掌 拳次 ◆LUMFQ0Vuok<><>2013/08/29(木) 23:17:11.80 ID:ANTQfBdEO<>やあ、よく来ましたね!ようこそ自由の世界、白紙の世界へ……
ここは作られたばかりの世界……これからこの世界を作るのは、貴方です。
この世界に来たいとお考えならば、私たちは歓迎しましょう。
この世界で戦うもよし、懇親を深めるもよし……しかし、以下に目を通してからの参加をお願い致しますね。

・このスレではキャラクターの能力に制限が設けられておりません。
・だからといって相手をないがしろにして良い訳ではありません。むしろより強い配慮が必要です。自由と自分勝手は別であるということを心にとめておきましょう。
・キャラクターを動かす際には相手がどのキャラを動かしているのか理解するためにも酉・コテハンをお薦めします。
・短文長文は問いません。楽しみ、楽しませることを第一としましょう。
・18禁に当たる、過激なエロ・グロ行為は禁止とします。
・イラスト等の盗用、著作権を侵害する行為は禁止です。
・確定ロール、無敵ロールなどのロールでのチート行為を行った場合は然るべき対処を行います。自己責任の下、絡まれなくなったり注意されても文句を言わずに訂正しましょう。
・PLに対しての誹謗中傷は避けましょう。
・荒らしが来ても絶対無視。反応するとつけあがります。
・版権キャラクターは不可。オリジナルキャラ限定。
・当スレは、個人が運営する非利益のコンテンツです。スレで起こったいかなるトラブルも不利益も、当スレは一切責任を負いません。


―――以上です。
では、この真っ白な世界を、どうかルールを守ってお楽しみください!

【避難所】:ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/18172/
【Wiki】:ttp://www55.atwiki.jp/whiteworld/
※前スレ
【はじめの】ここだけ白紙世界【第一歩】 Part.2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1373810540/<>【白紙の秋】ここだけ白紙世界【四歩目】 大河原
◆g6Auu4hmueTX<>sage<>2013/08/29(木) 23:19:00.41 ID:tKMEXwrko<> 【前】>>1000

…勘違いするな、私はお前を壊さんし殺さん
…お前が私を壊すなら勝手にしろ


   闖   歩


ダンッ

【銃口の向きから弾道を予測】
【右斜め前に踏み込み回避】

…っ

【さらにもう一歩、左足で相手に向けて踏み込もうとする】

/>>1乙 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/08/29(木) 23:24:28.14 ID:ANTQfBdEO<> 前スレ>>999

加速ねぇ。

【どうやら自分が思っている以上に複雑な能力のようだ。男の力と同じ】

俺の能力は「羅無殺掌」(ノウバースト)

俺はどんな命も奪う事はできない。例えばここに蟻が居たとして。これを潰しても蟻は生きている。

潰れたまま生きていく事になる。人を再起不能にしてしまえばその本人はその再起不能の状態で生き続けなければならない。

とても残虐な能力だ。死よりも恐ろしいと自分では思っている。

俺も今自分の中に宿る力と闘っている。それを超えた時俺はまた強くなる。

またこの施設にくるといい。今度は武術をしっかりと教えよう。

【手を差し出す。握手をしたいようだ】 <> イザ・ベル
◆awHRzQ0C/g<><>2013/08/29(木) 23:26:29.83 ID:WAoYKpjAO<> 前すれ>>987

「心配してくれこと、本当に嬉しかったです、さようなら、ありがとう」

【そして彼女は宵闇にとけて消えてしまった

//長々とお疲れさまでした <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/08/29(木) 23:26:50.73 ID:nRwAHZeZo<> >>2
早いな……この街では中遠は不可能か……

【バレットを投げ捨て次の武器の転送と同時に数歩下がる】

さて……あとは当てられるかだが……

【転送したのは左手には大型のナイフ】
【左手には……仰々しい大型のパイルバンカー】

まぁ、使えないなら捨てるだけか……

【ナイフを逆手に構え左足を前に出し防戦の構えを取れば】

さあ、近接戦だ……得意分野だろう?
私は大嫌いだがな……

【次の相手の出方を伺った】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/08/29(木) 23:27:32.46 ID:ANTQfBdEO<> >>1の前スレミスりました。正しくは此方
【盛夏酷暑の】ここだけ白紙世界【三歩目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1374932696/ <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/08/29(木) 23:31:11.89 ID:tKMEXwrko<> >>5

【女は笑んだ】

…近接で

【数歩下がれれたことにより、少女の間合い外になる】
【再び右足で踏み込もうとし、相手の懐に入ろうとする】 <> 佐藤 守
◆zYSTXAtBqk<><>2013/08/29(木) 23:32:53.14 ID:ukEK65+k0<> >>3
はい、ありがとうございます!

【差し出された手を義手の右手で握る】

隊長なら、きっと今以上に強くなれます!

【その言葉は、本心だ。守は、確信している。隊長が、頂点に上り詰めることができる人だと】
【そんな人物と戦って、自身も影響を受けないはずがない】

自分も強くなってみせます、夢を叶えるために

【彼と出会ったことで、守はまた一歩進むことができた】

/終わります、ありがとうございました! <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/08/29(木) 23:38:01.81 ID:nRwAHZeZo<> >>7
懐だけは……絶対防衛ライン……

【ナイフでの軽い牽制】
【だがこちらにとっても間合いを詰めるに越したことはないが】

まずは、間合いの判断……

【いつでもパイルバンカーは撃てるよう構えながら】
【少女のギリギリの間合いを見極めるため小刻みにナイフを振るう】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/08/29(木) 23:38:48.78 ID:nRwAHZeZo<> /ああ忘れる自分が忌々しい!>>1乙! <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/08/29(木) 23:40:51.91 ID:j/BT5AzUO<> >>8

あぁ、お互い頑張ろう。

【しっかりと繋がれた拳と拳。体温は感じられなくても二人の熱意は十分に伝わっていた】

夢か。俺も夢を追いかけるとしよう。

【立ち上がり道場にいた隊員達の前に立つ】

夢を追いかける為にも訓練再開だ!先ずは体操後に各々に与えたトレーニングメニューをこなしてくれ!

【押忍と力強く響いた隊員達の声が快く男の中に響き渡る】

/お疲れさました!! <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/08/29(木) 23:41:15.19 ID:tKMEXwrko<> >>9

…八極拳士に…

ダンッ

【ナイフを無視】
【左手に被弾、軽い裂傷。血が舞う】
【踏み込みながら…】

…勝てると思うなよ…っ!!













【中段右掌打】
【直撃すれば吹き飛び悶絶することになるだろう】
【運が悪ければ気絶してしまうかもしれない】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/08/29(木) 23:57:17.80 ID:nRwAHZeZo<> >>12
っ……うげ、ぇ……っ!

【腹部に重く、鈍い一撃が加えられる】
【無論少女の華奢な体で受け止めきれるはずも無く】

がふっ……うっぐうう………

【吹き飛び、地面を二転三転】
【地面を滑りやがて止まる】

痛いな……痛い、だが、感じられるのはそれだけか……
忌々しい……痛みはあるが、死ぬことはおろか気絶さえ許されない……
実に、実に忌々しい……!

【少女は吠える、自身の体を嘆くように、恨むように】

ああそうさ、私は『能力者』になど勝てるわけがない!
そもそもが『対人用兵器』なんだからな!
アハハッ勝てやしない!兵器のくせに?ならどうする?
アッハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!

【ピタリと笑いを止め底冷えするような声で少女は呟く】

勝てないなら……道連れ、相討ち覚悟で動くしかないだろう……?

【もう一基パイルバンカーを転送、それを地面へと打ち込み】

こい、二度は喰らわない……

【再び構え一撃の機会を伺う】 <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/08/30(金) 00:07:34.82 ID:8L0lRy7Zo<> >>13

…「勘違いするな」と言ったろう

【残心、息吹】
【構えを解く】

…一つ、私は無能力者だ。「能力」なんてもん持っていない
…もう一つは…

…お前、いつも「そんな風に考えて」戦ってんのか?

【攻めない】
【まっすぐに目を見ながらただ、尋ねる】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/08/30(金) 00:17:35.16 ID:ARDQN/s2o<> >>14
か、考え……?

【その言葉で一瞬少女はうろたえる】

兵器に考えも…思考も……
いや、これ自体が思考なのか………?
っぐ……頭が、記録が……メモリーが……っ!

【転送された武器は掻き消え残されたのは無防備な少女のみ】

違う……違う違う違う違う!私は……私は………っ!

【再び出会ったときの様子に逆戻りする】

ああ……ああああああ……
ああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!

【悲痛な叫びが周囲に響いた】 <> 杜柱鳴海
◆k8sF6Rl/UE<>sage<>2013/08/30(金) 00:25:09.63 ID:EgLW9QRDo<> >>4
―――
【彼女の礼が耳に届いていても、それが言葉だと、音であるとすら理解できない。】
【もはや聞き返すというこうどうすら理解できず、そもそも思考すら浮かばない】
【聴覚のみ成らず。視覚、触覚他全ての感覚も同様。】
【一時的に盲目にして白痴の存在へと変貌する】
【もっとも、彼の神格とは違い音を吐き出す事すらも出来ないのだが――】

【十数分経過】

ありがとう、か……
【彼女が消える寸前まで遡り。いくつもの情報を手動で繋ぎ会わせ、漸く意味を理解する】
【自身が選択した結果と彼女の選択に少し思うところがあるのか。反芻した後、そのまま黙り込む】
【その精気が抜けた顔色から読み取れるのは、酷く無力感に苛まれている事のみ】

……いや、まだ終わってはいない。
だから、諦めちゃいけないんだ。
諦めたら、近付く事すら出来ない。
あの日垣間視た平和な世界は、絶対に正しいんだから――
【装甲に覆われた右腕を戻しながら立ち上がり、彼女が消えた方向へと歩を進める】

【その足取りに、迷いはなかった】

【――失血で倒れていた彼を警察が保護したのは、その数時間後の話である】
/体感的にいつも以上の鈍行……
/兎も角。お付き合いありがとうございます。お疲れ様でした <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<>sage<>2013/08/30(金) 00:25:10.02 ID:8L0lRy7Zo<> >>15

…ちっと痛えぞ

【錯乱しているなら定かではないかもしれないが】
【少女は「目の前に」いた】

…目ぇ

ドンッ

…覚ませっ!!!!









【背中でのタックル】
【最大の勁の一撃】
【触れた瞬間意識を失うほどの威力を誇る】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/08/30(金) 00:34:43.44 ID:ARDQN/s2o<> >>17
私は私は私はわたしはわたしはワタシハワタシハワタ……ぐふっ

【綺麗に少女の一撃が決まる】
【再び宙へと舞い、今度はそのまま地面へ叩きつけられる】

ワタシハ……ワタシハ………

【それでもなお立ち上がろうとするが】

「システムオーバーロード、強制回復プログラム作動」

【最後はプログラムの代弁か】
【そんな言葉を言い残し少女は事切れたようにその場へ崩れ落ちた】 <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/08/30(金) 00:38:37.98 ID:8L0lRy7Zo<> >>18



【残心、息吹】
【無言で相手に近づいていく】

…すううう、はああああ
…どうも内養功は苦手なんだがな…ふんっ!

【倒れる相手を起こしゲンコツ】
【当たれば体力や傷が全快するだろう】

…っと、やっぱり苦手だ

【少女はふらついて隣に座り込む】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/08/30(金) 00:50:45.91 ID:ARDQN/s2o<> >>19
っく……私……は………?

【周囲を見れば隣にはつい今まで死闘を演じた相手がそこにいた】
【実際は死闘なんて格好いいものではなく一方的にやられただけだったが】

ああ……また、また見逃されたのか……
また……?前回は…いつ、どこで………
           メモリー
【かすかに残った記録】

いや、気のせいだろう……
それに……これすら忘れるのだから……
だが、今回は……人に限りなく近いのが利点になるとはな……

【また忌々しげに、でもどこか嬉しそうに呟いて】
【少女にしっかりと向き直れば】

ありがとう、助かった……だいぶ、、落ち着いたよ……
でも、私の事は忘れてくれ……頼む……
すまない、何もお礼ができずに……話すら聞かずに去るのを許してくれ……

【そう言って少女はまた夜の街へと歩き出す】
【宛もなく、ただただ何処かへと】


/ここで終わらせていただきます、お疲れ様です!ありがとうございました! <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/08/30(金) 00:53:19.03 ID:8L0lRy7Zo<> >>20

…おお、行動しなきゃわからないたちでな
…また来い

【見送る】

/乙でしたー! <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/08/30(金) 22:43:27.85 ID:k0UFfn59o<> 「やっぱなァー、吹っ飛ばすなら一番デカいのが良いよなー。」

【人気の少ない夜道を、一人の男が闊歩していた。】
【黒い軍装を身に纏い、略帽を浅く被り、両腰の拳銃嚢の様な物に、二丁のカービン銃が納められている。】
【首から鉄十字章を提げ、左腕に亡国の『逆鉤十字』を身に着けた銀髪の軍装の男。】
【両手を頭の後ろに組んで、星の瞬く夜空を見上げ。面倒臭げに、然し何処か楽しそうにそんな風にぼやいていた。】

「何かなぁー、ピタッと目に留まって、パーッと目立つような物は無ェかなー?」

【一歩。一歩と踏み出す度に、彼の背後の闇は、忠犬の如く、揺らめいては追い掛ける。】
【まるで其処に本当に"黒衣の軍勢"が、彼に付き従い蠢いているかのように揺らめき続ける其れは。】
【何か世界に対して良くない物を引き起こす、と。まるで害虫を見て"殺さなければ"と確信するかの如く、見て取れるだろう。】

「ただデカ過ぎるとなァー、バレずにって難しくなるよなー。」

【そしてそれを裏打つかのように、陽だまりを歩く人間としては少々物騒すぎる独り言を吐き乍ら。】
【前方不注意に、ゆっくりと歩み続けた。】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/08/30(金) 22:55:42.50 ID:YZCagjdu0<> >>22
「夜だし、活動開始って奴だね」

灰色のパーカーをきた青年が夜道に佇んでいる。
その物腰は柔らかく、第一印象は間違いなく「優しそう」となる雰囲気を出していた。
しかし、もし直感が鋭いものがいれば。
その青年が人間ではないことを感じ取ることができるのかもしれない。

「えーっと、ここだったかな?」

そして青年はとある寂れた酒場の前に立つ。
扉にかけられた看板には「CLOSED」と書かれている。
が、青年はこの建物に興味があるようだ。

「ふう…ん?」

何かをしようとしたところで、近づいてくる人間の気配を察知する。

「困ったなあ、誰だろ?」

気配がした方を向き、男を見る。
軍服のようなものを着ている男を見ても、サテライトは特に何も思わなかった。

「今晩は、こんなところに何の用です?」

とりあえずそう聞くにとどめる。 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/08/30(金) 23:17:35.58 ID:k0UFfn59o<> >>23
「はぁー、やっぱ俺前線で下士官やってる方が向いてるよなぁ……あン?」

【何の気も無しにただほっつき歩いていれば、視界の端に青年の姿を認めた。】
【ぶつかってしまっては悪いかと手を解いて、しっかり前を向いて、その青年を避けて、続きと行こうと考えて。】
【ただ何も無く通り過ぎる予定だったはずが、想定外。彼に話しかけられてしまった。】
【喧嘩か何かか、この青年にはそう言う物は感じられない。では宗教の勧誘か何かだろうか。】
【こちとら最初から国家社会主義一筋だとでも言い放って振り解こうかと思ったが、いやはや、予想外。】

「んー……確かに人気はないが……人外の気は認められるな。」

【ビシッと人差し指と親指を立てて、彼の返答に対して応える前に彼へと突きつけた。】
【どうだ、正解だろ?とでも言いたげに笑いを浮かべた後、、漸く彼の言葉に対しての返答の言葉を探し出した。】

「何って言ってもなぁ……別にここに用がある訳でも無いしな……。
 偶々通りかかった暇なお爺ちゃんだよ、ちょっと散歩好きな。夢遊病じゃねぇぞ?」

【お道化た表情をより強めて、彼へとそんな風に、ふざけた口調で至って普通の返答を差し出した。】
【一字一句、間違ったところは見当たらないな、と、自ら納得したように頷いて、その寂れた酒場を見上げた。】
【うーん、と腕を組んで首を傾げ。】

「こーんなとこ吹っ飛ばしても大した騒動になんねーだろうしなー。
 もっとデカい所が良いよなー……テレビ塔みたいな、注目が集まる場所。」

【また不満気に、誰に言うでも無く、然し誰に聞かせない訳でも無く、聞き取れるが聞き取り辛く。】
【そんなボヤキを、何処かフラフラと流し始めた。】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/08/30(金) 23:26:35.09 ID:YZCagjdu0<> >>24
「よく分かったね」

人外であることを当てられ、目を少し見開く。

「ただの暇なおじいちゃん?ふーん」

ほんの少しだけ疑いを向ける。
だが疑う要素も無いのでとりあえず頷いておいた。

「隠す意味も無いよな、[First Break]」

そう言った途端、青年の髪が部分的に真っ白に染まり、ほんの少し爪が尖る。
ほんの少し赤みが混じった目を再び酒場に向けて少し笑った。

「黒舞踏、[Ice Bolt]」

酒場の真上に巨大な真っ黒な氷柱が出現し、落ちる。
酒場が粉砕される派手な音が男の独り言を掻き消した。

「派手にやりすぎたかな」

自分が起こした惨状を見て、青年は少し首をかしげる。
それと同時に、地面に突き刺さっていた大きな氷柱は消えた。 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/08/30(金) 23:47:12.68 ID:k0UFfn59o<> >>25
「……おお。」

【不自然に出現した冷気に、顔を上げた。其処に有るのは、炭でも混ぜた様に黒色の氷柱。】
【まるで玩具の様に破壊された酒場を見て、ハンズ・バイエルを目を見開いて、声を上げた。】
【冗談の様な光景に、ハンス・バイエルはより、頬が吊り上がるのを抑える事は出来なかった。】

「おお、おお!いいなお前!いいぞお前!すっげえ良いぞお前!面白いなぁお前!
 人殺したか?今!いたかな、従業員とか!なぁ、何たってこんなクソみたいに寂れたとこ壊したんだ?」

【湧き上がる昂揚を抑えきれずに、彼に向けて興奮した様子でそう捲くし立てた。】
【彼の白く染まった髪触れようと、右手を伸ばした。興味津々と言った様子で、彼の目をジッと覗き込んだ。】

「いや、そう言う事は別にいい!
 お前、武装親衛隊に来いよ!楽しいぞ、絶対!お前が何の目的でこんな辺鄙な所ぶっ壊したかなんて知らねぇがな!
 来い、俺の部隊に!んなチマチマとした形じゃなくても、もっともっと楽しく豊かにぶっ壊せるぞ!!」

【先程までの、何処かふらついた雰囲気は何処へやら。彼の碧眼は、爛々と輝いており。】
【彼へと興奮した様子で、地獄の道へと手を差し伸べていた。】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/08/30(金) 23:55:14.36 ID:YZCagjdu0<> >>26
「え?どうしました?」

いきなり目の前で興奮し出した男を見て、青年は困惑する。

「ここを壊した理由は…単純に頼まれたからだけど…」

伸ばされた手をそれとなく払いのけて、青年は答える。
その声色に、人を殺したことへの罪悪感はない。

「武装親衛隊?なにそれ?」
「正直、壊したいから壊したわけじゃないよ?」
「んー、だから楽しく豊かにぶっ壊せるのに魅力は感じないなー」

事実上の断りを口に出す。
その時には、青年の外見は元に戻っていた。 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/08/31(土) 00:15:57.70 ID:u5+Aop9jo<> >>27
「武装親衛隊(Waffen-SS)を知らねぇたぁ……いや、まぁ、仕方ねぇんだろうなぁ。
 最近の若い奴は俺達には興味の欠片すら持ってもくれねぇか、世知辛いねぇ。」

【払い除けられた手をそのまま、彼の左腕に装着された腕章へと手を伸ばす。】
【とある大戦争の敗戦国、凄惨たる差別と虐殺により、世界の禁忌とされてきた『逆鉤十字』の腕章。】
【それを見せつける様に指先で軽く引っ張り、離す。】
【彼の返答を聞いて、俄かに興が削がれたと。途端にその気を一気に引き下げて、また頭の後ろで腕を組む。】

「つまんねぇ奴だ。その力で何人殺せると思ってんだよ。あー、興が削がれた。」

【衣嚢から葉巻と安物のライターを取り出して、口に咥えて、暫し火を当てて、点火する。】
【口の端から紫煙を吐き出しながら、右の腰に納められたカービン銃を引き抜いて、手の中でクルリと回した。】
【少しだけ、何か考える様に間を開けた後。その短く切り詰められた銃身を、青年の足下に向けた。】

「あー、何かテンションダダ下がりだな。今日はもう帰って不貞寝してやろーかな。」

【そして三度、引き金を引いた。マズルフラッシュが辺りを照らし、鉛玉が彼の足下を火花と共に穿つだろう。】
【そうして彼の頭部へ、今度はしっかりと狙いを定めた後。】

「だーめだ、何か殺す気にもならねーわ。」

【深い溜め息と共にカービン銃を肩に乗せて大きく欠伸した。】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/08/31(土) 00:25:36.14 ID:YeE08ZaO0<> >>28
「…見覚えはあるけどなんだっけ…」

腕章を示され、青年はボソリとつぶやく。
正直、人間の認識に興味は無かった。

「まあいいや、[Second Break]」

目の前の男が銃を取り出したのを見て、青年は再び姿を変える。
髪は完全に真っ白になり、目は薄く赤く染まる。
足元に銃痕が刻まれるのをぼんやり見る。
そして銃口が自分に向けられた瞬間、青年は手を顔の前に出した。

「撃たないの?」

以外そうにそう聞く。
その手には真っ黒な板が現れていたが、一瞬で掻き消えた。 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/08/31(土) 01:08:29.30 ID:u5+Aop9jo<> >>29
「今日の、煙草は、不味い。
 戦う理由が数有れば、戦わん理由だって星の数。だからそれでもいいだろ?」

【左手の指の間に、火を付けたばかりの煙草を挟むと、それを無造作にほいっと放り投げた。】
【右手に握っていたカービン銃で手持無沙汰にとんとん、と肩を叩いてはいたが、次第にそれにも飽きたか。】
【慣れた手際で右腰のホルスターに再度それを納めると、首をこきりと鳴らす。】

「分かるか?気が向かん時に何かしたって其処に結果が伴う事は殆ど無ぇ。
 俺は気が向かんから今日はやらねぇ。殺したいとか以前に気分がダダ下がりだからだ。
 幾ら俺が歳とろーが俺だって人間だ。それも我儘な気分屋だ。何で指揮官やってんだか。」

【何とはなしに対応してやった人物が、結構な戦力になりそうな逸材で。】
【折角対応したのが、自分の勧誘が、如何にも間抜けに断られたのが不満で不満で仕方なく。】
【最早人を殺す気も無くし、やる気なさげに煙草すら放り捨て、深く溜め息をついてまた空を見上げた。】
【今日の月齢は23。何だか特に話題にもならない形で、それがまた、彼の気分を下げさせた。】

「あーあ、次の満月は何時かねぇ……。」

【最早彼には興味を無くしたとばかりに、視線すら合わせずに空を仰ぎ見て。】
【目尻に浮かんだ欠伸による涙を、指先で拭き取った。】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/08/31(土) 08:32:57.11 ID:+72waodG0<> >>30
「あー、なるほどね」

目の前の男の理論に少し共感する。
しかし、やはりいきなり態度が変わったことについては疑問らしく、少し首をかしげていた。
その時、瓦礫の下から声が響く。

『た、助けて、くれ…』

瓦礫の下敷きになっている一人の中年男性。
彼は二人の男に必死に手を伸ばしていた。

「生きてる人がいたのか、好都合」

ニヤリと笑ってそう言い、その中年に向けて手を突き出す。

「[Straw]」

その手より真っ黒い管が伸びて、中年の首に突き刺さった。

『がっ……!』
「ごめんねー、でもあれだから、生存本能だから」

それだけ言って、青年は管を加えて、一気に吸った。
管はストローのようになっていて、その先端は中年の血管にピッタリ突き刺さっていた。

「次の満月は22日後だったかな」

管から口を離し、忌々しげにそう答える。
その口から真っ赤な血が垂れるが青年はすぐにそれを拭った。 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/08/31(土) 13:38:26.97 ID:u5+Aop9jo<> >>31
【何やら声が聞こえた。何だか手を伸ばしてはいるけれども、助けるのは七面倒臭い。】
【背後に燻っていた黒い魔力が彼の右腕に集合する。そのままその生き残りへと右腕を差し出した、が。】
【目に見えた人外らしさを見せた彼が、何かを突き刺したお陰で、其の攻撃態勢も無駄な物となった。】
【行き場を無くしたそれらの気を紛らわすように、彼が右手の指を鳴らせば、其処に一枚の布が現れる。】

「行儀が悪いぞ。拭うなら確りハンカチなり何なりを使って拭え。
 人に非ず共その心人と共に有るならば、人よりも人であるべし。覚えとけ!」

【そうしてその几帳面に畳まれた布きれを、受け取る受け取らないの意思に関わらず投げつけた。】
【然し、未だ不満気に彼の右腕で蠢く黒色の魔力――――武装親衛隊の戦死者の亡霊群を源とするそれら。】
【彼はその気持ちを汲み取った様に頷いて、右腕を掲げた。】

「――――そうか、そうだよなぁ。これじゃあ不完全燃焼だよな、仕方ねぇな。
 部下を諌めるのも指揮官の役目だよな、そら、行って来い。」

【そう言うと、玩具の様にひしゃげたその酒場の残骸へと、黒い魔力が飛び出した。】
【一がニに、二が四に、四が八に。肥大化していくそれらは、やがて残骸全てを呑み込むまでに広がった。】
【ゆっくりと。黒い海の中へと沈み行くそれらに視線を送る事も無く。掲げた右腕を提げる。】

「そうか、そんなに先か。っまぁどうでもいいんだがな。」

【また興味無さげに、ぶっきらぼうにそう返した。】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/08/31(土) 13:43:10.22 ID:u5+Aop9jo<> >>31
/返しときますっ <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/08/31(土) 17:39:36.24 ID:DoTcYLXH0<> >>32
投げられたハンカチを左手で掴む。
そのハンカチを面倒臭げに見る、正直必要とは思わなかった。

「別にいいじゃん、大切な血をハンカチなんかに染み込ませるのは嫌だね」

それでも律儀にそのハンカチをジーンズのポケットに入れる。
男の右手に宿る謎の魔力は気にしていないようである。
そのまま、顔が青白くなってきた中年を見もせずに管を吸い続ける。

「…?」

突如として残骸の上に現れた黒い魔力に、青年は目をひそめる。
だんだんと広がっていくそれを見て、管を消した。

「人の食事を邪魔しないで欲しいなぁ…」

その魔力が男によってもたらされたものだと知って、青年は不満をもらす。
ほとんど吸い付くした後であったが、血を無駄にしたことに少し嫌になった。

「ま、いいや、美味しくはなかったけど、お腹は膨れたしね」

無理やり自分を納得させる。納得し切れていないが。

「ちなみに新月は7日後だよ」

今度は少し嬉しそうに無駄な情報を伝える。 <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<>sage<>2013/08/31(土) 20:48:30.16 ID:kK/BlobnO<> 【公園】

…しっ

(…自警団か、どうするかな)

ダンッ

【藍色の長髪に道義、紅のコートを羽織った少女が八極拳の型打ちをしている】
【年齢はおそらく17.18。目の下に大きな刀傷がある】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/08/31(土) 21:13:24.74 ID:Lqr6k6ARo<>

(目標の取引先に成り済まし、今夜ここで会うことになっているんだか…、)

【それなりににぎわう酒場にて銀髪黒ずくめの男がカウンター席で酒をのんでいる】
【目標というのは、暗殺対象という意味だ】

【そいつのことをただただ待つ】 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/08/31(土) 21:23:30.50 ID:QcObdtyco<> 【数ヶ月前に遡る。表沙汰のメディアには明らかにされていないが軍の組織を震撼させる事件が起きていた】

【Mark00-Blizard Bolt「雷雪」の脱走。軍のS級機密殲滅型破壊兵器。元は鎮圧型のロボットとして作られたがエラーにより暴走。永遠凍結にて隔離中だったが再起動。基地を氷漬けにし破壊し脱走】

【今まで幾つの物街が破壊されている。巷では軽い都市伝説の様になっていたがそれがこの街にも現れる】

目標補足-破壊開始-

Full Burst

【掌から電撃と冷凍光線を放ち脚部からはミサイルを乱射し至る所が凍りつき稲妻が走る。口から出る冷凍光線は街の建物を凍らせ破壊する】

【まるで戦争でも始まったかの様な攻撃。轟音。悲鳴。全て鳴り止む事はない】

停止。

【攻撃が止まったと思えば目の前の建物はほぼ崩壊していた。】

/暇な人からんでくだしあ

<> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/08/31(土) 22:31:25.29 ID:FE9LPqgxo<> >>37
「あーぁ...何も無い」
「普通に平和でいいけど」

若干退屈加減に首を鳴らす
ここ1ヶ月、殆ど特別な出来事は起こらなかった
まぁ起こっても大概厄介ごとだが、それに慣れてしまうと、若干寂しい

「本当、何か起こらなn...え?」

目の前に降ってきた...いや、そのまま進んでいれば確実に潰されていた位置降ってきた瓦礫に、若干動揺しつつも、その根元を探す
まぁ、爆音が聞こえた時点で大凡検討はついた

「...何というか、案の定そうなるのな」

また厄介事か...という呆れと、同時に思い出した戦闘意欲
こうなれば、参加する以外無い

降ってくる瓦礫をゲーム感覚で避けつつ、500m程突っ走り、十数メートル前方を見る
ーー破壊の原因が居るであろうその場所をーー <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/08/31(土) 22:37:11.81 ID:QcObdtyco<> >>38

生命反応確認.

【周囲を見渡す。そこには爆発や炎などは上がっておらず。焼き焦げた跡と無数の氷塊が街の一部を包んでいた】

高エネルギー反応確認.迎撃翌用意.

【腕がガトリングガンに変化する。そして捉えた高エネルギー反応。つまり博斗を確認し迎撃の用意をする】

目標補足.破壊開始.

【そしてそれに目掛けて冷気と電気を帯びたガトリングガンで目標に向けて乱発する】

【彼が見れば驚くだろう。何故ならばこの兵器の容姿はあの男。掌 拳次と瓜二つなのだから】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/08/31(土) 22:45:43.92 ID:FE9LPqgxo<> >>39
「んー...あれ?」
「生命反応って俺の事だよなぁ...っつーか...拳次?...え」

良く知っているその容姿と、その行動の内容が頭の中で混線し、反応そのものが一瞬遅れる

気づけば視界には弾丸が写っていた
だが、ハンドガンの類ではない
何しろ弾数がそれの比では無いからだ

「なっ...てめ...」

不意打ちにも似たその攻撃は、能力使用に必要な時間を相殺しても有り余る「思考のラグ」を与えていた

「うぐ...なっ...」

ほぼ反射神経で躱す
しかし、能力を使用しないで避け切るのは不可能だ

右頬、左側筋など、計4箇所を掠りつつ、皮膚を数mm抉って行った <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/08/31(土) 22:50:09.01 ID:QcObdtyco<> >>40

対象の存在を確認.

【その目は冷たくまるで人ではない様な声と瞳。】

破壊失敗.続行.

【腕が元の形に戻り左腕を構え電撃を放つ。それと同時に両方の脚からミサイルポットが飛び出す】

破壊開始.

【直後ミサイル総計4つが放たれる。二つは冷気の爆発をもう二つは電撃を着弾地点に炸裂させるだろう】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/08/31(土) 22:58:27.59 ID:FE9LPqgxo<> >>41
「...なんか違うよな」
「というか何もかも...か」

抉られた部分の周囲は一瞬で消滅・再生を行う
放置してると不便だ

「電撃...ミサイル...」
「んなもん街でぶっ放すなよ...」

電撃を上空に飛んで回避する
そして追撃のように迫るミサイルにナイフを構え、亜音速で発射する
しかし、4つのうち1つは外れ、迫ったミサイルを足で迎撃する
しかし、直後冷気で足を凍結され、左足が動かせなくなった

「いつからそんな武装持ったんだよ...おい」

凍結された足は、少しづつ熱で解凍されていく <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/08/31(土) 23:22:42.68 ID:QcObdtyco<> >>42

破壊.不完了.よって続行する。

【ミサイルを補充。そして二つの腕を前に突き出す。彼の攻撃は止まらない】

冷凍光線発射。引力波作動。

【右腕からは青色の光線。それは冷気を纏った光線だ。もう一つ細い電流が左腕から放たれる】

【それは引力の力。当たればこの男に引き寄せられていくだろう】

【目的は接近させてからの冷凍光線を当てるという所だろう】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/08/31(土) 23:28:47.51 ID:FE9LPqgxo<> >>43
「破壊プログラムでも入ってんのか?」
「引力波...ねぇ」

ならば、と言わんばかりに笑う

左腕から発っせられた電流に突っ込む形で、左前方に飛ぶ
そして、右腕で受けつつ、引力の力を利用し、最初の跳躍で冷気を避けつつ、急接近、溶けきっていない左足で、背面回し蹴りを食らわせるべく体制を整え、引力や能力の加速による最高速で足を振る <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/08/31(土) 23:35:26.59 ID:QcObdtyco<> >>44

目標急接近.回避不可能.

【そのまま蹴られ吹き飛び瓦礫の中に埋もれる。肌からは機械部分が露出しスパークが走っている】

戦闘続行可能と判断.破壊再開

【相手の足元に冷凍光線を放つ。それは氷柱を作り相手を刺そうと迫る】

斥力波作動

【左腕で再び細い電流を走らせる。当たれば反発し合う磁石の様に遠くに吹き飛ばされるだろう】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/08/31(土) 23:45:57.03 ID:FE9LPqgxo<> >>45
「今度は氷...氷と雷...?」

足元に飛んできた氷柱を、横に一回転して躱す

そして、再び流れた電流
今度は、体制の問題もあり、躱せず、体に命中、意味を理解するまでの時間も与えられず後方に吹っ飛ばされる

「爆発というか...磁力か...」

おそらく、命中した部分に一定の電力を帯電させ、反発力を生み出しているのだろう

十数メートル吹っ飛ばされた後、体制を立て直す
そして、片手剣を作り、前方に構えると同時に音速で発射
自分に向かう衝撃波を運動エネルギーで相殺し、刃は熱を持ちつつ相手に迫っていく <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/08/31(土) 23:50:38.59 ID:QcObdtyco<> >>46

破壊不完全.

【吹き飛んだ隙に即座にエネルギーを蓄える。片方からは電気が。片方からは冷気が放たれている】

目標急接近.対応可能.

【音速で近づく相手に兵器はあえて斬撃を食らう。食らいに行ったと言う方が正しいだろうか。肩部分が貫通し電気が走る】

掃射準備完了.

Full Burst

【両腕がガトリングガンに変形しミサイルポットが出現。口には電撃が集まっている】

【それが相手目掛けて掃射される。これをどう対応するだろうか】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/01(日) 00:00:34.86 ID:kOaZ0I/mo<> >>47
「...はぁ!?」

ちょっと待て
今自分は3つの危険に晒されている
1つ目は、両腕の機関銃
これは能力で逸らす
2つ目は、ミサイルポッド
これも迎撃出来る
問題は3つ目
電撃は能力で逸らす事が出来ない
一応出来るが、消耗がデカくてやる気になれない
ならば...

「物体生成...か」

まず正面に運動エネルギーを集め、ガトリングの弾丸を空中に停滞させる
そして、向かってくるミサイルを、止めた弾丸の幕で迎撃
最後の電撃は、正面にゴム樹脂やポリエチレンなどを使い膜を貼った板で防ぐ
が、それで防ぎきれる訳もなく、一部貫通して流れてくるが、予め右に離脱しておく

「...お前...何なんだよ...」

反撃に出るべく、手に鉄球を出現させる
そして、亜音速で発射
だが、予め数千度の熱を持たせる事で、能力で形を保持しつつ、空中で溶かす

超高温の溶解鉄の弾である <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/01(日) 00:07:36.31 ID:EaCjGC0Co<> >>48

破壊不完全.「Destroy System」発動予定

【掃射しても破壊できない。表情には出ていないが焦っているのかもしれない】

斥力波作動。

【高温の溶解鉄に小さな電撃を当て相手に返す様に吹き飛ばす】

作動予定時間10秒後

【その場で動かなくなる。まるで嵐の前の静けさの様な】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/01(日) 00:12:30.73 ID:58/pqKEFo<> >>34
【黒い海の中に呑みまれていく残骸の中、一つの影が揺らめいた。】
【一筋の赤い光が闇に浮かび、それらは残影を残しながらゆっくりとこちら側へと歩み寄ってきた。】
【暑苦しいオーバーコートを風に靡かせ乍ら、左腕の腕章を夜闇に浮かべ、右の瞳は紅色に煌々と輝かせ。】
【ハンス・バイエルは、やれやれと首を横に振って、目前にまで歩み寄った彼の肩に手を置いた。】

「……ラインハルト。ホラーの季節はもう終わりかけだぜ?」

『いえ。大尉の魔術の作動を感知したので……如何いたしたのかと、思いまして。』

「お節介だなぁ……ホント。」

【その男は、ハンス・バイエル以上に興味の欠片も彼へと向けず。】
【軍靴をコツリコツリと響かせて、紅い光は静かに消えて。彼もまた静かに、彼の横へと佇んだ。】
【だが。経験のある物ならば気付くだろうか。息遣い、足運び、空気の震わせ方、全身に滾る生命としての力。】
【彼もまた人の外を歩む者。人の身に非ずとも、一人の隣を何十年と歩み続ける人外である。】
【ハンス・バイエルもまた、彼を信頼し切った様子で略帽を取り、彼の頭にふざけ半分にぽんっと置いた。】
【口を開きかけた彼を遮る様に、ハンス・バイエルはまた口を開く。】

「新月ね。新しい月何てのたまっちゃいる物の、結局は気が遠くなるほど昔からある同じ月だ。
 ……そうだよなぁ、そんな風に俺達は、またあの旗を掲げたいと銃を握ってんだったな。」

【何処か遠くを見つめるかのように、何処か遠くに思いを馳せるかのように、そんな風に言った。】


/遅ればせながら、返しますっ! <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/01(日) 00:12:44.51 ID:kOaZ0I/mo<> >>49
「....返ってきた...」

運動エネルギーで地面に叩き落とす
地面が高い音を立て、溶解した金属はすぐに黒くなるだろう

「....デストロイモード...?」
「.......ヤバいな」

取り敢えず今のうちに行動不能に陥れたいが、案の定斥力、引力波という攻撃がある以上不用意に近づけない

ならば
地面に手をつけ、周囲の地面を消し、エネルギーを溜める
範囲は大凡半径10m程

このエネルギーを使い切るぐらいの用意が必要かもしれない

「...さて...」 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/01(日) 00:17:39.03 ID:EaCjGC0Co<> >>51

「Destroy System」作動

【蒸気と共にそれが一瞬で凍りつき電流で散りとかす。凄まじい程の冷気と電流が兵器の周囲に走る】

破壊再開.

【赤黒く染まったそれは先程とは比べ物にならない程の冷凍光線と電撃を両腕から放つ。光線と電流が通った箇所は凍り稲妻が迸る】

【そして極め付けは口から放つ極太の冷凍光線。威力も去る事ながら発射速度も大幅に向上している】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/01(日) 00:29:47.10 ID:kOaZ0I/mo<> >>52
「....なんだよあれ...」

驚愕
人知の範囲内ではない
誰だ、あんな物を作った馬鹿者は

仕方ない....

「本気で行かせて貰うか...1ヶ月ぶりか?」
「エネルギー収束...」

両手に握るようにエネルギーを収束、二本の刃を作り出す
青白く輝いていて、周囲に伝わってはいないが、太陽の中心核ーー100万度ーー程の熱を最大で出せる

刀身は2m程、重さは無いので両手に1本づつ

光線を受け流し、電撃を相殺していく
だが、口から発射される光線は、両腕のガードを貫通し、足などを凍らせて行く
それでも、間合いを詰め続け、10メートルを切った辺りで止まり、渾身の一撃を食らわせるべくその場で右腕を掲げる <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」&掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/01(日) 00:36:18.44 ID:EaCjGC0Co<> >>53

破壊する.全てを.

【悪魔の様なその兵器は周囲に甚大な被害を加えながら攻撃していく】

接近.対応不可.

Full Burst

【食らった一撃で装甲が落ち電流が走る。だが即座に立ち上がり再び総攻撃をしようとした時一瞬だけ隙が出来たその時】

-------「衝撃破・號」-------

【突如放たれた巨大な衝撃波。それは空中から放たれた物。それを放った張本人こそ】

まさか博斗が迎撃してたとはな。復活していやがった。

「軍の奴らめ。永久凍結で隔離させていたはずなのに!」

【掌 拳次が現れる。紛れもない本物だ。その横には小さなロボットが居る】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/01(日) 00:40:33.84 ID:kOaZ0I/mo<> >>54
「まだ終わってないん...ん?」
「......拳次!?」

目の前にいるロボットはやはり偽物か
拳次もサイボーグだったのであり得るとも思ったりしたが

「...そのロボットなんだ?」

隣にいるロボットに目をやり、もう一つの疑問

「あとこいつ何だよ」

刀身でロボットを指し、序でに足の部分を突き刺す

「てか誰だよ、これ作ったの」

凍ったり、電撃を食らったりした部分はすでに治っている様子 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」&掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/01(日) 00:46:45.18 ID:EaCjGC0Co<> >>55

「装置の電源を切りっと!」

おう、ひさびだな。あぁ、こいつは俺の担当医者みたいな物。

「違うよ、科学者さ。これを作ったのも僕だ。」

まぁ本当はこんな暴走を起こさない鎮圧型のロボットの筈だったんだけどな。

「制作中にAIが暴走して全てを破壊する殲滅型兵器になってしまった。それ以来軍の特殊施設に永久凍結をさせていたんだけど。」

この様だ。電源も全て切った筈なのに突如動きだし再び暴走した。恐らく何者かの手による物だろうな。

【ピクリとも動かなくなった。先程までの破壊活動が嘘の様だ】

まぁお前の事だからやられたりはしなかっただろうな。 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/01(日) 00:53:46.82 ID:kOaZ0I/mo<> >>56
「これ電源あったのか...あたり前だが」

ロボットを見つめ、少し考える

「担当医...?...あぁ、なるほど」

要は拳次のメンテナンスとかだろう
まぁ、そうじゃなければなんなのか

「人工知能の暴走か...全く、管理に気をつけてくれよ、これ能力者か相当な手練れじゃ無いと一瞬で氷結感電死体に変わるぞ」

「ふむ...電源切るとこうなるのか」
「てか、この後大騒ぎだろうな...何処ぞの黒い盾の集団の厄介になるかもな...」

はぁ、と溜息をつく <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」&掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/01(日) 01:03:10.23 ID:EaCjGC0Co<> >>57

「ぐうの音も出ないよ。だけど可笑しいんだ。電源も切り永久凍結させておいたのに動き出すなんて」

一回目の暴走の時は俺が止めたんだよな。全く偽物がやってくれるぜ。

【ポカポカと目の前のロボを殴っている】

「恐らく第三者がこれを起動させた。」

それしか考えられないな。ん?今黒い盾がどうとかっていったな。ブラックシールドの事か?

【服から出したのはブラックシールドの証明書。しかも特殊戦闘部隊部隊長と書かれている】

後処理は部下達が行ってる。はぁー、拍子抜けだぜ。折角久々に闘えると思ったんだけどな、

お前とは全力でやりたいしな。

【お前とは博斗の事を指しているのだろう。決着をつけたい所だが今の状態だとフェアではないと思ったのだろう】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/01(日) 01:12:18.49 ID:kOaZ0I/mo<> >>58
「はぁ...まぁ、大体分かった」
「誰が電源入れたのか...」

「偽物か...ていうか、異常にお前に似てたな、あのロボ」
「今度暴走したら禁じ手使って世界から抹消する」

勿論、原子の一つも残さず...

「あぁ、そうだg.......はぁ!?」
「...入ってるのか...しかも隊長って...」

「あぁ、俺?別に良いが」
「あんなので精神力使い切ってたらとっくに俺は死んでる」
「肉体的な疲れはもう一度体を作り直せば良いだけだし、第一能力依存だからな」
「どうだ?一本勝負でも1対そっちの部隊でも構わねえぞ?」

<> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」&掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/01(日) 01:19:46.54 ID:EaCjGC0Co<> >>59

「そういう事。こいつは動き出さない様にもう一度自分の所で隔離しなきゃね、」

【倒れているロボットを何処かに転送し消し去る】

まぁ、成り行きでな。こういう組織に入ってる方が何かと情報は手に入るし。

【部隊が撤収していく。残されたのはここにいる三人のみ】

言うねぇ。そうこなくちゃ。いったっ!!

【身構えると同時にロボに殴られてしま
う】

なにすんだよ!!これから始まる所だろうが!!

「拳次のアホ!まだメンテナンスの途中だろ!メンテナンス中の過度の戦闘は禁止!!俺だっていつでも暇人じゃないんだから!」

【まるで母親に叱られる子供の様だ。残念そうなショボーン顏になっている】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/01(日) 01:27:36.51 ID:kOaZ0I/mo<> >>60
「ほうほう、転送か」
「まぁ、出来るだけ管理に気をつけて欲しいもんだよ」
「多分、次があったら灰ですらない存在になるだろうな」
「あそこの地面みたいに」

指差す先は半径10mの半球状に抉れた地面

「成り行きか、まぁ、仲間が居るのは良いことだ」
「そういう部隊に俺が居ると、多分一人で突っ走ってカタを付ける事が多そうだからな」

多分部隊が到着する前に拷問が始まっているに違いない

「ま、部隊全体でお前1人分ぐらいだとすれば、禁じ手使ってイーブンだろうしな」

武器を片っ端から無に変えて行く様が浮かぶ

「んじゃあ、はじめ...ん?」
「.........うん...まぁ...拳次、一応従っとけ」
「経験上無理をした奴は不完全なままで終わる規則があるから」

拳次のリアクションに笑いを堪えつつ、話す <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」&掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/01(日) 01:35:21.33 ID:EaCjGC0Co<> >>61

「頼もしい限りだよ。あいつは破壊兵器になってしまったけど俺の最高傑作の一つでもあるんだ。また一から作り直さなきゃね。」

けっ、俺にそっくりな悪趣味ロボットなんて真っ平ごめんだな。いって!!

【顔が見れなくても何かオーラの様な物で物凄く怒っているのが伝わる気がする】

そういえば霜月ちゃんは元気かよ。あの子がきっかけでブラックシールドに入ったからなー。

「僕が作った脚の調子も気になるね。」

俺会議とかサボるからあんまり会わないんだよな。

「その代わりにいつも誰が退屈な会議に出てるんだっけ?」

【ギクッとしてしまう。ゴゴゴゴゴみたいな感じの物がロボの後ろにある気がする】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/01(日) 01:44:04.61 ID:kOaZ0I/mo<> >>62
「んじゃあ、分解なら手伝っても良いが」
「勿論原子分解」

しかも挙げ句の果てに消滅する

「...........クク...」

茶番のような感じで笑いが込み上げてくる
どうにか抑えているが、ロボットのオーラがなんとも言えない

「あぁ、あいつは元気にしt...なんで知ってんの?あいつの事」

何故そこが繋がったのか
全く分からない
あいつが黒盾の関係で話して居るのならまだしも、拳次が入るキッカケになるということは、その前に一度話しているのだろう

「ん?...あぁ、なんか何時だか付けて帰ってきたあの機械か?」
「てか製作者あんたかよ...結構慣れたらしいぜ、走り回るには慣れに時間が掛かるけど、日常生活に不便は無いらしい」

「...やっぱお前らしいわ」

この二人は漫才のコンビでも作れば良いのでは無いか
特にロボットのオーラが決め手だ <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」&掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/01(日) 01:51:58.79 ID:EaCjGC0Co<> >>63

「なんでこう能力者は皆こうなんだ!それにあのロボットには…。」

【言おうとしたが言えなかった。拳次を見て言葉が詰まってしまったのだ】

おう!一度会ってるんだ。釣りをしてたらいきなり銃持って魚にぶっ放してるからビビったよ。

「セーラー服と何とか見たいだよね。」

お前何歳だよ。

「そりゃそうさ!装甲は拳次の手脚と同じ素材で作ってあるからね!丈夫でもあるし何より軽い!」

やっべ、通信だ。本部からドヤされる!行くぞ憲師!!

博斗!今度あった時こそ決着をつけてやるからな!首洗って待っとけよ!!

【そして飛び立つ。空の彼方へ】

-----【同刻、某所】-----

組織の再生終了.プログラムを再起動

【そして再び動き出す】

破壊.再開

/お疲れ様でした!!

<> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/01(日) 11:24:50.60 ID:kOaZ0I/mo<> >>64
「大体そんなもんだろ、経験的に...ロボットには...まぁいいか」

また今度説得(物理)で聞き出そう

「あぁ...なるほど...俺が海鮮食いたいって言った時か...」
「てかセーラー服となんとかって何だよ」
納得
というか、何故こいつはその時漁港に居たのだ
あとセーラー服って何だっけか

「何か少し前のカーボンナノチューブ見たいだな、性能は段違いだろうが...」

「はは...本部によろしく言っておいてくれよ」

見送り、視界から消えると同時に、空中に飛び立つ

「さて...なんか嫌な予感がするなぁ...」

取り敢えず、辺りを見回す

「...ま、いっか」

//お疲れ様でしたー! <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/01(日) 16:06:52.15 ID:ms5Os1vm0<> >>50
「…(誰だろう…)」

いきなり現れたその男に、青年は思いを馳せた。

「(人間ではないだろうね、何というか、食欲がそそられない)」
「(まあ、どうでもいいか)」

人外であることを食欲で判断し、思考を中断する。

「…おっと」

月をぼーっと見ていた青年が、いきなりとある路地に目を向けた。
どうやら何かの気配を察したらしい。

「まさか本当にここにいるとはねー…逃げるか…」

それは青年にとっては忌むべき選択。
しかし強制されている選択。

「それじゃあ僕は行くね、ここにいても意味なさそうだし」

目の前の男二人に背を向けようとして、思い出したようにまた振り向く。

「そうそう、これは勝手な願い事だけどさ」
「もしオールトって子に会ったらよろしく言っといてほしいな」
「僕の名前はサテライトだから、よろしくね」

そう言って、青年は夜の闇に一陣の風を残し、消えた。

/グダグダになってきたので、強引ですが終了させていただきます
/お疲れ様でした、またよろしくお願いします。 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/01(日) 23:49:32.05 ID:58/pqKEFo<> >>66
【何かに勘付いた様に、彼が声を上げた。】
【彼の言葉に興味が湧かない訳では無い、が、面倒事に自分から突っ込みたいと思うような気分ではなかった。】
【横に立つ男も、そもそも自らの意思で何かを行うという事が無く。僅かにその路地に視線を逸らしただけだった。】
【彼の名と頼みを受け取って。】

「ふーん、オールトね。オーダーは確かに受け取らせてもらった。
 ただ――――"どんな形"になるかは知らねぇぞ、異形(variant)の君。
 そうそう、俺の名だが――――。」

【其の続きを言う前に、彼は夜の闇へと消えて去って行った。】
【一陣の風が彼の頬を撫でつけ、それを指先でなぞる。】
【指先で眉間の間を抑えると、深く息を吐いて首を振り、しまったなとでも言いたげに言葉を続けた。】

「――――聞こえていようがいまいが、名乗られたら名乗るのが礼儀。
 俺の名はHans Bayer……まったく最近の若いのはせっかちで困るな。行くぞラインハルト。」

『了解(jawohl)、大尉。』

【右手の指先を眉間から離し、傍らの男にそう言って、軍靴を鳴らして夜の道を歩き出す。】
【夜族が歩む道であろうと。人外が跋扈する夜の未知だろうと、彼等の進軍は止まらない。】

「さて、何処をぶっ壊そう?御者(auriga)の名に懸けて、ド派手に行かなきゃな。」

『白紙のその果てまでも共に。――――Sieg Heil。』

【彼等の下へ吹き付けるのは、数十年の年月を経て研ぎ澄まされ続けた復讐と再興と渇望の熱風。】
【勝利万歳の声と共に、ゆっくりと魔の手は這いずり回る。】

/パー速の鯖移転で書き込めませんでした、申し訳ない!
/私もそろそろ〆に入ろうかと思っていたところです
/絡み、ありがとうございましたっ!! <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/02(月) 11:00:23.72 ID:/hRzs8Rzo<>

(目標の取引先に成り済まし、今夜ここで会うことになっているんだか…、)

【それなりににぎわう酒場にて銀髪黒ずくめの男がカウンター席で酒をのんでいる】
【目標というのは、暗殺対象という意味だ】

【そいつのことをただただ待つ】 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/02(月) 17:23:08.60 ID:pBcmNFiTO<> >>68

破壊対象.消失.

【街は復興していた。この兵器が破壊対象としていた青年も消えていた】

探索.

【街を探索する。見た目はほぼ人間の男は案外街に馴染んでいた】

破壊対象の捜索を続ける.

【そして辿り着いたのはある酒場だ。酒などは勿論飲むわけではないが何となく此処を今回の破壊対象に決定した】

破壊目標を選択.破壊開始.

【左腕からは電気が纏われる。それを酒場の入り口に向けて放ちドアを破壊した。】

【現れたのはブラックシールド特殊戦闘部隊部隊長に瓜二つの破壊兵器】

【壊した入り口の前で不気味に立っていた】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/02(月) 18:17:08.52 ID:4D7Hq66/o<> 「前に比べりゃ、涼しくなってきたな...」

【夏も終わり、秋の色が見え始める街並み】
【世間の夏休みムードはもう終わったのだろうか】
【1人、遊歩道を歩く銀髪の好青年】
【ペットボトルに入っている水を飲み切る】
【飲み切ると言っても、すぐに中身は補填されるのだが】
【水が入ったペットボトルを見て、その水を周囲に撒く】

「打ち水...っつーんだっけか...そういや、誰も居ねえなぁ...」

【周囲には殆ど人が居ない】
【当然だ、もう既に世間で言う「夏休み」は終わり、皆働き、学んでいるのだから】
【時々図書館や本屋に行って本を読んでいるので学は人並みにある】
【まぁ、自分の能力関連で、原子などの話ならばかなり学んだので、知識はかなりある】
【というか本来なら自分は年齢的に恐らくまだ学に勤しむはずなのだろう】

「さて...適当になんかすっかな...」

【足元にあった小石を拾い上げ、コインに作り変える】
【そしてそれを指で弾くと、銃弾を思わせる速度で熱されながら上空に飛翔して行った】

「コインガン...つっても銃の要素ないが...」

【数十秒たち、溶けたコインの一部が、赤い液体となって降ってくる】 <> 佐藤 守
◆zYSTXAtBqk<><>2013/09/02(月) 18:45:57.10 ID:ndXP1Bxe0<> >>70
学生は今頃2学期に突入か…

【ジャージ姿の守は、街中をパトロールしながらそう呟いた】
【おとといまで、街にあふれていた子供は今は一人もいない】



【守も、三年前まではただの学生だった】
【戦う理由があるといっても、少しは学校生活に未練がある】

(まぁ、今更後悔してもしょがないか、自分で決めた道だ)

【気持ちを切り替えるため、空を見上げながら体を伸ばす】
【すでに、いつも通りの顔に戻っていた】
【が…】

ん?

【ふと、視界に赤い液体が移った】
【それは、素人が見ても危険だとわかるであろうものだった】



【反射的に素早い動きで右側に移動し、それを躱す】
【地面に落ちた液体は、煙を上げている。どう見ても高温だ】

(もしかして、アウリガの仕業か!?)

【そう思い、周囲を見回す】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/02(月) 18:53:54.40 ID:4D7Hq66/o<> >>71
「んーっと...着弾地点は...っと...あれ?」

【目で溶けたコインを予測してみればそこには人がいた】

「あ...やべ」

【地面に落ちた筈の溶解鉄は、冷える様子もなく、熱を発し続けている】
【本来ならすぐに冷めるはずなのだが、熱を与え続けている以上、冷めることは無い】

【恐らく、相手の目は此方を捉えているのだろう】
【そうでなくとも、溶解鉄を躱した時点で犯人がいる事を悟っている筈だ】
【取り敢えず、溶解鉄が落下した場所まで走って行く】

「い...いや、すいません...」

【苦笑しながら、銀がかった白のの後ろ髪をかく】
【見た目は大学生程度】
【ただ、制服を着ている訳でもない】
【ジーンズにパーカーである】 <> 佐藤 守
◆zYSTXAtBqk<><>2013/09/02(月) 19:06:25.53 ID:ndXP1Bxe0<> >>72
ん?

【こちらに向かってくるパーカーを着た青年を見つける】
【敵かと思った守は、ついつい身構える】
【だが、どうやら違うようだ】

すいませんで済めば警察もブラックシールドもいらないんだよ!

【苦笑しながら、謝ってきた彼に、心からの怒りを向ける】
【さっきが体全体から溢れていて、目も血走っている】
【被害を受けたのが一般人だったら、ただ事では済まなかっただろう】
【街を守る人間として、守はそれが許せないのだ】

ちょっと本部まで来い!

【感情が高ぶっているゆえの荒い口調で、そう言い放つ】
【手には、いつの間にかブラックシールドの手帳が握られていて、青年に見せている】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/02(月) 19:12:50.75 ID:4D7Hq66/o<> >>73
「い...いやそうなんですけどね...最近あんま事がおこr...え?」
「ぶ...ブラックシールド!?」

【全く予想して居なかった】
【一応反抗する気は無い】

「...まさかのブラックシールド構成員...じゃあ、流の奴の事も知ってるよな...?」

【警邏部隊の隊長の名前を出す】
【免罪ではなく、久々に会えるかもしれないと言う若干の期待がこもっている】

「てか、そういや何処の所属?」

【怒られているが、全く恐怖もせず、寧ろ質問責めである】

//すいません、2時間半程落ちます...
//ロールは凍結で良いでしょうか? <> 佐藤 守
◆zYSTXAtBqk<><>2013/09/02(月) 19:17:16.11 ID:ndXP1Bxe0<> >>74
了解しました <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/02(月) 22:47:41.66 ID:4D7Hq66/o<> //佐藤さんいらっしゃいますか? <> ゼクス ◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 12:00:32.51 ID:hzjvvo3mo<> >>69

…あ?

【突然の爆音、その発信源を見やれば、見知った顔がそこにはあった。】

【ただ――なにかが違う。漠然とそう感じた。なんだか厭な感じだ。】

【反射的に手に持っていたグラスを握り割ってしまった。】

――どちらさんで?

【立ち上がり相対すれば、そんな問いかけをして。】 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 12:36:19.11 ID:QUOJnk7gO<> >>77

対象の情報を確認.

【機械的な音を出し相手を見つめて静止している。その動きは機械の様な物】

自警組織ブラックシールド隊員ゼクス.

破壊対象確認終了.

最終目標.ブラックシールド隊員.掌 拳次の情報を教えろ.

【右の掌からは凄まじい冷気が纏われ青色に輝く光弾となり相手に向ける】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 13:32:00.54 ID:hzjvvo3mo<> >>78


全部聞こえてるぞ。ようは、俺の知る人とは別人っつうことでいいんだな?

【テーブル席の板を、引きちぎるようにして手に持てば、向けられた光弾めがけ投げ飛ばし。】
【腕に革のグラブをはめて指をこきこき鳴らして】

上等だ。かかってこいよ。

【回りの一般人は、この異常な状態に逃げてしまったようだ。】 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 13:53:08.49 ID:QUOJnk7gO<> >>79

質問に答えろ.答えなければ破壊する.

答えるならその後に破壊する.

【投げられた板は光弾に触れ、一瞬で凍りつき砕ける】

質問への解答を拒否と判断.

破壊開始.

【脚からは二つのミサイルポッドが現れそこには多数のミサイルが見える】

【それを四つ放つ。二つは着弾地点で冷気を爆発させる物。もう二つは着弾地点で電撃を炸裂させる物】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 14:00:17.16 ID:hzjvvo3mo<> >>80


疾ッッ!

【重心を低くし、床に手を振れながら、床を蹴り互いの距離を縮める。】
【まだミサイルの弾道が低い段階で、床板をめくるようにしてそれを盾にして一度止まり、それでミサイルを防ぐ。】




<> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 14:06:23.62 ID:QUOJnk7gO<> >>81

攻撃失敗.次のパターンに移る.

【腕が変形しガトリング砲の様な形になる。それを外し肩口にセットし再び腕が元に戻る】

対象を破壊する.

破壊再開.

【両掌からは電撃と冷気の光弾を放ち肩に装着された冷気と電流を帯びたガトリング砲を放つ。店内は凍り稲妻が店を破壊しながら相手を攻撃しようとする】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 14:20:58.61 ID:hzjvvo3mo<> >>82


ッこいつは不味いな。


【側のテーブルにおいてあったケチャップを手に取れば、…、】

ぐはァッ!!

【聞こえるように悲鳴を上げてうつ伏せに倒れる。】
【腹の下で大量のケチャップが広がっていて。】

【まるで死体だ。】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 14:22:09.57 ID:hzjvvo3mo<> >>83/追記

【肩にのせたガトリングなら、うつ伏せになればそうそう当たるものではないと言う判断がある】 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 14:34:10.18 ID:QUOJnk7gO<> >>83

破壊完了.

【そして死体らしきそれを見ている。確認したいのは傷跡】

【果たして本当に破壊出来たのか確認していたのか】

処理を開始する.

【跡形もなく消すつもりなのか。左掌には電流が集まっていく。だが死体と思っているのか電流の充電時間が長い】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 14:37:32.06 ID:hzjvvo3mo<> >>85


―――捕まえた。


【突如として伸びた右腕は、相手の片足首をつかもうとする。】
【成功すれば、足と足首を離させるために、握りつぶそうとするだろう。】 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 14:47:38.96 ID:QUOJnk7gO<> >>86

破壊不完全.対応不可.

【右足首を掴まれいとも簡単に握り潰され切断される】

右足首を損傷.戦闘続行と判断.

【倒れ切断された所からは煙とスパークが出ている。すると両脚部からは冷気が放たれる】

ブースト機能作動.破壊再開.

【軽く空中に浮いている。冷気を放ち地面を凍らせながら不気味に浮翌遊する】

完全破壊開始.

【口を大きく開き冷気を圧縮させ冷凍光線を相手目掛けて放つ】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 14:52:25.31 ID:hzjvvo3mo<> >>87


万能だな。だけどこれだけ近づけりゃ都合がいい。

【前方に出した手で床を"掴み"、床を"引っ張る"。それは床をめくるためではなく、逆に倒れている自身を前方に弾け出すため。】
【光線を避け、かつ相手の腹部めがけて、抱きつき押し倒すようにするために突進する。】
<> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 14:58:57.30 ID:QUOJnk7gO<> >>88

対象の接近を確認.

【そのまま突撃を喰らい押し倒される】

損傷箇所は許容範囲内.

目標の誘導に成功.

【両手で相手をがっしりと掴み片方からは冷気、片方からは電流を流そうとする。だがそれだけでは終わらなかった】

【口からは電撃を放とうとする。ほぼ0距離からの放射だ】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 15:06:23.54 ID:hzjvvo3mo<> >>89


――〜〜 ッッ!!! 効くねえッッ!

【抱きつき押し倒した相手の超至近距離の電撃、目を見開き、髪はさかだち、ぷすぷすと焦げ臭い。】
【相手の背へと回された右手を電撃と冷気に震え苦痛に悶えながらも、相手の後頭部へと伸ばす。】

【後頭部を握ることに成功できれば――】
【握り潰すより先に、顔の方向を上へと向けるために軽く引っ張るだろう。】
【炎の向きを自身から天井へと向けるつもりだ。】

【同時に、徐々に指に力を込めていく。冷気と電撃により思うように力が入らない。】 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 15:15:31.31 ID:QUOJnk7gO<> >>90

破壊不完全.確実に破壊する.

【顔を上に向けられても兵器は攻撃を敢行しようとしていた】

【脚からはミサイルポッド、肩のガトリング砲、掌には再び冷気と電流が集まっていく】

【だが相手がとった次の行動によりこの兵器に異変が起きる】

中枢を損傷.中枢を損傷.

【フラフラと動きが覚束なくなる。先日の戦闘の傷を再生させた時、組織の中枢を頭部に移していたのだ。それが仇となった。】

ERROR.ERROR.

【正に隙だらけだった】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 15:35:56.54 ID:hzjvvo3mo<> >>91


――これで止まるがわかんねえが……。


【ひとまず炎を凌げればあんぱいだった。相手がロボットという心残りを除けば。】
【相手の後頭部にあてた右手、指に思い切り力を込め――】

【潰すッッ】

<> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 15:41:17.72 ID:QUOJnk7gO<> >>92

中枢を損傷.ERROR.

【人の肌が砕け中からはアンドロイドが露わになった】

戦闘続行不可能.甚大な損傷.

戦闘続行不可能戦闘続行不可能戦闘続行不可能戦闘続行不可能戦闘続行不可能戦闘続行不可能戦闘続行不可能戦闘続行不可能

戦闘を強制続行.「Destroy System」作動準備

【黒く体が染まっていく。辺りを禍々しさが包んでいき後頭部を掴んだ腕を高周波ブレードを取り出し斬りかかる】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 15:45:55.35 ID:hzjvvo3mo<> >>93


ッッまじィ!

【右手を一気に引き抜きにかかるが電撃と冷気によって思うようにいかず――】
【引き抜きには成功したが、結果小指を切断されてしまう。】

くそッ、――!


【押し離れるようにその場から退いて】 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 15:52:19.64 ID:QUOJnk7gO<> >>94

「Destroy System」作動.

【その瞬間、黒く染まった身体が元に戻りガシャンと倒れる。ピクリともしなかった】

Systemを強制終了.

【目の色は消え、武装された物は体内に戻っていく】

【闘いは終わった】 <> ゼクス
◆lnWmmDoCR.<>sage<>2013/09/03(火) 15:55:24.72 ID:hzjvvo3mo<> >>95


終わったのか、…?

チクショウ、だいぶ大きな代償を支払っちまった。

【失った右手の小指を見て顔をしかめると、その酒場をあとにした】

/これからバイトなのでこの辺で、お疲れさまでした! <> 佐藤 守
◆zYSTXAtBqk<><>2013/09/03(火) 19:00:12.21 ID:eunEeWeH0<> >>74
【青年から質問攻めにされた守だが、実はほとんど話を聞いていなかった】
【頭の中が、彼に対する怒りでパンク寸前だからだ】

話をずらすな!

【鬼のような形相で、大声でそう言い放つ】
【それもそうだ、話をずらされた挙句、なれなれしい口調で質問攻め、怒らないはずがない】

警部部隊の隊長がお前みたいな奴の知り合いな訳ないだろ!

【そこは、ちゃんと聞いていたらしい】
【隊が違うので、話したことはないが、名前くらいは知っている】

もういい!素直に従わないならこっちもそれ相応の手段をとる!

【義手の右手を硬く握りしめる】
【心身ともに完全に戦闘態勢に入っている】

そうされたくなかったら、素直に本部までついてこい! <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/03(火) 19:07:31.74 ID:MoD5aw2Do<> >>97

「ん?...あぁ、そうだったな」
「で、ブラックシールドの本部って何処にあんの?」

相手が相手なので堪えているが、大爆笑しかねない状態である
逆に楽しい、と言わんばかりの反応だ

「お前みたいな、とは心外だなぁ...まぁ、言ってみれば分かるかもよ?」

知り合いどころか命の恩人でさえあるのだが
それを言ったらまた怒られそうだ

「えー...別に戦闘しても、ついて行っても良いけど...」
『もし戦うつもりなら死なないように頑張ってね。』 <> 佐藤 守
◆zYSTXAtBqk<><>2013/09/03(火) 19:41:58.07 ID:4sfkJSuG0<> >>98
よろしい、ならば戦闘だ

【ついに、堪忍袋の緒が切れたようだ。全身の血管が浮き出ていて、顔は林檎のように真っ赤だ】
【馬鹿にされ、挑発もされたなら当たり前だ。それに、キャラもぶれ口調もおかしくなっている】
【ジャージのポケットに手を突っ込むと、中からスマートフォンをさらに薄型にしたような機械を取り出した】
【すると、それを耳にあてる。どうやら、誰かと連絡を取るようだ】

ああ、俺だ。これから、緊急戦闘をする。『結界』の準備をしろ
『はぁ!?いきなりかよ!』
いいから、早く準備しろ!じゃねーと、血管がブチ切れそうなんだよ!

【守の怒声で、連絡相手の男は何かを察したようだ】
【ため息をついたと思うと、いかにもだるそうな声で確認を始めた】

『わかった、今から『結界』を張る。他の隊員はそこにいるか?』
いない、俺一人だ
『そうか、それは良かった』
なんでだ?味方は多いほうがいいだろう

【まぁ、味方がいたとしても一人で戦ったと思うが】
【この生意気な青年は、自分の拳で懲らしめないと気が済まない】

『だって、よけいな犠牲者は増やしたくないからな。ハハハ』
…ちょうど帰ったら新技試そうと思ってたんだよな
『ごめんなさい、俺が悪かったです』
わかればいい
『ところで、相手は誰なんだ?お前がそこまでムキになる相手ってことは…』
いや、『奴ら』じゃない。『奴ら』なら、俺達だとわかった時点で襲ってくる
『じゃあ、誰だ?』
たいした相手じゃねえよ、ただの屁理屈男だ

【その数秒後、ロケット花火のような音が響く。それも、いくつもだ】
【音を発する正体は、空を飛ぶ小型のミサイル群だ】
【次の瞬間、そのすべてが激しい光を放ち爆発する】

さあ、覚悟しろよ

【光が消えたと同時に、守と青年の周囲が透明なバリヤー上のものに囲まれた】
<> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 19:48:01.01 ID:IUh3sUtvO<>
ボーッ

「なぁ、最近のボス変じゃないか?」

「あぁ、此処の所いつとあんな感じだ」

【部下達の会話は聞こえていない。どこか遠くを見ている男は過去の事を思い出していた。かつて一度だけ大敗したその時を】

あー、良い感じだ。まだダメだな。

「…ボス?大丈夫ですか?最近はアウリガや敵対ギャング達が抗争を広げております。何か手を打たなければ」

今話しかけんな。邪魔だ。

「し、失礼しました!」

【そこは広い草原。街の少し外れにある。二人の部下を連れて男はこの草原で何かをしていた。】

【だがそれは誰にも理解出来ないだろう】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/03(火) 19:49:32.48 ID:MoD5aw2Do<> >>99
「ふむ...ブラックシールドとの戦闘は始めてかな...」

今まで、サイボーグ、アウリガ、ロボット等色々と戦えって来たが、流石にこれは初めてだ

軽くリズムを取りながら、通話を聞く
「俺一人」という辺り仲間は居ないのだろう
いっそ部隊全体で来れば良いのに、とか一瞬思ってしまった

「...ん」

空中に発射されたロケット花火のような物体を目で追う

「おお、最新鋭のバリア的な奴かー」
「さて...じゃあ、お互い覚悟の元行きますか...」
<> 佐藤 守
◆zYSTXAtBqk<><>2013/09/03(火) 20:06:17.07 ID:GDknmlk80<> >>101
お前みたいなやつにも覚悟があるんだな

【皮肉を言うと、自身の義手の右腕を顔の前に掲げた】
【左でボタンを押す】

変身!

【突如、黒い機械的な鎧が宙に現れる。そのまま、守に磁石のように引き寄せられ体に取り付けられていく】
【頭部には、十字架を模した赤いグラスと昆虫のもののような獰猛さを感じる銀色の口部】
【腰には、発光装置の付いた金色のベルトが巻きつけらている】

さあ、行くか…!

【黒い鎧、十字架のグラス、昆虫のような口部、金色のベルト、怪しく光る発光装置、それらが守の戦士としての印象を引き立てる】
【通常加速ボタンを押すと、ボクシングのような構えをとる】

来い、初手は譲る <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<>sage<>2013/09/03(火) 21:01:50.39 ID:9Ql/NxqFO<> 【公園】

…しっ

(…自警団か、どうするかな)

ダンッ

【藍色の長髪に道義、紅のコートを羽織った少女が八極拳の型打ちをしている】
【年齢はおそらく17.18。目の下に大きな刀傷がある】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/03(火) 21:07:11.41 ID:MoD5aw2Do<> >>102
「まぁ、意外とね」

相手が変身する様を見て、色々と思う事があるが、とりあえず戦闘だ

初手で決めるのはちょっとつまらない
一気に剣の山で串刺し手前でもいいのだが
相手は自分が能力者だとは思って居るのだろうか

「さて....んじゃ、お言葉に甘えて」

右手で懐から出したのは、警察が使用するようなハンドガン

地面と垂直に構え、相手の頭、心臓、膝にポイントし、発砲
手慣れた感じだが、実際そこまで得意ではない
しかも言っても当たっても貫通するかも怪しい代物だが

これでは一般人も倒せないが、牽制としては充分だろう
銃弾が飛翔する中、青年は次の攻撃の事を考えていた <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 21:24:49.17 ID:9Ql/NxqFO<> >>100

…うーむ、街に迷ったかもしれない

【藍色の長髪に道義、紅のコートを羽織った少女が歩いてくる】
【年齢はおそらく17.18。目の下に大きな刀傷がある】


/>>103取り消し! <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 21:29:15.28 ID:MSCNSq3LO<> >>105

「ボス、誰か来ましたよ。」

うるせぇ、今はそれどころじゃねえんだ。邪魔するな。

「は、はい。」

【黒スーツの男二人と石段の上に座っている男。スーツの奴らからは兎も角石の上の男からは凄まじい程の覇気が纏われている】

「おい、そこでなにしてる?」

…これじゃダメだ。覇気を消すんだ。

「邪魔だからどっか行け。ボスが取り込み中なんだ」 <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 21:32:34.57 ID:9Ql/NxqFO<> >>106

…ん?
…そりゃ失礼したな

【引き返そうとする。】
【なにもなければその場から去るだろう】 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 21:36:13.92 ID:MSCNSq3LO<> >>107

「よし、これでOKだ。」

…強い気の流れか。八極拳?

【構えも何も見てないのに分かった。それは経験による観察眼の賜物か、直感か】

おい、小娘。その八極拳は誰に習った?お前の師は?

【気付けばもう少女の前にいた。唯ならぬ存在感を持つ男は風の様に軽やかにその前にいた】 <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 21:38:46.09 ID:9Ql/NxqFO<> >>108

…あん?
…なんだお前、エスパーか?

【困惑】 <> 佐藤守
◆zYSTXAtBqk<><>2013/09/03(火) 21:46:50.44 ID:Ec9savt80<> >>104
【ブラックシールドは、この街の治安を維持するための組織だ】
【当然、能力者や武装した者と普段から戦うことになる。そのために、独自の訓練を受けているのだ】
【その成果と、肉体強化、通常加速が合わせればハンドガンを躱す程度容易だ】

その程度か

【発砲する前に、動作だけで相手が銃を使うことは分かった。それが、ハンドガンなことも】
【なので、余裕をもって行動をした。どうせ、その程度の火力のものが当たっても大したダメージにはならない】
【発砲直後に右側に移動する、すぐにその横を銃弾が通った】

(…興ざめだ)

【守は、先ほど怒りを覚えると同時に、少し期待もしていた】
【ここまで、減らず口を叩ける相手ならば、かなりの腕の持ち主じゃないかと】
【実際、実力者が放つオーラのようなものを持っていた】
【だが、戦ってみるとこの程度だ】

(まぁ、実力を隠しているだけの可能性もある)

【そう考え、気を引き締める。先ほどの銃の扱いは、プロのものではなかった】
【なら、奴の本命は別だ。そして、それはおそらく】

お前、能力者か?

【脳裏には、先程の液体が映っていた】
<> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 21:47:29.24 ID:Oh3XgeqNO<> >>109

武道をやっているなら先ずは礼儀からだ。

【先ずは礼儀からと一礼し正座をして相手から視線を逸らさない】

俺の名前は掌 拳峰。流派は掌柔術。といっても分からんかもな。

【巷の都市伝説。過去死んだとされた天才武道家の掌 拳峰生存説。知っているからは知らないがそれは本当だった】

そして質問を質問で返すとは、中々斬新じゃないか。

君からの質問は答えた。次は君が俺の質問に答える番だ。おい、菓子を持って来てやれ。

「はいボス。茶菓子です。」

サンキュー。ほら、茶と菓子でも食いながら聞いてくれ。

<> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 21:52:46.73 ID:wjpa9uA+O<> >>111

…答えねぇ
…見ての通り(?)かどうか分からんが八極拳士だ、師はおらん

【パクパク】

…我流だ <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 21:54:23.98 ID:Oh3XgeqNO<> >>109
/修正しました。申し訳ない
武道をやっているなら先ずは礼儀からだ。

【先ずは礼儀からと一礼し正座をして相手から視線を逸らさない】

俺はエスパーではない。武道家だ。分かったのは勘みたいなもんだ。

俺の名前は掌 拳峰。流派は掌柔術。といっても分からんかもな。

【巷の都市伝説。過去死んだとされた天才武道家の掌 拳峰生存説。知っているからは知らないがそれは本当だった】

そして質問を質問で返すとは、中々斬新じゃないか。

君からの質問は答えた。次は君が俺の質問に答える番だ。おい、菓子を持って来てやれ。

「はいボス。茶菓子です。」

サンキュー。ほら、茶と菓子でも食いながら聞いてくれ。 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/03(火) 21:55:15.47 ID:MoD5aw2Do<> >>110
「その程度?心外だなぁ」

若干呆れると同時に、次の手を思いついた

「まぁ、ハンドガン撃つぐらい誰でも出来るよねー、そう『唯のハンドガンなら』」

相手の横を掠めていった弾丸は、その数メートル奥で停滞していた
つまりは宙に浮いているのである
その計3発の弾丸は、奥の方で互いにくっ付き、一体化
そして先程の様に「赤くなっていた」

数千度の熱を持っているその液体は、形を保持したまま相手の真上に上昇、自由落下を始める <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 21:56:59.42 ID:Oh3XgeqNO<> >>112

我流…ねぇ。師もいないのに、基盤はどうやって作った。

まぁ硬い話は抜きだ。

【すっと立ち上がり構える。】

俺と決闘してくれ。意味は分かるな?一対一の殺し合いだ。

【何の冗談でもない。ただ今は男のブチあっている壁を壊したい。その為にはあの時の感覚を思い出さなければ】 <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 22:01:33.83 ID:wjpa9uA+O<> >>115

…さァな。夢中でやってるうちに覚えたのかもな

【茶を啜り】

…決闘…?
…いいぞ…売られた喧嘩は買おうか

【立ち上がり、両手をダラリと下げ腰を落とし構える】
【直後、相手にジワリとした圧力が降り注ぐだろう】
【少女の放つ「威圧」である】

…名乗りがまだだったな
…大河原。ただの八極拳士だ


/>>113
わざわざありがとうございます!了解しました! <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 22:09:48.07 ID:PkZLP9KcO<> >>116

喧嘩ではない。決闘だ!!

【その瞬間。覇気が一層強くなるがそれは徐々に消えていった】

ふぅ、俺もまだまだ二流だな。良い威圧だ。

【笑顔だ。物ともしていない。それは威圧に慣れていると言った方が早い】

大河原君か。よし、やろう。

【策も何もないただの前進が並の武道家では無い事を示す証にもなるかもしれない。常人の比ではない摺り足で相手に近づく】

【そして掌を前に出す。攻撃ではなかった。男の狙いは何なのか】 <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 22:14:36.82 ID:wjpa9uA+O<> >>117



【不動】
【八極拳を初めとする中国武術の合理性は「待ち」にある】
【無駄な動きを省き、最小の動作で最大の威力を叩き出す】
【大河原の心は明鏡止水にあった】 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 22:25:00.93 ID:PkZLP9KcO<> >>118

相性悪いな。待ちとは。

【舌打ちを一つすればとりあえずは男も止まったままだ】

さて、このままお互いが待っていては勝負が付かないな。

どっかの偉人がそれは素晴らしい事だが今やっているのは決闘。そんな事は許されない事だ。ということは

【話しの途中でいきなりの素早い突きを放った。威力は対したことはない。速さだけの突きだ】 <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 22:27:08.59 ID:wjpa9uA+O<> >>119

…テキトーなことを…化勁

【左腕で突きをいなす】
【同時に左足で踏み込もうとする】 <> 佐藤 守
◆zYSTXAtBqk<><>2013/09/03(火) 22:29:55.34 ID:xeb8PxRT0<> >>114
いや、その程度だよ。お前は

【守は、気づいていた。後ろで、弾丸が何かしらの動きをしていることに】
【なので、勿論落下してくる高温の塊も楽に躱す】

俺たちが、毎日どれだけの能力者と戦ってると思ってるんだ。お前程度、俺からすればただの能力者だ

【ブラックシールドのメンバーは、大多数が無能力者だ。なのに、能力者等がうようよしているこの街の治安を維持できている】
【それはなぜか?大抵のものは、最新鋭の装備のおかげだという。だが、隊員達の答えは違う】
【対処法を知っているから、能力者と言っても大抵は戦闘の素人だから、覚悟ができているから、鍛えているから等だ】
【その中でも、一番支持されている答えがある。それは…】

能力があるだけでお前らはただの人間だ、化物なんかじゃない。だから、対処法さえわかれば、ただの能力者からただの人間になる

【敵に向けている言葉なのに、なぜか少しだけ温かさがあった】
【それはきっと、妹のことを思い出していたからだろう】

さあ、お前の全力を出してみろ。見事に全部、対処してやるよ

【青年に、右手の人差し指を向け、そう言い放つ】
<> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 22:38:00.62 ID:AtawKmv+O<> >>120

適当で良いんだ。俺はそれを目指してる。

【自身に踏み込む相手。それだけで男は相手の力量と共に自身の武道を披露出来た】

【踏み込んだ直後に前からではなく後ろから相手の足を自身の脚で軽く押し体制を崩そうとする】

【相手が踏み込んで来たならばそれを後押しすれば良い。相手と衝突するのではなく相手の勢いを利用する。大雑把に言えばそれが掌柔術の極意】

【そして体制を崩したならば軽く相手を押し地面に叩きつけようとする。此処まで男は自分の力を極限まで使わず相手の力を利用する攻撃方法を敢行しようとしていた】 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/03(火) 22:39:22.00 ID:+AxaqvEAo<> 随分と遠くまで来たなぁ……

【呟きながら夜空を見上げる少女が一人】
【街灯に照らされ煌く金髪と鮮やかな碧眼】
【肩と背中を大きく露出させた白のワンピース】

とりあえず、しばらくはこの街で搜索……かな?

【不安混じりの声には幼さが残る】
【だが、誰もが見とれるような少女がそこにいた】

と、とりあえず今日泊まれるところ探さないと!

【小脇に下げたトラベルバッグを抱えて街中へと駆け出した】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/03(火) 22:42:39.98 ID:MoD5aw2Do<> >>121
「そうか、その程度か」
「一応、何処時の特殊部隊長のサイボーグともタイマン張れるんだけどなぁ」

そういえば、あいつどうしてるだろうか
まぁ、そのうち会えるだろう

「いや、寧ろ化け物とか嫌だから」
「全く...暴走した殲滅ロボット止めてやったのは何処の誰だと思ってるんだ...」
「感情あるし、行動原理も人間だs...いや、一つ違ったか、俺に関しては」
「あと、対処法が分かれば人間つったな」
「対処法が分かっても対処する力が無いと、その認識には至らない」
「よっぽど自信ありそうだな」

まぁ、実際そうなのだろう
なんせこの街の自警団なのだから
そうでなければ務まらない

「全力は人生で一回も出したことねーよ」
「俺は、この技以上に人間...いや、生き物を[ピーーー]のに効率的な物を知らないからな」
「だから、使わないし、使えない」
「『人間』として心が拒絶してる」
「代わりに...これを見せてやろう」

右手の手の内に刀が握られ...否、出現する
鉄製...とは言い難い程の強度を誇るその刀は、漆黒の合金製
重さは100kgはあるのではないか
切れ味は日本刀に匹敵する

「剣術の方が趣味にあってるんだ、俺は」
「ま、銃も使えるけど」

100kgに及ぶ刀を持っているとは思えない軽々とした跳躍...いや、スピードで言えば80km/hに上る程の人外的なものだが
これも、ブラックシールドの「想定内」なのだろうか
まぁ、それはどうでも良い
ダメなら剣を破裂、または消滅させれば良い <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<>sage<>2013/09/03(火) 22:44:14.40 ID:wjpa9uA+O<> >>122

【大河原が行ったのが普通の「踏み込み」ならば足をすくえただろう】
【しかし】

(…柔術か)

ダンッ

【コンクリを踏み抜くほどの「震脚」ならば話が別だ】
【足で地に「踏み込む」のではなく地を「掴む」】
【「軸」を作ったため、柔で刈り取られることはなかった】
【震脚しながら…】











【中段左肘打ち】
【直撃すれば吹き飛び悶絶することになるだろう】
【運が悪ければ気絶してしまうかもしれない】 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 22:54:56.74 ID:AtawKmv+O<> >>125

…そうだよ。それが欲しかった。

【ニヤッと笑った。何故だろうか。男ははっきりと言えば無防備だ】

あぁ、最高だ。

【肘打ちを受け吹き飛ぶ。ダメージもしっかりと受けているが気絶はしていない。苦悶もしていない】

…無我。

【そこには何もなかった。力も。能力も何も使っていない男。それ故に不気味であった】

【果たしてこの世界に覇気も殺気もない戦士が存在するだろうか】

【正しく男はそれになりかけていた。ただ立っているだけだった。ただ目の前の相手を倒すという純粋な殺意は男を無我の修羅へと変化させていた】

<> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 22:58:29.57 ID:wjpa9uA+O<> >>126

…?
(…当てたな)

【相手がなんかいきなり化け物に変わったので訝しむ】

(…ドMか…? おいおい変態はゴメンなんだがな…) <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 23:11:43.01 ID:CAA9GAlCO<> >>127

無我神足。

【その瞬間だ。男は消えた。そう思える程速かったのか、それは違った】

【動きに無駄が全く無かった。速い事は速いがさっきとスピード自体は殆ど同じ】

【そう思える程洗礼された移動は一つの歩法として確立される程】

「無我真拳」

【その攻撃も力をいれてなかった。使ったのは男の能力のみ。本来なら相手の気を掴み殴る防御無視の技だ。】

【無駄の消えたそれはただ一点を射抜く突きへと姿を変えていた。身体を貫通するかは分からないがそれ程までの勢いがある事に違いない】

【無我の拳が相手に迫る】 <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 23:15:24.40 ID:wjpa9uA+O<> >>128

…っと

【「氣」を感知し前かがみになり拳を回避】
【さらに踏み込もうとする】

/えっと、ちょっと質問なんですがこっちの八極拳の攻撃って一切効かないんでしょうか…?
/そしたらほぼ対抗手段が無いんですけど… <> 以下、新鯖からお送りいたします<><>2013/09/03(火) 23:19:52.76 ID:Gvb4ZdheO<> >>126
/横からですが、ちょっとチートすぎませんか?
・相手の攻撃が当たったのに一切ダメージを追っていない
・「ダメージもしっかり受けている」とある割にその描写(苦しんでる様子や痛がってる様子など)が全くない
・>【直撃すれば吹き飛び悶絶することになるだろう】という描写を一切無視
・>>128においても消えるほど早く動く、くわえて「防御無視」などという確定行動

いくらなんでもヒドすぎません? <> ROMの人<><>2013/09/03(火) 23:22:09.04 ID:zoxxIxhoO<> >>128
前から思ってたんですがそのキャラ強すぎると思います
いくら強い能力が許されてるとはいえ、もう少し自重なさって考えられてはいかがでしょうか <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 23:23:10.69 ID:wpylsT8zO<> /確かにちょっとやり過ぎたかな。効かないのではない訳では無いのですが表現を変えれば良かった。書き直しますね。申し訳ない <> 佐藤 守 ◆zYSTXAtBqk<><>2013/09/03(火) 23:24:04.51 ID:QNs3f/dV0<> >>124
隊長と!?

【そこは純粋に驚いた】
【が、すぐに気を落ち着かせ、元に戻る】

自身はねえよ、根拠はあるけどな

【先人たちが積み重ねてきたものを、守達は受け継いでいる】
【それらと、実戦経験を組み合わせれば、大抵のものを対処することができる】

出さないんじゃなくて、出せないか…

【その言葉に、少し共感してしまった】
【自身が本来の能力を使えてないからだ】

剣か…

【青年の右手に、突如漆黒の剣が現れた】
【これも、おそらく能力なのだろう】

すごい跳躍力だ

【人が出せないはずのすさまじい速度で、飛ぶ彼を見て素直に感心した】
【生身の状態では、守はあれほどの速度は出せない】

だけどな

【背中と両足のブースターを起動する】
【どちらかも、炎が噴き出され、体が浮く】
【そして、瞬間加速ボタンを押すと通常加速時の数倍の速度で飛行しながら青年のもとに向かう】

飛んだのはまずかったな

【足場のない空中での戦いは、守のような飛行能力を持つ者以外にとっては、本来避けるべきものだ】
【というのも、空中では足が地についていないので、飛行能力を持たない者は肉弾攻撃の威力が落ちてしまうのだ】

くらえ

【近づくと、剣から逃れるように右拳でのパンチを青年の腹を狙って放つ】
【ちなみに、瞬間加速時はまっすぐにしかすすめない。しかも、使用後に隙ができる】 <> 以下、新鯖からお送りします<>sage<>2013/09/03(火) 23:26:16.45 ID:/gj+awj60<> >>130
ですが、【直撃すれば吹き飛び悶絶することになるだろう】という描写も問題があると思います
これでは攻撃を受ける=吹き飛んで悶絶するということが決まってしまっているのと同じではないでしょうか <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 23:28:19.91 ID:wpylsT8zO<> >>127

無我…くそ。

【ダメだった。保てたのは本の数秒だった。さっき受けたダメージが強過ぎたのか】

ハァハァ。やばいな。気が掴めない。

【確か八極拳というのは気がどうとか言っていた事を思い出す。ならば相性は最悪かもしれない】

小細工なんていいか。能力もいらない。取り敢えずグーパン

【ただ走ってただ突く。もう小細工はしない】 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 23:28:42.50 ID:wpylsT8zO<> >>135
取り敢えず>>127からやり直しておきますね。ご迷惑をお掛けしました <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 23:34:45.59 ID:kM9BtKUJO<> >>135

(…一体なんなんだろうこいつは…)
…零勁

バシッ

【パンチを左手で弾こうとする】
【同時に右足で踏み込もうとするだろう】 <> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 23:36:45.23 ID:kM9BtKUJO<> >>136
/大丈夫ですよ!引き続きよろしくお願いします <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 23:39:01.39 ID:wb2CEvwoO<> >>137

あちゃー、弾かれるよな。

【しかし笑いは止まらない。もっと打って来いと言わないばかりに】

いってぇな。あんた強いな。

【ははと笑いながら再び殴ろうとする。口からは血を吐き身体に痣が無数に出来ても骨が折れても】

【諦めなかった。取り敢えずやれるとこまでやる事にした】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/03(火) 23:39:53.97 ID:MoD5aw2Do<> >>133
「ま、また後ででも話してやるよ」

あの時はキツかった
正直、まだ決着がついてないのがもどかしい

「自身よりもよっぽど信憑性がありそうだ...」

自分は、仲間も先人が居ない分、根拠は無い
まぁ、それでもなんとかなれば良いのだ

「試したことは無いが、地球滅亡なんて案外直ぐに出来るかもな」

地球消滅など洒落にならない

「まぁ、ただの剣だな」
「燃えたりもしない」

そう言う剣ではないが、剣を燃やすのは可能かもしれない
一瞬で剣が溶けるだろうが

「何がまずいって?」

迫り来るパンチを、剣で地面を突き、上に飛んで避ける
5m程上に飛んだ後、その状態で「停滞」
地面に足を付かず、空中にとどまる

そして、片手で剣を持ち上げ、相手に投擲する
真っ直ぐと飛んだその剣は、剣の重さに見合わない速度で空気を切り裂く
具体的には、銃弾と同じ速度
<> 大河原
◆g6Auu4hmueTX<><>2013/09/03(火) 23:43:55.45 ID:kM9BtKUJO<> >>139

【踏み込んだ勢いを生かし屈んで回避】
【踏み込みながら…】













【中段左掌打】
【直撃すれば吹き飛び悶絶することになるだろう】
【運が悪ければ気絶してしまうかもしれない】 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/03(火) 23:48:42.46 ID:wb2CEvwoO<> >>141

ははっ、どうするかな。

【はっきり言えば能力を封じられた時点で絶望的状況だ。】

取り敢えず、やれる事はやろう。

【それは長年の死闘から生まれたのか。奇跡なのだろうか】

【なんとか回避する事が出来た。そして生まれた刹那。男は自身の力を振り絞り金色の炎を拳に纏う】

業拳。

【これが当たろうが外れようが男は倒れるだろう。そこまで自身の力を振り絞り放ったカウンターだ。まともに当たれば炎と拳が炸裂するだろう】




<> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 00:03:50.31 ID:Hx5XHSlho<> >>123
「さて...あのロボットの件も一件落着したし、軽く散歩するか...」

はぁ、とため息を付いて、街中へ歩き出す好青年
銀がかった白髪が、街灯に照らし出され、反射する

最近、どうも何かが抜け落ちている気がしてならない
何というか、何かを感じられないような...
恐怖は以前抜け落ちたが、あと一つは何だっただろうか

取り敢えず、能力で作り出したサンドイッチを口に咥え、空を見上げる

「...星...んー...俺、何座だ?」

誕生日が分からないのだ
まぁ、記憶がないので仕方ないかしれないが

ふと、前方を見ると、金髪の少女がこちらに駆けてきた
脇に抱えてるバッグも気になるが、まず年齢的な問題と、露出度の高さに異常な違和感を感じる
何というか、この殺伐に似た感じのこの街に似合わない様な雰囲気だ

取り敢えず、軽く話してみよう
中途半端な覚悟でこの街に来る事は、自殺行為に等しい
大概の人は知らないが
もしくは、相手が能力者という線もあるが

「......こんな夜道を走ってると、危ないぞ」

忠告するように数メートル先を駆けてくる美少女に話す
大き目の声だが、怒鳴っている訳でもなく、叫んでもいない

<> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 00:07:04.65 ID:690n6ZESo<> >>143
とと…ご、ごめんなさい!やっぱり走ると危ないですよね! <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 00:07:28.25 ID:690n6ZESo<> /途中送信乙 <> 蒼乃 空 ◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 00:15:35.56 ID:690n6ZESo<> >>143
とと…ご、ごめんなさい!やっぱり走ると危ないですよね?

【男の前で一度立ち止まり頭を下げる】
【だが夜道の危険性については触れていない】

でも私今この街についたところで……
なので早く泊まれるところ探さないとって思ってたんです
漫喫とかカプセルホテルでも十分なんですけどね

【とりあえず走っていた理由を説明する】
【市街地中心まで行けばその程度のものなどいくつもありそうではあるが】

でもどうして声をかけてくれたんですか?
普通なら私なんて誰も…あ、ナンパとかはお断りしてますけどね

【こちらも疑問に思ったことを聞いてみる】
【実際声をかけてくるのはナンパ目的の男が多かったが】
【目の前の男はそういうことをする人間ではないように見えたからだ】 <> 以下、新鯖からお送りします<>sage<>2013/09/04(水) 00:20:27.43 ID:xR20hwmf0<> 人には文句を言うのに自キャラは無傷ですか・・・何も変わってないんですね <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 00:24:41.49 ID:Hx5XHSlho<> >>146
「夜道が危ないって言ったんだが...」

軽く苦笑している

「あぁ、ホテルか...この辺だったら、ここ直進して150m辺りに俺が泊まってる所があるけど...後は...そうだな、100m直進して右折した所にもあったかな?」

思い出せるのはそれぐらいだ
ここ近辺と市街地ぐらいしか覚えていない

「あー、話しかけた理由?」
「...詳しくは話さないが...力を持たない一般人がここに来る事は、ほぼ『自殺行為』だからな、そんで、まぁ軽く警告みたいにな」
「まぁ、滅多に死ぬ事は無いと思うが...」

自分は余裕で右半身が蒸発したが
まぁ、それとこれとは話が別だ <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 00:24:56.34 ID:Hx5XHSlho<> >>146
「夜道が危ないって言ったんだが...」

軽く苦笑している

「あぁ、ホテルか...この辺だったら、ここ直進して150m辺りに俺が泊まってる所があるけど...後は...そうだな、100m直進して右折した所にもあったかな?」

思い出せるのはそれぐらいだ
ここ近辺と市街地ぐらいしか覚えていない

「あー、話しかけた理由?」
「...詳しくは話さないが...力を持たない一般人がここに来る事は、ほぼ『自殺行為』だからな、そんで、まぁ軽く警告みたいにな」
「まぁ、滅多に死ぬ事は無いと思うが...」

自分は余裕で右半身が蒸発したが
まぁ、それとこれとは話が別だ <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 00:25:24.27 ID:Hx5XHSlho<> //重複投稿すまぬ <> 蒼乃 空 ◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 00:32:04.66 ID:690n6ZESo<> >>148
夜道?ああ、自分結構歩き慣れてますから!

【とドヤ顔で力こぶを作ってみせる、無論できないが】

そうですか、なら急ぐ必要なかったですね
となればどっちにしようかな……

【ちょっと思案顔】
【だが次の男の言葉を聞いて表情が少し変わる】

自殺行為、ですか?た、多分私でも大丈夫………カナー?

【表情が変わったのは一瞬で】
【すぐにさっきまでの笑顔に戻れば不安そうに答える】

(力……うん、ここなら見つかるかも)

【そうポツリと呟きながら】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 00:36:52.86 ID:Hx5XHSlho<> >>151
「あ...歩き慣れって...」

どうしてそうなる、とも思ったが、それ以上に少女のリアクションにずっこけそうになる

「まぁ、俺みたいな巻き込まれ体質じゃない限り、そうそう死ぬ事は無いと思うが...前は路地裏で無差別殺人に出くわしたからなぁ...」
「ま、気をつけろ、って事だ」

「.......」

今の言葉はどう言う意味なのだろう
まぁ、何かを探しているのだろう事は分かる
だが、「何か」は分からない <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 00:41:45.37 ID:690n6ZESo<> >>152
だって今の時間まで飛ん…歩いてましたし

【一瞬違う移動方法が言葉になりかけたが、たしかに夜中出歩いてはいるようだ】

ま、巻き込まれ体質だと死ぬんですか……?
け、結構私いろんなトラブルに巻き込まれるんですけど……

【ガクブルしながら男に問う】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 00:44:59.41 ID:Hx5XHSlho<> >>153
「飛ん...まぁ、いいか」

気にしない事にする
言い間違えだと信じて

「.......死ぬな(確信)」
「まぁ、遺書ぐらい書いておく事をオススメするぜ、あと1分後には体が爆散しててもおかしくない」

しかも洒落にならないから困る <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 00:50:15.82 ID:690n6ZESo<> >>154
はい、気にしないほうが身のためです!

【何故か思い切り断言する】

えー……ハッ、一分って!?え、遺書書く暇すらないじゃないですか!
あうう……おとーさんおかーさんおじーちゃんおばーちゃんと〜〜
あ、あとまだ見つけられてないけどクロ、先立つふこーをお許し下さい〜

【割と真剣に明後日の方向、多分故郷があるのだろうに向かって土下座している】

えーっと……あと遺書だっけ?遺書……

【更にはトラベルバッグから筆記用具を出して遺書を書き始める】
【多分、いや確実に大馬鹿か天然かもしくはその両方だ】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 00:56:51.51 ID:Hx5XHSlho<> >>155
「うん、やっぱそうk...って断言すんのかよ」

どうしてそういう結論に至るのだろうか

「...お前は何をやってるんだ(笑)」
「遺書を書くなら宿についてからにしろ」

肩を二回叩き、少女に話す

「まぁ、何かあったら俺が盾になってやるからさ、取り敢えずしまえ」

笑いを含んでいる <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 01:07:18.55 ID:690n6ZESo<> >>156
しますよー?そりゃー女の子には知られたくないことの百個や二百個あるものです!

【流石に誇張ではあるだろうが知られたくないことは色々あるらしい】

ふえ?だ、だって一分で死ぬんですよね?
四十秒で支度しな!っておばーちゃんに言われてからその二十秒後に死ぬんですよ!?
って、そ、それもそう……ですね、大切なものは落ち着いて書かないといけませんよね

【男の言葉に同意して立ち上がる】
【同意したのが宿に行って遺書を書くことというのが何とも言えないが】

え!?い、いやそんな他人を盾にするようなことなんて……
これでも私は他人には迷惑をかけないよう生きてきたつもりなんです!これからも!……の予定です

【そそくさと筆記用具をしまいながら男に語る】
【でも迷惑をかけなかった確証はないので仮定系なのは性格ゆえか】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 01:12:58.69 ID:Hx5XHSlho<> >>157
「多すぎるだろ...100個とか...」

こんな自分でも多分3桁は行かないと思う

「いやその『40秒で支度しな!』ってなんだよ」
「ていうか、何でお前は遺書を書くこと前提なんだ」
「よっぽど不運じゃない限り1分じゃあ死なねーよ」

「人に迷惑掛けずに生きるか...まぁ、俺は盾でいいんだが」

どっちにせよ悲しんでくれる家族は居ない
今の所は <> 以下、新鯖からお送りいたします<>sage<>2013/09/04(水) 01:19:12.58 ID:1CO/KkiPo<> 真双さん、真双さん
トリップのキーが長すぎるから避難所とパー速と違うトリップになってるよ! <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 01:20:01.84 ID:690n6ZESo<> >>158
ちょ、ちょっと大幅にサバ読みました……90個くらい

【秘密の数をサバ読んで何か得があるのかという話である】

お、おばーちゃんの口癖で…あと、私を探すときはそぉおおおおおらちゃああぁぁぁああああん!!!!!って叫んでました
それは巻き込まれてポックリ逝った時のため……ですか?
えー……死ぬって言ったの貴方じゃないですか……

ダメです、もしも私を庇って貴方が死んだら私は悲しいです

【途中までは笑って、わざとか本気かわからないボケをかましつつ】
【でも最後だけは、真面目な真っ直ぐな目で男を見ていた】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 01:24:30.85 ID:Hx5XHSlho<> >>160
「そこにサバを読む必要あったのか...?」

必要性が良く分からない

「ば...ばーちゃんすげーな...」
「あぁ、うん...ありそうだわ...そうそう無いけど0%じゃ無いからなぁ...」
「いや、まぁ...俺は何回か死にかけてるけどそうそう死ににゃしないよ、案外人間は丈夫だから」

「...あー...うん...まぁ...俺はここをブチ抜かれない限り生きてるから安心しろ」

真っ直ぐな視線に若干戸惑いつつ、自分の頭を指さす <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 01:32:53.91 ID:690n6ZESo<> >>161
えーと、本当に隠したいことは適当な嘘で話をそらして誤魔化せと教わりました!
そもそも嘘を突き通すのが苦手だと言われてるので話なんて二転三転させてもいいとも教わってます!

【自称するとおり壊滅的に嘘が苦手のようだ】

はい!自慢のおばーちゃんです!
結局あるのかないのかどっちなんですか!

そう、ですか……ならいいんですが
もし、もしもの時は私だって頑張りますからね!

【もしもの事などないようにと祈りつつ宣言した】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 01:36:53.78 ID:Hx5XHSlho<> >>162
「.......うん、分かった」
「お前が馬鹿正直者だって」

こんなんで世間を渡り歩けるのか...まぁ、自分が言えた事でも無いが

「自慢できるのか...こえーよ、お前のばーちゃん」

「うん、ある」
「一応あるけど、そうそう無い」

「まぁ、こんな俺と関わり続けてても死亡率は上がるんだが、まぁお互い巻き込まれ体質だから一緒か...まぁ、右半身ぐらいなら焼かれても治してやるから安心しろ」

結構荒治療になりそうだが <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 01:45:59.33 ID:690n6ZESo<> >>163
うう……やっぱりだめです……嘘は苦手です

【しょぼんとするがいつものことなのだろう、すぐ立ち直る】

ふっふっふ…我が家の最終兵器おばーちゃんに勝てるものなどあんまりいないです!

なら、起きてしまった時は全力で命を守ります!

焼かれても……やっぱり便利な能力があるといいですね〜

【少女の笑顔は絶えない、心からこの男に出会えたことを感謝しているから】

あ、あの!そろそろ、宿…行きませんか?随分と立ち話してしまいましたし……くぁ…

【小さなあくびを一つして少女が提案する】
【どうやら男と同じ宿に泊まることにしたようだ】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 01:52:56.29 ID:Hx5XHSlho<> >>164
「まぁ...うん...良いけど...良いんだけど...」

物凄く心配だ

「あ...あんまり...?」

なんだその言い回しは
何故かただならぬセンスを感じる

「とりあえず自分の命を守れ」
「そうすりゃ後は何とかする」

「うん...って、気づいてたのかよ」
「まぁ、そんなもんだ」
「他人だったら脳天撃ち抜かれても奇跡レベルの可能性で回復できるからな」

始めて成功したのはついこの前だ

「あぁ、俺の宿行くか...んじゃ、まぁ...抱きつけとは言わないけど取り敢えず俺のどっか掴め」
「それが嫌なら、とんでもない恐怖に晒されるぞ」

少しニヤッと、少女に若干脅し気味で話す <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 02:02:05.48 ID:690n6ZESo<> >>165
だ、大丈夫です!悪い人には騙されてないですから!……多分

【確実に過去数回は騙されている反応だ、しかも他人に教えられて気づくタイプの】

はい、おばーちゃん曰く神様とかには勝てないそうです

【むしろ他には勝てるのかと問いただしたい】

はい、命を守ります!

【前回も今回も回答に『誰の』とは少女は付けない】

だって頭さえ残れば生きていられる…なんて普通の人じゃまず不可能ですから
でも奇跡にすがる程度しかないんですか!?確かに難しいんでしょうけど

【と、男の能力について主観を述べれば】

は、はい!?えっと…え〜っと……てやっ!

【トラベルバッグを腕に下げ、両手で抱くようにして男の腕を掴んだ】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 02:08:33.97 ID:Hx5XHSlho<> >>166
「......うん...まぁ...頑張れ...」

この先の生存競争で

「神様よりいい例は無かったのか...?てかばーちゃん最強説が出てきたぞ、おい」

「まぁ...うん...『自分の』な?いいか?」

「あぁ、一応頭が残ってれば普通に回復できるから」
「脳は繊細過ぎて難しいんだよ」
「まぁ、可能性はなくは無いって所かな」

「よし...じゃあ...せーのっ」

反対の腕で背中を支え、足を曲げてから跳ぶ
大凡100mの距離を、放物運動しながらである
上空20mほどの高さを通り、落下
地面に降りるに、足を能力補助を使って衝撃を吸収した <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 02:18:38.87 ID:690n6ZESo<> >>167
は、はい…頑張ります

【我ながら非常に自信がない】

おばーちゃんが言っていた…『能力者なんて束になろうがひよっこさね』と

はい、『命を』ですよ?
頭さえ……やっぱりなんか生々しいです

ってひゃああああああああああ!!!!!!!

【自分を抱えて宙へと跳んだ男】
【少女は「飛ぶこと』自体には慣れてはいたが唐突だった、故に】

っ………!

【男が着地する瞬間に白い羽が周囲を舞う】
【少女の背中には純白の翼】

ふへ〜……びっくりしたぁ……

【そう呟いているが羽を出したことに気づいていない、おそらく無意識でやったのだろう】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 02:26:23.94 ID:Hx5XHSlho<> >>168
「自信持てるぐらいになって欲しいんだがなぁ...」

無理か...

「ばーちゃん怖え...俺の禁じ手通用しなかったら正真正銘化け物だぞ」

「...もういいや、取り敢えず、命を守っとけ」
「まぁ、慣れてればいいのさ、要は」

まぁ、それまでに発狂しそうだが

「さて...と...え?...え!?...えぇぇえええ!?」

振り向いてみれば純白の羽を生やした先ほどの少女
ちょっと待て、天使か?天使なのか?少女に純白の羽とか普通に天使だろこれ

「な...え...?能力者...?」 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 19:36:00.34 ID:Hx5XHSlho<> 「どーしよっかなぁー...」

アイスクリーム片手に歩く人影
男とも女とも見て取れる容姿に声
別に本人が意識している訳でも無いのだろうが

「...んー...今日は軽くキャンプ?それともどっかホテル探す?」

軽く唸りながら歩く
すでに辺りに日光は差し込んでおらず、辺りも涼しさを感じられる程になっていた
そんな街並みには、明らかに場違いだろう
本来保護者の一人でも居るはずだが、それらしき人物も見当たらない
そして、荷物を持っている訳でもない <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/04(水) 19:43:21.51 ID:hVdXvROa0<> >>170
「今日は新月かな…」

夜がもうすぐあたりを覆うであろう街に。
黒いスーツの女は一人黄昏ていた。
その周りには小さな光の玉が飛び回ってあたりを照らしている。

「ふう、そろそろ宿に戻るかな…ん?」

立ち上がった女の目に飛び込んできたのは子供。
本来こんな時間に出歩くべきではないような。

「(声をかけようかな…でもめんどくさいしな…)」

手を組んで少し考える。
結果。

「やあ、そこの君、迷子かい?」

そう声をかけた。 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 19:48:23.96 ID:Hx5XHSlho<> >>171
誰かから声を掛けられた

「ん?...迷子じゃ無いけどね、一応」
「似たような物だけど」

真顔でそう答える

「そういえば、貴方は誰ですか?」
「あとさっきから飛んでるその光る球は何?」

周囲を浮翌遊する球を指差す
<> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 20:10:29.77 ID:690n6ZESo<> >>169
はい?どうかしましたか?

【首をかしげて男を見る】
【そして続けて出た能力者という言葉に自分を見る】

ん?

【羽を舞い散らせながら存在を誇示する己の翼】

ん?

【目の前には驚きを隠せない男の姿】

…………ふえ!?

【無意識でやったとは言えとりあえずまずい】
【何しろ少々特殊な出で立ちの能力者なのだから】
【誰しもが自分を見た瞬間『天使』と思い、そして集まってくる】

え〜っと、え〜っと……正体がバレたときは……
おばーちゃんの教えその3!『都合の悪い時は記憶を消せ!』
な、なので今のこと忘れてもらってもいいですか?!

【いきなりとんでもないことを言い始める】
【そしてお婆ちゃん物騒すぎである】 <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/04(水) 20:12:32.58 ID:hVdXvROa0<> >>172
「ん?迷子じゃないのか、まあいいけど」
「私は…通りすがりの美女ということで」

自分で美女とかいいながら、子供の質問に答える。
迷子ではないなら助ける必要なしかとも思ったが、しばらく話を続けることにした。

「この玉はあれだよ、能力だよ」
「君は異能者ではないのかい?」

ふよふよと動き回っていた光を止めて逆に質問する。
その目にはただ好奇心が宿っていた。 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 20:18:59.47 ID:Hx5XHSlho<> >>173
「........いや、ちょっと待て、まさかのお前人外?いや能力者か...んー...」

...まぁ、いいか

いつも通り適当である
自分も能力者だし...うん

「てかちょっと待てよおばあちゃん物騒過ぎだろお前のばあちゃん何者だよおい」
「てかどうやって記憶消すんだよ!もう一回消えてるんだから勘弁d...あ」

何か凄い事を口走っていた
まぁ、相手が聞いていない事に賭けよう <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 20:22:52.81 ID:Hx5XHSlho<> >>174
「通りすがりの美女って...まぁ、自分の見方は個人個人だけども...」

何か危ない人に出くわしたとも思った
まぁ、大丈夫だとは思うが

「へぇ...能力か...え?能力?」

ちょっと待て、何で毎回こうなんだ
出くわすのは毎回能力者なのか
能力者でなくとも大概異端者である
この前の2人組とか

「いや...まぁ...別にそんな事は...無いと思うよ」

断言できない
もはや見透かされてるのでは無いか

<> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/04(水) 20:30:54.49 ID:hVdXvROa0<> >>176
「ほんの冗談だ」

反応が微妙だったため、女は美女云々を即座に切り捨てる。
女はナルシストな性格を持っている訳ではなかった。

「なぜに疑問形なんだ?」

眼鏡の奥から静かに見下ろす。
八咫烏は背が高い、コンプレックスとなる程度に。
それが、一つのプレッシャーを目の前の少年に与えるかもしれない。

「いやまあ、深く掘り下げるほどのことでもないがね」

そう言って、八咫烏は視線をそらす。
いよいよ本格的に暗くなってきた辺りを見回し、少し光を強めた。 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 20:30:58.61 ID:690n6ZESo<> >>175
能力者……だと思いたいです

【自分ですら確証がない】
【だって自分は空から堕ちてきたらしいからだ】

おばーちゃんはおばーちゃんです、自慢のさいきょうのおばーちゃんです!
そんなのちょっと心を揺らしてあげれば……って、もう記憶消えてるんですか!?

【男の言葉はしっかり聞いていた】
【間違うことなく聞いていた】

なら能力使わなくていいんですね、よかった〜
それにしてもそんなに早く記憶を消せるなんてロボットか何かなんですか?

【聞いてはいた】
【だが理解は非常に残念な方向に行っていた】
【この少女は『男が自分の翼を見たこと』の記憶が消えていると思っている】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 20:34:00.10 ID:Hx5XHSlho<> >>177
「う...うん...そうだよね...」

まだ疑いの念が消えないが

「い...いや...何でもないです...」

若干引き気味にそう答える

「あぁ...暗いなぁ...うーん...見よう見まねで...よっと」

手を前に出すと、その上にフワフワと浮かぶ光の球が出来る
まぁ、ただ発光しているだけだが <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 20:37:35.39 ID:Hx5XHSlho<> >>178
「だよなぁ...うん...じゃあ大体一緒か...俺もお前も...」

「自慢出来る最強おばあちゃんとか...怖すぎ...しかも能力者に言わせるか...」
「い...いや、俺は別に...そんなことは無い...ぞ」

一応否定する
既に記憶喪失だが

「は?いや、今記憶消したんじゃ無いからね?前々の記憶が無いだけだからね?寧ろ意図的に記憶消せるとかそれ普通に人外だろ...あ」

訂正しなければ良かった <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/04(水) 20:43:14.80 ID:hVdXvROa0<> >>179
「(引かれたな…絶対引かれた…)」

少し暗澹たる気分になり、女は自分の無駄にでかい身長を呪った。
165cmgくらいがちょうどいいかなーと思っていたのにさじ加減を間違えたのである。

「そもそも14くらいの頃からもう163あったし…ん?」

ブツブツとつぶやいているところに光が差し込む。
明らかに自分の出した光ではないそれに、女は顔を上げた。
そこには光を発生させた少年の姿。

「やっぱり異能者か」

そう言って女は少し笑った。 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 20:47:22.83 ID:Hx5XHSlho<> >>181
「(怖い...怖い...)」

自分と対比すれば巨人にさえ見える
怖い...普通に怖い
自分よりも強者に怯えるのは本能なのだろうか

「...うん...一応」

もう否定はしない
取り敢えず、2個、3個と増やしては浮かべて行く

「そんなに耐久力はないけどね...」

触れば消える <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 20:47:58.25 ID:Hx5XHSlho<> >>182
//間に合わなかた
//コテミス <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 20:49:14.46 ID:690n6ZESo<> >>180
ですね……ってあれ?何か違和感……?

まあ自称なのでどこまで強いかは定かじゃないですけどね〜熊は一撃でしたけど
そ、そうですよね!なんかちょっと失礼なこと言ってごめんなさい!

………結局消えてないんじゃないですかー!やだー!
うう、結局使うしかないのかぁ……使いたくはないけど……先に言います、ごめんなさい!

【そう言って少女は大きく息を吸い込む】
【だが、力を込めるというわけではなくむしろ深呼吸をするようにだ】 <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/04(水) 20:53:16.51 ID:hVdXvROa0<> >>182
「(怯えられてるね…うん、分かってた)」

そう思い、女は目を伏せる。
そもそも少し威圧してしまったことが怯えられる元凶なのだろうが。
その時は好奇心で何も考えていなかった。

「ふーん…まあこれが本来の使い方じゃないんだろう?」

一つの光源にふれて、それが消えてしまうのを確かめる。

「例えば…戦いには他の使い方をするんだろう?」

何気なくそう問う。
その目にはやはり好奇心。
また威圧して怯えられることになるかもしれないということは考えていなかった。 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 20:55:24.15 ID:Hx5XHSlho<> >>184
「ん?どうした?」

一体何に違和感を感じたのだろうか

「へぇ...って怖っ!?無能力だろ!?何でそうなる!?」

怖すぎる
目の前の少女に何かあったら殺される
「絶対に」だ

「いや消える訳無いだろ!後記憶消されるなんて御免だからな!うらぁ!」

全力で上空に逃げる
マッハを超えるであろうスピードに達し、衝撃波を出しながら瞬間的に上昇して行く
これ以上何を忘れろと言うのか
もう記憶消されるのは御免だ

「(やばいやばいあの子危険すぎる早く逃げないと脳内弄られるぞ...!)」

変な方向に思考がいっている <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 20:59:09.57 ID:Hx5XHSlho<> >>185
「いや、本来の使い方って言っても...まぁ...これ以外にも使い方はあるけど...え」

更に威圧された
脳内は
(;゜0゜)
みたいな感じである

「え...えー...その...えぇっと...」

怯え切っている
どうすりゃいいのか <> 月村雪乃
◆qFObQFfg.c<><>2013/09/04(水) 21:00:48.54 ID:Fvw34h2Fo<> 【暗い夜の都会。】
【都会というだけに、まだこの時刻では灯りが賑わい、様々な人々の声が交わっていく。】
【その中、街の人々の中に学生服を纏った黒い髪のツインテール少女が一人混じっていた】

はぁ……、遅くなっちゃったなぁ…。

【溜息交じりに言う少女は小走りに人ごみを掻き分け進む。】
【小柄なその身体で大勢の人混みを掻き分けて進む、というのは容易いことだった。】

…早く帰らないと…。

【彼女はその低身長からしては想像できないが高校生である。】
【女子高生ということもあり、夜遅くなってしまったら危ない。それ以前に親に心配をかけてしまう。彼女は前者よりも後者のことのほうが気がかりだった。】
【先程のように…、何時ものように彼女は人混みの中へ入り、人と人との間を駆け進む】

えっ……?

【彼女の声が小さな口から洩れたのはそれから暫くしてだった。】
【彼女は人混みの中にヘタヘタと座り込んでしまっていた。】
【それは無論、彼女の故意では無い。日々の疲労が溜まっていたのだろう。体に力が入らないのである。】
【街の人々はそんな彼女に手さえも貸そうとせず、ただ通り過ぎていく。】

<> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/04(水) 21:05:24.19 ID:hVdXvROa0<> >>187
「やっぱりな…あ…」

少年の様子を見て、自分がまた無意識に相手を怯えさせてしまったことに気付く。

「(やってしまった…うん、私は馬鹿だ、好きなだけ罵っていいよ)」

脳内で激しく自分を責める。
その様子が、他人の目にはしかめっ面をしているように映るだろう。

「(こういう時どうしたらいいんだろうね、優しいところを見せる?)」

最終的にそういう思考に落ち着く。
ちょうど寒くなってきたところだ。

「火迦具土、貮強」

手のひらに小さな火の玉が出現する。
それを自分と少年の真ん中に置こうと、投げた。
それは少年の目にどう映るのか。
ただ単純に攻撃をしかけてきたように見えたかもしれない。 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 21:06:40.76 ID:690n6ZESo<> >>186
【大きく息を吸い込み】
【その口から紡がれるは美しい高音】

ラーーーーーーーーーー

【一定の音が周囲を優しく包む】

                 全ては泡沫

      翼は幻

               少女に空飛ぶ羽は無し
      
        汝等が観たのは夢現

【紡ぐ歌は周囲にいた人間の記憶から】
【少女の翼のこと『だけ』を、滲ませ、歪ませ、忘却させていく】

って、あれ……?どこに行ったのあの人!

【ふと気づけば視界からは男が消えている】
【辺りを見渡しても男の姿だけがなかった】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 21:10:34.49 ID:690n6ZESo<> >>188
大丈夫?

【黒のパーカーを目深にかぶり】
【黒のミニスカートを風に靡かせて】
【黒いブーツで地面を叩き】
【へたり込んだ少女の目の前に現れたのは黒ずくめの少女、いや幼女か】

自分で立てる?

【口元は無表情】
【淡々と少女へと問う】

………立てそうに無い?

【少し間を置いておずおずと右手を差し出す】
【小さな手のひらが少女へ差し出された】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 21:14:01.62 ID:Hx5XHSlho<> >>190
ーー空中300mーー

「逃げろ逃げろ逃げろ...って光線きたらよけられね〜じゃん!」

鉄で壁を作り、攻撃に備える
ーーだがーー

「...あれ?」

1分経っても変化が無い
取り敢えず、警戒しながら降りる
と言っても自然落下だ
300mからのフリーフォールである
<> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 21:16:49.89 ID:Hx5XHSlho<> >>189
「(ど...どうしよう)」
「(取り敢えず逃げる?いやいやそれは失礼だ...でも怖い...)」

頭の中で自問自答を繰り返す

そして、ふと我に帰れば、相手が火の玉を放ってきた所だ

「え...えぇえ!?」

一気に後方に跳ぶ
それと同時に水色の盾を作り、構える
水の属性が混じった盾だ <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 21:19:06.29 ID:690n6ZESo<> >>192
う〜…どこいったんだろう……
悪い人じゃないんだろうけど翼見られたからなぁ……

【きょろきょろと必死に目を凝らすが通りのどこにも男はいない】

………?

【ふと耳を澄ますとどこからか風切り音がする】
【まるで何かが落下するような】

え〜っと……まさか、上……なんて無いよ………いたぁああああ!?

【街灯に照らされ見えるシルエットはまごう事なきさっきの男】

え、え!?どうするの!?どうするの私!?続……かない!

【少女は一人、落下してくる男の対処にパニックになっていた】 <> 月村雪乃
◆qFObQFfg.c<><>2013/09/04(水) 21:23:18.84 ID:Fvw34h2Fo<> >>191
【軽い絶望に立たされた少女に差し伸べられた一筋の希望。】
【その希望の手を彼女はまじまじと見つめ、やがてそれは目の前の人間の顔に向けられる。】

え……あの……、

【パーカーから覗いたのは少女の顔。もしかするとそれよりもさらに幼いかもしれない。】
【立てるか立てないか。それは"立てない"の一択であるが、それだけに言葉の選択に困っていた。
この少女に"立てない"といったところで彼女は私を立たせられるのか、迷惑になるだけなのではないか、私は体重重いし…。そんな女子らしい考えや考察が頭を駆け回っていた】

あ、あの………すみません。
…ちょっと…立てない…です。

【が、戸惑う暇は無い。】
【自らに出来ないのだ。ならば他人の力を借りなければ。】
【少女は目の前の希望へと右手を差し伸ばし、前の幼き少女の小さな掌を掴んだ。】

<> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/04(水) 21:23:35.42 ID:hVdXvROa0<> >>193
火の玉は女と少年の間でピタリと止まった。
そのまま熱を発し始める。
そして女は誤解されたことに気づき、再び自分を責めるモードに入っていた。

「(名にやってんの私…当たり前だろ火の玉投げたら逃げられるから!)」
「(せめてゆっくり投げたら良かった…)」

水色の盾を出していた少年に、暗澹たる気分で無理やり微笑みかける。

「すまない、怯えさせてしまったな」
「あれだ、ただの熱源だからな、安心してくれ」

散々威圧していた相手がこんなことを言っても無意味な気がするが。
とりあえず、女は何とかそういった。 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 21:26:10.35 ID:Hx5XHSlho<> >>194
ーー地上ーー

「あ、居た」

ーーから50mーー

「何かパニクってるよなぁ...何とかして離脱したけど...」

あと数秒で地上に付く

「能力...か」
右手を下に向け、長い剣を作る
それは、手と一体化していて、長さ「20m」
それを地面に突き立て、勢いを[ピーーー]

300メートルからの自由落下なので、速度が出過ぎているからだ

「....よし」

地上から3m程の場所で止まった
<> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 21:30:53.02 ID:Hx5XHSlho<> >>196
「えぇ....と....あ」

何をやっているんだ自分は
逃げちゃダメだろう

盾を投げ捨てて、近づいて行く

「ご...ごめんなさい」シュン

若干効果音がした気がするが、気のせいだろう <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 21:31:08.75 ID:690n6ZESo<> >>195
ん、了解した

【軽々と少女の体を引き上げれば】

どう?歩け……ないか、歩けるならへたり込んだりしない

【質問を投げかけ自己解決する】
【すっと少女に肩を貸そうとするが微妙に身長が足りていない】

……くっ、この躯がたまに忌々しい
すまない、肩を貸すには少々躯が小さ過ぎるようでな

【フードで詳しい表情は見えないが、口元は少し歪んでいる】
【ちゃんと補助できないことが悔しいのだろう】 <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/04(水) 21:35:02.62 ID:hVdXvROa0<> >>198
「(お…いやでもまだ怯えられてるよなぁ)」

盾を捨ててくれたことにまず安堵。
でも正直謝られるのはお門違いである。

「いや、悪いのはこっちだろう」
「いきなり火の玉投げられたら誰だって逃げたくなるよな」

そう言って微笑む。
今の女はとりあえず優しく接しようと必死だった。 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 21:36:37.25 ID:690n6ZESo<> >>197
えーっと、えーっと……

【上からは落下する人】
【対処できるのは自分しかいない】

うう〜〜〜〜〜っ!

【なら、自分がやるしかないだろう】
【再び翼を広げほんの少し宙へ浮く】

さぁ!来るならきやがれです!絶対止めて……あれ?

【絶対止めると意気込んだのはいいが、男は自分の目の前で止まる】

あ、あはははは………

【地上3mほどの高さで静止する男と2m程のところで飛ぶ少女】
【何も言えずただただ男を見ることしがかできず】
【もはや乾いた笑いしか出てこなかった】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 21:38:01.61 ID:Hx5XHSlho<> >>200
「う....うん...」

一応内面は優しそうだ

誤解...なのかな?

「うーんと...そうだなぁ...」
「ほっと」

右手を炎に向ける
もしも普通の炎と同じ性質ならば、より炎が強くなるだろう
水素と酸素を少し送り込んだだけだが <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 21:39:56.63 ID:Hx5XHSlho<> >>201
「ん...あぁ、止めようとしてくれたの?ありがとう」

一応礼を言っておこう
それはおいて置いて記憶の件はどうなったのだろうか

「あははは...まぁ、捕まれば?」

地面に17mも食い込んだ大剣を叩く

//飯落ちします <> 月村雪乃
◆qFObQFfg.c<><>2013/09/04(水) 21:42:59.94 ID:Fvw34h2Fo<> >>199
えっ……ええええええ!?

【ヒョイっと、持ち上げられた彼女は思わず驚きの声をあげる。】
【ここまで軽々と自分を立ち上がせるほどの力は目の前の彼女の見た目からして想像し得無い要素であったからである。】

え……あ、

【完全に言われるがまま、されるがまま。先程起こった、自身にとっては奇妙の現象に心を奪われてしまっているからだ。】
【暫くして我を取り戻すが、その時は丁度、少女が肩を貸そうとして諦めたあとだった。】

だ、大丈夫です!なんとか歩けます…というか歩きますから!…ね?

【フードによって少女の顔は伺えないが、その声色や様子からして彼女が悔しく思っているのは容易に想像できた。】

【それを気遣ってか、雪乃はそう言いながら歩く素振りをして見せる。】
【勿論、しっかり歩けているわけで無く、かなりぎこちない足取りである。】

<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 21:45:41.66 ID:690n6ZESo<> >>203
掴まってどうするんですか……私だって飛べるのに
それに、記憶はもういいです…貴方が言いふらさないことを勝手に信じます

【男の能力は少女にとって色々規格外の性能だった】
【だからもう投げやりになってしまっている】

あーでも周りの人の記憶……
あ〜〜〜〜う〜〜〜〜〜

【ただ、このあとの処理をどうするかで一人唸っていた】 <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/04(水) 21:46:38.50 ID:hVdXvROa0<> >>202
炎が大きくなった。

「うん?」

失敗したのかと思い、炎の大きさを調節する。
そこで、原因が目の前の少年だと気付いた。

「ありがとう、寒くないかな?」

意識的に微笑みかけながら、女はできうる限りに優しくする。
第一印象の残念さを回避しようと必死なようだ。 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 21:53:15.87 ID:690n6ZESo<> >>204
【なんとか歩けると少女は言うが、足取りはおぼつかない】
【何かいい方法はないかと少し考え、出た結論】

無理をしなくていい、少し待ってくれ

【幼女が手を前に振ると一本の棒が現れる】
【それもただの棒ではなく、棒術などに使う武器としての棒が】
【それを少女へと差し出して】

こんなものしか出せないが……使ってくれ

【『出せない』という以上能力で出したものだろう】
【だが道具ではなく武器を出すあたり感性が違うのか能力の制約だろうか】

気に入らなければ言ってくれ、代案をまた考える

【ぶっきらぼうで、淡々とした口調】
【それでも必死に手助けをしようとしていた】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 21:58:55.03 ID:Hx5XHSlho<> >>205
「いや、その状態だと少なからず周りにバレるっしょ」

主に白い羽とかが

「まぁ...似たような(規格外な)奴は一杯居るから気にしなくていいんじゃない?うん」

サイボーグとか制圧兵器とか

「???」
「何か問題でもあったのか?」

そういえば地上で何が起こってたのか知らない <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 22:01:40.01 ID:Hx5XHSlho<> >>206
「さて...」

大きくなった炎を、またも何処からか取り出した器ですくい上げる

「よーし...これで永久燃料になるね」

器の中の炎は、少しづつ勢いを増して行く

「うん、寒くない」
「全然寒くないよ」

まぁ、いつも通り心の中は永久凍土だが <> 月村雪乃
◆qFObQFfg.c<><>2013/09/04(水) 22:05:35.96 ID:Fvw34h2Fo<> >>207
あはは、ほら歩けてます……。

【フィアが考察している間も彼女は苦笑を浮かべながら必死に歩いて見せる。気を遣わせないためだ。しかし、先程と変わらない足取りである。】

わっ!
【その声が挙げられたのは歩く素振りを見せて、フィアをチラリと見た時である。】
【棒が出現したのである。しかし、それは先ほどまでそこには無かったもの。彼女の考えはある一点に集中した】

(この人、魔法使い……なのかな?)

【精神年齢が容姿と比例しているかのように幼い彼女はこの考察に至る。しかし、間違えでは無い。
間違いなくこのフード少女は能力持ち。魔法使いという表現の違いがあるだけで意味は等しいのである。】
【「出せない」というフィアの言葉もそれを裏付けている】

……いえ!全然大丈夫です!
【彼女は考察に気を取られ、またもぽかんとした顔を浮かべていたが、フィアの声に目を覚ませられる。】
【差し出された棒を受け取り、杖のようにして体を支えている。】

ありがとうございました!
…あの……もしよろしかったら名前を教えていただけませんか?

【暫くして、「お礼がしたいので」とちいさく付け足す。】
【車椅子などの便利なものは出せないにしろ、それは十分感謝の対象に値する物だった。】



<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 22:07:37.86 ID:690n6ZESo<> >>208
だから今まではできる限り使わないようにしてたんです!
そもそも移動は夜だけにして空飛んでたのに!

【ちょっと涙目になりながら反論する】

しかもこれ以上規格外がいるって……やっていけるかなぁ……

【さらに男から他にもいるという存在を聞かされげんなりし】

記憶、消したんです
私の翼に関することだけを、ここの周囲にいた人たちから

【それだけ言って少女は俯いてしまった】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 22:15:52.46 ID:690n6ZESo<> >>210
そう、それなら良かった……
こんな力でも役には立つときはあるものだ

【少し安堵しながら呟いていると、少女に名前を教えてと言われる】

ああ、そういえば自己紹介していなかったな
私はフィア、フィア・ブラドル
礼などは要らない、やりたいことをしただけだからな

【そう言いながらも少し口元がにやけている】

(それにしても……今日はだいぶ安定しているな)
(いつもなら、記憶が混乱し始めるというのに…)

【そんなことを考えながら】 <> 月村雪乃
◆qFObQFfg.c<><>2013/09/04(水) 22:27:51.82 ID:Fvw34h2Fo<> >>212
フィア・ブラドルさん……フィアさんですね!先程は改めて、ありがとうございました!

【相手の名前はフィアというらしい。雪乃は相手の名前を記憶しつつ、「礼は要らない」ということへの返答をする。】

い、いえ!私は、貴女に助けていただきました!お礼はしないと…
あ!今度、私の家に来ません?少しだけですが、ご飯、ご馳走しますよ!

【私の家に招待する。それが現在考えられる彼女のフィアに対するお礼だった。】
【お世話になったのならば、お礼をする。これだけはどうも果たしたいらしい。】

…って…あ!

【しかし、ここで彼女は重要なことに気がつく。まず自分自身が自己紹介をしていない。】

言い忘れてました……私の名前は月村雪乃といいます!

【軽めの自己紹介を行った後礼をする。体が弱っているため、浅い礼しかできなかったが。】

<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 22:38:00.40 ID:690n6ZESo<> >>213
月村、雪乃……うん、いい名前だ

【雪乃の名前を聞いて一人頷く】
【そこである一点に気がつき】

ああ、そうだ…名前も教えてもらって顔も見せないのでは失礼だな

【そう言ってフードを取る】
【鮮やかな銀髪のショートに碧眼が街頭に煌めく】
【だが、その顔はどこか無機質で作り物じみた風貌であったが】

さて、食事の提案は…うん、受けておこう。その時は体調を万全にな?

【食事に関しては快諾し、口元を少し緩ませる】

ああ、本当に……今日はなんていい日だ

【思わずそんな言葉が溢れていた】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 22:40:23.84 ID:Hx5XHSlho<> >>221
「あぁ...俺のせいか...ごめんごめん」

だから「夜道に慣れていた」のだろうか

「だから言っただろ?『自殺行為』って」

若干ニヤッとして話す

「空飛ぶ奴なんて結構いるもんだぜ」

サイボーグとか化け物とかロボットとか色々と

「...まぁ記憶消すのは居ないと思うけど...」
「まぁ...うん...早く羽閉じないとヤバく無いか」
「あぁ、でも夜中だし大丈夫か?」

適当である
もはや何でもいい <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 22:46:32.50 ID:690n6ZESo<> >>215
いいですよ、過ぎたことですから……仕方ないです
でも、でもやらなきゃいけないことがあるんです。だから自殺行為だろうとやっていってみせます

【拗ねたように言う少女】

それに、珍しくないならもういいですよ
元々住んでた所だと珍しくて色々面倒ごとがあったんですけど
ここなら問題ない……ですよね?

【まだ不安なのか疑問形であったが】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 22:52:55.99 ID:Hx5XHSlho<> >>216
「うん...まぁ...そうだな...」
「やらなきゃ行けない事?あぁ、さっき言ってた人探しか?」

さっき呟いたのが聞こえただけだが

「なるほどなぁ...まぁ、安心...しちゃダメだけど、多分この街にいる奴ら全員が本気出したら地球なんて軽く吹っ飛ぶだろうから、大丈夫だよキット」

むしろ大問題である <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 22:57:33.02 ID:690n6ZESo<> >>217
はい、どうしても探さなきゃいけないんです。私の恩人ですから

【真剣な顔で、それでどこか懐かしむように言う】

だ、大丈夫ですよ!いざ壊そうとかってなったら
その時は壊そうとする人の心を壊して止めますから!

【それはそれで大問題である】
【むしろタチが悪い】 <> 月村雪乃
◆qFObQFfg.c<><>2013/09/04(水) 22:58:46.97 ID:Fvw34h2Fo<> >>214
えへへ……ありがとうございます!

【自分の名を褒められるのがどれだけの嬉しさか。それは彼女自身が一番わかっていた。浮かんだのは照れくさそうな笑顔である。】

!!

【彼女の頭上に浮かんだのは驚きを示すエクスクラメーション。】
【その驚きの源は勿論、目の前の少女フィアである。】
【作りじみた風貌でも雪乃には関係無かった。口調からは想像出来なかった可愛らしい少女だったというほうが衝撃が大きかったからである。】

か、可愛い……

【結局は可愛い、そう言ってしまう。】

あはっ!…喜んでいただけてます?

【思わず、浮かんでしまったのであろうフィアの笑みに雪乃も合わせて微笑む。】

勿論、体調は整えておきますが……そういえば、フィアさんは何か連絡をとれるものとか持ってます?たとえば…ケータイとか?


<> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 22:59:47.20 ID:Hx5XHSlho<> >>218
「恩人か...なるほど」

人探しといえば、自分も似たような物だが、今はそっちがサブで、メインは別にある

「...うっわ...ひでえ...普通に可哀想だな...」

もう俺が今から新技試す序でに街消そうか <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 23:06:43.85 ID:690n6ZESo<> >>219
か、可愛い…か
い、言われ慣れてないとなんともこそばゆいものだな…

【頬を掻いて少し照れたような仕草を見せる】

と、連絡先か……

【差し出したのは少し大きめのスマホ】
【色々とインストールされているが大半が兵器に関する資料やスケジューラー】
【そして容量がいっぱいになったのか複数の日記などが見受けられる】

これでいいか?

【見せたのは自分の携帯番号とメールアドレス】
【直で見せるとは無用心ではあるが、心を許した証でもあるのだろう】 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 23:12:13.64 ID:690n6ZESo<> >>220
はい、今はなんと名乗ってるかはわかりませんが…直也、岡崎直也って人を探してます

【それはつまりいなくなってから久しいということであり】
【また、何かから逃げているということでもある】

で、でも普通はやりませんからね!争いなんてないのが一番ですからね!ね!
確かにそういう力があればやらせられそうになるなる時も……ごにょごにょ

【必死に弁解する】
【そして最後の方はよく聞き取れないほど声が小さくなってしまっていた】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<>saga<>2013/09/04(水) 23:19:54.42 ID:Hx5XHSlho<> >>222
「へぇ...ま、俺は知らないが...尋ね人...か」

何かから逃げる...Aurigaか、自警団か...どちらにせよ、自分に関係はなさそうな感じがする

「...まぁ、一応相手を殺すなよ...心も体も...」

どんな悪人でも、死刑よりも重い刑罰は与えてはいけない
そう思う <> 月村雪乃
◆qFObQFfg.c<><>2013/09/04(水) 23:20:06.96 ID:Fvw34h2Fo<> >>221
言われ慣れてないって…こんなに可愛いのに…。

【自分にはこの可愛らしい少女が言われ慣れていないのは意外の一言。】
【しかし親などの家族からは言われたことがないのか……そんな思いが頭に過ったが気にしなかった】

す、スマホだ!
【フィアが取り出すとほぼ同時に雪乃が取り出したのは俗に云うガラパゴスケータイ。】
【ちらりと画面の中も見えてしまったが、彼女はスマホ自体に興味がいっているので気にしない。】

え、あ…ちょっと待ってください…。
【まずはフィアの番号やメールアドレスを自分のケータイに登録する】

ええと…これが私の番号とメアドです。
【ケータイの画面に写っているのは、雪乃自身の電話番号にメールアドレス。】

//レス遅れて申し訳ありません…
<> 如月
◆eMrllmlJ0A<>saga<>2013/09/04(水) 23:22:27.06 ID:Hx5XHSlho<> >>222
「へぇ...ま、俺は知らないが...尋ね人...か」

何かから逃げる...Aurigaか、自警団か...どちらにせよ、自分に関係はなさそうな感じがする

「...まぁ、一応相手を殺すなよ...心も体も...」

どんな悪人でも、死刑よりも重い刑罰は与えてはいけない
そう思う <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 23:22:49.83 ID:Hx5XHSlho<> //重複すまぬ <> 蒼乃 空 ◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 23:23:53.61 ID:690n6ZESo<> >>223
手がかりも何もないのが辛いですけどね…
これで探せというのが厳しいです

【ちょっと愚痴ってみる】

そうですね…それは、心から思います

【死よりも重い罰】
【心の破壊、永久の洗脳】
【心に関する操作を使えてしまう自分にとっては切っても切れない話だった】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 23:28:23.56 ID:690n6ZESo<> >>224
それは私が…あ、いやなんでもない、忘れてくれ

【ふと何かを言いかけてやめてしまう】

そこまで珍しいか…?私にとって日本の携帯は進歩したと思える

【話をしながらも素早く登録を済ませる】

これでよし…うん、少し嬉しい気分だ

【何せ自分の電話帳になど殆ど登録された人などいない】
【仕事に関わる人間以外の連絡先はこれが初めてだったのだから、嬉しくないわけがない】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 23:28:51.44 ID:Hx5XHSlho<> >>227
「はぁーん...まぁ、良いじゃん、一回でも会ったことあって、顔を知ってるなら」

自分は何も知らないが探している

「因みに、俺が出来る最大の刑罰は...この世からの完全な『消滅』だ」
「遺体も、灰も残らない」
「死因すら分からない」
「自分が死ぬという知覚すらしないで存在が消滅する」

正直、これは禁じ手にしないといけない <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 23:40:22.55 ID:690n6ZESo<> >>229
う、そう言われればそうではあるんですけど…
でも時間が経っているとやっぱり探しにくいですよね

【お互い人を探している】
【だがこの男はその相手のことすらわからないのだ】
【それでも探そうとしていることに純粋に尊敬する】

『消滅』…それが最大の刑罰、ですか

【少し自分の価値観と照らし合わせてみる】

確かに、辛いです。でも…
でも、死ぬ知覚がないということは痛みもないんでしょうか?
痛みがなければ…まだ有情だと思えます
遺された人のほうがむしろ…

【遺されたわけではない、残されただけ】
【それでもこんな思いをしているというのに】
【遺された方は何を考え生きていけばいいのか】
【それらも含め刑罰なら…確かに最悪の刑罰だ】 <> 月村雪乃
◆qFObQFfg.c<><>2013/09/04(水) 23:44:17.16 ID:Fvw34h2Fo<> >>228

【言いかけた、のには理由があるのだろう。疑問を抱きつつも聞き流す】

いえ…珍しくはないんですが…その…羨ましい?

【彼女は家庭のちょっとしたお金の事情によりガラケーなのである。】
【それ故、スマホには珍しいという感情もあるが羨ましいという感情も含まれている】

これで大丈夫ですね!ありがとうございました!

【自分のケータイには登録された人数こそ多いが、それは知り合いばかり。】
【こういう初対面の相手と交換する、というのは初めての体験だ】
【と、嬉しさに巻き込まれている雪乃だが…】

あ…あぁぁぁっ!!
【彼女は急いでいたのだ。】
【家族に心配をかけないために。それもすっかり忘れてしまっていたのだが】

す、すみません!私、もうそろそろ帰らないと……。
【申し訳なさそうに少し控えめに小さな声で言う】



<> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 23:50:27.64 ID:690n6ZESo<> >>231
ああ、そういうことか…
仕事をするようになれば嫌でも買えるようになるさ

【少し遠い目をして少女は言う】

ああ、大丈夫だ。その時は連絡をくれるとありがたい

【大丈夫は自分への確認のため】
【だが、突然少女が声を上げる】

ああ、急いでいたのか?
ふむ…なら早く行ったほうがいい。本当に急ぎなら足を出すがな

【歩くのが精一杯だったのだ、本当に急ぎなら足を用意する必要がある】
【幸い自分にはできるのだ、提案くらいなら罰など当たらない】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/04(水) 23:52:12.53 ID:Hx5XHSlho<> >>230
「まぁ、そりゃあそうだよな」
「取り敢えず、人探し頑張れ」

自分も少しは頑張って見るか
まぁ、手掛かりは全く無いが
名前の苗字も顔も知らない人を探すなんて、正気の沙汰では無いが

「1つ、俺の経験則だが...」
「俺のやってる『消滅』と、『死ぬ』って言うのは似ていて違う、俺の消滅は、何も残さない」
「相手の『命』じゃなくて『存在』を奪うからな」

「単に酷さを追求するなら...そうだな、体表を発火して、内側から少しづつ体を裂くのが一番えげつないかな」

相当な痛みだろう <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/04(水) 23:58:49.54 ID:690n6ZESo<> >>233
は、はい!ありがとうございます!
あの、貴方の方も頑張ってください!
もし手伝えることがあったら言ってくださいね?

【礼には礼を、恩には恩をそれが信念だ】
【だから、手伝えることがあるなら手伝ってもあげたいと思える】

存在を……奪う

【その言葉を聞いて背筋がゾクリとする】
【そのあとに言われた痛みの追求された殺し方すら耳に入らない】

(なんでこんなにゾッとするんだろう…)

【本能か覚えていない記憶かが告げる、それだけは本当にダメだと】

あの、ごめんなさい…ちょっと目眩が…

【そこまでの恐怖を感じたのだ、体調が悪くなるのも不自然ではなかった】 <> 月村雪乃
◆qFObQFfg.c<><>2013/09/05(木) 00:02:40.43 ID:+iSg5MQLo<> >>232
い、いえいえ!私一人で歩けます!!

【流石にもう頼ることは無い。杖代わりのものもあるし、今はだいぶ歩けるようになっている】

す、すみません…いろいろ迷惑かけちゃいまして…そろそろ私は行きます!
また連絡しますので!

【気づいた途端、急に慌てている。】
【慌ててまたも覚束ない足取りではあるが、先程よりは杖もあり、しっかり前へと進めている。】
【フィアに礼をして、自らの家の方角へと去っていった。】


急がないと…

【すっかり忘れていた。そのことに焦りを感じながらも少女は都会を進む。】
【ツインテールの髪が街に吹き付ける風に靡いている】

//すみません。
非常に強引で本当に勝手ではありますがそろそろ落ちなければならないのでこれで〆にさせていただいてもよろしいでしょうか





<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/05(木) 00:07:27.40 ID:VNhAhV3Do<> >>235
ああ、また会おう…

【都会の人ごみへ紛れていく少女を見送り安堵する】

……今日は調子が良かったな
だが、どうせ忘れるんだろう……?

【すぐにスマホの日記帳に出来事を書き記す】

………………よし、できた

【数分で書き上げればスマホをしまう】

書いたことすら忘れるから、結局はどうしようもないんだがな……

【寂しげに呟き彼女とは反対の方向へ去っていった】


/はい、了解です。お疲れ様でした!楽しかったですよ! <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/05(木) 00:27:27.42 ID:Qxl7P7nxo<> >>234
「まぁ...顔の名前も分からねえからな...ま、いつか見つかるだろ、『そいつが存在するなら』」

つまり、生きてるか分からない人物を探しているのだ

「まぁ、命以外にも色々と奪って行っちまう訳だ」
「遺体も見つからないんじゃ、死因も分からないしな」
「きっと、いつか人々の記憶から消滅するんだろう」

ここまで言って、相手の調子が悪い事に気づく

「っと、ごめん」
「話が行き過ぎたね」

取り敢えず、少女の近くまで行き、手を掛ける <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/05(木) 00:36:10.69 ID:VNhAhV3Do<> >>237
はい、きっと…きっと見つかるはずです

【震えながらそう返す】
【どうしてもさっきの言葉が頭から離れない】

すみません、ありがとうございます
…宿、入りませんか?ちょっと色々と頭の中……整理したいです

【まるで何かの呪いのように消滅という言葉が絡みつく】
【男の手を取れば少し不安が和らぐ】
【人の温もりが何程掛替えがないものなのか再認識させられる】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/05(木) 00:38:52.55 ID:Qxl7P7nxo<> >>238
「そうだな...」

まぁ、メインの目標を達成するのが先だが

「あぁ...んじゃ、いくか...」
「あと、脅すようになるけど」
「俺の手を取った瞬間からお前の存在を俺はいつでも消せる事になるんだ」
「だから、緊急時以外はそうそう触らない方が良いぞ」

もしも誤って消してしまったら笑えない
それこそ死刑以上の刑を与えるべきだ <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/05(木) 00:45:15.48 ID:VNhAhV3Do<> >>239
………はい

【取った手をそっと離す】
【まだ微かに残る温もり】
【でもそれは一瞬で豹変する】
【たとえ手違いだったとしても】
【望まなかったとしても】
【能力者である以上死とは隣り合わせ】
【うかつに触れることすらできない能力だって存在する】
【わかってはいる、理解していても】

やっぱり…それは寂しいよね……

【それが力の代償と言うのなら】
【それこそ死よりも辛い罰なのではないかと思いながら】
【宿の扉をくぐった】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/05(木) 00:51:53.82 ID:Qxl7P7nxo<> >>240
「ああ」

本当に気兼ね無く人と接せる日はいつになったら来るのだろうか
まぁ、能力者という重荷を背負っている以上一生無理だろうが

「まぁ、俺が能力を暴発させた事は無いから、普通は大丈夫何だけど...まぁ、能力は不確定要素が多すぎるんだ」
「寂しいとは思わないけど...まぁ、ずっとこんな風だから、ね」

この能力はもしかしたら天体一個消せるかもしれない

「人類の歴史全てを葬り去る力...か」 <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/05(木) 18:48:15.64 ID:s2Ub/rmr0<> >>209
「ふうん、面白いことをするなぁ」

瓶に炎を詰めるのを見て、女は再び好奇心を目に少年を見つめる。

「しかも永久燃料かい?それは凄いなぁ」
「しかし私も限界は来たことないな…もしかしたら永久燃料だったり…」

腕を組んでブツブツ呟く。
一瞬仏頂面になりかけたが自制を働かせた。

「(あっと、いけない…また怖がらせてしまうところだった)」

そう考えて笑顔を何とか作る。
そこで少年の声に若干違和感を覚える。
子供が出してはいけないような、どこか冷めた声。
まあ自分の息子もそんなものなので、疑問に発展しなかった。 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/05(木) 22:08:11.42 ID:Z5UYslulo<> >>242
「あとは...」

上に器を放り投げると、器は縮み、2cm程になった
温度も殆ど感じられず、そのままポケットに突っ込んだ

「限界が無い...か...まぁ、能力は大概そうかもしれないね...」

自分は「無」から物を創り出すので一般的な「質量保存の法則」を完全無視しているのだが

「さて...どうしようかなぁ...」

今日の宿泊もそうだが、それ以上に今後の活動方針を考えなければ
今まで通り人探しか、別の目的を作るか... <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/06(金) 19:01:34.32 ID:0c5jHmvi0<> >>243
「んー、君はさっきから何を迷っているの?」

呟いた言葉を聞いて、女はそう問う。
能力に興味はあるが、まずは悩みを解決するべきだと女は考えていた。

「迷子ではなかったな。じゃあ…」

そう言って少し考える。
そういえば女は自分の息子にはほとんど何もしていない。
お金は渡しているが、基本的に宿も自分で見つけさせている。

「もしかして宿探しとか?」

推理を終え、女は聞いた。 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 20:30:33.42 ID:x9M45ZFco<> >>244
「...ん?...あぁ、まぁ...そんな感じかな?」

寝る所なら自分で作れるが、出来れば普通に宿に泊まりたい

取り敢えず、今さっき考えていた今後の方針は後回しにしよう
どうせ早々に決める必要もあるまい

「ここら辺って宿とかある?」 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/06(金) 20:47:53.25 ID:zY5dKYFmO<>
報告致します。

【某所にあるブラックシールドの本部。会議室には国の上層部が集まっていた】

特殊戦闘部隊部隊長 掌 拳次であります。先日の過激派能力者鎮圧の件について報告に上がりました。

我ら部隊は敵の制圧。拘束に完了。敵戦力の100%の鎮圧と共に自軍の戦力100%を死守する事に成功。

以上です。雷雪の件については行方を捜査中であります。それでは、失礼します。

【そして建物を出て空中で退屈そうに飛びながらその辺を巡回している】 <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/06(金) 21:00:20.79 ID:0c5jHmvi0<> >>245
「うん、あるよ」

そう言って八咫烏が考えたのは自分が泊まっている宿。
値段もそこそこで、優良な宿だと考えている。

「案内しようか?」

そう言って、少し微笑んだ。 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 21:02:45.51 ID:x9M45ZFco<> >>247
「あぁ、うん、お願い」

軽く笑って返す
自然だが、若干ぎこちない感じがしなくもない

「(...人探しは別でやればいいか)」 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/06(金) 21:58:14.72 ID:sa7pcg4po<> >>241
不確定要素……暴発は、どんな能力でもありえます
自分も何度か…さっきの着地の時の翼もそうです

【本当は過去にもっとある】
【それで何度被害を被ったか思い出したくもない】

人類すべての歴史を葬り去る
でもそれはあらゆる能力に言えることではないでしょうか?
だから、言い方は悪いんですが…深く考えてもしょうがないんじゃないかなっても思います <> ローチ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/06(金) 21:58:43.23 ID:imkvivnZo<> >>246
「空飛ぶ人間か。やはり人類とは、探せば探すほどびっくりなものが居るものだな」

どこからともなく、くぐもった声が飛んできて空に軽く響く。
次の瞬間、真っ黒なドラゴン型の空飛ぶ何かが高い空から現れ、飛行する青年の5mほど横へやってきた。
ドラゴンのサイズは、頭のてっぺんから尾の先までで大体7m程度だ。

「しかし、退屈というべきか暇そうというべきか、そんな風に見えるのは気のせいかな?」

ドラゴンの上には、やはり同じく真っ黒な人型の何かが腕を組んで立っている。
声の発生源はこの人型のようだが、その頭部には顔が無く、口の役割をしていそうな穴も無い。 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 22:04:01.37 ID:x9M45ZFco<> >>249
「まぁ...そうだな...俺は精神力を糧に使ってるから、使い過ぎるとヤバイかもしれない...」
「なるほど...俺の能力が暴発した時にゃぁ、軽く街の一個や二個が吹っ飛びそうな予感がするけど、この街なら大丈夫だろ...」

アウリガだのブラックシールドだのが居るのだし

「...確かにそうだな、うん」
「しょっちゅう常識を覆してる俺らが考えても仕方ないか」

偶に質量保存の法則すら無視する奴とか居るし <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/06(金) 22:12:36.03 ID:AwPV3Uvoo<> >>250

にしても暗くなったな。なんだ。

【急に闇が現れる。その根元はなんと巨大な龍だった】

はぁ!?マジかよ!!

【空中で構え一気に上昇し加速する。そこには人がいるではないか】

おいおい、なんの真似だ?ここは御伽噺じゃねえぞ?

【掌を構えている。警戒しない訳は無い。男の中でも最もインパクトがデカイ事態かもしれない】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/06(金) 22:17:03.54 ID:sa7pcg4po<> >>251
その時は、精神力を補充してくれる人がサポートしてくれるはずですよ!
私も少しなら補助でき…るはずです!

【確証はないがきっとできる】

ですね…ははっ私たちが考えてもしょうがないかもしれないです

【……常識くらい、無視はしてもらいたくないけれど】
【能力という言葉の前には無力なのだろう】 <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/06(金) 22:22:06.02 ID:0c5jHmvi0<> >>248
「んー、それじゃあ行こうか」

少年の笑顔に若干の違和感を覚えながら八咫烏はそう言った。
ふよふよと浮かんでいた光の球を大きくし、自分と少年のあたりを照らす。
ぼんやりとした明かりがあたりを照らし、障害物を露わにした。
そして女は黙って歩き始めた。 <> ローチ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/06(金) 22:24:48.96 ID:imkvivnZo<> >>252
「御伽噺とはこのドラゴンとかいう生物の模造品のことかな。
 それとも私のほうを見て言っているのかな」

とんと分からぬといった呑気な調子で黒い人型から再び声が発せられる。

「まあ、そう警戒せず。
 お前が何者かは知らんが、私はとりあえず『査さt』……いや違うな、『見物』に来ただけだからな、
 意味も無く喧嘩を売ったりはしないのである」

上昇する青年に合わせて黒いドラゴンも一つ大きく羽ばたき、高度を再び上げる。
その中でも黒い人型は、やはり腕を組んだまま微動だにせずドラゴンの上に立ち続けている。
よく見れば、人型の足の裏がドラゴンの背中と同化していることに気付くかもしれない。 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 22:27:42.34 ID:x9M45ZFco<> >>254
「ありがと...」

一緒について行く
光の玉をぼんやりと見つめる

「(なんか可愛い...)」 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 22:28:57.85 ID:x9M45ZFco<> >>253
「あ...ありがと...」
「でも...結構な量だから自然回復が一番楽だよ...うん」

元より精神力はかなり高いのだ
そうそう尽きない

「まぁ...そうだよなぁ...」 <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/06(金) 22:33:57.57 ID:0c5jHmvi0<> >>256
「…?」

ほんの少し後ろを伺う。
少年は光の玉を見ていた。

「(珍しいのかな?まあいいや)」

特に気になることも無かったので歩き続ける。
着いたのは一軒の建物。
どちらかというと和風の宿屋であった。

「ついたよ、ここ」

その宿屋を指差して少し微笑む。

「(でもこの子お金持ってるのかな…?)」 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 22:36:39.18 ID:x9M45ZFco<> >>258
「あ、ついた...さて...」

ポケットを探り、袋を出す
お金が入ってる様だが、今さっきまで何も入っていなかったポケットから出てきたのだ

「和風だなぁ...よし」 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/06(金) 22:36:59.13 ID:sa7pcg4po<> >>257
ですよね…はい、わかってます
喉痛めた時も自然回復のほうがいいですもん

【内容に差異はあれど似たものだと思いたい】

ですです、だから自分のやるべきこと、やりたいことをやりきるのが一番だと思います <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/06(金) 22:38:27.71 ID:AwPV3Uvoo<> >>255

…どっちもだよ馬鹿野郎。

【しかし掌は前に出したままだ。ドラゴンに見た事も無い人間。恐怖さえも憶える】

見物?だからって絵本の中から出てくんのは行儀が良くねえな。

おい、どこ行くつもりだ!

【さらに加速し龍について行く。かなり高い所まで来てしまった】

あれ、お前。脚はどうしたんだ? <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 22:39:19.13 ID:x9M45ZFco<> >>260
「なんか違うような気がするけど...まぁいいか」
「一応、腕切り落とされても大丈夫なぐらいにはね」

内容に差異があり過ぎだった

「まぁ、それが俺の人生そのものかな」 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/06(金) 22:49:39.47 ID:sa7pcg4po<> >>262
そ、その回復力だけは羨ましいです……

【それほどの回復力なら自分はどれほど歌って飛べるのだろう】

人生、ですか。かっこいいですね

【まぁ自分もやりたいことをしているだけだが】 <> ローチ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/06(金) 22:50:33.84 ID:imkvivnZo<> >>261
「ドラゴンはかなり長生きな連中が相当多いと聞くからな、
 地上の人間でも実在していることくらいは分かっていると思っていたが……
 今度からは大きい鶴にでも乗るようにするべきかな。ふむ」

組んだ腕を崩し、アゴを右手の指先でさすりながら、少しうなだれつつ人型は言う。

「脚? 別に気にすることは無い、落ちないように貼り付いているだけだ」

どうみても「貼り付いているだけ」には見えないほど、しっかりと接合されているのだが、
ともかく人型はそう言い張っている。

「しかし、私に付いてきてどうするつもりかな。排除でもしたいのか?
 見慣れない生物が空を飛んでいると不都合でもあるのかね?」 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 22:52:08.65 ID:x9M45ZFco<> >>263
「まぁ、結構な鍛錬したがな、精神力だけを」

数年程

「能力者である以上、大体はそんな感じだろ?」
「行き当たりばったりの無計画」 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/06(金) 22:59:46.68 ID:sa7pcg4po<> >>265
ど、どんな鍛錬を……

【滝に打たれるだとかああいうものだろうか?】

それもそうですね、どこにいるのかわからない人を探すなんて
そんな人じゃなければ出来ないです <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/06(金) 23:01:22.84 ID:AwPV3Uvoo<> >>264

ドラゴン信じる奴は多分頭がフルーツポンチな奴だけだぜ。

【頭に手を当てどこか戯けた様な表情をしている。此うでもしないと気が滅入りそうだ】

貼り付く?くっついてるの間違いだろ、

まぁそんな事より下を見てみろよ。てめぇのせいで街は大混乱だ。

【巨大な龍はまるで特撮映画の様に街の人々に恐怖を植え付けていた】

俺はブラックシールド特殊戦闘部隊部隊長。取り敢えずお前を排除しとくかな。

お前は少し怖すぎる。

【そして空中に居る龍の腹めがけて近づき怪力を効かせたボディーブローを放とうとする。果たしてこの巨体に通じるのだろうか】

<> 行波 望未(金持ち男子)/透過現象(すり抜け)
◆xrE8UiKY0A<><>2013/09/06(金) 23:13:22.65 ID:x9M45ZFco<> >>266
「んー...初めは皮膚を傷つけてって...最後らへんは岩で押し潰したりしたかなぁ...うん」

どんな鍛錬だよ

「まぁ、そうだよなぁ」
「見つかれば良いな、ぐらいの感覚でいいのよ」 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 23:13:57.77 ID:x9M45ZFco<> >>268
//誰だよ、これ
//こてみす <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/06(金) 23:17:56.45 ID:sa7pcg4po<> >>268
……ゴメンナサイキイタハタシガオロカデシタ

【聞いただけでもゾッとする】
【最早涙目でガクブル状態だ】

見つかればいいな、が見つけたにするため頑張りましょう!
……くぁ…ごめんなさい、眠気が…

/コテミスはあるあるだから、どんまいです <> ローチ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/06(金) 23:18:55.49 ID:imkvivnZo<> >>267
「ドラゴンはともかく、人間が空を飛んでいるのはこの街では日常茶飯事なのだろうか?
 私ではなくお前に驚いているという可能性はないのかね……ぅおっと」

回避行動を採ろうとしたドラゴンだが、全長7mもあってはあまり機敏には動けない。
結果、ボディブローをほとんどモロに食らってしまったが、しかし苦しんでいる様子は無い。
あえなくノーダメージに終わった――

「いいパンチだ、形が維持できんな」

――というわけでもなかったらしい。
突然、ボディブローを受けた部分がボロボロッと黒い粒子になって崩れ落ち、ドラゴンの腹が大きく抉れてしまったのだ。
しかし、やはりドラゴンに苦しんでいる様子は無いし、飛行のバランスも安定したままである。

「喧嘩を売られては、お返しするしかあるまい」

やれやれ、といった調子で人型がそう言うと、
ドラゴンは翼を大きく持ち上げ、青年を叩き落さんと勢いよく下へ羽ばたかせる。
が、翼の強度はそれほど高くないので、先程のボディブロー程度の威力の迎撃をすれば翼を突き破ることも出来るだろう。 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 23:23:08.88 ID:x9M45ZFco<> >>270
「今はもう下半身蒸発しても大丈夫なぐらいには...」
「...あ」

怖がらせてしまった
もう遅いが

「確かにねー...まぁ、執着は無いんだけど...」

やっぱ見つけたい

「あぁ、長話し過ぎたね、んじゃあ、ぼちぼち寝る?」 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/06(金) 23:28:23.96 ID:sa7pcg4po<> >>272
もはや人間じゃないですよ…それ
能力者が純粋な人間かどうかは怪しいですけど…

【存在が不可思議な能力者は人間であっても純粋かどうかはわからない】
【目の前の男のように体を半分失っても治癒だって可能な者がいるのだから】

はい、私は…絶対見つけたいです

【どうしてもあの人、彼は見つけたい】
【見つけて、連れ戻して、またみんなで笑って過ごしたい】

そうですね、チェックインを済ませて来ます
今日は本当にありがとうございました

【そう言って少女はフロントへ駆けていった】


/ご、強引ですけれど〆…でいいですかね?
/あ、自分は今日はまだまだ起きているということも言っておきます <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/06(金) 23:31:19.02 ID:AwPV3Uvoo<> >>271
おいおい、空飛ぶスーパーヒーローを怖がる奴らなんて居るのかい?

【ボディーブローを決めた男はニヤリと笑うが冷汗もかいていた】

(ちっ、ぶち抜くつもりで殴ったんだけどな。予想以上に硬い。)

ち、その巨大だと半端なさそうだな!

【腕のガードごと吹き飛ばされるが思っていたほどの威力ではなかった。地面に向かう男は地面に向けて衝撃波を放ちそれと同時に再び上昇する】

Gatling Blow

【再び同じ箇所に攻撃を当てようとする。怪力での連打と共にトドメの衝撃波を放つ技だ】 <> 如月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/06(金) 23:34:35.00 ID:x9M45ZFco<> >>273
「うーん...まぁ、慣れだよ、うん」
「...まぁ、俺も人間どうか怪しいがな」

「そうか...まぁ、俺は必須じゃ無いからな」
「頑張れよ、人探し」

別に自分は見つかればそれで終了だ
思い入れも無い

「あぁ、そうだね、んじゃ、またいつかー」

自分は部屋に行くとしよう

//お疲れ様ですよー
//自分は微妙だけど眠くはない <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/06(金) 23:45:41.11 ID:dTWlfZM5o<> 【真夜中の摩天楼を縫う様に飛ぶ影があった。】
【その影は、まるで人の形に肉付けをしたかのように。翼を持ち、足は太く、まるで都市伝説の空飛ぶ人間。】
【それは悠々と狭苦しい都会の空を、潜り、潜り、潜り、潜り。何不自由なく飛んでいる。】
【『逆鉤十字』が掲げられた高層ビルの屋上に、Auriga前線幹部―――――ハンス・バイエルは立っていた。】

「――――――おっとと、飛ばされちまう。」

【その人影は、こちらへとその速度を緩めずに前進、彼の頭上をかすめる様に、また夜空へと飛んでいく。】
【頭の上に軽くのせていた略帽を右手で抑えて、風圧に軽く身を屈めて目を細め。】
【軍装を風圧が波打たせるのを何処か心地良く感じながら、また通り過ぎて行ったその影を双眼鏡で覗く。】
【―――――Auriga前線戦闘大隊傘下『逆鉤十字』武装親衛隊残党兵団ハンス・バイエル中隊所属。】
【航空歩兵小隊。そこに配備予定の兵器のテストを見届ける事を、高級中隊指導者、ハンス・バイエルは任されていた。】
【その翼に『逆鉤十字』を抱えて雄々しく空に咆えるソレの姿は、何時ぞやの空軍を思い出すように頼もしく。】
【それに向けて手を振れば、その人影が楽しそうにその手を振り返してくる。】

「万物は流天しよう、人この心も移ろい易き。
 けれども俺達取り残された人間達は、流れもせずに腐り朽ちて墜ちていく。」

【突き立てられた『逆鉤十字』の今は亡き国の旗が、音を立ててはためいている。】
【今は昔と捨てられた旗が、今は昔と捨てられた兵が、此処にいるぞと精一杯に叫んでいる様。】

「止まっちまった時間を、もう一度俺達が流すんだ。
 今を流れる時間を押し退けて。過去を流れる俺達が、もう一度この世界で日を浴びるんだ。」

【空を駆ける『逆鉤十字』の鋼鉄の翼、その原動機と回転翼が、小気味良い音を響き渡らせた。】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/06(金) 23:45:54.52 ID:dTWlfZM5o<> 【真夜中の摩天楼を縫う様に飛ぶ影があった。】
【その影は、まるで人の形に肉付けをしたかのように。翼を持ち、足は太く、まるで都市伝説の空飛ぶ人間。】
【それは悠々と狭苦しい都会の空を、潜り、潜り、潜り、潜り。何不自由なく飛んでいる。】
【『逆鉤十字』が掲げられた高層ビルの屋上に、Auriga前線幹部―――――ハンス・バイエルは立っていた。】

「――――――おっとと、飛ばされちまう。」

【その人影は、こちらへとその速度を緩めずに前進、彼の頭上をかすめる様に、また夜空へと飛んでいく。】
【頭の上に軽くのせていた略帽を右手で抑えて、風圧に軽く身を屈めて目を細め。】
【軍装を風圧が波打たせるのを何処か心地良く感じながら、また通り過ぎて行ったその影を双眼鏡で覗く。】
【―――――Auriga前線戦闘大隊傘下『逆鉤十字』武装親衛隊残党兵団ハンス・バイエル中隊所属。】
【航空歩兵小隊。そこに配備予定の兵器のテストを見届ける事を、高級中隊指導者、ハンス・バイエルは任されていた。】
【その翼に『逆鉤十字』を抱えて雄々しく空に咆えるソレの姿は、何時ぞやの空軍を思い出すように頼もしく。】
【それに向けて手を振れば、その人影が楽しそうにその手を振り返してくる。】

「万物は流天しよう、人この心も移ろい易き。
 けれども俺達取り残された人間達は、流れもせずに腐り朽ちて墜ちていく。」

【突き立てられた『逆鉤十字』の今は亡き国の旗が、音を立ててはためいている。】
【今は昔と捨てられた旗が、今は昔と捨てられた兵が、此処にいるぞと精一杯に叫んでいる様。】

「止まっちまった時間を、もう一度俺達が流すんだ。
 今を流れる時間を押し退けて。過去を流れる俺達が、もう一度この世界で日を浴びるんだ。」

【空を駆ける『逆鉤十字』の鋼鉄の翼、その原動機と回転翼が、小気味良い音を響き渡らせた。】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/06(金) 23:46:42.09 ID:dTWlfZM5o<> >>276
>>277
/連投すいません! <> ローチ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/06(金) 23:49:13.60 ID:imkvivnZo<> >>274
「お前は正義の味方が職業なのか?
 なるほど、確かに主人公らしくてクールと言える」

表情の無い人型だが、声色には青年に感心しきった様子がたっぷりと現れている。

「追撃か。今度は同じようには行かせんぞ」

向かってくる攻撃に対し、ドラゴンは両の翼を腹のほうへ丸め防御体勢に入る。
前述の通り翼の強度は大したものではないため、二枚重ねにしても連打の前にはあっさり穴が開けられてしまったが、
それでも腹へのダメージはちゃんと緩和されたのか、腹の抉れ穴が更に巨大化しただけで済んだようだ。

そして再び翼を広げて飛行を安定させようとするドラゴン。
しかし、翼に大穴が開けられたため、少々ふらついている。

「強いな、これでは長くは戦えない……こちらからも攻めに行くか」

ドラゴンは首を青年のほうへ曲げると、口から黒鉛のような黒い粒子をブレスのように勢いよく、大量に吐き出した。
青年を吹き飛ばしつつ目くらましもしてやろうという作戦である。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/06(金) 23:56:51.24 ID:AwPV3Uvoo<> >>279

まぁそんな所だ。正義の味方って言うほどお人好しじゃねえけどよ。

【ふぅと一呼吸をついた。少し龍がフラついている様に見える】

当たり前だ!さっさと倒して家で一息つきたいんだからな!

ってやばっ!ぐぉっ!

【自身に向けて正体不明の黒いブレスが多数襲いかかる。そのまま地面に衝突する】

いってぇ。俺じゃなきゃ手脚死んでるぞ。

【肋が折れた気がするが今は気にしてられない。男の目には逃げ遅れた少女とそれに向かう黒いブレスが見える】

避けろ!馬鹿野郎!!

【咄嗟に動き少女を突き飛ばす。それにより生まれるのは】

くそったれ…

【再び響く轟音。土煙を上げた地面は男の姿を隠していた】 <> ローチ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/07(土) 00:07:33.32 ID:+W7gADtXo<> >>280
「む、一般人を巻き込んでしまったか。『まだそういう時機ではないのに』」

舌打ちでもしそうな口調の声が黒い人型から響くと、
ドラゴンも高度を大きく下げ、土煙に隠れた青年に相対する位置で羽ばたき滞空する。

ドラゴンの腹にあったはずの抉れ穴と翼に空いていたはずの穴は、いつの間にか塞がっていた。
だがその代わりに、ドラゴンの全長は5m程度にまで縮まってしまっているようだった。

「さて、追撃されないようにしてから逃げてしまおうか」

再び青年へ向けて黒い粒子を吐き出すドラゴン。
周りを無闇に巻き込まないためか、今度は先程よりも細い一転集中気味の攻撃だ。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/07(土) 00:13:24.33 ID:HMnBnWjNo<> >>281

ハァハァ…。糞が。

【瓦礫の中からは片腕がもげた男が現れる。片腕があった所からは煙が上がっている】

ご自慢の片腕がお釈迦になっちまったな。

だが隻腕には隻腕なりの戦い方がある。

(片腕に出力を集中させる。まだ終わってねえぞ。)

「衝撃破・號継」

【二連続の高威力の衝撃波だ。一つ目でブレスを相殺しもう一つで相手を射抜くつもりなのだろう】 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/07(土) 00:15:31.44 ID:OnWxe74Io<> >>276
〜〜〜〜〜〜♪

【鼻歌を歌い漆黒の闇夜を純白の羽で切り裂く少女が一人】
【何も知らず摩天楼を縫い、すり抜けていく】

この街…悪くないなぁ、おばーちゃん達呼んでここで暮らそうかな…
こうやって思いっきり空飛んでも何も言われないし、たまには思いっきり飛びたいもんね

【そう言って徐々に速度を上げていく】
【その姿はまるで白い一陣の風】
【白のワンピースと薄い金髪が風に靡き、鼻歌は心躍らせる残響となり街へ降り注ぐ】
【もっとも、その鼻歌すら微かに『能力』が付与されていたのは自身も気づいてはいなかったが】

ん?なんだろあれ…・ってうわぁ!?

【どれだけ飛んだだろう、突如目の前のビルの角から黒い物体が現れる】
【急降下してなんとか躱すも、相手に迷惑をかけてしまったかもしれない】

しまった…!謝りにいかないと……って、ここは……?

【少女が迷い込んでしまったのは】
【『逆鉤十字』が掲げられた高層ビルの真正面】
【空中数十mで少女はその威圧感に思わず静止してしまった】 <> ローチ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/07(土) 00:29:38.21 ID:+W7gADtXo<> >>282
「ほう、飛び道具もあるのか……!
 空中格闘に優れているだけかと思っていたが、面白いな、これは」

粒子のブレスが防がれ、再びドラゴンの輪郭が一回り小さくなる。
そして二発目の衝撃波を身体を翻して回避しようとするが、
ブレスを撃つ体勢からすぐ回避行動に移ることはかなわず、結局ドラゴンの右胸辺りに直撃を許してしまった。
強いダメージは末端まで波及し、尾の先端と右の翼に大きなひび割れが何本も走る。

「ぐ、もうこれまでかな。
 だがタダで終わるのはもったいない、足掻きは食らってもらうぞ」

黒い人型の足がようやくドラゴンの背中から離れ、地面へと降り立つ。
その直後、ドラゴンはその全身を次第に崩壊させながら青年のほうへ突進し始めた。
自らを黒い粒子の塊と化して体当りし、青年を再び吹っ飛ばしてやろうという計画だ。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/07(土) 00:41:09.71 ID:HMnBnWjNo<> >>284

ハァハァ。そりゃどうも。

【憎まれ口を叩いてはいるが男には限界が近かった。片腕がいかれた影響が己の手脚にも出ていたのだ】

あれを撃てて一回か…ボソッ

(しかも片手だ。やれるか?いや関係ねえな。やるしかねえんだ。)

いいぜ。それごと吹き飛ばすまでだ。

【回転し風の軌跡が男を纏う。それは片腕に渦を巻きながら集中し集まり圧縮されて行く】

限界等破.行くぜ。

【リミッターを外す。もう後には戻れない】

「衝撃破・閃斫」!!!

【放ったのは超威力の衝撃波の連続発射だ。それは空中で一つになり光線の様な形になり相手を襲う男の必殺技だが本来片手で撃つ技ではない為男のデメリットも大きかった。この技が終わった頃にはこの片手も消し飛んでいる】

【それはこのまま行けば龍の衝突と男の技の衝突を起こすだろう】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/07(土) 00:53:49.99 ID:2GRWqtKAo<> >>283
【インカムから、ジジッ、ジジッ、とノイズが聞こえる。】
【周波数は空を駆けまわる航空歩兵へと繋いである。恐らく、何らかの報告を伝えるつもりだろう。】
【とは言っても、先ほどから、気分の高揚から来る物ばかり報告して、重要な事は特になかった。】
【今回もその類だろうと、特に気負わずにインカムに指をあてる。】

「なんだ?今度は何の虫が当たったんだ?」

『大尉!た、大尉!わた、私、見ちゃいました!私!天使、天使ですぅ!!』

「はぁ!?テメェはまだボケるには早い年齢だろうが!!!」

【そうインカムの向こうに怒鳴り乍らも、彼は何か考える様に僅かに眉を顰めた。】
【無論、天使を見た何て与太話を信じる訳では無い、が。それに似た物なら幾らでもいるだろう。】
【それが見た物は、十中八九異能者の類、それに準ずるものだろう。】
【となれば、それと交戦する事になるかも分からない。機体性能は問題は無いようだが。】
【異能者とは未知数と等号で結ばれている存在だ。何が起こるか分かったものでは無い。】
【貴重な新兵器を。そして何より今。兵を失う事は、出来る事なら避けるべき事項であり。】

「突撃兵!"ハインケル"と共に帰投しろ!!恐らく能力者か何かだ!」

『は、はは、はいい!!了解(Jawohl)!』

【回転翼の音を大きく響かせて、それは高層ビルの最上階へと駆けて行った。】
【ハンス・バイエルは、摩天楼を見渡せる屋上の縁へとゆっくりと歩んでいった。】
【彼女が直面した『逆鉤十字(ハーケンクロイツ)』の旗を背負う様に、まるでその叫びを代弁するかのように。】
【Auriga前線戦闘幹部。高級中隊指導者。否。滅びた武装親衛隊の兵士が、彼女を射抜くように見据えていた。】

「こんばんは、御嬢さん(Fraulein)。
 いいやそれとも。俺達お爺ちゃん達をお迎えに来てくれたのかな?」

【鋼鉄の翼を持った航空歩兵が、『逆鉤十字(ハーケンクロイツ)』の旗の周囲を旋回する。】
【そしてハンス・バイエルは、空中に静止する彼女へと、何かいざなう様に右手を指す様に差し出した。】 <> ローチ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/07(土) 00:54:11.16 ID:+W7gADtXo<> >>285
ドラゴンは早々に首も尾も翼も失い、ただの粒子の塊となるが、しかし崩壊が早い。
そしてそこへ向かってくる青年の攻撃。
最初はある程度拮抗し進撃を続けたドラゴンだが、その身体はどんどん砕けていき――

「耐え切られたか……」

――青年の下へ届く前に、完全に崩れ落ちた。
地面に散らばり積もった黒い粒子は、それが元々ドラゴンを形作っていたとは到底思えない状態である。

「これは厄介なスーパーヒーロー様と遭遇してしまったものだ。
 我らが首領に早急に耳打ちしておく必要があるな……」

人型は右手で頭をポリポリと掻きつつ、そんなことを口走る。
と、ここで青年が残っていたほうの腕までも失ったことを確認すると、

「ここでトドメを刺してしまうのも手なのだろうが、決着はまだ先に取っておくべきである……。
 お前の名前を教えてもらってもよいかな」

などとのたまい問うた。 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/07(土) 01:08:45.79 ID:OnWxe74Io<> >>286
あ…は、はい!こ、こんばんわ!

【とりあえず挨拶をされたのならば挨拶を】
【物々しい雰囲気の中で兵士に囲まれ、緊張しながらも挨拶を返す】

え、え〜っと…お迎えとかそういうの…ではないのですが
さっき飛んでる時に、こちらの関係者の方…です、よね?
ぶつかりそうになったので謝りたいな〜と思ったりなん…か…・して・……

【どんどん声はか細くなり最後はブツブツ呟くようにしか話せていない】
【当たり前だ、怖いのだから】
【相手が何者かもわからない、ましてや兵士だとあれば何をされるかわかったものではない】

あ、あの!でも私は敵意があるとかそんなのではなくて!
あの…その……本当、に……

【勇気を振り絞って大きな声を上げても見るが】
【やはりこの空気の中ではそれも長く続かない】
【誘うように差し出される右手】
【それが何を意味するのかはわかったものではないが】

えっと…本当に……ごめん、なさい……
何かできることがあれば、なんでもしますから……許して……ください

【今はただただ少女は謝ることしかできなかった】
【出来ることなら穏便に、お互いに傷つくのは自分は望まない】
【『能力』を使うのだけは最終手段にしたいからだ】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/07(土) 01:21:41.48 ID:HMnBnWjNo<> >>287

ちくしょう。ダメか。

【片腕がもがれて行く。男の手は無くなってしまった】

ハァハァ。掌拳次だ。次にあった時は確実にお前を仕留めるぜ。

名前は何だ?

【息を切らしながら同じ様に質問してみる】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/07(土) 01:35:24.65 ID:2GRWqtKAo<> >>288
【来るのならば来い、この俺が受けて立ってやると、その差し出された右手は、暗にそう彼女に語り掛けていた。】
【然し、帰ってきたのは戸惑いと恐怖と様々な、余り良い物じゃない物が混じったか細い声だった。】
【不敵に笑みを作っていた口元が、気が抜けた様に更に大きく緩められて、彼女のその弱弱しい声に返答する。】

「いやはや全く、何かと思えば。お迎えの天使でも死神でも無く。
 全く以って可愛らしい、右も左も分からない可愛らしいアリスだったな。」

【差し出した右手を下げると肩を竦めて】

「そんなに脅えてくれるなよ。まるで俺が強姦魔になったみたいで、気分が悪い。
 それに何でもするなんて、御嬢さん(Fraulein)が言う事じゃあないぜ?
 それに、謝るって言うなら、俺じゃなく―――――おい、イルマ上等兵!!」

【インカムへとそう大きく言うと、『逆鉤十字』の周囲を旋回していたそれがこちらへと向かってくる。】
【それは確かに、先ほど彼女が衝突しかけたソレの筈だ。】
【脚部から背中を覆い、それに接続された鋼鉄の翼には、亡国の国旗『逆鉤十字』と、騎士の証、『黒十字』。】
【左手に機関銃を持ち替えて。目元を覆うゴーグルを押し上げると、まだあどけなさの残る少女だった。】
【空中を器用に、まるで歩くように移動し、ハンス・バイエルの前で静止。右手をぴんっと張り上げて。】

『はい!イルマ親衛隊突撃兵!!只今参上しましたー!』

「宜しい。時に上等兵、その少女、御前の言う天使さんが、用があるそうだが―――――。」

『へ?何故!?』

【大きなハテナを頭に浮かべて、空中で身を翻して彼女の方へと、その少女は向き直した。】
【訝しげに首を傾げると、ゆっくりと、戸惑いがちに空中を駆けて、少しだけ彼女へと近寄った。】

『―――こんばんわ(Guten Abend)!私に何かご用でしょうか?』

【軍服に身を包んでいながら。何処かとぼけた様な、何処か抜けているような。】
【ハンス・バイエルと言う生粋の軍人とは毛色の異なる彼女―――多少は、話し易くはあるだろうか?】 <> ローチ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/07(土) 01:37:41.31 ID:+W7gADtXo<> >>289
「我らアウリガ・我が名はローチ。
 組織内では“コーチ”とかいう名ばかり幹部の座を頂戴している」

名を問い返された人型は、特に躊躇も無く自らがアウリガメンバーであると暴露する。

「掌拳次……うむ、しっかりと覚えておこう。
 いずれまた手を合わせることになるかもしれないのでな。
 私もお前の正しい攻略法を探しておく必要がありそうだ」

そう語って拳次に背を向け、歩き始める人型。
直後、強風を受けた砂の像のようにその姿が崩れたかと思うと、
次の瞬間には霧散してどこかへ消え去ってしまった。
地面に大量に落ちていたはずのドラゴンの残骸も、いつの間にか風に乗って飛び去っていた。


//絡みありがとうございました! <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/07(土) 01:51:48.62 ID:OnWxe74Io<> >>290
(天使や死神……やっぱりそう思われるよなぁ……)

【恐怖で思考が麻痺しながらもそんなことを考える】
【いや、だからこそ考えられるのだろうか】

い、いえ、ですが悪いことをしたのは自分の方で……
だ、だから償いができるんだったらしないとって教わっても来ましたし……

【そんなことを呟いていると男が一人の兵士を呼ぶ】
【呼ばれたのはまだ自分とさほど変わりのない少女で】
【しかも自分の想像している軍人とは正反対でもあり】

あ、え、えと!こ、こんばんは!
さ、さっきはぶつかりそうになってご、ごめんなさい!

【本日二度目の挨拶とともに頭を下げ一気に謝罪を言い切る】
【目の前の男よりも比較的話しやすくはあったが、やはりこの場の空気に慣れない】
【自分はここにいるべき存在ではないと痛感させられる、それでも】

なので自分に出来ることなら何かさせてください!
むしろしないと寝付きが悪くて帰れないですから!

【頭を下げたまま何かさせて欲しいと頼み込む】
【むしろしないと帰れないとすら言い張ってまで何かをするつもりだ】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/07(土) 02:18:41.23 ID:2GRWqtKAo<> >>292
『いやいや、別にそんな、謝らなくても……だってまさか空を飛んでるのがもう一人いるだなんて思わなかっただろうし!
 気に病むことでも無いですから!私だって悪かったんです!ごめんなさい!』

【何処かこそばゆそうに、困ったような笑みを浮かべながら、少女の謝罪に対してそう答えて、謝罪を返す。】
【そもそも、空中で虫や鳥なんかには当たる事は有るかもしれないが、人に遭遇する事自体が異例も異例。】
【此処はお互いの不注意と言う事で、イルマと呼ばれた軍人の少女はそれを済ませようと考えたのだが。】
【この異常な空気の中で。この亡国の兵士達の前で。『逆鉤十字』の前で恐怖に溺れながらも。】
【少女はその意見を、どうにも曲げようとはしないように見えた。】

『え。あの、えー!何か…何かって何ですか!?どーしましょー!大尉〜!!』

「ああ!?俺に聞くんじゃねぇよ!!御前が考えろ!俺は関係無ぇ!!」

『そんな!!酷いです〜!殺生であります〜大尉殿〜!!』

「俺達武装親衛隊だぞ!今更殺生も糞もあるかってんだよ!!」

【今度ばかりは、困ったような、では無く、本当に困った様子で上官へとそう救いの手を求めたが。】
【それを鬱陶しそうにハンス・バイエルは一蹴してやると、イルマはすぐにまた彼女へと向き直った。】
【うーん、うーん、と。それは頭を抱えて、ひいては滑稽に見える程にテンプレートに悩ませていた。】

『どうしよう…流石に訓練の相手とかは気が引けるし…そう言えば部屋が汚いなー…。
 いやでも、初対面に人に……人?あ……もしかして…。』

【そうして、何か思いついたかのように顔を上げて、その闇夜に不釣り合いな羽を見つめた。】
【うん、うん。と二回、何か納得でもするかのように頷くと、頭を掻いていた手が解かれる。】
【そして右手を上げて、指を立てた。指す先は、純白に輝いている、穢れ一つ無い翼へと突きつけられていて。】

『じゃあ、その羽!羽です!それ、触らせてくれたら、許します!!』

【元気よく。何処か自身に溢れた声で、そう言った。】 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/07(土) 02:35:51.15 ID:OnWxe74Io<> >>293
は、羽……ですか?全然構いませんけど…
そ、そんなのでいいんですか?

【どんな無理難題を言われるかと戦々恐々としていたのだが】
【自分にとってはとても些細な願い事で】

えっと、じゃあ…少し、失礼します……

【そう言ってイルマと呼ばれた少女の前まで羽ばたいていき】

えっと…触られると結構くすぐったいので、お手柔らかにしてもらえると…助かります

【イルマに背中を向け、触るのに邪魔にならないよう最小限の羽ばたきに収める】

(でもホントにこれでいいのかな……?翼なんてそんな珍しい…けど…鳥とか…ねぇ?)

【とりあえずは納得したがなんかどうにも腑に落ちない】
【それはただ単純に持てるものと持たざるものの意識の違いなのだが】

あ、羽ももし欲しければど、どうぞ!数本ならたとえ抜け落ちても平気なので!
……くすぐったいですけど………お守りくらいには…なるかもで……

【ほんの少しの注釈と、少し控えめな声でそんなことを言えば】
【いつ触られてもいいように目を閉じて深呼吸を繰り返した】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/07(土) 03:04:59.28 ID:2GRWqtKAo<> >>294
『は、はい!いいんです!い、いいですよね?大尉?』

「だから俺に聞くなっての!!…まぁ、悪かねぇとは思うがな。」

【彼女の言葉に、何だか自分の方がおかしな事を言っているんじゃないかと、心配になったのか。】
【また後ろに振り向いて、上官の言葉を煽いで、一喝されながらも、肯定の言葉をもらっていた。】
【ならば自分から行こうかと近づこうかと思ったが、それより先に彼女がイルマの前へと羽ばたいてきた。】
【背中を向けられて、羽ばたきも小さくなった彼女の翼を前に、高揚したのか、心臓の動きが早くなる。】

『そ、それじゃ私こそ…お言葉に甘えて、失礼しますっ!』

「おい、待て!…MG42をこっちに寄越せ、俺が特別に預かっておいてやる。」

『は、はい!大尉、ありがとうございます!』

【左手に持っていた大きな機関銃を、下のハンスへと投げるとそれは両手で確りとそれを受け取られた。】
【そーっと、恐る恐る彼女の翼に手を伸ばし、指先に触れた時、ぴくっ、と驚いたように指先が跳ねた。】

『ちゃんと、触れるんだ……!!』

【もう一度、その指を羽に押し付ける。今度はしっかりと柔らかい感触が皮膚を伝わってくる。】
【イルマの顔が、パァ、と見る間に驚嘆と嬉しいとか、楽しいとか言う色の感情に染まっていくのが目に見える。】
【それから、手の平全体で、優しく、爪を立てたりしないように、傷つけないように触る。】

『お、おお……ふわふわっと……。』

【それからもう片方の左手で、それに触れた。そして羽の一部を手と手で挟み、その感触を確かめる。】
【その内、その柔らかさに思い切り顔を埋めたくなるような衝動に駆られる、が。】
【流石にそれは不味いと、理性で抑え込んで、それに幾許かの間、触れ続けた事だろう。】 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/07(土) 03:22:11.77 ID:OnWxe74Io<> >>295
っく……ふふっ……やっぱり、くすぐったい……

【触られている間どうしても我慢できず声があがる】

んっ……あふっ、ふぇ……

【思わず両手で口を押さえるが手の隙間からくぐもった声が漏れる】

(うう〜〜やっぱり覚悟はしていたけどくすぐったい!)
(でも今笑ったらバランス崩すし……)

【我慢するべきと理性が言い】
【我慢するなと本能が言う】

(ちょっとなら……バレない、よね?)

【幸い自分は彼らに背を向けている】
【口を開けたところで笑いを堪えていると捉えてくれるかも知れない】
【それに一抹の望みを託して少女は口を開き】

ラーーーーーーーーーーーーー

【『能力』を込めた小さな小さな歌声を響かせる】
【込めた思いは『落ち着き』『冷静』】
【自分が笑ってバランスを崩し、落下しないためではあるが】

(後ろの子はともかく……あの男の人にも聞こえていたら……)

【それだけは想像するだけで恐ろしい】
【『能力』が心を揺さぶり、掌握できるものと知られれば今度は何をされるかわからない】
【とはいえ、今はそんなことより自分が落下しないことで精一杯だったが】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/07(土) 03:41:47.04 ID:2GRWqtKAo<> >>296
【彼女の意識は、全て羽に注がれていた。その何とも心地良い感触に、心奪われていて。】
【恐る恐ると、ゆっくりと、余り激しくは触れず。然し彼女への配慮が、少し欠けていたのかもしれない。】
【静かに回る回転翼の羽音に紛れて、その歌声を聞き取ったイルマが、何だろうかとキョロキョロと辺りを見た。】
【だが、それでも気付く事は無かったようで。心地良さそうにまた、それを触れるのを再開した。】
【ハンス・バイエルには、何か変わった素振りも見せず。腕を頭の後ろで組んで、それが終わるのを待っていた。】

『へぇ……本当不思議な……うん……。』

【先程から。枕にしたいとか、そう言う衝動が色濃く巡り、それを理性で抑え込んでいた。】
【然し、彼女とは違い、あくまで衝動であり―――しかし、完全に抗う事も出来なかったようだ。】
【その羽に、ゆっくりと顔を近づける。そうして、深く顔を埋める訳でも無いが、鼻の先が埋まる程度に、沈めた。】
【それから数拍の後に顔を上げると、何だか申し訳ない様な、やってしまった、という感情が彼女の中で湧き上がる。】
【少しいたたまれない気持ちになりながらも、少女はこれで最後と、彼女の向けて話しかける。】

『あ、あの、それじゃあ……最後に、羽、頂きますねっ。』

【他人の身体の一部の様な物を抜く、と言うのは少しばかし抵抗があったのだが。】
【結局は彼女の言葉に甘える形で、彼女の翼へと手を伸ばし。再度下げた時、手の中には三本の白い羽が握られていた。】
【頂いたそれを嬉しそうに眺めると、後ろを向いていた彼女の前へ、今度は自分が移動して。】

『あの、ありがとうございました!!』

【そう言って、お詫びをされていたほうなのに、お礼を言うという、何処か変な形になってしまったが。】
【確りと頭を下げて。嬉しそうにしていた。】

「――――――終わったか?」

『はい!大尉!!』

【そう、二人に問いかけたハンス・バイエルに、嬉しそうに右手を振って応えた。】 <> 八咫烏
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/07(土) 17:17:35.38 ID:ca8Le+iq0<> >>259
「(お金持ってるのか…ならよかった)」

そう考えてふと顔をあげる。

「………」

とある路地裏をまっすぐ見つめる。
その両手が青白く光った。

「じゃあ私はそろそろ行かなくては」
「じゃあね、名も知らぬ少年」

そう言って八咫烏は少し姿勢を下げる。

「《韋駄天憑》」

ボソリとそう言った途端、八咫烏の姿は消えた。

/不定期INでかなり迷惑をかけそうなのでここで終了させていただきます。
/お疲れ様でした、またよろしくお願いします。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/07(土) 22:40:25.02 ID:2PICO62zO<>
「拳次。出来たよ。全く部品が残ってたから低コストで作れた物の」

悪いな。アウリガにやられたんだ。あいつら半端じゃねえわ。

「この所目立つね。」

あぁ、巡回してくる。

【ビルの屋上から鉄骨が降ってくる様な轟音を上げながら落ちていきギリギリでブースターを作動させ地に脚をつける】

さて、とりあえずはこの地区を見てみるか。 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/07(土) 22:43:23.26 ID:ul4zXYu1o<> >>298
「さて...んじゃ、ありが...あれ?」

何時の間にか消えていた
一体何処に行ったんだ
...まぁ、能力がある以上不思議でもないが

「...ま、生きてりゃまた会えるか」

この街はそういう所だから

//了解&お疲れ様ですー
//自分はグダグダですいませんでした、はい <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/07(土) 23:04:06.81 ID:ul4zXYu1o<> >>299
「ん...」

やたら爆音がしたと思えば、サイボーグだった
最近は煩い輩が多い気がする
まぁ、自分も例外では無いが
着地したのは大凡30m先か

ま、この街ならいつも通りかな
一般人の間では、噂程度なのだろうが
まぁ、信じられるはずはないが

そういえば、自分はこの姿で大丈夫なのだろうか
ローブで顔まで隠して、その上、刀を下げているともあれば

「ま、俺には関係ない事かな...」

サイボーグの男の方向に歩くが、引き止め無ければそのまま通り過ぎるだろう
まぁ、ローブで表情まで分からないともあれば、目立ってしまうだろうが
しかも刀を下げていれば尚更だ <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/07(土) 23:10:16.94 ID:HMnBnWjNo<> >>301

はーい、そこの人。止まってねー!

【ピーッと大きく笛を吹く。まるで工事の人の様だ】

お兄さん。銃刀法とかって知ってるか?許可書持ってねえとパクられるぞ。

まぁ俺がその警察みたいなもんだけどな。

【ブラックシールドの証明書を見せ青年に近づき前に立つ。】

許可書持ってるか?てかこんな刀何に使うんだよ。まさかアウリガなんて言わないよな?はっはっは!!

【わっはっはとまさかまさかと思い冗談の様に笑いながら話していた】 <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/07(土) 23:22:32.31 ID:ul4zXYu1o<> >>302
「ん?...工事かよ...って、違うのか」
「パクる?あぁ、別にいいが」

軽く刀を放り投げる
別に特別必要でもない

あーあ、面倒くせえ
よりによって此奴自警団だし
ふざけんな、っつーの

「.......一言だけ言う...」
「冗談になってねえぞ、それ」

そして、何時の間にか先程投げ捨てたのと同じ刀が腰に下げてある
能力による生成だが、まぁ、これは補助要因でしか無いかな

瞬間的な居合
本来常人が出せるスピードではない
恐らく、常人基準で考えれば速度的に10倍は行っているだろう
相手の喉元に刃筋を沿える様に狙う
別段[ピーーー]必要はない
戦意を削げば十分だ <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/07(土) 23:44:35.98 ID:HMnBnWjNo<> >>303
良い目をしてるな。何者だ。

【常人の目ではない。そう、強者の目に相応しい目だ】

冗談じゃない…?お前まさか。

うおっと!?

【マトリックスよろしくな動きで何とか避けていた。殺気が事前に放たれていたからか】

てめぇ、アウリガか。まじで二連ちゃんとか笑えねえぞ!

【刀に向けて殴りかかる。当たれば壮絶な鍔迫り合いが始まるだろう】 <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/07(土) 23:49:34.74 ID:ul4zXYu1o<> >>304
「俺がアウリガかって?まぁ、正直どうでも良いが、まぁそうだ」
「というか、俺はスルーしようとしたのに突っかかって来たのはそっちだろ」

刀で相手の拳を受け流す
そして、鍔迫り合いになった状態だが、あまり気迫も、押しも強くない

適当に流してさっさと帰ろ...
とか思っている <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 00:05:43.81 ID:xxlmg5r5o<> >>305

けっ!お前みたいな危ねえ野郎ほっとけるかよ。しかもいきなり喉元狙うとか中々いかれてんじゃねえか

【鍔迫り合いを自慢の怪力で刀ごと吹き飛ばそうとする】

まぁ、やる気ねえなら話しは速いな。とっととお前を拘束するまでだ。

んじゃ特別に新技見せるぜ。

「衝撃破・電地破」

【地面を勢い良く殴りつけると男を中心に八方向に地割れが起きて行く。そこに走る様に男の腕からは衝撃波が同じく八方向に放たれた】 <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 00:20:36.46 ID:p4/WvoLQo<> >>306
「売られてもいない戦争に特攻する程危なくは無いと思うのだがな」

刀を手から外し、鍔迫り合いで刀を吹っ飛ばされる

「拘束?俺はやる事が残ってるんでね、それは拒否しよう」

両手に太刀を作り、持つ
それは、ごく普通の刀だが、かなりの強度を持つ
鋼鉄の数倍はあるはずだ

八方位に放たれた衝撃波を、地割れから逃れるように躱す
しかし、不可視の衝撃は躱しきれず、体を掠めていくが、余程体の強度があるのか、殆ど傷は無い

「だりぃー...本当、面倒な輩ばっかだな...」 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 00:50:25.93 ID:xxlmg5r5o<> >>307

アウリガって出た時点で戦争だろ。お前らはそんくらいの事をして来た。

【構えを変える。それは剛の構え】

もう何もする必要はねえよ。その為のブラックシールドだ。

行くぜ。

【初めに衝撃波を飛ばす。それは足元に目掛けて放つ。誘導と体制を崩す為の攻撃だ】

Gatling Blow

【そして急加速し相手の腹を剛の拳で連打しようとする。それが終わればトドメに衝撃波を放ち相手を吹き飛ばすだろう】 <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 01:11:15.93 ID:p4/WvoLQo<> >>308
「『ら』だろ」

俺何かしたっけな
まぁ、細かいことは良いか

「あ〜ぁ〜、俺は世界全部真っ白にしなくとも、摂理崩壊させれば、用済みなんだがなぁ〜」

ま、そんな事どうでも良いだろうが

「来るか」

足元に向けられた攻撃を、軽く上に跳んでジャンプする
と、同時に、両手の刀を投げ捨て、先程とは違う別の漆黒の刃

「亜空盾」

目の前で刀を一回転させる
すると、空間が裂けて、奈落のような黒が露出した

そして、本来腹部に当たる筈の攻撃が、亜空間に吸収される
同時に、一気に後ろに跳び、間を開ける <> ヴィヴィアン
◆MIE7pOO3u2<><>2013/09/08(日) 01:23:00.12 ID:BXFOEG1Po<> >>308
「フッ…!!」
愛用のバイクで走っていると、私は二人が戦闘をしている光景を見つける。
刀を振り回す男と拳を振るう男。
拳を振るう男に関しては知っている。
バイクに乗った私を転倒させた男だ。
私は拳次を倒すつもりだけど…!!

>>309
「拳次を倒すのは私だ!!」
私はバイクを加速させ、左腕を伸ばして刀を持った男に突っ込む。
このまま突進すれば、私の左腕が刀を持った男にぶつかるだろう。
バイクのスピードを活かしたラリアットを浴びせる為に、私は突っ込む!! <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 01:38:06.89 ID:p4/WvoLQo<> >>310
「...ん」

後ろに見れば、バイクに乗って突っ込んで来る人影が見える
バイクぶった斬りたいが、まぁ、流石にそこまではしなくて良いだろう

「...よっと」

刀を地面に突き立て、腕力でバク宙をする
これでサイボーグにバイクが突っ込んでくれればラッキーだ

「...こいつの免許はどうするんだい?自警団は」 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 01:48:17.82 ID:xxlmg5r5o<> >>309
>>311

おっ!あっぶねぇ!

【最後に衝撃波を放ったのは正解だったようだ。その反動で亜空間に飲み込まれる危険な無くなった】

亜空切断なんてゲームでやってろって話しだよ。

ってヴィヴィアンさん!?あぶなっ!

【そのまま前からバイクを押し地面を擦りながら男は怪力でバイクを止めようとしていた】

(この人敵なのか味方なのかどっちなんだよ。) <> ヴィヴィアン
◆MIE7pOO3u2<><>2013/09/08(日) 02:03:19.94 ID:BXFOEG1Po<> >>311-312
「外した…!!」
私の先制攻撃は避けられたようだ。
そしてその先には…

「ヤバッ…!!」
拳次の正面…!!
だけど、流石は格闘家の血を引く男。
力で押しとめられた…

「久しぶりね。貴方に勝つために用意した技を、特別に見せてあげる。刀を持って動くサンドバックを相手にね。」
私はバイクから降り、身構える。格闘家の構えだ。
そして、あの刀を持った男をサンドバックと呼び・・・

「セイヤッ!!」
刀を持った男に向かって、側転とハンドスプリングを交えながら走っていく。
そして、彼に近づいた所で、私は右腕を地面に付け、左脚で刀を持った男の胸部を狙って蹴りを試みる。 <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 02:09:42.14 ID:p4/WvoLQo<> >>312
「空気圧で入ってくれればもう逃げてたんだがな」

まぁ、どうせバイクと当たっているし良いか

「ゲーム?...まぁ、良いか」

一体何の話だろうか
まぁ、対した問題じゃあ無いな

「おぉ、事故事故」

>>313
「刀持って動くサンドバック?」

酷い言われようだ
全く、煩いのが増えてしまった
仕方ない、纏めてぶっ飛ばして適当に切り抜けよう

「ったく...煩いのが増えやがって...一人で十分だっつーの」

刀の重さは単位kgで3桁は行っている
何で力を抜いてしまえば...

一気に体が落ち、蹴りの下を潜る

そして、切っ先を女の顔数cm横に合わせ、全力で刺突する <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 02:26:16.60 ID:xxlmg5r5o<> >>313
>>314

ふぅ。勘弁してくださいよ。警察だったら免停食らってる所ですよ。

【あれは何方かと言えば専門外なので見て見ぬふりをしていた】

あれはプロレスの技だ。ヴィヴィアンさん。何処でそんな技を。

【しかも動作は完璧だ。俺ならば避けずに受けに行く所だが相手はそうも行かない】

そんな事よりも、まずいな!

【あの感じだと顔を斬られる。ヴィヴィアンを助けるか奴を攻撃するか選んでいた】

めんどくせぇ!両方やる!

【そのままヴィヴィアンの方に駆け出し顔を斬ろうとしていた剣を掴もうとする。それを掴めば隣のビルまで豪快に投げ壁に叩きつけようとするだろう】

<> ヴィヴィアン
◆MIE7pOO3u2<>saga<>2013/09/08(日) 02:41:56.82 ID:BXFOEG1Po<> >>314
「だって名前知らないし…ってヤバッ!!」
突っ込みすぎた…!!
攻撃を避けられた上に、このままじゃ顔を…!!

「・・・・・・・・・・」
私は一か八かの賭けに出た。
切られるか否かの手前、私は敢えて動かない。
私は口から赤色の霧を噴射する。
これは魔力を霧状に変化させた物だ。
この霧を私以外が浴びれば人の肌や服に色が着く事がある。
個人差があって着かない場合もあるけど…
そして、この霧には身体能力を低下させる効力がある。
個人差はあって効果が無い場合もあるけど…
だけど、体の落ち方が早くなった所を見ると、かなり重い刀を振り回してると見て良いだろう。
この赤い霧が身体の何処かに当たって、効果があれば刀の動きをかなり鈍らせられる筈…!!

>>315
「・・・・・・・・・!!」
この無謀とも言える賭けが出来たのは、拳次が行動に出てくれたおかげだ。
私もそれを意識して、霧が拳次に当たらないように、霧を濃く、範囲を狭く、そして広がらないようにしている。
これは拳次を信じての行動だ!!
私はそれを示す為、親指を立てる。サムズアップだ。 <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 02:47:52.86 ID:p4/WvoLQo<> >>315
「良いのか...まぁ、専門外に異論は無いな」

俺らを狩る組織なのだから

...まさかこの剣を投げるつもりか
...確かこの刃は触れば問答無用で切り裂く刃だ
流石に色々面倒だ
あと、kg単位3桁なのに投げられ...るな、サイボーグだし

>>316

...霧か
......この状況、身体被害を抑えつつ、霧を回避する方法
一番楽なのは、こうだな

刺突した刀を引き、二度目にサイボーグが刀を掴める辺りまで刺突、空間を切り裂く
また露出した奈落の闇に、一気に空気が吹き込む
空気圧により、体が引き寄せられるだろう
まぁ、切り口が小さいので、亜空間に消え去る事は無いだろう
そして、そのまま刀から手を放す

「...揃いも揃って...」
<> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 03:12:01.89 ID:xxlmg5r5o<> >>316

何とか顔を斬られずにはすんだみたいっすけど…!!

あいつ無茶苦茶しやがる。大気中の空気が乱れて…はっ。

【空間を引き裂いたお陰で今は空気が乱れ強風が吹いている。この状態ならばと男は腰を落とし腕を伸ばし吹き込む空気を男の腕の中で圧縮させていく】

やっぱりだ。これはチャンスだぜ。問題はこれであいつをやれるかってとこだ。

ヴィヴィアンさん。次で決めます。俺も見せますよ。俺の必殺技。

【いつもよりも早く、多くの空気を圧縮していた。それをゆっくりと一つにしていく】

貴方の力を貸してください!貴方の魔法なら出来るはずだ!

「衝撃破・閃斫」!!

【放ったのは高威力の衝撃波を超連射だ。それは空中で混ざわり一つの巨大な光線上の衝撃波を放った。剣から手を離した今が好機だと思ったのだろう】

【男はヴィヴィアンとの連携技で相手を倒すと考えていた。】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 03:12:24.14 ID:xxlmg5r5o<> >>316
>>317

安価ミスりました。 <> ヴィヴィアン
◆MIE7pOO3u2<>saga<>2013/09/08(日) 03:34:08.05 ID:BXFOEG1Po<> >>317-318
「チッ・・・!!」
奴が出したのは亜空間・・・!!
霧を吸い込む為に展開したのか・・・!!
身体が引き寄せられるけど、規模が小さい。
だけどあれに吸い込まれるのは気に食わない。
だから私は、魔術で脚力を強化して全力で後ろへ走りに行った。
そしてその先に魔方陣を私ぐらいの大きさに展開し…!!

「・・・・・・・・・・・!!」
私は両手を手に付き、逆立ちの体制で魔方陣にブレーキ代わりに背中をぶつける。
そして、バク転と側転をしながら疾走する。
その先は拳次とは離れた場所・・・丁度、刀の男を拳次と一緒に挟撃できる位置だ!!

「魔力全開!!グランドクラッシュ!!」
私は全身の魔力を全て搾り出し、手元から巨大な弾を作り出す。
そしてその弾は刀を持った男へと向かっていく。
拳次とは反対側の位置で撃ったから、私か拳次…どちらかの攻撃は刀の男の視界から外れるだろう・・・

それに、拳次は次で決めると言った。だったら私も、それに応えて勝ちに行く!! <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 03:50:42.68 ID:p4/WvoLQo<> >>318
>>319
こいつらも大概無茶やってくれるよな...
仕方ない、正直面倒だが、やるしか無いか...趣味に合わないんだがな...あれ...

「なら、俺も必殺技...と言っても隠し技では無いが、見せよう」
「刀は一本じゃないんだ、『剣山』」
「重力刃...亜空刃...」

地面に一本の刀を突き立てる
その周囲には、漆黒の刃が数十本

「竜巻...刃流...刺突...複合」
「亜空放射、か」

突き立てた刀を中心に、黒い刃が『発射』される
空間を切り裂き、黒い針山のような物を作って行く

挟撃を食らって、喰らわれる
黒い針山は左右の攻撃を切り裂き、相手まで届くだろう
『空間』を斬っているのだ、抵抗すら与えられない
しかし、数本が技を切り裂こうとも、全てを逸らすのは不可能だ
本当は亜空間に逃げ込むのだが、それは外道もいいところだ

左右からの攻撃は、大き過ぎる
自信を押し潰すのだろう、何もしなければ
だが、何かをすればその限りではない

最後の足掻きとばかりに両手に漆黒の刀を持ち、反射神経で左右から来たる攻撃を切り裂く

「...まだ...死なない...[ピーーー]ない...さっさと...終わらせようか...」

...右手が消されたか...手首から先が消えている
そして、すでに足も一部が抉れている
だが、自身の頭部と胸部だけは守れたようだ

攻撃が止んだ時には、剣を地面に突き立て立っている男が居るだろう <> ヴィヴィアン
◆MIE7pOO3u2<>saga<>2013/09/08(日) 04:42:19.75 ID:BXFOEG1Po<> >>321
「嘘…でしょ…?」
私の全身全霊の攻撃は、刀で斬られた。
それにアイツ…更に刀を造り出して来た…
しかもそれは私に向かってくる…
魔力は使い果たした。スピードじゃ避け切れない…!!

「…ッ!!」
黒い針山を腕で受け止め、腕が切れない様に当たった瞬間に後ろに飛び込む。
私はそのまま背中を地面にぶつけ、仰向けになる。

「次は…捻り…潰す…」
私は中指を立てる。
だが次第にその力も抜けていき…
その場に倒れ込む。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 08:31:28.32 ID:xxlmg5r5o<> >>321
>>322

くそっ。余波がデカ過ぎた。俺の片腕も吹き飛びやがった。それよりも!

ヴィヴィアンさん!!おい!!しっかりしろ!!

【攻撃が終わりヴィヴィアンとの連携技をしても仕留め切れなかった】

【だがそれよりもヴィヴィアンが倒れた事が気になるのだ】

…よくも、よくも、

【相手に対する怒り。それが増幅していく。ゆっくりと脈打つ様に嫌な気配がこの男を包んでいく】

アウリガァァァァアアアア!!!!!

【目が赤く染まり黒い炎が男を包んでいく。片腕には黒い焔で出来た義腕が作られていく】 <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 12:44:24.86 ID:p4/WvoLQo<> >>322
>>323
「さて...俺もまだ生きてら...」

右手で緑色の短刀を取り出し、傷口を斬りつける

「数時間は必要だろうな...はぁ...」

そして、地面に突き立てた刀を引き抜く
すると、全てが停止する
黒い針山が崩れ、落下
それらは全て漆黒の刃で構成されたものだった

「あ〜ぁ...疲れた...大分体力使ったぞ...ったく...」
「てか何でさ、俺嫌われてんだ?」

どうやらバイク女にも「捻り潰す」とか言われてるし
全く、何やってるんだか...
そういえば、傷ついていない人をあれで斬るとどうなるのだろう
体力が回復するのだろうか

「全く...煩い輩が多すぎるっつーの...あの状況、逆に無傷で切り抜けるにはあれしか方法がねーんだよ」

「無傷」とは言っても、自身は足も手も傷ついている
つまりは、攻撃してきた二人の事を言っているのだが

「だから、俺はあのバイク女には傷つけてねーっつの」
「強いて言うなら自爆だろ、あれ」
「しかも生きてるだろ、あいつ」 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 21:29:12.14 ID:xxlmg5r5o<> >>324

「てめえにもそうだが俺は許せないんだよ。」

【狂気にも似た笑みを浮かべ片腕からは溢れんばかりの闇の炎が燃え盛る】

「俺は仲間も守れねえ。それは俺が弱いからだ。そんなちっぽけな俺が死ぬ程許せねえんだ。」

「だからこの怒りはてめぇを半殺しにしてでもぶつけてやろうかと思ってな。」

【言動も全て何時もの彼とは違っていた。まるで二重人格の様な】

「ぐぉっ…と言っても俺の身体もガタがきてんだけどなあ。」

「お前もこれまでだ。片付けてやる。」

【片腕から炎を放ちそれを集め球体にする。それを相手目掛けて投げつけた。】 <> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 21:59:15.28 ID:p4/WvoLQo<> >>325
「...お前、若干おかしいぞ...」

狂気になってるんじゃ無いのか...

「それより、俺を半殺しにする理由が分からん...」

絶対におかしい
立場反転するが、こいつを元に戻そう

正直、性に合わないが

「ガタが来てる...か」
「腕が消し飛んでんだもんなぁ」

俺も、刃無しではまともに動けないが

「ヤケクソか?生憎死にたい訳でもねえんだよ」

左片手に漆黒の刃を持つ片手剣を持ち、炎を黒い軌跡と共に切り裂く
連続で合計8回程剣を振る
本来、対複数であり人間用の技だが
まぁ、慣れている型はやり易くて良い <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 22:09:01.31 ID:xxlmg5r5o<> >>326

「あっはっはっは!!!やるじゃねえか餓鬼!!こうでなくちゃよ!!」

「俺はな、待ってたんだよ!!俺本人が怒りに飲み込まれる時をよ!!こいつにはオスの本能が足りねぇ!」

【最早別人の様にも思える。狂気に侵された男は血を吐きながらも笑っていた】

「動物が持ってる殺戮本能だ!!こいつはそれを捨てやがった!!折角良いもん持ってんのによ!豚に真珠とはこの事だ!!」

【笑いながら炎を広範囲に振るう。だが器用にヴィヴィアンが居る所は避けている】

「本能のねえオス程女々しいもんはねえな!!もっと見せろよ!!お前の殺意!狂気!憤怒をよぉぉぉおおっっ!」

【そして片腕からは衝撃波を放つ。炎は煙幕の様な物なのだろう】

<> 神無月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 22:24:47.14 ID:p4/WvoLQo<> >>327
「あぁ...なるほど...大体わかった」

多重人格、もしくはサイボーグの機械部分に乗っ取られたか
まぁ、どちらにせよ危険過ぎる

バイク女に流れ弾が行かないように立ち回るのは中々難しそうだ

そう思えば、バイク女には炎が向いていない...まぁ、大丈夫の様だ

炎を正面だけ切り裂く

「全く...本当、ブラックシールドもどうなってんだ...」

衝撃波が正面にくれば、黒い刃が盾を作り出し、亜空間が飲み込む

「全く...何がどうなっているんだ...」 <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 23:24:15.69 ID:xxlmg5r5o<>
うーん。この辺なんだけどな。

【小さなロボ。まるでラジコンの様だ。その割には動きが精密過ぎる。普通の人間が歩いているのと然程変わらない】

【見る人が見ればこのロボの科学力が伺えるだろう】

さてと、初めようかな。

よいしょ!!

【ブラックシールド特性の短縮版レーザー砲。殺傷力も低く兵器にはなれないがそこら辺の物を斬るにはもってこいだ】

ここら辺に良い鉱物があったんだよねー♩

【明るい口調で裏路地の石を漁っていた】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 23:38:33.94 ID:p4/WvoLQo<> >>329
「ん...」

路地裏で散歩をしていた
だが、何か奇妙な物を見つけた

歩いているロボットだ
いや、それだけなら良いのだが、動きが精密過ぎるのだ

しかもレーザー砲持ちっぽい

何か、危なそうだ

「ねぇ、そこのロボットさん」

軽く声を掛けて見る
軽ーい殺気を放ちつつ <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/08(日) 23:53:37.52 ID:xxlmg5r5o<> >>330

ほえっ!?いたっ!

【ガツンと頭が壁にぶつかる。痛いわけないのだが】

べ、別に怪しい者じゃないよ!!この土地の許可も取ったし!!

てかそんな睨まないでよ怖いなー。

【昔から怖がりなのだ。だからこんな遠隔操作型のロボットを使っている】

<> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/08(日) 23:57:52.55 ID:p4/WvoLQo<> >>331
ロボットって痛覚まであるの?

【そんな気がする】
【人間っぽさがするし】

あ、そうなの?でも何かなぁ....

【なんでわざわざロボット何だろうか】
【なまみで来れば良いのに】
【危険性ヤバイが】 <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/09(月) 00:02:06.82 ID:1iZ0ulSSo<> >>332

いや、無いかな?格ゲーやってて殴られるとついつい痛いっ!って言っちゃう奴。

あんな感じ。

【どんな感じか伝わればいいのだが】

何だよ。まさかゲテ物好きとか?流石にロボットは食べないよね!

【わっはっはと笑う声は若干引きつっていた】

(この子は何でこんなに警戒してるんだろ。まぁそうか。普通あっちが怖いって思う方が正解なんだし。) <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/09(月) 00:07:13.40 ID:pRxE8eO/o<> >>333
「か...格ゲー?」

一体何の事を言っているのだろうか

「ま...まぁ避けれたのにその前に痛いとか言っちゃう事はあるけど...」

そういう事なのだろうか

「ロボットは食べられないね」
「物理的に噛めないし」

「でもさー...わざわざこんな所にロボットで来る辺りなんか怪しいんだよね...」 <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/09(月) 00:15:16.88 ID:1iZ0ulSSo<> >>334

うーん、やっぱり分かり合えないなー。身体動かすの嫌だし

【とは言っても年中無休でパートナーの面倒と国に色々追われているので精神的には逞しくなった】

だってこの街危ない奴らばかりじゃないか。

何の力もない僕が生身でここに来ても死にに来るような物でしょ。

【まぁ身体を休ませたいあというのが本心だったりする】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/09(月) 00:20:33.66 ID:pRxE8eO/o<> >>335
「何ですか...それ...」

体動かすのが面倒臭いって...

「...まぁ、異論はありませんよ」
「1日1回は大事が起きますからね、この街」
「もはや狂ってます」

そういえば、このロボットの操縦者は何処に居るのだろうか <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/09(月) 00:23:59.47 ID:1iZ0ulSSo<> >>336

ただでさえ色んな所行かされてるんだからたまにはこうやってのんびり遠隔操作を満喫してるんだよー。

【えらくのんびりとした口調だ】

そうでしょ?やっぱりこっちの方が安全ですからねー。

代わりなら沢山いますからね。お、あったあった!

【ロボットが手にしたの煌めく透明な水晶のような物】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/09(月) 00:28:39.69 ID:pRxE8eO/o<> >>337
「なるほど...でも使い過ぎると不健康ですね」

体は動かした方が良い

「代わり?...まぁ、いいか」
「それ何?」

ロボットが取り出した透明な物を指差す <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/09(月) 22:14:39.17 ID:2KTnXEUrO<> >>338
良いんだよー。普段散々動かしてるんだから!たまには休まないと。

【ロボットの先ではイカのスルメを齧りながら高速でパソコンを動かしていた。こんな絵を誰が想像するのか】

ふふふ、秘密だよ。僕の研究材料とだけ言っておくよ、

【それをカメラ越しに見ながら腹の中にそれをしまう】

だけどもう少し欲しいかなー。 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/09(月) 22:28:55.44 ID:pRxE8eO/o<> >>339
「.......まぁ、いいか」

あまり深くは探りたくない
色々と

「研究材料か...」
「...腹部収納...」

やっぱこのロボット人間臭い
まぁ、技術的にも操縦者的にも

「ふーん...んじゃ、適当に探してれば」

少年の後ろで若干の金属音がした <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/09(月) 22:39:07.49 ID:2KTnXEUrO<> >>340

そうそう。深入りは良くないよ。

【再び瓦礫を漁り始める】

厳重に保管しないとね。もしかしたら僕の研究が飛躍的に進化するかもしれない。

【若干輝いた様な声をしている】

所で君は何をしてるんだい??

【後ろを振り向かず空に投げた様な感じの言い方だ】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/09(月) 22:43:24.62 ID:pRxE8eO/o<> >>341
「まぁ、そうなんだろうねー」

「...まぁ、何の石だか水晶だかは知らないけど...」

「僕?たった今ね、気になった事をロボットから聞き出そうとしてるとこ」

右手で銀色の刃を持つ剣を、後ろからロボットに添える

「雷撃剣って言うんだよねー、これ」
「電気が起きる奴」 <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/09(月) 22:47:16.31 ID:2KTnXEUrO<> >>342

…何のつもりだい?

【冷汗なんてかかないけど少し焦っていた。警告音がオペレーターの所で鳴り響いていた】

(拳次に連絡を入れなきゃ。このままじゃやられる。)

脅して言わせるなんて感心しないな。

(あれ、応答しない。そんな。拳次に何かあったのか。)

【頼みの綱も消えてしまった。それよりも彼が心配だ】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/09(月) 23:00:34.83 ID:pRxE8eO/o<> >>343
「決まってんじゃん、あの水晶の事が知りたいだけ」

「ねぇ...さっさと教えてくれないと内側からショートさせちゃうよー?良いのー?」

純粋な笑みの裏腹には黒い考えが渦巻いて居た <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/09(月) 23:07:03.77 ID:2KTnXEUrO<> >>344

それなら自分で研究すれば良いよ。

最もそれが出来ればね!!

【その瞬間ロボットは小型ジェットパックの出力を上げ飛行する。勿論炎が放射されるのだ】

(僕単体に戦闘能力は無いが何とかこの状況を切り抜けなきゃ。)

【あくまで飛行が目的の為殺傷力などは無いがあわよくば火傷をしてくれないかと願った。ロボは宙に飛び出す】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/09(月) 23:13:48.70 ID:pRxE8eO/o<> >>345
「出来たら脅さないけどね!」

水色の盾を構える
そして、炎が当たった瞬間

表面から水が溢れ出し、炎を相[ピーーー]る

宙に飛び出したロボットを見つける

「...これなら...よっと」

足に履いていた靴が別のものに変わる

「...よし...」

黄色、橙、赤という炎系の配色に加えて、銀色の軌跡が描かれている

「せーの...」

地面に踏み込むと、数十倍という反発が生み出されて、軽い爆発を起こす

そして、ロボットと同じ方向に吹っ飛んだ
そして、先ほどの剣を構えている <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/09(月) 23:25:40.85 ID:2KTnXEUrO<> >>346

やっぱり能力者だよね。本当に嫌だなこの街は!!

【そのまま自分に迫ってくる男。どうにか策を考えなければ】

何でそこまで僕を潰そうとするんだい?君に何かしたつもりは無いんだけどね!

【ある策を思いつく。果たして通用するかどうか】

(近づけさせたら終わりだ。ジェットパックを最大出力にする!)

【更に更に上へと飛行していく】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/09(月) 23:39:58.16 ID:pRxE8eO/o<> >>347
「能力者じゃ無かったら死んでるさ」

「だから言ったじゃーん」
「教えて頂戴?」

尚も原則する事なく迫る

「ん...逃げるか」
「んじゃ、2段階目ー」

空中で螺旋状に回転する
微弱な爆発を起こしつつ、上昇していく
そして、一気に蹴り出し、追いかける

「鬼ごっこでもするつもり?」 <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/09(月) 23:45:43.49 ID:2KTnXEUrO<> >>348

教えられないな。少なくても脅して何かをする様な野蛮な奴にはね!

【グングンと上昇して行く。気付けば雲の上を抜けていた】

(まだだ。まだだ。耐えるんだ。)

【バッテリーが切れる心配をしたがその時は最後の手段を使おう。なるべくそれは使いたくないんだが】

(やっぱり追いかけてくる。引き離せない。)

もう少しだけ付き合ってくれよ!! <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/10(火) 22:00:24.51 ID:xhIWOVbPo<> >>634
「どっちにしろさっき教えてくれなかったよねー!!」

取り敢えず脅す
と言うか最悪あいつの足ぐらいもぎとってやろう

「10000mか...若干寒いし...確か...」

ジェット気流がもうすぐ当たる筈だ
かなりの速度で吹いている筈...とすれば、当たればただじゃ済まない
気温に関してはさっきから爆風が包んで居るので問題はなさそうだが

「もう少しか...まぁ、このまま上に上がり続ければ、二人とも流されちゃうけどね」

尚も追い続ける
空気を切り裂く剣でも作ろうか... <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/10(火) 22:12:52.58 ID:rhhEhvCCO<> >>350

…よし、最後の燃料を使い切る!

【そして気流の中に入っていく。警告音がなり初めている時にバッテリーが切れかけていた】

これでOKだ。

「バッテリー残量残り10%。強制転送装置を作動します」

追ってくれてありがとう。このままだと僕の身体は保たないけど後10秒で僕は僕本体の所へワープする。

さよなら、君とはもう会いたくないよ。

【そしてジェット気流の中に消えかけていく】 <> 葉月
◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/10(火) 22:22:28.21 ID:xhIWOVbPo<> >>351
「んー...やらせないよ?」

ジェット気流の中で、盾を風上に構える

そして剣から超高圧電流をロボットに向けて放つ
いっそこれでワープが止まれば良いのだが
まぁ、期待のし過ぎだろう

「僕はまた会って聞き出したいなぁ」

そんな笑みを浮かべながら <> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/10(火) 22:39:45.60 ID:Y6k4FBG4O<> >>352

…!!

【電流が当たるがもう爆発する事もない。ほぼワープは完了している】

安心して。きっとその前に怖いお兄さんにやられると思うよ。

自衛団体に気をつける事だ。さようなら。

【そして消えた。ジェット気流の中相手が生きていられるかは知らないがロボの本体は死ぬ事はない】

【逃げられただけでも十分に上出来だったからだ】

<> 憲師
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/10(火) 22:40:05.48 ID:Y6k4FBG4O<> 乙でした <> 葉月 ◆eMrllmlJ0A<><>2013/09/10(火) 22:44:19.80 ID:xhIWOVbPo<> 「まぁ、怖いお兄さんとか知らないし、どでも良いけどねー♪いっくらでも居るからさ、この街」

(さて...降りるか...)

そのまま自由落下をする
流石に怖いが
まぁ、どっちみち1000m辺りでパラシュートを作れば良い


//乙でした <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/12(木) 21:07:36.42 ID:/TZAtl+Qo<> >>297
【どうやら自分の歌声は彼らには聞こえておらず】
【背後の彼女も誰の歌声かはわからなかったようだ】
【羽が触られる感覚が一段落すると、続いて鼻先が埋められる感触】
【かすかな吐息が羽に擦れ手とはまた違ったくすぐったさを生む】

(は、早く終わらないかな?そ、そろそろ限界……!)

【そう思っていれば顔が離れる感覚がする】
【『羽、頂きますね』という声と共に数本の羽が抜かれる】
【それは今までのどの行動よりも刺激が強く】

ひぅ!?

【思わず悲鳴にも似た声を上げてしまう】
【だが、次は触られることはもうなく】

は……はい、終わった…みたいです

【ハンスの問いにそう答える少女】
【まだ背中の羽からは触られたくすぐったさと】
【羽を抜かれた時のゾクゾクとする感覚が残っていて】

す〜〜〜〜〜〜っ……はふぅ………

【深呼吸をしてその感覚を振り払っていた】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/12(木) 23:57:50.11 ID:mnhK9hKFo<> >>356
【クルリと身体を空中で翻して、少女は上官の下へと高度を下げ乍ら迫っていく。】
【目前まで行けば、手の中に握る三本の羽を彼の眼前へと突き出して、嬉々とした顔で彼に見せつけていた。】

『ねぇ〜!見てください大尉!とっても綺麗です〜!!』

「うぉっ!!だから、帽子が飛ばされちまうだろうが!」

【またも吹き飛ばされそうになる略帽を右手で頭の上へと無理矢理留めさせ、ハンス・バイエルは彼女を怒鳴りつけた。】
【『逆鉤十字』の旗の下。『鋼鉄の翼』を身に纏い、『騎士の黒十字』を纏う、そんな同年代とは一線を画す軍人が。】
【然しこの時を見るに。幾ら『逆鉤十字』と言う今は亡国に縛り付けられていようが、黒衣の軍勢であろうが。】
【凶悪至極の絶滅主義者、『Auriga』だろうが――――やはり彼女は、彼等は、人間なのだろう。】

「さて、用事はもう終わったんだろう?ならば今からは夜も遅く、帰り道を歩むのを薦めよう。
 然し夜道を少女が独り歩きには、ここは余りにも先行き不透明。然るに、イルマ親衛隊突撃兵。」

『はっ!高級中隊指揮官殿!護衛任務でありますね!』

「その通り(Ja)、可憐な乙女に御付の騎士は最早必然。
 正義の騎士とは程遠い、神に唾吐く黒衣の騎士だがな。ほら、姫様を護る黒騎士の剣だ。」

【受け取った三本の羽を懐へとしまった。】
【彼女へと軽機関銃が手渡されると、右手を張り上げてぴしりと敬礼をして、また彼女の下へと戻る。】
【そうして彼女の前でまた、先程の弛緩した、楽しそうに笑っていた彼女とは打って変わり。】

『イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク親衛隊突撃兵!
 ハンス・バイエル高級中隊指揮官殿より護衛の任を命ぜられた為、馳せ参じました!
 然るに、天使殿!御名前をお聞かせいただければ幸いであります!!』

【彼方を射抜くような双眸と、見事な敬礼を以ってして、【『逆鉤十字』を背に、彼女の前でキッチリとそう言った。】
【それからまた、表情を綻ばせて、左手の指先で頬を掻きながら、自分なりに気を効かせたのだろう。】

『……迷惑でしたら、言ってくださいね?』

【その申し出を断らなければ、今宵の出会いは、他愛の無い世間話にでも花を咲かせながら彼女を無事家へと送り出す。
【断れば、彼等は若干の食い下がりも無く、潔く身を引いて、彼女を気持ちよく送り出す筈だ。】
【ともあれ、今宵一時のこの会合は、何時までだろうか、暫しの間幕を降ろす事になるのだろう。】 <> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/14(土) 10:56:41.61 ID:2XDuCY7qo<>
…平和か。

【この街が一番良く見える所。一日の約半分はここにいる時間で費やされる】

【黒に染まった男はただ街を見守っていた。平和という幻想に酔い死という悪魔から遠ざける為に】

…平和などありはしない。

【足元には小さな龍が足に巻きつきながら寝ていた。彼の数少ない友の一つ】

…且つて壊したこの街も復興している。このまま守り続けなければ。

【男の影は他の物よりも大きく同時に禍々しい物だった】

/暇な人絡んでくだしあ <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 10:41:52.16 ID:PLuNFOZTO<>
くそっ!!

【またいつもの場所だ。いつも鍛錬を積み重ねている森の中】

なんでいつまで経っても。もう一度だ。

【その場に静まる。静かに力をいれていく。ゆっくりゆっくりと男の周りに銀色に輝く炎が溢れてくる】

…よし、もう少し。

【ゆっくりと銀色は金色に変わっていく】

ぐぅっ!!

【それは一瞬黒く染まりそのまま炎は身体から離れ火の粉となり消えていく】

なぜ、いつまで経っても出来ない。俺に何が足りないんだ。

【地面に頭をこすりつけ。銀色の腕を地面に減り込ませ、苦悶するサイボーグの男が居た】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<><>2013/09/16(月) 10:53:06.30 ID:MO6xGF790<> >>359
「ここまで来れば、大丈夫かな」

森の中にいきなり一人の青年が出現する。
白髪赤目のその青年は、まるで全力疾走をしたかのように息が上がっていた。

「はぁ…」

一度大きく息を吐き、辺りを見渡す。
何も怪しいものはない。
それを確認するが速いか、彼の髪と目は黒色に戻った。

「やっぱりこの街にいたのかぁ…やばかったなぁ」

そう言って、懐から黒色の瓶を取り出し、中身を呷る。

「…ん?」

謎の光を見つけて、青年は瓶から口を離す。

「何かな…?」

瓶を持ったまま、その光に向かって歩き出す。
そこにいたのは一人の何か苦悶しているサイボーグ。
それを見た青年は、再び瓶の中身を呷った。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 11:04:53.96 ID:PLuNFOZTO<> >>360

ハァハァ。

【まだ気付いていない。自分の事で一杯だからだ。男は追い詰められていた】

ハァハァ…ぐぅ。ダメだ。身体が保たない。

【炎すら出現しなかった。一体何が足りないのか、男は焦っていた】

この力を物にしなければ、

…誰だ!!

【気付いたのは少し経った後だ。やっと自分以外の者の気配に気付けた。気配のする方に掌を向ける】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<><>2013/09/16(月) 11:13:52.10 ID:MO6xGF790<> >>361
「………」

瓶の中身を全て飲み干した後、青年は自分がやっと相手に気づかれた事を知る。

「…こんばんは」

それだけ言って、瓶を投げ捨てる。
その瓶はまるで最初から無かったかのように空中に溶けて消えた。

「(そろそろストックが欲しいなぁ、あと二本しかないわけだし)」
「(…サイボーグの血って人間と違うのかな?)」

そんな事を考えながら目の前のサイボーグを観察する。
その目が薄く赤く染まった。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 11:23:48.00 ID:PLuNFOZTO<> >>362

…あぁ、こんばんわ。

(何だか、嫌な気配だな。)

【その手を降ろさず相手に向けたまま警戒する。どうにもあの瓶が気になる】

なんだ、飢えたような目をしてるな。

腹でも空いてるのか??

【ニヤリと笑い相手の様子を伺う】 <> C級闇属性男子生徒【貴族科】p1<>saga<>2013/09/16(月) 11:35:26.15 ID:MO6xGF790<> >>363
「うーん、別にお腹が空いてるわけでは無いですが」

飢えた目なんかしてたかなと疑問に思いながらそう答える。
その手は再び懐を探り、一本の黒色の瓶を再び取り出した。
瓶の中身を呷り、真っ赤に染まった目で目の前のサイボーグを見る。

「ちょっと喉は乾いてますね、全力疾走してきたもので」

そう言って瓶の中身を飲み干す。
その口から赤黒い何かが垂れたがすぐに拭う。
今の青年は普段はしない行動…自分の欲求に身を任せて相手を襲おうとしていた。 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<><>2013/09/16(月) 11:39:55.70 ID:MO6xGF790<> >>364
名前ミス <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 11:43:38.94 ID:PLuNFOZTO<> >>364

…よりによってこんな時に。

【体力を随分と消費していた。この状態でもしも相手が能力者ならば】

(伝わってくる、殺気が。消耗の激しい取り敢えず近接戦闘は避けたい)

取り敢えず、お前を倒さないと無事には帰れないらしい。

【掌には大気が振動し集中していく。空間の歪みの様な物が掌に渦を巻き集まりつつあった】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/16(月) 11:52:13.22 ID:MO6xGF790<> >>366
「…《Second Break》」

相手が自分の考えに気付いた事を確認し、青年は呟いた。
髪が真っ白に染まり、ニヤリと笑ったその口からは異様に尖った犬歯が見えていた。

「うーん、選択肢をあげるよ」
「大人しく僕に血を取られる。この場合体に支障は出ないよう調節するよ」
「戦う、この場合は加減はしないよ」
「さあ、どっちがいい?」

かなり理不尽な問いを青年は発した。
目の前の相手の手のひらを油断なく見つめながら。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 12:39:47.87 ID:PLuNFOZTO<> >>367

…誰に口聞いてんだ。

【今のコンディションでは勝つ見込みは薄いかもしれない。だがそれでも闘いにかけるプライドを男は捨てない】

【そう男は最後まで抗うつもりだ】

【ここで命が果てる事になろうとも】

なめんなよ?

【そして放つ衝撃波。それは相手に一直線に向かっていく】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<><>2013/09/16(月) 13:00:48.72 ID:MO6xGF790<> >>368
「ふーん、戦うことを選ぶんだ」

そう言って、跳躍。
人間には不可能な高度まで飛び上がり、衝撃波をかわした。

「黒舞踏《Ice Bolts》」

空中でそう呟き、右手を相手に向けて突き出す。
その手から五つの氷柱型の闇が、質量を持ってサイボーグへ襲いかかる。
一つ一つは精々が50cm大の大きさ。
しかしその闇は鋼鉄の硬さを持っている。
まともに受けてしまえば、いくらサイボーグとはいえ体を突き破られるだろう。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 13:10:32.62 ID:PLuNFOZTO<> >>369

…ちっ。接近戦は避けたいなのによ。

【氷柱が襲い掛かる。闇だろうか、兎も角ただの氷柱では無い様だ】

どっ…

【そして両腕を広げる。体制的に正面から氷柱を掴む気だ】

こいしょ!!!

【そした両腕を突き出し怪力を生かして氷柱を掴もうとする。掴めればその後はその氷柱ごと相手を投げ飛ばし相手目掛けて衝撃波を放とうとする】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/16(月) 13:31:25.75 ID:MO6xGF790<> >>370
「…パワフルだなぁ…」

相手の体制を見て少し驚く。
氷柱はあくまでも物体、投げ飛ばすことは可能。

「うーん、《Floor》」

青年の足元に黒い床が出現する。
それに着地するが速いか、青年は走った。
普通の人間には目視出来ない速さで地上へと降り、相手に見つからないように逃げる。
衝撃波は黒い床を粉々に砕いた。

「《Sword》」

木の影で青年は黒剣を作り出す。
気配を消してはいるが、気付かれなければ背後から切りつけようとするだろう。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 13:39:00.29 ID:PLuNFOZTO<> >>371

…にげたか、それとも奇襲か。

【冷汗が垂れる。正直この状況では一番避けたかった事だ。肉体的よりも今の男は精神面も疲労していた】

(気配を消してる。ならしょうがねえ。)

【あえて周りを見る事は無かった。男はそのまま動かなかった】

【男が選んだ行動は】

…ぐぅ!!そこかぁ!!

【あえて攻撃を受けたのだ。背中は斬りつけられ血を噴き出す。だからこそ反撃が素早く行える】

【斬りつけられた直後後ろを向き男は掌に大気を圧縮させ腹部を殴りつけようとする。殴った直後に衝撃波を放ち相手を吹き飛ばす気なのだろう】

<> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<><>2013/09/16(月) 13:50:47.54 ID:MO6xGF790<> >>372
「………!!」

腹部を殴られ、青年は吹っ飛ぶ。
その手にあった黒剣が空中にかき消えた。

「《Block Wall》」

青年の背後に黒い壁が出現し、青年はその壁に叩きつけられた。

「……!げほっ…」

腹を抑えて前かがみになる。
吸血鬼の圧倒的な自然治癒を持ってしても、治癒に時間がかかっている。

「…《Break Block Broken》」

何とかか体制を立て直し、つぶやく。
大量の大きさは様々な直方体が現れ、そのすべてが相手に飛来する。
その直方体は何かにぶつかることによって爆発し、破片が四散するという極めて危険な性質を持っていた。
今の状況で青年が使える最大の技。
相手は、避けられるだろうか <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 14:08:27.31 ID:M1juNyN6O<> >>373

見た目以上にタフだな、兄さん。

【背中の出血が気になるが致命傷では無い事を祈りたい。脊髄は問題ない様だ】

…ふぅ。

「衝撃破・染滅」

【両方の腕に大気を集合させそれを二つ合わせ圧縮し解放させる事で男は全方位に衝撃波を放った】

【その衝撃波により全ての長方体な爆発に完了するが問題はその後だ。破片が男に襲い掛かる】

…!!

【勿論破片の一部は衝撃波により吹き飛んだが大多数は男の身体を襲う。機械である部分は傷を受けてないが生身の部分には破片が刺さっている】

いってぇな。。。

【かなりのダメージ量だがここで諦めれば殺される。だから男は最後の攻撃に出る】

「限界等破」

【装置のリミッターを外し掌に大気を大量に圧縮させながら相手目掛けて飛んでいく】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/16(月) 14:25:30.17 ID:MO6xGF790<> >>374
「そちらこそ…ああ、見た目とは比例してますね」

ニヤリと笑ってそう答える。
腹はかなり痛く、立っているのも辛い。

「うーむ…《Third Break》」

青年を中心に闇が明らかに濃くなる。
その闇の中で青年の赤い瞳だけが光っていた。
青年の格好は人の潜在的な闇に対する恐怖を呼び起こすだろう。
それを気にせず飛んできた場合は、闇によって右手を幾重にも強化し、相手を迎え撃つつもりだ。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 14:38:49.55 ID:M1juNyN6O<>
そりゃ光栄だ。

【この行動には二つの狙いがあった。一つは空を飛ぶ事で大気を集合させやすくすること】

【そしてもう一つの狙いは】

ふんっ!!

【相手を避けたのだ。態々突撃した男の方が相手を避け相手の少し上まで飛ぶ】

「衝撃破・閃斫」

【放ったのは男の最大技だ。高威力の衝撃波を連続で放ちそれは空中で一つの衝撃波の光線の様な形になり相手を上空から襲う】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 14:39:15.34 ID:M1juNyN6O<> >>376
安価忘れ
>>375宛てです <> 以下、新鯖からお送りいたします<>sage<>2013/09/16(月) 14:39:18.39 ID:bjFhYUD+o<> てす
―― <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<><>2013/09/16(月) 14:51:29.31 ID:MO6xGF790<> >>376
「避けた…?」

小さく舌打をして、少し飛び上がった相手を見る。
青年の目に入ったのは大量の衝撃波。

「…!《Great Wall》!」

分厚い壁が青年の頭上を覆う。
そこに衝撃波は直撃した。

「ぐっ…!」

頭に衝撃を受けて、青年はその場に倒れた。
壁は衝撃波によって粉々に壊されていた。
だが。

「………」

倒れたまま、青年は笑った。
焦点の合わない目でなんとか相手を見つめる。

「《Needle Dance》」

その呟きに応えて、闇が具現化し、大量の槍と化す。
その槍が空中のサイボーグに向けて高速で発射された。
大技を使った後には油断するはず。
そう見ての一撃は、相手に届くだろうか。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/16(月) 15:21:49.75 ID:M1juNyN6O<> >>379

…死んだか。

【抵抗虚しく槍による攻撃で壊れる片腕。貫かれる腹部、鳴り響く警告音】

(あぁ、意識が無くなってく。)

(終わりか…。)

【男の感情が消えていったその瞬間。溢れ出たのは金色に輝く業火。そして一瞬だけ男の意識が戻った】

「こんなところで…死んでたまるかぁ!!!!」

【壊れた片腕からは炎が溢れ相手に向けて金色の火炎が走る】

【だがそれだけだった。その攻撃の後男は完全に意識を失った。攻撃が終わった頃にはもう男は倒れているだろう】

/ここで〆ます!乙でしたー。 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/16(月) 15:35:19.10 ID:MO6xGF790<> >>380
「……………」

青年は起き上がることができなかった。
頭部に食らった一撃のせいで動くことも叶わない。
そんな青年を金色の炎が覆った。

「(…熱い、倒せなかったのか)」
「(まあいいや、敗者は黙って死ぬのみ…)」
「…なんて、諦めるのはやめよう、《Big Brock》」

大きな直方体の闇が、炎と燃えていた左足を押し潰し、強引に消火した。

「………」

想像を遥かに超える痛みを食らって、青年は気絶する。
起きた頃には傷は左足を除いて完治していて、その左足も徐々に生えていっているだろう。
ただ、その間に、例えば誰かが青年を見つけてしまうかもしれないが。
今の青年にそんなことを考える暇は無かった。

/乙でした。殺してしまった…! <> 鬼怒川レイジ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/19(木) 21:45:01.48 ID:80HpoqF5o<> モヒカン「お〜い兄ちゃん、久々に会ったなあ?」
ハゲ「お前ぇ、怪我してるくせにノコノコまたここに来るとはいい度胸してるぜ……」
モヒカン「ま〜さか俺らの顔を忘れたとは言わねぇよなぁ……、あぁ!?」

夜の都市の路地裏はチンピラの拠点のひとつだ。
あまりにもステレオタイプな、しかし重量級のボクサーのようなしっかりした体型のチンピラ2人組が、
向かい合う一人の男に対し凄んでいる。

レイジ「覚えてねぇよ。お前らより遥かにインパクトのある奴に、この前路地裏で会ったからな」

そのチンピラを恐れもせず、バカにしたような調子で返す男。
異様に小さく四白眼となった瞳など、チンピラに負けず人相が悪いその男の、
その鎖骨辺りから右手首あたりまでには包帯がぐるぐる巻きにされていた。

モヒカン「なめやがって……ぶっとばす!」

モヒカンのほうのチンピラは、ポケットから指貫グローブを取り出すと素早く左手に装着。
そして左の拳を握り締め、ケガをした男の右肩目掛けて鋭くパンチを打ち出した―― <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/19(木) 21:51:34.87 ID:2gU6DXM5o<> >>382

良い眼だな。

【何時現れたのか。この男も裏路地の同じ場所にいた。そしてその現場も目撃していた】

よっと、相手が悪かったようだな。兄ちゃん、ここから失せな。

【吹き飛んだチンピラのような輩がこっちに来たので受け止めそのまま落とした】

それとも次は俺とやるかい??

【少し威圧するとチンピラは焦りながら道を開けた】

強いな、兄さん。裏路地じゃ見ない顔だな?

【目の前に居る強者を見つめるその眼は相手と同様に威圧感のある眼をしていた。】 <> 鬼怒川レイジ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/19(木) 22:04:02.44 ID:80HpoqF5o<> レイジ「ふんっ」
チンピラ×2「チッ」

止められたチンピラと退けさせられたチンピラを順番に見ると、ケガをした男は口角を上げて笑みを作る。
小さな瞳も相俟ってまさしく鬼のような面だった。
悔しそうなチンピラ×2は、現れた男にもケガをした男にも手出しできず、じりじり後ずさりしていく。

レイジ「俺のことなら、別に強かねぇよ。しかも手負いだしな」

包帯に巻かれた右手を上げ、ピラピラと振る男。
鬼のようだった顔は一気にどっと疲れの溜まったような表情に変化した。

レイジ「この辺の街には最近来たばかりだが……『治安維持』のために、しばしウロウロとな。
 この辺はお前の縄張りか何かだったか?」 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/19(木) 22:12:48.92 ID:2gU6DXM5o<> >>384

それなら良かった。お前が手当たり次第に暴れる奴じゃなくてな。

【フッと少しだけ口角を上げながら相手の事を観察していた】

まぁ、そんなところだ。だからといってお前を潰すような真似はしない。

強者は何時だって歓迎するぞ。

【威圧的な雰囲気の中に時々見せる余裕は以前の男とは別人のようだった】

まぁお前程の気迫を持つ物なら獲って食われるような事は無いと思うがな。

<> 鬼怒川レイジ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/19(木) 22:26:47.25 ID:80HpoqF5o<> 「普段は「短気すぎる」って散々言われるんだがな……怪我してりゃ流石に別だぜ」

ハハッ、と軽い調子で少し笑う男。
チンピラ×2はどんどん後ずさって、角を曲がり別の道へ消えてしまったようだった。

「最近ちょくちょく殺人事件やら何やらの話を聞くけどな……
 お前の主導でそういう事件が起きてるってわけじゃねぇなら、俺もお前に喧嘩は売る理由は無いからな。
 ……まあ、ここが縄張りだって主張するなら、今みたいな下らないチンピラを根絶しておいてほしいもんだが」

やれやれ、といった仕草を左手で採りながら、茶化した調子で男は語る。

「どうだかな。本当に狂った極悪な野郎には、気迫なんざ通じねぇぜ。
 ここで言えば……アウリガとかいう組織のやつらが、見境無くデカい犯罪を繰り返してるって聞くが」

そして、ふと思いついたように問う。

「お前、アウリガの本部の場所なんか知らないよな? 支部でもいいが」 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/19(木) 22:34:47.03 ID:2gU6DXM5o<> >>386

手負いか、少しお前の力に興味が湧いたんだがそれはまた今度にしよう。

【見れば包帯をつけている。万全の状態でこの男と闘いたかった】

ああいう奴らはどれだけ力で捻じ伏せても湧いてくる。だから俺がこうして定期的に裏路地を回ってるのさ。

お前とは気が合いそうだな。気迫なんて小さい事だ。本当に恐ろしいのは身体の中まで殺意に染まった純粋な無の心だ。

アウリガか。俺はそれを潰す事を考えてこの道に今は進んでいるだったな。

【前までは格闘家として騒ぎ立てられていたが今では見る影もないが】

不思議なんだ。俺はこの裏路地の大体を支配しているつもりなんだ。情報も勿論俺の耳に入る。

だがアウリガの目撃情報はあっても場所までの特定は未だにできていない。

どこから湧いてくるのだろうな。あいつらは <> 鬼怒川レイジ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/19(木) 22:50:38.64 ID:80HpoqF5o<> >>387
「左手はどうにか健在だが、まあ今日のところはお預けだな。
 そのほうが面白いだろ、きっと」

それにしても、相対している逞しい男からは魔力のような『奇蹟の力』が今のところは感じられない。
自分と同じく肉体で語るタイプなのだと、ケガをした男は目の前の男を勝手に評価していた。

「アウリガを潰す……成し遂げたなら途轍もない正義を打ち立てたことになるな。
 だけど仲間はいるのか? お前が凄まじく強かったとして、それでも人間一人じゃどうにもならねぇだろ」

男は突っ込みを入れながら、男はカラージーンズの尻のポケットに右手を突っ込む。

「それに、まだ拠点も分からないってか。
 地下とか空とか、あるいは宇宙とか……そんなところにあったりしてな」

ここは可能性に満ちた世界。
少し顎を上げて、男は天を軽く仰いだ。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/19(木) 22:59:35.69 ID:2gU6DXM5o<> >>388

あぁ、そうしよう。

【ニヤリとやはり不敵な笑みを浮かべる所を見ると以前の好戦的な様子はまるで失せていない様だ】

周りの奴らに正義だ何だと言われるのは気にしてないんだが。

裏の奴等が敵対する理由なら気に入らないだけで十分だ。

仲間、部下なら腐る程居るんだがな。俺に足りない物でもあるな。

お前みたいな男が居れば俺も相当助かるんだがな。

【前にも他の男に声をかけたが連絡は来ない。いまアウリガと全面的に闘わない理由はただ単に戦力不足という事だ】

どれもあり得るな。この街だけじゃない。この世界の裏面にも関わりを持つとも言われている組織だ。

何をしても不思議ではない。 <> 鬼怒川レイジ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/19(木) 23:12:17.71 ID:80HpoqF5o<> >>389
「そうか。俺の上司様のせいでな、悪を倒すイコール正義だと思っちまう。
 それが自分の利益のために『他の悪』を倒したいだけの『同じ悪』だったとしてもな」

ポケットから男が右手を引き抜くと、そこにはポケットティッシュが掴まれていた。
そしてそれを指の間に挟み、意味もなさげに弄ぶ。

「お前みたいに縄張りを持ってるくらいのやつが仲間なら、俺こそ心強いと思うさ。
 だが、今の上司様に逆らうわけには、ちょっと行かねぇ……」

しばし遠くを見るような目をした後、相対する男と視線を合わせ、しっかりと見つめ返す。
ちょっとの間を空け、男はこう問うた。

「アウリガを倒すだけで満足なのか?
 その先に、何か叶えたい夢とか、希望があったりするのか?
 アウリガ以外にも、この世界にのさばってる悪を排除したいと思うか?」 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/19(木) 23:20:48.02 ID:2gU6DXM5o<> >>390

正義なんて人それぞれだ。それがぶつかり合い戦い、戦争になる。他の奴の正義は俺から見れば悪かもしれない。

【良く聞くセリフだが男はこの言葉が好きだった。】

良い忠義だ、益々気に入ったよ。中々背中を預けられる様な奴に会えなくてね。

【せめて一人。背中を預けられる様な頼れる仲間が今は欲しかった】

夢か…夢というより野望ならある。

この世の誰よりも強い男になる事だ。だがそんな物は決められない。だから俺は生きている限り俺を鍛え磨き続ける。

そんな感じかな。 <> 鬼怒川レイジ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/19(木) 23:34:16.92 ID:80HpoqF5o<> >>391
「そうだな。人によって、世界の見え方は違うんだ……」

自分の上司の口癖――「貴方の観ている世界が本物だと信じなサイ」。
今、目の前の男が発した言葉とも少し繋がっているような気がして、ケガをした男も不意に少し微笑んだ。
相変わらず、笑うと鬼のような不穏な面構えだったが。

「信用はならねぇが、信頼は出来るっていうかな。簡単には裏切れねぇ」

そう言い、またやれやれといった感じの肩すくめをする。

「誰よりも強い男……分かった。
 返事次第じゃ俺たちの組織への協力を募ろうかと思ったが、お前の力で成し遂げてこその夢だな、それは」

指先で弄んでいたポケットティッシュには、天塚エンジが率いる『英雄の組織』への勧誘文が刻まれている。
だが、これを渡す必要は今のところは無さそうだ。
再び尻ポケットへティッシュをしまいながら、男が口を開く。

「さて、そんな強いお前の名前をそろそろ聞かせてもらおうか。
 俺は鬼怒川澪示――キヌガワ・レイジ、だぜ」 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/19(木) 23:42:22.44 ID:2gU6DXM5o<> >>392

あぁ、だからこそ俺達は自分を信じる事が出来る。

【葉巻を咥え指先から金色に光る炎をライターの様にし火を付ける】

面白いな。お前とその上司という人間が羨ましくも思えるよ。

そうだな、組織に入る事は考えてない。俺の組織の事でいっぱいっぱいだ。

強いかどうかは今度確かめて見ると良い。

俺の名前は「掌 拳峰」だ。 <> 鬼怒川レイジ
◆ANGeL/wh9w<>saga<>2013/09/19(木) 23:52:23.48 ID:80HpoqF5o<> >>393
金色の炎を、一瞬だけ鋭く見据えたレイジ。
目の前の男から初めて奇蹟めいたものが発散されたからだ。
だが、すぐに目を逸らし突っ込みも入れなかった。

「羨ましい、か……初めて聞いたな、そんな台詞」

自嘲気味な雰囲気をわずかに含ませレイジは笑う。
レイジが自分の上司に従う理由を聞いても、目の前の男はバカにはしないかも知れない。
だが、これをわざわざ語ることも、レイジは控えておいた。
そんな話は、拳を交わしてからでも出来ると思ったのだ。

「掌 拳峰。覚えたぜ、よろしくな。
 また会える日を楽しみにしておく」

そう言い残して拳峰に背を向けたレイジは、路地を抜け広い通りへと消えていった。
平時のイライラやピリピリではない、どこかワクワクしたようなオーラを発散しながら。

//そろそろ落ちます〜。絡みありがとうございました! <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/20(金) 00:03:07.54 ID:eNE6/cPMo<> >>394

その忠義を大切にしろよ。

【少し笑い、彼の背中を見送る】

あぁ、次に会う時は万全にしておけよ。

鬼怒川 澪示。俺も覚えたぞ。またな!

【澪示の背中は大きくとあったが何処か子供の様な無邪気な雰囲気すら感じた】

/乙でした!!

<> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/20(金) 18:56:56.82 ID:yIMmYD0po<> >>357
【初対面の時は恐ろしささえ感じさせた彼ら】
【だが、このときはむしろ微笑ましささえ感じさせていて】

ふふっ…お似合いです……懐かしいな

【二人のやりとりを微笑みながら、羨ましそうに眺める】

【そう思ったのも束の間、男性が一つ声を上げる】
【咄嗟に真顔に戻るがそれは護衛の提案で】

(ハンスさんと、イルマちゃん…か。よし!忘れないでおこう!)

【そう心に刻みこんで返答を返す】

は、はい!護衛お、お願いします!
えっと、数ブロック先の宿に今は泊まっています!

【思わず自分も敬礼をしてしまいながら快諾した】 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/20(金) 19:24:00.01 ID:yIMmYD0po<> >>357
【初対面の時は恐ろしささえ感じさせた彼ら】
【だが、このときはむしろ微笑ましささえ感じさせていて】

ふふっ…お似合いです……懐かしいな

【二人のやりとりを微笑みながら、羨ましそうに眺める】

【そう思ったのも束の間、男性が一つ声を上げる】
【咄嗟に真顔に戻るがそれは護衛の提案で】

(ハンスさんと、イルマちゃん…か。よし!忘れないでおこう!)

【そう心に刻みこんで返答を返す】

は、はい!護衛お、お願いします!
私は蒼乃空、人探しをしているだけの普通の能力者です!
数ブロック先の宿に今は泊まっています!

【能力者が普通なのかかはさて置き】
【思わず自分も敬礼をしてしまいながら快諾した】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/09/20(金) 19:47:13.14 ID:/g3TSEKro<> >>397
『はい、受諾頂きました!それでは、参りましょう!!蒼乃殿!
 御安心を、この私の手にかかれば、不当な輩共には指一本も触れさせることはありません!!』

【綻ばせた表情を、より一層、陽気の方向へ色を深めて、少女はそう言って、彼女の前を飛ぶだろう。】
【まるで新しい友人が出来た様な、そんな風で何処か嬉しそうに、彼女を宿まで先導していく。】

「あんまり調子乗んじゃねぇ―ぞ!!」

『はーい、分かってますってばー!!』

【そんな上機嫌な少女に向けて、彼の上官はその言葉と共に送り出した。】
【彼女達の、『逆鉤十字』と『天使』の空の出会いはこれにて終わり。何時かまためぐり合うその時まで幕を降ろす事だろう。】



『――――大尉。よろしかったのですか。』

【屋上に残されたハンス・バイエル。空の彼方へと消える様に、夜闇に消えていく彼女を見送った彼に。】
【ロングコートを着た、彼の副官が、ハンス・バイエルへとそう問いかけた。】

「さて、何の事だ?あいつに護衛を任せたことか?」

【恍けるように彼の問いかけにそう返し、その男は――――少尉の階級章を持った男は、表情の変化も少なく。】
【声色も変わる事無く、彼へとまた訂正と、また改めた問いを投げ掛ける。】

『あの、翼の少女の力。我々の洗脳研究を更に飛躍させるものだと思われますが。』

「はっはは、馬鹿だなあラインハルト。お前、何年俺の隣で押し黙ってたんだ?
 俺は気紛れだぜ?それになぁ、野暮ってもんだろ。
 イルマ上等兵だってあんなに楽しそうにしてたんだ、年寄りは若い子供の楽しむ姿が大好きなんだぜ。」

【愉快そうに笑って、彼は指を鳴らした。手の平を黒色の魔力が包み、現れたのは一本の葉巻。】
【それを口に咥えて、火を付けて。夜空へと背を向けて、紫煙を燻らせて歩き出した。】

「そう言う事だ、さて、戻るぜ、ラインハルト。俺達には、他にもっとやるべき事があるだろう?」

『…その煙草。また、中尉に怒られますよ。』

「言うな言うな、ははは――――――――――――」


【ハンス・バイエル。ヨハネス=アンカー・ラインハルト。イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク。】
【彼等は、人である以前に兵であり。兵である以前に、この世界を狂わせる御者。イカれた絶滅主義の一部であり。】
【夜空にはためく『逆鉤十字』。亡国の兵士は、御者の尖兵と集い、世界を灰塵に帰そうと進撃する。】



「―――――――――――― Sieg Heil.」 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/09/20(金) 20:09:42.93 ID:yIMmYD0po<> >>398
は、はい!よろしくお願いします!
多分大丈夫でしょうけど……もしもの時は期待してます!

【自分の前を飛ぶイルマに追従して自分も翼を羽ばたかせる】
【ハンスの注意に上機嫌に返事をする】

(本当に、お似合い…ううん、なんて言うんだろう親子…みたいな感じ)

【そんなことを思うが、実際はどうなのかわからない】
【只の上官と部下の関係かも知れないしそれ以上かも知れない】
【でもそれは自分が思うだけでとやかく言う事ではないのだろう】
【だから何も言わない、何も聞かないでおく、それが礼儀だろうから】

あ…ま、待ってください〜!

【惚けているうちにイルマとの距離が離れ慌てて速度を上げる】
【が、一瞬だけ背筋に寒気が走る】
【振り返っても小さく見えるのはハンスともう一人誰かが立っていることだけ】

(なん…だろう、とても嫌な感じがした……気のせいならいいんだけど)

【再び前を向き夜空を二人の少女は飛ぶ】
【次合間見えるときは敵か味方かは分からない】
【それでも次もまた二人で飛べることを願っていた】 <> 葦原 莱
◆HYSWExFg7U<>sage<>2013/09/22(日) 19:00:41.95 ID:9E2v9aWao<> 【公園】
【見た感じ中学生くらいの少年が、ナイフを片手に走っていた】

「はぁ…はぁ…くそ…誰か…」

【息を切らして走る男】
【少年が追っていたのはこの男だった】

「ここまでくれば――え?」

【瞬間、ナイフが男の胸を貫いた】
【みるみるうちに血が溢れ、男は倒れた】


―終わりました、はい
ちゃんと処理しておきます

【誰かと連絡を取る少年】
【彼はAurigaの構成員の一人だった】

はぁ…面倒くさ
誰にも見られてないといいんだけど

【電話を切り、刺さったナイフを引き抜いて血を拭う】
<> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/22(日) 19:28:21.59 ID:vkKiWa1do<> >>400

…アウリガか。

【漆黒の夜の闇から突如現れたのはまるで影のような姿の男】

…お前は一度も見たことはないな。

【月明かりが徐々に男を照らしていく。前からアウリガに居た人間なら見たことがあるかもしれない】

【この男は元アウリガだった】

…まだ若いな、どうしてアウリガに加入した。

【周りに闇を這わせながら静かに相手に質問を投げかけた】 <> 葦原 莱
◆HYSWExFg7U<>saga<>2013/09/22(日) 19:44:02.62 ID:9E2v9aWao<> >>401

…あーあ、見られてたか

【ちっ、と舌打ちをする】
【面倒な事になってしまった】

【見覚えのあるような姿。だがそんなことはどうでもいい】

【この男を潰し、とっととずらかればいいだけだ】


…残念ながらあんたと話す気は無い、死んでくれ

【懐から拳銃を取り出し、トリガーを引く】

<> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/22(日) 19:53:05.85 ID:vkKiWa1do<> >>402

…悲しいな。

【辺り一帯に濃い闇が展開されていく。丁度この男を中心に】

…それで俺を殺せるか?

【男の周りに展開された闇からは黒い腕のような物が生え小さく動き回る】

【まるで死者の最後の抵抗のようにゆっくりと不気味に】

…殺しはしない。

【闇から生えている2本の腕が青年に向かって伸びていく。まるで青年を握り潰すが如く不気味に大きく掌を開いていた】 <> 葦原 莱
◆HYSWExFg7U<>saga<>2013/09/22(日) 20:07:46.10 ID:9E2v9aWao<> >>403

あぁ、面倒臭え…

【こめかみをポン、と叩く】

【少年の後ろから同じ顔をした少年が3人、4人現れた】

さあ、行くよ

【それぞれがナイフを握り、走り出す】

【飛びだし、散開し、男を狙って刃を向ける】

はぁあ!!

【その内の一人が男の背後をかき攻撃を仕掛ける】

<> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/22(日) 20:16:21.92 ID:vkKiWa1do<> >>404

…影が増えた?

【目の見えない男は足元にある影を通じて相手の情報を得ている。故に影の範囲外からの攻撃には弱い】

【勿論それは視覚よりも反応は劣る。況してや背後にいきなり反応することもままならない】

…弱点には常に気を使っていてな。

【だが男は背後からの攻撃を元々背後に展開していた闇で退けていた。背後にある闇は他に展開している闇よりも質量を多く費やしていた】

…そろそろ時間かな。

【青年に向かっていた闇は途中で分裂し分身と本体其々に襲いかかろうとしている】

<> 葦原 莱
◆HYSWExFg7U<>saga<>2013/09/22(日) 20:30:49.45 ID:9E2v9aWao<> >>405

ちぃ!

【奇襲は失敗した】
【ならば次の策を講じるのみ】

…この戦い、確実に勝たせてもらうぞ!

【こめかみを再び叩く】
【少年は『見えない』―透明人間の分身を生み出した】

【これならば男の隙をついて確実に叩ける】


おりゃあああ!!!

【それぞれの分身がアクロバットのように動き回り攻撃を避ける】

【そして透明な分身が男の頭上に飛びかかろうとしていた―】

<> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/22(日) 20:36:38.08 ID:vkKiWa1do<> >>406

…!!

【透明故に影はない。視覚を失った男にこの攻撃を防ぐ手段はなかった】

…影がないだと。

【頭部から血を流し少しだけフラフラと身悶えている】

…だが。

【近くに何かがある。それだけは確かだった。ならば其れなりの手段がある】

【男は闇が展開されている部分の地面から棘のような物を生やし本体と本体が操っているだろう何かに攻撃を仕掛けた】 <> 葦原 莱
◆HYSWExFg7U<>saga<>2013/09/22(日) 20:52:52.49 ID:9E2v9aWao<> >>407

不味い!!

【3mほど跳び、攻撃を回避する】

【しかし見えざる分身は―避けられなかった】
【無残な遺体が姿を表した。大量の血が滴り落ちる】

くそっ!

…一気に叩く!

【こめかみを叩き、分身を更に二人増やす】
【そして自身もナイフを抜き出し、分身と共に攻撃を仕掛ける】



//すいません風呂落ちします、少々お待ちを…
<> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/22(日) 21:05:07.39 ID:vkKiWa1do<> >>408

…何かに当たった。透明な何かに。

【影は掴めぬとも闇を通じて感触で分かった。生物だった】

…空中か。

【影が薄くなる。おそらく跳躍したのか。ならば運が良かった】

…空中でこれが避けられるか?

【男は辺り一帯の重力を重くしようとする。空中にいる相手を地面に叩き落とすつもりのようだ】 <> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/22(日) 21:05:22.26 ID:vkKiWa1do<> >>408
/了解です! <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/09/23(月) 14:06:46.87 ID:4OoUz9no0<>
「愚かなのでしょうか。どうしてこうも、能力者とは」

【路地裏に佇む一人の男。白いスーツを身に纏い。薄っぺらな笑顔を浮かべた男】

【傍らには亡骸。よくある話。理不尽な死闘。無意味な死】

「理解できませんね。無意味に他人を[ピーーー]など」

【男は路地裏で一人。亡骸の冥福を祈る】
【その背中はひどく隙だらけで、犯人がいまだに潜んでいることは、考慮にないようだ】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/23(月) 14:31:50.89 ID:/NLYkMBPo<> >>411
「…んー…」

とある路地裏で一人の灰色のローブを着た少年が何かを悩んでいた。
手のひらをじっと見つめ、何やら考え込んでいる。
やがて、その手のひらに僅かではあるが雷が発生した。

「おー、やった、成功した」

実験が成功し、仏頂面だった少年の顔が綻んだ。
そして放置してきた死体を見る。
その死体を作り出したのは少年。

「ありがとう、これでもっと強くなれるよ」

そう言ってもはや何も言うことはない亡骸に微笑みかける。

「…ん」

その亡骸の近くに人が現れた。
白いスーツを着た男を見て、少年は息をひそめる。

「(油断してるのかな…ふむ…)」

どうやら建物の影に隠れて、男の様子を見ることにしたらしい。 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/09/23(月) 15:59:04.49 ID:iZVmooAmo<> >>412

【男は少年に、当然気付かず。 相も変わらずに亡骸を眺めていた。 こんな世界にいれば、こういうものを見るのは日常茶飯事】
【朝起きて 朝食を食べることが当然のように、顔を洗い家をでて、死体を見つけ祈りを捧げ、当たり前のように人を騙し、当たり前のように眠るのが 男の、この世界の住人の日常なのか】

「抵抗とか、しないものなのでしょうか。 よくも、まぁ、無駄死にばかりで」


【どうせ死ぬなら、その魂を自分にくれればいいのに】

【なんて無茶な願いとともに祈りを終えて】
【男は、そっと、亡骸の胸に手のひらを重ね】


「魂も意志も無いのでしょうけど。 せめて私からの救済を…。 本望でしょう? 私の一部になれるなら、その死は最早、無駄でなくなる」


【その言葉は、誰に向けたものなのか】
【余りにも荒唐無稽で、余りにも傲慢なその言葉】

【それを極めて真摯に紡ぎ捨て】

【男は、手のひらから 亡骸を
取り込んだ】

【ずるりずるり、と、肉が肉のなかを流動し】
【醜悪な肉塊が、細く透き通るように白い腕に、傲慢なる男の腕に呑まれていった】
【此処で潜んでいるものの妨害がなければ、男は、亡骸の一切を 自らの肉体へと変換してしまうのだろう】

【少年がこの亡骸に対し、ある種、自らが創作したものに対する独占欲的な感情を持ち合わせていて】
【男がそれを、横取りしようとしているのだから、当然、妨害が入ることもありえるのかもしれない】

<> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/23(月) 16:15:56.16 ID:/NLYkMBPo<> >>413
少年は路地裏より男の動向を見ていた。

「…え」

死体が男に吸収されているのを見て、少年は顔を顰める。

「(能力者か…)」

目の前の男の行動を見て、そう考える。
その手に持っている杖の宝玉が少し蠢く。

「(今なら、殺せるのかもしれないね)」
「(僕は、もっと強くなりたい)」

微細に蠢いていた宝玉の動きが止まり、少しずつ光を帯びて行った。
それは決意の証明。

「フレア・アロー」

小さく呟いたその言葉と共に、少年の手のひらに小さな炎が生まれる。
その炎は見る間に成長し、一本の矢をかたどった。
その矢を、高速で相手の男の背中に向けて飛ばす。
もし、男がこの攻撃に対し対策を打たなければ、矢は背中に突き刺さり、その熱を以て男の体を焼き尽くすだろう。 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/09/23(月) 17:08:14.48 ID:iZVmooAmo<> >>414

【男は、淡々と、同化を続けていた。 本来ならそこまで時間の掛かる作業ではないのだが、あわよくば━━━━犯人を炙り出して━━━獲物を増やそうという 意図もあったのだろうか】

【しかし、それにしても男は無防備すぎるし、無用心すぎる】

【緩慢な動作で獲物を誘きだし、しかしそれでいて、無防備な振る舞いをする理由など一つ。 たった一つの ありふれた傲慢】


「おやおやおや。 よもや、奇しくも、これはこれは……。 ツイていないといいますか、憑いていますと言うべきか…。 熱、ですか。 この背中にある違和感は」


【防御を取る必要が、無いのだ】

【本来ならば、例え、どのような一撃を受けようと、初撃ならば、致命傷にはなりえないのだと】


「しかし、燃えているのであれば、これは厄介。 折角の肉を、捨てるしかありませんね。 然れど嘆くことはありません。 私の身を守るために死んだのだと考えれば、なんとも貴方は幸せだ」


【燃え盛る腹部をまえに冷静に。饒舌に弁を並べるその男。 炎が来たと思われる方向へ一瞥をやると、なんとも可愛らしい少年が目に映り】
【にこやかな表情を、よりいっそう 不気味に歪ませて、腹部を、炎の矢ごと、えぐりぬいてみせた】

【まだ、煌々と盛り狂う肉と炎を地面に叩き付け、風穴の空いた腹部には目もやらず━━━しかし、少年の目を確りと見つめながら━━━ 一言だけ、 「これは、君が? 」 と呟き、首を傾げた 】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/23(月) 17:19:06.06 ID:/NLYkMBPo<> >>415
「(うわ…)」

目の前の男の行動に少し吐き気を覚える。

「(あれでダメージ受けてないのか…)」
「(面白い)」

だが同時に、相手の能力についての興味も膨れ上がっていた。

「(これで死なないなら死ぬまで攻撃するだけ)」

それだけ考え、質問には答えずに杖を軽く振る。
その杖の動きに合わせて帯状の炎が出現する。

「ファイアウエーブ」

その帯状の炎が成長し、目の前の男から少年を隠した。
男が何もしなければ、炎の壁と呼ぶべき大きさになった帯状の炎は男に突進し、それを受けている間に少年は一度どこかの建物の裏に隠れるだろう。 <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/09/23(月) 19:05:46.24 ID:4OoUz9no0<> >>416

(いやはや、これはアレを出さざる負えないようだ。 僕もまだ御しきれてはいないというのにね)

【風穴の空いた腹部は、周囲の肉が絡み合い器用に塞がっていく】
【男て、真の意味での不死身ではない。こんな戦い方を続けていれば、死んでしまうのは時の問題】
【しかし、最初に一度、異様な光景を見せつければ、不死を匂わせることができる】
【相手に自らの底を知られることが、無くなるのだから】
【多少の損失など、苦ではなかった】

「ほぉ、面での攻撃も、できてしまうのですね。面倒な……」

【だが、二度目は受ける必要などない。受けてしまえば、じり貧になるのはこちら、それは明白】
【熱が眼前にせまるのならば】

「ではお見せしよう。 真名解放……、いでよ。神葬 『ロンギヌス』」

【男は、そう呟くと、その身を炎に包まれた】
【燃え盛る路地裏には、白く、炎の中でさえ燃え尽きることなく、純白に煌めく】
【謎の布だけが残った。 少年は、その妖しげな─────繭のような────その白きものに、どのような反応を示すだろうか】
<> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/23(月) 19:18:10.12 ID:/NLYkMBPo<> >>417
「…?」

炎の中に現れた燃えない布のような物に、少年は首を傾げた。

「(あれも能力?ふーん、便利だね)」
「(炎で燃えないのか…厄介だな)」
「なら切り裂く、ウインドカッター」

とりあえず攻撃する。
かざした手より鎌鼬が生まれ、その布に突進した。
それと同時に場所を移動する。
能力の実態が分からない以上、場所を把握されるのはまずいからだろう。 <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/09/23(月) 19:52:33.64 ID:4OoUz9no0<>
>>418

【聖遺物、というよりも、真界武装と銘打たれた、その武装は、生半可な攻撃や魔法で傷付くことは無いと。男は認識していた】
【点での連撃を受ければ、幾ら聖骸布が頑強だろうと、中に潜んでいる間にダメージを受けたかもしれないが】
【先ほど受けたのは熱量による面での攻撃。聖骸布の防御力を考慮すれば、悪阻るるにたりず】
【少年の出現を待つのが得策と判断したのだが……】

(現れない。 成程、賢明。 ここではそれが賢明か。
 互いの力が何もわからないのだから、隙を見せたくないのは、彼も僕も同じこと。
 しかし、僕が出なければならない。 僕は、出なければ攻めに回れない……)

(しかし、彼にこの武装の防御力を悟られるわけにはいかない
 熱攻撃は僕の苦手とするところ。 だけれど、風の一撃なら守るには容易い
 ここで聖骸布の防御を解けば、彼は風こそ聖骸布に有効と考えるはず)


【風が聖骸布に触れる、その刹那、男がその眉を破り現れ】
【右手に巻き付き蠢く─────黒く鋭い触手を以て、その風を切り裂く】
【余程高度な魔法で無ければ、その武装を破壊するのは至難。転じていえば、実態のある大抵の攻撃は、槍で流せる】
【そして男は駆ける、先ほど少年がいた場所へ、少年が場所を変えたことなど、しりもせず】
<> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/23(月) 20:05:42.69 ID:/NLYkMBPo<> >>419
少年は布が破られたのをさっきまでとは別の建物の影より確認した。

「(…風が弱点?それなら好都合)」
「(場所を移動したのにも気づいていないか?)」

ほんの少しだけ、うまく行きすぎていることに違和感を感じるが無視。

「(あの、触手?はなんだろうね)」
「(まあいいや、とりあえず攻撃)」

男が移動した場所を考えて、少年は天に手を向けた。

「ウインドレイン」

三発の鎌鼬が空に向けて放たれた。
それは音を出さずに十分に上昇した後、男に向けて正確に下降するだろう。

「(これでバレることは無いと思うけど…移動しとくか)」

そう考えて少年は再び移動する <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/09/23(月) 20:29:01.12 ID:4OoUz9no0<> >>420

【男は、少年が先ほどいた場所につくと、何か動くもの発見し、勝利を確信しながら、槍を穿つ】
【確かな手ごたえ、と同時に】

「な‼?  上からか ‼ 」

【上から降り注いだ三つの斬撃に、その身は削られていく】
【完全に虚を突かれた形となり、矛先を確認すれば、そこには無意味に殺された哀れな猫の死体】
【動いた気配を、少年と勘違いし、突き刺し、その隙を突かれたという自らの愚かさに、一人溜息をつく】

「しかし、子猫さん。 貴方の死も、我が栄光のための礎となる。
 誇りに思いなさい。 このまま醜く生きるよりも、余程幸せであったのだから」

【男は、槍の力を発動し猫の魂を吸い上げ、挙句、その肉を自らの負傷部位にあてがい、傷を癒すという】
【化け物染みた暴挙を成し遂げ、次に周囲を見渡し】


「少年よ。 投降するならばいまですよ。 私は貴方を評価している。
 今出てくればこれ以上の戦闘を行う必要はありません
 ただ、今出てきてくれないのであれば……、僕は貴重な才を摘むんでしまうかもしれません」


【男の持つ槍の、真の力。 奪い取った魂を動力源に、魂 時には 生命と呼ばれるそれを司る力】
【しかし、それは酷く不安定で、未完成な力。 扱いこなす自信はなかったが】

 「……─────綺晶天結──絶───」

【男は右腕絡みついた槍を地に突き刺すと、小さく、そう唱えた】
【すると、そこを起点に足場に亀裂が奔り、あらゆる生命の源───猫や小鳥さえも───正確に狙い放たれる】
【光の槍が、亀裂から現れる。 生きているならば、否、生きているというだけで、対象をその歯牙に掛ける、無慈悲の刃が】

【無論、多少の追跡行為等はあるが、亀裂を確認できたのならば、その槍を破壊、ないし、回避行動を取ることも容易い】
【ただ、槍が穿たれた時点で、男の眼に、捉えられることは、確かだろうが】
<> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/23(月) 20:50:21.84 ID:/NLYkMBPo<> >>421
「(投降ね…)」
「(するわけないじゃん、こんな面白い能力見せられてさ)」

移動を完了し、再び攻撃をしようと杖を構える。
その時、亀裂が少年の横に刻まれた。
そこから光の槍が現れる。

「!っち!」

詠唱をしていた少年はその槍に気づくのが遅れる。
飛び退くが腕を貫かれた。
思わず舌打ちをし、バックステップする。
槍が追いかけてくる事を確認し、少年は素早く詠唱を済ませた。

「ウインドブレイク!」

突風が槍を粉々に砕き、吹き飛ばした。

「…ちっ、ヒール」

もう一度舌打ちをして、少年は詠唱をする。
その言葉に反応して、少年の腕に穿たれた血を流す穴は塞がれた。
少年は油断している、仮に今攻撃されたら回避は出来こそすれ反撃はできない程度に。 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/09/23(月) 21:10:21.26 ID:iZVmooAmo<> >>422

【槍の標的に捉えられたのは、魔法を使う少年だけではない】
【その矛は無慈悲に、あらゆる命を奪い 連鎖的にその魂を吸収し、新たな力を得る】


(けれども……。燃費が悪い。 あの少年の力てただでさえダメージを受けているのに
たかだか猫一匹の魂で大技使うのは無謀だったかな……
いくら小動物の魂を得たといっても、雀や子猫の魂なんて、文字通り、雀の涙に猫のてだものな)

【溜め息を吐きながら少年に視線を向ける】
【隙があるようにみえるが、攻撃は、敢えてしない】



「少年、もう一度だけきく。 私と手を組まないか?
私を、否、聖遺物の所有者をここまで追い詰めたんだ
さぞや高名な実力者とみたが」


【悪いようにはしないよ?】


【男は首を傾げて、右腕を差し出しながら歩みよる】



/すいません、凍結おねがいします…。


<> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/23(月) 21:27:59.45 ID:/NLYkMBPo<> >>423
「………」

少年は差し出された手を見る。
能力を乱用したことによって少し眩暈がする。

「聖遺物の所有者…?」

攻撃をしてこなかった事に対する疑問はとりあえず置いといて、少年は聞く。

「手を組むって言っても、なぁ…」
「貴方の目的は?」
「僕はただ、強くなりたい、そのために貴方には死んでもらいたい」
「それだけなんだけど」

そう言うが、攻撃はしない。
話くらいは聞くべきだとそう考えたのだろう。

/了解しました <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/09/25(水) 15:53:34.73 ID:GxrPxdhYo<> >>424

「ふふふ…。 お疲れですか? 手をとってくれればそんな疲れ、癒してあげるのに」


【男は表情を緩めたまま右手を下げ】
【そのまま腰を下ろし、正座をした】


「私の目的は… 聖遺物の全てを手中に納めること
聖遺物とは、世界を揺るがすだけの力を持ったアイテム程度の認識で結構ですよ」


「そして、貴方に求める協力は、私の専属傭兵になること
次いで新たな聖遺物を手にしたさいに、その所有者になること」


「聖遺物とは強大なもの…それ故に所有者を独りしか選ばない
だから、協力者の手に渡ること、それが願い」


【そして男は本来自分は無能力者であり】
【今まで見せたら力を使えるのは槍の所有者だからだと話すだろう】
【そして、その所有者になれば、少年は更に強くなれるということと】
【聖遺物の所在については、見当がついていると……】


【所在についてはまるで嘘っぱちなのだけれども】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/25(水) 18:46:40.86 ID:XJm13vUio<> >>425
「………」

目の前に正座した相手を見下ろしながら話を聞く。
その話は、少年にとって驚愕すべき話であった。

「………」

相手が無能力者である事、今までの能力はすべて「聖遺物」呼ばれる謎の槍によるものだという事。
そして、その聖遺物を手にいれられるかもしれないという事。

「………」

少年は考えた。
強くなりたいと思っている少年にとってはこの上ない条件。
ただしそれと同時に目の前の男に対する不信感もあった。

「…まあ、貴方を殺す意味も無くなってしまったので」
「協力します」

熟考の末、少年は決断した。 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/09/25(水) 21:20:06.78 ID:GxrPxdhYo<> >>426

「悪い話ではないでしょう? 」

【男は態とらしく首を傾げ】


「聖遺物の力はとても強大…。 貴方はそれに渡り合える力を持ち合わせている」
「共に歩むのならば、この名刺に連絡をくださいな」


【そうして男は名刺を差し出す】
【名刺の内容は簡単な連絡先と、男の名が 蟒蛇(うわばみ)ということだけ】

【もし少年がそれを受け取ったなら、男は話を続ける】

「住みかが無いのなら、私についてくるといい」
「しがない宗教組織だが、金はたぶんにあるからね?」 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/25(水) 21:50:03.50 ID:XJm13vUio<> >>427
少年はその名刺を受け取る

「(蟒蛇ね…まあ、僕の母さんは八咫烏って名前だし…)」

本の少しだけ違和感を覚えてしまうが、すぐに取り消す。

「あー、お金はあるので結構です」
「要するに、ここに書いてある住所を尋ねればいいわけですね?」

それだけを聞く。
警戒心は残っているが、行ってみるだけなら…という思考らしい <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/09/26(木) 15:46:33.82 ID:U1hYNo+Xo<> >>428

「そうそう、そうだよ。 その通り! 」

【分かりやすいねぇ、単純明快だねぇ】
【蟒蛇はこくこくと頷く】


「ま、バックアップが必要ならいつでも読んでほしい
それと、もうけ話もいつでも募集しているよ? 」

【ここだけは、今までのどの言葉よりもリアリティーがあり】


「僕もなにかあれば呼ばせてもらう。
なにをしてでも、どこにいてもねぇ」


【じゃ、私はいかせてもらおうかな? 】
【と、男は少年に背を向けてあるきだそうとしていた】

【止めなければ、そのままいってしまうというやつだ】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/26(木) 18:59:35.50 ID:wl3xc5/ao<> >>429
「………」

少年は男を止めようとはしなかった。
止める理由が少年には無い。
そして、男は立ち去った。

「………」

一人になった少年は名刺を見ながら考え込んでいた。

「…聖遺物」

本当にそんなものがあるのだろうか?
本当にあるのなら、一生を賭けてでも見つけてやりたい。

「…修行しに行こう」

そう呟いて、少年は男とは別の方向に歩き出す。
その頭の中は、聖遺物なる新たな物質の事でいっぱいだった。

/ここで〆させていただきます。
/お疲れ様でした! <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/30(月) 19:21:26.90 ID:0Jrk/3ShO<>
体内汚染の除去終了.

【ここはとある廃墟のビル。今や不気味がって誰も近づこうとはしない様な所に人の皮を被った物が居る】

破壊対象の確認.

【音一つしない廃墟のビルに轟音が走る。廃墟の半分は氷漬けに、もう半分は電流が走り火の手が上がっていた】

破壊再開.対象の捜索を開始.

【その中から出てきたのは外見だけは普通の人間のアンドロイドだ。騒ぎを聞き付け警察がやってくるが物の数秒で殲滅されてしまっていた。】

破壊完了.任務を続行する.

<> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/30(月) 19:30:38.05 ID:f21+CCRno<> >>431
「えーっと…」

夜の街で、青いパーカーを着ている青年が、何かを考えながら歩いていた。

「確か、ここら辺…」

そう言って、立ち止まったのはとある廃ビル。
誰も近づかないであろうその場所。

「さて、[First Break]」

青年の髪が白く染まっていく。
青年はその右手を静かに挙げた。
爆音。

「…は?」

いきなりの爆音と共に、炎が青年に襲いかかる。

「[Great Wall]」

青年の目の前に黒い壁が出現し、その炎を止めた。

「いったいなんなのさ…」

騒ぎが起こったであろう方向を見ると、警察が大量に倒れている。

「んー…」

青年はそのビルに炎と氷を気にもせずに近寄り始めた。 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/30(月) 19:46:26.08 ID:0Jrk/3ShO<> >>432

生命反応を確認.

【現れた青年に反応する。しかし動こうとはしなかった】

破壊対象として登録.

【男の体からは人間とは思えない重く機械が動く音が鳴り響いている】

破壊開始.

【脚部分からミサイルが四つほど青年目掛けて放たれる。何かに着弾すれば冷気の爆発が起こり対象を氷漬けにしようとする】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/30(月) 20:07:56.65 ID:f21+CCRno<> >>433
「んー…」

青年の視界に入る一人の男。

「あの人がやったのかな?」

青年は静かにその男を観察する。
男は動かない。

「…?」

動かない男に疑問を感じ始めた頃に、男が動く。
男の足からミサイルが四つ、青年に向かって飛ぶ。

「え、まじか…[Second Break]」

戦うとは思っていなかった青年は若干引き気味に力を解放する。
髪が真っ白になり、目が赤く染まった。

「[Great Wall]」

再び暗黒の壁を作り、そのミサイルを受け止める。
轟音と衝撃。
壁が凍るが、青年に害はなかった。

「[Brock Break]」

その氷漬けにされた壁が大量の立方体に分かれ、男に向けて殺到した。
その立方体は鋼鉄程度の硬さを持つ。
まともに受ければ被害はまぬがれないだろう。 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/30(月) 20:16:31.14 ID:0Jrk/3ShO<> >>434

…正体不明の物体を確認.

【謎の防壁が現れ攻撃が完全防御されてしまう。】

正体不明の物体が多数接近.回避可能.

【脚部から大量の冷気を放出させ上空に急浮上する。間一髪の所で攻撃を躱す事に成功した】

ガトリング砲発射.

【両腕を変形させガトリング砲に変え青年に向け乱射しようとする。氷と電気の二つの属性を持った無数の弾丸が青年に襲いかかろうとしていた】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/30(月) 20:27:17.15 ID:f21+CCRno<> >>435
「避けられたか、ふむ…」

空中に飛んだ男を見て、青年は足に力を入れる。

「…たぁ!」

しゃがんで、一気にジャンプする。
青年は人間離れした跳躍力を以て、件のビルの隣の家の屋根に着地した。

「ふう…っと」

ふと見ると、男の両腕がガトリング砲に変換されたところだった。
それを確認するが早いか、青年は走り出す。
隣の家の屋根に跳躍し、前に立っていた家の屋根が撃ち抜かれるところを見る。

「恐ろしいなぁ…[Bombs]」

暗黒の球が三つ現れ、空中の男に飛んでいく。
その球は、着弾した途端に破裂し、破片が飛び散る特性を持っている。 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/30(月) 20:34:41.08 ID:0Jrk/3ShO<> >>436

対象の破壊に失敗.継続.

【ガトリング砲を肩にセットし元の両腕に戻る。すると男の方に謎の球体が接近してくる】

迎撃開始.

【左腕から電流を放ち球体と相殺させるがそれだけでは終わらなかった。破片が男を襲う】

複数箇所損傷.戦闘続行可能と判断.

【皮膚が破れ中からは機械の装甲が見え隠れしている】

Full Burst.

【脚部からは着弾地点に電流と冷気の爆発を起こすミサイルを多数。肩のガトリング砲から銃弾を発射し両腕からは冷凍光線と電流を放つ。それらの攻撃が相手に向かって襲いかかろうとしていた】

<> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/30(月) 20:44:30.33 ID:f21+CCRno<> >>437
「…これで止まってくれると嬉しいんだけどなぁ…」

そう言って、青年は男の様子を見る。
球体が男の左手によって破壊され、破片が男を襲う。
その傷から、機械のようなものが見えた。

「…え?」

驚く暇もなく、男の姿が変形する。
ミサイルとガトリング砲、光線、電撃。

「わ…ちょ、ちょっと待った!」

思わず右手で止まれとジェスチャーをするが無駄。
瞬時に壁を作りだし、なんとか攻撃を受け止める。
凄まじい衝撃が腕に響く。

「ちっ![Third Break]!」

力を解放し、全力を出せるようにする。

「[King Of Wall]!」

壁が肥大する。
しかし、大量の攻撃に、少し押され始めていた。

「[Needle、Dance]!」

闇を使って槍を作り、壁の向こうに発射する。
見えないためにほぼ勘。
だが大量。
避けられなければ致命傷は必須だろう。 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/30(月) 20:50:10.31 ID:0Jrk/3ShO<> >>438

対象の防御壁の破壊を最優先.

【攻撃を止める事なく壁もろともはかいしようと試みている】

対象の反撃を確認.斥力波を発射.

【左腕の電撃を止め、自分の方に飛んでくる槍にのみ小さな電流を当てる。槍はそのまま相手の方に跳ね返されようとしている】

破壊.破壊.破壊.

【口からは駄目押しと言わんばかりの電撃を相手に向けて放とうとする。】

<> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/30(月) 20:59:33.57 ID:f21+CCRno<> >>439
青年には槍がどうなっているかの理解が不可能。
ただ、限界が近いということは理解していた。

「…ちっ、[GUNGNIR]」

壁がゆっくりと崩壊して行く。
それと同時に、青年の右手には装飾過多な槍が作り出されていた。
それは青年の作る武器でも最強の槍。
その槍が完成すると同時に、壁が崩れた。

「…!」

すぐに槍を男に向ける。
全ての攻撃が集中し、一瞬気絶しそうになるが、持ち直し槍を構えた。
その槍は衝撃波を纏いながら男に向けて音速で伸びる。
人であれば即死するであろう一撃。
これを回避されれば、青年は倒れるだろう。 <> Mark00-Blizard Bolt「雷雪」
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/09/30(月) 21:07:52.99 ID:0Jrk/3ShO<> >>440

ミサイル掃射完了.残弾数0

【掃射が終わり空中で相手の様子を見ている。何かをするのだろうか】

正体不明の攻撃が急接っ…

【言葉の途中で左胸の所を槍が貫きそのまま貫通した。電流が流れている】

被害甚大.電流装置強制終了.退避を最優先事項に変更.

破壊失敗.

【最後に青年に向け脚部から噴出される冷気だけを放ちそのまま何処かに飛び立つ】

/乙でしたー <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/09/30(月) 21:10:42.04 ID:f21+CCRno<> >>441
「…(なんで最近こんなにやられるのかなぁ…)」

冷気が降り注ぐ。
青年は倒れた。
また攻撃をしてきたらおそらく死ぬのだろう。

「(吸血鬼の自然治癒力様様だね…)」

攻撃は来なかった。
助かったとぼんやり考えて、青年は気を失った。

/乙でした! <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/04(金) 01:15:31.51 ID:Q+vsYO1oo<> 【少女が一人路地裏で数人の男たちと相対する】

『よう嬢ちゃん、こんな夜中にどうしたよ?』
『あんたみたいな娘がこんな時間に来るもんじゃねぇぞ?』
『てか俺好みなんだけど?ヤっちゃっていいか?』
『おいおい、幼女相手にヤったって面白くもねぇだろ』

貴様らがこのあたりで幅を利かせているゴロツキか?

【冷淡な声で問いかけ、その蒼い双眸は男たちを真っ直ぐに射抜く】

今すぐ立ち去り二度とこの辺に来ないのなら見逃す
立ち去らないのであれば・・・まぁ、解っているよな?

『あぁ!?んだとこのクソガキィ!』

【激昂した男の一人が少女に掴みかかろうとした瞬間】

ま、こうなるよな・・・それじゃ、お別れだ

【数分後】
【そこには首の骨を折られ物言わぬ骸となった男達と】
【何事もなかったかのように佇む少女がいた】

せめてもの情けだ、武器を使わずに殺したんだ
作り物とは言え少女の柔肌で[ピーーー]たんだ、嬉しいだろう?

全く・・・能力者は殺せないくせに
一般人は簡単に[ピーーー]、流石『人殺し』の兵器だよ・・・

【誰にとも無くそんな事を言って自虐の笑みを浮かべる】

ふぅ・・・取り敢えずこれで依頼は終了・・・戻るとするか

【男たちの死体はそのままに少女はその場を後にしようとした】 <> ミキ<>sage<>2013/10/04(金) 01:22:40.20 ID:6C9cGoLbo<> >>443
わーお…あなた、強いのねぇ

【そんな事の一部始終を、みきはどうやら外付けの階段の上で眺めていたようだ】
【黒い髪を揺らし、明るい口調の暗い声で話しかけながら階段をゆっくり降りて行く】

<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/04(金) 01:30:37.12 ID:Q+vsYO1oo<> >>444
【突如上から聞こえる声にフィアは立ち止まる】
【見上げれば階段の上には一人の少女】

この街では別段珍しいことでもないでしょう?
突発的な殺人に強盗、陵辱、放火、立てこもりetcetc・・・

【少女とは対照的に冷淡な声で】
【だが、一人語りする時とは違った口調で言う】

それで?この殺人現場を見た貴女はどう対処するの?
逃げない時点で能力者なんだろうけど・・・

【多少うんざりした様子で階段を下りてくる少女を見上げていた】 <> ミキ<><>2013/10/04(金) 01:42:34.84 ID:6C9cGoLbo<> >>445
ちょっと金目のものをいただくだけ
今日と明日を生きるためにね

【フィアの方に視線を向けつつ、倒れている男に近づいてしゃがみこんだ】
【一切のためらいなく財布と携帯、時計と指輪を外してポケットから取り出したビニールに放り込んで行く】

で、なんでこれを殺したの?
少し気絶させるだけでもいいような連中じゃない?

【さらに胸ポケットや鞄の中を漁りつつ、気だるげなフィアに疑問を投げかける】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/04(金) 01:53:05.10 ID:Q+vsYO1oo<> >>446
ハァ・・・物品は依頼内容にはないから好きにしても構わないけど・・・

【溜息をつき、頭を押さえる】
【その溜息は安堵のものか呆れからくるものかは分からないが】

単純よ、依頼内容が『この周辺に現れるゴロツキの排除』内容として
『再び現れるようなことはあってはならない』『手段は問わない』『迅速な対応を』
となれば・・・ねぇ?それに私は人殺しの道具、追い払うだけならもっと適任がいるはずでしょう?

【[ピーーー]ことが至極当たり前のようにフィアは言う】

貴女自身、そういう依頼ならどうするの?
気絶させるだけで済ませる?どうせこういう奴らは数を増やして帰ってくるのに

恒久的な平和の実現とすれば合理的に
淡々と最適解の判断を、それが理想じゃない?

【思考としては機体的で、恐ろしい考え方を口にした】 <> ミキ<>sage<>2013/10/04(金) 02:10:30.70 ID:6C9cGoLbo<> >>447
ま、そうね
私に関係のない悪党がどれだけ死のうと、まったく問題ない

【物色を終え、いっぱいになったビニールを肩に担ぎながら立ち上がり、死体の一つを蹴飛ばしてみる】
【顔が上を向いて絶望と恐怖の表情が露わになり、ミキもまた不快な表情になる】

でも、こういう奴に限って感情とかは本物なんだよね。
くそったれ

【自身に流れ込んでくる先ほどまでの殺意や憎しみが不愉快で、フィアにすら殺意を抱いてしまいそうだった】
【突然足を振り降ろしてゴロツキの腹を踏み抜き、体のあらゆる位置から黒い水晶を噴出させる】
【黒水晶の苗床となった死体は、もはや個人の認識すら不可能なほど破壊されていた】

ふぅ、すっきり。

あ、これありがとね

【満悦の笑みで死体を見下し、フィアの方へ視線をやる】
【ビニールを軽く掲げながら、どうやら手間を省けた礼を言っているようだ】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/04(金) 02:19:47.36 ID:Q+vsYO1oo<> >>448
そう、所詮人間なんて自分に関係なければ他人の生き死になんてどうでもいい生き物だもの
それでも他人にすがるしか私は出来ないけどね

【またも自嘲の笑みを浮かべ嗤う】

綺麗な水晶ね、それが貴女の能力・・・といったところ?
敵にならないことだけを祈りたいけど

【路地裏を照らす光を黒水晶が反射し煌く】
【それを見つめるが、何の感情も湧き上がってはこない】

そう、それは良かった
ああでも不用意に質や売り払うことはしないことね
私じゃなく貴女が狙われる可能性もあるから

余計なお世話だと思うけど

【少しだけの警告をしてそっぽを向く】
【大方自分らしくないとでも思っているのだろう】 <> ミキ<>sage<>2013/10/04(金) 07:20:08.21 ID:7UB8G+IcO<> >>449
そういうこと
あなたが他人にすがってこいつらを殺したみたいに、私も居場所のためにたくさん殺してきたわ

今はもうその必要もないけど

【死体から生えた水晶が、先端から黒い煙のようなものとなって霧散していく】
【どうやら痕跡を残さないための処置らしい】

狙われたらその時はその時
誰かさんに依頼してなんとかしてもらうわ

【ね?と悪戯っぽい笑みでフィアの方へ首を傾げる】

ところで、あなたも能力者?
見たところ体つきの割りにとんでもなく強いみたいだけど

【先ほどの男たちとの絡みのことを指して、こう問いかける】

/おはようございます〜
/お返ししておきます <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/04(金) 21:52:53.57 ID:Q+vsYO1oo<> >>450
そう、殺さないに越したことはないしいいんじゃない?

【無残な肉塊を眺めながらそう呟く】

ま、自分にも責任はあるし・・・そのときは無償でするわ

【やれやれといった様子で承諾する】
【多少は責任を感じずにはいられないようだ】

能力者・・・か、それがどの辺までの定義かはわからないけど
一応能力者の類ではあるわ。強い弱いは別としてね

【誤魔化す必要もないので正直に答えた】 <> ミキ<><>2013/10/05(土) 00:04:21.93 ID:82AFFdJ3O<> >>451
ありがとう、頼もしいわ

【相手も相応の罪の意識は感じているらしく、すんなりと受け入れてくれた】
【彼女の助けが入るまで生きていれば、能力者が追ってきてもなんとかなりそうな気がしていた】

へぇ…どんな能力なの?
ちょっと見せてよ

【戦闘能力の確認などの他意はなく、純粋に興味から能力の内容を請う】
<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/06(日) 23:02:50.81 ID:c8L8q8WKo<> >>452
私の能力か?そんな面白いものでもない・・・

【ジジ...という音と共に空間がわずかに歪む】
【次の瞬間、少女の目の前にはひと振りの刀が突き刺さっていた】

能力は『武器・兵器の転送』・・・過去に存在したものなら何でもね
ただ、それだけ。人間の作ったものしか扱えないから性能はたかが知れてる
とてもじゃないけど本当の能力者と真っ向から戦うのは厳しい能力でしょう?

【また自嘲しながら刀を蹴り上げ宙を舞わせる】
【転送した時と同じように刀は虚空へ掻き消えた】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/06(日) 23:03:08.47 ID:c8L8q8WKo<> >>452
私の能力か?そんな面白いものでもない・・・

【ジジ...という音と共に空間がわずかに歪む】
【次の瞬間、少女の目の前にはひと振りの刀が突き刺さっていた】

能力は『武器・兵器の転送』・・・過去に存在したものなら何でもね
ただ、それだけ。人間の作ったものしか扱えないから性能はたかが知れてる
とてもじゃないけど本当の能力者と真っ向から戦うのは厳しい能力でしょう?

【また自嘲しながら刀を蹴り上げ宙を舞わせる】
【転送した時と同じように刀は虚空へ掻き消えた】 <> ミキ<>sage<>2013/10/06(日) 23:56:55.05 ID:Vh9s71b2O<> >>454
たかが知れてるって…なんでもってことは、戦艦の主砲とかもいけちゃうわけ?
十分おっかない能力だと思うけど

【虚空から現れそしてまた消え去った刀は、彼女のもつ武装のほんの末端だろう】
【能力者といえども元が自分のようなただの人間ならば、ただの銃や刀でも簡単に殺されてしまうだろう】

ま、そんなに強い能力者と戦う予定がないならいいじゃない

<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/07(月) 02:55:25.19 ID:f4qQ9WQlo<> >>455
そう思うでしょう?でも、戦艦の主砲クラスのものになるとすぐには転送出来ない
出せてUAV、無人偵察機や軽装甲車あたりね、時間さえかければなんでも出せなくはないけれど・・・

【そう、一番の難点は転送にかかる時間】
【強い兵器は大概巨大なものだ、故に転送に時間がかかる】
【あらかじめ出しておくというわけにもいかない】
【ましてや能力者にとって大型兵器など只の的に過ぎず】

自分にはなくても依頼があったら別でしょ?だからこそ自虐もしたくなる
過去に戦った相手は弾丸を避ける、弾く、戦車を転送する、格闘技を極めているetcetc...
遠距離では弾丸は能力で無効化か避けられて、近距離は格闘型しかしない
武器転送でラグはあるし、特化していない私じゃ分が悪い・・・ホント、やってられない

【自分に予定などなくても相手から来ることもあるのだ】
【ここまで生き残れたのは運と自分が人間ではないことが要因だろう】 <> ミキ<>sage<>2013/10/09(水) 13:28:51.80 ID:HmgFUULcO<> >>456
なるほどねぇ…
なんだか"戦争向き"の能力って感じがするけど…ほかの能力者とコンビでも組んだからいいんじゃない?
前衛で相手を抑えられるような人と

【やけに消極的思考のフィアをフォローしつつ、自分についても考えてみる】
【中距離に関してはそれなりに戦えるつもりだが、達人の剣士と正面から闘う…なんてことは想像したくもない】

まぁ器用貧乏、ってことでいいんじゃない?
現に一般人相手には事足りてるみたいだし、最悪逃げちゃえばいい

【結局決定的な反論はできずに、楽観視することにしておく】
【自分なら窮地に立たされたら何がなんでも生き残ろうとするだろう、と考えつつ】


/こちらもかなーり遅れてしまいました…もうしわけない <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 19:35:45.43 ID:fancZZy7O<>
モブ「えー、我がファミリーはこの街のギャング約九割を制圧完了しほぼ全てのギャングが貴方の下辺となりました。」

いつのまにか俺の組織はそんなにでかくなってたんだな、驚きだ。

【裏路地に聳え立つ古いビル。その中は裏の街のギャングを占めている男の家となっていた】

モブ「そろそろ頃合いだと思うのですが…」

いや、まだ早い。数が揃っても質が無ければただの群衆。像相手にミツバチがいくら群れようと勝てる訳がないだろう?

今は数ではなくより強い強者を俺達のファミリーとして迎え入れよう。そして全ての駒が揃った時に奴らを叩く。

モブ「Yes.Boss‼︎」

その掛け声どうにかならねえのか?まぁいい。少し夜風に当たってくる。

【裏路地に出ると古びたソファーが置いてある。それに深く腰掛け目を瞑っていた】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 19:44:29.30 ID:MHWsPwLto<> >>458
「ふぅ…」

風が静かに吹く夜の路地裏で。
少年は静かに杖を構えていた。

「《サンダーブレイク》」

杖にはめられた赤い宝玉が一瞬光輝き、辺りに電撃が走る。
その電撃は、たまたま出てきた不運な鼠を黒焦げにした。

「やった、成功した…」

少年はニヤニヤしながら黒焦げの遺体を見る。

「これで雷術も戦闘に使えるな」

そう独り言を呟き、小さくガッツポーズ。
その時、微かに気配を感じた。

「…?」

そっちの方に行ってみれば、一人の男がソファーに座っている。
少年はその男に見覚えがあった。

「掌 拳峰さん?」

寝ているかもしれないと思いながら、少年は男に声をかけた。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 19:48:59.67 ID:fancZZy7O<> >>459

(…うるさいな、雲一つ無かった筈なのに雷鳴とはこれ如何に)

【敢えて無視していた。日課である無我の瞑想を行っていた。他の思考が入ってしまい失敗する】

(…次は何だ。誰かに話しかけられたのか?)

【耳をピクピクと動かし諦めた様な顔をして目をゆっくりと開ける】

ん、ふぁー…俺の知り合いかなー?

【眠たそうにあくびをしている。まだ目の前にいる人物が分かっていないようだ】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 20:17:49.69 ID:MHWsPwLto<> >>460
「いや、まあ知り合いかどうかは…」

少年はそう言って腕を組む。
自分の記憶の中ではそうなのだが、違ったのだろうか?

「ともかく、邪魔をしてしまったみたいですね」

欠伸のようなことをしていたのを見て、少年は少し反省する。

「こんなところで何をしてるんですか?」

ですぎた真似だとは思いながらも、少年は聞いた。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 20:30:30.14 ID:fancZZy7O<> >>461

…オールト君だったかな?拳次とも知り合いの。

【目が冴えてきて相手をまともに確認できた。少し前に会ったことのある人物だ】

この程度で思考が入るようじゃ俺もまだまだ三流と言う事だ。

まぁ、修行みたいなもんかな。一般的に言うそれとは違うかもしれないけどな。

【技を磨き相手と闘い力をつけるのが一般的に考えられる修行だ。だが男は目を瞑ったまま何もしていなかった。汗一つかかず一瞬も揺らがず】

やってみるか?

【以前に会った時よりも何処か落ち着きがあるようにも感じるかもしれない】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 20:34:01.30 ID:MHWsPwLto<> >>462
「…はい」

言い方に少し違和感を覚えるが肯定。

「修行、ですか?」

生憎、そんな風には全く見えない。
ただ座って、眠っていたように少年は認識していた。

「ふむ…どうやるんですか?」

少しでも強くなれる方法があるならち、少年は方法を聞く。
話し方にはあまり違和感を感じていないようだ <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 20:42:41.31 ID:fancZZy7O<> >>463

俺はな…能力を無くしたんだ。いや、犠牲にしたと言った方が合っているな。

【立ち上がり何か物思いに老けている】

能力を犠牲にしてまで手に入れた俺の武術…その名も「無我」だ。

この「無我」は己の中にある理性、感情を一時的に無くす事で生まれる武術だ。

理性に囚われる事無く、動物としての生存本能、殺戮本能を己の表側に出す武術だ。

言ってしまえば人では無くなる武術だ。

【そして胡座をかいて座る。目を開け一欠片も動かなくなる】

…頭の中を真っ白にするんだ。何も考えず、何にも捉えられるな、脳からの命令を無視し続ける。

【その言葉を放った瞬間。この男だけ時が止まったかの様に動かなくなり喋らなくなった。男の放っていた威圧感が徐々に小さくなっていく】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 20:48:34.80 ID:MHWsPwLto<> >>464
「無我…」

男の話は少年にはイマイチピンと来なかった。
考えずに戦うことが出来るのかと言われれば、無理だろう。

「頭の中を真っ白に…」

目を瞑って、一度挑戦してみる。
だが、どうやっても雑念が入る。

「んー…お」

ふと、男の気配が縮まる。
ふと見ると、男はまるで死んでしまったかのように動かなくなっていた。

「え、すげー…」

思わず感服する。
どうやってんの?と思いながら静かに観察する。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 20:55:54.29 ID:fancZZy7O<> >>465

【ゆっくりと立ち上がる。何も言わずにその目はどこを向いているのか、ただそこには先程の男は居なかった】

…。

【目が人間とは思えない様な不気味な動きでオールトを見つめる。今にも殺しにかかるような、静かさと荒々しさを混ぜた様な眼差しで】

…!っと。今のが「無我」だ。こうやって少しでも雑念を入れれば元に戻る。あと一秒遅かったら襲いかかる所だった。

これをもう少し自在にコントロール出来ればいいんだが如何せん難しくてね。

どうだ?少し試合でもしてみるか?

【自分の武術を試したいというのとオールトの真価が見たいのと二つの欲がこの言葉を生み出しオールトに放った】

<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/11(金) 20:58:35.89 ID:qnBHgAWio<> >>457
元々私は戦争のために造られたから、戦争向きなんじゃなくて戦争用の兵器そのもの
もっとも、その時はこの見た目を利用して敵地に保護してもらったあとそこを吹っ飛ばしてたけど
それに誰かと組んだらまとめて吹き飛ばしかねないし……集団行動は慣れてない

【本当は慣れてないどころかしたことがない】
【単独で全てをこなせる、こなさなければならなかったのだから当然だが】

器用貧乏……その通りね、仕方ないとしか言い様がないけど
はぁ、あの頃の兵器が使えるなら能力者とも対等に渡り合えるのに
……みたいなこと言ってもしょうがないし、現状の兵器で何とかする、してみせるけど

【一度は自爆覚悟のUAV特攻だって仕掛けたのだ、撃退くらいならできる】
【そう確信しているからこその言葉だろう】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 21:26:26.77 ID:MHWsPwLto<> >>466
「…!」

立ち上がった男の目を見て、少年は反射的に杖を構えた。
その口が呪文を紡ぐ前に、男が元の調子に戻る。
襲いかかるところだったと軽く言われ、少年は脱力した。

「びっくりしましたよ、全く…」

そう言って杖を下ろす。

「試合、ですか。うーん…」

少年は少し考える。
正直、怖い。
だが、強くなれるなら。

「掌さんがいいのなら受けて立ちますよ」

少年はそう言った。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 21:31:55.81 ID:fancZZy7O<> >>468

そうこなくちゃな。よし。

【無我は使わないようだ。様子見と言った所だろう。】

先ずはお互い様子見といこうか?

【構える。柔の構えだ。片腕を上げもう片腕を下げている大きな構え】

【素人でも分かる。これは自分から攻めに行く構えではなく受けの構えだと言う事が】

よし、かかってこい。 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 21:38:07.86 ID:MHWsPwLto<> >>469
「…よっと」

男が構えたのをみて、少年は杖を小さく振る。

「じゃあ遠慮無く行きますよ」
「《ファイアウェーブ》」

バックステップをして杖を大きく振る。
その杖から帯状の炎が出現し、男に迫る。
あまり火力は強くない。かき消そうとすれば簡単にできるだろう。
少年の狙いは、相手の視界を奪うこと。

「《フレアスピアー》」

少年は手に炎の槍を出現させ、帯状の炎を展開させた直後に投げつけた。
こちらの火力は強い。
まともに受ければ肌を貫通し、中身を焼き尽くしてしまうだろう。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 21:55:16.91 ID:vX8n3+u1o<> >>470

炎か…肉弾戦と行きたかったが…。

【少し残念そうな顔で構えを解く。すると両腕をクロスさせそれを解放すると両腕に黄金の炎を纏った男が立っていた】

「焰拳・護手」

「焱碧」

【両腕で地面を殴ると男の目の前から巨大な火柱が天に向かって放たれ相手の攻撃を相殺した】

俺の構えを見て飛び道具を使ったのは良い判断だ。

【そして動き出す。巡る回しい動きで相手の周りを高速でフットワークを踏む。その直後真横からオールトの横腹目掛けてブローを放とうとする】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 22:05:04.87 ID:MHWsPwLto<> >>471
「肉弾戦苦手ですからね」

それだけ答えて、少年は少し距離を取った。
杖を振り上げて追撃をしようとする。

「おっと…」

自分の周りを回り始めた男をみて、少年は唱えかけていた呪文を変更。

「《ウインドブースト》」

男が攻撃をしかけて来る前に、杖を地面に突き刺す。
突風が少年を中心に巻き起こり、男の姿勢を崩す。

「《フレアドライブ》」

男と距離をとり、杖を向ける。
その先端から幾つもの炎が生まれ、男に向かって飛来し始めた。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 22:22:47.75 ID:pqPZotSpo<> >>472

ならもっと肉弾戦に持ち込んじゃおうかな?

【ニヤリと不敵な笑みを浮かべる。重心を落とし安定させる事で風にバランスを崩される事は無かった】

いっちょ無茶するか、あっちょぉぉ!!

【超人の如き脚力で踏み出し低くジャンプし炎の中に突っ込む。両腕をクロスさせガードしているが腕には火傷の箇所が見える】

「天撃」

【気付けば男はオールトの真上付近まで飛んできていた。ジャンプの勢いを[ピーーー]ため回転しオールトの肩目掛けて豪快な踵落としを仕掛ける】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 22:31:50.61 ID:MHWsPwLto<> >>473
「ふざけないでくださいよ…って」

男が炎の中に突っ込んできたのをみて、少年はびっくりする。

「ちょ、ちょっと無茶しすぎじゃないですか?」

火の玉を止める。
男はいない。

「…(上!?)」

慌てて見上げる。
見えたのは男が自分に向けて足を振り上げている状況。

「うぉ!ぐ!」

直前でよけたためクリーンヒットはまぬがれたが、左肩を豪快に蹴られる。

「《ウインドブレイク!》」

右に持っていた杖を相手に向け、お返しとばかりに風の玉を飛ばす。
それと同時にできうる限り虚空から何かをすくいだすような仕草をする。
その手に握られるのは一つの小さな砂時計。

「《青年変化》」

そう言って少年はその砂時計をひっくり返し、少年の姿はかき消えた。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 22:37:57.59 ID:pqPZotSpo<>
ふざけてないさ。弱所を付くのは闘いにおける鉄則だ…!!

【モロには入らなかったがある程度聞いている筈だと思う。直後風が男を飛ばすも少し離れた所で着地する】

…頃合いだな。

【青年の姿が見えない。これはチャンスだと思った。離れたのか知らないが男は先程の様に全く動かなくなる】

我.「無我」ノ境地也.

【男の威圧感、前面に押し出された殺気が消え失せる。男は不気味な動きで辺りを見回していた】




<> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 22:38:17.97 ID:pqPZotSpo<> >>475は>>474宛 <> オールト ◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 22:41:26.88 ID:MHWsPwLto<> >>475
「正論だけどね」

そう言って、少年(青年に変身していたが)は姿を表す。
その両手には鋭いレイピアが握られている。
そして、殺意も消えた目の前の男を見る。

「無我、使ったのか」

まるでどうでもいいと言わんばかりに青年は男を見る。
どうやら男がどのような攻撃をしてくるかを見るつもりらしい。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 22:47:14.17 ID:fancZZy7O<> >>477

…!

【青年を見つけそのまま動き出す。たったそれだけの動きだが人間とは思えない無駄の無い動きでオールト目掛けて接近する】

【実質さっきと身体能力は変わっていない。変わったのは体の動き。無駄な動きは淘汰され洗礼された無駄の無い動きは男を先程よりも強く速く見せている】

「無我真拳」

【そして放とうとするのは突き。だがただの突きではない。威力も去ることながら生半可なガードをすれば其れ如突破され外部と内部同時に衝撃を与える一撃になるだろう】

【逆に言えば避けるか完璧にガードすれば衝撃は分散され内部には衝撃が及ばないという事だ】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 22:52:56.97 ID:MHWsPwLto<> >>478
「(動きに無駄がないね)」

男の動きを見ながら、青年は関心する。
ただ、今の青年が誇れる事は素早さだ。

「…ふっ」

小さく息を吐きながら、青年は跳躍する。
突きを繰り出した男の頭上を飛び越え、レイピアを男の肩に挿し入れようとする。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 23:01:37.78 ID:fancZZy7O<> >>479

…!!

【研ぎ澄まされた五感が身の危険を知らせている。間に合わないと感じたのか半歩横にズレ、掌をかざす】

【結果は勿論の事掌を貫通しレイピアが掌に刺さった状態になる】

…。

【邪悪とも思える様な笑みを浮かべると掌に刺さったレイピアを刺さったままの掌で掴もうとする。勿論そんな事をすれば掌はタダではすまない。】

【だが目の前にいるのは自身に害を加える者全てを[ピーーー]という防衛本能と殺戮本能を剥き出しにした野獣の様な人間だ。そんな事を考えている余裕もないのだろう。】

「無我真拳」

【そしてもう片方の腕でオールトの脳天目掛けてマトモに当たれば内部と外部に衝撃を与える突きが襲いかかろうとしている】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 23:15:55.86 ID:MHWsPwLto<> >>480
レイピアが掴まれる。

「(正気か?ふむ…)」
「(しかし…よっと)」

渾身の力を込めて、青年はレイピアを振り抜く。
男の手をなんとか引き裂く。

「…《破》」

間髪入れずに突き出される拳。
よけきれないと判断した青年は攻撃をする。
突き出された男の拳にレイピアを差し込もうとした。

コンマ奇数でレイピアは男の拳を貫通する。
コンマ偶然で弾かれ、青年は男の拳を受ける。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 23:22:35.72 ID:fancZZy7O<> >>481

【引き抜かれた拳はボロボロになっていたがそんな事を気にも止めていなかった】

…。

【このまま突きを相手が受けても受けなくても男は無我を一時解くだろう】

ち、腕がボロボロだな。だが弱音は吐いていられねえか。

片腕には片腕なりの闘い方ってもんがあるんだよ。

【片腕を構える。先程とは逆の雰囲気が男を包む。荒々しい殺気、威圧感、覇気、何かが起ころうとしていた】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/11(金) 23:27:11.01 ID:MHWsPwLto<> >>482
「…!」

レイピアは弾かれた。
ガードを取ろうとするが無駄に等しい。
鈍い音がする、視界が回る。

「…ちっ!」

その手に再び砂時計を出す。
正直負担が大きいが仕方が無いだろう。
男の変化を見ぬままに、青年は消える。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/11(金) 23:42:40.68 ID:KaXMeI3co<> >>483

これを解放するのは久々だな。

行くぜ、「金色の業火」

【片腕だけ構える男の周りに金色に輝く炎が溢れ出ていきその身に纏われていく】

「さーてと、ラウンド2ってとこだ。」

「焰拳・乱次焱」

【最初にした時と同じ様に拳を地面に殴りつける。すると至る所から巨大な火柱が上がっている】 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/12(土) 01:56:26.95 ID:72Akb62Ko<> 【夜中だというのにまだ人通りの絶えない市街地】
【その一角にひときわ大きい人だかりが出来ていた】

出会えたことも 別れたことも
全て夢現 淡き幻想

現世に居らず 常世にある者
君の行方に幸あれと

常世の果てで 永久に願う

【人だかりの中心には真白いワンピースを着た少女が一人】
【澄んだ歌声を人々に聞かせていた】

えへへ、今日はここまでにしておこう……かな?

【そんな少女の下へアンコールの声も響くが】

今日は遅いですから、ね?
明日もまた歌いに来ますから!時間は不定期ですけど…・

【少し困った顔をしながら周囲の人々へ顔を向ける】
【その表情を見て『仕方ないなぁ』といった表情で人だかりははけていく】

ふぅ、今日のおひねりはいか程かな?

【少しニヤけながら地面に置いた白い帽子の中を覗き込もうとした】 <> 結呟
◆29tnN.VKMQ<>sage<>2013/10/12(土) 02:07:57.03 ID:ZGI1nbyB0<> >>485

【季節は秋】
【大分肌寒くなってきた頃だ】
【木々が並んで生えている公園に黒いコートを身に纏った少年は一人、歩いていた】

「あーさみぃ…寝れねえから出てきたけど…」

『うるせえな、こっちだって寒いわ…』

「お前の事はどうだっていいよ…」

【そう一人しかいないはず…なのに、まるで会話をしているかのよう】
【彼には…見えるのだ、悪魔が…】

「勝手に取りついてなんだおい…」

『うるせえな命抜くぞ』

【くだらないやり取りをしてる内に市街地がやけに盛り上がっているのがわかった】
【…何かの騒動か?こんな時間に…】
【そんな思いを胸に刻み、少年は市街地へ向かった】



【数十分が経過しただろうか、ようやく市街地についた】
【そこには白いワンピースをきた少女が歌っていた…】
【何だろうな心が癒される】
【なんかのアイドルか?】
【そんな事を考えてる間に少女は白い帽子を覗き込んでいる】
【…一体なんだろうか…】 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/12(土) 02:18:43.64 ID:72Akb62Ko<> >>486
ん〜今日はこんなものかぁ……
もうちょっと人多ければ良かったのにな

【帽子の中から小銭や数枚の札を取り出してワンピースの懐へしまう】

ん〜……それにしても肌寒くなってきたなぁ
そろそろ上着を考えないといけない季節だね
宿代払ってお釣りはありそうだし、明日買いに行こうかな?

【帽子をかぶり、鼻歌交じりで歩き出す】
【途中一人の少年とすれ違う】

………っ、何だろう…この嫌な感じ
声をかけるべき?ううん、迷ったなら即行動!
ちょっとちょっと、ねぇキミ?

【振り返り少年へ声をかける】

あのさ、うまく言えないけど……憑いてない?悪いもの

【蒼い双眸が真っ直ぐに少年を射抜く】
【同じように、その少年に憑いている『ナニカ』も視える様に】 <> 結呟
◆29tnN.VKMQ<>sage<>2013/10/12(土) 02:27:17.34 ID:ZGI1nbyB0<> >>487

【急な問いかけで俺は困った…】
【え?…見えてる感じか?…】
【素直に答えるべきか】
【まあいい、悪そうな人には見えないし】

「…貴女…これが見えるんですか?…」
「そうです、憑いてますよ」
「”死神”がね…」

【ちょっとだけ、カッコつけてみる…】

【きっと少女の瞳には白い仮面を被って黒いローブを身に付け】
【鎌を持った死神の姿が写るであろう】
【とはいえ、不思議な事だ、確かに誰でも俺から変な気は感じるであろう】
【だが…見える人は限られる筈だ】
【そう___能力者だ】
【この人もきっとそうなのだろう】
【死神が問い掛けた】

『貴女も…能力とか持っている感じか?』

【思ったより中性的な声】
【性別は不明である】
【まあ、それはよしとして、こんな得体の知れない物からの問い掛けに】
【少女は答えてくれるのだろうか】 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/10/12(土) 02:34:41.64 ID:72Akb62Ko<> >>488
【『死神』と言われてはいそうですかと受け入れるほど甘くはない】

まさか〜、そんな厨二病じゃあるまひうっ!?

【すれ違う時は気付かなかったがそれは明らかな死神だった】
【むしろ鎌を持っていたことに気づかけなかった自分がおかしいとさえ思う】

え?あ〜……はい、能力というか…生まれつきというか…みたいなのなら

【唐突に聞こえる中性的な声】
【おそらくは死神が発した言葉なのだろうが】
【目の前のことに動転して思わず答える】

はい、翼とか出ますよ?あと、歌で心を揺さぶる…というか操作するみたいなことを

【さらに、いきなり背中から純白の翼を出して見せた】 <> 結呟
◆29tnN.VKMQ<>sage<>2013/10/12(土) 02:45:48.68 ID:ZGI1nbyB0<> >>489

【…うんやっぱり悪そうな人ではなかった】
【この辺りは治安が悪く犯罪者だらけだったからだ】
【少しだけ、安心感を得た…】

「厨2病とか言うんじゃねえ…」

【黒歴史を思い出させるなと添える】
【それにしてもこんな夜遅くに…】
【一体何で歩いているんだ…】
【しかもこんな幼い少女が】
【自分も幼いと気づいていない馬鹿の思った事である】
【やはりそっち系(厨2病)の人間なのだろうか…】

『へえ…生まれつき…ねえ…』

「なかなか興味深いじゃん」

『うるせえな厨2病』

【まーた下らないやり取りがはじまった】
【それはまあどうでもいい事である】

「翼?…歌で心を揺さぶる?…」

【内心凄いかっこいいと思っているのは秘密だ】

「って…綺麗な翼だな」

【空、飛べるの?と問う】 <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/12(土) 03:06:04.30 ID:72Akb62Ko<> >>490
え、でもさ…やっちゃうでしょ男の子は?こう右手や左目を抑えて…
『いいだろう・、我が力の片鱗見せてやる…これが闇の力だ!』的な感じで!

【声色を変えてかっこよさげに言ってみる】
【多分黒歴史を思い切りえぐるだろうが悪意など全くない、むしろ悪意のない悪意だ】

でもさ、こんな見た目でも悪い人はたくさんいるでしょ?
もしも私も悪い人だったらどうするの?ちなみに私は逃げれる自信があるから路銀を稼いでるけど

【少年の心を見透かしたようにドヤ顔で語る】
【逃げる方法は至極簡単で】

飛べるからね私。それに歌で記憶消しちゃってもいいし?
結構早く飛べるんだよ〜、飛行機くらいなら負けない……と思う

【そう言って一つ羽ばたく】
【柔らかい風と共にふわりと少女が宙へ浮かんだ】 <> 結呟
◆29tnN.VKMQ<>sage<>2013/10/12(土) 03:10:30.19 ID:ZGI1nbyB0<> >>491
/すいません、睡魔に襲われて大変な事になりました、凍結…でよろしいですかな? <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/12(土) 03:11:19.21 ID:72Akb62Ko<> >>492
/了解です、いい夢を! <> 結呟
◆29tnN.VKMQ<>sage<>2013/10/12(土) 03:13:40.89 ID:ZGI1nbyB0<> >>493
/遅くまでお付き合いありがとうございました、お疲れ様でした <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/12(土) 08:47:42.72 ID:4bIUwmG7o<> >>484
「よっと…」

青年は再び少年に戻る。

「《ヒール》」

その一言で脳を揺さぶるような痛みは消え去った。
つくづく便利だなぁと思いながら少年は男に向き直る。
男は金色の炎に包まれている。

「何をしてくるのかな?」

男は地面を殴る。

「あれは…そういえば…」

少年の予想通り、あちらこちらから火柱が上がり始める。

「《ウインドフライアー》」

それを見た少年は自分の周りに風を纏い、空中に上がる。
空中であれば、火柱をよけることは容易と判断しての行動。

「じゃあ行くよっと…《ブレイクメテオ》」

そう言って空中から杖を相手に向ける。
幾十もの隕石がそこから湧き出て、男に向けて飛来した。
見た目はさっき少年が打っていた火の玉とさほど変わらない。
だが、岩の質量と、何かに衝突した時に爆発四散するというその特性上、火の玉の数倍の威力を持っている。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/12(土) 10:33:03.51 ID:Bz/E5eD+O<> >>495

「何でもできるみたいだな。」

【荒々しく燃える黄金の炎。そして襲いかかるのは流星群を思わせる隕石】

「物騒な攻撃だ。数十もの隕石が此方に向かってくる。避けるのは得策じゃないな。なら迎え撃つだけだ」

「焰華ノ剣・隻」

【片腕が使えないということはその分の炎をもう片腕に集中できるというメリットにもなる。片腕に炎が集まり圧縮された炎は黄金の衣を纏った巨大な超高熱の剣へと変身した】

それ!

【一閃、また一閃と隕石を真っ二つにし防いだ。そして男は全てを否した所でオールとに向けて指を動かしかかってこいとジェスチャーしている】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/12(土) 10:43:53.26 ID:4bIUwmG7o<> >>496
「肉弾戦苦手だって…」

男のジェスチャーを見て、少年は少しため息をつく。
とりあえず手近なビルの屋上に着地して、男を見下ろす。

「すごい剣だなぁ…欲しいな」

男の片腕を見て感嘆する。
ただ、じっとしている時間も無い。
少年は杖を振り上げる。

「《ABB》」

その杖から大量の球が出現する。
火炎球、鎌鼬を丸めたような球、電撃の球、氷の球
それら全てが男に飛来する。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/12(土) 10:55:29.96 ID:Bz/E5eD+O<> >>497

「俺は空中戦好きじゃないから空飛びたくないんだよね。」

【オールトが攻撃を仕掛けなければ男は飛びかかっていただろう。その前に相手からの攻撃が来る】

「だろ?剣術は得意な方じゃないが、こうやって炎を圧縮させちまえば、大抵の物なら焼き斬る事ができる訳よ」

【そう言っている間に攻撃が来る。炎の球を相殺し風の弾丸を避け電撃球を喰らい、氷の弾丸は男に近づく前に水になっていた】

ちきしょー、痺れたぜ。髪型がアフロになる所だった。

【黒焦げの半アフロみたいな髪型になるがわしゃわしゃと手で直す】

んじゃ本領発揮と行きますか。

【その瞬間今迄のどの動きよりも速くなり常人には消えたかと錯覚させてしまう程の速さで動く】

【男はオールトが立っているビルの真下にいた。屋上と真下では当然死角になり得る場所だ】

「業拳」

【より一層炎を纏いビルをぶん殴る。殴るという行為のみでビルを崩壊させ殴った時の爆炎と爆発でオールトを攻撃しようとしていた】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/12(土) 11:14:36.97 ID:4bIUwmG7o<> >>498
「…あれっ」

男がいなくなったのを見て、少年は攻撃を辞める。
下をキョロキョロ見渡すも、見つからない。

「…?」

その時、ビルが崩壊した。

「は…はぁ!?」

いきなりの崩壊と爆発音に戸惑う。
爆炎が少年に迫り、少年は杖をなんとかそっちに向けた。

「《アイスジェイル》」

巨大な氷の板を使って上から炎を覆い、相殺する。

「《ウインドフライアー》」

足場が倒壊したので再び風を纏い、飛ぶ。
目の前が真っ白になった。

「うぇ…!」

酷い頭痛を感じ、少年はそのまま倒壊したビルの上に落ちる。

「(や、ば…能力使いすぎた…)」

そんなことを考えながら、少年は杖を構えようとする。
このまま落ちれば死ねる程度の高度。
それに今は戦闘中。
早急に何かの手を打つ必要があった。
今の少年にはほとんど何もできないが。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/12(土) 12:35:13.74 ID:Bz/E5eD+O<> >>499

…ちっと加減をし損ねたかもな。

【オールトは無事なようだ。これで無事なのだから驚かせる】

あいつフラフラじゃねえか?

【脚から炎を噴射させ飛行する。向かったのはオールトが落ちたビル】

まだやるか?

【一応構えて見せる。どうやら満身創痍のようだ】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/12(土) 12:43:07.39 ID:4bIUwmG7o<> >>500
「うぐぐぐ…」

倒壊したビルで、少年は頭を抱えて倒れている。
地面に激突する直前に、風を起こして落下速度を落としたようだ。
それでもかなりの衝撃があったが。

「や、やらないというかやれないというか…」

寝転んで頭を押さえたままそれだけをなんとか答える。
男の様子を見ることさえ出来ないようだ。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/12(土) 12:53:43.85 ID:Bz/E5eD+O<> >>501

そうかそうか、実は俺もさっきの電撃のせいで身体が地味に痺れてんだよ。

【すると横に座る。炎は出し続けたままだが熱さが失せていた】

前の能力がありゃ痛みくらいは完全に消してやれたのにな。

「焔拳・護手」

「焱助」

【オールトに炎を当てようとする。だが熱いというよりも温いと言った表現の方が正しいのか】

その炎はお前の自然治癒力を高めてくれる。そのまま二時間位いれば完治するだろうよ。もっともこんな力は戦闘では使えないし、あんま使わないんだけどな。

【金色に輝いたり形状が変化して剣になったりとやはりただの炎ではないようだ】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/12(土) 13:11:08.01 ID:4bIUwmG7o<> >>502
「うぅ…」

意識が朦朧とする。
男が近づいてきて、炎を自分に当てようとしたことも気づいていない。
謎の温かさが少し痛みを和らげる。

「自然治癒力を高める…?」

男の方に向き直り、そう言う。
たちあがれはしないが、一応幾分かの余裕は出来たようだ。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/12(土) 13:27:25.76 ID:Bz/E5eD+O<> >>503

納得いかないだろ?炎が何かを回復させるような力を持っているなんてよ。

俺のこの「金色の業火」は感情の炎だ。
闘いたいと願えばさっきみたいな荒々しい闘う為の炎になり何かを守りたいと思えば何かを守る炎に変わる。

もっとも主体が炎だから回復力なんでたかが知れてるし戦闘では使えない。

【男の出血はいつの間にか止まっていた。体の痺れも徐々に取れていく】

だからと言ってメリットばかりじゃねんだけどな!

取り敢えず今はじっとしておけ。

【戦いが終わった爽快感は男にとびっきりの笑顔を作らせオールトに見せていた】 <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/12(土) 13:45:06.14 ID:4bIUwmG7o<> >>504
「感情の炎…」

実に面白い能力だと、そう思った。
自分の感情に従って能力が変わる。
欲しいとも思った。
今は何もできないが。

「はぁ…」

何を思ったのか、少年は一つため息をつく。
男の言うとおり、じっとしておくことにしたらしい。 <> 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/12(土) 13:50:34.04 ID:Bz/E5eD+O<> >>505

お前強くなりたいんだろ?

【唐突に聞いてみた。先程の戦闘から何かを察したのか】

お前に抵抗がなければこれをやる。「金色の業火」のほんの一部分だ。手をかざせばお前の物になる。

まぁ一回きり分位しかないが、ここぞという時に発動出来る。お前の感情のままに力を貸してくれるだろう。

あと暇な時があったら遊びに来い。

【アジトへの道順を書いたメモ帳と炎を残し男はビルから降り何処かへ消え去った】

/〆ちゃいます。乙でした! <> オールト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/12(土) 14:01:07.88 ID:4bIUwmG7o<> >>506
「え…」

当てられ、少したじろぐ。
男は金色の炎とメモを置いて立ち去った。

「これを使えば…」

立ち去った後、少年は何のためらいも無く炎に手を翳す。
その炎は少年の手に吸収された。

「…別に、枷があってもいいのかな」
「いや、でも…」
「…もう、人を殺したくはないなぁ…」

そう言って少年は立ち上がる。
ローブの中を探り、一つのリモコンのようなものを取り出す。

「…どうなんだろうなぁ…」

そのリモコンをジッと見つめた後、少年はローブにリモコンを戻し、歩き出した。
少年の胸にはある考え。
不便に思える自分の能力の改変を考えていた。

/乙でした〜、何かのフラグを立ててみる… <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/12(土) 18:52:20.30 ID:CUoIvyaTO<>
せりゃー!!

【警察では手に負えない犯罪が平気で起こるこの街には通称黒い盾と呼ばれる自警団体が存在した】

とぉー!!

【その制圧力、戦力共に警察やそれに類する機関よりも遥かに高く、主に過激派能力者の鎮圧などを行っている】

とどめだー!!

【だが風評はあまり良くはない。この団体には街の自衛目的ではなく能力者に因縁がある者が少なくないという事】

いっちょ上がりだ。たっぷり豚箱で反省しとけ。んじゃ宜しくお願いします。

【今日もまた黒い盾、正式名称ブラックシールドは活動していた。その中の一人、この男はどちらかと言うと町の治安維持の為に活動している】

【警察の敬礼を背中に受けながら男は悠々と騒然とした現場を後にしようとした】 <> 結呟
◆29tnN.VKMQ<>sage<>2013/10/12(土) 19:32:02.49 ID:ZGI1nbyB0<> >>491

「や…やめ…」

【まずい、頭が痛くなってきた…】
【古傷(いろんな意味で)が開いてしまう…】

「お…おい…それ以上は…やめてくれ…」

『あひゃひゃひゃ!!厨2病が!!』

【てめえは黙っとけ…という事すら言えなくなった】

【そんなやり取りをしている内に】
【少女からの問い掛けが】
【悪い人…ねえ、そりゃあ…悪い人なら…】

「“潰す“ね」

【故意に少年の口から出た言葉であった】

「って…記憶を消す…ねえ」
「…まあどうだっていいがな」

【なんて事を言ってる間に少女の体は宙に浮く】

「…いいなあ、空…飛べるって」 <> ミキ<>sage<>2013/10/12(土) 23:11:26.99 ID:Nt8hiJeCO<> >>467
あぁ…つまりあなたそのものが戦争の兵器…ってわけね
見た目とは裏腹に、なんというか、ずるい

【保護という名目で潜入し、内側から崩壊させる戦略は非常に有効で、可能であるならば容易すぎる方法だ】
【彼女が人工的に作られたならば、あらゆる国から避難が飛んできそうなものだが】

頑張ってちょうだいね
私も…そうね、相応の額があれば、助けてあげるわ

【自分とて、他者に使われて殺しをしてきた身で、単独の戦闘がかなり多かった】
【なんとなく彼女に同情して、しかしきっちりと金の話を練り込みながら絆的なものを作っておく】 <> うわばみ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/13(日) 11:36:39.63 ID:PvaQcUA90<>

人避けの術式を使えるやつとか、都合よくでてきてはくれないかな……

【まだ、早朝の頃。街中の公園に大きな魔方陣を描く影が一人】


【大きく 大きく 何かをたくらんでいるのか。人通りを気にしながらも】
【淡々と魔方陣を描いていた】
<> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/13(日) 12:00:00.21 ID:/fdMBuRto<> >>511
『おら、遅えよ夜空、はよ来い!』

「うるさい!」

とある早朝、一匹の蝙蝠と一人の女が競争をしていた。
女はスケートボードのようなものに乗っているが、それでも蝙蝠においてかれているようだ。

『先行っとくぞこのノロマが』

「あ、待って!」

蝙蝠がスピードを上げたのを見て、慌てて女もスケートボードの動力を強化する。
そのまま二人は、とある公園に突っ込んだ。

『ゴール!俺の勝ちだな!』

「ちくしょー、次は飛ぶの禁止でやろうよ!」

『寝言は寝ていえ…それより夜空、足元』

「え?」

そう蝙蝠に言われた女は足元を見る。
そこには魔法陣。
さっきスケートボードで突っ込んだことによりかすれてしまっている。

「…あ」

慌てて周囲を見回す。
一人の男が魔法陣を描いていた。
夜空の顔に冷や汗が浮かぶ。

「…に、逃げ」

『お兄さーん!この人、貴方が丹精込めて作った魔法陣汚してますよー!』

「おいぃ!」

逃げようという試みが蝙蝠に遮られ、女は思わず怒鳴った。 <> うわばみ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/13(日) 12:15:16.43 ID:PvaQcUA90<> >>512

【描き続けて、はや数時間。好い加減面倒になってきたところであった】
【わざわざ、自分がこんな苦行のような真似を…、知り合いの魔術師少年にでも押し付ければよかった】

【男は一度、恨めし気に溜息を吐くと】

【後ろのほうから声をかけられた】
【なるべく人には見られたくなかったんだが…と内心悪態をつくも】


おやおや、これは可愛いお嬢さん
それは俺が丹念込めてつくっているんだ

良心があるならどけてくれないか?

いくら可愛くともゆるされないこと、あるからな?


【いつもとは違う、軽率な言動】
【男は少女に視線を向け、少しだけ微笑んだ】


<> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/13(日) 12:20:19.01 ID:/fdMBuRto<> >>513
『なーんだ、反応薄いなー、つまんね』

「ちょっと黙って…あはは、ごめんなさーい」

そういって女は急いでスケートボードをどかす。
可愛いと言われたことについては無反応らしい。

『本当すいませんねー、うちの馬鹿女が』

「うるさい!…えーっと、手伝いましょうか?」

からかいついでに謝る蝙蝠を一喝して、女は男にそう聞いた。
愛想笑いを全面的に押し出して。 <> うわばみ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/13(日) 12:34:01.61 ID:PvaQcUA90<> >>514

(なるほど、存外面倒そうな餓鬼だな……、本当にあの少年に任せておけばよかったよ…)

ふふん、辞めておけ
俺が今刻んでいるのは魅了(チャーム)の陣形

…幼気(いたいけ)な少女が関わるようなもんじゃないだろ?
まぁ、気持ちは嬉しいがな。

【面倒、だが。 この少女に価値がないわけではない…】
【恐らく、少女の隣で喚いているのは使い魔か何かだろう】

【生命を司る魔術師見習(?)の男としては、気になる。当然のように】


まぁ、でも少し疲れたな。
お嬢ちゃん一緒に御茶でもしないか?

無論、断らないよな? 人様の魔方陣を崩してくれたんだから

断われるはず…ないよな?

【男は薄い笑みを浮かべながら、公園の端にある自販機へ向い歩いて行った】
【少女はその男を待つのもよし、置いて何処かへ消えるもよし、ついてくるのもいいだろう】

【もし待っていたのなら男は、二本の缶紅茶を持ち帰り、少女にそのうちの一本を手渡すだろう】
【もし、ついてきても同様の物を買い、その場で渡す。 消えていたのなら、魔方陣の作成にもどるはずだ】


【しかし、もし紅茶を受け取ったのなら、男は蝙蝠に目をやりながら問うはずだ】


そいつは、あんたの使い魔か?  <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/13(日) 13:28:10.26 ID:/fdMBuRto<> >>515
「う…すいません」

魔法陣を壊したことを突かれ、女は呻く。
正直魅了の魔法陣を書いてる男とお茶などしたくはない。
ただ、断る権利はもはや夜空には無い。

『ケケケ、災難だなぁ』

「B.Bのせいでしょ!」

『お前がスケボーで突っ込むからだろ?』
『責任転嫁は汚いなー』

「あーもう、もう!」

蝙蝠と言い争いながらも女はそこに残る。
そして、男から紅茶を受け取った。

『紅茶…また太るな(笑)』

「切り刻むよ?…はい、そうですよー、うるさいですよね」

男の問いにそう答えながら紅茶缶のプルタブを開け、中身を口に含む。 <> うわばみ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/13(日) 13:59:41.05 ID:PvaQcUA90<> >>516

はっはっは 賑やかでいいじゃないか
それに若いうちは多少太くても問題はないとおもうがね

健康的で、いいじゃないか

【さすが魅了の魔術陣を作成しているだけあって】
【品の無い視線を少女に向ける】
【無論、蟒蛇は少女の肉になど興味もないし、魅了の陣など作るはずもないのだが…】



俺もやはり魔術師…アンタの使い魔に興味があるんだ。
どうにも生物の創造ってのは難しくてな?

…コツとか、あるものなのか?
<> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/13(日) 14:12:12.91 ID:/fdMBuRto<> >>517
「太くないですから」

夜空はそう言って少し睨みつける。
自分に負い目があったとしても、それだけは許せない。

『いや、十分太いぞお前』

「切り刻むよ?」

『ぎゃはははは!こえー!』

「あーもー…コツ?」

空に逃げた蝙蝠を忌々しげに睨みながら女は男の話を聞く。

「生物の創造ですか?うーん…」
「私はそれが能力だから、コツとかは…」

そう言って申し訳なさそうに微笑みかける。
もしかなり勘のいい男であれば、女の話し方に本の少しの違和感を感じるかもしれない。
答えるまでに本の少しの沈黙が空くことに。 <> うわばみ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/13(日) 14:27:58.05 ID:PvaQcUA90<> >>518

(魔術師ではなく能力者か…魂を奪えばなにかわかるか……)
(いや、しかし、いつか利用できるときも来るかもしれない。早計か…)

なるほどな
まぁ、能力者ってやからは呼吸をするように力を使う節があるからなぁ

説明が難しいのもしょうがないか。残念だがな。

(ならば、この陣を早急に完成させることが優先だな)
(いや、まてよ? 蝙蝠(こいつ)の生命の流れをよめば、あるいは……)

そういえば、名前を聞いてなかったな。
あんた、名前は? ちなみに俺は海蛇。 海蛇 悠だ。

【平然と偽名を名乗り、男は少女と蝙蝠の生命の流をみようと試みる】
【生命の流とはいわば、生物の構成。その生き物の在り方。生命の魔術を司る、大根柢の部分】
【もし、使い魔の構成がわかればもうけものだと考えたが】

【さて、男の眼にはなにが映るのか】 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/13(日) 14:56:31.37 ID:/fdMBuRto<> >>519
『そうだよなぁ、全く、チートだよ、能力者ってのは』

「いやB.Bもでしょ?」
「とにかく、説明はしづらいですね」
「海蛇さん、ですね?私は雲居、雲居夜空です」

簡単に本名を名乗る。
利用されるとかは微塵も思っていないらしい。

『あー?名乗るのか?俺はB.B、それだけだ』

夜空の生命の流れは至って普通の少女である。
だが、B.Bの生命の流れは蝙蝠としては異常だろう。
夜空とそっくりな生命の流れが男の目には移るだろう。 <> うわばみ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/13(日) 15:13:54.67 ID:PvaQcUA90<> >>520

(わ、わけがわからない…‼ 何故、こいつらは同じ流を持っている…?)
(ありえるのか? そんなことが。 俺達双子でさえそんなことはなかったはずだ…)

ん? はて、BBといったか。
アンタも能力者なのか? 俺はてっきり使い魔…
言い方は悪いが、たんなる傀儡かなんかだと思っていたんだがな


(つまり、命の源流を分けること。 もう一人の自分を創り出すのが創造の本質なのか…!?)
(ありえない…もしそんなことが起これば、それは悪夢に他ならない)
(俺はこの世で独りきり、唯一にして絶対の存在……)

…確かに謎が多いよな。能力者って輩は。
羨ましいかぎりだよ、本当にな。


【自分と同じ『流』を持つ使い魔。それを産み出す能力】
【蟒蛇に謂わせれば、酷く醜悪で、最も悍ましい力】
【しかし、それゆえに興味深い。 欲しい。 解明(バラ)したい】

【蟒蛇は顎に手を当てながら暫し少女たちをみつめていた】


なぁ、使い魔ってのは、一体しか出せないものなのか?
良ければだが、一匹譲ってくれやしないかね…

無論、ただとは言わないが……

【そこでまたも、間を置き】

アンタらが要求を呑んでくれるなら
俺はアンタ達に、『力』と『秘薬』をあたえよう

どうかね? <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/13(日) 15:20:00.87 ID:/fdMBuRto<> >>521
『ん?ああ、そうだぜぇ、すげぇだろ?』

B.Bはそう言って空中で一回転する。

『傀儡はひどいぜ、こんなデブの元に働くわけねぇじゃん?』

「いい加減にぶち殺すよ」

『冗談だっての』
『お前は能力者じゃねえの?』

蝙蝠は目の前の男に無遠慮にそう聞く。

『使い魔が欲しい?いいぜ』
『ただ、そこまでいいもんでもねぇよ?』
『そこまで難しくねえから見返りもいらねえけどよ』

「ちょい!勝手に決めないでよ!」

『いいじゃねーか、な?』

どうやら作ることに抵抗は無いようだ。
もし男が使い魔を欲しいと願うなら何も考えずに小さな生物を作り出すだろう。 <> うわばみ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/13(日) 15:34:13.33 ID:PvaQcUA90<> >>522

(やはり二身一体なのか?
 魂を分割すれば互いに能力を発現させることも…
 いや、能力持ちの使い魔ということもあるか……)

あぁ、俺は能力者じゃない。
この魔方陣を見てもわかるように、俺の本質は魔術師だ。

息をするように力を使えるわけじゃない。
『理解』し『呑まれず』『支配』しなければならないんだ

面倒なことこのうえないだろ?
実用性はその分高められているがな

【そして、男は左手に『純白の槍』を、右手に煌めく『硝子玉』を三つ創り出してみせた】

魔翌力の物質化、そして、性質の付与。
この程度しか出来ないんだ。 悲しいことにな。

しかし、この槍は炎や雷さえ切裂き、この薬は身体機能を大幅に増大させる。
まぁ、薬の効果は一時的だがな。


【槍は扱い熟(こな)せる技量が無ければ宝の持ち腐れ】
【薬は副作用に暴走し理性を失う可能性もあるが…まぁそれも一時的】
【謂う必要はあるまいと判断し、男はその二つを少女のもとへとほおった】


あぁ、欲しいね
魔術師としては、興味津々てやつだからな

ぜひ手元に置いておきたい <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/13(日) 15:44:45.20 ID:/fdMBuRto<> >>523
「魔術師ですか…」

夜空は腕を組む。
不便なことこの上なさそうな気もする。
自分の家族は…やっぱり思い出せはしないが。
夜空は槍と硝子玉をキャッチした。

「ありがとうございます!じゃあ、やろっか」

『え?ここでヤんのか?変態だなお前は』

「そっちじゃないから!ふざけてないでさっさと準備しろ!」

『へいへい、分かりましたよっと…』

そういって蝙蝠は夜空の肩に止まる。
蝙蝠には足がないので止まると言うより乗っかるだが。

「じゃあ行くよー、《物躯楼》」

そう夜空が呟く。
その途端、夜空の手から一匹の真っ黒な子猫が飛び出てきた。
その子猫は頭を小さく振ったあと、周りを見回すような仕草をした。

「出来ました、自我はそこまでないですよ、猫としての本能くらいです」
「猫というよりは猫型ロボットと言うべきなのかもしれませんね」

そう説明する。
明らかにB.Bよりは性能が悪いが、男はそれを違和感と思うか。 <> うわばみ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/13(日) 16:04:56.51 ID:PvaQcUA90<> >>524

(なるほど。あの蝙蝠よりはいささか劣る気もするが
 魂を分断しているのならばそこまで大きくはさけまい…しょうがないな…
 だが、生命の強化ならば得意とするところ。 問題ない)

ありがとう。 礼を言う
これなら俺の魔術開発も捗りそうだ。

ありがとうな。B・B、夜空。
アンタらのおかげで

(これで、これで私は!!)

『また少し、強くなれそうだ』


【そこで一つ、空を見上げ】

そろそろ人通りも増えてきそうだな
俺は作業に戻ろうとおもうが

あんたらはどうする? <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/13(日) 16:10:56.28 ID:/fdMBuRto<> >>525
「気に入ったようで何よりです」

男の様子を見て、夜空はにっこり笑う。

「私たちは…あ、そういえば買い物しに来たんだ」

そういってスケートボードを地面に置いて乗る。
厳密には買い物ではないがそれを説明する意味はない。

「じゃあ、海蛇さん、私たちはもう行きますね、さよなら」

『猫、大事にしろよ?お前があの猫になにをしたか、俺らにゃあ分かるからな』

それだけ言って、一人と一匹は公園を抜けて商店街の方に競争し始めた。

/ここで〆ます、乙でした! <> うわばみ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/13(日) 16:30:32.03 ID:PvaQcUA90<> >>526

なるほど、この猫にはそんな機能もあるのか
末恐ろしいな、あんたらは

じゃ、元気でな。 楽しかったぜ、お茶会。

【斯くして男はひらひらと手を振り二人を見送る】
【その二人の力の全貌は、未だにつかめぬままだった…】

───────

【少女達が男と出会った翌日】
【世間では公園のあった街で起きた怪事件が騒がれていた】

『■■日午後1時25分ごろ、■■町全域において、住人達が次々と意識を失い病院へと運ばれました、住民たちが一斉に衰弱死寸前に陥ったことから、警察は能力者による犯行と目途を立てている。
能力者による殺人・傷害事件は日夜絶えないが今回の件は余りにも規模が大きく、テロの可能性もあるとして
警察は対能力者特殊部隊を用意し、犯人の捜索にあげたいと語っている。

 また、不審人物の目撃情報を寄せると、公園で幼い少女が猫をつれ、何かを描いていたという証言も多くあつまったようで
 犯人は単独犯、それも10代前半の少女である可能性が高いと思われます。

次のニュースです…新興宗教で……ばみ………

───────...fin

/はい! 楽しかったです!ありがとうございました!
/それと毎度のことながら遅レスでまじ申し訳中戸です。ごめんなさい! <> 蒼乃 空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/14(月) 20:56:36.03 ID:Jy4OLYpro<> >>509
そう?まだいろいろストックはあるんだけど…

【少し残念そうに中断する】

潰す?もしかして重力とか圧縮とかの能力なの!?
ぺったんこに出来たりするの?……ぺたんこ?

【ふと自分の胸を見る】
【実にフラットで色気とは程遠い自分の胸】

誰がぺたんこだぁ!!!

【涙目で叫ぶが明らかに自爆である】

ん〜……能力によっては飛べるんじゃないの?
飛ぶというか吹っ飛ぶとかのほう正しいかもしれないけど

【少女は地面に降り立つ】
【周囲には数枚の羽が舞っていた】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/14(月) 21:05:32.65 ID:Jy4OLYpro<> >>510
そういう目的だもの、ずるくても何であろうと『勝てば官軍負ければ賊軍』
手段なんか選んでなかったのよ……私が造られた当時はね

【自分が造られた事を過去のことのようにフィアは語る】
【だが自虐的な彼女にしては随分と冷静な表情だった】

そうね、精一杯やってみせるわ
そう?それじゃあもしもの時はお願いするかも

【いざという時に頼れる他人がいるというのは心強い】
【相応の額、とは言われたが数回頼るくらいなら十分な額も持っているはずだった】 <> 結呟
◆29tnN.VKMQ<>sage<>2013/10/15(火) 01:15:12.20 ID:85r9qRaU0<> >>528

いや、重力なんて操れないね…

【こんな能力だ】
【そう一言口を開き指をパチンと鳴らす】
【黒い焔が空を裂いた】

「まあ…こんなもんかな?」

【やはり厨2病が実現化したのか…】
【闇の焔に抱かれて消えろとでも言えそうである】

「って…そっちのぺたんこじゃないですし…」

「羽…綺麗だなあ…」

【舞う羽を見てそう思った事を呟いた】
【思った事は素直に言ってしまうタイプなのだろうか】 <> イザ・ベル
◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/10/15(火) 19:06:41.43 ID:/dTUPWPAO<> ある宵闇に包まれた月の亡い日
路地裏に何人かの屈強な男たちが集まっている
各々が手に獲物を持ち、集まりの中ではドタバタと何かを取り押さえようとする怒号が飛び交う

何かが切り裂かれる音、落とされた何かが地に落ちる音、男達の悲鳴、最期に小さく女の悲鳴


男たちが包囲を解くと、其処には首の亡い死体の山と鎖で固く封じられた紅く巨きな宝石の首飾りがひとつ

「手こずらせやがって」
「呪われし宝石もこうなりゃただの石だな」
「逃げるぞ!」
「死体はどうする!?」

男達の気は緩みきっていた <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2013/10/15(火) 19:36:50.82 ID:iZrm3m6Bo<> >>531

「ほう……呪われし宝石…?
興味深い…興味深いなァ、それは」

表路の方向から鏡のような瞳と髪を煌めかせる男が現れた

「一応聞くが…アンタらその宝石を俺に譲る気はあるか?」 <> イザ・ベル
◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/10/15(火) 19:51:13.69 ID:/dTUPWPAO<> >>532

宝石に背を向け男たちが一斉に身構える

「な、なんだ!?」
「宝石を守れ、社長にドヤされるぞ!」
「何モンだてめぇ!」

騒然とする路地裏
その血だまりの中で返す光もないはずの宵闇で、宝石が確かに紅い光を帯びていた <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/10/15(火) 22:12:44.45 ID:BZJ/T0xU0<> >>533

妖しげなスーツを着た男、蟒蛇は小さく笑みを浮かべながら
首を傾げて答えた

「正義の味方にみえるか? それとも歯ブラシのセールスマン?
 どれがいいんだ? アンタらの望むものになってやる
 そいつを、おとなしく寄越すんならな」


構えをとる男達に対し、蟒蛇もまた構える
上半身を大きく前傾させ背を男たちに向けるように

(面白い…こんな面白いものを逃すわけには、いかないねぇ)
(ならば、先手 『必勝』 !! )

蟒蛇のだらりと曲がった背中から、突如不意をうつように
黒い触手のようなものが三つ、伸びる!!

触手はそれぞれが正確に男たちの『心臓』を捉えている

当然、なんらかの能力を有すものなら弾くことも容易いが…?
<> ミキ<><>2013/10/15(火) 23:15:08.60 ID:99844G6OO<> >>529
うん、じゃあ私はそろそろ帰ろうかしら
誰かが通りすがって、いろいろ疑われると面倒だしね

【右手に持ったビニール袋をくるくると回しながら、路地裏を後にしようとする】
【が、途中で名前を教えてないことを思い出し、振り返って】

あぁそうそう
わたしはミキっていうの。よろしくね。

じゃあ、またね

【左手で手を振って、何もなければそのまま立ち去ろうとするだろう】 <> イザ・ベル
◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/10/15(火) 23:53:03.37 ID:/dTUPWPAO<> >>534
嗚呼、だが彼等はそれが可能な何者かではなかった
抵抗する間もなく絶命し、鮮血を撒き散らし倒れ込む

その腕が当たったのだろうか、衝撃で宝石の封が解ける

血溜まりの中にあってその色合いは尚紅き光を増して行く <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/16(水) 02:13:32.25 ID:/flF6ptSo<> >>536

「……緩すぎて違和感があるな、もはや……」

蟒蛇は余りにも呆気なく片付いた男達に目をやること無く
宝石へと手を伸ばそうとするも……

(なんだ…嫌な予感が……気のせいか?)

ふと、手を止める…
暫しの間、宝石をみつめる
何か変化はあるのか…? <> イザ・ベル
◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/10/16(水) 03:37:54.45 ID:fYJHCPBAO<> >>537

光のなかった路地裏に突如燐光が灯り始める

螢火のようにも見えるそれは徐々に数を増やし、宝石を照らし出す

「咎人だ」


不意に声が響いた

「咎人だ」 「裁け」 「首を刈らねば」
「お目覚めを」 「姫」 「さぁ」

「「「我ら亡霊の姫君《イザ・ベル》よ!」」」

瞬間、爆発したと錯覚するほどの光が宝石から放たれる <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/10/16(水) 13:47:38.41 ID:l5SJXL160<> >>538

「ほう…面白い。 亡霊の姫君とはなァ
 『魂』『生命』を支配する王をまえにして、よもや 『亡霊の姫君』等と…」

とても興味深い…蟒蛇は笑みを隠すことができずげ下賤に頬を緩め
宝石を直視していたが…

(なッ!? 目を潰しに来たのか!)

直視していた宝石から突然の閃光
これにはとても対応が出来ず、両目をつむってしまう

暫しの間、視力を以て周囲を確認するのは不可能だ
次に目を開けた時には化け物が眼前にいるかもしれないし
次に目を開けた時は異世界かもしれない

蟒蛇は全身の神経を総動員し、警戒を強めるが……? <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/16(水) 15:20:54.32 ID:itU9wplhO<> >>412
把握しましたー!では予定が終わったら本スレ>>508に絡んでもらっても良いですか?? <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/16(水) 15:21:12.57 ID:itU9wplhO<> 誤爆すいません。 <> イザ・ベル ◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/10/16(水) 18:10:30.61 ID:fYJHCPBAO<> >>539

光が収まったとき、其処は異世界ではなく、化け物が居る訳でもなかった

居たのは一人の女

骸骨の面を被り黒い喪服に身を包んでいるがその右袖に中身はない
肌は衣服と対照的なまでに白く、露出した口元には微笑が浮かんでいるが仮面の眼窩からは薄氷色の瞳が男の何かを見極めるかの様に視線を投げ掛ける


「………貴方は誰?」 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/16(水) 21:09:37.20 ID:/KLjnRTZo<> >>530
何それかっこいい!えーっと…『闇の焔に抱かれて…馬鹿なっ!』

【セリフの途中で倒れてみせる、何か間違っている気がしないでもない】

う〜…いいもん、胸なんて脂肪の塊だもん…

【ぺたぺたと胸を触りながら呟く】

羽、欲しい?翼は無理だけど羽ならあげれるよ?

【そう言いながら翼をぴこぴこ動かしてみせた】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/16(水) 21:14:20.61 ID:/KLjnRTZo<> >>535
確かにね、自分のことは自分で始末しないと

【立ち去ろうとする少女の背中を見ながら】

そう、ミキ…ね。覚えておくわ
さようなら、次も敵じゃない事を祈ってるわ

【闇夜に消えていくミキにそう告げた】



/遅くなりましたがお疲れ様でした、本当に色々申し訳ない <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/10/16(水) 21:35:19.24 ID:l5SJXL160<> >>542

(見えない…思いのほか光には弱かったのか……)
(視力を取り戻すのに二秒はかかるか。無差別に破壊してみようかな…)

蟒蛇が全身を強張らせ対策を練るあいだにもその前方でイザベラは笑んでいる
ここまでの余裕の差は、視力の有無をも超えた何か…

蟒蛇は平然とかまえている姿のみえない『ナニカ』に 『異質な力』 を感じていた
それは身体で感じるというよりも、魂で感じるというべきか。その『存在感』だけで、蟒蛇を思考の檻に閉じ込める。

そして、蟒蛇が無事視力を取り戻した辺りで女の声が響く。

『………貴方は誰?』

聞きたいのはこっちだ。
蟒蛇は内心で嘆いた。

よもや、目をひらいて現れるのが斯様な小娘であったとは……
いや、その正体が容貌だけで計り知れないということは、登場の仕方、悲鳴をあげる蟒蛇の本能が語っていたのだから

「これは麗しき嬢王 『イザ・ベラ』 
 私(わたくし)の名は蟒蛇…生命を司る異能を持つ男です…
 斯くいう妖艶なる貴女は、いったい 何者 で? 」

小さく膝をつき
首を傾げた <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/10/16(水) 22:50:15.66 ID:TzDgkOga0<> >>508

『いやあ、本当に美しい少女だったよ。天使か死神かと見間違うほどに』
『そして飛び抜けて強い。俺が能力者から傷を受けるなんていつ以来だろうね』
『…しかし、彼女の刃には曇りが見えた。濁り、澱みと言い換えても良い』
『あの調子では、手痛いしっぺ返しを喰らう日も近い…殺されかけた身で言うことでも無いがね』

【ここしばらく頻発していた「切り裂き魔」事件の生存者による証言の一つである】
【一つ…ということはこのような証言をしているのは彼だけではなく、生存者は他にもいた】
【今まで生存者がいなかったために捜査が難航していたが、要旨大きな前進である】
【彼らから得られる情報は共通して「14,5歳の銀髪の少女」「美しい容姿」「糸を用いた斬撃」………】

…ハリケーンでも来ているのかな

【光が絶えることのない街の片隅で、歩きながら独り言を呟く少女】
【そう、彼女がこの事件の犯人にして「切り裂き魔」である】
【空を見上げ、早く流れて行く雲を眺めている】
【心ここにあらずといった様子で、なにやら集まって敬礼をしている警察も気にせず歩く】
【しかしもし警官達が彼女に気付き職務質問、任意同行を要請したとしても、彼らの腰の鉄くずなどでは全く抑止力にはならないだろう】

【そう、少なくとも並の力では彼女を止めることはできない】【並の"力"では】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/16(水) 23:02:11.10 ID:h87kU1jAo<> >>546

さてと、晩飯は何にしようかな。食堂はもう閉まってるだろうし…。

【何て事はない。ただ本部に帰り報告を済ませ腹拵えをするつもりだった】

【そんな当たり前は当たり前の様に脆く崩れ去った】

…!!!

【長年の戦闘経験だろうか、この手の勘は良く当たる。今この場に先程の騒動とは比べ物にならない程の何かが起ころうとしていた】

(なんだ今の寒気…悪寒は…。)

【そのまま周囲を見渡す。特に派手な者は居ないが少し気になる者が一人いた】

(銀色の髪。整った容姿に14.15歳程の外見…。)

そういうことか!!おい!!待て!!!そいつに近づくな!!!

【その場にいる警察複数人が銀色の髪少女に話しかけようとしていた。男が止めようとしたのは少女ではなく警察の方だ】

【もう遅いかもしれない】 <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/10/16(水) 23:26:01.82 ID:TzDgkOga0<> >>547

え?

【数人の警官に声をかけられ、立ち止まる少女】
【彼らはどうやら、ここ最近の「切り裂き魔」事件犯人の特徴を少女に見たらしい】
【しかし、不用意に話しかけるのはあまりにも警戒が足りなかった。…どのみち、彼らはこの街で長生きできなかったろう】

ああ、お仕事お疲れさまですみなさん

【まったく気のこもっていない挨拶、そしてそれとはまた異なる気を強烈に放ちながら、少女は右手を肩の高さに挙げて】
【「虫」を払うかのように振るう】

【彼らがなんらかの回避行動をとるか…誰かが間に入らなければ】
【次の瞬間に命は刈り取られるだろう】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/16(水) 23:33:17.20 ID:h87kU1jAo<> >>548

ちっ!!「衝撃破・斑」!!

【彼が放ったのは威力を最小限まで抑えた衝撃波。それは少女にではなく警察達に放ったのだ】

【勿論警察は吹き飛び何が起こったのか分からなくなっていた。】

お前らは邪魔だ!とっとと帰れ!!

【警察達を一喝すると警察達は一目散にその場を離れていった。残ったのは男と目の前の少女】

見かけに寄らず大胆だな。「切り裂き魔」

【汗を垂らし両腕の超振動波システムを発動させる。いつ戦闘が起きてもおかしくないようにだ】 <> イザ・ベル
◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/10/16(水) 23:34:42.43 ID:fYJHCPBAO<> >>545

「私は「イザ・ベル」 「咎を狩り」 「背負い」 「果てにベル・リアルに逝き着く我ら亡霊の姫君」

イザ・ベルの言葉を遮り亡霊たちが口々に喚く

「我等が前には咎人が一人」 「嗚呼成らば刈らねば」 「首を狩り」 「その咎を逐わねば」

「コール:ベル・リアル」


亡霊がまくし立て、イザ・ベルが呟けばその装束は喪服から黒のゴシックドレスへ装いを換え、紅い宝石は鎌となって彼女の左腕に収まる <> 結呟
◆29tnN.VKMQ<><>2013/10/16(水) 23:41:48.12 ID:lQDvLLp90<> >>543

「は…ははは…」
「かっこいいだろ…」

内心、恥ずかしいのは言えない
少女もかっこいいと言ってる所…まさか厨2病…ではないだろう

「まー、胸より可愛いか、可愛くないか、その違いだがねー」

別に巨乳だろうが貧乳だろうがどうだっていいのだ

「羽…綺麗だけど…まあいいかな」

飛んで見たかったりするが電柱に衝突したりとドジな所があるので敢えて断っておく

「って…もうこんな時間じゃねえか…」

「じゃあな、お嬢ちゃん」

そのまま歩いて去ろうとしていく中、ふと言い忘れていた事を思い出した

「俺の名前は、瑠璃川結呟(るりかわ ゆづる)だ」

んじゃ、さようなら
そして去ろうとカッコつけようと思ったのか、やはりドシなので石につまづいて転んだ

「いてっ!!…」

「…こ…今度こそじゃあな…」

そして彼は、夜の闇に溶け混むかのように消えていった____

/返信遅れたりしてすいませんでした
/楽しかったです、お疲れ様でした <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/10/16(水) 23:55:23.59 ID:TzDgkOga0<> >>549

あれ、わざわざ私のかわりに虫を払ってくれるなんてどうもありがとう。

【男に対して笑顔を向け、礼を言う少女】
【まさに天使の微笑みとも言うべき美しい仕草だ】
【「切り裂き魔」、と言われたことに対しては特に何か思うことがあるわけでもなさそうで】

「大胆だ」なんてそんなそんな。
私はただ…虫を払おうとしただけだよ

【…彼女の言っていることは本当である。】
【「虫」は別に警官達のことを示す暗喩ではない。実際に飛んでいたハエが目障りだっただけだ】
【彼女は他の人間を虫けら扱いしている訳ではない、人を人として[ピーーー]ことにためらいがないだけで】

まあ、良い判断。警察といっても彼らじゃ…ね

【「切り裂き魔」と言われたことは結局否定しなかった】
【それは、おおよそ肯定であると判断して良いだろう】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/17(木) 00:16:55.87 ID:deCgq7Kuo<> >>552

…成る程な、思ってたよりもずっとまともそうな奴じゃないか。

【切り裂き魔。今男が警察に手を出さなかったらそれだけで人を殺そうとした者をまともと言ったのだ】

お前には本当に人間が虫ケラの様に見えている。だからなんの抵抗も無く人を[ピーーー]。俺らが夏場うざいから蚊を叩くのと同じだ。

そこに罪悪感も湧かないって事か。

【それでも危険な事に変わりはなかった】

だがどうもこの世界では虫は殺して良くても人は殺しちゃいけないんだよな。

そんでその人を殺した人を取り締まるのが俺の仕事だ。

【構える。軽いフットワークは少しボクシングを思わせる。脚部からは炎が噴出されている】

悪いが少し俺に付き合ってくれ。

【男は飛び出す。大凡普通の人間が出せるはずの無い速度。彼は両腕、両脚が機械のサイボーグだ】

「衝撃破・號」

【空中で炎を噴射させながら移動し少女の上空に到着する。少女の上から衝撃波を放ち攻撃しようとする。それと同時に衝撃波の反動で更に上空へと昇る】 <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/10/17(木) 00:40:19.96 ID:wib8BLFZ0<>
>>553

まとも…か。それはどうか知らないけど、罪悪感が湧かない…ってのはそうかな。うん、確かにそうだね
でも別に虫けら扱いなんてしてないよ。…たぶん

【彼女がまともに見えるということは、それだけ男が見てきた者達の異常さを物語る】
【そして人間は大抵、生まれながらに同族殺しに対するリミッターを持っている】
【おそらく彼女はそのリミッターに何らかの…いうならば障害を起こしているのだろう】

ね、面倒くさい世の中だよね…お兄さんもお仕事大変そう

【構えた男に対してやれやれ、といった様子で肩をすくめて呟く】
【その呟きが届いたかは分からないが、男が跳ぶ】
【瞬間、少女も構え、左腕を地面に、右腕を男めがけて振るう】
【左の指から伸びた糸は大地を抉り、土と砂を巻き上げ少女の姿を隠す】
【右の指から伸びた糸は上空の男を切り裂かんとして一閃、二閃。鋏のように交差して胴体を狙う】
【基本的に身体自体は人間の彼女は、衝撃波に対して後手にまわってならない】
【それゆえの、防御ではなく攻撃の選択だ】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/17(木) 00:54:14.47 ID:deCgq7Kuo<> >>554

(肝心な事を思い出したぜ。そういえばそうだった。奴の攻撃手段)

【糸による斬撃。これが報告の一つとして入っていた。つまり彼女は糸を用いて戦闘している。それが分かるならば対応できる】

…ようは糸なんだろ。ならば一瞬でも、少しでも緩めば隙が生まれる!

そして俺はその緩ませる方法に長けている!!

「衝撃波・練弾」

【細い何かが近づいているのが分かる。恐らく相手の攻撃、糸だろうか。男はそれに向かって上空から複数の衝撃波を放とうとした。男の考えが正しければ糸の突破口が掴めるかもしれない】 <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/10/17(木) 01:21:18.18 ID:wib8BLFZ0<>
>>555

(…おや?)

【少女は糸から手に伝わる感触から、違和感を感じとる】
【肉を裂いた訳でもない、が躱された訳でも受け止められた訳でもない】
【水を切ったような不可思議な感触は、先ほど男が見せた技とすぐさまリンクした】
【おそらくは、衝撃波による威力緩和…】

張った糸なら切れるけど、たゆんだ糸ではモノは切れない…と
悪くない判断かな…でも

【次の瞬間、少女は糸の伸びる指を高速で繰り、「引いた」】
【再び力を得た超重量の糸は男のいる空中で暴れ回るだろう】
【そう、この攻撃方法の真は引き際にある】
【超重量ゆえに相手に迫る一手目が十分な殺傷力を持つため、自然と隠れる二手目】
【糸を振るって押し出す力より、体重をかけて引く力の方が強力なのは必然だ】


//申し訳ない、明日朝も早いためまたの機会に続きでも <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/17(木) 01:28:27.55 ID:deCgq7Kuo<> >>556

…!!!

【空中で機械が擦れ機械部分ではない所、即ち肉が斬れ血が吹き出す。あまり効果がある訳ではなかった】

ははっ、小細工なんてしてもしゃあないか。いいぜ、細い物でこういう攻撃を防げるか?

【空中で回転し掌に大気を集める。男は大技を仕掛ける気だ】

その細い糸で防いでみろよ。

「限界等破」

「衝撃破・閃斫」!!!

【身体機能を上げ放った男の最高の一撃。高威力広範囲の衝撃波を連射しそれを空中で混じり合わせ一つの光線型の衝撃波にした技。早い段階でこの技を仕掛けた理由】

【彼女の攻撃が自身にはあまり相性が良くないと判断したからだ】
<> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/17(木) 01:28:49.95 ID:deCgq7Kuo<> >>556
把握しました!一旦お疲れ様です <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/10/17(木) 15:00:00.77 ID:j5ePksXq0<> >>550

(亡霊(むし)どもが五月蠅いな…)
(霊魂など私の支配下におかれるべき燃料でしかないというのに)

「姫君よ、私に矛を向けるのですか? 
 為れば私も応えなければいけない。
 そんなことは、したくないのに」

イザ・ベラがしてみせたように
蟒蛇もまた自身の霊装を召喚し、純白の外套でその身を覆う。

(こいつも聖遺物の担い手か…?
 一連の現象もそうとあれば合点はいくが
 
 いや、ただの能力者の可能性も十二分にある。
 希望的観測にすぎない、か)

しかし、武装を纏ってもなお男は跪いたまま動かない
誠意に包まれた悪意。 動く必要のない能力。 

話合いに持ち込めるのならば吉。
殺し合いになれば殺し奪い取るのもそれまた良し。

故に男は動かない。 構えたままで動かない <> イザ・ベル
◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/10/17(木) 21:05:05.84 ID:w9FQ6RoAO<> >>559

「………」

イザ・ベルが無言で鎌を掲げ、辺りを漂う燐光にその柄を当てる
すると手品のように鎌が増え、燐光は実体を得てそれを構える

その数4体

2体がイザ・ベルの脇を固めたまま残る2体が首を刈ろうと駆け出す

「命の咎は」 「命で償うものさ」 <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/10/17(木) 21:37:44.85 ID:wib8BLFZ0<>
>>557

うん、無理。

【男から放たれた光線を見て、少女はさもありなんといった様子で告げる】
【いや、実際無理である。男にとって糸による斬撃と相性が悪いように、少女にとって衝撃波による攻撃は相性が悪すぎた】
【もともと防御はあまり得意な能力ではないということもあるが】
【どんな剣豪でも、刀で風は防げない】
【せめてできるのは、剣圧で勢いを[ピーーー]ことくらい…】

…ッ!!!

【左の糸5本、右の糸5本でそれぞれ扇ぐように衝撃波を狙う】
【左右の波状攻撃で若干光線の威力が衰えたように見えなくもないが、あまり効果は無かったろう】
【糸を振るった反動で身をそらし、直線的な光線の直撃を避ける】
【しかし光線は地を穿ち、強烈な爆風と衝撃が彼女の身体を吹き飛ばした】
【うちつけられたビルの外壁に後ろ手で五指をはりつけ、痛みに表情を歪めながら男を睨む】
【ところどころ服が破け、傷ついた褐色の肌が見える】 <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/10/17(木) 22:30:15.28 ID:j5ePksXq0<> >>560

「成程…亡霊風情が・・・・・」

蟒蛇は首を刈らんと振るわれた二つの鎌を、先ほども出現させた触手を用い防ぐ

蟒蛇が自称した通り、彼の能力は生命支配。 生命力を特殊な魔翌力へと変換し行使する魔術。
霊魂など所詮は燃料でしかない。 当然、イザベラ自身は十二分に警戒にあたいするが。

謂わば熱吸収の能力を持つ能力者が伝説の鳳凰に挑むようなもの。
実力の差はあれど、相性というめんでは 圧倒的にこちらの有利、と蟒蛇は考える

「命は命を以て償う。 亡霊が謂うと聊か珍妙に聞こえるな
 だが敢えて訂正しよう。 有象無象の命など、聖者(わたし)をまえにすれば塵に等しいのだよ。
 
 私は有触れた命ならばチープに扱うべきだと考える
 私のために使われてこそ輝く命だとね。
 故にポテトチップを啄むように喰らおうが、気紛れに吐き捨てようが、私の自由であり
 それこそが 『尊敬』 なのだ運命というものに対するな」

「正しい命の使い方、御見せしようか……」
「 神槍 ロンギヌスの一撃を……‼ 」

蟒蛇は背中の触手に掛った鎌を弾くと、両手を相手に向けて小さくなにかを囁く

するとそれに応えるように両手のうちに輝く矛先が現れ……

「 ──────貫け 『綺晶天結/【穿】』‼‼ 」

亡霊の女王 イザ・ベル に狙いを定め
生命の神槍 霊魂の魔術師ウワバミが放つ

『受ける』 『避ける』 『往なす』

どう動くのか 何が起こるのか そもそも発動さえも成功するかわからない…

この時、運命の選択権は 紛れもなく『亡霊の女王』の手の内に握られているのだから…… 



<> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/17(木) 23:18:20.42 ID:LcEuCGerO<> >>561

ハァ…ハァ…。少しは効いたか…?

【地面は割れ土煙が上がっている。どうやら攻撃は少しからず効いたようだ】

ちっ、思ったよりも出血が多いな。

【地面に脚を付けると少しだけフラついてしまう】

だがこれで終わったとも思えねえな。最悪の場合は使うしかないか。

【出血している所に服をきつく縛る。止血をしているようだが完璧ではない】

(糸を操るって事は近距離戦では此方にかなり分が悪い。今は相手の様子を伺うか)

【相手が次に何かを仕掛けるのを待つことにした。相手をジッと見つめ何が起きても対応出来るように】 <> イザ・ベル
◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/10/18(金) 05:25:27.59 ID:RDh2YLlAO<> >>562

迫る槍を前に彼女の脇を固めていた亡霊が動く

其々が槍の脇から鎌をその軌道の下に潜り込ませ思いきり跳ね挙げる

その下を、槍の起動を伝うようにしてイザ・ベルが滑り込む <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/18(金) 13:29:06.69 ID:/7RVhLjYo<> >>564

(避けるか。 たいした反応速度だな)
(やはり只者ではないとみた)

槍を防ぐ亡霊、其処に活路を開き駆ける女王
その一連の連携に、蟒蛇は感動さえ覚えた
ただ一言で表すならば『美しい』

然れど難点を挙げるなら、
それは……蟒蛇には『届かない』

簡易的とは言え詠唱を必要とする難度の呪術
それを行使すれば当然の如く隙(ラグ)が生まれる
そこを突かれるのは痛いのだ……
もし蟒蛇が普通の人間だったのなら
此所から出来ることといえば前転か後ろへの跳躍程度
とてもでは無いが、女王の追撃はいなせない


が、もとより蟒蛇は異形の身、彼には背より生える触手がある
贋作とはいえ『神槍』があるのだ

数瞬前に鎌を弾いた慣性で槍は地を突き
その槍は思い切り池を穿つことにより蟒蛇の体を宙へと弾き飛ばす

そして狭い路地裏でもう一度一対の触手を広げれば
蟒蛇の体は壁と壁に挟まれた宙へと固定され


「今度は手を抜かせてもらおうか」
「なぁに、適当とはいえ貴様らが重んじる命を消費しているのだ」

軽くは無い…蟒蛇は今一度構えた両手から
散弾のように光の粒子を放つ
それは形を与えられていない魔翌力そのもの
しかし、その根元に、『拒絶』の特性を持つ異質な魔翌力

当たれば 当然 ただてぱすまない
無論、当たれば ではあるが <> イザ・ベル
◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/10/18(金) 20:51:37.73 ID:RDh2YLlAO<> >>565

イザ・ベルが鎌を回転させれば、その柄が触れた燐光が鎌を携えた実体ある亡霊となり、彼女の前に立ちはだかる

追加された亡霊は4体
先の4体と合わせ8体の亡霊は路地の舗装に鎌を突き立てると徐に捲り挙げ、イザ・ベルを護る簡易の楯とする

魔翌力弾とイザ・ベルの間には楯と亡霊が
そして楯は彼女の動きをも覆い隠す


手にした鎌が増え、その片一方を上空に投げれば、蟒蛇の上空に待機していた燐光に向かって行く <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/18(金) 21:47:19.07 ID:4xLq3Ix4o<> >>551
うんうん、やっぱりかっこいい能力っていいよね!
かっこいい能力欲しかったんだけどなぁ…

【どうやら厨二というより思ったことをそのままいうタイプらしい】
【自分も欲しかったというあたり素質はありそうだが】

女の敵!いま世の中の女の子を敵に回したよ!

【胸よりも可愛ければ、つまりは可愛ければなんでもいいと解釈した】

あ…そういえばいい時間……またね!

【と、少年が名前を言い忘れたことを思い出し】

あ、私は蒼乃空っていうの!気をつけてね!

【つまづいた少年を見送って】

また一人友達増えたかな?

【鼻歌を歌いながら帰路に着いた】


/お疲れ様でした、こちらこそ返信遅れて申し訳なかったです <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/10/18(金) 23:16:07.73 ID:o4upSoOS0<>
>>563

…やっかいだな、あの衝撃波…

【しかし、相手の能力が厄介なのは向こうも同じ】
【男との距離約15m、高さ約7m】
【壁を蹴って跳躍し、新体操のように宙を舞う】

…まあさっきの攻撃を見る限り、

【少女は流し目で一瞬、構えた男を見遣る】
【両手の人差し指と中指から伸ばした左右二本ずつの糸を、身体の回転に乗せて振るう】
【男から見ればすぐにわかる】
【糸が自分の方を向いていないことを】

…ここらの住人の避難は終わっているんだろうね

【男の左右…大通りを挟むビルに向かいそれぞれ二閃】
【斜めに切り裂かれた三階建て、五階建てのビルは、地滑りをおこしたかのように崩れ男を襲うだろう】
<> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/19(土) 00:46:35.87 ID:jcCejs/kO<> >>568

ちっ、厄介な糸だ。

【同じ様な事を同じ様なタイミングで言っていた男。しかし現実問題男が主流とする打撃戦に持ち込めないのはかなりのハンデと言わざるを得ない】

また糸か!ってあれ?

【糸は見えていた。対応をするためバックステップもとっていたが糸が此方に向いていない。前ではない、何方かと言うと真横の方に向いている】

そうか!ビルか!危険な事しやがる!

【とは言ったが対応は意外にも簡単だった。】

「衝撃波・蓮號」

【向かってくる二つの巨大なビル。それを二つの衝撃波である程度砕くと男は片手ともう片手で二つのビルを持っていたのだ】

俺がただ衝撃波だけを出すスカタンだと思ったか??

なめんじゃねえぞ!!!

【二つのビルを振りかぶり投げる。障害物や衝撃波にぶつかり小さくなっているのは事実だがそれでもこの大きさは脅威と言わざるを得ない】 <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/19(土) 14:50:32.40 ID:9+dt9+fLo<> >>566

「見えない…! 小賢しい! 」

散弾のように魔翌力を掃射し、蟒蛇の視界は悪辣であった
そんななかで、突如、鎌が中を舞い…


「カハッ…!
膨大な魔翌力を消費しすぐにこれはキツいな…」

(このあとにはアレも控えている…)
(武装所有者と思われるこいつを手放すのは惜しいが、退くか…)

鎌がつきささったまま
二本の触手を動かし空を目指す

逃亡を図っているようだ <> "第一次Auriga事変――――― 摩天楼、襲撃。" 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 20:09:32.04 ID:wKjJS0NVo<> 【日本国、東京。】

【戦力の集結は、既に粗方完了している。】
【最新鋭技術で身を固めた兵士達が警戒網を組み上げ、最新の装甲戦闘車が街中を走り、偵察ヘリが上空を何機も飛び交う。】
【万全だった。こと守りにおいては全国の兵達を並べて番付を組めば上から数えた方が早いくらいに、日本国の防衛能力は高かった。】
【慢心は無かった。彼等の錬度は非常に高い物で、それは雇われの兵達も同様、一定の緊張感は保たれていた。】
【だから、取りこぼしなど、万に一つも無かったはずだった。】
【突然に、彼等は現れた。世界廃滅の軍勢は、領域外より、その鎌首を擡げて、一気に喉元へと食いついた。】

『―――――東側区域より、突如として所属不明の軍勢が出現!』

『数秒前まで人影一つ観測できなかったじゃないか!!何故だ!奴等は一体どうやって!?』

『偵察隊応答しません!!第二師団に甚大な被害が、こ、これは―――――!!』


【―――――夜よりも深い闇の中から、彼等は現れた。】
【空を飛び交っていた日本国のヘリは、突如現れた少数の攻撃ヘリと、"彼等自身の手"によってその尽くが撃墜されていた。】
【前線の部隊は、銃を手に取る間もなく出現した彼等への対応は遅れるばかりで、もはや一方的とも言える様な有様だった。】
【彼等の掲げる旗は、世界廃滅への道標。世界の手綱を其の手に握る、狂気の御者―――――。】


『―――――"Auriga"……!!!』


【幾つもの武装ヘリの護衛を侍らせた一機。】
【それに備え付けられた拡声機が、その内部の男の声を最早地獄と変わりないその空へと響き渡らせた。】
【前線戦闘最高責任者、ハンス・バイエルは。久方振りの戦争の臭いを深く吸い込んで、断じる様に声高に命じる。】


「さぁ、諸君!"Auriga"一世一代の見せ場だ!!派手に行こう!!!」


【長い夜が幕を開ける。】
【戦争の夜が幕を開ける、"世界"と"Auriga"。世界廃滅への進撃と、それに抗う世界人類。】
【オープニングを、悲鳴と、銃声と、肉が裂ける音として、その長い長い戦いへのプロローグが、突然に、そして急速に紡ぎ出されていく。】 <> イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 20:11:53.15 ID:wKjJS0NVo<> 【東京都環状道路上、其処にもまた、多数の自衛隊員、警察組織、傭兵部隊により構成された警戒網が敷かれていた。】
【彼等は第一次攻撃の被害を受けず、既に襲撃を受けた他部隊の情報を得て、速やかに迎撃体制へと移行していた。】
【上空には攻撃ヘリが複数飛び交い、地上では無数の戦車や装甲車が行き交い、万全の迎撃態勢を整えていた。】
【然し。それは、その上で捉えきれない程の速度と共に、彼等の下へと飛来した。】

『こちら側に高速で迫る熱源を確認!!何て速度―――――う、うわ―――――!!!』

【超高速で飛来する熱源を探知、攻撃ヘリはすぐさまそれをの撃墜に移るが――――― 一発を撃つ間もなく、撃墜されていった。】
【時速約4000kmで飛来する想定外の存在に、対応する間もなくそれの放つものに尽く撃墜されていった。】
【それは異形の様相をしていた。三メートルほどの、白く彩られた人型の強化外骨格、そしてその背後に装着されているのは。】
【不釣り合いなほどに巨大な、ロケットブースターだった。】
【彼等の陣地深くにまで入り込んだそれは、其処でそのロケットブースターを切り離し、地上へと落着した。】
【ロケットブースターは分解され、その巨大なパーツが環状道路を粉々に破砕して行くのを尻目に、その白い強化外骨格は起動した。】

「"スツーカ"、敵陣地内部への突入に成功しました。」

『御苦労。"ミステル"の乗り心地はどうだった、イルマ?中々快適な空の旅が楽しめただろう?"』

「……快適過ぎて、出撃前に間食をしたのを後悔するほどでした。」


【レール状のカメラ・アイが起動し、橙色の眼光が周りを睨み、前方を幾つもの敵兵が行く手を遮る姿を確認する。】
【両手に握った汎用機関銃、MG42の引き金に指をかける。肩部小型ミサイルポッド、腰の特殊ブレード二本が稼働状態に移行し、無数のロックオン表示が現れる。】
【――――― 右肩部に施されるのは、白い姿には不釣り合いな黒十字。そして左肩部には―――――亡国の国旗、『逆鉤十字』。】

「"スツーカ"、イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク。これよりミッションを開始します!」

『折角の戦争だ、初めての戦争だ。ド派手に行けよ。』

【全身に備え付けられたブースターを噴射して、空を舞う。ばら撒かれる銃弾を避け、僅かに触れた弾丸を魔術防護が弾き返す。】
【両手の機関銃の引き金を引けば、歴戦の兵たちの身体はいとも簡単に引き裂かれて、血の海の中へと倒れ伏していく。。】
【――――― 雑兵では話にならない。彼女の前に、真に立ちはだかるのは、はたして。】

/スズキさんの方はこちらへとレスをお願いします!どうぞよろしくお願い致します! <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/19(土) 20:24:04.56 ID:rRyZzyWmo<> 東京の一角、ビルが多く建つ場所で。

一人と一匹がガヤガヤ騒ぎながら指示を待っていた。

一人は暖色系の服を来た女子高生風の女。
一匹は奇怪な形をした蝙蝠である。

『おめぇ、まだ焼き鳥食ってんのかよ、太るぞ』

「これから派手に戦うんだからいいじゃん」

『そうっすかー、体重計が怖いなー』

「うっさい!」

そんな漫才を繰り返してるうちに、指示は来た。

「…よし!それじゃあ行くよ!」

女は焼き鳥を一気に口に頬張り、手を天に掲げる。
その手に一瞬で巨大なハンマーが現れる。

「《スターフォール》!」

そう言って、女はそのハンマーを地面に叩きつける。
爆音とともに、辺りの地面から衝撃波が発生し、辺りの建物を崩壊させた。

『いきなりえげつねーな』

瓦礫の中にいるであろう人を考え、蝙蝠はそう呟く。

『おっと、俺もそろそろ出すかねー、いい更地も出来たし』

女の一撃によって、路地裏は一つの広場と化していた。
それを満足げに見て、蝙蝠は高く飛び上がる。

『さぁ、来い!』

蝙蝠の声に反応して、一つの生物が空中に現れる。
ブラックドラゴン。
真っ赤な瞳をもつ想像上の生物が空中に現れ、吠えた。
駆けつけた警備兵は、その龍にいとも簡単に蹴散らされた。

二人の破壊者は、竜と武器を使い、暴れ続ける。
止めるものは現れるだろうか? <> 48代目アフロキング・ボンバー
◆MIE7pOO3u2<>saga<>2013/10/19(土) 20:30:32.79 ID:lhkFZeUJo<> >>571-572
「先程、トレーラーのコンテナを切り離し、所定の場所に置いて来た。
 俺様もコンテナから離れた所だ。後は遠隔操作で大量の爆弾を爆発させるだけだ。
 当然、俺達が離れないと爆発は無理だ。それに場所が目立つし、解除も容易い。
 ブラックシールドやらを片付けてさっさと帰ろうぜ。ついでに日本の組織にもダメージを与えてな。」

東京都の街中、俺様は自分が所属する組織であるアウリガの指令で襲撃任務に参加している。
コンテナから切り離したトレーラーから降り、無線機でハンス達に無線を送る。
丁度、配置に着く前に襲撃に参加する奴等に物資を届けておいた。
物資支援が俺様の役目だからな・・・
支援物資の内容は忘れたが、カートとしての最低限の役割は既に済ませた。
後は好きに暴れまわるだけだ。

「配置、よし。戦闘準備、よし。」
俺は人差し指を指し、戦いにおける準備が完了した事を確認する。

【そのアフロヘアを持った男は、身長200cm近くと言った所か。】
【その大きな身体を持った男の声はヤケに大きく、聞こえるものも居るかもしれない。】
【ワザと大きな声で言ったようにも思えるが・・・】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/19(土) 20:31:23.74 ID:Xq4Uqzedo<> >>573

【聞こえる悲鳴にも似た声。それは恐らくこの地区一帯を警備していた警備兵の声だろうか】

【兎も角幸運なのは男が既に出動していたという事実だ】

おいおいお前ら、情けねえぞ。たった二人相手にこの様とはな。

「衝撃破・號蓮」

【空中から放たれたのは二つの衝撃波。それは二人の破壊者へと向かっている】

【そして夜空から降りてきたのはこの町の自衛団体。ブラックシールドの隊員】

ブラックシールド特殊戦闘部隊部隊長、

掌 拳次!参上!!

【警備兵は歓声を上げると後退して行った。それは警備兵がこの男が破壊者二人に勝てるであろうと確信していたからだ】 <> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/19(土) 20:35:46.82 ID:ROEKiiOHo<> 【東京繁華街】
【普段の賑わしさは鳴りを潜め、自衛隊の、軍の物々しい雰囲気があたりを包む】
【その路地裏、警備の目を逃れた一角で一人の仮面をつけた少年と数人のAuriga構成員がいた】

ああ、そうだ…今回お前は俺達Aurigaを倒す側でいい
わかってるさ、報酬はいつもより払う。以上だ

…………ああそうだもう一つだけ、蒼乃空。そいつがお前のいる宿にいるはずだ
そいつの保護を頼む…………笑うな、気にするな、それがお前のルールだろう?

【通話を切り7人の分隊員に目を向け少年は言う】

いいか、俺はお前たちを利用する
そしてお前達も俺を、仲間を利用しろ
手段は問わない、生き残れ

………そして、この世界を壊せ――――――行け

【少年の号令と共に7人の兵士は大通りへ躍り出る】

さぁ、楽しませてくれよ……?

【そしてそれに続き少年も大通りへと姿を現し】

ほら、まとめて

【少年が一点を示す】
【光を通さぬ黒球が表れ兵士を、兵器を包み込む】

―――――[ピーーー]

【その言葉と共に黒球は無数の刃と変化する】
【敵も味方も区別なく】
【全てを等しく無残な肉塊に、鉄屑に変えて少年は嗤う】

だから言っただろう……?『利用しろ』と

【そして上層部へ連絡を取る】

ブロックD-8制圧………いや、手違いだまだ誰かいる

【敵も味方もいない少年の前には誰が現れるのか】 <> スズキ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/19(土) 20:37:21.68 ID:JBbbeRST0<> >>572

戦場とは、やはり美しい。
脆弱な正義は蹂躙され、半端な悪は駆逐され。
やがて 『真の正義』と『糞以下の悪』が交差する。

全ては其処に至るまでの前戯に過ぎはしない。
転がった同胞(はらから)も花火のように弾けて消える屑共も……


「おらおらおらおらああああああああああ!!!!!
 敵も味方も雑魚ばっかです! 潰れろ! 力の無い偽善者も! 豚小屋の糞のような悪漢どもも!!
 
 総てに等しく。 『真の正義』の鉄槌を!!! 」

重装備に包まれた外骨格に相対し、近づく影もまた化け物。
一見は人間だ。 黒い外套に身を包んだ、露出の少ない普通の少年。
右手には『墜落機から剥ぎ取った機関銃』を、左手には『重戦車から引きちぎった主砲』を担ぎ街をかける。

武装の名など知りはしない。
使い方さえわからない。
されど、触れた物を無条件で自らの武装とする彼には関係のない話。

その圧倒的な火力を以て、ただただ悪を屠るのみ

「骨がありそうな奴を見つけました…
 スズキがぶっ殺してやります…! 」

今、主砲の照準を正確に合わせ
『白の外骨格兵器』に向けて放つ。

その砲弾は、能力により火力を大幅に高められている。
『通常の兵器』ならば、一瞬で鉄屑になるほどに
<> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/19(土) 20:41:39.83 ID:rRyZzyWmo<> >>575
向かいくる二つの衝撃波。
ただ警備兵を蹂躙していた二人はそれをみて即座に対策を取った。

「シルバーウォール!」

女は、ある程度の硬さを持つ壁を作り出し、その衝撃波を受け止める。
そして、目の前の邪魔者を見て、少し不機嫌な顔になる。
それは、遊びを邪魔された子供のような、そんな心理であった。

「〈ウォーソード〉!」

その手からハンマーが消え、一つの片手剣が生み出される。
女はその剣を軽く一振りする。
一本の斬撃が突如現れた男に向かって飛んだ。

『よっこら…せっ!』

蝙蝠は自分の羽を巨大な鷲の羽に変え、威力を弱めようと一気に振る。
衝撃波はまるで風の壁にぶち当たったかの様に威力を弱め、ドラゴンの肌に着弾した。
だが、ドラゴンはその鱗によってほぼダメージを受けていない。
ドラゴンは夜空と同じように男を見つけ、一つ雄叫びをする。
もし、男がドラゴンの視界から消えるようなことが無ければ、ドラゴンは超高熱のブレスを吐くだろう。 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)<>sage<>2013/10/19(土) 20:42:28.61 ID:ABYQNw3Fo<> 【拡声器による開幕の合図と共に高速道路に黒き暴風が吹き荒れる】
【道路を通行していた自動車は跳ね上げられ、貫かれて遥か宙空に浮く――彼らに待つ運命は想像に難くない】
【さらにそれだけには止まらず、暴風を中心に放たれた衝撃波は容赦なく建物へと襲い掛かる】

あらあら、ハンスくんは張り切っているわね
やっぱりこの臭いが懐かしいのかしら
【ビルの窓ガラスが砕け或は倒壊していく光景を背に、この破壊劇には似つかわしくない穏やかな、柔らかな声が響く】

懐かしい気配在ると思って飛び起きたのに、おかしいですね
【それは赤錆びた槍を手に、黒い衣を纏った女性だった】
【同時に暴風は止み、しかし、その気配は色濃く女性から漂っている】

まあ、折角ですし病み上がりに少しぐらいは働きましょうか
【そう呟くと柔らかな笑みを浮かべたまま、適当な人影へ適当な動作で槍を振るう】

【純粋に速いその速度はそれだけで周囲に衝撃波を撒き散らし、瓦礫へ、肉塊へと変えるだろう】
【第三者の介入があれば、話が変わるかもしれないが――】 <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/19(土) 20:43:56.74 ID:ABYQNw3Fo<> >>579
/oh...一発目からやらかした
/これは私ですよ <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/19(土) 20:48:55.19 ID:ROEKiiOHo<> >>574
『ふん…貴方らしくもない。了解よ』
『それじゃ、いつも通り』

【通話を切ったフィアは隣の部屋で過ごす少女を連れ出した】

「な、何なんですか急に!?」
『黙って…さっさと付いて来て』
『むしろよくこの状況で寝てられたわね……』
「なっ!?ど、どうでもいいじゃないですかそんなこと!」
『ともかく、今この街は未曾有の大危機よ。一般人がいていい状況じゃないわ』

【手早く階下へと降り通りへと出る】

『チッ…もう既に手が回ってる』
「ど、どういうことですか?」

【聞こえてきたのは大きな男の声】
【「配置、よし。戦闘準備、よし。」】
【つまりはそういうことだ】

『簡単よ、戦闘の準備を』
「なんで私も!?」
『生き残りたければ……よ、貴女は援護型のようだけど』
「そ、そうですけども!」
『相手が前線向きじゃない事を祈るしかないわね』

【銃を、刀を、短剣を。転送しては自身に装備して】

『さて、任務は蒼乃空の護衛及び敵の排除』
『フィア・ブラドル、出撃する』

【誰にともなく宣言して通りを駆け出す】
【目標は男の声が響いた地点の近く】

「ま、待ってくださいよぉ!」

【それに続いて蒼乃空も翼を出して空から追従した】

『接敵まで………3……2……1………』
『今!』

【男の前には刀や銃といった近代兵器を装備した少女と】
【翼を持ち空を舞う少女が現れたはずだ】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/19(土) 20:52:07.28 ID:Xq4Uqzedo<> >>578

(俺の衝撃波があんな簡単に…!)

【衝撃波はいとも簡単に破られた。決して手を抜いた様子見の一撃ではなかった】

こいつら…並みの警備兵じゃ敵わねえ訳だぜ。

っと!?

【動揺が不運を招いたかコンマ数秒、斬撃を避ける動作が遅れてしまった。掠っただけだが腹部から血が流れている】

【更に巨大な龍が此方にブレスを吐いてくる。一瞬の動揺で戦局が変わるのが戦いであり戦争。それをもう一度男は思い知るが】

こんな逆境乗り越えてきた!!行くぞ!!

「衝撃破・斑」!!

【ブレスに当てたのは先程よりも威力が低い衝撃波だが敵の攻撃を少しでも逸らす事が目的だった。男はブレスを避け空中に出る】

【掌を合わせ二つの大気の塊を一つに合わせると圧縮させ解放する】

「衝撃破・染滅」

【放ったのは二人と龍に向けた全方位の衝撃波だ。大気が揺れているのを見るとその威力が伺える】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/19(土) 20:55:22.31 ID:rRyZzyWmo<> >>579
「始まったのかな?」

そう言ったのはとある建物の天井に佇む一人の青年。
輝かしいほどの白髪に、怪しく輝く赤目を持っている青年は、人間と考えるには異質な雰囲気を醸し出していた。

「念のため《Third Break》まで上げてるが、どんなんがいるのかな?」

そういって辺りで騒ぎになっている一角へ跳躍する。
そこに一人の暴れる女を見つける。
人間にとっては早いその攻撃を見て、青年はため息をつく。

「すご…まあ、あいつを倒せばだいたい鎮静化するかな」

そう言って、青年は屋根にいるまま右手をあげる。

「黒舞踏《Dark Speers》」

その右手から暗黒の槍が発生し、女に向けて飛ぶ。
一般的な投擲より圧倒的に速く、質量を持って。
もし当たれば満身創痍になるだろう危険な攻撃を、女は回避できるか。 <> 坂神 幸一郎 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 20:56:38.10 ID:wKjJS0NVo<> >>576
【一機、最新鋭の機動戦闘車が破壊された。その様を、彼はとてもばかばかしそうに、眺めていた。】
【現れた強力な異能者。マニュアル通りの動きを開始しようとする隊員が惨殺されるのを見届けて。】
【コツリ、コツリと軍靴を高らかに鳴らし、不用心にも彼の前へと現れた。】

「その通りだ、まだ終わってないまだ死んでないまだ終わらせない。
 哀れで馬鹿で糞で屑で厨二病の能無しデクノボウにやられるような奴等ばかりじゃないんだよク〜ソ〜ガ〜キ〜?」

【その男は最前線でありながら、防弾処理も施されていない軍装に身を包んで、早口に、彼に向かってそう言い放った。】
【世界廃滅の悪魔、Auriga。その強大な実力の前に晒されて尚、その男は馬鹿にした口調を崩さずに、挑発的に捲くし立てる。】

「初めまして坂神幸一郎3佐だ君みたいな馬鹿じゃ一生かけても辿り着けんような自衛隊のちょっと偉い人だ。
 残念ながら君みたいな現実もよく分かってないクソガキにここの制圧をさせてやる事は許されんのだ。
 何より私の昇進に響いてしまう。それだけは勘弁してほしいなぁ!」

【其の指先で弄ばれているのは、一枚のカード。その中に記されているのは、仰々しい虎の姿。】
【それを彼はニヤリと、自信と、見下しを多分に含んだ表情で彼に見せる付ける様に掲げると、それを自分の額へと放り投げた。】
【―――――異能者ならば、感じるだろう。その強大な、力の奔流を。】

「お見せしよう、我が日本国すーばーらーしーい研究成果をぉぉ!!」

【その全身が、鎧の様な外骨格へと変質していく。優男風の姿は跡形も無く崩れ去り、その姿は再構成されていく。】
【甲冑の如き外骨格、両腕には巨大な二本の爪を備えた、異形の怪物の姿へと、その男は成り果てた。】


「さぁ〜、投降するならいーまーのーうーちーだー?」


【そう言うと、その怪人は口部から三発の光の弾丸を吐き出した。】
【其の威力はコンクリートを粉々に破砕し、鋼鉄すらも抉り飛ばす程の威力を内包したそれは、真っ直ぐに彼の下へと飛来する。】 <> 48代目アフロキング・ボンバー
◆MIE7pOO3u2<>saga<>2013/10/19(土) 21:04:33.80 ID:lhkFZeUJo<> >>581
「やっぱり、誰か来たか。」
俺様の前に現われたのは二人の少女。
一人は刀や銃を持ち、もう一人は翼を持ってやがる・・・

「アンタ、民間人じゃねぇよな。何者だ。」
俺様はその二人の少女に対して拳を構える。
素手とは言え、油断や余裕な態度を示すつもりは無い。
少女とは言え、俺様の前に現われたんだ。
それなりの態度を示すのが戦いの礼儀ってもんだ。
それに、ハンスの面を汚すわけにもいかねぇ。
俺様は本気だ・・・

「おっと、自分から名乗らないのは失礼だよな。
 俺様はケニー・ホッブス。又の名を、48代目アフロキング・ボンバーだ。
 ボンバーで良いぜ。」
俺様は相手に対して名前を名乗る。
そして・・・

「それから、さっきの爆弾の話だが、トレーラーの中にナビがある。
 そいつが爆弾の場所を教えてくれるから、自分で探しな。
 俺様に勝ったら鍵を開けてやる。勝って見せな。」

【男はサングラスをかけ、拳を構えている】
【その男は常人とは思えない化け物の様な威圧感や殺気を剥き出している。】 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/19(土) 21:04:48.98 ID:rRyZzyWmo<> >>582
「あれを避けるかー、これは強いなー」

女はそう言って、ブレスの射程範囲から逃れるためにバックステップをする。
その後、再び剣を振るって斬撃を放つ。
だが、その斬撃は男が空中より放った衝撃波によって消失する。

「え…!」

そして女は判断も出来ずにその衝撃波を受けた。
女の体が弾け、大量の小さな白い球になる。
その球は追撃が無ければ集まり、再び夜空の姿となるだろう。

蝙蝠はドラゴンの影から相手を見ていた。

『コイツに任せときゃあいいかな』

そう言って蝙蝠はドラゴンの周りを飛び回る。
ブレスが不発に終わったのを見て、ドラゴンは爪によって斬撃を放とうとしていた。
だが、男の衝撃波を見て、振り上げかけた爪を下ろし、翼を目一杯羽ばたかせる。
その風によって、衝撃波をなんとか弱まらせることに成功。
だが、その威力はやはり大きく、ドラゴンは空中で大きくよろめいた。

『おっとっと…』

そう言いながらも蝙蝠はドラゴンの周りを飛び回り続ける。
その目的は、力を注ぎ続けることによってドラゴンの消滅を防ぐこと。

蝙蝠を倒さなければ、夜空とドラゴンは永久機関の如く復活し続ける。
それに男は気づけるか。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/19(土) 21:12:31.85 ID:Xq4Uqzedo<> >>586

何とか効いたか…?

【地上に再び降りるもどうも違和感を感じつつあった。あの不気味な生命体。何故あそこまで余裕なのか】

(俺の攻撃が見かけほど効いていないのか?仲間がモロに攻撃を受けたんだぜ?)

なんだこの違和感は…。

…なにっ!!!?

【男の両腕の装甲が剥がれ内部にある超振動波システムのみが露わになる。これは男の整備を勤めていた者がある時期から居なくなりメンテナンスが不十分だった事が原因】

…マジかよ、ここに来てこれとは。

【また現れる動揺。男は隙だらけになっていた】

<> イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 21:13:20.96 ID:wKjJS0NVo<> >>577
『……待て、こちらに突出してくる敵がいる。』

「そんなのが――――― どんな酔狂な奴でしょうか、恐ろしい。」

【今の今まで、起きていたのは蹂躙だ。どんな兵器も、どんな武器も、その尽くをその白い強化外骨格は排除してきた。】
【機関銃による掃射が、ミサイルの乱射がこの日本国の防衛にここに置かれた彼等をほぼ半壊状態へと追い込んだ。】
【しかし、これで終わる訳が無い。現れたのは、黒い外套の少年。その右手、左手に握るのは、そのどちらも人間が使用するには大き過ぎる兵器。】
【其処に並び立つ両者は。お互いに、人を殺すには余りにも大袈裟ともいえる装備を握り締めて。】

『ほう、あれは科学の塊では無いな。異能によるものだ、何とも恐ろしい。
 重機関銃に、ヒトマルの主砲か、あれは?使えるとしたら、相当な脅威になるぞ。』

「……やれる物なら、やってみろ!!」

【カメラ・アイが、主砲の銃口を捉え、危険を知らせる警告音がけたたましく鳴り響いた。】
【空中に滞空していたそれは、全てのエネルギーを左半身のブースターへと集中させ、主砲の一撃を回避した。】
【視界に表示されるロックオンの文字。二丁の機関銃の銃口を彼へと向けて、背部ブースターを噴射する。】

「雑魚ばっかりで退屈していたところを、どうも御苦労!
 そっちから歩み寄ってきてくれて、感謝の極みって奴かなぁ!!」

【そうして、彼女は引き金を引く。彼の上空を通り抜けながら、両腕に握った機関銃がけたたましい射撃音を鳴り散らす。】
【その射撃音は、あまりの連射速度に銃声が繋がって見える事から、電気のこぎりの異名すら戴き―――――】
【そんな物の連射など人体が受けてしまえば、その後はただの肉片と、シミが一つ残るのみであり。】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/19(土) 21:14:51.23 ID:ROEKiiOHo<> >>584
ハァ…あんたみたいなオトナが俺は一番大嫌いだ
都合のいいように子供を利用して使い捨てる
いいように言いくるめて都合よく道具にする

ま、俺に限っては人のこと言えないがな

【自分の前に現れた男に対し呆れたように言い放つ】

俺はエヌオー、まあどうでもいいだろうがな
建前を気にする司令官ほど無能な奴はいないと言うぜ?

【男が手にしたカードからは異様な雰囲気が放たれる】
【見飽きたはずの異能にもまだ上があると知れて心が躍る】

投降しろという割には殺しに来てんじゃねぇよ
頭のどこか吹っ飛んでんのか?ああ、吹っ飛んでんだな悪かった

【大きく左へ飛び光弾を回避する】
【当たらなかった光弾は背後のビルに突き刺さり容易く内装を吹き飛ばした】

ったくよ……日本の技術だかてめぇの昇進も知らねぇが
街を破壊すりゃァそれこそ昇進に響くぜ?

【口元は笑って哂って男への言葉を紡ぐ】
【手の先には漆黒の闇が一つ、二つ、三つ現れ剣へ槍へ短剣へと形を変えていく】

ま、次はこっちの番だろ……行くぜ?おっさん

【剣を手に槍と短剣は男へ向かって射出】
【それの間を縫って少年は男へと接近する】 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/19(土) 21:21:46.88 ID:rRyZzyWmo<> >>587
「やってくれるなぁ…」

白い球が集まって一つの女を形作る。
その女、夜空は男を睨みつける。
そもそも本体じゃないのだから、蝙蝠が女に目を向けることはない。
勝手に復活するとでも思っているだろうし、実際そうだ。

「ん?」

復活した女は男が焦っているのを見ながら再び剣を作り出す。

「そー…れっ!」

そんな掛け声とともに、女は剣を二回振る。
斬撃が再び男に向けて飛んだ。

ドラゴンはふらつきながらも何とか体制を整える。

『よしよーし、さすがドラゴンだな!』

上機嫌でドラゴンの周りを回る蝙蝠。
ドラゴンはその言葉を聞かず、爪を振るう。
斬撃がその爪より発射され、男に向かう。

二つの斬撃が2方向から飛ぶ。
威力はドラゴンの放った一撃の方が高い。
だが、どちらにしても巨大なダメージを受けることは避けられないだろう。 <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/19(土) 21:27:05.04 ID:ABYQNw3Fo<> >>583
まあ、この御時世に意外ですね
【振るった体勢のまま、瞳だけが飛来する闇を捉えた】
【弾丸よりも速く飛来する暗黒の槍は――これ以上の攻撃は幾度となく受けている身としては、現状態では、遅すぎるほどに遅い】
【本来ならば回避する必要すらない、と聖槍にて正面から打ち砕く選択取っていただろう】

【だが、それを避けた】
【一歩前に進むという一般的には極々短いはずの距離を移動する動作で――建物をぶち抜いて向こう側】

ああ、ちょっと移動するつもりでしたのに……相変わらず貴方は制御が難しいですね
ところで、私を止めようとするあなたはどちら様です?
【神聖と罪業を抱く槍に愚痴をこぼしながら、構えて明らかに人外の気配を漂わせている青年へと声を掛け】

っつ
【同時に下腹部を突き破り、大質量を伴った腕が飛び出した。それは神族たる龍の腕】
【外界へと這い出そうとする腕は掴むものを求めて、ぶち抜いた建物をさらに砕きながら青年へと殺到する】

【この程度で返事が出来ないのならば、別に聴く必要もないか、との判断からだが――】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/19(土) 21:28:15.69 ID:ROEKiiOHo<> >>585
『そりゃ現れるわよ…任務だもの』
「わ、私は巻き込まれ……」
『私はただ依頼としてAurigaの排除を受けただけ』
『で、後ろの娘は護衛対象。戦っては貰うけどね?』
「だからなんでですかぁ!?」

【蒼乃空の話は無視してフィアは続ける】

『礼儀、ね…私はフィア・ブラドル』
「あ、蒼乃空……です」

【男は背後のトレーラーを指差して爆弾などと言い、買ったら教えるという】

『ゲーム感覚ね……全くもって理解できない』
『それじゃあ空?援護はお願いね』
「えっ!?ちょ、結構これって重要な……」
『ええそうよ?だから勝つ…ないし撤退までは追い込まないとね?』
「えええええええええええええ…………」

【男の放つ殺気に向かって二人の少女は対峙する】

『それじゃ、行くわよ』
「ああ〜〜〜〜〜もう!やればいいんですよね!?やればぁ!」

【フィアは両手に携えた拳銃を男に向け】
【蒼乃空は大きく息を吸い込んで】
ファイア
『発射』
「守り手の意思を力へと 我が歌を力へと」
「総ての思いをその手へと 彼女に力与えられん!」

【発砲と少女の歌が交じり二重奏を奏でる】
【歌はその精度をさらに上げ】
【正確無比な射撃は男を貫かんと襲いかかる】 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/19(土) 21:33:57.80 ID:Xq4Uqzedo<> >>590

…くそっ。

【死を覚悟した。エラーを起こし超振動波システムは一時的にシャットダウンした。それだけではない。諦めていた】

【この二つの攻撃に対して男は何も出来なかった。もう死ぬと分かっていたのだから】



「----星は我が友。夜は我が下僕----」

「----闇夜に溶けろ。「染闇」----」

【突如現れたのは男を包み込む闇の柱。それは強大な重力を持ち斬撃から男を守った】

「…行け。ヴォルガス。」

【漆黒の巨大な龍が夜空から現れドラゴンに向けて黒い重力波を放とうとする。そしてその漆黒の龍から現れたのは黒い衣に身を包んだ男】

「…久しぶりだな、拳次」

し、師匠?本当に師匠、陽炎師匠ですか!?

「…あぁ、だが話しは後だ。まずはこいつらを蹴散らそう。」

【現れたのはもう一人の戦士。】

<> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/19(土) 21:35:22.82 ID:rRyZzyWmo<> >>591
「僕の名前なんてどうでもいいだろう?」

女の問いにそう答えて、自分に伸びてきた腕のようなものを見やる。
その腕のようなものがどれくらいの質量を持つかも分からない。

「《King Of Wall》」

だから、本気で止める。
巨大な黒い壁を発生させ、その腕を止める。

「《Needle Dispair Place》」

その壁から大量の太い針が噴き出て、その手を串刺しにした。
そのまま、壁を前進させ、女の元に発射しようとしている。
もし腕が串刺しで傷ついておらず、押し返されたなら、青年は他の屋根に飛び移り、ひとまずの撤退をするだろう。 <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/19(土) 21:41:34.81 ID:9+dt9+fLo<> >>588

「どひゃーー! こいつは生臭い! 強い!
強い悪とは正しい悪です! やがては滅ぼされる末路であっても

決して相容れぬ運命であっても! 強いものこそ美しい! 」


避けられる砲弾、掃射の応酬
互いに並の雑兵ならば 一連の動きで幾つの命を失っていたか
想像しただでも頬が緩む……ここまで美しき者との戦いに、胸が高鳴る


しかし、嗜好にはしる暇はない
惜しくて 惜しくて惜しくて溜まりはしないが…
相手との舞踏(いくさ)を続けるためにも
避けなければ……

スズキは主砲と機関銃を手離すと
真後ろに駆けて、蛇のように伸びる弾幕を掻い潜る
この蛇に喰われれば自分は死ぬ
そのスリルが、スズキの身こなしを軽快なものへとかえる

(何ですかこの弾幕は……堪んないです…ぞくぞくします! )
(避けてるだけじゃぁ、蜂の巣ですよ! )

スズキはヘリの残骸を視認すると其の影に飛び込む
動きを止めたスズキの周りを無数の弾丸が抉り…
クレーターと砂煙がスズキの生死を不鮮明な物へと変えて……


実際のスズキは煙の中でプロペラを両手に一対構え、大きさと硬度を強化し盾としているのだが……
白い害骨格…いや、白い悪魔のカメラが優れたものならば
砂煙の中で息を潜めるスズキに、痛恨の追撃を与えることも容易いだろう <> 坂神 幸一郎 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 21:42:36.44 ID:wKjJS0NVo<> >>589
「悔しかったら私を利用する立場になって見たまえ?
 最も努力する事もやめて悪の道カッコワライカッコトジを歩むことになった君達にはおそかったなー?」

【その光の弾丸がビルを吹き飛ばす。当たりこそせずとも、その強大な威力に、男は更にその余裕を加速させた。】
【彼の異能を目前にしながらも。今、明確な殺意を彼から受けながらも、彼は平然と彼を見下していた。】
【それは彼は圧倒的な異能の力を手に入れたからでも、明確な勝ちへの道筋が見えている訳でも無い。】

【――――― そう言う物なのだ。彼は、悪党を、無条件に自分よりも格下だと見ている。】

【それだけじゃない。彼はどんな人間よりも、路傍に転がる石ころよりも、彼等の事を下等だと思っている。】
【嬲る価値も無い、ゴミと呼ぶ事すら憚られる。正真正銘の、真に価値の無い物だと、彼はそう見下している。】
【彼は"決して負けない"と言う絶対的確信と、それに見合うほどの"強さ"をその身に纏っているのだ。】
【観点を変えれば。彼はどんな悪党よりも残虐な怪物に成り果てるのだろう。】


「街の破壊なんて君達人間社会からドロップアウトした馬鹿ボーイ&ガールに押し付けてしまえばいいんだ。
 なぁにこの非常時にそんな細かい事をとやかく問い質す奴なんて一人だっていやしないさ安心しろぉ。
 それにお前は世紀に大犯罪者なんだ例え死刑の様子を全国ネットで流そうと世論は私の味方だ。」


【両手の二本の鉤爪を高々と打ち鳴らすと、射出された二本の武器に対して、その二本を振るう事で地面へと叩き落とした。】
【金属音が甲高く響き渡り、火花が暗闇を照らす。そして肉薄してきた彼へと向けて、その右腕を引き。】

「ははは!!君の番なんて何年何月何日何時間何分何秒地球が何回回ろうと来ないに決まってる!
 私は子供は別に嫌いではないが子供の相手と言うのが苦手なんだ小さい癖にはしゃぎまわる力はぴんぴんある。
 だから眠っている子供を見るのが一番好きなんだよ私は!!」

【そうして引き絞った右腕の爪を、接近した彼へと勢いよく突きだした。】
【嬲り殺す、何て事も最早考えない。正真正銘、一撃でその命を吹き消してやらんとする必殺だ。】
【その力は正に"人外"。一撃で現代戦車の装甲を貫いて引き裂いてしまうほどの強烈な切れ味と怪力から、それは繰り出される。】 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/19(土) 21:44:11.68 ID:rRyZzyWmo<> >>593
「あちゃー、二人目かー」

全然焦っていないような声色で、女は言った。

「しかもあれは竜?なら…」

武器を片手剣から巨大な鎌に変更する。
その装飾過多な鎌を構えて、女は微笑んだ。

「でっかい奴にはこれが一番かなっ」
「《エクスキューショナー》!」

そう言って女は鎌を竜に向けて全力で振り抜く。
さっきまでとは比べものにならないほどの斬撃が竜を真っ二つにせんと発射される。
その斬撃は、大抵の金属ならば布のように切り裂けるレベルの一撃。

蝙蝠は現れた二人目を見据えて、一瞬その動きを止めた。
黒い波動を受けてよろめくドラゴンに力を分け与える。

『二人目、ねえ…』
『そんじゃあ、お前も使うことにするぞ…っと!』

そう言って再び生命体を発生させる。
巨大な鷹が現れ、さらに高空に飛び立った。
それと同時に体制を立て直したドラゴンが再びブレスを龍に発射する。 <> 48代目アフロキング・ボンバー
◆MIE7pOO3u2<>saga<>2013/10/19(土) 21:44:50.65 ID:lhkFZeUJo<> >>592
「うぐっ・・・」
撃ってきたか・・・
銃を持ってる以上は撃ってくると確信していたが・・・ヤケに精密だな。
歌が関係しているのか・・・
俺様はその銃弾を前に一歩後退する。

「悪いな、銃弾で倒れるほど、俺様の筋肉は貧弱じゃ無いんだ。」
俺は服を着ていた脱ぎ捨て、上半身裸の姿となる。
そして、拳を構えて右手を突き出す。
このパンチを当てるには少女とは離れすぎている。
だが・・・この拳に魔力を込め、放出させる事によって、拳のサイズの魔力の塊が少女に向かって飛んでいく。
魔法弾って奴だ。速さは銃弾と同じぐらいと言った所だろう。
狙いはフィアだ。本来は後ろで歌ってる奴から狙うのが正解なんだろうが、前線で戦う奴を無視するのは俺のやり方じゃない。

【男が突き出した右手には腕時計を身に付けており、彼が左利きである事が伺える。】 <> 48代目アフロキング・ボンバー
◆MIE7pOO3u2<>saga<>2013/10/19(土) 21:48:01.88 ID:lhkFZeUJo<> >>598
//ごめん追記

【彼の身体は確かに銃弾が当たった跡がある。】
【だがその跡は赤くなっているだけで、銃弾が身体に穴を開けた跡が無い】
【その跡は彼が常人を超えた様な筋肉を持っている事を示している。】 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/19(土) 21:55:11.38 ID:Xq4Uqzedo<> >>597

「…拳次。腕を貸せ。」

えっ、何をするんですか?

【黒い男がサイボーグの男の壊れた腕に触れる。すると壊れた腕は黒色の腕へと変化していた】

「…俺の闇をお前に与えた。それなら使えるはずだ。」

師匠、ありがとうございます。

「…来るぞ。ヴォルガス!」

【龍は真っ二つに切り裂かれる。だが闇の塊である龍は飽くまで黒い男の一部。真っ二つに切り裂かれた龍は一つに戻ろうとしていた。だがそこにブレスが放たれ龍はよろめき倒れる】

師匠、援護を頼んで良いですか?。俺に考えがあります。

「…任せろ。」

【男は飛び出す。向かったのは普通の女の子の方だ。】

「衝撃破・黒波満沈」

【男は重力の力が加わった黒い衝撃波を少女目掛けて放つ。それは直前で分散し無数の小さな衝撃波となり相手を襲おうとするだろう】

<> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/19(土) 21:58:45.76 ID:ROEKiiOHo<> >>596
悪いがごめん被るよ、あんたみたいな奴は下にも置きたくないし上にも居て欲しくない
実際……あんたは部下から『信頼』なんてされてないだろう?

【少し苛立ったように少年は吐き捨てる】
【こんな奴は何を言っても無駄だと解っている】
【全て自分が正しいと思い込み】
【相手の想いなど何一つ理解しない、理解しようとしない】

【なら話は簡単だ、いつも通り何も変わらない】
【自分は正しいとなんていう必要もない】
【むしろ言えば言うだけこの手の輩は増長し愉悦に浸る】

流石偉い人は考えが違う、言葉だけ聞けばあんたが悪党だよクソ野郎
ま、事情はどうあれ自分から俺は悪党になることを決めた
後悔はしないし反省もしない、だから…………

【少年は男の繰り出す一撃を見据える】
【喰らえば即死、ないしは致命傷は確実】
【だが当たらなければどうということはない】

ならそれは死んだ子供しか愛でれないんじゃないか?
やっぱりあんたは正義の味方じゃなくて悪党だよ

【男の繰り出した必殺の一撃】
【その腕の進路に沿わせ、外側へ向けた闇を作り出す】
【ほんの少しだけ軌道を逸らしギリギリ自分に当たらない位置へ】

っらァ!

【その隙間へ体を滑り込ませ】
【手にした闇の剣で男の脇腹めがけて振り抜いた】 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/19(土) 22:02:42.12 ID:rRyZzyWmo<> >>600
「よっしゃ!」

龍を倒したことを喜び、女は軽くガッツポーズを決める。
そこに大量の衝撃波が来る。
女は一瞬鎌でいなそうとするが、衝撃波によってバラバラに分解された。
再び白い球となり、人間の姿に戻ろうとする。
もし追撃が来ず、人間に戻ることができたら、ハンマーによる攻撃に移るだろう。

『よし、お前ら、本気でいけ!』

ドラゴンはブレスを吐いたあと、爪による攻撃に移る。
大量の斬撃を男二人に向けて発射する。
それと同時に、空中を飛んでいた鷲が飛行をやめ、高く鳴いた。
その途端、鷲の体より小鳥が生まれ、男に向けて急落下する。
それは弾丸のように衝撃波を纏いながら着弾地点を破壊するだろう。
爪による斬撃と小鳥による特攻。
それを防げなければ自ずと高いダメージを受けることになる。 <> イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 22:03:58.03 ID:wKjJS0NVo<> >>595
「避けた……!?な、何ですか、あいつ…!!」

【この戦場で、この戦争で。イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルクは、一度たりとも頬を緩める事は出来なかった。】
【人の命を奪う事に、喜びを抱いたことは一度も無い。戦いを楽しいと思った事なんて、一度だってない。】
【しかし、彼は何だ。何で、あそこまで楽しそうなんだ。こんなタイプの敵は、彼女は初めて経験する。】
【砂煙が彼の姿を掻き消した。一瞬、彼の姿が掻き消されるが、カメラ・アイがその姿をまた映し出す。】
【両手に握った機関銃を手離す。両手に握るのは、腰に納められていた特殊合金のブレード二本。】

『やはり、只の人間では無いな…。私達が言える事でもないが、化物だ、奴は。
 たまにいるんだ。こういう、戦いに至福の楽しみを持った、歪んだ変態が。』

「……仕留めます!ここで仕留めます!!」

【背部ブースターを全開にし、両手に一対の盾を構えた彼へと向けて、全速力で接近を開始した。】
【金属すら叩き斬る特殊合金によって構成された両刃のブレード。その威力は、強化外骨格と相まって非常に強力な物になる。】
【―――――だが、それを使用するのに当たって。白い強化外骨格は、彼の目前で一瞬、その動きを停止させることになる。】
【通常戦力相手には隙にもならない程だ。だが―――――異能者相手ならば、どうだろうか?】


「ここだ!!」


【無事、彼の眼前へと辿り着くことが出来たのなら、その動きを一瞬だけ停止させ。】
【そう言って、彼女はその強力な特殊合金の塊の刃を振り下ろさんとするだろう。】 <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/19(土) 22:08:57.79 ID:ABYQNw3Fo<> >>594
あら、つれない人
覚えるぐらいはいいのではないですか?
【背筋に脂汗を浮かべて、ビルを鷲掴んであまりある龍の腕が貫かれるの知覚する】
【龍の鱗を容易く撃ち貫いた針の破壊力に内心舌を巻き――納得もする】
(半神とはいえ、さすがに赤子では無理ですか)
【納得するや否や胎内と外界の境界空間を閉じ、龍の腕を容赦なく切断】

“解放――”

【打ち出された壁を前に、赤錆びた槍から魔力が神聖を帯びた流出し――、】

ひっどい威力ですねぇっ!
私じゃなかったら……生きてる人は生きてますね、ええ
最近悟りましたが種族なんて飾りですし
【壁から打ち出された針が左肩を貫き、右腕の槍が壁を受け止めていた】
【流出した魔力は紅い光となって槍へと纏い、万象へと干渉する矛と化していた】

それでは、御返しします――ね!
【壁を爪楊枝で刺したリンゴのように持ち上げ、槍を振るい、青年に向かって壁を投擲する】
【その速度は相変わらず分厚いコンクリートをぶち抜かん程度に速い。】
【……速いが、先程の移動に比べると明らかに遅い】
【まるで力を槍に割いたているかのように――】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/19(土) 22:10:25.10 ID:ROEKiiOHo<> >>598>>599
『やっぱり銃じゃ無理か…』
「なんでわかってて撃ったんですか!」
『一番得意なのは銃だもの、仕方ないでしょ?』
『そんなことより、歌止めないで?戦意が高翌揚するの』
「はぁ…人使い荒いなぁもう……!」

【短いやりとりをして向き直る】
【だが男はその時既に次の手を打っていた】

『くっ…!?』

【魔法弾がフィアの体を撃ち抜き躯が軋む】

「フィアさん!?」
『いいから次に備えて!』
「っ……戦士に安らぎを 一時の休息を」

【蒼乃空は次の歌を詠唱する】
【次の歌は癒しの歌を、フィアの軋む躯を立ち直らせる】

『ありがとう、次…行くわよ?』
「(コクコク)」

【歌っているため頷くだけだが了解する】
【そしてフィアが銃を投げ捨て刀を手に突貫した】 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/19(土) 22:20:53.86 ID:Xq4Uqzedo<> >>602

(調子が…戻ってきたぜ!)

…やっぱりか!師匠!!こいつらの本体。大凡力の根源は恐らくあそこに居る化物だ!!

【ハンマーを両手で防ぎながら黒い男に叫ぶ。何度ダメージを与えても復活する少女と龍。未だダメージをまともに与えていないのはあの化物のみ。消去法だがあの化物に何かあると踏んでいた】

「…成る程。」

「…ぐぅ…!!」

【大量の斬撃を黒い男は闇を用いて迎撃する。だが全てを迎撃するには至らず体の幾つかに斬撃が当たり傷がつく】

くっそ、やっぱり強い。だが楽しくなってきたぜ…!!

「衝撃破・黒鯱」

【そしてサイボーグの男はハンマーを否し大量の斬撃を衝撃波で弾き飛ばす】

俺の振動波システムと、師匠の闇を舐めるんじゃねえぞ!!

【小鳥による特攻。真っ正面から両手で受け止める。振動を操り衝撃波を放つ超振動波システム。男は小鳥を受け止めた瞬間。超振動波システムをフル活動させ相手の衝撃を分散させ何とか防ぎ切った】

行くぜ、化物。

「衝撃破・黒波」!!

『…重力波』

【黒い重力波と長く連なった黒い光線型の衝撃波。それは化物目掛けて走っていく】
<> イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 22:25:34.54 ID:wKjJS0NVo<> >>601
「な、なにぃ!?う、ぐぁっ!!」

【ぎぃん!!と、金属を斬ったような感触を、彼はその剣に味わうことになるだろう。】
【火花が飛び散り、鎧の様な外骨格装甲に罅が入る。外観からは、大したダメージを負っている様には見えないだろう。】
【だが―――――その衝撃は内部へと伝搬し、彼の身体へと叩き込まれていた。】
【大きく態勢を崩して、後方へと二、三歩下がり、攻撃された脇腹を右腕が痛々しげに抑える。】
【更に体勢を立て直すと、彼を睨み付け乍ら、大きく跳躍して距離を取り、その爪を忌々しげに突きだした。】


「―――――や、やりやがったな……!微塵と呼ぶにも憚られるクズの癖に技術だけは一丁前だ。

 腹立たしい!人類の汚点が、この私に傷を付けるなんて、ふざけるなよ!!」


【そう言って、正しく虎の如く、大きく咆哮すると、口部より先程放ったものと同形の弾丸が放たれる。】
【先程よりも威力は高い。最早この市街地に容赦なしと、焼き尽くさんばかりの光弾を手当たり次第に放ち始めた。】
【彼の背後のビルが半分ほどまで崩れ終えた時、その光弾の連射は一旦だが、終了を迎えるだろう。】

「ふ、ふふ、クソガキめ、私に生意気な口を叩いた挙げ句私に対して傷を負わせるなど言語道断だ。
 最初から生きて帰ってこれる思っていたなら御笑い種だが、お前の生還の可能性は一割たりとも残っていない!
 存分に脅えろ、貴様の様な下等な生物に脅えるなんて立派な感覚器官があったらの話だがなぁ!!」

【立ち込める砂煙、その中にいるであろう彼の向けて、怒り狂った様子でそう、より早口に捲くし立てた。】
【存在価値すらないと認識している、ゴミと呼ぶ事すら勿体無いと感じる様な、見下した存在に傷を付けられた。】
【その怒りは、非常に深い物がある。】


「それとも今の掃射で死んだかァ?となれば文字通り、跡形も残ってはいないぞぉ……。」


【くくく、と笑い声を漏らしながら、砂煙が晴れるのを、彼は御丁寧にも待った。】
【どうせ生きていようと、最早まともに動けまい。そう考える彼の絶対の自信と、致命的な慢心ゆえのその行動だった。】 <> 坂神 幸一郎 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 22:26:15.96 ID:wKjJS0NVo<> >>607
/おっと、名前ミスです! <> 48代目アフロキング・ボンバー
◆MIE7pOO3u2<>saga<>2013/10/19(土) 22:27:33.07 ID:lhkFZeUJo<> >>605
「仲間を信頼しているみたいだな。」
信頼しあった仲間を後ろにして戦う、か・・・
何かを背負って戦う奴は手強い・・・
背負っているのが人なら、尚更だ・・・
それを守る為に必死になるからな・・・だが・・・

「悪いな、何かを背負って戦ってるのは俺様も同じなんだ。」
この作戦の指揮を取っているのはハンスだ。
アイツはこのアウリガの為、アウリガの目的の為に指揮を取っている。
アウリガって言う看板を背負って戦っているんだ。
ここで無様に負けて、アウリガのメンツを汚すわけにはいかねぇ・・・

「さぁ行くぜ!!アイアム・・・ボンバー!!」
刀を持って突っ込んでくるフィアに対して、俺様は拳を構えて前進する。
そして拳が届く範囲に近づいた所で、その拳を放つ。
鍛え上げた筋肉を持ったパンチに、魔力を込める事によってパンチの破壊力を増幅させる。
あの刀が普通の刀とは思えない。後ろの奴が細工しているだろう。
だが、俺は敢えて正面から行く。正面から来る奴に対して、小細工はしたくないからな・・・ <> スズキ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/19(土) 22:39:49.41 ID:JBbbeRST0<> >>603

残骸の陰で息を[ピーーー]中、暫くして、弾丸の嵐がやむ……。

何が来るのか…、やはり隠せない。胸の高鳴りも、緩む頬も。
武者震いも愛しさも、全て総てが止められない。
最早とまるはずもない。こんな至上の悪と相対しては

それは、一瞬であった。 一瞬のスキ。 一瞬の愉悦。

しかし、悪魔にとってその隙間は欠伸のでるほど退屈で長かったものに違いない
気付けば目の前にいたのだ。息をするように肉薄する。目を閉じて唇を寄せ合うように

「ほんっとぉにさいこーですよ! 今夜は! 」

互いに僅かな空白を喰いあうように、スズキもまた刹那の間を読み
振り下ろされたブレードを───止める…!!

(な、ななな! とまらない!! 止められないですって!?
 このスズキともあろうものが!! )

────が、それも一瞬……

最強の盾と最強の矛は同時存在を許されない。
今、この場面に置いて、スズキの奮う最強の盾は 悪魔の矛を以てして崩され
弾き飛ばされる! 街中に溢れたビルの残骸に、叩きつけられた!

本来ならば切り伏せられるところをスズキは盾に受けた衝撃を利用し後ろに退いたのだ!
時には敗北さえも受け入れる。 そして相手の実力(みりょく)を吟味し、感じる。
紛れもない生を快楽を。 故に、簡単には[ピーーー]ない。


(くぅー・・・ これはやばいです。スズキぴんちです
 追撃されたらアウトなぱたーんて奴ですよー・・・)

しかし、スズキは追い込まれる。
右手に大きな瓦礫を一つ握りしめ、崩れた壁に寄りかかりながら
相手を見つめて、微笑み叫んでみせた

「掛ってこいです。 このしろくまやろう! 」 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/19(土) 22:49:28.17 ID:ROEKiiOHo<> >>607
硬ってーな……技術だけじゃどうにもならないか
とはいえ、体の方には多少聞いたみてーだな?

【外骨格に罅は入った】
【だがそれだけのためにもう二度、三度あの攻撃をくぐれるか】
【答えはNOだろう、いくら何でも二度目は確実に対処されるはずだ】
【正直に言えばあんな博打をやりたいとも思えない】

【男が大きく跳躍して距離をとる】
【そして何をするかと思えば初めに口が開く】

ああやってやったさ、どうだよ?力だけでもダメってことだ
ましてやお前みたいに慢心してる奴に……

勝利こそなくても敗北はない

【さっきの自分の一撃に激昂した男は手当たり次第に光弾を放つ】
【もはや無差別攻撃、もしも自分がさっきまでいた兵士を始末しなかったらこの男の餌食だったのだろう】

【光弾とともに男の声が響く】
【だがとてもではないが言葉を返す余裕なんてない】
【だから心の中でだけ吐き捨てる】

(怖いに決まってるだろ?けどな、俺は生き残る必要があるんだよ)
(お前なんかにゃ一生かかってもわからない感情かもしれないがな)
(だからよ…てめぇのその口は一度黙らせねぇと気がすまねぇ!)

【闇でできた武器をすべて消し去る】
【自分が最大で出せる闇の球体の数は五つ】
【それ全てを使っても防ぎきれるかは多少怪しくはあるが】

(やらないよりかはマシだろ……ってなぁ!)

【闇の球三つを自分の体に纏わせる】
【それは鎧として自身を護らせ】
【残りの二つを盾と剣として剣を地面へ突き刺し光弾に備える】

【爆煙と土煙の中から黒い人影が現れる】
【その黒い人影、闇の鎧を纏った闇の騎士】

誰が死んだって……?残念、生き残ったよ

【見た目こそ外傷なく見えるが鎧の下は痣だらけ】
【肋も数本持って行かれている】

ほら、慢心野郎…続きをやろうぜ?

【仮面の下でニヤリと笑い】
【男へ向かって一歩踏み出した】 <> イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 23:02:46.36 ID:wKjJS0NVo<> >>610
【剣を振り下ろした。あのMG42機関銃の掃射を耐えたのだ、その強度は並大抵の物では無かったはずだ。】
【事実、その振り下ろした剣に、金属をバターの様に切り裂く剣に対して、非常に強力な手ごたえを感じたのだ。】
【だが、打ち勝った。悪魔の矛は、最強の盾を斬り伏せて、その持ち主を弾き飛ばした。】
【本来ならば、ここで決着はついていた。盾ごと切り裂いて終わっていたのだが、やはり、只者では無い。】
【彼はその衝撃を利用して、後方へと弾き飛ばされたのだ。】

「……!!な、何故…!」

『まだ、まだやる気か……武器も何もない状態で……狂人め。』

【彼は立つことすらままならないのだろうか。崩れた壁に寄りかかって、其の身体を支えているように見えた。】
【ここまで追い込んで、尚応戦する、と言う事は、確かにある。負け惜しみと挑発する事もあるだろう。】
【だが―――――だが。こちらに向けて微笑みかける様な奴と、彼女は相対した事なんて一度たりとも無かった。】

『―――――やれ!やってしまえ!イルマ!あのイカレの、息の根を止めてやれ!!』

「く、う…!なら、なら望み通りに!!
 望み通りに、お前を、真っ二つにしてやる!!」

【二本の特殊ブレード。先程、あの盾を破壊したそれを、強化外骨格の筋力補正越しに、力強く握り締めた。】
【もうブースターを使う事も無い、ただ歩み寄って振り下ろすだけで、奴を仕留める事が出来る筈だ。】
【今まで奴が武装以外の物を使用した形跡はない。つまり奴は"そういう"異能の使い手だ、武器に頼る形の戦士だ。】
【ならば、恐れる事は何もない、あんな石ころ一つで、この"スツーカ"の装甲には罅一つ入れる事は出来ない。】


「ここで、死んじゃえ!!―――――――――化物ッ!!!!!」


【そう言って、両手の特殊ブレードを振り上げて、今度こそと、彼に向って振り下ろした。】
【次は逃げ場はない、盾に出来る物は握っていない。幾ら異能者だろうと、丸腰なら何の脅威にもならない!】
【その身体を容赦なく破断せんと、冷たい刃が迫る。】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/19(土) 23:03:46.33 ID:ROEKiiOHo<> >>609
『冗談……でしょ!?』

【今蒼乃空が歌っているのは治癒効果を乗せた歌】
【刀自体も通常兵器のそれであり、耐久度などはお察しの状態】
【故にギィンと言う甲高い音とともに刀が折れてはじけ飛ぶ】
【そしてその拳は威力をそのままにフィアの脇腹を捉え】
【吹き飛ばされたフィアは地面を二転三転してようやく止まる】

『歌……やめないでよ?それで立ってられるんだから』
「〜〜〜〜〜〜〜っ!」

【悲痛な顔をしながらも蒼乃空は歌をやめない】
【治癒効果を乗せた歌を歌っているからこそフィアが立てるのだ】

『能力者に通常兵器は無用の長物……わかっててもやりきれない』
『なら、ちょっとは頑張るしかないじゃない………!』

【フィアの瞳がより紅く染まる】

『転送用意……』

【ヴン...という音と共に空間がより大きく歪み】
【フィアの正面に長大な近接戦闘用機械兵器が転送される】

『複合大型近接兵装ヴァンガード・ユナイト・ブレイド……VUB、起動!』

【その巨大な大剣を杖がわりに立ち上がる】
【守るべきものを守るために】

『まだ…終わりじゃない!』

【徐々に徐々に機能は回復していく】
【だがそれも微々たるものであと数回攻撃を受ければ機能停止になるだろう】

(その前には…ケリをつけたい)

【再びの突貫】
【だが今度は男の目の前で大きく跳躍し背後を取るつもりだ】 <> 坂神 幸一郎 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 23:22:50.19 ID:wKjJS0NVo<> >>611

「―――――な、な……!!」

【現れたのは漆黒を纏った鎧の騎士。その姿は、男から見てみれば、何の外傷も無く、平然と出てきた様にしか見えなかった。】
【勝利は確信していた。彼は優秀な人間だ。でなければこの性格の悪さで、自衛隊で相応のポストを頂ける事は無かった。】
【分析していた。彼の闇の性質を。彼の闇の強度を。初手で、三発の光弾を撃った時に、短剣を叩き落とした時に。】
【この光弾の掃射で―――――異能者は頑丈だ、仕留めきれるとは行かずとも―――――戦闘能力を失わせるには十分な筈だった。】

【しかしかの少年は―――――其処に立っていた。】

「何故生きてるんだ、貴様ァァ!!!!!!!!!!!」

【咆哮して、歯噛みして。その思い通りにならない事に、彼は激しく憤っていた。】
【この自分の力でねじ伏せられない下等生物がいる事は有り得ない。そんな事が許される訳が無い。】
【彼が掲げているのは、歪み狂っているとはいえ、正義の旗だ。何年もの間、この日本国を、国民たちを守ってきた。】
【そんな自分が、こんな悪党に敗北するなど、絶対にあってはならないことだ。】


「まるで便所にこびりついた糞の様だ!
 貴様は死にぞこないだ、これより造作も無くお前は死ぬ!
 豆腐を崩すよりも簡単に塵を吹き飛ばすよりも簡単に蟻を踏み潰すよりも簡単に、お前は死ぬ!!」


【右腕の爪を掲げた。今度こそ、少年の身体を貫かんと、月光を浴びて鈍く光る。】
【そしてそれを大きく振り上げると、男は少年へと駆け出した。その速度は人外の物だ、成人男性よりも遥かに早いだろう。】
【然し――――その動きは、非常に単調で。】


「  オ  ォ  ォ  ォ  オ  ォ  オ  オ  ォ  ォ  ォ  ォ  !  !  !  !  !  !  ! 」


【血が昇り過ぎた其の攻撃は、避ける事も容易で――――――迎え撃つことも、苦では無い筈だ。】 <> スズキ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/19(土) 23:30:47.14 ID:JBbbeRST0<> >>612

受け身。 スズキは相手の接近を赦し、反撃を狙う。
…というよりも眼前の悪魔が意図的にこの状況を作ったのか定かではないが
先ほどの距離感を保たれたまま遠距離砲撃でも受けていれば、スズキは容易く死んでいた

ツキが廻っているのか、相手もたいがい狂人なのか……
きっと、たぶん恐らく後者なのだろう。
奴は自分と同じ人種なのだと。正義に仕える化け物と悪徳に溺れた怪物と。

───この悪魔め。目の前にまで迫ってきた巨体に対し内心ごちる
───この私が化け物ならば、おまえはなんだ。 戦う意思のない市民を殺し、この宴を催した貴様らは
───この惨劇を彩ったのは誰なのか。おまえだ。おまえらだ。そして正義はこちらにある!

というよりも! 悪魔だとか! 化け物だとか関係なく!!!


「おめーが[ピーーー]! この、悪魔! 白い悪魔が! しろくまがぁ!  」


強者! その一言で十分!!

スズキは『大きな岩』を『巨大な岩』へと強化! 次いで、本来の能力!!
触れた物の武器化! それにより『大きな岩』は『巨大な大剣』へと変貌させ…


「────さいこーにだいすきですよぉ!」


両腕に剣を握り、弾く!! ブレードを!!
最強の盾が駄目ならば…悪魔の矛を食い潰す、正義の矛の 『一撃』を!! <> 48代目アフロキング・ボンバー
◆MIE7pOO3u2<>saga<>2013/10/19(土) 23:31:18.99 ID:lhkFZeUJo<> >>613
「チッ・・・」
フィアめ・・・背後に飛び込みやがった・・・
正面から構えていた俺様は奴に不覚を取る。
相手に攻撃の隙を与えてしまった。

「トレーラーの助手席に爆弾を遠隔操作するリモコンがある。
 そいつで爆弾を解除できる。爆弾そのものは・・・さっき言ったんだったな・・・」
俺様はズボンのポケットからトレーラーの鍵を出し、フィアに対して援護してた空って奴に投げ渡す。

「勝ったら開けるって約束。少し変わっちまったが・・・俺様を此処で叩き切っても構わない。
 だがその時は、そうだな・・・墓ぐらいは作って置いてくれ。娘にもその場所を教えてやってくれ。」
俺様は拳の構えを解き・・・

>>襲撃側all
「悪いが、俺様のスタンドプレイで爆弾は撤去されそうだ。
 すまないな、俺様だけの戦いだけじゃないってのに・・・
 それから、次のカートを決めて置いてくれ。
 引継ぎは出来そうに無いけどな・・・」
俺様は襲撃任務に参加したアウリガのメンバーに無線を送る。 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/19(土) 23:37:29.51 ID:ROEKiiOHo<> >>614
なんで生きてるかって……?そりゃお前、命があるからだろう?
とはいえ身体はボロボロなんでね、その兵器もなかなかの代物だよ

【思い通りにいかない、計画通りにいかない】
【この手の人間はそれだけで簡単に激昂し、理性を失う】

ほらやってみろよ、簡単に殺してみろよ
冷静になれよ、じゃなきゃ俺よりも弱い奴にすら勝てねぇぜ?

【男の一撃を盾を使っていなす】
【もしも彼が冷静であればこんなことはなかっただろう、そんなことを考えながら】

チェック

【少年の剣が男の脇腹、罅の入った部分を叩く】
【だがそれは攻撃というものではなくトントンと軽いもの】

わかるだろ?冷静になればまだしも……
頭に血の登ったお前に俺は殺せない

【まるで諭すように男へ言い放つと】
【数歩男から距離をとった】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/19(土) 23:52:01.74 ID:ROEKiiOHo<> >>616
【振りかぶったVUBを男の頭の上で止め】
【虚空へと放り投げ転送し男に背を向ける】

『………貴方、悪人って程でもないのね』
「フィア……さん?」
『戦意がないものは攻撃するに値するかしら?』
「え、ちょっとこれ…!」

【空はトレーラーの鍵を受け取り、慌て】
【フィアはまた別の兵器を転送する】

『96式装輪装甲車…自衛隊の使う車両よ、これでどこへなりとも行きなさい』
「フィ、フィアさん!そんなことしていいんですか!」
『さぁ?私はあくまで敵の排除と貴女の護衛だもの』

【微笑んでフィアは爆弾を解除する】

『それじゃ、空?爆弾解除に行くわよ』
「えっ、ちょ本気d」
『それじゃあねケニー・ホップス、いえボンバーの方が良かったかしら?』
「そ、それでは失礼します!」

【男に装甲車を与えて二人は爆弾を解除しにその場を立ち去ろうとした】 <> イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/19(土) 23:53:56.79 ID:wKjJS0NVo<> >>615
【正義の矛は―――――――――悪魔の矛を退けた。】
【強化外骨格によって握られた特殊合金で構成されたブレード。それは、握り締め続ける事に耐え切れず、手放されてしまった。】
【二本のブレードは、遥か右方へと放り出され、その鋭さにアスファルトに突き刺さり、その動きを静止させた。】
【そして彼女―――――イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルクもまた―――――その出来事に、暫し、呆然と佇んだ。】

「う、そ――――――?」

【決着はついたはずだった。二本の剣が、彼を三枚におろして一巻の終わりにしてしまうはずだった。】
【それがどうだろうか、その手の中に握っていた武器は全て手離され―――――残された武装は、肩部ミサイルポッド。】
【然しこれを使用するには、距離が近すぎる―――――――――】

『何をしている、イルマぁ!早く、早く距離を取れえぇ!!』

「あ、ぁ…―――――!!」

【そして彼女は其処で漸く正気を取り戻し、強化外骨格前面に配置されたブースターを噴射しようとした。】
【だが、この隙は余りにも致命的だ。この、正義に仕える化け物が、果たして、佇む彼女を見逃すだろうか。】
【そしてこの狂人を、ようやく屠れる機会を失った彼女は。彼女の心は、最早限界に近い。】


「な、何で……!!確かに、あの距離なら、奪れた筈なのに……!」


【如何に血と硝煙の世界の中を駆けていようとも、その中にあるのはただただ一人の、年頃の少女だ。】
【『逆鉤十字』と『Auriga』の両方を背負う、大悪党たちの一人であろうとも、その精神は未だに未成熟だ。】
【故に―――――彼の様に。正に"分かり易い狂人"との戦いで、その精神の摩耗の蓄積は大きなものとなっていた。】 <> 48代目アフロキング・ボンバー
◆MIE7pOO3u2<>saga<>2013/10/20(日) 00:03:12.75 ID:VdQ+aJv3o<> >>618
「チッ・・・情けを掛けやがって・・・」
トドメを刺さなかったか・・・
更には装甲車を渡して・・・

「だが、此処にいるカートは死んだ。
 俺も50でな。そろそろ引退を考えていた所だ。
 お言葉に甘えて、何処へなりと行って来るぜ。」
俺様は立ち去ろうとする二人を見送り、俺様もその言葉の通りに装甲車に乗り込み、その場を立ち去る。
これで俺様の戦いは終わりだ。

>>襲撃者all
「おっと、無線のスイッチを切り忘れたぜ。今のやりとりが聞こえただろう。
 俺は今日で引退だ。カートとしての引継ぎも出来ずに悪いが、探さないでくれよ。」
俺様はその言葉を言い残し、無線をその握力で握り潰す。
アウリガメンバーに俺の行き先を伝えるつもりは無い。
何処かで静かに暮らすつもりだ。

//こっちはこれで〆で。 <> 坂神 幸一郎 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/20(日) 00:09:11.51 ID:aJ/UYzGuo<> >>617
「お前、お前―――――お前ぇ!」

【とんとん、と。彼の罅の入った脇腹を指先で叩かれた。それは最早、攻撃ですら無い。】
【もう、いつでも殺せるという意思表示であり、自分よりも醜く劣る生物に生かされている屈辱に、彼はまた怒り狂う。】

「嘗めるなぁ!!お前みたいなやつが……悪が……!私を嘗めるなんて…!!
 あってはいけないんだ、あってはァァァァ!!!!!」

【次こそはと、男はまた右腕を振り上げて、彼へと立ち向かおうとした。】
【然し、それまでだった。男のその変質した、怪人とも言える様なその姿に、綻びが生じ始めたのだ。】
【先ず、その罅割れた脇腹から。次に、全身へと、彼の身体が、光の粒子となって徐々に崩れ始めていた。】

「な、何故だ……!もう、もう活動限界だと……!!そんな、私はまだ……!!」

【光が収まる事には、其処にはただ一人。軍装を身に纏い、カードを握り締め、膝をついた中年の男が独りだった。】
【部下は何処かへと退避したのだろうか、当然だろう、あれだけ暴れ狂ったのだから。】
【そして―――――それが、今回の彼の敗因の一つでもあるのだろう。】


「――――いや、戦える、私は、まだ…!!」


【彼は、懐から素早く取り出した9mm拳銃の銃口と照準を、彼へと合わせた。】
【…それでも、歪み狂っていようとも。彼は、正義の味方だ。国民の命を預かり、戦えない人々の代わりに戦う。】
【そう覚悟して、この自衛隊に入隊した、その点だけは他の隊員と変わらない様な男だ。】


「お前みたいなやつを!野放しに!出来るか!!ああ!!」


【そう叫んで、自動拳銃の引き金を引いた。弾倉が空になり、スライドストップを起こすまで。】 <> スズキ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/20(日) 00:09:45.33 ID:OAaoOUO/0<> >>619

────弾いた…! 悪魔の一撃を! 凌いでみせたのだ! 止めてみせた、白の狂気を…

しかし、スズキは悪魔に対し追撃を送るまえに大剣を手放し二本のブレードへと駆けて…
もしその二つの剣を捉えつかもうと試みる。

そして、その二つを手にしたのなら、その片割れを相手に目掛けて軽く放り…

「剣を取るですよ白い悪魔・・・
 正義の化物が屠ってやります
 おまえの外骨格とスズキの能力・・・

 どっちが優れているか、勝負って奴です」

正義の狂人、いや文字通り本当に狂ったものが正義を名乗っているにすぎないスズキ。
彼は、彼女は自分の行いの全てが『正義』だと盲信している。
彼女が仕えているのは絶対的な正義(じぶん)でありブラックシールドへの服従など建前でしかない

彼女は求めているのだ。絶対的な正義を磨きあげるに相応しい試練を、敬意に値する反吐のでるような悪を
根絶することを、殲滅することを、誇りをもって 正義を掲げて 勝利することを


故に、スズキはブレードを両手で構え駆ける

その鋭さが極められた刃を以てして! 外骨格を切り裂かんと!
しかし、このブレードに関しては一日の長が相手にある!
スズキには分からなくとも、使い慣れた(?)相手にこそ分かる隙もあるかもしれない!

だが、スズキは駆ける! 果たして結果は、悪魔が姿をさらすのか!? 正義は地に堕ちるのか!?   <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/20(日) 00:37:28.94 ID:Ek7UmESFo<> >>621
…………………

【自分の前にいるのは力さえ失った只の人】
【歪んだ正義を信じる悲しき正義の味方】
【仲間さえも退避し見捨てられた男】

【拳銃の弾丸など今の自分は避けるまでもない】
【むしろ避けようと思えなかった】
【この男もどこか自分と同じだったから】
【自分の信じる正義のためなりふり構わない姿が】

【男の弾倉が空になりスライドストップを起こす】
【それでも能力の鎧を貫徹することはできずに】
【少年は男に背を向ける】

もう何も残っちゃいないんだろう?
俺はお前を無力化した、それでここの制圧は完了した

【能力すら解除して戦う意思はないと】
【これ以上は無駄だと暗に男へ示した】 <> イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/20(日) 00:39:25.39 ID:aJ/UYzGuo<> >>622
【白い強化外骨格のオペレーターは、最早絶体絶命だと感じていた。あの正義の狂人は、必ず殺しにかかってくるのだろうと。】
【―――――違う。予想以上だった。】
【彼女等は逸脱している。踏み外している、狂っている。だが、その狂い方は、目の前の彼女とは些か違い過ぎた。】
【その絶対的な隙を放棄して、彼女は一騎打ちを望んだ。この"スツーカ"の性能を目の当たりにして、それでも、だ。】
【そして、彼女は。】

『……やるのか、イルマ。』

【放り投げられたブレードの一本を、手に取って、構えた。】
【カメラ・アイは、未だにあの正義狂いをロックオンし続けている。】
【彼女は、誘いに乗った。この一騎打ちで、あの正義狂い、否。あの"イカれ"を斬り伏せてやると、剣を握ったのだ。】
【此処で決着をつけるべきだ、と。そしてこう考えた。此処で彼女を下す事で―――――また彼女は、一歩先へと行ける、と。】


「……やります。私は、今、ここで、奴を倒す!!」


【その言葉と共に、彼女は駆け出した。剣を振り上げる正義狂いを迎え撃たんと、其の刃を振るったのだ。】
【―――――特殊合金ブレードは傑作だった。外部の力に頼らず、ただ切れ味だけで金属の切断すら可能とする。】
【多少武器の扱いに慣れた者ならば、容易に振るう事が出来る―――――それが、命取りだった。】
【その万能の性能が、彼と彼女の戦力差を大幅に縮め―――それが―――】

『――― イルマ、命令だ。帰還しろ!!』

【カメラ・アイにノイズが入った。そのノイズは一瞬で画面全体に伝搬し―――】
【強化外骨格頭部、彼女の顔の右半分を覆っていた装甲がバッサリと切り落とされ、甲高い音を立てて地面を跳ねた。】
【それだけではない―――そのまま右肩部から右胸部にかけて、強化外骨格をその斬撃が切り裂いて、鮮血を溢れさせた。】
【そして―――突如、右の視界が鮮血に染まった。】


「―――ひっ、そ、そんな……私が、"スツーカ"が、こんな、こんなのに―――!!」


【自分の斬撃は、果たして届いたのか?】
【そんな考えすら及ばない程に―――斬られた右眼を抑え、彼女はこの感触に戸惑っていた。】 <> イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/20(日) 00:54:29.83 ID:aJ/UYzGuo<> >>623
【弾倉が空になった後も、男は照準を合わせ続けた。諦めきれずに、引き金を引こうとしていた。】
【無論、無駄だ。然しそれでも、尚往生際悪く戦いを続けようとする様は―――酷く、空しく見えたことだろう。】
【銃を下ろした後も。背を向けた彼を未だに、弱弱しくも睨み付けていた。】

「あってはならないんだ…悪が……悪党が……
 この世に……のさばるなんて……こと……。私は……私は……そのために……人を……護る為に。」

【そう、譫言の様に、彼は呟き続けていて、それ以上攻撃に移る事は無かった。】
【彼の言う通り、彼はこの男を無力化した。辺りには自衛隊員も、ブラックガードも、傭兵部隊も、戦える人間は一人もいない。】
【彼等は、この戦闘において、"Auriga"に向かって膝をついた。】
【未曽有の大戦争の中の一幕、この局面においては――――――彼の、勝利だろう。】

/遅くまで付き合っていただき、ありがとうございましたー! <> スズキ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/20(日) 00:56:47.99 ID:OAaoOUO/0<> >>624

───斬った…奴の外骨格を・・・

「ふ、ふふふ…正義は勝つって言葉がありまして…
 スズキは、負けを認めることを苦とはしねーんですよ…!
 おまえなんて、いつか絶対負かしてやるです、今回は、負けちゃいましたけど

 でもでも忘れちゃいやですよ! すずきはおまえのでかぶつを斬りました! 」

───ただ、左腕を持っていかれただけだ…
───結果、スズキは負けた。しかし、勝利の片鱗を垣間見た。

地に堕ちた左腕を眺めながら、痛みさえ感じない切断面に恐怖を覚える
どれだけ鋭い刃だったのか。 外骨格さえ切裂き、痛みも与えず腕を切り落とす。

ドロドロと流れ落ちる元左腕のあった場所・・・

右腕に握ったブレードを地に突きさし、両脚と一本の剣で辛うじて立ち尽くす

最早、一歩も動けない。完膚なきまでの負け。
負けたのならば足掻くことはしない。首を斬られれば其れほどの相手で幕引きを終えたことに感動すら覚えるし
もしも生かされたのなら、残りの一生を掛けてでも探し出し、殲滅する覚悟がある。


「───さぁ、好きにしろです」 <> スズキ
◆My48Vfouj.<><>2013/10/20(日) 01:19:01.88 ID:OAaoOUO/0<> ご、ごめんなさい!
眠気が限界なので明日お返事をさせていだきます! <> イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/10/20(日) 01:24:53.55 ID:aJ/UYzGuo<> >>626
【頭部を覆っていたヘルメット状のそれを脱ぎ捨てる。最早、無用の長物だ。】
【少しづつ冷静さが戻ってきた頭が、相手の確認を急がせる。】
【振り向いた、その先にいたのは……左腕を切り落とされた、正義狂いの彼女の姿だった。】
【そして、敗北を認め、そしてそれでも尚、倒れることはせずに立ち尽くしている彼女の姿は―――畏怖の対象だった。】

「――――何故、何故、其処まで―――――!!!!」

【勝利したはずだ。自分が垣間見たのは、紛れも無い勝利だった筈だ。】
【なのに、何故だ。止めを刺せばいい。否、ここで刺しておくべきだ。生かしておいたら、彼女は確実に。】
【世界の果てまでも追いかけ続けて、この私を殺さんとするだろう―――――そんな事、あってはならない。】
【差し出された首を叩き斬るだけ―――――そんな事は何度もやっていたのに、それなのに、ブレードを握る手が震えて止まらない。】
【この、一夜の会合で―――――たった一度の戦闘で、彼女に"異常者"の恐怖を刻み付けられたのだろうか。】

「……す、好きに―――――。
 殺さ、なきゃ……と、止まって……止まってよ……私の手……!」

【然し、其の手は剣を握り続ける事も、このままでは難しいかと懸念されかねない程、震え続けていた。】
【見兼ねたオペレーターが、彼女へと手を差し伸べた。】

『もういい、イルマ。帰投しろ。腕を斬った、後はもう失血で死ぬのを待つのみだろう。
 余程運が良くなければ―――――』

「――――――は、はい。」


【そう言うと、彼女は、まるで肩の荷が下りたかのように、そのブレードの刃先を下ろした。】
【立ち竦む彼女に背を向けた―――――もう、二度と会いたくないと、そう考える様が手に取るように見えて。】
【全身のブースターは生きている。多少のバランスの崩れこそあれど、飛行する事は出来そうだ。】

「さようなら―――――もう、二度と会う事も無いでしょう。」


【それは、願望――――否、悲願にすら近い言葉であった。】
【彼女へとそう、懇願する様に吐き捨てて、白い悪魔だった彼女は、東京の、戦場の空彼方へと消えていった。】
【彼女の元に残したブレードが、もう二度と、自分へと向けられない事を祈りながら。】

/>>627
/こんなに遅くまで付きあわせちゃって、申し訳ない!私の方はこれで乙とさせていただきます!
/絡み、お疲れ様でした&ありがとうございました! <> イザ・ベル
◆awHRzQ0C/g<><>2013/10/20(日) 03:49:00.47 ID:l3m9PAiAO<> >>570
逃げ出した蟒蛇をイザ・ベルはただ眺めている

「逃がすのかね?」
「割りに合わないから」

亡霊が姫に問いかけ、その返答に肩をすくめる

「やれやれ、貴女は簡単に逃がしすぎる」


気付けば既に辺りに燐光はない <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 10:54:09.48 ID:fbvw8072o<> >>604
「人に名前を聴く時はまず自分からって教わらなかったの?」

壁を発射したあと、青年は静かにそう言う。
殺すつもりで打ったその攻撃は、ただ左肩を貫くに留まった。

「あの槍は危険だな…よっと」

投げられた壁を見て、青年は膝を曲げる。
足に力を限界まで入れて、跳躍。
凄まじい勢いで青年は天井より飛び上がり、壁を回避する。

「遅いな…《Hard Rainy Days》」

空中から巨大な黒い板を発生させ、戦闘空間の空を覆う。
その板から黒い槍が発生し、女に向けて降り始めた。
一つ一つにそこまでの威力は無いが大量。
青年は自らの上にも板を作り出し、二投目の攻撃を考える。 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 11:08:37.09 ID:fbvw8072o<> >>606
「…ばれた」

復活した女は小さく呟く。
それに気づかれれば、女の一つの性能…主を守るための壁となる働きが不可能となる。

「じゃあ、本気で行くよ?」

そう宣言し、女はハンマーの攻撃を終了する。

「【ワールドブレイカー】!」

ハンマーを巨大化させて、大きく振りかぶる。

「はぁぁ…とりゃぁ!」

そう叫んで、女はそのハンマーを地面に振り下ろした。
巨大な衝撃波が、地面に足をつけている物全てに襲いかかる。
最初の一撃で崩壊をまぬがれたビルさえ、この一撃で無残な瓦礫となった。
そしてハンマーを消して、今度はナイフを大量に作り出す。

「《ビリオンナイフ》!」

大量のナイフで相手を囲い、全方向から打ち出す。
最初の衝撃波で相手が姿勢を崩していれば、この一撃で殺せると、そう踏んでの一撃。
破壊力に関しては言うまでもない。

『…んなっ!』

自分に向けて飛んでくる黒い衝撃波と光線を見て、蝙蝠は即座にドラゴンの影に隠れる。
ドラゴンは爪によって斬撃を飛ばし、威力を弱めようとする。
しかし、足りない。
ドラゴンの前に突き出していた手が吹き飛んだ。

『…ちっ!いい加減にしてくれよ!』

そう言ってドラゴンの影から一気に力を注ぎ込む。
腕が再生され始め、ドラゴンは治癒している間になんとか男達を止めようと、ブレスを吐く。
鷲は自分の攻撃が防御されたのを見て、再び小鳥の弾丸を発射し始めた。
この時に、女の衝撃が男達を襲う。
三方向からの攻撃に男達はどう対処するのか。 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 11:34:18.52 ID:ciqZh2JZo<> >>631

あの怪物倒さなきゃお前ら幾ら倒しても死なないんだろ?このままじゃやられる。

なら俺はもう我慢しねえぞ。良ーく見ていろ。これが俺の『限界突破』だ!

【男は一瞬だけ力を抜きほんの少しだけ無意識にする。すると男に黄金色の炎が纏われていく】

『さぁ、反撃の時間と行こうか?』

【相手の放った衝撃波により足元が崩れ気付けば全方位からナイフが襲いかかっていた】

『炎衝・爆破』!

『くっ、少しタイミングがズレたか。実戦で使うのは初めてだからまだ慣れないな』

【男はナイフから我が身を守る為衝撃波と黄金の炎を交えた全方位の攻撃で迎撃する。だがナイフが幾つか身体に刺さっていたがそれは炎により徐々に溶け消え去った】

「…助かったぞ、拳次。」

『いえ、まだ来ますよ。気を付けて!』

『炎衝・二閃』

【両腕から黄金の炎を圧縮させ超高熱の熱戦を放ちブレスと相殺させる。】

「…拳次、対応しろよ。」

【すると黒い男を中心に一定範囲の重力が無くなり無重力となった。これにより小鳥の弾丸の勢いを殺し、普通の重力へと戻す。】

『師匠、前よりも能力使いこなせているじゃないですか!』

「…拳次、作戦がある。…ゴニョゴニョ」

『…!分かりました!合体技っすね!』

「…作戦がバレるぞ。…重力波」

『炎衝・破拳』!!

【男達が放ったのは重力波と拳の形をした炎を纏う衝撃波。だがそれはただの囮に過ぎなかった。恐らく奴等なら対応できる程度の威力しかない。】

【本当の狙いは】

「…行け…ウォルガス…ボソッ」

【先程倒された龍。あれは黒い男の一部であり生命体ではない。闇さえあれば彼女等と同じように何度でも蘇る。そして戦いにより町の電光やビルの光などは何時もよりも弱く夜は暗い。】

【巨大な龍でも影に溶け込める程の暗さだった。そして背後から特大の重力波をドラゴンと化物目掛けて放つ。正に最高のタイミングでの奇襲だった】 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 11:57:53.94 ID:fbvw8072o<> >>632
「ふーん、あれは面倒だなぁ」

男がナイフを溶かしたのを見て女は少し考える。

「ならこんなのはどうだろう?〈ミリオンナイフ〉!」

再び大量のナイフを出現させる。
ただし、発射する方向をさっきと変える。
女はそれを真上に打ち出した。
それと同時に槍を自分の手に出現させる。

「〈ポイントシュート〉!」

槍を男に向けて三回突く
それによって衝撃波が三つ、男に向けて飛んだ。
ナイフを目で追っていることを予想しての一撃。
もし回避されたなら、空中に打ち出したナイフを男の真上に雨のように降り注がせるだろう。
視点を奪い、本命を当てる攻撃方法。
どちらもよけるのはかなり難しいだろう。

『ちっ…』

蝙蝠は舌打ちをする。
ばれたのなら。

自分に向けて飛んでくる衝撃波をドラゴンを盾にして防ぐ。
ドラゴンは衝撃波であれば、そこまでダメージも無く攻撃を続けたであろう。
だが、その後ろに衝撃波と龍が来るとなれば、話は別である。
ドラゴンの体が吹き飛んだ。

『なっ!?』

思わず後ろに向けて飛ぶ。

『あの衝撃波はダミーか…!ちっ』

ドラゴンは虚空に後も残さず消える。
一定量のダメージを受けた為であろう。
危険と判断した蝙蝠は自分の周りに大量の羽虫を出現させる。
その羽虫は蝙蝠と同じ形を取り、逃げ回る蝙蝠のダミーとなる。
蝙蝠は逃げ回りながら、三体目を出現させようとしていた。 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 12:34:20.65 ID:ciqZh2JZo<> >>633

『悪いな、お前の相手をしてると俺は勝てそうに無いからな。あの化物やった後でぶっ飛ばしてやるよ。』

【その前に相手の攻撃が来る。】

『衝撃波は俺には効かねえぞ!!』

【三つの衝撃波をそれぞれ同じ威力の衝撃波を放ち相[ピーーー]る。だが問題はここからだった。】


『また…ナイフかよ!!』

【再び熱線により頭部上にあるナイフだけは消し飛ばした物の更に傷が増える。気付けばほぼ血だらけの様な状態だ】

『…それでも…無視させてもらうぞ!』

【男は少女から離れ怪物の所に移動する。金色の業火を纏った男は最早人の域を超える身体能力を得ていた。常人ならば目視出きないほどの速さで移動する】

「…来い、ヴォルガス。」

【巨大な黒龍は黒い男の所に向かい黒い男を食べてしまう。すると巨大な黒龍は縮み始め人型へと変貌して行く】

「…共に行こう、ヴォルガス。」

【黒い男は竜を混ぜたような風貌になり翼が生える。すると空高く飛び上がる。】

「…全て消し去るのみ」

【指先から小さな黒い球体を化物とそのダミー達の群れに放つ。するとそれは一気に膨張し巨大な質量と重力を持つ球体へと変わりダミー諸共重力で押し潰そうとする】 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 12:48:43.51 ID:fbvw8072o<> >>634
「完璧に蝙蝠狙いかー…あれ?」

流石にやばいと焦り始めた夜空に一つの考えが湧く。

「よく考えたら…私達の目的はこいつらを倒すことじゃない」
「そうじゃん、そうじゃん!」

そういって夜空はニッコリ笑う。
自分がすべきこと、それはこの都市の破壊。
そう考えて、夜空は一つのバズーカを召喚した。

「《バーストバズーカ》!」

そう叫んで夜空は一発を、適当な建物に撃つ。
圧倒的な質量を持つその球は一瞬でその建物を粉々にする。
苦悶の声。

「にゃはは!」

そう笑って夜空は二発目を別の建物に撃ち込んだ。

『来いっ…』
そう言って蝙蝠は再び生物を生み出す。
ただし、それは一瞬黒い残光を残しただけで、夜の闇に消え去る。 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 12:54:27.05 ID:fbvw8072o<> >>635 途中送信…追加
『よし…頼む』

そう言いながら飛び回る蝙蝠に重力が襲う。

『なっ!ちっ…』

すぐさま羽を鷲のような巨大なものに変え、羽ばたき始める。
上へ自分の出せる最大の速度で加速。
射程からなんとか逃れようとする。
ダミーは全て消えさったが、なんとかよけることには成功した。
鷲は黒い男に集中的に小鳥を飛ばす。
小鳥を少しずつ、大きく、早くしている。
その分打つ量は減るが、威力は大きく増加していた。 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 13:09:29.56 ID:ciqZh2JZo<> >>635>>636

『…まだ避難してない奴が残ってやがったのか。だが…』

【男は冷静に考えた。この状況。アウリガが攻めてきた時点で避難勧告は出ていたが予想よりも早く来たせいで避難が遅れていた。】

【だがもしあの女を止めてもあれは無限に復活する。あの化物を倒さない限り。】

「…くっ、あの少女…。」

『耐えてください!!今は化物を倒さなければならないんです!!あいつを倒せば破壊は終わる。恐らく住人は残り僅かかもう居ない筈です!』

【それでも苦渋を飲みながら少女を無視し続けた。】

「…次はこっちか。」

【闇を巨大な腕の様な物に形状変化させ小鳥を迎撃するが、予想以上に相手の攻撃が強く反撃が出来ずに居た】

「…反撃が追いつかん。」

『誰か忘れてねーか!!』

【もう一人。少女の事を無視して化物の方に向かっていた男がいた。ある程度の距離まで近づくと掌を構える】

小さい奴には兎に角範囲の広い攻撃で焼いてやるぜ!

「炎衝・黒焔閃」

【黒いオーラを纏う高熱の熱線を放つ。それは幅広く伸び化物目掛けて襲いかかろうとしている。】 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 13:38:17.43 ID:fbvw8072o<> >>637
『…鎌鼬、やれ』

小鳥のためにこちらに攻撃してこない男を見て、蝙蝠はそうつぶやく。
その途端、黒い何かが刃物を持っている姿が一瞬男の近くに現れる。
その何かは鍛錬を積んだ人間でさえ目視することは叶わない速さで男の背中に切りかかった。
もしそれで相手の目線が鷲より離れれば、鷲は自分と同じほどの大きさの鳥を作り出し、男に特攻させるだろう。

蝙蝠に光線が飛来する。

『…そういえば居たな、夜空は何してんだ』

そう悪態を尽きながら飛んで回避をしようとする。
幅広く広がる光線を見て、蝙蝠は思わず悪態をついた。

『ざけんなよ…うらぁ!』

自分の羽をドラゴンの羽に変え、炎を力いっぱい仰いだ。
風によって炎の威力を弱めることは出来たが、羽は炙られた。

『あっち!』

すぐに羽を元に戻し、移動を始める。
行き先は暴れまわる夜空。
夜空は鎌を取り出して、あたりに斬撃を飛ばしていた。 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 13:59:40.08 ID:ciqZh2JZo<> >>638

「…速いが、大丈夫だ。」

【男に視力はない。物体の影を通じて情報を得ている。影が何かを察した時点で黒い男は自身を中心に半形3mの重力を無くし黒い何かを足止めする】

【そして男は其処から離れ無重力の場所の重力を通常の五倍まで重くしようとする】

【だが視力が無いのは逆に弱点にも当然なり得る。空中の敵の攻撃は予測し辛いからだ。】

「…!先程の鳥か。」

【身体の右肩のところを鳥が特攻し黒い男は吹き飛び瓦礫の中に埋まる】

『師匠!!くそっ!そっちには行かせねえぞ!』

『炎衝・粉爆衝』

【掌から圧縮させた大気に周りを金色の炎で包んだ炎弾を多数放つ。それは化物に近づいた頃に圧縮された大気が解放され大爆発を起こす仕組みになっている】

<> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 14:14:19.80 ID:fbvw8072o<> >>639
鎌鼬は重力のない空間で止まり、そのまま五倍の重力によって地面に叩きつけられる。
一瞬その姿がふらりとよろめいたあと、再び闇に溶けた。
鷲は瓦礫に吹き飛ばされた男を追い、小鳥を特攻させ始める。
ただ、威力は初めよりだいぶ落ちている。
先ほどの一撃で力をだいぶ使ったためである。

『夜空!夜空!』

蝙蝠は飛びながら力いっぱい叫ぶ。
その声に、鎌でビルをなぎ倒していた女はそちらを振り向いた。

「B.B?…ああ、《アライブシールド》」

そう言って夜空は手を地面につける。
その途端、蝙蝠の後ろの地面から白い壁が生え、炎の球を止めた。
爆発音と共に夜空の手に衝撃が加わる。
壁を見ると、粉々に粉砕されていた。

「危険な攻撃だなー」

そんなことを言う夜空の肩に蝙蝠は止まった。

『あとは頼む』

「えー…」

『サポートするから、な?』

「仕方ないなー」

そう言って夜空は鎌を構えた。 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 14:37:15.89 ID:ciqZh2JZo<> >>640

「…。」

【瓦礫の中を小鳥が突っ込み黒い男に特攻する。だが黒い男は瓦礫から現れずにいた】

『師匠…。いや、大丈夫だ。それよりもあいつらを速く止めなくては』

【気付けば少女と化物の前に居た。状況的には一対一と一匹】

『さてと、今度こそ止めさせてもらおうか。』

【構えた。更に金色の業火が激しく燃え男の闘志を露わにしている】 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 14:45:12.94 ID:fbvw8072o<> >>641
『あっちは鷲に任せときゃあいいだろ、あの金色を倒すぞ』

「おけー」

『よし…行け!』

そう言って蝙蝠は羽を振るう。
その羽根から大量の羽虫が現れ、男の視界を奪おうと飛来した。

「《エクス、キューショナー》!」

羽虫が飛ぶのを見て夜空は鎌を思いっきり振るう。
巨大な斬撃が男に向けて飛んだ。 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 15:09:53.47 ID:ciqZh2JZo<>
『小細工で止められると思うなよ。』

『爆』

【男の視界を奪う大量の羽虫。男は少し縮こまり金色の光を強くする】

『破ああぁぁぁ!!!!』

【男を中心に爆発が起き羽虫を何とか蹴散らす。】

『また斬撃かっ!!』

『炎衝・破連拳』!!

【男は両手から金色の炎が混じった拳型の衝撃波を乱射する。複数を斬撃に当て総裁し残りの衝撃波複数発が怪物の方に走っていく】
<> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 15:10:14.26 ID:ciqZh2JZo<> >>643は>>642宛てです! <> 雲居夜空&B.B ◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 15:22:59.78 ID:fbvw8072o<> >>643
「B.B、隠れといて!」

『りょーかい』

衝撃波が来たのを見て、蝙蝠は空中に逃げる。
衝撃波にぶち当たった女は白い球に分解された

『とっとと復活しろ』

蝙蝠は空中から女に力を注ぎ、分解状態から復活させる。

「よーし、〈フリントロック〉」

復活した女は銃を召喚し、男に向ける。
軽い音が響き、男に向けて小さな球と衝撃波が発射された。

『ダミー作成』

蝙蝠はそう言って自分の体から自分と全く同じ姿の生物を生み出し、自分の周りに飛ばせる。 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 15:45:39.80 ID:ciqZh2JZo<> >>645

『だから女の方は眼中にねえんだよ。あの怪物を捉えない限り勝ちの目はねえんだからな。』

【男は小さな球と衝撃波を回避する。その目は即座に化物の方に向いていた】

『成る程、一つはダミーって事か。』

『くっ…。』

【考えてみれば男の方はかなりのダメージと疲労をしていた。早めにケリを付けなければ戦局は悪くなる一方だった】

『とっととくたばりやがれー!!』

『炎衝・大焔散』!!

【二つの化物の方に飛んでいき上に巨大な炎の球体を作る。其処に衝撃波を当て爆発させ炎の球弾を乱射しようとする】 <> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 16:01:02.13 ID:fbvw8072o<> >>646
「じゃあ眼中に入れてもらわないとね!」

そう言って銃を捨てる。
それと同時に地面に手をつく。

「〈エビルニードル〉!」

地中から男に向けて大量の針が飛び出す。
飛び出す前に一瞬地面が盛り上がるので地面に目が行っていれば回避は容易い。
だが、男は上の蝙蝠に目が行っている。
それを見越しての攻撃。

だが、一つの誤算が生じる。

『これは…よけるぞ!』

そう言ってダミーと共にさらに上空へ逃げる。
炎の球がダミーに突撃し、消滅した。

『なっ!』

それと同時に本物の蝙蝠にも炎の球が飛来する。

『くそっ!』

そう言って紙一重でよける。
その避けた先で、蝙蝠は羽に炎を受けた。

『…!』

痛みと驚きでしばし思考が停止する。
そのまま、羽を失った蝙蝠は空中より落ちて行った。 <> 掌 拳次 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 16:13:41.09 ID:ciqZh2JZo<> >>647

【ここにきて男にも誤算が生まれる。それは化物にしか集中していなかった事だった。故に気付くのが遅かった。】

『なっ…!!』

【衝撃波を飛ばすが威力を上げるほどの余裕がなく針が男を襲う。】

『くそっ…やろう。』

【男は空中から降下してしまう。地面に男が叩きつく音が聞こえる】

『…!!後はお願いします。』

『師匠。』

【だが男にもう一つ誤算が生まれる。これは良い誤算だろう。一つは少女が周りを破壊したおかげで街の明かりが弱くなって居たこと。これによりあの黒い男が闇に溶けて移動する事が可能になった。】

【そしてもう一つはそれにより相手の攻撃を掻い潜り少女と化物の近くまで移動できたということ。】

「…これで最後だ!」

【空中に落ちてくる化物を捉えるのはダメージを負った黒い男でも難しくなかった】

【黒い男は力を振り絞り先程の質量と重力の巨大な塊を化物目掛けて放とうとした】

<> 雲居夜空&B.B
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/20(日) 16:34:35.13 ID:fbvw8072o<> >>648
『…ちっ!』

思いっきり舌打ちをして、蝙蝠は自分の羽を治そうとする。
だが、出来ない。

『嘘だろ…』

そう呟く。
自分の力で召喚出来るものは限られている。
その限界が来たらしい。
重力の塊が飛んでくる。
どうやらあの男もとどめをさせていなかったらしい。
踏んだり蹴ったりだ。

『…ああ!ちくしょう!{デリート}!』

そう言って、蝙蝠はある一つの行動をとる。
その言葉に呼応して、鷲、鎌鼬、そして夜空が虚空に消えた。
それと同時に蝙蝠の羽が復活し、間一髪のところで重力の塊を避ける。

『ふざけんなよ、もう…』

小さな破砕音と共に蝙蝠は姿を変え、瓦礫の上で夜空の姿を取る。
ただ、夜空と決定的に違うところは髪と目の色。
黒髪黒目だったのが白髪赤目になっている。

『……』

そして女は倒れた男達を見やる。
倒すべきなのかもしれない。
だが、能力も碌に使えないこの姿で戦えるとは思えなかった。

『…覚えてろよ』

そう静かに宣告して、女の姿は掻き消えた。

/ここで〆ます、お疲れ様でした! <> 掌 拳次 壊 幻楼 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 16:56:41.24 ID:ciqZh2JZo<> >>649

「『…はぁ…はぁ…。』」

『取りあえずは撃退出来た…んですね。』

「…だが勝ちと呼べるだろうか。」

【街は戦いによって激しい損傷を受けていた。だが彼女達を野放しにしていればこれ以上の被害になっていたかもしれない。男に纏われていた炎が消える】

この町にいたんですね、師匠。貴方はアウリガに入っていたと聞いていましたが。

「…昔の話しだ。今はこうして守っている。」

だけど師匠が来なければ俺は恐らくやられていた。感謝します。是非ブラックシールドに来てください。貴方を歓迎します。

「…気が向いたらな。俺もお前もボロボロだ。お互いの傷が癒えた時に、ゆっくり話すとしよう。」

…はい。また、また!武術を教えてください!!今の俺はまだまだ弱い!!これからもっと強くならなければ!!

「…もう俺は武術を出来る身体ではない。だが教える事は出来る。が、その話しも後だ。今は帰ろう。お前もブラックシールドに報告をしなければならんのだろう?」

…はい!!

「…帰ろう、ヴォルガス。」

【黒い男に纏われていた龍は元に戻りその巨体に二人を乗せ飛び立った。】

【戦いは終わった。だが試合に勝って勝負に負けたという気持ちを初めて味わった拳次は更に高みをを目指すと心に近いこの場を後にした。】

--------------------------------

どうやら様子は大分変わっているようだ。

だがついに目覚めたか。金色の業火に。

【この戦いの少し外れ。また別の戦いが起きていた事は彼らには知られていない。】

引き上げ時だな。お前ら帰るぞ。とりあえずはアウリガの片鱗が見えた。これだけで充分だ。

【ある男は二人と巨大な龍が立ち去るのを見た後姿を消した】







<> 掌 拳次 壊 幻楼 掌 拳峰
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/20(日) 16:57:08.12 ID:ciqZh2JZo<> >>648

お疲れ様でした!!長かった! <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/20(日) 18:52:36.97 ID:nvrNc30po<> >>629

(ふはは! 逃げ切った! 逃げ切ったぞ!)

(あの女、恐らくは私と同じ聖遺物の担い手
いずれまた邂逅するだろう。 いや、してみせる)

だがいまは、愛しの戦場…東京へ


/これで締めさせていただきます!
/約一週間ほどの絡みありがとうございました!おつかれさまです! <> スズキ
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/20(日) 19:26:23.12 ID:nvrNc30po<> >>628


「殺さないんですか。 このスズキを。
後悔しますよ? いや、させてみせます……」


たちつくしたまま、消え行く宿敵を見据えるスズキ
そのむねに 誇りと憎悪を抱き 彼女は 地黙りにてをあてて


「液体の特性…変幻自在
義手にしてでも、生き残ります」

自らの血を腕とかし
ふらりふらりと、消えていく

/かなり遅れましたが、絡みありがとうございました! それとおつかれさまです! <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/21(月) 19:03:37.09 ID:PVqs2JK1o<> >>630
「これは失礼しました。私、杜柱こやぎと申します」
「散歩ついでに仕事をこなしていたのですが、あなたも協力してくださいます?」
【左肩から流れ出す血液を歯牙にも掛けず、あくまでもマイペースに。】
【青年と上空に展開され行く“板”に、ふんわり柔らかい笑みのまま軽く頭を下げ】

【しかし、そんな笑みの裏で脳は冷たく思考する。】
【現状。肉体へ力を割けば闇に触れなければならず、聖槍へと割けば付いていくことは敵わない。】
【槍内の魂残量を鑑みるにどうやら目の前の相手は“吸いたての魂のみ”でどうこうできるほど生易しい存在ではないらしい】
【かと言って、相手が補給を指を加えて見ているかと言えば否である】

「……全く。軽く散歩ついでのつもりでしたのに、逆戻りじゃないですか」
【遥か天空より降り始めた無数の槍を視界に収めて、右手の聖槍を頭上へと振り上げ――穂先が消える】

【正確に言えば、いつの間にか空間に形成されていた歪みへと沈んでいく】

【深く沈んでいくにつれて女性の瞳が潤み、口からは何か――快楽、或は憎悪を噛み殺すような熱い吐息だけが溢れて】

「あ、はっ……《“False”――」
【最初の槍が到達するかしないかの刹那。右手の槍を人外じみた腕力で振り抜き、空間ごと断ち切った】

【女性へと降り注ぐ後続の槍は、切り裂かれ、拡張された歪みへと消えていく】

あ、あぁぁ……は、はは、はははは
――いったぁ
【槍の雨を完全に防いだはずの女性だが、槍を携えたまま下腹部を押さえ、その場からは動かない】

【一方で、槍が消えた歪みの先へと気配を探ったのならば、大量の気配が、文字通りの無数と形容して良い数の生命が内に蠢いているのが】
【同時に。それが爆発的に増え続けている事も、理解できるだろう】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/21(月) 19:17:17.65 ID:J9CzaYEho<> >>654
「…僕はサテライト」
「君の仕事に協力することはできないな」

そう言いながら、青年は槍の雨と女を見る。

「…全部防ぐとは」

敵ながら天晴れといった様子で青年は次の攻撃を繰り出そうとする。

「(あの歪みはなんなのかな…)」
「(それに、なぜ動かないんだろう)」
「(能力の真髄が分からない、慎重にならざるを得ないな)」
「《Dark Gunman》」

そう言って青年は右手で女を指差す。
その指先から小さな黒い球…銃弾が発生し、飛んだ。
音速に近い速度で飛ぶその弾丸は、衝撃波を伴って女の元へ正確に飛ぶ。
それを二十発ほど撃って、青年は再び様子を見ることにした。 <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/21(月) 21:03:36.89 ID:PVqs2JK1o<> >>655
(癪ですけどここは借りにしておきますよ、**・****!)
【青年の唇が震える――と同時に、女性の眼光だけ動き、指先に収束する直前の弾丸を捉える】

「《“Falce_Shub-Niggurath”》

【弾丸が放たれるのが先か。その言葉が紡がれるのが先か。】
【少なくとも、場に影響を及ぼしたのは弾丸だった】

【衝撃波を伴う亜音速の弾丸が都合、二十前後】
【先の自身からすれば欠伸が出る程に遅く、槍に力を割り振った彼女にとっては速い】

【左手は下腹部を押さえたまま右手のみが跳ね上がり、体積と魔力にて十の弾丸を衝撃波ごと同時に打ち落とす】
【――が、この方法では完全回避は不可能。】
【しかし、現実として弾丸は彼女に届くことはなかった。】
【単純明快で至極簡単な理由。】

「出口が狭くて痛いのなら、切り開けばいいんです」
【叩き落とすと同時に、彼女が背後に跳躍。】
【残りの弾丸と彼女の間を遮るようにして、広がった空間の歪みから大型トレーラーに見間違わんばかりの巨大な蠅が出現し、その強靭な外骨格と質量で残りの弾丸を弾き潰した】

(槍に宿る罪業の子ですかね。こんな短時間でこのレベルとは……)
【思考する女性を尻目に蠅は人の眼で出来た複眼をギョロつかせて、背の翅を羽ばたかせ――】
【それを皮切りに、歪みから大量の異形が溢れ出す】
【見た目だけで言えば蠅はまだ良い方であり、溢れ出す気体。固体。液体。エネルギー体。等々の生命体】
【青年に向かうもの。向かわず、他の場所へと向かうもの】

「瓦礫の下は……って、いっちゃいますか。そうですよね、楽してたべれますもの」
【異形の共通点は二つ】
【全て何かしらと人が合わさったものである事と、一様に飢えている事のみだ】 <> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/21(月) 21:24:01.23 ID:1ruL6MD/o<> その公園の敷地面積は広く、多くの遊具が設置されていた
しかし日が落ちて既に数時間が経過した今、そこに子供の影はない

代わりに、グレーのジャケットを羽織った黒髪の少年がいる

彼は壊れたジャングルジムをじっと見つめていた
もはや鉄くずと成り果てたそれは、まるで高所から叩き落されたかのような様相だ

事実、これは高所から落とされたのだ
その時に生じた大きな音も、公園中に響き渡っている

ただし周りにこれといった高台はなく、そこには、少年が鉄くずを見下ろす構図しかない


/新規ですが、どなたかお付き合い頂ければ嬉しいです <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/21(月) 21:42:36.04 ID:J9CzaYEho<> >>656
「…」

女が生み出した歪みから現れた異形の生物群。
それを見て、青年は一つの剣をゆっくり作り出す。

「数が多いし…全員まとめて、潰す」

その手に握られるのは黒く艶めく装飾麗しい剣。
それを青年は振りかぶる。

「《EXCALIBUR》!」

そう叫んで、青年はその剣を一気に振り抜いた。
斬撃が摩擦による熱を持ち、異形の怪物達に向けて飛ぶ。
その威力は鋼鉄を灼き斬るレベルである。 <> ミキ<>sage<>2013/10/21(月) 22:46:39.73 ID:eY2dRJDmO<> >>657
/まだいらっしゃいますか? <>
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/21(月) 22:55:06.30 ID:1ruL6MD/o<> >>659
/今から30分ほど席をはずしますが、もしそれでもよければお願いします <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/21(月) 23:30:05.51 ID:PVqs2JK1o<> >>658
【鉄を溶かし斬る斬撃は軌道上の固体の“殆どを”断ち、融かし。液体を蒸発させる。】
【一部の気体やエネルギー体にはダメージと呼べるダメージは無いものの、余波の衝撃波や熱による突風により散り散りに吹き飛んで他の区域に拡散する】

【とは言っても、気体やエネルギー体と人の間の子。】
【外界に解き放たれた時点で数分もすれば勝手に息絶える存在ではあるが――】

【……だが。その規模の力を振るえば、被害はそれだけに留まらない】
【延長線上にある建物も、まだ、救助が来ると信じ、生き残っていた者も等しく消えていくだろう】
【建物に止めてあるだろう誰かの車にも引火し、爆発を巻き起こすかもしれない】
【尤も、青年は確実に巻き込まれる事はないだろうが】


「略式解放――《無垢式“聖槍”=真界武装/“Lanse_of_Longinus”=Gnosisgear》」
【そうして立ち上る黒煙の中から現れたのは、赤錆た槍を自身の脇腹から子宮を貫いた状態の女性が四足で立っていた】
【正確には頭も含めた全身が黒衣に包まれ、余りの布が尾のように揺らめく姿――】

「嫌だっていってたのにツンデレさんめー。今ので熱波の子も出来ましたし、お陰で大助かりですよ?」
【数えきれない半神半魔半人が渦巻く魂の揺りかごに、魂を喰らう槍を突き立てた母にして虐殺者】
【槍は■■■■を護る代価として虐殺者に力を与え――結果】

【過度に密集しすぎた純粋な力は世界に強大な負荷を掛け、彼女の周囲だけ光が歪み、軽く足をつけた地が砕けていく】
【無論、攻撃を叩き込めば通常通りに通るだろう。】
【この世界に意思があるというのならば、全力で彼女の敵対者のバックアップに回るが故に】

「前回よりもまだ軽傷ですし、準備運動から始めましょうか」
【軽く一人呟いて、青年に向けて腕を振るう】
【動作そのものだけを見れば本当に軽く。ただし、人間が傍目から見る分には、なにかが光ったようにしか見えない】
【そんな速度で振るわれた掌は、一泊遅れて熱を伴った衝撃波を放っていた】
【異種返しのつもりか、原理としては先程の青年の放ったものと同じ】
【偶然か熱量までもが同等だが、その数五本――言葉通りの準備運動に加え、挑発の意も込められている】


【そして、唯一無事だった一体――熱波と融けたコンクリートを貪り喰らう巨大な蠅。】
【“暴食”の罪業の象徴を被った半人半罪のそれは、喰いたいものを思うがままに喰らう暴食の化身】
【堕ちた神でもなく。司る悪魔でもなく、ただ純粋な“暴”走する“食”欲】
【見れば空間の歪みは収まっており、それすら食い散らそうとする前兆。】
【産まずに放っておけば、母すら食い破って出てきたに違いない】

『……。』
【そんな暴食の化身は少し離れた所で複眼をギョロつかせ、青年と獣を見比べている。】
【即座に乱入する気配はないが、蠅次第でどちらにも襲い掛かるだろう】 <> ミキ<>sage<>2013/10/21(月) 23:35:35.31 ID:eY2dRJDmO<> >>657
/ご飯食べてましたました。途中、中断お願いするかもしれませぬがよろしければ。

公園にて発生した轟音は、帰宅途中の少女の耳にも届いていた
不審に思った人々は無視していくが、暇を持て余しかつ割と好奇心旺盛な少女はその根源を確認してみたくなった

「ねぇ、そこで何してるの?」

到着した公園にあったのは、黒い髪の少年と潰れた遊具の残骸であった
少女は臆する様子もなく、少年に話しかける

しかし念のため、距離は保ったままだ
もしも彼が無差別に破壊を行うような人間であるならば、即刻この場を後にしたかったから <> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/22(火) 00:01:37.01 ID:LAHoKyrKo<> >>662
/こちらも遅れてしまいました、すみません。中断は大丈夫です。よろしくお願いします

少年は声のした方向に振り向いた
うすい唇が開き、投げかけられた質問に対しての回答を紡ぐ

「破壊活動とやらをしてみたところだ」

声に起伏はない。冷たい眼差しも相俟って、感情の薄さがうかがえるだろう

「でも、思ったよりも面白くないね」

視線を鉄くずに戻しながら、やはり平坦なトーンで言葉を紡ぐ <> ミキ<><>2013/10/22(火) 00:23:55.39 ID:tReLMzitO<> >>663
「なら、その辺のビルでも倒してみたら?」
「あとはお偉いさんを殺してみるとか」

一体どんな力で破壊されたのか、完全な鉄屑となったジャングルジムへ視線を移しながら無責任にそう言った
少女は手に持ったビニール袋からパック入りのカフェオレを取り出し、ストローを刺して飲みはじめる
たのしそうな人だな、とぼんやり考えながら

「それ、どうやってそんなにしたの?」

空いた左手で鉄屑を指差しながら間接的に能力を問うてみる

<> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/22(火) 00:37:01.09 ID:LAHoKyrKo<> >>664
「君の提案は魅力的だけど、少し問題がある」

少年は少しだけ残念そうに言った

「ひとつ、ビルを倒したら砂埃が舞うので気が進まない」
「ふたつ、お偉いさんの居場所を僕は知らない」

だから、それはできないよ。少年はぽつりとそう付け加えた
それは逆に、もし条件さえ満たせば人殺しも意に介さないという意思表示でもあった

少女の問いに対しては僅かに逡巡した後、回答を口にした

「興味があるのかい」
「なんなら、体験してみる?」

なんの感情も宿さぬ紫色の瞳が、少女を真正面から見据える <> ミキ<>sage<>2013/10/22(火) 01:07:34.79 ID:0QnGdRsLo<> >>665
「…たしかにその辺りは問題ね」

まさか本当に間に受けられるとはと少し動揺しつつ、相槌を打っておいた
少年の無感情な瞳に見据えられて、冷たい氷の刃を当てつけられたような恐怖が生まれる

「できれば私以外で試して欲しいのだけど」
「そうはいかない?」

じり、と砂利を押しのけて右足を少し下げた
得体の知れない能力でいきなり殺害されるなんてそんなつまらない死に方、なんとしても避けたい
常に身に集まり続ける負の感情が、僅かに指向性をもって少年に向けられた <> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/22(火) 01:25:01.92 ID:LAHoKyrKo<> >>666
「そうだな……」

少年は周囲に目をくばった
ゆったりとした、とても落ち着いた動作だった
そして少年の目が何かをとらえると、唇の端が僅かにゆがんだ

「構わないよ」
「君の代わりに、彼女でやろう」

視線の先には高校生ぐらいの女の子が歩いていた
距離にして、おおよそ7m

少年の黒髪が、下から風を受けたかのようにざわついた
それはいかにも分かりやすい、能力発動の前兆だった
仮に少年を制止するのであれば、このタイミングしかないだろう <> ミキ<>sage<>2013/10/22(火) 07:06:51.91 ID:voZYn80AO<> >>667
「……!」

口の端を僅かに歪ませた少年の視線の先に女子高生を発見した瞬間、ミキの脳裏に恐ろしい光景が浮かび上がった
一瞬…ほんの一瞬戸惑ってしまったものの、ミキは走って少年と女子高生との間に割って入ろうとする
その表情には少しの焦りが見られるだろう

「ちょ、っと、さすがにカンケーない人使うのは無しにしない?」

お偉いさんが関係のない人かどうかの判定は頭の片隅に追いやり、震える唇で言い訳を紡ぐ
少女は少年の冷たい何かに、久しぶりの恐怖を感じていた。

/のぉぉぉおおお!寝落ちしてしまいました…申し訳ないです… <> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/22(火) 14:06:17.15 ID:Px90vSF7o<> >>668
「おかしなことを言うね」

氷のような冷たい口調で、少年は言い放つ

「ビルで働く何百人と」
「どこかのお偉いさんと」
「そこらを歩いてる女子高生に」

その一瞬、周囲の音が消え

「何の違いがあるっていうんだい」

そして、少年が身に纏う不可視の能力力場が大きくゆらいだ
風を切る轟音と共に、灰色の柱が女子高生の足元から突出した

高速で足元から伸びてきた平面に押され、成す術もなく、ただそこにいた少女の体は宙へ投げ出される

灰色の柱が霞のように一瞬で消え失せた。残ったのは、宙に浮く少女の体のみ

そして、高さ約10mからの自由落下が始まった
あまりにも突然のことに女子高生の少女は叫び声も上げられず、ただ背中から落ちていく

/大丈夫です。お時間ある時にまたレスをください <> ミキ<>sage<>2013/10/22(火) 14:55:04.75 ID:voZYn80AO<> >>669
「……チッ…!」

風を切る轟音は後方から響き渡った
どうやら彼の能力に、射線やら空間やらは関係がないらしい

舌打ちをしながら振り返り、少年の問いに答える間も無く足元から水晶の柱を生成
急速に成長するそれを足場に跳躍し、更にその先の地面から水晶を更に生やして再跳躍
結果二本の柱を蹴り、女子高生と同じ高度にまで到達した

そのまま妨害がなければミキは彼女を抱え、その真下に水晶を生み出してその上に着地しようとするだろう

/わかりまつたー!お返ししておきます <> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/22(火) 16:30:57.59 ID:Px90vSF7o<> >>670
少年が二度の跳躍とその着地を邪魔することはなかった

三本目の水晶の柱へと歩み寄りながら、その頂点にいるヒーローのような女の子へ向けて問う

「ねぇ、君はどうして彼女を助けたんだい」
「実は生き別れの妹だった?」
「それとも何か特別な事情があって?」

その質問には、ほんの僅かに期待がこめられていた

何か面白くて突拍子もない理由が存在していて欲しい
少年はそんな風に考えていて、それが微かに表面に出てきていた
切れ長の目がいつもより少しだけ見開かれている <> ミキ<>sage<>2013/10/22(火) 18:03:40.77 ID:voZYn80AO<> >>671
抱きかかえた女子高生から直接体の中へ恐怖の感情が流れ込んでくる感覚と、能力の連続発動による疲労で息を切らしながら足元の少年を見下す
見下してはいるが、表情は困惑のものとなっていた。

「さ、ぁ…目の前で女の子が殺されたら、胸糞悪いからかしら?」
「っていうかあなた、冗談って知ってる?」

抱えた女子高生を降ろし、少年とは正反対の側に水晶の柱から新たに板を生み出す
生み出された板は1mほど伸びたところで止まり、その下半分から更に板が生成され…といった具合で伸びて行き、階段を形成して行く
何もなければ、彼女はそれを使って急ぎ足にその場を後にしようとするだろう。

<> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/22(火) 19:27:33.35 ID:78uSkHBro<> >>661
「…見た目に反して脆いな」

大量に発生していた人外の最期を見て、青年は考える。
その手に持っていた剣を消して、次の手を考え出した。
黒煙が晴れる。
そこにいた女をみて、青年は眉をひそめた。

「…自分で自分を突き刺してる?」
「うーん、能力か…どんなもんなのか…」

光が歪む、地面が崩れる。
その明らかな異常事態に対し、青年は少し好奇心をそそられる。

「あれは、どうなってるのかな?…おっと、《Wall》」

青年の前に小さな壁が出現し、準備運動として放たれた衝撃波を簡単に止める。
青年が作る黒色の物体は闇そのものである。
熱によって破壊されることはない。

「器用だねー、真似てくるとは思わなかったよ」

素直に賞賛し、ふと蠅の方に目を向ける。
ただ周囲のものを貪り食う存在。
それを見て、青年は一つの考えを持つ。

「よし、《魅了》」

そう言って、青年は蠅の複眼をじっと見つめる。
その目が不気味に紅く光った。
吸血鬼の一つの能力、生物を使役すること。
もし、蠅に理性が無い、または足りなかった場合、蠅はすぐさま青年の言いなりになってしまうだろう。 <> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/22(火) 21:37:27.46 ID:LxTl50nao<> >>672
少女の返答を聞き、少年の期待は落胆に変わった

「実に模範的で意外性のない回答だね」

皮肉も込められているが、賞賛ととらえられなくもない言葉
きっと彼女は社会的に認められるような素晴らしい人格者なのだろうと、少年は思った

「冗談と言えば、今から君のしようとしていることこそ、冗談じゃない」
「僕は少し、君のちからに興味が湧いたんだ」
「お別れする前に試させておくれよ。ちょっとしたゲームをしようじゃないか」

有無を言わさぬような迫力が無感情な言葉の裏から感じ取れるだろう
紫色の瞳は微動だにせず、少女を見上げている <> ミキ<>sage<>2013/10/22(火) 23:38:35.17 ID:voZYn80AO<> >>674
「どうもありがとう。」

ミキは少年の言葉を皮肉としてのみ受け取って、わざとらしく頭を下げておく
それから水晶の柱をてっぺんから徐々に黒い煙として消滅させて行き、降下を試みる
そして今度こそ少年と向かい合うだろう

「……しょうがないわね」
「どんなゲーム?」

彼の目を直視すると、どうしてもNoとは言うことができなかった
逃げ出したいのを抑え込めて、ゲームとやらの説明を求める。 <> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/23(水) 09:51:25.51 ID:OmhZGHxUo<> >>675
「ルールは至ってシンプルだよ」

対峙する少女の瞳を見て、少年は変わらぬ口調で言った

「その女の子を生かしたまま逃げ切れたら君の勝ち」
「それだけさ」

冗談を言っているようには見えない

「――何か不足は?」

少年の言葉と態度は超然としたものだった
ゲームの拒否権の存在など、最初から彼の頭にはないようだ <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/23(水) 09:52:53.96 ID:t0gHr89ao<> >>673
【青年が抱いた感想は至極当然】
【人以外に使う怪物とは、基本的に頑丈で理不尽な存在だ】
【――強さ、という意味では各々が一般人と比べて図抜けてはいるが所詮はそれだけ。それだけでは只、駆除できる程度の害獣でしかない】
【“理不尽さ”が足りない彼らでは、比喩的な意味の怪物には成り得ても、真の意味での“怪物”には成り得ない】

【無論。何事にも例外も存在するが――】

『……』
【その例外のひとつ半罪の大蠅は赤い眼光を眼にし、翅の動きを止め青年の支配下に置かれる】
【しかし、前述の例外たる大蠅から鳴り響くのは咀嚼音。】
【半分は生物ですらない概念体である影響か、自身を侵す力を食い荒らし始めていた】

【とはいえ、食い終えるまでには時間がかかる。命令を飛ばすのならば短いものが精々】
【そも、彼女の支配下にすらない彼は本能に従って自身に食料を提供した青年へと向かっていくだろう】


「器用もなにも、手を広げて振っただけじゃないですか。技量もなにも要りませんよ」
【称賛の言葉に手をヒラヒラ振って返すが、今の状態では一度振るごとに衝撃波と熱波が迸り、もはや辺りは悲しいことになっている】

(今のを防ぐ、とくれば、物理ではどうしようも無さそうですね)
(一般人から人間止めずに這い上がって来た力なら、好みドンピシャなんですが――)
【単純な物理を無効化する闇に、今の一撃を見切る力。そして、明らかに常軌を逸した身体能力】
【後者は二点は人の事を言えないので置いておくが、前者凄まじく厄介だ】
【この状態では、聖槍は万象に干渉する機能を持てない】

【――故に。突破するには反応する前に潰すか、闇に干渉出来る“何か”で代用するしかない】

【正直な所。後先を考えずに魂を消費すれば、知覚前に潰せる自信はある。】
【しかし、それでは東京や国程度ではすまない――と言うよりも、速すぎてこの時間軸から退場してしまうという非常に間抜けな結果となる】
【故に狙うは後者。彼女が把握している中で、突破出来る可能性があるのは幾多。内、自身が死なない可能性があるのは四種】

(……というか、なんでこんな短期間に切り札何度も切らされてるんですかね)
(もっとこう、最後の大詰めに抜く予定だったんですが――)
【内心首を傾げているが、部下が居ればこう言うだろう】
【『普段の行いと相手が悪い』と、しかし、生憎この場に部下は存在しない】

「結局、一つ一つ試すしかなさそうですね。どうかお付き合いください――なッ!」
【周囲の歪みがさらに歪み、現れたのは二降りの槍。】
【自ら胎内へと誘った闇の槍に加え、眼球や脳。手足を剥き出しにしつつも、辛うじて槍の形を保っているその子】
【微妙に性質の違うそれらを手にし、挑むのは近接戦】

【足の指に軽く力を込めた途端大地が陥没し、地下鉄等地下に張り巡らされた人工空間を破壊。】
【深くの地盤岩盤まで打ち砕き――跳躍】

【音も残像すら置き去りに。闇の槍を突き出し、真っ直ぐ青年へと跳び掛かる】
【無論。遅れて衝撃波と熱波が襲い掛かるが――ここからマトモな人間には視認不可能な領域へと入る――現在の彼女と青年の決着はそれまでに着くだろう】
<> ミキ<>sage<>2013/10/23(水) 10:48:45.51 ID:CT172TU+o<> >>676
少年から提示されたゲームのルールは至ってシンプルで、少女にとってあまりにも面白味のないものだった
一対一で逃げながら戦うならまだしも、女子高生を守りながら逃げ切るのはかなり難しい
ミキは引けない状況を作り出したことを猛烈に後悔しながら、唇を噛んで答えるしかない

「……ないわ」

言うや否や、少女は地面を蹴って走りだし、女子高生の手を引いて逃走を始めるだろう
ミキ走力は常人より余程早いが、並ほどもない女子高生が完全に足を引っ張る形になっている

恐怖で顔の引きつった女子高生を連れて走る先には、ビルの並ぶ街がある
そこを使って、あわよくば他の能力者の増援か、巻くことを考えているのだろう
<> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/23(水) 13:29:39.38 ID:OmhZGHxUo<> >>678
「ありがとう」
「是非、楽しませてくれよ」

冷えきった笑顔を浮かべ、少年は髪を掻き流した
邪魔な黒髪が横に流れ、冷酷な双眸がその存在感を増した

「手始めに」

二人の進路に1メートル四方の柱を十本生やした
それらの高さは一律して10メートル弱だ

各柱の間にスペースはないので、灰色の壁と表現することもできるだろう <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/23(水) 18:53:24.03 ID:WiDPJ5wEo<> >>677
「…《自殺しろ》」

自分の魅了が解け始めていることを感じ、青年はそれだけ命令する。
一体何をされたのかは把握できていないが、これ以上続けても無意味だろう。
無駄なことをしてしまったと青年は小さくため息をつき、魅了を解除した。

「化け物め…あ、僕が言えることでもないか」

辺りを破壊する衝撃波を見て、青年はおどけてそう言う。
内心は少しの焦りと好奇心。
早く戦闘を終わらせたいという気持ちと、もっと彼女の能力が見たいという気持ちがあった。

「《Dark Bom Ball》」

自分の周りに五つのボウリングの玉ほどの大きさの球を発生させる。
その球を相手に向けて放とうとした時に、女が跳躍した。

「…!」

速い。
それだけ考えて、青年はほぼ反射的に後ろに跳躍する。

「《Floor》」

背後に小さな黒い板を出現させ、それを踏み台にしてさらに高く跳躍。

「《BOM》」

空中で、さっき発生させた五つの球を一斉に女へ向けて一直線に飛ばした。
先ほどの銃弾以上の速さ。
質量が増加した分、さらに巨大な攻撃力を持って女に迫るだろう。 <> ミキ<>sage<>2013/10/24(木) 10:06:39.43 ID:qt9UnYXhO<> >>679
ごう、という風切り音と共に目の前が白く染まる
否、壁とも形容できるような柱が生み出されたのだ
隙間なく並べられたそれは、ミキを急停止させる

「登るか…いや、それはまずい」

彼の能力、どうやら好きなタイミングでこれを消せるらしい
となるとこれを登るのは危険に過ぎるし、隙だらけになるのはみえみえだ
ミキは右へ90°方向転換をし、公園を囲む柵の方へかけていくだろう

このまま妨害がなければ、地面から太い水晶を急成長させて柵を貫き、外へ出ようとする <> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/24(木) 12:34:15.36 ID:AHuOc7lfo<> >>681
「ふうん……」

安直に乗り越えなかったのは妥当な判断なので、そこに突拍子のない行動が生まれるわけもない
意外性のない対応に、特に感想は生まれなかった

「これはどうかな」

今度は、質より量
高さと細さがちょうど一般的な電柱程度の柱を、少女の行く手へ無数に発生させた
それらはすべて無造作に並んでいるが、それぞれの隙間は人がひとりやっと通れるぐらいになっている

つまり、走っての移動を妨害するにはうってつけのフィールドを展開したのである

「ひとつアドバイスをあげるよ」
「別に、僕をぶっ殺してから逃げてもいいんだぜ」

少年のアドバイスは心からのものであり、惑わそうという意図はない
だが、だからこそ、その言葉は自分の力量に絶対の自信を持っているという表現にもなっていた <> ミキ<>sage<>2013/10/24(木) 23:26:01.01 ID:8c6cmE8pO<> >>682
「……これは…厄介ね…」

今度前方に展開されたのは、細い柱による能力の森
最短距離で脱出するにはここを通るしかないが、移動のし辛さから追撃を食らうのは必至であろう
先ほどから恐怖の表情しか浮かべていない女子高生をちらと見て、何かを決意したかのようにふぅと息を吐いた

「そう…そうね、それが一番手っ取り早い」
「さっさとあんたをぶっ殺して、帰ってお風呂に入って寝るとするわ」

喋りつつ、手で女子高生を押して柱の森へ進むように促す
時間を稼いでまずは彼女を逃がすことに専念しようということらしい
ミキは上着の裏ポケットから一振りの剣…だったであろう柄だけを取り出し、軽く素振りをして見せる

「–––––––––晶刃」

すると、龍の刻印が施された柄の根元から鋭利な水晶の刃が生み出される
それを右手に握り、少年の方へ駆け出した
すぐさま攻撃へうつらなければ、今ではもう女子高生を守ることは限りなく不可能だからだ。
<> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/25(金) 01:38:08.51 ID:2NfkNJ0Eo<> >>683
「それじゃ、受けて立とう」

少女がこちらへ駆けて来た時、少年は一瞬だけ女子高生の方を見た
このタイミングで殺傷力を込めた能力を使えばゲームは終わったのかもしれない
しかし彼はそうしなかった

なぜなら、彼の興味の対象は、あくまでも自分に立ち塞がる可能性を秘めた者だからだ

「掛かって来いよ、可憐な勇者さん」
「……なんて、さすがに寒いかな、このセリフは」

薄い笑みを浮かべる少年は、自嘲気味に言った
額に手を当てて、少しうな垂れる

彼の目の前の地面が僅かに揺らぎ、直後、灰色の柱が角度をつけて突出した
地面に対してかなり急な角度がついており、少女の体を打ち砕かんと空間を裂く

その質量と速度たるや、人間の体を破壊するには十分すぎるほどだった
地面の揺らぎ(能力発動の前兆)を見逃してしまえば、躱しきることも難しいだろう

ただしそれは少女の身体能力が一般人程度ならという仮定の話だ
鍛えられた能力者であるならば、完璧な回避もそこまで非現実的な話ではない <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/25(金) 05:17:50.81 ID:fKrX84Txo<> >>680
『……!』
【――《自殺しろ》】
【大蠅はその意味を正確に理解する】
【しかし、半人半罪という存在に終焉が訪れさせるのにはどうすれば良いのか――】
【大蠅は微かな知性を総動員し、考え。考えて。考え抜いて、結論を出した】

【蠅の頭部が縦に割れ、内側から肉体相応の巨大な歯が顔を出す。】
【異様なのはその内側。】
【上下顎と化した複眼に張り付くように口があり、犬歯臼歯と綺麗に並んだ歯にすら――否。大蠅の内側に、口のない部分はひとつとして無かった】
【見落としてしまうかもしれないが、それらはこの世に存在する全ての生物の口だった】
【首の外骨格がひび割れ。内側から口の張り付いた筋繊維が果てなく伸び、それはまるで鱗も皮膚も無い悪趣味大蛇】
【蠅から大蛇へと変生した彼は一番大きなアギトを広げ、自らの尾へと食らい付く】
【――生物が生きる限り果てる事無き食欲求】
【本来ならば永劫続く不毛な捕食は、しかし、それを実像として維持しているのは人間の部分と一つなっているからに過ぎない】
【故に。人間の部分を呑み下した時、跡形も残さず霧散するだろう】
【永遠を示すウロボロスに成れなかった不出来な半人――それが動かなくなる寸前に目に写したものは】
【何よりも美味そうな魂の大渦だった――】

「―――。」
【一方。闇の槍を突き出して跳躍した女性は、青年から放たれた闇の球体に軽く目を見開いた】
【女性自身が音や残像すらもぶっちぎってしまっているため、体感での球体は光速には至らずとも音速を軽く越える】

【化け物の領域へと足を踏み入れた女性だが、防御力の一点が欠けた――それでも常人からは考えられないレベルではあるが――彼女ではまともに当たれば即死は免れない】

「コレぐらい! クロノスさんで慣れました、よっ」
【顔を含めた全身を覆う衣の一部を空間へと固定し、蹴った。】
【女性が空中で角度を急激に変え、結果的に闇の球体を回避しつつさらに加速。】
【しかし、同時に何かが破裂するような無気味な音が発されるが、青年達に届くのは終わった後だろう。】

「そんなに逃げないでくださいよ。当たらないと私、泣きますよ?」
【届かないことを知りながら胡散臭く、目尻に涙を滲ませ『街の破壊はこの余波だけで事足りる』と、狙いは青年のみ定める。】

【闇の親子二槍で頂点を作り、ジャイロ回転しながら弾丸のように青年へと迫る】
【勿論。弾丸とは様々な面で比にならず、命中すればもはや槍も関係なく地を貫き天蓋を穿きそうな勢いだ】

【だが外れれば、確実に戦線離脱――少なくとも、戻って来れるか微妙な場所に飛んでいく】

【ただ。彼は気付けるだろうか】
【女性にとって、通用するか未確定な武器での一撃へと絞っている不自然さに――】 <> ミキ<>sage<>2013/10/25(金) 08:39:15.18 ID:JWB+ws2QO<> >>684
どうやら彼の興味はほとんどが自分に移ろってくれたようだ
一般人を助けられたことは心地よいが、状況的にはあまり喜ばしくなかった

「あら、魔王様は最終的に勇者様に封印されるけど…いいのかしら?」

駆け寄る少女と少年の間の地面が盛り上がり、先ほどと同じように灰色の柱が射出された
ただし、今度は角度を付けたうえで、少女を目掛けて

しかし少女たりとて常人ではない
即座に反応し、右足で地面を蹴って右半身を引き、左方へサイドステップで回避を行った
柱が少女のいた空間を裂いて行き、裂かれた大気が少女の髪を撫でる

「おかえし!」

回避により前方への速度はゼロとなってしまったが、彼女の能力は意識さえあれば発動可能だ
左手を少年へ突き出し、手のひらから黒色の水晶を急速成長させる
先端が尖っている以外は速度も硬度も少年のそれより一回り二回り劣るが、それでも人体を貫くには十分な威力であろう


<> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/25(金) 13:36:53.48 ID:ACxEGqQio<> >>686
「確かにそうかもしれない」

顔をあげて、迫る少女をしっかりと視界に捉えた
非常に分かりにくいものの、紫色の瞳には僅かな高翌揚感が浮き出ている

「でも、パーティを組んでない勇者に負ける気はしないね」

華麗な回避を見せた少女に驚きを見せることはなかった

放たれた反撃には、通常よりも硬度を上げた柱を少女との間に生やして対処する
上手く防げた感触があれば、一旦、たった今防御に使った柱を含めたすべての柱を掻き消すだろう
少女の姿を捉えやすくする狙いもあったが、真の意図は、少女が攻撃を繰り出しやすくするためだった

少年は絶対的な勝利ではなく、あくまでも苛烈な争いを求めている
その思想が、相手の全力を見極めたいという考えに繋がっていた <> ミキ<>sage<>2013/10/25(金) 15:42:27.33 ID:JWB+ws2QO<> >>687
水晶による突きは、少年との間に生まれた柱に妨害された
防御の硬度に水晶の方が負け、尖端が大きく欠けてしまう

「ソロプレイ、縛り攻略ってやつよ」

柱が消滅させられるのと水晶の槍を解除したのはほぼ同時であった
前方を防ぎ切る防御を消したことに疑問を感じるが、チャンスであることに違いはない
殺意の水晶の残滓たる黒い煙を切り裂くように、右手の剣を振り上げて、振り下ろす

距離があるゆえに通常ならばまず届かない斬撃であるが、水晶の刃は頂点から加速しはじめると共にその刀身を急激に増長させる
切れ味も質量もそこまでではないが、肉を裂くには十分だろう
不意打ちと、生身での攻防に劣ると踏んでの攻撃だが、見切りかわすことは不可能ではない速度だ <> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/25(金) 19:25:19.24 ID:HyudNrsqo<> >>688
「なるほど、お互い様ってわけだね」

その言葉の真意は、推して知るべし

降り下ろされる水晶
次第に大きくなる刃を見て、少年はぽつりと呟いた

「綺麗な技だ」

少年の洞察力が、感想を述べるほどの余裕を生んでいた

少年の考察は以下の通り
少女は明らかに間合いに入ってない段階で剣を振りかぶった
ということは、剣が伸びるか、飛ぶか、あるいは瞬間移動でも為すかといった可能性が浮かぶ
刃を空間移動させられるなら接近してくる必要はないし、本体が空間を跳べるなら少女を救う時に使ったはずだ
よってその可能性を切り捨て、剣の伸縮もしくは射出が次の手だと予想した
そして、それは正しかった

少年は自分の背後の地面から、あえて硬度を《少し下げた》柱を、やや前方に角度をつけて生成した
硬度を下げたので刃を弾くことは出来ない
むしろ降り下ろしの威力も相俟って、刃が柱に食い込むだろう

だが、完全に断ち切るには、柱の質量はあまりにも多い
摩擦抵抗も加味すれば、一刀両断するにはかなりのパワーが必要なはずだ

つまり少年は、刃を弾くのではなく、刃の動きを止めて隙を作ろうと策を打ったのだ

ただしこの一手はあくまでも少年の頭の中で立てられた仮説を元にしている
なのでもしかしたら刃の威力が想定を越えているかもしれないし、その逆の可能性もある
またすべてが想定通りだとしても、もし刃を縮めることが出来るならばまた別の対応も可能になるだろう <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/25(金) 19:49:44.58 ID:Xx7fnAQco<> >>685
「…おいおい」

女の行動を見て、青年は少し呆れる。
静かに建物の屋上に足をつけて、瞬間に凄まじい初速でそこから回避し、女の攻撃をよけた。
それだけで青年の周りに鎌鼬のような衝撃が生まれ、辺りを破壊する。

「流石にやりすぎだろう…」

自分のことを棚に上げて、青年は立ち止まる。
衝撃波がその体より発生し、さらに街の破壊を進める。
街の破壊を止めるのが目的だと忘れ去っているようだ。

「ふむ、こんなところで本気を出すことになるとは思ってなかった」

そう言って青年は黒いボトルを取り出し、中身を一気に呷った。

「っふうー…さて」

中身を飲み終えて、青年はそのボトルを投げ捨てる。
その目がさらに強く赤く輝いた。

「《GUNGNIR》」

その手に装飾麗しい一振りの槍が現れ、青年はそれを構える。
攻撃はしない。
様子を見ることに決めたようだ <> ミキ<><>2013/10/26(土) 00:29:01.51 ID:7ByT51HxO<> >>689
振り下ろした水晶の刃は、少年が再び防御のために生み出した柱によって無効化された
どうやら硬度も自由自在らしく、刃は半ばまで柱を切断して完全に静止していた
持ち手から距離がある故に、これ以上力むことはできない
つまり押すことも引くこともできなかった

「お褒めの言葉、ありがとう」

少女は、少年のあまりの冷静さに少し恐怖を抱いていた
予測できたとはいえ、人を[ピーーー]ための凶器を向けられてなお感情の揺らぎを感じさせない

軽口を叩いて気持ちを紛らわせながら、意識を水晶の刃へと集中させる
己の身の内に蓄えられた底無しの殺意憎悪絶望が柄を伝い刃を通って凝縮され–––––

「……[ピーーー]ッ!!!」

次の瞬間、水晶の刃の先から更に二又に水晶が発生しようとするだろう
数十センチ進んだ水晶は、更にその先端から水晶を二又に発生させ、そこからもまた二又に…というように鼠算式に増殖して行く
それは強引に柱を内側から穿ちて刃を解放は否、少年を貫かんと襲いかかるだろう。

/分かりづらかったらごめんなさいです…
/意味不明でしたら書き直すので行ってください! <> 藤崎 夕夜
◆JEJXq.eUH2<>sage<>2013/10/26(土) 02:08:58.48 ID:gKzqvijEo<> >>691
/刃の頭(柱の中に埋まってる部分)からどんどん水晶が生えてきて、最終的に頭のごつごつしたハンマーのような形状になったと解釈しました
/もし大きく食い違っているようでしたら言ってください、書き直します

何が起きたのか、すぐにはわからなかった
少女の武器がさらなる進化を遂げた数瞬後に事態を理解した少年は、目を見開いた

「……へえ、良い具合に予想外だ」

唇が僅かに弧を描き、笑みのような表情を浮かべる
少女の視野が広ければ、そのあまりにも乏しい変化にも気付けるかもしれない

僅かに反応が遅れたものの、少年による対処がおこなわれる
少年自身から見て左方向へ少し進んだところの地面から、速度と質量がいつもより高い水準の柱を突出させた
これも地面に対してそれなりに急な角度がついている

彼の狙いは、水晶刀の先端部分に側面からのベクトルを与えること

いかに巨大で高威力の生成物であろうと、振り下ろしている以上は横からの衝撃に弱いだろうと踏んだ
彼の意図通りのタイミングで事が運べば、少女の武器の先端部分辺りに、やや斜め下の方向から灰色の柱が激突するだろう

速度を上げたのはタイミングを合わせるためで、質量(柱の大きさ)を上げたのは当たりやすくするためだ
逆に硬度は水準以下なので水晶を砕くほどの威力は出せていない
あくまでも、水晶刀の攻撃をそらしつつ少女のバランスを崩すための一案である

この柱による一撃が放たれた瞬間から一瞬だけ遅れて、少年は、さきほど生やした《硬度の低い柱》をかき消すだろう
柱を残しておくと横からの一撃を阻みかねなかったからという理由がひとつ
また、単純に、頭上から落ちてくる小さな瓦礫と砂粒がうっとおしかったからというのも、またもうひとつの理由だ <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/26(土) 15:13:25.22 ID:nK62c6gGo<> >>690
【突撃による攻撃が外れた。それは、つまる所――】

【女性が通り過ぎた空間を中心に大地が砕け、捲り上がり。空が。海が割れ、摩擦熱が容赦なく蒸発させる】
【また、真空状態が生まれたのか爆風が容赦なく辺りを襲うだろう】
【ただ、それらが彼等に意味を成すのかは微妙な所ではあるが……】

【――勢い余って“国外へ”離脱してしまったという事を示していた】

「うわぁ……凄い間抜けよね、これ」
【地球をほぼ一周。日本国ギリギリ外の海底に体を預けて呟いて、口許を拭う】
【割れていた海水は、底を満たすために戻っていくがそれを意に介した様子はない】

【戻れない訳ではないが、ピンポイントで元の場所へと言われると様々な意味で厳しいものがある】
【少なくとも“東京の襲撃”という一点においては、それなりの破壊成果を出しているだろう】
【尤も。主要な機関は殆ど破壊できてはいないが――】

【すれ違い様にぶちこむ予定だった“隠し玉”は、普通に避けるという予想外の回避方で抜けられた事により機を逸してしまった】

「正面から打ち砕いてほしいという乙女心……というか、ここ辺りが退き時なんですが。厳しいですね」
【強化されているとはいえ、異常駆動に耐えきれずに一部破裂しているであろう臓器と現場に思考を巡らせ嘆息する】
【現状相手は無傷。自身は左肩に、臓器破裂――さらに付け加えるのならば、時間経過で彼女の肉体は自壊するだろう】
【だが逆に。一瞬でも無防備な状態を作り出せれば、今の状態でも全身を細胞単位で粉微塵にする自信はある】

【――仮に退いたとしよう。】
【それはあの馬鹿げた力を持つ青年を放置する事と同義。Aurigaの面子と青年が巡り会えば、と考えるまでもない】
【今後を考えるのならば、取れる選択肢は少ない】
【特にAurigaに目的達成の目前まで至らせるのならば、“退く”という選択肢は無い】
【少なくとも戦闘不能に追い込まなければ、影も形も見えやしない】

「カウントダウンも在りますし、グロウラーもAKB48さんも逝きましたし……さて。サテラくんが移動していなければいいのですが」
【立ち上がり、元の場所に向かって再び疾駆する】
【青年――サテライトが移動していなければ、彼の前に彼女が現れるのは数十分後】

「結構時間経ったと思うんですが……待ちました?」
【そんな事を宣いながら、死に絶えた子槍を片手に現れるだろう】

【空白の数十分だが。勢い余って突っ込んだ他の地方や国に大規模な被害を与えているが――ブレーキが余り効かないので仕方ない】
【青年からは――目も特化した人外級に良ければ、海から水が巻き上がっているのが見えていた筈だ】 <> サテライト
◆A28bc/lPhOmh<>saga<>2013/10/26(土) 17:55:41.78 ID:MJZtG/0eo<> >>693
「ふーむ…」

爆風が発生したのを感じ、青年は手に持った槍を適当に一度振るう。
それだけで突風が発生し、爆風を跳ね返し、辺りの瓦礫を弾き飛ばした。

「飛んで行きやがった…まあ、逃げたのならいいのか?」
「…いやいや良くない良くない、あいつを止めないとだめだったね」
「追うか…うーん」

青年は迷う。
青年の耳は、東京の街に響く破壊音を聞き分けていた。
要するに、他にもここを壊す不届き者がいるということ。
まあ、街を壊すと言う点では、青年もそれに加担してしまっているのだが。

「そっちも、止めるべきなんだよなぁ…」

青年は迷う。
その周りに黒い霧のようなものが発生する。
小さな、風を切るような、そんな音が辺りに響く。
青年が自分の力を持て余している為に、勝手に青年の周りの闇が物質化し、高速で動いているためである。

「…もうちょっと待ってみるか」

そう言って、青年は五感を研ぎ澄ませる。
海が割れ、水の柱が上がるのが見えた。

「人外だなぁ、僕もだけどね」
「さてと…」

そう言って、青年は周りで飛び回っていた闇を凝縮させ、ボウリングの球のようなものを作り出す。
二つ、三つ、四つ、辺りを埋め尽くすほどに。
そして女が帰ってくる。

「全然待ってないよ、僕も今来たとこさ」

笑ながらそう言って、青年は全ての球を女に向けて放つ。
音速は超えているが、女にとってはおそらく遅すぎて退屈なレベルだろう。
この攻撃はいわば目くらまし。
それを放ったあと、青年は槍を力いっぱい振りかぶった。

「《SQUALL》!」

そして槍を力いっぱい振り抜く。
軽く振っただけで突風を起こす槍を力いっぱい振るう。
それは、ただただ強大な一撃を青年が放ったことを表していた。
巨大な風の刃が、巨大な熱を持って、放たれた。 <> 冠城
◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 17:32:46.35 ID:Q9Dh8mIm0<> 【数多の人々が行き交う街の中】
【先日、東京で戦争があったとは思えないほど日常は淡々と機能していた】
【然して、その戦争の傷跡が癒えたわけではない。人類は恐怖から眼を背け気付かぬフリをしていただけなのだ】

【街中では少年が倒れていた。雑踏にまみれされど誰に助けられるわけでもなく少年は歪む視界で世界を見据えていた】
【少年は先日の戦争に全てを奪われた。家族を殺され住居を破壊され友人になど会うことも敵わない】
【頼れるものもなく、縋れるものもない。ただただ路頭に迷ったあげくに、少年は生き倒れた】
【当然、街の人間も少年に気付かないわけではない。 しかし戦争があった直後、能力者の脅威が改めて知らしめられたいま】
【素性も知らぬ少年を救おうとするものはいない】


【だが少年は街の人間を恨まなかった。彼らもまた戦争による傷跡を刻まれた人間なんだと思うだけだった】
【だが絶望はしていた。このまま生き残ってできることもないが、したいことはあったのだ】


(戦争を起こした奴ら…戦争にのって暴れた奴ら、みんなに思い知らせたかった)
(奪われるモノの悔しさとか、巻き込まれることの理不尽さを)

【─────あぁ、死にたくない】【少年は静かに目を閉じた】

<> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 17:42:02.00 ID:XtVSIlM1O<> >>695

おいそこー、まだ回収終わってないぞー。しっかりやれー。

【先日の戦争で東京の街はまるで天災でも起きたかのような大打撃を受けていた。だが能力者が多く住むこの街は例を見ないほど著しく早く復興していた】

【だがまだ完璧というわけでもない。残り少ない復興作業は街の自警団隊も手伝っていた。本来このような作業は専門外だが色々とこの男の力は役に立っていた】

んー、まぁこんなもんかな。しかしこの街の復興スピードには驚かされる。やっぱ慣れてんのか?

【上空から両手両足が機械の男が街の様子を見ていた。そこで異変に気づく】

ん、誰か倒れてんじゃねえか?てか倒れてんなら誰か助けろよってな。今行くぞー!

【上空から猛スピードで降下し倒れている少年のそばに着陸する。人は自警団隊だと分かると道を開けていた】

おい、少年。大丈夫か??しっかりしろ。

【体を揺すろうとする。この街の人間の冷たさを再確認しながら】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 18:00:56.29 ID:Q9Dh8mIm0<> >>696

「ッ……。ぅん…?」

【少年は地面にぺったりと貼り付けた耳で周りの人々が遠のく音を聞いていた】
【あの襲撃事件の日、その日、周囲の人間が黒く染まり死んでいく狂気の場面をみたときから】
【死体から溢れた黒い湧水のようなものに体を蝕まれた瞬間から、身体組織が大きく向上した】
【恐らく、能力者になったのだろうとも思ったが他の能力者たちのように力を活かし生き延びることはできなかった】


「貴方は、いったい…? 」


【声を掛けてくれた人物へと視線を向ける。なんで自分のことなど助けてくれるのだろうか】
【たぶんきっと能力者なのだろうな、と考えてもみるが。だから何だというわけでもない】
【自分が憎んでいるのは、『私利私欲で人を[ピーーー]悪党』だとかいうやつらとか】
【その『悪党に油を注ぐような余計なことをする身勝手な正義』を名乗る奴らだったから】
【ただ、能力者でも人の善意が嬉しくて引き攣る顔で小さく笑んだ】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 18:06:23.68 ID:XtVSIlM1O<> >>697

お、生きてたか、良かった。

【ホッとした様な安堵の顔を浮かべている。どうやら身体的ダメージはあまりないようだ】

ビックリしたぜ。倒れてんのに誰も助けないんだからよ。冷たい奴らだ。

【男は顔の三分の一を包帯で覆っていた。まだこの前の戦争により受けた傷が完治していないからだろう】

あぁ、俺はこの街の自警団隊の人間だ。ブラックシールドって奴。

取り敢えず立てるか?見た感じ重症って訳でもないなさそうだ。

【手を差し出す。少年の笑みに答えるように男は笑っていた】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 18:29:29.14 ID:Q9Dh8mIm0<> >>698

「しょうがないとおもいます…、街の人もきっと能力者がこわいんですよ…
 ぼくだって平和なときはひとなんか助けた記憶がないですし」


【当然、普通の人間にとって他人の不幸等、毒にも蜜にもなりはしないのだ】
【そんなモノに涙を流すのも、腹を抱えるのもそれが遠く彼方の出来事であるという優越感があるときだけ】
【眼前にいる見知らぬ人間の不幸を笑えるなど、狂人のなせるわざ】
【平然と手を差し延ばすのも、少年から言わせれば可笑しな人間である】


【だがそこで男の顔に覆われた包帯に気付くと、それの原因が気になった】
【見知らぬ人間を助ける人間が負傷している? なぜだ? 】


『あぁ、俺はこの街の自警団隊の人間だ。ブラックシールドって奴』


【そのあとの言葉は、聞こえなかった】
【さっきまで優しく映っていた男の笑顔が、恐ろしく醜悪なものにみえた】

「おまえも、おまえもかッ!! いいひとだとおもったのに!
 なんだよ、ブラックシールドだと!? 
 
 おまえらが、おまえらが下らない小競り合いなんかするから──たくさん人が死んだんだぞ! 
 おまえらがッ! おまえらが奪ったのにィ! 善人みたいなことするなよ! 」


【少年は叫ぶ】【少年は飛び退く】【少年は変貌する】
【全身が黒い外套に覆われた、黒い獣のような姿に】
【両腕から鋭利な黒爪をはやし、涙の流れる黒い瞳で男をにらみつける】



<> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 18:53:30.47 ID:XtVSIlM1O<> >>699

…おまえ。

【何となく分かった。この少年が何故ここまで怒っているのか。痛いほどによく分かった】

【この少年はきっと。この前の戦いで俺が守れなかった人間だということだ】

【汗が垂れる。ここで俺は少年と闘うのか?それは守れなかった物を態々自分の手で止めを刺すということだ】

(俺がここに入った目的はそんなことではない!)

【男は静かに覚悟を決めた】

すまなかった。きっとこの前の闘いで傷ついたんだろ?誰か大切な人を無くしたんだろう?

俺はそれを癒す事は出来ない。

だから好きなだけ俺を殴れ、蹴れ。殺したって構わない。俺はお前とお前の大切な人を守れなかった。

俺が殺したも同然だ。

【それだけ言うと座り目を摘むった。男は自分の誇りの為なら命をも捨てる覚悟をしたのだ】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 19:05:06.89 ID:Q9Dh8mIm0<> >>700

「ふ、ふざけるなッ!! 罪滅ぼしのつもりなら能力を発動しろよッ!
 僕に矛先を向けろ! 悪党相手に散々暴れて! 無害な人をまきこんでたくせに! 
 直接てに掛けるのは怖いってか!?
 
 ───なら教えてやる! 僕の家族を殺したのはブラックシールドのキチガイだ!
 
 目の前で、『正義の糧です』って、家族を殺して血を呑んでやがったのは…」


(こいつのせいだ、こんな正義(ばか)どもが生きているかぎり、また戦争はおきるんだ)

【少年は改めて男に歩み寄る。 静かに、静かに歩み寄り】
【目の前にたつと、少しだけ冷静さを取り戻したように語る】

「悔しいけど、僕のこの激昂は! 暴力でしか鎮めることができないッ!
 おまえが力をみせないなら…僕はおまえが止めにくるまで一般人を[ピーーー]ぞ!」


【少年はふるふると肩を揺らしながら叫ぶ】
【周りの人間は必死に走り去ろうとするも、獣人のような姿をした少年から逃げられるかどうか…】
<> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 19:15:59.88 ID:XtVSIlM1O<> >>701

…。

【それを聞くと男は益々情けなくなった。何故こうなったのか。】

あぁ、怖いよ。その事実も君も、だからこうして俺は詫びる事しか出来ない。

…お前の怒りを鎮める為に何の関係もない人を[ピーーー]のか?それはお前の家族を殺した俺の同胞と同じになると言う事だ。

お前がそうするなら俺はお前を止める。俺だけを殺せ。

何の関係もない奴を巻き込むな。俺を殺して楽になればいい。

【男は立ち上がり少年の瞳を見つめる。全て俺の組織の責任。それは同時に俺の責任でもあるのだ】

<> 冠城
◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 19:29:14.11 ID:Q9Dh8mIm0<> >>702

(バレてるのか、僕が無関係の人を殺せないって)
(くそ、なんでこいつらみたいになれないんだよ…! )

「お、おまえひとりを殺しても僕は満足なんてしないぞ…
 殺したらそのあとにもたくさん[ピーーー]!
 一般人も[ピーーー]正義も悪も全員[ピーーー]! [ピーーー]ッたら[ピーーー]ぞ!

 皆殺しだ! だから僕を止めろよ! 」

【動かない。目の前の人間を殺してもきっと心の鬱蒼としたものは晴れないだろう】
【だが、殺したいほどに憎いのだ。どうしようもないほどに】
【自分がそこらに溢れた能力者のように単純に人を殺せたら、幾ら楽だったろうか】

「おまえを殺したら、僕は本当に[ピーーー]からな」


【少年は右腕を真上にあげ、男の首を狙い振り翳した】
【少年自身に自覚は無いが、この爪に傷を付けられたモノはウイルスに感染し】
【傷口を起点に全身を侵食されてしぬか、付けられたものがウイルスを支配し新たな能力に目覚めるかのどちらかだ】
【無論、侵食部位を破壊すれば侵食は防げるが、それが首であったなら、容易く脳を喰い尽くされる】

【自ら決定打をうたずとも、勝手にことが進んでいく、臆病者の能力だ】
<> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 19:38:41.11 ID:XtVSIlM1O<> >>703

お前、優しいんだな。自分とは関係ない人を殺せないんだろ?

俺と同じだ。

【男の場合は殺したくても絶対に殺せないだけだ。能力の問題で】

…くっ!!

【首を斬られる。ドボドボと溢れる鮮血。動脈を斬られたのか、夥しいほどの血が流れている】

どうした。おれはまだ死んでないぞ。

【男はまだ自分の身体の異変に気付いていないようだ。確実に男の身体を招待不明のウィルスが感染していく。もうじきそれは脳にまで達するだろう】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 19:48:48.54 ID:Q9Dh8mIm0<> >>704

(血、血だ…大丈夫怖くない、怖くない! こわくないってば! )

「こ、ころせる! 僕は優しくなんかない! おまえだって!
 優しくなんかないぞ、おまえはクズだ。優しくなんかない
 人を殺しても平然とわすれるんだろ! 」

【歯の根があわず、カチカチと音を混ぜながらも叫ぶ】
【少年の肩は、少年の心と同調するかのように激しく揺れ…】
【男からも思わず目を逸らし…】

「ほら、こいよ…! おまえら能力者はそんな簡単に死なないだろ
 こいよ、やっつけてやる。───かかってきてくれよぉおぉ!!」
<> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 19:56:26.13 ID:XtVSIlM1O<> >>705

あぁ、俺は優しくも無いし、強くもない。

俺はただ…の…人間…だ…から…?

【意識が歪む。その原因があの少年の攻撃から来るものだとすぐに分かった。】

わすれ…る…もなに…も…俺は…人を殺した…事なんて…一…度…も…ない…から…

【膝をつく。出血多量ではない、何か分からないが男は立つことも出来なくなっていたのだ】

死ぬ…さ…俺…は…こう…して…話…す…事しか…でき…な…い。

【何とか手を動かしゆっくりとゆっくりと少年に近づこうと這いつくばっている】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 19:56:44.81 ID:XtVSIlM1O<> >>705

あぁ、俺は優しくも無いし、強くもない。

俺はただ…の…人間…だ…から…?

【意識が歪む。その原因があの少年の攻撃から来るものだとすぐに分かった。】

わすれ…る…もなに…も…俺は…人を殺した…事なんて…一…度…も…ない…から…

【膝をつく。出血多量ではない、何か分からないが男は立つことも出来なくなっていたのだ】

死ぬ…さ…俺…は…こう…して…話…す…事しか…でき…な…い。

【何とか手を動かしゆっくりとゆっくりと少年に近づこうと這いつくばっている】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 19:57:15.73 ID:XtVSIlM1O<> >>705

あぁ、俺は優しくも無いし、強くもない。

俺はただ…の…人間…だ…から…?

【意識が歪む。その原因があの少年の攻撃から来るものだとすぐに分かった。】

わすれ…る…もなに…も…俺は…人を殺した…事なんて…一…度…も…ない…から…

【膝をつく。出血多量ではない、何か分からないが男は立つことも出来なくなっていたのだ】

死ぬ…さ…俺…は…こう…して…話…す…事しか…でき…な…い。

【何とか手を動かしゆっくりとゆっくりと少年に近づこうと這いつくばっている】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 19:57:48.99 ID:XtVSIlM1O<> /ミスって二回も誤爆した。申し訳ない。 <> 冠城 ◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 20:09:47.17 ID:Q9Dh8mIm0<> >>708
「し、死ぬなよ。 おまえが本当に死んだら僕もおまえらと一緒じゃないか…」

【少年がつぶやき、膝をつく。何かから逃げるように隠れるように】
【すると何故か男の傷口から、先ほど侵入した黒い細菌達が溢れ出し、少年の元へと駆けよる】
【細菌達は少年の意思によって支配されている。精神感応と呼ばれる初歩的な超能力であるが】
【それをウイルスに使用することにより自在な遠隔操作を可能としているのだ】

「ただの人間…? おまえがただの人間なら僕はなんなんだ
 この化け物みたいな腕は!? ぼくにたかるこいつらは!?
 ───なんなのさ、ねぇ、応えてよ」

【正義や悪などもってのほかで人殺しにもなれずに】
【優しくもなく、残酷にもなれず】
【人間なのか異形なのかもわからない】

【臆病で、半端者。憎しみで生き延びたのに、相手が眼前にいても復讐にさえ走れない】

「もういい。僕はお前をころさない。だけど絶対に許さないからな…
 正義も悪も、許さないぞ。 絶対に」 <> 冠城
◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 20:09:59.32 ID:Q9Dh8mIm0<> >>708
「し、死ぬなよ。 おまえが本当に死んだら僕もおまえらと一緒じゃないか…」

【少年がつぶやき、膝をつく。何かから逃げるように隠れるように】
【すると何故か男の傷口から、先ほど侵入した黒い細菌達が溢れ出し、少年の元へと駆けよる】
【細菌達は少年の意思によって支配されている。精神感応と呼ばれる初歩的な超能力であるが】
【それをウイルスに使用することにより自在な遠隔操作を可能としているのだ】

「ただの人間…? おまえがただの人間なら僕はなんなんだ
 この化け物みたいな腕は!? ぼくにたかるこいつらは!?
 ───なんなのさ、ねぇ、応えてよ」

【正義や悪などもってのほかで人殺しにもなれずに】
【優しくもなく、残酷にもなれず】
【人間なのか異形なのかもわからない】

【臆病で、半端者。憎しみで生き延びたのに、相手が眼前にいても復讐にさえ走れない】

「もういい。僕はお前をころさない。だけど絶対に許さないからな…
 正義も悪も、許さないぞ。 絶対に」 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 20:19:43.44 ID:XtVSIlM1O<> >>711

ハァ…ハァ…ハァ…

【身体が楽になる。自分の中から得体の知れない何かが出て来たのが見えた】

それなら俺だってそうだ。この手も足も、ある能力者にやられたんだ。人の温もりとかそういうのを持たないし感じる事も出来ない腕。

それは悲しかったけど俺はこれを何かを救う為に使うと決めたんだ。君のそれだってそういう風に使えないか?

俺も能力者に家族を殺された。そして手足を奪われた。だけど俺はそいつを許したんだ。

そいつを傷つけて何が残る。やられたら必ずやり返される。そうなるのが分かったから俺は和解した。

【出血は変わらず止まっていない。それを塞ぐことはない。これは戒めなのだから】

それに君は優しいじゃないか。お前の家族を殺した俺を殺さなかった。

許してくれとは言わない。だが復讐なんてやめとけ。ロクな事にはならないんだから

【男は再び笑みを浮かべながら少年の前に立つ。】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 20:38:31.83 ID:Q9Dh8mIm0<> >>712

「違う。僕がおまえを殺さなかったのは僕が『まだ弱い』からだ。
 復讐が何も産まなくても、僕は復讐しかないんだ。
 おまえらの仲間が僕に復讐をするならソイツも倒してやる」

「みてろよ。僕は強くなるぞ。おまえよりも、誰よりも。
 最強になって復讐も正義も悪も終わらせてやる」

「この力は、全てを終わらせるために使う。
 それが僕の『進むべき道』だ。後悔しろ、僕を殺さなかったことを」


【少年は男の方向へと手を翳した】
【すると、少年の腕が激しく振動し…】


─────キィィァァァアァァアァァァ!!

【ウイルス達が、悲鳴をあげた。何よりも悍ましくこの世で最も醜悪だと思えるような、醜い叫び声】
【それは空気を振動させ『衝撃波のようなモノ』を放つ。しかし、到底男のソレには及ばない】
【だがその力は純粋に少年が男の力を真似たことを表していた】

「おまえのおかげで、僕は強くなれた
 躰に蠢くこいつらが、おまえを喰って強くなったんだ…
 この力で、ブラックシールドの奴らを皆殺しにしてやる…」

【これは、純粋に挑発だ。少年の力はほとんど破壊力を有していない】
【男から本物の力を引き出し、それを奪おうとしていたのだ】

<> テスト<><>2013/10/27(日) 20:44:03.51 ID:VO1C6Mvio<> (今からでも参加可能ですか?) <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 20:48:16.25 ID:XtVSIlM1O<> >>713

お前が正義か悪になるとしてもか?

【今の状況と同じだ。俺は正義のつもりでも相手から見ればそれは悪になるかもしれない。同時にそれは少年にも置き換えられる事だ】

それは、俺の衝撃波か。だが俺の能力は衝撃波を出すことじゃないんだぜ。

俺の出す衝撃波は飽くまで機械の力だ。俺の能力の名前はな…。

「羅無殺掌」(ノウバースト)

俺はこの能力により誰も[ピーーー]ことは出来ないんだ。人だろうと蟻だろうと命というものを奪うことが出来ない。

誰かの心臓や脳を貫いても死ぬことはない。心臓が潰れても脳が貫かれても、その状態で生きる事になる。残虐な能力だ。

【いつ自分で確認しても忌々しい能力だと思っている】

まぁ、復讐向きかもしれないな。奪うのなら奪えよ。それも俺は受け入れる。

だが君が君と関係のない誰かを傷つけるなら俺も君の事を倒す以外なくなる。

まぁ、そんな事は無いと願うけど。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 20:49:24.02 ID:XtVSIlM1O<> >>714
/自分は大丈夫ですよ!ですけど複数なら自分は10時頃に落ちてしまいますけど。 <> 冠城
◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 20:49:37.27 ID:Q9Dh8mIm0<> >>714
/はーい!
こちら→http://jbbs.livedoor.jp/internet/18172/#1
/にキャラとか能力をかけばすぐに参戦可能ですよ!
/http://www55.atwiki.jp/whiteworld/pages/1.html←に目を通しておくとよいかもです! <> 冠城
◆My48Vfouj.<><>2013/10/27(日) 20:50:11.11 ID:Q9Dh8mIm0<> あ、参加って乱入ですかなんと
はすかじい
ぼくも大丈夫です! <> テスト<><>2013/10/27(日) 20:51:42.40 ID:VO1C6Mvio<> >>716-717
ありがとうございます^_^
キャラクター投下してきますね <> テスト<><>2013/10/27(日) 20:53:58.56 ID:VO1C6Mvio<> あ、違います
乱入?ではなく、このスレに新しいキャラクターを作って参加するという意味です
紛らわしくてすみません <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 20:57:22.84 ID:XtVSIlM1O<> >>720
/勘違いして申し訳ない。キャラクター作り頑張ってください! <> 冠城
◆My48Vfouj.<>sega<>2013/10/27(日) 20:59:24.72 ID:Q9Dh8mIm0<> >>715

「く、くくく。おまえこそ僕の力を勘違いするなよ。
 僕は今理解した。こいつらは能力者をたべて進化するんだ…」


【どう進化するのかはわからない。というか、進化なのかコピーなのかもわからない】
【悲鳴をあげて力を発するあたり、完璧な模倣ではないのだろうと考えるが】

「奪ってやれるなら奪いたいよ。殺さなくてもすむなら、
 今すぐにでも力を奪っておまえをぐちゃぐちゃにしてやる
 
 ただな…くそッ! おまえの力を使えば、不治の病とかだって治せるんじゃないのかよ…
 難しいのはよくわかんないけど、腫瘍とかだって壊しても死なないんだろ…!
 患部を破壊してそこを治すとか! おまえのことは嫌いだけど…」

「───いい能力じゃんか…奪えるなら、奪ってやりたいよぉぉおぉ!! 」

<> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 21:08:54.09 ID:XtVSIlM1O<> >>722

…成る程なー。

【恐れ入ってしまった。自分の能力にそんな使い方があるなんて考えてもいなかった】

いやいや、恐れ入ったわ。やっぱお前いい奴だよ。俺にはそんな使い道考えたことさえなかった。

お前は俺の力を手に入れられるんだろ?ならやれよ。お前の方が良く使えそうだ。

【感服と言った方が正しいのか。今にも自分を食い殺そうとしてくる少年を男は尊敬さえしていた】

まぁ俺は頭あんまり良くないからよ、そんな方法分からなかっただけかもしれないけどな。 <> 冠城
◆My48Vfouj.<>sega<>2013/10/27(日) 21:17:52.65 ID:Q9Dh8mIm0<> >>723

「……ッるさい。 うるさいうるさいうるさい!! 
 僕はもうおまえを喰らった! おまえなんかより使いこなして磨き上げてやるからな! 
 僕が力を使いこなしたら、おまえをぐちゃぐちゃにしにくるからな! 」

【少年は力の可能性に気付いてしまった】
【男ならば救える命の可能性に】
【自分が男を再起不能にしてしまえば、救われない無限の可能性に】

「僕が道を見つけた。
 僕は力をつけた。
 それが今日、僕とおまえがであった理由(いみ)だ」

「僕の顔を忘れるなよ。次にあったら、後ろからでも叩き潰してやる」

【吐き捨て、少年は駆けだす】【それは逃走】
【少年は意思を固めた。今回の邂逅を無駄にはしない】

【もしも男が追いかけなければ少年は遥ビルのうえに消えていくだろう】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/27(日) 21:25:52.69 ID:XtVSIlM1O<> >>724

あぁ、頑張れよ!俺は更に上を行ってやる!!次に会った時は是非とも手合わせしよう!!

【男はなんだか嬉しかった。だがただ一つ心残りなのは】

…あいつとはもう少し違う形で会いたかった。俺もちゃんと強くならなきゃな、さっきのあれはあのままにしといたら死んでたしな。

それにあいつの気持ちが俺には分かる気がする。だからあいつが何かをする時に俺はあいつを止めなきゃいけない。

それがあいつに対する最大の罪滅ぼしかもしれないしな。

【男は少年の背中を見つめ、姿が見えなくなったら男も飛んだ。貧血の症状が出ている】

取り敢えず能力を使いこなさなきゃな。

/お疲れ様でした!またやりましょう! <> 冠城
◆My48Vfouj.<>sega<>2013/10/27(日) 21:31:33.40 ID:Q9Dh8mIm0<> >>725
/あつありしたぁ! たのしかったです! <> クラウドリー家族
◆Cloud.BC6k<>sage<>2013/10/27(日) 21:50:41.65 ID:jwy1UAdKo<> /酉てす <> 杜柱こやぎ ◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/28(月) 08:55:04.98 ID:OZP8xzz0o<> >>694
「そんな事言って……また他の人に手を付けてたんじゃないでしょうね?」
【視界一杯に広がる無数の弾幕を前に、動じない】
【ただ。自身が吐いた軽口に対して自嘲するような笑みを溢して、――踏み出す】
【それだけで砕けていく大地は、まるで豆腐の上に立っているかのようだ】

【槍の亡骸を無造作に。しかし、全力で投擲すれば、槍が純粋な速度故に虹色に輝く光そのものとなり、弾幕へと大穴を開ける】

【亡骸は青年の放った刃に至る前に耐えきれず消失――大穴から破壊の刃を目にして、目を見開けば】

「ふふっ そんな隠さなくても避けませんよ」
【投擲による余波が発生する前に大地を砕き蹴り何度目かの跳躍】
【断絶するような音が体内から聴こえるが、今更そんなものは無視】

“code0:−K_Equation――connect/Shub-Niggurath”
“※※※※※※※※――※※※※※※※”
【其は音に非ず。思念に非ず。】
【唐突に槍から紡がれた其の言葉は、人知のものでは。ましてや、この世界のものではなかった】
【異界の言葉で吐き出されたのは、彼女自身の人生を弄んだ化物と異界の女神の名】
【下腹部に刻まれた聖痕から血液が溢れ、彼女の右手の平に発生した空間の歪みが毒々しい玉虫色に輝き――】

【激突――そう激突】

【手の歪みへと触れた途端に風の刃と熱は動きを止め、物質化でもしたようにあらたに衝撃波や熱波を周囲へと撒き散らす】
【歪みより顔を出し、刃や熱へと接触しているのは、彼のものの血が流れ続ける黄金の槍】
【――それが指し示す意味はたったひとつ】

『貴様――どこ、までッ』
【寡黙な聖槍が怒りと憎悪に満ち満ちた咆哮をあげ――、しかし、紡ぎ終える前に結果は出る】

【仮に風の刃と灼熱を打ち砕き。青年へと肉薄すれば、粉微塵へと変えるべく、歪みより出でし大量の“聖遺物”を“全力で”振るうだろう】

【その前に女性の身体に諸々の“返し”が来るか――。】 【そもそも刃を打ち砕けず、地に墜ちるか――。】

【結果は――。】 <> サテライト
◆Cloud.BC6k<>sage<>2013/10/28(月) 18:51:27.00 ID:ubW4uRZbo<> >>728
自分が今放てる最高の一撃の後、青年は懐から一つの瓶を取り出した。
黒く四角い瓶。
青年にとって最終手段とも言えるもの…聖獣の血。
それを一気に飲み干す。

「ゔ、がぁ…!(二本目はきつい、か…!)」

いきなり走った頭痛に、青年は顔を歪め…すぐに持ち直す。
光を失いかけていた目が再び強く赤い光を放った。
女に向けて放たれた刃は、槍に凄まじいダメージを与えたところで消滅する。

「…来るならこい」
「…《AEGIS》」

小さく呟く。
その途端、青年を囲むように黒く分厚い壁が出現する。
さらにそれを囲むように壁が、幾十にも連なり、青年を完全に保護する。
GUNGNIRが最強の矛であるとすれば、AEGISは最強の盾。
女の放った聖遺物が、地球を壊すレベルの威力で無ければ女の攻撃は、必ずいつかの壁の層で止められるだろう。
もし、止めることが出来れば、青年はGUNGNIRを使って女に衝撃波を放つ。
もし止められなければ、それが青年の最後だろう。 <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/29(火) 07:15:06.94 ID:EvwL0InBo<> >>729
【槍は熱波を。衝撃波を消滅させ――永遠であるはずの黄金へと亀裂が入る】

【理由は単純。その槍は人でもあったから】
【人とは。生命とは、そう表現される時点で有限の概念からは逃れられない】
【しかし、槍が未だ在り続けるのは、大源が持つ“真名を知るだけで魂を焼き付くす全能の神性”の欠片を宿すが故――】

《故に、我が力は大いなる※※※の一欠片。――欠片といえど、矮小な星の器如きに収まらぬと知れ》
【生まれたばかりの黄金の槍は、まるで神の写し身であるかの如く荘厳に】
【しかし、槍を導くのは神殺しの業を抱く万象孕みし黒き獣】

「貫く側が男女逆だと思いますが、行きますよ?」
【黄金と原色が混じりうねる異質な輝きと共に、最新の聖遺物たる黄金の槍と自身を矢に、幾十重と展開された最強の盾へと――】

【幾重もの層を蹂躙し、穿っていくそれは。正しく破壊を創造する神が如く】
【しかし。最後の一層を大きく抉ったその時――黄金が砕けた】

【“星の器ごときに収まらぬ”となれば――必然。槍程度に収まる理由もない】
【咄嗟に砕けた破片で最終層を殴り付け、右腕が砕け行く感触と衣と共に粉砕】

【速度を削がれつつも盾の中央の青年がいる空間へと躍り出れば、砕けたままの拳を握り】

(今は粉微塵はムリ――せめて意識を――)
【勢いのまま青年へと全力右ストレートを放つ】
【砕け、速度も削がれており、聖遺物の欠片の力もない】
【それでも音速を越えているそれは、分厚いコンクリートを容易にぶち抜くを力を内包する】
【青年の肉体が人間と同等であった場合の話ではあるが、もし命中したのなら目も当てられない事になるだろう】
【かすったのならば、部位にもよるが女性の意図通りになる……かも……】
<> サテライト
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/10/29(火) 18:43:47.99 ID:uW2mL5cFo<> >730
「…《Shield》!」

AEGISが破られたことを確認し、青年は苦し紛れに一つの盾を両手に作り出す。
もし、AEGISを壊した槍が女の手にあったなら、こんな盾はすぐに破られるだろう。
しかし、槍は破壊されていた。

「…(それなら!)」

盾で女の拳を受け止める。
衝撃に一瞬ふらつくが、なんとか立て直し、女の全力の拳をなんとか止めようとした。
盾が砕け散る。

「…!」

青年は拳を手で止めようとした。
衝撃と、鈍い音。

「ぐ…!はぁ…!」

止められないと感じた青年は、拳を受け流す。
どうやら骨が折れてしまったらしい両腕が痛んだが、受け流すことには成功。
そのまま一つのボウリングの球を作り出し、女を気絶させるべく後頭部に向けて発射した。 <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/29(火) 20:05:52.15 ID:EvwL0InBo<> >>731
【聖遺物を手にした時から、現在に至るまで彼女は一度として攻撃を受け流された事が無かった】
【自身の力を受け流そうとする相手には、受け流しきれない程の力で正面からの一撃で叩き潰す】
【それはもう爪楊枝一本を相手に、巨大隕石を降らせる勢いでの破壊力を持って】

【そのスタイルの驚異は、成功したにも関わらず折れてしまった青年の腕が物語っている】
【――彼であるからこそ骨折ですんでいるが、彼で無ければ見るも無惨な残骸と化していたに違いない――】

(流され――っ?!)
【――だが。だからこそ、彼女は流し切られた事実に驚愕】
【表情や気配にこそ変化はないものの、その色は刹那にも満たない硬直にありありと現れており】

【だから、その球体は致命的だった】

「あぐっ?!」
【硬直ジャスト。ノーガードの後頭部へと飛来した球体は、意識を切断】
【制御を失った肉体は勢いを失い、正方形の盾の底面へと落下する】
【落下した後の彼女は隙だらけだが、意識を取り戻す可能性は低いながらもある】 <> サテライト
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/10/29(火) 20:40:58.30 ID:uW2mL5cFo<> >>732
「…《Roap》!」

気絶した女を見て、青年は縄を出現させる。
縄はひとりでに女の周りを回り、その体を縛った。
縄は人間には引きちぎれない程度のものである。
戦闘で疲弊した女にはおそらく引きちぎれない。

「…目を覚まさないでくれよ」

正直、限界だった。
聖獣の血は確かに青年の肉体を強化させる。
だがしかし、それと同時にかなりの負担を青年の体にかけていた。

「(これから、この女を警察に突き出すとか…考えただけでめんどくさい)」
「(どうしようかなー…)」

そう考えながら女を見る。
もし、女が意識を取り戻さなければ、少しここで休んだあと、自警団に連れて行くことになるだろう。 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/29(火) 21:01:06.52 ID:FGAa5/uHO<>
…。

【待ちの少し外れにある野原に寝っ転がる男。軍服に似ているその服装は街の治安を守る自警団。ブラックシールドの制服だ。胸に黒色の星が貼り付けられている】

(この前のあいつ。他にもいるんだろうな)

【先日の出来事でかなり思い悩んでいた。守れなかった自分の情けなさと自分の能力の本当の使い道】

…ほいっ。

【奥にある川に向けて衝撃波を放つ。水面は激しく揺れ小規模の爆発を起こしているようにも見えるが威力は抑えてある】

考えても仕方ないのは分かってんだけどよ

はぁぁぁ〜、俺はなんでこう、こういう時に男らしくなれねえんだよ!馬鹿!

【野原で一人葛藤している男は周りから見ればちょっと変人に見えるかもしれない】 <> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/29(火) 21:17:28.73 ID:ek+sXFv+o<> >>734
【そんな彼の後ろに少年が一人立っていた】
【仮面で表情を隠したその少年は少し前に街を襲撃したAurigaの構成員】
【下の階級とはいえ敵味方構わず殲滅し一区画を制圧した者】
【にもかかわらず少年は男に声をかけた】

ひどく悩んでるねぇ…ブラックシールドの隊長さんよォ?

【まるで見下したような台詞を吐いて少年は続ける】

そもそも、考える事に意味なんてあんのか?
考えたところで答えなんか出ねぇだろうよ。なぁ、そう思わねぇか?

【ヘラヘラとした口調で男に問いかける】
【まるでその身を案じているかのように】
【それでも確かに言えることはこの少年は男の敵だ】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/29(火) 21:25:08.67 ID:AFe7ekexo<> >>735

んぁ…?

【半分寝ぼけたような反応をする男。なんとも性格の悪そうな少年が自分を見下していた】

馬鹿野郎。考えなきゃ何も分からないじゃねえか。分かるか分からないかは考えてから判断すればいいんだよ。

【やる気がなさそうに立ち上がる。首、顔には絆創膏や包帯などが巻いてあり身体はボロボロだ】

…つぅー!まだ傷が痛むなー。と、そうじゃなかった。俺の事をブラックシールドと言ったな。

それも隊長まで言い当てた。もしかして身内だったりする?

【男はまだ少年がアウリガに属している事が分かっていないようだ】 <> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/29(火) 21:40:03.25 ID:ek+sXFv+o<> >>736
【フン、と鼻を鳴らして男に返答する】

わかんねぇ答えを探してどうすんだ?てめぇみたいな奴なら……そうだなぁ
考える前に行動するほうが利口なんじゃねぇのか

【男が立ち上がり正面から向き合う】
【傷だらけの体を見て仮面の奥でクックと笑う】

ああ、当たり前だろう?
『ブラックシールド隊長掌 拳次』Aurigaの討伐目標の一人…だもんなぁ?
ま、下っ端の俺なんざ知らなくて当然といやぁ当然だが

【男を見据えてそう言いのける】
【だとしたら余計に不可解な行動ではあるのだが】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/29(火) 21:47:04.93 ID:AFe7ekexo<> >>737

…そうだけど何か腹立つなー。

【ズバリ当てられてのが少し悔しいのか。だがそう簡単に解決する問題ではない何かに男はぶち当たっていた】

…!!お前アウリガか!!

(ちくしょぉ。最悪のタイミングだぜ。戦いの時の傷とこの前の傷が完治してねえのによ。)

へっ、すっかり顔を知られるようになったもんだな、俺も。

いいぜ、お前がアウリガなら俺のやることは一つだ。

ぶっ倒す!!

【とは言ったものの男の勝算はほぼ0だった。傷は半分も癒えていない。この状況でアウリガとまともに戦うのはあまりにも苦しい条件だ】

<> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/29(火) 21:56:14.62 ID:ek+sXFv+o<> >>738
ま、てめぇの顔見りゃすぐわかるさ
そもそもがこの問題はてめぇ自身のものだろ?行動せずに解決しようなんざ考えが甘ぇ

【言い当てることが楽しいのか少年は少し上機嫌のようだ】

ああそうさ、気づかれてなかったってことは闇討ちもできたんだがなァ?
むしろ知れてない方がおかしいと思わないのか脳筋が
はてさて?いくら下っ端とはいえ俺だって能力者の端くれだ
そう簡単には倒せるわけねぇだろ?それとも、その体で何か勝算があるのかねぇ

【あきらかに少年はこの状況を楽しんでいた】
【戦闘態勢を取らず、だが警戒だけは解かないまま】
【やられたらやり返す程度にしか現状は考えていないのだろう】 <> 掌 拳次→壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/29(火) 22:03:14.41 ID:AFe7ekexo<> >>739

…うるせえ!んなもんやって見なきゃわかんねえだろ!!

俺はこの場でお前を見逃して状況を解決為る位なら誇りの為に死んでやる!!

いくぞ!アウリガァァァ!!

「…あまり無茶をするな。」

うっ…!?だれ…だ…?

【倒れるブラックシールドの隊長。その後ろには肌以外は全身黒色の男が立っていた。】

「…ヴォルガス。拳次を連れて何処かに行っていろ。」

【男の足元にいる小さな龍のような黒い塊は巨大化し倒れたブラックシールドの隊長を乗せ何処かに飛び去った】

「…久しぶりだな、エヌオー。俺を覚えているか?」

【この黒い男は昔アウリガに所属していた男だ。今は組織を抜けているがどうやらこの男の方はエヌオーと面識があるようだ】 <> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/29(火) 22:10:45.16 ID:ek+sXFv+o<> >>740
誇りや建前を気にする上官は地雷ってよく言われててなぁ?
てめぇみたいな上官がついた部下が哀れだよ

【哀れむように頭を抱えれば迎撃体制を取る】
【が、男の攻撃は何者かによって中断させられる】

【そして現れたのは黒づくめの男】
【男は自分と面識があるようだが…】

知るかよ、てめぇの顔なんざ覚えちゃいねぇ
いや、俺から言わせてもらえば知らぬ存ぜぬだなぁ?

【なぜかはわからないが顔を思い出せない】
【むしろ会ったという記憶さえない】
【それでも頭の中では警鐘が鳴り響いていた】 <> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/29(火) 22:16:10.26 ID:AFe7ekexo<> >>741

…そうか。

【相変わらずの口数の少なさだ。最も相手は知らないようだが】

…なら話す事も無いだろう。

…お前の力は俺と良く似ている。

【男の周りに影が展開される。地面はドス黒く染まっていく】

…今ではアウリガと因縁があってな。

…悪いがこれ以上お前らの好きにさせる訳にはいかない。

【男の周りからはウネウネと闇から作られた腕の様な物が出現する。まるで地獄へ誘う亡者の腕のような】

<> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/29(火) 22:28:57.37 ID:ek+sXFv+o<> >>742
おいおい勘弁してくれよ…こちとらからかいに来ただけだってのによォ…

【予測外の闖入者に少年は警戒心をあらわにする】

そうかい、そいつは結構なことで

【男は影を、少年は闇の球を5つ創りだす】

ああそうですかそうですか、俺だって因縁は大有りなんでねぇ
俺は好きにしたくなくても上には従わなきゃ消されるもんで
で?なんだ、殺んのか?あ゛ぁ゛?

【さっきとうって変わって現状こちらが不利な気がしなくもない】
【援軍を呼ぶかとも考えたが私闘なんかで部下を呼ぶわけにもいかない】

(ま…最終手段はまたあいつを呼ぶか……報酬が面倒だが)

【最悪の場合も想定しつつ少年は警戒態勢から戦闘態勢へと入った】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/30(水) 00:02:21.68 ID:A/SRXUfYo<>
「仕事…みつからないな……」
「自分ではじめてみようかな、僕にできるかな……」


【町外れの公園で少年が譫言を漏らす】
【襤褸の外套を纏ったこの少年】
【先日の戦争にて家族と居場所を失いいまやホームレスとかしていた】

「それでも、ろくな食事をしなくても生きれるんだから」
「能力者ってすごいよなぁ」


<> 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/30(水) 00:29:16.66 ID:9BwAuRgWo<> >>744
あれ?ねぇねぇこんなところでどうしたの?

【少年の顔を覗き込んだのはコンビニ袋を提げた真白いワンピースとカーディガンを羽織った少女】
【そろそろ寒くないのだろうかと思えるが気にしていないらしい】

食事をしないでもって…何も食べてないの?
え〜っと………はい、これとこれあげるから食べなよ

【袋から取り出したのは黒コッペパンと暖かいレモンティー】

こんな時期にボロの外套なんて風邪ひくよ?
って…まぁ、あんなことあったあとだから仕方ないか……

【そう言って少年の隣に座り込み】

ねね、名前なんていうの?私は蒼乃空って言うんだ

【無垢な笑顔で少年に告げた】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/30(水) 00:58:19.05 ID:A/SRXUfYo<> >>745

「んー…ん。 んん!? 」
「え、いや、ぼぼぼく家がなくて…アハハ」
「って初対面の人になにいってるんでしょう…」
「いやでもそんなご飯とか恵んでもらうほどじゃ…! 」

【突然現れる少女に気が動転】
【最早孤独がデフォルト状態】
【飢餓で倒れても助けなしの】
【そんな生活の最中の救いの手】

(なんだこの娘…僕と同じくらいの歳かな…)
(それにこの無垢な優しさ、女神かな。いや天使か)
(まさか僕…気付かないうちに死んでたのか)

ーーーグゥゥゥゥウ…

「あは…やっぱり…頂いちゃおうかな。
――−なんて…あはは」

【そっと手を伸ばしお茶とパンを受けとる少年】
【しかし、その冷めきった体にはその優しさとお茶は熱すぎて】


「あちっ…いやぁ、ほんとさいきんは寒くて……
マントは能力みたいなものなので脱げないんですよ
他の物を着てもマントが食べちゃうし……」

「あ、天使じゃなかったんですか。
僕の名前は冠城…冠城 優那(ゆうな)です」
「お茶とパン、ありがとうございます空さん」

【お茶を拾い上げながら、不器用に微笑んだ】 <> 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/30(水) 01:47:11.84 ID:9BwAuRgWo<> >>746
家がない…そっか、そうだよね

【一瞬憂いた表情になるが、すぐに笑顔に戻り】
【それ以上は何も言わず追求せず隣で微笑んで】

ね?お腹がすいてちゃなんにもできないから

【少年がお茶を落とすが拾い上げようとしているのを見て少し安堵する】
【衰弱しきって食べる事さえ出来ない人をここ数日幾人も目撃していたからだ】

能力者なんだ!すごいよ!かっこいいじゃん!
マントが能力みたいなもの……ふむふむ

【と、マントを触ろうとして以前であったの能力者にうかつに能力者に触れるな】
【そう言われたのを思い出してそっと手を引っ込める】

うんうん、天使じゃないよ〜多分……街中を飛び回って歌ったりお手伝いはしてるけどね!
冠城優那…ゆうな君か、いい名前だね。改めてよろしく!
あ、お礼なんかいいよ。助けられる人は助けるのが私だからね

【まだこの少年も笑える、笑っている】
【自分の行動で他人を笑顔にできる】

(うん、私だって出来ることはまだある)

【少年を見ながらそんなことを考えていた】 <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/30(水) 04:36:22.66 ID:UZ1n6q0Ho<> >>733
【縛られる中。黒衣が消滅し、彼女を貫いていた槍も、また、姿を薄らいで消えていく】
【残されたのは出血により赤く染まり行く白衣と黒いチョーカーを付けた女性】
【右腕は無惨にも潰れており、特殊な性癖を持つ方々以外はのーせんきゅーしたくなる光景】
【黒衣から解放された彼女から漂う仄かに甘い雰囲気に、目覚めてしまう人もいるかもしれない】

「……なる………みぅ――う?」
【縄に縛られて数分経過した頃だろうか――全身の痛みに無意識に呻き声をあげ、その呻き声で目を覚ました】

「ああ――これは、降格モノですね。無能にも程があります」
【出血から鈍る意識の中。ゆっくりと現状を理解して、溜め息と共に吐き出す】
【槍以外の彼女の能力の性質上。縄で拘束されていようが、抜け出そうと思えば抜け出せる】
【現状。縄を千切れるような存在を出せば、サイズからしてそれこそ命と引き替えになる可能性が非常に高いが――】

「おはようございます、サテラくん。起きて早々すみませんが、私をどうするつもりか聞いて良いですか?」
【おばちゃんに乱暴でもしてみます? 薄い本みたいに。薄い本みたいに――と、冗談めいた口調で付け加える】

【相変わらず態度や口調は変わらないが、棘が若干抜けているのは疲労からか】
【――実際の所。もう二年で三十になる年齢だが、理由なく男女平等に惑わせる色香は既に魔性に近い】
【ただ、魔性に『近い』だけであり、堕落させるのが本職である魔とは明らかに性質が異なるものではある――ではなく】

【実際、彼女の体力が戻り次第、全力で逃亡に走るだろう】
【下手をすれば今回以上の魂を注ぎ込み、ブラックシールドないし刑務所の内側から大破壊を撒き散らす可能性すらある】
【かと言って殺害すれば彼女の子――下手をすれば、大蠅級の怪物が複数飛び出してくる事も、可能性としてはありえる】
【生かしても殺しても、ものすごく面倒臭い女である事は確かだ】

「縛るならもう少し優しく縛って欲しいんですが、ダメですか?」
【微妙に。掌サイズにも満たない範囲な空間が揺らいでいる】
【死角になるよう、身体で隠れた場所に出来ているが――】
【人の域を逸脱した存在である青年ならば、それに気付く可能性はある】 <> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/30(水) 07:25:27.24 ID:J9Zvuo9po<> >>743

…ふん。

【少し息を吸うと激しく闇が動き始める。すると狙い定めたかのように動きが止まる】

いくぞ….エヌオー…。

【まずは腕の一つがエヌオー目掛けて伸びて行き捕まえようとする】

…おまけをくれてやる。

【するともう一つの闇の腕は地面に放つ。時間差で相手の足元から闇を使って攻撃しようとする】


<> 冠城
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/30(水) 07:45:57.10 ID:A/SRXUfYo<> >>747
「そうですよね。働かざる者喰うべからずともいいますけど。
食べないとはたらく力もでなくて…ははは」

【まぁ、能力がつかえれば仕事はごまんとあるのだろうが】
【少年は能力というものを好ましく思ってないため、その道は避けていた】

「そぉい!? だめだめだめです! さわっちゃダメですよ、危ないなぁ!
僕の力は不安定なんで、僕でも何をやらかすかわからないんですから!
万が一にでも空さんを傷付けてしまったら……」
「だから この能力、好きじゃなかったんですけど。
空さんにカッコいいとか言われると少し好きになれそうです」


【前半は勢いよく。後半は少し小声になり顔を赤らめながらもかたってみせる】
【少年は嘘を吐けないのだ。能力の制約とかではなく純粋に、そういう人間だった】

「たぶん? あ、やっぱり女神ですか? 歌うんならー
歌の女神様! セイレーンでしたっけ?」


【コッペパンをかじり、お茶を一口飲んでから冗談をいってみせる】
【ここ数日の疲労状態から冗談をいえるまで回復させてくれ彼女はやはり】

(いいヒトだなぁ…正義とかじゃなくて、純粋なヒトなのかな)
(正義とか、名乗ってないといいな……)
(それに芯もあるみたいだ。羨ましい)

「空さん。初対面のやつにこんなこと言われても迷惑だと思いますけど…
もう、少しだけ人助けをすると思って聞いてください」

【少年は、空の方を真剣に見つめ話す】


「薄々感付いてると思いますが僕は戦争孤児ってヤツなんですよね。このまえの戦争で家族をなくして、路頭に迷ってました

それからのいきる意味は、ありきたりな話なんですが、復讐だけで…意味なんてないって分かってても、それしかなくて……」

「でも先日、復讐相手をみつけたんですけど…そいつのこと恐くて殺せなくて……」

「僕は人をかんたんに[ピーーー]能力者が嫌いです。 戦争を生む正義と悪も嫌いです。
でも、僕は、無力で半端者な自分が一番憎い……」

【どうすれば、僕はどうすればいいですか?】
【少年は涙混じりの声を、少女に投げ掛けた】 <> サテライト
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/10/30(水) 18:51:41.15 ID:U8sIkVqro<> >>748
「んー、困ってるよ」
「正直これ以上手を下すのは限りなくめんどくさいんだよね」

「薄い本みたいに」の部分を意図的に無視して青年は腕を組む。
そのまま逃げ出してくれた方が助かったと思う。
これ以上の処理は、純粋にめんどくさい。

「…そうだなぁ、逃げてもいいよ」
「ただ、一つお願いがあるんだ」

そう言って青年は黒く四角い瓶を取り出す。
青年が聖獣の血を入れるために使う瓶。

「君の血をもらってもいいかい?」
「ああ、もちろん全部じゃないよ、この瓶に収まるくらいでいいんだけど」

いいかな?と青年は女に微笑みかける。
口の中で、異様に伸びた犬歯が白く輝いた。
どうやら、女が作り出した空間の揺らぎには気づいていないようだ。 <> 八咫烏
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/10/30(水) 19:21:55.68 ID:U8sIkVqro<> ある夜、まだ復旧が進んでいない路地裏で、スーツを着た女が佇んでいた。
《Auriga》が東京を襲う。
それを聞いて、その女はすぐさま防衛の準備を始めた。
彼女はAurigaを憎んでいた。
全て破壊し尽くしてやりたいくらいに。

「………」

だが、結果として彼女は参加しなかった。
それよりも、自分の子供が、唯一つの子供が死んでしまわないように必死だった。

「…ふむ」

瓦礫に埋れた街を見て、やはり防衛に参加するべきだったのかもしれないと思う。
しかし、そんなことを考えていても意味はない。

「…彼奴も参加していたのか」

瓦礫に埋れた黒い欠片を見て、女は呟く。
女の周りを回る光が一層強まり、辺りを昼のように照らした。
周りが明るくなったのを確認し、彼女は瓦礫を漁り始めた。 <> トカゲ
◆zYSTXAtBqk<>saga<>2013/10/30(水) 20:09:43.94 ID:eok2t27G0<> >>752
/すいません、見逃してました…

【瓦礫に埋もれた街の中を一人の少女が歩いていた】
【整った顔立ち、腰まで届くポニーテール、タンクトップにジーンズというラフな服装】
【アクセサリーは、首に黒いチョーカー、左手の親指に青い宝石の指輪】
【これだけだとただの少女だが、右腕のトカゲの形をしたタトゥーと、冷たい瞳が近寄りがたい独自の空気を醸し出している】



【大規模な戦闘が繰り広げられた結果、街は大きな被害を受けた】
【少女ことトカゲも、自身の持つ力を使い、裏側で戦っていた】
【だが、結果はこのザマだ】

…!

【無表情のまま、唇を噛み締め、拳を強く握る】
【だが、気は紛れず、自身に対する苛立ちは募るばかりだ】



【ふと向けた目線の先に、スーツを着た女を見つけた】
【それだけでは、あまり興味は惹かれないが、彼女の周りを光が回っているとなれば話は別だ】



【瓦礫を漁る女に近づく】
【泥棒か遺族かと思っているようだ】
【泥棒の場合は鉄拳を、遺族の場合は手伝うつもりだ】 <> 八咫烏
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/10/30(水) 20:16:48.81 ID:U8sIkVqro<> >>753
「………」

やがて、女は一つの黒い欠片を瓦礫から掬い出す。
それを軽く手で払って、女は目を見張る。

「白い…?」

どうやら煤で汚れていたらしく、黒い欠片だと思っていたものは本来の白い姿を取り戻した。

「なんだ、別人か…」

そう考えて女はその欠片を投げ捨てる。
その後で、女は近づいてくる少女に気づいた。

「ん、こんにちは」
「うら若い乙女がこんな夜中に歩いちゃいけないよ」
「迷子か?」

それだけ聞いて、厳しく引き結んでいた顔を微笑みに変える。
ただでさえ女性としては高身長なので、威圧などをしないようにするためである。 <> トカゲ
◆zYSTXAtBqk<>saga<>2013/10/30(水) 20:49:51.66 ID:eok2t27G0<> >>754
【トカゲは、金のために裏の仕事をすることがある】
【だが、一つだけポリシーがある。絶対に、人を殺さないというものだ】
【それは、人という存在を尊いものと思っているからだ】
【トカゲは人を殺す者を許すことができない】
【そして、死体を軽々しく扱うものも】

…!

【スーツの女は、かつて人だったものの一部を投げ捨てた】
【瞬間、トカゲの中のなにかが蠢き始めた】



【女の言葉は、何一つトカゲの耳に入らない】

…なぜ、それを捨てた

【返答次第では、鉄拳が飛ぶ】 <> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/30(水) 20:51:37.30 ID:9BwAuRgWo<> >>749
【先に動いたのは目の前の男】

ハッ…やる気満々てことかよ

【男も自分と同じく闇を操る能力のようだ】
【だが、能力者としての格はあちらの方が数枚上手なのは簡単に理解できる】

面倒なことしやがって……よォ!

【少年は目の前へ球体を放つ】
【それは一瞬遅れて男と少年の間を隔てる幕となる】
【闇の腕は膜に包まれて勢いを失い少年の目の前で止まる】

って下もかよ!っざけんなぁ!

【だがそれと同時に足元からも迫る闇の腕】
【少年はそれに対して闇の球を大槌へと変化させ叩き潰す】

(あー……マジだりぃ…)

【真っ向から向かいあっても勝機はない】
【ならばと相手の手の内を探るべく次の一手を待った】 <> 八咫烏
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/10/30(水) 21:00:44.66 ID:U8sIkVqro<> >>755
「…は?」

女は微笑みを崩さないながらも少し怪訝そうな様子を見せる。
探し物を見つけたと思ったら偽物だった。
それだけでも少し不機嫌なのだが。
子供相手に切れるのは大人気ない、その考えが女の顔を微笑みに変えていた。

「あれが、私の望んでいたものではなかったから」
「私の…大切な人がここで能力を使ったと思ったんだが」
「どうやら違ったみたいだな」

とりあえず事実だけを述べる。 <> トカゲ
◆zYSTXAtBqk<>saga<>2013/10/30(水) 21:16:27.27 ID:eok2t27G0<> >>757
そう…

【女の事情を聞こうと蠢きは収まらなかった】
【トカゲは、まだ子供なのだ。いい意味でも、悪い意味でも】

…私は

【トカゲがステップを踏む、その次の瞬間既に体は女の前にあった】
【右の拳を握り、女の腹に向け放つ。武道家顔負けの速度だ】

あなたを許せない <> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/30(水) 21:23:38.91 ID:9BwAuRgWo<> >>750
そうだよ〜、だから食べて元気にならないと!

【少女もコンビニ袋から同じ黒コッペパンを取り出しほうばり始める】

だ、だだよね!?ふ〜……無駄に心傷つけるとこだったよ…ごめんね?
うん、そう言ってもらえれば嬉しいけどね…私無用心だからさ本当にごめんね

【案の定少年に怒られる】
【でも自分の能力をちょっとでも好きになれるきっかけになれたとすればいいことだったのかもしれない】

そんな大層なものじゃないよ、ただ翼を出して空を飛んだり歌に想いを込めたり
あとは……うん、羽根自体を武器…にもできるね
それにセイレーンだと女神というか怪物の分類なんだけど…

【少年の冗談にちょっと困った笑顔で返す】
【正直わからなくもないが怪物と同類にされるとちょっと困る】

【自分がほとんど使わない羽の武器化の能力】
【でもそれを言うこともきっと大切だと心のどこかが言っていた】

やっぱり……うん、だと思ってたよ

【少年の話を聞いてまず一言そう言った】

ん〜………難しいよね〜
復讐はしてやりたい、けれど人を[ピーーー]ことは怖いしできない
普通の人と同じ生活をしてたら当たり前だと私は思うよ?

【少女は少年の前に立って突如翼を広げてみせる】
【純白の翼がバサリと広げられ数枚羽根が舞い踊る】

私もさ、ちょっとだけとは言えあの戦争で戦ったんだ
望んでじゃなくて巻き込まれてだけれども

そこで私よりも小さい女の子に助けてもらったの
フィア・ブラドルっていう子なんだけど、その子自身も能力自体も兵器そのものなの
それでもね、毎日誰かの為とこの街を駆け回ってる
たとえ[ピーーー]ことしかできない能力でも使わずに人助けしてる

だからその子も正義も悪も関係ない、全くの中立
任務、依頼によっては都合のいいように立ち位置は変えるけども……ね

ん〜……何が言いたいかって言えばね

【そこで一度言葉を切って少女も真剣な瞳で正面を見つめる】

能力なんて全部使いよう、私だって人を[ピーーー]ことはできると思うよ
だからさ、意味もなんにもいらないんだよ。出来ることから始めていけばいいの

能力がうまく使えないなら使えるように頑張ってみるとか
復讐したいならもっと心に整理をつけて自分を確立するとか
人助けをしたいのならもっと人に優しくしてみるとか、ね

でもさ、答えはあげられないよ?私は思ったことを言ってるだけだから
その答えは自分自身でしか見つけられないものだと思うから
もしも悩んで悩んでしょうがないって、だからこそ私に聞いたんだとも思うけど
『答えがわからないなら考える前に行動しろ』そう私に言ってくれた人がいたよ

【自分の言った言葉の殆どはその『誰か』からの受け売りだ】
【それでも何か少年の助けになれればいいと少女は思う】

私があげられるヒントはここまで、あとは自分で答えを探すしかないよ

【優しく真っ直ぐ真摯に少年の問いへ回答する】
【だがそれと同時に答えはないと冷たく突き放す】
【答えは全て自分の中、それをよく知っているからこそ】 <> 八咫烏
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/10/30(水) 21:23:59.48 ID:U8sIkVqro<> >>758
「…摩利支天」

女の体がブレる。
陽炎となった女の体は少女の拳を受けつけない。

「…はあ、まあいいけど」
「じゃあ、阿修羅憑」

バックステップをして、そう呟く。
女の体を真っ黒な鎧が覆い、一つの大剣が手に出現する。

「(なんでこうなるのかなー…)」
「(とりあえず気絶してもらえばいいか)」

そう考えて、女は大剣を少女の頭に落とす。
手加減はしているが速い。
一流の剣士をゆうに越えるスピードである。 <> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/30(水) 21:44:37.17 ID:J9Zvuo9po<> >>756

…昔を思い出す。

【恐らく男しか覚えていないであろうかこの話をしている。】

…昔の能力に使われた俺はもういない。

…太陽が沈む時この世の支配は闇に移る。

…全ての闇は俺の支配下だ。

【すると男に良く似た闇の分身二体が現れる。それは静かに立つのみ】

…行け。

【闇の分身はエヌオーに向かって走っていく。だが力的には本人の半分も満たない。十分に対処可能だろう】 <> トカゲ
◆zYSTXAtBqk<>saga<>2013/10/30(水) 21:51:20.88 ID:eok2t27G0<> >>760
【トカゲは、精霊の力の副産物として、優れた身体能力と常人離れした勘を持つ】
【だが、それらを持ってしても、女の攻撃を察知することができなかった】
【このままでは頭に剣が振り下ろされてしまう】

第1解放…!

【左手親指の指輪を咄嗟に外す】
【瞬間、トカゲの髪と眼球が赤く染まった。両手の爪が、まるで獣のように鋭いものになる】

炎の鎧…!

【女の剣が頭部に触れる寸前、トカゲの全身を炎が包み込んだ】
【この炎は、鎧の代わりとなる】

ぐ…!

【だが、女の剣技は強力すぎた】
【横に吹き飛ばされ、思わず地面に転がる】
【頭部に鈍い痛みが走る】 <> 八咫烏
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/10/30(水) 21:55:12.37 ID:U8sIkVqro<> >>762
「…ほっと…」

少女の頭に剣で一撃をした後、女は下がる。
炎の鎧に身を包んだ少女を見て、女はため息をついた。

「…なんで戦う流れになっているのか聞いていいか?」

それが一番の疑問だった。
何か気に障ることでもしたのだろうか。
正直、あまり戦いたくはない。
ここで戦いをやめてくれれば何よりだと思った。 <> トカゲ
◆zYSTXAtBqk<>saga<>2013/10/30(水) 22:03:54.73 ID:eok2t27G0<> >>763
…あなたは死体を捨てた

【まだ、頭部の痛みは引かず、景色が歪んで見える】
【それでも、トカゲは立ち上がる。自分の信念のために】

私はそれを許せない…!

【ボクシングのような構えを取る。が、拳は握っていない】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/30(水) 22:50:29.11 ID:A/SRXUfYo<> >>759

「そう…恐いんだ…傷付けるのも傷つけられるのも、恐くて恐くてたまらないんだ……」

【少年は少女と同様に…いや、一日の長でいえば少女以上に戦いの経験がない】
【戦争で戦うことすらできなかったのだから】
【戦禍のなかで力に目覚め、未だに使いこなせてもいない】

「兵器か…僕の力と似てるかもしれないな。
触れたものを食い尽くす未知のナニカ…僕はこいつが好きじゃないけど」
「こいつを正しく導けたら…僕でも人を救えるのかな」

「優しくする。人を守る…。僕は正義でも悪でもない中立の存在になりたい
無力な人達を守って…傷付いた人を助ける」
「それが、答えなのかな? 」

【聞いても、答えをだすのは自分なのだけど】


「ありがとう…空さん。 少しぶれてた道が定まった気がするよ。
僕はいつか、有志を募って…正義でも悪でもない 争いを無くす組織をつくりたい
ブラックシールドもアウリガも…血を流さずに潰してやる

それが、僕の復讐だ」

<> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/10/31(木) 17:58:02.52 ID:d+ZTRe4Vo<> >>751
「い、意外と猟奇的なんですね。……というかやめてくださいよ。今、つわり並みに気分悪いんですから」
【青年のお願いの内容を聴き、若干引いていた】
【自身は聖槍による魂喰らい――ある意味、食人よりも悪質な禁忌を犯しておきながらこれである】

【瓶の中身……というよりは、瓶に入っていた血を飲んだ場面を彼女は見ていない】
【一度目は国外。二度目は激しい光源があったがために、完全に見えていなかった】
【彼女からも若干違和感があったものの、『こういう強化能力か』と思考停止していたからでもある】
【これは聖槍との強化幅が圧倒的に違うため、彼女の感覚が完全に麻痺していたのもあるが――】

【ここから相手に嫌がらせをする手段は在るものの、それは命を掛けたもの】
【加えて、それは彼女にとっても死よりも悪い結果となる――。】
【それを回避できるのならば、それは彼女にとって凄まじい幸運だ】
【『もっとも。後者を知るのは私と本人だけで、聖槍はおろか彼女すら知らない事ではあるがね』】


「……まあ、個人の趣味趣向は兎も角。交渉してくれているだけマシと前向きに考えましょうか」
【この状況では脅し同然の“お願い”を再び吟味して、少し困ったように眉根を寄せ、大きく息を吐き――】

「ええ、構いませんよ。どちらにせよ“命は拾えました”し」
【瞬間。歪みが大きく広がり、子供の腕が生え――、二閃。】
【放たれた斬撃は縄には傷すら付けられていないものの、縄の隙間から彼女の右腕と下腹部を切断】

【女性の身体から大幅に体積が減った結果。】
【縄からずり落ちて脱出した彼女は痛みを噛み殺すため食い縛り、しかし、それは同時に――。】

「あなたの子、孕んじゃいました」
【上半身だけで落下する中、原型を留めている左腕で歪みを指し。花が咲いたように笑う】
【歪みの奥からは辛うじて見える紅い眼光。――それは幼くも、未だ理性が宿らなくとも、確実に青年に似ていて】
【縄による追跡があるのならば、それは幼い腕により妨害されるだろう】
【青年によるものであっても同様に妨害はある――が、いかんせん片腕。】
【それも固定されているので腕からは難しい】

【ならばそれを阻むのは、切断された下腹部――子宮から溢れ出す異形達の残骸】
【巨大怪獣があれば、人間の臓器全て詰まった缶すらある肉の壁】

【そして、十本の黄金の槍――】
【宿る力は盾を貫きかけた槍程ではなく、たった一度振るえば砕け散る使い捨て】
【だが。それでも万象干渉の性質を宿すそれは希薄とはいえ意思を持つが故に、自立行動を始める】

【一本は彼女の手へ。二本は女性の背後へと加速し、己が身をもって空間に穴を開け――】
【放っておけばさらに二本の槍と共に、盾による牢獄から異次元空間へと脱出していくだろう】

【残る五本は――というと。何をするでもなく、重力に引かれるがままに落下していく】 <> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/31(木) 21:41:28.28 ID:cR6Kzi3Ro<> >>761
勝手に感慨に浸ってんじゃねぇよ!

【次いで現れたのは男の分身二体】
【だが引っ掛かりを覚えるのは男の言葉】

(全ての闇は『俺の』支配下……か)
(仮に俺の闇すら奪えるとされれば厄介、いや天敵だな)

【常に最悪の状況を考え最善と思われる手を最優先で打つ】
【少年は自身の出した闇を全て消し去ると向かってくる分身に】

おらよ!消し飛べェ!

【一体の分身の腹部に拳を放つ】
【それに一瞬だけ闇を纏わせれば体内へと拳を突き刺し】
【そのまま分身の体内で自分の闇を爆散させる】

次ィ!

【二体目に対しては左手で頭部を掴み】

潰れろォ!

【再び闇を一瞬だけ展開頭部を吹き飛ばす】
【多大なダメージを負った分身二体は少ししてから掻き消える】

おい、能力ってのはな……使う使われるじゃねェ
使う覚悟があるか否かだ…テメェみてぇに悪にすら染まりきれない中途半端な奴はな
ハナっから能力なんか使うべきじゃねぇんだよ!

【少年は男に対し吠える】

自分から望んでアウリガに入ったんじゃねぇのか?ああ?
誰かから入れられたにせよなんで拒否しねぇ?
どうせ都合のいいように立ち位置変えただけだろう?
だったら正義の味方になる前に自分の罪を精算しやがれクソ野郎がァ!

【かつてはアウリガにいたという男】
【だが今は正義として自分に立ちはだかる】
【その男に対して少年は糾弾する】

(気に食わねぇ……だからオトナってやつはよォ……!)

【仮面の奥に覗く瞳からは憤怒と憎悪が見え隠れしていた】 <> 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/31(木) 21:52:36.20 ID:cR6Kzi3Ro<> >>765
【少年の言葉を聞いて少女は一つだけ頷き】

うん、いい考えだと思うよ

【笑顔で少年を肯定する】

私はそれが答えなんて言わないし
間違ってるだなんて非難もしない
でも、決めた道ならちゃんと貫いてみせてね?

【少年が自分で考え自分で決めたのなら自分に否定する権利はない】
【できることはただ肯定のみ、、そして行く末を見守ること】
【それが助言をした者の義務のはずだから】

平和で平和で皆が幸せに暮らせる世界
………それが最終的な答えになるのかもしれないね

【少女は空を仰いでぽつりと呟く】
【だがその末路を知っているかのような寂しげな表情で】 <> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/31(木) 22:02:53.84 ID:di5wcUoSO<> >>767

…そうだ。俺は半端者だ。完全な悪にもなれず、完全な正義にもなれない。

…ボスに憧れアウリガに入った。ボスに力を貰いボスの言われるがままに何かを壊してきた。

…だが友に出会い気付いたのだ。俺は人間だ。操り人形ではない。

…俺は…俺の正しい道を行く

【男の闇が膨れ上がり悍ましい闇の化身のような物を作り上げた】

…誰に半端者と言われようとも。友との約束を守る為。アウリガ、お前達を消す。

【闇の化身は大きな腕を伸ばしエヌオーの方へ襲いかかろうとしている】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/10/31(木) 22:14:54.08 ID:kJogQvkLo<> >>768

「世界中のみんながみんながそれを望むなら、きっと叶うんだろうね…」
「でも、能力者の多くは争いを望んでる。それが僕は悲しい…」

【空のカナシソウな顔をみて自らも顔をふせる】
【やはり、争いは嫌いだ…それを好む能力者も】
【だがそれでも、その人達さえも救って見せる】
【そう決意したから、もしかりに世界が偽善独善とヨボウトモだ】


「ありがとう空さん…本当に。
そしてごめんなさい、僕はあなたに救われたのになにもできないんだ…」


<> 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/31(木) 22:17:25.85 ID:cR6Kzi3Ro<> >>769
【その言葉にエヌオーはブチギレた】

ああそうかいそうかい、結局は自分の都合かよ
友に出会い?操り人形じゃない?ハッ笑わせる
テメェみてぇな奴は誰かに首輪つけられなきゃ生きられねーだろうよ!

【人よりも巨大な闇の化身を男は作り出す】
【それにすら恐怖を感じないほど少年は激昂していた】

約束程度守れる意志があるならなんでハナっから正義につかない
そうかそうか友と呼べる存在がいなかったからか、ぼっち乙wwwwww
テメェは半端者じゃねぇ、単なる外道だ。他人を利用するだけのな
ま、俺が言えた義理でもねーんだろうけど!

(俺にも約束はある、俺だって利用するだけアウリガを利用している)
(むしろアウリガなんて消えればいいとだって思ってる)
(だがな……俺とテメェとじゃ明らかに懸ける物が違うんだよ)

【少年の意志は闇となり形となり具現する】

この際リスクも無視だ…行くぞクソ野郎、テメェは一度くらいぶん殴ってやらねぇと気がすまねぇ!

【少年は大剣を両手に具現させ闇の化身へと突貫する】

だがまずは邪魔なデカブツ片付けてやんよォ!

【自分を狙い伸びる腕に体し渾身の一撃を叩きつけた】 <> 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/31(木) 22:27:49.87 ID:cR6Kzi3Ro<> >>770
【何もできないという少年に対し空は笑ってみせる】

今はまだ何もできなくていいんだよ…
ただ自分の答えに向かって頑張ればいいの

【平和を願うというのなら】
【形はどうあれ絶対に戦いを避けることなど出来はしない】

それに、私は君を救った覚えはないよ
むしろ課題を山積みにさせて困らせたとさえ思ってるから

【そして少女はそっと少年を抱きしめ翼で優しく包み込む】
【何が起きるかわからない、場合によっては自分が死ぬかもしれない】
【それでも】

ねぇ、優那くん。答えを見つけたのならちゃんと最後までやってみせてね?
それが貴方が私にできる最大の感謝の証だと思うから

【優しく少女は語りかける】
【その姿は本当に天使のようで】
【何もかも全てを赦すさんとばかりの雰囲気さえ漂わせていた】 <> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/31(木) 22:35:20.19 ID:di5wcUoSO<>
(…何故こいつはここまで怒る。)

【男には理解が出来なかった。エヌオーの怒りは尋常ではないようだ。その覇気が男にはよく分かる】

…。

【化身の腕が消し飛ぶ。化身は歪み苦しんでいる様子】

(…そうか、こいつと俺では背負っている物が違うんだ。)

(…こいつはもっと大きな物を背負っている。悪だろうと正義だろうと関係ない。)

(…俺は奴には勝てないのか?)

【何故かピタリと動かなくなっていた。それは思考錯誤しているからだろうか】 <> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/31(木) 22:35:42.89 ID:di5wcUoSO<> >>773は>>771宛てです! <> エヌオー ◆jnVXyq7weY<><>2013/10/31(木) 22:51:03.92 ID:cR6Kzi3Ro<> >>773
【大剣の一撃は化身の腕を消し飛ばすことに成功する】
【さらに化身の動きも男も動きを止めてしまっていた】

(!?……チャンスだ!)
(結局はそうだ、オトナなんてどいつもこいつも本質なんかわかっちゃいねぇ)
(無くしてから大切なものに気付くんだ)
(だったら俺は……何時までだってコドモのままでいい)

【少年は男へと疾走する】
【土を蹴り、闇を蹴り加速して男に肉薄する】

言ったよなぁ……?一発はぶん殴らねえェときがすまねぇってよォ!
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

【少年は男の眼前で闇でできた大剣を放り投げて拳を固め】
【顔面に勢いの乗った右ストレートを叩き込まんとする】 <> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/31(木) 23:04:25.34 ID:di5wcUoSO<> >>775

…勝てないな。

【それだけ言うと、男は殴られそのまま吹き飛んだ。男は力ではなく意思に負けたのだ】

…思いっきり殴られるのはいつぶりだろうか。

【闇が男の中に吸収されていく】

…気がすんだか?

【吹き飛び壁に叩きつけられ吐血している。白目のみのその目で相手を見つめている。見えるはずもない相手を】 <> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/31(木) 23:12:32.89 ID:cR6Kzi3Ro<> >>776
【肩で大きく息をしながら男に答える】

はぁ……はぁ………
ああ、気が済んだよ

【右の拳がジンジンと痛む】
【当たり前だ、能力もなしに人が吹き飛ぶほどの威力で殴ったのだから】

…………俺も、何時ぶりだろうな思いっきり殴ったのは

【白目しかない男を見て少年は言う】
【そして男の目の前まで来ると手を差し出し】

さっさと立て、そしてどこへなりとも消えろ
二度と俺の前にツラ見せんな

【悪意も罠もなく只々目障りだから消えろという理由で】 <> 壊 幻楼
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/10/31(木) 23:15:39.19 ID:di5wcUoSO<> >>777

…それは約束出来ないかもな。

【手を借りずそのまま闇に支えられながら起きる。サングラスを再び付ける】

…お前には借りが出来た。いつか返させてもらうぞ。

…何倍にもしてな。

【その借りというのが何なのかは男にしか分からないだろうが、少なくても悪意の無い笑みを浮かべ男は闇の中に溶けていった】

/乙でした!楽しかったです!
<> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/10/31(木) 23:28:09.87 ID:cR6Kzi3Ro<> >>778
そうかい、そりゃ結構なことで。期待せずに待ってるよ

【去っていく男の背中に少年は大きく声を上げる】

ああ、あの男にもよろしく伝えてくれ
『悩む暇があるならさっさと行動しろ』ってなぁ!

【男が闇に溶けていったことを確認し少年は嗤う】

なにやってんだ俺は……ったく、中途半端なのは俺のほうじゃねぇか
でも……やらなきゃいけないことが俺にはあるんだよ

(なぁ?空……)

【空を仰いで少年は想い人を思う】
【それが簡単には叶わない願いだとしても】

/乙でした!こちらこそ楽しかったです! <> 八咫烏
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/11/01(金) 18:51:53.99 ID:AGS42CReo<> >>764
「死体を捨てた?」

見に覚えの無い事を言われて、女は首を傾げる。
流石に死体を軽々しく捨てるようなメンタルは持っていないのだが。
捨てたものといえば、白い欠片のみ。

「…ああ、あれは死体じゃない」
「私も正体は今一分かっていないんだけどね」

そう言って自分の武装を解除し、スーツ姿に戻る。

「あれは武器の欠片だ、多分ね」
「分かったら構えを解いてくれるか?」

そう言って静かに腕を組む。
攻撃はしないという女なりの意思表示である。
まあ、女がその気になれば今の体勢でも攻撃は出来るが。 <> サテライト
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/11/01(金) 19:08:49.66 ID:AGS42CReo<> >>766
「…何か勘違いしているね」
「でも、いいか、好都合かな」

女の言葉に若干どころではない違和感と反発を覚えるが、自分の正体が分かっていないのならそれはそれでいいと放置する。

「了承してくれるなら…ん?」

女が言った『命は拾えた』という言葉に、青年の動きが止まる。

「あれは…まだ戦えるのか」

歪みから生えた子供の腕を見て、青年は舌打ちし、子供の腕が女を切り裂いたのを見て驚く。
女が縄から抜け落ちたのを見て、行動の意味を理解する。

「縄から逃げるために…?いや普通やるか?」

縄は虚空に消え、青年はとりあえず歪みを見ることにする。
そこから赤い目を持つ子供が出てくるのを見る。

「生憎、僕の息子は一人で充分なんだよね、《Needle》」

自分の手に先程の槍とは比べ物にならないほど小さく地味な槍を作り、その子供に突き刺す。
だが、何かの肉に遮られてしまい、青年は再び女を見る。

「…人間じゃないな」

その下腹部から現れる異形の肉を見て、青年は眉を顰める。
そこに目線が行っていたために、青年は黄金の槍を見ていなかった。
とりあえず、どうにかして肉を破壊してやろうと必死なようだ。 <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/11/01(金) 23:03:39.07 ID:WCvCO+Hn0<> >>589

(前の女の時もそう思ったけど…)
…化物じみてるな

【誠にあり得ないほどの怪力だ】
【ビルはどんなに軽く見積もっても数十tはある】
【それを投げ飛ばせるだけの筋力など、見当もつかない】

【しかし少女はあくまで冷静な態度を崩さない】
【少女の両手、両腕が常人には視認不可能の速度で動く】
【次の瞬間…巨大な2つのビルはコンクリート片となって少女に降り注いだ】
【続いて自ら能力を解くと、まさかの身のこなしだけで飛来するコンクリート片を躱していく】
【能力に関係なく彼女の元々の防御力は紙切れであるが、自らの身体能力に絶対の自信を持つのか、それともただの命知らずなのか…】

まあ私も人のことは言えないけれど

【ほぼ無傷で弾幕を抜けんとするとき、少女はひと際大きなコンクリート片を片手に一つずつ掴んだ】
【どちらも100kgはあるだろう、それを男と同じように放り投げる。超重量の糸を軽々振るう彼女の力ならば可能】
【先ほど男がとった行動の反復であるが、違うのは彼女の能力による手心が加えられている点だ】
【コンクリート片に隠れて男からは見えないだろう…その影には少女の手から伸びた糸が貼付けられている】
【躱せば背後から、受ければ正面からの斬撃を受けることになる…さて男はどうするか】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/01(金) 23:16:22.66 ID:hedYT04MO<> >>782

おいおい、お互い様じゃねえのか?

【自分の攻撃と同じような事をしてくるとは思わなかったがそれを対処するのはやはり簡単だった】

破っ!!

【コンクリートを殴って砕いた後に衝撃波を放って細かい瓦礫を相手に飛ばす。だが問題はそのあと】

…糸っ!!

【気付けば男の両腕は姿を消していた。というより消えたかのように綺麗に切断されていたのだ。男の真後ろ付近に両腕が落ち黒煙を上げている】

おいおい…やってくれるじゃねえか

「切り裂き魔さんよ…!!」

【すると男から金色に輝く炎の様な物が放たれていた。それは徐々に男を包んでいく】 <> 黄泉路 狭霧
◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/11/01(金) 23:24:40.86 ID:7Gmh57ZAO<> 【昼下がりのカフェテラスで一組の男女が話し合っている】
【濃紺の制服に身を包んだ女が早口に何かを捲し立て、それを紅いスーツの男が適当にあしらう形だ】

「先日のアウリガによる大規模襲撃に貴方の会社の兵器が大量に使われていたんですよ!」
「それで私に責任を取れと?話が飛躍しすぎているように感じるがね」
「販売形態の見直しくらいは出来る筈でしょう!」
「特定の相手に武器を売らなかった場合その相手に我々が襲撃されかねなくてね、社員の命を預かるものとして承服しかねる」

【まるで話しにならないなと方を竦め、眼も合わせずに受け答えしていた男だが女の次の発言で様子が変わる】

「貴方の娘さんのような犠牲が出てからでは遅いっ………!?」

【女が思わず息を呑む、男が左手に握っていたカップは砕け散り、握った拳からは紅茶より赤い液体が滴る】

【ギロリと殺気のこもった瞳が女を捉えるのと、男の左手がその首を捕らえるのはほぼ同時だった】

「貴様に 何が 判る!」

【片腕で女の体を持ち上げ、容赦無くその頸を締め上げて行く】
【ギリギリと音を経てて絞め続けていたが、やがて女の顔が真っ青になると漸く投げ棄てるように彼女を解放した】


「此処の代金は私が持とう、貴様はさっさと帰えれ、そうでなければ殺さない自信はないぞ」

【弾けたように逃げ帰る女、跡にはやり場の無い殺気を辺りに振り撒く男だけが残された】

/置きレスしてみる <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/11/01(金) 23:31:15.61 ID:WCvCO+Hn0<> >>782

まあ、そうだね

【自分から言った手前、特に化物呼ばわりを否定しない】
【飛来する細かい瓦礫は意に関せずといった様子で、片手の糸で切り裂く】
【先ほどのビルを切り裂いたことに比べれば雑作も無い】
【それよりも…】

…サイボーグだけではないとは思っていたけど

【サイボーグの両腕を落とし、もはや勝利は絶対のものと思われる状況だが】
【今までとは明らかに男の纏う空気が違う】
【いや、比喩などではなく、男を包む金色に輝く炎は目に見えて異様な雰囲気だ】
【少女はより警戒を強め、両腕を男の方へ向けて構える】 <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage saga<>2013/11/01(金) 23:50:22.39 ID:k056yRBbo<> >>781
「一人いるんですか。実の息子に容赦なく……。酷い御父さんです、ねー?」
【おどけるような言葉に。青年が振るう槍に貫かれ。しかし、半人は貫かれて唸るような悲鳴を上げて腕を引っ込める】
【歪みは大きくならず、青年の息子?は出たくても出られない】

【溢れ出た異形の肉は高名な種の間の子ものもあれど、所詮魂を抜き取られた死骸】
【量という点で苦心するかもしれないが、非常に脆く、死骸としての質は最悪だ】

「……なんて。逃がしてもらうより逃げた方が、まだ格好つきますしね」

【硝子が割れたような音と共に空間が打ち砕かれ、異次元の穴が開く】
【穴の内は底なしに深く、それはとある怪物の大口を思わせる】

「さ、撤退です。――と、血なら腕や下半身から好きなだけとっていただいて結構ですよ?」
【上半身のみで落下していた筈の彼女の下腹部は、既に再生を始めており――】

【彼女はそのまま穴へと呑み込まれて消えていき――同時に。残された黄金の槍が五本、青年に向かって飛んでいく。】
【今までの戦闘と比べれは、あくびが出るほど遅い】
【このまま行けば五本は青年を貫かんと。しかし、内二本だけは急停止し、青年の手に収まるだろう】

【それは、半分が生物であるために生まれた僅かな知性。】
【使い捨てなのは変わらないものの、その性能は御済み付きと言っていい】

「増殖専門なんで、どうなるかは保証しかねますが」
【彼女本人が穴の中へ消えると、同時に切断された下腹部。そこから溢れ出す肉は止まり、空間も正常に戻るだろう】

【その場合。後に残されるのは青年と残骸――そして切り離された腕、下半身のみだ】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/02(土) 00:14:33.32 ID:9ZSKhEA0O<> >>785

「ほんとは使わず勝ちたかったんだがな。これは奥の手だしよ。衝撃波も腕も怪力も無くなったしな。」

「これ使わないと俺が死にそうだ。」

【両腕があった場所に炎が集まり金色の炎が圧縮した光線状の腕と貸した】

「最近身につけた力だから火加減とか良くわからないから気を付けろよ。」

「焰衝・炎小浄」

【五本の指を相手に向けるとそれぞれの指先から小さな金色の炎の塊が相手に放たれる。それは相手に近づくと同時に爆発し爆炎を放つだろう】 <> 冠城<>sega<>2013/11/02(土) 00:30:41.39 ID:JSEUJBuQ0<> >>772

【あぁ、やはり眼前の少女は女神なのか、はたまた天使か】
【尊大で暖かく、まるで『青空』のような人だと、冠城は思う】
【自分はこのヒトに出会えて本当によかったとも】
【だから、冠城は空に向けてもう一度感謝の言葉を述べようと...】

「そんな、僕は本当に感謝し…て!? 」
【刹那───青空が、闇を包み込む】
「離してください!! 僕は、いまアナタを傷付けたら、自分を一生許すことができない!! 」
(だって、きっと、僕があなたを傷付けても、あなたは僕を許すから…! )
【外套は超振動を起すことで悲鳴とともに衝撃波を発する力を有している】

『キイィィィアァァァアアァァァ!! アァァァァァァァアアァッァァ!!!』
【当然、少年に憑いた悪魔は嗤う──醜い悲鳴をあげながら】
【しかし、少年を抱く天使が微笑む──優しげな声をたずさえて】

(止まれよ───止まってくれよ…! 守るための力で大切なヒトを傷付けてどうするんだよ…! )
(こんなチカラ、僕が支配してやる──!! いとも容易くだ! )

【冠城は、その全ての衝撃を自分へと向けた──】
【争いが無くならないなら、誰かが傷付くことになるならば】
【その全ての矛先を、その全ての傷跡を──自分が代わりに受ければいい】

「やってみせます…頑張って、守って、絶対に、やくそくを守ってみせます…」

【その口から、血とともに吐かれる言葉──その重みは、命の重みに等しいものだ】




<> オグマ
◆z4Ie6NvEfw<>sage<>2013/11/02(土) 07:19:14.80 ID:1MKuDBQIo<> ―神は言葉を地に降ろし給うた。熱と鎚で鍛えた鋼の如き強さの言葉を―

                                異界の民の祝詞、第11節

【夕暮れ時の、影が一番長く、そして濃い時間帯】
【町並みは昼間とは別の顔を晒し、ある種の奇妙な雰囲気が漂っていた】
【帰宅途中の学生や社会人、店先の品を片し始めた店の店主。そんな日常に異物が現れる】

『ぞるっ』

【形容し難い妙な音と共に、通行人が瞬きをした瞬間、或いはふと横を見た瞬間か】
【最初から居たかの如く、迷彩の軍装と黒い麻布を掛け合わせた様な奇妙な物が在った】

「んー。うんうん。いい感じ」

【不健康な乱杭歯を見せて男の声でその物体は喋る】

「おや、一杯人がいる。通報されてしまうざんす」

【とはいっても、皆の反応は様々である】
【大部分は出来るだけ関わらぬ様、目を逸らし、足早にその場を立ち去り】
【またある者はただただその異常を目に焼き付けていた】

「現界するにしても、場所は選ばないと。下見は大事。うん」

「大事」

『ぞるっ』

【その言葉を残して、その異常は現れた時と同じ様に掻き消えた】
【地面には酷く原始的な、文字らしき文様を残して
<> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/11/02(土) 20:26:02.86 ID:BUf5AKps0<> >>787

力を隠したまま私を倒そうだなんて、舐められたもんだね

【ピリピリとした殺気を指先に受けながら少女は言う】
【しかし特に悔しさや怒りといった感情が込められているわけでもない】

【男から放たれた炎弾のうち、最も接近した一つを人差し指から伸ばした糸で切り裂く】
【それが並の銃弾ならば易々と両断し、その向こうにいる相手もまとめて斬殺できるような精度と威力だが…】

…ッ!!!

【切られた炎弾はその場で爆発をおこして、爆炎は他四つの炎弾を覆い隠す】
【他四つの炎弾のうち二つは少女の足下に着弾。爆炎が彼女を包み、さらに残り二つの炎弾が爆炎の中に消える】
【黒い煙があがり、少女の姿は男の所からは見えないだろう】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/02(土) 21:00:09.68 ID:NmJ5DyGIO<> >>790

「手加減してた訳じゃないんだ。本当に使いたくなかったんだよ。制御とか難しいしさ。」

【爆発が起き少女の姿を隠している。恐らく生きてはいるだろうが】

「おい、あんまり無茶するなよ。別にお前を殺したい訳じゃないんだ。少しお仕置きするだけだから痛い目にあいたくなきゃ降参しろよ?」

【両腕に炎を溜める。油断した結果男は両腕を失った。同じ過ちを繰り返さないと男は何時でも戦える様に構えていた】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/02(土) 21:16:25.78 ID:NmJ5DyGIO<> >>791
/抜けがありました。

【相手から放たれた糸による斬撃を男はその場で高くジャンプし回避する】

<> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/11/02(土) 21:33:19.33 ID:BUf5AKps0<> >>791

(…ご忠告どうも)

【男の予想通り、少女は生きていた】
【爆炎で体中ボロボロだが、動かないほどではない。戦闘も続行可能だ】
【吸い込んだ黒い煙を吐き出し、無表情で肩、腕、手首、指の駆動確認をする】

(まだ動く…)
(まだいける)

【黒煙を貫いて、男の方へと両親指から糸が伸びる】
【しかし目測を誤ったのか、糸は直接男には向かっていない。男の左右を挟む形で伸びている】
【焦りなどから無駄に回避行動をとったりしない限り、まずあたらないだろう】
【それを少女の隙とみれば、男の追撃もありうる】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/02(土) 21:46:30.43 ID:NmJ5DyGIO<> >>793

「やっぱり化け物だぜ。」

【男はそのまま少女に向けて駆け出す。その時少女が左右に糸を仕掛けていたのが見える】

(成る程な…。ならっ!!)

【男は更にスピードを上げ大凡人間の動きとは思えない程の速さで少女の目の前に立ち炎の溜まった掌を向ける】

これは…引き分けって事か。

【男は少女の取った行動を勘違いしていた。左右に仕掛けた糸は男をそのまま糸で挟み切り裂く為の糸だと思っていた】

【だから男は全速力で少女の目の前に移動し此方も攻撃が確実に届く距離まで近づいたのだ。男が何かを仕掛ければ糸にやられ
逆に少女が何かをすれば少女を焼き尽くさんとばかりに炎を放とうとしていたのだ】 <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/11/02(土) 22:13:15.07 ID:BUf5AKps0<> >>794

【男の金色の炎が、彼自身の身体能力を底上げしていることを少女は知らなかった】
【接近戦を仕掛けてくることはおおよそ想定していたが、その想定以上の速度】
【相手の接近にカウンターを合わせる形で左右の糸を引きよせ、右手と左手の左右計8本の糸ですれ違い様に斬撃を加えるつもりだった】
【男の接近戦スキルを考えると命知らずの特攻にも思える作戦だが】

…引き分け?なんのこと?

【少女は接近戦も決して苦手ではなく、むしろそれが真骨頂といってもいい】
【というのも、少女の糸は指の関節を使うだけで十分な切れ味を持つからだ】
【ほぼノーモーション、男の認識に反して首を狙おうとする】
【緊張の一瞬、命をかけた修羅場が展開されようとした瞬間…】

「はい、ストップ」

【二人の死の結界を容易く乗り越え、突如現れた1人の青年】
【その青年は背後から少女の頭に手をおく】【少女は相変わらず無表情のまま動きを止めた】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/02(土) 22:48:10.57 ID:NmJ5DyGIO<>
「…身元引受人かな?」

【一瞬で半歩下がり、男は全身に放たれていた炎を解く。腕に残った炎以外は全て消え去った】

頼むぜ、その子。相当危ないわ。保護者がきちんと見てないとまた騒ぎ起こしそうだぜ。

【炎の両腕は何故か切断された機械の腕を持てていた。本来なら焦げて溶ける筈なのに】

それにしても嬢ちゃん強いな。両腕あんな綺麗に切断されたの初めてだぜ。

【終わってみれば男は満足げに笑っていた】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/02(土) 22:48:32.87 ID:NmJ5DyGIO<> >>796は>>795宛てです。 <> 名無しの少女 ◆jFQ4DgCvho<><>2013/11/02(土) 23:54:38.51 ID:BUf5AKps0<> >>796

「ハハ…そんなもんです」

【細身で長身、少女ほどでは無いが整った顔立ちの青年は軽く微笑んで言う】
【糸を解いた少女にさっさと帰るよう促した】

…あと一秒来るのが遅ければ、八つ裂きにできたのに
確かに強かったけど、私ほどじゃないって…

【少女はぶつぶつ文句を言いながら、だらだらと歩いていった】

「まったく…少し前まではもうちょっと可愛げがあったんですがね…」
「先ほどの戦闘は見学させていただきました。彼女はああ言ってますけど、あなたも相当ですね」

【実際、実力の程はおおよそ拮抗していたと言えるだろう】
【青年はお世辞は言わず、しかし謙遜もしなかった】

「…あなたは、街の自警団…「現在の」我々とは対局の位置にいる存在であることは理解しています」
「しかしそれを踏まえて教えていただきたい、直接戦闘を通して、彼女の刃がどう映ったか」
「何も感じなかったのならそれで良いですし、敵に塩を送るつもりなど無いというのならそれも構いません」

【青年は静かに語りかける】
【恐らくは彼も能力者なのだろうが、敵意も害意も全く発していない】
【純粋に、問うている】 <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/03(日) 00:04:04.77 ID:KCLeFiPbO<> >>798

おぉ、言ってくれるね。俺は後0.5秒で嬢ちゃんを燃やし尽くしそうだったよ。

【なんて言ってるがただの見栄っ張り、負けず嫌いだ。間違いなく何方かが死に関る傷を負っていただろう】

教えるねぇ、んじゃあこれを見てくださいよ。

【すると先程切断された両腕を相手の前に置く。】

これはな、俺のパートナーが長年の研究の末作った物です。勿論鉄、鋼鉄よりも硬度も軽度も上。

それを彼女はいとも容易く斬りやがった。更にいえば俺程とは言わないが常人離れした怪力。

これをただの少女とは呼べないでしょう?しかもさっきまで使っていた俺の炎は本当にいざという時にしか使わないし普通なら使わないで勝っていた。

化物っつうか、化物って言っても可愛いくらい強いですよ。

【くたびれたと言わんばかりに炎の腕で首を曲げ音を鳴らしている】 <> 名無しの少女
◆jFQ4DgCvho<><>2013/11/03(日) 00:30:12.61 ID:F+1Z/Zxi0<> >>799

「ふむ、なるほど…」
「ありがとうございます、参考になりました。といっても、彼女を「造った」のも能力者襲撃の指示を与えているのも、僕ではないんですがね」
「僕は監視係でしかないので」

【男に頭を下げると青年はため息をついた】
【全く面倒な仕事だ、ともいうように】

「…おそらく、彼女はこれからもあなたたちのいう「切り裂き魔」であり続けるでしょう」
「こんなことを言うのはおかしいですが、これからも自警活動頑張ってください」
「…壊してしまった腕、申し訳ありません」

【最後に青年は謝罪を付け足し、踵を返して少女を追う】
【そして去り際、小さな声で呟いた】

(…………………なるほど、道理で生存者が増えたはずだ…)


/これにて〆ます、長いことお付き合いいただきありがとうございました! <> 掌 拳次
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/03(日) 00:35:56.76 ID:KCLeFiPbO<> >>800

…喰えない奴だな。

【何となく少女よりもあの男とそれに関わる何かの方に気がいってしまった】

そろそろ帰って治療しねえとな、大分血が抜けてるわ。

憲師の奴は何処に行っちまったんだろうな

【寂しそうな男は哀愁を漂わせながら静かにその場を去っていった】

/お疲れ様でした!楽しかったです!
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)<>sage<>2013/11/03(日) 13:49:03.89 ID:c/6n4CsDo<> >>788
【外套が醜い悲鳴を上げる】
【少女を滅ぼさんと滅さんと破壊の音が鳴り響く】

(……っ、やっぱり無茶しすぎたかなあ?)

【身をこわばらせその時を待つ】
【だがその時はいつまでも訪れない】

(あれ……?)

【そんな少女の耳元に届く声】
【其れは総ての悲鳴を、破壊の奔流を一身に受けた少年の声】

『やってみせる』
『頑張って、守って』
『絶対に約束を守ってみせる』

【吐血し、苦し紛れにも、確かに少年はそう言った】

大丈夫…その覚悟があれば……
その自己犠牲の覚悟があれば……絶対できるよ
たとえ誰が嗤っても、誰が嘲っても、誰が味方にならずとも

私は貴方を信じるよ

【少女は息を吸い込む】
【その瞬間暖かな光が少女から発せられ】
【少女を少年を優しく包み込む】

紡ごうこの詩を

【少女の口から詩が紡がれる】
【少女の想いは詩となり】
【詩は能力を乗せて】

癒せ姫を護りし騎士を
今この一時に安寧を
騎士に安らかな休息を
総てを見定める天使の加護を

【安らかな詩は少年へと流れゆき】
【その身を、能力の一端を】
【優しく癒してゆくだろう】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/11/03(日) 14:14:17.82 ID:A60dGF07o<> >>802

【贈られる女神からの祝福に悪魔の躯は癒されて】
【溢れだす血も…噴き出す悪意も鎮まって】


「すごいな…空さんの能力は」
「僕の『悲鳴』とは正反対の能力だ…」

【この力は傷付けることしかできない】
【模倣する怪物…全て食い尽くす悪魔の歌声】


「でも…そんな天使様に信じてもらえるなら」
「天使の加護と悪魔の力…ちょっとチープな例えだけど」
「この2つがあれば、何でもできるきがする…」

【そして冠城は顔をふせ】
【暫しのあいだ沈黙し】

「なら…空さん…いや姫! 天子さま!」
「僕を下僕にしてください! 」


【突如のどえむはつげんをしてみせる】
【冠城くんはいたって本気です】
<> エヌオー
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/04(月) 01:00:36.60 ID:qtg9jB3no<> >>803
【突然の少年の下僕発言に少女は戸惑う】

えっ……!?い、いやそれはその……あの……

【天使と呼ばれるのは慣れてはいたが】
【下僕にして欲しいとまで言われたのは初めてだった】

えっと、え〜っと……
わ、私は本当の天使じゃないかもしれないし……
それに私は……ずっといるって決めた人が…………

【後半になるにつれて段々と声が小さくなっていく】

(で、でも優那くんは本気の目をしてるし……)
(だけど私はそんな人の上に立つような存在じゃないし……)

【頼まれれば断りきれない性格が災いしはっきりと答えを出せない】
【妥協点を探ってそれで納得してもらうしかなさそうではあるが】

じゃ、じゃあさ!下僕とかじゃなくて……う〜ん………
と、友達!友達になろうよ!困ったときはいつでも相談に乗るから!

【悩んで悩んで少女の出した答えは『友達』になろうというもの】
【下僕なんていう上下関係ではなく対等な存在として】
【そもそも自分は本当の天使じゃないかもしれない】
【いつか天使じゃないということが解った時に自分を信じる少年を傷つけたくもない】

それじゃ……ダメかな…?

【恐る恐る少年に尋ねてみる】 <> サテライト
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/11/04(月) 11:28:54.17 ID:CAibIcQfo<> >>786
「不倫して出来ちゃった子供なんか、大切にする方がおかしいだろう」

ただバッサリと切り捨てて、青年は肉を破壊し続ける
歪みから出れない間に何とか殺しておきたいと、そう思っていた。
ガラスの割れるような甲高い音。

「ん?…なっ」

見れば、女は突如出来た穴に落ちようとしていた。
下腹部が再生しているのを見て少し焦るが、女の「撤退」という言葉に力が抜ける。

「…残骸から血を抜きとるほど飢えてはいないかな」

そう言って、自分に向けて飛んできた五本の黄金の槍を自分の <> サテライト
◆Cloud.BC6k<>saga<>2013/11/04(月) 11:36:45.47 ID:CAibIcQfo<> >>805
/途中送信しちゃいました…

そう言って、自分に向けて飛んできた三本の黄金の槍を自分の漆黒の槍で弾く。
そして、急停止し、自分の手に収まった二本の槍を訝しげに見つめる。

「戦利品って奴かな?」

女が消え、増殖を続けては破壊されるを繰り返していた肉も止まった。
残ったもの…腕と下半身を見て、青年は少しため息をつく。

「新鮮な血が欲しかったんだけどなぁ…ん?」

漆黒の槍を消し去った時に、青年は一つの気配を感じる。
それは同族の、しかも青年が強く会いたいと望んだ気配。

「ディーナ…?」

それはあの時に離れ離れになってしまった青年の娘
もう戦いは終わったと判断し、青年は夜の闇に消えた。

/〆させていただきます、お疲れ様でした! <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/04(月) 18:16:54.32 ID:Fi8Rc4q4O<>
全くジャパニーズはいつもこんなに短気なのかい??

【その殺気の中を弾丸が貫く様に唐突に男は喋り初めた。口には煙草、テーブルにはテキーラが入ったグラスとサンドイッチ】

【見た目からして日本人と白人のハーフなような風貌だがその服装は何とも昔のガンマンの様な格好だ】

女の子を乱暴に扱ったらノンノンだよ、ジャパニーズ。

それに周りの人達も困惑してるじゃないか。これでも飲んでさ、気を紛らわしなよ

【ハットの中から見え隠れするその目は金色に染まっていた。そしてテーブルの上のグラスが何故か浮き男の手の中に入っていった】

俺の故郷、テキサスで作ったテキーラだよ。ちょっときつめだが病みつきになる。

【笑いながら男はグラスを無理矢理目の前の男に持たそうとしそのままグラスを鳴らす】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/04(月) 18:17:21.38 ID:Fi8Rc4q4O<> >>807は>>784宛てです <> 黄泉路 狭霧 ◆awHRzQ0C/g<>sage<>2013/11/04(月) 18:28:10.91 ID:j/EgZ1BAO<> >>807

「悪いが気を静めるのに使う酒は決めている……で、態々こんな状態の私に話しかけて何のつもりだ?」

【ジロリと眼だけを男に向け、殺気を抑えもせずに唸るように問いかけた】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/04(月) 18:37:29.53 ID:Fi8Rc4q4O<> >>809

そう怖い顔しないでよブラザー。

【ハッハッハと陽気に笑ってるいるが今の所相手に畏怖している様な所は見えない】

この街は変だねー、もっとジャパニーズは治安が良いところだと聞いていたんだけどさ。

あ、私の名前はアダム・ロベルトと言うんだ。キッドと呼んでくれ、そのあだ名が気に入っているんだよ。

【グラスを空け、そのままポイっと投げ捨てると何故かグラスは男のテーブルの真ん中に移動し止まった】

この街に来て三日が立つんだけど、もう十回位殺されそうになってねー、渡る世間は叔父ばかりっていう言葉があるだろう?

【それを言うなら鬼】

兄さんなら何か知ってると思ってね?
なんなのこの街? <> 黄泉路 狭霧
◆awHRzQ0C/g<><>2013/11/04(月) 18:46:49.20 ID:j/EgZ1BAO<> >>810
「能力の扱いも知らん馬鹿が増えただけだ、後はテロか……どちらにせよ気にすることはない」

【投げて寄越されたテキーラには口を付けずワインを注文する】

「……そうだな、私も名乗るか 黄泉路 狭霧、しがない武器商だ」 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/04(月) 18:53:57.65 ID:Fi8Rc4q4O<> >>811

へぇー!ジャパニーズも危ない所なんだねー。私はただビューティフルなガールとジャパニーズガールを求めてきただけの小市民なのに。

【煙草を携帯灰皿に入れ火を消す】

それにしても妙な事を何回も聞かれるんだよね。ノウリョクシャがどうとかって。

【男は能力者というものを知らない。男自身も能力者なのだがアメリカでは別の呼び名で呼んでいたからだ】

何だよ普通に話せるんじゃないかブラザー!よろしくね!

【やはり陽気というか外人らしさを見せている】

武器商人…!それは興味あるねー。私も武器の扱いは誰よりも上手いと思ってるからさー。唯一の特技ってやつね。

【クルクル回しながら取り出したのは金色の拳銃。曇りも汚れも無くその美しさを見るだけでこの男の武器に対する愛情と拘りがわかるだろう】 <> 黄泉路 狭霧
◆awHRzQ0C/g<><>2013/11/04(月) 19:00:44.18 ID:j/EgZ1BAO<> >>812

「私の世話になる気はなさそうだな」

【武器への愛着を看破し、且つそれに一切の興味を持たない】

【注文したワインが到すると一気に煽り、所在無さげにグラスを弄る】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/04(月) 19:04:19.68 ID:Fi8Rc4q4O<> >>813

そんな事ないよブラザー。見たことないジャパニーズの武器を見てみたいのさ。

【それをホルスターにしまうと少年の様なキラキラとした目で男を見ている】

是非見せて欲しいなー、その武器を。
君見るからに只者じゃなさそうだし。

【若干邪悪そうな笑みを浮かべるが気のせいかもしれない】

あ、でも見た感じ手元には無い感じかな?? <> 黄泉路 狭霧
◆awHRzQ0C/g<><>2013/11/04(月) 19:09:22.82 ID:j/EgZ1BAO<> >>814

「カタログならば在るぞ、見るか?」

【差し障り無い一般客向けのカタログ、だがどの武器も異様に安い値段で価格設定されている】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/04(月) 19:22:16.88 ID:Fi8Rc4q4O<> >>815

へぇー、営業マンって奴だね。

【カタログをペラペラと読んでいるとやはりその安い価格設定に目が行く】

…随分安いんだね、太っ腹だな。

【だが男が気になっていたのはこのカタログよりもこの男の事】

でも武器商人なら自分専用のとびっきりの武器を一つくらい身につけているんじゃないかな??

私のこれのようにね。

【ホルスターをポンポンと叩く。危ない興味期心が見え隠れしている】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)<>sage<>2013/11/04(月) 19:37:37.60 ID:yzz3wv8Io<> >>805>>806
【空間の壁のさらに向こう。次元の壁を打ち砕いた先に存在する混沌の領域――世界と世界の狭間とでも呼ぶべき場所】
【無限に存在する世界の理と理。法則と法則が混じり合うその場所では、人には――否。人でなくとも何も知覚など出来はしまい】
【仮に知覚してしまえば最期、その時点で魂が蒸発してしまうだろう】

【知覚せずとも。いつの間にか肉の身体は理に溶け、消えていく――そんな場所にこやぎは漂っていた】

【彼女が存在できるのは、一重に彼女が最も嫌う存在から与えられた力――既に彼女自信がひとつの世界そのものであるが故】
【とはいえ、彼女自身の損傷は酷く下腹部は再生したものの脚はなく、三肢を欠損した半達磨状態】
【残った右腕も反動でまともに動かず、心臓以外の内臓もほぼ死滅――唯一の救いは痛覚が既に死滅している痛ことか】

「手札、切り過ぎちゃいましたね。幹部の威厳もありゃしません……サテラくんの子も死にかけてますし」
【嘔吐感と倦怠感。睡魔に抗いながら馴れたように黄金の槍をくわえ、本部の医務室への穴を開けようと――】

『《つれないな。いると解っていながら挨拶もなしとは……》』
【青年が懐かしい気配を感じ取っていた瞬間。彼女もまた、懐かしい存在と再会していた】

【ただし、会いたいと切望する青年とは真逆。最も会いたくない、彼女にとって最悪の相手と――ではあるが】

「――」
【身体が動かない言葉がでない。顔はこわばり、未来が見えない。身体が、魂が。全てがこの相手を拒絶している】

『《“何故。今更”とはまた、無意味な問いだな。あの世界では汝が一番理解していよう》』
【その存在は動けないこやぎの心を読み取りながら形なき己の肉体を創造すれば、混沌の領域を満たすうねる肉の大海となりて】

「まさか、あの時。ロンギっちゃんの様子がおかしかったのはあなたの――」
【弾かれたように顔をあげ、しかし、紡ぎ終える刹那に彼女は大海へと姿を消した】



【数日後――。】
【Auriga本部にて無傷の彼女が発見されるが、作戦当日の記憶――特に離脱後の記憶が曖昧になっていた事を記しておく】
/お疲れ様でした。そしてこちらのせいで長々と申し訳ありませんでした <> 杜柱こやぎ
◆k8sF6Rl/UE<>sage<>2013/11/04(月) 19:38:48.55 ID:yzz3wv8Io<> >>817
/oh...酉忘れ <> ハンス・バイエル 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/11/04(月) 23:55:57.69 ID:pkAKtgAro<> 【Aurigaの攻撃開始より、数時間後。ハンス・バイエルより、Auriga所属の全軍に撤退命令が下された。】
【一夜にして東京を異能の力により地獄に陥れた軍勢は、また異能の力によってその姿を一瞬で闇に溶かす事となる。】
【東京の被害は甚大、日本国側の戦力は半壊。世界への宣戦布告行為の色の強い初戦としては、これ以上ない程の結果となった。】
【また、占領等の目的を持たない、単純な"攻撃"と言うのは、世界各国に何時攻撃対象になるとも知れぬ非常に色濃い恐怖を撫で付けた。】
【また、東京に住んでいた難民たちの対応、復興作業への目途、自衛隊の再編……日本政府は未曽有の大混乱の中へと叩き込まれることになる。】

【これを皮切りに世界各国は、枕を高くして眠る事も許されない、阿鼻叫喚と恐怖のどん底へと叩き落とされることになる。】



【その男、ハンス・バイエルは、Auriga本部にて、その報告の最中にあった。】

「此方側の損害は遥か軽微、一方日本国及び東京の被害は絶大、その首都機能はほぼ停止……。
 最初にしてはこれ以上ない程の戦果だ、これで全世界にAurigaの名前が知れ渡る事になるだろう。
 そして――――― 秘密裏に此方側へと寝返る組織も、急速に増え続けている。」

【――――― Aurigaを統括する"彼"の前で、手元に持った書類を捲り、ゆっくりとそこらを歩き回りながら、それを読み上げる。】
【時折人差し指を立てたり、小さな身振り手振りを混ぜながら、落ち着きなくそう読み上げる様は、まるで。】
【次は何をして遊ぼうか、何て、はしゃぎまわる子供を思わせる程。】

「何たら重工とか、何とか社とか……兵器なんかには、困らねぇだろうな。
 正義だとか悪だとか、そんな物に縋り付いた泣き喚く馬鹿共よりも、やはり賢いな、こういうやつらは。
 そうそう、俺の素性が分かった途端、全世界のネオナチなんかもこっち側だ……これで、俺達は世界中に爆弾を忍ばせたことになる。」

【バラリと、白く、清潔なテーブルの上に並べられたのは、"世界"から"御者"へと、今の世界を見捨てた組織の数々。】
【――――その戦力差に絶望したのだろう。その国に深々と根を張る企業すら、その中に、その名を連ねている。】
【大企業から、本当に些細な、小さな組織まで。大小様々なそれらを吸収し、Aurigaは更に、その脅威を膨らませていく。】

「だが、カートが失われたのは痛い。この程度で脱落する様じゃ、先は短かったんだろうが……ケニー・ホップス、気持ちの良い男だったが。
 手離しで見送るって事は、悪いがAurugaが許しちゃくれねぇ……覚悟して貰おうか。」

【その書類の束から、彼の――――― "カート"の写真を抜き取ると、宙へと放り投げた。】
【彼の手の中、手品の如く、いつの間にか握られていたのは長大な刃を持った銃剣(バヨネット)、それが彼を刺し貫いて、突き立てられる。】
【―――――彼等は来る者は拒まない。だが、去る者の背には――――煌めく銀弾を、余す事無く叩き込む。】
【白紙の剣先は自分達以外の全てへと向けられているのだ。その刃から外れれば、後はただの的の一つ。】

「こんな所か。な?老害だって、やるときにはやるさ。俺を拾って正解だったろう。
 次からは……本格的な侵略戦争に入る。目標は――――――――――。」

【そう言って、広げられた世界地図を指差した。】
【その行く先が何処であろうと―――――其処に訪れるのは、きっと地獄でしかないのだろう。】
【"彼"の了承を受け取れば、ハンス・バイエルはそれに頷いて。手に持っていた資料を全て放り出して、彼へと背を向けた。】
【右手を高く掲げる。その先にある物は、きっと別にありながら。今は一体の破滅の矢となり、世界を疾駆する。】


「大丈夫だ、次も上手くやるさ―――――――― 勝利万歳。(Sieg Heil.)」


【―――――――― TO BE CONTINUED.】 <> 黄泉路 狭霧
◆awHRzQ0C/g<><>2013/11/05(火) 03:29:50.19 ID:WzZTNXJAO<> >>816

「大したものはない、精々何挺かの拳銃を携行しているくらいだ」

【言いながら右手で赤色金剛の首飾りを握り、左手を懐に入れる】


/何であんな時間に寝落ちるんだ俺ェ……… <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/05(火) 19:50:22.06 ID:mjdmsHVko<> >>820

って事は君もガンマンなのかい!?ジャパニーズはニンジャだけじゃなくてガンマンもいるんだねー!

【仲間意識が芽生えたというか共通する?物が見つかって喜んでいた】

その、本当に嫌ならいいんだけどさ、その銃を僕に見せてくれないかい?

【お願いと両手を合わせ頭を下げている】

<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/05(火) 21:50:11.93 ID:E1D7u40ao<> さて…ようやく復興の開始みたいね

【Aurigaの襲撃を受けてから数週間】
【一部は未だ混乱しているが、ようやく活気を取り戻しつつある街を見て少女は呟く】

そろそろパトロンでも持とうかしら…
幸い今足りないものは無数にあるわけだし

【手元の携帯端末に手早く予定を打ち込み再び町並みを見る】
【倒壊しかけたビル群に瓦礫の山】
【あちこちに穴のあいた建物も目立つがそれでも人々は日常に戻ろうとしている】

……………人間は、相変わらず愚かでタフよね

【少女が指を弾く】
【ヴンという音と共に空間が歪み】
【傍らの路上に偵察用オートバイを転送される】

さて、まずはどこからあたっていけばいいかしら

【そう言ってオートバイへと歩き始める】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<><>2013/11/05(火) 22:01:13.01 ID:Mrzfs7KQ0<> 「お〜、すごい状態…」

【皆が忙しそうに復興を進めている中、少しばかり場違いな声が】
【見れば、同じくオートバイ(見た感じだと電気駆動のバイクのようだ)に跨り、携帯電話のような端末、それに付けられたカメラであたりの様子をパシャパシャと撮る女性の姿が】

「何とかの襲撃を受けたとかって話だけど…ふ〜ん、こりゃ想像以上…」

【長いサイドテールに縛られた黒髪を振りながら、あちこちをキョロキョロと見渡している】

「あ、ねえちょっとそこの人」

【と、そこでブラドルと目があった彼女が、バイクを押しながらそちらへ近づく】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/05(火) 22:06:44.59 ID:E1D7u40ao<> >>823
【目があった少女が何故かこちらへ向かってくる】

何の用?

【女性は見た感じでは一般人】
【だが、襲撃後にこの街に来るということは能力者の可能性が高い】
【だからと言って無下に出来るわけでもなく】

何か質問があればどうぞ?この街に来たばかりみたいだし

【自分のオートバイに寄りかかりながらそう言った】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<><>2013/11/05(火) 22:21:58.48 ID:Mrzfs7KQ0<> >>824

「この街ってさ…んと…アウリガ?オーリガ?何でもいいけど、そんな奴らに襲われたのよね?」

【相手の少女の怪訝そうな瞳を気にするでもなく、彼女は問いかける】

「何か思ってたより凄い被害を受けてるみたいだけど…そのオーリガ?とか言う奴らってどんな奴らだったの?
 すごい武器を持った武装集団?それとも動物みたいな爪と牙で襲いかかってくる怪物?全然前情報なしで来たから知らなくってさ、あ、私いろんな街を旅して回ってるんだけど、ほら、出会った時が怖いじゃん?何か対策でもあればなーって」

【割と饒舌なようで、ペラペラと喋る】
<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/05(火) 22:39:47.40 ID:E1D7u40ao<> >>825
何にも知らないようね…まあいいわ、この先のことを考えれば全部教えてあげる

【少しため息をついてからAurigaについてどこから話そうかと悩む】

Auriga…アウリガね。能力者の集団で能力者の種別も様々
目的は確か……世界の破滅だったかしらね、その後自分達が制御するのかもしれないけど

【とはいえ最初から教える方が手っ取り早い気がし、初めから教えることにする】

メンバーも大物以外は顔が知られていないし、個々の目的は様々だからいつ現れてもおかしくない
それぞれのメンバーに共通するのは今のこの世界が気に食わない、ってことだと思うわ
だから一概に対策なんてないわね…強いて言うなら目をつけられないことくらいかしら

【女性とは正反対に必要なことだけを淡々と話す】

だから、もしもアウリガに興味があるのなら深入りしないほうがいいわ
消されても責任なんて誰もおってはくれないから

【忠告として少し低めの声で話すが】

ま、運悪く出会ったとしても相手が人がいいのをを祈ることね
幸い私は数人であってるけども一人くらいしかヤバイのはいなかったわ

【自身の体験談からあっさりと自分で否定する】
【端的に言えばそうそうヤバイ相手には出会わないということだろうか】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<><>2013/11/05(火) 22:56:16.38 ID:Mrzfs7KQ0<> 「ふんふん…ま、よくある新興宗教的なアレかぁ…一番面倒なタイプ、しかも力まで持ってると来ちゃあねえ」

【携帯のような端末をくるりと手のひらで弄び、それをポケットにしまう】

「でも、内部の人たちはかなりその目的意識に差があるみたいだね、そこが唯一の幸所かな…ま、私はそう言うのに興味はないから心配しなくても大丈夫。私が興味あるのはクリーンエネルギーと精密機械だけ、これからの未来を切り開くのはこの二つ!」

【そう叫んで自分のモーターサイクルをぺしぺしと叩く】

「巷では能力だの何だのって言われてるけど、私にとっての能力はまさしくこの機械たち。
 天性の才能や、神様の気まぐれで選ばれる能力なんかより、よっぽど安心できる存在だよね」

【遠まわしに能力者を貶したようにも取れる発言だが、彼女は全く悪びれた様子もない】

「ところでさ、この街って何か見るところある?私、取りあえずなんか凄いことになってるみたいな事を聞いただけなんだけどさ」

【よくよく質問が多い、自由奔放・天真爛漫な性格のようだ】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/05(火) 23:13:57.31 ID:E1D7u40ao<> >>827
【彼女は機械に関するものごとに興味があるようだ】
【アウリガ目的じゃないだけ安心できる……が、別の不安も現れる】

(まさかとは思うけど……私が目をつけられたら厄介ね)

【自分自身兵器そのもので能力者というと半ば違う気もしないではない】
【だから彼女のセリフにも何ら不快感は覚えないが、自分を調べると言われたらたまったものではない】
【そんなことを考えながら観光できる場所を想いうかべようとする】

見所……ねぇ……

【が、見渡しても見えるのは廃墟寸前の街並み】
【人が生活していなければ廃墟と言っても過言ではない】

前はいろんなタワーや名所、ブランドストリートもあったけどね…
今はこれといっては……

【そこまで言って言葉を切る】
【目の前の女性が目を光らせそうなのは】

ちょっとアングラではあるけれど電気製品を多く使う路地はあるわね
私自身お世話になることも多いけれど、貴女にはピッタリの場所じゃない?
機能しているかどうかは多少不安ではあるけれど

【と、女性が喜びそうなスポットを挙げてみた】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<><>2013/11/05(火) 23:30:18.93 ID:Mrzfs7KQ0<> >>828

「んん…確かにこんな状態じゃ普通の観光地がまともに機能してるはずないよね」

【ブラドルと同じように街を見渡し呟く】

「タワーかあ…高いところから見渡してみたかったけど、ちょっと残念」

【そして、電気製品を取り扱う場所のことを聞いた途端】

「お、あるの!?やった久々!えへへ〜、最近田舎ばっかで電子機器を取り扱ってる所に巡り会えなかったんだよね〜
 じゃあそこ行ってみようかな!あなたも何回か行ったことあるの?よかったら一緒に行かない?」

【よほど好きなようで、明らかにテンションがふた回りほど上昇した】
【しかもあろうことか、初対面でまだ出会って数分しか経っていない彼女まで誘う始末である】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<><>2013/11/05(火) 23:30:28.41 ID:Mrzfs7KQ0<> >>828

「んん…確かにこんな状態じゃ普通の観光地がまともに機能してるはずないよね」

【ブラドルと同じように街を見渡し呟く】

「タワーかあ…高いところから見渡してみたかったけど、ちょっと残念」

【そして、電気製品を取り扱う場所のことを聞いた途端】

「お、あるの!?やった久々!えへへ〜、最近田舎ばっかで電子機器を取り扱ってる所に巡り会えなかったんだよね〜
 じゃあそこ行ってみようかな!あなたも何回か行ったことあるの?よかったら一緒に行かない?」

【よほど好きなようで、明らかにテンションがふた回りほど上昇した】
【しかもあろうことか、初対面でまだ出会って数分しか経っていない彼女まで誘う始末である】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/05(火) 23:38:08.68 ID:E1D7u40ao<> >>829
【女性のテンションに半ば押され】

いいけど…

【思わず承諾してしまう】

本当に電子機器が好きなのね

【その関心ぶりには少し尊敬を覚える】
【ここまで関心を持つのはラボの研究員くらいだっただろうか】

じゃ、何で移動する?個々だと面倒だしサイドカー……いえ、貴女のモーターサイクルがあるわね
だとすれば……輸送車でも出す?今なら誰でも道開けてくれて速いと思うし

【本人にとっては何の気無しに言った言葉だが女性はどう捉えるのだろうか】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<><>2013/11/05(火) 23:49:58.89 ID:Mrzfs7KQ0<> >831

「やった!あ、当たり前だけど道案内ヨロシクね」

【両手を叩いて喜ぶ、半ば無理やり押し込んだのは本人は気付いていない様子だ】

「あ、移動?別に並走でも構わないけど…うーん…え?輸送車?」

【一拍置いてから気付いた様子。だが、それほど驚いたようではない】

「いや、別にそんなの出す必要ないよ。さっきも言ったでしょ?私の相棒は技術そのもの!じゃじゃーん!」

【ポケットから携帯端末を取り出し、ぽちぽちと軽く操作する】

『チェストモード』

【と、携帯端末が電子音声で何事かを告げた】

『格納モード』

「よし、と はいどいてどいてー」

道行く人たちを自らのバイクから離し、端末のカメラを向ける。

『格納庫番号03を認識しました。格納しますか?』

「いいよー」

【彼女の声と同時、端末から青い光が照らされる。するとどうだろう、見る見るうちにバイクが01の光に還元され、端末のカメラに吸い込まれるように消えていく】
【おおよそ10秒後には、バイクは影も形も消え失せ、全て端末の中に吸い込まれてしまった】

「ほら簡単。二人乗りのバギーもあるけど、それ使ってく?」

【ウィスは端末をくるくると弄びながら得意げな顔をして振り返る】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 00:04:12.24 ID:QTAnhGn0o<> >>832
【目の前で光に還元され格納されるバイク】
【それを見て少し驚嘆した様子で】

へぇ……この時代でこのレベルの圧縮格納装置を作れる個人がいる…
最早能力と言っても過言じゃないわね、私が言えた義理でもないけど

【自身と似通ったレベルの技術力に心から驚きを覚える】

そろそろ私も旧式なのかしらね……まだまだ現役のはずなんだけど
ああ、移動手段は自分で用意する。道案内もあるから

【そう言いながらもたれかかっていたバイクを消し】
【別のサイドカーが搭載された軍用バイクを転送する】
【その間は数瞬にも満たず、僅かに空間が歪んだのを確認できるくらいだろうか】

ちょっと旧式のバイクだけど速度はあるはずよ
楽しみにしているのだろうし手っ取り早く行きたいからね

【フィアはバイクへ跨りエンジンを始動させ】
【早く乗ってと女性へ目で合図する】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<><>2013/11/06(水) 00:14:37.19 ID:6Fb7LZGY0<> >>833

「え、そんなに凄いもの?」

【当人はあっけからんとした様子だ】

「まあ色々改良してはいるけど…ベースはお師匠のなんだけどなあ…や、お師匠がそれだけすごい人だったってことか」

【何やらぶつぶつと呟いていたが、自己解決したようでフィアに向き直る】
【その時には既に軍用バイクが彼女らの前に姿を現しており、ウィスは驚き目を見張った】

「はやっ!?え?出したの?今の一瞬で?あなたのほうがよっぽど凄いじゃん!どんな端末持ってるの?」

【フィアにも興味の対象が移ったようで、サイドカーに乗り込みつつも彼女の手元やらポケットやらをジロジロと見つめる】

「端末持ってないの…?じゃあこれどこから…?」 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 00:27:57.79 ID:QTAnhGn0o<> >>834
あ……ま、いいか

【気づいたときはもう遅い】
【既に女性の興味は自分自身にも移っていた】

私も能力者…いえ、造られた機械人形なの。概念的に能力者と括られるけどね
で、製造されたのは数千年前。旧世代の遺産ってやつね

【バイクのエンジンを一度切って女性の前に立つ】
【その姿は人間そのものであるが】

私は自分のメモリーに存在する全ての武器・兵器が転送できるの
転送にかかる時間とかはその兵器の大きさに左右されるけどね
輸送車くらいまでなら数秒もかからずに転送できるわ、それ以上はもっと時間が必要だけど

【おもむろに腕まくりをすると女性の前に腕を突き出す】
【まるで溶けるように合成皮膚が消えてその内部が顕になる】
【本来なら血肉が見え阿鼻叫喚の事態だが、少女の皮膚の下からのぞくは黒鉄の腕】

これが証拠、今の技術では複製不可能な部品も多くあるはずよ
と言っても貴女位の技術者なら腕や足くらいは複製してもおかしくないけれど

【少し笑って腕を女性に差し出す】
【触ってもいいとのアピールだ】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<><>2013/11/06(水) 00:41:43.72 ID:6Fb7LZGY0<> >>835

「ワオ…ちょっと思いがけなさすぎて頭追いついてないや」

【捲られた腕を見て、ウィスは頭で指をぐるぐると回す】

「複製不可能ねえ…私じゃ確かに全部は無理だろうけど、お師匠なら全部作っちゃいそう」

【どうやら彼女以上の技術力を有する"お師匠"なる人物がいるようだ】
【ウィスは恐る恐るフィアの腕に触れる】

「この光沢のある黒、質感からして…高密度カーボン鋼あたりかな?整備だけでも国家予算すっ飛びそう
 肌の合成皮膚も随分丁寧な作りだし…スン」

【おもむろに顔を近づけて匂いを嗅ぐ】

「雑臭の無い潤滑オイル…駆動音も聞き取れなかったから、関節は油圧?いや、そもそも油じゃなくて何か見たことのない潤滑素材かも…」

【とてつもなく真剣に人の腕をこねくり回すその様は、どこから見ても変態にしか見えない】

「ん?ってことは頭も機械?いわゆるコンピューター?凄い…人間そのものな受け答えができるなんて…」

【ふと気付いたように彼女の頭部へと目を向ける】
【その視線は少しばかり危険な輝きを湛えていた】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 00:58:37.95 ID:QTAnhGn0o<> >>836
勝手に自動修復してくれるし、滅多に整備なんてしないけどね
燃料だって普通の食物で問題ないし、なにかの融合炉でも搭載してるんでしょ

【自分の躯のことなのに関心が無いように言ってみせる】

こうやって改めて見ると色々と不思議だけれどね……
人間となんら変わりない燃料でこれだけの機関を動作させて自動修復・整備まで行う
とてもじゃないけど考えた人間は変態技術者ね

【限りなく人間に近く作る必要があったとはいえやりすぎだとは思う】
【そのおかげで過去では高い戦果を、今では群衆に紛れて生活できるのだから文句は言えないが】

そうね、資格聴覚味覚触覚嗅覚の五感にそれを統括する思考回路
全部機械で出来てるわ、それで……って聞いてる?

【女性の瞳が妖しく光る】

(マズイ……職業病か!)

【心の中で毒づき女性に警告する】

職業病なのはわかるけれど…
私に手を出したらただでは済まなくなるわよ?

【出来る限り脅す口調で言ったつもりだが効果はあるのだろうか】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<><>2013/11/06(水) 01:08:12.12 ID:6Fb7LZGY0<> >>837

「あー…うん、さすがにここまで人に似てると躊躇します、ハイ」

【こくこくと小さく頷きながら顔を下げたが、果たして本当に躊躇があったのだろうか】

「さ、さっき言った電気製品の集まる場所に行きましょー。あなたを分解しちゃったらそっちに行けなくなっちゃうし!」

【冗談めかしていうが、全く冗談になっていない】

「しかし自分の体のことなのに、誰に作られたかもハッキリしないなんて、ちょっと不便じゃない?」

「まあかく言う私も、お師匠に拾われた身で親の顔も知らないんだけどさ」 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 01:15:20.24 ID:QTAnhGn0o<> >>838
本当に……?

【あれは半ば本気の目だった気がしないでもないが置いておこう】

了解、それじゃあ乗って

【再びバイクへ跨りエンジンをかけて発進の準備をする】

………過去についてのメモリーは大部分が凍結されている
恐らくは情報漏洩の危機があったか……私自身にすら教えてはいけない何かを私がしたか

【その瞳は遠く遠く遥か過去を見据えていて】

そもそもが戦争の為の兵器として開発された身だ
誰が製作者なのかも、自分がどうやって動くかも、『道具』には関係のないことでしょう?

【あくまで自身は道具とどこか寂しげに言ってみせる】

そう、でも貴女は……いえ、なんでもないわ。行きましょう

【何か言いたげだったが言葉を切ってエンジンを吹かす】
【女性がサイドカーに乗ったのを確認すれば猛スピードで目的地へと発進するだろう】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<><>2013/11/06(水) 01:30:37.10 ID:6Fb7LZGY0<> 「道具には関係ない、ねえ…」

【ウィスの瞳が少し悲しげにフィアを見つめる】

「でもあなたは自由な意思を持ってこうやって私と話してるし、この街にも来たんでしょ?」

【手で弄んでいた携帯端末を、両手で掬うように包み込んで、彼女は続ける】

「私の持ってる子達とは違う。
 この子達は、私が使って初めて輝ける。お師匠に姿と機能を貰って、私に改良されて。
 道具は動いてこそ価値のあるものでしょ。動いて、何でもいい、人の為になれば製作者はそれだけで浮かばれるもの
 あなたは自分の意志で動いて、自分の意志で自分を行使出来る。そうやって人の為になることをすれば、故も知らない製作者だって浮かばれるわ、きっとね」

【言い終えたあと、クスクスと笑いを堪え、ひょいとサイドカーに乗り込む】

「慣れない事言うもんじゃないね。さあ行こ、確か色々足りない素材もあったはずだし!」

【サイドカーに座り込んだまま、前を指差して声を張り上げる】

「あ、そういえば名前言ってなかったね。えっと、私はウィス。まあさっきも言ったとおり、クリーンエネルギーと機械を愛する流浪の旅人です。よろしく!あなたの名前は?」

//時間も遅く、ちょうど良さげなので今日はここで引きましょうかね。フィアさんの名乗りでおしまい。うん、いい区切りだ// <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 01:42:48.88 ID:QTAnhGn0o<> >>840
なら、いいんだけどね……

【道具は動いてこそ価値のあるもの】
【人のためになればそれだけで製作者は浮かばれる】

人の為………ね

【戦うしか能のない自分い何ができるのか】
【戦ったところで一方で助かった人がいても一方では悲しむ者がいる】
【永遠の堂々巡り、もう既に足し引きもできなくなっている】

私はただ気づいたら…目が覚めた時には現代だった
だから意志を持ってなんかじゃない、全ての行動理由も自分の意志じゃないのかもしれない
それに私は戦うことしかできやしない、戦って悲しみを増やすだけ
それでも、人の為に何かできればいいんだけどね……

【一つ大きく深呼吸をして前を向く】
【機械の瞳からは何かを読み取ることはできないが】

私はフィア、フィア・ブラドル。よろしくねウィス
それじゃ、行きましょう

【ウィスへ名前を告げてアクセルを握り込む】
【エンジン音と排気ガスを撒いて二人を乗せたバイクは走り去っていった】


//遅くまでお疲れ様でした!自分以外にもどんどん絡んでいってみてください!それではまた〜 <> 黄泉路 狭霧
◆awHRzQ0C/g<><>2013/11/06(水) 06:02:08.02 ID:UeUZ0soAO<> >>821

「良いだろう」


【取り出されたのは大口径のマグナム、速打ちや狙い撃ちと言った芸当とは凡そ無縁の代物】
【弾種も通常より大型化され、兎に角殺傷力向上に主観を置いたカスタマイズが施されている】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/06(水) 12:00:05.25 ID:AWNq8B+po<> >>842

これは…。マグナム?

【目の前の男が握っている物は恐らくマグナムだが改造されているのは一目で分かった】

なるほどね、破壊力特化のマグナムって事ね。僕のとは反対の武器だ。

やっぱり面白いね!!ジャパニーズに来て初めて良い物を見たよ!ありがとうブラザー!

【手を掴み握手をしている。そして男は金を置いてその場を去ろうとする】

君の分の支払いも置いておくよ、昨日はスロットで大当たりしたんだ。また会おうねマイフレンド!!

【そして男は何処かに歩いて行った】

/〆ちゃいます!乙でした!


<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 21:19:19.06 ID:QTAnhGn0o<> 『糞がぁ!なんでこんなガキに!』

他人を見た目で判断しないことね、それじゃお迎えよ

【裏路地で男に銃を突きつけ、身柄を確保する黒衣の少女】
【少し遅れて到着する自警組織ブラックシールドに身柄を引き渡す】

人手、足りないのね

【先日ここにやって来た女性とも話したことだが改めて実感する】
【普段ならこの程度の小悪党は瞬時に捉えられるはずなのだが】

その分仕事も報酬もいいから仕方ないとは言え……
連日駆り出されていたら身が持たないわね

【銃を懐へしまうと表通りへと歩き出した】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/06(水) 21:43:03.98 ID:AWNq8B+po<> >>844

ふぅ、なんでこうジャパニーズは物騒なのかね、メキシコかと思ったよ。

【彼女のすぐ近くの場所で聞こえる銃声。それはガンマンの様な服装をした金髪金眼の男の仕業だ。】

それにしても、もしかしたら凄いものを見てしまったようだね。

【彼女が捕まえた男と似たような悪人面の男を縄で縛り男は彼女の前に出る】

それにしてもキュートなお嬢さんだね!やっとジャパニーズのキュートなガールに会えたけど年下過ぎかな?

【と一人でに話し続ける男は男が縛った悪人面の男を前に出す】

君の事を狙ってたようだよ。さっきの人の仲間じゃないかな?お嬢ちゃんに手を出すとは気に入らないな、ジャップ。

【悪人面の頭の横に金色に輝く銃を突きつける。目つきが少々危なくなるが】

まぁ俺が手を出してもあれだからね、お嬢ちゃんに渡せばいいんでしょ?大丈夫!俺優しいから急所は外してあるよ!

【一気に和かになったりと色々表情豊かな男である】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 21:52:10.43 ID:QTAnhGn0o<> >>845
【唐突に目の前に表れる男】
【男はさっき確保した男の仲間を捕まえてくれたらしい】

あら、ありがとう。少しナンパ目的のような気がしないでもないけど感謝するわ

【素直に男に礼を言うと携帯端末で連絡を取る】

私よ。ええ、まだ仲間が居たみたい
通りすがりの男が確保してくれたようだから回収しておいて

【通信を終えると男に向き直り改めれ礼を言う】

本当にありがとう、凡ミスで損傷なんてしたくないものね…
ついでに言えば別に殺っちゃっても問題はなかったんだけどね、どうせ確保目標じゃなかったわけだし

【淡々と恐ろしいことを言い放つ】

私はフィア、フィア・ブラドル
お礼を兼ねて何か出来ることはあるかしら?
食事くらいなら奢ることもできるけれど

【少女は名を名乗り、男にお礼の提案をする】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/06(水) 22:05:53.52 ID:AWNq8B+po<> >>846

ナンパ??んー、そんなジャパニーズワードがあるんだね。俺まだここに来て一ヶ月も来てないからさ!

まぁ来た目的はキュートなジャパニーズガールとジャパニーズフードなんだけどね、

【あっはっはと陽気な模様。何処か雰囲気が外人らしさを出している】

あ、そうだ!君もしかしてこの街の保安官が何かかい?この街はどうなってんだよ、おちおち散歩も出来やしない。

いやー街を歩くだけでノウリョクシャ!ノウリョクシャ!って言われて襲われるんだクレイジーだよ。

でもお嬢ちゃんの発言も少しクレイジーだけどまぁ可愛いはジャスティスだよね!

【と言っても男も能力者なのだがその自覚が無いだけである。それにしてもこの態度】

それはありがたい!あ、食事で思い出した!僕はアメリカから来る時の飛行機の中で初めて会ったジャパニーズガールにこれを渡そうと思ってたんだよ!

【指パッチンをすると何処から共なく花束が上から現れ男の手元に入り込む】

俺のおばあちゃんが育てたフラワーさ!ジャパニーズのガールにはフラワーが良く似合うからね!プレゼントだよ!

【プレゼントの意図は分からないが間違いなく男は能力者だった。】





<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 22:17:39.13 ID:QTAnhGn0o<> >>847
………取り敢えず受け取っておくわ
貴方、こんな時にこの街へ流れてくるなんてとても不運よ
今この街は能力者に敏感になってるから仕方ないじゃない

【男から花束を受け取りつつ少女は語る】

つい最近能力者…貴方や私みたいに異能の力を持つ者の集団『Auriga』が攻めてきてね
おかげで街はこの通り復興作業に大わらわ、一部は都市機能が麻痺しているところもあるわ

その事で本来は自警組織でもなんでもない私まで自警に回らなければいけないの
そもそも能力者の自覚がない能力者が一番厄介でね……
不用意に能力を使って目をつけられるのよ、今の貴方みたいに

【むやみに能力を使うことを軽く少女はたしなめる】

それでも他人を殺傷させないというのなら、自衛目的の範囲ならお咎めはないだろうけれどね
少なくとも印象は悪くなる一方よ、貴方の言うジャパニーズガールにも嫌われるけど?

【男が能力者とわかった以上多少の警戒をする】
【先ほど見た拳銃を使うよう能力と推察するが、花束を出して見せたあたり違う能力かも知れない】

ともかく、再三言うけれど自衛目的以外では能力を使わないことをお勧めしておくわ

【自分で何度も同じことを言っていることに馬鹿らしくなったのかため息混じりで忠告した】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/06(水) 22:32:31.01 ID:AWNq8B+po<> >>848

ノウリョクシャ…。あぁ!分かったよ!ESPの事ね!

【アメリカではextrasensory perceptionの略語としてそう呼ばれていた。】

言っちゃえば僕と同じ様なESPを持つ奴らが沢山いると言う事なんだね?しかもその集団がテロを仕掛けてきて街はパニックになったという事だね?

ほどなるだね。このESP、凄い便利だから良く使ってたんだけどこれからは使い方を控えなくちゃいけない様だね。

うーん、そうか。ジャパニーズの事情も大変なんだねー。うちのとこのマフィアみたいなもんだね。

【そのマフィアがこの男が潰したのだが彼女の様子を見るにそのマフィアとは比べ物にならない程の組織なようだ】

ジャパニーズガールに嫌われるのはショックだけどそのアリババとか言うのを潰さなくちゃ意味ないのか…。

強いの?そのアリババとかいうのは

【アウリガの事を言っているのだろう】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 22:36:51.42 ID:QTAnhGn0o<> >>849
さぁ?実際能力……ESPの質なんてまちまちだしね
数人ヤバイ戦闘能力を持っている者はいるけど大半はなんとかなるはずよ
あと、アリババじゃなくてアウリガね

【そっと男の発言に修正を入れてあっけらかんと答える】

なにせ世界を壊すって言うくらいだもの、それなりの規模にはなってるはず
襲撃事件のあと更に勢力を拡大しているらしいしね

【少し思案顔になって少女は尋ねる】

ねぇ、貴方のESPってどういうものなの?
少し興味があるのだけど

【純粋な興味と『もしも』に備えて能力を知りたいと申し出た】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/06(水) 22:50:39.14 ID:AWNq8B+po<> >>850

オゥ!アウリガね!ふーん。何だがそうでもなさそうな奴らだねー。

【楽観的ではあるがそれは自身の強さへの自信とも奢りとも取れる】

世界を壊す?弱い犬ほど良く肥えるって奴だね。でもこの街をデストロイしちゃう位恐ろしい奴らだもんね、まぁ襲われたら返り討ちだけどね。

【銃をクルクルと回転させている。口笛混じりでいかにも物事を深く考えないタイプのようだ】

俺のESPが見たいの?キュートなガールに頼まれたら断れないね!

【そういうと銃を彼女に向ける。帽子の中から見える片方の目は確実に少女に向いている】

つまり、こういう事。

【響く銃声。その銃口は少女に向いたままだが少女に当たることはない。それとは別に少女の横でゴキブリが銃で貫かれている。一体何が起きたのか分かるだろうか】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 22:59:27.55 ID:QTAnhGn0o<> >>851
【男が銃を自分に向けた瞬間】
【少女の手にも大型拳銃が握られ男に照準を定める】

っ……!

【が、轟音が響き間に合わないことを悟る】
【しかし自分にダメージはない】

…………そういうこと…

【自分の隣を走り抜けようとしていたのかゴキブリが無残に銃弾に貫かれている】
【このことから推測できる男の能力は】

物質のベクトル操作…もしくは空間転移に準ずる能力といったところかしら?

【さらに自身が反応できない速度というのはなかなかに恐ろしい】
【銃を下ろしてて少女は言う】

そんなESPがあるなら心配は無用みたいね
少し腕を見くびっていたわ、ごめんなさい

【感想から言えば『冷や汗が走る』程の恐ろしさ】
【いつものことながら敵には回したくないタイプのようだ】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/06(水) 23:15:55.35 ID:AWNq8B+po<> >>852

ごめんねー、ビックリさせちゃったかな。
俺のESPはね、道を作る能力なんだ。生きている物には使えないんだけどね。

【そういうと横にある瓦礫がプカプカと浮き男の所に寄ってくる。】

一度見た物、触った物は俺の意思次第でいつでも持ってこれるし好きな所に動かせる。中々便利なESPでね、おばあちゃんに見せた時は腰抜かしてたよ。

でも大きい物は時間がかかったり、相手がESP、能力者だっけ?そいつらだと俺のESPの力が極端に弱まったり使えなかったりとウィークポイントもあるんだけどね。

でも僕はガンマンだからさ、背中に向けて銃を撃つ事はしないんだよね、おばあちゃんには甘ったれと怒られてたっけ…

なっ!!

【と言った瞬間に銃口にサイレンサーを付ける。音を消す為だろう。彼女の横にたまたまあった空き缶に向けて銃を放ち宙に浮かせ更に空き缶のど真ん中に銃弾で穴を開ける】

ESPが無くても俺にはパパから教わったガンマンとしての誇りと腕がある。

【少しドヤ顔だがそれは誇らしげであり無邪気だった】

それじゃあ次は君のESPを見せておくれよ!きっとキュートなESPなんだろうね!

【男も興味があった。別の意味だが】
<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 23:26:10.26 ID:QTAnhGn0o<> >>853
【欠点こそあるものの汎用性の高い能力】

確かに便利な能力ね…私のものと少し似ているかも

【そこに元来の射撃精度が合わされば凶悪な能力となるのは明白だ】

そうね…確かに見せてもらうだけでは不公平よね
でも、キュートな能力じゃないというところだけは先に言っておくわ

【少女が手を差し出す、次の瞬間その手には拳銃が】
【その手を横に振る、すると手の軌道に合わせて地面にいくつもの剣が突き刺さる】
【指を弾けば軍用の偵察オートバイが目の前に現れ】

私の能力はメモリー…記憶にある武器・兵器を転送する能力
巨大なものとなるとかなりの時間はかかるけれど個人用の兵器なら即座に出せるわ

【只々戦闘に特化した能力であり、軍と為すための能力】
【いくつもの武器を並べて見せてはそれを消していく】

こんなところね、リミッターを外せばもっと無数に転送できるけれど流石に普段は使わないわ

【その言葉と共に全ての武器・兵器群が消える】

先にも言ったけれどキュートな能力じゃなくてごめんなさいね

【少女は肩をすくめて微笑んで見せた】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/06(水) 23:39:15.37 ID:AWNq8B+po<> >>854

…オーゥ。

【全く予想と違っていた。お花を出すESPとか身体がナイスバディになるESPとかそんなのを妄想していた男の眼が点になる】

…ハッ….ハハ。キュートなお嬢ちゃんがこんなESPを持ってるなんてね、ちょっぴり驚いたよ。ハハッ、ちょっぴり。

【全然ちょっぴりではなかった。本当にこの街は怖いと心底男は思った】

君を怒らせるととんでもない事になりそうだね、まぁ俺もリミッターを外せば其れなりの事が出来るんだけどね。スペシャルホールドって奴さ。

【恐らくそのリミッターとは男の眼帯だ。帽子を被ってるせいで見えないかもしれないが】

って事は相当腕が立つって事かい?銃が使えるとか喧嘩が強いとか?

俺はこう見えてもアメリカじゃ負け無しの男だったからねー!

【何だが胡散臭い様な動きをしている。腕をブンブン振り回す動きは何処かのゴリラにそっくりだ】

<> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/06(水) 23:47:13.24 ID:QTAnhGn0o<> >>855
そんな対したほどではないわ、ESP相手だと為すすべがないことも常だしね
だから基本は足止めをして逃げるか、相打ち覚悟での特攻くらいかしら

【少女は謙遜するがそれは能力者相手での話】
【さっきの確保を考えれば一般人の中では恐ろしいほど強いのは明白だ】

だから本気でやったら私は貴方に勝つこともできないでしょうね
銃の腕は貴方の方が上のようだし、接近戦なんてさせてはくれないでしょうから

【少し自嘲気味に少女は言う】

アメリカで負けなしとなれば相当強いんでしょうね、羨ましい…

【最後の方でぼそりと呟くがそれは聞こえてしまっただろうか】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/06(水) 23:53:51.45 ID:AWNq8B+po<> >>856

そんな事ないじゃないか!見た所武器の扱いにも慣れていて身体も強そうだ!もっと自身を持ちなよ!

【寧ろ男が自身を持ち過ぎている感はあるのだが】

俺は女の子に基本的に銃を向けないから安心しなよ。俺だって君に絶対勝てるかと質問されたら首を横に振るだろうし。

そうだ!なら君の力を少し見たいな!はい!!

【すると何処から共なくテーブルが男の目の前に現れる。そこに肘を付けば誰でも知ってるあの遊びをしようとしている】

アームレスリング(腕相撲)さ!大丈夫!俺手加減するからさ!

【なんて余裕ぶっているが男はこれを後々後悔することになるだろう】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/07(木) 00:02:32.22 ID:RrWAlVAIo<> >>857
そう、でもいざという時はきっと引き金を引けるんでしょうね?

【確認と忠告を込めて聞いてみる】
【そんな間に男は机を呼び出し腕試しを申し出てくる】

別に構わないけれど…

【少女は腕まくりもせず男の手に自分の手を重ねる】
【感触は人のそれに限りなく近いが機械のような冷たさが伝わるはずだ】

それじゃあ……貴方の合図でいいわ。始めましょう

【少女も手加減はするだろう】
【だが、機械人形である少女の手加減はどの程度になるかは未知数だ】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/07(木) 00:11:12.15 ID:ZLzZEWTCo<> >>858

言ったでしょ?基本的にはって。

【勿論と顔に出ている。この男でも流石にそこら辺は分かっているようだ】

よーし!頑張っちゃうぞー!なんたってって2m位の黒人三人を倒しちゃうくらいだからなー!ってあれ、

【かなりの自身がある模様。実際には男と彼女の力の差は歴然としていた】

…まぁいいか、よーい、

ドンッ!!

【手加減はするが勝つつもりでいたから最初一瞬だけ力を込めようとした。多分男はあと数秒後に負けているだろう】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/07(木) 00:18:11.74 ID:RrWAlVAIo<> >>859
そう、ならいいけど

【男の合図で試合が始まる】

………えい

【初めの一瞬だけ男は力を込めたが少女の腕はびくともしない】
【そのまま少女は、少女にとって軽い力で腕を倒す】
【人間の力が簡単に機械に勝てる訳もなく、あっけなく男の腕は机に押し付けられる】

…………………………まあ、そうなるわね………

【ぼそっと呟いて少女は言う】

私…機械人形だから、勝てなくても無理はない……と思うわ

【少女なりのフォローのつもりなのだろうがフォローになっているだろうか】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/07(木) 00:24:59.66 ID:ZLzZEWTCo<> >>860

…あれ、あれれ、

shit!!!!

【腕と共にそのまま男の体まで曲がってしまった。豆鉄砲を喰らった鳩のような顔をしていた】

…すげぇ!!すげぇよ!!嬢ちゃん!!びっくりしたー!びくともしないんだぜ!?

【悔しさなど吹き飛ぶくらい圧倒的に負けたのだ。少女の凄さを思い知る】

そうか、どうりで。君の手を触った時になんか冷たかったから変だとおもったんだけど、そういうことか、

っていうことはロボットなのか!!グレイト!!どこまで驚かせる気だい!!?

【目の前の少女が人間で無いことに驚いていない男。それはそれで驚きの反応かもしれない】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/07(木) 00:39:50.60 ID:RrWAlVAIo<> >>861
面白い人ね、まず人間じゃないことに驚きを覚えそうなものだけど

【男の反応に少し困惑しつつ少女は返す】

今ので分かってもらえたかもしれないけれど私は兵器
只の戦争のために作られた兵器よ、だから人よりは力が強い

能力者相手だとこの程度のこと霞んでしまうんだけれどね…
身体能力も力も能力者は強化してることが多いから

【これは自分自身の体験談だ】
【この男はソウイウタグイデナカッタカラ勝てただけということではあるのだが】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/07(木) 00:57:11.51 ID:ZLzZEWTCo<> >>862

まぁ驚いたけどそれ以上に君の凄さに驚いたのさ。俺に無い物を持っていると人には尊敬するんだ。リスペクトだよ!

だけど君はこの街の治安を守っている。兵器と言っても君は何かを守れる兵器だ。

なら誰も文句は言わないさ!

【男の武器もそう使っている。兵器がダメなのではない。平気の使い方がダメなのだ】

そんな事ないよ!俺が君に勝てるかと言ったら正直微妙だよね。

【何やら先程までの自信が小さくなって行く。先程の腕相撲で相当こたえたらしい】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/07(木) 01:05:47.26 ID:RrWAlVAIo<> >>863
なら、いいんだけどね…

【遠い目をして少女は考える】

(いつもいつも戦って戦って戦い抜いて)
(誰かを救ってもまた別の誰かがその戦いで悲しむことになる)

【永遠に続く堂々巡り】
【どうしてもその答えは出せずにいた】

どうでしょうね…私が転送できるのは殆どが既存の兵器で能力の強化もない
あくまで人類の英知の行使と考えるから…能力よりは多少扱いは劣るわよ

【過去の苦い思い出が蘇る】
【どうしても能力者のオーバースペックに対処のしようがないことを】

それに、貴方の能力は見たもの、触ったものを好きなところへ移動できるんでしょう?
兵器しか持ってこれない私と違って、もっといい使い方があるじゃない…

【そして武器や兵器などしか出せない自分の能力と違い】
【見たもの、触ったものを自由に移動できる男の能力を羨ましくも思えた】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/07(木) 01:20:08.21 ID:ZLzZEWTCo<> >>864

…戦いなんて起こった時点でどっちも悪いってパパが言ってたな。

何となく意味は分かるけど、もっと深い言葉だと俺は思うよ。

【彼女の表情を見て何と無く突拍子もなく言葉にしてみた。】

確かに俺のこれは色んな使い道がある。財布を無くしても財布が自分から来てくれる。デートの時に花を買いそびれても花が自分から来てくれる。

きっと悪用なんて幾らでもできるESPだ。本当にこれが使えるのが俺で良かったよ。

【男は基本的に犯罪には手を出さない。場合によっては躊躇はしないが】

君に守るものが出来た時、それを救う為に必要な力を君は何時でも呼び出す事が出来る。それだけでも他の人から見たら十分羨ましい力だと思うよ?

【何だが何時も笑顔な気がする。男の考えていることは何時でも前向きだった】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<><>2013/11/07(木) 01:35:35.67 ID:RrWAlVAIo<> >>865
そうね、多分一番正しい答えだと思うわ

【肯定して少女は目を閉じる】

全ては使いよう、どんなものでも悪用すれば人さえ簡単に殺せてしまう
だけれど初めから人を[ピーーー]だけのものは……いえ、なんでもないわ

【また、答えの出ない夢幻の迷宮へ入りかける】
【せっかくこの男は自分に優しい言葉を投げかけてくれているというのに】

そういう考え方も…あるのかしらね
貴方のような考えができる人、私嫌いじゃない
ありがとう

【男の方へと向き直り何度目かの礼を言う】
【常に最悪の場合のみ想定する後ろ向きな思考の自分と】
【常に前を向き良い方向へと考える前向きな思考の男】

(多分、それが人間と機械の一番の違いなのかもね)

【そんなことを考えて少女は男に笑ってみせた】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/07(木) 02:04:16.03 ID:ZLzZEWTCo<> >>866

パパはガンマンだったけど戦いが嫌いでさ、周りからは二流と言われていたけど家族の為に銃を使う勇ましい姿は俺の中に今でも残っている。

だから俺は父をも超えるガンマンになる。このツインゴールデンルガーで、世界で一番のガンマンになり守りたい物を見つけそれを守る為に生きる。

【男の夢。それは途方もない程険しいがそれを臆する事なく口に出来る男は何も考えていないのかそれとも、】

んー!確か名前はフィア…ブラドルだよね?フィアちゃんは難しく考え過ぎだよ!

何でも適当が一番さ。

【煙草を取り出し炎を当て煙を吐く。男は適当過ぎるのだが】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/11/07(木) 02:16:44.12 ID:RrWAlVAIo<> >>867
いい父親だったのね…きっと貴方ならできるんじゃない?
世界一のガンマンに

【ああ自分は考えすぎなのか】
【男の言葉は実に納得できるものとして理解できる】

でも、私は機械だから
人間が考えない部分まで考えてこその機械だから
適当、憧れはあるけれどきっと私はやったらダメ、なんだと思う

【その言葉は男だけでなく自分自身にも向けて】

適当にやるのは逃げだと思う、貴方を否定するわけではないけれどね
私だけは、絶対に、適当に物事をしてはいけない

【男の考えに憧れる】
【その考えで自分も動きたい】

そういう気がするの…それが、兵器として、道具として使われる身として造られた躯だから

【だが、それは自分の今までも否定することにつながりそうで】
【自分は今のまま生きていくとしか答えは出せなかった】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/07(木) 02:32:46.60 ID:ZLzZEWTCo<> >>868

確かにフィアちゃんは兵器?というかロボットだしそこら辺の事情は俺達普通の人間とは違うかもね。

【煙をドーナッツのような形にして吐いている。バブルリングの様な物だ】

でもフィアちゃんが俺達人間と違う所ってさ、言っちゃえば身体だけじゃないの??

俺とこうして話しているのを見ると自我もあるし自分の考えだって持ってる。

あんまり自分の事を自嘲しちゃいけないよ。他人を大事にできる奴はまず自分を大切にするもんさ。

どっかの誰かのセリフだけどね!フィアちゃんにも守りたい物っていうのがあるんでしょ??

【何と無く聞いてみただけだった。男の言葉には相変わらず深い意味は無い】 <> 冠城
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/11/09(土) 16:39:55.59 ID:YegdT+eWo<> >>804
「違う! 僕は空さんが天使じゃなくても! 貴女についていきたいとおもったんです! 」
「僕は、抜き身の刃だ…不安定で何を斬るのかもわからない」

【だからついていきたいと…】
【少年は語るが、次いで紡がれる少女の言葉に胸を打たれる】

「うん。友達か…。 全部無くしてからの初めての友達! 」
「わかりました! 僕は友達のためにがんばります」

「そう思えば俄然頑張れそうだ…ご飯も食べれたし…」

「だから僕はいきます!
待っててください! いつか仲間をつくって迎えに来ますからな!」


【少年は語り倒し…そのまま背を向けて走り出すだろう】
【目的はみつけた 活力もえた】
【だから動き出すために】 <> フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/11/11(月) 21:39:26.50 ID:CGSfiOPuo<> >>869
自分を大切に………ね

【そう言われてふと機械の少女は考え込む】

(自分を大切にした事……あったかしら?)

【常に誰かに命令され】
【常に誰かの盾となって戦い続ける】
【たとえ傷つこうとも自分は機械】
【代替品の部品など無数にある】
【だからこそ】

自分を大切にしたことなんて無いわね
人間じゃないもの、幾らでも代替は利く……

【だから誰かを大事にしたことはない】
【その代わり平等に守って護って来たつもりはあった】

自分から守りたいもの、まだ……それは見つかってないわね
暫くは護らなければいけないものはあるけれど

【護るべきもの、それは言うまでもなくとある少年少女】

まあ、でもそうね………
他人の為になるなら何でもしては居るつもりよ

【軽い言葉でさえもどんな言葉でさえも深く考える】
【そして常に最悪の状況を想定して思考を張り巡らせる】
【結果、それが最善手であろうと最悪手であろうと他者の為に動く】
【それがこのフィア・ブラドルと言う戦闘機械であり少女であった】 <> 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/11/11(月) 22:02:56.99 ID:CGSfiOPuo<> >>870
【背を向け駆け出す少年に手を振りながら少女は声を上げる】

うん、私待ってるよ!
きっと、きっと君が君の望む世界を作れる日を信じてるよ

だからさ……絶対に諦めないでね!
辛くなったらまた会いに来てくれてもいいから!
だから絶対絶対!

約束!果たして見せてねーーーー!!!

【闇に溶けゆく少年を見送って少女は幾度目か空を見上げる】

望む世界……かぁ

【呟く言葉に想いを乗せる】

君は今何処にいるの?
君は世界を信じてる?
君が望んだ世界は何?
君は何を望んでいるの?

【想いをのせた歌は虚しく虚空へ消える】
【まだ大切な人はこの声の届く距離にいない】

会いたいよね……
全てを無くしても、それでも見つけたいよね

【少年と同じく自分の全てといえる存在を無くしてここまで来た】
【少年とは違ってまた見つけることのできるものではあるけれど】

私は待ってる……けど、きっと………
きっと君の想いには応えられないんだよね……

【寂しそうに、申し訳なさそうに】
【既に視界から消えた少年へと呟いて】

…………さあ、私も行かなくちゃ
明日もいろいろやらないといけないしね!

【翼を広げて宙へと舞い上がり】
【闇夜を切り裂いて少女は市街地へと飛んでいった】


/遅くなりましたがここで締めさせて頂きます
/お疲れ様でした楽しかったです! <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/12(火) 22:21:22.32 ID:+pkCdvXLO<> >>871

それは羨ましい限りだよ。でも本当に無理しちゃダメだよ。

キュートなガールが消える事は俺にとってはとても我慢出来ない事だからね!

【男なりに彼女を慰めている。何故なら彼女の言葉からはそうさせる程の哀しみに似た何かを感じたからだ】

それに何かあったら誰かを頼ればいいんだよ!誰かの為に動ける人にのみその権利が与えられる。

ギブアンドテイクってやつさ!

【グーサインを出しながらウィンクをしている。本当に目の前の少女とは考え方が真逆と言っていい程違うのかもしれない】

<> 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/11/14(木) 20:45:10.83 ID:jb/aX/UTo<> >>873
大丈夫よ、そう簡単に私は壊れはしないから
耐久度はお察しではあるけどね…

【軽口ながらも彼なりの心遣いがわかる】
【わかってしまうのが辛いことでもあるのだが】

そうね……もしもの時は誰かに頼ることにするわ

【割と素直に男の言葉に頷いてみせる】

でも、その時が来ない事を私は願ってるわ

【恐らくその時は自分が破壊されるとき】
【自分の寿命、すなわち稼動限界が来た時だろうから】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/14(木) 21:42:30.17 ID:AU4NOAmYO<> >>874

その時は俺を是非頼ってくれよ。キュートなガールの為なら何処へでも行くからさ!

【そうすると男の元にバイクが空から降ってくる。恐らく男の能力なのだろう】

俺はそろそろ行くよ。とりあえずはこの街に慣れなくちゃね、宿も探さなきゃ

【バイクにエンジンを入れると男は背中を見せ手を振っている】

また何処かで会おう。今度はディナーにでも行きたいからね!

【男は何処かに走り去って行った。また途方もなくこの街を駆け抜けるだろう】

/ここで〆ます!乙でした! <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/14(木) 21:49:35.70 ID:AU4NOAmYO<>
さてと、これからどうするかな。

【フィア・ブラドルと別れた後、男はバイクを走らせながら街を回っていた】

宿とか色々探さないと生活が危ないからね。まぁその前に!

【近くのハンバーガー店による。男の大好きなジャンクフードを求めて】

これだよねー。ジャパンのバーガーも侮れないよねー。

【こってりとしたハンバーガーを片手に公園で男は日向ぼっこをしていた】 <> 蟒蛇(?)
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/11/14(木) 23:05:46.95 ID:nk6kiDxbo<> >>876

【ここはどこなのだろうか、いったい自分は誰で、何をしていたのだろうか】

【男の立ち寄った公園、その端にある木陰で、ぼんやりと空を眺める人影が呟いた】

「記憶喪失…なんて言葉は覚えていますのに…
どうして自分や町のことになるとなにもわからないのでしょうか」

【人影の正体は童児だ。 男の方向からも空を見上げるその姿はよくみえるだろう】
【季節外れの白いワンピースに、シルバーともホワイトとも言えないぼんやりとした鈍色の長髪を携えた少女の姿が】

「ただ漠然と自分は気高く美しいということはわかりますのに。 謎ですわ」

「もし、そこの愚民様。 私の声が聞こえたら近寄りなさいな」


【暫し沈黙し首を傾げると、偶然視界に捉えたアダム・ロベルトをよびよせてみせた】
【無論、意味などない。 ただの気まぐれだった】
【だが無意識のうちに確信していたのかもしれない】
【今この男を呼び寄せれば、小さくとも自らの運命を動かすにたる何かが起きると】


ひょっぱなおくれてごめんなさい! <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/14(木) 23:28:01.84 ID:AU4NOAmYO<> >>877

…。

【男の癖だ。不意に声をかけられると銃を構えてしまう。これも家族からの教えだ。恐らく銃を構えるという単純な動作をはっきりと見れるものはそうはいない】

【其れ程まで素早く、銃を少女に向けた】

あら、また可愛い女の子がいるじゃないか。ちょっと待ってね、これを食べたらすぐ向かうよー。

【何処と無くぎこちない日本語を喋る金髪、帽子、眼帯をしたアメリカンな男はハンバーガーを飲み込みコーラ片手に少女に近づく】

お嬢ちゃん、もしかしてこのお兄ちゃんと遊んで欲しいのかい??いやー、最近もてるなー。

【相変わらずの様子で彼女に接した。顔はにやけている】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/14(木) 23:28:34.79 ID:AU4NOAmYO<> //追記

【因みにもう銃は閉まっていた。警戒をしていないらしい】 <> 蟒蛇(?)
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/11/14(木) 23:43:59.56 ID:nk6kiDxbo<> >>878

【ロベルトが銃を構える動作に対し少女はリアクションを示さない】
【何をしているのかみえなかったし、結果的に自分に銃を向けてなにができるのかもわからない】
【それに根拠は無いが、突如銃を撃たれてもなんとかなるきがしたのだ】

(運命をみかたにつけた女…というわけですわね。 流石は私。 王としての気質がありますわ)

「ええ、そこの貴方よ。 貴方でなくともいいけれど、選んであげたのだから、感謝してね」
【まるで自分が全ての上にたったかのような口振りで】

「私、記憶がないの。 不思議ちゃんというわけじゃないのよ? 本当に、自分のこともここのこともなんにもわからないの」
「猫がにゃぁと鳴くことも、貴方のような男性がモテないということもわかるのによ? 」

「いざ、自分のことになるとなにもわからないの。 美しくて可憐で気高くてなによりも尊いということしかね……」

「私、どうすればいいのかしら? 」

【と、一気に畳み掛ける】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/14(木) 23:52:53.84 ID:B4ffVSi8o<> >>880

…ピクッ

【今度こそ銃を当ててやろうかと思ったが流石にまずいと冷静になり深呼吸をする】

ま、まぁ、とりあえず座りなよ。話しはそれからさ。

【適当に自販機から暖かいカフェオレを買い少女に向けて投げる。どうやらくれるようだ】

(モテない…モテない…モテない…)

【相当引きずっているようだ。静かに煙草に火を付けるとベンチに座る】

可憐かどうかは置いといて、本当に嬢ちゃんは記憶喪失なのかい?名前も覚えてないの?

【所詮相手は子供、そういう遊びだと信じて彼女と話していた】 <> 蟒蛇(?)
◆My48Vfouj.<><>2013/11/15(金) 00:14:03.71 ID:rZy5mKrn0<> >>881
「あら、気が利くのね。顔では土俵にもあがれないからそういうのを磨いて勝負ってわけね。切実すぎて泣けてくるわ」
「でもありがとう。ちょうど寒いと思っていたところなのよね。貴方を見てるとむさくるしいことこのうえないけどね?」

「あ、あとタバコは止めてくださる? カフェオレの香りが台無しになってしまうから。そうそういうことはわかるの」

「でも名前はわからないわ。生まれも育ちも。 何故なのかしら? 私は陰謀を感じるわ
 私の美貌に魅せられた下郎が私のことを好きにするために記憶を奪ったのかしら…」

【そこで、いただきますと一言呟き、カフェオレのふたを開けて少しだけ啜る】
【温まる。好きな味だ。記憶をなくすまえは好物だったに違いないと、一人確信した】

「そういえば、名前といえば貴方の名前は? 私、自分の事もそうだけれど
 貴方の事も何も知らないわ。 しろーとどーていで モテなさそうで 挙句やにくさい ということしかわからないの
 分からないって恐ろしいことよ? そして悲しいこと。 だからとっとと自己紹介をしなさいな
 貴方も記憶喪失というわけではないのでしょう? そうだったのなら今すぐ思い出して」

「私とあなたが同じだなんて思いたくないもの。 私のほうがずっと気品にあふれているし! 」

【ふんっ、と薄い胸を張ってみせる】
【記憶が無いゆえなのか、この街の能力者たちの気性の荒さを理解できていないのだろうか】
【平然と他人をあおり、愉悦に浸ることを好むようだ。そんな性格、並大抵の力しか持たないものならとっくに消されていいそうなものだが…】
<> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/15(金) 00:27:23.29 ID:xq1/qt1So<> >>882

…ピクピクッ

【思わず銃を抜くほど彼女に対して憎悪とも思える程の何かを感じた。女性に対しては始めての感情かもしれない】

ま、まぁいいか。

【彼女はあげたカフェオレに対して頂きますと言った。それを聞いた男は最低限の礼儀は分かっているのだろうと思い少しだけ落ち着いた】

OKOK牧場だよ。とりあえず自己紹介はしないとね。

【煙草を投げるとそれは公園の奥にある灰皿まで走っていき穴に落ちた。これは男の能力によるものだ】

俺の名前はアダム・ロベルト。皆からはキッドと呼ばれてる。ほんの少し前まではアメリカのテキサスに居たけどジャパンに興味があってね。

愛する彼女と来たのさ。

【ホルスターから出したのは黄金に輝く拳銃。それを取り出し指を鳴らせば、銃を整備するための備品が何処からともなく男の座るベンチに集まってくる。彼女とはこの銃の事だろう】

まぁ今ジャパンは大変らしいからね。君も気をつけた方がいいかもしれないね。

【銃を丁寧に整備している。磨き、分解して油を差したり弾丸を磨いたりしていた】

君みたいな高飛車な子はうっかりやられそうな気がするからね。

【なんて憎まれ口を叩いてみる。言われっぱなしは嫌い、言わば負けず嫌いだ】 <> 蟒蛇(?)
◆My48Vfouj.<><>2013/11/15(金) 00:40:25.01 ID:rZy5mKrn0<> >>883

「キッド…? [だっさ」(小声)いい名前ですわね。でも私はロベルトと呼ばせていただくわ。
 しかも愛する彼女って...それは銃っていうのよ? 『生命』は宿ってないわよ。女の子にもみえないし
 童貞をこじらせるって本当に恐ろしいことなのね」

【挙句、少女は銃までも罵りはじめる。ここまで調子にのればふつうは起こるだろう】
【というよりも、アダムロベルトにとって銃と愛しの彼女なるものがいかに重要な存在なのかも少女は思慮にいれない】
【もし襲われたとしても意に介さない。相手にもならないというような余裕をみせる】

(まっ。戦いかたもわからないのですけどね)

「あと私は別に高飛車じゃないのよ? 貴方たち愚民が余りにも下にいるから、結果的に私を見上げることになっているというだけなの
 そんなことも理解しないで私について語るなんておこがましくてよ? もっと真面目に考えなさいな」

「だって私の過去なんてこの世の成り立ちなんかよりももっと素敵で興味深いことじゃない? 」 <> 蟒蛇(?)
◆My48Vfouj.<><>2013/11/15(金) 00:57:42.98 ID:rZy5mKrn0<> /ごめんなさい、今日はさきにおちさせていただきます
/よろしければ凍結かしめでおねがいします! <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/15(金) 00:58:03.44 ID:xq1/qt1So<> >>884

彼女の様に愛しているって事さ。父から貰ったこの銃を俺は何よりも愛しているからね。あぁ、この銃の事は何も言わないでね。

俺の事は何と言おうと勝手だけどこれに対して何か言ったり何かしたら君を撃ち殺しかねないからね。

【睨んでる訳ではないが何と無くそういう雰囲気が出ていた。おちゃらけた態度とは正反対の威圧感】

…こりゃダメだな。さっきの子よりもクレイジーかもしれない。

【整備した銃を整え構えている。すると銃口にサイレンサーを付けてゴミ箱の上に乗っかっている空缶に向けて銃を撃ち、真ん中に風穴を開けゴミ箱に入れる】

うんうん、ナイスだね。やっぱり。俺は君の過去よりもこの世の成り立ちよりもこのツインゴールデンルガーを誰が作ったか知りたいものだ。

【片方を閉まいもう片方の同じ銃を同じように整備している。何と平和だろうか。この少女以外は、と心の中で思っていた】 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/15(金) 23:11:31.57 ID:MjGFqG+po<> 【大通りから少し逸れた脇道】

あ〜...今日何処で寝ようかなぁ...

【手を頭の後ろに回し、夜空を見上げる】

...ん〜...野宿か、ホテルか、そこら辺探すか......まぁ、後で良いか

【非常に楽観的な発言をしてから、いつものように夜の散歩に出掛ける】
【ただし、上を向いているので前方不注意もいいところだが】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/15(金) 23:17:31.47 ID:RzdMbLsG0<> >>887
コォォォォ…

【まるで風を切るような音が近付いてくる。知る人であれば、それが光子エンジンの駆動音だと分かるだろう】

「おっかしいな〜」

【乗るのは黒い髪、紺色の服装と夜の闇に紛れるような服装の女性だ】
【なにか探し物をしているようで、しきりにキョロキョロしている】
【こちらもこちらで前方不注意である。ゆっくりめには走っているし、灯火もしてはいるが】 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/15(金) 23:23:25.13 ID:MjGFqG+po<> >>888
ん〜...やっぱ夜は人もいないし良...あれ?

【何処からか風を切るような音が聞こえてきた】
【何処かで聞いた様な音だが、果たして何の音だったか】
【しかも、前方からこちらに迫ってきている様に感じる】

...バイクか?

【光が見え、それを回避する...筈だが】

....あれ?運転手は?

【夜の闇に紛れて居るのか、視認できない】
【目を凝らせば運転手の影が見えなくもないのだが】

...まぁ、良いか、向こうが避けてくれるだろう

【何を思ったか、この青年は直進した】
【バイクに正面から突っ込む形で】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/15(金) 23:30:18.12 ID:RzdMbLsG0<> 「この辺のはずなんだけ…うわぁっ!」

【アブナイ!ぶつかる直前で、彼女はハンドルを切って衝突を回避する】
【キュキュキュ!とモーターサイクルのタイヤが悲鳴を上げ、白煙を上げて停車】

「あっぶな〜!」

【冷や汗を軽く拭いて、彼女はモーターサイクルを停め、青年に走り寄る】

「ごめん!だ、大丈夫だった!?」 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/15(金) 23:36:34.61 ID:MjGFqG+po<> >>890
...!?うおっと

【まさかこちらに気づいて無いとは思わなかった】
【女がハンドルを切るのと同時に、後ろに跳ぶ】

【そして、こちらに来た女を見る】

...あ、ごめん、俺が避けりゃ良かったんだけど...

【チラッと白煙を上げるモーターサイクルを見る】

...えっと...そ、そっちこそ大丈夫...? <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/15(金) 23:47:27.43 ID:RzdMbLsG0<> >>891
「怪我とか…無さそうだね、良かった」

「バイクとか乗ってるとこういう事たまにあるからさ…こういう場合いやがおうにもこっちが悪いことになっちゃうし」

【ぽりぽりと頭をかいて、モーターサイクルに向き直る】

「んん…フォトンエンジンは衝撃に弱いけど、まさかこの程度で壊れたわけもないから大丈夫でしょ」

【一応、といった具合に側面カウルを外して光子(フォトン)エンジンを露出させる】
【いくつかの計器が顔を覗かせ、その一つがオレンジ色に光っていた】

「あー、でも循環光子がもう限界きてるのか…うーん、昼間のうちに交換しておけばよかったなあ
 純粋な太陽光じゃないと不良起こすかもしれないし…今日はこの子はお休みかなあ」

【ぶつぶつと何事かをつぶやき、懐から小さな通信端末を取り出す】

『チェストモード、格納モード』

『格納番号03を確認、格納しますか?』

「はい、おやすみ〜」

【端末から光が発せられ、白煙を上げるモーターサイクルが01分解されて端末に吸い込まれていく】
【全て吸い込まれるまで約10秒、その後女性は伸びを一つした】

「あーあ…これからどうしよっかな〜」 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/15(金) 23:53:48.39 ID:MjGFqG+po<> >>892
いや...前方不注意はお互い様だしね

...???

【そういえば、見たことのないタイプのバイクだ】
【フォトンエンジンと言う言葉も始めて聞いた】

....格納?...え?

【目の前でバイクが端末に格納された】
【物理的に何かがおかしい気がするが、きっと何かの技術なのだろう】

...凄い技術だな...ブラックシールドに引けを取らないぐらいに

【まぁ、あっちはあっちでよくわからない技術があるが】

これから...あ、そうだ、お詫びがてらに何か食べる?色々あるし

【手に握り飯が出現したのを確認し、差し出す】 <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/15(金) 23:56:15.29 ID:RzdMbLsG0<> 「え?食べ物?いやぁ…別に持ってはいますが…」

【端末をふるふると振って、にへら、と笑うが】

「まあくれるってんなら貰いますけど」

【サッとその手に乗ったおにぎりを掴み取って食べ始める】
【ちょっと図々しい】 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/15(金) 23:59:17.84 ID:MjGFqG+po<> >>894
持って...端末に?

【やっぱりあの端末の技術が気になる】
【謎が多すぎる】

あ、はい、どうぞ

【自分も、もう片方の手に握り飯を出現させて、食べ始める】

...やることないし、暇だなぁ <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/16(土) 00:04:13.76 ID:JX8X9CgM0<> 「む、また亜空間格納的なアレの持ち主か」

【その手におにぎりがもう一つ出現したのを見て、もぐもぐと頬張りながら言う】

「まあ便利だしね、私もコイツのおかげでこれ一つで旅続けてるし」

【端末を懐に戻し、再びもぐもぐと頬張る】 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/16(土) 00:06:57.01 ID:6+1Tig/Vo<> >>896
別に格納って訳じゃ無いですが

【半分食べたおにぎりを空中にぶん投げる】
【そして片手でキャッチすると、同じ大きさの肉団子になっていた】

まぁ、便利だよな
俺は一応3次元に格納...っつーか存在させてるけど
別に亜空能力は無いからな <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/16(土) 00:09:52.42 ID:JX8X9CgM0<> >>897
「格納じゃなくて存在?ほむ…」

【おにぎりを食べ終え、手にこびり付いた米粒を舐めつつ彼女は思考する】

「あれか、空気中の分子をなんかこうどうにかして形作る的なあれか」

【逆の手で空中にモヤモヤした何かを描きつつ彼女は再度訊く】 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/16(土) 00:15:59.38 ID:6+1Tig/Vo<> >>898
空気中じゃなくても、そこら辺に何か有れば良いんだよ
空気でも、金属でも、水でも

【彼女が描いた何かを見つめる】

てか...空中になんか無い? <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/16(土) 00:22:40.62 ID:JX8X9CgM0<> 「え?ああ、別に何もないよ」

【サッと手を引っ込める、モヤモヤはすぐに霧散して無くなった】

「夜とかにこうすると何かよくなるんだよ。私も知らないし変な能力とかも持ってないし」

【何も持ってないことをアピールするためか、ヒラヒラと両手を振る】

「そもそもあなたの方こそ、そんな妙な力持っていながらなんでこんな夜中にこんな所で彷徨いてんのよ」
「能力者ってのは大抵夜中は静かになるか異常に騒ぐかの二択なんじゃないの?」

【両手を腰に当てて少し強気に訊いてくる】
【能力者を少し小馬鹿にしているような発言だが、本人に特に悪気は見られない】 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/16(土) 00:33:54.56 ID:6+1Tig/Vo<> ...?まぁ、いいか

【さっきのも何かの技術なのだろうか】

んー...この街の事だし、何かのエネルギーが働いてたりして

ん?俺?....俺はー....ただの放浪人だからさ、夜にブラブラ出歩いてるだけさ、騒ぎもしないし完全に静寂でもない
戦いは好きだけど、あんまやり過ぎるとこの前見たいに公園消し飛んじゃうしね <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/16(土) 00:39:50.48 ID:JX8X9CgM0<> >>901
「公園…ハァ…どうしてこう能力者ってのは」

【右手で顔を半分覆い、俯いて軽く首を振る】

「まあでもそういう人ばっかだし仕方ないんだけど…この前あったロボ子ちゃんも性格は良かったけど中身はあんなんだしなあ…」
「お師匠が一人静かに隠居しようとしてたのも頷けるってものかぁ…」

【よくよく独り言が多い、そして能力者をあまりよく思っていない様子である】 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/16(土) 00:42:56.50 ID:6+1Tig/Vo<> >>902
いや、俺はどちらかと言うと止める側だったんだが....

【暴走した能力者に対抗出来るのは同じ能力者か、それ同等の力を持っていないといけない】

てか、ロボ子って...なんか結構思い当たるけど...まぁ、いいか、この街のロボットなんて数えたら数知れない

というか、能力者が悪いんじゃ無くてそれを変に使う奴らが悪いんだけどな
一応いい奴も居るし <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/16(土) 00:48:51.67 ID:JX8X9CgM0<> >>903
「うん、まあね、それは私もわかってる」

【言いながら、彼女の表情は凄く微妙そうだ。目を閉じて、口を〜のようにして】

「わかってるんだけどなあ…」
「やっぱり能力者っていうだけで、何か最近出ばってるAurigaとかいう組織やらなんやらでいいイメージないのが世論よねえ」

【再びぽりぽりと頭をかく】

「まあ止めた側ってんならあなたは悪くはないか。『捨てる神あらば拾う神あり、壊す悪魔あらば、それを止める悪魔もあり』ってね」 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/16(土) 00:52:36.10 ID:6+1Tig/Vo<> >>904
あぁ、彼奴らか...Aurigaはどちらかといえば異端者に近いけどね

まぁ、こんな危険な奴が街をほっつき歩くのも、逆に怖いけどな

【そう言って、上を見上げる】
【そして、青年の眼前には何時の間にか剣が浮いていた】

拾う悪魔か...俺は気分で動くからどっちもだな...

【剣の刃を2本の指で挟み、柄をもう片方の手で持つ】

これも、立派な凶器なんだよなぁ.... <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/16(土) 01:00:13.65 ID:JX8X9CgM0<> >>905
「オウ!やりますか!?やるですか!?こんなナリだけどこれでも世界を旅する流浪の民ですぞ!」

【剣を出したのを見て、彼女はカラテっぽい構えを取る。ふざけているようにしか見えないが】

「まあそりゃ剣とか銃とか、そんなもんは人を[ピーーー]のがお仕事の道具だから仕方ないけどね」
「もちろん、その剣にも製作者がいて、まあどう思って作ったかは知らないけど、自分の作った道具が使われることは嬉しいもんよ…いや、もちろん人が死ぬのは良くないことだけどさ…うーん何ていうのかな」

【左人差し指をこめかみに当てて、首をかしげる。いい言葉が見つからないようだ】

「私もいろいろ作って、それを人に売ったりしてるけど…まあ、それが役立ってるのを見ると嬉しくなるよ」
「こういうのは制作者サイドの人じゃないとわかんないか」 <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/16(土) 01:04:07.56 ID:6+1Tig/Vo<> >>906
...やらねえよ、やりたいならやるけど

【ふざけているのか!と言いたくなるが、一応夜中なので耐えておく】

一応、俺も製作者サイドにはなれるがな...俺は使うことと作ることの両立が出来る
ただ...熱は籠らないな、道具としか見えないから、冷めたもんだ

それに、人殺しを実際に見てる訳じゃないだろう、製作者は
だったら、それで良いんだよ、現実味なんかない <> ウィス
◆I0lFgwZ0r2<>sage<>2013/11/16(土) 01:14:58.26 ID:JX8X9CgM0<> >>907
「あ、そうか、その能力があればいろいろ作れるのか」

【こめかみに指を当てて首をかしげた状態のままでなるほどと頷く】

「まあでも、そりゃ熱はこもらないよね。簡単に出来過ぎちゃう」
 こういうのは、時間をかけて手間暇かけて魂を仕込むつもりで作ったものにのみ宿る感情かな
 現実味はなくても、道具を通してリアルを知れる。魂を分けた存在だもん
 そしてそれが活躍する。それだけで製作者は浮かばれる。自分の分身とも言うべき存在が道具としての役割を全うしてるって言うの?」

【腕組みをして黙想するが…やはりいいものは浮かばなかったようでそのまま腕組みを解く】

「うん、難しい考えはよそう。ご飯ももらっちゃったし、そろそろさよならしますかね」

【再び懐から端末を取り出して、起動する】

『チェストモード、取り出しモード』

【最初と同じように光が漏れ、01の電子文字によってバギーが構築されていく】

「じゃ、私はこの辺で、あでぃおす!」

【電動バギーは音もなく動き出し、去っていった】
【最初から最後まで妙なテンションで、嵐が過ぎ去ったようなひと時であった】

//さすがに1時過ぎなのでもうここまでにしましょうかね…おやすみなさい// <> 如月 博斗
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/16(土) 01:21:53.52 ID:6+1Tig/Vo<> >>908
そういうことだ
どれだけ良い切れ味を持っていても、感情はこもってない、唯の物体で物質だ
だから、つまら無いんだよなぁ

【はぁ、と一回ため息をつく】

...ん...そうか、もうこんな時間か
じゃあな、また何時か会ったら...

...アディオス、ねぇ

【何処の国の言葉だったか】
【女が見えなくなると、何故かどっと疲れが押し寄せてきた】
【嵐と呼ぶに相応しい奴だった、今度会うときは昼間がいいなぁ】

//すいません、ずっと伸ばし続けてしまって...。久々のロール楽しかったです、ではでは <> 蟒蛇(?)
◆My48Vfouj.<><>2013/11/17(日) 18:23:17.69 ID:PmS576UH0<> >>886

「ふぅん。ミステリアスなレディーのプライベートよりも銃の歴史が気になるわけね
 だからあなたは童貞なのよ。 失礼しちゃうわ」

【そうして少女は公園の外に目をやり】

「貴方が私に興味をもってくれないのなら私は自力で私の過去を探しに行くもの」
「美少女と奇跡の邂逅を果たせたのに口説くこともできなかった己の惨めさを死ぬまで公開するといいわ?」

「では、ごきげんよう」

【相も変わらず憎まれ口をたたきながら、立ち去ろうとしてた】

/昨晩はこれずにすいませんでした <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/18(月) 06:39:10.93 ID:aLFO148Bo<> >>910

…過去を探しにね。

【未来を探している自分と似ているのだろうか。少しダブって見えてしまった。それにこのまま別れたら何か負けた気がして気に入らなかった。だから】

ヘイ、待てよ高飛車ガール。何なら手伝ってやらなくもないぜ?

【銃をホルスターに閉まい、帽子を深く被り直す】

このまま君に立ち去られたら何か負けた気がするし、まぁキュートなガール一人何処かに行くのも考えものだ。

少し位なら付き合ってやるよ。

【そう言って立ち上がると男は少女の方に歩き始めた】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/18(月) 06:46:24.40 ID:aLFO148Bo<> >>910

/此方こそ返せずに申し訳ない! <> 蟒蛇(?)
◆My48Vfouj.<><>2013/11/18(月) 23:29:51.68 ID:cWbhFlwk0<> >>911

「あら? じゃぁ此処で帰ったならわたしの勝ちってことね? 
 ならばなおさらごきげんよう。 私って暇じゃないの、ごめんあそばせー?」

【ケタケタと少女は嗤う】
【振り向かずに歩調をはやめるように】

「ついてきたら叫ぶわよ? ふふん
 これで私の勝ちね? 」

<> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/19(火) 01:26:52.93 ID:wM+Jrfm7O<> >>913

…なるほどね。これは勝負って事かな?

【男に悪知恵が走る。男はその後ろ姿に向けてゆっくりと笑顔とあるものを向けた】

じゃあ叫んだ瞬間どうなるか、分かるかい??

【男は少女の後頭部に銃を突きつけ引き金に手を当てる。勿論発砲をするつもりもなくただ単にからかう為の行為だが些か行き過ぎているかもしれない】

それとも、君もノウリョクシャとかいう奴なのかな??

【ただ先程の口調とはまた別に何かこの少女からは常人とは掛け離れた何かを感じる事は出来た。もしかすると自分と同じ力を持つ者なのかもしれないと思っていた】 <> 蟒蛇(?)
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/11/19(火) 15:49:56.26 ID:YOVHjks6o<> >>914

「あらあら……やっぱり貴方って童貞だわ。
すぐにご自慢のエアーガン(笑)をおったてちゃうんだから。 軽蔑ものよね」

【少女は、能力者ではない。 というよりも自身が能力者なのかどうか、まるでわからないのだ】
【それでも先程から余裕な態度を崩さないのはーーーー確信があるから】

「ふふふ。 撃ってごらんなさいな。
でも、もしかりに貴方がその粗末なソウロウ・ポークビッツを暴発させたら」

「ーー━どうなっちゃうのかしらね。
あ・な・た 」


【己が此処で朽ちる運命ではないと】
【世界は自分を中心に廻っているのだから】
【相手に 他人に 有象無象に 『力』があるなら】


(私にできないはずがないわね。 掛かってきなさいな
チキンポークビッツちゃん? )
<> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/19(火) 17:40:24.39 ID:koanZjWdO<> >>915

ふん、なめんなよ?

【ゆっくりとゆっくりと引金に力を入れていく】

(しょうがない。後ろから撃つのはガンマンの恥だな、あれを使うか。)

【そして発砲する。だが銃弾は現段階では少女に触れてすらいない】

【男の放った銃弾は男の能力により少女を避け、空中に放たれた。それは男の能力により方向を変え正面から少女の右肩部分をかすらせる様に向かっていくだろう】 <> 蟒蛇(?)
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/11/19(火) 22:44:41.06 ID:YOVHjks6o<> >>916

(やっぱり『キたわね』)

【背後に響く発砲音――――同時に脳内に響く声】

【能力の使い方を本能で理解する】
【現状でのベストな対応も、まるで昔からつかいなれた力のように】

「『【聖天受胎】ガブリエラ!』 弾丸から私を守って移動せよ! 」

【瞬間…弾は旋回し、少女目掛けて駆け抜ける】
【が、地面から大きな腕が現れ、少女を覆うと】


「さようなら、童貞さん? 私の勝ちね
悔しかったら私を探すといいわよ。 私も私を探すから」

「いつか会えると 素敵だし、ね」


【ーーーー沈む。 突如と生えて颯爽と沈み行くそれ 】
【後に残るのは 男のみなのだろう】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/19(火) 22:57:33.81 ID:koanZjWdO<> >>917

…逃げられたか、あの小娘。

【能力を使い足取りを掴もうとしたが先ほどの様子だと無駄なのが分かった為断念した】

まぁいいか。この街にいればいつか会えるだろう。その時は確実に撃ち抜くだけさ。

【拳銃を閉まうと煙草に火を付ける。益々この街はイカれていると思う。だがそのイカれた街に嬉しさを憶えるのも確かだった】

さて、今度こそ宿を探さなくちゃ、

【バイクに跨り男はこの公園を後にした】

/〆ます!乙でした!
<> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/20(水) 21:18:19.31 ID:UbKC1qFkO<>
…ここなら誰にも邪魔されそうにないね。

【バイクで人気のない今は無人の廃工場に足を踏み入れる男。その風貌は金髪に帽子をかぶり片目に眼帯をつけた西部劇風の姿の男】

まぁ人が居るとは思えないけどサイレンサーも付けとこうかね。

【バックから複数の空缶を取り出しそれを能力を使って指定の位置に配置する。男は銃の先端にサイレンサーを付ける】

よし、腕はなまくらってないでおくんなせ。

【取り敢えず覚えたての日本語を言いながら銃を放つ。銃弾は空缶の下部分を掠り宙に浮く。その空缶のメーカーのロゴ部分を1ミリも外さず撃ち抜いた。空缶の合計は全部で4つ。それら全てを神業とも呼べる様な動きで撃ち抜いたのだ】

…グレート!!まだまだ衰えを知らないようだね。流石俺のツインゴールデンルガー!マイハニー!

【嬉しそうにはしゃいでいるがかなりの音量ではしゃいでいた為誰かに聞こえるかもしれない。】 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/20(水) 21:34:55.85 ID:qBKniIxfo<> >>919
...こんな所、調査しても仕方なさそうだけどなぁ...

【街外れ、と言うのだろうか。人気のない廃工場に一人足を踏み入れる少女。背中には1mは下らないであろう狙撃銃を背負い、防具は見当たらないが、一応防弾チョッキと、他の銃器も持っている】

全く...こんな施設何に使うんだか...

【ブラックシールドから出た調査指令により、単独で派遣されてきた少女の足には、機械が取り付けられている】

さて、と...まぁ、のんびりもしてられないしなぁ...

【渋々、と言った感じで廃工場に入ろうとした、その瞬間】

「・・・・!!・・・・・!・・・!」

...ん?

【何処からかはしゃいでいるような声が聞こえる】

.......こんな所に来る物好きも居るのかなぁ...?

【人の事は言えないが、一応声がした方向に向かう。最も得意な隠密行動だが、まぁ隠す必要もなさそうなので、注意深く聞けば気配は分かるかもしれない】

(......ここら辺かな?) <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/20(水) 21:52:10.35 ID:UbKC1qFkO<> >>920

よし、マイハニーは今日も絶好調だね!

【指を鳴らすと大きめのソファーとテーブルが空から現れる。そこに図々しく座るとバックから銃を手入れする為の小道具一式を取り出した】

〜♩

【お気に入りの歌を口ずさみながら黄金の銃を磨く男。だがここで違和感を覚える】

…誰か居る?

【人の気配を感じた。男は先日の事もあり一層用心深くなっていた。銃を構える】

誰だね、そこに居るのは。

【引金に力を入れている。もしも怪しい奴ならばすぐに撃てるようにと。緊張が周りを包んでいる】 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/20(水) 22:07:35.37 ID:qBKniIxfo<> >>921
(...何だろう、あれ...痛い人...?)

【少しづつ距離を詰めて、男を視認出来る位置に来る】

......ッ

(こっち気付いてたのか...)

【そして、次の瞬間に向けられた銃を目視し、一つの記憶が蘇る】

....ッ....ぁ....あ...

【そうだ、自分は一度死んだ人間。頭を撃ち抜かれ、本当は死ぬ筈だった命...】

.......嫌だ....まだ...死に...たく...無い

【応答も防御も忘れ、ただそこに竦み立っている。相手と自分を遮っている障害物も無く、射線も通っている】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/20(水) 22:14:20.35 ID:UbKC1qFkO<> >>922

…キューティーガール??

【女の子だと分かった時少し気を緩めたがそれでこの前は痛い目を見たのだ。銃はまだ降ろさない】

(あれは、狙撃銃?あんな物何に使うんだ?益々怪しい感じだね。)

そこのガール。貴方が俺に対して何も危害を加えないと言えるなら此方も銃を下ろすね。

だけど、何かあるなら話しは別ね。此方もそれなりの事をさせてもらうね。

【相手を警戒しながら願っていた。どうか何もないようにと】 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/20(水) 22:19:58.77 ID:qBKniIxfo<> >>923
嫌...待って...撃たないで!撃たないでぇええええ!

【何処を見ているのか、まるで幻想を見ているかの様に思考が続く。取り憑かれた様に狙撃銃を背中から下ろし、手に掛ける】

...嫌...嫌嫌嫌嫌...もう死にたくない...まだ...まだ...

【そして、引き金を絞る。途端に、巨大な銃声と共に弾丸が発射された。弾丸は男からかなり外れた方に飛んで行くが】

...助けて...まだ...まだ...

【そして、狙撃銃を手から落とし、その場に崩れ落ちた】

<> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/20(水) 22:25:21.93 ID:UbKC1qFkO<> >>924

…どうしたね?

【過剰とも言える程の生への執着を感じ男は銃をホルスターに入れる】

(明らかに様子が可笑しい。てっきり狙撃兵か何かかと思ったけど。)

大丈夫ね、俺は何も持ってないね。君に危害は加えないから落ち着けなよ。

【手を振り上げ何もしないとアピールしている。何やら悪い事をしてしまってようだ】 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/20(水) 22:31:47.57 ID:qBKniIxfo<> >>925
....ッ...ハァ...ゴホツ

【先程叫びすぎたせいか、喉が痛い。と言うか、私は何をしてるのだろう】

...ぁ...ハァ...ハァ...

【ようやく正気を取り戻したらしく、未だ崩れ落ちたまな動かないが、呼吸は少し整ってきた】

....本当...ですか...?

【弱々しくそんな声を漏らし、若干の安堵を感じる】

......こんな体制じゃ...ダ...メ...っと

【狙撃銃を手に取り、杖の様に身体を支えて立ち、背中に掛ける】

...すいません...いきなり叫んだりして....

【俯き加減で目を伏せて、男に言う】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/20(水) 22:39:52.38 ID:UbKC1qFkO<> >>926

だ、大丈夫かい!?此方こそソーリー。まさかあんなに驚かれるとは。

【寧ろこの反応の方が正常なのかもしれない。彼女が取った反応の方が当たり前】

この街は何かと物騒で俺も何かとピリピリしていたんだ。

こんなキュートなガールを落ち込ませるつもりは無かったんだ。それにしても立派な狙撃銃だね。

【彼女にも興味があったが彼女が持っている物にも若干そそられていた】 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/20(水) 22:45:48.56 ID:qBKniIxfo<> >>927
い...いえ、いいんです...誰も私が銃に怯えるなんて思わないでしょうし...狙撃銃背負ってますしね.....

【一度見た程度でトラウマなど分かる筈が無いのだ】

い...いや、まぁ物騒ですよね...本当...私も結構警戒してますし...

あ、この銃ですか?

【もう一度背中から下ろし、手に抱える】

これ、研究部の人に特注で作って貰ったんですよ、精度と威力を追求してくれーって <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/20(水) 22:56:45.40 ID:UbKC1qFkO<> >>928

…ビューティフル。

【この言葉は果たして彼女に言ったのか、それともこの狙撃銃に言ったのか】

こんな物、中々お目にはかかれはい。見事な物だ。だけど随分改造されてるね。でも無駄が無い。

【言ってしまえば武器オタクのような面を持つ男。】

研究部って事は、君は何処かの組織に配属してたりするのかな??

【もしかしたらアリババとかいう組織に配属してたりするかもと思った。それとアリババではなくアウリガだった】 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/20(水) 23:04:37.39 ID:qBKniIxfo<> >>929
...??

【何に対して言葉を言ったのだろう。まぁ、そんな事考える必要はないが】

(...まさか...これが噂の武器オタク...?)

【一体、何なのだろう、この男】

...へっ!?あ、あぁ、私はこの街の自警団のブラックシールドに所属しています

【一瞬意識が別の方向に飛んでいたが、一気に引き戻される】

一応、これでも撃つのは上手いんですよ? <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/20(水) 23:10:43.56 ID:UbKC1qFkO<> >>930

ブラックシールド…??久しぶりに聞いた横文字。まぁ、自警団体なら全然問題ないね。

【よかったと溜息をつく。またこの前みたいな事はごめんだ】

組織とか何とか言うからアリババに入ってるのかと思ってヒヤッとしちゃったよ。

【多分アウリガと言いたいんだろう。ワッハッハと呑気に笑っている】

撃つのが上手い…?

【男の中のガンマンとしての血が勝手に騒ぎ始めた】

折角だから腕前を見てみたいね。ほいっ!

【指を鳴らすと上から空缶が約7m離れた場所に5つ用意される】

あれの真ん中を射抜いて見せておくれよ。勿論全ての缶をね! <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/20(水) 23:17:49.40 ID:qBKniIxfo<> >>931
よ...横文字...?まぁ、いいや、そう言うことです

【一応、これでも、自警団なのだ】

あ...アリババ...?と、盗賊か何かのグループなんで...あ、もしかしてアウリガの事ですか?

【なるほど、と勝手に納得した】

へ?...あ、はい、一応は...えっ?

【先程まで何も無かった場所に空き缶が出現した】

え、ええと...分かりました

【肩に狙撃銃を掛けて、立ったまま照準を合わせる】

風は左に1〜3mで7mだから...ブツブツ...ズガガガガン

【何やらブツブツと呟いた後に、前のめりになって5連射】

...1、2、3、4、5...っと

【中心から大凡1〜2mm程ブレて、全て空缶に着弾した】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/20(水) 23:25:49.85 ID:x0Fsu/3Io<> >>932

あ、そうそうアウリガの事ね!アウリガっていうテロ組織がジャパンにはいるんだろ??

【その程度の認識しかない。噂程度でまだ一度も会ってないからだ】

…立ったままでいいのかい??

【普通あのタイプの大型狙撃銃は座るまたは何処かに前脚を設置して撃ったほうが安定する筈だがそれでも彼女は缶を外さず射抜いて見せた】

凄いね。全ての缶のほぼ中心を射抜いてる。見かけによらず良いセンスしてるね。

それじゃあ次は俺の腕前を見せようかな、そうだな。君が決めておくれ。完璧にそれを射抜いて見せるよ。 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/21(木) 22:18:53.05 ID:+Va2muOWo<> >>933

え、あぁ....まぁ、そうですね

【テロとか言うレベルじゃ無い気はするが】

...私、基本的に位置をバレると戦闘能力は無いのですぐに死んじゃうんですよ...だから、1発ごとに位置を変えるために、立って撃つんです

【足は補助を使っているので反動には耐えられる】

慣れた撃ち方の方が良いですしね...

え....えぇ?

【急に的を用意しろと言われても、どうしたものか】

...あ、そうだ!

【狙撃中を構え、ピンク色の弾をセットあする】

...よし

【鋭い発砲音と共に、狙った壁に穴...ではなく半径1cm程の円状に色がつく】

...じゃあ、あの円を撃ち抜いてください!

【難易度は高めかもしれない】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/21(木) 22:37:30.13 ID:ShTBUTduo<> >>934

「…ください!」

【その言葉の直後男は既に発砲していた。その的を男は常識では考えられない程の速さで目標を見事に射抜いていた。黄金に輝く拳銃で。】

そうか、その脚のおかげでその狙撃銃の反動をサポートしているのか!納得だね。

【何ともアッサリとした表情で男は銃をホルスターにしまった。】

いやー、この街にはやっぱり凄い人達がいっぱいだね。君もノウリョクシャとかいう奴なのかい??

【その脚を見る限り能力者なのかそれともただの義脚なのか】

<> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/21(木) 22:46:16.94 ID:+Va2muOWo<> >>935
...え?....えっ!?

【自分の思考がついて行かず、若干の混乱の後...】

...は...早過ぎ...ですね

【撃ち抜かれた的を見て、口を開けたまま驚愕、呆然、そんな表情を浮かべる】

え...えっと...そ、そうです

【まだ混乱の中にあるが、一応は応答する】

....あ、えっと...私は唯の一般人ですよ、多少銃が撃てる程度の...

【ブラックシールドには同じ隊長クラスに能力者が1人いる程度だった...筈】

これは、ただの義脚です <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/21(木) 22:55:41.90 ID:ShTBUTduo<> >>936

そりゃあ、アメリカでは俺のレフトに出る者はいない程だからね。自信はあるよ。誰も俺より速く射抜ける奴はいない。

と思うよ。

【なんか最後の一言で台無しになってる気がする。しかもレフトじゃなくて右】

パパにガンマンとしての誇りと腕を教えてもらった。だから俺は宇宙で一番のガンマンになる。このツインゴールデンルガーでね。

【くるくると回しているのは黄金に輝く2丁拳銃。見る人が見ればその拳銃の拘りと出来栄えが分かると思われる】

え、そうなんだ。会う人会う人僕と同じESPのパワーを持ってる奴ばかりだから皆そうだと思ったよ。

その義足や、君の狙撃銃を見る限りその組織は随分と立派なサイエンティストが居るみたいだね。興味があるよ。 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/21(木) 23:09:52.88 ID:+Va2muOWo<> >>937
れ...レフ...左...あ、右か

...あと、それ、断言するべきかと...

(「思う」って........)

つ...ツイン...ツインゴールデン...えっと...に、2丁拳銃ですか

【名前が長い!と突っ込みたくなるのをなんとか堪える】

....え?えっと...

(ESP...エスパー...能力か)

貴方も能力者...なんですか?

あぁ、私の所は米軍だって真っ青になる技術持ってますよ?なんせ下半身麻痺で動かない足をここまで動けるようにしたんですから!

【何故か自慢気に語る。他人の所業だというのに】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/21(木) 23:22:00.28 ID:ShTBUTduo<> >>938

油断大敵っていうジャパンのコトワザがあるんだろ?調子に乗った奴ほど先に死ぬものさ。

【ホラー映画などに良くある最初にはしゃいで死ぬタイプの奴の事を指しているのだろう】

ツイン!ゴールデン!ルガー!!我がロベルト一族に伝わる伝説の拳銃さ!

【自分よりもこっちを褒めてくれと言わんばかりの輝いた眼差し】

そうだよー。じゃあ僕のESPを見せてあげるよ。

【指を鳴らすと花束が彼女の上から降って来る】

可愛いガールにはビューティフルなフラワーが良く似合うね。

あぁ、米軍にはロクデナシが多いからね。好きじゃないのさ。やっぱりその組織に興味あるなー。フリーメンソンみたいでクールだね!

【都市伝説的な秘密結社に昔から憧れていた男。やはり目が輝いている】 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/21(木) 23:40:30.58 ID:+Va2muOWo<> >>939
い...いや、それとはまた別の類かと...

【何と言うか、感覚的に】

ツ...ツイン...ゴールデン...ルガー、ですか...

【そっちの銃の方が自分より重要なのだろうか】

へ...?え、あ...え!?

【上から降ってきた花束を両手で抱える】

ぶ...物体生成能力...?

(そういえば、さっきの空缶も...?)

ロクでなし...ですか、まぁ、ブラックシールドは秘密結社では無いんですけどねぇ
まぁ、いわば対アウリガですから... <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/21(木) 23:56:24.04 ID:ShTBUTduo<> >>940

あ、あれ。また俺日本語の使い方間違えたかな?本当にジャパンの言葉は難しいねー!

【何回辞書を読んでも何処かしら言葉を間違えてしまう。うっかりとした表情だ】

イエスッ!!ちゃんと覚えててくれよ。あ、因みに僕の名前はアダム・ロベルト。アメリカの皆からはキッドって呼ばれてた

【握手しようと差し出した手には血豆が潰れた後が幾つもある。途方もない位男は拳銃を握り銃弾を放った証だ】

ノウ!僕のESPは生きている物以外の全てに道を作り操る力だよ。見ててみな。

【男の周りのゴミや無機物が浮いている。それはやがて男の背後に集まり一本のタワーのような形になった】

つまり大抵の物を自在に操る事が出来るんだ。まぁ制限なんかもあったりするけどね。

【そのタワーに銃弾を幾つか放つとそれは脆くも崩れ去って行く】

こうやってある程度衝撃を与えると僕の力が消されたりする。

ちょっと興味あるなー。そこに行けばその狙撃銃みたいな凄い武器に出会えるのかな?? <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/22(金) 00:06:21.53 ID:+5a7VBoMo<> >>941
いや、慣れちゃえばそうでもないとは思いますが...

【まぁ、日本語と外国語ではどうしても差が出てしまうのは確かだが】

じゅ...銃の方の名前を先に言うんですね...
えーっと...アダムさん...ですね、よろしくお願いします
私は霜月 流です

【握手を返そうとして、手を見る】

(...?血豆...の後か...てことは、銃の射撃精度は鍛錬で手に入れたもので能力じゃないのか...)

み...道...?
...へ?

【目の前に完成したタワーを呆然と見上げる。そして、崩れ去って行った】
【というか、どういう能力なのだろうか。イメージが掴めない】

あぁ、多分もっと面白い奴があると思いますよ?結構癖のあるやつも多そうですが...

【軽く苦笑いをする】

//申し訳ないのですが、一度ここで凍結させて貰ってもよろしいでしょうか?
//この先は寝落ちが非常に危険というか、今すぐにでも寝そうなのです <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/22(金) 00:16:38.16 ID:X3n0PHiRo<> >>942

オウ!霜月ちゃんね!またキュートなガールとお友達になれて俺は嬉しいね!

【ただこの前のは例外だ。見つけたら脳味噌ぶちまけてやると思っていた。意外に根に持つタイプ】

そう。僕の意思次第で凡ゆる物体に僕が作り上げた目に見えない道を作ってそこを強制的に通過させたり停止させたり出来る。

例えば僕の意思次第でこの石ころを好きな所に飛ばすことが出来るし空中で一時停止なんかも出来る。

OK?

【手に持った石ころを空中で自在に操っている。非常に使い勝手があり面白い能力だ】

大いに結構だよ!君はそこの隊員なんだろ?だったら僕の事を紹介してくれないかな?なんちゃって!

【やっぱり冗談なのか本当なのか分からない】

/おーけです!返せる時に返しちゃって下しあ!! <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/23(土) 00:45:56.43 ID:usD0FirKo<> >>943

え...そ、そんな...キュート...とか、そんなタイプじゃ...

【軽く目を伏せて、前髪を手で溶かす。照れた時の癖なのか、かなり自然な動きとして定着している。若干の殺気を感じるが、もうそんなことはどうでもいい】

え...えーと...つまり、物体誘導とかそういう...事ですかね?

【どっかで見たような気がするが、そういえば似たような能力者も居た気がする】

ま...まぁ、多分OKです

い...いいんですか?...って、あれ?
(結局どっちなの...?)

【また頭が混乱し始めた】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<><>2013/11/23(土) 03:37:17.77 ID:M/8O2J43O<> >>944

君を見てると花よりタンゴって言うジャパンの言葉を思い出すね。

【多分花より団子と言いたいのだろうがタンゴでもないし使い方が間違っていた】

うん!まぁ概ねそういう事ね。でも生物に聞かなかったりとこの眼帯をしてると制限時間があったりするから万能って訳でもないっぽくなくなくない?

【多分正しい日本語を使っていると本人は思っているっぽいが後半の文章は軽く崩壊していた】

いやー!武器には興味あるし紹介しておいてね!でも組織に入るのには少し気が引けるんだよなー。

【何と無く集団でつるんだ事が無いので若干の抵抗があった】

<> ハンス・バイエル 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/11/24(日) 00:26:55.58 ID:6Gyq41nAo<> 【荒野、と呼ぶのが最も正しいだろう。辺り一面には、草一つ生えず、ただ岩と砂が彼方まで続いている。】
【その中に、二つの人影があった。一人は、オーバーコートを身に纏い、日系人の様な顔立ちの、黒髪の男だ。】
【コートの、所々に見られる色の褪せも手伝っての事だろうか。その姿は何処か、モノクロームの時代を思わせる。】
【そしてもう一人の男。銀髪が風に揺らし、漆黒の軍装を身に纏い、略帽を被り、立っているその男の名は。】
【現在、全世界の敵として知られる男、ハンス・バイエルである。】

「スツーカの量産化の方はどうなっている?」

『簡易量産型の設計は粗方完了したようです。資料は手渡されていますが、実機の確認は?』

「後で行こう。他ユニットは?」

『スツーカの修復は完了、既に稼働状態にあります。プファイルはほぼ完成状態、後は適正者を探すのみとなっています。
 コメートは既にパーツを発注済、ただ、ドーゼンアフナーの方は、なかなか難攻しているようです。』

「焦らせるなよ、時間なら腐るほどある。ザラマンダーは?」

『もう、すぐです。』

【傍らの男と、紙の資料を手に、言葉の応酬の後、そのやり取りが中断されてから、数刻の程。】
【プロペラの音を響かせながら、一機の装甲輸送ヘリがその荒野の上空へと現れた。】
【大きく鉄十字の紋章と、彼、ハンス・バイエルの腕章と同じ『逆鉤十字』の国旗が刻まれている。】

『 HA "ザラマンダー"、投下します。』

【その輸送ヘリに、掴まれるような形で牽引されてきたその機械が、上空で切り離され、彼等の前へと落着した。】

【重厚な装甲に身を包んだ、三メートル程にもなる巨大な人型の兵器。】
【装甲の奥から覗く一つ目が鈍く光り、周囲の状況をスキャンする。両肩の巨大な弾倉が、起動状態に入る。】
【全身の装甲の隙間から、蒸気として発生した異常なまでの熱量が放出され、外気との温度差に子気味良い音を立てる。】
【両腰部にスラッグガンを備え、腕部にライフルを格納した重装の機械鎧――――そして、その最たる物が。】
【両手に握る、ガトリングガンを三つ連ねた、酷く馬鹿馬鹿しい過剰兵器。】

「リリー・マルレーン。気分は?」

『最悪よぉ、せっかく"こうなった"っていうのに、もうずっとテストばっかり。いい加減、実戦に行きたいわぁ、イルマちゃんみたいに。』

【ハンス・バイエルの問いかけに、内部のから、電子音声に乱された、男の声が聞こえてくる。】
【ウンザリと言った様子を一切隠す事無く、恐らく上官であろうハンス・バイエルに臆することなくそう言う彼に。】
【彼もまた、気にすることなく笑って、彼の問いに答えていた。そして幾許かの会話の応酬の後。】
【その巨大な鎧の、背部に備えられた巨大なブースターに点火する。】

「AIE-HA、最終試験を開始する。これが終われば、遠からず実戦だ――――ぬかるなよ。」

『あら、大尉。この七十年間、あたしがヘマした事なんて、一度だってあったかしらねぇ!?』

【黒い魔力の残滓を遺し、その機体は夜の荒野を駆けていき、その後を輸送ヘリが追い掛けていく。】
【それを見送るとハンス・バイエルは、傍らに置いた粗雑な椅子に背を預けて、資料を再度開いた。】

『…… 一応、この試験は大尉への最終確認でもあります。』

「わーってるよ。まぁ、問題ねぇだろ。
俺は指揮官らしく、次の作戦の推敲をしよう――――――――よりぬかりなく、な。」

【七十年の亡霊の軍靴の音は、日に日にその大きさを増していく。】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/11/24(日) 02:40:14.26 ID:U1T1FsQNo<> >>946
【東の空から日も登り始めるという頃。無人の荒野に二人の少女が空を舞っていた】
【一人は純白の翼を広げた白い少女、もう一人は黒衣を纏い白い少女に運ばれている】

「フィアちゃん大丈夫?」

[ええ、むしろ貴女に負担がかかってないか心配よ。
それに、この辺でいいわ…進行予測経路の丁度真横になるから]

【空と呼ばれた羽を持つ少女は微笑んでフィアと呼んだ少女を地面へ下ろす】
【二人の少女はその『何か』が来ると言われた方角を注意深く観察する】

『よし…指定位置についたな?』

[ええ、でもエヌオーいいのかしら?貴女の大事な人も巻き込んで]

『ああ、いずれは……いずれは全てを教えないといけないからな。もう気づいてるかもしれないが』

[そう…なら、予定通り始めるわよ]

【インカムを通してエヌオーへと連絡を送る】
【確認が取れた以上グズグズせずに行動を開始するしかない】

[それじゃあ空、先に言ったとおり非常時の離脱支援をお願いね
本当は頼みたくはなかったんだけど…]

「ううん、私も強くならないといけないから…何時か直……ううん、大事な人に強くなったなって褒められたいから」

[じゃあ、いいわね……そろそろよ。参式…………転送]

【フィアは一つの長大な長銃を転送する】
【参式光学狙撃銃と呼ばれるそれは、彼女が造られた時代の遺産の一つ】
【身の丈の二、三倍はあろうかというそれを軽々と構えてフィアはエヌオーへと言う】

[フィア、戦闘準備完了]

「そ、空先頭準備完了です!」

【釣られて空も宣言し、エヌオーは笑って一人の男へと通信を繋ぐ】

『どうも、ハンス・バイエル大尉。此方Auriga第四遊撃小隊第拾参分隊長エヌオーです』
『管轄が違うので自分の名を知っているとは思えませんがひとつ提案をいいでしょうか?』

【一つ大きく息を吸って男へ問う、ともすればこの時点で反逆者と疑われてもおかしく無い提案を】

『現在貴官が運用試験中の機体がもうすぐロールアウトするそうで』
『ですが最終試験、いわゆる実践はまだとお伺いします』
『そこで、今そちらの荒野に自分の個人的な部下二名を送りました』
『最近入隊したばかりで実力の程を確かめたいんです』
『なので一つお手合わせ願えませんでしょうか?恐らく補足圏内には既に居ると思われますが』

【一方的にまくし立て、インカムを外して大きく溜息をつく】

(さぁて……藪をつつけば何が出るかねぇ?蛇どころか猛獣かもな)

【エヌオーは笑ってインカムを着け直し二人の少女の無線へと切り替え】

『ま、今のは焚きつけるためのハッタリだ。お前らはこの先Aurigaと何の関係もない』
『だが今、この一時だけは俺の部下になってもらう』

[了解]

「りょうか……って、ええっ!?」

【相反する二つの反応を聴きながら男…ハンスからの返答を待った】 <> ハンス・バイエル 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/11/24(日) 03:14:36.98 ID:6Gyq41nAo<> >>947
【資料を捲る手が止まる。耳に着けていたザラマンダーとの連絡用のインカムが、ノイズを吐き出した。】
【それが繋がれた端末の画面には、"unknown"の文字。傍らの男に、指で繋げと指示をする。】
【電子音に乱されながらも、紡ぎ出される彼の声。】

「これは御丁寧にどうも…エヌオー。……おい、ラインハルト。」

『はい、確かに、エヌオーという人物はAurigaに在籍しています。
 ……貴方へと通信を繋げられたところを見ると、本人の確率は高いですが。』

「成程ね……おい、リリー・マルレーン。」

【彼の提案に、ハンス・バイエルは訝しげに顎を撫でて、考える。】
【―――――――― 目的は何だ?】
【最初の疑問は先ずそれからだ。ここで実験予定の機体がどんな物か、それを知らないとは考えにくい。】
【悪戯に兵を殺す悪癖が、第四遊撃隊の連中にはあるのか、それともハンス・バイエルへの当てつけか。】
【此処で彼の実験兵器を破壊する事で自分の力を誇示するか―――いや、それとも。これは"反逆"か?】

『あたしの方からも確認できてるわぁ、丁度二人分、捕捉できてる。
 あたしとしては、大大大歓迎なんだけどねぇ?』

「少し待て、エヌオーとやら。
 ラインハルト、ヘリを降ろすように指示しろ。俺からも確認しておきたい。」

【そう指示を出してから数分の後。一機、彼等の傍に装甲輸送ヘリが着陸した。】
【後部ハッチをが開けられると、ハンス・バイエルと傍らの男が、乗員の敬礼を背に足早にその中へと乗り込んだ。】
【幾つものモニターの中の一つには、"ザラマンダー"の映し出した状況を映し出す物があり、そして男は其れを睨んだ。】
【確かに、二人分、レーダーにも、カメラにもとらえている様だ。だが、その映し出されている物に問題があった。】
【両者とも。一度、世話になっている人間だ。】

(……ふーん、そう、か。)

『ねぇ、あの娘ってもしかして、イルマちゃんが、世話になったって……。』

「承諾しよう、エヌオー。精々、部下殺しの異名を戴かないようにな。」

【そう言うと、男は作戦目標の更新を指示、"ザラマンダー"内の画面に、その二人を対象とする、と言うマークが表示される。】
【椅子に深く座り込むと、腕を組んで、事の成り行きを見守る事にする。】

『ま、いっか。あたしは好きなように暴れるだけ……あぁ、久しぶりだわぁ!
 直ぐに終わっちゃつまんないわ!ちょっとは楽しませてよ!!』

【そしてそれに呼応して、その機械鎧が、背部ブースターの出力を更に上昇させ、大きく彼女等に向かって加速する。】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/11/24(日) 03:58:54.82 ID:U1T1FsQNo<> >>948
【ハンスからは承諾が降りた、ならば躊躇などない】

『了承有難うございます、一人は戦場慣れしているそうですがもう一人には不安がありましてね』
『なので最悪の場合は撤退するように命じてありますので………』
『貴官の部下の方も、新兵器壊しの異名を戴かない事を願ってます』

【最後に少しだけ言い返せば現場の二人へ通信を繋ぎ】

『フィア、空、正式に承諾が降りた。目一杯暴れてこい……だが、死ぬなよ?』

[はいはい、命令とあらば…よ。護衛も忘れてないから安心して]

「え〜っと……いやいやいやいやフィアちゃん!?どう見てもさすがにアレって大怪我じゃ済まないよね!?
普通に[ピーーー]るよね!?あれ何!?フィアちゃんの超強力バージョンみたいなやつ!?」

【戦場慣れしていない空は流石にパニックに陥るが、そうも悠長なことは言っていられないようで】

『お二人さん、もう相手は向かってきてるぜ?……フィア、後は頼んだ』

[人使いが荒いことで……ま、私は人じゃないからいいけど……ね!]

【手早く照準を飛来する大型兵器中央、胸の辺りに定め先ずは一射】
【白銀の閃光は狂い無く、遥か古代の兵器とは思わせない精度で放たれる】

[いい空?アレが今の、私達の敵の一角
そして、何れは貴女自身戦う必要がある可能性のあるものよ]

「わ、わかってるよ……」

[私は貴女が死なないように努力する、だから貴女も私に協力して?
帰ったら……そうね、最近できたスイーツ店にでも食べに行きましょう]

「い、いいけどさ……それ、死亡フラグ……」

【二射、三射と牽制を交えつつ空と言葉を交わす】

[気にしないで、本心だから。後は私に従えばそうそう死になんてしないしさせないわ]

「わかった、精一杯やってみるよ」

【五射放って空になった弾倉をほおり投げて次の弾倉を叩き込む】

(有効射程圏に入れば一瞬で蜂の巣…いや、血の煙とスクラップになるのは見えている)

[いい?それじゃあ私を担いで飛んで!高く高く!]

「っ、了解!」

【空はフィアをぶら下げて再び空へ舞う】

「お、重い…」

[ごめんね、少し我慢して?今回は貴女が頼りになるから……CH-47転送!]

【再びフィアは大型の兵器を転送する。空間が歪み現れたのは大型輸送ヘリの通称チヌーク】
【それを数百m間隔で四機、飛来する大型兵器の周囲を周回するように配置する】

[あのヘリを乗り継いで行く!落とされたら次へ行くよ!]

「OK!でもすぐ落とされない?」

[落とされるでしょうね、だから目一杯ギリギリまで休んで]

「うう…戦場つらたん」

【二人は一機目のチヌークに降り立ちフィアは照準を定め空はへたり込んでいた】 <> ハンス・バイエル&リリー・マルレーン 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/11/24(日) 14:27:46.28 ID:6Gyq41nAo<> 【彼との通信を切断すると、機械鎧の搭乗者――――リリー・マルレーンへの指示へと集中する事にした。】
【幾ら老いぼれ様とも、ハンス・バイエルは相対した異能者の顔を忘れてしまうほど、落ちぶれてはいないと自称する。】
【だが、事細かに教えてしまっては不公平だろう……何より、ちっとも面白くない。】

「リリー・マルレーン。片方は異能力者、片方は機械人形。どっちも手品使いだ。
 だが遠慮する事は無い。"ヤっちまえ"。」

『ちょっと大尉、今酷い事考えてるでしょ。頑張ってるあたしの身にもなりなさいよぉ!』

「うるせぇ、早くやれ。」

【この機械鎧の胸部にを狙い、放たれた弾丸は、真っ直ぐに吸い込まれていくように、その装甲を抉った――――。】
【筈だった。然し結果は、前面に展開された魔力の塊によって、その侵攻を防がれ、あえなく雑作も無く弾き飛ばされる。】

『危ないわねぇ……。
 魔導防護壁残り89パーセント、良い腕ね。センスあるわ。』

【均一化魔力による魔導壁は、それから幾分も経たずにその姿を消滅させた。】
【二射、三射目と、追撃が迫りくるのを、今度は肩部に搭載されたブースターを作動させることで、直撃を回避した。】
【その重装の機体は、然しその強大な均一化魔力圧縮のプラズマ化による爆発的な加速によって迫りくる弾丸を回避。】
【そしてその直後を狙った四、五射目の弾丸を、魔力防護が弾き返す。】
【上空の彼女等へとロックオンを開始したその機体のFCSを、遮る様に現れるのは、大型の輸送ヘリ、それも数機。】
【囲むように、出現する。】

『へぇ、これが貴方達の手品?駄目ね、吹けば消えちゃうような紙を並べて喜ぶなんて。』


        [R ARM][GA03-EX][5000][LOCK-ON]


              [TARGET][CH-47]


        [L ARM][GA03-EX][5000][LOCK-ON]


【両腕の三連装ガトリングガンを、上空の複数の大型輸送ヘリへと銃口を向けて、ロックオンを完了させると。】
【その馬鹿げた火力を誇る砲達が、一斉に遠吠えを挙げ始め、銃口から鉄と熱の嵐を吐き出した。】
【計六門から成る機関砲による斉射は、時間にして僅か数秒程、然しばら撒かれた弾丸の数は、一門につき百は下らない。】
【撃ち出した数だけばら撒かれる幾つもの薬莢が、夥しいまでの数を物語っていた。】


『どうせ、絶対勝てないんだからさぁ!!!』


【そして"火トカゲ(ザラマンダー)"は、新たな獲物へと、その両腕に持った巨大な爪を突きつけて、再度引き金を引いた。】 <> ハンス・バイエル&リリー・マルレーン 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/11/24(日) 14:28:31.48 ID:6Gyq41nAo<> />>950は>>949宛です!返しときます! <> フィア・ブラドル 蒼乃空 ◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/11/24(日) 16:50:31.85 ID:U1T1FsQNo<> >>950
【フィアの予測通り数秒で輸送ヘリ四機は蜂の巣にされて黒煙を巻き上げる】
【更に良好な機動性能及び防御性能を目の当たりにして表情は晴れない】

[ま、そうなるわよね…空、また飛ぶよ!牽制続けるから衝撃吸収お願い]

「あう〜…了解…」

【空はフィアを抱えて弾丸の雨の中へと躍り出ると】
【まるで墜ちる様に急降下し大型兵器の射線から、墜落するヘリの爆発から巻き込まれないよう回避する】
【その間にも牽制射撃を試みるが命中弾を送り込めているとはお世辞にも言えない精度】

(あの巨躯であの機動性…現代は本当恐ろしいわね……まあ、転送にかけてはまだまだと思いたいけれど)

【冷静に判断するが決定打を送り込むには多大なリスクがある】
【だが、相打ち狙いでさえそうしなければこちらがジリ貧なのは明白と言える状況だった】

【一方、回避運動を試み続ける空の動きも若干の遅れが生じ始める】

(怖い……怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!!!!)

【自身を、フィアを掠めるのは音速を超える鋼の暴力】
【当たれば簡単に命を吹き飛ばすおぞましい代物の隙間を空はすり抜けて心で叫ぶ】

[吹けて飛ぶような紙だとしても……複数集まればどうかしら?]

【ノイズ混じりに大型兵器から聞こえる女性の声】

[絶対勝てない、そうね間違ってない。でも…勝ちは無理でも相打ちには持ち込める
でも、できることならば限りなく勝利に近い相打ちを目指そうじゃない]

【それに反論してフィアは叫ぶ】

[空!あの大型兵器に近づいて!真正面から叩き切る!]

「えっ!?ちょ、流石にキツいよ!」

[無理なら上を取って!そのまま私を落下させればいいから!]

「………やってみる!」

【地面スレスレまで急降下していたところから、一気に反転し急上昇を始める】
【どの程度でダメージが通るか、警戒させることができるのかの把握をする】
【そのためだけに、前座とも言える撃ち合いでの大勝負をフィアは仕かけようとしていた】 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/24(日) 22:13:02.97 ID:wH6Zjiv2o<> >>945
花より...た、タンゴ?

(花より団子(?)...私より食べ物とか、そういう...???)

【一体どう言うことを言いたかったのだろうか】

まぁ、万能な能力は存在しな...くなくなくない?

【表?裏?...肯定?否定?わからない】

えーと...多分大丈夫ですよ、じゃあ、紹介状書きましょうか?一応...
<> ハンス・バイエル&リリー・マルレーン 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/11/24(日) 23:01:51.24 ID:6Gyq41nAo<> >>952
『FCS良好、B・M・I異常無し、GA03-EX異常無し、背部、肩部ブースター、共に問題無し。
 好調です、大尉。』

「さて、自動人形。戦力差は圧倒的、もう一人は素人だ。
 このままじゃ死ぬぞ、造作も無く死ぬぞ。どうする、どうする。」

【両の手に握った六門のガトリングガンは、まるで紙でも引き裂くかのように四機の輸送ヘリを叩き落とす。】
【けたたましくガトリングの駆動音が鳴り響き、薬莢と薬莢がぶつかり合って甲高い悲鳴を挙げる。】
【ロックオンの対象が全て叩き落とされれば、残るは空中を飛び交う二人の少女、既にカメラアイは二人をその内に捉えている。】

『無理よぉ、紙が集まったって所詮は紙じゃないの。
 まぁかかってくるって言うんなら、あたしは大歓迎なんだけどさぁ!!!』

【急上昇を始める彼女達二人を、カメラアイとFCSが捉え続け、そして両手に握るガトリングガンが砲口を向ける。】
【けたたましい駆動音が再度、辺りへと響き渡り、吐き出されるのは一つ一つが、人を殺すには余りにも大袈裟な威力の鉛玉。】

『隠しきれてないわよぉ、恐怖が!手に取る様に分かる、肌で触れている様に分かるわ!!
 どんな小細工を考えたって、そんなんじゃ勝てる物も勝てないわぁぁ!!』

【ガトリングガンは、彼女等が飛行する方向を追いかけ続けて、馬鹿げた弾幕を張りつづける。】
【咆哮は死を形作って隊列を成し、生者を跡形も無く消し飛ばさんと未だ進撃を止める事は無い。】
【理不尽とも言える死をばら撒きながら、彼は、彼女等に向かって、ノイズ交じりの咆哮を挙げる。】


『死を恐れてはいけない、死に前を向くの、理不尽に拳を振り下ろす、それが戦いよぉ!
 さぁさぁ、まだまだ楽しませてよねぇ!!!』


【そしてその瞬間、右手に握って三連装ガトリングガンが弾丸を吐き続ける事を停止させた。】
【それは僅かな隙だった。ちょっとした給弾不良であり、それはその鎧自体のシステムによりすぐさま解決する事になる。】
【だがその一瞬だけ、死のカーテンの半分が開かれることになる。】

『自動給弾解消も、素直に動いています。』

「何だよ、今から実戦投入してもいいくらいじゃねぇの?
 過剰過ぎるきらいがあると思うね、俺からしたら。」

【頭の後ろで手を組んで、椅子に大きく背を預け、男は彼等の戦闘の様子を眺めながら呑気にそう言った。】 <> 蒼乃空 フィア・ブラドル
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/11/27(水) 07:47:57.81 ID:dAx8wr9po<> >>954
【絶え間なく続く銃弾の雨、其れが一瞬…ほんの一瞬だけ途切れる】

[空!今が好機よ!アイツの上で私を離して!]

「わ、わかった!」

【二人の少女は急速度で空高く舞い上がる、高く高く大型兵器が点に見える程に】
【そして黒衣の少女は投下される。早く、速く、疾く、風を切り裂き一つの弾丸となって】

『戦力差というが…フィアが一人と思うなよ?前に交戦した時それくらい覚えてるはずだ。
空に関しては全力を見たこと無いだろう?その慢心が……付け入る隙となる。』

【フィアから送られる映像を見ながらエヌオーは独り呟く、戦力差など簡単にひっくり返せるとでも言いたそうに】

[壱式複合型近接兵装ヴァンガードユナイトブレイド転送、
零式最前線指揮官兵装"鋼鉄処女"(フロントラインコマンダー アイアンメイデン)起動!]

【落下しながらフィアが叫びと二つの兵装が転送、装備される】
【自身の体躯を遥かに超える長大な機械剣と、自身を指揮官として人工知能による『軍』を作り上げ自らも最前線へ立たせる為の装甲を】

[これが私のジョーカー……全力………見せてやる!]

【背部のブースターを起動し、より速度を上げて黒衣の少女は突貫した】 <> ハンス・バイエル&リリー・マルレーン 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/11/27(水) 18:39:07.16 ID:SSD+PxEfo<> >>955
『………あら!びっくり。』

【暢気に驚く声とは裏腹に。目の前に迫るのは、この機械鎧をぶち抜く事も不可能では無い様な巨大な刃だった。】
【一瞬の隙を突き、掻い潜り、目前へと迫った彼女の剣は、ブレる事無くその機体へと勢いよく叩き付けられた。】

[魔導防護出力……38%……15%…被弾……0%……]

【展開された魔導防護の壁を破られた"ザラマンダー"は、ブースターを前方に向かって吹かし、後退する。】
【この戦闘中、初めてとった回避行動であり――――それは、初めて危機を感じたと言う事である。】

「成程、よくやるな。だが――――」

【弾倉と機械鎧の接続部から、子気味良い音と共に白い気体が溢れ出す。】
【ガトリングガンの駆動音が完全に停止すると、背部の巨大な弾倉が背部から完全に外れ、荒野へと転がる。】
【両手に握る三連装ガトリングガンを手離して、腰部に備えられたスラッグガンへと武装を持ち替える。】

「所詮、くるみ割り人形じゃあ――――――――限界があるさ。」

【背部のブースターへと、ゆっくりと魔力が集中し、黒い外套の様に、機体の周囲を取り巻くほどの余剰魔力が発生する。】
【機体が前進の態勢を取ると、装甲の奥に埋没する様に潜む一つ目が、一層大きく人工的な輝きを放つ。】

[オペレーション変更。ハイ・ブーストモード。]
[ジェネレーター出力上昇。魔導防護システムシャットダウン。魔力伝達率上昇。]

『―――― 少しはやる様ね、私も調子に乗り続けてはいられないわ。』

【そしてジェット音が鳴り響き、殺人的高加速の中で火蜥蜴は爛々と歌い上げる。】

【真正面からの突撃。両腕に握るスラッグガンを一度ずつ引き金を引けば、大口径の散弾が前方にばら撒かれる。】
【とは言え――――真っ直ぐに向かうのみのデカブツなど、只の的にしかならない。無論、只の的で終わらせる訳が無い。】

「そうだ……自動人形。どうせそうなったんだから、それくらいはやって貰わなきゃ、面白くない。」

【肩部ブースターを発動する。先程、弾丸の回避に使用した時よりもより強大なエネルギーを発し、その機体を一機に真横へと押し出す。】
【そして其処から行う行動は―――上昇。脚部、背部のブースターにより、その巨躯は空を駆け出した。】
【右手のスラッグガンを、上空から彼女へと引き金を引く。そして左手のそれは――――翼を持った彼女へと。】

「……さて、ラインハルト。念のために、彼等がAurigaに在籍しているか確認してほしい。
 なに――――"間違えていたら困る。"念のためだ。それと……一応も、な。」

『その様に。』

【ハンス・バイエルがそう指示を下せば、男はその傍らから軍靴を鳴らして離れていく。】
【そうして深く椅子に身体を沈め乍ら、薄く笑いを浮かべてその映像を眺めつづける。】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/27(水) 21:10:05.71 ID:DGLCP8fFO<> >>953

あらら、また日本語を間違えたかな?やっぱり難しいねー。

【頭に手を当てうっかりはちべえの様なポーズをとっている。必要ない日本の知識はある模様】

まぁあったとしてもこの銃で撃ち抜くだけだよ。万能な能力があったとしても僕に射抜けない物は多分ないからね。

【やっぱり多分をつけてしまう】

お願いするよ。入るかどうかはまだ分からないけど知っていて損は無さそうだからね

【やはり興味本位のようだ】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/11/27(水) 21:59:40.69 ID:2mjMX4gro<> >>956
【渾身の一撃は防壁に阻まれ回避され、一撃を与えることすらできなかった】

[チッ…でも流石にこの威力ならブチ抜けるってことね、それが判っただけでも僥倖かしら]

【軽い舌打ちと共にどの程度の威力なら決定打を与えることができるか把握しただけでも良しとする】
【だが、敵機が次にとった行動は接近戦。自身と同等ないしは超える速度で接近し散弾をばら撒いてくる】

[弐式・遠隔機動防壁展開!]

【大人さえ完全に隠す大きさの六枚の浮翌遊する大盾が少女の眼前に展開され散弾を弾き返す】
【それを眼下に見下ろし空は只々動けずにいた】

(あんなに戦闘能力に差があったのに一気に対等まで持っていくなんて……フィアちゃんってやっぱり凄い)

【繰り広げられるは一進一退の攻防、今は大型兵器が散弾をばら撒き攻勢に出ている】
【しかし相手の狙いは自分ではなく上空の少女、自分にあった】

[しまっ……あの馬鹿何ぼさっと………!空!ぼさっとしないで集中して!]

【インカムを通して聞こえて来るフィアの怒声で空は我に返る】
【迫り来るは銃口をこちらに向けた大型兵器、狂う事なく向けられた銃口からは 今にも散弾が射出されようとしている】

「えっ!?ひっ………」

【数瞬後の自分の姿を考え背筋が凍り付き動きが取れない】
【出来たことは必至に身を庇おうと細い体躯をかき抱くことだけ】

[防壁……くそっ!散弾が邪魔をして……!オペレート変更、モードをコマンダーへ移行!間に合え……!]

【フィアの周囲に半透明のモニターが展開される。情報処理に特化させ兵器転送を瞬時に行うための形態に】

[種別F-22…目標護衛対象前方1m……機数3…………転送!]

【散弾が空に直撃する寸前、三機の戦闘機が転送され射線を遮る】
【それは先ほどの輸送機と同様に容易く撃ち貫かれ爆散する】

「きゃああああああああああああ!!!!!!!!!」

【爆煙で空は吹き飛ばされ堕ちていく。落下する角度を見れば明らかに気を失っているのだろう】

[フラッシュ、スモーク、チャフグレネード転送、発破!]

【次に転送するは辺り一面を覆い尽くすほどの非殺傷グレネード、それらが一斉に爆発し視界を奪おうとする】


(効果はあるかはわからないけど……無いよりマシよ!空にたどり着けさえすれば問題、ない!)

【空を受け止めるべくフィアも空を翔ける。飛びながら無数の兵器郡を転送し時間稼ぎを仕込みながら】

[航空機一個編隊転送!対空機甲編隊三個転送!拾参式偽装人形三機起動!]

【上空には航空機、地上には対空兵器、そして煙幕に紛れるは自身と同じ姿をした人形達】

「さあ……どれだけ時間を稼いでくれるかしらね、紙の防壁は!」

【自嘲気味に笑ってフィアは空の下へと急ぐ】 <> ハンス・バイエル&リリー・マルレーン 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/11/27(水) 23:55:48.22 ID:SSD+PxEfo<> >>958
【ばら撒いた散弾が、その目標へと到達する直前。咄嗟の抗いと転送された戦闘機が盾となり、直撃は防がれる。】
【ブースターを空中で噴射して、彼我の距離を一定の距離に保ちつつ、下方を見下ろせば、落下する対象の姿が垣間見える。】
【追撃とスラッグガンの銃口を向けた瞬間、フラッシュグレネードによって一時的にその視界が奪われる。】

『……小細工をぶっこんで来るわね、へたくそ。』

【フラッシュグレネードによるカメラの異常からの回復は、凡そ数秒。】
【レーダーは一時的に使用不可能になった事により、カメラを暗視へと切り替え、そして煙幕の中、一つ一つそれらに喰らいかかる。】
【航空機の編隊の一つ一つに、両腕に格納されたライフルを撃ちこみ、遭遇した人形を須らく蹴り飛ばす。】
【地上への降下の中で煙幕を脱した際に行われた対空攻撃を、各部ブースターを噴射させて回避する。】
【幾つかの対空兵器に向けてライフルを叩き込んだ後、最後の一つのそれの上に、その巨大な鎧は振り落ちた。】

『紙遊びは終わりかしら……機械人形?
 逃げるなら早めにした方がいいわよ、じゃないと、あの大尉、本気で殺せって言っちゃうかも。』

【彼女等を見下ろしながら、ノイズ交じりに機械人形はそう彼女等に向けて逃走を促すような言葉を吐き出すも。】
【その言葉の内に、戦闘を止める様な気配は一切見えず、両手に握ったスラッグガンの引き金から指を離す事は無かった。】

【ハンス・バイエルは、副官の男が傍らに歩み寄ってくるのを確認すると、頭を動かして視界を合わせた。】
【幾つかの短い文章が書かれた紙を手に持った男に、ハンス・バイエルは問い掛ける。】

「……それで?ラインハルト。」

『はい。蒼乃空、そしてもう一人のアンドロイドがAurigaに加わったという事実は認められませんでした。
 つまり……。』

「エヌオー君が送った部下の二人は、もしかしたら殺されてしまっていて、彼等は敵対者かもしれなーい。
 そしてそれを仮に撃破してしまったとしても、我々に非が無い、彼女等がもし本当にエヌオー君の部下だったとしても……。」

『仕方がない。』

「その通り、悪いのは入隊手続を済ませなかった二人、及び部下の管理不行き届きなエヌオー君だ。
 そして、"万が一"はどうなっている?ラインハルト。」

『既に手配しています。』

「流石だ、今度昼飯でも奢ってやろう。」

【そう言うと、ハンス・バイエルはモニターへと視線を戻し、欠伸を一つして、まるで映画でも見るかのように。】
【椅子に背を深々と凭れさせ、鑑賞を続行した。】

【そして"ザラマンダー"は、再度背部に膨大なエネルギーを集め、それの圧縮による爆発的な加速エネルギーを解き放った。】
【彼女等が手傷を負っていようが、彼女が荷物を抱えていようが……"彼等の前では、これは戦争なのだ"。】

『さて……まだ耐えられるわよねぇ!?』

【そう言って、二丁のスラッグガンの引き金を引き。】
【薬莢が飛び、散弾の雨霰が二人へと向かって飛来する。】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/11/28(木) 00:47:09.84 ID:baMPOKkXo<> >>959
(予測はしてたけど……早すぎるわよ、馬鹿げた戦術火力ね本当に)

【正に一瞬、転送した兵器群は瞬く間に殲滅され鉄屑の山となる】
【背後に爆炎と爆音を背負いながら空を抱えフィアはひたすら遁走する】

(一時的でいい…どこか空を隠せる場所……なければ作ればいいだけ、か)

【迫る大型兵器、吐き出されるは散弾の雨。それを辛うじて防護壁で受け止めながら】
【自分達の防壁となり砲台となる、場所に合わない馬鹿げた兵器を転送し始める】

[過去に一度だけ作られ現代においても生産できず、設計図すらない
この現代に伝わるロストテクノロジー……超弩級戦艦『大和』転送!]

【彼女らの進行方向の数km先、地面にめり込んだ形で現れたのは黒鉄の山とも思える一つの艦】
【ずらりと並んだ砲門が二人を迎え、大型兵器を睨みつける】

[はてさて……この大きさならどうなるかしらね?流石に一撃はないと信じたいけど
目標大型兵器一機、主砲一斉射用意……撃て!]

【巨大な砲門から吐き出される弾頭が大型兵器を狙う】
【装填された弾頭は零式通常弾、通常とは言うが性能は榴弾のそれであり】
【迫る三人の進行方向すべてを覆い尽くすように爆煙と土煙が舞い上がる】

(捨て身ってのは慣れてるけど…巻き込むわけにもいかないしね…っ!?)

【視界に表示されるエネルギー残量30%の表示】

[ったく…大飯食らいったらありゃしない。戦闘不能になる前に空が起きてくれるといいけど!]

【時折砲弾の雨に航空機も混ぜて転送するが弾幕の雨の中では何を出来るわけでもなく撃墜されていく】
【只々爆煙の土煙を舞い上がらせるだけであり状況はかなり不利だった】

『あ〜マズイねぇこいつは』

【映像を見ながらエヌオーは言う】

『入隊手続き忘れてたか〜…つかやっぱ偽装ファイルなんざ役たたねぇか
となればあいつらのことは怪しむんだろうし?自然と俺の方にも疑いの目が向くわけだ』

【冷静に分析してはクックと笑い状況を楽しむ】

『さ〜て、となればまた口八丁手八丁でもするしかないかねぇ
もともとそのつもりだったから別にいいんだけど!』

『で、あの二人は……っと。計画通りに行けば保護してもらえるかもしれねえけどその前に俺の首飛ぶかもな
今は空が戦ってくれる…というか前線復帰待つだけなんだけど。にしてもフィア頑張るねぇ俺にはあそこまで献身的じゃないくせにさ』

【複数のモニターのうち一つからとある回線を開きある人物へ連絡する】

『繋がりましたかね?此方Aurigaです……少々お話がありましてね?
ええ、拒否権なんてないですよ。拒否されたら貴方も私も等しく物理的に首が飛ぶだけだ
なぁ、総理大臣さんよぉ?』

【一つの目的のため水面下でエヌオーは行動を開始する】
【例えばれていたとしてももう止まろうとは思ってもいなかった】

[ねぇ空…早く起きなさいよ、結構私も辛いんだからさ]

【行っているそばから防壁も崩され始める】
【一際大きな音がして一枚また一枚と防壁が吹き飛んでいく】

(あと防壁は一枚……艦まで耐えられるかしら)

【艦までもう数km、耐えれるかどうかはギリギリのラインと言えるだろう。そして強化装甲の可動限界も】 <> ハンス・バイエル&リリー・マルレーン 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/11/28(木) 02:22:12.57 ID:BX9NCpRTo<> >>960
『あら――――こんなの。』

【逃走を続ける彼女の背中を追い続ける。散弾は防護壁に阻まれるも、その防護壁も徐々に減っていく。】
【そして彼女の能力――――それとも、機能とでも言うのが正しいのだろうか、それにより出現したそれに。】
【彼は――――彼等に。幻視させた。思い起こさせた。】
【七十年前の同盟国の象徴を、七十年前の戦争を、彼等が生きていた時代を――船名と、思い起こさせた、】

『これは――――――――』

「ああ……懐かしいな。
 戦艦なんて、もう見る事なんて無いと思ってたぜ。」

【聳え立つそれは、向けられる主砲は、七十年前と何も変わらない姿で彼に明確な敵意を向ける。】
【畏怖よりも、恐怖よりも、驚嘆よりも先に――――彼等の胸の中に渦巻いているのは、まるで時間遡行でもしたかのような。】
【巡る、懐かしさだった。】

『"彼女"も、ヤマトもまた、亡霊、なのでしょうか。私達と、何も変わらない。』

「いいや……夜更かしが大好きな俺達とは違うさ。
 ただ、眠り続けていたのに……起こされちまったな。全く、最後の先まで運の悪い"女"だ。」

【四十六センチの時代遅れも甚だしい、巨大な主砲の霰の中を縫いながら、彼女へと向けてスラッグガンの引き金を引き続ける。】
【爆炎の向こう側に、未だ彼女達を離す事無くロックオン表示を続ける左腕のスラッグガンの引き金を引こうとして、次の砲弾が迫る。】
【咄嗟に左方向へとブースターを噴射させた物の―――右腕は失われており、無論其処に在った筈のスラッグガンも無く。】
【ただ "剥き出しになった配線が行く場所の無い電気を迸らせ続けているだけだった。" 】

『思い出す事は山ほどある。泣ける物ならば、きっと私は泣いていたでしょう。
 けれど、感傷に浸る暇は無さそうね――――!!!』

【急速な加速と殺人的な横方向への加速を織り交ぜつつも、彼女等へと向けた射撃の手は緩めない。】
【鳴り響くジェット音の中で――――追憶すらも置き去りにして。】

『……ところで。大尉は通信は切断した筈ですが。』

「なに……こそこそ嗅ぎ回ってるネズミさ。どうせ、何も出来る事は無い。」

【男の言葉に、ハンス・バイエルは怠惰に、そう答える。】
【何も考えていない様で、余りにも、腹が立つほどに、彼の姿は戦を目の前としている様には見えず。】

「所詮何も出来やしないさ。ガキが幾ら転げ回ったって……怒られて、泣き叫ぶのがオチだ。」

【頬杖をついて、その視線はただただ戦いにのみ注がれていた。】 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/11/29(金) 17:36:17.88 ID:rPH3Kzc4o<> >>957
あ...はは...

【何で日本語を間違えるのにそんな知識があるのか...そんな事を思う】

えーっと...はぁ...

【もう諦めたようだ】

あぁ、はい...とは言っても、この紙を書いてもらうくらいですけどね

【取り出した紙には、年齢、氏名、性別などの欄が書かれている】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/11/30(土) 12:49:21.03 ID:oLH3ZYK30<> >>962

そんな困ったような顔しないでおくれよ。そんな表情も素敵だけどねっとっと…!

…失礼。

【顔に手を当てると偶然眼帯に触れ眼帯が地面に落ちてしまう。必死に片目を隠しながら素早く眼帯を付け直した。】

【なぜかこの時だけ男の表情と言動にはさっきまでのふざけた様子は無かった】

成る程ねー。本当なら君みたいなキュートなガールへのラブレターと行きたい所だがねー。

【サラサラと綺麗な筆記体で名前、性別、年齢などその他の情報を書き入れた】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/12/01(日) 02:13:00.88 ID:PwZ4PAWbo<> >>961
【間断なく続く射撃の中、空を抱えたフィアは艦までもう手の届く距離まで到達する】

(まずは空を何処かに隔離してそれから……)

【視界の隅に映る装備情報を確認する】

[残EN8%…防護壁は………0!?しまっ……!]

【気づいたときにはもう遅かった、確認した一瞬の隙、動揺を逃さず大きい衝撃が体を襲う】
【体勢を立て直しきれずそのまま甲板へと叩きつけられ空共々一転二転する】

(っく……空は………?)

【立ち上がろうとするが体が動かない】
【痛みがないことも不思議に思い首を動かして確認しようとする】

(ああ…私はゲームオーバーってことね)

【見えるのは散弾の直撃を受けて吹き飛んだ下半身とあらぬ方向へ折れ曲がった右腕】
【辛うじて機能しているのは左腕だけで、それも徐々に痛みがはっきりとしてくる】

「フィ、フィアちゃん!」

[そ………ら…………?]

【視界が暗くなり瞳だけを動かせば自分を覗き込む不安気な顔の少女が一人】
【どうにか護りきれた事に安堵してフィアは溜息をつく】

[よか……た……………あと、は………おねが…………い
わたしは…………ちょっ、とだけ……………やすむ…………から]

「フィアちゃん!?ねぇ!フィアちゃん!」

【悲痛な声はもうフィアには届かない、機能の八割以上を損壊しフィアはその機能を一時的に停止する】
【司令官を失った黒鉄の砦もその放火を停止し再び眠りへとつく】

「……………さな…… さない………るさない…………許さない、許さない許さない許さない許さない!!!!!!!」

【無理をして戦ったフィアが許せない、ここまで破壊したあの大型兵器が許せない】
【何よりも―――戦わずに逃げてばかりいた自分が許せなかった】

「絶対壊してやる……人が乗ってるんでしょ、引きずり出してでもフィアちゃんに謝らせてやる」

【穢れを知らぬ純白の翼は徐々に黒く染まりゆく】
【未だ自分達の元へはには片腕を失った大型兵器が迫り来る】

「殺してやる」

【黒く染まった羽を舞い散らせて大型兵器へと空は翔ける】
【その手には羽を集め、翼を象る剣を手に】

【映像が途切れたことを確認するとエヌオーは別の画面を注視する】
【映っているのはフィアの転送していた衛星からの映像、リアルタイムで送られ保存されている】

【映し出されるのは殺意に身を任せ黒い羽を舞い散らせ戦いを始めた空】
【それを見てエヌオーはほくそ笑む】

『さぁ、天使様の覚醒だ……止めてみろよハンス・バイエル!』

【ここまでは全て思惑通り、それを喜びただただ笑っていた】 <> ハンス・バイエル&リリー・マルレーン 
◆sHFOqrvn3g<>saga<>2013/12/01(日) 10:01:01.36 ID:k2OF/Cu/o<> >>964
【片方の撃墜を確認する。両断された彼女の身体が甲板上に転がり、虫の息の彼女は、最早興味の対象にはならなかった。】
【無限のバックアップと無限の予備パーツ。機械たる彼女にも、それはきっと当てはめられる筈であろうし。】
【何より…倒した敵に、興味を向けていられるほど戦場を馬鹿にしてなどいられない。】
【それよりも、問題は彼女の方だろう。】

「へぇ、やっぱり、面白かったじゃないか。」

『やはり……あの時、殺しておくべきだったのでは。』

「それじゃ面白くないじゃないか…ちっとも、面白くない。」

【黒く染まった彼女の翼は、きっと恐ろしい物なのだろう。それは一重に経験に培われた勘がそう騒ぎ立てる。】
【だが……勝てない訳がない。勝てない敵などある筈が無いのであり。】
【神秘は、人間による無尽蔵の当然によって淘汰される―――それがこの世の常である、と、ハンス・バイエルは考える。】

『何が仕方ない、よ……最初に仕掛けてきたのはそっちじゃない。
 貴方達は曲がりなりにも殺しに来てるの、だから殺される覚悟も当然、あるべきなのよ。』

【残った片腕に握った銃の弾倉を切り替える。スラッグガンの名の通り、文字通り"スラッグ弾"へと。】
【そしてその銃口を黒い天使へと合わせて、引き金を引く。大口径のスラッグ弾は、通常の物とは比べ物にならない衝撃を叩き込める。】
【だが、本懐はそれではない。その弾丸を撃ち尽くすまで引き金を引き続けた後、彼はスラッグガンを廃棄した。】

『其処の自動人形はその辺り、よく分かってるんでしょうね。
 けれど……それで許さない?』

【切断された右腕。僅かに残った上腕にあたる部分から先を覆う様に、巨大な魔方陣が出現する。】
【転送魔術。黒い魔力を糧に、彼はその武器を右腕へと転送させ、失った右腕に半ば無理矢理にそれを接続した。】

【その姿は言うならば、巨大な円筒、とでも言うべきだろう。】

[EX-8 SONNENBLUME][接続]

『甘ったれてんじゃねぇよぉォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!』

【その激情と咆哮に呼応する様に、その円筒を包んでいた外殻が解放され、甲板上へと叩き付けられる。】
【解放された中に納められていたのは、更に円筒が六、またもそれで円を描くようにズラリと並べられていた。】
【その円筒達は、解放されるようにその身を白い蒸気と共に解放されると、前進し、各々がゆっくりと開いていく。】
【その姿は、まるで花弁の如く。】

[EX-8 SONNENBLUME][起動]

[ジェネレーター出力再上昇][ジェネレーター出力優先>EX-8 SONNENBLUME]


『そんな甘い考えで私達の前に立つんじゃねぇ!やれるもんなら、やってみろよォォォォォォォォ!!!!!!!!』


【そして注ぎ込まれた魔力が解放され、それは圧倒的な熱量を持つレーザーとして、六の円筒、その砲から出力される。】
【六の砲身は回転しながら、超弩級戦艦を引き裂きながら、そして彼女自身を焼き切らんと莫大なエネルギーの放出を続ける。】


『……熱くなり過ぎでは無いでしょうか、リリー・マルレーンは。』

「―――――― そろそろ、デリバリーが来る時間だ。」 <> 霜月 流
◆eMrllmlJ0A<><>2013/12/01(日) 19:14:20.12 ID:U3P5FgJ7o<> >>963
....?

【突如変化した男の雰囲気と言動について、一瞬にして様々な思考が交錯する】

(...目...ただの独眼...にしては反応が過敏?だとしたら一体....まぁ、私が首を突っ込むことでも無いかな)

【一応疑問はそのまま残しつつ、一旦はおいて置く事にする】

え...いや...えっと...手紙用の紙...要ります?....って、あれ?

【ジョークなのだろうが、内容が内容なのでそこまで気が回らない。というか完全に間に受けている】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/12/02(月) 17:55:51.99 ID:E6qOPWuiO<> >>965

あぁ!気にしないでおくれよ!こっちの目は訳ありって奴で普段は隠してるのさ。

まぁ、そこら辺はDon’t touch って事で!

【先ほどの雰囲気は嘘のように吹き飛んだ。男はまた笑いながら楽しそうに話す】

…そうだね、やっぱりラブレターよりも今度君をディナーに誘う事にしようかな。

【軽い冗談のつもりで言ったつもりだったのだが逆に相手のペースに入ってしまった】

まぁそのブラックコールドとかいう組織に顔を出せば君とまた会えるという事だね!

そしてそのブラックコールドには腕利きのガンマンや強い奴らが居ると思っていいのかい?

【指を鳴らすとバイクが突如男の目の前に現れ止まりエンジンがかかる。】

【ヘルメットを被った頃には男の顔はもう見えずに居た】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/03(火) 22:32:09.20 ID:2UVGLE8Do<> 【Auriga事変の折に崩壊した市街地があった。】
【ここ日本国の復興の速度は上々とは言え、やはり全てに手を回すには余りにも時間と予算が足りないというのが、その現状だった。】
【失われた物は、非常に大きい――――――国にとっても、其処に住む人々にとっても。】
【そして、その廃墟に居着く彼等にとって、ハンス・バイエルは仇敵と言う言葉ですら足りない、怨の字を何千何万何億と連ねた物に等しい。】
【然し彼等は足を踏み入れていた。】

【一人、また彼に向かって掴みかかろうとした者がいた。それをハンス・バイエルの傍らのロングコートの男が撃った。】
【精々建築資材が関の山の彼等の武器等恐れるに足らない物であり、彼はその男の掌を正確に撃ち貫き、それを取り落させた。】
【次に痛みに悶える間も無く、その"手刀"がその首を叩き斬って―――――そんなことを幾度も繰り返し、辺りは死骸に満ちていた。】

「ラインハルト。遊んでないでテメェも探せ。」

『申し訳ありません、大尉。然し随分と野生動物の多い市街ですね。』

【辺りにはAurigaの名を持つ人間が多数。自ら破壊した瓦礫達をひっくり返し、自ら殺した死体に何やら機械をかざして計測していた。】
【まるで羅生門の如く。死を冒涜するかのように、彼等はただただ、墓石の様に佇むそれをひっくり返し、同じ作業を繰り返し続ける。】
【指揮官と言う立場でありながら、ハンス・バイエルも身体を動かしているのは、一重にその性格故からだろう。】

「≪真界武装≫。それを見つけるには……足りないかねぇ、やっぱ。」

【グノーシスギア。古代遺跡や大災害の後に確認される謎の兵器であり、彼等の目的はそれにあった。】
【言うならばその力は一騎当千であるとの事で、ならば利用しない手は無い……彼等の様な少人数の部隊にとっては、尚更の事。】
【ハンス・バイエルは、蛆の湧いた死体を蹴り飛ばす。死体の一部が千切れ飛び、新たにつくられた血だまりの中へと叩き込まれる。】
【靴をそこらにこすりつけて肉片を拭いながら、ハンス・バイエルは退屈そうに欠伸をした。】

「やっぱもっと規模をデカくするか、酷くするかしないとな。」

『今度は、核でも落とすつもりですか。』

「それもいいかもな、ヤンキーの後追いみたいで気に喰わねぇが。」

【懐から煙草を一本取り出すと、口に咥えて火を付ける。】
【埃と、血生臭い物の中にあって、麻痺しかけたハンス・バイエルの嗅覚を、鼻腔を擽る煙の臭いが癒していき、紫煙は夜空に消えていく。】 <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/12/03(火) 22:58:09.69 ID:bsc9PNhT0<> >>968

【やはり死者の街は良い。反吐のでるような人混みは無く。愛すべき死の香りだけが場を満たす】
【その街を闊歩する男、蟒蛇は大きく深呼吸し死の香りを吟味する】

(やはりいい。戦争狂(キチ○イ)共の考えはまるで理解できないが、なかなか良いものを作り上げてくれたものだ)

【蟒蛇──Aurigaの新人幹部であり、ハンス-バイエル達の起した争いに乗じ蜜を啜ったものの一人】
【彼もまた自身の流したウイルス≪アルファ≫の感染状況を視察しにきたのだが、如何せん結果は乏しいものだった】
【何の成果もなかったのでついでに上質な魂でも探してみようと考えていたのだが】

(────おや、ハンス・バイエル卿では無いですか)


【──見つけてしまったのだ。最上の、最悪の最強の最狂の最凶の魂を】
【しかし、次々と住民を打ち殺している姿をみて、一考し】

「こんにちは。ハンス・バイエル卿。 こんな廃墟で狩猟等しても大した獲物はかからないのでは? 」

【軽薄な笑みを浮かべ、近づくことにした】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/03(火) 23:18:55.30 ID:2UVGLE8Do<> >>969
【煙草を咥えて、紫煙を燻らせ、作業を再開しようと穴だらけの街中へと歩を進めようとした。】
【隣にいるのは側近の男だけ。辺りの作業班は全員ある程度の距離があるのだから、彼へ話しかける人間は……。】
【浮浪者ならば、傍らの男が始末している。となれば、大した人間なのだろうと振り返る。】

「ん、おぉ……新人の日本人?たしか……そう、ウワバミ。」

【軽薄な笑みを浮かべた彼は。】
【確か、新入りの幹部級―――――先の襲撃に乗じて莫大な利益を上げて、その功績が認められて幹部に繰り上がった、ような。】
【そんな形で入ってきた新入りだったかと、頭の中のデータベースと照らし合わせる。】

「いやいや、ウワバミクン。野生動物の食いかけも案外いけるかもしれない。それにほら、発酵って手法は、昔っからあるだろ?
 時間が経って良い物が出来てるかもしれないじゃないか……でもまぁ、この調子じゃ碌な物はなさそうだがな。」

【そんな風に減らず口を叩きながら、紫煙を吐きつつ落胆の声を色濃く見せる。】
【収穫はありそうにもない。そもそも、≪グノーシスギア≫とやらを死体から探すと言う事に誤りがあるのかもしれない。】
【少し、考えを改めるべきか、と。今回の調査結果を鑑みて、早々に方向性を変えてやろうと思った。】

「あんたこそ、どうして此処にいる?
 幹部が護衛も付けずにフラフラしてたら、腹を空かした野生動物に首から上を食い千切られるぜ。」

【どうせ、碌な物では無いんだろうがな、と。彼自身もまた碌な物では無い以上、同族の臭いに関しては鋭くならざるをえない。】
【こびり付いた死の臭い―――――まるで好みの香水の様にこびり付いた臭いは、むせ返りそうな密度。】 <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/12/03(火) 23:43:47.53 ID:bsc9PNhT0<> >>970
【驚いた。第一声を上げた直後に脳天でも撃ち抜かれるだろうと、ある程度の覚悟したうえで近付いてはみたが】
【よもや、仮にも新人である自分の顔を覚えていたとは。喜ぶべきかそれども恐れるべきなのだろうか】
【戦争狂等と罵っていたことを思い出しながら薄らと考えた。まぁ、戦う場面などないとは考えたいものだ】

「私のような新人の名を覚えに賜って頂けるとは光栄至極であります。ハンス様。
 しかし、塵箱の中を幾ら漁っても結局のところ塵はゴミ。手が汚れて終わりだと存じます
 そんなものを好んで漁るのは私のような意地の汚いハイエナのような男だけだと思っていましたが。」

【───ハイエナのような男。蟒蛇が幹部に登り詰めたのはハンズ・バイエルが中心となって起こした戦争の影響が大きい】
【故に自身を意地の汚い者と揶揄し、笑みを零す。内心ではそんなこと、これっぽっちも思ってはいないが】


「えぇ、実は私一度喰い付けば骨の髄まで啜る性分でして、貴殿が起こした件の戦で上場の利益を得たのですが
 見っとも無く骨にスパイスを撒いて置いたんですよ。それこそ、発酵して美酒にでもなっていないかと思いましてね。
 ですが、まぁこちらも期待外れでした。獲物は逃げ出したようです。文字通り塵しか残っていなかった」

【蟒蛇の語るスパイス、それはアルファと呼ばれる未知のウイルスだ。ある程度はAurigaにも報告しているため】
【ハンス・バイエルのデータを以てすれば、蟒蛇の謂わんとすることが理解できるはずだ】
【適合者は逃げ出した。不適合者は喰い尽くされゴミしか残らなかったと】

「それに野生動物のことをいうならば貴殿に部下を連れ歩く必要があるとは思えませんがね。
 わたしは逃げる準備は万全とだけ言っておきましょう。 戦事はあまり好きではないので。
 ところで、そちらは結局何をお探しで? 良ければ微力ながらも手を貸しますよ」



<> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/12/03(火) 23:54:11.21 ID:4Kfl5xUB0<> >>970
>>971

へぇ、こんなところに居るとはな、ラッキーだぜ。

【何処から共なく現れた一本の雷の如く彼らの中に入ろうとする男。金色の髪、金色の瞳に片方は眼帯をしており頭にハットを被っている西部劇のような格好の男】

久し振りだな、高飛車なガール。それに何人か知らない奴らも居るけど、

お前らが噂のアウリガとかいう奴らなのか??

【輝く黄金の2丁拳銃を蟒蛇、ハンスバイエルそれぞれに向けて構え話を続けている】

噂だとここら辺はちょっと前にあった戦争の被害を受けた廃墟だと言ってたな。

お前らがもしもアウリガとかいうファッキンテログループだとしてだ。

ここにはそれなりの物があるってことか??

【これはおそらくこのグループから情報を聞きだす為の脅しのような物のようだ】 <> ハンス・バイエル
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/04(水) 00:21:05.32 ID:S9pRqjNio<> >>971
「いいや、俺は汚い戦争の犬だ。好き好んで七十年間両手を血で汚し続けてきた汚い老害だ。
 だから今更塵に芥に塗れようと、変わらんのさ。それに俺は本当は下士官でいたかったんだ。だから、汚れるのは大好きさ。」

【彼は自らをハイエナと称した。ならば、ハンス・バイエルは戦争に頭を垂れ、従事する首輪の嵌められた犬なのだろう。】
【飼い主が死に絶えた今でもその匂いを求め続ける犬なのだろう。彼の心中は窺い知れないが―――――彼はそう思う。】

「……ああ、そう言えば。いいさ、塵が残ったんだろう?
 何かに使えない訳でも無いんだろ?それで咳き込む奴は大勢いるだろう。」

【Auriga前線戦闘の最高責任者として、そのウイルスの情報はもちろん入ってきたし、ざっと目を通す事もした。】
【適合者を逃がすという不手際、その後他の適合者を見つかっていないという、体たらく、とでも言うべき様な有様だった。】
【碌な事をしない物だ―――――ハンス・バイエルはそう思った。彼の名を覚えていたのは、もしかしたらそういう。】
【余り良い物が由来なのでは無かったのかもしれない。】

「――――――≪真界武装≫。出現方法から原理までよく分からんオカルトの代表の様な兵器。
 目撃証言が多いのは、大災害の後の街なんかと聞いてな―――――だが、まぁ、期待は出来んだろう。
 何せデータが無さ過ぎる。此処に来たのも只の思い付きみたいなもんだ。―――――と、どうやら客らしい。」

【傍らの男が、ボーチャードピストルを抜き出したのを見て、男はそう彼に告げた。】
【彼自身はその場から動かずに、上着の中に手を突っ込んだまま、微動だにとする事は無く。】

>>972
【突然の乱入者に、傍らの、ハンス・バイエルの副官の男は既にその古ぼけた銃身の長い拳銃の銃口を額へと定めていた。】
【オーバーコートの裾をはためかせる彼の隣、上着から手を出したハンス・バイエルは、口元の煙草を指に挟んだ。】

「―――――やはり米国人(ヤンキー)が行儀の悪いのは、何時の時代も同じらしいなぁ。」

【懐かしむようにそう言って、彼へと漸く顔を向ける。】
【亡国の軍装を着た彼よりも、より時代錯誤な姿に、少しだけ呆れたような感情が彼の中を伝った。】

「随分な挨拶じゃねぇか。ヤンキーの国では銃を突きつけて物を聞くのが礼儀なのか?
 ―――――それで、だったらどうする?今から此処で俺達の頭を吹き飛ばすか?」

【そうして、不満気に、礼儀の成っていない若者に腹立たしげな態度を示すかのように、煙草の先端を彼に向ける。】
【指先でそれを弾くと、弧を描きながら、彼の元へとその煙草の吸殻が跳ね上がる。】

「残念ながらテメェの期待する様な物はねえよ。トレジャーハントなら別でやれ。」 <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<>sage<>2013/12/04(水) 00:38:14.70 ID:H4KiaRnco<> >>972

【彼程の実力を餅ながら下士官でいたかったなど、階級や地位、位の高さと言うものに執着する蟒蛇には理解が出来ないものだった】
【しかし、自らを犬と評することができるその度量が、彼から感ぜられるカリスマ性の所以だということも、蟒蛇は理解さている。 無論、認めないが】

「成る程、そんなものをお探しでしたか。
ハンス様も、やはりお目が高い。 私もそれには目が無いのですよ。
喉から手が出るほど欲しいのですが……」

【当然、それも嘘。 彼は数年前に遺跡で真界武装が発見された際に、その探索対を暗殺し槍を一本てにいれていた】
【しかし、周囲には呪術師と名乗り素性を隠していた】


【が、そこでアダムロベルトが現れ一瞥をやる】
【確か、少女に成り済ましてる際に出合った気がするな。 その程度の記憶だった】
【驚異になるとは、思えない】


「ところでグノーシスギアの件ですが、私は量産も視野にいれています。
魂を司る私の力をもってすれば、不可能出はないかと」

【アダムロベルトを無視し、会話を続けた】
【戦争でかき集めた魂は様々なことに使ったが】
【自分が横取りしなければ、ココニモ発生したかもなと、改めて考えてすこしばかり損をした気分になる】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/12/04(水) 11:24:18.34 ID:WF0xrM3vO<> >>973
>>974

おいおい、こんな素晴らしい国を壊滅させようとしてる奴らが礼儀とは言ったもんだな。

その態度は糞米軍野郎どもと似てるかもな。

【そして容赦無く男は銃弾を放った。まず一発はハンスバイエルが投げた煙草の吸殻に。そして瞬く間に放ったもう一発の銃弾は副官の構えている引金に向けて放つ】

【本来男の角度では当たるはずも無い副官が構える銃の引金に向けて銃弾を放つことは不可能だが何かしなければ当たることになるだろう。それは男の能力の効果だ】

んでそこの無視してる奴にも挨拶をしなくちゃな。

【もう片方の銃で男は蟒蛇の右肩に向けて銃弾を放つ。この時は能力は使っていない】

【恐らく相手がどう出るのか疑っているのだろう】

おい、お前ら。次は当てるぜ?

【彼らに銃弾が当たろうと当たらなかろうと男はそのまま銃を構え二人を狙っていた】

(こいつらの首をとってブラックシールドに渡すのもありだな。)

【何て事さえ考えていた】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/12/04(水) 22:09:39.03 ID:9zu+kFego<> >>965
「[ピーーー][ピーーー][ピーーー]ころすころすころすコロスコロスコロス
虚ろな瞳願い逝くは復讐を 輝く刃を胸に抱き 敵を取らんと天翔ける」

【虚ろな瞳で大型兵器を捉えると鳥のような空戦起動を描きスラッグ弾を回避する】

「[ピーーー]なら自分たちは殺されない覚悟を
不条理には抗い、反発し認めない………私は大人じゃない」

【不条理も正論も全て認めたくない】
【どこまででも自分の、自分達の理想・幻想を叶えたい】

「甘ったれるな?だったら実力行使でしょう………今の貴女みたいに」

【自分に向けられる砲門は花弁のようで】
【増大する魔翌力は収束し今にも自分達を撃ち抜き、蒸発させんと鎌首をもたげる】

「避ければフィアちゃんを巻き込む、防御すれば被害は甚大
とことんこっちは不利だよねぇ、ああ忌々しい」

【羽を集め盾を作り出し、発射までの数刻の隙にフィアの元まで舞い戻る】
【そして背中の翼でその体を包み込み、盾を眼前に構えその瞬間を待つ】

「――――――っ……!」

【構えてからほんの数秒、盾に魔翌力の奔流が叩きつけられる】
【防いでいない箇所に叩きつけられる奔流は戦艦を容易く引き裂き永い永い眠りへと再びつかせる】

「かーごーめーかーごーめー かーごのなーかのとーりーは いーつーいーつーでーやーる
よーあーけーのーばーんにー つーるとかーめがすーべったー」

【魔翌力の本流にさらされながらどこまでも澄み渡る歌声が響く】
【それは美しくもあったが同時にゾッとするような歌声で】

【籠の中の鳥、その後ろの正面に】
【大型兵器のコックピット内、そのパイロットの女性の真後ろに】
【そこに居るはずのない少女の、空の幻影が現れる】

「「うしろのしょうめん だ ぁ れ ?」」

【砲撃に焼かれる正面と、機械計器に閉ざされた背後から】
【同時に空の声が響き渡り女性の背後に立つ幻影の空が手に持った剣を女性の首筋に当てる】

「知覚する程の幻影……其れの持つ剣は幻影が現実か………
貴女の―――"心"に聞いてみましょうか?」

【その身を徐々に焦がしつつも空は尋ねる】
【その結果を予測しているとでも言うように】 <> ハンス・バイエル&ラインハルト
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/04(水) 22:56:39.45 ID:S9pRqjNio<> >>974
「……量産、それは本気か?」

【突然の乱入者よりも、更にそれを上回る物があった。何よりも興味をそそられる言葉を彼は言い放った。】
【グノーシスギアの量産。ワンオフ品だとか構造が複雑だからとか、そう言うレベルの話では無い純粋な一品物である筈の真界武装。】
【彼等『逆鉤十字』達は、その神器の欠片たりとも入手はしておらず―――――それに関する技術レベルは零に等しい。】

「となれば、その構造やら原理やらも、結構な深みにまで入り込んでいると言う事だ。
 では、つまり―――――。」

【彼は、何らかの形でグノーシスギアに接触しているのではないか?】
【それ自体を確保したか、もしくはそれの欠片でもいい、グノーシスギアを調べ上げるに足る状況を持っていると言う事に他ならない。】
【――が、それも無駄な事。探ったところで何か出てくるとは思えない――特に、こういう男は。】

「いいや、余計な詮索は無しにしようか。Aurigaは、誰もが腹に一物なんてものじゃない物を抱えている。
 ならば、こちらから申し出よう。協力関係と行こう。我々はあんたの研究を可能な限り支援する。
 そしてあんたは、俺達へ技術提供を――――― そんな条件で、どうだろうか?」

>>975
【吸殻を銃弾が弾いた瞬間、彼の右手に握られた古ぼけた自動拳銃の引き金が何度も何度も繰り返し引かれた。】
【計六発。生存は考慮しない、性格に額へと狙いを定めた銃口は、拳銃弾を叩き付けられた後も、ブレる事は無かった。】
【拳銃自体の強度もさることながら―――――その、彼自身の様々な面での身体の力も特筆すべき点だろう。】

【一瞬の残像を残しながら、残るもう一発、蟒蛇へと向けられた弾丸の一つは、彼に辿り着くことなく"捕らえられる"。】
【空間移動の類の能力では無い。純粋な身体能力により、彼は弾丸との"鬼ごっこ"に"勝利"したのだ。】
【握り締めた拳を開くと、カツンカツンと言う音を立てて、撃ち出された弾丸が転がり落ちる。】

『大尉は今、重要な話をしているらしいので。静粛に願おうか。』

「そう言う事だ米国野郎。帰ってハンバーガーをコカ・コーラで流し込んでな。」

【ハンス・バイエルは顔だけをそちらに向けて、馬鹿にしているのを隠そうともせずにそう笑った。】
【副官の男は、それを一瞥だけして、再度自動拳銃の銃口を彼へと突きつけた。】 <> ハンス・バイエル&リリー・マルレーン
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/04(水) 23:25:06.52 ID:S9pRqjNio<> >>976
「いや、やっぱり…あまり面白くない事になりそうだ。」

『……転々としますね。何故?』

「うーん、いや、なぁ……。」

【新たに接続されたこの兵器の出力もさることながら―――曲がりなりにも大日本帝國の象徴であったそれを容易く引き裂くそれも。】
【然し、数秒の間―――否。数秒間もそれに耐えた彼女自身の翼の防御力も、彼の関心を買うに値する物であった。】

『赤ちゃんかと思ってたけど、多少はやるようね。見直してあげるわ。
 貴方はちゃんと、私の敵を勤める事が出来るみたいで、何より。』

【少しだけ上機嫌になりながら、更に追撃をかけんとその膨大な魔翌力を熱線へと出力し――――――】
【そう。確かにゾッとした。歴戦の戦士である彼が。戦争狂であり、七十年間狂い続けてきた彼が、珍しくそう言う物を抱いた。】
【だが――――――――それを押し[ピーーー]術もまた、当然熟知している。】

『前にいようが!後ろにいようが!!
 私の獲物でしかねぇよォォォォォ!!!!!』

【巨大な六の円筒が、横並びに揃えられる。】
【彼女の剣を、彼は"所詮剣"と判断した。その装甲を切り裂くことなどできない、そう判断した。】
【右肩部ブースターを前面のみに噴射する事によって、機体を回転。そしてそれに乗せて、三百六十度へと向けて熱線が薙ぎ払われる。】
【そしてその勢いのまま、脚部ブースターと背部ブースターを噴射させることによって、上方へと急上昇。】
【――――――――幻影を恐れ、振り払う様に。】

『高度な幻影能力。だからどうしたってんだよ!!
 肉の無い敵を見抜く方法何て、七十年も生きてれば分かるわよねぇ、さすがに!!』

【元より、この機体は空中機動戦を想定したものの発展形――――先程も披露したように、空中での性能も非常に優れている。】
【右腕の魔導兵器が、再度花弁の様に開く。】


「……此処までぶっ壊れちまうと、一度くらいじゃダメかもな。」

『―――――ああ。彼女の事ですか。』

【通信が入る。端末の画面に映し出されるのは黒十字。そして彼へと何かを告げると、ハンス・バイエルが適当な相槌を打った。】
【ふぅ、と深く溜め息をついて。両の手の指先を絡めて。】

「まぁ、なるようにしかならねぇだろ。」 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/12/04(水) 23:56:33.72 ID:9zu+kFego<> >>978
【熱線を受けた幻影は未だ消えず―――当然だろう、実体がないのだから】
【大型兵器とほぼ同等の速度でその姿を追い続ける】

「力が欲しい……」
―――なら思い出して―――

【衣服が焼け焦げ、盾は原型をほとんどとどめておらず翼からも微かに嫌な臭いが漂ってくる】
【それでも自分自身とフィアを守りきれたことに少しだけ安堵して】

「ねぇ、力が欲しいんだよ……だから頂戴、まだこんなものじゃないはずなんだよ」
―――それは当然、だってまだ全力なんて出せてないんだから―――

【天空へと高く飛んでいく大型兵器】
【それを見れば幻影に恐れを得たことはっきりとわかる】

「だからもっともっと、強くなりたい、思い出したい、本当のこの翼の意味を」
―――なら……少し身体を貸して?―――

【心の奥から聞こえる声、自分であって自分ではない誰かの声】
【それに導かれるように、自問自答するように呟く】

「いいよ………使ってこの体を、誰かはわからないけれど………彼奴を壊して殺せるならなんでも」
―――じゃあ、おやすみ。空―――

【その声を最後に"蒼乃空"は意識を失う】
【直後、背中の羽はより一層黒く染まりゆき、漆黒の―――全てを包み光さえ通さぬ色へと変貌する】

「外に出るのは何年ぶりかなぁ?ねえ、見てるんでしょ?おはよう、帰ってきたよ」

【ここにいない誰かにそう告げて、蒼乃空の体をした何者かは大型兵器めがけて飛び立つ】

「怖いでしょ?怖いよね?怖くないなんて言わせない、だって怖くないなら逃げないもん
ほら、私はもっと増えるよ?こわーいこわーい幻影は増えて増えて増え続けるよ?」

【大型兵器を見つめる瞳は先程までとうって変わって虚ろな瞳】
【この世全てに絶望し、全ての原理を知ってしまったかのような諦めの瞳】

「「「「「「「もう貴女は―――――夢の中にいる」」」」」」」

【大型兵器を取り囲むは全く同じ顔、同じ声、同じ姿をした少女達】

「「「「「「「撃ってもいいけど、効果は期待しないでね?だって幻影には当たらないからさ」」」」」」」

【まるでサラウンド音声のように四方八方から同時に語りかけ嘲笑うように見つめ続ける】

【同刻、進展が続く戦場の映像を見てエヌオーは呟く】

『ようやく……ようやくお目覚めか眠り姫。いや、眠れる天使様
おやすみ蒼乃空、そしておはよう……空、また会えたな』

【この時を待っていたというように深く深く息をして画面を真っ直ぐに見る】
【その瞳は優しさと懐かしさと哀しみと、様々な感情がないまぜになった瞳をしていた】 <> ハンス・バイエル&リリー・マルレーン
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/05(木) 00:43:00.60 ID:mawMtFhwo<> >>979
「機械は夢を見ない。」

【カメラアイを通してみるその姿を見乍ら、その状況を明確に数値化したそれを見乍ら。】
【戦友は、"何時もの通り"戦場を駆けている様に、"何時もの通り"に恐怖して――――― "何時もの通り"、只愚直に戦い続けていた。】

「零と一とに支配された機械は、夢を見ない。
  Erinnerungen ist es mechanisierten(思い出は機械化されて)、無限のKopieren und Einfugen(複製と継接)を繰り返す。」

「お前は―――――どうなんだ。……リリー・マルレーン。」

【その機体の搭乗者へと、彼はそう問いかける。彼は何時も通りの口調で、何時も通りの言葉を口にする。】
【世の中に不変なんてない―――――だからもしかしたら。其の言葉は、古いテープの様に擦り切れているのかもしれない。】

『決まっているでしょう?大尉。あたしは何時も……。』

【けれど。その意思はやっぱり何時も通り。その意思はやはり―――――ずっと、強いままのハンス・バイエルの戦友だった。】

『幻影何て。何時も見続けている。1945年5月8日の降伏の日から。
 あたし達の現実(リアル)はずっと幻想(ファンタジー)のまま。ずっと、ずっと追いかけ続けてるのよ。』

【円筒状のそれの装甲が浮き上がり、白く形になった熱を排出する。】
【より強大な魔翌力がその円筒状の兵器に集中していく。だが、出力はされない。その、鏡張りの部屋にいる様な中。】
【その同じ顔のダレカに向けて抗う様に―――――否。全て、焼き払ってしまおうと。】

[EX-8 SONNENBLUME][モード変更][CANNON>BLADE]

【一切合切を焼き払ってしまわんと、それは解放される。】

『だから何だってんだよォ!!!そんな陳腐な幻影で―――――私を挫けると思うなァァァ!!!!』

【円筒の一つ一つから出力されるのは、熱線を固定した――――――――余りにも荒唐無稽が過ぎる物だが。】
【敢えて形容するならば―――――その機体の背丈すら及ばない、巨大な剣、とでも言うのが最も適切ではないだろうか。】
【六つの刃を回転させながら。幾つも幻影があるのなら、その中に誰か一人が混じっているというのなら。】


『小細工は性に合わないの。手荒だけど勘弁してね?』


【空中にありながら、彼は囲むそれらすべてを焼き払わんとブースターを噴射した。】
【幻影。幻影。幻影。幻影。全て纏めて―――――全部纏めて、一切合切を塵に還してやる。】 <> 蟒蛇
◆My48Vfouj.<><>2013/12/05(木) 13:52:15.85 ID:qj4An6rE0<> >>975 >>977

「ほぉ、羨ましい。優秀な部下がいれば小五月蠅い黄金虫を払うこともできようだ。
 やはり部下を侍らすことを本格的に視野に入れなければなりませんな」

【蟒蛇は自身の眼前で落ちた弾丸を眺めながら悠々と手を鳴らしていた】
【これは挑発だ。アダム・ロベルトへの。そして同時に、ハンス・バイエルへの余りにも下らない挑発】
【卑屈で狭小、それが蟒蛇という男なのだろう】

「しかし、本当に。羨ましい限り。私は技術と知識のある部下を持ち合わせてはおりませぬので。
 其れゆえに、貴殿の軍隊には興味がある。
 ここだけの話『始まりの森』と呼ばれる魔境に貴殿と私の望むものがあるのです。
 しかし、わたしの力だけでは其処までにたどり着けないゆえ…」

「其処の黄金虫も良ければどうだね? 
 一層のこと、我等についてくるというのは」






<> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/12/05(木) 19:01:19.82 ID:s4bF8qySO<> >>977
>>981

クレイジー、化物だな、お前。

【弾丸を素手で受け止めるなど最早人間の芸当ではない。ましてや受けても無傷など漫画やアニメの話だ】

【そして相手からの銃撃。普通なら撃たれて死ぬ所だがそうではなかった。銃の腕前なら世界の中でもトップクラスの実力を持つ男は銃口を見るだけである程度弾道を見積もることができるのだ。半分の弾丸を躱す】

【だがそれでも完璧には防げない。避けれなかった分は咄嗟に地面を踏み地面の土に能力による道を作り自身の前に壁のように展開して防ぎ切った。だが数箇所体を銃弾を擦る】

(少々予想外だぜ。並の武器はあいつには普通じゃ通じねえ。)

(だが、今俺が持ってる武器はこいつと手榴弾、閃光弾、塩酸弾、爆発弾、マグナム弾、これじゃ心元ねえな、いざという時は能力をフルに使うことも考えなくちゃよ。)

へ!ノーサンキューだ。俺はな悪の組織には手を染めないんだよ。

ガンマンだからな。その誇りを捨てた時に俺は死ぬと決めたんだよ!

【そして男は目を瞑り二人目掛けて閃光弾を投げる。数秒もしない内に周りは強い光に包まれるだろう。そして男はそれぞれの所に手榴弾を二つ投げる。強い光の中目では相手を捉えられないが能力を使用し相手の近くまでの道を作り手榴弾を誘導しそれを爆発させようとしていた】
<> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/12/05(木) 21:27:36.69 ID:8+KIcJaVo<> >>980
「「「「「「「「「「「可哀想な"人間"……どう足掻いても未来は決められているのに」」」」」」」」」」

【女性の叫びを聞きそう一言だけ呟く】

「「「「「「「「「「どうせ未来なんて決められてる、可能性なんて存在しない……全ては神の気まぐれ」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「それが嫌で私は堕天したんだけどね?」」」」」」」」」」

【全ては盤上の遊技、あらゆる可能性を踏みにじる神の気まぐれ】
【全て――全て知ったからこそのこの言葉、幻影とそれに紛れる誰か一人はそう語る】

「じゃあ幻想は幻想のまま仕舞っておこうね?現実なんてくだらないんだから
天使でさえも見切りをつけるほどの世界なんだから」

【幻影は何も語らず本体の少女だけが続ける】

「この世界は理不尽で不条理、平等なんてどこにもありはしない
才能があっても、努力をして身につけたものでも、他者より優れれば疎まれ淘汰される
他者より才能がない、努力をしなければ馬鹿にされ淘汰される
だって初めから神は平等なんて考えてない、自分達の"娯楽"のためにこの世界を創った」

【目の前で大型兵器の装備する兵装が形を変える】
【より禍々しく凶悪に、一切合切を灰燼に帰さんというように】
【砲だったそれは剣へとその意義を変えて殺意を向けてくる】

「二度も三度もそれを受けたいとも思わないし、私も手荒に行こうかな?」

【手を真直ぐ前に向ける、輝かしい純白の光が収束し少女を包む】

―――偽界兵装アルテミス―――

【神話の"遠矢射る"の称号を持ち、狩猟と純潔、そして疫病と死をもたらす女神の名前を冠した其の弓は少女の手の内に収まる】
【伴い衣装も真白く、所々焦げ付いたワンピースから真新しいいわゆるゴスロリファッションへと変化する】

「所詮天使……堕天使如きに原典が渡されるはずはないけれど
――――――それでも威力や性能は原点に限りなく近いよ」

【無数の幻影が、そして本体が弓を構え大型兵器へと狙いを定める】

「本物は一人、本物の矢も一つ、どれが当たりでどれが外れか見切ってみせて?」

【そして灰燼に帰さんとする大型兵器めがけ一斉に矢を放つ】
【閃光とも言える其れは違うことなく、一糸乱れず吸い込まれる様に大型兵器へ直進した】 <> ハンス・バイエル&ラインハルト
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/05(木) 23:04:06.58 ID:mawMtFhwo<> >>981
「いいだろう?俺の部下だ、お前にはやらんぞ。羨ましいなら、お前もそうするといい。
 悪いモンじゃないぜ。貧弱な俺に代わって色々動いてくれる、老人には助かる――――奴も年寄りだけどな。」

【最早、珍しい物では無くなったその、叩き落とされた弾頭を一瞥して、彼の挑発交じりのそれに相槌する。】
【五月蠅い羽虫を叩き落とすのは部下の役目で、老人の介護もまた彼の部下の役目だ。】
【彼がそうハンス・バイエルを皮肉るのなら、それを肯定する――――何せそれは彼にとって、七十年前からの少し残念な事実だから。】

「ふーん、"始まりの森"ね。何の始まりだか知らんが、なかなか面白そうな名前してるな。
 いい、だったら今から行こうか?そうだな、ヘリを呼ぼう。此処は虫が多いしな。」

【アダム・ロベルトを一瞥して、そう言った後、彼は耳元の通信端末に指を当てる。】
【僅かな指の動きの後、再度指を離すと、彼は実に喜ばしそうに彼に対して言葉を続けた。】

「俺達の自信作、AIE-HAの護衛部隊を付けよう。すぐに万全を整えよう。
 何、心配するな。裏切り何てしねぇよ、"何処ぞの誰か"みたいにな。」

【AIE-HA。彼等の所持する武装の中でも最高峰の戦力を持つ兵器群であり、Aurigaへの報告も一応は通っている。】
【熱心に資料を熟読するタイプでなくとも、もしかしたら資料の山の中にチラリとその名を確認したことがある、かも分からないが。】
【兎も角、その真界武装の探索に、彼は最高峰の戦力を随伴させる気だ。――――それ程の勝ちが、それにはある。】

>>982
『よく言われる。』

【化物呼ばわり等、自分の名前を呼ばれる事とそう大差ない事だと言わんばかりに、ロングコートの男はそう言った。】
【片手に握った長大な自動拳銃、そしてもう片手に握り締めたのは、また前時代の古ぼけた自動拳銃。】
【―――――"古い彼等には、お似合いの"銃だ。】

『ッ、細工か。』

【閃光に一瞬、視界をジャックされる。然し乍ら、"両目を塞がれた状態でありながら"、男は駆け出した。】
【手榴弾の内の一つ、ハンス・バイエルへと差し向けられた手榴弾に彼は"追いついて"、勢いよく蹴り飛ばした。】
【あらぬ方向へと軌道を捻じ曲げられた手榴弾は彼方へと弾き飛ばされ、空を引き裂き、当り散らす様に破片を散らした。】

『すみません、大尉。一つ落とし漏らしました。』

「何、死にはしないだろ。何せまだ、"話が終わってない"。」

【そう短く言葉を交わした後、男は再度彼を睨んだ。視力はとっくのとうに回復を終えている。】
【両の銃口を彼へと突き出して、然し引き金は引かなかった―――――威嚇行為の身に、それを止めておく。】

『お前がどんな思想を持とうと勝手だが、悪だ何だとのたまうのは、勝ってからにしろ―――――情けない。』

【淡々と、平坦な言葉。然しその口調からは、隠す気も無い侮蔑の感情が漏れ出していた。】 <> ハンス・バイエル&リリー・マルレーン
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/05(木) 23:38:20.82 ID:mawMtFhwo<> >>983
【それが天使ならば。断罪とでも言うべきだろうか。】
【超常に抗う人間への罰だろうか、未だ過去の幻影に縋り付く彼等への罰だろうか。それとも、行き過ぎた人工物への罰だろうか。】
【それは貫いた。一矢目が突き刺さったのは、よりにもよってその機体の中央。そして堰を切った様に串刺しにされた兵器。】
【即死だ。矢は原始的乍ら、非常に殺傷力の高い、"最古の銃"と呼んでも差し支えの無い物だ。】
【そしてそれは"偽界"だ。先ず生きてはいられないだろう。】

【ブースターへの魔翌力供給が途切れ、その機体が重量のままに落下する。】
【花開いていた花弁は、その命脈を断たれたようにその姿を閉ざし、機体と共に荒野へと叩き付けられる。】
【ひしゃげた装甲の合間から、穴の空いた装甲の合間から飛び出た途切れた配線が、ジジジッ、と火花を散らした。】








『――――――――――神様なんて、知らないわよぉ。』



【立ち上がった。】


【機体の中央に穴を空けている。だが、それは立ち上がった。右腕の巨大な円筒を支えに、その兵器は立ち上がった。】
【言葉はノイズに塗れている。はっきりと聞き取る事すら困難なほどにバグに塗れ乍ら、しかし。"人の言葉を連ねている"。】

『神様がいようがいなかろうが、あたし達の居場所は此処なのよぉ。
 そんな当たり前な事羅列して、分かった事になっているつもりなら、とんだ御笑い種よねぇ。』

【ノイズに塗れた声で。機械人形は嘲笑った。神様が決めた?理不尽?不条理?平等何てありはしない?】
【そんな物。彼等はよく知っている。過剰な賞賛も不当な差別も、全部。】
【このノイズ塗れの自分の意思すら神様の決めたレールの上だとしても――――――だからなんだと言うのだ。】
【それの、何が不満なのか。】
【自分は此処にいる。そして今、反抗の為に立ち上がっている――――例え、ボロボロに擦り切れている自分だとしても。】

『さぁ、もうすぐかしらねぇ、お迎えは。びっくりするかしらねぇ―――――。』

【晴れない声で、ノイズに掻き乱されながらそう呟いた。】
【大破した機体のレーダーはもう作動しない。けれど――――――――彼には分かるのだ。"そういうの"が。】
【歴戦の兵だから。――――――長い長い時間を経たから。】


[EX-4 IMPATIENS][LOCK-ON]


【遥か遠距離より、巨大な熱の塊が飛来する。】
【彼の円筒が作り出していた物よりも遥かに巨大な、魔翌力により作り出した、プラズマの塊とでも言うべき弾丸が、彼女の元へと飛来する。】
【その発射地点。其処にいたのは、また馬鹿馬鹿しい程の巨大な砲身を持った狙撃砲を手にした、白い強化外骨格の姿。】


『――――― こちらイルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク上等兵です。お待たせしました、ベルンハルト少尉。』

『だーかーらー……その名前で、呼ばないで頂戴よ……イルマちゃん。』


【まるで"天使の羽の様な追加ブースター"を備えた新手の外骨格兵器。白の装甲に――――― 一部に"三枚の羽の紋章"を施した。】 <> 蟒蛇<>sage<>2013/12/07(土) 20:30:10.49 ID:g4ADjg+ao<> >>980 >>982

【───≪始まりの森≫──蟒蛇が独自研究の末に辿り着いた一つの幻想】
【全ての霊≪タマシイ≫が生まれ】【全ての運命が紡がれる】
【──忌むべき魔境──恋焦がれる幻想郷──其処は────≪神界/Elysion≫───】 

        【魂の還る──或は生まれる──場所≪ゼロ≫へ】

【故に、ヘリなどでは到底辿り着けず、『現在』のAIE-HAを全機投入しようとも触れることすら敵わない】

「だが───────私の叡智とと貴殿の所有する災厄/Kompanieを以てすれば
斯くも容易いこと…… 神々の楽園を蹂躙することなど 
  況してや道を開くことなどは…   」



【蟒蛇は夢想する。悲願の渇望が満たされる瞬間を】
【然し、夢想とは脆く、幻想とは儚いもの】
 【近付けば遠のき、触れれば砕ける 弱きモノ】
 【それは強者共が揃うこの場であっては 尚のこと】


【閃光は蟒蛇の眼球を麻痺させ、彼の世界を闇にに染め上げる】


「虫がァ…薄汚い光を以て、偉大なるモノ/ワタシから光を奪うとは、過ぎた真似をするなよ虫けらめ!!
 
 貴様如きが輝くことも、剰え善悪を語ることさえも

  ───────神/私は許した覚えがないぞッ───────!!!!!!
 

 【蟒蛇の感情は、昂ぶっていた。 慢心と劣等感、それが蟒蛇を支配する感情】
 【  其れこそが偽槍、醜悪なる贋作、ロンギヌスの槍のチカラを高める精神/ココロ!!  】

【蟒蛇は全身から極光を放つ。 森羅万象一切合財、全てを拒絶する未知のエネルギー】
【光さえも拒絶するそれは、七色に輝いている】【蟒蛇から放たれたそれは、爆風を呑み込み、鉄片を喰らい駆けている】
【それは、アダムロベルトに向けられ、それは、ハンスバイエルに向けられた】
【拒絶の爆風】【己を己足らしめるために他者を拒絶する生命の光だ。故に全てを破壊する】
【しかし、万物を破壊するソレは同時、全てに破壊される脆弱なモノでもある】
【今此の場に居るのは強者共のみだ。 ならば彼の一撃など破壊するに容易い】

【更に言うなれば此処で役者が減る筈もないのだ】【
【何故なら未だ───始まりはすれど───物語/ハナシは終わっていないのだから】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/12/08(日) 14:14:50.63 ID:GIPgJh5Lo<> >>985
「まだ動けるんだぁ?しぶといね〜」

【機体の中央を撃ち貫かれてもなお、大型兵器は立ち上がる】

「そうだね、居場所はここしかない。だから足掻いてもがいて立ち上がる
それが私には羨ましくて、素敵だと思えて、だからこそ―――壊したくなる」

【二射目を番えて再び大型兵器へと狙いを定める】

「でも、お迎えが来るのは貴女の方。これでおしまい、安らかに眠ってね」

【そしてとどめの一撃をはなとうとした瞬間】
【先程の砲門から放たれた一撃よりも遥かに強大な弾丸が飛来する】

「ああ、お迎えってそういう?援軍なんて聞いてない……って教えてもらえるわけないし当然か
ま、どうでもいいけれどね。立ち塞がるなら[ピーーー]だけだし」

【狙いを眼下の大型兵器から自身へと砲門を向ける新手に変える】
【超長距離ではあるが微かに目視できれば問題ない、そう思い矢を射ろうとする―――が】

「あれ……?おかしいなぁ、指が動かないや」

【指さえ離してしまえばその一閃は放たれる、だが心の奥底でそれを拒絶している自分がいる】

「"表"の知り合いかな?そうなると非常にまずいんだけれども……仕方ないか」

【遠方からでもはっきりとわかる、天使のような純白の兵器】
【それから目を離すことなく、矢を番えたまま空は接近する】

「へぇ?これまた面倒そうな兵器を持ち出して………」

【ある程度の外観がわかるほどに接近した空は目を見張る】
【そこにいるのは超大型の狙撃砲を携えた純白の機械仕掛けの天使】
【そして見える紋章は―――】

「"表"の知り合いで確定……か、撃たせてくれないかなぁ?」
(だ…………め…………その、子は…………!)
「はいはい、なら話が通じるか確かめてみてよ」

【心の中で"表"の空が叫びを上げる】
【それに対して"裏"の空は溜息をつきながら人格を交代する】
【伴って衣装も弓も翼も、眼前の兵器と同じような純白に染まれば】

「イルマちゃん!」

【警戒心など皆無の、イルマのよく知る空―――蒼乃空がそこにはいた】

「ね、ねぇ……なんでイルマちゃんがここにいるの?そんな武器なんか持って……」

【番えた矢も消し去って、無防備なままイルマの元まで更に近づこうとした】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/12/08(日) 20:43:28.70 ID:hli5flW70<> >>982
>>986

情けないだと?その言葉そのままお前にリターンしてやるぜ。

こんな良い国を能力者とかいう奴らで一斉攻撃だと?まるで情けねえぜ。世界を白紙にするなんて神様にでもなったつもりかよ!

【その瞬間銃のリロードを行い男は手持ちの塩酸弾をハンスバイエルの上空に投げた】

俺は情けないぜ。お前みたいな凄い野郎がこんな情けねえ事をするなんてよ!!

反吐が出る!!!

【その瞬間塩酸弾に銃弾を4つ打ち込む。だがハンスバイエルの異常な身体能力ならば確認出来るかもしれない。4つの内三つは塩酸弾には当たらずそのまま横に逸れ、一つは塩酸弾に当たった。塩酸弾は爆発しハンスバイエルの周辺には塩酸の雨が飛び散るだろう】

【そして残りの三つの銃弾はハンスバイエルを横から狙撃しようと迫っていた】


…!?ここには化け物しかいないのかよ!

【男は蟒蛇の放った一撃に一瞬恐怖したが咄嗟に能力を使い自分の目の前に瓦礫と土から作った防壁を作りあげた。それは正しく天に向かう道の如く】

【何とか蟒蛇の攻撃を相殺した。】

どいつもこいつも訳わかんない強さだな!

「未知録米(ロードオブアメリカ)!!!」

【思いっきり地面を踏みつけると地面は盛り上がり蟒蛇の方に向けて瓦礫や土の塊がまるで道のように走っていく。それを蟒蛇にぶつける気だ】 <> ハンス・バイエル&ラインハルト
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/08(日) 21:34:09.10 ID:dnKpcERDo<> >>986>>988
【アダム・ロベルトの投擲された塩酸弾。咄嗟に身体を後方へと跳ねさせ、その強酸性の脅威から身を守る。】
【だが―――――避けた先にある物に対して、彼の反応は間に合わなかった。】
【それの着弾の直前、副官の男が右腕を差し出して、三つの銃弾を全てその腕で受け止めて見せた。】
【ロングコートには穴が空き、その腕の皮膚を引き裂き流血してはいる物の、だが致命的と言えるほどの傷を負っている様には見えない。】

『古い手だ。』

「野郎―――――正義を騙る割には、中々エグい事をしてくれるじゃないか、やはり米国人か。」

【彼、ハンス・バイエルは、所詮は一介の親衛隊の、一介の大尉だった。】
【隣の副官の男の様に、桁外れた身体能力がある訳でも無く、言ってしまえば、一山いくらの平々凡々な軍人だ。】
【―――――"七十年前"まではそうだったし、今も彼の身体能力は特筆した物は無い。"身体能力"は。】

「良い国、ね。俺にとってはどの国も総じてクソだ、クソ溜まりだ……!
 俺に言わせれば強姦魔と何ら変わらない、クソ共の寄せ集めだ…!!」

【絞り出すように、忌々しげに彼にそう吐き捨てて、腰に備えられた二丁の半自動小銃へと手を伸ばした。】
【通常の小銃を切り詰めたカービン・ライフル。それは七十年前の時間を経て、彼の手に実によく馴染むように出来ていた。】
【それを彼の額へと照準を合わせ―――――直後、ハンス・バイエルと、その副官の男は爆風に呑み込まれた。】

【未知の轟光。拒絶の光。一切合切を破壊し尽くす命の力。それが彼等へと襲い掛かった。】
【発信源は、たった今まで彼と話していた男―――――蟒蛇。】
【転送魔術を作動させる。高出力のそれが引っ張り出してきたのは、彼の生きた時代の傑作達、それが光を迎え撃つ。】
【爆風が晴れた中―――――其処には何丁もの機関砲と、幾つもの大砲を背にした『逆鉤十字』の軍人二人。】


「―――――どうやら、Aurigaには裏切りが趣味の野郎どもが大勢いるようだな。」

【苛立ちを隠さずにハンス・バイエルはそう言うと、両手に握ったカービン銃を彼ら二人へと照準を合わせる。】


「それとも、今のお前は前のお前とは違う"何か"か―――――何でも良い。
 テメェら纏めて―――――ぶっっっっっ潰してやるよ……!!」

<> レイブン
◆hRbZPu16ng<>saga sage<>2013/12/08(日) 21:39:11.71 ID:2cKdxShD0<> 【夜であり、今はだれも歩いてはいない通り】
【そこに、一人の男が歩いていた】
【少々長めの黒髪、白いワイシャツに白いコートを着ている】
【黒いサングラスをかけている】

 なんだか、最近騒がしいな
 Aurigaとか言う組織が暴れまくっていたせいかね
 まあ、どちらにしろ俺のやることはかわんねえわな

【そのように言いながら男は歩いている】
【夜道、そのような場所で男は一人で歩いている】
【時には、つぶやきながらも歩いている】

【このような夜道に一人歩いている】
【もしこの男を見つけたのならば、どのように反応するだろうか】 <> ハンス・バイエル&ラインハルト
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/08(日) 22:20:54.40 ID:dnKpcERDo<> >>987
【白い外骨格は、その姿を確認して、握る巨大な狙撃砲の照準を解除し、その展開を解除した。】
【巨大な砲身が四つに分解され、その外骨格兵器の背部へと折り畳まれ、背負われる形で収納された。】
【近付く彼女――――――――――それに礼儀を尽くすかのように、強化外骨格の頭部を覆う装甲の前面が解放される。】
【その姿は、眼帯で右目を覆ってはいるものの。大凡彼女の知る、イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルクだろう。】

『はい!お久しぶりです!イルマ上等兵です!』

【そう以前会った時と寸分違わない笑顔を向けて―――――そして、肩部にマウントされた小銃が彼女の手に運び込まれた。】
【大口径のそれを突きつける。黒々と空いた大穴は――――勿論。人体を吹き飛ばすには十分な威力がある筈だ。】
【解放された前面装甲が閉じられる。蒼乃空を睨み付けるのは、彼女の片目に変わって、その兵器のレール状のカメラ・アイになる。】

『……そう言えば満足ですか、蒼乃空さん。なんで、ですか。
 私はこっち、貴女はそっち。それだけの話です。本当は分かっているでしょう?』

【そうして、打って変わって淡々と冷厳に、彼女へと向けて言い放った。】
【呆れたような、まるで興味という感情を棄てたような、その姿は正に"任務を着実に遂行しようとする軍人"の姿であり。】
【宙を駆けて、空へと興味津々に話しかけていた彼女の姿は――――最早、無いのではないだろうか、と思わせるほどに。】

『退いて下さい、私はベルン……いえ、リリー・マルレーン隊長の回収に来ました。
 無論、障害の排除も私の任。このまま理不尽に殺されたいのなら、それでも構いませんがね。』

【そう言うと、その白い強化外骨格は彼女の脇を通り抜けて、背部の巨大なブースターを噴射した。】
【ジェット音が鳴り響き――――――――彼女を置き去りにして、その先にいる上官の機体へと飛んでいった。】
【大破したもう一機の大穴の空いた機体の傍でそれを停止させると、機体の状態をスキャンし、本部へと情報を転送する。】

『機体大破ですか。まさか貴方がこんなに派手にやられるなんて。』

『ちょっと、イルマちゃん。まさか、引っ張ってく気?この機体を?』

『すぐにヘリが来ます。少々お待ちください。』

【その言葉の最中から、輸送ヘリのプロペラの音は鳴り響いていた。】
【拡声器を手に握って格納部分から身を乗り出しているのは、全世界への宣戦布告を担当した男、ハンス・バイエル。】
【部下達に引き留められながらも無理矢理乗り出すその姿は、きっと彼女の見たソレと大差無い筈だろう。】

「ははははっ!!よう、久しぶりだな、不思議の国のアリス?」

【だが、それはつまり。】

「此処から話すのは独り言だが―――――エヌオー君の部下はどうしたんだろうな!
 まさか君達が殺したか!いやいや、死体は確認できていない!では、どういう事だろうな!?
 この事は、Aurigaの上層部でゆっっっっっっくりと議論させてもらうとしようかな!!」

【過去に彼女の前にいたハンス・バイエルが、その時何時、小銃を引き抜いて彼女を撃っても可笑しく無かったと言う事に他ならない。】
【拡声器越しに掻き乱された笑い交じりの大声を連れ乍ら、それはゆっくりと、その機体を回収すべく降下を始めた。】 <> 蟒蛇<>sage<>2013/12/08(日) 23:16:35.30 ID:HT+arMVVo<> >>988 >>989

「化け物だと? 笑わせるな醜き者よ。貴様こそ我が姿を真似た異形に過ぎぬではないか。
 次いでハンス・バイエル卿。私は私だ。別のナニカなど存在しない。私は唯一にして絶対の存在!!
 ────とって変われるものなどいるはずもないのだ!!」

【蟒蛇は無差別に極光を発し、幾分かの冷静さを取り戻した。激昂すると我を見失い暴れてしまう悪癖】
【其れゆえに今、貴重な駒を失いかけていると察し、銃口を向けられたままの額を歪ませ】
【如何した物かと判断を迷わせた。結果、その隙をアダムロベルトに突かれることとなったのだ】

【突如として地面が隆起し、自らに牙を剥いた。少なくとも蟒蛇にはそうとしか判断が出来なかった】
【足元に広がっていたはずの瓦礫が、身体を弾き後方へと飛ばされ】
【其の体を激しく打ったのだ。常人ならば今の一撃は余りにも手痛い。しかし、蟒蛇は常人の域など遥に凌駕していた! 】
【神界武装を持つ彼が、常人などであろうはずがないのだ。然し彼はその力をもってなお、今窮地に立たされていた】


(鎮まれ…! 鎮まるのだ私よ!! 此処で猛り力を奮えばハンス・バイエルを完全に敵にまわすことになる!
 やっと! やっと頂に登り詰める『道』が出来たのだ…。このような屑に躓き踏み外してしまうにはッ! 余りにも惜しい道が! )

【自身の感情。冷静な判断力をかき乱す怒り。其れに打ち震え、蟒蛇は溜息を漏らす】


「ハンス・バイエル卿! 私は戦線を離脱する。 故に貴殿にこれを預けよう。
 真界武装には遠く及ばないが、限りなく近い性能は発揮できるはずだ」

【言葉とともに、ハンスバイエルへと宝石を投げつける蟒蛇】
【その宝石こそ、研究の産物。 擬似的な魂の炉である】

【蟒蛇の定義では即ち、魂とは『無限の可能性』を産むための燃料なのだ】
【一つの魂が生れ落ちてから朽ち果てるまでに世界へと与える影響力。それをたった一つの物質に込めることで】
【圧倒的な出力を産み出すという物。 無論これは蟒蛇独自の考えであり、実際のところはどうなのかわからない】
【然し、結果として限りなく近しいものは出来ているのだから問題はあるまい】

『特定の物質と所有者の魂との境界線を歪めることにことにより
 所有者の魂を燃料として稼働する超破壊兵器へ変換する能力』

【そんな力を宝石は秘めている。 しかし、この宝石には他にも様々な機能を施してあるのだが】
【状況が状況、全てを語らずに蟒蛇は撤退を試みた】

【最早彼の十八番とも言える 地盤を生物へと変換する技を用いて、地中から巨腕を伸ばし】
【逃げおおせようとする。 妨害がなければ、数秒後には消えてしまうはずだが…】

「」 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/12/09(月) 00:04:53.21 ID:lEGHBA9cO<> >>989
>>992

てめえ!逃がさねえぞ!!この前の借りはお前の命で返させてもらうんだからよ!

【銃口を蟒蛇に向ける。しかし男には別の危機が迫っていた。ハンスバイエルの攻撃である】

…くそったれ。

【銃口が此方を向いているのを見ると即座に転がり回避しようとするが肩に銃弾が命中してしまう】

ぐっ…!!今はあのスーパーマンで手が一杯か。

【そして再び銃口をハンスバイエルに向ける。】

(どうするか、並の手じゃ勝てそうにない。しょうがない。制限時間は後30分って所か)

「未知録米!(ロードオブアメリカ)」

【男はそう言うと上空から業物の日本刀が降ってくる。これは男の住む実家に置いてある物を能力を使い持ってきたのだ】

サムライって奴だ!いくぞ!

【男は刀を振りかざしハンスバイエルに斬りかかろうとするがジャンプした瞬間男はそれをハンスバイエルに投げたのだ】

【そして再び銃を構えハンスバイエルに銃を撃ちこむ。銃はいわば囮だった。刀をもしも避けたならば、刀は避けた所から180°バックしハンスバイエルの方に返ってくるだろう】 <> ハンス・バイエル&ラインハルト
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/09(月) 20:46:53.32 ID:qsfnnSx6o<> >>992
「では、テメェは…テメェの意思で裏切りを決定したと、そう言う事だ。
 良いだろう、  神  様  如  き  が  逆  鉤  十  字  に歯向かって、許されると思うなよ。」

【背後に無数に出現した幾つもの銃口、砲口が、ハンス・バイエルが片手を挙げると共に一斉に蟒蛇へと向けられる。】
【Auriga幹部の責任として。同じ裏切り者の処断は当然然るべきであり、そしてハンス・バイエルはその義務を全うしようとした。】
【能力による一撃を叩き込まれながらも、然し立ち上がる彼は余程常人では無いのだろう、恐らくは計り知れない程に。】
【挙げた片手に握った銃口を、彼へと再度合わせ、またそれを一斉掃射の合図にせんと手を動かした。】
【ハンス・バイエルの命によって金切り声を上げようと、声帯を動かし始めた兵器群達の動作を、然しハンス・バイエルの命によって停止させた。】

【彼が放り投げた宝石。男は咄嗟に半自動小銃を片手に纏めて握り、空いた片手でそれを受け取った。】

「詫び賃か。」

【―――――つまりは。≪真界武装≫と酷似した性質を持った兵器を創り出す事の出来る核とも言える何か。】
【魂を燃料とする―――――分かり易く言ってしまえば、つまりは命を使う事によって、超破壊兵器とやらを稼働させるという。】
【やはりと言うべきか。彼の研究は、≪真界武装≫の研究は、余程深い域にまで潜り込んでいるのだろう。】

「……良い物をくれるじゃないか。良いだろう。非礼の詫びとしては申し分の無い。」

【彼を攻撃したという非礼は、その宝石一つでチャラにして、それでもお釣りがくる物だ、と彼は判断した。】
【蟒蛇の撤退を、ハンス・バイエルは手を出す事無く、見送る事とした。】

「Danke schon. 少しだけ早いクリスマスプレゼント、心から礼を言わせてもらう。」

>>993
【蟒蛇とのやり取りを終えて、ハンス・バイエルは。彼、アダム・ロベルトからの攻撃を、一切避ける事は無かった。】
【動いたのは、隣の男だった。月光を遮るかのごとくロングコートをはためかせて、彼の前へと躍り出た。】
【投擲された東洋の片刃剣を、男は素手で受け止めた。手の平からは無論、切り裂かれて溢れ出した鮮血がしたたり落ちる。】
【放たれた銃弾を、身体で受け止める。無論、軍装を突き破り、皮膚が裂けて血で地を湿らせながらも、その男は平然と立っている。】


「おい、お前の前に立つのが誰か、知らんのだろうから教えてやるよ。」

【ハンス・バイエルが口を開く。背後の無数の銃口と砲口が、アダム・ロベルト一人を睨み付ける。】
【黒い軍装を月光が照らす。映し出されるのは、襟元のSSの二文字。亡国部隊の階級章。鉄の十字章。】
【且つて世界に名を馳せた、そして今も尚世界に悪党と決めつけられ続ける、悪名高い七十年前の亡国の軍人。】
【滅びた国の高級中隊指導者が謳い上げるは、世界廃滅への讃歌。正義を謳う彼に敵対するは、且つて自らの正義の為に戦った"戦争犯罪者"。】


「『逆鉤十字』武装親衛隊残党軍Hans Bayer中隊中隊長及び。
 Auriga所属前線戦闘部隊統括最高責任者――――― Hans Bayer高級中隊指導者。覚えておけ。」

【隣の男が、握り締めた日本刀へと力を籠めた。そのは日本刀の刃を容易に粉砕し、バラバラと瓦礫の上へと叩き付けられた。】
【先に着弾した右腕、そしてたった今叩き込まれた銃弾の跡―――――それを覆う様に、黒い、不明な物質が噴き出ていた。】
【そしてその傷口を覆う様に、何か、黒い甲殻の様な物が浮き出ており、その異形の様相は―――――明らかに、人間の物では無い。】

「そして俺の横のが『逆鉤十字』武装親衛隊残党軍Hans Bayer中隊副隊長。
 及び最強の兵(Jager)――――――――。」

『……Johannes-Anker Reinhard少尉。覚えなくていい。』

【淡々と、異形の男は告げて、その口を再度閉ざした。】

「さて、自己紹介も終わったところだ……プレゼントを開封したいし、帰らせて頂きたいんだが。」

【ふざけた調子でため息交じりにそう言って、男は肩を竦めた。】 <> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/12/09(月) 21:10:48.38 ID:3/HSmUBSo<> >>991
「また会えてよかっ―――」

【その言葉は向けられた銃口によって止められる】
【心臓が早鐘を打つ、明確ではないが殺意とほんの欠片の躊躇を持った黒々とした大穴に見据えられて】

「なんで……って…………」

【答える暇もなく一方的に会話を切られ、飛び去る彼女を只見送ることしかできない】
【次いで上からかけられる言葉は男のもの】

「アレは……ハンス、さん………だったよね?」

【その彼の語るとても大きな独り言が胸に突き刺さる】
【エヌオーの部下、それはつまりこの状況では自分達のことで】
【それを議論するということは、既に敵として見なされていてもおかしくないという事であり】
【二度とイルマと笑い合えないことも意味していた】

「…………………」

【何も答えられずヘリを見送る】
【だがその左手―――白銀に輝く弓は、無意識の内に大型兵器へと向けられていて】

(ダメだよ、其れは"表"のすることじゃない。"裏"の私がすることだから)
「ううん、違うよ……本質は貴女と変わらないし、それに私はそう思って弓を引くんじゃない」

【心の声、もう一人の自分に向けて答えると輝く矢を番える】
【自分とイルマとの決別する決心を込めて、その弓矢は輝きを増して】

「今ああして救助に向かうってことは、きっとこの場は見逃すってことだと思う
だから………だから、そのお礼だけはしたいと思う」
(本当に律儀で優しいね、私よりもよっぽど天使みたい)

【そして大型兵器に狙いを定めその矢を放つ】
【意志の強さに比例して威力も、速度も、精度も高められたその矢は】
【大型兵器を撃墜した時のように真っすぐに吸い込まれて着弾した瞬間に爆散する】

「違うよ、私はきっと………」
(?)

【だがそれは攻撃となったわけではなく、爆風はそよ風となって、光は身を焼かずに傷を癒す】
【生命力と魔翌力を込めた癒しの一矢、光が収まる頃には大型兵器の周囲は美しい花畑へと変化して】

「私はきっと、いつまでも優しいままの……優しいままだから、別れが辛くなる











<> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/12/09(月) 21:13:50.91 ID:3/HSmUBSo<> >>991
「また会えてよかっ―――」

【その言葉は向けられた銃口によって止められる】
【心臓が早鐘を打つ、明確ではないが殺意とほんの欠片の躊躇を持った黒々とした大穴に見据えられて】

「なんで……って…………」

【答える暇もなく一方的に会話を切られ、飛び去る彼女を只見送ることしかできない】
【次いで上からかけられる言葉は男のもの】

「アレは……ハンス、さん………だったよね?」

【その彼の語るとても大きな独り言が胸に突き刺さる】
【エヌオーの部下、それはつまりこの状況では自分達のことで】
【それを議論するということは、既に敵として見なされていてもおかしくないという事であり】
【二度とイルマと笑い合えないことも意味していた】

「…………………」

【何も答えられずヘリを見送る】
【だがその左手―――白銀に輝く弓は、無意識の内に大型兵器へと向けられていて】

(ダメだよ、其れは"表"のすることじゃない。"裏"の私がすることだから)
「ううん、違うよ……本質は貴女と変わらないし、それに私はそう思って弓を引くんじゃない」

【心の声、もう一人の自分に向けて答えると輝く矢を番える】
【自分とイルマとの決別する決心を込めて、その弓矢は輝きを増して】

「今ああして救助に向かうってことは、きっとこの場は見逃すってことだと思う
だから………だから、そのお礼だけはしたいと思う」
(本当に律儀で優しいね、私よりもよっぽど天使みたい)

【そして大型兵器に狙いを定めその矢を放つ】
【意志の強さに比例して威力も、速度も、精度も高められたその矢は】
【大型兵器を撃墜した時のように真っすぐに吸い込まれて着弾した瞬間に爆散する】

「違うよ、私はきっと………」
(?)

【だがそれは攻撃となったわけではなく、爆風はそよ風となって、光は身を焼かずに傷を癒す】
【生命力と魔翌翌翌力を込めた癒しの一矢、光が収まる頃には大型兵器の周囲は美しい花畑へと変化して】

「私はきっと、いつまでも優しいままの……優しいままだから、別れが辛くなる
それをいつまでも先延ばしにして、ほんの少しの希望を持たせ続ける……それが残酷じゃなくてなんて言うの?」
(…………………………)

【空も遅れて空を翔る】
【途中鉤十字の集団の上で一度止まって眼科を見下ろすと】

「ばいばい、イルマちゃん、ハンスさん、名も知らない大型兵器の搭乗者と兵士の人







<> フィア・ブラドル 蒼乃空
◆jnVXyq7weY<>sage<>2013/12/09(月) 21:19:10.76 ID:3/HSmUBSo<> >>991
「また会えてよかっ―――」

【その言葉は向けられた銃口によって止められる】
【心臓が早鐘を打つ、明確ではないが殺意とほんの欠片の躊躇を持った黒々とした大穴に見据えられて】

「なんで……って…………」

【答える暇もなく一方的に会話を切られ、飛び去る彼女を只見送ることしかできない】
【次いで上からかけられる言葉は男のもの】

「アレは……ハンス、さん………だったよね?」

【その彼の語るとても大きな独り言が胸に突き刺さる】
【エヌオーの部下、それはつまりこの状況では自分達のことで】
【それを議論するということは、既に敵として見なされていてもおかしくないという事であり】
【二度とイルマと笑い合えないことも意味していた】

「…………………」

【何も答えられずヘリを見送る】
【だがその左手―――白銀に輝く弓は、無意識の内に大型兵器へと向けられていて】

(ダメだよ、其れは"表"のすることじゃない。"裏"の私がすることだから)
「ううん、違うよ……本質は貴女と変わらないし、それに私はそう思って弓を引くんじゃない」

【心の声、もう一人の自分に向けて答えると輝く矢を番える】
【自分とイルマとの決別する決心を込めて、その弓矢は輝きを増して】

「今ああして救助に向かうってことは、きっとこの場は見逃すってことだと思う
だから………だから、そのお礼だけはしたいと思う」
(本当に律儀で優しいね、私よりもよっぽど天使みたい)

【そして大型兵器に狙いを定めその矢を放つ】
【意志の強さに比例して威力も、速度も、精度も高められたその矢は】
【大型兵器を撃墜した時のように真っすぐに吸い込まれて着弾した瞬間に爆散する】

「違うよ、私はきっと………」
(?)

【だがそれは攻撃となったわけではなく、光の羽根が舞い踊り、爆風はそよ風となって、光は身を焼かずに傷を癒す】
【生命力と魔翌翌翌翌翌翌翌力を込めた癒しの一矢、光が収まる頃には大型兵器の周囲は美しい花畑へと変化して】

「私はきっと、いつまでも優しいままの……優しいままだから、別れが辛くなる
それをいつまでも先延ばしにして、ほんの少しの希望を持たせ続ける……それが残酷じゃなくてなんて言うの?」
(…………………………)

【空も遅れて空を翔る】
【途中鉤十字の集団の上で一度止まって眼科を見下ろすと】

「ハンスさん、名も知らない大型兵器の搭乗者と兵士の人……… 許せないし、許したくもないけれど
今は、今だけは見逃されるので私も見逃します―――ばいばい、イルマちゃん」

【そして振り返ることなく、空は焼き裂かれた大和の甲板、フィアのもとへと空は翔る】
【その頬には涙が光るが、哀しみも、涙も、イルマへの思いも全て全て置き去りにして】


/途中送信連発でスレ汚し申し訳ありませんでしたァ! <> ハンス・バイエル&イルマ
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/09(月) 22:29:20.79 ID:qsfnnSx6o<> >>997
【きっとこの擦れ違いが、永劫の行き違いと成るのだろう。】
【機械の天使は白い天使を置き去りにして、ジェット音と共に領域外へと飛び立っていく事だろう、それが宿命なのだ。】
【―――――"神の気まぐれ"によって敷かれたレールの上を、ジェット音と共に辿っていくのだ。】
【産まれも。資質も。全てが違う。彼女等が行き違う事は、きっと当然の事だったのだろう。】

『テストは成功です…実戦でも問題ないでしょう。予備のパーツがあって良かったですね。』

『じゃ―――――次―――――戦―――――』

『ああ、そろそろヤバいですね――――――――――!?』

【イルマの装着する装甲の内部に映し出されたレーダーが、迫る攻撃を探知する。】
【咄嗟に右手に持ったライフルをその方向に突きつけるも―――――迎撃は間に合わず、正確に大破した機体を貫いた。】
【それは爆散し……しかし外傷を与える訳でも無く―――――光の羽が舞い散り、心地良い風が吹き。】
【大破した機体の周辺には、まるで魔法の様に、花畑が広がっていた。】

「おお!!」

『―――――あら、綺麗じゃない。』

『……凄まじい出力。異様だ。』

【様々な感情を籠めて、眼下の、荒野に突如出現した優美な花のカーペットへと言葉を漏らす中。】
【イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルクが搭乗する"白い悪魔"は、銃を下ろして立ち尽くしていた。蒼乃空へと視線を向ける事は無かった。】
【だが。】

『私は―――――――――――。』

【言い訳がましく、情けなく何かを口走ろうとするのを食い縛って、彼女はその上から言葉を塗り潰してやることにした。】
【言霊という言葉が、日本にはある。それは恐らく明確な事実となって帰ってくるのだろう。】
【けれど彼女は―――――それを望んで、そう口にするのだ。】

『最初から敵だと思ってたよ――――――貴女の事。』

【輸送ヘリがその花畑へと降下する。プロペラの風圧が花びらと羽を綯い交ぜにして、嵐のように吹き荒れさせる。】
【その中でハンス・バイエルの拡声器が、ヘリの搭乗員たちに指示を出す声が、其処にあった神秘を蹴散らしていく。】

「HA"ザラマンダー"を回収しろ。残骸も出来る限りだ……それと、アレ、"彼女"も、出来ないか?」

『あれ程となれば、流石にこのヘリだけでは無理でしょう。一度出直した方が。』

「じゃあ、そうするか。」

【そう言うと、男は輸送ヘリから飛び降りて、未だ佇む白い外骨格兵器の下へと歩み寄った。】
【呆けたような彼女に向けて、呆れた様にはぁ、と大きな溜息をついて首を振ると、少しだけ声を張り上げて、彼女に告げる。】

「イルマ・ツー・シュヴァルツェンベルク上等兵……行くぞ。帰還だ。」

『……はい。大尉。』

【そう言うと、彼女は被っていた外骨格兵器の頭部装甲を取り外し、脇に抱えた。】
【別に、誰に告げる訳でも無く。ただただ輸送ヘリの出す音にかき消されていく、意味の無い独り言である事を理解しつつも。】
【彼女は、呟いた。】



『それでは、さようなら。』


【To be continued.】 <> アダム・ロベルト
◆LUMFQ0Vuok<><>2013/12/11(水) 20:52:54.91 ID:wuk/DEXuO<> >>994

…そうか、帰るのか。

【急に銃を下ろし力なく肩を下げる男。どこか落ち着いたように話し始めた】

お前にどんなESPがあるのか知らないけど僕も君らと同じ能力とかいうのを持ってるんだよ。

僕の能力は生きているを除いたほぼ全ての物質に道を作る力さ、サイコキネシスと言ってしまえば簡単かな。

【男はゆっくりと眼帯を外していく。男の片目はまるで獣の目のような凶暴な目をしていた】

全ての道は僕に繋がっているし、全ての道は僕から作られていく。

【ニヤリと笑うと空から雨粒が少しずつ降りつつある】

おやおや、何だか天候がノットグットだなー。

【白々しく男は振舞っていると雷鳴が少しずつ聞こえてくる】

もしもこの攻撃に耐えられるか逃げれるかしたら帰るのも何するも好きにしてくれよ。

俺もこれで暫く能力を使えなくなるからな、んじゃそろそろ行くぞ。日本に来て初めて覚えた言葉さ。

「電地靁冥」

【男はあろう事が、雷雲に道を作りこの場所の上空まで呼び寄せたのだ。そして雷雲の中に走る稲妻に男は道を作った。その先にあるものは、ハンスバイエルだった。本来の雷よりも威力は少しからず劣るが速さは本来の物】

【勿論威力は下がったがそれでも途方もない程の電力と破壊力を持っていた。それが凄まじい速さでハンスバイエルに襲いかかるだろう】

<> ハンス・バイエル&ラインハルト
◆sHFOqrvn3g<>sage<>2013/12/12(木) 00:10:40.18 ID:/PzalZtUo<> >>999
【稲妻。その強さははっきり言って桁違いだ。振り幅はある物の、大凡そんな物をまともに叩き付けられた人間が生きていられる訳は無い。】
【ハンス・バイエルは、その身体を雨に濡らしていた。その身体には焦げ目の一つどころか火傷の一つすら、ありはしなかった。】
【ではその要因が何なのかと言えば、彼の盾になった副官の男、日系人の男に在る。】
【その男もまた、生きている。落雷を叩き込まれたのだから、無論、軍装は滅茶苦茶だが――――紛れも無く、問題も無く。】
【案外、落雷に打たれて生きているという人間はいる。その要因は、電気の逃げ道が出来ていた等様々だが――――。】
【そんな粗末な、つまらない原因で仕留められなかった筈が無い。】

「おいおい、何を偉そうに上から目線で言ってくれてんだ?
 テメェじゃねぇよ有象無象。言ってんのは俺だ。」


【ゆらりと、落雷を着撃させながらもその男は態勢を立て直した。これで幾度目だろうか、彼がハンス・バイエルの盾になったのは。】
【――――――その男が彼の副官を勤め、そして幾度も幾度も彼の盾になったのは理由がある。】
【旧知のハンス・バイエルからの絶対の信頼。そしてそれに裏打ちされた――――――――。】


「  見  逃  し  て  や  る  って言ってんだよ。」


【  性  能  差  。】

【ロングコートの男の半身。本来、人間にあるべき、所謂"肌"としての面影は完全に吹き飛ばされていた。】
【それに置き換わっていたのは、あからさまに彼が人外だと強調する、漆黒の甲殻。】
【そして、それがその"最たる特徴"であり、その種族を明確に表す"象徴"。異形の姿を現した彼の頭部の左の頭頂部から伸びる一本の角。】

【東洋には、"鬼"という生物がいる。本来「この世ならざる者」と言う意味から、転じて。】
【恐怖の象徴。脅威の象徴―――――現代に伝わるそのほぼ伝承の物と言われている、その生物の名として用いられるようになった。】
【剛腕。剛力。雄々しく伸びた一本ないし二本の角。人を喰らうその怪物は――――――――――正に、"人類の天敵"と呼ぶに相応しい。】


「だが、テメェに成す術が無いのなら、ここで殺しておくのも悪くは無い―――――。
 ラインハルト。撃て。撃ってしまえ。」

『jawohl.』

【ハンス・バイエルが指を鳴らすと、その男の側に転送魔術の陣が起動する。男はその中に手を突っ込んで、それを引き抜いた。】
【長大な、ともすれば槍と見紛い兼ねない程のそれは―――――紛れも無く"拳銃"の形をしていた。】
【だが―――――それが果たして銃と呼べるのか、甚だ疑問ではあった。】
【銃弾口径――――実に30mm。その弾丸は、所謂"ガトリングガン"等に使われるべき、云わば"砲"と呼べる程の口径を持っていた。】 <> 1001<><>Over 1000 Thread<>
 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

ローカルルール変更に伴い、1000到達の報告が不要になりました。

<> 最近建ったスレッドのご案内★<><>Powered By VIP Service<>千早「暇なんですけど」あずさ「困ったわぁー……」 @ 2013/12/12(木) 00:10:12.89 ID:mIONvhWfo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386774612/

VIPでジョジョASB避難所 Part2 @ 2013/12/12(木) 00:09:11.94 ID:NzOzSK1mo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1386774551/

生きるのが嫌なら @ 2013/12/12(木) 00:00:45.11 ID:4EflIfb6o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1386774044/

【モバマス】満ち足りた幸せ【ss】 @ 2013/12/11(水) 23:36:29.41 ID:7enlbi8/0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386772589/

長男「妹が男をつれてくるだと!?」 @ 2013/12/11(水) 23:02:27.00 ID:BpFWZWDK0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386770546/

P「心肺蘇生法ですか?」 @ 2013/12/11(水) 22:56:23.02 ID:/BO/wyBX0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386770182/

モバP「ご飯の後に」 @ 2013/12/11(水) 22:54:49.85 ID:NFRFtPgV0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386770089/

【Fate】マスター「お前が俺のサーヴァント」【安価・コンマ】 @ 2013/12/11(水) 22:29:46.51 ID:cCDA8FvlO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386768586/



VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました http://twitter.com/ex14bot/
管理人もやってます http://twitter.com/aramaki_vip2ch/
Powered By VIPService http://vip2ch.com/

<>