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★
唯「ぼくらの!」
1 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/16(金) 20:49:54.17 ID:mJcsLpU0
書きかけがありましたので、ここで供養させていただきます。
2 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/16(金) 20:52:10.35 ID:skXPrcAO
あいわかった
3 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/16(金) 20:56:25.06 ID:mJcsLpUo
ザザッ…
こんにちは、平沢 憂です。
私たちは今、ロボットのコックピットにいます。
周囲からは爆音や金属音で室内は震え、コックピットでは叫び声が響いています。
さわこ「クソッッッタレガァァァァッ!!!」
相手を貫くように放たれるボディーブロー。
三角錐の形をした鋭い拳は相手のロボットの肢体に突き刺さり、
金属同士がぶつかり合う音は、脳を突き刺すように高い超音波を奏でる。
すると、さわ子はロボットを操縦しゴソゴソと胎内を漁り始め、
淡い光沢を帯びた白色の球体を取り出した。
バキンッ…ギリッ ゴゴンッ…
「それを潰せば、"勝ち"だぜ…?」
さわこ「ふふ…うふふふふふふふ… ふっ…」
気でも狂ったかのような笑みを浮かべ、真珠を潰す命令をロボットに下した瞬間…
それは蓮の蕾が開いた形にキレイに潰れ煙を上げた。
…
4 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/16(金) 21:05:03.21 ID:mJcsLpUo
―冬休み―
律「また今年もクリスマス会やろうぜ! 場所は、また唯の家か??」
唯「りっちゃんごめんっ! 今年は両親がいるんだ」
紬「…」
澪「残念だな、じゃぁちらかった律の部屋で開くか?」
ニヤニヤしながら律に振ると、彼女はポッと顔を赤らめ額に汗をにじませたかと思うと、
間髪入れずに澪へカウンターを仕掛けた。
律「そうだよなぁ〜、澪の部屋なんて下着がぽいぽい転がっているもんな〜♪
縞パン以外にも、くまさんプリントのパンツとかあってスゴいんだぜ〜!」
唯「ほへ〜、澪ちゃんもはいているんだ?」
澪「ばっ… そんなに汚くない!
それにだな、私はそんなお子様が穿くようなパンツは持っていない!」
そして、そのまま律と澪が繰り広げる痴話ゲンカへ発展した。
その紛争を収めるべく、ほんわかと和やかな空気を纏った少女が二人の間に入る。
紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ…
今年はウチの別館が使えるので、そこでやりましょうか?」
唯「6回…」
律「よっしゃ!それじゃ12月24日に開催決定だな♪
それじゃ、さわちゃんに連絡してくる!」
颯爽と音楽室を出ようとしたその瞬間、唯が声をかけた。
その声に反応した律はピタリと止まり、開きかけの扉と共に"非常口"のマークを作り上げた。
唯「和ちゃんと、憂を誘ってもいいかな?」
澪「そうだな、いつも"だれかさん"のせいで世話になっているからな」
少し嫌味っぽく唯の言葉を後押しし律に目をやるが、
早くもお祭り気分である律は気にかけず快くOKの返事をした。
唯「んふふぅ〜、楽しみ楽しみ〜♪」
5 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/16(金) 21:51:55.57 ID:mJcsLpU0
♪〜平沢家〜♪
唯「そんなわけで、今年はムギちゃんの別館でクリスマスパーティーやるんだ。
よかったら、憂もおいでよ〜♪」
こたつ布団に包まり晩御飯を待っている唯の姿は、冬の定番スタイルだ。
ヤドカリに近い格好で、こたつの中に身を委ねている。
そんな季節外れなヤドカリの飼い主は、少し迷い返事をした。
憂「ん〜、お父さん・お母さんが久しぶりに帰って来るから一緒に過ごしたいけれど…
クリスマスの夜を邪魔するのもなんだから、お姉ちゃんについていくよ」
唯「やった〜♪」
TV『次のニュースです、先日行方不明になっていた8人の団体が刺殺体で見つかりました。
犯人は団体の一員である○○高校の男子とみられ、7人を殺害した後、
自[
ピーーー
]るという奇妙な形で事件は収束しました…
さて、CMの後は、ういちゃんCDデビューという心温まる―――』
唯「そうだっ!
サンタさんの衣装持って行こうか!?」
当日着ていく衣装を閃いた唯は、満面の笑みを浮かべ目を輝かせた。
憂「あはは、わたしもおそろいにするね♪
お姉ちゃんは、ヒゲはつけるの?」
唯「も〜、憂ったらー…でも、一応持っていこうか?」
憂のネタ振りをしっかり返す唯(無論本人は自覚していない)。
二人は明るい笑い声を上げ、ニュースに気を止めることなく
クリスマスパーティーの話題で盛り上がった。
6 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/16(金) 21:58:32.66 ID:mJcsLpUo
―12月24日―
琴吹邸の門をくぐり、別館へ案内された。
一足早く到着している女性はどこかしら落ち着いており、
別館のテラスで温かいジンジャーティーをすすっている。
胸元を広く開けた紫のパーティードレスにファー付きのショールを纏った女性は、
時折眼鏡に手をかける。
唯「やっほぉ〜♪ おわぁ…和ちゃん、大人っぽい…」
胸元を飾る銀色のネックレスが、和の色気を一層引き立たせている。
憂「こんばんは〜、いつもお姉ちゃんがお世話になってます。」
和「こんばんは、唯、憂ちゃん。
別館に入るには、指紋・声紋認証が必要みたいだから、紬に声をかけてきなさい」
唯「うん、憂、行こうか♪」
憂「そうだね」
二人はパタパタと入り口へ向かい、見覚えのある受付嬢のもとへ歩み寄った。
冬場だというのに、彼女の周りだけ一足早い春が来たかのような空気が漂っている。
唯「ムギちゃん、やっほぉ〜♪」
紬「あらあら、いらっしゃい。
ここで指紋・声紋認証するから、このパネルに触れて自分の名前を言ってね」
ぺたり
唯「ひらさわゆい だよ。」
ぺたり
憂「ひらさわうい です。」
紬「…」
(これでよかったのよね、これで…)
7 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/16(金) 23:14:19.78 ID:mJcsLpUo
その後…
フリル付きで純白のドレスを纏った梓、
普段着の律、コートで必死に体を隠している澪が姿を見せた。
両腕で自分自身を抱え、もじもじと何やら落ち着かない澪。
そんな彼女の背後に近寄り、影を落とす者がいた。
律「みーおー… いいかげんに、これをとれ… よっ!」
バッ!
律がコートを奪い取ったその下には、黒のロングドレス。
全体的にタイトな仕上がりで、澪のボディラインがはっきりと解る。
胸から腰にかけてのラインは見事な凹凸を描いており、
チャイナドレス風なのか、下半身のスリットからは透き通るように白い太腿が顔を出している。
唯「おおぉ〜、澪ちゃんエ・ロ・い〜♪
そして、あずにゃんもかわいいよぉ〜」
普段見せることの無いほどの跳躍力で梓に飛び掛った。
あっさりと捕獲されてしまった彼女は、必死に引き離そうと抵抗した。
梓「も…もう、やめてくださいっ!」
(澪先輩の背中、キレイだな…)
コロコロとした梓の瞳に澪の後姿が映った。
ドレスの背中は大胆に開いており、モノトーンの色合いがとても美しい。
同性であるはずの梓も思わず頬を染めるほどである。
もちろん唯はその隙を見逃さず、梓の捕獲に成功していたことは言うまでもない。
8 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/18(日) 16:42:56.87 ID:kU2TFQAo
唯「あれ?さわちゃん先生は?」
律「…あれじゃないか?」
ピッと指先を門へ向けると、ゾンビのようにふらふらと別館に向かってくる。
近づくにつれ、容姿がロングヘアーの女性と思われる人影が見えた。
のたのたとよろめき、異臭を放っており近づいてくる度に臭いはキツくなっていく。
憂「うっ、お酒臭い…」
律「ありゃ〜、ずいぶん飲んでるな…」
さわこ「彼氏にふられたのよぉぉぉぉっ!!!」
そう泣き叫び、さわ子はその場に崩れひざを落とした。
そんな彼女を不憫に思い、紬は彼女の肩をポンと優しく叩き慰めた。
紬「うふふ…先生、今日は楽しんでいってください♪
所詮、殿方は殿方なのですよ…」
ぽわぽわとした笑みの裏に見え隠れする影。
きっと、この笑みの面の下には、サディスティックに蔑む顔があるに違いない。
そのような雰囲気が、なんとなくだが感じ取れる。
9 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/18(日) 19:48:28.19 ID:kU2TFQAo
♪〜琴吹邸 別館〜♪
大きなテーブルに所狭しと並ぶ料理で、純白のテーブルクロスを彩っている。
そして、室内にはエプロンドレスを着用した女性や、ウエイター姿の男性が行き来し
立食パーティーに不慣れな面々をエスコートしている。
律「うぉぉ!唯!見ろよ、肉だぞ肉!」
唯「りっちゃん隊員、こっちにも肉があります!」
そんな場所にも関わらず、二人は興奮し料理にがっついている。
テーブルマナーなぞどこふく風、カチャンカチャンと騎士の争いを
思わるような金属音を激しく立てている。
予想通りの光景を眺める和と憂は、二人顔を合わせ微笑んでいる。
梓はそんな光景には目もくれず、むぐむぐと口に何かを含みながら澪に近づく。
乳白色のディッシュは様々な料理が盛られており、いつ零れてもおかしくない量である。
すると梓はそのうちの一つを澪に差し出した。
梓「澪先輩、これおいしいですよ?」
澪「なんだろう、これ? …お、なかなかイける。
ムギ、この料理何なんだ?」
梓から貰った料理は何かの肉の燻製と思われ、
コリコリとその歯ごたえを楽しむ。
紬「ブタのキンタマ料理だそうです」
澪「!?」
ダダダダダダッ!(ゲポッ…ウゲロロロロ…)
ぽろりと箸を落とす梓と、お手洗いへかけこみ吐き出す澪。
反応はそれぞれだったが梓は新しい箸を取り、引き続き珍味を味わった。
梓「…でも、おいしいですね♪」
そんな明るく楽しいパーティー会場の中、一角だけ暗く湿った場所があった。
ゾンビになっても飲酒し続けていた彼女はすっかり酔いつぶれ、テーブルに屈していた。
さわこ「…ん? 誰か私のこと呼んだ?
う〜ん、飲みすぎたか…ちょっと寝よう。」
10 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/18(日) 20:02:17.20 ID:kU2TFQAo
…
唯「それじゃ、またね〜」
無事にパーティーも終わり、各自帰路についた。
街頭に照らされた各自の衣装は色とりどりで、イルミネーションを思わせる。
コツコツコツ…
唯「今日は楽しかったね〜、和ちゃんも憂も楽しんでくれたみたいでよかったよ。
誘った甲斐があったもんだっ!」
和「紬に感謝しなくちゃね」
憂「そうですね♪」
唯は鼻息を荒くし自慢げに語ったが、和と憂のコンビネーションにより鎮火され
ションボリとした表情へ変化した。
その顔を見て、和と憂は視線を交わしクスクスと笑った。
和(こうやって、私と唯は一緒にいたんだもんなぁ…10年以上もずっと…。)
憂(これからも、ずっとこうやってお姉ちゃんと一緒でいたいなぁ…)
コツコツコツ…
律「で、どうだった?ブタのキンタマ料理は?」
してやったりの顔で、律が話題を出す。
一瞬澪の顔から血の気が覚めて青くなるが…またたく間に怒りで紅潮してきた。
その後は定番のパターン、ゴスンッ!と澪の握りこぶしが鈍い音を立てる。
澪「このバカ律!! まったく、嫌なことを思い出させるなよ…。」
梓「ふふっ…」
(なんだかんだで、この二人も仲がいいなぁ…
私も、こんな仲になれるパートナーが欲しかったな)
律「梓、どうした?なんか嬉しいことでもあったのか?」
梓はトトッ と数歩先へステップし、スカートを翻す。
そして、二人に満面の笑みを向けた。
その笑顔は二人を羨ましがり祝福するものであると同時に、
自分の寂しさを紛らわす為の空笑いでもある。
梓「なんでもありません♪」
…
11 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/10/18(日) 20:08:03.18 ID:tfGkZvko
5人+和、さわ子、憂を併せても7人しかいない件
12 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/18(日) 20:39:00.79 ID:kU2TFQAo
―翌日―
さわこ「んっ… うんぁ…?」
さわこが目覚めると、目の前には無機質な空間が広がっていた。
そして周りには見たことのある顔ぶれが揃っている。
部屋着、エプロン姿、パジャマ姿と統一感が無い。
紬「ここは… …どこ?」
突然の状況に対応できず、いつものほんわかとした雰囲気は感じられない。
珍しく緊張した面立ちをしている。
紬の周りでは、パジャマ姿でゴロゴロと転がり回る少女と、
包丁を片手に会話する少女がいた。
唯「ここの床、あったかいね〜 憂もやってごらんよ♪」
憂「でも、ほこりっぽいからやめたほうがいいよ?
ほら、お姉ちゃんのパジャマ…真っ白だよ?」
ポンポンと唯の体を軽くはたいていると、
その隣では重たそうな黒髪を被った少女と、軽い茶髪で顔が隠れた少女が
コントを繰り広げていた。
澪「誰…?」
律「私だっ!」
澪「ああ…律か、誰かと思った…。」
コントの観客である小柄な女の子は首をかしげ、少し呆れたようにツッコミを入れた。
梓「はぁ…律先輩、前髪長いですね…
カチューシャしてないとこうなるんですか…」
そんな不思議な雰囲気である状況の中、眼鏡をかけた少女が言葉を発する。
冷静で落ち着いている姿は、どんな場所・状況になっても変わることは無かった。
和「部屋にいたはずなのに、何が起こったのかしら…?」」
彼女の声で全員ハッと我に返るものの、この夢の中にいるような無機質な空間と
異様な状況に順応できるはずはなく、騒がしかった室内に静寂が訪れた。
13 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/24(土) 15:42:48.55 ID:ZmTa0wMo
「よう、ジャリンコども」
突如、浮翌遊する白いマスコットを模した人形が現れたかと思うと、
8人に対し偉そうな口調で話しかける。
「契約者の残り全員死んじまって、
新しい契約者が出てきたと思ったら…女ばっかじゃねぇか」
ぱっと聞いただけでは意味不明な発言、
律「なんだあれ…?」
唯「かっ…かわいいよ、うーいーっ! あれ欲しい!」
憂「まったく…
お姉ちゃんたら、キチンと世話できるの…?」
「だーっ!!うるせーーーっ!一人ずつ喋れよ!」
和「貴方…名前はなんていうの?」
「オレは、コエムシ…とでも言っておこうか…」
唯「じゃあ、コエちゃんだね♪」
コエムシ「誰がコエちゃんだ!
…とツッコミたいところだが、早速はじまるようだぜ…
そこで寝ている年増!とっとと椅子に座りな!
テメェらもだ。」
さわこ「…だっ、誰が年増ですって!?」
ふと気がつくと、各々見覚えのある椅子が配置されている。
度々起こる不可思議な出来事に耐え切れず、一人騒ぎ出す者がいた。
澪「なんだこれは…どうなっているんだ?なぁ!なぁ!」
ただでさえ混乱していた澪は一層取り乱し、
全く状況を把握できずに呆然と立っている梓をゆさぶっている。
ズズ…ズンッ…
コエムシ「このヌイグルミを操縦しないと…お前ら死ぬぜ?
とりあえず、年増…座りな。 声が聞こえたんだろ?」
14 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/24(土) 19:10:51.67 ID:ZmTa0wMo
さわこはコエムシに言われるまま、自分の椅子へ向かった。
日ごろ見ている自分の椅子だというのに、おっかなびっくり歩み寄る。
そして、ゆっくりと腰をかけると同時に、静電気のようなピリリとした頭痛が走った。
さわこ「!?
な…なにこれ…脳に色々な情報が入ってくる。
ロボット? 敵? 世界が消滅??
わからない…わからないわからないわからないっ!
何なのコレ!? なんなのよぉっ!」
強くコエムシに問うが反応はなく、ただ宙をふわふわと漂っている。
膨大な情報量が脳にたたき込まれ、パニックを起こしたさわこだったが、
とりあえず解ることは、どこかの山林にいることと巨大な人の形を模した物体が
目の前にいることだった。
いつの間にか無機質だった空間は外の風景を取り込み、映し出している。
青々とした広大な絨毯、見たことのない山、大自然と呼ぶにふさわしい場所だ。
少なくともここが日本ではないということを、コックピットの中のメンバーは把握した。
コエムシ「ブツブツうるせーな…
さぁ、思い通りに動かしてみな…」
15 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/10/24(土) 19:14:20.66 ID:ZmTa0wMo
…
ギリギリギリ… グメシャ…
さわこは自分の機体に、取り出した球体を潰す指示を与えたのだろう。
それはあっけなく潰れ、変形した球体からは煙が上がっている。
戦いは終わりを告げ、大自然を映していた360度のモニタは最初の無機質な空間へ変化した。
さわこ「ふふっ… はははは…やった!やったわよ!!!
勝った、勝ったぞ…バーカっ! あははははははははははは …はぁ」
さわこは戦闘に勝利したと同時に立ち上がり、高らかに笑った。
どこを見ているのか解らない瞳、高翌揚し暴れ乱れてしまった髪形からは、
バーサーカーを髣髴とさせる。
すると、戦闘が終わったことで安心したのだろうか、
さわこは膝からゆっくりと崩れ床に屈した。
…ドサッ…
律「さ…さわちゃん?」
さわこの変化に異変を感じた律は、さわこの容器に触れようとしたが、
コエムシは道具を扱う様な言い草で律に言葉をかけた。
コエムシ「ああ、もう死んでるぜ…"それ"…」
澪「うわ… うわぁぁぁぁぁぁっ!!!」
目の前で起きた突然の死に、澪は対応できず瞳孔を収縮させ発狂した。
その声は、聞いている方が狂ってしまういそうな絶叫。
あまりの叫び声に皆は両耳を必死に抑え防音し、亡骸と狂人を見ぬよう瞳を閉じた。
…
16 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/11/03(火) 10:53:59.83 ID:CYvKSgco
♪〜音楽室〜♪
コックピットから移動した7人と1匹(?)は情報の整理をはじめた。
コエムシが色々説明するものの、皆内容が頭に入る余地はない…ただ1名を除いては。
和は立ち上がり、淡々とした口調で説明を始め、ペンを取りホワイトボードに書き出していった。
和「つまり…こういうことね…」
・自分達のロボットはパイロットの生命力を使い、念じるだけで動くこと。
・コックピットに衝撃はあまり伝わらない(相当緩和される)。
・相手のロボットの核となる部分を破壊すること。
・操縦者は15名、連戦連勝すること。
・戦闘に負ける、または48時間以内にケリがつかないと自分の世界(宇宙)が消滅すること。
・最終操縦者は引継ぎの為、次の世界でチュートリアルすること。
…etc
唯「私たち…死んじゃうの?」
和「ええ、そういうことになるわね。
勝利しても自分が死ぬ、負ければ宇宙が消滅する…。
どちらを取るかはパイロット次第ってことかしら。」
澪「いやだっ!死にたくない…じにだぐないよぉ… グスッ」
律「みお"っ… な… なぐなよぉ… グスッ」
梓「…」
紬「…」
17 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/11/06(金) 01:07:15.00 ID:Xypw8wEo
VIPでやってたこれ↓の続きじゃないのか?
【ぼくらの!】 唯「何で憂が死ななきゃいけなかったの!?」
18 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/11/06(金) 08:03:42.11 ID:YzFk4hwo
>17
おお、先駆者がいたのか…
このスレは成仏させよう。
以下に期待!
【ぼくらの!】 唯「何で憂が死ななきゃいけなかったの!?」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1253928090/
19 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2009/11/07(土) 02:58:02.75 ID:X5.RrLso
違う人だったか。
VIPのはもう落ちてるし気にせずどうぞ
20 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/11/07(土) 09:13:00.30 ID:DyIB36oo
>19
続きあるかと思ってました(汗
VIPの規制解除まで、しばらくのらりくらり書いていきます。
21 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/11/07(土) 09:15:41.22 ID:DyIB36oo
…
各自、今日の出来事を胸にしまい帰路についた。
呆然と空を見つめながら歩む者、うつむいて地面の影とにらめっこしながら歩む者、
瞳が枯れる様に涙を流し続け歩む者と様々だった。
コツコツコツ…
唯「ねぇ…私たち、死んじゃうのかな?」
和「そうよ」
憂「でも…勝たないとお父さん・お母さんも消えてしまうんですよね?」
和「そうよ」
唯「自分のせいで皆消えちゃうっていうのは嫌だなぁ…」
和「そうね」
姉妹の問いかけに全て冷静に答える和、無論彼女も恐怖を抱いている。
その証拠に彼女は握りこぶしを作り、その手は少し震えている…。
そして、手の震えは声帯にまで波及しているらしく、和はできるだけ声を出さぬよう
必要最小限の返事しかしなかった。
そう、ずっと支えていた幼馴染を不安にさせぬよう、必死に感情を抑えた。
クールに振舞っているが、本当は皆と一緒に震えていたい、怯えていたい、涙を流したかった。
唯「そういえば、私たちのロボットの名前…なんていうのかなぁ?」
和「前の世界のパイロット達は、ジアースって付けていたみたいよ。
私たちの前にいた8人は何も名前つけてなかったみたいだから、
ジアースって名前でいいんじゃないかしら?」
唯「わぁ、和ちゃん物知りだぁ…♪」
和「ふふっ…ありがと、ちょっとうちに寄っていかない?
憂ちゃんと唯に見せたいものがあるの。」
22 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/11/07(土) 09:23:35.24 ID:DyIB36oo
…
憂「わぁ…お姉ちゃんの小さい頃の写真だぁ。」
和「うちの父親が私をよく撮ってくれていたみたいなの。
ほら、唯ったらこの頃からずっと変わってない♪」
憂「和さんの家でもゴロゴロしていたんですね…」
唯「こっちは入園式の時の写真だ…和ちゃんかわいかったなぁ〜」
和「過去形?」
唯「あ、もちろん今もだよ!!」
憂「もう、お姉ちゃんったら…あはは」
10年以上、私と唯は一緒だった…。
泣いている時も、笑っている時も。
唯はわたしを姉のように慕ってくれ、私は妹のように接することもあった。
一人っ子でたまに寂しい思いをしていた私にとって幸せだった。
高校生になったとき、唯は今までと同じようにぼ〜っと過ごすのかと思ったら違っていた。
それは軽音部に入ったのがきっかけだった…。
軽音部に入ってからの唯は、少しずつ少しずつ成長していくのが解った。
そのおかげで、今まで唯を妹のように思っていた私の気持ちは、
子を見守る親の気持ちへと変化していった。
親になって子の成長を見守るってこういう気持ちなのかな?
唯の成長ぶりを見ると、たまに嬉しくはあるものの少し寂しい気持ちになる。
子と親の関係はいずれ切れることぐらい解っている、
せめて…もう少し唯が成長するところを見続け、一緒に卒業をしたかった。
唯「のどかちゃん? のどかちゃん??
…もしかして、泣いているの?」
俯いて固まった私に不安を感じたのか、唯が私の表情を伺う。
23 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2009/11/07(土) 18:19:35.52 ID:DyIB36oo
和「ううん、少し考え事をしていただけ…大丈夫…大丈夫だから、そんな顔しないで…唯。」
唯…そんな表情で私の顔を覗かないで…不安を表面に出してしまう。
私はそっと唯の頭をなでると、彼女の不安な表情はいつもの笑顔へ変わる。
そう、唯はその表情でいて欲しい。
憂「っと、お姉ちゃん!もうこんな時間だよ!!」
唯「そうだ、お父さんとお母さん帰ってきているんだった…
和ちゃんごめんね、今日はこれで帰るね」
和「ううん、こちらこそ今日はありがと、それじゃ今度は初詣にでも会いましょう♪」
唯「そだね、今年は一緒に行けなかったから来年は一緒に行こうよ。
澪ちゃんの晴れ着、すっごくキレイなんだよ〜」
和「うふふ…楽しみにしているわ」
解っているわ…そんなことくらい。
私は新年を迎えることができない。
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