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HTML化した人:lain.
女「せ、先生っ……私、先生のことが大好きですっっ!!///」
1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 10:34:45.04 ID:ydgyXHEo
先生「……そ、そう…ありがとう」
女 「それは付き合っておっけーってことですか!?」
先生「いや、その前に、見れば分かると思うけど、私…女なんだけど」
女 「はい、それは存じ上げてるです!」
先生「日本語がおかしいわよ、と、とりあえず落ち着いて、ね?」
女 「せ、先生は私のこと嫌いですか!?」
先生「えーっと……す、好きかな、うん」
女 「曖昧な表現は国語教師だからですか!」
先生「英語教師よ」
2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 10:40:27.31 ID:ydgyXHEo
先生「そもそもどうして急にそんなこと言い出したの?」
女 「急に、ではないのです、実はみゆきはひとめお会いしたときから先生のことを…///」
先生「あぁ、うん、へぇー」
女 「なんでそんなつれないリアクションを!」
先生「長くなりそうだったからつい」
女 「もー、先生のいけずー」
先生「それで、ひとめ会ったときからどうだったの?」
女 「はい、それは先生の一言から始まったのです…」
先生(お茶いれてこよっと…)
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 10:53:48.81 ID:ydgyXHEo
女 「――そう、そのときみゆきは全身に電気のような感覚がはしって――」
先生(1-Bの赤羽みゆきちゃん…ね、隣のクラスじゃない)
女 「――みゆきは思ったんです、これはひょっとして、恋…」
先生「あ、浅草先生、役員会の件で後ほど提出するものが」
女 「きっと先生も突然のことで驚いていらっしゃると思います、でも…先生!」
先生「へ?あ、はい」
女 「みゆきの話きいてましたか!?」
先生「うん、片手間に」
女 「ひどいっ!?」
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 11:02:44.62 ID:ydgyXHEo
女 「こ、こんなこと、女の子に言わせるなんて、先生…」
先生「あ、わ、ちょっと、な、泣き出さないで、ね?」
女 「うぅ…(ぐすっ)」
先生「えーっと…あのね、赤羽さん、その返事ってすぐに出さなきゃいけないのかしら」
女 「い、いえ、でもその、はい…そ、そうですよね…いきなり答えを出せっていうのも無理な話ですよね」
先生「うん、だからね」
女 「じゃあ40秒で!!」
先生「短い」
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 11:07:51.07 ID:ydgyXHEo
女 「そういえば先生なんでみゆきの名前を」
先生「教師には学生の名簿があるから」
女 「そ、そうなのですか!?」
先生「いや普通あるだろ」
女 「そんなこと全然知らなかったです…」
先生「高校生にもなってそれはどうなの」
女 「で、でもでも、名簿だけが全てじゃないですし!」
先生「名簿は名前を書いてあるだけよ」
女 「だから、先生にはもっとみゆきのいろんなところを見て、知って欲しいのです!!」
先生「う、うん……だからね、赤羽さん…」
女 「そんな苗字でなく、名前で呼んでくださいです!!//」
先生(めんどくさい…)
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 11:10:07.05 ID:ydgyXHEo
友 「しつれいしまーす、あ、いたいた神田センセ」
先生「駒込さん、どうしたの?」
女 「あ、友ちゃん」
友 「やっぱりこうなってたか」
先生「やっぱりって?」
友 「いやぁ、今日はなんかやらかしそうだったんで」
先生「?」
友 「ほら、みゆき、教室帰るよ」(ぐいっ)
女 「うわっ!ちょ!友ちゃんまだ大事な話の最中で!」
友 「おさわがせしましたー」(ずるずる)
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 11:12:26.84 ID:ydgyXHEo
女「もう!友ちゃんひどいよ!まだ話途中だったのに!」
友「先走って告白なんかされたら先生だって困るでしょーが、先生の顔見なかったの?」
女「みたみた、ちょー美人だった!//」
友「そうじゃなくって表情ね、表情」
女「ひょうじょう?」
友「困ってたでしょうが、先生」
女「あ、うん……でも困っても笑っても美人だよねぇ、先生///」
友「だから人の話を聞け」
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 11:16:12.74 ID:ydgyXHEo
女「はー、近くで見た先生、やっぱりステキだったなぁ〜」
友「だめだこいつ、ホントだめだ」
女「むっ…だめなんかじゃないもん!」
友「そもそもどうして今日いきなり告白なんかしたのよ?もっと段階ってものがあるんじゃない?」
女「恋はいつでもノンストップなんだよ!」
友「でもアンタ先生のことなんも知らないじゃん」
女「し、知ってるよ!優しくてー、髪綺麗でー、いろっぽくてー、メガネ似合っててー」
友「それからそれから?」
女「スタイル抜群だし、声も綺麗だし、それでいて性格はかっこいいし、ツンデレだしー」
友「うんうん」
女「あぁ、やっぱりステキ、田中先生///」
友「神田先生だよ」
女「あれ?」
友「あれ?じゃない」
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 11:19:46.11 ID:ydgyXHEo
友「名前も知らないんじゃ話にならないじゃん、ったくアンタは…」
女「な、なまえ知らなくっても、好きになることはできるもん!」
友「そこから先の進展がないじゃんよ、名前も知らないんじゃどう呼び止めるのさ」
女「えーっと……」
友「『先生』って呼ぶのはダメね。職員室なんて先生ばっかなんだから」
女「えと、えと、まいはにー!とか」
友「誰に対して呼びかけてんだかわかんないだろ」
女「愛があればきっと!!」
友「むり」
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 11:25:05.63 ID:ydgyXHEo
女「でもでも、やっぱり先生は優しい人だったよ、ちゃんと話聞いてくれたし!」
友「思いっきり片手間だったじゃん」
女「この勢いでお昼も突撃してみるね!」
友「やめとけやめとけ、迷惑かかるから」
女「そんなのやってみないとわかんないよ!」
友(ある程度予想がつくけど…)
女「よーし、がんばっちゃお!」
友「あー、一応あたしもついてくわ、アンタ一人じゃ不安だから」
女「え?うん!じゃあお昼に学食前でね!」
友「あいあい(ひらひら)」
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 11:27:59.16 ID:ydgyXHEo
友 「と、いうわけで」
先生「うん」
友 「お昼にもみゆきが告白しに来るそうです」
先生「あの子、駒込さんの知り合いなの?」
友 「幼馴染って奴ですね、幼稚園から一緒なので」
先生「そうなの、あの子って、昔からあんな感じなの?」
友 「そうですね、思い込んだら視界がせっまーい子なんで」
先生「そう、わざわざ教えてくれてありがとう」
友 「いや、一応教えておかないとまた迷惑かかるかなって」
先生「駒込さんのいい所ね、そういう風に気が回るのは」
友 「そ、そうですか…?あはは///」
先生「あ、あと先週の授業のプリント提出、早くね」
友 (ぎくっ)
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 11:33:47.20 ID:ydgyXHEo
友 「にしてもセンセって意外と冷静ですね」
先生「あぁ、まぁね」
友 「もしかしてこれまでにもあったんですか?こういうこと」
先生「えぇ、高校生のころからね、後輩に告白されたり、いろいろあったわよ」
友 「そーなんだ…センセ美人だもんね」
先生「ありがとう」
友 「あたしもセンセくらい美人に生まれたかったなぁ」
先生「駒込さんも可愛いと思うわよ」
友 「可愛い、じゃなくてかっこよくなりたいの」
先生「かっこよく?」
友 「うん、凛々しくてかっこいい感じ。あたしも、神田センセのこと、かっこいいし美人だしステキだと思うよ」
先生「ありがとう」
友 「だからプリントはもうty
先生「期限は守らなきゃだめよ?」
友 「チッ…」
先生「舌打ちするな」
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/01/23(土) 12:01:08.55 ID:a8.hFoco
支援
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 14:48:27.63 ID:WrnWSAA0
飽きるの早過ぎね?
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 19:52:08.90 ID:ydgyXHEo
女 「というわけで先生!また来ました!」
先生「今度はどうしたの?赤羽さん」
女 「先生はもうお昼ご飯は食べてしまわれましたか?」
先生「いいえ、これから食べるところよ」
女 「でしたらぜひぜひ、みゆきもご一緒させてください!//」
先生「でも私職員室で食べるつもりなんだけど」
女 「ご心配なく!みゆきもそのために昼食を持参しました!」
先生「……」
女 「……はれ?どこかおかしかったですか?」
先生「学食の食器は食堂から持ち出しちゃダメよ?」
女 「そ、そうなのですか!?(ガーン!)」
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 19:54:13.40 ID:ydgyXHEo
先生「今すぐ食堂に戻って食べてから来たら?」
女 「だ、だめですそんなの!先生と一緒に食べることに意味があるのであって…」
先生「でも私食べたらすぐ取り掛からなきゃいけない仕事があるから…」
女 「……うっ……ひっく……」
先生「なっ!泣かないで、ね?わかったから、先生も一緒に食堂に行くから!!」
女 「ほ、ホントですか!?(ぱぁぁ)」
先生「立ち直り早いわね…」
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 19:57:52.14 ID:ydgyXHEo
女 (はむはむ、もぐもぐ)
先生(仕事長引かせたくないんだけど…仕方ないか…)
女 「先生どうされたんです?食欲ないのですか?」
先生「別になんでもないわ、気にしないで」
女 「あぅ……でも先生、いつもより顔の周囲でむやみに輝くハイライトが2割ほど少ないですよ?」
先生「そんなのかかってないから」
女 「乙女の目にはそれが見えるのです!」
先生「いやぁ、乙女じゃなく男なら分かるけど…」
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 20:01:22.64 ID:ydgyXHEo
女 「そういえば先生の昼食は手作りなのですね?」
先生「えぇ、いつもそうだけど」
女 「もっ!!」
先生「も?」
女 「もしかして、私というものがありながらどこぞの馬の骨からの!?」
先生「何でだ。馬の骨って何よ」
女 「それはもう、その辺のブレザーを来たケダモノのことですよ。十把ひとからげの有象無象」
先生「あなたなんでそういう言い回しは知ってるのに肝心なことは覚えてないの?」
女 「か、肝心なこと…?た、田中先生、それってもしかして…///」
先生「神田だ」
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 20:03:24.28 ID:ydgyXHEo
先生「何でそもそも名前を間違えて覚えてるのよ。ものすごく致命的じゃない」
女 「だって、先生の名前…覚えられなくて…」
先生「どこも難しくないじゃない。『神田 恵』よ?」
女 「たんぼの字が多すぎて…もうみゆきにはさっぱりです…」
先生「小学校からやりなおしてきなさい」
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 20:10:05.15 ID:ydgyXHEo
女 「それでね、先生。お話の続きなんですけど」
先生「え?うん」
女 「先生はぶっちゃけ、みゆきのことどう思ってますか…?」
先生「どうも何も…私あなたの英語教えてないし…隣の教室だし」
女 「そ、それはそうなんですけど、でもでも」
先生「名前呼んだのも今日はじめてだし、特に好きも嫌いもないのよね」
女 (ガーン!!)
先生「そもそも好きとかキライ以前に接点が少なすぎると思うわ」
女 「う、うぅ…ど、どうしてみゆきの英語の担任が先生じゃないのでしょう…」
先生「よし、じゃあまずクラス分けの仕組みから―――
女 「いやあーーー!!そんな現実知りたくありません!!」
先生「どうすりゃいいのよ私は…」
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 20:19:09.68 ID:ydgyXHEo
友 「あー、いたいた」
女 「友ちゃん」
先生「駒込さん」
友 「職員室行ってもいないしどうしたのかと思った」
女 「ずっと一緒にご飯食べてましたよー」
友 「あーそう、またセンセ困らせてたのね」
女 「そんなことないもん!ね?先生」
先生「え?う、うん…さぁ?」
女 「どっちですか先生!ネイティブスピーカーですよ!」
先生「……オルタネイティブのこと?」
女 「よく分かりませんけどたぶんそうです!」
先生「あなた英語の勉強大丈夫なの……?」
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 20:29:37.40 ID:ydgyXHEo
先生「あなた達、部活動はやってないの?」
女 「はい、帰宅部です」
友 「ガラじゃないし」
先生「じゃあこうしましょう、これから時間があるときは放課後に集まって勉強教えてあげるわ」
女 「ほ、ホントですか!!すごいです!ステキです!///」
友 「ま、マジですか!?勘弁してくださいよ!聞いてないし!!」
先生「ちょうどいいじゃない、二人とも英語が苦手なようだし、
   赤羽さんは私と接する機会が欲しいようだし、
   それに駒込さんも一緒ならやりやすいでしょう?」
女 「ぜひぜひ、お願いしますです!はい!///」
友 「ちょ、待って、あたしの意見はムシなの!?ねぇ!」
先生「じゃあ決まりね、今日は無理だけど、明日からやりましょう」
女 「はい!わかりました!」
友 「あれー……?なんか巻き込まれてるよねー……」
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/23(土) 20:31:45.48 ID:ydgyXHEo
女 「やったね友ちゃん、先生が直接勉強見てくれるって!」
友 「あーそー、さぞかしうれしいでしょうね、あんたは」
女 「一緒にがんばろーね、友ちゃん!」
友 「理不尽だぁ、理不尽だあああ、なんであたしまでー…」
女 「楽しみだなぁ…ふふ♪ 先生とお勉強♪」
友 「地獄だなぁ…はぁ 監視されて勉強…」
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 05:42:57.13 ID:WxCSzvEo
先生「…えーっと…」
学年主任(以下主任)「神田先生、どうされたんですか?」
先生「浅草先生…いえ、ちょっとしたことです、放課後に生徒に勉強を教えようかと」
主任「熱心な生徒がいるんですね?
   おや、うちのクラスの…」
先生「えぇ、赤羽みゆきさんと、うちのクラスの駒込葵さんです。二人は仲がいいらしいですよ」
主任「そうですね、よく二人で話しているのを見かけます」
先生「赤羽さんのほうが、何かと熱意のある子みたいで」
主任「…僕の授業のときよく居眠りしていますけれど…」
先生「……」
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 05:45:34.69 ID:WxCSzvEo
主任「赤羽さんより僕が気になるのはこちらの子、ですかね…」
先生「駒込さんが何か?」
主任「いえ、ただの噂程度ですけど、学校に黙ってバイトをしているとか、
   いろいろよくない噂を聞く子です」
先生「……そう…なんですか?」
主任「あくまで噂ですよ。根拠はありません」
先生「……わかりました、一応気には留めておきますね」
主任「何事もないといいんですけどね」
先生「わざわざありがとうございます」
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 05:47:39.91 ID:WxCSzvEo
女 「いちばんのりー!」
友 「はいはい、無駄に元気ふりまかない」
先生「二人とも早いわね、そんなに勉強楽しみなの?」
女 「そりゃもうもちろんですよ!//」
友 (勉強じゃなくて神田センセと一緒にいるのが、ね)
女 「友ちゃん何か言った?」
友 「なんにもー」
先生「じゃあはじめましょうか、今日授業でやったところから復習しましょう」
女 「はーい!」
友 「はぁ…」
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 05:51:53.56 ID:WxCSzvEo
友 「にしても教室なんて結構開いてるもんですねぇ」
先生「この部屋のこと?」
友 「この教室ってなんなんですか?何も書いてなかったですけど」
先生「……(くすっ)知りたい?」
女 「?」
友 「?」
先生「この教室はね、もうずっと昔に進路指導室として使われてたんだけどね……
   その昔、受験勉強に行き詰って、思いつめた受験生が………」
友 「あーーー!!!うわーーーー!!!聞きたくない聞きたくない!!」
女 「えー?それでどうなったんですか?」
友 「やだ!やめろ!そういう話ダメ!!」
先生「ま、そういう噂話でね、昔から使われてないのよ」
女 「よくわかんないですけど??」
先生「わからないならそのほうがいいわよ」
友 (訊くんじゃなかった…)
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 05:56:57.36 ID:WxCSzvEo
友 「でも神田センセなんでそんな話知ってるんですか?
   まだ赴任して2、3年でしょ?」
先生「この噂10年ぐらい前のものだからね、って言うか噂そのものが信憑性に欠けるけど
   私がここの生徒だったときからあるのよ」
女 「え?先生って、もしかしてここの卒業生?」
友 「白峰高校の生徒だったんですか?」
先生「そうよ。あなた達の先輩ってことになるわね」
女 「もしかして図書室にいけば…(ぼそぼそ)」
友 「昔の卒アルにのってるってことだよね(ぼそぼそ)」
先生「調べたら……分かるわよね?」(にこっ)
女 「な、なんれもありません!!」
友 「し、しらべません!!」
先生「分かればよろしい」
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:17:40.28 ID:WxCSzvEo
女 「えーっと・・・いずどらいびんぐ…」
先生(赤羽さんは構文を覚えることからか…あんまり覚えるの得意じゃなさそうだけど…)
友 「…」(カリカリ)
先生(駒込さんは提出物は出さないけどテストの成績はいいのよね……『めんどくさい型』かな…?)
女 「うぅ、で、できました…かな?」
先生「自信がないなら何度でも読み返して、これはテストじゃないから、
   できるまでやりましょう。そのうちにできるようになるわ」
友 「はぁー…」
先生「駒込さんはできた?」
友 「うぃー…なんとか…」
先生「うん、よくできてるじゃない」
友 「はぁー…」
先生「ため息つきすぎ」
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:20:33.12 ID:WxCSzvEo
先生「じゃあ今日はここまでにしましょう。もう時間も時間だし」
女 「お疲れ様ですー」
友 「ですー…」
先生「明日はどうする?」
友 「あー、明日はちょっと」
女 「あれ?あ、そっか」
先生「?」
友 「いや、うちの事情で」
先生「そう、なら次は来週かしら、金曜は私が会議があるから…」
友 (余計なこと言わないように)
女 (ごめん…)
先生「……」
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:24:48.99 ID:WxCSzvEo
◆翌日の放課後◆

先生「さて、と…」
主任「おや、今日はもうおしまいですか。珍しいですね」
先生「残業ばっかりじゃ肩が凝りますからね、それに今日はちょっと用事がありますから」
主任「そうですか、お疲れ様です」
先生「お先に失礼しますね」



友「さ、帰ろ帰ろ」
女「かえろー!」
友「……念のために訊くけど誰にも言ってないよね?」
女「バイトのこと?あっ…」
友「まーアンタに口の堅さを期待してないけどさ。じゃああたしもう行くから、お先に」
女「またねー」(ぶんぶん)
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:28:35.57 ID:WxCSzvEo
友 「いらっしゃいま……」
先生「……」
友 「せー…」
先生「アイスコーヒー、ブラックで」
友 「は、はひ……あいすこーひーをぶらっくで…」
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:31:27.18 ID:WxCSzvEo
友 「お疲れ様です!じゃああたしマッハで帰りますんで!!」
バイトA「あ、おつかれー」
バイトB「おつかれー」
友 「うぅ、一番やばい人にばれたなぁ…学校に報告…されるよなぁ、やっぱり…神田センセだもんなぁ」
先生「そうねぇ、普通なら学校に連絡、それからご両親にも連絡、かしら」
友 (ぎくぅ!!)
先生「お疲れ様」
友 「は、ははは……ど、どうして…」
先生「なんてことないわよ、学校から尾行していただけだから」
友 「……」
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:35:44.11 ID:WxCSzvEo
先生「噂話でね。駒込さんが学校に黙ってバイトしてるって」
友 「…それで、学校に報告するんですか」
先生「そのまえに訊きたいことがいくつかあるんだけれど、
   そもそもあなた一回家に帰ったわよね」
友 「…はい…」
先生「でもそれ、実家じゃなかったわよね、住所が違うわ」
友 「それは……その……」
先生「言いたくないなら追求はしないけれど」
友 「せんせーには、そんなのカンケーないじゃん!!あたしが、あたしが…!」
先生「そうね、私はまだ副担任だし」
友 「………」
先生「………」
友 「あの、このこと、学校にも、家にも、黙っていてもらえませんか…?」
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:40:34.03 ID:WxCSzvEo
先生「家に帰ってない?」
友 (こく)
先生「じゃあ、一度帰ったあの家は?」
友 「あれは、あたしの家じゃなくって、お姉ちゃんの家……居候させてもらってて……
   だから、やましいことがあるわけじゃないんです」
先生「どうして家には帰らないの…?」
友 「あんな家、キライだ、帰りたくない…」
先生「……」
友 「知ってるんでしょ、実家のことも…」
先生「少しだけね。直接行ったわけじゃないけど」
友 「…いやなんだよ…やくざの娘だってことも、他人にそう思われることも…」
先生「……でも…ご両親は心配しているんじゃないかしら」
友 「それは、そうかもしんないけど。でも…」
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:46:01.48 ID:WxCSzvEo
友 「お姉ちゃんもフリーターで、でもお姉ちゃん体弱いから、
   あたしもお姉ちゃんの負担になりたくないんだ、だからホントは高校も行かないつもりだったのに
   お姉ちゃんが高校くらいは出ておいたほうがいいって、
   だから、…」
先生「事情は大体分かった」
友 「……」
先生「でも報告はさせてもらうわね。教師として見て見ぬフリをするわけにもいかないし」
友 「……はい……」
先生「バイトはどうするの?」
友 「やめます……すいませんでした……」
先生「そう、分かったわ」

友 (よりによってこの堅物にばれるなんて、最悪だ…)
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:48:40.15 ID:WxCSzvEo
友 「はい、はい…あの、学校の先生にばれちゃって、
   はい、すいませんでした…今までありがとうございました……」(ぷつっ)
先生「終わった?」
友 「……はい」
先生「そんなに苦い顔しないの、ちょっと一緒にお茶でも飲みに行かない?奢るわよ」
友 「はぁ…?こっちはドヘコミモードなんですけど」
先生「まぁまぁ、堅いこといわないの」
友 (堅物はあんただろーが)
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:52:23.22 ID:WxCSzvEo
友 「何ここ、喫茶店?お花屋さん?」
先生「両方よ。こんにちはー」
店長「おや、いらっしゃい恵ちゃん」
先生「『恵ちゃん』って歳でもないですけど」
友 「うわ、すっごい花の匂い…」
店長「そちらは?」
先生「あぁ、生徒ですうちの」
友 「あ、どもです…」
店長「いらっしゃい。何にしますか?」
友 「えーっと…じゃあアイスティーで」
先生「私はアイスコーヒーを。ブラックで」
店長「かしこまりました」

友 「なじみの店なんですか?」
先生「えぇ、昔なじみでね」
友 「でもここ、白峰から結構離れてませんか?」
先生「そうね、だからいいんじゃない」
友 「え?」
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 06:56:05.70 ID:WxCSzvEo
店長「お待たせしました」
友 「……(うちの店のよりいい匂いがする…)」
先生「…うん、いつも美味しいですね」
店長「ありがとう」
先生「さて、それで店長、表の張り紙のことなんですけど」
店長「え?」
友 「え?」
先生「今ここに特に何もしてない子がいるんですけど、どうでしょう」
店長「…この子かい?そりゃ、本人がそうしたいなら…」
友 「ちょ、ちょ、何の話?勝手に何話してんの??」
先生「さぁ?何の話かしら」
友 (だだだっ)

友 「『従業員募集中…高校生、フリーター歓迎…』」
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 07:03:39.00 ID:WxCSzvEo
先生「さて、じゃあ私は先に帰りますね」
友 「ちょ!ちょっと待てよ!!」
先生「あら、お帰り」
友 「お帰り、じゃないだろ!あ、あのさ、なんなんだよ?アンタいったい何たくらんでるんだ!?」
先生「何って?」
友 「どういうつもりだよ、人のバイトやめさせといてさ、大体教師が生徒にバイト薦めるとかおかしいだろ!!」
先生「そうね」
友 「なんなんだ。どういうことか説明してよ!」
先生「私がすぐに見つけられるような学校の近辺でバイトなんてしたらいずれ誰かに見つかるでしょう?
   だからこういう遠い場所のほうが安全よ。それにうちの教師でこっちの方面に住んでいる人はいないし」
友 「……でも、でもさ、あんた……」
先生「だから先に帰るのよ」
友 「は?」
先生「私は何も聞いてないし知らない、表の張り紙、としか言ってないし、
   私のいないところで生徒がバイトを始めるなんて思いもしないわ
   知らなければ学校に報告するはずもないし、ね?」
友 「………は、はは、アンタ、教師だろ?」
先生「そうよ、『あんた』じゃなくて『神田先生』でしょ?」
友 「……」
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 07:07:19.72 ID:WxCSzvEo
先生「それじゃ帰りますね、失礼します」
店長「またいつでもいらっしゃい」

(ぱたん)

友 「………」
店長「おかわりはいるかい?」
友 「あ、いや、その…」
店長「別にとって食おうってわけじゃない。君がここで働きたくないなら構わないよ」
友 「……うん……」
店長「でも、そうだね、彼女のしたことは、教師としては間違っているかもしれないけれど、
   僕は人間として、彼女のああいうところは素敵だと思うよ?」
友 「……」
店長「どうするかは、君が決めるといい」
友 「ちょ、ちょっと待っててください!!」(だだだっ)
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 07:27:02.49 ID:WxCSzvEo
友 「せ、先生!!」
先生「うん?」
友 「……先生ってさ、ホント堅物で、融通効かないし、口うるさいし、いやみったらしいし…」
先生「うん」
友 「でも、その…ありがとう…」
先生「『お茶を奢っただけ』でそんなに感謝することでもないと思うけど?」
友 「……ありがとう!先生!」
先生「どういたしまして」
友 「……///」


店長「おや、お帰り」
友 「あ、あの、表の張り紙見てその…ここで働きたいんですけど」
店長「そうかい。歓迎するよ。君はなんていうのかな」
友 「葵です、駒込葵。葵御紋の、くさかんむりの葵です」
店長「よろしくね、葵ちゃん」
友 「はい!よろしくお願いします!!」
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 21:43:11.87 ID:WxCSzvEo
女 「あ、友ちゃんおはよー」
友 「ん?あぁ、おはよ」
女 「今日もいいお天気だねー」
友 「そうだね」
女 「あ、先生おはようございます!!」
友 「…ございます」(ぺこ)
先生「二人ともおはよう」
女 「先生今日も色っぽいですね!」
先生「あ、ありがとう…」
女 「そんなぎこちない笑い方しないでください惚れちゃいますよ!//」
先生「これは苦笑いって言うのよ」
女 「苦いんですか?あれとどtt(スパーンッ)
友 「はい、昼間昼間」
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 21:47:00.93 ID:WxCSzvEo
先生「駒込さんも、おはよう」
友 「嘘つき教師」(ぼそっ)
先生「それは褒め言葉かしら?それとも感謝?」
友 「褒め言葉と感謝とあと皮肉です」
先生「ありがとう」
友 「これだけは言っとくけど…
   別に、センセに借りができたとか、思わないから」
先生(うわぁ、生意気…)
友 「一応、感謝はしてるけど。でも余計なことなんかしなくったって、あたし一人でなんとかなったんだ」
先生「そう、それならそれでもいいわよ」
友 「……センセってさ」
先生「うん?」
友 「ツンデレだな」
先生「あなたに言われたくないわね」
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 21:49:52.76 ID:WxCSzvEo
女(じーっ)

友 「大体がやり方が強引過ぎるんだよ!ちゃんと説明もしないでさ!」
先生「ちゃんと説明したら素直に言うこときいたの?」
友 「そ、それは…わかんないけど…」

女(じーっ)

先生「それに感謝して欲しいなんて一言も言っていないでしょ?」
友 「それがなんか逆にスカしててムカつくんだってば」
先生「じゃあどうすればいいのよ私は…」

女「……」
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 21:54:56.95 ID:WxCSzvEo
女 「がおー!!」
友 「うるさっ!?いったいなに!」
先生「赤羽さん?」
女 「いいないいな!友ちゃんだけ先生と仲良く話していいな!」
友 「なっ!仲良くなんてあるか!!こんなインケン教師!!」
先生「そういうところがツンデレだって言うのよ、駒込さん」
友 「うるさいうるさい!そんなんじゃない!それに!」
女 「友ちゃんずるいー!みゆきも先生と仲良くしたいよー!!」
友 「うるさいややこしくなるから引っ込んでろ!」
先生「さて、と…じゃあ私職員会議だからもう行くわね」
友 「まっ!待てよまだ言いたいことあんだから!!」
先生「はいはい、また後でね」
友 「このインケン教師がぁ!!!」
女 「待ってください先生まだみゆきが話していませんよぅ!!」
友 「どけ!離れろみゆき邪魔!!」
女 「友ちゃんこそみゆきが先生と話すの邪魔しないでよ!!」

先生(くすくす)
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 22:00:12.24 ID:WxCSzvEo
女 「先生!」(どーん)
先生「赤羽さん、どうしたの?」
女 「突然なんですがクエスチョンです!」
先生「?」
女 「ここに先生のぶんと私の分のお弁当を用意したんです」
先生「なんでまた?作ってきたの?」
女 「はい、心をこめて作りました」
先生「うん、それで?」
女 「ですが同じ柄の包みにしてしまって、どっちが先生のか分からなくなってしまったんです」
先生「開けてみればいいじゃない」
女 「そんなことしたら愛が逃げてしまいます!」
先生(本気で言ってるんだろうなぁ、これ…)
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 22:02:51.20 ID:WxCSzvEo
女 「先生のほうのお弁当にはきれいにハートマークがついてるんですよ」
先生「あぁ、そうなの…」
女 「そこでですね、先生がこの二つのお弁当のうちどちらかを選んで、
   見事先生用のハートつきお弁当だったらその、みゆきと……キャッ///」
先生「……」
友 「……」
先生「駒込さん、どっちだと思う…?」
友 「さぁ?右?」
先生「じゃあ、右で」
女 「いいんですか!ほんとに右でいいんですかー!?」
先生「ノリノリね」
友 「いつもです」
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 22:04:24.13 ID:WxCSzvEo
女 「じゃーん!おみごと!ハートつきですよ先生!!///」
先生「…」
友 「おめでとうですー」
先生「赤羽さん、そっちも開けてみてくれる?」
女 「そ、それは、できません!!」
先生「どっちもハートつきで作ったのね?」
女 「そ、そそ、そんなこと、はははは、あるわけ、ないじゃないですかぁ」
先生「……」
友 「嘘のつけない子なんです」
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/01/27(水) 22:09:57.73 ID:WxCSzvEo
先生(もぐもぐ)
女 「はぁ〜…食事してる先生も色っぽいなぁ///」
先生「食べてるところじろじろ見ないで欲しいんだけど…」
女 「どうですか?お弁当…」
先生「…うん、いまどきの女子高生にしては珍しいんじゃない?料理なんて」
女 「え、そうですかぁ?照れちゃうな///」
先生「全部自分で作ったの?」
女 「そうなんです、頑張って作ったんです…///」
先生「いいじゃない、料理できるほうが男にもてるわよ」
女 「そ、そうですかぁ、えへへ…///」
先生(もぐもぐ)
女 「先生は?」
先生「どう見ても女よ」
女 「料理できる生徒ってどうですか!」
先生「いや、自分で料理できるし」
女 (ずーん…)
51 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/01(月) 07:15:11.27 ID:xO.ul4go
先生「はぁ…(カタカタ)」
友 「……(じゅるー)」
先生「……赤羽さん、どうしたの?」
友 「いや、休み時間にみゆきの姿がないからここかなーって」
先生「あなた達にいつも言いたいんだけど、いつの間に職員室に侵入してるわけ…?」
友 「人聞き悪いこと言わないで欲しいなぁ、ちゃんと挨拶も用件も言ってから入ってますよ」
先生「……本当に?」

女 「失礼します!神田先生と逢瀬に来ました!!//」

友 「ほら」
先生「もうちょっとまともな理由にしなさいよ!?」
52 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/01(月) 07:18:33.45 ID:xO.ul4go
女 「えへへー、せんせぇ〜」
先生「今日も元気そうで何よりだわ」
友 「元気とかそういう問題じゃないと思うけどなぁ…(じゅるー)」
先生「そういう駒込さんは職員室でジュース飲むのはどうなの…」
友 「むぅ、お堅い」
先生「行儀が悪いでしょうが」
友 「すみませんでしたー」
先生「反省の色が見えないわよ」
女 「んふ〜、怒ってる先生も素敵です〜//」
先生「で、あなた達」
女 「はい?」
友 「はい?」
先生「何の用事で来たの?」
女 「先生とイチャつきに♪」
友 「ツッコミ入れに」
先生「出て行け」
53 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/02(火) 16:08:58.57 ID:kWUTXGk0
続きマダー??
54 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 09:17:17.11 ID:mv2W3Ggo
女 「せーんせ、はい、あ〜ん」
先生「……自分で食べれるわよ」
女 「ぶぅ、ノリ悪いですよ先生!」
先生「いつもこんなもんだけど……」
女 「あ、はい。いつも先生は綺麗ですよ///」
友 「ノリの話だろ」
女 「あれ?葵ちゃんいたんだ」
友 「最初っからいるわ!!」
先生(もぐもぐ)
女 「あぁ!ちょっと目を放した隙に先生が自分で食べちゃってるし!」
先生「普通食べるでしょう…」
女 「でもみゆきは先生に食べさせてあげたいんです!」
先生「……」
友 「わりと自分勝手な子なんです」
先生「分かってるから敢えて言わなくていいわ」
友 「ですよね」
55 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 09:21:34.41 ID:mv2W3Ggo
女 「先生ってお弁当自分で作ってるんですよね?」
先生「えぇ、一人暮らしだけど、自炊はしないとね」
女 「へぇー…でも面倒じゃないですか?」
先生「手間はかかるわね、でも自炊できるのは大事なことよ」
友 (お姉ちゃんと同じこと言ってる)
女 「一人暮らしかあ……どんなのか想像つかないです」
先生「慣れてみると結構気楽でいいけどね」
女 「寂しくないですか?」
先生「この歳になってそんなこと言う人はいないわよ」
女 「そうではなく」
先生「は?」
女 「先生さえよければ毎日みゆきが一緒に暮らしても…///」
先生「あぁ、うん、遠慮しとく」
女 「そんな!?」
56 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 09:29:12.58 ID:mv2W3Ggo
女 「もー、先生はいつもくーるだなぁ」
先生「ありがとう」
女 「そういえば先生って一人暮らしって市内でしてるんですか?」
先生「さぁ、どうかしらね」
女 「な、なんで隠すんですか!」
友 「押しかけてきそうだからだろ」
先生「……うん」
女 「まっさかぁ、みゆきがそんなことするわけが―――
先生「あるわよね?」
友 「あります」
女 「二人そろって!?」
57 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 09:36:25.82 ID:mv2W3Ggo
先生(きょろきょろ)

先生(いないか、さすがに心配しすぎかしらね…)スタスタ

友 「…あれ、センセ」
先生「ひっ!?」
友 「な、なんでそんなにびびるかな…」
先生「こ、駒込さんか……脅かさないでよ……」
友 「あー、みゆきはもう帰りましたよ、この曜日はあの子は習い事なんで」
先生「そ、そうなの…」
友 「センセでも、驚いたりするんですね」
先生「そりゃ、人間だし」
友 「心配しなくてもあたしは尾行したりみゆきにチクったりしませんよ」
先生「………」
友 「なんですか?その顔」
先生「…うぅん、なんでもない。(くすっ)」
友 「?」
先生「ありがとう、駒込さん」(なで)
友 「なっ!?/////」(ぼんっ)
58 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 09:41:31.14 ID:mv2W3Ggo
友 「なんですか急に!!」
先生「え?え?ご、ごめん……そんなに怒ること?」
友 「き、気安く頭撫でないでくださいよ!びっくりするじゃないですか」
先生「ごめんなさい、気に触ることとは思わなかったから」
友 「き、気にさわったわけじゃ、ないですけど……」
先生「?」
友 「な、なんでもないです!///」
先生「もしかして、照れてる?」
友 「照れてなんているかぁ!!ちっがぁあう!!///」
59 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 09:44:57.13 ID:mv2W3Ggo
友 「ただいまー…」
友姉「おかえり。……どうしたの?」
友 「え、え?な、何が?」
友姉「顔真っ赤よ?」
友 「う、うそ……気のせいだよ」
友姉「何かあったの?もうすぐ夕飯できるけど、どうする?」
友 「あ、いや、なんでもない。食べるよ」
友姉「そう。ちゃんと手洗いうがいしなさいね」
友 「うん」
60 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/05(金) 09:46:54.98 ID:mv2W3Ggo
友 「………」
友姉「葵?」
友 「あ、わ、え?なに?お姉ちゃん」
友姉「やっぱり何かあったんでしょう?」
友 「いや……直接何かがあったっていうわけじゃ、ないけどさ…」
友姉「…言いたくないなら無理には…」
友 「お姉ちゃんさ、覚えてる?母さんのこと」
友姉「お母さん?ほとんど覚えてないけど……」
友 「そっか、そうだよね……うん……」
友姉「どうしたの?」
友 「ん……お母さんって、どんな感じなのかなって、気になってさ……」
友姉「お母さん……ね」
友 「なんでもない、忘れて。 あーおなかすいた、ごはんごはん」
友姉「…変な子」
61 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:10:37.86 ID:Xy939e.o
友 「……あのさぁセンセ」
先生「何で私が職員室に戻るより早く来てるのあんたは…」
友 「細かいことは気にしない方向でいきたいと思います」
先生「まぁいいけど」
友 「これ(ぴらっ)ご存知ですか?」
先生「……『KFC』?ケンタッキーフライドチキンがどうしたの」
友 「ちゃんと読んでください」
先生「……か……Kanda Fun Club……?」
友 「です」
先生「参考までに訊くけど、そういうアイドルのファンクラブかしら?」
友 「右下にはなんて書いてあります?」
先生「白峰高校神田ファンクラブ(愛好会)…顧問募集中…」
友 「あーゆーおーけぃ?」
先生「OKなわけないでしょうが!!!!」
62 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:19:12.36 ID:Xy939e.o
校長兼理事長(以下校長)「はい、お茶が入りましたよ」(コトッ)
先生「そんなことよりどういうことか説明してください!!」(ズバンッ!!)
友 「叩かない叩かない」
先生「どうしてこんなくっだらない愛好会を許したんですか!説明してください!」
校長「あら、まだ認可はしていないわよ?」
先生「(ホッ)よ、よかった……でもこの……」
校長「えぇ、顧問が見つかったら正式に認可すると約束しました」
先生「なんで約束しちゃうんですかぁ!?」
校長「あら、まずかったかしら…」
先生「まずいに決まってるでしょう!私は教師であってアイドルでもマスコットでもないんですよ!?」
校長「そうねぇ」
先生「いち教師のファンクラブなんて聞いた事ありませんよ!!」
校長「でも愛好会としての規定はきちんとクリアーしているのよ?人数ももう20人以上いるし」
先生「活動内容が不純過ぎます!青少年の教育上よろしく―――
校長「あら、高校生の男の子なんて、毎日ギンギンよ?」
先生「それが教師を束ねる校長のセリフですか!?」
63 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:26:46.49 ID:Xy939e.o
友 「校長センセってあんな人だったんだ……」
先生「もうあの人は…あの人は…!」
友 「まぁまぁ、まだ顧問が見つかったわけじゃないんだし」
先生「そ、それもそうね…この件は職員会議で議題に挙げてでも阻止するしか…」
友 「うん、まぁ顧問やってもいいよって人のほうが多そうだけどね」
先生「そんなことあるわけないじゃない!!」
友 「でも先月の新聞委員会の新聞でも校内女性人気ランキング1位だったし」
先生「そんなコラムあったの!?」
友 「ありましたよ。バレンタイン近いからじゃないですか?」
先生「どいつもこいつも!!」
友 「まぁ、ことの流れは把握してくれたと思うんですけど」
先生「あ、うん。わざわざ教えてくれてありがとうね、駒込さん」
友 「いやぁ、まだ続きがありまして」
先生「続き?」
友 「みゆきが愛好会の会長に飛び蹴りかましに行くって言ってどっか行っちゃったんですよね」
先生「それを先に言いなさいよ!?」
64 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:31:39.79 ID:Xy939e.o
女 「と、いうわけで出てきやがれです!」
部員「な、なんなんだ君は、突然殴りこんできて…」
女 「ここが神田ファンクラブ略してKFCの本拠地なのは分かってるんです、
   愛好会会長を出してくださいマッハで、ちなみに飛び蹴りしますマッハで」
会長「……ほう、私がその会長だ―――(バキャッ)
女 「ふぅ、すっきりしました」(すたっ)
会長(どくどくどくどく)
部員「か、会長!?気を確かに!?」
女 「みゆきを差し置いて神田先生と花畑でキャッキャウフフしようだなんて笑止千万なのです!!」

友 「あぁ、遅かったか」
先生「あぁ、遅かったわね」
65 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:35:12.08 ID:Xy939e.o
校医「あっははは、それでこんなことになってんのね、あはははは」
先生「笑い事じゃないですよ両国先生…」
校医「まぁまぁ、命に別状はないし、気絶しただけみたいでよかったじゃないの」
女 「この程度で勘弁してやるみゆきはえらい子です、えっへん」
先生「アンタは反省しなさい」
女 (しゅん…)
66 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:38:58.72 ID:Xy939e.o
会長「うっ……な、何が……」
校医「あぁ、目が覚めた?」
会長「両国先生…ということはここは保健室ですか…」
校医「そうよー。飛び蹴りくらって気絶したの、覚えてる?」
会長「うっすらとは……」

先生「ほら、赤羽さんちゃんと謝りなさい」
女 「……」(ぶすー)
先生「…赤羽さん」
女 「元はといえばあなたが神田先生に迷惑をかけるようなことするからいけないんです!!」
会長「な、何が迷惑だ!まだ迷惑はかけていないぞ!!」
先生「まだ…?」
友 「時間の問題だよね」
67 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:43:07.14 ID:Xy939e.o
先生「赤羽さん、礼儀は礼儀よ、蹴り倒してしまったことはあなたの過失なんだから…」
女 「いやなものはいやです!!」
先生「ったく……」
友 「まぁまぁ、みゆきも神田センセのために怒ってるんだし」
先生「それとこれとは話が別よ、怒ったからと言って暴力に訴えていいわけないでしょ?」
友 「まぁそれも正論なんですけど」
先生「赤羽さん、謝りなさい」
女 (ぷいっ)
先生「赤羽さん!」
女 「きこえませんー!!」

先生「もー……」
友 「センセセンセ」(ちょいちょい)
先生「え?なに?」
友 (ごにょごにょ)
先生「…ふむ、」
女 「?」
先生「赤羽さん、言うこと聞かない悪い子は先生嫌いよ?」
女 「会長さんごめんなさい!!」
68 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:46:06.37 ID:Xy939e.o
会長「君に謝って欲しいと思っていない」(バッサリ)
女 「……」(ぎりぎり)
友 「み、みゆき、落ち着け、落ち着け」

校医「神田先生も大変ねぇ?(くすくす)」
先生「他人事だと思って…」
校医「そりゃあ他人事だもの」
先生「ですよね…」
69 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:50:13.83 ID:Xy939e.o
先生「どうにかひと段落か…」
友 「お疲れ様です」
先生「はぁ、あの会長の子もなんとか説得しないといけないわね」
友 「説得?」
先生「そりゃそうでしょ、KFCだかなんだか知らないけど、無理やりにでもやめさせるわ」
校医「あぁ、そうそう、そのKFCだけど」
先生「え?」
校医「なんかさっき生徒が30人くらい保健室に押しかけてきてさ、
   顧問やってくれって皆で土下座するもんだからOKしちゃった」
先生「しちゃったの!?」
校医「書類に判子押したら皆で校長室のほう走って行ったわよ、マッハで」
先生「校長ーーーー!!!!!」
70 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:55:08.22 ID:Xy939e.o
校長「あらあら、おかえりなさい神田先生」
先生「まさか、まさかとは思いますけど!認可してませんよね!?」
校長「認可?」
先生「KFCですよ!!!」
校長「あぁ、そういえばさっき40人くらい生徒が校長室に押しかけてきて
   署名と顧問が見つかったので認可してくださいってすごい剣幕だったから
   認可したところですよ」
友 (なんかどんどん増えてる気が…)
先生「あれだけ辞めてくださいと言ったのにどうして認可したんですか校長先生!!」
校長「まぁまぁ、生徒達の真剣な顔に感銘を覚えて…」
先生「そのまえに私の悲痛な顔に感銘を覚えてください!!!」
71 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 06:58:08.87 ID:Xy939e.o
先生「悪夢…悪夢だわ……どうしてこんなことに……」
友 「まぁまぁ、設立しただけなんだしいいんじゃないですか?」
先生「よくないわよ!校内で公然と個人のファンクラブなんて、PTAになんて説明すればいいの!」
友 「でもまだ問題起こしたわけじゃないんだし」
先生「問題を起こす前になんとかしないとダメなのよ!」
友 「まーほら、なんだかんだ言ってみんな神田先生が好きなんですよ」
先生「そういうこと言ってるんじゃないの!!」
友 「とりあえずご愁傷様です」
先生「面白がってるわね?」
友 (ぎくっ)
72 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/08(月) 07:06:03.21 ID:Xy939e.o
女 (ぎりぎりぎりぎり)
会長「いはい!ほおを、ふねるな!!」

校医「トラブルメーカーを利用して神田先生の注意を自分にひきつけつつ、
   副会長らを使って愛好会の認可をとる……か、
   うまくことが運んだわねぇ、しかし」
会長「フッ……この僕の立てた計略に抜かりはありませんよ」
女 「勝ち誇るなです!!」
会長「痛い!蹴るな!」
校医「なかなか計算高いじゃない、でも策士策におぼれるって諺もあるわよ?」
会長「一つの策に固執しすぎれば策が敗れることもありえます、
   しかし策は二重三重に張り巡らせるもの、
   この策が失敗すれば次の策を使えば済むだけの話です」
女 「利用されたこっちは立つ瀬なしです!」
会長「まぁそう言うな、KFCの存在は君にとっても有益だと自負している」
女 「嘘だったら次は本気で蹴りますからね、マッハで」
会長「あれで手加減…していたのか…」
73 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 04:45:31.85 ID:teZP9NQo
生徒(♀) 「あ、あの、神田先生、これ…もらってくださいっ///」

生徒(♀) 「先生、これ…チョコ…先生こういうの嫌いですか…?」

生徒(♀) 「か、神田先生!これ、私の気持ちです!!//」

生徒(♀) 「先生、これ一生懸命作ったんです、だから……もらってくれますよね……?」



先生「……」(うんざり)
友 「そのチョコ、誰かにあげるんですか?」
先生「私がもらったのよ……」
74 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 04:48:43.64 ID:teZP9NQo
先生「ったく……学生はおとなしくテスト勉強でもしてればいいものを……」
友 「そう思っててももらっちゃうあたりがツンデレだって言うんですよ」
先生「駒込さん、これいる?」
友 「あ、じゃあこれ欲しい、おいしそう」
先生「はぁ……女子高かここは……」
友 「モテモテで羨ましいですねぇ」
先生「同性にもててどうするの……」
友 「チョコ美味しいじゃないですか」
先生「…………」
友 「たいじゅ―――
先生「うるさいわね」
75 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 04:53:54.40 ID:teZP9NQo
友 「センセって体重とかやっぱ気にしてるんだ?」
先生「その話はもういいでしょう」
友 「いやまぁ、はは、でも羨ましいですよ、スタイルよくて」
先生「…ありがとう」
友 「あたしもさー、食べるとすぐ増えちゃって困るんだよね、
   みゆきみたいにいくら食べても太んないとか聞くとちょっとイラっと」
先生「あぁ、わかる……」
友 「あ、これ美味しい…はい、メッセージ入りでしたよ」
先生「なんて?」
友 「えーっとね、『神田先生みたいな素敵な云々』」
先生「……はぁ」
76 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 04:56:33.42 ID:teZP9NQo
先生「にしても…どう処理しようかしら」
友 「職員室で配ればいいんじゃないですか?」
先生「配るのはパス、勘違いする人がいても困るもの」
友 「あー、それもそうか」
先生「駒込さん持って帰らない?」(にこ)
友 「いやです」(にこ)
先生「そうよね」(にこ)
友 「当然でしょ」(にこ)
77 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 05:00:31.83 ID:teZP9NQo
女 「失礼します!神田先生にお届けものをしに来ました!」(どんっ)

先生&友「でかいよ!!!」
女 「二人してはもってなんですかもう…」
先生「赤羽さん、その、巨大な包みは、まさか、もしかして…」
女 「あ、はい……みゆき、先生のために頑張って作ってきたんです……///」
先生「……軽くスーツケースぐらいあるように見えるんだけど」
女 「はい!精一杯の愛情をこめて作りました!!///」
先生「き、気持ちだけ…」
女 「っ…ひっく…ぐすっ」
先生「うわああああああ、わかったから、受け取るから!」
女 「先生…///」
78 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 05:04:16.93 ID:teZP9NQo
先生「……はぁ……これ、どうしよう…」
友 「なんかもう皆で食べちゃいましょうか?」
先生「あー、それも手よね…どうせ今日は放課後二人とも時間あるみたいだし」
友 「それでも3人か、両国先生とか浅草先生とか誘ってみますか?」
先生「そうね、誘える人は誘ってみましょうか」
友 「了解、じゃあみゆきにもいっときますね」

友 「……あ、そうだ……ついでに・・・…」
79 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 05:07:04.74 ID:teZP9NQo
先生「紙皿と、紙コップ…あとはお茶…かな」
友 「先生まだ?」
先生「もうすぐよ、もうちょっと待って」
友 「はーい」

先生「じゃあ学校に戻りましょうか、赤羽さんがどれだけ誘ってるか分からないけど、
   これくらいあればいいでしょ」
友 「ですかね、うーさむっ…」
先生「最近冷え込んでるものね」
友 「先生寒くないの?」
先生「寒いわよ、人より寒がりなのよ、こう見えても」
友 「性格も」
先生「冷めてて悪かったわね」
80 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 05:11:31.93 ID:teZP9NQo
友 (ごそごそ)
先生「歩きながら食べるのは行儀が悪いわよ?」
友 「お堅いなぁ……はいこれ」
先生「……缶コーヒー?」
友 「寒いから」
先生「……」
友 「一応、バレンタインだし」
先生「ありがとう」
友 「それとほら、こないだ、お茶奢ってもらったから、それも兼ねてね」
先生(くすくす)
友 「な、なんだよ!」
先生「なんでもないわよ、早く学校に戻りましょう」
友 「ったく!人が気使ったらこれだもんなぁっ!」
先生「だからありがとうって言ったじゃない」
友 「センセのは気持ちがこもってない!」
81 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 05:14:58.99 ID:teZP9NQo
先生「そういえば、駒込さんは……」
友 「え?」
先生「…うぅん、…それ、誰にあげるの?」
友 (ぎくっ)
先生「気づいてないと思った?」
友 「……や、やだなぁ、義理チョコだよ、バイト先の店長とか、親戚に」
先生「じゃあ、そういうことにしておきましょうか」
友 「……//」
82 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 05:19:57.37 ID:teZP9NQo
女 「そこのメガネさん止まりなさい、止まらないと蹴りますよジェットで」
会長「……また君か、僕に何か用かい?」
女 「黙ってついてきなさい、です」
会長「理解に苦しむな、その言い方で素直についていく人がいるとでも?」
女 「いちいちうるさいですね。別にみゆきはあなたなんか居なくても全然構わないです」
会長「矛盾しているようだが」
女 「でも神田先生が呼んで来いって言うから、仕方ないのです」
会長「……ほう、どういう用件かな」
女 「皆でチョコとケーキを食べるだけですよ」
会長「…是非同席させてもらおう」
女 「最初から素直にそういえばいいんです」
83 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 05:44:19.46 ID:teZP9NQo
会長「………」
女 「……はぁー」
会長「………」
女 「無言ですかそうですか」
会長「……失礼、話しかけられていないと思うのだが」
女 「女の子がため息をついてるのにノーリアクションな男の人ってどうですかねぇ」
会長「特に親しい間柄でもあるまい」
女 「…」(ぎり)
84 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 05:48:18.76 ID:teZP9NQo
女 「先生遅いなぁ、早く食べたいなぁ」
会長「まだ神田先生が買出しに出かけてから15分と20秒しかたっていない」
女 「こんなことならみゆきが一緒に買出しにいけばよかったです」
会長「君に買出しの能力があるとは思えないがね」
女 「……先生が一緒なら平気だもん!」
会長「先生に迷惑をかけるだけだな…」
女 「…」(ぎりぎり)
85 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 05:52:15.94 ID:teZP9NQo
先生「……」
友 「……」

会長「そもそも君が作ったというこの巨大チョコからして常識を疑わざるを得ないな、
   一人で食べるには持て余すと思わなかったのか」
女 「最初から先生と一緒に食べるつもりだったんです!」
会長「神田先生は甘いものが好きではない、その程度のことも知らずにか」
女 「それでも先生なら優しいから一緒に食べてくれるもん!!」
会長「それは神田先生の善意に寄りかかっているだけだと何故わからない」
女 「こ、い、つ……」(ぎりぎりぎりぎり)

先生「なんでものすごい険悪なムードなの…」
友 「いやいや、止めようよ」
86 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 05:58:59.70 ID:teZP9NQo
女 「いただきまーす!!」
友 「元気だなおい」
会長「女子が甘いものが好きなのは否定できるものでもない、ということだな」
先生「まぁ、細かいことはおいといて食べましょうよ、
   両国先生も浅草先生も来れないんだし、少しでも減らさないとね」
女 「どうですか、ここ!頑張って作ったんですよ!」
友 「みゆきって無駄に器用だよね…」
会長「料理の腕だけは賞賛しておこう…」
女 「何か言いましたか?」(ぎりぎり)
会長「聞こえなかったのなら気にすることはない」
女 (いらいらいらいら)
友 「落ち着け落ち着け、ほら食べよう食べよう」
先生「美味しいわね、赤羽さん」
女 「はい!そういって頂けるとうれしいですっ////」
87 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 06:03:21.45 ID:teZP9NQo
会長「それでは先生、今日はどうもありがとうございました」
先生「いいのよ、私一人じゃ食べきれないから」
会長「お返しは必ずします、では僕はこれで」


先生「律儀な子ねぇ」
女 「いちいち回りくどくて鬱陶しいです」
先生「まぁまぁ、悪い子でもないみたいだし」
女 「どこがですか!あれはどう見ても腹の中で何か企んでる感じの悪党ですよ!」
先生「赤羽さんは彼のこと嫌いなの?」
女 「当然です!いちいちつっかかってくるし細かいことにうるさいし!」
先生「そんなに嫌いなら誘わなければいいのに…」
女 「え?でも先生が誘えって…」
先生「え?」
女 「?」
88 :パー速のローカルルールが変わりました[sage]:2010/02/09(火) 06:10:55.10 ID:teZP9NQo
友 「あ、会長さん」
会長「…ん?」
友 「……」
会長「君か、確か赤羽君の幼馴染の…」
友 「葵だよ。駒込葵」
会長「そうか、僕は東十条恭介だ」
友 「うん」
会長「それで、何か?」
友 「あ、うん……これ」
会長「……チョコか」
友 「義理だけど」
会長「ありがとう。お返しは必ずするよ」
友 「うん」
会長「じゃあ、僕は急ぐので失礼する」
友 「うん、またね」
会長(すたすた)
89 :lain.[sage]:2010/02/15(月) 23:14:17.82 ID:???
パー速のローカルルールが変更され、
SS、やる夫系スレはニュー速VIP避難所(クリエイター)【http://ex14.vip2ch.com/news4gep/】へ移行することになりました。
(次スレを立てられるようであれば)移動はこのスレが埋まってからで構いませんので、
上記の件を把握されましたらご返答お願いします。
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/16(火) 03:57:06.99 ID:/l29g72o
了解
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 14:31:37.19 ID:6ankKIwo
女 「先生先生先生!」
先生「何回も呼ばなくても聞こえてるわよ」
女 「返事がないので聞こえていないのかと!」
先生「返事する間もないほど連呼していただけなんじゃ…」
女 「そんなことより、葵ちゃんを知りませんか?」
先生(スルーされた……)
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 14:34:01.82 ID:6ankKIwo
先生「駒込さんなら来ていないわよ?」
女 「むー、どぉこ行っちゃったんだろう……大事な話なのにぃ」
先生「電話かけてみたらいいんじゃないの?」
女 「とっても大事な話なんで直接顔を見て話したいんです!!」
先生「大事な話、ねぇ……」
女 「でもね、クラスの人に訊いても誰も知らないんです」
先生「それでここに来た、と」
女 「先生なら葵ちゃんのクラスの副担任だし…」
先生「……・・・ふむ」
女 「?」
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 14:35:48.79 ID:6ankKIwo
主任「え?駒込君?いや、見ていないけど」

校医「葵ちゃんは保健室なんか滅多に来ないわよ、あの子いつも健康だし」

女 「むー……あとはー…あとはー…」
女 「あ、そうだ!」
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 14:40:26.99 ID:6ankKIwo
会長「その質問を僕にするのはどうかと思うな、僕は君ほど彼女と仲がいいわけでもない」
女 「なぁんだ、やっぱりはずれですか」
会長「はずれだと思っているのなら手間を惜しむべきだと思うがね」
女 「でも万が一ってこともありますしー」
会長「どういう万が一かわからないが……」
女 「だってチョコもらってたじゃないですか」
会長「………」
女 「………」
会長「……何のことだか分からないな」
女 「あれ?かいちょーさんじゃなかったんだ」
会長「……なぜ、僕が駒込さんにチョコをもらったと思うのかな」
女 「そんな気がしたんですけどねー」
会長「………(ぞくっ)」
女 「気のせいなら仕方ないですねー、ほかを当たってみます」
会長「そうしてくれ」
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 14:48:11.68 ID:6ankKIwo
葵 「……ふー……」
先生「屋上の生徒の立ち入りは禁止されてるけど?」
葵 「うわぁっ!?び、びっくりしたー…」
先生「こんなところにいたんだ」
葵 「な、なんですか?あたしに用事ですか…?」
先生「そういうわけじゃないんだけどね」
葵 「??」
先生「赤羽さんが、探してたわよ、大事な話って」
葵 「あぁ……そっか……」
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 14:53:24.99 ID:6ankKIwo
葵 「ここんとこ、ほら、落書きあるの知ってました?」
先生「いいえ、滅多に屋上には来ないから……」
葵 「意外と、知ってる人はいるんですよ」
先生「これは……」
葵 「ずっと昔からなのかな、ここに落書きするとね、恋が成就するってジンクス、あるんですよ」
先生「そうなんだ……」
葵 「……」
先生「…駒込さんも、誰かに恋でもしてるの?」
葵 「違いますよ、ここにはね、あたしの知ってる人の落書きがいっぱいあるの」
先生「知ってる人?」
葵 「そう、子供のころ遊んでもらったお姉さんとか、もう会えなくなっちゃったけど先輩とか、
   あたしのお姉ちゃんのもあるよ」
先生「思い出の、場所?」
葵 「直接のじゃないけどね」
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 14:55:43.89 ID:6ankKIwo
葵 「あれ、これ先生の名前だ」
先生「え?」
葵 「ほら、神田恵って」
先生「本当……誰かしら、これ書いた人……」
葵 「片思いの人の名前を書いてったんだね」
先生「……」
葵 「……あたしも、好きな人できたら書きにこよっと」
先生「学校に落書きするのはダメ」
葵 「堅物!」
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 14:58:29.50 ID:6ankKIwo
先生(……シン、だいすきだよ……さくら……って、これは…)
葵 「恋とか愛とかってさ、あたしには、よくわかんない」
先生「え?」
葵 「したことないんだ、好きな人できたこともない」
先生「……どうか、したの?」
葵 「人の恋とか愛とか、応援したほうが、いいのかなやっぱ」
先生「…知り合いのなら、そのほうがいいんじゃないのかしら」
葵 「やっぱ、そうなんだよね……」
先生「駒込さん…?」
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 15:00:53.50 ID:6ankKIwo
葵 「知ってるんだ、みゆきの大事な話」
先生「……そんなに、大変なことなの?」
葵 「結婚、するんだよ、あたしのお姉ちゃんと、みゆきのお兄ちゃんが……」
先生「それは……喜ばしいことなんじゃないの?」
葵 「そうだよ、そうなんだけどさ……そう、なんだけどさ……」
先生「そう、か……結婚したら、お姉さんは……」
葵 「うん……一人暮らしもやめて、その人と…赤羽さんと、一緒に住むようになるんだ」
先生「じゃあ、駒込さんは…」
葵 「家に、……実家に、帰る事になってる…」
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 15:03:42.87 ID:6ankKIwo
葵 「お姉ちゃんが、結婚するのは、うれしい、はずなのに……でも……
   でも、いやだ、あんな家に、帰りたくない……」
先生「でも、それで合意しているんじゃ……」
葵 「気持ちの整理まで、綺麗につけらんないよ……
   でも、あたしには、一人暮らしする収入も、経験も、知識も、なんにもない…」
先生「……」
葵 「……どうしたら……」
先生「……うちに、住む?」
葵 「…え?」
先生「その代わり、あなたのご両親とも、あなたとも、全員が話し合って、納得した上でなら、だけど」
葵 「先生……」
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/17(水) 15:06:38.14 ID:6ankKIwo
女 「あ、葵ちゃん!みつけたーーー!!」
葵 「ぎゃああああ!!!!」(どがっしゃ!!)
女 「葵ちゃんさがしたんだよー!!どこいってたの!」
葵 「それは分かったから全力でタックルしてくるな!!」
女 「葵ちゃんならこれくらいじゃびくともしないよ!!」
葵 「お前が言うな!!」
先生「二人とも元気ねぇ」
葵 「今まさにしにそうだったよ!!」
女 「あはは、仲良しなんですー!ね?」
葵 「いいからまずどきなさいっての!!」
女 「ぇー、もうちょっとー」
葵 「何がもうちょっとか!?」
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/19(金) 20:35:56.42 ID:M7RMXu.o
普段はROM専ですが
ちゃんと見てますよ
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/23(火) 07:59:29.51 ID:I6hmzY.o
み「それでねー、葵ちゃん、きーてる?」
葵「…ん? うん」
み「もー、ずっとそんな感じなんだからー…」
葵「ちょっと考え事、いろいろとね」
み「もしかして、神田先生のことだったり?なーんてね」
葵(ぎくっ…)
み「そういえば今日神田先生遅いねー」
葵(妙に勘が鋭いから怖いなぁこの子は…)
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/23(火) 08:02:47.33 ID:I6hmzY.o
み「葵ちゃんも、いろいろ環境が変わっちゃうと思うけど、でもね…」
葵「分かってる、お姉ちゃんも赤羽さんのことも、二人の気持ちも知ってるよ」
み「葵ちゃん…」
葵「ちゃんと笑って祝福するよ。それが妹の仕事」
み「…うん…」
葵「みゆきの家は、どうするの?」
み「お兄ちゃんとね、茜さんと、とりあえずの間は一緒に住むことになってる」
葵「そっか……お姉ちゃん身体弱いから、よろしくね」
み「うん」

先生(大事な話ってそういうことね…ちょっと遠慮したほうがいいかな…)
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/23(火) 08:05:57.45 ID:I6hmzY.o
み「葵ちゃんと義理の姉妹になるなんてねー」
葵「もともと姉妹みたいなもんじゃん、幼馴染なんだしさ
  これからも今までどおり、変わんないよ」
み「そう…だよね、そうだよね!」
葵「そんなことの心配してたの?いつまでだって、みゆきはみゆき、あたしはあたしだよ」
み「うん!ありがとう葵ちゃん!」
葵「今更何言ってるんだか…」
み「今までどおり、葵ちゃんみたいな頼れる妹がいてしあわせだなぁ///」
葵「あたしが姉役だろ!!!??」
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/23(火) 08:18:02.12 ID:I6hmzY.o
み 「でもみゆきのほうが生まれたの早いよ!」
葵 「たかが2ヶ月じゃんか!あんたの方が精神的に子供だろ!!」
み 「むっ……そんなことないもん!!」
葵 「いつもいろんな人に迷惑かけてさ!先生とか赤羽さんとか!」
み 「葵ちゃんだって茜さんの家に居候でしょ!」
葵 「それはそうだけど!」
先生「二人とも、喧嘩はそれくらいにしたら?」
み 「あ、せんせい」
葵 「神田センセ…」
先生「今までどおりならどっちが姉でどっちが妹なんて、些細なことじゃない」
み 「ぶー…」
葵 「先生の言うとおり、はいこの話題終了ね」
み 「でも…」
先生「?」
葵 「?」
み 「みゆきは葵ちゃんと違ってもうはじめてじゃないもんね」
葵 「ぶっ!? みゆき、あんたね!?」
先生「学校でそういう話はよしなさい///」
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/02/23(火) 08:24:35.85 ID:I6hmzY.o
み 「みゆきのほうがおとなだよね!?」
会長「……突然来て何なんだ、君は」
み 「いいから肯定しておけばいいのです、ポジティブです」
会長「『肯定』はポジティブではなくアファーマティブだが」
み 「こまかいことにうるさい人ですねー」
会長「いきなり部室に押しかけてきて意味不明なことをわめく君には負ける」
み 「だってほかに友達いないですし」
会長「……」
み 「…?」
会長「僕はいつ君の友達になったのか、覚えていないのだが…」
み 「え?えーっとね、ほら、拳を交わして友情を育んだじゃないですか」
会長「君が一方的に蹴りをかましただけだと――」
み 「ね?ともだちでしょー?」
会長「え?いや、…そ、そう…なのか?」
み 「そうなんです!」
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/01(月) 22:54:57.07 ID:NxwuyvAo
(ぴんぽーん)

先生「はい」(ガチャッ)
葵 「……こん、にちわ…」
先生「あぁ、いらっしゃい、来たのね」
葵 「…うん」
先生「寒かったでしょう、まずは暖まるといいわ」
葵 「寒さより、花粉がきつかった…」
先生「あぁ、そうね。この季節はね」
葵 「(ずずっ…) 先生は、花粉症ないの?」
先生「えぇ、幸いね」
葵 「ずるいなぁ。完璧美人はこれだから」
先生「そんなんじゃないわよ、ほら、はやく入ったら?」
葵 「お邪魔、します…」
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/01(月) 22:58:18.63 ID:NxwuyvAo
葵 「結構ひろいんだね、先生の家」
先生「そうね、普通の一人暮らしよりはね」
葵 「お金持ちなの?」
先生「そういうわけじゃないわよ、ちょっとコネがあってね」
葵 「ふーん…」
先生「ここの部屋が使ってないから、もし住むならこの部屋を使ってもらうことになるわ」
葵 「……」
先生「どうしたの?」
葵 「別に…」
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/01(月) 23:01:23.88 ID:NxwuyvAo
葵 「先生はさ、美人でかっこよくて、なんでもできて、
   ……いいよね」
先生「…え?」
葵 「きっと先生なら、あたしみたいに、悩んだりなんて、しないんだ」
先生「どうしたの?」
葵 「なんでもない…ただ、自分が、いやになった」
先生「嫌に…?」
葵 「なんであたし、こんな、なんにも、できないんだろう…」
先生「……」
葵 「ただの我侭で、家に帰りたくないって、お姉ちゃんにずっと迷惑かけて、
   お姉ちゃんはずっと赤羽さんのこと好きで、やっと幸せになれるのに…
   なんで、あたしは、笑顔で祝福することも………」
先生「……」
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/01(月) 23:05:21.09 ID:NxwuyvAo
先生「私は、誰がなんと言おうと、自分を完璧な人間だなんて思わないわ」
葵 「……」
先生「悩みだってするし、つまづくことだって、ある」
葵 「……」
先生「学生だったとき、何度も失敗して、周りの人に迷惑かけて、
   私もそうだったわ」
葵 「……」
先生「お風呂でも入ってきたら?その間に、夕飯用意しておくから」
葵 「うん……」
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 18:06:23.68 ID:L4Ax2pgo
先生「食べ物の好き嫌いはある?」
葵 「いえ、……あ、何か、手伝うこと……」
先生「特にないわ、もう作り終えたから」
葵 「……」
先生「じゃあ食べましょうか」
葵 「……」
先生「どうしたの?」
葵 「うぅん……」
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 18:12:53.80 ID:L4Ax2pgo
葵 「(もぐもぐ…)美味しい…」
先生「ありがとう」
葵 「先生ホントに料理できるんだね」
先生「嘘だと思ってたの?」
葵 「うぅん、そうじゃないけど、なんだか、…ホントに、なんでもできるんだなって」
先生「またそれ?」
葵 「だって、そう思うんだもん…」
先生「最近らしくないわね」
葵 「らしく、ない…?」
先生「いつもはもっと元気じゃない」
葵 「……」
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 18:46:50.55 ID:L4Ax2pgo
葵 「なんで?」
先生「…?」
葵 「なんで先生は、あたしのことなんか、気にかけてんの」
先生「なんでかしらね」
葵 「ただの、教師と、生徒じゃん。
   余計なことばっかりしてさ…」
先生「余計だった?」
葵 「……お節介」
先生「そう……ごめんね」
葵 「……」
先生「でも、どうするかは、あなた自身が決めることよ」
葵 「…うん…」
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 19:12:25.66 ID:L4Ax2pgo
葵 「ごちそうさま!!」
先生「っ!」
葵 「美味しかったです、ごちそうさま!」
先生「急に元気になったわね」
葵 「…まぁ、いつまでもへこんでられないし!」
先生「よく分からないけど」
葵 「いいからいいから、洗い物するね!」
先生「え、うん……」
葵 「ほら、先生の食器も!」
先生「家でまで先生って呼ばないで欲しいんだけど…」
葵 「どこにいても先生は先生だろ」
先生「まぁね」
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 19:15:58.82 ID:L4Ax2pgo
葵 「よし、おしまい!」
先生「家事はお姉さんと二人でやってたの?」
葵 「んー、でもほとんどはお姉ちゃんがやっちゃうんだよね、
   フリーターで家にいる時間あたしより多いし。
   だからこういう洗い物とかはあたしがね」
先生「…(くすっ)」
葵 「?」
先生「食後にコーヒーでも飲む?」
葵 「いや、コーヒーは好きじゃないからいいよ」
先生「紅茶もあるけど」
葵 「あ、じゃあそれで!」
先生「はいはい」
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 19:19:36.88 ID:L4Ax2pgo
葵 「なんか不思議な感じだなぁ」
先生「何が?」
葵 「あたし、先生とこんな風にゆっくり話すことなんてないと思ってた」
先生「どうして?」
葵 「だって、学校も勉強もキライだし、センセもただの副担任だし」
先生「まぁ、普通はないかもね」
葵 「それに先生ってさ、堅物だし融通効かないし、細かいことにうるさいし」
先生「……ひどい言われようね」
葵 「うん、でも、本当は、優しい人なんだね」
先生「……褒めてるの?」
葵 「ほかにどう聞こえるの」
先生「……ありがと、葵」
葵 「なっ!?/////」(ぼんっ)
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/02(火) 19:23:05.37 ID:L4Ax2pgo
葵 「…なんですか?急に」
先生「え?」
葵 「名前…」
先生「あぁ、ほら、赤羽さんがよく言ってるじゃない、
   苗字じゃなくて名前で呼んで欲しいって
   それに家でも『先生』と『駒込さん』じゃ他人行儀過ぎるかなって」
葵 「……//」
先生「もしかして、照れてる?」
葵 「ちがっ!!こ、これは、お風呂でのぼせただけで!!///」
先生(くすくす)
葵 「わ、笑うな!!違うってば!!嬉しくなんか!」
先生「じゃあ、駒込さんって呼ぶほうがいい?」
葵 「ふぇ!?…いや、その……それは…」
先生「どっち?」
葵 「し、知らないよそんなの!!////」
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/05(金) 04:21:29.43 ID:ZdRVzSoo
先生「……」(カタカタカタ…カタカタ)
葵 「……」
先生「ふぅ…」
葵 「あの…先生」
先生「っ…あ、あぁ…びっくりした」
葵 「ごめんなさい。邪魔でしたか?」
先生「いいえ、授業の資料を作っていただけだから」
葵 「……家でも仕事?」
先生「そうよ。おかしい?」
葵 「うぅん……真面目なんだね、先生」
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/05(金) 04:22:53.86 ID:ZdRVzSoo
葵 「お茶、淹れましょうか?」
先生「淹れてくれるの?お願いしようかしら」
葵 「こう見えても、バイトのとき店長のやり方見てるから。少しくらいは自信あるんだよ」
先生「じゃあお願いするわ」
葵 「うん」(ぱたん)
先生「……」
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/05(金) 04:26:42.15 ID:ZdRVzSoo
葵 「はい、どうぞ」
先生「ありがとう」
葵 「……あたしも、ちょっとここに居ていいですか?」
先生「どうぞ。どうせ来週の授業には配布するプリントだけどね」
葵 「そういうのは、学校だけでいいや……」
先生「もう遅い時間なのに、眠れなかった?」
葵 「いつもと違う場所だからかな、ちょっとね…」
先生「そうね、そういう人もいるわよね」
葵 「うん」
先生「課題は済ませたの?」
葵 「ほかにすること、なかったし」
先生「いいことだわ。あなたは、頭はいいのに努力するのが苦手なタイプなのね」
葵 「……」
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/05(金) 04:30:52.22 ID:ZdRVzSoo
葵 「高校なんて、行きたくなかったんだ。本当は
   勉強好きじゃないし」
先生「そういえば前にそんな話をしていたわね」
葵 「うん…お姉ちゃんがね」
先生「学校に行かない場合は、どうするつもりだったの?」
葵 「わかんない…でも、適当に仕事探して、働くつもりだった」
先生「……自立するために?」
葵 「うん……」
先生「どうしてそんなに自分の家が嫌いなのか、理由は訊かないけれど、
   でもあなたのお姉さんの気持ちは、なんとなくわかるな」
葵 「…どういう、こと?」
先生「家に対することとか、自立するためとか、そういうことじゃなくって、
   あなたには、あなたがやりたいことを見つけてもらいたいと思ったんじゃないかしら」
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/05(金) 04:31:59.75 ID:ZdRVzSoo
葵 「あたしの、やりたいこと……」
先生「うん」
葵 「見つかるのかな……それ……」
先生「さぁ。それは分からない」
葵 「……」
先生「ただ、それを探すのも、見つけるのも、あなた次第ね」
葵 「……」
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/05(金) 04:36:11.19 ID:ZdRVzSoo
葵 「先生、あたしね……」
先生「うん?」
葵 「先生みたいな人、嫌いだった」
先生「そう」
葵 「堅物だし融通効かないし、細かいことにうるさいし、
   あたしにないものをいっぱい持ってる。
   友達とか、かっこよさとか、綺麗さとか」
先生「……」
葵 「みゆきが先生のこと好きだって言ったとき、
   なんであんな奴って思ったんだ」
先生「うん」
葵 「でも今は、なんとなくだけど、少しわかるよ、みゆきの気持ちも」
先生「そう」
葵 「……」
先生「……」
葵 「あ、ちがっ…そういう、変な意味じゃないからな!!///」
先生「それは分かってるわよ」
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/05(金) 04:37:49.50 ID:ZdRVzSoo
葵 「じゃああたしもう寝るね」
先生「そうするといいわ。私ももう少ししたら寝るし」
葵 「うん」
先生「おやすみなさい」
葵 「おやすみ!」
先生(くすっ)
葵 「……あ、えーっと…その…」
先生「うん?」
葵 「泊めてくれて、ありがとうございます///」
先生「どういたしまして」
葵 「おやすみなさい!」
先生「おやすみ」
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/05(金) 04:38:12.07 ID:ZdRVzSoo
先生「……少し、若いころのあなたに似てるかもね。さくら」
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 09:04:17.32 ID:Nw8.mwAo
会長「おはよう」
葵 「……?」
会長「……」
葵 「あ、会長さん」
会長「今思い出すのに時間がかかっていたような気がしたんだが」
葵 「気のせい気のせい、どうしたの?」
会長「少し時間があるだろうか」
葵 「えっ…? あ、あるけど……なに?急に」
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 09:08:53.02 ID:Nw8.mwAo
葵 「えーっと、で、なにかな?」
会長「いや、たいしたものじゃないんだが、これを」
葵 「……あ、え?あぁ、昨日か」
会長「バレンタインのお返しだ」
葵 「なんかこれ高そう……こんないいの買ったの?」
会長「ん…神田先生へのお返しも必要だったし」
葵 「…ふーん?」
会長「うん?」
葵 「律儀なんだ、会長」
会長「当たり前のことをしているだけだと思うが……それと、あのやかましい子にも」
葵 「あぁ、みゆきのことね、おっけー」
会長「渡しておいてくれるかな、会うとまた無闇に蹴りを入れられそうなんでね」
葵 「あはは、そうかもね。でもジェットだね」
会長「…?」
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 09:21:24.68 ID:Nw8.mwAo
葵「だってさ」
み「直接渡さないなんてびびりにもほどがありますね!」
葵「あんたが飛び蹴りするからでしょ」
み「男ならそれくらい受け止めてしかるべきです」
葵「いやいや、どんだけ肉体派なのよ」
み「でもまぁ、これはもらっておきます」
葵「ツンデレか」
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 09:25:00.12 ID:Nw8.mwAo
み 「せんせえええええい!!」
先生「おはよう」
み 「今日も素敵ですね!」
先生「ありがとう」
み 「もう惚れ惚れしちゃいますね!!///」
先生「う、うん…」
み 「ところで先生、これを!!」
先生「え?」
み 「バレンタインのお返しです!///」
先生「……」
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 09:33:54.70 ID:Nw8.mwAo
先生「あのね、私はバレンタインに赤羽さんに何もしていないわよ?」
み 「そうでしたっけー?」
先生「うん、あなたがチョコとケーキ持ってきたのよね?」
み 「はい!みんなで食べました!」
先生「そうよね」
み 「なのでお返しです!」
先生「とりあえず何か送りたいだけでしょう?」
み (ぎくっ)
先生「今ぎくっとしなかった?」
み 「き、きき、きのせいですよぅ!」
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 09:40:16.70 ID:Nw8.mwAo
み 「最近出番がないので今日は多めにお送りします!!」
会長「何の説明だか意味がわからないが」
み 「こまけぇこたぁいいんです!」
会長「細かくはない」
み 「それより最近なんだか扱い酷いと思いません?」
会長「扱いとは?」
み 「なんか葵ちゃんばっかり先生とらぶらぶぬくぬくしちゃってさぁー」
会長「仲がいいのはいいことではないのか?」
み 「それはそうなんですけどー…」
会長「けど…?」
み 「みゆきももっと先生とらぶらぶしたいのです!!」
会長「……今日は神田先生は教育委員会の集まりで…」
み 「分かってることを敢えて言うのはくうきよめないやつです!!」
会長「…え?…そ、そうなのか……?」
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 09:46:05.07 ID:Nw8.mwAo
み 「大体そもそもなんで葵ちゃんばっかりなんですかねぇ」
会長「彼女のほうがまともだからじゃないか?」
み 「みゆきだってマトモですよ!ジャック・バウアーくらい!」
会長「ジャック・バウアーはマトモなのか……?」
み 「そういえば会長さん」
会長「なんだろうか」
み 「お返しありがとうございます」
会長「……」(ずざざっ)
み 「な、なんで退くんですか」
会長「何か裏がありそうだったからだが…」
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 22:11:40.06 ID:Nw8.mwAo
先生「つまりここの文は、前の文と対比して考えれば、わかるかしら」
生徒「えーと……」
先生「…どう?」
生徒「す、すみません…」
先生「んー…じゃあ駒込さん」
葵 「えっ?あ、はい」
先生「この文の訳をお願い」
葵 (なんか最近妙に授業中あててくるなぁ…)
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 22:11:42.23 ID:Nw8.mwAo
葵 「えーっと…”私はすぐに出かける準備だけでなく、贈り物の準備もしなければならなかった”」
先生「そうね、この文では前の文でかけられた電話の内容から―――

葵 (なんか、いつの間にか…結構勉強できるようになってるのかな…)
先生「それじゃ今日はここまで、少し早足だったけど、
   分からなかったことがあれば授業外でも質問してきてね、
   はい、では終わりにしましょう」
葵 (あの人のおかげ…なのかな…///)

先生「駒込さん」
葵 「うぇっ? あ、え?」
先生「最近頑張ってるわね」
葵 「……ど、ども…///」
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 22:25:29.78 ID:Nw8.mwAo
少女「たのもーーー!!」(どかぁん!)
葵 「うわ、みゆき?」
少女「……」
葵 「じゃ、ない……誰?」
少女「神田先生、ご無事でしたか!!」
先生「は?え?」
少女「よかった、何事もないようですね…」
先生「それよりあなたは誰…?」
少女「…き、貴様!先生になれなれしく近寄るとは!!」
葵 「へ?あ、あたし?」
少女「さては貴様が赤羽みゆきだな!!!」
葵 「どこをどう見たらそうなる!!」
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/15(月) 22:39:37.73 ID:Nw8.mwAo
少女「名前はのぞみという」
葵 「のぞみ?」
少女「そう、中里 望だ」
先生「……」
葵 「で、それでなにしにきたの?」
少女「うむ、我らが神田先生をお守りしに来た」
先生「……」
葵 「……」
二人『あなた、KFCの人でしょう?』
少女「そのとおり、日常の脅威から神田先生をお守りするため、
   この私が神田先生の身辺警護を勤めることとなった!」
葵 「……」
先生「……はぁ……」
少女「神田先生の周囲を常にまとわりついて困らせている赤羽みゆきなる人物には注意せよと
   会長殿からも聞いているからな。それでその赤羽みゆきとやらを一度は見ておかねばならないと
   思い、今ここに参じたわけだ」
葵 「あのね…のぞみ」
少女「む、なんだ?」
葵 「みゆきは、隣の教室」
少女「……」
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/25(木) 21:42:37.03 ID:0kODT92o
の「貴様が赤羽みゆきだな!!」
男「いや、俺は違うけど……」
の「じゃあお前か!!」
女「いや、私も違うけど」
の「むぅぅ……」
葵「あんたさ、みゆきの特徴とか、なんも聞いて来なかったの?」
の「……はっ」
葵(うわぁ、頭の弱い子だぁ)
の「そうだった、会長殿に急ぎ聞いてこなければ!!」(だだだだだっ)

葵 「なんなんだろう」
先生「いや、私に訊かれても……っていうか教えてあげればいいじゃない」
葵 「間違いなく厄介ごとが増えるだけだからやです」
先生「……うん、そうね、正しい判断だわ」
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/25(木) 21:47:37.92 ID:0kODT92o
み 「だから、ここの問題がですね」
会長「どうして君はことあるごとに間違った数式を当てはめようとしてるんだ」
み 「数学は苦手です」
会長「この科目は物理なんだが」
み 「数式で計算するんだから似たようなものじゃないですか!」
会長「全く違うが……では何が得意なんだ?」
み 「ほ、ほけんたいいく!///」
会長「……」

の 「会長殿!!」(ずばぁん!!)
会長「やぁ、中里君。そんなに慌ててどうした」
の 「実はその、お恥ずかしながら、赤羽みゆきなる人物の外見的特徴を聞いておくのを忘れてしまいまして」
会長「……」
み 「誰ですか?」
会長「うちの会の会員だ」
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/25(木) 21:52:06.21 ID:0kODT92o
会長「そうだな、赤羽君はまず人よりいくらか賑やかな人物で、身長が低い」
み 「ちっちゃくて可愛くて明るいって言ってくださいよ」
の 「ふむふむ」
会長「それから綺麗な栗色の髪の毛を背中まで伸ばしていて、
   後ろでリボンで束ねていることが多い。
   リボンの色は日によって違う。明らかに校則違反だが、まぁ些細なことだ」
み 「似合ってるんだからいいじゃないですか」
の 「まぁ我々は風紀委員ではありませんしね」
会長「それからそうだな、人より機敏で動きが素早い
   特に飛び蹴りには注意したまえ」
み 「今日はしませんよぅ、そんな気分じゃないですし」
の 「なるほど、それくらいですか!」
会長「そんなところだな」
み 「あ、あと神田先生ラブです、らぶらぶです」
の 「分かった、ありがとうございました!!!」(だだだだだっ!!)
会長「………」
み 「……え?」
会長「あまり深く気にしないほうがいい」
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/25(木) 21:56:35.23 ID:0kODT92o
の (じーーーー)
葵 「……」
の 「…お前は違うみたいだな!」
葵 「だからあたしは駒込葵だって言ってんでしょうが!?」
の 「そ、そうか……そうだったな……しかし、今日はいないみたいだな、赤羽みゆきは」
葵 「え?今日も学校来てるよ?」
の 「そうなのか?でも神田先生の周りにはそれらしい人物は見当たらないが」
葵 「あぁ、今日のお昼はキョウスケに勉強教わってるんじゃないかな」
の 「キョウスケ?会長殿のことか」
葵 「うん、そのキョウスケ。最近仲いいみたい」
の 「……はっ」
葵 「?」
の 「ではさっきの会長殿の傍らに居た奴が赤羽みゆきだったのか!!!!」(ガーンッ)
葵 「気づけよ」
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/03/25(木) 22:01:06.72 ID:0kODT92o
み 「ふぁー、疲れたです」
葵 「あれ、お帰り」
み 「むー、やっぱりあの人と話してると疲れます」
葵 「あはは、キョウスケかたっくるしいもんね」
み 「それに変な人も来るし、今日はもうおしまいです。神田先生とらぶらぶします」
葵 「変な人?のぞみのこと?」
み 「誰だか知らないですけど」

の 「会長殿!!」(ずばぁん!!)
会長「……」
の 「か、会長殿、どうされたのですか!?」
会長「蹴られた」

み 「あんまりぐちぐち説教たれるので蹴ってきました、ジェットで」
葵 「あぁ、今日はジェットなんだ」
み 「ジェットです」

の 「おのれ…赤羽みゆきめ……神田先生ばかりでなく会長殿まで……
   奴はやはり一番の危険人物……」
会長「とりあえず保健室に連れて行ってくれ」
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/07(水) 21:47:07.73 ID:BSxq3Eoo
み 「おっはよー!葵ちゃん!」
葵 「ん、おはよ」
み 「今日も神田先生と一緒なんだね」
葵 (ギクッ)
み 「仲よさそうでいいな、みゆきも先生と仲良くしたいなぁ」
葵 「あ、あはは、…」
先生「二人とも、話をするのはいいけど、早く行かないと遅刻よ?」
み 「ぶー…最近先生とらぶらぶできてないのにー」
先生「今日から始業式でしょ、二人とも二年生なんだからしっかりしないと」
み 「あ、はい、そうですよね!しっかりしないと葵ちゃん!」
葵 「あたしかよ!?明らかにアンタのことでしょ!?」
み 「みゆきはしっかりしてるもん!」
先生(くすくす)
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/07(水) 21:52:51.77 ID:BSxq3Eoo
み 「あ、そういえばヒロ君うちに来るんだってね、葵ちゃん聞いてた?」
葵 「え?うそ?あいつ来るの?」
み 「やっぱり言ってなかったんだ」
葵 「全然。高校はいってからあいつと話してないもん」
み 「さびしがってたよぉ?昔はずーっと葵姉ちゃん葵姉ちゃんって一緒だったのに」
葵 「……昔の話でしょ、あいつももうガキじゃないんだし」
み 「それはそうかもだけどさー」
先生「誰の話?新入生の子?」
葵 「あぁ、うちらと幼馴染でいっこ下の後輩です。小中一緒だったんですけど」
み 「飯田ひろきって言う子なんですけどね、葵ちゃんの弟みたいなので。これがまた可愛いんですよー」
先生「へぇ…駒込さんは面倒見いいんだ?」
葵 「だから、昔の話だってば…あいつも高校生なんだし、別に今更会ったって何もないよ」
み 「つれないなー、葵ちゃんは」
葵 「あたしももう子供じゃないの。はしゃぐようなマネするわけないでしょ」
み 「じゃ、二人きりのときはやさしくしてあげるんだね!」
葵 「ツンデレか!?」
み 「ツンデレじゃん」
先生「ツンデレなのは否定できないわね」
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/07(水) 21:54:51.86 ID:BSxq3Eoo
葵 「あいつも白峰に来るのか……」
先生「……なんか、複雑みたいね?」
葵 「あ、わかります?」
先生「あなたすぐ顔に出るもの」
葵 「ちょっとあったんですよ、別に人に話すことでもないし、
   あたしの個人的な気持ちの整理の問題なんですけどね」
先生「そう…でも、あんまり溜め込まないほうがいいわよ、そういうの」
葵 「………」
先生「じゃ、私ももう行くわね、遅刻しないようにね」
葵 「はーい…」
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/07(水) 21:59:10.79 ID:BSxq3Eoo
会長「さて、事前に打ち合わせたとおり、今日は多くの新入生の部員勧誘の日だが」
の 「はっ!準備は万全です!」
会長「そうか、ならばいい」
の 「して、具体的にはどのような方法で勧誘を行うのですか?」
会長「いや、特に表立って勧誘はしない。
   我々のするべきことは1つだけ、『神田先生を引き立たせること』だ」
の 「引き立たせる…?」
会長「元来見るものを惹きつける魅力が神田先生には十分すぎるほど備わっている。
   だから敢えて勧誘などしなくとも、神田先生の助けになるよう日頃からの活動を行っていればいい」
の 「なるほど…」
会長「ただそうだな……この写真の子を」
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/07(水) 22:02:44.72 ID:BSxq3Eoo
の 「誰ですか?これは」
会長「飯田弘樹という新入生だ。配属はクラス分けの掲示板から確認した。1-Cだ」
の 「ふむ……彼が何か?」
会長「彼だけはぜひうちの部員にしておかなければならない」
の 「そんなに有望な人材なのでしょうか…とてもそうは見えませんが…
   むしろ顧問の両国先生が好きそうな子なのでは?」
校医「人をショタコンみたいに言わないでね、一応ね」
会長「両国先生の嗜好はこの際問題ではない、
   彼はあの赤羽みゆき、駒込葵らと古くから付き合いのある少年でな、
   何かと有用性が高いと踏んでいる」
の 「ふむふむ…なるほど」
会長「というわけで中里君。君の任務は彼…飯田君をなんとかして我が部に加入させることだ」
の 「はっ!了解しました!!」
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/04/07(水) 22:07:28.32 ID:BSxq3Eoo
校医「やり口がえげつないわねぇ」
会長「僕は利用できるものなら何でも利用する。それだけのことです」
校医「まぁ、好きにしたらいいんじゃない?
   一応言っておくけど、手荒なことや校則違反は顧問として認めないからね」
会長「心得ています。何も問題はありません」
校医「そうかしら?すんなり入ってくれるとは言い切れないんじゃない?」
会長「リサーチも十分に行っています。抜かりはありませんよ」
校医「根拠を聞こうかしら、念のために」
会長「……そう、彼…飯田君は、『年上で面倒見のいいツンデレお姉さん好き』なのですよ」
校医「ざっくり言ったわね、しかもギャルゲのキャラ紹介風に……」
会長「100%でなくとも、可能性は高いと思いますよ。それに―――
校医「『失敗しても次の策を使うまでのこと』?」
会長「その通りです」
校医「東十条君さ」
会長「はい?」
校医「その能力と根気、別の方面に向けたら?」
会長「それは言わない約束ですよ」
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/03(木) 08:14:17.64 ID:Cq0E7soo
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 05:36:08.36 ID:hznM1eco
み「はっ!?」
葵「ん?なに?どしたの、鳩が豆鉄砲食らったような顔して」
み「なんかしばらく更新されてなかった気がするんです!」
葵「更新ってなんの?」
み「スレの!!」
葵「日本語でたのむ」
み「日本語です!」
葵「2ch用語だろ」
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 05:38:57.56 ID:hznM1eco
み「それはそうと葵ちゃん早くいこーよ」
葵「んぁー・・・めんどいから一人で行ってきていいよ」
み「なんでぇ〜?ヒロ君待ってるよ?」
葵「待ってない待ってない」
み「もー、葵ちゃんだって会いたいくせに!」
葵「…うるさいなぁ、ほっといてよ」
み「じゃあ…みゆきだけ行っちゃうよ?ホントにいいの?」
葵「行ってらっしゃい」
み「ホントにホントだよ?後で後悔しても知らないよ?」
葵「くどい」
み「葵ちゃんのばか!!」(バンッ)(たたたたっ)

葵「……それがあいつのためなんだって……」
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 05:41:01.57 ID:hznM1eco
の「たのもー!!」(ずばぁん!!)
葵「だぁ、もぅ、あれだ」
の「?? どれだ??」
葵「いや、なんかね、最近みゆきが二人いるような気がするんだよね、
  なんかこう、疲労感が2倍っていうか」
の「疲れてるのか、無理はよくないぞ、駒込氏」
葵「主に人為的な気がする」
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 05:44:45.50 ID:hznM1eco
葵「で、あんたは2年の教室に何しに来たの?」
の「あ、そうだった!! 飯田弘樹はいるか!!!」

(しーん)

の「いないみたいだな!!」
葵「あいつは新入生だって!?」
の「む? ということは?」
葵「まだ新入生クラス割りの掲示板のところでしょ、それから教室行ってHRあって
  そのあと入学式」
の「…そうだった!!急がねば!!」
葵「えぇい、もう!!」
の「む?」
葵「あんたどんだけ迷子体質なのよ、分かった、一緒に行くよもう……」
の「心配など無用だ!」
葵「無理!!ゼッタイ無理!!」
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 05:48:50.55 ID:hznM1eco
み「あ、いたいた、ヒロ君!」
ヒ「うわ、あ、みゆ姉」
み「久しぶりです!元気にしてましたか?」
ヒ「うん、みゆ姉も元気そうだね?」
み「みゆきはいつも元気です!」
ヒ「よかった……葵姉は一緒じゃないの?」
み「うん、それがねぇ…一緒に行こうって誘ったんですけど」
ヒ「そう……でも後で会いに行くよ」
み「そうですね、葵ちゃんも喜ぶと思います!」
ヒ「…うん、久しぶりだなぁ、葵姉…」
み「…♪」
ヒ「うん?みゆ姉どうしたの?」
み「うぅん。みゆきがいて、葵ちゃんがいて、ヒロ君がいて、また3人そろったなって」
ヒ「そうだね、小学校が懐かしいや」
み「ようこそ白峰高校へ、入学おめでとうございます」
ヒ「ありがとう、みゆ姉」
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 05:53:32.11 ID:hznM1eco
の「ちょっと待ったぁ!!」(ででん!)
み「むっ!?」
ヒ「え?誰?」
の「失礼、申し送れた。
  白峰高校神田先生公式ファンクラブ会員、IDNo.3の、中里 望だ!!」
ヒ「……神田先生?」
み「あ、そうそう、白峰高校では忘れちゃいけない人です」
ヒ「そんなすごい人なの?」
み「超絶美人です。学校イチですよ」
ヒ「へぇー…」
の「ってそんな話は後でいいのだ!!」
み「もー、いちいち声でかいですね。誰でしたっけ?」
の「さっき名乗ったばかりだぞ!?」
み「そうでしたっけ?」
ヒ「みゆ姉……相変わらずだね……」
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 05:58:18.11 ID:hznM1eco
の「……」(じーーーっ)
み「……」(じーーーっ)
の「わかった!!」
み「ぇ?何がですか?」
の「貴様が赤羽みゆきだな!!」
み「そうですけど」
の「ふふん、やはりな……!」
み「いや勝ち誇られても」
の「貴様には以前から挨拶をしておく必要があると思っていたところだ!!」
み「みゆきは貴方には興味ないですけど」
の「そうはいかん、我がKFCの活動に支障をきたす反乱因子め!
  神田先生を思い通りにできると思うなよ!!」
み「あなたにそんなこと指図される覚えありませんよ!!
  神田先生とみゆきはちょーらぶらぶなんですから!!」
の「その貴様の誤った認識こそが全ての元凶!その腐った性根、叩きなおしてやる!!」
葵「あ」
み(スパァン!!!)
の「かっ……は……」(ドサッ)
み「隙だらけです」
葵「あーあ」
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 05:59:52.71 ID:hznM1eco
み「なんだかよく分からないけど倒したようですね、みゆきの勝利です」
葵「そりゃー気絶させたらね」
ヒ「いや、普通に考えて喧嘩はよくないと思うけど…」
み「向こうから襲ってきたんだから正当防衛です」
ヒ「そ、そうかなぁ…」
み「そうなんです!!」
葵「…はぁ、後がめんどそう……」
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 06:02:01.51 ID:hznM1eco
み「さて、みゆきはこの子を保健室まで連れて行きますね」
葵「え?う、うん……?」
み「では行ってきます」
ヒ「いって…らっしゃい……」


葵「……」
ヒ「……」
葵「あー……えーっと……」
ヒ「葵姉」
葵「あ、え?うん?」
ヒ「こっち向いてよ、葵姉」
葵「……」(ちらっ)
ヒ「久しぶり、葵姉///」
葵「……うん、ひさしぶり…//」
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 06:05:38.68 ID:hznM1eco
ヒ「元気だった?」
葵「ん…まぁボチボチね」
ヒ「そう…前と比べてちょっと痩せたみたいだから、気になっちゃって」
葵「え?あたし痩せた?」
ヒ「え、見た目は。 うん…でも前より背が伸びたからかも」
葵「あー。そうだよね、アンタに最後に会ったの中学の卒業式だもん」
ヒ「僕もね、身長伸びたんだよ」
葵「そういえばそうだね、前はこんくらいだったもんね」
ヒ「そのうち葵姉も追い越しちゃうよ?」
葵「そうなるといいけどね、まぁがんばりな」(ポンポン)
ヒ「今に見てろよー!」
葵「……(ふっ)」
ヒ「うん?」
葵「ヒロは、ヒロのままだね」
ヒ「どういうこと?」
葵「昔と一緒でさ、ちょっと安心した」
ヒ「みゆ姉をおんなじこと言ってるね??」
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 06:08:02.20 ID:hznM1eco
先生「あれが例のヒロ君?」
み 「そうです、かわいいでしょ」
校医「そうねぇ、確かに15歳の男の子にしては可愛いかな」
み 「あ、両国先生襲っちゃだめですよ!?」
校医「チョイ待て、なんでどいつもこいつも私のことそういう認識なのよ…」
先生「絵に描いたような美人保険医だからじゃない?」
校医「そんなの知らないわよ、漫画の読みすぎでしょ?」
み 「あと両国先生はメガネが赤縁でえろっぽいです!!」
校医「人のメガネにケチつけたわね!?」
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 06:11:20.33 ID:hznM1eco
先生「なんだか駒込さんのほうがぎこちないわね?
   飯田君はすごくうれしそうなのに」
み 「そうですねぇ、幼馴染ですけど、みゆきにもどうしてだか…」
先生「……」
校医「でも葵ちゃんってツンデレだし、素直になれないだけじゃないの?」
先生「それだけじゃないような気もするのよね」
校医「じゃあどういうこと?」
先生「そこまではなんとも…」
み 「………」
先生「赤羽さんは心当たりないのよね?」
み 「へ!?あ、はい」
先生「……ふむ……」
み 「あ、先生そのしぐさすごくえろかっこいいです!///」
先生「……」
み 「やめなくていいですよ!///」
先生「両国先生とどっちが?」
み 「…うーん…」
校医「何もしてないのに悩むなよ!?」
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 06:15:38.93 ID:hznM1eco
ヒ「そういえばさっきみゆ姉が言ってた先生、神田先生だっけ、葵姉は知ってる?」
葵「ん?うん」
ヒ「そんなにすごいの?」
葵「うん」
ヒ「…へぇー…じゃあ相当すごいんだね」
葵「え?どういうこと?」
ヒ「だって葵姉が認めるほどの人なんでしょ?」
葵「あ、え?そんなこと…」
ヒ「うそだよ、葵姉は人の評価厳しいもん」
葵「…いや…まぁ、でもすごい人なのは間違いないよ、美人だし、かっこいいし、真面目だししっかりしてるし」
ヒ「そうなんだ、葵姉は神田先生と結構話したりするの?」
葵「うん、あ…これ葵には言わないでね
  あたし今ね、家出して神田先生の家に居候してるんだ」
ヒ「家出!?」
葵「うん…昔から言ってたでしょ、家キライって」
ヒ「言ってたけど…そんなことして大丈夫なの?」
葵「親を説得できたのも、神田センセのおかげなんだよね」
ヒ「へぇー…」
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/06/12(土) 06:24:05.03 ID:hznM1eco
ヒ「あ、そうだ」
葵「うん?」
ヒ「これからよろしくね、葵姉!」
葵「……」
ヒ「葵姉……?」
葵「……うぅん、なんでもない」
ヒ「よろしくね」
葵「うん」
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/09/20(月) 10:45:00.27 ID:Q9n593Mo
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/09/20(月) 14:23:09.95 ID:Q9n593Mo



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