以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/09(木) 23:32:20.32 ID:8YCFAuAo<>ハルヒたちはロアナプラにやってきたようです
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1239119510/<>ハルヒたちはロアナプラにやってきたようです 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 22:59:00.28 ID:TrNlcgY0<>ハルヒ「‥‥ねぇ。キョン」

キョン「‥‥何も言うな。お前の言いたいことは分かってる。‥‥たぶんな」

みくる「ふぇ!?こっ、ここどこですか。あたしなんで連れてこられt」

小泉「これは一体‥‥僕たちは部室にいたはずですが」

ハルヒ「なんか、明らかに外国よね、周りの人たちといい看板の文字といい。どういうこと?」

キョン(おれが聞きたい)

ハルヒ「物知りな有希ならわかるかも。ねぇ、あの象形文字みたいなの読める?」

有希「‥‥あれはタイ語。この街の名前は ロ ア ナ プ ラ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:00:03.00 ID:TrNlcgY0<>ハルヒ「ロアナプラ?タイ語ってことは、ここはタイ?」

有希「そう」

ハルヒ「ねぇキョン、どういうこと?あたしたち部活やってたわよね」

キョン「‥‥ああ。途中でお前がいきなり眠り始めたけどな」

ハルヒ「なに言ってんの。いきなり眠ったのはみくるちゃんでしょ」

みくる「あのぅ‥‥私はキョンくんと小泉くんが当然チェス盤に倒れこんだように見えましたけど‥‥」

ハルヒ「有希は?何か覚えてる?」

有希「PCで洞窟物語をやっていたことだけ」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:00:50.49 ID:TrNlcgY0<>ハルヒ「ロアナプラ‥‥つい最近、どこかで聞いたような‥‥」

キョン「というか、モロにBLA」

古泉(つんつん)

キョン(なんだよ古泉)

古泉(ロアナプラというのは、漫画BLACK LAGOONの舞台です)

キョン(知ってるよ。最新刊まで読んだ。つまり?)

古泉(もしここが『本当に』ロアナプラなら、つまり僕たちは『架空の』世界にいることになります。)

古泉(おそらくここは、涼宮さんが作り出した世界、もしくは一種の閉鎖空間であると予想されます)

古泉(ですかr)

ハルヒ「まぁいいかなんだか面白そうだし!とりあえず探検してみましょう!」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:01:58.81 ID:TrNlcgY0<>ハルヒ「とりあえず通行人に話を聞いてみましょう!あの、すみません」

通行人A「It’s all up to you」

キョン(何だ?あの人、俺に向けて何か言ったぞ)

ハルヒ「うっ‥‥発音がネイティブすぎて聞き取れない。日本人っぽい人なのに」

通行人A「あはははは。ごめんごめん。きみ、日本人の‥‥学生さん?」

ハルヒ「‥‥はい。あなたは?」

通行人A「僕はこの街で、まぁ、運送屋見習いをやっている者かな」

通行人A「ロックだ。よろしく」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:03:11.41 ID:TrNlcgY0<>ハルヒ「ロックさん、私たt」

ロック「おっと、忘れてた。人を待たせてるんだ。悪いけど、また今度」

みくる「行っちゃいました‥‥」

古泉(とにかく、作中のロアナプラの治安の悪さは異常です。できればどこか安全で、それでいて現状を確認するため情報を収集できる場所に行きましょう)

キョン(安全かどうかはともかく、いちおう中立地帯で情報集めと言ったら‥‥)

キョン「ハルヒ、知ってる店があるんだ。とりあえずそこに行こう」<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:04:33.01 ID:TrNlcgY0<>酒場:イエローフラッグ

キョン「しかし助かったぜ長門。お前がこの店への道順を知っててくれて」

長門「何度か、来たことがあるから」

キョン(‥‥?)

みくる「なんだか周りの視線が痛いです」

古泉「どう見ても、僕たちのようなカタギの人間がくるような街ではないですね」

ハルヒ「気にしたら負けよ!有希、ちょっとマスターと話したいから通訳してくれる?」

古泉(問題はなぜ、僕たちが部活中にロアナプラへ来たか、です)

キョン(決まってんだろ、ハルヒの仕業だ)

古泉(ええ。なぜロアナプラを創り出し、そこに僕らも招いたのか)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:05:52.84 ID:TrNlcgY0<>キョン(何か最近、変わったことはあったか?)

古泉(僕の方に関しては、まさに今日、少し)

キョン(聞かせてもらおうか。俺はと言えば昼に谷口のアホがBLACK LAGOONについて語ってきたくらいだからな)

古泉(実はですね、昨日――)

キョン(ん?店の客がうるさいな‥‥)

店の客A「‥‥woman of the housemaid appearance‥‥」

キョン・古泉(ハウス“メイド”‥‥)

キョン・古泉(!!!)<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:07:35.78 ID:TrNlcgY0<>キョン「おい」

古泉「聞きました」

キョン「まずいな。メイド姿の女、とか言ったか、あいつ」

古泉「言いましたね。しかも、別に怯えているようには見えません」

キョン「ということは、あのターミネーチャンの恐ろしさは知られていない」

古泉「つまり現在の時間軸は、作中でいうところのロベルタ初登場編」

キョン「おい‥‥ガルシアくんを連れたLAGOONの方々が入店したら、蜂の巣フラグだぞ」

古泉「そうですね。まだこの世界の詳細についても分からない今、早々にこの場を」

???「ペプシを一本」

キョン・古泉(!!!)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:09:22.07 ID:TrNlcgY0<>???「おい、何、見てやがんだよ。何か愉快な物でもあたしの顔についてるか?あん?」

キョン・古泉「い、いえ。別に」

酒場の店主「なんだよレヴィ。えらくご機嫌斜めじゃねェかよ、どうしたい?」

キョン(ヤバい!マニサレラ・カルテルのグラサンが来る前に逃げるぞ!)

古泉(ええ。ですがひとつ分かったことがあります。ここは少なくとも閉鎖空間の類ではありません)

キョン(なん‥‥だと‥‥?)

古泉(たった今、彼女の迫力に圧倒されて、反射的に『力』を使おうと思ったのですが、できませんでした)

キョン(お前の力が発動しない以上、ここは閉鎖空間ではないと)

古泉(ええ。ロアナプラが架空の街である以上、残る可能性は『創造された世界』です)

キョン(何にせよさっさと元の日常に戻ろう)

バン!

グラサン「おいバオ!メイドがここに来てるよなぁ?俺達のことを嗅ぎまわってたやつだ!」(という英語)

キョン・古泉(!!!)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:10:09.72 ID:TrNlcgY0<>バオ「メイド?あー‥‥便所だな」(という英語)

ギィィ‥‥

???「見つけていただくのがこちらの本意にございます」

キョン(来た!おい、逃げるぞ!)

古泉(待ってください!あれは日本語です!それにこの声――まさか!)

みくる「あれ?あのメイドさん、古泉くんの別荘で‥‥」

ハルヒ「ホントだ。森園生さんだ」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:12:46.42 ID:TrNlcgY0<>森「古泉。5秒以内にカウンターの内側に飛びなさい」

キョン(そうだ、カウンターは防弾加工だ!)

古泉「長門さん!」

長門「了解」

みくる「え、え、長門さん何を‥‥きゃあっ」

ハルヒ「ちょっとキョン何すんのよぁぅっ」

キョン(よし、俺たちは安全圏に入った!)

森「――では。どうぞ、ご堪能くださいまし」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:13:25.79 ID:TrNlcgY0<>キョン「まぁ全く安全圏ではなかったワケだが」

古泉「手榴弾の雨あられを忘れていました。まぁ何とか脱出できましたが」

みくる「ふぇぇぇぇん‥‥涼宮さん」

キョン「気を失ったハルヒは女性陣に任せるとして」

キョン「一体どういうことだ。なぜ森さんがいる。しかもロベルタの代わりに」

古泉「ここで一度情報を整理してみましょう」

古泉「まず、ここは閉鎖空間の類ではありません。そしてここに僕たちが集まったのは涼宮さんの力によるものです。ここまでは、絶対に間違いがありません」

キョン「単刀直入に聞くぞ。ここはどこだ」

古泉「可能性としては『創造された世界』しかありえない、と思っていました」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:15:48.16 ID:TrNlcgY0<>古泉「ですが‥‥おや?そういえば長門さんはどこでしょうか?」

キョン「ん?ハルヒの傍にいなかったか?」

古泉「いえ。どこにもいません」

みくる「あのぅ、長門さんは涼宮さんに何か治療をしたあと、『行かなければならない』って言ってどこかへ‥‥」

古泉「そう、ですか‥‥」

キョン「言っておくが、俺は長門を信じてるぞ」

古泉「僕もです。ですが長門さんは何かを知っているようです。そしてどうやら、それゆえに僕たちには言えないコトがありそうですね」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:18:15.83 ID:TrNlcgY0<>キョン「で、どこまで話したっけ」

古泉「‥‥忘れました」

キョン「おい」

古泉「とりあえず置いておきましょう。それより、先ほどのあなたの話で引っかかった部分があるのですが」

キョン「なんだ」

古泉「今日のお昼に、谷口さんとお話をしたと」

キョン「あぁ。谷口が『こーんな退屈な毎日より、ロアナプラ行って命を削るようなスリルな非日常な生活送りてぇなー』って言ってたんだよ」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:19:14.35 ID:TrNlcgY0<>古泉「その時、涼宮さんは?」

キョン「俺の席の後ろにいたが?」

古泉「ということは、その会話は聞かれていた、ということですね」

キョン「まぁ、たぶんな。それがどうした?」

古泉「少し分かってきました‥‥なるほど。」

キョン「もったいぶるな。お前の方も何か変わったことがあったんだろ?それを話せ」

古泉「ええ。実は昨日、『機関』関係で事件が起きたんです」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:20:35.60 ID:TrNlcgY0<>古泉「新川氏のことを覚えていますか?」

キョン「ああ。あの執事の服装が似合うおじさんか」

古泉「極秘の任務中に、撃たれました」

キョン「‥‥は?」

古泉「僕も詳しいことは分からないのですが、とにかく、機関と敵対する組織に潜入調査中に、戦闘になったようです」

古泉「敵にも手傷を負わせたらしいのですが、新川氏は重傷を負ってしまいました」

キョン「そうか‥‥」

古泉「話はここからです」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:22:07.61 ID:TrNlcgY0<>古泉「今朝、その事件のことで組織から連絡がありました。僕はケータイでその話を聞いていたのですが‥‥」

古泉「最近は流血沙汰も減少傾向にあったので、僕としたことが通話中の声が大きくなっていたようです」

古泉「人気のないところで話していたつもりでしたが、運悪くそこを通りかかったのが涼宮さんでした」

キョン「それは‥‥いや、だいぶマズいんじゃないか?」

古泉「いえ、致命的な単語は言っていないはずですが、『拳銃』『重体』等の物騒な単語は聞かれたと思います」

古泉「涼宮さんが大変心配そうな表情でぼくに質問をしたので、『親戚が海外で事件に巻き込まれた』とだけ言っておきました」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:23:37.75 ID:TrNlcgY0<>キョン「そうか‥‥。それで、それが現状とどう繋がるんだ?」

古泉「ここから先は僕の推理です。あてにはしないで聞いてください」

古泉「今日の昼、涼宮さんは谷口さんの話を聞きました」

古泉「おそらくそれは普段なら真面目に聞く内容ではないでしょう」

古泉「しかしもしも、涼宮さんが僕の話を聞き、流血の暴力というのを少しでも身近に感じているのだとしたら、谷口さんのお話をどうお思いになるでしょうか」

キョン「‥‥『平和と退屈を履き違えるな』、か?」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:25:24.72 ID:TrNlcgY0<>古泉「はい。それでも涼宮さんはそれを口に出しませんでした。非日常に憧れる気持ちが自分にも分かるから、という感情に起因するものではないでしょう」

古泉「おそらく、涼宮さん自身も悲劇の当事者ではないからです」

古泉「自分もまた、悲劇は他人事でしかないから、谷口さんに何も言える資格はない、と感じたのでしょう」

キョン「つまり何か?この世界は、ハルヒが『自分も実際の体験をすることで谷口に一言物申すため』に造られたのか?」

古泉「その場合、僕たちはさしずめ護衛隊といったところでしょうか」

キョン「やれやれ‥‥最近、少しはマシになってきたと思ったんだが。もっと方法ならいくらでもあろうに」

古泉「ですがひとつ、引っかかる所があるんです」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:26:22.89 ID:TrNlcgY0<>古泉「この説でいくと、このロアナプラは涼宮さんの目的を達成するために造られた世界です」

キョン「当り前だろう」

古泉「つまりそのためには、余計な要素は要らないはずなのです」

キョン「何が言いたい」

古泉「なぜ、住人は英語をしゃべるのでしょうか」

キョン「‥‥?」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:28:23.67 ID:TrNlcgY0<>キョン「そりゃお前、ロアナプラだからだろ」

古泉「そうです。しかしなぜ、わざわざコミュニケーションに苦労する英語を周りが話すのでしょうか」

古泉「涼宮さんなら、日本語が公用語のロアナプラも造れるはずです。谷口さんがロアナプラと言ったから、と意地になっているのでもないでしょう」

古泉「日本でも危険な地域はそれなりにあります。代替できる場所はいくらでもあります。もっと簡潔に言いましょう」

古泉「なぜ、ロアナプラなのでしょうか。ロアナプラでなければならない理由とはなんでしょうか」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:30:00.83 ID:TrNlcgY0<>古泉「そして何より、森さんの存在です。彼女は明らかに異質な存在です」

古泉「僕には、このロアナプラにはもっと重要な、いえ、致命的な秘密が隠されていると思います」

古泉「一応、すべての謎を解決できる、飛躍を重ねた発想による仮説はありますが‥‥聞きますか?」

キョン「あぁ‥‥というか、ちょっと待て。いま長門はいないんだよな」

古泉「はい」

キョン「もし今誰かに襲われたら、危ないんじゃないか?」

長門「戻ってきた」

キョン「うおっ」

長門「イエローフラッグが半壊した時刻と前後して、ホテル・モスクワの会計士と三合会の幹部が殺害された」

キョン「‥‥え?」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:31:07.08 ID:TrNlcgY0<>長門「もうすぐ双子が現れる」

キョン「双子って‥‥ヘンゼルとグレーテルか!?というか今どこに行ってきたんだ!?」

長門「私はあなたたちと一緒にはいられない」

キョン「‥‥」

長門「今夜、双子が一人死ぬ」

長門「でも、死ぬのは一人だけにして」

長門「グレーテルを連れて、今夜イエローフラッグに来て」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:32:14.68 ID:TrNlcgY0<>みくる「行っちゃいました‥‥」

キョン「もう夕方じゃねぇか‥‥グレーテルを連れて来い?どういうことだ?」

古泉「おそらく長門さんは知っているのでしょう。これから起こることも」

キョン「まぁいい。あいつを信じよう。それよりも」

古泉「グレーテルですか‥‥バラライカにひざまずく方がヘンデルであることを祈ります」

キョン「双子が分散したら、高飛びする方をなんとか丸めこんでイエローフラッグに連れていかなきゃならんのか」

古泉「穴あきチーズにならずに手を取り合う方法、ですか」

古泉「とりあえず朝比奈さんは、まだ目が覚めない涼宮さんを連れてイエローフラッグで待機していてください」

古泉「あとは僕たちが何とかします」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:34:31.04 ID:TrNlcgY0<>古泉「何とかなるもんですね」

キョン「何とかなったね。ロックさんのおかげです」

ロック「まぁ、ね」

グレーテル【さぁ、早く連れて行って。お兄さんたち。私たちをここから逃がしてくれるんでしょう?】

ロック【あぁ。もうすぐ‥‥お】

古泉「イエローフラッグの前にあるのは、ラグーンの船ですね」

森「お世話さまです。キョン君、小泉。ロックさん。あとはラグーンの方たちが責任を持って日本に送り届けます」

古泉「日本?どういうことですか?」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:35:44.38 ID:TrNlcgY0<>グレーテル【どうもありがとう。奇妙な服のお兄さんたち】

みくる「行っちゃいました‥‥」

古泉「そろそろ話していただけますか、本当のところを」

森「ええ。とにかくあなたが考えているであろう仮説を裏付けておくわね」

森「ここは閉鎖空間でも『造られた世界』でもない。ということは?」

古泉「‥‥でしたら、答えはひとつです。ロアナプラは、実在する」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:36:43.68 ID:TrNlcgY0<>キョン「はぁ?何言ってんだよ。だってロアナプラは架空の‥‥」

古泉「その大前提が間違っていたのです。ロアナプラは実在するから、住人は英語をしゃべるし森さんも自由に出入りできる」

古泉「そして涼宮さんは世界を創造するエネルギーを使うことなく、実在する街で実際の体験をすることができる」

森「そこは少し違うけれど、いいわ。あとは機内ですべて話しましょう」

キョン「機内?俺たちはどこかへ行くんですか?」

森「日本です。舞台は日本です。明日、悲劇が起こります。今回の一件はすべて、日本であなた達が殺されるのを回避するために、涼宮さんが起こした時間遡行です」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:37:38.98 ID:TrNlcgY0<>機内

森「順を追ってお話ししましょう。まず、ロアナプラは実在します」

キョン「ちょっと待ってください。失礼かもしれませんが、それ本当ですか?」

森「はい。BLACK LAGOONの作者は一種の予知能力者です」

キョン「‥‥」

森「本来なら、原作通り、我々とは何ら関係ないところで日本編が始まるのですが‥‥」

森「機関と未来人、そして情報統合思念体。それぞれのアンチ涼宮派が未来を変えようとしているのです」

森「以後、それら3つのグループを『敵』としましょう。敵はお互い協力しています。さらに悪いことに、それぞれが超過激派です」

森「短絡的に言うと、涼宮さんを殺そうとする者たちです」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:38:56.14 ID:TrNlcgY0<>森「涼宮さんを消し、自分たちが擁護する者を『ポスト涼宮』に置く。これが彼らの目的です」

森「ただ彼らも、超過激派であるがゆえに少数派です。我々が一丸となって防御すれば、計画の挫折はまぬがれません」

森「そこで彼らは、ロアナプラの組織たちに目をつけました」

森「マフィアの力を借り、日本で暴れるどさくさにまぎれて涼宮さんを消す」

古泉「待ってください。いくら通常の人間の団体といっても、マフィアですよ?それを簡単に動かせるとは‥‥」

森「真の黒幕はホテル・モスクワ、三合会の幹部。ボリス、そして周です」

キョン・古泉(!!!)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:40:06.19 ID:TrNlcgY0<>森「彼らの計画はこうです。明日、原作でいうところの日本編が始まります」

森「日本での勢力を広げようとするバラライカに対し、三合会が介入。東京で、ロアナプラの二大トップによる戦闘が起こります」

森「本来、三合会はまったく関わらないはずなのですが、周によりトライアドの干渉は避けられません」

森「また、モスクワも、まぁバラライカですからね。ここまで来ればボリスが派手に動くことなく、二大勢力の衝突は避けられません」

森「本来なら起こりえないことです。モスクワとトライアド、双方にも慎重なリーダーがいました」

森「モスクワの会計士と三合会の幹部、彼らが双子に殺されなければ、あるいは惨劇は防げたのかもしれません」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:41:20.05 ID:TrNlcgY0<>キョン「え?彼らがリーダーなんですか?」

森「はい。彼らが殺されたため、副隊長ともいえるボリスたちが実権を握ることになりました」

キョン「じゃあ、そのリーダーを助けるように動いていれば‥‥」

森「長門さんの話によると過去何回か、試みたことがあるようですが、無理でした」

森「時間遡行で戻る時点は、あなたたちがロアナプラに来た瞬間です」

森「そのやや後、私がイエローフラッグを半壊にする。そして長門さんはある理由ですぐに私に合流してもらわなければなりません」

キョン(あのとき長門は森さんのところに行っていたのか)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:42:09.87 ID:TrNlcgY0<>キョン「長門はどうして?というか、なぜ森さんがロベルタの代わりを?」

森「それは明日、分かります」

みくる「お話が長くて全然わかりません‥‥」

古泉「もうすぐ簡潔にまとめますからご容赦を」

森「敵にも情報統合思念体がいます。ロアナプラは彼らの本拠ですので、うかつに動いて返り討ちや、長門さんの留守を狙ってあなたたちが襲われたこともあったそうです」

森「よって我々は、ロアナプラで敵を叩くより、日本に戦力を集中させることにしました。防衛戦です」

森「彼らが来日するにあたり、まさかマフィア全員を連れてくるというわけにはいきませんからね。敵の戦力が限定された所を返り討ちにします」

キョン「時間遡行の詳細について詳しく教えてください」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:43:14.55 ID:TrNlcgY0<>森「はい。ですが申し訳ない、私は次の任につかねばなりません。長門さん、あとをよろしくお願いいたします」

長門「‥‥了解した」

古泉「待ってください。ひとつだけ。昨日、新川氏が重傷を負った場所というのは――」

森「ええ。ロアナプラよ。彼は単独任務中にロアナプラの敵と戦闘になったの」

古泉「わかりました。‥‥では、残っている疑問を僕が長門さんに伺います。その後、僕がこれまでの話をまとめる。よろしいですか?」

キョン「別に構わないが」

古泉「では、涼宮さんのそばにいてあげて下さい」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:45:20.22 ID:TrNlcgY0<>キョン「朝比奈さん、ハルヒの具合はどうですか?」

みくる「まだ眠っています‥‥ときどき、うなされているように見えます」

みくる「すみません。私、何のお役にも立てなくて」

キョン「仕方ないですよ。ここは未来と切り離されたループ時間の中なんですから」

みくる「ひとつだけ気になることがあるんです‥‥以前の時間遡行を覚えていますか?」

キョン「終わらない夏休みのことですか」

みくる「はい。あの時は2週間近く戻っていました」

キョン「そうですね。‥‥あれ?」

みくる「明日『悲劇』が起こるのだとしたら、私たちはほんの1日しか遡行していないことになります」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:46:24.70 ID:TrNlcgY0<>キョン「どうせ遡行するなら、もっとまき戻してくれた方が楽だったのに」

みくる「そうなんです‥‥これでは根本的な原因を叩く余裕がありません」

キョン「なぜでしょうか」

みくる「たぶん、涼宮さんが悲劇に立ち会った際、その現象を拒否すること自体を意識しすぎたんだと思います」

キョン「ハルヒにとって、とにかく現実にはしたくないことが起こり、それを意識しすぎた結果、原因を叩くだけの時間的余裕が得られるほど遡行しなかったと」

みくる「はい。明日の悲劇というのはもしかしたら――いえ。きっと突然で、無慈悲で、涼宮さんにとって何よりも耐えがたいこと、なんでしょう」

古泉「こちらも話は終わりました。これまでの話をまとめます。よろしいですか?」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:47:18.85 ID:TrNlcgY0<>古泉「まず最初から説明しましょう。本来の時間軸で、ループに入る直前、我々はある悲劇に会います」

古泉「それは『敵』によるものであり、涼宮さんにとってそれはどんな苦行よりも耐えがたいものでした」

古泉「そして彼女は時間遡行を行います。現実の拒否を最優先した結果、1日程度しか戻りませんでした」

古泉「ですが瞬間的に、敵はロアナプラの者と悟ったのでしょう、遡行と同時にロアナプラに移動しました」

古泉「目的はおそらく、『悲劇の拒否』と『原因の撲滅』です。涼宮さんが前者を最優先したのは明らかですし、悲劇前夜の準備に忙殺される敵のふところなら逆に安全ですからね」

古泉「そして僕たちが目を覚ます‥‥あの瞬間が、セーブポイントになっているわけです」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:48:32.70 ID:TrNlcgY0<>古泉「我々の側で唯一このループ現象に気づいた長門さんによると、時間遡行は今回で12度目だそうです」

キョン「12回目?なんだ。それほど繰り返してはいないのか」

古泉「長門さんがループに気づいたのは7回目の時です。どういうことかお分かりになりますか?」

キョン「‥‥。長門にまで記憶の修正があったとでも言わせたいのか?」

古泉「はい。かなり強力な記憶修正だったようです。それほど涼宮さんの現実拒否の想いが強かったということです」

みくる(‥‥え?)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:49:37.37 ID:TrNlcgY0<>キョン(長門が「イエローフラッグに何度か来たことがある」って言ってたのは、遡行のことだったんだな)

古泉「長門さんが気づいた以上、敵対する思念体にも気づくものが現れてもおかしくありません」

古泉「今回もまだ気づかれてはいません。ですから今回のうちに決着をつけたいものです」

みくる(‥‥)

キョン「悲劇の回避、か。しかし具体的な方法がな‥‥」

古泉「それはおいおいお話しします。説明に戻りましょう。リセットされてすぐ、僕たちはイエローフラッグに入店します」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:51:18.09 ID:TrNlcgY0<>古泉「そこでロベルタの代わりに森さんが現れ、彼女はラグーンの面々を追いかけます」

古泉「それを更に長門さんが追うワケですが‥‥このへんの詳細は明日」

キョン「もったいぶるなよ」

古泉「演出面の問題がありまして」

古泉「ともかくその後、あなたと僕は偶然会ったロックの力を借り、グレーテルを保護し、日本へ送還します」

古泉「先に言うと、これはグレーテルを味方に引き入れるためです」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:52:35.46 ID:TrNlcgY0<>古泉「グレーテルに敵をせん滅する手伝いをしてもらいます。彼‥‥あるいは彼女は人を殺さずにはいられないのですから」

キョン「それは何というか‥‥かなり倫理的にクるものがあるな」

古泉「敵は僕たちを殺そうとしています。もはやなりふり構っていては、ループを抜け出せません」

キョン「‥‥そうだな」

古泉「と、ここまでの全容はこんな感じです」

古泉「長門さんがロアナプラで必要最低限の力しか使わなかったのは、日本での戦闘に備えて消費を抑えるためです」

キョン「敵にも長門に匹敵するやつがいるからな」

古泉「はい。長門さんが言うには、かなり実力が拮抗しているので、こちらに被害を出さないように尽力すると」

キョン「日本の戦闘では、敵の宇宙人は無視できるが、その代わり長門も実戦力として期待はできないってことか」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:54:07.51 ID:TrNlcgY0<>古泉「はい。最終的には僕たち4人で悲劇を回避しなければならないでしょう」

キョン「最後に、これから起こることについて教えてくれ」

古泉「僕たちの勝利条件は、『悲劇の回避』です」

古泉「悲劇とは、モスクワとトライアドの一部が、抗争中のどさくさにまぎれ、涼宮さんを襲う際に起きるものです」

古泉「僕たちは日本に行くのですから、今回起こる悲劇の形は、一番最初の悲劇とほぼ同一のものと考えられます」

みくる「悲劇を防げば、ループから脱却できます。そうすれば私も未来から応援を呼べます」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:57:05.49 ID:TrNlcgY0<>古泉「味方についてお話しましょう。長門さん、僕の『組織』の者、そしてロアナプラから呼んだ助っ人、および飛び入り参加の味方、です」

古泉「僕たちと長門さんだけでは悲劇を回避できなかったので、今回はロアナプラや方々から味方戦力を集めました」

古泉「ロックとレヴィは立場上バラライカ側ですが、僕たちに関係することはないでしょう」

古泉「そのロックに問い合わせて、腕の良いロアナプラのフリーの殺し屋たちも雇いました。きっと戦力になるでしょう」

キョン「‥‥もしかして、ロットンもいるのか?」

古泉「ええ。大金を積みましたので。『予備セット一式持っていく』と意気ごんでいました」

キョン「どう考えても『馬鹿の親玉にしか見えなかった』フラグだぞ‥‥」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/10(金) 23:58:43.15 ID:TrNlcgY0<>古泉「人間、何が幸いするかわかりません。それよりもう時間も遅いです。寝ましょう」

キョン「待て。悲劇の内容を聞いていないぞ」

古泉「明日にしましょう。特にあなたは、ショックが大きいでしょうから」

キョン「‥‥しょーがねぇ。寝るか」

キョン(‥‥)

キョン(そういえば‥‥)

キョン(ロックに初めて会ったとき、何か言ってたな)

キョン「長門、『It’s all up to you』ってどういう意味だ?」

長門「‥‥」

長門「『すべては、あなた次第』」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:00:21.72 ID:YYmfNlQ0<>キョン「うー‥‥ん?朝か」

キョン「あれ?俺のベットだ」

キョン「‥‥そうか。悲劇は夕方以降に起こるから、とりあえずそれまでは怪しまれないように普通の生活を送れっつわれたんだ」

キョン「なんか現実感わかねぇな‥‥とりあえず学校行くか」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:02:04.60 ID:YYmfNlQ0<>キョン「そして夕方。部室にて」

古泉「おや。涼宮さん、どちらに」

ハルヒ「トイレ」

キョン「表現をぼかせよ」

ハルヒ「うるさい馬鹿」

バタン

キョン「おい古泉、長門がいないが‥‥」

古泉「おそらく長門さんの戦いはもう始まっているのでしょう。僕たちも気を引き締めましょう。そろそろです」

みくる「長門さんがいない戦い‥‥」

キョン(激しく不安だ)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:03:08.50 ID:YYmfNlQ0<>キョン「おい、もういいだろう。悲劇とやらを教えろ」

古泉「涼宮さんもいませんし‥‥分かりました」

古泉「話は簡潔です。長門さんの談によると、もうすぐ結構な数の敵が学校に乗り込んできます」

古泉「その際あなたは、とっさに涼宮さんをかばい胸に弾丸をもらいます。即死です」

古泉「あなたがこと切れる直前、突然のことで現状の把握もままならないまま、涼宮さんはあなたの死を拒否し、遡行するというワケです。なおも銃を乱射する敵たちを残して」

キョン「‥‥撃たれるのか?俺が?」

古泉「そうです。それが悲劇です。それを回避し、かつ、僕たちの誰も欠けることなく生き残ること。これが勝利条件です」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:04:35.41 ID:YYmfNlQ0<>キョン「だったらそもそも、ここにいたら危ないんじゃ‥‥」

古泉「僕たちは防衛戦を行っています。相手を誘い込み反撃するには位置が補足されている方が、護衛壁を築きやすいのです」

古泉「それに未知数の相手に屋内戦は不利ですからね。なるべく屋外に戦力を配置することで、校内での乱戦による流れ弾等の『事故』を防ぐ意味もあります」

古泉「いちおう、最低限の護衛も部室にいることですし」

キョン「最低の間違いじゃないのか?そのロッカーの中に隠れてるロットンが何の役に立つんだ」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:07:20.90 ID:YYmfNlQ0<>古泉「囮や盾くらいにはなるでしょう」

キョン「なんという容赦の無さ」

古泉「昨日も言いましたが、今回の僕たちはあらゆる手段を辞していません」

古泉「戦力を増強しての、日本における防衛戦はこれが初めてですからね」

古泉「始まってみないとわかりませんが、おそらく多数の敵が校内に入ってくることは防げるでしょう」

古泉「あとは――」

――ズン‥‥!

古泉・キョン・みくる(!!!)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:08:25.57 ID:YYmfNlQ0<>キョン「なんだ。今の地鳴りは」

古泉「始まったようです。おそらく近辺でモスクワとトライアドの抗争が始まっています」

古泉「じきにこちらにも敵がやってくるでしょう」

キョン「まずいぞ。おい、ハルヒを呼びに行こう!」

バタン

ハルヒ「キョン、今の音は何!?」

キョン「戻ってきたか」

古泉「どうやら近くで爆弾テロがあったようですね。むやみに動き回らない方が得策でしょう」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:09:43.15 ID:YYmfNlQ0<>ハルヒ「そうだ、有希は!?あの子、いないじゃない!」

古泉「落ち着いてください。長門さんは気分がすぐれないので保健室で休んでいます」

キョン(おい、ハルヒのやつ、かなり狼狽してるぞ)

古泉(おそらく無意識のうちに過去の出来事を感じ取っているのでしょう)

キョン(長門にすら記憶修正が及んだんだぞ。なら張本人のあいつはもっと強力な記憶修正がかかっているはずなのに)

古泉(わかりません。とにかく終わってからにしましょう!)

古泉「涼宮さん、とにかく学校から動かずにいれば――」

ガガガガガガン‥‥ガガガガンガン、ガン

ハルヒ「こんどは何の音!?」

キョン(あんまり聞き覚えのない音だが、まさか銃声か?)

古泉(はい。おそらく、学校に向かって移動中です。大丈夫です。あの辺にはグレーテル含む先鋒隊がいるはずです)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:12:21.79 ID:YYmfNlQ0<>ガガガガガガガガ‥‥

古泉(聞こえますか。グレーテルが応戦しています。BARの銃声です)

キョン(分かるわけねぇだろ)

ハルヒ「あたし、有希の様子を見てくる!」

キョン「ちょっ‥‥待て!」

キョン(長門は保健室にはいない。あいつのことだ。長門がいないと分かったら、探しに外に飛び出すかもしれん!)

古泉「追いましょう!」

みくる「わわわ、涼宮さぁん‥‥」

キョン「みんな行っちまった。俺も――あー。そういえばロットンがロッカーの中にいたな」

キョン「おい!あー。英語でないと‥‥ん?」

キョン(ロットンといえば‥‥)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:13:24.06 ID:YYmfNlQ0<>ハルヒ「離してよ小泉くん!」

古泉「落ち着いてください。銃声が近くまできています。もしかしたら武装勢力が‥‥」

ハルヒ「だから有希をほっとけないの!」

古泉「ですから、むやみに動き回ると」

みくる「ふぇぇ‥‥キョンくん早く来て下さい‥‥あ」

キョン「おい。長門なら今さっき連絡があった。帰るってさ」

ハルヒ「でも、爆弾テロ犯がいるんでしょ!?危ないわ!」

キョン「救急車を呼んだらしい。まぁ大丈夫だろ」

ハルヒ「そう?救急車の音なんて聞こえなかったけど‥‥それよりあんた、制服はだけてるわよ」

キョン「走ってきたんだ。別にどうということはn」

ズドォォォォォン!!!!!!

ハルヒ「ひゃあっ」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:14:23.76 ID:YYmfNlQ0<>ハルヒ「ちっ、近いわよ!今度はなに!?」

キョン「とにかく廊下で突っ立てないで、教室に入ろう!窓からこっそりと‥‥」

ハルヒ「‥‥何、あれ」

キョン(おい!)

古泉(武装勢力が校門を突破しかけている、ということは)

古泉(グレーテルは破られたようです)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:15:20.65 ID:YYmfNlQ0<>キョン(んなお前、悠長なこと言ってる場合じゃないぞ!)

古泉(そうですね。連中が校門を突破したら、校舎は目と鼻の先ですからね)

キョン(ふざけてんのか!?余裕ぶっこいてる場合じゃねぇ!)

古泉(落ち着いてください!特にあなたは。最後はあなたに頼ることになるかもしれません)

キョン(だけど、うぉわっ!)

ハルヒ「ちょっと、なんか銃を持った人たちが校庭に入ってきたわよ!こ、ここにいたら‥‥」

キョン「突破されたぞ!」

古泉「大丈夫です。校庭には――」

――ガシャン

古泉「世界最強のメイドが待ち構えています」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:16:38.26 ID:YYmfNlQ0<>ドン、ドン、ドンッ!

みくる「はわわわわ、あの人、傘で戦ってます!」

ハルヒ「すごいすごい!どんどん変な奴らが倒れていくわ!」

キョン(なんという頼もしい後ろ姿‥‥いや、それよりも)

古泉(なぜロベルタがここにいるのか、ですか?)

キョン(それと、何で俺たちの味方なのか、だ。とりあえずその訳知り顔を止めろ)

古泉(申し訳ありません。ですが、上手くいったようです)

古泉(昨日の森さんの一件は、ロベルタという重要戦力確保のためだったのですよ)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:17:51.67 ID:YYmfNlQ0<>古泉(昨日、水面下でロベルタのイエローフラッグ到着を少し遅らせました。それだけでも多大な労力が必要でしたが)

キョン(その間に森さんが来たワケか)

古泉(はい。彼女は酒場を半壊させたあと、ラグーンの面々を追いました。)

キョン(目的は何だ?ガルシアくんの保護か?)

古泉(ロベルタがここにいる理由を考えれば、お分かりになるのではないですか?

キョン(‥‥そういうことか)

古泉(そうです。保護ではなく、再誘拐です。ガルシアくんを人質にとることで、ロベルタの参戦を強要したのです)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:19:03.73 ID:YYmfNlQ0<>キョン(しかしお前、それはだいぶ、なんというか)

古泉(手段は選ばない、と申し上げたはずですが)

キョン(‥‥)

古泉(ロアナプラでは力を温存する予定の長門さんでしたが、彼女の力ぬきではガルシアくん再誘拐は叶いませんでした)

キョン(車の最高速度で壁に激突して生き残り、なおかつレヴィをどうにかしなきゃならんからな。いくら森さんでも、一人では難しかったワケか)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:20:24.18 ID:YYmfNlQ0<>古泉(ロベルタがいれば――)

キョン(どうした?)

ハルヒ「キョン、なんか1人校舎に入ってきたわよ!」

キョン「!?」

古泉(侵入されました!数は1人ですがこちらの位置は捕捉されています!非常にまずい展開です‥‥聞こえますか森さん!至急ロベルタを校――!)

キョン「おいハルヒ!どこへ行く気だ!」

ハルヒ「離して!ここに居たらいけない気がするの!」

キョン「馬鹿言うな!見通しのいい廊下にでも出てみろ!狙い撃ちだぞ!」

ハルヒ「でも、でも――とにかく、あたしから離れて!」

キョン「黙ってろ!いいから、俺の後ろにいろ!」

ハルヒ「‥‥!」

みくる「あああ足音がおおおおお大きくなってきます!」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:21:45.75 ID:YYmfNlQ0<>古泉(そう言えばロットンは!)

キョン(ロッカーで蒸し風呂になってたから、汗まみれでは戦えないとよ!)

古泉(なんという‥‥!)

みくる「ひやぁぁぁぁ‥‥」

古泉「来ます!」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:23:05.60 ID:YYmfNlQ0<>ガラッ‥‥

ハルヒ「ひ‥‥ぁ‥‥」

キョン(ヤバい  目 が 合 っ た)

キョン「伏せろハル――」

パン、パン――
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:24:29.16 ID:YYmfNlQ0<>キョン「か‥‥」

ハルヒ「ぇ‥‥?」

キョン「ぅ‥‥がふっ」

ハルヒ「――キョ、ン。え。え?え?え?」

ハルヒ「‥‥ぃ‥‥ゃ‥‥」

ハルヒ「いやあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:27:03.81 ID:YYmfNlQ0<>ぐっ

ハルヒ「え‥‥?」

キョン「生き、てるよ‥‥」

ハルヒ「ぁ‥‥え?生きて――」

古泉「――せて――伏せてくだs」

――ドン
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:28:12.62 ID:YYmfNlQ0<>キョン「‥‥だから、」

ハルヒ「ぁぅ‥‥」

古泉「大丈夫ですか!今の発砲音はロベルタのものです!」

みくる「たた、助かったんですね‥‥!」

古泉「涼宮さん!それから――」

キョン「きぜっ、ごほっ、気絶したみたいだ、ハルヒは」

古泉「とにかく傷を見せて下さい!」

古泉「‥‥これは‥‥!」

キョン「まったく‥‥最高の護衛だな。ロ‥‥ットンは」

古泉「防弾チョッキ‥‥」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:29:16.69 ID:YYmfNlQ0<>古泉「し、しかしいつの間に」

キョン「‥‥ふぅ。お前らがハルヒを追って出た後さ」

古泉「用心深い彼が、あなたに自分の防弾チョッキを渡すとは」

キョン「お前が言ってたんだ。『ロットンは予備セット一式持っていく』ってな」

古泉「まさか彼は予備のチョッキまで‥‥」

キョン「用心深いからな。持ってたよ。【汗だくだから撤退する】と言ってることは何となくわかったから、チョッキをよこせと何とか伝えてみたんだ」

キョン「何かいろいろ言ってたみたいだが、結局予備のやつを貸してくれた」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:30:17.22 ID:YYmfNlQ0<>キョン「だから‥‥うっ」

古泉「大丈夫ですか!?」

キョン「あぁ‥‥防弾チョッキってのは、銃弾は防いでくれるがその衝撃までは殺してくれないらしいな」

古泉「鍛えていない人は骨折もありえます。とりあえず、」

キョン「とりあえず、終わったな」

古泉「はい。肝を冷やしましたが‥‥あなたが即死を免れた時点で、涼宮さんは即断の現実拒否を中止したのでしょう」

キョン「もう、ループはしないんだな‥‥?」

古泉「ええ。涼宮さんが気絶する直前、彼女と話しましたよね?」

キョン「ああ」

古泉「ならば大丈夫でしょう。あとは涼宮さんが目を覚ました時、あなたの生存を彼女が改めて確認すれば、すべて終わりです」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:31:26.10 ID:YYmfNlQ0<>キョン「なるほど、な。周囲に敵は?」

古泉「もうほとんど居ません。朝比奈さんが未来に応援を呼んでいますし、これで本当に終わりです」

キョン「あぁ‥‥だけど俺は、まだやらなくちゃいけない事がある」

古泉「何を、ですか?」

キョン「とぼけるな。『味方の黒幕』に会いに行くんだよ」

キョン「お前は今回の一件で、一度だけ俺に、致命的に矛盾したことを言っていたな」

古泉「おや。お気づきでしたか」

キョン「当り前だ。朝比奈さんですら怪訝な顔をしていたぞ」

古泉「共同戦線を張る者同士でも、相互不可侵の領域はありますからね。僕も奇妙だとは思ったんですが、立場的に教えてもらえませんでした」

キョン「行ってくる。近くにいるはずだ」

古泉「涼宮さんが目覚めるまでに帰ってきてください」

キョン「わかってるさ。古泉。あとを頼む」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:33:23.93 ID:YYmfNlQ0<>キョン「くそっ‥‥病院に行かねーとな‥‥」

ロック「やぁ。うまくやったようだね」

キョン「‥‥なぜここに?」

ロック「僕に聞きたいことがあるんじゃないのかい?」

キョン「‥‥」

ロック「君が質問する前に、僕の方からひとつだけ、いいかな?」

ロック「いつ僕の正体に気づいたんだ?」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:34:29.18 ID:YYmfNlQ0<>キョン「昨夜です。古泉はこう言っていました。」

キョン「『我々の側で唯一このループ現象に気づいた長門さんによると、時間遡行は今回で12度目で、彼女が気づいたのは7回目の時』」

ロック「‥‥それで?」

キョン「無理がある話だったんです。気づいたのが長門だけなら、なぜあいつは『自分が気づく前に6回ループが行われていた』という事実を知りえたのか」

キョン「ハルヒの記憶修正は、過去のループの自覚すらも消し去ります」

キョン「つまり、あいつが誰かに『お前が気づいたのは7回目だ』と教えてもらわない限り、あいつがそう発言することはありえないんですよ」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:35:42.92 ID:YYmfNlQ0<>ロック「それで、その『誰か』というのは?」

キョン「あなたですよ。ロックさん。いえ。情報統合思念体の一員で、長門よりも強力な力を持つ、本当の名前もわからないあなたです」

キョン「そうでなければ、あいつより先にループに気づくことも、そしてあいつに情報を提供する理由も、ないからです」

ロック「あはははは、ご名答。まぁ僕は涼宮ハルヒとはあまり関係がないから、バラしちゃってもいいかな。その通りだよ。気づいた理由はそれだけかい?」

キョン「まだあります。その『誰か』は誰なのかを考えていると、あなたの行動が不自然に浮き上がってきたんです」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:37:27.28 ID:YYmfNlQ0<>キョン「まず、俺たちがロアナプラについて一番最初に出会った人。それがあなたです」

ロック「それが偶然、という可能性は?」

キョン「その時だけなら偶然で済んだでしょう」

キョン「ですがあなたは、もう一度現れた。本来、俺と古泉だけで、困難を極めるはずのグレーテルの確保の時に」

キョン「『たまたま』通りかかったあなたの助力があって、グレーテルを確保できました」

キョン「そして、あなたに問い合わせてこっち側が雇ったという、ロットンの存在」

キョン「ロアナプラに詳しい人なら、間違ってもあいつを『腕の良い』殺し屋には数えないでしょう」

キョン「しかし彼は雇われた。予備のチョッキをもってくること自体は不思議ではありません。けれど、それを『実戦に』持ってくるのは不自然です。まるで誰かの指示を受けているかのような、不可解な行動です」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:39:35.65 ID:YYmfNlQ0<>キョン「そして一番最初にあなたは俺に言いました。『It’s all up to you』と」

キョン「『全てはきみ次第だ』を意味するこの言葉は、ハルヒを守りかつ俺も生き残るという『正解』に俺が気づけるかどうか、それを暗示したもの‥‥違いますか?」

ロック「あの長門有希がきみに信頼を寄せるワケだ。大正解さ」

キョン「なぜ、こんな回りくどいことを?あなたなら‥‥」

ロック「確かに僕が出張れば、もっと簡単にカタはついただろう。だけど情報統合思念体にもいくつか派閥があってね。僕はまぁ、言うなれば無関係派かな」

ロック「超少数派だけどね。涼宮ハルヒにはあまり関心がない。だから今回のことに気づいてからも、しばらくは黙っていたんだ。ループは別に初めてじゃないしね」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:41:02.67 ID:YYmfNlQ0<>ロック「長門有希は、ループを自覚してから、しばらくは孤軍奮闘なり超能力者に応援を求めるなりしていたみたいだが、いかんせん上手くいかなかったようでね。僕に助けを求めてきた」

ロック「それが、前回の終盤の時のことさ。また失敗したら力を貸してほしい――と。長門有希にループの回数を教えたのはその時だ」

ロック「長門有希には借りがあったからね。無下に断わるわけにもいかず、今回は最初から僕が出てきたんだ」

ロック「まぁ何にせよ‥‥おっと電話だ」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:42:06.32 ID:YYmfNlQ0<>ロック「レヴィか。‥‥居留守を使ってあとでかけなおそう」

ロック「さて、と。僕はもう行くよ。次の仕事があるからね。だまにはヴェネツィアにでも行って船の上で寝て過ごしたいよ」

キョン「待って下さい。ロックさん、あなたは俺たちの――」

ロック「敵でも味方でもないよ。今回は長門有希の頼みだったからね。きみが感謝すべきなのは、僕じゃなくて、長門有希だ」

キョン「‥‥」

ロック「そうそう、最後にもうひとつだけ」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:43:49.60 ID:YYmfNlQ0<>ロック「長門有希にループの回数を教えたのは僕だ」

キョン「それは聞きました」

ロック「僕が言ったことは、本当に真実かい?」

キョン「‥‥はい?」

ロック「僕もまた、ループを自覚したのが初回だったのかどうか、確証が持てないんだ」

ロック「初めから気づいたのか、何回か繰り返されたあとに気づいたのか‥‥自信がない。こんなことは初めてだったよ」

ロック「長門有希には、僕が気づいた回を『1回目』として言っておいたけどね」

ロック「どういうことか、分かるかい?」

キョン「‥‥それはつまり、ハルヒの記憶修正力が強力で‥‥」

ロック「そう。それだけ現実拒否の想いが強かったんだ。きみを失いたくないという想いがね」
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:45:34.57 ID:YYmfNlQ0<>ロック「涼宮ハルヒが何度か、うなされていたり過剰に怯えているようなことはなかったかい?」

ロック「誰よりも記憶修正が完璧でなければならない涼宮ハルヒが、まるで過去の悲劇を無意識に感じているかのように」

ロック「それもたぶん、同じ理由だ。幾度となく現実を拒否しても、再びきみは殺されてしまう。涼宮ハルヒは、現実を変えるために、耐えがたい記憶を抹消しきらないことで、悲劇を回避する方法を模索していたのかもしれないね」

キョン「‥‥」

ロック「そろそろ涼宮ハルヒが目覚める。行ってあげた方がいいと思うよ」

キョン「え?」

ロック「少しきみたちに興味が湧いたよ。またどこかで会うかもしれないね」

キョン「いや、あの」

ロック「それじゃ、長門有希によろしく」

パヒュゥゥゥゥゥン

キョン(消えた‥‥)
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 00:47:13.23 ID:YYmfNlQ0<>キョン「待たせたな‥‥あれ?」

キョン(古泉も朝比奈さんもいないじゃないか)

ハルヒ「‥‥ぅん‥‥」

キョン「ハルヒ、起きたか?」

ハルヒ「――キョン?」

キョン「おう」

ハルヒ「なんか‥‥すごい悪夢を見てた気がするわ‥‥」

キョン「そうか。でももう目が覚めたんだろ?」

ハルヒ「うん‥‥。なんか、あんた‥‥」

キョン「なんだよ、しおらしいな。お前にしては。どうした?」



ハルヒ「‥‥ねぇ。キョン」


キョン「‥‥何も言うな。お前の言いたいことは分かってる」


‥‥たぶん、な



ハルヒたちはロアナプラにやってきたようです 完
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/04/11(土) 00:58:44.78 ID:4YDS.Cco<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/11(土) 08:34:07.86 ID:rgTG.PEo<>おつでした<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2009/04/21(火) 05:24:48.86 ID:OMFPH2DO<>乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/04/21(火) 07:08:02.99 ID:JOrdkcEo<>超乙<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/04/21(火) 10:03:12.58 ID:NOTFNI6o<>ち、違うっ違うもんっ
こんな脚絡めてっ気持ちいいんだろっ?どうなんだっ?
に立っている者たちが再びペトロに言った,確かにあなたは彼らの一人だ。あなた
             <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/04/21(火) 11:43:31.52 ID:c9FFdeEo<>>>2
あぐぅっ、あっ、駄目ぇっお、お兄ちゃん止めてぇっ
!!!
時空の果てで――想像し得る全宇宙にまで――事象の隅々にまで、意識が到達し

だが今回は自分は妹にいやがらせを受けたから仕方なくしたのだという逃げがあった。
苦痛の表情がたまらない快感となり、射精感が高まっていく。

真奈美ぃっ!
そう言いながら、妹の腕が背中に回されてくる。
チュパチュパと激しく吸い上げ、右の乳首を吸っては左に移動し、すぐさまま
                <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2009/04/21(火) 13:30:06.25 ID:u/VlGP2o<>>>1
多分、何を言っても無視するという意思表示なのだろう。
宇宙の外れで、辺境の星に、一人、修する美少女巫女の、悩ましき肉の猛りは―
言って,口づけした。 1446 彼らはイエスに手をかけて捕まえた。 1447 しかし,

必死に胸を隠す様にうつぶせになる。
                 <>