以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/05(木) 20:29:25.23 ID:GxJec260<>・どんなジャンルでもどんどん投下したまへ〜 by こなた
・でも、他所からの作品の無断転載は絶対ダメよ! by かがみ
・あとね、あんまりえっちなのはちょっと恥ずかしいから遠慮してほしいな by つかさ
・長編作品はタイトルをつけてもらえるとまとめるときとかに助かります by みゆき
・それと、できればジャンルを明記するようにしてほしいの。
 特定のジャンルが苦手な人もいると思うから…… by あやの
・パロディとかクロスオーバーとかもおっけーだけど、
 あんまり度が過ぎると他の人に引かれっから気をつけろよなー by みさお
・シラない人へのハイリョがアればgoodネー byパティ
・初めてでもよっしゃーいっちょ書いたろかって人大歓迎するでー by ななこ
・まとめてくれる人募集中です……そして、現在のまとめ人には感謝してます…… by みなみ
・お題を出せば書いてくれる職人さんもいるっス。ネタのため……
 いや、いろんなお話を読んでみたいんで、いいお題があったら書いてみてください! by ひより
・そしてそして、SSだけじゃなくて自作の絵もOK!
 投下された絵は美術室に展示されるからジャンジャン描くべしっ! by こう
・注意! 荒らしへの反応は絶対ダメ。反応する悪い子は逮捕だ! by ゆい


(避難所)
 PCから->http://jbbs.livedoor.jp/auto/5330/
 携帯から->http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/auto/5330/

(まとめサイト)
 http://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/

(SSスレ用画像掲示板)
 http://www.sweetnote.com/site/luckystar/
<>らき☆すた SS 〜…パトリシア・マ(ry…ワタシノナマエオボエテ…〜 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/05(木) 20:38:44.24 ID:3h7c1rQ0<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/05(木) 21:32:18.58 ID:ap.YlkDO<>>>1
乙。初めて言ったかも
 
こっちに人いる?VIPが見れないから、向こうに行ってるかもわからない……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/05(木) 21:50:06.74 ID:a24COgSO<>建てたのかよww
とりあえずVIPが落ちるまでこっちは様子見だな
両方で投下すると去年だかのパー速みたいに対立しちゃうぞ、あんま詳しくないけど……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/05(木) 21:53:31.40 ID:h2zSJ7Yo<>いつでも代理投下できるようにこっちも見てる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/06(金) 00:13:31.93 ID:s4.86gDO<>名古屋はエ〜エ〜で ♪

テンプレさえも見れないとかorz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 00:19:35.31 ID:z1mEzIAO<>>>1乙
向こうを見に行けないから仕方ない。



私、「ずっと一緒にいたいから」の作者ですが、ちょっとまとめられなくなってしまいました。
すみません、まとめ人さん。よろしくお願いします……。
またコピペしてくれた人、ありがとう御座いました。


ところで「ずっと一緒にいたいから」の批評をして欲しいんですけど、もし興味のある方がいればぜひ避難所で叩いてください。
お願いします<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 01:41:52.76 ID:YIbMvAAO<>携帯はほぼっつーか全滅くさい?
規制うんぬんの話じゃないぞコレ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 05:21:01.53 ID:rIjA2.DO<>泉こなたの消失……まとめられるまで存在すら知らなかった。VIPに行きたい…
てゆーか、俺もあんだけの描写力が欲しい……ああいう人って、どうやって上手くなってるんだ?
書いて書いて書きまくってるのに、ああいうのには適わない……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 06:36:45.29 ID:YLxe6ASO<>あれ? 昨日までVIP書き込めたのに……

2ちゃんねる
ただいま調整中。
?[通信エラー]

ってなる……朝だからかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 07:32:10.10 ID:rIjA2.DO<>らき☆すた殺人事件の最終回を投下。ここまで長かったなと感慨に耽ってみたりする。<> らき☆すた殺人事件FILE.6<>saga<>2008/06/06(金) 07:33:10.91 ID:rIjA2.DO<>かがみは絶叫し、みさおに駆け寄る

「日下部、しっかりしてよ! 日下部!!」

自分の制服が汚れるのにもかまわず、みさおの身体を抱き起こし、何度も揺するが……反応はない
あたりまえだろう。心臓のある左胸を撃たれたのだから
おそらく……『即死』

「そんな……いや……いやああああぁぁああぁ!!」

かがみの流した涙が頬を伝い、みさおの顔に落ちる
それでも、みさおは一切の反応を示さなかった

「あれ、右胸を狙ったはずなのに……。やっぱり早撃ちは無理だったか」
「岩崎!! 何のマネや!!」
「動かないで。動くと先生も撃ちますよ」
「ッ……!」

誰一人として動くことができない
次は自分が殺される……そう考えると、黙っているしかできなかった

「ふ、ふふ……あは、あはははははははははは!!」

天井を仰ぎ、狂ったように笑い出すみなみ
こんなの……みんなが知っている『岩崎みなみ』などではない!

「み、ミナミ! さっきregretしなかっタって言ってたじゃないデスか!!」
「後悔はしてないよ、パトリシアさん。だけど……私には、やるべきことがあるんだ」
「!」

そう言うとみなみは、今度は銃口をゆいに向けた

「私はゆたかの分まで生きなくちゃならない。こんなところで捕まることは許されない
 殺人の時効は二十年……。その二十年を逃げ切り、ゆたかの代わりに普通の生活を取り戻す義務がある。だから成実さん、どいてくれるよね?」
「はっ……『ゆたかの分まで生きなくちゃならない』だぁ……? 笑わせるぜ……」

突然響いた声に、みんなの視線は一斉に前方へと移動する
その声を出したのは、なんと左胸を――心臓を貫かれたはずのみさおだった
息も絶え絶え、霞む視界の中、かがみの助力にすがって必死に立ち上がる

「く、日下部……あんた、左胸を撃たれたのに、なんで……!?」
「心臓……ちょっと外したんだよ……かはっ!!」

みさおが激しく咳き込むと同時に口から血液が溢れだしてくる
確かに心臓は外しているようだが……肺はやられているだろう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/06(金) 07:34:17.34 ID:rIjA2.DO<>>>12

「日下部! 無理しちゃダメ!!」
「そう、言われてもなぁ……この、馬鹿に……言ってやらなきゃ……気が済まねぇんだよ……!」

口から、左胸から溢れる血が、彼女が言葉を発すると同時に量を増す
だが、みさおはそれらをことごとく無視。あまりの激痛にかすれる声で、みなみに言い放った

「岩崎……お、お前が今までやってきたこと……ホントに小早川のためだったのか……?」
「な……」
「お前なら! ……小早川の一番近くにいたお前なら……わかるじゃねぇか……! 小早川が……復讐を望むような人間じゃねぇってよ!!」
「!」

今のみさおには、みなみの顔はぼやけてしか見えていない
だが、自分の言葉で、みなみが動揺していると直感した
現に、みなみは明らかに動揺していた。拳銃を持つ手は震え、呼吸が荒くなっていく

「小早川なら……復讐なんか望まない…! 例え友達が犯人であろうと……アイツは罪を償ってもらうことを望むはずだ!! 許すっていう選択肢は……お前の中になかったのか!?」

みさおの、命を賭した説得は、みなみの心に揺さぶりをかける
しかし、みなみの心は、まだ折れなかった。歯を食い縛り、みさおに負けないくらいの大声で叫んだ

「うるさい! 私は……私はゆたかを思って行動したんだ!! それをゆたかが否定するなんて、ありえない!!」
「なんでもかんでも自分の都合がいいようにねじ曲げるなよ!
 お前は何をした!? 人ひとりの命を奪ってそれで『ゆたかのため』だぁ!? ふざけるのもいい加減にしろ!! お前がやったことは、ただの『自己満足』じゃねぇか!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/06(金) 07:35:37.33 ID:rIjA2.DO<>>>13

その時だった

“みなみちゃん……”
「え……?」

みなみの耳に、二度と聞くことができないと思っていた声が聞こえてきた
ゆっくりと振り返ると、涙目になりながら、みなみのスカートの裾を持つゆたかの姿があった
だが、それは他の人間には見えていない。みさおの思いが見せた幻覚か、もしくは……
何にしろ、その出来事は、みなみの凍り付いた心を溶かすこととなった

「ゆたか……私……私……!!」

手から拳銃を落とし、みなみは涙を流しながら膝をついた
その行動を見て、ゆいはみなみにゆっくりと近づき、拳銃を拾ってからみなみに語り掛けた

「みなみちゃん……そりゃ、みなみちゃんも悲しかっただろうけど……みなみちゃんがしたことで、たくさんの人が、無意味な死で悲しんだんだよ……?
 罪を償って……ゆたかとひよりちゃんに謝る必要がある。だから、みなみちゃん……悪い子は、逮捕だ」

腰から手錠を取り出し、みなみの手を拘束した
それに抗う様子もなく、みなみはただ涙を流し続けていた

「……終わった……か……」
「日下部!?」

その様子を見届けた瞬間、みさおの頭がガクンと下がった
床には、尋常ではないほど大量の血液が広がっている

「あかん! このままじゃ出血多量で死んでまう!」
「だ、誰か! 誰か救急車を!!」
「大丈夫だ! さっき呼んだから、もうすぐ来るはずだ!」

1―D担任教師の声と同時に扉が開き、数名の救急隊員が担架を持って入ってきた

「○○病院です! ケガ人は……ってうわ!?」
「こりゃ相当ひどい……早く病院に運ばなきゃ、手遅れになるかもしれない!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/06(金) 07:36:53.66 ID:rIjA2.DO<>>>14

救急隊員はみさおの身体を素早く持ち上げ、担架に運ぶと、全速力で元来た道を走っていく

「あの!!」
「わかってる。ついてきなさい」

かがみの呼び掛けにそう答えると、最後の救急隊員も教室を飛び出していく
その後を追うように、かがみも全速力で廊下を駆け抜けた
学校を出、校庭を抜けると目の前に救急車があり、みさおを運ぶ担架が入れられる直前だった
救急隊員の許可を得て、かがみは救急車に乗り込んだ

「日下部、大丈夫よ! すぐ病院に着くから!」
「は、はは……」

かがみが元気付けようと言った言葉を、みさおは乾いた笑いで切り捨てた

「多分、間に合わねぇよ……病院まで……な……」
「そんなことわからないじゃない!」
「わかる、よ……私の、身体、だから……」

かがみの頬を伝う涙を、みさおが拭った
しかし、もう限界が近いのだろう。その手は力なく落ちていった

「柊……悪い……みんなの分、まで……一緒に生きるって……約束、したのに……守れそう、もない……」
「……っ……」

かがみは、勝手に洩れ出てくる嗚咽を堪えながら、みさおの声に耳を傾ける

「だから……柊……最期に、約束してくれ……絶対に……私の、後を追うなよ……」
「うん……えぐ……わかってる、わ……」
「はは……よかったよ……」

みさおは長い息を吐き出し……
涙でくしゃくしゃになりながらも、笑いながらかがみに言った

「じゃあな……ひい、らぎ……元気で……いろ……よ……」

そう言うと、みさおは笑顔のまま目を閉じ……
そのまま、動かなくなった

「……っ……くさ……かべぇ……」

それを見届けたかがみは、子供のように泣きじゃくった<> らき☆すた殺人事件<>saga<>2008/06/06(金) 07:38:32.30 ID:rIjA2.DO<>エピローグ


みさおが撃たれてから一週間が経過した
学校は休校になったが、明日から始まる手筈となっている
かがみは自室で、翌日の授業の準備をしていた
その顔に、憂いはない

「……ふう、完了。休校ばっかりだったけど、ちゃんと授業についていけるかな……」

かがみの今の悩みは、今までまったく勉強ができなかったこと。志望校に受かるかどうかが問題なのだ

ふと、机の上の写真に目が行った
写真の中にいるかがみとみさおが、こちらに笑顔を向けている
一ヶ月前にみさおと遊びに行った時に撮った、最初で最後の、二人だけの写真である

「……日下部……」

みさおは今、病院の集中治療室で眠り続けている
生命維持装置によって、かろうじて命を繋ぎ止めているのだ
かがみはみさおが病院に担ぎ込まれた日以来、お見舞いに行っていない
それが、自分の――みさおのためだと信じているから

(……日下部……私、もう大丈夫。一人は確かに寂しいけど……新しい友達も作る。だから、心配しないで……安らかに眠ってね)

かがみは胸に手を当て、未だ眠り続ける友へ祈った
目覚まし時計をセットして、ベッドに潜り込む

「……おやすみ……」

誰にともなく、かがみは呟いた


・・・


「はぁ……黒井先生、前の授業内容忘れるとか信じらんない……」

あれから更に二週間。今日の授業を終えたかがみは一人きりの下校をしていた
たった一人での下校……それは、かがみにとっては拷問に等しいことである<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/06(金) 07:40:56.84 ID:rIjA2.DO<>>>16

「……ん、電話だ」

かつてこなたから勧められた着メロが鳴り響く
手に取り、開いてみると、電話の主は姉の柊まつりだった

「もしもし、姉さん?」
『かがみ!? い、今なにしてるの!?』

なぜか焦りまくっているまつり
戸惑いながら、ありのままを伝える

「か、帰ってる途中だけど……」
『ならすぐ病院に行って! 日下部ちゃんが……日下部ちゃんが!!』
「!!」

その宣告に、危うくケータイを落としそうになった
かがみは一方的に電話を切り、病院へと駆け出した!

(……日下部……もう『その時』なの……!?)

一ヶ月が経過した今も、みさおは眠り続けている
まつりのあの慌てよう、おそらくみさおの容態が急変したのだろう
最期くらいは看取ってやろうと、そう思っていたのに!
せめて……せめて自分が病院に着くまで!!

(間に合ってよ……日下部……!!)


・・・


病院に到着し、受付のナースにみさおの居場所を確認した
みさおは集中治療室から出て個室に移動したということを聞き、全速力でみさおの病室を目指した
お見舞いに来た人間や患者にぶつかりそうになりながら、際どいところでそれをパスする
以前のみさおとまったく一緒だが……かがみはそれを知らない
そして、受付で言われた病室の前に到着すると、乱暴にドアを開け放った

「日下部!!」

そこにいたのは……生命維持装置を外された、みさおの姿だった

「そ……そんな……」

みさおは仰向けに横たわったまま、ぴくりとも動かない
その光景を見たかがみは、持っていた通学カバンを床に落とした

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 07:42:18.12 ID:rIjA2.DO<>>>17

――間に合わなかった

涙を流しながら、フラフラになりながら、かがみはみさおが眠るベッドへ歩いていき、みさおの手を握る
反応は……ない

「日下部……もうちょっと……待っててくれてもいいじゃないのよぉ……!!」

絶望にも似た感情が、かがみの心を支配していく
かがみの流した涙が頬を伝い、みさおの顔に落ちた
 
 
 
 
 
「ふぁあっ!!」
「え!?」

その瞬間、みさおが飛び跳ねた
かがみの涙が落ちたところを何度も拭っている

「あーびっくりした……おかげで計画が台無しじゃねぇか……」
「く……くさか……べ……?」

明らかにピンピンしている。一ヶ月前、死の淵にいた人間とは思えない
いや、それよりもなによりも……

「日下部……どういう……ことよ……」
「悪いな柊、ちょっとからかってみたんだ。お前の姉ちゃんに協力してもらってな。本当は昨日、意識を取り戻してたんだ」

みさおは手のひらをかがみに向けて身体を引かせると、何事もなかったかのように上半身を起こした

「傷はもう大丈夫だ、あと一週間くらいで退院できるってよ。医者は『傷の治りが早すぎる』って驚いてたけどな」

なんと、みさおはすでに健康そのものになっていた
自分はもう大丈夫だとでも言わんばかりに立ち上がり、スクワットを何回かする

「……の……か……」
「へ?」

かがみが呟いた声にスクワットの動きを止め、キョトンとした顔でかがみを見つめた

「この……バカーーーーーーーーーーーー!!」
「のわっ!」

突然のかがみの怒鳴り声にみさおはひっくり返った
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/06(金) 07:43:17.00 ID:rIjA2.DO<>>>18

「あんた、私がどれだけ悲しんだかわかってるの!? 姉さんから電話を受けた時、本っっっ当に怖かったんだから!!」

あまりの迫力に、みさおは反論できないでいた
いや、それだけでない。今になって、相当の罪悪感を感じていた
みさおにとっては軽い冗談のつもりだった。だがそれが、かがみをここまで怒らせることになるなんて……

「……でも……」
「へ?」
「えぐ……生き返ってくれて……くっ……本当に……良かった……うあぁぁあぁあああ……!!」

かがみの瞳から、滝のように……とまではいかないが、大量の涙が溢れだしてくる
何度拭っても、涙が止まることはない

「……柊……」

みさおはゆっくりかがみに歩み寄ると、震える身体を力強く抱き締めた
みさおもまた……かがみと同じく、泣いていた

「私もだ……! 私も……柊のとこに帰ってこられて……本当に良かった……!」
「日下部……!!」
「柊……!!」

二人は、お互いの身体を抱き締めながら、日が暮れる泣き続けた
そして涙が止まった時、身体を少しだけ離して相手の目を見つめた

「……っはは……柊の目ぇ真っ赤じゃねぇか……」
「ふふ……日下部だって……おんなじよ……」

涙でくしゃくしゃになりながら、みさおは満面の笑みで言った

「柊」
「なに?」
「……ただいま」
「……おかえり、日下部……」
 
 
 
そして、二人の人生は、再び動きだした

〜Fin〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 07:48:05.24 ID:rIjA2.DO<>>>19
以上です。ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
もしかしたら続くかもしれないし、新しい殺人事件を書くかもしれませんね。
ではまた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
えー、朝っぱらからこんな重いのすみません……
VIPがいつ落ちるかわからなかったから、早めに投下したんです。
上の『―――』より前を向こうに代理投下お願いします。
……もちろんですが、安価はやめてくださいね。
あとこっちにも感想欲しいな、とか……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 08:16:02.68 ID:YIbMvAAO<>おっつ
王道的展開、悪くないな
いいタイミングで起きたもんだ

んじゃPC点けて代理投下してくるよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 11:18:24.12 ID:Qf5YOQoo<>>>1乙

パトリシア・マーティンの退屈か…なかなかネタに苦労しそうだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 12:35:23.46 ID:FrLrE2SO<>>>1乙

>>20

さっそく感想を
良かった所
・ひよりがゆたかを殺した理由に原作にあるネタを使っていた所
よく原作を見てるなと感心した!

・王道展開ながらもキャラの台詞がしっかりしていた所
特にみなみを逮捕するときのゆいねーさんの台詞は良かった


悪かった所
・後半の展開が読みやすかった事
嵐の夜の残劇の時の次回予告から見てると最後が予想しやすかった

全体的な感想
飽きずに楽しめて読めた
僕にはマネ出来ないww
後この物語嵐の夜の残劇も含めて一番悲惨なのはそうじろうだと思う
こなたも亡くした上にゆたかまで亡くしたというのは精神ダメージが高すぎる・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 13:10:23.88 ID:rIjA2.DO<>>>23
レス返し
・良かった点
最初、『同人誌が原因でゆたかを[ピーーー]』っていうストーリーはあったんですが、動機が見つからなかったんです。
原作五巻を買ってみると、ちょうど良い動機があって……「これだ!」って思いました。

ゆいねーさんのセリフはかなりの重みがありますね。

・悪かった点
実際に続編を書くにあたり、自分でも「詳しく書きすぎたかな」と反省していました、はい。
ちなみに、予告と違うセリフとかあるけどスルーでお願いします。

・全体的な感想
そうじろう……その後を書こうとしたんですけど、かなり難しかったので挫折しました……

レスありがとうです。
続編、新しい殺人事件を書く可能性もないわけではないので、楽しみに(悲劇なのに!?)してください<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 22:20:01.60 ID:NKaPBWko<>VIPのスレ落ちたか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/06(金) 22:20:08.93 ID:MeXrclMo<>VIP落ちたーよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/06(金) 22:52:16.13 ID:s4.86gDO<>結局一回もみれへんかった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 23:03:06.19 ID:cF4k.Og0<>>>20
大作乙
完結おめでとうっ酢
読みながらみさお生きてたあああ!って心の中で叫んでしまったぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 23:27:42.71 ID:YLxe6ASO<>ナウシカ見てたら落ちてた

>>20
向こうにも感想書いたorあったが、作者さん見れきゃ意味なかったかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 23:51:03.61 ID:6ttCMYAO<>俺も気になるな
誰かログをテキストファイルにでもコピペしてうpしてくれないか?
頼むよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/06(金) 23:53:50.40 ID:RFmnRtM0<>GJ<> らき☆すたGX<>sage<>2008/06/07(土) 03:51:07.12 ID:Ry9R0220<>VIP落ちたから、こっちに+αして投下。

 俺は将軍の名を受けて、とある女戦士を追い、この次元の地球にきた。
 そして激闘の末、その女戦士を(性的な意味で)倒した。
 もちろん、将軍の命であっても、俺は男、女の命まではとっていない。
 しかし、その激闘に巻き込まれて瀕死の重傷を負わせてしまった二人の男女がいた。
 それが「そうじろう」と「かなた」だ。
 俺たちは二人を助けるために、俺は「そうじろう」と、女戦士は「かなた」と融合した。
 そして俺は「そうじろう」として、女戦士は「かなた」としてこの次元で暮らすことになった。

 そうじろう「そうして生まれたのが、こなたなんだぞ。だから、こなたは運動神経がいいんだぞ。わかるか?」
 こなた「お父さん、嘘はだめだよ?」

こなた「っていう話をお父さんがしてきたんだよ。」
つかさ「………どんだけ………。」
かがみ「なんつう電波話だ。」
みゆき「でも、この世界には12次元まであるそうですし…。」
こなた「………みゆきさん、お願いだから学校中裸で走り回るのだけはやめてね。」
みゆき「………そんなこと………普通しないです//////」
こなた「いや、今の発言は全裸暴走フラグだから。」
つかさ「あれ?ゆきちゃん、何時からいたの?」
みゆき「………ずっと前からいました………。」
かがみ「あんたたち、いい加減にしなさい!みゆきは空気じゃないわよ!」

かがみが無理やり締めて強制終了<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 09:09:21.26 ID:HNCWjIAO<>かがみ「みんな、おつかれー」
みさお「なんか不完全燃焼って感じだなー」
あやの「あんまり伸びなかったわね……」
みゆき「スレッドの様子がおかしかったようでしたから……それに平日だったというのもあります」
ひかる「今回は機が悪すぎたな。まあ、次をより良くすればいいんだ」
ふゆき「ではお開きにしましょうか。お茶とお菓子も用意してありますよ」

こなた「それじゃとりあえず締めよっか」
つかさ「みなさん、おつかれさまでしたー!」

全員『おつかれさまでしたー!!』<> なぞなぞシリーズ<><>2008/06/07(土) 09:13:03.57 ID:xJw21sDO<>こなた「5963円の入った財布を拾い、交番に届けました。なんと言われたでしょう?」
かがみ「5963円ねぇ……」
つかさ「なんでそんなに中途半端なの?」
こなた「さぁね?」
かがみ「5963円……」
つかさ「うーん……5963円で『ごくろーさん』かなぁ?」
かがみ「なるほど、そういうタイプのなぞなぞね」
こなた「なんで?」
二人「へ?」
こなた「2392円でも84円でもごくろーさんって言うかもじゃん。それに、5963円届けたからって100%ごくろーさんって言われるの?」
つかさ「こなちゃんひどいよ〜……」
かがみ「こいつ、マジむかつく!!」
こなた「はっはっは、もう少し勉強したまへ〜」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/07(土) 09:31:06.70 ID:Ze5pfEAO<>「かがみってさ、料理上手だよね。このお味噌汁とか、すごいおいしいし」
「そ? ありがと♪」
「うん……でさ、かがみ、前から料理上手かったっけ?」
「? 私に料理教えてくれたのあんたじゃない」
「私……が?」
「こなた? あんた大丈夫?」
「だ、大丈夫、なんでもな――わっ」

「……た、こなた」
「ん……かがみ?」
「いつまで寝てるの、遅刻しちゃうわよ?」
「あ、うん」
(牛乳こぼして、また、か。何かしらのイベントが起こると……。これってただの夢? それともループ入っちゃった?)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 17:57:20.40 ID:bNxLXoSO<>未完で続き期待してるのってある?
と聞いてみる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/07(土) 18:37:42.90 ID:vFzLB360<>VIP…落ちた…のか…?
絶望した!すぐに落ちてしまうVIPに絶望した!
そして相変わらずテンプレから忘れ去られているぞゆーちゃん!!
このままパティに負けてしまうのかゆーちゃん!!!!

さて今回は拙作のSS『猫』の続編ということで一つ。
無論『猫』の続編ですので猫かなたさんが出てきます。
無論『サイバー』ネタとは全く関連性がありません。
…『猫シリーズ』作ろうかな…。<> 猫〜Episode U〜<>saga<>2008/06/07(土) 18:38:22.65 ID:vFzLB360<>「…♪」
私の部屋には猫がいる。飼い猫じゃなくて、ついてきた猫がいる。
そして私はその猫を知っている。そう…この猫は…。

「お母さん、おはよー」
「おはよう、こなた」

この猫は私のお母さん。泉かなた。
理由あって今は猫になってこの家に住み着いている。
お母さんは窓際で伸びをしていた。すっかり猫だなぁ…萌え♪

「…萌え?」
「いやいや、こっちの話」

それにしても、かがみたちに紹介したらすごい驚いてたなぁ。
つかさに到っては相当な慌てぶり。驚くのも無理ないよね。

「それにしてもこなた、今日は珍しくしっかり起きれたじゃない」
「…まぁ、嬉しかったからね…」
「?」
「お母さんが帰ってきて…すごく嬉しかった…お母さんは猫になっちゃったけど、傍にいてくれるだけでいいの。それがすごく嬉しい」
「…こなた…」
「だからね、ずっと傍にいて欲しいな」
「私も、ずっと傍にいたい。こなたのもとに、そして…そう君のもとに」

そんなしみじみした会話を進めている私とお母さん。
だけどそのムードは次の瞬間完全に崩されることになる…。

「おぉー、こなた。写真撮りにきたぞ〜」
空気読まずに入ってきたこの男。私の父、泉そうじろう。
何でまたカメラなんか持って…いや、カメラを持っているだけならまだしも、いつぞやの運動会の如き完全装備で。
「お父さん…わざわざ家の中でその重装備は一体…」
「決まってるだろう!折角かなたが帰ってきたんだ、ツーショットを撮らない手はないじゃないか♪」
「いや、あの…」
私がまごついていると、次の瞬間私の隣にいたお母さんがお父さんに飛びついた。
「そ〜う〜く〜ん…?」
「いででででででで!わかった、わかった!悪かったから引っ掻かないでくれ!スマン!この通りだ!」

…猫になったお母さんは、なんか強い。って、私ミラじゃねえしww
顔を引っかかれたお父さんはひたすらお母さんに土下座。
私はそんなお父さんの姿をみて心の中で呟いてみた。

「…勝ったな」<> 猫〜Episode U〜<>saga<>2008/06/07(土) 18:40:26.77 ID:vFzLB360<>…気を取り直して家族で食事。今日の食事当番は私。
みんな大好き特製オムレツを焼いてあげよう。

「「「「いただきまーす!」」」」
食卓を囲んでお父さん、私、ゆーちゃん、そしてお母さん。
賑やかな食事が始まった。…だけど事件はいきなり起こった。
「……」
「どうしたんですか、かなたさん」
ゆーちゃんがお母さんに訊いてみる。お母さんの様子がおかしい。
と、次の瞬間お母さんは飛び上がると…
「…ぅにゃっ!!」
と大きくジャンプして何かをつかみ取った。
「……!?」
「お、お母さん…?」
「ごめんなさいね、今目の前を蚊が飛んでたから…」

思い出した…猫は目の前の動くものに反応するんだっけ。
お母さんがいるから蚊取り線香はいらないかもね。なんて便利なお人…いや、猫か…。
まぁ、あれだけ大きな動きをしてもテーブルの上の食事が滅茶苦茶になっていない辺り、お母さんはしっかり者だな、と思う。
それに比べてお父さん、蚊を追いかけるのに必死になってサラダのお皿はひっくり返すわパンは宙を舞うわ。それだけならまだしも、熱いスープをお母さんに引っ掛けてしまい…

「そう君…いい加減にしないと、引っ掻くわよ?」
「さんざん引っ掻いてから言わないでくれよぉ…」

あーぁ、相変わらずなんだから…。
私とゆーちゃんはただ呆然としてるだけだった。

私にはお母さんがいる。
理由あって猫になっちゃったけど、お母さんがいる。
私よりさらにちょっぴり小さくて、猫耳と尻尾と肉球のついたお母さん。
でも、こんな姿になってもお母さんはたった一人、私の大切なお母さん。
だから、そんなお母さんが傍にいてくれる、ただそれだけで私は幸せだ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/07(土) 18:44:36.47 ID:vFzLB360<>40get、そして猫Phase終了!
今回、そうじろう氏には2回ほど引っ掻かれて頂きました。

でも、このかなたさんになら引っ掻かれてみてもいいかななんて思っている俺ガイルw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 19:12:21.96 ID:bNxLXoSO<>>>40
乙wwwwww

実際に引っ掻かれた痛みを知らないからそんなことが言えるんだ!
かなたさんだから、なんて甘い考えは今すぐ捨てろい!!

でもゆーちゃんになら(ry<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 20:06:21.71 ID:m.aCevYo<>GJだが
サイバーと関係ないなんて誰が見てもわかるんだから別に言う必要なくね?
自己主張が過ぎるって言い出すやつもいるかもしれんぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 20:38:01.51 ID:2w5GnIAO<>かなたさんは完全に猫なのか?
やはり青色なのか…?
とりあえず俺はその猫を風呂で洗って来ますね
ふくらはぎ掻かれた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/07(土) 20:53:25.25 ID:vFzLB360<>>>41
確かに俺は猫に引っ掻かれた経験はない
昔飼ってたセキセイインコに噛まれたことはあるけどorz
>>42
サーセン 仰るとおりですorz
>>43
完全に猫というよりも、見た目はかなたさんに猫耳と尻尾がついた感じ。
両手足が肉球つきでふさふさになっています。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 21:03:55.97 ID:xJw21sDO<>猫で思い出した。俺がかつて書こうとして挫折した超パラレルSSを。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/07(土) 21:05:14.20 ID:vFzLB360<>>>45
おぉ!そいつはいい、とりあえず投下してみてくれ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 21:12:51.22 ID:xJw21sDO<>>>46
無理かもしれない。
俺はぶっとんだ設定とかは思い浮かんでも、内容がグダグタになってしまうんだよ……
書けそうで書けない……メチャクチャ歯痒い……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 21:25:57.91 ID:bNxLXoSO<>誰も投下ないなら萌え死にストーリー投下したいんだけど
おk?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 21:38:27.93 ID:2w5GnIAO<>よっしゃこいやー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 21:42:21.68 ID:bNxLXoSO<>では投下します
この手のSSは読みにくいと思う人もいるでしょうが勘弁してくださいww<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/07(土) 21:43:43.41 ID:bNxLXoSO<>第2萌

―プール―

こなた「今年は海じゃないんだね」
かがみ「もう受験生だし、あんまり遠くで遊ぶよりも、近場で遊んだ方がすぐ帰れて勉強も出来るだろ」
こなた「あは、遊べればどこでも良いやー☆」
かがみ「やれやれ」

つかさ「…………」キョロキョロ
こなた「あれ? つかさどったの?」
つかさ「ゆたかちゃんはどこかなー? って思っちゃって」
こなた「え? 今日はゆーちゃん呼んでないよ?」
つかさ「え……」

つかさ「えぇー!? 来てないのー?」
こなた「うん、来てないけど……何で」
かがみ「あんた、ゆたかちゃんとそんなに仲良かったっけ?」

つかさ「別にそーゆー事じゃないけど……(ゆたかちゃんが居ないということは、この話すぐに終わっちゃうよ〜。それだけは阻止しないと!)」
みゆき「相変わらず空(ry」


―着替え―

こなた「実は私、もう下に着て来てる――」
つかさ「はい、こなちゃんは私と向こうのカーテンがある個室に行こうか?」
こなた「え? 何で?」
つかさ「いいから」

かがみ「?」
みゆき「(ry」

シャッ!

つかさ(去年、海に行ったときは着替えの段階で終わっちゃったからなー)
つかさ「こなちゃんどんな水着着て来たの? ちょっと脱いでみて」

こなた「ん、スク水だけど……うんしょ」ヌギヌギ
つかさ(やっぱそれかよー><)

<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/07(土) 21:44:22.80 ID:bNxLXoSO<>つかさ「こなちゃん、悪いけどそれ脱いで」
こなた「え? やーん、つかさのえっちぃ☆」
つかさ「脱いでね☆」
こなた「……つかさ恐いよ」

つかさ「……ふんがー」
こなた「わあぁぁぁっ!?」



こなた「お嫁に行けない……」
つかさ「……はい、こなちゃんはこれを着て」
こなた「普通な水着だね」
つかさ「それで十分でしょ?」

こなた「ねぇ、何でこんな事するのサ」
つかさ「それは……」

つかさ(こなちゃんがお姉ちゃんを萌え死にさせる元凶だからなんて言えない……そもそも、萌え死に自体をこなちゃんやゆたかちゃんに教えるわけにはいかないんだよね……)
つかさ(二人を信じない訳じゃないけど、もし二人が萌え死にの存在を知り、それが自分達にある能力と気付いたらどうなると思う? もし二人が悪い考えを持っていたら世界なんてあっという間に征服出来てしまう)
つかさ(勿論、こなちゃん達に限ってそれは無いと思うけど……)

つかさ「ごめんね、ちょっと回想入るからゆっくり着替えててね」
こなた「え? うん……」

つかさ(あれはお姉ちゃんが初めて萌え死んじゃった夜の事だったかな……)

<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/07(土) 21:45:18.19 ID:bNxLXoSO<>―つかさの回想―

つかさ「ぐすっ……お姉ちゃん……なんで死んじゃったの……うぅ……くぅ〜」ZZZ

☆☆

???「大丈夫ですよ、あなたのお姉さんはまだ生きてます」
つかさ「え? あれ、ここは……? 生きてる?」

???「混乱してるみたいですね、これはあなたが見ている夢です」
つかさ「夢?」

???「そう、そして私はその夢に介入してる――」
つかさ「あれ? もしかしてこなちゃんのお母さんですか?」

???「ふぇ? ち、違います人違いです! 私は萌え死にの帝王カナタンです」
つかさ「カナタン?」

かなた「はい、あなたに伝えることがある為、ここに来ました」
つかさ「あ、名前が“かなた”になってるよ?」
かなた「そこは見ないで〜><」

 あはは、バルサミコ酢〜♪(※アイキャッチ)

つかさ「お姉ちゃんが生きてるって本当?」
かなた「えぇ、あなたのお姉さんは死んでしまったのではなく、萌え死んでしまったのよ」

つかさ「萌え……死ぬ……?」
かなた「一般的に“萌え死に”と呼ばれる一種の病気みたいな物よ」
つかさ「ぽけ〜。あの、それはなんですか?」

かなた「そうねぇ……可愛いもの見たときって胸がときめいたりしない?」
つかさ「あ、それ分かります。小さい動物とか見る時とか胸がキュンってなるの〜☆」

かなた「萌え死にはその胸のときめきが最高潮に達したときにくる発作なのよ」
つかさ「えー?」

かなた「あまりの可愛さに胸が発作を起こして、まるで死んでしまったかのように身体がマヒしてしまうの」
<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/07(土) 21:45:51.82 ID:bNxLXoSO<>つかさ「じゃあ生きてるってこと!?」

かなた「いえ、死んでるわ」
つかさ「どっちですか……」
かなた「死んでいるけど、時間が経てば生き返るのよ」
つかさ(なんじゃそりゃー)

かなた「萌え死には本当に理解できない現象なのよ。何でこんな事になったのか……未だ解明されてないわ」
つかさ「……じゃあ、お姉ちゃんは生き返るんですね? 良かったぁ〜」
かなた「お姉さんの事が好きみたいね」
つかさ「え? えへへ///」

かなた「あ! いけない、そろそろあなたが起きてしまう時間だわ! まだ伝えてないことがあるのに!」
つかさ「え? え?」
かなた「時間が無いので、大事なことを簡単に説明するわね」
つかさ「ちょちょ、待って、メモメモ! わぁ、夢だからなのかな? メモ用紙と鉛筆が出てきたよ〜♪」

かなた「……良いですか?」
つかさ「はい!」

かなた「@萌え死には生き返る時、寿命が一日縮まる。
    A萌え死にの存在を萌え死に能力のある本人に教えてはならない。これは、その力で悪行されるのを防ぐためであり、迂闊に本人が自分の能力をばらして、それを知った悪人等に悪用されるのを避けるためだから。
    B萌え死にを防ぐ方法は、なるべく萌え死に能力を持つ人から避ける……または能力が発動する瞬間を見せないこと。」
かなた「こんなところね。色々質問があると思うけど時間がないの」

つかさ「待って! なんで私にこんなことわざわざ教えに来たんですか?」
かなた「……あなたが選ばれた人だからよ」

☆☆

つかさ「選ばれた人ってなにー!」ガバッ
つかさ「あれ? そっか、目が覚めたんだ……」


<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/07(土) 21:46:31.68 ID:bNxLXoSO<>―回想終わって―

つかさ(そして私は、お姉ちゃんを私にくぎづけにするよう努力してるんだよね……こなちゃんに興味を持たせないために……)

つかさ「やっと終わったよー><」み〜〜
こなた「あ、終わったんだ」
つかさ「うん☆ ってこなちゃん、まだ着替えてたの!?」

こなた「だって、つかさがゆっくり着替えててって……」
つかさ(お姉ちゃんが居たら確実にやばかったね……)

こなた「で? なんでこんなことするの?」
つかさ「えと……」
こなた「回想に入ったぐらいだから教えてくれるんでしょ?」

つかさ(回想に入ったのは読者の為なんだけど……どうしよう〜)

つかさ「こなちゃんは……」
こなた「私は?」
つかさ「……こなちゃんは……」

かがみ「おーい、いつまで着替えてるのー?」シャ

つかさ「お姉ちゃん!?」
こなた「あ、かがみ」
かがみ「……なんでこなたがつかさの水着着てるわけ?」

こなた「私も何がなんだか……」
つかさ(良かった、こなちゃん見ても反応しないや……って、お姉ちゃんやっぱりスクール水着が好きなのかな? 今度、着てみよっと♪)

こなた「かがみは着替えないの?」
つかさ「あれ? そーいえば、お姉ちゃんまだ服だね」

かがみ「それがね……、プールが汚れて入れないって、係の人に言われたのよ」
つかさ「えー、汚れてるって……そんなに酷いの?」
かがみ「……気持ち悪いから見ない方が良いわ」

こなた「私の羞恥プレイはなんだったのさ……」


<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/07(土) 21:47:00.50 ID:bNxLXoSO<>―プールサイド―

 プールは赤い血で染まっていた……。

ゆたか「どうして皆、急に鼻血出しちゃったの?」
みなみ「わからない……ゆたか、ここは危険……先に更衣室に戻っていて……」
ゆたか「うん、みなみちゃんも早く来てね」タッタッ

みなみ(ゆたか……利用してすまない……でもこれで目標値の半分以上を上回る事が出来た……)
みなみ「あと……もう少し……」

みゆき「何がもう少しなんですか?」
みなみ「!? みゆきさん……!」

 みゆきの登場に驚くみなみ。

みゆき「教えてください、みなみさん。これは……あなたの仕業なんですか?」
みなみ「ち、違う……私は何も……」

みゆき「“萌え死に”」
みなみ「!?」

みゆき「やはり知っているみたいですね……」
みなみ「みゆきさんこそ……何で……」

みゆき「みなみさん、何を企んでいるのですか?」
みなみ「別に……みゆきさんには……関係ないです……」

みゆき「みなみさん、萌え死にを悪行に使うことは――」
みなみ「悪行じゃないです! みゆきさんには一生分からないですよ!」ダッ

みゆき「待ってください!」

みゆき「みなみさん……」

<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/07(土) 21:47:36.60 ID:bNxLXoSO<>―更衣室―

みなみ「…………」
ゆたか「……みなみちゃんどうしたの?」
みなみ「なんでもない……すぐ着替えるから待ってて」
ゆたか「? うん」

みなみ(せっかくここまで来たんだ……邪魔、されたくないな……)
ゆたか「〜〜♪」

 椅子に座って鼻歌を歌うゆたか。

みなみ「!!(可愛い……それにゆたかの髪がまだ湿ってる……。ダメだ、見てはいけない……耐えなきゃ……)」

ゆたか「くぁ〜〜、疲れちゃった」
みなみ(や、やめて……ここで死んだら今までの苦労が……)


―つかさ達―

かがみ「……はぁ〜、何もしてないけど何か疲れたわね」
こなた「私は着せ替えドールだし……」
つかさ「ごめんね、でもこなちゃんが悪いんだよ?」
こなた(だから何でさ……)

みゆき「…………」
つかさ「……ゆきちゃん?」
みゆき「――っ! はい? 何でしょうか?」
つかさ「うぅん、ボーッとしてたからどうしたのかな? って思って」

みゆき「いえ、プールで遊べなくて残念に思いまして、うふふ」
つかさ「そーだよねー、夏休み最後の日なのにねー」

かがみ「正確には後一日あるんだけど」
つかさ「え、いや……明日は残った宿題をやる日でぇ〜」
こなた「書き写す準備は万端ですぜ、かがみぃん」
つかさ「わ、私もっ」

かがみ「つかさぁ、あんたまでこなたと同じ事企んでるんじゃないわよ。言っとくけど見せないからね」
つかさ「えー」
こなた「しょ、しょんなぁ〜」

かがみ「ぐっ……。だいたい3年生にもなって(略」


みゆき(企み……みなみさん……)

 そして、夏休みは終わり、時は始業式の放課後へ……。

<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/07(土) 21:48:18.91 ID:bNxLXoSO<>―校門―

つかさ「あ、教室に忘れ物しちゃった!」
かがみ「まったく、始業式早々……待っててあげるから取りに行ってきなさい」

つかさ「うん、ごめんね」タッタッ
こなた「いてらー」

―教室―

つかさ「うぃ〜っす、wawawa忘れ物〜♪」

つかさ「あったあった♪ よし、早く戻らないと……あれ? なんだろうこれ?」



・泉こなた。
行動、言動で特定の人物を萌やす人型兵器。本人は自覚していない。

・小早川ゆたか。
存在そのものが兵器。歩いているだけで特定の人物を萌やしてしまう。泉こなたとペアで居るときはとんでもない破壊力を生み出すかもしれない。本人は自覚していない。

・柊かがみ。
至って普通な女の子。しかし、泉こなたの行動一つ一つに反応し、萌え死んでしまう可哀相な子。死んでも数時間後に復活する。本人は死んだことに気付いていない。小早川ゆたかには興味なし。泉こなたが小早川ゆたかと一緒に居る場合は、何故か萌え死なない。原因は不明(嫉妬心による相殺効果?)、まだまだ観察の必要がある。

・柊つかさ。
萌え死にの存在を理解している。姉である柊かがみが大好きで、彼女を萌え死にさせないよういつも必死である。姉であるかがみはいつも泉こなたを見ているので、こなたを羨ましく見る時もある。本人に自覚はないが、ごくまれに、人を萌え死にさせてしまうこともある。逆に、自分も萌え死ぬ時もある。

・岩崎みなみ。
萌え死にの存在を理解している。小早川ゆたかを見たら確実に萌え死にそうなのに、何故か死なない。萌え死んだ人の数を数えている。何か企んでいる様子。


<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/07(土) 21:49:11.00 ID:bNxLXoSO<>つかさ「これって……」

 つかさが見ているのは一冊のノート。放課後、忘れ物を取りに教室に戻ったときに床に落ちていたものだ。

つかさ「何でこんなに詳しく書いてあるんだろう……」ペラッ

・高良みゆき。
空――

みゆき「つかささん」
つかさ「ひゃっ!?」
みゆき「見ましたか?」
つかさ「み、見てないよ! 何も見てない」

みゆき「そうですか。それ私のノートなんです。拾ってくれてありがとうございます」
つかさ「う、うん……はい」

みゆき「つかささんは忘れ物見つかりましたか?」
つかさ「う、うん」

みゆき「では行きましょうか、泉さん達が待ってますよ」
つかさ「そうだね、行こっか……」



つかさ「お待たせ……って」
こなた「つかさぁ〜! かがみがまた死んじゃった……」
つかさ「こなちゃん何やったの?」

こなた「私、くしゃみしただけだもん……悪くないもん!」
つかさ(どんなくしゃみだったんだろう……少し興味あるかも)

つかさ「とりあえず二人は先に帰ってて、お姉ちゃんは私が何とかするから」
こなた「なんとかって……?」
つかさ「ゆきちゃん、こなちゃんをお願い」

みゆき「分かりました。行きますよ泉さん」グイグイ
こなた「ちょ、みゆきさん強引……もっと優しく」

かがみ「……」ビクビクン!
つかさ(反応した!?)



―謎の場所―

みなみ(後少し……後少しで……!)


続く<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 21:50:40.71 ID:bNxLXoSO<>以上、シリアス編でした。
ストーリー物なので細かな設定を書いたけど上手く伝わるか微妙かも……
何か矛盾があるなら言ってくれ、修正するから。

それにしても、この話を書いてると、こなたよりもゆたかよりも、つかさが1番可愛く感じてしまう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 22:23:56.26 ID:2w5GnIAO<>ストーリーになってえらくつかさが出世したねぇ

つかさが萌え死んだのはいつだったかな
俺はまえバルタンで死亡させられたから1日寿命が縮んだのかww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 22:33:28.52 ID:ztwR3Jw0<>夢の泉(こなたサイド)
第一部 こなた出陣編
第二話 クリス=キメラ
23:30で一気に行きます<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 22:44:25.51 ID:bNxLXoSO<>>>61
シリーズのナンバー09だった気がする

今考えると時系列がやばいな……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 23:29:46.99 ID:ztwR3Jw0<>こなたはプリンに呼ばれたのでプリンの部屋に向かった
プリン「意外に到着が早いな、こなた」
こなた「それでどういう用件ですか?」
プリン「…とうとう始まるぞ…」
こなた「しかし…かがみやつかさまでは巻き込みたくなかったな…」
プリン「仕方がない…運命だからな明日の朝に会議を始めるから
会議室に集合との事だから」
こなた「無線でそう連絡をすればいいじゃん」
プリン「当然それだけで僕は読んだわけじゃないから…」
プリンは黒いフードをこなたに渡した
こなた「これは?」
プリン「それでかがみやカービィなどが来たらそれで姿を消してコンタクトをとれ」
こなた「やな感じだね…」
プリン「…まぁ気持ちはわかるけどまぁしばらくしたら脱いでいいという指示も出るさ」
こなたはそのフードを着て顔を完全に隠した
こなた「今頃だけど、これなんかキングダム○ーツの○機関が来ている、ローブみたいだね」
プリン「…言うな…作者は想像力不足でこれ以外に姿を隠す服が思いつかなかったんだ」


そして…
二十日後の陵桜学園
かがみ「あいつ最近学校に来ていないよね…おじさんが届けているけど…
大丈夫なのかしら?」
みゆきはとりあえず、そうじろうと打ち合わせをして…入院をしている事にしている
当然、かがみとつかさはそれで納得している
しかし、何故か腑に落ちない部分もある…何か納得いかない…何か大きな見落としがあると
少なくとも、みゆきはかがみがそう考えているに違いないと思った
だからと言って、その事実を教えたところでどうとなる問題でもない…
みゆきは、指示があるまで黙っていることにした…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 23:30:36.15 ID:ztwR3Jw0<>かがみ「そうだ!!今日帰りにあいつのところに寄ってみよう、
ゆたかちゃんならどこの病院に入院しているか知っているよね」
つかさ「そうだね〜」
みゆき(くっ…これはまずい…まだ連絡がないから…事実を話すわけにもいかない…
この状況をどうやって打破いたしましょうか…)

放課後
かがみ「ゆたかちゃん、こなたが入院しているところはどこ?」
みなみと一緒に帰宅中のゆたかにかがみは尋ねた
ゆたか(入院?あっ…そうだそういう設定だったけ?)
みゆきは知らないがゆたかもみゆき側の人間である
ゆたか「…ごめんなさい…あの…かなりの重体だから…面会謝絶ということで
おじさんは入院している病院を教えてくれないんですよ」
かがみ「…えっ!?何で教えてくれなかったの!?」
かがみはゆたかの両肩をつかむ
ゆたか「えっ?あぁ、お姉ちゃんが言わないでと言っていたから」
みゆき「そうですか…ならば仕方ありませんね」
みゆきは、ゆたかがこちら側の人間ということがわかり話を合わせる
しかし…まだかがみはどこか腑に落ちないような顔をしていた

キャラ紹介その1
泉 こなた
職業 剣士
武器 スターソード<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 23:31:13.18 ID:ztwR3Jw0<>ゆたか「高翌良先輩…お姉ちゃんは」
みゆき「鈴下さんから連絡がありました、無事にたどり着いたようです」
ゆたか「この世界には何が起きているんですか?」
みゆき「わかりません…ただわかることはただ一つ…」
ゆたか「…この世界の方々は…みんな夢を見ていない…」
みゆき「そうです…夢を送るために星の武器たちは密かに夢を送っていました…」
ゆたか「でも最近は、送れなくなったということですか?」
みゆき「ええ…その通りです…これは可能性ですが…もしかしたら何か大いなる力をもつものが
星の武器を通して現実世界にやってくるという可能性があるのです」
ゆたか「!!それって」
みゆき「…そうです…夢の世界の支配だけでは物足りず、この現実世界は勿論
異世界をも支配しようとしているのです」
ゆたか「それが月影さんたちの世界?」
みゆき「その通りです」
かがみ「話は聞かせてもらったよ」
みゆき「!!」
影からかがみとつかさが話を聞いていた

キャラ紹介その2
泉 こなた(2)
スターショットはカービィがスターロッドで撃つ攻撃と同じである
しかし、威力は、こなたの放つスターショットの方が少しだけ弱い<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 23:31:56.15 ID:ztwR3Jw0<>他作品のキャラが何気に出ます
みゆき「…というわけです」
かがみとつかさに捕まったみゆきは事の一部始終を説明をした
かがみ「…なんで教えてくれなかったのよ…」
みゆき「教えたところで何ができましたか?」
かがみ「私たちは四人揃って本領発揮するのよ…そんなことも忘れたの?」
みゆき「…わかりました…あなたたちの覚悟…しかと受け止めました…
予定より少し早いみたいですが…皆さんを鈴下さんのところに送ります
…その前に…時間帯が違いますので時を戻します」
みゆきは何かの石を取り出す
みゆき「これはオヤシロ様の石です…これで呼び出すものの
力を借りて過去に戻りそして、夢の世界へと行きます
それではお願いします!!」
みゆきは、その石を高く上げた
??「シュークリーム分、頑張るのです!!」
みゆき「やっ…やはり疲れるものですね」
欠点…呼ぶ時にすごく疲れ、呼んでいる間は、防御力が下がる
??「あぅあぅあぅ…もう少し頑張ってなのです!!」
??「それでは行きますのです…過去へ!!」
その時
みさお「おーい何やっているんだ!!」
あやの「珍しく…外でそろいにそろうところを見るけど…」
??「あぅあぅあぅ!!範囲に入ってこないで!!」
ひより「マンガのネタになりそうなのでついていくっス」
パティ「面白そうなのネ」
実は何気に話を聞いていたパティとひよりがみなみを無理矢理引っ張ってきた
??「あぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅ!!」
責任を逃れるために逃げ出した
みゆき「まさか、こんなデ○クリムゾン的展開で
ここまで増えるとは正直思いませんでした」
かがみ(こいつら…)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 23:32:53.20 ID:ztwR3Jw0<>つかさ「所でここは?」
みゆき「向こうの世界で言う二十日後に当たる時間帯です…
説明するのは…長くなりますのであなた方を、ミアルアのどこかに転送します」
かがみ「場所は決められないの?」
みゆき「少人数なら可能ですけど…ここまで多人数だと…かなりの魔翌力を使って
しまいますので」
かがみは、手を頭に当てる
みゆき「しかし、当初予定では、かがみさんとつかささんは
絶対に鈴下さんのところに送らないとならないので多分、半径五十キロ以内なら」
かがみ「なげえよ」
みゆき「それでは行きますよ!!」
みゆきの杖は激しく光った、そして次の瞬間その場には誰もいなくなった

キャラクター紹介(3)
泉 こなた(その3)
ごくごく普通のオタク女子高生
しかしある日みゆきの家でスターソードを見つけたばかりに
夢の泉の戦いに巻き込まれたという不幸な少女

アイテム紹介(1)
オヤシロ様の石
どこかの世界の神様を呼び出す<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 23:33:19.75 ID:ztwR3Jw0<>かがみ達が到着する三日前位
鈴下「というわけでそろそろ活動開始だが…
それぞれの配置には文句はないな」
全員「はいっ」
雛見沢村…神無月 秋夜・神無月 キャサリン
藍蘭島…美景=月影=カスタード
惑星ミアルア…鈴下=月影=アラモード・プリン=アラモード・みさ=月影=カスタード・パフェ=カスタード
治療係…パフェ=カスタード
その他…クリス=キメラ・泉 こなた


こなた「ここがクリスが経営している、鍛冶屋だね。
とりあえず挨拶に入っておかないと一応同じ所に振り分けられたわけだし」
パフェ「おいおい…クリス、いくら武器の注文がないからといってそれはないだろ
腕はいいんだからさ、もうちょっと正攻法でさ」
クリス「じゃないと生きていく道がないからさ!!」
パフェ「お前、オカマだから…キャバクラで働けるだろ、顔もすごく女っぽいし」
クリス「だから私は女っぽいじゃなくて女よ」
※作者注…間違いなくオカマです
こなたは入るかどうか戸惑ったがとりあえず入った
クリス「あっ…いらっしゃい」
こなた「あなたがクリスさんですか?」
クリス「という事はあなたが泉さんですね、私はクリス=キメラ
あなたと同じくその他に分かれているけど私の本業は、見ての通り鍛冶師
だから武器が壊れそうになった時などは私のもとにやってきてね」
こなた「戦わないということですか?」
パフェ「いや、鈴下の詳細を見る限り、戦闘方面にも向けられているようだ
多分、今のメンバーの中で一番目か二番目に強いぞ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 23:33:59.95 ID:ztwR3Jw0<>パフェはその場を去ろうとするがその時に何か思い出したような行動をする
パフェ「そうだ、あと少しで忘れるところだった」
そう言ってポケットに手を突っ込んだ
パフェ「鈴下からクリスと一緒に偵察に行ってくれとのことだ」
クリス「はいはい…でどこに?」
パフェ「雛見沢村だ、キャサリンと秋夜が風邪をひいた」
こなた「こういう時に風邪をひかないでほしいな…」
パフェ「向かいたい時は、本拠地のワープマシーンで行きたい場所へとワープするんだ
同じ夢の世界とはいえ、まったく別のエリアだからな」
クリス「仕方がないわね、ちょっと待って、私の武器を準備しているから」
クリスは、棚から彼の武器を取り出した、
何というか一本のかなり細い棒である横の太さ釘の打たれる部分くらいしかいない
クリス「…彼女よ!!」
そして、その武器を叩きなおし始めた
ある程度、叩いたらその場を去って近くの藁人形に向けて片端をつける
そして、金槌でもう片方の端を叩いた
藁人形は見事に貫通した
クリスはよしっと言いたげな顔になる
クリス「行くわよ!!泉!!」
こなた「りょっ了解です」(こっ怖い)
こなたとクリスは、ワープマシーンのところへと向かった

こなた「おまたへ」
鈴下「すまないな、予定外の任務を渡してしまって」
こなた「大丈夫、大丈夫どうせこれからすごく大変なことが待っているに決まっているから
それのフラグを立てているのだ!!」
鈴下(間違いない…パフェと同じだ…オタクだ)
パフェ「オタクイズ最高だぜ!!」
こなた「同類よ〜!!」
鈴下(突っ込む気が起きねえ)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/07(土) 23:42:14.82 ID:ztwR3Jw0<>>>64-70
ここまでが
第二話 クリス=キメラです

???「さーて次回の〜夢の泉再び〜こなたサイドは」
こなた「こなたです」
かがみ「かがみです、ったくあんな無茶なことをしやがって…私たち友達じゃないの?何で相談しなかったのよ」
こなた「だって、みんなを巻き込むなんてこの私が許せないもん」
かがみ「コミケなどは巻き込むくせにねえ…同じじゃないの?」
こなた「…悪かったよ」
かがみ「よろしい」
こなた・かがみ「次回、崩壊の雛見沢」

??「お楽しみなのです〜」
その人は、シュークリームを幸せそうに食べ始めた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 00:09:39.60 ID:a1Zspmw0<>あきら「おはラッキ〜☆」
みのる「あきら様、今は深夜です、おはラッキ〜☆じゃないっスよ」
あきら「ほぇ?じゃ、こんラッキ〜☆!皆こんばんはプリーズっ☆」
みのる「あ、どうも皆さん、こんばんはっス」
あきら「この番組の進行役、小神あきらでぇっす☆んで〜」
みのる「アシスタントの白石みのるです、よろしく」
あきら「パチパチパチパチ〜、で?今日はなにをお送りするの?☆」
みのる「あ、はい、これっス、ログです、はい」
あきら「VIPに立った一周年記念をこめたらき☆すたスレをみれなかった人はみてみてプリーズっ☆」
みのる「でもですねあきら様…」
あきら「ほぇ?」
みのる「ごにょごにょ」
あきら「ふんふん……ふぇぇぇ〜ん、みんなゴメンなさ〜い、全レスは取得できなかったですぅ、あきら悲しい☆」
みのる「すいません皆さん、ああ、そんなに怒らないで」
あきら「許してプリーズ☆(うるっ」
http://www6.uploader.jp/user/misaomoe/images/misaomoe_uljp00034.txt




あきら「はんっ、ちょぉっと涙の一滴でもみせりゃすぅぐに許される、男ってほんと単純よねぇ、つーか白石」
みのる「Σ!?、はっはい、なんでしょうあきら様」
あきら「アンタ私に耳打ちするときさりげなく私の肩に手ぇかけたわよね?気安く触ってんじゃねぇよ!」
みのる「え、あれはその…」
あきら「問答無用!!」
みのる「あっあきら様〜!!!」
ブツンッ!
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 00:25:01.45 ID:k/XgUoSO<>>>72
GJ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 00:50:59.58 ID:jzOEFyI0<>>>72
これはGJ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 02:38:13.13 ID:N8/Ew2AO<>パティ「ココまでワタシのネタナシでス……」
ゆたか「だ、大丈夫! まだスレは始まったばっかりだよ!?」
ひより「そうだよ! 私も誕生日以外はほとんど空気だったし……」
みなみ(このスレではむしろ私が目立ちつつある気がする……)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 02:41:02.31 ID:8RyRmKc0<>>>20


真犯人のみなみはどうなったの?
それでパティは今、どうしてる?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 05:46:07.58 ID:e8/9w9go<>>>60
gj! 宣言して回想入んなwwwwww

>>71
乙! テラカオスwwww

>>72
そうか、その手があったかww おっつ!

>>75
パティ書きにくいんだよな…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 06:10:48.94 ID:sLp44IDO<>>>76
もともと書く予定だったんだけどさ、『せっかく一周年が経ったんだからVIPに投下したい』と思ってたんだ。
けど、書いてるうちに落ちたらどうしようとか、間に合わなかったらどうしようとか……
つまりは、時間がなかったのと焦ってたから割愛したんだ、ごめんなさい。
 
……こうなったら……更にクオリティと完成度が下がるかもだけど、眠らせてた最終章を起こしてくるか……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 06:52:20.33 ID:e8/9w9go<>「この……真っ黒なのは何?」
「め、目玉焼き?」
「疑問系ですか」
「いつの間にか、ね」
(このかがみの特徴は料理ベタか)
「全くかがみってば、料理ぐらいできるようになりなよ〜」
「ごめんね、今度は失敗しないから」
(!? ま、まさか……)
「じゃ、今度教えてあげるよ」
「ホント? ありがと!」
(やっぱり! このかがみは素直なんだ……やばい、これは萌える)
「あ」
「え? ぐっ――」

「しまった……無意識に黒こげ食べちゃったよ……そりゃ飛ぶわ」
「こ〜なた。起きた?」
「おー、かがみんやーおはよう」
「うん、おはよ♪」
(おっふぉ、これまた萌えそうな予感が)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 09:26:18.28 ID:k/XgUoSO<>>>78
クオリティ下がるなら書かない方が良いのでは?
後は想像に任せるってのも一つの手だぜ?ww

>>79
毎朝癒されるネタだぜww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/08(日) 09:48:59.16 ID:k/XgUoSO<>らき☆すた人気投票!
好きなキャラに投票しよう! 上位3位は特別な壁紙が作られるよ!
一回しか投票出来ないのでよく考えてね!

かがみ「さーて、私のこなたは何位かしら? まぁ、昨日は余裕で1位だったし何も心配いらないんだけどw」


パティ  :  51%  3338532票
ひより  :  14%  948185票
みゆき  :  13%  853213票
ゆたか  :   9%  560697票
つかさ  :   5%  344168票
みなみ  :   3%  165483票
背景コンビ:   2%  154839票
かがみ  :   2%  113460票
こなた  :   2%  102734票

合計   6581311票


かがみ「なん……だと……?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 10:02:36.00 ID:sLp44IDO<>>>80
そういうもんか……
じゃあ、代わりにみさきちにはヒーローから悲劇のヒロイン役を……

みさお「おー、久しぶりの鬱モノだってヴぁ。喜んでいいのやら……」
あやの「まあまあ、いいじゃない。みさちゃん、この作者さんのお気に入りみたいだし。うふふ……」
かがみ(……顔で笑って心で泣いて、ね……あはれ、峰岸……)
 
……いや……その……あやのには、ファンタジーR2の方で頑張ってもらおう……
 
>>81
これフィクション?それともノンフィクション?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 10:26:07.51 ID:k/XgUoSO<>>>82
今現在のVIPの祭をネタにしただけです
⊃◎⊂<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 10:53:43.37 ID:N8/Ew2AO<>パティ「ホンペンにはダさせてモラえずアツカイはオマケワク」
ひより「ん?」
パティ「エセガイジンとノノシられたトキもアリマした……」
ひより「パティ?」
パティ「デも!」
ひより「おわっびっくりした」
パティ「Never give up! ニンキとデバンのタメ、ドリョクはオシミませんヨ!」
ひより「おぉー……なんかよくわかんないけどがんばれパティ!」
パティ「ファイト、おーでス!」



目指せ一日一パティ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 11:05:42.20 ID:sLp44IDO<>パティ「一日一回、スレタイの人のネタ書くようにシマショ!ソウすればミンナ出番くるネ!」
ひより「なるほど……。パティ、ナイスアイディア!」
パティ「はいナ!」
ひより「クイッキーとか連れてこないでね……」

※中の人ネタではありません<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 11:08:26.37 ID:mjWaboAO<>殺人事件は探偵みさお視点で犯人を予想する1章のほうが面白かったな
書く側の作者さんは大変そうだけど<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 11:16:38.40 ID:k/XgUoSO<>>>86
同意
そう考えるとコナンとか推理小説書く人は凄いなって思うよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 11:27:00.50 ID:sLp44IDO<>>>86>>87
トリックとかストーリーが浮かんだらまた新しく書いてみるわ(書く気はある)。
次の探偵役は誰がいい?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 11:35:38.45 ID:EvlcHXko<>>>85
こなた「見てから獅子戦吼余裕でした」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 11:44:04.06 ID:k/XgUoSO<>>>88
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 11:44:32.25 ID:k/XgUoSO<>>>88
書くならあわてふためくゆーちゃんでお願い><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 11:50:15.41 ID:sLp44IDO<>>>91
逆にメチャクチャ書きたくなった!!
どーにかしてトリックとか犯人を決めねば!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 12:13:31.80 ID:mjWaboAO<>ゆたか良いね!
みさおの世界からはまた違う世界に世代交代か
それとも…あの世編?w<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 12:16:52.01 ID:sLp44IDO<>>>93
今のところは新世界(?)でやるつもりです。みんな生きてる世界で。
だが……犯人も犠牲者も動機も浮かんだのにトリックとかが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 12:20:22.98 ID:mjWaboAO<>>>94
そうだよなあの世で殺人なんて起きないからなww
これからも応援してるよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 12:35:32.32 ID:k/XgUoSO<>あの世で殺人って次は何処に逝けば良いの?ww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 12:43:09.50 ID:sLp44IDO<>>>96
ドラゴンボールを思い出すんだ。あの世で死んだら転生ができないらしい。
ただ『らき☆すた』であの設定は可哀相すぎる……。
しかもあの世で更に恨み作るとか、俺には無理……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 12:47:26.15 ID:k/XgUoSO<>それはらきすたじゃきついな……

ところで、ゆーちゃんを描いてみたんだが良かったら見てくれ

http://imepita.jp/20080608/450200<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 12:51:50.77 ID:sLp44IDO<>>>98
操られとるwww
てか後ろのがポケモンのゴーストにしか見えないwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 13:03:39.27 ID:k/XgUoSO<>>>99
まさしく
てかまとめたら任〇堂に消されちゃうかな?ww
そして100<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 13:07:11.78 ID:EvlcHXko<>電撃ピカチュウ思い出した<> 誰かがタイトルをくれたら続きを書く<><>2008/06/08(日) 13:19:10.17 ID:AmPEP8I0<>>>96

誰かを傷つけても瞬時に再生されてしまうため、死後の世界では殺人も無く常に平和だった。
しかし、あるとき殺人不可能のルールに例外を見つけた者がいた。
三途の川で溺れ死んだ場合、二度と浮かんでこないのである。
この話は殺人願望を持った死者たちの間に、瞬く間にに広まった。
今まで出来なかったことが可能になったとわかると、試してみたくなるものである。
生前に殺人鬼として名を馳せた者たちは、あの手この手を使って死者を川まで誘い出した。

「あの川を長時間覗き込んでいると、お盆以外の時期でも稀に、あっちの世界が映るらしいぞ」
「本当ですか? 実は、向こうに残してきた家族のことが気になって……」
「川の中間くらいが一番はっきりと見えるらしいからな、俺が船で連れて行ってやるよ」

このようにして、騙された泉かなたも三途の川へと向かい、そこで溺死させられた。


/


「あら?」

息が出来ない苦しさにかなたが目を閉じた後、再び目を開くと明るい世界があった。
呼吸も出来る、そしてあの世には無かった太陽がさんさんと輝いているという事実にかなたは驚いた。
自身の手のひらを見つめ、白いワンピースを着ていることを確かめ、彼女は首をかしげた。
ここはいったいどこなのか。
つい先ほど船から川に突き落とされて死んだはずなのに、どういうわけか生きている。
疑問は尽きることが無かったが、賑やかに歩き回る人たちを見て、かなたは懐かしい気分になった。
かなたが生きていた頃も、こんな風に活気に満ちた人々が街に溢れていた。

「お母さん……?」
「えっ?」
「ごめん、かがみ達は先に帰ってて。ねえ、お母さんなんでしょ?」

ふらふらと彷徨っていたかなたは、ゲームショップの前で自分に声をかけてきた人物を見て目を丸くした。
『ドッペルゲンガー』そんな言葉を思い出すほど、瓜二つな顔がそこにあった。
それは、かなたがお盆に帰ったときにも確認した我が子の姿だった。
予想外の邂逅に、かなたは質問に答えることも忘れて立ち尽くしていた。
こなたに手を引かれ、かなたは何も考えられずに自宅にまで案内される。


死後の世界で殺されて、また現世に戻ってきてしまったかなた。
彼女は未だ、娘に母親だと名乗るべきかわからずにいた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 13:26:32.26 ID:sLp44IDO<>>>102
面白い、面白いぞ貴様ー!
……などという某キャラの真似はさておき。
このままかなたさんをあの世に戻らせないつもりなら『光差す方へ』とかかな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 13:30:05.35 ID:k/XgUoSO<>>>102
揺れる心
いやなんとなく……続き読みたいです><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 14:04:32.60 ID:sLp44IDO<>そういや、埼玉の冬休みって何日くらい?
今度のらき☆すた殺人事件の舞台は北海道にするつもりなんだが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 15:04:21.83 ID:bhQ04zI0<>恋愛談義と変わらぬ友情

「おーす、こなた」
 泉こなたの家に長年の友人である柊かがみがやってきた。
「やふー。かがみん」
「その変な挨拶は、いい加減やめんか」
「いいじゃん。別に」
 たわいもない掛け合いをしながら、こなたの部屋に入る。
 フィギュアやらなんやらがたくさんある光景は、全く変わらない。
「あんたの部屋は相変わらずね」
「オタクというのは長年続けてこそ価値があるものなのだよ、かがみん」
「さいですか」
 かがみはいささか呆れ気味の表情だ。
 だが、その呆れも本気のものではない。むしろ、こなたが変わっていないことに内心では安心しているようなところがあった。
 こなたは、止めていたテレビゲームを再開した。格闘ゲーム。
「対戦する?」
「遠慮しとくわ。勝てるわけないし。あんた、ゲームばっかしてて、仕事の方は大丈夫なわけ?」
「新刊の原稿はもうあげたしね。しばらくは悠々自適だよ。自由業、万歳」
 テレビ画面の中では、こなたの操るキャラが敵を容赦なく叩きのめしていた。
「いいご身分ね。そういえば、あんたが原作のやつのアニメ、すごい視聴率らしいじゃない。つかさの子供なんか、毎回、目を輝かせて見てるわよ」
「あれは、パティの脚本とひよりんの絵がいいんだよ。原作のよさを最大限に引き出してるってやつだね」
「それも、原作あってこそでしょ」
「ラノベオタのかがみんに褒めてもらえるとは、光栄だねぃ」
「私はオタクじゃないっつーの」
「必死になって否定するかがみん、萌え〜」
「あのなぁ……」

 かがみがムキになって反論しようとしたところで、
「やっといつもの調子に戻ってきたね、かがみん」
 切っ先を制された。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 15:05:27.79 ID:bhQ04zI0<>「また彼氏と別れたんでしょ? さびしんぼのかがみんが私にところに来るときの半分はそれだし」
 ぐうの音も出ない。
「はぁ……。そうよ。なんだかうまくいかなくて……。いっそのこと、見合い結婚でもしちゃおうかしら」
 交際して破局した相手は既に七人目。かがみは恋愛というものに希望を失いかけていた。
 友人たちの中で独身なのは、かがみとこなただけ。峰岸あやのも、柊つかさも、高翌良みゆきも、日下部みさおも、みんな既婚者だった。
「駄目だよ、かがみん。かがみんは、そういうとこで妥協しちゃうと後で後悔するタイプだからね」
 こなたは、こういうところは異常なまでに鋭い。
 それはまさにかがみの本質的なところを言い当てていた。
「……そうね。まあ、最近は黒井先生みたいな生き方にあこがれてるところもあるのよ。生活に困らないだけの収入はあるし」
 かがみは、現在、弁護士をしている。仕事もコンスタントにあるため、収入は充分だった。
「さびしんぼのかがみんに、黒井先生みたいな生き方が向いてるとは思えないよ」
 またまた鋭い指摘が入る。
 かがみは反論すらできない。あまりにも図星をついているから。
「世の中、晩婚傾向なんだし、焦らず気長にやればいいよ。年取っても衰えないかがみんの魅力に気づかないような男なんて、相手にする必要はないんだし」
 かがみは、親友のこの言葉が欲しかったんだということに今更ながらに気がついた。
「ありがと。気長にがんばってみるわ」


 こなたは、別のゲームをセットした。
 今度は、ギャルゲーだ。


「ところで、こなたには彼氏とかっていないわけ?」
「いないよ」
「話に聞くところじゃ、結構モテるそうじゃないの」
「まあ、一応、人気作家ってことになってるしね。でも、全部断ってるから」
「どうしてよ?」
「興味ないし」
 こなたは、本当に興味なさげにそう言い切った。
「やたらにがっつくのはどうかと思うけど、全然興味なしってのもどうかしてるわよ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 15:06:20.07 ID:bhQ04zI0<> テレビ画面の中では、リアルでは到底ありえないだろうという恋愛ストーリーが展開されていた。
「自分でもそう思うけど、リアルじゃ、どうしても興味もてないんだよね」

 こなたは、昔からそうだった。
 恋愛ゲームはよくやるけど、リアルでは、他人のそれをからかったり、自分のそれをジョークのネタにすることはあっても、本当の意味で恋愛に興味があるようには全く見えなかった。
 それは、今も変わらないらしい。
 こなたのそういうとこは、恋愛願望が強いかがみには、到底理解できないものだった。
 ただ、逆にいえば、相手は誰でもいいともいえるわけで、何度フラれてもめげず熱烈に愛情を注いでくれる男が現れれば案外あっさり結婚までいってしまうのかもしれない。
 要するに、そこまでこなたに惚れこむような男はいまだに現れてないわけだ。

「ねえ、こなた」
「なに?」
「どうしても結婚しなきゃならないとしたら、相手にどんな条件つける?」
「うーん……そうだなぁ……お父さんと一緒に暮らしてくれる人じゃないと嫌かな。一人にするわけにいかないし」

 こなたがファザコンというわけではない。むしろ、逆。あの父親は、いまだに子離れできないのだ。
 なにせ、あのある意味どうしようもない男に対してあそこまで寛容な人間は、今は亡きかなたを別にすれば、こなたのほかには存在しない。そうじろうがこなたをいまだに溺愛してやまないのは、仕方のないことだ。
 泉家の家庭事情を知るかがみとしては、それを非難することもできなかった。
 ただ、これは相手の男にとっては、かなりのハードルだろう。そうじろうがこなたに注ぐ愛情に匹敵するぐらいの愛情がなければ、こなたの婿たりえないということなのだから。

「そんなこといってたら、お父さんが寿命をまっとうするまで結婚できないんじゃないの? ていうか、そこまで待ってたらあんたももういいおばさんになっちゃってるわよ」
「別にそれでもいいよ。一人でも生活には困らないし」

 黒井先生みたいな生き方はあんたには向いてない、と言い返せるのならば、仕返しにそうしてやりたかった。でも、かがみにはそれができなかった。
 なぜなら、こなたは、一人でも生きていける人間だから。彼女は、右手に飽きることのない趣味と、左手に生きる糧さえあれば、一人で平然と暮らしていける人間なのだ。
 こなたは、寂しいという感情が欠けていた。幼くして母親を亡くしたという家庭環境のゆえなのかほかに原因があるのかはもう分からない。
 そうじろうが死んで一人になっても、こなたが淡々と生活を送っていくだろうことは、想像に難くない。
 これは、こなたが薄情であるということを意味しない。父親が[ピーーー]ば、当然悲しむだろう。でも、その後の一人だけの生活を寂しいと思うことはないのだ。なぜなら、寂しいという感情だけが欠けているから。

 これは親子関係だけでなく、友人関係についても当てはまることだった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 15:07:44.02 ID:bhQ04zI0<> 過去に一度だけ大喧嘩をしたことがある。かがみは怒りにまかせてこなたに絶交だと言い渡した。
 それを言い渡されたときは、こなたも悲しんだに違いない。でも、その後のこなたは、かがみと友人ではないという点を除けば、普段とまったく変わらなかった。つかさやみゆきが、唖然としてしまったほど。
 寂しがり屋のかがみにとって、それは拷問にも等しいもので、一週間もたたないうちに、こなたに泣いて謝りにいった。こなたは、もう怒っているわけでもなく、あっさり友人関係は修復した。
 かがみが大人になってもときどきこなたの家を訪れるのは、友人関係が切れてないことを確かめないと不安になってくるからでもあった。


 こなたのギャルゲーがひと段落ついたところで、かがみは一枚のゲームソフトを取り出した。
「なに、それ?」
「司法試験のシュミレーションゲームよ。対戦モードもあるわ。こなたに勝てるゲームっていったら、これぐらいしかないしね」
「ええ、やだよぉ」
「問答無用」
 さっそくセットして、対戦モードを選択する。
 結果はやはり、かがみの圧勝だった。
「くそ〜、ゲームでかがみんに遅れをとるとは……」
「悔しかったら勝ってみなさいよ」
「その言葉、必ず後悔させてやる。知識系のゲームであろうと、一ヶ月もあれば余裕でマスターしてみせる!」
 それは、一ヵ月後にまた来い、ってことでもあった。かがみにとっては、それが何よりも嬉しい。

 いい年した独身女がそろってゲームに興じている光景は、傍から見ればどうかと思われるかもしれないが、二人にとってはそれこそが大切なものであった。
 どちらかがあるいは両方が結婚したとしても、この友情はきっと変わらない。

終わり
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 15:16:53.98 ID:N8/Ew2AO<>いいな、つい読み入っちゃったよ

しかしやっぱsagaは必要だなぁ
どんないい話でもシリアスでもフィルターが入ってるのを見た途端に笑ってしまうww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 15:22:22.33 ID:k/XgUoSO<>>>109

なかなか面白かったよ
こなたとかがみの会話も未来にホントにありそうで良い感じだた

それにしても、未来こなたが小説家っていう設定は多いなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 16:33:03.53 ID:e8/9w9go<>>>80
thxw 元々即興だったのだけどいつの間にかストーリーっぽくなってるww

>>102
続き期待してるぜ!

>>109
らしくて、いいなぁ 乙!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 16:51:57.78 ID:sLp44IDO<>>>109
いいなぁ、こういうの……
なぜだか読んでて和んでしまった……
 
さっき美術室を覗いてきたんだけど……俺の覚えてる限り、絵が足りない!
らき☆すた殺人事件の最終話を投下する前くらいだったかな、みさきちが指差して「犯人はアンタだってヴぁ!」って言ってる絵があったのに……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 17:32:37.17 ID:k/XgUoSO<>>>113
そんなのあったっけ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 17:36:38.17 ID:sLp44IDO<>>>114
嵐の夜の惨劇編のだけどね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 17:49:26.63 ID:k/XgUoSO<>その時は確かまだ美術室なかったから仕方ないよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 17:50:57.79 ID:bhQ04zI0<> ご感想ありがとうございます。

>>110
>しかしやっぱsagaは必要だなぁ
 すみません。初めてなんで、知りませんでした。

>>111
>こなたとかがみの会話も未来にホントにありそうで良い感じだた
 そういっていただけると、二次創作冥利につきます。

>それにしても、未来こなたが小説家っていう設定は多いなwwww
 こなたがOLっていうのはどうしても想像しがたいですしね。
 自由業ってことになると、やはり父親の影響で小説家ってのが一番想像しやすいですから。

>>112
>らしくて、いいなぁ 乙!
 ありがとうございます。

>>113
>なぜだか読んでて和んでしまった……
 和んでいただけて幸いです。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 17:58:36.60 ID:sLp44IDO<>>>116
マジか……気に入ってたんだけどな……

>>117
和んだのは超鬱モノ書いてたからかな。
今月中には終わらないと思うけど、今日中には投下しておく。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 18:03:56.82 ID:k/XgUoSO<>>>117
初めてっすか!!
これから期待しまくりでいwww

>>118
保存してないの?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 18:06:17.25 ID:sLp44IDO<>>>119
残念ながら……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 18:37:54.09 ID:mjWaboAO<>初めてというわけはVIPで宣伝はちょっとでも効果はあったんだな
良かった良かった

みさおの絵PCに保存してなかったか見てくる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 18:43:38.37 ID:AmPEP8I0<>>>103
>>104
タイトルを考えてくれてありがとう。
おかげで、思いつかなかったこの後の展開がちょっと見えてきたよ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 18:53:47.94 ID:k/XgUoSO<>>>120

適当に書いてみた、まだ下書き段階
http://imepita.jp/20080608/678990<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 20:35:44.48 ID:k/XgUoSO<>急に人が……もしかして俺、いらんことしたっぽい?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 20:37:24.47 ID:sLp44IDO<>>>124
俺はよさこい見てたから来れなかった。あと、カッコいいゼ日下部っ!

今回の優勝は平岸天神かな。てかこれ全国放送?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 20:44:18.97 ID:e8/9w9go<>>>124
そういうわけじゃないと思うがww 因みに俺は、見たけどネトゲしてたからそのままレスせずじまいだった

それはさておき、ホントかっけぇなw ちらりと服の下が見うわなにをするやめ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 20:46:08.80 ID:k/XgUoSO<>>>125
ありがとう、ちなみに完成した
http://imepita.jp/20080608/745410

制服って事は嵐の夜じゃないな……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 20:55:09.39 ID:sLp44IDO<>>>127
ありがとう、良いもの見れたよ。
やっぱみさきちはこーいうキャラだと俺は思う。
 
ところで、今までのSSで死んでないキャラって誰だ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 21:02:25.79 ID:k/XgUoSO<>遅れたけど>>126もレスd
>>128
ふゆき先生とか? メインは皆死んだと思う<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 21:04:10.91 ID:e8/9w9go<>>>127
ついつい制服で書いちゃうよなww 乙

>>128
全SS中で? ならひかるとふゆきぐらいじゃないか準レギュラーまでは全員一回以上死んでると思う<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 21:04:33.20 ID:NjwcUgDO<>>>127
左右反転させると、逆裁にでれそうだな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 21:07:38.87 ID:sLp44IDO<>ふむ……
俺はこないだのリレーSSまでみさきちは死んでなかったと思ってたが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 21:13:30.44 ID:sLp44IDO<>よし、投下しちゃうかな。
今回、かなーり鬱展開なのでご注意を。みさきちが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 21:13:58.59 ID:Wexx7Vso<>たまにはこーちゃんたちのこともry

まあアレしちゃうのを書いてるんだけど<> 色褪せることなき『永遠』の友情<>saga<>2008/06/08(日) 21:14:33.84 ID:sLp44IDO<>――人間がどんな生き物か、わかった気がした。
  それはまるで、ころころ変わる山の天気。
  それはまるで、解けそうで解けない知恵の輪。
  それはまるで……ツンデレなかがみ――
 
 
 
《二度と還らない普通という名の日常》
 
 
 
「日下部、全国大会前に風邪引いちゃったらしいわ」
「うそっ。せっかく全国に行けたのに……」
「健康に気を付けているつもりでも病気にはなりますから、仕方ありませんね」

隣のクラス、かがみの友達である日下部みさお。通称みさきち。
陸上部の県大会で優勝、しかも女子高生の新記録を叩きだして全国大会への切符を手に入れた。
しかし今回『風邪』を引いてしまって入院。今日行われるはずだった全国大会を欠席してしまったのだ。
みさきちは『風邪』が治ったら学校に戻ってくる。そして、『いつも通りの』日常に戻っていくのだろう。
だけど私は、みさきちが『風邪』でないことを知っている。『本当の意味で』『いつも通りの』日常に戻るわけじゃないってことを知っている。
知っているからこそ、私はこの三人に、何も言えないんだ……
 
 
・・・
 
 
――私がそれを知った時は、みさきちが全国大会出場を決めた数日後。かがみと一緒に陸上部の練習を見学してるときだった――
 
 
私達の目の前を、みさきちが全速力で駆けていく。この暑い中を100mも……私には到底できないネ。
そしてゴールの白線を越え、先生がストップウォッチを止めた。
それを横から覗き込んで、私とかがみは同時に歓声をあげる。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 21:15:01.20 ID:k/XgUoSO<>>>131
やりてぇww


それにしてもみさおはバトロワでも生き残ってたよな?
しぶとい奴めww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/08(日) 21:16:04.00 ID:sLp44IDO<>>>135

「お〜! 日下部、やるじゃないっ!」
「すっご……もう私でも適わないや……」
「だけど最近、タイムが下がってきてるんだ。疲れてるのかもしれないな……」

下がってこんなタイムですか……みさきち、あり得ないよ……
すると、みさきちがタオルで汗を拭きながらこっちに歩いてきた。確かに、その顔からは余裕を感じとることはできない。

「はぁ……つ、疲れたってヴぁ……」
「よし。休憩にしようか」

先生は持っていた用紙にタイムを書き込むと、校舎の中へと消えていった。
みさきちといろいろ話したかったけど……地面にへたりこんでいるところを見ると、相当疲れてるみたい。
ここはゆっくりさせてあげるべきだと考え、私達も校舎に入った。
 
それから10分ほど経って、私達はグラウンドに戻ってきた。
だけどそこにいたのは、困り顔で辺りをキョロキョロする先生と他の部員達だけ。肝心のみさきちがいない。

「先生、日下部は?」
「それが……俺が帰ってきた時にはもういなくなってたんだ」
「それなら私達が捜してきます」

そう言って、私達はまた校舎へと戻っていった。
可能性としては、トイレか教室。とりあえず3―Cの教室を目指す。

「……ねえ」
「なに?」
「どういうつもりよ。自分から捜しにいくなんて言って」

自分でも、わからなかったんだ。気が付いたら私の口から言葉が出てたって感じだった。
だけど、そう言ったってかがみは信じてくれなさそうだから適当に返事をした。

「別に。深い意味はないよ。ただ……」
「ただ?」
「……ううん、なんでもない」
「? 変なこなたね」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/08(日) 21:17:36.89 ID:sLp44IDO<>>>137

私の心臓の鼓動が大きく聞こえる。運動をしたわけでもないのに。
なにか……言い知れない不安が、私の中にあったのだ。
根拠のない不安は杞憂だと自分に言い聞かせ、かがみに遅れないよう歩みを進める。
 
 
――それが杞憂ではないと知るのは、それから数十分後のこととなる――
 
 
みさきちがいない。
教室、トイレと見てきたけど……どこにもいないのだ。
さっき『言い知れない不安』を感じていただけに、私の中に焦りが生じる。
私とかがみは二手に別れ、みさきちの捜索を開始。
私は校舎を出て、体育館の裏へと向かった。
理由はない。強いて言うなら勘か、あるいは……
心臓の鼓動が次第に大きくなるのを感じながら、私はひたすら体育館裏を目指して歩いた。
この角を曲がれば、ちょうど体育館の真裏。そう思って歩いていくと……

「げほっ、げほっ!! ごはぁ!!」

ごはぁ!? なにそれ!?
あ、あり得ない咳き込みが体育館裏から!
しかも、なんかビチャビチャとか水音が聞こえてくるし!!

「ふぅ……だいぶ、良くなってきたな……。でも……こりゃ、本番は……諦めた方が良いな……」

え……みさきちの声……?
な、何が起こってるんだろ……。こ、怖いけど……捜してた人がいるんだ……
私は勇気を出して、足を一歩踏み出した。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/08(日) 21:19:50.96 ID:sLp44IDO<>>>138

「み、みさきちー。なにやって……」
「ごふ……ち、ちびっ子……」
 
 
 
……え……?

ど……どーして……?

だ、だってみさきち……さっきまで私ですら追い付けないスピードで走ってたんだよ……?

なのに……
 
 
 
なのになんでみさきちが口から血を吐いてるの!?

なんでみさきちがこんなに苦しそうにしてるの!?
 
 
 
「み、みさきち!!」
「はは……ここ、アタシが気に入ってる場所だったんだけどな……」

ちょ、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?
と、とにかく! みさきちを病院に連れて……
いや待て! こんな状態のみさきちを外に連れていったら、学校中がパニックになる!
だからってここに置いておくわけにもいかないし……
そ、そうだ! みさきちから対処法を……
って、無理に喋らせたら逆効果だよ!!
ち、血も拭かなきゃだし……
あ〜もう!! どうすりゃいいのさぁぁぁ!!!

「そ、そんなに慌てなくても、もう大丈夫だってヴぁ……。ちょっと前に薬飲んだから……もう、落ち着いてるよ……」

そ、そうなんだ……
みさきちは何事もなかったかのように(いや、あったんだけどさ……)口と両手の血を拭いた。
てゆーか……私があんなにパニックしてたのに、みさきちはいたって冷静だネ……

「みさきち……なんで、こんなに……?」
「ああ……やっぱ説明しねーとダメか……」

もちろんだよ。
こんな大事なコト、説明してくれなきゃ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/08(日) 21:20:56.38 ID:sLp44IDO<>>>139

「じゃあ……約束してくれ……これは、柊にも……あやのにも、言ってねぇ……。だから……誰にも言わないでくれ……」

背筋が凍るような感覚に、私の身体は震え上がった。
この約束は、まさか……どれだけ考えても、嫌な方向にしか想像がいかない。
だけど……聞かなきゃ始まらない。
錆付いたロボットみたく、私はゆっくりと顔を縦に動かした。

「……アタシな……本当は、不治の病に冒されてるんだ……。発作さえ起きなきゃ……あとはほとんどいつも通りなんだけどな……」

……信じたくなかった。
元気いっぱいのはっちゃけ娘。それがみさきちだったはずなのに。

「……余命、は……?」

私の口は、まるで自分のものじゃないかのように勝手に声を発していた。
その声は、震えてる。私は、今にも泣き出しそうだったのだ。

「……半年くらいだ。卒業まで……いや、年越しまでもたねぇってよ」
「――!!!」

はん……とし……?
……短い……。そんなの……短すぎるよ……!!

私の頬を、熱い涙が伝う。
何年ぶりだろ、本気で悲しんで涙を流したのは。
余命半年……。そんなの……残酷すぎるよ……

「ちびっ子……泣くなってヴぁ。いつかは話さなきゃいけなかったことだからな」
「えぐ……だって……だって……」

私の肩をつかんで、私を慰めてくれるみさきち。
なんで私が泣いてるんだろう。泣きたいのは……本当に辛いのは、みさきちなのに。

「大丈夫だって。今度からは部活もなくなるし、ちょっとくらいは長く生きられるはずだゼ」

私を慰めようと、こんなに優しくしてくれるみさきち。なのに、その命は……堕落した生活を送り続けてる、私なんかよりも……
ああ……神様がいるなら……会ってぶっ飛ばしてやりたいよ……。
なんで私じゃなくて、しっかり頑張ってるみさきちが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/08(日) 21:22:20.84 ID:sLp44IDO<>>>140

できることなら代わってあげたいと、一瞬思ってしまった。
みさきち『だけ』の運命を嘆いているから……みさきちの本当の苦しみがわからないから、こんな考え方ができるんだ。

私は……偽善者だ。

「……よし、だいぶ収まってきた。じゃ、みんなが待ってるだろーから私は行くゼ。ちびっ子も落ち着いたら来いよな」
「っく……ひあ……」

声を出そうとしても、嗚咽に邪魔されて声が出せない。
頭を縦に振ると、みさきちはきびすを返して体育館裏から出ていった。
もう誰も見ていないと思った瞬間、涙腺の堤防は完全に決壊した。
立てなくなって、地面に膝をついて、空を見上げながら大声で泣いた。
 
 
 
 
 
――人間がどんな生き物か、わかった気がした。
  それはまるで、回りくどい問題の出し方。
  それはまるで、見た目は子供で頭脳は大人。
  それはまるで……人間の心。
  人間は、あまりにも単純すぎて……また、あまりにも複雑すぎる生物なのだ――
 
 
・・・
 
 
「……た、こなたってば!」
「!」

気が付いたら、かがみの顔が目の前にあった。
周りを見てみると、つかさもみゆきさんも不安そうな顔で私を見ている。

「こなちゃん、どうしたの? いきなり黙っちゃって……」
「なにか考え事ですか?」

いけない。思い出してるうちに、もうこんな時間になっちゃってる。
なんとかこの状況を打破しようと、脳みそをフル回転させた。

「いやあ、私が代わりに出たらどうなるかなって思って」
「アンタが? 練習とかしてないから、きっと2位か3位でしょ」
「それ以前に出られませんが……」
「わかってるよ、みゆきさん。もしもの話」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/08(日) 21:23:27.61 ID:sLp44IDO<>>>141

 
 
 
 
 
家に帰ってきてからテレビをつけると、全国大会の優勝者が映っていた。
表彰台の上で優勝トロフィーを受け取ってるところ。
その子の、涙でぐしゃぐしゃの笑顔は、とても輝いていた。
 
 
 
みさきちが出した記録を、打ち破ることができなかったというのに。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 21:28:41.40 ID:sLp44IDO<>>>142
色褪せることなき『永遠』の友情:第一部《二度と還らない普通という名の日常》以上。変なタイミングで投下しちゃってごめん……
 
三部作の予定だから、あと二回続くはず。書いてから改行多すぎだなとビミョーに後悔。
 
で、またお願いだけど、絵を……

@みさきちが血を吐いてて、それを見てパニクるこなた
A泣き出したこなたと、そんなこなたを慰めるみさきち

どちらかでいいんで、お願いします。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 21:34:38.18 ID:k/XgUoSO<>>>143
乙&またしても割り込みスマン

マジでテレビの映像が悔しいと思ったよ

絵は……俺にはそんな難しいのは無理だ(´・ω・`)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 21:37:02.58 ID:L.HVtEDO<>美術室、モデルひよりんが追加されとう
影のまとめ人さん乙です<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 22:14:32.96 ID:k/XgUoSO<>まとめさんにはいつも感謝しております<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/08(日) 22:38:51.57 ID:NjwcUgDO<>>>136
実際ちょっと妄想してみたよ?
「証人の発言にはムジュンがあるんだってヴぁ!」
「(それは)〜〜だぜ!><」

で、御劔役をあやの、綾里姉妹役を柊姉妹にしたところで……

矢張役どーすんだろ?

……………。

………糸冬<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 23:03:33.53 ID:oj7Z7UAO<>>>106
いいなあこれ。ほのぼのしてて、読みやすかった!
これが文章力というやつなのか?すらすらと読めていく。
GJ!

>>143
これからどうなるんだ?みさお、がんばりすぎだってヴぁ、泣ける……><
関係ないけど県大会の次は関東大会で、その後が全国大会だと思う。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 23:05:58.60 ID:k/XgUoSO<>>>147
終わったww

さて、俺も投下するか<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/08(日) 23:09:07.31 ID:k/XgUoSO<>第3萌

―つかさの悩み―

こなた「みゆきさん家は昨日の晩御飯何だったの?」
かがみ「おま……唐突にそんな事聞くなよ」
みゆき「……昨日は――」

こなた「へぇー、割と普通だったんだね」
みゆき「普通なんですか? (おかしいですね、さっき台詞が飛んだような)」ニコニコ

こなた「じゃあ、かがみ達はー?」
つかさ「えーと……」
かがみ「待ってつかさ、ただ教えるだけじゃつまらないわ。ここはクイズでもしようじゃないの」

こなた「お、望むところだー」カモーン
かがみ「私たちが昨日食べたおかずは“ぽ”で始まって“き”で終わる食べ物よ」
こなた「ぽ……き……?」

こなた「ぽき……ぽーきー……あ、分かった! ぽぉっ――」
つかさ「はい、正解はポークステーキでしたー! 残念!」
かがみ「ちょ、つかさ……まだこなた答えてな――」
つかさ「うるさいなぁっ、お姉ちゃんは自分の立場分かってるの!?」

かがみ「どーしたつかさ、落ち着け」
みゆき「…………」
つかさ「私の苦労も少しは分かってよ!!」ダッ

かがみ「待ちなさいっ、つかさ!」


<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/08(日) 23:09:53.72 ID:k/XgUoSO<>☆

つかさ(全く、自分から死に走るなんてどーかしてるよー……)
つかさ(別に死んじゃってもすぐに生き返るけど……それだけじゃないんだよ)

つかさ(萌え死にの最大の欠点……それは……)


つかさ(“一回死ぬ毎に寿命が一日縮まる事”!!)

つかさ(一日縮まったって、大して変わらないと思うけど……私はお姉ちゃんに一日でも長く生きてほしいんだよ。お姉ちゃんが先に死んじゃったら、私……生きて行けないもん……)


つかさ(どうすれば良いのかな?)



―喫茶店―

みゆき「それで私に相談ですか」
つかさ「うん、ゆきちゃんなら萌え死にについて知ってるでしょ?」

みゆき「やはり、あのノートを見たんですね……」
つかさ「はぅっ、ごめんね……でもでも! 最後の行は見てないから」
みゆき「別に隠さなくて結構ですよ」
つかさ(ホントなのにぃー><)

みゆき「それで、つかささんはどこでその寿命に関する情報を?」
つかさ「……夢で見たんだ」
みゆき「夢?」
つかさ「うん……」

みゆき「失礼ですが、夢と現実は違いますよ? 現時点で萌え死にによる寿命短縮は認められていません」
つかさ「そんなこと、ゆきちゃんに言われなくても分かってるよ……でも、お姉ちゃんに限ってはそうじゃないかも知れない。本当に夢の通りだったら、お姉ちゃんの寿命はどんどん短くなってる……そんなの嫌だもん」

みゆき「夢のお告げ……ということですか。確かに萌え死にはまだまだ謎が多い奇病です。だからつかささんの言ってることも正しいのかも知れませんね」
<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/08(日) 23:10:36.17 ID:k/XgUoSO<>つかさ「ゆきちゃん……?」

みゆき「分かりました、私もお手伝いしましょう。要はかがみさんを死なせなければ良い訳ですよね?」
つかさ「ホントに手伝ってくれるの!? ゆきちゃんありがとう〜」
みゆき「いえいえ、友達じゃないですか、私たち」

みゆき(これで私の出番も増えることですしね☆ こういうときは……計画通り!! とでも言えば良いんでしょうか? うふふ、次回からが楽しみです♪)

店員 「お〜待〜た〜せ〜し〜ま〜し〜た〜す〜ご〜い〜や〜つ〜!!」
つかさ「わぁ〜、きたきた♪」
みゆき「……パフェですか? 凄い量ですね……」

つかさ「この店でしか食べられないんだよ☆ いただきまーす」ペロリンチョ
みゆき(は、早い……)

つかさ「ごちそうさま、やっぱ疲れたときは甘いものだよね〜」
みゆき「そうですね……あら?」

みゆき「ちょっと失礼しますね」フキフキ
つかさ「へ?」
みゆき「鼻にクリームが着いてましたよ」
つかさ「わゎ……ありがと///」

みゆき「ふふ、なんでしょうね……私もつかささんの様なかわいらしい妹が欲しくなってきました^^」
つかさ「えぇー///」

みゆき「羨ましいです……あなたの様な方に想われてるかがみさんが……」
つかさ「そ、そうかな……///」

つかさ「でもゆきちゃんにも、みなみちゃんがいるよね」
みゆき「えぇ……でも最近のみなみさんは……」
つかさ「え?」

みゆき「いえ、なんでもありません……そろそろ出ましょうか。もう外も暗くなってくるでしょうし」
つかさ「うん、そうだね(みなみちゃんと何かあったのかな?)」

<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/08(日) 23:11:37.95 ID:k/XgUoSO<>カランカラン

つかさ「ゆきちゃんごちそうさまー☆」
みゆき「いえいえ……(意外とちゃっかりしてるんですね)」
つかさ「今日は相談に乗ってくれてありがとう。おかげで少しすっきりしたよ☆」
みゆき「それは良かったですね」

つかさ「……ゆきちゃんも、何か辛いことがあったら私に相談していいんだよ? いつでも待ってるからね」
みゆき「つかささん……ありがとうございます」

つかさ「うん! じゃあね、ゆきちゃん。今日はホントにありがとう。また明日ね」タッタッタッ
みゆき「はい、また明日」


みゆき(つかささん……あなたも自覚はないでしょうけど……。店内にいた男性のほとんどが萌え死にしていたのに気付いてましたか?)


―帰宅―

つかさ「ただいまー」
みき 「あらお帰り。今日は別々なのね、かがみと喧嘩でもしたの?」

つかさ「し、してないよー><」
みき 「あらそう?w」


<> 萌え☆死にストーリー<>saga<>2008/06/08(日) 23:12:25.92 ID:k/XgUoSO<>つかさ(でもお姉ちゃんに怒鳴っちゃったし……ちょっと会いづらいかな……)

???「ぽぉっき♪」

つかさ「!!」
つかさ(今のは……まさか!? でも玄関にこなちゃんの靴は無かったし……)ダッ


壁|つかさ(お姉ちゃんごめんね、開けるよ〜)ソーット

かがみ「ぽぉっき☆」

つかさ(!? お姉ちゃん??)

かがみ「う〜ん、こなたみたいに可愛く出来ないわねぇ〜……ぽぉっき♪」
つかさ「ぐはっ」

ガタ、バタン!

かがみ「え、何? ってつかさ!?」
つかさ「はぁ、はぁ……お姉ちゃん……可愛いよ……」

かがみ「やだ、見てたの/// ってそれより大丈夫?」
つかさ(私決めたよ……お姉ちゃんがこなちゃんでしか萌え死なない様に、私もお姉ちゃんだけしか萌え死なない様にする! もう他の子を見ても反応しないように努力するからね! 私……がんば……)ガクッ

かがみ「つかさ……? つかさあぁぁぁぁっ!!」


 当初の悩みはどこへやら……。
 つかさは新たな目標を持って、再び復活するその日まで、静かに萌え死ぬのであった。


萌え☆死に
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/08(日) 23:15:12.69 ID:k/XgUoSO<>以上です。今回は短いです。後1話で本当に終わるのかな……

一応、次回最終回って事で<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/09(月) 00:56:28.43 ID:iEVP8Kk0<>>>155
つかさwwww何やってんだwwwww
最終回、楽しみに待ってるんだぜ!

こっちもネタ投下。

今回は、「To Heart」のキャラがゲスト出演しています。
一種のクロスネタになってしまっていますので、苦手な方は飛ばしてください。
あと、台詞ばかりで少々わかりにくいところもありますが、演出ですので悪しからず。<> 春日部サイバーウォーズ<>saga<>2008/06/09(月) 00:57:52.85 ID:iEVP8Kk0<>『春日部〜、春日部ぇ、野田線乗り換えです。え〜到着の電車はぁ…』
ある日の東武鉄道春日部駅、そこには3人のバシャー…もとい、人影があった。
「ふぅ…長かったけどやっと着いたな…ここが埼玉県か」
「ねぇ、やっぱりやめたほうがいいんじゃない?」
「そ、そうですよぉ…」
「いや、俺はやる!この埼玉県で伝説的な存在になっている『奴』を倒すためにな!」
一体彼等は何者なのか。見たところ大学生のようだが、彼等がきた目的とは一体!?

一方その頃、埼玉県春日部市某所。
柊つかさの経営する小さな喫茶店『ひいらぎの葉』で、異様なテンションの3人が打ち合わせをしていた。
「でね、今回は大仕事になるから是非ひよりんたちの力を借りたいのだよ」
「なるほど、キャラデザなら私の出番スね」
「OK!じゃあワタシはMechanicsを描きマスネ」
「え!?…パティ、メカなんか描けるんだ。スゴイね」
「Robot Animeも大好きデスカラ☆」
「じゃぁこのスタッフで決定だね、あとはシナリオをどうするかなんだけど…」
「みんなー、注文決まった?」
「あ…じゃあ私はアイスココア下さい」
「Coke Please!」
「じゃあ私はアイスティーにしようかな。あとホットケーキ3つね」
和やかに話が進んでいたその時、ベルの音と共に店のドアが開いた。<> 春日部サイバーウォーズ<>saga<>2008/06/09(月) 00:58:22.36 ID:iEVP8Kk0<>「いらっしゃいませー」
つかさが挨拶をする。しかし相手はスタスタと入って来ると突然質問をぶつけてきた。
「…すいません、この写真の子を探しているんですが」
こなたたちは仰天した。それもそのはずである。
写真に写っていたのは…こなたたちもよく知っている人物だった。
「「ゆ、ゆーちゃん!?」」
「What?なんでユタカが写ってるデスカ?」
「…ねぇ、浩之ちゃん。やっぱりやめたほうがいいんじゃない?」
浩之ちゃんと呼ばれたその大学生…藤田浩之の後ろからは、普段のつかさと同じように頭のてっぺんで黄色いリボンを結んだ赤い髪の少女が顔を出した。彼女の名は神岸あかり。
(…カブってる…!私とキャラが被ってる…どんだけ?)
(…リボンキャラの元祖は私だよ、フッフッフ…)
(…他作品のキャラのくせにぃ…バルサミコ酢ぅ…)
つかさは思わず親指の爪を噛んだ。

「あの、一つ訊いてもいいかい?」
「何だ?」
「それ…私の従姉妹なんだけど」
「ぬわぁにぃ!?」
「だから止めようっていったんだよ〜」
「そ、そうですよぉ」
浩之の反対側から現れたのは緑色の髪の少女。よくみるとその耳には銀色のパーツ。
こなたたちにとってみれば、そのパーツ自体は珍しいものではなかった。しかし…
「Wow!ホンモノのMaid Robotデスネ、初めて見マシタ!」
「はわっ!?」
「ちょ、パティ!?」
これにはパティが激しく食いついた。
こなたからメイドロボの存在は聞かされてはいたものの、本物を見るのは初めてだったのだろう。
「You、確か来栖川のHM-12…Multi SeriesのPrototype、『HMX-12』デスネ?」
「そ、そうですけど…」
そう、彼女こそがパティの言うとおり、HMX-12『マルチ』である。
「クル酢〜?」
「すげー!噂には聞いてたけどホントに人間みたいな反応してるんスねー」
ひよりんまで一緒になって何やってんだ。そんなにマルチが珍しいか。
てかアキバとか探せば普通にあちこちいるだろうに…。ま、埼玉は田舎だからしょうがな…
「悪かったな、田舎で」
ちょ、こなたさん冗談ですやめてゆるs(ry<> 春日部サイバーウォーズ<>saga<>2008/06/09(月) 00:58:52.04 ID:iEVP8Kk0<>「で?…単刀直入に聞くけど、どーしてゆーちゃんを探してるわけ?」
「それはだな…つまり、まぁ、なんだ…」
浩之がめんどくさそうに頭を掻き回していたその時である。
「こなたお姉ちゃん、ただいまー」
「…こんにちは」
バイトから帰ってきた小早川ゆたかと岩崎みなみが店の傍を通りかかった。
「…!ゆーちゃん危ない!」
こなたが叫ぶが速いか、浩之はいつの間にかゆたかの方に向き直っていた。

「探したぜ…『小早川ゆたか』!」
「なななな、何ですかいきなりっ!?」
「俺の名は藤田浩之…いきなりで不仕付けだがお前に勝負を挑む!」
「ふぇっ!?」
「どんだけ〜」

「な、何のことやら…」
ゆたかには何がなんだか理解できなかった。無理もない、見ず知らずの相手にいきなり勝負を挑まれたのだから。
しかし浩之はそんなのお構いなしといった様子で続ける。
「お前の噂は聞いてるぜ。災害救助から銀行強盗の撃退までやってのけて、もはや埼玉県では伝説的な存在のサイボーグ、ってな」
「は、はぁ…」
浩之の目は自信に満ちていた。困惑するゆたか。浩之を止めたいけど止められないあかりとマルチ。
凍りついた空気が店の前に漂い、しばらくして…
「お前に決闘を申し込むぜ!」
「えぇ!?」
「うしょーん!?」
「ひ、浩之ちゃん!?」
一同がショックを受ける。いきなりの決闘宣言。みなみがゆたかの前に立ち、両手を広げて庇う動作を見せる。
「…そう、このHMX-12・マルチがな!!」
「は、はわわわわっ!?」
……って、お前じゃないのかよ!!

「その勝負!合意と見て宜しいですね!!」
どこからか声が聞こえてくる。春日部駅の駅舎の上に人影が立っていた。
「だ、誰だ!」
謎の人物の登場に驚く浩之。だがその人物は大きくジャンプした!
「とぅっ!!」
「み、みゆきさん!?」
この凄まじいアクションをとった彼女。高良みゆきである。
みゆきさん、メダロットなんてよく知ってるな…。
「では、ロボトル…ファイト!!」
「ロボットじゃありません!!」
ゆたかは必死で反論するが、みゆきの耳には届いていないようである。<> 春日部サイバーウォーズ<>saga<>2008/06/09(月) 00:59:25.20 ID:iEVP8Kk0<>…かくしてゆたかとマルチの対決が始まった。
今回の勝負はクレープ作りだ。両者共に気合が入っているようだ。
では、ここからの実況はこのお二人にやってもらいましょう。

「…というわけでやってまいりましたロボトル大会、実況の神岸あかりです」
「解説の岩崎みなみです…なんでゆたかがこんなことに…」
「岩崎さん…それは気にしちゃいけないよ、多分…。さて、今回の試合はクレープ作り。『喫茶 ひいらぎの葉』に協力を得まして両者にクレープの出来を争っていただく訳ですが」
「…ゆたか、クレープ作れるのかな…」
「おおっと、両者材料をさばいていく!ゆたか選手、バナナを上に放り投げた!!」

「いけー!ゆーちゃん!ロボットになんか負けるな!サイボーグの意地を見せてやれー!」
「…はぁっ!!」
「これはすごいっ! 空中を漂うバナナを包丁一本で華麗に切り落としていくー!」
「ゆたか…私の知らないところであんな技を…」
「一方のマルチ選手、バナナを切ろうとするがうまくいかなーい!!」

「わ、私だって、やればできるんですぅ…」
「ムリすんなよ、マルチ…」
「え、えぇぇぇ〜〜〜いっ…はわっ!」
「おおっと、マルチ選手、ゆたか選手の真似をしようとして大きく尻餅!これは手痛いー!!」
「……見よう見まねでうまくいくほど、世の中は甘くない…ということですね」
「その間にもゆたか選手、生地を鉄板の上に広げていくー!」

「〜♪」
「へぇ〜、ゆーちゃんクレープなんて作れるんだ」
「えへへ…実はね、こっそりつかささんに創り方を教わってたんだ」

「…うぅ、私だって、私だって…」
「おおっと、マルチ選手も生地を焼こうとしているようです!」
「でりゃりゃあ〜〜〜〜〜っ!!」
「熱い!熱いって!マルチ、生地が飛び散ってるぞぉ!?」
「す、すみませぇぇ〜〜〜ん…!」

「おおっと、マルチ選手やっぱりうまくいかない!思いっきり飛び散っているー!!」
「……ユニーク」<> 春日部サイバーウォーズ<>saga<>2008/06/09(月) 01:00:21.41 ID:iEVP8Kk0<>「さて、そうこうしているうちに両者出来上がったようであります。審査員のもとにクレープが運ばれていきます!」
「…審査員の高良さん、柊さん、田村さん、パトリシアさん、よろしくお願いします」

「よ、よろしくお願いしますぅ…」
「…ねえゆきちゃん、これ一体何?」
「…煎餅…でしょうか?」
「…はうぅ…」
「確かマルチちゃん、クレープ作ってたんだよね…」
「Well…Looksはトモカク重要なのはTasteデスネ…」
「「「「いただきます」」」」モグモグ

「Oh My God!Multi…You…Are…Crazy…!」
「な、なんつー味ッスか…!」
「これは…クレープの味ではありません!」
「どんだけー!?」
「そ、そんな…一生…懸命…」フラッ…
「おーっと、マルチ選手!ショックのあまり機能停止してしまったぞー!!」

「さぁっ、お次はゆたか選手!」
「…これは!」
「…ユタカのクレープはとってもPrettyデスネ☆」
「これは期待できそうですね」
「それじゃー早速」
「「「「いただきます」」」」モグモグ

「Oh!Excellent!流石はユタカネ」
「小早川さん、あんた最高ッス…」
「これはいいクレープですね、いいお味です」
「初めて一人で作ったにしては上出来だね〜」
「えへへ…」

「さぁそれでは審査員の皆さん、美味しいと思ったほうのプラカードをドン!!…『ゆたか、ゆたか、ゆたか、ゆたか』よってゆたか選手の勝利ー!!」
「あ、ありがとうございます!」
「ゆーちゃん…!」
「ゆたかちゃん…!」<> 春日部サイバーウォーズ<>saga<>2008/06/09(月) 01:00:39.73 ID:iEVP8Kk0<>さてさて、試合が終わったところで…
「あうぅ〜、すみません、また失敗してしまいましたぁ…私って、ダメなロボットですぅ…」
「泣くなよ、マルチ…お前は精一杯がんばったじゃないか」
「そ、そうだよ」
「またNext TryすればOKネ」
浩之とひより、そしてパティがマルチを慰める。
「でも…でも…私……!」
泣きじゃくるマルチの元に歩み寄るゆたか。
そしてゆたかはポケットからハンカチを取り出した。
「はい、マルチちゃん」
「…ゆたか、さん…?」
「マルチちゃんならきっと、いいメイドロボになれるよ」
「あ、ありがとうございますぅ…ところで、ゆたかさん…」
「?」
涙をハンカチで拭きながら、マルチは言った。
「ゆたかさんは、どこのメーカーのロボットなんですか?」

再び凍りつく空気。気まずい雰囲気がマルチを包む。
「マルチちゃん…?」ガッシ
「は、はわっ!?」
「…私……ロボットじゃないんだよ…?」
「あ、あのぉ…」
「…少し、頭冷やそうか…」

次の瞬間、マルチの悲鳴が埼玉県の空にこだました…。

「…ゆーちゃん、サイボーグになってからというもの、ホント強くなったね…」
「……問題なし」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/09(月) 01:03:24.68 ID:iEVP8Kk0<>以上です。今回はゆーちゃん対マルチの対決を書きたかったのでこういう感じになってしまいました。
いい話で終わりそうなところを一気に台無しにしてくれました。マルチ自重。はわわー。

ちなみに作中にメダロットネタが入っていますが仕様です。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 05:46:31.39 ID:3PgHPaIo<>脳内でBGMと共にミスターうるちの声が再生されたwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 06:37:37.44 ID:8vIOJqoo<>>>155
お前が萌え死んでどうするつかさw 最終回期待してるぜ でも、一応だから続く可能性もあるよな な!

>>163
みゆきwwwwフイタわw 東鳩は知らんけどw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 06:53:18.61 ID:8vIOJqoo<>「もう! なんで悠長に『起きた?』なんて言ってるのさ! 遅刻だよ遅刻!」
「だ、だって、気持ちよさそうに寝てるのを起こしたら、可哀想じゃない」
(優しい子? ……いや、天然系か)
「あ、そうだこれ!」
「なんですかこの、みっどーり↑な液体は」
「特製のかがみ汁よ!」
「そうなんだ! なにが入ってるのかな!」
「えーとね……うーん……、とにかく体にいいもの沢山入ってるわよ!」
「へー……で、飲めと? 今?」
「そうよ! はい、どうぞ!」
(うっは、この満面の笑み。可愛いなぁ。くそー飲むしかないじゃん)
「――あっふぉぁ!」

「ふぃー、天然って怖いね〜やっぱり二次元最高だね」
「こなた、おはよう」
「おっ、おはよう」
「着替え、出してあるから、済んだらご飯にしましょ」
「はーい……」
(このかがみは普通でありますように!)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 07:10:21.72 ID:PW.X/.DO<>>>166
こんなかがみいいなwwww
ところでこれシリーズモノに入ってない?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 07:34:23.91 ID:IrQOTsSO<>>>166
なるほど、毎朝起きるたびに性格変わるのかww

シリーズ物にするならタイトル決めちゃいなYO!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 07:44:55.69 ID:8vIOJqoo<>>>167
入ってるかも? 一応↑ので5話?目だから。あと数話ぐらいしか続かない予定だけどもw
キャラも数に限りあるからねー(´・ω・`)

>>168
タイトルが一番悩んでたんだw 目覚めたら夢、で今し方『めざ☆ゆめ』に決めたぜ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 10:05:28.95 ID:om1oXpo0<>久お

汚いけど需要あるならみさお再うp、、、
http://imepita.jp/20080609/359080

>>105
誰も答えてないので
俺は埼玉の隣だけど冬休みは2週間ぐらい
参考になるならどぞ

>>155
萌え死にもいつのまにやら壮大な話になってんなww
最終回期待<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 11:43:40.65 ID:PW.X/.DO<>>>170
これだったはず。
質問にも答えてくれてありがとう。
ついでに>>143の絵もお願いできないかな……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 12:19:49.08 ID:IrQOTsSO<>>>170
あぁー、これだったのかぁ!
めちゃ可愛いジャマイカ!!

最終回はオチが決まってるんだが……むむ
頑張ります<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 14:57:11.23 ID:P3WEG2SO<>>>170
これか〜
あの時はちょうど嵐の夜の残劇が投稿されてた時だったから、シリアスな感じかと思ったら可愛い感じで和んだ記憶があるww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:11:02.26 ID:PW.X/.DO<>流れを寸断するようで悪いが、今回の秋葉原の事件も『ゲームが原因』とかぬかしてるバカがいるらしい。
ただ容疑者の卒業文集に『デスティ○ー』の『リ○ン』が描いてあっただけなのにな。
『大量殺戮ゲーム』だとか……その手のゲームは日本で何十万人が持ってるんだっつーの。だとしたら俺も犯罪者予備軍か?って話だよ。
 
まあ俺が言いたいのは、アニメやゲームが規制されるようなことだけはやめてくれってこと。とばっちりもいいとこだ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:44:16.37 ID:CEd8D3k0<>らきすた5年後 柊ただおの日常

〜昼〜
いのり「お父さん、また変な植物植えたでしょ」
かがみ「虫が寄ってくるからやめてよね」
まつり「さっさと処分しておいて」
ただお「すまないね・・・」
ただお「・・・(綺麗な花が咲くんだがね・・・)」

〜夜〜
まつり「でさー、その男が臭くってさー」
かがみ「ホントろくな男がいないわよね最近」
つかさ「うんうん、変に妥協するくらいなら独身の方がいいよね〜」
いのり「あ、そろそろお風呂の時間ね。誰から入る?」
ガラッ(戸が開く音)
ただお「あがったよ」
四姉妹「・・・」
まつり「・・・風呂屋行ってくるか」
かがみ「そうね、私もすごく同感だわ」
いのり「シャワーにしておきなさいよ」
ただお「・・・」
つかさ「お父さん、汗かいてるんだから最後に入ってよね」
かがみ「気をつけてよ」
ただお「・・・ああ、気をつけるよ」
ただお「・・・(疲れてるのに)」

〜翌朝〜
まつり「ちょっとお母さん!起こしてって言ったじゃない」
つかさ「言ったじゃない〜」
みき「起こしたわよ」
まつり「仕事遅れるし!お父さん送ってよ」
つかさ「お願い」
ただお「・・・」
ただお「・・・わかった、早く支度しなさい」
ただお「・・・・・・」
ただお「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:50:32.96 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その2 1/2

〜昼〜
ただお「お母さん、一緒にスーパーにでも行かないか」
ただお「お母さん・・・」
ただお「・・・いないのか」
(台所に行ってメモを見つける)
みき「お父さんへ 近所の奥さんと買い物に行ってきます お昼は作っておいたので暖めて食べて下さい」
ただお「・・・」
ただお「・・・(昔はよく一緒に買い物に行ったものだがね)」

ただお「(家の掃除でもするか・・・)」
ただお「(・・・できてる)」
ただお「(片付けでも・・・できてる)」
ただお「(お花に水でもやるか・・・できてる)」
ただお「・・・」
ただお「・・・(仕事に戻るか)」

〜夜〜
みき「ごはんできてますよ」
ただお「ありがとう」
いのり「ごちそうさま」
みき「あら、もういいの?」
いのり「うん、今日は疲れたからもう休むわ」
ただお「そうか、お疲れさま」
いのり「おやすみなさい」
ただお・みき「・・・」
ただお・みき「・・・・・・」
ただお「・・・まつりとかがみとつかさは?」
みき「今日は遅いんですって」
ただお「そうか・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ただお「今日は買い物に行っていたのかい」
みき「ええ」
ただお「日下部さんと?」
みき「今日は峰岸さんと」
ただお「そうか・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:51:20.94 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その2 2/2

ジリリリリリリ・・・(電話の鳴る音)
みき「はい、柊です。あらかがみ?」
かがみ「お母さん?今つかさと駅にいるんだけど、つかさったら飲みすぎちゃったみたいで・・・」
つかさ「おねぇちゃ〜ん わたし酔ってないよぉ〜」
みき「・・・わかったわ」
みき「お父さん、かがみたちが迎えに来て欲しいんですって」
ただお「・・・(今寝ようとしてたんだが)
ただお「わかった、今から行く」
みき「かがみ、お父さんが迎えに行ってくれるって」

(ただお、二人を迎えに行って帰宅)
ただお「(寝るか)」
ジリリリリリリ(電話)
みき「はい柊です。あらまつり?」
みき「・・・うん。わかった」
みき「お父さん、まつりがね・・・」
ただお「・・・」
ただお「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかった」
ただお「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:52:34.77 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

〜朝〜
ただお「(今日は時間ある物置の整理でもするか・・・)」
ただお「・・・ん」
ただお「これは・・・」
ただお「(アルバムか・・・随分古い・・・)」
ただお「(昔母さんと二人で旅行行った時の写真か・・・)」
ただお「(・・・綺麗だったな母さん)」
ただお「(これは腕組んでる写真か。こんな時もあったんだな・・・)」
ただお「(あ、母さんがつけてるネックレス・・・)」
ただお「(これ、母さんがすごく欲しそうにしてたから、無理して買ったんだよな・・・)」
ただお「(帰りの電車賃無くなって二人で東京から歩いて帰ったっけ)」

みき「おとうさん、ご飯おいておきましたから」
みき「ちょっと日下部さんの奥さんと少し出かけてきます」
ただお「ああ、わかった」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:53:21.09 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

〜昼〜
ただお「・・・」
ただお「(母さん、最近良く出かけるな・・・)」
ただお「(今日も一人で昼ごはん、か・・・)」

ただお「(まだ時間あるし、整理の続きをするか)」
ただお「・・・」
ただお「(・・・これは)」
ただお「(かがみとつかさが小さい時にペアで買ったぬいぐるみか)」
ただお「(確かまつりが勝手に片方持っていって、かがみが怒ってつかさが泣いて・・・)」
ただお「(まつりとかがみが引っ張り合いして・・・)」
ただお「(・・・やっぱり。両手が千切れてる)」
ただお「(あの時はまつりも同じのが欲しかったんだな・・・)」
ただお「・・・」
ただお「(・・・これは)」
ただお「(また古いアルバムか)」
ただお「(みんなで遊園地に行った写真だ・・・もう20年ほど前のものだな)」
ただお「(つかさが私の背中で寝てる)」
ただお「(母さんの背中でまつりが寝たふり?してる)」
ただお「(その横でかがみが泣いてる、いのりがそれを慰めてる・・・)」
ただお「・・・」
ただお「(確か私と母さんの背中の取り合いになって・・・)」
ただお「(かがみがつかさに私の背中を譲って)」
ただお「(その隙にまつりが母さんに負ぶってもらって)」
ただお「(結局かがみは負ぶってもらえなくて泣いたんだっけ・・・)」
ただお「(あんまり泣くから、いのりがかがみを負ぶって帰ったんだな確か)」
ただお「・・・」
ただお「(みんな笑ってる・・・)」
ただお「(いのりも、まつりも、かがみも、つかさも。そして私と母さんも)」
ただお「・・・」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:54:18.45 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

〜夜〜
みき「晩御飯できましたよ」
ただお「ありがとう」

ただお「・・・あの子たちは?」
みき「外食ですって」
ただお「そうか・・・」
ただお「最近外食が多いな」
みき「そうね」
ただお「あまり外食ばかりしてると、栄養のバランスが悪くなるんだがな・・・」
みき「そうね」
ただお「・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・」
ただお「そういえば今日、古い写真を見つけてね・・・」
ただお「時の流れって速いと思ったよ」
みき「そうね」
ただお「・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・」
みき「そうね、私たちも年をとったもの」
みき「食器、置いておいて下さい。洗っておきますから」
ただお「・・・」
ただお「・・・・・・ああ」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:55:16.45 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

〜とある朝〜
かがみ「ちょっとお父さん!洗面所のタオル、私の使わないでって言ったじゃない!」
いのり「まあまあかがみ」
まつり「こんなところに置いておくあんたが悪いんじゃない」
かがみ「・・・そうだけど」
まつり「はいはい、タオル一枚でケチケチしないの。新しいの買ってきなさい」
かがみ「・・・ってお姉ちゃん。その手に持ってるの私のじゃないの・・・?」
いのり「かがみ、私の古いのあげるから。それはもう諦めなさい」
かがみ「ごめんねお姉ちゃん。あ、お父さんそれあげるわ」
ただお「すまないね・・・」
ただお「・・・」
つかさ「うにゃ・・・おはよぅ〜」
ただお「・・・おはよう」
つかさ「あ、そのタオル可愛い!お父さん、もらっていい?」
ただお「・・・ああ、いいよ」
まつり「そのタオル、さっきお父さんが顔拭いてたわよ」
つかさ「えっ・・・」
つかさ「あはは、お父さん有難う」
つかさ「えっと、いつものやつ、いつものやつ、っと」
ただお「・・・」
かがみ「ちょっとお父さんどいて!今日早いのよ!」
まつり「まったく、だらしないわね」
かがみ「ツッコミは帰ってきてからするわ」
みき「かがみ、遅れるわよ」
かがみ「ああもう、どいてどいて!行ってきます!」
ただお「気をつけて行って来るんだよ」

みき「まつりとつかさは大丈夫なの?」
まつり「あー、そういえばやばいかも」
みき「つかさは?」
つかさ「どんだけー」
まつり「お父さん、車出せる?」
ただお「・・・」
ただお「・・・・・・」
つかさ「お願い」
ただお「・・・早く支度しなさい」
ただお「・・・・・・・・・・・・」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:55:58.18 ID:KDG6AwAO<>ずっと読んでるがいつまで続くんだww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:56:01.18 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

〜とある朝〜
〜昼〜
ただお「お母さん、お昼ご飯はあるかい?」
みき「作ってあるわ」
みき「今から峰岸さんの奥さんと少し出かけるから、食べておいて下さい」
ただお「またお買い物かな」
みき「そうね」
みき「行ってきます」
ただお「ああ、いってらっしゃい・・・」
ただお「(今日も一人か・・・)」

ただお「(庭の手入れでも・・・)」
ただお「・・・あっ」
ただお「(植木鉢が・・・割れてる)」
ただお「(今朝、バタバタしてたからその時割れたのかな)」
ただお「(私の母から譲り受けたものだったんだが・・・)」
ただお「・・・」
ただお「(かわいそうに・・・)」

〜夜〜
まつり「ただいま〜」
みき「お帰りなさい」
ただお「お帰り。今日は早いんだね」
まつり「お母さん、今日私ご飯作るから」
みき「あら珍しいわね」
まつり「あ、お母さん、そういえば今朝玄関のところの植木鉢割れてたわよ」
みき「あらあら」
まつり「ちょっと伸びすぎてたから、誰か引っかかったんじゃないかな」
まつり「正直ちょっと邪魔だったわ」
みき「そうよね」
ただお「・・・」
ただお「すまないね・・・」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:57:08.88 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

いのり「ただいま」
みき「あら、どこ行ってたの」
いのり「ちょっと買い物」
みき「まつりが今ご飯作ってるけど、先にお風呂入る?」
いのり「お父さんは?」
みき「まだよ」
いのり「じゃあ入ろうかしら」

つかさ「た〜だ〜い〜ま〜」
みき「お帰りなさい」
つかさ「ご飯は〜?」
みき「まつりが作ってるわよ」
つかさ「何でまつりお姉ちゃんが・・・」
つかさ「今日は私が作りたい気分なのに〜」
みき「まだ始めたばかりだし手伝ってきたら」
つかさ「はーい」

ただお「(ご飯まだかな・・・)」
ただお「まつり、ご飯は・・・」
まつり「ちょっと今入ってこないで、気が散るから」
ただお「・・・」
ただお「すまないね・・・」
ただお「・・・・・・・・・・・・」

ただお「・・・」
ただお「(・・・親として、言うべき時か)」
ただお「(けど25にもなろうという娘に今更どうこう言うのも・・・)」
ただお「・・・」
ただお「(私も年をとったもんだ・・・)」

まつり「つかさ、ちょっと作りすぎよ。そんなに食べられないでしょ」
つかさ「まつりお姉ちゃんだって・・・」
いのり「まあまあ、いざとなったらかがみが食べるわよ」
まつり「そうね」


<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:57:49.30 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

みき「お父さん、ごはんできたって」
ただお「今行くよ」
みき「あらあら・・・今日は豪華ね」
ただお「メインはパエリアか・・・」
つかさ「あ、お父さん、まだ食べないでよ」
いのり「お母さん、かがみは?」
みき「連絡無いわね」
まつり「じゃあもう食べようよ」
一同「いただきます」
ただお「(これだけの人数で食卓囲むのも久しぶりか・・・)」
いのり「あ、お父さんお母さん」
ただお「ん、なんだい」
いのり「お揃いのタオル。フカフカしてて肌に優しいのよ」
みき「まあ有難う。切らしてたのよ最近」
ただお「・・・有難う」
つかさ「あのー、お父さんお母さん」
つかさ「これ、健康サンダル。あげるね」
みき「あらあら有難う。けどどうしてサンダル?」
つかさ「お父さん足臭いから〜」
ただお「・・・・・・有難う」
ただお「けど、二人ともどうして急に?」
つかさ「え、今日お父さんとお母さんの結婚記念日でしょ?」
いのり「うんうん」
ただお「・・・!!」
つかさ「だから料理も頑張ってみました〜」
みき「あらあら、有難う」
ただお「・・・・・・・・・」
まつり「あ、そうだったんだ。知らなかった。おめでと」
つかさ「まつりお姉ちゃん知らなかったの?」
まつり「興味ないしね」
いのり「じゃあなんで今日ご飯作ってるの?それも一番得意なパエリアを」
まつり「・・・たまたまよ、たまたま」
みき「・・・くすくす」
ただお「・・・・・・・・・」

いのり「かがみ、遅いわね」
みき「電話してみようかしら」
かがみ「・・・ただいま」
つかさ「どうしたのお姉ちゃん。遅いよ」
かがみ「・・・別に」
ただお「お帰りかがみ」
かがみ「ただいま。今日はもう休むわ」
まつり「だめだよ。今日は私とつかさがご飯作ったんだから」
かがみ「そうなの?じゃあ折角だし頂くわ。けど先にお風呂入っていい?」
まつり「いいわよ、まだお父さん入ってないしね」
ただお「・・・」


<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:58:31.83 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

かがみ「あ〜いい湯だった」
つかさ「お姉ちゃんオヤジ臭いよ・・・」
かがみ「悪かったわね。あ、ご飯いただきます。まつりお姉ちゃん特製のパエリアか」
まつり「かがみの分の貝も残してあるわよ」
かがみ「有難う・・・って小っさ!」
まつり「はいはい文句言わないの」
かがみ「はーい。あ、お姉ちゃん」
まつり「何よ」
かがみ「お姉ちゃんにはだらしないって言われたくないわよ」
まつり「・・・?」
ただお「(・・・今朝のことか)」
つかさ「(どこまでも律儀なんだから〜)」

かがみ「あ、お父さん」
ただお「なんだい」
かがみ「朝玄関にあった植木鉢、バッグがツタに引っかかって倒しちゃったの」
ただお「・・・」
かがみ「ごめんなさい」
かがみ「あの植木鉢、お父さんが大切にしてたの知ってたわ。本当にごめんなさい」
ただお「・・・いいんだよ。お父さんもあんなところに置いておいて悪かったしね」
かがみ「で、これなんだけど・・・」
ただお「・・・これは。」
かがみ「同じじゃないけど似た植木鉢。あとそれに植えてあった花も」
かがみ「それからこれが栄養のある土。それでこれが一番花に優しい肥料」
かがみ「それでこれがお花の育て方の本。通販で一番売れてるやつ。ネットの園芸板でも好評よ」
かがみ「それからそれから・・・」
ただお「・・・」
かがみ「あっ、それから」
かがみ「これ、カーネーション。二つあるし片方はお母さんにあげて」
かがみ「ちゃんと育ててよ」
ただお「・・・ありがとう」
みき「あらあらたくさん有難う。けどどうしてこんなに?」
かがみ「えっ!?そ、そりゃ植木鉢割ったの私だから。責任よ責任」
いのり「じゃあカーネーションは?関係ないじゃない」
かがみ「そ、それは・・・今度私が育てようと思ったから!!だから先にお父さんとお母さんに育ててもらって、それを参考にして・・・」
まつり「お父さんはともかく、お母さんも実験台にするの?」
かがみ「実験台って・・・そんな人聞きの悪い・・・」
いのり「今日が二人の結婚記念日だってかがみも知ってたんだ」
かがみ「そうよ」
かがみ「あ、いや、そういえばそうだったわね!」
みき「くすくす」
まつり「ホント素直じゃないんだから」
つかさ「まつりお姉ちゃんもね〜」
ただお「・・・」
ただお「有難う、いのり、まつり、かがみ、つかさ」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 16:59:29.05 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

みき「お布団敷けましたよ」
ただお「ありがとう」
ただお「お母さん」
みき「なあに?」
ただお「どうやって私たちの結婚記念日知ったんだろう」
みき「この前、みんなで掃除したでしょ。その時、私の古い日記をいのりが見つけてね」
ただお「ふむ」
みき「つかさと一緒になって読んでたわ。そこに書かれていたのね多分」
ただお「そうか」
みき「つかさがまつりとかがみにも一緒に読まないかって誘ってたけど」
まつり「気が向いたら読むわ」
かがみ「人のものを読むのはプライバシーの侵害よ!」
みき「・・・って言ってたわ」
ただお「・・・そうか」
ただお「・・・」

〜翌朝〜
まつり「お母さん!トイレ入ってるの誰?」
みき「お父さんじゃないかしら」
まつり「え!嘘!じゃあもう近所のコンビニのトイレ行くわ。時間ないしお父さんが入った後使えないし」
かがみ「ちょっと!お父さんじゃないわよ!」
まつり「かがみ?さっさと出てよ」
かがみ「無理言わないでよ。昨日あれだけ食べて相当きつかったんだから・・・」
いのり「私は神社のトイレ行ってくるわね。ちょっと遠いけど」
まつり「私はもう仕事いくわ。行ってきます」
みき「行ってらっしゃい」
ただお「(・・・今日も賑やかだな)」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 17:00:08.76 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

〜昼〜
ただお「お母さん、お昼・・・」
ただお「・・・(今日もいないのか)」
みき「ただいま」
ただお「お帰りなさい」
みき「今からご飯作るわね」
ただお「ああ、頼むよ」
ただお「・・・」
ただお「・・・(母さんが首につけてるあれって・・・)」
ただお「お母さん」
みき「なに」
ただお「首につけてるそれ、昔私が母さんにあげたものじゃないかな」
みき「違うわよ、あのネックレスはつかさが失くしちゃったじゃない」
ただお「ああ、そうだったか」
みき「これは今買ってきたところよ」
ただお「・・・(それにしても似てる・・・)」

〜夜〜
ただお「(かがみの部屋、窓が開きっぱなしじゃないか・・・)」
ただお「(まつりの部屋の窓も・・・)」
かがみ「ただいまー」
ただお「おかえり」
かがみ「ってお父さん。何で私の部屋に勝手に入ってるのよ」
ただお「ああ、窓が開きっぱなしだったからね・・・」
かがみ「そう。ありがと。けどこれからは放っておいてくれていいから」
ただお「・・・」
ただお「・・・(またいつもの生活か)」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 17:00:53.13 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3

みき「ごはんですよ」
ただお「今行くよ」
かがみ「・・・」
みき「・・・」
ただお「・・・」
かがみ「ごちそうさま」
みき「もういいの?」
かがみ「うん。お風呂入って寝るね。おやすみなさい」
ただお「おやすみ」
ただお・みき「・・・」
ただお・みき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ただお「今日、近所のおばあちゃんが来てな・・・」
みき「そうね」
ただお「庭のお花が大きくなってな・・・」
みき「そうね」
ただお「かがみとまつりの部屋の窓があいててな・・・」
みき「そうね」
ただお「・・・」
みき「・・・食器、置いておいてくれいいから」
ただお「・・・ああ、ありがとう」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 17:03:16.07 ID:CEd8D3k0<>柊ただおの日常 その3 ラスト

ただお「(今日ももう終わりか・・・)」
みき「・・・先に寝ますね」
ただお「・・・ああ」
ただお「・・・・・・」
ただお「・・・お母さん」
みき「なに」
ただお「そのネックレス、私が以前あげたものと同じだよ。写真もあるし」
みき「あら、そうみたいね」
ただお「どうしてそれを買う気になったんだい?」
みき「峰岸さんの奥さんがすすめて下さったので」
ただお「今頃よく売ってたね」
みき「峰岸さん、宝石商の方とご親交があるらしいのよ」
ただお「そうか・・・」
ただお「変なこと聞いてすまないね、電気消そうか」
みき「そうね。おやすみなさい」
ただお「・・・」
ただお「・・・・・・」
ただお「・・・ふう」
ただお「・・・(また、会話の無い生活か・・・)」
ただお「・・・・・・」
みき「・・・あ」
ただお「・・・?」
みき「あと一日、早く届けばよかったのにね」
ただお「・・・」
ただお「・・・・・・」
ただお「お母さん?」
みき「おやすみなさい」
みき「・・・すやすや」
ただお「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



ただお「忘れてたのは、私だけか・・・」


〜Fin〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 17:07:51.87 ID:KDG6AwAO<>悲しくなった
これは個人的に月刊MVPだなww
ただおさん久しぶりだな
昔はこのスレでケーニッヒなんちゃらと呼ばれて活躍していたが<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 17:38:36.40 ID:PW.X/.DO<>>>190
父親の宿命みたいなもんだよな、こういうの。
娘から嫌われるのは結構酷なんだろうな。
でも、本当はみんな……。
GJ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 17:42:13.68 ID:8vIOJqoo<>>>190
gj!
ただお……つかさは、つかさだけはそうならないと信じたいww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 17:54:28.64 ID:Bpr/ng20<>>>190
妹達全員が酷いことを言うなかで、いのりだけはまともだったな。
妹に妥協案を提示したり。姉妹の中で唯一、父親を嫌っていないという感じがして救われたよ。<> 175<><>2008/06/09(月) 19:40:28.25 ID:CEd8D3k0<>>>191-194
感想有難うございます。
柊家全員が主体の話ってあまり見かけなかったのでSSにしてみました。
柊家総合スレでただおがあまりにも勝ち組扱いされてたので、父親の辛い面をちょっと書いてみました。

柊家全体の話(ただお・みき含)、もしよかったら誰かに書いて欲しいです。
自分ではこの程度が限界なんでorz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 20:11:35.67 ID:P3WEG2SO<>>>190
父親になったら解るのかね?
まずは相手探しだがww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 20:19:35.58 ID:IrQOTsSO<>>>190
ちょwwwwwwリアルすぎて泣けるwwwwww
ただおカワイソス(´・ω・`)
せめて結婚記念日の所で終わってくれww

つかさだけはやめてーww<> なぞなぞシリーズ<><>2008/06/09(月) 21:18:18.86 ID:PW.X/.DO<>こなた「う〜ん…」
かがみ「なにうなってるのよ」
こなた「いやね?なぞなぞで、答えはわかるんだけど理由がわからないっていうのがあるんだよ」
かがみ「どんなの?」
こなた「『にしむくサムライさんがいる月はつぎのうちなん月でしょーか?』っていうの」
かがみ「なにゆえ所々ひらがなだ……」
こなた「ゲームのだからね。で、答えは2月なんだよね。でも理由がわからなくて困ってるのさ……」
かがみ「ううん……私にもわからないわ……」
こなた「みゆきさんは?」
かがみ「委員会の仕事だって」
こなた「むむう……みゆきさんを待つしかないのか……」

※理由がわかる人、マジで続きをお願いします<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 21:35:59.49 ID:BtteCOIo<>にしむくサムライでググれ…といいたいが説明しよう!

みゆき「にしむくサムライ、というのは31日まで無い月覚える言い方です。
     『に』は二月のことで、二月は二十八日まであります。閏年の時は二十九日ですね。
     『し』は四月のことで、三十日まであります。『む』は六月のことで、六月も三十日まであります。
     『く』は九月のことで、これまた三十日まであります。
     最後にサムライですが、サムライは士とも書くんです。士を分解すると十一。つまり、十一月のことです。
     泉さんは『つぎのうち』と言ってるのでおそらく選択肢があったのでしょう。
     その中に、四月、六月、九月、十一月は無いはずです。
     違うなら……ごめんなさい」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 21:37:42.89 ID:Bpr/ng20<>>>198

かがみ「っていう問題なんだけどさ」
みさお「にしむくサムライ=2・4・6・9・士(11)ってことで、2月なんじゃねーのか?」
あやの「みさちゃん、選択肢の中には2以外にも6月とか入ってるんだけど……」
みさお「えっ? えっと、じゃあ、じゃあ――」

こなた「おーい。ごめんごめん。問い合わせてみたら、ミスで2月以外の正解の月も入ってたんだって」
三人「…………」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 21:44:56.56 ID:PW.X/.DO<>>>199>>200
そういうことだったのね……
確かに選択肢は12月・1月・2月としかなかったんだ。分かりにくい出し方だな……<> こなたが先輩かれしが後輩<><>2008/06/09(月) 22:10:13.38 ID:RQBYWhco<> ほのぼの(?)こなたに彼氏もの。オリキャラ注意。

 縁は異なもの味なものと、国語の先生が言ってたような気がするけれど、
 僕はこの縁の味というのをどう言ったらいいか把握しきれていない。
 とりあえず、どんな味覚音痴も水を欲しがるくらい、濃い味だというのは確かだ。
 ただしこれが美味しいかどうかとなると、まだ判断しようがない。
 ……もしもこれが初恋ならば、レモンだとかカルピスだとかの味ときっぱりと言えるのに、
 あんな胸焼けを覚えるような出来事を、そう呼ぶのは憚れる。
 それ程衝撃的だといえば、運命的だと良い風に言い換えられるけれど、
 それはちょっと遠慮したくなりたいのは確かで。
 ……長くぐだぐだ続けてしまったけど、ようするに、
 僕は泉こなた先輩を、自分ではどう思っているか把握出来ずにいる訳で……。
「こんな美人で綺麗なお姉さんを前にして、何を迷っているのだね君はっ」
 いや、お姉さんと呼ぶには僕より背が低いです。ていうか性格含めてお姉さんは無理があると思います。
「私より1cm低いのに?」
「そ、そんなの、些細な差じゃないですか、すぐ抜きますよ! 僕男なんですから!」
「まぁまぁ、貧背はステータスだよショタっこ君」
「ひんせーって何!? あとショタって言うな!」
 ……そう、僕はこの濃い先輩に、ショタって言葉の意味が解るくらいまで付き合ってしまっている訳で。
 どうしてこんな事になったんだか……。<> こなたが先輩かれしが後輩<><>2008/06/09(月) 22:10:43.30 ID:RQBYWhco<> 先輩との出会いは、学園に入ってまだ一ヶ月も経ってない頃、夕焼けに染まった駅前での事、
 同じ学生服の女子生徒が、二重にした紙バックの中にやたら重い物をいれて、それを引きずるようにして
 歩いている後姿を見た。背が小さいから、腕をだらりと下げてしまっては本当にひきずってしまうから、
 ある程度腕を曲げて持ち上げているという状態で、本当に辛そうだった。
 ……かといって、ここで助けを勝手出るのはどうなんだろうか? と、自問は一応した。
 こちらが例え親切で荷物を運ぼうと申し出ても、相手が必ずしも感謝するとは限らない。
 寧ろ理不尽な態度で断られる可能性もある、……十人十色、人の数だけパターンはある。
 なので、ここは都会の人間っぽく、スルーしておくのが一番波風たたない事だと、
 その侭通り過ぎようとも思ったんだけど――
「ふえー、もう疲れた、パス」
「え?」
「はぁ、しんど、流石にいっぺんに買いすぎたかなぁ……」
「……」
 横に来た瞬間、というかジャスト、……自分の目の前にある歩道にドンと紙袋が置かれた。
「頼むよもう、次の電信柱までぇ、……あれ?」
 その時、初めて目があった。
 初めて見た彼女の瞳は、
 死んだ魚の目をしていた。
「……キミ、誰?」
 それはこっちのセリフだと言い返す事は、意識も朦朧としてそうな彼女にはとても出来なかった。
 ……全く知らない他人に、テンパッて荷物運びを願う程衰弱する原因になったのが、
 オタクグッズだと後で知った時には、こなた先輩と同じ、死んだ魚の目をしたと思う。<> こなたが先輩かれしが後輩<><>2008/06/09(月) 22:11:54.66 ID:RQBYWhco<>「いやー本当助かったよ、アッシーより役に立つね、ヨッシーだね!」
「……え、えっと、どういう意味ですか?」
「え!? つ、つまりだね、パシリであるアッシーと、ヒゲオヤジのタクシーのヨッシーをかけた言葉で
 ってギャグを説明させてどうするー! 業界のタブーに平気に触れるね」
 あ、ギャグだったんだ、としか感想がなく、当然笑えなかった訳で。
 今いる場所は彼女の家の前で、家もさほど遠くない場所だったから、……彼女曰くヨッシーとして、
 ここまで荷物を運ぶ事になった。……正直、腕が痛い。
「このお礼は必ずするからさ、名前とクラス教えてよ」
「ああ、そういえば紹介してませんでしったけ。……ありえませんよね普通」
 とは言っても、電車の中で燃えつきたよ真っ白にとか言いながら始終うつむいたし、
 電車を降りた時には元気になってたけど今度はそのハイテンションに言葉をつぐむしかなくて。
 で、やっと名前を知る事になると思ったら?
「……あ、そうだ折角だから、こう言ってくれない、ごにょごにょ」
「え、……なんで?」
「なんでって、こういうのはやっぱりお約束じゃないとねぇ」
「え、ええと……」
 その時僕は、後悔していたと思う。
「……キサマの作戦目的とIDは」
「二年! 泉こなたぁ!」
 学年がなんで作戦になるか解らない。
 なんでよりにもよって、こんな変な人と関わってしまったのだろうかと、
 この人が自分より先輩である事なんて、その時には些細な問題としてしか認識してなくて……。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 22:12:11.63 ID:qaqkJUDO<>ゆたか「ジーッ…」

TV「♪♪〜ペプシマ〜ン〜♪シュワ〜」

ゆたか「……。ペプシマ〜ン」

こなた「(゚ー゚)」

ゆたか「はっ!?いや、これはその、あの…」

こなた「萌え〜」<> こなたが先輩かれしが後輩<><>2008/06/09(月) 22:12:39.12 ID:RQBYWhco<> ――で、現在
「むう、かがみんに負けぬツンデリストが居ようとは……」
「かがみんって誰ですか……」
 会ってなかったっけ? と、彼女が人差し指を頭にあてながら不思議そうな顔をする。
 なんでリアクションをこういちいち取ってくるんだろうと、はぁと一つ溜息をつく。
 ショタの意味も知ってるし、ツンデレの意味も知っている。
 ……知識だけでオタクを名乗る訳にはいかないけど、少なくともこなた先輩のノリにはついていけてる。
 何気ない日常会話に、唐突に何かしらのネタを仕込んでくる事、突然あがるテンション、始まる小芝居、
 どう考えても、こなた先輩はおかしい。
 ……そうなると、
「でさぁでさぁ、今度の土曜日の話なんだけど」
「……秋葉原に行く事ですか? 僕は付き合うだけですよ、荷物持つだけのポーター」
「そんな事言わないでさ、ね、ね、一緒に行って欲しい場所があるんだって」
「変な所じゃなかったらいいですけど、……どこですか?」
「コスプレカフェ」
「嫌な予感がする」
「なんと、そこは店員だけでなくお金さえ払えば客までもコスプレ可能!」
「予感的中した!」
「で、せっかくだから二人でダブルメイド」
「予想の斜め上言った!」
 大丈夫だよ、君には仮面用意するから! って言うけど、何が大丈夫か解らない。
 やばい、僕、この人にどんどん染められていってる気がする、このままじゃなし崩しに駄目になる、
 ……そう、本当はもう逃げ出せばいいんだけど、……だけど、
「ねぇねぇ」
「……」
 ……にこっと笑われると抵抗出来なくなるのは、男が悲しい生き物っていう当たり前の理由だからか、
 それとも、相手がこなた先輩だからこその、特別な理由なのか。
「……はぁ、もう」
 未だに僕は、判断出来ない。

「絶対嫌です」

「……あれ? なんでここで断るの? 話の流れ的におかしいような」
「流れってなんですか流れって」
「TAKE2」
「やらない!」   完<> こなたが先輩かれしが後輩<><>2008/06/09(月) 22:14:07.58 ID:RQBYWhco<>>202
訂正
いや、お姉さんと呼ぶには僕より背が低いです。 → いや、お姉さんと呼ぶには背が低いです。
失礼しました。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/09(月) 22:43:33.08 ID:9o372KUo<>年下で身長も低いときたか・・ww
GJ! コスプレ編続き希望ww
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 23:02:46.65 ID:IrQOTsSO<>>>207
GJ!僕っ子が意外と良いなww
いつも俺キャラばかりだったからなんか新鮮だったぜww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/09(月) 23:14:42.83 ID:KDG6AwAO<>>>205
おそらくあんたは萌え死にの作者ではないと思うが
想像したら3秒で萌え死んだぞww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/09(月) 23:45:52.02 ID:iEVP8Kk0<>>>207
彼氏可愛いなwww
真っ先に鏡音レンっぽいのが浮かんできた俺っていったい…

>>205
ゆーちゃんかわいいなぁwww
なんとか萌え死にはしなかったがこれは強力だったZE…ヨロヨロ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 00:46:32.23 ID:gUw4Cr.o<>一日一パティ早くも挫折…

なんつーか、ネタにできる特徴がない<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/10(火) 00:48:44.85 ID:cbQ0phAo<>パティは以外特徴もめんどいし性格もいまいちつかみきれないのだろうな
使いにくいとも言うw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/10(火) 00:49:05.21 ID:cbQ0phAo<>意外と口調ねw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 01:00:23.99 ID:gUw4Cr.o<>原作でオマケ枠ってのが痛恨なんだよ
出番がないからセリフの書き方の確立もできない
そりゃ桜藤祭もあるけどさ、パティのセリフは7〜8割がなんかのパロだし…

宮河姉妹もオマケ枠だけど萌えドリルでがっちり出番手にしてるから書ける
多分6巻で枠もらえるやまとも同じ

ひきかえパティは同じ枠で初出は黒歴史化しつつあるドラマCDだからな…不遇すぎ
アニメ見直すかぁ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/10(火) 01:02:45.16 ID:cbQ0phAo<>みなみとゆたかは百合、そしてそれを見るひよりが妄想とか確立してるけど
パティは明るいヲタクぐらいしかなくてこなたとかもかぶるんだよねぇ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 01:06:40.84 ID:PLn89TU0<>パティは、確かにどう扱っていいのかわからなくて困る。
いっそ、「もう日本語に慣れたよ」ということにしてカタコトをやめさせてしまおうかと思うほど。
まあ、そうすると更にパティらしさ出すのが難しくなるんだけど……。
それはさておき、一つ投下をしてから寝よう。<> 魔法のランプと三つの願い<><>2008/06/10(火) 01:07:53.92 ID:PLn89TU0<>私は部屋に落ちていた魔法のランプを拾った。
ランプを擦ると中から手のひらサイズの精霊が飛び出して――。
って、みゆきさん?
「ご主人様。私は三つの願いを叶えます。願い事を三つ仰ってください」
「えっと、じゃあ……私が欲しいと思っていたDVD-BOXを出して」
「はい。どうぞ」
突如として机の上に現れる5セットのDVD-BOX。
なるほど、どうやらこれは本物らしい。
何故か知り合いがランプの精であるということを除けば、昔からある物語のとおりだ。
「あのさ、ちょっと聞きたいんだけど、願い事を増やすことは出来るの?」
「…………できますよ」
おおっ!!
こういう願いはタブーだと思ってたんだけど、何でも言ってみるものだね。
私は早速、願い事を百個増やした。これで残り百一回の願い事だ。
「次の願いは、うーん。お母さんに会いたい!」
「はい」
『こなた……』
「お母さん!」
いつの間にか私の後ろにお母さんが立っていた。
私は勢いよく抱きつこうとして、しかし伸ばした手は空を切った。
お母さんの姿は霧散して、消えてしまったのだ。
「みゆきさん、どういうこと?」
「会いたい、というだけの願いだったので」
「じゃあもう一回。私のお母さんを生き返らせて欲しい。もちろん健康な状態で、最低でも五十年は生きる」
「わかりました」
みゆきさんが指をくるくると動かすと、私の部屋に再びお母さんが現れた。
そして、みゆきさんもカーペットの敷かれた床に立っている。
「って、あれ?」
どうして、二人が巨大に見えるんだろう。
「泉さん……すみません」
巨大みゆきさんは申し訳なさそうに私に説明をした。
どれだけ願い事を増やしても、四つ目を叶えた瞬間に、その拾い主が次のランプの精霊になること。
みゆきさんも同じ失敗をしたということ。
そして、このルールを知っていても教えることは許されていないということ。
「ランプの精が叶える願いは残り6正9京233兆4万99回です。これを叶え終えるまで開放されません」
「なにその聞いたこともないような単位。よく知らないけど、多すぎるでしょ」
「泉さん。次に私が拾ったときまでに、必ず助ける手段を見つけておきます。だから、それまで――」

頑張れって言われてもね……。
お母さんが私に駆け寄るより早く、私はランプの中に閉じ込められた。
真っ暗で、息苦しくて、何も感じない。
たぶん、どこか知らない場所で誰かに拾われるまで、このままなんだと想像がついた。
いったい、どれだけの人の願いを叶えなきゃいけないんだろう。
せめて……私の知っている人が拾ってくれるといいな。

/<> 魔法のランプと三つの願い<><>2008/06/10(火) 01:09:06.32 ID:PLn89TU0<>「こなちゃん?」
うわっ、早いよ。
なんで、こんな早くに知り合いに拾ってもらえるのさ。
まあ、いいや。好都合だね。
つかさ、助けてー。……って、声が出ない?
「ご主人様。私は三つの願いを叶えます。願い事を言ってください」
おや、試しに言ってみたけど、こういう台詞は喋られるんだ。
これが言論統制、表現の自由が奪われるっていう事かな。
恐ろしや、恐ろしや。
「うーん。こなちゃんそっくりだけど、別人なのかな?」
違う違う! 本人だよ!
あー、だめだ。首を横に振ることもできないなんて。
しょんぼり。
「……お姉ちゃんに相談してこようっと」
つかさ、ナイス判断!
かがみならきっと、きっと何とかしてくれる。
おおっ、かがみ。来てくれるの早いね。
部屋を開けっ放しでつかさが出て行ったときは、何も知らない家族が入ってくるんじゃないかと心配だったよ。
「なにこれ?」
「ご主人様、願い事を三つまでどうぞ」
しまった。条件反射で余計なことを喋ってしまった。
「ランプの精? まさかね。だけど、このクセ毛なんてこなたにそっくりよね」
どういうことなんだろう。
つかさはかがみを呼びに行ったんじゃなかったのかな?
もしかしたら、行き違いになってしまったのかも。
「願い事か。そうね、体重を5kgほど減らしてくれると助かるかなー、なんて」
「まかせたまへー」
うわっ、自分が魔法を使ってる側だからわかるけど、かがみの胸が減ってくのがわかるよ。
本人が気づいたら、絶対に怒るんだろうな。そして、私のせいにされるのも間違いない。
「ん……減ったのかな? 体重を計ってみないとわからないわね」
かがみ、行っちゃったよ。

おや、また足音?
つかさが戻ってきたのかな。と、思ったらおじさんですか。
「ご主人様、あと願いを二つドウゾ」
「なんだろう。声が聞こえたような……」
まずい、こっちに来る。
まあ、私が声を出しちゃったのが原因なんだけどさ
「ご主人様、願い事を二つどうぞ」
「声の出る玩具か。そういえば、二人にこういうのを買ってやった時は喜んでくれたよ。懐かしいなあ」
へえ、かがみもそんなオモチャを欲しがった時期があるんだね。
「そういや、つかさの玩具をかがみが失くして大騒ぎになった事もあったっけ」
そういう、からかうネタになりそうな情報はもっと詳しく喋ってくれると嬉しいですよ、おじさま。
「あの頃に戻れたらいいのになあ……」
「了承♪」
って、まさか!?
時間が巻き戻るの?

/<> 魔法のランプと三つの願い<><>2008/06/10(火) 01:10:27.61 ID:PLn89TU0<>「ご主人様、願い事をどうぞ」
「ほしゅ人さま……?」
私の目の前には年端も行かない頃のつかさがいた。
そっか、私の事もまだ知らないんだね。
っていうか、本当に小さいなあ。
私がランプの精になってさえいなければ、確実に身長で勝っていたはずだよ。
「あはは。このお人形さん、しゃべるんだ」
「痛い痛い! ね、願いごとを、どうぞ」
つかさに腕を引っ張られて、身体が千切れそうな痛みが私を襲った。
早く願い事を叶えてしまわないと危ない気がする。

「ちょっと、つかさ! ごはんだって呼んでるのに、どうして来ないのよ」
そのツインテールは、間違いない。かがみ! 来てくれたんだね。
本当に、私の救世主様だよ。
よくぞ私のピンチに駆けつけてくれた。感動した。
「あれ、なにその人形?」
ん、なんで私に手を伸ばしてくるの?
ちょっと不安だよ?
「ご主人様、願いごとをどうぞ」
「へえ、しゃべるんだ。これどうしたの?」
「わたしがひろったんだよ」
かがみはランプを引っくり返すなどして、スイッチがあるのかを確かめようとした。
身体が揺れて、酷く気分が悪い。
私はそれをやめさせるために、かがみに話しかけることにした。
「かがみ。その髪型、可愛いね」
あ、これくらいなら喋っても大丈夫なんだ。
「ああ、これ? いのりお姉ちゃんにやってもらったんだ」
答えてから、かがみは不思議そうな顔をした。
「おもちゃのはずなのに、なんで話せたんだろう。それに私の名前……」
「オモチャじゃないよ。ランプの精霊だって。だから名前とかもわかったの」
後半は嘘だったけれど、私が特別な力を持っていると信じさせるためには仕方が無い。
「絵本で読んだことがあるけど、あのランプの精?」
「そうだよ。願い事をなんでも、あと一つだけ叶えられるんだ」
目を輝かせるつかさと、半信半疑と言った様子で私を見るかがみ。
「えっと、じゃあ。願いごとはねぇ」
「ストップ。つかさ、もうごはんだって言ったでしょ。後でゆっくり考えればいいじゃない」
そ、そんな。二人が食べ終えて戻ってくるまで、放置プレイ?
そう思ったが、かがみの話はそこで終わらなかった。
「だいたいね、自分の一番の願いは他人に頼って叶えてもらうべきものじゃないでしょ」
かがみの言葉は、小学生とは思えないほどしっかりとしたものだった。
真面目と言うよりは熱血漢に近いその信念は、考えなしに願い事を言ってしまった私の心に突き刺さった。
私はお母さんを生き返らせて欲しいと願った。
それは自力では叶えることが絶対に出来ない望みだったけれど、願う事自体が間違っていたのかもしれない。
人の命は一度きりで、だからこそ本気で生きることが出来るんだ。
それに、私はお父さんの愛情によって、お母さんがいない悲しみはとっくに乗り越えていた。
あとはお父さんがどう思うかというだけど、私がその望みを推測してまで叶えようとする必要は無い。
どうしてもというのなら、お父さんに願い事があるかを訊ねるべきだったのだ。

「あははっ。こんな小さい頃のかがみに教えられるなんて、思ってもみなかったな」
何の前触れも無く笑い出した私を、つかさ達は怪訝そうに見た。<> 魔法のランプと三つの願い<><>2008/06/10(火) 01:11:58.65 ID:PLn89TU0<>「ありがとう、かがみ。おかげで大切なことに気づけたよ」
「何の話?」
「ううん。なんでもない。それよりかがみ。一番の願いは自分で叶えるんだったら、どんな願いを言うの?」
そうね、と呟いたかがみは黙り込むと視線を彷徨わせた。
遠くでかがみの姉か両親が、ご飯だから来るようにと叫んでいるのが聞こえる。
つかさは思案にふけるかがみを一瞥した後、その声に返事をしながら歩いていった。
「ああ、そうだ」
それからしばらくして、かがみは私を指差しながら、思いついたことを口にした。
「そんな所に入ってないで、出てきなさいよ。何が楽しくてやっているのか知らないけど、家に帰ったら?」

「お前の望み、聞いたぜ」
――って、私はなにを口走っているんだろう。
そっか、今のも願いを言ったことになっちゃうんだ。
ということは?
瞬間、世界が暗転した。
もう、かがみの声は聞こえない、姿も見えない。
ランプの精になった私は、ただ願いを叶えるのみ。
この役目を終えて家に帰るという、三つ目の願いを。

/

気がつくと、魔法のランプはどこにも存在しなかった。
部屋はランプを拾う前の状態とほとんど変わりなくて、唯一の違いはDVD-BOXが追加されている事だけだった。
それ以外の変化と言えば、みゆきさんとつかさ、そしてかがみが私を見ていて――。
「こなたっ!」
「ちょっ。かがみ……?」
ツンデレであるはずの少女のデレに、私は戸惑うしかなかった。
なんとなく、元の世界に戻ってきたことはわかる。
だけど、それ以外の事はどうなったのかは、まるで想像できなかった。
私が叶えた願いの中で、確実に魔法だと言える願いは一つしかなかった。
そして、それを確かめる方法もただひとつ。
かがみの胸を揉むことのみ!
「あっ……ちょっと、こなた……みん、な、いるのに……こらっ……やめ、なさいよっ!」
「うがっ」
夢だったのかを確かめるやむを得ない手段だったというのに、かがみは理解してくれずに私を殴った。
「ふふ、でもいいよ。これではっきりした。その揉みごたえの無さ!」
……また殴られた。口は災いの元と言うけれど、今日ほどそれを実感した日は無い。
「やっぱり、夢じゃなかったんだ」
私がそう呟くと、騒ぎを聞きつけたのか部屋の扉が開いてゆーちゃん達が入ってきた。
私の従妹と、お父さんと、そして、そして――。

「お母さん!」
「おかえりなさい。こなた」

それはこっちの台詞だよ。
そう思いながら、私はお母さんに抱きついた。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 01:15:35.31 ID:PLn89TU0<>以上です。最初は無限ループ系の話を考えていたはずなのに、いつの間にかこんな話に……。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 07:05:55.81 ID:gETQTISO<>>>222
GJ!最後等辺がアラジンっぽくて良かったZE
オレも願いを……ゆーちゃんをうわなにするやめ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 07:31:40.54 ID:l0zTSYAO<>>>222
かがみの胸を返せww

GJ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/10(火) 08:05:57.67 ID:meSa2qUo<>「ハンカチ持った? ティッシュは? 教科書とかも忘れてないわね?」
「大丈夫だよ……」
「よし。ああ、ほら髪が乱れて、リボンも曲がってる。ちょっと待って」
(このかがみって、こう……世話焼き?)
「いいよそれぐらいー」
「よくない。女の子なんだからちゃんとしなさい」
(うう……細かすぎるよー)
「うん、可愛くなった。これでOK.。っと、はいこれ」
「なんですかこの不思議な色の液体は」
「特製ドリンクよ? いつも飲んでるじゃない」
(うそん……また、このパターン?)
「いつも飲んでるんだ……因みに何が入ってるの?」
「ゴーヤ、ケール、クレソン、よもぎ、ニンジン、トマト、ピーマン、セロリ、レタス――」
「わ、わかったから、もういいから……」
「じゃ、どうぞ」
「俺は海賊王に! ごふっ――」

「いやぁ、入ってるものが分かるのも考え物だね、うん」
「おはよぉぅっ!」
「おはよー」
(速攻コケたかー、このかがみは予想つくね)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/10(火) 08:08:44.49 ID:meSa2qUo<>>>222
GJ! かがみん偉いなwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 12:19:57.40 ID:gETQTISO<>>>225
「安西先生……こんな彼女が……欲しいです……!」

「諦めたら?」

/(^o^)\<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 12:44:21.60 ID:9eQLB6DO<>人がいないうちにフル☆メタを投下。
実は……今回の話はほとんどオリジナル要素が組み込めませんでした。ですのでフルメタ本作を知ってる方は、もう少しだけ我慢をお願いします。
次回はほとんどオリジナルで進めますので……<> フル☆メタ 2話『一目惚れのハリケーン』<>saga<>2008/06/10(火) 12:45:26.20 ID:9eQLB6DO<>




「ではお二人とも。先ほどの火災を説明してくれますか?」

クラス委員長であるみゆきは、事件の目撃者であるこなたとかがみに告げた。
クラスの人間が起こした事件をまとめ、教職員に知らせるのはみゆきの役目。
事件を客観的に説明できるこなたとかがみが必要なのはわかるのだが……

――宗介が靴箱を爆破した。

これ以外にどう説明しろというのだろうか?

「委員長、自分が説明します」

二人が――否、かがみが返答に困っていると、それまで黙っていた宗介が口を開いた。
ちなみになぜここまで馬鹿丁寧な話し方なのかというと、以前かがみが『みゆきはクラスで一番偉い人物よ』と言ったからだ。

「本日0810時、自分が登校してきたところ、靴箱に不審物の存在を察知しました」
「不審物……」
「爆発物の可能性もあったため、最も迅速かつ適切な処理方法を実施しました」
「それはどんな処理方法だったのですか?」
「高性能爆薬による爆破処理です」
「爆破、ですか……?」

みゆきの眼鏡がギラリと光る。それを見て、かがみは確信した。みゆきは怒っているに違いない。これはいい機会だ。
宗介はみゆきを(なぜか)上官のように慕っている。その上官から叱責を食らえば、宗介の暴走も少しは治まるかも……
かがみがそう期待していると、みゆきは深く息を吸い、<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 12:48:05.06 ID:9eQLB6DO<>>>229

「直ぐ様爆発というのはいただけませんね。逆に周囲への被害が拡大するだけですよ」
「なるほど。二度としないよう、善処いたします」

かがみ一人が『がたーん!』と倒れて教室の机をひっくり返した

「どうしました? かがみさん」
「みゆき! あんたまで『ソッチ』に行ってどうすんのよ! 学校の靴箱を爆破する高校生がこの世界のどこにいるっていうのよ!」
「ここにいるじゃないですか」
「そーじゃなくてぇ!!」

かがみは半狂乱になり、頭を掻き毟った。

「かがみさん、少し考えてもみてください。相良さんは世界中の紛争地域を育ってきたのですよ? 日本では異常な行為ですが、相良さんが育った環境では当然の行いだったのかもしれないじゃないですか」
「それは……そうかもだけど……」
「少しずつ、少しずつでいいですから、かがみさんも相良さんを受け入れてあげてください。
 そうすれば、日本の生活にも慣れ、こうした行動は起こさないようになるかも知れませんよ?」

相変わらずの寛容さ、かがみは心の中で『こいつ、聖人君子か!?』とツッコんでいた。
みゆきは自分の席から腰をあげ、つかさのもとへと向かう。

「どうですか? つかささん」
「うん……ほとんど燃えちゃってたよ……」

つかさは、こなたに命じられて手紙の紙片を集めていた。
修復しようと試みているのだが、なにぶん損傷が激しすぎる。
ピンク色の便箋のようだったが、ほとんどが灰と化していたらしく、紙片はごく一部しかない。

「相良さんの靴箱に入っていたもので間違いないですね」

焼け焦げた紙片の一つを指さす。そこには確かに『相良』と『宗』の左半分が書かれている。

「この手紙が……ですか」
「はい」

宗介は紙片それぞれを順番に見て回った。
『が好き〜』『素敵な〜』『の世界に〜』『放課後、体育館裏に〜』
読めるところは、これだけだ。

(……どう見ても峰岸の字よね……日下部の兄さんがいたんじゃなかったの……?)

「委員長、やはり敵意ある第三者の仕業でしょう」

宗介はそう断定し、


――相良宗介、お前が好きなものは戦争だろう。ならば俺が素敵なその世界にお前を誘おう。放課後、体育館裏に来い。血祭りにあげてやる。

「……などといった内容に違いありません」
「なんでそうなるの……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/10(火) 12:49:01.83 ID:9eQLB6DO<>>>230

こなたはとても長いため息をついた。『〜』に表すと10個はついていただろう。

「これ、どこからどう見ても女の子の字だよ?」
「甘い。これは筆跡鑑定を逃れるための偽装工作だ。相手はプロかもしれん」

ごっつい殺し屋が、かわいいピンクの便箋に少女文字を書き連ねていく。
そんな姿を想像し、つかさは背筋を震わせた。

「ピンク色の便箋、内容、どれをとってもラブレターでしょ!?」
「ロブ・レイター(後程、強奪)? 以前も聞いたが……」
「どうしてアンタは物騒な発想になるわけ? 恋文よ、恋文。これならわかるでしょ?」
「恋文、か……」

宗介はそう呟き、どこか遠い目で窓の外を見つめた。

「かつて俺がいた部隊の下士官が、ある村の女性と恋をした。勿論、それを俺達は祝福した。だがその女は、敵のゲリラ側のスパイだった」
「はぁ……」
「そのせいで俺がいた部隊はほぼ壊滅状態、その下士官も責任をとって……」

『ラブレターを送った人間は敵かもしれない』
そう、宗介は言いたいのだろう。

「とりあえず、準備をしておくに越したことはないだろう」
「そうですね。『善は急げ』と言いますし、その手紙の送り主が誰であろうと、準備する必要はあると思います」

宗介は紙片を鞄にしまい、すっくと立ち上がった。

「ちょ、ちょっと相良君! 授業は!?」
「安全優先。今日の授業は欠席だ」

それだけ言うと、彼は教室を立ち去った。

「……いいの? あれで……」
「とりあえず、先生に事の顛末を伝えてきますね」

みゆきは宗介とは反対側の扉から教室を後にした。


結局、お昼休みに入っても宗介は戻って来なかった。





こなた達のクラスでの食事を終え、自分のクラスに帰ってきたかがみは異様な光景を目にした。
クラスメイトの日下部みさおが机に突っ伏し、横で峰岸あやのがなにやら言葉を投げ掛けていた。
みさおはとても明るい性格だ。そんな彼女が机に突っ伏している姿を、かがみは(テスト前以外に)見たことがなかった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/10(火) 12:50:39.44 ID:9eQLB6DO<>>>231

「ど、どうしたのよ、日下部?」
「ああ、柊ぃ……」
「みさちゃんね、一目惚れしちゃったの」
「あやのぉぉ!! 言うなってヴァ!!」

あやのの言葉に顔を真っ赤にして叫ぶみさお。

「へ〜、日下部も女の子だったのねぇ」
「ぅぅ……だから言いたくなかったんだってヴァぁ……」

かと思えば、またも机に突っ伏す。忙しい女の子である。

「それで? なんで机に突っ伏してたワケ?」
「んぁあ……『今朝、そいつの靴箱にラブレターを入れて、今日の放課後に呼び出しちまった』んだよ……時間がどんどん近づいてきて……緊張してるんだってヴぁ……」

かがみは、最悪の事態を想定して、そして首を横に振った。

(ううん、違うわよね。日下部はあんな女の子らしい字は書けないし、第一、内容だって……)
「それでね? みさちゃんったら『私のかわりにラブレターを書いてくれ』って頼んできたのよ」
「私字ぃ汚いし、文面も考え付かなかったからさ。でも、あやのに書いてもらって正解だったゼ。あんなかわいらしいの、私には無理だったよ」
「最近入ってたアニメのやつを使っただけなんだけどね?」

最近入ってたアニメ? そういえばラブレターを送るっていう話を見た気が……

――あなたが好きです。直接お話する勇気がなくて、いつも遠くからあなたの顔を見つめていました。
  素敵な横顔、真摯なまなざし……いつの間にか、私はあなたの世界に迷い込んでいました。
  放課後、体育館裏に来て下さい。せめて一度だけ、あなたとお話がしたいんです――

その手紙の内容を思い出した直後、かがみは激しいめまいを起こし、その場に倒れこんでしまった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 12:51:55.20 ID:9eQLB6DO<>>>232
次回で2話は終了です。原作を知ってる方、本当にすいませんでした……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 19:17:38.63 ID:CwgUnVU0<>なんというふもっふ1話……
次回のオリジナルに期待しようじゃないか<> こなたが先輩かれしが後輩 補足編<><>2008/06/10(火) 19:19:41.09 ID:dw3d64ko<> 泉こなた先輩と付き合う事になった経緯は語れない。
 というか正確に言うと、語りたくても語れないというのが正しいというか。
 なにせ、僕達の間には、それらしい宣言は一切なかったから。
 あの例の荷物持ち運び事件以後、少子高翌齢化の時代には似合っていないマンモス校の、
 広い校舎の中から先輩はたびたび僕を見つけ出し、互いのクラスまでお邪魔する事はなかったが、
 渡り廊下とかの諸々の場所での立ち話や、必ずしも二人きりじゃないが一緒に下校する事が多くなった。
 ……コンビニにちょっと寄ってくるといって、食玩選びで三十分待ちぼうけくらった時はちょっと殺意を覚えた。
 まぁそんなこんなで、学校の知り合い程度の関係だろうなと、自分では思ってたけど、
「こなちゃん、そういえばこの子は?」
 と、その日一緒に話してた、こなた先輩の友達の一人が聞いてきて、
「うん? そうだね、……彼氏」
 え、と声を出して固まったのは、まず僕が一番最初だった。
 その後、なんか、ちょ、か、彼氏って待ちなさいよ! とか、おおう、やっぱりツンデレは萌えるねぇ、とか、
 だからそのツンデレっていうのは止めなさい! とか、聞こえる中僕は固まり続けていた。
 結局その日、先輩と出会ったのはそれが最初で最後、彼氏発言も爆弾みたいな冗談かなと思ったけど、
 翌日の土曜日、電話がかかってきた。
 今から一緒に遊びに行こうと。
「だって私達、付き合ってるんだよ?」
 一体何時から――という疑問も許されない侭、僕はそのまま駅前まで呼び出され、
 ……そして、また荷物持ちとして働かされた訳で。
「うわあ、今月なんでこんなに限定品発売するんだよー……」
「……泣くくらいなら買わなきゃいいじゃないですか」
「解ってないなぁ! 買わないと余計泣く事になるんだよ!?」
 解りません、解りたくもありません。
 こうして僕は出会ったあの日みたいに、重い紙袋をぶらさげながら、
 ……自分の恋人であるらしい先輩の、楽しそうな横顔をぼうっとみつめていた。<> こなたが先輩かれしが後輩 補足編<><>2008/06/10(火) 19:20:06.12 ID:dw3d64ko<> ――で、それから少し後
 まぁそんなこんなで、僕はこなた先輩と付き合う事になった、……少なくとも体面的には。
 傍から見ればお似合いのカップルという事らしい。……主に、身長が。
「男の子でこの身長、しかも顔は女の子みたい、黒歴史から引っ張り出してきたような設定だよね」
 学校からの帰り道、こなた先輩がこっちを見ながら言ってくる。
 ……確かに本当なら、僕はこの顔を見下ろして、先輩からは見上げられているはずだけど、
 正直、落ち込む。中学になったら自然と伸びるだろうと、たかをくくっていたらこんな事になった。
 かわいいとか言われても、怒る前に酷く気が沈んでしまう。
「どうしたの? 元気ないね?」
「……原因は先輩が今作ったばかりですよ」
「なんだか解らないけど、よしよし」
「頭を撫でても逆効果なんですってば」
 そうなのかーと言いながらえんえん撫でてくる。絶対この人、解っていてやっている。
 ……はぁ。
「むう、本当元気ないなぁ、……よし! 今日はお姉さんが君と遊んであげよう」
「……え? ……正直こなた先輩には、そういう色気が」
「何を想像したぁ!?」
「励ます、遊ぶ、ってなったらそれは」
「聞きたくない! 純情なショタっこからそんな汚れた言葉は聞きたくないよ!」
 僕をなんだと思ってるんですか、健康な高校生の男子なんですよ。
「……まぁ、早とちりした事は謝ります、ごめんなさい」
「……そこは顔を真っ赤にして、目をうるうるさせながら謝る所じゃない?」
「だからそういう属性をひっつけないでください」
 ともかく、こうしてこなた先輩が僕の部屋に来る事になった。だけど、<> こなたが先輩かれしが後輩 補足編<><>2008/06/10(火) 19:21:12.11 ID:dw3d64ko<>「という訳で昨日買ってきたシンプルシリーズの最新作をだね」
「……あ、それうちじゃ出来ません」
「ほえ? PS2無いの? wii派?」
「いやwiiもなくて」
「ま、まさかセガ信者!? ドリキャス!? サターン!? メガドラ兄さん!?」
 なんだか凄く瞳をキラキラさせて詰め寄ってこられて、ちょっとひるみながら僕は、
「うちにゲームはありませんよ」
 と言った。
「えええええ!?」
「そ、そんな驚かなくても」
「DSも!? ピスピも!? そんなはずは!」
「……全部の高校生がゲームをしてる訳じゃないですってば」
「そんな、は! そういえばこの部屋、漫画すら置いてない!」
 確かに僕の部屋は殺風景かもしれない、あるのは勉強机とベッド、それとオーディオコンポくらい。
「パ、パソコンも無いなんて……普段一体どう過ごしてるの君……?」
「……高校入ってからは、ぼうっとしてましたね」
「中学までは?」
「部活でバドミントンやってて、……といっても、背が伸びなくてずっと補欠だったからやめましたけど」
 体格が恵まれてなかったからって、それだけで放り出すのは根性ないなと自分では思ったけど。
 そういう訳だから、部活にも入らなかったせいで、高校に入って一ヶ月近くは暇で暇でしょうがなかった。
 だけど一ヶ月になる前に、こなた先輩に出会ってしまった訳で……。
「……むう、仕方ないねぇ、ちょっと今から家までくる!」
「え? いやだって、ここもう僕の家」
「来るのは私の家だよ?」
「何をしに……」
 ……それから二時間後。
「……はぁ」
 僕の部屋の床には、こなた先輩の家から運んできたダンボールが一つ置かれている。
 内容は漫画がびっしりと、ゲームとソフト一式。
 入門編として用意されたのは、JOJOとうしおととら、ヘルシングというのはまだ早いらしい。基準が解らない。
 ゲームはDS、ソフトはメテオスと応援団……脳をきたえる以外にこういうのも出てたんだ。
 でもなんだろこのもえすたらきドリルって。一体何をするゲームなんだろう。
 ……まぁそんな訳で、この日から僕は、徐々に、こなた先輩の趣味に付き合わされる事になった。
 会う度に、調教はどこまですすんでるかね? と、本人である僕に聞くこなた先輩は、とても愉快そうだった。<> こなたが先輩かれしが後輩 補足編<><>2008/06/10(火) 19:21:27.94 ID:dw3d64ko<> ――で、現在
「あ、かがみさんって、この人だったんですね」
 昼休み、僕は先輩に呼ばれてお弁当を一緒に食べる事になった。
「そういえばまだ自己紹介とかしてなかったわよね、私は」
「かがみんはツンデレ、こなたは妹、みゆきさんは眼鏡っこだよ」
「まともに紹介しなさいよ!」
 親友という事もあってか、かがみ先輩のつっこみは僕より一段鋭い。年季が入ってる二人というか……。
「あ、そうだ僕は」
「ショタ」
「だからなんで属性で!」
「ショータ君っていうんだねー」
「違いますよ!」
 まー名前なんて無しでいいじゃんとかこなた先輩が言うけど、いい事ない、全然。
 けどどういう訳かこの冗談じゃない考えが通ってしまって、以後、僕はかれし君とか、ショタ君とか、ショータ君とか、
 本名で呼ばれる事はなくなった訳で……。
「まさに北斗の子分だね」
「……ケンシロウに子分って居ましたっけ?」
 むう、まだまだ修行が足りないな、とか言われました。どうしたらいいんでしょうか、僕は。   完<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 20:17:29.89 ID:gETQTISO<>ショータ君wwwwww上手いなwwそして面白いwwwwww

こなた「何を想像したぁ!」
俺は萌え死んだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/10(火) 20:33:03.99 ID:6eSXprQo<>可愛いもの好きのつかさとか意外と撫でたりしそうだww<> こなたが先輩かれしが後輩 補足編<><>2008/06/10(火) 20:34:20.30 ID:dw3d64ko<>訂正
こなたは妹 → つかさは妹

らきすたキャラでもなんでもないショタをメインにしてどうするんだろう俺<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 21:00:26.97 ID:9eQLB6DO<>>>241
まあまあ、楽しかったし萌えられたんだからいいじゃないか。
 
さて、まさか一週間も経たないうちにらき☆すた殺人事件の大まかなストーリーが完成してしまうとは思ってもみなかったわ。
そして2日ほどでFILE.1を書き上げられるとも思ってもみなかった。短いけど。
まあ、なんだ……トリックとかを考えるのが面倒だとか言いつつ、これが一番俺にあってるんだろうな。
というわけでこれからFILE.1を投下するつもりだけど、タイトルを考えて来なきゃだから先に投下したい方はどうぞ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 21:13:14.06 ID:9eQLB6DO<>よし、では今から投下します。名付けて

『らき☆すた殺人事件 〜紅く染まる白銀の世界〜』<> らき☆すた殺人事件 〜紅く染まる白銀の世界〜<>saga<>2008/06/10(火) 21:14:25.68 ID:9eQLB6DO<>FILE.1


冬休みを目前に控えた陵桜学園。
すでに受験を終えた生徒も多数いるため、休み時間には『冬休みの予定を話し合う生徒』と『受験勉強をする生徒』とにきっぱり別れるのである。
今、3―Bで昼食をとっている六人組のうちの三人――泉こなた、高良みゆき、峰岸あやのは前者であり、もう三人――柊かがみ・つかさ姉妹、日下部みさおは後者だ。

「冬休みはスキーかぁ……いいなぁ……」
「みゆきさんの家の別荘、楽しみだヨ」
「私も。スキーしたことないから、ちょっぴりわくわくしてるの」

受験を終えたこなたとみゆきとあやの。この三人は冬休みを利用して北海道にあるみゆきの別荘に向かう予定だ。

「私達はこれから受験だからねぇ……楽しんで来なさいよ?」
「わかってますよ。かがみさんつかささんも、そして日下部さんも、お勉強頑張ってくださいね」
「うぐ……ぜ、善処するってヴぁ……」

聞いていて、こなたは耳が痛かった。
みゆき、あやの、こなた。この三人の中で、唯一試験に落ちてしまったのがこなたなのである。

「……こなた?」
「絶対……受かってよね……」

声が、身体が、震えている。

「っ……私、みたいな……こんな、辛い思いは……絶対に……しないで……えぐ……」
「こなた……」
「こなちゃん……」
「ちびっ子……」

受験前、みんなで何度も勉強会をしたのだが、こなたは『なんとかなるだろう』と適当にやっていたのだ。
そして、前日に一夜漬けをしたのだが……そんなんで間に合うはずもなく。
結果は受験生360人中359位と惨敗。『なんとかならなかった』のだ。
これにこなたは相当ショックを受けた。まさか、受験に失敗するということがここまで辛いなんて。

「絶対に……ひっく……落ちちゃ……ダメなんだからぁ……」

涙を流してそうお願いするこなたを見て、三人は決意した。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/10(火) 21:15:57.68 ID:9eQLB6DO<>>>244

「……もちろんよ。あんたの分まで、しっかり頑張るわ」
「私も、できるかぎりのことをするよ」
「だからちびっ子、アタシ達のことは気にしないで、思いっきり楽しんでこいよ」

三人の決意を聞いても、こなたの涙が止まることはなかった。


・・・


「北海道……?」

一方その頃。1―Dの教室でも、同じような話が進められていた。

「こなたお姉ちゃん達、受験が終わったから遊びに行くんだって。みんなもどう?」

そう提案したのは、こなたの従妹である小早川ゆたか。決して妹ではないので注意。

「でも、泉先輩は確か……」
「Yes……Failしちゃったのデハ……?」

こう尋ね返したのは、親友の田村ひより・パトリシア=マーティンだ。
ちなみに冒頭の「北海道……?」と言っていた人間は岩崎みなみ。ゆたかのもう一人の親友である。

「……実はこの旅行、こなたお姉ちゃんとみなみちゃんのために高良先輩が提案したんだ」
「え……」

みなみが首を傾げる。

「こなたお姉ちゃん、受験に失敗してすごく傷ついちゃって……。それで高良先輩にどうすればいいか聞いてみたら、『それなら慰安旅行がいいでしょう』って」
「さすがミユキ、慰安旅行がホッカイドウなんてスケールがBigデース!」

大袈裟なバンザイに苦笑したが、その発言が『旅行についていく』と言っているに等しいことにゆたかは気付いた。
顔をひよりに向けると、ひよりも顔を縦に振った。

「そういえば、なんで岩崎さんのためでもあるの?」
「アレですよ。アノ事件」
「あ……チェリー……」

みなみの家で飼っていた、シベリアンハスキーのチェリー。
長年に渡って愛されてきたチェリーだが、先日岩崎家で火事が起きたのだ。
炎の中に取り残されたみなみとチェリーを助けに来たのがみゆきだった。
しかしみゆきも、炎のせいで崩れた屋根を防いだ際に片腕を負傷。二人ともを連れていくことはできなかったのだ。
まず親友の命を救おうと、みなみを家のなかから連れ出し、それからチェリーを助けにいくつもりだったのだが……
みゆきが突入する直前に、岩崎家は音をたてて崩れ落ちた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/10(火) 21:16:57.60 ID:9eQLB6DO<>>>245

「高良先輩、チェリーちゃんを助けられなかったことで、悩んでたみたいなんだ。『無理をしてでも、二人とも一緒に連れていけばよかった』って」
「それで岩崎さんへの謝罪を込めた冬休みの旅行を考えてて、泉先輩も一緒にってなったわけだね」

みなみは自分の胸に手を当てた。おそらく、天国にいるチェリーに想いを馳せているのだろう。
そしてみなみはゆっくりと顔をあげ、

「……みゆきさんを恨んではないけど……悲しみが少しでも紛れるなら……」
「私も行くよ。行くなら大勢の方がもっと楽しくなるしね」
「スキーはExperience(経験)したことあるデスから、ミナミとコナタのためにワタシも一肌脱ぐデース!!」

四人全員が旅行に行くことを決定。
こちらは三年生組と違って、その別荘はどんな家なのか、などという話題で盛り上がっていた。
 
 
 
 
 
 
 
「泉さん……不憫です……」
「ええ……勉強会まで開いて、今まで頑張って教えてきたのに……」
「ですが、その勉強会も……泉さんは乗り気ではありませんでしたし……」
「でももう、どうしようもないわね。来年こそ、泉ちゃんが受かってくれるように祈りましょう」
「はい、これからもできる限りのサポートはしていくつもりです」
「それと……小早川ちゃんから聞いたわ。岩崎ちゃんのこと……」
「あれは……本当に、悪いことをしてしまいました……。小早川さんも、田村さんも、パトリシアさんも……皆さんが、チェリーさんを愛していました……」
「でも、腕が動かなかったんだから仕方がないわよ」
「……いえ。本当は……動かそうと思えば、いくらでも動かせたんです」
「え……」
「本当は、傷は浅く、動かすのになんの支障もありませんでした。しかし、私は痛みに負け……」
「……過ぎたことを今さら後悔しても、もう遅いわ。とりあえず、今度の旅行はちゃんとみんなで楽しみましょうよ」
「……はい……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 21:19:15.80 ID:9eQLB6DO<>>>246
FILE.1、以上。いろいろ伏線を盛り込んだりしました。
あとチェリーちゃん、岩崎家、ごめんなさい……
ちなみに、岩崎家家族は近くの家に引っ越しをしたと思ってください。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 21:26:31.41 ID:9eQLB6DO<>あとまとめ人さん、らき☆すた殺人事件を未完結の作品に戻しておいてください。俺はもう時間がなくて……すみません<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 21:34:40.64 ID:FgWxigko<>嵐も愛憎も完結したんだろ? 別に戻す必要ないと思うぞ
今回の白銀はもちろん未完結に分類されるけど

むしろ殺人事件総合をシリーズ物に移した方がいいんじゃないかと個人的に思ってたり<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/10(火) 21:37:23.78 ID:meSa2qUo<>>>241
全然いいじゃないかw うまいこと名前も出てないしgjww

>>247
乙!
ぱっと見犯人とか予想ついたけど、どうだろうなぁ ストレートに考えるなら……。続きに期待ww

あっちのストーリーは完結してるから問題ないんじゃ?
と、>>249に賛成かな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 21:45:14.38 ID:z9XYScAO<>>>247
今回もタイトルがいろんな意味でカッコイイっす先生
しかしチェリーが…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 21:53:35.10 ID:9eQLB6DO<>>>249
確かにそうだね。その方がいいか。
 
>>250
本当にその人が犯人かな?
まあ誰を指してるかはわかりませんが……
そのうちまた犯人を推理してもらう時があるでしょうから、その時にでも。
 
>>251
先生なんてとんでもない!俺はただのレヴェルの低いオタクだよ。
タイトルは結構悩みました。『血染めの雪』とかじゃ、なんかしっくりこなくて……二転三転してそうなりました。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/10(火) 21:54:55.53 ID:NNJcJIDO<>>>241
新ジャンルktkr
次があるのかわからんが、あるなら期待sage

>>247
そーゆーコトは上手く話の中に盛り込んでくれwwww
後付けで説明されると少しgdgd感が出ちゃうからwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 22:00:51.70 ID:gETQTISO<>>>247
乙!
さぁて、今後のゆーちゃんの活躍に期待するか^^
てかこなた受験甘く見すぎww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 22:14:29.22 ID:z9XYScAO<>>>254
IDがゲット
上の方で探偵が世代交換してたけど
今だにみさおが敗れるのが想像できないww
でもこの作者[ピーーー]時は[ピーーー]からな
火事とか火事とか矢とか矢とか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 22:18:36.61 ID:gETQTISO<>うわマジだww
どうしよう、もったいないぞ!
ゲットー!!!<> ◆hjqibhQ8Ek<>sage<>2008/06/10(火) 22:22:02.50 ID:6qcMnjIo<>あ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 22:33:15.61 ID:l0zTSYAO<>仕事の間、俺の頭の中でつかさが「バルサミコ酢〜」とささやき続けるんだけど
、どうしたらいいですか?
ちなみにこれはリアルです。

教えてくださいみゆきさん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/10(火) 22:45:04.19 ID:JL299EDO<>>>258
みゆき「グルコサミンがいいですよ?(ニコッ」

ほぉらこれで明日からはみゆきさんがグルコサミンを囁き続けて…<> こなたが先輩かれしが後輩 パジャマパーティー編<><>2008/06/10(火) 22:49:27.12 ID:dw3d64ko<> 僕の朝はいつも、背伸び体操から始まる。
 ……雑誌の広告にあっためきめき伸びる身長法の教材セット、値段も3800円とお小遣いでなんとかなる額で、
 駄目でもともとの心積もりで買ったんだけど、そんな心積もりはもっちゃいけない事を、僕は知る事になった。
 背伸び体操を続けて三ヶ月、僕の慎重は一年に数センチというかたつむりみたいな成長だった。
 つまり、ひいき目に見ても効果はない商品だった事になる。
 しかし騙されたというにも、成長には個人差があるみたいだし、僕以外の人は成功してるかもしれない。
 それに、この体操をしたから、一年に数センチだけとはいえ伸びたのかもしれない。
 まぁ一番の理由が、この体操、体の線がまっすぐになるみたいで気持ちいい。
 毎朝寝坊しない理由にもなるし、僕はこの背伸び体操を毎日の日課にしていた。
 ……けど、それが途切れる事になる。
「パジャマパーティー?」
「そう! みんなでパジャマになってお菓子食べたりトランプしたりして過ごすパティの国の素晴らしい習慣!」
「いや、それは知っているんですけど、……どうしてまた僕の家で?」
「いやその、パティもかがみんもみゆきさんも都合悪いらしくてさ」
「え、じゃあ誰がパーティーに参加するんですか?」
「君と私」
「……二人だけ?」
「うん」
「それパーティーって言わないんじゃ」
 でも、恋人同士の過ごし方としては悪くない提案だったから、
 少しだけ熱くなった頬をかきながら、いいですよと言おうとした時だった。
「頼むよー、うちの家にあるテレビ修理終わるの明日なんだってー、点検っていって全部もっていかすんだよー
 ア ニ メ が み れ な い !」
 それが理由か。
「……誰かに録画してもらえばいいじゃないですか」
「駄目なの! 初回はリアルタイムで見なきゃいけないの!」
 そんなこだわりは是非捨てて欲しいと思う。<> こなたが先輩かれしが後輩 パジャマパーティー編<><>2008/06/10(火) 22:50:05.00 ID:dw3d64ko<> そもそもテレビを見るったって、前言ったとおり、僕の部屋にはテレビは置いていない。
 ……そしたら今日だけ部屋に運べばいいじゃん、と軽く先輩は言った。
 というかまずその前に、女の子と一晩自分の部屋で過ごす、という事がまず難題だったんだけど。
 母に、寧ろ断ってくれという願いで昼休み電話したら、今日お寿司とるからとか言われた。
 ……息子が女の子を連れてくるのが、本当嬉しいらしい。はぁ。

 先輩の家によって、もろもろの荷物をバッグにつめてでてきた所を、一緒に歩いていく。
 チェーン店の出前とはいえ、上寿司を用意して母親は待っていた。
 父は仕事で今日は遅くなるらしく、食事は僕と先輩と母親の三人でとる事になった。
 で、根掘り葉掘り聞いてくる。正直勘弁してほしくて、耳の先まで真っ赤になる。
 照れる僕が珍しいのか、先輩はにやにやしながら僕を見てくるし、ああ、もう。
 ……お寿司も食べて、これ以上邪魔しちゃ悪いからと母は居間へひっこんで、
 僕はとりあえず父の部屋にあるテレビを自分の部屋にもってきて、その間にこなた先輩はお風呂に入って、
(……先輩のあとに僕がお風呂入るのって、なんかまずい気が)
 と、くだらない事を考えている内に、コンコンとドアが叩かれたあと、開いた。
「やっほー、いいお湯だったよ」
「……」
「ほへ、どーしたの?」
 ……ちっちゃな体も、それをすっぽり覆うような長髪も、なによりそのまるっこく可愛らしい笑顔も、
 お湯上がりで全部が全部磨かれていて、……またその姿がピンク色のたるんだパジャマとよくあって。
「……ふふーん、惚れ直した?」
「! ぼ、僕もお風呂入ってきます!」
 図星をつかれて、慌てて僕は部屋を飛び出した。すれ違う際にツンデレーとか言われた気がする。
 服を脱いで、先輩に支配された頭に熱いシャワーをあびて、体にもかけてから、
 広いとはいえない湯船に、先輩と同じくらいの体を沈ませる。
「……ていうか、逃げなくていいじゃないか僕、素直に言えば」
 まがりなりにも恋人同士なんだから、あそこで、かわいいって一言言えば良いだけなのに。
「はぁ、気が弱いな、僕」
 自然と顔半分をお湯の中に沈めて、ぶくぶくと泡をふいて、
 ……今更先輩が入ったお湯という事を思い出して、目を見開いて慌ててざばっと立ち上がって、
 再び、何してるんだろう僕、と自己嫌悪する事になった。     続く  ネタが思いついて勢いがある内に書いた<> こなたが先輩かれしが後輩 パジャマパーティー編<>sage<>2008/06/10(火) 22:53:37.80 ID:dw3d64ko<>訂正
背伸び体操を続けて三ヶ月 →  背伸び体操を続けて
次回からテキスト内して推敲してから投稿させていただきます、繰り返し申し訳ありません<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/10(火) 23:05:11.92 ID:FgWxigko<>こなた「もういい、彼を招待したかっただけだ」


こなた「パジャマパーティーに」
つかさ「パジャマパーティー!」

こなた「あるいは芋煮会」
みゆき「芋煮会!」

こなた「ほろ甘いわ」
かがみ「ほろ甘!」


俺はもうダメだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/10(火) 23:05:23.66 ID:gETQTISO<>ショータ!俺と交代しろ!!!!111
待ってろよこなた^^^^^^

o("=ω=)っ)'3')<> 光差す方へ<><>2008/06/11(水) 00:24:28.02 ID:YrEHdLQ0<>>>102

「わわっ。こなたお姉ちゃんが二人いる!?」
「ゆーちゃん、何言ってるの?」
「私が二人いるなんて、そんなわけないじゃん」
「でも、でも……」
ゆたかの部屋を訪ねた二人は、まるで周りに誰もいないかのように振舞った。
狼狽するゆたかに満足したこなたは、ひとしきりからかった後、自分のそっくりさんを紹介することにした。
「ふふっ、はじめまして。ゆたかちゃん。美水かがみです」
「はじめまして。……あれ? その名前って」
「そうなんだよ。私もあまりの偶然に驚いてて」

名乗り終えた後、かなたは二人が話すのを笑顔で眺めていた。
そうじろうが外出中だと知ったとき、かなたは正体を隠すことに決めた。
死後の世界から簡単に戻ってこられるとわかれば、生命倫理は崩壊する。
しかし、何度でも蘇ることができたとしても命は大切にしてもらいたいと考えたのもあるが、かなたが偽りの素性を告げた理由はもう一つあった。
戻ってきたことの報告は、一番愛する人に最初にしたかったのだ。
こなた達に真実を語るのは、それまで我慢しようとかなたは考えていた。

「ねえ、かがみさん。よかったらウチでご飯を食べていかない?」
「うん。おじさんを吃驚させちゃおうよ」
断る理由は何も無い。自分にとって都合の良い提案をされたかなたは、二つ返事で了承した。
移動中、食べさせてもらうだけでは悪いからと、一品だけでも自分が作るとかなたは言った。
かなたは台所の場所を覚えていたが、怪しまれないようにこなたの後を追って歩く。
成長したこなたのために、母親らしいことをしてやれる。
そのことへの喜びが、かなたを浮かれさせていた。
扉を開き、三人で使うには大きすぎるテーブルの部屋に入ると、物悲しい音楽の音がテレビから流れていた。
電源の切られていなかったテレビはニュースを流しており、そこでは、死んだはずの人間が次々に蘇っていると説明されていた。
復活した故人は混乱を引き起こしただけではなく、殺人などの凶悪犯罪を行なっているケースもあり、注意するようにと呼びかけられている。
知人がすべて死んでしまっている復活者は自殺を、誰かに殺された者は復讐を、あるいは裁かれなかった犯罪者や悪徳政治家に正義の鉄槌をくだそうと考えて事件は起きているのだろうとかなたは想像した。

「死人が蘇るなんてゾンビみたいだね」

食い入るようにテレビを見ていたかなたは、背後のにいるゆたかの呟きにはっとして振り返った。
そして、こなたと目が合う。
『やっぱり本当はお母さんなんでしょう?』
こなたの眼は、そんな期待をかなたに向けていた。
かなたがその問いかけにどう答えるべきか迷っていると、大きな音と共に窓ガラスが砕け散った。
人がひとり通れるだけの穴を斧で開けて現れたのは、こなたとゆたかもニュースで見た覚えのある死刑囚、あの世でかなたを殺した殺人鬼だった。
男は三人の顔を順繰りに見回した後、かなたの顔と服装を確かめて表情を歪めた。

「なんだ。どっかで見た顔だと思ったら、あっちで殺した奴じゃねえか」

その言葉を聞いて自分の推測が外れていないと確信したこなたは、かなたを庇うために前に出ようとしたが、かなたはそれを遮って男の前に立ちはだかった。
二人は絶対に自分が守る。かなたはその決意だけで震える身体を支え、男と対峙していた。
だが、どんなに強い願いを持っていても、それだけで狂人を止められるはずもない。
男が斧を振り下ろす瞬間、かなたは窓の外にそうじろうの姿を見たような気がした。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/11(水) 00:26:26.26 ID:.MQWvsDO<>やべぇ、後輩彼氏シリーズおもしれぇ
ウブな少年を翻弄する小悪魔こなたと
困惑する少年に
萌死にした<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 01:24:31.49 ID:kj565gAO<>草だらけのくせに(褒め言葉)ストーリーが切ない妄想ネタ
インパクトと勢いでコンクール大賞をかっさらった誕生日
そして今までにない属性で攻めてきた後輩

恋愛系オリキャラは個人的にこれが3強<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 01:29:37.52 ID:kj565gAO<>>>265
唐突に来たな!
美水かがみで不覚にもワロタ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/11(水) 06:25:51.45 ID:cmGvP/Qo<>>>262
やばい このシリーズハマったww

>>265
乙 続きが気になるじゃないかちくしょう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/11(水) 06:29:21.34 ID:cmGvP/Qo<>(あれから階段を一段踏み外し、扉にぶつかり……間違いなくドジっ娘。朝食任せるのがすごく不安だよ)
「おまたせこなた! どう? 私だって出来るでしょ!」
「た、確かに」
(意外。本当に出来てる。オムレツはちゃんとしてるし、パンも焦げてなくてジャムも手作り……)
「召し上がれ♪」
(そうだ。ドジっ娘=料理が出来ないわけじゃないんだ。つかさがそうだしね。ごめんねかがみ)
「いただきま〜す! ――んぅ」
「?」
「かがみぃ〜このジャム何を、というか味見、した?」
「ただのイチゴジャムだけど。あむ。……からうぃ……」
「砂糖と塩、間違えたでしょ」
(なるほど、こっち方向で)
「う……代わりもってくる」
「ああ、いいよ。別に無理に――ってかがみ危ない!」
「え? ノゥ!」
「イエス!」

「――しちゃった……いくらなんでも、ベタすぎだよ……コケたドジっ娘と……き、キスなんて……」
「んぁ……こなた、おは、よ」
「……あが……なん、なんでかがみが私のベッドで……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 17:55:37.70 ID:7VSrwYAO<>>>270
「ノゥ!」
「イエス!」

さすがこなたとかがみだww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:04:59.81 ID:UeHFSyY0<>>>247
新作ktkrwwww
待ってたぜ〜
今回はみさお出番なしっぽいなー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:44:36.27 ID:BEpHfcY0<>夢の泉〜再び〜の合間に考えていた小説ができたので今から数分後に投稿します
一応次のレスで警告をしておきますのでしっかり読んでください<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:50:16.15 ID:BEpHfcY0<>前置き

この小説にはこなたの彼氏というオリジナルキャラクターが出ます

またこの小説は作者が書くのが嫌になって書く気がなくなった鬱な作品です、
閲覧を望まない場合は次から7レスを飛ばしてください<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:50:39.70 ID:BEpHfcY0<>「ごめん、今日もバイトだから…」
最近、こなたの付き合いが悪い、もうすぐコミケであるからかもしれないけど
それでも多いような気がする
仕方ないか
私は、帰路を取っていた、珍しくつかさとは一緒に帰らなかった
んっ?あれはこなた?
私は、声をかけようと近づいた
「ごめん待った?」
一人の男性が謝るようにこなたのもとにやってきた
「遅いよう、もう少しで帰るところだったよ」
「それじゃあ、行くか」
こなたはその男性と腕を組んでいた、私はその後をつけた
…何故だろう、心が痛む…見たくない、こなたが男性とこういう風にしている所
本当なら親友の幸せを願うところなのに何故だか願いたくない

かがみの病気

何だろう、心が大きく揺れたようなこの気持ち
もしかしたら…私はこなたが好きだったのかもしれない
なぜ気付かなかったんだろう
こなたが近くにいすぎたからかもしれない…

知らぬ間に私はベッドの上で泣いていた
(こなた…こなた…こなた…こなた…)
まるで呪文のかのように無限にこなたのことを思い続けていた
私には普段見せないような顔、その人に対しては見せていた
私も驚いた、こなたにはっきりとした笑顔があったなんて…
気づいたころに失恋…これほど空しい物語はない
小説などを読んでいてもそういう展開が多かったから、
私はそうならないようにと注意していたつもりだったけど、駄目だった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:51:07.00 ID:BEpHfcY0<>「ここまで来るとはなぁ…失恋の感じが……いや…待て」
ある人が言ったことがある
恋は奪い取れと…
という事はあいつとこなたを別れさせればいい…
細工して別れさせてもよりを戻してしまえば無意味だ…

ならば…答えは簡単、殺してしまえばいい
そうすれば物理的に別れることになる
しかし…[ピーーー]こととなると難易度は下がるがリスクは大きくなる
つまり…ミスによって起きた事故を装わなきゃならない
直接、殺しに行くなんて愚の骨頂


「おーっすこなた遊びに来たよ」
「ハローかがみん」
「そうだこなた、男性と一緒の所を見たんだけど、もしかして彼氏か?」
「あれっ?かがみに見られてた?ずっと隠していたけど私の彼氏なんだ」
こなたは(≡ω≡.)な顔をしている
一応、確認のために聞いたけど、間違いないわね、それでは早速、行動に移りましょう
まあ、あんなことを街の中で堂々と唇を重ねあっていたからしたんだから間違いないんだけどね

こなたは現在トイレに向かっている
私は、その隙を使って、全てのこなたの服に発信器と盗聴器を付けた
いくらなんでもすぐには気付かれない、それくらい目立たない発信器である
これが後々に役に立つのである、この計画には今までためていたお小遣いは勿論
実はひそかにためていたお年玉もほぼ全て使っている
この作戦は絶対成功させたい
それ位、金をつぎ込んでいる、何としてでも成功させてやる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:51:49.95 ID:BEpHfcY0<>それからしばらくこなたとこなたの彼氏の会話を聞いているが…
なかなかチャンスっぽいのがこない…
しかし…とうとう…このチャンスの時が来た
盗聴器をつけて一ヶ月後の事である
「そうだ!!こなた、明日OO山のキノコ狩りが安い値段で参加できるらしいよ」
「…う〜むじゃあ…明日はキノコ料理だな」

山か…これならうまくいくかもしれない
私は、いろいろと書いていた、その時つかさがこの部屋に入ってきた
「お姉ちゃん!!明日暇?」
「どうしたの?急に」
「チアのメンバー全員で何か遊びに行くことになったからお姉ちゃんはどうかなって?」
「ごめん、明日忙しいから」
「そう…そういえばこなちゃんもそんな感じだったな…」
こなたの方は大体の理由は知っている
大体この計画で完璧…
とりあえずアクシデントさえ起きなければ…今からちょっとだけ
その山に行かないとならない理由ができたわね…
「…」


「あれっ?つかさ」
「あっこなちゃん!!」
「つかさもキノコ狩り?」
「うん、こなちゃんのおじさんがこの日のためにワゴン車を借りてきてね」
何だ、どっちにしろキノコ狩りだったんだ
「あれ?かがみは?」
「なんだか今日は忙しいとかいっていてね」
珍しいね…つかさとかがみが別行動だなんて<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:52:25.03 ID:BEpHfcY0<>「なあああああにいいいいいい!!こなたに彼氏だとおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
あ〜うるさくなりそうだから今のうちに退散しよう
「さっさっと逃げるよ」
「あっうん」


「う〜ん、盗聴器のほうが故障中ね、まあいいか…こちらが動いていれば」
私は、発信器を見た…
山のトイレはすべて使えないようにしている、つまり一度山の麓に下り
一度やったミスと言えば、作戦のために埋めていたはずのある道具が少し地面から出ていたので
元に戻したということである
たぶん誰の目にも止まっていないはず、後はこなたがトイレのために下山するのみ

数十分後、こなたは下山した
待っていました!!と言わんばかりに私は仕掛け糸を引き抜いた
次の瞬間、山は大きな炎が舞い上がった
簡単に説明すると、デス○ートを隠すテクニックの応用である、
当然これには馬鹿みたいな金を使った所々に爆弾を仕掛けている
これで死なないわけがない…
しかも、この山はあんまり目立つところにないので、ただの放火としか思われない
そしてこなたが向かっているトイレの場所は本当に遠い場所にあるうえ
かがみが雇った人間に防音になるようにしているので爆音は聞こえない


「つかさ!!ゆーちゃん!!みゆきさん!!お父さん!!嫌だ!!これは夢!夢だ!!」
こなたは自分の見ている現実から目をそらしている
まさか…みんなが打ち上げするところと重なったなんて<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:52:48.58 ID:BEpHfcY0<>私は…恋人と友人達と一緒に逝けなかった
生きろということだろうか
かがみが居なければ、私はすぐにでも死んでいるだろう
最近、考えるとかがみと二人きりの時が多いな
私は悲しかった…
今日もバイトから家に帰る
いつもなら、ゆーちゃんが「お帰りなさい、お姉ちゃん」と笑顔で出迎えてくれる
何で…何で…山火事なんかが…
そういえばあの日からパソコンの電源も入れていないな
早く忘れて元気にならないと…元気にならないと…みんな安心して成仏出来ない
私はデジカメを取り出し、今までの思い出の写真を消していた
こうすれば忘れるかもしれない
最近は先生のノリやかがみが何も言わず一緒にいてくれるで私を慰めてくれるけど、心が痛い…
消しているときにあることに気づいた
この写真…山に来ていないはずのかがみが写っていた
「えっ…」
よく見るとかがみが仕掛けみたいなものを作っている
まさか…しかし、それだとかがみが居る説明がつく信じたくない…信じたくない…信じたくない…
その日は眠れなかった

…学校に…行きたくない、行きたくない行きたくない行きたくない
みんなを…みんなを……したかがみに会いたくない…会いたくない
その日は、ベッドから一歩も動けなかった…

そして…次の日
流石に…今日も行かないとなると黒井先生が直接家にやってくるな
こうして私は行きたくない学校へと向かった…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:53:28.11 ID:BEpHfcY0<>先生に怒られた…
休み時間の度に私は、かがみを避けるように教室を出て行った
警察にこのことを言おうか…いや…友達だった人を…私はこの手で檻に入れる事なんて出来ない
かがみが怖い、怖い

昼休み
私は、かがみに見つからないように屋上で昼食を食べていた
この立ち入り禁止の屋上は誰もやってこないスポットである


昨日からこなたが変であった
昨日は、学校を休み、今日はまさに避けているかのように動いている
私は、屋上へと向かった
「うぐっ!!」
こなたは喉にチョココロネを詰まらせている
「あ〜もう何をしているのよ」
こなたは逃げ出す
こなたは持っていた牛乳を一気に飲む
「どうしたの?こなた」
「来ないで!」
まさか…
「何で避けるの?」
「あなたが一番知っているでしょう!!」
やっぱり
私は一歩近付くとこなたは一歩後ろ下がる
「来ないでって言っているでしょう!!」
「…」
間違いなく確信を持っている…どうして私という事がミスらしいミスはしていなかったはずなのに<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:54:00.03 ID:BEpHfcY0<>私を[ピーーー]気だろうか…
いまだにかがみのことをかがみと言い続ける、私が憎い
「でもこなた」
また一歩近づく
私は怖くてかがみを見ながらフェンスにしっかりと当たるまで後ろに下がっていった
ぐらっ
えっ?
そういえば屋上が今立ち入り禁止になっている理由ってフェンスがゆがんでいたからだよね…
あっ…ここまで倒れているのならもう無理かも
かがみはこちらに走ってくる
そしてギリギリの地点で私に手を伸ばす
私が足を伸ばしていたらかがみの手に届くだろう
でも私は、伸ばさなかった…












さようなら、柊さん

完<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/11(水) 18:56:06.73 ID:vZz.J26o<>本日6月11日、VIPの投票が始まった!おまいらの出番だ!
@ここで投票コード取る! http://zenita.binboserver.com/ ※PCは10分待ち、携帯は即時発行
A投票所スレに行く!http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/vote/1213141901/
Bコードを上書きして、この3行で投票してくれ!
[[2ch**-********-**]]
<<ニュー速VIP>>
FROM VIP
わからなかったらココに来てくれ!http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1213111384/
本スレhttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1213144895/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 18:58:01.39 ID:BEpHfcY0<>>>275-281
らき☆すたのキャラクターは大好きなので
この小説は途中で書く気を失って、最後は適当になってしまいました
やっぱり夢の泉〜再び〜のようなポジティブな世界観のほうが好きだな、僕は(同じ作者)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 19:00:51.70 ID:pl5toMDO<>>>281
いいねぇ、鬱モノは大好物だ!!
もっと増えろ、もっと増えろ、もっと増え(ry
 
>>282
なんやコレ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 19:19:18.29 ID:2gfk3gSO<>>>283
鬱です、鬱鬱真っ盛りです!
正直、夢の泉より面白かったww<> こなたが先輩かれしが後輩 パジャマパーティーその2編<>sage<>2008/06/11(水) 19:54:55.79 ID:1NkRnAEo<>「戻りました」
 といって、あつめのタオルで髪をくしゃくしゃと拭きながら、自分の部屋に戻ったら、
 こなた先輩は漫画を読みながら待っていたんだけど、
「……」
 ……なんかぼうっと僕の事をみつめている。てっぺんから爪先まで、髪の毛一本一本確かめるみたいに。
 なんでまた、……まさか。
「……惚れ直した?」
「うん、私の嫁は世界一だなぁと」
「だ、誰が嫁ですかっ」
 同じ質問なのに、なんで今度はする方が、顔を赤くしなきゃならないんだろう。
 掌の上で僕を躍らせて、こなた先輩は満足そうに笑っている。ああ、もう。
「まぁまぁ、とりあえず座りたまへー」
 そう言って、こなた先輩は椅子にしている僕のベッドの横を、ぽんぽんと叩く。
 隣り合って座るって、と一瞬ためらいそうになったが、……一応の自分たちの関係を思い出し、
 おずおずと隣に座らせてもらった。
 ――ぴとっと肩を触れ合わせてきた
「!?」
 え、えっと、なんなんですかこの攻撃!? パジャマ姿で若い二人がぴとって、
 って、こなた先輩めちゃくちゃニヤニヤしてる! これ別に自分がこうしたい、って理由よりも、
 僕の反応を楽しむ事に重きを置いている!
「……萌え〜」
 ……少なくとも、恋人相手に言う台詞じゃないよ、これ。<> こなたが先輩かれしが後輩 パジャマパーティーその2編<><>2008/06/11(水) 19:55:15.79 ID:1NkRnAEo<> お風呂上りの火照った体に、CCレモンは冷えているし爽やかできもちいい。
 先輩もこれを飲みながら、パイの実じゃなくてチョココロネの実というのをパクパク食べながら、
 アニメが放送するまでの時間、ゲームをしている。……。
「先輩、こういう場合って対戦ゲームとかしません?」
「まぁ、そうだね」
「解ってるなら、なんで先輩だけがゲームしてるんですか」
「ちょっと待ってよー、せめてこの子落としてから」
 やっているのはギャルゲーって奴だし、やっぱりこなた先輩はおかしい。
「これじゃ、パジャマパーティーでもなんでもないですよ」
「確かにそうだね、何かお話する? ハルヒの二期はどのエピもってくるかなとか」
「あの、もうちょっと恋人らしい話を」
「……ハルヒとキョンはどっちがツンデレで勝つんだろうね」
「なんで他人の、しかも漫画のキャラの恋話をしなきゃいけないんですかっ」
 いやいや、ハルヒはラノベだよー、とか言うけど、どうでもいいです。
「こなた先輩の事がよくわかんない……」
「ふふ、ミステリアスな女と言ってくれたまへ」
「そういう意味じゃなくて。……急に僕の事彼氏とか言い出しますし、……でもその割りに
 全然恋人っぽい事しませんし、今日だって、結局、その」
 そこでこなた先輩は手をとめて、僕を見ながら汗をかきながら、口を真四角にあけて、
「つ、つまり、したいの? 若いねぇ……」
「話が飛びすぎですよ! というか若いですよ、高校生だから!」
 照れなくてもいいじゃんと頭をぺしぺし叩いてくる、……この人本当に僕をからかうのが好きみたい――
 ――一瞬で
「……」
「……ん、えへへ、……奪うというのはなんか新鮮。キス自体初めてだけど」
 ……唇と、唇が、ひっついた。
 赤くなっているこなた先輩の顔より、自分の顔が赤くなっているのが、頬と耳の火照りで自覚する。
 その赤い色を、先輩はさっきよりもにやにやと眺めていて……。<> こなたが先輩かれしが後輩 パジャマパーティーその2編<><>2008/06/11(水) 19:55:33.69 ID:1NkRnAEo<> ――で、アニメの放送時間
「……あの、こなたせんぱ」
「しっ」
 発言を許されませんでした。
 ――で、アニメの後
「いやーおもしろかったねー、初回だけあって作画も気合入ってたし! どんだけ坂野サーカス!」
「さ、サーカスなんてありましたっけ? いやそれよりも」
 ゲームしてる間も、アニメを見ている間も、聞けなかった事をやっと聞いた。
「そ、その、なんであんな事、したんですか?」
「……嫌だった?」
「いや全然! 嬉しいですけど、……けどいきなりというか、なんというか」
「そうだね、語れば長くなるけど」
 こなた先輩は言った。
「君がショタだから」
「全然長くなってない!」
「いやー、何? 不意打ちでキスされてからの、ショータ君のあの悶えっぷり!
 あれだけでもうごはん何杯でもいけるね、しかも丼でだよ!」
「わかんない! もう少しもわかりたくない!」
 自分が昨今ブーム(?)の萌えとやらである事を、僕はけして認めたくなかった。
 で、こなた先輩曰く、僕がこうして苦悩する所も、また萌えだって。
 ……すいません、オタクの人ってみんなこうなんですか? だとしたら趣味悪くありませんか?
 で、結局夜更かしはつづいて、僕達は二人ともベッドじゃなく床で寝てしまう失態を演じてしまった。
 当然背伸び体操も、この日だけは休まざるをえなかった。    完

 次回予告
 拝啓、皆様。今僕は、生まて初めての格好をしています。
「ほほう、これは」
「……なんで僕がこんな目に」
 こなたが先輩かれしが後輩コスプレ編 副題:何のコスプレをどういう状況でさせるかは決めてない<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 20:10:55.90 ID:2gfk3gSO<>>>288
くけーーーーwwwwww俺はもうどうにかなりそうだ!!!!
こんなにニヤニヤするSSは久しぶりだっぜ!!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 20:20:31.36 ID:pl5toMDO<>>>288
次回予告が気になって仕方がないwww
どんなコスプレするのか……脳内ショータ君とこなたで妄想が止まらないwwww<> 壺<>saga<>2008/06/11(水) 21:42:36.32 ID:tzvaCU60<>こなた「お、なんだろこの壺…開けてみよ」
ポンッ

みゆき「この壺を拾いしものよ、願いを一つだけかなえて差し上げましょう〜」
こなた「み、みゆきさんなにやtt」
みゆき「みゆきではありません、私はこの壺に宿りし精霊です。さぁ、何でもお好きな願いを仰ってください」
こなた「…ん〜じゃぁねぇ〜…そうだなぁ…。じゃぁ私、お母さんに会いたい。お母さんを小さい頃に亡くしちゃってるから、お母さんのことよく知らないんだ」
みゆき「承知しました。それでは…コホン」
こなた「wktk」

みゆき「まじかるかるかれしうぼのうほまー!」
こなた「ちょwwまじかるハットくんww…って、あれ?急に目眩が…ってゲボハァ!!」
みゆき「ほら、もうすぐお母さんに遭えますよ」
こなた「い、いやそういう意味じゃなガハッ…」バタン

こなた「ハッ!夢か…嫌な夢を見ちまったぃ…お母さんに遭いたいとは言うけど死にたかぁないしなぁ…夢でよかった…。とりあえず暇だからどこか行くかぁ〜」
スタスタスタ

こなた(…夢に出てきた壺だ…壺とか無視だな、でしょでしょ?無視だな!)
スタスタ…ピタッ

こなた(でも何だろう、この『開けなきゃいけない』的な使命感は…)
クルッ サッ

こなた「こなた、開けまーすっ!!」
ポンッ

みさお「よくぞこの壺の封印を解いたぁ〜旅人よ〜」
こなた「み、みs」
みさお「みさおではない、壺の精霊だぁ〜。この壺の封印を解いたものには一つだけ願い事をかなえてやるってヴぁ〜」
こなた(夢のようなことにならないかな…お母さんに遭いたいけど死ぬのはやだし…)
みさお「さぁ〜願いを言え〜」
こなた(…でもみさきちなら大丈夫か…よしっ!!)

こなた「お母さんに遭いt」
かがみ「こなたと結婚させてください!!!!」
こなた「ちょ、かがみん!?…待った待った、今の願いは…」
みさお「願いをかなえて進ぜよう〜」
こなた「い、今のなし今のなs…」
かがみ「これでこなたと…これでこなたと……!」
みさお「アリナリアラカ、アーラレハラレ♪」
こなた「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

こなた「ハッ!…夢か……」
キョロキョロ
こなた「なんてね、夢だよね、そんなことあるはずな…」
ムニョ
こなた「…ムニョ?この手触りは一体…」
ガバッ
かがみ「…むにゃむにゃ…こなたぁ…う〜ん…」
こなた「え……?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/11(水) 21:53:37.63 ID:HBZZnLMo<>>>288

恋人はあくまでこなただからあくまで普通の先輩として、双子やみゆきとのからみもキボンww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/11(水) 21:54:05.02 ID:HBZZnLMo<>他のSS投下中だったか・・申し訳ありませんorz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 21:54:20.67 ID:OwoLaiE0<>まじかるかるかれ…古いよ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/11(水) 22:17:07.12 ID:tzvaCU60<>>>293
いや、1レスで終わらすつもりだったんだがw

>>294
5歳ぐらいの頃リアルで見てたんですよw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 22:23:48.56 ID:2gfk3gSO<>たる……るーと?<> こなたが先輩かれしが後輩 コスプレまでの繋ぎ編<><>2008/06/11(水) 22:29:44.51 ID:1NkRnAEo<> 候補その一、メイド。
「ほらほら、女装メイドとかトレンディだよねー」
「……どこの国の話ですか」
「日本」
「……マジですか」
 候補その二、ブリジットか渡良瀬準か結城蛍。
「これこなたさんがするんですか?」
「いや、君がだよ?」
「あの、僕は男ですよ」
「うん、このキャラも男だよ?」
「……え?」
 候補その三、かがみん。
「かがみさんは漫画やアニメのキャラじゃないでしょう!?」
「んー、でもさー、あれだけのツンデレはいないよー、ほらコスプレも簡単だし、あいた!」
「またあんたはろくでもない事考えて……」
「うう後ろから不意打ちはひどいよーかがみん、なんて愛の鞭?」
「愛情なんて一欠片もないわよ!」
「……欠片もないんだ」
「え、あ、ちょっとこなた、何マジで落ち込んでのよ、いや、今のは言葉のあやで」
「……と、これこそが正しいツンデレの姿なんだよ、わかったショータ君?」
「こなたー!」

 コスプレさせようにも素で何も考えてなかったから、話を書こうにも書けない。ボスケテ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/11(水) 22:45:09.97 ID:cmGvP/Qo<>>>291
開けた人間以外の願いかなえんじゃねぇみさおwwwwww

>>297
せっかく、名前出さず来たんだし他キャラはやめとこうぜw
メイドに一票! スースーするスカートはいて前を押さえ…んこんな時間に来客かな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/11(水) 22:54:58.62 ID:GUrIazQo<>>>288
ショタくんの身長が156センチになったらハイドくんと呼ばれるんですね、わかります<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 23:02:42.50 ID:YrEHdLQ0<>>>262
……その修正だと元のほうが正しいような気がするけど、本当に直してもいいんでしょうか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/11(水) 23:27:22.42 ID:1NkRnAEo<>>背伸び体操を続けて三ヶ月、僕の慎重は一年に数センチというかたつむりみたいな成長だった。
三ヶ月なのか一年なのか、そもそもこうこうに入ってまで続けていたら計どれくらいなのかややこしいので、
修正してくださると助かります。あと、
僕の慎重 → 僕の身長

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 00:35:38.61 ID:DRuqV2AO<>パティ「おはようございます皆さん!」
ゆたか「あ、パトリシアさん。おはよう!」
みなみ「なんだか……雰囲気が変わった気がする」
パティ「わかりますか? 実はこのパトリシア、ついに日本語を完全マスターするに至ったんです!」
ゆたか「ホントだ、言われてみればもう全然カタコトじゃないね」
パティ「これからも今まで以上にこの国の文化の吸収に励んでいきますよ!」
みなみ「が……がんばって」



ひより「っていうインスピが」
こう「セリフ回しが面倒なら素直にそう言えばいいじゃん」
ひより「うぐぅ……」

ガラァ

パティ「ヒヨリ……ヒドイですヨ……」
こう「ちょっ、いるならいるって言ってよ!」
ひより「嗚呼、この夢が現実になればいいのに……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 00:38:25.59 ID:DRuqV2AO<>退屈のネタもそれなりに絞り出せてきたが…
まずはこーちゃんとやまとを恐怖のどん底に叩き落とす作業を進めなければな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 06:55:59.21 ID:4fz4Szgo<>「なんじゃこりゃーーー!」
「朝っぱら大声出さないでよ……」
「……?」
「どうしたのよ?」
「……結構驚いたんだけど、飛ばない?」
「はぁ? 飛ぶって何よ?」
「いや、ほら。ちょっとしたイベントというか衝撃で次の世界に……あれ?」
「あんた……ついに……」

「どう?」
「はい、本当に全部思い出しました」
「述べてみよ」
「宿題の手伝いを頼んだらかがみが快く――」
「捏造するな!」
「ふもっふの同人誌でかがみを釣って――」
「そこは省略しろ!」
「注文多いなぁ……とにかく、宿題手伝ってもらってうちにお泊りを」
「で、私にベッドで寝ろって言ったあんたが、私が寝静まった頃に潜り込んできたと」
「いやぁ、せっかくだし……ってそれを知ってるって事はかがみ?」
「ち、ちがっ。それは、その……」
「ふむ。デレデレかがみん」
「なっ!」
「ヤンデレかがみん」
「は?」
「料理上手なかがみん、素直なかがみん」
「おい」
「天然かがみん、世話焼きかがみん、ドジっ娘かがみん、と今のかがみんにない要素を見てきたわけだけど」
「確かにないけど、いくつか引っかかるんだが」
「このかがみが一番好きだよ♪」
「ばっ、なっ、なに馬鹿なこと言ってんのよ! 好きだなんてそんなっ……」
(う〜ん。やっぱりツンデレかがみん萌え〜)


「ふふ。いい夢が見れたようね〜。次は誰に見せてあげようかしら?」
「まだやるのか? 物好きだな」
「大切な人のいつもと違うところを見ることで、改めて、その人の今が素晴らしいことに気付く……素敵でしょう?」
「ふむ。まぁ、もっとも私は、そんな事をせずとも、今のお前が最高あることを知っているがな!」
「もう、お世辞がうまいんだから」
「お世辞ではない! なぁ、結婚してくれ〜」
「また冗談ばっかり――」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 06:58:05.72 ID:4fz4Szgo<>一応の最終、話? いつもよりちょっと長めでww

>>302
人気はある? はずなのにあんまり出してもらえない不遇の子ww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 07:01:19.86 ID:Wb4l3.AO<>>>304
なにしてん酢かふゆき先生……?
なんかいろいろあったけど、ちゃんと締まってるね、GJ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 07:10:15.30 ID:grvmhcDO<>>>304
いいぞいいぞ〜。逆パターンとかつかさとかでも書いてくれ〜!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 07:44:12.65 ID:SPjFJgSO<>>>304
乙!かがみんに萌えた!!
最後はかなたかと思ったら、どうやら違うようだなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 08:16:58.47 ID:SPjFJgSO<>こなた「はあ〜、これだから女って奴ぁ……」
かがみ「あんたも女のはずだがな」

かがみ「はっ! まさかあんた女じゃないのか!?」
こなた「え? 何言ってんのかがみ……どっからどうみても私は女――」

かがみ「信用できないわね! ちょっと色々調べさせてもらうわよ!!」
こなた「ちょ、だってお風呂とか一緒に入ったじゃ……やぁ……あふん……らめぇ……///」



かがみ「ふぅ……」テカテカ
こなた「ぐすっ……ひっく……」



久しぶりの変態かがみ様だよー(^O^)ノ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 10:13:13.38 ID:DRuqV2AO<>>>304
予想外の黒幕だなww<> なぞなぞシリーズ<><>2008/06/12(木) 13:01:38.89 ID:grvmhcDO<>ゆたか「除夜の鐘が鳴ると108つの怪奇現象が起きる場所はど〜こだ?」
みなみ「ひゃ、ひゃくやっつ……」
パティ「起こりすぎデス……」
ひより「え……と……お正月だから、お寺?」
みなみ「もしくは……墓地?」
パティ「廃病院にはカイキゲンショー多いデス!」
ゆたか「そういうのじゃなくて、もっとちゃんとした理由があるよ」
ひより「う〜ん……ひ、ヒントを……」
ゆたか「じゃあ……除夜の鐘が『鳴ると』108つの怪奇現象だよ」
みなみ「ううう……わ、わからない……」
パティ「Oh、わかりまシタ!鳴門海峡デスネ?」
ゆたか「せいかいっ!」
ひより「え?え?」
みなみ「ど、どういうこと?」
パティ「ジョヤのカネが『鳴ると怪奇ョー』なのデス」
二人「あ……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 17:59:47.27 ID:cCB5Hgo0<>ゆーちゃんの全裸が見たいです^q^<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 18:06:04.29 ID:SPjFJgSO<>ここでゆーちゃんが一言↓<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 18:17:01.16 ID:rB3C1vIo<>と思わせてみなみが一言<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 18:22:20.48 ID:E9vfX4Uo<>パティ「ツーホーしまシタ!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 18:36:58.70 ID:cCB5Hgo0<>______ 
|←樹海|
. ̄.|| ̄     オワタ┗(^o^ )┓三
  ||         ┏┗   三
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 18:48:47.18 ID:4fz4Szgo<>>>305->>308>>310
レスthx! ただの夢オチにしようか迷ったけどこうなりましたw
逆パターン(ry……かがみで結構キャラ使ったからたぶん書けませんDEATH! でも続き?っぽいのは書く予定w

>>311
よくわかったなパティw

>>316
ずれてるずれてるwwww

>>309
しまった! 責めのかがみを忘れていた! よし今度「念仏は唱え終わったか」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 18:50:15.60 ID:4fz4Szgo<>>>306-308>>310
だった\(^o^)/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 18:50:29.26 ID:7kYgpfc0<>みなみ「ゆたかを剥がしたい…ゆたかを脱がしたい…ゆたかを濡らしたい…
     『みなみちゃん、私と一つにならない?それはとても、気持ち良い事なの』
     私はみなみ、岩崎みなみ、ゆたかの、小早川ゆたかの嫁、ううん、夫かもしれない
     ゆたかに剥がされたい…ゆたかに脱がされたい…ゆたかに濡らされたい…」
ひより「岩崎さん?何をぶつぶつ…」
みなみ「…瞑想。……ゆたかと……たい…ゆたかと…したい……ゆたかと…」
ひより「失礼…しました…」
みなみ「ゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたか
     ゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたかゆたか(ry」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 19:08:57.13 ID:cCB5Hgo0<>>>319
______ 
|←樹海|
. ̄.|| ̄      三┏( ^o^)┛<雑ぜてくれよ!
  ||       三   ┛┓
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 19:38:20.47 ID:E9vfX4Uo<>ところでテンプレにsagaについての記述を入れた方がいいのではないかと思うのだ
フィルタが話を台無しにする例も少なくないし

「まーた改変かよ」みたいな声がどっかから出てきそうな気もしないでもないけど<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 19:38:33.14 ID:SPjFJgSO<>>>317
wktk

>>319
口に出すなみなみww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 19:50:31.59 ID:cCB5Hgo0<>>>321
・メール欄に「saga」って入れるとぉ〜、パー速独自の機能を無効にすることが出来ちゃいます♪ 文字を規制されたくないって人はどんどん使ってプリーズ☆ byあきら

長すぎたか…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 19:51:02.75 ID:4fz4Szgo<>>>321
改変と言うか追加と言うか 丁度ゆーちゃんが台詞ないからそれでいいかも

>>319
みなみこえええww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 19:53:36.09 ID:K8DQu8.o<>みゆき「私からも是非お願いします」<> 泉こなたの消失 第二章<><>2008/06/12(木) 20:33:34.29 ID:G70aX9Y0<>うっしゃー、続き出来たー。
早速うpします。<> 泉こなたの消失 第二章<><>2008/06/12(木) 20:34:02.84 ID:G70aX9Y0<>昨日狂わされた体内時計は、今日も私を妙な時間に目覚めさせた。
流石に昨日の再現は避けたいので、私はもう起きることに決めた。
ゆっくりと体を起こし、欠伸をすると、自分の喉が水分を要求しているのを感じた。
私はベッドから降り、カーディガンを羽織って台所へと向かった。
廊下は昨日よりは冷え込んでおらず、床の冷たさがダイレクトに足の裏に伝わる程度だった。
それでも私の体を震えさせるのには十分で、寒さと格闘しながら私はようやく台所へたどり着いた。
棚からコップを取り出し、水を半分ほど注ぎ、一気に飲み干す。
水は体の芯まで染み渡り、そのおかげで私の眠気はある程度離れて行ったようだった。
同時に、深い溜め息が出た。『溜め息をつくと幸せが逃げる』という言葉があるが、
幸せなとき出る溜め息もあるから別にいいんじゃないか、という屁理屈交じりなことがふと思い浮かんだ。
もう一度コップに水を注ぎ、私はリビングへと向かった。

「あ、おはよう、お姉ちゃん」

珍しく、つかさが早起きをしていた。テーブルで、この間買い溜めたミカンを食べていた。

「早いじゃない」
「うん、寒いから目が覚めちゃった」

私はつかさのミカンを一つ摘み、口に放り込んだ。ミカンの程よい甘さが口いっぱいに広がる。
朝の光を受けていないリビングは、妙に静かだった。水を飲む喉のゴクリという音でさえ聞こえてきそうである。
つかさはミカンの皮をゴミ箱に捨てると、小さく伸びをしてリビングを出た。

「二度寝するなよー」

昨日の自分の姿を思い出しながら、私は言った。つかさが間延びした声で返事をするのが聞こえた。







「行ってきます」

朝食を済ませ、手早く身支度を整えた私は、宿題をやり忘れていたと今にも泣き出しそうなつかさの手を引っ張って家を出た。
みゆきにでも見せてもらいなさい、と言うと、つかさは笑顔に戻って「そっか、そうだよね」と言った。
完全にみゆきに依存してる。こいつも最近こなたに似てきたな、と思った。
こなただったら何食わぬ顔して「みゆきさんに見せてもらうから大丈夫」とか言い出すに違いない。
その分、それなりに責任を感じているつかさの方が数百倍マシか。

……あ、そうだ。こなたで思い出した。
こなたに本を弁償してやらないと。たまには早起きもするものだな。<> 泉こなたの消失 第二章<><>2008/06/12(木) 20:34:31.03 ID:G70aX9Y0<>「ごめん、つかさ、先行ってて」

つかさの肩を軽く叩き、私はつかさと別れ、近くの本屋へと向かった。

本屋に向かう途中、少し強めの北風が吹いた。私は顔をPコートに埋めるようにして、体の熱を逃がさないように努めた。
空を見る。お天道様は相当な恥ずかしがり屋のようで、雲を大量に寄せ集めて自分を隠してしまっている。
アンタが隠れてると、こっちは寒くて仕方ないんだよ。アンタの体温、少しぐらい分けてくれたっていいだろうに。
夏場、お呼びでないのにも関わらず「俺を見てくれ」と言わんばかりにでしゃばってくるのに、
何で冬に限って自己アピールをしない。おーい、太陽。今ならでしゃばってもいいぞー。誰も怒らないぞー。

……と一人でつっ込んでいるうちに、本屋にたどり着いた。
自分の脳味噌を誰かに覗かれたらきっと死ぬほど恥ずかしいだろうな、と考えながら、私は自動ドアの前に立った。

店内はまどろむほどに暖かかった。ここに布団を敷いたら絶対快眠できる、と確信が持てるほどだ。
でも、のんびりしている暇は無い。こなたから借りたのと同じ本を探し、会計を済ませる。
外に出るのが少し後ろめたかったが、長居しても意味はないので思い切って外に出た。
店内の温度と外の気温の差が激しい。私は、自分の耳が妙な熱を帯びていくのを感じた。

さーて、あのオタクお嬢様は何て言うかしらねぇ。
やっぱり怒るかな、それとも「そーいう律儀な所もあるかがみ萌え」なんて私をおちょくってくるだろうか。
そんなこと言ったら、今度は五十面相にしてやろうか。

やはりちょっと長居しすぎたらしい。こなたとの待ち合わせ時間に少し遅れてしまっていた。
……ま、いいや。学校で渡せば。

何となく胸を躍らせながら、私はいつもの通学路へと向かっていた。







C組の教室に入って、峰岸や日下部と軽い挨拶を交わした後、私はブックカバーを被った本を手に、B組へと向かった。
廊下ですれ違う人は誰も皆寒そうにしていて、マフラーやら耳当てやらを厳重に装着して
寒さという名の騎兵隊から体を完全防備している者がいれば、
一方でお前は足軽かと言わんばかりに軽装で、自らを犠牲にして寒さに立ち向かうものもいた。
ただ、その足軽高校生の一人や二人が犠牲になったところで、他の学生が快適に過ごせるわけでも無いのだが。
とにかくこの季節の寒冷前線との壮大な戦争は、人それぞれの形で繰り広げられている。

そして、B組に到着した私は、静電気を一発喰らった後に戸をスライドさせた。

他のクラスの教室は別の世界のような気がするのは私だけではないはずだ。
内装、机の配置など外面的な部分もあるが、特に何が違うかといえば、クラスの空気が違うのだ。
だが、このB組の教室に至っては、空気が、まるで自分のクラスのように私に馴染んでいる。<> 泉こなたの消失 第二章<><>2008/06/12(木) 20:34:54.28 ID:G70aX9Y0<>教室で揺れる黄色いリボンに、私は歩み寄った。

「つかさ、こなたはまだなの?」

つかさはこっちを見て、何やら不思議そうな顔をした。

「どうしたの? 何かあった?」

少し黙った後、つかさの口から私の思いもよらない言葉が放たれた。

「お姉ちゃん、『こなた』って、誰?」

思考が一瞬停止した。コンマ数秒思考を停止させた後、私は即座に言った。

「アンタ寝ぼけてるの? あんなに早起きしたのに」
「寝ぼけてなんか無いよ。お姉ちゃんこそ、何言ってるの?」
「は……?」

頭の中で、何かモヤモヤしたものが渦巻く。
「こなたって誰?」って、3年間同じクラスだったんでしょうが。
何だ? ドッキリでもやろうってのか?

「ふん、そんな手には乗らないわよ」

未だに不思議そうな顔をするつかさ。フン、随分演技が上手くなったじゃない。
私はB組の生徒を一人捕まえ、こなたのことを訪ねることにした。

「ねぇ、アンタ、今日泉さんは休みなの?」
「はぁ? 知らないよ、そんな奴」

クラス揃ってドッキリか……?
私の頭は、徐々に混乱を始めた。

その時、教室の扉が開いた。
そこには、桃色のロングヘアを揺らした女性。つまり、高翌良みゆきが立っていた。
私は何故か必死になって、みゆきの両肩を掴む。彼女は、ひっ、と小さく声をあげた。

「ねぇ、みゆき! こなたは、こなたはどうしたの?」
「そ、そのような方、存じませんが……」

私は、静かにみゆきの方から手を外した。
そして、B組の教室を駆け出した。<> 泉こなたの消失 第二章<><>2008/06/12(木) 20:35:42.43 ID:G70aX9Y0<>「ねぇ、みゆき! こなたは、こなたはどうしたの?」
「そ、そのような方、存じませんが……」

私は、静かにみゆきの方から手を外した。
そして、B組の教室を駆け出した。

学校中を探し回る。必死に、必死に。始業のチャイムも、全く気にならなかった。
でも、こなたはどこにも居なかった。彼女の痕跡すら、見つけることは出来なかった。

走りすぎて、息が上がる。肺が痛い。喉が痛い。体が熱を帯びてくる。
汗が吹き出る。体の熱は私の体にねちねちと絡んできて、私に不快感を覚えさせた。
とうとう私は走るのをやめ、その場で立ち止まった。B組の教室の前だった。

「こなたっ!」

呼吸が落ち着かないまま、私は叫んだ。
その声は誰もいない廊下を矢の如く突き抜け、空しく響いた。
残ったのは、ただの静寂。





―――――どういうことだ。こなたが居ない?
何故だ。今までの彼女との記憶は、幻だとでもいうのか。
体育祭、修学旅行、文化祭。コミケにだって行った。こなたとの思い出は、他のどんな記憶よりも深く心に刻み込まれている。
でも、何で、こなたがここに居ない。
クラスの人間たちの雰囲気や喋り方から考えて、ドッキリということはあり得なさそうだ。
あのつかさやみゆきが、ホントに何も知らないというのだから。





―――――じゃあ、一体こなたに、そして、私に何があったというのだろう?





B組の教室の隅で、いつの間にか手離していた本が、風に身を任せるようにペラペラと捲れていた。<> 泉こなたの消失 第二章<><>2008/06/12(木) 20:36:29.07 ID:G70aX9Y0<>二章終わりー。
さて、ここからどう発展させていこうか……。
今度は失敗しないようにまとめてきますwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/12(木) 20:43:40.24 ID:cCB5Hgo0<>>>331
乙!!かがみのモノローグが上手いな!太陽の〜って部分が良かった。羨ましいぜ・・・
物語の鍵を握る人物に期待www<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 21:02:20.43 ID:K8DQu8.o<>ハルヒっぽく書いてるんだっけ?
確かに運び方とか面白いな…ハルヒも今度読んでみるか



こう「あれ?」
やまと「何?」
こう「ない……ない、ない!」
やまと「何が?」
こう「愛用のシャーペン! あれがないと書けないんだよぉ!!」
やまと「……どこに置いたとか、覚えてないの?」
こう「ゆうべ枕元に置いて寝た記憶はあるんだけどないんだよ!」
やまと(なんで枕元にシャーペン置いて寝るのよ……)
こう「小学校の修学旅行でもらって以来の相棒だったのに……鬱だ死のう」
やまと「ちょっ……気を確かに持ってよ! そこ、窓から飛び降りようとしない!」

 2分後

こう「……あ、ペンケースの底に入ってた」
やまと「ちょっと表出ろ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 21:10:42.07 ID:grvmhcDO<>>>331
ごめん、勇気がなくて読めないや……
 
>>333
こーいうやついるwww
でさ、ここで見るやまとのキャラがみなみと被ってしまうんだが……全然違うんだよな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 21:16:17.64 ID:Wb4l3.AO<>>>334
やまとは……、デレないかがみみたいな……。
クールなうえに、いろいろな事に無関心なキャラ。
ゲームだといろいろあって宇宙人に体を乗っ取られてたから、あれが本当の性格なのかわからないけど<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 21:18:46.51 ID:grvmhcDO<>>>335
それだけでわかった。ゲームは結構カオスなことを。
くそ、やまとも何かに出てこい。リアルで見たいぞコノヤロー!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 21:20:49.84 ID:K8DQu8.o<>すまし屋で割ととっつき辛い雰囲気を放っているが
その実寂しんぼで照れ屋。
甘えん坊なのに甘え下手でツンデレのような対応になる。
表向きはクレバー、クールだが仲良くなると様々な表情(地)がでてくる。

キャラスレによるとこんな感じ
みなみとは似てるようでだいぶ違う、んだが

最近このスレでこーちゃんとやまとを喋らせてるのは大抵俺なわけだけど
桜藤祭本編のミステリアス無口クールな彼女寄りになってしまうことが多々ある、とは自分でも実感している
言ってることがよくわからないかもだけどゲーム買ってわかってくれ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 21:22:37.26 ID:K8DQu8.o<>って書いてる間に他の人が既に説明してたっていう
リロードしろ俺

>>334
ついさっき実際にやらかしたんだ…友達に怒られた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 21:28:32.48 ID:grvmhcDO<>>>337
PS関係一切持ってないんだよ……。欲しいけどゲームはすでに200以上あって親が新機種とか買わせてくれねぇ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 21:34:28.00 ID:Wb4l3.AO<>六巻にはやまとは出るんだろうか……?
六巻はいつ発売されるんだろうか……?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 21:40:38.66 ID:Y5jRf8Qo<>ふぶき→ひかるの呼び方ひかるさんなんだな。幼馴染なのにw
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 21:43:08.63 ID:SPjFJgSO<>>>331
ハルヒっぽくて面白いよ!
どうしたら文が上手くなれるのか……ハルヒ読み直すかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 21:44:02.79 ID:4fz4Szgo<>>>341
ジュン…?
冗談はさておき桜庭先生かひかるちゃんじゃなかったっけ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 21:51:16.67 ID:Y5jRf8Qo<>ふぶきって誰だよwwwwwwww

>>343
プライベートだとそう言ってた。今月のコンプで<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 21:53:44.18 ID:K8DQu8.o<>>>340
間違いなく出る。ただし扱いはもちろん宮河姉妹やパティと同じオマケ枠
夏発売じゃなかったっけか

鯖落ち復旧は明日の14時か…<> らき☆すた・ファンタジーR2<><>2008/06/12(木) 21:57:56.12 ID:grvmhcDO<>今からコレ投下するね。
アナザーの方は……まことに勝手ながら、コレが終わるまで休載ということに……<> らき☆すた・ファンタジーR2【静かに燃える復讐の蒼き炎】<>saga<>2008/06/12(木) 21:59:44.91 ID:grvmhcDO<>「柊! そっちに逃げたってヴぁ!」
「わかったわ!」

みさおの方向から、小型の猪が駆けてくる。そこを待ち構えていたかがみが、左手に持つ剣を一閃!
小型の猪は切り口から血を噴出させ、短く悲鳴をあげて絶命した。
剣にこびりついた血を振り払い、かがみは鞘に収めた。

「ふう……血にもだいぶ慣れてきたわね」
「それにしても柊ぃ、二週間くらいしか経ってねぇのにメキメキ上達していくな」
「ええ。身体が覚えてたってやつかしら」

かがみの意識がこの世界に来てから1ヶ月が経過した。
かがみのケガが治ったのは二週間もかからず、10日ほどで完治した。
それからかがみは、みさおとともに、高良家の近くにある《エリゼの森》へ行くようになった。
この世界、外に出ればいつ襲われるかわからない。
もともと剣を武器として使用していたらしいが、剣術についてはまったくのシロートとなってしまったかがみ。
その剣術を学ぶためにも、この森で修行を行っているのである。

「よっしゃ、今日は久しぶりの猪肉だ! 豪華な晩飯になるゼ〜」
「……あ……」

向こうのみさおでは、絶対にあり得ない言葉である。
そう思った時、思い出してしまった。
みんなと一緒に笑い合い、ふざけ合ったりもした、あの頃の、平和な日常を……

「……柊? 何泣いて……」
「えぐ……帰りたい……帰りたいよぉ……」

こなたから全てを聞いていたみさおは、いたたまれない気持ちになった。
みさおは向こうの世界をまったく知らないが、魔物のいない平和な世界であることは聞いている。
その世界の人間が、いきなり剣と魔法の――争いだらけの世界に放り込まれたら、こうなるのはむしろ当たり前だろう。
しかも、もう1ヶ月も経ったのだ。どれだけ時間が経ったとしても、かがみが元の世界に帰れるという保証はどこにもない。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/12(木) 22:01:58.22 ID:grvmhcDO<>>>347

「……柊ぃ、帰ろうゼ。家の中なら、平和だってヴぁ」
「う、うん……」

みさおはかがみの肩を叩き、猪を引きずりながら、元来た道を歩き始めた。
 
 
 
 2、蘇る記憶、唐突の来訪者
 
 
 
そこから数百m離れた高良家。
みゆきはサンサへの買い物に出掛けていて、そこにいるのはこなた一人だった。

「らららこっぺぱん、らららこっぺぱん♪」

作詞:泉こなた。曲を募集してるそうだ。
ちなみに、この世界にもしっかり歌とかが存在している。作詞作曲者や楽器など、多少の違いこそあるが。
それはさておき。こなたは今、歌を歌いながら庭の掃除をしている。他にやることがないからだ。
高良家の庭は結構広大、それだけで時間を潰せるために暇な人間はたいていここで掃除をする。
ザッパーアイン人であるために体力のないこなたは狩りに行けず、留守番を命じられ、暇なのである。

「よし、庭の掃除は完了、と……。次は中庭に行こうかな」

こなたはホウキにまたがると、そのホウキごと空中にふわふわと浮かびだした。
これは魔法の応用で【舞空術】と呼ばれるもの。
ザッパーアイン人なら誰でもできる、というものではなく、限られた人間にしか使えないのだ。
魔法の属性などには共通点はないため、ザッパーアイン人であるならば誰でも使える可能性があるらしい。
かがみに初めてこの力を見せた時にものすごい反応をしたのを思い出して、こなたは小さく笑った。

(……そういえば……向こうの私って強かったんだよね……)

中庭へと向かう途中、かがみに言われた言葉を思い出していた。
【アイキドウ】という武術を習っていて、腕相撲ではかがみが適わなかったほど強かったらしいが……
こちらの世界のこなたは、サンサにいる12歳の女友達にすら適わないのだ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/12(木) 22:03:35.10 ID:grvmhcDO<>>>348

(……ま、平行世界の話だし。まったく同じってことじゃないもんネ)

その世界に住む人物は自分とほとんど同じ。
ただし例外はある。男女の性別が変わっているとか、それ以前に、世界そのものや歴史も。
かがみはその世界も歴史もなにもかもが違う平行世界からやってきたのだ。こういう違いもあって当然だろう。
こなたは考えるのをやめ、高度をあげた。……と、言っても、たかだか2m程度である。
ところで、高良家の中庭へは一度屋敷の中へ入る必要がある。
正面玄関から中へと入り、正面の階段の踊り場にある扉を通る。こなたが唯一知っているルートだ。
他にもルートがあるらしいが……少なくともこなたはこのルートしか知らない。

「あれ?」

その玄関の前で、一人の少女がうろうろしていた。マントを羽織っているところを見ると、旅人だろう。
やや癖のあるライトパープルのショートヘア、頭には黄色いリボン。どことなくかがみに似ており、しかし目元はつり目なかがみと違ってたれ目である。
身長こそこなたより上だが、年は自分とそう変わらないだろう。
大きな弓を背負っていることから、彼女はアーチャーであることがうかがえる。

「どしたの?」

空中に浮かんだまま、少女に話し掛ける。
向こうもこっちに気付いた様子、顔を上げてこなたを見上げた。

「え……浮かんで……る……?」

顔を見合わせて、こなたはしまったと思った。
この地域ではザッパーアイン人が迫害されるようなことはないのだが……他の地域から来た旅人ではそうはいかない。
しかもこの少女の手にはクリスタル・コアがついてない。おそらくジェリウス人だろう。
自分に明らかな嫌悪感を向けてくるに違いないと、そう思っていたのだが。

「……あ、そっか、ザッパーアイン人の中には空を飛べる人もいるんだったっけ」

見当違いな言葉に、こなたはまっ逆さまに墜落した。

「はわわっ!! 大丈夫!?」
「いたた……忘れてただけなのね……」

頭に巨大なたんこぶができていた。
服についた土を払って、こなたは立ち上がる。ホウキは無事だ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/12(木) 22:05:34.45 ID:grvmhcDO<>>>349

「で、私達の家になにか用だったの?」
「う……そ、その……王様の命令である人を捜してたら、道に迷っちゃって……それで、やっと道を見つけて道なりに進んでたら、ここに……」

村に行くつもりが反対側のここに来てしまったらしい。
なんともかわいらしいミスだが、本人にとっては大打撃なのだろう。
西の空を見てみると、すでに日が暮れはじめている。このまま引き返しても、村に着くのは夜になってしまうだろう。
夜は凶暴な動物や魔物が現れる。それを考えると……追い返すことはできない。
しかも『王様の命令』と言っていた。つまりこの少女は国王の側近か、もしくは軍隊の人間。
実力があるからこそ女の一人旅が認められたのだろうが、凶悪な魔物の群れに襲われたりしたらひとたまりもない。

「じゃあ泊まっていきなよ。他のみんなには私から言っておくから」

タメ口で話せたのは、少女の雰囲気がのほほんとしてるからだった。

「ホント? ありがとう!」

ニコッと笑い、こなたに感謝の言葉を述べる。
改めてその顔を見ると……

「……萌え♪」
「?」
「あっ……と……名前は?」
「つかさ。あなたは?」
「私はこなた。よろしくね」
「うん! よろしくね、こなちゃん!」
 
 
 
 
 
その頃、森の中では悲鳴が飛びかっていた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/12(木) 22:06:44.66 ID:grvmhcDO<>>>350

「ぬああぁぁあぁあああぁああぁあああ!!」
「な、なんなのよ、こいつは〜〜〜!!」
『ブモオオォ〜〜〜!!』

かがみとみさおは、今度は逆に巨大な猪に追い掛けられていた。
かがみが狩った猪ははるか昔、この猪と出会った瞬間に置いてきている。

「多分、さっきの猪の親だ!」
「ってことは、どうにかしないと永遠に追ってくるってことじゃない!」

先ほどから木の入り組んだ場所をジグザグに走っているが、巨大猪は木を薙ぎ倒して追い掛けてきている。
これでは走れば走るほど距離が縮まるばかりだ!
かがみは剣を抜き放ち、振り向いて巨大猪が近づくのを待つ。

「ヴァカ! まだ未熟だっつーのに、適うわけねぇだろ!!」
「どうせ死ぬなら最後まで抵抗するわよ! 今までの成果を見せてやるわ!」

そうは言っても、実際は恐怖に押し潰されそうになっていた。
やってもやらなくても結果は同じ。それならやれるだけやってみるさ!
と意気込んだはいいが……

『ブモォ!!』
「……」

近付くにつれて次第に大きくなっていく巨大猪を見て、かがみは悟った。
今の自分には、初めから勝ち目なんか1%もなかったのだということを。

「柊、逃げろー!!」

もう遅かった。
蛇に睨まれたカエルがごとく、かがみは身動き一つできなかった。

(……いったい……なんだったのかしら……)

涙を流しながら、かがみは思う。

(なんのために……私はここに連れてこられたのよ……。こんなところで死ぬためじゃないでしょ……!?)

まだ死ねない。
ここでやらなければならない使命があったからこそ、自分はここに連れてこられたはずなのだ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/12(木) 22:07:47.28 ID:grvmhcDO<>>>351

「それを果たすまで……私はまだ死ねないのよ!!」

そう叫んだ瞬間だった。
何かが、かがみの頭の中に流れ込んできたのだ。

「はあ!」
「!?」

かがみの身体は、自分の意思とは無関係に動き始めた。
通常ではあり得ないほど高く跳躍。その高さは巨大猪の頭をも越えている。
そしてかがみの真下に、巨大猪の頭が来た瞬間だった。

「襲爪――」

かがみが言うと同時に、振り上げた剣の先から真下に雷が落ちる!
それが巨大猪に直撃し、身体の動きが止まった。
だが、それで終わりではない。

「――雷斬!!」

振り上げた剣を今度は真下に向ける。
かがみの身体が重力により自由落下を開始、そのまま剣は巨大猪の脳天に突き刺さり……
雷で痺れていたせいか悲鳴をあげることもなく、巨大猪は絶命した。
ズズンと音を立てて地面に落ちた巨大猪から一瞬で剣を抜き、飛び降りる。

「はあ……! はあ……!」

見事に着地はしたが、ガクンと膝から崩れ落ちた。
今までにしたこともない動作に、体力が追い付かなかったのだろう。

「柊! 大丈夫か!?」
「え、ええ……」

みさおの呼び掛けに応えるも、かがみにはそれしかできなかった。
体力の消耗が激しい。これでは立ち上がることも歩くこともできないだろう。

「……仕方ねぇな」

みさおはかがみの身体を背負い、巨大猪の牙を持って引きずりながら森の出口へ歩いていく。
こんなところはちゃっかりしてるなと、かがみは半ば呆れていた。
 
 
 
(……私は……)

少しだけ、思い出した。魔法や剣術はもとより、こっちでの昔の自分や、昔に起きた出来事を。
自分は、何か知ってはいけないことを知ってしまったため、どこかの軍隊と思われる人間達に攻撃されたのだ。
だが、その知ってはいけないことの内容までは思い出せていない。
なんとも中途半端な話だが、少しでもそれを思い出せて良かったと思いながらみさおの背で眠りについた。<> らき☆すた・ファンタジーR2【静かに燃える復讐の蒼き炎】用語辞典<>saga<>2008/06/12(木) 22:09:12.23 ID:grvmhcDO<>第一章〔2〕より

《エリゼの森》
エスペランザ高原のすぐ近くにある森。
神話や歴史書の中には伝説の剣が眠る場所としてこの森の名前がよく書かれているが、その伝説の剣を見つけたものはいない。

・つかさ・
旅の途中で道に迷い、やっと街道に出られたと思ったら反対側の高良家に来てしまったドジっ子。
背中に弓を背負っていてアーチャーということが、また彼女の言動から国王の近くにいる人間ということがうかがえる。
名前しか名乗っていないのでまだわからないが、髪型や体型がかがみに良く似ている。

【舞空術】
一部のザッパーアイン人にしか使えない、空を自由に飛ぶことができる術。
こなたはまだ力が弱いため、ホウキなど細長いものを使って力を補う必要がある。
今はまだ低いところしか飛べないが、極めると空中を自由自在に飛ぶことができる。もちろんスピードもあがる。

【アイキドウ】
向こうのこなたが習っていたという格闘技。
そのおかげか向こうのこなたはかなり強かったのだが……こっちのこなたは見た目通りの弱さ
こなた「黒焦げにするよ?」
作者「スミマセン」

【萌え】
こなた曰く『かわいい』のもう一つの表現方法だそうだ。
しかし知名度は低く、ほとんどの人に通用しない。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 22:11:30.49 ID:grvmhcDO<>>>353
というわけでつかさ登場。次回は展開がガラリと変わりますよ。
ちなみにプロローグ以降一度もみゆきさんが出てきてませんでしたね。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/12(木) 22:23:38.30 ID:4fz4Szgo<>>>344
確かに言ってるw あるぇ(・3・)?
ゲームでちゃんだったような…、ってそういえば原作と呼び方違う場合あるんだった…

>>354
乙! 弱いこなた…可愛いなww

……みゆきさんorz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/12(木) 22:31:20.59 ID:K8DQu8.o<>襲爪雷斬!
テイルズっぽいと思ってググったらTOPの時点で既にあったのか…全然覚えてないや<> 電化製品こなた<><>2008/06/12(木) 23:55:10.37 ID:AotWPYA0<>冷蔵庫(=ω=.)

お父さん、アイスを買ってくるのはいいけど冷凍庫のスペースには入りきらないよ?
仕方がない。困っているみたいだし、助けてあげよう。

『エターナルフォースブリザード!』
一瞬で冷蔵庫の中身を大気ごと氷結させる。
相手は死ぬ。野菜の鮮度は死なない。

「こなた……缶ビールを冷やしていた父さんへの嫌がらせか?」

/

テレビ(=ω=.)

「赤い命が真っ赤に燃えて〜♪」
アニメをやっていても、この身体じゃ音だけしか楽しめないんだよね。
そうだ。つかさ、かがみを呼んできてもらえる?
「なによ。どうかしたの?」
かがみに映すことで、私も画面を見ることが出来る! なんてね。あっはっはっ。
「……帰るわよ」
ああ、かがみん待って。普通の鏡を持ってきてください。

/

洗濯機(=ω=.)

ぐるぐる……。
意外とまめに洗濯をするお父さん。
ぐるぐる……。
それはいいんだけどさ。
ぐるぐる……。
アニメキャラの印刷されたシーツを洗濯するのって、精神的に結構なダメージがくるよね。
ぐるぐる……。

/

電気ポット(=ω=.)

残されたお湯はあと僅か。
カップラーメンを作るのには、絶対的に足りない! ふふふ。
お父さん、インスタント食品ばかりを食べるのは身体に悪いんだよ。
ん……?
まさかっ。ゆーちゃんが食べるための物にお湯を入れてあげていた!?
お父さん。急いで沸かすから、早く追加の水を!
ゆーちゃん、ごめんね。そのラーメンはお父さんが責任を持って食べるから。
<> 電化製品こなた<><>2008/06/13(金) 00:48:14.37 ID:2ls17QY0<>電気ストーブかがみ(遠赤外線)
こら、そんなに引っ付かないで。
火傷しても知らないわよ。
……ああ、もうっ。だからって、そんなに離れたら寒いでしょ。
ほら、もうちょっと近寄りなさいよ!


石油ファンヒーター(=ω=.)
なんというツンデレの鑑……。

/

水銀灯(=ω=.)

なんていうかさー、名前を聞くだけでもちょっと心拍数が上がるよね。
関係ないんだってわかっていても、反応しちゃうんだ。
……うん。それだけ。

/

電子レンジ (=ω=.)

1,耐熱性のカップに水と卵を入れます。
2,温めます。
3,ゆで卵の出来上がり。おいしく食べます。
4,電子レンジの内部を掃除して、終わりです。


ゆで卵器パティ
……良い子はマネしないでクダサイ。

/

パソコン(=ω=.)
お母さんも、そろそろ娘に役目を譲るべきだと思うんだよね。

ワープロかなた
そう君の仕事用ならこっちで十分だと思うの。
それに、パソコンはついつい余計なことをしてしまうというか……。

パソコン(=ω=.)
うっ。反論できない……。

/

食器洗浄機(=ω=.)
『食器洗浄機』と『食器洗い機』
少し言葉を変えただけなのに、後のほうは手洗いって感じがするんだよね。
まあ、イメージがどうであっても、中の人は機械なんだけどさ。
そうだ。間違っても、洗ってくれる人を『食器洗い機』なんて呼ばないようにネ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 07:21:14.51 ID:YXqtpkSO<>>>354
襲爪雷斬僕はファンタジアでよく使ってましたww
後半では虎牙破斬から襲爪雷斬の奥義がでふぉでした
虎牙破斬+襲爪雷斬の奥義ってなんだっけ?

>>358
この発想はなかったww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 07:21:36.46 ID:faEpaHUo<>本当になんと言うツンデレw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 07:22:18.81 ID:faEpaHUo<>「かがみ!」
「つかさ……?」
「みゆき、さん……」

「なんで……こんなの、嫌……」

「あの子らは前に見せたはずだろう」
「違うわ……今度は私じゃないの!」
「何!?」

「あはははは! 積年の恨み……今こそ晴らしてやる……!」


「彼女たちは悪夢の迷宮から抜け出せるのか……! めざ☆ゆめ、劇場版っぽいの、その内公開……かも」
「その内な上に決まってないんかいっ」
「あたー! いや、だってかがみん、うちの作者書くペース遅いしさ」
「まぁ、否定は出来ないけど。あ、そうだ。劇場に来ていただいた方には我が愛しの下僕、こなたのアホ毛ストラップをプレゼントします」
「!? 貴様! ツンデレかがみじゃないな!」
「さあ、どうかしらね。くく」
「ひっ! ……この目……背筋が凍る感覚……私、このかがみを知ってる……?」
「なんでもいいわ。めざ☆ゆめ、劇場版っぽいの、その内公開予定だそうよ」
「乞うご期待!」

「あぁ、それとこの私が出演する女王様編もよろしく」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 07:38:00.70 ID:8DqBX6SO<>>>358
そのストーブおいくらですか^^

>>361
よし、見に行くお( ^ω^)
ストラップ頂戴!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 07:41:29.96 ID:xXpplADO<>>>359
襲爪雷斬破ですね。俺は襲爪雷斬→襲爪雷斬破ばっかりやってたなww
ちなみにフェザーじゃない化け物体型のダ○スは虎牙破斬連発で何もできなくなるはず
あまり踏み込むとらき☆すた関係なくなるからこれくらいで止めておこう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 07:44:52.68 ID:xXpplADO<>そういや、『こなたが悪夢から覚めない』ってSSここだったっけ?
『悪夢』→『目が覚める』→『別の悪夢』→『目が覚める』→『別の悪夢』→(ry
ってのをどこかで見たような……
最終的には誰かに助けられたはずだが
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 08:12:58.47 ID:8DqBX6SO<>そういや今日は13日の金曜日です。
誰か単発ホラーお願い><

俺? 仕事+飲み会です……orz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 08:14:12.57 ID:tPUulUAO<>>>364
知らないなぁ……。ここじゃあないと思う。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 08:30:01.55 ID:xXpplADO<>>>366
むう……違うか……もしくは別のマンガの二次創作かな。
よし、落ち着いたらこっちで書いてみよう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/13(金) 09:28:36.76 ID:MO.ItRk0<>奇遇だな、俺も夢ネタを書いてるとこだったんだ
風呂敷広がりすぎて困ってるとこだがな!

長編書くつもりなかったのにな・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 13:35:26.51 ID:X0AI9EU0<>二時から
夢の泉〜再び〜(こなたサイド) 第三話を更新します<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 14:00:33.26 ID:X0AI9EU0<>この回から書き方を変えます

「…」
こなたたちは雛見沢にたどり着いた
「ついたわよ」
クリスが先に雛見沢に用意していたワープマシーンから降りた
「どこら辺ですか?」
「古手神社の神道よ、ここは雛見沢御三家の一つの古手家の土地なんだけどね
その古手家との知り合いなのよ鈴姉は」
現在の雛見沢の時刻は深夜のようだ
「ねえ…この時間帯でたどり着くのならもう少し寝ていてもよかったんじゃない?」
「仕方ないでしょ…私もここに初めてきたんだから」
「ぬふふ〜かがみみたいな言い方をするね…もしかしてツンデレ?」
「んなわけあるか!!」
クリスはこなたを殴った
「あぐぐぐぐぅ…」
「…とりあえず、この神社の梨花と言う人とコンタクトを取りましょう」
こなたとクリスは、地図を頼りに梨花の家に向かった
梨花の家
「あれ?誰もいないなあ…」
「ねえ、泉…何か…こんな深夜なのに村が騒がしくない?」
「はい…確かに、この感じはゲームだと、何かのフラグが立っている状態だよね」
「ちょっと向ってみましょう!!何か嫌な予感がするわよ!!」


クリス=キメラ
職業 格闘王兼鍛冶屋のオカマ
武器 想いでの風車(必○シリーズのあの曲とは無関係)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 14:00:53.23 ID:X0AI9EU0<>「皆さん!!慌てずに急いでください!!
火山ガスが噴出しています、あぁそちらは危険です!!」
ガスマスクをつけている軍人達が雛見沢の村人たちを誘導していた
「クリスさん!!とりあえず軍人の指示通りに
避難するかワープマシーンに戻りましょう」
「…いや…確か鈴姉に聞いたことがあるけれど」
「えっ?」
「ここの知り合いの名前なんだけど古手家の当主の古手梨花のパートナーに
羽入と言うのがいるんだけど、彼女の話によると大災害は起きるときと
起きない時があるんだって梨花本人に言っていないらしいけど」
「話が見えないんだけど」
「梨花と羽入は何度も何度も梨花が同じ時代で殺されていて
何度も何度も時を戻っているのよ…それも三つの理由のうちの一つはわかるけど
残りの二つが分からないから大変らしいのよ」
「もしかして…起きないって…まさか」
「そう…人為的に大災害を装った、国家権力による大量虐殺とも言われているのよ
鈴姉とみささんの勝手な推理だけど」
「…じゃあ…軍人に見つからないようにつけてみる?
何かわかるよ、この展開なら今までの経験上」
「推理が本当ならばこの世界の国家権力と戦う事になるわよ?」
「こんな所で負けていたら運命の戦士もくそもないよ!!」
こなたは立ち上がり、走り始めた
「ふう…血気盛んな少女でまるであの子を鈴姉の代わりに
面倒を見ていた時見たいね」
クリスもその後をゆっくりとこなたの後を追いかけた

クリス=キメラ(その2)
想いでの風車は、一撃必殺の武器である
心臓あたりに片端を当ててそしてもう片端に金槌で叩く
そして心臓に大きな穴をあける<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 14:01:13.70 ID:X0AI9EU0<>私は、開き直った
というよりこうじゃないと現在の状況を乗り切る事が出来ないと思った
もう誰もいないと確認した兵士たちの後をつける
「離れちゃ駄目よ…離れると…どんなに優位な
状況にいようと一発逆転されるのだから」
慎重に行動しているつもりだったけど…大量虐殺と聞いたからだろう
かなり危ない感じに行動をしているといわれた
この人はかなりの戦場を駆け巡っているに違いない…
…とりあえず、この人の事は戦いの場というの意味では信用してもいいと思う
そう判断したとき目的地に辿り着いた
「ついたわよ」
古びた校舎である
そこには沢山のガスマスクをかけた軍人がたくさんいた
…よくよく見ると至る所に自動小銃がついている…軍人が避難させるだけなのに
マシンガンを持っているという事もおかしい話である
…これは鈴下さんとみささんの推理が合っているとみて間違いないと思う
私は剣を抜いた、クリスはそれをしっかりと見る
「行くのね?」
「うん!!」
「じゃあ待っていなさい、先に私が囮になるから…後々のために基本戦術を
覚えておきなさい、剣術の基本、相手が他の物に
集中しているときに攻撃を仕掛ける、ずるいような気もするけど
相手を油断させることは剣術の基本中の基本、力量が分からない相手と
正々堂々と戦うというのは愚の骨頂よ」
クリスは、そのままジャンプをして学校の周辺の木の上に飛び乗った

柊 かがみ
職業 格闘家→???????
武器 サイレンスクロー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 14:01:33.33 ID:X0AI9EU0<>「今、何かが通らなかったか?」
「気のせいだろ」
そこには二人の兵士がいたのだが
どちらも気のせいと言う事で話を済ませている
そこにクリスが飛び降りて彼女の武器を一人の兵士の心臓に当たる部分に乗せ
もうその武器を金槌で叩いた
「あがっ!!」
「なっ何者だ!!」
クリスは、想い出の風車を引き抜き、その兵士の
亡骸をもう一人の兵士の方に投げた
「ぐっ!!」
兵士はマシンガンを連続で撃ち兵士の亡骸を撃ち落とす
「どこ行った!!どこ行ったああああああああああ!!」
兵士は上を見上げる、そこにはクリスが兵士に向かって飛んでいた
「ぎゃあああああ!!」
マシンガンを撃ちまくるが想い出の風車で弾かれる
そしてそのままクリスは、その武器で攻撃をしようとするが
マシンガンの銃で受け止められた
「今よ!!泉!!」
私はすぐに剣を抜いてその人の後ろへと飛びかかり剣を振ろうとする
がすぐに剣を止めてしまう…
これはゲームじゃない…だから人を[ピーーー]のをためらってしまう
この人の家族はいる…その家族の事を考えたら剣を振りきれなくなった…
「馬鹿!!」
ぼけーっとしている間に敵はこちらは攻撃をしてこないものと思い
マシンガンをクリスに向ける
くっ…何でこんな事で躊躇するんだ!!私!!
敵はもしかすると、大量虐殺をするかもしれないのに……
もしかするといやいや…やらされているのかもしれない…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 14:01:51.49 ID:X0AI9EU0<>私は…
その時、クリスが大声で叫ぶ
「!!あなたね!!相手の家族の事とか考えているのなら、これから先も
同じ事を考えてしまうわよ!!攻めて戦う時くらいは感情を棄てなさい!!
さもないと…いつ死んでも可笑しくは無いわよ」
「でも…クリスさん」
「あなたにも帰ってくるのを待っている人々がいるんでしょう?
こんな所でくたばってもいいの?」
クリスは真面目な顔をする
そうだ…私には帰ってくるのを待っている人たちがいる
…くたばってしまったら、永遠に会えない…
そうだ私は情けをかけてしまえば負けてしまうんだ
私は剣を抜き思いっきり斬った
「ぐっ!!」
その兵士は地上に体をつけた、私は容赦なくとどめの一撃を刺した

「ふう…そうよ…生き延びるためには…情けをかけちゃ駄目…鈴姉もそう言うわよ
さてと…急ぐわよ、泉!ここに来るだけでこの攻撃と言う事は間違いなく
雛見沢大災害の真実はトップシークレットにするべきと言う事よ」
クリスさんは、かなりのスピードで走り始めた
私も全力でそれを追いかけるが追いつかない
クリスさんが止まった場所は…その分校の教室である
「こっ…これは酷い…」
クリスさんの後に教室の中を見ようとしたが、
クリスさんに目をふさがれて中が見えなかった
その時、理解した大量の死体がこの教室の中にあるんだなと
「あれは…」
クリスは息を止めて、その教室から何かを取り出した
「…これから…毒ガスが出ていたというわけね…」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 14:02:30.89 ID:X0AI9EU0<>「クリスさん…これは…」
「…ガス兵器よ、これが原因みたい」
その時
「おい!!あれを見ろ!!」
「まずい!!見つかった!!」
私は、兵士の方を向いた
「ゲームの場合は、屋上へと向かってそこから飛び降りるという感じが
セオリーだけど」
「今は、そんな事を言っている場合じゃない!!仕方ない!!こっちよ!!泉!」
クリスさんは、教室の中に入り窓をけり破り、グラウンドに入る
「…クリスさん!!至る所に兵士がいるのですが」
「仕方ない、無理矢理あなたの力を起こします!!
今のあなたのレベルでこの技を使うのは、かなりの疲労感を伴いますが…
この状況なら仕方がありません」
そう言ってクリスは、私の剣を取り、彼が持っている宝石を取り出し
セロハンテープでつなげた
「これがついている間はスターシールドと言う守りの技が使えます、
念じてみてください」
私は、スターシールドと念じた
敵が放ってきたマシンガンが全て私の前で止まり落ちる
「よし…うまく行った!!行くわよ!!」
「はい!!」
クリスと私は走り出した
クリスさんは私のペースで走りだす
そうやって、私は無事にこの分校の校舎から出ていくことが出来た

技紹介
スターシールド
星の力で完全なる無敵状態になるがとんでもないほどの精神力を使ってしまう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 14:02:52.12 ID:X0AI9EU0<>
「ゼイゼイ…ここまで逃げきれば大丈夫ですよね?」
ある程度走ったところの茂みに私達は隠れていた
「…どう?」
クリスは尋ねる、そう言えばシールドの代償ってとんでもない疲労だったけ?
ちょっとだけ体を動かそうとしてみる
「うぐっ!!痛い!!」
しかし、疲労を通り越して痛みになっていた
「ちょっと待っていなさい」
何かの箱を取り出して私の横に置いた
「全回復薬トリメイトよ、これを飲めばほぼ一瞬で回復するでしょう」
私は、早速飲んだ。薬にしては意外に飲みやすい、私はすぐに立ち上がった
「…ちょっと私はこの辺りの状態を調べてみるから、
しばらくここで休んでいなさい」
そう言ってクリスさんは立ち上がり、茂みから出て行った、そして数十秒後
「よし!!今は、ちっこい方だけだな!!全員!!あの茂みに飛びかかれ!!」
私はその声を聞き、茂みから少し外の状況を除く
さっきの軍隊が茂みから顔を出してきた
「げっ!!」
クリスさんがいなくなるまで、じっとこの場所で待っていたのか!!
まずい!!この数は半端じゃない!!逃げないと!!
私は、森の奥の方へと逃げた。
当然、さっきの軍隊は銃を持って追いかけてきている!!
まずい!!囲まれてしまった!!全員銃をこちらに向けている
さっきのスターシールドの宝石はクリスさんに返してもらったから
あぁ…これは積んだな、死亡フラグが設立してしまった
こんな事になるのなら、今度買いたいものの為に貯めておいたお金
全部引き出して、秋葉原でいろいろ買いたかったな
ごめんね、みんな…どうやら帰れそうにない
みんな、忘れないでくれるかな?私の事…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 14:03:37.59 ID:X0AI9EU0<>以上が第三話 崩壊の雛見沢です<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 18:25:13.89 ID:tPUulUAO<>15レスで完結を目指してリレーSSなどを……
同時に二人が同じレスに対する続きを書いてしまった場合は、更にその続きを書く人がどちらか好きな方を選んでいい。
(まとめさんのために基本的には分岐なし。ただし選択肢はあり。)
1レスに収まらなければ、2レスに分けてもいい。
(安価は絶対。)
以上のおきてでよろしく。

半分実験的なリレーだね。
ではでは。


こなた「ただいまー。あー、暑いね、今日は……」
そうじろう「おぅ、おかえりこなた。もうすぐアニメが始まるぞお!」
こなた「OK!わかってるって。まあ、その前にお茶だね」

グビグビ……


―――――


こなた「予告である程度予測できてたけど、やっぱり原作とストーリーが違って来たね〜」
そうじろう「う〜ん、そうだな。やっぱりオリジナルに沿ったストーリーの方が、違和感なく視られるよなぁ」
こなた「そう?未知のストーリーだから、逆にわくわくするけど〜?」
そうじろう「そうか……、ところでゆーちゃんがまだ帰って来てないよな?」
こなた「そだね。どうしたんだろう……。まあとにかく夕食作っちゃお〜」


―――――

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 18:28:14.82 ID:tPUulUAO<>>>378

―――――


こなた「お父さん、夕食出来たよ〜」
そうじろう「今日も美味そうなチキンカレーだ!」
こなた「ゆーちゃんの分はとって置くからね〜」
こなた/そうじろう「さて、いっただっきまーす!」


―――――


こなた「お風呂空いたよ〜」
そうじろう「ん〜、じゃあ入るかな……」


こなた「もう8時か……、どうしたんだだろうゆーちゃん……」


プ、プルルルルルル、プルルルルルル……
ガチャ


こなた「はい泉ですけど〜」
こなた「あ、岩崎さんの……。……はい、……はい、……いえ、みなみちゃんはうちには来ていませんけれど……」
こなた「……はい、……え?みなみちゃんがまだ帰らない?……はい、……実はゆー、いえ、小早川もまだ帰っていないんです」
こなた「…………わかりました、心当たりのある友人に電話してみます。……はい、……いえ、こちらこそ、では失礼します……」

ガチャ

こなた「………………」
こなた「え!?これって二人が行方不明って言うこと!?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 18:30:53.92 ID:tPUulUAO<>>>379
私は以上

みんな、乗ってくれるかな!?

思ったけど、15レスじゃなくて、15回分のリレーと言う表現の方にしたいです……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 18:46:57.47 ID:xXpplADO<>>>379
こなた「みんなに電話してみたけど、いないのはゆーちゃんとみなみちゃんだけ……?それに、みんな二人がどこにいったか知らないし……」
そうじろう「とにかく、捜しに行くぞ!」
こなた「うん!」

―――――

そうじろう「こなた!」
こなた「お父さん、いた!?」
そうじろう「いや、いなかった。そっちは?」
こなた「こっちもダメ……」
かがみ「こなた!」
つかさ「こなちゃん!」
こなた「かがみ!?つかさ!?」
みゆき「私もいますよ!二人がいないって聞いて、黙ってなんかいられません!」
ひより「私もっスよ!」
パティ「トーゼン、私もデース!」
こなた「みんな……ありがとう!」
かがみ「ところでこなた、ゆたかちゃんのケータイに連絡したの?」
こなた「は!忘れてた!」
つかさ「こなちゃん!」
みゆき「みなみさんには掛かりませんでした……」
こなた「じゃあ、ゆーちゃんだけが頼りか……」

プルルルル……

こなた「ゆーちゃん……お願いだから出て……!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 19:03:17.22 ID:MT9R0jko<>そっかー、今日って13日の金曜日か<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 19:41:33.28 ID:tPUulUAO<>そっかー
そんなつもりはなかったけど、リレーSSはホラーにぴったりか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 21:18:08.58 ID:xXpplADO<>ここってケータイでも写真投下できる?
なら方法を教えてくれないかな。今度のらき☆すた殺人事件はマップで説明した方が早いからね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/13(金) 21:22:53.30 ID:MT9R0jko<>p@imepita.jp
写メ添付してメール送ればいい

本当はここで説明するようなことじゃないんだぜこれ…
釘刺しとくが実験は他でやれよw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/13(金) 21:34:43.95 ID:xXpplADO<>>>385
メール……?
 
てゆーか場違いな質問だったか。自分で捜してくる。失礼しました<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 00:34:32.50 ID:/eIC9.SO<> <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 00:40:26.43 ID:/eIC9.SO<>>>381
プルルルルルルル ガチャ

こなた「繋がった! もしもし、ゆーちゃん!?」
???「――――」

こなた「ゆーちゃん? おーい! 聞こえてるー!?」
???「――――」

かがみ「どうしたの?」
こなた「それが……繋がってるんだけど応答が――」
???「――けて」

こなた「――っ! ゆーちゃん!?」
ゆたか「――タス――ケテ」

ブツッ

こなた「ゆーちゃん!? ゆーちゃん!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 00:42:35.16 ID:.z4i.BAo<>>>381
こなた「……」

電話をかけ続けるも、ゆたかが出そうな気配はない

こなた「だめだ……やっぱりつながらない」
そうじろう「これで どうしろというんだー(棒読み)」
こなた「お父さん、パニクりすぎ! 冷静になれ、お父さん」
そうじろう「ごめん……」
こなた「あっちから連絡するのを待つしかないんだろうけど……」

携帯「芭蕉さん、メールです。……読まなくてもいいですね? 芭蕉さん、メールで」
こなた「メール? 誰からだろう」

from ゆたか

こなた「! お父さん、 ゆーちゃんからメール!」
そうじろう「何! 読んでくれ」
こなた「えっと……

    『こなたお姉ちゃんとおじさんへ。 
     いますこし事情があるので電話には出れません。その事情も言いにくい
     んだけど…… 
     かってなことだとはわかっているけど、心配しないでください』

     だって。……こんなこと書かれたら余計心配になるよ……」
そうじろう「どういうことなの!? わかるように説明してくれ」
こなた「少し、頭冷やそうか……」
そうじろう「ごめんなさい」
こなた「とりあえず、ゆーちゃんが無事なのはわかった。けど、みなみちゃんは……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 00:43:05.24 ID:.z4i.BAo<>ぎゃーかぶった<> 3<><>2008/06/14(土) 00:45:41.67 ID:k42LlW.0<>>>381
どうか繋がって欲しいと全員が祈っていたが、こなたの耳には規則的なコール音が聞こえてくるばかりだった。
まもなくして切り替わった留守番電話サービスに伝言を残し、こなたは通話終了のボタンを押した。
いくつもの溜息を聞きながら携帯電話をポケットに戻そうとした時、こなたはメールが来ていることに気がついた。
もしかしたら。そんな微かな期待を持って確認をすると、メールはまさしく期待どおりの人物から送られてきたものだった。
メールを開くだけという単純な動作であったが、興奮していたこなたは何度も操作を間違えてしまう。
数秒かけてようやく開かれたメールは、改行されて数行になっているものの、わずか二十文字にも満たない短い内容でしかなかった。
『学校にも日下部さん達はいませんでした』
日下部という名前が誰を指しているのか本気で分からず、数瞬こなたは考え込んだ。
そうして、大人びた少女といつも一緒にいる、元気の塊のような人物のことだと理解したとき、こなたは二人がこの集まりに参加していないことに気づいた。
「かがみ。かがみの友達の二人には、連絡した?」
「えっ。峰岸達のこと? 協力して欲しいっていうメールは送ってみたんだけど、まだどっちからも返信は来てないわね」
それがどうかしたの、と言って首を傾げるかがみを無視して、こなたはもう一度メールを読み返す。
彼女はいなくなった二人を探している。
そして、こなたも同じように二人を探しているのだと思い込んでいるらしい。
いったい誰がそんな嘘をゆたかに言ったのだろうかと考えたこなただったが、ここにいるメンバー以外でゆたかと面識のある人物といえば成実ゆいくらいしか思い当たらなかった。
彼女がいい加減な性格をしているとはいえ、二人の行方を捜すという重要な伝達を忘れるとは考えにくい。
嘘をついている人がいるのだろうかとこなたは全員を順繰りに眺めたが、誰もが本気でゆたか達の失踪を心配しているように見えた。
改めてメールが送られてきた時刻を見ると、それはこなたが携帯を家に忘れたまま出かけていた時間だった。
先程は電話をかけなければいけないと慌てていたために、メールに気がつかなかったらしい。
「ねえ、みんなに見て欲しいものが……」
疑いが晴れたわけではなかったが、一人で考えていても事態は好転しそうに無い。
そう思ったこなたが、ゆたかからのメールを全員に見せようとしたとき、着信を知らせる音楽が鳴り響いた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 00:51:43.43 ID:k42LlW.0<>う……まさか先に二人もの人が書いているとは。
これって後の人に採用されなかった場合は、またそちらの続きを書いてもいいのかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 00:57:18.04 ID:0w3el6.o<>なんだこのカオス

とりあえず>>378のルールに
>(まとめさんのために基本的には分岐なし。ただし選択肢はあり。)
ってあるし守ることにしようぜ


13日の金曜日に続き上げようと思ってたのに結局間に合わんかったな…くそぅ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 01:02:30.23 ID:/eIC9.SO<>>>392
今回のルール
>>まとめさんのために基本的には分岐なし。ただし選択肢はあり。

ということは、無理だよね
そして続きは次の人が選ぶって事だから、最速で書いた俺のも選ばれない可能性があるわけで……

これがリレーの恐ろしさ!
最低でも、リロードしてから書き込むということを心に刻んどけば何も問題ないけどね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 01:03:51.09 ID:uywpQYEo<>リレーSSってこういうところじゃ不向きじゃないのかしら
直でサイトに載せられる所ならまだしも<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 01:05:19.61 ID:f8d4dsAO<>なにこの1時代なのに人の多さ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 01:12:10.61 ID:k42LlW.0<>>>394
分かりにくかったみたいでごめん。
自分の話が採用されなかった時には、選ばれた話の続きを書いてもいいんだよね?という意味です。
分岐無しなのは、ちゃんとわかってますよー。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 01:19:24.10 ID:/eIC9.SO<>>>397
そういう事か。それならおkじゃね?
うん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 02:35:21.64 ID:MlwJy2AO<>リレーSSの一番>>378を書いたものだけど、まさかこんなに被るとは思わなかったよ。

勝手ながらルールを作ってみた。

SSの続きを書きたい場合は、「俺が>>???(最新のSSのレス番号)の続きを書く!」と言う宣言をまずしてから、続きのSSをすぐさま随筆する。

と言うものでよろしくです。
勝手ながらすみません。
でも選ばれなかったSSがかわいそうなんで……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 02:47:01.61 ID:7/XfZAAO<>パティ「ダレもイないイマのウチにヨン――」
ひより「ここで私が華麗に400ゲットっス!」


パティ「ヒヨリ……」
ひより「あれ? どうしたの?」
パティ「スコし……アタマをヒヤしまショーか……」
ひより「えちょまっ」
パティ「イイワケはジゴクでキく」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 09:21:32.68 ID:gsTtOQDO<>ぽてまよ見てたらクロスさせたくなった。
「すにゃ、おっ」があるなら「こにゃ、たっ」もあるのでは?ってね。
まああんまりぽてまよ知らないから俺には無理だがww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/14(土) 10:45:35.39 ID:dQsR3zQ0<>>>401
そういうのはSSの一部ネタとして使えばいいと思うよ
たったそれだけのネタのためにクロスSSを書こうとすると絶対ストーリーがgdgdになるなw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 11:36:46.29 ID:gsTtOQDO<>>>402
いやいや、それだけのためじゃないよ。
……と言いたかったが、どうやらソレしか浮かんでなかったみたいだ。とりあえずクロスはフルメタで十分か。
早く今回のおわらせなくては……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 11:43:31.59 ID:2gCjyc60<>なんとなぁく歴代スレタイ集みてたけどもうあと約10スレくらいで200スレになるんだね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 11:49:57.21 ID:/XaaYsE0<>>>404
そ、そんなにあったのかっ!
三日たたないうちに落ちて、すぐにの立てるのが当たり前の時期があったからな〜、
なつかしい<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/14(土) 12:04:09.97 ID:dQsR3zQ0<>ところで誰もリレーの続きはやらないの?
個人的に>>388と>>391の続きが見たいわけだが<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 13:09:12.73 ID:FPnBXLEo<>ドラマCD聴いてたらいい感じにインスピレーション!
待ってろパ…ティ…


入学当初の話書こうと思ってたのにがっちり補完されて手出しできない…orz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 13:19:16.37 ID:/eIC9.SO<>ちょwwかがぶーコンプエースで連載開始かよwwww
すげー!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 13:29:17.28 ID:k6ZqvZk0<>あれ、元々同人だっけ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 13:37:11.47 ID:/eIC9.SO<>イエス<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 14:41:49.78 ID:gsTtOQDO<>>>388

つかさ「こなちゃん、ゆたかちゃんは……」
こなた「……ダメだ、電話が切れた」
ひより「えぇ!?それじゃあ……!」
かがみ「誘拐の可能性も捨てきれないわね……」
パティ「ハンニンが気付いテ切ったってことデスネ?」
こなた「上手く聞き取れなかったけど……ゆーちゃんは間違いなく『助けて』って言ってた」
みゆき「これは……私達が想像していた以上に、事態は深刻かもしれませんね」
そうじろう「そ、そういえばこなた。GPSを使えばゆーちゃんのケータイがある場所がわかるんじゃないか?」
こなた「お父さん、ナイス!えっと……」

ピ、ピ

こなた「……よし、出た。場所は……学校?」
かがみ「え!?」
つかさ「お姉ちゃん、どうしたの?」
かがみ「……そうよ……帰ってきてないじゃない……。どうして、早く気が付かなかったのよ……?」
みゆき「か、かがみさん?」
かがみ「学校に日下部と峰岸を向かわせたの!もしかしたら、二人も危ない目にあってるかも!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 14:47:23.19 ID:gsTtOQDO<>>>411
ちなみに俺はホラー展開希望……って、こういうのはタブーなのか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/14(土) 14:55:28.98 ID:dQsR3zQ0<>イイヨイイヨー俺もホラーが見たいぜ
タブーというか、第一走者がジャンルを決めておけば・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 15:25:12.22 ID:pgNN79Mo<>>>412
タブーではないだろうけどしないほうが面白いとは思う
「そっち行ったかwww」とかねー

>>413
最初に決めてないのは展開はみんな次第でってことだろうし、いいんじゃないw


結構被ったなぁ てことで、宣言制か先着順に一票〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/14(土) 17:59:28.33 ID:MmkZHrQ0<> 投下がないようなので、割り込ませていただきます。<> 柊かがみ法律事務所<>saga<>2008/06/14(土) 18:00:42.44 ID:MmkZHrQ0<>柊かがみ法律事務所

1.お正月の小さな事件

 1月2日。
 東京、秋葉原。
 そのど真ん中に居を構える柊かがみ法律事務所。
 その主である柊かがみは、自室でパソコンに向かってなにやら打ち込んでいた。

 今日は、事務所は閉めている。裁判所はお役所であるから年末年始は閉庁しているし、当番弁護士の当番日でもなかったから、よほどのことでない限り仕事が入ることはない。雇っている若手弁護士(自分自身も若手弁護士であるが)や事務員たちにも全員休暇を与えていた。
 かがみがそこにいる理由は、そこが事務所兼自宅であるからだ。
 正月は実家に帰省するのが普通なのだろうが、彼女の実家は神社で正月は多忙である。臨時巫女として手伝うのならともかく、ただ帰省するだけなら、邪魔なだけだ。
 遠いわけでもないし、いつでも帰れるのだから、ことさら帰省にこだわる必要もなかった。
 正月だからといってこの街から喧騒がなくなるわけもないが、すっかり慣れた。というか、それに慣れない限り、ここで弁護士などやってられない。

 彼女は、20代で独立開業したやり手弁護士として、そして、オタク文化に理解のある弁護士として業界では有名だった。
 それゆえ、秋葉原ではオタクの味方として一種のカリスマであった。
 秋葉原にあまたいるカメコたちでさえ事務所の入り口に掲げられている「写真撮影厳禁」の看板に素直に従うほどだし、事務所の建物も同人関連の企業から格安で借り受けている物件だった。
 当然、テレビ取材などの申し込みもあるのだが、全部断っている。彼女は別に有名になりたくて弁護士をやっているわけではない。
 困っている人には偏見なく救いの手を。そのポリシーに基づいて仕事をこなしてきただけだ。

 パソコンに打ち込んでいるのは、とある裁判での被告弁護人側の主張の草稿だった。
 かがみは、著作権侵害で訴えられた同人関連企業の弁護を引き受けていた。その公判が近いのだ。
 過去に何度かその類の弁護を引き受けたことがあったが、裁判では連戦連敗。やはり、著作権法の壁は厚い。
 それでも、その主張は鋭く洗練されたもので、知的財産法学会や、知的財産問題を専門に扱う弁護士たち、そして、知財高裁の裁判官にも、彼女は一目おかれていた。
 それに加えてオタクの味方という評判もあり、その手の弁護を頼まれることは多かった。この分野で一定程度以上の腕前をもつ弁護士の中では、弁護報酬が格安だということもあるのだろうが。

 ピンポーン。

 インターホンが鳴った。<> 柊かがみ法律事務所<>saga<>2008/06/14(土) 18:01:33.37 ID:MmkZHrQ0<> 事務所側ではなく、自宅側の玄関だ。
 相手を確認するまでもなくドアをあける。正月にここをたずねてくるような人物など限られているから。
「あけおめ〜、かがみん」
 予想どおり、長年の友人である泉こなたの姿がそこにあった。
「おめでと。相変わらずね、あんたは」
 こなたは、大きな袋をたくさん抱えている。いわゆる福袋だ。
 こなた御用達の数々の店で買い込んできたものなのだろう。
「今年も戦利品でほくほくなのだよ。疲れたから、ちょっと休ませて〜」
「はいはい」
 こなたは、部屋に上がりこむと、荷物をその辺において、ソファーに腰をかけた。
 かがみがお茶を出す。
「ありがとさん。調子はどうだね、かがみん?」
「まあ、悪くないわ。そういうこなたはどうなのよ?」
「実は、原稿の締め切りが近いんだけどね」
 こなたは、人気のラノベ作家だった。
「こんなとこでだべってないで、さっさと帰らんか」
「ツッコミの切れ味は鈍ってないね、かがみん」
「あんたのボケ具合もね」
 ボケに切れ味なる概念が当てはまるのかどうかは、微妙なところだが。

 トゥルルルル……。

 電話が鳴った。
「はい。柊です」
『ああ、よかった。今日もいたのね』
「先輩。どうかしました?」
 電話の相手は、かがみが過去に世話になった先輩弁護士だった。
『ちょっとお願いしたいことがあるのよ』
 内容を聞く。
 痴漢容疑で近くの警察署にいる男への面会要請だった。<> 柊かがみ法律事務所<>saga<>2008/06/14(土) 18:02:40.56 ID:MmkZHrQ0<>「今日の当番弁護士は、先輩だったはずですけど」
『そうなんだけどさ。まだ逮捕されてるわけじゃなくて任意同行だから、厳密にいえば当番弁護士の対象外なのよね。まあ、何もなかったら手弁当で行ってもいいんだけど、今ちょっと仕事がつまっちゃってて』
「そういえば、先輩は大きな事件を抱えてましたね」
『そうなのよ。それに、任意同行ってところが気にならない?』
 先輩の意味ありげな口調に、かがみの脳は素早く推論を働かせた。
「冤罪の疑いあり、ですか?」
『さすが、かがみちゃんね。そもそも、任意同行なのに当番弁護士に連絡があること自体、普通じゃないでしょ?』
 逮捕された当人またはその親族等が弁護士を呼んでくれといわない限り、警察には当番弁護士に連絡する義理はない。それなのに、任意同行の段階で早々に連絡してきたということは、暗に何かを示唆していると勘ぐるのも的外れではないだろう。
 逮捕してしまったあとで冤罪だと判明すれば警察にとって汚点になる。
 かといって、冤罪であるという確証を固めるにも手間がかかる。痴漢被害を主張する女性に対して、確証もないのに、あんた嘘ついてるでしょとはなかなかいいづらい。警察は公権力であるゆえに「国民」に対してはいろいろと気を使わねばならないのだ。
 ならば、絡め手のアプローチで女性側を揺さぶるのも一つの手段ではある。もちろん、警察は警察で冤罪であるという確証を固めるために動いてはいるだろうが、手段は多いに越したことない。
「そうですね」
『痴漢の疑いがかかってるのはいわゆるオタク。そして、冤罪疑惑あり。こういうのは、かがみちゃんの得意分野よね?』
 過去にその手の冤罪事件にかかわったことは何度かあった。
 ひ弱なオタクを狙った痴漢容疑での虚偽告訴。面白半分でそんな馬鹿なことをする女子高生・女子大生は少数ながら存在した。
 未成年者に対しては説教ぐらいですませたが、20歳を越えた女子大生を相手に慰謝料をふんだくってやったこともある(微々たる金額ではあったが)。そのときは、被害者のオタク男子に土下座で感謝されて、苦笑したものだ。
「分かりました。引き受けます」
 警察の思惑に乗せられているようでシャクだが、だからといって、冤罪被害を放置するわけにもいかない。
 警察には貸しということにしておけばいい。商売柄、警察との関わりは今後もあるはずだから。

 受話器を置く。
「ごめん、こなた。急な仕事が入っちゃったわ」
「オタクの味方かがみんの出番かね?」
「その言い方はやめい。私は仕事をしてるだけなんだから」
「仕事人を気取るかがみん、萌え〜」
「あのなぁ」
「ツンデレ弁護士かがみん。いいねぇ。書いてみようかな。ディープなマニアには売れそうだし」
「やめてくれ」
 かがみも、こなたが本気でないことは分かっている。
 こなたの作風は、ティーネイジャーから30代までの幅広い一般層を主要なターゲットとしつつ、男女を問わぬあらゆる分野のオタク層にウケる要素をちりばめていくというもので、それこそがベストセラーを連発する秘訣でもあった。<> 柊かがみ法律事務所<>saga<>2008/06/14(土) 18:03:53.65 ID:MmkZHrQ0<>「冗談だよ、かがみん。まあ、仕事なら仕方ないね。邪魔者は退散するとしよう」
 こなたは、おもむろに荷物を手にとった。
 かがみは、こなたが出たあとに続いて、玄関に鍵をかけた。
「体を壊さない程度に頑張ってくれたまえ」
「あんがと」
 かがみは軽く答え、そして、さっそうと歩き去っていった。
 その後姿は、女のこなたから見ても、惚れ惚れするほどかっこよかった。

「うーん、やっぱり、書いてみようかな。『みこみこ弁護士かがみん』でもいいかも……」
 そんなつぶやきが、街の喧騒の中にかき消されていった。



2.黒歴史を思い出した日

 秋葉原に居を構える柊かがみ法律事務所。
 大きな仕事もない通常業務体制。そんなある日のこと。
 事務所にやってきたのは、この街には似つかわしくない中年の女性だった。

 話を聞く。
 彼女は、この秋葉原の近くで起きた交通事故で、息子を亡くしていた。
 ただ、死因にどうしても納得がいかない。
 事故現場に居合わせた友人たちの証言では、意識はしっかりあったし、あれぐらいのケガで死ぬとは思えない、とのことだった。
 しかし、病院は、死因については簡単に書かれた紙切れを渡してきただけで、詳しい説明は一切してくれなかった。
 ここまで聞けば、かがみにも依頼人がいいたいことは分かった。
 搬送先病院での措置に過失があった可能性、つまり、医療過誤の疑いだ。

「ご依頼の趣旨は分かりました。でも、どうして当事務所に? あなたも息子さんも住居はここからは遠いようですが」
「柊先生のことは、息子がよく話していましたので」
 秋葉原に集うオタクの間では、かがみは有名人だ。<> 柊かがみ法律事務所<>saga<>2008/06/14(土) 18:04:58.08 ID:MmkZHrQ0<> こういうことも珍しくはない。
「そうですか。それはともかく、確認しますけれども、息子さんの死の真相をどうしても解明したい。そういうことでよろしいですね?」
「はい。私は本当のことが知りたいだけなんです」
「分かりました。私は医療過誤事件は不得手なので、知り合いの弁護士を紹介します。ちょっとお待ちください」

 かがみは、電話をとると、とある番号をプッシュした。
「こちら、柊かがみ法律事務所と申します。○○さんはいらっしゃいますか?」

 ○○さん──その単語に、事務所に雇われている若手弁護士や事務員たちが、一斉に顔をあげた。
 その名は、かがみと交際して三日で破局したという最短記録をもつ男のものであった。
 エリート意識丸出しで、オタクなんて最下層民のごとく見下すような鼻持ちならない弁護士。弁護活動でも、金になる事件しか扱わない。テレビドラマに出てくる悪役弁護士が似合いそうなやつだ。
 かがみにとって、そんな男と三日間だけとはいえ交際していた事実は、忘却の彼方に追いやりたい黒歴史であるはずだった。
 それでも躊躇なく電話をかけたのは、その男の弁護の腕だけは確かだったから。

 男が電話に出た。
『君から電話とは珍しいね。復縁したいという申し出だと嬉しいんだけど』
「そんなわけないでしょ。あんたの好きなビジネスの話よ」
『ほう。どんな内容かな?』
 かがみが簡潔に説明すると、男はすぐに反応した。
「あの病院か。あそこは、過去にも医療過誤で問題になったことがある。医師の過密労働なんてどこでも聞く話だが、あそこは特に酷い。まあ、そんな病院を救急搬送先に指定せざるをえないほど、医療崩壊が進んでいるということでもあるがね」
『引き受けてくれるかしら?』
「報酬次第だね」
『ぶんどった賠償金の中から、好きなだけ持ってけばいいわ。依頼人の目的は、あくまでも真相解明。忘れないでよね』
「分かってるよ。そこをしっかりやらないと、賠償金もとれないからね。その辺は手抜きはしないさ」
『よろしく頼むわよ』
「ほかならぬ柊さんの頼みだ。引き受けよう。ところで、今度、一日ぐらいデートなんてどうかな?」
『お断りよ。私だって暇じゃないんだから』
 そのセリフを最後に、電話を切る。

 連絡先と地図、そして簡単な紹介状を書いて、依頼人に手渡す。<> 柊かがみ法律事務所<>saga<>2008/06/14(土) 18:06:18.50 ID:MmkZHrQ0<>「柊からの紹介だといえばすぐに分かるはずです。鼻持ちならない男ですけど、腕前だけは確かですから」
「ありがとうございます。何かお礼を……」
「そんな、いいですよ。他の弁護士を紹介しただけですから、相談料をとるほどのことでもないですし」
「いえいえ、是非ともお礼をさせてください」
 押し問答のすえ、結局、規定の相談料を受け取ることになった。

「ありがとうございました」
 依頼人は何度も何度も頭を下げた。
「頑張ってくださいね」
 かがみは、そういって依頼人を送り出した。

「さぁて、仕事仕事」
 かがみは、わざとらしくそういって、机についた。

 誰もさきほどの電話の相手である男のことは口には出さない。
 仕事のこと以外誰も一言も発しない微妙な雰囲気がただよう。
 その雰囲気は、その日一日、事務所を支配していた。



3.孤独な戦い

(心神喪失及び心神耗弱)
第39条 心神喪失者の行為は、罰しない。
2 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

 その条文の意味を、柊かがみは充分に理解しているつもりではあった。
 刑法の考え方の一つとして自由意思で行なった行為に対しては自ら責任を負うべきだというものがあり、また、刑法の目的の一つには犯罪者の更生がある。
 心神喪失者には自分で自分を制御する能力はなく、自由意思による行為などありえない。そして、そもそも更生できる能力すらないのだ。
 そういう人間に対して必要なのは、きちんと「治療」することだ。効果のない無意味な刑罰を科すことではない。<> 柊かがみ法律事務所<>saga<>2008/06/14(土) 18:07:51.02 ID:MmkZHrQ0<> 「治療」が不可能なのなら社会に損害を与えないように永久に隔離するしかないが、それは現行の法体系が認めるところではなかった(そういう法制度を整えようという主張は存在するが)。
 どちらにしても、「目には目を」の応報主義は、日本刑法の採るところではない。
 分かってはいるつもりだった。
 でも、その重みを噛み締める日がこようとは……。

 秋葉原で起きた連続殺傷事件。死傷者は34名。過去最悪だった。
 警察が拳銃を使わなかったことを非難するマスコミもあったが、馬鹿な主張だった。あんな人ごみで拳銃なんか使ったら、流れ弾で余計な被害を出すだけだ。拳銃は百発百中ではないのだから。
 それはともかく、親から要請されて容疑者に面会にいった当番弁護士は、まともにコミュニケーションがとれずに退散することとなった。
 この手の案件を進んで引き受けたがる弁護士はそうそうおらず、結局のところ、秋葉原を縄張りとするかがみが引き受けざるをえなかった。

 まっとうにコミュニケーションがとれない容疑者。
 彼の人生のほとんどを埋め尽くす精神病院への通院歴。
 刑事裁判の争点はただひとつしかありえない。すなわち、刑法第39条の要件に該当するか否か。
 容疑者に面会したかがみは確信した。
 彼に必要なのは、刑罰ではなく治療だと。

 山と積まれた紙の山に目をやる。
 おまえは殺人者の味方をするのかとか、おまえも殺人者の仲間だとか、その他いわれのない誹謗中傷が書かれた手紙の山だった。
 刑事弁護の意義を理解しない者は、一般市民には多い。
 身に危険が及ばないとも限らないので、雇っている若手弁護士や事務員には一ヶ月の有給休暇を与えて帰らせた。
 そんな状況を見て、所轄の警察署の顔見知りの誰かが気を利かせたのだろう。事務所には警察官が警備につき、かがみが出歩くときは護衛にもついてくれた。
 刑事事件では対立する関係である警察が進んでこんなことをしてくれるのも、彼女の人柄によるところが大きい。

 司法は民主主義に屈してはならない。ましてや、世論に屈するなどもってのほかだ。司法の独立とはそういうことである。
 しかし、そんな気概をもつ裁判官や検察官はすっかり少なくなっているようにも思われる。
 そして、この事件では、素人が法の理念や意義を理解しないまま法的判断まで下してしまうという裁判員制度の問題点が噴出しそうだった。
 心神喪失該当性の判断は、事実判断ではなく法的判断であるから。

 それでも、後に退くわけにはいかない。
 孤独な戦いになるが、できることをできるだけやらねばならない。<> 柊かがみ法律事務所<>saga<>2008/06/14(土) 18:08:59.79 ID:MmkZHrQ0<> まずは、手元に武器をそろえることだ。

 かがみは、電話を手にとった。
 プッシュした番号は、とある総合病院のもの。
「こちら、柊かがみ法律事務所と申します。精神科の高良先生はいらっしゃいますでしょうか?」
 しばらくして、
『はい。お電話、変わりました。高良です』
「あっ、みゆき。久しぶりね」
『お久しぶりです、かがみさん。いろいろと大変そうですけど、大丈夫でしょうか?』
「まあ、なんとかやってるわよ。これも仕事だしね」
『ご用件は、そのお仕事に関係することですね?』
 さすがに、鋭い。
「その通りよ。単刀直入にいうと、精神鑑定をお願いしたいの。検察でも既にやってるし、裁判所も職権でやるかもしれないけど、弁護側としても証拠として提出したいのよ」
『分かりました。でも、私がすることは、客観的に鑑定することだけです。その結果に対する法的評価は、私の職分ではありません』
「分かってるわよ。そこまでみゆきに押し付ける気なんてないから。じゃあ、日程はこちらで調整してから連絡するわ。巻き込んじゃってごめんね」
 裁判所に提出する鑑定書を作れば、法廷に召喚されて尋問を受ける可能性もある。
『いえいえ、これも私の仕事ですから。かがみさんも、あまり無理はなさらないでくださいね』
「ありがと。恩に着るわ」
 電話を切る。
 やはり、持つべきものは友人だと、つくづく実感した。

 かがみの戦いは、まだ始まったばかりであった。

終わり
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 18:12:02.31 ID:MmkZHrQ0<> 以上です。
 割り込み失礼しました。

 やっぱりID変わっちゃったか。
 ちなみに、106と同一人物です。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 18:19:09.32 ID:gsTtOQDO<>>>424
どこかで見た文体だなと思ったら、あなたでしたか。
つかさが出てないのが気になっちゃったけど…楽しかったよ。





なぜだか知らないけど、読んでてらき☆すた殺人事件の最終章が思い浮かんだ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 18:24:20.95 ID:pgNN79Mo<>>>424
乙 いやすごいな うまくいえないのだけどw マジGJ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 18:53:05.47 ID:/eIC9.SO<>>>424
読んでて飽きがこないって凄いよね!GJ

こなた=ラノベ作家
かがみ=弁護士
みゆき=精神科
つかさ=ニート……?それか専業主婦かな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 18:58:22.94 ID:gsTtOQDO<>避難所でコンクールのお題決めがされてるみたい。最近更新されてないけど。
「こんなお題がいいな」って人は>>1でトップページに行き、避難所のリンクからどうぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 18:59:13.29 ID:gsTtOQDO<>おっと、すでに>>1にリンクあったか。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 20:14:48.00 ID:uywpQYEo<>つかさは普通に料理関係の道に言ったのではと思うが
そうなると、事件とか無関係だから出番はないのかしら?ww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 20:28:19.76 ID:gsTtOQDO<>リレー小説、続かないな…
俺が前回のだから、誰か書いてくれ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 20:38:39.47 ID:BTZanho0<>15レスで完結って、被りもいれて15なんか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 20:47:44.24 ID:pgNN79Mo<>>>432
15回で完結ってことらしいから、被りは入れないはず〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 21:15:28.95 ID:pgNN79Mo<>>>432
自分で言ってて答えになってなかった
選ぶ、
>同時に二人が同じレスに対する続きを書いてしまった場合は、更にその続きを書く人がどちらか好きな方を選んでいい。
ということは でww

>>431
ちょっと考えてたんだけど出てこないぜ…orz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 22:10:22.88 ID:9iRDBHs0<>>>411の続き

ななこは焼却炉の蓋を開け、足下の黒いゴミ袋をその中に放り込んだ。
「くはっ!さすがに2人分は堪えるわ」
2人分、2つのゴミ袋はいつも各クラスから運ばれる様な紙屑等ではなかった。
もっと重々しく、もっと生々しく、もっと禍々しく、そして最も狂々しいモノ。
ななこはポケットからライターと紙屑を取り出し、火を付ける。
「うわっち!」
すかさず炉に投げ込むと、火は袋に触れ、溶かし、次第に中の姿をあらわにした。
溶けて支えをなくした中身の一部がゴロリと炉を転がると、2つの赤い球が、ななこの視界に
飛び込み、ソレの頂点に携わるオレンジの束がまるで炎の川の様に炉の底を彩らせていた。
しかし、本物の炎がそれを払うのに時間はいらなかった。阿鼻叫喚の地獄絵図。
そう思えた現状に、今、声を出せるのはななこだけ。
焼け爛れる生徒を眺め、ななこは呟いた。
「骨の処理もせなあかんねんな…しんど。それにしてもうち、物まねの天才かも知れへんな
 こなたお姉ちゃん…助けて…そっくりやんw…くひひひひ…」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/14(土) 22:26:50.73 ID:jwl6yKQ0<>>>435
あなたが犯人ですか先生…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 22:28:30.26 ID:bhwD11c0<>あなたを犯人です<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/14(土) 22:49:34.67 ID:/eIC9.SO<>超展開!!
やべぇwオラわくわくしてきたぞwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 23:04:09.49 ID:.z4i.BAo<>そして夢オチで終わらせるわけですね、わかります<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/14(土) 23:13:21.86 ID:k42LlW.0<>結局、先着優先と事前申告のどっちにするかは決まっていないんだよね。
とりあえず、確認。今って誰か書いている人はいる?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/14(土) 23:15:39.77 ID:pgNN79Mo<>>>440
一人目の人が>>399って言ってるから少なくとも今回は事前で確定かとー
宣言されてないけどw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/14(土) 23:30:41.68 ID:jwl6yKQ0<>流れを読まずにネタ投下します。
今回は妖怪とか出てきます。ひさびさに巫女姉妹大活躍です。
そして、パティの意外な一面が明らかになる…かも!?<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:32:25.59 ID:jwl6yKQ0<>「〜♪」
私こと日下部みさおは、親友の峰岸あやのとともに大学からの帰り道を歩いていた。
調子ハズレの鼻歌なんか歌いながら晴れ渡る太陽の下、見覚えのある人影を見つけた。

「みさちゃん、あれ…」
「お、あいつは小早川だな。ちょっとからかってやるか…おーい!」
そう言って声をかけたその時だった。
「……」
あいつは私の呼びかけに応じる気配がない。
おかしい。様子がおかしい。どうも腑に落ちない私はもう一回呼びかけることにした。
それでも微動だにしない小早川を見て、私は苛立ち、つい食って掛ってしまう。

「おい!小早川、人が挨拶してんだぞー、返事ぐらいしろい!」
そう言って小早川の方に手をかけたその時だった。
「…」
そいつはいつもの目じゃなかった。…どこかうつろで、すべてを飲み込んでしまいそうな…。
本能が危険を告げる。逃げろ…今すぐに逃げなくっちゃ…!

「み…みさちゃん!?」
「あやの、逃げ――」
私はあやのと一緒に逃げ出そうとしたが、次の瞬間だった。
…私は何が起きたのかわからなかった。
目の前には切り離された私の腕、そして火花を散らしながらくずおれていく身体、それを構成していた部品たち…。
私は…最後ノ力…を、振り…シボり……あやの、ニ…告ゲタ……。
「あ…アや……ノ……逃…ゲ……」

――CYBernetic ORGanism System K-330 "MISAO"
――Fatality Damage...System ERROR...<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:32:49.05 ID:jwl6yKQ0<>☆

「ふぅ、今日も一段落…」
私は雑誌の連載コラムの原稿を終了させて一息をついていた。
今日の飲み物は三ツ矢サイダー。この爽快感はいくつになってもやめられないよね。
そうして一息ついていると、ふいに玄関のドアをノックする音が響いてきた。

「泉ちゃん!大変なの!みさちゃんが、みさちゃんがぁっ!!!」
聞き覚えのある声は峰岸さんだった。酷く慌てた様子。
またみさきちのドッキリかな…でも、この慌てようは尋常じゃない。
私はとりあえずドアを開けてみることにした。
「…どうしたの、峰岸さん」
「みさちゃんが、みさちゃんがバラバラにされちゃったのよぉ!!」
「バラバラに…!?」
「…小早川さんが歩いているところに声をかけたらしいんだけど…次の瞬間バラバラにされて…」
「……ゆーちゃんに?」
「確か、私の見た限りでは小早川さんがみさちゃんをバラバラにしちゃったと思うんだけど…」

私は思わず我を忘れて怒り狂い、峰岸さんに飛び掛った。
「ちょっと峰岸さん?冗談言わないでよ!ゆーちゃんがそんなことするわけないじゃん!!」
「ホントなのよ、私はこの目でしっかりと見たの!!」
「嘘だ!ゆーちゃんはむやみに人を傷つけるような子じゃないよ!!いい加減にしないと怒るよ!?」
「どうしても信じてもらえないのね…」
「そんな話、信じられる訳な…」
私が反論しようとしたその時、峰岸さんは耳のカバーを開けて中から一本のメモリーカードを取り出した。
「…何これ?メモリーカードがどうかしたの?」
「どうしても信用できないなら、このメモリーカードの中身を見てみればいいわ。このカードの中身には、私が見た光景が記録されている筈なの」
「……わかったよ、そのかわりもし嘘だったらわかってるよね?」
「そのときはわかってる…でもね、これは真実の映像なのよ」
そう言って、峰岸さんは立ち去っていった。
私はすぐさま峰岸さんに渡されたメモリーカードをPCに入れて映像を見てみることにした。
どうせタチの悪い冗談だろう、そう思っていた。…そう、冗談であって欲しかった。<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:33:09.76 ID:jwl6yKQ0<>『……』
『ちょっ…一体どうしちまったんだよ、おかっしいぞ、今日のお前!』
映像に写っているのは恐怖に怯えるみさきち…そしてその目の前に立っていた人物を見て私は絶句した。
「嘘…でしょ……!?」
それは私の知っている人物。あのゆーちゃんがこんな酷いことをするなんて、信じたくもない…。
もしかしたらこの映像に偽りがあるのかもしれない。でも、だとしたらみさきちがこんなに涙を流して怯えたりはしないはず。
私は信じられなかった。信じたくなかった。あんなに優しいゆーちゃんがあんなことをするなんて…。

映像を巻き戻し、何度も何度も見てみる。
…ねえ、何でこんなことになっちゃったの?
何でこんな、酷いことするの?わからないよ…ゆーちゃん…。

…その映像を見て絶望していたその時だった。
「…この映像…何かがおかしい…?」
何度も何度も目を凝らし映像をよく見てみる。ゆーちゃんは目が虚ろで、いつもの輝いている目じゃなかった。
それだけじゃない、動きもどこかふらふらしていて、姿勢も猫背。まるで何かに憑かれているように…。

ん…『憑かれて』…?
まさか…ゆーちゃんは悪霊に憑かれちゃったの…!?<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:33:45.08 ID:jwl6yKQ0<>怖くなった私は、かがみにこの映像を見てもらうことにした。
「……」
「ど、どう?…かがみ…」
「……間違いないわね」
「?」
「これは間違いなく…悪霊の仕業ね」
いやな予感は的中した。まさか、ゆーちゃんが悪霊に操られているなんて…。
「それで、ゆーちゃんは助かるの?」
「悪霊を何とかしたいとこだけど、足取りを掴まないことには…」
ゆーちゃんの行方がわからなければ、悪霊を封印することは出来ない…。
でも悪霊を放っておいたら、さらに多くの被害者が出る危険が大きい。
一体どうすればいいのかと悩んでいたその時だった。
「お姉ちゃん、私に任せて」
「「つかさ!」」
「そ、そうか…つかさは広範囲の霊をキャッチできるのよね」
かがみの話によれば、つかさはかなり広い範囲の霊を見極めることが出来るらしい。
たとえば春日部につかさがいる場合、捜索範囲は群馬県の水上ぐらいなら軽く届いてしまうという。

「そ、それで!?ゆーちゃんはどこに?」
「……ゆたかちゃんはフライトユニットで移動…赤城山のあたりに着陸したよ」
「すぐに行くわよ!こなた、つかさ!」
「おっしゃ!自慢の愛車で…」
ゆーちゃんを助けようと、ガレージに向かったその時だった。

「……ない…」
「こなた?なんで車ないのよ…」
「しまったーっ!私のインプレッサ…車検に出してたんだった!!」
あぁ…こんなときにこんな事件が起きるなんて。自重しろよ悪霊。
そして車検出してることぐらい気づけ私。万事休すか…と思っていたその時、頭上から爆音が響いてきた。

「ヘーイ、コナタ!お困りのようでスネ」
「パティ!?」
「パトリシアさん…そのヘリ…何?」
ぽかんとした様子でつかさが訪ねる。
「Oh!ツカサは"412AP"をご存知ないノデスカ?」
いや、ヘリの機種名を聞いたんじゃないと思うんだけど…。
ちなみにパティの言っている412APというのは、ベル412の最新モデルだ。
「とにかくパティ、ゆーちゃんが大変なんだよ!今すぐ赤城山へ向かって!」
「What!?」
「ゆたかちゃんは悪霊に取り付かれているの。早く除霊しないと大変なことになるわ」
「OK!ユタカを助ける為ナラひと肌脱ぎまスヨ!さぁGet Ride!」

こうして私とかがみ、つかさはパティの操縦するヘリに乗り込んだ。<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:34:09.99 ID:jwl6yKQ0<>「ところでパトリシアさんって、ヘリの操縦できたっけ?」
「…つかさ、私に聞くな」
「お二人サン…喋ってると…舌噛むゼ」
…あれ?パティの喋り口調が変わってる!?一体どうしたの!?

「Helicopterなんてモンを操縦するのは…久しぶりダナ…OK!かっ飛ばしてGoダッゼ!!」
ちょ!?…パティ、もしかして車とかのハンドル握ると性格変わっちゃうタイプですかー!?

それから暫くして、私たちは赤城山の麓についた。
「…つかさ、反応はどう?」
「強い怨念を感じるよ…だんだん近付いてくる…」
つかさが感じている霊波動がだんだん強くなってきて、私にもその波動が伝わってきた。
一体ゆーちゃんに何が…そう思ったその時だった。
私の背後にあった大木が一瞬にして寸断されていたのだ。こんなことが出来るのは…。
「ゆーちゃん!?」
そこにいたのは紛れもなく、私の従妹の姿であった…。

「…」
「ゆーちゃん、私だよ…こなただよ!?こんなことはやめてよ!ねぇ!」
私は必死に説得をしようと試みるが、ゆーちゃんは微動だにしない。
ただ虚ろな目でこちらを睨みつけているだけだ。
「危ない、こなた!」
かがみの声が響く。ゆーちゃんは太腿からビームサーベルを抜き放ち、こちらめがけて突進してきたのだ!
「…っ!ゆーちゃん、一体どうしちゃったのさ!」
私はたまらず叫んだ。…すると、彼女の口から出てきたのは信じられない言葉だった。<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:34:35.71 ID:jwl6yKQ0<>『ククク…楽しい、楽しいねえ…人をおちょくるのってホント楽しいよ』
…そんな、ゆーちゃんは人をむやみに傷つけることを望んだりしない…
でも今、目の前にたっているそれはそんないつものゆーちゃんとはまるで正反対だった。
「こなた…『コイツ』はゆたかちゃんじゃないわ!」
「でも…!」
目の前にいるのがゆーちゃんじゃない?…でも、私の目の前にいるのはどう見ても…!
私には何がなんだかわからなかった。頭がおかしくなりそうだ。夢なら覚めて…。

そう思った刹那、一条のビームが飛んでくる。
『ウガッ…!?…貴様ァ…あの時の!』
「峰岸さん!?」
「みさちゃんの…みさちゃんの仇ッ!!」

「こなた!峰岸!危ない!そいつから離れて!!」
かがみの声が響く。目の前のゆーちゃんはビームサーベルを振りぬいて突進してくる。
峰岸さんはすかさず応戦するけど、どうもダメだ。力で押されている…。

次の瞬間、峰岸さんの左腕が吹っ飛んだ。
「…な、なんなのコイツ…一体!?」
峰岸さんは火花の飛び散る左腕の切り口を押さえながら、かがみとつかさに尋ねた。
つかさはいつにない真剣な瞳で答える。
「…ゆたかちゃんに取り付いている妖怪はね…『天邪鬼』だよ…」<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:34:57.05 ID:jwl6yKQ0<>「そ…そんな……」
天邪鬼。
人間に取りつき、その性格を正反対にしてしまう妖怪のことだ。
つかさの話によると、ゆーちゃんはその天邪鬼にとり憑かれておかしくなってしまったらしい。
『ケッケッケ…よく気付いたなぁ、そうだよ、いかにもアタシが天邪鬼…』
「…っ!」
「どうして…ゆーちゃんの身体を乗っ取ったんだっ!!」
『ちょうどコイツがのほほんと歩いていたんでな、アタシはそんな油断だらけの人間に取り憑くのが好きでね…』
「…なる、ほどな…」
聞き覚えのある声が、峰岸さんの背負っているリュックの中から聞こえてくる。
声の主は…3日前にバラバラにされてしまったみさきちだった。
「リュックりしていってね!!!…なんてな」
「日下部!?…生きてたの!?」
「当たり前だろ、あんぐらいで死ぬ身体じゃねえよ。…それより、これで全部わかったぜ…一連の騒動はてめえが元凶か!天邪鬼!!」
『いかにもいかにも…アンタはちょいとイジメ甲斐がありそうだったんで、バラバラにしてやったのさ』
「ヴぁカかっ!下手すりゃ私は死ぬトコだったんだぞ!?」
「そうだっ!」
『…んー、何のことかな?ちょうどいい、折角集まってくれたんだ、たっぷり可愛がってやるよ!』
そう言って天邪鬼は私たちに攻撃を仕掛ける。かがみたちは必死になって応戦する。
「つかさ!護符を!!」
「うん!」
つかさが巫女装束の中から護符を取り出すと、目の前に結界が出来た。
流石に天邪鬼は怯んでいるようだ…。
ん?待てよ?相手は天邪鬼…ということは、まさか!?
「つかさ!罠だァ!!」
「えっ…」<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:35:29.14 ID:jwl6yKQ0<>…次の瞬間だった。
つかさは天邪鬼の強力な一撃を喰らい吹き飛ばされてしまった。
「つかさ!!」
「うっ…うぅ…」
『ヒャッハッハッハ、ダマされてやんの、バカでぇ〜』
「ぐっ…よくもつかさを…!」
かがみの瞳は怒りに燃えていた。
『さてさて、次のお相手は誰かな〜?』
天邪鬼がかがみに向き直ったその時だった。

『やめて!』
『…!?ったく、なんだオマエは…』
『これ以上好き勝手するのはやめてよ!…私の身体から出て行って!!』
『…うるさい!うるさいうるさいうるさい!!お前の声なんて聞きたくねえんだよ!!』
ゆーちゃんの様子が変だ。…一体、何が起こっているの…?
「…てるんだ」
「?」
つかさがよろめきながらも立ち上がり、今の状況の説明を始める。
「ゆたかちゃんの心が…天邪鬼と戦ってるんだよ…!」
「そうか…!…こなた!峰岸!日下部!ゆたかちゃんを応援するのよ!」
「合点承知だぜ!」
「任せて!」
「ゆーちゃん、がんばれ!こんな妖怪になんか負けるなー!」
『グッ…』
「小早川!…私のライバルはお前だー!こんな妖怪なんかじゃねえ!!」
「そうよ!あなたの精神力で、こんな鬼追い出しちゃいなさい!!」
『キ…キ・サ・マ・ラ……!』
「だから…」
「そうだよ…だから…!」
「戻ってきてよ!ゆーちゃぁぁぁぁん!!」<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:35:55.09 ID:jwl6yKQ0<>『ぐぅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!』
天邪鬼がすごく苦しんでいる様子だ。そしてゆーちゃんの身体から、黒い何かが飛び出した。
…それを奇跡と呼んでいいのかどうかはここにいる誰にもわからなかった。
だがそれは実際に起きたのだ…。実際に。
「…あ…こなた、お姉ちゃん?」
「ゆーちゃん!戻ったんだね!?」
「うわぁぁぁん!お姉ちゃぁぁぁぁぁん!!」
「ま、ひとまず一件落着だな」
みさきちが締めようとしたその時だった。

「まだよ!日下部!」
「みゅ!?」
『…おのれ…人間ふぜいがこのあたしをコケにしやがってぇ…!』
そこにたっていたのは、ゆーちゃんと瓜二つの姿をした少女だった。
厳密には、少女の姿をした鬼。よく見ると髪の毛の色もちょっと暗いし、目つきも悪い。
『こんな気持ちは初めてだ…!てめえら全員生きて帰れると思うな!!!!』
壮絶なバトルが始まった…。

「あやの!お前のボディ貸してくれ!!」
「え!?」
「こいつには借りがあるんだ…だったらこの手で返さなきゃ気がすまねえ!」
みさきちはスイッチを操作して峰岸さんの首を外す。そして私に向かってこう言った。
「ちびっ子!私を峰岸の胴体めがけて投げろッ!!」
私は言われるがままに、みさきちの頭を掴んで思いっきり放り投げた。
そして、みさきちは…片腕だけになった峰岸さんのボディを借りて、天邪鬼に戦いを挑むのだった。
「お前の相手は私だッ!喰らえ『バーニングダークフレイムオブディッセンバー』!!」
わけのわからない必殺技を叫びながら飛び蹴りをかますみさきち…だったが。<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:36:32.86 ID:jwl6yKQ0<>「はうぅ…」
「馬鹿かー!そっちは本物のゆたかちゃんよ!」
「えっ!?」
かがみの突っ込みは正しかった。みさきちは間違ってゆーちゃんの頭を蹴ってしまったのだ!
「痛いなぁ…どこを見てるんですか!!」
「い、いや、ごめんよ、これは事故で…」
「後ろだみさきち!」
「みゅ!?」
次の瞬間みさきちは、天邪鬼に吹っ飛ばされてしまった。
「…つかさ、ライフルを!」
「了解!」
間髪入れずに柊姉妹が攻撃態勢に移る。天邪鬼がゆーちゃんから切り離された今、本体を狙えばうまくいくはず…。
しかし天邪鬼の動きは速い。何回弾を当てようとしても外れてしまう。
気がつけば、陰陽弾の残りは一発きりになってしまっていた。

『ほらほらどうした?動きが遅いぜ?』
「くっ…」
もはやみんなの疲労は限界に達していた。万事休すか…。
すると私の持っていたペンダントが光った。
そう…これはお母さんの形見。肌身離さず持っているお気に入りのペンダント。
このペンダントが光ったということは…。

「おやめなさい!もう気は済んだでしょ?」
『だ、誰だ貴様は…!』
「お母さん!」
光と共に現れた一人の人物。私の母、泉かなただった…。
「かわいそうに…人を傷つけることでしか快感を得られないなんて…」
『うるさい!だまれだまれだまれだまれだまれだまれ!貴様にあたしの何がわかる!!』
「悪い子は…お仕置きしなきゃ、ね…」
そう言うとお母さんは何か呪文のような言葉を呟き始める。
「…闇より生まれし彷徨える申し子よ、汝のあるべき場所此方にあらず、汝あるべき場所彼方にあり…」
その呪文を唱えると、天邪鬼は光の帯に縛られ身動きが取れなくなってしまった。
ねえ、お母さん…死んでから一体何があったの?天国であなたはどーやってそんな力を手に入れたの?
「…かがみちゃんに、つかさちゃんだっけ?」
「「は、はいっ!」」
「私の力は悪霊を一定時間縛り付けることしか出来ない…あなたたちの手で、導いてあげて」
「わかりましたっ!!」
元気よくつかさは答えると、神楽を舞うときに使う鈴を取り出した。
「色即是空…空即是色…天よ地よ、彷徨える魂よ、全てのもの在るように在れ!」
『オ…オノ…レ…』
「今よ!かがみちゃん!」
「今だよ!お姉ちゃん!」
お母さんとつかさが同時に叫ぶ。
それに応えるように、かがみは銃を構え、引き金を…引いた。
「狙い撃つぜぇぇぇぇぇっ!!!」
『ぐぅわぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!』<> 天邪鬼にご用心<>saga<>2008/06/14(土) 23:36:55.15 ID:jwl6yKQ0<>「…これでよし、と」
「ふぅ…なんとか一件落着だね、お姉ちゃん」
「そうね…まったくとんだ迷惑だったわ」
天邪鬼を封印して一段落。ゆーちゃんも元に戻ったし、ひとまず安心…かな。
「ヘーイ!Cool Girls!!」
遠くからヘリの爆音と共にパティの声が聞こえる。
「乗りナヨ、家まで送ってってヤルゼ?」
…まだハンドル握ったまんまだったんですか…。
「…こなた、あれも悪霊の仕業なの?」
「いやぁ…パティはただ『ハンドル握ると性格変わるタイプ』なだけだよ。ゆーちゃんもヘリ乗る?」
「ううん、私は大丈夫。いつの間にか背中にフライトユニットが着いてるし、空飛んで帰るよ」
「ま、ひとまず安心だな」
再び頭だけになったみさきちがニッコリ微笑む。
「でも、身体が直ったら改めてお前と勝負な」
「ふぇ!?」
「今回の事件はこれで終わった。でも、これはこれ、勝負は勝負だ。手抜きなしで来いよな!」
「…はぁ…」
おいおい、みさきち。せっかくのいい場面で無茶振りはよくないよ。
ともあれ、ちょっとオカルトじみたこの事件、ひとまずこれで一件落着。
…はぁ、ちょっと疲れちゃったよ。今日はもう、アニメの録画予約だけして早めに寝るかな…。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/14(土) 23:40:40.01 ID:jwl6yKQ0<>以上です。今回の話を書いたきっかけは、美術室にあった「ゴーストに操られてるゆーちゃん」の絵を見て「こういう話できないかな?」と思ったのが最初だったりします。
結局取り付いているのはゆーちゃんそっくりの姿をした天邪鬼という事にしましたが、最後はかなたさんを登場させてみました。
かなたさんがすごい力を手に入れちゃってますが仕様です。そしてサイボーグに取り憑いてしまう天邪鬼SUGEEEEEEE!

そしてパティ。『ハンドル握ると性格がちょっとワイルドになる』という設定を持ってきてみました。
俺のSSの中では、みゆきとパティがどんどん壊れていってるような…。

今までの中で一番長かった…疲れたぜ…。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 00:02:33.49 ID:PRaYUnQ0<>イヤッッホォォォオオォオウ!ひなたさん誕生日おめでとう!!!!

 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *    。
      +    。  |  |
   *     +   / /   +    。     +    。 +    *
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +  ./ 》〉   。     +    。   *    。
      ,-     f    | | ∧_∧
      / ュヘ    | *  ヽ ヽ ´∀`)_    。     。
     〈_} )   |      ヽ    _ヽ          〉
        /    ! +    。 .|  ({__〉 +      ○ノ
       ./  ,ヘ  |       |   |         <ヽ |
 ガタン ||| j  / |  | |||    ||| .| ,ヘ \ || |||ガタン i!i/, |i!ii ガタン
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 00:07:40.28 ID:NnaVjISO<>なんだ、俺の絵か
ちなみに、あのゆたかを見てるのはみなみという裏設定がある
SSも書こうとしたが途中でめんどくさくなって破棄してしまった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 00:20:06.23 ID:FLpXOkAO<>>>454

サイバー☆ゆーちゃんの世界観の設定でSSを書いてみたくなった!
Anotherを書いてみてもいいかな、かな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 00:26:51.33 ID:3uaBGro0<>どっかで「来週は私の誕生日」てひなたさんいってたが、今日だったか。

ひなた「ただいま〜…あら?お部屋が真っ暗、ひかげちゃ…
     (今日は私の誕生日、だから私を喜ばそうと…くす、ひかげちゃんたら♪)」
ひかげ「お姉ちゃん!」
ひなた「わぁ!?びっくりした…もぅ、驚かさな」
ひかげ「電気、止まったよ!」
ひなた「また!?…せっかくの誕生日なのに…」
ひかげ「お姉ちゃん、その手に持ってる袋は?」
ひなた「…私への…誕生日…プレゼント…」
ひかげ「それかせ!今日の灯りにする!」
ひなた「ちょ!ひかげちゃん!?やめ!それ限定品!1万円!やーめーてー!」
ひかげ「…1万円…1万円の灯りって、どうなんだろうね?お姉ちゃん?」
ひなた「いーやー!!!!!」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 00:44:05.32 ID:tx3bGMAO<>>>458
これはワロタ

ひなたさん誕生日おめでとう!
夕方に買った入学案内書読んでて今日誕生日なのを思い出したよ


やまとってこの頃すでに存在してたのか…
そういや5巻にもちょっぴりだけ出てたな<> ひなた嬢誕生日おめ<>sage<>2008/06/15(日) 04:11:34.42 ID:aD0Zz7I0<>ひかげ「暗くてよく見えないよ〜」
ひなた「なら、明るくしてあげるわよぉ。」
一万円札に火つけるひなた
ひなた「これで明るくなったわぁ。」
ひかげ「ありがとう、お姉ちゃん。」

ひなた「はっ、結局ドリームよねぇ。」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/15(日) 05:41:12.43 ID:Xt3OlqU0<>>>456
そうですサーセンwww
>>457
おお、そいつはいい 是非書いてみてくれ!
>>458
ひなたさんも大変だなぁwワロタwwww
>>460
どうだ明るくなったろうwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 05:41:41.59 ID:PrF1Ncco<>ぃよし!
ひなたの誕生日SSができたから投下するぜ!
あんまり期待するなよ!


……人いるよね?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 05:44:17.84 ID:PrF1Ncco<> 今日もお姉ちゃんは同人誌を買ってきました。
 毎日毎日、同人誌ばかり。そのせいでお肉を食べる日は一年に十日あるかないか。
 おこづかいも少しはあるんだけど、本当に少し。
 なのに……

「ね、ねえひかげちゃん。ちょっといい?」
「何? お姉ちゃん」

 この場合、『ちょっと』じゃすまないのがお姉ちゃんだ。嫌な予感は見事的中した。

「えっとね、ひかげちゃん、貯金してるでしょ? 2500円くらい。だからそれを少し貸してもらえないかなーって」
「いや」

 もちろん即答した。ていうか、自分の妹に金を借りるってどういう神経してんの!

「でも……買いたかった同人誌が買えなくって……」
「だからって、実の妹にそんなこと頼むの!?」
「んー……じゃあ、闇金から借りようかな……」
「それはもっと駄目!」

 テレビとかでもたまにやってるけど、闇金とかああいうのはすごく怖い。なんか変な人が
「金返しやがれゴルァ!」とかいって扉をゴンゴン叩いてる人とか、想像しただけでいやになるよ……

「とにかく、お姉ちゃんは買いすぎ! もうすこし自粛してよ!」
「う、うん……」

 なんか、すごく不安だけど……大丈夫だよね?
 まさか本当に、妹からお金を借りるとか、そんなことするわけ無いよね?

 そんなことを思いながら私は眠りについた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 05:45:26.23 ID:PrF1Ncco<> そのまさかだった。

 学校から帰ってきたとき、大切な買い物に出かけようとして貯金箱を開けたとき、私のお金がなくなっていた。
 最近は使ってもいないし、そもそも貯金箱に触れてすらいない。
 まさかそんな、と思った。本当にお姉ちゃんがお金を取るとは思えなかった。そう思いたくなかった。
 でも現実はとても非情で、悲しいもの。

「ただいまー」
「……おかえり」
「どうしたの、そんな暗い顔をして」

 また今日も同人誌を買ってきてる。でも、そんなこと……

「……ねえお姉ちゃん」
「な、なに?」
「私の貯金、知らない? 全部 無 く な っ て た ん だ け ど」

 あくまで冷静に、と思ってもそうはいかない。ちょっと声が震えてたみたい。

「え、えっと……ごめんなさい。ちょっと借りちゃったけど、明日必ず返すから……」

 そういった瞬間私はお姉ちゃんを叩いていた。無意識のうちに。

「お姉ちゃんのバカ! あれほど使わないでって言ったでしょ!?」
「つ、使ったことは悪いと思ってるけど……でも、ちゃんと明日返すつもりで……」
「明日じゃだめなの! 今日じゃないと……今日買わなきゃいけないものがあったのに!」

 そう。今日じゃないとだめ。だって今日は……

「本当にごめんね。でも、明日……」
「明日じゃだめだって言ってるでしょ! お姉ちゃんのバカー!」
「ひかげちゃん!」

 私はお姉ちゃんの制止を振り切って外に出た。どこか行こうと思ったわけじゃない。
やったことが許せなくて、外に逃げ出しただけ。
 なのにいつの間にか私は、近くの公園に立ち寄っていた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 05:49:04.53 ID:PrF1Ncco<> たぶん、三時間くらい過ぎてたと思う。辺りはすっかり暗くなっていた。
 こんな時間に私みたいな子が一人でいたら巡回中のおまわりさんに捕まる時間になっていると思う。
 よく考えたら、ご飯をなにも食べていない。夕食を食べずに逃げ出したから、おなかが大きな音を発している。

「お姉ちゃん……」
「ひかげちゃん、どうしたの?」

 声がして、後ろを振り向いたら、お姉ちゃんがいた。

「お姉ちゃん!? どうしてここにいるってわかったの!?」
「ふふ。ひかげちゃんって、昔から家出するときはここにいるのから、ね?」
「あっ……」
「それと、ひかげちゃんから借りたお金を返しに来たの」
「えっ……?」
「ひかげちゃんが一生懸命貯めたお金なんだもの。勝手に使っていいわけないじゃない」
「そりゃそうだけど……って、どこからお金を工面してきたの!?」
「ああ、それはね、店長に無理を言ってバイト入れさせてもらったの。気の利く店長で助かったわ」

 お姉ちゃん、そこまでしてくれたんだ……

「はい、お金。勝手に借りちゃってごめんね。ひかげちゃん」
「あ、うん」

 お姉ちゃんからお金を受け取った。なんか申し訳ない感じがするけど……いいよね?
 ま、まあ元凶はお姉ちゃんなんだし……

「それじゃあ、ひかげちゃんが買いたかったってものを買いに行きましょ」
「ううん、お姉ちゃんは先に帰ってて」
「でも、こんな時間に一人でいたら悪い人に誘拐されちゃうわよ」
「大丈夫だよ。見つから無いように帰るから。それに―――」

 お姉ちゃんには内緒にしておきたいから。

「帰ってきてからのお楽しみってことで、ね?」
「そ、そう…気を付けてね、ひかげちゃん」

 いってきます、と告げて私は目的の店へ走り出した。
 店が閉まってなければいいけど……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 05:50:44.77 ID:PrF1Ncco<> 私が走って――自転車なんて買えるわけ無い――たどり着いたのは、近くにあるケーキ屋さん。
 急いで目当てのケーキを買った。今日はお姉ちゃんの誕生日だからだ。
 ここ一年、全く使わないで貯めてきたお金。それは、お姉ちゃんに誕生日ケーキを買うためだった。
あんな同人誌ばかり買ってくるようなお姉ちゃんでも、私にとってはかけがえの無い大切な人。
 同人誌を買ってくるのは……許せないけど、それでも私はお姉ちゃんが大好きだから。


 急いで家に帰って、私はおねえちゃんを呼んだ。

「おかえりなさい、ひかげちゃん。あら、その手に持ってるのは?」
「ケーキ! お姉ちゃん、今日誕生日でしょ?」
「え……? そういえば、そんな気がしたかしら」

 あちゃー……完全に自分の誕生日忘れちゃってる。

「自分の誕生日くらい覚えておこうよ……そんなことより、早くケーキを食べよ!」
「そうね。ケーキにカビが生える前に食べなきゃね」
「そんなになるまでけちけち食べたくないよ!」

 一応、一切れとかのケーキじゃなくて、普通の一つまるまる買ってきたからとてつもなく値段が高かった。
 でも、ケーキなんて久しぶりに食べた。だから、このケーキは本当においしく感じた。

 いろいろあったけど、お姉ちゃんには一つだけいえることがあるよ。


「お姉ちゃん、誕生日おめでとう」







「ところでひかげちゃん、晩御飯は食べないの?」
「あ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 05:53:37.89 ID:PrF1Ncco<>終了ですぅ
思いつきでここまで書けたのは初めてなんだぜ。
質はあまりよくないのは思いつきなのと技量が足りないッ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/15(日) 05:57:37.12 ID:Xt3OlqU0<>なかなかいい話じゃないか、GJだぜ!
だがオチにワロタwwww
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 08:01:01.62 ID:NnaVjISO<>>>467
なんて良い、基、可愛い妹なんだ!!
嫌ってる様に見えて、実はそんなこと微塵も思ってないひかげ……。
素晴らしい姉妹だ!オチもナイスだぜ!
GJ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 08:04:27.70 ID:tx3bGMAO<>朝もはよからいい話だ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 09:27:47.31 ID:PRaYUnQ0<>>>468
GJ!
OVAではもっと宮河姉妹を出してほしいです><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 09:32:21.41 ID:lAeuGsDO<>ひなたさんの誕生日であるにもかかわらず、SSが浮かばな〜い……
とりあえずフル☆メタおわらせておく。<> フル☆メタ 2話『一目惚れのハリケーン』<>saga<>2008/06/15(日) 09:34:07.96 ID:lAeuGsDO<>




放課後の体育館裏、そこにいるのはみさおでも宗介でもなく、柊かがみその人だった。
――とりあえず、準備しておくに越したことはないだろう。
一度は無視して帰ろうとしたのだが、宗介のこの言葉が引っ掛かったのだ。

(アイツのことだし、パンツァーファースト(対戦車ライフル)とかゆートンデモナイモノ持ってきそうな気が……日下部が心配だわ……)

と考え、体育館裏の茂みに隠れていたのだ。ちなみにこなたやつかさには『用事がある』と言って、先に帰らせた。
……はずだった。

「かがみ」
「ひゃっ……!!」

突然、後ろから聞こえた声に、かがみは思わず竦み上がった。

「こ、こなた!? 帰ったんじゃなかったの!?」

声をひそめ、こなたに尋ねる。

「私も気になったからね。そういうかがみも用事があるって言ってなかったっけ?」
「き、気が変わったのよ!」
「ふーん……」

こなたは意地の悪い笑みをたっぷりと浮かべ、視線を逸らしたかがみを凝視していた。

「……あ、きたわ」
「え、どれどれ!?」

茂みの中から顔を出し、こなたが声を上げる。
彼女達から数m離れた場所から、日下部みさおが歩いてきた。

「お〜、あのラブレター書いたの、みさきちだったんだ」
「みさきち!?」

こなたをみさおに紹介してまだ一週間しか経っていないが、あだ名をつけるまで仲良くなっていたとは……

「そ。でも向こうは“ちびっ子”としか呼んでくれないんだよね……」
「へぇ…」

こなたからみさおに視線を移す。みさおは辺りをキョロキョロ見回し、<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/15(日) 09:35:15.39 ID:lAeuGsDO<>>>473

「ま、まだ来てねーよな……相良君……」

その顔はほのかに赤み掛かっているように見えた。

「ハァ!? あんた男子を“君”付けで呼んだことないだろ!!」
「う〜ん、すっかり恋する乙女みたいな感じだね……」

いつもの元気さはどこへやら、今の彼女からは、恋する者に特有の匂い立つような恥じらいと艶やかさを感じる。

「相良君、朝から準備してたんだよね」
「そうね、実際には見てないけど」
「準備ってどんな準備だろ……」
「さあ。強襲騎兵(アーム・スレイブ)とかロケットランチャーでも取りに行ってるんじゃないの?」
「ありそうで怖い……。とにかく待とうよ」
「そーね」

二人は鞄を抱えると、その場にしゃがみ込んだ。
ちなみに『アーム・スレイブ』とは戦争に使われている人型兵器である。
 
 
 
だが、六時を過ぎても宗介は現れなかった。
茜色に染まっていた空も、すでに暗い紫色へと移り変わりつつある。街灯の光が、体育館裏をやわらかく照らしだした。

「……来ないね。もう二時間も経ってるけど……」
「そうね。こういうのもなんだけど、日下部もよく待つわね……」

日下部のことだ、少し待たされただけでも怒り心頭に帰ってしまうものかと思っていた。
しかし、違う。彼女は辛抱強く待ち続けていた。とても切なそうな、寂しそうな顔をしながら。

「……来ないの、かな……」

一人呟くその姿がとても痛々しく見えた。恐らく彼女にとって初めての恋。勇気を出して、ラブレターも送った。
それなのに、彼は、相良宗介は来ない。二時間待っても、来ないのだ。

「……日下部……」

もう相手は来ないだろう……。そう思いながら待ち続けている彼女の気持ちが、かがみにも伝わってきた。

「……まだ……もう少し待ってみっか……」

それが本当に“もう少し”になる可能性は万に一つもないことは、とっくの昔に気付いている。
だが、彼女はそれでも、ひたすら待つことを選んだのだ。
と、こなたは突然、置いていた鞄を持って中腰になる。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/15(日) 09:36:08.65 ID:lAeuGsDO<>>>474

「ごめん、もう帰るね。あんまり遅くなっちゃうと、お父さんが心配しちゃうよ……」

それは嘘だと、かがみは確信した。彼女の顔が、それを物語っていた。
どうやらこなたにも、日下部の気持ちが伝わってきたのだろう。“もうこの場にいたくない”とでも思っているに違いない。
長い付き合いだ、そんなことはお見通しである。
……そういえば、宗介は訳あってこなたの家に居候していると聞いている。もしかしたらこなたは、宗介を連れてくるつもりなのかもしれない。

「そう。じゃ、また明日ね」
「風邪引かないように気を付けてね」

こなたは、最後にみさおの方を見てから、その場を去った。
 
 
 
二人は待った。いつか、相良宗介が現れることを信じて。
だが、彼女達の思いもむなしく、更に一時間がすぎてしまった。もう七時だ、完全に日も暮れた。
こなたは……宗介の説得に失敗したか、あるいは帰ってきていなかったのか。
どちらにしろ、宗介が現れる可能性は限りなくゼロだった。

「……っ……」

いつのまにか、みさおの目には涙が浮かんでいた。僅かな希望も、完全に絶望に変わっていた。
体育館裏を照らしていた街灯の明かりが、まるで悲劇のヒロインを照らすスポットライトのようだ。

「最っ低ね……アイツ……」

腹が立つ。
宗介は確かに暴走気味だが、かがみが運ぶはずの荷物を代わりに運んでくれた時もあった。彼は、本当は優しい奴なのだ。
……そう、思っていたのに。すっぽかしなんてあんまりではないか。

「……もう……帰るか……」

みさおは一人呟くと、街灯の光が届かない闇の中へ消えていった。
一人残されたかがみは、自分も家に帰ろうと立ち上がり、しかし頭を振ってみさおが消えた方へ走った。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/15(日) 09:38:18.92 ID:lAeuGsDO<>>>475

「日下部!」

みさおは校庭の真ん中を歩いていた。
かがみの声に反応して振り返り、そして『信じられないものを見た』というような顔をした。

「ひ、柊……お、お前、まさか……」
「ええ、ずっと隠れて見てたわ」

みさおの顔が一瞬で赤くなる。見られていたことへの羞恥か、突然の出来事に頭がついていってないのか。
とにかく、みさおは一種のパニックに陥った。

「日下部、わかったでしょ? あんたが恋した奴はそんな奴なのよ。諦めた方がいいわ」
「ひ、柊……」
「第一」

パニックから抜け出したみさおの胸に手を置き、

「私達は、こうやって友達と過ごす方がお似合いなのよ」

その言葉は、みさおの胸にすっと入っていった。
その言葉の意味するところを吟味するかのように目を閉じ、小さく笑う。

「……だな。アタシにはまだ恋愛なんて早すぎる」
「さ、帰りましょ。両親も心配してるでしょうし」
「ああ!」

かがみのおかげで立ち直ることができたみさおは元気に返事をすると、かがみと一緒にその場を後にした。
……屋上から、彼女達を狙っていた人間がいたとは知らずに……





「今戻った」
「おかえり、相良君」

宗介が帰ってきたのは、九時を越えてからだった。こなたは作務衣を羽織り、テレビから玄関に視線を移す。
宗介の服装はいつもの陵桜の男子制服。朝とまったく同じ格好である。
背中にギターケースに似た黒い塊を背負っている。
中身がセミオート式ショットガン(中身は非致死性ゴム・スタン弾)であることを知っているこなたは別段気に留めた様子もなく尋ねた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/15(日) 09:39:12.22 ID:lAeuGsDO<>>>476

「今日、どこに行ってたの? ずっと体育館裏で待ってたんだけど、来なかったよね」
「ああ。敵の罠の可能性が捨てきれなかったため、屋上からこのショットガンで狙っていた」

淡々と話す宗介に、こなたは固まった。

「あ、朝からずっと屋上に……?」
「肯定だ。君達が来ていたことも、あの少女が来たのも、すべて上から見ていた」

なんと、宗介はちゃんと来ていたのだ。
体育館裏ではなく屋上から、怪しい奴らが現れるまで、ずっとショットガンを体育館裏に向けて……
これにはさすがのこなたも呆れ果てた。

「……それで、どうしたの?」
「俺が来ないと分かればすぐにでも帰ると踏んでいたが、彼女は一向に帰る気配がない。先制攻撃を仕掛けようとした矢先、やっと彼女はその場を立ち去ったのだ」

みさおにひどいことをしたという自覚はゼロである。
こなたは今朝よりも長〜〜〜いため息をついて、

「明日、かがみにはたき倒されるだろーね……」
 
 
 
そして翌日、宗介からすべてを聞いたかがみは、案の定ハリセンで宗介をはたき倒したとさ。<> フル☆メタ次回予告(まとめないでください)<>saga<>2008/06/15(日) 09:51:50.26 ID:lAeuGsDO<>さ〜て、来週のフル☆メタは?

宗介「相良だ。陵桜学園が夏季休校に入ったため、俺と泉父娘でミスリル西太平洋本拠地であるメリダ島へへ行くこととなった。
   大佐殿や同僚を紹介し、中を案内することとなったのだが、まさか、泉があんなことをしでかすとは……」
 
次回、『戦うパワー・オブ・ゼロ』
 
宗介「泉。君は、俺達が想像していた以上の人間のようだ……」
 
※あくまで予告です
 
 
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
次回、途中からバトル展開に発展する予定。完全オリジナルストーリー『のはず』です。
あと、上のやつちょっと間違ってるところあるかも…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 10:01:17.02 ID:lAeuGsDO<>修正と付け足し。
>>478、来週じゃなくて次回ですな。
あと肝心なもの忘れてた。
 
次回は宗介とこなたの地獄に付き合ってもらいます。
 
フルメタの長編のあとがきです、はい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 10:15:51.69 ID:CtbIDp60<>乙〜。みさおに萌えたww
てか宗介・・・陳代高校でも同じ事やってんだから気づけよww

なんか俺も短編クロス書きたくなったな〜、でもメダロットなんて誰も知らないよね?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 10:20:01.44 ID:K5n3c3A0<> 424です。

 >>425 >>426 >>427 >>430
 ご感想ありがとうございます。

 そういえば、つかさ出してなかった。
 私のイメージだとつかさは普通に専業主婦ですね。
 つかさは、法的紛争の舞台に出すとすれば、ねずみ講かなんかの被害者かな。彼女なら、ありそうだ。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 10:44:49.13 ID:FLpXOkAO<>>>481
つかさのそれってゲームにあったねww
なんだか法律やら弁護士の処置の仕方とか、かなり詳しく書かれてたけど、
一体どこからその知識を仕入れてきたのか知りたい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 10:59:58.47 ID:FLpXOkAO<>>>459

>そういや5巻にもちょっぴりだけ出てたな

出てたのか!?と思って探してみたら、な〜るほど、あんな所にww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 11:17:06.26 ID:lAeuGsDO<>>>483
多分あれだと思うけど、あれやまとだったんだ。めちゃ笑顔だからわからなかった……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 11:21:11.17 ID:2aySRgA0<>『星獣戦隊ギンガマン』オープニング

走れ! こなたはオタクの女子高生(らき☆すた)
走れ! コミックマーケット一直線(らき☆すた)
萌えろ!萌えろ!萌えろ! らき☆すた(らき☆すた)
アニメやゲームが大好きこなた
かがみ、つかさにみゆきとは親友
陵桜学園 高校3年生(らき☆すた)
もってけ! セーラーふく
もってけ! セーラーふく
4人は元気に 歌いだす
かえして! ニーソックス
かえして! ニーソックス
4人と一緒に ハッスルでいこう
萌え団体 ラッキースター<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 11:22:02.29 ID:2aySRgA0<>適当なところがあるけど、初めてなのでゴメソ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 12:04:25.95 ID:CtbIDp60<>銀河マン見てたけどもう忘れたww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 12:14:33.43 ID:aMoUcYI0<>>>482

 一応、元法学徒なんでね……とはいえ、法曹界には関わったことはないんで、書いてることは基本的にはフィクションですが。
 ちなみに、今はしがない下っ端公僕です。

 *Fomaのデータ通信は一日に数回は強制切断されるから、IDがころころ変わる……。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 13:23:33.85 ID:FLpXOkAO<>>>435の続きを俺が書く!
と宣言してみる。
とりあえず10分後に……。
超展開過ぎて絶対に15回のリレーじゃあ足りない気がするww
増やしてみるか?


>>488
どうりでww
でも法律系の仕事をしてるのはすげ〜

このスレは1日おきにIDが変わる仕組みになってるから、何もFOMAに限った事じゃないよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 13:25:26.22 ID:CtbIDp60<>ならばその後、15回で終わらるよう努力して見せよう!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 13:37:38.19 ID:FLpXOkAO<>>>435

みさお「な、なあ……あやの……。聞いたか?あやの……、あやの……?」
あやの「……」

みさおがあやのの様子をそっと伺うと、まるで魂が抜けたように、瞬きもせず目の前の様子を眺める幼なじみがいた。

二人は裏庭に生える植木に隠れていた。
世界史の先生が口にするものは、漫画やアニメでは耳にしてもなんとも思わないだろうとは思えるものなのだが、
呟きの様な独り言の様な、或いは呪いの言葉の様なそれは、真の意味で使うその言葉は、二人を恐怖に突き落とし、足をすくませ震え上がらせるほど、恐ろしいものだった。

みさお「あやのぉ……、頼むよ。なんか言ってくれよぉおぉ……。黒井先生がさっきから焼却炉に入れてるもん。ありゃあ何なんだよ〜」

あやのは表情も目線も動かさず、ただ口だけを動かして、低くうなる様に言った。

あやの「逃げよう……。それですぐに交番へ行くの……」
みさお「ほ、本当に、黒井先生が……」
あやの「だって、さっき黒井先生が使ってた携帯、きっと泉ちゃんの妹ちゃんのだよ。妹ちゃんの真似してたじゃない」
みさお「……」

黒井先生は燃え盛る炎を見つめ、驚喜の笑顔が淡く照らされている。
今がチャンスかも知れない。

あやの「さ、逃げよう。気付かれないように……」

あやのはみさおの手を握り、引いた。
しかし足がすくんでいたみさおは、足をうまく動かす事が叶わず、足がもつれて転んでしまった。
みさおの体が植木の細い枝に触れ、ガサリと大きな音をたてた。

ななこ「だれや!?」

みさおは地面にへばりつき、直ぐには起き上がれない。

その間にも、黒井先生は二人との距離をじわりじわりと縮めていた。




かがみ「急ぐわよ!みんなが危ないわ!」
こなた「どうか無事でいて。ゆーちゃん……っ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 13:40:10.31 ID:FLpXOkAO<>>>491

最近のみさおはカッコ良すぎなので、カッコ悪いみさおを書いてみたかった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 13:55:27.74 ID:lAeuGsDO<>>>492

ななこ「そこにいるのは誰や!?おとなしく出てくるなら悪いことはせぇへん!」

たった今、黒井先生の行為を見たのだ。こんな言葉、だれが信じられるだろう?
だが、答えても答えなくても、絶望がすぐ目の前にまでやって来ていた。

ななこ「……だんまりか?まあええわ。それならここごと燃やしてまうから」

万事休すか……!
そう思った瞬間だった。

カサッ

ななこ「!」
ネコ「……ニャー」

みさお達のいた植木の間から、ネコが現れた。
そのネコはひとしきり黒井先生を見つめたあと、とことことどこかへ歩いていった。

ななこ「……なんやねん、ネコに怒鳴っとったなんて、ベタベタやん」

そのベタベタな出来事に二人は助けられたわけで。
黒井先生は、二人の方とは反対方向に歩いていった。

みさお(今だ、あやの。今のうち……)
あやの(え、ええ……って、みさちゃん?)
みさお(……た、立てねぇ……)

どうやらみさおは腰が抜けてしまったようで、あやのがみさおをおぶって、学校から脱出した。
とにかく、交番へ言って今見たことを話さなければ……

/

かがみ「日下部!峰岸!」
みさお「柊、それにお前ら……」

学校から出てすぐ、二人はみんなに合流した。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 13:57:43.90 ID:lAeuGsDO<>安価ミスったし……>>491だよ……
とりあえず、二人にはまだ生きてて欲しかった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 14:01:14.15 ID:CtbIDp60<>今7レス目か。後8レス!いけるんじゃね?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/15(日) 14:12:39.72 ID:1sjos6DO<>ゆたか「作ってきた?」
みなみ「うん、はい、ゆたか」
ゆたか「わぁみなみちゃんそっくり、じゃあ私も、はい、私の人形、似てないけどごめんね?」
みなみ「そっそんなことないよ」

2人は互いに布で作られた小さな自分を交換した
片手は相手の分身を握り締め、もう一つの片手を互いに手のひらを合わせあう

ゆたか「私たちは」
みなみ「これからも」
ゆたか「互いに」
みなみ「助け合い」
ゆたか「裏切らぬよう」
みなみ「離れぬよう」
ゆたか「変わらぬ」
みなみ「友情を」
ゆたか「誓います」
みなみ「誓います」

ゆたか「約束…だよ?」
みなみ「うん、約束…」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 14:20:02.46 ID:CtbIDp60<>>>493



ななこ「さてと……」

ガタン!

ななこ「な、なんや? 焼却炉から音? まさかな――」
???「ヴぅぅぅぅぅぅぅ……」

ななこ「な、なんや……冗談やろ?」

その時だった、焼却炉が爆発して中から炎の塊が出てきたのだ。

ななこ「うわっ!?」
???「キィアァァァァァァァアァァッ!!!!!」
ななこ「ぎゃぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!」



こなた「それって、本当なの……?」
みさお「あぁ……、あれは間違いないぜ……」

みさお達はこなた達に先ほどの出来事を話した。

こなた「そんな……ゆーちゃん……みなみちゃん……」

こなたは力が抜けてその場に崩れ落ちてしまった。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 14:38:49.33 ID:lAeuGsDO<>>>497
かがみ「こなた!?しっかりして!!」

崩れ落ちたこなたの身体を支える。
何度も身体を揺さ振るが、反応はない。ショックで気を失ってしまったようだ。
周りを見ると、そうじろうも同じく気を失っている。
そんな中、みゆきはポロポロと涙を流しながらも、しっかりと意識を保っていた。さすがは委員長だ。

みゆき「……学校へ、行きましょう……黒井先生から、話を聞かなければ……」
かがみ「ええ。つかさ、田村さん、パトリシアさん。アナタたちはこなたとそうじろうさんをお願い。峰岸は日下部をね」

かがみの言葉を聞いた四人は一斉に頷いた。
全員、今の自分が行っても足手まといになるとわかっていたからだ。
その場は四人に任せ、かがみとみゆきは学校へ駆け出した!

/

かがみ「校舎裏って言ってたわよね!」
みゆき「はい!」

二人はお互いに確認した後、校舎裏へ走っていく。
そこで二人が見たものは……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 14:40:47.31 ID:lAeuGsDO<>焼却炉、勝手に校舎裏にしたけどいいよね?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 17:35:32.93 ID:nnBOuxA0<>空気を読まずに笑点が終わったら
夢の泉〜再び〜こなたサイド〜 第四話 脱出雛見沢
を更新します<> 第四話 脱出 雛見沢<><>2008/06/15(日) 18:19:24.61 ID:nnBOuxA0<>私はもう諦めていた、こちらには銃を構えた軍人が数十人
いくら何でも、ここの血路を切り開いて、
無事に逃げきれるのはもはや無理と判断した
私は、自分の友人、家族などを考えていた、その時だった
「何だ何だ!!」
軍人たちは一瞬にして慌てた
私はその方向を見る
「通してくれないか?私は、この世界がどんなものかを見てみたいんだ」
黒いフードを着ていて顔がよく見えない
数人の軍人は、その人に銃を向ける
「貴様!!このフードの知り合いか!?」
「知らないね、私はただの通行人さ、で通してくれるのか?くれないのか?」
「この先は、火山ガスが発生しているんだ、ここから先にはいかない方がいい!!」
「火山ガス?そんなもので死ぬ人間だと思っているのか?」
「この人間とは話しても無駄なようだ!!撃て!!」
軍人は、マシンガンを放つがどれも当たらない…
ここにその黒いフードがいる事はわかるのだが、
影にしか見えない、正直人間の域を超えている早さである
そして、次の瞬間この場の兵士たちが全滅した
その黒いフードは、カシャンと剣をしまった
そして私の元にゆっくりと歩いてくる
「おい、お前、桜色の髪色の長い髪で扇子のような武器を
装備した少女を見なかったか?」
「…見ていませんけど」
黒いフードは立ち上がる、正直関わってはいけないという威圧感がある
「…ここでもなかったか」
黒いフードは、頭を抱えている
「おい!!お前も剣士だろ?とりあえず一時的に同盟を組もうじゃないか
ここには沢山の軍人が待機している、まともに戦ったら体が持たない、
二人で戦えばこの村を無事に脱出する可能性が高まる、というわけでついてこい」<> 第四話 脱出 雛見沢<><>2008/06/15(日) 18:19:54.90 ID:nnBOuxA0<>私は、本当の事を言えば、嫌だったが生き延びるためには仕方がないと思い
「わかりました、一緒に行きましょう」
「よし、話がよくわかるがきんちょじゃねえか、それではついてこい!!」
普段なら、がきんちょと言われると、実は気にしているのでむかっとくるが
この人は、多分冗談が通じないと思い、スルーした

「…ここはどこよ…」
かがみとつかさは、砂漠っぽいところに辿り着いた
「砂漠だよ、お姉ちゃん」
「いや…それはわかっているんだけどさ、
明らかにどこの世界の砂漠にも当てはまらないよね、化け物が沢山いるし」
「私達は幻覚を見ているんだよ、という事でバルサミコ酢の夢を見るよ」
「どんな夢だ!!というか寝るな!!」
かがみはつかさを引っ張りその場を逃げ出した
化け物は久々の獲物だったらしく、必死にそれを追いかける

「ここはどこなんだろうね?みなみちゃん」
「わからない、とりあえず、ここは地球のどこでもないという事はわかるけど」
ゆたかとみなみの一年百合百合コンビは、森の中で未知の食べ物を食べていた
「とりあえず、ここの原住民からは食べても大丈夫とは言われたけど」
「不思議な食べ物だね」
「…おいしい…」
何気なくほんわかとした空気である

「よくわからないところにつきましたネ」
「…同人のネタになるのか?」
ひよりとパトリシアの一年オタオタコンビは、草原に辿り着いた
「とりあえず、空気がおいしいところにつきましたネ」
二人は、大きく息を吸っていた、後ろにティラノザウルスがいたことも知らずに<> 第四話 脱出 雛見沢<><>2008/06/15(日) 18:20:31.93 ID:nnBOuxA0<>さてと話はこなたに戻る
「待て!!私達は!!私達はどうなったんだってヴぁ!!」
あっ…すいません忘れていました
背景コンビの二人はというと
「何で私達は海の中なんだってヴぁ!!」
「とりあえず、上がりましょう!!島があそこにあるみたいだし」
「何でいつも私たちはこんな扱いなんだ?背景の定めなのか?」
「とりあえず上がろうよ…このままだと死んじゃうよ」
とりあえず落ち着いてみさおとあやのは無人島に着いた
「ここはどこだーーーー!!」
こなた編に戻ろうと考えたがこのシーンを忘れていた

「秋夜、そろそろこなたの準備しましょう」
「ぬふふ…こなたってどんな感じの子かな?
鈴下さんは体も成長していたら、間違いなくモテていたって言ってるけど」
「秋夜…あなたには私がいるでしょう?」
「冗談だ」
秋夜とキャサリンは自分の武器を取り出した
「しかし…不思議な世界だよな…どう考えても
自分の姿が高校生の頃に戻っているよな」
「本当に強い人は、自分を昔の姿に変える事が出来る世界なのよ…」
「ふう…本当は、70代くらいだったはずなんだけどな」
「何度かこの世界で死者にもあったでしょ?
ここはセフィーロと天国に限りなく近い、死者が生きていて、
意志の力が全てを左右している」
「しかし…学生の頃、○ダ○トビデオで自家発電をしていた
俺にそういう力があるとは到底思えないんだが」
「そうよね〜」
「はっきりと言うな!!」<> 第四話 脱出 雛見沢<><>2008/06/15(日) 18:21:14.31 ID:nnBOuxA0<>「ふうふう…とりあえずやっと隣町の興宮に辿り着いた」
「やっとここに辿り着いたか…」
黒いフードと私は兵士があんまりいないところに辿り着いた
「…助かったぞ…所でさっきからその剣が気になっていたんだが、
その剣は何だ?摩訶不思議な力を持っている感じがするが」
「スターソードだ」
「なるほど…という事は貴様が選ばれし勇者の一人か」
「だったら何?」
「私の喜びというものを教えてあげよう一つ目は本当に強い人と一対一で戦う時、
そしてもう一つはわずかに出来た希望を崩すことが出来たとき…
私が何が言いたいかわかるな」
げっ…味方かと思っていたが実は敵だったとは!!
というか、どう考えてもこいつ強すぎ!!死亡フラグが完全に設立してしまった
「…そこだ!!」
冷静極まりない声で一撃目
すべて辛うじて剣で弾くことが出来た、
しかしこれを何度も何度も繰り返すとなればあんまり持たない
ここにクリスさんや私の味方が通ることを祈らなければならない
「喰らえ!!メテオレイン」
黒いフードから、沢山の隕石が放たれる
無理!!絶対かわせない!!
私は一つの隕石に吹き飛ばされた
その時、何者かが私の体をつかむ
「ったく…初対面が飛ばされているところを
キャッチするなんて想像していなかったぞ」

神無月 秋夜
武器 フェザーソード
職業 冥王星の王様<> 第四話 脱出 雛見沢<><>2008/06/15(日) 18:21:38.64 ID:nnBOuxA0<>「…邪魔が入ったか…しかし、それは今の私には関係のないことだ
時よ、止まれ!!」
本当に時が止まってしまった
「あれ?あれぇ?」
「ははは…ここで死んでもらおう」
私は開き直って、思いっきり近づいて剣を数回交える
「くくくっ無駄な足掻きだな…」
すかっすかっすかっすかっ
当たらない、別に私の剣の使い方が間違っているというわけではない
この人、本当に強いどこかのゲームで言っていたような気がするが
偶然の一撃は実力の差が大きすぎると起こりえない
まさに現在の状況である…
「どうした?まだ一度も私は攻撃を仕掛けていないんだが、
そうだな…今から一分以内に一度も攻撃が当たらなかったら
一瞬にしてお前を殺してあげよう」
させるか!!私は必死に剣を振り続ける

「…少女よ…それでは闇雲に振る剣はどうあがいても当たりませんよ」
誰だ?
時が完全に止まり、桜色の髪で水色の瞳の少女が現れる
「私はあなたの戦闘能力を上げます」
「君は一体?」
「通りすがりの…月の使者ですよ」
光が私の体を包む。その瞬間、私は爆発的に強くなった…気がした
時が動き出したとき、さっそく私は剣を振ってみる

神無月 秋夜 その2
必殺技
フェザーエックス斬り
その名の通りエックスの字で斬る技である<> 第四話 脱出 雛見沢<><>2008/06/15(日) 18:23:11.90 ID:nnBOuxA0<>「!?なっ…当てただと?」
かすりとはいえしっかりと攻撃を当てた
「くっくっく…私に攻撃を当てた人間はこの世で三人だけ…
まさか四人目に出会えるとはな、一人は本物、一人は本物の弟子、一人は最後の星の戦士」
その人は、剣をしまった
「私は趣味の方を優先する順位は、前者が最初で後者が後ということにしている
お前は、生かしていると後々に面白い戦いができそうだとりあえず
今はお前を殺さないでおこう、私の期待を裏切るなよ」
その人はその場を去ったそれと同時に時は再び動き出した
「…チェリーは?」
どうやらさっきの黒いフードのことだろう…
「逃げられた」
「という事は攻撃を当てたということね、奴が去るためには、
そういう理由しかないもん」
どうやら、この人たちはチェリーと長い間闘っているということだろう
「ただ、出来るだけ会いたくない敵でもあるな、どこにも所属はしていないが
多分、今のところ現れると一番厄介な敵だ、今回は初対面で助かったが
二回目以降は圧倒的な実力の差を見せないとならないからな」
「それに本物もまだ見つからないしね」
そう言えばチェリーも本物がどうたらこうたら言っていたな
「本物って?」
「あっ?そうか、知るわけがないよね」
キャサリンは、そうかと言いたげな顔をしてこなたを見た
「本物というのは…鈴下さんが探している人間のことよ、
彼女の娘で桜=月影=アラモードというの」
「チェリーは彼女の偽物ということ?」
「いや…正確に言うと…」
「んっ?」
「いや…何でもないよ」<> 第四話 脱出 雛見沢<><>2008/06/15(日) 18:23:45.78 ID:nnBOuxA0<>「全員そろったようだな」
「そのようですね」
「それでは早速、それぞれの状況を聞いておこう、まず鷹野三四」
雛見沢村の住民の鷹野三四は紙を取り出し、読み始めた
「雛見沢全滅作戦は成功いたしました、しかし何者かが邪魔に入って山狗部隊に大きな傷が出来てしまいました」
「三四…残念ながらお前は爪が甘いな」
「どういう事です?デボネア様?」
「あの世界からは強大な魔翌力を感じる…時を戻る時に使われるような」
「というと?」
「時が戻ってしまったようだ、またあの村を襲撃しなければなるまい」
「そんな人間が一体どこに…」
「神子ならできるかもしれませんね」
そこに天使の羽を生やした男性がやってくる
「どういう事だ?ディー!!」
「我々の目的は、この夢の世界と現実の世界を全て手に入れる事
それを阻止する第一関門が神子にございます」
「それを証明する事は出来るのか?」
「ここにございます」
ディーは、黒い羽根の天使を投げつける
「私がもともと住んでいた世界の神子のカミュ…いえムツミです」
「…真っ黒だった我々の計画に光が差してきたな」
「はい」
三四は、次の動作の準備のためにトランシーバーを取り出した
「…山狗達をいろんな世界の神子をさらうように命じろ!!」
トランシーバーに全く同じ内容の事を伝えた

神無月 キャサリン
武器  マドーの杖
職業  冥王星の女王<> 第四話 脱出 雛見沢<><>2008/06/15(日) 18:24:14.49 ID:nnBOuxA0<>三十年前
「ここが夢の世界か…」
一人の少女が全然完成されていない世界を見た
「何にもねえな、ここで500年過ごせというのかよ、
まあ…その為の暇潰しだけどな」
彼女は、持っていたビニール袋の中身を取り出した
その中身は沢山の漫画が入っていた
「あの馬鹿神、こんなんじゃ一年も持たねえよ、せめて推理物の小説がほしいな
もしかしたら…夢の世界だからある事を念じればそれが実際に起きたりして」
彼女は軽く念じてみた
その瞬間、推理物の小説本が現れた
(こんな作者見た事ねえよ)
彼女は推理小説の全ての作家を知っていたがこの作者は知らなかった
(なるほど、ここまで聞いてくれるとは思わなかったな)
漫画を取り出した
「なるほどな、そう言う意味か」
彼女は立ち上がり
「そう言う事か」

その場を去った

続く<> 第四話 脱出 雛見沢<><>2008/06/15(日) 18:25:08.02 ID:nnBOuxA0<>次回予告
「鈴下だ!!」
「みさです」
「何というかこの小説、カービィ編では、あまり出てこない
[もしくは出ていない]キャラクターの集合場に
なってきているような感じがするんだけど」
「言うな、気持ちはわかるけど、秋夜やキャサリンは雛見沢ワールド
明は何時出たっけ?本編であるカービィ編にはまだ出ていなかったような気がする
クリスは最近出たな、キメラ編最終章で少しだけ」
「…美景は、藍蘭島編、早紀も藍蘭島だっけ?」
「いかん…そろそろ次回予告に入らないと!!」
「…さてと次回は」
鈴下は、設定集を取り出した
「こなた終末の江戸に行く」
「そのまま読まないでよ」
「あっ…しまったタイトルはその下だった」
「えっと…次回、夢の泉〜再び〜こなたサイド〜」
「奉行所の八丁堀」
「誰?」
「さあ?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 19:10:39.70 ID:CtbIDp60<>ここは

『らき☆すたSSスレ』

です^^<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 20:06:22.95 ID:NnaVjISO<>知ってるよー
\(^O^)×(^o^)/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 20:19:04.62 ID:CtbIDp60<>リレーもそろそろ終盤だな。帰ってくるころには完成してろよwwwwww
wwktk<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 20:46:31.97 ID:tx3bGMAO<>早く家帰ってリレーじっくり読みてぇ



こなた「何やってんの?」
かがみ「ポケモンよ。懐かしいなあって思って買っちゃった」
こなた「ポケモン……そういや今度プラチナなんてのも出るらしいね」
かがみ「ダイヤにパールときてプラチナか……安直にも程があるわね」
こなた「エメラルドだって発表前からこのタイトルで出るだろうって色んなとこで予想されてたしねぇ」
かがみ「ふーん……」

こなた「ときにかがみさんや」
かがみ「何よ」
こなた「トサキントにアズマオウ、ケイコウオにネオラントに……手持ちが金魚ばっかりなのはどういった」
かがみ「べ、別にいいじゃない」
こなた「ニックネームみんな『ぎょぴ』だし」
かがみ「……他人の気がしなかったのよ。つかさだってガーディとかポチエナとか、犬のポケモンばっか育ててるし」
こなた「そういうとこは双子らしいよねかがみたち……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 20:47:55.72 ID:NnaVjISO<>>>496
なんかこれどっかで見たことあるな、思い出せん
だけどこの二人なら確かにやってそうだよなww和む´`<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 20:52:46.11 ID:xszF7F20<>マリみて?おとぼく?俺も見覚えある…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 21:06:30.74 ID:4TiiYgg0<>かがみ「また体重が・・・」
こなた「じゃあDDRやってみない?」
かがみ「そういえば昔人気だったわね、やってみるか」
こなた「私やったことあるから基本的なことは教えるよ〜」
かがみ「ありがとう」

数日後

こなた「おはよ〜かがみん、成果はどう?」
かがみ「・・・」
こなた「いきなりFAXXとかハデスとか選んじゃった?」
かがみ「私の前にやってた人がすごく上手だったのにすごく太ってる人をみてやる気が・・・」
こなた「まさか、こんな罠があったとは(=ω=;)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 22:45:57.74 ID:CQ6YVF20<>かがみ「『23時までに書き込みがなければ、こなたは私の嫁』書き込む、と」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 22:50:37.07 ID:FLpXOkAO<>>>517
それ、無理。

23時になったら>>498の続き投下します<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 22:51:26.20 ID:NnaVjISO<>ゆたか「お姉ちゃんは私の物だもん><」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 22:54:46.89 ID:CQ6YVF20<>かがみ「婚姻届に捺印までしたのに!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/15(日) 22:59:50.60 ID:Xt3OlqU0<>みさお「柊、ちびっ子と結婚するなんて認めねえってヴぁ!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/15(日) 23:01:20.79 ID:C2okI4Io<>あやの「みさちゃん、それどういう意味かしら……。」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 23:03:12.34 ID:FLpXOkAO<>>>498

みゆきとかがみの目の前では、ななこがこの世とものとは思えない絶叫を上げていた。
高い校舎とグラウンドを挟んだ向こう側にで待っている他のメンバーには、多分この叫びは聞こえはしないだろう。

ななこの両手両足には、真っ赤に燃える四つの赤い炎がまとわりつき、その前には一メートルほどの黒い何かが宙に浮いていた。

ななこ「アァァァァァァァァァァァァァッ!アツイッ!もうやめてくれェェェエ!」

関西弁を忘れ、狂ったように叫ぶななこの様子を、二人には理解できない。
ななこの靴が全て焼け落ちると、その中からはもはや足とは呼ぶことの出来ないものが、炎の中から覗いた。
手も同じ様な有り様で、どちらが手でどちらが足なのかが、区別出来ないものになっていた。

「頼むからヤメテクレッ、ウッ……、岩崎ィ!」

岩崎。
その言葉でみゆきはハッとした。
ななこの目の前に浮かぶ黒い物が、人影の様に見えるではないか。
丁度、手足が無ければあのくらいの大きさなのではないか?
そしてななこの手足に絡む炎、よく見ればあれは、主を無くした腕と足ではないか!

そう、焼けただれ両手両足のないみなみの胴体は宙に浮きながら、燃え盛るみなみの腕と足をななこの手足に絡みつけているのだ。

みゆきはそれを理解すると、その場に崩れた。

かがみ「どうしたのよ!?みゆき?」
みゆき「ふふふ……、フハハハ……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/15(日) 23:07:29.73 ID:NnaVjISO<>わーお、化け物の正体はみなみかww
みゆきどうしたんだ?ww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 02:03:45.60 ID:U69QsIAO<>前回のコンクールの作品読み直してたけど
俺とこなたの誕生日普通に面白いな…
俺キャラだからって期間中食わず嫌いしてたことを後悔した

これからもコンクールに1本はギャグ欲しいな
感動物はもちろん好物なんだが食傷気味ってのは否定できん…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 06:28:23.51 ID:M/28.IAO<>>>525
だから優勝したわけでww
ギャグは作者のセンスも問われるな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 07:07:18.22 ID:GuDWfADO<>今回のリレー難しい……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 07:48:45.59 ID:SqDFyYSO<>>>523
みゆき「はあぁぁぁぁぁぁっ!!」

みゆきは突然走りだし、何を思ったのか、かつて実の妹の様に可愛がっていたみなみだった物体に突進した。

みなみ「グゥウアゥオォエアァァッ!?」
かがみ「ちょ! みゆき!!」

みゆきはそのまま抱き着き、みなみを地面に押さえ付けると、笑顔でかがみに振り向き言った。

みゆき「かがみさん、後の事は任せます……」

その言葉にかがみは確信した。

かがみ「まさか……自爆する気!? ダメ……嫌よそんな――」
みゆき「誰かが終わらせなければいけません! これ以上、犠牲が出る前に……そしてそれは私にしか出来ないんです」

かがみ「ダメよ……みゆき!!」
みなみ「ウアォォアァァァッ!!」
みゆき「みなみさん……突然の死に、無念だったでしょうけど……もう大丈夫ですから……。あっちで三人仲良く過ごしましょう……」

かがみ「みゆきぃぃぃぃぃーっ!!」
みゆき「さようならかがみさん、短い間でしたが楽しかったですよ。皆さんにもよろしく伝えてくださいね♪」

みゆきは最後まで笑顔を崩さなかった……そして……。

カッ!!

みゆきとみなみは小さな爆発音と共に、この世から消えてしまった……。

かがみ「いや……いやぁぁぁぁぁっ!!」
ななこ「あ……ぁ……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 07:49:14.86 ID:8t58ggAO<>センスが無い、つまらないギャグほど悲惨なものは無いしな…ギャグ書ける人が羨ましいぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 07:49:44.36 ID:SqDFyYSO<>かがみがななこをどうするかは任せたぞ……

カッ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 09:43:21.88 ID:GuDWfADO<>>>528

かがみ「ひっく……」

どれだけの時間、涙を流していただろう。
親友の、突然の死。かがみは、それを簡単に受け容れられるような人間ではない。

ななこ「うぐ……ひ、柊……」

名前を呼ばれ、かがみは気が付いた。今はまだ、泣いている場合ではない。
こんな事態になってしまったのは、『この女』がゆたかとみなみを殺したことがそもそもの原因だ。

かがみ「ねえ……なんでゆたかちゃんと岩崎さんを殺したの……?」

『この女』はもう『先生』と呼ばれる資格などない。
そう思ったかがみは、あえて名前で呼ばないようにした。
その声は、それこそ悪霊と呼ぶにふさわしいほど、底冷えするような声だった。


/


こなた「ゆーちゃん!!」

目を覚ましたこなたは、ものすごい勢いで上半身を起こした。

つかさ「あ、やっと起きたよ〜」
あやの「大丈夫?泉ちゃん」
こなた「……夢じゃ……なかったのか……」

周りにいる面々を見回して、こなたはガックリと肩を落とした。
ゆたかとみなみが、死んだ。その事実を、どうやって家族に伝えてあげればいいのだろう?

こなた「……あれ、かがみとみゆきさんは……?」

嫌な予感がした。
まさか、二人に加えて、かがみ達にもなにか……

かがみ「ここよ」
こなた「かがみ!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 09:45:15.96 ID:GuDWfADO<>ゆーちゃんが出てないのが気になったが……
 
先生の動機が浮かばなかった……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 12:18:52.54 ID:SqDFyYSO<>一応、次のレスで終わらせることは出来るんだが
まだ様子見<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 12:27:56.68 ID:egtPbQDO<>>>514
ヒント:【第4話、こなたが手にしてた扇子】<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 12:36:36.81 ID:SqDFyYSO<>今確認できねぇ……orz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 13:31:59.54 ID:Ka.Nvrgo<>蟹?
ネタわからんや<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 14:07:31.12 ID:M/28.IAO<>リレーもあと三話で完結か。
ここまで長かった……(汗<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 15:46:49.57 ID:OP5nyCc0<>こなちゃん可哀想につき以下略。

つかさ「UZAI.UZAI♪KOなCYAM.UZAI♪」
かがみ「KIもI.きMOI♪KONAた.KIMOI♪」
みゆき「KOろSHU.KOROせ♪IZUみさN.BUCHI殺SE♪」
こなた「…何、…その歌」
つかさ「こなちゃんレクイエム♪」
かがみ「こなたに安らかな死を、第3楽章その28、破壊されるこなたの脳髄♪」
みゆき「泉さんを殺戮時代です♪」
こなた「…初めて聞く歌…だね…」
3人「「「今、考えました」」」
こなた「…そうなんだ…」
3人「「「はい!」」」
こなた「…楽しい?」
3人「「「はい!」」」
ななこ「[ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー]死んじまえ〜、黄色い泉をやっつけろ〜♪」
こなた「せ…先生ぇ…」
ななこ「懐かしいやろ?[ピーーー][ピーーー]泉団のテーマや♪」
4人「「「「[ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー]〜♪泉こなたは邪魔っけだ!」」」」
こなた「…帰る…」
つかさ「こなちゃんレベル2デス」
かがみ「うはwww死の宣告www」
みゆき「もう一ヵ月早ければ…ご愁傷様です(プ」
ななこ「泉、気をつけて帰り。飛び込みは迷惑やから止めてな(笑)」
こなた「…ぐすっ…ぇぐ…うぇっぐ…私何もしてないのに…」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 18:54:53.21 ID:M/28.IAO<>>>531

こなた「かがみ、みゆきさんは?」
かがみ「……」

かがみはこなたから目をそらした。

こなた「どうしたの?かがみ……?」
かがみ「みんな……燃えてるわ……」
みさお「どういう事だよ?」
かがみ「だから、全部……燃えてるの……」
みさお「だからどういう事だよ!柊、こっちを向けよ!」

パリン

どこからか、ガラスが割れるような音がした。
そこにいるかがみ以外の全員が、その音が聞こえた方向を見た。
校舎からだ。
校舎の窓の中から淡く赤い光が、ぼうっと灯っている。

パティ「It's conflagration!(火事だ!)」

校舎の一階の炎はすぐに火力を増していき、次々と窓を割ってはその度にパリンと音を発していく。
それはまるで鎮魂歌(レクイエム)の様な、悲しげな旋律を作っていた。

こなた「ねえ、かがみ!みゆきさんは!?みゆきさんはどうなったの!?」
かがみ「……黒井ななこが校舎に火を放った」

かがみの発する一言一言が、まるで人事の様で、台本に書かれたセリフをそのまま読んでいるかの様だ。

かがみ「みゆきはそれを止めようとして、死んでしまったのよ」
こなた「アッ……、アッ……、そんな!みゆきさんまでそんな!」

感情のたかぶったこなた以外の誰もが、明らかなかがみの演技を不審に思っていた。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 19:39:05.49 ID:GuDWfADO<>>>539
またも気絶してしまったこなたを家に送り届けた帰り道。

つかさ「ねえ、お姉ちゃん。本当のコト、教えて」
かがみ「……やっぱり、普通は気付くわよね。こなた、そこに頭が回らないくらい混乱してたのね……」

空にぽっかり浮かぶ月を見上げ、消防車のサイレンをバックに、かがみは語り始めた。

かがみ「みゆきは……悪霊になった岩崎さんを救うために、自爆する道を選んだのよ」
つかさ「え……!?」
かがみ「私は二人を……いえ、三人を奪った『黒井ななこ』という人物を、ゆたかちゃん達と同じ目にあわせてきた。後悔はしてないわ」

抑揚のない、操り人形のような言葉。つかさは、見たこともない姉の姿に戦慄した。

つかさ「そ、それじゃあ……く、黒井先生はどうして……」

かがみは小さく息をはくと、ついにその質問に答えることはなかった。
そして自分たちの家に着き、扉に手を掛けた時――
かがみはようやく喋り始めた。

かがみ「つかさ。さっき私が言ったことは内緒よ」
つかさ「わ、わかってるよ……」

もとより、そんな恐ろしい出来事を話せるわけがなかった。
 
 
 
数日後、陵桜学園の火事による死者は四人と報道されていた。
火事は放火と見られており、犯人を特定中とのこと。
しかしそれ以降、放火の犯人である柊かがみが捕まることはなかった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

完、でいいのかな。
〜から下はまとめないでね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 20:31:46.07 ID:ygBAst2o<>1、>>378->>379
2、>>381
3、>>388
4、>>411
5、>>435
6、>>491
7、>>493
8、>>497
9、>>498
10、>>523
11、>>528
12、>>531
13、>>539
14、>>540
15、

じゃない? 15 回 ってことらしいから<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 20:35:37.56 ID:M/28.IAO<>誰かエピローグを書くんだ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 20:41:38.17 ID:GuDWfADO<>ちなみにリレーのまとめなら自分がやるから。

次のリレーはせめてまとめてから3日は欲しいな。連続はまとめ人としてきついからね。
ちなみに『リレーはコンクールのない月に』ってな感じで話してるから、詳しい経緯が知りたかったら避難所へ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 20:54:11.48 ID:SqDFyYSO<>乙と言いたいところだが、まだ1レス残ってるの?
第一走者さんどうするんですかー?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 21:02:50.92 ID:M/28.IAO<>>>544

私がリレーの1ですが出来ることならあと一レスいただきたいッ><
とりあえず、明日の6時まで続きが投下されなければこれで終了と言うことで<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 21:33:59.74 ID:SqDFyYSO<>なるほど把握<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 21:51:26.17 ID:GuDWfADO<>長編が行き詰まった……。
少し息抜きってことでお題プリーズ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 21:54:37.19 ID:M/28.IAO<>>>547

お題・つかさと巫女

……でどう?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 21:57:06.95 ID:GuDWfADO<>>>548
難しいかも……。一応考えてはみてるんだけど……

ちなみに今日中の投下は確実に無理。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 22:03:46.15 ID:M/28.IAO<>>>549

そうか……。
ごめんムチャ振りだったか。
無理しなくていいよ、その気持ちは痛いほどよくわかる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 22:08:46.41 ID:Ka.Nvrgo<>>>548
つかさ「神社の新商品考えたよ! バルサ巫女酢!」
かがみ「お前帰って寝ろ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 22:13:30.60 ID:ygBAst2o<>>>551
みゆき「つかささん、その話詳しくお願いします。場合によっては早急に……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/16(月) 22:56:06.17 ID:MFNlofM0<>>>545
よっしゃ、俺が>>540の続きを書くぜ!と立候補してみる。


あの事件から数日後、柊かがみはそのまま行方をくらませてしまった。
…彼女が警察に発見されたのは数ヵ月後のことであり、焼け爛れた遺体として見つかったのだという。
あのあと…柊つかさは精神に異常をきたしてしまい病院で治療を受けることとなった。
日下部みさお、峰岸あやのは友人の死を知って数日間泣きはらしたという。
私の従姉である成実ゆいは自らの妹と飲み友達を喪い…暫く食事もまともに出来なかったようだ。
そして私の父…泉そうじろうは体調を崩し…そのまま還らぬ人となった。

そしていつしか時は流れ、この一連の事件のことも忘れ去られようとしている。
それは狂気に満ちていて、どこか哀しくもあって、私たちの心に今も深い傷を残しているのだ。
…柊つかさは姉の遺志を継いで弁護士となる道を選び、日下部みさおと峰岸あやのは大学へ進学した今でも柊かがみの墓参りだけは決して欠かしていないようだ。
…そして私は…埼玉県警に就職が決まった。

だが、同僚にこのことを話しても信じてくれるものはいない。
冗談はよせとか、アニメの見すぎとか言って誰も耳を傾けてくれない。
しかし、私が語るこの事件は全て、紛れもない真実なのだということを改めて認めていただきたい。
それが、失われた私の大切な人たちのためでもあるのだから。

最後に、この本を手にとってくれた読者に、この場を借りて感謝の意を表したいと思う。

                  『或る一日の惨事』 ―泉こなた 著<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 23:06:51.49 ID:SqDFyYSO<>みんなリレー乙!
俺も>>553のような形で終わらせようとしてたが、文章が思い付かなかったんだぜww
それにしてもお前ら鬱展開好きだなww人の事言えないけどww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 23:13:45.04 ID:M/28.IAO<>>>553GJ!

>>551のバルサ巫女酢をつかさから買ってきて乾杯しようぜ!

全部で15話。
局所的にカオスなものになったけど(みゆきがなぜ爆発出来たのかが知りたい)
全体的に見ればちゃんとまとまってて、別々の作者が書いたとはとても思えない出来栄えだと思うよ!
このスレのチームワークのたまものだ!

さー酢を持て〜


バル酢〜☆<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/16(月) 23:22:37.71 ID:MFNlofM0<>>>555

こなた「へあぁぁ!目が!目がぁぁぁぁぁっ!!」
こうしてこなたは光を失った

なんてギャグは置いといて、俺含めてみんな乙だっぜ!乾杯!!

宇宙戦士バルディオ酢〜☆<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/16(月) 23:25:46.02 ID:SqDFyYSO<>>>555
ごめんね勢いで書いたんだ、ぶっちゃけチャオズ

乾杯!バル酢ん!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/16(月) 23:35:30.69 ID:ygBAst2o<>みんなおつかれ〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/16(月) 23:45:08.61 ID:MFNlofM0<>>>457氏がAnotherを投下してくれることを期待しつつ小ネタ行くぜ!!

ゆたか「……」
みなみ「…どうしたの?」
ゆたか「最近ね…いろいろあって…」
みなみ「…そんなに酷いの?(困ってるゆたかカワユス)」
ゆたか「みさおさんと中身を入れ換えられるわ、天邪鬼にとり憑かれるわ、もう大変で…」
みなみ「……大丈夫、そのときは私が守ってあげる」
ゆたか「みなみちゃん…」
みなみ「必要とあれば身体を整備してあげる…ゆたかのためだったら何でも…」

ひより「…というマンガのプロットを考えたんスけど」
こなた「…ひよりん、後ろ後ろ…」
ゆたか「………田 村 さ ん ?」

アッ――――!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 00:30:53.29 ID:7sJgfn60<>巫女酢!

俺は参加できなかったけど楽しめたZE!
次回は参加したいなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 06:21:44.66 ID:TlmQeQAO<>>>559
ストーリーは決まってるけど時間がかかるよ〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 06:21:48.86 ID:lunPd9E0<>とある通夜

 東京地方裁判所。
 第一回の公判は、原告・被告双方の弁護人が互いに準備書面のとおり陳述する旨を述べ、裁判官が次回公判の期日を告げるだけの形式的なものだった。損害賠償をめぐる本格的な論戦は、第二回以降の公判になる。
 原告側弁護人である柊かがみは、その形式的なセレモニーを終えると、足早に裁判所をあとにした。
 裁判所前の路上に駐車してある車が一台。その運転席に見知った顔を見つける。
 埼玉県警交通安全課長の成美ゆいであった。
 車に近づき、ドアを開ける。
「すみません、成美さん。待たせてしまったようで」
「全然構わないよ。かがみちゃんだって仕事なんだしね」
 かがみは、後部座席につくと、シートベルトを締めた。
「じゃあ、かっとばしていくよ」
 ゆいの宣言に、かがみは高校一年生の夏休みのことを思い出した。
「お手柔らかにお願いします」

 車は埼玉県に向かって、法定速度を遵守しつつ軽快に飛ばしていた。
「こういうのは失礼ですけど、こんな日でも成美さんは変わりませんね」
「ゆたかのために泣いてくれる人はたくさんいるからね。だから、泣くのは私の役目じゃない。私はゆたかの分まで強いお姉さんでなくてはならないんだよ」
 もうお姉さんという年齢ではないが、突っ込むのは野暮というものだった。
「そうですか」

 しばらく、沈黙が車内を支配した。
 その沈黙を破ったのは、ゆいの方だった。

「かがみちゃん。交通事故直後の現場って見たことある?」
「いいえ」
「私は何度もあるよ。それが仕事だしね。救急車が到着する前に、警察が先につくことだって珍しくない。悲惨な死体を見たことだって何度もある。体が上下真っ二つに分かれてたり、頭が押しつぶされて原型をとどめてないのとかね……」
「……」
「そんな死に方に比べれば、ゆたかは幸せさ。望みを果たして、病院のベッドの上で家族に見守られながら逝けたんだから」
 ゆいの言いたいことは分かる。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 06:22:42.57 ID:lunPd9E0<> かがみも、世の中が綺麗事だけで成り立っているわけではないことを否応なく思い知らされる仕事につく身である。
 数々を仕事を振り返る中でも、理不尽な死に見舞われた故人の無念を少しでも晴らそうと歯を食いしばる遺族の姿は脳裏にこびりついて離れないものの一つだ。
 そんな人々に比べれば、ゆたかは確かに幸福な方だといえた。
 それでも、やりきれない想いは拭い去れない。それは、ゆいも同様だろう。



 その死は、充分に予測されていたものだった。
 体調の急激な悪化。その中で判明した妊娠。
 そのまま子供を生めばどうなるかは、充分すぎるほど予測されていたことだったのだ。
 それでも、彼女は生むことを選んだ。彼女にとっては、それは当然すぎる選択だった。
 そして、子供を生んだ一ヵ月後に、予測されていたとおりの結末を迎えることになった。



 通夜の会場。
 かがみは、喪主であるゆたかの夫に、型どおりの悔やみの言葉を述べた。
 それしかできない自分がもどかしい。でも、それが自分の人間としての限界なのだ。

「やあ、かがみん。忙しいとこわざわざ来てくれてありがとさん」
 振り返れば、そこには、喪服を着ていること以外はいつもと変わらぬ親友の姿があった。
「あんたって、こんなときでも相変わらずなのね」
「まあね。悲しいのは当然なんだから泣きたい人は泣けばいいよ。でも、私は泣かない。ゆーちゃんが望んでるのは、残された人たちの笑顔だと思うから、私は元気を振りまくんだ」
 こなたの考えは、ゆいと似たようなものだった。
「ゆい姉さん。今日は夜通し頑張ろう」
 こなたとゆいは、両手をパチンと合わせた。
 二人の考えを否定することは、かがみにはできなかった。この場に唯一の正解なんてない。それが理解できるほどには、彼女も大人になったつもりではある。

 会場を見回す。
 親戚を除けば、故人の親しい知人しかいない。それが遺族の意向であり、おそらく故人の意思でもあっただろう。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 06:23:46.19 ID:lunPd9E0<> その中に、みゆき、みさお、あやのの姿を見つけた。目が合うと、彼女たちは軽く目礼してきた。
 既にぐだぐだに泣きぬれている姿も多い。
 ゆたかの夫や母はその筆頭だったし、ゆたかと親しかったみなみやひより、パトリシアもそうだった。
 涙もろいつかさも、その仲間に入っていた。
 そして、こなたの父親であるそうじろうも、ゆたかの夫に負けないほどに泣きぬれていた。

「ゆーちゃんの死に方がお母さんとあまりにも似てたからね。ゆーちゃんの旦那と涙を共有できる唯一の人間だよ」
 こなたがそう解説してくれた。
「そう」
 かがみには、そうとしかいいようがなかった。かけられる言葉などありはしない。

 こなたは、ゆたかの父親のもとに近づいていった。その腕には、彼の孫、すなわち、ゆたかの娘が抱かれている。
 彼女はこんな中でも無邪気に笑っていた。
「さすが、ゆーちゃんの娘だ。笑顔が可愛いねぇ」
 彼女は、こなたに向けて小さな手を伸ばした。こなたによくなついているのだ。
 こなたは、彼女を抱き上げた。
「よぉし、泣き虫なお父さんを慰めに行こう」
 ゆたかの夫の前にたつ。
 彼女は父に向かって小さな手を伸ばした。
「やっぱり、お父さんの方がいいんだね」
 彼女を父親に手渡す。
 そして、こう語りかけた。
「私もこの子と同じ境遇だから、この子に教えられることはいろいろとあると思うよ。だから、何かあったら遠慮なく来てくれたまえ」
「ありがとうございます」
 こなたは、そうじろうの方に振り向き、
「お父さんも、今日は、ゆーちゃんの旦那に片親としての心構えを伝授するのだよ」
 そうじろうは、何度も首を縦に振った。

「じゃあ、お坊さんも来たことだし、はじめるよ〜」
 ゆいの言葉に振り向くと、そこにはどうにもタイミングを計りかねていたお坊さんが突っ立っていた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 06:24:38.82 ID:lunPd9E0<> みんなあわてて畳の上に正座した。

「ちびっ子はすげぇよな。私じゃ、ああはできねぇよ」
 みさおは関心したようにそうつぶやく。
「そうですね」
 みゆきが相槌を打った。
 それは、かがみも同感だった。



 お坊さんのお経と説話が終われば、その後はひたすら夜を明かすだけだ。
 泣いたり笑ったり語ったり寝込んだり……人それぞれ。そこには唯一の正解などない。
 かがみも夜明けまで付き合いたかったが、明日も仕事がある。依頼人の人生がかかっているといっても過言ではない裁判の最終弁論があるのだ。

「こなた。私はここらで抜けるわ。明日のお葬式にも出れなくてごめん」
「いいよ。かがみんの仕事はとても大事なものだからね。サボったら、ゆーちゃんがカンカンに怒って化けて出てくるよ」
「そうかもね。ゆたかちゃんに怒られないように、しっかり仕事してくるわ」
「体を壊さない程度に頑張ってくれたまえ」
「ありがと」

 かがみは、少しの未練を残しつつその場を後にした。

終わり
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 07:39:27.36 ID:F59hGYSO<>こなたもゆいも影で凄い泣いてそう……
ごく当たり前な葬式風景(?)がリアルに感じて良かったよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 11:03:52.95 ID:q4yq/EAO<>こう「ひよりんの本、この頃やけに描写が生々しくなったねー」
ひより「そ……れは……」
こう「彼氏でもできたぁ?」
ひより「なっなななななんでそんなこと」
こう「お、しかも進むトコまで進んじゃってるねー?」
ひより「みみみみんみみっみみみみらr」
こう「その気になれば私が見つけちゃうこともできるような場所で?」
ひより「殺して! もう殺してくださいぃ!!」
こう(かわいいねぇ……)


アニメスレから流れを汲んできた
反省はしていない<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 11:09:42.45 ID:q4yq/EAO<>…タイミング的な後悔は少ししている<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 12:21:03.66 ID:F59hGYSO<>>>566行こうのレスが見えない
でも書き込める、不思議!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 12:37:49.79 ID:XNoZbMDO<>‐おべんと‐

「いただきまぁす」

かがみ「はぁ家庭科でお弁当づくりなんてあるのね…」
こなた「さてさて、かがみんはコンビニ弁当を買ってきたかな?」
かがみ「ちゃんと作ったわよっ」
つかさ「みてみて〜じゃ〜ん」
みゆき「まぁ、かがみさんですね?」
つかさ「うん、お姉ちゃんに食べてもらいたくて」
かがみ「あっありがと…」
こなた「姉思いな気持ちと姉の料理ベタを心配して作ってくれた気持ちにとまどって微妙な返事をするかがみん萌え」
つかさ「あ、いや、そんなんじゃ」
かがみ「う、うるさいわねっ!」
こなた「みゆきさんはどんなの作ったの?」
みゆき「お恥ずかしながらごく一般的なお弁当ですよ?(パカッ」
こなた「う、まっまぶしい…」
かがみ「なんて色使いなの…」
つかさ「すごーいお弁当が光ってるみたぁい」
みゆき「恐縮です…」
かがみ「さすがみゆきね…」
こなた「で?かがみのは?日の丸?それとも海苔弁?」
かがみ「なぜその2択だ、一応は作ったつもりよ?(パカッ」
こなた「( ゚д゚ )」
かがみ「殴るぞ!」
こなた「痛っもう殴ってるじゃん!…う〜む以外に普通だったなぁ」
つかさ「こなちゃんは?」
こなた「ふっふっふっ…よくぞ聞いてくれました、ていっ!(パカッ」
みゆき「すごく綺麗ですね」
つかさ「こなちゃんのもすごぉい」
かがみ「ってキャラ弁かよっ!」
こなた「いやぁいまハマってるのってついついこーゆーので作っちゃうんだよね〜、ちなみにこの海苔のとこ剥がすと」
かがみ「やめいっ!(なんて卑猥な…」
こなた「また殴る〜ちょっとしたユーモアなのに〜」

らき☆すた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 13:02:31.45 ID:XNoZbMDO<>‐おべんと2‐

みさお「あやの〜飯ぃぃぃぃ」
あやの「はいはい、今みさちゃんの渡すから、はい」
みさお「やたー」
かがみ「自分で作りなさいよ日下部…」

みさお「え〜だってあやのに作ってもらったほうがうまいってヴぁ」
こなた「なに?かがみん僻み?」
かがみ「違うわよっ」
あやの「あら?柊ちゃんたちはもう食べおわったの?」
かがみ「ちょっとお茶を注ぎに」
みさお「うめぇ!」
こなた「ほぅ、どれどれ、ん、おいしい」
みさお「ヴぁ、ちびっ子、人の肉団子、勝手に取るなってヴぁ」
こなた「いいじゃん一個くらい」
みさお「なにをー」
あやの「はぁいはい、喧嘩しないのーおかずならまだあるから」
かがみ「大変ねあやのママは」
あやの「ママって、もーやめてよ柊ちゃん」

かがみ「(にしてもホントおいしいわねこの肉団子…」
こなた「かがみん?なにしてんの?」
かがみ「ヴぁばべぼヴぁいばびょ?(なんでもないわよ?」
みさお「口にタレがついてるってヴぁ」
かがみ「Σしまっ」
こなた「はぁお菓子だけじゃ飽き足らず…」
かがみ「んぐっ…つい味見したかっただけよ、つーか最近はそんなにお菓子食べてないわよっ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 13:31:25.15 ID:duDAToc0<>『〜では、次のニュースです…』
そうじろう「一つの時代が終わったな」
こなた「ニュース?…宮崎…ああ、はやおじゃない方の」
そうじろう「俺たちが虐げられるようになった、言ってみれば元凶、
      ロリコンは異常者、変質者、犯罪者、あらゆる負のイメージをだな」
こなた「でもお父さんが小さい子見るときの目、マジでキモいよね。いつ逮捕されてもおかしくないって感じ?」
そうじろう「…」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 13:52:52.74 ID:DSGELjco<>かなた「正直言ってしんぱ……ううん、何でもないわ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 15:13:22.07 ID:HJgKJ6DO<>>>573
そこは言ってもいいと思います、かなたさん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 15:17:46.97 ID:76rcde.o<>>>565
半泣きだっぜw なんかホントいいな… それしか言えない俺が憎いw

>>571
おいwwちょww海苔の下何をwwww


妻にも娘にも信用されないそうじろうアワレ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 17:47:02.25 ID:duDAToc0<>こなた「お父さん、私、お父さんがロリコンでも全然構わないと思ってる。
    可憐Girl'sのDVD付き、既に5枚予約してても、予告見てニヤニヤしてても
    全然構わないと思ってる。でも、でもひとつだけお願いがあるの」
そうじろう「ん?」
こなた「お風呂に入りながら『だいた〜ん!』って叫ばないで!外に聞こえてるから!」
そうじろう「…考慮しよう…」

こなた「(お父さんほんとにわかってんのかな?…あれ?ゆーちゃんまだ起きてるの?
    ドア半開きじゃん…ヘッドホンつけて何聞いてるんだろ?)」
ゆたか「♪♪おーばー・ざ・ふゅーちゃーわーーーーー♪♪」
こなた「(この子もか…orz)」

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 18:05:22.17 ID:HJgKJ6DO<>そうじろう「……はあ……」
こなた「おとーさん。肩凝ってない?肩たたきでもする?」
そうじろう「ん?ああ、頼む」
こなた「ん、しょ……どう?」
そうじろう「気持ち良いよ。昔は力がなくて全然効かなかったけどな」
こなた「むう……」
そうじろう「でも、なんで急に肩たたきなんだ?」
こなた「んとね、こないだ父の日だったでしょ?でも忘れちゃってたからさ……。気付いたのもさっきだし、プレゼントもないけどごめんね」
そうじろう「……いや、思い出してくれただけでも嬉しいよ。あ、もうちょい右……」
こなた「忘れちゃってた分、おとーさんの誕生日は盛大に祝うからね」
そうじろう「楽しみにしてるからな」
こなた「ふふふ……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 18:06:09.63 ID:HJgKJ6DO<>みんなは真面目に忘れてたのかい?父の日SSとか見ると思ってたのに……
ちなみに俺は覚えてたが、時間がなかった……<>
121-87-9-192.eonet.ne.jp<>sage<>2008/06/17(火) 18:11:13.17 ID:76rcde.o<>ああ、そうなのか
俺、母親しかいないから知らんかったw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 18:11:44.75 ID:76rcde.o<>ちょww規制食らってた癖でフシアナしてしまったwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 18:13:37.10 ID:HJgKJ6DO<>>>580
あの……謝るべきですか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 18:22:19.82 ID:76rcde.o<>>>581
いや? 全く問題ないぜw <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 18:36:06.76 ID:7Hc7SPAo<>いまどき節穴ごときでそんな…ねぇ

>>525
こんなことを言うのもなんだが正直(色々な意味で)あれを超えるものは向こう60年書けないと自分でも思ってる
創作に一番必要なのは勢いかもしれないね…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 19:22:02.98 ID:F59hGYSO<>あ、見れるようになってらwwよっしゃあ(^O^)
父の日は普通に親孝行してますた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 19:40:52.02 ID:6CnRHbo0<>>>583
以前に書いた話を超えられなくて悩むのは、自分もよくあるからわかるよ。
当時、どうしてそんな話がかけたのか不思議でしょうがないんだよね。

それはさておき、パティが物語の中心になっている話(←嘘はついていない)を投下しますね。<> ハンバーグ戦争<>saga<>2008/06/17(火) 19:42:28.96 ID:6CnRHbo0<> 一塊の雲すら浮かんでいない晴天の日のお昼時のことだった。
 休日の午前中を峰岸家で過ごし、そのまま昼食を食べていくことになったみさおは、料理が出来上がるのをはしゃぎながら待っていた。
「ハンバーグ。ハンバーグ!」
「みさちゃん。もうすぐできるから、もうちょっと静かに……」
 あやのは困った顔をしたが、そんな忠告を聞いて静かになるみさおではなかった。
 料理の得意な友人が自分の好物を作ってくれるという事に歓喜して、どんな言葉も彼女の耳には届かなかった。
「完成……っと。お皿を出してもらえる?」
「おっけー。さあさあ、盛り付けをどうぞ。あやの様」
 名前に様付けまでしてしまう友達に呆れつつ、あやのは二枚の白皿の上にハンバーグを一つずつ載せた。
「なんか、白っぽいな。このハンバーグ」
「そうかな。普通だと思うけど」
 あやのは疑問の声にあっさりと答えると今度はサラダの入ったボウルに手をかけたが、そこで動きを止めることになったのは、みさおが皿を覗き込んだまま唸っているためだった。
「これ、本当にハンバーグか……?」
 みさおは不審げにあやのに訊ねる。
「そうよ。豆腐ハンバーグ」
 材料の中に牛肉は入っておらず、代わりに鶏肉が使われているという説明をあやのが終えるより先に、みさおは堪えきれずに叫びだした。
 話が違う。詐欺だ、陰謀だという喚き声が部屋に響き、次にあやのが言葉を発したのはその嘆きの暴風が収まった後だった。
「何度も言ったよ。だけど、みさちゃんが『ハンバーグ』っていう部分しか聞いてないから」
「ハンバーグって聞いたら、普通のハンバーグを思い浮かべるだろ!?」
 皿に載せられた紛い物を指差しながら、みさおは涙を携えた瞳で友人を睨んだ。
 半泣きの友人に呆れつつ、あやのは席に着いて言った。
「これもおいしいよ。騙されたと思って食べてみて」
「いやだ」
 宥めようとするあやのの声は、意固地になっているみさおにとってむしろ反発を生むだけのものでしかなかった。
 あやのが豆腐を好きであることは彼女も知っていたが、期待が裏切られた反動で妥協を考えられなくなっていた。
「そんな偽物なんて食べないからな。ほかで食べてくる!」
 背後からの引きとめる声を無視して、みさおは一度も振り返ることなく駆け足で家の外へと出た。

「――そういや、今日は家に帰っても誰もいないんだよな」
 勢いに任せて飛び出したものの、それから先の展開はまるで考えていなかった事に気づいたみさおは足を止めた。
 一度動きを止めてしまうと空腹がより強く感じられ、走るだけの気力は無くなってしまう。
 みさおは仕方が無く歩き出した。
 それから十数分かけて飲食店の看板を見つけた時、みさおは道の反対側から近づいてくる少女が顔見知りであるらしいとわかり、声をかけた。
「おっす。確か柊の友達の、高良みゆきだったよな。この辺りに住んでるのか?」
「いえ、自宅は東京です。今日はこのレストランで家族と食事をする予定なんですよ」
 彼女が振り向いた先をみさおも見ると、そこにはみゆきとよく似た顔をした、雰囲気がわずかに異なる女性が立っていた。
 みゆきの姉か何かだろうと判断をつけて、みさおは軽く会釈をして会話に戻る。
「私は入ったこと無いんだけどさ、この店ってハンバーグはあるのかな?」
 店の外にはメニューや料理のサンプルなどは置かれておらず、ただ見せの名前を記した看板があるだけだった。
「どうでしょう……。あるとは保証できませんが、一緒に入りますか?」
 本当は三人で予約していたのだが、突然父の都合が悪くなったのだみゆきは言った。
「ふーん。どれくらいの値段で食べられるかにもよるな」
「えっと、確か昼食は七千円からあったと思います」
 聞こえない。何も聞こえない。
 え?七百円?
「いいえ、七千円です」
 あはは、高良って意外とバカだな。たかが昼飯なのに、そんなに高いわけないだろ。
 ……嘘じゃないの?
「金持ちは敵だー!!」
 口を開けて驚くみゆき達に背を向けて、みさおは空腹のまま叫び声をあげて走り出した。<> ハンバーグ戦争<>saga<>2008/06/17(火) 19:43:39.44 ID:6CnRHbo0<> すれ違う人とぶつかりそうになりながら、交差点では信号が青であるほうに曲がって足を止めず、全力で走り回り、とうとう体力の限界に達したみさおはしゃがみこんだ。
 もう動けないとみさおは思ったが、ふと、自分を追い越して歩いていった子供が知り合いであるような気がして、残った力を振り絞って追いかけた。
「おーい。ちびっこ」
 間違いない。声に反応して背後のみさおを見たのは、泉こなただった。
「スーパーの袋なんか持って、買い物か?」
「うん。そうだよ。今日は私が昼ごはんを作る事になったから、足りなかった材料を買い足しにね」
「へえ、そっか。昨日の夜にテレビで特集をやっていたし、もしかしてハンバーグだったりしてな」
「あれ、よくわかったね?」
 ハンバーグ。その奇跡の合致に、みさおの目が輝いた。
「ま、まじかよ。……なあ、こんなことを頼むのは気が引けるんだけど、私が食べに行ったら迷惑かな?」
 ずうずうしいとは思いながらも、一縷の望みにかけてみさおは言った。
 こなたは顎に手を当てて考え込むような仕草をすると、にやりと笑った。
「悪いなのび太。この材料は三人用なんだよ。なんて――」
「ちくしょー!!」
 こなたが最後まで言い終える前に、みさおは涙を流しながら走り出した。
 その勢いには「冗談だよ」というこなたの呟きが届くはずも無かった。

 限界を超えて走り続けたみさおは、何かにつまづいたわけでもなく転倒した。
 陸上部で努力を続けてきた彼女であっても、過度に連続した足への負荷には耐えられなかったのだ。
 周囲に人がいたのであれば羞恥で顔を赤らめるところだったが、幸運にも車が一台通り過ぎて行っただけだった。
 だが、恥ずかしさを感じなかった事で、地面と接触した膝部分にみさおの意識は集中してしまい、悔しさと痛みで涙が溢れた。
 立ち上がることさえ出来ない。
 涙が頬を伝い、服に染みが作られようとしたとき、みさおの持っていた携帯電話から着信を知らせる軽快な音楽が流れ出した。
『着信―柊かがみ』
 それを見たみさおは袖で涙を拭いながら、通話ボタンを押した。
「もしもし、柊か」
「そうよ。って、あんた涙声じゃない。泣くくらいなら、喧嘩しなければいいのに」
「やっ、これは……」
 みさおは泣いていたのは喧嘩が原因ではないと反論しようとしたが、先に気がついたことを訊ねることにした。
「喧嘩をしたって、あやのから聞いたのか」
「うん。私が怒らせてしまった、飛び出していったけど、そっちに行ってないか……ってね」
「あやの……。柊、違うんだぜ。私が勝手に勘違いをして怒っていただけで、あやのは悪くないんだ」
 かがみに説明をしようとして、とっくに怒りが収まっていることにみさおは気づいた。
 自分がどうして怒り出したのかさえわからなかった。
「柊、心配かけたみたいで悪いな。今から謝りに行ってくるよ」
「うん。頑張りなさい。あっ、ハンバーグは私のです。……料理が来たから切るわね。ちゃんと仲直りするのよ?」
 かがみが一方的にそう言って電話は終わった。
 折りたたみ式の電話を閉じながら、みさおは立ち上がる。
「くそう……柊の奴、自分だけハンバーグを食いやがって」
 涙の跡は乾ききってはいなかったが、みさおの表情は明るかった。
「いいさ。私にだって、豆腐のやつだけど、あやのが作ってくれたハンバーグがあるんだからな!」
 帰ろう、とみさおは思った。
 みさおは微かに痛む右足を庇いながら、ゆっくりと歩き出した。
 彼女のために、一所懸命に料理を作ってくれる人がいる場所へと。
<> ハンバーグ戦争<>saga<>2008/06/17(火) 19:44:33.68 ID:6CnRHbo0<>「……ただいま」
 服の汚れが残っていないかを玄関前で再確認した後、みさおは躊躇いがちにそう言って扉を開いた。
 鍵がかかっていて入れてもらえないのではという不安もあったが、当たり前のように扉は開き、そこからすぐの廊下にはあやのが立っていた。
「おかえりなさい。みさちゃん」
 優しい表情の友人を見て、みさおは訊ねた。
「ずっと待っていたのか?」
「ううん。探しに外に出ていたんだけど、柊ちゃんから『もうすぐ戻ってくると思う』ってメールが来たから」
「そっか。なあ、あやの。ごめん。本当にごめん。興奮しすぎた」
 みさおは手を合わせて謝った後、深々と頭を下げた。
「そんなに申し訳なさそうにしないでよ。こっちこそ、誤解させちゃってごめんね」
「いやいや、自分が悪かったのは間違いなんだってば。ごめんなさい」
「ごめん」
「私こそ」
「ごめんなさい」
「ごめん」
 二人が交互に謝り続けるのを遮ったのは、みさおのお腹から鳴った大きな音だった。
 音に掻き消されて暗い雰囲気は無くなり、かすかな笑いが二人に芽生える。
「うん、お腹空いたよね。温め直すから、ちょっとだけ待ってね」
「待てよ。私も手伝うってば」
 みさおがあやのを追いかけると、彼女はすでにラップのかかった皿を電子レンジに入れていた。
 温める間に食器を準備する手伝いをして、みさおは席に着いた。
 本来の予定よりも一時間近くは遅れてしまったが、昼食は無事に始まった。
 二人は仲良く白いハンバーグを食べる。

「この不思議なハンバーグもうめーな」
「ふふっ、みさちゃんったら。もう少し落ち着いて食べればいいのに」
 この日を境にして、みさおの好物は一つ増えた。
 好きな食べ物は何かと彼女に問いかけると、こんな答えが返ってくるだろう。
「ハンバーグって名前の付く物なら、普通の奴でも豆腐の奴でもどっちも好きだぜ」


終<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 19:50:40.69 ID:76rcde.o<>>>583
そっちか?ww どっちでも問題ないがw

>>588
( ゚д゚)…

(゚д゚)…

あ、お、乙 …パティ違いにも程があるわwww
てかみさお子供かよww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 20:04:06.73 ID:INYF4EAO<>パティ好きな俺は>>585でちょっと期待して、タイトルで絶望した。
でも面白かったぜww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 20:12:48.49 ID:F59hGYSO<>>>588
ちんぷんかんぷん(´・ω・`)

でも面白かったぜ!ネタも充実してたしww
こなたが一番面白かったww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 20:14:20.55 ID:HJgKJ6DO<>わからん……なんのパティ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 20:15:08.67 ID:bm4mczU0<>>>588
え? パティ……?
とりあえずみさおが可愛かったのでおk
腹が減って転んだみさおにパティがハンバーガー持ってくると思ったわwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 20:18:18.33 ID:7Hc7SPAo<>豆腐ハンバーグって食ったことないなー
肉も入ってはいるのか、ほぼ100%豆腐だと思ってたわ

>>589
あぁそういうことか
どうも片親が当たり前なせいで謝る側の気持ちが汲めんw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 20:25:51.39 ID:HJgKJ6DO<>>>594
こなたもそんなんなのかな……
俺、こなたみたいな片親の人って「片親なことをメチャクチャ気にしてる」って思ってたからさ。
そういうSSばっか書いてるからなんだろうけど……
<> こなたが先輩かれしが後輩 コスプレ編<><>2008/06/17(火) 20:33:54.21 ID:BiOxSz.o<> ああ神様……。
 貴方は一体、僕に何を望んでいるんでしょうか……。
「いやー、ここまで似合うと怖いくらいだねぇ
 昔の人は言ってました、奇跡は起こしてこそ価値があると!」
 僕の隣では、こなた先輩が、嬉々とした様子ではしゃいでいます。
「いやでも、かわいい子にかわいい服を着せたら似合うのは当たり前だよね、奇跡じゃないか」
 こなた先輩の隣では、僕が、死んだ魚の目で虚空を見上げています。
「ほらほら、写真撮るんだからさー、もっとニコッと笑って」
「わ ら え ま せ ん」
「お、おお、ツンデレメイド?」
「……いやもう先輩、お願いしますから死んでくれませんか?」
「いいけど、すぐコンティニューするよ?」
 今僕は、メイドの姿で学校に居ます。武士は恥を削ぐ為に腹を割ったと聞きますが、
 僕の場合、死にたいとは思えど本当に死ぬとなると躊躇してしまいますから、
 ただひたすらに、この格好をさせた張本人を、心の中で呪い続けるだけなんです。
「……そーっと、そーっと、……えい」
「……何してるんですかつかさ先輩」
「そのー、かわいくて」
 だからってなんで、頭を撫でるんですか。<> こなたが先輩かれしが後輩 コスプレ編<><>2008/06/17(火) 20:34:05.53 ID:BiOxSz.o<> 土曜日、本来なら休みの日に僕たち生徒は学園に登校致しました。といっても授業ではなく、
 午前を使っての合同レクエーションみたいなものです。まぁ、それはいいです。
 今思えばここでさっさと帰ってしまえば良かったのですが、ついこなた先輩のクラスに遊びに行って、
 最初は皆でだらだら話をしていたのですが、ネタも尽きて、これからどうしようという段階で、
 こなた先輩のあのなんとも他に類を見ない笑顔が炸裂しまして、
 そして彼女が、ボストンバッグから取り出したのは、メイド服でした。
 着替えさせられました。無理矢理。皆の見てる前で。
 涙目になってる所ですら萌えと言われた時は、生まれた世界を呪い、
 そして今は、宇宙を創世させたビッグバンに、心の中で八つ当たりをしています。
「しかし、こなたのサイズの服を着れる男子が居るなんてねぇ」
「本当ぴったりですねー」
「……どうせ僕は背が低いですよ」
「胸も無いよねぇ」
「当たり前でしょ男なんだから!」
「大丈夫大丈夫、貧乳は希少価値だから」
「男に胸がある方がデフォルトだったら気持ち悪いでしょ!」
「まぁまぁ落ち着きたまへー、じゃあこれから早速」
 一緒に帰ろうかと言いました。
 は?
「……こ、こなた先輩、まさか、この格好で?」
「勿論!」
「ふざけないでください!」
「大丈夫だって、校門でバニーガール姿でチラシを配るよ全然大丈夫!」
「大丈夫じゃない! って、ちょっと、何ひっぱって、た、助けてかがみ先輩!」
「いや、その、……がんばって」
 この世には、ありがたくない応援だってある事を、この時初めて知りました。   完<> こなたが先輩かれしが後輩 おまけ編<><>2008/06/17(火) 20:48:13.34 ID:BiOxSz.o<> 普段は自分そっちのけで、漫画やゲームに興じるこなた先輩だけど、
 時々凄く積極的な事がある。例えば、今がそう。
「……と、突然どうしたんですか?」
「あててんのよ」
「……何もあたってませんけど」
「うん、そうだね、まぁいいじゃない」
 とかなんとか言いながらこなた先輩は、……僕を後ろからぎゅうっとしてきてる訳で。
 場所はこなた先輩の部屋、オタク趣味なれど部屋は散らかっておらず、居心地はいい。
 ただ、女の子らしい部屋かと言われると困る物もちらほら、なんでHなゲームがあるんですか先輩。
 ……まぁともかく、僕は今、曰く『彼女の部屋』とやらで、やたら甘い行為を受け取ってる訳で。
 顔が火照るし、胸もドキドキする。けど全然嫌じゃない、……寧ろもっとその、
 甘えて欲しいというか、甘えたいというか、……甘え合いたいというか。
「こ、こなた先輩、その」
「んー? どうしたいの?」
「え、えっと」
「普段自分は男だ男だって言ってる癖に、こういう時だと女々しいよねぇ君」
 耳に痛い事を、その耳にささやくように言ってくる。
 ……こういう時は何も言わずに、こなた先輩の方を向いて、
「ん――」
 ……うるさい事を言う唇を、塞いでみた。

 こなた先輩は猫みたいに気まぐれで、さっき近寄ってきたと思ったら、
 すぐどっかに行ってしまったりするから。
 ……偶にはこうして、無理やり、繋ぎとめたくなってしまう。     完

 次回、ネタがない。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 20:49:09.65 ID:F59hGYSO<>>>597
今回一番可愛かったのはつかさww
やべぇww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 20:51:58.52 ID:F59hGYSO<>>>598
タカヤww
この二人は全力で応援したいなぁー

ネタか……ありきたりだけど夏祭りとかどう?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 20:53:32.06 ID:76rcde.o<>>>595
なんていうか、俺の場合、パズルのピースが人より一つ少ないだけなんだよな
欠けてるんじゃなくて、初めからない様なもの
一つ少ない状態で形として成り立ってるから違和感もないし気にすることもない

そういう時期がなかったかといわれると微妙だけどw

>>597>>598
なんという羞恥プレイw
相変わらずうまいなぁ乙!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:33:33.10 ID:7Hc7SPAo<>いつだかのスレの182(↓)を基にして書いたもの

>長らく天国で働いてきたかなたは、神様から『一つだけ願いを叶えてやろう』と言われる。
>かなたは『生き返らせて』と即答するも、それはダメだと断られてしまう。
>しかし、かなたも一歩も引かない。数時間にも及ぶ言い争いの後、『試練をクリアしたら生き返らせてやる』ということで同意。
>その試練とは、『記憶を失った状態で現世に戻り、一週間以内に記憶を取り戻す』というものだった。
>
>かなたは全ての記憶と引き換えに現世へと戻ってきた。だが、場所も自分の名前も試練のことさえも忘れているため、ただフラフラと街中を徘徊するだけ。
>突如、声を掛けられたと思って振り返ると、自分そっくりの女性――こなたがそこにいた。
>かなたはこなたに連れられ、父と従姉妹が待つ泉家へと向かう。
>かなたは果たして、一週間以内に記憶を取り戻すことができるのか――

ザッピングを多用してるんで、次に誰の視点に移るのかわかるよう印を付けてみた
◇かなた
◆こなた
△そうじろう
▲ゆたか


>>595
こなたはこんな感じじゃねーかなと思う<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:33:56.26 ID:7Hc7SPAo<>◇

 少し冷たい風に髪を撫でられて、私はゆっくりとまぶたを上げた。

 はじめに目に付いたのは塗装の剥げた滑り台。
 次に、これまた年季を感じさせるジャングルジムが。
 ブランコ、シーソー、砂場、鉄棒、水飲み場。
 どの町にもあるような小さな公園。そこに設置されたベンチに私は座っていた。

 滑り台の後ろに立つ時計の短針が五と六の間を指している。
 そこを駆け回っているはずの子供たちの姿が見当たらないのも納得だ。

 ……それにしても肌寒い。
 そう思いながら自分の格好を見た時、ぎょっとした。
 着ているのはお気に入りの、白い薄手のワンピース一枚だけ。寒いのも当然だった。
 このままここにいたら風邪を引いてしまう。

 私は腰を上げ、公園を出る。
 人通りはそれなりに多い。自転車を漕ぐ学生や買い物袋を両手に提げた女のひとがちら
ほらと見かけられた。
 しばらくすれば、今度はスーツ姿の人々ばかりになるのだろう。

 車が走り交う大通りらしき道の方へ、ぼうっとしながら歩き出す。
 やがて私は目的地というものがないことに気が付いた。


 いや……違う。
 行く当てはおろか、自分が歩くこの町が一体どこなのかすらわからない。

 ――それだけじゃない。そのことを認識した瞬間、体が震え上がった。

 ここはどこ?

 今はいつ?


 私は、だ……れ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 21:34:06.88 ID:7Hc7SPAo<> まさか。冗談でしょ? こんな、物語でよくあるベタな記憶喪失だなんて。 
 笑ってそう言える相手もいない。

 ……そう、記憶喪失なのだ。
 心の中で否定したってどうしようもない。事実、自分の名前すらわからない。
 家族も友人も故郷さえも。誕生日や血液型までも!
 いわゆる「自身の証明」に繋がる事柄が完全に欠け落ちてしまっている……。

 何もわからない、何も持っていない。
 自分の置かれている状況を完全に理解した途端、心拍数が速まる。
 どうしよう。どうすればいい?


 いつの間にか私は大通りまで出てきていた。
 道路を挟んで向かい側に神社が見える。右を向いた先にあるのは……駅だろうか。
 駅なら交番がある。「私、記憶喪失なんです」と駆け込んでみようか?
 そうだ……変に思われるかもしれないけどきっとそれが最善だ。

「あのー、すいません」

 そんなことを考えていたから。
 その声が自分に向けられているということに、私はなかなか気付けなかった。

 振り向いた先にいた学生服姿の少女が、私の顔を見て目を丸くしている。
 多分、私も彼女と同じような表情を浮かべていたと思う。

「あなたは……」

 なぜなら――<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:34:31.83 ID:7Hc7SPAo<>◆

 なぜなら、私はその人の顔を毎日自宅で見ていたから。


 自分と同じ色、同じところまで伸ばした髪。ほとんど変わらない背丈。
 まさかこれはドッペルゲンガー? リアルでそんなモノに出会えるなんて!
 これで似ても似つかない顔だったら笑い話のいいタネになる。そんな軽い気持ちで声を
かけたはずだった。

 その人はなかなか反応してくれなかった。
 だからこっちを向くまでの間、私の視線は自然とその人の服装に移る。
 袖のない、結構少女趣味な白いワンピース。どこかで見たことがあるようなないような。
 今は五月の下旬。春の終わりとは言っても衣替えにはまだ少し早い。それに今は夕方だ。
 つまり、私の目にはその格好はかなり寒そうに見えたというわけ。ていうかこの人鳥肌
立ってない?
 やっぱり萌えは季節感ってのも大事ですよそこのアナタ!


 そんな考えは、その人が振り向いた瞬間に全て吹き飛んだ。

 背も、髪も、そしてワンピースへの既視感も。
 全てがパズルのようにカチリと組み合わさり、意識をある場所へ導く。
 自分が住んでいる家の、和室の、仏壇へと。

 見間違えるわけがない。
 つばのやたら広い帽子はかぶっていないけれど、それでも。

 写真の中で微笑んでいたあの人が、目の前にいる。


 ……いやいやいや!

 待て。落ち着け私。
 そっくりなだけだ。別人だ。他人の空似だ。この人はお母さんじゃない。
 お母さんは私を産んですぐに死んじゃったんだ。お墓もある。お骨だって前に見た!
 まさか幽霊? でも足はあるし影もあるし存在感もある。正真正銘生きてる人だよね!?
 あぁもうこんなんで落ち着けるかァーッ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:34:46.12 ID:7Hc7SPAo<>「あなたは」
「ひゃいッ!?」

 あう、声が裏返った。
 ままま待て待て落ち着け私! まだあわあわあわわあわてるような時間じゃない。
 あーやばい心臓がばっこんばっこん言ってるやばいよこれは、

「私にそっくりですけど……あなたは?」

 え? あれ?
 やっぱり別人? それとも小さい頃の私しか知らないから気付いてないだけ?

「ええっと、……『あなたは』?」

 頭が回らない。その人の言葉を鸚鵡返しにすることしかできない。
 だけど、次に返ってきたセリフが少しだけ今の状況を物語ってくれた。

「覚えてないんです。自分の名前も、住所も、知り合いも」
「……それって記憶喪失?」
「そういうことになると思います……ごめんなさい、あなたが私にそっくりだから血縁者
なのかと思ってしまって」
「あ、ちょ待って!」

 私にお辞儀をして背を向けるその人をあわてて引き止める。

 頭の中の私が囁く。
 この人はお母さんじゃない。お母さんは私が物心つく前に向こうへ行ってしまった。
 間違いなく赤の他人だ。なのになんで自分は引き止めた?

 けど――それに耳を貸す余裕も冷静さも、今の私にはなかった。
 だってお母さんにそっくりな、記憶のないひとが目の前にいるんだよ?
 これでほっとけるヤツなんて人間じゃない。

「あの、行く当てとかもない……ですよね?」

 その人が悲しげに目を伏せて頷く。
 だったら。

「だったらうちに来ませんか? なんて言うか、他人な気がしないんで――」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:35:06.02 ID:7Hc7SPAo<>◇

 私たちは住宅地の道路を並んで歩く。

 一度は断った申し出だった。
 でも行く当てがないのも事実だし、私もまた隣を歩く少女が他人だとは思えなかった。

 瓜二つ――とはまさにこのことだろう。
 違いらしい違いと言えば彼女の頭のてっぺんからぴょんと飛び出たひとまとまりの髪、
そして左目もとの泣きぼくろ。それぐらいだ。
 双子と言っても誰も疑わない。それほどに私たちの外見は似すぎていた。

「寒くないですか?」

 その少女――泉こなたちゃんが話しかけてきた。
 きっと私が薄着だから心配してくれているのだろう。

「ううん、大丈夫です」

 そういえば私は何歳なんだろう。
 こなたちゃんはどう見ても小学……いや、制服だから中学生かな?
 この子と見た目がそっくりとなると自分も変わらない年なのだろうか。
 いやでも、声を判断材料にすると私は結構年上なのかも? それに学校で習うような一
般常識は高校レベルまで身に付いている気がするし。さいんこさいんたんじぇんと。

「こなたちゃん、中学生?」
「うぐぅ!?」
「え、あれ? もしかして高校生でした?」
「そーです……うぅ、素でチビって言われるのはやっぱり……」
「ごめんなさい! そんなつもりはなかったんですけど――」

 やっぱり私も同い年ぐらいなのだろうか。

「私の歳、いくつぐらいに見えます?」
「よん……いや、二十代前半くらいかな……」
「あなたと見た目ほとんど変わらないのに?」
「だってそれはおか……」

 そこまで言いかけてこなたちゃんは口をつぐむ。

「丘?」

 どうしたんだろう、やけにしどろもどろだけど。
 私のそんな疑問を覆い隠すように声を張り上げ、こなたちゃんは一軒家を指差した。

「いえっ何でも! あ、あれがウチですよ!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:35:29.33 ID:7Hc7SPAo<>◆

「ちょっとここで待っててください」

 お母さん――うん、やっぱり呼び方はこれ以外ない。お母さんを玄関で待たせて、私は
リビングへ急いだ。
 二人ともそこにいた。役者は一応揃ってる……ね。

「お父さん」
「ん、お帰りこなた」
「お帰りお姉ちゃん」
「あ、うん。ただいま」

 うーん、なんて言うべきか。
 ヘタに直接……じゃお父さんが卒倒しそうな気がする。

「お客さん来てるから連れてくるけど」
「かがみちゃんたちか?」
「ん……あのさ、何があっても驚かないでね」

 ダメだ。うまい言い方なんてひとつも思い付けない。

「なんだぁ? まあ俺はちょっとやそっとのことじゃ驚かないけどな」

 いやー、多分平然とはしてられないだろうね。私が言うのもなんだけど。


 そしてお母さんをリビングに連れてくると……案の定、お父さんは絶句してしまった。
 ゆーちゃんも口をぽかんと開けてお母さんを見つめている。

「か……かかかかかなた!?」
「はいはい落ち着いてー。おさわりはダメよお父さん」
「こっ、こなた! ふざけてる場合じゃ――」
「記憶、ないんだって」
「なっ……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:35:42.22 ID:7Hc7SPAo<> きょとんとしたまま動かないお母さんの代わりに、私が聞いたことをほぼそのまま簡潔
に説明する。
 それを聞いてお父さんが浮かべたのはにわかには信じられないと言いたげな表情だった。
 まあ……うん。そりゃそうだよね。

「この人が私のお父さんで、こっちが従妹のゆーちゃんです」
「あ、あの……小早川ゆたか……です」

 お母さんに向き直って二人を紹介すると、ゆーちゃんが複雑そうな顔ではあったけれど
ぺこりとお辞儀をした。

「ほら、お父さんも」
「ん……ああ……」

 多分、どう挨拶すればいいのかわからないんだと思う。
 私は物心ついた時にはお母さんがいないのが当たり前だったから、お父さんの気持ちが
わかるなんて生意気な口は叩けない。
 でも、お父さんの今の心境を想像するくらいはできる。
 死んでしまった自分の嫁がその時の姿のままで現れて、しかも記憶がないなんてまさに
「それなんてエロゲ?」な展開だし。
 だからお父さんがこうして困惑するのは当然だよね。

「……かなた。俺のことも……わからないのか?」
「私は……かなたっていう名前なんですか?」

 お父さんが顔を伏せる。……さすがにちょっとかわいそうになってきた。
 普段図太くても、やっぱりこういうのはきついんだね……。
 そう思い何か声をかけようとした瞬間、お父さんはテレビの方へ歩き出した。
 そして……棚の上に飾られた写真立てを手に取り戻ってくる。

「泉かなた。こいつの……こなたの母親で、俺の嫁だった女……です」
「……そうなんですね……あなたは?」
「俺はそうじろう。泉そうじろうです」
「そうじろうさん、ですね」

 ぐっと拳を握ったお父さんの表情が強張っている。
 多分――私はその理由に気付いたと思う。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:36:16.32 ID:7Hc7SPAo<>▲

 自己紹介を終えた今でも、何が起こっているのか全然わからない。
 かなたさん。こなたお姉ちゃんのお母さん。そして叔父さんの奥さん。
 私が生まれるよりも前に病気で亡くなってしまった人。私たち三人が毎朝手を合わせ、
お線香をあげる人。
 その、亡くなったはずのかなたさんが目の前に。

「……お姉ちゃん」

 私はひそひそ声で尋ねる。

「何がどうなっちゃってるの?」
「んー……話したので全部なんだよ。私も会ったばっかりだし記憶ないしでこれ以上はわ
かんないんだ」

 駅の近くでかなたさんに出会った。
 記憶がない。
 放っておけないから家に連れてきた。

 さっきお姉ちゃんがなんとか産業……三行って意味だったのかな? それで説明してく
れたことで全部らしい。
 けど――肝心の「かなたさんがいる理由」がさっぱりだよ。

「やっぱ、うちに連れてくるのはまずかったかなぁ」

 二人のの表情をうかがいながらお姉ちゃんは呟いた。
 見せられた写真を手にとってまじまじと見つめるかなたさんと、腕組みをしてうつむく
叔父さん。
 ……居間の空気は悪くないとは言い切れない。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:36:27.54 ID:7Hc7SPAo<>「他には――警察に行く、とかかな?」
「私もちょっとはそれ考えたけどさ、警察が調べていって『ずっと昔に死んでいたんだー』
なんてことになったら大混乱じゃん?」
「それは……そうかも」

 私の目から見ても他人の空似だとはとても思えない。あの人がかなたさん本人らしいと
いうことはお姉ちゃんや叔父さんの反応を見ればわかる。
 ……もう本当に何がなんだかわからなくなってきた。

 物事を常識で考えるなら本人なわけがないよね?
 そのはずなのに、違うと言い切れない。その理由も似すぎているからというだけじゃな
い気がする。

 ああでもないこうでもないと考えが巡り巡ってだんだん頭の中が真っ白になりかけてき
た時、不意に叔父さんが叫んだ。

「ホクロだ!」
「ほ、ホクロがどうかしたんですか?」
「かなたはうなじにホクロがあるはずなんだ!」
「おぉ……アダルティだねお父さん」
「きゃ!?」

 お姉ちゃんがささっと回り込み、かなたさんの後ろ髪をのける。

「どう? お姉ちゃん」
「……ある」

「うなじにホクロ、あるよ……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:36:40.65 ID:7Hc7SPAo<>◆

 それが、この人がお母さん本人であることの証明になった。こんなマニアックな位置の
ホクロなんてそうそう知れるものじゃない。
 ……えちぃよお父さん。

 ともかく「本人なのかどうか」についてはこれで審議終了だ。
 お母さんをこの家に泊める――ここはお母さんの家でもあるんだからこの言い方はおか
しいけど――という話も当然トントンと進む。
 当の本人は遠慮気味だったけどそれは無視! だってお母さんの家なんだからね。
 大事なことなので二回言いました。

 となれば次に出る疑問はもちろん「死んでしまったお母さんがどうしてこの世にいるの
か」ということ。
 もっとも、これはお母さんの目の前で話すようなことじゃない。記憶がないとはいえ、
面と向かって「あなたは本当は死んでいるんだ」なんて言われたらショックを受けるに決
まってる。

 振る話題も思いつかず黙っていると、写真を元の場所に戻したお父さんがいつの間にか
居間を出て行こうとしていた。
 そしてこちらを見ずに言う。

「こなた。……今日の晩飯当番、代わってくれるか」

 そっか、そんな時間だった。
 原稿の追い込みでもない限り、普段なら一蹴するんだけど……そういうわけにはいかな
いよね。お父さんの気持ちも汲み取ってあげないと。

「りょーかい」
「すまんな」

 お父さんが廊下へ消える。
 追いかけようかとも思ったけど、やめた。きっと一人になりたいんだ。

「ゆーちゃん、ご飯作るの手伝ってくれる?」
「うん、いいよ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 21:36:51.47 ID:7sJgfn60<>>>588
ハンバーグ食いたくなってきた・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:36:52.97 ID:7Hc7SPAo<>△

 俺は逃げ出すようにリビングを出、和室で腰を下ろした。


 いくらアニメやゲームにうつつを抜かしている俺でも現実と妄想の区別くらいは付く。
 だから信じられなかった。幻覚を見るほどに疲れてしまっているのかとも考えた。
 当然だ。死んでしまったはずの嫁が玄関から入ってくるなんて信じられるわけがない。

 だが、あれは幽霊でも幻でも妄想の産物でもなかった。
 こなたが連れてきた。ゆーちゃんも俺も言葉を失った。確かにあいつがそこにいた。
 俺はあいつの全てを知っている。たとえ瓜二つでも別人と間違えるわけがない、背も顔
も声も服装すらも泉かなたそのものだ。
 ただ一つだけ……記憶がないことを除きさえすれば。

 あいつが死んだ時。
 それでかなたが生き返るなら自分の財産全てを投げ打ったって構わない――そう願った
ことも確かにあった。
 だが、俺はこんな形を望んだわけじゃない。
 かなたが何も覚えていないんじゃ、意味がない……。

 俺はどうすればいい?
 仏壇のかなたにそう話しかけることすら躊躇われる。あいつは今生きて、この家のリビ
ングにいるのだから。

 素直に喜ぶべきなのか?
 俺は「そうじろうさん」と他人行儀で呼ばれる苦痛に耐えて、その上で手放しに今の状
況を喜べるような人間じゃない。そこまで能天気にはなれない。

 ……もっとも、いくら悩んだところで答えは決まっているのか。
 あいつをこの家から追い出すことなどできるはずがないのだから。

 だったら耐えてやるさ。そして記憶を取り戻させる。
 ここはかなたの家でもあるんだ。思い出すための材料になる物はいくらでもある。
 とりあえずベタベタ引っ付くのは自重……するか、がんばって。
 全部思い出した暁にはたっぷり埋め合わせをしてもらうからな。


「お父さん、ご飯できたよ」
「ん……ああ、今行く」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:37:10.18 ID:7Hc7SPAo<>◇

 成り行きとは言え――これでいいのだろうか。

 私の名前は泉かなた。この家の人間。それはほぼ間違いない事実。
 自分はこなたちゃんの母親でありそうじろうさんの妻であると状況証拠が物語っている。

 それでも、私には記憶がない。
 記憶がないから実感できない。
 実感できないから、頭の中で理解はしていても安堵することができない。

「お母さんって呼んでいいよね?」

 こなたちゃんが野菜を切りながらそう尋ねてきた時もすぐには答えを出せなかった。
 正直に言うと、抵抗があったから。高校生の子供を持つほど年を重ねている人間ではな
いと思っていたから。

「……ええ」

 だけど私はこなたちゃんの母親。受け入れることを拒んでもそれは事実でしかない。
 母親なら、母親としてこの家にいよう。その方が、ふとしたことで何かを思い出す可能
性も高くなるかも。

「でも、何も覚えてないから……こなたちゃんの知ってる私が言わないようなことも言っ
ちゃうかもしれない」
「ん――うん、それは大丈夫大丈夫。あとさ、ちゃん付けなんかしなくていいよ。お母さ
んなんだからさ」
「……わかったわ、こなた」

 こなたちゃん――ううん、こなたが嬉しそうにニッと笑う。

 その顔を見た瞬間に心が少し暖かくなったのは、気のせいではなかったと思う。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:37:27.02 ID:7Hc7SPAo<>◆

「こなた、ちょっと来てくれるか」

 晩ご飯の後、お父さんが私を和室に呼んだ。言うまでもなくお母さんについてのことだ
ろう。
 廊下に誰もいないことを確認してから、お父さんは小声で切り出した。

「かなたのことだ」

 うん、やっぱり。

「できれば記憶が戻らないうちは知ってほしくないんだけどな、そう上手く隠し通せるこ
とじゃないと思うから」

 私はちらりと仏壇を見た。……お母さんの写真は伏せられている。

「お母さんが本当はもう死んじゃってること」
「……ああ」

 さっきも言ったけどここはお母さんの家でもある。
 だけどお母さんが住んでいた形跡とかそういうのは、私が知る限りでは見当たらない。
 当たり前だ。この家からお母さんがいなくなったのは十七年も昔のことなんだから。

「かなたがそのことに気付きそうだと思ったら父さんに相談してくれ」
「うん……自信はあんまりないけど気にかけるようにするよ」
「頼むな。俺もできる限り気をつけようとは思ってるんだが、こんな状況でも仕事はおろ
そかにできないからな」
「わかってるよ。ゆーちゃんにも言っとく?」
「いや、後で俺から言っておくよ」
「そう」

 流れる沈黙。
 ……食器、洗ってこないと。私は立ち上がる。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/17(火) 21:37:38.23 ID:7Hc7SPAo<>「あいつは――」

 お父さんが畳を見つめたまま呟く。

「俺が知ってるかなた……なんだよな?」

 いつもの様子からは想像もできない、今にも消え入りそうな声で。

 たとえ記憶がなくてもお父さんは喜んでくれる。
 そう考えて……良かれと思って私はお母さんをこの家に連れてきた。

「……お父さん、つらい?」

 自分が嬉しいからお父さんもきっと嬉しいと、勝手に思い込んでいた。
 でも、それは違うのかもしれない。
 大切な人を亡くした悲しみに長い間とらわれて、それでも決別して、立ち直って。
 その過程を経てきたお父さんにとって、記憶を失ったお母さんという存在は受け入れが
たいものだったのだろうか。

 私、バカな確信犯だったのかな。
 
「記憶がないのがショックだったってのはそりゃあるさ」

 予想通りの答え。

「……ごめん」

 その言葉が勝手に私の口をついて出たのは、自分の不用意な判断でお父さんを傷つけて
しまったことを申し訳ないと感じているからだと思う。

 だけど。
 お父さんは腰を上げ、私の頭を撫でながら優しく言う。

「謝ることじゃないぞ。かなたが戻ってきたことは純粋に嬉しいからな」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 21:38:16.88 ID:7Hc7SPAo<>
とまあ、「そこにいた彼方をいざ超えてやらん!」と意気込んだはいいもののここまで書いて挫折したわけで
ホント3ヶ月前の俺はなんであんなの書けたんだろ…


誰か続き書いてくれないかな(´・ω・`)


※まとめなくていいです<> 依頼者<><>2008/06/17(火) 21:55:25.15 ID:HJgKJ6DO<>>>618
センキューーーー!!!
だが、ここで挫折か……本気で誰か書いてくれないか……!
俺は肝心の中間部分が全く浮かばないから、もともとお願いしたわけで……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/17(火) 21:57:15.06 ID:76rcde.o<>>>618
乙gj! 
すげー続き気になるんですが…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 22:22:21.94 ID:7Hc7SPAo<>あー、叔父じゃなくて伯父だよな…俺のアホ

>>619
そうなんだよなぁ、申し訳ない…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 22:28:57.89 ID:duDAToc0<>切磋琢磨あるのみですな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/17(火) 23:24:20.84 ID:F59hGYSO<>>>618
これは……このままのクオリティで書き続けたらとんでもないSSになるぞ……
GJ!続き見たいです<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 00:18:03.06 ID:.UN9.jA0<>「・・・よしっ」

もう何回目か分からない持ち物チェックを済まし、私は呟いた。
そう、自分を勇気づけるものの、心臓がばくばくいってて、また持ち物チェックがしたくなる。

落ち着け、落ち着け私・・・。

「つかさ〜、そろそろ行くぞ〜」

「あ、うん、お姉ちゃっ・・・へぶゥ!!」

お姉ちゃんの声が玄関から聞こえ、慌てて駆け出したけど、こけてしまった。
玄関に立っていたお姉ちゃんは「またか・・・」という感じに呆れ顔になった。

「はうう・・・」

「ほら、つかさ大丈夫?今日から高校生なのよ?しっかりしなさいよ」

「う、うん・・・ごめんね」

お姉ちゃんの手を借りて起き上がる私。

そう、私たちは今日から高校生になるんだ。
今日は高校初日・・・入学式の日。
そのせいで私は緊張していたんだけどね・・・。

中学のときはいつもお姉ちゃんと一緒で、友達も少なかった。
けど、私も高校生になるんだから、お姉ちゃんに頼ってばっかりじゃいけないと思いつつ・・・
また今日もお姉ちゃんに迷惑かけちゃった。ああ、だめだな私・・・。

ちょっとしょぼんとしながらお姉ちゃんと電車に乗る。

私たちがこれから行くのは私立進学校の陵桜学園というところ。
お姉ちゃんがそこに行くというから、私も頑張って入ったんだ。
ああ、やばい。また心臓がばくばくし始まったよ・・・。

・・・友達できるかなぁ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 00:19:32.43 ID:.UN9.jA0<>そんなこんなで学校に到着。
クラス割をお姉ちゃんと見に行く。

「また別のクラスねー」

「うん・・・そだね」

中学んときもお姉ちゃんと同じクラスになったことはなかったから慣れてるけど・・・
でも、やっぱり初めての高校だからすごく不安だよお・・・

校舎内に入り、教室を目指す。

「・・・つかさ、大丈夫?」

「えっ、うん・・・ちょっとどきどきしてるかも・・・」

心臓がさっきからばくばくとうるさい。
お姉ちゃん、心配そうにこっち見てる。

「で、でも大丈夫だから・・・、だからお姉ちゃん、心配しないで」

強がりだけど、精一杯いつもどおりに言う。

「う、うん。じゃあ帰りにまた・・・」

そう言うとお姉ちゃんは自分の教室に入って行ってしまった。
取り残された私はばくばく言う心臓を無視して、自分の教室の扉をみつめる。

・・・うん、頑張ろう。

やっとの思いでガラッと扉を開ける。
中には数人生徒が来ていて、初々しい雰囲気で言葉を交し合っている。
私はそんな中、自分の席に着く。

私も誰かに話しかけないと・・・友達作るんだもん・・・
うう・・・でも・・・
どうして話しかけられないんだろう?
勇気が出ないよ、お姉ちゃん・・・はっ
またお姉ちゃんに頼ろうとしてる・・・だめだ。こんなんじゃだめだよお。

躊躇しているうちに、先生が入ってきた。

「はーい、皆席着けー」

ああ、もうっ・・躊躇なんかしてるから・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 00:21:24.34 ID:.UN9.jA0<>入学式が終わったあと、先生からいろいろ高校のことを聞いて、係や委員会などを決めていった。
そして、自己紹介などもあった。定番ではあるけどいつも緊張しちゃうんだよね・・・

そういうことなどがあって帰りになった。
結局今日は誰とも話せなかったなあ・・・
うう・・・初日からこれで大丈夫かな・・不安だよ。

私はお姉ちゃんと一緒に帰るためにC組の教室の前まで来た。

「あっ、お姉ちゃん!」

手を振る。
そんな私を見つけてお姉ちゃんがこっちまでやって来た。

「あー、つかさ。ごめん、私学級委員長になっちゃったから今日先に帰っててくれる?」

「えっ」

せっかくお姉ちゃんと一緒に帰れると思ったのに・・・

「ホントごめん・・・」

「え、うん、わかったぁ、頑張ってね!」

「うん、ありがと・・・じゃ」

そういうとお姉ちゃんは廊下の向こうへと消えた。
そんなぁ・・・1人で帰るなんて・・・どうしよう・・・
外でお姉ちゃんを待ってようかなぁ・・・・

とりあえず外に出てみる。
校門を出て、しばらく歩く。
お姉ちゃん、どのくらいで終わるのかなぁ・・・
ずっと1人でいるのは寂しいや・・・

キレイな桜並木。
しばし、みとれる。
だんだん人もまばらになってゆく。

なんだか、こういう綺麗な景色を見てると、不安もちょっと和らぐなあ。
1人でにこっと笑っていた矢先・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 00:23:00.48 ID:.UN9.jA0<>「ペラペラペーラペラ」

「ふぇ?」

いきなり後ろから声が聞こえ振り向く。
がっちりした体格の外国の男の人がなにやら話している。
もちろん、私に向かってである。
けど、何て言っているのかさっぱり分からなかった。

「え?え?」

混乱する私。

「ペラペラペラペラペラペーラ」

構わず続ける外国人さん。

「はわわわわわ〜@@」

ど、どうしたらいいのぉ〜!?
外国人さんは私が分かっていないのに気づいたのかジェスチャーを始める。
傍目から見ればけっこう怪しい図なのかもしれない。

「てりゃぁーっ!!」

ズガッ

そのとき、声とともに、視界にもう1人の人が入って来る。
それと同時に外国人さんも吹っ飛んで・・・・
介入してきたその子は私よりもちっちゃくて、同じ制服で・・・・
青いキレイな長髪をなびかせて、私の前に、立っていた。

何故だか、ちっちゃいのにその背中には大きな存在感があって・・・
振り向いて私を見据えるその目は、しっかりしていて・・・
そして、とりまくように舞う桜はその子のかっこよさに拍車をかける。

そう、この時・・・私たちは、出会った。

「・・・大丈夫?」

しばらくぽかんとみとれていた私は我を取り戻す。

「あ、えと、ありがとうございますっ・・・」

「・・・あるぇ?見たことある顔だと思ったら・・・柊さんだっけ?」

自分の名前を呼ばれて一瞬驚く私。
そしてよくよく見てみれば私もその子を知っていた。
それもそのはず、だって数時間前には同じ教室に居たんだもん。
自己紹介をしたときのことがフラッシュバックする。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 00:24:52.60 ID:.UN9.jA0<>「あ!えと・・・泉さん?」

こくっと無言で頷いて、半ば苦笑気味に言う。

「いやー、でも危なかったねー」

「え?・・・何、」

言葉を発しかけたとこで私は気づく。
泉さんは私が外国人さんに襲われていると勘違いしていることに。
私はおずおずと続ける。

「あ・・・、あのね、今の外国人さん道を聞いてきただけだったかも・・・」

それを聞いてきょとんとする泉さん。
そして私をじっと見つめてくる。

「ほほぉー」

「え・・・な、なぁに?」

見つめられてちょっと赤面。

「もしかして柊さんて、英語で受け答えできちゃったりする人!?」

「あー・・・・」

いきなりの問いかけ。
そしてよく考えると・・・

「あ、うん。やっぱりちょっとピンチだったかも・・・」

外国人さんには悪いけど、泉さんが介入してきて良かったなぁと思う。
えへへとちょっと苦笑。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 00:25:36.65 ID:.UN9.jA0<>「あっ!!!」

「はうっ!?」

いきなり泉さんが大声を出した。
そのせいで私もビクッとなる。

「ごめん、はやく帰らないとアニメ始まっちゃう・・・」

「へ・・・?」

「うん、だから・・また明日ね」

「う、うん!また明日」

そう言うとたったと行ってしまった。
不思議な人だなぁ。とその後姿を見ながら思った。

でも、悪い人じゃないみたい。

・・・。

・・・「また明日」かぁ・・・。

ふっと微笑む。

友達、できたのかな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 00:26:23.04 ID:.UN9.jA0<>「つかさ!?」

「えっ?あ!お姉ちゃん!」

グッドタイミングでお姉ちゃんが向こうからやって来た。
焦ったような怒ったような複雑な表情だ。

「ばかっ!あんた、ずっと待ってたの?」

「う、うん・・・。だって1人は寂しいし・・・」

「もう・・・あんたは・・・」

はぁと呆れ顔でため息をつくお姉ちゃん。
悪いことしちゃったかなぁ。

「ご、ごめんね」

「ん?あ、いいのよ。ごめんね、待たせちゃって」

そして私たちは帰途につく。
家に着いてからご飯を食べ、お姉ちゃんと今日の高校についてのことを話した。

「まったく、消臭剤置けってかんじよねー」

「うんうん、すっごく臭いのー」

やっぱりお姉ちゃんと話してるのが1番落ち着くなぁ。
ニコニコしている私をお姉ちゃんがじっと見ている。

「妙に機嫌いいじゃない。何かあった?」

ポッキーを1本取り出しながらお姉ちゃんが聞いてくる。

「えへへー今日新しい友達ができたんだー」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 00:26:55.74 ID:.UN9.jA0<>やっぱりお姉ちゃんには分かっちゃうんだなぁと思いながら答える。

「おーっ、何て人?高翌良さんなら分かるけど」

「ううん、委員長じゃないよ。泉さんって人だよー」

何でお姉ちゃんが委員長を知ってるんだろうと一瞬考えたけど、
そういえば今日は委員長の集まりがあったんだっけと思い出す。
お姉ちゃんはむぅと少し考えてから私に聞いてきた。

「うーん、知らないなぁ。どんな人?」

「とってもいい人だよ」

ニコッと笑って今日助けてもらったことを思い出す。
お姉ちゃんも笑顔になる。

「へぇ、そっか。良かったじゃない」

そして一瞬間が空く。

(って、ちょっと待てよ?つかさの”いい人”はアテにならん・・・!)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 00:29:57.25 ID:.UN9.jA0<>半ば妄想も織り交ぜながらこなたとつかさの出会い話書いてみた
とは言ってもほとんど入学案内書にそってるわけだが

書きたくなって即効書いたから微妙かも試練・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 01:24:55.08 ID:MAVUxYAO<>>>618
君に付いたレスはドリフ的なフリだと思っている
あとはわかるな?

>>632
後半は公式ゆえコメントしづらいが前半いいじゃないか
つかさらしい入学日だ

みゆき「ええまぁ私が泉さんやつかささんと親しくなるのは半年後のことですから空気でも仕方ないですわかってますよそれはもうちゃんと理解してます^^^^^^^^」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 07:04:09.45 ID:2gkwckSO<>>>632
GJ!つかさはやっぱり可愛いな
面白かったぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 07:12:44.81 ID:AVn/gUSO<>>>632
原作の織り交ぜ方が良かった
出来れば続きが読みたい<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 08:03:56.69 ID:2gkwckSO<>ローソン<劇場版みさお疾風伝―絆―>公開記念商品

みさお「からあげくん、ミートボール味だってヴぁよ!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 08:57:37.50 ID:MAVUxYAO<>いや普通にミートボール売ろうよ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 12:37:58.29 ID:bigXqoDO<>‐おべんと3‐

そうじろう「ん……ふぁぁぁ!っと」
↑12:28起床

そうじろう「さてさて、飯飯ぃっと、何にしようかなぁ、カップラーメン…昨日は塩だったから今日は…ん?」

【お父さんへ お弁当作っておいたから温めるなりして食べてね≡ω≡. こなた】

そうじろう「こなた…俺の為に飯を作っておいてくれる娘がいる俺は勝ち組だよな?、じゃ、ありがたく、いただきます(パカッ」

そうじろう「Σっ!」



こなた「きっと今頃海苔で【そうくんLOVE】なんて書いておいたお母さん弁当を目にしてご飯に手も付けずにしんみりしてるだろうよ?」
かがみ「親思いなのかそうじゃないのかわからないわねそれ…」

らき☆すた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 15:13:03.49 ID:9IHSe.DO<>リレー小説……いくらなんでも早すぎるか。
やりたい設定のがあったんだけど、週末まで待つか……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 18:24:39.75 ID:2gkwckSO<>土曜日にやろうぜ!
多分暇だから<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 18:37:27.59 ID:9IHSe.DO<>んじゃ、また土曜日に書くね。
ただ、みんな乗ってくれるか心配……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 19:32:04.19 ID:N9MFb.AO<>>>641
俺がいるじゃないか!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 19:35:06.96 ID:VJiuHHM0<>思ったんだが、やはり分岐はあるべきなんじゃないだろうか。
一人だけが続きを書くというのは、萎縮するというか……書き手を削っていると思う。
執筆速度が遅い人や考えが纏まりきっていない人は「次に書く」という宣言をしづらい。
それに「話は進んでしまっているけれど、この箇所からの続きを書きたかった」と思う人は必ずいるはず。

「まとめが大変」なんて事は考えないで、気にせずどんどん派生させながら書いて欲しい。
安価さえ付いているなら(いや、安価ミスが大量にあってでも)まとめてみせるからさ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 19:49:19.31 ID:9IHSe.DO<>>>643
俺もそう思うな。最初のやつはかなり楽しかった気がする。
そうなったら、リレーのまとめは参加者である自分がまとめるから、気にせんでええよ。前回はやろうとしてたらもうまとめられてたけどさ。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 19:53:24.08 ID:azRddRUo<>個人的には分岐よりに1レス挟んで同じ人がってのがずっと引っかかってる。人数少ないのもあるだろうけど

と、それはおいといて。
俺がまとめてやるぜ! ってのはありがたいし、いいと思うんだけど一回分岐をokすると
分岐を更に分岐、それをまた、とか、結構進んでから序盤の方を分岐したり、ってならない? 

その回を書いた人が分岐として(A、Bとか)提示するなら大丈夫だと思うけど、唐突に○○から分岐
ってなると、読者が混乱するんじゃないかな、と

でもまとめてもらったのを読めば問題ない、かな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 19:55:34.55 ID:2gkwckSO<>まとめさんGJです!
でも、いくら分岐があっても2回目みたいに何レス程度ってのは必要だと思うんだけど
その辺どうですか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 20:01:56.13 ID:9IHSe.DO<>まだまだ協議は必要だな。確かに制限も必要だし。

1:分岐は最大5回まで、と限度を設ける。
2:スレ数は一番初めの人に「何スレ程度で」と言ってもらう。

こんな感じ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 20:12:10.58 ID:azRddRUo<>>>646
それは絶対必要だと思う。エンドレスは勘弁だぜw
で、>>647に賛成 分岐するならある程度は制限欲しいね


ところで、
>>638
それじゃ食べられないじゃないか、こなたw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 20:26:13.17 ID:2gkwckSO<>話の途中で悪いがSS投下したいんだけど

それとも>>647でもう終わったかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 20:36:43.95 ID:78z1rzIo<>DIO<関係ない 行け<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>期間限定ですのでお早めに<>2008/06/18(水) 20:39:13.11 ID:2gkwckSO<>では投下開始↓

「にゃ〜……」
 青い空、見渡す限りの海、そして今ここで幸せそうな顔で寝息を起てている青い髪の少女。
「もう食べれないよ〜」
 お決まりの台詞なんて言わなくて良いから、早く起きてくれ。物語りが進まないじゃないか! そして早くこのモノローグを替わってほしいものだ。
「ほぇ?」
 お、ようやく起きたな。それでは私は退散しよう。後は頼んだぞ主人公!


「んぁ〜……ここは?」
 私の目の前には広大な海が広がっていた。そして私が寝ていたところは砂浜……、なんだ、夢か。
 夢ってさ、これが夢って分かるときあるじゃん? 今の私はまさにそれを体験してるわけ。どーせならアニメキャラでも出てきてほしいなー。
「しかも無人島ですか」
 後ろにはジャングル。ありきたりな設定だなと思いつつも、夢で無人島って珍しいんじゃないかとか思ってしまう今日この頃。皆さん、こんにちは、こなたです。それにしても暑いですねー。
「ん? 暑い?」
 これって夢だよね? そっか、きっと暑苦しくてこんな夢見ちゃってるのか。納得納得。
「それにしても……」
 何で私、水着? しかもスク水と来たよ。まぁ、それしか持ってないんだけどもね。
 そしてこの頃になって、ようやく頭が覚醒してきた。リアルな波の音、砂浜の感触……身体を自由に動かせるこの事から……。
「夢じゃない……」
 試しに足を海に浸ってみる。うん、冷たい。冷たいと感じる事が出来るイコール……。
「夢じゃない……」
 私はそのまま固まった。
「え、ちょま……なにこれありえない! 暑っ!」
 今更になって足が熱くなった、砂浜特有の熱さだね……あちち! とりあえず、近くの木陰に退避!
「ふぅ……」
 これからどうしよう……。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>期間限定ですのでお早めに<>2008/06/18(水) 20:39:40.13 ID:2gkwckSO<>

 目が覚めたら別世界なんてよくあるシチュだけど……こういう時は何すれば良いんだろ? ゲームとかなら何かイベントが起きるんだろうけど、リアルだしね……。望みは薄い……。
 とりあえず所持品の確認でも……。
「所持品、スク水。終わり」
 orz。なんでよりによってスク水なのさ! 作者の趣味だね。変態だね! 作者って誰だ、混乱してきた。
「ん?」
 左胸に何か違和感……何だろう? 誰も居ないし脱いでみた。そこ、変な妄想禁止だよ。
 さぁ、何があるのかな?
「五千円札……」
 これで一体どうしろと? 神は私を見捨てたのかー!
「あぁ〜……」
 ぐぅ〜、とお腹の虫が鳴る。こんな時でもお腹空くんだね……。
「ジャングルだし、果物くらいはあるよね?」
 私は五千円札をポッケ……は無いので、元の位置にしまい、僅かな希望を持ってジャングルの中に入っていった。


「んしょ、たぁっ!」
 さっきからジャンプしてるけどダメだ……、果物はあっても届かなきゃ意味がない。木に登るという手もあるけど、こんな格好じゃ肌に傷がついちゃうし……何でスク水なのかなー……。
 どうすれば良いんだろ……。


「そうだ、ローソン行こう!」
 ジャングルの奥に進むと、案の定ローソンがあった。
「いらっしゃいませー!」
 そうか、五千円札はこの為にあったのか!!


「お握りおいしー♪ からあげくん美味ーい♪♪」
 お腹が空いたらローソン行こう!

みさお「からあげクン、ミートボール味だってヴぁよ!」


こなた「はっ、ドリームか!!」ガバッ

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 20:41:03.26 ID:2gkwckSO<>以上CMネタでした(´・ω・`)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 20:42:29.24 ID:2gkwckSO<>タイトルがメールになってたしww
タイトルは「期間限定ですのでお早めに」です<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 20:53:31.06 ID:78z1rzIo<>ローソンの刺客め!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 21:14:23.19 ID:2gkwckSO<>違うわい!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 21:26:15.83 ID:78z1rzIo<>嘘つくなや!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>みんなローソンをよろしくね^^<>2008/06/18(水) 21:31:10.83 ID:2gkwckSO<>まったく、違うと言ってるのに……俺は7派だぜ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 21:37:20.20 ID:9IHSe.DO<>>>658
どの口が……とか言ってみる。てかウチの島にはセイコーマートしかないんだぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 21:42:40.65 ID:kUQJUgAO<>かがみ「ポッキーがあるならどのコンビニでもいいわ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 21:49:56.97 ID:78z1rzIo<>セイコーマートのサンドイッチは他の追随を許さないおいしさだよね

にしても先週のらきちゃんはマジやばかった



白石「あれ? そういえば」
あきら「ん?」
白石「あの難題って『プロポーズをして返事を聞け』でしたよね」
あきら「え……そ、そうだったっけ?」
白石「言うだけ言って返事聞かないまま次の難題行っちゃいましたねぇ」
あきら「ま、まあ過ぎたことじゃん。収録は終わったんだからさ」
白石「そうですねぇ……」
あきら「そうなの。ほら帰るわよ!」


白石「……」
あきら「……」
白石「……あきら」
あきら「っ!?」
白石「(省略されました。続きを読むには10円玉を縦に2枚並べて10秒で糸通しを使わずに針の穴に糸を通してください)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 21:57:28.12 ID:2gkwckSO<>セイコーマートってなんだろね、こっちには無いわー

>>661
無理やがな(´・ω・`)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 22:01:13.77 ID:9IHSe.DO<>セイコーマート(略してセイコマ)は北海道に存在するコンビニ。
ちなみに私は最北の島に住んでるのだ。北海道を出たことすらない。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 22:25:16.66 ID:2gkwckSO<>またしても北海道民……いや、こっちの話

ところで今回のSS「期間限定ですのでお早めに」ですけど、普段

かがみ「こなた大好き」
こなた「ないわー」

みたいな会話だけのSSばかりを書いていた俺ですが、今日を境にこーゆー文章が多いSSを増やしていきたいと思うんだ。
だから避難所の批評板(だっけ?)でいろいろ良くないとこ、良いとこなど教えていただきたいんですけど、良いですか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 22:28:43.98 ID:2gkwckSO<>批評スレ覗いたら先に批評して欲しい人が居たよ。どうしよう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 22:45:45.00 ID:78z1rzIo<>もしかしなくても道民割といるのかこのスレ

>>665
別にいいんじゃね?
今書いてるのが上がったら俺も批評に参加してみっかなぁ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/18(水) 23:03:30.15 ID:VBVuR1Uo<>セイコーマートは埼玉県と茨城県にも若干ながら存在するぞ。
ただし、ザンギは内地では見たこと無いけどね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/18(水) 23:07:24.98 ID:.UN9.jA0<>茨城だがセイコなんたらは知らないな
北海道は聖地遠くて大変だろうね・・・
関東はアキバも鷲宮も行き放題なんだぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 23:08:52.74 ID:kUQJUgAO<>>>665
ごめん、それ俺だわ。気にせず書きこんでくれww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 23:23:11.95 ID:2gkwckSO<>関東だが聖地にも行ったことない俺ww

>>669
すんません、書かせていただきました<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/18(水) 23:43:22.82 ID:5TdJJrAo<>らき☆すた知らない時に、たまたま観光で鷲宮神社行った時の衝撃と言ったら…
聖地巡礼の凄まじさを初めて知ったorz

>>663
礼文とか最北すぎるwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 00:30:47.71 ID:bory2jko<>こなた「んー……みゆきさんがルッカでつかさがマール? 合わないか……」
みゆき「何のお話ですか?」
こなた「いやぁクロノトリガーってゲームの」
かがみ「誰 が 魔 王 だ っ て ?」
こなた「まだ何も言ってないけど」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/19(木) 01:05:26.77 ID:4LqVNYI0<>>>454の「天邪鬼にご用心」より、ゆーちゃんと天邪鬼。
天邪鬼の方はゆーちゃんから抜け出た『本体』という設定です。色が黒っぽいです。

http://www.imgup.org/iup629373.png.html<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 02:37:40.87 ID:11tjCQDO<>つかさ「でも、お姉ちゃんとこなちゃんて、西部警察のタカさんとユージさんみたいだね?」
こなた「…どこから突っ込めば良いのやら…」
かがみ「たしかかなり古い刑事もののドラマよね?お母さんがファンでこの間DVD買ってきてたような…」
みゆき「つかささん?西部警察じゃなくて港署の、では?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 07:08:11.13 ID:0P.au.DO<>競争馬ユキチャンwwwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 07:08:45.28 ID:0P.au.DO<>↑
テレビでやってた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 07:21:13.13 ID:AOVfTcSO<>>>675
現在、ゆきちゃんなんて名前つけると、らきすたかよっ!
って思ってしまうよなww多分違うんだろうけど

それにしても……
DoCoMoを使ってるくせにIDがau……だと?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 08:36:37.32 ID:37JzdAAO<>>>677

ソフトバンクじゃないのか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 10:02:04.18 ID:AOVfTcSO<>>>678
俺じゃなくて>>675のことだよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 10:24:48.82 ID:pO5j/2AO<>見事なauだなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 12:18:04.38 ID:AOVfTcSO<>かがみってみなみの事なんて呼べばいいの?
岩崎さん? みなみちゃん?
何となく後者っぽいんだけど……wikiにも載ってないし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 12:20:17.39 ID:0P.au.DO<>つかさはみなみちゃんだったはずだけどな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 12:37:08.85 ID:rJOOqLso<>明確じゃなければ「この人ならこう呼ぶかな」程度の考えでいいでしょ

と思ったけどアニメ花火の回あたりで集合してるから名前呼んでる可能性があるな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/19(木) 12:37:46.12 ID:AOVfTcSO<>つかさはね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 14:54:48.28 ID:9T8h6ESO<>2巻か3巻でかがみがみなみちゃんって呼んでるコマがあった気がする
確か夏祭りの前だったはず<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 15:09:44.35 ID:rJOOqLso<>やっぱあのシーンではつかさ→みなみだけだね

三人称リストを資料室に作ろうかなんて考えてるんだけどどうだろ?
外部リンクから飛べるとこは原作分だけで物足りないし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/19(木) 15:10:35.80 ID:4LqVNYI0<>☆もしもジュラ紀だったら
こなた「ふあぁぁぁ〜眠い〜、草食べる気もおきな〜い、だる〜い」
かがみ「おーっす、こなた」
こなた「あー、ジュラ紀の魔王かがみザウルスさんは気楽でいいなー、こっちはもう動く気しないよ」
かがみ「そうか…そいつはよかった!」

ガブッ
こなた「あんぎゃーす!!」
かがみ「丸々太って美味しそうじゃないの、だらけきってる隙にI☆TA☆DA☆KI」
こなた「に、逃げなきゃ…って、最近太ったから動けなーい!!ボスケテー!」
かがみ「オレサマオマエマルカジリー♪」
こなた「ぐぇぁ」ドサッ

☆↑から6500万年後
こなた「……ねぇ、かがみん?この恐竜私たちに似てない?目つきとか」
かがみ「 知 ら ん わ 」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 16:20:56.11 ID:Mm7rgpQ0<>こなた「かがみ、これこれ」
かがみ「ん?人形?」
こなた「セイバーだよ、フェイトの」
かがみ「ああ、人気あるとかあんた言ってたわね」
こなた「このセイバーのフィギュアに…こう、赤い虎の着ぐるみを着せます」
かがみ「ほう?」
かがみ「ガイロス帝国軍戦闘機械獣、セイバータイガー!」
かがみ「…何のネタ?」
こなた「…ゾイダーにしかわからんね…」
かがみ「はぁ?」
こなた「ゾイド・オン!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 17:07:32.78 ID:0P.au.DO<>ニコニコ動画に登録して、らき☆すた桜藤祭のかなたルート見てたら泣きそうになった……
が、段幕ウザイ……最初から決しておきゃよかった……
 
ここのSSで動画作ってなかったっけ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 17:08:26.10 ID:0P.au.DO<>>>689
決してどうしろとww
消してですよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 18:22:26.88 ID:rJOOqLso<>かなたルートって言葉にツッコみたくなったけどまあいい
まあ動画を見たいってんならコメントは非表示にするのが○だよね

ビデオレター
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2078531
そこにいた彼方
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3140301<> 681<><>2008/06/19(木) 18:32:21.52 ID:Yvc3VtM0<>調べてくれた人サンクス! 自分でも調べてみたが「みなみちゃん」だったよ
参考動画(ニコ嫌いな人、スマン)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3093041
の43秒を見れば分かります。

>>686
そりゃあ良い、是非やってくれww外部リンク先は編集できないからな

>>687
二人のやり取り吹いたww

>>691
この動画って自殺スレ住民いるよな、うぜぇ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/19(木) 18:57:45.15 ID:4LqVNYI0<>もしも西部劇だったら
※台詞は全部英語だと思ってくりゃれ

ゆい「……」
パティ「……」

ゆい「…ルールはわかってるな?3歩進んで…」
パティ「わかってる、何も言うな」

ゆい「One…」
パティ「Two…」
二人「Three!!!」ドン!!

パタ

ただお「お、そっちのお客さんのほうが速かったじゃないの」
パティ「よっしゃぁ」
ゆい「ちっ…なんてやつだ…」
かがみ「っておい射的かよ!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/19(木) 19:04:48.62 ID:4LqVNYI0<>>>691
ビデオレターはガチで感動する。
動画になっちゃうとさらに…涙が…止まりません……

>>692
>二人のやり取り吹いたww
恐竜だから二頭かもしれませんwww
>この動画って自殺スレ住民いるよな、うぜぇ
そんなあなたには、コメント非表示をオススメするんだZE。
少しはマシになるはずだってヴぁ。

それと>>673の絵ですが、保存するならお早めに。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/19(木) 20:43:02.89 ID:Yvc3VtM0<>>>694
ゆーちゃん……ジャケット似合わないw
ギャハハハハハハm9(^д^)

    
   (;=ω=)   _, ,_
    ⊂彡☆ ) Д´)ギャー
       パーン<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/19(木) 20:57:11.05 ID:37JzdAAO<>>>695
NICE CONATA<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 02:31:27.02 ID:mBaKusY0<>「ジュース買ってきてー」
はいはい。
「何よコレ。めちゃくちゃ身体に悪そうな色じゃない!」
あきら様の好きな青色ですよ。
「ふざけないでよ。買い直し。ほら、さっさと行ってきてよね」
はいはい……。

/

「白石さんの彼女って、どんな人なんですか?」
あきら様は時々おかしな事を言う。
僕に彼女はいないって、わかってるでしょうに。
それなのに「彼女いるんでしょ?ね?ね?」って訊いてくる。
何なの? サドなの?
もちろん周囲の仕事仲間にも話し声は聞こえていて、誤解は着々と広まっている。
おかげで「白石君。最近、ひーちゃんとは上手くいってる?」などと声をかけてくるスタッフまでいた。
すみませんが、それは架空の人物ですよ。K山さん。

/

「このゲーム何回やってもクリアできないからさー、あんたやってみてよ」
バイト帰りに呼び出され、僕はあきら様の家に行った。
家に着いてからようやく聞かされた理由は、そんなつまらないものだった。
疲れているのだから帰りたいけれど、そんな事をすれば間違いなくあきら様は怒るだろう。
僕は心の中で溜息を吐きながら、彼女の家族に挨拶をして家にあがる。
中学生のあきら様は家族と一緒に暮らしている。
だから問題は無いのかも知れないけれど……単語だけを抜き出してみるとアヤシイ感じがするのだ。
中学生、部屋で二人きり、家族公認、男に跨る少女。
「あきら様。セーブ箇所を間違えた事は謝ります」
だから、マウントポジションで殴るのはやめて頂けないでしょうか?

/

あきら様から借りた、というか借りさせられたゲームが進まない。
消してしまった部分まで物語を進めなければいけないのだが、二十時間やってもたどり着けない。
イベントを何度も見られるように保存をしていたようなのだが、それはだいぶ後半にあるらしい。
僕はそれから更に十五時間を費やして、あきら様が進めていた所まで来た。
感無量だ。
最初から通してゲームを遊んだおかげもあって、ストーリーにも共感できる。
ふむふむ、最後のボスを倒して一段落してからのデートイベントか。
折角だからここだけネーム設定を変更して、僕らの名前を入れてみようじゃないか。
あきら『べ、べつに、あんたに楽しんでもらいたかったわけじゃないわよ』
……うーん、微妙だ。あきら様にツンデレは似合わないのかな。

/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 02:32:43.47 ID:mBaKusY0<>ラジオ番組の収録後、僕はあきら様に「今日も可愛いですね」と言ってみた。
「知ってるわよ」
彼女の返事はその一言だけ。
照れて顔を赤らめるわけでもなく、真顔で答えられてしまった。
なんだこれ?

/

今日はM岸さんから新しい噂について教えられた。
僕が付き合っている女の子は、犯罪になってしまう程に年下らしい。
というか、既に逮捕されてしまうような事をした後らしい。
違うんですよ。噂とか、全部嘘ですから。
樹海に行く前に渡されたお守りは『安産祈願』でしたけど、関係ないですから。

/

あきら様が不機嫌だった。
「酒」
お酒は二十歳になってからですよ。
「タバコ」
煙草も二十歳になってから。
「指輪」
それは十六歳まで待ってください。
「いや、いらないけど……。っていうかさ。そもそも買うお金あるの?」
ないですよ。
「あんた、一生結婚できそうにないわね」
そこは似てますよね。僕たち。

/

花見をしながらの暴露大会。
一番手は僕、二番手も僕、三番手も僕。以下、繰り返し。
そろそろネタも尽きたので、嘘の話をするしかなくなる。
えっとですね、もう卒業しちゃったから会うこともないんだけど、好きな人がいたんですよ。
「高校に?」
ええ。柊さんって言う、一緒にいるだけで毎日が楽しくなりそうな女の子でした。
「あんたは女の子に幻想を抱いてたりするから、きっとそれも『なりそう』ってだけよ」
そうかもしれませんね。
「うん。きっとそうよ」
はい。じゃあ、次の話を。いま言ったたことは全て作り話です。

/

春になって、また一つの噂が流れた。
K山さんによると、どうやら僕は結婚したらしい。
架空の恋人が「まだ小・中学生」だという設定は、いつ消えたんだろう?
噂の発生源はわかっているけれど、訊いてみるべきなのかは悩む。
考えながらあきら様を見つめていたせいで、視線に気づいた彼女からボールペンを投げられた。

/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 02:34:11.14 ID:mBaKusY0<>占いAの結果、意中の人に告白をすると良いでしょう。必ずうまくいきます。
占いBの結果、恋愛運は絶好調。告白をする最大のチャンス。
占いCの結果、プロポーズをすると良いでしょう。
……さすが、あきら様から借りた雑誌。参考にできる結果が一つもない。

/

「あんた、私の下僕よね?」
違いますよ。あきら様。様を付けて呼んでいるからって、ひどい誤解です。
「何でも命令を聞く?」
聞き流します。叶えません。
「お願い。じゃあ、一個だけだから」
まあ、それくらいなら……。
「よし、じゃあ願い事を百個に増やす」
ああ、なるほど。いつもこうやって僕が負けていますね。

/

またもやラジオ収録後。今度は更に唐突に。
「今日は一段と美しいですね。あきら様」
「知ってる」
即答。
また負けた。
何に負けたのかすら、わからないけれど。

/

バレンタイン。
お金を借りて、それを貴金属の類に変換してあきら様に返却した。
そのはずなのに、借金は少しも消えていない。
とても、理不尽な話。


終わり<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 02:37:25.69 ID:mBaKusY0<>眠いせいでタイトルが思いつかない……。
もし感想を書いてくれる人がいたら、その人が代わりに付けてください。お願いします。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 03:02:04.12 ID:M0HJ8Lco<>らきちゃん組は大大大好物です
おいしくいただきました ありがとうございました


三人称リスト、原作とアニメの補完完了
ミス・抜けを指摘してください

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org6471.txt

アニメの呼称揺れ激しすぎる、特にひよりとパティがひどい
つーか倍速再生って便利ね…後で聞く等速再生が等速なのになぜかイライラしてくるww

残:ドラマCD、萌えドリル、真萌えドリル、陵桜学園桜藤祭
ここからが本当の地獄だ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/20(金) 03:18:13.46 ID:1CJGGd2o<>あやの→こなた:泉ちゃんでわ?
ひかる→あやの:峰岸 確かコンプの卒業アルバムとかで呼んでたはず
そうじろう→ゆき 番外でww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/20(金) 03:29:18.98 ID:1CJGGd2o<>すまん、下記も追加でww
ひかる→みさお:日下部
あやの→ひかる:先生
みさお→ひかる:桜庭先生

ちなみにコンプ5月号とかでこなたがかがみとみゆきにそれぞれ逆になりきってやってみてー
とかってのは無しだよね?ww
その場合は一応下記でww

かがみ→こなた:泉さん
みゆき→こなた:こなた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 08:39:03.11 ID:CaAtr6AO<>>>700
明確なストーリーや落ちがなくても、ここまで楽しめるんだな〜。
俺には真似できんww

センスない俺がタイトルを考えてみると「噂の彼女」が思い浮かんだ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 11:06:37.45 ID:wYZkOt2o<>>>702-703
サンクス、未収録部分は今月号しか読んでないから助かる
あやの→こなたはどうせ桜藤祭で聞けるけど後回し
おふざけ系は2回以上登場したらかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/20(金) 12:36:56.17 ID:mtHgbADO<>‐お上がりお下がり‐

〜柊家玄関前〜
こなた「オホン……(すぅ〜)か〜が〜み〜ちゃ〜ん、あ〜そ〜ぼっ!!」

がちゃ

かがみ「ちょ!うっさい!近所迷惑ってか恥ずかしいでしょっ!」
こなた「やふ〜、いやぁたまには普段と変わったことを起こしてみるのもいいかと」
かがみ「だからって大声で呼ばないでよね」
こなた「はいはい、ごめんよかがみちゃん」
かがみ「オマエはウチに遊びに来たのか?それとも喧嘩でも売りに来たのか?」
つかさ「あ、こなちゃんいらっしゃい」
こなた「やふ〜、あれ?つかさが着てるその服、前にかがみが着てなかった?」
つかさ「あ、うん、これお姉ちゃんに貰ったんだ」
かがみ「お下がりってやつよ、ま、これも姉さんたちからのお下がりなんだけどね」
こなた「つかさからかがみには服あげたことある?」
つかさ「え?うん、あるよ?お姉ちゃんと対して体格が変わらないから…」
こなた「へぇ〜体格が変わらない…(チラッ へぇ〜」
かがみ「なにが言いたいのよ今の視線は」


らき☆すた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 14:53:20.59 ID:PvXOkUSO<>>>706
トトロ思い出した

こなた「かぁ〜がみちゃ〜〜ん!!」

かがみ「はぁ〜あぁ〜いぃ〜!」

神社の下で叫ぶこなたと、それに応えるかがみ……あのシーンにピッタリじゃないかww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 14:56:22.00 ID:MYPsjMSO<>>>707
お前とはいい酒が飲めそうだww
とはいってもお酒は飲めないから、カフェで語ろうじゃないか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 17:31:32.37 ID:k9HtLIDO<>トトロと聞くと「ばあちゃんは大変なめえええええいちゃあああああん」(あとえの数はテケトー)が真っ先に思いついた。<> 期間限定<><>2008/06/20(金) 19:07:33.36 ID:PvXOkUSO<>萌え☆死にストーリー
第2萌の、とある風景

http://imepita.jp/20080620/686310

※恥ずかしいのでまとめないでください><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/20(金) 19:39:29.31 ID:3PMzbQ20<>>>710
光速で保存させてもらった
そして萌え死にそうになったwwwGJ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 20:24:00.41 ID:PvXOkUSO<>>>711
ありがとう
その内スキャンして、色とか塗っちゃうぜ><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 20:38:45.55 ID:k9HtLIDO<>リレー小説の件だけど、避難所で一応話はついたみたいだから一回やってみる?
 
 
 
こないだリレーやりたいって書いたら「土曜日にやろうぜ」って言われたけど、その人いるかな。<> ここにいるぜ<><>2008/06/20(金) 20:52:45.33 ID:PvXOkUSO<>>>713
お前は俺に挟まれた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 20:57:08.32 ID:wYZkOt2o<>ttp://imepita.jp/20080620/696810

ぼかぁ何を信じればいいのかわからなくなってきたよ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:00:24.29 ID:k9HtLIDO<>>>715
それ、桜藤祭の?
 
試験的にリレー小説やってみる?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/20(金) 21:02:30.34 ID:1nN.SYIo<>>>715
桜藤祭呼び名結構ちゃいますねん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:02:46.98 ID:PvXOkUSO<>>>715
あやの……ゲーム版は無視してはどうか
平行する世界ということで<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:03:57.64 ID:k9HtLIDO<>そういうことか、やっと理解した<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:09:02.64 ID:PvXOkUSO<>リレー良いよ
30分起っても誰もSS投下なかったら始めてくだしあ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:11:20.88 ID:k9HtLIDO<>30分も……そんなに猶予必要かな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:15:01.96 ID:wYZkOt2o<>ま、基本は原作アニメで補完されてないとこだけ信じるってのでいいか…

30分後に〜って宣言したらそれはそれで投下できる空気じゃなくなるぜ?ww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:22:18.11 ID:k9HtLIDO<>もう始めちゃって大丈夫?まだ30分経ってないけど……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:24:31.01 ID:PvXOkUSO<>ごめん、いろいろやってた
もう良いよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:32:34.10 ID:k9HtLIDO<>リレー小説は基本的に1レス目の人がいろいろお願いする方式になって、分岐もあり。
唯一の制限は、「分岐は最高でも3つ(ルートは4つ)」ということ

〈今回の制限〉
ジャンル:鬱・死ネタにならなければどんな展開もあり
レス数:10〜15
分岐:3(ルート4)
その他:特になし
 
じゃ、今から書きます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:48:04.02 ID:k9HtLIDO<>かがみ「やっと着いた〜」
つかさ「結構遅くなっちゃったね」

今日は土曜日、この柊かがみ・つかさ姉妹は親友である泉こなたの家に来ていた。
ただ親の仕事の手伝いが入ってしまったため、少し来るのが遅れたのだ。
もう一人の親友である高翌良みゆきは、もうすでにここに来ているはずだ。
こなたの父親であるそうじろうに挨拶をし、二階のこなたの部屋へ向かう。

かがみ「こなた、みゆき、入るわよ」
つかさ「おじゃましま〜す」

ノックをして二人がドアを開ける。

みゆき「あら、かがみさんにつかささん。こんにちは」

中では奇妙な光景が広がっていた。
こなたの身体を、みゆきが自分の膝の上に乗せて抱き締めているのである。

かがみ「み、みゆき……何してるの……?」

普段ならあり得ない光景に、二人は戸惑っていた。
更に、みゆきの中にいるこなたが放った言葉が、更に二人を混乱させた。

こなた「み、みゆきおねーしゃん、ちょっとくりゅしいよぉ……」
二人「!?」
みゆき「あ、ごめんなさい、こなたさん」

呂律の回っていないこなたの喋り方、みゆきがこなたを名前で呼んでいること……
二人には、何が何だか分からなかった。

つかさ「ど、どーゆーこと??」
みゆき「泉さんに退行催眠を掛けたんです。今の泉さんの精神は、4歳にまで戻っています」

しばらくの沈黙。そして……

二人『えぇぇええぇええ!!?』

絶叫。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:49:26.11 ID:k9HtLIDO<>>>726
ちょっと難しくなっちゃったかな……。
とりあえず俺のは以上。あとは頼みましたよ。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:51:22.31 ID:k9HtLIDO<>そうだ、>>725に付け足し。「総レス数が」10〜15じゃなくて、「1番目からそのルートの最後までを通して」10〜15ってことだから。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:55:05.33 ID:PvXOkUSO<>これで欝にもっていけと……むずぃ、けど頑張る<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 21:56:40.70 ID:k9HtLIDO<>>>729
逆。そっちに行かないで欲しいんだな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/20(金) 22:09:23.35 ID:e9Pub8ko<>久しぶりにきたらおもしろいことやってるんだな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 22:14:13.25 ID:PvXOkUSO<>>>726
こなた「あぁー、かがみねぇしゃんとつかしゃねぇしゃんだー」

 ててて、とかがみとつかさの基に歩み寄る。

こなた「こんにちわっ」

 こなたが左腕を上げ、笑顔で挨拶をする。一方、二人は衝撃的事実に固まっていたが、やがて……。

つかさ「か、可愛いぃぃぃぃぃっ!!」

 つかさが動き出した。それから、こなたを抱きしめ、抱き上げそのまま振り回す。

つかさ「可愛いよおぉぉぉぉっ!!」
こなた「わーい、コーヒーカップみたーい♪」

 かがみは呆然と見ていたが、そっとみゆきに近づき問いただす。

かがみ「ちょっと、どーゆーことよ?」
みゆき「どうもこうもありません。昨日テレビで見た事を試してみましたら本当になってしまって……てへ☆」
かがみ「てへ☆ じゃないわよ……」

 つかさとこなたは未だに回っている。

つかさ「あはは、バルサミコ酢〜〜♪♪♪」
こなた「うぇ〜……」

 楽しんでるのは、もはやつかさだけだった。

かがみ「ちょっとつかさ! こなたが気持ち悪がってるでしょ!」
つかさ「あ……」

 つかさからこなたをふんだくるかがみ。

かがみ「大丈夫? こなた?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 22:16:28.60 ID:PvXOkUSO<>途中で>>730に気付いて良かったよ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 23:34:13.42 ID:PvXOkUSO<>そして誰も居なくなった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/20(金) 23:55:13.02 ID:mBaKusY0<>来た時点で既に始まっていたので、次が投下されたら書こうかと思っていたが……。
もしかして、みんなが分岐を節約しようとして敬遠しあってる?

>>704
感想&タイトルを決めてくれてありがとう。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/20(金) 23:57:35.98 ID:VRr6kIDO<>頑張って至高の鬱作品にしてくだしあ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/20(金) 23:58:09.80 ID:6LpxEvs0<>避難所では話題になってなかったみたいだけど、前にスレで「書く人は宣言してからのが良くね?」みたいな話が出てなかったっけ? その辺はどんなルールになってるんだ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 01:02:37.41 ID:Wuojz4Y0<>かぶった時のためにも分岐ルールがあるんだし、宣言は必要ないんじゃないかな。
それよりも、一度書いた人が二度目を書いても良いのかどうかが問題だと思った。
もちろん連続して書くのは禁止だろうけど、何レスか間を置けば書いても良いのかな。
たとえ二度目を禁止にしても、完結しないまま翌日になってしまえばIDが変わるわけだし。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/21(土) 01:13:52.34 ID:GPFQShQo<>>>732
お持ち帰りぃ〜
と聞こえたのは気のせいだ…

>>738
一レス挟んで
例:A→B→C→B
はどうかな、って言うところは進展ないからなんとも言えないが
とりあえず、2度目以降書くのは大丈夫だぜ


分岐あると言っても3度までだから、極力宣言は欲しいけど、現状は作者に任せると言うことでいいんじゃないかと<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 01:56:19.86 ID:KkPhX4Mo<>1人1回じゃそもそも完結しないと思うぞww
IDとかそういうのはひとえに個人の良心ってヤツでしょ


三人称リスト Ver.0.61
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org7091.txt.html

あやの→こなた:泉さん が未だに信じられん

萌えドリル・真萌えドリル持ってる人いたら手伝いを頼みたい
今買うのは金銭的にツラくて…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 02:06:42.89 ID:wiOkIcAO<>>>739
ドラマCDですね、わかります<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/21(土) 02:07:42.82 ID:N.CQDM2o<>ドラマCD・・・こなただけはどうも受け付けなかった
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/21(土) 02:30:52.87 ID:hH4jRcAO<>>>740
持ってるぜ! も……持ってるぜ……

本体売っちまったぃorz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/21(土) 03:16:16.80 ID:Wuojz4Y0<>>>732
 かがみがこなたの肩を軽い力で叩くと、抱き締められるままになっていた少女はゆっくりと目を開いた。
「あれ、かがみ? もう来たんだ」
 唐突に態度が変わった事に驚きながらも、その理由に気がついたかがみはみゆきを見て口を開いた。
「私はこなたの肩を叩いた。これが催眠術を解くための条件だったのよね?」
「ええ、仰るとおりです。個人差もあるそうですが、刺激によって覚醒するのは共通しているようですね」
「そうなんだ。じゃあ、私がこなちゃんを振り回している間に、元に戻っちゃってたかもしれない?」
 つかさの疑問の声によって、三人の視線がこなたに集まる。
 こなたは困ったように笑った後、頬を掻きながら答えた。
「っていうかさ、実は催眠術の影響を受けたっていうのは嘘だったんだよね」
「えっ?」
 三人の声が完全に重なる。そんなはずはないという不審は消える事なく、かがみはこなたを睨みつけた。
「信じられないわよ。さっきまでのが演技だったって言うの?」
「そうだよ。アニメで幼児退行したシーンとかも見たことあるからさ、それを思い出しながらね」
「つまり、私の催眠術は失敗していたわけですか……」
 みゆきは残念そうに俯いたが、反対につかさは明るい調子で会話に加わった。
「でも、良かった。こなちゃんが元に戻れずにあの状態が続いていたら、大変だもん」
「確かにね。あのままじゃ、普段以上に迷惑をかけられそうだったわ」
「おおっと。まるで、いつも私が迷惑をかけてるみたいな言い草だね」
「事実でしょ。今日も宿題を写させて欲しいと言って、ノートを持ってくるように頼んだのは誰?」
「あはは。つかさ、じゃないかなぁ」
 こなた達が談笑をするなかで、みゆきだけは顔を合わせようとはせずに、独り言を呟いていた。
 彼女は立ち上がると、部屋の隅にある姿見の前にまで移動して座りなおした。
「正しい手順を踏んだのに、失敗するはずがありません。私は十年前に戻る。十年前の私を取り戻す――」
 中央の穴に糸を通した五円玉を使い、みゆきは催眠術を再度試した。
「みゆきさん、もうやめときなよ」
 こなたの後に、かがみも呆れた口調で続く。
「そうよ。やっぱり、そういう番組はやらせなのよ」
 かがみ達の説得に応じたのか、数秒のタイムラグがあってから、みゆきの呟きが停止した。
「ゆきちゃん。それよりもクッキーを焼いてきたから、一緒に食べようよ」
 呼びかけに反応したみゆきは上半身を捻り、三人のほうへと顔を向け、その表情に不安をにじませた。
「あの、どちらさまでしょうか?」
 悔しさを抑え切れなかったための演技だろうと、全員が思った。
 しかし、真顔で喋るみゆきからは冗談のような雰囲気がまるで感じられず、本気で怯えているように見えた。
「まさか、本当に?」
 そう言いながらつかさがみゆきに近づこうとしたのは、刺激を与えさえすれば元に戻るという話を思い出したためだった。
「こ、来ないでください。こんなトコロにつれてきて、みのしろ金でもようきゅうするつもりですか!?」
「落ち着いてよ。そんな声を出したら、近所に住んでいる人から通報されちゃうかも知れないでしょ」
「来ないでくださいと、言ったはずです!」
 体格で勝るみゆきは油断をしていたかがみを突き飛ばし、制止の声を振り切って部屋から飛び出した。
「待ってよ。みゆきさん」
 こなたは慌てて追いかけたが、階段を降り、玄関まで行っても彼女を見つけられず、そこで一足の靴がなくなっているという情報を得ただけだった。
 遅れてやってきた二人に対してこなたが質問をすると、消えたのはつかさの靴であるらしいとわかった。
 靴を間違えるほどの動揺をしていたか、あるいは『現在の自分が履いている靴さえ知らない』のだろう。
 このまま放っておくわけには行かない。
 しかし、行き先もわからない人間を三人だけで探し出せるはずもなかった。
 人海戦術。それがこなた達の考えた、最良にして唯一の手段だった。
「どうか、みんなが暇を持て余していますように……」
 こなたは部屋に戻って携帯電話を取り出すと、祈るような気持ちで電話をかけた。
 まずは一人目。かがみ達の携帯には登録されていない、異国から来た少女へと。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/21(土) 03:24:20.93 ID:Wuojz4Y0<>ということで、宣言はしていませんでしたが三番手を書かせていただきました。
会話文ごとに一行を空けるのは行数節約のために諦めました。
他との統一のために改行が必要であれば、お手数ですがまとめ時に追加をお願いします。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 05:19:27.21 ID:VigkbcDO<>>>744
こなた「あ〜もう!なんでこんな時に限ってみんな用事があるのさぁ!!」

バイトにデート、犬の散歩に原稿〆切とことごとく玉砕。
同じ家に住む父親のそうじろうにお願いしても、「精神年齢が8歳」と言おうものなら、何をしでかすかわからない。
従妹のゆたかは……みゆきのスピードには追い付けないだろう。
最後の望みをかけ、「み」のところに登録されている友達へと電話を掛けようとした時だった。

みゆき「あの……皆さん……」

なんと、みゆきが自分から戻ってきた。
先ほどまでの怯えた様子もなく、いつもの高翌良みゆきだ。

かがみ「みゆき、戻ったの?」
みゆき「はい……途中で転んでしまって……あ、つかささん、靴、すみませんでした……」
つかさ「ううん、ゆきちゃんが無事ならそれでいいよ」

そういうのは靴が戻らなかった場合に言う台詞だ、とこなたとかがみがツッコみかけて、やめた。
そして、こなたの部屋に戻ってきてから。

こなた「ちゃんと催眠にかかってないってサイン、出してたんだけどなぁ」
つかさ「サインって?」
こなた「なんで4歳の私がかがみとつかさを知ってるのかって話だよ」
かがみ「ああ、そういや見た瞬間に名前言ってたよな……」
みゆき「お待たせしました」

リビングからみゆきが戻ってきた。
みゆきは新しい催眠道具を探してきますと言い、こなたに許可を得て探させてもらったのだ。
そんな彼女が持っているのは、ローソクとマッチ。

みゆき「今度こそ、泉さんを4歳に戻します」

/

みゆき「あなたは4歳の自分に戻る……あなたは4歳の自分に戻る……」

そう呟いているみゆきの正面で、こなたは虚ろな瞳で、揺らめくローソクの炎を眺めていた。
瞳までは騙し切れまい、かがみは今度こそ催眠が成功すると確信した。
そしてもう一つ、つかさがこなたと同じように、虚ろな瞳でローソクの炎を眺めていることに気が付いた。
と、みゆきがローソクの炎を吹き消した。これで催眠が掛かるはずだが……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 07:49:10.94 ID:VigkbcDO<>>>739
確かに飛び石レスじゃね……。まずは「二人が書いてから」ってことにしよっか。
だから俺はこれからレスが二個付かなきゃ書き込みできない、と。
その間で分岐したかったら「○○から分岐します」って宣言してもらおう。

>>740
旅立ち版は泉ちゃんだったはずだけど……

>>745
別にいいですよ、リレー小説ですので多少の違いは大丈夫だと思います。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 08:09:07.78 ID:VigkbcDO<>>>747
確認したら泉さんだったわ……失礼しました……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 11:56:28.08 ID:VigkbcDO<>もしかして、誰もいない?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 12:15:33.65 ID:BESFqz.o<>らきちゃん聴いてた


やまと「らっきー☆ちゃんねるも来週で終わりなのね」
こう「いやー、どうせまたタイトルだけ変わって始めから、でしょ。賭けてもいいよ」
やまと「でも念を押すように何回も終わりって言ってたし、恒例だった公開録音も今回はないし」
こう「む……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 12:37:14.83 ID:XziUF2SO<>メタルギアのムービーが長くて終われないお<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 12:43:00.07 ID:CYMEScs0<>おおwwリレー始まったかwwww
wktkしながら傍観させていただくぜ

>>740
桜藤祭は呼称めちゃくちゃだよな
みさおルートんときかがみは「みさお」で呼ぶしみさおは「泉」て呼んでたぞ
ボイスもついてるからすっげー違和感あったのを覚えている。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 13:50:45.56 ID:XziUF2SO<>ダメだ……リレーの続きを書きたいが
今日の俺は妄想力が無さすぎる……どーにかして回復しないと<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 14:07:41.43 ID:0lodZlY0<>あやの「泉ちゃん」とは呼ばないのか
アニメ本編で言ってなかったっけ?何処ぞのSSと混同してんのかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 14:19:51.42 ID:VigkbcDO<>>>754
ゲームだと泉さんだったぞ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 14:27:10.33 ID:BESFqz.o<>>>754
順当に考えたら「泉ちゃん」なんだけど…ね…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/21(土) 15:00:28.43 ID:Ws.12VI0<>>>751
かがみ「……」
こなた「ど、どうしたのかがみん…」
かがみ「○欲を持て余す」

こなた「…えっ……?」
かがみ「アンタのあれやこれを楽しみたい、やらないか」
こなた「……やらないよ…」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/21(土) 17:12:36.44 ID:FkcSNjY0<>21話の修学旅行のバスで黒井先生の隣に座ってた女の子がめちゃくちゃ可愛いんですけど<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 18:07:29.28 ID:CKc0UgAO<>>>758
ニコ動見てるとあの子が影の主役だという事が分かる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/21(土) 19:57:36.07 ID:sXfd5EY0<>>758
うp<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 20:10:02.09 ID:VigkbcDO<>リレーが続かない……
それ以前に人が……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/21(土) 20:13:31.17 ID:Ws.12VI0<>リレーの続きを書こうにも話が浮かばないよorz
たすけてひよりーん!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 20:15:15.10 ID:VigkbcDO<>分岐有りだから、今までのところからストーリー書いても大丈夫だよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 20:19:07.53 ID:BESFqz.o<>>>760
参考画像付き
ttp://imepita.jp/20080621/730800

…別人よ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 20:24:45.32 ID:XziUF2SO<>リレーを書こうにも、俺が書くとありきたりな内容すぎてダメだ……
誰か早く続きを書くんだ!!

>>764
そうそう、この子wwメインキャラになれそうなぐらい可愛い<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 20:35:56.01 ID:VigkbcDO<>>>765
ありきたりでも萌えられるならありだと自分では思うがww
じゃあ、俺が>>732で分岐作ってみる。それでも続けられそうもなかったらごめんね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 21:08:29.21 ID:VigkbcDO<>>>732
こなた「ううう……気持ち、悪いよぉ……」
かがみ「はいはい、すぐに治るからね〜」

 かがみはこなたの身体を支えながら座り、優しく背中を擦ってあげた。
 すると今度は、こなたの瞼が下がってきた。背中を擦られるのが気持ち良いのだろう、こなたはすぅすぅと寝息を立て始めた。
 そんなこなたを抱き上げてベッドに寝かせ、

つかさ「4歳のこなちゃん、可愛いね」
かがみ「つかさ、目がイッてるわよ……。まあ、可愛いのはわかるけど」

 こなたの寝顔を見ながら、小声で会話をする。
 その寝顔は、おそらく今のこなたは絶対にできないであろう純真無垢な笑顔だった。どんな夢を見ているのだろうか。

かがみ「気持ち良く眠ってるし、起こさないように隣の部屋に行ってましょ」
つかさ「うん」
みゆき「そうですね。では泉さん、一旦失礼します」

 三人は音を立てないよう、静かに部屋を後にした。
 そしてそれから数十分後……

こなた「むにゃ……あるぇ……? みんにゃはぁ……?」

 目を擦りながら、こなたは上半身を起こした。催眠はまだ解けていない。
 そこにさっきいたはずのかがみ、つかさ、みゆきがいないため、こなたは急に怖くなってしまった。

こなた「か、かがみねぇしゃーん……」

 声はしない。

こなた「つかさねぇしゃーん……!」

 反応なし。

こなた「みゆきおねーしゃん……!!」

 不気味なほどの静寂。

こなた「……ふぇぇ……みんにゃ……どこぉ……?」

 淋しさと怖さに耐え切れず、こなたは遂に泣き出してしまった。
 溢れだす涙を拭いながら、扉を開けて部屋の外に出る。

ゆたか「え……こなたお姉ちゃん……? どうして……泣いてるの……?」

 するとこなたのすぐ目の前に、従妹である小早川ゆたかがいた。
 しかし、こなたが4歳の頃、ゆたかはまだ1歳のはず。それ故、

こなた「ひっぐ……おねーしゃん……だぁれ……?」

 今のこなたは、ゆたかをゆたかと認識することはできなかった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 21:18:36.32 ID:VigkbcDO<> A  B
>>726
>>732
>>744 >>767
>>746

まとめてみたつもりだけど、わかるかな……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/21(土) 21:41:26.47 ID:0y7cjpE0<>>>767
ゆたか「・・・・・・・・」
こなた「うぐっ・・・・ひっぐ・・・」
ゆたか「うっ・・・・・・」

ゆたかは一歩下がりそして

ゆたか「うわぁぁぁぁぁん」><

物凄い勢いで部屋を出て行った・・・
大粒の涙を流しながら。

かがみ「!?どうしたの?ゆたかちゃん」

ゆたかは偶然廊下を歩いていたかがみ達に会った。

ゆたか「うぐっ・・・・ひっぐ・・・うぅ・・・」
つかさ「ゆたかちゃん、泣いてちゃ分からないよ。お姉さん達に話してごらん」
ゆたか「・・・ひっぐ・・・初めて・・・」
みゆき「初めて?」
ゆたか「初めて小さな子から『お姉さん』って呼ばれたよぉ」
3人「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
ゆたか「うぐっ・・・・うれしいよぉ・・・」><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/21(土) 21:53:13.52 ID:XziUF2SO<>>>769
吹いたwww小さな子ってwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/21(土) 22:01:19.85 ID:mpN84l.o<>現在VIP苦戦中!VIPの正義を貫くときがきた!
特に携帯VIPPERはすぐコードが取れるから頼むぜ
質問があれば本スレにきてくれ

■21:39:11現在現在■
1位 3415票 ニュー速VIP
2位 3405票 シベリア超速報

(1)コード発行所http://zenita.binboserver.com/ 「こちら」をクリック、10分後に更新
(2)投票所板 http://etc7.2ch.net/vote/ で
「第3回2ちゃんねる全板人気トーナメント投票スレ」↓に書き込む
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/vote/1214037823/
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/vote/1214038002/
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/vote/1214038331/
-【例】--コードは上書きしてください-------
[[2ch**-********-**]]
<<ニュー速VIP>>
From ニュー速VIP
------------------------------------
★必ず、[[コード]] <<ニュー速VIP>>で書き込む![[]]も<<>>も半角

【本日VIP投票日苦戦中】●第3回全板人気トナメ●【選対本部】
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1214051517/
【本日投票日】●第3回全板人気トナメ●【携帯VIPPER本部2】
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1214021384/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/21(土) 22:20:04.76 ID:Ws.12VI0<>今回のリレー小説はいいなwwww
4歳児こなたの可愛さが異常すぎるwww萌え☆死にしてしまいそうになっちまったんだぜwwwwwてか、ゆーちゃんwwwww

流れを読まずに画像投下。『喫茶 ひいらぎの葉』よりコンビニ強盗を追っ払うみなみの図。

ゆたか「で、どうしていいかわからなくてあたふたしてたら、みなみちゃんが…『僕、アルバイトォォォ!』って叫んで追っ払っちゃったんですよ」
みなみ「……恥ずかしい…」
http://www2.imgup.org/iup631072.png.html<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 22:43:53.43 ID:XziUF2SO<>>>746

 ロウソクが消えても、二人は黙っている。何も反応が無いが、どうしたのだろうかと、かがみがつかさの頭を触れようとしたときだった。
 二人は突然立ち上がり、こなたは口を開け、つかさは両手を上げ、万歳をしたのである。
 かがみ「二人とも……?」
 みゆき「成功したんで――」
 みゆきの言葉が終わる前に事態は急変した。
 つかさ「さようなら」
 かがみ「へ……?」
 それは一瞬だった。つかさの身体が光だし、煙になってしまったのだ。残ったものは着ていた衣服とリボンのみ。
 かがみ「え……、え……?」
 そしてその煙を口を開けていたこなたが吸い込んでいく。
 みゆき「(゚Д゚)」
 この異様な光景にみゆきは開いた口が塞がらないようだ。かがみはというと……。
 かがみ「いや……嘘よ……つかさ……」
 よろよろとつかさが居た場所に歩み寄り、ぺたんとその場に座り込んでしまった。
 かがみ「つかさ……つかさぁ……つかさあぁぁぁぁっ!!」
 つかさの衣服を抱きしめ号泣する。それもそのはず、何しろ目の前でいきなり意味不明な現象で消えてしまったのだから……。
 みゆき「よしっ!」
 かがみ「よしっ、じゃないわよ!!」
 みゆき「あいたっ><」
 かがみが高速でみゆきを殴りにかかる。
 かがみ「何て事してくれたのよ! 世界に一人しか居ない私の大事な可愛い妹、その名もつかさなのよ!! 返してつかさを! つかさを返してよ!!」
 みゆき「ちょ……苦しいでふ……そんな事言われましても知りませ――」
 かがみ「ああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 みゆきの胸倉をつかみ、激しく揺さぶるかがみ。
 ???「落ち着いて、お姉ちゃん!」
 かがみ「え?」
 かがみは耳を疑った。今の声は正しくつかさの声……どこに居るのか!?
 こなた「お姉ちゃん、私なら大丈夫! こなちゃんの中に居るから!」
 そこには、つかさの声でこなたの姿をしたこなたが居た。
 かがみ「これは一体……」
 みゆき「意味が分かりませんね^^;」
 かがみ「(#^ω^)」
 ガッシ、ボカ! みゆきはその場に倒れた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 22:45:03.87 ID:BESFqz.o<>スイーツ(笑)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/21(土) 22:45:49.04 ID:Ws.12VI0<>>>773
なんというカオスwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 22:47:29.22 ID:XziUF2SO<>というわけで
誰も>>746の続きを書く気配がないので妄想力を蓄えた俺が書いてみた

正直スマン(^ω^)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/21(土) 22:52:07.42 ID:Ws.12VI0<>そして>>773の続きを勝手に書いてみる。
ますますカオスになっていくような気がするけど気にするなよww

かがみ「でも、信じられないわね…つかさ一体どこにいるのよ…」
かがみはこなたの肩を掴んで瞳を覗き込んだ。
掴みかかられた瞬間にこなたから出たのはこなたの声。
こなた「ちょ、かがみ!?」
かがみはこなたの瞳の中を見て目を疑った。
なんと中にはつかさがいたのだ。しかも何故かちゃぶ台まで完備されている。
つかさの座っている席にはハンドルらしきものがあるようだ。

つかさ『気持ちいいよー、冷蔵庫もついてて快適だよー、お姉ちゃんも乗りなよー』
かがみ「…どーやって乗るのよ…」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/21(土) 23:16:27.41 ID:GPFQShQo<>>>772
妙にうますぎだろw


てかリレーカオスwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 23:20:54.81 ID:BESFqz.o<>三人称リスト Ver.0.70
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org7846.txt.html

桜藤祭オワタ

俺はゲーム色々売って萌えドリルを買うぞジョジョォーッ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/21(土) 23:31:11.58 ID:XziUF2SO<>>>779
お疲れちゃん(´・ω・`)
あと一息だな、頑張れ(`・ω・´)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/21(土) 23:37:16.95 ID:yFcUmBwo<>3人称リストって誰と誰が絡んだかっての言う証明にもなるなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 01:31:18.79 ID:ebtttkSO<>カオス過ぎるwwww
つかさすげぇww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 01:42:51.92 ID:efx65T6o<>>>777

かがみ「なんとかしなさいよみゆき! 元に戻せぇっ!」
みゆき「ばたんきゅう」
かがみ「寝んなあぁぁあぁっ!!」
こなた「いや、かがみが殴って気絶させたんでしょーが」
かがみ「あんたも! んな平然としてないでもっと危機感ってのを持て!」
こなた「そんな心配しなくても大丈夫だって。これ結構楽し――」
 カクーン
かがみ「ひっ!? こなた、こなた!!」
 プヒュー
つかさ「ほら、私とこなちゃんの意識いつでも切り替えられるんだよ。すごいでしょー」
かがみ「すごくない! ていうか何よ今の音!?」
こなた『今の私の体は私とつかさが交代で動かすロボットみたいなもんだからー』
かがみ「なアホな……答えになってないし」
こなた『ちょっと喉かわいたし麦茶でも飲んでこよーか。つかさ、れっつらごー』
つかさ「はーい。こなちゃん号はっしーん!」
 バタム

かがみ「……おいこら、起きろ元凶」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 01:48:26.74 ID:efx65T6o<>>>780
がんばるわー

時の探検隊にFF3・FF4にDQ4、FF12456A、ゼノサーガ1・2と3、ひぐらし祭…こんだけありゃ2本分の資金は確保できるよな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 02:51:56.27 ID:hfebUQAO<>ばたんきゅうワロタ
かがみの態度がおかしくなっちまってるww

>>729のこなたを膝の上に乗せて抱き締めるみゆきを誰か描いてくれまいか…
俺、実はこな×ゆき萌えなんだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 02:53:51.41 ID:hfebUQAO<>ちゃう、>>726だ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 06:12:10.66 ID:sezAF.DO<>>>726を書いたの自分だけど、自分でも描いて欲しかった。
>>785に「超微笑んでるみゆき」と「ちょっと困ってる4歳こなた」というシチュも追加して欲しい。
 
てゆーか、カオス過ぎだなこの展開ww
>>769はまともに進んでくださいますように……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 06:14:26.50 ID:sezAF.DO<>>>784
萌えドリルなら教えるよ?またハマりだしてきたから<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 06:27:55.61 ID:sezAF.DO<>連投スマンが……びっくりした。まさか食パンマンがかなたさんと同じ人だとは……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 08:33:10.32 ID:CVjPSoSO<>>>783

かがみ「起きろ、デカ乳女」

 ガタン!!
 みゆきを起こそうと、身体を揺さ振っていたかがみだったが……突然、閉められていたドアが勢いよく開けられたので、何事かと振り返る。果たしてそこにいたのは……。

かがみ「ゆたかちゃん?」

 そこには涙目で、少し怒った様子のゆたかが、かがみとみゆきを睨み付けていた。少し可愛いと思ったのは内緒だ。byかがみ。

ゆたか「何ですか……何なんですか……」
かがみ「ゆたかちゃ――うぉっ!?」

 ずんずんとかがみに歩み寄ると、かがみの胸倉を掴みにかかる。普段の彼女からは想像も出来ない行動だった。

ゆたか「あの理解できない現象は何なんですか! 先輩達の仕業ですよね!! 何て事してくれたんですか! 世界に一人しか居ない私の大事な可愛いお姉ちゃん、その名もこなたお姉ちゃんなんですよ!! 返してお姉ちゃん! お姉ちゃんを返してよ!!」
かがみ「ちょ……苦しいわ……そんな事言われても私の仕業じゃ――」
ゆたか「ああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 かがみの胸倉をつかみ、激しく揺さぶるゆたか。その力はかがみよりも強い……そう、まるで鬼神の如く。

ゆたか「お姉ちゃんが……お姉ちゃんがあぁぁぁあぁぁぁっ!!」
かがみ「落ち着い……て、ゆたかちゃん……全ての元凶は……そこで気絶しているみゆき……よ……」

 その事実を知ったゆたかは、掴んでいたかがみを離し、スライディングでみゆきに近づく。

かがみ「いたっ!」

 急に離されたかがみは頭から後ろにゴッチーン!

 ゆたか「高翌良(笑)先輩……あなたという人は!! 起きてください」

 ゆたかの おうふくビンタ !!
 3かい あたった!!

みゆき「ぱちくり」
かがみ「やっと起きたわね……いたたた」
ゆたか「先輩! 早くお姉ちゃんを元に戻してください! お願いします><」
みゆき「…………」

 みゆきは虚ろな目で辺りを見渡している。寝ぼけているのだろうか?

みゆき「ここはどこだ……? 私は誰だ? 私は何のためにここに居る? ……逆襲だ」
かがみ「(#^ω^)」
ゆたか「(#^ω^)」

 かがみとゆたかの メガトンパンチ !!
 みゆきは倒れた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/22(日) 08:39:58.80 ID:CVjPSoSO<>>>789
言われてみれば確かに……イメージがぁ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 08:49:12.01 ID:sezAF.DO<>>>790
カオス展開はまかせたぞww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/22(日) 09:28:48.38 ID:JWxZtlI0<>>>790
かがみとゆたかは超多めに5000000の経験値を手に入れた

かがみ「おや?ゆたかちゃんの様子が・・・」
ゆたか「ゆたかアーマー進化ぁぁぁぁぁぁ!!!」
かがみ「ちょっ、それデジモ○!」
ゆたか「鋼の妹キャラ、サイバーゆーちゃん!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 09:42:43.82 ID:oreEe.g0<>>>790

「ウチらの出番だな!」
かがみ「…あの声…どっかで聴いたような…」

 その時壁の一部が剥がれ、山○正之っぽいBGMとともに中から2人の人陰が現れた。
みさお「日下部みさおッ!」
あやの「み、峰岸あやの!!」
みさお・あやの「ヤッt…背景コンビ、只今参上!!」
かがみ「今違うことを言いかけたな!!」

ゆたか「お願いです!お姉ちゃんを元に戻してきてください!」
かがみ「そうよ、つかさを元に戻してきてよ!!」
みさお「って言われてもなー」
あやの「どうやって元に戻したら…」
ガッシ!ボカ!!
かがみ「じゃあ何しにきたんだ!」
 かがみの こうげき!
 かいしんの いちげき!!

みさお「わ、わかったよ、そこに倒れてるピンク色に代わって何とかするってヴぁ…」
あやの「みさちゃん、本当に大丈夫なの?」
みさお「……多分…これで何とかできる…と思う」

 みさおはポケットから何かを取り出した。
かがみ「おいっ、何だこれは」
みさお「……秘密兵器?」
かがみ「何で疑問系…」
 そのときゆたかは変な視線を感じた!!
ゆたか「……!?」
みさお「いっけー!メカの素だってヴぁー!!」
ゆたか「え…?むぐっ…!!」

 解説しよう!
 ゆたかはメカの素を食べることにより、中で小型メカを次々と作り、発進させることが出来るのだ!!

ゆたか「んが〜(泣)」
みなみ「みなみ、みなみ、みなみ、みなみ…」ゾロゾロ
かがみ「中からちっこいの出てきた!…って、この展開はまさか…」

ドッカーン!!
こなた「うしょーん!?」
つかさ「おぉねぇぇちゃぁぁぁぁぁぁん!(泣)」
みさお「勝利のポーズ!」
みさお・あやの「ヤッターヤッターヤッt」
かがみ「……こなたとつかさを返せええぇぇぇぇええええええ!!」

 かがみは イオナズンを唱えた!
 背景の群れをやっつけた!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 09:45:11.39 ID:oreEe.g0<>あれ…被ってしまったか…
てかリロードくらいしろよ俺orz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/22(日) 09:51:35.22 ID:07wv4QQo<>>>795
>>793って一応リレー分か?


やっぱ宣言制がいいな、ただのネタなのかどうか分かりにくいし<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 09:53:45.73 ID:sezAF.DO<>カオスに染まっていく……>>769でノーマル展開くれ……
 
 
 
 
 
ん、俺?浮かばない(殴<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 09:55:33.91 ID:CVjPSoSO<>>>795
いや、>>793は無効だろ

>>793はサイバーゆーちゃんの作者? そうじゃなくてもリレーに自分のSSネタ入れるのは止めようね^^;
マジ白けるから

ホントはこんなこと言いたくないんだけどさ……それだとサイバー好きな奴しか続き書けないじゃん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 10:07:27.98 ID:sezAF.DO<> A  B
>>726
>>732――┐
>>744 >>767
>>746 >>769
>>773
>>777
>>783
>>790
>>794

こうかな。>>795は?
ちなみに今ルート2、A9レス、B4レスだよ。制限はルート4以下、レス数10〜15。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 10:07:37.56 ID:oreEe.g0<>>>798
言っておくが、>>793は違う人だ
俺が言いたいのはそれだけだ、すまない<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 10:08:33.92 ID:sezAF.DO<>>>795じゃなくて>>793ね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 10:58:55.03 ID:ICiK5gAO<>ここでコンクールの話題を振ってみるよ。



今までに避難所で決定または仮の決定になったこと

主催者
決定

開催時期
奇数月第一月曜日と仮決定
(例:次回は7月の第一月曜日、7月7日)

お題
「みさお」「ロード」「ファンタジー」「SF」「柊姉妹」「コミケ」「夏休み」「海」「キャンプ」
が今の所の候補
(随時受け付け中)

投票所は投票期間中にどの作品に何票入っていて、今は何位なのかがわからないシステムにする。
(上位も下位も平等にしたいため)

作品は一作者一作品のみでエントリー可
(前回、前々回と作品数が膨大で、投票するために全てを読むことが容易でなくなってきたため)

作品は独立したものであること。
(例:第7回優勝作品「star of the dead」第8回作品「私が作家になった理由」は、過去の作品の設定を理由しているが、次回からはそれが出来ない)


……こんなところかな?

これらの賛否とお題が欲しいところ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 11:00:01.42 ID:3iMIadA0<>こなたんに萌えて描いてしまった。
http://imepita.jp/20080622/392410

携帯だから画質悪いスマソ。
制服なのは無視してくれ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/22(日) 11:10:25.64 ID:07wv4QQo<>>>802
補足しとくと
>作品は一作者一作品のみでエントリー可
期間中に、コンクール作品として投下した中から自身が一番いいと思うものを、エントリー
(期間終了間際に投下が集中するのは防ぐため

>作品は独立したものであること
飽くまで、シリーズ物などの設定を流用できない、という意味であって設定が被ること自体に問題なし

てとこかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 11:21:51.74 ID:oreEe.g0<>>>803
俺「ぐっはぁ…カッ…くはっ……!!」
幼こなた「ふぇ?…お、おにーしゃん!?」
俺「俺はもうダメだ…最高に…気持ちいい…ぜ……!」
幼こなた「おきてよ!ねぇおきてったらぁ!しんじゃやだぁ!うえぇぇぇぇぇぇん!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 11:37:08.43 ID:YOWF6LQo<>>>794

みゆき「では本題に戻りましょう」
かがみ「うおっ!? しぶとい……」
みゆき「か、かがみさん……まさか本気で?」
かがみ「それは置いといて、収拾つけられるのコレ?(色んな意味で)」
みゆき「任せてください」スック

みゆき「スターz」
かがみ「念仏は唱え終わったか」
みゆき「ちょ、まっ」

 ガッシ、ボカ!

みゆき「三度目のスイーツ(笑)」バタッ


かがみ「ったく、どいつもこいつも壊すことしか頭にないし……」
ゆい「やほーこなt……」
かがみ「あ、成実さん」
ゆい「何がどーなってんのコレ」
かがみ「色々すったもんだがありまして」

 ※状況説明中

ゆい「なるほどねぇ」
かがみ「警察の力でなんとかなりませんか?」
ゆい「おっけー! お姉さんにまっかせなさーい!」
かがみ「うっわ、なんとかなるんだ」
ゆい「ん?」
かがみ「いえなんでも」


ゆい「ところでー」
かがみ「はい?」
ゆい「どいつもこいつも壊すことしか頭にないって、かがみちゃんも含まれてるよねぇ?」
かがみ「……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 11:39:40.44 ID:YOWF6LQo<>>>788
是非お願いいたす
真はもともとやりたかったから買うけどww

>>802
「夏休み」に1票<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 11:48:07.80 ID:sezAF.DO<>>>807
オッケー、任せとけ!

>>769の続きができたから書いてみた。次に投下<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 11:50:14.11 ID:sezAF.DO<>>>769
かがみ「ど、どういうこと?」
ゆたか「お姉ちゃんが……こなたお姉ちゃんが子供に……」

 そこで、ゆたかに説明していないことに気が付いた。
 あらかた事情を説明すると、ゆたかはようやく泣き止んだ。

ゆたか「催眠術だったんですか……びっくりしちゃいました……」
みゆき「すみません、先に伝えておけば……」
つかさ「……あれ?そういえば、こなちゃんは?」
ゆたか「さ、さっき部屋で泣いてました……」
かがみ「は!そうか!」

 こなたがなぜ泣いているのか、その理由に気が付いたかがみは部屋の中に突入した。
 ゆたかにも置いてきぼりを食らったのがとどめだったのだろう、部屋の真ん中でわんわん泣いている。
 そしてかがみが帰ってきたことに気付くと、かがみに飛び付いた。

こなた「かがみねぇしゃぁぁあぁああん!!」
かがみ「こなた!ごめんね!」

 お互いに相手の身体を抱きしめる。まるで母親と子供のようだった。

/

こなた「きゃっきゃっ♪」
ゆたか「りんらん、らんらもじぴったん♪」
つかさ「あはは、バルサミコ酢〜♪」

 つかさとゆたかとこなたが遊んでる横で、かがみとみゆきがなにやら話していた。

みゆき「おかしいです……催眠に掛かっている時間が長すぎます……」
かがみ「それってまさか、こなたが催眠術に掛かってるフリをしてるってこと?」
みゆき「いえ……。こう言ってはなんですが、泉さんがあの遊びで満足すると思います?」

 二人はこなたの方を見た。
 三人で飯事をしてるのだが……確かに、あれはこなたにとっては苦痛だろう。嘘をついてまでやるようなことじゃない。

みゆき「こなたさん」
こなた「あ、みゆきおねーしゃんもはいるー?」
『パァン!!』

 みゆきはこなたの目の前で手を鳴らした。いわゆる猫騙しである。

つかさ「ちょ、ゆきちゃん!?」
みゆき「これで催眠が解けるはずですが……」

 こなたはしばらく、ぼーぜんとしていた。が、次の瞬間、

こなた「うええぇぇぇぇえええん!!」
かがみ「へ?」
みゆき「……解けて……ない……!?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 12:20:01.37 ID:oreEe.g0<>よし、じゃあ>>809の続きは俺が書こう!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 12:30:51.01 ID:oreEe.g0<>「催眠のレベルが強すぎたのね」
 どこからか声が聞こえた。穏やかで優しい声。それは、まるで全てを包み込んでしまうかのように神々しくて。

かがみ「ああっ!!」
みゆき「あなたは、まさか―」
 そこに現れたのは、この世にいるはずのない人であった。

かなた「はじめまして、こなたの母です。娘がいつもお世話になっております」
かがみ「あ、は、はい…でもなんでかなたさんが…?」
かなた「かがみちゃん…だっけ?実はね、あの催眠術をかけたのは私なの」

かがみ・つかさ・みゆき・ゆたか「「「「な、なんだって――――!!!!!」」」」
つかさ「そ、それはどういうことなんだキバヤシ!?」
かなた「キバヤシじゃなくて泉かなたです。実はそこにいるみゆきちゃんが読んでた催眠術のがどうもうまくいかなくて困ってたようだから、こっそり手助けしてあげたんだけど…どうもやりすぎちゃったみたいで…」
かがみ「やりすぎた…って…」
かなた「ちょっと待っててね、今元に戻すから」

 かなたはみゆきに、こなたを呼び寄せるように頼んだ。
 みゆきがこなたを呼び寄せると、かなたはこなたの目の前で催眠術をかけた。
 これでこなたは元に戻る筈…

こなた「…あれ?私何やってたの…?」
かがみ「こなた!元に戻ったのね!?」
ゆたか「お姉ちゃん…」
こなた「…それにしても暑いなぁ…はふぅ…」

 と、こなたが呟いた時、みんなの視線がいっせいに凍りついた。

かがみ「なっ…仕草がセクシーになってる…」
つかさ「う、美しい…」
 鼻血を出して興奮するつかさ。メモを取り始めるみゆき。そして興奮に耐え切れず倒れてしまったゆたか。

かがみ「……」
かなた「間違えました…orz」

あとは…任せたッ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 12:49:12.70 ID:sezAF.DO<> A   B
>>726
>>732――┐
>>744  >>767
>>746  >>769
>>773  >>809
>>777  >>811
>>783
>>790
>>794
>>806

こうかな。
分岐2、Aルート10、Bルート6<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 14:46:12.14 ID:CVjPSoSO<>>>800
そうか、俺も場を見出すような事を言ってすまない


てか今の状況どっちもギャグ路線ww
誰かなんとか汁!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 14:48:04.82 ID:oreEe.g0<>>>813
心配ない!Bルートなら、かなたさんがきっと何とかしてくれるさww
Aルートは…とことんカオスに染めちまおうゼ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 15:17:40.53 ID:sezAF.DO<>>>811
かなた「……よし、今度こそ大丈夫。こなたが起きないうちに私は帰るわね」

 そう言うと、かなたさんは光の中に消えていった。

こなた「……あれ?私、何を……」
かがみ「ふう、やっと戻ったみたいね」
こなた「あ、そっか。みゆきさんに催眠術を掛けられて……それで今まで……」

 こなたが意識を取り戻した。記憶は残っていないが、今の状況をすぐに把握。
 催眠術を掛けられた時には来ていなかったかがみとつかさも、自分が子供に戻っている時に来たのだろう。

つかさ「お帰り、こなちゃん」
ゆたか「お帰りなさい」
こなた「うん、ただいま」

 なぜか目尻に溜まっていた涙を拭って二人に挨拶。
 そしてこなたの中で、ある感情が沸き上がってきた。

こなた「……みゆきさん、私にも催眠術を教えて」
みゆき「え?はい、構いませんが……」

 説明と言っても、内容は普通に糸で縛った五円玉を目の前で揺らすだけ。すぐに終了した。

みゆき「――…これで大丈夫です」
こなた「ありがと、みゆきさん。かがみー」

 つかさとゆたかと一緒に4歳こなたの話で盛り上がっていたかがみを呼ぶ。
 途中で会話を中断されたことが気に食わなかったのか、ちょっと不機嫌な顔で近付いてきた。

かがみ「何よ」
こなた「じゃん」
かがみ「!」

 かがみと向かい合った瞬間、こなたは例の五円玉をかがみの前で揺らしはじめた。

こなた「あなたは4歳の自分に戻る……あなたは4歳の自分に戻る……」

 呪文のように呟いていくと、立っていたかがみが床に吸い込まれるように倒れていった。

つかさ「こなちゃん!?」
こなた「私だけ見られるのも癪だから、かがみにも4歳の頃に戻ってもらうよ」
みゆき「そういうことですか……」

 うまくいっていれば、目を覚ました時には4歳に戻っているはず。
 しかし、こなたは知らないが、さっきみゆきがこなたに掛けた催眠術は失敗しているのだ。
 これはもしかしたら、かがみの演技かもしれない。そう誰もが思っていたが。

かなた“うふふ……。今度はちゃんと30分で戻るようにしたから、大丈夫ね。催眠術も間違えてないし”

 こなたとかがみ以外のみんなが、かなたさんの言葉を聞いた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 16:01:21.34 ID:3iMIadA0<>>>815
「ん〜・・・あれえ?あたし・・・」

目をこすりながらゆっくり起き上がるかがみ。

「やあ、かがみん♪」

にこっと笑うこなたを見て、一瞬ビクンとして、辺りを見回す。
年上のお姉さんたちに囲まれているためかかなり警戒しているご様子。

「にゃ、にゃによっあんたたち!」
「あ、お姉ちゃん心配しないで私たち・・・はうっ!?」

かがみに触れようとしていたつかさの顔面におもいっきりパンチを食らわせた。
もちろん幼いために加減などしていない。

「いたたたた〜っ・・な、何すんのぉ?」
「うおっ、この頃から凶暴とな!?」
「お、落ち着いてください、かがみさん」
「あたしを捕まえようとしてたのね!そーはいかないんだからっ」

みゆきの声を無視してかがみは部屋からパッと飛び出ていく。

「あっかがみ!」
「追いかけましょう!」

こなたとみゆきがかがみを追って部屋を飛び出す。

「かがみ、待ってってばー!私たち悪い人じゃないからっ怖くないよぉ〜」
「やだああっついてこないでよぉっ」

タタタとかわいい仕草で階段を下りていく。

「あれ?かがみちゃん、どうしたんだい?」

下にはちょうどそうじろうがいた。

「おじしゃん、あたし、さっき悪い人に捕まってたの!たすけて!」
「え?」

そうじろうはいつものかがみと違う様子にポカーン。

「かがみー!あっ、お父さん、かがみ捕まえて!」
「つ、捕まえ・・!?何言ってるんだこなた・・・そんなこと・・・」

ポッと頬を赤らめるそうじろう。

「あーもう、役に立たないなあっ。ほら、かがみ、もう逃げられないよ、おとなしくこっちに・・・」

こなたとみゆきがリビングにかがみを追い詰めた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 16:45:48.18 ID:Nbx2mJw0<>>>806
ゆい 「とりあえず警察の力でゆたかだけは元に戻せたよ」
ゆたか「ありがとう、お姉ちゃん……まだ口の中にみなみちゃんの味が……」ペッペェッ

かがみ「こなたは? つかさは?」

ゆい 「知らんがな(´・ω・)」
ゆたか「そんなぁ」
かがみ「はぁ……役立たずですね」
ゆい 「カチンと来た、じゃあかがみちゃんは何か役に立ったの? 殴ったり愚痴言ったりしてるだけじゃない」

かがみ「必要ないキャラは削除」ピッ
ゆい 「アッー!」ヒューン

かがみがボタンを押すと、ゆいの下に穴が出来、そこにゆいは落ちた。

ゆたか「ばいばい、お姉ちゃん」

みゆき「ワカメの再生力は伊達じゃない」
かがみ「みゆき、復活したからには全て元通りにしてもらうわよ」
みゆき「こんなこともあろうかと……」
かがみ「あろうかと?」
みゆき「…………………」

みゆき「もう、良いじゃないですか。かがみさんはつかささんが好き、こなたさんが好き。その二人が一つとなって何の不満があるんです?」
かがみ「それも……そうね……」
ゆたか「私はこなたお姉ちゃんだけが良いのにぃっ!」
かがみ「ばいばい」ピッ
ゆたか「アッー!」ヒューン

かがみ「ところで肝心のこなた+つかさは背景コンビにやられちゃったんだけど……」
みゆき「もう、一々うるさいわね」ピッ
かがみ「へ? アッー!」ヒューン

みゆき「さてさて、これからどうしましょう? うふふ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 16:55:56.93 ID:sezAF.DO<>>>817
普通逆だろ、とか思った。なぜにそうじろうに頼ったんだ……?
俺は飛び飛びで書いてるから、誰か違う人に続きをお願いしたい。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 16:56:57.94 ID:sezAF.DO<>>>818
じゃなくて>>816ね。安価ミス多いなぁ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 16:57:39.57 ID:Nbx2mJw0<>>>818
何が?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 16:58:19.06 ID:Nbx2mJw0<>>>819
把握w<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 17:17:17.65 ID:oreEe.g0<>>>816
よせかがみん、その男に頼っちゃダメだwwww
>>817
ゆい姉さんとゆーちゃんがボッシュートされたwww
一体どうなるwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 17:34:02.10 ID:CVjPSoSO<>Aルートは後4レス以内か?

テラムズカシスwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 19:17:40.80 ID:Nbx2mJw0<>みんな頑張れ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 19:24:13.84 ID:qXNBkQg0<>割り込ませていただきます。
>>565(とある通夜)の続きの話になります。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 19:24:58.54 ID:qXNBkQg0<>とあるお墓にて

 夕方のお墓。
「ゆーちゃん……」
 こなたは、ゆたかの墓の前にいた。
 ゆたかの納骨は無事に終わり、参列者は解散したあとだった。
 しかし、こなたは、父親にちょっと寄るところがあるといって、戻ってきた。
 そして、ずっと墓の前でたたずんでいた。

 ゆたかが納得の上で死んでいったことは分かっている。
 自分のお腹の中に芽生えた小さな命を守る──ゆたかのその決断を止めることなど誰にもできなかったに違いない。しかし、その代償はあまりにも大きすぎた。
 なぜ……なぜ、ゆたかの命と引き換えでなければならなかったのか? この世に神様がいるならば、その理不尽さを罵ってやりたかった。

 目から涙が零れ落ちた。

「やっぱり、ここだったか、こなたちゃん」
 背後からの声に顔をあげるとそこには、
「ゆい姉さん……」
「あんまり遅いからおじさんが心配してるよ」
「……誰にも見られたくなかったのに」
 泣いてるとこなんて、誰にも見られたくはなかった。
「ごめんよ。でも、こなたちゃんはよく頑張った。だから、泣きたいときは思いっきり泣けばいいのさ。お姉さんが胸を貸してあげるから」
 こなたは、感極まってゆいに抱きついた。
 そして、
「うわぁーん」
 大声で泣いた。
 ゆたかの死からこれまでずっと気丈に振舞っていたこなたであったが、ここに来てついに耐え切れなくなった。ダムが決壊したかのように、涙が止まらない。


<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 19:26:05.83 ID:qXNBkQg0<> こなたが落ち着くまでどれぐらいの時間がたったのか。
 気づけば、すっかり暗くなっていた。
「じゃあ、帰ろうか」
 ゆいの言葉に、こなたはうなずいた。
「じゃあね、ゆーちゃん」
 こなたは、お墓に別れの言葉を告げた。
 ゆいは帰る前に、ゆたかの墓の正面に立った。そして、

 敬礼。

 それは、普段のいい加減な彼女からは到底想像もつかない完璧な敬礼だった。
 数十秒ほど不動の姿勢を維持して、そして右手を下ろした。
「お姉さんは、敬意の表し方をこれしか知らないんだよね」
「敬意……?」
「そう。ゆかたは、小さな命を守って死んでいった。これは充分に尊敬に値することさ」

 暗くなった墓地を二人で歩いていく。

「ゆい姉さんは強いね……」
 こなたは、ぽつりとつぶやいた。
 ゆいは、ゆたかが亡くなってからこれまで一度たりとも泣きそうな顔すら見せていない。
「警察官はみんなが泣いてるときは決して泣いてはいけない。警察官はいつでも頼れる存在でなくてはならないから」
「……」
「私が警察に入ったときの先輩の言葉。滅茶苦茶厳しかったけど、面倒見のいい人でね。いい加減な私がこれまで何とか警察官としてやってこれたのも、全部その先輩のおかげだと思ってる。生きてれば、かなり上の地位に昇っていただろうね」
「えっ……?」
「高速道路交通機動隊に転属して1ヵ月後に亡くなったよ。事故直後の現場で交通整理中に突っ込んできた車から同僚をかばってね。立派な殉職だった」
 こなたは言葉が出なかった。
「もちろんお葬式には私も出た。同僚の警察官もたくさんいたけど、誰一人として泣いてる人はいなかった。私も、先輩の教えを守って、涙を流さないように必死に耐えた」
 ゆいは、ただ淡々と語り続ける。
「出棺するときは敬礼で見送った。敬礼に本当の敬意を込めることができたのは、そのときが初めてだった。そして、警察官として必要な本当の強さを手に入れられたのも、そのときだったと思う」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 19:26:49.29 ID:qXNBkQg0<>
 この人は、誰も見てないたった一人だけになったときに初めて泣くのだろう。
 人前で悲しみの涙を流すことを自分には許さない。それは、不幸なことではないのか?
 そう思うけれども、こなたは口には出せなかった。



 こなたを送り届けたあと、ゆいは自分の家に戻った。
 単身赴任の夫は、明日からの仕事のためもう家を出ている。
 一人だけの家。
 その中で、彼女は泣いた。
 誰にも聞かれぬように泣き声をこらえて、ただ涙を流し続けた。

終わり
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 19:39:18.42 ID:oreEe.g0<>>>828
いい話だ…誰だって泣きたい時はある。でも、泣きたくても泣けない時もあるんだな…。
がんばれ、ゆい姉さん!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 22:17:05.09 ID:CVjPSoSO<>>>828
GJ!ゆーちゃんみたいな子が死んじゃうとマジで切なくなるぜ……
泣けた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 22:20:33.83 ID:oreEe.g0<>>>830
それにしてもここ最近、このスレにおけるゆーちゃんの死亡率が高くなってる気が…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/22(日) 22:24:39.01 ID:oreEe.g0<>あと、気づいたんだが>>828のIDに解体業者の名前がww

ゆたか「にほーんブレイク工業〜 スチールボー…」
こなた「楽しそうに歌ってますね〜」
ゆたか「DADADAッ!?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/22(日) 22:36:27.76 ID:CVjPSoSO<>>>831
なんかあったっけ?
あった気もするが思い出せん

そしてお前のIDはorzに似てるしEが多いなww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/22(日) 22:42:03.64 ID:Pd29D76o<>ゆたかの場合、設定上がどうしてもそうなっちまいがちになるからねぇ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/22(日) 22:47:19.48 ID:07wv4QQo<>>>828
お疲れ様です、GJ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 00:13:19.19 ID:1.CIVIAO<>>>828
ゆい姉さん、かっこいい!
いつもはウニャラとしてるゆい姉さんだから、本当にゆい姉さんなのか疑っちまうww
GJ!


コンクールの話が進んでないけど大丈夫なのかな<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 00:57:39.45 ID:Xtbx.IAO<>Gジェネ風らき☆すた


泉こなた
格闘:27 射撃:25 反応:28 行動:35 覚醒:28
指揮:5 通信:5 操舵:11 整備:11 魅力:19
エンブレム:こなた(格闘+5)

柊かがみ
格闘:35 射撃:19 反応:35 行動:35 覚醒0
指揮:28 通信:1 操舵:1 整備:1 魅力28

エンブレム:かがみ(反応+10、行動+5、必要経験値110%)

柊つかさ
格闘:16 射撃:16 反応:78 行動:20 覚醒:129
指揮:1 通信:19 操舵:5 整備:1 魅力:20

エンブレム:つかさ(覚醒+30、魅力+5、性格弱気)

高翌良みゆき
格闘:40 射撃:40 反応:40 行動:40 覚醒:100
指揮:30 通信:28 操舵:1 整備:1 魅力35

エンブレム:みゆき(牽引大、MP値-60、必要経験値70%)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 01:08:39.74 ID:T7u7Tp2o<>つかさとわかめ優遇されてね<> 私と彼女<>sage<>2008/06/23(月) 01:26:43.78 ID:mvK.p6oo<> その日の放課後。こなたとみゆきは、二人で教室に残っていた。
 もちろん、理由はそれぞれに違う。こなたは居残り、みゆきは委員長の仕事で。
 不意に、こなたは言う。
「ねぇねぇ、みゆきさん」
「なんでしょう? 泉さん」
「むぅ」
 呼ばれたから返事をしたというのに、こなたはむくれた顔をした。
 おかしな所があっただろうか? と、一瞬思案するが、特にない。
「何か?」
「いや、みゆきさんってさ、私のこと名前で呼ばないよね? 今更だけど」
「……そう、ですね、はい」
「なんで?」
「はい?」
「どうして名前で呼ばないの?」
 正直、こなたが何が言いたいのか、みゆきには分からなかった。
 なにせ、自分が苗字で呼ぶのは、一部を除きほとんど全ての人に対してだ。性格と言ってもいい。
 思い当たる事がないと言えば嘘になるけれど。
「どうしてと言われましても、そういう性格ですし」
「かがみたちは名前だよね?」
 やはり。確かに、彼女たちを名前で呼んでいる。しかし、それにはれっきとした理由がある。
「それは、お二人とも苗字が“柊”ですから。他意はありませんよ」
「まぁ、そうだよね」
 心の中でつぶやく。
 答えが分かっているなら、それを聞く必要はなかったのでは? と。
 もっとも、こなたがその答えを既に持っていることを、みゆきは知っていたのだが。
 単純に考えてもそうだし、なにより、この質問をされるのは初めてではなかった。
 その時は、みゆき自身の口からそれを聞くことで納得したのか、ここで話は終わった。しかし、今回はそうではなかった。
「でも、んー、なんていうか距離を感じるよ」
「距離、ですか?」
「そりゃ、かがみとつかさを名前で呼び始めた理由は、そうかもしれないけどさ。私たち付き合い始めて結構経つのにさ」
 そう。みゆきがこなたたちと付き合うようになって、既に二年以上経つ。
 その間、時間を共にしておきながら未だに苗字で、というのは少し違和感があるかもしれない。
 が、それを言い出すなら――。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 01:27:55.75 ID:mvK.p6oo<>「では、泉さんはどうして私をさん付けで呼ぶんですか?」
「え? えーと……んー特に意味は」
「そうですか? でも、泉さんは私がそう言ったら納得しませんでしたよね」
 珍しく。みゆきは反論した。反論自体は珍しくないのだが、その主張の仕方が普段と違う。
「む。……強いて言うなら雰囲気かな」
「雰囲気?」
「うん。こうオーラというかなんと言うか」
「近寄りがたいですか?」
「は? なんでそんな」
「委員長でお金持ちだから?」
「ちょっと待ってってば!」
「……すみません」
 みゆき自身、子供じみたことを言ったと思った。
 質問を質問で返し、あまつさえ、貴女が私の答えに納得しないなら私もしない。
 などと言ったのだ。いつもなら相手の言い分をしっかりと理解し、間違っているところを正し、当

たり障りない様に伝える。
 それが常だったし、もっとも賢く、どちらのためにもなるやり方だ。
 だが、今のみゆきにはそれが出来なかった。
 その理由――半分は図星だったからだろう。
 親友という存在に憧れながら、その一線を越えることをためらっている。
 柊姉妹にしても、苗字が同じだから、ともっともらしい理由を付け、それを越えないようにしてい

る。
 そして残りの半分は、そう思いつつも、親友でありたい、彼女たちは自分の親友だと。
 そんな願いにも似た想いを、疑われたことが悔しくて、悲しかったのかもしれない。
「……」
「……」
 数秒か、数分か。辺りを包んだ静寂を破ったのは、こなただった。
「まぁ、でも安心したかな」
「え?」
「今みたいなみゆきさん初めて見たし、なんていうか――本気だと思った」
「えと……私そんなに?」
「うん。みゆきさんのレアな表情も見れて得した気分♪」
「か、からかわないで下さい、泉さん……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 01:29:16.61 ID:mvK.p6oo<> 頬を赤らめるみゆきに、こなたは二度の質問をしたワケを話した。
「時々ね、不安になるんだ」
「不安?」
「うん。みゆきさんが、かがみたちを名前を呼ぶ理由は分かってる。でも、自分だけ名前で読んで

もらえないのが、たまらなく不安だった」
「泉さん……」
 みゆきにはこなたの気持ちがよく分かる。痛いほどに。
 自分は彼女の親友でいられるのか。そう思っているのは自分だけで、彼女はそう思っていない

んじゃないか?
 こなたはそれに直面し、みゆきはそれと向き合うことを恐れた。似たもの同士、なのかも知れな

い。
「でも……もう大丈夫。みゆきさんの気持ちは分かったし、それに……」
「それに?」
「みゆきさんがどう思おうと、みゆきさんは私の親友だもんね!」
「……それは、こちらの台詞です。あなたがどう思おうと、あなたは私の親友です。こなたさん」
「!」
 そういって向けられた、最高の笑顔に、こなたも同じく、最高の笑顔で返す。
 既に下校時刻。居残りも委員長の仕事もここまで。
「じゃあ、また明日。みゆき!」
「ええ、また明日!」


「おはよう、みゆき」
「ゆきちゃんおはよう〜」
「おはようございます、かがみさん、つかささん」
「ちょっと、二人とも置いてくなんてひどいよぉ」
「あ、おはようございます――」
「おっはよ〜ぅ――」
「泉さん」「みゆきさん」
「「ぁ――」」
 重なる名前は、いつもの日常の証。ただ違うのは、お互いの心のつながり。
「ぷ、ぷぁはははははははは」
「くす、ふふふふふふふふふ」
「私たちにはこっちの方が性にあってるのかもね。くくく」
「そうですね。ふふふ」
 笑いあう二人。それを眺め、困惑しているかがみとつかさ。
 その笑い声は、教室の喧騒の中へと、溶けていった――。

「なんで? なんでよ? あのポジションは普通私でしょ! なんでみゆきなのよ!」
「まぁまぁ、お姉ちゃん」
「ちょっと作者! 放課後、体育館裏に来なさいよ!」
「どんだけ〜」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 01:32:33.78 ID:mvK.p6oo<>なんとなく二人が書きたくなったので書きました(`・ω・´)

即興で一レス程度のつもりだったのに…w<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 01:34:47.43 ID:ZveRBAYo<>>>842
GJ
いつも思ってたんだよね、3人称リスト見てたら特に
呼び方ってやっぱ親しさの基準にもなるしね
ひよりも大概かわいそうなんだけどさw<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 02:06:55.18 ID:dCfYthUo<>こなゆきいいよこなゆきハァハァいいよおおおおおおおおおおおおおおお

ひよりんはアニメでは努力してるんだけどねえ<> リレーAルート12<>saga<>2008/06/23(月) 02:07:24.03 ID:FmPnbSA0<>>>817

 高良みゆきは考えた。この破綻した世界を元通りにする手段はあるのか。
「もちろん、あるはずですよね。思いつきだけで行動してしまうなど、私らしくありません」
 自分自身の性格について、彼女はよく理解していた。
 この悪夢の発端はみゆきが催眠術を試そうとした事だ。それならば、解決の方法が存在することは必然。
 床に転がる肉片と深い穴の中で叫び声をあげる友人達を交互に見つめながら、みゆきは推理を口にする。
 言葉にする事で、自分の考えをまとめようとして。
「私はこうなる事を――最悪の事態を予測できた。では、どうして今のような状況に?」
 考えられる原因は二つしかなかった。まずは、みゆきが何かを間違えたという可能性。
 しかし、それはまずありえないと言ってよいだろう。つまり、もうひとつの答えこそが正しい。
「私は自分に催眠術をかけて、このありえない空想の世界を体験している?」
 その仮説を信じるのならば、みゆきの催眠状態さえ解けばよいことになる。
「ちょっとー。聞こえているんでしょ、みゆき。ここから出しなさいよ」
 かがみの声が部屋に響き渡ったが、集中したみゆきの耳には届かない。
 彼女が次に動き出すのは、起こすべき行動を見つけたときのみ。そして、それには数分とかからなかった。
 みゆきは床の上に転がっているロウソクを手に取ると、マッチを使い火を点けた。
「私は目を覚ます。催眠術の効果は終わり、この世界も同時に終わる」
 彼女が火を吹き消した瞬間、世界は闇に包まれた。

 あらゆる感覚が消えた一瞬の後、黒い空間の中でみゆきは声を聞いた。
「――みゆきさん?」
「はい。なんでしょうか」
 まばたきをしながら呼びかけに答えたみゆきは、目の前に後輩たちがいる事に驚いた。
「あっ、気がついたみたい。高良先輩、大丈夫ですか?」
「ええと、なるほど。どうやら上手くいったようですね」
 一人で納得をするみゆきに、ひより達は首を傾げながらも安堵の溜息をつく。
「お姉ちゃん達。先輩が起きたみたいだよ」
 振り向いて無事を伝えるゆたかの視線を追うと、そこにはみゆきの知り合いが集まっていた。
「ゆきちゃん。気分はどう?」
「みゆきったら。自分を実験台にして大成功。でも、催眠が解けません――なんて、笑えないわよ」
「まあまあ、そういうドジも萌え要素だって」
「余暇ったデス。一次は胴なるかと思いマシタ」
 つかさにかがみ、こなた。そしていくつかの語句の発音がおかしいパティが微笑んでみゆきを見ていた。
 一人で催眠術の練習をして元に戻れなくなったみゆきを偶然に発見したのは回覧板を届けに来たみなみで、助けを求めて今集まっている全員を呼んだのだと教えられた。
「皆さん、ご心配をおかけしました」
 みゆきが深々と頭を下げたとき、ふと、自身の履いているスカートが焦げているのを見つけた。
「あの……どうして服が焦げているのか、どなたかご存知ですか?」
「さあ? アイロンがけに失敗した事に、そのとき気がつかなかっただけじゃない」
 かがみは常識的な意見を語り、つかさもその言葉に頷いた。
「そうだよね。タバコの火やロウソクなんて置いてないし」
 ロウソク――その単語に、みゆきは嫌な予感がした。
 完全に吹き消したと思っても、再び火が勢いを取り戻すのを見たことがあった。
「ん? あれ、焦げてなんかいないよ。みゆきさんの見間違いじゃないの」
 こなたの言うのを聞いた数人がみゆきの衣服を眺め、それが正しいことを確認した。
 しかし、みゆき自身の目ははっきりと、服が黒く変色していくのを捉えていた。
 これは現実の出来事ではない。そう認識できたが、同時にみゆきにとっては紛れもない現実の痛みだった。
 たとえ偽りの世界の出来事であっても、みゆきにだけはその影響が継続しているのだ。
 おそらく、向こうの世界では火事になっている。それを消し止めなければいけないと、みゆきは思った。
「すみませんが、私が催眠術をかけるのに使った道具を持ってきてください。急いで戻らなければいけないんです」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 02:59:32.58 ID:dCfYthUo<>>>845

みなみ「持ってきました……でも、向こうに戻って何を?」
みゆき「新世界の神になってきます」
かがみ「( ゚д゚) ……」
みゆき「なんでもありません。向こうに長く居すぎて狂った言動が伝染してしまいました。それでは」



みゆき「と、戻ってきたはいいものの……こうも八方を火に塞がれていてはどうしようも――
     ……皆さん、もう焼かれてしまっていますか。私の不注意で……すみません。
     それにしても、こんな状況とはいえ好き勝手に発言できるというのは悪くないものですね」

 …………

みゆき「……こちらに来てから熱さを感じませんね。
     服が焦げて、さらには目の前で人が燃えてさえいるのに。不思議なことも――」

 ピコーン(電球)

みゆき「なるほど。向こう――この世界では火事になっている。この世界は催眠術によってのみ訪れられる世界。
     つまりは私の夢。夢だと確信しているから熱くない、という暗示……。
     もっとも、熱くないとはいえ火事は火事ですよね。このままここにいたら痛みを感じないまま焼死してしまいますね」

 ピコーン(電球)

みゆき「焼死してしまう、というのもまた暗示……ですか。厄介ですね。
     一歩間違えば冗談ではなく新世界の神になってしまいます……。
     ちなみにこれは私の夢なので実際に泉さんたちが亡くなっているわけではありません……?
     何でしょうかこの頭の中に響いてきたメタ的なセリフは。それはともかく」

 キョロキョロ

みゆき「……さて、どうしましょうか。助けが欲しい、と願えば助けが来るんでしょうか?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 03:00:46.48 ID:rvlFhcAO<>>>845
再び催眠の世界へと戻ったみゆき。しかしそこは普段と変わらない我が家で、火の気配など微塵も無い。

自分にだけ衣服の変化が見えたから、自分がかけた催眠こそがその原因だと考えた。
みゆきのその思考には、穴は無いように思える。しかし、現状は、その思考を信じることを許してくれない。
「どうしてでしょうか……あのリアルな感覚……そして衣服の変化。催眠の世界が現実に影響を与えているとしか……」
そう、催眠意外に考えられる原因は無い。現実世界で、自分意外は変化を感じていないことが、既にそれを証明している。
だがそう考えると、思考はまた振り出しに戻る。なぜ今この場に何も変化が起こっていないのか。現実世界での変化が自分の催眠世界の影響なら今この場は――
と、ここまで考えて、みゆきは一つの可能性に気付く。
このおかしな世界が自分の催眠によるものではないとしたら。そう考えれば、導き出せる答えがある。
みゆきは、誰もいない空間に向かって、声を発する。
「――私に催眠をかけている“黒幕”が……いるんですね」
自分で自分に催眠をかけたのでは無い。それもただ、催眠の中で見せられていただけだ。夢の中で夢を見るように。催眠の中でさらに催眠にかかっていただけ。
恐らく現実世界では、火事なんて起こっていないし、みゆきが催眠の実験をしていることも無い。全ては“見せられた”世界。それが答え。

「あーあ、ばれちゃったか」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 03:05:06.45 ID:rvlFhcAO<>>>847
× 自分意外
○ 自分以外

被っちゃった…分岐数まだ大丈夫だよね?<> 846<><>2008/06/23(月) 03:14:04.06 ID:BAb6MIAO<>こんな時間にレスが被るたぁ…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 04:57:37.89 ID:mvK.p6oo<>>>848
大丈夫のはず〜


>>839-841
今見たら改行おかしくくなってて涙目\(^o^)/
レスthx!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 06:07:49.08 ID:cl6cdIDO<> A   B   C
>>726
>>732――┐
>>744  >>767
>>746  >>769
>>773  >>809
>>777  >>811
>>783  >>815
>>790  >>816
>>794
>>806
>>817
>>845
>>846――――――>>847

分岐3、Aルート13、Bルート8、Cルート13<> ちょっと修正<><>2008/06/23(月) 06:12:57.14 ID:cl6cdIDO<> A   B   C
>>726
>>732――┐
>>744  >>767
>>746  >>769
>>773  >>809
>>777  >>811
>>783  >>815
>>790  >>816
>>794
>>806
>>817
>>845――――――┐
>>846     >>847

分岐3、Aルート13、Bルート8、Cルート13<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 06:26:58.94 ID:dbSnHBI0<>>>829 >>830 >>835 >>836

 ご感想ありがとうございます。

>いつもはウニャラとしてるゆい姉さんだから、本当にゆい姉さんなのか疑っちまうwwww
 ありえないほどかっこいいゆい姉さんを書いてみたかったんで、そういってもらえると嬉しいです。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 07:21:00.64 ID:RaMKq6SO<>Aは後2レス以内か……Cも2レス?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 07:46:20.36 ID:cl6cdIDO<>>>854
「1レス目から数えて」ってことだからね。Cも2レス<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 08:10:00.73 ID:RaMKq6SO<>ふむふむ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/23(月) 08:10:38.31 ID:mvK.p6oo<>>>839-841ですが、まとめの際は↓を使っていただけるようお願いしますm(_ _)m
http://www1.axfc.net/uploader/File/so/7563.txt<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 16:04:26.46 ID:wJNEAK.o<>みゆき「みwiki〜と 呼〜ばれて早三年 今日も今日〜とて ももい〜ろわかめ」


 A NEW CHALLENGER !!


みゆき「だ、誰ですか!?」

ひなた「ふふ……」

みゆき「あ……あなたはひなたさん!」

ひなた「ももいろわかめの称号は私にこそふさわしいのよぅ!!」

みゆき「笑止! 知識、運動、プロポーション……私は全てにおいてあなたよりも秀でています!」

ひなた「どうかしらぁ? その慢心こそがあなたの何よりの弱点……生まれ変わった私の力を見せてあげますよぅ!!」




みなみ「……」
ひかげ「……」
みなみ「行こう……あれは下手に茶々を入れるより放っておいた方がいい……」
ひかげ「うん……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 18:14:17.45 ID:cdku29E0<>15分から投下します<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 18:15:13.67 ID:cdku29E0<>高校一年のこなたたちは、いつも通りの帰り道を歩いていた
「あなたが総理大臣になったらすぐに日本の始末部隊が来るわよ」
かがみの一言にこなたはむぅぅという感じの顔をした
ちなみに日本の始末部隊とは…政府がこっそりと作った殺し屋部隊だったのだが
何故かマスコミにその存在を知られてしまい…
政府が隠していた意味がないじゃんという突込みが上がるがそれはスルーすることに
どんなものかというと金さえ頂けばどのような依頼でも引き受ける
ただし…予定があれば断ることもできる
マスコミでも取得ができた情報はここまででありその部隊は
どういう人たちが所属しているのかがわからない
「じゃあまた明日ね、こなた」
「じゃあにー」
こなたは家に帰る
誰もいない家に入った…
両親は自分が若い時に交通事故に会った
電話が鳴り応対する
「わかりました…」
こなたはまだ早い時間なのに風呂に入り、そしてあがったらすぐに布団へと向かった

そして深夜一時…こなたは目覚ましの鳴る音を止めた
(出陣か…)
そして、サポーターをとり夜の街を出かけた
「まった?ひより?」
「全然っす…今来たばかりですから」
ひよりは、札束をこなたに投げ渡す…
「…全部1千円札か…けちいな…今回の依頼主は」
「今回の依頼主は、かなり不幸な理由で借金を持っている方らしいっすよ」
「世の中似た者同士だな…」
こなたは…札束をポケットの中にしまい建物の中へと向かった<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 18:15:25.99 ID:cdku29E0<>「今日は気をつけたほうがいいっすよ…どうやら…血も涙もないやくざみたいですから」
「拳銃か?今更そんなもの怖くないよ」


「はっはっは…今日は生命保険から…3千万か…」
やくざは金を計算していた
「いいか…お前ら覚えておけ…まず借金をしている、人間は根こそぎ取りだすんだ
そして…払えぬ人間はすぐに殺せ、そして生命保険から奪うのだ」
天井からひよりが降りてきた
「なっ…何者だ!!」
やくざ達は拳銃をひよりに構える
ひよりは、拳銃をかわしそして一人のやくざに一気に近付き
Gペンをさらに激しく尖らせたものを取り出し、ドシュっと首筋を刺した
「がっ…はっ…」
「やっ…野郎!!」
ひよりは、消火器を取り出しやくざに向ける
「がっがはっ…」
そしてひよりはその消火器でやくざを殴る
どさりともう一人のやくざも倒れた
一人の人間とひよりはお互いの武器を構えている
やくざは一発放つ、ひよりは細工Gペンを投げた
Gペンは最後のやくざの首にドスッっと刺さった
「ふう…今日も危なげなかったすね…」


ゆっくりとこなたは目標の部屋に向かった
「誰だ?」
「日本の犬でございます…」
こなたは明らかに筋肉質なやくざに一礼をしている
「なるほど…始末部隊か」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 18:15:46.13 ID:cdku29E0<>筋肉質なやくざは、剣を抜きだした
こなたは剣を足で受け止める…
「先輩!!こちらは終わりました…」
「早いね…ひより、こっちもすぐに終わるから」
「ふざけるな!!」
「ふざけていないよ…もう君は死んでいるからね…」
こなたは一気に近付き
ゴキリといういい音を鳴らした…
「終わりましたね」
こなたはその人を地上に投げた、そしてひよりと共にその場を去った
「…ところでひよりん、今日の分を考えるとあとどれくらい?」
「あと852万っすね…こういう仕事は不定期にあるから、
金がなかなか入らないというのが欠点すね、先輩はこれからどうします?」
「もう寝るよ…」
「そうですか…私も帰りましょう」
必ずこういう仕事を終えたあとはこなたは立ち寄るところがある…
「ずるずるずる…」
昔…自分の父親と一緒に行った立ち食い蕎麦屋である
「お客さん…未成年ですよね?」
「…少し…喧嘩をしてしまってね…」
「またですか…」
蕎麦屋との店主とそう言う会話をして…しばらくして金を置いて店から出た

明日も学校である…こなたは家へと帰った<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 18:16:25.13 ID:cdku29E0<>こなたは大きな欠伸をする
「お〜っすこなた…また徹夜でネトゲーか?」
「おはよう、かがみ、つかさ…今日さ…レアアイテムが手に入ったから
試し斬りに行ってて、何度も何度も戦って気づいたらこんな時間になっていた」
「そう言う情熱を勉強に当てればいいのに」
「そうかもね…でも私はそう言う事に情熱という言葉から最も遠いから」
「そうかもね…そこら辺は少し諦めているから」
こなたとかがみは笑っている

「ほう…泉…素晴らしくいい度胸をしているじゃないか」
担任の黒井ななこ先生は教科書を丸めてこなたを思いっきり叩いた
「ほわあ!!」
「泉〜授業中居眠りするな〜」


倒して倒して日が暮れて…
飯を食べりゃあ、倒して倒してまた日が上がる
姉さん、姉さんどこいくの?
私は、日本の始末部隊、泉こなたと申します
「それで今回は…誰をやればいいんだい?」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 18:16:50.45 ID:cdku29E0<>キャラクター紹介
泉 こなた
高校一年生の主人公
普段は、どこにでもいるようなオタクの少女
しかし…その裏の顔は政府始末部隊関東本部の隊長である、異名は、骨砕きのこなた
基本的に格闘技を使った戦闘術で戦う、本気になると、敵の骨を折る
ちなみに彼女はこの始末係になって五年建っている、
常に冷静でいられるのはそれなりに余裕が出来た証拠だろうか?

田村 ひより
中学二年生、政府始末部隊関東本部のこなたの後輩
一番こなたと組む可能性が高いパートナー
表は普段は少し名の知れた同人作家として活動をしている
しかし、その裏は政府の始末部隊の一人
武器は、周りにある色々な物を利用するが、
何もない場合は素晴らしくとがらせたGペンで敵の首を刺す ちなみに異名は、瞬殺のひより
入りたてで時々こなたと対立する場合がある

柊 かがみ
こなたの親友の一人、こなたと一緒になりたいと考えているとか考えていないとか
…それはどうでもいいとして
ごくごく普通の一般人こなたが始末部隊の一人なんて毛ほどにも思っていない
…しかし後々に…深くかかわるキャラクターである?

次回予告

「大丈夫?ゆーちゃん」
「うん…大丈夫だよ、ありがとうお姉ちゃん」

萌殺しのゆたか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 18:44:39.70 ID:1.CIVIAO<>>>864
萌え殺しのゆたかにすでに殺されましたorz

「。」を使おう。「そして」を連続して使いすぎ。
などに気が付いた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/23(月) 20:13:13.36 ID:03/drkc0<>リレーの続きムズイ・・・<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 22:28:33.93 ID:wJNEAK.o<>とりあえずどらまも〜どがみゆき編まで一通り終わったので
三人称リスト Ver.080
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org9838.txt.html

まだまだ色んな絡み発掘できそうだぜこりゃあ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/23(月) 22:41:54.49 ID:RaMKq6SO<>>>846
みゆき「助けてください、お願いします><」

 みゆきがお願いすると、目の前にポンッと何やら杖の様なものが現れた。

みゆき「これは、子供向けアニメによくある“マジカルステッキ”という物ですね、わかります」

 みゆきはその杖を広い天にかざす……が何も起きない。

みゆき「魔法の言葉ですか……それに衣装も必要ですよね……」

 しかし、この炎の中……衣装など見つかるわけもなく、仕方なくみゆきは自身の着ている服を破り、いかにも魔法少女の様なひらひら衣装を作った。そして……。

みゆき「……プリチー・エッチー・イヤバカン! 全ての現象よ、元にもどーれ♪」

 ピカー! 辺り一面が眩しく光る、世界を戻せと輝き叫ぶ!!
 次第に、火は消え、死んでしまったこなたも復活し、穴に落ちた三人も元に戻り、つかさもこなたから出て来た。何もかも元通りだ。

かがみ「あれ? こなた……つかさ!」
こなた「元に戻った?」
つかさ「そうみたいだね」
ゆたか「こなたお姉ちゃあぁん!!」
ゆい 「わーお^o^」
みさお「ヴぁぶー」
あやの「いくら乙」

 全員無事なようだ。みゆきのこの世界の役目は終わった。

みゆき「もう、大丈夫みたいですね……泉さん、私に猫騙しをしてくれませんか?」
こなた「ん? うん」

 パチン!! そこでみゆきの意識は通常世界に戻った……。


みゆき「……ふわぁ」



オチは任せたぞ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/23(月) 23:48:22.11 ID:X24ZLuY0<>人いない?ならネタを投下しようと思うんだが…

※注意
 今回は視点変更を多用しています。
 特定の記号が出たところで視点が変わりますのでご注意ください。
 ☆=こなた視点、○=ゆたか視点です。<> キャンプ大作戦<>saga<>2008/06/23(月) 23:49:00.39 ID:X24ZLuY0<>☆
―――プアァァァァン!
警笛とモーターの音を高らかに響かせて、一本の列車が駆け抜けていく。
白い流線型のボディには、オレンジと赤のライン。東武鉄道の誇る特急スペーシアだ。
ついこの間、代替わりが始まったばかりだというスペーシア。
そのスペーシアに乗って、私とゆい姉さん、ゆーちゃん、みなみちゃんの4人は日光へと向かっていた。

「いやぁ、たまには電車でのんびり旅をするってのもいいよね〜」
「そうだね〜」
と、談義を交わすのはゆい姉さんとゆーちゃん。
網棚にはかなり大きい荷物。…私もみなみちゃんも、これまた大きい荷物を持ってきていた。
実は、今回私たちがスペーシアに乗ってきている理由、それは…



『…武日光、東武日光、終点です。お忘れ物のございませんよう…』
「いやー、やっと着いたよ!」
「……あっという間でしたね」
「そりゃ速いよ、だってスペーシアだもん」
列車を降りて大きく背伸びをするゆいお姉ちゃん。
みなみちゃんは思ったよりも速い到着にちょっとビックリしているようです。
さて、後はここから中禅寺湖行きのバスに乗る…ことになってるんですけど…あれ?こなたお姉ちゃん?

「うおぉー!名車8000系ともそろそろお別れだし…今のうちに撮っておかなきゃー!!」
「こなたお姉ちゃん!電車の写真なんか撮ってる場合じゃないよぅ!バス出ちゃうよー!!」
…結局、こなたお姉ちゃんは写真を撮りまくり、私たちは時間ギリギリでバスに駆け込む羽目になってしまったのでした。

「…まったく、お姉ちゃんのせいで乗り遅れるところだったんだよ?」
「ゴメンゴメン、最近ホント鉄道にハマっちゃってさぁ」
…ハマるのは一向に構わないけど、つき合わされるこっち側の身にもなって欲しいと思いました。
「お、ゆたかー。そろそろ着くころだね」
ふと、ゆいお姉ちゃんの声に気付いて車窓を見ると、目指す目的地が見えてきました。
そう、今回の目的地はキャンプ場。湖畔の風景がいいと噂の有名な場所です。
でも、まさか今回のキャンプであんなことが起こるなんて…その時の私たちにはわかりませんでした…。<> キャンプ大作戦<>saga<>2008/06/23(月) 23:49:43.89 ID:X24ZLuY0<>☆
なんとかキャンプ場に着いた私たちは、早速キャンプの準備を始める。
寝泊りするバンガローの場所とか、あれこれと指示を出すゆい姉さん。
キビキビとしてて、なかなかカッコイイ。ううむ、私も負けてはいられないね、こりゃ。
持って来た食料に、スキレットもOK。寝袋も持って来た。DSも…。
…でも、一つだけ足りないことに気がついた。
キャンプに来るんなら持っておかなきゃいけない荷物だ。
「…あれ?ゆい姉さん、ガスは?」
「ガス?…持ってきてないけどどうかしたの?」
「だって、ガスがなきゃ火を起こせな…」
「……こなた、何でガスを持ってきてないかわかる?」
ゆい姉さんがニコニコしながら訊いてくる。何でガスを持ってきてないかだって?
…ガスを買うお金がないから?いやいや、まさかそんなことはありえない。
…面倒くさいから?まさか。生真面目なゆい姉さんのことだからそういう理由でガスを置いてくるなんてことはしないと思う。
じゃあ…と、考えたところで私はふと、あることを思い出した。
そうだ。昨日、ゆーちゃんがみさきちにイタズラされてカンカンに怒っていたとき…みさきちに向かって右手から火を放っていたっけな…。

ん?…今のゆーちゃんはサイボーグ…右手から火…右手…!!
「…ようやく理解した……この理由…」
「…?」
「まさしく『冷熱ハンド』だ!!」
「大正解ー!」
そう…ゆい姉さんがガスをもってこなかった理由。
それは、ゆーちゃんがサイボーグであるということ。そして、その力で火を起こすことが出来るということ。
それを考えれば、ゆい姉さんがガスを持ってこなかったのも納得かな。
と、感心している場合じゃないや。手伝い手伝いっとぉ!

「…あはは、でね…」
「……ふふっ」
「それで出てきた敵が強くってさぁ、ゴッドセイバーが大ピンチで…」
などとアニメの話で盛り上がっている一行。
ゆーちゃんの影響なのか、いや寧ろ私の影響なのか、最近みなみちゃんまでアニメにハマっているような気がする…。
いやぁ、オタクって簡単に伝染るもんなんだねー、とか感心していた私なのであった。<> キャンプ大作戦<>saga<>2008/06/23(月) 23:51:39.66 ID:X24ZLuY0<>○
…すっかり日が落ちて、夕食の時間がやってきました。
今日の夕食はドライカレー。外で料理を作るって大丈夫なのかなぁ、なんて思っていたけど…。
やっぱり、こなたお姉ちゃんの料理は美味しいです。

「…美味しい〜!こなたやるじゃん!」
「へへ、自信作だよー」
「…あっ…」
ふと私が食べてるドライカレーの中に、固い歯ざわりが…。
どうやら、ご飯におこげが出来ちゃったみたい…火加減間違えたかなぁ…。
心配になった私は、ゆいお姉ちゃんに相談してみることにしました。

「お姉ちゃん、ご飯におこげが…」
「あー、外で炊いたからしょうがないよ。それにこういうご飯はおこげが一番美味しいんだよ」
あ、確かに言われてみれば、そんな気もする…。
ゆいお姉ちゃんが美味しそうに食べているのを見ると、ちょっとホッとしました。
「よーし、私2杯目いっちゃうぞー」
「ちょ、ゆい姉さん食べ過ぎだって!!」
「…私は3杯目…」
「うしょーん!?」
みなみちゃん…相当お腹をすかせてきたんだね…。

夜になると星がきれいに輝いて見えます。
山の中だからか空気が澄んでて、一面にちりばめられた星空を見ていると、不思議な気分になります。
「…ふぅ」
「どったの、ゆたか?」
「あ、ゆいお姉ちゃん…」
「星空を眺めて物思いにふけるなんて乙女チックだなー、なんてね」
「あの星空に比べたら、やっぱり私たちってちっぽけなんだなぁって」
「まぁ…それだけ自然は大きいってことだよ」
「…そういうものなのかなぁ…」
「そういうものなんだよー。…それよりゆたか、そろそろキャンプファイヤー始めるよー」
「あ、うんっ!!」
…私は両腕を冷熱ハンドに切り替えてみんなが待っている焚き火台へと走っていくのでした。
みんなで過ごすキャンプ、たまにはこんな日もいいよね。さて、焚き火の準備も出来たし、そろそろ…

「それじゃぁ、火つけるよー」
「「おーっ!!!」」
                                    <終><> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/23(月) 23:53:59.63 ID:X24ZLuY0<>以上です。
考えてみれば冷熱ハンドって「冷」のほうしか使ってないじゃないか!
ということで「熱」の使い道はどんな場面がいいかなとか想像しつつ書いてみました。
キャンプ場で困った時にはゆーちゃんに頼m

ゆたか「私…便利屋じゃないですけど…orz」<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 10:54:19.38 ID:q1dBpEAO<>みさお「口内炎が痛いってヴぁ」
かがみ「どれどれ……うわ、でかっ。つーかグロっ」
みさお「ミートボールも食えねーよぅ……」



痛い<> イリヤ<><>2008/06/24(火) 12:20:57.30 ID:Flp/hsSO<>>>874
痛いほど分かるよ
てかそのネタ原作にあったろwww<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 12:30:25.39 ID:IL3E.FIo<> パトリシア・マーティンの退屈 I


 * お昼休み

パティ「サイキン、シゲキがありませんネ……」
ひより「大きなイベントもないし、夏休みもまだもうちょっと先だしね」
みなみ「平和なのはいいこと……」
パティ「でもやっぱりアッとオドロくsurpriseはジンセイにヒツヨウですヨ!」
みなみ「驚くサプライズ……」
ゆたか「って言っても何も思いつかないよ?」
パティ「Well...キョウはナンガツナンニチですか?」
みなみ「6月24日だけど……」
パティ「!」ガタッ
ゆたか「ど、どうしたの!?」
パティ「アリました! It's timely!!」

ひより「……行っちゃったよ。どうしたんだろパトリシアさん」
ゆたか「さあ……」


 * 3-B教室

 ガラッ

パティ「コナタ!!」
こなた「うおっびっくりした! どーしたのパティ」
パティ「June 24! キョウはダイジなヒです!」
こなた「大事な日? 何か新刊出るっけ?」
パティ「Jesus!! コナタ、それでもオタクデスか!?」
こなた「いや、いきなりそんなこと言われても」
パティ「UFOのヒですヨ! Unidenntified Flying Object!!」
こなた「UFOの日……おぉー、あれか!」
パティ「アレです!」
こなた「……で、なんでそれをわざわざ私に?」
パティ「What? ……そういえばナゼでショーね?」
こなた「知らないよ」
パティ「トモカク、ガッコウがオわったらUFOをサガしにいきまショウ!」
こなた「はあ!?」
パティ「ダメですか?」
こなた「バイトは!? パティ今日シフト入ってるよね?」
パティ「Ah...No problemネ!」
こなた「いや、大いに問題あると思うんだけど」
パティ「Don't worry! とにかくヤクソクです!」
こなた「わかったわかった、じゃあ後でね……」<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 12:31:24.37 ID:IL3E.FIo<>あ…書き込んじゃった
俺の母校、12時30分ってまだ昼休みに入ってなかったな…<> UFOの夏★<><>2008/06/24(火) 12:37:34.06 ID:???<>wktk

イリヤ<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 17:49:02.09 ID:SX3UtkI0<>こなた「積み荷は、ゼイラムよ!」
かがみ「何それ?」
つかさ「?」
みゆき「聞き覚えありませんね」
ひより「…聞いた事あるような、ないような…」
パティ「ZEIRAM…KeitaAmemiyaデスカ?」
みなみ「…ゆたか、知ってる?」
ゆたか「イリアの台詞じゃないかな?イリアっていうアニメの、あ、
     TVアニメじゃなくて、OVAの…って、あれ?みなさん…」
かがみ「染まったわね…」
みなみ「…泉先輩、お話が…」
ひより「岩崎さんの髪が逆立ってるッス!」
つかさ「…ナイフ隠してるよね、絶対」
パティ「…Sayonara Konata…」
つかさ「お姉ちゃん?」
かがみ「こなたは死なないわ。…私が守るもの…」
みゆき「…始まりましたね…フフフ…(眼鏡キラン)」
<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 18:27:04.87 ID:IL3E.FIo<> パトリシア・マーティンの退屈 II


こなた「……で」
パティ「ハイ?」

 * 武甲山


こなた「何が悲しくて秩父まで来なきゃなんないんだああああああっ!!!」

 バサバサ…

パティ「UFOソウサクといったらヤマとソーバがきまってマス」
こなた「言いたいことはわかるけどそういう問題じゃない! 結局学校早退までしたし!」
パティ「だってカスカベにはウラヤマなんてアリマせんシ……」
こなた「……かがみの気持ちがちょっとわかったよ」
パティ「ドーしました?」
こなた「なんでもない。ていうかパティ、元気だね……無駄に」
パティ「もちろんデス! モノガタリのtrackをミズカらタドる……I've never been this happy!」
こなた「うちの学校にはプールないけどね」
パティ「Oh...ソウでした。ザンネンです……」<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 18:47:31.26 ID:IL3E.FIo<> パトリシア・マーティンの退屈 III


パティ「……コナタ?」キョロキョロ

 シーン

パティ「コナタ!」

 シーン

パティ「My god...ハグレてしまいまシタ……」



???「ちょっと、ちょっとちょっと」


パティ「……?」キョロキョロ
???「ごめんなさい、上よ」
パティ「!?」
かなた「私はいずm」
パティ「Float!? It's ghost!? ホンモノのエリカ!?」
かなた「え、えりか? 確かに私は幽霊だけど名前は泉かなたって言って」
パティ「イズミ? コナタのfamilyデスか?」
かなた「ええ、あの子の母親よ。詳しいことは前にも説明したから以下略」

 ・・・・・・

かなた「……そう、UFOを見にここまで」
パティ「Yes! ワタシもUFOのナツをタイケンしたかったんでス。
     But...コナタとハグれてUFOドコロじゃなくなってしまいマシタ」
かなた「あの子なら大丈夫、すぐ近くにいるわ。それより――」
パティ「What?」
かなた「私はアニメのことはよくわからないけど、あまりお友達を振り回しすぎちゃダメよ?
     今回だって一歩間違えば二人とも遭難してたかもしれない」
パティ「ハイ……ハンセイしマス」
かなた「迷惑がかかりすぎない範囲なら楽しめるだけ楽しんでいいと思うけどね?
     たとえば……そうね、みんなでチアとか」
パティ「cheer?」
かなた「あ、そろそろこなたが来ちゃうわね。パトリシアちゃん、またいつか会いましょう」
パティ「ちょっとマッテくだサイ!」
かなた「私に会ったことはこなたには言わないでねー」キラキラキラ

パティ「……キエちゃいまシタ」<> UFOの夏★<><>2008/06/24(火) 18:49:12.92 ID:???<> ガサッ

こなた「パティ!」
パティ「コナタ!」
こなた「よかったー、一時はどうなることかと思ったよ……」
パティ「……コナタ」
こなた「ん?」
パティ「ゴメーワクをオカケしてスミマセン……」
こなた「どしたの急に」
パティ「……」
こなた「別に気にしなくていいよ? これはこれで楽しいし」
パティ「……thanksデス」


こなた「あ……パティ見て、空!」
パティ「What's...!? ナンですかアレ!!」


かなた(こういう役回りも結構楽しいわぁー)キラキラ


こなた「あの速さであの幾何学的な動き……まさか本当にUFO!?」
パティ「まさにイリヤのナツ!」
こなた「逆」
パティ「Oh,mistake...まさにUFOのナツ! キテよかったデス!」
こなた「うん……そーだね、うん」


 * 後日

パティ「ツギはAIRデス! ナツのセンロをアルいてウミへいきまショー!」
こなた「で、こうなるのか……」
ゆたか「海かぁ……いいね、みんな誘って行こうよ!」
パティ「Of course! ゴールはメノマエですヨー!」



 パトリシア・マーティンの退屈 完<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 18:50:22.40 ID:IL3E.FIo<>結局何が書きたかったのか自分でもわからない

こなたとパティの声は旧キャスト(広橋涼/雪乃五月)のものに脳内変換してください


18:47:32狙ったけど1秒ズレた…悔しい<> UFOの夏★<>saga<>2008/06/24(火) 18:58:31.38 ID:???<>>>883
乙!! 途中でID隠すなwww
ちなみにイリヤのネタはさっぱり分からないんだが……なかなか面白かたよ
18:47:32っていうのもイリヤネタって事で良いんだよな?<> 884<>saga<>2008/06/24(火) 18:59:52.17 ID:dcn9gWM0<>って今日は自演し放題だなw
SSスレだからそんなことしないけどwww<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<>saga<>2008/06/24(火) 19:26:37.56 ID:IL3E.FIo<>>>884
俺もウィキペディアに書いてある以上のことは知らないw
OVA3巻のサブタイが「十八時四十七分三十二秒」だから狙ってみただけさ<> UFOの夏★<><>2008/06/24(火) 19:35:49.48 ID:???<>>>886
原作では、時計が止まった時間

イリヤスレから来ました<> UFOの夏★<><>2008/06/24(火) 19:58:29.62 ID:???<>>>887
わざわざサンクスイリヤ
そしてようこそ、逃がさない<> UFOの夏★<><>2008/06/24(火) 20:31:33.72 ID:???<>イリヤの一巻だけをを四年前に読んだだけでして……。
いやあ、それがきっかけでこっちの世界に入ったのかも……?

どうしてIDが隠せるんだ?
こんな機能があるなんて初めて知った<> UFOの夏★<>sage<>2008/06/24(火) 20:36:08.80 ID:???<>じゃあゆったり読んでみますね

>>879
イリア…?
イリヤスレでよく使われるツッコミをば
セメロフスキー軍曹のことか?


退屈
エリカはよく思い付いたね
イリヤってかがみの方が好きそうだよね
あれ泣けるって力説しそう

イリヤの空、UFOの夏よければ読んでください
<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<>sage<>2008/06/24(火) 20:42:47.94 ID:z91HsEDO<>らきすたスレでそんなん言われても読む気にならない
てかなに?宣伝ですか?
と言ってみるテスト<> UFOの夏★<><>2008/06/24(火) 20:48:26.75 ID:???<>イリヤって言ったらフェイトの方しか思いつかないな・・・
おもしろいなら今度読んでみるかね<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 20:49:47.79 ID:IL3E.FIo<>ID隠れて何がなんだかわからなくなるからあんまイリ.ヤイリ.ヤ言うなww<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 21:12:41.34 ID:5F5YWQDO<>リレーが終わらない……。難しいお題だったか?<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 21:19:08.09 ID:Flp/hsSO<>あんまり長引くのもあれだし、今回は終了で良いんじゃない?
非難所で終わらなくても一つの形と言われてるし

なんなら今日中とかさ<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<>sage<>2008/06/24(火) 21:20:09.76 ID:WbTROrIo<>http://chubei.myminicity.com/env<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 21:24:56.12 ID:5F5YWQDO<>なら「書きすぎだから」って理由で書かないのは野暮だな。今日中にできるとこまでやろう!
と、いうわけで俺は>>816の続きを書く。<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 21:41:17.45 ID:5F5YWQDO<>>>816
 後ろは壁。かがみからしてみれば「ぜったいぜつめい」だ。

かがみ「わっ、わかったわよ!でも、つかしゃだけには手をだしゃないで!」

 こんなに(精神が)小さくても、妹の心配をする辺りちゃんとしたお姉さんなのだ。
 涙ながらに訴えるかがみに、こなたはゆっくりと近付いていく。

こなた「やれやれ。まさか催眠術からこんなふうになっちゃうとはネ……。えいっ」

 パチンと、かがみの目の前で猫騙し。するとかがみの目の色が変わった。

かがみ「……あら?何時の間にリビングに……」
みゆき「よかった、ちゃんと戻ったんですね」
かがみ「あ、そうだ。こなた、あんたねー、催眠術掛けるならちゃんと断りをいれなさいよねっ!」
こなた「おぉう!昔も今もやっぱり凶暴!?」

 次の瞬間、かがみのげんこつがこなたの脳天に打ち下ろされた。
 つかさとみゆき、ゆたかはただオロオロするばかり、そうじろうは事情が飲み込めずに立ち尽くしていた。



続けるもよし、終わるもよし。10レス行ってないかもだが、仕方がない。
リレー小説に制限時間を設けなくてはならないな。<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 22:32:26.55 ID:Flp/hsSO<>制限時間?
2日+3時間が良いかも

例えば1日目の0時にやるとする。そして2日目の0時になり、本来なら終了になるはずだが
勢いがあって、まだ書き手にやる気が残っている場合に
もう3時間設ける……ってのは?

最後の書き手が2日目の午後3時とかで、終了近くになって誰も居なかったら2日で終了。<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<><>2008/06/24(火) 22:44:29.03 ID:IL3E.FIo<>2週続けてリレーやってるからネタが出ないってのもありそうだね<> 本日、六月二十四日は全世界的に、UFOの日です<>saga<>2008/06/24(火) 23:14:19.61 ID:eTiwKTQ0<>確かに、時間の制限はするべきだったかもしれないね。
とりあえず、あと1回で終わるAルートを書こうかな。
今日中に書き終えることが出来るかはわからないけど。<> Aルートラスト<>saga<>2008/06/24(火) 23:54:30.27 ID:eTiwKTQ0<>>>868

みゆきが目が覚ましたとき、高良家に集まっていた人間は一人も欠けていなかった。
催眠術で自分だけの世界に行ったあと、そこで彼女が何をするのか説明していなかった事もあり、全員が心配そうな顔をしていた。
みゆきは衣服に何の異常もないことを確かめると、全員を見て言った。
「安心してください、これてすべて終わりました」
「よくわからないけど、何かやり残したことでもあったの?」
かがみの問いに、みゆきは頷いて答える。
「ええ。なにがあったのかを説明すると、長くなってしまうのですが……」
みゆきはそう前置きしたが、ここまで来て詳細を知らないまま帰ってしまえるほどに無関心な者はいなかった。
「では、順を追ってお話しますね。きっかけは、昨晩の催眠術特集のテレビでした――」


みゆきの話をたっぷり三時間は聞いたこなた達は、既に太陽も沈みかけていることを知って帰る事にした。
帰宅ルートごとに別れた仲間は、三々五々帰っていく。
それを見送ってから、玄関の三和土で靴を脱ぎ、居間に戻ったみゆきは催眠術に使った道具が無くなっている事に気がついた。
いったい、どこに?
深く考えるまでもなく、そんな物に興味を示すであろう人物は一人しかいなかった。
みゆきが物語っている最中に帰ってきた母親が犯人に違いない。
大事にならないうちに、早く止めなければ。
「お母さん?」
思考にふけっていたみゆきの背後から声をかけたのは、みゆきの母親であるはずのゆかりだった。
「あの、まさかとは思いますが……」
「お母さん。私、お腹空いちゃった。晩御飯はまだ?」
完全に手遅れだった。みゆきは溜息をつきながら、ゆかりを元に戻すために猫だましを――。
刹那、みゆきは腕をつかまれた。
眼前で手を打ち合わせ、ショックで目を覚まさせようとした試みは失敗に終わる。
「ねえ、ちゃんと聞いてた?」
「も、もちろんですよ。居間から作りますね」
みゆきはそう答え、隙を突いて再度――腕をつかまれる。
その後もみゆきの挑戦は繰り返されたが、まるで意識していないようなのに必ず妨害をされてしまう。

「あーあ、明日は学校か。面倒くさい。行きたくないなー」
「是非! 是非とも、そうしてください。一日くらい休んだって構いませんよ」

みゆきの願いも空しく、翌日の学校では娘の予備の制服に身を包んだ婦人の姿が目撃されたという。


終わり。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/25(水) 00:09:47.02 ID:OyrhvlE0<>すまん、みんながUFOUFOってうるさいから>>872の続きを書きたくなってきちまったんだぜww
後編という事でスタートしたいと思います。<> キャンプ大作戦(後編)<>saga<>2008/06/25(水) 00:34:52.13 ID:OyrhvlE0<>☆
キャンプファイヤーで楽しんでいると、 急に空がチカチカと眩しく輝きだした。
「…泉さん、あれ…」
みなみちゃんが不思議そうな瞳でこちらを見つめて訊いてくる。
「あぁ…あれは多分星かなんかじゃないのかな?」
「でもこなた、あれなんか変な動きしてない?」

確かにゆい姉さんの言った通りだ。星があんな風に動くはずがない。
航空機か?いやいや、だとしたらあんな飛び方はありえない。
そう思っていた次の瞬間だった。

「うわぁ!なんだこいつは!!」
「誰か!誰か!!」
周りのテントやバンガローで寝ていた人たちがいっせいに起きてきて騒ぎ出しているじゃないか!
一体何が起こっちゃったんだ!?…私が悲鳴に気付いて飛び出したそのときだった。

それは円盤のようでもあり…手足のようなものが生えている。
パワーローダーか?…この異質感はパワーローダーのそれではない。
寧ろ、地球上のものでは無さそうな感じだった。

「…ど、どうしよう、ゆーちゃん……あれ?…ゆーちゃん?ゆーちゃん!!」


「…!」
目の前に降り立った怪獣は、次々とキャンパーさん達を襲っていきます。
このままじゃ、折角のキャンプが台無しになっちゃう。
私は出力を全開にまで上げて、怪獣に立ち向かっていきます。

「チェンジ!エレキハンドっ!!!」
まずは相手の動きを奪うのが肝心…。電気エネルギーを使って相手をマヒさせられれば…。
でも、怪獣の方もなかなか手ごわい感じです。
「…!」
間合いを詰める間もなく、触手で打ち払われてしまいます。ならば、遠距離からの攻撃はどうか。

「くっ…!チェンジ、冷熱ハンド!」
咄嗟に腕を切り替えて、怪獣に向かって冷凍ガスを発射します。
でも…怪獣の方は何ともなかったかのようにこちらを狙っては、熱線を浴びせてきます。
「ああぁぁあぁぁぁあっ!!!」
もうダメだ…と思ったそのときでした。

「超級!覇王!電・影・弾ッ!!」
「…みなみちゃん!?」
「……これ以上、ゆたかに手は出させない」
「ダメだよ、みなみちゃんは生身の人間なんだから…」
「…大丈夫、私は怪獣なんかに負けたりはしない。一緒に闘おう、ゆたか」
…みなみちゃんの言葉を聞いて、私は胸を打たれました。
そうだ、戦うのは一人じゃない。みんなを守りたいって気持ちは…きっとみなみちゃんも同じ。
「…いくよ!ゆたか!」
「うん!!」
息をピッタリ合わせて怪獣に向かっていく私たち。ですが…怪獣も一匹ではなかったのです。<> キャンプ大作戦(後編)<>saga<>2008/06/25(水) 00:35:17.95 ID:OyrhvlE0<>☆
「きゃあぁぁぁっ!!」
「くっ……!!」
まさに戦場だった。湖畔の静かなキャンプ場が、『未知の存在』の飛来によって戦場となってしまったのだ。
宇宙怪獣に振り回され、苦戦するゆーちゃんとみなみちゃん。
ゆい姉さんも拳銃を抜いて応戦するけど…相手は未知の存在。全く歯が立ちやしない。
万事休すか…?

「負けんなァ!小早川!岩崎!あたしたちもいるってヴぁ!!」
聞き覚えのある声が響く…。まさか、みさきちもキャンプに来ていたのかっ!?
「そうよ!こんな宇宙怪獣なんかにキャンプをめちゃめちゃにされてたまるもんですか!!」
「あのぉ…ときにお二人さん?」
ゆい姉さんがみさきちと峰岸さんに尋ねる。
「キミたちもキャンプに来てたの?」
「…いやぁ、あやのが行きたいって言うし、折角だからキャンプでもすっかなーなんて」
「で、キャンプにきてみたらこの騒ぎ…」
なるほど、つまり今回はこの二人も騒動の被害者ってわけか。
「あやの!久々に行くぞ!ドッキングだ!!」
「うん!」
みさきちと峰岸さんは右肩にパーツを取り付け、いつぞやのように一直線に並ぶ。

「エネルギーチャージ!120%!!」
「吹っ飛べ、UFO野郎!!!」
ビームが怪獣に直撃!これは威力大か!?

「…み、みさちゃん…?」
「あ、あれ…?」
え、ちょまっ、お、おーい?…もしかしてお二人さん、怪獣を怒らせちゃった?
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
二人分の悲鳴が深夜の日光にこだました…。
<> キャンプ大作戦(後編)<>saga<>2008/06/25(水) 00:37:17.40 ID:OyrhvlE0<>○
「…武器ももう出し尽くして……これじゃキリがないよぅ…」
「はぁ…はぁ……」
技も全部出し尽くして傷だらけ、満身創痍の私たち。
私たち、このままやられちゃうのかな…。こんな怪獣にやられちゃうのかな…。
このまま何も守れずに終わるなんて、絶対にいやだ…。
そう思ったそのとき、一人のキャンパーさんが叫びました。

「立ち上がれ!鋼の勇者よ!!」
「だ、誰ですか!?」
凛と輝く瞳のお兄さん。その瞳は勇気に満ちていました。
「あぁっ!あなた様は!!」
こなたお姉ちゃんが激しく反応。一体何があったの!?
「まさかあなたは…アニソン歌手の影山ヒロノブさんでわーっ!すごいや、私ファンなんですー!!」
「でもお嬢さん…ここに来ているのは俺だけじゃないんだ」
「え…?」
次の瞬間、テントから出てきたのは熱い瞳を持つ人たちばかり。
「熱き魂のシンガー集団『JAM Project』!ここに見参!!!!」
「ええええええええっ!?!?」
な、なんかとんでもない人たちを登場させちゃった!?
作者さん!?ちょっと!作者さーん!!!!

「私たちは直接闘うことは出来ない…でも」
「君たちに勇気を与えることは出来る!」
「さぁ!聴いてくれ!魂の叫びを!!」
「『VICTORY』!!!!」

(BGM〜JAM Project『VICTORY』)
すごい…この人たちの歌を聴いていると…不思議と身体の中に熱い何かが込み上げてくる…。
オーバーヒートすることなんてありえないのに…いや、この熱さは違う…機械の故障なんかじゃない。
そう…今まで私が胸の中に秘めていたもの…これが『勇気』…?

「うおー!すっげえな!なんか知らないけど力が湧いてくるぜー!」
「みさちゃん…感じるよ…魂の叫びを…!!」
「…ゆたか…!」

「V・I・C・T・O・R・Y!3,2,1,0,Never Give up!Oh Yeah!!!」

「…行くぞぉ!あやのぉ!!」
「任せて!みさちゃん!!」
「「ダブゥゥルゲキガンフレアァァァァァァァ!!!!!」」
すごい…みさおさんもあやのさんも…あんな力があったんだ…。
二人の攻撃を受けた怪獣は一瞬にして粉々です。
「石!破!天ッ驚ぉぉけぇぇぇぇぇぇんっ!!!!」
つづいてみなみちゃんも、怪獣を1体撃破。
皆がここまで熱くなっているなんて…あんな姿は、生まれて初めて見た気がします。よぉし、私も出来るだけのことをしなくっちゃ!
「…トランザム、発動!」
私は全エネルギーを身体に集中し、残った1体の怪獣に向かって突撃をしていきます。
そう…これは今放送中のアニメ『機神合体ゴッドセイバー』の原作を担当したこなたお姉ちゃんが1週間かけて考えたっていう、技の一つ…。

「一撃必中!ゴッド…ストリィィーーーームっ!!!!!」<> キャンプ大作戦(後編)<>saga<>2008/06/25(水) 00:38:03.27 ID:OyrhvlE0<>☆
「やったっ…!」
まさかゆーちゃんがゴッドセイバーの技を使うとは…。我が従妹ながらあなどれないやつ…!
今回襲ってきた怪獣は3体。ゆーちゃんたちの活躍で地球の平和は守られたのだ。
「ありがとうー!ありがとうー!」
キャンパー達が手を振って、ゆーちゃんたちに感謝の声を贈る。
私もゆーちゃんにお礼を言った後…すぐ隣に立っているJAM Projectの皆さんにも、感謝の意を表した。
「JAM Projectの皆さん、ゆーちゃんたちに勇気を分けてくれてありがとじゅしたー!」
「こちらこそ、ありがとじゅしたー」
「ちょww」
その後、私たちは改めてキャンプファイヤーで楽しいひとときを過ごした。

…キャンプ場が戦場になったという今回の事件。
どんな時でも、勇気を失っちゃいけない。大切なものを守りたいということを忘れちゃいけない。
ロボットアニメとかじゃよく言われてることだけど、今回の事件で改めてそれを教わった気がする。
ありがとう…魂の兄弟たちよ!!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/25(水) 00:41:40.77 ID:OyrhvlE0<>以上、後編でした。
今回なんかすごい面々を登場させてしまいました。なんかもうマジすいませんです…。
だって、JAM好きなんですよ…。

>>898
こりゃあいいなw

>>902
最後の最後までカオスwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/25(水) 03:53:03.30 ID:CnAJXIAO<>ちょwwwwwwwwwwwwおまwwwwwwwwwwwwwwwwwwJAM Proてwwwwwwwwwwwwwwwwww大好きだぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwGJ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 05:56:44.90 ID:IBvSTADO<>ダブルゲキガンフレアに吹いたwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 07:35:46.20 ID:1PA3E.AO<>JAM?……雪風?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 08:09:20.49 ID:SAItI2SO<>JAMおじさん「おいしいパンを〜作ろ〜www生きてるパンを〜作ろ〜www」

こなた「おじさん、いつものチョココロネください」
JAMおじさん「おk」


こなたの昼飯<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 11:02:14.31 ID:LPgQ77Qo<>こなた「みゆきさんに頼りたくなる理由がわかった」
みゆき「理由……ですか?」
こなた「それはずばり母性! みゆきさんって慈愛に満ち溢れてる人だからついつい甘えたくなっちゃうんだよ」
みゆき「いえ、私はそんな」
こなた「あれかな、お母さんに甘える感じなんだと思うわけだよ。まあよくわかんないんだけどさ」
みゆき「泉さん……」
こなた「お母さんギュッてして〜 >ω<. なんちゃtt」

 ギュッ

こなた「えty」
みゆき「……泉さんのお母さんの代わりにはなれそうにありません。ですが、これくらいなら私でよければ」
こなた「……」

 * 5分後

こなた「もういいよ、みゆきさん」
みゆき「あ……はい」
こなた「まさに母だね、聖母だ! 胸の豊かさなんかが特に」
みゆき「はう!?」
こなた「冗談冗談。でもお母さんみたいってのはホントだよ。優しくて暖かくて、ほっとしちゃった」
みゆき「……」
こなた「ね、やっぱりもう一回ギュッてしてよ。――お母さん」
みゆき「……ふふっ。まったく、しょうがない子ですね?」
こなた「親に甘える子供はいい子供なんだよ!」



なんかこう、後ろからふわっと抱きしめてる感じで<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 11:50:19.30 ID:IBvSTADO<>コンクールの「誕生日」がお題の時に、このスレの存在を知ってればなぁ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 12:16:52.60 ID:SAItI2SO<>>>913
3巻の表紙を思い出した<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 13:11:39.66 ID:LPgQ77Qo<>ああ、あれは最高の表紙だ
こなゆきたまらん
他のカップリングにはない暖かみがこの2人にはあるッ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 14:52:42.48 ID:SAItI2SO<>分かる、分かるぞその気持ち!!
なんつーか、母と娘みたいな感じがたまらん<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 16:37:52.43 ID:IBvSTADO<>・こなたが働くコスプレ喫茶にて・

メイド「お待たせしました、ホットコーヒー……きゃ!?」
かがみ「うわっ!」
メイド「ああああ!すっ、すみません!!」
かがみ「だ、大丈夫よ。これ、そんなに高い服じゃないし」
こなた「あーあー、派手にやってくれたネ」
メイド「あ、先輩……」
こなた「ごめんね、この子新入りでさ」
かがみ「いや、いいのよ。これくらい」
こなた「だめだめ。弁償くらいするよ」
かがみ「いいってば」
こなた「んじゃ……」ガバッ!
かがみ「きゃっ!?」
こなた「せっかくだから茶色に染めちゃおうよ。洗濯二時間、乾燥一時間、すすぎに一日待っててね」
かがみ「ちょ、待て!いらんことすなー!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 19:06:48.23 ID:vyScmjAo<>かがみ「色はともかくコーヒー臭いのはなんとかならんのか」
こなた「あ、色はいいんだ……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 19:40:58.76 ID:5sgo9kSO<>>>918
こなた「そういえば火傷してない?」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 19:58:20.70 ID:IBvSTADO<>誰も投下しないなら投下するわ。<> フル☆メタ<>saga<>2008/06/25(水) 20:00:46.77 ID:IBvSTADO<>3話『戦うパワー・オブ・ゼロ』


日本全国の学校が、生徒達が待ちわびる夏休みに入った7月。
陵桜学園も同じで、すでに夏休みへと突入していた。
そんなある日の早朝、太平洋のはるか上空を、一機のプロペラ機が飛行していた。
ここに来るまで、東京都某市内にある飛行場からセスナ機で二時間。八丈島の小さな空港に到着し、このプロペラ機〈キングエア〉に乗り換えたのだ。
そしてキングエアに乗り換えてからすでに三時間半が経過している。

「ねえ、まだ着かないの〜?」
「我慢しろ。もう5分もしないうちに着く」

パイロットを除く搭乗者は、相良宗介と泉そうじろう・こなた父娘。
ちなみに先の不平を洩らしている人物がこなた、そのセリフを切り捨てた人物が宗介である。
まあ、無理もないだろう。長期間のフライトに加え、彼女は八丈島に着いてからずっと目隠しをされているのだから。

「せめて目隠しくらいは取らせてよ。ゲームやりにくいじゃん」

なんとこなたは目隠しをしながらゲームを進めているのだ。
しかも今までノーダメージ。ものすごいプレイングテクニックだ。

「一応こなたは一般人だからさ。メリダ島の場所を知られちゃ困るんだ」
「むう……仕方ないか……」

ゲームにも飽きてきたのか電源を切り、黙って到着を待つと、パイロットが着陸許可を要請する交信を始める。
いくつかのやり取りのあと、無線の向こうの相手が告げた。

『我が家へようこそ、ゲーボ30(サーティ)。着陸を許可する』

するといきなり、エレベータが下がった時のような感覚に襲われた。
そしてそれが次第に弱まり、プロペラの回転音と、今まであった揺れが消えた。機体が着陸したのだと、こなたは理解した。

「着いたぞ。もう目隠しは外してもらってかまわない」

宗介に言われて目隠しを外すと、プロペラ機の目の前には滑走路が広がっていた。
何気なくコンソールの上に据え付けられたGPSに目をやると、北緯20度50分、東経140度31分と表示されている。
この島は、一般の地図には載っていない。宗介やこなた達は、この島を『メリダ島』と呼んでいる。
上空から見ればそこはただの無人島だが、地下は違った。
様々な最新装備や武器弾薬の備蓄、戦闘員の訓練、超ハイテクの強襲揚陸潜水艦〈トゥアハー・デ・ダナン〉の整備基地などが地下に建設されている。
ここは、宗介が所属し、かつて父も所属していたという極秘の傭兵部隊、〈ミスリル〉の西太平洋基地なのである。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/25(水) 20:01:58.39 ID:IBvSTADO<>>>922

キングエアを降りると、こなたは二人に連れられて滑走路を歩いていく。話は聞いていたが、こうやって来るのは初めてだ。
しばらく歩くと、前方に二人分の人影が見えた。お出迎え、だろうか?
その人影が次第にはっきりとしていき――こなたは息を呑んだ。
金髪碧眼、あごは細く、目は切れ長、鼻筋が通っている男。ベリーショートの黒髪、吊り気味の大きな目が特徴的な、ぱっと見日本人と変わらない女性。
こなたは思った。『この二人は日本人』ではないと。
二人とも、見た目、雰囲気、物腰、日本人のそれとはまったく違う雰囲気を醸し出している。
もちろん、日本人だけの組織ではないことはわかっていたが、心の準備というものがある。
いろいろと考えているうち、その二人との距離は縮まり――

「よう、ソースケ! 長旅ごくろーさん」
「あらっ?」

『いかにも外国人』な男の方が、宗介よりもまともな日本語を話している。
これはこなたでなくともコケるであろう。

「どう? 今度の学校は」
「問題ない。ただ、かなめの幼なじみという女性によく殴られる」
「だから改めろっての」
「安全のためだ。仕方がない」

女の方は若干訛りがあるものの、どちらも宗介以上には日本語が得意だ。
と、女の方がこなたとそうじろうに近付いてきた。
そして目の前に立ってこなたを見下ろし、

「あなたが泉そうじろうさんの一人娘、泉こなたちゃんね」
「むー……子供扱いしないでくださいよ……」

『ちゃん』と言われたことが結構頭に来たのか、こなたは頬を膨らませる。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/25(水) 20:03:56.10 ID:IBvSTADO<>>>923

「メリッサさん、そろそろ……」

すると今度は、女の左後ろから少女が現れた。
大きな灰色の瞳。アッシュ・ブロンドの髪を三つ編みにして左肩から垂らしている。
その少女の言葉を聞くと、女は困ったように人差し指でこめかみの辺りをこつこつと叩いた。

「あちゃ、もうそんな時間か……」

ここは〈ミスリル〉の西太平洋基地だ。おそらくなんらかの(訓練・護衛・戦闘などの)仕事が入ったのだろう。

「とりあえず自己紹介だけするわ。あたしはウルズ2で曹長のリッサ・マオ。これからよろしくね。それじゃ!」

そう言うと、メリッサ・マオ曹長は足早にその場を去っていった。
曹長。つまり軍曹である宗介よりも地位の高い人物。
そして、ウルズ2。『ウルズ』とはSRT(スペシャル・レスポンス・チーム)隊員に与えられるコールサインである。
最優秀の万能選手が集まった精鋭チーム、SRT。もっとも危険で、柔軟性が要求され、かつデリケートな任務をこなすために、〈ミスリル〉の隊員からSRTが選ばれるのだ。
数字は小さい方が地位が高くなる。彼女はそのナンバー2ということは……相当な人間であることがうかがえる。
確か、宗介はウルズ7だったはずだ。

「んじゃ、次は俺が自己紹介する番だな。かわいこちゃん」

そう言って、金髪の男がこなたの前に出てきた。ギャルゲのライバルといったところか、とこなたの脳ははじき出した。
確かに、黙っていれば映画スター並みの美青年だ。
しかし彼は今、黙ってはいなかった。

「俺様はウルズ6、クルツ・ウェーバー軍曹だ。クルツ君♪って呼んでくれ。でひゃひゃひゃ!!」

そんなクルツ・ウェーバー軍曹を見て、こなたは海より深い溜め息をついた。
そして、一言。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/25(水) 20:04:58.49 ID:IBvSTADO<>>>924

「……『喋ると三枚目』の称号がぴったりだネ」
「どういう意味だ、おい!」

見事な夫婦漫才?にそうじろうと少女は小さく笑う。
しかし、宗介だけは無表情なままだった。

「では、私も自己紹介をしますね」

少女はそう言うと、クルツの横へ歩いてきた。

「実際に会うのは初めてですね、こなたさん。私の名前はテレサ・テスタロッサ、通称テッサです」

名前を聞いた瞬間、こなたの眉がピクッと反応した。
現〈ミスリル〉作戦部大佐であり、TDD−1の艦長。そうじろうから聞いていた名前である。
こなたは一度だけ、彼女と電話で話したことがあった。女性だとは知っていたのだが……

「私と同い年くらいじゃないの?」
「はい。今年で17歳になります」

17歳。こなたと同じ、普通なら高校二年生の年齢である。
これから夏休みの宿題に追われることになるであろう普通の高校生こなたと、悪と戦う秘密組織(こなたビジョン)の大佐テッサ。

「不公平だ……」

世の中の不条理さを嘆くこなたであった。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 20:07:06.49 ID:IBvSTADO<>>>925
今回は以上。こなたとそうじろう以外にらき☆すたキャラは出ないかも……
 
 
 
 
 
……待てよ?今回はフルメタが重視になってないか?
これ、ヤヴァイかな……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 20:17:37.37 ID:SAItI2SO<>>>926
乙。かなりヤヴぁいね
そこそこ楽しめたけど<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 20:34:07.72 ID:SAItI2SO<>>>913
ここまで書けた

http://imepita.jp/20080625/720070
休日に完成させるかも、だからまだまとめないで<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 21:26:22.56 ID:IBvSTADO<>そういや、前に「萌えドリルの呼称の補完は俺がする」って言ったんだけどな。
ちょっと前に「萌えドリルの補完は終わった」って誰かが言ってたんだよ。つまり、俺の役目は最初からなかったんだな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 21:39:23.40 ID:dwxEAFI0<>今気づいたがもう900超えてたんだな。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 21:57:59.81 ID:vyScmjAo<>>>928
ふぉおおおおおおおおおおおおおおお

>>929
>>867のこと?
真萌えドリルは一応一段落したけど萌えドリルの方はまだ手付かず、というかソフトがないから手の付けようがないよ


フルメタ普通におもれぇ
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/25(水) 23:09:54.55 ID:jed3uVg0<>ぱぱっぱぱっじゃまのメロディーで。

かがみ「ここっここ・な・た♪」
こなた「こななこなこな♪」
かがみ「ここっここ・な・た♪」
こなた「こななこなこな♪」
かがみ「ここっここ・な・た♪」
こなた「こななこなこな♪」
かがみ「ここっここなた〜♪」
こなた「こ・な♪」
かがみ「よし、こなた、もう1度歌うわよ♪」
こなた「うん♪」
つかさ「…(…2人とも…)」
みゆき「…(見事なまでの馬鹿ップル…)」
ななこ「…(授業中なんやけどな…)」
かがみ「ここっここなた〜♪」
こなた「こ・な♪」
かがみ「よし、こなた、もう一度♪」
こなた「うん♪」
ななこ「…(学級崩壊や…クスン)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/25(水) 23:49:00.78 ID:OyrhvlE0<>かがみ・こなた「萌えたらはいっ!ポーズ♪」
そうじろう「こ!」
かがみ・こなた「なただね♪」

ななこ「…(親父どっから入った!)」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 01:40:25.57 ID:pOvNYYg0<>テラなつかしすwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 02:03:05.01 ID:eROxE2AO<>この時点ですでに550kbを超えてるか
いい傾向だ

金曜日までに次スレが立つぐらいのペースだといいなぁ…
少しでかいのが書き上がりそう<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 05:16:49.73 ID:vgA.DcDO<>>>931
まさかのすれ違い……俺も旅立ち版しか持ってない。
 
全面的に俺が悪かった!ごめん!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/26(木) 08:30:18.45 ID:N634Z0co<>みさお「みゅーん……口内炎が治んねーよぅ」
かがみ「口の中清潔にしてないんじゃないの?」
みさお「んなことねーよ! ちゃんと毎日歯磨きしてる!」
みゆき「わかります、わかりますよそれ……私もなぜか虫歯が……」
みさお「高良ぁ! 私の気持ちをわかってくれるのはオマエだけだよぅ!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 17:30:16.51 ID:vgA.DcDO<>やべぇ……ここがすごく平和なところに見える……
つかさが……ぁ、いや、レナが怖かった……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 17:55:23.99 ID:yaLS7cSO<>セーラー服をめくったが、そこには本来ならブラジャーがあるはずなのだがそこには違うものが身につけてあった


この文章のブラジャーっを直接的な言い方ではなくて違った言い方ってないだろうか?
ブラジャーだと何か萌えない気がするんだ。


勘違いしないでよ! 別にエロいSS書いてるわけじゃないんだからね!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 18:22:15.53 ID:pOvNYYg0<>胸当て?

すまんorz<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 18:25:57.66 ID:vgA.DcDO<>普通の女性なら誰もが着けているであろう……何だろう?
 
ところで、それは普通のSSじゃないと見た。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 18:27:32.82 ID:vgA.DcDO<>まともなSSならブラジャーでいいと思うけどまともじゃなさそうだな、と付け足し<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 18:28:21.92 ID:D064jxoo<>真面目な話で読者に変な想像させたくないみたいな理由なら調べようかと思ったんだが

萌えかよww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/26(木) 18:38:22.78 ID:DzDEw52o<>女性特有の部分を隠すもの

とか? ていうかブラジャーの萌える表現ってどんなだよwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 18:40:07.77 ID:yaLS7cSO<>萌えというか、プチ萌え?
実際、そのシーンはシリアス場面なんだが……
因みに三人称だから説明口調なんだ、適当に書くわけにもいかなくてな

教えてエロい人><<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 18:45:02.84 ID:yaLS7cSO<>>>944
>女性特有の部分を隠すもの

これだ! この後にブラジャーって言葉を入れれば変に感じないかも!!


女性特有の部分を隠すもの……所謂、ブラジャーというものだが

良いかも知れんwwありがとう!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 18:53:24.64 ID:AY0VuASO<>空気を読まず投下してみる

大学受験の日の出来事

こなた「いよいよ受験か受かるかな?」
こなた「かがみやみゆきさんにバッチリ教えてもらったし、徹夜で勉強した!だから大丈夫だ!」

?????「あっ(凧揚げが)落ちた」

こなた(うぐぅ・・・)

?????「やれそうな気がしたけどダメだった」
こなた(受験前にそんなこと言うな〜(;ω;.)
受験結果はあえて言わない<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 19:16:02.66 ID:D064jxoo<>大学受験か…何もかもみな懐かしい

>>938
萌えドリルの「私はこっちだよ〜」ってセリフが個人的に薄ら怖い…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 20:08:33.55 ID:vgA.DcDO<>投下する人がいないなららき☆すた殺人事件の続きを投下するわ。<> らき☆すた殺人事件〜紅く染まる白銀の世界〜<>saga<>2008/06/26(木) 20:11:17.84 ID:vgA.DcDO<>FILE.2


「まさかリムジンで歓迎とは……さすがみゆきさんの家系だヨ」
「え、と……それは誉め言葉と受け取っていいのでしょうか……」
「もちろんだよ」

こなた達一行を乗せたリムジンは、雪が降り積もった道を走っていた。
冬休みに入り、飛行機を介して北海道に移動。みゆきの別荘はそこからかなり遠いということなので、なんとリムジンを用意してくれていたのだ。
近くには巨大な建物はおろか民家すらない。こんな田舎道を走るリムジンは世界でここくらいだろう。

「一度でいいからこんなことしてみたかったんだよね〜」
「泉ちゃん、ボスみたい……」
「泉様と呼びたまえ、峰岸君。……なんちゃって」

最後列の中心を陣取っているこなたは足を組み、左手でブドウジュースの入ったワイングラスを回し、右手で組んだ足の上にいるネコを優しく撫でていた。
まさにマフィアのボスみたいな格好なのだが、こなたの外見がそれを大いに邪魔していた。
ちなみにネコは運転手さんのペットでメープルちゃん(♀)だそうだ。


「はわわ……雪がいっぱい……」
「埼玉はあまり雪降らないデスからネ」

三年生組の前の席には、ゆたかとパトリシア――通称パティが座っていた。
ゆたかは窓にべったりと張りついて、向こう側の真っ白な雪に見入っている。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/26(木) 20:16:12.83 ID:vgA.DcDO<>>>950

「パトリシアさんの故郷は雪降るの?」
「Yes! 私のStateは結構イドが高いデスから!」
「イド? ……あ、緯度のことだね。いいなぁ……」
「No……ソンナにいいモノではありまセンよ……。雪カキが面倒デスし、ゴウセツチタイでは停電するコトもしばしばデス……」

たまに降る雪ならキレイなのだろうが、毎年降るような地域にいる人間にとっては迷惑このうえない。
吹雪でワイパーがワイパーの役割を果たさないこともあるし、道路が凍って事故が多発したりする。
さらに冬用のタイヤや防寒具、ストーブに使う灯油に学生のいる家は授業で使うスキーウェアと、出費がかさむのである(作者のぼやき)。

「そ、そうなんだ……大変なんだね……」
「But、久しぶりのSkiingでワクワクしてるデス!」
「私スキーしたことないから、教えてね」
「ハイデス!!」


さらにその前の座席には、ひよりとみなみが座っている。
ゆたかほどでもないが、ひよりも外の雪を見ていた。

「辺り一面、真っ白だね」
「……そう、だね……」

みなみの声が普段以上に小さいことに気付き、ひよりは後ろを向いた。
その肩は、震えていた。

「ほんと……真っ白……チェリー……みたいに……」

チェリーも雪のように真っ白な犬だった。だから思い出してしまったのだろう。
ひよりはみなみの肩をポンと叩き、ささやいた。

「岩崎さん。早く立ち直らなきゃ……」
「う、うん……ちょっと……思い出しちゃっただけだから……」

みなみはそっと眦(まなじり)を拭うと、またいつもの表情に戻った。
はた目にはなにも変わっていないように見えるが、もう一年近くの付き合いなのだ。
最初こそ違いがわからなかったが、今ではみなみの感情がわかるようになった。

「……あ、見えてきましたよ」

みゆきの言葉に前を見てみると、少し遠くに建物が見えていた。


・・・


みゆきの家が所有しているとは言っても、やはり別荘は別荘。そこまでの規模ではなかった。
そこまでの規模ではないが……入り口が左右に二つあり、中心の屋根からは巨大な煙突が伸びている。
別荘の隣には丸太小屋がある。あそこにスキーを置いてあるのだろうか?
みんなが辺りをキョロキョロしている後ろで、みゆきは運転手となにやら話をしていた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 20:17:44.01 ID:vgA.DcDO<>「食料は大量に保管してあります。足りなくなった場合、私までご連絡下さい」
「わかりました」
「滞在期間は四日間でしたね。延長を希望する場合も私までご連絡を」

そう言うと運転手はリムジンに乗り込み、走っていった。
それを見送るとみゆきはみんなの方を向いて言った。

「では、中を案内しますね」


・・・



一通り説明を終えると、大食堂で部屋決めとなった。
この別荘は東館と西館に別れていて、外に出るか中心にあるこの大食堂を通らなければ、反対側への通行は不可能。
そして大食堂の北に部屋が8つ並んでいるのだが、ちょうど真ん中に壁があるせいで4つに分断されてしまっている。
どう考えても、『別荘』なんていうレベルじゃない。

「私、ここがいいな。暖炉があるってだけで暖かみを感じるもの」

あやのが指差したのは、西館の一番東側の部屋だった。
この部屋と対面(東館の一番西側)の部屋だけにはなぜか暖炉があり、その中心にある煙突で排気をする。
その煙突とは、外でも見た、あの煙突である。

「私も暖炉の近くがいいな。なんでかはわからないけど」

こなたは逆側、東館の暖炉がある部屋を指差した。

(もしかしたら……心が暖かいものを求めてるからなのかな……)

ゆたかはこなたの発言をそのように解釈し、ちょっと前に叔父である泉そうじろうに言われた言葉を思い出していた。


――今のこなたは心が弱くなってるから、ゆーちゃんが守ってあげてくれ――


初めて言われた、『守ってくれ』という言葉。
いつもは守られてきたゆたかだが、今日は違うのだ。

「じゃあ、私はこなたお姉ちゃんの隣がいいな」

できるだけ、こなたの近くがいい。そう思ったゆたかは、隣の部屋を借りることにした。

「では、私はその隣でいいでしょうか?」
「私は右端がいいっス!」

二人が順番に、東館の部屋を指していく。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/26(木) 20:20:37.56 ID:vgA.DcDO<>>>952

「ゆたかの近くがよかったけど……先輩方がいれば、安心ですね。私はここを」
「私はココデス!」

みなみはあやのの隣、パティはみなみが指差した部屋の隣だ。
異論はないようなので、部屋割りはこれで決定。
西館の左端が空いてしまったが……もともと七人なのだから仕方がない。

「では、お夕飯を作りましょう。どなたか手伝ってくれませんか?」
「私、手伝うわ」
「んじゃ私もー」

あやの、そしてこなたが手を挙げる。
みゆきはあまり料理が得意ではないが、この二人がいればおいしい料理ができるだろう。

「では、皆さんは自室で待っていてくださいね」
『はーい』

みなみとパティが西館に、ひよりとゆたかが東館に向かい、三年生組は台所に入っていった。
みんな楽しそうに会話をしながら大食堂を後にする。
静寂に包まれた大食堂は、どこか不気味な雰囲気が漂っていた。


・・・


翌朝。
空には薄く雲がかかっていて、快晴とは呼べない。
だが、吹雪いているわけではないのでスキーは普通にできる。
朝食を食べた七人は、別荘の隣にある丸太小屋へと移動。みゆきが鍵を開ける。

「おわっ! すごい……」

壁に立て掛けられた無数のスキー板、小屋の端にはたくさんのスキー靴、中心には色とりどりのスキーウェアが並んでいる。
この小屋には、スキーに必要なあらゆるものが揃っていた。ゴーグルや帽子まで完備してある。

「サイズも全てありますから、自分にあったものをお選びください」
「……ここ……一個人の、それも別荘なのよね……」

ここに来てから圧倒されまくりの六人であった。
 
 
 
「遅いデスヨっ!」
「皆さん、大丈夫ですか?」
『は〜い……』<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/26(木) 20:22:32.94 ID:vgA.DcDO<>>>953

スキーウェアの厚さに悪戦苦闘し、スキー靴のキツさに不平を洩らしたり、スキー板が長くて何度も転びながら、なんとかスキー場に辿り着いた。
と言ってもスキー場はなんと別荘の真裏。プライベートビーチならぬプライベートスキー場である。
もっとも、ここまで来るのに疲れ切った五人はツッコむことすらできなかった。
経験者であるみゆきとパティは、ぱぱっと着替えてとっくの前に来ている。
初日は大変なことになりそうだなとみゆきは苦笑。


「まずは平地での動きをご説明します。パトリシアさんもお願いします」
「ハイ!」

二、三時間ほど平地で指導し、全員がしっかり動けるようになってからリフトに乗り、坂の上まで行く。
……だから一個人の別荘の域を越えてるって、これ。

「ううう……意外と高いよぉ……」
「ゆたか、大丈夫……下は雪だから……」

ガクガク震えるゆたかを落ち着かせるため、みなみはゆたかの肩を叩く。
しかしみなみも少しだけ怖かったりする。

「まずは簡単なプルークボーゲンからお教えします」
「ぷるーく?」
「スキー板の先を細くするんです。こう『ハ』の字にして」
「あ、見たことあるっ」
「それはこうやってですね……」


・・・


「あー、楽しかった」
「そうね。スキーってこんなに楽しいことだったのね」

スキーを終え、みんなで大浴場に浸かる中、こなたとあやのがそうこぼす。
スキーの間、終始笑顔だったこなたとみなみ。一時的なものかもしれないが、吹っ切れたようで、みんな安心していた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/26(木) 20:23:52.11 ID:vgA.DcDO<>>>954

「But、コナタとミナミがあそこマでヘタクソだとは思っテませんデシタ」
「「……」」

遠回しも何もないストレートな指摘が、こなたとみなみの胸に突き刺さった。
あやの、ひより、ゆたかは比較的すぐに滑れるようになったのだが……
こなたとみなみだけは、上手く滑れずに何度も何度も転んだのだ。
しかも、一度転んだら誰かの手を借りなければ立ち上がることができない。
普段は運動神経のいい二人だが、意外な一面が垣間見れた気がした。

「お二人とも、そんなに気にしなくていいですよ。これから回数を重ねれば、きっと上手くなりますから」
「よし、絶対に上手くなってやろう! みなみちゃん!」
「はいっ」

二人の背景がメラメラと燃えている。ように見えた。
その背景の向こう側で、ゆたかとひよりは二人会話をしていた。

「へえ、田村さんが今書いてるお話って、殺人事件なんだ」
「うん。でもトリックとかを考えるのがね……。実際に起こってくれればいいんだけど」
「だっ、ダメだよぉ!」

もちろん、冗談で言ったつもりだったが……
まさかゆたかがそこまで怖がるとは思ってなかったので、ひよりは慌ててゆたかに謝った。
急に周りが静かになったためにその会話は周囲に丸聞こえ。しばらくして、大浴場は笑い声に包まれた。
だがしかし、この中に一人、本当に「ヤル」気でいる人物がいることを、他の人間はまだ知る由もなかった……。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 20:26:41.54 ID:vgA.DcDO<>>>955
以上。この作品には一部フィクションが含まれるかもです。パティの出身地とか。
殺人事件は次回。一人目の犠牲者は誰かな?ふっふっふ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 20:55:57.44 ID:eROxE2AO<>道 民 乙

>こなたとみなみの(ない)胸に突き刺さった<> 泉こなたの消失 第三章<><>2008/06/26(木) 22:01:19.43 ID:eATQ/HI0<>こんなスレがギリギリの状況で投下して申し訳ない。
インスピレーションが働いてきたから一気に書き上げてしまいました。

では、投下します。<> 泉こなたの消失 第三章<><>2008/06/26(木) 22:03:01.95 ID:eATQ/HI0<>2,3時間目の間に訪れる、ほんの少しだけ長い休み時間。
弁当を平らげたり、他愛もないお喋りに花を咲かせたり、生徒それぞれ、少し特別な時間を過ごせる時間帯である。
腹も大して減っておらず、また誰かと喋る気にはなれず、私は机に頬杖をついてひたすら思考を巡らせていた。
ペンケースの中からシャープペンシルを一本取り出し、人差し指と中指でそれを挟むようにして持ち、クルクルと回す。
物事を考えるとき、もしくは落ち着かないときにやってしまう癖だ。
何周か回していると、力加減を誤ってしまい、シャーペンを飛び出させてしまった。
慌ててそれをキャッチしようと手を伸ばすと、その拍子に机の上に重ねていた教科書類が落ちてしまった。シャーペンの上に、ばさばさと慌ただしく落ちる。
小さくて弱い小動物に、飢えた、獰猛な獣たちが襲い掛かる。そんな大自然の弱肉強食のほんの一コマが、重なって見えた。
教室の床に散乱した教科書を拾おうと私が手を伸ばすと、それより先に、誰かが既に集めてくれていた。
私の隣の机でそれらをトントンと整え、シャーペンをその上に乗せて私に差し出した。

「はい、柊ちゃん」

白く細い指で、峰岸は私の教科書をしっかりと掴んでいた。少し顔を傾けて笑う彼女は、何となく艶やかだった。
女性というものはオトコができると綺麗になる、というが、それは峰岸にもぴったりと当てはまっていた。
中学の頃は大人しくてあまり目立たなかったが、陵桜に入学し、彼氏が出来てからは、一層女らしくなった。
時々、女の私でも峰岸に見惚れてしまうときがある。こなたが、「峰岸さんは一般の男性からでもど真ん中直球だよね」と言っていたのを覚えている。
まぁ何だ、私やみゆきなんかはオタク目線での萌え要素が多いとか何とか。一方峰岸は、『そっち方面の知識を持たない普通の』男性も萌えるんだそうだ。
詳しいところは、こなたが無事戻ってきてから本人に直接問い合わせてみて欲しい。

「ん、サンキュ」

私は教科書を片手で受け取り、峰岸に感謝の言葉を返した。
峰岸は私の顔を覗き込み、目を真ん丸くさせた。

「な、何よ」

あまりに峰岸が接近するので、私は峰岸から目を逸らせた。
峰岸は数秒私の顔を見つめた後、ふふっ、と笑った。

「柊ちゃん、何か悩んでるでしょ?」

私が驚いたような表情をすると、峰岸は私の眉間を真っ直ぐに指差した。
眉間がムズムズと疼いてくる。

「シワ、できてるわよ」

そう言って、峰岸は再び笑った。それから、長い髪を翻して自分の席へと戻っていった。
冬の太陽の弱い日差しが、峰岸の艶のある髪に反射して、輝く。<> 泉こなたの消失 第三章<><>2008/06/26(木) 22:04:19.14 ID:eATQ/HI0<>「悩み……か」

独り言のように、私は呟いた。
「悩み」という単語では、この体中がモヤモヤとする感覚は伝えきれないだろう。
何とか冷静さを取り戻した私だが、こなたが居ないという事実は私に完全な安堵を与えなかった。
頭のてっぺんから、やけに綺麗なアーチを描いた、アンテナのようなアホ毛。一目見ればこなただと気付ける。
いや、そんな目立つな特徴じゃなくても、こなたを判断する力を私は得ているんだ。確信は、もちろんある。

ともかく、このままでは埒が明かない。
動かなければ。動かないと頭も働かない。考えてるだけじゃ、どうにもならない。
私は椅子から無駄に大きな音をたてて立ち上がり、教室を後にした。







手始めに、もう一度B組の教室に入った。
つかさはクラスの女子と話をしていて、みゆきは机に向かって熱心にやけに分厚い本を読んでいた。
長編小説だろうか。タイトルは小さくて読み取れない。

「何読んでるの?」

みゆきの元へ歩み寄り、後ろから声を掛ける。
少し反応を待ったが、みゆきの声はしなかった。本に没頭しているようだ。

「みゆき」

みゆきのその華奢な肩に手を乗せると、みゆきは一瞬体を強張らせ、そしてゆっくりと私に振り向いた。

「あっ、ひ、柊さん」

みゆきの口調に、何か違和感を覚える。何だろう。
目の前に居るみゆきは、私の顔をまともに見てくれない。何故か視線をあちらこちらに泳がせている。

「そ、その、何の御用でしょう」
「いや、特に用は無いんだけどね。何でアンタ、そんなにキョドってんのよ」
「い、いえ、柊さんにそのように親しく話しかけられたことがあまりなかったもので……」
「え?」
「そ、それとですね。柊さんが私のことを『みゆき』と呼んで下さるのは親しみが込められていて嬉しいのですが、できればいつものよう

に『委員長』と呼んでいただければ……」

さっき感じた違和感。今のみゆきの言葉でわかった。
私のことを“柊”さんと呼び、私に話しかけられてもどこか余所余所しいみゆき。何故か。

つまり、このみゆきは私とあまり親しくないのである。<> 泉こなたの消失 第三章<><>2008/06/26(木) 22:06:05.42 ID:eATQ/HI0<>それもそのはずだ。私とみゆきは、こなたが居なければ『ただの学級委員』という関係であり、
その関係を維持したまま近付きもせず、離れもせずに卒業していく、そんな関係だったのだろう。
こなたが私に「うちのクラスに新たな萌え要素発見したよ〜♪」なんて言ってこなかったら出会えなかったのだ。
……考えてみたら、とんでもない出会い方してたんだな、私ら。

兎にも角にも、これ以上みゆきを困惑させるわけにはいかない。
みゆきに適当に謝辞を述べ、足早に教室を出た。

――いよいよ間違いなくなってきたな。

こなたがいないという事実が、私の中でどんどん現実味を帯びてきた。
今の感じからして、みゆきはつかさとも余り親しくは無い。つかさとみゆきも、こなたが居なければ親しくなれなかったんだ。

なんだかんだいって、こなたは私らの仲の橋渡しをしてくれてた……ってことだよね。

今更そんなことに気付くなんて。いや、ホントは気付いてたんだろう。

窓の外で、枯葉が渦を巻いて舞っていた。







さて。
私は今どこに向かっているのか。
自分でもわからない。
目的地を失って、さながら母親を見失って泣きながら彷徨う子供のよう……でもないか、泣いてないし。

で、私の足は屋上へと向かっていた。
普段、青春を真っ直ぐに生きている愚者たち……じゃなく、カップルたちが仲良く弁当を広げ相思相愛しているために避けていたスポットだが、何故か足が私を勝手に屋上へ導く。
屋上に出ると、案の定カップルたちが喜色満面に語り合っていた。
まぁ、カップルだけってわけでもなさそうだ。女子の仲良しグループに見て取れる集団もちらほら。
そのグループ中に、見覚えのある姿があった。

ゆたかちゃんだ。みなみちゃんも、田村さんもパトリシアさんも一緒だ。
そうか、こなたはあの4人に直接的に関わったわけじゃないんだ。
彼女たちが座るベンチから少し離れたベンチに私は座った。とりあえず4人の話を盗み聞かせてもらおう。<> 泉こなたの消失 第三章<><>2008/06/26(木) 22:07:07.39 ID:eATQ/HI0<>「――で、もう半年になるんだよね」
「うん。もうあそこでの暮らしも大分慣れたよ」
「……でも、何で陵桜に来ようと思ったの?」
「うーん、やっぱり進学校だし、それに、みなみちゃんが居るから、なーんて」

その後の傍観者たちのリアクションは、視覚と聴覚を封印してもわかる。
田村さんが顔を赤くして目を細めている。こなたと同類のリアクションだから、もう肌で感じ取れた。
あの子も相当キてるんだな……。

       ・・・
「ところでその泉さんって、一体どんな人なの?」

一瞬集中が途切れかけていた私だが、聴覚は確実に今の言葉を拾ってくれていた。
「泉さん」。そう聞き取れた。私の知っている泉家か。それとも、私の知らない泉家なのか。
いや、確実に、こなたが暮らしていた泉家だろう。何故か確信が持てた。
消えかけていた希望の光が、再び弱くも確かに灯るような気がした。
私は無意識のうちに、足を4人のほうへ向けていた。

「ねぇ、ちょっといいかな」

4人は一斉にこちらを振り向いた。勿論、その目は穏やかではない。警戒心が反映されている。

「小早川さん……よね?」

ゆたかちゃんは、私のほうを見て目をしばたかせた。

「え、と……誰ですか?」

微かに声を震わせているのが聞き取れた。怯えてる。私、そんなに怖いか?
――そんなこと言ってる場合じゃない。

「柊かがみよ。3年C組の」
「柊……さん?」

ゆたかちゃんが他の3人に助けを求めるように目配せをした。
みなみちゃんがその表情を読み取り、すぐさま私に向かう。

「何の用ですか?」

もともとキツい目をしているみなみちゃんだが、今の彼女の目はさらに鋭く、怯んでしまうほどだった。
でも、怯んでる暇なんか無い。用があるのは、今は小早川さんだけ。<> 泉こなたの消失 第三章<><>2008/06/26(木) 22:07:59.40 ID:eATQ/HI0<>「今、泉さんと言ったわよね。もしかして小早川さん、泉さんの家に居候させてもらってる?」
「え、あ……はい」

俯きながら、雀がさえずるような声でゆたかちゃんは言った。

「あ、あの、うちに何か用ですか?」
「ええ。実は、あなたの家にちょっとお邪魔させてもらいたいの」

口にして、後悔した。あまりにも唐突過ぎる。これじゃ、只の怪しい先輩じゃないか。
案の定、4人とも顔を見合わせている。あぁ、失敗した。これで彼女たちとの関係も――。

「Oh、これは何かのflagですネ」

キーの高い、それでいて微妙にイントネーションを誤った日本語が聞こえた。
パトリシアさんが、目をキラキラさせてこちらを見ていたのだ。

「ユタカ、これは何かのflagデス。彼女は何かとても重大なmissionを負っているに違いありまセーン」

パトリシアさんが私の両腕を掴んで上下に振り回す。流石というべきなのか、力が強い。肩が少し痛くなった。

「連れて行きましょう、ユタカ's homeへ! 今日は丁度ユタカのお家にオジャマする予定だったデース!」

大声でそんなことを言うものだから、回りの視線は私たちの居るところへ集中していた。
ゆたかちゃんは俯いたまま、みなみちゃんは鋭かった目を少し穏やかにし、田村さんはパトリシアさんほどではないけど目を輝かせ、
一方の私は突然の急展開に頭が少し混乱していた。

「ま、まぁ……悪い人じゃなさそうですし、いいですよ」
「ユタカは話がわかるネー」

パトリシアさんが、私の腕を更に強く振った。
私は嬉しさ半分、痛さ半分で、苦笑しかできなかった。
さっきまで羞恥心から身を隠していた太陽が、今は開き直ったのか地上を明るく照らしていた。

何はともあれ、泉さんの家――こなたの家にお邪魔させてもらう許可を得た。
こなたの家に行って、現状が変化するという可能性は、0に限りなく近いだろう。
でも、行くしかない。こなたの家以外に、何か手がかりがありそうな場所は想像できないのだ。

頼むよ、神様……!<> 泉こなたの消失 第三章<><>2008/06/26(木) 22:09:58.51 ID:eATQ/HI0<>三章end。
展開が強引すぎたかな。


「ところでその泉さんって、一体どんな人なの?」

のとこの点がズレたー。ホントは「泉さん」の上に点打つ予定だったんだけどなぁ。

では、まとめてきます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 22:19:30.94 ID:6zYxxYIo<>点打ちはムズい
専ブラのプレビュー駆使して試行錯誤して、なんとかそれっぽく見えるかな? ってレベルだ

しかし面白いなぁ
最近の長編はどれもクオリティが高すぎる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 22:32:32.78 ID:eATQ/HI0<>あるぇー?
まとめらんないんだけど……何か不具合でも起きたかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/26(木) 22:39:56.58 ID:vf/0HOo0<>>>966
そうか、まとめ作業ができなくなったのは自分だけじゃなかったか。
分類をやろうとした途中でエラーになって困ったよ。どうしてこんなタイミングで……。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 23:04:23.85 ID:pOvNYYg0<>>>964
いい具合にハルヒ消失がらきすたでできててすげえ・・・
続きもwktkしながら待ってるぜww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/26(木) 23:07:14.34 ID:yaLS7cSO<>>>956
乙。一人目の犠牲者? ひよりんに決まってるだろ^^前回のゆたか殺しの恨み的に考えて^^

嘘です。ただなんとなくひよりがいらんキャラだと思っ(ry

>>964
おもしれぇぇぇぇぇっ!!!!!
個人的に、このスレ始まって以来の最高傑作だと思うよ。続きが早く読みたいわー!!
そしてその文章力が相変わらず羨ましいわ!!<> らき☆すた いきもの図鑑<>saga<>2008/06/27(金) 00:20:53.42 ID:sDTeLh20<>(ミツバチとスズメバチの巻)
時はとある昼下がり、季節はもみじが赤く染まる頃。
そこにはミツバチの巣箱があった。
…秋の日差しを受けて、一見平和そうに見えるミツバチの巣箱。
でも、そこには恐るべき脅威が迫っていたのである…。

パティ「Hi!皆さんコンニチワ!ワタシはセイヨウミツバチっていいマス!ワタシ達の先祖は1877年にニッポンにやってきたのデスヨ〜」

そんなセイヨウミツバチの巣箱に、迫り来る影が一つ。
ななこ「…フッフッフッフ、なかなか美味そうなミツバチやないか…おし、一匹残らず食うたる」

パティA「Emergency!Emergency!It's Intruder!!(侵入者だ!)」
パティB「いっタイ、何者デスカ!?」
ななこ「ふふ…ウチはハラペコやねんからなぁ、全部残らずウチの餌になってもらうで!!」

オオスズメバチがやってきたんです!
世界最大のスズメバチ。驚異的な体格の大きさでセイヨウミツバチ達を襲いだすオオスズメバチ。
ななこ「ハーッハッハッハ!」
パティC「Nooooooo!Help Meeeeeeee!!!!!」
パティD「呂布ダ!呂布が出タァー!!!」
ななこ「美味いなぁ…アンタらは相変わらず美味いなぁ」モグモグ

パティA「ナンとイウことデショウ…ワタシ達セイヨウミツバチは、あんな大きなハチと闘ったコトがアリマセン…」
ななこ「フッフッフ…残るはオマエだけやなぁ…」
パティA「!?」

オオスズメバチは、僅か35分でセイヨウミツバチを全滅に追いやってしまった…。<> らき☆すた いきもの図鑑<>saga<>2008/06/27(金) 00:26:04.87 ID:sDTeLh20<>ななこ「あー美味かったなぁー…せやけどやっぱ養殖モンは薬臭いねんなぁ…お?」
こなた「ブンブンブン、ハチが飛ぶー♪」
オオスズメバチが見つけたのは、日本列島に古くから住むニホンミツバチである。
ななこ「丁度ええ…口直しにイタダキや!」

…ニホンミツバチの巣。
こなたA「オオスズメバチがやってきたんです!!」
こなたB・C・D「「「な、なんだって――!!!!」」」
こなたB「オオスズメバチだって…!?」
こなたC「…お母さんが危ないー!」

かなた「ああ、どうしましょう、オオスズメバチが仲間を呼んできたら私たちに勝ち目はないわ…」
こなたD「大丈夫だよ、私たちはニホンミツバチでしょ?」
こなたE「今からオオスズメバチをギャフンと言わせてあげるから見ててよ!」
ななこ「フン、なんや…入るお墓のご相談かー?お前らごときにウチを倒せる思てんのか?」
こなたF「勝てるよ…今からそれを見せてやる!」
ななこ「なんやて!?」
こなたA「腹括れー!全員突撃ー!!」

解説せねばなるまい!
ニホンミツバチは巣の中に侵入したスズメバチを大勢のミツバチが取り囲み、
その中で約20分間の間に48℃前後の熱を発生させるのだッ!!

ななこ「ぐわぁぁぁぁ!な、なんやこいつら、放せぇぇぇ!!!」
こなたG「他蜂(ひと)様の巣に土足で入ってきたんだから…仕方ないよね…」
こなたH「…言っとくけど、こっちも命懸けだよ…」
ななこ「アツイッ!アツイィッ!やめてくれ…許っ…し…て……!」

こうしてニホンミツバチの巣に入り込んだオオスズメバチは、ミツバチたちの大いなる反撃に遭いその命を失ったのだった…。
ななこ「……はぁ、やっぱ欲張るんは良くないなぁ…こんなコトならセイヨウミツバチで我慢しとくんやったなぁ……あぁ〜、それにしても天国遠いなぁ…」

CAST
オオスズメバチ役:黒井ななこ
セイヨウミツバチ役:パトリシア・マーティン
ニホンミツバチ(働きバチ役):泉こなた
ニホンミツバチ(女王バチ役):泉かなた
                                 <完><> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 00:34:08.05 ID:jxYo1PQo<>今日(正確には昨日)だけでミツバチに4回遭遇した俺が来ました
昼に某サイトでミツバチvsスズメバチの動画も見たばかりです
偶然ってレベルじゃねーぞ!



※次スレの前に

みゆき「避難所の雑談スレ2にて、テンプレートに変更を加えるべきではないかというお話が挙がっています。
     具体的には『saga』の件です。このスレッドの残りレス数も少ないのでぜひ一度覗いてみてください。よろしくお願いします」ペコリ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 00:46:04.07 ID:jxYo1PQo<>みゆき「……もう一度言わせてください。私にとって死活問題なんです。どうかよろしくお願いします」ペコリ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 00:55:58.16 ID:piZoQsAO<>高翌良(笑)さん必死ですねwwwwwwwwww


あれみなみさんナイフなんて物騒な物持って一体どうしtやめて来ないでごめんなさいごめんなさいごめ

か<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 01:06:46.70 ID:32Lp.9M0<>どうしてみゆきって高翌翌翌良って言われてるの?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/27(金) 01:09:59.57 ID:VE0Y/EAO<>…ヤンデレノ発展ニハ尊イ犠牲ガ必要デース<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 07:03:20.53 ID:hrenFoAO<>>>972

その動画見たことあるある。

俺もアシナガスズメバチ×50くらいに攻撃されそうになったことあるある。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 08:47:41.45 ID:9i3NYwDO<>突然で悪いけど、AとBどっちがいいか選んでくれないかな?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 08:50:26.03 ID:LEC1ZgUo<>なんだ藪から棒に…

俺のレスの時刻の下1桁が奇数ならA<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 09:42:35.13 ID:9i3NYwDO<>Aか……。……A、か……ふふ、ふふふふ……ありがとう……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 10:34:38.77 ID:u6j7TISO<>>>980
鬱物フラグ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 10:43:45.72 ID:9i3NYwDO<>>>981
その通り。Aは鬱ルートだったんだよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 12:23:01.21 ID:2WVdvUSO<>1:こなた「やぁ……そこはダメ……んっ」(461)

カチカチ

[1]以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2008/06/27(金) 11:14:49.22 ID:Konatan
と、またしてもお前は騙されたわけだが
IDの数だけ腹筋な



かがみ「また!? こなたを使うなんて卑怯よ!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 17:25:28.60 ID:u6j7TISO<>>>982
スレ>>1のIDがこなたんwwww
<> テンプレ<>saga<>2008/06/27(金) 18:48:00.08 ID:LEC1ZgUo<>・どんなジャンルでもどんどん投下したまへ〜 by こなた
・でも、他所からの作品の無断転載は絶対ダメよ! by かがみ
・あとね、あんまりえっちなのはちょっと恥ずかしいから遠慮してほしいな by つかさ
・メール欄に「saga」と入力するとこの板特有のフィルターを回避できます。「sage」ではありませんよ。
 代表的な例が「高良」です……よろしくお願いしますね by みゆき
・長編作品はタイトルをつけてもらえるとまとめるときとかに助かります! by ゆたか
・それと、できればジャンルを明記するようにしてほしいの。
 特定のジャンルが苦手な人もいると思うから…… by あやの
・パロディとかクロスオーバーとかもおっけーだけど、
 あんまり度が過ぎると他の人に引かれっから気をつけろよなー by みさお
・シラない人へのハイリョがアればgoodネー byパティ
・初めてでもよっしゃーいっちょ書いたろかって人大歓迎するでー by ななこ
・まとめてくれる人募集中です……そして、現在のまとめ人には感謝してます…… by みなみ
・お題を出せば書いてくれる職人さんもいるっス。ネタのため……
 いや、いろんなお話を読んでみたいんで、いいお題があったら書いてみてください! by ひより
・そしてそして、SSだけじゃなくて自作の絵もOK!
 投下された絵は美術室に展示されるからジャンジャン描くべしっ! by こう
・注意! 荒らしへの反応は絶対ダメ。反応する悪い子は逮捕だ! by ゆい


(避難所)
 PCから->http://jbbs.livedoor.jp/auto/5330/
 携帯から->http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/auto/5330/

(まとめサイト)
 http://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/

(SSスレ用画像掲示板)
 http://www.sweetnote.com/site/luckystar/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 18:48:41.23 ID:LEC1ZgUo<>スレタイ案が浮かばないから俺は立てない!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 18:59:11.87 ID:9i3NYwDO<>らき☆すた SS 〜こなた・こなたー・こなてすと〜
 
 
 
……なんとなく浮かんだだけですけどなにか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2008/06/27(金) 19:14:08.06 ID:j914qy60<>らき☆すた SS〜見えないかがみに怯える夜〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 21:35:13.91 ID:9i3NYwDO<>らき☆すた SS 〜こなたが絶対に言わないこと「勉強楽しいな♪」〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/27(金) 21:49:43.49 ID:VE0Y/EAO<>らき☆すた SS 〜柊姉妹の誕生日って何の日だっけ〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 21:55:40.07 ID:2WVdvUSO<>らき☆すた SS 〜教職員たちの嘆き〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 22:01:14.87 ID:1ge12wDO<>らき☆すた SS 〜高翌翌翌良みゆきの憂鬱〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 22:03:04.71 ID:rvIeQgDO<>らき☆すた SS 〜大げさチラーリ黒ニーハイ〜

らき☆すた SS 〜みなみちゃんのこと…何もしらないくせにっ〜

らき☆すた SS 〜♪上手に描けましたぁ(同人誌が)〜

らき☆すた SS 〜回らないお寿司なんてあるの?〜

らき☆すた SS 〜こなちゃんがくれたこの服…着てみようかな〜

らき☆すた SS 〜顔チェキでみさちゃんに58%似てるなんて〜


らき☆すた SS 〜きみがただおでただおがきみで〜

らき☆すた SS 〜ウチかて真っ赤なルージュひくときもある〜

らき☆すた SS 〜大げさチラーリ黒ニーハイ〜

らき☆すた SS 〜みなみちゃんのこと…何もしらないくせにっ〜

らき☆すた SS 〜♪上手に描けましたぁ(同人誌が)〜

らき☆すた SS 〜回らないお寿司なんてあるの?〜

らき☆すた SS 〜こなちゃんがくれたこの服…着てみようかな〜

らき☆すた SS 〜顔チェキでみさちゃんに58%似てるなんて〜


らき☆すた SS 〜きみがただおでただおがきみで〜
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 22:32:03.04 ID:2WVdvUSO<>DoCoMo多いな
もし明日までに新スレ建ってなかったら建てる<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 22:32:20.73 ID:bvWSEbU0<>スレ終わりそうなんで、アウトかもしんないのを一つ。タイトルはラストで。

ーー
「ふんふんふ〜ん♪は〜、良い湯だ♪」
風呂は命の洗濯、
そうと言わんばかりに、そうじろうは湯船に肩まで浸からせ、
一時の悦楽に目をとろけさせた。
程よい湯加減、まるで身体が融解していくような、
そんな心地よさの中、そうじろうはふと戸を叩く音を聞いた気がした。
時刻は朝の4時、誰もが寝ている時間。
こなたが起きていたのか、ゆたかを起こしてしまったのか、それとも空耳か、
耳を凝らして戸の方に目を向けると、確かに曇り硝子の向こうに人影があった。
「こなたか?ゆーちゃんか?」そう問う前に、
「あの、おじさん、良いですか?」
硝子の先から声がかけられた。
「ああ、ゆーちゃんか、どうしんだい?」と、返事をする間もなく戸が開くと
「…え!?ちょ!?ゆーちゃん!?」
そこにはゼッケンも生々しい、ゆたかのスク水姿があった。
両手を太腿の辺りでもじつかせ、伏せ目がちにゆたかは言う。
「あ、あの、日頃お世話になってるお礼に、お、お背中を流そうかと…」
どこに視線を合わせれば良いのか、ゆたかはきょろきょろと眼を泳がす。
一方そうじろうは、羞恥に悶えるゆたかを舐めるように見つめていた。
「背中をって、こんな時間にか?それにその格好…」
「夜早いせいで、つい早く起きてしまって…」
「まだ眠くないのかい?」
「はい!」
と顔を上げるも、またすぐに逸らしてしまう。
「まさか…こなたか?」
押し黙るゆたか。
何をヤらせてるんだ、と、半ば呆れつつも、内心そうじろうは大いに喜び、勇んでいた。
姪のスク水!生スク水!お背中流し隊!こなたGJ!!!
ぷちりと弾け、そうじろうは言う。
「そ、それじゃあ、折角だから、お願いしちゃおうかな〜」
嬉々と湯船から上がるそうじろう。
その様をノーカットで見てしまい、ゆたかは蛸の如く顔を赤らめた。
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/27(金) 22:39:25.09 ID:f2wluJs0<>らき☆すた SS 〜そろそろ赤いサンバイザー使ってあげたら?〜
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1214573759/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 22:40:56.66 ID:bvWSEbU0<>>995

「はははは…すまんすまん…」
顔をしかめ、ゆたかはそうじろうの背後で身支度を整える。
と言ってもアカスリにソープをまぶすだけだったが、しかし、
「いきますよ?」
「おう!頼む!」
「えい!とりゃ!」
背中を擦る感触がいつものそれとはまるで違っていた。
ゆたかが擦っているのだから、力の加減、擦り方、どれも違うは当たり前だったが、
そもそもアカスリの感触には思えないし、アカスリにしては厚すぎる、
何か幅の広い、別の何かに何かを包ませ、擦ってる、そんな感触。
「ゆーちゃん?」
「はっ…はひぃ…」
声が耳元で聞こえてくる。この感触、昔味わった覚えのある感触、そう!
そうじろうは思い出した。
かなたと一緒にお風呂に入って、無理矢理お願いした『サービス』
「ま、まさか…ゆ〜…ちゃん…?」
恐る恐る振り向くと、そこには、
ソープを全身に塗りたくった、ゆたかの姿があった。

「うわぁぁぁ!!!」
はっと目を見開き、半身を起こすそうじろう。
「!?ゆ、夢!?」
素晴らしく淫靡で、それでいて人として駄目な夢。叔父として最低な夢。
胸ときめかせていたそうじろうは、自己嫌悪3、悔しさ7の割合で現実を認識していた。
「はは…夢か…夢…か…」
がっくりうなだれると、薄暗い中で、部屋の状況がじわりと視界に滲んできた。
そこでそうじろうは妙な違和感を覚えた。
部屋の内装、そからかしこに置かれたファンシーグッズ、どれも自分の部屋にはない代物。
「ここ…俺の部屋じゃない…?」
当然見覚えはあるし、しかし、あり得なかった。
そしてもう一つ、確かな、それでいて不可解な感触。
左手を握る、小さなそれは、まるで、横に誰かがいる様な、
そうじろうは恐る恐るその方に目を向けると、
「…おはようございます、叔父さん」
布団から半分だけ顔を除かせた、ゆたかが、そこにいた。
「えへへへへ♪」

「…う…そ…」
「…どういう…事?…お父…さん…?」

そうじろうの声と、こなたの声とが、重なった。

【既 成 事 実 ?】おわり。

<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/27(金) 23:05:02.44 ID:LEC1ZgUo<>アウアウwwwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2008/06/27(金) 23:06:51.44 ID:bvWSEbU0<>×そうじろうの声と、こなたの声とが、重な
○そうじろうの声と、叫びを聞いてやってきた、こなたの声が、重なった。
貼り間違えたorz

アウトかね、こりゃ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2008/06/27(金) 23:14:33.87 ID:f2wluJs0<>1000<>