◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/16(月) 00:59:45.47 ID:JsCJiNUo<>[たぬき]とローゼンメイデンを原作にしたSSのスレの避難所です
連絡、雑談等、自由自在に使ってください

登場人物
・のび太     ⇒ JUM(童貞)
・[たぬき]   ⇒ 翠星石
・ドラミちゃん  ⇒ 蒼星石
・ジャイアン   ⇒ 真紅
・スネ夫     ⇒ 雛苺
・しずかちゃん  ⇒ 水銀燈
・出木杉     ⇒ 金糸雀(デコ杉)
・謎の転校生  ⇒ 柏葉巴<>翠星石がJUMのおチンチンランドでセクハラされるですぅ 避難所 過去ログ
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/16(月) 01:02:26.59 ID:JsCJiNUo<>JUM「また真紅にいじめられたよ〜」翠星石「JUM、大丈夫ですぅ?」
ttp://mimizun.com/log/2ch/news4vip/takeshima.2ch.net/news4vip/kako/1234/12340/1234057316.dat

翠星石「JUMはどうしようもないド変態ですぅ!」
ttp://mimizun.com/log/2ch/news4vip/takeshima.2ch.net/news4vip/kako/1234/12342/1234260434.dat

翠星石「JUM、おチンチンしまうですぅ!」
ttp://mimizun.com/log/2ch/news4vip/takeshima.2ch.net/news4vip/kako/1234/12343/1234339058.dat<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/02/16(月) 01:07:30.30 ID:fSEpSoAO<>乙
どらえもんがたぬきになってるww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/16(月) 03:09:17.07 ID:T0rWn.6o<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/16(月) 09:04:33.63 ID:JsCJiNUo<>>>3
sagaるの忘れてた!

>>4
メス!


変態JUMの元になったスレ

愛の天使、翠星石! 見参!!!(※原作:ラブやん)
ttp://mimizun.com/log/2ch/news4vip/takeshima.2ch.net/news4vip/kako/1233/12339/1233967288.dat


昨日の投下(黒歴史)

翠星石「JUM、おチンチンしまうですぅ!」 CP編
ttp://mimizun.com/log/2ch/news4vip/takeshima.2ch.net/news4vip/kako/1234/12346/1234695059.dat
※コードギアス知ってる人も知らない人も分かりにくい!!と評判のスレ


そしてVIPで他のおちんちんスレにこれを誤爆してしまった……ウツダシノウ
マジなんて事を……ホント過疎でも良いから荒れるのよりは……<> 投下予定
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/16(月) 09:18:33.74 ID:JsCJiNUo<>次の投下日は、22日の19:00ごろ予定してます
予定変わるかもしれないので、変わったらココで連絡します



※なお名前欄には「過去ログ」「現行スレ」「投下予定」などとつけて書き込んで行きます
>>5 に「過去ログ」とつけないのは黒歴史だからです<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/20(金) 19:02:37.59 ID:eWyz0Wko<>次の話、[たぬき]と関係なくなりそうな上に、改装工事で数日間ネットにつなげなくなる可能性がある
今の所、西遊記を元ネタにちょくちょく書いてたりするんだけど、量が少なくても今までの形にこだわるべきか。
もういっそここで投下してしまおうか。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/20(金) 19:08:10.52 ID:Rac6TDko<>西遊記ってGファンの?
また知らない漫画ww<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/20(金) 19:35:13.97 ID:eWyz0Wko<>>>8

昔話の方の西遊記です
Gファンのほうは俺も知りませんww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/20(金) 19:36:38.58 ID:Rac6TDko<>よかったww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/02/20(金) 22:56:02.38 ID:eWyz0Wko<>ス、スマン……学園物になるかも……しれないです。

西遊記が途中で筆が止まっちゃって、代わりに学園物を書き始めたらスイスイ進むんだ。
ごめんね。分かりやすく面白くを目指すから、ついてきてね……。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>saga<>2009/02/21(土) 00:08:35.60 ID:S9IbGwDO<>ドラえもんって学園モノじゃね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/21(土) 00:28:39.89 ID:vUztVWYo<>翠星石を学校で動かしたいんですよね
あとsage忘れてた<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/21(土) 06:10:29.08 ID:/kmWEUAO<>>>1の書きたいように、自由に書けばいいんだよ。形に囚われる必要は全くない。
極端な話、別作品(らきすた)のような感じになってもいいと思う。
まじで極端な話なので出来ればローゼンではやってほしくないが、あれも面白かった。

それによ…
あんたが心血注いで書く限りは総力をあげて支援し続けるぜ、俺らVIPPERはよ<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/21(土) 08:53:35.54 ID:vUztVWYo<>ありがとうございます。それでは、楽しく書けそうな学園物の方を書きます。

これから改装工事に入りますので、いつ繋げられるかは謎です。
明日は大丈夫だと思うのですが、遅れそうであれば携帯でこちらに書き込みます。
もしかしたら携帯から投下になるかもしれませんwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/22(日) 06:24:25.45 ID:yA3IgmUo<>学園物とかむしろワクテカなんだが<> 現行スレ
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/22(日) 18:59:06.46 ID:llLaVpIo<>翠星石「JUMとローゼン学園ですぅ」
ttp://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1235296680/

今回はおチンチン控えめでお送りします。<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/22(日) 21:59:56.53 ID:llLaVpIo<>すみません、規制されました<> ◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/22(日) 22:35:41.62 ID:llLaVpIo<>さるさんの時に支援してくれた方、この場を借りてお礼いたします。
本当にありがとうございます。

楽しみにしてくれた方、次回の投下にご期待ください。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/02/22(日) 22:47:21.96 ID:1lR62920<>乙〜
規制解除されるの待ってるよ
ところで翠の「おチンチンしまうですぅ!」は出ないのかね?ww<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/22(日) 22:52:18.35 ID:llLaVpIo<>そういえば、今まで立てたローゼンスレの中で、今回初めて
「おチンチンしまうですぅ!」
を言わなかったですww

これから出すかどうかは未定ですが、出したいですねぇ。<> 過去ログ
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/22(日) 23:42:51.95 ID:llLaVpIo<>翠星石「JUMとローゼン学園ですぅ」
ttp://mimizun.com/log/2ch/news4vip/takeshima.2ch.net/news4vip/kako/1235/12352/1235296680.dat


規制解除されたら、ここに現行スレのURLはります
立てるとしたら夕方〜夜です<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/26(木) 00:12:40.67 ID:DazUsoUo<>メインはまだなんですが、emobileの規制が解けたみたいです
今から投下したら見てくれる方 居ますかね……?<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/26(木) 00:26:08.74 ID:DazUsoUo<>とりあえず、今すぐ投下するのはやめて、今日(26日)の19:00から投下しますね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/26(木) 00:28:09.15 ID:D06YCzoo<>明日の20時位を希望<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/26(木) 00:38:15.87 ID:DazUsoUo<>>>25
26日ですか? 27日ですか?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/26(木) 00:44:59.93 ID:D06YCzoo<>26日のつもりだった、紛らわしくてスマソ<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/26(木) 00:48:24.16 ID:DazUsoUo<>いえいえ全然おkです
次回投下 26日(木) 20:00 からいたします

……それまでに、emobileが規制されなければですがww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/26(木) 01:15:15.84 ID:D06YCzoo<>期待してるぜwwwwww<> 現行スレ
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/26(木) 19:54:27.98 ID:I1bFZAYo<>翠星石「JUMとローゼン学園ですぅ」 続
ttp://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1235645553/<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/27(金) 00:12:17.91 ID:VFfIL4co<>つミ
ttp://vipss.main.jp/haruhi/1234793958A.html<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/27(金) 00:31:48.20 ID:vz.KA0oo<>乙ー<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/02/27(金) 01:21:28.36 ID:GulGKBM0<>寝ていたらいつの間にか立っていてしかも終わっていた…だと…?
支援できなくて正直すまんかった
そして今全部読んできた。乙〜<> 過去ログ
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/27(金) 02:17:40.83 ID:73TBWpwo<>翠星石「JUMとローゼン学園ですぅ」 続
ttp://mimizun.com/log/2ch/news4vip/takeshima.2ch.net/news4vip/kako/1235/12356/1235645553.dat

〜あらすじ〜
朝のHRで自己紹介する時JUMは大暴走!!

クラスの担任を務める桜田のりはやたらネガティブ
JUMの暴走をとめようと必死な委員長、水銀燈
そして、図書室で現れた寡黙な美少女蒼星石

ローゼン学園は愉快だなぁ〜<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/27(金) 02:31:18.24 ID:73TBWpwo<>ローゼン学園についてですが、
3月1日(日)の19:00までにパー速にスレ立ててここに張ります
落ちる心配がないのでガシガシ投稿します



※IEの方は専ブラの導入をお願いします

JaneStyle
ttp://janestyle.s11.xrea.com/

パー速を追加する方法
ttp://www37.atwiki.jp/clickjapan/pages/39.html<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/27(金) 02:55:00.76 ID:vz.KA0oo<>ここ使った方がよくない?
パー速が重くなったりする理由はスレが乱立してるせいもあるって聞いた事がある
せっかくスレがあるんだしハルヒの続きやるって言うならともかくローゼンならここがいいと思う<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/27(金) 10:25:22.15 ID:73TBWpwo<>そうですねぇ。そうします
避難所として立てた場所で投下するのに、ちょっと抵抗があったんですが、
パー速に迷惑がかかるのはよくないですね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/27(金) 22:16:43.91 ID:TDI5DoDO<>パー速でやれって言ったのはこのスレでってつもりだったんだわー<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/02/27(金) 22:43:39.72 ID:73TBWpwo<>すみません、ニュアンスが悪かったですね
このスレでやります


深夜再開うれしいなぁ……っと<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/02/28(土) 00:13:11.44 ID:AsWqGYc0<><番外の番外編:だらだらと雑談&テスト>

green「今、8レス分 書き終わったみたいですぅ」

sakura「前回が50くらいだったな。書き終わるのか?」

green「やる夫スレの方はもう書き終わってるらしいので、こっちは今夜と明日で仕上げるそうです」

sakura「パーの行数制限がよくわからなくて困っているらしいが、VIPの『30行、72秒、さるさん、過疎落ち』から逃れられて、うれしいそうだ」

green「実はこのレスも、何行まで大丈夫なのか のテストらしいですぅ」

sakura「1レスでまとめようと必死で会話を削ったりしてたからな……」

green「SSだから1行あけて書くです。だから15行以内で、会話がまとまるようにしてたらしいです」

sakura「分割して投稿しようにも、72秒制限があったしな……」

green「あ、でも 1レスで書くより分割して投下したほうが 読みやすくねーですか?」

sakura「アイツもこれを書きながら そう思ったらしい。パー速なら72秒制限ないしな」

green「じゃあ、今の会話って まったく無駄じゃないですか!?」

sakura「うむ。……でもほら、最初に『だらだらと雑談&テスト』って書いてあるし」

green「とんでもねーチキン野郎です!!」

sakura「まあ、許してやれよ」

green「ところで、ローゼン学園はストーリー展開を考えてるんですか?」

sakura「いくつか案があるらしい。中には、悲恋系の話もあるとかないとか」

green「う〜ん、でもこのスレの趣旨からズレねーですか?」

sakura「お前がそんなにセクハラされたいと考えているとは知らなかったぜ!! この淫乱肉便器!!」

green「ち、違うですぅ! 悲しい話より、楽しい話に出たいだけです!!」

sakura「まあ、どうなるかはアイツのテンションしだいかもな」

green「今はどんな感じですか?」

sakura「賢者」

green「うわぁ……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/28(土) 00:25:02.47 ID:AsWqGYco<>green「うっかりsage忘れたらしいです……」

sakura「実は専ブラで投下できなかったからIEで投下したらしい」

green「申し訳ないですぅ……」

sakura「さて、それでは今夜はこのあたりで」

green「また本編でお会いしましょうです」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/28(土) 01:19:47.07 ID:AsWqGYco<>書きながら……

巴、キャラ崩壊、予定<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/28(土) 06:07:05.84 ID:cpcaq3Mo<>帰宅
OK楽しみに待ってるぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/28(土) 06:26:50.05 ID:AsWqGYco<>なんとか書き終わりました!
あとは自分で校正、加筆修正……!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/28(土) 06:44:11.69 ID:cpcaq3Mo<>肉便器って言うなですぅ
おチンチンしまうですぅ

って言われてみたいお<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/02/28(土) 12:22:41.10 ID:bpqU0ADO<>お、おチンチンしまうですぅ…って頬を染めながら言うすいせいせき<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 11:47:11.21 ID:3c3xO6AO<>をペロペロする蒼い子<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/01(日) 19:46:18.72 ID:16FEAsMo<>あれ、20時からと勘違いしてました!! すみません!!

今から投下開始します<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:48:29.77 ID:16FEAsMo<>=朝=

翠星石「起きるです! 朝です! 遅刻するですよ!!」

JUM「……う、……もう朝か」

翠星石「やれやれ、やっと起きやがったです。おはようです」

JUM「ああ、おはよう」

翠星石「はやくゴハン食べないとヤバい時間です。ロビーで待ってるですよ」

JUM「先に学食へ向かっててくれ。オレもすぐに行くから」

翠星石「わかったです。二度寝するなですよ?」

JUM「あいよ」

パタンッ ゴソゴソ……

 ヤバい。寝不足だ……。目覚まし時計もいつの間にか止まっている。
 翠星石が起こしてくれなかったら、遅刻してたかも知れないな。

JUM「あとで礼を言っておくか」

 オレは身体を伸ばして、固まった筋をほぐした。停滞した血液が循環する。
 それから頭の中で行動パターンを構築し、できる限り速やかに登校の準備を整えた。

 さあ、楽しい一日の始まりだ!<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:49:16.35 ID:16FEAsMo<>JUM「おはよう、諸君!」

真紅「おはよう、JUM」

ヒナ「オハヨーなのよー!」

翠星石「さっさと朝ごはんを食べるです!」

JUM「おう。……あっ、さっきは起こしてくれてありがとな」

翠星石「バ、バカ、それは……」

真紅「あら? 翠星石は忘れ物を取りに行ったんじゃなかったの?」

翠星石「わ、忘れ物を取りに行くついでに起こしてやったです!!」

JUM「なに慌ててるんだ? 変なヤツめ……」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:50:50.87 ID:16FEAsMo<>
ヒナ「杏仁豆腐が美味しいのー♪」

真紅「雛苺、毎朝同じ事を言わせないで。先にご飯を食べなさい!」

JUM「やっぱりザリガニはオカンだな」

真紅「……JUM、ザリガニ以外の呼び方をして頂戴」

JUM「わかったよ郵便ポスト」

真紅「ああ……、一瞬、『ザリガニよりはマシかも知れない』と思ってしまったのだわ」

JUM「おいおい、ハガキばかりじゃなく、飯も食えよポスト。遅刻するぞ?」

真紅「ポストもやめて頂戴……」

JUM「じゃあ、消火器で」

真紅「………………」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:51:25.71 ID:16FEAsMo<>
翠星石「翠星石の呼び方も変更するです!」

JUM「よし、お前は今日からメス豚だ!」

翠星石「なんで翠星石だけソッチ系なんですか!!」

JUM「それはオレの第一印象だからだ」

翠星石「酷いです! あんまりです!!」

JUM「そこまで言うならもう少しソフトにしてやるよ」

翠星石「どうもです……って、なんでこっちが頭を下げなきゃならないですか!!」

JUM「そうだなぁ、淫乱痴女でどうだ?」

翠星石「うう、全然ソフトになってないですぅ……」

JUM「スマンが痴女、ソースをとってくれ」

翠星石「すでに定着気味ですか!?」

真紅「……消火器……消火器…………」

 オレたちは楽しく(?)談笑しながら、朝食を食べ終えた。<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:52:36.59 ID:16FEAsMo<>
JUM「よし! それじゃ、授業へ向かうぜ!」

翠星石「もうギリギリの時間ですぅ!」

真紅「あなたたち、廊下は走っちゃダメよ!」

ヒナ「ま、まってなのー!」

タッタッタ……

 オレたちは教室へいそいだ。
 真紅や雛苺は別の教室に、オレと翠星石は同じ教室へ向かう。

真紅「それじゃ、またね」

ヒナ「またねー!」

JUM「おう!」

翠星石「はいですぅ!」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:53:00.55 ID:16FEAsMo<>
……タッタッタ、ガラッ!

JUM「ふぅ……。なんとか間に合ったか」

翠星石「はぁ……はぁ……、ギリギリセーフですよ」

水銀燈「貴方たち、朝からバタバタとうるさいわよぉ? もう少し余裕を持ちなさい」

JUM「やあ、オハヨウ乳酸菌!」

水銀燈「うう、またそれなのぉ?」

JUM「じゃあ、ビフィズス菌で。……待てよ? それだと『乳』から離れてしまう……」

水銀燈「しくしく……。ねえ、なんなのよこのヒトぉ」

翠星石「ス、スマンですぅ。翠星石にもよく分からんです……」

JUM「ハッハッハ、そんなに褒めるなよ!」

翠星石「1ミリも褒めてねーです!!」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:55:16.25 ID:16FEAsM0<>
ノリ「皆さーん! おはようございまーす!」

JUM「相変わらず、教師の自覚にかける挨拶だな!」

ノリ「うう……反抗的な生徒……非行に走る……逮捕……」

JUM「ちょっとMATE。それオレが捕まってるパターンだよな?」

翠星石「大体あってるです。JUMは大人しくお縄につくです」

JUM「いやだいやだ! まだ女体のイロハも知らないうちに監獄へ入りたくない!」

翠星石「黙れです! オマエが犯人ですね!!」

JUM「し、仕方がなかったんだ! アイツが、アイツがあの時、バナナを冷凍庫に入れたから……」

翠星石「悲しいすれ違いによって起きた事件だったんですねぇ……」

水銀燈「……な、なんで翠星石まで一緒になって遊んでるのよぉ!!」

翠星石「ハッ! こ、これはJUMのワナですぅ!!」

ノリ「どうせ、私なんて……生徒から相手にされないダメ教師なのよ……しくしくしく……」

JUM「まあ、元気出せよ?」

翠星石「オマエが言うなです!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 19:55:44.72 ID:RNJ/jy6o<>始まってたか、支援<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:56:05.80 ID:16FEAsMo<>
 授業が始まった。寝不足で頭が働かない……。
 ローゼン学園は前の学園よりも遅れてるみたいだし、寝ておくか。

翠星石「おっと、そうはさせないですよ」

 隣の翠星石にシャーペンでつつかれる。

JUM「イテッ、人の心を読むな」

翠星石「JUMの体勢を見れば、寝ようとしているのは一目瞭然ですぅ」

 翠星石は ふんっ、と鼻を鳴らし、そのまま黒板のほうへと向いてしまった。
 やれやれ、ここじゃ寝るのもままならないか。

JUM「気分が悪いので保健室へ行って来ます!!」

翠星石「元気いっぱいじゃないですか!!」

水銀燈「ふざけてないで、授業に集中してくれる?」

JUM「乳酸菌こそ、オレの健康を気遣うことに集中してくれる?」

水銀燈「私は乳酸菌じゃないわぁ!!」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:57:26.10 ID:16FEAsMo<>
=休み時間=

JUM「そういえば、前の席のヤツは今日も休みなのか」

翠星石「ああ、その人はあまり学校に来ないですねぇ」

JUM「なんだなんだ。サボるのは関心せんなぁ」

JUM(まるでアイツみたいじゃないか……)

翠星石「あ、でも朝に食堂で見かけたから、遅刻してくるかもしれないです」

JUM「朝メシを食ってから遅刻してくるとは……消火器よりもマイペースなヤツだな」

翠星石「確かに、マイペースかもしれませんね。とっつきにくいというか……」

 翠星石の眉が少しだけよっている。
 まぁ、翠星石は人付き合いが苦手なオーラが出ているので、その程度のことは気にならなかった。<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:57:51.42 ID:16FEAsMo<>
JUM「で、前の席のヤツの名前とか、知らないか?」

翠星石「う〜、知らんですっ!!」

 突然、会話を切るように声を上げた。意味不明。
 しかし、こちらもひるむ理由がないので続ける。

JUM「1年間同じクラスだったんだろ? 名前くらい覚えててくれよ!」

翠星石「知らんです知らんです!! どうしてその子のことばかり気にするんですか!!」

JUM「ぐっ、それは黙秘する」

 というか、ただの好奇心に過ぎない。
 もしも、前の席が……アイツだったら……
 昨日の占いを思い出す。「疎遠になっていた友人と再会」などと書かれていただろうか?
 それよりもオレは、もっと根本的なところで、致命的なミスを犯していた。

 手のひらの産後空、もしも、オレがこの学園に来たのが、誰かの恣意的な行動によるのであれば……


???「おはよう、JUM君」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 19:58:56.95 ID:16FEAsMo<>>>59

手のひらの産後空 ×

手のひらの孫悟空 ○<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:01:22.40 ID:16FEAsMo<>
 後ろから、突然かけられた声が脳内を駆け巡り、一人の人物と結びつける。
 ………………ああ、俺はこいつを……柏葉巴を知っている。
 振り返れば、思い描いた通りの人物がそこに居た。

 外見はショートカットの可愛い女の子だけど、中身は……

巴「ねぇ、JUM君、私がおはようって言ってるんだけど」

JUM「ス、スマンな。ヒバリの鳴き声が聞こえた気がしたので……」

巴「いいえ、あれはナイチンゲール、ヒバリではないわ」

JUM「オレは毒を飲みたくないし、自分を刺すなんて絶対にイヤだ」

巴「私はどっちでもいいわ。本当の意味でね」

JUM「なら、さっさと富士の樹海へ帰れ」

翠星石「お友達ですか!?」

JUM「オレはノーといえる日本人だ!!」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:03:57.86 ID:16FEAsMo<>
巴「私はこの童貞を使役する者。上司と部下でたとえると、私が上司でJUM君が童貞」

JUM「お前ね、人のことを童貞なんてあだ名で呼んじゃいけないよ?」

翠星石「翠星石はJUMにひどいあだ名で呼ばれているですよ!!」

巴「へぇ、興味深いなぁ。翠星石さん、どんなあだ名で呼ばれてるの?」

JUM「肉便器 ⇒ メス豚 ⇒ 淫乱痴女の順番で呼ばれているな。

   あっ! 痴女と不用意に目を合わせるな!! 貞操を奪われるぞ!!」

翠星石「目が合ったら襲うような習性はねーですよ!!!」

巴「ふふ、その話はとりあえず置いといて、JUM君、私と話をしようよぉ」

JUM「お、お断り申す」

巴「あはははははははーーーー!!! 断れないぃ、断れないよぉ!!!」

 突然の馬鹿笑い。相変わらずワケの分からないテンションだ。

JUM「な、なんなんだよぉ! もうほっといてくれよう!!」

巴「うふふふふ、私たちが一緒にいるときは、いつだって楽しかったじゃない」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:07:01.28 ID:16FEAsMo<>
翠星石「あのー、JUMの知り合い……ですよね?」

巴「知り合いって言うか、マブダチ?」

JUM「ド悪友だ。……ていうか、他人です。もう関わらんといてぇ……」

巴「だーめ。せっかくこの学園の案内送ったんだからさぁ」

JUM「アレ送ってきたのはお前かよぉおおお!!!」

 前の学園を退学になった後、オレの家に1通の封書が届く。それがローゼン学園の案内状であった。
 行くあてのなかったオレは、すぐに編入試験を受けた。

巴「今はまだ何も思いついてないけどさ、そのうち呼ぶからね?」

JUM「一生呼ばないでください」

巴「ダメ。私の背中を預けられるのは、JUM君だけだよ」

JUM「背中にフライパンでも入れとけ」

巴「もう入ってるよ! じゃ、次の講義もサボるから! バイバイ!」

JUM「……おう」

翠星石「………………」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:08:10.20 ID:16FEAsMo<>
=昼休み=

翠星石「真紅は委員会の人たちと食べるそうです」

JUM「幼女は友達と食べる約束したらしいな」

翠星石「まあ、しゃーねーから翠星石が付き合ってやるですよ」

JUM「インラン チジョ、アリガト」

翠星石「気持ちがこもってねーです!!」

JUM「それより、なに食う?」

翠星石「昨日食べられなかったサバミソ食べるです!!」

JUM「……おやおや、サバミソ売り切れだってよ」

翠星石「ガーーン、サバミソのためにやってきたのに……」

JUM「明日に期待しろ。オレはなんにするかなぁ……サンドイッチにするか」

翠星石「あ、昨日の真紅と同じもの頼みましたね」

JUM「あの偉そうな消火器が美味いって言ってたからな」

翠星石「うーん、じゃあ、翠星石はピザトーストにするです」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:09:13.03 ID:16FEAsMo<>
JUM「サンドイッチうんめぇええええ!! こりゃパンが違うよ!!」

翠星石「……あの、ちょっと聞いてもいいですか?」

JUM「おう、オレに答えられることならな」

翠星石「柏葉さんと知り合いだったんですか!?」

JUM「……………………まあな」

翠星石「……モトカノ?」

JUM「チガウ」

翠星石「さっきの会話じゃ、ぜんぜん意味がわからないですよ!!」

JUM「………………」

翠星石「説明して欲しいですぅ!!」

JUM「聞いても詰まらん話だ」

翠星石「………………気になるですよ」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:10:48.47 ID:16FEAsMo<>
JUM「柏葉とオレは小学校、中学校が同じ、いわゆる幼馴染で、昔から馬鹿やってきたんだよ」

翠星石「JUMの破天荒な性格も、その延長なんですかねぇ」

JUM「オレはだいぶ丸くなったほうだ」

翠星石「……それで、具体的にはどんなことしてたですか?」

JUM「小学生のとき、全校生徒の牛乳を盗んで、プールに入れた」

翠星石「へ???? 牛乳を、プールに????」

JUM「アイツが、牛乳プールがお肌に良いとか言い出したんだよ。アイツが!!」

翠星石「……うわぁあああ…………」

JUM「まあ、全部入れたものの、うっすらと白くにごった水にしかならなかったけどな」

翠星石「そ、その後はどうなったです?」

JUM「夏だった。大惨事さ。塩素も入れてなかったしな。数日後、すごい悪臭を放ってた……」

翠星石「……学校側はどういう反応だったです?」

JUM「当然、怒られた。事前に許可も出さず、何をやっているのか! とね」

翠星石「許可以前の問題がするです……」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:11:27.93 ID:16FEAsMo<>
JUM「プールに関することなら、まだある」

翠星石「ど、どんなことですか?」

JUM「アイツはザリガニ釣りがしたいと言い出し、今度は教師の許可を取って、やりやがった……」

翠星石「そ、それは本当の話ですか!?」

JUM「マジの話だ。プールを埋め尽くすザリガニ、エサを投げ入れる柏葉の笑顔、そのあとの惨劇、オレはすべて覚えている」

翠星石「い、一体、何があったんですか?」

JUM「柏葉は……ひとしきり遊ぶと……放置して帰った」

翠星石「……………………」

JUM「ちなみに、オレもひとしきり遊んだあと、放置して帰った」

翠星石「……………………」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:12:26.90 ID:16FEAsMo<>
JUM「次の日!! エサがなくなったザリガニは共食いを始めた!! 同じ種族が食い合うサバイバルだ!!」

翠星石「……………………」

JUM「さらに次の日!! ザリガニはみんな死んだ!! 腐臭がすごい!! 校門まで臭う!! ハエもすごい!! ブンブン飛んでる!!」

翠星石「……………………」

JUM「どのくらい時間がたっただろうか。その後、プールを見てみると、どす黒い沼が形成されていた」

翠星石「……………………」

JUM「以来、プールには頑丈な南京錠が掛けられ、人の出入りを禁止された」

翠星石「お前ら、馬鹿ですね?」

JUM「若気の至りだな」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:14:26.56 ID:16FEAsMo<>
翠星石「他に隠してることはないですか?」

JUM「この程度の話なら、千一夜語り続けられるさ」

翠星石「アラビアンナイトですか!」

JUM「そうそう、オレが前の学校を退学になった理由も、アイツのせいなんだよ!!」

翠星石「それはどういうことです?」

JUM「オレは、校長たちの愛の営みをビデオに納めて、全校生徒の前に公開したワケだが……」

翠星石「普通なら逮捕されるです……」

JUM「けど、あの計画は柏葉の発案なんだ」

翠星石「あれ? でも、そのときはJUMと柏葉さんは別の学校ですぅ」

JUM「ああ、地元でたまたま柏葉に会ったときに、オレが愚痴ったんだよ。『今の学校つまんねぇ』って」

翠星石「そうだったですか」

JUM「その数日後、オレ宛に封筒が届いた。中には指示書が入ってた」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:14:50.98 ID:16FEAsMo<>
翠星石「なんて書いてあったんですか?」

JUM「『ビデオカメラを持って、校長室の前をうろつけ』それだけだ」

翠星石「……JUMがあのシーンに出くわすこともわかっていたんですか!」

JUM「恐らく、そうだろうな。そしてオレは見事、ホモセックスをビデオに収め、全校生徒の前で上映……と」

翠星石「うぷっ、食欲がなくなる話ですぅ……」

JUM「とにかく、アイツは危険なんだよ。別の学校の裏事情にまで精通する情報網を持ち、人を扱うことに長けている」

翠星石「JUMの危険性も分かりました。頭脳が柏葉さん、手足がJUMですね」

JUM「まあ、そういうことだな」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:15:09.15 ID:16FEAsMo<>
翠星石「じゃあ、柏葉さんがJUMをこの学園に呼び出したってことは……」

JUM「手足が必要になったってことかもな」

翠星石「はぁ……厄介なことに巻き込まれなければいいんですけどねぇ」

JUM「オレはすでに巻き込まれてるけどな。居候が3人も居るなんて……」

翠星石「黙れです!! サンドイッチいただき!!」

JUM「あーーー!! てめぇ!! それ最後にとっておいたのに!!」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:15:40.23 ID:16FEAsMo<>
=放課後=

JUM「〜〜♪ 〜〜〜♪」

翠星石「なんだか嬉しそうですねぇ」

JUM「ばーか、そんなことねーよ!」

翠星石「怪しいです! 何か隠してるですね!!」

JUM「ウゼェな痴女、オレはレイプしないって言ってんだろ? 他の男根をあたれ!!」

翠星石「ムキーーーー!! 怒ったですよ!! 先に帰るです!!」

JUM「あ、悪い。少し言い過ぎた!」

 走って教室を出ようとしていた翠星石は、オレの声を聞いた後、盛大にずっこけた。

JUM「ど、どうした淫乱痴女!! セルフSMか!?」

翠星石「オ、オマエが変なこと言うから転んだです……イタタ……」

JUM「ちょっと謝ってみただけなんだが……」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:16:16.01 ID:16FEAsMo<>翠星石「イタタタ……、ひねったかも知れないです」

JUM「チッ、しょうがねえな、保健室まで連れてってやるよ」

 オレは翠星石をお姫様抱っこする

翠星石「え? え! え!? えええーーー!!!!」

 オレの腕の中で暴れる翠星石。

JUM「暴れんな!! その辺に放り投げるぞコラ!!」

翠星石「だってだって!! 恥ずかしいですぅ!!」

JUM「バカがっ! 自意識過剰なんだよ!! 誰も見てねえ……」

 気がつけば、クラス全員がオレたちを見ている。
 しかし、オレの視線に気づくと目をそらした。……よし、問題ない。

JUM「ということで問題ない。行くぞ!!」

翠星石「うう、これは恥辱ですよ!!」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:16:59.58 ID:16FEAsMo<>
 う〜ん、カッコつけてお姫様抱っこしてみたけど、ちょっときついなぁ。
 まぁ、翠星石は軽いから何とか行けるだろうけど。

翠星石「重くないですか?」

JUM「うわっ! 重っ!! 手が抜けちゃうよう!!」

翠星石「重くないですよね?」ギュー

JUM「顔をつねるなっ!! 痛い!!」

 保健室の前まで何とか来れた。

JUM「しつれいしゃーす」

翠星石「こ、こんにちは〜」

???「あら、どうしたの?」

 白衣をまとった、優しそうな女性が現われた。
 長い黒髪は美しく、はかなげな雰囲気は、男子生徒をメロメロに魅了するだろう。
 この人が保険の先生だろうか?<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:17:55.06 ID:16FEAsMo<>
翠星石「教室で転んで足をひねったですぅ」

JUM「まさか自分の愛液で足を滑らせるとは……インランにもほどがあるよおおお!!!」

翠星石「殴っても良いですか?」バキッ

JUM「もう殴られております。ハイ」

めぐ「うふふ、私はこの学園の保険医、柿崎めぐ と申します」

JUM「オレの名前は桜田JUM。趣味は読書、好みの女性はアナタです」

めぐ「まあ、お上手ね」

JUM「隣に居るのが淫乱痴女です。オレの昔の女ですが、アナタと付き合う前に別れるつもりで連れてきました」

翠星石「ええ!? 翠星石を捨てるですか!? しくしく……あんなに愛してるって言ったのに……」

JUM「うるせー!! テメェはもう用済みなんだよ!!」

翠星石「ひどい男ですぅ!! ……って、翠星石は淫乱痴女じゃないですし、オマエの昔の女でもねーですよ!!」

めぐ「あらあら、二人とも元気ねぇ。羨ましい……」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:21:12.15 ID:16FEAsMo<>
JUM「あ、すみません、コイツの足、診てやってもらえますか?」

翠星石「あう、意識したら痛くなって来たです……イタタタタ……」

 オレは翠星石をベッドに腰掛けさせた。
 翠星石は上靴と靴下を脱ぐのに少し苦戦していたようだが、なんとかやり遂げた。
 それから柿崎先生が、翠星石の足を丁寧に診始める。

めぐ「……う〜ん、軽いねんざ みたいね。シップをはって様子を見て見ましょう」

JUM「できれば、氷とかも貰えると助かるんだが」

めぐ「ええ。氷のうを出しておくわ。……えーと、これね」

 柿崎先生は冷凍庫から氷のうを取り出すと、ガーゼでくるんでこちらへよこす。
 オレはそれを受け取ると、翠星石の足に当てた。

翠星石「ひゃっ! 冷たいですよ!」

JUM「スマン、ワザとだ」

翠星石「お〜の〜れ〜!!」

 すぐに氷のうを奪われ、翠星石は自分で足を冷やし始めた。

JUM「チッ、つまらん」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:22:14.25 ID:16FEAsMo<>
 ……正直、図書室へ行きたいんだが、このままコイツを放っていくのも気が引ける。
 しょうがないので、カバンから本を取り出し、保健室の椅子に腰掛けた。

翠星石「……アレ? 昨日読んでた本とは違うですね」

JUM「あの本ならもう読み終わった。今はルパンを読んでいる」

翠星石「ル、ルパン……ですか」

JUM「3世じゃない方な。お前らのバカ話のせいで、気になって読み始めたんだよ」

翠星石「『職員室侵入大作戦』のことですか?」

JUM「バカッ!! こんなところで言うな!!」

 幸いにして柿崎先生には聞こえなかったようだが、こいつは本物のバカなのかもしれない。

JUM「とりあえず、しばらく冷やしてろよ。もう少ししたら寮まで送ってやる」

翠星石「あ、ありがとうですよ」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:23:10.59 ID:16FEAsMo<>
JUM「………………」

翠星石「………………」

 待てよ? オレが本読んでる間、コイツはヒマって事か。
 …………クソッ、めんどくせぇ。

JUM「えーと、いまは集中力がないから本はあとで読もうかなぁ」

翠星石「じゃ、じゃあ、翠星石と話すですよ!」

JUM「はいはい、で、オレがビックリ仰天するような面白い話をしてくれるんだよな?」

翠星石「そ、そこまで高度な話題を要求されると困るです……」

JUM「まあいい。話してみろ」

翠星石「……最近、よく夢をみるです」

JUM「夢? 夜に見る夢のことか?」

翠星石「そうです。JUMが転入してくる少し前からです」

JUM「ふ〜ん、それで?」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:24:23.76 ID:16FEAsMo<>
翠星石「夢の中には、JUMが出てくるです」

JUM「ほう、で、お前とセックスしてるのか?」

翠星石「違うです。毎日セクハラされてました」

JUM「ほお……」

翠星石「しかも、現実のJUMより、夢の中のJUMは過激なんです」

JUM「具体的に言うと?」

翠星石「…………たまに、全裸になります」

 オレは自分の身体を手で覆い隠す。

JUM「オレは、冗談でお前の事を痴女とか言ってたけど、マジで痴女だったのか。引くわー」

翠星石「ち、ちがうですよ!! 夢の中のJUMが変態なんです!!」

JUM「だが、その夢を見てるのはお前だよな? ってことは、お前の潜在意識ではオレの全裸を求めてるのか?」

翠星石「んなモンみたくねーですよ!! バカッ!!」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:26:00.24 ID:16FEAsMo<>
JUM「ところで、足の調子はどうだ?」

翠星石「痛みは引いたみたいです」

JUM「歩けそうか?」

翠星石「ん〜、なんとなく動かさない方が良さそうな気がするです……」

JUM「しょうがない。とりあえず、寮まで運んでやる」

 オレは再度、翠星石を抱きかかえた。

翠星石「いつもすまねえですぅ」

JUM「おとっつぁん、それは言わない約束でしょう?」

めぐ「あら、もう大丈夫?」

JUM「ういっす。柿崎先生、お世話になりました!」

翠星石「ありがとうですぅ!」

めぐ「いつでも来てね」

 ……保険医の言葉としてはどうだろうか。<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:29:21.46 ID:16FEAsMo<>
=放課後、学生寮ロビー=

 翠星石を抱えたまま学生寮へ向かうと、そこには真紅と雛苺が居た。

真紅「驚きの光景を目にしてしまったのだわ」

ヒナ「ラブラブのカップルがシンデレラでゴールインなのー」

JUM「式には絶対来てね!」

翠星石「バカっ! さっさと降ろすですぅ!!」

 たまたま、真紅たちがロビーに居てくれて助かった。
 さすがに女子側のスペースへ男子が入るわけには行かないしな。

JUM「痴女が足を怪我したんだ。お前ら部屋まで運んでやってくれ」

真紅「なるほど。分かったわ」

ヒナ「合点承知なのー」

翠星石「ごく自然に痴女って呼ぶなですぅ!!」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:31:23.65 ID:16FEAsMo<>
翠星石「もう、そろそろ歩けると思うですよ」

JUM「治りかけに自分を過信して、体調を崩すバカって多いんだよなぁ」

翠星石「グッ! く、くやしいですぅ……そもそもケガしたのはJUMが……っ!!」

JUM「こうして色々世話してるのに、まだ文句があるのか?」

翠星石「………………」

JUM「まあ、ゆっくり休め。夕食はあとで消火器か幼女に運んでもらえ」

真紅「貴方はこれからどうするつもり?」

 もう、結構時間がたっている。図書室は閉まってるかも知れないな。

JUM「晩飯食って、部屋でゴロゴロしてる」

真紅「そう。私たちは今日、そちらへ行けないと思うわ」

JUM「ああ、わかった。痴女の世話を頼む」

ヒナ「まかせるのー」

JUM「……不安になるから、幼女は返事しないでくれ」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:33:56.41 ID:16FEAsMo<>
ガチャッ

 3人と別れた後、オレは自室へと戻った。
 考えてみると、あいつらがこの時間に居ないって珍しいな……。

 グゥゥ……腹がなる。
 そろそろ晩飯を食うか。
 オレは制服から、ラフな格好に着替えた。

JUM「さて、食堂へ向かうか」

 今夜はどんなご馳走が待っているのか楽しみだ。<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:35:11.87 ID:16FEAsMo<>
=夜、食堂=

ガヤガヤ……

 なるほど。夜でもこのくらいの時間は少し込んでるのか。
 あふれる人ごみで、人がごった返している。
 だが、その中にあっても、オレはその人物を認識することが出来た。

JUM「蒼星石!!」

蒼星石「あっ……JUM君……っ!」

JUM「お前も、学生寮だったのか」

蒼星石「うん、JUM君もそうなんだね」

 はにかむように笑う蒼星石。引き込まれるような笑顔だった。

JUM「夕食はまだなのか?」

蒼星石「うん、これからなんだ」

JUM「じゃあ、オレと一緒に食べようぜ」

蒼星石「え? うん、いいよ。くすくす……」

JUM「なんで笑うんだよ」

蒼星石「だって、誘われるなんて思わなかったから、一瞬ビックリして」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:36:07.84 ID:16FEAsMo<>
JUM「夕食に誘うくらい普通だろ?」

蒼星石「そう……なのかな……」

JUM「まあ、オレは普通じゃないから参考にはならないけどな!」

蒼星石「あはは! 自覚、あったんだね」

JUM「おいおい、言うようになったじゃないか」

蒼星石「ああっ! それよりも、食事を取りに行かないと」

JUM「話をそらすのも上手いもんだな。だが、早くしないと席が埋まるな」

 俺たちはそれぞれ好きなものを選び、同じテーブルに腰を下ろした。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 20:37:08.75 ID:RNJ/jy6o<>なんで人がいないんだ、俺はみているぞ支援<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:38:15.77 ID:16FEAsMo<> 飯を食おうとしたところで、前に座った蒼星石がソワソワしているのに気づく。

蒼星石「あの……JUM君……」モジモジ……

JUM「ん? どうした食事も食わずモジモジして。……ああ、食事の前に済ませて置けよ?」

蒼星石「いや、トイレじゃなくて……」モジモジ……

JUM「ハッ! ま、まさか、二日目にしてオレのフェロモンの犠牲者か!!」

蒼星石「ちちちがうよ……あの……本読んだ……?」

JUM「あー、ごめん。まだなんだ」

蒼星石「……あ……いや…………まだなら……うん……いいんだ…………」

JUM「……というのは、心の痛むウソで、昨日の夜、読みきっちまったよ」

蒼星石「……えっ!? ホントに!?」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:40:05.65 ID:16FEAsMo<>
JUM「あまり面白すぎる本を薦めるな。おかげで寝不足じゃないか!」

蒼星石「くすくす……ゴメンね」

JUM「謝るくらいなら、今度またオススメの本を教えろ」

蒼星石「うん。分かったよ。あっ、実はあの本、まだ続編があって」

JUM「ほぅ、そりゃさっそく明日にでも借りに行くとしよう」

蒼星石「うん。絶対来てね。ボク、待ってるから……」

JUM「それで、続編はどんな話なんだ?」

蒼星石「それはね、あの少年が……」

JUM「ストップ!! やっぱりダメだダメだ!! 蒼星石の話は、続きが気になるから聞かない!!」

蒼星石「くすくすくす……残念だなぁ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 20:41:42.62 ID:RNJ/jy6o<>蒼へはあまりセクハラしないんだなww<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:42:20.18 ID:16FEAsMo<>
JUM「ふーっ、危うくトラップに引っかかるところだったぜ」

蒼星石「あーっ、自分から聞いたくせにー」

JUM「おやおや、蒼星石が怒っていらっしゃる! 誰かー! 写メ撮ってぇ!!」

蒼星石「や、やめてよ。恥ずかしいなぁ……もう」

JUM「ところで、今更だけどさ」

蒼星石「ん? なに?」

JUM「そんなに少ない飯で足りるのか?」

蒼星石「うん、平気だよ」

JUM「まあ、小柄でキュートな蒼星石ならそれで十分か」

蒼星石「くすくすくす……」

 風に揺れる花のように笑う。とてもつつましい。
 どこぞの痴女や消火器や幼女は見習うべきだと思った。<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:42:49.47 ID:16FEAsMo<>
JUM「ところで、本当に今更なんだけどさ」

蒼星石「なにかな?」

JUM「クラスと学年、どこ?」

蒼星石「え? えーと、JUM君は?」

JUM「オレは2-Cだよ」

蒼星石「ご、ごめんなさい、先輩でしたか。ボクは1-Aです」

JUM「お、おい、今更そんな事を気にするなよ」

蒼星石「……すみません」

JUM「………………」

蒼星石「………………」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:43:47.66 ID:16FEAsMo<>
JUM「あのさ、オレ……タメ口とか、気にしないタイプだから」

蒼星石「………………」

JUM「オレの知り合いに、もう一人1年のヤツが居るんだけど、そいつなんてオレより偉そうなんだぜ?」

蒼星石「………………」

JUM「そいつ、オレと初めて会ったときになんて言ったと思う? 『紅茶を入れて頂戴』だぜ?」

蒼星石「…………プッ……」

JUM「初対面なのにイキナリ紅茶入れろとか言うようなヤツだけど、オレの心は海のように広いから全然気にしてないわけだ」

蒼星石「…………うん……」

JUM「だから蒼星石も、オレの年とか気にしないで、今までみたいに普通にしてくれ」

蒼星石「……わかった。ゴメンね」

JUM「ハッハッハ、謝る必要はどこにもないだろ」

蒼星石「うん。そうだね」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:47:31.64 ID:16FEAsMo<>
JUM「それじゃ、メシも食い終わったことだし、そろそろ行こうぜ」

蒼星石「うん。行こうJUM君……」

 俺たちは食堂を後にした。
 うっすらと雪の積もった地面を横に見ながら、寮へつづく渡り廊下を歩く。

JUM「うー、さむいなぁ。雪があるって事は、いつの間にか降っていたのか」

蒼星石「うん。さっき、少し降っていたみたいだね」

JUM「そうか……」

 一緒に居るのが痴女や消火器だったら、間違いなく雪を背中に入れてやっただろう。
 でも、いま隣に居るのは蒼星石だ。あんな奴らと一緒には扱えん。

蒼星石「雪だるま、作ってみたいなぁ……」

JUM「もう少し積もったら、一緒に作ろうぜ!」

蒼星石「積もると良いなぁ」

 そんな約束をしながら、オレたちは寮内へ足を踏み入れた。

JUM「それじゃ、また図書室で会おう!!」

蒼星石「またね……JUM君。…………ありがとう」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:51:14.52 ID:16FEAsMo<>
 部屋に戻ると、誰も居ない。
 それが普通のことなんだが、少し寂しかった。

JUM「何を期待しているんだオレは……」


 大浴場で風呂を済ませたあと、読み進めていなかったルパンを手に取りベッドにもぐりこんだ。
 ホームズとの対決があると聞いたので、一緒にホームズも借りていたりする。

JUM「おそらく10冊以上先になるけどな」

 噂によると**が**を**とか。
 そりゃ***も怒るわな……。

 しばらく本を読んでいたのだが、だんだん眠くなってきた。

JUM「……面白いけど……寝不足でもうダメだ…………」

 ...zzzZZZZZ

 おやすみ。世界。<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:55:58.83 ID:16FEAsMo<><番外編>

緑「短っ!!」

桜田「これでも、夜書き始めて朝日を拝んだんだぜ?」

緑「筆が遅いですねぇ……」

桜田「言うなよ。アイツが一番分かってるさ」

緑「今回は新たに二人登場しましたね」

桜田「柏葉と柿崎先生な。一応、占いが柏葉登場につながる複線だったらしい」

緑「巴は気になることを言っていたですが、これから先どうなるですかね?」

桜田「さあな。まったく分からん」

緑「……決めてないってオチじゃ……」

桜田「ソンナコトナイダロ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 20:57:26.09 ID:RNJ/jy6o<>乙でした、SAGAも期待<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 20:59:54.28 ID:16FEAsMo<>桜田「蒼星石とオレの関係が気になるところだな」

緑「ヒロインは蒼星石ですか!?」

桜田「特に決めてないそうだ。展開的に、面白ければアリなんじゃないか?」

緑「がーん、ヒロインの座を妹に奪われそうですぅ」

桜田「お前は優遇されすぎなんだ。そろそろ他のやつらに出番を譲れ」

緑「い、いやですぅ!! ヒロインは譲らないですよ!!」

桜田「おお、なんと醜いのだ……権力に執着する暴君のようだ」

緑「ふっふっふ、ヒロインになれないのなら、この包丁でJUMを」

桜田「ヤンデレな翠星石か。でもこのSSでヤンデレは無いだろうな」

緑「ええ!? な、なんでですか?」

桜田「だって、おまえ、バカじゃん!!」

緑「ムキャアアアーーーーーー!!!」グサッ!!

桜田「グエェェェェーーーー!!!」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/01(日) 21:05:52.98 ID:16FEAsMo<>桜田「次回は未定。おそらく来週の日曜日だそうだ」

緑「復活が早いですねぇ……」

桜田「ちなみに、Sa・Gaのほうが書いてて楽しいとか言ってるらしい。俺たちヤバいぞ!!」

緑「翠星石はどっちも出てるからいいですぅ♪」

桜田「クソッ!! オレも絶対向こうに出てやる!!」

緑「おそらくチョイ役ですね。『ここは○○の村です』とか言う役ですよ」

桜田「それはイヤだな……」

緑「ヒサンですねぇ」

桜田「まぁ、あまり気にしないでおこう」

緑「切り替えが早いです。単純ですよ」

桜田「うるせぇ痴女!! それでは、次回をお楽しみに!!」

緑「……続くといいですねぇ。それと、痴女じゃないですぅ!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 21:21:44.78 ID:RNJ/jy6o<>>Sa・Gaのほうが書いてて楽しい
なん…だと…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/03/01(日) 23:56:36.56 ID:WHc71fM0<>>Sa・Gaのほうが書いてて楽しい
Sa・Gaも面白いからなぁ。
ジュンが好きな俺としてはこっちをもっと書いてもらえればうれしいケド、
でも、こっちをあっちの息抜きくらいにたまに投下してもらえれば、それで十分だぜぇ。

どうせ、どっちも見るからね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/02(月) 00:51:45.17 ID:J6E/2ADO<>SaGaって何だ…

それはそうと作者からMarron臭がする<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/02(月) 00:54:08.57 ID:HxgYPKko<>>>101
作者が同時進行してるやる夫スレ<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/02(月) 01:38:07.85 ID:IH6HjH.o<>>Sa・Ga
サガのストーリーがすごく好きなんです。
楽しんで書くので気楽に読んでいただければと思います。


Marronプレイしたことはないのですが、ギャルゲ風に書いてる気持ちはあります。
ソフト化できたら好きなドールとキャッキャウフフですよ。 シナリオ書きたい……


学園編はヌルヌルユルユル続けます。
毎週日曜日夜あたりに更新するので、ご支援いただければネタの質も上がると思います(テンションと連動してますので)


全然関係ないですが、自分のSSで一番好きなのは『京都旅行編』です。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/02(月) 01:45:34.47 ID:HxgYPKko<>どうせ同じ作者だって公言してるんだからトリップ同じにしたら?ww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/02(月) 01:57:26.36 ID:IH6HjH.o<>トリップ同じにしないのは、こっちに好きなこと書いているので、あまりリンクさせたくないのが本音ですww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/02(月) 02:09:27.62 ID:.80p88go<>めっちゃ進んでるwwwwww今から読むお<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/02(月) 02:11:30.06 ID:uNXPKw2o<>今日投下日だったのか、忘れてたぜ
とりあえず乙。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/02(月) 02:17:30.07 ID:ObLkDTs0<>遅れたが乙〜次も期待
巴が崩壊しすぎワロタww
 
京都旅行編は「オロチが村に現われたですぅ!!!」で死ぬほど笑ったww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/04(水) 17:59:49.93 ID:Xo4Q3uEo<>乙乙
京都旅行編kwwsk<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/04(水) 21:07:40.74 ID:IrPkT0Mo<>支援サンクス!
オロチww


>>109
京都旅行編は
翠星石「JUM、おチンチンしまうですぅ!」の>>40から始まるSSです
ttp://mimizun.com/log/2ch/news4vip/takeshima.2ch.net/news4vip/kako/1234/12343/1234339058.dat<> 109<>sage<>2009/03/05(木) 05:01:23.13 ID:tDepkQ6o<>>>110
サンクス
翠星石が可愛すぎてワロタ<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/07(土) 20:44:32.76 ID:KUZuTfUo<>Sa・Ga投下した後で気づいたんだけど、俺のIDクズですwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/07(土) 20:48:32.19 ID:yUGx7mIo<>oh…<> 投下予定 ◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/08(日) 01:03:10.05 ID:Ssk65O6o<>日曜(今日)の20:00あたりから投下します。

なんとか書き上げました。
今回は動きが少ない回なので短めです。
……イイワケ ジャナイ ヨ?<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/08(日) 05:31:20.12 ID:o0tkde2o<>>なんとか書き上げました。
実はかなり無理してるんじゃないか?2つも同時連載するのは大変だろ
こっちは本当に息抜きでいいから、嫌にならない程度にマイペースで筆を進めてほしい<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/08(日) 10:36:35.48 ID:Ssk65O6o<>ありがとうございます
無理してつまらないものを上げても仕方が無いので、
こちらはマイペースで頑張りたいと思います

今日の分は予定通り投下しますね<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:01:42.02 ID:Ssk65O6o<>はじめます<> ローゼン学園 第4話 ◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:04:00.12 ID:Ssk65O6o<>=朝、JUMの部屋=

真紅「おはよう、JUM」

JUM「…………うぁ?」

真紅「もう朝なのだわ」

JUM「……なんで消火器が隣に?」

真紅「起こしに来てあげたのよ」

JUM「なんで?」

真紅「さあ?」

JUM「お前が分からなければ、誰にも分からないんですけど……」

真紅「ミステリーね。じゃあ、私は部屋へ戻るのだわ」

 そう言うと、真紅は天井の穴へ上って消えてしまった。
 ちなみに、パンツは見えなかった。

JUM「……ちょっと残念」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:05:43.16 ID:Ssk65O6o<>=朝、学生寮ロビー=

 着替えてからロビーへ行くと、翠星石が壁に寄りかかって待っていた。

JUM「よっ、おはよう」

翠星石「おはようですぅ」

JUM「足はもう平気か?」

翠星石「腫れも引いたし、痛みもないですよ」

JUM「そうか……。ところで、消火器と幼女は?」

翠星石「もうすぐ来るですよ」

JUM「じゃあ、待ってる間にシリトリしようぜ!」

翠星石「な、なんでシリトリなんですか?」

JUM「気にするな。『リンゴ』」

翠星石「えーと、ゴ、ゴ、ゴ……『ゴール』」

JUM「ルか……『ルール』」

翠星石「え? ル、ル、ル……『ルビー』」

JUM「伸ばす音だから『イ』にしておくか。イ……『淫乱痴女』」

翠星石「オマエ、それが言いたかっただけですね!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:09:07.78 ID:Ssk65O6o<>
 真紅と雛苺も到着し、4人で食堂へ向かった。
 配膳を受け取り席に着く。オレの隣に翠星石、向かいに真紅、斜めに幼女という席次だ。

JUM「いただきまーす」

 食事を食べながら、 自然と他の知り合いを探している自分。
 落ち着かない視線を、翠星石に見咎められる。

翠星石「なにをキョロキョロしてるですか?」

JUM「眼球の運動だ。お前もよくやってるだろ?」

翠星石「やってねーですよ!!」

JUM「お前、知らないのか? レム睡眠状態の人間の眼球ってグルングルン動いてるらしいぞ」

翠星石「うげぇ……」

真紅「話を逸らしたわね、JUM」

JUM「……消火器、幼女がまたデザートを先に食ってるぞ」

真紅「雛苺!! 毎朝言わせないで!!」

ヒナ「うゆー! JUMに売られたー!!」

JUM「自業自得だ。オレは悪くない」

翠星石「それで、なんでキョロキョロしてたです?」

JUM「……味噌汁うまいなぁ」

翠星石「………………」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:13:25.20 ID:Ssk65O6o<>
=朝、教室=

JUM「朝からお前と顔を合わせるとはな」

巴「あははっ!! おはようJUM君!!」

JUM「……ああ、おはよう」

 オレはあまり絡まれないことを願いつつ、席についた。


水銀燈「ねぇ……ちょっと、柏葉さん?」

巴「ん? なにかなぁ?」

水銀燈「今日は来てるみたいだけど、授業にはいつも出席するべきだわぁ」

巴「……逆に聞くけど、授業に出なければいけない理由って何?」

水銀燈「そ、そんなの、当たり前のことじゃない!」

巴「アタリマエ? 当たり前って何? 当たり前だと出なきゃいけないの?」

水銀燈「クッ、授業に出ないと、勉強についていけなくなるわ!!」

巴「ああ、私の成績知らないんだ? 学年1位だよ」

水銀燈「な……っ!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:14:21.24 ID:Ssk65O6o<>
JUM「柏葉は昔から、サボるクセに成績いいよな」

巴「影で努力してるってヤツだよ」

JUM「本当に影で努力しているヤツは言わないだろ」

巴「とにかく、そういう事だからさ、私に構わないでくれるかな? お馬鹿さん」

水銀燈「わ、私……わたしは……うう……っ!!」

タッタッタッタ……

 水銀燈は走ってどこかへ行ってしまった。……なにか気に障ったのだろうか?
 入れ替わりに翠星石が教室に入ってくる。

JUM「……痴女、トイレは込んでたか?」

翠星石「レディになんてこと聞くですか!! 化粧を直していただけです!!」

JUM「お前、化粧なんてする必要ないじゃん」

翠星石「え? 化粧する必要がないくらい美人ってことですか?」

JUM「スマン、軽いメキシカンジョークだ」

翠星石「意味がわからんですよ!!」

巴「メキシカンジョークにはこんなのもあるよね。『キミの瞳に乾杯』」

JUM「アレは高度なメキシカンジョークだな。夜景の見えるレストランで使うと効果絶大!!」

翠星石「馬鹿にされたことだけは分かったですぅ!! あと、メキシコ人に謝るべきです!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:16:19.16 ID:Ssk65O6o<>
 しばらく時間が経ったのだが、まだ水銀燈は戻ってきていない。
 柏葉の発言がそんなにショックだったのだろうか。

ノリ「皆さ〜〜ん!! おはようございま〜〜〜〜す!!」

JUM「……教師がきやがったか」

 ……水銀燈とはあまり親しくないんだが、知り合いのよしみで探してやるか。

JUM「桜田JUM、緊急離脱ッッ!!!」

ダダダッ!! ガラッ!!!

ダッダッダッダ……

翠星石「大声で叫びながら教室から飛び出したです!!」

巴「さすがはJUM君ね。あの頃から何も変わってない……」

ノリ「うう……、教室を飛び出した生徒……屋上……自殺……」

翠星石「言ってる内容が不吉ですぅ!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:17:48.84 ID:Ssk65O6o<>
 勢いで教室を飛び出してみたものの、水銀燈の行きそうな場所なんて分かるはずがない。

JUM「青春ドラマだと大抵、屋上に居るもんだが……」

 もちろん、居なかった。
 ガランとした屋上。自分の存在がすごくマヌケに感じられる。

JUM「もういいや。ジュース買って戻ろう……」


 教育棟の一階には、自動販売機がある。

JUM「うーん、何にしようかなぁ」

 いくつかある飲み物のうち、探している人物に関連する飲み物を見つけた。

ガコンッ

JUM「……うわ、ノド渇いてるときにヤクルト買っちまったよ」

 ちょうどその時、自動販売機の陰にうごめくモノを発見する。
 ま、まさか、ゴキブリか……?

JUM「ヒッ! ……なんだ。ゴキブリかと思ったら、乳酸菌かよ!!」

水銀燈「きゃあああああ!! な、なにぃ!? ゴキブリぃ!?」

JUM「ああ、ゴキブリはいない。代わりにお前が居た」

水銀燈「ヒ、ヒトをゴキブリと間違えないでよ!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:18:52.88 ID:Ssk65O6o<>
JUM「乳酸菌、もう授業始まるぞ。そろそろ教室へ戻らないと」

水銀燈「………………」

 水銀燈は動こうとしない。

JUM「……なんだってんだよ。一体」

水銀燈「私のことは、放っておいてぇ……」

JUM「オーケー、んじゃそういうことで」

ガシッ

水銀燈「ま、待ちなさいよ。普通、こういう時は話を聞くものじゃない?」

JUM「うわっ、面倒くさい女だな!」

水銀燈「柏葉さんの発言……とてもショックだったわぁ」

JUM「勝手にしゃべり始めたよ! この人ぉ!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:19:47.87 ID:Ssk65O6o<>
水銀燈「私、いつも頑張って勉強しているの……」

JUM「……ふーん」

水銀燈「それでも、クラス順位は5位以内が精一杯なのよ」

JUM「十分じゃないか」

水銀燈「学年順位で言えば、30位かそこらよ……。それより上へは、決して行けないの」

JUM「……………………」

水銀燈「いくら努力しても、いつもそう……。でも、それは周りも努力しているからだって、そう思ってたわ」

JUM「けど、柏葉は違った……か」

水銀燈「あの人は……授業に出ないばかりか、たまに出ても、携帯をイジってたり、本を読んだりしているの」

JUM「……昔からそうだ」

水銀燈「私、自分がとっても馬鹿で、惨めに見えて仕方がないのよ! どうしてあんな人が居るの!?」

JUM「………………」

水銀燈「どうして、神様は一握りの人間にしか、才能を与えてくれないのっ!?」

JUM「………………」

水銀燈「私はいつまで もがき続ければ良いの? どうしたら、この胸に宿る嫉妬の炎を消せるの……?」

JUM「………………」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:20:57.16 ID:Ssk65O6o<>
水銀燈「………………」

JUM「………………」

水銀燈「ごめんなさい。こんな話しちゃって……」

JUM「別に……」

水銀燈「………………」

JUM「……オレ、思うけどさ」

水銀燈「………………?」

JUM「上じゃなくて、前を見たら良いんじゃないか?」

水銀燈「………………」

JUM「上を目指すのは悪いことじゃないけどさ、お前の目標は柏葉なのかよ?」

水銀燈「――――っ!?」

JUM「何のために勉強しているかを見据えないで、順位にばかり執着してどうするんだ?」

水銀燈「………………」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:21:49.01 ID:Ssk65O6o<>
JUM「おまえの前にあるのは、おまえの目標だけでいいと思う」

水銀燈「………………」

JUM「お前の夢はなんだ?」

水銀燈「……わ、わたし……将来、小学校の先生になりたいの……」

JUM「そうか。立派な夢だな」

水銀燈「………………」

JUM「小学校の先生が、授業サボったりするのは良くないな。……戻ろうぜ?」

水銀燈「…………うん。そうね」

 二人で教室へ歩き始めたとき、自分が手にしていた物体について思い出した。

JUM「あ、ヤクルトいる? 思わず買っちゃったんだけど」

水銀燈「い、いらないわよぉ!!」

JUM「乳酸菌のクセに乳酸菌を摂らない。これは……ハッ! 共食いを回避しているのか!?」

水銀燈「乳酸菌って呼ばないでぇ!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:24:12.06 ID:Ssk65O6o<>
=昼休み、教室=

翠星石「JUM〜、昼ごはんの時間ですよ〜」

JUM「はいはい」

翠星石「どうしたですか? さっさと行くですよ!」

JUM「そんなに早くイキたいのか。まったくインラン痴女というのは恥知らずだなぁ」

翠星石「……相手にしてられないです。サバミソが売り切れる前に向かうですよ」

JUM「バカッ! オレも行くって!! 教科書しまってる時くらい待ってろよ!!」

 オレはすぐに翠星石の後を追って食堂へ向かった。
 今日は授業が早めに終わったため、人が込み始める前に着くことができた。


JUM「とりあえず席を取って来る。オレの食券も買っといてくれ」

翠星石「わかったですよ。何にするですか?」

JUM「ん〜、ラーメン大盛りで」

翠星石「了解ですぅ」

JUM「あ、やっぱりから揚げソバにしてくれ。この前、幼女が食べてたヤツな」

翠星石「はいはい、わかったですよ」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:25:36.03 ID:Ssk65O6o<>
 真紅や雛苺も合流し、いつもの4人で食事となった。

翠星石「サバミソ美味しいです!! ゴハンによく合うですよ!!」

JUM「から揚げソバうめぇ!! こんなにソバと合うものなのか!!」

翠星石「ぐぬぬ……から揚げソバも……おいしそうですねぇ……」

真紅「JUM、サンドイッチはもう食べた?」

JUM「ああ、昨日食べたぜ。すげぇ美味かった!」

真紅「そ、そう? よかったのだわ」

JUM「……なんでお前が照れてるの?」

ヒナ「はんばーぐー♪ はんばーぐーがーおいしいのー♪」

JUM「変わったハンバーグだな。花の形の目玉焼きが上に乗ってるのか」

ヒナ「花丸ハンバーグなのよー!! デリシャスなのー!!」

JUM「人が食べてる物って美味そうに見えるなぁ」

翠星石「翠星石も明日、から揚げソバ食べるですよ!!」

JUM「……なんでオレに対抗するんだよ?」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:27:07.81 ID:Ssk65O6o<>
翠星石「あっ、JUMに聞きたいことがあるです……」

JUM「ん? なに?」

翠星石「朝、水銀燈と何かあったんですか?」

 朝、水銀燈は教室を飛び出し、オレはそれを追いかけて連れ戻した……。
 自分で言うのはアレだけど、青春だねぇ。

JUM「お悩み相談ってヤツ? 誰にでもあるような悩みを聞いてやっただけだよ」

翠星石「どんな悩みですか?」

JUM「そういうのは、オレの口から言えることじゃない」

翠星石「…………。わかったですよ」

真紅「……お悩み相談ね」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:30:09.84 ID:Ssk65O6o<>
JUM「人の悩みを聞いて思ったけど、オレもシッカリしないとな」

真紅「それは良いことだわ。放課後に皆でバドミントンをやろうかと話してたのだけど、JUMもどうかしら?」

JUM「シッカリすることと、お前らとバドミントンすることがつながんねえよ」

真紅「貴方は運動不足なのよ。少しは身体を動かすことが必要だわ。健全な肉体に健全な精神は宿るのだから」

JUM「肉体は精神の玩具だって話もある。精神を鍛えることが先にあってもおかしくはない」

真紅「なら、貴方は精神を鍛えるための努力をしているというの?」

JUM「よく分からん3人の女が、我が物ヅラして部屋に居るけど、気にしないようにしている」

真紅「それは鍛錬とは言わないわね」

JUM「……マジメな話をすると、放課後は用事があるんだよ。だからパス」

 昨日、図書室へ行くって蒼星石と約束したからな。

真紅「あら、そうだったの。それなら仕方がないわね」

翠星石「臆病者のJUMは逃げたですか。翠星石のスマッシュでギャフンと言わせてやりたかったですよ」

ヒナ「今日は3人でバドミントンするのー」

JUM「……青春だねぇ」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:33:00.44 ID:Ssk65O6o<>
=放課後=

 図書室のあの独特の空気というのは、時間が止まったような印象を受ける。
 静かで動くものがないからだろうか。とくに、この学園の図書室は人が居ないからな。
 若者の活字離れというヤツは、思った以上に深刻なのかもしれない。

JUM「蒼星石、こんにちは」

蒼星石「こんにちはJUM君」

 はにかんだような笑顔を向ける蒼星石。

JUM「この間薦められた本すごかったぜ。息をつく暇もない展開の嵐って感じでさ」

蒼星石「くすくす……続編はもっと凄いんだよ」

JUM「その続編ってどこにあるんだ?」

蒼星石「今から持ってきてあげる。少し待っててね」

 言うが早いか、蒼星石は本棚へと向かう。そして迷わず一冊の本を取り出してきた。

蒼星石「はい。これが続編だよ」

JUM「サンキュー。今日、借りてくぜ」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:35:06.68 ID:Ssk65O6o<>
蒼星石「そういえば……JUM君は、なぜ最近になって図書室へ来たの?」

JUM「それはキミに出会うためさ」

蒼星石「くすくすくす……冗談ばかり」

JUM「本気なのになぁ。……まあ、実は最近この学園に転校して来たんだ」

蒼星石「……そっか。だから今まで見かけたことがなかったんだ……」

JUM「このハンサム顔を見かけなかったことに、疑問を感じていたのか」

蒼星石「ううん。本が好きなのに、図書委員のボクが知らないって変だと思って」

JUM「ショックだ……。オレはハンサム顔じゃないのか」

蒼星石「JUM君はハンサムというよりは、女の子っぽい顔立ちだよね」

JUM「オレのイメージが崩れるような発言はやめてくれ」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:39:27.26 ID:Ssk65O6o<>
蒼星石「前に借りた本はまだ借りるの?」

JUM「ああ、……知り合いが読みたいって言っててな。スマンがもう少し貸しておいてくれ」

蒼星石「へぇ、そうなんだ。わかったよ。……でも貸し出し数の上限には気をつけてね?」

JUM「オレは3冊借りてて、今から1冊借りるから全部で4冊、上限は5冊までだったな」

蒼星石「うん。そうだよ。まあ、一度に10冊くらい借りちゃう人も、中には居るんだけどね」

JUM「オレは5冊で満足だが、10冊借りたとしても迷惑する人が居なければ良いと思うぜ」

蒼星石「う〜ん、ボクは一つ一つのルールをしっかり守らないと、規律が乱れるかもしれないと考えるよ」

JUM「なるほどね。放置自転車のカゴに空き缶がたまっていく理屈だな」

蒼星石「一つのルールを乱すと、他のルールまで乱れかねない。だからルールを守ることが大事なんだ」

JUM「耳が痛い話になってきたな」

蒼星石「JUM君はルールを守るのが苦手なのかな?」

JUM「そのルールに意味を求めてしまうんだ。本当に必要なのか? ってね」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:40:48.53 ID:Ssk65O6o<>
蒼星石「例えば、どんな風に?」

JUM「前にいた学校の話だ。全校生徒で議題について論争し、その結果で校則が変わったりする会議があったんだ」

蒼星石「へぇ〜、……校則が変わるなんて、すごいね」

JUM「そこでの議題は『制服の下にセーターを着用可にするかどうか』だった」

蒼星石「ええ!? 制服の下に、セーターを着ちゃいけなかったの!?」

JUM「うちの学校ではそうだった。制服はブレザーとワイシャツのみ、あとは肌着くらいだ」

蒼星石「寒そうだね……」

JUM「当然寒かった。だから、1・2年の在校生は『セーター着用を可能にするべきです』ってな意見をガンガン出した」

蒼星石「うん。ボクもその気持ちが分かるよ」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:41:33.35 ID:Ssk65O6o<>
JUM「でも3年は違った『私たちは3年間耐えてきました。だから貴方たちも耐えるべきです』と言いやがったんだ」

蒼星石「そ、それは酷いよ!! みんなは寒いって言ってるんだから、セーターを取り入れるべきだよ」

JUM「オレもそう思ったよ。自分たちが苦しんだから、お前らも苦しめみたいな、そういう風潮にはウンザリだった」

蒼星石「結局、それからどうなったの?」

JUM「3年生の発言力は強くてな。結局、セーターの着用は禁じられた」

蒼星石「そんな……」

JUM「『セーターの着用は不可』、理由は『3年生は耐えてきました』……馬鹿げた話だった」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:43:40.32 ID:Ssk65O6o<>
蒼星石「JUM君は、1人5冊までというルールに疑問を感じる?」

JUM「ああ、ゴメン。今のはただの……昔話だ」

蒼星石「そう……でも、ルールって言うのは、ただ守るだけじゃなく、見直す必要もあるってことだね」

JUM「そうだな。ちなみに、オレは一つだけ、バカみたいに守ってるルールがある」

蒼星石「それは、どんなルール?」

JUM「赤信号で渡らない。車が通っていなくてもな」

蒼星石「……理由を聞いても良いかな?」

JUM「簡単な理由だよ。小さい子が真似したら危ないから。それだけだ」

蒼星石「………………」

JUM「じゃあ、この続編ありがたく借りていくよ! またな!」

蒼星石「うん。またね、JUM君……」

タッタッタッタ……

蒼星石「…………変わった人だなぁ。……くすくす」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:44:58.17 ID:Ssk65O6o<>=夜、自室=

真紅「おかえりなのだわ」

ヒナ「おかえりなさーい」

翠星石「やっと帰ってきやがったですぅ!」

JUM「おう、帰ってきてやったぞ」

真紅「JUM、お茶を入れて頂戴」

JUM「イヤでございまする」

ヒナ「JUM、アイス買ってきて!」

JUM「自分で買ってこいよ」

翠星石「JUM、肩を揉むですぅ」

JUM「オッパイなら揉んでやってもいいぞ。あッ、しまった!! 無いじゃん!!」

翠星石「ムキィイイイーーー!!! ムカつくですムカつくです!!」

JUM「そういえば、お前らバドミントンやるとか言ってなかったっけ?」

真紅「モチロンやってきたわ。私の圧勝ね」

翠星石「真紅!! 髪の毛で打ち返すのは反則ですよ!」

ヒナ「ヒナは2位だったのー」

JUM「ってことは、……痴女ビリじゃん!!」

翠星石「ムキャーーー!! 痴女って呼ぶなですぅ!!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:49:34.07 ID:Ssk65O6o<>
JUM「まあ、たまには運動も良いかも知れないな。次はオレもやるよ」

真紅「そう? ならいっそのこと、明日もやろうかしら?」

翠星石「でも、体育館の使用許可の申請は面倒なんですよねぇ」

JUM「申請って、どんな風にするんだ?」

真紅「使用したい場所、利用目的、必要な道具などを用紙に記入して教師に提出、許可が出れば使えるわ」

JUM「毎回やるのは面倒だな。いっそ同好会でも作るか?」

真紅「イヤよ。ただでさえ私は『寮生会』に所属しているのに」

JUM「『リョーセーカイ』?」

翠星石「学生寮の学生による自治会です。正式には『寮生委員会』ですよ」

真紅「私は所属しているといっても、ほとんど名前だけだわ。会長がバカでね……あまり相手したくないのよ」

JUM「なるほど。絶対に関わらないでおこう」

真紅「……『バカがバカって言うくらいバカってどんなバカだよ』とか、思ってないわよね?」

JUM「オモッテ ナイヨ」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:50:53.10 ID:Ssk65O6o<>
翠星石「ところで、JUMはご飯食べましたか?」

JUM「オレはまだだな」

真紅「私たちもまだなのよ」

翠星石「じゃあみんなで夕食を食べるですよ」

JUM「この寮に来てから初めてじゃないか? この4人で夕食は」

真紅「そうかも知れないわね」

ヒナ「たのしみなのよー」

JUM「まあ、朝や昼と変わらないか……」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:52:36.28 ID:Ssk65O6o<>
=夜、学食=

真紅「雛苺、バイキングだからって、好きなものばかり取っちゃダメよ!」

ヒナ「わかってるもーん!」

JUM「そういいつつ、フルーツポンチを大盛りにしてるじゃねえか。逆さから読めコノヤロウ」

翠星石「カレーピラフがあるですよ。これはいただきです」

JUM「こっちに餃子もあるぜ! カレーピラフに合うかどうかは知らんが」

真紅「白米、お味噌汁、シャケ、ノリ、ほうれん草の煮付け、冷奴……」

JUM「消火器は和食系を攻めてるみたいだな。オレは餃子を取ったことだし、中華で行ってみようかな?」

翠星石「中華ならこっちにあるトンポーローがおすすめです。豚肉の煮付けですが、ハシで崩れるほどやわらかいですよ」

JUM「なるほど。思わずよだれが出るくらい美味そうだぜ。痴女はこのサラダなんかどうだ?」

翠星石「うう、痴女って呼ぶなですぅ。あまりにも自然に呼ばれるので、慣れてしまいそうですよ」

JUM「もういっそ慣れちまえば?」

翠星石「だが断るです!!」

ヒナ「うゆー、スパゲッティがある〜! 美味しそ〜〜!!」

翠星石「あ、翠星石もスパゲッチ食べたいです!!」

JUM「……いまだにスパゲッチかよ」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:54:31.58 ID:Ssk65O6o<>
真紅「JUMは今日で入寮4日目、転入3日目ね」

JUM「ああ、そうだな。それがどうした?」

真紅「もう学園には慣れた? ……なんて、バカバカしい質問よね」

JUM「いやぁ、オレ人見知りだから、全然慣れなくてさ」

翠星石「本当に人見知りなら、初対面の相手をあだ名で呼ばないですよ!!」

JUM「人見知りだからこそ、親しみを込めてあだ名で呼んでやってるんだよ。この痴女がッ!」

翠星石「ムキャーーー!! また痴女って呼んだですぅ!!」

ヒナ「でもねー、JUMが来てから楽しいのよー」

JUM「ありがとう、幼女。オレの中で幼女に対する評価が20上がったぞ」

ヒナ「チッ、気安く話しかけんなよ」

JUM「……40ダウン」

ヒナ「うゆー。軽いナポリタンジョークなのよー」

JUM「ナポリタンジョークなら仕方がないな。ハッハッハ!!」

真紅「……ナポリタンジョーク。ミステリーね」

翠星石「……とても謎ですぅ」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:55:37.87 ID:Ssk65O6o<>
真紅「学園生活で、困っていることはないの?」

JUM「一つだけあるんだが、ここでは話しにくいな……」

翠星石「なんですか? 気になるですよ」

JUM「でもなぁ……言っていいのかなぁ……」

ヒナ「JUMの悩みはヒナたちの悩みなのよー」

JUM「ありがとう、幼女。お前たちになら……話して良いかも知れないな……」

真紅「……JUMが困っていることってなんなの?」

JUM「実は……オレの部屋に変なヤツらが居座ってて……」

真紅「他にはないの?」

翠星石「一つだけって事は、他に悩みがないですよ」

ヒナ「JUMは悩みがなくて幸せなのねー」

JUM「お前ら……聞く気ないじゃん!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:56:44.40 ID:Ssk65O6o<>
真紅「もっと私たちが役立ちそうな悩みはないの?」

JUM「悪いけど、お前らが活躍するシーンを思い浮かべるほうが難しいよ」

翠星石「翠星石たちを舐めるなです!」

ヒナ「ヒナたちが揃えば怖いものなんてないのよー!」

JUM「幼女、勇敢と無謀は違うんだぜ。とにかく、お前らの手を煩わせるような悩みはねえよ」

真紅「私は、転入したばかりのJUMに、手助けできればと思っただけなのだわ」

JUM「……ありがとう、消火器。オレの中で消火器に対する評価が20上がったぞ」

真紅「…………また消火器って呼ばれたわ……」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 20:58:40.03 ID:Ssk65O6o<>
翠星石「そういえば……、JUMは最近、変な目に遭ったりしてないですか?」

JUM「なんだよ? 藪から棒に……」

翠星石「占いに書いてあったじゃないですか。『近いうちトラブルに巻き込まれそう』って」

JUM「……妙な3人の女に絡まれている以外は、とくに問題ないな」

真紅「翠星石から借りたハンカチは、まだ持っているの?」

JUM「ああ、コレな」

 オレはポケットから緑色のハンカチを取り出した。
 『ラッキーアイテム』として翠星石から借りた物だ。

JUM「『近いうち』って表現が微妙だよな。いつまで持ってればいいのやら」

翠星石「月が替わるまでは持ってると良いですよ」

JUM「ありがとう、痴女。オレの中で痴女に対する評価が0.5上がったぞ」

翠星石「なんで翠星石だけ小数点以下ですか!! あと、痴女って呼ぶなですぅ!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 21:00:32.24 ID:Ssk65O6o<>
真紅「そろそろ部屋へ戻りましょうか」

JUM「……もちろん、女子寮の方にだよな?」

翠星石「夜はまだまだこれからです。JUMの部屋に決まってるですよ」

真紅「JUMの部屋という表現は間違いよ。私たちの部屋ね」

JUM「消火器は黙って鎮火してろ」

 オレたちは軽口を叩き合いながら席を立ち、寮へと向かった。
 雛苺だけがトテトテと遅れながらついて来る。

ヒナ「あーっ、待ってーみんなー!」

翠星石「相変わらずノロマ苺ですよ……」

JUM「最後にデザート大盛りで食べてたからな。さらに、部屋へ戻ってからも食うんだろ?」

真紅「……本当に大丈夫かしら?」

翠星石「今にブクブク太ってスモウ苺になるですよ」

ヒナ「ドスコイなのよー♪」

JUM「………………」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 21:02:41.42 ID:Ssk65O6o<>
=夜、JUMの部屋=

JUM「そういや、この本読みたがってたよな?」

 オレは翠星石にハードカバーの本を差し出した。

翠星石「覚えててくれたですか。どうもですよ」

 ペコリと、可愛らしいお辞儀をされた。
 口さえ開かなければ……コイツなかなか……。

JUM「お前は、もう少し頑張った方がいいぞ?」

翠星石「なんのことですか?」

JUM「……まあ、お前みたいな性格のほうが良いってヤツも、世の中には居るのかも知れないな」

翠星石「ムキーーー!! なんだかイラッとくる発言ですよ!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 21:03:03.87 ID:Ssk65O6o<>
JUM「そういや、お前の眼って左右で色が違うんだな……」

翠星石「今頃気づいたですか!?」

JUM「前から気づいてたけど、人の身体的特徴ってなんとなく聞きづらいじゃないか」

 たしか蒼星石も、左右で色が違ってたな。
 まさか…………。

JUM「お前、妹とか居る?」

翠星石「へ? 居ないです。翠星石は一人っ子ですよ」

JUM「あー、良かった。すごいホッとした」

翠星石「な、なんでか知らないけど、ムカつくですぅ!!」<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 21:04:18.00 ID:Ssk65O6o<>
 翠星石に本を貸した後、オレはルパンを読み始めた。
 他の3人はTVを見ている。

真紅「今回のくんくんはすごいわ。針の穴に糸を通すような推理を展開しているのだわ」

翠星石「そこにシビれる憧れるですぅ」

ヒナ「でも犯人も、あと一歩のところで完全犯罪せいりつだったのよー」

真紅「犯人の失敗は、この場にくんくんが居たことね……」

翠星石「もう少しで迷宮入りする難事件でしたねぇ」

JUM「………………」

 意識をルパンにやろうとするのだが、ヤツらの会話も気になってしまう。
 ……結局、TVが終わるまで本に集中することはできなかった。

真紅「やっぱり、くんくんは最高ね」

翠星石「すごい推理ですよ。世界最高の探偵ですぅ!」

ヒナ「来週も楽しみねー」

JUM「………………」

 来週はオレも見ようと思った。<> ローゼン学園 第4話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/08(日) 21:05:08.47 ID:Ssk65O6o<>
真紅「そろそろ部屋に戻るわね」

JUM「おう、また明日な」

翠星石「パンツ覗くなですよ?」

JUM「ならスカート履いてくるなよ」

ヒナ「またねー、JUM−」

JUM「ああ、またな幼女」

パタンッ ゴソゴソゴソ……

 今の生活に慣れ始めている自分が居る。
 よく考えると、奇妙な生活だよな……。

 天井に穴や通路がなければ、あの3人とはほとんど接点がなかった。
 それどころか、オレが転校して来なければ……出会うことすらなかった。

JUM「全部、偶然だよな……」

 一人の女の顔が、頭をよぎる。
 ソイツは想像の中で、ニヤニヤと嬉しそうに笑っていた。<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/08(日) 21:09:50.87 ID:Ssk65O6o<><投下終了編>

桜田「ひょっとして……人居ないんじゃない?」

緑「過疎スレ乙です。自演で盛り上げるですよ」

桜田「悲しすぎるだろ……」

緑「まあ、ドンマイですよ」

桜田「気にしても仕方がないな!」

緑「今回は新しい登場人物が出なかったですね」

桜田「動きが少ない回だったな」

緑「JUMが青臭いセリフを吐く回ですぅ」

桜田「……否定はできないな」<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/08(日) 21:16:44.97 ID:Ssk65O6o<>緑「Sa・Gaのほうは次回がすでにできてるそうです」

桜田「こっちの投下ペースはどうなるんだろうなぁ」

緑「謎ですぅ。二つの話を並行して考えるのって、大変なんですかねぇ」

桜田「世の中には、そういう作家さんもいるよな」

緑「カイジの作者さんは週間で複数書いてた時期もありましたねぇ」

桜田「マニアックなことを知っている痴女だなぁ……」

緑「痴女って呼ぶなです!!」

桜田「とりあえず、次回投下は未定だそうだ」

緑「気長に待ってて欲しいですよ」

桜田「そういえば、Sa・Ga書いた後にゼロの使い魔でやる夫書きたいとか考えてるらしいぞ」

緑「なんで終わっていないうちに次の話を考えてるですか!!」

桜田「知らん。バカなんじゃないか?」<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/08(日) 21:25:53.32 ID:Ssk65O6o<>緑「あと、VIPの規制がまだ解けないそうです」

桜田「全鯖規制なのに2週間以上解けてないらしい」

緑「まあ、解けてもあまり意味ないですよ」

桜田「パー速で連載してるからな」

緑「それに過疎スレ立てることしかできないですぅ」

桜田「気にしてるんだから、あまり突っ込むなよ」

緑「それもそうですねぇ」

桜田「それでは、またいずれお会いしましょう」

緑「バイバイですぅ」

桜田「次回はパンツが見れるといいね!」

緑「絶対に見せないです!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/08(日) 21:26:06.28 ID:ON6F5Goo<>乙です。
次回投下楽しみに待ちます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/03/08(日) 23:33:27.34 ID:/WBdKB60<>乙でした
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/09(月) 00:08:26.26 ID:HVcfaOco<>乙、見てるよ、超見てるよ!
リアルタイムで会えなかっただけさ!
両方wktkしてるんだぜ?<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/09(月) 00:14:05.50 ID:qn7nIswo<>うほっ、ありがとうございます。
実は今、こっち書いてるんですが、いい調子で筆が進んでます。
これなら来週の日曜までに書けるかもww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/09(月) 00:23:27.81 ID:HVcfaOco<>しかし確かに次回作を考えるのはいいけど
Sa・Gaで○○。○位は倒してからにした方がいい希ガスww<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/09(月) 00:41:04.37 ID:qn7nIswo<>Sa・Gaの方は一応ラストまでいきたいと思ってます。
プレッシャーになるので、断言はしませんがwwww

10日間かけてやっと玄武ですからね。……○○。○までの道のりは遠いですww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/09(月) 04:29:19.63 ID:8WiM5sc0<>遅ればせながら乙!
おかしいな…何かJUMがかっこいい事言ってるぞ…ww
次も期待してるよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/09(月) 17:28:40.59 ID:0LZmIYDO<>くっそー面白いなぁ…

がんばって欲しいぜ!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/13(金) 23:44:45.74 ID:vmI9E9Eo<>こっちでもおまけ希望ww<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/13(金) 23:55:40.96 ID:PyK9.IIo<>それじゃ、今から没にした西遊記の話を投下します
オマケなんで、10個くらいしかないですが<> 番外編 西遊記
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/13(金) 23:58:58.79 ID:PyK9.IIo<>その昔、石から生まれし桜田JUMという仙猿あり。

天界にて悪さを働き、大岩により封印されり。

自らを『性天大聖』と名乗りしその猿は、

封印が解ける日を今か今かと待ち望んでいた。


時は流れ、翠星石という名の法師が、

天竺へと向かう過酷な旅を始めた。

だが、道中で付き人たちを妖怪に食われ、

一人残された彼女は途方に暮れていた。


これはそんな二人の出会いから始まる御伽噺―――<> 番外編 西遊記
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/14(土) 00:00:27.63 ID:wckLWBoo<>翠星石「オマエは桜田JUMですね」

JUM「誰だ……キサマは……」

翠星石「我が名は翠星石。またの名を三蔵法師と言うですぅ」

JUM「フンッ、その残尿放屁とやらが、オレ様になんの用だ?」

翠星石「翠星石はそんな汚い名前じゃねーです!!!」

JUM「そんなことより、オレ様の上にある岩をどけろ」

翠星石「オマエは天界でセクハラをした罪により封印されているですね?」

JUM「セクハラって、ただ女人の前でペニスを露出していただけなんだが……」

翠星石「それを世間ではセクハラと言うです!!」<> 番外編 西遊記
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/14(土) 00:00:57.97 ID:wckLWBoo<>
翠星石「まあ、翠星石の下僕となると誓うのであれば、今すぐ封印を解いてやるですよ」

JUM「なるほど。つまり、オレ様がご主人様で貴様が肉奴隷というワケか」

翠星石「ち、ちがうですぅ!! なんで立場が逆転してるですか!!」

JUM「やれやれ、そんなに女王様プレイがお好みか。しょうがない。ほら、オシッコでもなんでもかけてみろ」

翠星石「バカですか!! そんなの望んでねーです!! 天竺へ行くまでの旅のお供です!!!!」

JUM「つまり夜のお供だな。よほど寂しいナイトライフを送っていると見える。しょうがない。オレのペニスを貸してやろう」

翠星石「…………人の話を聞かないサルですねぇ」<> 番外編 西遊記
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/14(土) 00:02:02.64 ID:wckLWBoo<>
翠星石「翠星石は、天竺へ『経典』を取りに向かうですよ。その旅の仲間としてオマエを選んでやったのです」

JUM「偉そうな物言いだが、『お使いをするから付き合って下さい』と素直に頼めよロリ人形」

翠星石「う、うるさいですよ。どっちにしろ、翠星石が封印を解かなければ、オマエはこのまま岩の下です!」

JUM「クッ、卑怯な……っ!」

翠星石「卑怯で結構ですぅ。それで、オマエはどうしますか?」

JUM「良いだろう。オレ様の封印を解くがいい」

JUM(クックック、封印が解けたら即レイプしてやる)

翠星石「そ、その顔は……封印を解いたらナニをするか分からない顔ですよ!」

JUM「な、なぜバレた!!!」<> 番外編 西遊記
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/14(土) 00:02:33.65 ID:wckLWBoo<>
翠星石「油断もスキもないですね……。オマエにはこの輪っかをつけてもらうですよ」

JUM「なんだその輪っかは? ペニスリングか? それにしては大きすぎるようだが……」

翠星石「フッフッフ、コレは緊箍児(きんこじ)と言って、オマエの頭につけるモノです」

JUM「なっ、なんだかよく分からんが、イヤな予感がするぞ! それを近づけるな!!」

翠星石「大丈夫ですよ。怖くないですよ。フフフフフ……」

JUM「こ、こえーよ!! や、やめろーー!!」

ズボッ!!

翠星石「コレでオマエは翠星石の下僕ですぅ」

JUM「な、なにぃ!? こ、こんな輪っかごときで!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/03/14(土) 00:02:36.27 ID:OX..itko<>本当に来るとはww<> 番外編 西遊記
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/14(土) 00:03:15.62 ID:wckLWBoo<>
翠星石「その輪っかは、翠星石が呪文を唱えるとキリキリ頭を締め付けるです」

JUM「なんだと……っ! おのれ……、なんて酷いヤツなんだ……」

翠星石「別にオマエが悪さをしなければ、翠星石だって痛めつけるつもりはないですよ?」

JUM「フンッ。オレの分析によると、オマエはドSかつ責められた時にMへ転じると見た。

   よってオレの頭を締め付けつつ、その股間でオレのペニスを締め付けるに違いない。

   『この下僕っ!! おチンチンをしめつけてやるですぅ!! そしてもっと突いて欲しいですぅ!!』

   クックック、もう分かってんだよ。……濡れてんだろ?」

翠星石「……さっそく使ってみるですよ。むぅぅーー……定心真言、絞まれ緊箍児よ!!」

キリキリキリキリ……ッ!!

JUM「ぎゃああああああああああああああ!!!!! 頭がイテエエエエエーーーーーー!!!!」

翠星石「こうかは ばつぐんだ!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/14(土) 00:03:17.36 ID:CR6QhzIo<>ついに西遊記きたのか<> 番外編 西遊記
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/14(土) 00:04:37.93 ID:wckLWBoo<>
翠星石「さてさて、これでようやく安心して封印を解くことができるです」

JUM「オニ!! アクマ!! ケダモノ!!」

翠星石「フフフ、セクハラザルに何を言われても動じないですよ」

JUM「ついさっき動じて、オレの頭を締め付けていた様な気がするが……」

翠星石「黙るです!! ……それでは、解けよ封印!!!」


チュドーーーーン!!!


翠星石「あやや! なぜか爆発したですよ!!」

JUM「な、何しやがる!!(アフロ)」

翠星石「あ、でも封印は解けたみたいですね。結果オーライです!」

JUM「人を爆発させておいて結果オーライかよ!」

翠星石「オマエは人じゃなくてただのサルじゃないですか!」

JUM「おっと、ただのサルとは違うなっ! 我こそは天界にその名を轟かせ、多くの女を絶頂へと導いた性天大聖、桜田JUM様だ!!(ビシィッ!!←キメポーズ)」

翠星石「今更名乗っても遅いですよ。オマエなんかJUMで十分です」

JUM「せっかくキメポーズまでしたのに!!」<> 番外編 西遊記
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/14(土) 00:05:04.80 ID:wckLWBoo<>
翠星石「それでは、一緒に天竺を目指すですよ!!」

JUM「エェー、ちょーだりぃ。マジ帰ってもイイ?」

翠星石「翠星石に逆らうとこうですよ!! 定心真言、絞まれ緊箍児よ!!」

キリキリキリ…………ッ!!

JUM「ぎゃああああああああああああ!!!! すみませんでしたああああーーーーー!!!!」

翠星石「フッフッフ、それではレッツゴーですぅ!!」

JUM「畜生!! いつか絶対にレイプしてやるからなっ!!!!」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/14(土) 00:10:21.04 ID:wckLWBoo<><投下終了編>

緑「8個しか無かったですよ」

桜田「今はローゼン学園がメインなので、西遊記は飽くまで番外編と考えて欲しい」

緑「JUMの性格も少し違うですぅ」

桜田「まあ、原作からズレまくってるのがこのスレの特徴だな」

緑「それで、本編のほうの進行状況はどうですか?」

桜田「半分くらい書いて、筆が止まってるみたいだな」

緑「まったく、どーしようもないダメ人間ですぅ。もっとシッカリしやがれです」

桜田「バカッ、そんな事言ったら喜ぶぞ!」

緑「底なしの変態ですよ!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/03/14(土) 00:11:23.97 ID:OX..itko<>半分だと?ええい支援上げだ!!!<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/14(土) 00:16:02.26 ID:wckLWBoo<>
緑「とりあえず、今夜は以上ですぅ。本編をお待ちくださいです」

桜田「まだ慌てる時間じゃない……だそうだ」

緑「そんな事言ってるうちに、投下予定日はもう明日の日曜日です」

桜田「……どうにかなるだろ。多分」

緑「未来の>>1に期待です」

桜田「それでは、間に合いましたら日曜日の20:00に」

緑「お会いしましょうですぅ!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/14(土) 00:21:39.98 ID:CR6QhzIo<>乙。このJUMはなぜかベジータで再生されたな
日曜日期待してる。<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/14(土) 19:27:22.26 ID:wckLWBoo<>おうふっ! 三週間くらい経過して規制解除されたと思ったら即規制、しかも板別でVIPに直撃
串使った荒らしに巻き込まれたらしい。いっそP2入れたくなってきたよ。


そしてローゼン学園の本編は無事完成。
……40個も無いかもしれません。……が、ついにお待ちかねのあのキャラが登場ッ!?


ということで、日曜日20:00はローゼン学園無事投下できます。
(いっそまとめずに、不定期で出来たレスを投下してしまおうかな……)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/15(日) 19:54:17.20 ID:dBR7JaQ0<>おお、もうすぐ始まるな
期待してるぜ<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 19:59:55.43 ID:4kIOfLko<>=朝、JUMの部屋=

JUM「普通におきた」


 目覚まし時計を見ると、あと数分で鳴るくらいの時間だった。
 シャワーでも浴びてくるかな……。

 髪を洗ってから、体を洗おうとしたところで、ボディーソープが空だと気づく。
 詰め替えは部屋の荷物の中にある。
 面倒くさいが、体を拭いてから部屋へ戻り荷物を漁った。

 確かに買っておいたはずなのだが、なかなか見つからない。
 そのときオレは自分の手元に集中していたので、天井から現われた人影に気づかなかった。

翠星石「よいしょ……っと。JUM〜朝ですよ……って、きゃあああああーーーーーー!!!!」

JUM「おうわっ!! ななななななんだよぉ!!」

 とっさに何かでナニを隠そうとしたがタオル類はすべて洗面所、
 こうなったら事故ということで納得してもらうしかないな。

JUM「お前の不注意で起きた事故だぞ!! 慰謝料よこせ!!」

翠星石「きゃああーーーー!! い、いいからおチンチンしまうですぅ!!」

JUM「……着替えは洗面所だ……どうしようもない……」

翠星石「絶望する暇があるなら洗面所いけですぅ!!!」

JUM「お前もオレの裸体を眺める暇があれば目をそらせよ!!」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:02:29.64 ID:4kIOfLko<>
翠星石「ま、まったく、どうしようもない露出狂ですよ!!」

JUM「どちらかというと被害者はオレだ」

翠星石「真紅たちには内緒にしておいてやるです!!」

JUM「話したらヤバいのはどっちだよ」

翠星石「いいから、今日のことは忘れるですよ!!」

JUM「できればオレはお前に忘れて欲しい」

翠星石「油断もスキも無いですねぇ……」

JUM「オレの台詞だよ!!」

翠星石「ハッ、こ、こんなことしている場合じゃねーです。早く学食へ行くですよ!」

JUM「シャワーの途中だったんだが……」

翠星石「ならさっさと済ませてくるです!!」

JUM「じゃ、今から浴びてくるけどさ」

翠星石「……なんです?」

JUM「覗かないでね♪」

翠星石「覗くワケねーですぅーーーー!!!」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:04:47.64 ID:4kIOfLko<>
=朝、学生寮ロビー=

 3人はすでに揃っていた。
 翠星石だけが顔を赤くしてそっぽを向いている。

JUM「おはよう皆の衆」

真紅「おはよう、JUM」

ヒナ「オハヨー!! JUM−!!」

 突然、幼女が抱きついてくた。
 よく分からんが、悪い気はしない。

JUM「よーし、高い高いしてやるからなぁ」

ヒナ「わーいわーい」

 確かコイツ……オレと同学年だったよな?
 微塵もそんな気がしなかった。

JUM「艦長ー!! 乱気流に飲まれましたー!! ボォン!! エンジンが壊れたぞー!!!」

 トラブルに巻き込まれた飛行機のごとく、幼女の身体を縦横無尽に動かしてやる。

ヒナ「きゃははははははははーーーーー♪」

 すごく喜んでいた。<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:06:09.09 ID:4kIOfLko<>
=朝、食堂=

 食事の途中で真紅がハシを止める。

真紅「………………」

JUM「どうした消火器?」

真紅「今、寮生会の会長と目が合っちゃったのよ」

JUM「ウワサのバカか。どんなツラしてんだ?」

 オレは真紅が見ていた方向に目を向けた。

真紅「もう行っちゃったわ。残念ね」

JUM「つまらんなぁ」

 面白くないので、隣にいた翠星石をからかうことにした。

JUM「ところで今朝はとんだハプニングでしたね!!」

翠星石「〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」バキッ

JUM「殴られると痛いです」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:07:36.30 ID:4kIOfLko<>
=朝、教室=

水銀燈「おはよう、桜田君」

JUM「おう、おはよう」

翠星石「オハヨーですぅ」

水銀燈「あら、二人とも一緒だったの? おはよう」

JUM「コイツが抱いてくれってウルサイから、仕方なくな」

翠星石「そんなこと頼んだ覚えはねーですよ!!」

水銀燈「そういえば、どうして貴方たちそんなに仲がいいの?」

JUM「仲がいいというか、ただのセックスフレンドだよ」

翠星石「バカッ!! ヘンタイ!!」

JUM「人のハダカを覗く方がヘンタイじゃないか?」

翠星石「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」

水銀燈「…………ホントに、どういう関係なのぉ?」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:10:43.44 ID:4kIOfLko<>
=休み時間=

JUM「………………」

 休み時間に、知らない男から声をかけられた。

オタク「ちょ、ちょっと、桜田氏……桜田氏……」

JUM「………………」

オタク「桜田氏……聞いてるでござるか?」

JUM「あの……オレ女の子が好きなんで……」

オタク「拙者も女の子が好きでござるよ。貴殿とは気が合うでござるなぁ」

JUM「………………」

 どうしよう。
 こんなときに柏葉が居てくれたら、再起不能なほどにコイツを蔑んでくれるんだろうけど、今日はサボっているようだ。
 翠星石は……見当たらない。トイレかもしれない。

オタク「拙者は数理研究部の肝尾田と申すものなり。桜田氏に聞きたいことがあるでござるよ」

JUM「数理研究部……?」

 数日前、翠星石に学校案内をしてもらったとき、聞いた覚えがある。
 怪しい連中だから近づかない方がいい……とか言ってたような……?

 目の前の男を見る。うん。限りなく怪しい。
 この寒い季節に加湿器が要らないほどの汗をかき、髪もだらしなく伸びている。

オタク「数理研究部は、平たく言えばパソコン部でござる。通称エロゲ部……なんちゃってプフッ」

JUM「………………」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:12:08.66 ID:4kIOfLko<>
JUM「あのさ、聞きたいことがあればさっさと聞け」

 もしくは汗を拭いてくれ。

オタク「フフ、聞きたいことというのは……あっ、姫が戻られたので、失礼するでござる!!」

JUM「姫……???」

 男が見ていた方向へ視線を向けると、翠星石が教室に入ってくる所だった。
 ……コイツが……姫…………?

翠星石「な、なんですか? 人のことをジッと見つめるなですぅ!」

JUM「お前ってプリンセスだったのか?」

翠星石「へ? ……なに言ってやがるですぅ? まったく、JUMの言うことはワケが分からんですよ」

JUM「だよなぁ……」

 余計な謎が一つ増えた。<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:13:53.44 ID:4kIOfLko<>
=昼休み、食堂=

ズルズルズル……

JUM「ラーメンもなかなかウマいじゃないか」

翠星石「から揚げソバ美味しいですぅ」

真紅「ホント、JUMは美味しそうに食べるのね」

ヒナ「JUM−、すこしわけてー」

JUM「構わんぞ。ほら、皿をよこせ」

 オレは雛苺の皿に麺を分けてやる。ナルトもオマケしておいた。

ヒナ「わーい! ありがとうなのー!!」

翠星石「………………」

JUM「なんで痴女はオレを睨むんだよ」

翠星石「ふんっ、JUMはバカ苺には優しいですね!」

JUM「……普通に接してるつもりなんだが」

真紅「ま、仲がいいのは良い事だわ」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:17:46.76 ID:4kIOfLko<>
=午後、選択授業「美術」=

JUM「3クラス合同授業なのか」

ヒナ「ヨロシクなのよー」

JUM「よう、幼女。よろしくな」

水銀燈「あら、JUM君も一緒なの?」

JUM「乳酸菌も美術なのか」

水銀燈「ええ、そうよ(もう乳酸菌って呼ばれるのにも慣れちゃったわぁ)」

JUM「ところで、先週から続いてる課題とかないよな?」

水銀燈「課題は今のところ、特にないわよ」

JUM「それは良かった」

 転校して来たばかりなのに、途中から課題……というのは困るからな。

ヒナ「JUMは絵が得意なのー?」

JUM「自慢じゃないが、そこそこだな」

水銀燈「へぇ、それは楽しみね」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:20:46.62 ID:4kIOfLko<>
美術教師「えー、ではペアを作って、お互いの顔を描いてください」

JUM(ペア……これは困ったな……)

 転校したばかりのオレがペアを作るのは至難の技だ。
 さすがに、雛苺や水銀燈に頼むわけにはいかないしなぁ。

オタク「桜田氏〜、こっちこっち!!」

 オレは全力でその声を無視した。
 もう体裁を気にしている場合ではない。

JUM「乳酸菌……いや、水銀燈、オレと組んでください!!」

水銀燈「え……ええ!? べ、別に良いけど……」

JUM「ありがとう!! もうなんとお礼を言ったらいいのやら……」

 感極まっているオレの近くに、肝尾田が寄ってきた。

オタク「桜田氏ぃ。もしかして、すでにペアが決まってたでござるか……?」

JUM「ひょ、ひょっとして誘ってくれたのかぁ? いやぁ悪いな……」

オタク「プフッ、気にされるな。拙者は別の御仁と組むでござるよ」

 そういうと肝尾田は去っていった。
 親切で声をかけてくれたのであれば、少し悪いことをしたかもな……。<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:22:57.54 ID:4kIOfLko<>
ヒナ「あれぇ、JUM、他の子と組んじゃったの?」

 オレの横で雛苺が残念そうな声を上げた。

JUM「ああ、幼女か。お前ならすぐに他のヤツと組めるだろ?」

ヒナ「うゆー。引く手あまたなのよー♪」

 そういうと雛苺は歩いていた子に声をかけ、アッサリとペアを組んでいた。
 アイツ、オレのことを気にかけてくれた……ワケじゃないよな……?

水銀燈「私はスケッチ用の板を用意するから、JUM君は席を取ってきてくれる?」

JUM「ああ、了解」

 教室の隅に積んであった椅子を2脚、適当なところに置く。
 水銀燈も板を抱えてやってきた。

水銀燈「ハイ、これ」

JUM「サンキュー。どっちが先に描く?」

水銀燈「私はどちらでも良いけど……じゃあ、JUM君が先に描いてくれる?」

JUM「ああ、分かった」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:25:04.54 ID:4kIOfLko<>
 座っている水銀燈を正面から捕らえる。
 ……綺麗な顔立ちをしている。キラキラと輝く銀髪、美しい瞳、瑞々しい唇、そして……豊かな胸。

水銀燈「ちょっと! どこ見てるのぉ!!」

JUM「スマン、モデルを観察するのに、つい夢中になってしまった」

水銀燈「……ム、ムネは関係ないでしょ?」

 両手で隠されてしまう。
 そういう反応がまたエロスなんだが……。
 まあ、そんなことしていても進まないので、オレは鉛筆を走らせる事にした。

JUM「………………」

水銀燈「………………」

 紙の上に物を描くとき、注意しなければならないのは比率だ。
 バランスが崩れないように注意しながら、観察と線引きを繰り返す。

JUM「………………」

水銀燈「………………」

水銀燈(JUM君、すごく真剣な表情してる……)<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:28:45.16 ID:4kIOfLko<>
 描き始めてからしばらくして、ようやく完成した。

JUM「……よし、できたぞ」

水銀燈「え? もうできたの?」

JUM「結構、時間かかってたと思うぞ? 疲れてないか?」

水銀燈「私は大丈夫よ。……ねえ、見てもいい?」

JUM「ハイ。どうぞ、ご覧ください」

 クルリと板を反転させて、相手に見えるようにする。
 水銀燈は一瞬息を飲んだ後に、こう言った。

水銀燈「……すごい。上手なのね」

JUM「モデルがいいからさ」

水銀燈「わ、私、JUM君の後で描くの、恥ずかしくなってきたわぁ」

JUM「別に、好きなように描けよ。人それぞれの表現があるんだから」

水銀燈「……うん。わかったわ」


 ……のちにオレは、苦笑いをこらえながら水銀燈の絵を見る事になる。<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:32:11.29 ID:4kIOfLko<>
水銀燈「私も、もう少し上手く描きたいわぁ……」

JUM「うん……そうだね……」

 せめて目くらいは左右同じ高さに書けるようになると良いな……という言葉を飲み込んだ。
 正面画のはずなのに……。オレの知らないうちに、目がズレてたんだろうか?

水銀燈「うう、やっぱり恥ずかしい」

JUM「ま、まあ、あまり気にすんなよ。絵が上手くないと、小学校の先生になれないワケじゃないだろ?」

水銀燈「あっ、そのことは……あまり言わないでぇ。将来のことって、あまり人に知られたくないの……」

JUM「そうだったのか。スマンな」

水銀燈「それにしても、JUM君はやっぱりうまいわね。将来はやっぱり絵の道に進むの?」

JUM「オレにとって、絵は表現の手段に過ぎない」

水銀燈「将来の夢とかあるの?」

JUM「………………」

 オレは水銀燈の夢を聞いたからな。答えるべきか。

JUM「……デザイン関係の仕事だ」

水銀燈「へぇ、そうなの。私、応援するわ。お互いに頑張りましょう」

JUM「ああ、頑張ろうぜ!」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:33:05.77 ID:4kIOfLko<>
=放課後=

 図書室へ向かう途中で、肝尾田が後ろから追いかけてきた。

オタク「桜田氏〜〜〜!!!」

JUM「………………」

オタク「探したでござるよ〜」

JUM「……なんの用だ?」

オタク「じつは……桜田氏に尋ねたいことがあるでござるよぉ」クネクネ

JUM「クネクネすんなっ!!!」

オタク「ヒッ!!」

 つい声を張り上げてしまった。

JUM「悪かった。えーと、尋ねたいことってなんだ?」

オタク「そのぉ……とりあえず、パソコン室まで、来てほしいでござる」

JUM「言いたいことがあるなら、ここで言えよ」

オタク「……オススメのゲームもあるでござるよ?」

JUM「いや、オレんちファミコン無いから」

オタク「プフッ、いまどきファミコンはないでござる」

JUM「ゴザル口調のヤツに『いまどき』って言われたかねえよ!!」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:34:18.50 ID:4kIOfLko<>
=放課後、パソコン室=

 結局、うやむやのうちにパソコン室まで連れてこられてしまった。

オタク「ささ、どうぞ座って」

JUM「もう座ってる」

オタク「コーヒーもあるでござるよ」

JUM「もう飲んでる」

オタク「……桜田氏は、物怖じしない御仁でござるなぁ」

JUM「まあな。……で、聞きたいことって何だよ?」

オタク「その前に、これを見て欲しいでござる」

 そういうと、肝尾田は上着を脱ぎ始めた。

JUM「や、やめろ!! 男のストリップなんぞ見たくないぞ!!」

オタク「違うでござる!! このシャツを見て欲しいでござる!!」

JUM「……………………なにそれ?」

 肝尾田がはだけたYシャツの下には、写真がプリントされたTシャツが見える。
 その写真に写っている人物は……オレがよく知っているヤツで……。

オタク「拙者は、姫のファン倶楽部でござる」

JUM「姫って……それ……」

 翠星石……じゃねえか……。<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:38:30.23 ID:4kIOfLko<>
オタク「この数理研究部の裏の顔は、姫のファン倶楽部なのでござるよ」

JUM「…………果てしなくキモいな」

オタク「うわぁ! ヒドいでござるぅ!」

JUM「ヒドいのはお前らの行動だろう。むしろイタい」

オタク「おろろ〜ん、桜田氏〜酷いでござるよ〜」

JUM「ていうか、電車男に出てくるような典型的なオタク喋りをやめろ!!」

オタク「これが拙者の普段の言葉遣いでござるぅ……」

JUM「ますますキモいな……。それで、オレに聞きたいことがあるならスパっと聞け」

オタク「それは…………桜田氏と姫の関係でござる」

 オレと翠星石の関係だと?

JUM「……まあ、無関係だな」

オタク「そ、それは嘘でござる! いつも仲良さそうに喋ったり、食事を共にしているでござる!!」

JUM「それだけだ。向こうもオレの事をどうにか思ってないだろうし、オレもなんとも思っちゃいない」

オタク「なんと! 誠でござるか!!」

JUM「まあな」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:40:08.75 ID:4kIOfLko<>
JUM「つーか、そんなこと聞いてどうする?」

オタク「………………」

JUM「………………」

オタク「姫は……我々の生きる希望にござる。だから桜田氏との関係が気になるのは、ファンとして当然でござる」

JUM「……そこまでのモンか? アレが……」

オタク「何をおっしゃるかぁ!! あの美しさ、あの愛らしさ、あの可愛さ、まさに女神!!」

JUM「……あの言動はどうなんだ?」

オタク「極めつけは、そこでござるよ!! 美少女!! ツンデレ!! キタコレ!!」

JUM「ちょっと待ってろよ。今、医者を呼んでやる」

オタク「拙者の頭は正常でござる!!」

JUM「いや、もうダメだろ」

オタク「う〜ん、桜田氏とは趣向が違うかも知れんぞなもし」

JUM「趣向の問題なのか」

オタク「そうでござるッッ!!」

JUM「そ、そうか……」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:41:41.37 ID:4kIOfLko<>
JUM「まあいい。オレは無関係なので、あの貧乳のケツを追いたければ勝手にしろ」

オタク「お尻を追うだなんて……そんな……」ポッ

JUM「赤くなるなよ気色悪い」

オタク「ヒドいでござるぅぅ!!」

JUM「それじゃ、もう二度と声をかけるなよ?」

オタク「……おろろ〜〜ん、これを機に、拙者と桜田氏が仲良くなるフラグでは?」

JUM「それはない。……ていうか、フラグって何だよ!!」

オタク「フラグというのは特定のイベントに派生するキッカケでござる。元々は……」

JUM「いや、説明しなくてもいいから」

オタク「オタクは自分の得意分野になると饒舌になるでござるよッッ!!」

JUM「逆ギレされても困るから……それじゃ、あばよ」

オタク「おろろ〜ん、桜田氏ぃ〜」


 オレは肝尾田の声を置き去りにして立ち去った。<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:43:15.07 ID:4kIOfLko<>
=夜、JUMの部屋=

 結局、図書室に行けなかったぜ。

真紅「……JUM、なに残念そうな顔をしているの?」

JUM「別に、残念そうな顔なんてしてないぞ」

翠星石「否定するところが怪しいですぅ」

JUM「じゃあ、残念そうな顔してます」

ヒナ「肯定したのー」

JUM「……どっちもダメじゃん!!」

真紅「バカね……。まあ、何があったかは知らないけれど、元気を出しなさい」

JUM「消火器って良いヤツだな……」

真紅「そう思うのなら、消火器って呼ばないで……」

翠星石「JUM、元気を出しやがれですぅ」

JUM「明らかに消火器の真似だな。やり方が汚いぞ痴女」

翠星石「ムキーーーー!! どうしていっつも翠星石だけぇ!!」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:44:21.34 ID:4kIOfLko<>
ヒナ「そろそろゴハン行こう?」

真紅「そうね。行きましょう」

JUM「痴女もそんなにムクれてないで、行くぞ?」

翠星石「勝手にしやがれです! JUMとは一緒に食べたくないですよ!」

JUM「……そんなに怒ることか?」

真紅「………………」

JUM「まあいい。……オレは一人で食べるから、消火器と幼女は痴女と一緒に食べてくれ」

ヒナ「うゆー、了解なのー」

翠星石「………………」

真紅「……ほら、翠星石、行くわよ?」

翠星石「フン、JUMのバーカ! くたばれですぅ!!」

JUM「………………」

 なんでこんなヤツのファン倶楽部があるんだ?<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:45:06.00 ID:4kIOfLko<>
=夜、食堂=

 一人でメシをつつきながら、先ほどの事について考えていた。
 翠星石が何を考えているのか……よく分からん。

???「ふっふっふ、私の目はごまかせないかしらー!!」

JUM「………………」

???「貴方は桜田JUMかしら? 知ってるかしらー!!」

JUM「肉じゃが旨いなぁ」

カナ「カ、カナの話を無視しないで欲しいかしらー!!」

JUM「……お前誰?」

カナ「カナは金糸雀かしらー!! 寮生会の会長をやっているかしらー!!」

JUM「ああ、ウワサのバカね」

カナ「ひ、酷いかしらーー!! 初対面でバカ呼ばわりしないで欲しいかしらー!!」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:46:35.35 ID:4kIOfLko<>
JUM「それで、オッパッピーはなんの用だ?」

カナ「オッパッピーって誰のことかしらー?」

JUM「お前だお前。バカみたいなデコしやがって。その光るデコでオレを焼き殺すつもりか?」

カナ「うぇぇぇん!! あんまりかしらー!!」

JUM「スマン、ちょっと言いすぎたな」

カナ「うう……ちょっとどころじゃないかしらー」

JUM「で、お前は何の用だ?」

カナ「新しい寮生が入ったという話を聞いたかしら。だから、寮生会の会長として挨拶に来たのかしら」

JUM「もう入寮してから5日も経ってるんだが……」

カナ「じ、時間の問題じゃないかしら。大事なのは心かしら」

JUM「なるほど、それは一理あるな」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:48:36.88 ID:4kIOfLko<>
カナ「もう寮生活には慣れたかしら?」

JUM「……まあな」

カナ「それは良かったかしら。実は、入寮の記念に粗品を用意したかしら」

JUM「ほうほう、それはご丁寧に……ていうか、入寮したくらいで、そこまでしてくれるのか?」

カナ「カナは懐がビッグな寮生会会長かしらー! 予算を余すことなく使って寮生に尽くす所存かしら」

JUM「お前、いいヤツだなぁ! 気に入ったぞ!」

カナ「ふっふっふ、褒めても何も出ないかしら」

JUM「いや、粗品を出せよ」

カナ「わ、忘れてたかしら。ゴソゴソ……はい、これかしら。つまらない物かしら」

JUM「ああ、これはどうも。……開けてもいいか?」

カナ「どうぞかしらー」

 まあ、どうせタオルか石鹸だろうけど、一人暮らしの身にはそういう日常必需品が嬉しいな。

パカッ

JUM「………………」

カナ「…………? 固まったかしら。どうしたのかしら?」

JUM「…………クレヨンってお前……」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:50:19.19 ID:4kIOfLko<>
JUM「お前、普通は粗品と言ったら、タオルや石鹸だろうが!」

カナ「うう、なぜカナが怒られるかしらー」

JUM「あのなぁ……例えばお前がクレヨンをもらったら、どうするんだ?」

カナ「絵を描くかしらー!!」

JUM「…………そうですね」

カナ「なんでガッカリしてるのかしら?」

JUM「……なんか説教する気力がなくなった」

カナ「ドンマイかしらー♪」

JUM「ありがとよ。オッパッピー」

カナ「オッパッピーって呼ばないで欲しいかしら!!」

JUM「じゃあガチョーンで」

カナ「そんな変なあだ名はイヤかしら!!」

JUM「わがままなヤツだな……それじゃ、ゲッツで」

カナ「い、意味がわからないかしらー!!」

JUM「じゃ、オレはそろそろ部屋にもどるから。またなゲッツ」

カナ「もう定着してるかしらーっ!!」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:51:46.07 ID:4kIOfLko<>
=夜、JUMの部屋=

 戻ってみると、部屋には一人、翠星石がいた。

JUM「……よう」

翠星石「……ふんっ」

JUM「……なんだ? 他の奴らはどうした?」

翠星石「2人は先にお風呂に行ったです」

JUM「そうか。お前もさっさと行って来いよ」

翠星石「………………」

JUM「……? どうした?」

翠星石「おりゃあ!!」ブンッ

JUM「わあッ!! テメェ、いきなり物を投げつけるな!!」

翠星石「その本、読み終わったから返しに来てやったですよ!!」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:53:09.74 ID:4kIOfLko<>
JUM「お前な……。この本、学校のモンなんだから、もっと大事に扱えよ……」

翠星石「うるせーです!! それじゃ、翠星石はお風呂に行ってくるですよ!!」

JUM「その薄汚れた身体と魂を、風呂場で綺麗にして来い!」

翠星石「バカッ! 翠星石はいつでも清潔ですよ!!」

JUM「なら、風呂に入る必要はないな」

翠星石「そんな屁理屈聞いてられないですぅ。もう風呂に行くですよ!!」

JUM「じゃあ、さっさと行けよウスノロ」

翠星石「行くですよ。覗くなですよ?」

JUM「覗くワケ無いだろ、お前じゃあるまいし。……つーか、スカート履いて来るなよ痴女」

翠星石「ウ、ウッカリ制服のまま来たですよ! 痴女じゃないですぅ!!」

JUM「ハイハイ、それじゃ、また明日な」

翠星石「JUMも、ちゃんと風呂入るですよ?」

JUM「お前はオレの母親か」<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:53:53.63 ID:4kIOfLko<>
パタン ゴソゴソゴソ……

 翠星石は、自分の部屋に戻った。

JUM「………………」

 本を返すなら、机の上にでも置いておけばいい。
 それなのに、わざわざ部屋で待っているなんて……。

JUM「何がしたいんだよ。アイツは」

 よく分からんヤツだ。


JUM「さて、オレも風呂に行くか!」

 身体を綺麗にしないとな。
 べ、別に、翠星石に言われたから、風呂に行くわけじゃないんだからね!<> ローゼン学園 第5話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 20:55:12.54 ID:4kIOfLko<>
― 入浴シーンカット ―


JUM「男の入浴シーンなど必要ない」

 それにしても、今日は色々なことがあったな。
 全裸見られる、水銀燈の絵、翠星石のファン倶楽部、寮生会会長の金糸雀……。
 この学園に来てから、退屈するヒマがない。

 明日も色々なことが起きるんだろうか?

JUM「さて、どうなることやら」


 オレはいつものように、布団の中に本を持ち込んで、読みながら眠りに付いた。

JUM「………………...zzzZZZZ」<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 21:04:56.45 ID:4kIOfLko<><投下終了編>

緑「29個しかなかったですよ!! 40どころじゃないです!!」

桜田「これは本格的にまずいな」

緑「で、でも、新しい登場人物が増えましたね」

桜田「カナな。野郎はどうでもいい」

緑「翠星石も、ノーコメントですよ」

桜田「とりあえず、本日はここまでだ」

緑「短くてすみませんですよ。次回は書き終わり次第告知するです」

桜田「もう一つの方がそろそろ架橋なので、こちらに時間が避けるかどうかは謎だそうだ」

緑「できれば、『久しぶりに除いてみたら更新されてた』……くらいの気持ちで頂けると助かるです」

桜田「気ままに、気楽に……か」

緑「それでは、また次回お会いしましょうです」

桜田「次回はお前におチンチン見せないからな?」

緑「見たくもねーですぅ!!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/15(日) 21:07:27.83 ID:dBR7JaQ0<>乙!久しぶりにあの台詞が復活したなww
美術の授業とか懐かしいなー…<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/15(日) 21:21:35.96 ID:oNPWDqgo<>乙!
序盤のやりとりで気づいたがJUMの性格が学園編だと微妙に違うんだなww<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/15(日) 22:33:12.53 ID:4kIOfLko<>支援ありがとうございます

>>211
>おチンチンしまうですぅ
このセリフがあってこのスレがあるのだと思います
美術の授業……自分じゃどこが下手なのか分からない不思議!

>>212
JUMの性格は微妙に違いますね。学園のほうは淡白です
翠星石の態度も楽園と比べ微妙に違ってたりします


これからも世界で数人の読者のために、筆を取る俺←カッコイイ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/15(日) 22:51:14.05 ID:oNPWDqgo<>カッコよくてもカッコ悪くてもどっちでもいいが
楽しみにしてるので書いてくれたら俺は嬉しいww<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/16(月) 02:45:58.58 ID:WodoQX6o<>>>214
カッコイイって言って欲しかったw
Sa・Gaの方まで支援サンクスです


ちょっと実験的に、6話は不定期で書けた順に投下して行きます<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/03/16(月) 02:59:01.91 ID:2Un1n4Qo<>読ませてもらった乙
キモオタがさしてキモくない・・・っていうかなんか可愛い件<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/16(月) 03:09:41.96 ID:5TmMHSko<>俺も読んだ乙。
典型的なキモオタのキモさは主に顔と体系だからな、絵がないと可愛く見えるな
何が言いたいのかというと制服姿の翠星石の絵を見てみたいってことだ<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/17(火) 02:02:25.57 ID:0oHP/fso<>キモオタは書いてて良いキャラだなぁと思いました
ドールズと会話したらどうなるのかとか、実際に柏葉に罵倒してもらうとか、
色々想像できて楽しいです

制服姿の翠星石見たい!

ということで不定期投下第一弾<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/17(火) 02:04:39.33 ID:0oHP/fso<>=朝、JUMの部屋=

JUM「さわやかモーニング」

 そして、天井から生えてくるケツ。

JUM「また痴女かよ。今日は黄色の縞パンか。縞パンは良いね。リリンの作り出した文化の極みだよ」

翠星石「なななななんでもう起きてやがるですか!! パンツ見るなですぅ!!」

JUM「おまえ、自分から見せ付けてるクセに、そういう事言うなよな……」

翠星石「うるせーです!! ていうか、いつも早起きし過ぎです!!」

JUM「なんでオレが責められるんだ?」

翠星石「だって、JUMが先に起きてたら、翠星石が起こしに来る意味が無くなるもん!」

JUM「ていうか、お前が起こしに来る理由ってなんなの?」

翠星石「し、知らんです! 勝手にしやがれです!!」

JUM「お前が知らなかったら、誰も知らないんだけど……」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/03/17(火) 02:06:20.85 ID:mte5rqQo<>こんな時間にだと、支援だ!<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/17(火) 02:07:41.29 ID:0oHP/fso<>
=朝、学生寮ロビー=

 ロビーへ降りていくと、まだ真紅しか来ていなかった。

真紅「おはようJUM」

JUM「おはよう、他の奴らはまだか」

真紅「そうよ。待っていればすぐ来るはずなのだわ」

JUM「じゃあ、それまで消防隊員ごっこしようぜ」

真紅「絶対にお断りよ」

JUM「つれないヤツだな」

真紅「それよりもJUM、もっと翠星石に優しく接してあげてね」

JUM「アイツが突っかかってくるんだけどな」

真紅「けれど、貴方に色々と気を使っているのは確かよ。空回りにしか見えなくてもね」

JUM「…………おまえって、ホントに良いヤツだよな」

真紅「な、何を言ってるのよ!? 別に普通でしょ!!」

JUM「まあ、消火器の言うとおり、もう少しやらしく接してみるよ」

真紅「だから、消火器って呼ばないで!! あと、やらしくじゃ無くて優しくよ!!」

JUM「はいはい」<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/17(火) 02:09:28.17 ID:0oHP/fso<><投下終了>

不定期更新なんで、これ以降は次回をお楽しみください。
うん2レスしか作ってないんだ。ふふ……<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/03/17(火) 02:11:18.33 ID:mte5rqQo<>2レスワロタwwww
とりあえず乙でした<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/17(火) 02:14:12.31 ID:0oHP/fso<>>>223
不定期なんで、ホント気が向いたときに書けた分だけ投下していきたいと思います
支援サンクス!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/17(火) 02:54:15.77 ID:V5fHxsEo<>なんか来たと思ったらすぐ終わってたww
やっぱこのJUM童貞っぽくないな、まさかすでに(ry
とりま乙っした。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/18(水) 00:20:57.82 ID:zV/W2.k0<>いつの間にか更新しとるww
JUMの細かな台詞の言い回しに毎回吹くww
あと翠星石かわええ<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/18(水) 22:20:09.77 ID:kMh15O2o<>ちょっとずつ更新されてるのを読んでいただけたらと思います。
JUMは童貞ですww


今から3つ行きます<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/18(水) 22:21:06.03 ID:kMh15O2o<>
=朝、食堂=

 よし、真紅に言われたとおり、翠星石に優しく接するぜ!

JUM「痴女さん、おショウユとってください」

翠星石「バカにしてるんですか!? バカにしてるんですね!? そうですね!?」

真紅「………………」

 真紅に睨まれた。

JUM「こほん、じゃあ、ショウユとってくれよ蒼星石」

翠星石「……そうせいせき?」

JUM「あっ!! ……ちがった、翠星石……な」

 名前が似てるから呼び間違えた。

真紅「………………」

ヒナ「?」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/18(水) 22:22:30.36 ID:kMh15O2o<>
翠星石「蒼星石って誰のことです?」

JUM「……別に、言い間違えただけだ」

翠星石「蒼星石って、誰のことですか?」

JUM「お前に関係ないだろ?」

翠星石「………………」

翠星石「なんで、その人はあだ名じゃないんですか?」

 う、なんだかすごく怒ってる。怖いです。

真紅「そういえば、私は昨日図書室へ行ってきたのだけれど」

JUM「余計なことを言わないでください消火器さん」

真紅「たしか、図書委員の名前は蒼星石って言ってたわ」

翠星石「そ、それは本当ですか真紅?」

真紅「JUMは何かと、図書室へ足を運んでるようだし……」

翠星石「〜〜〜〜〜〜ッッ」

JUM「な、なんでオレの交友関係をお前らが気にするんだよ!!」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/18(水) 22:24:14.18 ID:kMh15O2o<>
JUM「つーか、オレが誰とどんな風に話そうとお前らには関係無いだろう」

翠星石「どうしてですか! なんでその人は普通に名前を呼ぶんですか!!」

 翠星石はポロポロと涙をこぼし始めた。

JUM「お、おい、泣くなよ……」

真紅「翠星石……落ち着くのだわ」

ヒナ「うゆ、翠星石……」

翠星石「どうしてJUMはいつも翠星石につらく当たるんですか!! 酷いですぅ!!」

JUM「………………」

 翠星石が、そこまで思いつめてたなんて……。

JUM「翠星石……オレ…………」

真紅「………………」

ヒナ「………………」

周りの生徒たち「………………」

JUM「オレ……、こんなところで痴話喧嘩とかしたくないです」

翠星石「だ、黙るです! 翠星石も、今、すっごく恥ずかしいですよ!!」<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/18(水) 22:40:50.18 ID:kMh15O2o<>つづく

まあ、楽園が落ち着くまではこんな感じでゆるゆるぬるぬるやっていこうと思います
こっちも好きなんですけどね。並行すると両方つまらなくなりそうなので<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/18(水) 23:01:11.53 ID:ba34ynco<>乙ー。これは久々に蒼星石の出番くるかな。
翠と蒼がどう絡むか期待しとく<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/18(水) 23:05:56.87 ID:KdMfaIUo<>いちおつ
楽園の方からきますた。こちらも応援
>>1の「わしの翠のデレは108式まであるぞ」を言葉でなく心で理解した<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/18(水) 23:46:20.45 ID:CdgME8Yo<>乙でした、続きに期待<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/19(木) 03:27:22.41 ID:WliGL1Qo<>おもしろいなぁこの作品<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 01:08:25.08 ID:CKak.ADO<>竹井先生そろそろ新作書いて下さい<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:36:42.01 ID:YmOGLZEo<>竹井先生ってどなた?

とりあえず楽園から来た方はようこそww
そして支援ありがとうございます

これから投下しますね<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:37:40.14 ID:YmOGLZEo<>
 混乱した状況でそのままウヤムヤになるかと思われたときに、空気を読まない闖入者が現われた。

イケメン「翠星石ちゃん、大丈夫かい?」

翠星石「………………」

イケメン「女の子を泣かせるなんて、サイテーだね」

JUM「知り合いでもないヤツにサイテー呼ばわりされたくないが」

イケメン「僕は2年F組の池面、君の名前は?」

JUM「桜田JUMだ」

イケメン「じゃあ桜田君、悪いけど、ここから消えてくれないかな?」

JUM「何言ってんのお前、脳に変な虫でも沸いてんのか?」

イケメン「これ以上彼女を傷つけるなら、容赦はしない」

 池面は足を肩幅くらいに開き、ファイティングポーズをとった。

JUM「………………」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:39:09.22 ID:YmOGLZEo<>
真紅「……JUM」

JUM「……いや、いい。気にするな消火器」

 オレは立ち上がり、食堂を後にした。

イケメン「ふぅ……翠星石ちゃん、大丈夫かい?」

翠星石「………………」

真紅「翠星石は、初対面の人と話すのが苦手なのよ」

イケメン「ああ、そうなんだ。でも次からは僕とも話してくれると嬉しいな」

翠星石「………………」

ヒナ「ヒナはJUMの後をおうのよー」

真紅「そう、私はもう少ししたら教室へ向かうわね」

翠星石「翠星石も、そろそろ教室へ行くです」

イケメン「じゃあ、僕も一緒に行っていいかな?」

翠星石「……いいですよ」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:40:17.63 ID:YmOGLZEo<>
=朝、教室=

水銀燈「JUM君、おはよう」

JUM「よ、水銀燈」

水銀燈「……あ、あれ? 乳酸菌って呼ばないの?」

JUM「色々と思うことがあってな」

水銀燈「……どうしたの? なにか元気ないみたい」

JUM「別に……なんでもないよ」


オタク「桜田氏〜〜!!!」

JUM「なんだよ。朝っぱらから暑苦しいな」

オタク「な、な、なんで姫が池面と一緒にいるでござるか!?」

JUM「ああ、お前見てたの?」

オタク「当然でござる!! 姫の顔を一秒でも長くこの目に焼き付けるために、配膳の時間を調節してるでござる」

JUM「うっわぁ…………」

オタク「引いているばあいではござらん!! あの池面というヤツは、可愛い子を見つけてはその毒牙にかける、ヤリチン野郎なんでござるよ」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:42:55.25 ID:YmOGLZEo<>
JUM「……その話、本当なのか?」

オタク「有名な話でござる。まあ、表立っては騒がれていないでござるが……」

JUM「なにか確証があるのか?」

オタク「実は、この学校には何人かのアイドル的な存在がおり、それぞれにファン倶楽部があるでござる」

JUM「そ、そうなんだ……」

オタク「しかし、池面によって、何人かのアイドルが……その毒牙にかかってしまったでござる」

JUM「マジかよ……」

オタク「食堂の一件、始終を見ていたわけではないが、桜田氏と姫がケンカしたでござるな?」

JUM「まあ、そういうことになるかな」

オタク「池面がそのチャンスを逃すはずが無いでござる!! 放っておいたら今日の放課後にはイベントシーンに突入するやも知れないでござる」

JUM「……それで、オレに声をかけたのは何故だ?」

オタク「もちろん、桜田氏と親友の拙者で、池面を倒すでござる!!」

JUM「………………マジかよ。つーか、親友!?」

オタク「とにかく、放課後は決戦でござる!! 気合を入れるでござるよ!!」

JUM「………………」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:45:46.08 ID:YmOGLZEo<>
=昼休み、教室=

 翠星石はすぐに教室を出て行ってしまった。

JUM(まだ怒ってるのか?)

 仕方が無い。パンでも買って一人で屋上に行って食おう。
 購買部へ行くと、食堂の利用者が多いためか、すいていた。
 ゆっくり商品を見ていると、「パン4個詰め合わせ200円」というのがあったので、それを購入する。
 ついでにお茶を買って、屋上へと向かった。

JUM「少し寒いかな」

 風は穏やかなものの、無理して居たいとは思わない、そんな空間だった。
 だから何故そこにその人物がいるのか分からなかった。

JUM「おい真紅、なにやってんだよ」

真紅「……あら、JUMじゃない」

JUM「今日は翠星石たちとメシ食わないのか?」

真紅「まあ、たまにはバラバラでね」

 となると、翠星石は誰と食べてるんだ?<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:46:27.21 ID:YmOGLZEo<>
真紅「……翠星石のことが気になる?」

JUM「いや、別に……」

真紅「顔に書いてあったけれど?」

JUM「それより、お前はメシ食わないのか?」

真紅「もう済ませたわ」

 そう言いながら、真紅は手に持ったビニールチューブをヒラヒラさせる。
 栄養補給ゼリー飲料ってヤツだ。

JUM「おいおい、そんなんじゃ授業中に腹が鳴るぞ?」

真紅「大丈夫よ。気合でどうにかするわ」

JUM「気合かよ」

 オレは自分が持っている紙袋から、クリームパンを取り出して真紅に渡した。

JUM「食えよ」

真紅「……いらないわ」

JUM「ここで食わなかったら、一生消火器って呼んでやる」

真紅「………………」

 真紅は、オレからクリームパンを受け取った。<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:47:12.94 ID:YmOGLZEo<>
JUM「購買のパンより、学食のメニューの方が旨いな」

真紅「だから、あまり人気が無いのよ」

JUM「でもま、良い景色を眺めながら飯が食える」

真紅「そうね……」

 真紅はどこか遠くへ目線をやった。
 追ってみても、どこを見ているのかは分からなかった。

JUM「お前はたまに屋上くるのか?」

真紅「……たまにね。ほとんどこないけど」

JUM「そっか」

真紅「JUMはどうして屋上に来たの?」

JUM「一人になりたかったから……かな」

真紅「じゃあ、邪魔して悪かったわね」

JUM「バーカ、いつも邪魔だから慣れてるっつーの」

真紅「うふふ……、そういえばそうなのだわ」

 二人して笑いあう。<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:47:48.27 ID:YmOGLZEo<>
真紅「ねえ、JUM」

JUM「なんだ? 真紅」

真紅「貴方は好きな人とか居るの?」

JUM「……さあな」

 自分が考えていることが一番よく分からない。

JUM「多分、オレは……」

 蒼星石の顔、次に翠星石の顔が浮かぶ

JUM「今は誰にも恋してないと思う」

真紅「そう…………」

JUM「………………」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:50:53.45 ID:YmOGLZEo<>
真紅「JUMは、一目ぼれって、アリだと思う?」

JUM「経験ないからわからないが、アリなんじゃないか?」

真紅「でも、話もしないうちから好きになるって変でしょ?」

JUM「『好き』なんて、そもそも説明できる感情じゃないだろ?」

真紅「そうね……」

JUM「………………」

真紅「……それじゃ、私は教室に戻るわ」

JUM「お前は誰かに恋してるのか?」

 冗談交じりで聞いてみた。

真紅「……分からない。自分が何を考えているのか、分からないのよ」

JUM「似たもの同士だな。オレたち」

 また、二人で笑いあった。<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:52:32.35 ID:YmOGLZEo<>
=放課後、数理研究部部室=

JUM「まさか、またここに来る羽目になるとは……」

オタク「池面から姫を守る方法を考えたでござる!!」

JUM「マジで? それってどんな作戦?」

オタク「あーえー、作戦についてはー」

腐女子A子「はじめましてJUM君!! A子だじぇ!!」

腐女子B美「そして僕がB美。よろしくねJUM君」

腐女子C江「悪いカップリングはいねがー! C江だよん♪」

JUM「………………なにこれ?」

オタク「に、睨まないで欲しいでござる!!」

JUM「こいつら、見た目はそこそこ可愛い女だが、オーラが肝尾田と一緒だぞ」

オタク「ふっふっふ、姫奪還の作戦に、彼女らの協力を取り付けたでござるよ」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:54:45.15 ID:YmOGLZEo<>
JUM「作戦って何だよ?」

オタク「まーまー、桜田氏、とりあえずこちらへ……」

 オレは肝尾田に押されて、パソコン室の隅に追いやられる。

JUM「変なことしようとしたら、大声で叫びながら股間蹴るからな!」

オタク「いや、これから変なことをするのはむしろ桜田氏でござる」

JUM「あ? なんで?」

オタク「桜田氏には、これを着てもらうでござる!!」

JUM「………………」

 オレにとっては……いや、学園に居る人すべてが見覚えのある制服。……しかし、女物?

JUM「オイ、まさか……」

オタク「桜田氏が女装して、池面を誘惑するでござる」

JUM「何言ってんだテメェエエエエエエエエエエ!!!!」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:56:42.14 ID:YmOGLZEo<>
オタク「ま、まって、落ち着いて聞いて欲しいでござる」

JUM「………………」

オタク「池面は口で言って態度を改めるヤツではないでござる。かといって暴力に訴えるのもなしでござる」

JUM「………………」

オタク「そこで!! 池面が女装した桜田氏を襲っている場面をカメラに収めて、それをネタに脅すでござる」

JUM「いや、そもそもオレ、今朝そいつと会ってるしさ、女装したからってホイホイ釣れるはずがないだろ」

オタク「だけど、穏便に済ませられるならそれが一番でござる。ささ、どうぞこれを着てくだされ」

JUM「………………」

ごそごそごそ……

オタク「うーん、やっぱり女の子制服を着た桜田氏って感じですな」

JUM「だろ? 意味ねーんだよ。脱ぐぞ」

オタク「待ちなさぁい!! さー腐女子の皆さん、メイクアップの時間よぉン♪」

JUM「なんでカマ言葉なんだよ!!」

 肝尾田の声を皮切りに、部屋の隅からカサカサカサーと腐女子が押し寄せてきた。<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:57:58.98 ID:YmOGLZEo<>
腐女子A子「化粧栄えしそうな顔ね。可愛い」

腐女子B美「マツゲ少し整えちゃうよ? 薄くなるからこれからは自分で書いてね?」

腐女子C江「口紅つけちゃおっか?」

JUM「オレの顔で遊ぶな!!」

腐女子A子「ワックス付いてなくてよかった〜。遊べる〜」

腐女子B美「髪も長めだし、結んじゃう?」

腐女子C江「この長さで結ぶとビヨンビヨンになっちゃうよ」

JUM「オレの頭で遊ぶな!!」

※繰り返すこと数十分


腐女子A子「私たちが……」

腐女子B美「遊んだ結果……」

腐女子C江「こうなりました〜♪」

JUM「………………」

 鏡の向こうには、美少女が居た。<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:58:35.37 ID:YmOGLZEo<>
オタク「桜田氏〜、準備は整ったでござるか?」

JUM「わ、バカ! こっちみんな!!」

オタク「…………ビュ、ビュリホー!!」

 いきなり肝尾田が抱きついてきた。

JUM「な、なにしやがる!! 離せ!!」

オタク「甘いにおいがする!! 甘いにおいがする!!」

JUM「そんな訳ねーだろ!! 離れろぉおおお!!!」

オタク「ハッ、拙者は一体何を……」

JUM「……、落ち着いたか?」

オタク「えーと、どちら様でござるか?」クネクネ

JUM「クネクネすんなああああああ!!!!」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 02:59:20.85 ID:YmOGLZEo<>
 もうこの際、女装は開き直る事にした。

JUM「とりあえず、池面のヤツをはめるんだろ? 今どこに居るんだよ?」

オタク「いま、数理研究部のメンバーでターゲットを尾行しているでござる」

JUM「じゃあ、そこまでパッと行って襲われてくるから、お前らはカメラ用意しとけ」

オタク「そんな簡単に行くでござるかねぇ」

JUM「それはオレのセリフだよ!!!」

オタク「あ、桜田氏、言葉遣い気をつけるでござる!!」

JUM「そ、そうか。じゃあ……あたし?」

 突然、肝尾田が抱きついてくる。

オタク「もう男でも構わない!!」

JUM「ぎゃあああ!!! 離れないとマジで[ピーーー]!!」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 03:01:24.33 ID:YmOGLZEo<>
=放課後、特別棟廊下=

オタク「池面は化学実験室に忘れ物を捜しに来たみたいでござる」

 妙にタイミングがいいな……ひょっとして、こいつらが隠したんじゃないのか?
 そんな疑問を振り払った。別にどっちでも構わない。

JUM「よし、それじゃ行ってくるぜ」

オタク「言葉遣い、気をつけるでござるよ?」

JUM「うぃうぃ」


イケメン「………………」

JUM「さがしものはなんですか〜♪」

イケメン「ん? キミも忘れ物したのかい?」

JUM「そうなんです。明日も使うものだから……無いととっても困るんです」

イケメン「ああ、そうなんだ。僕も筆箱を無くしたみたいでね。一緒に探してあげるよ」

JUM「まあ、なんて親切なお方。ありがとうございます」

イケメン「困ったときはお互いに助け合わないとね。それで、何を忘れたの?」

JUM「双頭バイブ」

イケメン「え???」

JUM「というのは冗談で、分度器を忘れてしまったんです」

イケメン「あ……ははは……、分度器ないと困るよね」

JUM(困らないけどな)<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 03:02:07.87 ID:YmOGLZEo<>
イケメン「う〜ん、分度器見つからないね」

JUM「筆箱もありませんでした。どうしましょう?」

イケメン「僕は……もったいないけど新しいのを買うことにするよ」

JUM「先生が預かってるってことは無いでしょうか?」

イケメン「ここに来る前に職員室へ確認しに行ったよ。でも、忘れ物は無いってさ」

JUM「へぇ〜、用意周到なんですね」

イケメン「あはは、それほどでも……」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 03:03:34.57 ID:YmOGLZEo<>
イケメン「それより、僕たちまだ、お互いに名前すら知らないじゃない?」

JUM「あ、じゃあ自己紹介しておきます。順田サクラと申します。趣味は読書です」

イケメン「僕は池面ヨシハル。趣味はスノボ。よろしくね! サクラちゃんはこれからヒマ?」

 おっと、もうアプローチをかけてきたのか。

JUM「特に予定は無いですよ?」

イケメン「じゃあ、図書室へ行かない?」

JUM「え? 図書室? なんでですか?」

イケメン「サクラちゃんは本が好きなんだよね? 色々教えて欲しいなぁ」

 なるほど。相手の得意分野で話を進めるタイプか。

JUM「いいですよ。それじゃ、図書室へ行きましょう」

 蒼星石が居たらどうしようか……。女装ってばれるかな?<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 03:05:26.96 ID:YmOGLZEo<>
=放課後、図書室=

イケメン「この学校、こんなに本があったんだ」

JUM「小説の量はなかなかですよ」

イケメン「オススメの本とかある?」

JUM「あ、だったらこれがオススメです」

 今までの人生で最強に面白くなかった本を渡してやった。

イケメン「ありがとう。今度感想言うからね」

 さりげなく次につなげてやがるな……。
 それにしても、カウンターに誰も居ないのはなぜだ?
 普段なら蒼星石が居るはずなんだが……。

イケメン「あのさ……二人っきりだね……」

JUM「ええ、そうですねー」

イケメン「最初はちょっと変な子だと思ったけど、サクラちゃんと話してると楽しいよ」

JUM「あはは、そうですか? 嬉しいです」

 誰にでも言ってるんだろうなぁ……。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 03:05:33.47 ID:8WZQoMEo<>今日は長いな、支援<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 03:07:43.84 ID:YmOGLZEo<>
 当たり障りの無い会話を続けながら、池面は身体を使って少しずつオレを部屋の隅へと押しやる。
 いつの間にか、逃げられない体制になっていた。

JUM「あ、あのー、なにをするつもりで??」

イケメン「それ、僕に言わせるの?? ココまで来たら誰でもわかるでしょ?」

JUM(ぐぎゃああああああ!!!!!)

 認識が甘かったといわざるを得ない。まさかこんなに簡単に距離を詰められるとは……。
 池面の手がオレの手に触れる。指で甲を撫でられる。気持ち悪い。
 だが、同時にオレは確信していた。「もう少し我慢すれば面白い映像取れるよ!!」ってな。
 池面の死角からすでに肝尾田がカメラを構えている。つまり、もう少し耐えれば……。

イケメン「こういうの初めてかな?」

JUM「あの……はじめてです……」

 男にこんなのされるのは初めてだ!! あったりまえだろ!!
 ついに池面の手がオレの胸に触れた。
 胸にはシリコンで作られているという高級胸パッドが入っている。

イケメン「意外に着やせするタイプなんだね」

JUM「あはは……そうですかね……」

 シリコン揉んで興奮してやがるぜコイツ……。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 03:09:15.30 ID:YrZPDrUo<>これは嬉しい投下
支援<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 03:09:53.24 ID:YmOGLZEo<>
JUM「で、でも、あたし、してもらうよりも、してあげたいんです」

イケメン「え!?」

 さすがに唐突過ぎたか?

JUM「……ダメですか?」

イケメン「もちろんOKさ!」

 ベルトをカチャカチャゆるめる池面……なんだか可哀想になってきた。
 が、起立した突起物を見て、その考えは失せる。

イケメン「さ、コッチは準備できたよ!!」

JUM「こっちはまだじゃああああい!!!!」

 露出した急所めがけて蹴りをぶち込む。

イケメン「――――――――――――ッッ!!!!!!」

 池面が声にならぬ叫びを上げる。

JUM「よっしゃ!! コイツのペニス撮れ!! 撮れ撮れ!! 撮りつくせぇ!!」

オタク「光学ズームデジタルカメラの威力を見よ!!」パシャパシャパシャパシャ!!

JUM「ハッハッハー!! 正義じゃないけど勝つ!!」<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 03:13:04.51 ID:YmOGLZEo<>
JUM「……さて、これからどうするかね」

イケメン「うう……いきなりなにするんだよ……」

JUM「お前さ、他の女の子もこんな風に食いまくってんだろ?」

イケメン「………………」

JUM「その報いが今日訪れたんだよ。因果応報だ」

オタク「もしこれからも悪事をつづけるのであれば、この写真をどうにかするでござるよ?」

イケメン「クッソ、そもそも、もう使えるかどうかもわかんねえよッッ!! イテテ……」

JUM「大丈夫、みねうちだ」

イケメン「ウソつくな!! このクソアマ!!」

 まだ女に見えるのか……。<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 03:16:49.54 ID:YmOGLZEo<>
 イケメンは股間を押さえながら帰っていった。
 オタクは一足先に部室へ戻った。データをバックアップするとかなんとか。
 さて、オレも早く数理研究部に戻って女装を解かないとな。
 そう思っていたときだった。

蒼星石「……ひょっとして、JUM君……?」

JUM「………………」

 蒼星石の顔が、夕焼けの中にあってもまだ青かった。

JUM「誤解なんだ……その、罰ゲームみたいなモンでな」

蒼星石「あ、ボ、ボクは、そういうのに偏見ないよ!! それにJUM君似合ってるし!!」

JUM「いや、あのね、違うんだよ」

蒼星石「え、ていうか、ホントに僕より可愛いかもしれない……。ああ、おちこんじゃうなぁ」

JUM「うわああああ!! マジで女装趣味とかないんだよおおおお!!!」

 誤解は解けなかった。<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 03:20:51.99 ID:YmOGLZEo<>つづく

支援サンクス
今回はちょっとご都合が入ってます(いつも?)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 03:30:33.01 ID:YrZPDrUo<>遅くまで投下お疲れ様です。
次回も楽しみにwktkして待ってます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 03:41:00.26 ID:8WZQoMEo<>なんかだわだわ言わない真紅久しぶりに見た気がするな
ここじゃいつもいってなかったんだろうけど出番が短くて印象に残r(ry
次回の投下も期待してる。乙でした。<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 04:12:03.47 ID:YmOGLZEo<>次回も未定でヌルヌル進みます。

>だわだわ言わない真紅
ところが、原作だとあまりだわだわ言わない不思議!ww
特徴を特化させた結果ですかね<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 06:31:00.25 ID:jYr1p5Eo<>乙、どんなに見た目が綺麗でも声で男どバレ…
おや、誰かきたようだ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 06:33:34.80 ID:jQCalSIo<>涙は女の武器っていうが、翠星石たんの涙はもはや兵器!<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 11:46:27.58 ID:YmOGLZEo<>>>250
マツゲじゃなくてマユゲ
まあ、誤字なんてよくあること


>>267
ギャルゲにはよくあることです

>>268
そりゃ、JUMだって女装するさ<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 21:06:07.63 ID:YmOGLZEo<>とりあえず今から2つ投下して6話を締めます
なんだかんだで日曜日までに終わる俺 ← 死ぬほどカッコイイ!


※「ちょww短すぎるwww」 と言うツッコミはナシの方向で行こうぜ!<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 21:10:48.24 ID:YmOGLZEo<>
=夜、学生寮=

 蒼星石に妙な誤解をされちまったけど、池面の弱みは握れたな。
 これで翠星石に手を出すことも無いだろう……って、なんでオレがアイツのために女装までしなきゃいけないんだよ!

 わずかな苛立ちと困惑を抱えながら、キーを差し込んでドアノブをまわす。

ガチャ

 ドアが開く。

翠星石「………………」

 部屋の中には、翠星石が一人。

JUM「………………」

バタン

翠星石「………………」

JUM「………………」

 どうして……?
 どうしてコイツがここにいる……。<> ローゼン学園 第6話
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 21:15:31.88 ID:YmOGLZEo<>
翠星石「………………」

JUM「………………」

翠星石「…………コ、コレ」

 翠星石は顔を赤くしながら、小さな包みを差し出した。

JUM「なんだよ?」

翠星石「い、いいから、受け取りやがれです!!」

JUM「あ? ああ……」

 言われるままに、包みを受け取った。

翠星石「そ、それじゃ、また明日ですぅ!!」

パタンッ ゴソゴソゴソ……

JUM「………………」

JUM「なんだ? アイツ……」

 渡された包みを、そっと開けてみる。
 その中には、おそらく手作りなのであろうクッキーが入っていた。

JUM「………………」

 よく、分からんヤツだ。<>
◆l.5KfPTKJI<>saga<>2009/03/20(金) 21:25:16.96 ID:YmOGLZEo<>ハイ、6話終わりなんです。
蒼星石に誤解されたままだし、翠星石はよく分からない態度を取るし……。
いっそのこと

オレたちのローゼン学園はこれからだ!!

とか言ってしまいたい。
うん。それはダメ。絶対。

ということで次回もこの形式で投下していきます。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 21:32:00.31 ID:rUzKggIo<>こんだけだったら昨日(?)締めちゃえたんじゃね? というツッコミはおk?
打ち切りendは・・・せめてもうちょっとまとめてからにしてほしいな。まだまだ続けてもらいたいけど
とりあえずお疲れ様。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 21:34:25.24 ID:k65YcXco<>ちょwwww短すぎるwwwwww


うそです
乙!やりやすい形で投下してくれ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 21:42:18.21 ID:jYr1p5Eo<>前に2レスで終わった事があるからなんともないぜ!
乙でしたww<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 23:30:01.54 ID:YmOGLZEo<>あらすじ考えてるときは、こんなに短くなると思わなかったんです。
自分、不器用ですから。

楽園の次々回執筆中
セリフに合ったAAを探したり、AAに合ったセリフを考えたり、非常に楽しいです。


あと、メリーに首ったけ見てた。

「キミが忘れられなくて捜したんだ
 キミなしの人生は寂しすぎると思ったから」

泣いた。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/20(金) 23:36:55.28 ID:jYr1p5Eo<>むこうでこっちの話題は禁止なのにこっちで向こうの話はいいのか?ww<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/20(金) 23:51:50.49 ID:YmOGLZEo<>こっちの人には公言してるんでww

あと、向こうはAA長編なので、漫画感覚で読んでいる方が多いと思うんですよ。
SSに抵抗がある方も、少なからず居ると思います。
だから、向こうでSSの話題はNGでお願いします。

AA→SSでも読んでくれる人が居たら嬉しいですけどねww
まあ、ここが過疎なのは単純に俺の筆力不足なので、沢山本を読んだり、色々書いたりしてレベルアップしたいですね。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/22(日) 01:12:21.76 ID:BvAWF6AO<>具体的にいつ書くのか知らせたらその時間帯にはレスつくと思うよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/22(日) 02:45:19.96 ID:CA4muXQo<>乙!!!想像以上に短くて吹いたwwwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/03/22(日) 23:11:27.09 ID:PH9BTgk0<>ああ、いつ読んでも面白いな。

AA長編とSSを同時に書き続ける1の創作欲には乾杯。<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/22(日) 23:53:56.36 ID:cVFugjAo<>支援サンクスコ!

これからも不定期でやっていくので、読む人はJaneなどの専用ブラウザ(無料)を入れるか、
1週間に1回くらいのペースで読みに来てくれると良いと思うんだぜ。
あと、読後に一言書いてくれるとボッキする。


とりあえず4つくらい投下して、未来の自分にバトンタッチしてみる<> ローゼン学園 第7話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/23(月) 00:01:02.76 ID:pdwgOiko<>
=朝、JUMの部屋=

JUM「………………」

ゴソゴソゴソ パタンッ

ドサッ

翠星石「コラ、JUM起きるです!! 朝ですぅ!! 早く起きないと遅刻するですよ!!」

JUM「……朝っぱらからキンキンうるさいんだよ。そしてオレの股間はギンギンです」

翠星石「テ、テメー!! 朝からセクハラ発言するなですぅ!!」

JUM「バカめ。朝立ちは生理現象だ!!」

翠星石「……もう構ってられないです!! さっさと起きて食堂へ向かうですよ!?」

JUM「はいはい。……あ、そうだ」

翠星石「ん? なんですか?」

JUM「昨日のクッキーうまかったぜ。ありがとな」

翠星石「なっ!! ……ア、アレは、別にJUMのために作ったわけじゃないですよ!」

JUM「はぁ……。じゃあ、なんのために作ったんだ?」

翠星石「え? なななななんとなくですぅ!! き、気にするなです!! バカッ!!」

JUM「???」

 なんでオレがバカって言われるんだ……。<> ローゼン学園 第7話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/23(月) 00:08:15.84 ID:pdwgOiko<>
=朝、学生寮ロビー=

JUM「うーす、おはよー」

真紅「おはようJUM」

ヒナ「JUM−! おはよー!」

翠星石「まったく、JUMのせいで朝食がギリギリですぅ」

JUM「じゃあもっと早く起こしに来いよ」

翠星石「そのエラそうな言い方が気にくわねーですよ!!」

JUM「もっと早く起こしに来てください痴女さん」

翠星石「オマエ、ケンカ売ってるですね!!」


真紅「……ふぅ、早くしないと時間が無くなるのだわ」

ヒナ「二人とも置いてっちゃうよー」

翠星石「待つですよアホ苺!! ほら、JUMもとっとと来やがれです!!」ドカッ

JUM「イテェ!! スネを蹴るなよ!! この淫乱SM痴女!!」

翠星石「ムキーーーッッ!! 誰が淫乱SM痴女ですか!!」

JUM「お前だお前。バカみたいに蹴りやがって! お前は女王様か! そしてオレはM奴隷か!!」


真紅「……もう置いていくのだわ」

ヒナ「うゆー。二人ともバイバ〜イ」<> ローゼン学園 第7話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/23(月) 00:10:26.89 ID:pdwgOiko<>
=朝、食堂=

真紅「雛苺!! デザートから食べないで!!」

雛苺「あーん、真紅のいじわるー!!」

翠星石「まったくバカ苺はどーしようもねーですよ」

JUM「オイお前ら、もう時間がないんだろ? ムダ口叩いてないでさっさと食えよ」

翠星石「な……っ!! そもそも時間が無いのは誰のせいですか!!」

JUM「間接的にお前のせいだな」

翠星石「ムキャーーー!! ムカつくですムカつくですぅ!!」

JUM「ハハハ! 図星で怒るからこの痴女はタチが悪い」

翠星石「このぉ!! 喰らえ!!」ブスッ

JUM「ぎゃあああ!! ハシで耳を突くな!! この危険生物がッッ!!」<> ローゼン学園 第7話
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/23(月) 00:12:49.40 ID:pdwgOiko<>
=朝、教室=

タッタッタッ

JUM「ギリギリセーフ!!」

翠星石「もう少しでアウトだったですぅ!!」

水銀燈「……騒がしい人たちねぇ。教室に入るときは静かにしなさぁい」

JUM「やあ、おはよう乳酸菌!!」

水銀燈「え……!? ま、また乳酸菌って呼ぶのぉ?」

JUM「フッ、昨日のオレはどうかしてたんだ。忘れてくれ」

翠星石「JUMはいつもどうかしてるですよ」

JUM「んだとテメェ! そんなこと言う痴女は、もうレイプしてやんないもんねー!」

翠星石「そんなのコッチがお断りですぅ!!」

水銀燈「………………」

水銀燈(な、なんだか、二人の間に入りづらいわぁ)<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/23(月) 00:14:25.01 ID:pdwgOiko<>というわけで7話の始まりはこんな感じです。
後は未来の俺が頑張ってくれ!!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/23(月) 00:26:16.86 ID:NH0CLuUo<>JUMはなぜ引きこもったのかww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/23(月) 01:04:06.49 ID:LbbmCvwo<>個人的にジュンは引き篭もりだけどJUMは変態だと思ってる
作者乙ー。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/23(月) 02:31:07.65 ID:cCkROIso<>乙!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/23(月) 02:51:03.31 ID:nvakiX6o<>ここのJUMはコミュニケーション能力低くはないよなww
乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/03/26(木) 22:25:24.75 ID:Nb/Y9bso<>やっぱ面白いwwww
寮生会の会長の出番が見れますように<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/03/27(金) 04:39:45.46 ID:5an9O7oo<>支援サンクス。皆、愛してる

でも、すまねえ……
ちょっとこっちの更新、少なくとも来週以降になりそう
楽しみにしてくれる人は申し訳ない


>>290 的確すぎるwwwwww<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/04/11(土) 11:07:20.23 ID:5g79r.DO<>うおー!更新してくれー!<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/04/11(土) 11:23:31.03 ID:lT0ZUwEo<>すまない。平行して考えるの大変なんだ
とりあえず他を終わらせてからこっちやる予定<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/04/11(土) 13:41:04.90 ID:YXPFJtI0<>楽しみに待ってるよ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/04/12(日) 00:43:15.16 ID:pFVHMiso<>わっくてっかわっくてっか<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/04/24(金) 08:28:06.65 ID:0c2otYAo<>現行ローゼンみたいに月1ペースでもいいのでお願いします・・・<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/04/25(土) 01:53:27.17 ID:IlO9ijQo<>すみません
今結構スランプなので難しいです<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/04/26(日) 18:41:30.90 ID:AO1dvmwo<>頑張れ―!頑張れー!<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/05/01(金) 19:14:49.93 ID:AGRXB6DO<>期待してるぜ<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/05/05(火) 13:02:35.26 ID:nuXiTf6o<>作風変わってるかもしれないけど、即興で書いてみる<> ローゼン学園 アフター ◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/05/05(火) 13:03:01.02 ID:nuXiTf6o<>=月日は瞬く間に流れ、とある夜=


JUM「今日も居るのな」

真紅「家主が部屋に居て何が悪いの?」

JUM「……悪い、変な事言っちまった。というより、変な人に声かけちゃった」

真紅「ムカつくのだわ!!」

JUM(最近、少し変化してきたことがある)

翠星石「JUM〜、ずいぶん真紅と楽しそうに話してやがるですねぇ〜……」

JUM「…………」

JUM(他の女と話していると、翠星石が突っかかってくることが多い)

雛苺「JUM〜! だっこしてよー!」

JUM「やれやれ、幼女はホントにオレと同い年か?」

翠星石「バカ苺!! JUMにベタベタするなです!!」

JUM「いや、なんでお前がキレてるの?」

真紅「…………」<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/05/05(火) 13:17:20.41 ID:nuXiTf6o<>このタイミングで用事ができてしまうとは……
すみません。<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/05/05(火) 19:33:10.00 ID:GGgXSAgo<>オッケーオッケー
待ってるぜ<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/05/05(火) 19:34:08.00 ID:L6oi9Sso<>即興かよww待ってる<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/05/05(火) 20:00:15.01 ID:Rb/R3IIo<>SSを書いてたら急に引越しの手伝いを頼まれて現実に引き戻されたでござるの巻
俺の身体はボロボロだ!!
ちなみに1レスにつき10分くらい悩んで書いてるんだ。<> ローゼン学園 アフター
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/05/05(火) 20:02:15.84 ID:Rb/R3IIo<>=翌日の放課後、校舎裏=


JUM「こんな所に呼び出してどうするつもりだ?」

JUM「ハッ! まさかオレの身体が目当てか!?」

真紅「それはないのだわ」

JUM「うん、わかってたヨ」

真紅「……JUMがこの学園に来てから、もう随分になるわね」

JUM「そうだな」

真紅「最初は、あの部屋に誰かが越してきた時、私達は出て行くつもりだったの」

JUM「今からでも遅くは無いですよ?」

真紅「それはダメよ。もう、知ってしまったから」

JUM「何を知ったんだ?」

真紅「私達が上手くやれるってことよ」

JUM「……オレの意思とは無関係にな」<> ローゼン学園 アフター
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/05/05(火) 20:09:10.66 ID:Rb/R3IIo<>
真紅「JUMの意思……そうね……」

真紅「今日はそれを確認しておきたくて、JUMを呼び出したの」

JUM「……どういう意味だ?」

真紅「JUMは、翠星石のことをどう思ってるの?」

JUM「…………」

真紅「…………」

JUM「痴女」

真紅「そういうことではないのだわ」

JUM「……あとは、やたら怒鳴ったり蹴ったりしてくるよな」

真紅「それはJUMが悪いでしょう」

真紅「そういうことではなくて、異性としてよ」

JUM「……異性ねえ」<> ローゼン学園 アフター
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/05/05(火) 20:17:43.30 ID:Rb/R3IIo<>
真紅「男として、彼女をどう思うか。それが聞きたいの」

JUM「そんなことを聞いてどうする。お前に関係あるのか?」

真紅「……あるわ。私は翠星石とJUMの友人よ」

JUM「友人ね……」

真紅「JUMは、あの子の好意に気づいているんでしょう?」

JUM「…………」

真紅「気づいていながら無視するのは、残酷なことだわ」

JUM「…………言うじゃないか」

真紅「あの子に幸せになってほしいの」

JUM「……それも、オレの意思とは無関係にか?」

真紅「いいえ。だからこうして聞いているの」

JUM「なるほどね」<> ローゼン学園 アフター
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/05/05(火) 20:25:50.17 ID:Rb/R3IIo<>
真紅「真面目に答えて頂戴」

JUM「…………」

JUM(どうなんだろうな……)

JUM「別に、『嫌い』ではない。かといって、『好き』とも違うような気がする」

真紅「…………」

JUM「アイツのまっすぐな気持ちが、オレのどこに向けられているのか」

JUM「オレにはそれが分からないんだ」

真紅「…………」

JUM「どうしてオレを好きになったんだろうな?」

真紅「さあ……? あの子に聞いてみたら?」

JUM「バーカ。そんなこと聞いたら殴られるぞ」

真紅「そうね。まったくその通りだわ」

 そう言って、真紅はクスクスと笑った。<>
◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/05/05(火) 20:27:39.73 ID:Rb/R3IIo<>消化不良気味ながら、つづく<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/05/05(火) 21:49:31.45 ID:noMTsgAo<>さすが真紅様<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/05/05(火) 21:51:21.31 ID:GGgXSAgo<>お疲れ様!<> 旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv<><>2009/05/22(金) 02:18:39.20 ID:hGv2f/Uo<>前の[たぬき]のやつはもう書かないの?<> ◆l.5KfPTKJI<>sage<>2009/05/22(金) 05:38:14.61 ID:qJ3bw9oP<>[たぬき]はもうネタ切れなので書けないと思います<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/07/25(土) 00:22:21.23 ID:eOACH1Io<>おい、2か月たってるぞ…<>