.19 ID:OvAkTRzqo<> 凛「ねえ、プロデューサー。壊れてたけど?」

武内P「あの、渋谷さん!? 壊したのでは……」

凛「ねえ、寒くなってきたんだけど」

武内P「元気いっぱいに見えましたが……」


凛「……」


武内P「……!」


凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ!!?」


武内P「確かに、その通りです!」

武内P「その通りですが、待ってください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:10:14.25 ID:OvAkTRzqo<> 凛「寒いって言ってるでしょ!? 逃げないでよ!」

武内P「いえ、ですが! とても元気に見えます!」

凛「だから何!? 馬鹿にしてるの!?」

武内P「していません! そんな事は、決して!」


凛「小梅は、13歳! 奏は、17歳!」

凛「その間は!? ねえ、わかるでしょ!?」


武内P「えっ!?」

武内P「じゅ……じゅ」


凛「そう! 15歳だから!」


武内P「せっ、せめて! せめて、答える暇を!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:13:35.59 ID:OvAkTRzqo<> 凛「渋谷凛、15歳! そうでしょ!? ねえ!」

武内P「あの、渋谷さん!?」

凛「何!?」

武内P「私に、どうしろと!?」

凛「はっ!?」


武内P「……!」


凛「そんなの……!」

凛「っ……!」

凛「……」


凛「……何が!?」


武内P「えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:20:28.15 ID:OvAkTRzqo<> 凛「そんなんじゃないから! 違うから!」

武内P「いえ、あの……!」

凛「もう、何なの……!?」

武内P「そう、言われましても……!?」


ガチャッ!

「た、助け――」


凛「ふーん!」

バタンッ!


凛「……とにかく、説明して貰うから」


武内P「あの、今……!」


凛「全部、説明して貰うから!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:31:44.13 ID:OvAkTRzqo<> 武内P「説明は、膝の上に座って頂きながらでも出来ます!」

凛「……ふーん」

武内P「ですから、外に居た人を早く中へ!」

凛「うん、わかった」

武内P「どうぞ、入ってください!」


…ガチャッ

奏「……ま、また……寒気が……!」ブルブル…!


武内P「速水さん!?」

凛「ふざけないでよ! 何なの!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:38:17.34 ID:OvAkTRzqo<> 武内P「早く、私の膝の上へ!」

ぽんぽん!


奏「ううっ……さ、寒い……!」ブルブル…!

フラフラッ…


凛「よいしょ、っと」

ぽすんっ

武内P「!? 渋谷さん!?」

凛「……ふーん/// まあ、悪くないかな///」


奏「うっ……ううっ……!」ガタガタ…!

ぽすんっ

凛「っ!? ちょっ、奏……重た……!」

ぐぐっ…!

武内P「う、おおお……ひ、膝が……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:43:18.37 ID:OvAkTRzqo<>   ・  ・  ・

奏「……!///」

…バタンッ!


武内P「……」

凛「ねえ、ちょっと」

武内P「は、はい?」


凛「なんか、私だけおかしくなかった?」

凛「膝の上には座ったけど、違うでしょ」

凛「座って、座られてたから」

凛「プロデューサーの膝の上で、奏と抱き締めあってただけだから」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:47:40.01 ID:OvAkTRzqo<> 凛「あんなんじゃ、納得出来ない」

武内P「……そう、言われましても」

凛「ほら、早く。アンタ、私のプロデューサーでしょ」

武内P「……」


武内P「……わかりました」

ぽんぽん!


凛「えっ?」


武内P「……ほんの、少しだけでしたら」

ぽんぽん!


凛「はっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:50:20.66 ID:OvAkTRzqo<> 凛「何考えてるの?」


武内P「……」

ぽんぽん!


凛「はっ? ちょっ、えっ? 本当に?」


武内P「……」

ぽんぽん!


凛「えっ? ええっ? あっ、えっ?」

凛「……」

凛「はっ!?///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:53:20.23 ID:OvAkTRzqo<> 武内P「私は、貴女のプロデューサーです」

ぽんぽん!


凛「いや……まあ、そう……だけ、ど///」


武内P「これが、貴女が笑顔になれる――」

武内P「――必要なことでしたら」

ぽんぽん!


凛「ちょっ……と、待って……!///」


武内P「……渋谷さん」

武内P「貴女は今――寒いですか?」


凛「……!///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/24(木) 23:57:40.98 ID:OvAkTRzqo<> 凛「寒いっていうか、むしろ……なんか暑い、かも///」

武内P「申し訳ありません。空調のリモコンは、壊れています」

凛「ふ、ふーん……そうなんだ///」

武内P「はい」


武内P「……」

ぽんぽん!


凛「……あ」

凛「暑いし、そういうの良くないから!///」

凛「私達、アイドルとプロデューサーだから!///」

凛「そんなんじゃないから!///」


武内P「……良い、答えです」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/25(金) 00:02:16.24 ID:xxIilApco<> 武内P「では……ご説明致します」

凛「えっ!?///」

武内P「私と、白坂さんに関してです」

凛「あ……あー……///」


凛「……ごめん、後にして……!///」

ガチャッ、バタンッ


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/25(金) 00:05:45.33 ID:xxIilApco<>   ・  ・  ・
後日


武内P「……そう、ですね」

武内P「貴女が思っているような関係では、ありません」

武内P「……必要なことをしている」

武内P「ただ、それを通じてコミュニケーションをとる機会が多い」

武内P「……そう、私は考えています」


アーニャ「ニェート! ニェニェニェニェ――ット!」

アーニャ「二人共、とっても仲良し、です!」


武内P「私と白坂さん、ですか」


アーニャ「ダー!」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/25(金) 02:01:40.03 ID:9wT25DhZ0<> 土壇場になると弱いしぶりん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/25(金) 11:27:27.89 ID:39jqWZf/0<> 奏はなんだったのか…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/25(金) 17:50:14.72 ID:ISnJona2o<> しぶりんはその恋愛敗北者ぽいから
アイドルルートじやなければワンチャンあると信じたい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 16:20:43.40 ID:G+GE+eRUo<>
「あ、起きた?」


 仰向けに寝ていた顔の上に、声が降り注いだ。
 出所は近く、少し体を起こせば触れてしまう距離。
 瞼が一気に開き、脳が瞬時に覚醒する。


 ――何故、彼女が此処に?


「……」


 何と言うのが正解かわからず、しばし黙考する。
 その間にも、向けられた視線は私を捉えて離さず、
彼女の微かな息遣いが私の頬をくすぐってくる。


 ――何故、彼女はこんな真似を?


「寝ぼけてる? 珍しいね」


 確かに、彼女の前でこんな姿を見せたことは、無い。
 しかし、それは当然の事であるし、そもそも、
私達の関係性からして、あって良い事では無いのだ。


 ――何故、貴女は、


「……良い、笑顔です」


 そんな笑みを私に向けているのでしょうか?


「っふふっ!」


 不意を突かれたのか、彼女は目を見開き、笑いながら顔をあげた。
 それは、とても良い笑顔。
 私の見たことのない、美しい表情だった。


「それ、久々に聞いた」


 そう、だっただろうか?
 口癖だと言われる程、繰り返して言っていると思うのだが。
 顔を横にし、ベッドの横に立つ彼女を見上げる。


「ほら、早く起きないと遅刻するよ」


 その姿は、私の知る彼女よりも幾分か年齢を重ねている。
 声も、ほんの少しだが低くなっていて、
何より、落ち着きの中に……穏やかさを感じるのだ。
 駆け抜ける風ではなく、朗らかな春風のように。


「二度寝なんかしたら、承知しないから」


 そう言い残し、部屋を出ていく彼女の後ろ姿を見る。
 閉まる、ドア。


「……はあ」


 私は、右手を首筋にやって、人知れずため息をついた。


 ……なんという夢を見ているのだろうか。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 16:55:25.39 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

「〜♪」


 身支度を整え、テーブルにつきながら、
機嫌良さげに鼻歌を歌っている彼女をチラリと見る。
 テレビから流れてくるニュースの音声よりも、
私の耳は彼女の奏でる音色に傾いているようだ。


「〜♪」


 聞こえてくるのは、彼女のソロ曲。
 本来の調子ではなく、アップテンポにアレンジされている。
 時折、リズムが跳ねるのは、フライパンを持ち上げたり、
食器を用意し、料理をそれに盛り付けているからか。


「どうしたの?」


 私の視線に気づいたのか、彼女が問いかけてきた。
 だが、それに対する答えは無い。
 彼女の姿を眺めていただけ。
 ただ、それだけなのだから。


「……すぐ出来るから、ちょっと待ってて」


 それを察したのか、彼女は呆れた顔をし、鼻歌を再開した。
 曲は、『お願い! シンデレラ』。
 先程よりも、より大胆にアレンジされている。
 澄ました顔からは、今にも笑顔が零れ落ちそうだ。


「……」


 幸せな夢。
 しかし、これは私が見てはいけないものだ。
 早く、目を覚まさなければいけない。
 そうでなければ、‘彼女’に対して失礼であるし、
私が、自分自身を許せないからだ。


「……」


 左腕に巻いた時計を確認する。
 いくら目を凝らしても、針はぼんやりとしか見えず、
ハッキリとわかるのは、12のアワーマークのみ。
 目に入る時刻を表すものは、ずっとこの調子だ。


「お待たせしました」


 コトリと、横から皿がテーブルの上に置かれた。
 丁寧な口調なのは、時間を確認していた私へのちょっとした抗議だろう。
 焦らせるつもりはなかったのだが、機嫌を損ねてしまっただろうか。
 ここで余計なことを言っても、何にもならない。


「いただきます」


 私が口にするのは、それだけ。
 美しく輝くスクランブルエッグの味がしなかったのは、
彼女が頬を膨らませているからか、私を気遣って塩分を控えているからか。
 きっと、これが夢だからなのだろうが、
そう断じてしまうのは、あまりにも味気ない理由な気がする。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 17:18:43.21 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

「ねえ、いつ帰ってくるの?」


 玄関で、靴を履いている途中、後ろから声をかけられた。
 不思議と、このドアをくぐって外に出れば目が覚めるという確信があった。
 なので、「帰って来ない」と言うのが、正解だ。
 そもそも、この状況が間違っているのだから。


「……わかりません」


 ただ、そう答える事は、私には出来なかった。
 夢の中とは言え、彼女を笑顔になれない思いはさせられない。
 本当に、余計な考えなのだろう。
 確かに彼女は大切な存在ではあるが、ここまでする必要はあるのだろうか?


「ふーん……まあ、そう言うと思ったけど」


 納得はしていないのだろうが、理解はしてくれたらしい。
 少し尖った彼女の口元を見て、申し訳なさがこみ上げてくる。
 夢の中の彼女は、何故、この状況を受け入れているのだろうか。
 それが、私にはわからなかった。


「ちょっと、そんな顔しなくて良いから」


 彼女はそう言いながら、スーツの背中をポンと叩いた。
 仕方ないとばかりに苦笑している彼女を見て、
果たせないにも関わらず、早く帰って来ようと決心する。
 出来ない約束なので、口には出す事は無いのだが。


「……」


 玄関のドアノブに、手をかける。
 ここを一歩踏み出せば、私は現実の世界へと戻る事が出来る。
 私は、彼女のプロデューサーで。
 彼女が、私の担当アイドルである現実へ。


「あの……」


 その前に、一つだけ質問してみよう。



「いつから、貴女はこうなる事を望んでいましたか?」



 何にもならない、愚かな質問。
 そんな、無意味な問いかけに、



「ねえ、またその質問?」



 彼女は、



「最初、アンタに会った時から」



 良い笑顔で答えた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 17:47:48.40 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

「プロデューサーって、どんな人と結婚するんだろうね!」
「しーっ! あんまり大声を出すと、起きちゃいますよ」


 起きた。
 有り得ない。
 あの夢、何なの?


「あ……お、おはようございます」
「っとと、ごめんごめん! 起こしちゃった?」


 事務所で寝ちゃってた……んだよ、ね。
 今日は、外が寒くて。
 それで、暖房がきいてる此処に居たら……。
 二人が変な話してたからか、変な夢見たし。


「……」


 二人を睨みつける。
 もう少しだけ、夢の続きが見たかったからじゃない。
 ただ、何となく。



「最初、私に会った時……どう、思いましたか?」



 あの、穏やかな顔を見てたいって思っただけ。
 それに、何? その質問。
 さっき、同じ話をしたばっかりでしょ。
 もう、何なの?



「恥ずかしいから、何度も言わせないでよ」



 言いながら、デスクに座って眠って居たプロデューサーを見る。
 寝ぼけてるの?
 忙しいからって、ちゃんと寝ないからそうなるんでしょ。
 遅刻しても、知らないんだから。


「えっ?」


 私の言葉を聞いて、上がった声は誰のものだったのか。
 それは誰のものかわらなかったし、もしかしたら、
私自身があげた声だったのかも知れない。
 何にせよ、とんでもない事を口走ったのは、間違いない。


「か、帰る!」


 慌てて立ち上がり、宣言する。
 今の会話をこれ以上続けるのは、まずい。


「「い、今?」」


 不審げな二つの視線と、向けられたもう一つの視線。
 その、なんとも言えない視線の主に、私は言った。



「プロデューサーは見なくて良いから!」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 21:56:00.80 ID:G+GE+eRUo<> 書きます


武内P「好きなユニット、ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 21:57:37.55 ID:G+GE+eRUo<> ちひろ「はい、どのユニットが好きなんですか?」

武内P「そう、言われましても」

ちひろ「プロデューサーさんが、個人的な好きなユニットですよ」

武内P「……」


ちひろ「まさか……」

ちひろ「無い、なんて事はありませんよね?」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 21:59:55.63 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

未央「――さあ! 始まりました!」


未央「第一回チキチキ!」

未央「プロデューサーの好きなユニット対決〜!」


未央「いえーい!」


アイドル達「……」


未央「いや……ちょっとちょっと」

未央「映像が気になるのはわかるけどさ?」

未央「ちょっと位乗ってくれても良いと私は思うよ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:01:34.26 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

武内P「無い、という事はありませんね」

ちひろ「当然、そうですよね」

武内P「勿論です」

ちひろ「それじゃあ――」


ちひろ「――シンデレラプロジェクト」

ちひろ「プロジェクトで、一番好きなユニットは?」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:04:53.83 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

未央「うおう!? ちひろさん、グイグイいくね!」

未央「ちなみに、皆はどのユニットだと思う?」


アイドル達「……」スッ


未央「……いや、あのさ」

未央「全員、自信があるのは良いんだけどさ」


美嘉「……!」スッ


未央「美嘉ねぇ、違うじゃん」

未央「シンデレラプロジェクトじゃないじゃん」

未央「っていうか、なんで居るの?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:07:50.39 ID:G+GE+eRUo<> 未央「ちょっと、美嘉ねぇってば」

美嘉「良くない?」

未央「何が?」

美嘉「別に、良くない?」

未央「だから、何が?」


美嘉「――もしもし、ちひろさん?」

美嘉「シンデレラプロジェクト、プラス、アタシ」

美嘉「アタシも、候補に加えるよう伝えて」


未央「あっ、ちょっと!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:10:06.06 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

ちひろ「……」

ちひろ「アッ、ソウダ」

ぽんっ!

武内P「千川さん?」


ちひろ「シンデレラプロジェクトに加えて、美嘉ちゃん」

ちひろ「美嘉ちゃんも入れた中で、一番好きなのは?」


武内P「……」

武内P「はあ……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:13:22.22 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

美嘉「っし!!」

ぐっ!

未央「美嘉ねぇ! 勝手に変な指示出さないでって!」

美嘉「ゴメンゴメン★」

未央「軽い! プロデューサー、なんか不審そうじゃん!」

  ・  ・  ・

武内P『……』

  ・  ・  ・

美嘉「ゴメーンね★」

未央「……頼むよ、全く」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:16:03.67 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

ちひろ「どうですか?」

武内P「そう、ですね……」

ちひろ「? どうかしましたか?」

武内P「一つ、質問なのですが」

ちひろ「はい」


武内P「将来性は、含みますか?」


ちひろ「……将来性、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:20:57.90 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

莉嘉・みりあ「含む含む含む含む含む!!」

アーニャ「ニェニェニェニェニェニェニェート!!」


未央「うっお!? 反応激しっ……!?」


莉嘉「将来性込みなら、凸レーションチョー有利だし!」

みりあ「うんうん! ぜーったい、一番になれるよね!」

きらり「そうだにぃ☆ 二人共、と〜ってもかわいいにぃ〜☆」


アーニャ「美波は、可愛い! でも、一番年上、です!」

美波「アーニャちゃん!? んんんアーニャちゃん!?」


未央「えっ、ちょっと……これ、どうする!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:24:25.29 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

ちひろ「どうするの?」

武内P「? 千川さん?」

ちひろ「あっ、いっ、いえ! 何でもありません!」

武内P「……そう、ですか」

ちひろ「はいっ!」


武内P「では……」

武内P「今回は、含まない方向で考えます」


ちひろ「……わかりました!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:28:33.34 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

莉嘉・みりあ「えええ〜〜〜っ!!?」

アーニャ「ハラッ……」ググッ…

アーニャ「ショオオ――ッ!!」グッ!


莉嘉「ちぇ〜っ! せっかく一番になれると思ったのに〜!」

みりあ「でもでも! みりあ達なら、今でも一番だよ!」

きらり「そうだゆ! Pちゃん、信じてるからにぃ〜!」


アーニャ「ハラショー、美波! セーフ、です!」

美波「何が!? ねえ、何がセーフなのアーニャちゃん!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:31:19.58 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

ちひろ「それで……どうですか?」

武内P「そう、ですね……」

ちひろ「? また、何か?」

武内P「はい」

ちひろ「何か、気になることでも?」


武内P「厳密に、今現在での評価、でしょうか?」

武内P「例えば、今に至るまでで一番の状態ではなく……」


ちひろ「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/26(土) 22:33:31.31 ID:N6E8L7FQo<> 蘭子はソロなのか小梅とのRosenburg Alptraumなのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:36:34.99 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

杏「いや〜、それはちょっと駄目でしょ。認められないって」

智絵里「そうだね……うん、今までで一番の状態が良いな」

かな子「? どうしたの二人共? 私の顔に何かついてる?」


みく「今までで一番の状態! それ以外、認められないにゃ!」

李衣菜「そうだね! 私も、そっちの方が良いと思う!」


未央「えっ、何で?」

未央「普通だったら、いろいろ積み重ねてきた今、じゃないの?」

未央「今が、一番の状態なんじゃないの?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:40:58.69 ID:G+GE+eRUo<> 杏・智絵里「……かな子ちゃん」

かな子「えっ? 何? 大丈夫だよ?」

杏・智絵里「……」

かな子「美味しいから大丈夫だよ?」

杏・智絵里「……」

かな子「……美味しいから! 大丈夫、美味しいから!」


みく「夏樹チャンも込みで、李衣菜ちゃんをカウント出来るにゃ!」

李衣菜「菜々ちゃんも込みで、みくちゃんをカウント出来るし!」


みく・李衣菜「はあっ!? 何それ!?」


みく「李衣菜ちゃんは、みくの力だけじゃ足りないって言うのー!?」

李衣菜「みくちゃんこそ、私がなつきちの力を借りなきゃ駄目だって!?」

みく・李衣菜「う〜っ……!」

みく・李衣菜「……解散!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:44:30.30 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

ちひろ「ど、どうしましょう……ね?」

武内P「? 千川さん?」

ちひろ「あ、あはははは……」

武内P「……」

ちひろ「それについては、お……お任せしますね♪」

武内P「はあ……わかりました」


武内P「そう、ですね」

武内P「普段の、生活態度は含めますか?」


ちひろ「ふ、普段の生活態度!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/26(土) 22:47:12.67 ID:JLVo4exy0<> 生活態度入れちゃったらNGsとラブライカが <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 22:56:02.86 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

蘭子「アーッハッハッハ!」

蘭子「時は来た! 我が友が、この我を選びし時が!」バッ!

蘭子「汝らは、一度は我が友へと災いをもたらした!」ババッ!


蘭子「――だがっ!」シュピッ!


蘭子「私、仲良し!」バーン!

蘭子「言の葉を理解するための道が、絆を生んだわ……」ググッ…


蘭子「……そう! 天の川を生む獣!」グッ!


蘭子「そして! 暴食の魔獣の饗宴が生み出す、供物!!」ググッ!


蘭子「其の名は、ハンバ――グッ!」シュバーン!


アイドル達「無しで!!」


蘭子「ぴっ!? そ、そ、そんな〜っ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 23:01:27.81 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

ちひろ「……無しで! 無しでお願いします!」

武内P「そう、ですか」

ちひろ「それで、どのユニットが一番ですか?」

武内P「とても……難しい質問ですね」


武内P「少しだけ……」

武内P「……考える時間を頂いても、良いでしょうか?」


ちひろ「あっ、はい」

ちひろ「それは勿論、構いませんよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 23:05:26.27 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

未央「……いや〜! なんか、ドキドキしてきたね!」

未央「それにしても、小型カメラって結構よく見えるもんだよねぇ」

  ・  ・  ・

武内P『……』

  ・  ・  ・

未央「……おおっ、滅茶苦茶真剣に考えてるじゃん」

未央「これで選ばれたら嬉しいよねぇ!」

未央「ねっ! しまむー、しぶりん!」


卯月「うっ……おっ、おえっ……!」ガタガタ!

凛「……!……!」ジイイッ!


未央「ひょえっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 23:11:36.75 ID:G+GE+eRUo<> 未央「どどっ、どうしたのしまむー!?」

卯月「き、緊張して、気持ち悪く……おえっ!」ガタガタ!

未央「そんなに緊張する!?」

卯月「し、します……え、うえっ……!」ガクガク!


卯月「えっ、選んで欲しいから……おっ、おえっ!」ブルブル!


アイドル達「……!」


未央「しぶりん!? 何、プロデューサー殺すの!?」

凛「……!……!」ブツブツ…

未央「えっ、何? 何て?」


凛「聞きたくない聞きたくないヤダヤダ本当ヤダ」ジイイッ!

凛「私以外が一番だなんてプロデューサーの口から聞きたくない」ジイイッ!


アイドル達「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 23:18:45.57 ID:G+GE+eRUo<> 未央「だっ、大丈夫だって! 自信持とう!? ねっ!」


卯月「みっ、未央ちゃん……うぷっ、おえっ」ブルブル!

凛「本当やめてよ何なのこの状況ふざけないでよヤダヤダ」ジイイッ!


未央「っ……!」

未央「みっ、皆からも何か言ってあげてよ!」


アイドル達「……」


未央「いや……ちょっと、やめてって」

未央「皆して、そんな深刻な表情……やめて?」

未央「軽いノリで、ホラ……笑顔で行こうよ」


アイドル達「……」


未央「そんなの、ちょっ……私までさぁ、なんか……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 23:22:43.21 ID:G+GE+eRUo<>   ・  ・  ・

ちひろ「っ……!?」サーッ…!

武内P「? 千川さん?」

ちひろ「はっ、はいっ!?」

武内P「急に、顔色が……」

ちひろ「えっ!?」


武内P「どうか、しましたか?」


ちひろ「どう、って……その……!」

ちひろ「ええっ、と……あの、です、ね……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 23:27:39.58 ID:G+GE+eRUo<> ちひろ「その……な、何でもありませんよ!?」

武内P「千川さん、無理をなさらず」

ちひろ「……ゴホンッ! 大丈夫です♪」ニコッ!

武内P「は、はあ……」


武内P「では、先程の質問の答えですが――」


ちひろ「えっ!? 吐いた!?」


武内P「えっ?」


ちひろ「もらった!? えっ、ちょっと!?」


武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 23:34:11.13 ID:G+GE+eRUo<> 武内P「あの……一体、何を……?」

ちひろ「ちょっと待ってください! 今、大変で!」

武内P「す、すみません……?」

ちひろ「何!? ごめんなさい、もう一度言って貰える!?」


ちひろ「――やっぱり聞かないで?」


ちひろ「……わかったわ! わかったから、冷静になって!」

ちひろ「やっ、ちょっと……マイクの近くで吐かないで……!」

ちひろ「んんん聞こえるから! 聞こえるの!」

ぐいっ!

ちひろ「っ!」

ぽいっ!


―カツンッ!


ちひろ「はぁ……はぁ……!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 23:37:18.88 ID:G+GE+eRUo<> 武内P「……千川さん」

ちひろ「は、はい!」

武内P「今、投げ捨てた物は、一体?」

ちひろ「いえ、あの……!」

武内P「……」

ちひろ「あ……こ……」


ちひろ「この話は、もうやめましょう! ねっ?」

ちひろ「どのユニットが一番かなんて、よくありませんよ!」


武内P「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 23:46:17.08 ID:G+GE+eRUo<> 武内P「確かに、順番をつけるものではありませんね」

ちひろ「そ、そうですよね! すみませんでした!」

武内P「皆さんが聞いたら、気分を害してしまう恐れがあります」

ちひろ「っ!?」ビクッ!


ちひろ「だっ――大丈夫ですよ!」

ちひろ「私は、誰にも言ったりしませんから♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


ちひろ「……!」ホッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/26(土) 23:53:20.84 ID:G+GE+eRUo<> ちひろ「それじゃあ、私はこれで……」

武内P「千川さん、一体何処へ?」

ちひろ「……すみません、ちょっと急ぐものですから」

武内P「……わかりました」


ちひろ「……失礼します」

ガチャッ、バタンッ!


武内P「……」


武内P「それにしても……私が一番好きなユニット、か」


武内P「……」



武内P「皆さんは、どう思われますか?」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/27(日) 00:31:23.11 ID:K3N6ikcD0<> 連続して凛ちゃんが甘いんだけどつらい… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/27(日) 00:50:13.46 ID:IAsUOlXIo<> あきらちゃん地の文あり以外じゃまだ出てなかったっけ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/27(日) 01:36:46.94 ID:o6PiaMECo<> これからコレもラインナップに含まれるんか… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/27(日) 03:56:21.58 ID:iv8VX0sC0<> 一個前の方はしぶりん勝利エンドの夢か <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/27(日) 08:35:17.75 ID:Vaf7fE6Ho<> 未だに>>809の話がわからん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/27(日) 13:36:15.46 ID:D4Ib8D5Ro<> >>928
莉嘉 オトメクライシス <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 09:43:30.84 ID:38Kfj7gio<> 書きます


武内P「一緒にお風呂……ですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 09:45:31.44 ID:38Kfj7gio<> みりあ「うん! だって、せっかくの合宿だもん!」

武内P「赤城さん」

みりあ「みりあが、背中流してあげるね!」

武内P「……」


武内P「赤城さん、それはいけません」


みりあ「えっ? 何で?」


武内P「……」

武内P「えっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 09:48:44.50 ID:38Kfj7gio<> 武内P「何でと言われましても……!」

みりあ「どうして一緒にお風呂に入っちゃいけないの?」

武内P「赤城さんは、その……女の子ですから」

みりあ「うんうん」


武内P「なので、いけません」


みりあ「でも、まだ小学五年生だよ?」


武内P「……」

武内P「それは、確かにそうなのですが……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 09:51:10.11 ID:38Kfj7gio<> みりあ「だからね、セーフだと思うなー!」

武内P「……そう思わない方も、世の中にはいらっしゃいます」

みりあ「えーっ!? そうなの!?」

武内P「はい」


武内P「ですので、いけません」


みりあ「プロデューサーは、ダメだと思うの?」


武内P「……」

武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 09:54:43.11 ID:38Kfj7gio<> みりあ「みりあと一緒にお風呂に入るの、ダメだと思う?」

武内P「……はい、駄目だと思います」

みりあ「え〜っ? なんでなんで?」

武内P「えっ?」


みりあ「あっ! もしかして!」

みりあ「……プロデューサー、えっちなの?///」モジモジ


武内P「……」

武内P「待ってください、誤解です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 09:57:24.49 ID:38Kfj7gio<> みりあ「みりあの事、えっちな目で見てるの?///」モジモジ

武内P「赤城さん、それは違います」

みりあ「……ほんとに?/// えっちじゃないの?///」モジモジ

武内P「本当です」


武内P「私は、担当アイドルを邪な目で見たことはありません」

武内P「……私を信じてください」


みりあ「……そっかー!」

みりあ「じゃあ、一緒にお風呂に入っても大丈夫だね!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「……」

武内P「いえ、そういう話ではなく!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:01:44.48 ID:38Kfj7gio<> みりあ「えっ? どうしてどうして?」

武内P「……どうしても、です」

みりあ「えーっ!? それじゃわかんないよー!」

武内P「赤城さん……」


みりあ「……もしかして、プロデューサー」

みりあ「やっぱり……みりあの事、えっちな目で見てるの?///」モジモジ!


武内P「それは違います」

武内P「違いますが……駄目です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:04:48.30 ID:38Kfj7gio<> みりあ「違うなら、大丈夫だよ! 一緒にお風呂入ろ!」

武内P「赤城さん」

みりあ「えへへ! 背中、ゴシゴシしてあげるね♪」

武内P「赤城さん、聞き分けてください」


武内P「ファンの方の中には、ですね」

武内P「そういったスキンシップを嫌がる方も居られます」


みりあ「えっ?」

みりあ「みりあのファンの人だったら、気にしないと思うよ?」


武内P「……」

武内P「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:09:22.82 ID:38Kfj7gio<> 武内P「あの……何故、そう思うのでしょうか?」

みりあ「だって、みりあのファンの人だもん!」

武内P「何を根拠に、そんな事を……」

みりあ「……むーっ!」プクッ!


みりあ「だってだって、みりあのファンの人なんだもん!」プンプン!

みりあ「そんな事気にする人なんて、誰も居ないもん!」プンスコ!


武内P「す、すみません!」

武内P「……」

武内P「何と説明すれば良いのだろう……!」ボソッ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:13:02.27 ID:38Kfj7gio<> みりあ「きっと、ゴシゴシ頑張れー、って応援してくれるよ!」

武内P「そう、かも知れませんが……!」

みりあ「……もしかして」

武内P「は、はい?」


みりあ「……プロデューサー、みりあの事キライなの?」ウルッ!

みりあ「だから、一緒にお風呂に入りたくないの……?」ウルウル!


武内P「!?」

武内P「いっ、いえ! そういう訳では、決して!」ワタワタ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:18:02.76 ID:38Kfj7gio<> 武内P「私が、赤城さんを嫌うはずがありません!」

みりあ「……そんなの、ウソだもん」ウルウル!

武内P「嘘ではありません! 私を信じてください!」

みりあ「……じゃあ、なんで?」ウルウル!


みりあ「なんで、一緒にお風呂に入るのダメなの?」ウルウル!

みりあ「みりあ、ダメな理由がぜんぜんわかんない……!」ウルウル!


武内P「っ……!」

武内P「あの……!? それ、は……!」ワタワタ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:22:07.12 ID:38Kfj7gio<> みりあ「プロデューサーは、実はえっちなの?」

みりあ「みりあの事、えっちな目で見てるの?」


武内P「そっ、そんな事はありません!」


みりあ「……うんうん、そうだよね!」

みりあ「みりあは、まだ小学五年生だもん!」

みりあ「だから、平気だよね!」


武内P「……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:26:54.10 ID:38Kfj7gio<> みりあ「みりあのファンの人は、気にするの?」

みりあ「ゴシゴシ頑張れー、って応援してくれないの?」


武内P「それ、は……!」

武内P「ひっ、人にもよるかと思います!」


みりあ「……えへへ、そっか」

みりあ「応援……してくれない人も居るんだ」ショボン…

みりあ「……そっかぁ」ショボボーン…


武内P「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:31:19.20 ID:38Kfj7gio<> 美波「大丈夫よ、みりあちゃん!」

みりあ「美波ちゃん……」

美波「ファンの人は、絶対に応援してくれるわ!」

みりあ「でも……!」


美波「ねえ、みりあちゃん」

美波「みりあちゃんが、ファンの人を信じてあげなきゃ」

美波「……でしょ?」ニコッ!


みりあ「……!」

みりあ「うんっ! そうだよね!」ニコッ!


武内P「あの……」

武内P「新田さんは、いつの間に部屋に!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:35:06.43 ID:38Kfj7gio<> 美波「やっぱり、アイドルは笑顔でなくっちゃ♪」ニコッ!

みりあ「うんっ♪ パワー・オブ・スマイルだよね♪」ニコッ!

美波「笑顔の力で、いっぱいゴシゴシしましょ♪」ニコニコ!

みりあ「うんうん! 一緒に頑張ろうね♪」ニコニコ!


美波・みりあ「おーっ!」

美波・みりあ「……ふふっ♪」ニコッ!


武内P「待ってください!」

武内P「あの……何故、新田さんも流れに加わっているのですか!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:39:41.81 ID:38Kfj7gio<> 美波「えっ? 良い笑顔、ですか?」

武内P「そうですが、そうではなく!」

美波「えっ、と……?」

武内P「新田さんは、駄目にきまっているでしょう!?」


美波「……プロデューサーさん」

美波「大は小を兼ねる、という言葉がありますよね」


武内P「……新田さん」

武内P「大学生は小学生を兼ねる、という意味はありません」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:48:25.82 ID:38Kfj7gio<> 美波「私は一緒にお風呂に入っちゃ駄目なんですか!?」

武内P「駄目です」

美波「理由を教えてください! 全然わかりません!」

武内P「貴女は本当に大学生ですか?」


美波「……プロデューサーさん」

美波「担当アイドルへの接し方に、差をつける」

美波「私、リーダーとしてそれは良くないと思います」


武内P「……新田さん」

武内P「申し訳ありませんが、私も一人の人間です」

武内P「これ以上この問答が続くなら、差は開く一方です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:53:16.31 ID:38Kfj7gio<> 美波「合宿中、ローテーションを組む事で解決出来ると思います」

武内P「何のローテーションで、何が解決するのですか」

美波「一回の入浴で、五人ずつはどうですか?」

武内P「さりげなく他の方も混ぜないでください」


美波「……私は、リーダーですから」

美波「メンバーの事も考えるのが、リーダーですから!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「部屋に戻って、ゆっくり休んでください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 10:57:09.15 ID:38Kfj7gio<> 美波「何かしてないと、落ち着かなくて♪」ニコリ

武内P「何もしないをしてください」

みりあ「……ねえねえ」

武内P「? 赤城さん?」


みりあ「もしかして、プロデューサーって……」

みりあ「お風呂は、一人でゆっくりしたいタイプなの?」


武内P「!」


美波「!?」

美波「違うわ、みりあちゃん! そんな事無い!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 11:03:30.89 ID:38Kfj7gio<> 武内P「赤城さん……! はい、その通りです!」

みりあ「なーんだ、やっぱりそうなんだ!」

武内P「はい!……はい!」

みりあ「それなら仕方ないよね!」


美波「みりあちゃん、騙されちゃ駄目よ!」


武内P「赤城さん」

武内P「貴女の、私の背中を流してくれようとする、心遣い」

武内P「……それだけで、温まる事が出来ます」


みりあ「……えへへ///」

みりあ「でもでも、お風呂はちゃんと入らないと駄目だよ?」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 11:07:18.26 ID:38Kfj7gio<>   ・  ・  ・

美波「……ふふっ♪」ニコッ!

美波「助かりましたね、プロデューサーさん」

美波「でも、これで……」


美波「二人っきりで、お風呂に入れますね♪」ニコリ!


武内P「……」

武内P「新田さん」


美波「はいっ♪」ニコッ!


武内P「いい加減、自分の部屋に戻って頂けませんか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 11:11:04.98 ID:38Kfj7gio<> 美波「えっ? でも……」

武内P「でも、ではなく」

美波「私、まだお風呂に入ってないんですよ?」

武内P「そうですか」


武内P「では、先にお風呂に行ってください」


美波「……」


武内P「? 新田さん……?」


美波「美波、イキますっ♡」ビクーンッ!


武内P「!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 11:18:27.83 ID:38Kfj7gio<> 美波「ヤダ、ウソ♡ こんなの初めて♡」ビクンビクン!

武内P「新田さん!? あの、新田さん!?」

美波「ごっ、ごめんなさい! あっ、ちょっとイキますっ♡」ピクンッ!

武内P「何がですか!? 何がですか!?」


美波「あっ、さ、先に行ってイってますね♡」ビクンッ!

美波「ああっ、どうしようっ♡」ビクーンッ!


武内P「待ってください!」

武内P「新田さん!? 新田さ――んっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 11:23:15.67 ID:38Kfj7gio<>   ・  ・  ・

みりあ「プロデューサー! 大変大変、大変だよ!」

武内P「ど、どうかされましたか!?」

みりあ「美波ちゃんが、お風呂から出ようとしないの!」

武内P「えっ!?」


みりあ「誰かを待ってるらしいんだけどね!」

みりあ「その人が来るまで、絶対に出ない、って!」


武内P「……」

武内P「……!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 11:35:39.60 ID:38Kfj7gio<> みりあ「プロデューサー、何か知ってるの!?」

武内P「……ええ、恐らくですが」

みりあ「教えて教えて! 何があったの!?」

武内P「その前に、新田さんに伝えて頂きたい事が」

みりあ「えっ? 何?」


武内P「女湯で待ち構えられても、と」

武内P「……そう、伝えてください」


みりあ「あっ、プロデューサーはもうお風呂入ったんだね!」

武内P「はい、ゆっくりできました」



武内P「常識的に考えてくれたおかげで」




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/28(月) 12:19:49.38 ID:o+TwRDFGO<> 肝心なとこで爪が甘いな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/28(月) 12:29:14.10 ID:n3dhCuGoo<> 乙
25歳児なら混浴温泉を選んでいると思う(入るとは言っていない
やっぱり未成年は詰めが甘いってはっきりわかるんだね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/28(月) 19:01:33.73 ID:IzFErQoWo<> 乙
最近突っ込み役が多い気がするので、ボケ役こなす武内Pのやつ読んでみたいです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/28(月) 20:44:31.33 ID:2nEuOXJC0<> あのまま行けばみりあちゃん勝っていたのでは… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/28(月) 20:52:35.02 ID:Nx3n52dSO<> 武内Pが女ならよかったんだけどね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 22:20:43.03 ID:38Kfj7gio<> 書きます


武内P「ネイル、ですか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 22:25:00.77 ID:38Kfj7gio<> 美嘉「加蓮がやってくれる、って言うからさ★」

加蓮「だから、ちょっとこの部屋使わせて貰って良い?」

武内P「はい、勿論です」

美嘉「えへへ、サンキュ★」ニコッ!

加蓮「臭いがするから、どこでやろうか困ってたんだよねー」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 22:27:16.80 ID:38Kfj7gio<> 凛「ねえ、プロデューサー」

武内P「? はい、何でしょうか?」

凛「私も、ネイルとかした方が良いのかな」

武内P「それは……」

美嘉「おっ! せっかくだし、凛もやって貰えば?」

加蓮「うんうん! アタシに任せなって!」


武内P「……渋谷さんご自身で、決めるのが一番かと」


凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 22:30:00.62 ID:38Kfj7gio<> 美嘉「アンタもさ、凛がオシャしてたら嬉しいよね?」

武内P「はい……そう、ですね」

加蓮「だってさ! ホーラ、コッチおいでー」チョイチョイッ!

凛「……」


凛「でも、臭いがするんでしょ?」

凛「ハナコ、嫌がらないかな……」


武内P「……」ホッコリ


美嘉・加蓮「……」

美嘉・加蓮「ん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 22:32:40.11 ID:38Kfj7gio<> 美嘉「ねえ、ちょっと。アンタ、なんか優しい顔しなかった?」

武内P「えっ?」

加蓮「うん、してたよね。顔の怖さ半減してたもん」

武内P「すみません。自分では、よく……」


凛「それに、家の手伝いもあるし」

凛「そう考えると、やめといた方が良いかも……」


武内P「……」ホッコリ


美嘉・加蓮「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 22:36:51.35 ID:38Kfj7gio<> 美嘉「……でもさ? 凛も、オシャレしたいよね?」

凛「まあ、したくないとは言わないけど」

加蓮「……だよね? なら、ネイルしよ? ねっ?」

凛「どっ、どうしてそんなにグイグイくるの?」


美嘉「アンタもそう思うでしょ?」

加蓮「凛がネイルしたら、可愛くなるんだよ?」


武内P「は、はあ……そう、ですね」


美嘉・加蓮「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 22:41:10.56 ID:38Kfj7gio<> 美嘉「ホラ、どう? 見てコレ、カワイイっしょ?」

凛「……うん、確かに可愛い」

加蓮「凛なら、ハデ目じゃないのが似合うと思うんだ」

凛「……それなら、まあ」


凛「……ねえ、プロデューサー」

凛「プロデューサーは、どう思う?」


武内P「……どう、でしょうか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 22:44:08.54 ID:38Kfj7gio<> 美嘉「ネイルはさ、爪の保護にもなるんだよ」

武内P「は、はあ」

加蓮「それに、指先に意識がいくから手の動きもキレイになったり」

武内P「いえ、あの」


美嘉「アイドルとしては、チョー……チョ〜〜ッ、大事なの」

加蓮「わかるよね? だって、プロデューサーだもんね?」


武内P「……な」

武内P「何故、私に……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 22:49:33.07 ID:38Kfj7gio<> 美嘉「そんなの、凛のプロデューサーがアンタだからでしょ」

加蓮「プロデューサーだったら、知っとかないと」

武内P「あ……ありがとう、ございます」

美嘉・加蓮「うん、どういたしまして」

武内P「……」


凛「ねえ、プロデューサー」

凛「私がネイルするとしたら、どんなデザインが良いと思う?」


武内P「えっ?」


美嘉・加蓮「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 22:53:56.66 ID:38Kfj7gio<> 凛「私、今までそういうのしてこなかったから」

武内P「そう、ですね」

凛「プロデューサーの意見も聞いておこうかな、って」

武内P「……いえ、ですが」


美嘉「アンタ、凛のプロデューサーでしょ?」

加蓮「だったら、どういうのが良いか一緒に選ぶべきじゃない?」


武内P「あ、あの……」


凛「……」ジーッ…


武内P「……はい、わかりました」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 23:01:35.53 ID:38Kfj7gio<>   ・  ・  ・

美嘉「カラーはこれだけあるから、十分だよね」

…どっさり!

武内P「ず、随分多いですね」

加蓮「色んなトコから集めてきたから」

武内P「は、はあ……」


凛「……ねえ」

凛「私、いつまでこうしてれば良いの?」

…ちゃぽん


美嘉「お湯に浸して、爪を柔らかくしてるんだよ」

加蓮「マジで大事だから、とりあえずそうしてて」


凛「……まあ、良いけど」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 23:09:41.20 ID:38Kfj7gio<> 美嘉「初心者だから、ワンカラーがイイよね★」

加蓮「そうだね、色は抑えめで」

武内P「ワンカラー……単色、ですか?」

美嘉・加蓮「そっ!」


凛「……」

…ちゃぽん


美嘉「ちょっと確認するねー」

加蓮「うん、そろそろイイんじゃないかな」


凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 23:12:25.67 ID:38Kfj7gio<> 美嘉「下処理はどうする? アタシやろっか?」

加蓮「お願い。こっちは、選ぶの時間かかりそうだし」

美嘉「オッケー★」

加蓮「……さっ、どれにするー?」

武内P「……」


美嘉「ホラ、凛。手を拭いた拭いたー★」

凛「う、うん」

美嘉「爪は……うん、一応整ってるね」

凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 23:18:57.13 ID:38Kfj7gio<> 加蓮「最初に言っとくケド、寒色系はナシ!」

武内P「えっ?」

加蓮「初めてのネイルで、あんまり強い色はちょっと、ね」

武内P「……成る程」


凛「じゃあ、あとは塗るだけ?」

美嘉「ヤスリで形整えて、表面も滑らかにして、甘皮処理!」

凛「そっ、そんなにあるの!?」

美嘉「? あるよ?」

凛「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 23:26:51.01 ID:38Kfj7gio<>   ・  ・  ・

加蓮「……じゃあ、この色は?」

武内P「良いと思います」

加蓮「……なら、こっちは?」

武内P「良いと思います」

加蓮「それしか言ってなくない!?」

武内P「……すみません」


美嘉「で、オイルで保湿! マジ大事!」

凛「そ、そうなの?」

美嘉「その後はベースコート塗るからね?」

凛「……何、それ?」

美嘉「はい、今度勉強会決定ね」

凛「……どうしてそうなるの」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 23:31:23.88 ID:38Kfj7gio<> 美嘉「加蓮ー、そっちはどうー?」


加蓮「じゃあ、アタシのネイルの色は!?」

武内P「……良いと思います」

加蓮「もっと、こう、他に!」

武内P「ピ……ピンク、ですね」ニゴォッ!

加蓮「何それ!? 愛想笑い!?」

武内P「す……すみません……!」


美嘉「……ちょっと、あっちと代わるね」

凛「……うん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 23:38:37.58 ID:38Kfj7gio<>   ・  ・  ・

加蓮「ベースコートを塗る前に、油分を取るから」

凛「ふーん、どうして?」

加蓮「綺麗にしてないと、カラーが剥げやすくなるんだよね」

凛「……使うの、これ?」

加蓮「そっ! 除光液つけて、根本、横、裏を全部綺麗に!」

凛「……だから、キッチンペーパーなんてあったんだ」


美嘉「じゃあ、アタシのネイルの色は!?」

武内P「……良いと思います」

美嘉「もっと、こう、他に!」

武内P「オ……オレンジ、ですね」ニゴォッ!

美嘉「他にあるでしょ!?」

武内P「き……キラキラ、輝いています」ニゴォッ!

美嘉「ラメ入りのだからそりゃキラキラしてるっての!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/28(月) 23:50:48.28 ID:38Kfj7gio<> 加蓮「ホントは、ネイルのカラーに合わせたの使いたいんだけど……」

凛「……まだ、時間かかりそうだね」

加蓮「一応、コレも種類あるから」

凛「そうなの?」

加蓮「アタシのオススメはコレ、ビタミン入り」

凛「び、ビタミン……?」


美嘉「じゃあ、このストーンはどう思う!?」

武内P「い……石です!」

美嘉「直訳しろなんて言ってない!」

武内P「に……似合って、います」ニゴォッ!

美嘉「アンタ、バカにしてんの!?」

武内P「もう、勘弁してください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/29(火) 00:00:55.29 ID:w+se0gLIo<> 凛「……なんか、大変だね」

加蓮「ホラ、凛。手ぇ出して、やったげるから」

凛「……う、うん」

加蓮「アタシのやり方、よーく見といて」

凛「……」


美嘉「女の子の頑張りを褒める! トーゼンでしょ!?」

武内P「は、はい……!」

美嘉「ホントにわかってんの!?」

武内P「も、勿論です!」

美嘉「じゃあ――このネイル、似合う?」

武内P「! はい! 似合っています!」

美嘉「違う! そう言えなんて言ってないでしょ!?」

武内P「すみません! 私には、難しいです!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/29(火) 00:10:23.39 ID:w+se0gLIo<>   ・  ・  ・

加蓮「……ベースコート、完全に乾いたよ」

美嘉「……で? どの色にするワケ?」


武内P「っ……!」

武内P「す、すみません!」


加蓮・美嘉「あ?」


武内P「……!」


凛「……」モジモジ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/29(火) 00:14:54.62 ID:w+se0gLIo<> 加蓮「ちょっと、これって問題なんじゃない?」

美嘉「ねえ、凛。凛からも、何か言いなよ」

凛「えっ!?」ビクッ!

凛「……」チラッ


武内P「……!」


凛「えっ、と……」オズオズ…

凛「……」

スッ…

凛「これで、十分だと思うんだ……けど」モジモジ!


武内P「……」


加蓮・美嘉「えっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/29(火) 00:19:35.08 ID:w+se0gLIo<> 加蓮「待って、凛。まだ、カラーが」

凛「でも……ほら、十分ツヤツヤしてるし」

美嘉「気を遣うコトないよ? オシャしよ?」

凛「私的には、これでも十分オシャレかな、って」


凛「……プロデューサーは、どう思う?」


武内P「……はい」

武内P「とても、よく似合っていると思います」


加蓮・美嘉「……!」


凛「……ふーん、そっか」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


加蓮・美嘉「……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/29(火) 00:26:43.01 ID:w+se0gLIo<>   ・  ・  ・

加蓮「あーあ、ネイル仲間が増やせるかと思ったのに」

美嘉「ま、しょーがないでしょ」

加蓮「そうだね。焦らず、ゆっくりいこっか」

美嘉「諦めるなんて、有り得ないしね★」


加蓮「とりあえず、今回は……」

美嘉「……アタシ達の――」


加蓮・美嘉「ツメが甘かった、ってコトで」


加蓮「……この後ショップ寄ってく?」

美嘉「モチ★ 新色チェックしないと★」



おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/29(火) 07:43:55.05 ID:0OgAiIySO<> モジモジしてたからトイレ行きたいのかと <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/29(火) 10:18:40.72 ID:TtGteo8Zo<> わかり合ってる感じの武凛いい… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/29(火) 12:23:20.45 ID:slQgkkzUO<> Pなんだから提案くらいしようぜ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/29(火) 15:47:09.57 ID:V3mV/K5vo<> そしてKWSMさんが二人にネイルとか学ぶわけだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/29(火) 19:01:46.85 ID:V3mV/K5vo<> ネイルもいいが
唇のリップの色も選んで欲しいはずだよねとか思った <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/01/29(火) 21:16:44.15 ID:0OgAiIySO<> リップス出たっけ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 19:32:26.35 ID:Bo1GBMA1o<>

「不審者?」


 言われて、間の抜けた声が出た。
 誰の事を言ってるんだろうと考えた時、思い当たる人物は――……居た。
 そう言えば、名前を教えてなかったっけ。
 ……でも、さすがにまだ不審者呼ばわりは無くない?


「プロデューサー」


 私の携帯の画像を見ているクラスメイトに訂正を求める。
 声がちょっと低くなったのは、まあ、ムッとしたから。
 だって、今の言い方だと、
私が不審者と一緒に写真を撮るような子になるでしょ。


「……もうっ」


 笑いながら、口々に謝られる。
 からかい半分の冗談だとはわかってるけど、一応……ね。


「……」


 今は、学校の昼休み。
 お弁当を食べてたら、携帯のアルバムにどんな写真があるかって話に。
 それで、順番に皆で見せ合いっこして、今は私の番。
 今、皆が見ているのは――アイドルになってからの写真。


「……」


 見せられないような写真は無い、と思う。
 変な写真を撮るのって、私じゃないし。
 私が撮るのって、ハナコがほとんどだから。
 グループLINEのアルバムには、
合宿中に取られた寝顔とかがあったりするけど。


「何?」


 皆の視線が、私に向けられた。
 そして、携帯の画面と交互に行き来して、何かを比べられてる。
 ……何なの?
 何か、変な写真でもあった?


 ――キーンコーンカーンコーン。


 疑問を口にする前に、昼休みの終了を告げるチャイムが響いた。
 返された携帯の画面を覗いてみても、別におかしな物は写ってない。
 私達と、プロデューサーが一緒に写ってるだけの写真。
 皆はこれを見て、どう思ったんだろう。


「……?」


 ひっかかりながらも、次の授業の準備をする。
 いつもは、始業のベルが鳴るまでお喋りしてるのに。
 とりあえず、携帯は電源を切って鞄にしまう。
 マナーモードだと、グループLINEがひっきりなしに携帯を振動させ続ける事があるから。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 19:58:48.20 ID:Bo1GBMA1o<>   ・  ・  ・

「……」


 授業が終わり、携帯を起動して何か無いか確認する。
 いつもだったら、この時間はあまりLINEは来ない。
 私達はアイドルだけど、学生でもあるからね。
 仕事もあるし、授業中遊んでばかりもいられないって事。


「ん」


 でも、今日はLINEに一件のメッセージが来ていた。
 グループにじゃなく、私に、直接。
 何? 何か、問題でも起こった?
 私に直接って事は、クローネにも関わってくる事?


「……」


 ほんの少しだけ緊張しながら見た画面には、


 『授業中、申し訳ありません』


 なんて、謝罪の言葉から始まるメッセージ。


「……」


 LINEでも、ですますの丁寧な口調は崩れない。
 何度か改行されたメッセージをしっかりと確認する。
 その内容は、思っていたようなものじゃなく、
むしろ、私としては手間が省ける嬉しいものだった。


「……」


 どう返そうかと考えて、


 『わかった』


 という、シンプルな言葉だけを打ち込んだ。
 あんまり長くしてもあれだし、次の授業の準備もある。
 既読がついたのを確認して、ほんのちょっとだけ待つ。


 『勉強、頑張ってください』


 なんて、


「余計なお世話」


 誰にも聞こえない小さな声で、言う。
 返事はせずに、携帯の電源を切り、また鞄へ。


「何?」


 顔を上げると、隣の席から不思議そうな目が向けられていた。
 それだけじゃなく、私の鞄を指さしながら、首を傾げている。
 その、無言の問いかけに対し、


「別に、何でもない」


 とだけ返したのは、素っ気なさ過ぎたかと少し思う。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 20:39:19.87 ID:Bo1GBMA1o<>   ・  ・  ・

「……」


 『もうすぐ』


 と、LINEを送る。
 帰りのショートホームルームが終われば、下校の時間。
 私のクラスの先生は、朝も帰りも手短に済ませる。
 だから、授業が終わったらすぐにこう送っても大丈夫。


「ん」


 すぐに携帯が音を鳴らし、メッセージが届いた事を告げる。
 フリックすると、


 『今日は有給を申請しま〜す』


 なんて、気の抜けるようなメッセージが。
 それをきっかけに、グループLINEが徐々に盛り上がっていく。


「はぁ……」


 思わず出たため息は、窓の外から吹く風にかき消される事なく、
クラスメイトの耳へと届けられてしまった。
 どうしたの、と聞かれたから、正直に答える。
 プロジェクトメンバーの、こういう些細なやり取りは、
別に隠すような事じゃないしね。


「ん」


 グループトークから画面を切り替えると、別のトークに赤いマークが。
 開く。


 『はい、お待ちしています』


「……」


 プロデューサーが、私に送ってきたメッセージの内容。
 それは、プロデューサーが私の学校に近くに外出して戻る時間と、
私の下校時刻が近いので、事務所まで車で拾っていってくれる、というものだった。
 私だけズルいと言われるのも何なので、皆には内緒。


「……?」


 ふと気付くと、また、さっき向けられた不思議そうな目が。


「何?」


 聞いても、返事は来ない。
 私を置いて、顔を見合わせて。
 何とも言えない、むず痒い居心地の悪さを感じる。
 ……この状況は、何?


「何なの?」


 私の追求は、教室のドアが開いた音に止められた。
 帰りのショートが終わってからとも思ったけど、あまり待たせるのも悪い。
 待ってる間に、警官の人に捕まらないとも限らないし。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 21:09:22.91 ID:Bo1GBMA1o<>   ・  ・  ・

「ごめん、お待たせ」


 走ったせいで、少し弾む息を整えながら言う。
 座るのは、今日は後部座席じゃなく、助手席。
 道中、少し話したい事もあるしね。
 クラスメイトが、プロデューサーのあだ名を「不審者」にしてた事とか。


「いえ、問題ありません」


 低い声でそう答えながら、私の準備が終わるのを待っている。
 シートベルトを締める前に、鞄は後部座席に置いておこうかな。


「あ、そうだ。ちょっと良い?」


 鞄を膝の上に置き、携帯を取り出す。
 電源は入ったままで、暗証番号を打ち込むだけ。
 ちょっと、わからない事があったから。
 プロデューサーなら、わかるかも知れないし。


「ねえ、この写真なんだけど」


 プロジェクトメンバーとプロデューサーが一緒に写ってる写真。
 それをプロデューサーに見せて、聞く。


「はい」
「何か、変な所ある?」
「変な所……ですか?」


 少しだけ目を細めて、プロデューサーは写真を確認している。
 だけど、私と一緒で、おかしな所は見当たらなかったようだ。


「皆さん、良い笑顔をしています」
「……だよね、ありがと」


 携帯を手元に引き寄せた時、親指が画面に触れた。
 そして、スライドしたアルバムは、皆で撮った後、
プロデューサーと二人で個別に撮った写真を映し出した。


「……」


 その写真の中の私は、良い笑顔をしていた。
 勿論、皆で撮った写真もそうなんだけど。
 私は、あの時こんな笑顔をしていたのか、という思いに駆られる。
 クラスの友達は、きっと、この写真を見たのだろう。


「? どうか、しましたか?」


 いつまで経ってもシートベルトを締めない私に、声がかかった。
 慌てて携帯の画面を鞄にしまい込み、後部座席へ。
 顔を合わせないようにして、シートベルトを締める。
 今晩にでも、皆にLINEをして誤解を解いておかないと、なんて考えながら。


「……別に、何でもない」


 窓枠に肘をついて、外の景色を眺めるフリ。
 プロデューサーは、不審げな視線を私に向けていた。




おわり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 21:56:46.86 ID:Bo1GBMA1o<> 埋めます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 21:57:12.66 ID:Bo1GBMA1o<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 21:57:38.90 ID:Bo1GBMA1o<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 21:58:07.58 ID:Bo1GBMA1o<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 21:58:36.85 ID:Bo1GBMA1o<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 21:59:02.93 ID:Bo1GBMA1o<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 21:59:30.76 ID:Bo1GBMA1o<> 埋め <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2019/01/30(水) 21:59:56.85 ID:Bo1GBMA1o<> 1000! <> 1001<><>Over 1000 Thread<>                     ___, - 、
                    /_____)
.                    | | /   ヽ || 父さんな、会社辞めて小説で食っていこうと思うんだ
                    |_|  ┃ ┃  ||  
                   (/   ⊂⊃  ヽ)        /  ̄ ̄ ̄ \
                   !   \_/  !        ( ( (ヽ     ヽ
                   ,\ _____ /、       | −、ヽ\     !
   ゝ/  ̄ ̄ ̄ \     /. \/ ̄\/   .\     | ・ |─ |__   /
   / _____ヽ    |  |  _┌l⊂⊃l  |  |    ┌ - ′  )   /
   | | /  ─ 、−、!    |  |  / ∋ |__|  |  |    ヽ  /   ヽ <
   |__|─ |   ・| ・ |    |  /`, ──── 、 |  |     ` ─┐  ?h ̄
   (   ` ─ o−i    ヽ /         \ .ノ_      .j ̄ ̄ |
    ヽ、  ┬─┬ノ / ̄ ./            ヽ- 、\    /   ̄ ヽ\
  // /ヽ─| | ♯|  /   i              | ..) ) \  i  ./   |\\
  | |  /  `i'lノ))┘/ , ─│             !-l⊂⊃l┐__ヽ__/\ / |   | |
  | |  | ̄| / /| / ( (... .ヽ              / |____|∈  __./ .|   | |
  |_|/ヽ、_/  ./   ` ─ /\           /ヽ      ̄ \-──| \|_|
   | |  |───/____i  l=======l  |_____ __\  |\ | |
   |/ ヽ── |______\  l二|^|二二|^|二l 丿______ |_丿 \|
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                          SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
                          http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
<> 最近建ったスレッドのご案内★<><>Powered By VIP Service<>かすみの部屋 ゲスト Saint Snow @ 2019/01/30(水) 18:32:05.77 ID:ZYVFDwJ70
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1548840725/

そんな事よりワカメの話しようぜwwwwwwwwwwwww @ 2019/01/30(水) 16:53:24.13
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1548834803/

【ガルパン】赤星小梅「水難の相?」 @ 2019/01/30(水) 10:11:20.21 ID:OyRatctVO
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白菊ほたる「植木鉢に」緒方智絵里「当たって」藤居朋「異世界転生?」 @ 2019/01/29(火) 23:52:26.12 ID:ocyue0dQo
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海未「穂乃果ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 @ 2019/01/29(火) 23:43:04.40 ID:k7/q1eP10
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ダンガンロンパ ホープロワイヤル @ 2019/01/29(火) 23:27:38.81 ID:zL2SUHWwo
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サトシ「スイレン!少し太ったんじゃないか?」 @ 2019/01/29(火) 21:19:55.39 ID:3wVBxXJuo
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医者「余命後半年です」 ヴィーネ「は?」 @ 2019/01/29(火) 18:17:48.39 ID:GXKiNWeL0
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