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HTML化した人:
lain.
★
タイトルしか知らない小説を想像力で書くスレ
1 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2012/07/11(水) 20:20:59.13 ID:ysXugYUIO
ここはタイトルしか知らない小説を勝手に妄想して書き自己完結させるスレです。
みなさんも自由に投稿していってください。
投下方法は以下の通りですが、適当なので各自好きに投下してくださって結構です。
(例)
『タイトル』
本文
了
では投下します
『脱走と追跡のサンバ』
康雄は、荒廃した街で、まるでサンバするかのように息のあった行進をする行列の、ちょうど真ん中あたりにいた。
個が全であり、全が個であるこの行列において、康雄という個人の意味はほとんどないに等しく、ただ一つの「行列」が存在するのみだ。
だが、私はあえて康雄という人物にスポットを当てていこうと思う。
その理由を私は知っているが、あえてここでは話さない。
諸君に、人が言語化できる範囲で考えることの限界を知っていただくためである。
一つだけ、それは現時点では言語化できるものではないものと、そう頭の片隅にいれておいてもらえればよい。
とにかく、康雄は周囲の人間と寸分違わぬ動きで、行列と一体化していた。
彼にとって自己とは無に等しく、主観すらなく、客観性だけが彼のすべてを支配していた。
行列であるためにはそうするより仕方なかったのである。
康雄の脳内もまた、周囲の人間と寸分違わぬものであった。
同じような人間が、同じように存在していればどうなるか?
個性化を求めるか、集団として一つの生き物のようになるか。
康雄たちは後者を選んだまでだった。
そのとき、康雄がいる行列に向けて発砲する者があった。
「てめえらああ!!この街から出てけええ!!ここは俺たち個人の街だああ!!お前らみたいなクズは出ていけえええ!!」
その男は怒鳴りながらマシンガンを抱え、数体の行列を構成する人間を倒した。
康雄は、当初たった数人死んだだけではなんの痛手にもならぬと判断してその場を通過しようとした。
しかし、それだけでは飽き足らずなおも喚きながら発砲してくる男を見て、彼を[
ピーーー
]ことを決定した。
前方を向いていた康雄は男の方へと体を向けると、手を突き出して走り出した。当然、歩幅は皆同じである。
均一の速度で迫り来る男たちに恐れを成した男はめちゃくちゃにマシンガンを撃ちまくった。
だが、死んでも死んでもその死体を乗り越え踏みつけて襲いかかってくる集団には敵わず、ついには弾切れと同時に行列に呑みこまれてしまった。
康雄は集団と同じように、ほとんど均一に動き続けた。無数の靴底が同時に男の体に振り下ろされ、男は破られた声帯を震わすこともなく死んだ。
男の死亡を確認した康雄は、行列の真ん中で、サンバを刻み始めた。
この奇妙な行列は、核戦争後の荒廃した世界にて、人類の新しい生態として生み出された。
混沌の中で集まった人々が個人を捨て、集団のうちの一人として自分を認識し、小さな行列ができたのが始まりであった。
その後も、なにもない世界で個人を持て余した人々は行列に惹かれ、集まり、そして主観を捨てて行列の一細胞となっていった。
人が集まり、そこに共通かつ同等の意見を持つとすれば、それは原子生物に酷似した利益と本能だけを追い求める集団になる。
彼らの集団は、アメーバの如く街に覆い被さった。
了
2 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2012/07/11(水) 22:33:14.96 ID:0RmYp9Pto
板違い
了
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