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HTML化した人:lain.
【集え】ここだけ妖怪世界【夜の住民たち】
1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/09(土) 22:05:06.78 ID:PELcPnIP
科学の発展と共に忘れ去られた同胞達よ!

妖怪、変化、退魔の狩人
人の間に暮らす者、人知れぬ山奥に隠れし者
人を喰らいて生きる者、彼らより人を護る者、そして、人と共に歩む者

草木も眠る丑三つ時、忍ぶ人目もありゃしない

今宵こそ、失われた力を思う存分振るうがいい!



【個体名】
【種族名】
【性別・年齢】  (人間に化けた時:)
【妖怪としての姿】
【人間に化けた姿】
【能力】
【設定】
【人間社会での職業・設定】
【人間をどう思っているか?】例)友人/護るべき弱者/獲物/地球のゴミ/興味ない/……
2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/09(土) 22:07:15.43 ID:Gn8oGoso
>>1
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/09(土) 22:08:30.64 ID:n4HUrvUo
>>1
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/09(土) 22:10:34.90 ID:5AwIBB6o
>>1乙!
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/09(土) 22:11:37.98 ID:ZtYPEoAO
>>1
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2010/10/09(土) 22:13:42.26 ID:q7fgAfso
>>1おつ
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/09(土) 22:15:29.33 ID:PFdXzhEo
>>1おつ
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/09(土) 22:24:55.41 ID:xi/G6y.0
>>1乙
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/09(土) 23:14:06.03 ID:YBG9NXsP
 カラコロカラコロ下駄鳴らす。
 着物を纏い闇の中、雨でもないのに傘を差し、空いた片手に発砲酒。

「はてさて、今宵は寂しい夜じゃ」

 空を見上げた小柄な少年、その目に宿すは悠久の時。
 星の明かりは過去のもの、幾年を経てこの地に届くと言われけり。
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/09(土) 23:18:19.32 ID:xi/G6y.0
都会の騒音の中、裏通りにてホストのような風体の男が
一人ホットミルクを飲みながら歩いている。

「今日も冷えるな・・・。」

その男はスーツの下にセーターを着ながらマフラー、
手袋と言う真冬のいでたちである
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage>>1乙]:2010/10/09(土) 23:22:36.47 ID:qk7t2wwo
>>9
【夜の静けさに響く軽い足音――下駄の類だろう。
 それが段々と大きくなり――近づいてきたのだとわかる】

「騒がしい夜の方が問題だとは思わない?」

【少年から見て、正面方向――闇に溶けた先の道から歩いてきたのは、一人の少女。
 一般人でないのは見た目からも明らかだ。
 巫女の装束を纏い――腰には鞘に納めた刀らしき物を帯びている】
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/09(土) 23:26:19.92 ID:xi/G6y.0
>>11
男は少女と少年の邂逅に少し興味を持ち物陰から2人を見守った。

「何だあの子物騒だな・・・。」
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/09(土) 23:29:37.52 ID:YBG9NXsP
>>11

 少女の声に顔を向け、小柄な少年目を細める。
 その刀からは同族の、数多の血糊を感じけり。

「寂しい夜は辛きもの」
「悲しき過去を思いいで、現の逃げ場薄れるものです」

 少年は傘をたたみ、発泡酒の開ける。
 空気の弾ける音がした。
 缶を口に持っていき、一口飲んでは言葉をつづる。

「それとも貴女が盛り上げてくれますかな?」

 再び缶に口をつける。
 どこか挑発めいた動作である。
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/09(土) 23:42:13.32 ID:qk7t2wwo
>>12
【チラリ――と視線をそちらに一瞥したのは気のせいだったか。
 それとも、今は少年の対応を優先すべきと踏んだか、定かではないが。
 とにかく、少女は再び少年に向き直る】
>>13
「ま、いつまでも現実逃避しちゃだめってことよ」

【少女は日本人的な黒髪であったが、その物腰は古き良き大和撫子とは言いがたい。
 いささか古風な感じはするものの、仕草や言動は現代人のそれ――】

「あんたがそれを望むって言うのなら、手伝ってもいいけど――」

【かちゃり、と腰間の刀に右手を添える。
 親指で鞘を押し上げ、鯉口を切れば刃が顔を除かせる――。
 月明かりに照り映えて、鋼色の刃が光る】

「でも、別に悪さをしていない妖怪を成敗する気はないわ。
 私は人に危害を加える危険な奴だけしか相手にしないし、ね」

【そう言うと、すぐに白刃を元の鞘に納めて緊張感のない暢気な表情になった。
 先ほどまでの剣呑さを漂わせていた少女とは、まるで雰囲気が別人だ】
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/09(土) 23:48:44.50 ID:YBG9NXsP
>>14

「ふふ、なるほど・・・」

 少年は穏やかに笑い、傘を逆手に持つ。

「しかし、こんなのはご存知ですかな?」
 そこから少年の姿は消え、発泡酒の缶が静かに落下し、こぼれることなく地面に立つ。

 気がつけば少年は、少女の真横に立っていた。
「夜道の妖は人を化かすものですよ?」

 傘の柄で少女の襟を引っ掛け、露出した乳房をまじまじと見る。

「ふむ。まぁ5年後に期待、ですかな」
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/09(土) 23:56:15.15 ID:xi/G6y.0
>>15
「ブッ!!」

物陰から見ていた男は突然さらされた少女の乳に、口から牛乳を鼻からミルクと
牛乳を吹き出しむせこんだ。

「マセガキが…(至極いいものを見た!!)」
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/09(土) 23:56:27.56 ID:qk7t2wwo
>>15
「――っ!?」

【消えた――いや、目にも留まらぬ疾さで動いたか。
 少女の目つきが変わり、再び刀の柄に手をかけた時には既に遅く――】

「な、な、な、なにすんのよ馬鹿ぁっ!」

【浴びれば紅葉の咲くこと間違いなし。
 スピード、角度、スナップ――いずれも完璧なビンタが少年の頬を打つ。
 先ほどまでの表情はどこに行ったのか、少女は顔を紅潮させた。周囲を確認しつつ、急いで襟を元に戻す】
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:03:30.29 ID:usB0lwQP
>>17
 パチーーーーン!
 綺麗に入り、いい音が夜空に響く。

「ぶほっ!」

 突然の衝撃に擬態が解けて、ピンと伸びた6本ヒゲが現れた。

「おっとっと、つい出てしまった」
 慌ててヒゲを押し込める。

「ふははは、はてさて次はどう動きますかな?」

 傘がふわり、と浮き上がり奇妙に踊りだす。

(ふむふむ、では向こうの主君にも、楽しませて進ぜようか)

 傘が突如、少年とまったく同じ姿へと変化した。

「さてさて、では」
「参りますよ、お嬢さん」

 激しくシャッフルされ、少女へと二つの影が飛び掛る。
 
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:06:10.68 ID:C9VfofYo
>>16
「ふふ〜♪ お兄さんは「えっちぃ」ですねぇ〜」

いつの間にか制服を着た女が>>16の側にしゃがみこみ
同じ様に物陰から他の二人を見ていた

明るい茶髪に短いスカート、派手なメイクはいかにも今時の女子高生だ
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 00:15:03.41 ID:HsaNr8go
「百鬼夜行の主か・・・くだらんな・・・」
赤いギターを持ち、全てが赤い羽根で出来たようなコートを着た男。

「これからは人間と組む時代だ。技術も人間の方が勝っている。」
男は紅く染めた髪を持ち、白塗りの化粧と口紅をしている。

「だが、戦いは終わらない・・・妖怪と人間との戦いは勿論、妖怪同士でも・・・」
男は独特な雰囲気、妖気を放っている。

「戦いを止めるには、戦いしかないのか・・・」
男は夜の街を歩く。
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 00:15:43.29 ID:wx8zqkM0
>>19
「あらあら、恥ずかしいとこを見られちゃったねぇ。でも見てしまう
 のは男のサガだよ、釈迦の悩みだよ?」

女子高生の参上に少し驚きながらも男は応えた。
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:19:53.46 ID:16GyCIso
>>18
「私を愚弄するというのなら――!」

【鍔を親指で押し上げて、鯉口を切る。直後、素早く鞘から刀を解き放って構えた。
 美しい刀紋に沿って月光を反射し、光が波打つ。一目見ただけでそれとわかる。
 この刀は、間違いなく業物であると――】

「変身した!?」

【まったく同じ二つの影。恐らくはどちらかが本物なのだろう。
 心を鎮め、感覚を研ぎ澄ませれば真贋がはっきりするかもしれない。
 だが、今この状況で、そんな暇が無いのは明白】

「ならば、両方倒せばいい」

【袖の中から取り出した一枚のお札。それを宙に放すと、お札はたちまち紫電を帯びて――
 前方に、一条の雷光を放ったのであった】
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:20:11.59 ID:XW48FiUo
>>20
夜の街を歩く巨漢。
身長は2メートル程か。

「きょうのおではちょうしがいいんだな、だな」

呑気な表情でのっしのっしと道を歩いている。
が、妖気を感じた。

「おでのなかまか?」

妖気の感じる方へゆっくりと歩いていく。
巨漢から放たれる妖気は無駄に大きい。
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:25:01.95 ID:C9VfofYo
>>21
「ふーん、じゃあワタシでも全然オッケー、かな??」

すくっと女子高生は立ち上がり、>>21の前に立つ
短いスカートがふわりと揺れて、白い太ももを月光が照らす

「ねぇ、おにーさん。ワタシお腹ぺこぺこなの…
―――ご飯くれたりしない?」

にこり、と微笑みを浮かべた顔はあどけなかったが、
一瞬気を緩めたのか妖しく紅い光が女の眼に宿った
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 00:26:14.83 ID:HsaNr8go
>>23
「フッ、私の妖気を感じたか・・・」
男は妖気を感じ取る。

「だがこの妖気・・・只者じゃ・・・」
感じ取った妖気へ近づいていくと・・・

「なるほど・・・」
男は巨漢を目の当たりにし・・・

「何者だ?あんた・・・」
男は巨漢に話しかける。
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:28:20.07 ID:XW48FiUo
>>25
「おでか?おではだいだらぼっちってよばれてるだよ」

だはは、と笑う。

「おまえさんこそ、なにもんだい。おでとおなじだよな?」

その見た目と、放つ妖気に反して穏やかな性格なようだ。
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 00:30:08.82 ID:wx8zqkM0
>>24
男は女子高生の赤い目に気づかず懐から肉まんを取り出し
彼女の言葉をそのままの意味で答えた。

「肉まんしかないけど・・・、あれ?餡まんの方が最近の
 子にはいいのかな?」
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:34:32.44 ID:usB0lwQP
>>22

「!」
「なんと!」

 激しい電撃は、片方を掠める。
 着物がブスブス煙を上げた。

「信じられませんな、この力は上級の妖怪と比べても遜色ない」
「小生のソレと比べても、その差は数十倍でしょうが・・・」

 バラバラに飛び跳ね、後方と上空から襲い掛かる。

「生きた時間は小生が数十倍!」
「年上には敬意を払うものですよ!」

 双方の水かきのついた手に、青い炎が上がる。

「鬼火――!!」
「水虎ノ咆哮″!!」

 振り下ろされた!!
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 00:35:17.56 ID:HsaNr8go
>>26
「ダイダラボッチ・・・!?」
男は少し動揺する。

「天地創世の神だと聞いたが・・・」
男は冷静さを取り戻し・・・

「フッ、私は地獄から来た鬼だ。今は人間世界で暮らしている。」
男は赤い髪を振り回しながら応える

「しかし何故、こんな所で・・・」
男は巨漢に問う。
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:37:36.64 ID:C9VfofYo
>>27
「!」

ぱしっ!異常なスピードで肉まんを攫い取る
次の瞬間には既に半分近く肉まんが口の中に収まっていた

「はむむ…おひーはんやはひーへ。おひーはんはへふほはへた〜♪」
(お兄さん優しいね、お兄さんを食べるの止めた〜♪)

もふもふと幸せそうな笑顔で肉まんを食べる女子高生
先程の妖しい雰囲気はすっかり消えていた
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:38:07.13 ID:XW48FiUo
>>29
「むかしむかしのはなしだぁ。いまのおではただのおっさんだからな」

そう言うと右手でつまんでいた酒瓶を引っ張り出し、中身を飲み始める。

「よくわからん、きづいたらこのまちにいたんだぁ。おでにんげんすきだからな
にんげんとくらせてたのしいぞ」

酒をのみ機嫌が良さそうだ。
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 00:40:11.14 ID:wx8zqkM0
>>30
(なんか今おれが肉まんになりかけていた気がしたが、気のせいか・・・?)

>>28
「!!ちょっとごめんね、お嬢さん!なんかあの少年凄いぞ!」

肉まんを彼女に突きつきけながら戦闘の方を見た。
その眼は見世物でも見るかのようで、端正な顔笑みを浮かべていた。

「一緒に観戦しようよ!!」
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 00:44:51.10 ID:wx8zqkM0
>>32
/肉まんは誤植です。
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 00:45:09.73 ID:HsaNr8go
>>31
「人間と?フッ、そうか・・・」
男は息を吐き、

「人間を痛めつける妖怪や、百鬼夜行の主を決めるとか言う妖怪が集まると聞いたが・・・」
男は笑みを浮かべ、

「お前のような、人間好きも居るようだな・・・」
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:48:28.40 ID:XW48FiUo
>>34
酒が回ってくる。

「ああ、そうだ。俺は人間が大好きだよ、だから人間をむやみに襲う奴がいたら倒さなきゃいけねぇ」

酒をぐびり。

「お前さんはどっちだ?」

酒が回ると口がよく回るようだ。
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:48:57.96 ID:C9VfofYo
>>32
「はふ〜美味しかったぁ」
ごくんっと肉まんを飲み込み、満足げな表情を浮かべる

「お兄さんありがとー!最近大食い選手権ないからお腹ぺこぺこだったの〜
本当はもっと食べれるけどご飯の恩は大事だからねぇ、お兄さんは食べないよ…って何が凄いの?」

きっちりお辞儀をし、>>28達の方を見る

「ん〜?何か美味しくなさそうな子だねー女の子は美味しそうだけど。」

考えている事は独特だが、妖の血が騒ぐのか眼を輝かせて戦闘を眺める

/>>33 了解
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:50:36.12 ID:16GyCIso
>>28
「ま、時間かけて作っているから」

【威力はあるが、この呪符は数が少ない。
 何しろ作成には多量の霊力と時間を要するのであり、大規模な量産は不可能。
 一つ一つ手作りで仕上げていく他にないのだ】

「やはり、同時攻撃を狙ってきたわね」

【初撃で隊形を乱し、隙を生じさせるつもりだったが――敵の反応が予想外に良く、
 それが不可能と知ると、巫女は刀を上段に持ち替えて、防御を選択する。
 しかし、同時攻撃を完全に防ぐことは出来ず――後方からの一撃を身に受けた。
 その衝撃で、はらりと、「管理局強行偵察」と書かれた一枚の呪符が地面に落ちる】

「くっ……」

【傷は浅い方だが、火傷のようなヒリヒリとした痛痒が巫女を襲う。
 巫女はそれを堪えつつも、素早く移動して壁を背にすると、刀を正眼に構え直す】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 00:53:23.98 ID:wx8zqkM0
>>36
「もしかしてカニバリスト?それとも性・的・な・意・味・で?おじさん
 に花色風景を見せてくれるのかい?」

 ふふふと気味悪げに男は笑ってみた


39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 00:59:19.39 ID:HsaNr8go
>>35
「妖怪より優れた技術を、人間達は持っている」
男は表情を固くし、

「私達は、人間の技術を借りる必要がある。」
男はコートの裏から携帯電話を取り出し、

「何れにせよ、人間と妖怪との戦いを終わらせる必要があるがな・・・」
携帯電話をしまう。

「だが、戦いは終わらない。私も妖怪と戦う事もある。」
自分の手を見ながら

「この戦いの原因は、妖怪にあるのか、霊能力を持った人間にあるのか・・・」
手を握り拳に変える

「霊能力を持った者には、平和主義の妖怪でも構わずに排除する者も居る。」
男は拳を振り下ろし、怒りの表情を浮かべる。
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 01:00:33.93 ID:C9VfofYo
>>38
「お・じ・さ・ん、キモいよーそれはっ!」
男の言い方が面白かったのかケラケラと笑いながら一蹴する。


「んー食べれるなら何でも良いよぉ、お肉もお魚も好きだし。
人間はすっごくお腹が減った時にしか食べない事にしてるもん」

んー。と人差し指で唇を押さえる仕草をしながら何かを思い出す素振りを見せる。

「あ、でもヤラシい事しようとした人もいたなぁ。脂ばっかで美味しくなかったけど」
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 01:03:21.15 ID:XW48FiUo
>>39
「……」

話を黙って聞いている。

「霊能力持ちも悪いヤツだけじゃないぞ?」

酒を飲みながら。

「俺の友達にそういうのがいるが、あいつはどっちかってぇと妖怪と酒盛りする口だしな」

からからと笑い。

「俺は、そうだなぁ……どっちも仲良く出来る方法を探してるんだよ。
力でならまあ誰でも倒せるだろうけど俺さ、それじゃ解決しないこともあるだろ?」

酒はもう少ししか無い。

「だからおでは、喧嘩してる奴ら探して止めて歩いたりしてるのさぁ」
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 01:03:22.87 ID:usB0lwQP
>>37

「ん? この札は一体なんでございましょうか?」
「それよりよりも時間でござい」

 少女が刀を構えるのを認め、動作を止める。
 2人は静かに立ち、深々とお辞儀をした。

「ふははははははは、それでは・・・」
「一瞬の戯れに身を任せてくださったことに感謝御礼を申しまする」

 2人の少年は一瞬にして、傘へと変化した。
 2本の傘がしばらく空中で回転し、地面へとぽとりと落ちる。

「ふむ。着物の下には下着を付けぬ、と聞いたのは偽りでございましたか」





 少年は少女の傍らに座り、袴の中に頭を突っ込んでいた。
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 01:05:22.85 ID:wx8zqkM0
>>40
「食べちゃったんだ・・・。
 ま、まあ人には趣味嗜好があるけどね・・・一応殺人だからねそれ。」
(何この子超怖い・・・!)

いまだに気がつかない鈍感な男は女子高生の狂気を垣間見たと勘違いした。

44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 01:12:02.46 ID:C9VfofYo
>>43
「あれは本当に美味しくなかった……。ん?さつ…じん?」
不思議そうに首を傾げる女子高生
ふと、気づく

「あ〜お兄さん私を人間だと思ってるでしょー!!
私は妖怪だからー人間の法律はつーよーしないんです〜!………多分…うん」

びしっ!と男に指を突きつけて言ってはみたものの
捕まった事も無いので段々尻すぼみになっていく意見

「ってあ!人間に正体バラしちゃったよ…あ〜あ〜…どうしよう…」

コロコロと表情が変わる女
自分の自滅ぶりにショックを受けたのかしゃがみこんで項垂れてしまった
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 01:15:27.11 ID:HsaNr8go
>>41
「私にも、人間界に住む妖怪の友が居る。」
拳を崩し・・・

「ガシャドクロの乳製品馬鹿だ。」
笑みを浮かべる。

「私は終わらない妖怪同士の戦いと、
 減る事の無い人間に襲い掛かる妖怪達を見飽きてきた。」

「だがあいつは違った。人間と仲良く仲良くなりたいと、遊園地で働いていたんだ。」

「それではダメだ。時間が掛かり過ぎる。」

「私は妖怪の頂点に君臨し、時代を築けばいいと思っていたが・・・」

「フッ、喧嘩を探して止めるか・・・あんたなら、出来るかも知れない・・・」
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 01:16:57.72 ID:wx8zqkM0
>>44
「マジで!!」

男は突然のカミングアウトに仰天した。
しかし、すぐに冷静な顔になり彼女を慰めた。

「まぁ、誰にだってミスくらいあるさ。でも心配しなくていいよ?
 女の子の秘密くらい守るさ








  ー妖怪として当然だろ?ー        」
 
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 01:20:37.51 ID:XW48FiUo
>>45
「はっは、おたがいなんぎだなぁ」

酒を飲み干し、酒瓶を両手でぎゅっと握り小さく押しつぶす。

「おではながいきだからな、のんびりゆっくりがんばるさぁ」

と朗らかに笑っていたが、胸元のポケットから着信音が。
電話を四苦八苦しながら操作して出る。

「あい、おでです。おう、おまえかぁ、おう、おうわかったぁいまいく」

電話を指で摘み小指で恐る恐る押し、電話を切る。

「こわしちゃいそうでこまるなぁ」

苦笑し。

「おではいまからさかもりだぁ、じゃあなぁおにさんよ」

そう言うとのっしのっしと歩き去っていった。
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 01:21:13.38 ID:16GyCIso
>>42
「やっぱり――最初から戯れだったのね」

【二人がお辞儀をする姿を認めると、巫女は刀を下げた。
 迂闊とも言えるその行動――だまし討ちをするような妖怪であったならば、致命の傷を受けたかもしれない。
 だが、巫女はあっさりと信用した。それは若いながらも、多くの妖怪と接してきた経験によるもの】

「ま、これからはあんまり変なことはしないように――っ!?」

【袴の下に感じる違和感。少年がそこにいた。
 一瞬、何が起こったのかと巫女が理解して、反応するまでに数秒――】

「この、変態野郎――!」

【巫女の顔は赤く染まり、それと同時に強烈な膝蹴りを見舞った。
 情け容赦の無い一撃である。決まれば痛い。すごく痛い】

「帰ろう……見回りに来てとんだ赤っ恥をかいちゃったわ」

【刀を鞘に戻し、袴をぱんぱんと叩いて直すと、呪符を拾った。
 そして、少年に一瞥をくれると、きつい目つきで睨み】

「あんたも、人様に悪戯するのは止しなさいよ。
 相手によってはこの程度じゃ済まないからね」

【どちらかと言えば、優勢であったのは妖怪の方なのだが――
 この少女、かなり勝気なようだ。もとより、気の弱い者が妖怪退治など出来るはずもない】

【少女はそのまま、闇の中へ歩き出して解けるように消えていった。
 しかし、その足取りは軽やかとは言えず、冷たい秋の夜長だと言うのに顔は赤いままだった】

/お疲れ様でしたー
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 01:24:10.29 ID:C9VfofYo
>>46
「……ぇ?」

(妖怪として当然って……)

「お兄さんも妖怪かいっ!!……あーもー心配して損したぁ〜」

ほっとしたように息を吐き、地面に座る

「じゃーどっちにしてもお兄さんは食べれなかったんだぁ〜。
ワタシ、美味しそうって思っても共食いだけはしないようにしてるし」

下級妖怪らしく相手の意識や気を探るのが下手な様だ
すっかり気が抜けてしまったらしく、困ったやら恥ずかしいやらで足をぱたぱたしている
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 01:24:56.17 ID:HsaNr8go
>>47
「あぁ、また会おう。」
巨漢を見送り・・・

「ダイダラボッチか・・・」
男はその場を立ち去っていく。

//ありがとうございました
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 01:28:44.79 ID:wx8zqkM0
>>49
「君が人間の女の子ならホストで培った話術で虜にしていたかもね、
 警戒心なかったし。ところで君何の妖怪?」

妖怪と知ってから急にその子の言葉の意味を理解した男は落ち着いた
態度で質問をした。
もちろん>>42の光景をみていなかったためでもあるが。
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 01:36:22.81 ID:C9VfofYo
>>51
「私もホストみたいだったから美味s…お金持ってそうだし声かけたんだよねー
んー?私が何か知りたいの?」

そう言うとおもむろに頭の上でパイナップルの葉の様に縛っていた髪を解く
明るい茶髪が重力に従いパサリと落ち、ロングヘアーになる。
女は後ろを向くと、その髪を手で二つに分けた。

髪の毛の中から現れたのは、大きな口だった

「ワタシは二口女。っていっても昔話みたいに重い話はないんだよねぇ〜
で、お兄さんは?お兄さんも教えてくれるでしょ??」

パクパクと後ろの口が動き、先程と同じ声と調子で男に尋ねた
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 01:38:28.50 ID:usB0lwQP
>>48

「ぐぼぉああああああ!」

 少年は華麗に吹っ飛ぶ。
 放物線を描く中で、いくつか歯が抜け落ちていた。

「イタタタタタタ、本当に相手を選ぶべきでしたね」
 頬をさすり、少年は立ち上がる。


 少年は去り行く巫女を見送り、ポツリと呟く。

「虚仮威しなのですよ、私の力は。一から十までね」

 少女の背中のやけどもとっくに無くなっているだろう。
 先ほどの傘と同じ、幻覚だったのだ。

「水虎の咆哮″、強そうな名前でしょう? 文字通り虎の威を借りたんです」

 少年は発泡酒の缶を拾い、口をつける。

「悪戯・・・です。それでいいのでございます。
 古より妖怪は、人を化かし、からかい、たまに食らいます。
 古より人は妖怪を畏れ、親しみ、たまに退治します。それこそが我々の関係でしょう?」

「人がいなくなればいいなどと思っている妖怪など・・・私は知りませんからね」

 さも楽しそうに、少年はニタリと笑う。

「賑やかになって参りました、今度の主は誰なのでしょうね?」
 少年は2本の傘を拾うと再び下駄をカラコロと鳴らし、夜闇へ消えていった。



 妖怪目録
       〜川獺(カワウソ)〜

 夜道にて人を化かす川辺の獣。
 傘を被りて髭面隠し、酒を求めて町へ出る。
 夜道にて、酒瓶持った人を見たら、声をかけてはなりませぬ。
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 01:43:55.64 ID:wx8zqkM0
>>52
「・・・お兄ちゃんの性癖からしたら前の口で話してほしいかななんて;」

見たことは何度もある、実際仲間にもいるがどうしてもあの口は好きになれない
モノがある。なる気もないが。

「俺のもうひとつは白い狒狒の雪男だよ。でも、ごめんね。ここで正体表わしたら
 色々面倒だし今回は勘弁。でもまたいつか見れる時が来るかもよ?」


55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 01:50:11.61 ID:C9VfofYo
>>54
「うーん、仕方ないなぁ。こっちの口でちゃんとモノ喋れるのは珍しいんだよ〜」

不満げに髪を再び上げて、男の方を向く。
どうやら後ろの口を隠さないと、前では話しにくいらしい

「へぇー雪男なんだ。それなのに寒がりなんておかしいっ」

今更ながら男がバッチリ防寒具を着込んでいる事に笑みを浮かべた

「また見れる日っていつ?明日?明後日?」

興味津々の表情で男を見上げた。雪男は見た事無かったようだ
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 01:54:46.22 ID:wx8zqkM0
>>55
「・・・!寒がりは自分の冷気が大きすぎて体内の温度が下がってるの!!
 狒狒の状態ならそうでもないんだけどね。」

少し自分でも気にしているところを突っ込まれムッときた男も2つ目の質問は
微笑みながら答えた

「さぁ、いつだろう?」



57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 02:02:04.75 ID:C9VfofYo
>>56
「ふ〜ん……何だか面倒そうだねー
まぁ人に化けてる時大変なのは皆一緒か。私も息苦しいもん」

後ろの口を髪で隠す事は、二口女としてはやはり閉塞感があるものらしい
まだ妖怪として半人前だから余計気になるのだろう

「じゃあー…お兄さんが本当の姿になるまで追いかけてみようかな?」

ニッ、と悪戯を思いついた子どもの様に笑顔になった
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 02:09:58.53 ID:wx8zqkM0
>>57
「じゃあうちのとこに入ってみる?みんな本当にいい奴で最高なんだ!!君も
 絶対に楽しめるよ!!」

身内の話を始めた男はとても楽しそうな顔になった。

「あっ。でも君が攻撃仕掛けても狒狒にならずとも倒せちゃうからやめといた
 方がいいよ。女の子怪我させたくないし」



59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 02:17:19.84 ID:C9VfofYo
>>58
「本当?チョット会ってみたいな〜♪
って、ワタシが弱いのは分かってますよーっ!」

話に乗ったものの、馬鹿にされたと思ったのか少しいじけている

「ワタシはお兄さんに付いていくだけ。で、なんか強い妖怪とか襲ってきたら〜
見れるかもしれないじゃん、お兄さんの正・体♪」

いじけたついでに悪戯っ子顔のままで、楽しそうに言ってみた
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 02:24:40.25 ID:wx8zqkM0
>>59
「仲間になってくれるのか!?これはうれしいな!!」

OKともとれる返事に笑みを浮かべた男は

「弱くとも誰でも大歓迎さ!!いいお土産げできたかもしれないぞ〜」

とカイロが落ちたのも気づかず喜んだ。

「でも、狒狒になるのは何時になるかは分からないよ?」

と、



61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 02:29:57.21 ID:C9VfofYo
>>60
「うん、良いよー♪
私が得意なのは喧嘩じゃなくてテレビに出てご飯一杯食べてお金を稼ぐ事だから!」

えっへんと言わんばかりに胸を張り、自分の長所をアピールする


「えー……よっぽど強い相手じゃないと元に戻ってくれないんだねー…はい、落ちたよぉ」

口を尖らせながら少し残念そうに言った
ついでに落ちたカイロを拾い、男の前に差し出す
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 02:35:45.53 ID:wx8zqkM0
>>61
「ありがとう。でも今回は面白そうなのがゴロゴロいるから
 意外と早く見れるかもよ?」

と差し出されたカイロを手に取り、また別の手で餡まんを差し出した。

「俺の名前は氷亜。源氏名だけどみんなそう呼んでる。」
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 02:41:32.44 ID:C9VfofYo
>>62
再び目にも止まらぬ早さで餡饅をかっさらうと
モグモグと食べ始めた

「面白いもの?さっきの二人とか??…ムグ…モグ…氷亜さんね…ゴクン」
「ワタシは文香。本当は違う名前なんだけどこっちの方が今っぽいから変えたの」

餡饅を食べた手をポケットのハンカチでふくと、右手を差し出した

「ふつつかものですが、よろしくお願いします♪」

仲間―――と言うか友達が出来たと思っているのだろう
今日一番の笑顔で氷亜に握手を求めた
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 02:47:06.30 ID:wx8zqkM0
>>63
「ああ!よろしく文香ちゃん!!」

求められた握手に満面のえみで答えた。
仲間の二口女の早食いにも劣らない速さで餡まんをたいらげた事には
驚いたが仲間入りを考慮するものでは到底ない。

〜♪
その時氷亜の携帯が鳴った
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 02:51:00.76 ID:C9VfofYo
>>64
「おおっ。やっぱ手冷たっ!」

びくっ、と微かに身体が震えた

「ん?ケータイ鳴ってるよー?」

一応自分の携帯電話も確認する。こちらは勿論鳴っていない
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 02:54:35.84 ID:wx8zqkM0
「あっはい、なんすか?」

電話に答えた氷亜は少し間抜けな返事をした

ー帰ってこい、狂骨もまだなのだ一緒にあの馬鹿を連れて来なさいー

「狂骨自由すぎwww。それはそうと仲間が増えますよ!!可愛い子!!」

―わかったその話はあとで聞く、しかし今は姫が心配なさっているのだ―

「マジスカ。解りましたすぐ戻ります」
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 02:57:28.66 ID:C9VfofYo
>>66
「んー?」

電話の相手の声を聞こうと聞き耳を立てる

「(可愛いなんて…照れるな〜……流石ホスト)
どーしたの?仲間の人?」
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 02:59:19.13 ID:wx8zqkM0
>>67
ピッ

「うん凄く怖いから早く戻った方が身のためかもしれないな。」
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 03:04:22.78 ID:C9VfofYo
>>68
「そっかぁ…じゃさメアド交換しよっ
ワタシ明後日テレビの収録があるからそれ終わったら
また氷亜さんとか仲間の人達に会いたい…な、とか思ってるんだけど……どう?」

少し戸惑いながら、普通の人間と同じ様な提案をする
と言うか現代的
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 03:09:30.06 ID:wx8zqkM0
>>69
「そっちの方が連絡も取りやすいな」

慣れた手つきでメアド交換の準備を行う

「皆歓迎してくると思うよタレントとか会った事もないだろうし。でも人間に
 化けれない奴もいるからヒッソリとね」

メアド送信〜♪
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 03:16:17.97 ID:C9VfofYo
>>70
「タ、タレントなんてそんな凄い人じゃないよっ!?」

動揺しながらもしっかりメアドの交換を行う

「ひっそり、かぁ……ま、仕方ないよね。ひっそりするのが妖怪だもん
ワタシも逮捕されたくないしー…っと」

立ち上がり、ん〜と言いながら背筋を伸ばす

「またね、氷亜さん。今度は氷亜さんの仲間と一緒に!」

氷亜へと手を大きく振り、背を向けると夜の闇の中に消えていった


//こんな夜中まですいません。絡みありがとうございました
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 03:24:29.91 ID:wx8zqkM0
>>71
文香が見えなくなるまで背を見送っていたが、見えなくなったのを確認すると
さっきから目に入っていた無残な物体に眼をとめて、ふぅと一つ溜め息をつき、
先ほどの男に電話をかけた。

「あっ、氷河です。マグネシウム欠乏症になっている馬鹿骨見つけたので連れ
 て帰ります。牛乳用意しといて下さい。」

動けないでいる狂骨を担ぎこの場を後にした。彼が上機嫌でいたためかその地
域は周りと比べて1〜2度低かったという・・・。

/こちらこそ絡んでいただきありがとうございました。夜中までひきづってすいません。
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:16:12.73 ID:XW48FiUo
神社の境内。
そこの石段に座り、月をみている巨漢が一人。

「きょおのつきはきれいなんだな」

傍らには大量のお菓子と酒。
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 22:24:55.92 ID:wx8zqkM0
>>73
厚着な男が一人ホットコーヒーをすすりながら神社に現れた。
妖怪のくせに神社はどうかと自嘲気味に笑いながらも、気まぐれにおみくじ
をひきに来たのだ。

(何だあの男でかすぎねえか?)

と、石段に座る大男に気がついた。

「そこの人、こんなとこで一人酒盛りかい。」
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:27:13.82 ID:XW48FiUo
>>74
男に話しかけられ朗らかに笑い、答える。

「ああ、そだよ。きょうはつきがきれいだったからな」

しゃべりは拙い。
横の袋から大福を取り出して差し出す。

「いるか?」
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:30:26.33 ID:h56MrEAO
良い夜だな…
こんな夜は出歩きたくなるな…
【黒い着物の少女】
【夜空を眺めながら呟く】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 22:30:46.67 ID:wx8zqkM0
「おっ、見ず知らずの俺にそんなものくれるのかいありがたいね。」

男は差し出された大福を受け取りほおばった。
この男妖気を全く感じないのか馬鹿なのか正体を知らずにとなりに座った。
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:30:51.45 ID:F0z73Soo
肌寒い風が吹く秋の小さな公園。
そんな小さな公園の、赤色のブランコに、ひとりの女性が座っていた。
公園という場所に似合わない艶やかな着物を着た、帽子をかぶった銀髪の女である。

「ひもじいのぉ……」

小さく音がなるお腹を右手でさすりながら、溜息をつく。

「この前食べたアレは美味しかったのじゃ……」

西洋妖怪からもらったハンバーガーはとても美味しかった。
しかし、あれ以来まともな食事をとっていない。
その時にもらったお金は落としてしまうというダメっぷりである。

「うぅ、おなかすいた……」

少し涙目になりながら、せめて空腹を紛らわせようと月に眼を向けた】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 22:32:35.72 ID:HsaNr8go
「月よ・・・お前は何故、天高くから我等を見下す・・・」

赤鬼である私は、人間の姿に化けて人間世界の街に居る。
長い髪を赤く染め、白い化粧を顔に塗り、赤い紅を口に塗り・・・
そして赤い羽根で出来たコートを羽織り、ギターを持ちながら・・・

「美しき姿を持つ月よ・・・お前は、天高くから人間達の歴史を見て来たのか・・・」
私は、天高くに浮かぶ月を見ながら、手に持ったギターを弾く。
その音楽は夜の街に響き渡り、地獄のように熱く・・・!!
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:32:44.77 ID:a8YVh06o
>>78
大きく膨らんだコンビニの袋を両手に下げた少年が公園に通りがかる

「うぅ…この時間は寒ィな…」

缶コーヒーで両手を温め、ブランコに座り込む

「お姉さん、なにやってんの?」
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:33:14.27 ID:XW48FiUo
>>77
「はは、きょうはつきがきれいだからな、おすそわけだ」

楽しげに笑い、酒瓶を持つ。
親指で酒瓶の首の部分を砕きそのまま飲み始める。
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 22:36:32.04 ID:wx8zqkM0
>>81
「はは、あんた凄い力持ちだな。土方でもやってんのそれ?」

この前プレゼントとして貰った蒼い耳あてを着け、懐から肉まんを取り出し
大男に進めながら質問をした。


83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:36:41.54 ID:.0RoSE6o
>>73
「宴のあとじゃ、そぞろ歩きなども良かろ。
 …おや、ここな社よりも酒の匂いが」

今時見かけない古風な装束に身を固めた少年が境内に現れた。
烏帽子をかぶり、片手に四角い布包みを下げている。
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:37:47.62 ID:XW48FiUo
>>82
「ああ、そうだな。俺はここらの工事現場で働いている」

酒をがぶりと飲むととたんに口調が明瞭になる。
そして差し出される肉まんを貰い、齧る。

「……うん。うまいな」
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:38:38.41 ID:F0z73Soo
>>80
月を眺めていると、ふと視界の下の方に少年が写った。
こんな時間に少年とは奇っ怪な……と思いながらも少年に視線を移す。

「何をしているかと言われれば、何もしていないのじゃが……」

そう、強いていうのなら途方にくれていただけで、何かをしていたわけではない。
それをそのまま言うのもはばかられるため、少し返答に困った。

「そうじゃの……、憂いていたのじゃ」

何を、とは言わない。
言わない方が格好がつくと思ったのだ。
言及された場合、最高にかっこ悪いが。
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 22:43:17.04 ID:wx8zqkM0
>>84
「あんたさっきより饒舌になってないかい?
 うちには酒に強い奴もいるが、どんどん聞き取りやすくなる奴は初めてだ。」

大男の背中をたたきながら笑いかけた。

「そういや、変なカッコの子供がいるがあんたの息子か?」

87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:44:31.33 ID:XW48FiUo
>>86
「体質みたいでな、酒を呑むと口が回るんだよ」

苦笑する。

「変な格好の子供……どこだい?」
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:45:25.54 ID:a8YVh06o
>>85
「なんか、かっけーっすね」

コンビニ袋に手を突っ込み乱暴に漁ると手の中にもう一本の缶コーヒー

「ま、何かの縁つう事で
 どうぞどうぞ」

温かい缶コーヒーを軽く下投げで女に投げ渡す
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 22:48:17.32 ID:wx8zqkM0
>>87
「どこって、境内に昔風のカッコの子が・・・あれ?」

さっきまで居たはずの少年が見当たらぬ事に驚きつつも、勘違いだったかと
思い直し話題を変えることにした。

「そういや、最近街で怪奇を起こってるらしいけどなんかあんた知ってる?」

90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:49:49.74 ID:F0z73Soo
>>88
「じゃろ?」

満足そうに頷く。

「お?いいのかえ?」

缶コーヒーをキャッチし、手を温める。
そして、幸せそうに顔をほころばせた。

「そなたはいいやつじゃのぅ……」

かぶっている帽子の中がわずかに動いた。
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:50:05.04 ID:XW48FiUo
>>89
「境内……だれもいないな」

まじまじと見て言う。

「怪異か……まあ色々あるさね、俺も調べてるわけだし」
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:53:34.23 ID:M3LdCWQo
>>79
「月が綺麗だから久しぶりに腹鼓でも打とうとしたら先客か・・・・」

赤ジャージのチンピラが呟く。

「しかも赤被ってるし。」
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:53:47.50 ID:.0RoSE6o
>>87
ふらり、と音も無くその背後に少年が現れた。

「もし、その気配は名のある神ではおわすまいか? かように寂れた社にてお会いするとは」
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:54:53.59 ID:a8YVh06o
>>90
「こちとら思春期なもんで
 キレーなお姉さんには色々サービスしたくなっちゃうわけなんです」

ギコギコとブランコを揺らし、カラカラ軽く笑う

「下心満載でよかったらどうぞ、っと
 これ、ただ衝動買いしちゃっただけなんで」

大きく膨らんだコンビニの袋を広げてみせる
中には菓子やらパンやら雑誌やら

「どうも、満たされないつうか、何なんだろうか
 なんてそんな思春期なんです」
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 22:55:50.03 ID:wx8zqkM0
>>91
「何?あんたオカルト好き?例えばどんなのがあるか教えてよ。」

さっきまで笑っていた男の目が少し光った。
調べているというワードに反応したのか意地でも情報を手に入れたかったのだ。
しかし・・・

「おおい!!いきなりなんだ少年!!びっくりするじゃないかさっきどこにいたの!?」
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:56:39.01 ID:XW48FiUo
>>93
「……おや、子供か……いや、違うか?」

少年の格好を見て。

「神、ねぇ……まあそこそこ強くはあるが、そのぐらいだね」

酒を口に運び。

//すまん見落としてた。

>>95
「秘密だ秘密、情報は簡単に教えられない、だろ」

みたらし団子を口に頬張り言う。
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 22:57:26.39 ID:HsaNr8go
>>92
「何だお前は・・・」
ギターの演奏を止め、私は赤いジャージの男を見る。

「お前も、私と同じか?」
私はその男に問う。
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 23:01:12.21 ID:wx8zqkM0
>>96
「ちょっと待て、あんたもしかして神様とか言うんじゃないだろうね?
 あっ!ホントだ妖気出てる!!」

少年の言葉にようやく気付いた男は彼を妖怪と初めて知った。
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:01:13.07 ID:F0z73Soo
>>94
「口が上手いのぉ。世渡り上手じゃな」

つられて笑う。

「お?本当かえ!?」

雑誌になど目をくれず、菓子パンとお菓子に目を輝かせた。
その様子はまさに子供である。

「満たされない、かー……。
夜、歩いていたら不思議な出会いがあるものじゃよ?
それが、安全なものかどうかはわからないがの」

怪しげに、和服の袖で口元を隠しながら笑う。
わずかに妖気を漂わせた。もちろんふざけているだけだが。
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:03:24.88 ID:.0RoSE6o
>>96
「古き神にお目にかかれて光栄にございます」

古風な装束の少年は恭しく額づいた。
その顔を上げると、蛍火の点った瞳は仄かな憧れを込めて輝いている。
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:03:53.82 ID:M3LdCWQo
>>97
「んー、同類さね」

ニヤッと笑って言ったとたんポンッと間の抜けた音と煙が出た。
煙が晴れるとそこには着物を着て立つ大狸。

「相模の平次郎狸とは俺のことよ!」

高らかに名乗りを挙げるが全然締まらない。
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:04:18.51 ID:XW48FiUo
>>98
「神様っつーほど大したもんじゃないさ」

みたらし団子をほおばりながら。

「昔は、だいだらぼっちとか呼ばれてたなぁ」

からからと笑う。

>>100
「はは、珍いなぁ、礼儀正しいのはいいことだ」

頭を撫でようとする。
大きい手は少年の頭をすっぽりと覆うぐらいに大きい。
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:05:08.47 ID:h56MrEAO
【住宅街】
こっちに来るのは久しぶりだな…
【辺りを見回し】
しばらく見ないうちにすっかり変わってしまっているな…
変わってしまったのは、町だけじゃなく人と人間のあり方もだな…
【街灯の下、夜空を見上げる】
【その目はどこか悲しそうだった】
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 23:07:09.47 ID:HsaNr8go
>>101
「相模・・・人間世界の妖怪か・・・」
私はその自己紹介に対し・・・

「私は地獄から赤鬼だ。今は、この世界で暮らしているが・・・」
私は自己紹介をする。
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:07:15.43 ID:a8YVh06o
>>99
「安いもんですよ、菓子なんて
 面白いもんにはもう出会えちゃったりしたんで」

妖気に誘わたのか
少年のボサボサの黒髪の中から焦げ茶色の耳が飛び出した

「わわわ、っと
 俺みたいに弱っちいのとは違う、本物の本物だって感じなんでビビりまくりだったり」

飄々とそんな事を言いながら頭を抑え耳を引っ込める
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 23:09:59.73 ID:wx8zqkM0
>>102
(まてまてまて。)

でいだらぼっちの予想もしない答えに氷亜は肝を冷やした。

(何だ今回そんなものまで出てくんのかよ!?)

百鬼夜行を狙う自分たちにとってでいだらぼっちは大きすぎる障害で、
倒すのに骨が折れるどころか、存続ももしかしたら怪しいかもしれな
いのだ。
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:10:46.71 ID:F0z73Soo
>>105
「ほぅ、それは良かったの」

相手の頭に現れた耳を見て、にたりと笑う。
やはり、というか少しそんなところだろうと予想していたのだ。

「弱くてもそなたも本物であろう?
今のは狸の耳かえ?」

自分の頭にかぶさっている帽子を取る。
中には、銀色の狐の耳が収まっていた。
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:11:39.37 ID:M3LdCWQo
>>104
「おっ、鬼!?あー、あああぁこりゃどうも。
 じっ、じじじ自分はしがない化け狸やってるもんです
 以下お見知りおきを(鬼!?
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:13:24.38 ID:M3LdCWQo
途中なのに投下しちまった

(鬼!?適いやしねぇ。どどどどうしよう!)
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:14:14.12 ID:.0RoSE6o
>>102
温かく力の篭った掌を頭上に感じて、少年の頬が紅潮した。

「私はいずれ水を司る一柱と成るべく、竜宮にて修行しております蛇の妖。ミナクチと申します」

基本何をするにも自由な妖にとって、神として何がしかの役目を負うのは宮仕えをするようなもの。
この少年にとって神たる存在は、今で言う省庁勤めのような存在なのである。
その中でも古の神となれば、それこそエリートキャリアに相当するのだ。
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:16:52.63 ID:XW48FiUo
>>106
「どうしたぁ……百鬼夜行なら俺は興味ないから安心しとけよ」

酒を飲みつつ大福を。

「俺は喧嘩とか大嫌いなんだよ、目的がなけりゃ戦わないさ」

>>110
「見習いか、大変だな」

朗らかに微笑み、頭をくしゃくしゃなでる。

「俺の名は……そういや固有の名前ってなかったな
そうだなぁ……ぼっちゃんとでもよんでくれや」

フレンドリーな神である。
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:18:08.54 ID:a8YVh06o
>>107
「親父もお袋も鎌鼬ですぜ
 ま、全然そんな気はしねぇんすけど」

缶コーヒーを一口で飲み干し、にんまり哂う

「現代っ子代表選手なんです
 お嬢様の方はお狐様ですかい?」

ちらりと帽子の中から現れた耳をのぞき見てそう言った
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2010/10/10(日) 23:18:26.70 ID:HsaNr8go
>>108-109
「怖がる必要は無いさ・・・妖怪同士で争い、何の意味がある・・・」
好戦的な妖怪は、減らんらしいがな・・・
コイツが今、それを証明している・・・

「お前が攻撃をしない限り、私はお前に攻撃を仕掛ける事は無い」
無抵抗な妖怪を、攻撃する趣味は無いからな・・・
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 23:20:21.76 ID:wx8zqkM0
>>111
「!俺の心を勝手に読むなよ!!」

考えていた事を的確に当てられ焦りつつも、この大妖怪が関係ない事にはとても
安堵していた。

「ふぅー、あんたは興味ないのか。そりゃ良かった。
 少年、君の方はどうなんだ?」
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:23:48.71 ID:F0z73Soo
>>112
「おお、鎌鼬じゃったか……。
どうもつい最近まで外に出られなかったから観察眼が鈍ってるようじゃの……」

ため息を付き、缶コーヒーを開ける。

「妾は狐の古株じゃよ。
もうかれこれ3000歳は超えたかの」

現在生きている狐の妖怪の中でもかなりの高翌齢である。
その分妖力も強いが、いかんせん体力がないという大きな問題を抱えている。
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:24:56.97 ID:.0RoSE6o
>>111
大きな手でくしゃくしゃに頭をなでられて、少年の烏帽子がぽろりと落ちる。
古い神の思わぬ素朴さに、少年は驚いて目を丸くするが、次の瞬間には破顔した。

「はい!実は今日が正式な使いとして出た、初めての日なのです」

今日は水界の代表として、里の社の例大祭に出た帰り道なのだ。
色々なものが初めてづくしで、まっすぐ帰る気にならぬほど興奮して、寄り道などしているのである。
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:26:02.20 ID:M3LdCWQo
>>113
それを聞きホッと一息つき

「あぁ、さようですか、そうですか。いや久しぶりに
 自分以外の妖怪さんにあったもんで驚いちまって」

懐からクッキーが入った包みを出し

「どうぞ、お近づきの印に。あっ甘いものはお嫌いですか?」
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:26:45.33 ID:XW48FiUo
>>114
「俺は人間と仲良くしながら適当に生きるのが性に有ってるんだよ」

酒は大分減っている。

>>116
「はは、そりゃご苦労」

微笑み、落ちた烏帽子を拾って渡してやる。

「菓子でも食うか?ミナクチ」

スーパーの袋から和菓子を取り出し差し出す。
みたらし団子だ。
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:28:17.14 ID:a8YVh06o
>>115
「あー…現実味のない…つうか
 身内以外で初遭遇がそんな大物だとは…」

ぽかーんと、銀色の妖狐を見つめ
すぐにまた笑みを浮かべる

「俺は鎌鼬
 明弥 虎太郎です、お見知りおきを」
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2010/10/10(日) 23:30:16.51 ID:HsaNr8go
>>117
「貰おう。」
私はクッキーを受け取る。

「人間界にも色々な妖怪がいるようだぞ?」
私も、少し前に会っている。

「ダイダラボッチ・・・天地創世の神だ。」
私も、驚いたがな・・・

「それに、百鬼夜行の主を争う奴等が未だに居るとか・・・」
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:32:26.64 ID:F0z73Soo
>>119
「信じられないかえ?
まあ、無理もないが……」

いたずらっぽく笑いながら、相手を見る。
確かに一見ただの狐の耳の生えた女である。

「空狐の月音じゃ。
よろしく頼むぞえ」
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:35:01.17 ID:.0RoSE6o
>>114
「はい?百鬼夜行ですか?」

少年は首を傾げた。

「実は宮仕えの身でして、そのような集いに参加するには、上役の許可を得なくてはならないのです」

妖が神と成ろうとする際には、色々な制約があるようだ。

>>118
「ありがたき幸せに御座います」

恭しく少年は礼を言い、さらに

「あの、実は今日の使いの際に、土産にと持たされた酒肴が御座います。
 宜しければお二方も如何でしょうか?」

四角い布包みを少年が紐解くと、ふわりと煙が広がる。
そして様々な食べ物の折り詰め、幾つもの酒甕、菓子の詰まった重箱がそこに現れた。
小さな布包みに包まれていたとは信じがたい量である。
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:37:46.92 ID:a8YVh06o
>>121
「宜しくお願いしますぜ、月音様
 こんなもんで持て成したりして、申し訳ないつうか」

バツの悪そうに髪を掻き、コンビニ袋を見つめる

「古株っていやぁ、ちょっと聞きたいんですがね
 親父とかが騒いでた百鬼夜行ってのに参加するんすかい?」
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:38:45.11 ID:M3LdCWQo
>>120
「お口にあったら幸いです。しかしダイダラボッチですか!
 これまた大物が出歩いてるモンで。それに百鬼夜行ですか・・・・」

遠くを見つめながら腕を組み

「懐かしいもんですね。江戸の時分には色んな妖怪が集まって
 通りを練り歩いたもんだ・・・。
 今のご時勢難しい話ですがね、しかしまた争いが始まってるとは・・・」
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/10(日) 23:40:36.53 ID:wx8zqkM0
>>122
「そうかいそうかい、そりゃよかった。神様までこの戦いに参加しだしたら
 どうなる事かと思ったよ。でいだらぼっちに至ってはやってられない。」

氷亜は朗報に喜び自己紹介をした。

「俺の名前は氷亜だ、この街でホストをやっている。
 神の食べ物なんてめったにありつけないからその気遣いに甘えて遠慮なく
 いただくよ。その代わり肉まんどぞ」
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:40:38.34 ID:F0z73Soo
>>123
「別にいいのじゃ、お腹すいてたからもらえただけで十分嬉しいぞえ」

にこやかに笑う。

「百鬼夜行……かえ?
そうじゃの……妾はあまり興味はないが……そなたはどうするのじゃ?」

お遊び程度には参加しようと考えているが、本気で主になろうとは思わない。
そう言うのは若いのに任せるのが一番と考えているからだ。
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:41:56.60 ID:XW48FiUo
>>122
「気にすんな」

豪快に笑う。
そして包みの中の肴を見て。

「はっは、いいねぇ。こりゃ酒が進むってもんだ」
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2010/10/10(日) 23:44:10.52 ID:HsaNr8go
>>124
「此処まで妖怪が集まれば陰陽師やイタコと言った、霊能力者供も警戒を始めるだろう・・・」
未だ、確認はしていないが・・・

「抵抗しなければ人間に襲われないと言った保証は無い。」
復讐心で動く人間も居ないとも限らん・・・

「しかし、下らんな・・・人間は技術を進めていると言うのに・・・妖怪はやる事が変わらん・・・」
私は、コートの裏から携帯を取り出す。
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:46:44.02 ID:.0RoSE6o
>>125
「いえこちらこそ人界の食べ物は珍しくて、滅多に口にできないのです」

少年はだいだらぼっちから団子を、氷亜から肉まんを受け取り、まず手元の皿に置くと、
盃に酒を注いで二人に薦めてから口にした。

「…美味い!」

蛍火の瞳をくるくると回して少年が微笑む。一心に頬張る横顔はやはり、年相応の幼さだ。
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:47:37.70 ID:a8YVh06o
>>126
「俺は…どうするんすかね
 全然わかんないから貴方に聞いてみた、って感じなんで」

袋の中の雑誌を引っ張り出し、パラパラとページを広げる

「こんな感じで深夜徘徊して、漫画読んで、授業中寝て、友達と遊んで
 そんなのが続くもんだと思ってたんすけど、どうも上手くいかないつうか」

どうするかなぁ、と小さく小さく零れ出すような呟き
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:49:17.62 ID:XW48FiUo
>>129
「うん……いい酒だ」

盃の酒を口に運び笑みを深める。
ツマミにも手を伸ばしている。
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:50:42.15 ID:F0z73Soo
>>130
「ふむ、そうか……。
まあ、命が惜しいなら参加はよしておいたほうがいいと思うがの……」

少し真剣な声音だ。

「守りたい日常ほどあっさりと崩れるものじゃ。
そこから一歩踏み出せるかどうかは、お主次第じゃが……」

すぅ、っと目を細めて、相手を見つめる。
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:50:54.78 ID:M3LdCWQo
>>128
「はぁ、そりゃまた難儀なことで・・・・・・
 まぁ古来から妖怪は騒がしいのが好きなもんですよ。
 これも言い方は悪いでしょうがお祭りですよ、お祭り。」

ニヤニヤ笑って語る姿は嬉しそうだ。

「まぁ自分は襲われない限り何もせず、いつも通りで行きますよ。
 おっと、誰かにお電話で?」
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2010/10/10(日) 23:57:09.88 ID:HsaNr8go
>>133
「いや、人間の技術が進んで居ると言いたかっただけだ・・・」
私は携帯をしまう。

「祭りか・・・フッ、人間にも騒ぎたがる奴は居る。」
時代というのは、そう簡単には変わらんのかもな・・・
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:58:20.05 ID:a8YVh06o
>>132
「ま、俺ぁ頭って器じゃないんで
 いい主人が見つかったら、戦ってみるのも悪かない、か」

月音の細めた眼を真っ直ぐ見つめ返す

「アンタみたいな美人さんの、なんちゃって
 じゃ、そろそろ親父にどやされるんで帰る事にしますぜ
 それ、よかったら食って下さい」

そう言ってブランコから降りると片方のコンビニ袋に雑誌を突っ込みそれを掴み歩き出す
残った袋には菓子や缶ジュースがまだ沢山残っていた

//お疲れ様でした
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:59:03.60 ID:a8YVh06o
>>135

//落ちます
//お疲れ様でした
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/10(日) 23:59:08.47 ID:.0RoSE6o
「団子の作り方は昔見せてもらったことがあるのですが…」

食べながら少年が呟いた。

「このふわふわと柔らかな饅頭は、どのようにして作るものなのでしょう?
そしてこの肉餡の中のさくさくと不思議な歯ごたえ。
一体、何を入れたらこのような味わいとなるのやら」

少年は、いたく肉まんが気に入ったようである。
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 00:00:22.03 ID:aI1lGAso
>>135
「それも、ひとつの道じゃの」

相手の言葉に満足そうにうなずき

「気をつけて帰るんじゃぞ?
ああ……ありがたくもらうぞえ」

去っていく相手に片手を振りながら、しばらくはコレで食いつなげるとほっとしていた。

/絡み乙です!
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 00:03:04.65 ID:Lj.G9S2o
だいだらぼっちの持つ鞄の中から着信音がする。

「おっと、電話だ」

ごそごそと鞄をあさり、電話を取り出すと歩と指し指と親指でおそるおそる携帯を開き電話に出る。

「……おう、俺だけど?うん、おう、そうか。わかったすぐ行く」

小指で電話を切るボタンを押すと鞄に携帯を放り込む。

「悪いな、ちょいとお誘いがあった」

二人に言い。

「じゃ、また縁があったらな」

そう言うと足早に階段を駆け下りていった。
どこか怒気を孕んだ妖気を振りまきながら。

//落ちるです、カラ見乙でした
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 00:04:16.07 ID:LbN0bnwo
>>134
ペコリと頭を下げ

「あぁ、そう言うことで。こりゃ失礼をしました。
 そうですね、人の技術は凄いものですからね。
 昔から見てきたがここ最近の発展は凄まじいもんです。」

狸は頭を上ると

「えぇ、きっと人間も騒ぎますよ〜。それも楽しみですがね」
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/11(月) 00:06:16.48 ID:PrAlt8g0
>>139
「あらら、急用ができたの?そんなに怒っちゃて。」

あの大きな体でよく小さな携帯を扱えるものだと驚きつつ、怒り発散する彼に行った。
できればその用事がうちと関係ないといいのだが。


142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/11(月) 00:13:21.32 ID:PrAlt8g0
//だいだらさん絡みありがとうございました。
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 00:14:08.46 ID:980iEJso
>>139>>141
「行ってしまわれましたね」

蛇の少年はだいだらぼっちの背中を見送る。

「氷亜さん、もしよければこの料理を少しお持ち帰り下さい。
 実は今の季節、私どもはあちこちの神社の祭りにお使いに出るので、水界の皆も食べきれぬほど
 沢山のお土産を頂くのですよ。
 美味しいものは美味しいうちに食べてもらうのが一番ですから、ご迷惑でさえなければ、どうぞ」

言いながら少年は、まだ手付かずの折り詰めや酒甕を氷亜のために包み始めた。
しかしその布包みはあり得ないほど小さく軽く見える。そして実際にもそうなのだが。
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2010/10/11(月) 00:14:16.00 ID:8QGFzXwo
>>140
「私も、ギターを弾きながら人間を盛り上げる。」
これが、私の本職だからな・・・

「私はそろそろ帰る。友に牛乳を頼まれていたんだった。」
私はそう言い残し、私はその場を立ち去る。

//落ちます。
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 00:21:52.18 ID:LbN0bnwo
>>144
「そうですか、またご縁があったら会いましょう。
 お気をつけて。」

彼が去ると一息つき

「ふぃ〜、地獄の鬼とはまた大物が出歩いてるな。
 良さそうな人で良かったが・・・・。ちょっと恐かったかな。
 クッキー気に入ってもらえたら良いが・・・・。」


またポンッという音とともに人間の姿に戻り

「次は新聞配達の仕事だし急がなきゃな。」

そのまま立ち去った

//絡みありがとうございました。お疲れ様です。
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/11(月) 00:22:05.73 ID:PrAlt8g0
>>143
「これは有り難い。仲間にもいい土産が出来た、神の食べ物など皆喜びそうだ。食べた
 ことある奴なんてほとんどいないから、争奪戦になる光景が簡単に浮かぶよ。」

目の前の豪華な料理に目を輝かせながら少年に感謝しどうやったのか懐にそれらをしま
って言った。

「君ももう帰るのか?神とはいえ門限もあるだろうしね。」


147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 00:29:05.31 ID:980iEJso
>>146
「そうですね、本当は寄り道は良くないんです。
 とはいえ、私の階級では水さえあればすぐに海へ帰れるのですが」

いいながら少年は神社の隅の手水場を指した。

「こちらこそ、めづらしい食べ物を頂きまして有難う御座いました。
またいずれ、お目にかかれる日がありましたら、宴の続きを致しましょう」

ふわりと笑うと、一礼して少年は水へと去った。

//絡んでくれて有難う御座いました
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/11(月) 00:36:43.25 ID:PrAlt8g0
>>147
「ばいばーい、立派な神様になれよー。」

と手を軽く振り少年を見送りながら餡まんを取り出した。
神様の駆け出しの者など初めて見た氷亜はたまには参拝もいいかもしれないと
思い微笑んだ。

//こちらこそありがとうございました。
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/11(月) 00:51:13.90 ID:PrAlt8g0
「さてとっ。」

一人になった氷亜は広げた持ち物をまとめ腰を上げた。今日の夜は一段と冷える
と呟いた彼は、横目で茂みを見つめ独り言のように呟いた。

「いつまでそうしてるつもりなんだ狂骨、そのまま土に還るか?」

「気づいていたのなら早く声掛けて晩酌に誘えwwwwww。みんな帰っただろwwwwww。」

「そんな事より、でいだらぼっちの怒りの理由が気になる。もしうちの者だったら
 助けにゃならん、そうでなかったならその時はその時で喧嘩でもしてる奴の偵察
 をすればいい。ついて来い。」

「妖怪なんて決まってないのにこのクソ真面目は・・・。いいぜ、妖怪だったらだ
 いだらぼっちの実力も知れるからな。

そう言うと2人の妖怪は闇へと消えていった。
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 15:25:53.88 ID:Lj.G9S2o
街の郊外。
そこで一人の巨漢と、和服の男が戦っている。
男の頭には目立つ角が一つ。
角の男は両手で刀を持ち、巨漢を斬りつける。
が、それよりも速く巨漢が拳を振るい吹き飛ばす。

「おおおおおおおおおおおッ!」

殴り飛ばされた男はそのまま数十m吹き飛び意識を失う。
巨漢はそれを無視して近くの廃屋に入っていく。
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 15:49:38.46 ID:mlxaS8QP
>>150

「お強いですな、大きい方」

 廃屋の中の飯台に小柄な少年が座っていた。
 室内なのに傘を携え、高下駄を履いた足をぶらぶらさせている。
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 15:52:57.33 ID:x0kyOFco
>>150
そんな光景を、遠目に眺める少年がいた。
神経質そうな顔に、丸めがね。地味な色合いのパーカーを羽織っている。
電柱の影に隠れ、勝敗を見届けてから、巨漢の後をこっそりと付いていった。

「みーちゃった、みーちゃったー♪」
小声で愉しそうに言って、脇道に隠れる。必要以上に身を隠しつつ、廃屋はもうすぐ。
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:01:23.04 ID:Lj.G9S2o
>>151
「……おではけんかすきじゃないんだけどな」

悲しそうな顔をして。
奥に向かって歩いていく。
奥の隠し戸を開くと、そこに数人の子供が怯えて座り込んでいる。

「ほら、もうこわいやつはいねぇ、さっさとかえりな」

優しげにそう言うと、子供たちはそのままお礼も言わず怯えてかけ出していった。

>>152
少年には気づいていないようだ。
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:04:50.84 ID:mlxaS8QP
>>153
「先ほどの童たちはなんでございましょう?」

 走り去っていく子供達を身送り、ポツリと聞く。

「ゆめゆめ普通の子供たちが集まる場所とは思えませぬゆえ」

>>152
 少年のほうを見据える。

「普通の子供では、ねぇ・・・」
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:11:03.06 ID:x0kyOFco
>>153

「あら? あっちでのされた方が悪人?」

戸口で顔を半分だけ覗かせて、盗み聞き。
子供の波に反抗し、足音を殺して上がり込んだ。
運動靴の向きを揃えてから、ゆっくりと家の中を進んでいく。

>>154
「ばれちゃったか… そこは黙ってて欲しかったなー あははっ」

少しだけ悔しそうに言ってから、からからと乾いた笑い声をあげる。

巨漢の視界には絶対に入らないように、音も立てないようにしていたが、
中に他の人物がいることは考えていなかった様子。
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:13:23.76 ID:Lj.G9S2o
>>154
「つかまってたてよ。さっきおでがぶちのめしたあいつのめしらしい」

先程倒した角の男のことだろう。
ため息を付く。
妖気を感じるのならば、並の妖怪より遥かに大きい妖気が感ぜられるだろう。

>>155
「おまえさん、なんでここまできたんだい」

「おまえさんみたいなこどものくるばしょじゃねぇから、さっさとかえりな」
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:18:46.06 ID:mlxaS8QP
>>155
「小生、獣ゆえ。人より夜目と鼻が利くのです」

 少し目を細めて、つらつらと話す。

「あなたは何用でございますか、見たところ我々側と思えまする」


>>156
「ははは、小生は子供でないと?」

 カラカラと笑いだす。

「夜道を一人歩ける歳なれど、あなたと比べれば若輩者にございますよ?」
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:27:07.23 ID:x0kyOFco
>>156

「外したかーっ うーん、失敗した あっちが悪人だったかぁ〜」

足を交差させて、両手を後ろに組む。女々しいと評されそうな立ち姿。

「捏造…一応傷害と脅迫には…あーでも前回やった後だし…」

意味を伝える気の無い言葉、単なる自己確認。
返答は無かったが、とりあえずまだ帰る気は無さそうだ。

>>157

「あ、そっちも夜の住人か そーだよねー、普通こんなとこ来ないよね」

「うん、僕は神様の使いさまだ あがめろーおそれろーっなんて」

ふざけた調子で、目をきょろきょろと動かしながら話す。
短い時間に、足を組みなおしたり、手をいじったりと落ち着きが無い。
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:33:11.86 ID:mlxaS8QP
>>158
(神の使い・・・なるほど聞いたことがある)
(人の悪事を神に告げる漢の妖怪、その類でございましょうか?)

(まさか小生には来ないでしょうな。恥ずかしながら、後ろ暗い過去は山ほどある)

「なるほど、それは大儀なことです」
「大きい方はなにやらお帰りの様子です、四方山話でもしなさいましょうか?」
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:42:52.26 ID:x0kyOFco
>>159

「いや僕ね、人前で大っぴらに出来るような話には興味無いんだ」

部屋の中を短い歩幅で歩き始める。
首を左右にこきっこきっと鳴らして、髪を掻いて。静かにはしていられないのだろうか。

「ドロドロとしてどこまでも暗い話がいいなー ノルマもきついし」
「あのおっきいのが、極悪人だったら良かったのになぁ」
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:43:51.67 ID:Lj.G9S2o
多分9時か10時くらいだとおもう……
ごめんね……
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:44:40.78 ID:Lj.G9S2o
//誤爆……すいません
//再開は9じから10じくらいになるかと
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:47:12.82 ID:mlxaS8QP
>>160
「極悪、そうでございますねぇ」

 自分に憑く様子がなく、安心したような表情になる。
 1つ、思い当たる節があり、指をすっと伸ばす。

「それでは百鬼夜行の主に最も近い、
  少なくとも小生がそう思う、2匹の大妖怪についてはご存知ですかな?」
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 16:53:43.95 ID:x0kyOFco
>>163

「うん?分かんないなー 最近の大妖怪はみんなやる気無いみたいだけど?」

興味を覚えたらしく、忙しなく動き回っていた視線が指の先に集まった…
のも束の間、大きく伸びをして息を吐き出す。その場でくるりと回る。

「っと、そういえば君は主決めに参加してる人ー?」

先程から動き回っているにも関わらず、音があまり出ないのは、やはり盗み見て告げ口、というのが本分ゆえか。
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 17:00:18.80 ID:mlxaS8QP
>>164
「ははは、彼らはあまり人との対立に意義を見出していないご様子」
「かくいう私もそうでございますが・・・」

 チョロチョロと動き回る少年を目で追いながら、小柄はポツリと言葉をつづる。

「神に告げ口をするのであれば、ゆめゆめこの名を忘れたまうな、と付け加えておいてください」

 笑顔が消え、真剣な顔で名を呟いた。

「おとろし″とわいら″にございます」
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 17:08:40.72 ID:x0kyOFco
>>165
「そっかー 老成して退屈になっちゃって… 仕事減るから困るんだよねー」

大した力も無い癖に、物怖じせずに言いたいことを言う。

「ん、おとろしは聞いたことあるよ 名前自体おそろし、から来てて詳細不明だっけ?」
「わいらの方は聞いたことすら無いや 僕、妖怪の悪事まで担当し出したの最近だしねー」

妖怪の言う”最近”などまったく当てにならない。とはいえ長寿妖怪からすれば百年程度は最近だろう。

「やっ!」

何の脈絡も無くバク転に挑戦して、無様にこけた。
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 17:16:41.59 ID:mlxaS8QP
>>166

「ははは、なんだご存知でしたか・・・」

 傘を携え、飯台から降りる。

「左様、彼等の名は恐怖″の漢字の読みから来ております」
「実際に神社にいる妖怪『おとろし』とは別物にございます」
「詳細がわからず、本当はどんな妖怪を指しているのかすらわからない」

「ゆえに『恐ろし』と『怖ら』」

 ゆっくりと、廃屋の玄関へ歩いていく。

「ただわかっていることは『おとろしは上から』、『わいらは下から』現れます」

「さても、それでは。ご機嫌よろしゅう」

 廃屋から出て行った。
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 17:24:03.67 ID:x0kyOFco
>>167

床に倒れた体勢のまま、起き上がろうとはしない

「へー 出会う機会があったらよく見ておくよ」

相手が話している間は、指をどこまで逆側へ曲げられるか、なんてことに挑戦していたり。
遠慮も礼儀も知らない子供は、薄笑いを浮かべている。

「正体不明かー覗き甲斐があるねえ」

「さよーならー っとと!!最後に一つ――君は疚しいこととかあるー?」

仰向けの状態で、首だけ動かして聞いた時には既に遅し。
廃屋の外までその声が届いたかは分からない。

/.これで終わり…かな? お疲れ様でしたー
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/11(月) 17:49:00.61 ID:fkFqh.AO
>>168
携帯から失礼
お疲れさまでした〜
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/11(月) 21:26:02.98 ID:kBnTwVIo
【郊外、森の中】

静まり返った森の中、川のせせらぎに混じり、ギィギィと何かが揺れる音。
闇の中に揺れていたのは、首に縄をかけた男性の亡骸。
足元には揃えた靴。

首吊り死体を、正面から眺める人影がある。
見た目は、若い女性のようだ。
違っている所があるとすれば――死体を前にして、反応を全く示さない。
ただ面白くなさそうに、風に揺れる死体を眺めていた。
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 22:01:54.71 ID:cp/7uLoo
>>170
「世知辛い、世知辛いねぇ、全くさ」

その樹の枝に座る学ランの少年
脚をぶらつかせ下に見える男を見つめる

「せめて、寝かせてやるか最期ぐらいさ」

軽く少年が手を振るえば首を括っていた縄がズタズタに切り裂かれ
ふわり、と男がゆったり地面に落ちる
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/11(月) 22:07:06.22 ID:kBnTwVIo
>>171
「……何か、意味があるのか?」

死体を見つめていた女が、ぽつりと呟く。
男の死体が地に落ちるのを見て、出た言葉のようだ。
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 22:13:56.04 ID:cp/7uLoo
>>172
「さてね、ただぶら下がってるよりは楽だろうに」

少女と男を樹の上から見下ろしながら呟く
やれやれ、と肩を竦めながら

「そういうもんじゃねぇの?」
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 22:20:56.99 ID:kBnTwVIo
>>173
「……考えた事も無いな」

言って、ため息をつく。
年頃は20前後だろうか。
全体を黒で固め、ベルトやチェーンに埋め尽くされた服装は、どこか威圧的だ。

「それに、『私』はこういう奴がいるから成り立つ」
言って、亡骸を見つめる。
抑えられてはいるが、その妖気に、同族ならば気付くだろう。
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 22:30:34.27 ID:cp/7uLoo
>>174
「…色んなのが居るんだな」

興味深そうに女を見つめ軽い動作で樹から飛び降りる
すると一瞬のうちに少年の姿が黒い着物をイタチに変化する
少年の首に巻かれていた靡くマフラーは帯になり風に靡く

「俺は詳しくはねぇから恥を忍んで訊ねるんだけど
 『そういう』種族なのか?」

手に持っていた煙管を咥え小さく煙を吐いた
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 22:37:27.27 ID:kBnTwVIo
>>175
「鎌鼬か、お前」
鼬の姿に変化した少年を見つめて。
動揺もせず、ただただ現実を認める。

「……私は『縊れ鬼』だ。人に憑いて、首を吊らせる」
そんな事を、一息で言い放つ。
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 22:44:03.21 ID:cp/7uLoo
>>176
「そうだな、親父もお袋もそうだって話だぜ」

紫煙を口から漏らしながら睨みつけるように女を見つめる

「…コイツもやったのか?
 人に憑いて、首を吊らせる」
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 22:49:52.29 ID:kBnTwVIo
>>177
「……だが、それも昔の話だ。今はわざわざ憑かずとも、自ら死を選ぶ者が多い」
ふ、と笑って、腕を組む。

「全く、私の面子が立たない世の中だ。私が憑くまでも無いんだからな」
手近な木に背中を預け、低く笑い続ける。
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 22:55:50.47 ID:cp/7uLoo
>>178
大きく、大きく紫煙を吐き出す
嘆息をするように

「…柄にもねぇ事しちゃったっつうか
 いやはや、自称人間のつもりなんでね
 人間の敵ならやらなきゃ、つううか」

いつの間にか鎌鼬は学ランの少年に戻っていた

「俺ぁ鎌鼬の明弥 虎太郎
 宜しくどうぞ」
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 22:59:55.99 ID:kBnTwVIo
>>179
「ああ……宜しく。私は縊れ鬼の威月。月の威、と書く」
笑いを止め、名乗る。

「それと、私も人間は嫌いじゃない。ただ、死んでも悲しくないだけだ」
溜め息をつき、身も蓋も無く言った。
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 23:04:36.54 ID:cp/7uLoo
>>180
「…威月さんね
 そういや威月さんは百鬼夜行どうすんの?」

煙管を手の中で弄びながら樹にもたれ掛かる

「なんつうか今騒がしいじゃん」
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 23:11:57.11 ID:kBnTwVIo
>>181
「そんなのがあったか……」
俯いたままで、溜め息をつきつつ。

「正直どうでもいいが、興味は無くもない」
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 23:16:12.80 ID:cp/7uLoo
>>182
「…ん、まあそんなもんなのか
 俺も似たようなもんで、どっかにいい奴がいたらソイツについてみようか、なんて」

腕を組み考えこむように唸る

「テッペンなんて器じゃねぇが、嫌なやつがそうなるのも嫌だしなぁ」
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 23:23:02.75 ID:kBnTwVIo
>>183
「私もできるだけ静観したいが」
腕を下ろし、右手を腰に当てる。

「……無理だろうな。聞き分けも見境も無い奴は割と多い。どこかで巻き込まれるに決まってる」
口の端を吊り上げ、歪んだ笑いを作る。
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 23:28:56.42 ID:cp/7uLoo
>>184
「カッカッカ、そんな事言いながら
 やっぱどいつもこいつも、お祭り騒ぎが好きで仕方ないってか」

本当に可笑しそうに大声で笑う少年
腹を抱え、瞳には涙を貯め、笑う

「巻き込まれるよりゃ、突っ込んでった方が楽しそうだ
 暇つぶしには丁度良い」
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 23:33:41.73 ID:kBnTwVIo
>>185
「……まぁな。人間と違い、私達は何千年も生きる」
言って、煙草を咥える。

「楽しみがなければ、とてもやっていけるものか」
空中に鬼火が漂い、煙草に火をつける。
直後、役目を終えた鬼火が消滅する。
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 23:39:49.37 ID:cp/7uLoo
>>186
「暇つぶしなんて腐るほどあるのに
 それを選ぶあたり、モノ好きなんじゃないんすか?」

煙管を咥え微笑む
学ランに煙管は随分シュールな絵だ

「漫画、雑誌、映画、音楽、料理
 なんだって揃ってるじゃねぇですか」
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/11(月) 23:45:08.90 ID:PrAlt8g0
人気のない森の中、その風景に全く似つかわしくないホストの格好をした男が
ヨーグルトを片手に持ち歩いている。
何故ホストなぞが山にいるかと言うと、たまたま山のふもとに住む客を送り終
わった時に森から不思議な妖気を二つ感じたからだ。

「こんな奥地で何やってんだ?っていう。」
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 23:50:06.26 ID:kBnTwVIo
>>187
「全くだ。……妖怪の性、というやつかもしれん」
深く吸い込んだ煙を吐き出し、他人事のように言ってのける。

>>188
「……?」
煙草を咥えたまま、あらぬ方向を見つめる。
妖気をもう一つ、感じたからだ。
見つめた方向は――何者かが歩いてくる、その方向。
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/11(月) 23:54:10.60 ID:cp/7uLoo
>>188
「あらら、こんな人気のないところに何の用なんすかね
 っていう?」

ニヤニヤと笑いながら紫煙を吐き出す

「なんつううか、アレですぜ
 逢引って奴?」

冗談めかしたよなそんな口調で言った

>>189
「そいつぁ否定出来ない
 ただ、同じぐらい俺は漫画も雑誌も、そう言うのが好きなんすけどね」

からからと軽く笑った
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/11(月) 23:55:57.22 ID:PrAlt8g0
木の長いトンネルを抜けるとそこは不可解な光景であった。
二人の立ちつくし談笑する妖怪、倒れている男性。見ようによっては殺人を隠すのに
死体を埋めているのかもしれないが二人は妖怪・・・

「おいおい、お前らwwwwww二人仲良くついばんでんですか?wwwwww。」
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2010/10/11(月) 23:56:14.17 ID:8QGFzXwo
>>188
「てめぇこそ、何してんだって言う・・・」
ガシャドクロである俺は前に会った自分に似た奴を探して奥地へとやってきた。
同じ妖怪なんて、探せば幾らでも居るけどな・・・
何か気になるって理由で探してたわけで・・・
俺と同じ乳製品好きだし・・・

「また会ったじゃん。」
俺はその骨を探し当て、話しかける。
多分コイツだ。俺と喋り方が似てるし、ヨーグルト食ってる。
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 00:01:28.75 ID:hHsKWe.0
>>192
「うおわっwwwwww!!もう一人いたとは思わんかったっていうwwwwwwてかお前この前
 俺を偽物呼ばわりした奴じゃねぇかwwwwwwよくホスト時の俺に気づいたなwwwwww。」

突然現れたどくろにおどろき飛び退く。こんなとこで会うとは夢にも思わなかったようだ。
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 00:02:20.24 ID:.ZBneJgo
>>191
「その通り、羨ましいでしょうに」

煙管で木を軽く叩き、葉を落とすと新しく詰めなおしマッチで火をつける

「啄むのは人じゃなく2人の愛ですがね、なんちゃって
 あら?面白くないですかい?」

軽い口調だが視線は鋭く睨みつける
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 00:04:07.47 ID:iInM0.wo
>>190
「……40年ほど前に、漫画には飽きたがな」
と、煙草を左手に持ち、煙を吐く。

>>191
「…軽薄そうな妖怪がまた一匹、か」
と、ぼーっと彼を見ながら呟いた。
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2010/10/12(火) 00:06:02.39 ID:uWVRuEoo
>>193
「何となくだよ。ヨーグルト食ってるし・・・」
まさか俺も本物とは、思わなかったけどね。

「ふーん、お前ホストしてんの?うぜぇwwwwwwww」
フリーターの俺より明らか金持ってそうじゃん。
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 00:09:08.24 ID:hHsKWe.0
>>194−195
「???・・・ああ俺ってば二人の逢瀬を邪魔しちゃった三枚目黒人?」

男は虎太郎のからかいを真正面から受けっ取ってしまい間違った方向に解釈してし
まった。本来彼はそこまで御人よしではないのだががしゃどくろの登場にいつもの
調子を失くしてしまっているようだ。

「邪魔してすいませんね。どうぞごゆっくり。」
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 00:12:28.78 ID:.ZBneJgo
>>195
「んー…そんなもんですかい?
 俺はまだまだ楽しめてるんで良いけど」

>>197
「ややや、信じられても困るんですがね
 俺ァいいですが、彼女の方はどう思うか」

やれやれ、と肩を竦め威月の方を見る
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 00:12:35.70 ID:hHsKWe.0
>>196
「うぜぇとか言うなwwwwww馬鹿たれwwwwww。見ろちゃんとホストやれる顔してるだろ
 うがよwwwwww。」

ホストの職を馬鹿にされたというよりも「骨なのに?」とも取れる言動に少しムッと
きたようである。それこそ骨的に許せずに。
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 00:14:07.10 ID:PSoClUs0
「さて、今日は何をしようかなー」
携帯電話を持った人形が歩いている
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2010/10/12(火) 00:15:47.72 ID:uWVRuEoo
>>199
「だって普通にうぜぇじゃん。俺と似てるくせに俺より金持ってそうだしwwwwww」
ホストやれる顔ってことは・・・
まぁ、遊園地のバイトも楽しいから関係ないね・・・
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 00:16:50.52 ID:iInM0.wo
>>197
「……(首を絞めたら大人しくなるか?)」
物騒な事を考えつつ、煙を吐き出す。
妙な事に、煙は輪っかどころか……まるで、首吊り縄のような形で吐き出された。

>>198
「…おい、何故私を見る」
睨みつける、というほど強くはないが、彼を見返す。
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 00:21:05.72 ID:hHsKWe.0
>>201
「お前ほんとに馬鹿だなwwwwww骨状態でホストやるわけねぇだろうがwwwwww。
・・・まぁ、今ちょっと妖怪と話してて変化崩れてきてるがな!!」ビシッ

>>202
「勘違いだったんだなwwwwだなwwww俺ってばあわてんぼwwwwwwごめんwwwwwwだから
 その怖い目つきやめてくれって言う心臓がひゅんってするって言うwwwwww。」
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 00:24:50.72 ID:.ZBneJgo
>>200
「また人が増えた
 ここってそんな人気スポットじゃないですよね?」

携帯を持つ人形を見つめ苦笑

「賑わしいのは嫌いじゃないけど」

>>202
「特に意味は
 本当に信じるなんて思ってなかったんで」

困ったうように視線を返す

「やれやれ、っつうか」
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2010/10/12(火) 00:27:10.99 ID:uWVRuEoo
>>203
「別に俺も、人の皮被って買い物とかするけどさぁ・・・
 って言うかお前、俺より金持ってそうじゃん・・・」
そう言うのがなんかムカつくって言うか・・・
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 00:28:49.63 ID:iInM0.wo
>>203
「……頭が痛くなりそうだ」
煙草を消し、投げ捨てる。

>>204
「しかし、彼も……まさか、自分の死体の周りに妖怪が集まってくる等とは思わなかったろうな」
と、若干影が薄くなってきた元・首吊り死体を横目で見て。
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 00:32:26.53 ID:hHsKWe.0
>>205
「嫉妬でさっきからぷりぷりしてたのかwwwwww妖怪のアイデンティティーがどうとか
 言って詰め寄られるのかと思ったわwwwwww」

この前はいきなり刀を突き付けられた、今回はどうやら自分を探してきたらしい。怖い
訳ではないが並々ならぬ思いがあるのかと思っていたがまさかそんな理由とは。
奥にまだ何か持っているのかもしれないが…。
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2010/10/12(火) 00:39:26.99 ID:uWVRuEoo
>>207
「別に・・・今日はお前の面をもう一度、見ておきたかっただけ。」
俺は奴に背中を見せ・・・

「帰るわ・・・明日早いんで・・・」
目的が見えないけど・・・
まぁ良いや・・・
俺はその場を立ち去っていった。

//落ちます
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 00:44:31.76 ID:hHsKWe.0
>>208
「おっ?おう・・・そうか解ったじゃあなバイバイ・・・。」

いきなりトーンダウンしたがしゃどくろに面食らいながらも敵対していない以上邪険に
する訳にもいかないのでぎこちなく去っていくがしゃどくろに別れを告げた。

「さてお二方なんでこんなとこでおっさんの死体と一緒に談笑していたんですか?」

//お疲れ様でした!骨妖怪の絡みとても楽しかったですありがとうございました。
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 00:49:33.39 ID:PSoClUs0
「人気スポット? 何のこと?」
意味が分からず、訊ねてきた
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 00:54:36.87 ID:.ZBneJgo
>>206
「ま、死人に口なし、悲しい話すけどね」

男に視線を落とし、すぐさま周りを見渡す

「でもこんなのも悪くはねぇんじゃないんすか?
 五月蝿くて喧しくて寝れねェなら起きればいい」

>>210
「戯言ってところで
 こんな所に何の様すかね
 こわーい妖怪が出るんで危ないですぜ」

軽い口調で人形を脅すようにそう言った
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 00:56:37.31 ID:hHsKWe.0
>>210
「返事を聞こうと思ったらかわいい人形が出てきたなっていう」

こんな山まで来て何もなしに帰りたくないので二人にはぐらかされることなく真相を
聞こうと思っていたが突然に見当違いの物が出てきて。心の中で舌打ちをした。

「さっきまで、がしゃどくろがいて今狂骨と鎌鼬と縊れ鬼がいるんだっていう、しか
 も喋る人形のあんたまで来たらここは立派なスポットだっていう。」
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:01:18.77 ID:iInM0.wo
>>211
「……冗談は止せ。妖怪がこれだけいれば、死体だって起きかねない」
妖気の多さにうんざりしたように吐き捨てる。

>>212
「…何のことも無い。私が首吊り死体を眺めていたら、いつの間にかこうなった」
一言で終える。
本当にそれだけ。
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:08:52.39 ID:.ZBneJgo
>>213
「そん時は新しいお仲間を祝福しないと
 というか、そんな事あるんすね」

興味津々といった様子で男を見つめる

「見てみたい、ってのは不謹慎?」
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 01:11:02.35 ID:hHsKWe.0
>>213
「・・・。それだけ・・・?。(マジかこんなとこまで来て見当違いかっていう)百鬼
 夜行のことで集まってみたみたいな事じゃなく・・・?」

できれば、ほんとにできれば一番聞きたくなかった。そんな言葉を彼女に言われ狂骨は立ち尽くしていた。森などふだん行かない、行く気もない。そこを押してここまで来たのだが。
狂骨は本当の骨折り損をしたようだ。
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:18:08.01 ID:iInM0.wo
>>214
「……さぁ。私も見た事はないが」
再び腕を組む。

「接吻でもしてみたら起きるかもな」

>>215
「百鬼夜行か。……そんなに、やり合いたいのか?」
横目で彼を見つめる。
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:25:19.96 ID:.ZBneJgo
>>215
「百鬼夜行ねぇ
 アンタもテッペン目指して頑張ってる派?」

>>216
「…ああ、王子様のキス
 出来りゃ相手はかわいい女の子がいいんすけど…」

男を見つめる

「………パスで」
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 01:25:54.00 ID:hHsKWe.0
>>216
「お前らが参加する気あんのかが聞きたいんだっていう。」

威月から思わせぶりな返答が返ってきたため、すこし警戒心を高めた。いつもなら反応していたであろうワードも彼の耳には入らなかった。あまり見た事のない妖怪、それだけですら十分警戒する価値はある。その上否定しない、彼の性格的にどうしても気を張り詰めてしまうのだ。
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 01:28:49.21 ID:hHsKWe.0
>>217
「あんたもってことは、お前は参加する気なのかっていう?頑張っちゃいないが・・・。」

あわよくばこの場で・・・
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:29:41.34 ID:PSoClUs0
>>211
「え!? 怖い妖怪が!?
それは大変!
…ってことは口避け女さんとか、トイレの花子ちゃんとか、赤マントおじさんとかも出るってこと!?」
驚いた表情、のつもりの人形
>>212
「あ、そういえば妖怪がたくさん…
心霊スポットってことね!」
納得したような表情をしたつもり 
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:31:57.08 ID:iInM0.wo
>>217
「懸命だな。男、それも縊れ死んだ死体に接吻など御免だ」
と、長時間の首吊りで色々すごい事になってる死体を一瞥する。

>>218
「……積極的に参加する気はないが、興味はある」
男から目を逸らし、言った。
正当防衛なら、辞さない。
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:33:10.31 ID:.ZBneJgo
>>219
「いやいや、俺はそんな器じゃないんで
 一兵卒で充分だから主人探し」

ジロジロと見つめるがすぐに視線を外す

「カッカッカ、アンタはどうなのっつってんじゃん?
 どうなの?」

>>220
「あー…どうだろ
 トイレじゃねぇから花子さんは来ないかもなぁ」

腕を組み、考え込む

「それに俺が知ってる妖怪は空狐と縊れ鬼、鎌鼬だけ…」
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 01:38:08.02 ID:hHsKWe.0
>>221
「主を狙うのかっていう?。百鬼夜行に入りたいだけかっていう?」

狂骨は用心深く確認をしておいた。興味があるとは言った、しかしそれだけで主狙いと決めつけるわけにもいかない。間違って殺してスイマセンデシタではどうしようもない。そう思った狂骨は一つの可能性に賭けた。彼女は脅威にならないという可能性に。
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:41:20.17 ID:.ZBneJgo
>>221
「ですよね…
 やるならアンタの方がいい、なんちゃって」

軽く笑いおどけて見せる

「なんかさっきからツッコミなくて寂しいです」
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 01:41:22.85 ID:hHsKWe.0
>>222
「!・・・そうかお前は主を狙わないんだなっていう?」

狂骨にとっては、吉報だ。もし二人とも主狙いなら二人とも相手にしなくてはいけなくなる。そんな手間をかけたくないのだ。

「じゃあさ・・・。」
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 01:44:52.04 ID:hHsKWe.0
>>225
「俺の仲間にならないか?っていう!主人を探しているのならいい話があるんだ。会えばお前
 も解るっていう!!」

ここはチャンスとばかりに虎太郎を勧誘する。
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:48:39.28 ID:iInM0.wo
>>223
「主というのが良く分からんが、今のところは静観するつもりだ」
正直に。

>>224
「……私と、接吻がしたいのか?」
じーっと見つめながら、素で返す。
からかっている訳ではない。
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:49:20.53 ID:.ZBneJgo
>>225-226
「んー…
 いや、そういうのは縁っつうのが大切でしょうに」

へらへら笑いながら肩を竦める

「それにアンタのことも知りゃしねぇ
 俺は、急いじゃいないしね」
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:50:42.05 ID:.ZBneJgo
>>227
「そりゃ勿論
 俺は思春期真っ盛りなんで
 キレーなお姉さんが居れば、そう思うもんでしょうに」

そして宙に向かい右手を叩きつける
エアツッコミ

「…って!ツッコミまた無しか!」
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 01:55:33.65 ID:hHsKWe.0
>>227
「ともかく、百鬼夜行の主になりたいわけじゃないんだな?それならいいんだっていう。」
>>228
「まぁ・・・しょうがないわな。簡単に決めれる事も出来ないだろうし。とりあえず、これは俺の携帯番号だ。興味があったらいつでも掛けてくれっていう。」

『2人とも脅威にならない』と判断した狂骨は肩の力を抜いた。そして

「お前らスマンかったなっていうwwwwwwイラン事聞いてwwwwww」
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 01:59:14.33 ID:.ZBneJgo
>>230
「ん、ま、ソレぐらいなら」

電話番号を受け取り、自身の携帯に登録

「俺は明弥 虎太郎
 宜しく」
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:00:17.08 ID:iInM0.wo
>>229
「……そうなのか?」
つかつかと歩み寄り、超至近距離へと近づいていく。
ツッコミは無し。

>>230
「…私にそんな野心は無いしな」
と、鎌鼬の青年を至近距離で見つめながら、突き放すように言い放つ。
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:02:17.87 ID:.ZBneJgo
>>232
「わわわわあ、ちょ、ストップ!」

威月の肩を掴み押し返す

「ち、近い近い、いやいや
 なんと言いますか!」

顔を真っ赤にしあたふたと慌てている
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 02:05:08.01 ID:hHsKWe.0
>>231
「おう!虎太郎か。いつでも待っているっていう!。」

同じく登録し握手をしようとしたが、状況が状況なだけにやめておいた。ホントに邪魔ものになってきた気がしてならないと思ったのだ。もう帰るよういはできた。
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 02:06:49.61 ID:hHsKWe.0
>>233
公私ともに邪魔ものになった狂骨は帰る事に決めた。
しかしその前にせっかくの機会だ。



「このおっさんは持って帰らしてもらうっていう。」
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:09:29.02 ID:iInM0.wo
>>233
「……?」
「私と接吻がしたいんじゃ、なかったのか?」

若者をからかっている風でも無し。
完全に、素。

>>235
「…帰るのか」
声に反応し、そちらを振り向く。

「私は威月。縊れ鬼だ」
死体を持ち帰ろうとしているのに気付き、一応自己紹介。
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:13:11.66 ID:.ZBneJgo
>>234-235
「ああ、まあじゃあ縁が合ったらまた」

顔を赤くしたまま軽く手を振る

「主人ってのにもよろしく」

>>236
「そりゃ、そうなんですけどね!
 あー…いやはや、なんと言いますか!」

大きく息を吸い込み、吐き出す

「すみませんでした」

深々と頭を下げた
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 02:15:43.31 ID:hHsKWe.0
>>236
「よろしくなっていう威月。俺の名は源氏名だが虚冥(こくら)だ。だがみんな狂骨と呼びやが
 るだけどなっていうwwwwww。」

と死体とともに消えながら狂骨は自己紹介をした。
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:19:21.60 ID:iInM0.wo
>>237
「……?分からん。何故謝る?嫌なのか?」
本当に分からないらしい。


>>238
「狂骨だと?それにしては……」
怨みなど抱いてなさそうだな、と言う前に消えてしまった。
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 02:23:21.14 ID:hHsKWe.0
首つり現場から遠く離れた場所で、虚冥と死体の霊が座っていた。

「あいつに騙されなければこんなことには・・・。」

「まぁ、そいつはあとで殺しておくからとりあえずお前俺について来いっていう。一緒にいれ
 ばいずれ極楽にいい気分で行ける・・・。死体は○○町の墓にうめればいいんだな?」

「お願いします。確かにあなたならついて行ったもいいとおもいました・・・。」

「なら、もう帰ろうぜっていうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww。」

//誘っていただきありがとうございました。
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:25:02.38 ID:.ZBneJgo
>>239
「こ、これが妖怪の感覚!?
 なんつうか、いきなりそんな事言われて嫌じゃない、とか?」

恐る恐る威月の顔を覗き見る

「キスですぜ?ジャパニーズなら接吻!」
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:25:32.34 ID:.ZBneJgo
>>240
//お疲れ様です
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:29:20.32 ID:iInM0.wo
>>241
「だから、それがどうした?西洋の言葉まで使うのか?」
ただただ困惑。

「……それに、所詮は人間の真似事に過ぎないだろう?」
と言って、学ランの襟首に右手を伸ばす。
上手く捕まえられたら、思い切り引き寄せるつもりらしい。
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:32:01.06 ID:.ZBneJgo
>>243
「人間の真似事って
 俺としたら……おわっ!」

突然襟首を掴まれバランスを崩す
力の強い種族でもなく不意を付いた今ならば好きなように操れるだろう
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:36:53.66 ID:iInM0.wo
>>244
「………」

襟首を掴み、そのまま――おもむろにキスする。
それも、口に。
目を閉じないうえに、襟首を思いっきり掴んで捻っているため、首も絞まっているかもしれない。


//>>240お疲れ様でした!
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:39:59.33 ID:.ZBneJgo
>>245
「……ッ!」

大きく目を広げ心底驚いたと言った表情で威月を見つめる
そのままバタバタ、と少し暴れるが振りほどけず
そのせいか締まっていく首、不足していく酸素

真っ赤だった顔が徐々に青くなり、落ちた
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:44:33.84 ID:iInM0.wo
>>246
「……っはぁ……」
口を離し、ついでに手も緩める。

「……やはり何も感じん。人間は、こんな行為の何がいいのだ?」
左手の甲で口を拭う。
右手には、絞め落とされた青年。
一応手を緩めて気道は確保してある。
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:49:41.30 ID:.ZBneJgo
>>247
「…ぷはっ!こ、[ピーーー]気か!」

ビクン、と体を揺らし息を吹き返す

「い、いきなりきす…あの、いや役得…いやいや!
 そ、それに俺のファ、…もういいです」

オーバーリアクションで肩を落とす
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 02:56:21.60 ID:iInM0.wo
>>248
「大丈夫だ、昔の漫画家が言っていた。『お化けは死なない』らしい」
さっきキスした事も覚えてないように、普通の表情で。

「何が不満だ?……ああ、そうか。人間は、相手の口腔に舌を入れたりもするらしいな?……全く、度し難い」
と、再び近付いて行こうとする。
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:00:37.54 ID:.ZBneJgo
>>249
「純粋な少年を!
 弄んで、楽しいかァ!」

イタチに変化、素早い動きで樹の上に登る

「お姉さん、ちょっと落ち着こうっつう話です
 愛情表現、ラヴですぜ!」
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:03:45.25 ID:iInM0.wo
>>249
「……ふむ、愛情表現……なのか?」
首を傾げ、要領を得ないという風に振舞う。
どうにも理解しがたいらしい。

「……人間はややこしいな」
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:06:38.84 ID:.ZBneJgo
>>251
「やや、まあ、誰彼構わずやっちゃ、勘違いされますぜ
 お姉さん、美人さんですし」

距離を取り、落ち着いたのか軽口が口から飛び出す

「ふぅ、なんつうか飽きない日々だな、って」
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:14:30.19 ID:iInM0.wo
>>252
「っ……何を言っている、お前は」
美人、という言葉に反応したか、顔に若干の赤みが差す。
平然とキスしたくせに。

「…その内飽きる。妖怪の時間は長い」
と、少し落ち着きを取り戻して言う。
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:18:56.61 ID:.ZBneJgo
>>253
「あら?…え
 なんすか、その反応!?」

何か衝撃を受けたような表情で固まった

「いやいや、何百年生きようが飽きなんて来ないと思うんすけどね
 新しい漫画は発行されるし、新しい出会いもある
 若い意見かも、だけど」
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:30:22.14 ID:iInM0.wo
>>254
「何でもいいだろう。……茶化すな」
と、何とか誤魔化そうとする。

「……若い?100歳程度か?お前」
妖怪の感覚で。
未だに顔は少し赤い。
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:33:00.89 ID:.ZBneJgo
>>255
「…生まれて30年ぐらいすかねー
 半分は山に篭ってたし、残り半分は人間と一緒に学校に…」

バツの悪そうに自分の頭を葉を落とした煙管で掻く

「なんつうか、身内以外の妖怪にあったのも
 今日が二回目だったり…」
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:45:20.23 ID:iInM0.wo
>>256
「……30?まだ生まれたばかりだろう。それに人間と一緒に……?」
驚いたらしい。

「ほう?……まだ、様々な意味で若いという事か」
「……ちなみに、私は200歳だ」
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:50:30.05 ID:.ZBneJgo
>>257
「親が人間好きで
 つうか俺もどっちかって言えば人間側だと思ってるんで」

イタチから人間に戻る

「200歳か
 200年も経つと漫画に飽きるのか…」

なんだか残念そうな顔だ
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:53:04.24 ID:iInM0.wo
>>258
「なるほどな。最近の若い妖怪には、人間に共感する者が多いと聞くが……」
口元に手を当て、頷く。

「200歳と言っても……妖怪の中ではまだ未熟だ。千年以上を生きた妖怪は珍しくない」
と、両腕を広げて語る。
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 03:58:16.65 ID:.ZBneJgo
>>259
「この前会った狐のお嬢様は3000歳超えてるって話だったなぁ
 なるほど、結構長いもんすね」

うんうん、と何度か頷く

「個人的には波乱な30年だったんすけど
 コレが続くなら飽きそうにゃない、お姉さんとの出会いも含め」
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 04:02:56.71 ID:iInM0.wo
>>260
「三千年?……まさか、そいつは尾が九本あるのか?」
身を強張らせる。

「……飽きたら飽きたで、人間社会の変化を観察するのも悪くは無い。……私のようにな」
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 04:05:37.55 ID:.ZBneJgo
>>261
「…?
 いや耳しか見てないんで
 銀色のキレーな毛並みでしたぜ?」

顎に手を当て首を傾げる

「観察なんて性に合わねぇと思うんすけどね
 外で見てるか、参加した方が楽しいと思うんすよ」
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 04:12:31.40 ID:iInM0.wo
>>262
「……そう、か」
若干、安堵したらしい。

「人間の観察も悪くない。例えば、この数十年で自殺が増えている」
「……私の仲間は、減っているというのにな」

と、寂しげな表情を見せた。
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 04:18:53.03 ID:.ZBneJgo
>>263
「…やっぱ、人間の時代って奴っすかね
 俺んとこも随分減ってるみたいなんで」

ふぅ、と嘆息
くるりと前回りのように枝を伝い地面に着地

「さてさて、そろそろ空が白んできやすぜ
 朝飯でも食いにファミレス行ったりしますかい?」
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 04:23:01.20 ID:iInM0.wo
>>264
「……私は明日……いや、今日か。昼前から講義がある」
「なので、その誘いには乗れん。すまない」

さらっと言ってのける。
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 04:24:33.84 ID:.ZBneJgo
>>265
「あらら、フられちゃいました、っと
 じゃ、俺は飯でも食いに行くんで」

軽く手を振り街を目指し歩き出す

「では、縁が合ったら会いましょう」

//落ます
お疲れ様でした
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 04:28:06.06 ID:iInM0.wo
>>266
「ああ。……また会おう」

彼が歩き出したのを見送り、別の道から、街へと歩いていく。

//お疲れ様でしたー
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 19:13:48.95 ID:G2YPH.DO
「んー、さてさて…」
人通りの少ない暗い山道、草木を掻き分け歩く男が一人

「こーんな所に来ちまいましたけど、客はいるんですかねぇ?」
茶色の甚平を着て草履を掃き、長い茶髪の糸目男
長い前髪から細い目を覗かせ、恐れもせずに山道を歩いている

「はいはいー!傘はいりませんかー!?唐笠小太郎の丈夫な傘ですよー!」
男は辺りを見回し、誰かいないかと声を上げる
左肩に背負った籠に入った沢山の番傘が、歩くたびにカチャカチャ音を鳴らしている
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 19:27:37.03 ID:y/gy7qAP
>>268
木々が生い茂る山奥。
光と共に鳴り響く獣の叫び声。
まるで近くで雷が落ちたかのような轟音。
いや、実際に雷が落ちたのだが。

「よーしこれで1週間は大丈夫かなっと」

巨大な熊を引き摺りながら木々の隙間から唐笠のいる山道へ出てくる少女。
熊と対比すると小さく、幼げである。
……ヤバイ。
何がヤバイかというと雷が落ちたところから火が回ってこちらへ向かってきているのがヤバイ。
因みに少女は気づいていない。
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 19:34:20.06 ID:G2YPH.DO
>>269
「ぅおぉっと!?なんですか!?傘に雷なんざ演技でもありませんよ!?」
いきなり落ちた雷、その轟音と雷光にビクリと驚き
立ち止まり雷が落ちた方向へ体を向ける

「…と、思いきや成る程ただの女の子じゃあないですか、いやーびっくり…」
「…って、お嬢さん後ろ後ろぉ!!」
出て来たのが少女で一安心…
…かと思いきや、火の手が上がっているのに気付き、少女の後ろの火を指差す
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 19:41:35.07 ID:y/gy7qAP
>>270
「あれ?こんな所に人だなんて意外だなぁってん?」
後ろを指差されたため振り向き、その爛々と燃え盛る炎を確認。
しかし動揺することも無く既に息の無い大きな熊を強風を吹かせて放り投げ、
「いやー丁度熊を焼く手間が省けてよかったよかった」
そのまま胡坐をかいて座り込んだ。
非常に楽観的である。
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 19:48:20.56 ID:G2YPH.DO
>>271
「いやまぁ人じゃあなくて妖怪ですけどね…」
「…いやはやなんとも逞しいお嬢さんだ」
炎に驚く事も無く熊を放り込んだ少女を見て、こちらも危機感が薄れたのかその場に立ち尽くし

「ご飯を焼くのはいいですけどねぇお嬢さん、あなた火を消す方法はあるんですか?」
「このままじゃあ熊も丸焦げ、山も火事でハゲちまいますよ?」
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 19:56:09.61 ID:y/gy7qAP
>>272
「へぇ妖怪かー、
 じゃあ私と同じだねって嬉しそうに言ってみたり。
 大丈夫、
 熊は焦げさせないし、山もハゲさせないんだよ」
頭上には黒雲が密集してきている。
これが何を示しているかはお分かりだろう。

見上げた空一面が黒雲に包まれる頃。
ポツ、ポツと雨が降り始める。
「あっちょっと傘ちょうだい」
少女は唐笠が背負っている番傘を無理やりにでも奪い取ろうとする。

雨は勢いを増し、放って置いたら山を燃やし尽くしてしまうような炎をあっという間に鎮火してしまった。
自然の力は恐ろしい。
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/12(火) 20:05:23.95 ID:G2YPH.DO
>>273
「おや、あなたも妖怪で?いやはやどーりであんな事が出来る物だ」
「ちなみにあっしは唐笠の小太郎と申す者、どうかよろしくお願いします」
立ち込める暗雲を見上げ、右手で籠から番傘を取り出しながら簡単に自己紹介

「えぇどうぞどうぞ、好きな物をお使いくだせぇ」
自分の傘を開きながら、籠を少女に向けて傘を取りやすいようにしてあげる
全部が番傘、西洋傘やビニール傘はないが、花柄等様々な模様がついている
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 20:12:50.35 ID:y/gy7qAP
>>274
「唐傘持ってる時点でそれ以外考えられないけど、
 って至極当然のように言ってみたり。
 私は天邪鬼。
 勅使河原が苗字で夏久が名前なんだけど男っぽいから好きになれないんだよね」
その中から無地の傘を取り出す。
それにより、濡れずに済んだ。

熊を手に掴み傘を返し、
「それじゃ。
 またいつ会えるか分からないけど」
そう言って山を降りていった。

/ひぇひぇお疲れざんした
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 20:18:19.78 ID:G2YPH.DO
>>275
「そうですかぁ?まぁあっしも薄々そう思いますけどねぇあはははは」
傘をさしたまま左手を頭にやり大笑い

「おや、天邪鬼ですか、そりゃなんとも面白い種族だ」
「夏久ちゃん、あいしっかりとこの頭に叩き込みましたよ」

「えぇ、出来ればまたいつか会いましょう」
傘をさしたまま頭を下げ、夏久を見送る


「…あ、傘のお代貰うの忘れちまいやした」
「まぁ今度でいいか!あはははははは!!」

/乙でしたー
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 22:26:34.99 ID:.ZBneJgo
誰か動かないかな?
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 22:44:38.68 ID:x5VPv4ko
月が綺麗な神社で赤ジャージのチンピラが佇んでいる。

「今日こそは腹鼓が打てるかな?よしっ!」

ポンッと間の抜けた音がすると煙が姿を包んだ。
煙が晴れると男は着物を着た大狸に変わっていた。
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/12(火) 23:00:50.77 ID:9ttguMgo
>>278
【社の裏から、和服の女が顔を覗かせる】
【長い髪は後ろで何度も束ねられながら、足元近くまで垂れ下がっている】

ダンナ、ご機嫌そうじゃあないかい
今日の腹鼓の調子はどうだい?

【知る者ぞ知る、齢700年の化け百足が人に化けた姿だ】
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:05:05.69 ID:x5VPv4ko
>>279
「どうも初めまして、嬢ちゃん。いや姐さんといったほうが良いかな?
 今日も月が綺麗なもんで最高さね。」

叩きながら上機嫌で答えた。
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/12(火) 23:10:55.53 ID:9ttguMgo
>>280
【ただでさえ髪に隠れた眼に手を当て、月光を遮るようにしながら月夜を見上げる】
あたしとしては、もうちょっと暗くてしっとりした夜の方が嬉しいねぇ
今宵の月は、あたしにゃ明るすぎる
お月様がこっちの話を聞いてくれるなら、ちょいと苦情も言いたいもんさ
【石畳から社に上がる階段に腰を下ろす】
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:16:13.89 ID:x5VPv4ko
>>281
「むぅ、そうかい?久方ぶりに綺麗な月なんだぜ?
 しかもそれに誘われた俺の腹鼓が聴けるんだ。
 この音に免じて今日は月を許してくおくれよ。」

神社の屋根に移り豪快に笑いながらも腹鼓はどことなく雅な調べに変わっていった。
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:18:47.75 ID:FIEmgS.P
 秋も深くなり始めた。
 枝垂れるススキに月光が透け、露も滴る美しい夜だった。
 寒くなり、燦然と星の澄む美しい空が・・・


――歪んだ。


――秋を奏でる虫が一斉に鳴き止んだ。


 いる。

 その姿は見えねども、その威圧的な圧力が辺りを制圧する。
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:20:55.16 ID:x5VPv4ko
>>283
「おっと誰だぁ?気持ちよく鼓打ってたっていうのに邪魔するやつはぁ?」

中断されたのが悔しかったのかかなりイラついてるようだ。
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/12(火) 23:22:25.49 ID:9ttguMgo
>>282
【にやり、と口元を上げる】
ああ、そういうことにしておこう
久々にこういうのも悪くない

……しっかし、器用なもんだねぇ
腹太鼓1つで、これだけ違う音色を出せるとはねぇ
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/12(火) 23:22:58.30 ID:9ttguMgo
>>283
おや、誰だい? こんな時に無粋な奴は
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:29:22.52 ID:FIEmgS.P

 突如、狸の立っている場所から、
 地を揺るがすような轟音が響いた! 

 なにか″が落下したようだった。
 石の境内が巨大なクレーターのように抉り取られる。

 しかし、何も見えなかった″!
 まるで地面が自ら凹んだように!
 巨大なクレーターだけが結果として残っている!

 影も無く、形も無いなにか″は、再び空中へ昇っていく!





 〜妖怪目録〜
     【おとろし】


 鳥居や神木の上で待ち構えるモノ。
 その姿、見えねども。
 落下する気配″だけで人は卒倒する。 
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:33:23.86 ID:x5VPv4ko
>>287
クレーターの底から金でできた茶釜が見える。

「あだだだだだ・・・・・・。この野郎!何しやがる!死んじまうじゃねえか!」

狸は咄嗟に茶釜に化けて耐えたのだ。死ぬとか言ってる割には元気そうである。
 
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/12(火) 23:33:37.66 ID:9ttguMgo
>>287
やれやれ、一体何だってんだい、境内をこんなにしちまって
おーい、後でちゃんと元に戻しておけるんだろうねー?
【虚空に向かって声をかける】
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:39:24.28 ID:FIEmgS.P

 空が唸るような音が聞こえる。
 その直後、再び見えない何かが降った!

 しかし、今度のそれは小振りだった。
 せいぜいバレーボール程度であろうか。

 しかし見えないそれは地面にぶつかると同時に激しく炸裂し、
 地面を抉って、瘴気がぶちまけられる!

 それは酷い臭いだった。
 黴すら腐りきった、毒沼のような死の芳香。

 そんな何かがあたり一面に降り注ぐ。
 雨の如く! 霰の如く! 車軸の雨の如く!
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:42:26.41 ID:x5VPv4ko
>>289-290
「げげ!?えげつねぇ!姐さん、境内の心配してねぇで
 逃げなきゃやべぇよ!」

そういうと狸に戻り腹を膨らませ後ろに大きく跳んだ。
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/12(火) 23:46:34.73 ID:9ttguMgo
>>290
あたしと毒勝負をしようってのかい……面白いじゃあないか
【束ねた髪が生き物のように動いたかと思うと、先端から毒と瘴気を吐き出し返す】
【降り注ぐ瘴気と吐き出される瘴気、両者は空中で拮抗する】
【髪の先は、百足の姿へと変わっていた】

>>291
狸!
ここまで馬鹿にされて、逃げるのかい?
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:50:19.82 ID:x5VPv4ko
>>292
「姐さん、その言い方は卑怯だって・・・・・・・。
 畜生やってやらぁ!狐だけが火ぃ使えると思うなよ!」

更に大きく腹を膨らませると口から大きな火球を上空に放った。
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:50:43.76 ID:FIEmgS.P
>>292

 辺りに降りしきる瘴気の爆撃が徐々に収束し、
 >>292に集中していく。

 もはや雨とすら形容できない、それはまるで見えない滝だった!

 迫撃のようにさらに勢いを増し、炸裂した瘴気が地上に充満していく・・・!
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:53:26.36 ID:x5VPv4ko
>>294
周りに狸火を発生させ投げつけながら叫ぶ。

「うおおおおおお!畜生、姐さん大丈夫か!?
 こんなんじゃおちおち近づけねぇ・・・」
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/12(火) 23:57:19.97 ID:9ttguMgo
>>294
【瘴気が顔に辺り、顔半分を焼けただれさせる】
【顔を抑えた手をゆっくりと下げながら、ニヤリと不敵に笑う】

よくもやってくれたじゃあないかい……

【直後、女の姿は巨大な百足のものへと変わる】
【全身から禍々しい瘴気を漂わせながら、一度大きく体を反らして弾みをつけると、
 きりもみ状に襲い掛かる瘴気の渦に、真横から噛み付いた!】
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:58:53.14 ID:FIEmgS.P
>>295

 狸火はほとんどが見えない滝に飲まれ、あっけなく消えていく。
 しかし一発、ほんの一発だけが空中で炸裂した。

「おおおおおおおおおおおおおおーーーん!」

 炎と同時に虚空が唸り声を上げた。
 その瞬間、爆撃は一瞬だけ止む。
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/13(水) 00:01:56.38 ID:lIV8cEwo
>>296
「姐さん、今だ!行けぇい!」

大量の狸火を投げながら叫ぶ。
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/13(水) 00:19:41.27 ID:kGntZrQP

「おぎょおおおおああああああああああ!」

 大百足に噛まれ、見えない何かはとうとう姿を現した!
 それは空中にぶら下がる長い黒毛の狒々だった。
 異常なまでに頭でっかちで、不気味に伸びた毛のせいで、足も胴もほとんど隠れている。
 その顔は般若のようで、
 頭の半分近くを占める巨大な口から瘴気を吐き出していたようだった。
 先ほどの攻撃の影響だろうか? 右目を潰している。

 その妖怪は体格の割りに長い手で、空中を掴みぶら下がっていた。
 その左手が百足に噛まれ、血が噴出している(ちなみに狸火はものともしませんでした)。

 巻きつく百足に業を煮やし、黒毛の狒々は空中から飛び降り、
 百足の頭を掴んで足をかけ、地面へと向ける・・・!
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/13(水) 00:22:57.62 ID:lIV8cEwo
>>299
「危ねぇ!?」

狸は2m大の大仏に化けると狒々に駆け寄りドロップキックを食らわせようと跳んだ。
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/13(水) 00:48:59.50 ID:sBqCVO.o
>>299
【地面に叩きつけられる瞬間、小さな普通の大きさの百足となり、指の間から逃れる】
【それでも空中から落ちたのに変わりはなく、全身を叩きつけられるが、小さな蟲にとっては大したものではない】

【すぐさま、元の人間の姿に戻って、狒々を睨めつける】
いい加減におしいよ、そろそろおいたがすぎるんじゃあないのかねぇ? え?
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/13(水) 00:58:04.18 ID:lIV8cEwo
>>301
「って、姐さん逃げれた!?しかもスカッたぁぁぁ!」

ズン!ズザァァァァァと派手な音を立てながら大仏は滑っていった。
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/13(水) 01:13:55.13 ID:sBqCVO.o
>>302
やれやれ、どうして神社で大仏に化けようなんて思いつくもんかねぇ【苦笑】
バチが当たってもしらないよ……って、もうバチが当たったかもしれないねぇ
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/13(水) 01:19:11.05 ID:lIV8cEwo
>>303
「いや昔っから勝負のときははこれなんでさぁ。
 しかし・・・・・神社ではまずかったかぁ・・・・・。」

ポンッと狸に戻ると頭をかいた。

「ありゃ!しかもあいつ消えたか!?」
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/13(水) 01:27:13.56 ID:sBqCVO.o
>>304
あたしがさっき噛んだ時の毒が回らないうちに逃げるってのは、いい判断じゃあないかい
この勝負は今度にお預けってことさ

あたしとしては、死ぬまで戦うよりかは、その辺の石の下で寝てた方が幸せだから、
二度とやって来ないでほしいところだが……

やれやれ、興が削がれちまったよ、そろそろあたしは退散するとするかねぇ
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/13(水) 01:31:10.91 ID:lIV8cEwo
>>305
「そうか、けど姐さん怪我にはちゃんと養生しときなよ。
 しかっしこれも主決めの戦いの一環かねぇ・・・・・。
 あっ、すっかり忘れてたが自己紹介してねぇじゃねぇか」

狸は慌てながら居住まいを正した

「俺は相模の平次郎狸だ。姐さん名前は?」
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/13(水) 01:37:15.87 ID:sBqCVO.o
>>306
ああ、わかってるともさ
平次郎のダンナもまるっきり無傷ってわけじゃあないだろう? 大事にするんだよ

あたしは大蜈姫、とは名乗ってるがね、長生きしてるだけで姫なんて大層なものでもないさ

またどこかで会うこともあるだろうよ、そん時はよろしくよ
【小さな百足の姿に変わって、草むらの中へと去っていった】
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/13(水) 01:44:06.78 ID:lIV8cEwo
>>307
「おう、こちらこそよろしくだ。それじゃ大蜈姫、さよならだ。
 また縁があったら会おう。」

狸は大蜈姫を見送ると赤ジャージの姿に戻った。

「ふぃー、そういやこれからファ○マで売り子の仕事だ・・・・。
 さ〜て頑張るかなぁ。」

大きく伸びをしそのまま町に立ち去っていった。

//絡みありがとうございました。
309 :赤マント[sage]:2010/10/13(水) 22:35:40.09 ID:Rdg2p62o
「キヒッ……キヒヒヒヒイヒヒヒヒッ!」

街の路地裏。
そこに一人の男がいた。
男は真紅のマントを纏い、夜会服に身を包んでいる。
明らかにマトモなセンスではない。
しかし、それよりも目を惹くのは、顔を隠す笑い顔の仮面。
そして――。

「ヒハハハハハッハハハハッ!」

――、足元の死体。
足元には一人の女性の死体がある。
首筋の頚動脈を切り裂かれ、その服はまるで……まるで赤いマントに包まれたかのように赤く、紅い。
恐らく、いや確実にこの男の所業であるのだろう。
純白の仮面に飛び散った血液が、男の笑い声が、狂気を体現するかのように路地裏を彩っていた。
310 :精螻蛄[sage]:2010/10/13(水) 22:46:14.31 ID:odX85ZYo
>>309
背後から、闇に紛れて男の仕事の成果を見つめる少年がいた。

「きひひ…見たよ?」

自分の耳にさえ届くかどうか、淡い声は声変わり前のもの。
神経質そうな顔に、丸めがね。薄汚れたパーカーを羽織っている。

ゆっくりと男に近寄っていく。

不思議なほどに存在感が薄い。足音は何処かへ消え、衣擦れの音さえも隠れてしまう。
真ん丸な目を大きく見開いて、歩く。
311 :鎌鼬[sage]:2010/10/13(水) 22:47:14.30 ID:FDmYA1so
>>309
「あーぁ、派手にやっちまって
 処理が大変だぜ?そこの旦那」

赤いマフラーを首にまいた
それ以外は至って普通な学ラン姿の学生が裏路地に軽い足取りで入り込み
赤いマントの男に対峙する

「…ソレ、アンタがやったんだよな?」
312 :赤マント[sage]:2010/10/13(水) 22:48:40.87 ID:Rdg2p62o
>>310
笑い声が、ぴたりと止む。
全身を回しながら少年の方を見る。

「キヒッ、お楽しみいただけたかな?私のアァアァァァァットを!」

芸術、と。
この男は言い放った。
即ち男がしたのは殺しではない、創作活動。
なれば足元の死体は作品だ。
男の手により素材は作品へ作り変わる。
美しいとはとても思えない奇怪なオブジェにではあるが。
313 :赤マント[sage]:2010/10/13(水) 22:50:51.52 ID:Rdg2p62o
>>311
「えぇーえ!そうですとも!何が問題でも!?」

狂気を超えににじませて答える。
風が吹き、紅いマントがなびき音を立てる。
それに釣られ血の香りが鎌鼬に流れていく。
314 :精螻蛄[sage]:2010/10/13(水) 22:54:38.79 ID:odX85ZYo
>>311

「お?正義の味方かな?」

興味深そうに、悪い言い方をすれば無遠慮に、じろじろと学生を眺める。
嘗め回すように、上から下へ、下から上へ。しかし視線は合わせない。

「それなら、僕がもうちょっとピンチになってから来るものだよ?」

>>312 >>313

「ん?殺しのアートってんなら人間同士でやらせるべきだろ?」

世間話でもするように、軽い口調で切り返す。

「そこに至る動機がおもしろいんだよ 分かってないなぁ」

死体の横を、男の横を、すっとすり抜けようとして
男に向かって上目遣いに、何か問いかけるような表情をした。
お前はこっち側だよな?と。
315 :鎌鼬[sage]:2010/10/13(水) 22:56:26.90 ID:FDmYA1so
>>313
「いやいや、別に問題なんてありゃしませんぜ
 見た感じ、アンタさんはそういう存在なんだろうし」

へらへらと笑いながら軽い足取りで近づいてくる

「なるほど、なるほど
 噂程度しか知らないが、有名ってのは不便だな赤マントさん」
316 :鎌鼬[sage]:2010/10/13(水) 22:58:02.09 ID:FDmYA1so
>>314
「いやいや、そんな立派なもんじゃないですぜ
 ただの通りすがりの学生ですって」

舐め回すように見られ、照れたように頬を指先で掻く

「つうか、ピンチになりたい?」
317 :赤マント[sage]:2010/10/13(水) 22:59:06.34 ID:Rdg2p62o
>>314
「クヒッ、どうやら貴方は私と違う価値観を持つようですねぇ……」

声には悲しみ、仮面は笑い。

「……しかし、素晴らしぃいぃぃぃ!」

とたんに笑い始める。

「貴方も私と同類のようですね、同じ香りがするものですから!」

>>315
「ご名答ッ!いぃ勘をしてらっしゃいますね」

仰々しい動きで答える。

「そう云う貴方は何物で?」
318 :精螻蛄[sage]:2010/10/13(水) 23:04:46.86 ID:odX85ZYo
>>315

「なあんだ 君も死体を見に来ただけか」

夜と月とに色濃く陰影を付けられて、表情がはっきりと浮き出す。
乾いた笑いが尚更少年の気味悪さを増していた。

「それとも、意外とこのアートは人気あるのかな?」

ぽきり。右手で左手の指を押さえて、鳴らしていく。
ぽき。ぽき。別に喧嘩を売っていたりするわけではないのだが、そう取られかねない。

>>317

「ああ、そうみたいだな でも相互理解ってのは大切だよお?」

男の顔を眺める時、少年は実に愉しそう。
到底子供の浮かべられる表情ではない。永い人生を経て、楽しみを極めて、狂った老人のような…。

「ちょっと解説してよ 僕、絵画とか結構好きな方だしさ 分かるかもよ?」

滲み出す狂気は、負けず劣らず。死体を、完全に物として見下ろしながら。
319 :鎌鼬[sage]:2010/10/13(水) 23:07:54.32 ID:FDmYA1so
>>317
「言ってんでしょうが、ただの学生ですって」

言うが早いか、素早く力強く地面を蹴り、加速
軽く開いた掌の中は周囲の空気が圧縮されていき、軽く歪む

「なぁんて、なッ!」

空中、飛び越すような勢いで赤マントの頭上まで跳ぶと軽く手を振るう
圧縮された風が放たれ、刃となって赤マントを襲う
名刺がわりの、その種族の名を持った風の刃
320 :赤マント[sage]:2010/10/13(水) 23:10:02.40 ID:Rdg2p62o
>>318
「ええ、ええ!そうですとも、お互いを知ると言うのは素晴らしい!嗚呼、素晴らしいですね」

足もとの血溜まりを踏みながら少年に詰め寄っていく。
距離感と言うものを誤っているかのような感じだ。

「解説、ですか……難しいですね……キヒッ!モウ、血で彩られた路地と絶望の顔だけでも至上なのです、
これ以上に何が必要なのでしょうね……まだ、まだ何かが足りないのにそれが分からない……ああイヤダイヤダイヤダ!」

発言には一貫性が無く、言葉は徐々に加速し、狂気も加速しゆく。

>>319
「キヒッ!貴方は、赤だ!」

手元にはいつの間にかナイフ。

「キヒャハッ!ヒャハハハッハハハハハハッハァッ!」

めちゃくちゃにナイフを振り回し真空刃と相殺される。
技でも何でもないがその速度は恐ろしいもの。
人外の身体能力と言うものか。
321 :鎌鼬[sage]:2010/10/13(水) 23:10:14.53 ID:FDmYA1so
>>318
「どうも、美術の評価は2でね
 俺ァアートとかは理解できねぇっつう話だ」

その時にはもう走り出していた少年が
赤マントに向かう前にそう吐き捨てた
322 :精螻蛄[sage]:2010/10/13(水) 23:14:43.88 ID:odX85ZYo
>>319

「困ったなあ 罪人を勝手に裁いちゃってぇ 良くないよ?学生君」

俊敏な動作で視線だけが動く。ついで身体が付いてくる。

「あんまりやると、怒るよ? ――傷害、いや殺人未遂かな?」

>>320

「うん、分からないね 芸術家は表現力も大切だよ そっちも頑張ってみようか」

冗談めいた口調で一言言って、


煌くナイフを見た。ああ、同類だ、とだけ感想を述べて、男から離れていく。
言葉とは裏腹に、巻き込まれることを嫌っている…?

「死なないでねー?」
323 :鎌鼬[sage]:2010/10/13(水) 23:18:46.65 ID:FDmYA1so
>>320
「赤は意外と好きですぜ
 ま、全身赤はちょっと勘弁、ダセェし」

着地と同時に後方へ、つまり元居た位置へ
また赤マントを飛び越す様に頭上を行く

もう一度空気を貯めこみ放つ、試すように、先ほどと同じ威力、同じタイミング

>>322
「はぁ?
 いやいや、ちょーっと遊んでるだけですっての
 俺そういう存在なんすよ、そちらさんと同じく」

カッカッカ、と軽い笑い
324 :赤マント[sage]:2010/10/13(水) 23:21:23.16 ID:Rdg2p62o
>>322
「キヒヒッ……、そうですね。努力というのは美しいものです……そしてそれを打ち砕くのも亦芸術」

マントがたなびく。

「死にませんよ、死ぬはずがありませんとも。だって私は既に……『死んだ』のですから」

所謂ゾンビ。
死後になっても人を殺したいという妄執がこの平凡な殺人鬼を人外の異形……『赤マント』へと作り替えたのだ。

>>323
「キヒッ!ヒャハッ!」

赤マントの周囲に貯まる血溜まりがうごめく。

「血の澱よ、織られ紅き暗幕と化せ」

先程までの狂気と打って変わって冷静な声色でそう呟く。
血溜まりは薄く圧縮され、一枚の布の如く化し、真空刃を阻む。
鉄分の凝固による防壁だ。
325 :精螻蛄[sage]:2010/10/13(水) 23:28:10.76 ID:odX85ZYo
>>323
「ん、遊びってのは迷惑をかけない範囲のことだよ」

すっとパーカーを脱いで、頭部を覆うように持つ。
しゃがみ込んで、溶けていくかのように見えて。パーカーの中に隠れる面積が少なくなっていく。

三本指の手が覗く。鋭い爪が月光を照り返して、獣が飛び出した。
狐に近いだろうか、身体が細長く、顔にはあの不気味な表情が張り付くようになって。

妖怪の枠や、獣の中で見ればそれほどの速度ではないが、それでも人よりはよほど速い。

学生の方へと走り寄るっ!

>>324

「ふふっ それは良い 実にいいよぉ 赤マント君」

異形と化した口から放たれる声は、それまでと変わりなく。
その後に少しだけ、獣の呻きらしき音が混じる。

「もっと壊れて、もっと壊して 君は幸せ、僕は仕事に困らない」
326 :鎌鼬[sage]:2010/10/13(水) 23:31:20.72 ID:FDmYA1so
>>324
「…つうか、こいつじゃ無理って感じだな」

地面に着地、次の動きには移らず困ったように笑う

「手ェ出したこっちの言うことじゃねぇんでしょうが
 アンタが、人間に手出さねぇってんなら此処で手打ちにしませんかね?」

うわ、完全に雑魚なセリフ、と小さな呟きが続いた

>>325
「…ハァ?何だってんだ!」

その場で地面を蹴り跳躍
2m程飛び上がり、身を捻り地面を、迫ってくる精螻蛄を見つめる
327 :赤マント[sage]:2010/10/13(水) 23:33:25.30 ID:Rdg2p62o
>>325
赤マントの狂気は目の前の鎌鼬に向けられている。
刺激しなければ精螻蛄に危害は加わらないだろう。

「ヒハッ、ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒャハッヒャハハハハハ!」

>>326
血の暗幕は赤マントのマントと同化していく。

「キヒッ、[ピーーー]な、と?無理な話ですよ」

マントで死体を包みこむ。
再びマントが翻ると女はきえていった。

「だって、私の存在理由は[ピーーー]こと。[ピーーー]ためだけに生き返ったのですから」
328 :精螻蛄[sage]:2010/10/13(水) 23:39:01.27 ID:odX85ZYo
>>326

「ヒヒっ 揉め事はもっと大きくしないとぉ」

宙に駆け上がった学生の後を追い、こちらも飛ぶ。
蛙のように四肢を縮め、次の瞬間跳ね上がった。

何ということは無い体当たり。ただし妖怪の筋力から繰り出されるそれは、中々侮れないもの。
身体全体を武器にして、頭を下げてぶつかりにかかる。

>>327
「うん、うん、妖怪も紅く咲かせてみようか ぎひ、きひひ」

酷く歪んだ笑い声は、掠れて捩れて、本当に笑っているのかすら不明瞭。

「さあぁ、犯してみようか」

誘惑の声など無くとも、彼が動くのは分かっている。
むしろ、自身を味方に位置づけるための発声。
愉快。愉快。
329 :鎌鼬[sage]:2010/10/13(水) 23:45:06.43 ID:FDmYA1so
>>328
「鬱陶しいんだよォ!」

普通ならば身動きの取れないはずの空中
だが、少年の足元に風が集まり炸裂
少年を押し出し、迫り来る精螻蛄に降り注ぐ

「アンタも、アレかよ
 浮かれちまって常識ってのを忘れた感じか?」

>>327
「交渉決裂、悲しいつうか」

路地裏の壁を伝い地面まで滑ると制服についた砂埃を払う

「だったら、まあ、やるっきゃねぇよな
 しょうがねぇっつうか、なんつうか」
330 :赤マント[sage saga]:2010/10/13(水) 23:47:19.26 ID:Rdg2p62o
>>328
「ああ、今宵はいい月にいい役者が揃っている……!」

空を見上げ仰々しい動きと声色で言い放つ。

「さぁ……貴方はアカイロソレトモアオイロ!?」

両手にはナイフ、声には狂気。
今直ぐにでも爆発してしまいそうなその狂気はよりふくれあがっていく。
しかし……。

「おや……、全く、邪魔が……」

ナイフはいつの間にか消え、声は沈む。

>>329
「……どうやら戦わずに済みそうですよ……」

悲しげな声色で。

「……今宵の演目はこれにて終演、ではさようなら」

マントを翻すと、次の瞬間には消え去っていた。
消え去った跡の足元には、『J』と書かれたカードが一枚、置いてあった。
331 :精螻蛄[sage]:2010/10/13(水) 23:53:19.15 ID:odX85ZYo
>>329

空中で攻撃をかわせるはずも無く、風の散弾に打ち付けられる。
しかし、動きがどこか不自然。軽く接触しただけで、妙に吹っ飛ぶ…。

獣らしい、というよりは猫っぽい動きだろうか。地面と邂逅するときには、しっかりと四肢で身体を支えている。
先程の反撃に、あまり堪えた様子は無い。

「いやいや、仕事は忘れてないよ? 君こそ本分は何なのかなあ?忘れてない?」

相手を見下すような姿勢がちらりと覗く、重みの無い言葉。
淡く、脆く、聞き取りにくく。

>>330

「あらら?もったいないなぁ」

心の底から残念がる声までも、どこか演技調。

赤マントを見るのも束の間、視線は学生の方へと瞬時に戻る。
身体の緊張が、解けた。

「さよーならーっと、 そっちの学生さんはまだやる気ぃ?」
332 :鎌鼬[sage]:2010/10/13(水) 23:56:01.52 ID:FDmYA1so
>>330
「はぁ?何言ってんだアンタ、って…」

消え去った赤マントを捜すように周りを見渡すが、発見出来ない
地面に落ちたカードを拾い上げ、見つめる

「……ホント、何だってんだ…」

>>331
「…やる気?端からないっつうの
 暴れるんなら他所でやってくれりゃ、それでいいんだよ俺は」

大きな大きな溜息をつくとダルそうに精螻蛄を指差す

「アンタらみたいなのが好きなってすんのは良いさ
 ただ俺の知らない所で、俺の知らねぇ奴ら襲ってろっての」
333 :精螻蛄[sage]:2010/10/14(木) 00:01:37.87 ID:paY2w6Yo
>>332

地面からカードを拾い上げる動作、その隙を鋭く見つめて
追撃を逡巡し、やめた。

「いやいや、俺も暴れるの好きなわけじゃないよ? 誤解はよくない」

平坦な口調でさらりと言いのけて。パーカーを脱ぎ捨てた場所に小走りで歩み寄る。
ミ ル
「視姦のが好きなんだよ 俺の性分だ 仕方ねえだろぉ?」

ねっとりと、耳の奥にへばりつく様な不協和音。獣の呻きと人の嗚咽の交じり合った声。
先程の軽い声の後だからこそ、余計に強調されるその悪寒。

「どんどん殺れよ、正義の味方気取りさん」
334 :鎌鼬[sage]:2010/10/14(木) 00:06:20.66 ID:Jyqv6gQo
>>333
「何が正義の味方ですか
 俺は俺の味方でしかないっつうのに」

やれやれ、と肩を竦めカードをポケットに仕舞い込んだ

「誤解はどっちだってんだ」
335 :精螻蛄[sage]:2010/10/14(木) 00:11:07.09 ID:paY2w6Yo
>>334

「ならば先程の状況、見て見ぬふりが一番」

パーカーを脱ぎ捨てたところに戻れば、その中に身を隠すようにして入り込む。
先程の逆再生。数瞬後、そこには少年の姿が帰っている。
元から汚れたパーカーは、路地裏に落ちた程度では変わりない。

「長生きの秘訣は、罪の黙認だよ」

左手でメガネの位置を直す。何か拘りでもあるのか、数回同じ動作をやり直して、
ようやく手を下ろすと、口元を歪めて笑った。
336 :鎌鼬[sage]:2010/10/14(木) 00:15:25.64 ID:Jyqv6gQo
>>335
「ほっとけば、知り合いが死んでたかもしれねぇんだよ
 ソレが俺は許せないって言ってるんだ」

イラついているらしくつま先で地面を小刻みに蹴る

「だからこの街じゃないどっかで人襲えって
 頼むからさ
 ソレが無理ならやるっきゃねぇだろうが」
337 :精螻蛄[sage]:2010/10/14(木) 00:21:38.32 ID:paY2w6Yo
>>336

「だから何だ」

冷たい言葉、というのは感情の篭っていない場合が大多数を占める。
しかしこの一言は、感情の凝縮されているからこその零下。

「お前も妖怪なんだろ? 長生きしてるんだろぉ? なら別れなんて山ほどあっただろぉぉ」
「生きるってのは、壊すってことなんだよっ きははっ」

乾いた笑い声を上げて、身体をくるり。背を向ける。

「面倒くせえ奴だなあ」
338 :鎌鼬[sage]:2010/10/14(木) 00:31:16.96 ID:Jyqv6gQo
>>337
「面倒っつうのはこっちの台詞だっての
 生きんのが壊すことだって、どんだけ歪んでるんすか?」

精螻蛄の背を睨み続ける

「なんだかんだ言ったって結局は
 俺から、他の奴らから、奪ってんだろテメの勝手で
 俺のモンだ、勝手に奪うな」
339 :精螻蛄[sage]:2010/10/14(木) 00:39:11.90 ID:paY2w6Yo
>>337

「それこそ誤解だ 情報は自由財だよ 奪うなどと…名誉毀損だぁ」

カツカツ。足で地面を確かめるようにした後、酷く緩慢な歩みを始める。
薄笑いの百面相。薄っぺら人の皮で、笑みの幾通りものバリエーションを作り出していく。

「天知る地知る、我知る人知る…人の言葉ですが、好きでしてねぇ」

引き止めるなら今。彼の姿は少しずつ、夜闇に埋もれていく。
黒い髪、黒ずんだ服。元から夜の帳の中でははっきりとしない姿。何もしなければすぐに見失ってしまう。

「見るだけです けれども我々精螻蛄はいつもどこからか覗いている」
340 :鎌鼬[sage]:2010/10/14(木) 00:45:33.04 ID:Jyqv6gQo
>>339
「胸糞悪ィ…」

地面の石を蹴り飛ばしコチラもどこかに歩き去る

「百鬼の主って奴が、もしどいつもこいつもあんな奴だってんなら…
 やっぱやるしかねぇよな、面倒くせぇけど」
341 :精螻蛄[sage]:2010/10/14(木) 00:49:17.10 ID:paY2w6Yo
>>340
「きひひひ…」

ぐるぐると移りゆく笑の面。特に狂った一つで止まり、声を上げる。あえて分類するなら嘲笑。
少年の姿は、闇の奥底へと溶けていった。

/お疲れ様でしたー!
342 :鎌鼬[sage]:2010/10/14(木) 00:50:41.78 ID:Jyqv6gQo
//お疲れ様です
343 :鎌鼬2010/10/20(水) 19:06:23.28 ID:UIxzHSwo
御連絡

雑談所はパー速よりしらたばへ移動いたしました

避難所はコチラ
ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/10398/
344 :鎌鼬2010/10/20(水) 19:06:59.16 ID:UIxzHSwo
修正

御連絡

雑談所はパー速よりしたらばへ移動いたしました

避難所はコチラ
ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/10398/
345 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 20:53:35.14 ID:DpvRubQo
とある街の商店街の一角に寂れた雑貨屋が有る。
店名は、『九十九堂』。
一部の筋には有名なその店は現在は活気がないようだ。

「……ふぃー」

気の抜けた声を出しながら店のカウンターに座る女が一人。
口には煙管が咥えられており、紫煙が店内をぷかぷかと漂っている。
横には無数の小説がバベルの塔を作っており、今にも崩れそうな程だ。
傍らのコーヒーを啜りながら、眠たげな目で呟いた。

「客来ねぇなぁ……」

妖怪から退魔師まで、便利なものを販売して居るのであるが、ここのところ店を占めていたため人が来ないのであった。
346 :芹沢 景久2010/10/20(水) 21:15:19.75 ID:UIxzHSwo
>>345
「…失礼する」

ゆったりと店の戸を開き入ってきたのは
全身黒尽くめの暗い印象の男

「なにか良い物は入っているだろうか?」

慣れた様子でカウンターの前まで移動すると
落ち着いた声でそう言った
347 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 21:18:40.50 ID:DpvRubQo
>>346
「お、芹沢の旦那か」

文庫に栞を挟み、カウンターに放る。
そして紫煙を吐き出しながら。

「そうだねぇ……出物は……」

脳内で在庫を確認しながら。

「あ、妖刀がある。そこまで格も悪く無いし、何なら弾丸にでもするかい?」
348 :芹沢 景久2010/10/20(水) 21:23:36.82 ID:UIxzHSwo
>>347
「妖刀か、自分は心得がないのでな
 使いこなせるか、どうか
 それに今は、銃弾も十二分に手持ちがある」

表情を変えず、直立したまま言葉を返す

「…いや、そうだな
 良ければ妖刀とやら見せてもらおうか」
349 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 21:26:27.09 ID:DpvRubQo
>>348
「そうかい」

紫煙をふっ、と吐きながら言う。
気にする様子はない。

「あいよ、了解。下にあるからついて来な」

そう言うと店の奥に歩いていく。
表から見えない処に、地下に通じる階段があった。

「暗いから気をつけなよ」

そう言うとずんずん下へ降りていく。
地下室には古今東西の武器が所狭しと並べられている。
350 :芹沢 景久2010/10/20(水) 21:30:12.25 ID:UIxzHSwo
>>349
「…了解した」

それだけ言うと黙り神奈のあとに続く
地下室に入ると、珍しく表情を変え驚いたように周りを見渡す

「良かったのか?
 自分をこんな所に連れてきて」
351 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 21:34:33.54 ID:DpvRubQo
>>350
「ん?別に構わねえさ。私はこいつらを使ってくれる主を探してるんだしな。
買ってくれる客がいるなら喜んで見せるし、売るぞ。大事に使ってくれる奴だけだけどな」

その言葉に周囲の武器がざわめく様な気配を放つ。
彼らは言葉を放つことはないが、心は、有るのだ。
その気配は、喜びだろうか。
部屋に来たものが自分を使ってくれるのではないかと言う期待だ。

「さて、この奥だよ」

部屋の奥に置かれた一振りの打刀を指す。
近づくと辺りの気配がざわり、と変わったのが感ぜられるだろう。
352 :芹沢 景久2010/10/20(水) 21:37:38.69 ID:UIxzHSwo
>>351
「…自分に使われたい?
 物好きも、居たものだな」

少しだけ、困ったように
だが小さく小さく笑みを浮かべる

「打刀、か
 妖刀というのはこれの事か」
353 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 21:41:43.53 ID:DpvRubQo
>>352
「はは、道具としちゃ、仕舞われてるよか使われてる方がいいに決まってるさ。
まあたまにこいつらのストレス解消の為に使ってやってんだけどさ」

苦笑する。

「ん、そういうこと」

無造作に異様な気配を放つ刀を右手で掴む。

「……」

右腕からざわり、と妖気が噴出す。

「コイツは鬼殺しの類だよ、ただ、所持者の心を喰らい、終いにゃ所持者も鬼にしちまうみたいだけどな」

妖気が刀を這い回っている。

「鬼は……数千……所持者はこれまでに5人、か。例外なく死んでるよ」
354 :芹沢 景久2010/10/20(水) 21:47:27.88 ID:UIxzHSwo
>>353
「なるほど、心を喰らうか
 自分には御誂え向きだ」

妖気を吹き出すその刀を
迷いもなく躊躇いもなく手を伸ばし掴む

「自分が死んだならば、またこの店に贈るように言っておきます」
355 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 21:50:12.01 ID:DpvRubQo
>>354
「はいよ」

刀を迷いなく離し、託す。

「銘は、鬼酔割義人(キスイカツヨシヒト)。無銘の刀匠の作だが、よろしく頼むぜ?」

ニヤリ、と意味ありげに笑う。
356 :芹沢 景久2010/10/20(水) 21:55:17.35 ID:UIxzHSwo
>>355
「鬼酔割義人
 鬼殺しの刀か、心得がなくとも扱えればいいが」

刀を握り鞘に戻すと、嘆息

「才覚のない自分には分不相応のようだ
 握るだけで、…参る」
357 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 21:56:46.12 ID:DpvRubQo
>>356
「はっ、何なら教えてやるかい?」

楽しげに笑う。

「刀の扱いはそこそこ自信はあるからね」

紫煙を吐き出しながら言う。
358 :芹沢 景久2010/10/20(水) 22:00:27.56 ID:UIxzHSwo
>>357
「そうだな、時間がある時にまた、頼むことにしよう」

刀を片手で掴み、神奈を見つめる

「それでだ、代金の方だが…」
359 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 22:03:03.83 ID:DpvRubQo
>>358
「あいよ、基本いつでも暇だから」

そう言うと階段を上がっていく。

「金か……、相場は百万辺りだが、厄介者だしねぇ……」
360 :芹沢 景久2010/10/20(水) 22:07:09.60 ID:UIxzHSwo
>>359
「問題ない、自分は満足している
 それに見合う価値もあるのだる」

フッ、と軽い笑い

「領収書には『上様』で頼む」

珍しく冗談を言った
361 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 22:09:59.13 ID:DpvRubQo
>>360
「そう言ってくれると有りがてえ」

楽しげに笑い。

「あいよ、いいんだな?それでいいんだなー?」

サラサラと手書きで領収書に名前を書いた。
362 :芹沢 景久2010/10/20(水) 22:16:54.97 ID:UIxzHSwo
>>361
「…良い、問題ない
 経費として落とせば問題ないはずだ」

真顔でそんな事を言うと領収書を受けとる

「支払いは後日、現金で一括
 これで大丈夫だろうか?」
363 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 22:18:40.95 ID:DpvRubQo
>>362
「ん、大丈夫だ」

そう言うと、カウンターに上半身を預け、ため息を吐く。

「久々に客が来た……之で今月はおっけー……」

本音が駄々漏れだ。
364 :芹沢 景久2010/10/20(水) 22:24:14.82 ID:UIxzHSwo
>>363
「……そうか、これからはもう少し頻繁に顔を出そう」

真顔のまま、表情は変化せず
ただただ、神奈の顔を見下ろしながら落ち着いた声でそう言う

「銃弾も、このペースならば来月には補充するだろう
 その時にでも、寄らせて頂く」
365 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 22:27:49.37 ID:DpvRubQo
>>364
「はは、有りがてえ」

コーヒーを啜りながら言う。

「了解」

おどけつつ敬礼をする。

「あ、そういや旦那、百鬼夜行の情報とか知らないかい?」
366 :芹沢 景久2010/10/20(水) 22:33:57.50 ID:UIxzHSwo
>>365
「…黙秘する
 業務上の情報を漏らす訳には行かないのでな」

目を瞑り、腕を組む

「ただ、貴方がそれに参加すると言うのならば
 自分は貴方を『処理』しなければいけない状況に至る可能性もあります」
367 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 22:35:10.63 ID:DpvRubQo
>>366
「お固いねぇ……」

コーヒーはもうからだった。

「まだ決めちゃいないがね。そうなったらよろしく頼むさ」

豪快に笑う。
368 :芹沢 景久2010/10/20(水) 22:38:58.88 ID:UIxzHSwo
>>367
「自分はそのような状況を望んではいない
 上からの支給品は粗悪過ぎて、いやそれは関係ないが…」

目を伏せ、暗い雰囲気が一層沈む

「…自分は本当は戦いたくなど、いや何でもない」
369 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 22:41:51.08 ID:DpvRubQo
>>368
「はっ、意見の相違さね」

煙管の灰を落としながら。

「さて、そろそろ店じまいだ。又来月、お会いできるのを待ってます。てね」
370 :芹沢 景久2010/10/20(水) 22:45:43.94 ID:UIxzHSwo
>>369
「…長居しすぎたか
 では、お暇させてもらう」

刀を片手に、店の戸を開けると音もなく出て行った

//お疲れ様です
371 :名栗 神奈[sage saga]:2010/10/20(水) 22:47:37.87 ID:DpvRubQo
>>370
「あいよ、またのお越しを」

そう云うと神奈は店の奥へと引っ込んでいった。

//お疲れでしたッ!!
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/20(水) 23:01:51.28 ID:ON3NhXQ0
とある街角、真冬の寒冷地域のような恰好の男が歩く。
上から下まで毛糸の衣服、誰が見ても彼がホストと思う者はいないだろう。
へっくしと小さくくしゃみする。

「風邪引いたかもしれないな・・・」

彼のは氷亜、雪男である。どうしても風邪がひくと言えない人物であるが・・・
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/20(水) 23:15:26.02 ID:54MsO06o
>>372
【下校中と思しきツインテールの小学生が、訝しげそちらを見つめる】
【あたかも、まだそこまでの季節でもないのに、とでも言いたげな感じだ】
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/20(水) 23:20:51.01 ID:ON3NhXQ0
>>373
「(最近、抵抗力落ちてたしな―。なんで死体に埋もれて寝てたんだよ。
  あんな寒空なのに・・・また今度生気でも吸うか・・・)」

小学生に見られながらも、人の生気の吸うか否かの考えが続いている。
そんな、異様な状態の思考に耐えられるのは妖怪であるゆえか。
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/20(水) 23:31:38.43 ID:54MsO06o
>>374
【ごそごそとスカートのポケットを探り、ポケットティッシュを取り出す】

……はい、どうぞ
【無警戒に男に近づき、ティッシュを差し出す】
【愛想のよい子供でもないが、特に不機嫌な様子もなく、自然体で接する】
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/20(水) 23:40:58.05 ID:ON3NhXQ0
>>375
氷亜は彼女に話しかけられ少し戸惑った。
心読まれたとは思はないが、心苦しいところがあるのだ。

「ああ・・・ありがとうお嬢ちゃん。」

ティッシュ手に取り、鼻かんだ。

「どうしたんだいこんなところで一人で、妖怪が出るかもしれない危ないよ?」
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/20(水) 23:47:23.18 ID:54MsO06o
>>376
ん、下校中
家、こっちの先にあるの
【路地の奥の、先へ行くと古い町並みのある方向を指さす】

大丈夫だよ、妖怪だって、人間が怖がったりしなければ悪いことしないもん
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/20(水) 23:54:00.52 ID:ON3NhXQ0
>>377
「(怖がったりしなければ、か・・・)そっか、なら安心だね」

氷亜は、この子の考え方が少し姫に似ているなと思った。見た目の年齢としても近いなとも。
柔かい微笑み浮かべ、少女に尋ねる。

「どんな妖怪と友達なの。お兄ちゃんにも教えてよ。
 もしかしたら、友達紹介できるかもしれない。」
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/21(木) 00:01:45.88 ID:pf0Wtoko
>>378
ひ・み・つ

人間に化けてる妖怪は、正体がバレたらいけないんだよ?
だから、教えないー
時々部屋に上げてる時に、私にだけこっそり正体を見せてくれたりするけどね!

おじさんの友達の妖怪って、どんな妖怪なの?
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/21(木) 00:06:45.93 ID:w/IxK8s0
>>379
この質問は少し難しい。なぜなら友達、つまり仲間が多すぎてひとくくりに
できないからだ。その中でも少女に恐怖を与えない数人を上げてみた。

「いっぱいいるよー。土偶の妖怪だったり、天狗さんだったり、人魚だったり。
 雪女とか本当にいっぱい!!」
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/21(木) 00:11:44.49 ID:pf0Wtoko
>>380
ふうん……天狗って、あの天狗? 鼻が長くて、真っ赤な顔の
確か妖怪の中でも、地位が高いんでしょ?
おじさん、そんな妖怪とも仲がいいんだ!

じゃあおじさんは、何の妖怪?
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/21(木) 00:15:20.55 ID:w/IxK8s0
>>381
「そうだよ。でもプライドが高くてね敬語じゃないと怒るんだ。
 まっとく年上だからって・・・。」

子どもに褒められても嬉しいものは嬉しい。
すこし機嫌を良くした氷亜は、逆にクイズを出した。

「なんだと思う?」
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/21(木) 00:18:02.51 ID:pf0Wtoko
>>382
でも、年上の人にはちゃんと敬語を使わないと

……あっ【そういう自分が敬語なんて使ってないことに気付く】

え…えっと、それはおいといて、
寒がりの妖怪…寒がりの妖怪……なまはげ?
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/21(木) 00:21:33.87 ID:w/IxK8s0
>>383
「なまはげ・・・」

正直なははげが来るとは氷亜は思っていなかった。せいぜい雪になぞらえた
ものが来ると思っていたのだ。まあ子供らしいと納得して。

「ブブ―!正解は雪男でした―。なまはげは仲間に勧誘したら殴られかけたよー。」
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/21(木) 00:25:49.02 ID:pf0Wtoko
>>384
……あんまり違わない【※全然違います】

雪男と雪女って、名前は似てるのに見た目は全然違うよね
雪女は美人なのに、雪男は毛むくじゃらなの、何で?
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/21(木) 00:32:29.48 ID:w/IxK8s0
>>385
「毛むくじゃらか―・・・。」

氷亜は少し遠い目をした。
確かに雪男と呼ばれる存在は毛だらけ。

「一応僕ら氷妖怪の中では、氷猩猩って呼ばれてるんだ。
 でも僕はね、氷猩猩の体に乗り移った雪男なんだよ。難しいかな?」

雪男氷亜の境遇は少し込み入っている。
387 :鎌鼬2010/10/21(木) 00:33:12.08 ID:.Kd3tIoo
>>386-387
「あら、誰かと思えば美冬ちゃん?
 学校の帰りかい?」

学生服にマフラーを巻いた少年が
カバンを振り回しながら歩いてきた

「そちらさんは…お友達さん?」

氷亜を見つめ、首をかしげた
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/21(木) 00:35:19.90 ID:pf0Wtoko
>>386
妖怪が妖怪にヒョウイしてるの? へんなの

>>387
うん、今から帰るとこ!
そっちの人は、風邪引いてるのに雪男なんだって!
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/21(木) 00:41:19.10 ID:w/IxK8s0
>>387
鎌鼬に気づき

「おや、この子の知り合い?いやいや、この子に危ないよと注意ついでに立ち
 話をしていたのさ。ホストの職業病とでも思っておいてよ。」

彼は近所の子だと安心した。仲間以外にもこどもを襲う妖怪はいる。
二人ならそう妖怪も襲うまい。

>>388
「おお!きみ賢いね!姫にこの事を話したときはかなり時間がかかったよ。
 こらこら、普通の人に妖怪の事教えたらだめでしょ!!」

390 :鎌鼬2010/10/21(木) 00:45:18.06 ID:.Kd3tIoo
>>388
「あんまり遅くなると、また心配されますぜ
 ま、ちょっとぐらいなら、大丈夫でしょうが」

美冬の頭をポンポンと撫で微笑みかける

「そういや、親父がどっかからか旨い菓子を貰ったんで今度部屋に持ってくよ
 お嬢の口に合うかわからないけど」

>>389
「あらら、そりゃお手数掛けました
 ホストさんですかい?」

氷亜を訝しげに見つめる

「んー…姫?
 どっかで聞いたような」
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2010/10/21(木) 00:48:45.16 ID:pf0Wtoko
>>389
あっ……ごめんなさい

大丈夫だよ、この人も妖怪だから
この人はカマイタチなんだって、名前は強そうなのに全然そんな風に見えないの!

>>390
うん、そうだね……わかった、じゃあもう私は行くね! じゃあね!
お菓子、楽しみにしてるから!
【とててて、と駆け出して、2人に大きく手を振ると、再び駆け出していった】
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/21(木) 00:49:26.18 ID:w/IxK8s0
>>390
どういたしましてとばかりに頭さげ

「まあ、姫って言ってもすんごい子供なんだけどな。
 てか妖怪って聞いても驚かないんだな少年。逃げようと思っていたこちら
 の方が驚いた、普通なんだもの。」
393 :鎌鼬2010/10/21(木) 00:52:45.66 ID:.Kd3tIoo
>>391
「じゃ、また
 お茶も用意しておくんでお楽しみに」

去っていく美冬に軽く手を降った

>>392
「ま、こんなナリでも妖怪なんで
 と、言っても人間みたいな生活してるんすけど」

カラカラ、と軽く笑った
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/21(木) 00:55:43.81 ID:w/IxK8s0
>>393
彼の笑い声につられ、氷亜も笑う。

「ははは、じゃあ百鬼夜行の主にも夜行にも興味なしか。
 鎌鼬かなかなか知名度もあるしおしい人材なんだけどな。」
395 :鎌鼬2010/10/21(木) 00:59:42.57 ID:.Kd3tIoo
>>394
「興味ない訳じゃないけど
 ま、良いか」

くるり、と反転し来た道をもどっていく

「じゃ、また縁があったら会いましょう」

//落ちます
お疲れ様です
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/21(木) 01:03:01.42 ID:w/IxK8s0
>>395
「またな、あの子大事にするんだぞ。」

鎌鼬を見送りながら言った。
その声は再び鼻声だ。

「・・・冷えてきたな。早く帰って寝よ・・・。」

氷亜は体をちじこませながら帰って行った。
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/21(木) 20:34:55.49 ID:SJBXeC2o
人気の無い神社で赤ジャージの男が佇んでいる。

「最近、百鬼夜行の主決めも活発になってきたしちゃんと修行再開したほうが良いのかなぁ・・・・」

腕を組んでなにやら色々考えているようだ。
398 :精螻蛄[sage]:2010/10/21(木) 20:46:22.12 ID:a915nsko
>>397

【いくつか立ち並ぶうち、特に本殿に近い灯篭の後ろ】
【少年がその姿を上手いこと隠し潜んでいた】

【息を殺し、動作をやめて、その行為は罪の露見を恐れる者のそれ】
【でありながら、少年の落ち着きようはとても罪人のものではない】

模擬戦のはずが、つい一瞬本気を出してしまう
呆気なく潰えた相手の命、信じられずに気付けば逃げ出して…

【神経質そうな顔立ちを、丸めがねが強調する】
【薄汚れたパーカーに残る血は、他の汚れの中に埋没していた】

そんな展開があれば、素敵だねぇ… きけけっ

【彼自身の特性ゆえに、妖力・気配は綺麗に消えている】
【呟きは男の声に重ねて、感じ取られぬようにと注意を払われたもの】
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/21(木) 20:52:26.93 ID:cRreiQUo
>>397

「おい、本当にこの神社に妖怪がいるんだろうな?」

青年は訝しげに空に問いかけた。周りに人影は無い。

(今回は本当だ。それに、旨そうな動物だな・・・この臭いは。)

頭の中に響く声が嬉しそうに言った。狼としての本能なのだろうか。
 
そして、青年は神社の鳥居をくぐり、境内へと進んでいった。

「ん・・・?誰か居るぞ・・・?」

視界に、赤いジャージを着た男性が入ってきた。なにやら悩んでいる様子だ。

400 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 20:57:45.85 ID:SJBXeC2o
>>399
「う〜ん、新しい術でも考えるか・・・・。それとも体術に磨きを掛けるか・・・・・。」

終いには頭を抱えて悩みだした。

「あ〜、どうすんべ!こうなりゃどっか手頃な奴に模擬戦でも頼むか・・・・・。おっ!?」

男は神社に入ってきた青年に気付いたらしい。

「んっ?ただの外人か?いや、違うなぁ。獣にでも憑かれてるのかこれは?」

男は青年を凝視している。

401 :精螻蛄[sage]:2010/10/21(木) 21:02:58.37 ID:a915nsko
>>399
>>400

(さて、始まるかなぁ〜?)

【パーカーだけが打ち捨てられて】
【その場からさっと、狐を長くしたような体躯の獣が身を現し、隣の灯篭へと消える】

【三本指の四肢、その先には鋭い爪が並べられている】
【そこらの人間などより余程気持ち悪い笑みを浮かべた獣】

【不自然なほどの無音で、彼は準備を終えて後の展開を待つ】

【変化の瞬間に僅かに零れる妖気、気付けるか…?】
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/21(木) 21:06:12.03 ID:cRreiQUo
>>400

「お、こっち見た。」

(・・・あちらさん、俺のことに気付いてるみたいだな。)

「本当かぁ?前回が前回だけに信じられねぇ・・・。」

青年は疑いの目を向けた。そこには、何も無い。しかし、彼には見えているようだ。

(あぁ、本当だ。どうせだし、声でもかけてみたらどうだ?)

「えー・・・・・・」

「しゃーない、信じてみるか・・・ おーい!そこのおっちゃーん!」
403 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 21:13:43.45 ID:SJBXeC2o
>>401
「ん?今なんかいたような・・・・。気のせいか。」


>>402
「おうおう、向こうさんから声掛けてくれるとは嬉しいねぇ。なんだい青年よー!」

(今思ったが外人の癖に日本語ペラペラ!?つか日本語通じるのか?まぁいいや、しかしなんか昔の稽古思い出して滾ってきたぞ。よっしゃ!
 相手も人外だし遠慮はいらねぇなぁ。先手必勝!!))

返答がてら手を挙げる。そして掌に狸火を発生させるといきなり投げつけた。
404 :天邪鬼[sage]:2010/10/21(木) 21:16:44.22 ID:x73g4qIo
>>400-402
……ふーん
【3人が居る神社の鳥居の上に腰かけ、見下ろしている少女】
【何時からそこに居るのか全く分からないが、今はそこに居る】
【3人の挙動を確認しながら読心】
【自らに気付いているのか、気付いていたら何か仕出かそうとしているのか】
【はたまた、ここで何かを起こそうとしているのか】
【そんな事を中心的に読取っていく】
【何か特別な物で身を守る等の行為をしていなければ簡単に読まれてしまうだろう】

>>403
【と思っていたら行動を起こしていた】
【まあ自らに被害が及ばなければいいだろうと一瞥する】
405 :精螻蛄[sage]:2010/10/21(木) 21:21:45.40 ID:a915nsko
>>402 >>403

(ああ、始まった さあ盛り上がれー!)

【相変わらず身を隠し続ける】
【楽しそうに、しっぽがゆさりと動く範囲は、綺麗に影の中に納まっている】
【数本落ちた毛まで気を払う余裕は彼らには無いか】

>>404

【存在を隠す、ということが彼の種族としての能力】
【そう簡単には見つからぬはず、見つけたとて心のうちははっきりとは読まれまい】

【横で始まる戦いに気をとられ、少女には気付いていない】
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/21(木) 21:22:19.23 ID:cRreiQUo
>>403

ー声をかけた、次の瞬間ー・・・


赤ジャージの彼は、青年に向けて炎を投げつけてきた。

「ぅおっ!?危ねぇっ!!」

すんでの所で回避はしたものの、服の端にかすり、彼の服からわずかに煙が上がった。

「こんにゃろうっ、いきなり何しやがんだっ!?」

声をかけただけでこんなに危険な目に遭うとは、思ってもいなかったろう。

「そんなモン投げつけたら危ねーだろーがぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

辺りに落ちていた石を適当に拾い、赤ジャージへと投げつけた。

(・・・・・・・・・・・・まずは落ち着いて、話をしろよ・・・・まずは・・。)

獣ですらも呆れかえった。
407 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 21:28:59.77 ID:SJBXeC2o
>>404
(ん?今時読心術使う奴は珍しいな・・・・・。どれ、術で思考を読めないように・・・・じゃつまらんな・・・・・
 よし!ピンク色の妄想をしているようにでも見せるか。)

>>406
「おぉー、よしよし。よく避けた。及第点だね。」

石をひょいと避けながら言う。

「しかもあんま驚かないって事は君もあれだろ、妖怪でしょ。おじさん最近体が鈍ってしかたないのよ。模擬戦の相手してくれないかい?」

笑みを深めて言う。
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/21(木) 21:40:17.85 ID:cRreiQUo
>>407

「何が及第点だコノヤロウッ!!つーかだいぶ驚いたわっ!!」

実際、一般人が火の玉を投げつけられようものなら、一目散に逃げるなりするであろう。
その点では、彼も”普通”では無いのかもしれない。

赤ジャージの彼に近づく。その足音には、怒りがこもっているのか、多少地面を揺らしているかの
様に感じた。

(まぁ、落ち付けって)

ーそう言うと、青年の後ろに蒼い影が出来た。ぼんやりとしてはいるが、それは狼の様であった。

(お互いのことをもう少し知ってから戦っても、いいんじゃないか?)

二人に提案する。
409 :天邪鬼[sage]:2010/10/21(木) 21:41:00.57 ID:x73g4qIo
>>405
【灯篭なんかに隠れていて分かるわけがないだろうって】
【まあ勿論存在すら分からなかったんですけど】

>>407
……
【どういう反応をすればいいのか分からない】
【ここに居たら浸食されるかもしれないので局地的な強風に乗り飛んでいった】
【中の人がもう落ちになっただけである】
410 :精螻蛄[sage]:2010/10/21(木) 21:41:54.99 ID:a915nsko
>>406 >>407 >>408

【反撃が石を投げる、というあまり妖怪らしくない形なのに驚きつつ】
【スタンスは変わらない 見て、楽しむ――】

(模擬戦を拒否するようなことがあれば、場を引っ掻き回してやるよ)
(まあ、あの様子なら受けたも同然だけどね)

【自らの尾を梳きながら、視線は彼らを捕えて離さない】

(っと、なんだあれ?)
411 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 21:47:15.47 ID:SJBXeC2o
>>408
「む?そうか。分かった、落ち着こう。まずは自己紹介だな。俺は相模の平次郎狸。最近はバイト生活のフリーターだ。
 いきなり襲い掛かった理由だが最近百鬼夜行の主決めが激しくてな。どうも昔の血が滾るんだわ。それで昔の勘を取り戻すため稽古をしようと考えてるわけだ。」

すまんすまんと手を合わせながら男は言った。

「そちらさんはどうやら獣憑きのようで・・・・。とはいっても乗っ取られてはいないのかな?」
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/21(木) 21:56:54.81 ID:cRreiQUo
>>411
 
「へぇ・・・、あんたも百鬼夜行の主を目指してんのか?」

青年が尋ねる。返答次第では後の”敵”になる、ということだ。

(獣憑き・・・ねぇ、そんな大層なものでも無いな・・・とりあえず、今はコイツの中に住まわせて貰ってるよ。乗っ取ってる訳じゃ無ぇさ。)

蒼は言った。本来なら、自分の獲物となる動物を目の前にしてこんなにゆっくりとは構えまい。
しかし、今は少しでも百鬼夜行について知っておきたいのだろう。

413 :精螻蛄[sage]:2010/10/21(木) 21:59:05.34 ID:a915nsko
>>411 >>412

わっ とと! 戦いたい同士で遊ぶのは結構だけど、部外者を巻き込むのはよくないよぉ

【避けられた炎が偶然に彼のいるところへ向かい、始めは我慢していたものの】
【尻尾の先を火が舐めて、仕方無しに彼らの前へと躍り出る】

罪だねっ きひひっ

【灯篭に乗り、文字通り上から目線 隠れていたことなど棚にあげて彼らを非難する】

話し合いなんてつまらないことしてないでさ、本能に従っちゃいな
百鬼夜行の主になりたい、もしくは会いたい、だろ? それなら戦い続けてればいいんだよ
414 :ガロンの人[sage]:2010/10/21(木) 21:59:27.75 ID:cRreiQUo
 

(おっと、自己紹介がまだだったな。俺はガロン・サーミネート、狼男だ。)

「俺はゴラ・ハンネル。」

獣は愛想良く、青年は言葉少なに言った。
415 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 22:01:55.79 ID:SJBXeC2o
>>412
「いや、参加というか何と言うか・・・・・。まぁ久しぶりの祭りだし参加しても良いんだが・・・・。
 まぁ現状は様子見だ。ただいつ襲われてもいいように昔の勘を取り戻したいわけだ。
 たんにこの雰囲気に当てられたとも言うがな。」

男は豪快に笑った。

「でどうすんだい?模擬戦やってくれるのかくれないのか。はっきりしてもらおう。」
416 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 22:05:14.66 ID:SJBXeC2o
>>413
「おっと、なんだいいきなり現れて。まぁ、ただの模擬戦申し込むだけだしな。本能もなんもあったもんじゃない。
 それとも君が本能むき出しで相手してくれるのかい?」
417 :精螻蛄[sage]:2010/10/21(木) 22:09:50.97 ID:a915nsko
>>414 >>415 >>416

僕が本能剥き出しでやれば君も合わせてくれるのかなぁ〜?

【小ばかにするような調子で返答を返す】
【ぎらぎらとした眼は、獣というより欲深な人間に近い】

まあ、僕は実でも本分に忠実だけどね 君たちと違って

418 :ガロンの人[sage]:2010/10/21(木) 22:09:54.66 ID:cRreiQUo
>>413

ー返事をしようとした直後、歪な妖気が辺りに漂った。

(お、もう一人も出てきたか。)

獣は気付いていたらしい。あえて関わらなかったようだ。

「誰だ、てめぇ。」

青年も、灯籠の上の者に対して臆すること無く言い放った。
419 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 22:17:25.09 ID:SJBXeC2o
>>417
「なんだ、挑発してんのかぁ?こちとらうずうずしてっからなぁ。本能で突っ込んでも面白いかもしれんなぁ。」

男は笑みをより一層深めながら言った。挑発されてイラついているというよりワクワクしているようだ。
420 :精螻蛄[sage]:2010/10/21(木) 22:22:21.53 ID:a915nsko
>>418
名乗られたから名乗り返す、なんて人間臭い作法に従うつもりはないけど
まあ教えたら暴れてくれそうだし、教えてあげるよ

【青年の視線を真っ向から受け止めて、その上で尚眼球を働かせ続ける】
【店先に並んだ商品でも見るかのように、不仕付けな観察が続けられた】

妖狐の斎木久と申します 姓を付けるのは憚られる時分よりの名前故、苗字はありません

【種族を偽ったことに深い意味は無く、彼の挨拶としてはまともな部類だろうか】

>>419
ええ、では貴方様のお好きにどうぞ 

【実に愉快そうに、舌で指先を舐めてから言った】
【低姿勢なのは字面だけ、口調は平生のものと同じ、対等だとは思っていないそれ】
421 :ガロンの人[sage]:2010/10/21(木) 22:28:39.27 ID:cRreiQUo
>>420

(意味もない嘘をつくのは止めな。)

蒼が低く唸る。戦闘態勢に入ったようだ。

(ーおい、やっと念願が叶うじゃねぇか、良かったな。)

青年に向けて言う。顔には笑顔が浮かんでいた。

「あぁ、やっとだ・・・やっと戦えるんだ」

422 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 22:31:16.45 ID:SJBXeC2o
>>420,421
「妖狐?ックハハハハハハハ!こんなところで狐と会うとは!嘘だろうがなんだろうが関係はねぇ。狐と名乗られたからにはなぁ・・・・。」

男は笑いながら大狸の姿になった。

「こんなご時勢だ。今更狐だから狸だからとごちゃごちゃ言う気は無いが挑発されたからには別だ。舐められたままだとどうにもいかねぇ。
 俺は相模の平次郎狸だ!相手させてもらうぜ!狼男はそこで見てなぁ!後で相手でもなんでもしてやるからよぉ。」
423 :精螻蛄[saga]:2010/10/21(木) 22:38:17.62 ID:a915nsko
>>421

【蒼い獣に呼応するように、高く咆えた】
【狐の真似とも取れるし、彼本来の声とも取れる】

【灯篭から飛び降りる 空中で一回転したのは演技の一部】
【遊びの一環として妖狐らしさを考えてみた結果だ】

>>422

狐だものねぇ 嘘くらい吐くさ

(あらら?襤褸は出してない、と思ったのだけど…)

【狸であれば、その違いは歴然なのだろうか?】
【妖狐といっても種類は多く、そう容易く否定はできないだろうと思っての選択は失敗だった模様】

そう堅いこと言わないでさ、みんなで仲良く

      殺り合おうぜ?
424 :ガロンの人[sage]:2010/10/21(木) 22:40:40.55 ID:cRreiQUo
>>422

「はぁっ!?ふざけんな!!俺にも戦わせ・・・」

(ーふざけんじゃねぇ)

青年が叫ぼうとしたとき、心の中の狼が小さく呟いた。

「?おい、ガロンどうしー」

(何で俺が狐や狸風情に命令されなきゃいけねぇんだ?)

獣としてのプライドを傷つけられ、我慢の限界が来たようだ。

(てめぇらは・・・っ今この場で蹴散らしてやらぁあぁぁぁあぁぁあぁぁあっ!行くぞ!ゴラッ!!)

「お・・・・おうよっ!!」

望んだ形では無いにしろ、戦うことは出来るのだ。

心が躍るのを感じたであろう。
425 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 22:46:18.53 ID:SJBXeC2o
>>423
「いいだろう・・・・。お望み通りやってやらぁ!!」

狸火を大量に発生させると狐に投げつけると体毛を逆立て鉄に変化させ走って突っ込んだ。

>>424
「邪魔すんだったら容赦しねぇ!」

走りながら狸火を投げつける。もはや模擬戦などという話は忘れたようだ。
426 :精螻蛄[saga]:2010/10/21(木) 22:49:28.41 ID:a915nsko
>>424 >>425

いいねぇぇ 動物ってのはこうあるべきだよ

【疾走が始まった】
【妖怪としての姿を現した状態、並の人よりは遥かに速い】
【数メートルなど刹那で十分 瞬く間に辿りつく】


【前足を地面につき立てる様にして、筋肉を強張らせ】
【跳躍 狸の上を、跳び越していく】

【その勢いのまま、ガロンの腹部を右前足でひっかく】
【鋭い爪は、純粋に戦うためだけに用意されたパーツ】
【直撃すれば、内臓まで達するほどのもの】
427 :ガロンの人[sage]:2010/10/21(木) 22:58:45.47 ID:cRreiQUo
>>425

「そんなモンが当たるかよっ!」

青年は跳ぶ。それは、人間には到底不可能なものだった。一足に跳び、着地したのはその5秒後であった。

狼。その力が、ヒトを妖怪と対等にしているのだろう。



>>426

ー爪、それは獣の持つ牙と対を成す最大の武器。そこに様々な力が加われば、敵の肉を引き裂き、ちぎり取る。

狼は、この世で最も美しく、どう猛な獣。それに爪で挑もうなど、馬鹿げた話である。

(そっちがそう来るなら、こっちも同じようにやってやるよおぉぉおぉぉぉおぉぉっ!!)

咆吼一閃。ゴラの手に、青白い光が集まり、爪の形を成した。

互いの力がぶつかり、火花が散る。そこに力を加え、相手を吹き飛ばす。
428 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 23:02:00.90 ID:SJBXeC2o
>>426,427
「この野郎!ちょこまか跳びやがって!」

狸は体を反転させると二人にめがけてそのまま火球を放った。
429 :ガロンの人[sage]:2010/10/21(木) 23:08:43.46 ID:cRreiQUo
>>428

「当たらねぇって言ってんだろうがっ!」

二発目の火球を避け、目の前の敵に集中する。この歪みを取り除けば、この場の状況も変わるかもしれない。

青白い光が段々と全身を包み出す。

ー足、体、そして口ー

最後には、彼の体は蒼に染まり、光る狼となった。
430 :精螻蛄[saga]:2010/10/21(木) 23:11:33.79 ID:a915nsko
>>427

(狼と狸か 僕が本当に狐だったら、綺麗に揃ってる感じだったのになあ)

【爪と爪 同様のものだからこそ、力の差がはっきりと現れる】

【跳躍から成る運動エネルギーの分、優位にあるはずの彼は】
【打ち合った瞬間に相手の力量を悟り、すぐさま後ろへと飛びのいた】

【逃走・回避、そんな消極的行動に限り、妖怪中でトップクラスの力を発揮する―なんとも卑屈な特性】
【インパクトの時には、射程外へと逃れて】

重い一撃だけど、遅いねえ〜 スピードとパワーか いい勝負じゃない?

【そんな制限をひた隠しに、自分の持つ力をより大きく見せようと言った】

>>428

【回避のためであれば、神速】

【火球の横をすり抜けて】

【火の球を避ける、という行為の延長として狸に体当たりを仕掛ける】
【回避が終わった瞬間に補正は切れ、身に余るスピードが足に負担をかけて】
【それでも、一度加えられた力はまだその身に残っている 超速の一撃を叩き込まんとしたっ】
431 :ガロンの人[sage]:2010/10/21(木) 23:18:30.72 ID:cRreiQUo
>>430

ー確かに、遅いー

本来の狼なら、その速さは他の生物の比ではない。狼男となれば、尚更だ。

(コイツの体じゃー・・・未だ俺の本気には耐えきれない。)

獣は思う。口にはせず、心の中で。   依り代のことを考えてか、否か。

(今はこれが精一杯・・・・・・だが、これで充分だ。)

吠える。自らを鼓舞する火のように。
432 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 23:18:33.17 ID:SJBXeC2o
>>430
「よくぞ、向かってきた!」

狸は向かってきた狐に対しカウンターとして突きを放つ。
鉄に変えられた身体での突きだ。重さは申し分はない。
が、紙一重で当たらずそのまま体当たりされ吹っ飛ばされる。

「かぁ〜、いってぇいってぇ。」

言いながらも顔に歪んだ笑みを浮かべている。楽しんでいるようだ。
433 :Dr.T[saga sage]:2010/10/21(木) 23:19:28.91 ID:pf0Wtoko
【がちょん、がちょん、という音が、疾走する足音のように規則正しく、真っ直ぐに近づいてくる】

かーっかっかっか! こんな所に妖怪がわんさとおるわい!
どうれおまいさん方、折角じゃ、わしの実験材料になる気はないかね?

【二足歩行し、じゃばらの先についた巨大なカプセル状のはさみをもったロボが現れる】
【2mほどの高さの本体の上で、奇妙なゴーグルをかけた小柄な老人が高笑いする】
【ロボが近づいてくるに従い、妖怪としての力が徐々に封じられてしまうのがわかる】
434 :精螻蛄[saga]:2010/10/21(木) 23:23:39.19 ID:a915nsko
>>431 >>432

【体当たりの成功後は、その場に留まる】
【下手に追撃を仕掛ければ、その違和感から自分の弱さが露見しかねないからだ】

きひひっ 泣き寝入りぃぃ!?

【適当な挑発で茶を濁しつつ、2人の動向に気を配る】

もっと来なよ 神社なんて壊れてもいいじゃない

【逃げる、という性質が戦闘に向かないのは明らか】
【戦いを生業とする妖怪が相手であれば、致命傷を与えるのは難しいと分かっている】
【だから、勝とうではなく、負けまいと考える】
435 :ガロンの人[sage]:2010/10/21(木) 23:26:51.70 ID:cRreiQUo
>>433

咆吼の際、青年は、視界の隅に機械を見つけた。

映画やアニメに出てくるような、洗練されたモノは無い。しかし、それを操作しているであろう人物から、狂ったものを感じた。


ー狂気、そんな言葉がよく似合うー


途端、体の光が弱まる。一歩、また一歩と近づくごとに、封印されたかのような、奇妙な感覚。

「ーおい、どうしたガロンっ!?」

獣は答えない。
436 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 23:29:26.09 ID:SJBXeC2o
>>433
「なんだ、てめぇは!!邪魔しやがって!」

狸は邪魔された挙句に力も制限されだいぶ苛立っているようだ。
制限されたといっても身体の金属化はできるらしく手と足を集中して金属化させた。

「こんなんが居ちゃあ集中出来ん。俺はこいつから叩き潰すぞ。」

狸はそのまま助走をつけてロボに向け渾身のドロップキックを放った。

「邪魔すんなやゴラァァァァ!!」
437 :精螻蛄[saga]:2010/10/21(木) 23:33:09.66 ID:a915nsko
>>433

ふむふむ、これは良い

【力を封じられる、というのが彼の場合はまるで逆に働く…?】

まっどさいえんてぃすと、というのは罪の塊だと聞いてるよ

【妖力と気配とを隠す力が消えれば、自然と力が強まる”ように見える”】
【取り立てて長生きでも無いが、新米ではない それなりの力は、ある】

【元が弱いのが、強化された風に感ぜられれば、動揺するか?】

【特に攻撃は、しない】
438 :Dr.T[saga sage]:2010/10/21(木) 23:36:19.50 ID:pf0Wtoko
>>435
かーっかっかっか! わしの“対妖力フィールド”の力を見るがいい!
このフィールドの中では、妖怪は決して本来の力を出せぬのじゃ!

>>437
どうじゃ! 力を失って手も足も出んか!
そうじゃろうそうじゃろう! そこで、わしの雄姿をとくと見ておくがよい!
【どうやら、そんな細かいことは気にしない人間のようだ】


>>436
【キックは、ロボのボディに大きな傷を残す】
そんな攻撃効かんわい! 何しろこの“妖怪ホイh……

ぎゃーっ! わしのかわいい“妖怪ホイホイ13号”のボディに傷が……
何てことをしてくれるんじゃー!! えーい、決して許さんぞーー!!!
439 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 23:43:51.75 ID:SJBXeC2o
>>438
「何が許さねぇだ。こっちこそ邪魔したこと許さねぇぞ!!」

そのままロボのボディに拳でラッシュを浴びせた。

「なにが実験材料だ!妖怪舐めんなよぉぉぉぉぉ!!」
440 :ガロンの人[sage]:2010/10/21(木) 23:44:09.19 ID:cRreiQUo
>>438

狸がロボットのボディに傷をつけた。鉄に変化はさせているが、それだけであの傷はつけられないだろう。

「特別堅いって訳でも無いみたいだな・・・」

戦況を読み、有利に立ち回ろうとする。相棒の声が聞こえない今、迂闊な行動は死へと繋がる。彼は今、普通の人間とさして代わりはないのだから。

身体能力は、飛躍的に上がっている。そこだけで見れば、戦えないこともない。しかし、敵の持つ特殊な力には適うかどうか疑問である。

(ーおい)

不意に、獣の声がした。
441 :精螻蛄[saga]:2010/10/21(木) 23:44:10.11 ID:a915nsko
>>438

これは…妨害されればされるほどに燃えるタイプと見受けた

(ついでに、狭い窓を通してしか周りを見れないタイプだ…)

【彼自身が語った、対妖力フィールドらしきものが露出されてはいないかと眼を細め】

【結果に関わらず、とりあえずは飛び上がってカプセルを引っ掻く】
【力を封じられたのもあって、そこまで速い動きではなく、ロボの機動性如何では十分避けられる】
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/21(木) 23:52:10.31 ID:2F5EfeE0
443 :Dr.T[saga sage]:2010/10/21(木) 23:52:41.62 ID:pf0Wtoko
>>439
あわっ、おわっ、何をするんじゃー!
ああ、妖怪ホイホイ13号が段々ボコボコのあられもない姿に……

これでも喰らうがいい!!
【両手に当たる部分のハサミ状カプセルが、平次郎狸を捕まえようと襲い掛かる】
【大きさの割には素早く、かなりの出力の機械のようだ】

>>441
【目立つのは、ロボの背中にくっつく、3本のドラム状の装置】
【それでなければ、ロボ本体の内部にあるのだろう】

【なお攻撃は、平次郎狸ばかりに気を取られているせいで全く避ける気配がない】
444 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/21(木) 23:59:22.22 ID:SJBXeC2o
>>443
手でハサミ状カプセルを抑える。

「ぐっ!?おらぁぁぁぁぁ!」

地の力だけでハサミ状カプセルを跳ね除けると一旦後ろに下がった。
445 :精螻蛄[saga]:2010/10/22(金) 00:04:07.99 ID:sN9HnhMo
>>443

(こっちに興味が無いってのは問題だ 狙われないと、加速できないんだよな)

もとからやる気の無い造形だし、ちょっと凹んだ位気にすんなよ!
まあまだ、おっさんの顔よりはマシか?

【こちらに注意を向けようと、適当に貶してみる】

【力を抑えられた今、攻撃の最中に唐突にハサミに襲われるのが恐い】
【先に狙わせて避けることで安全を確保しようというのは、彼の特性ならではのもの】

>>44

っと、僕は君とは敵なんだよ?

【後ろに下がってきた狸に、横から体当たりをしかける】
【今までよりもさらに幾分か鈍い動き かわそうと思えば簡単にかわせる】
【鉄の身体に反撃を受けるのを恐れて、当てる気が無い】

【無視されるのが気に食わないのもあって、ロボの操縦主の視界に入る、というのが大目的】
446 :ガロンの人[sage]:2010/10/22(金) 00:05:11.92 ID:2cKPa.Io

「ーガロンッ!?」

声が跳ね上がる。消えていた声が戻ってきた。

(肉体が無いぶん・・・結界の影響を強く受けちまうらしい・・・)

声に力が入ってない。余程疲れているようだ。

(だが・・・一発位なら・・・)

ここで決めるのか、否か。最大の一撃を以て・・・

「あぁ、やってやろうぜ。」

笑う、獣。
447 :Dr.T[saga sage]:2010/10/22(金) 00:09:23.15 ID:APiIPzIo
>>444
ええい、この怪力狸めが!
妖怪ホイホイ13号には腕がもう1つあるのを忘れてはイカンぞ!
【止められたのとは反対側のカプセルを、ちょうど平次郎狸が下がったところを狙って伸ばす】

>>445
何じゃと!? わしのかわいい妖怪ホイホイ13号が、やる気のない造形だと!
見てわからんのか! この美しい有機的フォルム!
極限まで空力と放熱効率を計算された機能美!
これがわからぬとは、許してはおけん!
【一度平次郎狸に止められたカプセルを伸ばす】
448 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/22(金) 00:15:10.48 ID:pxAKwuco
>>444,445
「うおおお!」

いきなりの狐の体当たりに驚きながらも向かってくるカプセルの上に曲芸のように乗りそのまま駆け上がりロボの後ろに跳んだ。
意外と身軽なようだ。

>>446
「ん?なんか面白そうなことしようとしてるな?何があっても良いように警戒だけしとくか・・・・・」
449 :精螻蛄[saga]:2010/10/22(金) 00:17:25.49 ID:sN9HnhMo
>>447

【彼は、”逃げる”ことに関してのみ力を発揮する獣】

【カプセルを引き付けて置いて、狸を一瞥】

(っと、狸から反撃は無しか 同時に二つ避けるんなら、後ろに回ってそのまま噛み殺せそうだったが…)

【境内に高い音が響き渡る 土を蹴る音が幽かに通る】
【あと少しで捕えられるかと思えば、次にはロボットの後ろに回っていた】
450 :ガロンの人[sage]:2010/10/22(金) 00:24:25.34 ID:2cKPa.Io


ー右手を前に、身は低く、左手で支えるー

光が集まり、大きな塊となる。

打ち出すイメージ、銃ではなく、大砲。

5 4 3 2 1 

塊が機械へと打ち出された。
451 :Dr.T[saga sage]:2010/10/22(金) 00:28:08.88 ID:APiIPzIo
>>448
えーい、すばしっこい奴め!
これは、身体能力にも有効なように対妖力フィールドを改良せねばなるまいな……
【むむむ、と悩みこみ、はっと顔を上げたときには、平次郎狸は目の前にいる】

>>449
ぬをっ! こやつもか!
【慌てて方向転換しようとし、ロボットの足がもつれてその場で転倒する】
ぬわーーー!!! しまったーーー!!!

>>450
ま…待て……
話せばわかる……ぎゃあああーーー!!!
【博士とロボは光に包まれる】

【……が、対妖力フィールドがそのエネルギーの大半を消し去ってしまう】
【塗料が剥げ、外装が凹むが、それだけのようだ】

あ…危なかったではないか……直撃していたら大変なことになっていたぞい!
452 :ガロンの人[sage]:2010/10/22(金) 00:33:46.00 ID:2cKPa.Io
>>451

動けない。体に力が入らない。それでも、目の前の敵を倒す。

消えたはずの光が戻り、青年の体をまた狼に変えた。

一瞬、身が消えるほどの速さで跳ぶ。

ーその爪は、機械を鉄くずに変えたー
453 :精螻蛄[saga]:2010/10/22(金) 00:34:56.82 ID:sN9HnhMo
>>451
【転倒の隙、思わず”本能的”に飛びついた】

【狙いはあの、妖しげな三つのドラム缶】

【思い切りドラム缶の一つに噛み付き、さらに爪を叩きつける】
【涎が鈍く輝いて、牙を伝った】


(あ、これ倒したらもったいないじゃないか俺…)
454 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/22(金) 00:37:39.96 ID:pxAKwuco
>>451
「狼男の渾身の一撃が効かないとは・・・・・・・・つかあいつはあれ必殺技じゃなかったのかよ。」

狸は苦笑いをした。

「って、それだけで終わりじゃなかったか・・・・しかもくっそ速ぇなぁ狼。まぁいい俺も追撃だ。」

狸は倒れたロボに飛び乗ると凹んだ部分にラッシュを叩き込んだ。

455 :Dr.T[saga sage]:2010/10/22(金) 00:39:43.31 ID:APiIPzIo
>>452>>454
妖怪ホイホイ13号ーーーー!!!!
【爪で切り裂かれたボディを見て、絶叫する】

>>453
ば…馬鹿者! それをは動力エネルギータンク……
それを壊したら大爆発が……
【ロボットのボディが、まばゆく光りだす】
456 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/22(金) 00:43:38.77 ID:pxAKwuco
>>455
「これってやっぱお約束って奴か?」

狸は色々とテンパっているのか朗らかに笑いながら言った。

「じゃなくて・・・・・逃げろー!!」

ふっと正気に戻ると一目散にその場から走り出した。
457 :精螻蛄[saga]:2010/10/22(金) 00:46:19.86 ID:sN9HnhMo
>>455

きひひっ 説明ありがとうよっ!

【危機が大きければ大きいほどに、回避行動は素早くなる】
【大爆発、聞いて抑えられていた力が再び漲った】

【爆発の音と間違えるほどの轟音】
【神社の中から、精螻蛄の姿は消えていた】

【境内に作られた、足跡の形の窪みは爆発の中残るだろうか?】

/お疲れ様でしたー っと周りの方は大丈夫なんでしょうか!?
458 :ガロンの人[sage]:2010/10/22(金) 00:49:24.56 ID:2cKPa.Io
>>455

「・・・っ、俺・・・もう動けないん・・・だけ・・・ど・・・」

呟き、意識が遠のく。このままでは爆発に巻き込まれてしまう。

光が薄れー・・・、暗転。
459 :Dr.T[saga sage]:2010/10/22(金) 00:54:35.47 ID:APiIPzIo
【ちゅどーーーーーん!!!】

【盛大な爆発が、境内を揺らす】
【木陰で羽を休めていた鳥達が驚き、慌ててふためいて飛び去る】
【ドクロの形のキノコ雲が立ち上り、ロボットの部品が四散する】

わしはまだまだ負けんぞーーーー!!!

【そんな声が遠ざかっていき、空の一角できらりとした星になった】
460 :??[sage]:2010/10/22(金) 00:55:14.64 ID:2cKPa.Io
おや、危ない。ここにいては。

黒い猫。次に目が覚めたら・・・・・・







                                                                                           「木天蓼」




















461 :平次郎狸の人[sage]:2010/10/22(金) 00:57:13.48 ID:pxAKwuco
>>459
「って、うわ逃げ切れな--------」

狸はそのまま吹っ飛ばされていった。

「あー、うん。こういう時はなんて言うんだったか・・・・・。あっ、あれだ。畜生、覚えてろよおおおぉぉぉぉぉぉ」

吹っ飛ばされながらも意外と元気なようで叫びながら消えていった。

/お疲れ様でしたー。
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 02:43:40.64 ID:RuCljocP
すっかり人間は寝静まった夜の街
静寂が街を支配する中、とある公園にてその静寂をぶち壊す女がいた

「コレが洋服……ひらひらじゃのう」

いつもは和服なのにも関わらず、今日は洋服をきている
服を買うお金が出来たというわけではなさそうだが……

「これで人間にまぎれても違和感がないの……くっくっく」

その場でくるくると回りながら、短いスカートをなびかせる
その姿は、静寂と容姿が相まってどこか幻想的だ
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 02:51:31.41 ID:41ZF3IAO
>>462
暗闇
そこを飛ぶものと言えば、飛行機あるいは未確認飛行物体と相場が決まっている

「……この時間ならあまり人間が居ないから気遣う事も無いか」
ある意味では未確認飛行物体である
十代になってさほど間もないくらいの少年。……にこうもりの翼が生えている

「ん……?」
下の様子が目に入った。女だろうか?

「……ふ、」
丁度良い、月夜に女、そこに吸血鬼
まるで小説か映画の位置場面ではないか、と微笑し、女の前方に降り立った
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 02:56:13.71 ID:RuCljocP
>>463
初めて和服から洋服になったせいか、とても気分がイイらしい
笑顔でひとりその場で回っていると……

「……む?」

闇夜に降り立つ何かに気づいたのか、回るのを辞めた。

「むー……?」

何が降りてきたのか、そちらに視線を向け、目を凝らす。
頭にかぶっている帽子の中が、少し動いた。
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 03:03:58.55 ID:41ZF3IAO
>>464
女が自分に気付いたと解ると、いかにも「らしい」笑みを口元に浮かべ、ゆっくりと振り返る

「……良い夜だな、女」
――コツ、コツ
硬いブーツの底を鳴らし、暗闇からゆっくりと姿を見せる

「しかし……どうやら俺と出会ったのが間違いのようだ」
――コツ、コツリ
完全に暗闇から姿を現す

「ご機嫌のところ申し訳ないが……貴様の血を戴こう! …………う?」
威勢よく言い放った口上の後ろに、疑問符がついた
それもその筈、目の前には顔見知りの、それもこういった遭遇の仕方は何としてもしたくない相手

疑問や驚きが要り混ざり、ポカンとした顔で相手を見つめている
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 03:11:20.08 ID:RuCljocP
>>465
目を凝らすし、その姿を確認する
そして、紡がれたセリフに小さく口元を吊り上げる。

「きゃあああ!……とでも言えば満足かの?」

ぽかんとした相手の顔を見て、腹を抱えて笑い始めた

「なんじゃ?血を吸ったら気持ち悪くなるくせに一丁前に女を襲うつもりだったのかの?
あはははは」

目から涙が出るくらいの大爆笑
どうやら相手をまともに確認せずに格好つけたセリフを言っていたのを見て、ツボに入ったらしい
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 03:20:22.33 ID:41ZF3IAO
>>466

「…………っ」
きゃあと叫びたいのはこっちである
白い顔も耳もそこかしこがみるみる紅く染まってゆく

「う、うるさい! ……これはだな、その、練習というか……」
小さな声で、ごにょごにょとどんどん言葉が詰まってゆく
完全に自分のミスである。しかしこんな事になるとは一体誰が予想できたであろうか
今すぐこの場で霧化してしまいたい

「だ、だいたい……だな、そんな恰好している方が悪い!」
目に涙を溜め、苦し紛れに怒鳴った
確かに、普段通りの着物姿であればこの少年もこのような事はしなかった筈だ
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 03:25:04.41 ID:RuCljocP
>>467
「練習……練習のう……ぷっ」

完全に馬鹿にしている。
口元を手で隠しながらニヤニヤし

「和服が目立つといったのはそなたであろう?
これで妾も目立たずに街を歩けるというものじゃ」

えっへんと胸を張る。
もっとも、目立たないと本人がそう思ってるだけだ。
洋服だろうが和服だろうが容姿は変わらないし、結局のところ人目を惹くのは変わらないだろう。
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 03:33:56.12 ID:41ZF3IAO
>>468
「わ、笑うなぁっ……」
グス、と鼻を鳴らす音が聞こえた
抗議の声も次第に弱々しくなってきている

「ぐ……確かにそうだが……」
ジロリ、と下から上まで女を見る
これならば、見かけはなんら現代人に紛れていても遜色無い
人目を引くと言っても、肯定的な意味でのそれだろう。が、

「ふん……あんまり似合ってないぞ」
我ながら心にも無い事を言った
わざわざ自分から相手を褒めるような性分では無いにせよ、否定する程のものでも無かった
しかし、相手を喜ばせるような事は癪に障るので憎まれ口を叩く
まさに子どもである
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 03:41:26.62 ID:RuCljocP
>>469
「ちゃんと相手を確かめないからこうなるのじゃ。
自業自得じゃよ」

相手をいじめるのが楽しいらしく、顔は満面の笑みである。
しかしまあ、あんまりやりすぎるのもアレなので、ここらへんで一回やめることにした。

「似合ってないかのう……。
洋服は着た事ないからどんなのを着ればいいかわからなかったのじゃ……」

少し落ち込み気味に自分の服を見る。
街にいた女性の服を真似て変化した訳だが、そんなに似合ってないかとショックを受けたようだ。
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 03:48:32.57 ID:41ZF3IAO
>>470

「…………」
ぐぅの音も出ないとはまさにこの事
ぐぬぬ、と恨めしそうな顔をして口をつぐむ

「あ、いや……だな、その」
間を置いて、少しだけ冷静さを取り戻したら徐々に周りが見えてきた
女の様子を見、先ほどの自分の発言を少し反省する
状況が状況だったとはいえ大人気ない。というより彼が目指す「立派な」吸血鬼像には相応しくない

「まぁ……良いんじゃないか」
ぽつり、と相手と目を合わさずに言った
素直に謝る事ができないあたりはまだまだである
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 03:57:18.91 ID:RuCljocP
>>471
「ふむ、そうかのう……」

訝し気に相手を見る。
とはいえ、神通力で相手の心を読み、だいたいのことは把握した。
先ほどとは違い、もうこれは演技である。

「ま、服装などどうでもいいのじゃ。
ほれ、この前のお金じゃ」

前に、結局使わなかった硬化を相手に返す。
現代の字が読めないという理由で、結局食べ物は購入しなかったのだ。
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 04:05:11.78 ID:41ZF3IAO
>>472

「……一応、普通に見える」
もごもごと言い、ツンと顔を背ける
自分の失態のせいか、まだ頬には赤みが残っている
神通力で読まれているとは知らずに

「…………は?」
掌の上の硬貨と女を交互に見る

「……金を工面する宛でも見つかったのか?」
キョトンとした顔で相手を見遣る
昔話のように木の葉ではあるまいな、と硬貨をカチカチと鳴らしながら
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 04:13:53.16 ID:RuCljocP
>>473
「うむうむ、普通で結構。
目立たないことが目的だからの」

顔を背ける相手に、少しニヤつきながらも大きく頷いた。

「いや、そうじゃなくて結局使わなかったのじゃ。
最近の字は読めなくての。それで買わなかったのじゃ。
だから今、字を勉強中なのじゃ」

硬化を偽物じゃないかと疑う相手を見て、理由を説明する。
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 04:20:36.89 ID:41ZF3IAO
>>474

「ふん……」
とりあえず、相手から落ち込みの色が消えたので良しとする
『貴婦人には丁重に』という一族の教えにはまだほど遠いが

「…………」
信じられない、という目で相手を見る
メニューを指で指すとか、何か色々あるだろ、と心の中でつっこみながら

「……馬鹿?」
狐なのに馬と鹿とはこれいかに
先ほどの自分の行動も中々の間抜けであったが、思わず言葉が口をついて出た
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 04:26:55.53 ID:RuCljocP
>>475
「バカとは失礼な……
第一、あんなに人がおおいところに飛び込めるわけ無いじゃろ」

今まで必要がなかったので覚えてこなかった、ただそれだけであるが……
状況的にバカと思われても仕方ないだろう。

「それに、そなたと違い妾は頭がいいからの。
もうほとんど読めるようにはなった。
次は英語じゃの」

語学にはまったらしく、英語を勉強するつもりのようだ。
英語を話す日本の妖怪、というのもなかなかシュールである。
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 04:35:21.55 ID:41ZF3IAO
>>476
「じゃあ間抜けだな。ああいうのは上手くできているもので、自然と法則性が見えてくるものだ」
フン、と鼻で笑う
その法則性とやらが見えるようになってしまったのは、鋭い観察眼故かはたまた人の世に慣れてしまったためか

「……見くびって貰っては困る。母国語も含め俺は数か国語の教養があるからな」
ふふん、と得意気な笑みを見せる
妖怪社会にもグローバルの兆しがあるらしい
尤も彼の場合、『貴族たるもの』として、今よりも若い頃親に叩き込まれたようだが。もちろん彼自身の努力もある

「……というか、読めるようになったなら何故買わなかったんだ?」
はた、と純粋な疑問を問いかける
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 04:40:58.97 ID:RuCljocP
>>477
「間抜け、のう……
『……良い夜だな、女』
『しかし……どうやら俺と出会ったのが間違いのようだ』
『ご機嫌のところ申し訳ないが……貴様の血を戴こう! …………う?』」

一字一句間違えずに、最初のセリフを言ってみせる。
自分が間抜けでも、バカでもないと証明するためのようだが、顔はにやけている。

「どうじゃ?妾の記憶力、なめてもらっては困るのじゃよ」

記憶力がいいのは本当らしい。
何千年も生きている割には、まだ脳は若いようだ。

「ふむ、あの後なかなか外に出られなくての。
最近抜け出すのも一苦労じゃ」

狐の中でも重要人物(?)なのか、色々大変らしい。
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 04:51:24.22 ID:41ZF3IAO
>>478

「」

ひく、と顔がひきつった
再び顔がみるみると紅くなっていくが、ぶんぶんと頭を振る
コホン、と一つ咳払いをして

「や、や……ふん、中々じゃないか」
一応認めはしたが、ジトッと相手を見上げる
自分より頭が高い位置にあるのもまた恨めしい

「腐っても姫だかなんだか……って訳か」
ふむ、と理解したように頷く
付き人(狐?)の一人や一匹居ても良いんじゃないかとも思いつつ
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 04:56:34.13 ID:RuCljocP
>>479
「言ったであろう?妾は頭がいいのじゃ。
今日のことも一生忘れないであろうな」

先程のセリフを一生覚えていると、暗に言っている。
他人の恥ずかしい言葉を一生覚えているとは、なんとも性格が悪い。

「ま、そんなところじゃの。
ちなみにお付きのものは厳しいから見つかったら戻される。じゃから一緒にいるのはありえないぞえ?」

疑問を神通力で読んで思わず答えてしまう。
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 05:03:48.90 ID:41ZF3IAO
>>480
「っ……勘弁、してくれ……」
無駄なのは解っているが、か細い声で言う
今日初めて見せた素直な態度であろう

「……また読んだのか」
心を読まれるのはあまり気持ちが良いものではない、なんだかむず痒くなる

「ともかく、中々面倒そうだな……」
「…………ほら」
言うと、突如硬貨を握った手を突き出し、ん、と相手に突きつける
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 05:09:34.16 ID:RuCljocP
>>481
「残念じゃが、忘れようにも忘れられん。
おとなしく諦めて、次から頑張るんじゃな」

ニヤニヤと笑う。
この狐はこうやって若い妖怪の恥ずかしい過去を覚えて年を取ったときにばかにするのが趣味なのだ。
だから忘れないだろう。多分。

「……ふむ、すまぬ。ついつい読んでしまった
最近力が戻ってきての……制御が面倒なのじゃ」

しばらく使わなかったため衰えていた神通力が回復してきたらしい。
とはいえ、体力不足は治らないが。

「うむ、かなり面倒じゃよ。立場上しょうがないとはいえ、非常に面倒じゃ。
……む?」

差し出された硬化を見て、首を傾げる。
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 05:21:01.09 ID:41ZF3IAO
>>482
「…………」
さらにジトッと恨めしそうに女を見る
血が吸えるようになったら全部吸い尽くしてやる
読まれても構うものか、と心の中で決心した

「これは……まぁその、詫びと言うか何と言うか……」
ごにょごにょと口ごもる

「まぁ良い、とにかく受け取れ!」
「……貴様の覚えた言葉が通じるかどうか試してみることだな」
今回は貸しではないようだ
そう言って無理矢理相手に硬貨を押しつける
無理かもしれないけどな、と新たに憎まれ口を付け足して

「……では、そろそろ失礼する。…………それなりに似合ってるぞ」
俯いて、少し照れ臭そうに呟く
もうじき夜明けだ。飛んで帰っては人目につく
少年は霧化して姿を消した



//落ちます。絡みありがとうございました!
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/22(金) 05:25:05.76 ID:RuCljocP
>>>483
「む、もう読んでないからわからんが……
物騒なことを考えておるな……」

表情からなんとなく察する。

「お、おお……分かったのじゃ」

硬化を受け取り、頷く。

「無理な訳ないじゃろ、妾じゃし。
……やれやれ、素直なら少しは可愛いのにの」

どこからその自信が溢れてくるのか聞いてみたいものだ。
そして、最後の呟きに優しげな表情を浮かべた。

「さて、妾もそろそろ一旦帰るかの……」

軽い足取りで、公園を去っていった。

/絡みおつでした!
485 :芹沢 景久2010/10/22(金) 21:32:09.31 ID:kZXnYNEo
裏路地 深夜と言うにはまだ早くだが更けた夜

銃声、銃声、銃声
間もなく放たれた三発の銃声
鈍い鈍い銃声 何故か響かない銃声は街の騒音にかき消された

地面に転がる老人とそれを見下ろす男

「………」

泣きそうな、崩れてしまいそうなそんな顔で老人を見下ろす男
486 :赤マント[sage saga]:2010/10/22(金) 21:36:28.00 ID:SGwLZEco
>>485
「キヒッ、キヒヒヒヒィヒィィイィィィィイッッ!」

路地裏に、突如男が現れる。

「血、血血血血のッ!ちちちちちいぃぃいぃのぉぉおぉ香りがしますよォォおぉぉっっ!?」

男の格好は、夜の闇の如き漆黒の夜会服に、血で染めぬいたかのような真紅のマント。
そして、何よりも異彩を放つのは目に刺さるほどに鮮やかな純白の笑い仮面。
血臭を纏い、異常の顕現……赤マントが現れる。

「お兄さんがやったんですかそうなんですねキヒヒヒヒッ!そうなんでしょうねイヒッ!楽しいですねぇ、殺すのは楽しいですか?いや、言わなくてもいいのです分かりますから!
キヒヒヒヒィヒィィイィィィィイッッ!」

芹沢に詰め寄りながら言う。
487 :芹沢 景久2010/10/22(金) 21:40:45.55 ID:kZXnYNEo
>>486
「…なるほど、今宵はもう一仕事しなければならないようだな」

手に持った無骨な銃を構え照準を定める
狙いは、赤マントの胸

「一身上の理由にて、貴方を『処理』します」

そして、銃声
488 :赤マント[sage saga]:2010/10/22(金) 21:45:00.99 ID:SGwLZEco
>>487
「ヒィイイィッ!怖い怖いコワイコワイコワイィィイィィィイ!」

叫びながら銃弾を受ける。
しかし、胸と銃弾の間にマントが割り込み、銃弾を受け止めていた。

「キヒッ」

いつの間にか両手には豪奢な細工の施されたナイフが。

「殺します、殺す、殺せ、殺しました、殺しましょう、殺す?殺そう、そうだ、殺そう、そうだそうだそうだそうだソウダソウダソウダ!」

地面を蹴り、芹沢に向けて駆ける。
速度は、疾い。

「殺しますよぉォォオォォォオォォォおぉぉっ!」

右手のナイフで突きを放つ。
狙いは首筋だ。
489 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/22(金) 21:51:54.00 ID:kZXnYNEo
>>488
「…クッ!」

一歩後方に下がると厚い銃身で跳ね起こし、ナイフを防ぐ
勢いのまま銃を捨て置き、もう数歩下がると懐より黒塗りの匕首を抜き、構える

「…『火剋金』」

刀身は、赤く焼け空気を焦がす
いや、空気だけではない
周囲を、景久諸共焼き、刀身を白く光らせる
490 :赤マント[sage saga]:2010/10/22(金) 21:55:14.29 ID:SGwLZEco
>>489
「うわぁチィぃイィぃぃイィぃっ!」

マントを翻し、距離を取る。
全身から煙がぶすぶすと上がっている。

「熱い、熱い、痛い、コワイコワイ!」

距離をとりつつ、マントを蠢かせて老人の死体を手元へ引っ張っていく。

「ヒヒヒヒヒヒィッ!ゴメンナサイッ!ワルイトオモッテナイケド!」

ナイフで老人の首を切り落とす。
そして、血管から血液を操作し、血液を引きずり出すと、数十本のナイフを創りだした。
491 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/22(金) 22:02:44.07 ID:kZXnYNEo
>>490
老人は何かしらの妖怪らしいい
それを得る力があるならば彼の妖力がその血の刃に付加されるだろう

「…グゥ、ギァオォオオ!」

燃え盛る白熱の刃、それを持つ手に嵌めたシルクの手袋は燃え尽きる
それと同時か、早いか、投擲
狙いは赤マント、ではなくその足元

「これで、決めさせてもらう、『水乗火』」

白熱の刃から急激に熱が失われる
水による消火、そして奪われた熱は水と合わさり水蒸気にその姿を変える
路地を埋め尽くす水蒸気
それ自体にダメージはないだろう、だが奪われる視界

赤マントの左へ回りこむように足音が聞こえる
確か、男が投げ飛ばした銃もソチラに飛んでいっていただろう
492 :赤マント[sage saga]:2010/10/22(金) 22:05:27.70 ID:SGwLZEco
>>491
「キヒッ!見えない、みえない、ミエナイデスヨ!ドコデスカ!?」

血の刃を辺りに浮遊させながら言う。

「……ヒダリデスカ!」

血の刃の半数が勢い良く足音の方向へ翔んでいく。
そして、残りの刃は、マントの内部へ取り込まれていく。
マントを全身を覆うように纏い、血液操作の応用で硬化させた。
普通の弾丸では大口径で無ければ貫くことは難しいだろう。
493 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/22(金) 22:15:25.49 ID:kZXnYNEo
>>492
蒸気が消え、男の姿が現れる
血の刃が半身に構えた左半身に突き刺さり血を吹き出させる

右膝を地面をつき左腕を台座代わりに銃身を固定

「…妖怪相手に、無傷で勝とうなど到底思ってなどいない」

装填された銃弾は、銀弾頭
魔を滅すると信じられ、魔を滅するために造られ、魔を滅した実績により
真の退魔の概念を得た銀の十字剣を溶かし作られた銀の銃弾

銃口から放たれる一条の銀、異形の魔翌力を持つソレが疾る
494 :赤マント[sage saga]:2010/10/22(金) 22:20:59.17 ID:SGwLZEco
>>493
「キヒッ!いいいいぃぃいッ香りがしますねぇ……!」

噴出す血の香りに恍惚とする赤マント。
そして次の瞬間。

「アギッ!?」

着弾。
普通の弾丸では傷ひとつつかないマント。
しかし、相手の放った弾丸は『普通の』弾丸では無かった。

「アアアアアアアアアアッ!イタイイタイイタイ!?」

マントを突き抜け、脇腹に銀弾が打ち込まれる。
吹き上がる血。
其れは、誰の血よりも紅く、赤い。

「タスケテ……タスケテヨォォオォォォツ!」

血をまき散らしながらにじり寄ってくる赤マント。

「シヌノハ、イヤダ、ズット……ズットズットズット!ワタシガコロスノダカラ!」

マントがざわざわと姿を変えていく。
マントの一部が分離し、真紅の長剣と化した。

「アナタモ、ワタシガコロスノデス!」

地面を蹴り、剣を振り上げながら走る。

「アナタハアカイロ!?ソレトモアオイロ!?」

人外の膂力を以て、命の水で出来た真紅の剣が命を奪わんと振り下ろされていく。
495 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/22(金) 22:29:56.46 ID:kZXnYNEo
>>494
男は、振り下ろされる剣を睨むも、たじろぎもしない

「…それも、妖かしには違いないのだろう」

台座替わりの左腕を持ち上げ振り下ろされる刃目掛け引き金を引く
銃声銃声銃声

「『土剋水』」

生命の泉を象徴とする水
それをこの路地にあふれる土の属性で相剋
退魔弾と五行の合わせ打ち
防げねば、その身に刃を受けることになる
496 :赤マント[sage saga]:2010/10/22(金) 22:33:11.53 ID:SGwLZEco
>>495
「アアアアアアアアッ!?」

剣を持つ右腕がちぎり取られ、地面を転がる。
更に血が吹き出し、路地を染めていく。
ありえないほどの出血。
まるで津波の様なそれに飲み込まれながら、赤マントは消えていく。

「アナタハ……イツカ……アカイロニ……!」

消える間際に、そうつぶやくと、仮面は血の海に沈み、消え去っていった。
路地裏に残ったのは、無数の血と、異形の右腕だけだった。
497 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/22(金) 22:42:47.28 ID:kZXnYNEo
>>496
「……ハァ、ハァ」

路地の壁にもたれ掛かり座り込む

「…連絡を、しなければ」

携帯を手に取るが戦闘により故障したようで画面が表示されない
こぼれ落ち、転がる携帯
その先には老人と落ちた右腕
見つめる男の瞳から涙が溢れる

「……やめてくれ、まるで自分が善人だとで言いたいようじゃ、ないか
 嫌々やったのだと、そう言いたいようじゃないか…・・」
498 :黒蔵[sage]:2010/10/22(金) 23:27:25.12 ID:qYmLygoo
路地裏の物蔭から、鼠たちが走って逃げて行く。
そして、するりと側溝から黒い蛇が太い頭を擡げた。
血の匂いを察知してやってきたのだ。

「血だまり…妖怪の血?」

死の気配は1つ、残っている妖気は2種類。
そして弱っているが命の気配が、一つだけ。

>>497
「知っている匂いがする…」

するすると蛇は這い、音も無く近寄って行く。
499 :黒蔵[sage]:2010/10/22(金) 23:30:38.11 ID:qYmLygoo
ごめん今外で凄い物音がして、確認に出たので遅れました。
500 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/22(金) 23:31:41.79 ID:kZXnYNEo
>>498
声に反応し銃口を向けるが、目が霞む
手が震え、照準が定まらない

「……何者だ」

一目見ればわかる
人間ならばこの出血量、長くは持たない
501 :黒蔵[sage]:2010/10/22(金) 23:41:27.31 ID:qYmLygoo
「誰って…えーと、俺です」

蛇は人型を取って立ち上がる。
黒い着物、黒い袴、黒い髪の少年がそこにいた。

「そういえば名乗ってなかったけど、俺、黒蔵って言います。ただの蛇」

言いながら少年は、男の横にしゃがみこむ。銃口の意味は知らない。
手を伸ばしてすっとその傷口に触れると、出血は止まった。

「傷薬、いります?」

少年は、懐から赤い貝殻と小瓶を取り出した。
貝殻を開くと、そこには薄黒い軟膏が入っている。

「大分失血してるから、こっちも飲んどくといいかも」

差し出す小瓶には何かの液体が入っているようだ。
502 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/22(金) 23:44:31.61 ID:kZXnYNEo
>>501
「…近寄るな、貴方は何も見なかった
 そういう事にして此処を立ち去れ」

拳銃を下げ、腕を脱力
傷口に触れるその手を払うほどの力もない

「やめろ、そんな事望んではいない」
503 :黒蔵[sage]:2010/10/22(金) 23:54:44.34 ID:qYmLygoo
>>502
「…そっか」
飲む力が無いのだと判断し、少年は瓶の中身を自分で口にする。
ふっと息を吐き出すと、薬液はほんのりと潮の香りのする霧となって周囲を漂った。
傷口に身体に、少しづつ薬は染みとおってゆくだろう。

「少ししみるけど、我慢して」

次いで、貝殻の軟膏に少し瓶の中身を垂らし、かき混ぜる。
ゆるく解けて緑色になった貝殻の中身を、傷口に直接垂らしてゆく。
妖の傷にも効果のある薬は、人間であれば尚のこと効き目は速い。
504 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/22(金) 23:58:15.90 ID:kZXnYNEo
>>503
「…あれを、見ろ!
 アレは自分の所業だ」

視線の先には老人の亡骸と切り落とされた腕

「自分は、そんな人間だ
 救う価値もない、…貴方は何を考えているんだ」
505 :黒蔵[sage]:2010/10/23(土) 00:07:11.99 ID:vyjpqZwo
>>504
「うん、そうみたいだ。で、だから何?
人も妖怪も獣も草木でさえも、殺し合い喰らい合うのは当たり前だもの」

少年はここで一度言葉を切って、考える。

「怪我人救うのに、価値なんて要るか?
あるのは単に俺がその気になるか、どうか、だけだ。
偶々通りがかって、偶々知ってる匂いのする人間がいて、偶々俺には薬とその気があった。
あんたにとっては運が悪かったかもしれないけど、俺にはあんたが必要だ」
506 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/23(土) 00:20:02.19 ID:fdliLr6o
>>505
「…わかったような事を」

目を閉じ、嘆息

「…感謝はする
 ただ、救うべきは自分ではない
 良く考えて行動するべきだ」
507 :黒蔵[sage]:2010/10/23(土) 00:21:19.78 ID:vyjpqZwo
>>506
「なぁ、ところでアレ、いるの?いらないなら俺貰ってもいい?」

もう回復のために出来ることは全部済ませた少年が、
なぜか目を輝かせながら老人の亡骸を指す。
508 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/23(土) 00:26:21.18 ID:fdliLr6o
>>507
「好きにするといい
 後処理が出来れば、自分としては問題ない」

こくりこくり、と船を漕ぎ始める
まぶたは閉じたまま、開かない

「少し、眠る
 あとは…好きに…」

寝息もなく、ゆっくりと眠りに落ちていった

//落ちます
ありがとうございました
509 :黒蔵[sage]:2010/10/23(土) 00:33:52.07 ID:vyjpqZwo
>>508
「んじゃ、頂きー♪」

眠ってしまった男を放置して、少年は蛇の姿に戻ると老人の亡骸をぱくりと飲み込んだ。
そのまま立ち去ろうとしたが、ふと、

「血、このままだとまた他の妖怪が呼ばれるなあ」

思い直して辺りに多量の水を吐き始める。
路面の血だまりをさっぱり洗い流すと、蛇はまた下水道に戻っていった。

//お付き合いくださって有難うございました。
510 :夜行集団2010/10/23(土) 20:16:03.00 ID:LRBjUZo0
バーやホストなどで賑わう歓楽街。其処は人の欲と活気でみち満ちていた。
騒音の中で、ホストが一人。彼は首からお守りをぶら下げ歩いていた。
いつもは仕事なのだが、今日はあいにく休みを貰っている。

「休み貰ってもなんでかやる事ナッシングっていうwwwwww暇だっていうwwwwww」

銀髪のホストは絶賛販売中の「焙煎大人のコーヒーミルク」を片手にふらふら。
当ても無く取り敢えず街を歩いているのであった。
511 :2010/10/23(土) 20:23:07.59 ID:53rDqsAO
>>510
「ずいぶんと賑やかだな…」

辺りの雰囲気に戸惑いながら歩いている少女

「昔はこんな通りなかったんだがな…」
早く抜けてしまおうと、足を早める
512 :虚冥2010/10/23(土) 20:29:28.56 ID:LRBjUZo0
>>511
虚冥はこの空間に似つかわしくない彼女を見つけた。
20歳未満もこの街ではよく遊んでいるが、一人歩きのものは珍しい。
いやまず居ない。

「其処のお前どうしたったたんだっていうwwwwww一人じゃ危ないって・・・」

彼女の妖気に気付き、言葉が尻すぼむ。

「妖怪もこの街に興味心身か?っていうwwwwww」
513 :2010/10/23(土) 20:37:34.22 ID:53rDqsAO
>>512
「ん?私か?私は…」

立ち止まり答えようとし、妖怪という言葉を聞き

「なるほど、あなたも妖怪か…」

ゆっくりとそちらに近づく

「この街は何なんだ?数十年前はなかったと思うんだが…」
純粋にこの街に対する疑問
514 :虚冥2010/10/23(土) 20:42:18.39 ID:LRBjUZo0
>>513
「なんだなんだって聞かれても歓楽街としか言いようがないっていう。
 江戸地代にもあったろ?ほら吉原とか歌舞伎町とか」

まるでタイムスリップでもして来たような少女に彼なりに丁寧に説明して見る。
一応面倒見は良い方だと自称しているのだ。

「まぁ、ここ数年でここも異常に騒がしくなってきたけどなwwwwww
 てか今まで山にでも行っていたのか?っていうwwwwww」
515 :2010/10/23(土) 20:46:50.85 ID:53rDqsAO
>>514
「歓楽街か…聞いたことはあるが…ここまでとはな…」

辺りを見回す

「…眩しいな…」

「別に山籠もりしていたわけではないが…こう、賑やかなのはあまり好かないんだ…だから、行ったことはなかった」
516 :虚冥2010/10/23(土) 20:52:19.75 ID:LRBjUZo0
>>515
「もしかして迷い込んだのか?っていう」

歓楽街の雰囲気に戸惑う少女を見て少し考え込む。
興味心身なら自分の店にでも誘ってみるのだが、あまり騒がしいのは好かないと見える。
う〜っと短い唸り声を上げて虚冥は言った。

「取り敢えず色々と案内してやろうかっていう」
517 :2010/10/23(土) 20:58:15.71 ID:53rDqsAO
>>516
「ああ…その通りだ…恥ずかしながら、迷ってしまった」

恥ずかしそうに俯く
「案内か…そうだな、この街で一人ってのも不安だし頼むよ」
518 :虚冥2010/10/23(土) 21:06:02.16 ID:LRBjUZo0
>>517
俯く少女を見て、虚冥は微笑んだ。
困った妖怪が居るのならこの街の顔(?)の自分が案内にふさわしいと思っている。

「どこか行きたい場所があるのならつれて行くっていうwwwwww
 なかったらそうだな・・・服やにでもつれて行ってやるよwwwwwwああそうだその前に」

念の為とはいえ、あまりにも突然に質問をした。
ぶしつけなどの羞恥心は彼はほとんど持っていない。

「百鬼の主目指してねェだろうな?っていうwwwwww」
519 :2010/10/23(土) 21:14:11.26 ID:53rDqsAO
>>518
「行きたい場所?特にはないが?…ん、何だ?」

突然の質問

「百鬼夜行の主…か…目指すつもりはない…」

「だが…人間と妖怪の共存の邪魔になる存在が現れたら…その時は全力で戦うつもりだ」

強い意志を込めて言う

「あなたは?あなたはどうなんだ?」

軽く警戒をしながら聞く
520 :虚冥2010/10/23(土) 21:20:49.09 ID:LRBjUZo0
>>519
虚冥の想像していなかった程の彼女のけんまく。少し戸惑う。
相手が襲い掛かってくれるだけなら簡単なのだが・・・。

「ま・・まぁ。お前の言う共存はどんななのかは知らんけど。取り合えず『妖怪あつめて人絶滅さそ うずwwwwww』なんてことは考えてないから安心しろっていう・・。」

この返答に嘘はないが彼女が気に入るかは解らない。

「ちょくちょく人は殺してるけどな」
521 :2010/10/23(土) 21:26:15.48 ID:53rDqsAO
>>520
「ならいいんだ…」

安心したのか警戒を解く
が、それも束の間

「人を殺しているだと!?何故だ!」

思わず腕を刃に変化させてしまう
そしてそれを突きつける
522 :虚冥2010/10/23(土) 21:33:27.92 ID:LRBjUZo0
>>521
「ちょっwwwwww危ないっていうwwwwww」

自分に刃物を突きつけられた虚冥は少し焦る。
人間の状態で刺されれば流石に死んでしまう、一応危機をのりきる、もとい、間合いを取るために
後ずさりしつつ弁解した。

「お前は人間をどう思っているかは知らんが、どうしても死なないといけない人間だって居るんだっ ていう。怨霊にうらまれながらも、のほほんと暮らす奴をほっといたらな。こいつらが黙っていな いんだっていう。基本人間の見方ではないしなっていう」

虚冥は自分の身体を指差しながら言った。
523 :2010/10/23(土) 21:40:27.67 ID:53rDqsAO
>>522
「…確かに…確かに人間にはいろんな奴がいる…私にも許せない人がいた…」

腕を下ろす、同時に腕が元に戻る

「あなたにも…許せない人がいるのだろう…」

静かに俯く、目には若干涙

「だけど…それは許されることなのか…?私にはわからない…」
524 :虚冥2010/10/23(土) 21:47:54.15 ID:LRBjUZo0
>>523
「・・・。」

少女の涙で虚冥の顔から笑い顔が消えた。許せない奴、そいつはもう死んだ。復讐と言う大儀はもう彼にはない。だが彼にはやめれない止めてはいけない事がある。

「人であろうが何であろうが命奪って赦されるわけナイだろうっていう・・・。
 しかし、それでも俺はこいつ等の為に人を[ピーーー]、[ピーーー]大儀があるっていう・・・。」

彼はこいつ等のためと言った。しかし、それは本当に彼らのためか?自分の苛立ちを人にぶつけているだけではないのか?そんな自問自答を繰り返しながら、かれは未だに答えを出せていない。
525 :2010/10/23(土) 21:58:32.83 ID:53rDqsAO
>>524
「大儀…か…許されないとわかりながらも…あなたは人を殺しているのか…」

少女の目から、大粒の涙が零れる

「私もな…私も昔、許せない奴がいて…そいつを…いや…この話はやめよう…私はあなたとは違ってただの人殺しだ…」
涙を袖でふき取り

「あなたが正しいのか間違っているのかは、わからない…だけど、[ピーーー]ことが使命なら止めはしない」
526 :リゼット[saga]:2010/10/23(土) 22:03:21.39 ID:0fgipygo
歓楽街から離れた暗い路地裏
大きいトランクに腰掛けた一人の少女が何かを数えていた。

「1、2、3…何よ、日本人ってビンボーね。こんなんじゃ足りないわ」

数えていたのは黒革の財布から抜き取った紙幣。
…そのサイフとトランクの持ち主だった出張帰りのサラリーマンはその横で石化し、息絶えていた。

「全く…これじゃあマトモなホテルにも泊まれないじゃない!
人の姿を維持するのにどれだけ大変だと思っているのかしら此処の『餌』達は!!」

完全な八つ当たり。
夜の街でゴシックロリータが一人、吼えた。
527 :虚冥2010/10/23(土) 22:07:19.09 ID:LRBjUZo0
>>525
お前もか、そう言いかけて口をつぐむ。
彼女の業と自分の大罪を一緒にしてはいけないそう思ったのだ。
使命、それが本当に自分に科せられたものなら楽になるだろう。その行為の責任を他になすりつける事が出きる。だが彼の今のソレは欺瞞とも言えるものだ。

「・・・ただの人殺しならそんな涙は出ない。どちらにしてもお前と俺は違う・・・どうあがいても 俺には心を癒す涙を流すことは許されない。」

少女の涙を懐から取り出したハンカチで拭う。
528 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/23(土) 22:12:56.27 ID:fdliLr6o
>>526
現れる、黒い影
シャツの下から覗く包帯が痛々しい男

「…何を、している?」

懐に右手を突っ込み、少女を後ろから睨む
529 :2010/10/23(土) 22:16:33.82 ID:53rDqsAO
>>527
「すまない…」

涙を拭われ
少し落ち着いてから

「……あなただって…辛いんじゃないのか?」

530 :リゼット[saga]:2010/10/23(土) 22:18:36.17 ID:0fgipygo
>>528
声に気づき、後ろへ視線を向ける。
潰された片目は眼帯で隠され、もう一方の目は蛇の様に爛々と輝いている。

「あら、人間如きがわたくしに話しかけるなんて思わなかったわ」

トランクから立ち上がり、手を石化した人間の上へ掲げる。
手から滴り落ちる紫の液体は、石像をドロドロに溶かしていく。
クスクスと笑みを漏らす。

「見て分かるでしょう、『捕食』よ?…まぁ必要なのはお金だけど」
531 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/23(土) 22:22:34.50 ID:fdliLr6o
>>530
「…そうですか理解しました
 ―――では、」

懐から引き抜かれる鈍い黒鉄の拳銃

「一身上の都合により『処理』します」

狙いもつけず素早く二連射
牽制の為の銃弾が右側にズレながらも少女へ向かい疾る

銀弾頭
退魔の属性を持つ特殊な銃弾だ
532 :虚冥2010/10/23(土) 22:23:40.42 ID:LRBjUZo0
>>529
「全然wwwwww!!」

男としても、ホストとしても女のこを泣かしたままでは面目が立たない。
其処で彼は自分の心に嘘をついて笑う事にした。

「まぁ、長年生きてりゃ色々あるさっていうwwwwwwそんな事より服屋にでもクレープやにでも連れて 行くからさwwwwwwそんな事忘れてあそぼうずwwwwww」
533 :リゼット[saga]:2010/10/23(土) 22:29:19.74 ID:0fgipygo
>>531
「あら、『処理』だなんて失礼じゃない?これから」

言葉を言い終える前に、人間が走り、銃弾が放たれたではないか。

「…本当に失礼な人ね」

ふぅ……と長くため息をつく。
そのため息は甘い香りのする白い霧に変わり、リゼットを包んでいく。

「………眠ってしまいなさい」

白い毒霧には催眠効果がある。
このまま突っ込み多量に吸い込めば…リゼットの餌になるしかないであろう。
534 :2010/10/23(土) 22:32:51.93 ID:53rDqsAO
>>532
「そうか…それならいいんだ…」

悲しげな表情

「すまない…今はそういう気分じゃないんだ…」

誘いを拒否
535 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/23(土) 22:34:36.34 ID:fdliLr6o
>>533
「…ッ!」

軽く毒霧を吸い込み、ジリジリと後方に下がる
くらり、と頭が揺れ倒れかけるがなんとか持ちこたえた

「なるほど、毒ですが
 ならば…」

躊躇いもなく拳銃のグリップで左手を殴る
小指が、通常では曲がらない後方へ曲がっているのがわかる

「接近戦では危険ですか」

もう一度銃を構える
今度はしっかりと照準を定めているのか、なかなか発砲しない
536 :虚冥2010/10/23(土) 22:37:55.75 ID:LRBjUZo0
>>534
「ならいいんだっていうwwwwwwとりあえずこの牛乳飲んで元気出せっていうwwwwww
 カルシウムたっぷりだっていうwwwwww」

彼の顔が引きつっているのは、誰も気付いていない。

「そろそろ仕事の時間だっていうwwwwwwもう帰るけどまた遊ぼうなっていうwwwwww」

笑いながら悲しみながら虚冥は帰って行った

//落ちさせてもらいます。スイマセン楽しかったです
537 :2010/10/23(土) 22:42:27.73 ID:53rDqsAO
>>536
「…ありがとう」

牛乳を受け取る

「ああ…またいつかな…」

最後に静かな笑みを浮かべて虚冥を見送った


/絡み乙&ありがとうございました。
538 :リゼット[saga]:2010/10/23(土) 22:42:45.87 ID:0fgipygo
>>535
「ふふっ、わたくしの毒を素直に吸っていれば痛い思いもせず楽になれたのに」

一連の芹沢の挙動を厭らしい笑顔で見物する。

「撃たないのなら、こちらから参りますわ」

リゼットの足下に、町にはいない筈の蛇が集まってきた。その数は10匹程度。
山から下りてきたのだろう。有毒・無毒様々な蛇達がリゼットにすり寄る。

「人間って、集中力保たないモノよねぇ」

タンッ!足で地面を蹴る。
その瞬間10匹の蛇は一斉に芹沢へ向かっていく。
だが、リゼット自身は何故か動かない。
539 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/23(土) 22:50:54.34 ID:fdliLr6o
>>538
「蛇に関する異形
 それだけでは、絞りきれないか」

左手を折れた小指ごと握り締め、銃を持つ右手を下げる半身の構え
軽くフットワークを踏むと左腕をムチのようにしならせ、向かい来る蛇に振るう
右手の銃口はまだ、少女を狙い続けている
540 :リゼット[saga]:2010/10/23(土) 23:00:24.63 ID:0fgipygo
>>539
「言っておくけど、日本の下賤な妖怪とは一緒にしないで頂戴」
蛇達は攻撃され完全に怯んでしまった。暗がりへ逃げ込んだものもいる。
そんな蛇達を横目で見ながら、まだ余裕は崩さない。

「…ウフフッ、ちゃーんと狙ってるのねぇ。じゃあ、これなら?」
人間ではありえないスピードで駆け出し、相手の手の届く様な距離まで近づく。
手を振り上げると、爪は紫色に染まり、パタタッと毒液が滴る。

「そのいけ好かない顔、溶かしてあげるわ」
銃口の狙いから僅かに身体の位置をずらし、顔と銃へ向けて手を振り下ろそうとした。
541 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/23(土) 23:06:22.83 ID:fdliLr6o
>>540
接近する少女に反応し一歩踏むこむと
彼の銃器であり鈍器である拳銃を振り下ろされる爪に合わせるよに振り上げる

「…日本ではない
 確かに、洋風の格好しているな
 だが、蛇の…腐るほど居る」

滴る毒液がスーツに、腕に、顔に振りかかる
彼女の台詞通り溶解液ならば火傷でではすまないだろう
無理に抗わず銃を捨て置き、地面を転がるように距離を開ける
542 :リゼット[saga]:2010/10/23(土) 23:16:50.38 ID:0fgipygo
>>541
―――パキャッ
手が拳銃に当たり、リゼットの爪が折れた音がした。
毒液が袖を濡らし、ダラダラと地面に落ちて煙を上げた。
「………随分、酷い事言ってくれるじゃない…」
若干笑みが消える。
「腐る程いるですって!ふざけるのも大概になさい!!」
彼女にとっての屈辱は『自分の価値』を下げられる事。
眉間に皺を寄せて語気を荒げ、睨みつける。全盛期程の力はなく力持つ者が石化する事はない。

溶解液は芹沢の服を、顔を容赦なく灼くであろう。
リゼットは怒りにまかせ、地面を蹴り距離をつめ、芹沢へ飛びかかろうとする。
赤い唇から覗く歯は牙に変わり、黒色の毒が染み出していた。
543 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/23(土) 23:25:44.47 ID:fdliLr6o
>>542
地面を転り吹き飛ばしたせいか
溶解液はそれほど付着しなかったようだ
スーツはボロボロではあるが顔は一部の皮膚を焼いた程度だ

「蛇睨みの石化とは、また王道だな
 西洋の蛇がよく持つ属性だ」

膝立ちで挑発するような口調
懐から匕首を抜き取ると構える

「『土生金』ッ」

地面が匕首に吸われるように盛り上がり、少女と景久の間に壁を創りだす
壁は金属のように固いが衝撃を受ければすぐに崩れ去るだろう
544 :リゼット[saga]:2010/10/23(土) 23:36:22.51 ID:0fgipygo
>>543
「………人間如きがわたくしを愚弄するのか!?」

芹沢の首に咬み付こうとする…が
いきなり現れた壁に盛大に身体を打ち付けて地面に転がる。
壁は崩れ、溶解液が付着した部分はドロドロに溶けていった。

「う…ぐ……許さない…許さないわ……人間…!」

ゴスロリ服がぴたりとリゼットの身体に張り付き、鱗と羽毛に変わっていく。
脚は大蛇の尾に、腕は鶏の翼に、眼帯は外れ潰れた目が露に。
そして少女の顔は鳥に変わり、怪物『コカトリス』の姿へと変わっていった。

「咬んで咬んで咬み殺してやる!そしてグチャグチャになった肉を眷属の餌にしてやる!!」

地面を猛スピードで這い、再び芹沢へと飛びかかった。
重量は今までの数倍はあり、早さも人間時とはかなり変わっている。
545 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/23(土) 23:49:50.88 ID:fdliLr6o
>>544
「…許してもらおうなど、思ってはいない
 自分は貴様を『処理』する、それだけだ」

崩れた壁が土に戻り、そして匕首に吸収されるように引き寄せられ
匕首は野太刀ほどの長さへまで伸びる

「…『金虚木侮』『土生金』
 そして『火乗金』」

少女の肉薄、男は避ける気など無い
これが勝機と、カウンターを仕掛ける気だ

匕首を上段に構え、右足の踏み込みとともに右袈裟に斬り下ろす
空中で刃金を完全に熔解し、鞭のように、蛇のように靡きながら

刃は空気を、担い手を、焦がし少女を目掛け振り下ろされた
546 :リゼット[saga]:2010/10/23(土) 23:59:53.53 ID:0fgipygo
>>545
「私が人間に殺される?寝言は寝てから言いなさいな!」

強靭な鋼の様な鱗はヌルリとした溶解液で包まれており、匕首を溶かす…筈だった。
だが毒で溶ける前にソレは溶け、振り下ろされた匕首は背中より弱い腹部を斬り、焼けつくような痛みをもたらす。

「ああああああああああああ!!!」

芹沢から逃げる様に地面へ倒れ込む。
痛みに悶え、尾を滅茶苦茶に振り回す。
それが当たっているかいないかは本人にも分からない。
547 :芹沢 景久[Saga]:2010/10/24(日) 00:06:28.85 ID:nL93ot2o
>>546
もう、毒で焼かれた傷なのか自身で焼いた傷なのか
判断できぬほどの火傷を負い、手に持つ匕首も力を失い元の形に

「貴方を、…『処理』、します……」

息絶え絶え、といった様子で匕首を構える
立つのもやっと、そんな様子の景久は幽鬼の様に立ち竦む

泣きそうに、崩れ落ちそうに、躊躇い、眉間にしわを寄せ
動けない
振り回される尻尾のせいというわけではないだろう
男は、匕首を振り下ろせない
548 :リゼット[saga]:2010/10/24(日) 00:14:50.25 ID:1xRsw26o
>>547
「厭……また…また……殺すの?」

リゼットの頭によぎるのは過去の自分。
人間の退魔師に片目を潰され、弱体化した事で国を出る事になった時分。


ふと、何故かとどめを刺そうとしない芹沢に気づく。
逃げるなら、今だ。
そう確信し、芹沢に背を向けた。
「私を…殺したいなら………殺しなさい」

「でも、私は此処で生きて…生き残って………力を取り戻してみせるわ……!」

ズルリ、ズルリ

血と毒が混じり合った黒い液を傷口から滴らせながら、
地面を這い、距離を取っていく。暗い暗い路地裏の、更に奥へと…
549 :芹沢 景久[sage saga]:2010/10/24(日) 00:28:41.90 ID:nL93ot2o
>>548
見逃す訳にはいかない
この生き方を否定する訳にはいかない

「…逃がさ、ない」

この少女を許すならば、何故この手が殺した者たちは何故死んだのか
否定する訳にはいかない

一歩一歩、確かに少女に躙り寄る
毒を踏み靴が焦げようと、進む進む

匕首を構え、投擲
少女が進む先を狙い、力なく山なりに、ただ、正確だ
550 :リゼット[saga]:2010/10/24(日) 00:36:29.16 ID:1xRsw26o
>>549

「うふふっ…ふふ………あぐっ……ふふっ」

暗がりを進む中、匕首が首…と言うか顔の下に突き刺さる。が笑う事も歩みを止める事もしない。


「言ったでしょう…『生き残る』って」

地面のコンクリートが毒の効果で溶け、芹沢の足下で数十センチの段差を作る。
それに足を捕われたら、一瞬とは言え怯むかもしれない。

そして自分も溶けたコンクリートの裂け目に身体をねじ込む。
身体をくねらせて穴を掘り、地面の中へと消えていった。
551 :芹沢 景久[sage saga]:2010/10/24(日) 00:42:26.73 ID:nL93ot2o
>>550
ふらつく足元がいきなり崩れ、膝をつく
体制を崩している間、少女を見失う

「…『生きる』か、生きる」

そのまま座り込む
何故か安堵したような顔をして、男は携帯でどこかへ電話をかけた

//お疲れ様です落ちます
552 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/26(火) 22:44:54.37 ID:am4QRWoo
深夜、街中を徘徊する学生
学生服で堂々と、赤いマフラーを靡かせて

「…んー、寒ィ
 コンビニでも行こうかな」

欠伸一つ、携帯を眺め閉じる
暇そうなただの学生、そう見える男
553 :威月[sage]:2010/10/26(火) 22:52:29.34 ID:2m.sXjQo
>>552
左手に鞄を提げた、大学生らしき女性が、学生の正面から歩いてくる。

「……?」
彼に気付いたか、正面から近づいていく。
554 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/26(火) 22:57:10.86 ID:am4QRWoo
>>553
「あ、どうも
 やー、今日も今日とてアレですかい?」

少年も威月に気付いたらしく
軽い笑みを浮かべながら威月に近づいていく

「なんちゃって、そうじゃないみたいすね
 じゃ、俺と同じで散歩とか?」
555 :威月[sage]:2010/10/26(火) 23:03:33.93 ID:2m.sXjQo
>>554
「……大学帰りだ」
と、少年の前で立ち止まってニコリともせずに返答する。

「こんな時間に散歩、か」
暗くなった街と、目の前の学生を見比べながら。
人間でない事は分かっているが、アンバランスだと思っている。
556 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/26(火) 23:06:46.87 ID:am4QRWoo
>>555
「大学ってのは、こんな時間までやるんですかい?
 そりゃ、大変だ
 俺はずっと、高校生でいいですよ」

お手上げ、といった感じに手を上げオーバーに驚いてみせる

「こんな時間に散歩です
 俺ァ不良なんでね」
557 :威月[sage]:2010/10/26(火) 23:13:39.75 ID:2m.sXjQo
>>556
「………………まぁ、な」
実際は、空き教室で寝てたら講義を一つ休んだ挙句、この時間まで寝過ごしていたらしい。

「…あるいは、妖異の本能か」
上着の襟を立て、マフラーをきつく巻き直す。
558 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/26(火) 23:17:24.16 ID:am4QRWoo
>>557
「夜になると血が騒ぐ、月夜は暴れたくなる
 なんつうか、在り来り」

カッカッカッ、と大笑い
深夜の空に笑い声が響いた

「寒いから、百鬼夜行もお休みになりゃしませんかね?」
559 :威月[sage]:2010/10/26(火) 23:24:03.98 ID:2m.sXjQo
>>558
「満月の夜は、人を縊り殺したくなる。……なるだけ、だけど」
物騒な台詞とともに、同調する。

「主が決まるまで、終わりはしないのだろう?……寒かろうと暑かろうと、な」
深く溜め息をつく。
560 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/26(火) 23:28:00.44 ID:am4QRWoo
>>559
「…やれやれ、っつうか」

大きく大きく嘆息

「俺、決めたんすよ
 参加する事にしました、百鬼夜行
 面倒だし、危険だろうけど…日常奪われるよりは大分マシだって気づいたんで」

おどけた表情と口調
まるで、本気で言ってはいないような、そんな
561 :威月[sage]:2010/10/26(火) 23:33:11.29 ID:2m.sXjQo
>>560
「……ほう?」
口元をわずかに歪ませ、少し細めた目で少年を見つめる。

「参加する、か。……お前、何かあったのか?」
目ざとく、掘り返そうとする。
疑ってはいない。だが、何かを予測した。
562 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/26(火) 23:36:09.36 ID:am4QRWoo
>>561
「…まあ、ちょっとだけ
 意地ってのがあるんですよ、男の子って生き物にゃ」

照れた様子で目を伏せる

「当面は自分から動く気はないけど
 ちょっと、人探し中ですし」
563 :大蜈姫[saga sage]:2010/10/26(火) 23:36:12.94 ID:1kWvMBso
>>560
おやまあ、男らしい言葉が聞こえてきたこと

【闇の中から染み出すように、和服の女が現れる】

けれど、やめときな
改めて決意しなきゃならないような奴に、主決めの戦いは務まらないよ
564 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/26(火) 23:38:10.17 ID:am4QRWoo
>>563
「あらら、もう一人綺麗なお姉さんが
 こりゃ、両手に花だ、嬉しい限りで」

ヘラヘラ笑う学生服の少年

「主なんかに興味はないけど
 それ目指してるほかのヤツらが気に食わねぇ、ってだけ
 だったら戦うしかねぇでしょ?」
565 :威月[sage]:2010/10/26(火) 23:41:13.52 ID:2m.sXjQo
>>562
「…昔から聞く話だな。静かに生きようとしても、脅かされれば立ち上がる」
何となく察する。

「『人』を探しているのか?」

>>563
「……盗み聞きとは、趣味が悪いな」
と、和服の女に向けて言い放つ。
566 :大蜈姫[saga]:2010/10/26(火) 23:45:20.34 ID:1kWvMBso
>>564
【子供をあやすような態度だったのが、目を丸くし、感心したような態度へと変わる】
思った以上に、漢らしい理由じゃあないかい
そういう奴は、あたしは大好きだよ

気に入った、名前を教えてくれないかい?
あたしは大蜈姫、昔からこの辺りに住む百足の一匹さ

>>565
悪いね、狭いところに入り込んで潜むのが、蟲ってもんなのさ
567 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/26(火) 23:47:32.90 ID:am4QRWoo
>>565
「静かに生きれりゃ最高なんすけどね
 暖かい太陽の下で昼寝して、月が綺麗なら酒でも飲んで
 雨がふりゃ、本でも読みたい」

満面の笑みで答える
そして威月の質問に表情が変わる

「いや、失敬
 『妖怪』探しを、傷も癒えたんでリベンジマッチ」

真剣、と言うわけではないのだろう
少年のふざけた雰囲気が消えて、無表情
が、すぐにいつものまの抜けた笑顔に戻る

>>566
「綺麗なお姉さんに気に入られるのは素直に嬉しいなぁ
 俺は、鎌鼬の明弥 虎太郎、まあ宜しくどうぞ」

握手を求めるように手を差し出す

「大蜈姫…お姫さんね」
568 :威月[sage]:2010/10/26(火) 23:52:16.07 ID:2m.sXjQo
>>566
「百足の変化、か。
 ……幕末に一匹だけ見かけたが、現代にも生き残っていたとはな」
足元から頭頂までを、値踏みするように見回し。

>>567
「……平穏は難しい物だ」
相槌とともに、少年へ視線を向ける。

「妖怪か。……なるほど、ひどくやられた、という訳か」
口元に微笑を湛える。別に嘲笑している訳ではない。
569 :大蜈姫[saga]:2010/10/26(火) 23:57:52.24 ID:1kWvMBso
>>567
鎌鼬の虎太郎かい、鼬なのに虎とは大層な名前じゃあないかい
そりゃあ漢気溢れるわけだねぇ

おっと、気をつけるんだね
姫とは呼ばれるが、あたしはこう見えて700の婆あなんだよ

>>568
長生きだけがあたしの取り柄なんだ
尤も、しばらく前までは人里に下りようなんて思わなかったけれどねぇ
最近は開発が進んで、あたしら古い変化には住み難くなったものさ
570 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/27(水) 00:00:26.42 ID:UijUy8Ao
>>568
「…まあ、そんな所すかね
 惨めったらしく逃げ延びたんすよ」

笑う、少年は笑う
だが、瞳の奥は笑ってはいない

「アイツらだけは、百鬼夜行の主なんかにゃ、させねぇ」

>>569
「年齢なんて些細な問題じゃないんすかね?
 貴方は綺麗なお姉さんだし、俺は思春期」

にっこり笑い何度か頷く

「気をつけることなんてないんじゃないんすか、お姫さん」
571 :威月[sage]:2010/10/27(水) 00:04:00.68 ID:jdLKHSQo
>>569
「ふむ、全くだ。私も随分と仲間が減った」
右手を顎に添え、俯き。

「…私は威月。『縊れ鬼』だ」

>>570
「そこまで言うとは……全く以って、気になる」
「その者達と、会ってみたいものだな」
と、暢気に語る。
572 :大蜈姫[saga]:2010/10/27(水) 00:09:47.33 ID:ATdX4FEo
>>570
おっと、あたしを口説くのは構わないが、主決めの後にしておくれ?
その時、無様な姿を見せるようなことがないようにね

主決めの時は、あたしもあんたに注目させてもらうよ、虎太郎

>>571
おやまあ、恐ろしい鬼がいることだこと
人間が横暴を働く前に、もうちょっと働いてもらいたいものだよ【ニヤリと笑う】
573 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/27(水) 00:12:11.68 ID:UijUy8Ao
>>571
「さっきも言ったけど、男にゃ意地があるで
 いくら威月姐さんだって、譲れねぇっつう話ですよ」

チッチッチッ、と指をふる

「ま、一発ぶん殴ってやろう、って思ってるだけですけど」

>>572
「ま、まさか!
 主になれば夢のハーレムが!」

オーバーに肩を揺らし驚く

「…なーんちゃって、身の程ってのはよく理解してるんすよ俺」
574 :威月[sage]:2010/10/27(水) 00:16:19.47 ID:jdLKHSQo
>>572
「……時代の流れには抗えない。それに鬼といっても、名前には負けている」
「私に出来るのは、人に首を吊らせる事だけだ」
嘆息する。

>>573
「随分と言うな、鎌鼬の子が」
感心したように。

「……その割には、甘いな。一発とは」
575 :大蜈姫[saga]:2010/10/27(水) 00:20:25.44 ID:ATdX4FEo
>>573
何を当たり前のことを言ってるんだい?
主になるってことは、運もあるかもしれないが、その時点で最強の妖怪ってことさ
主になった瞬間、世の中の雌妖怪が大挙して押し寄せるさ
尤も、その中でも戦いが起こって、抜け出た者だけが主にありつけるわけだがね

>>574
結局のところ、首をくくられた人間も、人間の首をくくった鬼も、幸せにゃなれないってことかい
こいつぁ、悪いことを言っちまったねぇ
576 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/27(水) 00:22:49.59 ID:UijUy8Ao
>>574
「殺されかけたから、相手も殺す
 そりゃ、当然かも知れねぇけどそれじゃ、あっちさんとやってる事一緒じゃねぇすか?」

威月の顔を見つめ
何故理解出来ないのか、と言いたげに首を傾げる

「俺はそれが嫌だ、って戦いに参加するんすから
 ま、一発で十分でしょ
 俺が勝てば、諦めるだろうし」

>>575
「そいつは、愛がない
 俺ぁ大恋愛の後に結婚したい派なんすけど」

困ったように笑う

「結局の所、主は俺じゃなくてもいいんすけどね
 今俺の知ってる奴にゃ、任せられねぇってだけで」
577 :威月[sage]:2010/10/27(水) 00:27:03.22 ID:jdLKHSQo
>>575
「それに……妙な事に、私の仲間は減っているのに、首を吊る人間は増えている」
「これはどういう事なのか、未だに分からない」
肩を竦めて、自嘲的に笑いながら。

>>576
「……頑張るといい。少なくとも私は応援してやる」
彼の決意を汲み取り、言葉少なに告げる。
何か他に言おうとしたが、あえて簡素に言う事を選んだ。
578 :大蜈姫[saga]:2010/10/27(水) 00:31:33.52 ID:ATdX4FEo
>>576
なあに、主決めだって恋愛だって、弱肉強食は同じってことさ
倒すのが、妖力の乏しい他の妖怪か、魅力の乏しい他の同性かってくらいだよ

>>577
妖怪が減ったのは、科学とやらの発達のせいだって話もあるじゃあないかい
今まで妖怪の仕業だと思われていたことが、科学で解明されちまった、とかね
そいつが関わってくるのかもしれないねぇ

さて、面白い話も聞けたところだし、あたしはそろそろ失礼するよ
お互い、自分の仕事をこなせるよう、努力しようじゃあないかい
じゃあね、虎太郎、威月
579 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/10/27(水) 00:33:57.36 ID:UijUy8Ao
>>577
「威月さんが応援してくれるならあんな奴ら片手で十分なレベルすね
 いや、比喩なんすけど」

照れくさそうに髪を掻きむしる

「どうも、俺ァアンタが困ってりゃ文字通り飛んでいくんで、ま、その時は」

頼ってください、と小さくつぶやいた

>>578
「ハハハハ…大人な発言すね
 ま、俺もそろそろコンビニにでも向かうんで」

軽く2人に手を振り、どこかに歩いていった
580 :威月[sage]:2010/10/27(水) 00:37:11.68 ID:jdLKHSQo
>>578
「科学、か。……私達の対義語だな、全く」
腰に右手を当て、微笑む。

>>579
「ククっ……心強いな」
喉の奥で笑い、少年を見つめる。


「さて、私も帰るか。……次に会う時まで、生きている事を願うよ」
と、二人と同じように、手も振らずに別の方向へと歩いていく。
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/27(水) 23:17:09.91 ID:CJSwzEI0
とある公園、ネオンの光や騒音から少し離れたそこに銀髪のホストが。
彼はブランコに揺られながら、定番の品『毎日カルシウム』を片手にあんぱんを食べていた。
おまもりを手首にブレスレッドのように身に着けていた。
582 :大蜈姫[saga]:2010/10/27(水) 23:20:59.24 ID:ATdX4FEo
【足元で、カサコソという小さな音がする】
【見ると、一匹の小さな百足が、淫靡に体をくねらせている】
583 :虚冥2010/10/27(水) 23:28:31.52 ID:CJSwzEI0
>>582
虚冥は足元の百足に気づく。そして百足の独特な動きに少し目をひかれる。
虫は基本恐くない、昔は虫など大量にいたのだ。

「なんだお前wwwwww腹減ってるのかwwwwww?
 でもやらねwwwwwwどうせ腹壊すっていうwwwwww」

あんぱんを頭に掲げる。
584 :大蜈姫[saga]:2010/10/27(水) 23:33:09.37 ID:ATdX4FEo
>>583
まさか、百足ってのは肉食だからねぇ

【見る間に和服の女の姿に変わり、隣のブランコに腰掛ける】

人間の中で暮らす妖怪ってのはどんなものか、見物に来ただけさ
585 :虚冥2010/10/27(水) 23:39:29.70 ID:CJSwzEI0
>>584
「うおいっwwwwww!!」

彼が驚くのも無理はない。妖怪と言えどもさっきまで子虫だと思っていたのが大人の女性になったのだ。妖気は完全にOFFのプライベートだったので感じ取る事も出来なかった。

「びっくりしたわwwwwww最初からその姿で来いっていうwwwwww妖怪って言っても人間社会で自然に対するけいかいとかなっしっぐんだっていうwwwwww」


586 :大蜈姫[saga]:2010/10/27(水) 23:45:07.35 ID:ATdX4FEo
>>585
人間相手ならともかく、妖怪相手にそこまで驚かれるのは、何だか癪だねぇ……

仕方ないじゃあないかい、こうして人間の姿に化けても、この格好は古臭すぎて目立っちまうよ
目立つのは好きじゃあないものでねぇ

で、こんなところで一人寂しく、一体何をしてたんだい?
587 :虚冥2010/10/27(水) 23:52:21.05 ID:CJSwzEI0
>>586
大蜈姫の言い分に納得した虚冥。少し眉が下がる。

「ああ・・・まあなんだ・・・服は人の好みで違うっていう。
 一人寂しくつったって好きでいる訳じゃないっていう。昼飯を店で食べようと思っていたら
 苦手な客が来たもんでふけてきたんだっていう。で、今ここであんぱん食べててあんたに
 会ったんだっていう。そういうあんたは何だっていう?」

もうひとつもっていたクリームパンを彼女に勧めつつ答え尋ねた。
588 :大蜈姫[saga]:2010/10/27(水) 23:58:40.69 ID:ATdX4FEo
>>587
そうは言っても、どうしても洋服の人間ばかりの中でこの格好は目立っちまうよ
まあ、目立ったからといってどうってことはないんだが、日陰者に取っちゃ心地が悪くてねぇ

あたしは、物見遊山だって言ったろう?
まあ、この辺の蟲達に挨拶しにきたついででもあるがねぇ

……しかし、あんたのその口調、人間の中じゃ流行ってるのかい?
正直、聞き取り辛くて敵わないんだがねえ
589 :虚冥2010/10/28(木) 00:03:35.98 ID:NdsBa9g0
>>588
「wwwwwwてめえwwwwwwこれはただの口癖だwwwwww聞き取りづらくて悪かったなwwwwww
 人間の姿になるとテンションあがってこんな喋り方になるんだっていうwwwwww」

言葉は喧嘩腰だがもちろん喧嘩する気など毛頭ない。
喋り方は仲間内でも「少しウザい」の評価である
590 :大蜈姫[saga]:2010/10/28(木) 00:06:35.35 ID:2CKRxfko
>>589
なんだい、ちゃんと「っていう」をつけないこともできるんじゃないかいっていう
一体どこをどうすればそんな妙な口癖になるんだっていう

……こんな感じでいいのかい?
591 :虚冥2010/10/28(木) 00:12:34.59 ID:NdsBa9g0
>>590
「やらんでいいwwwwwwやらんでいいwwwwwwこの口癖、仲間内でも評判悪いっていうwwwwww」

大蜈姫のマネに少しときめいた虚冥。美人に自分の口癖をマネされるのは気分がいいと思った。
そして、流行り言葉が知りたいならと、

「人間の流行りが知りたいならうちの店に来るっていうwwwwwwホストクラブだから妖怪と言え
 ども楽しむことはできると思うっていう。酒うまいしなwwwwww」
592 :大蜈姫[saga]:2010/10/28(木) 00:19:02.29 ID:2CKRxfko
>>591
評判悪いと思ってるなら、何とかすりゃあいいじゃないかい……

折角のご招待だけれど、百足のくせに生憎お足がなくってねぇ
タヌ吉印のでよければ、その辺の狸に作らせるんだが、そうもいかないだろう?
593 :虚冥2010/10/28(木) 00:25:25.52 ID:NdsBa9g0
>>592
「馬鹿だなwwwwwwこの口癖にこだわるからいいんだろうがwwwwwwというか、テンションあがれ
 ば誰だって口調が変になったりするっていうwwwwww」

っていうは彼なりのこだわり、脅されても変える気はないらしい。
実際そのせいで天狗に殴られた事はしょっちゅうである。

「偽金とかマジ勘弁wwwwww
 金がないならしょうがないけど、閉まってるときにでも来てお酌でもしてくれたら、正直
 みんな鼻の下伸ばしてタダ酒飲ましてくれるっていうwwwwww」
594 :大蜈姫[saga]:2010/10/28(木) 00:35:38.23 ID:2CKRxfko
>>593
やれやれ、妖怪ってのは、どうしてこうも妙なこだわりがあるもんだろうねぇ
ま、そこが面白いところではあるんだけれどね

なあに、偽金は冗談さ

しかし、お酌をしたらタダ酒ねぇ……後々、考えておくよ
【ため息半分の呆れたような声で言うと、ブランコから立ち上がり、虚冥に背を向けて数歩歩く】
【茂みの近くまで来たところでどろんと小さな百足に化け、カサカサと草の中へと分け入った】
595 :虚冥2010/10/28(木) 00:42:35.52 ID:NdsBa9g0
>>594
「妖怪は概念から生まれいづる者が大半だっていうwwwwwwその妖怪がこだわりがなくてどうする
 wwwwwwまあ口癖は少し違うけどなwwwwww」

この場を後にする大蜈姫にてを振りながら持論を論じた。
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2010/10/30(土) 20:37:11.77 ID:1eOXYHMP

 特殊生物レーダーのハザードブザーがけたたましく鳴り響いた。
 危険度A 自然災害クラス の妖怪の出現を示している。
 しかし警察は周辺住民の非難のみを行い、これを放置した。

 知っていたからだ。
 その妖怪の狙いが、人間ではないことを。


 郊外、日も沈んだ頃。
 山の方から青い肌をした大男が現れた。

 筋骨隆々のその逞しい肉体には、服ではなく厚手の布を纏われている。
 片手には妖しい光を放つ剣を持っている。

 しかしその表情は。
 悟りの境地とも言うべきほど穏やかであった。

「神妙にせよ、不浄の妖共。人の領域に踏み入れし、その愚かさを悔いるがよい」

 すでにこの大男は、町に住む20余りの妖怪を滅していた・・・。
597 :夜行集団2010/10/30(土) 20:41:28.45 ID:rpq8xk.0
銀髪のホストがいやに真剣な顔つきで歩いていた
彼の任務は主に興味のある妖怪の偵察、そして現在に害ある場合は殺害。

「誰だっていう・・・?こんな馬鹿でかい妖気振りまいて、
 取り敢えず妖気の感じる方に行ってみるっていう。」
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/30(土) 20:48:27.24 ID:1eOXYHMP
>>597

 獅子のように、大通りを闊歩する大男。
 その風格、そして思案。陰に住む妖怪のものではなかった。
 道の先に銀髪の男を見据える。

「あな憎きかな、卑しきかな。人の皮を被り、人の世に紛れる不浄の者よ」

 左手でゆっくりと銀髪を指差す。

「住むべき場所を違えた咎、陽の世界に踏み入る罪」
「ここで裁いてくれようぞ」

 剣を構える。

「陽の理に踏み込む妖怪は、残らず浄化されるべきである」
599 :夜行集団2010/10/30(土) 20:51:24.56 ID:rpq8xk.0
>>597
大男を発見した虚冥は身を潜めた。
いきなり戦闘などという無鉄砲はとうの昔に止めた。今はこの大男の目的、主に興味あるかなどを
観察して割り出そうと言うのだ。

「にしても、見たことない奴だっていう。馬鹿でかい妖気、あの剣・・・。
 駄目だっていうアネさんたちみたいには解らん。」

ここで尾行すればいずれ事を起こすと考えた。出きるだけ音を立てず、さとられず、息を潜めた。
600 :夜行集団2010/10/30(土) 20:59:12.81 ID:rpq8xk.0
>>598
「はあ?wwwwwwお前がどんな権利を持って、うなこと言ってるんだっていうwwwwww
 陽を踏み越える?wwwwww人間の方もガンガン陰に手広げてるっていうwwwwww」

見つかってしまっては仕方ない。腹をくくり大男と対面する。
彼は百鬼夜行とは関係ない、ただ、ここで殺しておくべきと虚冥は判断した。
その笑顔からは緊張は感じられない。
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/30(土) 21:00:57.02 ID:1eOXYHMP
>>599

「出て来ぬか・・・、あくまで隠れるというのか」

 青い肌をした大男は剣を下げる。
 すると突然、地面から水が溢れ出した!

 昨日の台風によって、地下の貯水槽は多くの水を湛えていた。
 それが逆流し、アスファルトを濡らしていく・・・。

「凡術・禊の澪″」

 水がハンドボールサイズの球体となり、大男の周りに漂い始めた。
 その数はだんだん数を増やし、5つの水球が惑星のように旋回し始める。

「汝が罪、咎。滅してくれようぞ!」

 剣を振り下ろすと、水球は一斉に銀髪の隠れた場所に飛んで行った。

 その水球は勢いも重さも大したことはない。
 ただ不浄を洗い流す″力を持っていた。
 つまり・・・妖怪のみを滅する力!
602 :夜行集団2010/10/30(土) 21:04:24.81 ID:rpq8xk.0
>>601
虚冥は、否、狂骨はそれを紫色の靄で受け止める。
彼自身も靄に包まれた。銀髪のホストから白髪の骸骨、狂骨に姿を変える。

「貴様に俺の罪を裁く権利はない。神の代行者とでも言うのか?ただの妖怪風情が。」
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/30(土) 21:13:01.98 ID:1eOXYHMP
>>602

 靄は一瞬で消え去った!
 不浄の存在を問答無用で洗い流す水球は、あまつさえ貫通して襲い掛かる。

「たかが・・・妖怪風情? なんと! なんと傲慢なことか!!」

 体が揺らめく。
 波紋のように波打っていく。

「だが無知ゆえの無礼、赦そう」

 再び、身体が滑らかに戻る。

「神の代行者、ふむ。遠からず!!」

 剣を構え、髪が逆立つ。
 先ほどの穏やかな表情がなくなり、凄まじい怒気に包まれる!
 その姿、その風貌。不動明王そのものだった・・・。

「我こそ神格を持つ大妖怪なり! 不浄の者を洗い流すのが、まさしく我務め!!」

 空中で旋回していた水球4つが同時に襲い掛かる。
604 :夜行集団2010/10/30(土) 21:21:27.00 ID:rpq8xk.0
>>603
貫かれた靄は叫び声を上げる。

「!?戻れお前等!!」

その声に紫の靄達は従い狂骨の身体に吸込まれていく。
そして、強骨は先ほどの紫の色の靄とは又違う青白い靄を身体から発した。

「これは浄化の力か・・・完全に悪霊と為ったこいつらでは止められんのだな。
 しかし、唯の守護霊は浄化も関係ない。」

青白い靄達は水球を受け止めた。水球は勢いを失い唯の水と為った。
そしてその中のひとつが、大槌を携え大男に殴りかかる。
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/30(土) 21:30:43.26 ID:1eOXYHMP
>>604

「守護霊・・・なぜ妖に組するか!?」

 修羅のような表情を崩さない。
 手にした剣を振るい、守護霊を刺し貫く。

「情けは賭けぬぞ、不浄の者」

 守護霊を切り払い、地面に叩きつける。

「死人では勝てぬ、妖では勝てぬ、不浄では勝てぬ!!」

 アスファルトを濡らす水が波紋のように震え、
 巨大な面のように凶骨の足元に迫る。

「凡術・土洗い″」
「五輪法界、禊と浄化を司る水-バ-の凡術! その身にしかと受けてみよ!!」
606 :夜行集団2010/10/30(土) 21:39:59.72 ID:rpq8xk.0
>>605
切り傷を負いながらもまだ戦おうとする守護霊に狂骨は戻れと命じた。
守護霊は命ぜられたままに狂骨の元へ。

「まさか守護霊も気にもかけんほどとは・・・本当に神格持ちなのかも知れんな。
 睦月、如月、皐月出て来い」

狂骨が呟くと3対の靄が出て来た。先ほどの靄とは見た目でもわかるほど質が違う。
一人は三叉槍、一人は身の丈ほどの大斧、一人は刀を持っている。
三体同時に大男に襲い掛かる。
頭から、後ろから、足元から
607 :黒蔵[sage]:2010/10/30(土) 21:45:44.80 ID:9CzV84Eo
溢れた側溝から、水音一つ立てずに大きな蛇が這い出してきた。
夜とはいえこんな街中、誰かが見ていたら大騒ぎになるのだろうが、
一切気にしていない様子でつるりと路面に滑り出ると、蛇は人の形となる。

「…確かこんな感じだったかなぁ」

黒いスーツ、黒いネクタイと手袋。
以前に出会った人間の服装を真似てみている。
だが少年の姿でスーツを着ても、どこぞの制服か葬式帰りにしか見えないことに
本人は全く気づいていない。

「しかし一体何事よ?」

先ほど貯水槽で気持ちよく眠っていたところ、不意に水が溢れ始めたのだ。
まだ少しばかり眠たそうである。
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/30(土) 21:50:18.69 ID:1eOXYHMP
>>606

「・・・不浄、げに汚きこと!!」

 凄まじい怒気が溢れ出す。
 目の前に迫る三叉を左手で受け止める。
 刺し貫かれた槍を握り、そのまま後ろの大斧と切り結ぶ。
 迫る足元の刀は意に返さない。

 かのような刀では。肉は切れても骨は断てぬ、と判断したのだ。

「凡術・白露″」

 今度は小さく光る水球が辺り一面に漂い始めた。
 その景色は輝く蛍のよう。

「一点の穢れもなき死人などいると思うか?」
「陰の理を持たぬ精霊などいると思うか?」

 その光る水球が精霊達を一斉に攻撃し始める。
 強力な酸のように、存在そのものを溶かし始める!

「思い上がるな不浄共が!!!」
609 :夜行集団2010/10/30(土) 21:59:22.01 ID:rpq8xk.0
>>608
「ほほう・・・三叉槍をそう止めるか。
 しかし、貫かれている手ではその斧はさぞ辛かろう。重さ、鋭さどれを取っても一級品だ
 それに、皐月の刀を無視したのが一番痛い。それは神すらも切り裂く刃、妖怪に止められるもので はないわ」

皐月の刀が大男の足を半分まで切りつける。如月は渾身の力で身体を二つにせんと斧を振り下ろす。
その時、上から酸が降り注ぐ、が、彼らには効かなかった。

「こいつ等の汚れなど俺が吸い尽くしてやった。見えるか?清らかなる者を守る淡い光が」
610 :黒蔵[sage]:2010/10/30(土) 22:04:57.12 ID:9CzV84Eo
>>608
>>609
暢気にあくびをしていた少年は、ようやく激しい剣戟の音に気づく。

「なにやらでかい気配がすると思ったけど…何やってんだありゃ?」

戦いのとばっちりを受けないように、慎重に場所を移る。
途中、足元の水を掌に救い上げると水は掌で震えて鏡となり、戦いの様子を映し出した。

物陰に潜んでみたものの、怒気をはらむ強い妖気が吹き付けてくる。
それを受ける度、背中の中心、丁度心臓の裏に貼り付けられた蛇神の鱗が、チリチリと疼く。

「ううっ、この感じ。凄く嫌な予感がする…寝てれば良かったかも」

少年は内心、己の運の悪さを呪った。
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/30(土) 22:04:58.50 ID:1eOXYHMP
>>609

「そうかそうか・・・フハハハハ!」

 大男の身体が一瞬で水に溶けた。
 後には剣だけが凶骨の元へ飛んでいく。
 凶骨の足元に湛える水溜りから、
 無視した土洗い″の中から不動明王が姿を現した!

「では貴様を浄化しよう」

 容赦なく剣が振り下ろされた!
612 :夜行集団2010/10/30(土) 22:14:16.05 ID:rpq8xk.0
>>611
背筋に感じた悪寒。即座に振り返る狂骨、其処には浄化の剣。

「!!  そんな馬鹿な!!」

地面に転がり辛うじて身をかわす。しかし、その剣により左の薬指、小指が切り落とされる。
瞬間移動した大男に気付き、狂骨の元にはせ参ずる3体。
3体とも同時に大男に切りつける。そしてその裏で、誰が見ても悪寒が走り吐き気を催すような負の感情を発っし、大男の頭へと今度は狂骨が近づく。

「本当は使いたくなかったんだがな・・・」
613 :黒蔵[sage]:2010/10/30(土) 22:21:56.92 ID:9CzV84Eo
>>611
「あれ?不動明王様だよね?」

地べたにしゃがみこみ、掌の水鏡を見つめながら、少年は頭を傾げた。
その様子は携帯電話を覗き込む今時の高校生と大して変わらない。

…何か足りない気がする。そんな違和感。

えーと、何だっけ。
頭に霞がかかったような不思議な感じがする。

「…そういえば、俺、こういうの苦手だったっけな」

しばらく悩んでみたものの、考えるだけ無駄だと、少年はあっさりと思考することを諦めた。
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/30(土) 22:30:38.37 ID:1eOXYHMP
>>612

 先ほど攻められていたのが嘘のように、3つの武器を捌ききる不動明王。
 凄まじき武神の力。そして三味耶形たる聖剣長穂箒″。

「貴様等では力不足だ!!」
「武具の強さに己の技量がついておらん!!」

 挙句、嗜めるように打ち落としていく。

「剣技・蔵王!」

 剣の横から打ちつけて三叉を吹き飛ばす。
 追撃とばかりにその体軸の回転で使い手を蹴り飛ばす。

「剣技・三宝!」

 さらには斧を流し、柄を滑らせるように使い手を切る。
 一太刀で・・・三度切り伏せる!

「剣技・魔翌利四天!」

 相手の手数を圧倒する剣戟で、防ぎきる間もなく、捌く間もなく。
 圧倒する。

「剣技・・・不動!!」

 大きく振りかぶり、激しい大切りにて衝撃波が現れ。
 飛ばされた三体をあっという間に斬り潰してしまう!


 武神として、相手を圧倒することに夢中になり。
 凶骨の動きを無視してしまった・・・。
615 :夜行集団2010/10/30(土) 22:40:11.11 ID:rpq8xk.0
>>614
11体よれば神の一柱程度倒せる彼らも、上位の神の前には無力だった。
3体は瀕死の状態となり狂骨の体へと戻る。

「(これは、数ヶ月単位で療養が必要だな・・・)
 なるほどその剣技、不動明王とお見受けした。この3体を難なく切り伏せるとは流石と言った所。
 しかし、油断したな俺に身体への進入を許すとは。」

そう言った狂骨は不動明王の身体に憑りついた。

「神を狂わすのは忍びない・・・ここは暫くこの街に来れんようにするトラウマ程度にしておくか」

そして狂骨は不動明王の心に、狂骨にとってはそこそこの、第三者からすれば数十人が発狂する程の負の感情を叩きつけた。

616 :黒蔵[sage]:2010/10/30(土) 22:43:48.81 ID:9CzV84Eo
>>614
がががんっ!

剣による衝撃波が周辺の建物を削り、なぎ倒しながら向かってくる。
水鏡に見入っていた少年は、一瞬、衝撃波への反応が遅れた。

「!」

建物のガラスが弾け飛び、電柱が倒れてくる。
腕でガラスから顔を庇い視界を失った少年に、吹き飛ばされた路上駐車の乗用車が
襲い掛かってきた。

「またこれかっ!」

衝撃波が通り過ぎた後、ひっくり返って半分つぶれた車の下から、
動かない少年の片腕だけが覗いていた。
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/30(土) 22:58:38.39 ID:1eOXYHMP
>>615

「!?」

 狂骨の不の感情を叩きつけられ、
 とうとう不動明王は人の形が保てなくなる・・・。
 後には一本の剣が浮いていた・・・。

 しかし、それがどうしたというのか?

 それはいかほどすごいことなのか?
 激流の中に猛毒を流し込んだところで、果たして激流を[ピーーー]ことができるのだろうか?
 まして相手は陰を滅し、穢れを洗い流す。明王と禊の力を持つ者・・・。
 

 あまりにも・・・あまりにも相性が悪すぎた。


 剣の前に現れる不動明王。
 多少消耗はしているが。それはあくまで穢れを祓った凡術によるもの。
 再び怒気を湛えた目で睨みつける。

「・・・まさしく穢れの塊よの!!」

 髪が逆立つ、凄まじいプレッシャーを放つ!
 人の形が崩れ、水が剣に纏われる!

「もはや容赦はせぬ!!」
「穢れを洗い! 罪を赦す! 水-バ-の凡術の極み!! 見せてくれよう!!」

 地下から数万トンもの水が噴出した。
 扇状地、山に囲まれた盆地は非情に豊かな水の恩恵を受ける。
 しかし最も豊かなのは、幾数世紀にも渡って蓄えられた地下水だ。

 ある扇状地では、井戸が非情に浅い。
 数メートル掘っただけでも、滾滾と清い水が溢れ出すのだ!!


【凡術・水刹羅-バサラ-】


 巨大な超局地的洪水が、数万トンもの水の塊が、狂骨に襲い掛かる!!
618 :夜行集団2010/10/30(土) 23:10:12.19 ID:rpq8xk.0
>>617
今まで感じた事のない圧倒的な力。それを前にして狂骨は

「奥の手も効かぬか・・・これ程の実力者なら殺されるのも悪くない・・・
 しかし、今はこの命、姫のもの!!勝手に失って良いものではない!!!!!!!」

そこら一帯に居た動物達が一目散に逃げさる。
彼らが感じたものは、狂骨から地のそこからどうどうとあふれ出る怨霊、守護霊その数はその空間を紫と青白い光のみに染め上げた。彼らは我等が主、狂骨を守らんと全員全力を尽くし数万トンの水を受け止めた。しかし防ぎきれなくあふれ出たちょっとした鉄砲水が飛び出した。

「さらばだ不動明王、流石は神格を持つものだ到底かなわぬ。
 それゆえ俺は逃げさせてもらう。臆病者だ卑怯だと笑うがいい。しかし私は例え罵詈雑言を浴び様 とも死ぬ気はない!!」

そう言うと狂骨は鉄砲水にまぎれ姿を消した。
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/30(土) 23:21:36.19 ID:1eOXYHMP

 宙に浮く剣に、再び大男が実体化する。

「おのれ、逃がしたか!!」

 剣を振ると辺りの水が一斉に引き、元の地下へと戻っていく。
 辺りは破壊されたアスファルトとびしょ濡れの建物だけが残った。



〜妖怪目録〜 

【滝霊王】

 滝の中から現れる不動明王の化身。
 人の世に住まう妖を滅し、水を汚す人を罰する。
 呼び出すには媒体となる捧げ物が必要。
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/31(日) 22:10:16.35 ID:EeFPRD.P

 ひっそりと茂る郊外の神社。
 本日はハロウィンということで、
 仮想した子供達と橙色の明かりを燈す屋台が軒を連ねていた。

 その中に一際異質な屋台が立つ。
 溢れる妖しき雰囲気、この店主は少年だった。
 妖怪ではなく、ただの人間。

「測るよー! おっぱい測るよーー!!」

 かの名は江口 恭介。
 おっぱい測定″という屋台の主にして、近所でも有名なスケベである。
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/31(日) 22:23:49.97 ID:EeFPRD.P

「くそぅ! 誰もこねぇぜ!!」

 それどころか、彼の屋台を中心に綺麗に避けられている。

「ククク・・・まぁいい!」

 彼にとって、測定屋などとは単なる隠れ蓑に過ぎなかった。

(お化けや魔女っ子に変装した幼女、そして少女!)
(ふふふ、堪りません。堪りませんなぁ!)

 カメラなど必要なかった。
 江口の心のシャッターは1億画素、容量は80GBである。
622 :芹沢 景久[sage saga]:2010/10/31(日) 22:38:42.24 ID:aeBKXUUo
>>621
「すみません、そのカメラの中身を確認させていただいても宜しいですか?」

背後から声をかけられる
振り返ればそこにいるのは、黒いスーツの男
まるで葬儀屋のような暗い雰囲気と手に見えるは警察手帳

「自分は、こういう物です
 まあ、協力員という形ではありますが」
623 :芹沢 景久[sage saga]:2010/10/31(日) 22:43:32.84 ID:aeBKXUUo
//こういう者
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/31(日) 22:44:13.90 ID:EeFPRD.P
>>622

「げげぇっ! 斧沢(オノザワ)のおっさん!!」

 江口は飛びのく!
 そしてゆっくりと両手を広げる。

「ははぁーーん、どーぞご自由に!!」

 さらに上着やズボンを叩き、潔白を表明する。

「見ての通り! 俺は携帯もキャメラも持ってねぇぜ!!」
「証拠不十分で誤認逮捕だぁあああ! ざまぁ!!」
625 :芹沢 景久[sage saga]:2010/10/31(日) 22:49:58.26 ID:aeBKXUUo
>>624
「…おっさん、いえ、それは問題ではない…
 貴方の意見ももっとも
 そうですね、これは自分の管轄ではありませんし」

ポケットに手帳をしまいコキコキ、と拳を鳴らす

「自分には貴方を逮捕する権限はありません
 出来る事といえば…、大人として注意する事だけでしょうか」

//みすってしまったすみません
626 :天邪鬼[sage]:2010/10/31(日) 22:52:33.42 ID:4wfrYcso
>>624
「うるさいよ、そこのお兄さん」

屋台の向こう側から話しかけてくる少女。
妖怪らしいものは発しておらず、一般人なら普通の子供だと思ってしまうだろう。
しかし、何故少女は人々が避けるこの屋台にやってきたのだろうか。
謎である。

し か し 心 は 読 む の だ 。

>>625
あまり、そちらを気にかけてはいない。
こちらを見ても普通の少女としか思わないかもしれない。
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/31(日) 22:58:18.98 ID:EeFPRD.P
>>626
「はぅあ! なんとかわいい幼女だ!」

 激しく振り返る江口。
 その心中、下心下心下心・・・。
 余りに下心が多すぎてもはや上も下も下心だ!

「そういうわけだ! あばよーっ! おっさーーーん!!」

 屋台から突然粘着糸が噴出し、芹沢を拘束する。

「そこの嬢ちゃーーん!! おっぱい測りませんかーーーっ!!」

 メジャーを片手に、江口は飛び出した!!
628 :芹沢 景久[sage saga]:2010/10/31(日) 23:01:02.79 ID:aeBKXUUo
>>626
「あまり、近づかない方が良い
 これは、別に君を心配しての親切心等ではなく
 君が近寄れば…この男が余計に騒ぐ」

心の底からうんざりしたように口から漏れる声
だが内心の彼の思いは逆だ

人に必要とされたい、人に感謝されたい
誰かの為になりたい、そしてそんな思いを持つ自分への罪悪感

「…何処かへ行った方がいい」

>>627
人前で術など使えるわけものなくあっさりと拘束される
懐の匕首を使い糸を切ろうとするが難航
解く頃には江口は飛び出してしまっている

「…だから言っただろう」

誰に向けた言葉なのか、一息遅れ少女のもとに向かう
629 :天邪鬼[sage]:2010/10/31(日) 23:05:56.45 ID:4wfrYcso
>>627
「……気持ち悪いなーって思ったり」

嘔吐物を吐きだした人を見るかのような目でそちらを見つめ、スルリと避ける。
内心を読んだため、何をしようとするのかというのはある程度は予想できたのだ。
避けた直後、雲があっと言う間に江口の頭上の天空に集まっていく。
更には、その雲は黒く染まっていく。
江口よ逃げろ、殺されるぞ。

>>628
「私はそれを断っちゃうよ。
 それと、近づかないで欲しいなって。
 死んじゃうから」

不吉な予感は景久にも感じられるだろう。
何か、江口の身にヤバイ事が起きると。
一般人は、既にその気配を感じ屋台から更に離れていく。
どう行動を起こせばいいのだろうか。
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/31(日) 23:13:04.79 ID:EeFPRD.P
>>629
雷鳴が鳴る、しかしまったく江口は動じない!

無我! まさしく無我の境地!!

彼には! 彼には目の前の少女しか見えていない!!
631 :芹沢 景久[sage saga]:2010/10/31(日) 23:13:47.59 ID:aeBKXUUo
>>629-630
懐より取り出すは、札と拳銃
左手で握った何枚かの札を江口に向かい投げ、それを拳銃で狙う

「…【土生金】ッ!
 あの、馬鹿が!」

札と銃弾がぶつかると札の属性であった土が銃弾の金を相生
つまり、土が金を生み出す
作り出すは、避雷針
雲が雷雲であるならば、効果があるだろう
632 :天邪鬼[sage]:2010/10/31(日) 23:25:27.12 ID:4wfrYcso
/ながらなので遅れましたごめんなさいマジごめんなさい

>>630
「……さようならだよ。
 出会って間もないけど」

雷が、江口に向け放たれた。

>>631
しかしその雷は避雷針に向け落ち、江口には当たらなかった。
それを見て、少女は不満げそうに言う。

「……なんで庇ったの?
 生きる必要、無いと思ったんだけど」

本当に少女なのかと疑うような言動で。
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/31(日) 23:32:32.97 ID:EeFPRD.P
>>632

 雷鳴の中、黒焦げた着雷点の中。
 何かが飛び出した。

 長い尻尾が後を引いている!!

 読心では気づけないはずだ。
 否、読心だからこそ気づけないのだ。
 彼にとって、江口にとって。
 エロ行為とは反射のようなもの、考えずして体が先に動くのだ!
 かつて読心の能を持つ者が、これで敗れたように!

 人とは、動物とは!
 考え無しに″、考える前に″動くこともできるのだ!!!


「録った! Top68、Und62 AAだぁああああああっ!!」


 メジャーが彼の手元で、勝利を告げる祝旗のように靡いていた!!
634 :芹沢 景久[sage saga]:2010/10/31(日) 23:41:51.39 ID:aeBKXUUo
>>632
「…殺す必要もないだろう」

読心が出来るならば気付くだろう
この男は何人も何人も、人間妖怪問わず殺している
妖怪の比率が多いだけの話だ

「これ以上、問題を起こすというならば貴方を『処理』しなければならなくなる」

この台詞と共に

>>633
「…判断を誤ったか」

額を右手で掴む
キリキリ、徐々に力が込められていく
635 :天邪鬼[sage]:2010/10/31(日) 23:47:13.97 ID:4wfrYcso
>>633
何かが切れた。
少女の中で何かが切れた。
覇気、というのかそのような物を放ちながら周りの木々がざわめいていく。
尋常ではない速さで、木の葉が空を舞う。
木の葉は三人の頭上で弧を描き、やがては空の彼方へ消えていく。

――――竜巻である。

現時点ではそれ程大きく無いにしても、このままだと屋台を丸ごと吹き飛ばすだろう。
それどころか、神社丸ごとが危うい。
人々が危うい。

さて、この状況を切り抜けられるとしたら余程の猛者という事になるのだが。
江口はその猛者となるのか。
それとも只の人間として消えてしまうのか。

>>634
「うるさいんだよ。
 ムカついたら[ピーーー]、それでいいじゃん。
 私はそう思うよ」

心の中では、お前が言うなと。
人の事は言えないだろうと。
未来を視れば、景久が何か仕掛けてくるのが視える。
それを避けるのは、容易な事だと考えている。

なんでこうなったんだろうね。
636 :天邪鬼[sage saga]:2010/10/31(日) 23:47:38.98 ID:4wfrYcso
/saga入れとけばよかったわ
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/10/31(日) 23:49:12.46 ID:EeFPRD.P

 江口の膝がガクガク、と笑い出し。
 やがて腰が砕けるように尻餅をつく。

 エロ行為、という燃料が尽き。
 燃えカスの中からちっぽけで矮小な理性が顔を覗かせる。

「か、雷・・・?」

 命を狙われていた、という事実にようやく気がつく少年。

「あ、ぁ・・・」

 どうやら救われたらしいが、今度は相手がこちらに殺意を向けている。
638 :芹沢 景久[sage saga]:2010/10/31(日) 23:55:55.69 ID:aeBKXUUo
>>635
「…そうか、ならば」

すみません、許してください、ごめんなさい、ごめんなさい

心の中は泣き喚く子供のように
だが、表情一つ変えず、拳銃を少女に向ける

謝れは許されるのか?否、自身は悪であるか?是

自問自答が頭の中をぐるぐる回る、それは酷く気持ちの悪いものだろう

銃声、少女に向かい銃弾は駆ける

>>637
男が庇うように、少女と江口の間に立ち塞がる
手には拳銃を、眼光は鋭く少女を射抜く

「逃げろ、何処かに早く」

この状況の中恐ろしいほど落ち着いた声だった
639 :天邪鬼[sage saga]:2010/11/01(月) 00:06:38.55 ID:WFTcIiQo
>>637
少女は口も開かない。
空は雲でさえも吹き飛ばし、辺りの屋台を遥か上空まで吹き飛ばしていく。
遠い遠い空の彼方へ。
しかし、江口の屋台は吹き飛ばない。
丁度台風で言う目の辺りがこの辺りだからである。

しかし、それで安心できるわけではない。
逃げ道が無いからである。
逃げようと思えば瞬く間に足が地から離れ、その言葉通り空へ召されるだろう。

>>638
フッと、
少女は弾道を見切り軽く避ける。
まるで弾丸が放たれるのが分かっていたかのように。
それもそのはずである。
少女は未来を視ていたのだから。

読心術。
やはり人間は醜い生き物だと。
信用するには至らないと。
少女の出した結論は、それである。

「……先に手を出したんだからさ、
 そっちも、覚悟は出来てるんだよね?」

竜巻の音があるにも関わらず、この空間には静寂が留まっている。
その静寂の中、少女は景久へ向け足を歩める。
靴が地面を擦る音が良く響き、二人の耳へ入るだろう。
そんな何事も無い音も、この状況では恐ろしく感じてしまうはずだ。
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/01(月) 00:15:14.49 ID:PBoYex.P
 弾丸を避けた、少女を見る。


    恐 い !


 妖怪に遭遇した人間にとって、凶悪な怪異を見せられた人間にとって。
 あまりにも当然の、普通の感情だった。
 頭から血が一気に抜けていく。
 ありがちな比喩だが、冷水をかけられた様だった″。

 目の前の光景がクリアに映る。
 後ろからの声に従い。
 江口は這うように、のろける様に、無様にそこから退いた。

 放たれた弾丸は避けられてしまった。
 恐ろしいバケモノだった。
 当たればいいと思った、死んで欲しかった。倒れて欲しかった。

 だが、冷たくなった頭の中で。江口の頭に1つの考えが浮かぶ。
 このまま放っておけば、多くのコスプレ幼女が怪我をする。
 それは絶対に避けねばならないことだった。
 しかし、今目の前のこの少女が。
 後ろの男に殺されようとしている、少なくとも殺し合いを始めようとしている。
 いいのか? ・・・ダメである。
 正体はわからないが、素性もつかめないが、現在進行形で自分を殺そうとしているが。
 死んでほしくない、ただそう思った。

 それはエゴで利己的で、煩悩にまみれた醜い願望だった。
 しかし、江口には十分だった! 十分すぎた理由だった!!


 気がつくと江口は、少女の着物の帯を持っていた。
 当然帯がなくなった着物は・・・
641 :天邪鬼[sage saga]:2010/11/01(月) 00:17:37.56 ID:WFTcIiQo
>>640
/着物確定かwwwwwwwwwwっうぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
/まwwwwっわwwwwwwwwwっうぃwwwっうぃwwwwwwwけwwwwwwどwwwwwwwwwwwww
642 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/01(月) 00:19:28.07 ID:JUNW2Kso
>>639
「同然。
 そちらもこれほどの被害を出したのだ、覚悟はあるのだろう?」

次の手は、銃を囮とした接近戦
重厚な金属の塊であるソレで殴りかかる
得体のしれない少女相手に出した作戦がソレだ
今の発砲の印象が強い内に自分のリズムへ持っていく

銃口を少女に向けたまま一気に駆け出し、銃を横に薙ぐ

>>640
つもりだった
この男の介入がなければ

それをする直前の体制で固まり、タイミングをずらされバッグステップで距離を開ける
643 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/01(月) 00:20:21.61 ID:JUNW2Kso
//完全に景久さんがお邪魔な雰囲気である
644 :天邪鬼[sage saga]:2010/11/01(月) 00:26:10.45 ID:WFTcIiQo
>>640
「えっ……。
 あっ――――――――…………ッッ!」

着物が肌蹴た瞬間、歩むのを止め少女は手で元に戻す。
紅潮し、明らかに、恥ずかしがっている。
妖怪は妖怪、しかし人の姿であるため人の心も持ちわせている。
当然裸になるのは恥ずかしいのである。

竜巻は、徐々に、僅かにだが、収まっていく。
集中していないと持続していかないのだろうか。
それが分かるように、竜巻は収まっていく。

読心術で本能の攻撃を避ける事は不可能だった。
あくまでも未来は視ていたが、江口に関する物は視ていなかった。
まさか人間がこんな事をする等、思ってもいなかったからだ。

中の人は、江口を尊敬する。
こんな状況で、普通(?)の人間がこんな事を起こせるなんて。
エロという気持ちが無ければ出来ないであろうと。

>>642
「…………」

少女は顔を紅くしたまま、肌蹴た着物を抱えるように蹲り、しゃがみ込む。
これ以上の行動は起こせない。
動きでもしたら、着物があっと言う間に肌蹴てしまうからだ。
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/01(月) 00:33:08.22 ID:PBoYex.P

 足が震えだす、恐怖がフィードバックする。
 心臓が激しく胸を打つ。
 手は震えていた、体中から汗が噴き出していた。

 しかし、震える体の中で。
 彼は、江口は勝利″という言葉をかみ締めていた。

 帯をメジャーを。両手に持って高々と掲げる。
 それは勝利と平和、両方を示す二対の旗のようだった!!

「取ったどーーーーーーーーーーー!!!」



 しかし彼は2分後に痛感する。
 先ほどの騒ぎの中で、人が集まってきた往来の中で。

 この行為がいかに馬鹿げた自殺であるを。
646 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/01(月) 00:34:47.49 ID:JUNW2Kso
>>644
一瞬の硬直の後
自身の身につけていたスーツの上着を脱ぎ、少女に投げつける

丁度良い理由が出来た、殺したくない、殺したくない

「…懲りたならば、もうやめろ」

>>645
「…ええ、応援願います
 いえ、そちらではなく不審者が」

携帯を片手に江口を睨む男
どこへ電話しているかは賢い君たちならすぐにわかるだろう
647 :天邪鬼[sage saga]:2010/11/01(月) 00:39:37.86 ID:WFTcIiQo
>>645
「うっ……
 え……ぐ……」

中の人は子供の泣き声を上手く描写出来ない為省略をするが、
少女はやはり子供である。
大きな声、耳鳴りのような高い声。
これぞ正に、泣き声という物。
やはり、子供である。

江口は、死ぬだろう。
肉体的にでも、精神的にでも無い。

社会的にである。

この後、まともな人生を歩むことはほぼ不可能であろう。
もしできるとするならば、それは本物の猛者である場合である。

>>646
バッと上着を取り、すぐに被る。
泣き声はあまりにも大きいため、長くは続かなかったのだろうか。
涙ぐんだ瞳でそちらを見つめ、小さく、頷く。
その後立ち上がり、そちらへ歩いていく。
先ほどの覇気等全く無く、今では只の子供である。
このレスで、子供である。という言葉を三回使った。
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/01(月) 00:42:43.23 ID:PBoYex.P

 駆けつける青服の使者に気がつく江口

「ち! 斧沢めぇ、いつもいいところで!」

 彼は手早く屋台の暖簾だけを外し、すばやく抱えるが・・・。
 その瞬間に帯がすっぽ抜けて後ろに飛んでいってしまった!

「あっ! ・・・くぅ、拾ってるヒマねぇ畜生!!」
「覚えてろ、斧沢ーーー!!」

 江口は裏手の林に逃げ込み、祭りの喧騒の中から消えていった。
649 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/01(月) 00:47:12.52 ID:JUNW2Kso
>>647
「…こうやってみれば、ただの子供のようだ」

逆に言えば、その子供のような彼女を殺そうとした
罪悪感は募る一方だ

「ここの処理は自分が行いますので
 出来るだけ、早く立ち去って貰えれば助かります」

仮面をかぶったような無表情で少女を見つめた

>>648
「…最後まで、斧沢で通したな」

下らないことを呟いて、青服さんたちに江口を任せた
自分はこの場所を処理しなければならない

頭をかかえるしかなかった
650 :天邪鬼[sage saga]:2010/11/01(月) 07:05:11.23 ID:WFTcIiQo
>>649
「……」

恨みと感謝の入り混じった奇妙な顔で一瞥し、そそくさと立ち去っていく。
何故恨みと感謝なのかは聞かないでもらいたい。

とまあこうなった訳だが、江口はどうなったのだろうか。
そう簡単に青服の人に捕まるタマでも無いとは思うのだが。

少女は、夜の闇に消えていった。
小さな子供がこの中を一人で生きているというのも、おかしな話であるが。

/キリを良くさせたかったので続きを書かせてもらいました
/これで本当にお疲れ様です、有難うございました
651 :天邪鬼[sage saga]:2010/11/01(月) 15:19:21.37 ID:WFTcIiQo
/今気づいた帯取ってねーわwwwwwwwwwwwww
/まあいいやとった事にしておいてくださいな
652 :平次郎狸の人[sage]:2010/11/02(火) 21:58:50.88 ID:eMc9Toso
町に近い山の奥。
着物を着た大狸が熊と相撲を取っている。

「だらっしゃああああああああ!!」

狸はがっぷりと熊と組むと豪快に投げ飛ばした。

「ふぃー、これでこの山の熊は大体投げたかね。」

狸は山に修行に来ていた。その修行の一環としてこの山の熊相手に相撲を取っていたのだ。
653 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/02(火) 22:02:11.50 ID:jqzphWMo
>>652
樹の枝の上からその相撲を眺めるイタチが一匹

「…あらら、元気だねぇ」

ぐっと、背伸びをし煙管を咥えた
654 :平次郎狸の人[sage]:2010/11/02(火) 22:08:06.33 ID:eMc9Toso
>>653
狸は声がした方に首を向けた。

「ん?おう、元気だとも。」

体も向けるとドッカと胡坐をかいた。

「最近あたりの妖怪どもが主決めでざわついてるからねぇ。それに当てられておじさんも昔を思い出して熱くなったのさ。
 そんな訳で今は鈍ってしまった勘を取り戻すべく修行中なんだよ。」
655 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/02(火) 22:17:37.06 ID:jqzphWMo
>>654
「そりゃ、結構」

カラカラ、笑いながら樹から飛び降り狸の前に

「おじさんも主狙ってんだ
 ライバルってやつかい?こりゃ、困ったね」

やれやれ、と肩をすくめた
656 :平次郎狸の人[sage]:2010/11/02(火) 22:27:38.60 ID:eMc9Toso
>>655
「いやそれがだなぁ・・・・・・別にどうでもいいんだよなぁ・・・・・・。」

狸はほぅと溜息を吐いた。

「別に誰が主になろうが関係ないしな。俺は俺の生活を楽しめてりゃいいんだよ。
 その生活を犯してこなければ何も文句はねぇ。」

一転、狸は弛緩した雰囲気を引き締めた。

「だが昔っから喧嘩は好きでねぇ。どうせ修行中なんだ、どうだい鼬よ。
 いきなりで悪いがちょいと相手してもらえるかい?」

そう言うと狸は立ち上がった。
657 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/02(火) 22:31:49.94 ID:jqzphWMo
>>656
「…ふぅん?」

悪戯っぽく狸の顔を覗き込むとニヤリと笑った

「オーケー、でもさ俺相撲は苦手なんだよね
 喧嘩ならいいけどさ」

ポンっと煙がたったかと思うとそこには学生服を着た少年がいた
658 :平次郎狸の人[sage]:2010/11/02(火) 22:38:39.02 ID:eMc9Toso
>>657
「もちろん相撲になんか限定しねぇさ。これからやるのはただの喧嘩よぉ!!」

狸は赤ジャージを着た男に化けた。

「俺は相模の平次郎狸だ!相手してもらうぜ!!」

そういうと狸はいきなり前蹴りを繰り出した。ど真ん中に当てて蹴り飛ばすつもりらしい。
659 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/02(火) 22:43:11.96 ID:jqzphWMo
>>658
「俺ぁ鎌鼬の虎太郎ですぜ、っと」

くるり、とバク転で後方て跳ぶと樹の枝に足をかけ一回転
そのまま樹の枝に座り込んだ

「…あらら、やる気満々って奴すか?」
660 :平次郎狸の人[sage]:2010/11/02(火) 22:50:35.69 ID:eMc9Toso
>>659
「喧嘩なら良いってお前が言ったじゃねぇか。それ聞いてやる気満々だよ。
 それにこれも修行の一環さ。だから付き合ってくれや!」

そういうと少年の前に飛び上がり顔面めがけての右フックを放つ。
661 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/02(火) 22:55:17.74 ID:jqzphWMo
>>660
座っていた樹の枝がスパッと切り落とされ自由落下

「ま、良いんすけどね
 やってやろうじゃねぇっすか」

平次郎の下で軽く手を振るう
それにあわせるように、風の刃が発生し平次郎目掛け飛んでいく
662 :平次郎狸の人[sage]:2010/11/02(火) 23:01:51.68 ID:eMc9Toso
>>661
「よっしゃ!やっとやる気にってうおおおお!?」

男は落下しながら拳を金属に化けさせるとそれで風の刃を打ち払った。

「カマイタチか・・・厄介だな。」

着地するとぼやいた。裁ききれなかったのかジャージが少し切れている。

「まぁいい、攻撃あるのみよ!」

そういうと少年めがけて走り出した。
663 :夜行集団2010/11/02(火) 23:36:14.49 ID:wdLJivA0
夜の街、昼とはまた違ったにぎわいかたを見せる。
そこに乳製品でいっぱいにしたスーパーの袋を手に持った二人組。
一人は白のブラウスとロングスカート、一人はTシャツとジーンズと言ういでたち。両方とも女性であるが片方は服装の為に男子に見えてしまう。

「この牛乳重いね・・・」
『怪我人は怪我人らしく・・・粗食にしといてほしい・・・』

二人は先日敗北し大怪我を負った虚冥の乳製品の買い出し途中である。
荷物は二人で一緒に同じ袋を持っている。
664 :ジョン・ドゥ[sage]:2010/11/02(火) 23:53:40.09 ID:oT0SPWwo
>>663
 
数m先に二人の少女の姿が見えた。手には一つの袋が持たれている。

「おや、こんな時間に女の子だけなんて・・・」

危ない、と思った。しかし、感じた。

(・・・あぁ、あの子達も、か。)

黒の着物に身を包み、右手にはキセルを持っている。傍らには同じように黒い猫。

(感じ的には私よりも年上ですかねぇ?まぁ、害は無いようなので気にしないにしましょう。)

そのまま、後ろを歩く。
665 :夜行集団2010/11/03(水) 00:01:24.40 ID:AE2lBqU0
>>664
「『!!』」

妖気を感じ咄嗟に振り替える二人。普段なら妖怪の多いこの町、妖気を感じることなどしょっちゅう、気にしていたら疲れてしまうが今は緊張状態。
ある神格持ちに自分たちの集団の主戦力の一人、狂骨がやられたのだ。そしてその神格持ちはまだ街にいるかもしれない。警戒心を持たずに街を歩いて後ろからグサリトいう訳にはいかない

「あなたはもしかして妖怪ですか?」
『または神格持ちか・・・?』
666 :ジョン・ドゥ[sage]:2010/11/03(水) 00:07:48.42 ID:PmCexXMo
>>665

「おや、気付かれた。」

飄々と言う。その言動に緊張は一切無い。むしろ、纏う雰囲気はゆったりとしていた。

「神格持ち?聞き慣れない言葉ですねぇ・・・。まぁ、たぶん私は違うのでしょう。」

彼は答えた。嘘の様子は微塵もない。

「たった千余年生きただけの化け猫ですから。」
667 :穂産姉妹2010/11/03(水) 00:14:54.41 ID:AE2lBqU0
>>666
彼の敵意のない飄々とした態度に安堵する二人。狂骨がやられたのは敵意むき出しの大男、しかし目の前にいるのは飄々とした優男。

「はあー・・そうですか。いきなり警戒してすいません。千年ですかすごいですね、猫で千年
 はながいですねぇ。」
『千年生きてるのに・・・神位を貰っていないのも・・・珍しい・・・。』

一人は感心して、一人は眠たそうに彼の言葉に反応した。

「となりの猫さんも長生きなんですか?」
『長生きなら・・・尻尾は二つだよ?日子神・・・』
668 :ジョン・ドゥ[sage]:2010/11/03(水) 00:24:18.57 ID:PmCexXMo
>>667

「いえ、まぁ、私なんて無駄に長生きなだけですよ。ここ八百年程、力を使った覚えもありませんし・・・」

ふいに、男の顔に影が差す。誰も気付かないほど、自然と。

「というか、あなた達の方がご長命だと思いますが?まぁ、気にしないで起きましょう。女性に年齢を聞くのは御法度ですから。」

(なに良い子ぶってんだい、普段はそんなこと気にもとめないくせに。)

猫が鳴く。普通の人なら分かるはずもない言葉。彼や他の特殊な者にしか分からない。

「それは猫さんたちに対して、ですからねぇ。あっ、こちら私の友達の黒猫です。」

猫は恭しくお辞儀をした。
669 :穂産姉妹2010/11/03(水) 00:33:22.52 ID:AE2lBqU0
>>668
「凄いよ雨子神!!猫がお辞儀したよ!!」
『確かにかわいい仕草・・・抱きしめたい・・・そんなことより・・・向こうが挨拶してるん
 だからこちらも挨拶した方がいい・・・』

雨子神にさとされ二人とも同時にお辞儀をした。
二人は小さいものやかわいいものに目がない。愛の結晶という事にも影響していると思える。

「年齢はね5532歳になります。」
『さっきご法度て言ってたじゃん・・・僕も気にしてないけど・・・。』



670 :ジョン・ドゥ[sage]:2010/11/03(水) 00:41:27.98 ID:PmCexXMo
>>669

「はぁ・・・五千・・・すごいですねぇ。」

思わず呆気にとられる。自分の思っていたのよりも二千ばかし上だった。

「では、人生の大先輩には敬意を表さなければですねぇ。」

立ち姿を正し、背筋を伸ばす。

「これでよろしいですかな?お嬢様方。」

少しふざけた様子で、仰々しく喋る。

「して、本日は何故このような時間に外出を?」

気になったので聞いてみた。 
671 :穂産姉妹2010/11/03(水) 00:51:54.50 ID:AE2lBqU0
>>670
「かしこまる必要なんてないですよ、神様してる時はそうしてもらいたいですけどね。」
『僕たちの仲間が・・・神格持ちの大男にやられた。あいつは・・・今外出できないか
 ら・・・僕たちが買いに行かされている・・・乳製品を』

彼女たちに礼儀はない。ないというより気にしないのだ、確かに自分より目上には礼儀を
見せるが、だいたいが、年下なため仲良くするのに礼儀がどうしても邪魔になってしまう。
そう彼女たちは思っている。

「にしても、牛乳って6パックも持つと重いんですね・・・」
『そういえば・・・あなたもおおとこの・・・神格持ちには気を付けた方がいい・・・
 そいつはとんでもなく強いらしい・・・』
672 :ジョン・ドゥ[sage]:2010/11/03(水) 01:01:28.44 ID:PmCexXMo
>>671

「そうなんですか、お仲間さんも大変でしたねぇ。」

口調はすぐに元に戻った。

「神格持ち・・・ですか。まぁ、何とかなるでしょう。」

見栄でも虚勢でもなく、あっけらかんと言ってみせた。

彼の中には神に見合うほどの力はある。それを使わず、八百年分溜まっているのだから尚更だ。

「もし出くわしたら、どうせさっさと逃げますしね。」

争いごとは好まない。それ故、力を何処にも逃がせない。

もし・・・神が相手なら・・・  

それでも彼は戦うことなど無いだろう。
673 :穂産姉妹2010/11/03(水) 01:06:42.01 ID:AE2lBqU0
>>672
彼の胸の底にある自身に気づく二人、しかし戦いを挑む馬鹿でもないと知る。
彼ならば犬死する事もないだろう。

「虚冥と言うんですけどねその人、得意としているのが兵力戦だから、単体が異常に強い時は
 どうしようもないんですよ。」
『ただ次は・・・僕たち全妖怪の戦力を傾けて・・・そいつを絶対に・・・圧砕する・・・』
674 :ジョン・ドゥ[sage]:2010/11/03(水) 01:17:24.32 ID:PmCexXMo
>>673

「そうですか・・・どうか怪我だけはされないよう、気をつけてくださいね。」

争いごとには干渉しない。それが彼の掟。唯一で、絶対の。

戦火のまっただ中にでもいない限り、彼は力をふるわない。それも最小限、自分を守るだけ。



-キセルで一服-



「まぁ、ここで合ったのもなにかのご縁です。これをどうぞ。」

一枚の紙切れを取り出し、渡す。どうやら地図のようだ。赤く記された場所は、喫茶「木天蓼」

「私のやってる店です。くつろぎたくなったらいつでもいらして下さい。」
675 :穂産姉妹2010/11/03(水) 01:22:03.17 ID:AE2lBqU0
>>674
「お気遣いありがとうございます、出来るだけ早く、その大男を倒せるように頑張りますね。」

彼の気づかいに感謝しつつ、雨子神は紙を手にする。

『喫茶・・・甘いお菓子が出るなら・・・僕も行く・・・。』
「カフェオーレがあるとうれしいです。また今度なかまを連れて行かしていただきます」
676 :ジョン・ドゥ[sage]:2010/11/03(水) 01:29:00.59 ID:PmCexXMo
>>675

「どちらとも、ちゃんと御座いますよ。」

柔らかい笑みと共に言う。

「では、私はそろそろ・・・」

退屈そうに欠伸する黒猫に目配せ。

(やっと終わったか。ったく・・・)

大きくのびをして、塀に飛び乗る。

(さっさと行くぞ。)

不躾に言い放ち、歩み出す。何処に向かうかは彼次第。

「はいはい、それでは・・・」

男も歩き出す。彼女たちに軽く会釈。

「またいつか、お会いしましょう。」



夜の散歩はゆるりと続く・・・



//絡みありでしたー。そろそろ落ちますノシ
677 :穂産姉妹2010/11/03(水) 01:35:15.15 ID:AE2lBqU0
>>676
「はい、またいつか。喫茶のカフェオーレ楽しみにしておきますね。」
『(肉球・・・見えたっ!!)』

ふらりと去っていく男と黒猫とは、逆の方向に歩きだす二人。
そのとき携帯電話がなる、携帯電話の内容は

―アネさん、アニさん早く帰ってきてくださいっていう・・・カルシウムが足りない・・・―

催促にため息つきつつ、二人は帰路につく。
彼女たちの後ろ姿はカップルのようであった。
678 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/03(水) 21:22:58.64 ID:HeIpCcMo
>>662
「……接近されると怖いな」

木を盾にするように森の中に入り込む
手の中に風を貯め、走る
木々の間を素早く走り抜ける

「あーぁ、どう攻めようかね」
679 :平次郎狸2010/11/03(水) 21:26:23.96 ID:FHwkq3Uo
>>678
男も後を追いかける。

「おうおう、逃げても何にもならんぜ!?」

680 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/03(水) 21:32:53.40 ID:HeIpCcMo
>>679
周囲の木が次々と風の刃により切られ、倒れる
二、三本の木が平次郎に向かい、倒れていく

「……さて、ここなら俺のが有利だろ」
681 :平次郎狸2010/11/03(水) 21:38:09.74 ID:FHwkq3Uo
>>680
「ふっ、どっせい!」

最初に倒れてきた木を避け二本目三本目は自慢の怪力で殴り方向を逸らした。

「ん?こりゃ不利な場所に連れて来られたな・・・・・」

立ち止まり辺りに意識を集中させる。
682 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/03(水) 21:42:31.73 ID:HeIpCcMo
>>681
ナイフを構え倒れいく木に駆け上るとその木に隠れつつ平次郎の頭上を取った

「…ぅらァ!」

怪力によって逸らされた樹から飛び降り空中でナイフを投擲
真っ直ぐ風を纏ったナイフが突き進む
683 :平次郎狸2010/11/03(水) 21:49:05.90 ID:FHwkq3Uo
>>682
「甘いっ!!」

一喝しナイフを殴り逸らす。

「ぐっ!?風を纏わせたか。」

ナイフに纏わされた風の余波で殴った左手に傷を負ったようだ。

「まだまだぁ!」

しかしそのまま飛び降りた虎太郎に向かい駆け右手で突きを放つ。
684 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/03(水) 21:53:38.16 ID:HeIpCcMo
>>683
両手を前方で組みガードするが平次郎の拳をまともに食らい
木々の間を大げさに飛んでいく

虎太郎の姿が消えた頃、二本のナイフがそちらの方向から飛んでいくい

「…ここからが勝負すよ」

ナイフとは違う方向から声が聞こえる
右から、左から、前から後ろから
何かが動きまわるような物音が聞こえる
685 :平次郎狸2010/11/03(水) 22:00:03.24 ID:FHwkq3Uo
>>684
「よっ、ほっと」

意外と素早いらしくナイフを軽々回避するがあたかも囲まれたような雰囲気に困惑した。

「これまた厄介な・・・・。しかしこれもまた心眼の修行よな。」

そう言うと目を閉じ五感を最大限に鋭くする。
いつどこからナイフが飛んできても良いように集中しているようだ。
686 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/03(水) 22:04:44.39 ID:HeIpCcMo
>>685
右からナイフが三本飛び出す

「――征くぞォ!」

が、ワンテンポ遅れその反対側左から虎太郎が飛び出してきた
地面を踏み抜くような勢いで走りぬけ、大きく拳を引く
風を纏った突進だ
687 :平次郎狸2010/11/03(水) 22:09:31.47 ID:FHwkq3Uo
>>686
右に意識も身体も向けナイフを全て叩き落す。
後ろからの攻撃に気付くと脅威の反応速度を見せた。

「奇襲時に叫ぶなんぞ下策中の下策よぉ!」

声から位置を割り出し後ろも見ず強烈な後ろ蹴りを繰り出した。
688 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/03(水) 22:14:05.41 ID:HeIpCcMo
>>687
「――うらァ!」

後ろ蹴りに反応し、踏みとどまるとその勢いのまま拳を振るう
だが、途中で止まったせいか平次郎に一歩届かない

振り抜いた拳の先
纏った風が開放され波紋のように空気を揺らす
風の揺らぎが衝撃波の壁となって突き進む
689 :平次郎狸2010/11/03(水) 22:24:02.37 ID:FHwkq3Uo
>>688
「うおっ!?」

衝撃波に当たり体が大きく吹き飛んだ。
しかし空中で回転し体勢を整え着地する。

「畜生痛ぇなぁ。これは効いたわ。
 よっしゃ!俺もちょいと久しぶりにきちっと妖術使ってみるか。」

そう言うと手を合わせ右手を地面に叩きつける。
すると地割れが虎太郎に向かっていった。

「忍術じゃないが土遁みたいなもんか。喰らってみろい!!」
690 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/03(水) 22:31:41.35 ID:HeIpCcMo
>>689
「…なッ!」

一発が決まり少し気が抜けていたのか
不意を付かれ、地割れに足をとられる

体制を崩し倒れる
もし、地割れが深いものなら落下するだろう
691 :平次郎狸2010/11/03(水) 22:37:18.13 ID:FHwkq3Uo
>>690
地割れは大きなものではなくただ足場を崩しただけだった。

「よっしゃ!隙あり!」

そのまま虎太郎に向け走る。
走りながらも拳を引きとどめの準備をしている。
体勢を崩したままでいると確実に喰らってしまうだろう。
692 :明弥 虎太郎[sage saga]:2010/11/03(水) 22:40:21.22 ID:HeIpCcMo
>>691
「ぎゃー!ギブアップ!」

ぺたんと倒れ込みながら情けなく叫ぶ
ふぅ、と大きく嘆息

「あー…自分の負けすねー…」
693 :平次郎狸2010/11/03(水) 22:43:13.19 ID:FHwkq3Uo
>>692
「よっしゃああああ!勝利ぃぃぃ!」

それだけ言うとばたんと倒れる。

「しんど〜〜〜〜。楽しかったけどしんどいわ〜〜〜。」

仰向けになって息を荒げながら楽しそうに笑っている。
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/06(土) 15:15:54.46 ID:L7uNwv6P

 燃えていた、山が燃えていた。

 乾燥した風に吹かれ、轟々と森が火を噴いている。

 悪い日だった。
 乾燥した風、乾いた木。
 火災には絶好の日だった。

 そんな燃え上がる森の中に。

 一羽の鳥が、さも楽しそうに嘶いていた。
695 :平次郎狸2010/11/06(土) 15:24:54.38 ID:9bJQH46o
>>694
「くっそ、山火事に巻き込まれるとは・・・・・・」

燃え上がる森の中着物を着た大狸が疾走していた。
習慣になりつつある森での修行をしていたら逃げ遅れたのである。
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/06(土) 15:28:28.79 ID:L7uNwv6P
>>695

燃え上がる炎が襲い掛かる。
煙と炎が、大きな熱のうねりが悪意を持ったように大狸を包囲する。

炎の向こう側で、なにかがその様を見ていた。

大笑いをするように、翼をはためかせていた。
697 :平次郎狸2010/11/06(土) 15:34:20.61 ID:9bJQH46o
>>696
「んなっ!?どういうことだよ、これ?ってアチチチチ!」

火に襲われながらも炎の向こうに何かの影を見つけた。
すると狸は大きく飛び上がり体をフーセンのように息を吸い膨らませる。

「何処のどいつかは知らねぇが正体現しやがりれ!」

獣の勘がそいつが犯人と告げたらしく、恐ろしい程の肺活量で周りの炎を吹き飛ばした。
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/06(土) 15:38:27.07 ID:L7uNwv6P
>>697

突風により炎が消し飛び、
一瞬だけその影が正体を現す。

ニワトリだった。
でっぷりと太り、鶏冠が燃えているように揺らめく巨大なニワトリだった。


しかし、どうだろうか。火災の中に、燃える炎の中に。
突風を吹き込む行為はいかがなものか。

大量の酸素が吹き込まれた炎は一気に勢いを増し、
轟々と音をたてながら燃え広がる!
699 :平次郎狸2010/11/06(土) 15:46:56.92 ID:9bJQH46o
>>698
「でかい鶏!?あいつが犯人か?ってアチチチチ!下手こいたなこりゃ。」

男は着地すると即座に巨大な仏像に化けた。
狸は金属の精霊でもあり、仏教僧として修行したことがあるため馴染みのあるこの姿になった。

 ーこれで少しは楽になるなー

そういうと鶏に向き直った。

 ーどら、少し懲らしめてやっかなー

そういうと鶏に向かって突進していった。
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/06(土) 15:51:36.67 ID:L7uNwv6P

鶏は突如現れた仏像に驚愕するも、
翼を動かし、嘴を開く。

 −鬼火・雀火−!

羽根のような小さな焔が、何十何百と現れ。
突進する仏像に向かって射出される。
701 :平次郎狸2010/11/06(土) 15:57:44.93 ID:9bJQH46o
>>700
仏像は打ち出された炎を前に立ち止まりニヤっと顔を歪めた。

 ー炎を使うのはお前だけじゃないんだぜー

そう言うと緑色の火の玉を大量に回りに発生させた。

 ーこの狸火で相殺よぉー

手を前に突き出すとそれに呼応し狸火たちは鶏の打ち出した焔に当たりに行く。
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/06(土) 16:01:43.71 ID:L7uNwv6P

 相[ピーーー]る二つの火球。
 炸裂する爆炎の中から、炎を纏った鶏が突進してきた!

 はためく度に熱風が吹き荒れ、有毒の煙が辺りに充満する。
703 :平次郎狸2010/11/06(土) 16:06:36.15 ID:9bJQH46o
>>702
 ー金で出来た仏像に毒が炎が効くもんかいー

仏像は突進してきた相手にまたぶつかり合うように突進した。
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/06(土) 16:12:29.85 ID:L7uNwv6P

 激突する瞬間、一瞬鶏は踏み止まる。
 逃げると思っていた、避けると思っていた。

 ゴーーン!

 鐘を突くような音が辺りに響いた。
 激しく頭をぶつけ、鶏は目を回す。

 辺りの炎は一斉に消えうせた。
 冬の装いを下木々が有るだけで、煙も熱もどこにも無い。


 仏像の足元には。
 グルグルと目を回した通常サイズの鶏が倒れているだけだった。
705 :平次郎狸2010/11/06(土) 16:19:25.95 ID:9bJQH46o
>>704
 ーおっ?火が収まった・・・・ やはりこいつの仕業だったか・・・・−

そういうと仏像は狸に戻った。

「いや〜、しっかし凄い火力だった。溶けそうだったぜ・・・・・。」

鶏に歩み寄りながら言う。傍に寄ると様子を見るためしゃがみこんだ。

「おーい、大丈夫かぁ。除夜の鐘並みのいい音が鳴ったんだが・・・。目覚ますかな?
 いやその前にこいつは襲ってきたんだぞ?悪意があるってことだ。別に晩飯の材料にしてやったって・・・」

様子を見ながら長々と独り言を零す。そこからはだいぶ危ない思考が漏れている。
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/06(土) 16:24:03.49 ID:L7uNwv6P
「ギャーーーース!」

 物騒な発言を聞き、鶏は飛び起きる。
 見ると鶏冠もなかった。
 凄まじい速さで木の影に隠れ、大声を上げる。

「て、てめー! なんだコラー!! 狸のクセに調子に乗りやがって!!」

 はるか遠くから翼をバタバタやりながらまくし立てる。
 その様は小物、という言葉がよく似合っていた。
707 :平次郎狸2010/11/06(土) 16:30:41.49 ID:9bJQH46o
>>706
「おっ!起きた起きた。(嗚呼、俺の焼き鳥・・・・・)。」

そう言うと狸は立ち上がった。

「狸の癖にとは聞き捨てならんなぁ。俺は相模の平次郎狸というもんだ。
 四百余年を生き抜いた東海道の狸の頭領(自称)よぉ!」

名乗りながらも微笑ましいものを見ているよな目をしている。
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/06(土) 16:39:22.62 ID:L7uNwv6P
「ちー! 人間に化けられるからってよぉ!!」

 名を聞き、若干元気がなくなったように翼をはためかせる。
 ビビッている、虚勢が明らかに揺らいでいる。

「クソがぁーー、覚えてろぉ! 古狸ぃ!!」

 最後に鬼火を噴き出し。
 とことこと山奥へと逃げていってしまった。



〜妖怪目録〜

【波山】

 バサバサという羽音と共に火災の幻覚を見せる巨大な鶏。
 火食い鳥の眷属とも言われている。

 火災の恐れ、火の利便。
 揺れる焔の二面(フタオモテ)。
 寒い日々こそ火の用心。
709 :平次郎狸2010/11/06(土) 16:48:47.73 ID:9bJQH46o
>>708
「おうおう、またなー。」

笑いながら手を振る。やはり微笑ましいものを見つめるような目だ。

「行っちまいやがったよ。ま、いっか。」

そういうと着物の裾をパンパンと払い人の姿に戻った。
ふと思い出したかのように時計を確認すると焦るように叫ぶ。

「あっ!?これじゃバイトに遅れるじゃねぇか!くそっ、急がねぇと!」

そう言うと並々ならぬ速さで町へ駆けていった。

「これじゃ試合に勝って勝負に負けてやがるじゃねぇかコンチクショー!!」

山に男の悲壮な叫びが響き渡った。
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/07(日) 21:14:09.17 ID:33k0aBIP

 夜闇に煌めくホテル外にて、不気味に蠢く影があった。

「クスクスクス、便利な世の中になったわぁ」

 手早く着替え、部屋から出る少女。
 美しい女だが・・・勘のいい者にはすぐに気がつくであろう、妖しさがあった。

 部屋の中には出会い系サイト″などという甘い罠に釣られ、
 ミイラと化した元人間が倒れているだけだった。
711 :2010/11/07(日) 21:21:51.25 ID:5mDAKIAO
>>710
「また迷うとは…情けないな」

一人の少女がホテル街に迷い込む

「私はひょっとして、方向音痴なのだろうか…」

当たりを見回す
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/07(日) 21:26:30.11 ID:33k0aBIP
>>711

「あらら・・・」

 携帯から顔を上げる。
 少女の方を見据え、ニタリと笑う。

「クスクスクス、人間臭いのが来たわねぇ」

 妖気をばら撒きながら、人気の少ない廃ビルへと入っていく。

「付いて来なさいな、アンタみたいな甘ちゃんは吸い尽くしてあげるから・・・」
713 :2010/11/07(日) 21:31:24.88 ID:5mDAKIAO
>>712
「妖気!?そこのあなた!何者だ!?」
右腕を刀に変化させ警戒

「待て!」

そのまま追いかける
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/07(日) 21:35:00.57 ID:33k0aBIP

「クスクスクス・・・」

 声を聞いた瞬間、階段を駆け上がり。
 2階の広い部屋へと入っていく。

 割れたガラスからネオンの明かりが入り込み、
 うっすらと明るい部屋だった。
715 :2010/11/07(日) 21:38:21.95 ID:5mDAKIAO
>>714
「待て!」

二階にたどり着く

「あなたは何者だ!?ここで何をしている!?返答次第では、ただで済まさないぞ!」

刀と化した右腕を向け、睨みつける
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/07(日) 21:43:38.70 ID:33k0aBIP
>>715

 毒々しい逆光に照らされた、妖艶で不気味な少女。

「妖怪肉吸い、人間狩り」

 ゆらりと瞳を指差す。

「なんてこと無いでしょう? シンプルかつわかりやすいことじゃない」
717 :2010/11/07(日) 21:54:17.99 ID:5mDAKIAO
>>716
「なっ…何てことを…あなたは、人間と妖怪の共存の障害になる…」

刀の右腕を向け

「今すぐやめるんだ!そんなことをして何になる!」

大声で説得しようと試みる
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/07(日) 21:58:00.65 ID:33k0aBIP
「なに? アナタこそ。人間の格好なんかしちゃってさ」

 ため息をついて、やれやれというようなそぶりを見せる。
 薄手のキャミソールはわずかに下着が透けて、エロチイズムな誘惑をかもし出す。

「いるのよねー、そうやって綺麗事ばっかり吐く甘ちゃん妖怪」

 ヘラヘラと笑う、まるで熟練者が初心者を馬鹿にするように。

「人間との共存? なにそれ?
 人間に害の無い妖怪ばっかり切り抜いて、あとは捨ててめでたしめでたし?」

 先ほどの笑顔が消え、憎しみと怒りに満ちた表情になる。
 セミロングの黒髪がまるで生き物のように蠢き始めた!

「一括りにするんじゃないわよ! そんな傍迷惑な思想をばら撒いて!
 遊び半分で人間ごっこしてるあんた等と違ってね、こっちは必死で擬態してるの!」

 感情を、鬱屈をむき出しにするように。
 少女はまくし立てる。
719 :2010/11/07(日) 22:05:27.02 ID:5mDAKIAO
>>718
「な…人間に恨みでもあるのか?」

右腕の刀を構える

「確かに、害悪な人間もいる…だけど、そればかりではない!素晴らしい考えの人間もいるんだ!」
必死で叫ぶ
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/07(日) 22:13:07.64 ID:33k0aBIP
 ふぅ、と息を噴き出す。
 不満をぶちまけ落ち着いたのか、それともただあきらめたのか。

「ま、いいわ。どうせアンタは私の言うこと聞かないでしょ?
 私もどうせアンタの言うことなんか聞く気、さらさら無いもの」

 少女は自分の口に手を突っ込み、唾液と粘液にまみれた小太刀を取り出す。

「我々肉吸い一族は古来より退魔師やアンタみたいな妖怪と戦ってきた。
 いわば対退魔師戦術のサラブレッドよ。どーせ話し合いじゃ決着つかないんだし・・・。

 少女の体が、皮膚が、肉が。グネグネと生物のように動き出す。

「野生の理論に任せましょうよ! 勝ったほうが正しいっていうね!!」

 少女の体中から真っ黒な蛭が生え出した。
 否、これは蛭ではない。長い体長と半円形の頭を持つ大型扁形動物、コウガイヒビル!
 擬態を半分解き、妖怪と人間の動きを両立させる。
 これが彼女たちの戦闘形態である!

「まったく、これだから食生活の違うヤツ等は話がわからない!!」

 強靭な脚力で地面をけり、瞳に飛び掛る妖怪肉吸い。
 小太刀を抜刀し、横薙ぎに切りかかる。
721 :2010/11/07(日) 22:19:02.77 ID:5mDAKIAO
>>720
「くっ…戦うしかないのか…」

一瞬見せる迷いの表情
そんな表情をしている間に相手は迫り

「ぐあっ…しまった…」

腹に傷を負う
722 :肉吸い2010/11/07(日) 22:26:00.57 ID:33k0aBIP

 狼の悲しき理論だ。
 中途半端に強いもの、中途半端に人間に害を与えるものは。

 当然の如く、必然の如く。
 殲滅を良しとされる。

 里に下りた虎を退治し、英雄と称えられたように。
 蚊を[ピーーー]ことに躊躇いのある人間などいないように。
 人の価値観があたかも自然の価値観と同義されてしまうことがしばしばある。

 人を騙し、人のみ食らう肉吸いが退治され。
 悲しむものなど、喜ばぬ人間など。

 いったいどこに居るのだろうか?


「ほらほらほらぁ!」

 斬られ、怯んだ少女に向け。
 肉吸いの体からコウガイビルが飛び出す!

 酸を吐き、肉を啜る生物が!
723 :2010/11/07(日) 22:30:18.32 ID:5mDAKIAO
>>722
「くっ…離れろ…」

左腕も刀に変化させ、ヒルを振り払おうとする
724 :肉吸い2010/11/07(日) 22:34:18.09 ID:33k0aBIP
>>723

「ひゃはははは!」

 蛭は切り払われるが、既に後ろに回りこんだ肉吸いが小太刀を振りかざしていた。
 蛟の血が練りこまれた妖刀が、赫々に煌めく。

「[ピーーー]!!」

 腕の中の蛭が伸び、通常の2倍ほどとなった右腕が。
 殺刃を振りかざす!
725 :2010/11/07(日) 22:41:52.04 ID:5mDAKIAO
>>724
「くっ…」

両腕を使いなんとか太刀を防ぐ

「なぜ…なぜ人を[ピーーー]んだ!」

苦しそうな声で叫ぶ、腹の傷が痛むのだろう
726 :肉吸い2010/11/07(日) 22:47:42.98 ID:33k0aBIP

「はぁ!? 馬鹿じゃないの、食べる為に決まってるじゃない!!」

 蛭が集まり、右腕が肥大化する。

「それなのに甘ちゃん妖怪は邪魔ばっかりしてさぁ!」

 左腕がうじゅうじゅと蠢く。
 手の平からは沢山の蛭が頭部を出していた。

「妖怪のあたし等には、人間と動物の線引きなんて無いのに!!」

 左手が腹へと打ち込まれようとする・・・!
727 :ロキ2010/11/07(日) 22:49:31.02 ID:la5WLbY0
「えへへ…」
一人の少女が鋸を研いでいた
「誰か…来るのかな…」
そんな思いで待っていた
728 :2010/11/07(日) 22:52:36.70 ID:5mDAKIAO
>>726
「食べる…ため…」

瞳の中にあったのは――迷い
もし―自分が人喰い妖怪だったら――
そんなことを考えているうちに―

「がはっ…う…うう…」

腹に激痛
729 :肉吸い2010/11/07(日) 22:57:18.77 ID:33k0aBIP
「ひゃははははは! 大当たり!!」

 左手の蛭が一気に瞳の中へと潜り込む。
 肉を食い破り、内臓を蕩かし、啜る肉吸いの権化達。

「馬鹿ねぇ、人間の格好なんかするから!」

 少女は笑っていた、蠢く蛭たちによって。文字通り歪んだ笑顔だった。
730 :2010/11/07(日) 23:01:34.41 ID:5mDAKIAO
>>729
「くっ…私は負けるわけには…あの人の目指した世界…」

苦しそうに呟く

「私が創るんだぁ!」

黒いオーラを放つ
このオーラは、退魔の効果があるようだ
731 :肉吸い2010/11/07(日) 23:07:30.00 ID:33k0aBIP

「!?」

 彼女にとっては見慣れた、忌まわしき流れ!
 瞬時に飛びのく。
 腹の中の蛭は一瞬で死滅してしまったようだ。

「ははは、結構ヤバいわね。アンタ」

 再び小太刀を構えなおし、呟く。

「どうにも私的には、アンタみたいなの野放しにはできないわ!!」
732 :2010/11/07(日) 23:11:39.03 ID:5mDAKIAO
>>731
「私は…人間と妖怪が共に笑顔でいられる世界を…」

黒いオーラを纏い

「創る!!」

走り出し、右腕で切りかかる
733 :肉吸い2010/11/07(日) 23:19:18.60 ID:33k0aBIP

「ぐ・・・舐めんな! こっちはアンタみたいなヤツと腐るほど戦ってんのよ!!」

 小太刀を振りかざし、妖気を注ぎ込む。
 結界破り、空間干渉の力を持つ蛟″の力が蘇る。

 蛭を集中させ。強く、速く、柔らかい肉を両手に作り出す。

「人間と妖怪が? バーーーッカじゃないの!?」

 振りかざし、一気に切り結ぶ。

「弱肉強食この世界! 食われて笑顔の馬鹿がどこにいる? 喜んで食われるようなお人好しがどこにいんのよ!」
「邪魔なんだよ、ウザいんだよ、キモいんだよ! お前みたいな妖怪はぁあああああ!!」

 一気に振り下ろされ、毒々しい蛟の紅いオーラと退魔の黒いオーラが激突する!!
734 :2010/11/07(日) 23:25:06.35 ID:5mDAKIAO
>>733
「くっ…このままでは…」

マズい
そう思いオーラを強める

「妖怪と人間は共存できる…あの人を侮辱するな!」

口は勇ましい
だが―心は―自分のやっていることは正しいのか?という問いでいっぱいだった
「うっ…ぐ…」

オーラは確かに強まっている
しかし―心の迷いから不安定だ
735 :肉吸い2010/11/07(日) 23:30:58.98 ID:33k0aBIP
 オーラが揺らいだ隙を見逃さず、肉吸いは一気に瞳を跳ね飛ばす。

「ひゃはははははははははっ! やっぱりね!!
 口ばっかり、虚勢ばっかり、綺麗ごとばっかり!!」


 弱い生物だった。
 弱い妖怪だった。

 環境に適応できなかった、生態系の脆い頂点だった。


「アンタみたいなのが! 一番嫌いなのよ!!」


 人が強くなったこの環境で。強くなりすぎたこの環境で。
 人以外を栄養源、タンパク源にできないとは。

 あまりにも脆弱な、あまりにも不完全な、あまりにも原始的な。
 あまりにも進化に乗り遅れた生物と言わざるを得なかった。

 進化に乗り遅れた生物は、自然淘汰されるしかなかった。
 滅びるしかなかった、絶滅するしかなかった。



――このように
736 :肉吸い2010/11/07(日) 23:31:33.84 ID:33k0aBIP
「え・・・?」

 妖怪肉吸いの体は、退魔の剣によって貫かれていた。
 不浄を浄化する聖剣長穂箒″によって。

「神妙にせよ、悲しき不浄の者よ。己が生まれを悔いるが良い」

 後ろに立っていたのは、大妖怪・滝霊王。

「や、やだ・・・死にたく――
「ノウマク サマンダバザラダン
 センダマカロシャダ ソワタヤウン タラタ カン マン ・・・滅!!」

 不動明王の力により、肉吸いは痛みも苦痛も跡形も無く。
 消え去った。

「主も妖か・・・、だが。今回の働きに免じ今日は見逃そう!」

 完全なる人の味方であり、完全なる不浄の敵は。
 傷ついた妖怪を見下ろし、そうつぶやいた。


〜妖怪目録〜

【肉吸い】

 妖艶な姿で人に近づき、誘惑された男の肉を啜る妖怪。
 主に人通りの少ない夜道に出没するといわれている。
 
 美しき 山野の景色に 魅せられて
 腕付く蛭にも 気づかぬ心地
737 :2010/11/07(日) 23:36:44.65 ID:5mDAKIAO
>>735
「うぁ!!」

纏っていたオーラがなくなり
無惨にも吹き飛び、壁に激突

「う…私の負け…なのか…?」

床に横たわる
周囲には血の水溜まり

「あの人なら…こんなとき…」

もはや話すのも限界のようだ
738 :2010/11/07(日) 23:44:21.78 ID:5mDAKIAO
>>736

薄れゆく意識の中
肉吸いが消えてゆくのを目の当たりにする

「な…なにが…?」
脅える−身体が震える―自分も消されるのでは−−
だが――

「見逃して…くれた…?よかっ…た…」

安心したのかそのまま眠るように気絶する
739 :滝霊王2010/11/07(日) 23:48:51.26 ID:33k0aBIP

「ふむ、気を失ったか!」

 粗布を纏った青い肌の大男は、くるりときびすを返す。

「人の世に入り込んだ妖怪は! すべからく消え去るべきである!!」

 そういうと、窓から身を乗り出す。

「お主もいずれ、我が消し去るべく参上する!!」

 屋上へ飛び出し、人の明かりが届かぬ場所へと消えていった・・・。
740 :夜行集団2010/11/08(月) 22:59:56.27 ID:RgQwhIw0
繁華街の乱立するビルの裏通り。
そこに、季節を先取りしすぎたホストがいた。髪の色は蒼、しかしその色もニット帽に隠れている。彼は肉まんを食べながら隣の店の積荷に腰かける。

「メ―リクリス〜マス〜・・・ああなんて寒い時期にやるんだ・・・。」

彼は体質上常に冷え症、いやもっと寒い状態であった。
741 :ロキ2010/11/08(月) 23:02:54.01 ID:DKeoNlc0
「あの…寒そうですね…」
ふと男の人に声をかけた。

「カイロ使いますか…?」

そう言ってカイロを差し出した。
742 :夜行集団2010/11/08(月) 23:06:54.42 ID:RgQwhIw0
>>741
「ああ・・・ありがとう・・・。
 こんな寒い夜に君の優しさは心温まるよ・・・。」

喜んでカイロを受け取り、さっそく首元に貼りつける。
彼の顔が少し緩む。

「そういえば、なんで君みたいな年齢の女の子がこんなとこに?
 家出かい?妖怪に食べられない内に帰りなよ?」
743 :ロキ2010/11/08(月) 23:08:49.88 ID:DKeoNlc0
「妖怪…ですか…」

少し怯えてからこう言った。

「貴方は妖怪ですか…?」
744 :夜行集団2010/11/08(月) 23:12:51.15 ID:RgQwhIw0
>>743
「・・・あー・・・そうだよ!
 だから早く逃げないと食べちゃうぞー!」

彼女のおびえた様子に少し戸惑う。
一発で妖怪とみぬかれた事に驚きつつも、もし相手が人間ならこう言っとけば冗談と受け取ってくれるだろうと、ホストによって磨かれた会話術で受け答える。
745 :ロキ2010/11/08(月) 23:15:50.69 ID:DKeoNlc0
「…やっぱりね。」

そう言って彼の首元に近寄る。

「貴方の血って美味しいのかな…?」

微笑しながら近づく。
746 :氷亜2010/11/08(月) 23:20:35.41 ID:RgQwhIw0
>>745
普段妖気を微塵も感じられない氷亜にも感じる事の出来た殺気、妖気。
彼女の力量は知れない、だがしれないからこそ氷亜は飄々と答える。

「ははは、こんな可愛い子に吸われるのならいいかなー。
 でも、俺雪男だから吸ったら死んじゃうよ?」

本当の事。そのせいで狂骨の精神干渉も受け付けない。
747 :ロキ2010/11/08(月) 23:25:13.48 ID:DKeoNlc0
>>746
何か恐ろしいものを感じ取ってしまった…
力以前の何かを…

「うあっ/////」

あまりの冷気の強さに声を漏らしてしまう。
今までこんなことは無かったのに。

「…雪男のでも吸うよ」

負けじと対抗してみる
748 :氷亜2010/11/08(月) 23:29:32.87 ID:RgQwhIw0
>>747
「ははは、じゃあ吸ってみるかい?
 なんてね!本当に死んじゃうから止めときなさい。」

とある雪山山岳地帯の主、その冷気は容易に湖に氷を貼ってしまう。
それを遊びで浴びせていいものではない、浴びせるときは[ピーーー]時のみ、またはアイスを冷やしなおす時。
749 :ロキ2010/11/08(月) 23:33:03.45 ID:DKeoNlc0
腰のポーチから小太刀を取り出す

「これ、氷を切るのに適してるんですよ…」

それを持って雪男の首に登ろうとする。
750 :氷亜2010/11/08(月) 23:39:42.90 ID:RgQwhIw0
>>749
頭の上に登ってくる少女に親しげに笑い掛ける。

「あらら、戦う気かな?
 参ったね主狙ってるのにしか手出さないつもりだったんだけどなあ。」

そういうと氷亜は、彼の両手に約マイナス10程度の微弱な冷気を纏い少女の顔に手を寄せる。
まるで、我が子に愛しげに接する親のように・・・。
751 :ロキ2010/11/08(月) 23:43:55.67 ID:DKeoNlc0
>>750
「…ボクを本気で怒らせたのは貴方が初めてだよ…」

彼女の周りの空気が乱れる。
小太刀から漆黒のオーラが出始めた。

「終わりにするっ…」

小太刀を大きく振り上げて、刺そうとする。
752 :氷亜2010/11/08(月) 23:47:41.18 ID:RgQwhIw0
>>752
「ははは、ゴメンゴメン。やっぱ子供扱いしすぎたか。」

そういうと彼は手を引っ込める。
それと同時に体中からマイナス30度の冷気が溢れ出す。

「できれば、狒狒になんのめんどくさいの嫌なんだけどな。」

なりよりも狭い。
753 :ロキ2010/11/08(月) 23:52:20.88 ID:DKeoNlc0
>>752
「くっ…」
体中が冷たくなっていく。
本当ならこれくらいでは倒れないはず。
しかし今回は違った。

「はぁはぁ……ぁっ」

熱が上がっていく。少しあった熱が寒いせいで上がる。
立つことも出来なくなり倒れる…

「殺して…」

一言言うと目を閉じた。
754 :氷亜2010/11/08(月) 23:57:18.22 ID:RgQwhIw0
>>753
倒れてしまった少女に動転する氷亜。まさか自分に仕掛けてきた者がこうも簡単に倒れてしまうとは思えなかったのだ。

「ヤバイヤバイ、ここで殺しちゃったらアネさんに俺が殺される!!」

とりあえずとばかりに、自分の持ってるカイロで少女のからだを温める。

「いや?ここは冷やした方がいいのか?」

と頭だけはひんやりと、熱さまし程度に手を冷気込め頭に乗せる。
755 :ロキ2010/11/08(月) 23:59:46.25 ID:DKeoNlc0
「自分に嫌気が差して…死のうと思った…」

苦しそうに喋る。

「ごめんね…はぁはぁ」

申し訳ないと言う気持ちと体力の限界で気を失う…
756 :氷亜2010/11/09(火) 00:05:24.68 ID:3Hvd91E0
>>755
「・・・どうしよう・・・まじでどうしよう。
 相手がガチに殺しに来てたらあっさり殺せるんだけどなぁ・・・こうも簡単に。」

困った。少女が気を失ってしまっては住んでる場所が解らない。
かといって、体力の枯れそうな子を置いていく事は絶対にできない。

「・・・とりあえず・・・うちに連れていくか・・・。」

少女をおそるおそる抱きかかえようとする。
757 :ロキ2010/11/09(火) 00:10:34.11 ID:IxqrHXw0
ふと気がつくと男の人に抱きかかえられていた。

「…///////」

冷たいはずなのに温かかった…
凄くいい人だと思った…

「ありがとう…」

ありのままの気持ちを伝えた
758 :氷亜2010/11/09(火) 00:15:51.62 ID:3Hvd91E0
>>757
「起きたかい?ふふふ、女の子に優しくしていいのは男の特権だよ。
 そういえばどうする、このままだと僕らの家に行っちゃうけど。家とかあるならこのまま連
 れて行ってあげるよ?俺は力持ちだからね!」

少女にまた笑い掛ける、先ほどと変らぬ笑顔で。

759 :ロキ2010/11/09(火) 00:19:25.23 ID:IxqrHXw0
>>758
「え?本当?うわぁい♪」

凄く嬉しかった。
とにかく友達にはなりたかった。
でも…不安だった。仮に頼んで、あっさりとOKしてもらえるのか…

「雪男さん…友達に…」

恐る恐る聞いてみた。
760 :氷亜2010/11/09(火) 00:23:24.54 ID:3Hvd91E0
>>759
「ん?なんなら恋人でもいいよ!
 なんてね!」

いつものホスト的サービストーク。彼にはこんな恥ずかしいセリフ朝飯前なのだ。
本心、彼女の仕草に心揺らいでいたが。

「もちろん、友達にはなってあげるよ。君みたいな美人なら大歓迎さ。
 ちなみに俺の名前は氷亜。源氏名だけどね。」
761 :ロキ2010/11/09(火) 00:26:46.21 ID:IxqrHXw0
>>760
「氷亜さん…ですね。ボクはロキ。」

あっさりOKされた。心の広い方だ。

「ねぇねぇ、氷亜さんの家に氷ってある?」
762 :氷亜2010/11/09(火) 00:33:02.06 ID:3Hvd91E0
>>761
「うーん、氷ねー・・・。
 仲間にうるさく叱れたからないかな。映画観てるときとかは興奮してて、気づいたら冷蔵庫
 とかはあるけどね。基本こたつだね、俺極度の寒がりだし。」

何とも素朴な質問だと思った。雪男と言えば確かにそんなイメージがあるのは解る。

「そういえば、仲間の妖怪がうじゃうじゃいるけど気にしない?
 気にするなら、別の家あるけどどっちにする?」
763 :ロキ2010/11/09(火) 00:36:30.35 ID:IxqrHXw0
>>762
「ええっ?他にも妖怪が…♪」

正直驚いた。一緒に住んでるんだぁと思いながら。

「あ、じゃぁボクでぬくぬくしてください!!」
764 :氷亜2010/11/09(火) 00:43:08.34 ID:3Hvd91E0
>>761
「(ええいっ!鎮まるんだ・・・!鎮まるんだ俺の煩悩・・・!彼女はそんな意味で言ったんじゃない・・・!)
 えーーっと、ロキちゃん?ぬくぬくはそう使うものじゃないと思うけどな?」

あくまで紳士的に。紳士的に、紳士的に紳士的にと頭の中で繰り返すホスト。
彼にとって6歳以上はすべて女性。姫好きの為にロリコン扱いさている虚冥とは、比べ物にならない。それが今仇となる。

「そんなこと言ったら、オッチャン襲っちゃうよ?」
765 :ロキ2010/11/09(火) 00:46:15.27 ID:IxqrHXw0
>>764
「首筋を甘噛み♪あっシャーベットみたい。」

お構いなしに血を飲む。

「襲っても…いいよ?」
766 :氷亜2010/11/09(火) 00:54:54.47 ID:3Hvd91E0
>>765
首筋に感じる彼女の口の感触。感触感触感触感触感触感触感触。

「うっ、ううおおおおおおおおおおおおおおおおおいいいいいいいいいいいい!!!!!!」

と柄にもなく大声上げる氷亜。咄嗟に彼女を体から離す。
血を飲まれてからでない、自分の煩悩に飲まれないためだ。氷の心、氷亜も姫と会い氷は溶けた。今の彼はどこにでもいる青年なのだ。

「ちょちょちょちょ、ロキちゃん!?大丈夫!?こういうのはしっかり考えてからだよ!?
 ノリで言ってたらいつか後悔することになるからね!!」
767 :ロキ2010/11/09(火) 00:59:32.34 ID:IxqrHXw0
>>766
「え…?えぇぇぇ?」

ぬくぬくとは彼女の妄想内では抱いてすりすりするスキンシップの様なもの。
しかし変な風に見られてしまった為、おどおどする。

「あ、ぅぅ…すいません…」

768 :氷亜2010/11/09(火) 01:05:37.01 ID:3Hvd91E0
>>767
彼女の勢いも収まり安堵する虚冥。しかし、彼女の顔にはがっかりした雰囲気が。
?、自分はもしかすると勘違いしていたのか?と考える童貞氷亜。

「ま・・・まぁ、いいよ。君が困る事だから注意しただけだからね?怒ってないからね?
 とりあえず、僕でぬくぬくじゃなくて、僕でぬくぬくだからね。」

彼の火照った体に寒くなり始めた風が当たる。
幸、下の方は反応していなかった。動転しすぎて、出そびれたのだろう。
769 :ロキ2010/11/09(火) 01:10:02.80 ID:IxqrHXw0
>>768
「ふぁぁ…眠くなったよぅ…」
そういうと少しうずくまり
「…貴方のお家で寝たらまた話そうね」

といい、眠るのであった。
770 :氷亜2010/11/09(火) 01:17:15.42 ID:3Hvd91E0
>>769
「ああ、そうだね。」

と冷たい体からとても優しく、温かい微笑みを浮かべ返事をした。
ゆったりとした足取りで、抱きかかえる少女と共に帰路につく。

繁華街では騒音が飛び交っていたが、彼らの周りだけ、静かで冷たく暖かであった。
百鬼に入ってくれるかなと呟き又笑う。
771 :夜行集団2010/11/09(火) 22:59:30.70 ID:3Hvd91E0
足取り軽く街を闊歩するホスト。
一応彼を知る者も多いそこそこの顔である、店が大きいのが一番の理由だが。
異常なほどの厚着な彼は、右手にあんまんを携え口笛を吹いている。

「♪、さてせっかくの休憩時間だ、有意義に過ごそう!!」
772 :普通の女の子2010/11/09(火) 23:01:29.12 ID:IxqrHXw0
>>771
「えへへっ♪コーヒー持ってきたよ。」

優しく笑って缶コーヒーを渡す少女。

「休憩中なんだぁ。」

773 :氷亜2010/11/09(火) 23:05:01.22 ID:3Hvd91E0
>>772
「おっ!ありがとう、気が利くね!」

上機嫌な彼、昨日の事、今日の店でドンぺリ空けてもらった事、それらが彼のテンションを上げている。結構単純な面がある。

「そう、なんか面白い事ない?」
774 :膵健弟切2010/11/09(火) 23:07:29.38 ID:sF2himwo
唸る両足は軟体動物的で、熱い皮が、赤い素足を曝け出した。
毛だらけの胴体を救いようが無いような眼で認め、その目を上に上げた。
妖怪の視線の先には、十も並んだ耳が、日光に照らされていた。
尻尾の先に石ころがあり、石ころは引き摺られてゆくたびに、その先で水がうねった。
地面が割れ、水が噴き出し、扇状地を広げていく。
扇状地に宿った扇状地の根元の意味を司る自然の妖怪、膵健弟切(すいけんとうしゃ)。
「人間は村を作る場所をもう少し考えるべきだな。悪習だらけだ。俺の先っぽにいられりゃあ、それは無論、水の中だ。熱い湯でも飲みたいのなら、上から汲めばいい。全く、訳の解らぬとんちき共よ」
775 :普通の女の子2010/11/09(火) 23:08:34.26 ID:IxqrHXw0
「面白いことですか…?」

少し考えてみる。

「…もしも、戦うのがいいと言ったら?」

昨日の熱も下がって体調万全なので言ってみる。
776 :氷亜2010/11/09(火) 23:13:07.42 ID:3Hvd91E0
>>775
彼女の口から飛び出した予想外の言葉に眼を丸くする氷亜。

「ほうほう、まあ手合せならしてあげてもいいかな?
 狒狒になる気はないけどね。」

少し身構える氷亜。そのファイティングポーズはあまりかっこうのいいものではない。
構えがあれでも力で捩じ伏せたり、凍らせたり困る事がないからだ。
777 :ロキ2010/11/09(火) 23:15:26.78 ID:IxqrHXw0
「氷亜お兄ちゃん、本気で行くよッ」

小太刀を二本持ち、構える。

「でも…違う妖気が…」

なぜかそんな気がした。
二人以外の誰かに見られているような
778 :大蜈姫[saga]:2010/11/09(火) 23:16:13.87 ID:Y/P1ucQo
>>774
全くだ、人間ってのは、本当にどこにでも住んじまうからねぇ……
その癖、他の生き物が自分の土地に入ると、躍起になって追い出したがる、妙なもんだよ
【傍らの石の下から這い出た百足が、長い黒髪を背で何度か束ねた和服姿の女に変わる】

まあ、いずれはしっぺ返しが行くだろうさ、そう思うだろう?
779 :氷亜2010/11/09(火) 23:18:31.28 ID:3Hvd91E0
>>777
「気になるかい?実は僕としてはそっちの方にに行きたいんだ。
 一応妖怪の偵察任務があるからね」

両手に纏った冷気を消し少女に語りかける。
主に興味がないなら放置、あるなら観察必要と報告、危険なら・・・。
780 :ロキ2010/11/09(火) 23:21:46.20 ID:IxqrHXw0
「ねぇ…どこかで…会ったようなことのある妖気が…」

優しい女の人の妖気。

「ねぇ、ボクも連れてって!ボクだってやれば出来るんだからっ!!」

そう言って武器をしまい、話しかける
781 :氷亜2010/11/09(火) 23:34:00.49 ID:3Hvd91E0
>>780
「ありがとう!じゃあ行こうか。」

そういうと氷亜はあんまんを頬張りそちらへと向かった。
782 :膵健弟切2010/11/09(火) 23:35:57.63 ID:sF2himwo
>>778
「俺の腹の中で、溶けた人間達は、俺の最期に見る目には、自然対する畏怖があった。
 俺が少し棲家を変えるだけで、人はその下流で、涙と自然への敬意を表した。
 ここは、いいのだ。ここに住んでいる人間。俺が見るめる人間は、心底まで腐ったり、おかしくなったりしてはない」
笑みを漏らした。
「少し、人を、都会の俗生を、生き過ぎましたな?分かりますぞ?」
783 :ロキ2010/11/09(火) 23:38:24.59 ID:IxqrHXw0
>>782
「先に行ってて!!少しコンビニ行ってくる…」

それには理由があった。
何かがあったとき…氷亜さんを助けられるように…

「絆創膏、包帯…っと。」

買ったものをポーチに入れると走って行った。
784 :大蜈姫[saga]:2010/11/09(火) 23:42:21.01 ID:Y/P1ucQo
>>782
……仰るとおりさ、そうでなければどうして、妖怪相手に人間の姿を取る?
人に住処を追われて、人の間で生きてきた結果がこのザマってところだよ

あたしはちょいとばかし、人に慣れすぎた。それがこの老いぼれさ
何をするにも、人間の目を気にするようになっちまったよ
785 :氷亜2010/11/09(火) 23:45:18.83 ID:3Hvd91E0
>>783
「おお、そうか!先に行っておくから追いついてきなよ。」

彼女にウインクをすると、氷亜は二人に妖気の元に走っていく。

>>784
「ねえねえ、お二人こんなとこで何してるんだい?
 君は水浸しにしてるみたいだけど。」

警戒心悟られぬように隠しながら近寄る
786 :ロキ2010/11/09(火) 23:50:14.72 ID:IxqrHXw0
「はぁ…はぁ。」

少し遠くから覗いてみる。
何かやっているようだ。

「ボクはここで待機かな…」

とりあえず援護できるように隠れて見る。
787 :氷亜2010/11/09(火) 23:53:02.38 ID:3Hvd91E0
>>783
「おお、そうか!先に行っておくから追いついてきなよ。」

彼女にウインクをすると、氷亜は二人に妖気の元に走っていく。

>>784
「ねえねえ、お二人こんなとこで何してるんだい?
 君は水浸しにしてるみたいだけど。」

警戒心悟られぬように隠しながら近寄る
788 :膵健弟切[sage]:2010/11/09(火) 23:55:25.82 ID:sF2himwo
>>784
「わかりますなぁ。老いた。それは見れば分かるが、誰もそうは思っておらぬはず。
 大好きな人間の中で生きた、それしか考えられませんがな。
 何故逃げませんでした。隠棲してもよろしいのに。
 それが、疑問ですとも」

「若い者の疑問は、外れ、ですかな。それとも?」
789 :大蜈姫[saga]:2010/11/10(水) 00:04:21.43 ID:r6kwAWQo
>>788
この界隈がここまで近代化したのは、最近のことさ
今更山に戻って若い衆を押さえつけるのもどうかと考えているうちに、時機を逸したってことろかねぇ

>>787
なあに、老いぼれが、昔のことを思い出してしんみりしてるだけさ
790 :氷亜2010/11/10(水) 00:10:56.78 ID:y7y/eyU0
>>789
ある程度大きな妖気が二つある事により、戦闘が始まっているのかと思っていたが、
存外、両者とも落ち着いた雰囲気である。ふぅと一つため息。

「ああ、そういことですかい。てっきりドンパチでもやってるもんだと、最近主の戦闘も本格
 化し始めたからね。そういえば二人とも主とか狙ってるのかな?」

ロキの事は、まだ安心できる状況か測りかねるので呼ばない事にする。
791 :ロキ2010/11/10(水) 00:10:59.42 ID:mT0af0w0
「戦いはなさそうだね。」

とりあえず他の3人を見る
792 :膵健弟切2010/11/10(水) 00:21:26.10 ID:wbyO7Gso
「そうでしたか。
 では、熱い湯でも飲まれなさいな」
椀を、軟体動物的な足が、転がした。
「老婆の話にも、考えるところはありましたな
 それにしても流行らないでしょう、この山での喧嘩など」
793 :大蜈姫[saga]:2010/11/10(水) 00:24:52.17 ID:r6kwAWQo
>>790
まさか、所構わず戦いを挑むようなのは、三流ってもんだよ……若い証拠とも言うがね
折角、百鬼夜行の主決めなんていう機会があるんだ、そん時にやれば十分ってもんだよ

あんた、もしあたしが主の座を狙ってたらどうするつもりなんだい?

>>792
悪いねぇ、しかしあんまり熱いのは苦手でねぇ
【苦笑しつつ、椀を冷めるまで横にどけておく】

それが、若いもんは結構血気盛んなのも多いことだよ、ま、それくらいが調度いいんだがねぇ
794 :膵健弟切2010/11/10(水) 00:31:28.50 ID:wbyO7Gso
>>790>>793
「主の任には、耐えられません」
軟体的な足が、椀をかき混ぜた。
「苦しいものでしょうな、勝ちすすむことも
 勝つ責務を考えることも。
 私は、頭がよくないので、どうにも」
795 :氷亜2010/11/10(水) 00:33:41.93 ID:y7y/eyU0
>>793
「ははは、三流かこれは手厳しいな。
 そうだね・・・狙ってる中でも監視程度なら何もしないけど、危険と判断したら・・・
 まあ、そこは流石に理解してくれるよね?」

氷亜は肩をすくめながら答えた、どっちつかずの返答にまだ緊張感は解けないでいる。
主決めを祭りと考える心意気は気に入ったが。
796 :ロキ2010/11/10(水) 00:36:31.54 ID:mT0af0w0
>>793-795
「殺し合い…?」

なんか待ってるのが飽きたので出てきたようだ。
とりあえず怖い人たちと悟ったかおどおど話す。

「主を決めるために皆殺し合いを…?そんな…」
悲しげな表情を浮かべる
797 :氷亜2010/11/10(水) 00:37:59.32 ID:y7y/eyU0
>>794
彼の答えに少し喜ぶ氷亜。任務とはいえ妖怪を[ピーーー]事には抵抗がないと言えば嘘になる。
また、その時でも躊躇はないであろう自分が少し嫌になる。狂骨ほど単純であれば。

「それはそれは、安心しましたよ。あなたと戦う必要が出なくてね。
 主の責任と言っても、うちの姫には責任なんて言葉は最も不必要で不似合いなものはないで
 すけどね。」
798 :氷亜2010/11/10(水) 00:44:43.73 ID:y7y/eyU0
>>796
「・・・ああ。聞かれちゃったか・・・。」

顔の表情が少し曇りかける。しかし、また気を引き締め笑顔を作る。
そして、ロキにその笑顔で話しかけた。

「まあ、一応僕たちは百鬼夜行の主を目指しているからね。興味ある妖怪はみんな戦って、自
 分の存在を知らしめているんだよ。
 だから僕たちも時には妖怪を手にかけなくちゃいけなくなる。正当化はしないよ?
 事象をいつわる事は出来ないからね。」と
799 :大蜈姫[saga]:2010/11/10(水) 00:45:44.40 ID:r6kwAWQo
>>795
そりゃあ、降りかかってきた火の粉があったら振り払うものさ
あとは……食事の時とかねぇ【にやり、と笑うと、口から左右に大きな顎が飛び出す】

【その顎はすぐに仕舞い、】
もう1つ重要なのが、女同士の戦いって奴だね
あたし自身は主になる気はないが、主が男ならそれを他の雌どもにみすみすくれてやる義理はないよ

>>796
おや、あんたはいつぞやの
なあに、別に殺す必要はないさ、負けを認めさせればいい
尤も、そう簡単に負けを認めるような輩が主決めにしゃしゃり出てくるとは思えないがねぇ
それだけ、百鬼夜行の主ってのは、名誉ある称号だってことさ
800 :ロキ2010/11/10(水) 00:50:14.76 ID:mT0af0w0
>>798
「…じゃぁボクも……」

少しためらうがやはり言わずにはいられない。

「もしも氷亜さんに何かがあるようならボクは貴方の盾になります。
一度捨てた命、氷亜さんに助けられたんだから氷亜さんの為に…」

…少し怖かった。でも氷亜さんの為なら出来ると思った

>>799
「…まさか貴方までそんな。」
801 :氷亜2010/11/10(水) 00:56:08.84 ID:y7y/eyU0
>>799
「ははは、空腹時の貴女に近づかないようにうちのに言って聞かせておきますよ。知らずに手
 を出されたら、総力挙げて貴女を消さなくてはいけなくなる。
 あっ、そういえばうちの主候補は女だから、側近の側室と言う事になるね。」
>>800
「それは嬉しいね!!盾になってくれるほどに思ってくれる人が、仲間内以外にもいてくれる
 とは!!
 でもね、無理して戦う必要はないよ?うちにも戦うことのないのも沢山いる。
 盾になる必要もないんだ。僕は君に死なれたら何百回死んでも地獄なんど巡っても償うこと
 のできない罪を背負うことになる。」

ロキの思いに少し目頭が熱くなりかける。目の前に戦いに苦しむ少女を見た氷亜は、今よりも慎重に戦おうと心に決めた。

802 :ロキ2010/11/10(水) 01:00:59.94 ID:mT0af0w0
>>801
「…ボクは貴方が好きです。」

断言した。頬が熱くなる。でも気にしない。

「ボクだって戦えます。氷亜さんを殺そうとする妖怪がいるならボクはその人を殺します。
そして、貴方に殺されるならば……」

言いかけて止める。
そして氷亜さんに抱きつく。
803 :大蜈姫[saga]:2010/11/10(水) 01:04:41.77 ID:CHyjAisP
>>800
おやまあ、まるで人間みたいなことを言うね
妖怪は場合によっちゃ1000年でも2000年でも長生きするからね、それくらいしなきゃならんのさ
権力欲旺盛な爺婆が一度頂点に居座ったら、他の奴らは未来永劫そいつの下働きさ
日頃の鬱憤が爆発したとしたら、血で血を洗う虐殺劇、そりゃあもう見ものだろうねぇ
【ケラケラと、おかしそうに笑う】

……ってなことがないように、適度に栓を抜くって側面もあるんだよ
それに、いつどこで、トチ狂った人間が妖怪を皆殺ししに来るかもわからないわけだ
そういう時に、誰がどう妖怪達を纏め上げるか、序列をはっきりさせておいた方がいい

>>801
あたしも、妖怪を取って喰うほどのゲテモノ食いじゃあないよ……今はね
ついでに、あたしにゃ女を抱く趣味も、他人のお下がりで我慢する趣味もないよ、だから安心なさいな
804 :氷亜2010/11/10(水) 01:10:11.60 ID:y7y/eyU0
>>802
作り笑いが、本当の微笑みに変わり少女を愛おしげに見つめる。
ホストという職業上、それこそ本当に腐ってしまったのではないだろうかと思うほどに、
「好き」という言葉を聞いた。もはや彼にとって唯の単語になりかけていた言葉だった。

「ふふふ、ありがとう。その気持ちは受け取っておくよ。
 でもね、実行部隊は相当の武闘派しかなれない。なぜか解る?
 それはね、君みたいに死の危険の近い子がならないようにするためなんだ。」

その言葉に、容姿、言葉、どれにもつられていなく発せられたその言葉に、初めて告げられた言葉に。彼はこの子を失いたくないと思った姫ほどに、または・・・
805 :氷亜2010/11/10(水) 01:13:22.22 ID:y7y/eyU0
>>805
「そうかい、そうかい。」

少し痛む心を気にしながら笑顔で答える。

「じゃあとりあえず、危険なしとでも伝えておくよ。
 でも、僕らが姫が主になったら夜行には寄ってくれるよね?」
806 :ロキ2010/11/10(水) 01:15:50.36 ID:mT0af0w0
>>803
「ボクはまだ貴方と戦う気はありませんが…場合によっては…」
>>804
「…やっぱりボクには駄目なんでしょうか?」

初めて…泣いた。大切な人を守れないという事実。
自分は何もできないと実感したとき、胸が張り裂けそうになる。ならば…

「今日の夜に…この場所で。貴方を殺します」

思ってもないことを言った。しかし、これしか出来なかった。
そして泣きながら飛び去って行った。
807 :大蜈姫[saga]:2010/11/10(水) 01:20:56.41 ID:r6kwAWQo
>>805
もちろんさ、主が誰になろうとも、欠かすつもりはないよ、あたし自身が死んでさえいなけりゃ、だが

>>806
主決めの戦いに関わる以上は、誰も死んでも文句を言わないもんだよ

それじゃあたしは、石の下に帰るとするかね
石を動かしたりして潰さないでおくれよ?
【再び小さな百足の姿になると、大きな岩の下へと潜り込んだ】
808 :氷亜2010/11/10(水) 01:30:45.24 ID:y7y/eyU0
>>806
「ダメとは言ってないけどさ・・・でも・・・。駄目だ、言葉が見つからない・・・。」

ロキの命を思はばこの決断で間違っていなかったはず。ロキの意思を思はば危険承知で隣に立たせ、かつ自分が守れば良かったのだ。あのときどうすれば?よかったはず、しかしロキの涙はあの言葉は、そうとは言っていない。頭の中が思い巡り、今にも思考が溢れ出そうとしている。姫ならばあの時どう言ってあげれたのか・・・。
>>807
「あ?ああ・・・またどこかで・・・。」
上の空

一人残った氷亜、そのあまりにも寂しい姿に雪山の主の威厳はなかった。
その眼からとても冷たい涙がこぼれる。それは、やがて雪のようにはらりと地面に落ちる。
氷亜、神は滅せど、少女を笑わせる力はなかった。街には季節外れのとても冷たい雪が降った
809 :平次郎狸2010/11/10(水) 21:50:42.69 ID:9VCMHQ6o
深夜、河川敷に座り込んでいる赤ジャージの男がいる。
傍らにはお菓子と酒が入ったビニール袋が落ちていた。

「けい○ん!!フェアってなんだよ・・・・・・。深夜のシフトの時スゲー不審な奴来るし早く終わらなぇかなぁ・・・・。」

愚痴りながら菓子を食い酒を飲んでいる。
妖怪でも最近の深夜のバイトは大変らしい。

810 :蛇神[sage]:2010/11/10(水) 22:00:48.07 ID:b2A5bM2o
>>809
暗い川の流れの上を、まるで硬い地面を歩くように、足早に下ってくるものがいる。
仄かに光るその人影は、狩衣姿の、まだ幼さの残る少年の姿。
今は水を司る神としての勤めの帰り道である。

今年は、各地の土地神すべてに満足行くだけの水が届けられた訳では無かった。
収穫も済み農閑期に入る今、来年に向けて各地の土地神からの水分けの要求を取りまとめて
竜宮に伝えなくてはならない。

「?」
ふと、川岸から妖気を感じて、若い蛇神は川の上で立ち止まった。
811 :平次郎狸2010/11/10(水) 22:07:24.15 ID:9VCMHQ6o
>>810
男は顔をふと顔を上げると川を歩く少年の姿を認め目を丸くした。

「驚いた・・・・・。こんな所で水神に会うとは・・・・・。」

男も伊達に長く生きている訳ではなく神の類に会ったこともあるがこんな所で姿を見るとは思いもしなかったようだ。
812 :蛇神[sage]:2010/11/10(水) 22:14:13.28 ID:b2A5bM2o
>>811
鮮やかに立場を見抜かれて、狩衣姿の少年は少し驚いた様子だったが、
すぐに物腰柔らかに一礼した。

「その眼力、妖の中でも力ある方とお見受けいたします。
 私は蛇神のミナクチ。水の神としてはまだ若輩者です」
813 :平次郎狸2010/11/10(水) 22:21:10.22 ID:9VCMHQ6o
>>812
礼をされたからかあわてて立ち上がると男もぺこっと頭を下げた。

「いや丁寧にどうも。力なんてそんなそんな、自分はしがない化け狸の平次郎というもんです。
 しかし若輩者と言ったって神性を得るのは大変なことな筈ですぜ?」

そう言うと男は遠い目をした。
自分が仏性を得る切っ掛けとなった僧のとしての修行を思い出したようだ。
814 :蛇神[sage]:2010/11/10(水) 22:28:54.32 ID:b2A5bM2o
>>813
「平次郎狸さんですね」

蛇神は岸へと歩み、そっと草を踏んで陸へ上がった。

「神性についてもご存知だとは…なるほど、流石は化け狸さんです」

近くへ寄ってみてふと蛇神は、平次郎狸の妖気に淡く香のような気配を感じた。

「そして、ご自身も僧でいらっしゃる?」
815 :平次郎狸2010/11/10(水) 22:34:49.79 ID:9VCMHQ6o
>>814
「いやはや言うのも恥ずかしいことなんですがね。
 昔は僧として各地を歩いたもんですよ。今思えば只の破戒僧ですが。
 いや破戒僧なのは今現在もですがね、ハハハハ・・・。」

男は恥ずかしそうに頭を掻きながら言った。
816 :蛇神[sage]:2010/11/10(水) 22:43:28.79 ID:b2A5bM2o
>>815
「妖であれば永き時を過ごさねばなりませんからね。
 命短き人の身よりは、生涯に出会う誘惑も迷いも多いものかと思いますよ。
 神にも何かと羽目を外したがるものは少なからず居りますし」

一時道を踏み外したとしても、戻れる道であればさして悩むこともないものだ、と蛇神は思う。
817 :平次郎狸2010/11/10(水) 22:50:59.92 ID:9VCMHQ6o
>>816
「いやいや、誠に恥ずかしい限りで。
 しかし確かにこの身に許された時間はとても長いものですからな。
 自分もまだ若輩者ですしこれからまだまだ精進できるってもんです。」
 
そういうと陽気に笑う。豪放磊落な雰囲気を持ってはいるが僧侶らしい厳格さが見えてきた。
818 :蛇神[sage]:2010/11/10(水) 22:57:47.17 ID:b2A5bM2o
>>817
「立ったままも何ですし、お時間があれば一献、如何でしょう?
少しばかりですが持ち合わせが御座います」

蛇神が取り出した包みを広げると、毛氈と酒甕が2つ現れた。
川岸に毛氈を敷くと、平次郎狸に酒を勧めた。

「夜寒に暖を取るためとはいえ、御坊に般若湯を勧めては叱られるのかもしれませんが」

そう言いながらも少年は微笑んでいる。
819 :平次郎狸2010/11/10(水) 23:05:24.43 ID:9VCMHQ6o
>>818
「むっ、これは申し訳ない。よろしければ頂けますかな?」

男は目を輝かせて言った。僧侶として既に間違った考えをしているようで酒が大好きなようだ。

「なに、神に勧められたからには仏様も許してくれますでしょう。」
820 :蛇神[sage]:2010/11/10(水) 23:10:46.24 ID:b2A5bM2o
>>819
「この酒は清められた神酒ですから、悪酔いの心配はありませんよ」

蛇神の少年は平次郎狸の杯に酒を注ぐ。
飲むものの身心の疲れを取り払うように、と穏やかに念を封じながら。
821 :平次郎狸2010/11/10(水) 23:20:43.50 ID:9VCMHQ6o
>>820
男は注がれた酒をゆっくり味わうように飲んだ。

「こいつは美味い・・・・・。そこらのもんじゃ太刀打ちできない代物ですなぁ。」

男は素直に感嘆しているようだ。すると男は何かに気がついたように慌てた。

「俺が貰ってばかりでは悪いでしょう。よければこれを食べませんか?
 俺はいつも酒の席には甘いものも一緒にと決めてるんですよ。」

懐からラッピングされたクッキーを取り出し差し出した。
822 :蛇神[sage]:2010/11/10(水) 23:27:07.80 ID:b2A5bM2o
>>821
「人の食べ物ですか。しかも、甘いもの!」

お供え物、という形で赤飯やら餅やら酒やらの相伴にあずかることはままあるものの、
人が普段食べるものとは縁遠い蛇神、しかもまだ子供で甘いものは大好物なのである。
蛍火の灯った瞳が、歓喜に輝いた。

「一つ頂きますね」

食べてしまうのが惜しくて、ためすがめつ眺めてから口にする。

「これは美味い!」

少年は、あっという間に菓子を食べてしまった。
823 :平次郎狸2010/11/10(水) 23:33:08.14 ID:9VCMHQ6o
>>822
「喜んで頂けたようで何よりです。実はそのお菓子は自作なんですよ。
 俺は甘いものが好きなんですがその延長で菓子作りに挑戦して今では趣味のようなもんです。」

美味しそうに食べる姿を見た上に美味いと褒められたもので心底得意げのようだ。
824 :蛇神[sage]:2010/11/10(水) 23:44:40.13 ID:b2A5bM2o
>>823
「これほど美味なものを作り出す腕前があるとは、なんと羨ましいことか。
いや、人の日常にこれほど美味いものがあるならば、
この誘惑のために道を踏み外すものが出ても何の不思議もない」

まさに破戒への一歩となりうるものだ、と、改めて蛇神は思った。

「人の世には、このように美味なるものが多いのでしょうか。
先日も、肉入りの暖かな饅頭を食する機会に恵まれましたが…」

竜宮にもこれらの美味があれば、と蛇神はつぶやいた。
825 :平次郎狸2010/11/10(水) 23:51:17.05 ID:9VCMHQ6o
>>824
「まぁ、それを破戒の言い訳にする訳ではありませんが本当に今の世の物は素晴らしい物ばかりですよ。
 進んだ技術、豊かな環境・・・。昔からはとても考えられないことです。
 しかし・・・・はて?竜宮は伝承によるととても素晴しい場所だと聞いていましたが?」

呟きを聞き取ったのか男は首を傾げた。
826 :蛇神[sage]:2010/11/10(水) 23:59:07.30 ID:b2A5bM2o
>>825
「陸のように季節の移り行くことも無く、何事も代わり映えしなければいずれ飽きるものです。
 決して散ることの無い珊瑚の花よりも、山のひと時を彩る桜や紅葉のほうが好ましいのは、
 私が陸生まれの蛇だからでしょうか。でも、海の魚達に話しても理解してもらえないのです」

蛇神は苦笑いした。

「今は身近に仲間の蛇を置いていますので陸のことを話す相手がいますが、
 竜宮に使えて間もないころは、山が恋しくて仕方がなかったものですよ」
827 :平次郎狸2010/11/11(木) 00:02:47.91 ID:YWZwf6.o
>>827
「なるほど・・・・。やはり変化は大事というか故郷は大事というべきなんですかね。
 そういえば私も旅をしたときは新しいものが見たいと変化を求めたのが切っ掛けだったか・・・。」

男は回想しながら大きく頷く。
828 :蛇神[sage]:2010/11/11(木) 00:15:33.45 ID:0h.xgz2o
>>827
「時おり、陸への使いの際にこうしてあなたのような妖に会えるのが、
今の私の楽しみですね。
水界の仕組みを学ぶことも、もちろん興味深いのですが」

今、とは何と楽しいときなのだろうかと蛇神は思った。
平次郎狸に限らず陸の妖たちは、さぞや目まぐるしい変化の日々を送っているのだろう。
829 :平次郎狸2010/11/11(木) 00:22:15.88 ID:YWZwf6.o
>>828
「はぁ、左様で。こんな狸に会えただけで楽しいだなんてほんと嬉しいことですよ。
 俺もこんな所で神の一柱に会えるという珍しい経験が出来て嬉しいです。」

男は笑って言う。が少し雰囲気を変え神に問うた。

「でその妖怪達の話なんですが最近百鬼夜行の主決めが始まっていることをご存知ですか?」
830 :蛇神[sage]:2010/11/11(木) 00:31:55.20 ID:0h.xgz2o
>>829
「…百鬼夜行ですか」

蛇神はしばし思い返した。

「そういえば、先日行き会った妖から私も参加するのかと尋ねられました。
私自身は宮仕えの身なのでそもそも参加できないのですが、妖の争いが
今後激しくなるならば、私の身内の者が巻き込まれる可能性がありますね」

今、初めてそこに思い当たり、蛇神の眉が潜められた。
そういえばあの黒い蛇はここ数日海に戻っていない。生きている気配はあるのだが。
831 :ロキ2010/11/11(木) 22:58:53.49 ID:uD9nY7M0
「ぐすっ……ひぐっ…」
あの出来事があった場所から少し離れた森で…一人の少女が泣いていた。

「…主と言うのを決めるのが…そんなに大切なんですか…?」

分からないまま泣き続ける
832 :2010/11/11(木) 23:06:44.89 ID:81ZiRcAO
>>831
「この辺りには、自然が残されているのだな…」

森の中、一人の少女が歩く
木々を見渡しているうちに、泣いている少女を見つけた

「おや、どうかしたのか?」
833 :ロキ2010/11/11(木) 23:09:34.90 ID:uD9nY7M0
>>832
「あっ…いえ、なんでもありません…」

慌てて答えた。人とは違う感じ。すぐに妖怪だと分かった…

「貴方は…どちら様ですか?」
834 :2010/11/11(木) 23:22:02.62 ID:81ZiRcAO
>>833
「私は瞳。刀の九十九神さ。あなたは?」

答え、そのままこちらも聞く
835 :ロキ2010/11/11(木) 23:23:46.37 ID:uD9nY7M0
>>834
「ロキです…吸血鬼の…」

やはり初対面の妖怪は怖い。
それと同時に、また妖気が…

「…!?これって…?」

そう、あの妖気だった
836 :2010/11/11(木) 23:28:57.57 ID:81ZiRcAO
>>835
「ロキか…見たところ悪い妖怪ではなさそうだし、外見の年齢も近いようだし、仲良くなれそうだな…よろしく、ロキ!」

笑顔で握手を求める
その時、妖気に気づき

「!?妖気か!?」

警戒態勢に入る
837 :氷亜2010/11/11(木) 23:29:20.76 ID:GTrnxos0
>>835
「やあ気づいたかい?」

茂みから厚く着こんだホストが現れた。いつものニット帽はなく、蒼い髪が見えている。
その顔には彼らしくないすこしおどおどした気持ちが張り付いていた。
838 :ロキ2010/11/11(木) 23:32:50.08 ID:uD9nY7M0
>>836-837
「瞳さん…少し下がっていた方が…」

少し心は晴れた。しかし、思うようにいかない…

「氷亜さん、貴方を倒します。」

そう言うと大気中にあるイオンを操り、空気中に電気を流す。

「下手に暴れると、感電しますよ?ボクは本気ですから。」
そう言うと双剣を構える
839 :氷亜2010/11/11(木) 23:36:56.09 ID:GTrnxos0
>>838
「ははは・・・僕は許せないか・・・。」

いつも悲しみは心にしまっておいた。だから、近いものでないと彼の心には気づかない。
しかし今、彼の顔には形容しがたいほどの悲しみが。

「僕の隣にいてくれるだけじゃだめなのかい?」
840 :ロキ2010/11/11(木) 23:38:38.54 ID:uD9nY7M0
>>839
「…っ、うるさい…っ」

電気を浴びせようとする
841 :2010/11/11(木) 23:41:57.83 ID:81ZiRcAO
>>838
「待て、倒すって何があったんだ!?」

困惑の表情で言う
842 :氷亜2010/11/11(木) 23:42:02.95 ID:GTrnxos0
>>840
もろに電撃を喰らう氷亜。彼の態度には戦闘の意思はなく、唯、されるがままであった。
牽制の為かそこまでダメージは受けていなかった。

「痛いよ・・・。
 死んじゃったらどうするのさ・・・?」

とても静かに力なく笑う。
843 :ロキ2010/11/11(木) 23:45:20.14 ID:uD9nY7M0
>>841
「貴方には…関係ないよ…」
静かに言う。
>>842
「なんで攻撃してこないの?」
少し困惑する、しかしすぐ冷静になり
「避けないと死んじゃうよ!」

そう言って電気を彼に流そうとする。
844 :2010/11/11(木) 23:51:42.15 ID:81ZiRcAO
>>843
「確かにさっき会ったばかりの私には関係ないかもしれない…」

俯き気味に答える

「だが、あなたは悩んでいるんじゃないのか!?迷っているんじゃないのか!?」

彼女の攻撃、表情からそう思う
845 :氷亜2010/11/11(木) 23:52:01.78 ID:GTrnxos0
>>843
ロキの注意も聞かずに氷亜は腕一つ動かさない。
今度はまともに、しっかり力を込めた電撃を受ける。彼の体の耐久力はやけに高く、電撃にはあまりダメージを受けなかった。
心以外は。

「なんで攻撃しないの?
 あたり前じゃないか。君を傷つける事は僕の誇りとして、絶対に手は出さない。
 なんで避けないの?
 ここで避けたら、僕は君を拒絶した事になる、絶対に避けない。」

悲しげで力ないその眼に、強い意志だけはあった。
846 :ロキ2010/11/11(木) 23:56:12.62 ID:uD9nY7M0
>>844
「だったら…ボクを止めて見せてよ…」
その目から一筋の涙が零れる。
>>845
「っく…だったら…」
二つの双剣で氷亜の腹を刺そうと近づく。
「ボクは…そんなの……」
847 :2010/11/12(金) 00:00:03.63 ID:x/dFn6AO
>>846
「ああ…止めさせてもらう…あなたが過ちを犯す前に!」

右腕を刀に変化させ
双剣を受け止めようと走り出す
間に合うだろうか?
848 :ロキ2010/11/12(金) 00:04:22.93 ID:xORo6z60
>>847
後ろに振り向き電気を操る
849 :氷亜2010/11/12(金) 00:05:31.07 ID:bIXBrmA0
>>847
氷亜は瞳の動きを見る。 「・・・。」
そして何も言わずに手のひらを見せる。その意味は 『大丈夫、なにもするな』

>>846
間違いなく、狒狒の状態になっていない氷亜ではその双剣は危険であった。腹を貫通させるのには十分な威力があった。
しかし

「これだけ強かったら・・・実行部隊に入っても大丈夫かな・・・?」

氷亜の腹には突き刺さる双剣。
それでも微笑みながらロキを見つめる。

「でも僕には勝てないけどね・・・。」
850 :ロキ2010/11/12(金) 00:09:39.00 ID:xORo6z60
>>849
「…!!」
やってしまった……
すぐに剣を抜き、地面に座る。
氷亜の血は真っ赤だった

「どうして……氷亜さん、なんで?」

自分の幼さで、人を傷つけたこと…後悔した
851 :2010/11/12(金) 00:13:46.72 ID:x/dFn6AO
>>848
「くっ…!」

電気の手前、あと一歩で当たる寸前
そこで怯む


>>849
そして氷亜を見て

(本当に大丈夫なのか…?)

固唾を飲んで見守る
852 :氷亜2010/11/12(金) 00:18:23.97 ID:bIXBrmA0
>>850
「話聞いてた・・・?
 言ったでしょ?絶対に手を出さない、避けないって。」

氷亜は自分の腹の傷を凍らして傷口を塞ぐ。

「それに大丈夫・・・こんなんじゃ死なない・・・。急所も外れてる。
 そうだ・・・君を試させてもらおう。」

彼の妖気が急速に膨れ上がる。
空では雲が集まり、雪をふらせ始めた。

「君はこの姿を見ても、一緒に戦うと言ってくれるかい?」

そう声が聞えた方向にホストの姿はなく、13メートル程のとてつもなく巨大な白い狒狒がとてつもない威圧感を放ちながらいた。
853 :ロキ2010/11/12(金) 00:22:06.92 ID:xORo6z60
>>852
どうしていいか分からなかった…しかし双剣を取り、力を込める
「氷亜さん、ボクは一生貴方に…駄目なら戦います!」

強い意志…そしてその意思が双剣に更なる力を。



854 :氷亜2010/11/12(金) 00:29:59.38 ID:bIXBrmA0
>>853
「私のこの姿を見ても怯え逃げ去らないか・・・。
 嬉しいよ、ロキの言葉が偽りでなくて。」

戦わないその心は変わらず。

「そうだね、これに耐えられたら僕は君を認めてあげるよ・・・。」

すると、氷亜は地の底も凍らすような雄たけびを上げる。
その声に周りの木々は凍りつく。
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/12(金) 00:47:32.59 ID:xliSWsYP

「神か〜 悪魔か〜 わ・か・らな〜い〜♪」

 歌いながら少年は、なにかを切り貼りしている。
 町の裏での林にあるプレハブ小屋、彼の秘密基地である。

「俺〜の、俺〜の、俺〜の、俺〜の右手はゴッドハーーーンド!! できたー!!!」

 少年の名は江口。
 近所ではその名を知らぬものはいないスケベである。
 先日の縁日にて妖怪に襲われ、その日を境に弱い霊感を手にしたようだ。

「できたーーーー!! 秋の不思議少女コレクション!!」

 彼はその力を使い、女妖怪の盗撮に勤しんでいた。
856 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/12(金) 00:58:48.36 ID:AAr1O4Qo
>>855
「…此処に居ましたか」

全身黒ずくめの陰気な男がプレハブ小屋の中に何故か立っていた
ドアを開ける音もなく、足音もなく

「一つ、忠告をしに来ました
 警察として、ではなく一先達者として」
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/12(金) 01:00:43.45 ID:xliSWsYP
「!?」

 入り口の声に気づく。

「ちっ! またきやがったか!!」

 江口は身構える。

「いいや嘘だね! きっと嘘だね!!
 開けた瞬間手錠ガチャリンコだろ、どーーーせ!!」
858 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/12(金) 01:05:46.11 ID:AAr1O4Qo
>>857
「…何か疚しい事があるようですね
 まあ、一先ずそれは置いておきます」

落ち着いた、暗い声が響く

「前回のような事が起きてからは遅い
 そろそろ、貴方も自重するべきだと思います」
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2010/11/12(金) 01:18:31.07 ID:xliSWsYP
「前回・・・? あぁ! おっぱいポロリの縁日か!!」

 どうやら江口の脳内では、
 必要の無い感情をトリミングする機能がついているようだ。

「望むところだ・・・? なんか・・・急に寒く――

 小屋の四隅から突如、なにかが出現した!
 小屋の中空に集まり、グネグネと漂う。

−キキキキキ、わざわざこんなところに来やがったかぁ。芹沢ぁ〜−

 黒いもやが凄まじい勢いで江口の親指の先へ潜り込んでいく。

「!? なんだこ――
『ひゃっはーーー!! 憑いてるぜぇえええ、霊媒体質だぞコイツ!!!』

 突然口調が変わった、否。憑依された!
 江口の口を使い、黒い靄は話し出す。

『てめぇにはあん時の借り、百万倍にして返してやらぁああああ!!』



〜妖怪目録〜

【通り魔】

 人に憑依し、破壊衝動や鬱屈した感情を引き出す。
 取り憑かれた人間は乱心し、暴れまわる。
 陰鬼の類だと言われている。
860 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/12(金) 01:24:55.58 ID:AAr1O4Qo
>>859
「…あの時の借り?」

小首を傾げるスーツの男

「申し訳ないが、覚えていないな
 …貴方のような矮小な奴は」

懐から取り出されたのはいつもの拳銃ではなく札
物理的な攻撃ではなく霊的な攻撃を狙っているのか

「江口もこれで懲りればいいがな」
861 :江口with通り魔2010/11/12(金) 01:31:24.55 ID:xliSWsYP
『あ゛ぁ!? 俺様が矮小だと!!』

 目を大きく開き、青筋を浮かべる。
 その表情は世紀末のヒャッハーと呼ぶに相応しかった。

『キキキ、テメェの手の内は割れてんだよぉ!!』

 通り魔はカッターナイフの刃を全開にし、飛び掛る。
862 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/12(金) 01:43:58.83 ID:AAr1O4Qo
>>861
「そうか、それは困った
 だからと言って代わりの策も無いのだ、非才故に」

床に叩きつけるように札を投げ捨て自身は一歩後方へ下がる
水の属性を持つ、札だ

「『水生木』、冬を超え、息吹け
 『急いで律令の如く行え』ッ!」

札より現れるは太い木の根
クネクネを無軌道に伸びながら迫り来る江口の足元から迫る
863 :江口with通り魔2010/11/12(金) 01:50:08.25 ID:xliSWsYP
『ゲゲゲゲゲゲゲ!! やっぱり捕縛を狙ってきたな!!』

 通り魔は飛び上がり、カッターナイフを突き立てて木にぶら下がる。

『やっすい陰陽術だな、おい!!』

 突き立てたカッターナイフを通し、金属″の珀気が流し込まれる。

『鬼火・珀連弾″!!』

 拳大の鬼火が九つ、宙に浮き四方八方から襲い掛かる!
864 :江口with通り魔2010/11/12(金) 01:54:28.19 ID:xliSWsYP
漢字ミスりました。
「珀」ではなく「魄」です・・・。
865 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/12(金) 01:55:25.97 ID:AAr1O4Qo
>>863
鬼火九発の内五発ほどがクリーンヒット
スーツの男は派手に飛ばされていく

「…相剋、か」

何食わぬ顔で立ち上がる男
ダメージを受けていないわけがないスーツは破れ中の白いシャツが覗く

「お前は…鬼の類、だっだか」

懐より取り出した札が小さな煙と音を立て紫の布で出来た竹刀袋へと変化
取り出すは、いつか手に入れた妖刀
心を喰らうその打刀の柄に手をかける
866 :江口with通り魔2010/11/12(金) 02:01:09.89 ID:xliSWsYP
『キキキキキ! これが霊媒を得た陰魄の力だ!!』

 芹沢の動きをまったく意に返さず、
 通り魔は背後に回りこみ、カッターナイフを振りかざしている!

 先ほどの跳躍、握力といい・・・明らかに普通の人間の域を超えていた!

『ほら腹ぁっ!!』

 大声を上げながら、首に向けて刃物を振る。
867 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/12(金) 02:07:47.87 ID:AAr1O4Qo
>>866
抜刀
背後から迫るカッターナイフに合わせるように刀が走りる

「ギ、グゥ…グガァァアアァッ!」

心を蝕まれながら、素早く体を反転させ右手のみでの返し刃
右からまっすぐ胸を狙う斬撃
868 :江口with通り魔2010/11/12(金) 02:12:07.96 ID:xliSWsYP
『なっ!? ぐへっ・・・!』

 カッターが弾き飛ばされ、まともに斬撃を受けてしまう。

 なにかが折れる音が響いた。
869 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/12(金) 02:21:52.05 ID:AAr1O4Qo
>>868
とある店で受け取ったこの刀
心と引き換えに鬼を酔わせる刀

一撃でもまともに食らわせれば泥酔させることが出来る、とのこと

「…受けたな、この一撃」

手から刀が溢れへと戻る
くらり、と体が揺れるが踏み堪える
870 :江口with通り魔2010/11/12(金) 02:35:27.96 ID:xliSWsYP
『・・・!! あぁああああああああ!! 痛ぇ痛ぇ痛ぇ痛ぇチクショオオオオオ!!』

 受けた場所から黒い靄が立ち上る。
 徐々に通り魔が抜け始めていく。

『がぁああああああ!! くそがぁあああ、うごかねぇええええ!』

 跳ね飛ばされた通り魔が床をのた打ち回る。
 憑依が解けかけていた、霊媒とのシンクロが上手くいっていないのだ。

『ち、くしょ、が――
−がああああああああああああ!!!−

 身体から勢い良く通り魔が抜け始める。

−なんでだぁああああ!! なんで鬼ばっかり追い出されるんだぁ!!−
−同じじゃねぇかぁ! 俺が憑いても憑いてなくてもよぉ!!−
−人間なんて欲のままにしか動かねぇじゃねぇかああああ!!−

 声にならない叫びを上げながら、通り魔は芹沢に突進する!
 今度は芹沢に取り憑くつもりだ。
871 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/12(金) 02:40:43.91 ID:AAr1O4Qo
>>870
男は動かない
とり憑くならばとり憑けばいい、とそんな様子で構えるわけでもなくただ床に落ちた札を手にとった

「来るならば来い、その時は腹を切ろう
 お望みならば首でも構わない」

真顔で、ふざけた様子もなく
挑発でもハッタリでもなく
『ああ、今日は晴れですね』とでも言うように
ごく自然にそう、言った
872 :通り魔2010/11/12(金) 02:43:29.11 ID:xliSWsYP

 通り魔は聞くか聞かずか。
 親指の先から芹沢の中に飛び込んでいく!
873 :芹沢 景久[sage saga]:2010/11/12(金) 02:47:15.42 ID:AAr1O4Qo
>>872
「貴方を『処理』します」

お決まりの台詞と共に逆手に構えた打刀を自身の腹に突き立てる
妖刀と称されるだけの切れ味でその腹を貫き、だが血は一切出ない

「これは鬼を斬る刃
 喰らうは使い手の心の鬼」

手が震え、声が震える
肉体的なダメージはないのだろう、ただただ妖刀が斬るは鬼だけなのだ
874 :ロキ2010/11/12(金) 07:20:21.90 ID:xORo6z60
>>854
太陽が少し昇った。

「あの時の氷亜さん、凄かったな…」

ロキはあの雄たけびを受け止めていた。
氷亜が電撃を喰らったときのように。
今は痛みも和らぎ、氷亜のことしか頭になかった。

「ありがとう」

その言葉…敬意を込めて伝えたい。
そして去っていく
875 :黒井礼2010/11/12(金) 22:27:11.18 ID:ygWeRmI0
薄暗い森の中、ジャケットにカーゴパンツの男が歩いている。

「困った……村はどっちだ……」

近くの村へ行きたいようだ。
日は傾き始めている。
876 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/12(金) 22:32:11.65 ID:ZzziLz6o
>>875

白い着物に空色の袴を着た青年が前から歩いてくる。
背中には結構な荷物を抱え、手には地図を持っていた。

「全く…こんな森の奥までお祓いに行く事になるなんて……
報酬は良いとは言え、少し辛いものがありますね…」

ふと、目の前を見る。目の前には困っている様子の男の姿

「…どうかなさいましたか?」

薄暗いため、見た目で妖怪か人間か判別できない様だ
877 :黒井礼2010/11/12(金) 22:37:20.18 ID:ygWeRmI0
>>876
「あ、すいません。差七村へ行きたいのですが。道わかりませんか? 迷ってしまったんです」

振り返り答える。

「……修行か何かですか?」

着物に袴。なんとなく修行の人か何かと連想したようだ。
878 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/12(金) 22:42:29.46 ID:ZzziLz6o
>>877
「差七村……」

地図を広げ位置を確認する。

「あぁー…この辺ですね。この森から出ても結構かかるかと。
一度街へ行ってそこから電車かバス移動する事をお勧めしますよ」

男の前で地図を見せ、指で現在地や街や村を指して説明する。

「……まぁ修行と言えば修行ですね。私は「鈴鳴神社」で神主をしている者です」

苦笑しながらそう答えた。
879 :黒井礼2010/11/12(金) 22:48:57.74 ID:ygWeRmI0
>>878
「街へか……ありがとうございます」

頭を下げ、お礼を言う。

「神主さんですか。鈴鳴神社はここら辺から近いのですか?」

少し肩が重そうだ。
霊感があるならば黒い影(弱い霊)が黒井の肩に見えるかもしれない。
880 :2010/11/12(金) 22:52:11.16 ID:xORo6z60
「…?ロキは何処へ?」

一人の青年が少女を探している。
しかし、途中迷ってしまい
「え、ここ何処?」
の様な結果に。

辺りを見渡すと二人の男の人が。
様子見。
881 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/12(金) 22:54:31.05 ID:ZzziLz6o
>>879
「えぇ、私も帰りですし街までご案内しましょう。
神社は街外れの丘の方にあります。小さいですが古いほ…」

言いかけて、肩にかかる黒い影に気づく。
悪しき物か、詳しく見なければわからない…

「突然で申し訳ないのですが……肩に何か重さや不快感を感じてはいないですか?」

若干眉間に皺を寄せ、厳しい表情で肩にいる『影』を見つめる。
882 :ジョン・ドゥ2010/11/12(金) 22:56:01.52 ID:4H4A0AAo
>>878

-少し入った森の奥-

生い茂った草木でほぼ日陰になっているが、一カ所だけ暖かい日が差し込んでいる。

うつらうつら。

一人の男と、沢山の猫。

「・・・くぅ〜。やっぱり日向ぼっこは気持ちが良いですね・・・。」

大きく伸びをして、一言。

「この森はあまり人の手も入ってませんし、猫さんといるにはもってこいだな・・・」

眠たげに、ゆっくりと。

・・・・・・・・・・・・・。

「おや、向こうの方に誰かいるみたいですね・・・。」

見えたわけではない。ただ、感じられる。

「う〜ん、人間二人と・・・妖怪一人・・・かな?」

戦うのかは分からない。

「ちょっと様子を見てきますか・・・。」

腰を上げ、キセルを咥える。

一蒸かし。

「厄介事はごめんですからね。」


883 :黒井礼2010/11/12(金) 22:58:37.60 ID:ygWeRmI0
>>880
「ん? ここらの子かな? 暗いと危ないよ」

少し経ってそちらに気づいたようだ。
>>881
「あ、やっぱわかります?」

自分の肩を見ながら、

「なんか昨日からついてるんですよ。追い払っても追い払っても気がついたらついてるんですよ」

自分の肩に苦笑している。
884 :黒井礼2010/11/12(金) 23:01:12.63 ID:ygWeRmI0
>>882
「肩凝ったなぁ」

どうやらそちらには気づいていないようだ。
885 :2010/11/12(金) 23:02:12.26 ID:xORo6z60
>>883
「えっ…?」
きずかれたようだ…
少し焦ってから
「こんばんわ…この辺りで私と同じくらいの女の子見ませんでした?」
尋ねる。
886 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/12(金) 23:03:29.84 ID:ZzziLz6o
>>880>>882
(………正直、森は『気』が多いですね)

森に棲む妖怪、それ以外の妖怪…力の強い者から弱い者まで何となく感じられていた。
近くに現れた青年を含めて。
だが何となく、だからこそ大きくは動けない。

(破魔矢と札はまだ大丈夫だけれど…禊ぎ用の水は残り僅か。
………悪い方じゃない事を祈るばかりです)

小さくため息をつく

>>883
少し驚いた様子で瞬きする

「…見えて、いたのですか?」

妖は見えても 妖が見える人はよく分からないらしい

「良かったらお祓いしましょうか?…無料と言うわけにはいかないのですが」
887 :2010/11/12(金) 23:07:45.42 ID:xORo6z60
>>886
「……悪いことはしませんよ?」
不意に声を掛けてみる。

「零と言います。…平気ですかね?」
少しおどおどする。
888 :黒井礼2010/11/12(金) 23:09:32.76 ID:ygWeRmI0
>>885
少し思い出して、

「……いや、見てないなぁ。友達が迷子になったの? 夜の森は怖いよ?」

>>886
「自分も見えるんですよ」

そして、自分の肩を殴る。
すると黒い影が肩からはずれ、男の後方に現れた。

「俺の霊感は弱いからこれくらいしかできないんですよ。お祓い料いくらですかね?」
889 :ジョン・ドゥ2010/11/12(金) 23:14:02.60 ID:4H4A0AAo
>>886

(なんだか物騒なものを持っているみたいですねぇ・・・)

少し離れた茂みから観察。

「よし、行ってみますか。」

三人の所に近づく。
890 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/12(金) 23:14:48.54 ID:ZzziLz6o
>>887
(…顔に出てしまいましたか……まだまだ未熟ですね、私は)

「零…さんですか。警戒してしまって申し訳ありません、ですがこれもヒトの知恵ですので」
謝罪の言葉を述べ、一礼する。

>>888
「………霊体に攻撃出来るだけでも素晴らしいですよ」

慈乃にとっては弱い、とは思えなかった。

「…相手の強さにもよりますが、基本的には1万円からになっております。
それで大丈夫ですか?」

道具を引っ張り出し始めた。神社に戻るのではなく此処で行ってしまう様だ
891 :2010/11/12(金) 23:16:33.47 ID:xORo6z60
>>888
「妹なんです。最近連絡着かなくて」
少し困っている。
>>889
「……?」
妖気が感じられる。
「妖怪なんですね…」
892 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/12(金) 23:17:38.41 ID:ZzziLz6o
>>889
「………!」

反射的に弓矢を手に取り、構えた。
破魔矢の鏃は明らかに>>889の心臓へ向いている

(………本当に、今日は出会いが多いですね)
893 :黒井礼2010/11/12(金) 23:23:36.14 ID:ygWeRmI0
>>889
「森って案外人いるんですね」

少し経ってから気づいたようだ。

「どうも」

>>890
「一万か……しかたない。やっつけて貰おう」

一万円を差しだし、

「お願いします」

黒い影「俺は一撃で成仏するんだぜ」

黒い影はゆらゆらしている。
>>891
「妹さんか。連絡がないってことは……家出か何かかな?」

「あんまりあれだと警察に行った方がいいよ。最近物騒だし」
894 :ジョン・ドゥ2010/11/12(金) 23:24:10.34 ID:4H4A0AAo
>>891

「おや、早速ばれましたか。」

「まぁ、そちらも似たような者でしょう?」

妖怪、とは少し違った感覚がする。


>>892

「あ、えーと・・・」

向けられた矢が鋭く光る。

数瞬、考え-

両手を頭の高さまで挙げる。

「生憎、白旗は持ち合わせて無いもので・・・」

冷や汗が、頬をつたった。
895 :ジョン・ドゥ2010/11/12(金) 23:26:54.81 ID:4H4A0AAo
>>893

「あ、どうも。」

軽く会釈。

・・・・・・・・黒い靄?

「あの・・・肩に乗ってるそれ、なんですか?」
896 :2010/11/12(金) 23:30:40.55 ID:xORo6z60
>>892
「しょうがないよね。」
少し残念そうに言い
「でも人間と妖怪は友達になれるよ、きっと」
優しい笑顔で対応
>>894
「似たようなもの…ですか。」
897 :2010/11/12(金) 23:32:49.46 ID:xORo6z60
>>893
「警察は…怖いです。」

「あ、でも多分大丈夫です。
逆にしつこいとシスコン扱いされますしね…」

苦笑。
898 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/12(金) 23:33:57.22 ID:ZzziLz6o
>>894
「……………」
ふはぁ…と息を吐く

「……敵意は無い、で宜しいですね?」
弓矢を下ろし、一礼。
謝罪の仕方が零に対してより粗雑なのはまだ少し警戒しているからか。

>>896
「………そうですね。神社に参拝する妖怪もいますから」
零に微笑みかける。
また、少しだけ警戒心が薄れた。

>>893
「有り難うございます。全身全霊をかけてお祓い致しますので」

弓矢を地面におき、1万円を受け取る。そして丁寧に布で包み荷物の中へ。
代わりに、水と札を取り出す。
水で手と口を濯ぎ、男の周りに飛沫を飛ばして場を清めた。

「……なら彼の一発で成仏なさって下さい」
『高天原に神留座す。神魯伎神魯美の詔以て・・・・・・・・・』

低く、よく通る声で祝詞を諳んじ始めた。
周囲の妖にとっては不快に感じるかもしれない。
899 :黒井礼2010/11/12(金) 23:41:39.93 ID:ygWeRmI0
>>895
会釈を返し、

「悪い幽霊のようです」

「あなたも見える人なんですね。今日は見える人多いなぁ」
>>897
「俺も警察怖いよ。何も悪いことしてなくても職質来るし」

「妹さん大事にね。ああ、明日も職質、今日も職質、昨日も職質……」

肩を落とす。
>>898
「さすが神主さんですね」

黒い影「俺が、成仏するってのか!? く、苦しい! ギギギ!」

黒い影は少しづつ小さくなっていく。
900 :2010/11/12(金) 23:45:05.75 ID:xORo6z60
>>898
「んぐ…っ」
少し声を出す。
「すいません、少し気分が…」
やはり駄目だったようだ
>>899
「ありがとうございます。」

「でも、私が妖怪なのは知ってますよね?」
901 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/12(金) 23:46:38.64 ID:ZzziLz6o
>>899
「ただ単に現世から出て行け、とは言いませんよ」

目は男ではなく、まっすぐと黒い影を射抜く。

「もう一度スタートラインに立てるのです、良い事じゃないですか」
(……これじゃあ仏教みたいですが…まぁ分かりやすいのが一番ですよねぇ)

再び、祓いの祝詞を唱え始めた、札を影の前で振り周囲を清浄な気で満たしていく
902 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/12(金) 23:50:53.35 ID:ZzziLz6o
>>900
「…浄霊が終わるまでは離れていた方が良いですよ」

祝詞を言い終わると、そう囁いた。
少し申し訳なさそうな顔をする。札を振る手も弱い。

清浄な気から妖の身を守る術は、人間の彼には持ち合わせていないのだ。
903 :黒井礼2010/11/12(金) 23:52:50.26 ID:ygWeRmI0
>>900
「え、妖怪だったのか」

やや驚く。

「何か違うのは感じてたんだけどね。君はどんな種類の妖怪なの?」

>>901
黒い影「俺は!ぐわああああ!」

祝詞と清浄な気に耐えられず黒い影は霧散し、成仏したようだ。

「おお、さすが神主パワー。ありがとうございます」
904 :ジョン・ドゥ2010/11/12(金) 23:53:53.39 ID:4H4A0AAo
>>898

「えぇ、戦う気なんてさらさら。」

相手が武器をおろすと同時に手を下げた。

「あなたは、神主さんか何かで?」

先程の武器からも感じた、対魔の気。

>>899

「悪い霊・・・ですか。」

「にしても・・・何故に憑いたのですか?」


905 :黒井礼2010/11/12(金) 23:57:39.03 ID:ygWeRmI0
>>904
「いやぁ、それがさっぱりなんですよ。昨日からずっと」

「きっと取り付き易かったんでしょう。あなたにもついてたりして。ははは」
906 :2010/11/12(金) 23:57:38.44 ID:xORo6z60
>>902
「う…うん。」
少し離れる。
>>903
「あれ…あんまり驚かないんだ…」

「ちなみに悪魔です。でも悪いことはしないから大丈夫。」
>>904
「貴方はなんの妖怪ですか?」
907 :ジョン・ドゥ2010/11/13(土) 00:00:00.87 ID:4tKdYEMo
>>906

「私ですか?」

正直に答えた方が良さそうだ。

「なんてことない、ただの化け猫ですよ。」
908 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/13(土) 00:06:21.86 ID:1SZZnLwo
>>903
「………ふー……」
ほっとした様に息を吐く。
緊張の糸が切れ、若者らしい顔になった。

「いえ…まだまだ未熟な身です、先代は一喝で数十体の霊を徐霊させたそうですから」
深々と礼をし、男に新しい札を渡した。
「これは退魔の札です。持っていれば弱い霊なら寄り付く事もないでしょう」

>>904
「……えぇ。「鈴鳴神社」の神主をしております、鈴鳴と申します」
緊張の糸が切れたせいか、少し表情に疲れが見えた。

「貴方は人ではなさそうですが…私の様な人種は苦手ですか?」
敵意のない妖怪の前で祝詞を唱え、場を清めてしまった事に今更罪悪感を感じていた。
畏れと自己嫌悪が顔に浮かぶ。

>>906
「もう大丈夫ですよ、申し訳ありませんでしたね」
疲れた顔だが笑ってみせた。
広げた荷物をひとつずつしまっている。
909 :ジョン・ドゥ2010/11/13(土) 00:10:39.88 ID:4tKdYEMo
.>>908

「いえ、そんなことはないですよ。」

「私も、昔はそれに近しい人に飼われていた身ですから。」

それは、記憶の底に沈むほど・・・昔のこと。

910 :2010/11/13(土) 00:11:22.72 ID:4PN6X.U0
>>907
「猫可愛いですよね。」
笑いながら言う。
>>908
「ふぅ…」

911 :黒井礼2010/11/13(土) 00:11:45.15 ID:DxNp8cY0
>>906
「妖怪の存在を知っていたからね。あまり驚かないよ」

「悪魔か……悪魔とはたぶん出会ったのは初めてだよ。やっぱ魂とか欲しかったりするの?」

>>908
「ああ、すいませんね」

札を受け取る。

「あ、そうだ。俺は黒井、黒井礼といいます。ありがとうございました」
912 :2010/11/13(土) 00:15:16.57 ID:4PN6X.U0
>>911
「悪い奴の魂なら奪うことは出来るよ。
でも普通の人は大丈夫っ」
913 :ジョン・ドゥ2010/11/13(土) 00:17:26.94 ID:4tKdYEMo
>>910

「そう言われると・・・何となく照れてしまいますねぇ。まるで、自分が褒められてるみたいで。」

少しはにかみ、

「向こうに日向になっている場所があってですねぇ、そこに猫さんが沢山集まってるんですよ。後で行ってみますか?」




914 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/13(土) 00:18:42.45 ID:1SZZnLwo
>>909
「……あぁ…」
(そうか…化け猫は長生きしてなるモノだとも言うし……)

「いえ、でも敵意を向けてしまった事は謝ります。
…街に住まわれているなら一度参拝に来て下さい、妖怪の方が多いので」
神社の事が載っているチラシを渡す。商売臭い神社である。

>>910
「貴方も一度…そう言えば人を捜していたと言っていましたね」
今更そんな事を思い出す。出会った時には余裕がなかったのであろう。
「神社の方でも呼びかけをしておきます。もしかしたら誰か知っているかもしれません」

>>911
「黒井様、ですね。私は鈴鳴慈乃と申します」
同じ様に神社のチラシも手渡した。
「また何かあればご連絡下さい。あぁ初詣などもお待ちしています」

爽やかに微笑む。やはり商売臭い
915 :黒井礼2010/11/13(土) 00:23:14.53 ID:DxNp8cY0
>>912
「なるほど、……俺は悪い奴じゃないよね?」

「俺、警察によく職質されるけど大丈夫だよね?」

>>914
「神社って、空気が他の場所と違いますよね」

チラシを受け取る。

「……儲けてますか?」

ニヤリと笑い。
916 :2010/11/13(土) 00:23:36.49 ID:4PN6X.U0
>>913
「そうですね…」
>>914
「お願いします」
917 :ジョン・ドゥ2010/11/13(土) 00:26:48.14 ID:4tKdYEMo
>>914

「あ、どうも。」

そう言ってチラシを受け取る。
918 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/13(土) 00:32:19.02 ID:1SZZnLwo
>>915
「えぇ、結界を幾つか施しておりますし常に掃き清めておりそして私達のとk…
失礼、この手の話はしすぎても良くないですね」

儲けている。その質問に対し、何ともいえない顔になった。

「儲け…として考えるとそんなには……」

歯切れが悪い。
と言うのも、鈴鳴神社の賽銭箱には金銭 以外 が多いのだ。
そんな事は言えない。慈乃は今日何度目かのため息を吐いた。

>>916
メモ帳代わりの携帯を取り出す。
「えっと…その方のお名前と衣服の特徴を教えて頂けますか?
妖怪側にとっては…種族なんかも必要ですかね」

>>917
「百鬼夜行の主になる為の祈願をしにいらした方もいるのですよ」

実際は一人だが。
妖怪に対する宣伝も考えなければ、信仰と信頼は得られない。
919 :2010/11/13(土) 00:33:46.28 ID:4PN6X.U0
「おっと…そろそろ行かなきゃ…」

「今日はありがとう、久しぶりに楽しめたよ」

そう言って飛び去って行った
920 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/13(土) 00:36:42.76 ID:1SZZnLwo
>>919
「おや…行ってしまいましたか」
(とりあえず零さんの知り合い、とか書いておきましょうかねぇ)

//絡みありがとうございました
921 :ジョン・ドゥ2010/11/13(土) 00:37:22.06 ID:4tKdYEMo
>>918

「へぇ・・・熱心な妖怪もいるもんですねぇ。」

「まぁ、そちらは私には縁遠いものですがね。」

「あ、商売繁盛のお守りとかって売ってます?私、喫茶店をやっているもので。」
922 :2010/11/13(土) 00:38:24.20 ID:4PN6X.U0
/絡みどうもです。


「ロキ〜…」

少し離れた山でまた妹探し。
しかし、一向に出てこない。

「まさかね…」
心配
923 :黒井礼2010/11/13(土) 00:40:49.28 ID:DxNp8cY0
>>918
「あまり儲けてないですか? 失礼しました」

「神社にいくと心が洗われる気がしますよ。まさしく清めですね」
>>919
「飛べるってうらやましいな」

その姿を見送った。

/絡みありがとうございました!

>>ALL
「おっと、そろそろ行かないと」

「また会いましょう」

そう言って走り去っていった。

/ね、眠気がぁ!離脱します。ありがとうございました!
924 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/13(土) 00:43:50.11 ID:1SZZnLwo
>>921
「え、そうなのですか?」

妖怪はほとんど目指すものだと思っていた。
少なくとも自分の先祖であり、祀っている存在は大喜びで名乗りを上げる。確実に。

「えぇ、基本的には色々と。強みは豊穣と勝負事なんですがね」

>>923
「あまり儲けは考えないのですよ、それよりも必要なものがありますからね」

「あ、ちゃんと教えた通りの道に行って下さいねー!!」

大丈夫かなぁと微かに心配になった慈乃だった。



//こちらこそ絡みありがとうございました
925 :氷亜2010/11/13(土) 00:46:44.29 ID:y1s3Gxg0
>>922
林の陰から力なくふらりと現れたホスト。
もう、狒狒から雪男としての氷亜になっていた。あてもなくロキを探し求めている。

「ああ・・・そこの少年。ここらで、14歳くらいの可笑い子を見ていなかったかな。」

まるで焦点があってないように虚ろな目。
926 :ジョン・ドゥ2010/11/13(土) 00:48:36.87 ID:4tKdYEMo
>>924

「そうですか、では、今度立ち寄ってみますね。」

チラシをたたんでしまう。そして、また森の中に入っていく。

「それでは私もそろそろ失礼します。」

そう言って歩みを進める。目指すは猫だまりの日向。

//絡みありでしたー。落ちます〜ノシ
927 :2010/11/13(土) 00:49:36.01 ID:4PN6X.U0
>>925
「え…?」
戸惑う。なんで?と思った。

「えっと…見てないです。
もしかして…ロキのことですか?」

不安そうに言う
928 :鈴鳴 慈乃[saga]:2010/11/13(土) 00:51:31.40 ID:1SZZnLwo
>>926
「えぇ、次会う時にはそちらの喫茶店も教えて下さい」

慈乃も立ち上がり、荷物を背負う

「さて…帰ったらまた掃除しなくちゃな…」


//絡みありがとうございましたー
929 :氷亜2010/11/13(土) 00:52:16.87 ID:y1s3Gxg0
>>927
「!」

氷亜の目に力がこもる。あまりにも急に

「少年!ロキを知っているのかい!?どこで見たのか説明できるかな!?」

零の肩を両腕で乱暴に掴み、大きな声で動転したようにしゃべり続ける。
930 :2010/11/13(土) 00:54:18.57 ID:4PN6X.U0
「…私の妹です///////」

なんで妹がこんなイケメンに?と思った。
とっさのことでこちらも分からなかったが
「ロキの知り合いですね?」
931 :氷亜2010/11/13(土) 00:58:57.23 ID:y1s3Gxg0
>>930
兄、なんと偶然があるものかと氷亜は心弾ませる。
正直、動転しすぎてまともな判断をできないでいた。彼らしくもない。

「妹・・・?
 !    お兄さんか!
 知り合いというかなんというか、家に誘ったというか、泣かれたというか・・・。
 とにかく謝りたいんだ!!聞きたいんだ、本当の気持ちを!!」
932 :2010/11/13(土) 01:02:10.35 ID:4PN6X.U0
>>931
「兄と言っても歳の差はあまり…」

なんか妹が御世話になってたらしい。
こんなカッコいい人に。

「それで、本当の気持ちとはなんですか…?」
零は氷亜という人に尋ねる
933 :氷亜2010/11/13(土) 01:08:33.54 ID:y1s3Gxg0
>>932
突然笑顔になる、が、すぐに暗い顔になり呟くように言った。

「[ピーーー]とか怒鳴られちゃってさ・・・僕が悪いのだろうけど、僕の気持ちも解って欲しかった
 んだよ・・・。それでも、僕を見てくれたんだ・・・。
 僕のあの姿を見ても、そんな世界にいても隣にいてくれるのか?
 『一緒に』と言えば笑ってくれるのか?ってさ」

感情が先に行きすぎてちぐはぐな言葉になった。
いつもの彼ならこんな話飄々と話していたのに。
934 :2010/11/13(土) 01:13:48.09 ID:4PN6X.U0
>>933
「優しい人なんですね、氷亜さんは。」

この人は何よりロキのことを大切にしてくれている…
そして、ずっとそのことを考えていてくれた…

「ロキならきっと、貴方のことを理解してますよ…
何があったかは知りませんが、貴方は凄くいい人だと思います。」

初対面の人だけど、凄く懐かしい…そんな気がする
935 :氷亜2010/11/13(土) 01:20:52.60 ID:y1s3Gxg0
>>934
優しい言葉を掛けられ心が少し落ち着いた氷亜。
そして、またあの時のように優しく微笑み、

「そうかな・・・?
 そう言ってもらえると嬉しいな、ロキのお兄さんのお墨付きだからね!
 俄然力が湧いてきたよ!」

目にもしっかりとした力がこもり、懐からあんまんを取り出そうとしたが、狒狒に変身した時の気温低下でものの見事に凍っていた。

「・・・。あんまんはまた別の機会にあげるよ。
 そういえば、ロキはどこにいるか解るかな?心当たりとかでもいいんだけど。」
936 :2010/11/13(土) 01:27:15.83 ID:4PN6X.U0
>>935
「ロキなら多分刃物屋にいます。」
ロキの趣味その1、刃物を集めること。

「ロキって昔からああいうの集めるんですよね…
双剣持ってませんでした?あれとか…」

普段のロキの行動を暴露する兄。
そしてはっと思いだすように言う。

「確か…最近主と言うものを決めるのに妖怪が争そっているとか…
氷亜さんは関係ないと思うんですが…」
不安そうな気持ちが入り混じる中、聞いてみる
937 :氷亜2010/11/13(土) 01:31:13.14 ID:y1s3Gxg0
>>936
「ああ・・・刃物好きなのか・・・どおりで切れ味がやけによかったんだな・・・。」

遠い目をしながら苦笑する。

「いや関係してるよ。
 どちらかというとバリバリ参加している派だね。そのせいで、ロキに・・・。
 でも、一抜けする気はないよ。最後まで戦うつもりさ。」
938 :2010/11/13(土) 01:33:04.07 ID:4PN6X.U0
>>937
「切れ味が良かったって…!?」

零の表情が一変する。

「大丈夫ですか?すいません!!」
必死に謝る零。
939 :氷亜2010/11/13(土) 01:38:16.50 ID:y1s3Gxg0
>>938
「ははは、いいよ。そんなに、死にそうになるほどではなかったからね。」

笑いながらなんともなしに傷口を見せる氷亜。

「もともと、避けないと決めたのは自分だから、君が謝る事でもないし彼女も悪くないよ。」
940 :2010/11/13(土) 01:42:19.24 ID:4PN6X.U0
>>939
「とりあえず…」
薬草を取り出し、傷に当てる。
傷が塞がっていく。

「ところで、巨大な狒狒がいると聞いたことがあります。
その狒狒、非常に強いらしくて、会ったら戦いたいんですけど…」

不意にそんなことを言ってみる。

「主になるのは興味ないけど、試してみたいんです。」
941 :氷亜2010/11/13(土) 01:49:36.86 ID:y1s3Gxg0
>>940
氷亜の傷が治っていく、とても体が楽になる。
流石に雪男の状態で刺されたのは効いたようだった、やせ我慢は彼の美学。

「狒狒ねえ・・・まあ強いか解らないけど、僕も一応氷猩猩っていうなの狒狒なんだ。
 妥協して、とは言わないけど僕と戦ってみるかい?」

氷亜は体中から冷気を出し、戦いに誘う。
942 :2010/11/13(土) 01:51:50.11 ID:4PN6X.U0
>>941
「やりますか?」
943 :氷亜2010/11/13(土) 01:55:24.98 ID:y1s3Gxg0
>>942
彼の承諾を聞き、にやりと笑う。
無論[ピーーー]気はないが、向こうが求めているのだから最初から全力で。

「ははは、後悔しても知らないよ?おにいさん。
 見せてあげるよこれが僕の全力さ!!」

体の妖気が膨れ上がり、体は瞬く間に白い巨大な狒狒となった。
木漏れ日の心地よい空は急に表情を変え、白い雪がふる。
944 :2010/11/13(土) 02:00:13.37 ID:4PN6X.U0
>>943
「じゃ、俺も本気を出すよ」

二つの双剣を手に持ち、オーラを放つ。
双剣だけで4メートルほどの大きさに変わる。

「負けませんよ?」
945 :氷亜2010/11/13(土) 02:04:29.44 ID:y1s3Gxg0
>>944
氷亜は雄たけびを上げる。それだけで山の木は凍りつく。
そして、地を蹴り力自慢のその豪腕を零目がけ振るった。

「なかなか、悪くない妖気だよ。
 でも、それが唯のこけおどしにならないといいね!!」
946 :2010/11/13(土) 02:07:10.63 ID:4PN6X.U0
>>945
「くくく……」
あざ笑う。そして魔の方の双剣に一気に気をためる。
その間、もう片方の星の力の双剣で対処。

「魔の力ってね、妖怪には抜群なんだよ。
昔、大暴れして封じ込められた黒竜がこの剣になったらしい。
ロキみたいに…甘くないよ。」

そして、切り刻もうとする
947 :氷亜2010/11/13(土) 02:10:30.61 ID:y1s3Gxg0
>>946
魔の剣を見てつぶやく。

「確かにこれはやばそうだな・・・。
 よくそんな大業物みたいなの持ってるな。刀には疎いから入手経路は解らないけど。」

と、氷亜は体中から雪男の体では出せないほどの冷気、−40度もの冷気を体中から発する。

「死なないでね?」
948 :2010/11/13(土) 02:13:54.49 ID:4PN6X.U0
>>947
「こんな凄い冷気、初めて!!」
嬉しさのあまり、声が漏れる。
そして、空気を操る。
「ロキは電気だったよね、俺は空気を刃に出来る」
そう言って刃を作り冷気を防ぐ。
949 :氷亜2010/11/13(土) 02:17:55.54 ID:y1s3Gxg0
>>948
「へえ、兄妹で違うんだね面白いな。
 でも、しっかり構築しとかないと、刃ごと逝っちゃうから気をつけてね!」

氷亜は、魔の剣対策として右腕に氷を纏う。そして、その腕で零に殴りかかる。
950 :2010/11/13(土) 02:22:10.69 ID:4PN6X.U0
>>949
「…ふふ」
魔の剣に溜まった執念や邪念。
その苦しみは死に匹敵する
「行きます!」
魔の剣でその手を抑え、引き裂こうと力を込める
951 :氷亜2010/11/13(土) 02:27:45.91 ID:y1s3Gxg0
>>950
「おっと、切れ味を見くびってたね!!
 なんとも、久しぶりに戦い応えのある者と出会ったよ!!」

咄嗟に殴るという動作を止め手を剣から引く。少し拳が切られた。
しかし、氷亜は嬉しげに笑う。その避けた中途半端な姿勢から、今度は左腕で殴りかかる。
打ち方は適当だが、クマ一頭の頭を吹き飛ばす事なら可能な拳が零を襲う。

「なんか楽しくなってきちゃったな!!」
952 :2010/11/13(土) 02:29:54.32 ID:4PN6X.U0
>>951
「あっ」
なんとか剣で食い止めるが吹き飛ばされる。

「強いね…」
そして次は両方に力を込める
953 :氷亜2010/11/13(土) 02:35:13.11 ID:y1s3Gxg0
>>952
「おっ、両刀使うかい?
 なら私も自由な戦いをさせてもらおう。」

すると軽いフットワークで零に近づき、殴るように見せかけ跳びあがった。
「クラップ!!」
そして、拍手でもするように大きな手で、零を両側からかなりの力で潰そうとする。
954 :2010/11/13(土) 02:40:12.04 ID:4PN6X.U0
>>953
「ぐっ…!」
なんとか抑えるも腹に傷を負う

「だったら……」
二つの双剣を覆いかぶせて6メートルはあろう、巨大な大剣にする。
そして、それに空気の刃を纏わせる。
「大抵の奴はこれで即死…ふふふ」

そして横に薙ぎ払う
955 :氷亜2010/11/13(土) 02:44:02.61 ID:y1s3Gxg0
>>954
「!?」
その習慣、氷亜が感じたものは、死。
自分でも自覚なく右手に、大量の氷と、膨大な妖気を纏った。
そして、条件反射的に刀が触れる前に、零の顔に触れる。
腹は深めの傷を負う。
956 :2010/11/13(土) 02:47:43.72 ID:4PN6X.U0
>>955
「ぐはぁっ…」
まともに攻撃を受けて数メートル吹き飛ばされる。
剣も全く違う方向に飛んで行ってしまい、攻撃できない。
さらに、出血が激しく、意識すら危うい状態になっていた。

「死ぬ…?」
957 :氷亜2010/11/13(土) 02:53:04.01 ID:y1s3Gxg0
>>956
思いがけずスイッチが入ってしまい、零がロキの兄だという事も忘れ、殺そうと近づく。
しかし、腹の痛みに気づきはっと目覚める。

「この傷じゃ満足に戦えないな、なかなかひやっとさせてくれるじゃないか・・・って
 大丈夫かい!?ゴメン!!神殺しなんて使う気はなかったんだ!!」

あたふたする氷亜。

「と、とりあえず凍らして傷口塞ぐから!!」
958 :零&ロキ2010/11/13(土) 02:55:52.16 ID:4PN6X.U0
零「あ…この傷薬を…」
声が出ない…
この人が本物だと悟った。

ロキ「二人ともなんでこんなに!?
零、氷亜さん、今、手当するからね。」

そう言って手当てを始めるロキ。
959 :氷亜2010/11/13(土) 03:02:42.04 ID:y1s3Gxg0
>>958
「あっ・・・・。・・・。・・・。

 ロキっ!!」

彼のあたふたしていたのが、雷にでも打たれたようにピタッと動きを止めた。
そして、満面の笑みで彼女の名前を呼ぶ。
腹から流れ出る血も気にしないほど、彼は興奮していた。

「どこにいたの?探したんだよ。
 ゴメン・・・君の心解ってあげられなくて・・・。
 でも、君の覚悟を見て思ったんだ。君は弱くないって。
 これから、隣にいてくれるかい?」

流れ出る血も気にしないほど・・・。
960 :ロキ&零2010/11/13(土) 03:07:09.61 ID:4PN6X.U0
>>959
「ボクの方こそ…
氷亜さん、一生懸命ボクのこと考えてくれていたのに…
逆に傷付けてしまって…」

ロキの瞳から涙が零れる。
「そう言えば…」
ポーチから出したのは絆創膏。
あの時、もしもの為に買った絆創膏。ロキは氷亜に絆創膏を貼った。
961 :氷亜2010/11/13(土) 03:12:14.77 ID:y1s3Gxg0
>>960
「ありがとう。じゃあ君は僕を許してくれるんだね?」

いつの間にか狒狒から雪男になった氷亜は、ロキの頬に伝う涙を手で拭い、すべて雪に変えた。
このまま、抱き締めたかった。しかし、彼には一歩踏み出す度胸はなどあるはずもなく。
ただ恥ずかしげに笑う。
962 :零&ロキ2010/11/13(土) 03:17:16.94 ID:4PN6X.U0
>>961
「氷亜さん…」
ロキは氷亜に抱きつく。
「貴方はボクの掛け替えのない存在です
これからも…一緒に…」

そう微笑むロキ。

「ロキ…良かったな…」
零は一言言い残し、どこかへ消えた。
963 :氷亜2010/11/13(土) 03:20:52.21 ID:y1s3Gxg0
>>962
「!!」
驚き、顔を赤くするホスト。ふだんは女性に抱きつかれたくらいでは赤くなる事はなかった。
赤くなった顔が見られないようにと、氷亜は俯きながらも提案した。

「そうだ、また家に気なよ。今度は仲間としてさ。」
964 :ロキ2010/11/13(土) 03:24:32.84 ID:4PN6X.U0
>>963
「うん♪」
ロキは嬉しさに満ちていた。

そして…
「氷亜さん、強いね。家の兄、実行部隊のトップクラスの機関から派遣されてきた妖怪だから…
そして…ボクも……」

まぁそんなことをぼそっと言って氷亜の手当をするロキ
965 :氷亜2010/11/13(土) 03:30:43.40 ID:y1s3Gxg0
>>964
「実行部隊・・・?」

自分達以外にも妖怪集団がいるのは知っているが、もしかしたら別の目的の集団かもしれない。
少なくともロキは何処かの機関に所属しているということだ。
と彼は思ったが

「まあ、機関の事はうちできかせてもらおうかな。」

と言い。傷もある程度ふさがった氷亜はロキをお姫様だっこした。そしてそのまま帰路につこうとする。
966 :ロキ2010/11/13(土) 03:32:31.67 ID:4PN6X.U0
「お家でね。もう日が昇っちゃう…」

そう言って氷亜とロキは家に向かうのであった。
辺りには優しげな雪が降り積もっている。
967 :夜行集団2010/11/14(日) 20:11:11.52 ID:RrXPYJo0
日も落ち、夜の住人が起きだす。
ホスト、ホステス、街での夜遊びに酔う若者、そして妖怪・・・。
そこに、はたから見るとカップルにしか見えないような二人組。穂産姉妹、二人とも女性だが、服装でどうしてもカップルとみられる。

「氷亜最近、いつもよりへらへらしてるね。」
『この前・・・女の子連れてきてたね・・・なんとも・・・解りやすい・・・。』

二人は氷亜の最近の変りようについて話しに華咲かせてる。
968 :2010/11/14(日) 20:21:40.39 ID:viGzfMAO
>>967
「…やはりここは苦手だな…だが、ここらへんから妖気を感じるのも事実…」

辺りを眩しそうに見回し

「敵か味方か…それ以外か…できれば、協力してくれる者がいればいいのだが…」

小さく呟き歩いている
969 :夜行集団2010/11/14(日) 20:27:39.45 ID:RrXPYJo0
>>968
瞳に目を止め、目を細め見つめる二人。

「あそこにいるのは・・・?」
『狂骨からの情報によると・・・瞳と言う名の九十九神・・・。
 主への興味がほぼないため・・・害なし・・・。ほっておいても大丈夫・・・。』
「そこの瞳さん?今日はどんな御用ですか?」『僕らは初対面なんだよ・・・!?』
970 :2010/11/14(日) 20:32:17.42 ID:viGzfMAO
>>969
「!?な、何者だ!?何故私の名を知っている?」

突然名前を呼ばれ驚く
971 :夜行集団2010/11/14(日) 20:36:05.75 ID:RrXPYJo0
>>970
瞳の反応に驚く日子神。日子神の反応に呆れる雨子神。変な勘違いでぎくしゃくさせる必要はない、そう判断し雨子神は説明する。

『そんなに逆毛だたないでいいよ・・・僕らは怪しいものじゃない・・・。
 このまえ、やけにテンションの高いホストとあったはずだよ・・・?
 僕は彼の仲間なんだ・・・だからあなたの事も知ってる・・・。』
972 :2010/11/14(日) 20:43:40.79 ID:viGzfMAO
>>971
「あ…ああ…あの時のホストの仲間か…」

思い出し、とりあえずは安心
しかし、あの日取り乱して泣いてしまったことを思い出して

「と言うことは、も…もしかして私が何をしていたか聞いていたりするのか…?」

顔を赤らめて聞く
973 :夜行集団2010/11/14(日) 20:47:25.76 ID:RrXPYJo0
>>972
瞳の質問、反応に首を同時に傾げる二人。

「?」
『まあ・・・狂骨はイケメンだし・・・ホストだし・・・。いまさら関係をもった事冷やかさないよ・・・。』

ちなみに狂骨は人の恥は語らず。また自分の悲しみも語らない
974 :優太@土蜘蛛[sage]:2010/11/14(日) 20:50:59.08 ID:15H7x9so
「頭痛い……どこだここ……」

ふらりふらりと覚束ない足取りで夜の街を歩くのは、周囲の煌びやかな雰囲気にそぐわずジャージを着用している青年。
髪の毛はぼさぼさで、額を押さえて歩いている辺り二日酔いなのだろう。
その青年は周囲の建物を睨むように見渡していたが、

>>972-973
「うぎゃっ!」

3人が会話しているすぐ横で、足を縺れさせたか悲鳴とともに顔面から地面に倒れこむ。
975 :2010/11/14(日) 20:51:48.81 ID:viGzfMAO
>>973
「か…関係って…何か誤解してないか…?まぁ、何も聞いていなければいいんだ…」

少し俯き気味に言う

「ところで彼は元気か?」
976 :夜行集団2010/11/14(日) 20:57:07.55 ID:RrXPYJo0
>>974
「『!?』」

突然の奇声に驚く二人。彼女たちの間では、まだ厳戒中である。
素早く振りむき、妖気の大きさに驚く。そして、気持ちを引き締め優太に問いかける。

「なにもの?」

>>975
『?
 違うのかな・・・?狂骨は・・・
 今、大妖怪との戦闘で重症を負って、治療中・・・。』

少し顔が曇る。仲間の痛み悲しみは自分の悲しみ。

『貴方も気をつけた方がいい・・・。見境なく襲うそう・・・。』
977 :2010/11/14(日) 21:07:10.44 ID:viGzfMAO
>>976
「なっ…!?大妖怪!?彼は大丈夫なのか!?それに大妖怪ってもしかして…青い肌の大男か…?」
自分が以前見た妖怪−瞳が適わなかった肉吸いを、いとも簡単に消し去ったあの妖怪が脳裏に浮かぶ

>>974
「なっ!?なんだ!?」

話題が話題であり、しかもこの妖気
警戒しないわけがない
978 :優太@土蜘蛛[sage]:2010/11/14(日) 21:08:51.50 ID:15H7x9so
>>976
「痛い……」

顔面強打で頬も額も真っ赤な優太は、擦ったところを袖口で拭いながら彼女たちの方を向く。

「あれ……確か何処かで会いませんでしたっけ?」

//土家優太くんの人食い?騒動のときに一度お会いしましたよ、確か

>>977
二日酔いで注意力が散漫になっているのか、普段隠している妖気も漏れ出している。

「え、あの…なんでしょ」

ぼーっとした表情で、警戒など微塵もしていないような口ぶりで瞳に問う。
979 :夜行集団2010/11/14(日) 21:15:42.70 ID:RrXPYJo0
>>977
『あなたもあったことがあるの・・・?報告によると・・・大男を撃墜するほどは強くないと
 聞いていたけど・・・?』

本当に大男を倒したのか尋ねた。
脅威が去ったのならば、当然喜ぶことなのだが。自分たちの仲間がやられた以上、自分たちの手で、けじめをつけておきたい。そうでないと、覇を見せつけられない。

>>978
「なんだあなたでしたか・・・。」

日子神は目の前の妖怪に害なし、と判断してほっと息を着く。

「人を食べてた人でしたっけ?」物事はしっかり覚えない。

//驚いたのは妖気の大きさと音です。勘違いさせるような反応すみません。
980 :優太@土蜘蛛[sage]:2010/11/14(日) 21:28:42.86 ID:15H7x9so
>>979
//了解です

「違いますよ!俺人間なんて食べません……あいたた」

人食い妖怪と言われたことに驚愕し、必死に否定しようと声を荒げるが頭痛のせいでその場に蹲ってしまう。

「あの時食ってたのは鼠ですよ……人に聞かれて誤解されたらどーするんですか」
981 :2010/11/14(日) 21:29:54.09 ID:viGzfMAO
>>978
「………」

彼の妖気と彼自身のギャップに唖然

「…えっと…大丈夫か…?」

とりあえず声をかける


>>979
「いや…倒したわけじゃない…倒せるわけないさ…私は未熟だからな…」

悔しそうに俯く

「あの日、私は別の妖怪に負け、殺されかけたんだ…そこに奴が現れた…私を殺そうとした妖怪を瞬時に消し、いずれ私も消すようなことを言って去っていった…」

声が、足が、震えている
圧倒的な実力差――それに恐怖している
982 :優太@土蜘蛛[sage]:2010/11/14(日) 21:31:44.64 ID:15H7x9so
>>981
「あい……多分……」

優太が痛そうに鼻をさすりながらそう答える。
彼の指の隙間からは血が滲み出てきている……
983 :夜行集団2010/11/14(日) 21:36:52.67 ID:RrXPYJo0
>>980
「あら、そうでしたっけ?鼠でしたかゴメンナサイ。
 でもなんで、こんなとこに寝転がってるんですか?」
>>981
『そう・・・それにしても良く生き残ったよ・・・。』

彼女の反応に納得する。
どうやらあの大男は、氷亜レベルでも単体では倒せないらしい。

『怖かったね・・・でも大丈夫・・・
 大男は僕たちが間違いなく圧砕するから・・・。僕たちの仲間に手ぇ出すと・・・どうなる
 か思いしらせてあげるんだ・・・。』

とにやりとぞっとするような笑みを浮かべる。
知らせてあげるんだ』


984 :2010/11/14(日) 21:47:41.59 ID:viGzfMAO
>>982
「本当に大丈夫か?包帯なら持っているが…使うか?」

懐から包帯を取り出す


>>983
「そ、そうか…それはありがたいし頼もしい…」

(だが、それで良いのだろうか…自分に関係ないわけではない…それに未熟さを思い知らされた…なのに…)

悩む―自分があの大男から逃げているような気がする

985 :優太@土蜘蛛[sage]:2010/11/14(日) 21:50:50.72 ID:15H7x9so
>>983
「いや……何か頭痛くて、歩いてたら転んで……」

そこで言葉を止め、何かを思い出そうと額を人差し指で突付き出す。
云々と唸っていたが、昨日の出来事を思い出したようでしどろもどろながらにも説明を始める。
要約すると、

バイト先の上司に誘われる→酒を飲む→酔い潰れて寝る→いつの間にか路上に放置される→
起きる→歩いてたら転んだ→鼻血出た←今ココ!!

>>984
「いや……そこまでの傷じゃ……って鼻血出てる」

鼻を押さえていた手に生暖かい感覚が広がり、ふと手のひらを見下ろすと鼻血で真っ赤に染まっている。

「じゃあすみません……ちょっとお借りします」

瞳から包帯を受け取ると、鼻の所から後頭部に掛けて、何度も包帯を巻く。
白い包帯に赤い血が滲むが、とりあえずの応急処置にはなったようだ。

「……息が苦しい」
986 :夜行集団2010/11/14(日) 21:56:18.02 ID:RrXPYJo0
>>984
雨子神は微笑み、日子神のもとに戻りつつ言った。

『ふふふ・・・楽しみにしておくといいよ・・・そいつを潰す時をね・・・。
 その時は、空が暗くなるから、一番暗い所に行けば見れるよ・・・。』
>>985
「あら、二日酔いですか?
 とりあえず、気休めですが一応酔い止めの煎じ薬、氷亜のだけど置いておきますね?」

そういうと、雨子神と合流し帰っていく。
その日、はしゃいでいた氷亜は二日酔いに苦しんだ。
987 :2010/11/14(日) 22:02:05.03 ID:viGzfMAO
>>985
「そ、そんなに巻いて大丈夫なのか?」

心配そうに見つめる


>>986
「あ、ああ…」

生返事
そして、去って行くのを見ながら

「空が暗くなる…か…その時には、私も何か…いや…私に何かできるのか…?」

一人思い悩む

988 :優太@土蜘蛛[sage]:2010/11/14(日) 22:08:37.98 ID:15H7x9so
>>986
「ふつかよい、か……ありがとうございます」

頭を下げながら、丁寧に煎じ薬を受け取る。

>>987
「だいじょうぶれす、たぶん」

鼻が完全に塞がってしまっているため、鼻声になりつつも言葉を返す。

「すみまへん、俺もう帰らないといけないんれ。この埋め合わせはいつか必ずしまう」

よろよろと立ち上がり、足についていた土埃を払う。

「俺、土家優太って言います。んでは」

そう言って瞳に対し深々と頭を下げると、爛々と輝く夜の町並みの中へと消えていった。
……途中、警官に職務質問されたのは言うまでも無い。
989 :2010/11/14(日) 22:14:42.59 ID:viGzfMAO
>>988
「あ、ああ…ではまたいつか…」

まだ、心配そうに見つめている

「土屋…か…いったい何者なんだろうな…」

そう呟くと、こちらも去っていった

990 :膵健弟切2010/11/15(月) 17:53:40.16 ID:JeNqJt6o
浅い日が、月を浮かべた。
森の中からなら、互いの光が交わることなく、よく見える。
向こうを見れば、太陽。反対に、杉を挟んだ先に目を向ければ、月。
薄明かりだった。これから夜になるのだ。

膵健弟切の姿は、白く、おぼろげで、反対側からは、黒く、陽炎に佇んでいた。
微妙な時間故に、人もおらず、時折駆ける人間を、その口で平らげていた。
山道には、狼が出る。一人も逃がしたことのない膵健弟切は、その噂を変えたことがない。

「暑い。夜にならねば、姿もとれぬ。
 夜になるまで、村の爺の言うことでも聞いていようか」
991 :黒井礼2010/11/15(月) 21:11:49.76 ID:BGQmNrY0
廃工場 夜

ロングコートにカーゴパンツ、そしてサングラス。
黒づくしの男が廃工場内に佇んでいる。

(見失ったか……)

男はため息をついた。
工場内は暗い。
992 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/11/15(月) 21:22:11.30 ID:S1iTn3oP
 突如、機械が唸りをあげた。

 工場中の機械が稼動し、蒸気を吹き始める。

 鉄網の足場はまるで人が渡ったように、カンカンと音を上げた。
993 :黒井礼2010/11/15(月) 21:25:40.01 ID:BGQmNrY0
>>992
(!?)

男はロングコートよりアサルトライフルを取り出し、柱の影に隠れる。

(敵か!?)
994 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/11/15(月) 21:30:56.96 ID:S1iTn3oP
 工場は稼働する。

 コンベアが動き、ファンが廻る。
 ガシャン、ガシャンと機械がただ開いたり空いたりする。

 何も乗っていないコンベアの上に、何も持っていないロボットアームがなにかを付ける動きをする。
 レバーが上下する、明かりのついていないディスプレイが軽快な電子音を鳴らす。

 工場は稼働する工場は稼働する。
995 :黒井礼2010/11/15(月) 21:36:39.00 ID:BGQmNrY0
>>994
手にした小銃に着剣し、そのまま動かない。

「……奴等にしては賑やかだな……」

男は呟くと銃を構え柱から飛び出した。
996 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/11/15(月) 21:40:08.40 ID:S1iTn3oP
 飛び出した瞬間、中型のリフト車が通過する。
 運転者のいない運転席のレバーやハンドルがガチャガチャと動く。

 打ち捨てられた軍手がとびは飛び交い、
 ひたすら割れたビンや廃材を運ぼうとする。

 破れた靴がせわしなく辺りを歩き回ったり、2足そろった瞬間コンベアの前に立ち尽くす。


 工場は稼働する。
997 :黒井礼2010/11/15(月) 21:44:02.86 ID:BGQmNrY0
>>996
「妖怪か、幽霊か……なんにせよロンドの奴等ではなさそうだな」

銃を下ろし、辺りを見回す。
何かいないか探しているようだ。
998 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/11/15(月) 21:47:00.33 ID:S1iTn3oP

 誰も居ないが、さまざまな物が居る。

 ひたすら同じ動きをする機械に、たまに動きや調子を外す靴や軍手。

 電子音がなり、リフト車が動き回り、機械が唸る。
999 :黒井礼2010/11/15(月) 21:52:08.10 ID:BGQmNrY0
>>998
「ここはこういう所だったのか。知らなかったな」

邪魔する訳にもいかない。
邪魔にならない所に行こう。
そう思い男は出口に向かって歩き出す。

(外からみるとやはり工場は明るいのだろうか? それとも俺が外へ出た途端、静まるのだろうか?)
1000 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/11/15(月) 21:53:54.32 ID:S1iTn3oP

 突如、シャッターが閉まる。

 周りからは小馬鹿にしたような笑い声が聞こえる。


 しかしまったく工場は稼働している。
 笑い声にもシャッターにも、人間にも関係なくひたす稼働している。
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