アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501 ◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/08(土) 22:57:23.10 ID:lHmtAquC0<>【新世界へようこそ!】
ここは様々な世界が融合して出来た世界。ここの住人は親しみを込めてこの世界を『新世界』と呼んでいます。
この世界にはオーバーテクノロジーから魔術まで何でも存在します。超能力や宇宙艦隊もあれば大魔王の領地も、
獣人の集落や神の軍勢すら勢揃いの『なんでもあり』の世界。それが新世界なのです。
あなたはこの世界の新たな住人となり、先駆者や新入り、そして異世界の住人達と関わってゆくことになります。

【ゲートについて】
この世界には『ゲート』と呼ばれている様々な世界同士を繋げる空間があります。
時にそれは魔界へ、時にそれは天界へ、時にそれはダンジョンへ、繋がっている先は様々です。
稀にそこから『厄災』なるものが流れ着き、それがこちら側の世界を荒らす事もしばしば……
その度に貴方達『能力者』はその能力を最大限に行使して『厄災』を元の場所へと送り返したり倒したり……
この世界の様々な事がこの『ゲート』を切っ掛けにして起こります。

【来訪者について】
この『新世界』はその性質上、別世界からの『来訪者』がやってくることもあります。
彼らの来る世界は様々な世界。時には人間や獣人。時には悪魔や妖怪。そして時には異星人すら『来訪者』として現れることすらあるのです。
『来訪者』はこの世界に来る過程で新たな『能力』を得る事も、そして自分が持っていた能力を引き続き使うことも出来ます。
しかしあまりにも強大な『能力』は『ゲート』の力によりその効力を失ってしまうこととなるでしょう。
次の『来訪者』はあなたかもしれません……

◇ここは自分だけの『能力』を手に入れ、様々な能力者と戦闘、交流するスレです。
◇オリキャラは勿論、様々ななりきりスレのキャラも参加する事が可能なスレです。
◇まずはしたらばで能力登録。ここに設定を纏めておくことでロールをスムーズに行えます。
◇戦闘、交流、基本は何でもありですが、相手が不快になるロール、確定ロールは避けましょう。
◇チート能力や人外級の身体能力など、相手に勝利の余地を与えない設定は避けましょう。最強設定は御法度です。
◇荒らしはスルー。絶対に関わらないようしましょう。

☆次スレッドは>>980、立てられない場合は>>990が立てること
☆次スレッドを立てるまで>>980からは減速推奨(重複を回避するため)

★避難所★
http://jbbs.shitaraba.net/internet/20393/

★wiki★
http://www60.atwiki.jp/kyoukaisen/

※前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1468944300/<>【おいでませ】ここだけ世界の境界線★16【越境者】 ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ.魔女服<>age saga<>2016/10/08(土) 23:44:15.10 ID:3QLImcA90<> //>>1乙ですー!

前998
「……!?」

ソーマタージの大胆な不正に、その手があったかと目を見開いた
最もしかし既にアタリチケットを手にしているニア、ご満悦そうにソーマタージの後ろに並ぶ

前999
「えっ」
「あ、はいっ、喜んでっ」

パシン、高い乾音
円状に拡がる波紋に触れた空気がまるで澄んでいく様な
不思議な錯覚を覚えさせるモノだ、人の手の音色というモノは

「そりゃあっ、必死にもなるってんですよっ」
「……とはいえっ、これでもうニアはお先だってんですけどねぇっ」

ふふーんとチケットをヒラヒラ
それにはアタリと、確かに書かれている <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/08(土) 23:47:42.65 ID:lHmtAquC0<> 前>997
チッ

さて 会場入り口を視れば そこにはお子様数人があたりチケットを手に会場へ入っていくのが見える
急がないとおいしい甘味が減っていくぞ!!

???「おぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお・・・!!」
とここで地獄の底から湧いて出てくるような声と共に 誰かが走ってくる音

鈴虫「よぉぉぉぉぉぉぉぉぉこぉぉぉぉぉぉぉぉぉせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
満面の笑みを浮かべた鈴虫がものすごい勢いで走ってくる

Q。鈴虫さんは甘味に興味があるのですか?
A。お邪魔キャラとして雇われただけです

前>998
さて 偽装行為に走るソーマタージであるが

アキレス「はいざんねーん」
https://www.youtube.com/watch?v=vlIZWHXvHQk

アキレスの延髄切りが飛んでくる!!

そして後方 ニアがアタリチケットを手に入れたみたいだぞ!!

前>1000
なお日本でハイタッチと呼ばれる行為は アメリカではハイファイブと呼びます

さて 近場に来ていた子供たちをビビらせる車キック そしてすごい形相でつかみかかってくるアイ
だがアキレスの笑みは収まらない

アキレス「宝の地図? あるよ」
とまたまた地図を差し出してくる

そこにはまたまたボロウズの仕事場 そこの別の棚が描かれている
もしもそこに行ってみるのなら 極当たり前に アタリと描かれたドヤ顔アキレスのチケットが鎮座しているのだが…

はたしてアイはそれを信じるか? <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ.魔女服<>sage<>2016/10/08(土) 23:54:55.97 ID:3QLImcA90<> >>3
「〜〜♪」
「……んっ?」
「……嘘でしょちょっと待ってってんです何でこっちに一直線なんですかってマジってんですかぁっ!?」

子供達に混じってふつーに並ぶニア
一応これでも外見上ハタチ前後である、一応
ルンルンと鼻歌交じりにしていたが、何ら物騒な声に怖気
振り向けば嗚呼、矢張り彼の剣客の良い笑顔

「い、意地でも渡しませんっ!!」

咄嗟反撃、タイドメイカー6本での一斉打突
点ではなく面を制圧する事を主眼とした攻撃であり、成る程素早い機動力の鈴虫を相手にしたこの場合としては良い判断であると言えるだろう
しかし問題はこの空間が、そしてこの場が基本的にギャグムードであるという事か
つまりガチで反撃に出れば出る程、トホホな結果が待つ可能性が高い!(フラグ) <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/08(土) 23:59:10.48 ID:9dDOMszA0<> >>2>>3
オツムが違うよオツムが。ま、もう百年ぐらい経験積んでから出直してきな……
【後ろのニアに自慢気に封筒をピラピラさせ、どこかから取り出した葉巻を咥える。既に勝った気分】

グワーッ!!
【そうは問屋が卸さない!蹴りをマトモに喰らい、不意打ちとギャグ補正によってガラクタの山に吹っ飛ぶソーマタージ!】


今回の教訓は…不正はダメってところかな……?
【仰向けに転がり、息も絶え絶えに言う。意識を失った途端、雪崩めいて崩れたガラクタがソーマタージを、不正アタリを押し潰す!】
【全ては泡沫の夢と散るのであった。臆無情】


//すみませぬテッペン近いんで自分はここまでとさせていただきまする
//ありがとうございましたー <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/09(日) 00:02:02.30 ID:ogTcc2V30<> >>4
鈴虫の追走から逃げるニア さて会場前の地面に 何やら赤い印が描かれているのが見えるだろうか?

鈴虫「フハハハハハハハハハハハハh」
タイドメイカーをガチ仕様で切り払いながら突撃してくるが その赤い印の前でピタリと止まると

鈴虫「チッ フハハハハハハハハハハハハ」
クルリと反転し 嗤いながら走って行ってしまった どうやら会場前はセーフゾーンとなっているらしい

アキレス「はーい確かにー もう一名ごあんなーい」
ガチャリと会場のドアが開く

まず正面に見えるのはチョコレートの噴水と その前に置かれたフォンデュの材料

向かって右半分が和菓子コーナー 自分で綿菓子が作れるコーナーもあったり
左半分は洋菓子コーナー ワッフルなどを自分で作れるコーナーもあったり

そこにはグランドラインもかくやな甘味があふれかえっていた よかったね <> アイ Gの力<>sage<>2016/10/09(日) 00:03:36.07 ID:V5mCiQrEo<> >>2
「え、ウソ?アタリ?」

チケットを振るニアを信じられないろいった面持ちで見つめる。
自然とアキレスを握る手にも力が入るものだ。

「次もハズレだったら......ごめんねニコッ」

力ずくで奪い取るという微笑みを浮かべながら、女は疾走していった。

>>3
なるほど、人間が九本指ならばハイキューである。(違う)

「......本物?」

さすがに二度も騙されれば疑う女。鳥頭ではないらしい。
しかし、最終的にはアキレスを信じるしかなく、地図の場所へ向かう。

「またここか......えーっと......」

再度ボロウズの仕事場へ来れば、辺りを見渡す。
すると、あるではないか、アタリチケットが。どうして先ほど気づかなかったのであろうか。

「やたー!アタリゲット!」

ニアの持っているチケットと違うとか、アキレスプロマイドだとか、実は偽物だとか。
そんな考えは全ての思考の外。意気揚々と帰り、嬉しさのあまりアキレスにハグ。
そしてチケットを門番へ提示! <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/09(日) 00:13:49.71 ID:ogTcc2V30<> >>7
アキレス「ウハハハハハ」
もっとも 三度目の正直を疑わないと手に入らないという素晴らしい仕様である
そんなこんなでアイも甘味処へと導かれる 詳細は>6


といったところで ある程度時間が経過したところで甘味処を完全開放 みんな仲良くスイーツを食べることになったとさ

めでたしめでたし

//それではシチュ終了のお知らせ お疲れ様でした <> アイ Gの力<>sage<>2016/10/09(日) 00:24:50.74 ID:V5mCiQrEo<> >>5
「うっわ、容赦ない......」

不正は即失格ということだろうか。
スクラップの山に呑まれていくソーマタージを見ながら呟く。

「まあ強力なライバル一人減って万々歳だけど。」

最後に本音を呟きながら、ソーマタージってどの辺りに埋もれたんだっけ、なんて思考。
救出は祭りの後、後の祭りになりませんように!

/おつでした!

>>8
「イェス!あまみはうまみ、すなわち美味!」

まさかのアタリ。堂々の通過である。
そして、甘味のすくつに足を踏み入れテンションは最高潮である。
右も左も甘いもの。
近い物から順に、目を輝かせながら食べていく。
体重が元々100kgオーバーの女に、死角はない。
遠慮なく、際限なく、女子力の欠片もなく食べて食べて食べまくるのであった。

/おつでした、おやすみなさい!


<> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 20:48:52.19 ID:1dTrQku4o<> 【前回までのあらすじ!(シチュ構築のためだけのあらすじ!)】

 とあるファンタジー世界にて、幾多の苦難を乗り越えて、一つの冒険を終えた越境者達。
 イムカ・グリムナーもミスリルの入手という聖務を終えて、後はこの世界から越境するのを待つのみとなった。

「しかし、このまま去るのもな…」

 多少の時間が余った。手持ち無沙汰である。
 そして、イムカはこの世界のある事件に間接的に関わっていた。
 オークの襲撃とそれによるマテリアル強奪事件。そして、下手人は越境オークであった。

【すでにこの世界の国家は憤怒の炎を燃やし、報復の準備を進めている】
【しかし、そのまま推移を任せてはオークの越境手段など、情報入手の機会を逃すのも事実であった】

 −−−−−−−−−−−
【酒場にて!】

 ドワーフに混じっていかつい男衆、背がやや低く、豊満(この場合はバストではなく体全体)な女性が、
 笑い、踊り、時に喧嘩し、酒場のマスターの怒号が混じる。そんな極一般的な酒場だ。
 ここに今、不逞の輩たちは集結し、よからぬ企みを張り巡らしていた。

「と、まあ、ここの国軍は2、3日中には動く。見立てでは、私の越境のタイミングぎりぎりだが、
 ここでちょっと一仕事したいと個人的は思っている」

 イムカは皆に手のひらを見せる。時折、輪郭がぶれて、半透明になったりする。越境の兆候だ。
 テーブルには泡を吹くエール、ポテト、チーズ、ソーセージなどの軽食が並ぶ。

「クエストでこの国には世話にもなった。というわけで傭兵として参加しつつ、
 少しだけ出し抜いて、情報収集にあたりたいってところだな。敵も越境者だ。この国の人間には関係ない事柄だがな」

 数日前から、大分この国は騒がしくなった。ギルドに傭兵の募集依頼。
 報酬も高いが、一定ランク以上は強制参加となる強制依頼として発布されていた。

【この国家の兵隊は精兵であるが、なんといっても数が足りない。それは常態的な問題らしい。
 もっとも、中世西洋世界で常備軍を完全な数で揃えられる国家など極めて限られているのだが】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 20:51:37.78 ID:1dTrQku4o<>
 −−−−−−−−−−−−−

 前置きは以上である。
 これから、この一連の戦役に参加するものは以上の情報を確認しておき、
 行動の動機とすれば良いだろう。

 1.この世界に流れた直後ならば大規模な広域強制依頼が公布されているということ。
 2.マネーを得るチャンス&貴金属に置き換えればある程度越境にも耐えられる資金源となりえる。
 3.また、イムカと同調するならば越境オークの調査も兼ねた戦いとなりえる。

 −−−−−−−−−−−−

【ではオヒーマな方は絡んでくだせえであります】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/09(日) 21:39:02.63 ID:ogTcc2V30<> >>10-11
「まぁ 探るだけなら」
そう言ってイムカに同調するアキレスと

―――ギィ♪
ツマミを失敬して舌鼓のベティ

ロイは正規の討伐部隊に召集されていてここにはいない

「しかし出し抜くって? どうやって?」 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/09(日) 21:40:50.41 ID:kXSXndcs0<> >>10
何やら面倒な事になってたらしいな?オークの強盗だっけか。巻き込まれなくてよかったよ
ここだけの話、だいぶ前の遭遇以来豚肉が食べれないんだ、トラウマでな。…冗談だ
【椅子に腰掛け、刀やナイフの手入れをするのはソーマタージ】
【以前の冒険で着ていた鎧は脱がれ、いつもの薄汚い服装一式に変わっている】


世話になった相手にやることかよ。まあいいさ、その後の事なんて俺には関係ない話だしな
【手入れを終えればイムカの方を見もせず、グビグビとエールを呷り、ムシャムシャと軽食を貪る。一応話は聞いているがなんたる無礼さか】
プランは?数多の雑兵と豚共を出し抜くだけの方法はあるんだろうな
集団幻覚でもかけるのか?忍法でも使うのか? <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>age saga<>2016/10/09(日) 21:44:14.26 ID:XJTsBcJq0<> >>10-12
「えぇ、それについてはわたしも同意見です」

グラスに注がれたミルクを呷る半人
アルコールを入れてしまえば数日は動けなくなってしまう為、また好みの問題にも影響しているのだ

「……」

されど敵も越境者
一筋縄ではいかぬ事を再認識し、また同時になれば自ら共が成さねばならぬ事だとも想起出来る

<> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/09(日) 21:48:23.60 ID:dLU1hfFko<> >>10
「……魔法銀(ミスリル)ねェ」

バーのカウンター、ジョシュアは世界観に馴染むようなボロ布のクロークと軽い革鎧、その下にはコンポジットベストを着込んで酒を煽っていた。
すらり、と肩のナイフシースから同じくミスリルと呼ばれる素材で出来た短剣を抜き、ジョシュアはランプの灯りを鈍く反射させながらソレを眺める。

思えば己の得物の、その素材の異質さは認知していながらも、その出自までは詳しく考えた事は無かったと。
伝承によれば天よりもたらされたとするソレは、著名なモノであればヒヒイロカネやヴィブラニウムと同じく”メタマテリアル”に分類される。

尤もエリュシオン産のミスリルとこの世界の産のミスリルでは、性質も組成も大きく異なるのかもしれない。
自分の世界で”鉄”と呼ばれているモノが、あるいは他の世界では”ニッケル”であったりする、という事例もあった。

「俺はその……ミスリル争奪戦とやらに関与してねェから、余り詳しい事情は知りませんケド」
「まァ、ここでコイツらと出会ったのも何かの縁……オフだし、俺も加勢しますよ」

ジョシュアは完全にイムカに付いていく、といった目的の下にパーティへと参加しており、そこにポリティカルな思考は一切ない。
ビジネスでもなければ、政治的な思惑の絡んだ、つまりはカノッサをカットアウトとして通したミッションではないということ。
完全に私情であり、逆を言えば命令次第では何だってするという事だ。使いやすい手駒になる。

「クソッタレオークと戦うなら任せてください、その……カルバドスとかいうヤツ」
「軽く捻じ伏せて見せますよ」

バーボンを一気に煽ればとん、と音を立ててグラスを置く。なお一杯目であるが既に酔いが回っているようだ。
又聞きであるために件の狩長オークについては不明瞭な情報も多く、名前すらも正確に把握していないジョシュア。
運よく彼がこれまで戦ったオークたちが総じてカモであるという理由もあるが、逆にトロルのようなデカくてトロいアホなハゲという印象しかなく、
それは黒いオークの実力を一回りも二回りも過小評価している事の表れである、多分初見でぶつければアッサリ殺される。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 21:52:43.45 ID:1dTrQku4o<> >>12

「まあ、細かい策など張る余裕はないからな。ギルド依頼に紛れて敵の奥深くに突入だよ。
 抜け駆け、猪突は勇者の誉れだ。中々に素敵なものだな」

 平然と無茶苦茶な事を言うイムカである。
 もっとも、乱戦に発展しないのならば出る幕無しでその時は諦める。
 調査の機会を逃してはならないが、無理攻めはしない。スタンスとしてはそのようなところだ。

「それにまあ…策がないこともない」

 酒場の奥をチラリと見ると、厳つい目付きのドワーフが視界から引っ込んだ。
 監視されている。さもありなん。この動乱、火種を放り投げたのはイムカだ。
 ※オーク拠点を上奏したことで、この情勢を企図した疑いがかけられている。国家からしたら不穏分子もいいところ。

「何処まで身動きがとれるのやら。だな。状況次第だよ」

>>13

「ああ、まあ隠し道を見つけていてな。国軍には教えていないし
 軍団にとっては狭すぎてあまり役にはたたん。が、機があれば使えるな」

 どうやら国家にあえて上奏していない情報も握っているようである。
 この辺は、何というか誠実ではない。というより、イムカ自身も己の聖務を優先しているということだろう。
 利害が一致していないわけではないので状況を利用するというところだろうか。

>>14

【なお、半人が手に入れたミスリルの分け前は?】

「ザッケンナコラー!」「ズッゾコラー!」「ドグサレッガー!」「ワドルナッケンナコラー!」

 強面のヤクザな方々が、がま口財布の中身もろとも
 入手の瞬間に持っていっちゃったとかいないとか。
 残されたのは借用書の一部。

 ナ ム ア ミ ダ ブ ツ !

>>15

「…不安だ」

 なんというか、兵士としての才能はあるはずだし、
 スペックはそれこそ光るものがあるのだが、
 なんというか、なんだ。放っておくとあっさりやられそうでやきもきさせられるのだ。

「ああ、クソッタレオークの戦力くらいは伝えられるな。私は手も足もでなかった。以上だ」 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/09(日) 22:00:26.18 ID:ogTcc2V30<> >>16
「突撃・・・さすがにあぶなくなーい?」
何とも情けない顔をするアキレスであった

―――ギィ♪
なおベティちゃんはテーブルによじ登り 次なるツマミを失敬しようと画策している

「まぁあっちはイムカタンの自業自得ということで」
ロイの言葉で監視が薄れるのは まだ先の様だ <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/10/09(日) 22:01:51.84 ID:XJTsBcJq0<> >>16
「……ま、身ぐるみ剥がされなかっただけマシですね」

とはその直後の半人のセリフである
もう何というか慣れっこなのだ、ある意味不憫
さてはてそうして?

「……」

監視に対してはただチラリと一目の睥睨
ともあれ現状、それ以上出来る事はないのだ
<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/09(日) 22:03:29.52 ID:kXSXndcs0<> >>16
あって良かったよ。強引に敵陣を切り抜けるとか言われたら背中を刺さなきゃならなかった
【眉をひそめて話を聞き、出していた刃物を納める】
【どうやらイムカはイムカで別の事を企んでいたらしい。深く踏み入る気はないが】

手の内を明かさないのは良いことだ。役立たずの木っ端クソ兵士に気をやる必要もないんだな?


ところであの目、ああいう目を見ると無性に潰したくなる。お前が原因か?
トイレに行く時、誰かに見られてた様な気がしたんだが、お前が原因か?
【そそくさと隠れるドワーフを横目でチラリと見やり、声を潜めて尋ねる】
【同じ越境者故、何度か同行したりする事もあった。その都度視線を感じていたので些か不審に思っている】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/09(日) 22:06:25.20 ID:dLU1hfFko<> >>16
「またまた御冗談を」
「……え、…マジすか」

イムカが手も足も出なかったと聞かされれば、はははと軽く笑って流そうと。
されどこちらを見るイムカの表情が変わらないのを見れば、まさかと笑顔を引きつらせた。
ダメンズここに極まれりである。

「ま、カルバドスは置いといて……これから国ぐるみのドンパチが始まるワケだ」
「ここの情勢、文明レベルから見て明白だ、コイツは死体の山になる。わざわざ棺桶に脚を突っ込みたがるのは何故です?」

ここで引き起こされる戦争に傭兵として参加するのはジョシュアとてやぶさかではない。
されどジョシュアにはイムカの考えが判らなかった。この戦争にわざわざ参加するというコトは、越境者側にとってはメリットが少なすぎるのだ。
ハイリスクローリターンの典型とも言えるこの状況、背に腹を変えられぬといったシチュエーションでもない割には、どうしてこの仕事を選んだのかと。

イムカの個人的思惑が論理的思考からの逸脱を促している事はジョシュアにも予測出来たし、それにイムカの命に苦言を呈すつもりなど端から毛頭ない。
それでもこのヤマは戦闘経験の豊富なジョシュアにとっても、変わらず危険な仕事だ、さらにそのような強力な敵が現れる可能性があるとなっては尚更。
ジョシュアは彼女の意志を今一度確認しておきたかったのだ。部下として上司の理念を知ることは大いなる安心にも繋がる。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 22:18:57.64 ID:1dTrQku4o<> >>17-20

「私が関わると物事が必要以上に大きくなって迷惑だそうだ。酷い風聞だな」

 皆の目線に対しては、このようなことをシレっと告げるイムカであった。
 だから『惨劇』などという不吉な二つ名を与えられるハメになるのだが。

「越境オーク…情報が少なすぎる。今後の事も踏まえて取っ掛かりくらいは掴んでおきたいんだ」

 それが本音であった。オークの越境精度が妙に高い。それが気がかりだったのだ。






<> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 22:19:10.17 ID:1dTrQku4o<>  −−−−−−

【全員対象】

 2日後、冒険者ギルドにパーティごとに整理され、傭兵として、組み込まれることになる。
 正規軍そのものは重要な要衝、橋頭堡の多くを確保しており、
 冒険者は概ね、穴の補填と攻め手の補助的な役割となるのだが。

「まあ、と言っても、冒険者/傭兵の多くは功名心の塊だ。
 多くはスピアヘッド(最前線)に放り投げられるし、それはギルドも了承済みだ」

 捨て駒として使い潰す…というと語弊がある。
 それこそ、自爆兵士として爆弾胸に抱えて吶喊しろなどという非人道的作戦があるならば、
 冒険者ギルドは国家の要請とはいえ、それを断固拒否するくらいの権限はある。

【が、功名のチャンスと、あくまで志願制で公募できる権限があるならば、
 ギルド側に冒険者がスピアヘッドとなることを拒絶するわけにもいかぬのが実情でもある】

 この数日は木材、衣類、鉄材、武器の特需が大いに湧き上がり、国家を潤したという。
 万が一負ければ莫大な負債となって帰ってくる。負けるわけにはいかぬであろう。

 −−−−−−−−−

【行軍…そして――】

 国家から派遣された傭兵指揮者(監視者でもあるか?)の
 都市を襲われた義憤やら正義やらの長ったらしい口上も終わり、
 行軍する森の奥、不自然に開けた場に、木と石から組まれた砦が見つかる。

【櫓、鉄条網、堀まである雑多で荒いが、マトモな防衛陣地だ】

「グウウオオオオオオッ!!」

 オークの角笛が鳴り響き、ムチで撃たれたゴブリン達は叫びながら持ち場についている。

 ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!

 対して、こちらの陣地では太鼓の音。軍楽の音が鳴り響き、士気高揚を訴えんとする。
 正規軍に所属しているわけではないのだ。今回の役割はシンプル。突撃し、死体を踏み越え、敵に肉薄する。
 正規軍からすれば、楔でも撃ちこめれば上々、死んでいる間に自軍の攻め手を勧められれば善しというところだろう。

【使い捨てにされる?という非難は的外れだ。ここに居る者の多くはそれを承知している。
 もちろん、想像と現実の差異に膝折れる者もいるだろうが…】

「初撃の激突だけは、避けようが無い。初っ端で死ぬなよ。流石に犬死にも程がある」

 イムカ自身はこの雑兵としての配置に面白みすら覚えているのか、覇気を滾らせ常のポーズをとっていた。

 ドンドンドンドンドンドンドン!!

【太鼓の音のリズムが早くなる。突撃の時は間もなくだ】
【周囲の傭兵は剣にキスをしたり、ロザリオに祈ったり、鉄兜を閉じたり。様々】
【足場の悪い山岳/森林地帯。騎馬はない。堂々たる歩兵の一斉突入だ】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/09(日) 22:29:10.75 ID:ogTcc2V30<> >>21-22
さて 戦いが苦手であるこの男もまた戦列の最前線にいた
だが大規模な戦争は一度や二度ではない すでにこの空気にも浮足立つこともなかった…が

アキレス「凄いことになりそうだなぁまったく」
革鎧にメイス そしてスリングショットをもったアキレスは最前列で溜息をついた
これからどれだけ死んでどれだけ生き残るか

そしてロイは今頃どうしているか この戦いがどうなるか 全く見通しが立たない

―――ギィ!!
「あぁ 俺にとって越境はグラフィティを鍛える為なんだ 戦争で死ぬなんてまっぴらごめん 生き残るぞ」
背中のベティと握手を交わし メイスを構える

「足を止めるな 後続に踏みつぶされる 切っ先に注意しろ 自ら串刺しなんて御免だ 注意しろ すべてをとにかく注意しろ・・・!」
脚に力をみなぎらせ 突撃の時を待つ <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>sage saga<>2016/10/09(日) 22:30:36.30 ID:XJTsBcJq0<> >>21-22
「それはもう、心得ておりますとも」

角笛と太鼓の旋律が空に昇り、歩兵達の軍靴の足踏みは大地を揺るがす
いつもは賑やかな鳥や、小動物や、虫達といった健気な存在
彼らは全てこの大乱嵐が吹き荒れるのをじっとただ待つ事しか出来ない、その身と息を静かに潜めて

半人は大掛かりな戦に参じた事は多くはない
戦争経験自体はそれなり以上ではあるが、大半が部類分けすれば局地戦なのだ
ヘルメスの靴を唸らせ、赤刃を既に左手に
右腕はタクトめいて振るっていた、半人のナナメ後ろ上空には六の虚刀が舞浮遊している

「……皆様も、ご無事で」

まぶたを閉じて、太鼓の音色に鼓動を感じる
それは脈々とうち、やがて頂点を迎えるであろう
半人は一番槍を取るべくして即座に駆け抜けるはずだ
それがひとよりもずっと頑丈にいれる、自身の役割だと知っているから <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/09(日) 22:35:57.70 ID:kXSXndcs0<> >>21-22
(((こいつ自覚出来てないな)))
【イムカの言葉にジト目を向け、エールをグビグビ。だがその後の言葉には目を閉じる】
越境オーク……。出来れば二度と出くわしたくなかったがな
闘争好きの蛮族共め、死にたがり殺したがりの気狂いめ、時代錯誤なんてモンじゃないぞ、まるっきり……


【作戦当日。前線兵の中にソーマタージはいた】
【コートの下、色褪せた革製戦闘ジャケットの上から着込んだ革鎧を撫で、落ち着かない野犬めいて周囲を見回す】
ウープス、周りの方が良いもの着てるじゃねえか、あの店主覚えとけよ

そっくり返すぜ、その言葉。なんでちょっと楽しそうなの、初めての遠足にはしゃぐ子供かよ
【鬨の声が上がる。フードを目深に被ったソーマタージの目は、鋭く危険な殺意を湛えた物へと変化する】

行くぞ前線豚共、戦争だ!
【突撃の合図があれば、周りから一拍遅れて動き出す。異常があっても前の傭兵が、自身も気付かない内に肉の盾となってくれるだろう】
【足場の悪さもなんのそのと、器用に駆け、目的地へ急ぐ。戦場に長くいても良いことはない】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/09(日) 22:37:37.94 ID:dLU1hfFko<> >>22
「Tip of the spear(槍の矛先)か……皮肉だな」

”槍の矛先”という言葉は軍隊に於いては兵士を鼓舞する為の意味合いを持つ。
スピアヘッドへと送り出される兵士達を眺め、ジョシュアは自嘲めいて呟いた。

最初に切り込んだ矛先を一気に喉元に突きつけようと、思わぬアクシデントに戦線が瓦解する事がある。
向こう見ずなままではそれらを乗り切る事は出来ない。されどそれを決めるのは戦地にて戦う前哨兵。
他ならぬ自分達、”残りの一押し(Tip of the spear)”なのだと。

結局戦が始まってしまえば、戦略など想定通りに物事が進んだ際にしか効果を発揮せず、頼りとなるのは矛先の鋭さなのだ。

「……もっとデカい武器を持ってくりゃ良かったな」

流石にライフルでは軽装が過ぎたか、と。弾薬もそれ程多くは残っていない、ペイロードが増加する事が幸いか。
軽装になった分、副兵装として手にした幅広の曲剣は白兵戦用の軍刀だ。特殊な合金製の、軽量で堅牢なものである。
鎧越しに斬りつけたりしない限りは、数人斬った所で切れ味は落ちないだろう。刺突をメインに運用すれば斬りつけるよりも長くもつ。

鬨の声が上がればまずは銃弾を温存するコトを選択したのだろう、サーベルを抜き放ち右手で構え、
イムカに追従、後方をカバーしつつ、一方でいつでもハンドガンを抜けるよう左手は温めている。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 22:44:17.23 ID:1dTrQku4o<> >>23-24

 ドンドンドンドンドンドンドン!!

『オッオッオッオッオッ!!』

 太鼓、掛け声、金属音、膨れ上がり暴発寸前の士気、
 怒り、諦念、熱気、功名心、復讐、殺意、愉悦、悲観、何もかもがない交ぜだ。

「「「「「「 突 撃 ィ !!」」」」」」」

 轟音!咆哮!後方より突撃を援ける正規軍からの火矢支援!
 それを水で塗らした敵の木盾が防いだり、壕の内部で悲惨なる延焼を生み出したり。

【揺れる視界、敵に迫る己、追い立てる味方!待ち構える敵陣!
 どれだけ脳裏でイメージしようが、本身の戦場は常にカオスに沈むが道理!】

>>23-24

 砦から放たれる投げナイフと矢の雨。
 全ての刃にはゴブリンの糞を練り合わせた独特の猛毒が仕込まれている!
 軽装でコレに刺さったものから、次々に倒れ、味方に踏みしだかれるか遠くない絶命のみが待つ。

【アキレスとベティ、タェンティースにもそれらは降り注ぐ!】

 そして上方にのみ警戒すれば、

「ギシャアアア!!」

 低く掘られた壕より、顔を出したゴブリンによる槍衾が待つのだ!!
 軽挙な兵ほど、これで串刺し刑となり、罰たる死が与えられる!!

 −−−−−−−−−−− <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 22:50:14.57 ID:1dTrQku4o<> >>25-26

「突破するぞ!!」

 降り注ぐ矢を回避あるいは掴み取ってその場で棄てながら、イムカも突撃を続ける。

「「「ギャアアアアアアアッッス!!」」」」

 一斉にゴブリンの群れが壕から顔を出し、雑多な武器を持って迎撃に踊り出る!!
 集団に纏わりつかれ、喉や腹に刃を突き立てられたものから無残な死が与えられる!!

「ギイイイィイイ!!」

 狂奔に駆られるかのごとく、目的地へ急ぐソーマタージの前方にも
 10を越えるゴブリンが群がって襲い掛かる。

【ゴブリンが10体というより、10体ゴブリンという群体として扱うべきであろう】
【切り伏せることだけならば容易であるが…】

 ソーマタージとジョシュアの視界には見えるだろうか。
 ゴブリンそれぞれ、首に竹筒のようなものをくっつけており、それには紐が付いていて――

「――自爆兵士部隊かッ!!」

 接近戦は極めて拙い。何人がこれに気付ける。そして、対処できるか?

【ソーマタージに迫る自爆ゴブリン群体。イムカもジョシュアもその傍を駆けている格好だ】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/09(日) 22:52:16.26 ID:ogTcc2V30<> >>27
「ッ!!」
突撃の言葉と共に駆け出す 立ち止まることはそれすなわち死である
そして砦から何も仕掛けてこないことなんてありえないわけで

「ベティ!!」
―――ギィ!!

背中をよじ登ってきたベティを両手でつかみ頭上に掲げる カキンカキンと何かが当たる音がするが ベティの甲殻はそれを悉く弾く
そして次なる障害槍衾

「デモンレッグ!!」
蒼い霧を出し跳躍 その穂先を踏みつけ全身

「ぃよいしょぉぉぉぉぉ!!!!」
槍を構えたゴブリンの顔を 思い切りけり飛ばそうとする <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>sage saga<>2016/10/09(日) 22:57:00.39 ID:XJTsBcJq0<> >>27
「……」
(虚刀の全ての操作を無機的に行いつつ……!)
(目の前の敵をわたしが払う……!!)

出来るはずだ、と歯を噛み締める
それは無機と有機の乖離的操作、己が体を半分に分けしかし本質的には純に一つ
矛盾した思考ではあるがそれでも、半人が試すべき事柄なのだ
これを行う事が出来なければ羽化する為にこの身を覆う琥珀色の殻は破れないし、その場合は死ぬだけだ

「……イヴィアっ!!」

叫ぶと同時、虚空の刃は幾何学模様を描き半人の上空を乱舞
降り注ぐ矢の大半を打ち払い、或いはへし折り受け止める
そして半人の目前、迫った槍衾

「じゃ、まぁぁっっ!!」

横薙ぎ一閃、槍を斬り払いそして迫る一本を握りその膂力で持ち上げ釣られるゴブリンごと振り回し投げ捨てる
無論無傷とは言えない、しかし戦況に影響を受ける程の傷がないのは重畳だ
微かに混入した毒素も、一定を超えなければ半人の体を流れる血ともオイルとも付かぬ液体の作用により無害化されていく <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/09(日) 22:58:53.10 ID:dLU1hfFko<> >>28
「コミッサー、あれッ……!」

脇を駆け抜けた自殺隊に一瞥をくれて、彼等に装着されたものが爆薬であると瞬時に看破した。
軍人のカンである。このような戦法は使い古されたモノだ。現代世界に於いても、未だに使用する国がある程である。
ソーマタージ一人に全ての処理を任せるのは厳しいだろう、ジョシュアは躊躇うことなくクロークの下のコンポジットベストに手を滑らせた。

「チィィッ!!、オイ、ソーマッッ!!」
「貴重な弾薬(タマ)だ、無駄にしてくれんなよッッ……」

取り出したのは攻撃型手榴弾、爆発による殺傷を主とし、破片の飛散が少ないタイプの物である。
ソレを即座にピンを抜いて安全レバーを飛ばし、手のひらの中で2秒ほど”温めて”から、ソーマタージへと向かうゴブリンの決死隊へと投げつける。
続いてゴブリンの軍勢に向け拳銃で7発射撃、スライドストップを避けて即座にリロード。
後はソーマタージを信じ、イムカに追従し前進。彼が死んで弾薬が無駄にならないことを祈る。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/09(日) 23:03:34.66 ID:kXSXndcs0<> >>28
殺せ!殺せーッ!!
【声にならない叫びを上げ、突っ走る。騒乱と混沌の中を駆け抜けようとする】
【視界の端にゴブリンに嬲り殺される者が写り、それも人混みに見えなくなる】


何!?自爆!?これで二度目だぞ襲われるの!
【叫びながら懐から真鍮製の瓶を取り出し、中の液体を手に掛ける】
【瓶の中の液体──高アルコール度数の酒はソーマタージの左手を、手袋を濡らす】

俺ならやれる!やれるぞ畜生ッ!!
【指を伸ばし、銃の形を作る。指先がギシギシと音を立てて変化し、短い針めいた触手を生やす】
【手ブレを押さえる為に添えた右手に、自前のオイルライターが挟まれる。その火は彼の左手を燃やす!】

【燃え盛るダーツと化した触手弾は、向かってくるゴブリンの首を、竹筒の様な物を狙って何度も何度も放たれる】
【爆発するのなら炎は効くのだろう、多分。互いが近い混戦の中で電撃を使うのは危険なので、これしか手段がない】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 23:07:10.90 ID:1dTrQku4o<> >>29

「ギャアアッ!!」

 蹴りに首を圧し折られて倒れるゴブリン。
 既にアキレスの後方は敵と味方の大量の死体。
 だが、それを見てはならない。死者に引きずり込まれる。

【正規軍はこの突撃で多くの情報を得ていることだろう】
【殆どがゴブリン…これは報告にあった胞子から増える持ち込まれた<^イプ】
【そして、前線にオークの姿が無い――防御布陣こそ大したモノであるが…
 敵に近隣のグリーンスキンを併呑する時間がなかったことを意味している】

>>30

「グギャアアアアアアッ!!」

 槍の穂先ごと切り飛ばされ、あるいは掴まれ、投げ飛ばされるゴブリン!
 この派手な活躍に後方の傭兵達の指揮も大きく向上する。
 やはり、この時代の戦争は特異な戦士の力量が及ぼす影響は大きい。

>>29-30

≪000011001110101≫

 混戦の中、浮遊するサーボスカルがイムカの動向と乱戦の中で集合地点を知らせる。
 半人は電子音声を解読できるだろうし、アキレスには何故か解るベティがいる。

≪000111010101≫

 後方では布陣とリスクを十分に計算し終えたトクシュブタイからなる正規軍の強襲が始まっている。
 乱戦とさらなる勢いに飲まれる前に離脱を図るべきであろう。

【集合地点は敵砦のほど近い壕の一つだが、実は隠し道が存在する】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 23:13:35.29 ID:1dTrQku4o<> >>31-32

「ゴブリンは大量の戦争資源か。なるほど、いい使い方だ」

 ジョシュアの手榴弾が炸裂し、爆裂と共にゴブリンが5体ほど肉となり散らばる!
 生き残りはソーマタージに殺到するが、異質極まる射撃攻撃に、
 首の竹筒を貫かれ、彼を攻撃圏に捉える前に爆裂を起こした!!

「よし、処理は完了だな。…こちらの突撃隊(アキレス&タェンティースとは別)は、ほぼ全滅か。
 動き易くはなったが、あまり運はなかったようだ」

 自爆ゴブリンの効果は劇的であったようで、後方では爆裂音と叫びが相次ぎ、
 部隊士気は著しく落ちた。イムカ達は突出する形となったが、これは行動の自由を得られたということもある。
 遊兵化しているのだ。敵も味方も乱戦になかで殆どこちらに注意を払わなくなる。

「目的の壕に飛び込むぞ。そのまま隠し道で内部に潜入する!」

 散発的に放たれる矢を凌ぐことが出来ればスムーズにたどり着けるだろう。 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/09(日) 23:18:05.90 ID:ogTcc2V30<> >>33
―――ギィ!!
「どうしたベティ!!」

敵前線深く切り込みながら 何かを受信したベティに確認を取る


―――ギィ!!ギィ!!
「おk!! 合流するって伝えといて!!」

―――ギィ!!
ベティがスカルに合図を送る そしてアキレスは後ろを振り返ることもなく駆け抜けるだろう <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/09(日) 23:22:42.59 ID:kXSXndcs0<> >>31>>34
【ジョシュアの援護に黒焦げになった親指を立てて応えると、その後を追う】
【爆発に巻き込まれるのは避けれたが、左手は無惨な姿となってしまった】
クソ、また張り替えなきゃ……
【走りながら焦げた表皮をベリベリ剥がせば、血とオイルで白黒に染まった内骨格が露わになる。まだ動く、この戦いには支障無し】


俺の今ので周りの連中の運を吸い取っちまったかな?まさかな
合点承知の助、このクソ矢を凌ぐのは自分でやってくれよ!
【息絶えた適当な兵士をサイボーグの怪力で持ち上げ、立たせる】
【弓矢を防ぐ盾とする。毒が塗られているらしく、まともに受けるとタダじゃすまなさそうだ】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/09(日) 23:24:12.48 ID:dLU1hfFko<> >>34
「腐る程居やがるからな、アイツらは……ッ」

愚痴を零すようにして、ワザとゴブリンの死体を踏みつけ、イムカの背後を監視しながらやや後ろ向きに走り抜ける。
全員を相手取っていられる程に悠長な戦場ではない。ひとたび足を止めれば瞬く間に無数の矢に身体を貫かれるだろう。
自分やイムカを標的とする敵だけに応戦し、それが離れれば深追いする事はない。

「弾幕が濃いな……、クソ、さっさと抜けちまいましょう」
「ここはヤバすぎる、あの矢に当たった兵士を見ましたか?痙攣してた……ありゃただの矢じゃねェ」

降り注ぐ矢を避けるようにして木陰へと潜り込み、僅かな射撃の合間を縫って塹壕の隠し路へと前進してゆくジョシュア。
その際に足元に倒れ伏した見方を一瞥、大した外傷も無く膝に一発矢を受けただけだというのに、口から泡を噴いて痙攣している。

ジョシュアはその光景を見て、漸く矢に付与された恐るべき追加効果を悟ったようであった。
前時代的な戦法だが成る程、確かに”こういった戦争”に於いては、毒や汚物に塗れた武器は極めて効果的だ。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>sage saga<>2016/10/09(日) 23:24:14.08 ID:XJTsBcJq0<> >>33
そして敵陣の只中に突入、矢の嵐の台風の目
周囲に敵姿大量確認、無機と有機の再融合!
前蹴り、胴体を蹴り抜いた
逆袈裟、二つに斬り分けた
右裏拳、顔面を打ち潰した
そのまま右手を振るい六の刃を低空飛行、高速に回転させ薙ぎ払う

「……?」
「成る程」

サーボスカルに頷いて見せる
だがしかしその際に視界に映るのは戦嵐の阿鼻叫喚
多くの兵達がゴブリンと戦い、散りかけ或いは散り果てている姿
戦争なのだ、当然の事、全ては覚悟の上である
だがしかし、

「……ちっ!」

壊滅しかけている小隊に襲い掛かるゴブリンの一団に奇襲!
小隊の残存戦力とは六の虚刀と赤刃を持ってして攻撃を仕掛ける半人とで挟撃の形となり、殲滅を果たす

「……」

思考の中、やや、焦りが先行している
小競り合いに長く身を置き過ぎた為、合流地点への集合が微かに遅れているのだ
半人が離脱を試みるそこは、既に狂気狂乱に支配されつつある修羅の庭

「遅く、なりました……!」

結構な数の傷を負い、それでもなんとか壕へと飛び込む
間に合ったかどうかの確認は後回しだ <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 23:36:50.04 ID:1dTrQku4o<> >>35-38

【全員対象】

「クソ矢か。言いえて妙だな。…戦死者の数は酷いことになりそうだ」

 が、この地獄のような一幕ですら、正規軍の消耗は殆どあるまい。
 冒険者ギルドは己の役割を全うしたといえる。生き残った者はランク上昇とそれなり以上のマネーを以って、
 報われることは間違いあるまい。おそらく、国から勲章も得られるのだろう。多くの屍の上で。

 −−−−−−−−−

 時折こちらに飛ぶ矢を回避し、櫓のゴブリンを射殺し、
 壕に突入すれば速やかにその場に布陣していたゴブリン群を皆殺しに。

「さて、ここか」

 壕の中の血と内臓と糞尿の匂いにも無表情と保ったまま、
 木杭と石による重厚なはずの砦の壁に触れれば、亀裂が入ったようにギィ…と開く。

「ゴブリンが出入りするために勝手につくった抜け道だな。まあ、楽に内部に入れる」

【おそらく、半人が到着できたのはこのタイミング。タイムスケジュールにやや遅れ、が、 特にイムカは咎めない。
 織り込み済みでもある。感傷は命取りだが、無ければただの殺すだけの人形だ】

 −−−−−−−−

【砦内――】

 少数のオークの怒号と、多数のゴブリンの狂乱。早くも内部に潜入されたとは思っていないのだろう。
 第二波であるトクシュブタイの凄まじいまでの突撃対応に四苦八苦といったところだ。

「防衛陣地の見事さと比較してのこの混乱…どうやら相当に想定外だったか」

 敵に足りなかったのは時間であろう。もう少し時を許せばどうなっていたかを考えると空恐ろしいが、
 イムカが焚き付けた国家の素早い報復戦は吉と出ていた。

「奥に進もう。何かあるといいが」

【現在、内部に潜入している格好となっている】
【途中。何かしらの置き土産を砦に設置するのもアリだろう(イクサを援けるための工作)】 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>sage saga<>2016/10/09(日) 23:48:24.26 ID:XJTsBcJq0<> >>39
「……」

半人も半人で、必要以上の謝罪はしないしそれを気に病む様子もない
多分この作戦に参加しているメンバーの全てが半人がどの様な性格であるかを知っているし、故にそれがこの様な戦況に於いてどの位に脆く危ういかも然りであろうからだ
悪臭に微かに顔を顰め、首に巻いた黒布で鼻元を覆う

「ふぅむ……」

この様な場合、半人が取れる手段としては多くはない
爆薬や罠の類を持ち歩かず、即席に効果を発揮出来る程高性能なモノを作り出せない事が災いしている
故にその役割の大半は超感覚を用いての索敵に移行していた
なんなら味方陣方面の壁を蹴り抜いたりはするだろうが、無手勝に行えば危機を招くだけと知っている
来た道と同じ様な……つまり後から正規のルートで砦に突入した味方が奇襲される危険性を孕む……抜け穴が無いかくらいは探してみる <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/09(日) 23:50:00.89 ID:kXSXndcs0<> >>39
クソ、臭ェな。クソ臭い……フフッ
【何かに触れたのか、一人で笑って嗅覚センサーを切る】
【実際には血の臭いもするのだが、その辺は無視した】

ガキの頃、こういう抜け道作って遊んでたっけな。ガキと言っても高校生の頃の話さ
【抜け道に口笛を吹き、さっさと入ろうとする。殿は他の誰かが勤めてくれるだろう】
見えないからって変な所触るなよ


【聞こえてくる騒音に顔を顰める。不快か、或いは愉悦か】
【ソーマタージの前を歩く人間は、後ろから嫌な音が聞こえてくるだろう】
【胃の中に隠した爆薬、鋼糸、その他諸々。吐き戻しているのだ】

オイ、足元に気をつけろよ。バカみたいに脚を上げて歩くんだな
【所々に爆薬を仕掛け、鋼糸を張り巡らせる】
【鋼糸により起爆した爆薬に巻き込まれるか、或いは勢いが乗ってれば身体を断ち切られる寸法だ】
昔こういう話あったっけな。木の間に張った糸でバイクに乗ったライダーの首が飛ぶんだよ
この話はまた幕間にしてやろう。…何かあるといいってか、ないと困るな <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/09(日) 23:53:03.28 ID:dLU1hfFko<> >>39
「火薬庫がありゃ、そこにC4爆薬をプラントできます」
「ただ、タマも爆弾も先の任務で殆ど使っちまったから、もうこれしか残ってないんすよ」

腰のポーチからジョシュアが取り出したのは高性能プラスチック爆薬。遠隔で起爆でき、レンガ大のそれは見た目に見つかりづらい。
破片が発生しない為、完全に衝撃波でのダメージが主要なソースとなる上、一つしかないのでどのシチュエーションに用いるかで大きく生存率に関わる。
単体では攻撃型グレネードを少し凌駕するだけの火力しか発揮できないが、モノを破壊する力に優れているので、様々な使い方が可能だ。

「グレネードも残り一つ……モンスターキラーになる兵装は大事に使わねェと」

火薬庫に仕掛けて起爆すれば大きなダメージを建物に与えられるし、ブリーチングチャージ代わりに扉に仕掛ければこじ開けることもできるだろう。
イムカの助言があればそれを加味し、無ければ自分のミソで考えるだろう。また最終判断は現在の周囲の状況によってまた変わる。
付近の火薬庫の有無、扉を突破するシチュエーションはあるか、重厚な装甲を持つ敵は?それらを分析し、慎重に使用しなければならないのだから。

「しっかしクッセェな、鼻が曲がりそうだ」

こんな地獄を経験したのはいつ以来であろうか、少なくとも越境を経験しなければ、このような状況に何度も陥る事も無かった筈だ。 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/09(日) 23:56:05.83 ID:ogTcc2V30<> >>39
「本当に戦争ってのは嫌になる もっとハッピーになれないものかね?」
ゴブリンの抜け穴を潜り抜け 砦の中に入り込む

ここで細工をすることは無かった いやできなかったというべきだろう
ロイであれば様々な罠を仕掛けるところであるが それだけのスキルを持ち合わせていなかった

「んで例のターゲットってどこにいるんだろ?」 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/09(日) 23:59:22.31 ID:1dTrQku4o<> 【全員対象】


「(>>43)ハッピーか…アレを見てもそう思えるか?悪趣味だが現実だ」

 途上、破壊工作を続けながらも敵陣奥深くへと踏む込む越境者達。
 そこには色々なモノがあった。もちろん、それはオーク・ゴブリンからなるグリーンスキンに
 人類が敗北すればどうなるかという縮図である。

【貼り付け台には犯され、矢の的となった女性の遺体が野ざらしとなっていた】
【生きたまま火に放り込まれた子供の遺体があった】
【食料として備蓄されていた奇妙な肉があった】【骨で組まれた家具や台座がそこかしこに並んでいた】

 オーク…というよりこの悪趣味な享楽の痕跡はゴブリンによるものだろう。彼等のアートだ。
 連中は卑しく、臆病だが、弱い者にはとことん残酷で容赦が無いという習性があった。

「強奪されたマテリアルが無いな。もう持ち去られたか?となると、敵主力はここには…この世界にはもういない?」

 その酸鼻極まる光景に対しては、イムカは眉根一つ動かさなかった。
 聖務は全てに優先する。軍人らしいドライさでもあるし、磨耗した人間性の表れでもあった。

>>40

 超感覚で図れば、砦内の正規ルートには趣向を凝らした悪趣味な罠、逆撃の抜け穴が多数設置されていることが解るだろう。
 が、それを味方に知らせる術はあるのだろうか。

>>41-42
「ハイスクールなんぞあったのか?君の世界には」

 イムカも手持ちの黒色火薬とワイヤーを使ってソーマタージ同様にトラップを設置するのであった。
 途中、ゴブリンに持たせる自爆竹筒の保管庫もあったので、そこにはジョシュアにC4を仕掛けてもらった。

<> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/10(月) 00:00:26.16 ID:fuAc42m+o<>  −−−−−−−−
【オークの越境手段】

 そうして、越境者達はついにそれを見つけることになる。
 二つの顔を持つ木と骨で組まれた猛々しい神像。オークシャーマンがそれに呪いを与えると、
 その神像…ポータルは徐々に大地に沈んでいく。

【越境者達はその神像を視認すれば本能で察せられるだろう。
 己が裡に刻まれた越境の傷。それが等しくうずくのだ。オークの神像…ポータルは正に大海原の中の灯明のようである。
 これをもし、あらゆる世界で強くイメージできる背景があるなら…意識してその世界への移動が可能となる】

「…判明したな。連中、来訪した世界に越境の楔を魔術的に打ち込んでいる。その技法を確立している。
 極めて精度の高い越境を可能とした…この世界も資源世界として食いつぶすつもりだったか」

 そうなると、ここでポータルを地中奥深くに隠されるのは極めて拙い。
 ポータルの一部でも回収できれば、分析にまわすこともできるが、
 ここで隠蔽を完遂されれば、魔術系統や材質の調査が出来ないばかりか、
 今後もこの世界のこの国は強力なオークの餌場として何度も蹂躙されることになる。

「…食い止めるぞ。…シャーマン1、護衛オーク…重装2!!」

【今ならばアンブッシュが可能!ここで真価を発揮される前に決着できれば最上!!】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/10(月) 00:13:27.68 ID:5cqWJP9l0<> >>40>>44-45
「え ここに罠? おっけーい」
さて タェンティースからの情報で色々と危ない罠があることが判明

ならば取り出したスプレー塗料で危険を促す注意書きを素早く認める
見ている暇がある者は少ないかもしれないが それでも一役ぐらいにはなる筈だ

「ああいう悪趣味なのをなくすためにも 俺はもっとビッグにならなきゃならないわけよ
 俺のアートが認められれば あんな悪趣味なんぞやめてみんなグラフィティに走るぜ」

極力その悪趣味なアートは見ずに強がってみせる
自分の目標は見失ってないはずだ

そして現れた 越境の楔を打ち込まんとするオーク共

「ッ!!」
まずは突撃 狙うはシャーマン と見せかけた陽動
自分の力が相手にとって未知数であるならば シャーマンを狙わんとする自分は 最優先で止めねばならぬ障害とみなされるはずと見たのだ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/10(月) 00:18:32.11 ID:L1HvRmkX0<> >>44-45
俺をアマゾン出身だとでも思ってたのか?あるよ普通に
まあ校内風紀はお世辞にも良いとは言えなかったが…。なんで銃持った警備員がいたんだろうな
【再びのジト目を向けながら。ついでに自爆竹筒を一本くすねる、念の為だ】


ポータル、あれか…目当てのモノは
【何処とはハッキリ言えないが、身体の一部が疼く。フードの中で白髪が逆立つ】
【以前孤児たちを飲み込んだPA兵たちのポータル、あれと似た様なモノなのだろうか】
なんで豚共がこんな高尚なモノ持ってるんだ?自分達の血で魔法陣でも描いてろ

護衛の片方を殺る。残りはお前らで分け合えよ
【小さく囁くと、刀を抜いて構える】


死ねや、死ねや、歩き回る陽炎。何も遺せず、何も出来ず、素ッ首落とされるが似合いだ
【首の周りに回された腕が発光する。限界ギリギリまで集まった電力が、人工筋肉に力を与える】
【酸素供給機の下で噛み締めた歯は、力を籠めるのと、攻撃のその時まで抑える為】

イイイヤアアアァァァーッッ!!
【轟ッ!壮絶な叫びと共に、握られた刀が振るわれ、投げ飛ばされる!】
【薄く電気を帯びた刀は、回転しながら宙を切る。空中に残像とスパークを残し、赤い円盤と化した刃は護衛オークの首を切断しようとする!】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/10(月) 00:19:18.38 ID:sBqNHHdUo<> >>45
「……」

”ありふれた風景”ってカンジだ、と。
ジョシュアは凄惨な光景に同じく眉一つ動かさず、それを自分達とは全く無縁な者であるかのように捉えているのだ。
事実そうであり、戦場にて繰り返される惨劇――略奪や強姦、殺戮そして尊厳を踏みにじるかの行為の数々。

それらの矛先が自分の仲間へと向けられるまでは、ジョシュアは平然としてそれを眺めていられるのだろう、
数多の世界に於いても従軍を続けた身にはその光景はもはや飽食気味であり、眉を動かす程の人間性も失われてしまっているのだから。

「了解、その為のコイツだ」
「ポータルの状態は……問いませんよね?」

クロークの下に隠し持っていたレールライフル、コイツが本命だ。それを取り出し、左腕の上に乗せるようなスタンスで構える。
体軸=照準、銃の構えのスタンスの一つ、CARシステムの腰撃ち状態にも似たコンパクトな構えで狙うのは勿論ポータルだ。
破片でも残れば上々、と地中へとめり込みつつあるその境界目掛けて、マガジン内の45発全てをフルオートで発射。

――青白い閃光と、そしてローレンツ力によって引っ張られた弾丸がレールと接触しマズルから燐光を噴出!

越境者達を巻き込まぬよう、その攻撃は誰よりも先に可及的速やかに、銃を取り出すのとほぼ同時に行われた。
イムカにポータルの状態を、ダメージの可否を聞くのは射撃が終わった後の事だ。
悪戯めいた笑み一つ、首だけ半ば振り返って、それから視線は直ぐオークの方へと戻った。

「さァて、ライフルは弾切れだ」
「お前らは……お望みのミスリルで相手してやんよォ……ッッ!!」

アナログな革のスリングを通した近未来的な造型の銃を背中側へと滑らせ、肩のナイフシースから小さな月光、エクソダスを抜き放てば構え。
右手で逆手に握り、左腕は軽く開いた防御型のスタンスだ。攻撃をいなすのにも、銃を抜き放つのにも使える。
仲間の越境者達が一通り行動を済ませれば、残り物か若しくは最も重点的にカバーすべきを護りに向かう。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>sage saga<>2016/10/10(月) 00:19:29.85 ID:DF3LHrp40<> >>44-45
「……」

半人はそれらの愚劣であり悪辣の極みを尽くされた被害者達に対して物理的に何をしてやれる事もなかった
ただ祈るだけだ、回収してやるのには時間がなさ過ぎる
罠や抜け穴の類を発見すれば破壊を、そしてそれが不可能な場合はアキレスの注意書きに頼る
もしそれが読み取る事が出来ず最初に気がつく事がなかったとしても、二度目以降となればその統合性を見抜く事が出来るはずだ


そして到った彼等の呪詛の場

「……全く持って危険極まる……」
「飛び込みます、支援を」

二言目には既にその姿はない
味方よりも敵に近い位置から届く声だけの存在として、半人は駆け抜けていた
その背には排熱パネルから飛散する黄金色の魔力粒子の翼が羽撃き、虚空の刃が追従している

「……あらく、」

刀身に刻まれたルーンが仄かに明滅
半人の魔力と反応し魔力が螺旋を描き乱舞
内蔵ジェネレイターアクティブ、破壊エネルギーの奔流光が爆発的に周囲を照らし尽くす
目標1ポータル、目標2シャーマン
ポータルへ唸る破壊エネルギー、あわよくばシャーマンを巻き込む事を狙う剛撃である!
この世界に対する恩義、そして過ごした時間と接した人々
それらを想えば半人の体は手傷による稼働の阻害の全てを無視する事が叶う
この体のなんと軽々しく動く事か、そして万感の思いを持ってして振るう事が出来る!

「レェェェェムッッッッ!!!」 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/10(月) 00:34:08.58 ID:fuAc42m+o<> 【全員対象】

「効率よく…だ」

 初手、アキレスの吶喊。シャーマンとオーク重兵の注意がそちらに向く。

【アキレスへ、バトルアックスが振り下ろされる】

 が、その素早い動きこそが命取り。ソーマタージの投擲刃がそのそっ首を叩き斬った!
 さらには、ポータル自体はジョシュアのレールガンとタェンティースの破壊的エネルギーフィールドが襲い掛かる!

「ギィイイイイイイッ!!」

 オークシャーマンは即座に己が身とポータルを護るために結界を貼ったが、
 それは結果的に最悪の悪手となった。結界は恐るべきローレンツ力とネメシスフォースウェポンにより、
 一瞬にして砕かれ、その身は蒸発!ポータルは砕けるも素材形状の殆どを残す結果!

「ガアアアアアッ!!」

 残ったオークが激昂に任せて襲い掛かるが、後はもはや消化試合である。
 ジョシュアがその白兵格闘戦技による凌いでいる間に、イムカがその太い首を掴んで握力任せに引きちぎって終わった。

【アンブッシュ成功】

「…出来ればもうちょっと完全な状態が理想だったが」

 遠慮という言葉を知らないジョシュアとタェンティースをジロリと睨みながら、
 それでも、上々の状態で砕けたポータルを回収。これでオークの重要物資を入手したことになる。

「では我々の個人的なミッションは終了だな。ジョシュア、やれ」

 イムカも簡易スイッチを入れる。当然、砦内で巻き起こる爆裂と混乱!
 混乱の中m動く敵もソーマタージのトラップの餌食、突入する味方は罠ポイントに気付き易くなるよう工作済。

「…さて、これで終わりだな。この国への恩も返せた。帰還しよう」

 怒号と爆炎が次々に巻き起こる地獄絵図の中、トクシュブタイの勝利を確信したイムカは、
 皆を一瞥して、作戦の終了を宣言するのであった。

【ではココマデー!!】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/10(月) 00:46:47.91 ID:sBqNHHdUo<> >>50
「……う゛」
「すんません……」

イムカからじろりと睨まれれば、先ほどの威勢の良さはどこへやら、肩を竦めて小さくなって。
きっとそれは隣のタェンティースも同じような事なのだろう。
二人は一見正反対なようであって、本分的な性質では非常に似通っているのだから。

「(このクソ野郎、お前が力入れすぎるからだろォがッ!)」
「(俺に任せりゃ根元からヘシ折ってやったモノをよォ……)」

タェンティースに小声で呪詛を送りながらナイフをシースへと仕舞い、
されどそれはペットの喧嘩のようなもので、仲間割れに至るような重篤なものではない。
ある種のチームワークの、現れ方の一つなのかもしれない……?

「あいよ、ボス」

取り出したスイッチの、トリガーを人差し指と中指でぎゅっと握れば、カチリと響くスイッチの押し込まれた音。
直後に砦は爆発、近くの火薬に誘爆して、さらなる被害を巻き起こしてゆくのが遠目に見える。

あの時、あの中に囚われていた虜囚たちは恐らく皆死んだだろう、いや、既に死んでいたのだろうか。
少なくとも最早ヒトとしての尊厳を取り戻せるような状態ではなかったのだろう。
なれば上りゆく黒煙がせめて天国への橋渡しになれば、燃え盛る業火が無念を、恨みを焼き尽くさんことを
それを願いつつ、ジョシュアは踵を返したのであった。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>sage saga<>2016/10/10(月) 00:51:35.84 ID:DF3LHrp40<> 半人の周囲が陽炎る
排熱が周囲の景色を歪ませているのだ
白く煙る吐息を付いて虚空の刃を送還する
赤刃を一度見やって、鞘に納めた

>>51
一方半人、苦笑はしているモノの態度としては萎縮の気配はほぼない
己の役割を全う出来たと誇りに思っているし、何よりこの国に対する恩義を返す事が最大目標なのだから
ある意味では他者との共同意識の希薄さというか、その行動の独自性を露呈している
とはいえ全く悪びれていないかと言われればそれもまた違うが

【半人は軍属ではない】
【そして大義の名目のもと動いている訳でもないのだ】

「あら、そうでしたか?」
「……でしたら次からはもう少し、迅速な行動をお願いします」

嫌味っぽく清々しい笑顔を浮かべる事が出来た

>>50
「……あー、一応、録画した映像があります」
「あとで組み立ててみます……?」

目視による録画が行われていたのだが、それと組み立てられるかは別問題である
そもそも魔力的概念で建造されたのならば尚更の事である
苦笑ながらに頬を掻き、大切に仕舞い込んでいたメダリオンを取り出した
ダルマアーマーの呑気な顔がデカデカと刻印されているそれを見れば自然、ここでの出来事があぶくの様に想起される

「……お疲れ様でした、これでなんとか……」

同じくして、世話になった地への感謝を少しでも伝えられたかなと誇らしげに頷くのであった

//お疲れ様でしたっ、またよろしくお願いしますー <> 『Z級のサメを追え』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/10(月) 21:43:37.22 ID:4KiUGOTSO<> ――某地球型世界 アメリカ合衆国西海岸! フロリダ州はマイアミビーチ!

燦々と照りつける太陽。
青い海、白い砂浜。若者がゼリーのカクテルで酔っ払い、レゲエのリズムで踊る陽気な海。

「……だが、そんな甘い幻影は捨てろ越境者共!」

……それが今や
血と骸の浮かぶ海、身体が半ばから断ち切られた金髪水着美女。
そして炎上する戦車、装甲車。無残を遂げる米海兵隊達。

こんな惨禍を引き起こしたのは何なのか?
その正体こそは、三億年前より蘇りし悪魔のサメ『フライグ・フォートレス・シャーク』なのであった。
地元の勇士達の力では勿論、合衆国の誇りである海兵隊ですらこのサメの前に敗れ去った。
では、アメリカはお終いか? 正義のアメリカは、強いアメリカは、こんな災害の前に膝を屈するのか?

否! 断じて否である!

この非常事態に立ち上がった、学会の嫌われ者『キャンベル博士』はついに完成させたのだ。
あの恐ろしいサメを退治するにたる戦士を、はるか異世界から呼び出すその装置を!

「という、トンチキな理由で今我々はいます。あ、博士が登場するシーンは恐らくもうないゾ」

「安い映画みたいだと? 同感だが言うな。私と一緒に越境したのを呪え。私はトンチキ世界に飛ぶクセがあってな」

……さて、この浜辺にいるのは黒い、ステレオタイプな魔女の格好をした子供にしか見えない少女だ。
あとは君達越境者だけである。無人なので気にすることはないといえばそうかもしれないが……。
いるべき人がいないような違和感が君達にはあるかもしれない。しかし、それが解決されることはないだろう。 <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage<>2016/10/10(月) 21:52:50.91 ID:xY97/5jvo<> >>53
「嗚呼、酷いものだ」

深く、深くため息が吐かれる。
血と、炎とで赤く染まった砂浜を見て?残念ながら、こいつはそれには高翌揚している。
きっと、元の陽気な砂浜には全く無関心だろうが。

「全く、この上なくおかしなところに飛ばされたものだ。博士を出せ、滅多刺しにしてやる」

日差しが流石に暑かったのか今は長袖シャツの初。チェーンとかついてるしセンスは相変わらずだ。
やや不機嫌。いじっている真っ二つの水着のおねーさんの鮮度がよくないのもイライラの原因だ。
舌打ちをして、金髪のおねーさんを海にリリース。血は吸えなかったようだ。残念。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/10(月) 21:54:55.27 ID:L1HvRmkX0<> >>53
幻想、妄想、安らぎ、戦場にはどれも必要無い。俺は平気だが他の奴らはどうかね?
【クツクツと笑い、朱に染まった海と他の越境者の方を見やるソーマタージ】
【筋肉質な肉体(肉襦袢)とカラフルな水着、サングラス、小脇に抱えたサーフボード。海を満喫するスタイル!】

言っちゃなんだが、安い映画みたいだな。タコと融合した鮫とか頭が二つある鮫とかいないよな?
【ウケたかを確かめもせずに、着ていたものを脱ぐ。肉襦袢の下から、何故かいつもの薄汚いコートに包まれた体が現れた】


任せろ、今日はスペシャルゲストも連れてきた。鮫と悪人殺しでこいつの右に出る者はいないぜ
【来るんだよ!と肩を掴まれ、魔女の前に引っ張り出される人物】
【青い中華服と白い面を被ったその人物は、力無くフラフラとよろける。既に照りつける太陽にグロッキー状態だ】
…最悪囮にはなるだろう <> 『Z級のサメを追え』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/10(月) 22:03:09.27 ID:4KiUGOTSO<> >>54

「言っただろ。もう多分出てこないぞ」

すでに自棄になっている魔女はケラケラ笑う。
何やら悪魔のサメについて知っている素振りを見せていた『スティーブ』もサメのおなかの中だ。
対抗手段をもっているような口ぶりだった『エフェンベルク大佐』もサメに殺されている。
サメの封印手段を持つということを発言していた『グリーン牧師』はサメを見るなり大変じゃと叫んで駆け出してから戻ってこない。

「というわけで、我々でサメ退治をするんだ。わかったかね吸血鬼のお嬢さん

小さな魔女は、その身に似合わぬ程武骨なライフルを手に、忌々しげに海を見つめている。

>>55

「そのためにその面倒くさそうなおめかししたのか? 難儀というかアホだなお前さん」

格好と早着替えについては、そんな風にザックリ斬って捨てられた。
彼女の口ぶりは、彼女の見た目ほどかわいいものではないのである。

「おい、夏の太陽がお嫌いそうだが平気なのかそいつは」

「サメに食われるなよ。後が面倒になるぞ」

こうしている間にも、あの恐ろしいサメは君達を狙っているかもしれないのだ。
少なくとも、向こうに認識されていることは確かなのだ。 <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/10(月) 22:10:39.14 ID:xY97/5jvo<> >>55
「ボクも大丈夫だ。おいしい血があればそれでいい」

果たして、サメの血はおいしいのか?
……どうなのだろうか、知る人はもういないらしい。
早着替えについてはノーコメント。暑さにやられている。
>>56
「腹の中からお送りします。ってことかい?」

自棄になりきれてない初はまだ溜息。
クソッタレ、と言わんばかりに戦車の大砲だったものを海に不法投棄。水切りなんてできるわけがない。

「はぁ、まあ構わないけどね」

溜息を吐きながら兵士の死体に歩み寄る。銃器でも探しているらしい。
なんだかんだで、殺る気はあるようだ。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/10(月) 22:12:34.42 ID:L1HvRmkX0<> >>56
こう言うのは楽しんだ者勝ちなんだよ。こんなクソみたいな仕事回しやがって
【エンジョイアンドエキサイティン、と着ていたものを丸めて何処かに投げ捨てる。サーフボードは砂浜に突き立てた】

あー…実はこいつ人見知りの激しい被虐待児でな
態度にキレた叔父さんに顔も腕も全身余すところなく根性焼きされて素肌を晒したがらないんだ
『…フォローになっていない』
【ボイスチェンジャーに歪められた中性的な声で抗議すると、面と顔の隙間にストローを差し込んでスポーツドリンクをちうちう】


『銃を撃って、自分を守るぐらいは出来る。……もっともそれ以上は、期待しないで欲しいがね』
こいつは狙撃、俺は斬り込み隊。いい関係だろう?考えた奴の脳味噌でジュースを作ってやる
【多少は回復したのか、背中に背負った突撃銃を構える人物──マンジュシャゲと、何処かから出したチェーンソーを唸らせるソーマタージ】 <> 『Z級のサメを追え』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/10(月) 22:23:17.45 ID:4KiUGOTSO<> >>57

「得意げに我々を呼び出してからというものの姿をみないだろ」

「つまり『そういう世界』なんだ。深く考えるな。飲まれるぞ」

そう、深く考えてはいけない。つっこんだら負け。
とにかく、サメをどうにかするまでは――!

「銃も効いたり効かなかったりするぞ。覚悟しろ」

とりあえず、アサルトライフルと予備弾薬ぐらいは拾えるようだ。

>>58

「残念ながら報酬があるかどうかも定かじゃないぞ」

「サメ災害からどうにか身をかわすぐらいに考えて赤字は覚悟しないとダメそうだ」

そう、迷惑な博士に呼び出され、そしてその肝心の博士は消えている!
なので、どこに迷惑料を請求すればいいのかわからないのである。

「そりゃ一度皮膚を全とっかえしてもらったほうがいいな」

人形並の実も蓋もない発言であった。
事実お人形なのだから仕方ない。

「まぁとりあえず、どうやらサメを相手するにチェーンソーは吸血鬼に銀弾並の存在らしい。よろしく頼むよ」

チェーンソーこそは神に選ばれし剣だ。
悪魔のサメとて一刀両断にできる……かもしれない。

――

さて、奇妙なまでに、おしゃべりができるレベルの静寂はようやく終わった。
海を震わせ、海中から空中に踊りでたるは――おお、見よ! 恐ろしき鋼のサメ『フライング・フォートレス・シャーク』である!
サメの身体側面の砲門(!?)が開き、砲身がにょきにょきと伸びると、一同に向けて一斉砲撃!
着弾地点で炸裂する榴弾である!

「……デタラメかあいつはー!」

魔女は魔術障壁を己にかけるが、他者に回す余裕は無い!
さて、この開幕砲撃にどう対処するべきだろうか? <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/10(月) 22:31:35.29 ID:xY97/5jvo<> >>59
「………」

アサルトライフルを拾い上げる初はもう無言だ。
全てを諦めて、サメにぶつけることを決意した。ということと捉えてもらって構わない。

―――

「なんだあれは?どこの国が作った」

鋼のサメを見て呆れる初。あれは間違いなく自然災害じゃない。人災だ。
こんなもの、氷の槍が通じるかどうか―――
なんて思っていたら、砲撃が迫ってきた。

「クソッ……サメというのはこんな兵器の俗称だったのか!?」

自然発生の人外は地を駆け、砲撃をなんとか回避する。
左手に構えたアサルトライフルを守りながら、辛くもといったようだ。
さて、ライフルを拾ったはいいが効くかどうか……
つまり、捨てるかどうかを思案している。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/10(月) 22:34:22.82 ID:L1HvRmkX0<> >>57
『……鮫の血って飲めるのか?』
【思わずスルーしそうになった素朴な疑問。投げかけずにはいられない】

オイ、肉襦袢の下にコート着てるんだぞ。おかしいだろ?全く……
【こちらはこちらでブツブツと不満気。面倒臭い男だ】


>>59
『顔とか、そういうものを見られたくないだけだ。本気にしないでくれ…』
【ついでに人形らしい言葉にも頭を抱える。マトモなのは僕だけか状態】


来るぞ……来んなよ!なんだアレ!?
【素っ頓狂な声を上げ、唖然とした表情で砲門を見上げる】
【咄嗟にサーフボードに手を伸ばす辺り、完全に混乱まではしていないらしいが】

イヤーッ!
【サイボーグの怪力で持ち上げたサーフボードを片手で振り回し、榴弾を防ぐ!】
【一発受けるごとにボードは破砕し、気がついたときには団扇にもならない程の小ささに】
ウープス。グワーッ!
【足元に榴弾着弾!爆風により宙を舞う!】

【マンジュシャゲの方は鮫の姿が見えると同時に、なるべく離れたところへ逃げた】
【逃走ついでにばら撒かれた小銃弾は天文学的確率で榴弾に当たり、直撃は避ける】
『グワーッ!』
【が、近場に着弾し、襲い来る爆発にやはり宙を舞う】 <> 『Z級のサメを追え』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/10(月) 22:41:47.43 ID:4KiUGOTSO<> >>60

「おい、そっちいったぞ!」

魔女の杖(ライフルである)から放たれる氷の弾丸は、サメの装甲によってはじかれてしまう。
その程度の攻撃どれほどのものか、とサメは氷室に向けて大口を空けて突っ込んでくる。
その牙の鋭さと硬さはは見た目以上であるだろう。
どうにかしなければこのまま丸呑みだ!

>>61

サメは氷室に向けて突っ込んでいる!
うまくいけば、高度だけの話でいえば吹っ飛んでいる最中の二人にはチャンスかもしれない?

【サメの意識は現在、氷室に限定されている】
【また、大口をあけて丸呑みする体勢だ。その他の兵装(!)はノンアクティブと見てよさそうだ】 <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/10(月) 22:50:19.91 ID:xY97/5jvo<> >>61
サメ戦前のことだ。

「赤くてドロッとしてたら飲めると思うよ。多分」

目を背けながら答える。飲んだことはない。当然だ。
だが、あんなものが出てくるなどこのときには夢にも思わなかった。
>>62
「はははっ!ボクを丸のみにする気かい?食うのはいいが食われるのは勘弁だよ!」

どうやら、銃弾はダメらしい。装甲越しでは。
つまり、手に持ったこれは鉄くず。ただのゴミでしかない。
まず、手に持ったライフルを適当に迫るサメに投げつける。
バックステップで追いつかれないようにしながら懐から一丁の拳銃を取り出し、両手で構えた。
『シュトラーフェ』、吸血鬼殺しのために作った銀弾を放つ拳銃だ。
ただし、威力は拳銃のそれではない。
砲、と言った方が適切だ。

「銃弾を召し上がれッ!」

轟音。銀弾が銃口から吐き出される。
狙い通りにいけば、サメの口にのみ込まれてその口内に刺さるであろう。
しかし、威力が絶大ということは反動も絶大ということ。
反動で初は吹き飛ばされ、地面に転がった。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/10(月) 22:50:23.51 ID:L1HvRmkX0<> >>62
…!チクショーッ!!
【手足をバタつかせるソーマタージ。横薙ぎに振るわれた右手から何かが伸びる。先端を槍めいて尖らせた触手だ】
【うまくいけば鮫に取っつき、なんとかして殺す。いかなかったらその時はその時だ】


『ああああああッ!!』
【宙を舞うマンジュシャゲの面、右眼の辺りから怪し気な光が漏れる】
【数秒の間を置き、マンジュシャゲの眼前から射出されるのは黒ずんだ握り拳大の数個の隕石!】
【当たれば小爆発を起こす隕石は、砲弾じみて鮫に飛んでいく!】 <> 『Z級のサメを追え』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/10(月) 22:57:11.02 ID:4KiUGOTSO<> >>63-64

『――■■■!』

サメの口内に銀弾が突き立った。
それは飛行中のサメの巨体を揺らし、怯ませることに成功したのである。
さらに――

――ソーマタージの伸ばした槍めいた触手が、サメの腹を突いた。
装甲により阻まれ、刺さることはなかったが、とにかくサメを揺らし、体勢を崩したのだ。
そしてそれにダメ押しするように――

マンジュシャゲの放った隕石が強かに当たる。
甲高い金属音を響かせ、サメは飛行状態を保てずに海中にへと転落する。

「……やった、と言いたいところだが」

「サメの本来のテリトリーに逃げられた、とも言えるな」

どうするべきか、と魔女は嫌がらせ程度に海面に向けて氷の弾丸を放つが、効果は薄そうだ。 <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/10(月) 23:04:27.97 ID:xY97/5jvo<> >>65
「やれやれ、高かったんだぞ?これでまだ殺せてないのか」

銀弾の損失を嘆く初。相当高かったらしい。
まだミスリルでなかっただけましというものか。

「で、どうするんだい?追撃戦か?海の中へ?」

敵にとって優位な海に飛び込むなんてばからしい、なんて思いながら海を見つめる初。
海の中で槍を作ったらどうなるのだろう、なんてことも考えていた。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/10(月) 23:08:35.95 ID:L1HvRmkX0<> >>65
硬ッ!?グワーッ!
【触手槍が防がれる。強固な守りに舌を巻いていると、重力には逆らえず落下!】
【砂埃が舞い上がり、砂浜に人型の穴ができる。気が狂ったかの様な光景】

『ぐえっ!何でこんな目に…』
【落下したのはマンジュシャゲも同じだった。こちらは受け身をなんとか取れただけマシか】
【突撃銃は弾切れだ。舌打ちをして銃を捨てると、他の越境者の元へ向かう】


オキシジェン・デストロイヤーとな持ってないのか?
相手のホームグラウンドで戦うとか御免だからな
【BANG!BANG!腰のホルスターから引き抜かれた小型拳銃で、忌々しげに水面を撃つ】
勿体ねえ!けどスッキリ <> 『Z級のサメを追え』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/10(月) 23:15:40.11 ID:4KiUGOTSO<> >>66-67

「……あそこで意味ありげに無傷で浮かんでいる漁船に乗り込んで海に乗り出すのは避けたいな」

恐らく、ここにいる半分は死ぬ。
それぐらいNG行動である。しかし、サメを倒さねば帰れないかもしれない。

「仕方ない、引きずり出すか。私は無防備になるから、どうか頼むぞ」

ライフルのストックを砂浜に突きたて、呪文を詠唱していく。
詠唱が中盤に差し掛かったところでストックを肩に当て、銃口を空中に。
銃身には白い霜がはりついていき、薄氷色の魔方陣が十重二十重と銃口に浮かび上がり――。

「――!」

巨大な氷塊が、海にへと発射される。
跳ねた水しぶきがそのまま氷の粒になるほどの低温であり――。

『――■■■!』

サメが思わずまたも空中に躍り出る程度には巨大な衝撃と水柱を生じさせたのである。
今度は背中から機関砲がせりあがり、一同に向けて弾幕射撃を形成しながら、ゆっくりと高度を上げていく。 <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/10(月) 23:25:43.83 ID:xY97/5jvo<> >>68
「……やれやれ、」

はあ、と溜息をもらして両腕に槍を形成させ、魔女の前に立つ。
覚悟はできた。何でもかかってこい。

「今度は――なんだ?」

ガガガガガッ!
連続で放たれる銃弾。水しぶき。
その中で、銃弾を初の両腕の槍は弾く。
時折体を掠めるものはあるが、致命傷は防いでいく。
ついでに、魔女に向かう銃弾もまた弾く。できる限りではあるが。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/10(月) 23:29:19.74 ID:L1HvRmkX0<> >>68
ありゃダメだな。船ごと食われる
ア?引きずり出す?冗談はよし子ちゃんだぞ……
【煽る様に声が高くなり、すぐに戻る。感嘆とも、呆れとも取れるため息】
彼女の初めてを奪う相手は大変だな


【チェーンソーが唸りを上げる。ガワを縄やらなんやらで固定される!】
イイイィィ………
【片手で持ち上げられるチェーンソー。激しく回転する刃は、獲物を求める肉食獣の如く】

……ヤアアアァァァッッ!!!
【上体を捻じ切らんばかりに回転させ、数歩踏み出す。壮絶な叫びと共に身体が戻され、腕が振るわれる。チェーンソーは、投槍じみて飛んだ!】
【薄く発光する腕から投げ放たれたチェーンソーは、そのミサイルめいた勢いで鮫の胴を突き抜けんとする!】
【機関砲の掃射による砂煙で、ソーマタージの姿は見えなくなる。砂塵の中から白い血が飛び散った】

『イヤーッ!!』
【マンジュシャゲが掌に何かを書き、砂浜を打ち据える】
【魔力によって生成された、薄い赤色のガラスめいた壁が、砂を撒き散らしてせり上がる】
【それは機関砲数発で破砕してしまうが、その間に魔女を突き飛ばしてでも、その弾丸から彼女を守ろうとマンジュシャゲは飛んだ】 <> 『Z級のサメを追え』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/10(月) 23:37:15.37 ID:4KiUGOTSO<> >>69-70

「悪いがこれでも未亡人で――ね!」

ソーマタージの軽口に応じる余裕はあった魔女だが、続く弾幕射撃の対処が間に合わない。
氷室の氷の槍と、マンジュシャゲの編み出した壁が彼女を護り、突き飛ばされたことで掃射の範囲から外れる。
しかし、魔女の援護が一手無くなることも同時に意味していた。

『――■■■!』

本当にチェーンソーはサメに対する対抗策であったらしく、銃弾も砲弾も弾いたサメの強固な装甲を易々と貫いた。
投槍めいて投擲されたチェーンソーはサメの腹部をつらぬき、背から抜ける。
もんどり打ってサメは飛行能力をたちまちに失い、砂浜に墜落――!
――しかし、まだ死んではいなかった!

『■■■――!』

サメの両側面が開き、キャニスターが顔を覗かせる――ミサイルだ!
自爆じみたミサイル攻撃をがむしゃらに一同に向けて敢行する暴挙に及んだ! <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/10(月) 23:43:46.55 ID:xY97/5jvo<> >>71
「しぶとい――ッ!」

墜落し、それでもなお更なる兵装を展開するサメを見て一言。
チェーンソーでも今度購入するか迷っている。

氷結を全身に広げ、氷の鎧を纏う。そして、ミサイルが初に着弾する。
爆発によって上がった煙。そこには――

「流石にミサイルまではつらいな。だが、もう終わりだろう?」

所々焼き焦げた服を纏う初が、両足で立っていた。
これで自爆してくれていることを、強く願っていた。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/10(月) 23:47:52.01 ID:L1HvRmkX0<> >>71
【砂煙の中から現れたソーマタージは、全身を白い血に染めた無残な姿と化していた】
【直撃したところは少ないが、体の表面は所々が削ぎ落とされ、内部を露わにする。ジョイント一本で繋がっていた左腕が千切れて落ちた】

マジで効いたよ!?無茶苦茶だ!
【砂浜へ堕ちる鮫にガッツポーズ。しかし何か不服そう】
なんで俺がツッコミやってんだよ!こう言うののためにマンジュシャゲ連れてきたのに!


【鮫がミサイルを展開、すぐさま駆ける。狙いは先程開けた傷口!】
シイイィィィィ!
【背後に着弾したミサイルか爆発する。衝撃波が身体を裂く】
【血を流しながらソーマタージは疾る。体内を荒らし尽くし、殺そうと】
その心臓、貰ってやる!!

『あいったー…げ、マジで…!?』
【突き飛ばし、倒れた姿勢から起き上がるマンジュシャゲ。その脚からは、掠めた破片により血が流れていた】
【中華服の裾から拳銃が飛び出し、握られる。ミサイルを撃ち落そうと、雄叫びと共に我武者羅に弾が放たれ、乾いた銃声が響き渡る】 <> 『Z級のサメを追え』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/10(月) 23:57:54.70 ID:4KiUGOTSO<> >>72-73

最後の悪あがきというべきミサイル攻撃は、しかし効果は薄かった。
氷室には氷の鎧で弾かれただけでなく、そもそもマンジュシャゲが迎撃していたのだ。
そして、自爆めいて放たれた至近弾も――ソーマタージを殺傷するには至らなかった!
ソーマタージがチェーンソーで出来た傷口を広げ、内臓を破壊し、心臓を潰した。

「あいたた……くそ、多分、それで正解だ……」

あの恐るべき『フライング・フォートレス・シャーク』の瞳から光が消えうせた。
そしてその鋼の肌は何事もなかったかのようになくなり、単なる鮫肌にへと変わる。

「……」

君達の耳に響くのは、歌であった。
それは聞き覚えがあるものだろう。
とにかく、君達の認識上の『人気の有るアーティストの』『結構売れたヒットナンバー』が聞こえてくる。

「……エンドロールが流れ始めた。取り残されるとどうなるかわからんぞ」

そして、視界の端に白文字で高速に下から上に人名らしきものがスクロールしていく。
同時に、君達の身体が何となく透け、ブレてきた。越境の前兆である。

――そうして、その名曲のサビぐらいの部分で、君達は越境し、このトンチキな世界から逃げることに成功するだろう。
報酬らしき、金に輝くメダルと共に。

【メダル――『サメ退治の専門家』を贈呈。金色(無慈悲なようだが鉄に金をメッキしている)のメダル。サメにフィルムがまとわりついた意匠をしている】 <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/11(火) 00:04:44.51 ID:42k8xy7So<> >>74
「…………結局この茶番はなんだったんだ?」

どうやらサメは無力化されたらしい。どうして鉄がサメ肌になれる。
そして響き渡る歌。いよいよ映画だ。

「はぁ?エンドロールだと?ボクらは映画の世界にでも越境したとでもいうのかい?」

体が透ける。越境の兆候だ。どうやらこの茶番がようやく終わったらしい。
全く理解ができないままだ。
次はまともな世界に越境したい。
この出来事を経て、初はそんな願望を手に入れたのだった。

Fin <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/11(火) 22:31:02.54 ID:VjJvzvbA0<> 【1920年代 合衆国!】

空前の好景気に沸く大量生産・大量消費時代!
経済は未曾有の発展を遂げ、文化は伝統を破壊し、新しい価値観に上書きされていく。
形式・装飾よりも実用性こそが尊ばれ、第一次世界大戦の恐怖の反動として刹那的な軽薄さ・猥雑さに人々は没頭する!

設定は前スレ>892の物を世襲

事の顛末はその人に任せるとして ロイはこの世界に置いて密造酒 ムーンシャインの製造に乗り出した
酒造りのノウハウが一時的に低下し 質の悪い酒が平気で出回るこの世界(そのおかげでカクテルという概念が生まれたのだから一概に悪いとは言えない)
そこでドワーフ由来の確かな品質の蒸留酒は人気を博した

だが新しい商売人というのはいつの世も疎まれるものである 特に自分たちの飯の種は食い荒らす輩というのは・・・


【ロイの密造酒製造場所】
「♪〜」
今日も今日とて醸造ししアルコールが生まれた元麦汁を蒸留器に流し込む これを火にかけ 蒸気を冷水すれば 雪のようにピュアな蒸留酒となる
一行はロイを手伝うという形で製造所にいる

さて その製造所に向かってくる自動車の音が聞こえるだろうか? <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>age saga<>2016/10/11(火) 22:38:19.68 ID:4XnPv3iP0<> >>76
「酒、なぁ……」
「……あぁ、これは何処に運べばいい?」

猫の獣人は腕を組み、その様子を見ていた
完成した蒸留酒を入れた木箱を持ち上げ、その行方を訪ねる

「まぁ……そう、な……コーヒーがないと知れば私もこの位はやるかもしれない」

結構な手間である
しかしそれをかけてでも尚、嗜好品というモノは作る価値がある
需要は決して消える事がないのだから
多分同じくらいコーヒーに対して情熱的なイリーとしては、下戸ではあるが何となく予想がついた

「……ん?」

ふ、と耳が動く
この周囲に車が来る事は少ない
ならば来客と、それも招かねざるそれと予測するのは自然な事だ
そっと外の様子を伺ってみる <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/11(火) 22:56:19.63 ID:VjJvzvbA0<> >>77
ロイ「そっちに纏めて 上から藁束をかぶせて隠してくれ」
イリーに支持を出す

なおこの世界は大っぴらに剣を持つことが禁忌とされており また胴着のようなアジアンテイストなものも非常に目立つ
しかもまだジーンズやシャツのような肌着で外を歩くような文化もない そのような世界でイリーはどのような姿でいるだろうか?

ちなみにロイは革靴にスラックス 袖を捲ったYシャツにベスト そしてハンチング帽とこの世界の労働者スタイル そして仕込み杖といった武装である

そっと外を見るイリーには 一台のトラックが向かってくるのが見えるだろう そして運転手の顔は殺意に満ちていることも

そのトラックは 製造所の正面入り口にツッコミ 派手な音を立てて止まる そして荷台に乗っていた兵隊5人が 武器やら拳銃やらを手に降りてくる

敵「ぶっ殺せ!!皆殺しだ!!」
敵「俺たちに盾突いたことを公開させてやる!!」

ロイ「チッ 質で勝てないからって逆恨みを・・・!」
臨戦態勢をとるロイ すでに戦闘を回避することは出来ない <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>sage saga<>2016/10/11(火) 23:06:17.57 ID:4XnPv3iP0<> >>78
「ん、わかった」

よいしょ、と運んで藁で覆う
彼女のしなやかな筋肉は半人程の馬力がある訳ではないが、それでも常人よりは余程上を行く
出で立ちはこの作業場ではいつもの拳法着を着用していた
流石に外に出る時は別であるが、その時もヒラヒラスカートにドレスアップというモノではなく男性用のスーツを好んだ
気恥ずかしい以上に、動き易いモノを選んだ結果らしい

「……ロイさん、来るぞ」
「トラックだ、速度は落ちない、正面から突っ込む気らしい」

足早に作業場の隅に立て掛けておいた錫杖を手に取る、ついでにテーブルの上の空の酒瓶もだ
そして男達が雪崩れ込んでくれば機先を制する為にそのうちの1人目掛けて振り被り、酒瓶を思い切り投げつける
<> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/11(火) 23:07:37.33 ID:jO9K0JRLo<> >>78-79

「MOVEMOVEMOVEデス!」

 そんなマフィアに混じって【NO MORE WORK】のTシャツにデニムショートパンツ。
 申し訳程度に時代合わせたのか白にボルサリーノ帽。そして顔を覆うガスマスク!

【手に大きな水鉄砲を持って降車、暴れるぜヒャッハー!】

 何か混じっていた。いつの間にか。
 なお、敵兵隊諸君も、コイツ何?であろう!

「マフィアの掟はリスペクトとナワバリ!うーん、アンビバレンツデス」 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/11(火) 23:14:38.46 ID:VjJvzvbA0<> >>79-80
ロイ「そのようだ 来るぞ!!」
正面入り口が破壊され 雪崩れ込んでくるマフィア連中 とそこに混ざってるバカヤロウ

ロイ「モンブラン5つ!! スイートポテトタルト5つ!! クッキー1ダース!!」
よく分からないがとりあえず叫ぶ 後はわかるよね?

気を取り直してやってきた兵士に酒瓶を投げ付けるイリー それは1人のマフィアの頭に当たり液体をぶちまける

なお中身は高純度の蒸留酒 純度は96%

そして兵隊は拳銃を発砲し ロイは近場の酒樽を盾にそれをやり過ごしている

ロイ「えぇいクソ!! やっと利益が出てきたのに!!」
などとほざいています <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/10/11(火) 23:23:15.07 ID:4XnPv3iP0<> >>80-81
「……なんだあれ」

全くもって奇怪な服装の兵士に戸惑い、まぁしかし直様アレだと気付く
ロイの買収交渉もあり、上手く事が運ぶだろうなと思案し敵勢からは除外

「手伝わせて貰った身からするとな……」

バカスカ撃ち抜かれ中身が溢れる酒樽
違法手段に染まっているとはいえ複雑な思いだ
蹴倒したテーブルの影に身を低くして隠れていて、大きく呼吸
吐息に闘志を混ぜて周囲に四散させ、縛り付けの魔法を行なった

【自分より戦闘意欲の弱い者を金縛りにかける効力を持つ
 ただイリーはこれを余り得意とせず、通常は闘争本能の低い相手を動けなくするのが精一杯】

その効力の程は定かではないがともあれ、素早く飛び出し拳銃の嵐を避け或いは錫杖で防ぎ近接を計る
叶えば攻撃をとするが、不可能ならば囮として活動するまでである <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/11(火) 23:27:25.45 ID:jO9K0JRLo<> >>81-82

「これでもくらえデス」

 銃弾に混じって水鉄砲からプシャーっとロイとイリーに向かって放たれるのは、
 納豆エキスを混ぜた水…臭っ!!

【ねばねばベチョベテョと酒樽に着弾する汁!臭っ!!】

 なお、この特異な臭いに周囲のマフィアさんがどう反応するかは知らん。
 そもそもコイツ誰だ!?

【ここで原始人っぽい密造酒野郎から恐るべき買収工作!!】

「乗ったデス!」

 一瞬にして決断!サムズアップ!
 クルリとマフィアの方に銃口を向けて、高圧力で納豆汁を顔面をターゲットに噴射!臭っ!! <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/11(火) 23:35:05.16 ID:VjJvzvbA0<> >>82-83
ロイやイリーの方にも納豆汁がブジューっと飛んでくる

なお醸造もしているこの場所で納豆菌を発射すると 酵母菌が死滅してお酒ができなくなるという阿鼻叫喚が待っています

ロイ「くせぇ!! α-12!! その臭い汁をやめろ!!」
まぁ買収が成功したみたいですし どうにかなるでしょう

α-12の納豆汁で怯みまくりの兵隊たち 殺気からピー音が止まりません
軒並み戦意が喪失したところでイリーの金縛りが発動 みんなまとめて動けなくなりました

ロイ「なんとまぁあっけない しかしこの匂いどうすんだよ…」
納豆臭に包まれた製造所 これは場所を変えなければと考えているようだ

ロイ「これもこいつらのせいだ α-12 こいつらに納豆汁のお代りをくれてやれ」
そして始まる納豆ぱーりー
<> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>sage saga<>2016/10/11(火) 23:40:18.48 ID:4XnPv3iP0<> >>83
「うわぁっ!?」
「……ぅっぷ……」

思わず咄嗟の回避、そりゃそうだ
しかし水は垂れる特有の軌道を描き完全にそれは叶わない
飛散する飛沫を微かに浴びればそれでも猫の獣人の強化された鼻に突き刺さる

>>84
「くそ……もう……!」
「……え? あ、あれ……?」

銃撃が止み、今だとばかりに飛び出て殴り掛からんとした矢先
なんだか皆んな動けなくなっている
ここまで上手く縛り付けが機能した事自体珍しく思わず何事かと目を疑った

<> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/11(火) 23:45:36.93 ID:jO9K0JRLo<> >>84-85

「アイアイサーデス」

 恐るべき裏切りにより襲撃はアッサリと決着!
 気分はまるで関が原の金吾殿である。その時、歴史は動いた。
 なお神経がザイルのように太いため罪悪感はゼロである。

【超至近距離で高濃度納豆汁をマフィア共にお見舞い。
 後は、簀巻きにして適当のどっかにポイすればいいか?】

「金男=サン、猫べち=サン…密造酒は連邦法で禁止デスよ?
 危ないビジネス!ダーティーデス!」

 そして、ここまでのハッチャケムーヴを棚において、
 何か正論ぶち上げ始めた。そう、一応、このトンチキは(企業)警察さんなのだ! <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/11(火) 23:53:49.73 ID:VjJvzvbA0<> >>85-86
ロイ「さぁて…こいつらマフィアっつーか マフィアの息がかかった製造所の輩じゃねーか ナルホド俺がシェアを奪うと思って先んじてというやつか…」
ピー音渦巻く連中を縛り上げてこの場にぽい トラックに無事な酒を積んで 納豆汁に浸かった酒はこの場に残す

ロイ「助かったよイリー 金縛りが効かなかったら もう少し苦戦していた まぁあっけない戦いだったのは・・・アレだ α-12が悪い」
時間遅いからね しかたないね

そしてなにやら自分のやったことを差し置いて正論をぶちまけるα-12 まぁ正しいんですがね あまり騒がれてもうるさいので

ロイ「追加でパンプキンプリン5こ」
買収しておきましょう <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>sage<>2016/10/11(火) 23:59:55.89 ID:4XnPv3iP0<> >>86-87
「先見の明はあったんだろうが……」

ロイの作る蒸留酒は恐らく、味の分からないイリーにさえ分かるほどに質がいい
ならば競合相手としては堪らないだろうなと頷いて見せる

「いや、大した事はしていないよ」
「……あぁ、甘いカフェオレも付けようか」

苦笑しつつ連中を縛り上げるのを手伝い、ついでに買収にも一手加えるのであった

<> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/12(水) 00:01:00.46 ID:9+u7YV3So<> >>87-88

「所詮は規制規制五月蝿い教会ババアが推し進めた悪法デス。
 律儀に守るほうがどうかしてマス」

 パンプキンプリンという単語を聞いた瞬間に、
 如何に禁酒法が現実に即していないかをとくとくと語り始めた。
 警察官とはいえ人間であり、当時、違法酒場に協力している者も少なくなかったのだ。

「で、金男=サン。こんな短期間に狙われるということは、
 かなーり上物のアレが出来上がりデスか?相変わらず無駄に多才デス」

 そして、酒とは人類の友である。切っても切り離せぬ。
 無粋な悪法なぞポイッチョして、誰だって美味い酒が飲みたい。真理である。

「猫ぺち=サンも一杯」

【クローントルーパー的テイスティング。出来上がっているものを一杯ぐびり。
 なお、スプロールにおいては酒はどうなっているかというと、色々と頭にバイオがつくものばっか。仕方ないね】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/12(水) 00:12:00.31 ID:o0uFoNrB0<> >>88
「まぁな だが俺とこいつらの酒はシェアが被らないと思うんだけどね」
理由は後述

>>89
「楽勝」
他のネゴシエイトもα-12と同じぐらい楽だったらと思うロイであった

「まぁね 雑味だけならまだしも この辺の粗悪なヤツはメチルが混ざってて危険
 だがおれの酒はクリアで安全 なお深酒のデメリットは自己責任ってね」

一緒になってグビリ α-12の酒はジンと呼ばれる酒

その辺の低質酒とは一線を促すクリアな舌触り
ほのかにジュニパーベリーの香りが通り抜けた

「マフィアや悪徳景観に卸してやったら随分喜ばれてね 高級品として上流階級に大人気
 闇酒場の一般人の手に渡るような者じゃないから きっとシェア喰い合わないと思うんだけど まぁ焦ってたんだろうね」

さて 一息ついたら撤収作業 と動き出した

//では〆で <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/12(水) 00:18:51.81 ID:9+u7YV3So<> >>90

「客層シェアがどうとかまでは多分考えないデショウね。
 新参者が上物を造っているってだけで襲う理由としては十分デス」

 この辺のパワーゲームはかなりシンプルかつ短絡的であるとα-12は説く。
 理路整然とした道理のもので物事が進むならば世界はもっと単調で退屈であろう。

「ドワーフ的素養デスカ?やっぱりあるにはあるんデスね」

 そして、見事によい酒を造ったロイに珍しく素直に賞賛。
 ほろよい気分でテメエが生み出した惨状の撤収を手伝うのであったとさ。

//乙乙〜 <> ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325<>saga<>2016/10/12(水) 22:34:35.88 ID:9+u7YV3So<> 【カノッサ機関】

 各世界を裏で、時には表でも操る想像を絶する巨大な組織である。
 いや、もはや組織という言葉で言い表してよい代物かすら怪しい。

 しかし、この巨大な機構(システム)ですら、肥大化に伴う宿命から逃れること叶わず。
 統制は失われ、各世界、各支部が独自の組織図を、あるいは伝統を育み、
 変質し、散逸し、時に忘却され、中枢(アクシズ)すらも機能不全となって久しく、
 もはや、カノッサ機関と呼ばれる機構の全容を把握している者は居ないのではないだろうか。

【そしてそのような状況に陥ってから永い年月が経過し、ひとつの事件が起こる】
【世界間の境界線の破綻と、それに伴う各世界のゲート接続である】

 これにより、これまで限定的であったカノッサ機関の各支部の連結が半ば強制的に取り戻された。
 それは、統制の回復を意味するものであったろうか。否、断じて否である。

【何せ辺境世界にあっては各支部はまさしく世界を支配する者共である】
【自然と育まれた文化、伝統、誇り、野心、渇望、相容れぬモノは多大、支部間で交わされるのは懐疑と敵意のみであった】

 闘争の風は速やかに、かつ激しく機関を荒れ狂った。闘争を目的とした闘争という救い難い状況も少なくなかった。
 ギャラエという科学者が齎した越境型クローンユニット:アラズァヘッドシリーズもその一翼を担った。
 幾つもの支部が崩壊し、吸収され、あるいは巨大化した。闘争を闘争が呼んだ。収まる気配は無い。

 −−−−−−−−−−−−−−
【スプロール:カノッサ・テクノロジー社】

「まあ、そうなれば、付け入る隙は多大にあったのだろうね。
 横槍を入れてぶん殴る。これは正に千歳一隅の好機だったといえる」

 誰かから差し入れされた駄菓子の箱を金庫に丁重に保管しながら、
 暗黒メガコーポ;カノッサ・テクノロジー社CEO ヨブ・バロウズは原因と経過を改めて整理していた。 <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/12(水) 22:49:15.05 ID:o0uFoNrB0<> >>92
「ついでを言やぁ 越境による莫大な利益を得るためにこの上なく邪魔だった
 殴る理由と手段があれば 後は一歩踏み出す勇気ってか?」

駄菓子に手を伸ばしてオイタを喰らった鈴虫が続く

「それでどうするよ? いい加減奴ら切りに行こうぜ 知ってんだぞ最近劣勢なんだろ いい死に場所じゃねぇか殺されに行こうぜ」
時はエーカーが総攻撃を仕掛けてくる少し前 まるで嵐の前の静けさの如き小康状態

「それともこの前みたく別のカノッサ襲って参加に収めるのか? それでもいいぜ オラ早く殺しに行こうぜ」
眼を爛々と輝かせ まるで菓子を強請る子供の用に死地を求める
<> ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325<>saga<>2016/10/12(水) 23:01:16.94 ID:9+u7YV3So<> >>93

「劣勢か。なるほど、確かに中々に予断を許さぬ状況ではある」

 カノッサ・テクノロジー社はこの世界――スプロールの暗黒メガコーポ群として、
 企業連にも名を連ね、多大な権益と戦力を保有している。
 また、虎の子のC.T.S.S.も遊撃戦力として、メガロシティを飛び回ってる状況だ。

【カノッサにありがちな個人の異能力と武力に頼みを置いているわけでもなく】
【また、暗然と暴君として君臨することによる歪とも無縁な…極めて組織らしい組織を構築している】
【カノッサ・テクノロジー社ですら、この状況である。果たして、各支部の状況はどうなっているのやら】

 →カノッサ機関全体に対してはどのレベルのアタックがかけられている?かけられる予定?(把握できる範囲で。

「待ちたまえ。彼等にどの程度の勝算があるのか…見極めたくはあるがね」

 重金属酸性雨が降り注ぐ常のシティにも、何やらピリピリとしたアトモスフィアを感じる。
 何より、やはり組織として巨大な分、反応という意味では後手に回らざるを得ない側面もあった。

【ここでの最悪の事態とは何であろうか?CEOの襲撃・暗殺による早期決着?
 もっともバロウズを戦力として見た場合、これは極めて困難な事案である】 <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/12(水) 23:13:47.76 ID:o0uFoNrB0<> >>94
エーカーは事前の偵察により様々な世界のカノッサの危険度をランク付けし
他世界との連携が取れていない事をチャンスに リスクの高い組織から全力で潰しにかかることとなっている

その第一歩としてエーカーはここスプロールのカノッサ・テクノロジー そして同じぐらい大きなカノッサ組織を 先んじて吸収した複数の世界の戦力を総動員して潰しに来ている
1つのカノッサに対し 複数の世界の戦力を当てる これが彼らの勝算であった

それら最大の脅威がついえた後 他の世界を飲み込み戦力としながら 順繰りにカノッサと名のつく組織を潰して回る手筈となっているようだ

カノッサ・テクノロジーからすれば 他の大きな組織もまた 標的となっているぐらいの情報はつかめているだろう

そしてエーカーもカノッサが一枚岩でないことを把握しているらしい 頭を潰したぐらいで潰えないカノッサを 飛沫となるまで叩き潰すつもり・・・らしい

「ねー早く戦場〜」
ソファに座り ガッタガタと体を揺らしてバロウズにせがむ <> ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325<>saga<>2016/10/12(水) 23:32:37.31 ID:9+u7YV3So<> >>95

「落ち着きのない子供かね…ふむ…」

 このような混沌とした状況である。
 おそらくこの動乱、単純なカノッサ機関VSエーカーとはなりえまい。
 これが着火剤となり、互いが意図せぬ方面からの出火も十分起こりえるであろう。

【ゆえに何処まで拡大するか分からないのだ。予測など及ぶべくもなし】

「では、例の宗教絡み…グレル教だったかな?増援に向かってくれるかね?
 ああ、C.T.S.S.からも人員を出す。解決するのは十分な戦力だ」

 越境者の諸君もいるしね…とも言外に告げていた。
 実際、この推測のままに推移するのだから正鵠であったといえよう。

【越境者を自戦力として換算する。この環境作りにバロウズは極めて慎重に腐心していた】
【かつての機関のように能力者をただモルモットと見做し、捕獲と排除に重きを置くような真似はしなかった】
【その甲斐もあり、ビジネスという一歩引いた立場であるが、コネクションの構築に成功していた】

「それであちらは解決。そして…」

 こちらが殊更隙を見せる形なれば、動くだろうと。
 動かざるを得ない。あからさまであろうが、好機であることに代わりはない。

「さて、さしずめ私からのオーダーとしては私が害される前に戻ってくれたまえ。だ」

 壮年と呼ぶには若すぎ、青年と呼ぶには歳経た容貌の男は
 アルカイックスマイルを狂犬に向けるのだった。 <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/12(水) 23:42:16.72 ID:o0uFoNrB0<> >>96
「やったぜ」
ルンルン気分でソファから立ち上がり

「分かったからすぐに死ぬんじゃねぇぞ」
それだけ言って部屋を出て行った

彼が出て行って少し経った頃 カノッサ・テクノロジーに緊急警報が発令される

エーカーと思しき大量の戦力がカノッサ・テクノロジーを強襲

とある世界を丸々アンデッドに替えたゾンビ兵を兵卒に
魔法が特化した世界から略奪した魔術師と
例のSF世界から手に入れた化学兵器

そのすべてをエーカーは投入した

瞬く間に防衛線は食い破られ なおも猛進するエーカー部隊
カノッサ・テクノロジーの中には 臆病風に吹かれた連中が我先に逃げ出そうとする始末

エーカーとの長い戦いが 始まろうとしていた・・・ <> ヨブ・バロウズ【扇動者】>>325<>saga<>2016/10/12(水) 23:56:03.48 ID:9+u7YV3So<> >>97

「むしろ、社員の皆にはさっさと逃げてもらわないと困るのだがね」

 カノッサ・テクノロジー社は非合法組織ではなく公の企業である。
 我先に逃げるのは大歓迎。警備部門であったり、研究資材・情報の持ち逃げを図るものには、
 勿論、相応の末路を用意しているが、である。

「さて、私が害されれば本当に洒落にもならないか」

 渾沌の儀仗を握り、その影からは三つ首の蛇が這い出していた。
 かつて、暗黒神の姦計に嵌り、その傀儡として数多の星系(システム)に破滅をもたらした。
 現在はそれとは異なる。少なくとも、これは己の戦いだと言っていい。

「神なる皇帝陛下の護りあれ…いや、私にはもう資格はないが」

 そう呟き、バロウズは取締役会の招集を命ずるのであった。

//ではココマデー! <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/13(木) 10:12:05.61 ID:Eg+UyNkOo<> 【某日スプロール:企業連主催製品発表会!!(大体前スレの>>784>>806>>811)を見ればOK】

「えー、これにて発表を終了します!!」

 カノッサ・テクノロジー社の新装備お披露目でα-12がものの見事に放送事故をやらかし、
 ズルズルと壇上から引き摺り下ろされている、どうしようもないアレな現場!
 本日もカノッサテクノロジー社CEOには大量の胃薬の差し入れがあるであろう!!

【が、この最悪なトンチキ空間にあっても】

「クローントルーパーのおつむはアレなようだがスペックは侮れぬ」
「実際、あの性能のクローンが大挙するとなれば…」
「楽しみではないか」

 招待されていたor視察に来ていた別支部のカノッサの反応は様々。
 もしかしてこの放送事故も油断を誘う欺瞞なのでは?と深読みする者までいたが、
 実際はαシリーズのフラッグシップ機があほなだけであると指摘するものはいなかった。

 が、それよりもさらに頭を抱えたくなるのは提携関係にあるもの達であったかもしれない。

「あの背中の獲物、設計思想まんま月光じゃね?」

 ナムアミダブツ!青写真を渡した覚えはない!

 −−−−−−−−

【と、まあ、こんな状況である。思惑はどうあれ、後日、抗議かますも呼び出しかますも、ご自由に】
<> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/13(木) 10:38:45.69 ID:mI8Z0XE3o<> >>99

『……バロウズを呼び出して、今すぐ』
『あとテンイチ社の、ここから一番近い店舗を貸切るんだ。会食といこうじゃあないか』

朗らかな笑みを相変わらず称えつつも、がしりと肩を掴まれたエージェントの顔は引き攣っている。
バロウズの取締役会寸前に彼を呼び出し、胃腸に悪いラーメンを腹いっぱい食べさせるという悪行!
そんな状態のオメガを尻目に、ジョシュアは腕を組んで静かに、聴衆に紛れて発表会を見守っていた。

「見事なモンだな、ありゃ」

イムカやアグラーヤ達とは別行動、連れ添い人としてではなく、正式なる来賓としての参加である。
フォーマルな黒の前開けスーツにネクタイ、イヤーピースと拳銃装備。どちらかと言えば来賓よりもSPに近い出で立ちだ。
あれほどのポカをやらかしても株主や役人たちの反応はどちらかと言えば芳しいモノだ。それはやはり彼女の性能に依るモノに他ならない。
それ程までにCTSSのトルーパー達は洗練されており、かつそれを運用する価値を見出す程の、
軍事力の”消費者”を引きつける何かを持ち併せているという事になる。

【後日!】

「でよォ、あの”なんとかかんとか浮遊刀”……だっけ」
「やっぱアレ月光だよな?」

椅子に深く腰掛け、背もたれへともたれ掛かって寛ぐジョシュア。彼もまたこの発表会に於ける被害者の一人であり、
あの日を境に上司からの扱いが一気に悪くなったのだ。つまり機嫌が悪い事の表れである。
中々激しく扱き使われ、そうしてぶっ倒れたのは昨日の事だ。親友と、そして上司の介抱あって熟睡出来たとかなんとか。

【場所とシチュエーションはお任せ!】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/13(木) 11:00:17.80 ID:Eg+UyNkOo<> >>100

【てんにち会食にて!】

「いや、随分と無茶な貸し切りをしたものだね。
 そして、このラーメン…実に雑な味(※超カチグミ基準)だ」

 ギットギトにアレなラーメンを実に朗らかに食するバロウズであったそうな。
 しーくれっと情報!コイツ、実は雑な食事の方が好みだ!

「はて?模倣?ハッキング?一体なんのことかね」

 すっとぼけながらも、HEXAにもオイシイ情報なり何なりを差し出す所作。搾取するのみにあらず。
 この辺のキタナイ大人のやりとりというか、面の皮の厚さは流石カノッサには珍しい政治屋タイプである。

【なお、バロウズと相対する時は己が何処まで扇動者に思考誘導されているかいないか、
 自身の状態を正確に測る事が必須である。本人は使用していないと言うが根拠はないのだから】
【隠し事はお互い様。胃がギリギリ鳴りそうな探り合いである。そりゃ機嫌も悪くなる】

 −−−−−−−−−

【後日!HEXA偽装社屋1001にて!】

「なんで、α-12が頭を下げなきゃならないデスか?しかもゲンコツまで」

 頭にぷくーっとたんこぶを拵えて、さらには表向きに謝罪に来たのに玉露と茶菓子まで要求したものだから、
 一触即発の乱闘に発展しかけたところで、ジョシュアのとりなしでとうにか穏便?に済んだところである。

「”なんとかかんとか浮遊刀”?ノンノン!」

 一応、実際スペック晒せとの悪辣な要望もあり、
 戦闘舞踏服一式のフル装備状態のα-12は常のガスマスクではなく、
 目元を黒い布型ゴーグルで覆った状態で会話している。

「特殊殲滅式斬突刀デス!我が社の設計()の元、職工=サンに打ってもらった自信作デス」

 刀身をナノ金属繊維(プラスティール)で覆うとか設計思想がまんま月光じゃねえかとかツッコミどころは満載である。
 外見は日本刀であるが、どう考えても中身はアレ。酷い話である。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/13(木) 11:20:47.71 ID:mI8Z0XE3o<> >>101

ギットギトな会食の果てにHEXA側は新たなるアーティファクトの情報をバロウズより供与され、何故か貸しを作る形での帰還。
さらにオメガはその虚弱なカラダが災いし、逆に自分が胃腸を壊すという散々な結果である。ゆえにあの荒れようだ。

されど扇動者としてのバロウズの資質は、オメガに対してさしたる効果を発揮する事は無く、逆にふと感じ取れるかもしれない。
彼女もまた現実を捻じ曲げ虚構を実とする資質を持ち合わせているのだという、その数奇なる邂逅を。彼女もまたバロウズを折ろうとしていたのだ、

去り際に一言、意地の悪い人だと告げて、それから片手で腹を抱えて帰って行ったそうな。

「あのなぁ、謝りに来といてギョクロを要求すんなギョクロを」
「お前しかもよりによって一番血の気の多いエージェント(エツィオ)に喧嘩吹っ掛けやがって……」

ぺちぺちと手の甲でそのまっちろいオデコを叩きながら、ジョシュアは彼女を諫めて、
それから宥めるように常備していたチョコバーを渡す。空腹で自食が発動しかけた時の為の予防策。
開発はクゾマズイ社。名前に反して味は美味しい。ただしカロリーは鬼のように高い。一本で驚異の1メガカロリーだ。

「ふーん……」

心底どうでもよさそうに正式名称を聞き流す。
確かに材質に違いはあれど、設計思想とノウハウは真っ黒、HEXAの開発した外骨格用のブレードと酷似している。
されどジョシュアはそれを咎める気などさらさらなく、逆に彼が問いただしたいのはα-12が用いた月光の一閃。

「……あの技一体どうやって再現した?使い手はもう全員この世から消えてんぞ……」

個人的確執のあったタェンティースのものはあくまでも本物とは認めない、とのジョシュアの意地の悪さが見て取れるが、
されどやはりあの剣裁きは疑似的に再現されたものではあれ本物のソレとノウハウは同一である。
零の境地より繰り出されるカウンターは、最高難度の業であるが効果もまた極めて高い。 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/13(木) 11:34:14.42 ID:Eg+UyNkOo<> >>102

「もっちゃもっちゃ…色々濃いデス。エート、α-12の堂々とした完璧なジャンピング土下座の時から、
 あの人、カッカしてましたデスネ。まったく、空気詠み人知らずとはこのことデス」

 実際、ジャンピング土下座はそりゃあフォーム、高度、着地ともの見事であったが、
 その動作がどう見ても謝罪というより神経を逆撫でするシロモノだったようななかったような。

「もぐもぐもぐ…エーット、エーット、」

 まさか、HEXA廃棄サーバーを発掘し、黙って持ち逃げし、散逸していた戦闘データにハッキングをかまし、
 収集し、整理し、再構築したなんて説明するのは流石のα-12としても問題外である。

【ピコーン!と、頭の上に電球マーク点灯!】

「YOUTU○Eとニ○動にうpされていたのを見てマネっこしましたデス!」

 完璧なるロジックを構築し、ガッツポーズをキメながら、言い訳を披露!!

【このアホな言い訳はともかくとして、データと映像を見て自分なりに再現したのはホントである】
【ようは装備と才能に極端に依存した再現…工業製品の生体クローンである。設計構想からすれば大ハズレもいいところ】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/13(木) 11:45:21.49 ID:mI8Z0XE3o<> >>103

「逆にすげェなそれ、俺だったら怒りも吹っ飛ぶわ」

呆れでな、と付け加え、それから椅子から起き上がって応接室のホワイトボードへと向かって。
それを暫く見つめ、何かを思い出したかのような顔付きになり、何を思ったかα-12の方へと向きなおり。
優し気な顔つきで微笑むのは、きっと無垢であった頃の記憶を思い返したからなのであろう。

「そんな動画よりも、俺の講義を聞いた方が100倍も身の為になるぜ」
「俺達ヒラの戦闘員もあの人に憧れて、あの技のノウハウを聞き出した事があるんだ」

あからさまに怪しげな思考時間。ジョシュアはどうせまたろくでもないコトをしたのであろうなという結論に至っていた。
盗み見か、素体からの記憶共有か。彼女の生い立ちを考えればどちらも可能性は限りなく低い。
ゆえにどうせ、何かバレればマズい事でもやらかしたのだろうなと。されどジョシュアにとっても悪い気はしない。

「余りにも要望が多くてな、こうしてホワイトボードに向かって、何度も講義を開いてた……」
「簡単な原理だが……連隊の兵士の殆どが一回は聞きに来てた。俺はまだその内容を憶えてる」

「……どうだ?何か参考になるかもしれない、聞いてくか?」

ホワイトボードに背をもたれて、それからちらりとα-12の表情を伺う。
生前のダグラスから直接原理気を聴いた、数少ないというより唯一の生き証人である。 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/13(木) 11:57:55.26 ID:Eg+UyNkOo<> >>104

「ナンデス?その胡散臭い笑み(ひでえ!)は?」

 対して、α-12のジョシュアに対する反応はまさにα-12である!
 なお、アリバイ作りに適当にCGでつくった動画をマジでニ○動にうpしようとして、
 ゲンコツ&オヤツ抜きの刑に処されることになるが、それはこの場では関係ない。

「もっちゃもっちゃ要望が多かった…分からなくもないデスけど、
 あの技、α-12からシテも発想と思想からかなり無茶ブリ技ですヨ?」

 怪訝さを隠しもしないまま、講義を聴く姿勢にはなった。
 自前の水筒から紅茶を注いでグビり。超絶フリーダム。

(ヒラの戦闘員?)

 こんなややっこしい戦歴のヒラの戦闘員ってなんぞと、思わなくもないα12であった。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/13(木) 12:11:47.52 ID:mI8Z0XE3o<> >>105
「……講義が始まった瞬間から俺はお前の上官だ。口に気を付けろ」

本日二度目のセイバイ!今度は拳骨ではなくこめかみを拳骨でグリグリと挟み込むえげつないワザだ。
どこぞのイガグリ坊主も毎日喰らってそうな、そういえば最近喰らっているのを見かけないのは教育的な配慮か。

「確かにお前の言う通り、静止状態から最高速への一瞬での到達は難しい……いや、不可能だ」
「だからこそ俺は……いや”俺達”はあの技術を習得できなかった」

物凄い勢いで凹んでゆく頭蓋骨に対する耐久面での不安を除けば、彼女は優秀な兵士だ。
きっと自分では活かしきれなかった技術も継承してくれるだろうと、ジョシュアは口を開く。

「【ストレイトライン】……って異能があってな」
「物理的慣性を無視して、その場から急加速する業だ。ラヴレスはそいつであの技を再現した……義兄である隊長の技をな」

「だが隊長は、人間離れした身体能力と、相手のフォーカスを自分の動きから逸らす独特の身のこなしで……」
「可能にしたんだよ、ごく短期間での加速をまるでノーモーションでの攻撃のように見せかけることをな」

剣を片手に優雅に歩くその立ち姿から、次の瞬間には対する相手の心の臓を刺し貫く。零閃とはそのような動作なのだ。
静から動、動から静への瞬間での転換が相手の脳の処理速度の僅かなタイムラグを上回れば、
それはまさしく見えない斬撃となり、相手には斬られたという結果だけが残る。

つまりこの技の真の目的とは神速のカウンターにはなく、”予備動作なし”の圧倒的な自由性を持つ剣術にあるのだ。 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/13(木) 12:41:10.58 ID:Eg+UyNkOo<> >>106

「非暴力!9条デス!アバババババ!!」

 意味不明なことを言いながらグリグリされるα-12。
 なお、国民的コミック、北斗の拳において非暴力の村がどうなったかはお察しである。

【優秀なソルジャーと判断するにはまっこと残念極まる性格であるが、まあスペッコだけなら一級品である】

「もぐもぐもぐ」

 そしてグリグリされながらも慣れてきたのかクソマズイバーをさらに食する。
 これでカロリー幾らだ?えらいこっちゃ。食べながら聞く。

「ぶっちゃけ、ソコ≠ナすからね。零の剣なら相手の攻撃モーションからの威力利用も本来必要ないデス。
 だから、あの時、α-12は魔風の隙間に捻じ込むために使ったデスが。
 間隙に捻じ込む…ああ、そこがキモですか。やっぱり」

 同時に何となく…何となくであるが別の感覚もあった。

「理想はソレですし、構想もソレですケド、実際、実戦でその想定値通りに動かせたケースどこまであったデス?
 ノーミソまで筋肉が詰まっていたり、ワケ分からん神経速度持っているの相手だと斬った結果のみ℃cせたデスか。
 ――強制継承には幾つか削ぎ落として運用したほうがイイデスね。たぶんその方が活きるデス」 

 理論と使い手の構築したロジックをそのまま継承するのは困難を極めるとα-12は考えた。
 ゆえに零の要諦を抑えての投影こそが己に出来得ることだと。

【要諦を聞き、不可能と嘆くわけでも、完全な再現を目指すのでもなく、
 真の目的を把握しながらも、そこを己の性能に合わせて再構築するところがα-12のセンスであった】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/13(木) 13:01:59.55 ID:mI8Z0XE3o<> >>107
「俺ァ再現は無理だったから所感はよく分からねェが……」
「銃の方が手に馴染むしなァ、アナザームーンだって最近じゃ部屋の飾りだ」

「………だが、お前はやっぱ素質があるみてェだな」
「理論を又聞きするだけで、そこまで考察しやがるかよ」

ジョシュアの講義に対し、先ほどまでのおちゃらけた態度とは一変。
もぐもぐとメガカロリーを摂取しつつも、真剣に考察するその姿を見て、やはりジョシュアは彼女を優秀な兵士だと確信する。
そしてどこか悔しそうな、されど微かな歓びも含んだ物言いでα-12から目を逸らして、そしてふんと鼻息一つ。

「……ま、これ以上説明するコトもねェか」
「後は自分でイロイロ弄って、納得いくまで調整を続けるこったな」

電気ケトルからアツアツのお湯を急須へと注いで、慣れぬ手付きで要望通りギョクロ入りの茶を淹れて。
口の中をサハラ砂漠めいた乾燥状態へと誘うエネルギーバーを食むトンチキヘッドの前にそれを差し出して
今一度椅子へと腰掛けて、マイユノミに入った茶に口を付けるのであった。

「隊長の技を後世まで遺せた訳だし、あの人も満足だろ」

血のつながりこそ無いとはいえ、疑いようも無く彼の娘であるニアにこの極意をを伝えず、
またそれをα-12へと託したのは、ジョシュアのある想いからであった。

ニアを戦いから遠ざけ、されど隊長のスピリットの継承も、彼の為に行ってやりたいと。
それをニアの生き写しである彼女に伝える事によって、せめてもの手向けになれば。

ジョシュアの勝手な思い込みであり、また独り善がりにすぎないが
されど彼の心の重荷もまた降り、どこか過去との決別を果たせた気がしたのだ。

//そいではキリもいいのでコノヘンデー! <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/10/13(木) 13:08:45.46 ID:Eg+UyNkOo<> >>108

「オーガニック玉露!クッハー!うめーデス!」

 そのようなジョシュアの思惑と感傷など露知らず、
 α-12は、玉露に舌鼓を打つのであった。

//乙ー! <> 『調査隊は梢に消えた』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/13(木) 21:29:19.97 ID:ZFqVuBDVO<> 〜これまでのあらすじ〜

魔法世界『トローヤー』大陸中央の都市国家『トートズラント』
【海中より飛び立つ鳥】の紋章を誇らしげに掲げた尖塔において、君達は偉大なる魔術師(アーク・メイジ)より依頼を受けた。
それは、かつて同市が保有していた王室林の調査に向かった調査隊の捜索と救助、そして同地の調査であった。
現地におりたった君達は、調査隊が何者かの手によって襲撃されたことを知る。
襲撃者の正体はミノタウロスであり、マーモントフ派の役人、ジョン・カワード氏を戦槌でもって撲殺。
調査隊は交戦しつつ退却し、エネーア派の戦士であるオークのコロン兄弟が囮となって襲撃者を誘導しながら逃走。
残されたベルゲマン派の薬師アデラール、トロー派のアドバイザー、ヘンニは魔術で拠点を製作し、篭城。
君達はこの二名を救出することに成功し、残ったコロン兄弟の救出に向かうことを決めた……。

【より詳しくは前スレ>>2-35および>>108-138である!】

さて、コロン兄弟の救出に向かうことにした君達は分かれ道まで戻り、もう一方の道を進んだ。
コロン兄弟のものと思わしき足跡と、襲撃者の足跡は途切れることなく続き……

崩れかけた、石組の寺院の廃墟と思われる建造物にまで続いていた。
寺院から音はしないが、森と化したこの王室林には様々な生命で溢れているようだ。鳥や虫の声が、とても大きく聞こえる。

【感知判定(弱)……寺院の入口近くの草むらに、真っ二つに折れた戦槌が落ちている】
【判定不要……寺院の入口は比較的新しい血の痕がある。寺院の中にまで血痕は続いている……】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/13(木) 21:43:01.81 ID:fEr6Q9K+0<> >>110
しまった、名前を教えてやるのを忘れてた。恩を売れないじゃないか……
【薬師二人組を助け、彼等から聞いた兄弟の探索中、思い出した様に唸るソーマタージ】
【暑い林の中にも関わらず纏ったミリタリーコートは、元々薄汚れているのが泥やら水滴やらで更に汚れていく】
まあいいか、顔見せれば思い出すだろう


あれは…槍?いや槌?どっちでもいい
【目を細めて草むらの戦槌を網膜ディスプレイに捉え、ズカズカと近づく】
【持ち上げてみると、どうやら折れているようだ。得物としては力不足か】

残念、生きてないかもな。あの……マロン?サロン?どっちでもいい
【折れた戦槌の一つを掴み、辺りを見回すとまだ新しい血痕が】
【刀を抜いて構える。目深に被ったフードの下で、噛み合わせた牙を模した禍々しい酸素供給機が音を立てて一人でに装着される】

……下手人は中にいるか…?入るしかないよな
【一行の方を振り向くと、警戒しながら入り口に向かう。何もなければ先頭を務めるつもりだ】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/13(木) 21:43:20.32 ID:U1D9uwm/0<> >>110
「チッ・・・」
その現場を見たとき 思わず舌打ちが出る

【判定成功】
先ほど折れた戦斧を発見し 今回は戦槌である 今オーク兄弟は丸腰もいいところなのだ

そして寺院の入り口に向かう血痕を注意深く探る

【血痕の付き方から 血痕の主は自らの足で寺院に向かったのか それとも誰かに引きずり込まれたのかを確認しようとする】 <> 『調査隊は梢に消えた』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/13(木) 21:56:40.03 ID:ZFqVuBDVO<> >>111-112

【血痕は、出血量は然程でもないのか、等間隔で続いている。引きずり込まれたとか、そういう風には見えないが……】
【勿論、血痕の持ち主がゆっくり引きずられていった、というような場合でも、似たような痕跡を残すだろう】

寺院の中に入ると、明かりがあまりに何も無い。
崩れかけているため、石組の隙間から僅かに陽光が差し込んでいるが……
中の状況を掴むには、光量があまりにも足りないだろう。

【感知判定(中)……明かりや暗視手段が無い場合、難易度上昇。入口から続く通路の壁は、何か強い衝撃によって一部破損している】
【感知判定(強)……明かりや暗視手段が無い場合、難易度上昇。崩れた石材の影に、何か落ちている……】
【知識判定(強)……この世界の建築様式や歴史、風習を知っているならば、この寺院の間取りや構造を概ね把握できるだろう】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/13(木) 22:03:27.45 ID:fEr6Q9K+0<> >>113
不利を悟って何とかここに逃げ込んだってところかな。どう思う?
【構えを解かぬまま跪き、血痕をなぞる】
【革手袋に覆われた指先に血がつくが、気にする様子は無い】
案外まだ生きてるかもな。敵が中にいない事を祈ろう


クソッ、暗いぞ。ヘンなことしたら食い殺してやるからな
【ふざけた事を言いながら、バックパックから取り出したのは、普段から持っているオイルライター】
【手元ぐらいしか照らせないが、無いよりはマシだろう】

…ん?オイ、ここ、ここ少し壊れてないか?それともこういうデザインなのかな
【壁に片手を付きながら進んでいると、手触りが変わる】
【ライターで照らして見ると、どうやら一部が崩れている様だ】

【なおそれ以外のことには気付けなかった。暗いからねしょうがないね】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/13(木) 22:10:59.67 ID:U1D9uwm/0<> >>113
どうにも判断が付き辛い とにかく中を拝見・・・まっくら

「嗚呼素晴らしきクラフトマン 光源がなければ作ればいいじゃない」
先ほどの戦槌の柄を持ってきて シャツの袖を破いてきつく巻き付け 虫よけ用の香油を塗して点火 即席の松明の完成である

【感知判定中・強成功 知識判定失敗】
元よりこの寺院のことすら知らなかったのだ 事前に知っていれば下調べぐらいはしていたのだが

とりあえず見つけた壁の破損 これがどのようにできたかを確認しようとする
槌のような硬く小さな武器で出来たものか それよりも巨大で大質量の何かでつけられた傷か

「・・・っと?」
何か瓦礫の陰にに何か落ちている 松明をかざしてそれが何かを確認しようとする <> 鶴田 菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/13(木) 22:11:42.01 ID:ma+Yoocmo<> >>113
「オークの兄弟たち……大丈夫かな……?」

血に触れることは避け、菜乃花はそんな心配をする。
いいや、心配というよりはそうであってほしいという願望を抱いていると述べた方が正しい。

「明かりが……あっ、カメラを明かり代わりに使えば!」

寺院の中の暗がりでカメラをバッグから取り出す菜乃花。
起動し、その乏しいながらも確かな光で辺りを照らす。すると、何かを見つけて。

「あっ!崩れた石の影に何かありますよっ」 <> 『調査隊は梢に消えた』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/13(木) 22:18:22.27 ID:ZFqVuBDVO<> >>114-116

【石材の影に隠れていたものは、薄黄に色素が沈着した角のようだった】
【丁度、野牛のそれのように、弧を描き、鋭く尖った立派なもののようだが……】
【これが、破損した壁近くの石材に隠れるようにして落ちていたのだ】

明かりを獲得したことにより、道がある程度はっきりする。
今一同がいる入口付近から少し行って左手に部屋が一つあるようだ。
突き当たりにも部屋があることがわかる。部屋数はそう多くもないようだ。
血痕は左手の部屋に入らず、突き当たりの部屋まで続いている……。
また、部屋から先にまた通路や部屋があるのは、外観から感じ取れた大きさから考えづらいだろう。

血痕を追いかけてもいいし、念のために手前の部屋を確認してもいいだろう。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/13(木) 22:30:22.04 ID:U1D9uwm/0<> >>117
「う〜ん?」
手に取る その角を

第一印象からすれば

「ミノタウロス?」
その角だとすれば しっくりくる 壁の破損も見て

「ここに激突し 角を折った?」
角を観察する

【角に血は付いているか?】

「とりあえず片っ端から部屋を探っていこうと思うんだが どうだろう?」
まず血の付いた部屋を避けて 手前の部屋を探ってみようと提案する <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/13(木) 22:32:17.63 ID:fEr6Q9K+0<> >>115-117
便利なもんだな。お前らがいればここに取り残されても何とかなりそうだ
【片眉を上げ、(彼なりの)素直な賛辞】
【瓦礫の向こうに何かが見えたと聞けば、長身を生かして二人の頭上から覗き込む】

これは…角?牛とかの角か?やっぱり下手人はミノタウルスかロデオに乗ったカウボーイで決まりだな


ゲームだと手前の部屋にもアイテムとかあるんだよネ。ハーブとかセーブポイントとか
……だがこれはゲームじゃあない。宝探しは目標を達成してからでいいな
【楽しむかの様な口調から一転、冷めた声で血痕を追う事を提案する】 <> 鶴田 菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/13(木) 22:39:09.29 ID:ma+Yoocmo<> >>117
「何か物がなければさすがに生き延びられませんよ!」

越境以前もサバイバルめいた生活を送っていた菜乃花はややずれた言葉を賛辞に対して投げた
パシャリ、と角をフィルムに収めることは忘れない。

「えーっと……」

また意見が割れた。なんか既視感を覚える。
悩みながらも、うーんと唸って悩みながらも答えを出す。

「急いでオークさんたちを助けなきゃなりませんし、先に血痕を追いましょうよ!」 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/13(木) 22:43:51.51 ID:U1D9uwm/0<> >>119-120
「・・・わかった 血痕をたどろう」
多数決では負け おとなしく従おう

血痕を追うことに変更する <> 『調査隊は梢に消えた』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/13(木) 22:53:15.94 ID:ZFqVuBDVO<> >>118-120

【角に血の痕はないようだが……】
【断面は非常に粗い。極めて強い負荷がかかり、強引に折られたと推測できる】

さて、単純な多数決で君達は血痕のあった突き当たりの部屋にと入った。
ここも灯りはないが、ロイの松明で問題ないだろう。
そこの光景は……。

大柄なミノタウロスが横たわり、その首を締め上げているオークがいた。
どちらもすでに息はなく、死後数日は経過しているとみていいだろう。
部屋の状況は凄惨そのもので、派手に闘ったことが推測できる。
そのため、ミノタウロスもオークも外傷がひどく、ここまで続いた血痕がどちらのどの傷なのか、最早わからない。

【感知判定(弱)……ミノタウロスの背にはダガーと直剣が突き立っている。オークの持ち物だろう】
【知識判定(中)……ミノタウロスの死因は窒息だろうが、オークの死因が不明だ。外傷はひどいが、オークは頑健だ。部屋で見て取れる血の量を考えれば、致命傷には遠いとわかる】
【魔術判定(極強)……成功した場合、このオークの死因がわかるだろう。呪術や黒術と呼ばれる外法の類の知識がある場合、難易度低下】
【感知判定(極強)……この部屋はそれなりに広く、置かれていた家具類もそれなりにあったようだが、ここでの激しい戦いで激しく破損し、散らばっている。もし注意深く部屋を探り、気づくことができたのなら、赤い字で記された何かの書類を見つけるだろう。幸運で判定は代替できるとする】


……さて、調査隊を襲撃したミノタウロスはここに息絶えている。オークの兄弟の片割れもここで無残を晒している。(兄なのか弟なのか、彼の遺体を探ってみればわかるだろう)
問題は、もう一人のオークだ。彼はどこに行ったのだろうか。
さて、ここにくるまで他の部屋は入口近くのそこしかなく、この寺院は他に出口はない。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/13(木) 23:05:25.10 ID:fEr6Q9K+0<> >>122
死んでたか。下手に賭けなくてよかった
【死臭に口笛を吹き、酸素供給機を展開、口元を露わにする】

どっちも酷いな。結局あれはどいつの血だったんだ?
【遠慮なく近寄り、死体をまじまじと眺めて触れる】
【ミノタウロスの背に刺さったダガーを引き抜き、血を拭って腰のベルトに刺す。このオークの物だろう、有効に使わせてもらう】
牛野郎の方は窒息だな。コイツ死んでもまだ締めてやがる、殺る気満々だったと見える

だがオークの方は……死ぬ様な傷じゃない。詳しく調べんことには分からんが…
毒とか、俺の嫌いな魔術とかか?パス


にしても、派手に暴れたみたいだな。置いてあったものどれもこれも……アオオオーッ!
【素っ頓狂な声を上げてすっ転ぶ。壊れた家具の破片を踏んでしまい、滑ったのだ】
オオオ……。アレ?何だこれ…イテテ
【悪運によるものか、強かに頭をぶつけた所の側には謎の書類があった。ライターの明かりで書かれている文字を読もうとする】


【唐突にソーマタージは立ち上がる。酸素供給機が再び装着される】
待てよ、確かオークはもう一人いるはずだ。そいつはどこだ?さっき見なかった部屋か? <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/13(木) 23:12:15.42 ID:U1D9uwm/0<> >>122
「折れた・・・いや 折られたというべきか」
オークの力があれば問題なく粉砕が可能であろう
ならばこれの主は?

血痕残る部屋に向かうと そこは2体の亡骸が横たわる凄惨な場所となっていた

「こらヒデェや」
オークは2人のはず この死体がどちらかを探るために遺体の持ち物を漁る

その最中 気になることが

「なんだ このオーク 致命傷が見当たらんぞ?」
遺体をひっくり返したり 傷口に指を突っ込んで深さを診たりするが どう考えても死に直結する傷が見当たらない
当たりに目を向けても 失血死するほどの出血があったとも思えない

【ミノタウロスの窒息とあるが 首を締めた後があるのか?】

「こういう時 大抵は毒か…魔法とか呪いが関わっているんだ」
オークを更に調べる 顔の引き攣りや泡を吹いてないか? 匂いはどうか? など まずは毒の痕跡をたどり それが無ければ超常的な力を疑う
外的要因がない場合 超常的な要員を探るという選択肢を持ち合わせているのは この男がファンタジーよりの人間だからだろう

「なにか…そう 魔法陣か…変なオーラを纏っているブツを探せ 散らかっちゃいるが どこかにある筈だ」
と一行に言葉を向けた直後である

【判定弱・中成功 魔術判定成功 完治極強失敗】

>>123
「お手柄だぞソーマ」
松明を持ったロイが近付き その紙を一緒に読もうとする とソーマは立ち上がり臨戦態勢

なので代わりに自分がその紙を読もうとする
【ロイに魔術的センスは皆無であるが 知識はあるものとする】

「俺はこっちを調べる 悪いが先に片割れを探してくれるか?」
とソーマに頼む <> 鶴田 菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/13(木) 23:18:12.20 ID:ma+Yoocmo<> >>122
「……!ひどい……」

突き当りの部屋には肉の彫像があった。
状況から見て二人とも息はないだろう。
しかし、ミノタウロスは分かる。窒息だろう。また、背中の傷も原因に違いない。
だが……

「オークさんの方は、どうして…?」

目だった傷がないように見えるオークは、どうして死んだのだろうか?
魔術の心得がない菜乃花には、分からなかった。

バッグから花を取り出し、二人の死体に添えて手を合わせる。
細やかながらも、冥福を祈っているのだ。

それが済めば、顔を上げて、

「私もっ!ソーマさんと一緒に行きます!」 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/13(木) 23:30:59.50 ID:fEr6Q9K+0<> >>124
そう思っているのなら、慰めの言葉もおくれよ
【打ち付けたところを摩りながら、恨めしげに返す。なんだかんだ言いつつも平気そうだ】

ああ、パシられるのは好きだぜ。…冗談だよ、お前の方がこういうの詳しそうだ
【肩を竦めて皮肉を吐くと、首を鳴らして適当な家具の破片を拾う】
【コートの裾を引き裂いて巻きつけ、真鍮製の瓶に入った酒をかけて、火をつける。即席の松明だ】

さっき、お前が見ようっつってた部屋に行く。何かあったら来るんだぞ

>>125
アー、ひょっとしたら荒っぽい事になるかもしれんぞ?ここであの顔面暴力と一緒に解読した方がいいと思うがね

【ため息を吐くと、腰のホルスターから一丁の拳銃を抜く。小さな物だが、威力は十分】
何かあっても、自分の身は出来るだけ自分で守るんだな
念の為、この仕事の間は貸してやるよ。弾はその中に入ってる九発しかないから大事にな
奥の手、予備武器、自決用…好きに使え。けど終わったらちゃんと返せよ <> 『調査隊は梢に消えた』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/13(木) 23:31:06.78 ID:ZFqVuBDVO<> >>123-125

【書類の文面は、概ね以下のようなものである】

『■■■の森』の管理事業は概ね順調である。ここを正式に『王室林』として管理することにより、我々を苦しめた災厄は過去のものとなるだろう。
賢明なる我が王の知略を、民は未来永劫語り継ぐことであるだろう。とはいえ、全てが終わったわけではない。
冒涜的な『■■の王』は死んでおらず、封をしただけである。故に、この寺院を建立することで蓋すらしている。
やがて時がたてば、この森は時の王が何も知らずに狩りを楽しむだけの場所になるかもしれないが……
何も知らなくとも、王と聖職者がこの寺院に一定期間、定期的に滞在し、祈りを捧げなければ、災厄は何れ蘇るだろう。
『■■■の雄牛』などは、先触れとして、封が緩むや否や飛び出すだろう。
時の流れはいつも残酷なものであり、この封印もやがて忘れ去られ、災厄は蘇ることになるかもしれないが……。
少なくとも、神々が見ている間に我が国の政治体制は変化しないであろうし、神々が遠くへ行ってしまわれても、その王が賢明であるなら、ここは『王室林』としてあるだろう。
その期間が長ければ長いほど、我々は、その災厄に対して抗う術を身に着けているはずだ。
私の思っているよりも早く、災厄が蘇るのが遅くない限りは……であるが。
 万年の平和を祈ってここに記す。この寺院の地下には『■■の王』が眠る。彼がどうか目覚めないことを。――ベル・クァセム大司祭。

【一部は、越境の修正では補えない古語が使われている。正確な読解には高度な知識判定が必要だ】


【オークの腕は深くミノタウロスの首を絞めている。彼の腕をどかせば、生々しい痕跡がミノタウロスの首にあるだろう】
【オークの表情は憤怒の形相そのものである。異常というほどではない。僅かに漂う腐敗臭を除けば、他に異臭はない】
【このオークの死因は、極めて強い呪怨を至近距離で浴びたことによるものだが、発生源まではわからない】
【魔術判定(極強)……実際はミノタウロスが絶命した際に、呪術が発動したことがその原因である】

――

さて、入口近くにあった部屋に入れば、ささやかな祈りの場であることがわかる。
祭壇と長椅子があり、そう広くも無い部屋だが、少数が祈りを捧げるには十分だ。
……床に隠し戸があるらしく、地下に階段が続いている……。
残されたもう一人のオークは、この先に進んだのだろうか?

【魔術判定(中)……『死』や『呪』など、およそ命ある者には適さない属性からなる魔翌力が、瘴気となって漂っている……】
<> 鶴田 菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/13(木) 23:43:58.80 ID:ma+Yoocmo<> >>126
「荒事は……大丈夫です。こうなった以上、覚悟はできてます」

決意はできている。ソーマはその意志を言葉以外からも感じられるだろう。
それでも、助けられる可能性がわずかにもあるなら。
助けたい。

「…ありがとうございます」

拳銃を受け取り、その重みを確かめて懐に仕舞う。
そして、腰の金色の剣を抜き放つ。
いざというときに、ここぞというときに、拳銃は使おう。

>>127
入口近くの部屋に入った二人。辺りを見渡し、ここが祈りを捧げる場所だと分かった。

「もう一人のオークは……ここを行ったのでしょうか?」

隠し戸らしい他とはやや異なる床を指さす。この下には何かある。
だが、近寄りがたい雰囲気をうっすらと感じていた。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/13(木) 23:47:58.64 ID:fEr6Q9K+0<> >>127-128
【部屋に入れば、長椅子に祭壇。教会の様な場所だったのだろうか】
昔は、ここでミサとか開かれてたんだろうな。或いはサバトか…どうでもいい

隠し戸か。邪教の施設か何かか?魚人とかいたらどうしよう
【軽口を叩きながら隠し戸を開き、松明を掲げて先行して地下へ向かう】
ここ以外に行く所も無いだろうしな。多分、目的のカレはこの先だ
…どうした?来いよ。俺を一人にする気か?泣くぞ


……なーんか嫌な感覚がするのは俺だけかい?
なんか…説明し難いが兎に角嫌な雰囲気なんだよ、察しろよ
【ソーマタージには魔術の才は微塵もない。それでも、何となく嫌な感覚が彼に唯一残された生体脳を襲う】
【百戦錬磨の勘か、魔力を感じる事は出来ないが、それでも何か、碌でもない事になるという確信は出来た】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/13(木) 23:53:35.61 ID:U1D9uwm/0<> >>126
「あ〜よしよし 泣かなかったね〜えらいね〜・・・頭もナデナデしようか?」
ソーマにはそう軽口を返した

>>127
「え〜となになに」
ソーマタージ達が次の部屋に向かう間に 書類に目を通す 修正の範囲外の文字に関しては確認できず

「・・・確か俺らの依頼は 消えた調査員の捜索 調査員の派遣目的は 旧王室林の国有化
 その際にこの文献は見当たらなかった そしてこの森にミノタウロスの存在は見受けられなかったと言っていた…
 ということは この・・・【某の牡牛】が このミノタウロスである可能性は十分に考えられる ということは・・・」

冷汗が垂れる

「この災厄と呼ばれた某 対処できず封じることすらできなかったこいつが目覚めようとしている・・・?」

この寺院の部屋は2つ この部屋でなければ もう一つの部屋に何かがある

「ソーマ!! 鶴田!! 行くな!! 入り口に集まれ!!」
叫び 書類を手に駆け出す

災厄と呼ばれたこれがどの程度の脅威化はしらない だが前情報なしに挑むのは下策

おこは撤退すべきと考えたのだ <> 鶴田 菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/13(木) 23:58:21.79 ID:ma+Yoocmo<> >>129
「いっ、行きますよっ!」

慌ててソーマと共に地下へ。
ロイの制止は、聴こえなかった。 <> 『調査隊は梢に消えた』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/14(金) 00:01:48.54 ID:YtWzoaeTO<> >>128-130

あからさまに怪しい地下への入口と、かつての大司祭が残した手記。
かつて、その大司祭が恐れたように、『トートズラント』は政変が起きた。それ故、あの都市は『学園都市』であるのだ。
その際に、この森の正しい情報は失伝されていたことになる。
王はそもそも国から消え、聖職者ですらこの森には立ち入ることすら今までなかった。
王と聖職者が祈りを続けなければ、蘇ってしまうような災厄が、この地には存在する。
それは確かだと、考えてもいいだろう。

故に、ロイの制止は全く正しかった。
撤退し、ベースキャンプまで戻り、フォルカー氏の用意した『籠の鳥』で生存者と共に一度帰還するべきだったろう。
しかし、事態は動いてしまった。制止は聞き届けられず、鶴田は中に踏み込んだ。ソーマタージも恐らく進んでしまうだろう。

故に、この先に待ち受ける如何なる困難も、君達は君達だけで対処しなければならなくなったのである。

【まて次回(あれば)】

<> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/14(金) 22:04:30.59 ID:ZPBEHxjdo<> 【前回までのあらすじ!】

 黄金の20年代合衆国!
 この地に降り立った越境者達は、イムカ・グリムナーの依頼で
 危険極まりない魔道書を追うこととなった。

 現在、アイルランド系マフィアのボスが所持しているという情報を得た一行は、
 取り引きという状況を作るため、ボスが所望する青い酒を求め、生産地たる港町インスマスへと向かった。

【1920年代ジャズエイジ…合衆国/インスマス村】

 華やかなりし都市を離れて訪れた港町。そこにはジャスエイジの雰囲気は微塵もなく、
 陰鬱か空気と、余所者をいぶかしむ視線ばかりである。

【衰退と荒廃、排他が支配するこの町には黄金の20年代…その影が凝縮されているかのようだった】

「なんともな。ある意味で密造酒製造くらいはしていそうな雰囲気ではあるが」

 車を降りたイムカ・グリムナーは周囲に目線をやる。
 どうにも、監視されているのは一目瞭然。アーカムでは連邦捜査局に監視され、ここでもかといった具合だ。

「…ところで、この合衆国か?人間の人相も地方によって大分変わるものなのか?」

 新聞越しにこちらを見やる男や。車が近づいた途端に離れていった影など、
 少しだけ人相を確認できる瞬間はあったのだが…

【どいつもこいつも尋常でhないというか、魚のような面をしている】
【さらにイムカはその強化された視野で喉下にエラのようなモノがあるのも視認していた】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/14(金) 22:12:04.50 ID:T3eLZXuk0<> >>133
薄暗ーい、湿っぽーい。ソーマこーゆーのキーラーイー
【車を停め、イムカに続いて中から現れるソーマタージ】
【マンジュシャゲは嫌な予感がするとかで留守番だ】


ワオ、魚人とかマジでいたんだな……。サイン貰えるかな?
【一瞬だけ見る事のできた顔は、どいつもこいつも人間のものとは思えなかった】
【目深に被り直したハットの下で、不快そうに眼を細める。こういうムラ社会的な空気は苦手なのだ】

まさか、アメリカはそこまで魔境じゃない。……とも言い切れないな、これじゃ
とっとと目的を済ませて帰ろう。ここにずっといたら俺たちがハブ酒みたいにされちまうぞ <> エルダ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/14(金) 22:19:56.02 ID:Ul53uOa5o<> >>133

「あらあら、人魚さんって見た目じゃないわね」

華やかな装いの亡霊少女は、そんな風に呑気な事を言う。
どうやら、彼女の美的センス的には落第というところらしい。

「とても長い間続いた陰謀の気配がするわ。これが喜劇をもたらさない脚本であることもね」

「なら、せいぜい、ちゃぶ台返しの機械仕掛けの神になれる機会を窺わなくちゃね。さて、どうするのかしら」

手を合わせて、ころころと笑いながら中空を飛び回る。
とりあえず、霊感が強い人には見えないレベルにしているが……
インスマスの住民は、幽霊を見たりできるのだろうか。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/14(金) 22:36:17.64 ID:ZPBEHxjdo<> >>134

「私はこの合衆国というのには疎いが、既に遺伝子操作にまで技術が達しているのか?」

 トンチンカンな事を言うイムカであるが、そも遠未来出身者のため、
 地球で人類があくせくしていた時代など、神話以前の謎世界である。

「まあ、そうだな。さっさと取り引きを済ませたいところだ」

>>135

「とにかく先ずは有力者なり地元の密造業者なりへのアクセス方法だが…」

 しかして、排他的な目線ばかりが目に付く。これは何かしら考えねばならないか?
 と、思えたその時!!

 −−−−−−−−
>>134-135

「おうおう、テメエラ何、道のど真ん中で突っ立ってやがる」

 魚面した3人組が、威圧感を演出(あからさまに小物臭いが)しながら、
 のしのしとこちらに近づいてきた。さらには懐から出した警察手帳を見せびらかしながら、である。

「ああ〜車な車、駐車区域から1cmズレてやがる。罰金だな罰金」
「ああ、罰金だ。有り金だせや」

 ナムアミダブツ!超ド級不良警官!!さらにはぶしつけに取り出した
 散弾銃の銃口をチラチラとこちらに向けてくる。最悪、殺す気か?

【地元民の手荒な歓迎にしても度が過ぎているのは明白であるが、まがりなりにも地元警官でもある】
【※なお、この不良警官3人組はエルダの存在には全く気づいていない様子である】
    【何やら敵意とは別の目線がこちらを見ているような(魚面でスーツ姿の男が宿入り口の影から見やっている)】
    【そちらの目線は不良警官には対して興味もなさそうに、イムカとソーマタージと、そして宙に浮かぶエルダに頻繁に視線を移している】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/14(金) 22:45:31.62 ID:T3eLZXuk0<> >>136
そっちはどうかは知らんが、この分なら九十年代まで待てば……
ちょっと待て、俺の「ドチンピラセンサー」が反応してるぞ!来る来る来る来る……
【耳の後ろで手を広げ、其処彼処を見回す。なんとなく、背後からワチョワチョした円形のエフェクトが広がっていくように見える】


おうおう、何俺らの許可なく道の真ん中歩いてきやがる
【煽る様に不良警官の口調を真似し、散弾銃と警察手帳に眼を細める】
【先程とは違い、「鴨がネギ背負ってきたラッキー」といった愉悦の意味合いだ】

オオ、脅してるつもりか?役立たずのアンコウ野郎。ゴキブリだってビビりゃしねぇぜ
【チラチラと向けられる散弾銃、少しだけそれを見つめると、何の前動作も脈絡も無く、突然動く!】
【サイボーグの怪力と身体能力を生かし、適当なところを素早く殴りつけ、強引に銃を奪おうとする】


【なお、警官に夢中になっていたため、こちらに向けられる別の視線には気付けなかった】 <> エルダ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/14(金) 22:46:12.61 ID:Ul53uOa5o<> >>136

「あらあら。そんな怖いもの振り回さないの」

ちょんちょん、と魚面の警官達の肩をたたく。
エルダの姿が見えないなら、何か冷たいものが触れたとしか思わない。
そして、エルダの声も聞こえないだろう。
なので、それをいいことに……。

「ね?」

ちょん、と散弾銃の銃身を指先でつつく。
すると、なんと銃口からバラの花束が飛び出したではないか!
もちろんこれは幻覚であり、当人らにしか見えないものだが……

「ところで、宿のところに私が見えている人がいるわねぇ。どうしましょう」

銃から花束が出れば動揺間違いなしだ。
そのすきをついてイムカなりソーマなりが始末するだろうとみこし、こちらを監視する存在を指摘する。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/14(金) 22:58:18.99 ID:ZPBEHxjdo<> >>137

「ドチンピラセンサー?」

 時々、いや、結構よくあるかもだが、ソーマタージの謎単語に
 イムカは付いて来れないことがあった。さもありなん。

>>138

「んなぁ?」

 不良警官はものの見事にいたずらと幻覚に引っかかり、
 面白いように動揺する。どうやら胆力には欠けているようだ。

「…監視はあとまわしだ。それより――」

 そして、エルダは気付くだろう。イムカは常の平坦な声音だがぶっちゃけ苛立っている。
 もともと、エベレスト山脈よりプライドが高い御仁である。このような扱いを受ければ――

 −−−−−−−−−−
>>137-138

「イヤーッ!!」
「「グワーッ!!」」

 片やソーマタージに殴られ、地面をバウンドする不良警官A!
 片やイムカのアッパーカットで天高く吹き飛ばされ、一瞬、エルダの霊体にすっぽり入っちまう不良警官B!

「軍人に銃を向けたらどうなるか、指導してやろう≪殺すとややこしくなるが、出方次第だな≫」

 ソーマタージに通信を送りながらも拳を握りこんで威嚇するイムカ。
 超短絡的な暴力にも思えるだろうが、この手の輩には実力行使あるのみというのが持論であった。

「て、てめえら!警官に手をあげてただで済むと!!」

 そして、不良警官Cは激昂し、魚面のクチから泡を飛ばしながら、
 散弾銃をイムカとソーマタージに向ける。散弾の効果範囲に二人を収めるのは素人でさえ容易!

【DGON!そして、短絡的な怒りともにトリガーを引き散弾をぶっ放した!!】 <> エルダ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/14(金) 23:05:17.75 ID:Ul53uOa5o<> >>139

「あら? きゃっ……破廉恥なお方!」

エルダの中にすっぽり入った不良警官B君、聞こえないが濡れ衣気味な罵声をあびせられる。
また、本人にその気はなくとも、触れられただけならともかく、霊体に包まれたりなんかしたら……
本人の耐性にもよるが、霊障間違いなしである。

「もう、もう! おいたはだめよ」

不良警官C君の発砲にインターセプトを試みる。
幻覚を飛ばす――トリガーがなくなってしまったと錯覚させる。
間に合ったのなら、トリガーを引くのを邪魔できるはずだ。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/14(金) 23:10:01.50 ID:T3eLZXuk0<> >>139
スキだらけ。素人にはよくある
【ハッハーと嗤い、中指ピーン】
≪出来れば合法的に殺せれば良いんだけどな。決闘とかにならないかな≫
【イムカの通信にも、顔色一つ変えず物騒な事を】


済むんだよ!俺らは!
【銃口がこちらを向く。指先に力が籠るのが見えた】
イヤーッ!!

【大凡人間が出すとは思えない音が辺りに響く】
【頭の前で腕をクロスさせたソーマタージ。スーツはズタズタになり、白いシャツと鈍色の表皮──無数に生えた短い触手で咄嗟に作った鎧が露わになる】
【無傷ではないが、内臓や重要な器官を散弾によってスープにされる事だけは避けれた】
いってぇーッ!!
【無論、それが幸運とは限らないが。鉛玉が食い込んだ所から血が噴き出す】

よっしゃ行くぜ!手前の自業自得さ!!
【血を噴き出しながら水平に腕を上げ、指先までをピンと伸ばす】
【警官Cの下顎を削ぎ落とそうと振るわれる、殺人カラテチョップ!】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/14(金) 23:21:36.73 ID:ZPBEHxjdo<> >>140-141

「アバーッ!!」

 エルダにすっぽり入ってしまった不良警官Bは白目を向いて地面に倒れた。
 神話的生物に片足突っ込んでいるくせに、SAN値チェックに失敗したと見える。

【そして、エルダがインターセプトしたおかげでソーマタージはともかくイムカは回避成功】
【トリガーの感覚を失ったことで動揺し、銃撃がワンテンポ遅れたのだ(実際には存在するのだから引き金は引けた)】

「助かる」

 監視者がいるなら偏向フィールドなどこちらの手札はあまり見せたくなかったのだ。
 そして、後は超チンピラであるソーマタージのカラテチョップ!!

「グワーッ!!」

 顎骨を粉砕しながら、吹き飛ぶ不良警官C!整形外科行きは確定であろう!

【迎撃完了!!そして、このタイミングで宿から出てくるスーツ姿の魚人面】

「いや、見事見事」

 パチパチパチと拍手しながら出てくるスーツ男。
 スーツ男が目配せすると何とか起き上がった不良警官達は途端、怯えたような表情となり、
 慌てて気絶した仲間を担いで退散していく。

「流石は越境者の諸君だ。さて、私どもの客人として招待したいがいかがかな?」

 男はギョロリと魚のような目を(不良警官達よりさらに魚っぽい容姿だ)、
 ソーマタージと、イムカと、そしてエルダに向けながら問うた。

【判定(魔力感知)…このスーツ男は何かしらの神≠フ如き存在の加護を受けている】
【判定(魔力感知※重篤)…霊質を感知しようとしすぎると$l間では正確に名を発生できない神の注意を引くことになる】 <> エルダ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/14(金) 23:29:08.54 ID:Ul53uOa5o<> >>142

「はいはーい。私、お魚なら鱈が好きなのよー。もう食べれないけどー」

はしゃぐように、手をぱちぱちと叩く。
目の前の男の発する気については、意図的に理解しないように振る舞った。
流石に、上位存在には、死者の王と肩を並べる位階のエルダでも分が悪い。

「私が見えてるってだけでも、とっても不味い存在に思えるわー」

ひそひそと、イムカに囁く。
目の前の存在は何か魔術的、呪術的な能力を保有し、それが危険なレベルな可能性が高いと踏んだらしい。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/14(金) 23:33:23.41 ID:T3eLZXuk0<> >>142
前より男前になったじゃねぇか。深海のスターの座はイタダキだな?
【フワーハッハッと不遜に嗤い、唐突に地面を転がって悶える。笑うと傷口が痛むのだ】


ますます魚っぽいのが来たな……。オイ、お前の親父は魚にひっ掛けるのが好きな変態だったのか?それともお前のママが変態だったのか?
【呻きながら立ち上がり、訝しむ様な眼を男に向ける】
【先程のチンピラの方がまだ人間らしいとも言える、その魚っぽい顔に不愉快になる】


客人ね…そんなこと言って本当は生贄にするつもりなんでしょ?テキサスチェーンソーマサカー
【深く息を吐いて、激痛を堪える。濁った瞳で、男の魚じみた眼を睨み返す】
上等じゃねえか。精々もてなしてみろ。それだけの知識を見せてみろ。この越境者様達に

ベッドはダブルがいいな、俺寝相悪いから。あと蕎麦アレルギーだからそういうの作る時は俺の分別にしてね。それからそれから……
【ふざけた事をいけしゃあしゃあとぬかすソーマタージ】
【なんとなく嫌な感覚がするが、魔力までは感じれない。精々「さっきのチンピラ(銃込み)よりは強そう」程度の認識だ】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/14(金) 23:46:23.33 ID:ZPBEHxjdo<> >>143

≪君が見えているのは明白か。不味い存在には違いないが…≫

 言い換えれば、先程の警官達の反応からするに、
 これこそが、求めていた有力者に他ならないとも言えた。

≪嫌な感じがするのは私にも分かる。が、客人か。もしかすればもしかするかもな≫

 イムカはエルダとこっそり念話。最悪、傍受されている可能性もあったが。

【相手の反応からするに、招かれざる客として扱われているわけではない?とも類推可能】

>>144

「随分と元気な境界渡りだ。では、こちらに」

 ソーマタージのチンピラムーヴを殆ど受け流したスーツ男は、
 淡々と、案内を続ける。が、越境者という単語は耳ざとく聞いていたのを察し、

【ソーマタージをただの使えないチンピラ≠ニ断じるような真似はしなかった】

 −−−−−−−−−−
>>143-144
【一行は一際大きな教会に案内される。土着の宗教だろう。どの様式にも則していない】

「私は秘密教団…まあ、この地方に伝わる些細な信仰ですが、その敬虔なる信徒であると自認しています」

 扉が開くとさらに濃厚な海の香り。魚臭く、水の腐った臭い。
 さらにそれ以前に根本的に人間の棲まう領域≠ナはないかのような違和感。

「どうぞ、おかけになってください」

 教会に入れば奇妙にねじくれた椅子に座るよう促される。
 柱も造型が奇妙で、天井も遠近感が壊れそうなゆがみ方で、神像は何かのシンボルらしきものだが、
 それは幾ら見ようとしても衝天が一向に合わず、常にぼやけて見える奇怪な代物だ。

【案内された場所は真に…人間が、あるいは人間の良識と感覚を引き摺っている存在が長居していい場所ではない】

「そして、私達より、あなた方へ提供したいものがあります」

 そう言いながら、スーツ姿の男は足元の大きな木箱をバカリとあける。
 そこには原色のような水色に仄かに輝く…酒瓶が詰まれたいた。

「これを求めていたと聞いています。差し上げましょう。無償で」

【お膳立てが出来すぎており、話がスムーズに進みすぎている】 <> エルダ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/14(金) 23:53:36.99 ID:Ul53uOa5o<> >>145

案内され、それがやはりヒト種に対して、どうにも不穏な雰囲気が続く造型ばかりであり……
進むにつれて、エルダは目に見えて不機嫌になっていく。
霊体である故に、この場所の発する気というものが、より直接的に感じるようであった。

「あらあら、気前がよろしいのね」

「でもでも、ご厚意には感謝しつつ甘えるのが礼儀かしら。これがあると、私たちはとても助かるわぁ」

でもとりあえず、表面上は取り繕い、素直に喜ぶそぶりを見せつつ……

『それでそれで、実際問題、この場所で私たちはどう振る舞えばいいのかしら』

『これ、信じてもいいのかしら。このまま取引に使えるかしら。取引して例の台本君(魔導書のことだ)にたどり着いて、大丈夫かしら?』

そんな風に、イムカに念話で内緒話。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/14(金) 23:59:59.42 ID:T3eLZXuk0<> >>143
≪絶対マズイってあいつ。処女を万病の薬だと思ってそう≫
【エルザとイムカのヒソヒソ話に割り込む様に】
【どうやって割り込んだのかは謎だ】
≪大口叩いちゃったけどあれ信用して大丈夫かな。何か幽霊パワーでヤツの考えてることとか読めないの?≫

>>145
キリストでもイスラムでも仏教でもない…ますますヤバい気がしてきた。ループに巻き込まれたりしないよな
【通された教会をまじまじと眺め、呟く】
【比較的時代のズレも小さい(と言っても百年近く差はあるが)からか、有名な宗教に属していない事が分かる】


ウェー、吐きそう。こういった光景と臭い、ガキの頃からニガテなんだよね
【舌を出し、ゲンナリした顔で捻れた椅子に腰掛ける】
気分が悪くなる…。俺の顔は大丈夫か?目はあるか?鼻は、耳は?

タダより怖いものはない。…俺の信条でね。率直に聞こう、何が望みだ?
【目当ての物──光る酒に鋭い眼を向ける。その表情に先程までのふざけた様子はない】
断っておくが、内臓捧げろとか神の子を孕めとか死ねとかそう言う巫山戯た話だったら……
【抜け目なくくすねていた散弾銃を担ぐ。例えどんな目にあっても、一矢報いる決意を感じさせる】

まあ本当にタダでくれんだったら遠慮せず貰っちゃうけどネー。領収書はいるかい? <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/15(土) 00:17:43.98 ID:aYd+XSe7o<> >>146

≪…私に霊的なことはよくわからないが、この手の空気なら分かるつもりだ≫

 スーツ姿の男を改めて見やるイムカ。
 この男は丁寧ではあるが、その目はこちらに何らの敬意も払ってはいない。
 協力?一応は協力なのだろう。ただし、そこには好意的なモノは微粒子ほども含まれてはいない。

≪利害の一致…私達は利用する気だな。まあ、先ずは話を聞くとしよう≫

 なお、ソーマタージよりエルダへ読心できないか要求があるが、
 それをやってしまったら、Cthulhuの精神波の標的になりかねない。
 身じろぎするだけで精神病患者を大量生産するような代物の、だ。

>>146-147

 そして、ソーマタージが一歩話に踏み込んだことで、相手の説明を促す段階へと入る。

「望みは簡単です越境者。…あの汚らわしい書を一刻も早く、この世界から放逐してもらいたい」

 端的に説明するとこうだ。合衆国を蝕む神話的存在達。
 それらは干渉し合いながらも一定のバランスが保たれたパワーゲームに興じていた。
 が、そこに割って入ったのが肉眼総覧…今回のターゲットである書物だ。

「我等が神は非常に機嫌を損ねている。我々にとって邪魔なのです。しかし――」

 しかし、秘密教団が表立って動く事は出来なかった。
 かの肉眼総覧の尋常ならざる魔力もそうだが、インスマスも昨今、捜査局の監視が厳しく、
 大きな動きをすれば、それこそさらなる災禍を呼びかねない。非常に厄介な状況下にあった。

「そこに我等が神が信託を下された。かの腐屍の王の――失礼…」

 一瞬であったが、イムカの殺気が空間をゆがめかねないほどに
 膨れ上がったがそれはこの場においてはさしたる因果はない。

「かの盲目の男…その御使いが来訪すると。その者達を利用せよと」

 そうして、チラリと青の酒を見やり、すぐに視線を戻すスーツ男。

「これらは海草と神のエッセンス≠謔闖留された神酒。
 かの書物に力を与えるであろうモノですが、放逐の機会でもある。ゆえに」

 そうして、魚面は慇懃に言った。

「利害は一致している。と、言う事です。期待しています。我が神も、無論、私も」 <> エルダ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/15(土) 00:25:04.38 ID:ND7o5ok2o<> >>147

『私にそもそもそんな技能ないわよぉ。騒ぐだけが取り柄なのよ?』

悪霊の類ならやってやれないこともないのかもしれないが……
少なくとも、エルダにできる芸当ではない。
ぱたぱたと手を振って、ないないといった仕草までする。

>>148

「私たちはそもそもあの本を暖炉の焚き付けにでもするつもりだった」

「あなた達は、あの本がとにかく邪魔でしょうがないから、積極的に手伝いはしないまでも、この程度なら協力してくれると……」

ぱたぱたと扇で自分を仰ぎながら、脚を組んで中空にぷかぷか浮かぶ。
どうせならもう少しオマケがほしいような気もするのだが……
余計な気を回されて自体がこじれるのも面倒だ。このお神酒だけもらってお暇するのが最善のようにも思える。

「和やかに分かれられるうちに、このお酒もらって帰らない〜?」

というわけで、二人にはそう提案してみる。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/15(土) 00:31:17.23 ID:lUPdtsgF0<> >>148-149
落ち着け。らしくないぞ。……と言っても無理な話かな
【男から視線を逸らさぬまま、イムカを諭す様に】
【ちょくちょく聞く話から、何らかの存在に忠誠を誓っているのだろう。そして恐らくそれを侮辱されたのだろう。踏み込む気はないが、軽く同情する】
これだから軍人は…


利用されてやる。その代わりこちらからも提案して良いかな?
【手を組んで台形を作り、顎を載せる。ハットの下から赤い瞳で睨みつける】
これが終わったら二度と、金輪際俺らを利用しようとは思うな、関わろうとするな。今回だけはそちらに付き合ってやるから
簡単な話だろ?それとも俺の上位的守護精霊か、お前らの神か、どっちが強いか確かめるか?お互いタダでは済まないだろ。多分ここも、この世界も

【利用されるのは気に食わないし、宗教家も好きになれない。お互いこれっきりにした方が良いかもしれないという判断だ】
そうしてくれるなら俺たちはこれでスタコラさせてもらうよ


≪騒ぐだけって…ラップ音出したりするだけ?幽霊ってそういう役割分担でもあるのか?≫
【真面目な顔をしながらも、内緒話ではこんなふざけた態度】
≪なんだ……じゃあいいや。なんかアイツ変なものに憑かれてそうだし。これだから狂人は苦手なんだ≫

そうしようそうしよう。お酒貰って、交渉成立のハグをして、お互い笑ってられる内に帰ろう
みんな平和が一番!ラブ&ピース! <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/15(土) 00:38:05.98 ID:aYd+XSe7o<> >>149

「ええ、これくらいのサービスは…」

 魚面は実にエルダに対しても実に慇懃に応対する。
 実際のところ、もっと踏み込めば、より積極的な協力を得ることは出来たかもしれない。

【実際に要求さえあれば、かの神の力を分け与えられた神器を貸与することもできるのだ】
【もっとも、その使用者とさらには周囲に至るまで高い代償を支払うハメになる¢纒ィであったが】

「ああ、そうだな」

 エルダの言に応えるイムカの声音は凄まじく不機嫌を通り越して、
 理由さえあれば、この場で戦闘を行いかねないほどの憤怒を堪えているような有様であった。

>>150

「当然です。我々としてはあの書物の次にアナタ方には速やかに退去してもらいたいのですから」

 異分子である越境者。その存在は転換点であり、混沌の権化。
 どう転ぼうと、大小の差はあれど、何かしらの変化を周囲は強いられる。
 決して世界にとって長居してほしい存在ではない。ゆえに永遠の戦士(エターナルチャンピオン)とも呼ばれる。

【本音を言えば共倒れこそが理想なのであろう。そうすればその血肉と霊魂…どれだけの利用価値があることやら】

「では、ご活躍を祈っています。我が神の祝福があらんことを」

 −−−−−−−−
【こうして、インスマスにおける取り引きは完了した】

 巨悪を滅するために巨悪と手をつないだような状況であったが、
 なにはともあれ、突破口は開けたのだ。

//ではここまでー!! <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/15(土) 21:39:15.06 ID:aYd+XSe7o<> 【前回までのあらすじ!】

 異世界の書物肉眼総覧&゚獲の依頼をイムカ・グリムナーより受けた越境者達。
 書物の所有者に近づくため、インスマスの神酒を求めた一行は、
 インスマスの港町において秘密教団との利害一致もあり、見事、神酒の確保に成功。

【邪悪なディーモンの魔道書を封ずるために、巨悪たるグレートオールドワンと間接的な協力。皮肉に満ちている】

 −−−−−−−−

【1920年代合衆国…アーカムシティ】

 アーカムに戻ってきたイムカはすぐに新聞広告や街の乞食などを用いて、
 神酒を入手した経緯をそれらしく纏めた計画を走らせ、また、買い手の募集を行っていた。

「この手のビズは時間をかければかけるほどボロが出るからな。
 短期決戦で全てを決着させたいところだ」

【越境者達がトランプに興じたり、食事を取ったり、あるいはラジオを聴いている間にも、
 こういった段取りはイムカが勝手に進めているようである。士官(オフィサー)ゆえこの手のお膳立ては得手らしい】

「さて、ここまで動いたんだ。想定通りなりマフィアより先ず――」

 途中、電話が鳴り、イムカは2、3度外出することがあった。
 ややこしい事をやっているのは確かであろうが――

【判定(戦略or社交or興味)…どうにも越境者を監視していたBOI(連邦捜査局)とコンタクトを取っているようである】

「邪魔は入らん。それにある程度戦力も増える」

 帰ってきての一声はそれであった。そしてさらに数時間後、電話が鳴り、応対し、

「…目的の人物からの接触があった。明日の早朝。また太陽が昇らぬうちだ」

 真昼間でないのは当然、下手な深夜でもない。
 危ない取り引きにはもっともアクティブtなる時間帯でもある。

「餌に食いついたな。戦闘になる可能性が高い。各人準備をしておいてくれ」

【準備…世界修正力の影響は低く、完全な装備で望める。また対マフィアならまだしも最悪は対悪魔となる可能性がある】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/15(土) 21:47:23.59 ID:RZiUsUqK0<> >>152
そしてこの男はムーンシャイン(密造酒)の製造に余念がなかった
だが麦汁がアルコールに代わるのはまだ先の様だ

「さて このクソのような酒に満足できない連中の舌を唸らせる酒を提供するために
 邪魔者を消してやるとしますかね」

【判定成功:密造酒関連が関わっていたらと思うと確認せずにはいられなかった】

「おーけい それならいいんだ それじゃこいつの出番だな」
普段は時代に沿った服装であるが このときはいつもの戦闘服

いつもの服装にオーガの腹革を使ったレザーアーマー 腰にはサーベルとスクラマサクス
背中にハルバート・ハンマー・ブルームーンを背負い準備万端
<> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/15(土) 21:54:44.84 ID:ND7o5ok2o<> >>152

さて、今回の件に首を突っ込み続けてきた亡霊少女であるが……
自体がきな臭く、武力を伴った衝突があることは避けられない、と前回までで判断したらしい。
となると、位階は高くても、他者を害する手段に欠ける自分ではこの先厳しい……となれば、

「というわけで、助っ人拾ってきたわー」

何がというわけなのか、まではわからないが……
小柄なおさげの金髪女をどこからか引き連れてやってきた。ドワーフの軽戦士、シーラである。
肌の色的にも妙に小柄なキューバ人ぐらいに見られている。

「なんでもいいさ。冒険があるんなら是非もない」

ちなみに、格好はヨーロッパでお貴族様の着るような乗馬服である。
これに傘(仕込み剣である)を合わせている。
設定? イギリス系貴族が連れてきた小間使いの哀れな小娘です。(本人はエルダにそういわれたが、理解してない) <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/15(土) 21:57:29.55 ID:lUPdtsgF0<> >>152
ここをな、こうするやろ……?な?おっちゃんこうやったやろ…?
ホラ、トランプタワーや……トランプタワーやさかい……。なんだよ、見てなかったのか?俺の渾身のトランプタワー
【一人でブツブツとトランプで遊ぶソーマタージ。前回スーツをズタズタにされたので新しいものに着替えた】


早朝、トーシローとはやはり違うか
【立ち上がり、黒いストライプスーツの上からベルトを巻く】
【両脇に二丁、腰に三丁、背中に一丁。ベルトのホルスターに納められた拳銃を、コートで隠す】
【コートの内側には切り詰めた散弾銃と数本のナイフ、鋼線などの暗器。更に背中にはいつもの刀と短機関銃】
【身体検査をされたら何処にも入れてもらえない出で立ちだ】

準備は出来たぜ。そっちの用意が出来たら行こうか?
遠足を思い出すな。毎回こういう準備でワクワクしてた <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/15(土) 22:12:05.33 ID:aYd+XSe7o<> >>153

「………」

 ここは1920年代合衆国。そして、改めてロイの格好を見る。
 もはや、何もいうまい。と、イムカはそれ以上の言及を避けるのであった。

【ジェネレーションギャップ!】

>>154
「久しぶりだな。しかし――」

 どう丸め込んだか知らないが、危険度まで解しているのか?と、エルダに目配せする。

「冒険と言えば冒険だが、危険度もそれなりに高い。準備と覚悟は怠らないようにな」

>>155

「んっ?」

 クルと振り向いた時にはトランプは崩れたあと。
 イムカは地面にトランプ撒いて何やっているのだと怪訝な目付き。

【こうして、ソーマタージ自慢のトランプタワーは歴史の闇に葬り去られた】

 −−−−−−−−−−−−
【早朝…取り引き現場】

 取り引きは倉庫街で行われる事となった
 合衆国に属する捜査局はこれより、ここで行われる如何なる戦闘行動を咎めないと太鼓判。
 彼等からしてみても、異世界の書物などという厄ネタはいつまでもそのままにはしていたくなかったのだろう。
 これも利害の一致という奴である。正義感と純粋さのみで万進できるほど世界は単純ではない。

「………」
「………」

 早朝、空はまだ薄暗い紫色。気温は肌寒く、コーヒーの一杯も欲しくなるところだ。
 取引相手のボスは側近と共にクルマで登場し、一向の前に姿を表す。

【よっぽど羽振りがいいのだろう。高級なオーダーメイドスーツに革靴。全てが一流品。
 しかし、身につけているものの瀟洒さに比べ、マフィアのボス本人は肌は土気色、目は白濁としており健康的とは言い難い様相】

「ブツは持ってきたんだろうな」
「ああ…」

 マフィアの護衛は6人。単純な数ならあちらが上。

【判定(察知)…さらに、そこかしこの物陰から敵意が多数。10〜15人?相手は取り引き現場に事前に駒を配置していた模様】

「魚人共の青い酒。求めていたんだろう?」
「ああ、ああ、その通り。随分と如才無い…ネファレム」

【判定(魔力察知or悪魔学)…マフィアのボスが纏っている妖気は明らかに尋常ならざるものである】
【判定(第六感)…この状況、探り合いのように見えて実はもう戦闘が既定路線。後はどちらが先に始めるかという段階である】

 ジリ…複数の物陰より地面を擦る音。小さくカチャリとハンマーを開く音。

「バレバレだったと。まあ、お互い様か」
「ああ、そう、だ。  助けてく、れ」

 マフィアのボスは傲慢な笑みと怯えきって懇願する貌という左右非対称の表情で越境者達を見やった。

 【→ファストアタックに出る場合、行動次第で有利/不利が変わる】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/15(土) 22:22:55.49 ID:RZiUsUqK0<> >>156
「お前が準備万端にしてこい言うたからやんけ」
何とも言い難い表情のイムカにジト目を送るロイであった

〜場面転換〜
「・・・・・・」
無言でハルバートを手に

【察知・悪魔学・第六感 成功】

「ッ!!」
瞬間 ロイの体を包む闘志の炎 それを澱みない動きで左手一点に集中させ

「烈破掌!!」
マフィアのボスに浴びせる 陰と対なす陽の炎による攻撃を放った <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/15(土) 22:24:03.07 ID:lUPdtsgF0<> >>156
相当あの酒に入れ込んだみたいだな。見ろよあの目、ああなったら人間もう終わりさね
【周囲にだけ聞こえる小さな声で囁く。ボスの様子を見て、内心「あの酒飲まなくて良かった」とホッとする】


ハメられたか?ハメたつもりか?だが誰を相手してるか分かってるのか
こちとら百戦錬磨の外道共よ。音からして…十四、五人ってとこか?桁が三つぐらい足りねえぞ
追い詰められてるのはお前らの方だと、まだ気付かぬか
【侮蔑の目を向け、向けられる敵意にも臆せず言い放つ】
【この辺の肝の座りようは、一応傭兵故か】

【ボスが何かを言い、此方を見やる。その瞬間にソーマタージは動く】
【コートの下から一瞬で抜かれ、両手に握られた二丁のリボルバー。鈍く輝くそれは、乾いた音を立てて弾倉の中の弾丸全てを瞬く間に吐き出す!】

【十二発の弾丸は、マフィアの護衛に向けて適当に撃たれる。これで何人か戦闘不能になれば御の字、ならないなら別の手段で殺す】
【弾の切れた拳銃を持ち替え、銃身を握ると、ボスの頭部に向けてそれを投げ放つ】 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/15(土) 22:28:06.37 ID:ND7o5ok2o<>
>>156

「危険に満ち、闇は深く、針の先ほどの光明で目が眩む。冒険とはそういうものだろう」

「なに、我が女神テクスもひりつくスリルってやつがお好みなんでね。やらせてもらうさ」

ドワーフの女は自身ありげに胸を張る。
といううわけで、エルダは同行せずに裏方で愉快犯的に暗躍することに。

――

さて、取引現場。
どういうつもりなのかはさておき、すでに闘いの気配がした。
背筋がしびれるような感覚を堪えつつ、黙ってイムカの後ろで控える。

(取引相手はすでにヒトじゃあなさそうだ。殺気もしやがる……さてと)
物陰に潜む相手への攻撃手段は、現状ない。
であれば、目の前の脅威を振り払う他ないので――。

「……!」

目の前の護衛を先に片づけることににした。
その手つきさえ見せぬ素早さでもって、ナイフを投擲する。
直後に仕込み傘を抜きはらい、姿を現した細剣でもって手短なもう一人に一息で踏み込み、刺突。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/15(土) 22:37:33.35 ID:aYd+XSe7o<> >>157-159

「―――!!」

 ピン!と張り詰めた空気の中で最早どちらがファストアタックを仕掛けるかという段階となった状況下、
 ほぼノーモーションでソーマタージとロイの攻撃から始まった!!

「…小賢しい」

 瞬時にボスの表情から怯えが消える。最後の欠片のような人間性。
 それが、遂に塗りつぶされた瞬間であった。

【ボスの眼光が紫色の輝いた瞬間!ソーマタージの放った銃弾は飴のように溶けて消えてなくなる】
【さらにロイの烈破掌をその不健康そうな身体付きからは想像もできないような敏捷さで3連続側転回避!】

「始末しろ!!」

 BLAM!ザクッ!!

 ボスのオーダーと同じタイミングで先ずは側近の頭部がイムカのブラスターで爆ぜ、
 銃を構えかけた別の側近に手にはナイフが突き刺さって銃撃を阻止。続けざまの細剣。さらにもう一人。

「「「ザッケンナコラーッ!!」」」

 物陰から十数人のマフィアが一斉に貌を出し、シカゴタイプライター…所謂トミーガンを乱射!!
 凄まじい量の火線が越境者達に向かって飛ぶ!!障害物は殆どない!

【この間、ボスは後退しながら、懐より人間の皮膚で造られた奇妙な赤く分厚い本と取り出す】 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/15(土) 22:44:48.68 ID:ND7o5ok2o<> >>160

「そうくるのは、わかってた――!」

ダミーの傘部分を地面に投げつける。
神秘は薄くとも、悪魔がいれるような世界だ。であるなら――
ドワーフの呪いも、問題なく作用する。アスファルトに潰された土精霊を、地下より救い上げるような感覚で――

「巨人のかつての泥遊び。一掴みの土くれ、積み上げ積み上げ丘になる!」

無理矢理に、一帯に壁を作り出す。
地面が隆起し、アスファルトを巻き込み、簡易な防壁にしたのである。
一同を一斉射分のみ銃撃から身を防ぎ、反撃するまでの時間を稼ぐだろう。
本人自体はこの行動のため、一手遅れることになるが。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/15(土) 22:49:14.99 ID:RZiUsUqK0<> >>180
ボスが逃げた そして辺りのマフィアが一斉射
だがひるんでいる暇はない 何せボスがとても嫌な予感を覚える本を取り出したのだ

「ッ!!」
しっかりと地を踏みしめた両足の 両膝の力を抜く

――――瞬間的な其の動作
地に立つ躰を支える膝の力が抜けた事で 支えを失った躰は一刹那――極短時間極短距離――地に向けて自由落下を開始する
自由落下する上躰。足場に掛る体重は果てしなく零に近い

――――質量は重力下でも無重力下でも変わらない。然し重量は完全な無重量下では零になる
上体が堕ちる其の一刹那、彼の躰は無重力下と同様に 重量が零になっていた

――――其の一刹那を逃がさない
足裏を地に添わせる様につけて滑らない様に摩擦して足場を掴み己の躰を前へと引きずり出す
重量を零にした体重を、重力に逆らう事無く前に進む縮地の究極 膝抜き
 

加速を無視した最高速 その挙動を持って銃撃を少しでも躱しながら突撃
ハルバートの穂先をその首に埋めんと猛進する <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/15(土) 22:52:09.75 ID:lUPdtsgF0<> >>160-161
ファック!
【新たな二丁拳銃を抜き、乱射しながら飛び離れる様に後退。ボスからは離れてしまった】
【周りを見ると、他のマフィアも戦闘態勢に。銃口が此方を向く!】

ああ、愛してるよアミーゴ。少なくともその壁を作れるのだけは大好きだ
【覚悟を決めたが、シーラのお陰で全身を撃たれるのは防がれた。軽く敬礼を返すと、脚に力と電力を込め、ミサイルじみて高く跳び上がる!】


ガアアアアアッッ!!
【空中で全身が強張り、衣類の下が鈍色の鎧に覆われる。命を費やした触手の鎧により、ソーマタージの関節部以外の部分は彫像じみて硬くなる】
【銃弾が身体に突き刺さる度に鎧は崩れ、衝撃が内蔵フレームを痛めつけるだろう。されどこうなった彼は倒れない】

【地面に降り立てば、刀を振るい銃を撃ち、物陰のマフィア一人一人を確実に仕留めようと駆け出す!】
【赤い光の軌跡を残し、走り回って人を切り裂く悪鬼じみた様は、さながら東洋の鎌鼬か】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/15(土) 23:08:45.65 ID:aYd+XSe7o<> >>161

「よしっ!」

 マトモに浴びれば人間の肉など容易に削ぎ落とす銃弾のシャワーを、
 シーラの防壁とリフラクターフィールドを頼りに、あえて回避を行わず銃撃に集中するイムカ。
 デュアルハンドのブラスターよりレーザーが射出されるたびに、マフィアの頭部あるいは胸部が無慈悲に貫かれた。

【多勢に無勢とはいえ、ただのマフィアと越境者では地力に差がありすぎるのだ】

>>163

「アバーッ!」

 さらに攻め立てるソーアタージにより速やかに一人、また一人、凶弾の餌食となってゆく。
 そして、ソーマタージは気付くであろう。時折、全く関係のない方向からの射撃により、
 こちらを狙いかけたマフィアの頭部が貫かれるのが。イムカでもない。

【ふと目をやればエレファントガンを持つスーツの男が数人。BOI(米連邦捜査局)…味方の支援】

 【見る見る内にマフィアはその数を減らしていく!戦力はもとより数の優位すら実はさしてなかったのだ!】

 −−−−−−
>>162

 他の越境者達がマフィアの露払いをしているなか、ロイのみが黄金の目標を見定め追撃をしかけていた。
 膝抜きによる縮地。敵の攻撃も、雑魚も意に介さず、仕留めることに集中!

【ロイ…流れ弾によるダメージ(無〜軽微で任意)】

 突進を駆けるロイに対し、ボスはおもむろに手を掲げる。

「キテハァ!!」

 瞬く間に七つの属性の魔風が全て混ぜられ濁り、混沌の属性となり、
 その衝撃波が突進するロイに襲い掛かった!魔術収斂速度が尋常ではない。
 が、しかし、蒼銀の斧槍ならば突破できないほどではない!

【ロイ…魔力衝撃波ダメージ(軽微〜小で任意)】】

「忠実なる犬(ロイヤリスト)共め…いやだ…助けてくれ…贄となるべし!」

 瘴気すら発し始めた尋常ならざる瞳、悪鬼の如き容貌で、天高く書物を掲げる。

「グハハハハハハハッ!!」

 笑い声、哄笑、叫び、断末魔…ロイの斧槍の穂先がボスの喉首を貫く!瞬間!!

【バチーーッ!!と緑色の雷撃が地面ほり吹き上がり、ボスの肉体を粉微塵に吹き飛ばした!!】

 骨と内臓と毒々しい血液が一面に広がり、おぞましの書はその中にボチャリと落ちた。決着――
 が、しかし、この時である。世界の理が急速に歪みはじめたのは。

【空…鳥が飛んでいる。逆向きに飛んでいる】
【空…白むのを止めた。多少は貌を覗かせた太陽が沈んでいく】
【空…西より真っ黒な月が昇り始めた】
【空…雲ひとつないが雨が振ってきた。奇妙な事に真っ赤な色をした雨だった。鉄臭い】

「………」

 【越境者達と生き残りのマフィアとBOIの局員の身体は赤い雨に濡れることになるであろう】 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/15(土) 23:14:55.69 ID:ND7o5ok2o<> >>164

「くそっ、坊主の方が入用だったかいこりゃ!」

銃弾を防ぎ、マフィアを味方が鏖殺していく。
相手方のボスでさえも、一息に飛んだロイが斧槍でもって、そっ首を切り落とした――その瞬間である。
その者の身体が弾け、本がその血だまりに沈み――嘘のように、世界が歪みだした。
身体を濡らす鉄臭い赤い雨は、何かの血なのだろうか。

「ああ、くそ、その本を破壊すればいいのかい? 何だ、何が起きてる!」

このままでは不味いのはわかるが、どうすればいいのかは、彼女の理解を超えていた。
<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/15(土) 23:19:28.08 ID:lUPdtsgF0<> >>164
20、21!22!23!
愛してるよアミーゴ!少なくともその狙撃の腕は大好きだ!
【血糊を撒き散らし、自身も周囲も朱に染めながら叫ぶ】
【銃を向けた相手が丁度撃ち抜かれた際には肩を竦めたが、それでも助けになったのには間違いない】


ゲエッ!グロい!キモ……
【マフィアの一人の首を絞めていると、粉微塵に吹き飛ぶボスが目に入る】
【肩や其処彼処に自分が殺したマフィアの臓物を引っ掛けて言うソーマタージに、狙って言ってる気は無い】

ワッザ…?世界の終わりか…?
【歪み始める世界、狂いだす宇宙の法則。「今回ばかりはマズったかな?」とどこか達観した表情】

これは、血…?血の雨?ワオ、比喩じゃないものが本当に降るのは生まれて初めて見た。24
【BANG!首を掴んだままのマフィアに最後の弾を撃ち、銃を放る】
【黒い銃身もソーマタージの全身も、赤に染まっていく】
その本をズタズタにすればいいのかい?もしそうなら呼んでくれ <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/15(土) 23:21:21.38 ID:RZiUsUqK0<> >>164
雑魚の露払いを皆に任せて突撃する
銃弾が顔を 可動部を掠め血が流れる

だが革鎧に突き刺さった銃弾は? なんと僅かな傷のみを残してコロリと落ちた
これが数ある革鎧の中でも最高級クラスと呼ばれる オーガの腹革だ

そしてボスの手から放たれる衝撃波 鎧で相殺できるものではなく 体が軋み 鼻血が 口からもわずかに血が流れる

「ッッッ!!!!」
だが歯を食いしばり ダメージの中を駆け ボスのそっ首叩き落す

しかし遅かった世界がきしむ 理が外れる

「本は!? どこだ!!」
原因となった本を探す もう回収とか考えている暇もなく 見つけ次第破壊しようとする <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/15(土) 23:35:06.22 ID:aYd+XSe7o<> >>165-166

「…無茶をする」

 赤い雨に濡れながら、取り引きに持ってきた青い酒と、
 そして、この場に居る越境者達は見やった。

「どうやら、あの書。とんだ皮算用を始めたらしい。こちらの想像以上に自意識があったようだ。
 越境者の魂と青い酒…手に入る前提と考えるなら枯死覚悟でも十分に採算はとれるとな」

 ゆえにマフィアのボスも生贄とした。
 イムカ達は書を逃がさぬためにこの状況をお膳立てしたが、書のほうもどうやら滋養のある魂の確保に目論んでいたらしい。
 今回の一連の騒動…奇妙なまでに敵も味方も利害が一致しすぎてたらしい。

「ボスを殺したのがトリガーか。拙ったな」

【判定:ボスは越境者達に助けを求めていた】

>>167

「―――」

 声なき残響…ボスの肉体と魂は粉々に砕け散った。
 さらに、その散らばった肉と骨が再び集まり、地面から吹き上がり、やがて奇怪なオブジェへと変じていく。

【血が集まり地盤となり、骨があつまり、組みあがり、膨れ上がり、台座となる。
 肉が寄り合わさって、脈動する心臓の如く、骨の台座に鎮座し、赤い雨に濡れるたびに歓喜に震える】

 そして、肉の心臓にめり込むように肉眼総覧≠ェ現れ、人間の皮膚で出来た頁が次々に捲れていく。
 それは冒涜的なオブジェ記念碑。  ―――願望機(モノリス)―――

 −−−−−−−

【全員対象】

 願望機の心臓が一際大きく膨れ上がり、そして脈動した瞬間!
 その内部から青白い亡霊…ゴーストの大群が吐き出される。
 それらに物理的攻撃力はないが、密度的に回避は極めて困難1そして!

「あ…」

【亡霊に体内への侵入を許したマフィアの一人は…頭部がパン!と弾けて即死!
 その傷口には大量の膿と、小さく奇怪なナーグリング(膿の邪妖精が群がっていた!!)】

「ヒィイイイッ!!!!」

 願望機は脈動する度に亡霊を噴き出させる!10、20、100、200!その排出量たるや加速度的に増加!!

【亡霊(ナーグリング召喚)…人間の肉体と魂を生贄に低級ディーモンを体内で召喚している】
【判定(回避)…時間が経つたびに物理的な回避は困難→不可能へと移行していく】
【判定(防御)…
 自意識の強さ、何らかの神の加護、あるいは装備によって幾許かの耐性は獲得できる。
 が、臨界点を越えたとき、肉眼総覧の生贄としてその断末魔に至るまで捧げられることとなる】


  【判定(悪魔学)…肉眼総覧のこの行動は攻撃ではなく、悪魔召喚の儀式に過ぎない。それが生者にとって致命であるのだが】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/15(土) 23:47:20.82 ID:RZiUsUqK0<> >>168
「クソッ 短絡が過ぎたか」
ボスを殺し 書を確保すればどうにかなると踏んでいたが 甘かった
最悪の状況を作り上げてしまったことに歯噛みする

そして現れてしまった願望機 元いた世界ならば これをどうにかできる専門家がいたのだが
無い物ねだりをしている暇もない

「全員攻撃しろ!! あの召喚の義を続けさせたら本物のディーモンが現れちまうぞ!!」
そう叫ぶと 全身から紅蓮の闘志を放出 陽の気を纏い少しでも耐性を保たせながら前進

狙いは願望機の破壊 それだけである <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/15(土) 23:49:27.00 ID:lUPdtsgF0<> >>168
こりゃあヤベェ、弾けさせるのは好きだが弾かれるのは嫌いなんだ
【いつも以上にヤバそうな雰囲気に、舌打ちが漏れる】
【後悔の念が押し寄せるが、時既に遅し】

一気呵成に攻める!実体があるなら殺せる筈、否!殺してみせる!!
【酸素供給機が装着され、蒸気を吹く。決断的な殺意の炎が赫い両の目に宿る!】
覚悟決めろ!俺らの前に現れたのが最大の愚行だと思い知らせてやるッ!!


【刀を携えて駆ける。一歩踏み出すごとにその速度は爆発的に上昇し、踏み締めた跡に微弱なスパークが一瞬だけ残る】
【亡霊が体内に入るが、狂気に染まった自意識が彼らの動きを幾分か抑える。が、それも長くは続かない】
【一撃で終わらせる。肉のモノリスから数m離れた所で、斜め上に向かって跳び上がる!】

イイイヤアアアァァァーッッ!!
【空中で伸ばした体が、切っ先を真っ直ぐ向けた刀が、電流で操られた人工筋肉の動きで激しく回転!微細な電流が彼の周辺に撒き散らされる】
【ドリルじみて高速回転するソーマタージは、ミサイルめいた速度で心臓部を貫き、破壊しようとする!】 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/15(土) 23:50:02.47 ID:ND7o5ok2o<> >>168

「っち、あの亡霊のお嬢ちゃんは引いていて正解だったってわけかい。要領よく、面倒ごと私に押し付けやがった!」

もしもエルダがこの場所にのこのこやってきていては、『反転』しかねない。
別世界でソーマらと戦ったエルダのような、『別解』のエルダに、だ。
もしそうなれば、事態はより悪化し、手がつけられなくなったことは間違いない。
であるので、あのトンチキ亡霊は、まさしく正しい手段をとったと言えた。
見えないところで、相手の亡霊召喚に干渉し、出てくる亡霊の一部をハロウィンの間抜け幽霊レベルにまで劣化させる、かもしれない……。

「だが、まぁ、なんだ――」

「――悪魔殺しをしていくのも、悪くない。私は火の消えた国を旅したことがある。そこじゃ、悪魔の魂から物質を抽出なんてことは普通だった」

「このクソッタレな本から何が出てくるのか、興味が出てきたよ! おらっ、その魂をよこしな!」

細剣をその場に突き立てる。一息に、両手でベルトから二本ずつナイフを取り出す。
それを一瞬のうちに、オベリスクに向けて投げる――空になったはずの手には、なおもまだ二本のナイフがある。
そしてそれを続けざまに投げる。曲芸にも似た、ナイフの連続投擲。計8本の大技である。
亡霊が己によってくるのは、己の意志と、博徒と弱者の庇護する女神、テクスへの信仰で強引に振り払う。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/16(日) 00:22:00.56 ID:pNvMqc7go<> 【全員対象】

 マフィアは瞬く間にディーモンの贄となり全滅!
 元々、禁酒法に乗っかって成り上がった連中。超常に対抗するなど土台無理というものだ。

【BANGBANG!!BOI職員は流石この合衆国で戦ってきた猛者である。
 エレファントガンを振るい、恐怖と怪異を相手取りながら、まだ凌いでいる。時間の問題だが】

「CUUAAAA…」
「HSAAAAA…」

 流れ落ちる赤い雨から、マフィアの死体から次々に膿の邪妖精が這い出してくる。
 今や天頂高くには単眼でこちらを凝視する黒い月の輝きが降り注いでいる。

【足元にはおそるべき疫病を含んだまだら色の霧】【膿の邪妖精は徐々に一塊に集まり始めている】

 ロイの懸念が現実になろうとしている。『疫病の閣下』『蝿の殿下』『偉大なる不浄物』
 グレーターディーモンの召喚は既に始まっている。幾多の星系を破壊するような代物。
 領域よりのダウンロードを許せば万一にも勝ち目はないであろう。

 −−−−−−−−−

>>169

 陽の気を出しながら、願望気に近づいていくロイ。
 数多の亡霊がその身を喰らわんと侵入を図っては陽の気に弾かれる。が、しかし、

【ロイの足首を何かが掴む。それは膿と黄痰塗れの掌。中途半端にダウンロードされて生えて来たディーモンの腕!
 瞬間!ハルバートと腕鎧の周囲に次々に穢れた膿が大量に這い出してくることであろう!
 何故、装備の部分だけで済んでいるのか、そして残された時間は?それはロイ本人が推し量るしかなし】
   【→一時的にハルバートが呪われる(正確には大悪魔の瘴気と拮抗状態となる)】

 −−−−−−−−−−−

>>170

 温かい殺意に惹かれ、ソーマタージに亡霊は殺到する!狂気は魔を呼び、それこそを生贄とせんとするのだ。

「NNiiiieek【BLAMBLAMBLAM】

 が、ソーマタージに接近する亡霊の大半は光条により貫かれる。イムカの援護射撃!

「長くは持たんぞ!さっさと決着をつけろ!!」

 リフラクターフィールドを崩壊させ、グレネードなど手持ちの切り札を惜しげもなく切りながら、
 赤い雨に全身を塗らしたイムカはソーマタージに叫ぶ!

【完全には防ぎきれない亡霊の侵入を許しながら。ソーマタージは願望機に到達!】

 しかし、その突きは斑模様の魔力壁に阻まれ、刃は心臓まであと一歩届かず!拮抗状態!
 その間にもソーマタージの身体には次々に亡霊が侵入!!

【肉体強度ではなく、霊格と精神力の問題。破綻すれば身体は内部から食い尽くされる。サイボーグだろうと例外にあらず!】
【亡霊侵入…5、10、12、15、18、】

<> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/16(日) 00:22:14.33 ID:pNvMqc7go<>  −−−−−−−−−−−

>>171

「―――lulu」

エルダの干渉に亡霊は殆ど言う事を聞かない。それこそ、『反転』していたならば話は変わっていたかもしれないが、
 恋に恋する恋愛を求む霊である以上は、この修羅の刻に外部干渉にて好転させる余地などなかったのだ。

【願望機にナイフが突き刺さる、が、基本的な攻撃力がまだ不足している。
 ソーマタージに重きを置いているのだろう。結界は突破し、骨の玉座の一部を貫いたが、心臓に至っていない】

 シーラが祈る神の信仰!しかして、大地は徐々に膿に鎖はて、空は蹂躙され、
 太陽の光は黒い月の光に取って代わった。祝福が遠ざかっていく。隔たっていく。つながりが解れていく。

【亡霊はますますその数を増やし、シーラの暖かな肉体へと殺到していく】

 −−−−−−−−−−

【全員対象】

「CTHU…」

 木箱に満載した青い酒は変わらぬ輝きを発し続けている。
 肉眼総覧に渡れば、その魔力が増すという酒である。が、この異界において全く変質していない。

【判定(信仰)…かの上位存在の力はこの異界の力より上】
【判定(取引)…かの上位存在の名を呼び、助けを乞えば大いなる祝福が訪れる。ただし、それがどのような形であるかは…】
  【かの神を頼った場合は無条件クリア→バットエンドへ】 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/16(日) 00:36:19.36 ID:qo0fk0aUo<> >>173

「っち、突っ込むしかないようだねぇ――!」

地面に突き立てた細剣を抜く。
投げナイフでは威力が不足しているのならば、やはり肉弾を持っていくしかない。
ドワーフの呪いと、女神テクスへの信仰でもって進むしかない。

「楽しくなってきやがった。かつて私は日が昇る国を旅したことがある。ドワーフにも似た根性論が大好きな馬鹿な国だった」

「こう歌うんだ。歌えよ謡え、地面の虫から大いなる土くれの王までも、声を揃えて凱歌を叫び歌え」

呪いを唱えつつ、モノリスに接近。ソーマと一緒になって、その細剣を突き立てにいく。
ドワーフの呪いは、彼女に侵入する霊を焼き、彼女の背を後押しする。

「敵は幾万ありとても、すべて烏合の勢なるぞ――」

「――烏合の勢にあらずとも、味方に正しき道理あり、ってな!」

ドワーフの呪いに重ねて歌われた歌は、聞くものの勇気を奮起する副次効果もあるだろう。
この場においてなおも立ち、銃を撃つ勇士たるBOIの人間にも、きっと届くはずだ。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/16(日) 00:39:30.15 ID:6glhexkV0<> >>172
何者かに足を引かれる そこにあったのはディーモンの腕
なぜ腕だけで? 破壊から抗うために致し方なくと見た

「久しいなディーモン…遊んでいる暇はないんだ・・・!!」
サーベルを抜き 足元に叩き付ける 消耗品の武器故に呪われ使えなくなっても問題ない

「ッ!!」
そして右手の鎧とハルバートが呪われる 今はまだ蒼銀の神格が押し留めちゃいるが それも決して長くない

切り札の切り時は 今しかない

「月閃歩行!!」
空間跳躍に費やす体力以外をすべて闘志に変換 紅蓮の火柱が吹き荒れ 空間を飛び跳ねる

願望機を貫き 燃やし尽くさんとするロイ・ゴールドマンが最奥

「天破・・・・・・絶ぇぇぇぇぇぇえええええッッッ槍ぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!」
願望機を破壊せんと もし叶わぬのなら せめて後続の道とならんとする一撃が今放たれた

なお蒼き酒のことはすでに思考から消えていた
というよりも 尖塔が開始されて以来 その眼はボスと願望機に向けられ続けたため 酒を診る暇がなかったのだ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/16(日) 00:40:17.01 ID:F0o6nFHG0<> >>172-173
カアアアッ!
【渾身の攻撃が防がれる。空中で体勢を整え直し、再び刀を振るう】
【この場を切り抜けるためなら、例えこの身が朽ち果て様と構わない。無理な動きに耐えられず、肉は裂けフレームはひしゃげる】
【その間も襲い来る亡霊!複数の自我が、この時ばかりは互いに一つの敵に対して動く!】
【目は血走り、頭部までもが触手の鎧に覆われていく。時間切は近い】


【ふと、あの青い酒の事を思い出す。何処かの神の寵児が寄越した物】
【呼び声が聴こえるのは気のせいだろうか?亡霊によって自我が本格的に蝕まれつつあるのか?】
0010101101──お断りだ

【血走った目が酒の入った木箱を捉え、空いた手に握られた短機関銃がそれに向けて火を噴く】
【アレに頼ればこの場は収まるだろう。だがその後は?また別の存在に振り回されるのか?】
このソーマタージが最も好きな事の一つは、いい気になってる奴に唾を吐きかけてやる事だ。万能だと思い上がってる奴を、全力を尽くしてでも否定する事だ!
黙って見てやがれクソ神が!もうちょっ0010で1010110110

【言葉が不明瞭になる。打ち続けられた刀はいつしか折れ、回転しながら飛んだ赤い切っ先が地面に刺さる】
【躊躇い無く手に残った柄を捨てると、拳を握り締めてまた叩きつける。サイボーグの全力を籠めた拳の連打は、一発一発が破壊力だけなら先程の突撃にも匹敵する】
【当然体は耐えられず徐々に潰れていく。どちらが先に死ぬかの泥臭い戦い!】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/16(日) 00:55:52.37 ID:pNvMqc7go<> >>174

「OOHHHHHHHHHHHHH!!」

 連邦捜査官達もシーラの唄に勇気付けられ、
 その旧式なれど絶大な威力を誇るエレファントガンを亡霊に、
 やがては、一か八か、願望機に向かってその強力な弾丸を見舞っていく!!

「全ては…合衆国のために!!」

>>175

 サーベルは瞬く間に呪われて粉々に崩壊した。
 時を経ればこれがロイ自身の身に襲い掛かることは明白!

【ロイの足こそ離すが、腕は徐々に肩まで構築されて――時間がない1】

>>176

「luluu」

 ソーマタージの拒絶の宣言に何かの残響は遠のいていった。
 因果の糸は解れたのである。越境者を除いたこの場の、この区画の住まう者達全員の生命を犠牲した
 巨大魔術はその全貌を明らかにすることなく頓挫した。

 −−−−−−−−−
【全員対象】

 BLAMBLAMBLAM!!

「――ッ!!」

 溢れる亡霊の総数は今やイムカの射撃対応能力を大幅に超過。
 後ろ腰の噴弾短銃が輝いていたが、それを撃つ間隙すら見出せぬ状況であった。

【ガンガン!とソーマタージの拳が障壁に打ち込まれていく】
【そこにエレファントガンの銃弾が加わり傷が開く――シーラの突きが刺さる!砕ける障壁!!】

「―――」

【悪あがきの如く、最後に大量の霊魂を放出さえる魔道書!が、そこに飛び込むは紅蓮の炎に身を包んだ兵士!
 グレーターディーモンの腕が捩れる。炎が願望機に突き刺さる――血の土台は蒸発し、骨の台座は砕け、
 肉の心臓が燃やし尽くされた!!天頂の月はその瞳を閉ざし、赤い雨は止み、空は太陽が昇る】

 そして、力を失った肉眼総覧はポタリと地面に落ちた。魔力の噴出は無い。
 枯れかけている。元々がこの世界では無理がある魔術行使。神秘を使い果たしたのだ。

「なんとか…なったな」

 大きく息を吐いて、それから、人皮で出来た赤い表紙の書物を拾い上げるイムカ。
 表紙の表面は脈打ち、びっしりと生えた毛は揺れ、眼球のような瘤は今は閉じられていた。
<> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/16(日) 01:03:27.08 ID:6glhexkV0<> >>177
幾多の亡霊を刺し貫き 願望機を破壊した後 地面に激突し 一度跳ねて倉庫の壁に叩き付けられる
そしてズルズルとまた地面に落ちて行った

「…はぁ もうやだ もう帰ってムーンシャイン仕込むんだ そしてムーンシャインで乾杯するんだ もうディーモンとの戦いはこりごりだよ…」
寝も残さず闘志に変換してしまったために立ち上がることもできず ただうわごとのように酒の心配をするロイ

連邦捜査官もいるのに なんとも不用心なものであった <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/16(日) 01:03:51.14 ID:qo0fk0aUo<> >>177

「邪はそれ正にぃかぁちがぁーたーくぅ!」

「ちょーくはーきょーくにーぞーかーちぐーりーの!」

異国の歌を叫びながら(うろ覚えらしく、どんどん発音は曖昧になっている)シーラは細剣を突き出した。
砕ける障壁――そこに飛び込む、炎の神兵。
かくて悪魔は打ち倒された。シーラは得意げに剣を高くに掲げる。

「どうにかなった! 我が女神、テクス様もお喜びだ!」

「いや、疲れた。お肌に悪いぞこんなの間違いなく……」

安心感から力が抜け、へなへなと座り込む。
神秘が薄い世界で呪いを行使するのも、まぁ楽じゃない。
あの悪魔とリソースの食い合いになっていたのに、根性で呪歌を使ったのである。疲れて当然であった。

「なんか……なんか、なんか私がここに来てこんなにかっこよく戦ったっていう証がほしいもんだね……何か記念品……」

ぐるぐると、だいぶゆであがった頭で妄言を吐いている。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/16(日) 01:11:21.07 ID:F0o6nFHG0<> >>177
オオオオオオオッッ!!Arrrrrrrrr!AAAAAAAAARRRRGGGHH!!!
【頭部を覆った触手の鎧。顎門めいて開かれた下部から発せられる猛獣じみた勝利の叫び】
【啓蒙も、上位存在も関係無いし関わりたくも無い。愚かな者が獣と成り果てると言うのなら、自分はそれでも十分】
Arrrrrrrrrrr!!!ハァッ!アアッ!危ねぇーッ!
【すんでのところで人格を取り戻す。スリットの奥でハッとした表情を浮かべると、力任せに触手の兜を引き剥がして破壊】
【素顔が露わになり、その瞳は元の濁った赤黒い物に戻る】


傍観者気取ってるからさ。プレゼントも弾けたぜ。あばよ邪神サマ
【砕けた瓶にグチャグチャにひしゃげた中指を立て、騒動の元凶たる肉眼総覧の下へ。どうやらもう何も出来そうにないらしい】

何も出来ないのはこっちもだけどな。労災とか無いのがこの稼業の嫌なところよね……
【激痛に顔を顰めながら、明後日の方向を向いた指でイムカを指す】
二度とこんな仕事回さないでくれ。神とか、邪神とか、なんかもうお腹いっぱいだ
帰って寝る。これじゃあナニも出来ないじゃないか…… <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/16(日) 01:17:29.83 ID:pNvMqc7go<> >>178

「まあ、よくやったな」

 イムカもロイほどあからさまには示さなかったが疲労の色は濃く憔悴していた。
 どうにか、この魔道書も回収、後は異端審問庁(インクィジション)に渡せばイムカの聖務も完了である。

「無茶をさせたな。報酬には期待してくれ、あ…」

 しかして!不用意な発言には相応の結果が待っている。
 生き残った連邦捜査官達はロイのムーンジャインという単語を耳ざとく聞きつけており、

「逮捕」

 ナ ム ア ミ ダ ブ ツ !

>>179

「と、いうことらしいが感謝状とか出せないか」

 BOIと交渉、結果はNO。こんな事件は公表できないそうな。
 ならば記念品といえば…

【ふと見れば、ソーマタージが銃で破壊した青い酒に1本だけ原型をとどめているモノはあったが】
【記念品…?/インスマスの神酒(上位存在の介入があるおぞましの酒 ※ロクなものではない)】


>>180

「悪魔との戦いなんて二度と御免だ。なんて私は200年以上は考えているが未だにこの様だよ」

 言外にあきらめろ、とソーマタージに告げるイムカ。
 皇帝陛下の祝福受けし霊布におぞましの書を包んで封印。ようやっと聖務完了である。

「…修理代くらいは持ってやるさ。君が欲しい欲しい言っていたサイバネ腕くらいは進呈するよ」

 −−−−−−

 こうして一連の戦いは終わりを告げた。アーカムシティは忍び寄っていた破滅を
 人知れず回避することとなり、合衆国もまた、危機を脱した。
 黄金の20年代…神話的存在による刈り取りが行われるには、未だしばしの猶予が与えられている。

//ではこれにてー!! <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/16(日) 01:23:50.05 ID:qo0fk0aUo<> >>181

ぐるぐるおめめで、残った光るお酒の一本を見つける。
考えるより先に、手が動いた。ナイフが瓶をたたき割る。

「魔剣、名剣の類は必要ない、が私の信条だけんども……」

「……集めて楽しいコレクションアイテムレベルぐらいには、ほしい。何でみんな修理も効かねえ効能もわかんねえ武器ほしがるのは今までわかんなかった」

「あれ、コレクションアイテムでさ、トロフィーなんだわ。こういう苦労をしたっていうのを形に残すんだよ。あれ、記念品アイテムだったんだよ」

寝言のような発言はゆるゆる続く。
終わってしまえば一瞬だったようだが、疲労はとんでもないものであった。

「まぁ……いいか。旅の荷物は軽いってのが常識だぁね……記念品持ち歩いてちゃ、ポケットが重い、か」

「なら、金だー金よこせー! おかねー!」

――少し頭が冷えても、しばらくはこんなもんであったという。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/16(日) 22:06:03.44 ID:6glhexkV0<> 「芸は身を助く ンッン〜名言だな」

【1920年代 合衆国! ロイの密造酒製造所】

空前の好景気に沸く大量生産・大量消費時代!
経済は未曾有の発展を遂げ、文化は伝統を破壊し、新しい価値観に上書きされていく。
形式・装飾よりも実用性こそが尊ばれ、第一次世界大戦の恐怖の反動として刹那的な軽薄さ・猥雑さに人々は没頭する!

さて あのディーモンが現れたときの天変地異が どのような形で認識されたかは知らないが とにかく邪神頂上決戦は回避され 世界は人の手に戻ってきた
この男はその時 不用意な言葉でもってタイーホされたはずなのだが・・・・・?

「俺の酒のファンだってて汚職警官にムーンシャイン9瓶で出してもらえたぜ★」
汚い取引の末に正規の手続きで晴れて自由の身である

まぁそのうち世界を渡るでしょうし 脱獄しても怖くなかったんですがね 利用できる者は利用しましょう

「ウハハハハハハハハ 世界よ これが酒DA!!」
蒸留器から垂れる透明なしずくは上等な酒の証左 しっかりと醸造した麦汁からジュニパーベリーの香を纏ったジンがこんにちはである

「まぁ飲んでくれ 今日は酒が美味い日だ」
まずは苦楽を共にした仲間に呑んでもらおうと 酒の入ったドデカイ瓶をテーブルに置いた <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/16(日) 22:16:17.86 ID:pNvMqc7go<> >>183

「かんっぺきに調子に乗っているな伍長」

 腕を組みながら何時もの傲慢ポーズであるが、微妙に不機嫌そうなイムカが現れた。
 なお、腕を組んでなお強調されるそのバストは豊満であった。

【なお、96時間ぶっ通しで起きている超ド級ワーカーホリックである】

「あのあと、色々と大変だったんだぞ?
 我々が合衆国のX-ファイルに見事に干渉したのは確かなのだからな」

 しかして、その覇気と美貌を全く損なう事はなくロイの取り出したジンを眺める。
 ぶっちゃけ、イムカがここまで忙しいのはこの手の調整能力を持っているのが彼女だけな可能性がとても高いからである。

【当然のように瓶からグラスに密造酒を注ぎながら】

「何なら君も渉外交渉の手管を身につけてみるか?うん」

 グラスを証明にかざして透明度を見ながらも、
 ロイに何やら自分が将来的に楽をするためのアレを押し付けようとする。

【タイーホ回避の個人レベルの交渉スキルをもっと胃が痛みそうな連中のところにまで拡大させる気だ!】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/16(日) 22:25:06.13 ID:6glhexkV0<> >>184
「乙」
以前α-12に教えてもらったネットスラング的労いの言葉をかける
心が籠ってない? 謝罪はお酒祓いとさせていただきます

喉と五臓六腑を焼く酒精 クリアな舌触りは雑味なく喉ごしさわやか 若い酒故に角のある荒々しい酒であるのが唯一の汚点であろうか?

「脳筋な下士官は個人レベルの交渉で手いっぱいさぁ そういう国家レベルの調整は上官殿にお願いするであります」
鉄板を闘志で温め ホットドッグ用のソーセージを焼く

バツっとはじける皮を噛み切ればあふれ出る肉汁 口の中の油をジンで注げば これほどの至福はそう転がっているものではない

「それでこの国ではあの一件 どう片付けたんだ? 中々にハードネゴシエイトだったみたいだけど」
と 事の顛末を聞き出そうとする <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/16(日) 22:42:58.36 ID:pNvMqc7go<> >>185

「その考えは悪くは無いが、担ぐ士官(オフィサー)は選んでおけ。間違うとわりかし悲惨だぞ下士官」

 しょうがないといった風に、酒を口につける。
 味もいいが密造酒らしいといえばらしく、また度数もおそらくはアレであろう。
 もっとも、酒豪スキルのあるイムカにとってはさしたる問題ではないが。

【ソーセージも食すが、表情が全く変わらないおかげで食べさせがいはゼロである。
 イムカ本人もタンパク質の補給以上には考えていないのときたら尚更】

「合衆国は越境者の存在を認識し、なおかつ神秘にも幾許かの知識はあったからな。
 一応はこちらに不利益になることはなく、一定の守秘義務さえ守ればいいというところに落ち着いた。
 あちらからすれば不法入国者ではあるが、黙認はしてもらえる。監視付きではあろうがな」

 落としどころとしてはこのようなところである。
 もっと時代が進めば、合衆国は監視どころではなくな状況に陥ってしまうのだが、それはあくまで先の話だ。

「正直なところ多忙すぎて我々に構っている暇など無いというのが本音なのだろうな。
 この好景気で浮ついたの時代…思ったよりひどいぞ。破綻する一歩手前だ。どうにか踏ん張っているが…」

 合衆国の懸命の努力が水泡に帰せば、待っているのは狂ったように輝いた時代の代償たる暗い時代。
 それを引き金とした、神話的存在による全世界規模の生命の大収穫祭である。
 しかし、それはもう誰にも留められない。越境者にも留めようがない。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/16(日) 22:57:14.07 ID:6glhexkV0<> >>186
「選ぶ必要なんてないだろ? もう決まってんだから」

ちらりとイムカを見る 色々とややこしい問題を持ってくることは確かだが
それでもなんだかんだで人間臭い士官殿 不満は口にしても 袂を分かつつもりは起きない

相変わらず食の悦びを知らない食事シーンに苦笑を漏らしつつ また酒を具備りと煽る

「あら監視付きなの? これは早々に売りさばかにゃ また牢獄戻りになっちまうよ」
肩を竦めて見せるが 相変わらず困ったようには見えない

「困ったもんさ まぁこの国はデカイ あの憲兵(BOIのこと)を見るに 中々に骨のある兵隊もいることだし
 早々酷いことにはならんだろ 何かあったら また俺らが出張ることになるだろうがね」

その時はまた あの時のようなディーモン戦が待っているわけだが

「歴史は転換期が一番ごたごたするんだ これが過ぎればもっと安定してくんだろ それまで頑張って どうぞって感じ
 俺らは俺らでまたトンデモ案件抱えてんだからさ」

言わずもがな エーカーのことである
この時点では まだエーカーの宣戦布告も グレルの一件もまだ認知されていない <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/16(日) 23:16:33.33 ID:pNvMqc7go<> >>187

「黙認…と付け加えただろう伍長。そういうことだ」

 グラスを傾けながら、頬杖をついてロイを見やる。
 紫水晶の瞳。多少は機嫌が回復した様子である。
 一見して人形みたいに無機質であるが、存外にそうでもない。

「時期に別の世界に流れていくから、マフィアみたいに組織化の必要もない。
 あくまで、蜃気楼の住人だからな。多少のオイタは大目に見てくれるということさ」

 もっとも交渉前に舌禍やらかしてタイーホされた分には弁護の余地はないのでアレである。
 そういう微妙にヌケた面があるのも伍長の愛嬌だ、とも暗に告げていたが。

「転換期か。さて、その手の結果で幾つ世界が分かれるのだろうな」

 ワールドウォーU…その結果の如何は別世界として分裂する条件としては、
 あまりにも適しているといえよう。人類に課せられた大いなる宿業である。

「エーカーか…まあ、そっちは概ね君達に任せるさ。ある程度はサポートもするがね」

 そーいえば、と、あの戦闘の後始末について、対外的ではない方面の知識共有すべきかと思い至った。

「ディーモンと言えば、あの書だが、現在は封印してしばらくは私が所有する。
 越境が完了次第、異端審問庁(インクィジション)に押し付けるがね。流石にいつまでも持ちたくは無い」

 枯死寸前とはいえ、手に余る代物であることに代わりはないからだ。
 オカルトにおいては人は自分が御せると思い込んだ品々に破滅を齎される事例など山ほどある。

「君のほうもどうだ?装備の幾つかが腐蝕の呪いを思いっきり浴びていたようだが」

 グレーターディーモンの呪いとなれば強力そのもの。放置していいわけがない。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/16(日) 23:32:04.23 ID:6glhexkV0<> >>188
「まぁな 俺もいつ世界に流れるか分からんし そうなったらここも朽ち果てちまう
 マフィアに施設ごと流すかね?」

そうなればさすがにオイタで済みそうにないですがね

「こうして世界は増え続ける 同じだけカノッサが生まれるか…はたしてカノッサってのは何なんだろうな?
 まぁどうにかなるだろ 何事も案外アバウトにできているもんだ」

そして装備の話になって

「うげ あれイムカが持ってるのか 俺も少々困った荷物があってね」
ちらりと倉庫の端に視線を向ける

「ハルバートと蒼銀の鎧はディーモン倒したらどうにかなった だが革鎧と魔法付加されたスクラマサクスは軽い汚染
 ブルームーンもそこそこ ハンマーとサーベルは深刻なレベルまで汚染されちまった そのまま捨てたらえらい被害を出しちまいかねないからな」

「今はあり合わせの結界で汚染が広がらないようにして 越境先で解呪を駆けてからサーベルとハンマーは破棄 
 買い替えだな そこそこの損害ってところ イムカは? 突撃かました俺よりは汚染少なさそうだけど」

困ったように肩を竦めて見せた

「まったく百害あって一利もないクソ野郎さ あいつら俺たちの与り知らぬところで絶滅してくれねぇかなぁ」 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/16(日) 23:50:24.44 ID:pNvMqc7go<> >>189

「それは止めとけ。私も庇う気は無いぞ」

 ある日、エレファントガンのド頭を撃ち抜かれた伍長の遺体が出たとしても、
 理由がアホすぎて嘆く気にもなれんという奴である。ブラックジョークに過ぎるってもんだ。

「カノッサは機構(システム)だな。そう捉えることにしている。全容を把握しようなど無駄な努力だよ」

 なお、終焉の遠未来においても、超大規模なカノッサの侵攻は起こった。
 銀河帝国は神なる皇帝陛下の御力により、完全放逐に成功している。

「汚染か?カラパスアーマーの交換くらいで済みそうだ。
 私は直接接触はせずに済んだからな。君に比べれば気楽なものさ。皇帝陛下の護りあれだ」

 イムカの神なる皇帝陛下への信仰と忠誠は真摯である。

「預かり知らぬところで絶滅か…いいところまではいったのだがな。今となっては詮の無い話さ」

 神なる皇帝陛下によるディーモンの駆逐の最大にして最後の機会は失われ、
 イムカの出身世界は永久に呪われることとなった。

「さて、若い男がいつまでも密造酒づくりに盛を出すというのは不謹慎だな。
 ようやく私も手が空いたところだ。ストレス解消の買い物に行くぞ。同道しろ伍長」

 そう言ってイムカは命令し、着替えにと一旦、個室に引っ込むのだった。

//ではコレニテーノシ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 21:43:59.64 ID:wBlPJeHA0<> 海は良い。しがらみとか、野望とか、欲とか、何もかもを忘れさせてくれる
どうだい君たちも。たまには仲良く腰掛けて釣りでもしないかい?大丈夫、何もしないから

【どこかの世界。南国のとある地域、砂浜】
【ソーマタージの言葉通り、ここは確かに良い環境だ】
【遥か遠くの水平線、エメラルドグリーンの海は浅瀬の魚まで見えるほど透き通っている】
【頭上で輝く太陽は、ジリジリと肌を焼いていくだろう。火照った体に潮風が心地良い】
【遠くからは海鳥の鳴き声が聞こえる。バカンスにはもってこいの環境だ】


【ここが一般的な一軒家の敷地程度の広さしかない、漫画にありがちな形の無人島である事を除けば、いい所だったろう】
【何の因果か飛ばされたとある世界、とある島。ここには実の無い椰子の木二本と、小さな草むら、岩と砂浜しかなかった】

もう一度言う、こっちに来て釣りでもしないか?食い物が無いんだぞ、俺たちには
大丈夫、何もしないから。こっちに、来い。釣りを、しろ

【一つ一つ区切って言葉を発するのはキレ気味の時の癖だ】
【流木に自前の糸を括り付けた即席の釣竿を差し出し、なるべく穏やかな口調で呼びかけるソーマタージ】
【突然の越境だったので、いつもは持ってる装備もロクに無い。着ている灰色のパジャマとナイトキャップにびっしり描かれた、デフォルメされた猫の顔のイラストが日光に照らされた】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>age<>2016/10/18(火) 21:52:46.51 ID:VLXT6zaY0<> >>191
「海はいいってのは同意だってんですけどぉ……」

この状況はなぁ、と溜息
ニアからしてみてもこの越境は相当に突然のモノであり、最低限の装備しか持ち込めていない
即ち、マオカラーシャツにジーンズ、それと月光とスカーフだけ

「……ち、ちょっとぉ、あんまりそう不機嫌そうにしないで下さいってんですよぉ……」

やりますやります、とサクサクと砂浜を歩いて海辺に
座り込み細身のタイドメイカーを展開すればそれで漁を始めた

「……食べますっ?」

とデロリ、タイドメイカーを差し出してみる
ギラつく体液に覆われたタコともイカとも付かぬ生物の触腕
それはニアが取り込んだ大気中のチリや埃と水分が主成分である
栄養はなく味も最悪、埃まみれのミズクラゲを食べている印象であろう <> クリスタ・クニスペル
◆V4gUVL65hU<><>2016/10/18(火) 21:57:20.80 ID:qsl14vqMO<> >>191
「あっつ……東部戦線かな?」

照りつける日差しにバテ捲っているのは、クリスタ・クニスペルであった。
ちょっとうたた寝している間の世界移動であった。それ故に、その格好は重装備。軍服をかっちり着込んで、略帽も被っていた。
その癖武器の類はしっかり置いてきたようで、手榴弾なんかを使った無理矢理な漁も期待出来ない。何より、本人にやる気が無かった。

「砂浜と夏の日差しは女の子の水着姿があるからこそ映えるもんさ」
「だから湧き立つ。暑さも忘れて踊り狂える。つまるところ、やる気が出ないデース」

「最悪、ガソリンとか飲んでも行けるし。行け……無いかぁ、そうだよなぁ」
「あー、あっつい。熱は吸収するし、装甲は錆ついちゃうし……」

食料不足、どうしようもない絶体絶命の危機だ。だが……クニスペルという存在特性と、この場は非常に相性が悪い。
その言葉通り、実際にはそんなことはないのだが、気持ちの問題でやる気はどんどん削がれていく。
釣竿で頬を突くなりすれば、嫌々でも釣竿を握った固定砲台にでもすることは出来るだろうが。

「……あ、初めまして。クリスタ・クニスペルだよ、よろしくね」




<> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>sage<>2016/10/18(火) 22:07:58.49 ID:VLXT6zaY0<> >>193
「初めましてってんですっ」
「……お互いっ、難儀だってんですねぇっ」

なんとも間延びした語尾で話す褐色の肌の女
口調や性格からやや幼い印象を与える事が多いが、髪と肌色以外の見た目タェンティースとほぼ同じだ
首筋、脊髄の辺りから細身の触腕数本を出して海に浸けて、漁をしている模様 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 22:08:04.53 ID:wBlPJeHA0<> >>192
いいね、素直な人間は好きだぜ
【ニアが漁を始めれば、感心した様子でウンウンと頷く】
【差し出されたタイドメイカーを受け取れば、体液に怪訝そうな顔をしながら呟く】

俺だって怒りたくて怒ってるわけじゃあないんだ。ただちょっと感傷的になりやすくて…
ハッキリ言うと我慢が出来ないタイプなんだ。許せとは言わない
【フン、と自嘲気味に笑いふざけた格好のまま黄昏る。貰ったものを放置するのもなんだと思い、触腕を口に運ぶ───】


ばあああああっ!マズッ!!なんかクラゲみたいな味がするぞコレ!?
【ピタピタと砂浜に吐き出し、恨めしげにニアを睨む】


>>193
お前、お前は初めて見る顔だな。だが噂は聞いてるぞ
【ソーマイヤーは地獄耳〜と、耳の後ろで両手をパタパタ】
愉快そうな皮を被っているがその実中身はバリバリの重機なんだって?これがホントのガールズアンドパン……
【きっちり着られた軍服に眼を細め、ほほうと息を漏らす】
【ふざけた格好の白髪の男は彼女にどう映るだろうか?少なくとも正気の人間の衣装には思えまい】


ソーマタージだ。気軽にソーマさんとかソーマタージ様とか呼んでくれて構わない
ヨロシクのハグとハイタッチをしたい所だが、そんな状況じゃないのはワカルな?俺は初対面でも容赦はしないぞ
【口元を拭い、「持ちな」と呼びの釣竿を差し出す。最初は取り繕った態度だか、徐々に不機嫌そうな顔になり……】

この…ッ!持ちやがれチクショウ!俺に犯される前にやるべき事をやるんだ!
【立ち上がり、釣竿を頬にグリグリ。ご覧の通り非常にキレやすい】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>sage saga<>2016/10/18(火) 22:15:16.17 ID:VLXT6zaY0<> >>195
「どうもだってんですっ」

好意的な物言いをされれば嬉しくないはずもない
派手な色のおさかな数匹をひょいひょいっと捕獲、それは砂浜に打ち上げられてぴちぴちと跳ねる

「あー」
「ニアもそんなところがあるってんですっ、直そう直そうと思ってはいるってんですけどねぇ……」

これがなかなか、と苦笑

「ありゃ、そうだってんですかっ?」
「……まぁほら、水分は補給出来ますよっ……?」

栄養は無い、しかし一応の水分は摂取出来る
問題はそのメリットを上回る圧倒的不味さ <> クリスタ・クニスペル
◆V4gUVL65hU<><>2016/10/18(火) 22:19:14.01 ID:qsl14vqMO<> >>194
「うん、初めまして。けど不幸中の幸いとはこのことを言うのかな、君のようなFräuleinに会えるなんて」
「……あれ?初めまして?ああ、でも、君のその背中の可愛らしい……尻尾?とは初めましてだけれど」

女性の声を聞いて、反射的にクニスペルはそう返した。
それからパッと彼女を視界に入れた時には、髪色と肌色で誤魔化されていた、ものが。
はっきりとデータベースと照らし合わされて一致する顔を見つけて、クエスチョンを浮かべつつ。

>>195
「いやぁ、噂になっているほどなんて!」
「出来れば今時の女の子の間で噂になりたかったところだけれど!」

そのテンションと、その格好には若干引き気味になりつつ、その声色に合わせて大袈裟に。

「はい、ストップ〜!! そういうのは言い切らないのが美徳〜」
「その通り、バリバリ重機だから正しく扱ってください、釣りは機能にありません、釣りは」

ぐりぐりと押し付けられる釣竿を拒否する。頬に装甲まで展開して、であるが。
だがしかし、現状ニアという少女を認識した以上は良いところを見せたい。
そのせめぎ合いの末,

「やれやれ、君は多分ドイツ軍には来ない方が良いよ」

釣竿を受け取り、先に付けられた針をフリフリした。






<> ミスカ・リ・エリッタ【白華魔導】<>sage<>2016/10/18(火) 22:21:33.98 ID:CGYD9o+Ho<> 「あ゛ー………」
「あっづいなぁ……もう働きたくないぃ」

ぐでんと浮き輪にもたれ、天を仰いでぷかぷかと浮き輪に乗って浮かぶミスカ。膝には赤いカナリアを留めて
その格好は完全な海仕様。白い花柄のビキニにサングラス。幼い顔立ちでも格好でがらりと普段の印象から異なるものだ。
されど細くしなやかな肢体は変わらず儚い印象を与え、まるで肉体労働に向いていないということをまじまじと見せつける。
空に浮かぶ雲を見上げ、そしてほうと一息。微睡みの中へと沈み上の空。ソーマタージの怒気の強まった声は届いていない。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 22:27:58.20 ID:wBlPJeHA0<> >>196
オオ、よくやったぞ。少なくとも一匹はお前の分だ
【ピチピチ跳ねる魚を指先でツンツン】
ヤダかわいい。けどこれって食えるのかな?どう思う?
【寝転がったまま、見上げる様にしてニアを見据える。その目は、暗に「毒味しろ」と言っていた】


これで喉を潤すなら小便飲むほうが億倍マシだ!
…クソ、怒ったらますます喉乾いた。これ解けたりしないのか?ろ過したら多少はマシになるのかな
【ブツクサ文句を言いながらも、糸の先に千切った触腕の肉片を括り付ける。餌にはなるだろうか】


>>197
コミュニティは狭いものさね。ちょっと変な事やると悪評広まってムラハチにされるぜ
分かるぜ、その同性ウケを狙う気持ち。俺も君みたいな女の子だった頃はそうだった。……今のは冗談だからな


重機がなんだ!俺だって機械の体なのに、貧乏暮らしして魚を釣ってるんだぞ!
【押し問答の末、なんとか釣竿を握らせる事には成功した】
【戻って自分の分の釣竿を引き上げると、なんかベタベタした得体の知れない、ドス黒かったり色鮮やかだったりする色々な海藻が】

頼まれたって来ねーよ畜生。昔軍人に痛い目に遭わされたからそもそも軍人とか苦手なんだ
【ブツブツ言いながら糸から海藻を引き剥がす。少し千切って口に運んだが、先程の触腕と大して変わらなかった】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>sage saga<>2016/10/18(火) 22:32:07.00 ID:VLXT6zaY0<> >>197
「ニア・シューペリオリティだってんですよっ」
「……んっ? あぁっ……」

触腕を操りながら軽く会釈
そしてクリスタの言葉のニュアンスに何かしらを察したらしく苦笑

「ニアはっ、えーとっ……姉妹が沢山いるってんですっ」

実際はニアはタェンティースをベースとした生体兵器であり、同種のそれが多種多様な世界で量産されているのである
ただニア自身は既に兵器という枠ではなく、一個の生物として存在している為に、自身の為に姉妹としてボカした

>>198
「……」
「あそこまで完璧に海仕様だとっ、それはそれで逆に驚きますってんですねぇ……」

遠く浮輪に浮かぶ彼女を見て苦笑
悪戯心からタイドメイカーの1本の先端で、転覆しない程度に浮き輪を軽く揺さぶってみる

>>199
「……」
「……焼けばなんとか……?」

とはいえ、ニアは火を起こせない
因みにおさかなの色は赤白青紫のストライプ
大きさは30cm程、背鰭はなんと虹色だ
正直ちょっと毒々しい

「あ、ほっとくと気化しちゃうってんですっ」

言葉通り、ニアから切り離された触腕は徐々に、まるでドライアイスがそうであるように小さくなりつつある
つまりこれは美味しく無い、栄養がない、保存が効かない <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/18(火) 22:33:18.45 ID:WHkBBliq0<> なにやら越境反応 またもや人が増える用です 現れたのは

アキレス「いよっと あれ なんだここ?」
ロイ「またなんもない所にやってきたな」
―――ギィ!!

辺りを見回すアキレスとロイ そしてハサミを振り上げるベティ
皆さん釣りをしている そして島の狭さ

ロイ「食い物がないのか」

悟りました 嗚呼なんということでしょう そしてロイもアキレスも武具の類を携帯していません

ロイ「まぁいい やりようはある」
早速行動を開始するロイであるが

>>196
ビキニ姿でくつろぐミスカがいるのでアキレス君 ポケットから某リンゴ社製スマホを取り出し

カシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ!!!!

無言でカメラ連射モード発動である <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 22:35:35.84 ID:wBlPJeHA0<> >>198
やれやれ、ここまで酷いのはコロンビア空港で自爆兵器に襲われた時以来……ん?

【離れた所をプカプカ浮かぶ人影。強化された視力で見てみると、やはり見知った魔女。魔法少女?】
【無言のまま釣竿を振りかぶる。糸の先端には胃の中に仕込んだまま忘れていた針金を結び、即席の釣り針に】

【風を切り、放たれた釣り針は、ミスカに当てるのを目的としたものだ】
【こちらに気付かせる。最悪浮き輪に当たっても、よっぽど運が悪くないと穴も開かないだろう】
【こんな状況で一人だけ楽しんでいるのが許せないという気持ちが7割、何か役に立ってもらおうという気持ちが3割だ】 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)<><>2016/10/18(火) 22:36:32.84 ID:qsl14vqMO<> >>198
「あれは!」

クニスペルはとても目が良い(重要)。
同時に、勘も妙に冴えている。自分に有利な物を見つける勘も当然。エースには必要なものである。
故にそれが彼女を見つけたのは当然と言えよう。荒野に一輪の花を見つけるが如く。

「そうだ、そういうのがあるから良いんだ!なんだ、分かっているんじゃないか、別世界の神様(?)も」
「ああ、潜水用装備が欲しい!なんで用意をしておかなかった、私!」

一人で盛り上がっているが、容易に水に入れない(心理に作用して入りたくない)ことと。
潜水用装備、つまるところ水着が無いのが酷く惜しいらしい。下心全開の叫びであったとさ。

>>199
「コミュニティって怖いよネ。私も上官をぶん殴ったなかなか昇進出来なくなってネー」
「でも、その冗談は言われなくても分かるかなっ」

釣れた海藻にドン引きしつつ、釣り糸を垂らす。
その数秒後には手応えが。引っ張り上げれば、長靴の片方が一つ。

「ベタすぎる!」

「いやねー、確かに軍隊はロクでもないけど、ロクでもなさがないとやってけないのが軍隊なのさー」

それを逆さにして、中に何か入ってないかと探しながら。
<> クリスタ・クニスペル
◆V4gUVL65hU<><>2016/10/18(火) 22:44:16.60 ID:qsl14vqMO<> >>200
「成る程、つまりあのクールでいて可愛らしい御仁も、君の姉妹であるということかな?」
「ならば、納得だ。そして君のような天使が何人もいるなんて、この世界も、いや、この生も捨てたものじゃない!」

彼女が暈したのを、クニスペル自身もなんとなく察した。
その上で、クニスペルは盛大に彼女の事を肯定したのだった。下心前提ではあるのだが、それは兎も角。
そも、広義で言えば自分自身間似たようなもの、なのだから。

「私は一人っ子だったから、少し羨ましいな」
「私も妹や姉が欲しかった……そう、なんだったら君が私の妹でも、痛ぁ!?」

釣れた長靴の中から、ヤドカリが引っ張り上げられる。クニスペルの指を挟みながら。
食料とするには、余りにも小さ過ぎた。

>>201
「んやぁ、便利だねぇ、技術ってのは……」

元々は写真館が全盛であった頃の人間。
スマホの性能には、毎度毎度驚かされて、驚かされ慣れてきた頃合だった。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 22:47:47.49 ID:wBlPJeHA0<> >>200
ほーう?誰が焼いてくれるんだ?ン?
【嫌味っぽくネチネチと。可燃物さえあれば自身の能力(漏電による電流)で火を起こせるだろうが、忘れている】


役に立たねぇなこのイカもどき!
【慌てて掴み上げてみると、徐々に小さくなっていくではないか】
【激情のままにぬぱーんと岩肌に叩きつけ、肩で息をする。余計に体力を消費してしまった】


>>201
ロイにアキレス!友よ!ジャズエイジ以来だな?
【両手を広げ、現れたロイ達に歓迎の笑み】
【───否、その笑顔の裏にあるのは「道連れが増えた」という暗い感情!】

【写真を撮るアキレスの邪魔をするかの様に手を素早く伸ばす。シャッシャッと素早く、何度も突き出される手は、ミスカを隠すには充分だろう】
無敵のサバイバルスキルでなんとかしておくれよ。互いに肉を食いあうのはゴメンだぜ
【アキレスの邪魔をしながら、ロイにいけしゃあしゃあと】


>>203
ベタだな。逆になんでそんな物を引っ掛けた?狙ってたのか?
【自身の失態は棚に上げ、ジト目で攻め立てる。この男、性格の悪さとウザさは発狂しても受け継いでいるのだ】


ホラホラ、あそこの水着美女が待ってるぞ。素潜りでもしてきたらどうだ?ついでに魚も捕まえて
【パンパンと手を叩き、せかす。自分がやろうとする気配は一切ない!】
俺の助けは期待しないでくれよ。水に入ると感電死しちまうんだ。これはマジだぞ <> ミスカ・リ・エリッタ【白華魔導】<>sage<>2016/10/18(火) 22:49:03.65 ID:CGYD9o+Ho<> >>200-203

「あー……海っていいなぁ」
「……ん、あれ……っ!?」

ぷかぷかと海に漂って、そして安寧と静寂に包まれて。
身体を照らす暖かな陽の光と、そして静かな波の音が心地良い。
するすると延びたニアの触腕が浮き輪を揺さぶれば、ミスカは驚き半身を起こして。
半身を起こせば重心が上へと移り、そして重心が上へと移動すれば安定性が下がる。
安定性が下がれば些細な動作で浮き輪はなお揺れる。その状態でミスカを激写するアキレスを見つけたミスカ。

「あ、アキレスっ!?」
「勝手に撮らないでよっ……あっ、やっ…!?」

腕で胸を隠して赤面、水飛沫を起こして撮影妨害。
その反動でぐらぐらと揺れる浮き輪の上、ソーマタージの放った釣り針がミスカにヒット、そのままひっくり返って水飛沫を上げるミスカ。
どぼんと大きな音を立てて、それから暫し浮き上がることはない。少しの間を置き遠くで明るいオレンジの髪がふよりと水面に浮き上がって、浮き輪を持ち上げてすぽりと被った。

「………」

ソーマタージの釣り針にミスカが食いつく事はなかったが、代わりのなにかひらひらと、青地に白い花柄の布切れが引っ付いているだろう。 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>sage<>2016/10/18(火) 22:57:26.26 ID:VLXT6zaY0<> >>201
「あっ、みんなやっほーだってんですっ」

狭い島の砂浜、タイドメイカーの触腕を海に垂らしてなんだか怪しげな色のおさかな(>>200)を捕獲しているニア
こんにちはと軽く手を振って三人に挨拶

>>202
「あー、あぁっ」
「アレは……まぁ、姉だってんですねっ」

尚タェンティースは試作型、ニアはその一号型
過去に色々確執もあったが、今は実際姉妹の様にしているのだから嘘では決してない

「……えっ?」
「えっ? ……あ、あははっ、どーもっ……」

そして何やら褒められているようだが、内容がどうにも性別的におかしい
成る程そういう系かと察して苦笑

「ふふっ、煩いだけだってんで……あっ」
「だ、大丈夫だってんですかっ?」

姉妹がいてもまぁ、賑やかなのはいいけれども姦し過ぎる時もまたある
微笑みながらそう言ってしかし、ヤドカリにちょっきりされればやや慌てた

>>203
「そっ、それはぁ……」
「……あっ、ほ、ほらほら、ロイがこう……ねっ?」

とは完全に他人頼りである
確かにロイの闘志の炎ならばおさかなはこんがりおさかなへとグレードアップする事であろう

「元々戦闘用の異能だってんですからねぇ」

そもそも食用ではないのだ、仕方ないね
ぬたーんと岩に叩き付けられて細かい破片に飛散、カケラは直様空気に溶けていった

>>204
「あっ」
「……だ、大丈夫ですかぁっ?」

しまった、と転覆して海に投げ出された彼女
救出しようとその付近に触腕を伸ばした

<> クリスタ・クニスペル
◆V4gUVL65hU<><>2016/10/18(火) 22:59:08.14 ID:qsl14vqMO<> >>205
「狙えるんだったら水着美女を釣り上げたいかな?」
「ていうか、海藻だって十分下手じゃない?」
「まあ、地球釣るよりはマシってことで」

指を挟むヤドカリを長靴の中に突っ込むと、安心したヤドカリは鋏を離す。
指先は真っ赤に染まっていたが。

「い待ってくれ。ケーニッヒス・ティーゲルには耐水性が無いんだ」
「いや、多分海に入っても大丈夫なんだが、私の精神と融和した愛機が止めろ止めろと叫んでる」
「本音を言うと、凄く行きたい。今からでも」

パンツァー・ジャケットと略帽を脱ぎ捨てる。ついでにネクタイもしゅるっと解く。
実は言うと行きたくてウズウズしているのが行動に表れている。
尚、基本的にこの女は格好つけようとするとロクでも無い目に会う。
<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 23:00:01.48 ID:wBlPJeHA0<> >>206
イエスッ!怠け者め、目が覚めたかよ!
【ミスカが海に落ちれば、ハッハァーと指差して笑いガッツポーズ】
【アー満足した。と釣糸を戻せば、先程は無かった何かが】
【どうやらとんだ物に引っかかってしまった様だ。これは正に───】


ウープス、こりゃヤベェ。誰か欲しい者は?俺の罪をおっ被る事になるが欲しい者は?
【怪訝そうな表情を浮かべ、海に背を向けて花柄の布切れを掲げる】
【ミスカに気づかれる前に押し付ける必要がある。流石に何されるか分かったものじゃない】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/18(火) 23:07:02.23 ID:WHkBBliq0<> >>204
はて 見知った連中の中に見知らぬ女性が1人
みんな和気藹々(?)としているのだから 悪い人じゃないのだろう

ロイ「おや初対面か? 俺はロイ・ゴールドマン 所謂剣と魔法の世界からやってきた 元軍人で階級は伍長
   今は傭兵やったり冒険者やったりしている よろしくな」

と あごひげ生やした強面の短足男は挨拶し

アキレス「ちょ ソーマ邪魔寸なよ!! ・・・あ 俺アキレス 流浪のアーティスト」
金髪碧眼の白人青年もにこやかに挨拶する…が

アキレス「スペイン人だ」
なお第二次世界大戦の時のスペイン

主軸国側についたくせにあーだこーだと難癖つけて 結局国としては一度も参戦せず終わったりしている
一応義勇軍(第250歩兵師団)はドイツ軍と一緒に勇敢にたたかったらしい

―――ギィ!!
アキレス「そしてサソリのベティ 賢いやつだから警戒したり 非常食として見ないでくれると嬉しいかな」

中型犬ほどの大きさのサソリが よろしくー と言わんばかりにハサミを振り上げた

>>205>>207
ロイ「よーぅ友よ 元気そうでなにより なにサバイバルスキルが必用だって わかったやってみよう アキレス その辺ほじくり返して石を用意しておいてくれ
   それとニア よければその魚 俺に預けてくれないか? ミンチにして撒き餌にする」

言うが早いか行動開始 最近衣替えして インナーにセーターを着こんでいたのは幸運だった

早速セーターを脱ぐと 端っこの糸が飛び出た部分をひっぱり セーターをほどいていく

アキレス「よーしベティ 俺らは石ころの確保だ」
―――ギィ!!

アキレス達が石ころを探している間にロイは毛糸を結んだりして 端っこに石ころを結べば

ロイ「投網完成」
後は撒餌に集まってきた魚を投網でどうにかしようという魂胆のようです

>>206
アキレス「サボってのがいけないんですー」
水を被ってのなんのその スプロールのハイエンドは海水どころか重金属汚染水にもめげません

と ソーマタージのインターセプトが決まり

アキレス「・・・」
カシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ!!!!

無言でカメラ連射モード発動である <> ミスカ・リ・エリッタ【白華魔導】<>sage<>2016/10/18(火) 23:07:57.44 ID:CGYD9o+Ho<> >>207
ニアの触腕がミスカへと近寄ればべちんと平手で弾いて、助けがいるわけではないと一蹴。
その手に籠る力を感じれば、直ぐに彼女に秘められた怒りの大きさを察知する事ができるだろう。
ゆらゆらと闘気に空間が揺らぐ様は、まるでニア自身の父の全力すら彷彿とさせる。

>>209
『……何やってんだお前ら』
『なんだこりゃ、どれ貸してみろ……布っ切れかァ?』

海での狩りよりも、森での狩りの方を得意とする者もいる。端的に言い表せば釣りの出来ない人種だ。
古びたM1ガランドを背負い、茂みを掻き分けて出てきたジョシュア。
引きずってきたのはイノシシにも似たラグビーボール程の小さな獣だ。食べられる部分は少なそう。
ソーマタージが街頭のポケットティッシュかのように押し付ける布切れをぱしっと手に取ってまじまじと見つめ。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/18(火) 23:09:33.48 ID:hzbFQpRoo<>
【と、ここでなにやら海面が盛り上がって働かないエリートが姿を現した】

「ん?食事はまだ確保できていないのか」

 ミスカ同様、思いっきり水着姿で現れたのはイムカ・グリムナー。
 銀河帝国の政治将校にして超エリート。そして、ここではただの役立たずである。

【金糸の美しい髪と白磁の肌は濡れ、その輪郭に水滴が流れる】
【真紅のヒギニに腰からはパレオを巻いている】

 90は余裕でオーバーしているそのバストは豊満であり、
 歴戦の軍人の癖に身体には傷跡ひとつ無し。肉体は豹のようなしなやかに鍛えられている。

【身体を伝う水滴が太陽の光を僅かに反射させる】

「栄養補給が出来ないのはいただけないな。さっさと準備しろ」

【ホワイトゴールドの髪を指で梳きながらの台詞はやっぱりイムカである】

 自分は海で遊んでおいてこの傲慢ムーヴである。
 食料調達は下々の仕事でありエリートであるイムカの役割ではないのだ、
 と、サボるサボらない以前に本気でそう考えているところが性質が悪い。 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>sage<>2016/10/18(火) 23:14:04.05 ID:VLXT6zaY0<> >>210
「なるほどっ、無理して食べる必要はないってんですねっ」

撒き餌にすれば確かに、肉食の魚がやってくるはずだ
そうなればこのサイズの魚をみんなで寂しくシェアするより余程大物が獲れるだろうし、何よりこのちょっと勇気のいる見た目のおさかなを毒味する事もなくなる
撒き餌に投げ縄、そしてタイドメイカーもソーマタージの釣竿もある
漁の準備は万全であろう

>>211
「んぎゃっ!?」
「……ありゃっ?」

タイドメイカーには痛みを感じる神経はない
しかし衝撃とかを察知するそれはあり、何事かとビックリして引き下がるのだ

>>212
「なんでしたらこれ」

どうぞ、と言葉と共にぬめっと突き出すタイドメイカー
お腹は膨れるし喉の渇きもある程度潤う
しかし栄養価はないし、非常に不味い
ある意味栄養摂取と割り切っているイムカの食事に対する理解と真逆であろう
<> クリスタ・クニスペル
◆V4gUVL65hU<><>2016/10/18(火) 23:15:27.65 ID:qsl14vqMO<> >>207
「鋼鉄の身体だってのに、両方の都合の悪いこと引き継いでるのが辛いところだ……」

痛覚もあって、普段は皮膚も柔らかいのだから、そういう時にこういうことをされては堪らないのだ。
イマイチ、決めようとすると格好が付かないのに、何か天の意思のようなものすら感じつつ。

「まあ、煩いだけの仲間ってのもいいものさ」
「そういうのは、その時は鬱陶しいけれど、一人になって大切さが分かる」

「……まあ、経験談さ。冗談半分に聞いておいてくれたら嬉しいかな」

クニスペルには、姉妹はいなかったが、その代わりに仲間がいた。
いざこざを起こしながらも何だかんだ目をかけてくれた上官や、徹底的にふざけあいながら戦場を走った上官が。
今、会えないとなると……不満も色々とあったが、惜しさが出てくるものだ。

>>210
「やぁ、二人とも。お初にお目にかかる。私はクリスタ・クニスペル」
「大ゲルマン……分かり易く言えば、ナチス・ドイツの戦車兵だ。国防軍だけどね」

ひらひらと気さくに手を振って、先ずは挨拶をした。
ナチスの名はあまり好きでは無いが、どうもここにいる人間にはその方が通じやすいらしい。

「あっ、なら私の方が上官だ。階級は曹長!まっ、気にすることも無いけどねっ」
「……にしても、そうか、アキレス、君はスペイン人か」

「……うーん、まあよろしく!二人とも!」

スペインに関しては色々と思うところもあるが、まあ、国と人の思想は違う。義勇軍の話は良い例だろう。

「……んぁ!? 凄い、かしこい……よろしく、ベティ」

虫とはなかなか『仲良く』戦場では過ごしていたが、ここまで頭の良いサソリにあったことはない。
おっかなびっくりしつつ。そして一抹の可愛らしさを感じつつ、自分も鋏に返すように片手をあげる。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 23:15:50.15 ID:wBlPJeHA0<> >>207
ああ……そう考えると丁度いいタイミングだな
マトモな案を出せたな、ポケットの中に入ってたんだがやるよ
【苦し紛れの言葉に何故か納得すれば、ニアの手に小さな木彫りの鳥らしき物体を握らせる】
【要はゴミを押し付けただけだ】


>>208
オイオイ、お前はなんだ?戦車か?人間か?
人間は自分の意思で動くものだ。愛機だろうが愛人だろうが、決して譲らない、自己意識の塊……それが人間だ。少なくとも俺はそう思う
だから行ってこい。心配するな、何かあっても骨は拾ってやる
【身振りも交えた説得()で海に行かせようと】
【本人的には食料が獲れて、ついでに面白いものが見れたらラッキー程度の考えなのだが、なるべく表には出さない】


>>210
逞しいネ。無人島に一つ物持っていけるんならお前持ってくよ
【寝転がり、頬杖をついてニコニコ。ロイ達が来た以上、任せっきりにしても平気だろうという信頼の証だ】
【最もそれは、サボっても平気とかロイ達がいないと途端に行き詰るという怠けの口実とか依存の証でもあるのだが】

網か。俺も胃の中に仕込んどこうかな。日が暮れるまでには飯にありつけそうだ


>>211
出たな逞しいの二号。お前を食べる計画を話し合ってたんだ
【ビシッと両手で指し、小さな獣に眉をひそめる】
何それ、食えるのか?

え?ああ、どうぞ
【ジョシュアに言われれば、素直に布切れを差し出す。神妙な顔をしているが、内心大笑いの極みだ】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/18(火) 23:17:40.12 ID:hzbFQpRoo<> >>213

「腹に入れる以外の役に立たん。もぐもぐもぐ」

 早速この存在価値さえ微妙な食料の摂取を始めるイムカ。
 何だかんだ差し出されたものはちゃんと食べるという珍妙な素直さはあるのだ。

【なお味?は、味覚がオシャカなイムカには今更であった】

「タコのように見えてまるでこんにゃくだ。ディープメイカーは少し味が違ったが」

 なんと、ここでまた珍妙情報である。というか食った経験あるのがアレである。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 23:18:09.47 ID:wBlPJeHA0<> 【全員対象】
【てんやわんやな状況だが、日が傾いてきた事に気付く者はいるだろうか。まもなく夜になるだろう】
【見通しが悪くなるだけで、気温などに大きな変化はないのが比較的マシか】

ウープス、日が暮れてきやがった。今日の日はさようならだ


【星が瞬く。月がやけに大きく見える。文明から隔離された辺境の唯一の利点といったところか】

せっかくだからさ、内に秘めた恐れでも共有しない?
SNSへの投稿は控えてやるよ
【そういった空気を台無しにするのが、この男の最大の難点の一つか】 <> ミスカ・リ・エリッタ【白華魔導】<>sage<>2016/10/18(火) 23:18:53.59 ID:CGYD9o+Ho<> 火を起こす手順に困っているようだが、話はそれほど難しいものではない。
火は着く。……迷いの森の魔女を本気で激怒させれば

>>210
「アキレス」
「――カメラ止めて?」

浮き輪を纏い上半身を隠して、ざばりと水を珠のように散らせながら岸から上がるミスカの姿はまるでターミネーター。
流れ着いていた流木をぱしりと手に取り、それをジョシュアへと向けて長ったらしい詠唱。直後にムスペルヘイムの業火がジョシュアを包む。
かつてミスカが用いていた術の一つであるそれは、今は既に魔術の方針を特化させ、捨ておいて久しい筈の術だが。
されど未だにその威力は衰えず、規模は小さいものの完全にジョシュアを煤まみれの消し炭と化している。
ギラギラとその瞳を輝かせながら、今度はゆっくりとそれをアキレスへと向けた。警告である、最初で最後の。

//そいでは自分はこの辺で、出オチと化してしまった <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 23:22:47.76 ID:wBlPJeHA0<> >>212
アンタはアンタで何してやがった……
【水中から現れる水着の豊満美女。状況が良くて人物も違っていたら喜べたのだろうが、頭を抱えるしかできない】


そっちはそっちで何か持ってないのか?あのクソ不味いブロックとかさ
【飛んでくる僅かな水滴にも嫌そうな顔を向け、手を翳す】
どうしてここには変人しかいないんだ……

【狂人のくせに、こういったトンチキな事には弱い。素が出てしまう】 <> クリスタ・クニスペル
◆V4gUVL65hU<><>2016/10/18(火) 23:25:43.67 ID:qsl14vqMO<> >>211
「やあ、ジョッシュ。ガーランドといい、それといい、良い趣味をしているね」
「私からの明言は避けるよ、多分もっと相応しい人がいると思うからね」

現れたジョシュアに、薄っすらと笑いを貼り付けながら。
M1ガーランド。最早懐かしいと言えるような武器だ。アメリカ合衆国の半自動小銃、アメリカの工業生産能力あってこそ成立した所業。
そして、彼が握るのは……説明は他の人間がしてくれると思うことにしよう。

>>212
「ヤー、政治将校殿!やらせて頂きます!その美貌に乾杯!」

元より飛び込む気であったそれは、彼女を引き金に海へと吶喊する。吶喊する、が。
実は言うとあまり泳ぎは得意ではない。氷点下の川に飛び込んだ経験はあるが、長距離を泳いだことはない。
故に。その体の仕様も相まって、戻ってくることはなかった。

>>215
「任せろ!南国の美貌も食料も、私がかっさらってみせる!!」

ドパン、という音を立てて入ったクニスペルは、暫く水底に沈み続けていた。
そう、泳ぎが得意ではない、というのもあった。あったが……それ以上に、イレギュラーなことがあった。

「んわぁああああああ!?」

次にクニスペルが現れるのは、巨大な鋏に胴体を挟まれて、力任せに水面に引き揚げられる、という状況だった。 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/18(火) 23:26:34.49 ID:WHkBBliq0<> >>211
アキレス「・・・」
カシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ!!!!

無言でカメラ連射モード発動である

>>213
ロイ「おk」
受け取った魚を指で器用に腹をさばき 内臓を取り出して磨り潰して海に放り込む
適度に魚がやってきたところで投網を投げた さて成果は?

なお指で内臓を取り出した後は海水で綺麗に腹を洗い

ロイ「これはこれで食うぞ」
食べる気らしいです

>>214
ロイ「ん よろしく曹長殿」
アキレス「あー ナチの まぁよろしく」

スペイン人からみたナチの反応も似たようなものだろう そして個人を色眼鏡で見てはいけないということも一緒だろう

―――ギィ!!
声をかけられて 返事をするようにもう一つハサミを振り上げる
そしてアキレスを手伝い石を集め出した

ロイ「そっちがどういった兵科かは知らんが 俺は陸軍のレンジャー部隊みたいなところでな こういうサバイバルスキルは得意なんだ
   ここは任せてもらおう」

言うが早いか セーターで投網を作りだすロイ

>>215
さて 網を薙げようとしたときである
ソーマタージがサボりだしたので

ロイ「アキレス 投網たのむ」
アキレス「え? あ うん」

投網をアキレスに任せると ロイはソーマタージの方を向き

ロイ「ソーマタージ君 君も働き給え さもなくば…」
ファサっと取り出したのは 割烹着である それを素早く着込むと ジリジリとソーマタージに近づいていく!!

過去のトラウマを掘り起こす暴挙に出たぞ

一方アキレスは投網作戦を続行 そこそこ魚が取れているみたいだぞ!! <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>sage<>2016/10/18(火) 23:31:37.57 ID:VLXT6zaY0<> >>214
「へぇっ、鋼鉄っ」

カッコイイ、と眼を見張る
純粋なモノだ、その言葉に表裏はない

「むむっ……なるほどっ……?」
「失って、かぁ……」

やや、憂の影色を帯びた赤い瞳
それはクリスタの言う事柄を、空想し想像しただけでは決して着く事のない色だ
多分その手の体験を知っているのであろう表

「はぁいっ、ありがとうございますってんですっ」

そして、失くさないようにしますね、と微笑んだ

>>215
「ふふーん」

ドヤァと胸を張る
そのサイズは普通であった

「んっ?」
「あ、あぁ、どうもだってんですっ」

ゴミとは知らずそれを受け取り見てみれば案外可愛い
ちょっと気に入ったらしく、いろんな角度から眺めてみたりさわさわと撫でてみたりしている

>>216
「量だけはありますってんですよっ」
「……えっ、た、食べたってんですかっ?」
「……どっちが美味しかったってんですっ?」

ニアの体力と、呼吸で摂取出来る埃とチリと水分がなくならない限りほぼ無尽蔵である
そしてディープメイカーとの味の差異を指摘されればたじろいだ
ついでに気になったらしく、状況からすればとてもどうでもいい質問を投げかけてみた

>>217
「……日が沈むのが早いってんですねぇ」

水平線の向こうに溶け行く橙を見て呟く
やがて藍が空を支配すれば見上げて、ぼんやりと口を開いたままである <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>sage<>2016/10/18(火) 23:34:43.31 ID:VLXT6zaY0<> >>218
「あぁ!? じょ、ジョシュアっ!?」

炭化した彼に悲痛な叫びを投げ掛け、取り敢えず安全な所に安置するのであった

//お疲れ様でしたっ

>>221
「……それも食べれるってんですかっ?」

色的にちょっと躊躇してしまう
ただサバイバル知識豊富なロイに勧められればそれなり以上に安心し、なんだかんだで食べるだろう


<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 23:36:05.14 ID:wBlPJeHA0<> >>220
ガハハ!人が挟まれる所なんて初めて見たぞ!オモシレーッ
【パンパンと膝を叩き、心底面白そうな表情。が、それも直ぐに止まる】
…アレ?あんな能力なのか?彼女

オイ頭やわらか戦車!なんだそりゃ!?生きてるか!?
【一応生存確認。水中に入ることはできないので陸場からだが、声は届くだろうか?】


>>221
【バサリと素早く立ち上がり、四つん這いになって威嚇】
【噛み締めた尖った歯の隙間から、呪詛の言葉が漏れる】

…分かった!分かったよ!お前らだけで十分やってけると思ったんだがな!
【文句を言いながらも釣りに戻る。結果は惨敗、日が暮れても魚は来なかったが、これはまた別の話】


>>222
無い胸張るな。見苦しい
【いつものテンションとウザさが嘘の様に、ゾッとするぐらい冷めた表情と声色でピシャリ】
【変なところでキレるのは相変わらずか】


なんだ、日暮れを見るのは初めてか?そんなに感慨深いものじゃないさ
そんなことよりよるだからこそ出来ることをしよう。パジャマパーティーとか、恋バナとか、ウノとか <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/18(火) 23:36:26.92 ID:hzbFQpRoo<> >>219

「泳いでいた」

 一言!バッサリ!常識人枠と思ったか?バカめ!
 戦場と政争以外ではダメなところが多々なド天然枠だ。

【なぜ、そんな事を聞く?といった風に首を傾げる。実に始末に悪い】

「食料なら無いぞ。入れていたポーチは海に流された」

 そ し て マ ジ 使 え ね え !

−−−−−−−−
  と、日が暮れたようである。

「恐れの共有というが恐れているものなど皆無だぞ。私は」

 超絶セメント!さあどう捌く!


>>220

「…なんだったのだ?」

 割りと本気でクリスタの奇行に頭から?マーク点灯のイムカである。
 しかし、このままでは、知り合ったばかりの戦車兵が海の藻屑に――

「まあ、いいか」

 ナ ム サ ン !

>>222

「ああ、ディープメイカーか?どちらかといえば」

 イムカはその優れた頭脳で食感・味わいの比喩にもっとも近しいと思われる候補を
 決断的にリストアップ、舌はバカでも分析能力が無いわけではないのだ!

【なんで食料に飢えているのにこんなアホな事を話題にしているのかは謎である】

「あれだな。ナマコだ。酢と一緒だと存外イケる」

 驚 愕 の 事 実 ! <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>sage<>2016/10/18(火) 23:45:44.25 ID:VLXT6zaY0<> >>224
「えっ」

物凄い塩反応にショックを受けて表情が失せる
その後目に見えてどよーんと落ち込み、膝を抱えて砂浜にのの字を書き続けるのであった

そんでもって

「初めてじゃないってんですけどっ……ただっ、」

ニアは未だ造られてから3年程度しか経過していない
故に人並み以上に新鮮味を帯びて鮮烈に迫るのだ、感動的な眺望と言うモノが

「パジャマったってっ……」
「それにウノもないですしっ」

アンダーシャツにジーンズで夜を過ごす事になりそうだ
遊び道具もないし、会話だけが娯楽になるであろう

>>225
「!?」
「……弾力っ、弾力の問題だってんですかっ……!?」

何はともあれ負けたのは悔しい
敗北感からその原因を探ろうとしてみるが、何がそう駆り立てるのかは分からない
<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 23:46:43.02 ID:wBlPJeHA0<> >>225
そうだろうな、そうだろうとも!もう何も言わねえよドチクショウ!
【ヤケクソ気味に砂を蹴る。調子が狂うどころか、狂った調子を無理やり直されてる気分だ】

前々から思ってたんだ。俺だけが正常でそれ以外の全ての方がおかしいんじゃないかって
アンタを見てるとそれが確信に変わっていくよ
【食料も無いと、ここまで自慢気に言われたのは初めてだ】
【頭を抱えたまま座り込む。どう対処していいのか分からず、起き上がれない。そういう点では相性最悪と言えるだろう。おお、ブッダ!】


だろうネ。殺人鬼とか怪異とか来ても○○○潰して返り討ちにしてそうだもん
【気を紛らわすのに咥えた葉っぱをピコピコ動かし、遠くを眺める】

自己顕示欲を満たしたいから俺は言うが、生まれてこの方ピエロが怖くて……待てよ
饅頭、饅頭が怖いんだ。それと渋いお茶だ。これ以上に怖いものは無い。俺の前に出したり、あまつさえ与えたりして俺を弱らせようとしないでくれよ <> クリスタ・クニスペル
◆V4gUVL65hU<><>2016/10/18(火) 23:46:55.84 ID:qsl14vqMO<> >>2217
「SNSってなんだろ」

生まれで言えば老婆も同然。そんな時代からやってきたクニスペル、SNSという言葉はやはりよくわからなかった。
なんとなく、便利なものなんじゃろうなぁ、と。本当に老人程度な認識を、自分の中で自己完結させる。

>>221
「残念ながら、私は戦車を動かすだけしか脳がなくってね」
「レンジャー……イェーガーみたいなものかな?」

クニスペルの時代は、レンジャー部隊に相当するものは無かった。
ただ、何となく彼の言葉のニュアンスから察しはしたが。

「おお、凄い手際だ! へぇー、成る程成る程、戦車兵には思い付きもしないや!」
「ここが浅い川とかだったなら、でっかい網引いて漁、なんてことを私にも出来たんだろうけど……」

セーターで投網を作る。クニスペルにはなかなか思いつかない手段だった。
対抗意識を見せて、色々と考えたものの、海で戦車を活かす手段は中々無い。素直に賞賛した。

>>222
「あっはは、余計なお世話だったかな?」

彼女のその瞳を覗いて、クニスペルは笑った。
バカにしているわけではない。ただ単に、こんなところでしんみりし過ぎるのもどうか、と思っただけだ。

「そして、今だって大事な時だ!私との時間、存分に楽しんで欲しいなっ!」

またいつも通りの、決まらない口説き文句に戻ったとさ。

>>224
「ちくしょう!生きてるよ!!もう!!!」

ザバッ、と帰ってきたクニスペルの口には、赤い甲殻の破片が咥えられていた。
身体には重戦車の装甲が纏われており、身体には傷一つ無い。ずぶ濡れであるが。

「王虎の装甲が簡単に貫かれてたまるかって……」

どうやら水中で蟹と格闘していたらしい。咥えた甲殻をガリッと噛み潰した。
<> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/18(火) 23:54:09.09 ID:WHkBBliq0<> >>223
ロイ「多分いけるだろ」
なお南の方の魚には シガテラ毒というプランクトン経由の毒をもつ魚も多いので あまり食用には適さないらしい

>>224
ロイ「分かればいいのだよ」
割烹着を脱いでドヤ顔

>>217
ロイ「今忙しい」

さて 日も暮れて 魚をさばいて海水で味付けをしたものを 闘志の炎で焼いていくロイであった


//そろそろノシで <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/18(火) 23:57:26.95 ID:wBlPJeHA0<> >>226
新鮮さか。いい感情だ
新しいものを知ったり、経験するのは巡り巡って生きる事につながる。「アレをもう一度見たい」「アレをやっててよかった」…少なくとも俺はそう思う
【今度は真摯に受け止め、薄く笑う】
【コロコロ変わる感情の気まぐれだが、ニアの言葉を笑うつもりは微塵も無い】

パジャマも無いのか!?パジャマも!?カーッ!
【やっと人に勝るものを見つけたとばかりに、大喜び】
【当の本人が着ているのは、正気を疑うぐらいにふざけたデザインのパジャマなのだが、そこには触れない】


>>228
蟹ィ?うーん、懐かしい響きだ。ガキの頃喋る蟹の知り合いがいてな……信じてないな?
【パチパチと軽い拍手を送り、何かを探る】
悪い、タオルでも投げようかと思ったが、そんなものないんだった。砂でも浴びて我慢してくれ


SNS知らない?そうか、WW2ぐらいの頃から来たんだっけな
【言葉を探すのに苦労する。考えたらうまい説明が見つからない気がする】

なんというか…まあ遊び場だ
お、新着ツイートだぞ。見てみるか?勉強になるかも
【などと言って見せたのは、青い鳥が丈夫に陣取った携帯の画面。小さい文字がどんどん流れていく】
【「#書類送検チャレンジ」「燃やす」「揚げた美味しさ」などの意味も知性も無い言葉がズラリと並ぶ様はどう見えるのだろうか】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/19(水) 00:01:07.41 ID:Of9LBMUio<> >>226

「君は一体なにと戦っているのだ」

 イムカはニアのン謎の勝負心に?マークである。人の心がわからない。…いや話が別か。
 とりあえず、α-12が常日頃言っている需要がない普乳というひっでえ言葉の
 実証までされたようだし、ニアがカワイソスなのは間違いなかろう。

「あと遊びが欲しいなら脳内で将棋でも指すか?盤面をイメージすればそれほど難しくはないだろう」

 平然とほざきよる。

>>227

「か弱い女にぶしつけだな。私とて、殺人鬼…吹っ飛ばすな。
 怪異…射殺する。○○○…急所だろう?ウィークポイントは攻めるに限る。…ん?」

 反論しようとして、結果全部行程になるので考え込むイムカ。
 おかしい、か弱い女のはずなのに何故こうなるのだと。

「まんじゅうが怖いのか。恐怖は克服するべきだ。ほら」

 と、掌からふにょふにょとした饅頭を取りだして、ソーマタージにポイっと放った。
 表面はふにふに、中にはあんこ。嗅げば甘い匂い。ただし、ホログラムである。

【齧ったらホログラムが割れて何も残らないという代物。なお、イヤガラセの意図はガチでゼロっていう】

>>228

「装甲持ちがメンテもせずに海水に入り浸りはよくない」

 無表情にそういうと、幾つかの聖別された香油を取り出す。
 機械のメンテナンス感覚(オカルトにテクノロジーが侵食されたイムカの世界では儀式めいている)

「オイルを塗ってやろうか?錆るとよくない」

【何か夜っぽいけど海水浴定番イベントktkr】 <> クリスタ・クニスペル
◆V4gUVL65hU<><>2016/10/19(水) 00:06:22.11 ID:zDAfcVQtO<> >>225>>230
極寒の世界で何の用意もせずに川に飛び込んだり、ソ連戦車に囲まれてボッコボコにされても。
こうして生き残ったのがクリスタ・クニスペルである。つまり……『生きてる』。
妙にタフなのと、重装甲がウリのクニスペル。そう易々とは死にはしない。

「イムカさンいいですね、水着」
「見るのもいいけど、ぶっちゃけ私も着たかった」

海に突っ込んで頭を冷やしたか。
先の奇行、阿呆には阿呆なりの理由もあるのだが、それすら阿呆なのが阿呆の所以。
故に冷静を取り戻せば阿呆らしくて語ろうとも思わず。
ただ、海水を滴らせながら、彼女のそれを見て純粋な感想を零した。

「うわぁ、また不思議な物を取り出しましたね……世界は広いなぁ……」
「ああ、でも、好意を踏み躙る事は……!!」

「是非、お願いします!上官殿!!」

シュパッ、と敬礼をして、ウキウキ気分でビーチに寝転がる。
実に実にビーチらしい展開、心が踊る。

>>230
「君以外が言ったら信じたけど、君が言ったから信じない」

「……私は野生のハムスターか何かかっ」

人間が砂浴びしたってろくなことにはならないだろう。生憎此処は暖かい。
日は沈んだが、少なくとも祖国の冬よりは良い。濡れたまま我慢することにする。
そして差し出された画面を覗き込む……なんというか、こう。

「……凄い、何だこれ! なんというかこう……人間から知性を外したらこんな風になるだろうな、っていうのが具現化したようだ!」
「意味はよく分からないけどどういう事かは分かる……これは酷い……けど」

「うん、これは多分、ハマるね。私がやったら」

間違いなく、クニスペルの時代にそれがあったら。それはもう、クソリプをマシンガンの如く送るだろう。想像に難くない。 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>sage<>2016/10/19(水) 00:06:39.69 ID:zc81wmyG0<> >>228
「いいえっ、とんでもないってんですっ」
「……ふふっ、これでふかふかベッドと温かいココアがあれば最高だってんですけどねぇっ」

空気を察して、沈殿したそれを浮翌遊させる必要があると断じたのはニアも同じだ
つとめて明るく、口説き文句にも応じて笑えた

>>229
「あっ、多分……」

なんだかんだで食べ終えて、無事だったので大丈夫だったのでしょう

//お疲れ様でしたっ

>>230
「んっ……」
「……そうですねっ、経験があるから生への執着もあるっ……」

真面目なトーンに意外そうに眼を見開くのも一瞬
その言葉の意味を理解する為に反芻して呑み込み刻む

「も、持ってますってんですよっ!」

ただここにはないだけ、と反論
カワイイなパジャマを微妙に羨ましがりつつも、その趣味にこれまたちょっとびっくりしているのであった

>>231
「そりゃあっ……まぁっ……」

尚後日、タイドメイカーの繊維自体を収束させ歯応えを強化した形態を見出し何だかんだ戦闘用に昇華させるのだがそれはまた別のお話

「ショーギっ?」
「……あぁっ、何でしたっけっ、ショーギ星人VSハブメージンに出て来た……?」

ニアの知る内で将棋とは、映画の中だけの物事なのであった


//私もこれにてっ、お疲れ様でしたーノシ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/19(水) 00:15:49.76 ID:Cktx33lE0<> >>231
ホラ見ろ、強姦魔も裸足で逃げ出すわ
【性別の壁を超えた究極系なのだろうか?ふと浮かんだ考えを必死に否定する】

アァ〜ッ、怖ェよォ〜〜。饅頭コワイコワイ……アレ?
【浅ましく饅頭に食いつこうとして、何も残らなくなる。まるで夢かホログラムの様に】

……克服出来たよ、アリガトヨ
【苦虫を噛み潰すかの様な顔で、言葉だけの謝辞。心なしか悔しそうだ】


>>232
オオ、名誉毀損か?よろしい、法廷で会おう

気に入ってもらえて何よりだよ。アカウントは自分で作りなさい
【フフンと何故か自慢気なソーマタージ。こいつが作ったわけでは無いのに】
ああ、もし作ったらフォローしてな。承認欲求が満たされる


>>233
エーッ嘘ーッ。本当は変な文字入ったシャツとか猫のタイツとかクソみてえな服ばっか持ってるんでしょ〜?
【意地の悪そうな笑みでニヤニヤ。自分の事は極限まで棚上げ!】


【全員対象】

クソ、本当にどうするよ。越境するころに日干しに……ん?
【ソーマタージが何かに気づく。遠くの方を通る漁船の灯り。数分の間を置き、小さなボートが近づいてくる】

「….何やってんのお前ら?」
【心底不思議そうな顔をしたボートの主、エリコ・ベアルザッティは、無精髭の生えた頬を掻きながら尋ねるのであった】


【後から分かることだがこの島、陸地から5km程度離れたところに位置する島だったのだ】
【なんでも夏場にはボートを借りた観光客向けに開放しているんだとか】

「けど今はそんな時期じゃ無い。だのに火がついてるのが遠くからも確認出来たから調べに来たんだよ。バイトなのに人使い荒いよな?」
【何も知らずにヘラヘラ笑うエリコとは対照的に、燃え尽きたかの様な姿勢で腰掛けるソーマタージ】
【観光地で死ぬか生きるかの話をしていたのだ。冷静に考えると、結構アレだろう】


//おちまい <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/19(水) 00:21:31.73 ID:Of9LBMUio<> >>232

「任せろ。火星の司祭団(カルト・オブ・マーズ)の教義は受けている」

 指に伝わせた香油をクリスタの装甲面と生身に湿らせる。
 何故かラベンダーの香りがするのでアロマ・マッサージにも近い。
 イムカ曰く、オリジナルのブレンド+戦車らしい代物にしすぎるのは女性に肌にはアレだとか。

【なお、日常でダメなところも多いイムカであるが、基本エリートであり才能過多である】

 オイルマッサージは何故かツボやらコリやら何やらのポイント的確で
 しかも痛みは殆ど無くて、むしろ極上のアレときたものである。何処で覚えた?勘である。

「よくない張りがあるな。ほぐしておくか」

 なお、本人は糞真面目なので変な妄想を滾らせてはいけない。
 白い指が潤滑油の滑りで肌の表面をツツーっと走っていたりとか万事がこの調子であったとしてもである まる

>>234

「それは良かった」

 腕を組んで満足げなイムカである。欠点の克服。その一助になれたことは誇らしい。
 そしてソーマタージの心の機微は全くわかっていないダメ人間であったそうな。

//ではおいどんもコノヘンデー!ノシ <> クリスタ・クニスペル
◆V4gUVL65hU<><>2016/10/19(水) 00:31:43.75 ID:zDAfcVQtO<> >>233
「もう少し落ち着けるところで過ごせたら最高だったんだけどね?」
「次に会えた時は、美味しいチョコレートでもご馳走できたら良いねっ」

まともに返してくれる人間も珍しい。
実に嬉しそうにそう返した。今回は随分災難が降り注いできていた気がしたから。

>>234
「まぁ、先ずはそのスマホとやらを手に入れるところから始めなくちゃいけないんだけど……」
「オバちゃん、よく分かんない。また機会があったらだネ」

そう言う人間は大体自分からはやらないのが定石だ。まあ、教えて貰いながらなら、やるだろうが。
余りにも未知の世界過ぎてなかなか踏み出せずにいた。楽しそうではあるのだが。

>>235
「うーん、何処か不安を感じる響き……!」

だが、女性の申し出は基本的に受け入れるのがクニスペルのそれである。
何かもっとこう、機械油のようなものかと思えば、それとは懸け離れた良い匂いが。
果たして、さっきまで(人の事を言えないが)残念をよく見せていた彼女の手際は、と少し不安だったが……

「……んっ……くぅッ……!!」
「す、凄い……流石政治将校殿……!!こ、これは……」

「ず……ズルい……(?)」

結論から言ってしまえば、クリスタ・クニスペルのその、常に良い顔をしようとするそれを徹底的に破壊した。
一軍人にしては余りにも多芸が過ぎるでしょう……!なんて負け惜しみにも似た思いを抱きながら。
大人し過ぎるくらいに大人しく、マッサージをされていたとさ。

/それでは私も落ちますー乙乙でしたー <> 『偉大なりし皇帝の町』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/20(木) 21:06:21.45 ID:Q/mf+0oPO<> ――地球型世界 マルマラ地方 コンスタンティノープルにて

この都市は、文句なしにこの世界において尤も栄えている都市といっても過言ではなかった。
もう少し東に目を向ければ同等の都市がありそうとか考えてはいけない。
何しろこの場所は偉大なるローマ帝国の首都であるのだから、それはもう豊かで仕方が無い。
城壁の堅牢なりしはあらゆる征服者の野望を打ち砕き、皇帝の賢明なることは、イタリアの悪辣な商人共を黙らせた。

「そして何より、この世界のこの都市にはミクラガルズ賢人会の本部があるのだなぁ」

「ジェノヴァもオスマンも怖くないぞ。……ははは、嘘みたいだろ。私もあんまり信じてない」

そう、皇帝は偉大だった。非常に偉大だった。
初代皇帝アウグストゥスにも引けをとらない偉大さだった。何しろ西ローマをとっくに取り返している。
かつてのローマの最大版図に迫らんとする勢いであった。
まさしく、この世界の地球における覇者とならんとする、大帝国なのである。

――つまり、そんなところに今君達はいるのだ。
案内人は、絵に描いたような魔女姿の子供のような女。『なっちゃん』でおなじみナチグロイシである。 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/20(木) 21:16:47.50 ID:H8FhruKx0<> >>237
ミクラ……何?
【フードの下でキョロキョロと辺りを見回し、魔女の言葉を鸚鵡返しに呟く冴えない男】
ああ、ミクラガルズか、聞いた事はある。カノッサの……支部みたいなものだっけ?

【カーキ色のフード付き防塵マントは、彼の装備を身体ごと隠す。そのシルエットはさながらてるてる坊主の如し】
【鋼鉄の左腕とか、腰の拳銃やら刃物やらを剥き出しにしていては、あらぬ誤解をかけられそうなのでこういう時の為に持ち歩いているのだ】
【「何処かに装備置いてくればいいじゃん」とか言ってはいけない】


俺のいた所とはだいぶ違うみたいだな…。時代も、場所も
とやかく口出せる世界じゃなさそうだ。何かあったら、その時はよろしく頼む
【無精髭の生えた冴えない顔を、ナチグロイシに向けて言うと、また辺りを見回す】
【気分は観光客のそれ。警戒心とか今は二の次】 <> 『偉大なりし皇帝の町』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/20(木) 21:28:30.82 ID:Q/mf+0oPO<> >>238

「何もない何も無い。こんなところに越境したんだからせめて観光気分でいることだ」

「私も色々面倒な仕事の報告を終えて羽を伸ばしたくて仕方が無くてね」

などといいながら魔女は伸びをする。
この世界のこの街に本部のあるミクラガルズ賢人会は、カノッサの中でも魔術や呪術の権威である。
であるが、そのために、ハイテクなあれこれには弱い。アレルギーといってもいい。
一応、この世界においては想像もつかないほどに先進的だとしても、である。

「……しっかし」

「今更だが、お前さんとは初対面だったよな? 賢人会の依頼を何回か受けたりしたか?」

小さな魔女は眠そうな眼でエリコを見上げる。 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/20(木) 21:39:16.54 ID:H8FhruKx0<> >>239
だといいがね。その言葉信じるよ
【苦笑交じりに返すと、マントの下、ジーンズのポケットから煙草を取り出して咥える】
吸う……おっと、悪い。今の無しだ
【癖でナチグロイシに煙草を差し出そうとして、思いとどまる。見た目で人を判断する、彼の悪い所だ】


言われてみると、そうだな。お互い初めて見る顔だ
エリコだ。エリコ・ベアルザッティ。ソーマタージは知ってるよな?アレの知り合いだ
【ヨロシク、と革製グローブに覆われた右手を、マントの中からヌッと差し出す】

噂を聞いただけだよ。出来ればおとぎ話感覚で話すだけの関係で終わりたいがね
そうそう、オタクの事も聞いたぞ。「ハイテク製品を見ると全身に吹き出物が出るくらいのアレルギー」だってな
…文句あるなら言ったのはソーマタージだから、アイツに言え

【眼鏡をかけ直し、緑色の瞳で見上げてくる目を見つめ返す】
【暗に、「仮に腹が立っても俺は悪くない」と言っている】 <> 『偉大なりし皇帝の町』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/20(木) 21:48:13.79 ID:Q/mf+0oPO<> >>240

「考えても見ろ。不思議な歴史を辿って返り咲いたローマ帝国だぞここは」

「首都はここだがね。ローマなのにローマに遷都するのは金の都合と防衛上の理由で嫌だとよ」

やれやれ、と往来をわたる軍の馬車を見ながら肩を竦める。
ミクラガルズ賢人会の協力のもと、栄光あるローマ軍には古式ゆかしい戦車が再登場した。
すなわち、馬に、機関銃からヒントを得た連弾魔導を用いる魔術師と御者を乗せた籠を曳かせるものである。
その姿の勇壮たるや、こうして街中を通るだけでよからぬことを企む悪人の胆を潰すといわれている。

「ナチグロイシだ。コードネームで悪いがね、まぁ可愛く呼んでくれ。お人形さんなんでな、可愛いものが好きだ」

「なので、可愛くないので吹き出物は出ないだろうが、もしも私が人間ならばそうなったかもしれん」

心情的には、それぐらいハイテクが嫌いである。
だというのに、発見者だからという理由で、拾ったアンドロイドに関するあれこれを指示したりしなきゃならん立場でもあった。

「……ああ、それとだな」

「私も喫煙者だ」

ニヤリと口元をゆがめて、自前の紙巻煙草を懐から取り出して銜える。
火をよこせ、といわんばかりにぴこぴこと揺らしたり。
<> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/20(木) 22:01:12.18 ID:H8FhruKx0<> >>241
オオ怖。確かに、アレみたら罪を犯そうって気にはならないな
【フードを目深に被りなおし、感嘆した様子で呟く】
【職業柄異能力者や魔術師と戦う事もあったため、微弱なものだが魔力なんかを感じる事が出来る】
【その感覚が伝えている。籠の中には喧嘩を売っちゃいけないタイプの物か人間が入っていると】


ナチグロイシ、覚えた。可愛く呼べってどうやって?ナッちゃん?ナー坊?
それに…人形?アンドロイドみたいな物か?魔術師の中には死体や人形を操る奴もいると聞いた事があるが……。実物を見るのも初めてだな
【ナチグロイシの「人形」という言葉が引っ掛かった様だ。怪訝そうな表情を浮かべる】
【因みに最初の質問は別にふざけているわけではない。断じて】

子供の喫煙は身体に悪いんじゃないのか?
【軽口を叩くと、今度は黒光りするメカメカしい左手を差し出した】
【ピンと伸ばされた人差し指は、ナチグロイシを指しながら、彼女の顔に近づいていく】
【すると唐突に第一関節から先がパカリと開き、断面からオレンジ色の小さな炎が。内蔵式ライターだ】 <> 『偉大なりし皇帝の町』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/20(木) 22:16:06.04 ID:Q/mf+0oPO<> >>242

「近しいものは『なっちゃん』などと呼ぶのだ。田舎っぽくて可愛い響きだろう」

「言うなればスイートポテトのような素朴な可愛らしさというべきか。愛されるお人形さんとは一線を引きながらもかつてを偲ばせるいい愛称だろう」

何故か満足げに頷きながらそんな事を言う。
大分人間の感性からはズレているのは人形だからか。

「何だ、鈍いやつだな。人形は人形だよ。全部私は人工物で出来ているってだけのことだ」

「そんなわけだから、私はきっとお前の婆さんよりも年上だよ。わかるか?」

機械らしいエリコの左手人差し指から火をもらい、紫煙をくゆらせる。
彼女の愛煙している煙草はとても甘いフレーバーの、お菓子のようなものである。

「……その程度のハイテクじゃもう悲鳴もあげんからな。何せ私はアンドロイドを世話することだってある」

「まぁいい、立ち話もなんだ。美味くて甘い菓子を出す店があるんだ。おやつにでもせんかね。どうせお前さん、この街じゃ暇だろ」

人の数も多いので、越境者である二人が特に目立つということもない。
し、賢人会の影響も濃いこの街では、多少珍奇な格好や挙動をしていても誰も気にしないのだという。 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/20(木) 22:28:32.41 ID:H8FhruKx0<> >>243
ああ…まあ、気に入っているんならいいんじゃないか?それでも
【常人の(少なくともエリコの)感性からはズレているが、曖昧な返事で済ませる】
【手放しに同意もしないが、笑う事もしない。大人の対応!】
面倒臭い、ナチグロイシでいい


おお、敬って欲しいのか?“婆さん”
【ナチグロイシの紫煙に顔を背ける。甘い物や匂いが苦手なのだ】
人形がアンドロイドを世話するのか?いや、ここまで自我があるんなら問題は無いか…

休むのには賛成だな。だがコーヒーとか無いのか?その店
【ブツブツ言いながらも、促されれば後を着いていくだろう。この格好でも奇異の目で見られないのは助かると、それはもう堂々と】 <> 『偉大なりし皇帝の町』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/20(木) 22:46:32.24 ID:Q/mf+0oPO<> >>244

「ああそうだ。本来ならば私は恐れと共に語られる『氷雪の魔女』なのだからな」

「鷲鼻の腰の曲がった婆さんというわかりやすい見た目じゃなくてすまんがね、要するにお前の言うとおり婆さんなんだよ私は」

婆さんと呼ばれたことに、どういう心理なのか愉快そうに笑う。
こいつの実際の見た目は小さな子供なのでどうにも不思議な感じである。

「コーヒーはないな。アメリカが未発見なんだこの世界」

「いや、私をはじめ一部が存在を伝えてはいるが、船がなくてな。船。紅茶ならあるぞ」

そういいながら、足取り軽く、馴染みなのだという喫茶店に入……

――轟く爆音、崩れた城壁。地響きのような蹄の音!
連続した砲撃音と、怒声、悲鳴、断末魔!

「――げえっ、改良強化ウルバン砲! ヴェネツィアもジェノヴァも黙らせてオスマンも殴ってメフメトもぶっ殺したのに!」

「あいつらアジア側に逃げてなんかしらんが向こうも向こうで愉快な発展したらしいな。あれ見ろ」

何も起こらないとはなんだったのか。
魔女が空を指差した先にあるのは、それはもう見事な飛行船。

「というか海軍は何してたんだ。賢人会が協力してたはずだろうが。何でボスポラス抜かれてんだ! 人の休暇中に嫌がらせか!」

「ええいくそ、手伝え。ローマ軍団兵がもう少しまとまって動き出すには時間がかかる。衛兵じゃこの戦力差うまらんぞ」

不思議ローマ帝国が版図を広げるなら、不思議オスマンが復讐の機会をうかがっていても不思議ではなかったのだ。
魔女は虚空から魔法の杖(どう見てもライフル銃)を取り出し、駆け出した!
先ほどみた馬車の集団も街道を駆け抜けていくのが見える。どうも激しい市街戦になりそうだ。 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/20(木) 22:55:10.38 ID:H8FhruKx0<> >>245
紅茶か…まあいいか。甘い物じゃないなら何でも……
【突如鳴り響く轟音、怒号。身近に迫る死の気配!アビインフェルノの気配!】


ウル…何!?
【鸚鵡返しに叫ぶ。よく分からないが、兎に角危険なものらしい】
飛行船!?こんな世界にもあるのかよ!?


手伝ってはやるがな、生憎俺は異能の類は一切ない木っ端役人の雑兵だぞ!?期待するなよ!
【早口に怒鳴り返すと、ナチグロイシを追って走り出す】
【投げ捨てられた防塵マントが風に乗って宙を舞う。緑色のシャツと、その上から巻かれた革ベルト、ポーチやホルスターが露わになる】
【片手に拳銃、片手にマシェットを握り、死地へ】 <> 『偉大なりし皇帝の町』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/20(木) 23:09:41.78 ID:Q/mf+0oPO<> >>246

飛行船には戦闘能力はないらしいが、悠々と空を飛ぶソレは兵士を動揺させるには十分であった。
さらに、軍楽隊を乗せているのか、天井からオスマンの恐ろしい音楽が聞こえてくるのである!

「ウルバン砲だよ! 大砲フェチのハンガリー人の作ったでっかい大砲。通称役立たず! 今じゃウスノロの意味に変わってる!」

「どーもそれを使えるレベルにまで改良したんだ。でなきゃあの壁が崩れるもんか」

崩れた城壁から雪崩れ込んでくるのは、過剰に装飾された衣服を身にまとうオスマン軍団。
悪名名高いイェニ=チェリである。新型のライフルを誇らしげに携え、隊長がヤタガンを抜いて号令を飛ばし、斉射!
それを賢人会の協力のもと魔術だ呪術だを施された武具をもつローマ兵が迎え撃つという、あまりに混沌とした空間であった。
数の差から、戦況はローマ軍の不利。しかしここには越境者が二人いる。

「来たぞ! 来たぞ!」

ローマの誇る重装騎兵、カタフラクトを一刀の元に切り伏せたオスマンの騎兵の突進!
その内の一部はエリコとナチグロイシのもとへ向かって走ってくる。

「ええい、くそ、どうにかしろ! どうにか!」

ナチグロイシは魔法でもって騎兵を迎え撃つ。
彼女の操る魔術は氷の魔術。吹雪の成す魔術だ。氷の礫は弾丸となり、騎兵を貫くが、一度に止められる数にはやはり限りがある。 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/20(木) 23:19:38.71 ID:H8FhruKx0<> >>247
畜生!うるせぇぞ!!
【頭上から聞こえてくる音楽に怒鳴り、走る】
何も起きないんじゃなかったのか!?これからは常に武装しておくよクソッタレ!


そっちがどうにかしろ!これしか武器無いんだぞ!
【BLAMBBLAMBLAM!!轟音と共に闇雲に拳銃が火を噴く!】
【向かって来た時に備え、マシェットを構える。せめてあのライフルでも使えればいいのだが、今は耐えるしか無いようだ】

クソッ、ここでもこんな事に巻き込まれるのか。なんたる責め苦だ!
【瓦礫に身を隠し、罵声と共にまた弾丸をバラ撒く。このままではジリ貧だ】
オイ!あの銃、あいつらの銃と弾を取ってくれ!
こんなのじゃ無理がある! <> アキレスベティロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/20(木) 23:27:21.02 ID:q9uiC85o0<> 電撃戦である 敵はまず見た目のインパクトを持って衝撃を与え 士気回復せぬうちに敵陣深くまで切り込むつもりなのだろう

ならどうするか? 目には目 歯には歯 インパクトにはインパクト 必要なのは 身に見える戦果

ロイ「月閃歩行!!」
小さな跳躍 大きな飛翔 空を蹴り帝国のそらを1人の戦士が飛ぶ

アキレス「やぁなっちゃんなんか大変なことになってんね なっちゃんの賢人会に雇われて援護に来たよ!!」

遅れてやってきたアキレスがナチグロイシと合流する

アキレス「とりあえずこっちはこっちで何とか頑張るかね オッサンは敵の士気を削いでくるって 上に」
トレンチガンを構え 指さした先は

〜上空〜
ロイ「アキレスから聞いたぞ…あの空飛ぶ船ってのは ガスでパンパンなんだろ?」
ニンマリと笑うロイ その全身から噴き出る闘志は紅蓮の炎となってロイを包み込む

ハルバートの穂先を切っ先とし 飛行船に突き進む砲弾と化す

ロイ「天破・・・・・ッ絶ぇぇぇぇえええええええッッッ槍ぉぉぉおおぉぉぉおおおおおお!!!!」
飛行船を貫き 闘志で燃やしつくさんと 飛行船に突撃を仕掛けた <> 『偉大なりし皇帝の町』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/20(木) 23:27:51.08 ID:Q/mf+0oPO<> >>248

オートマチックの拳銃は彼らにとって脅威となりえたようだ。
騎兵の内数名が落馬すると、残った騎兵は二人を無視して奥へと駆け抜けていった。
奇襲で敵国首都を混乱に陥れ、続く本隊に蹂躙させるのが目的の軍勢なのだろう。
であるなら、一兵士としては避けられる脅威からは逃げて略奪だなんだでいい目をしたいのが本音なのだろう。

「あいつらの銃はボルトアクションだがいいのか!」

流れ弾は飛んでくるし、まだまだ弓矢の応酬だって現役だ。
矢も弾丸も、砲弾も行き来している。この広い街のただの一角だけではあるが、とんでもない地獄である。

「くそ、だが安心しろ。こっちにはハイテクの塊のアンドロイドがあるんだ。あれが出動するまで耐えるだけでいい」

イェニ=チェリの遺体からライフルと予備弾装をひっぱりだし、エリコに投げ渡す。
相変わらず状況は混乱の極みだ。

「あっ、くそ、前列の一部が崩壊した。また来るぞ!」

ローマ軍団兵の防御を抜き、イェニ=チェリが押し寄せてくる。
些細な抵抗などはボルトを起こして狙いをつけて発砲するより、銃床で殴りつけるかヤタガンで斬り[ピーーー]ほうが早いといわんばかりである。 <> 『偉大なりし皇帝の町』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/20(木) 23:35:54.94 ID:Q/mf+0oPO<> >>249

「うお、今回ばかりは仕事が速いな、賢人会も」

「よし、よし、これでもう少し大丈夫そう……だ……?」

アキレスがやってきたことに、安堵のため息をつくナチグロイシ。
だが、上空を見れば、良く見知った戦士が空を飛んでいるではないか。
……飛行船の高度にまで。

「あいつ寒くないのか! あんな高くまで飛んで、うわ、うわうわうわ!」

でもって、火の玉と化したロイが飛行船に突っ込んだら……
使用ガスはもちろん水素である。水素で火遊びなんかしたら、それはもう!

「……うわ、うーわー、あれ絶対オスマンの皇帝乗ってたぞ。あー、あー」

大爆発、である。ロイ自身の無事が懸念される。
上空にもう一つ太陽が出たのかと思うような光と熱がばら撒かれ、巨大な風船ははじけて消えてなくなったのだ。
それに搭乗していたあらゆる生命と一緒に、である。

「……あれ、ウチのハイテク、出る前に決着かも」

そしてこれは、勝ち戦気分で進んでいたオスマン軍団兵にひどいダメージを与えた。
太陽が落ちてくるとか、天地がひっくり返るような衝撃とでもいおうか。各所での戦闘で、明らかに精彩を欠き始めている。 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/20(木) 23:36:49.83 ID:H8FhruKx0<> >>250
無いよりマシだ!寄越せ!
【CLICKCLICK!拳銃の弾が尽き、忌々しげに地面に叩きつける】
【投げられたライフルを受け取ると、調子を確かめて構える。再び鳴り響く銃声!】

【手慣れた様子で銃を撃ち、兵士の肉体を撃ち抜く。どこか淡々とした調子で撃つ様は、宛ら機械の様だ】


呆気なぇなあ、もうちょう耐えろよ…!
【悪態をつき、ライフルを捨てる。マシェットを右手に握り、構える】
来てみろ蠅共!こんなところで殺されてたまるかッ!!

【近接戦になれば、マシェットと義手を巧みに操って応戦する】
【なるべく大勢に囲まれ無いようにちょくちょく場所を変え、高周波振動する刃で斬りつける。固く握られた鋼鉄の拳で頭を砕く】
【長くは持たない。後は祈るだけ】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/20(木) 23:46:52.80 ID:q9uiC85o0<> >>251
アキレス「オッサンの故郷 基本的に雲の上だから問題ないんじゃね? …あ 刺さった 燃えた 第一次世界大戦の頃はよくあった光景だからノーカン」
トレンチガンを連射しながら 呆気にとられるナチグロイシに言う

〜んでもって上空〜
ロイ「あったけぇなオイ!! ジャイアントキリングイェー!!」
見事飛行船を貫き 大爆発を引き起こしたロイは 身も凍える上空で中指をおったてる

ロイ「これは報酬が楽しみだ!! 大物食いやったんだ ケチることは出来ねぇな!!」
適当に空を撥ねながら少しずつ落下していく この技に安全な着地は考慮されてないので いかに落下ダメージを減らすかが問題なのです

〜地上〜
アキレス「なっちゃん これもう降伏勧告してもおkなれべるじゃない?」
精彩を欠くオスマン帝国軍に同情の念を禁じ得ないアキレスであった <> 『偉大なりし皇帝の町』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/21(金) 00:00:24.63 ID:KR6I2U8cO<> >>252-253

――それからはもう、焚き火にバケツの水でもぶちまけるように、事態は急速に沈静化した。
オスマン帝国軍がローマの士気を砕くために持ち出した飛行船『メフメト二世』はロイによって撃沈される。
未確認ながらオスマン帝国の10代目スルターンが搭乗していたという噂もある。
ボスポラス海峡を抜けてやってきたオスマン海軍は準備の整ったローマ海軍の猛反撃を受け、小船に至るまで全てが海底に沈んだ。
帰るところをなくしたイェニ=チェリ軍団は組織的な行動がとれずに、逆に集結したローマ軍団兵によって壊滅され……

「準備良し! 準備良し! 任務『暴徒鎮圧』設定完了!」

「計器以上無し! 出撃許可! 『ホワイト』 出撃!」

賢人会の持ち出した『ハイテク』アンドロイドの『ホワイト』が投入されたことで残党に至るまで丹念に掃除される。

そして、この圧倒的な逆転劇の立役者となったロイはというと……
降りてきたところを、賢人会の白衣の集団によって包囲。古めかしいカメラで激写される。
ローマ軍団兵にもはっきり見せないといわんばかりに黒い布をかぶせて本部まで護送されたという。
何故か?

ロイの存在は、敬虔な信徒である皇帝陛下が賢人会の協力のもと呼び出した『死の天使』ということにしたからである。
ロイの写真をもとにあらゆるグッズ類が製造されて金儲けの材料にされるのである! 復興費とか必要だもんネ!
その内の数パーセントはロイの懐にも入るので納得してもらおう。

「……」

そして、その功績に隠れてしまい、エリコとナチグロイシは「いたの?」程度の扱いになってしまった。
一応、持ち出し分の経費の精算はしてくれた。多少お小遣いもくれた。でも当然釈然としないだろう。しかしそれが世知辛い大人の世界である。

「いや、その、すまなかったな……今度会えたらなんか奢ってやるから……な?」

ナチグロイシは、そう気まずそうにエリコに話したという。 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/23(日) 22:03:29.52 ID:VxddgH5V0<> 【どこか平和な世界 宿り木同盟の宿】
秋も深まる今日この頃 直に厳しい冬も訪れることだろう
そろそろ冬支度もしなければいけない頃の宿り木の宿

そこにはロッキングチェアに座り 春の間解いて保管しておいた毛糸で編み物の真っ最中のロイがいたのだが

ロイ「ベティ…ちょっといたずらしないで…」
―――ギィ♪

ロイの嗜めるような声がかかるも ベティは毛糸玉に興味津々であり ハサミでてしてし叩いたり ポスポスドリブルしたりと ロイの邪魔をすることに余念がない

―――ギィギィ♪
ロイ「あぁそっち持って行かないで 引っ張らないでセーター解けちゃうから」

まだ日差し暖かな日中のことであるが 同じ宿に泊まっている者がそれを診たら はたしてどのような感想を覚えるだろうか? <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/23(日) 22:11:54.44 ID:2KtDG46I0<> >>255
動物だからね、転がる物に夢中なのも仕方ないね
【ソファーに寝転んで、持ち込んでいたコミックを読み、眠そうな声で言うのはソーマタージ】
【いつも着ているコートは、陽の当たる所で干しており、黒い戦闘レザージャケットが露わになっている】


セーター作ってるの?ちょうど良かった、何か布で俺の分のマフラーも作ってくれないか
いや、首元寂しいし何か特徴欲しいし
【コミックを投げ捨て、身体を起こすと、思い出した様に】

そのサソリちゃんの相手してやるからさ。ダメ? <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/23(日) 22:24:44.59 ID:VxddgH5V0<> >>256
ロイ「マフラー? あぁそれじゃ適当に作っておこう ベティ ソーマが遊んでくれるってよ」
ロッキングチェアーから立ち上がり ひょいと毛糸玉を取り上げてソーマタージを指さす

なおアキレスは今日の晩御飯の買い出しに行っていてここにはいない
毛糸玉を取られてしまったベティちゃん ソーマタージの元に歩いて行って

―――ギィ!!
遊んで欲しそうにハサミを振り上げた

その間にロイは編み物を中断し どれを使おうかと素材の選定に入った

ロイ「何かリクエストはあるか〜?」 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/23(日) 22:30:54.69 ID:2KtDG46I0<> >>257
おーよしよしよしよしよしよしよし……
虫って何したら喜ぶんだ?
【安請け合いの難点である】
【とりあえず持ち上げて高い高いでもしてみようと】


アー、丈夫なのがいいな。口元隠せれば尚良し
それ以外は特に無いね。色も素材も任せる。俺って自分で考えるの苦手なんだな
おっと、普段着にするんだから柄は要らないぞ。単色で頼む

【ロイの方に顔も向けず、どうやって遊んでやるもんか悩みながら返す】
【アキレスがいれば聞けたのだろうが、呼んでみても返事は無い。いない人をあてにするなと言うことか】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/23(日) 22:38:50.92 ID:VxddgH5V0<> >>258
ベティを持ち上げ高い高いしてくれるソーマタージ

―――ギィギィ♪
楽しいようだぞ よかったね

さて 一頻り高い高いしてもらった後 ベティは隣の部屋に向かう そして持ってきたのはカラフルな石が入ったカップ
中身を床にぶちまけると そのうちの緑の石を取ってひょいと投げる 

石は転がり 赤い石とぶつかり また少し転がって止まった

―――ギィ!!
それを見てベティちゃん 満足気に一つハサミを振り上げると

―――ギィ!!
ソーマタージに向けて 次はソーマタージの番だと言わんばかりにハサミを振り上げた

なおルールは完全に不明である

ロイ「分かった 単色の奴だな ちゃちゃっと作っちまうから少し待ってな」
そしてロイは素材の選定が終わり 生地をジョキジョキ裁断したりしているが
時折ビリッビチッと引き裂くような 不穏な音が響いているのは空耳ではない <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/23(日) 22:46:34.59 ID:2KtDG46I0<> >>259
喜ぶのか…
【やった本人が一番驚いている。こんなもので喜ぶ辺りひょっとしたらチョロイのか?なんて懸念さえ生まれる】

あーあー、汚しちまって…。ちゃんと片付け…無理か、サソリだもんな
【ボンヤリ眺めていると、石を使って遊び始めるベティ】
【ハサミを振り上げられれば、キョトンとした顔で自分の方を指し、眉をひそめて青い石を掴む】

投げろってのか?よく分からん…
【軽く放られた石は、放物線を描いて赤い石にぶつかって跳ね、やや離れたところに落ちる】


【ロイの方から聞こえてくる不穏な音は、敢えて無視した。正直不安だが、餅は餅屋と言うし口は挟まない】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/23(日) 23:04:01.67 ID:VxddgH5V0<> >>260
―――ギィ…

ソーマタージの一手にハサミを振り上げるベティ
ニュアンスからしてソーマタージの投石は悪手だったらしい

また別の石を掴んで放る 今度は度の石にもぶつからず 散らばった石の真ん中らへんで止まる

―――ギィ☆
満足そうにハサミを振り上げ またもソーマタージの番だと言わんばかりにハサミを振り上げた

重ねて言うが ルールは完全に不明だ 

そしてやや時間gな過ぎた頃

アキレス「ただいまー 今日は鍋にするよ」
ロイ「ソーマ 仮だがこんな感じで仕上げていこうと思うんだが」

アキレスが買い出しから帰ってきて ロイが試作品を持ってくる

こんなかんじの
https://pbs.twimg.com/media/CpLrRONUEAAyB2d.jpg <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/23(日) 23:10:25.96 ID:2KtDG46I0<> >>261
…なーんか腹立つぞ。ルールあるのかよ
【言葉もルールも分からないが、悪手だったらしい。なんとなく釈然としない】
【ベティに続いて適当な石を掴み、放る。飛んでいった石は散らばった石の手前の辺りに落ちる】


おお、いいじゃないか。こういうの好きだぜ
【試作品を明かりに翳し、満足気に頷く。お気に召した様だ】
パーフェクトだ。これから何か服飾関係で困ったことがあったらお前に頼むとしよう
【嬉しそうに笑って試作品を返すと、ロイの肩を軽く叩く】

【どうやらアキレスも帰ってきた様だ。慌ただしくベティを持ち上げると、にっこり笑顔で押し付けようとするだろう】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/23(日) 23:28:06.26 ID:VxddgH5V0<> >>262
ソーマタージた放った石が転がる

―――ギィ!?
それを見たベティが驚愕したかのようにハサミを振り上げた

―――ギィ!!ギィ!!
ま・・・まさか最初の悪手はこちらの油断を誘い 手の内を誘導する罠だったとでもいうのか!?

といったかは分からないが 今度はとてもいい手だったらしい よかったね


どうやら布を引き裂く音は ユーズド感を出す為だったようだ

ロイ「おーけい それじゃ破いた裾を縫って補強して…名前も刺繍してやって…あぁあと布代は払えよ 踏み倒そうとしたら 割烹着で取り立てに逝ってやるからな」
そう言ってまたロッキングチェアに向かうロイ

アキレス「ただいまー っとベティソーマタージに遊んでもらっているのか?」
―――ギィ!!ギィ!!

ベティは担ぎ下られるが 当のベティは身を捩り まだ形勢逆転されただけだ 勝負はまだ終わっていないと 謎石遊び再開を要請している

アキレス「う〜ん…悪いソーマ もうちょっと付き合ってあげて?」
ニンマリ笑顔でベティを押し付けかえし さっさと荷物を置いて外に出て行ってしまうアキレス

―――ギィ!!
その間にベティはソーマタージの手を逃れ 先ほどの石のところに向かうと まるでパターで芝の流れを読まんとするゴルファーの如き真剣さで石の群れを凝視していた <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/23(日) 23:39:20.90 ID:2KtDG46I0<> >>263
アレでいいの!?ルール今決めてるんじゃないだろうな?
【投げた本人が一番驚く。適当に石を投げてるだけなのにこと驚かれ様、ベティの中での採点基準が気になるところだ】


名前はいいよ、そんなの着けるの俺ぐらいだろうし
【ニコニコ笑顔も、「布代」という単語によって儚くも消え去る】
金取るのか?友情価格とベティの遊び相手でタダになるんじゃないのか?
クソッ…、漫画買おうと思ってたのに……
【ブツブツ言いながらも、肩に掛けたベルトのポーチから財布を引っ張り出す。金のやり取りに関しては何だかんだで真面目だ】


あ!おい待てバカヤロー!お前がとんでもない性癖抱えてるってみんなにウソついてやるからなチクショーッ!!
【玄関から半身を出し、口汚く罵りながらアキレスを取り逃がす。悪態をつきながら戻ってみると、今度は石を凝視していた】
ドチクショウめ……。×××好きなのと[自主規制]に○○○挿れるのが好きなのだったら、どっちの方が引かれるかな?

楽しいのか?石とか見てて。それとも今度は石見つめゲームか?
【呆れた様にベティを見下ろすと、一人掛けの椅子を引っ張ってきて近くに座る】
【ベティに倣って石を見つめるが、正直眠りそうになる。もっと違う生き方をしてたら悟りが開けてたかもしれない】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/23(日) 23:51:00.95 ID:VxddgH5V0<> >>264
ロイ「友達価格だから布代だけでマフラー作ってやってるんだろうに 友達価格じゃなかったらデザイン料手間賃込々でもっと割高だぞ」

そしてしばらくしてアキレスからソーマタージにメールが届く そこにはどこかのネットカフェから ソーマタージのなまえで┏(^o^┏ )┓ホモォ…なサイトに登録しようとしている画像
変なことを吹聴したら登録しちゃうぞ★ミ と一文添えられて送られてきた

ベティちゃんはじっくりと石の並びなどを見て最適な一投を割り出そうとする そしてソーマタージがウトウトしだしたころに石を投じ
ソーマタージのズボンの裾を引っ張って次はお前の番だと言わんばかりにハサミを振り上げるのであった

この遊びは夕方 アキレスが晩飯の支度をしにサイド帰宅するまで続いたが ベティちゃんは結局不利を覆すことができなかったらしい

なお重ねて言うがルールは全く分からない

//そろそろノシで <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/25(火) 23:06:03.51 ID:zodEiUAxo<> 【終焉の遠未来――ドーム型大型宇宙輸送艦クヴェルの駕籠にて】

 帝国軍(インペリアスアーミー)を戦場に運ぶこの大型輸送戦艦には、
 凡そ、軍人としての生活・演習・教育にいたるまであらゆる施設がそろっているといっていい。

 艦の大きさはおよそ北海道ほど透明のドームの内部では森林があり、川があり、都市がある。
 人口重力制御と、自然生成ユニットにより、内部の環境は保たれ、
 工業惑星などよりも遙かに豊かな居住環境がそこには存在した。

「銀河帝国においては帝国軍への配属はそのまま名誉とされることだ。
 実際、後進惑星では、選抜競技会が昂じて小規模は戦争状態となり、多くの人命が失われることも珍しくない」

 銀河帝国の秩序のこのように徹底的なまでの思想統制の上でなりたっている。
 事実、将官にとっては配属の名誉に与った兵士≠ナあっても、
 それはたとえ些細な戦術的勝利であろうが、惜しげもなく消耗して構わない資源でしかない。

「まあ、この世界に着いてしまったものは仕方ない。私の目が届く範囲ならばトラブルもないだろうさ」

 建物の意匠は概ね質実剛健であり、何処か過剰な厳格さを以って見る者を圧迫する。
 空には多量のサーボスカルが浮遊し、あらゆる電子域音声で皇帝賛美の歌を鳴らし、
 意識的に、無意識的に皇帝崇拝を染み込ませようとしている。

【極端なまでに抑圧された社会こそが銀河帝国の規範であった】
【→技術は遙かに進んでいるのに人の精神、その自由は極端なまでに退化しているともいえる】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/25(火) 23:17:11.95 ID:9f3Ss5dM0<> >>266
「志願か徴兵か知らんが たかが選抜競技会で戦争できるとは…いやはや 戦いは数だねぇ」

ファンタジー世界出身の短足あごひげ男はそう言って髭を撫でる
この連中の一割でも 祖国に補充できれば…いや すむ場所がない(祖国は高山地帯真っただ中)

「ヤレヤレ 少し準備運動でもしておいた方がよさそうだぞ」
イムカの言葉に首を竦め ストレッチや軽いジョギングで体を温める

なぜかって? それはイムカがトラブルがないと言ったからである(確信 <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/25(火) 23:18:05.48 ID:GM6Z79Neo<> >>266
「ふん、気持ち悪い景色だ。これならまだ血と争いの荒野の方が自然だ」

木の上から降り注ぐ声。声の主は木の上に座る初。
自由と闘争を好む初からすればこの世界は最も嫌う完成形だった。

「そいつは安心だ。政治将校殿が言うから説得力もある」

たまたま近くに飛来したサーボスカルをつつきながら欠伸。
つつかれたサーボスカル同様、たまたまここに来たはいいがこの世界には一切興味はなさげだ。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/25(火) 23:18:21.58 ID:L+FAZ6x8o<> >>266
「デカい……ワールシュタットがまるで豆粒だ」
「だが典型的なディストピアというか……気に喰わねェな」

人間の築いた構造物の範疇では最大級であろうこの船に、感嘆の声を漏らすジョシュア。
循環可能な社会が、世界がこの場に在り、それが人民の生活の基盤となっている。
あくまで戦艦の中に、居住可能な区域があるだけのワールシュタットとは根本的に違う。

されど空を飛び交うサーボスカルと、皇帝陛下への賛美はあまり気に喰わないようで。
舌打ち混じりに、イムカに聞こえるように愚痴を零すのであった。

「……コミッサー、此処の奴らは全員テンノー陛下の……コレなんで?」
「俺から言わせりゃこの空間は……息苦しい、ギュウギュウだ」

小指を立てながら仏頂面。ジョシュアにとって神なる皇帝陛下はただの外部勢力のヘッドに過ぎない。
いつ排斥されても可笑しくはないと、グレル教との戦闘を思い起こしながら辺りを見回すのであった。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/25(火) 23:34:33.09 ID:zodEiUAxo<> >>267

「帝国軍の戦闘教条をそのまま表しているな。
 我等が最も得意とするのは物量がモノを言う消耗戦だ」

 実際、広大なる銀河帝国には膨大かつ無人層の戦略資源がひとつ存在する。
 それこそは兵士の命である。

「あと、妙な邪推はしてくれるな。この艦では私の権限もそれなりに強い。
 政治将校団(コミッサイリアト)は軍組織で結構幅を利かせられるからな」

 浮遊するサーボスカルの何体かがロイとイムカを『監視』している。
 いつもひょうきんのバグっているイムカのサーボスカルとは何か温度が異なった。

>>268

≪0001111010101≫

 突かれたサーボスカルは反動で縦に二百六十回転ぐるんぐるん回った。
 何か挙動が他のサーボスカルと比べて明らかにおかしい。イムカのサーボスカルである。

「気持ち悪いというな。これでも私にとっては日常風景そのものなのだぞ」

 自由というものを異世界でそれなりに知ってしまったイムカであるが、
 やはり、故郷というのは心休まるもの。たとえ、このような光景であったとしてもだ。

>>269

「皇帝陛下だ。皇帝への敬愛は臣民の義務だろう。コレとはなんだ」

 イムカはさも当然といった風にジョシュアに言葉を返す。
 実際、神なる皇帝陛下への信仰は既に4万年以上を数える。
 人類史における最大級の信仰と化していてもなんら不思議はない年月である。

「上級政治将校殿に敬礼!」

 そして、ただ歩いているだけでも、イムカと越境者の姿を確認すれば、
 兵士達は足を止めて敬礼を行う。これは政治将校団が心底恐れられている証左でもあり、

【どこか熱っぽい、ヒーローを見るような眼差しも散見された】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/25(火) 23:44:01.14 ID:9f3Ss5dM0<> >>270
「全くもって俺の祖国じゃできんな それを得意ってな すごいもんだ」
コキコキと首を鳴らし 準備万端 にはなったが

「・・・そうか?」
まぁイムカも兵士諸君に慕われているようだし はたしてどうなることやら

しかしサーボスカルの様子もおかしい きっと友人のサソリ君も困惑しただろう

「まぁ…なんだ 俺にはちと息苦しい世界だよ ところで俺らは一体どこへ向かっているのかね?」 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/25(火) 23:45:53.68 ID:L+FAZ6x8o<> >>270
「ふゥん……そうですか」

無神論者でもOMGと叫ぶのと同じような感覚かとジョシュアは首を傾げ、
似てはいるがどこか捉え切れていない、皇帝賛美のその本質を。
それはジョシュアが信心の薄い時代に生まれ育った事もあり、また宗教色の薄い国で育ったからである。

「………」

道ゆく兵士達が態々足を止めてイムカへと敬礼を送っているのを見て、ジョシュアは少しだけ目を見開く。
なんだかんだやっぱり、一軍の政治将校なのだなぁと今更に。
出会った当時から今に至るまで、過ごした時が長くなる程にイムカがそう見えなくなってくるのだ。
されどその事実を再認識すれば、まるで番犬か何かの様に、イムカへ敬礼を送る兵士達に視線を送った。
それはある種の、嫉妬にも似た感情の表れだろうか <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/25(火) 23:48:38.51 ID:GM6Z79Neo<> >>270
突いたのはイムカのか。明らかにおかしい挙動を見せたサーボスカルに少しだけ親近感を覚える。
姿かたちは似ていても周囲に溶け込めない。そんな自分と彼を重ね合わせた。

「こんなものが日常だって?外から来た身としては冗談じゃないね。
騒動の一つでも起きたらそれはそれで休まるぐらいだよ」

とことんまでこの世界をディスる初。
余程気に召さなかったらしい。混沌と闘争に生きる種族故の問題ではあるが。

「恐怖、それだけじゃないな。英雄視?
なるほど、ここはただの脆いディストピアじゃないらしいね。とても気味悪いディストピアだ」

敬礼する兵士たちから目をそらしながらに言葉を吐く。
息苦しさだけが、増していた。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/26(水) 00:08:41.30 ID:d4Quevnoo<> >>271

「ああ、お上品ではない区画さ。君達のことだ。ここは居心地がそれほど良くないだろうと思ってな」

 イムカは常の無表情のままであったが、実のところそうガッチガチの軍人様…というわけではない。
 これは長い付き合いでだいたい分かってきたことと思われる。外見に反して、案外に無機質な戦闘人形ではないのだ。

>>272

「世の規範といっていい。皇帝陛下がおわすことで、我等人類はこの宇宙での生存を許されるのだからな。
 …ああ、君にはこう言い換えた方がいいか。銀河全域で皇帝の放つ威光はそのまま座標軸として捉えられている」

 つまるところ、仕組みや内容は不明だが、銀河を版図に納めるあまりにも広大な帝国において、
 皇帝の威光とやらが、完璧なる座標として、宇宙空間であれ、方位も方角すらも存在しないワープ空間であれ、
 航路を誤ることなく移動が可能ということ。それがどれだけ重要な意味を持つのかわかるだろうか?

「…私は君をガードに雇った覚えはないのだが?」

 そして、ジョシュアの様子に違和感を感じて首を傾げるイムカであった。
 彼の機微を推し量るには色々と共感するための価値観の差異があった。

>>273

≪0001111010101≫

 グルングルンと回った挙句、最終的に初の頭の上にヌタっと着地して休憩に入るスカル。ブキミ!!

「…まったく、放っておくと勝手にトラブルを起こされそうだな。こっちだ」

 よっぽど水が合わないというのは察せられたため、歩を進めるイムカである。

 −−−−−−−

【巨大エレベーターを下りて、幾つかの区画を移動した先。何やら雑多な区画に出る】

「メス・ホール(ゴミ広場)…連隊の中でもロクデなし共が集うところだ。
 ああ、嘆かわしいことに密造酒に不正規武器の販売、存在価値も不明な食料の見本市だ」

 つまるところ不良軍人の温床。何故にこのようなところが成立するかといえば、
 取り締まる政治将校がグルになればいい。ああ、そういうことである。

「お前等、あまりメチルだかエチルだかで酒をつくるなよ。失明しても知らんぞ!」

 イムカが大きな声を出すと、荒くれといってよい筋骨隆々の男達がワッと騒ぐ。
 連れの越境者達は遂に出来た愛人か?とか、相変わらず豊満な胸とか、一回ヤラせてくれたらとことん働くとか酷い有様である。
 なお。早速、初の尻を触ろうと伸びる手や、ジョシュアの財布をスろうとするラットリングもいた。

「…伍長、密造酒の何たるかを教えてやれ。あと、曹長は私と初にセクハラした連中を殴って来い。
 ああ、乱闘騒ぎにしても構わん。フラストレーション発散になるし、問題ならもみ消してやる」

 …イムカ・グリムナー、もしかしてひっでえ不良軍人?

「あくまで効率ゆえだ。実際、こういう連中は良く働くし、忠誠を誓わせれば裏切らん。
 応用も効くからオボッチャン連中よりよほど使いでもある」

 とのこと。あくまで、効率的に兵を運用する一環ということだ。が、
 古兵の一人が越境者達に耳打ち、

「おい、おまえら。コミッサー殿の女子力と味覚はちょっとはマシになったか?」

 と、聞かれたら銃殺かまされそうなことも平然と聞いてくるのである。 <> 氷室初 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/26(水) 00:25:04.95 ID:g9r0/yx1o<> >>274
頭に乗ったスカルを特に追い払うこともなく受け入れる初。
お互いハロウィンにいそうなモノ同士、何かあったらしい

「そこまで狂っちゃいないよ」

余程危険人物と思われたらしい。そのことへの不平は漏らす。
だが、きちんと木から降りてついてゆく。
スカルを頭に載せたまま。

――――

「へぇ、やっぱりきれいな箱庭のためにゴミ箱はできてるものだね」

うんうん、と頷きながらメス・ホールを見渡す初。
綺麗なだけな世界はない。そう改めて思い知らされてる最中だ。

「おっと、ボクはそんなに乙女じゃないぞ?喧嘩なら買うがね」

尻を触られれば伸びてきた手を早業で掴み取る。
いくらか加減はしているが、人間の脆さはとうに記憶のかなただ。

「へぇ、いい関係じゃないか。
戦力と自由とで取引とは。頭の固い世界の管理人たちとは違うみたいだ」

イムカをほめながらこの世界のトップ――皇帝陛下らをそれとなく蔑む初。
やはり、人は自由の中にあってこそ生きるということだ。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/26(水) 00:28:59.06 ID:GAWKLx14o<> >>274
「俺の通貨はこの世界じゃ使えねェぞ」

ぐい、と財布に伸びた荒くれの手を掴んで、手首を捻るようにして跪かせる。
ジョシュアの財布には米ドルしか入っていない。クレジットカードもこの時代の規格とは大きく異なる。
盗んでも何もいいことはないぞと、荒くれを軽くあしらおうとした所で。

「…………」
「ローグ連中は嫌いじゃねェが、ちと教育がなってねェよォだな……」

メタノールの飲み過ぎでアホになったか、と跪かせた男の手首を離して。
視線を向けるのは不逞な発言を運悪くジョシュアの前で零してしまったローグ隊員のその眉間へだ。
直後に右の拳が鼻っ柱を圧し折り、辺りの隊員を巻き込んで大規模な乱闘が始まった。

「コミッサーとヤるってんならなァ、まずは俺を組み伏せてオカマ掘る位の気合いを見せやがれッ……!!」
「味覚はクソだが女子力(物理)には溢れてるぜ!!オラァッ!!」

鈍い殴打の音が響き渡るその最中、ジョシュアの口からは放送禁止用語が飛び出しまくっていた。
共通語ではなく、母国語で叫び散らしていたのが唯一の幸運であったか。

ついでに理不尽にも耳打ちした隊員をヘッドロックして耳元で叫び、そのまま頭を引っ掴んで密造酒の樽に叩きつけた。
なおひとしきり暴れた後にジョシュアは忽然とイムカの前から消え、そのまま暫しの逃亡劇。
サーボスカルに発見され物陰から引きずり出されるまで姿を見せる事は無かったという。

//そろそろねむし!コノヘンデー <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/26(水) 00:29:57.20 ID:/9F7oHrL0<> >>274
「まぁな 少々居心地が悪い」
さて 移動するらしい 一緒になってついていく

暫し歩いた先 そこはなんとも居心地のいい 雑多で活気に満ち溢れた場所

「いいね このぐらい雑然としていた方がいい っと?」
ここでも慕われるイムカ と言っても先ほどのような 憧れと畏怖で彩られたものではない
本当の意味での慕われ方 なるほどピンときた

「なるほど これが将校殿の扇の要 古参兵(ベテラン・スカッド)の皆さんかな?」
そして威厳に満ち溢れた先ほどの様子とは打って変わって 不良めいた物言いのイムカにニヤリと笑って見せる

「おーけい オイお前ら!! うんまいムーンシャン(密造酒)が飲みたいか!? 蒸留器を見せろ 俺がいっちょお手本ってのを見せてやろう
 醸造はきちんとできてるか? 材料は? 冷却水はキチンと用意しているだろうな?」

言うが早いか 区画の中を進む 直にドワーフ伝来の おいしく(目散る的な意味で)安全な蒸留酒ができることだろう

最後の質問であるが

「味覚についてはカロリーブロックのココア味の携帯を許可する程度には許容されたな 女子力は・・・どうだろう
 それよりこいつを見てくれ どう思う?」

と アキレスから(無理やり)持たされたタブレット 受信された写真データを映し出すのみの きわめてシンプルでこの世界においてはとんでもなくレトロな電子アルバムを取り出し スイッチを押す(動作がこれだけなのでロイでも扱えた)

そこには前スレ>788のキャンペンガールなレオタードイムカと >212でドサマギで激写していた水着イムカの画像を見せた

銃殺? なに 気にすることはない <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/10/26(水) 00:43:43.55 ID:d4Quevnoo<> >>275

「帝国至高卿(ハイロード・オブ・テラ)の悪口なら幾ら言っても構わんが、
 皇帝陛下に対する無礼だけは口に昇らせるなよ。私もそれだけは看過できないからな」

 イムカはこう見えて皇帝に対しては敬虔な信徒である。
 たとえ、帝国宗務局から背信者の疑いの眼差しを向けられているとしてもだ。

「いででででででで」

 腕を掴まれた古兵はにやけながらも痛みを訴えている。
 どうやらあしらわれるところも含めて、こういったちょっかいの仕儀をわきまえているらしい。

「そういうな。とてつもない内憂外患を抱えていて、一手間違えただけで全てが終わるんだ。
 極端な抑圧がなければ、とても人類は生態を維持できないのさ」

 これは諦念でも、支配者側のうぬぼれでもない。そのようなエッセンスは一分子も無い。
 イムカの世界は心底、そのような状態なのであった。

「だからまあ、こういった場所も最小限必要で管理する意味もあるということだ。
 こっちなら、君も無用の難事をかかえるリスクは低減できるだろうからな」

 こういったところもイムカの私に任せろ≠フ範疇のようであって。
 それなりに客人として心配りはしているつもりらしい。


>>277

「古兵分隊(ベテラン・スカッド)の連中…ああ、君も同タイプと思うが、
 威厳と階級を振り回すだけじゃあダメなのさ。中々気付かない連中も多いのだがね」

 そして、そのような連中の信を得る重要さはイムカは長年の戦歴で骨身に染みていた。
 生命は効率よく消費されねばならない。それが持論である。出なければ真に頼りとしる兵卒達は生まれない。

【そして、兵卒にロイが混じれば、違和感ゼロでよきかな。密造酒のレクチャーも始まっているし、お宝写真…んっ?】

「………」

 無表情なまま、粒子短銃を引き抜くイムカであった。
 なお、政治将校には略式処刑権限があるのは言うまでもない!!

>>276

「なにしやがる。別世界の何とやらが!!」

 早速、ケルナグールな野卑た喧嘩が始まった。けしかけたのはイムカだが。
 しかして、罵詈雑言はともかく、個人的に看過しがたい台詞も混じっているぞ!?

「あとで教育的指導だな。どいつもこいつも」

 逃亡するジョシュアの背中を見ながら、機嫌よさ下に溜め息をつくイムカであったとさ。

//ではコノヘンデー!!ノシ
<> クルト・カントール【深紅の篭手】>>450<>saga<>2016/10/27(木) 23:01:49.08 ID:QBNjDhwHo<> 【とあるファンタジーの世界…ゴブリン窟】

「いや、全く近頃、小鬼殺しだのが知名度向上を果たしたとは聞くが」

 ゴブリン、あるいはグレッチェンとも呼ばれる魔物。題材には事欠かないであろう。
 イメージすれば下級モンスターの代表格であり、ぶっちゃけ雑魚である。

【性根は臆病かつ狡猾。卑しくも執念深い。凡そ最悪だと言ってよい】

「で、だ。目の前に近隣の村を襲ったというゴブリンの根城があるわけだが」

 木の影から身を潜めて、サイバネアイで入り口を拡大表示させているのは
 クルト・カントール。境界線をまたにかける歴戦のランナー(傭兵)である。

【入り口は見張りが3匹+番犬が1頭】

「まあ、いっそ火をかけるのも検討したが、コレの討伐に赴いた幾つかの冒険者パーティーが未帰還でな。
 日数的にまだ生きている可能性が高い。流石にトドメを刺すには夢見が悪いとというのもだ」

【どうしたものかな?とパーティメンバーを見やる初老の老兵】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>age saga<>2016/10/27(木) 23:08:02.71 ID:FIAVaeHL0<> >>279
ふぅん、と小高い岩の上に乗っかり漆塗りの望遠鏡を覗き込む七八
サイバネティクスの瞳より性能は劣るであろうがそれでも充分な視覚情報を得る事が出来る
ちょっとそうして満足したのか、望遠鏡を畳み込み懐にしまい一同の元に降り立つ

「……ま、助けられれば助けて」
「んで、本命はあれの退治って事だね」

オッケー、とカードナイフ数枚を取り出して袖口に仕舞い、刀の鞘を軽く撫でた <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/27(木) 23:10:11.46 ID:h4Hfsca30<> >>279
ゴブリンね…。あいつらの巣に一回攻め入ったことがあるが、正直ドン引きだったな
【赤黒いマフラーを靡かせ、木の幹を這う蟻を口の中に入れるのはソーマタージ】
【便利な機能のほとんどは使い物にならなくなっているので、クルトとは違い双眼鏡に頼っている】
酸っぱい


生きていても、そいつは本当に良いのか?ままならない事が起こると人は死を選ぶか俺みたいにバカになる
俺的には、もうサパッと燃やしてスパッと忘れるのも手だと思うがな
【此方を見られれば肩を竦め、冷たい眼を向ける。冷酷と取られかねない意見】

まあ、助けたいなら助ければ良い。そう言うのを決めるのはお前らに任せるよ <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/27(木) 23:17:23.42 ID:C0Zs5H0Qo<> >>279
「結構多いんだよなァ、子鬼にボコられてそのまま殺されるヤツがよォ」
「そんな腕前で傭兵稼業なんて、ヤメときゃいいものを……」

「この前救出に行ったヤツらは三日で半殺し、助け出したはいいモノの……全員両目を抉られてやがった」
「ヤツらはタチが悪い……もし捕まるハメになったら、まずは自殺を試みるのをオススメするぜ」

じゃきん、と小気味良い金属音を鳴らして、ジョシュアは冷間鍛造のヘビースライドを引いた。
サプレッサーを装備したM1911、45口径の強装弾はサプレッサー越しにも甲高い風切り音を放つ。
消音効果にはそれ程期待してはいないが、まぁ無いよりはマシだろうと。

「特に戦術が無いなら、ここは俺に任せて貰おうじゃねェの」

背中に背負ったボルトアクションライフルを担ぎ、スコープで覗いて巣の様子を伺う。
見張りは三匹、視線が逸れたその一瞬になら、二匹程度であればジョシュア一人でも殺れる。

「消音武器を持ってるヤツは俺の狙撃に合わせろ」
「左側のヤツと、犬を殺る。ナイフなり拳銃なりで右のヤツと真ん中のヤツをやってくれ」

「……タイミングは任せる」

指示の出る前に早くも戦闘体勢。咎められない限りは自分の戦闘スタイルを貫き通す。
すぅ、と息を吸い込めば以降は無言に。既にその目付きは得物を狙う狩人の眼だ。 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>450<>saga<>2016/10/27(木) 23:23:51.42 ID:QBNjDhwHo<> >>280

「そういうことだ。あまり勢力化すると小規模な大進撃(グァーグ)も起こることがあるからな

 通称、緑の津波とも呼ばれるグリーンスキンの進撃は、
 概ねはオークの大族長が引き起こすものだが、極稀に有力なゴブリンがそれに倣うこともある。
 ゴブリンは戦士としてのあまりにもショボイ能力を数で補う。その緑津波は威力は兎も角、総量は決して侮れない。

>>281

「助けるって行為は相手のためだけじゃあない。自分を守るためでもある。理屈やら理念やら、倫理やら…だ。
 もろとも殺しなんてやっていたら自分の頭がどうかなるってことだ。俺はそういうのは御免被る」

 それは薄氷のように脆く、もしかしたら意味すらないものかもしれない。
 が、それを踏み外したとき、人間という奴はどうしようもなく墜ちるのだ。

>>282

「獲物はとことんまでいたぶる生態だ。ロクでもないな」

 そして、ジョシュアのプランを採用することにする。

 −−−−−−
【全員対象】

「さて、それじゃあ、同時に倒す方向で行くか。」

 クルトはショットガンを取り出し、スマートシステムによる自動チョーク絞りと、
 弾薬スキップによるスラッグ弾装填を行う。

「俺はバックアップだ。撃ち洩らした時には支援する。
 嬢ちゃんとソーマタージはヤブを伝って接近。各々の方法でそれぞれゴブリンを一体ずつ始末でいこう。それじゃあミッション開始だな」

【クルトは己のサイバネアイが捉えたデータを手元のコムリンクに表示させてジョシュアに閲覧させる】
【要するに簡易的な観測手(スポッター)の役割だ】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/27(木) 23:32:54.14 ID:h4Hfsca30<> >>283
そうかい、ミスタースマーティパンツ。尊重はするぜ
【個々人にも考えがあるのだ。ましてや同じ越境者仲間の友人(ソーマの中では)。存外すんなりと受け入れる】
じゃあ助ける方針で良いんだな。爆発はお預けか…


あいよ。害獣駆除の時間だ
【フードを目深に被り、酸素供給機を装着、姿勢を低くして藪の中へ】

【数秒もすれば、ゴブリンの背後で息を潜めるソーマタージが確認出来るだろう。その手には黒く細く、丈夫な鋼糸が握られている】
【サイボーグの怪力で首を締め上げ、窒息を待つまでもなく切断する。番犬は速やかに蹴り殺す】
【頭の中で幾つものパターンを構想しながら、その時を待つ】
【他の人間が攻撃を開始したならば、電撃の如く行動を開始するだろう】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>sage saga<>2016/10/27(木) 23:34:01.73 ID:FIAVaeHL0<> >>283
「はーい」
「……煙玉とかは使わない方がいいね」

見た所射手が2人、後衛に回ってくれるという
ならば奇襲時の前衛の仕事も気軽なモノだ、背後を警戒する必要がないのだから

「……じゃ、行こっか」

ソーマタージにそう呼び掛けて駆け出し、低い姿勢で藪の中に潜り込む
その際、葉擦れや木の枝を踏み締める様な音の一切を出さぬ様にする術を七八は熟知していたし、実践する事も出来た
風下に位置取り、味方とタイミングを合わせる為に一呼吸
ターゲットの個体のやや後ろの足元に向けてカードナイフを投擲、注意を惹く目的だ
そして一気に躍り出て獲物に飛びかかるフクロウの如き静音さを伴った勢いで刀を振るう
<> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/27(木) 23:42:02.57 ID:C0Zs5H0Qo<> >>283
「フィードを受信。イイね、観測手(スポッター)付きの狙撃なんて久しぶりだ」

「距離は300m弱か、風はナシ、湿度は高いがこの距離なら関係ねェ、楽勝だ」
「クルト、後ろからブン殴られないよう周囲を警戒しといてくれ」

クルトのフィードがジョシュアに到達すれば、ジョシュアはにやりと笑ってそして情報を確認。
両目を開いたままの狙撃スタイルは、同時に素早い視野の切り替えを可能にしている。
正確な距離と湿度、風速、その他膨大な情報の中から必要なものを即座にピックし、
再びフォーカスを標的へと切り替える。後の事は仲間達に任せればいい。

「隙を伺え、ブッ殺しても気付かれたら意味がない」

「そうだ……いいぞ、カウントに合わせろ」
「3……2……1……やれ」

338ラプアマグナムは肉体へひとたび食い込めば、その圧倒的な破壊力を以って内臓を次々破裂、損傷させながら肉を食い破る。
体内の内圧は急激に上昇し、生身であればたとえ心臓を打ち抜かれただけだとしても、頭部への被弾よろしく即死は免れない。

全員が位置に付いたことを確認すれば、ジョシュアは速やかにカウントを開始。
そのカウントが終了すると同時に、既にジョシュアのライフルからは弾丸が放たれていた。
一撃放ち、すぐさまコッキング。甲高い凛響と共に薬莢が排出され、それが宙に舞っている間に次弾を装填、発射。
軽量かつ小型な狙撃銃であるが、ストレートプルボルトとヘアトリガー装備により、素早い動作が保証されている。

向かって左側のゴブリンの胸を射貫き、そして続いて着弾音に反応し起き上がった番犬の心臓を打ち抜くだろう。
続けざまのハートショット、味方の動きはどうだろうか <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>450<>saga<>2016/10/27(木) 23:52:04.34 ID:QBNjDhwHo<> 【全員対象】

 ジョシュアの完璧なハートブレイクショットによって
 ゴブリンAは胸部に突然巨大な穴が穿たれ即死!

【それが合図だ。突然の事態にゴブリンは先ず驚愕から異常察知まで僅かなタイムラグを生み出す。
 対して、番犬は流石に即座に反応――ジョシュアの第二射で沈んだ】

「ギッ…ッ!!」

 叫ぼうとしたゴブリンの足元を七八のカードナイフが切り裂く!
 そして直後に死の刃により喉首に刃が穿たれる!己の血に溺れ絶命!!

「さて、先ずは危なげなくクリアだな」

 トリガーから指を離し、ヤブを沿って入り口まで警戒態勢のままジョシュアと伴い移動を開始するクルト。
 入り口には恐らく、ギリギリとコブリンの首を絞めるソーマタージと素早くスタッブを終えた七八がいるだろう。

【※七八は性別:女のためこれからの潜入には匂い消しが必要だろう。連中は特に女の匂いに敏感だ】
【※あとは死体の処理を素早く終えれば依頼の最初期段階でバレることはないだろう】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/28(金) 00:00:00.40 ID:YMjewvc9o<> >>287
「オーケー、問題はナシみてェだな」
「ちょっくらあのゴブリン……失敬するぜ」

起き上がってライフルを背中にマウントするジョシュア。
彼自身は既にナノマシン構造体に近く、体臭は存在しない。
されど装備から発せられる火薬の、硝煙の匂いだけは消しきれないのだ。

「オエ(Ew)……」

手近なゴブリンを右手で喰らい、あるいはナイフで腹を捌き臓物をかき混ぜる。
そうして出来たペースト状の物体を身体に塗りたくって、それから戦化粧のように顔に指で塗り込んだ。

「ソーマ、お前のその武器メチャクチャクールだな」

ソーマタージの血に濡れたワイヤーを眺め、汚泥を身体に塗りながら。
汚物と血の匂いが、ジョシュアの武器の匂いを上書きしてくれる筈だ。
ゴブリンの死体はジョシュアに捕食させれば、キレイさっぱりこの世から痕跡も残さずに消してしまえるだろう。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/28(金) 00:00:12.89 ID:9VQzekx+0<> >>287
イっちゃっても暴れちゃダメよン
【言葉が通じているかは分からないが、挑発の言葉を囁き、糸で締めたまま藪に引きずり込む】
【ジョシュアたちが着く頃には、血が噴き出す音が草の向こうから聞こえてくるだろう】


さて、死体はどうしよう。これが俺のアジトだったらミンチにしてトイレに流せたんだが
【顔についた血をハンカチで拭いながら現れる】
【殺したまでは良いが、その後のことは特に考えていなかったらしい】
【精々「草の中に隠して砂かけときゃ取り敢えずはヘーキだろ」程度の気持ちだ】

考えたら見知らぬ土地で死体を隠すことなんてあまりなかったからな
見つかったら困る奴を殺すのなんて宣戦布告の時ぐらいだったし <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>sage saga<>2016/10/28(金) 00:02:57.09 ID:RZqA4zYq0<> >>287
「……」

七八は一連の動作の流れの延長上で素早く、ゴブリンの亡骸を藪の中に突っ込んでいた
半ば投げる様な格好となったそれはがさりと音を立てて、緑の中に消えて行く

「一丁上がり、かな?」

序でに言えば彼女は忍びであり、更に加えるとファンタジー世界の出身者である
詰まる所はゴブリンの性質の多様さはあれど、その感覚の鋭敏さを舐めて掛かる様な真似はしない

「そっちのはどうする?」
「……あー、便利だねそれ」

血を吹き出して倒れるゴブリンと番犬を見て問うが、捕食を見れば納得の様子
その体は賽印流の調合術の薬草によりほぼ完全に匂いを絶っていた
<> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/28(金) 00:09:22.26 ID:YMjewvc9o<> >>290
「この能力のお蔭かなァ、最近は一人で基地を殲滅しろとかそういう単独潜入系が多くてなァ」
「人は喰わねェっつってんのに……」

愚痴を零しながら立ち上がり、ぬるりとテカる戦闘服を見やる。
マルチカムの野戦服は赤黒く染まり、鼻が曲がりそうな腐臭を辺りに湛えていた。 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>450<>saga<>2016/10/28(金) 00:10:49.52 ID:eWzI+C3Ho<> >>288

「ナイスキル。素早い仕事だ」

 入り口の到着しところで、ジョシュアに賛辞を送る。
 些細なコミュニケーションであるが、こういったやり取りが存外に成功に直結することもあるのが、
 言葉のやり取りが与える侮れぬ影響力という奴である。

「さて、俺は…嬢ちゃんに習うか」

 ニッと笑って、七八の薬草を借りる事にするクルトである。現金!

>>289

「まあ、隠しておけばいいだろう。転がっているのはジョシュアが平らげてくれるしな」

 ソーマタージの態度に似合わぬクールで素早い仕事。
 サイレントキリングとしてのよい見本だと言えた。

「匂い消しは…お前さんいは必要なのは分からんな」

 サイボーグだから生態部分もあるだろうが、どうなのだろうか・

>>290

「いいもの持っているな。俺にも分けてくれないか」

 賽印流の薬草を借りることにするクルト。
 臓物に塗れるより、スマートな方法があるならそっちを選びたいのが人情である。

 −−−−−−−
【全員対象】

「さて、第一関門は素早くクリアしたところで」

 ゴブリン窟の入り口。元々はエルフの住処だった廃墟を利用したのか、
 洞窟の類ではなく、簡易的な砦といった様相だ。

「潜入を開始するとしよう」

 銃を構え、音も無く薄暗がりへとクルトは越境者と共に歩を進めるのだった。

//では12時回りですし、潜入開始ってシチュで今回はコノヘンデー!ノシ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/28(金) 00:14:42.20 ID:9VQzekx+0<> >>288
羨ましいか?補給できる機会があったら、お前にも貸してやるよ
【フフーンと自慢気に鼻を鳴らす。何であれ褒められたり認められるのは好きなのだ】

その泥遊びが終わったら処理を手伝ってくれないか?
ちょっと砂とかついちゃったけど平気かな?
【そーだ、と思い出した様に死体を引きずり、ジョシュアの前へ】
【腹の上に切断した首を乗せ、ドーゾと差し出す。まるで生贄だ】
一回やってみたかった。…もし不快なら言ってくれ、謝る <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>sage<>2016/10/28(金) 00:25:59.33 ID:RZqA4zYq0<> >>291-293
「どーぞ、内容解析するようならお金取るからね」

と、クルトに対して本気で言っているのか冗談か、多分本気だろう
ジップロックに入れられた小分けされたサランラップのひとつを取り出して差し出す
中身は微かな水気を帯びた磨り潰した草花や石や土
この辺の細やかさは性格上であろう

「……うわ、何してんの……」
「もー、遊んでないで早く行こうよ」

そしてジョシュアとソーマタージに対してはこんなである
それはソーマタージの悪ふざけのお供え物めいたゴブリンの亡骸を見ての事なのだが、ジョシュアも完全に巻き添えを食らった形
2人に促し、そしてゴブリン砦へと侵入するのであった <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/10/28(金) 00:27:04.95 ID:YMjewvc9o<> >>292 >>293
「どーも、まァこれくらい当てなきゃ俺の立場が無ェからな……アンタもどォだ?」
「って何だよ、ニンジャの不可思議ツールに頼んのかァ?」

クルトの賞賛に対し。ジョシュアはさも当然と言った表情で。
この程度の距離であれば、特にほぼ静止状態の標的に対し射撃を外すことはない。
戦闘能力で一線を張るロイやタェンティース達に劣る分、このような局面で活躍しなければならないのだ。

ぐちゅ、と水音を立てながら汚泥を手で掬って差し出すが、クルトが踵を返せばそれを捕食した。
燐光へと分解されて消えゆく死体達、ジョシュアも不可思議パワーの持ち主ではあるが
それでも彼はアナログな手法が好きであるし、本質的にはアナログなニンゲンなのだ。

「お前なァ……」

砂と泥の付着した死体を差し出され、ふとその異変に気が付いた。
なんだか日本のオツクリめいて、ロウフィッシュめいて生首を飾って差し出すという冒涜的行為!
とはいえナイフとフォークで直接食べる訳ではないので、別段気にせず平らげたとか。 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/28(金) 22:22:08.85 ID:eWzI+C3Ho<> 【前回までのあらすじ!】

 腕利きの冒険者にとっては実入りが悪く、いわゆる請け負いたくない依頼のであるゴブリン退治。
 しかして、越境者によってはコネやら位階やら必要なく現金収入が得られる依頼でもある。
 そして、越境者達は、エルフの廃墟を利用したゴブリン窟の攻略を開始した!

 −−−−−−−−−−

【ゴブリン窟入り口】

「さて…」

 見張りゴブリンの遺体の処理を終えたクルトは、サイバネアイの低光量視野を利用して奥を見やる。
 こういう時、テクノロジーの力は最大限に発揮されるが惜しむらくは松明などと異なり、
 他者とそれは共有できないことか。

「…奥は火を焚いているな。暗いのは入り口付近だけだ。罠の有無はここからは不明。
 トーテムの類は今のところ見当たらず」

 ある程度の情報収集を行うクルト。トーテムの有無…魔術師(メイジ)が一匹いるかどうかで、
 討伐の難易度が跳ね上がるのは常識である。

【なお、ゴブリン窟ごと火攻めは却下されている。乱暴活最も手っ取り早い手段だが、
 日数的に幾人かの未帰還パーティーがまだ生存している可能性があるからだ。】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>age saga<>2016/10/28(金) 22:29:04.16 ID:RZqA4zYq0<> >>296
「なかなか見えないなぁ……」

手を筒状にして覗き飲む七八
これでも夜目は効く、だがそれは特技の域を出ないモノであった
奥の焚き火の光のみが鮮明に見えて、だがそれが逆に入り口付近の暗さを助長する

「……罠、あるんじゃないの……?」

未帰還者の情報もあり、何かしらの形で警戒すべき事情があるのは確かだ
目を凝らして自身の周囲を強く警戒しつつゆっくりと進む <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/28(金) 22:34:53.54 ID:Ar7FyCey0<> >>296
「大抵トーテム関連は自分の存在を誇示するためにも目立つ場所にあるもんだがなぁ・・・」
一緒になって探しているのは ファンタジーらしい革鎧に武器を過剰に積んだ男

「罠一つ見逃しただけで大惨事だからな 俺は死ぬときは遊女の膝の上と決めているんだ」
ファンタジー世界出身者として 経験則に基づいた罠の有無やトーテムの有無を探ろうとしている

【レンジャースキル 発動】 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/28(金) 22:44:55.29 ID:eWzI+C3Ho<> >>297-298

「まあ、慎重にな…」

 そうして、すえた臭いがするゴブリン窟へと足を踏み入れる一向。
 罠があるのでは?というニンジャの直感と、戯言をほざきながらなレンジャーと共に潜入を開始。

【朽ちているとはいえ、エルフ建築である。造りはしっかりとしており、
 所々に優美さの名残も垣間見えるが、ゴブリンの手が入ったところはガラクタめいており台無しである】

 奥に入れば光源の必要は無くなる。要所要所に松明がくべられており、
 視界は不明瞭ながらも確保できているからだ。         本当に?

【判定(光源):
 光源は巧みに横道などが影になるように配置されている。
 ともすれば、バックアタックを容易にする狭い穴も各所に見受けられた
 ただし、穴を埋める手段などあるのか?】

「おっと、鳴り子の紐かな?」

 地面にやや太めのロープが掛かっており、転ばせるか警報装置かのどちらかだろう。

【判定(高度な罠)…
 またぎやすいロープの罠。だが、本命はその上付近の極細の糸である。
 発見させておいて、二重の罠を敷く。悪辣だが効果的なトラップ】

【判定(ゴブリン知識)…ただのゴブリンにしては妙に凝った罠である】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/28(金) 22:53:40.24 ID:RZqA4zYq0<> >>298-299
「……ん?」
「あ、気を付けてこれ……」

横穴がある事で微かにブレる風の流れや匂いの感覚
それらを敏感に察して警戒、注意を促す

「……?」

露骨なロープを見ればそれに対して回避する思考が自然と働く
同時に、こんなモノか、とのやや呆気に取られる状況であるのも事実だ
だがそれでも、未帰還者達の事が脳の片隅にへばり付いており、偶発的にそれを見た

「うわっ……」
「あ、危なぁ……」

極細の糸に足先が触れるか触れないか程度
慌てて引っ込めてトントンとその場で足踏み
<> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/28(金) 22:55:34.77 ID:Ar7FyCey0<> >>299
「・・・」
もしもクルトが紐を跨ごうとするならば 素早く肩を掴んで引っ張る

「・・・なるほど 面白くなってきやがった」
極細の糸を囮に紛れて設置し 灯りはしっかりと本命を隠すように焚かれている

「気を付けろ トーテムがなくて罠が周到だ こりゃ他種族がボスに祭り上げられている可能性がある
 ホブやシャーマンなんかよりよっぽど厄介だ まったく火責めができないのがもどかしい」

なおこれまでの会話はすべて声を潜めて行われている

「穴は埋めちまおう なぁに鉱山の民は伊達じゃない」

鉱山の民として 金鉱夫の子として ドワーフの血を引くものとして
それが木造でない限り 持ち合わせた武器と己のスキルを駆使して 穴を塞いでいく

「鉱山と生きる者として 穴を掘るも崩すもお手の物ってね」 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/28(金) 22:58:20.72 ID:9VQzekx+0<> >>299
怪しいね。何とは言わんが、悪意とかそういうのをプンプン感じるぜ
【いつの間にか殿を勤めていた男、ソーマタージは、手製の粗末な松明で足元を照らす】

エルフだっけ?建てたの。エルフは見たこと無いんだよな
寿命長くて耳尖ってて美男美女ばかりなんだろ?機会があれば、一度サインとか貰いたかったんだが。無理そうだな
【エルフらしい優美さの僅かな名残りに感嘆の息を漏らし、眼を細める】


【奥に進めば、ゴブリンたちによるものだろう明かりが】
怪しいね。自分達だけでなく侵入者に優しすぎる。この俺と同程度の考えだな
【罠を警戒しながら影に手をつく。やはりあった、奇襲に使える横穴が】
糸はあるから、簡単なワイヤートラップは仕掛けれる。誰か爆薬とか持ってないか?

鳴り子?そんな罠組める知能あったのか。先進みなよ、何も考えてないから。…早く、ソラ
【跨ぎやすいロープ。だが嫌な予感が脳裏をよぎり、あと一歩を踏みとどまらせる】
【思った通りだ。松明を近づけてよく見れば、自分が使っていたような極細の糸が】

ゴブリンってのはガキ程度の知恵しか無いと聞いたんだがな。とんだイタズラ小僧だな? <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/28(金) 23:07:53.14 ID:eWzI+C3Ho<> >>300-302

「エルフってのは耳長で傲慢でしょっちゅう人間を攫っては拷問で苦痛を絞り出して…ってこれは別か」

 ソーマタージの言葉になにやら異様なエルフ像を説明しようとして、
 何か思い至ったのか中断するクルトであった。

「ホームアローンってムービーは知っているか?今、そんな気分だな」

 ロイの手によって、発見した端から横道を潰していく。
 慎重に静かに、かつ効率よくである。この辺は岩人(ドワーフ)の血が為す技か。

【そして、ナリコ・トラップもニンジャ第六感を利かせた七八とロイにより危なげなく突破】

 不気味なほどに静かな廃屋の中、であったが、奥からは徐々にギャアギャアと喧しい歓声と悲鳴が混じる音。
 そして、一向は分かれ道に至ることになる。さて?

【判定(聴覚)…
 建物の造りかエルフの技術か、音が乱反射しており探るのは困難だが鋭敏な聴覚を持っていれば、
 ゴブリンの馬鹿騒ぎ会場が左の道に通じていると察せる】
【判定(経験則)
 所謂、人間が耐え難い苦痛でいたぶられている悲鳴というものに聞き覚えがあれば、
 今、風に運ばれてくる声は正にそういったものだ。つまるところお楽しみ≠フ最中であろう】
【判定(死臭と気配・直感)…
 死の臭いを嗅ぎなれているのであれば、右の道は汚物棄て場だ。腐敗臭、糞尿に臭いと共に、
 死にゆく者の気配。直感冴えているのであれば、まだ生存者が存在すると察知できる】

 上記の情報を総合可能であれば二択である。
 死に掛けている者をノーリスクで先ずは助けるか、それとも正に現在進行形拷で問を受けているところに急行するか。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/28(金) 23:15:06.59 ID:9VQzekx+0<> >>303
ウェッ、マジかよ。もしあったら奴等の耳で郷土料理を……

あーアタシ知ってるー。主演のガキ薬中になったんだっけな
【軽口を叩いて力仕事を眺める。下手に手を出したら台無しにしかねない】


待て、ソーマイヤーが何かを捉えたぞ
【分かれ道まで来れば、耳の後ろで手を広げ、戯けた様な態度】
【聴覚センサーが悲鳴と、聞き慣れない声を捉える。人間と、ゴブリンたちか】
左だ。俺の上位者と聴覚センサーは左だと告げている
【松明を立てて、倒す。左に倒れれば「ほらな?」と自慢気に】

右はダメだろう。手遅れだろうな
【同時に彼の嗅覚センサーは、もう一つの道から漂ってくる死臭も捉えていた】
【だからだろう、生き残りがいるとは夢にも思わなかった。仮にいても、それは嬲るための生殺しだと】
まさか、こんな状況で死体を漁るなんて言わないよな?俺は左に行くからな <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/28(金) 23:15:31.04 ID:RZqA4zYq0<> >>301-303
「アグラーヤって、会った事なかったっけ?」

ソーマタージに越境者仲間のダークエルフの名前を告げてみる
まぁエルフとダークエルフ、それも異端のアグラーヤとではやや違うのかもしれない

「……おー、さっすが」

手際良く横穴を埋めるロイを見て唸る
最も手伝おうとしても逆に足を引っ張る気がして文字通り見ているだけにはなったが
そして細糸の罠を突破、分岐点に到る

「どうしようか、分かれて行くのはヤバイ気もするけど」
「……こっち、私行こうか?」

躊躇いがちに七八が指差すのは汚物捨て場
実戦になれば一番戦力が劣るのだ、ならば残りのメンバーにゴブリン退治と救出を託す事も作戦になるはずである
人数が一定以上であるからこそ取れる選択肢といえよう <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/28(金) 23:18:40.90 ID:Ar7FyCey0<> >>303-305
「凄いなエルフ これは付き合いを考えねばならん」
まさしく世界が違うのだ 自分の常識が全く通じなくてもおかしくはないだろう

さて 二手に分かれるその道を見て

嗚呼 知っている このクソッタレな声 よく知っている
そして四五六の提案と ソーマタージの提案を聞き

「・・・四五六 危険が迫っていればすぐに知らせろ クルトは万一を考え左を頼みたい
 右はソーマと俺で行こうと思う」

と提案した <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/28(金) 23:27:18.71 ID:eWzI+C3Ho<> >>305

「了解した。ニンジャの嬢ちゃんと俺は右に向かう。お前さんらは左を頼む」

 ロイの提案を受け入れ、七八と共に右に向かうことにするクルト。

「何、子供のお守りは嫌いじゃあない」

 幾ら老兵とはいえ子ども扱い。これは侮っているというのとは別なのだろうが、
 まあ、年長者で男という手前、甲斐性な面もある。

「行こう。あまり時間はなさそうだ」

 救急キットの類を確認して、七八と共に駆ける。

【汚物捨て場までは流石に罠など張る気にもならないのだろう。
 異臭ただよう木の入り口までは比較的スムーズにたどり着く】
【→汚物捨て場には簡易的な鍵が掛かっている】

 −−−−−−−−−−−

>>304>>306

 二手に分かれたソーマタージとロイはそのまま左の道を向かう。
 ふと、道の途中に、まるでゴミのように捨て置かれた人間の身体を発見するだろう。

【女の魔術師・・・だったのだろうか?ギルドで受け取った人相書きと顔を一致させることは不可能だ。
 顔の皮が剥がれており、やや幼くもキツい印象のあった容貌が見る影もない】
【認識票だけ剥がす。何jか装備を剥ぎ取るなどアクションを起こすことは出来るが…】

  >こんなところに無造作に死体を放置?

【判定(悪辣な罠)…この死体を僅かでも動かせば、その重さで押さえられているスイッチが作動する】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/28(金) 23:30:59.23 ID:RZqA4zYq0<> >>306-307
「もちろん」

まだまだこの若さで死にたくないからね、とロイへと戯けて見せる
しかしクルトの護衛付きとなれば手振り付きで否定し

「だ、大丈夫だよこのくらい」
「いざとなれば走って逃げる事だって……」
「……もう!」

結局2人で行く事になり、子供扱いするなし、と苦笑
まぁ実際心強いのは事実なのだ、それ以上駄々をこねる事はしない

「……」

口元を薬草を塗った覆面で覆う七八
簡易な防毒効果もある代物である
鍵を針金で解錠し、特に障害となるモノは存在しない様だ
ゆっくりと扉を開き、内部を確認してみる <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/28(金) 23:33:51.28 ID:9VQzekx+0<> >>303
アーーー………
【七八の指摘にハッとした顔になり、バツの悪そうに眼を伏せる】
【思い返してみれば、確かに耳も尖ってた気がしてきた。いやしてたっけ?ルックスも美少女だった。多分】

…訂正だ。普通のエルフに会いたいね。森で木の実とか食って鳥と一緒に弓で遊んでる様なの


>>306-307
了解。行こうぜ。お零れにあずかれるかも
【パンと手を叩こうとして思い留まる。一応潜入していたのだ】


見ろ、死体だ
【死体を指し示し、ロイの肩を叩く。松明を持って近づく】

途中で面倒になったのかな?それとも罠だったりして
ベトコンは死体をもトラップに使ったと聞いた。エリコのスカポン太にも教えられた
【剥がされた顔面に眉を潜め、身元を特定出来そうなものを探す】

まあそんなことするのは訓練された連中だけだろう。お前も手伝ってくれ、歯型から特定出来るかな?
【おそらく女の死体に手を伸ばそうとする。止めなければ無神経に動かしてしまうだろう】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/28(金) 23:35:01.39 ID:Ar7FyCey0<> >>307
「了解 後で会おう」
そう言って左へ進む

途中誰かの死体が転がっているのが見える
一体誰だ? と思う前に疑問がわく

何故死体置き場があるのにここに死体が転がっている?
死後間もないならまだしも これだけ楽しんだ後なのに

「ソーマ 触るな罠だ 後でも確認は取れる」
そう言って先へと進む

「気を付けろ 相手は掃討に狡猾だ 下手すっとやばいぞ」
そう言って先導しようとする <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/28(金) 23:35:34.66 ID:eWzI+C3Ho<> >>308

 ガチリと錠が外れる音。所詮は雑多な代物だ。
 ギィイと軋んだ音を立てて扉が開くと、

【ムワッとむせ返るような異臭。少なくとも英雄譚や自慢話では意図して省略される類のモノだ】

「酷いものだな。ちっ…」

 糞やら血やらさらには沸いた巨大ウジなどに混じって数人の死体が転がっている。
 行方不明だった冒険者メンバーだろう。

【判定(観察眼)…
 一人だけ、少年らしき冒険者(全裸で転がされている)がまだ生存している。
 が、脚の腱を切断されている上に衰弱が酷く間もなく死んでしまいそうだ】
【判定(残酷無残)…他の遺体は見るに耐えないというしかない。凝視すれば精神的ダメージを受けそうな有様だ】 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/28(金) 23:41:18.97 ID:eWzI+C3Ho<> >>309-310

 死体に施された罠を経験則などで見破り、さらに歩を進めるソーマタージとロイ。
 これまで、ここのところ、順調であった。が、時に運命とは奇妙なよじれを見せる。

【―――慎重に進んでいた。影も見えていた。が、】

 相も変らぬ光源から外れた穴が一つ。恐らくロイは容易に見破っていたはずだ、が、

「…ぎゃ?」

 にゅっと、丁度、発見したと思わしき穴をタイミングでゴブリンが顔をのぞかせた。
 気配?恐らくは横穴の入り口でサボって寝ていたのだろう。気配はゆえに朧であった。
 これはウカツとか、そういう問題ではない。ただの偶然である。

「ギ…」

 寝ぼけた目を一気に見開く一匹のゴブリン。

「ギャアア!」

 叫び、放置するほどに遠くまで響くであろう叫びの出掛かり。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/28(金) 23:43:43.03 ID:9VQzekx+0<> >>310
あ、オイ待て、ちょ待てよ…!
【アイドルグループか、と一人でツッコミ後を追う】
【最悪の事態は避けられた】


あいつら弱い奴にはとことん強いんだろ?俺みたいに
おっぱいとか首とか抉ってハムみたいに保存してたらどうするよ?ついでに貰っちゃうか?
【気を紛らわそうと、酸素供給機の奥からくぐもった声で笑う】
【死臭を嗅がずに済むわけでは無いが、多少はマシなのだ】
ハ、ハ、ハ……面白くない?面白くないか… <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/28(金) 23:44:42.84 ID:RZqA4zYq0<> >>309-311
「あぁ」
「そう言う意味じゃ、あの子ふつーじゃないもんね」

苦笑しつつ、この場にいないエルフの少女に対して
物言いこそあれだが、本心で七八は彼女を嫌っている訳では決してなさそうである

「じゃ、ふたりとも」

気を付けてね、とクルトと共に汚物捨て場へ

「……ん、全く……」
「全滅かなぁ……あっ!?」

小走りで遺体を踏まない様に、嫌な色と異臭を放つ液体に踝辺りまでを汚しながら進む
そしてまだ息がある少年を見つければ抱え上げ、クルトの元へと運んだ

「安静に出来る所、ないかな」
「あとこれ、かけて上げて貰ってもいい?」

少年を抱えたまま腰に吊り下げたサーモスの水筒を突き出す格好
中には清潔な水が入っており、取り敢えず体を流してやろうとの考えだ <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/28(金) 23:50:36.55 ID:eWzI+C3Ho<> >>314

「…安静か。流石にな」

 息も絶え絶えな少年を汚物置き場から室外へ出し、
 清潔な水で傷を…傷がない箇所なんて殆ど無いが…清める。

「・・・あ・・・が…」

 少年は呻くのみ。意識がはっきりしていないのだろう。
 クルトは強心剤を打ち、応急手当を始める。

「放置は出来んな。だが、ここはゴブリンの巣だ。
 仕方ない。嬢ちゃん、俺はこのボウズを連れて一旦入り口まで戻る。
 お前さんはロイたちと合流してくれ。その方がいい」

【子供とはいえ、担いで移動するのは身軽さが身上の七八にはリスクがある。
 ゆえにそのようにクルトは提案】

 なお。少年の有様は酷いものだ。医療院に連れて行けば身体は癒せるだろうが、
 精神に負った傷は深刻であろう。癒えるかどうかは祈るほかあるまい。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/28(金) 23:51:21.41 ID:9VQzekx+0<> >>312
ウエー、いつまで歩くんだコリャ。早く殺したくてウズウズするぜ……
【少し歩けば、ブツブツと文句を垂れるソーマタージ】
屑どもが早く現れないかな。足をもぎ取って遊んでやるのに…


【願いは叶った。叶ってしまった】
会いたかったよアミーゴ、アディオス
【ヌッと現れて叫ぶゴブリン。片手で耳を押さえ、ニヤリと笑うソーマタージ。コンマ数秒後には、触手がメリケンサックじみて補強した拳が、その頭を砕こうと放たれる】

畜生、なんて日だ。気取られたかも分からんぞクソッ
【最早コソコソする必要も失せた。ゴブリンが武器を持ってたらそれを剥ぎ取り、戦闘に備える】
<> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/28(金) 23:54:09.32 ID:Ar7FyCey0<> >>312-313
「べトコンってのはよくわからんが まぁろくなことにはならんだろう」
そう言って先へと進む

何とかここまで順調に進めた…が

「チッ・・・!」
偶然とかそういう問題ではない 迂闊だった
こういう時にこそ慎重にならねばならなかったのに


なりふり構わず右腕を振りかぶり 喉元めがけて拳を振るう
金属の鎧に覆われた右腕は鈍器さながらの威力は持っていると自負している <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/28(金) 23:59:36.40 ID:RZqA4zYq0<> >>315
「……ん、お願いするね、これ一応」
「……あ、あと……まぁ、その……」
「何か布でも、余ってたら掛けたげといて……」

少年を託し、同時に調合した薬草類の入ったジップロックを手渡す
そして改めて少年の様子を見ようとして、慌てて目を逸らした
救助する時はいっぱいいっぱいであったのだが、まぁ少しでも余裕みたいなモノが出来ればそうもなる

(……どうだろうな)

と、クルトと分かれてロイとソーマタージと合流する際に思う
実際あの様子ではいのちが助かれば御の字、もしかしたらそうとは言い切れないかもしれない
結局の所病状から回復するのは本人の活力次第な部分が大きいのだ
最も、打ち負かされた冒険者の末路として仕方ないと割り切る事が出来る思考も、七八は持ち合わせていたが
それでも助かるには越した事はないのだ、無駄にいのちが失われるよりはずっと

血と臓物、腐臭が付着してしまった装束を気にしながら合流を急ぐ <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/29(土) 00:05:08.00 ID:ta/Ew+x1o<> >>316-317

「ギャアアアア…アバーッ!!」

 叫びもつかの間にロイが拳を撃つより一瞬早く、
 ソーマタージの鉄拳がゴブリンの頭蓋骨を破砕!飛び散る脳漿!!撲殺死!

【叫びは3秒にも満たなかった。どうか?どうか?】

 運命を司る女神とは…時に冷笑的で悪意に満ちた表情を見せる。

【判定(聴覚)…
 奥の乱痴気騒ぎの気配が変化する。拷問の叫びの幾つかが断末魔に変わった。
 ガチャンという金属音、わめくゴブリンの叫び!奔る音!】

【判定(察知)…
 後方!これまで進んでいた順路のあちこちから鉄格子が降ろされる衝撃音!
 幾つかの道が封鎖されたと断言してよいだろう。ハードラック!】

>>318

 ギャァア――!!

 クルトと分かれて路を進んだタイミングで、奥から確かにゴブリンの叫びらしき声。

【同時にニンジャ野伏力があれば察知できるだろう。ゴブリン窟内の気配が変化したことに】

 ガチャン!ガチャン!ガチャン!!

 そして、仕掛けが一斉作動!七八の眼前!鉄格子が順路を封鎖せんと次々に落ちようとしているではないか。
 さらに後方は既に封鎖されたと考えてよし。もし前後を封鎖されれば単独である現状、最悪に近い状況となる。

【いざとなれば斬鉄すればいいかもしれないが、そうしている間にゴブリンの群れに襲われたら?
 相対できないことはないだろうが、相応にリスクが高いシチュエーションとなるだろう】 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/29(土) 00:06:21.43 ID:ta/Ew+x1o<> >>316

 見張りゴブリンの所有物…腰のボロ布のみ。SHIT!! <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/29(土) 00:12:27.05 ID:KVdvfWCn0<> >>319
「えっ、何……!?」
「……これ、クルト……って、わぁっ!?」

鋭敏な感覚に確かに伝わる変化
全身の皮膚をピアノ線で傷付けられているような怖気だ、咄嗟に先程分かれたクルトに危機を伝えようとするも目の前に落ちる鉄格子
慌てて再び進路を振り向けば危険だ、急いで駆け抜けようとダッシュ
判断としては素早いモノであったが、距離や、何より一度後退しようとしてしまった事は決して無視出来るモノではない
全力で駆けるが、それでも封鎖されてしまう前に、袋小路に閉じ込められてしまう前にロイ達の元へと辿り着けるかどうか <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/29(土) 00:13:35.36 ID:3f5calvw0<> >>319-320
こりゃヤベェ、やっぱり気付かれたな
【ゴソゴソとたった今打ち倒したゴブリンの死体を漁るが、腰布以外何もない】
ファック!
【八当たりの鉄拳が再びゴブリン頭部を襲う!】


頼むぞオイ!もう少し遅れてこいよ!
【死体を引き寄せ、その腕を掴む。縄めいた人工筋肉が盛り上がり、握る拳が薄く発光する】
イイイヤアアアァァッッ!!
【ブヂリ…ブヂリ…。嫌な音を立て、血が飛び散り、ゴブリンの腕が引き千切られる!】
【サイボーグの怪力がゴブリンに向いたから出来た事。混戦の中行うのは厳しいだろう】

急ぐぞ!こうなったらヤケだ、プランBだッ!!
【血の滴る腕を棍棒にし、酸素供給機から蒸気を噴き出す。ロイに叫ぶと、最奥部まで真っ直ぐ向かう】
【作戦はただ一つ。行く、見る、殺す。サーチアンドデストロイ!】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/29(土) 00:16:57.88 ID:GcKP+FVM0<> >>319
叫びは挙げられてしまったが 最低限で仕事ができた…と思いきや

「クソッタレ!!」
そう簡単には行かなかったらしい

あちこちで鉄格子が卸され 前方から聞こえてくる断末魔
これを挙げた主は人間か? ゴブリンか?

「こうなりゃ前に進むしかないか…行くぞソーマ 状況は最悪だ」
ともあれまずは前方の確認である

先ほど居眠りゴブリンが潜んでいた暗がりは 別所につながる横穴か? それともただの隠れ場所か? <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/29(土) 00:26:46.49 ID:ta/Ew+x1o<> >>322

 腹立ち紛れのソーマタージの拳にただでさえ半壊していたゴブリンの頭部は全壊!ゴア!
 さらにぶら下がった腕をそのまま引きちぎって棍棒代わりとするのは可能だろう。
 性能は流石にお察しであるが。

>>323

 念のため暗がりを確認したロイが見たものは本当に浅い穴。ただの隠れ場所。
 状況はあきらかである。サボっていたゴブリンに偶然鉢合わせた。ただそれだけ。
 ゴブリンは不幸であったろうが、それはロイも変わらない。

>>321

 ガチャン!!ガチャン!!

 通り過ぎる度に後方で落ちていく鉄格子!
 ニンジャ脚力を最大にして駆ける七八の前に閉まりゆく鉄格子と、
 ロイとソーマタージの後ろ姿!滑り込み合流が完了すると同時に後方の鉄格子が落下を完了した!

 −−−−−−−−

【全員対象】

 どうにかクルトをのぞいて合流を完了させた越境者達。
 こと此処にいたって幾つかの要素を察することが出来ただろう。

【ゴブリンに聡い存在が混じっている。エルフ廃墟の罠をほぼ修繕し、罠を拵えていた】
【依頼を受けた越境者達は救助込みで星2つ依頼として受けていたが、難易度の多寡は既に星4つモノだ】

 いわゆるフロム的に言えば「騙して悪いが」な罠依頼といった状況となっている。あくまで結果的であるが。

【ソーマタージを先頭に罠をかみ破る方向で最億部へと向かうことになるだろうが…】

 途上、幾つか横穴があり、ゴブリンの視線もあったが襲ってこない。
 知っているのだろう。生半可な襲撃では、鎧袖一触されて消耗さえさせられない戦力差に。
 駆ける間も決定的な瞬間を待つゴブリンたちの視線のみが周囲から越境者たちに注がれている。 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/29(土) 00:34:41.39 ID:KVdvfWCn0<> >>322-324
「……!!」

べちゃあ、とずざぁ
ふたつの合わさった様な効果音を引き連れヘッドスライディング
どうにか無事(?)ふたりと合流する事が叶った模様だ

「あ、痛たた……」

ふたりにクルトと分かれた経緯を簡単に説明し、匂いを少しでも消すために一応薬草を振りまいておく

「……全くもー」
「報酬上げて貰わらないと」

割りに合わないなこりゃ、と生きた心地もせずにゴブリン達の視線を浴びつつ進むのであった <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/29(土) 00:37:11.25 ID:3f5calvw0<> >>324
AAAAAAAAAARRRRRRRGGGGHH!!!
【腕棍棒は振り回され、何かにぶつかる度に内側から潰れ、ひしゃげていく。目的地に着くまで持っていればいい方か】

ただのゴブリンじゃない!情報が違いすぎている!
どっちだろうな!?依頼主が俺らを殺したがってるか、とんでもない大馬鹿野郎だったか!!俺の調査方法は褒められたものじゃないぞ!

【ロープが張られれば引き千切って罠が動く前に進む。生半可な壁なら暴走機関車じみた勢いで突き破る。技量が必要な物は途端に冷静になり他のメンバーに任せ、開けばまたキレる】
【一切合切を粉砕し、前進する。暴力旋風ここにあり】


全員分の墓石を用意しとけ!俺らが帰る頃には何も残らないと思えよ!!
AAAAAAAAAARRRRRGGHH!やっぱ今ここで殺してやろうか!
【走る最中も、ゴブリンの視線がヒシヒシと突き刺さる。それにすら悪鬼じみた表情で返し、使い物にならなくなった腕棍棒を放る】
【特に何の意味もない、威嚇のつもりすらない八つ当たり。当たれば相当なダメージになるはずだが、狙いはつけられておらず適当に放られたものだ】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/29(土) 00:38:43.94 ID:GcKP+FVM0<> >>324
「はぁ…」
げんなりと浅い穴を確認し終わり 溜息一つ

そして四五六と合流

「気を付けろ 相手は完全に出待ちの体制を整えてる こいつぁタフな仕事になりそうだ
 クルトは・・・大丈夫だろ あいつならそうそう死ぬことはない」

サーベルを抜き ソーマタージを先頭にして奥へと進む

「鬼が出るか蛇が出るか・・・少なくてもゴブリンだけってのとはないだろうな」
なんとも嫌そうな顔をするのであった

//スマヌ先に落ちる〜 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/29(土) 00:41:35.06 ID:ta/Ew+x1o<> >>325-326

 駆ける越境者達。ゴブリンは万全の態勢で望んでいるだろう。
 果たして、クエストはどのような結末に至るであろうか。次回、決戦に続く!

//ではコレマデー!!ノシ <> 『おばけのおまつり』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/29(土) 21:16:53.90 ID:jfNQs76FO<> ――某世界 越境者の集まる酒場にて

ハロウィーンが近づき、世間も俄かにお祭りムードとなった。
他の祭日と同様に、その本来の意味合いを知っている人がどれだけいるか不明であるが……
ともあれ、楽しいお祭りの日は近づいていたし、主に店側の事情でフライングをするところも珍しくなかった。

「トリック・オア・トリート! あらあら、そういえば私、お菓子をもらえても食べられなかったわ〜」

であるので、フライングする幽霊がいても、まぁ広い心で許してほしい。
おばけはおばけらしく、ということで、今の彼女はいつものような煌びやかなおしゃれをせずに……
身体を半分透けさせ、白くてひらひらした、いまいち全貌のつかめぬ衣服を身にまとっている。
また、彼女の傍らに居る低級霊は、みんなジャックランタンの見た目をしていた。

「でもほら、お菓子、あればあるだけすてきよ?」

なお、このフライング幽霊少女は両手でパスタ鍋を抱えている。
……いくつか、キャンディが入っているようだ。 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/29(土) 21:21:44.42 ID:GcKP+FVM0<> >>329
「イェーハッピーハロウィーン」
―――ギィ!!

http://www.rakuten.ne.jp/gold/acomes/cabinet/41291.jpg
を被ったアキレスと 体を真っ白に塗られ 紅の隈取を施されたベティが一緒になって盛り上がる

「つぅかお前のトリックは色々ガチ過ぎて怖い お願いだからトリックしないでね」
と飴玉をひょいとパスタ鍋に放り投げる だがベティは

―――ギィ!!
エルダの前で臨戦態勢 お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ! と言わんばかりにハサミを振り上げた <> 『おばけのおまつり』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/29(土) 21:32:46.98 ID:jfNQs76FO<> >>330

「あらあら。中々愉快な見た目してるのね」

馬男と白塗りオオサソリを前にまぁ、と口を手で覆う。
仮想パーティめいた光景はこの酒場の外でも、やっているところはやっている。
流石にオオサソリはいないだろうが、馬マスクは何の影響なのか、何故か良く見かけることだろう。

「でもでも、今の流行はむしろトリック・アーンド・トリート! とかなんとか……なのでしょう〜?」

鋏を振り上げるベティにニヤリと笑みを浮かべ……
エルダが軽く鍋をゆすると……。

「おや、サソリさんもキャンディを舐めるのですかな。いや結構、愉快な光景もあるものだ」

鍋の底からピエロのものと思われる腕がにゅっ、と生えてきて……
手に握ったキャンディをベティに差し出したのだ。
しかも、そんな風に声までした。多少ハスキーだが、女の子の声だ。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/29(土) 21:35:52.58 ID:3f5calvw0<> >>329
ハロウィン…懐かしい響きだ。俺のいた世界では最早名前しか残ってなかったからな
【祭りのムードに眼を細めるのはソーマタージ。その傍らで鞄を抱えるのは、謎めいた赤いラインの入った白い面の人物、マンジュシャゲ】

【鞄の中にはグルグルキャンディーやら、マシュマロやらお菓子が常識的な範囲内で入っている。こちらは準備万端の様だ】
『ハロウィン。脅してお菓子を奪うんだろう?正直褒められたものじゃないと思うが、祭りは祭りだ』
【何やらトンチンカンな勘違いをしているが】


おう、お前が食えなかった分は俺が代わりに消費しといてやる。崇めろ
【ソーマタージの方は清々しいまでに何もない。両手を広げて何も持ってない事をアピールすると、図々しく鍋からキャンディーを幾つか貰おうとする】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/29(土) 21:43:00.55 ID:GcKP+FVM0<> >>331
―――ギィギィ♪
飴玉を賜り 上機嫌にハサミを振り上げる
早速一個齧り出した

「流行り…なのかなぁ? 少なくても俺の世界じゃハロウィンはトリックオアトリートだったし」
首をかしげるアキレス ベティちゃんは飴玉齧りに余念がない

「というかお前のいたずらってどんなんだよ 正直怖いんだが」

>>332
さて 何やらおかし強奪犯を連れたソーマタージ
その眼に隈取ベティが見えるだろうか?

そして鍋から飴玉を取ろうとするソーマタージに対し 傍らにいた馬の被り物をした男がソーマタージに無言で詰め寄る
これも一つのいたずらだろうか? <> 『おばけのおまつり』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/29(土) 21:44:59.48 ID:jfNQs76FO<> >>332

「その認識もあんまり間違ってないわね〜」

「私の生前ではどうしてたかしら……?あらあら、思い出せないわね。あなたもどうかしら。この鍋の中にお菓子をくださらない?」

鍋の底からはピエロの腕が伸び、ゆらゆら揺れている……。
イタズラ(?)もする、お菓子もいただく。とっても悪い幽霊である。

「おや、ではこのミルクキャンディを進呈いたしましょう」

「文句なしにあまーい、あまーいキャンディでありますよ。ワタクシの好みとしては、飴玉よりもホットミルクにクリームリキュール、ホイップクリームですがね」

ソーマが鍋を漁るまでもなく、ピエロの腕はそんな風に喋りながら飴を渡すだろう。 <> 『おばけのおまつり』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/29(土) 21:49:09.45 ID:jfNQs76FO<> >>333

「……本当に飴食べるのね、この子」

思わず驚きの声をあげるエルダである。
サソリが飴を食べても大丈夫なのだろうか。

「別に大したことはしないわよー。そこまで変なことをする気はないのよ」

その割には、鍋から腕が生えているのだが。それも喋る。
しかしエルダは何やらあまり説明しない構えである。

「それとも、本気だして怪談しちゃおうかしら〜」

周囲に居るジャックランタンのデフォルメが数段解除。
おっかない顔の鬼火がエルダを周回する……。 <> ソーマと愉快な仲間
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/29(土) 21:54:04.59 ID:3f5calvw0<> >>333
見ろよ、サソリだ。仮装できるあたりお前より賢いぞ
【マンジュシャゲの肩をつつき、指を折られそうになりながらも軽口を叩く】
『サソリでも食べられるお菓子ってあったかな…。イカジャーキー?』
【鞄の中をゴソゴソし、食べられそうなものを探す。出てきたのはチー鱈、サラミ、ビーフジャーキー、さきいか。おつまみセレクション】

お、お、お?なんだァ?テメェ…。やんのかコラーッ!
【詰め寄ってくる馬男に凄み、そのマスクを引ったくろうとする】
何年前の動画投稿者だスカタン!クソマズい液体でも飲んでろ!


>>334
『当然だ。ちゃんと予習してきたからな』
【ノイズ混じりの声と共に胸を張るマンジュシャゲ。面で見れないが、さぞかしドヤっているだろう】

『え?あ、ああ…。ピエロだ…ピエロだよ…』
【急に話しかけられればそれも止まり、ドーゾとグルグルキャンディーをピエロの手に握らせようと】


あ、こりゃどうもご丁寧に……
【ヘコヘコと頭を下げ、キャンディを口に放り込む。瞬く間に飴玉はガリガリと噛み砕かれ、飲み込まれた】

そのピエロもお前の友達か?まいったな、ピエロはニガテなんだ
【「ITって本知ってる?」と、複雑そうな顔でエリザに問う。軽度のものだが所謂ピエロ恐怖症なのだ】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/29(土) 22:00:25.90 ID:GcKP+FVM0<> >>335
ベティちゃんはベティちゃんなんで飴玉は大好物です
ただ舐める舌は持ち合わせていないのでカリカリと削るように齧っています

「いや お前のそこまで変じゃないは 越境者じゃない 怪異に慣れてない人にとっては心臓発作クラスなんですがそれは」
と なにやら怪談話?

「おk バッチこい」
男アキレス 怪談には恐れません(棒

>>336
―――ギィ♪ギィ♪
エルダに続いてここにもおやつをくれるいい人到来
嬉しそうにハサミを振り上げ 差し出されたものは何でも食べるだろう よっぽど酷いものじゃない限りは

そしてソーマタージが馬仮面を掴み スポンとひったくれば そこにはおなじみ落書き男

「ウハハハハハハハ ソーマちゃんビビっちゃった?」
ケラケラと笑い声を上げながらソーマタージの肩をぽんぽん

「お菓子くれないのがいけないのさ くれるんならビールでもいいぞ」 <> 『おばけのおまつり』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/29(土) 22:08:11.73 ID:jfNQs76FO<> >>336

「どうあれ、子供の行う文化であることは確からしいけれどねー。大人になるとお菓子は渡す一方」

「クリスマスプレゼントも、お年玉だってそうでしょう? あら、私は子供だもの。もらう立場で間違ってないわ」

何がそう愉快なのか、鍋を揺らしながら笑うエルダ。
なんでこいつがお年玉文化を知っているかどうかは不明である。

「今時はただの仮想してドンチャン騒ぎするだけのお祭りみたいですがね。まぁそれも良いでしょう」

「ではこちらをお返しに。お口に合えばよろしいのですが。ええ、コーヒーキャンディです。ワタクシの好みはどちらかといえばカルーアミルク。無論カルーアを濃い目に」

さらっと会話に混ざるピエロ腕。
ぐるぐるキャンディーを受け取ると、お返しにコーヒー味の飴玉を差し出した。

そして、ピエロが苦手らしいソーマに対しては……。

「おやおや、そう嫌わなくたってよろしいでしょうに」

腕をもう一本伸ばすことでお返事した。
これで両腕、鍋の底から伸びてきていることになる。恐らく全身が鍋の中に入っているはずだ。

>>337

「別にそんな、大げさねー」

手をぱたぱたさせて、くすくすと笑う。
……鍋から手を離しているが、鍋は空中浮翌遊(もちろんピエロの腕は伸びたままだ)している!
そのあたり、気にしては最早負けだが。

「あら、怖くて眠れなくなっちゃうわよ? 私が本気を出すと、それはもうホラーなのだもの」

などともったいぶって、結局怪談を始めることはない。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/29(土) 22:09:58.02 ID:3f5calvw0<> >>337
『え?いいの!?犬とかみたいに食べたら死ぬやつ無いの!?』
【素で驚き、なんだかなぁ…とぼやいてマシュマロやら麦チョコやらをパラパラ】
【巨大な虫は対処したことが無いので、これで良いのか若干不安なのだ】


どっから仕入れたんだ?それ。ワッハッハッハッ……ハァーッ!
【ポンポンと肩を叩き返す。その手が強張り、肩をがっしり掴もうとする!】
【憤怒の表情を浮かべた頭突き!手加減してはあるが、中身が中身なので当たると相当痛いぞ!】

ほざいてろスカタン!そもそも与えるお菓子が!……
【アキレスを指差し、怒鳴っていると何か違和感が】
【正体を探ろうとポケットを漁れば、有事のエネルギー源の一つ、角砂糖が】

……いる?
【神妙な顔をして差し出す。先程までの怒りが嘘の様だ】 <> ソーマと愉快な仲間
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/29(土) 22:16:52.58 ID:3f5calvw0<> >>338
『まあ結局は子供のやる事だろう。多少は大目に見てやらないと…
 …子供?幽霊なのに?二十年以上過ごしてそうなのに?』
【エルダの言葉が引っかかり、思わず聞き返す】
【その間も、軽くお礼を言いながら飴玉を受け取ったり】

『うーん……なんだか釈瀬としないから、私からはお年玉とかはやらない』


ガキの頃ピエロが子供を殺し回る映画観てな。それ以来どうもね
いやいや、ピエロが悪い訳じゃないのは分かってるよ?だがどうしてもね。腐ったみかんが入ってたら箱の中のみかん全部避けるだろ?
【とやかく言いつつも、やはり気になるのか鍋の中を覗き込もうと】
【どんな体勢でこの蛸壺みたいなところに入っているのか、好奇心の方が勝った】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/29(土) 22:21:03.50 ID:GcKP+FVM0<> >>338
「とりあえずその笑みが通りに出てからも続くかどうかが見ものだな」
酒場の外を見やる にぎやかに仮装した子供たちがバスケットを片手に通りを練り歩いている

「まぁ エルダを怖がらせるのなら また3徹したオッサンでも連れてこないとな」
いつぞや シルクのレースを編んでいるとき 非常にハイになったロイの笑みは ホラーの域を超えていた

「なんだ話してくれないのか 大丈夫 夜小便に起きても ベティが連れ添ってくれるから問題ないのに」
と残念そうにしている

「そこのピエロ腕ちゃんもそう思わないか?」

>>339
「ア〜ッハッハハブッ!!」
調子に乗ったアキレス君 頭突きをもろに喰らうの巻

「ちょっとからかっただけじゃないか〜」
鼻っ柱を抑えながらもヘラヘラ笑っているが ソーマタージのポケットから出てきたのは角砂糖

「・・・・・・」
とりあえず無言 すると

―――ギィ!!
ベティがものほしそうにハサミを振り上げる
なお麦チョコもマシュマロも瞬く間に制圧されてしまった <> ソーマと愉快な仲間
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/29(土) 22:26:18.70 ID:3f5calvw0<> >>341
ハーッ!ザマァ見ろよ!
【強がっているが実はこっちも痛い。硬いからって痛くないとは限らないのだ】

なんだ、これ欲しいのか?やるよいやしんぼめ
【ベティの物欲しげな動作に眉をひそめれば、角砂糖数個を放る】
【動物の欲しがるまま与えているが、これが良い事なのかは分からない】


『本当に食べたよ。信じらんねー……』
【一方のマンジュシャゲは、知っているサソリとの違いに頭をかかえる始末】
【砂漠とかにいる様な小さなやつしか知らない人間が、ベティを目の当たりにしたのだ。常識とのギャップに混乱】 <> 『おばけのおまつり』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/29(土) 22:33:28.99 ID:x0BkJd5KO<> >>340

「死んだ人の歳は数えないものでしょう〜? 享年で止まると思ってくれないと」

実際外見は幼い少女である。
見た目ほど可愛らしい存在でもないが。

「殺人ピエロはありがちですねぇ。まぁワタクシも似たようなことができないとは申しませんが」

鍋をのぞいても、キャンディの類があるだけである。
どうもこのピエロも霊的な存在らしい。

>>341

「今なら実体化しちゃえば仮想で済んじゃうわ。……済むわよね?」

見た目はそれでいいかもしれないが……。
子供というのは妙に聡かったりする。正体見破られることも無きにしもあらずだ。

「あらあら、そうね。お話してもよいのだけれど……」

怪談をしない理由としては、そんな風に煮え切らない態度をしつつ……

「せっかくワタクシがこうしているのに、インパクトがそっちにもってかれるからですな」

ばぁ、とついにピエロが顔を出した。
無論、鍋からである。尖った帽子、派手派手なメイク、顔の右半分を覆う白い仮面のピエロである。 <> ソーマと愉快な仲間
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/29(土) 22:42:34.94 ID:3f5calvw0<> >>343
『うーん、経験とか……。ダメだ、上手い反論が思いつかない』
【お手上げだ。しょげかえって先程受け取った飴玉を舐める事にする】
【面の下部、口元のあたりが中心線から横に開き、小さな口と白い肌が露わになる。変声機以外にも色々と絡繰が積まれているのだろう】
【素早く飴玉を口に含むと、また面を閉じる。妙に素早い動きであった】

十五で触れたゲームでは、発狂してチェーンソー持って襲ってくるピエロがいてな。強いし死に様グロいし……
【ひょっこり鍋の中を覗くが、誰もいない。やはり霊的なものだったか】

…なーんだ!ビビらせやがって。趣味悪いな
【何故かその事に安心した様だ。実体のあるピエロはダメで、幽霊ならいいらしい】
【よく分からないが、狂人とはそういうものなのだろう。多分】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/29(土) 22:46:09.62 ID:GcKP+FVM0<> >>342
「ベティ ちゃんとお礼言った?」
頭を抱えるマンジュシャゲに対し追い討ちをかける出来事

アキレスの言葉にベティがマンジュシャゲに近寄り お礼を言うかのようにハサミを一つ振り上げたのだ

そして飛び切り甘い角砂糖を投げられたいやしんぼベティちゃん 角砂糖をすべてハサミでキャッチして見せる
きっとソーマタージにはベティがヨーシヨシヨシヨシヨシヨシと撫でまわしたくなるほどに可愛く見える・・・かもしれない

>>343
「・・・むりじゃない?」
―――ギィ♪

首をかしげるアキレスと お菓子を一杯もらってヘブン状態のベティちゃんであった

そしてピエロさんの初登場…であるが アキレスは驚くどころか

「ダメ」
突然のダメ出し!!

「お鍋の中からボワッと出てきていいのはインチキおじさんだけです やり直し」
なおネタが古いとは言ってはいけない <> 『おばけのおまつり』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/29(土) 22:55:51.70 ID:x0BkJd5KO<> >>344

「あらあら、器用ね……?」

飴を口に含むその挙動に妙に感心。
両手で口を多い、目を丸くしている。

「ショッピングモールでゾンビ大発生ですか? んー、ワタクシの趣味ではありませんね」

「いやしかし、もう少し驚いてもよろしいのでは」

顔まで出したのに、周囲の反応が鈍い。
この程度のことはエルダが散々やったというか、なんというか……。

>>345

「……無理かしらね」

ちぇ、と口を尖らせる。
……また、ダメだしされてしまったピエロさんはというと

「これは手厳しい。ワタクシの腕も鈍ったものです」

「ただそれはそれとして何やらイラっときたのであなたにはこいつをプレゼントです」

にゅ、とピエロさんが鍋からついに全身を出す。
全身出てみれば、なるほどピエロの格好をした少女である……何故か、紙パックに入った野菜ジュースを箱で抱えている。
その箱から一つジュースを取り出して……手裏剣のようにアキレスに投げつける! <> ソーマと愉快な仲間
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/29(土) 23:04:27.29 ID:3f5calvw0<> >>345
『うーわ、虫なのに躾けられてるよ。マジどうなってんだコレ』
【最早ツッコミを入れる気にもなれない。面の奥で溜息をつき、振り上げられた鋏に手を振り返す】

よーしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし………いっぺんやってみたかった
【撫でるまではしないが、ベティの器用さにご満悦といった様子のソーマタージ。よかったね】


>>346
『機械が入ってるからね。おかげで触れずに着けたり外したりできるよ』
【たまーに髪の毛挟まるけどね。と何故か自慢気に】
【とりあえず褒めておけば気分が良くなるのだ。チョロい】

そーそー、それそれ……。なんだ知ってんじゃん
【幽霊もゲームやるのか?とまた疑問が増えた】


うわ、出てきた。足あるのか
【鍋から出てきたピエロの少女に軽く驚き、声を出す】
【東洋の出身なので、幽霊は足がないものという先入観が未だにある】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/29(土) 23:10:31.97 ID:GcKP+FVM0<> >>346-347
「フッ 甘いな!!」
野菜ジュース手裏剣という長ったらしい武器を投擲するピエロ少女
だがアキレスはキラリと目を輝かせ 鮮やかなマトリクス避け・・・をし損ねて硬い床に頭をゴンとぶつけてしまった

「きゅ〜@@」
―――ギィ♪

目を回すアキレス その横では転がった野菜ジュースのパックにハサミで器用にストローを刺し 中身をおいしく頂くベティちゃんでしたとさ

//お風呂タイム <> 『おばけのおまつり』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/29(土) 23:23:58.24 ID:x0BkJd5KO<> >>347

「つまり……仮面姿のミステリアスな美女、なんて具合なわけねー」

エルダのタゲが完全に移ったぞ。
こいつにタゲられるということは色恋方面で色々聞かれるというわけである。合掌。

「ええ、無論足もありますれば。ただのピエロではないのですよ。ただの亡霊というわけでもありません」

「ですが、まぁそれはさておいてこちらをどうぞ」

野菜ジュース手裏剣、二投目。
アキレスに向けたそれよりはパスに近い感じだが。

//ではこのあたりでー <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/30(日) 21:29:47.38 ID:zEVD2dKMo<> 【前回までのあらすじ!<シチュ構築のため】

 ファンタジー世界にとって決して実入りのいい依頼とは言えないゴブリン退治。
 しかし、ギルドでの位階を上げる暇などない越境者にとっては
 コネクションの必要もなく受けられるクエストでもある。

 今回は未帰還パーティーの救出こ兼ねて依頼を受けた越境者達は、
 そのゴブリンの根拠地であるエルフの廃墟に足を踏み入れる。

 そして、狡猾なる罠と幾つかの不運が重なりゴブリンに発見された一行。
 もはや退路もふさがれ、敵が待ち構える最奥層まで行くしかない情勢となった。

 −−−−−−−−−−−−−−

 薄暗く長い通路をひた走るパーティーをあちこちの暗がりからゴブリンが睨んでいる。
 しかし、連中は決して軽挙なアンブッシュを仕掛けない。
 越境者とゴブリンの余りにも懸け離れた実力差。鎧袖一触に屠られるのは明らか。
 誰もあえて貧乏くじを引こうとは思わない。低俗な脳はただこの発想のみだ。「自分以外が死ねばいい」

【ゆえに彼等なりの必勝の状況を待って、薄暗い通路を駆ける越境者達を観察していた】
【男は殺して肉か、拷問て楽しむ。死体になっても蹂躙する。女ならばいうまでもない、繁殖にも食料にも遊びにも使う】

 暗がりから爛々と輝く黄土色の瞳はどれもこれも下衆な欲望に爛々と輝いている。
 もし、越境者達が敗北すれば、その妄想は現実のものとなるであろう。

【地の利はゴブリンにあり、さらに妙に聡い罠が多かったことも踏まえると油断は出来ない】

 走っているうちに様々なものが目に止まるだろう。
 元人間としか呼べない放置された遺体。(傍には雑嚢が捨て置かれ、やや錆びたロングソードが転がっている)
 広げられたボロ布に乱雑に描かれた彼等の何かの信仰対象らしき絵(真っ黒な身体にノコギリ鉈を持った何か)

【結局、奥に進むまでにゴブリンが襲い掛かることはなく、最下層の鉄扉の前まで到着する】


【シチュエーション:エルフの廃墟】

・周囲の破壊影響の強い攻撃は崩落の可能性があり危険
・エルフの敷設術式が活きているため、「火」に関係する異能・現象の効力が衰微する
・あちこちに松明は焚かれているが基本薄暗いため、暗がりも多い。 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/30(日) 21:40:35.06 ID:LG0/nI/o0<> >>350
「・・・ッ!!」
この禄でもない状況に歯噛みしながらも 努めて冷静を保とうと努力するあごひげ男
視野を狭くしてはいけない 痕跡を見落としてはいけない

元人間の成れの果て 道具袋 そして絵

道具袋が捨て置かれているのは少々疑問だ ゴブリンならば冒険者の道具袋は宝箱と同じ 頂いているはずなのに
そして何かの絵を見たとき はたと足が止まる

ノコギリ状の武器を持った 黒い異形

「・・・あの黒豚か!?」
ガルファクス グリーンスキンとしては最上位に位置するブラックオーク
オークらしい馬鹿げた膂力と オークらしからぬ馬鹿げた技術を持ち合わせた 一級品の害獣

「あぁもう…数え役満もいいとこだぜ
 気を付けろ!! 越境オークがいるかもしれん」
兎に角 暗がりからのアンブッシュがないとは言えまい 闇討ちを注意しながらも奥へと進む <> 鶴田菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/30(日) 21:41:52.48 ID:4MU2sMSco<> >>350
「ええっと……これ、拾っても大丈夫ですよね?」

と、言いながら人間だった亡骸の傍のロングソードに手を伸ばすのは菜乃花だった。
たまたまこの世界に流れ着いたはいいが、お金がない。
かといってもそんなに戦闘力はないのであまり難しい依頼はできない。
そうして選んだゴブリン退治だったが、想像以上に油断ができない依頼だった。
これまでも賢しい罠には何度か引っかかってしまっている。

手早くロングソードを拾って元から持ち合わせていた聖剣と共に構え、二刀流となれれば、
一行に用心しながら着いて行くのであった。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/30(日) 21:42:10.44 ID:7Gki52a90<> >>350
【激情に任せ走りながらも、ソーマタージのその思考の深奥は恐ろしく冷え切っていた】
【被虐待者などは、虐待を受けると全く別の人格を作り、「自分」とは違うと思い込むという。ソーマタージは似た様な事が常に起きているのだ】
【キレているのはこのソーマタージではない。だからゴブリンの卑しい瞳を、その奥の下賤な考えを想像できる。転がったロングソードを拾う事も出来る】


ヤダ、アタシそんな熱っぽく見られると…誰でもいいからぶち殺したくなるんだよ!お前らの悲鳴を聴くのが楽しみだ!
【片手に拾ったロングソードを握ってゴブリンに怒鳴り、周囲をチラチラと見やる】
【いい具合に古くなっている。いざとなったら崩す事も出来るだろう】

ところで何かいい作戦ない?俺思考が古代ローマ人レベルだから行って見て殺す事しか考えてないぞ?
【ヒソヒソと周囲の同行者に問う。威勢良く飛び出したはいいが、後の事は考えてなかった】
【取り敢えず殺せばなんとかなるだろうと】 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/30(日) 21:44:06.97 ID:4Idd7MnIO<> >>350

「ゴブリン……ゴブリン……ゴブ、ゴブゴブ……」

ブロンドの髪をおさげにした、小柄なドワーフの女は抜き身の長剣をギラリと輝かせ、不快そうに周囲を見渡した。
まとわりつくような視線に害意そのものが絡み突き、肌を舐めるような感覚であった。
女性である故に感じ取れるような不快感であった。背筋に冷たい雫が伝うのがわかったし、全身の産毛が逆立つようだ。

「っち、まぁ、ゴブリン如きに遅れはとらんつもりだがね」

「……念のため、キラーでカッターなほにゃららを仕込んである。かかってこいスリルとアドベンチャー」

しかし、こいつは真面目な態度はあんまり続けられない性分である。
トンチキながらも恐ろしいことを言いながら、鉄扉をよく検分する。罠が残ってないか、とか、そもそもまだ開くのか、とか。
暗がりに関しては、ドワーフの呪いで一定の暗視を得ているが、それでも昼間のように見えるというわけにもいかない。 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>age saga<>2016/10/30(日) 21:44:34.93 ID:MFr8KLbn0<> >>350
「それでさ、槍のどっちが尖っているかが分かれば警備隊長になれるんだって」

笑っちゃうよね、なんてゴブリンについて軽口めいて話してはいるがその言葉の端々は決してそうではない色が含まれている
数多の視線に気が付かないはずはないのだ、気配にもしかり
出来る限り全くの隙を生まぬ一挙一動、それでいて精神的疲労は最小限に留める所作
忍びの修練の賜物である、罠に対しての発見の取り零しも少ない

「……ん?」
「……なんだろこれ、いやーな予感しかしないよねぇ」

黒く塗り潰された四肢を持つ何か、それでいて手持ちの武器
ここの所噂に聞く物事と直感的に結び付き、苦笑

さてそして辿り着いた最下層

破壊影響の強い攻撃→ニンジャではなく忍者にそんなモノはない
火に関連する異能、現象の効力が→ニンジャではなく忍者にそんなモノはない
暗がりも多い→夜目が効く程度ではあるが気休め以上の効果はある

大半のマイナス補正をスルーする格好となった七八
しかし直接戦闘となれば嫌な汗が頬を伝う
彼女は仲間の中で数少ない無能力者なのだ、忍びとしての技に頼る以外はない

「……援護、するからね?」

メンバーの中で殿に近い位置に取り、角にエッジの付いた鉄製のカード数枚を手で弄んだ
<> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/30(日) 21:58:09.01 ID:zEVD2dKMo<> >>351

 警告を発するロイであるが、実際可能性はそれほど高くないとは何となく分かるだろう。
 件の狩人が居ればその武威は、あまねく廃墟中に漂っていてもおかしくはない。が、それはなし。
 むしろ、その薫陶なりを受けていた場合が厄介であろう。

>>352-353

 幾つか転がっていたロングソードをそれぞれ一本ずつ拾った。
 そのまま他の越境者達についていくことになるだろう。
 罠に関しては、他の越境者(ロイあたり)の言葉に耳を貸すくらいが出来れば問題あるまい。

>>354-355

 扉の前に立ち、各々、突入の機会を待ち、構えることとなったが。 
 さて、二人ともそれなりに暗視に長けたタイプである。ゆえに気付けるだろうか?

【暗がりに幾つか小さな穴が空いている】

 −−−−−−−−−−
【鉄扉の奥からは相変わらず大量のゴブリンの叫び声とそれに混じる僅かな呻き声…生存者がいるようだ】

「GAAAAAAAAAA」
「GUAAAAAAAAA」

 扉には木のかんぬきが打たれているが、ゴブリンのその場しのぎの代物だ。
 突入の際の破壊にはさして苦にはなるまい。ゆえにタイミングなり策を練るなりして、
 ここに留まって警戒しながらの相談も出来なくはないのだが…

【判定(罠察知):暗がりの小さな穴なら緑色の粘着質な何かがトロリと流れている】
【判定(モンスター知識):ボイズンスライム…そこに存在するだけで毒気を撒き散らす魔物だ。無臭なのが性質が悪い】

 実は留まり慎重になることこそゴブリンの罠である。
 知らぬ間に毒気が回り戦闘能力を失ったところで、一方的に蹂躙するという罠なのだ。
 扉の奥からこれ見よがしに発する気勢もそのためのフェイクであった!悪辣! <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/30(日) 22:04:00.33 ID:7Gki52a90<> >>356
聞こえるぞ、奥だ。……まだ生きてる。いい事かどうかは別としてな
【鉄扉の前まで来れば途端に冷静さを取り戻し、息を潜める】
【ロングソードの握り心地を確かめながら、一同の方を向いた】


面倒くせぇ、とっととぶち破って殺そうぜ。奴ら妙に賢い、留まってもいい事はないと思うぞ
【脳筋思考。扉を破壊し、策も無くそのまま一気に雪崩れ込もうと言うのだ】
【実際サイボーグの怪力と、ロイ達の力があれば破壊には手間取らないだろう】

【スライムには気付いていない。素でこの発想なのだ】 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/30(日) 22:05:46.94 ID:4Idd7MnIO<> >>356

「んー。蹴破れば開く範囲内か。さっさと行こう」

どうするよ、と周囲を見渡しながら言う。
……と、何か暗がりに見覚えのある物体X君が存在するのを視認。

「あ。ウーズだ。ドワーフの鉱山にも結構いたりすんのよ」

「……んで、私は解毒の呪いまではないんだけど、このウーズ、わりとヤバ目な種でな。酸のウーズとかじゃないだけまだマシだけど」

直接触れたり体内に侵入されない限りはただちに危険なものではない。
しかし、自然と発するその毒気を長時間浴びていていいわけもない。

「というわけで、ソーマの旦那の意見に賛成だ。さっさと行こう! わが女神テクス様もそれぐらいの勇敢さがお望みだ」

などといいつつ、ソーマの後ろにつく。 <> 鶴田菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/30(日) 22:09:10.19 ID:4MU2sMSco<> >>356
「……!生きてる……助けなきゃ」

過去の後悔から生存者がいるとなるとついつい辺りが見えなくなる菜乃花。
ロングソードを、聖剣を握る力が強くなって

「も、もう少し慎重になった方がいいと思いますよっ!
罠とか……ありそうですし………」

ソーマの言葉に現実へと引き戻された。
先ほどまでも相当の量の罠に引っかかって来たのだ、少しは慎重にもなろう。

スライムには気づいていないようだ。 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/30(日) 22:10:10.62 ID:LG0/nI/o0<> >>356および全員対象
進む 進む ただ前に

そしてたどり着く その鉄扉の前に

「・・・・・? これは…なるほど 罠か」
落ち着け 絶体絶命は初めてじゃない
辺りに注意を払う

【レンジャースキル発動 判定成功】
緑色の粘液 そして脳裏に浮かぶ毒のスライム

「全員聞け ポイズンスライムが仕込まれている 毒気を吸い続ける為ここに留まるのは最悪手 
 故にブリーチ・インを仕掛ける ソーマは突っ込め 好きに暴れろ 他の皆でソーマの援護だ 行くぞ」

同意は求めない そんな暇すら危険と化す 鉄扉に体当たりを仕掛け 閂を打ち破ろうとする <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/30(日) 22:11:23.36 ID:MFr8KLbn0<> >>356
「……めっちゃ居るんじゃない?」
「あ、でも生きてる人も……?」

作戦タイム、となれば遠慮なくそれに従うであろうはずだった七八
しかしその行動は、微かに滲み出る悲痛の呻き声に着火させられたこころの灯火に依って変異を遂げる
愛刀を抜き放ち、逆手に保ち大きく深呼吸
無意識に微かな毒気が回るが、まだ行動に支障が出る範疇ではない

「……ま、ここでクダ巻いてても仕方ないってね?」

菜乃花に微笑みかけ、そして(自分以外が)開くであろう扉
ふぅ、と息を吐き捨てながら同時に左腕を振るう
即座に視認した敵に向けてカードナイフを数枚投擲、牽制を狙う <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/30(日) 22:27:09.13 ID:zEVD2dKMo<> 【全員対象】

 あからさまな脳筋発言をかましたソーマタージ。
 それに対して慎重意見を出した菜乃花であったが、
 七八の言葉と、さらに罠を見破ったシーラとロイの言葉。
 ここまでくれば突入を躊躇する状況ではあるまい。

【ロイとソーマタージが決断的に閂を力任せに破壊!!】

 バン!と鉄扉が大きく開かれ、内部の光景が眼前に広がる!

「GYAAAAAAAAAA!!」「GUUUUAAAAA!!」

 叫びに罠を突破された驚きの色が混じるが、士気の破綻にはいたっていない。
 最奥層は広いホールとなっており、途轍もない量のゴブリンが犇いている。10や20ではとても利かない。
 が、それよりも、まずいやがおうにも目を惹いてしまうものが直近に存在した。

【大きな木の盾が鉄扉からやや離れて入り口近辺を囲っている】
【それはいい。バリケードのつもりだろう。だが…相手はゴブリン。それだけでは済まない】

「ア・・・アア…」
「ウ…ううう…」

 何故、ゴブリンの叫びの中で容易に生存者の呻きを見出せたか。答えはここにある。
 扉のすぐ近くに移動されていたからだ。そう、大きな木盾に…肉盾として括りつけられて!!

【身体中に傷のないところなど一つもない。刺され、焼かれ、抉られ、蹂躙され、それでもまだ生きているので利用された】
【肉盾の各々の目はどれも虚ろ。薬品?否、仲間が弄られ殺され、そして拷問され、認識が崩壊していた】

「ギャアアアアアアアア!!」

 ゴブリンの一匹が手を振り下ろすと、肉盾の隙間から粗末な矢が直射で、奥からは曲射で一斉に放たれた!!
 これは肉盾を見て、冒険者が身体を硬直させると見越した罠。そう扉を越えてきた場合に備えての二重の罠であった!
 人間というのはどういうわけか、前触れなくこの「盾」を見せると身体を硬直させる。その学習を活かしたのだ。

【しかして、ゴブリンは知らない。この状況では二種類の人間が存在する事に】
【硬直し、士気が萎え、隙を晒す人種と――すぐさま報復の炎を以って原動力と為す人種とだ】

【ゴブリン軍団の攻撃:一斉射撃(矢は粗末だが全てに毒が塗られている!生身で浴びると危険!)】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/30(日) 22:33:54.61 ID:MFr8KLbn0<> >>362
「んえ、悪趣味な……!」

最悪、と吐き捨てながらも七八、その体は身を低くして迅速に稼働する
それはこころと体の意識の分離に端を発するカラクリだ、忍びとして植え付けられた無意識下の術
肉壁を前に七八としては衝撃を隠せず、だが賽印流の四五六七八としては冷淡に物事を判断し動いたのだ
毒矢の雨の中を、草原に這う蛇の如き勢いで駆け抜けそして肉壁の周囲を素早く注察
対ゴブリン戦に於いては一歩劣ると自認している七八、牽制と援護、それと彼等の救出をと断じたのであろう
隙あらばその盾に飛び付き、拘束を解き放とうと狙う <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/30(日) 22:34:10.68 ID:LG0/nI/o0<> >>362
蹴破った先に待ち受ける肉壁
なるほど 待ち構えているだけあって中々に考えられている ならばどうするか?

「ッ!!」
今しがた蹴破った鉄扉をひっつかみ 強引に引っ張り今一度鉄扉を閉めて矢を防ぐ
防いだ後 すぐさま扉を蹴破り 第二射を待たず肉壁を超えてゴブリンに白兵戦を仕掛けようとする <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/30(日) 22:34:47.35 ID:LG0/nI/o0<> 今更名前が違うことに気付く <> 鶴田菜乃花  ◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/30(日) 22:36:04.07 ID:4MU2sMSco<> 「えっ?ええっと…は、はい!」

多数決。少数の意見は押し潰された。

鉄扉は開かれ、中の光景が目に映って―――

「――――!」

何かが弾けた音がした。
どうして、そんなことができるの?

一行の前へ滑るように出る。
聖剣と剣の二凪で自身に迫る矢を払い、ロングソードを投擲。
肉壁の隙間をすり抜けてゴブリンに刺さるような軌道を正確に描いての投擲だった。
間をおかず即座に光線短銃を取り出し、別のゴブリンに向けて一射。

日頃は殺しを躊躇う菜乃花。だが、今は怒りに我を忘れた狂戦士であった。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/30(日) 22:37:16.30 ID:7Gki52a90<> >>358-362
オーケイ、その言葉が聞きたかった
【一同の言葉にニヤリと笑うも、直後のロイの台詞にギョッとした顔になる】
マジ?毒?あぶねー…。毒はロクに食らった事ないからどうなるか分かんないんだよね俺
【自分の発想に感謝する。当分この悪癖は治りそうにない】


【ロイに続いて扉を破ろうとする。ヤクザキック、体当たり、駄目押しの鉄山靠】
【扉が開けば、哄笑と共に飛び込む。ロングソードを振り回し、指先から伸ばした触手を鞭にしてゴブリンを屠ろうとする】

ゴブリンどもめ!扉を閉めろ!鍵もかけろ!ちゃんと生命保険に入っとけ!
ソーマと愉快な仲間たちだ!覚悟しな、この砦の全てを、てめえらの血で染めてやる!!
【全身が鈍色の鎧に覆われていく。酸素供給機が顎門めいて開き、蒸気を吐き出す!】


【その攻撃に一切の躊躇は無い。錆びた剣はへし折れようが振るわれる。触手が寄り集まって作られた鞭は肉を抉って切り裂くか、直撃した部位を衝撃で爆ぜさせるかだ】
【例え肉盾に当たろうが彼は何も気にしない。盾ごとゴブリンを葬り去ろうとするだろう】

【毒矢は触手の鎧が防ぎ、生身の部位に当たる事を押し留める】
【しかしこれも長くは持たない。限界を迎えれば鎧は砂塵の如く崩れ落ちるだろう。その前に決着をつける必要がある】 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/30(日) 22:41:17.29 ID:4Idd7MnIO<> >>362

「えんねみいいいい! こんたぁあああくと!」

「って一度言って見たかったんだ! ただ違う世界の言葉だから意味は知らんがこんな状況で言うってことは知ってる!

突入するなり叫ぶ。叫んでいる内容は意味不明だが。
とりあえずはこけおどしである。ゴブリン共はこちらを怖がらせて戦力の低下を狙っているのが先ほどからわかったが……
こちらも似たようなことをする。明らかに自分達より強い集団が扉を蹴破り、叫ぶ様はとても恐ろしいだろう。ましてやゴブリンの臆病さでは。

「せんぱあああふぁあああい! これも意味知らないんだけども! 誰か教えてくんねえかな!」

「あと生存者は諦めろ。無理だこれ――って矢衾ァ!?」

避ける→そんな事が可能な密度の弾幕じゃないっぽい?
防ぐ→盾ないです。鎧も矢の直撃防げるシロモノかというと……
呪い→ここ室内なんで壁形成のスペルはちょっと……

「よっしゃロイの旦那私もそっち行くからつれてってー」

ロイの背中にひいこら言いながらついていく。
鉄扉で身を護り、そしてロイと同様にそれから突っ込むという寸法だ。 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/30(日) 22:49:26.58 ID:zEVD2dKMo<> >>363

「ギャアアアアッ!!」

 すばしっこい女!女!身体は細いが新鮮な女!新しい女!
 嬲り尽くした未帰還パーティーに代わりがやってきた。下衆な欲望が突き動かす!

【肉盾からゴブリン群れが溢れて、ナイフで、手槍で、手斧で七八を捉えようと殺到する!!】

>>364>>366>>368

菜乃花が双剣で、ロイとシーラは扉を利用して毒矢を防いだ。
 そして、報復の炎を燃やした菜乃花の投擲と銃撃により2匹のゴブリンは即死!

【ここで肉盾の機能がやや低下!先行した七八を捉えようと、欲望に走るゴブリン群れの一部が盾から溢れ出たのだ!!】
【そのさらに一部はシーラと菜乃花に欲望を滾らせ、こちらに殺到する】

>>367

 そして最も勇敢に、あるいはもっとも無慈悲に吶喊したソーマタージは誰よりも凶暴であった。
 肉盾を構えていたゴブリンは今度こそ驚愕。木の盾ごと、盾にした肉ごと、吹き飛ばされたのだ!!

【錆びた剣が圧し折れ、刀身の半ばが宙に飛ぶ!!】

「ギャアアアアッ!!」

 ソーマタージは指差され、前から獲物を持ったゴブリン4が殺到し、左からは2
 さらに背後からはその足首を切断しようと、ゴブリンが一匹迫った!!

 −−−−−−−−−−
【全員対象】

 広いホールに密集するゴブリン。すでに次の矢を構えている。
 どうやら乱戦となれば、その隙に仲間のゴブリンごと射掛けるつもりだろう。
 もちろん、恐るべき責任転嫁により仲間の犠牲に対しては越境者に復讐の念を積もらせるであろう。

【ゴブリン膨大多数!ホブ…なし!シャーマン・・・なし!指導する別種族…なし!ゴブリン軍団である!】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/30(日) 22:59:39.17 ID:MFr8KLbn0<> >>369
「え、ちょっと嘘やだ何これぇ!?」

七八として、確かにその役割の中に注意を惹く、ヘイト集めが無いわけではなかった
しかし己がコントロール出来る以上のそれが集まってしまえば水泡と帰す、肉壁の人質を助ける作戦どころではないのだから
慌てて逃げ回りながらカードナイフを投擲、近づいた個体には刀で抵抗
足は速い、それなりに時間は稼げそうではあるがそれなりでしかない


<> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/30(日) 23:02:29.90 ID:4Idd7MnIO<> >>369

「おらっ、来い! 闘い方を教えてやる!」

「くらえ爆・導・鎖!(ただの斬撃) あれ、そうすると回転仕込鉄砲で私の柔肌蜂の巣ですか!? ノーフューチャーだ、認めん!」

殺到してきたゴブリンを、妙なテンションで切り伏せる。
剣の技量ならばそこそこの自信があるし、身が軽いのもあってアクロバットな動きで避けたり斬ったりもできた。
さらにいえば――

「私はニンジャの国を旅したことがある。こうシャウトするんだ。イヤーッ!」

いつもの本当かどうかわからぬ口癖を言いつつ、ナイフを投擲する。
左手で投げつけるそれは、しかし手の動きを見せることもなく、そして恐ろしいほど性格にゴブリンらの眉間に吸い込まれていく。
その調子で、殺到するゴブリンらを切り倒し、時には蹴り殺し、近づかれる前に投げナイフで処理し……

「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」

ゴブリン弓兵の数も減らすべく、ナイフを投擲! <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/30(日) 23:03:12.38 ID:LG0/nI/o0<> >>369
ソーマが暴れ 四五六が駆けまわり 菜乃花が銃を撃つ

そして状況判断 

デカイ影なし ホブはいない
詠唱は聞こえてこない シャーマンはいない

雑兵の集団 非力を物量で押しつぶすゴブリン集団
しかし先ほどの絵が このゴブリン達の技量を疑う もしかしたら 薫陶を受けていたら?

ならば自分は後方支援に移る 前衛で味方が暴れている間に 括り付けられた肉壁を引きはがし 木盾を配置し直して簡易のバリケードを巡らせる
ゴブリン達が被害者をもう一度利用できなくするために そして万一 後詰めがいたときに 消耗の少ない自分が前線に立てるように <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/30(日) 23:05:51.27 ID:7Gki52a90<> >>369
イヤーッ!
【へし折れた剣の柄を逆手に握り、迫り来るゴブリンの一体に振り下ろす!】
【サイボーグの怪力で筋肉を、骨を突き破り心臓を上から貫く算段】
【肉盾から飛んだ血を拭い、左から来るゴブリンの一体の顔面に鋭いジャブ二連発!】


【が、快進撃も長くは続かない。背後から来たったゴブリンの刃が、足首を傷つける!】
グワーッ!
【傷口から血を噴き出し、踏み止まる。後ろから襲ったゴブリンは見るだろう。鎧と人工筋肉と白い血潮の向こう。黒金の合金フレームを】

残念。まだ立ってるぜ
【無表情に煽る。数瞬後、ゴブリンの顔面を大きく抉り飛ばそうと放たれる殺人後ろ回し蹴り!】
【尖った金属製の靴底でその破壊力は暴力的に増している】


しゃらくせぇ!ちょっと貸せこの野郎!
【ふと周囲を見れば、第二射の用意がされているではないか。非常にまずい】
【鎧の下の身体が薄く発光する。矢やアンブッシュによって作られた穴から、その輝きが漏れる】
【決断的殺意を伴った赤い眼を開くと、先程向かってきたゴブリンの一体の首を掴もうと手を伸ばす!】

イイヤアァァーッ!!
【頸を握り潰さんばかりに締め、その身体を武器として振り回す】
【使い物にならなくなれば手近なゴブリンをまた掴み、振り回す。竜巻か嵐の様な勢いで振り回されるゴブリンで、周囲の敵を薙ぎ倒そうとする】
【向かって来る者がいなくなれば積極的に襲いに行く。傍迷惑で破滅的な暴力旋風】 <> 鶴田菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/30(日) 23:07:22.71 ID:4MU2sMSco<> >>369
視界が、狭い。
欲望が、煩い。
剣が迸った。

三度前の空間が黄金に引き裂かれ、殺到するゴブリンを薙ぎ払う。
剣戟の隙を埋めるように左に構えた銃が光線を二度吐き出す。

声は聞こえていない。制止の声はない。
相手への躊躇いは何もない。
ただ、怒りのままに目に見える敵を滅ぼしているのだ。

それ故に、視界の外からの攻撃には滅法弱くなっている。 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/30(日) 23:12:33.13 ID:zEVD2dKMo<> >>370>>372

「「「「ギャア!ギャア!」」」」

 七八のカードナイフに抉られたゴブリンはほぼ即死!弱敵!
 そして、そうしている間に、ロイは肉盾を引き剥がし、生存者の救助に移る!

【生存者達は全て重傷であるが、今すぐ死ぬという状態ではない】
【→ロイは救助と陣地構築のため、このターンは消費する】

「ギャアギャアギャア!」

 しかして、群れが多い。殺到するゴブリンは仲間の死体を乗り越えて、
 やがて投擲は刀での白兵戦に変わるだろう。

「ギャアギャア!」「ギャッ!!」

 2匹のゴブリンがまたもカードナイフで即死し、
 前方をひた走るゴブリンがナイフを拾った短剣で弾き、剣が駆けたら手斧の弾き、最接近!

「ギイッ!!」

 ギキイン!と刀と粗末な手斧が激突。鋭い音を立てる。

「ギャッ!!」

 鍔迫り合いの最中、身体を七八の腕の内側にもぐりこませて喉首目掛けて爪を走らせる。
 そのゴブリンはその結果を確認することなく、他の雑多なゴブリンに紛れて消えた。

【鍔迫り合いを行っていた隙に、ゴブリン雑兵が津波の如く刃の怒濤となって七八を襲った!】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/30(日) 23:19:28.11 ID:MFr8KLbn0<> >>375
「多い多い多いってのぉ!」
「……もぉ、こういうジョブじゃないでしょ忍者!」

手斧と力比べ、小柄な子鬼とのそれですら七八は拮抗状態である
集中し、力学的な技巧を扱えば結果は違うであろうが周囲の状況が状況でありそれは難しい

「……あ、ロイ、ナイス!」
「……んっ……!?」

チラリと視界の端、生存者の救出と防衛陣の構築を行うロイが映る
直後怖気、咄嗟に身を引けば胸元に熱い痛み
横に薙いだ爪痕が鎖骨付近に走り、漏れる液体が菖蒲色の装束を濃く染めあげる

「痛っ……、くそ、もう……!」

バックステップ、至近を嫌いカードを投擲しながらである
足はまだ殺されていない、逃げる事くらいはまだ <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/30(日) 23:19:48.76 ID:zEVD2dKMo<> >>371>>373>>374

 前衛はソーマタージと菜乃花。そのやや後ろで中衛をシーラが務める。
 数に任せたゴブリンは弱敵であり、数を減らすのは容易。
 攻撃一回ごとに、多数の敵を撒きこめる。

【しかして、敵の数はあまりに膨大。そして当然ながら越境者達もその体力には限りがある】

 シーラの目には映るだろう。ソーマタージはまだしも菜乃花の戦い方は危なっかしい。
 少なくとも乱戦をするには視野が狭い。これは危険な兆候である。

【前方から怒濤の如くのゴブリンを吹き散らす一向】

「ギャッ!」「ギャッ!!」

 しかして狡猾なるゴブリンはやはり菜乃花に狙いを定め、
 物量をぶつける間にも出し抜く隙を窺う。

「ギャアアア!!」

 ゴブリン軍団が粗末な皮盾を前に突き出して彼等なりの防御を固めて殺到。
 これは戦技のひとつ。ラッシュである。盾の壁となって敵に突っ込む。この数ならその衝撃力は侮りがたし。

【さらにこの隙に菜乃花を狙おうと、左右に分かれたゴブリン群れが迂回。ラッシュの突入にワンテンポ遅れて突撃の腹!】
【矢を構えるゴブリンは数を減らしこそしたが、まだまだ多い。決定的なタイミングを狙っているに違いない!】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/30(日) 23:19:49.39 ID:LG0/nI/o0<> >>375
これでよし 簡易なれど陣地ができた
そして最前線にいなかったからこそ確認できた

何か異質なゴブリンが四五六の喉元を爪で切り裂こうとするところを
まるでアサシンの如きその軌道

「ッ!!」
腰のスクラマサクスを抜き放ち 今まさに 四五六へ攻撃を仕掛けようとしている異質なゴブリンに向けて投擲
後は四五六の援護に回ろうとする <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/30(日) 23:27:41.45 ID:zEVD2dKMo<> >>376>>377

「ギャアアッ!!」

 数で圧殺しようとするゴブリンの対処に追われている七八を支援せんと、
 ロイはスマクラサクスを投擲!群れに紛れんとするゴブリンに真っ直ぐ進む。

「ギャアッ!!」

 スマクラサクスが突き刺さり、ゴブリンの身体が回転…否、柄を掴まれた――
 そして、その勢いのまま、円運動、切っ先がロイに向けられたところで、離す。

【抜けッ!】

 ロイが投擲モーションを行ってからコンマ数秒、投げつけた刀身がロイ自身の喉に向かって伸びた!!

「ギャアアアッ!!」「ギャアアアッ!!」

 対して、七八に対しての圧迫は相変わらずであったが、
 先程より、鋭さがなくなっている。まるで率いるものを失ったかのような、
 散漫な殺気と勢い。ニンジャならば捌ききれぬほどではない。が、この変化は?

【ロイに反撃したゴブリンは他のゴブリンと混ざって消えた】
【そして、いよいよ、後方ゴブリンが味方ごと毒矢の一斉射という暴挙を行おうとしている!】 <> 鶴田菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/30(日) 23:32:35.02 ID:4MU2sMSco<> >>377
怒りで攻撃は苛烈に、視界はさらに狭窄してゆく。
体力は消耗していくが、それにも構わずに攻撃は苛烈になる。
汗が滴り、地面を濡らした。

突きで、斬撃で、銃撃で。
守りを崩し、得物を叩き落とし、殺す。
突撃するゴブリンらは猛攻によって死体の山の一部になる。
一見すると意味のなかった突撃かもしれない。だが、菜乃花は少しずつ後退していた。
そして、左右の突撃には全く気づけないでいた。
自然の流れに従えば、左右からの突撃に呑まれてしまうだろう。
だが、まだ決定的な致命傷は負いはしない。体勢が大きく崩れ、しかし銃撃を襲い来るゴブリンに浴びせるのだ。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/30(日) 23:34:08.74 ID:7Gki52a90<> >>371>>374>>377
呆気ねぇなァ。もうちょい耐えろよ…!
【全身の骨を砕かれた死体を捨て、また新たな小鬼に手を伸ばす】
【すると、人の事言えないが危なっかしい戦いが目に入る。思わず声を張り上げる】
オイ!クールになれ!!ダメだありゃ、聞こえてないかな


グワーッ!
【前方から襲い来る衝撃!咄嗟にガードして、倒れる事は避ける】
【粗末な皮盾だ。だがその衝撃は侮れない。自分は良いが、他の連中はどうなる?】

畜生!オイ!あの猪武者、引っ叩いてでも周りに注目させてやれ!
【届くとどうかは分からないが、シーラに叫ぶ。鎧がジワジワと身体の中に埋まっていき、薄汚いコートに身を包んだ生身の体が露わになる】


一気呵成に攻める。一息に沈める!無理だろうけどね
【ザワザワとソーマタージの背中が蠢き、無数の触手が飛び出す!】
【一本一本が荊じみて棘を生やした触手は、その棘を暴風雨めいてゴブリン軍団に放つ!】

テックの裁きを御所望かい?
【致命傷を狙ったものではない。だが刺されば十分。雷は触手弾に向かって放たれるのだ】
イイイヤアアアアアァァァッッ!!
【魂をすり潰す様な壮絶な叫び。防御を捨てた稲妻は、軍団を押し留めようとホール内を照らして奔る】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/30(日) 23:36:38.49 ID:MFr8KLbn0<> >>379
「……ローイッ! てかみんな!」
「狼が潜んでる!」

ジップロックに入れた調合傷薬を、口を使ってそれを開封して乱雑に傷口に塗りたくる
そして叫ぶのは、雑多なゴブリン達の中に、確かな特異点が存在すると見抜いた故だ
七八はそれを狼と呼んだ、生まれ故郷の言い回しである
苦無を取り出して投擲、指と繋がる透明で細い糸を手繰りその軌道を操った
刀を振るいながら駆け、どうにかこうにか体勢を立て直す
やがて来たるであろう再びの矢の雨は、

「……!!」

斬り倒したゴブリンの亡骸を拾い上げ、それで被害を抑えんと試みる手筈だ <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/30(日) 23:36:53.61 ID:4Idd7MnIO<> >>377

「見てて危なっかしいなぁ。こんなことならさっき、やっぱりキラーでカッターなホニャララを渡すべきだったかね」

「おーい。春画絵巻の頁を増やしたくなければ現世に戻っておいでお嬢さん。それ持ちこたえられまい」

弓兵に向けてナイフを投擲しつつ、菜乃花に注意する。
どれほど効果があるかわかったものではないが……。
それに、ナイフの数だって有限だ。いくら一撃必殺の腕前でもこの数ではちょいと分が悪い。

「こういう時に有効な呪いが……んー……」

「……くそ、さっきのポイズンウーズ使えたな。適当な容器につめてもってくりゃよかった……」

「ソーマの旦那! 上手くやってくんないと私らまずいかもよこれ!」

範囲攻撃をしかけるソーマに期待。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/30(日) 23:38:40.27 ID:LG0/nI/o0<> >>379
やはりいた ガルファクスの薫陶を受けたゴブリン
迫る複数のボルトを正確に撃ち手に返す技術を警戒していたからこそ

迫るスクラマサクスの柄をキャッチ鞘に戻し

「月閃歩行!!」
ここでジョーカーを切る 狭い広場の中をごく短時間飛行 前衛を飛び越え 毒矢を撃たんとする後衛の群れに飛び込もうとする <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/30(日) 23:39:46.69 ID:LG0/nI/o0<> 追加

「全員気を付けろ!! 越境オークの技術を継承したトンデモ技量のゴブリンがいるぞ!!」
先ほどの光景を口に出し 全員の意識の共有を図る <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/30(日) 23:54:21.55 ID:zEVD2dKMo<> >>380-382

 粗末な皮盾によるラッシュであったが、ソーマタージの姿勢を崩すことに成功!
 怒りに燃える菜乃花はその苛烈な攻撃で皮盾ごとゴブリンを吹き飛ばしたが、
 左右のゴブリンの突撃には十分な状況がこれで完成!

「GYAAAAAAAAAA!!」

 狙いを定め、左右からゴブリン軍団が殺到!
 シーラが後方ゴブリン兵をさらに減らしながら状況の拙い流れに叫びを上げる!!

【ここでソーマタージが大技を起動!範囲攻撃でありながら、指向性を有する切り札を切った!】

 サイボーグの体内電力を開放した雷撃が一気に放たれる!

【全員対象】

 ソーマタージの雷撃はホールのゴブリン軍団に襲い掛かり、
 その肉体と神経と脳を焼き焦がす!左右から菜乃花に殺到するゴブリン軍団もその多くが犠牲!

「ギイイイイッ!!」

 このタイミングでゴブリンは一斉射撃を敢行しようとするが…前衛を一気に飛び越えたロイが乱入。
 そこで暴れ周り、敵の数と一斉射のタイミングを大きく崩す!!

【散発的な射撃に留まり、七八はゴブリンの死体で容易に防げるだろう!】
【ゴブリンの散発的な毒矢はシーラとソーマタージと菜乃花にも襲い掛かる】

「ギャアアアアッ!!」

 左右から襲い掛かろうとしたゴブリン群れの右の軍団は雷撃で全滅!左は数こそ少なくなったが健在!

【残存ゴブリン群れはついに菜乃花への肉薄に成功!雑多な武器で襲い掛かる、が、銃撃で貫かれさらに数を減らす】

「ギャアア!!」

 仲間のゴブリンを盾に3匹が銃撃を突破。さらに一匹が銃撃で死亡。
 残り二匹が菜乃花を攻撃圏に。しかし、たった二匹。

【一匹が手斧を構える。雑多な構え。一匹が剣を棄てた。素手…否、手首から仕掛け刃が突き出る。アサシンブレード】

「ギッ!!」

 途端、アサシンブレードのゴブリンが急加速。瞬歩。速度域が全く変わる。
 銀色の刃には毒はない。代わりに輝く暗殺のワザマエ。肉体がぶつかりかねないほどの至近に接近し、
 その胸部に目がけて暗殺の刃を押し込まんとする。

【判定(脅威):ただのゴブリン迎撃と侮っていた場合、混じった狼の刃に喉首を噛み切られる】
【仲間達がこのフォローに入れるかは委任】

【後方の突入されたゴブリンは一騎当千の越境者の侵入に動揺しながらも包囲せんとするが、所詮ゴブリンである。
 動揺交じりのおっかなびっくりの包囲でどうしてロイを留められようか】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/31(月) 00:01:32.33 ID:6Gd5EZdn0<> >>386
ゴブリンの亡骸の屋根の元で縮こまり、余りの衝撃音に耳を塞いでいた
ようやく世界に音と色が戻れば素早く姿勢を直し周囲を探る
胸元の傷は痛むが血は治り始めている
装束に編み込まれた術式と、傷薬の効力のおかげだろう

「……!」
「菜乃花! ……くそっ、このっ!」

菜乃花に襲い掛かるゴブリンの中に見た狼の姿
フォローに回ろうとするも雑多なゴブリン達に阻まれる
強者ならば一蹴に出来るはずのそれが、七八からしてみれば無視出来ぬ存在なのだ
故に行えたのは苦無の投擲のみ、それ以外の神経は目の前に立ちはだかるゴブリンへと向けられ、刀を振るう事になった <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/31(月) 00:07:25.36 ID:o3XKynQv0<> >>386
飛び込んだ ゴブリンのど真ん中に飛び込み着地 すぐさま背中のハルバートを サーベルを スクラマサクスを ハンマーを ブルームーンを 
自らを取り囲むように地面に突き刺す

「我ら敬愛せし御身の名において 我が技術のすべてを持って ここを征域(せいいき)とする!!」
一匹のゴブリンを屠れば武器を奪い地面に立て また屠れば武器を奪い地面に突き立てる

技術の推移を駆使し 武器を変え間合いを変え 全方位を迎撃する 究極のオールラウンダーが真骨頂 征域

だがそこに後方の味方を援護する余裕はない タイミングが悪かったのだ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/31(月) 00:08:49.76 ID:IT2E+SMF0<> >>386
ヒューッ、ちょっとやりすぎたかな?これからはマイティーソーマと呼んでくれ
【軽口を叩くが、その体調は芳しくない。内臓電力の多くを使ったのだ。顔色も心なしか悪くなる】
【同じ技はこの場ではもう使えない。正直帰りたい。そんな気持ちを狂気で塗り潰して隠す】
これからはハンマーも得物に加えようかな。刀折れちゃったし


ヤベェ忘れてた!
【風を切る毒矢の音!咄嗟に足元の死体を蹴り上げ、盾とする】
【すぐ側に突き刺さった鏃を見ると、どうも何かがおかしい。毒だろう】
トンデモ技量も良いがな!こっちもヤバいぞ!戦いは数ってのは俺の信条の一つなのに!
【ロイの言葉に泣き言を叫び返す。毒矢が掠めた所は、念の為周辺の肉ごと指先に生やした触手の爪で抉り飛ばす】


こっち向いてこっち……向けってんだ!
【盾にしたゴブリンの首を強引に此方に向かせ、その口に何かを詰める】
【保護膜を破り、信管を取り付ける。胃の中に仕込んでいた少量のプラスチック爆薬だ!】

ひょっとしたら崩れるかもしれないから、今のうちに逃げる手段考えとけ!
【毒矢が降り注ぐのが一瞬でも止めばいい。それだけの隙があれば、この爆薬入りの死体を軽々と放り投げよう。弓兵を一網打尽に出来ればいいのだが】 <> 鶴田菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/31(月) 00:11:24.11 ID:3mlTKAQoo<> >>386
「わわっ!?」

ソーマの雷撃は菜乃花を現実に引き戻すことにも成功させた。
だが、それは同時に捨てていたためらいをも彼女に取り戻させることを意味していて。

迫る毒矢。菜乃花は、恐怖を思い出した。
疎らな矢を前に、体がうまく動かなくなってしまい――

左から迫る二体のゴブリン。自分でも気づかない間に一匹のゴブリンは撃ち抜けた。
だが、ワザを得たゴブリンには対処ができず――

「ああっ!!痛い……っ」

右目に矢が刺さった。
銃を構えるために胸の前に出していた左腕が宙を舞った。

鮮血が舞い、菜乃花は膝を突く。
隙だらけ。彼女の命は越境者たちとゴブリンの手にゆだねられた <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/31(月) 00:23:36.43 ID:UzD6QAEWo<> >>387

「ギャアアアッ!!」

 女!獲物!肉!最悪に最悪を塗り重ねたような、クソッタレが欲望のままに突き進むゴブリン。
 クナイの投擲でまたも頭蓋を胸部を穿たれて犠牲が増えるも、
 壁となりて殺到、雑多な剣で襲ってはカタナで斬られ、抉られていく。

【押しとどめることは出来たし、それ以上は出来なかったというところだろう】

>>388>>389

 征域を構築したロイはいよいよ以ってレンジャーとしての真骨頂を発揮。
 少数で多数を相手取るというふざけた戦闘ドクトリンの下に構築された戦闘技術により、
 後方ゴブリンの数を一気に減らす。それでも数は多いのだが、

【ここでロイが矢の勢いを削った隙にソーマタージがやけくそ気味に投げた爆弾入り死体がロイの傍にコロリ】

 フォローしたいのか仲間ごとトドメを刺したいのは意図の怪しい支援である。
 ロイが避けられれば後方ゴブリンはほぼトドメられるし、ヘタすりゃロイもお陀仏だ。

【なお、スイッチを入れない限り当然プラスティック爆弾は爆発しない】
【→(警告)爆破させた場合、100%崩落が発生(※建築学判定)敵と味方、双方の全滅が確定する】
【ハッキリいえばこの場での爆破は最悪級の悪手である。それほどにこの廃墟の構造は劣化している

>>390

「ギャアッ!!」

 菜乃花に刺さった毒矢。危険である。早く解毒ポーションなどを飲まねば全身に毒が回れば手遅れとなる。
 千歳一隅の好機、隙だらけである。一瞬、アサシンブレードのゴブリンが硬直する。
 彼女の姿にゴブリン特有の下卑た本能がうずく。が、それをすぐに振り払う。
 神≠ノたわまった技術は全てグリーンスキンのイサオシのために使われるべきなのだ。

【確実なトドメに菜乃花の喉首にアサシンブレードを放たんとするゴブリン】
 【→見せた一瞬の葛藤を利用できるかどうか。菜乃花も他のメンバーも】 <> 鶴田菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/31(月) 00:29:35.66 ID:3mlTKAQoo<> >>391
意識が朦朧とする。
何が、何がどうしたのだろう?
寒い。何かが流れ出ているような?

……死ぬのかな?


その時、一瞬走馬燈が見えた。
その中には、横たわる仲間だったものがあり――――

それは、彼女の欲求をよみがえらせるには十分だった。

右手の剣が勢いよく振り上げられる。
アサシンゴブリンを殺すため、というよりは振り払うための一撃。
生き延びるための一撃だが――果たして。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/31(月) 00:36:08.35 ID:o3XKynQv0<> >>391
粗悪な手斧が砕けた 拘ることなく打ち捨てこん棒を握る
こん棒が根元から折れた こだわることなく打ち捨て短剣を握る
短剣が折れた 打ち捨て長剣を
長剣が折れた 手槍を
手槍が 手斧を
手斧が 長剣

長剣 短剣 手斧 手槍 こん棒 手槍長剣手斧短剣こん棒短剣長剣短剣こん棒・・・・
敵の数だけ武器があり 武器の数だけ敵がいて

全方位から迫るそれらを退け征域を維持する 元は絶対死守の陣形 なれどこの場は殲滅の場

そして飛んでくる死体と爆弾

「ソーマ!! 爆弾は使うな!! この場の全員が漏れなく死ぬぞ!!」
そう叫びこん棒で爆弾死体を撃墜 征域の弱点として 展開中はほとんど動けないのだ

菜乃花の援護は相変わらず行えない 上記の弱点故にどうすることもできないし 危ない状況にいる事すら把握できていないのだ <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/31(月) 00:38:57.74 ID:6Gd5EZdn0<> >>390-392
「少しは……!!」

ぎりり、と歯軋り
手傷は増える一方であるし、その多くを総括すらば無視出来ぬモノになりつつある
だが七八はそれでも、実力で他に大きく水をあけられているにも拘らずに足掻いている
生への執着だとか、戦闘欲求だとか、そういうモノではない
もっと根本的な、そう負けたくない気概
そんなちっぽけなプライドを奮い立たせ、飛沫を纏う緑の波に抗っている
その中で菜乃花の姿を見たのだ、恐怖に震えるその、嵐の前の野花の様な

「……足掻けってぇのぉっっ!!」

全神経を集中させた
時が止まったかの様な気配、それは異能ではない
七八の中に脈々と走る四五六の血の才気がそれを、まばたきすら許さぬ刹那の合間の中に判断の時を揺り起こしたのだ
振り被り、刀を投げた
苦無は今は手元にないし、カードナイフは既に尽きている
何より両者を取り出し投擲するには圧倒的に時が不足
無数に聳え立つ針、それらの全ての穴を潜り抜けさせその向こうの光を掴む
神業めいた芸当を成すべくして放った刀は一直線、とあるゴブリンの鼻先を掠めまたあるゴブリンの脇を潜り抜けあるゴブリンの股を通り

菜乃花に迫るアサシン、駄犬の渦の中に身をひそめる狼の元へと一直線飛翔を起こした <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/10/31(月) 00:40:53.02 ID:IT2E+SMF0<> >>391
あっ!チクショー!いたのかよ!
【意気揚々と後先考えずに起爆しようとした直前、ロイの姿に気づく。慌ててスイッチを戻し、舌打ち】
【砦が崩れるのはまだ良い。だがFFは避けたい。本人も知らず知らずの内に最悪手を免れた】

あ、ああ…出来れば〆に使いたいから壊さないでくれるとありがたい
【ロイの叫びに小さく返すのであった】


あいつは…!
【出鼻を挫かれ、周囲を見やる。同行者が目を傷つけられている】
【仲間が、友人が襲われている。動くにはそれで十分だった。勝手な友人認定だが、その事には疑問を抱かない】

オオオオオッ!
【菜乃花に刃を向けるゴブリン。その背中に向かって駆ける】
【数m手前で飛び込み、全体重と速度を乗せた右拳がその頭を背後から打ち砕こうとする!荒々しくも強力なスーパーマンパンチ!】

毒だぞ!周りを見てなかったのか?怒ると見えなくなるタイプなのか?
薬がないなら今すぐ抉り取れ!死にたくないならな!
【地面を転がって菜乃花に怒鳴ると、手近なゴブリンの武器を拾って再び駆け出す。今度は七八が押し留めたゴブリンの元へ】
【ロイは手が塞がっている。援護に動けるのは今のところ自分だ。ならば行くしかない】 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2016/10/31(月) 00:54:36.50 ID:UzD6QAEWo<> >>392>>394>>395

 菜乃花にトドメを刺そうとしたゴブリン。
 その本能と神の薫陶。せめぎあいからの一瞬の硬直。それが全てを別った。

【一瞬遅れてアサシンブレードを放つが、それは苦し紛れの菜乃花の剣に弾かれる。
 決して精緻ではない、生存本能が為せる技だったが、これでゴブリンは一手遅れた】

「ギャッ!!」

 そして後方からの絶息の拳。ソーマタージの拳だ。 
 が、これもソーマタージの拳に纏わりつくようにして内側に入り回避。が、二手遅れた。

 キュン!とそこに光条の如く刺し込まれた刀。回避、あるいは錬り――

 どれだけワザマエを高めていても――それはゴブリンに二手の遅れを取り戻させるには到っていなかった!!

【七八の刃はゴブリンの顔半分を貫き、一撃の下に死に至らしめた!!】

「「「「ギ…ギャアアアアアアアアアアアアッ!!」」」」

 そして、ゴブリンに齎されたのは強きリーダーの死亡!
 数を頼みにさらに攻めればもしかしたら、数人は犠牲に出来ていたかもしれないが、
 基本的にゴブリンはずるく、臆病である。形勢不利とみるや、その士気は瞬く間に崩壊した!!

【七八の援護にソーマタージが向かえば、それで決着も同然】
【七八が治療すれば菜乃花は間に合うだろう】
【後方に踊り込んだロイは敵の士気崩壊と共にその役割を終える。ゴブリンは一斉に四散逃避し始めた】

 −−−−−−−−−
【全員対象】

 これ以降は消化試合となる。
 ゴブリンの大半は逃げ出し、人質の救助は成功。
 しかし、遺跡からの脱出の間に、ゴブリンはほぼ逃げてしまっているため、遺跡の爆破解体は意味があるまい。

「・・・ずいぶんとハードだったな」

 入り口では途中分断されていたクルトが生存者と共に合流した。
 これにて、星2つという罠依頼同然のクエストは終わり、越境者達はゴブリン退治に相応しいささやかな路銀を得るのであった。

【おちまい!】 <> 鶴田菜乃花 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/31(月) 01:01:01.20 ID:3mlTKAQoo<> >>396
「はぁ……はぁ……」

カラン、ドサッ
そんな音を立てながら聖剣は地面を転がり、菜乃花も地に倒れる。
最後の、最期かもしれない朦朧とした意識で先のソーマの言葉に従い目の辺りに手を伸ばす。
グチュリ。生々しい音を立てて眼球ごと矢は抜き取られた。
そこで、菜乃花の意識は断絶した。

他の越境者たちは、やがてそこに菜乃花がいないことに気づくだろう。
左腕と、銃と、剣と、亡骸の山を残していなくなっていることに気づくだろう。
越境が起きて、どこかの世界へと飛ばされたのだ。

ここで菜乃花の物語が終わるのか、それとも続くのか。
それは神のみぞ知る。 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/10/31(月) 01:09:25.81 ID:6Gd5EZdn0<> >>396
「……ま、人助けが出来ただけ良しとしましょ」

全てが終わって、応急的な治療を行いつつ七八
とはいえその助けた冒険者達が果たして、肉体はともかく精神面でのそれが出来たかは不明だ
だけれども少なくともその選択権を与えるだけの事は出来たのだと、七八はプラス思考に考える
逸れてしまった菜乃花の事は心配だ
しかし越境者同士の不思議なコトワリがあり、生きていればまた会えるであろうとも信じている

「とりあえずさ」
「……お風呂入って、洗濯したいよー」

すっかり汚れた装束に肌
傷も多いし打撲痕も数多、オマケにゴブリン臭いときたもんだ
その場にへたり込むようになって空に向かってワガママを吠えて、大きな溜息を漏らすのであった <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/10/31(月) 01:13:37.93 ID:o3XKynQv0<> >>396
「あぁ まったく割に合わねぇ仕事もあったもんだ」
血濡れ帰り血濡れのあごひげ男はげんなりと応える

「四五六に賛成 臭くって鼻が曲がりそうだ」
肉壁にされた要救助者にもな と言って苦笑するのであった

満身創痍のまま越境してしまった仲間のことを 胸中で心配しながら <> 『おばけの夜のバカ騒ぎ』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/31(月) 22:16:50.41 ID:8s7Fnbp9O<> ――某世界 某都市にて

この世界においても、ハロウィンという祭日は存在した。
子供達が仮装をして街中を練り歩き、お菓子をもらっていくと、そういうささやかなイベントであったが……。
街の大人たちは、菓子屋ばかりが儲かるだけがお祭りでもあるまいと考えた。要するに、大人も騒ぎたかったのである。
であるので昨年は、大人も一緒になって仮装してみたが、それでやることといえばいつものように酒を飲んで騒ぐだけであった。
これじゃ特別感もへったくれもあるまい、ということでハロウィンに相応しい見世物でもあればいいはずと考えた。
であるので今年は、芸人集団でも呼んできて、歌と踊りと奇術でも披露してもらい、それを肴に大人たちは酒を片手に盛り上がろうと考えたのだ。

――しかし、大人たちはそれを頼む相手をちょいとばかり間違えた。
街で一番の変わり者、医者のコネリーさんがとあるサーカス団に伝手があるというので、丁度いいとばかりに頼んでしまったのだ。


「ハッピー! ハロー、ウィーン! さぁさぁ今宵はめいいっぱい楽しみましょう。人もおばけも分け隔てなく!」

「ワタクシは座長のマカーブル! ええそうです、ダンス・マカブル。死の舞踏。おやおや青ざめてはいけません。今日はネズミも病気も無し無し! バカ騒ぎのためにきたのですから!」

首無し馬の引くワゴンと、沢山の骸骨や幽霊と、色んな怪物を引き連れて、道化姿の少女がやってきたのです。
街の大人たちはそれはもう騒然としましたが、人ならざる踊り子の色気に負けて酔っ払いがふらふらと……
おばけたちがお菓子を配っているものだから、怖いもの知らずな子供達もついつちふらふらと……

気がつけば、人も怪物も一緒になって騒ぎ出しているのでした。
さて、この特異な状況に混ざる奇特な越境者はいるだろうか。 <> ニアとアラズとムガ<>age saga<>2016/10/31(月) 22:27:08.46 ID:Wu1IiTZF0<> >>400
「……」

釈然としない様子で背景に紛れ、ニアとアラズは2人して触腕をうねらせている
冒涜的なそのフォルムはハロウィンのムードをメイクするのに一役買っていた模様

「……」

もっと不機嫌そうに鼠の獣人、ムガは怪物達のパレードに加わりお菓子の籠をぶら下げて飴ちゃんを配り回るのであった
これらの越境者達の全てが、美味しい食べ物に釣られているのはヒミツなのだ

//すみませぬ、ちと所用でこのレスだけで失礼しまするっ… <> ホロロ=ギヴル<><>2016/10/31(月) 22:35:26.97 ID:0FLge+ROo<> >>400

お祭り騒ぎは嫌いじゃない。溢れる人とその他諸々が織り成す喧騒は、どこか心地いい。
崇められるモノであった頃はそこに混ざることはできなかったけれど、今ならそれもできる。できるのだが……

「…………。」

3桁レベルの強制引きこもり生活が祟ってどういうテンションで乗り切ればいいのかわからない。
というか、そもそも祭りの趣旨がわかってない。
しかしそこはそれ。物怖じするタイプではないのだ。だから、

「ちょっと、お祭りでしょう?よく知らないけどわたしも混ぜなさいよ!」

圧倒的図々しさで、なんなら腰に手を当てて、道化師の前に立ちふさがるように。
赤みがかった黒髪、ツインテールが風に揺れる。
その手には既にペロペロキャンディが握らされているのだが。 <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/31(月) 22:36:01.34 ID:3mlTKAQoo<> >>400
(ええっと……なにこれ?)

とある任務のためにとある街に訪れたカノッサのエージェント。
彼女は抜かりない予備調査で今日がハロウィンだと把握していた。
だから、お菓子も多量持ち合わせていた。
だが、これはあまりに想定外過ぎたらしい。

「……」

金に置きかわった瞳で呆然と怪物を眺めるユーカリ。
流石に、こんなことは聞いていない。

彼女のマントを小さなヴァンパイアに扮した子供が引っ張っていた。 <> 『おばけの夜のバカ騒ぎ』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/31(月) 22:56:50.85 ID:8s7Fnbp9O<> >>402

「おんやあ?」

道化姿の少女はとっさに現れたホロロを鑑定でもするようにじろじろ見る。
それから、困惑したような苦笑を浮かべながら、恭しく礼をする。

「ええどうぞどうぞ。人であろうが魔であろうが、一緒になって騒ぐのがハロウィンというもの」

「もとはといえば我々を家に入れないためのお祭りでしたかな? まぁ入れないというなら外で騒げばよろしいと、そういうわけでして」

「さぁさぁ、歌も踊りも軽業も、きっと何かがあなたの渇きを癒すことでしょう。さぁ、楽しんで!」

道化の少女はホロロの手を引いて、一緒になってこのおばけの行進に参加させてしまうだろう。
楽器を持った幽霊だ骸骨だがやってきて、愉快な曲を演奏し、ホロロも混ざれといわんばかりに振舞う。

>>403

「なにこれもなにも、ハロウィンでしょう〜?」

呆気にとられるユーカリに声をかけるのは、のんびりした少女の霊だ。
越境者の中でははた迷惑なことでおなじみ、エルダである。
こいつの前に下手に色恋沙汰を持ち込むと、それはもうえらい目にあう。

「あなたも楽しんだらどうかしら」

クスクスと、そんな風にユーカリをけしかけるようなことを言う。 <> ホロロ=ギヴル<><>2016/10/31(月) 23:14:10.19 ID:0FLge+ROo<> >>403

「どうかした訳?変な顔しちゃって」

ぽかんとした表情のユーカリにすすっと近づいてくる少女がひとり。
そもそもハロウィンというイベントを知らないため、この状況が異常かどうかすら判断がついていない。
とにかくお祭り騒ぎなら混ざって騒ぎたい、そんな雰囲気が見て取れるだろうか

>>404

「ふふ、わたしを楽しませてみなさいよ!」

謎の上から目線でも手を取られては流されるように、お化けたちの渦の中へ
異形に混ざることに抵抗がないのは自身も元々はそういった異形側であるが故か、それとも祭りの空気に当てられてか

さて、といっても歌も踊りも経験がない。試しにやってみるか、と息を吸い込んで、威勢よく顔を上空へ向けて、

「GAaaaa―――――――hhh!!!!」

放つのは(彼女なりに抑えめではあるが)ドラゴンボイス。
音痴とかそういう次元ではないただの爆音。そもそも音程とかあるのかこれ。 <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/31(月) 23:19:56.75 ID:3mlTKAQoo<> >>404
「わひゃぁっ!?」

呆然としていたところに声を掛けられ、変な声を上げるユーカリ。
子供もびっくりしして離れていってしまった。

「楽しんだらって……うーーん………」

悩むユーカリ。任務は大事であるが、この雰囲気で仕事をしろと言われても……
だけれども、やはり仕事は……
>>405
「え、ええっと、なんでもないよ!」

なんて悩んでたらすすっと少女が近づいてきた。
どうやら、彼女にはこれが異常かどうかもわからないらしい。
ただ、この雰囲気を楽しいと感じてる様子はある。ならば知らぬが仏だろう。
いちいち悩むのは、大人の役目だ。

「ただー!!ドラゴンボイスを叫ぶようなイベントではないよー!!
はいっ!お菓子!」

次の瞬間、渦の中でドラゴンボイスを叫ぶ少女にちょっと注意。流石にあれはよくないだろう。きっと。
ひょい、とキャンディーを少女へと投げてやる。取れるかどうかは彼女次第だが、これで少しはハロウィンが分かってくれたら満足だ。 <> 『おばけの夜のバカ騒ぎ』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/31(月) 23:29:01.44 ID:8s7Fnbp9O<> >>405

ホロロが景気良く行おうとしたシャウトは、途中でさえぎられることになる。
それというのも、何やら傷の多い骸骨さんがホロロの下あごを掴み、やめさせたからである。

「騒ぐにも一定のルールがある。お嬢さん。おわかりかね」

「人も魔も楽しむには、調整しなければならない。なるべく人に合わせなければならない。人は脆く、我々は凶悪で、人は悪辣であり、我々は脆弱である故に」

ホロロを止めた骸骨さんは、何とも渋いバリトンの声の持ち主でした。
骨のくせにどこで喋っているのかとか、きっと気にしてはいけない。

>>406

「あら。いい反応」

素っ頓狂な声をあげるユーカリに、満足そうな反応をする少女の霊。
ぱん、と手を合わせて、ほらほらとおばけの行進を指差す。

「混ざりに行く勇気がないのなら、一緒に行ってあげるわ? こんな夜だもの。おばけと一緒になって楽しんだって構わないのではなくて?」

美しい声で歌う、人ならざる美姫の踊りと、コミカルな仕草で笑いを誘う子鬼達のパントマイム。
それが、幽霊や骸骨の鳴らす楽器のリズムに合わせて、町を進んでいく。 <> ホロロ=ギヴル<><>2016/10/31(月) 23:40:45.65 ID:0FLge+ROo<> >>406

「あら、違った?歌を求められてるようだったから試しにやってみたんだけど」

ただの咆哮をケロッとした表情で歌と言い切る胆力。プライスレス。
音痴っぷりに気付いていないのか、それとも変わった感性の持ち主なのか。

「え、ぅ、わっ」

突然投げられたそれを、両手でお手玉しながらなんとか地面に落とす前にしゃがみ込みながらキャッチして。

「投げるなら投げるって言いなさいよ……
 ていうかさっきも貰ったけど、そういうお祭りなわけ?お菓子配布会場?」

ぶつくさ言いながら無造作に貰ったキャンディを口へ放り込む。

>>407

「むぐ……わ、わかったわよ」

どうやらユーカリのいうよう駄目だったらしい。歌とはかくも難しいものである。
それでも物理的に触れられるのは嫌だったらしく(位置的に逆鱗が近いこともあって)捕まれた顎を振り払うように左右に振り。

人は脆く、悪辣だ。そんなことは、かつての世界で嫌というほど思い知っている。
それでも、そんなマイナスの念はお祭りの場には不要なのだ。だから、

「じゃあ、正しいのを教えなさいよ。歌が駄目なら、踊りとかどうなの?」 <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/10/31(月) 23:52:06.71 ID:3mlTKAQoo<> >>407
「ううっ……」

この場に同業者がいませんように。それだけを祈った。

「うーん……じゃあ、お願いしちゃうかな」

この愉し気な空気に当てられたのだろう。たのしい祭りへの誘いに乗ってしまう。
化物や人間が入り混じった、この楽しい祭り。
一夜ぐらいはこんなもので浮かれても、きっと罰は当たるまい。
>>408
「あはは…ここはカラオケじゃないよー」

ともあれ分かってくれたならよかった。あれを無造作にばら撒かれたらと思うと気が気ではなかった。
正しい楽しみ方を、教えねば。

「『トリックオアトリート』って大人の人に言ったらお菓子がもらえるよっ!楽しんでねー!」

とだけ言うと人やら何やらの波に押し流される。
投げたキャンディはきっと、甘いだろう。 <> 『おばけの夜のバカ騒ぎ』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/10/31(月) 23:57:13.03 ID:8s7Fnbp9O<> >>408

「ふむ……」

教えなさいよといわれて、傷だらけの骸骨さんは下あごを撫でる仕草をした。
それから、ひょいひょいと虚空に向けて招きをする。と――。

「踊るのであれば、ペアが必要だろう。君のようなお嬢さんならば、相応しい紳士をあてがわねば」

「彼など適任であるだろう。いかがかね」

ばっちり着飾った首無しの紳士がやってきて、洗練された動きで一礼。
それから、どうですかといわんばかりに手を差し伸べる。

>>409

「そうそう。素直なのはいいことね」

「ほら、私と一緒に、ね?」

そう言うなり、エルダはユーカリの手を引いていく。
奇術を見て楽しんだり、一緒になって踊ってみたりもしただろう。
さらにいえばエルダは見た目相応の子供のようにはしゃぎ、結果として、何故か二人は最終的にワゴンの上に立っていたのである。
……ばいんばいんな、人ならざる美姫に混ざって、だ。

――

このバカ騒ぎは夜明けまで続き、夜が白みはじめたころになって、このおばけたちの行進は虚空にへと消えていった。
途中で遊び疲れて寝てしまった子供達はともかく、大人たちはようやく酒が抜けて頭が冷え、ひどく不思議そうにした。
あれはなんなのだと医者のコネリーさんにたずねようと、大人たちは彼を探したが、ついぞ彼は姿を出さなかったという。
そして彼は、お昼になっても、夜になっても、街に帰ってくることはなかったそうな。 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/01(火) 21:45:17.51 ID:g1nDaVHs0<> 【幻想と科学の転換期】
兵士がもつのは電気を用いた武器 それに屈する幻想の女王

崩れゆく体を奮い立たせ 女王は叫ぶ
何時の日か我は復活することだろう その時こそこの世は我に屈し 我はすべての王に君臨するのだ・・・・・


【そして月日は流れ 幻想の死んだ世】
ここは広大な川の中ほどに出来た孤島 この時期 周囲の森は紅葉に染まり ペンションには多数の観光客が訪れ 釣りや紅葉狩りで賑わう場所

ロイ「あ〜ぁ こりゃまた随分とのどかな場所に出たな」
アキレス「オッサンオッサン デカイマスが攣れたから料理して〜」
―――ギィ!!

その中に一行の姿があった この世界に置いて世界の修正力は存在しない

幻想の力も 科学の力も 異能の力も損なうことなく持ち込むことができ 装備も一切かけることなくそこにいた <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>age saga<>2016/11/01(火) 21:57:05.12 ID:Ta3YIPTp0<> >>411
「ふむ、そうなぁ……」

のんびりと、ポットのコーヒーを啜るのは黒猫の獣人である
隻眼を細め顎を少しナナメに上げた
紅葉した葉群の向こうに薄く太陽が輝いている
川から吹く風は微かな湿り気を帯びていて、枯葉の香りと混ざり有機的な馥郁さを孕んで鼻腔を撫でた
久方振りにのんびりとした越境になりそうだ、とアキレスの釣り上げた大物を見遣りそう考える
とはいえ武器である刀も錫杖も、小脇に立て掛けてはいるのだが <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/11/01(火) 21:58:05.19 ID:FJAXzSHho<> >>411
「紅葉ですか〜ゆったりと紅葉狩りもしたいところですね」

いろいろあって休暇中のカノッサの機関員が紅葉の木の下で佇んでいた。
腰には二本の剣の鞘。黒いマントに軍服。顔の左半分は茶色っぽい髪に隠されている。

(わぁぁ……ロイさんたちと再会できるなんてなんて偶然!)

さりげなく、ロイらと顔を合わせないようとしているユーカリ。
密かに、一人で再会の喜びをかみしめているのだ。
だが、それを悟られるわけにはいかない。かつての名前は、もうないのだから。 <> ホロロ=ギヴル<><>2016/11/01(火) 22:03:38.63 ID:BY496v9to<> >>411

「ん、んん?ずいぶん風情じゃない」

鮮やかな赤と黄色に彩られた木々を見回しつぶやくのは、黒髪ツインテの少女だ。
地面に落ちた紅葉を一つつまんでは、軽く口から吹いた風で空へと舞わせ。

再確認する。やはり修正力がない。といっても。

「この平和ボケした感じじゃあ、あんまり意味はなさそうだけど……」

魚釣りなんてしてる奴もいるみたいだし。などと、欠伸をしながら目線をそちらへやって。 <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/01(火) 22:13:28.77 ID:Ta3YIPTp0<> >>413-414
「……やぁ、あなた達は……」
「……ん、あぁ……いや、あなた達も、かな?」

と、紅葉した樹木の木陰であぐらをかいている黒猫の獣人
ゆったりとした若草色の拳法着に身を包み、右の瞼が傷によって塞がれているところを見れば彼女が戦闘に生きる部類のモノだと理解するのは容易いであろう
そんなイリーからしてみて、周囲の、所謂『普通』の人々とはやや異なる空気感を帯びた、つまり同類地味た気配の2人を見れば軽く掌を泳がせて挨拶一つ <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/01(火) 22:16:00.29 ID:g1nDaVHs0<> >>412-414
観光客はみな穏やかで 散歩中の老夫婦はにこやかに挨拶して通り過ぎた

家族連れはバスケットを広げ 少々早いワインの登場に妻の小言も苦笑交じりである

活発そうな青年たちも釣竿を手に勝負だとはしゃぎ 管理人はそんな光景を眩しそうに見やりながら黙々と雑務を処理していく
なお 中々に重量感のある装備群にも何も言われなかったし 銃器に関しては この世界の この国では寛容であるらしく チェックインの時に確認を取られるのみであった

ロイ「こいつはいい クリーム煮にしてみんなにも振舞おう アキレス もう少し釣っといてくれ」
アキレス「おっけー 頑張る―」

―――ギィ!!ギィ!!

とても和やかで 不快にならない程度に騒がしく時は過ぎていき・・・・・夜

ロイ「美味いマスだったな 料理のし甲斐があった」
アキレス「うはははは どうよ俺の釣りスキル!!」
―――ギィ!!

ラウンジには 宿泊客が集まり 酒やコーヒーを囲んで和やかに談笑し合っていた
ジュークボックスからはジャズが静かに流れていて 秋の夜長を盛り上げていた そんな時

外から響く銃声 宿泊客に緊張が走る その銃声は二度三度と続き しばらくして収まったあと

けたたましい音を立てて窓が破られ 血まみれで銃を持った管理人が投げ込まれた すでに事切れており 怪我の具合は酷いものだった

悲鳴が轟き 和やかな夜は打ち壊される

【判定 確認:死体を注意深く見れば 管理人を死に追いやったのは 細長く鋭利な何かで喉を貫かれたのが原因だとわかる】
【判定 幻想なれ:更に注意深く確認すれば この死体からは この世界にはないはずの 幻想の気配が漂っている】 <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/01(火) 22:27:54.09 ID:Ta3YIPTp0<> >>416
「……釣りも、調理もよかった」

とはイリー、本日7杯目のコーヒーのマグを傾けながらだ
因みにカップではなくマグであり、その分容量もマシマシである
頭頂部の耳が微かに傾き、穏やかな旋律に心地良く聴き入っているのが分かる
しかし、

「!?」
「……、」

ざ、と立ち上がり警戒態勢
全身の毛が逆立ち、その表は確かに銃声の響いた方面を睨んでいる
ガラスが砕かれ、遺体が投げ込まれればそれを確認してから駆け寄った
彼を絶命に至らしめた事柄を看破し、その瞼を下ろして安寧を祈り唱える

「……?」

これは、と小さな疑問がふつふつと、沸き上がる直前の水みたく溢れた
魔力に似た気配を、ヒゲがぴくりと震え捉えたのだ <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/11/01(火) 22:30:51.19 ID:FJAXzSHho<> >>415
「あはは……うん。そうだね」

ユーカリは戦闘よりも平和を好む。だが、戦いに生きる生を送っていることは間違いがない。
だから、ちょっと笑いながら肯定。
ちらりと顔を向けて小さくお辞儀。
>>416
「本当においしかったですよ!アキレスさんの釣りも見事でした!」

まだ正体がばれていないと思っているユーカリは静かな夜には仲間たちと笑っていた。
思えば、こうして平和に笑える時間もちょっと久しぶりかもしれないなぁ、なんて思い充足感に浸っていた時。
衝撃が、全てを貫いていった。

宿泊客が悲鳴を上げ、騒動の中心から離れようとするのに逆らったのはユーカリだった。
持ち前の身軽さで管理人の下へ駆けつけ、その亡骸を確認する。

「銃はこの人が……?まだ剣に貫かれたという方が説明がつくような……」

死体の前で、傷を見て死因を考察する。
だが、幻想の気配までは感知できなかったようであった。
考察が一段落すれば、手を合わせる。彼の冥福を祈っているのだ。 <> ホロロ=ギヴル<><>2016/11/01(火) 22:34:36.11 ID:BY496v9to<> >>415

「そうね、ネコの人。どう見ても同類だわ」

言う彼女の背には翼、尻の先には尾が泳いで。
ついでに前腕には鱗が生えているときた。どう見ても、人間ではない。

>>416

(このイベントはこういう楽しみ方が正解………なのよね?)

先日のハロウィンではどうやら間違った手を打ったようで、微妙に気にしている彼女は周囲をきょろきょろ。
しかしそれも次第に薄れて、自然なノリで紅葉狩りを楽しみ

「いや、見事なもんだったわ。料理も釣りも、いいものを見せてもらった」

そんな幸せな調子で一日を終え――――否。

「はァァ!?いきなりなんだって……!」

突然の銃声に、緩み切っていた心が自然と引き締まる。
そして投げ込まれた亡骸を、視認することすらなく銃声のした方へ視線を向けた。

「―――あら、向こうにも同類がいるみたいじゃない?」

修正力の働かないこの環境において、幻想種そのものであるホロロは、それと視認することもなく幻想の気配を察知する、
ただし視認しなかったことで死因は確認せず。それが今後の展開にどう転ぶかはわからないが。 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/01(火) 22:50:45.09 ID:g1nDaVHs0<> >>417
ロイ「素材がよかったんでな アレならどう料理してもおいしくなるだろう」
アキレス「まぁ俺の才能があれば? この程度余裕っていうか?」

ウィスキーのショットグラス片手に笑みを漏らすロイと 缶ビールを開け上機嫌のアキレス

>>418
アキレス「うはははははは もっと褒めてくれてもいいのよ?」
本日三本目の缶ビール 酔いが回って気が大きくなっているアキレスであった


>>419
ロイ「そうだな 明日は鹿狩りにでも出かけるか?」
アキレス「わーい鹿肉〜」
―――ギィ!!

ロイの提案にはしゃぐアキレスとさそり

ロイ「そういえばそこのお嬢yさん 見たところ越境者というやつか 何をそんあ警戒しているか知らないが・・・まぁいい 俺はロイ・ゴールドマン 所謂剣と魔法の世界からやってきた傭兵だ」
アキレス「アキレス・イニゴ・ブランチ・セペダ 世界をまたにかけるグラフィティ・アーティスト そしてサソリのベティ」
―――ギィ!!

よろしくーと言わんばかりにハサミを振り上げた

【場面転換 ???】
怨霊を操り 壮絶な笑みを浮かべるのは ボロボロのドレス纏う女性…のようなもの

時は来たれり 長きにわたり力を蓄え 敵が皆老衰を迎えるのを只管に待った
すでにこの世界で幻想に対処できる者は死に絶え 近場にいるのは火薬を飛ばす無意味な銃を操ることしかできない人間のみ
平和に肩まで浸かりきった者どもが戦力になる筈もなし 故に万一の勝ち目なし

ここにいる人間たちの魂を喰らい力を蓄え すぐにでもこの世を支配してくれる

幻想の女王は己の勝利を確信し 堪えきれぬ高笑いが森の中不気味に響く…

【場面転換 ペンション】
家族連れ 夫「電話がつながらない!!」
若者 女「なんで!? 電波も入らない!!」

突然の死体にパニックを起こす宿泊客 その中でも理性的に行動した人たちも
突然放り込まれた非日常にパニックを起こさないことだけで精いっぱい

そんな中 突然電気が消え 偶然灯されていたランプの頼りない光源のみとなり
更に窓ガラスが割れ 不気味な声と共に 半透明の不気味なモンスターが三体 宿泊客を虐殺せんと襲い掛かろうとしている!! <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/01(火) 23:03:05.61 ID:Ta3YIPTp0<> >>418-419
「よかったら、ご一緒しないか」
「私はイリー、ご覧の通りのただの猫だよ」

なんてアキレスの釣り上げた大物を、何故かイリーがドヤ顔気味に背中越しの親指で示しながら
何かの縁だ、と付け足し、だが彼女自身にはその縁を紡ぐ何かの存在がぼんやりとだが認知出来ている
越境者同士は惹かれ合うのだ、どうにも不思議と

>>420
「……次の機会があれば、私にもやらせてくれよ」

とはアキレスの武勇伝(?)を聞いてからロイに向けて
一応料理の心得があるのだ、振る舞える程度のモノを作る自信もしかり

そして今に至る

>>418-420
「気を付けろ、何か来る」

常人の倍以上の量の空気の遣り取りをそれの半分以下の時間で行った
同時に右腕には錫杖を掴み、全身に蒼白く輝く闘気のヴェールを纏う

「……この場の全員、窓に近寄るな!」
「光るモノを持っているなら点けて、視界を確保しておけ!」

停電直後、女子供を守れよ、と更に加えて叫び、家族連れの近くに位置取り窓の外の闇の向こうの気配を探った
そして察する亡霊めいたその気配、錫杖を握る手に力が籠る

「ふー、すぅー……」
「……セェェッ!!」

視認すれば呼吸法を行って広範囲に魔力を四散させ、縛り付けを試みる
そして駆け寄り、闘気の焔を纏わせた錫杖での逆袈裟一閃!
それが霊体ならば、動禅の僧侶の技能たる闘気の焔は高い効力を発揮するのだ <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/11/01(火) 23:09:13.53 ID:FJAXzSHho<> >>420
「釣ってるときのアキレスさんは男前でしたよっ!」

ちょっとだけお酒は飲んでいたらしいユーカリ。密かに棘を忍ばせた言葉を投げたのであった。

>>421
「もちろんっ!私はユーカリ、よろしくねっ!」

もしかしたら、誰かは見覚えのあるかもしれない笑顔であいさつ。
越境者は惹かれ合うのだ。何があっても、おかしくはない。

酔いは醒めて。

「停電……?それよりもっ!」

暗闇の中、暗視の効くユーカリはパニックの中闇を滑る。
『バーベナ』、赤く煌く長剣を抜き放ち、一閃。
亡霊めいた怪物を古代の刃で両断せんとした。 <> ホロロ=ギヴル<><>2016/11/01(火) 23:17:20.35 ID:BY496v9to<> >>420

「いいじゃない、鹿肉。
 わたし今まで結構生食が多かったから、手のかかった料理ってあんまり食べたことないのよねえ」

何気なく話しつつ、会話に反応してくるサソリに視線を下ろし。
あ、こいつそういう奴なんだな、とひとり頷いていた。

「あら、ご丁寧にどうも。わたしはホロロ=ギヴル。見ての通りのドラゴンよ」
ふぁさ、とツインテールを払って。自信ありげな表情を浮かべるのは、そのことに誇りを持っている証左。
見ての通り、といっても今は一部のパーツを除けばただの少女そのものなのだが。

----

混乱の最中に身を置く人々を尻目に(脆弱なものに時間を割くのは望む所ではない)
侵入してきたモンスターが三体、どうやら狙いは宿泊客のようだが。

「いや、別にわたし困らないわよ?その辺のニンゲンがひとりやふたり、百人や二百人減ったところで。」

言いながら、左右の手の平に空気の渦を生成。
そのまま手を
前方、モンスターの咆哮へかざせば、渦は小型の竜巻となって三体のうち一体へはしる。
何故人間を守るような動きをするのかと問うたなら、

「ただ、わたしを無視するのが気に食わない!」

<> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/01(火) 23:24:46.51 ID:g1nDaVHs0<> >>421
その言葉に家族連れの夫が妻と子供たちを中央に寄せ
状況がつかめない老夫婦を 青年たちの中でも利発そうな男が強引に窓から非難させる

そして幽霊が飛び込んできた 哀れな生贄を貪らんと
しかし動禅の気功により 一様に動きを鈍らせる 束縛は出来ないまでも かなりやりにくそうにしている幽霊を逆袈裟一閃
陽の気は陰の塊である幽体を易々と切り裂き 幽霊は体を焼かれる痛みに悶えながら浄化されていった

【判定 霊気:幻想に対する知識 または感覚があれば まるで操り人形の糸のように 幽霊がどこから来たかを感知することができるだろう】

>>422
アキレス「なんだとこのやろーいつもかっこいいだろー」
―――ギィ★

棘のある物言いにプリプリ怒るアキレスと もっと言ってやれとはやし立てるベティでしたとさ

暗闇の中でも煌めくオリハルコンの刀身 その一撃は霊体を切り裂き 浄化していく
幽霊の実力は大したことはない 油断さえしなければ物の数ではない

【判定 霊気:詳細は上記】

>>423及び全員対象
幻想の世界では生態系の頂点に君臨するドラゴン 脆弱なる霊体に抗う術もなし
接近されてしまえば 後はもうその運命風前の灯火

ロイ「アキレスは後詰めが来た時に 宿泊客をいち早く退避させられるようここに待機 俺はその時殿になって対処する
   みんなは外に出て原因の捜索 いいか!? それとホロロ 親玉を仕留めてやったら 明日極上のシチューを作ってやろうじゃないか」

うろたえる宿泊客を尻目に矢継ぎ早に支持を出す なおホロロは積極的に動いてもらえるよう餌で釣る作戦

そして上記の判定に成功すれば そこには驚愕に顔を引きつらせる女の幽霊と鉢合わせることになるだろう

女王「なぜ…なぜ対抗できる人間がいる!? なぜ人間以外の者がいる!!? 我は待ったはず…この世に幻想が姿を消すその時まで…私は・・・!!」

半ばヤケクソの魔法 光線状の魔力を一行に向けて放出する その威力はドラゴンの鱗を貫通し ダメージを与えるほどに協力である <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/01(火) 23:38:58.82 ID:Ta3YIPTp0<> >>424
「……」

イリーはかつて、マスタークラスの死霊術師と敵対した過去があった
その時も勿論仲間達と共に立ち向かったのだが、今回もしかりそうである
重畳であると言えるのは、ある程度の対策や知識が身に付いている所であろう
つまり、浄化を行えば直様極めてスムーズに魔力の視界を発動させる事が出来たのだ

「……外法術師め」

そしてイリーはその魔法を極めて唾棄すべきモノだと軽蔑していた
動禅の教えと彼女自身の持つ独特の生死感覚に於いて、死者や霊魂を身勝手な欲望の為に操ると言うのは万死に値する事柄なのだ

「わかった、ここは任せた!」

室内をロイとアキレスに任せ、破れた窓から素早く外に躍り出る
幻想の糸を辿り結び付いたのは、

「……驚いたな」

朽ちた衣に包まれた魔女、いや女王であろうか
その初見の感想として滑り出た言葉が何処から来たのかはイリー自身にも分からないが、多分彼女の過去に影響しているのだろう

「ともかく、アレがこの事態を引き起こしているので間違いはなさそうだ」

破壊的に迫る魔力の帯を紙一重に躱し、近接を試みて不利を悟った
チラリとユーカリとホロロの2人を見遣り、遠距離攻撃手段の有無を確認
自身はどうやら付かず離れずの距離で囮となり、攻撃を託そうとしている模様 <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/11/01(火) 23:50:49.93 ID:FJAXzSHho<> >>424
赤の輝きを放つ刃の主、ユーカリには霊感などはなかった。
だが、仲間たちの動きを見れば為すべきことは分かった。
イリーに続いて窓から外へ。

「へぇ、よくわからないけど。さっきの騒ぎの元凶って感じかな?」

霊感やら細かい事情やらは分からないユーカリ。
だが、なんとなく彼女こそ元凶だと、討たねばならないとわかった。

そこに飛来する魔力の帯。
それを回避するそぶりはなく―――

「アイギスッ!!」

懐から左手で一枚の札を取り出し、正面に向ける。
すると札は一枚の光の盾を形作り―――
魔力は、相殺された。

「さあ、堪忍してね!」

そのまま腰のホルダーから一丁の銃を取り出し、引き金を引く。
その銃から吐き出されたのは、光線だった。
火薬ではなく、もっともっと未来の銃――それが、『ハリエンジュ』であった。 <> ホロロ=ギヴル<><>2016/11/01(火) 23:58:51.54 ID:BY496v9to<> >>424

「―――邪魔!」
霊体を一蹴し、ロイの声に耳を傾ける、その内容に顔をしかめつつ、

「命令してんじゃ……」

噛みつかんばかりに否定の言葉を放つ。
力を奪われたとはいえ竜種は竜種、プライドの高さも幻想クラス。
しかし言い切る前に報酬の提示が成され、思わずごくり、と喉を鳴らすと。

「しょ、しょーがないわねー!」

プライドは地に落ちた。
彼女の名誉のために補足するなら、元来精霊として崇められていた故に貢物には相応の対応をすることを善しとしているがゆえのだが。
どう取り繕おうとちょろいことには変わりないのである。

そうして(秘かに涎を拭きながら)外へと飛び出せば、親玉らしき女型の幽霊と会敵し。

「あら、ずいぶん慌ててるじゃない?」

半ば余裕の表情で、高慢な態度を隠すこともせず視線を向ける。猫、あるいは蛇に似た瞳が嗤う
それでも放たれた光線の質を見誤ることはなく。

「―――ふッ!」
翼を最大限広げ、羽搏く。生じた風に乗って加速、ステップで光線から逃れると。

「幻想は、消えないわよ―――!」

そのまま勢いを殺さず接近を挑む。
妨害なく接近を許せば、力任せの右腕が女王へ襲い掛かるだろう。 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/02(水) 00:14:57.13 ID:WONF78t90<> >>全員対象
龍にすら通用するその魔法はイリーを捉えることができず ユーカリのフダ一枚に相殺され ホロロを傷つけることすらできなかった
そして囮を買って出るイリーを捉えようとした右腕はユーカリの光線銃に吹き飛ばされ 驚愕に見開かれる目に映ったのは 強大なる右の拳

女王「私は何のために復活したのだ…耐えがたきを耐え 堪え難きを堪え 暗闇の中で機を待ち続け
   万全の頃合いを見計らった結果がこれでは…これではただの阿呆ではないか…」

眼に涙は流れず 拳に貫かれた女王は体を維持できずに霧散して死に絶えた
その瞬間 ペンションに電気が戻り 電話がつながるようになり 電波が入るようになった

ロイ「どうやら解決したようだ」
アキレス「まぁ このメンツに勝てるような化け物なんて早々いないわけで」

警察に連絡が入り すぐさまヘリコプターで警察がすっ飛んできた
だがその間にロイとアキレスで仕留めた熊を適当なところで放置しておいたおかげで

この一件は冬眠前に残飯を漁ろうとした熊が遭遇した管理人を殺してしまうが 宿泊客が帰りうちにした

ということになった 当然だろう 幽霊にやられた なんて言って精神病院行きにはなりたくない
宿泊客はそう察して口を噤み 足早にペンションを引き払って行った

そして一行だけが次の越境までそこに暮らし 直に別々の世界へと散っていくことだろう

運命は時に冷笑を浮かべてすべてをぶち壊す 周到な用意も 待ち続けた好機も その者が持ちうるすべての要因を踏み砕いて冷たく笑うのだ

本来なら多数の命を喰らい だが人間は知恵を絞って女王に立ち向かったのだろう 結末は別として
だが越境者という予想できない要因によって その未来は無くなったのだ・・・・・

ロイ「さぁて ロイ特性のシチューができたよ!!」
管理人のいないペンションに ロイの声が響き渡った

//〆!! <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>sage<>2016/11/02(水) 00:23:16.77 ID:DmCppw4h0<> >>426-428
ふぅむ、と光線を細かなステップで避けながらにユーカリとホロロの苛烈なる攻撃に目を細めていた
魔法にまで程近い存在に昇華された科学銃の放つ光の奔流
疾風を孕み従え突撃し、イリーが叶わずにいた至近に迫り振るわれる豪腕
なるほどなと微かに片頬を釣り上げる
そして間も無く訪れる決着にさして驚く事はしなかった
出会って間もない2人の実力を疑う事を、そうしなかったように

「……ならば今度こそゆっくりと寝るといい」
「それで起きる事がもう、二度とない様に」

安寧を、と祈る
外法を操る術師とは言え、死とは平等なのだ
生がある限り必ず訪れる定命のさだめ

「……」
「……頂こうかな」

管理人の血を拭い去り、ベッドの上に横たえ胸の位置に手を組ませてから今一度祈った
何だか冷える夜に、シチューはとてもこころにまで沁みる

//お疲れ様でした、ありがとうございましたっ <> ホロロ=ギヴル<><>2016/11/02(水) 00:41:50.17 ID:q6GzsF4Ho<> >>428

「………フン」

女王の最後の恨み言を一番近くで聞いたホロロは、殴り抜いた拳をふと見つめる。
耐えがたきを耐えてきた。暗い牢の中で機を待ち続けた。

女王はかつての自分だ。

だが、だからどうした。

自分にはその機が来た。女王には来なかった。
それだけのことだ。

「まあ……不運だったと、憐れむくらいはしてやるわ」

とにかく。
今は。

「さあ、鹿肉のシチューね!待ちわびたわ!」

貢物のことで頭がいっぱいだった。

/お疲れ様でしたー! <> 『愉快なりし南の島の』』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/02(水) 22:05:52.71 ID:dLQToSAaO<> ――某世界 南方 『ヤッチマイ島』

ここ、ヤッチマイ島はそりゃもう常夏の、リゾートにぴったりな小島である。
数年前にスターイーグル共和国から独立を果たし、レッドベアー連邦からの支援金をじゃぶじゃぶ受けて国家として成立したという背景を持つ。
独立を指揮し、現大統領である『オワットン大統領』は、その巧みな外交と経済政策で、取るに足らぬこの小島に瞬く間に産業を生み出していったのだ!

「……ということにしてメディア受けをよくして、人口増加、圧倒的経済成長! 高まる国際的重要性! につなげたいナーとか思ってるんだけど」

「主要な輸出品である砂糖が結構売れ行きがよかったんで? ラム酒にも手を出そうとした矢先にサトウキビに病気が流行ったりして。もう関連施設も作って取引先も見つけたのにこれだよ。まさかの原料輸入だよ」

「低下する治安! 低迷する経済! 嵩む貿易赤字! ミサイル基地作らせろとかいう連邦の無茶振り!」

「このままではヤッチマイ島危機とか起こった挙句何か辛そうな料理の名前みたいな奴が出てきて革命されちゃう!」

……などと、緊張感の無い面をした大統領はそんな風に、呼び寄せた越境者に愚痴なのか何なのか解からぬことを言う。
君達はなんでまたこんなとんちきな島に越境したのか不明だが、とりあえず見つかるなり大統領に呼ばれてしまったのだ。

「これはもう観光業で小金を稼いで凌ぐしかない! というわけでね?」

「……まだ観光業とかできるレベルじゃないウチの治安でも、問題なくビーチでレゲエな感じで遊んできてくんないかナーっていうか。要するに広告になってほしいというか」

「いや勿論警察力の向上目指してるんだけどね? なんかね、ウチの国ね、もっと南のアリゲータ共和国からスターイーグル共和国に向けた麻薬輸出の中継地点と化してるんだよネ☆ いい迷惑だよネ」

……君達は大統領のお願いを聞いてもいいし、無視して何か違うことをしでかしてもよい。 <> ソーマと愉快な仲間
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/02(水) 22:17:59.63 ID:hVH8jLHW0<> >>431
おうおうおう。俺らがそんなふざけた依頼受けると思ってたらな、大正解だバカヤロウ
「そうだよ」
【大統領に詰め寄るのは、越境傭兵ソーマタージとエリコ・ベアルザッティ。その後ろで頭を抱えるのはマンジュシャゲ】
【マンジュシャゲは兎も角、ソーマタージとエリコの格好は如何にも南国!って感じの緩い格好だ。遊ぶ気満々!】


『…要するに、そこまで平和でもないビーチで?遊んでる様を宣伝されてこいと?』
【バカ二人に代わって、ノイズ混じりの声で確認を取るマンジュシャゲ。その気苦労は推して知るべしだろう】
『大丈夫なんだろうな?いや、犯罪とか、鮫とか……。鮫は二度と会いたくないからな』


遊んで金貰えるなんて願ったり適ったりだネ。けど水遊びはカンベンな
「白状するがビーチバレーとか一度やりたかったんだよな。けど水に入るのはナシだからな」
【こちらの二人は大統領の依頼に乗り気な様だが果たして】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/02(水) 22:23:08.54 ID:WONF78t90<> ロイ「一端農地焼いて原因菌を撲滅してからまた植え直せば? それかたばこ栽培に踏み切るとか」
事の顛末を聞いて肩を竦めるロイと

アキレス「とりあえず…海辺で遊んで安全アッピルしてこいってこと?」
内容をかみ砕いて確認するアキレス

―――ギィ!!
んでベティ

ロイ「まぁいい その麻薬組織 潰してこようか? 遊ぶにしても 俺は海と相性が悪いんだ」
アキレス「俺はまぁ…受けてもいいかな?」

とお互いの行動を提案する <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/11/02(水) 22:24:24.01 ID:SlXezWwAo<> >>431
「海ですかぁ!海ですか……あっ!大丈夫ですよ!」

喜び、沈み、何かを思い出して喜ぶのはユーカリ(25)だった。
いくつになってもやはり海を楽しめるのだ、この女性は。

正体?問題ないのでしょう。きっときちんと考慮してるのでしょう。

「私も荒事は勘弁ですねー皆さんがそうしたいならそうしますが」

つまりは、海で遊びたいけれども皆に従うということだ。
現在紅一点。大変なことになりそうなことは、まだこのかのっさのえーじぇんとは気づいていない。 <> 『愉快なりし南の島の』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/02(水) 22:42:55.34 ID:dLQToSAaO<> >>432

「はっはっは! いいノリだSFコミックヒーロー君。将来的にウチで映画産業が興ったら主役になってもらえるかい」

「今は勿論絵空事だけど、上手くいったら君こっちでセレブだよ? 白い豪邸買って毎晩パーティ! いいなー羨ましいなー。あいつら小国の国家元首よりいい生活してるよね」

頭を抱える気の毒な女性のことはそ知らぬ風に、ソーマとエリコの反応に気分をよくする大統領。
ムービースターとの間に何があったのかは知らない。

「そうそう。カメラマンと清掃員と軍人同行させるからさー、ビーチでゼリーのカクテル啜ってサルサに乗せて夜まで騒いでよ」

「どの道うちみたいな国は有る程度環境整ったら主要な産業は観光になるしねぇ。準備だけは建国当事からしてるんだ」

などと笑いながら言った後に、マンジュシャゲの心配事には眉をしかめた。
それから目元を揉みながら、搾り出すように言うのだ。

「サメは未確認だが犯罪者はいる。そりゃいるさ!麻薬密売人とかー、ケチなスリとかー、まぁとにかくビーチにだって奴らはいるさ」

「まぁだから『清掃人』が同行するんだけどネ! 彼ら国民じゃないしぃ? 海でお魚のエサとかになってもぉ? ダレも気にする個人も組織も国家もないんじゃなぃ?」

つまり、君達にちょっかいだす人らはその場でザクロと化してもらっても構わないということだ。
お掃除おじさんとおばさんが処理してくれる。だそう。

「報酬のお金? お金ねぇ、ウチのお金とか国際的な信用力ゴミだけどそれでもいいなら。まぁほら、遊ぶお金全部こっちもちだしさぁ、その辺りは気にしないでほしいかなーって」

……報酬は、しょっぱそうだ!

>>433

「そうそう。そりゃもう青い海に白い砂浜で底抜けに陽気に遊んでもらって? その光景を写真にとらせてもらえば?」

そう、この島の風景だけは大したものである。
つまりそれだけ人の手が入っていないから空気も澄んでるし海も綺麗というだけだが……。

「あ、サソリ君は写真撮影NGね。うん。ウチのビーチでカニが出るならまだしもサソリはいやーキツいって」

「そしてそこの君。うん、手伝ってくれるならダイヤで払う。ただウチの警察の制服着てもらうけど」

「麻薬組織壊滅に本気な大統領! 勇猛たる警官隊がついにこれを激破! なんてことになれば各方面の評価うなぎのぼりまちがいなし? これはいけるぜ! 君は救世主かな?」

そしてロイの発言にますますテンションが上がる大統領。
やってくれれば別口の報酬があるようだ。(なお、ロイが少し警官と協力しつつ捜査をすればすぐにアジトも構成員も割れるだろう……)

>>434

「素晴らしい返事だセニョリータ! 水着の準備はよろしいかな?」

「この手の広告なんだからね! 刺激的なデザインでググっと見る人の興味をね!」

海で遊ぶとなると当然水着。それも攻め攻めのデザインのものとなる。
いつの世も広告といえば水着美女なのである。それも露出高めの。

「まぁ、言ってるとおり治安は悪い。何か悪いオオカミさんが君を食べようとしてくるかもしれない」

「でもこんなとこにきたからには赤ずきんちゃん、君のバスケットの中には手榴弾とSMGが入っているんだろう? まぁ好きにするといい」

何やら妙に戦闘力高めに見積もられているユーカリである。 <> ソーマと愉快な仲間たち
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/02(水) 22:54:49.25 ID:hVH8jLHW0<> >>435
そりゃそうさ、大統領より仕事してんだもん
【映画俳優とのイザコザの気配を感じれば、さも当然のことだとばかりにシレッと】
俺のいたところの野球選手、最終的に大統領以上の年収得ててな。コメント求められてこんなこと言ってたよ


『何やら不穏な様だな。正直信頼しきれない』
【無機質な面でバッサリ言い捨てるも、『しかし…』と何やら考える】
『…実は生まれてこのかた海とか見たことなくてね。まあ構わないよ。サルサもゼリーも興味あるし』
【存外チョロいのであった】


【にこやかな雰囲気も、大統領の言葉に崩れ去る。悪鬼の如し表情を浮かべ、ずいっと近づくソーマとエリコ】
「俺の耳が悪かったのかな?遠回しにシケた報酬しか出ないと言われた様な気がするが?」
ギブアンドテイクって知ってるか?俺らはお前らの宣伝をしてやる、ギブだ。テイクはどうだ?あ゛ぁ゛ゴラ゛ァッ!!?!?
【赤いアロハシャツのソーマは、改めて見ると服装も発言も南の方のヤクザっぽい】

【報酬云々から大統領の人格否定、国辱、何でもござれの痛罵を機関銃の如く吐き出すヤクザ者二人組み】
【数秒もすれば、マンジュシャゲにより二人とも意識を刈り取られるだろう。それまでの辛抱だぞ!】 <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/11/02(水) 22:59:10.81 ID:SlXezWwAo<> >>435
「そ、そういうのはもう少し若くてはしゃげた私に言ってほしいかなー……」

残念。用意していても割と露出は低めな水着だ。
仕方なかろう。歳は理解してるのだ。

「そ、そんなものはありませんよっ!そんなものは……」

バスケットには手榴弾もSMGもないが左腕にはナイフもパイルバンカーがある。
場合によっては見積もり以上に戦闘力のある女だった。少なくとも武器の野蛮さは想定以上だろう。
だから否定しつつも目そらし。否定しきれないのだ。

「あっ、じゃあ水鉄砲貸してください!水圧高いのをっ!」

オオカミさんは怖い。なら武器を持とう。
武器でも景観にあったものがいい。なら水鉄砲しかない。そんなものは持ち合わせていない。
なら用意させてみよう!
簡単な話だった。 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/02(水) 22:59:52.83 ID:WONF78t90<> >>435-436
ロイ「そうか まぁ俺1人じゃ荷が重い 少し探りを入れるぐらいにしておこうかね」
そう言ってロイは一行から離れることにした…

【ロイパートは必要ありません】

―――ギィ!?
撮影NGと言われ驚愕にハサミを振り上げるベティ

アキレス「しょうがないよベティ おやつ大盛りで手を打たないか?」
しょんぼりするベティを嗜め

アキレス「まぁいいんじゃない 遊ぶ金が手に入るだけでもいいじゃない」
とソーマタージを嗜めるのであった <> 『愉快なりし南の島の』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/02(水) 23:13:39.35 ID:dLQToSAaO<> >>436

「野球! スポーツ、スポーツ振興……野球……いや……ここは……」

「サッカー……? サッカーとあと……ラグビー……これだ! なんかこの島をかつて支配していたツンデル帝国の踊りとか取り入れて試合前にやらせるんだ。人気でるぞぉ」

ソーマの言葉から何かヒントを得たらしい。
人となりはともあれ、この小島を発展させたいという気持ちだけは本物のようである。

「仮面のセニョリータも素直になって、水着に着替えて遊んじゃってくれたまえよ!」

マンジュシャゲから肯定的な言もとれたので思わずガッツポ。
とりあえず問題なく皆広告塔になってくれそうだ……と思いきや
一番ノリがよさそうだった二人が般若の表情! しかし大統領も大分武断波の人だ、一歩も引かない!

「ウチのなけなしの観光資源全部無償で提供するのに何が不満だセニョール!」

「飯と酒が無料で遊びたい放題だぞぅ!? ただちょっと写真とられるだけで。 そりゃもうハチャメチャに愉快な海だぜ!?」

「なのに不満があるっていうならぁぁぁぁぁ――おらっ! 持っていけ! 秘蔵中の秘蔵! これ一本で高級車が買える! エクストラ・オールドォ!」

どん、と机の上に酒瓶を置く。
古そうな瓶である。中の琥珀色の液体から察するにウィスキーか。
恐らく大統領の私物であるだろう。

>>437

「ウチで用意してあげるよ魅力的なお嬢さん?」

「なぁに実年齢がいくつだか知らないがそれだけお美しいなら何も問題はないさ。さぁ色んなところがはみ出る水着を着よう! 女性スタッフもつけるから!」

大統領はとてもテンションが高い。
もっと強く言わないと刺激的な水着は回避できないかもしれない。

「水鉄砲? 水圧高め? え?それ人体がちょん切れるようなやつ? ンー、そんな個人携行可能な兵器X君はどこ探してもないかナーって」

そして水鉄砲はあっさり却下される。無慈悲!

>>438

「そうそう。肉を串に刺して調味液に漬け込み、複数種類の酒で香り付けして網で焼く」

「それが美味い。これを冷たいビールと一緒にいってみろ! 蕩けそうになるぞまったく! サソリ君が好きかどうかは知らんがね!」

……とりあえず、食べ物は期待してよさそうだ。
綺麗な海で陽気な音楽と酒と肉料理。人がダメになりそうな要素てんこ盛りのビーチが想像できるだろう。
そしてそれは実現するのである。恐ろしい。
<> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/11/02(水) 23:21:10.90 ID:SlXezWwAo<> >>439
「流石にうわキツって言われるような年齢ですからっ!それに傷なんかもありますしっ!」

実年齢は話さないがこれで引き下がってくれることを祈ってるユーカリ。
なんだかんだで押しは弱いが頑張っている。これでも頑張っている方らしい。

「そんな兵器じゃなくて暴徒鎮圧用の気絶する程度の……」

なんて呟いてるが無視してもかまわないだろう。
無視したら一度だけパイルで男の脳漿を浜辺にぶちまける美女が見れるらしい。 <> ソーマと愉快な仲間たち
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/02(水) 23:22:04.58 ID:hVH8jLHW0<> >>439
『着替えるかどうかは別として、楽しませてもらうさ』
【セニョリータという言葉に釈然としない態度を見せるも、取り敢えずは了承】
『…やっぱり、この格好の時は肌見せるの控えたほうがいいかな』


よーし気に入った!お前を殺すのは今のところやめといてやる!!
【ドンと置かれた酒瓶を素早く引っ手繰るソーマタージ。マンジュシャゲの攻撃で気絶させられても手から離さなかった】
【なんたる意地汚さか!】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/02(水) 23:29:03.71 ID:WONF78t90<> >>439
―――ギィ!!
よしそれで手を打ってやる と言わんばかりにハサミを振り上げた
何とも偉そうである

「よし そうと決まれば行くぞベティ」
―――ギィ!!

意気揚々とビーチに向かうのであった

>>440
ここで偵察に向かったはずのロイがひょっこり顔を出し

ロイ「なんだ? 高圧の水鉄砲が欲しいなら作ってやるぞ 1o口径の穴に300Mpa(ウォーターカッター並)ぐらいでいいか?」
と提案した <> 『愉快なりし南の島の』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/02(水) 23:43:55.26 ID:dLQToSAaO<> >>440

「そこまで言うなら仕方ないが……うう〜む。あまり強く提案しすぎるとセクシャルハラスメントなスキャンダァァァルゥゥゥ……今それはまずい……」

水着はどうにか諦めた様子。
なお、どうしてもそんな水鉄砲はありません。
……ただし、作れる人(ロイ)はいたようだ。何故作れるのか。

「まぁともあれ楽しんできてくれたまえ」

ひらひらと手を振り、この後のエスコートを部下にまるなげ。

>>441

「強欲なSFヒーロー君だ。主役じゃなくてヴィランで登場してもらおう」

「怪演で評判になってたちまち人気ムービースターになってくれそうである」

何やら絵空後を描く大統領。
こんなだがソーマらのことはとても気に入ったらしい。
何かシンパシーでも感じたか。その、ネジの外れ具合とかに。

>>442

「ははは。よもや言葉がわかるのかねサソリ君。まぁいいか。生態系を汚染さえしなければなんでも」

「うちの国のカニだのヤドカリだのの気性がどうだかはちと知らんが、まぁ君なら友達になれるだろう。楽しんでくれ」

ベティにも良くわからぬことを行って、とにかく楽しんでくることを強調する。

「よし、そうそう、若者はそれぐらい楽しげにビーチに向かうべきだな。ビーチはいいぞ! 太陽はいいぞぉ!」

手をひらひら振りながら、アキレスらの背にそう声をかける。
とにかくこれで君達が楽しんでくれれば、いい広告になると確信しているようだった。

――

さて、君達は大統領の部下に連れられて大統領官邸を出た。
出るなり、白いスポーツカー(それもオープンカーである!)に乗せられ、カンカン照りの中をご機嫌にドライブとあいなった。
もうこの段階で撮影スタートだ。併走するワゴンから何度もフラッシュが瞬く!

ビーチに到着、設置されたスピーカーから響くサルサミュージック。
白ヒゲの老人がさっそく冷えたビールで歓迎してくれる海の家(!?)も完備である。
海に危険生物は、カニさんを除けばいない。カニさんだって挟めるものが近くにきたから脚なり指なり挟むだけなので許してあげてほしい。
そして心配されていた犯罪者も、あからさまにはいないようだ。現地人との見分けが当然つくわけでもない。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/11/02(水) 23:52:59.69 ID:DmCppw4h0<> >>443
「……塩っ辛い……痛い……あぁ、もう……」

純白のビーチを楽しむ観光客の中、変な注目を集めながらよたりのたりと歩く影
何やら戦闘中に越境して来てしかもそこが海の中だったらしく、ボロボロの出で立ち+アチコチに傷だらけ+カニさんを数匹ぶら下げて徘徊しているのだ
こんなモノを映してしまってはイメージダウンも良いところ
そんな状態の半人が今、カメラの視界の中に入りそうになっているではないか
大統領部下の黒服達に、縁の下の力持ちして貰ってぽいっちょするも良しである <> ソーマと愉快な仲間たち
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/02(水) 23:53:00.71 ID:hVH8jLHW0<> >>443
【用意を済ませ、ビーチに向かう一行。フラッシュにも手を振ったり中指を立てたりと中々楽しんでる様子】
【そして到着。話とは違いそこそこ快適な空間に大満足!】


「……なんでお前らは脱がないんだ!」
【片目を眼帯で隠した童顔を恥ずかしさで赤くさせ、ソーマとエリコに叫ぶ少女、マンジュシャゲ】
【言われた通りに水着に着替えたのが自分だけだと知り、恥ずかしいやら腹立たしいやらで叫んでいるのだ。そのバストは平坦ってか絶壁であった】

だって僕様ちゃん水はダメだしー。今日ノーブラだしー
「俺も左腕一々外すの面倒だしな。ほらスマイルスマイル。幸せも逃げてくぞ?」
【当たり前の様にビールを飲み、日陰で涼むヤクザ者二人】
【ソーマタージは赤いアロハシャツにスラックス。エリコは袖を巻くったシャツに短パン。ビーチでの遊び専門だ】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/02(水) 23:58:40.53 ID:WONF78t90<> >>443
とりあえず話はまとまった 颯爽と大統領官邸を飛び出し 白いオープンカーに乗り込む
ベティちゃんはパパラッチと思しきワゴンから見えない場所に陣取った ベティちゃんは聞き分けのいいサソリです

そして白いビーチに到着 ハーフパンツ型の派手な水着に着替える
その体は体操選手のようにマッシブではないが引き締まった体系であり 顔立ちも悪くない

海の家にたどり着くやビールを頂き 熱い砂浜の上で陽気に飲み干して見せる

なお ベティちゃんはカニたちと楽しく…

―――ギィ!!ギィ!!
威嚇合戦に勤しんでいた まるで異種格闘戦である <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/11/03(木) 00:01:17.36 ID:k9I7z1bEo<> >>442
「そんな殺人兵器はいりませんっ!」

どうして水鉄砲は殺人兵器に変換されるのか。永遠の謎である。
>>443
あはは……と水着を諦める大統領を見て安堵。大事故は避けられたらしい。
ロイの技術は世界一、ということだったのだろう。

「はいっ!」

いってきまーす!と言わんばかりに手を振って大統領官邸を出ていくユーカリ。
やはり少しワクワクしてるようである。
ああは言っていたが若いのだろう。

――

スポーツカーに驚き、日差しの眩しさに目を細めたりしながらビーチへ。

「綺麗な海ですねー!あははっ!」

ワンピースタイプの水着で年を忘れて海ではしゃいでるユーカリ。
彼女の名誉と尊厳のためにも捕捉をしておくと、カノッサのエージェントたる者遊びにも全力なのだ <> 『愉快なりし南の島の』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/03(木) 00:16:49.98 ID:anUkNWo+O<> >>444

明らかな要救助者がふらついているなんてとんでもない。
現地のスタッフの皆さんが血相を抱えて飛んできて病院につれていかれてしまうだろう。
さらにいえばなんでそんなことになったのか警察での事情聴取もまっているだろう。
回避するにはそれだけの説得力をもって弁明しなければならない!

>>445

そんな恥ずかしがるマンジュシャゲにも容赦なくフラッシュが瞬く!
こんな青春の一コマも、このヤッチマイ島では面白おかしく過ごせるのだ。
とかなんとか、そんな風に宣伝する材料になるに違いない。

そしてヤシの木の作る日陰で憩うヤクザめいた二人にも撮影が待っている。
ビールと合わせるのは何か? そう、串に刺さった肉だ。とにかく肉だ。
さぁ! 若くてバカな男がビーチでビールと肉を食ったら何をすると思う?
何故かアコギをひいたりして歌いだすのだ。(偏見)

というわけでソーマにはアコギを渡される。
ひいてもひかなくてもいいからそれっぽいポーズを要求されるだろう。

そう、こんなチョイ悪な若者達よ! ヤッチマイ島ではこんな理想的なビーチでバカ騒ぎができるのだ。
……という広告になるのだろう。

>>446

アキレスの良い飲みっぷりにはスタッフ達も満足だ。
飲んでいるシーンで1枚、飲み干してカメラに笑顔でもう1枚!
どうせだ、もう一杯飲んでいけ。今度は水着美女(現地スタッフである)もセットだ!
海に遊びに着たら女の子達にモテモテで困っちゃう美青年! という構図にするつもり、らしい。

……カニとの威嚇合戦の行く末はどうなるのか?
動物達がしゃべるような映画であるなら、このままベティは大冒険に巻き込まれてしまう。
このトンチキな島がそんなことにならない保障は無い。越境サソリであるベティにはその資格があるからだ!
なんせ、ほら、人間が遊んで騒いでいる間にペットなりなんなりが人知れず冒険するなんてのは、映画ではよくあることであるし。

>>447

海に飛び込むところ、泳ぐところ、水面から顔を出すところ、とにかくユーカリは撮られまくる。
やはりこの手の広告の被写体は女性に限る。である以上、ユーカリにカメラが集中するのは当然といえた。
視線からポーズからとってもしつこく注文をされてしまうぞ!
さらにいえばお色気も当然求められてしまうのである。備えよう。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/11/03(木) 00:25:57.77 ID:08R0Eqox0<> >>448
「……えっ」
「あ、あのっ!? だだだ大丈夫です私歩けま……」

あーれーと漫画チックな叫び声を残したまま、半人は介護室に連れて行かれその後病院コースになりそうである
運んでくれたのがイケメン細マッチョの海男子だったのが唯一の幸せか
病院での治療の段階で既に人じゃあり得ない色々とかが見付かって大騒動になりそうではあるが、まぁ大統領が越境現象知ってるし揉み消してくれるよね(願望)

そんなこんなで半人のこの世界での思い出は、海に溺れてカニさんに襲われ病院で過ごした日々のみになるのでありました

//お邪魔しましたっ <> ソーマと愉快な仲間たち
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/03(木) 00:29:21.38 ID:j5T+zhKD0<> >>448
【おうちかえりたい。と今更になって泣き言を言うも、写真は無慈悲に増えていく】
【半ばヤケになって海に飛び込むマンジュシャゲ。その頬を濡らすのは海水だけではない】
【幸いユーカリにカメラが向いている。なるべく彼女を盾にしようとする始末】


え?弾けって?しょうがないにゃぁ…
【アコギを受け取るも、そこでしばし固まる。音楽経験が全く無いのだ】
「お前楽器なんて弾けるの?俺は無理だからな」
【サングラスをかけ、予防線を張って串焼き肉を食べるエリコに恨めしげな目を向ける。そもそもベースとギターの違いが未だにわからない様な男に何ができようものか】

えーっと…確かこうやって……。え?違う?
じゃあブライアンメイみたく……。あれ、鳴らない…
【脚を組んで座ったままベンベンやろうとしたり、上体を仰け反らせて掻き鳴らそうとすると悉くを止められる】
【次第に苛立ちは募り……】

ロッケンロールッ!!
【海の家の柱に叩きつけアコギ破壊!】
ナメるなよガラクタめ!俺の方が強いんだよ! <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/03(木) 00:29:50.29 ID:edo2xjHJ0<> >>448
乗せられている感がパないことになっているが 毒を喰らわばナントヤラ
調子に乗ったアキレスに敵は無い 

にこやかに海の家の老人と談笑し 女の子たちに少し困ったような それでいてとてもうれしそうな微笑みを浮かべ
特に出来もしないサーフボードなんて持たされ 汗と砂を張り付けた肌 眩しそうに空を見上げながら肩までかかる金髪を掻き上げるのだ

・・・・・一方のベティちゃんと言えば
なんかカニとの友情が芽生えていた カニよ 貴様もまた強敵(とも)だった
そして海の家から串焼きを一本失敬して カニと一緒に食べ始めるのだ <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/11/03(木) 00:30:24.68 ID:k9I7z1bEo<> >>448
「ええっ!そんなポーズまで…?」

恥ずかしさをこらえながらオーダーに応えているユーカリ。
なぜ、応えてしまうのか?簡単だ。
既にビールを飲んでしまっているからだ。
休憩といって飲んでいたらしい。これでも成人してるので問題にはならない!

徐々に撮られる悦びを知っているようにも見受けられる。次第にカメラへの対応もよいものになっているぞ。 <> 『愉快なりし南の島の』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/03(木) 00:47:32.60 ID:anUkNWo+O<> >>450

自然とユーカリと合流するマンジュシャゲ
しかしそこで待ち受けるのも地獄であった。
何故ならユーカリ自身がそれなりにノってきてしまっているからである!
盾になるどころか被写体が増えたのでフラッシュも倍である。無情にもポーズも表情も要求される。

ギター破壊の暴挙にびっくりするスタッフ達。
「別にしているフリだけでもよかったのに!」 そう、写真ですからネ。音なんか出なくてよかったんです。
しかしこのバカっぽさと向こう見ずさはまさに求めているものであった。
海に是非飛び込んでほしかったがそうはならないとうなら、しかたない。
グリルをもってきて、自分達で串に肉を通したり、肉以外も網火で焼いてみたりしよう。
そしてその光景をカメラが撮るのである。海で騒ぐバカな若者達は自分達で色々やりたがる! BBQしかりテントしかり!(偏見)

>>451

アキレスの被写体人気もユーカリ(そしてマンジュシャゲ)に負けず劣らずであった。
ソーマやエリコが映った広告の狙った層が10代後半から20代前半のバカっぽい若者なら……
アキレスは爽やかでデキる男、つまり有名大学の学生や大企業の若きエリートを狙っているからである。
顔立ちが良く、笑顔が眩しく爽やかな(ように見える)アキレスはまさにイメージにぴったりであったのだ。
デキる男は遊びにも全力! 女の子達にも人気! そう、ヤッチマイ島でこの夏は決まりだ! という風に……。

なお、そんな広告が出来てアキレスを知るその他に洩れてネタにされても大統領はフォローしてくれない。

>>452

女の子のノリがよければ撮るほうもノリがよくなる。
さらに被写体(マンジュシャゲ)追加だ。さらに熱が加速する。
ユーカリに頼んでマンジュシャゲと一緒になって映ってもらうように、というか腕とか手とか絡めてもらったりしてもらう。
仲良し女の子同士でもそりゃもうハチャメチャに楽しめるのだ! そう、ヤッチマイ島でならば!
……という広告にもする。何ならイケメン(アキレス)に混ぜて写しても絵になるだろう。 <> ソーマと愉快な仲間たち
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/03(木) 00:57:49.52 ID:j5T+zhKD0<> >>453
「ウワーッ!」
【好奇の目を逃れたマンジュシャゲを待っていたのは、また地獄だった】
【水上なのにひっくり返り、ズッコケる。盾になるかと思った人物が既に乗せられてたのだ、絶望もそこそこある】
【結局ポーズはまだしも、真っ赤な顔面を終始伏せるだけで表情までは期待出来そうにないマンジュシャゲちゃんだった】


マジで?先に言ってよ…
【肩で息をしながらスタッフの言葉に返せば、「やっちまったかな」と表情を曇らせる】
【が、それも数秒も持たない。すぐにまあいいか、と意識から捨てるのであった】

「…なあ、本当にこんなのでいいのか?」
さあ?最近の若いのはよく分からん
【マンジュシャゲとは違い、頼まれれば可能な範囲で実行に移すエリコとソーマ】
【肉と一緒に拾った蟹まで焼かされた時には、流石に疑問に感じたが、「こんなので来ようと思うのは馬鹿だけだから」と勝手に納得】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/03(木) 00:58:29.19 ID:edo2xjHJ0<> >>453
なお このようなはっちゃけ写真が流出してもアキレスは別に困らない
何故なら調子に乗ったアキレスは大体こんな感じであり 知り合いが見ても またか…ぐらいにしか感じないし
咎められてもだから何で済ませてしまうだろう

ついでだから遊びに全力とかって報道陣にも言われたので ちょっと被写体(同年代っぽい男)を貸してくれと頼み
男子数人でビーチフラッグをやる姿も映してもらいましょう

真剣そのものな表情 声援を送る美女たち 一瞬の瞬発力 跳ね上げる砂の臨場感 フラッグを奪い合う一瞬の緊張
そして買った負けたと笑顔ではしゃぎ合うのだ

見よ 調子に乗ったアキレスは無敵なのだ 

―――ギィ…

そんな姿を見てベティちゃん カニと一緒に何をやっているんだかと呆れかえるばかりであったとさ

//では先にノシ <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/11/03(木) 00:59:47.86 ID:k9I7z1bEo<> >>453
マンジュシャゲに若干同情。しかし酒気もあり加速はなかなか止まりそうにない。
ポーズや表情も増えて、ノリはどんどんよくなっていく。
…むしろ、若くなくなる瀬戸際にいるために今を全力で楽しもうとしている節もある。

ただ、イケメンと写るのだけは最後の理性で拒んでいた。
なぜか?理屈ではない……何か、それだけは災厄を齎す予感がしたのだ。
戦士の勘、と言えば分かり易いのかもしれない。

「やってみたら案外楽しいねっ!」

いい、笑顔です。 <> 『愉快なりし南の島の』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/03(木) 01:08:45.80 ID:anUkNWo+O<> >>454-456

撮影は順調に進み、程なくして終了した。
これを元に加工したり編集したりして、それはもう陽気な広告ができるという寸法です。
ロイの協力によって治安の改善にも期待できそうであるし、ヤッチマイ島の観光業の夜明けは目前である……かもしれない。

さて、撮影が終わればあとは大統領の好意で好きに過ごしてもらって構わないということである。
最低限のスタッフを残し、この広大で美しいビーチで独占して遊んでよろしい、ということであった。
宿泊施設の容易も一応ある。野趣溢れるバンガローである。リゾートにぴったりだ。
夜まで騒ぎ、早朝から騒いでも誰も文句は言わない!(単純にビーチが都市部から離れているというのもある)

一同が帰る頃にはすっかり日焼けしてしまっていることは間違いない。
報酬(だいぶしょっぱい)と一緒に持ち帰り、ヤッチマイ島を思い出してほしいとは大統領の言葉である。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/11/03(木) 22:24:13.48 ID:AR46cLu1o<> 昨夜、越境者達の拠点、若しくは一時の宿へと届けられた古びたテープ。
その中には、何やら深刻そうな声色の、ジョシュアの肉声が収められていた。
封筒の中には、おそらくジョシュアの直筆であろうメモが同封されており、
アナログな手法には、インターネットを通じる事による情報漏洩を防ぐ意味合いがあるのだとか。
然るべき機器に突っ込めば暫しのホワイトノイズを経て、ジョシュアの伝言が再生される。以下がその内容である。

『……ジョシュアだ、このテープを聞いてるってコトは、お前の存在はまだ奴らには気付かれてねェってコトだ』
『お前達に頼みが……聞いてくれ、明日、何も知らないって体で俺のセーフハウスまで来い』
『信頼できる仲間にしか頼めねェ重要な案件だ、来たくなけりゃ、このテープを廃棄して…聞かなかったことにしてくれ』
『まずは日没まで待つんだ、薄暗くなってから……いつも通りの客人を装って正面玄関から入れ、下手にコソコソすると目を付けられる』
『頼んだぜ……願わくば一人でも多くにこのテープが届くコトを祈ってる……じゃあ、”向こう側”でな』

18時間後、ジョシュアのセーフハウス――

ボストン郊外に位置するセーフハウスは、所謂高級住宅街であり、主に別荘地として富裕層からの需要が高い。
小高い丘を登った場所にあるそこからはボストン市街が一望でき、ジョシュアのセーフハウスもその例に漏れず
モダン建築に基づいて建設された豪華な邸宅である。高床式の一階建て、地上階は道路に面し地下階は二つ。
地下にはバルコニーに通じる寝室や屋外プール、さらにその下には四方をコンクリートで固められた洞窟の様なガンレンジが存在する。

HEXAが買い取っているものの、住人がおらず資産として扱われるのを防ぐべく、税金対策としてジョシュアを住み込ませているのだ。
各エージェントには、大体こんな感じで企業より物件が与えられている。社宅といったシステムに近しいソレだ。
ボストン近郊から徒歩で向かうには少しばかり遠く、されど30分も歩けばそこへと辿り着く事が出来る筈だ。

「……ジョシュアさんからのテープ、一体何だったんでしょう?」
「ただ事じゃないって感じでしたけど……ちょっと怖いなぁ」

一行と歩調を合わせて歩くのはミスカ。大きなリュックを抱えて寒い夜にも関わらず、その身体には僅かに汗が滲んでいた。
ジョシュアの家にお泊り、という体で、されどその中には有事の際に備え手製の爆弾やら何やらを詰め込んでいるのだとか。
ぎっしりと様々なものが詰め込まれたリュックは小さな身体にはあまりにも重いが、されどミスカはそれを手放そうとはしなかった。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>age saga<>2016/11/03(木) 22:33:36.57 ID:08R0Eqox0<> >>458
さぁ? と小首を傾げながら静かに丘を行く
塗ったような黒い夜の空に、半分欠けた月がナナメに微笑んでいる
テープレコーダーの入手は半人としては簡単だった、普段古びたポンコツラジカセで音楽番組を楽しんでいるのだからそれに突っ込めばいいだけなのだから
しかしまぁ、自身にその情報がもたらされると言うのはやや意外ではあったが

(……ま、仕事って事なら)

とかなんとか思いつつモヤっとした心境を誤魔化している半人
持ちましょうか、とミスカの荷物を見て一言
因みに半人は水色のジャケットに、矢張り大きなリュックを背負っている <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/03(木) 22:37:26.47 ID:PLFkKZubo<> >>458

「まあ、なるようになるだろうさ」
≪000111010101≫

 ジョシュアのテープをサーボスカルに解析させた後に、ミスカと合流。
 名目上はこのような胡乱な案件に上官としては、ただ女子供を行かせるに任せるのは
 沽券に関わるからとか何とか。

【ホロ・クロークにより、常の黒を基調としたビジネススーツに身を纏っている】

>>459

≪00011010101≫

 グルングルンとタェンティースの視界で目障りな高速縦回転をかましているサーボスカル。
 まあ、このドローンが狂気的なのはいつものことだが。

「私ならドアを蹴破ってもいつも通りの客人≠ナ済むから、蹴破って突入するか?」

 無表情に告げるその内容は実にひっでえがマジでいつも通りなのだから仕方ない。

【許可が出ればドガッ!っと入り口を蹴破るムーヴ】 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/11/03(木) 22:42:00.61 ID:08R0Eqox0<> >>460
「……」

そんなスカルの目の近くでこう、人差し指をくるくるり
トンボにやるようなアレである

「いいと思いますよ」
「じゃあわたしは……壁でしょうか?」

何やら勘違いしているのか何なのか
自身はドアから少し離れた壁にヤクザキックの構えでステンバーイ <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/11/03(木) 22:45:32.96 ID:AR46cLu1o<> >>459 >>460
ジョシュアのセーフハウスに辿り着けば、何やらその周辺の雰囲気の常ならざるものを感知できるだろうか。
例えば硝煙の匂いの濃さ。未だ近く新しく、地下のガンレンジより醸されるものではない。
更にジョシュアのセーフハウスのみが全ての照明が落とされており、まるでブレーカーが落とされたかのようn

BLAM!! BLAM!!

「きゃ!?」

耳をつんざく二つの銃声!それは越境者達に思考するいとまを与えぬモノ。
二度迸った青白いマズルフラッシュは火薬の類ではなく、ジョシュアの1911ではなさそうだ。
身構えるミスカ、イムカが扉を蹴破ったのであれば、血塗れでうつ伏せに倒れるジョシュアの姿が映るであろう。
玄関を少し進んだ路地の向こう、全身を仄暗い戦闘服に包んだ男が拳銃をジョシュアへと向けていた。

『………』

左胸に六角形の三つ連なった徽章を付けた戦闘服の男は蹴破られたドアが吹き飛ぶのにたじろぐ様子も見せず。
ぎょろりと青白く軌跡を放つ三ツ目をタェンティース達へと向け、ゆっくりと銃口を天井へと向けた。
ミスカはいつの間にやら、タェンティースやイムカの傍から消え失せていた。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/11/03(木) 22:51:02.52 ID:08R0Eqox0<> >>462
「……?」
「イムカ様、ミスカ様!」

2人に呼び掛けそれはゴーの合図となった
イムカが扉を、半人は壁をそれぞれ蹴破りエントリー
そして室内の様子を素早く探り、

「HEXAのエンブレム?」
「……チッ!」

人質めいた形でジョシュアがダウンしているのは状況として厳しい
ともあれ半人、素早く腕を振るいイムエトを三つ目目掛けて飛散させる
直接ではなく天井に向けられる銃口を訝しむが、今の所強力閃光等の効力に備えた防衛は叶っていない

<> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/03(木) 22:56:22.26 ID:PLFkKZubo<> >>462

(銃声か?状況は良くわからんが、考察の暇はなさそうだ)

 決断的にドアを蹴破るや否や、サーボスカルに中の状況を解析させ、
 強化された脳によってニューロンの速度で認識するイムカ。

「いつも死にかけていないか曹長?」

 またも階級を間違え(ワザとか?)ながら、
 イムカは両手に粒子短銃を構える。奇怪な戦闘員に銃口を向ける。牽制射撃。

≪ブラスターモード:ノンリーサル/パラライザー≫

 BLAMBLAM!!

【デュアルハンドによる一斉射を行いながら駆ける射撃はジョシュアと戦闘員に割って入るよう意図した攻撃だ】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/11/03(木) 23:09:00.77 ID:AR46cLu1o<> >>463 >>464
『ノ、ノォォォオオオオォゥ!!?!』

タェンティースの斬撃を警戒し真後ろに飛び退いて、されど放たれた飛び道具には反応できない。
動きが素人じみている。そのまま全弾命中、叫びを上げながら大きくノックバック。

『苛烈ッッ……!!』

イムカの射撃に対してはイムエトに妨害され身動きすら取れず、避けるなどもってのほかだ。
仰向けにぶっ倒れそしてその拍子に拳銃のトリガーが引かれた。
ぱん、と間の抜けた火薬の破裂音と共に銃口の先から紙吹雪とテープが飛び出し、そこに印刷された

「ハッピハロウィーンっ!!」

ものと同じ言葉を元気よく発しながらぴょこんと廊下の影から飛び出すミスカ。
その恰好は先程とは違う、全身をオレンジのパンプキンドレスに包み頬にはシールを張り付けて。
手に持った手製のお菓子満載のバスケットは、衣装と共に鞄に入れていたのであろうか。

「………死体のフリも案外キビシぃな、呼吸しちゃダメだし」

むくりとジョシュアが起き上がって、それからヘイズ、と三ツ眼目掛けて声を掛けた。
身体に付着した血糊を吸収すれば、白いニットは元通りに。
使い捨てカメラを取り出して倒れたヘイズをパシャリ、青白いストロボが暗い家の中を一瞬だが明るく照らす。
ミスカが電気を付ければ、おぼろげだった内装が露わに。そこらじゅうカボチャやらなにやらで装飾されている。

『ぐへぇぇ……こんな案通したの誰だよチクショー……』
「お前が考えたんだろォが……」

ジョシュアに引き起こされながら、よたよたと息も絶え絶えのヘイズ。
本気で殺しに来られていたらマジで死んでたカモと冷や汗を拭いながらフードと仮面を取った。
少しだけ大き目な戦闘服は、なるほど識別番号を見ればHX-0-0-1、ジョシュアのものである。

「さて……そんなワケで諸君、今日は飲むぞ喰うぞ」

三人揃ってにかっとヤラシー笑みを浮かべ、少しでもヒヤリとしてくれればプランク(イタズラ)を仕掛けた甲斐があったというものだ。
トリックとトリート、先ずはトリック(イタズラ)から、次はトリート(施し)だ。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/03(木) 23:15:46.56 ID:PLFkKZubo<> >>455

「………」

≪ブラスターモード:ノンリーサル/パラライザー≫

 BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM
 BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM

 インガオホー!!イムカは決断的に射撃を続行!
 どいつもこいつも上官侮辱罪適用!略式処刑!ナムアミダブツ!!

【無表情であるが、よく見れば頭部にコミカルなバッテン付のイムカである】
 【→小粋なシャレが通じてないね。仕方ないね】

「で、言い訳は?」

 仁王立ちでいつもの傲慢ポーズをキメッ! <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/11/03(木) 23:16:26.19 ID:08R0Eqox0<> >>464-466
「……!」

直後ヘルメスの靴を起動させ、全速力での接近を試みる
赤刃を抜き放ち征圧を狙う腹積もりだ
しかしそれはその少し後の、間の抜けた破裂音によってまるで見えない手に抑えられたように止まる

「……えっ」
「……な、何事ですかこれは」

すっかり戦闘モードに入っていた所であり、毒気を抜くには多少の時を要した
赤刃は所在無く鞘に戻され、戦闘時よりずっと狼狽した風になりつつ取り敢えず破壊した壁から吹き込む風に吹かれ頭が冷えて行く

<> ジョシュアとミスカ<>sage saga<>2016/11/03(木) 23:24:34.66 ID:AR46cLu1o<> >>466
「ぬがぁぁぁあァァッッ!!!」
「に゛ゃああぁあぁああっっ!!?」
『シィィィィイイィィット!!!』

ギャグパートでなければ致死レベルのパラライザーを喰らい地面でのたうち回る三人。
悪戯には折檻が付きまとうが、今回は相手が悪かったということだ。ナムアミダブツ

「………」

誰もが開幕クタバり、言い訳する余地すら残されていないようであった。

>>467
「こういうコトだ」

いち早く麻痺から復帰したジョシュアが、ふらりと立ち上がりながらどこから取り出したのか、
”ドッキリ成功”と書かれた札を取り出してポイと投げ捨てた。
ともあれリビングへと向かえばミスカとジョシュアで手分けして作ったのであろうやたらと気合の入った料理。
肉に魚に野菜にパンに、サンクスギビングも真っ青だ。カボチャとニシンのパイまである。

「いっぱい食べてくださいねっ」 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/11/03(木) 23:29:59.08 ID:08R0Eqox0<> >>468
「……、」
「……して、やられた訳ですか……ふふっ」
「くくっ、ふふふ……」

顔を手で拭いようやく目が覚めたようにして噴き出した
そして決壊した堤防は波濤を呼び起こし、くの字に体を曲げてしばし笑いふける

「……はじめてです、こういうの……」
「ニアを連れてくればよかった」

ありがとう、と促されるままに腰掛けて料理の数々に目移り
ともあれホームパーティとなれば楽しまない手はないし、不粋ではないつもりでもある
<> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/03(木) 23:35:56.91 ID:PLFkKZubo<> >>468

≪00011101010101≫

 サーボスカルは早速かぼちゃなマスクを被って、ミスカにヌタっと着地する。
 ある意味、イムカより空気読めているところがアレだアレ。狂気である。

「まったく、とんだ仕掛けだ。区画ごと重砲で吹っ飛ばされても文句はいえないのだぞ?」

 ぶつくさと文句を言いながら、我がもの顔でソファにドカリと腰を下ろす。
 実に不機嫌そうなイムカである。が、

≪000111110010101≫
「やかましい、そんなわけあるか」

 何か意味深な会話をサーボスカルとしている。実は少しホッとしてない?なとど問われたのは秘密だ。

「で、だ。どう客人を持て成すのだ?トリックは終わったのならトリートを寄越せ」

 すっげえ傲慢な態度で、給仕を要求!超エリート階級のお嬢様()だから、
 この振る舞いは実際デフォ。

>>469

「まあ、いいか」

 嘆息をつきながらも、改めて惨状を目の当たりにする。
 正確には蹴破られたドアと壁である。

「おーぷんてらす?」

 時々、イムカのユーモアはアレなことがあるアレ。
 なお、元凶はいうまでもなくコイツラ。

【妙齢?のおなごが二人。片やドアを蹴破り、片や壁を蹴破り――女子力(物理)】

「……タェンティース、お転婆も大概にな」

 自分を全力で棚にあげて、がぽっと口を開いた壁を見ながらコレである。SHIT!
<> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/11/03(木) 23:44:20.99 ID:08R0Eqox0<> >>470
「今夜は、青い風が心地良く吹いています」
「宴の酣の酔い醒ましには重畳かと」

すっかり匠のワザが光る状態になったセーフハウスの吹き抜けオープンテラス()
これからボストンは冬だ、因みに参照画像
http://i.imgur.com/RCUO3Zg.jpg

「……わたしの方がほら、開いた面積で言えば小さいですよ?」

比べて指差し、正にどんぐりの背比べの五十歩百歩 <> ジョシュアとミスカ<>sage saga<>2016/11/03(木) 23:48:48.56 ID:AR46cLu1o<> >>469
「もうちと穏やかなイタズラにすりゃ良かったんだろォが……」
「……いや、俺達越境者みてェな荒くれにゃこれが似合いか」

「さァて、これからもっと初めてが続くぜリトルガール」
「ニアかァ……反応見てみてェ気もするがなァ……」

生まれて間もないタェンティース、これからもっと沢山のはじめてを経験するだろう。
世界は広いぜとジョシュアはタェンティースに飴玉を投げ渡す。おそらく聞いた事も無いであろう納豆味だ。
自分もどかっとソファに腰掛け渋り顔。ニアの驚く顔は見てみたい。見てみたいのだが。
その後に続くリアクションを考えると、あまり見せたくないという気持ちもジョシュアにはあるのだ。

>>470
「わ、スカルのソレ……似合ってるかも」

頭の上に着地したサーボスカルを手に持ってまじまじと眺め、そして微笑と共に声を上げる。
エリュシオン式調の彫刻技法で掘られたカボチャはサーボスカルにぴったりとフィット。
真上に乗っかった蝋燭がいい味出している。スカルのライトで眼もぴかぴか光っていい感じ。
……ジョナがスカルへと距離を詰め、カボチャをつついて食べ始めるまでは。

「どうぞ、手製です」
「……コミッサーもこう、料理の温かみとか……そういうのが判るようになりゃいいんですが」

折角作った料理なのだから、こういう時には楽しんでくださいよとジョシュア。
単なる栄養補給ではなく、食とは記憶であり、ふれあいであり、感情を育む場なのだ。
嬉しいとか、楽しいだとか、そういったものと共にあるべきなのだ。失ってから初めてその大切さに気が付いた。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/11/03(木) 23:53:31.84 ID:08R0Eqox0<> >>472
「なるほど、楽しみです」

ガリガリと飴玉を噛み砕き飲み込み微笑む
そしてラムネ的なタブレットを投げ渡し返し、ぶどうジュースを呷った
ちなみにタブレットはソーマタージに貰った入れ歯洗浄剤である

「……怒りはしないですよ、あの子は」

多分と苦笑、料理に舌鼓
実際ニアは性格的にこの手のサプライズは好みであろう <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/04(金) 00:04:00.03 ID:KbGkW0pso<> >>472

≪0001111010101≫

 折角かぼちゃヘッドになったというのに、ジョナがつつき始めてご立腹なサーボスカル。
 マニュピレイターをにゅーんと伸ばして、ミニミニ竹ぼうきをブンブンと振って離れろムーヴ。
 何か小物を色々出しているところも実にアレだ。

【頭の上で格闘始めたスカルとジョナに巻き込まれたる形となるかミスカちゃん!】

「そうは言うがな」

 モグモグモグと口に料理を運ぶイムカ。
 しかして、味はよくわからないし、意もよくわからない。

「文化の違いもあるし、生き方もな」

 グリムナーの家では家族団欒など望むべくもなかったし、
 社交界では料理を楽しむより優先すべきことも多かった。さらに軍人になってからは、
 エネルギーグリスなどを常用しすぎて味覚も衰えた。

「頭では理解出来ているのだがな。今更どうにもな…しかし君も大概無粋だな」

 言いながら、おもむろにジョシュアにヘッドロックをしかけようとするイムカ。
 何時もどおりの無表情であるが、

「君の言い分を聞くならば、ここはしんみりするシーンではないはずだ。空気をよめ空気を」

 スプーンでプティングやらパイやらを掬い上げては、やや無理矢理にジョシュアの口に突っ込むイムカ。
 最初から分からぬ己と違い、ジョシュアにならまだ名残程度はあるだろうが、と。
 なお、ヘッドロック体勢である。そして、そのバストは豊満であった。他意はない。

「…これもトリック(いたすら)になるのか?」

 ジョシュアの口にガンガン食物を放り込みながら首を傾げるイムカ。
 価値観の相違!これはただの暴力的蛮行であるが、突っ込みは不在である。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/11/04(金) 00:14:48.37 ID:KV9Ev7hN0<> >>474
「……」

ジョシュアにヘッドロックをかますイムカ
更には暴れる小動物達と巻き込まれるミスカ
シャッターチャンスを見付ければパチリパチリ
ハロウィンパーティの素敵な思い出だ、早速みんなに拡散しよう

<> ジョシュアとミスカ<>sage saga<>2016/11/04(金) 00:19:05.14 ID:UlJGMOHyo<> >>473
「……」

口の中にタブレットを放り込んでシュワシュワさせながら食卓につくジョシュア。
泡を溢れさせそうになりながらエイメン、溢れた泡は即座に捕食し垂れ流しにすることはない。

『アタシこのパイ嫌いなのよね』
「黙って喰え」
「食べてくれないんですか……?せっかく作ったのに……」

パイに文句を付けるヘイズに、それを口へと押し込むジョシュア。
サーボスカルをぎゅっと胸に抱きしめて、ヘイズを涙目で睨むミスカ。
なんというか微笑ましい、平和な時間はゆったりと流れる。

>>474
「……俺はコミッサー、アンタが贅沢だと思うよ」

イムカには味覚だって残っているし、物を食べる事だってできる。だからこそジョシュアは彼女に食の本質を取り戻してほしかった。
それが昔からの、ジョシュアの望みであったのだ。

ジョシュアの場合はそれが完全に失われており、接触すると吐きだしてしまうのだ。
聖剣で突き刺された所為かその他の要因が原因か、最近彼は人間らしい食事をしていなかった。
否、出来ないと言った方が正しいか、体表面からの吸収のみが現在の彼の摂食手段なのである。
ジョシュアにとって一番つらいのは、それを失ったことよりもそれを仲間と共有出来なくなるという点にあった。

「ぅぐ…ッ」
「で……ッ……デカい……違う、多い……ッ」

されどもイムカにヘッドロックされ無理矢理詰め込められれば、少し苦しそうに身じろぎして。
いずれ吐き出してしまうとしても、それを咀嚼して飲み込むのであった。
一瞬本音が漏れだしていたが、まぁ苦しいという事にしておこう。

//0時回ったのでコノヘンデー! <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/11/04(金) 00:21:48.00 ID:KV9Ev7hN0<> >>476
「……」

泡ぶくの様子を見て思った以上にカニだなぁなんて思いつつカニの乗ったピザを食べている
んでもってイムカにガッチリ固められた図をパチパチリ、しっかりカニジョシュアと併せてバッチリ撮影して夜は過ぎて行く

//お疲れ様でしたーですよー <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/04(金) 22:33:41.39 ID:5aL/jIiz0<> 【退廃近未来世界。旧日本近郊】
【瓦礫の多く残る広大な廃墟の中。一行を招いたソーマタージは、苛立ちを隠そうともせず、とある廃アパートの一室の戸を開ける】

「今回は仕事の依頼じゃない。俺からの、友人としての頼みだ
 ……誘拐だ!俺がいない間に、誰かがここに押し入り、“彼女”を拐って行きやがったんだ」
【両手で指し示したのは、元は小綺麗だっただろう荒れた室内。乱雑に剥がされた布団の転がるベッド】
「俺一人で犯人を捜すのにも無理がある。お前らにも手伝ってほしいんだ」


【外界の埃のついた、ドレッサーの引き出しを開けて、色褪せた写真を出す。今より短い髪の、微笑を浮かべるソーマタージと、目を閉じた緑髪の少女が写った写真】
【一見すれば微笑ましいものだ。写真の中の少女が、首にできた弾痕によりどう見ても死んでいる事以外は】

「もっと古い写真もあったんだが、ここには無い。だが“彼女”の特徴は分かったろう?」
「犯人を捜して殺すのを手伝って欲しい。それが今回呼び寄せた理由、友人としての頼みだ」
【言ってる事の物騒さとは裏腹に、神妙な顔で一同を見据える。いつもの様な強引さは鳴りを潜め、真摯な姿勢で向き合う】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/04(金) 22:51:36.22 ID:BS5Zf4PJ0<> >>478
アキレス「・・・・・」
ロイ「・・・・・」
―――ギィ!!

いきなり頼みとあってやってきたわけだが 探している彼女が首から上だけという事実に顔を見合わせる2人と一匹

アキレス「どうしようオッサン」
ロイ「愛の形も人それぞれってことだろ?」

まぁ色々とはっちゃけた人物であるが 友人であり戦友であることは紛れもない事実なんで とりあえず受けることにします

ロイ「しかしなぁ 受けるにしてもノーヒントじゃ難易度はそうそう下がらんぞ なんぞ痕跡でも残っているといいが…」
アキレス「どうなんだろうねぇ? ベティ何か見つけた?」
―――ギィ!!

と 何か残っていないか 部屋の中を探して回るロイ達 <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/04(金) 23:04:38.43 ID:5aL/jIiz0<> >>479
何か余計な事を言われた気がしたが、手伝ってくれるのはありがたい
【ホッとした様に表情を緩め、写真を戻す】
【チラリと見える引き出しの中には、他にも何枚か写真が入っている。そのどれもが死体とのツーショットだ】


うーん、手がかりねぇ……。下手人が正体につながる暗号とかパズルとか置いていってくれるアホンダラだったらよかったのにな
【ロイ達に続き、改めて部屋の中を漁る】
おっと、壁には気をつけろよ。壁紙で隠してはいるが、本当は鉄骨とかコンクリートとか剥き出しなんだ
【ソーマの言う通り、壁からは鉄骨や尖ったコンクリートの先端が顔を覗かせている。擦ったら痛そうだ】

【判定:洞察力→壁際の目立たない位置、陰に隠れる様にして何かが落ちている】
【床に転がる何か──カノッサ機関のエンブレムが彫られたボタンは、吹けば飛ぶような布切れと共に転がっている。鉄骨か何かに引っかかって落ちたのだろう】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/04(金) 23:11:47.08 ID:BS5Zf4PJ0<> >>480
ロイ「え? おっと…」
うっかり触れた壁 その裏の鉄骨が壁紙を突き出てきた

ロイ「まったくよ もっときれいにしておきなって」
穴の開いた壁紙をどうするかと考えていると

―――ギィ? …ギィ!!
アキレス「何か見つけたかベティ」

ベティが見つけてくれたのは カノッサのエンブレム付きボタン

アキレス「なにこれ ボタン?」
ロイ「カノッサの紋だな おいソーマ こいつに見覚えがあるか?」
念のためにソーマタージにも確認を取りましょう <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/04(金) 23:23:04.55 ID:5aL/jIiz0<> >>481
「これは…カノッサだっけか?見覚えなんかあるわけ無いだろう」
【不快そうな顔を向け、舌打ちを一つ】
【様々な世界にバラけたカノッサ支部の中には、最早他の支部と連絡を取ることも出来ず、歪な方向へ向かっていったものもある】
【要するに下手人はそういう連中なのだろう。孤立し、狂った組織】
「こういう時は聞き込みだ。着いてこい、表に車がある」


「数km先に街がある。まあバラックの寄り合い所みたいなものだが……。
 そこまでは送るから、情報を集めてきて欲しいんだ。些細なものでもいい、人攫いの手掛かりを探して欲しい」
【古臭いオープンカーの運転をしながら、顔も向けずに続ける】
「金目の物とか、本物の銃とか、必要そうな物はトランクに入れてきた、好きに使ってくれ。待ち合わせ場所は携帯に送っておく」
「俺か?別の所で情報を集めてくる。こういうのはバラバラになってやった方が効率いいだろう
 …俺はこの世界の人間だ。面が割れててそういうのに向いてない。」


【旧東京。オールドタチカワ。要塞都市『まほろば』】
【バラックと比較的形の残った廃屋は、蔦めいて絡まった電球で眩く照らされている。荒野と廃墟の中ではオアシスと言えるだろう。混雑と犯罪の温床だとしても】
【情報収集の場:大衆酒場→荒くれ者やスカベンジャーに話させるには、腕っ節の強さが一番だろう】
【情報収集の場:上流階級向けカジノ→傲慢で悪趣味で退屈している貴族や軍人に話させるには、珍しい物、或いは彼らを愉しませるだけの何かが必要だろう】 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/04(金) 23:31:57.25 ID:BS5Zf4PJ0<> アキレス・ロイ「「dsynー」」
まさに知ってた といったリアクション

まぁいい目星は着いた ソーマタージの運転で近場の人里に向かう
ソーマタージの運転を知っていたアキレスはそれを聞いてgkbrだったが まぁどうにかなった

ロイ「俺は大衆酒場に向かう カジノはそっちに任せた」
アキレス「おっけーい 行くぞベティ」

―――ギィ!!

さて聞き込みはどうだったかというと…

ロイ「オラ!! 威勢がいいのは口だけか!?」
無遠慮にやってきたロイはこれまた無遠慮に人攫いのことを聞きまくる
目障りとまくしたてる連中を片っ端からぶん殴っていた

そしてアキレスはカジノで平身低頭 おべっかかきまくりの袖の下渡しまくりの太鼓持ちムーブで傲慢ちきの貴族やらをよいしょしまくって気分を良くさせ
そこから言葉巧みに情報を聞き出そうとしていた

はたして収穫は? <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/04(金) 23:49:03.58 ID:5aL/jIiz0<> >>483
『えあ〜ッ?誰に口聞いてやがるチビめ!』『なんだァ?テメェ…?』『地獄で聞いてこいや!』
【ロイに迫るは過剰なまでにサイバネ手術を受け、人としての外観を失いつつあるレイダーくずれ!】
【殺人ニードルが猛回転し、ゴテゴテした肉体から蒸気が吹く!】

『ずびばぜんでした……』『何でぼ話ず…話すから殴らないで…』『前が見えねェ……』
【まあロイの敵ではなかった。唯一残った生身の部位を真っ赤に腫らし、サイバネ部位を破壊され火花を散らしながらドゲザ!】

『人攫いって言うか…失踪なら一つだけ知ってます……』
【血を垂らしながらおずおずと続ける】
『西の方のギャングが気がついたら全員いなくなってました。襲撃された様な跡はあったけど……』
【話すかどうか迷っている様だ。彼ら自身、見たものが信じられないのだろう】
『…死体が一つもなかったんだ。血とか、薬莢とかは残ってたけど……』『血の量からして全滅しているはずだけど……どこにもそれらしい死体はなかった』


【アキレスの方は順調にいった様だ。お酒が入っていたのもあるのだろう、自称軍の高官の男はサイバネ化された顎を撫でながら言った】
『フゥーム、フゥーム…。目当ての情報とは違うかもしれないが、ここ最近下層部の連中がちょくちょくいなくなっているそうだね』

『月に四、五人ほど。家も荷物も残したままパッといなくなるそうだ。行っても収穫は無いと思うぞ?もう次の住人が入ってるだろうからね』
【お役に立てたかな?とサイバネアイをキュイキュイ鳴らす】



【集合場所。街の外れ、女衒街入り口】
「…どうだった?俺は北に5kmの所に何かが潜んでるって聞いたが」 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/05(土) 00:05:31.91 ID:HOmQPE7S0<> >>484
ロイ「フン そんな玩具で粋がってるから弱いままなんだ 男なら肉体一つで勝負せんかい」
サイバネ連中をボコすフレッシュ1人 当然と言わんばかりにドヤ顔を晒すのであった

ロイ「西のギャングが出血と薬莢残して失踪か…なるほど覚えておこう オイバーテン」
ドンと大金を置き

ロイ「ここは俺のおごりだ」
そう言って酒場を後にするのであった なぜそんなことをするかって? それが男の流儀であるからである(謎


そしてアキレス 彼は元々腕っぷしが弱い為に頭と機転でトラブルを回避する必要があった
故に媚諂うスキルと それを容認するだけのプライドのなさがあった

アキレス「へぇ〜さすがは軍の方ともなるとお耳が早い 使う側が有能であればこの程度 造作もないでしょう」
執拗なヨイショムーブ とりあえず引き出せる話はこんなものだろう

ロイを拾って集合場所へ向かう

〜場面転換〜
ロイ「西にはギャング共がいたらしいが 血と薬莢残してどこぞに消えちまったらしい しかし北なぁ…5qとはまた微妙に近いというか…」
アキレス「最下層でも人が消えて行ってるって話だよ 月4〜5人って聞くし 結構なハイペースみたいだし 最下層で張り込みするのもいいんじゃない?」

やってきた2人は口々に情報を吐き出す 肝心の正体が効けなかったのh痛かったが ここから導き出せるのは?
<> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/05(土) 00:17:53.68 ID:zBIUZtMf0<> >>485
「いや、それがな?近づいた人間が帰ってこないってさ。スカベンジャーでも避けて通るそうだ」

【二人の話を纏めると、人を、死体を集めて何かをしている様だ】
「ギャングは生きていないかもな。血だけ残されてたんだろ?
 下層の貧民共もかもな。最下層のゴミ拾いが消えたところで気にする人間はこの辺りにはいない。どうせまたすぐ流れ者が来るんだからな」


「地図だ。ロイの言ってたやつは多分ここの事だろう。俺が聞いてきたところでも話題になってた」
【ボンネットの上に衛星写真による地図を広げ、ペンで目印を描く】
「北に5km…この病院だ。この辺りがさっき言った、スカベンジャーも寄り付かないバミューダ海域的なものだ。
 ロイの言ってた場所はここからだと………大体7kmか」
【ガリガリと描かれる赤い線。赤い丸】


「死体をどうにかして運んでいるか…。選択肢は二つだな」
「一つは今から北の怪しいところに乗り込む。運が良ければ目的地、悪人殺してすぐ帰れる。俺としてはこっちにしたいね」
「一つは張り込みだ。下層部をコッソリ回って、誰かが攫われたら後をつける。確実だが時間はかかる。……どっちがいいかな?」 <> アキレス&ベティ&ロイ>178と>215と500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/05(土) 00:28:09.25 ID:HOmQPE7S0<> >>486
アキレス「7qか…トラックとかを使うと目立ちそうなもんだけどな」
ロイ「避けられてるってんなら人目にもつかんのだろう」

さて 選択肢が生まれました

アキレス「貼り込んだ方が確実に下手人を見つけられるだろうけど・・・」
ニヤリと笑って見せる

ロイも同じだ

ロイ「嫁さんがソーマの助けを待ってるんだ さっさと行ってサックリ攻略しちまおうぜ」
腹は決まった 突撃あるのみである

ロイ「例えハズレでもスカベンジャーが避けて通る病院だ きっと未発掘の物資がたんまりだろうぜ つまりどっちにしても おいしい」
言うが早いか車に乗り込む

アキレス「ヘイタクシー 病院まで超特急で頼むぜ」
同じく乗り込み

―――ギィ!!
最後にベティがせかすようにハサミを振り上げた <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/05(土) 00:33:31.98 ID:zBIUZtMf0<> >>487
「お前たちのそういう所は大好きだよ。本当に」
【アキレスとロイの笑みに釣られ、微笑を返す。瞳に一筋の理性の光が宿る】
「言ってくれると信じてた。本当にありがとう、それしか言う言葉が無い」


「それじゃあ行こうか。悪人をぶち殺す時間だ!」
【狂気の笑みを浮かべ、車に飛び乗る。魔改造を施されたエンジンが滾る気持ちを代弁するかの様に、荒々しく唸る!】
【古臭いオープンカーは、瓦礫で大きく揺れながらも最短距離を走り出す。他にマトモな道もあるだろうに、それを無視するかの様に】


//おちまい <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/06(日) 21:27:06.79 ID:e0eNB/k3o<>  サイバーパンク世界スプロール――

【クローントルーパーの独白――】

 私の名はα-12――アラズα型12号。
 我々、カノッサ・テクノロジー社本社ビルがエーカー社を名乗る武装勢力の襲撃を受けて368時間が経過。

 第4次コア奪還戦…成功。エネルギーセルの確保に成功。
 第1次データサーバーB区画奪還戦…CEOが単独制圧。
 第2次プラント奪還戦…敵勢力が出所不明のアラズァヘッドシリーズを投入。多数の犠牲を出し失敗。
 第3次ホール制圧戦…制圧に成功するも敵サイカーにより施設は破壊され、その効力を喪失。

 敵は初期の衝力を喪失しつつある。が、我々も敵の物量と特殊戦力にすり潰されつつある。
 それはいい。クローントルーパーの意義は戦うことだ。だが、犠牲に見合う勝利を私は得られるのだろうか。

 アラズα型12号――記録終了。

 −−−−−−−−−−−−

【カノッサ・テクロノジー本社:A区画シールドジェネレーター動力区画】

 カチグミ中のカチグミが集うこのカノッサ・テクノロジ−社本社エリアにおいては、
 重金属酸性雨は上空高くのコートにより、大地に降り注ぐことはない。
 ゆえに在るのは、重苦しい雲と訳知り顔の満月だけだ。

「全く、社会人の義務って奴ですか?戦いながら記録(ログ)打ちとかメンドイにも程がありますデスね」

 小休憩にと、背を壁に預けながら、α-12は嘆息をついた。
 銀色の髪は疲労のためか艶を喪い、布型眼帯で隠された目元も恐らくは焦燥の色が濃いだろう。
 優美な黒のウォードレスの中も恐らくは内出血や打撲、切り傷など酷い有様であろう。

(消耗戦デスね。たぶん、C.T.S.S.が一番嫌いそうな…でも…)

 しかして、時間を稼いだ甲斐はあったろう。初期の襲撃を凌ぎ、データサーバーを奪還できたのは大きい。
 おかげで、この闘いにランナーズ(傭兵)ギルドに特別依頼をかけられたし、味方になりそうな連中にも接触できたという。
 敵もここに到れば、こちらに損害を与えつつも撤収という二文字がチラつき始める頃合…次手がなければ…だが。

【さて、戦い続けるクローン兵に合流できた傭兵なり仲間なりはいるだろうか?】 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/06(日) 21:49:48.91 ID:E+J4O+s60<> >>489
【ややあって、硝煙と血の臭いを漂わせてその人物は現れた。暗い緑色の強化外骨格に身を包み、スプロールでは一般的な突撃銃を抱えた男。エリコ・ベアルザッティ】
【「三」の形をしたバイザーを青く光らせ、目に入った人物に銃口を向ける。敵なら反応を待たず撃つ予定だったが、その必要は無いらしい】
あれ?だいぶ前に会ったよな。あの…ケーキの時に


俺だよ。ソーマタージと一緒にいた。…撃たなくてよかった
【ヘルメットが一人でに動き、無精髭に覆われた冴えない顔を露わにする。顔色はあまり良くはない。こちらも消耗しきっているのだ】
そうか、戦闘用のクローン兵なんだっけか。噂には聞いてたぞ
動けるな?こっちも訳分からなくて困ってんだ。何をすれば良いか教えてくれ

【銃口を逸らし、自分が来た道をキョロキョロと振り返る】
【傭兵としてエーカーとの戦いに参加したが、味方は壊滅でもしたかはぐれてしまった。知っている人間に出会えたのはありがたいが、どうやら此方も調子良さげではない】
【この状況で襲われたらヤバい。焦燥をなるべく隠すため、再びヘルメットを装着】
そもそも、何がどうなってやがる…。五回は死にかけたぞ <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/06(日) 21:53:53.23 ID:1rL0Hhi30<> >>489
カノッサ・テクノロジーはランナーズギルドの他にもキャリアーギルドにも渡りをつけた
斜陽のギガコーポとお断りメールが続く中 圧倒的不利の中を耐え忍んでいるカノッサに商機を見出した支部が配達に名乗り出る

その任務は物資の搬入 そしてその支部は

「あぁいたいた やっほー キャリアーギルド配達サービスですよー ここにハンコかサインお願い」
―――ギィ!!

この男が在籍するギルドであった

あの日以来 ロイが主に越境仲間の救助に奔走している間 彼は様々な世界を渡り歩いて物資の調達を担当し
その仕事の一環として エーカーの主力を抑えてくれているカノッサ・テクノロジーへの援助を受け持っていた

これも一重にCEOが越境者に対して寛大な処遇を与えてくれたおかげだろう <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/06(日) 22:12:39.24 ID:e0eNB/k3o<> >>490-491

「やーやードモドモデス」

 ひょいっと顔を上げれば、いつぞやの口に激辛シュークリームを放り込んでやった
 アレな奴のアレなダチンコではないか。エリ…何とかペペロンチーノだったか?

【戦力が不足しているカノッサはランナー(傭兵)を部隊ごとに各地(本社は広大だ)に投入。
 しかして、やはり犠牲は少なくはなかった。もっともリスクを承知で戦う者達だ。そこは互いに了承済みって奴だ】

「まあ、何とか動けマス。ぶっちゃけネコの手ならぬ傭兵の手も欲しかったところデス。…ちょいまち」

 無節操にこちらに近づく気配を捉えてジャギン!と銃口を向けてみれば、
 何処かで見たようなサソリ=サンとおまけが一人。

「おや、ベティ=サンとおまけ1.。アナタたちも来ていたデスか。リコ=サン。味方デス」

 銃を降ろして、ハンコをポンと押す。判子は大事。アカシックレコードにも書いてある。

【エリコと共にコンバッドドラッグや、弾薬、医薬品、携帯食料、エネルギーセルなども物資を分け合うことにする】

「私たちの任務はジェネレーターに現在侵攻している敵部隊の排除デス。
 敵主力は機械生命体…体長4メートルを超える鉄のデカブツデス。
 αユニットが3部隊投入されていますが、遅延行動が限界です。火力不足が響いてますネ」

 だからこそ、ここにα-12が投入されたわけだが、負傷の色も濃く、
 応急手当がてらの小休憩時に、こうして援軍(越境者)と合流できたというのが現在の状況だ。

「さて、さっそく動くか、腹ごしらえしてから動くかしますカ?」

 言いながら、布地のゴーグルは何故かベティの方をじーっと見ている。…非常食へ向ける熱いまなざし! <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/06(日) 22:23:16.42 ID:E+J4O+s60<> >>491-492
ああ、アキレス…だっけか?助かった
【見知った顔が増えて安心する。味方とはぐれて一人になった後だと尚更だ】
俺の分の弾とか、ある?ないよな

4m…ッ、マジかよ
【バイザーの輝きが何故か弱まり、苛立たしげに首を横に振る。唯一効きそうな武装、持ってきたグレネードランチャーの残弾は三発。無反動砲でも持ってくるべきだったか】
【銃の弾薬は分けてもらった。コンバットドラッグも調達出来た。それでもそんなバケモノと戦うとは】
念のため持ってきたプラスチック爆薬。使えるかな?どう思う?


【情報と物資の補給が終われば、銃を背負い時間を確認して立ち上がる】
俺の分の飯はいい。食って動くと吐きそうになる
…最初に言っておくが、ヤバくなったら逃げるからな俺は
【ソーマタージなら、或いはなんだかんだ言いつつも最後まで付き合っただろうか。しかし自分にそれはできない。人間だからだ】

さあ、仕事の時間だ。敵が弱くて一体しかいないのを願おう <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/06(日) 22:30:14.83 ID:1rL0Hhi30<> >>491-492
「やぁエリコ そっちに流せる弾薬もあるよ」
α-12もOKサインを出しているし どうぞ使ってやってください

ポンと押されたハンコはすぐさまデータ化されてギルドのデーターサーバーへ 配達完了のお知らせである
「アフターサービスで多少の戦闘は覚悟しているけど あまり戦力としてはみてくれないでよ?」

コンテナを下してショットガンを構える とここでやっぱり非常食として見られてしまうベティちゃん

―――ギィ!!ギィ!!
慌ててアキレスの背中に登り威嚇をするベティ

「あ〜ぁ ベティにそんな視線を送るような鬼畜には せっかく個人的に持ってきてやったこいつを渡す気には慣れんなぁ」
リュックから取り出し 見せびらかすのは 豆かんの缶詰である コンテナの中身は携帯性に優れたエネルギーグリスなどの 味気ないとかそういうレベルを超越した物資ばかり
そんな中で輝く豆かん缶詰は はたしてα-12にどう映るか? <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/06(日) 22:43:55.72 ID:e0eNB/k3o<> >>493

「そこは超ご安心デス」

 背のブレードを引き抜き思いっきりカッコつけたポーズをキメるα-12・。

「イザって時はいっちょブッタ斬りマスデス」

 最新型の高周波ブレードがギラリと光る。
 近未来などでは主に擬体化を進めたストリート・サムライなどがこういう近接武器を愛用する。
 反射神経と、身体能力をブーストしたような連中の場合、時に銃以上の恐るべき兵器と化す。

「まあ、メシってのは冗談デスよ、そんな時間はないデス」

 気付くかもしれないが、何時ものようなお調子者ムーヴも所々演技臭いα-12である。
 実際、常の自分を無理矢理に保って焦りを拭おうとしているといったところだ。

【首筋にコンバッドドラッグを大量に打ち込んで、疲労を誤魔化す】

>>494

「ニヒッ…へへーデス。マメ缶プリズ」

 思いっきり低頭平身となり、豆缶のために媚びを売るムーヴ。
 欲望満点…という仕草だ、が、

「さて、マメ缶は予約済みデスし、さっさと相手の首ちょんぱしまショウ」

 α-12のコムリンクが点滅する。ナビゲートが示した必要休養時間の終わり≠ェ知らされたのだ。
 アラームと共にα-12は食料には見向きもせずに危険なコンバットドラッグを数本、首に打ち込む。

【実際、焦りの色が濃い。己をなんとか保とうとしているようで今のα-12には隠しきれぬ悲壮感すらあった】

 −−−−−−−−−−−
>>493-494

「行きますデス」

 サブマシンガンを構えて、傭兵と伴い一気に戦線に急行するα-12。
 程なく、黒煙があがる戦場が見えてくる。月と炎に照らされる人型をかろうじて模した巨大なロボットと、
 それに随行ずるソンビー兵の群。そして中空でその進撃を推し留めんとしるガスマスクを被ったトルーパー達。

【遠目にはマダ見えないが、接近すれば、敵はまさに異様であった】
【エリコが途中ではぐれた傭兵も見つかる。首以外はゾンビに食され、首は杭を打たれ戦旗のように掲げられている】
【アキレス以外のキャリアー仲間も同様であった。敵と見れば容赦なし…を通り越して悪夢のようである】

「ゾンビーに嗜虐的な性質が見られマス。ゾンビーの体組織保持のための捕食。
 あと、ネクロマンシーも混ぜてます。邪悪なアレコレのおかげで酷く趣味の悪いアンデッドの出来上がりデス」

 地獄の光景。ゆえに効果的であり、ゆえに挑発的である。
 この性質はゾンビー軍の特徴でもあり、ゆえに彼等は傭兵を殆ど味方に引き込めなかった。
 生理的嫌悪を齎すクソ共に味方するのは、頭と精神がイカレた連中くらいだ。 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/06(日) 23:02:29.45 ID:E+J4O+s60<> >>495
【α-12の後を影の様に追い、追従する。見えた。目標のロボットとやらが】
【だが敵が多い。ゾンビ兵までいるとは】
アレが例の超ロボット生命体とやらか。……ゾンビは厄介だな

【ヘルメットの望遠機能が働き、HUDに鮮明な生首が映し出される。行きの装甲車の中で煙草を分けてもらった傭兵。くだらないジョークで顰蹙を買った狙撃手】
【彼らの死が許せないと言えば嘘になる。殺しているのだから殺されもするのだろう】
ソーマタージの趣味と大して変わらんな。もう見慣れた


オイ、俺はゾンビを相手にする。ロボットはお前ら任せたぞ
【適材適所ってヤツだ。と呟き、足早に遮蔽物に向かって身を隠す】
【隙を狙い、纏まったゾンビ連中に擲弾を浴びせる。突撃銃を側に置き、攻撃の時をただ待つ】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/06(日) 23:03:57.11 ID:1rL0Hhi30<> >>495
「よろしい また次の配達で違うブツも用意してやるから ベティを非常食と見ないように」
やたら偉そうに振舞うアキレス これから一仕事あるので授与は後でということになる

なお豆缶ではない 豆かんである ここテストに出ます
http://www.neet-co.com/diary/wp-content/uploads/20151122_021.jpg

「おーけい それじゃ行くかね!!」
シャコンとポンプアクション α-12についていく

そしてたどり着いた先

「チッ…!」
思わず舌打ち キャリアーは以前のキャリアー潰し(イベント 賢者と愚者より)で随分と数を減らしているのに ここにきてまた死ぬようなことになってしまうとは
とりあえずスマホから取得できる情報では すでに配達完了 離脱済みのキャリアーも多いが・・・

「クソゾンビが!! これでも喰らえ!!」
ドンと一発ゾンビに散弾をぶちこむ これは陽動 ゾンビと機械生命体の連携を取らせぬよう ゾンビを引き受けようとする・・・が

「え ちょ!!」
エリコがゾンビ相手をすると言ってきたのだ 仕方がないので機械生命体への囮に変更である
<> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/06(日) 23:24:24.87 ID:e0eNB/k3o<> >>496

「CAAAAAAAA!!」

 擲弾によりゾンビ群の一部が爆裂!が、その隙間は別のゾンビ兵にすぐに埋められる。
 そして、ゾンビー共はアンデッドガン(散弾銃を四つ無理矢理くっ付けたようなバカ火器だ)を一斉に、
 エリコの方に向ける!!

【RDAM!!ショットガンと本来接近専用の武器ではなく、むしろ範囲攻撃の部類だ。
 そのような武器を一斉に向けられて射撃されるというのは回避可能性困難な面攻撃を受けるに等しい!】

「GUUUUU!!」

 そして、射撃に釘付けにしたところで、ハンドグレネードの投擲!
 セオリー通りであり、ゾンビというイメージとは懸け離れたタクティクス!
 そも、ただ死肉を喰らうための緩慢なゾンビならばカノッサはここまで苦戦していない!!

>>497

「GYAAAAA!!」

 ゾンビ一匹の腕を吹き飛ばすが、それは敵の行動を遅滞させるにはいたらず、すぐに銃口がアキレスに向く。

「ドーモ、キャリアさん。α-22です。敵ゾンビは中枢神経を狙って破壊せねば効果はさほどありません」

 しかして立体起動に入っていたαユニットが牽制して、アキレスへの銃撃を妨害!
 見れば、中空にはαクローントルーパー部隊がせわしなく機動戦を行っている。

「もたつくと死にますよキャリアさん?α-12…!」
「合点承知デス!!」

 一人装備が全く他と異なるα-12は陽光を引き抜いて、一気に機械生命体に接近を図る。
 そこで、アキレスが囮になるなら重畳。精々、その任を全うしてもらおうか。

「GGAGAGA///  」

 巨大な鉄窟を無理矢理集めたかのようなロボットがそのカメラをアキレスを含めた、αユニットたちに向ける。
 胸部の装甲が開き、その内部の…肉と鉄を溶かし合わせたような奇妙なミサイルを顕わにする!

「GAAAAADA」

 バシュンバシュン!と次々小気味良い音を立てながら、先端に眼球が埋め込まれたミサイルを大量に発射する。
 生態ロックオンとも言うべきか!実に趣味が悪い!!

≪こちらγ-45…敵ミサイルは魔術とあわせたモノです。誘導機能は…生体脳と眼球、頭イカれてますね。
 直撃すれば炸薬と呪いをミックスで食らいます。さらに煙は毒性・・・オーヴァー≫

【最悪に危険な誘導ミサイルが多数接近、一人当たり5〜7機の割合といったところか!】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/06(日) 23:33:04.47 ID:1rL0Hhi30<> >>498
「ッ!!」
ガバリと胸部装甲が開いた瞬間 腰から抜いたリボルバーが向けられ 乾いた破裂音が二度響く

その小口径の拳銃弾で機械生命体が倒せるとは思っていない すべてはヘイトコントロール

そしてトレンチガンとリボルバーを仕舞い機械生命体に背を向ける

「オラこいやでくの坊が!!デモンレッグ!!」
足に蒼き霧を纏わせ 爆発的加速で駆け抜ける その背にミサイルを追わせながら

―――ギィ!!
背中のベティは的確に敵追跡状況をアキレスに伝え その都度急制動にて鋭角な軌道修正を行い 巧みな回避

「オラ悔しかったらもっとマシな攻撃してきなでくの坊!! あくびが出るぜ!!」
機械生命体に挑発行為を繰り返しながら会費を続ける
<> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/06(日) 23:41:10.70 ID:E+J4O+s60<> >>498
オオオオッ!
【BRATATATATA!!突撃銃が火を噴く。反動を外骨格が抑え込む】
【眼をつぶっても当たるぐらいいるゾンビだ。銃身がイカレようが構わないと弾丸をバラ撒く!】

【CLICKCLICKCLICK!弾が切れれば銃を投げ捨て、遮蔽物に深くもたれかかる】
【あれだけの数の銃口、それも散弾銃を向けられては、下手に動いてもミンチになるのがオチだ】


…ッ!チクショーッ!
【目の前に落ちるグレネード。主観時間が鈍化し、首筋のコンバットドラッグが自動で投与される】
【外骨格内蔵の機械が一瞬で判断した。左手が電光石火の如く手榴弾を掴み、投げ返す!】
【当然無理な動きをしたため、身体が悲鳴をあげる。散弾に手首から先がもぎ取られる】

テメェ、ふざけんな!クソゾンビ共!消えやがれ畜生ッ!!
【何とかグレネードランチャーの再装填を終え、うつ伏せに寝転がって構える】
【HUDに細かい情報が表示される。風速、風向き、敵との距離……】

【チャンスは一瞬。銃撃が少しでも緩んだ隙に、山なりに擲弾を撃つ。接近して、外骨格とマチェット、鍛えられた体術でゾンビを凌ぐ】
【その時が来るのを待ち……擲弾射出!】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/06(日) 23:51:33.82 ID:e0eNB/k3o<> >>499

「アレ、危険デスネ」
「…援護は必要ありませんね」

 αユニットはミサイルを銃撃で撃墜しながら≠ヌうにかこれをやり過ごす。
 毒性煙もガスマスク型のマスクで凌ぐ。が、これはαユニットだから出来ることだ。

【アキレスが考えている以上の状況は実は相当悪い】

 1.ミサイルを撃墜≠オてはいないので何時までもロックが外れない。
 2.ミサイルは等比較級的にその速度を増しているため、程なくアキレスの速度域を越える。
 3.回避の度に毒煙が多少なりとも再接近するため、呼吸器に入れば肺が錆びてアウトだ。
 4.そもこれは飽和攻撃的に複数の誘導飛翔体による攻撃である。アキレスのようなタイプに対して効果を発揮する。

【ミサイル先端の眼球はギョロリとアキレスを向く。
 必要なのは遠距離で正確に叩き落す火力か、誘導を欺瞞して自爆に追い込むかに2パターン!】

「まあ、こっちに来る分は引き受けてもらえましたカ」

 アンカーを射出して、機械生命体の装甲に突き立てる。
 立体起動の基本、高速接近のための楔をα-12は撃った。

>>500

 肉と汚物めいた粘着質の血液を吐き出しながら、エリコの銃弾をその身に浴びるゾンビ兵達。
 中枢神経を破壊したものはもう動かないし、それ以外は銃弾を浴びながら、反撃を行ってくる!

【これがゾンビ物量の恐ろしいところだ!連中はカバーを知らず、攻撃を受けながらも攻撃の手を休めない!】

 KABOOOOOM!!投げ返された手榴弾が爆裂!さらに派手にゾンビーは吹き飛んだ。

「CAAAAAAA!!」

 そしてなおも止まぬゾンビの勢いであるが、そこに擲弾――爆裂!!

「やりますね。傭兵!!」

 空中からも支援射撃のシャワーがソンビに浴びせられている。
 αユニットの援護!その声はクローンゆえにα-12とまったく同じだ。

「もうすぐ指令塔の機械生命をα-12が仕留めるはずです。
 そうなれば敵の動きは大幅ダウンで皆殺しタイムです」

 高周波ブレードを引き抜いて、なおも襲い掛かるゾンビーをαユニット部隊を寸断。
 すぐに中空に飛翔、が、

【敵ゾンビーが一斉に中空にアンデッドガンを向ける。一時であるが、エリコが敵ターゲットから外れた!機である!】 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/07(月) 00:03:28.18 ID:pJKGSZ1C0<> >>501
あぶねっ!
【間近に炸裂する支援射撃!飛び散る血がバイザーを汚すが戦闘に支障なし!】
【声をかけてきたαユニットに親指を立て、再びマチェットを握り直す】

クソ、ゾンビにしろ薬中にしろ倒れない奴は嫌いなんだ!
【刃が腕を切りつけるも止まらない。顎から頭を串刺しにしてようやく止まる】
【千切れて尖った左手の断面を杭の如く突き立てるも、その動きは止められない。そもそも本領は隠密行動、こういった混戦に向いている訳ではない】


助かる。マジで助かった、よ…ッ!
【そこにできる好機。暴力的な銃がこちらではなく、宙の味方に向く。これを逃すほど愚かではない!】
【こちらに意識が向いていないのなら、その命を終わらせることは容易。鋭い刃は最小限の動きで中枢神経を切断し、尖った左手は一撃で神経を潰す!】

【流れ作業じみた猛烈な勢いで出来るだけ多くのゾンビを殺し、その群れの中から飛び出す。その全身は血に染まり、バイザーだけが不自然なまでに輝いていた】
例え一瞬でも、俺から目を離すんじゃなかったな <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/07(月) 00:05:38.78 ID:7hxXrMek0<> >>501
「えぇいクソ…っと待てよ」
逃げきれぬそのホーミングに歯噛みするが はたと気付く 相手はカメラじゃない 生体部品である目玉だ ならば

「お願いだから効いてくれよ!!」
相手が目ならば 眩しいという感覚もある筈 ならばと取り出した特殊警棒 その柄にある硬質ガラスを背後に向けてスイッチを押す
その瞬間瞬く光は閃光手榴弾並 それでミサイルの目を晦ませ その隙にまた鋭角旋回で相手の視界外に逃れようとする <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/07(月) 00:14:01.03 ID:vAD/s7Lxo<> >>502-503

「陽光…行きますヨッ!!」

 α-12が機械生命体に飛び込む!
 その間、ソンビ兵の中枢神経を次々に切断していくエリコと、
 生体部品ゆえの弱点を閃いたアキレスの正鵠。

【至近のゾンビを効率的にバックスタブしていくエリコと、眩ませたミサイルを構造物に激突させて破壊するアキレス!】

「――断ッ!!」

 そして、ヒヒイロカネの刃が煌き、4メートルの巨人が真っ二つに切断されるのは同時であった!!
 瞬間、ゾンビーを強化していたらしき指揮フィールドが薄れ、目に見えてゾンビ兵の動きが緩慢になる。

「こちらα-12.。敵主力ユニットの排除を完了!越境者の援軍の皆サンに感謝デス。
 α-12は次の行動計画に従い、このまま別エリアへ移動、継戦しマス!」

 そして、そのままに飛び立つα-12.。
 いまだに事態は混迷を極め、終わりは見えてこなかった。

//ではコレニテ! <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/08(火) 22:20:42.54 ID:0ztoCILZo<> 【スプロールにて】

【カノッサ・テクノロジー社/戦争継続中!がっここで!】

≪α-12いい加減休んでください。取締役会より直々の待機命令です≫
「ぬぐっ!?」

 戦区から戦区へと転進、戦闘、転進、戦闘を繰り返していたα-12であったが、
 16日目にして、休養を取れという命令が直々に来た。

「そんな余裕がドコにあるのデスか?α-12はイサオシたっぷりでボーナスがっぼを狙い――」
≪モンドムヨーです。A-Uクラス命令です≫

 と、まあ、らしからぬ勤労精神を発揮していたトンチキヘッドも後方に戻ることになったのだ。

 −−−−−−−−−−−−
【安全確保区画B区】

 本社ビルの一画…ベットとメンテナンス施設と、食堂と、娯楽室と、酒場を
 全部乗せでくっつけたような場所にぶつくさと文句タレながらα-12は戻ってきた。

「これはα-12がサボリーマンだと評価付けしようという姑息な陰謀デス」

 ぶりぶりと怒りながらコンバットドラッグ…の必要がないのに気付いて、
 食堂のAランチを頼むα-12。なお、エプロン姿で配膳しているのもγユニット…同じクローンだったりする。
 なお、このα-12.。ドラッグの打ちすぎでただでさえ白い肌がもう血の気も何もなくなってしまっている。

【部屋中に同じ顔が大集合なクローントルーパーのたまり場。微妙に違和感めいたモノが脱ぐえないかもしれない】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/08(火) 22:21:54.88 ID:0ztoCILZo<> 【なお、この戦闘は既に多数の傭兵(ランナー)も召集されているため】
【部外者がここで休憩なり、補給なりうけていても違和感はないだろう】 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/08(火) 22:27:53.38 ID:ugnj2/q40<> >>505
なんか大股開いて褌チラリズムさせながら大口開けていびきをかいているナントカ虫が目に入るが気にしないで上げてください

「あ いたいた やっほー」
―――ギィ!!

と手をブンブン振って自己主張しているキャリアーと 大きくハサミを振り上げているベティ

「お前豆かん持って行かねぇでどっか行きやがって それより大丈夫か? 肌なまっちろいぞ」
と ドラッグまみれのα-12を心配してみるテスト

そういえばこの複合施設 甘味はどの程度残っているやら? <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga age<>2016/11/08(火) 22:29:46.77 ID:sPVNsMQ40<> >>505-506
「はいはーいっ、Aランチとカレーお待たせってんですよー」

そんな中で同じ顔のクローンに配膳するオリジナル
割烹着に前掛けで定食屋リスペクトスタイル、まぁ腰にはいつもの月光が佇んでいるのだが

「あ、αアキレスベティじゃないってんですかぁ」
「……ふぅっ、一休みってんですっ」

運んでいた皿の唐揚げをひとつ摘み、何食わぬ顔で配膳してからやっほーと手を振る
そして仕事中であろうにも関わらず堂々と卓に着くのであった <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/08(火) 22:32:31.81 ID:L8TL6nFF0<> >>505
おや?また会ったな、元気かい?
「おうミストンチキ。生きてたか……何その肌!?すっげー不健康そう!」
【ベッドに座り、軽食のヌードルを啜るのは以前の戦いで共闘した冴えない男と、その友人】
【二人分の席が見つからなかったので、仕方なくここで食べているのだ】


前は世話になったな、ありがとうよ。豆のペーストでも食べるか?
「ここって、ひょっとしてクローントルーパーしかいないのか?デススターの中か?」
【皿に盛られたバイオ豆のペースト(美味しくはない)をフォークで押し出し、軽い調子のエリコ】

【対照的にソーマタージはあまり落ち着かないようだ。「小さい頃見たアニメみたいだ」とボヤいて器用に箸で麺を啜る】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/08(火) 22:44:49.36 ID:0ztoCILZo<> >>507

「γユニット集合です」「敷居立てます」「視覚的休憩環境保持」

 γ-45達の働きにより、鈴虫(目障り)は敷居が立てられ無事、視覚的隔離!ナムアミダブツ!

【クローンだらけ=女の子だらけの場にあって、ふんどしチラリズムなど許されのだ!】

「あ、逃げちゃダメです」

 そして、γ-23にひょいと持たれたベティはそのまま寸胴鍋へと。
 周りには殻剥きされたエビとかカニとかの殻の残骸…ナムサン!食材と間違われた!!

「あ…運び屋=サン、肌がなまっちろい?デス?えーっと、それはアレです。化粧が落ちたデス?」

 いまいち、トンチキにもキレが無い。なお、甘味はある。ザラメくらいは。

>>508

「オリジナル、あなたも休憩です。あ、ランチは運んでやってください」

 隣で配膳していたγ-04はチラリと越境者やα-12を目に留めて、ニアにも休憩を促した。
 と、ちょうどγ-23が新しい食材にとギィギィ鳴ってる甲殻類をお鍋に入れるところだ。

「あの子、休ませてやってくださいね?オーバーワークにオーバードーズ、そうとうキてます」

 そして、何やら託している様子。

【ランチを運んでみれば】

「やあやあ、タコタコ=サン、ご苦労デス。α-12はハラペコ早食い日本一デス。
 さっさと食って、24時間働く企業戦士デス!」

 オムライスにちょこんと旗が立っているランチを目に留めて、
 ケチャップで「α-12」と描いている。が、どうにも焦っている様子がちらほら。

>>509

「そりゃあ、ドラッグ打ちまくって元気デス。疲れしらず!
 お肌はそのーえっと、も、もともとデス」

 サムズアップするα-12であったが、内容はヒッドイものである。
 そして、周囲を見れば、みーんな同じ顔で同じ声のクローンのたまり場。確かに耳と目にちょっとアレだ。

「そりゃあ、今、C.T.S.S.はフル回転デスからね。自然とここはクローントルーパー一色デス」

 豆を受け取ってガブガブ。が、どうにも粗末な食事が目に留まり、

「この食堂、オーガニックフード食べ放題デスよ?なんでそんな質素で哀れを誘う代物ばかり食べるデス?」

 口上はひっでえが、ようするに遠慮せずうまいもん食えということだ。 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/08(火) 22:51:58.10 ID:ugnj2/q40<> >>503
「やぁニアタン 俺は搬入作業が終わったところ そっちは?」
スプロールで情報の運び屋をやっているキャリアーは今 このカノッサ・テクノロジーに必要な物資を運び込む仕事をしていた

なお厨房には ニアと同じかっぽう着姿の短足男が八面六臂の大活躍をしているし

向こうの方では膨大な量のブレードを前に トカゲ君がせっせと研磨作業に勤しんでいる

>>509
「おいっす いや 豆のペーストよりはマシなもんさ 豆かんって言って ジャパンのスイーツだってよ」
と取り出したのは缶詰である 赤い豆と半透明の小さなブロックが描かれている

喰ってみるか?と提案も忘れない

>>501
寝相の悪いナントカ虫君は敷居をゲシゲシ蹴っているようですが 倒れないようですね よかったね

―――ギィ!!ギィ!!
とここでもやっぱり狙われるベティ 相変わらずの非常食っぷりである

「えぇいまたか!! マメマキ=ジツ イヤー!」
懐から取り出したmのマークが二つ並んだチョコ菓子をむんずと掴み 中空に放り投げる

空を飛ぶ赤とか青とか黄色とかの原色チョコレート菓子 そちらに木を取られてくれれば ベティはその隙に逃げ出します

ザラメしか甘いものがない現状で チョコレートがどのような価値があるかは不明 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/11/08(火) 22:57:19.32 ID:sPVNsMQ40<> >>509-511
ソーマとエリコにもやぁと手を振りご挨拶
同じ顔が更に増えた格好となる
最もα-12とは肌色の差があるが

「……あ、ベテ……、そのサソリは食べても美味しくないってんですっ」

危機一髪状態のベティを丸茹での憂から救うべく助け舟
そしてαへとランチを運べば自身も椅子に座った
しばらく動きっぱなしであった脚を労わるように軽く揉み揉みマッサージ

「ニアはいつも間にかここに渡って来ててぇ」
「んで、折角なのでお手伝いしてますってんですっ」

とはアキレスへの近況報告
越境して来て、そしてしばらくこの世界に閉じ込められているようだ
厨房の方を見て、ロイは大変そうだったなぁと苦笑

「……αぁ、ゆっくり味わって食べるってんですっ」

オムライスに食らいつこうとしているαに向け、眉間にしわを寄せた
なるほど確かに、そうとうキテいそうだと内心

「少しくらい休んでっ、バチは当たりませんよっ?」 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/08(火) 22:59:39.82 ID:L8TL6nFF0<> >>510
うわーなんて向こう見ず。二百年前の蛮族と大して変わんねー
「総合ビタミンとでも言うのか?ダメだぞ。夜更かしお薬厚化粧はお肌の大敵って言うだろう」
【エリコの脳内に浮かぶのは、昔学んだ過去の出来事の一つ。「疲れ知らずに」と覚せい剤の広まった国】
【因みにペチャクチャ言ってるソーマタージだが、こちらはこちらでホワイトブラッドによるものか常人より肌が白い。不健康っぽさで言えばどっこいどっこいだ】


助かる。実を言うと豆はあまり好きじゃないんだ
あー、いや。こう言ったものの方が食べ慣れててな。幸い味もある、向こう数年は健康に害も無さそうだしな
「まだ見た事もない旅行先で何か食べるとき、結局食べ慣れたハンバーガーとかラーメンとか食べちゃう事あるだろ?それと同じよ」
【シレッと嫌いな物を押し付けられた事実に、α-12は何を思うのか】

【しかし、思いついた様に呟き、ソーマタージは立ち上がる】
「オーガニックフードもたまには食べたほうがいいかもな。魚ある魚?出来れば白身魚がいいな俺」
【ブーラブーラと注文に向かうソーマタージ。粗末な飯食ってるとか言われて内心傷ついてるのは内緒だ】


>>511
よう、お前も生きてたかタフガイ。お前にも感謝だな
【気さくに挨拶を返すエリコだが、スイーツという単語には思わず顔を顰める】

あー、悪い、甘いものはあまり好きじゃないんだ
そういうの好きなやついるだろうから、そいつに渡してやってくれ
【手のひらを向けて遠慮するのであった】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/08(火) 23:12:35.90 ID:0ztoCILZo<> >>511

「なんと身体に悪そうな極色色チョコでしょうか」「豆まき?」

 周りのクローントルーパー達は概ねボヘーっとその様子を見ているばかり。
 どうにも反応が薄いというか自我がやや希薄というかである。
 本来、クローントルーパーとはこういうのものなのだ。トンチキな個体を除いて。

「………」

 そして、普段ならいの一番にルパンダイブしてもチョコ確保に動くα-12も今回は反応が薄い。
 よって、ベティちゃんはテッテケテーと逃げるものの――

「待ちなさい」「待ちなさい」「待ちなさい」

 おんなじ顔したエプロン姿の少女達に完全包囲!!ナムサン!

「逃げちゃダメです」「アナタの行き先は」「こっちです」

 視線の先には…シュンシュンと湯気をあげるセイロ!また真っ赤にする気である!
 これもクローン集いし、マッポーの一側面か!

>>512

「安心してくださいオジリナル」「γシリーズは後方支援専門です」「ゆえに」

 コムリンクを操作して「おいしいサソリ料理」という項目をババンと出す。

「「「ノープロブレムデス」」」

【ナムサン!交渉不成立!なんたる独自進化を遂げたクローン多様性か!】

「もっちゃもっちゃ…デスデス。今はタコの手も借りたいところデスからね。もっちゃもっちゃ」

 頬袋を膨らませて、メシをかっ込んでいるα-12.どう見てもゆっくり味わっているとは程遠い。

「ぽんこつ=サンも無事トンズラかませていたようですし、α-12の個人的懸念はダイジョブデス。
 後は連中をとっとと追い出すだけデス。バチは当たらないけどタイムイズマネー…」

 これはある意味でニアも見慣れた様子かもしれない。要するに気負いすぎなのだ。

【己が動かなければ、仲間が死ぬ…と強迫観念に駆られているのだ】

 なまじ優秀な分、経験値の不足もあって、自分の限界値を測りきれていない。
 本来、工業製品であるクローンにはありえないのだが、それはα-12には今更である。

>>513

「うーむ、蛮族よばわりは聞き捨てなりマセンデス」

 エリコの言葉が上手く作用したのか、少し考え込んで豆を食しだすα-12。
 全うな栄養補給を少しはする気になったらしい。存外にグッジョブ。

「あと、リコ=サンといい、又=サンといいい」

 嫌いなものを押し付けるデリカシーゼロ加減は類友か、と勝手に得心するところである。

【なお、ソーマタージにはサーモンのカルパッチョという普段ジャンクフードになれていると、
 舌がどうにかなりそうなレベルで複雑な味を堪能することになるだろう。要するにめっちゃウマい】

「機械部品もたっぷりもちこんでいますからメンテはばっちり受けてくだサイね?
 今なら、超絶御奉仕価格デスからお得デス」

 実際、カノッサの依頼を受けた傭兵は、機械部品など、民生品より数段グレードが高い補給を受けられるという、
 生命賭けなことはあり、かなり厚遇的扱いが保証されております。 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/08(火) 23:19:18.34 ID:ugnj2/q40<> >>512
ロイ「そこ!! から揚げ遅れてるぞ なにやってんの!!」
ロイ「洗いものはもっとスピーディーに!! カレー皿が足りねぇんだよ!!」
ロイ「オニギリ部隊固め方が足りんぞ!! 空中分解する握り飯に価値なんぞあるかぁ!!」

自身はものすごい勢いでトン汁に使う野菜の下ごしらえをしながら全体を見渡し的確な指示を出す
今この厨房はロイの独壇場であった

「俺もまぁ最近ゲートが従順なんでいろんなところに顔出しながら エーカーに抗ってる人を助けてるよ
 腕っぷしがないから 物資の調達とかでしか役に立てないけどさ」

そう言ってコーヒーを飲んでいる

「このカノッサ・テクノロジーが敵の主力に耐えてくれているから 俺たち越境者の被害が少なくなっている できる限りの援助しなきゃね」

>>513
「それは悪かったな」
といって缶詰を下げる

そして注文に向かうソーマタージ
ロイ「へいらっしゃい なんにしやしょ?」
割烹着ロイとエンカウントである

>>512>>514
じゃらじゃらと床に落ちるチョコ菓子 嗚呼なんということでしょう 食べ物を無駄にしてはいけません

それよりもα-12のリアクションの薄さが問題である

「アカン これはアカン いいから甘いものを喰えα-12」
ペリリと豆かんの蓋を開けて中身をボウルにぶちまける

柔らかく煮た赤えんどう豆と寒天の半透明が見た目に美しい そこに黒蜜をたっぷりとかけてα-12の前に出す

「疲れてるんだよお前はさっさと甘いモン喰っていつもの調子に戻れ」

そしてベティは
―――ギィ!!ギィ!!
涙目になりながらγシリーズから逃げていた
そしてニアの傍を非難場と決めたらしい その背中に登ろうとしている <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/11/08(火) 23:19:29.24 ID:sPVNsMQ40<> >>514
「……唐揚げっ、レモンを添えるっ……」
「って、ダメダメってんですっ!」

因みにニアはかつてサソリを食べた事がある
その苦さと泥臭さはなかなかに堪えたが、なるほどレモンならば両方の欠点をマイルドに調和させオツマミ的なあれに昇華させる事が叶うかもしれない
一瞬良くないビジョンがもわもわーんと浮かんで首を横にフルフル、慌てて否定

「もぅっ、そんなに他の皆さんが信用出来ないってんですかっ?」
「大丈夫っ、αの居ない間をどうにかするくらいきっと出来ますってんですよっ」

ハッキリ言ってしまえば何の根拠もない空論である
だけれどもそう言った割り切りも必要なのだ、自己を納得させる為の方便として
多分それが出来る様になるかならないかで、疲弊の度合いと言うモノのコントロールは大きく変わる

「それにっ、言っちゃぁなんですけどぉ……」
「……お風呂っ、入った方がいいってんですよっ?」

耳打ち小声で、他に聞こえぬように告げた <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/08(火) 23:21:09.56 ID:L8TL6nFF0<> >>514
いたんだよ。なんだっけ…HIROSHIMA?「ヒロポン」それだ
ヒロポンで仕事を乗り切ろう!みたいなの。……本当だぞ?栄養ドリンクとかじゃないぞ
【ソーマの助け舟もあり、何とか思い出せたエリコ。戦闘のために薬物は仕方なく使うが、あまり好きではないのだ】


「おお、ウマイウマイ。なんだ、普通に料理作れるんじゃないの」
【味を表現する高尚な舌も知性も無いが、美味いのは分かる。心底美味しそうに、瞬く間に食べ終えるソーマ君であった】
「ご馳走様。……なんでこんなもの食っててサソリなんか食おうとするんだ?」

丁度よかった。前ので左手が吹き飛ばされてたんだ
【ここに来て初めて表情を緩めるエリコ。下手すれば彼の命より高くつく義手だ。壊れたままでいい訳が無い】
【なお彼の要求するスペックをこなそうとすると絡繰仕掛けやら何やらでそこそこ高くつく模様】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/11/08(火) 23:23:36.99 ID:sPVNsMQ40<> >>515
「……」

休憩終わりを迎えればまたあの地獄の喧騒に触れる事になるのかぁと苦笑
ある意味戦闘よりも戦場である

「そうってんですねぇっ」
「……まだ目的もハッキリしてないしっ、ただ守るだけって……」
「凄く大変ですものねぇ……」

何事だって最後が見えるからこそ人は奮起出来るのだ
止まない雨が無いように、終わらない嵐が無いように
しかしこの戦況は否だ、終わりの見えない戦乱ほど苦しいモノはない
チラリと、焦燥した風のαを見遣り心配そうに赤眼を細めた <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/08(火) 23:30:52.39 ID:L8TL6nFF0<> >>515
すまんな。コーヒーとか無いか?そっちの方が性に合う
【残ってた煙草やるからさ。と物々交換を提案。戦場での細やかな触れ合いの一つだ】


「……なーんでお前がいるんだ?本業はどうした?」
【苦虫を噛み潰した様な顔を向け、食べ終わったカルパッチョの皿を下げる】
【割烹着については何だかんだで慣れてしまった様だ。だからと言って気分が良い訳では無いが】

「クソ、嫌なもの見せやがって。肉出せ肉。あるんだろ?ビーフかポーク出せよオッラーン。鳥と羊はあまり好きじゃないからパス」
【不機嫌そうに台の上をバンバン】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/08(火) 23:39:34.20 ID:0ztoCILZo<> >>515

「デスデス?なんか、いつもより皆お節介デス」

 頭にハテナマークを浮かべながら、とりあえずあま〜い豆を食べ始めるα-12.。

「もぐもぐ、まあ糖分はすぐにエネルギーになりますし、問題ゼロです、もぐもぐ」

 アカン…どっかの政治将校みたいに効率優先ムーヴになっている。
 これは女子力の危機である!(根拠は割愛)

「…そんなにα-12、今ダメっぽいデス?」

 しかして、ニアにもエリコにも立て続けに指摘されれば
 いい加減、自分が外部からかなりアレに見えているのか?とおぼろげながら自覚し始めるというもので。

【なお、γシリーズ達はオリジナルのそばに逃げた食材を見て試案】

「こっちに来なさいです。ほらほらー」

 釣り竿の先端にシャリアピンステーキを刺してなんかフィッシングを始めた。
 肉汁したたる超やわらかいオーガニック牛肉である。なお釣られたらセイロ行き。

【悪夢の如き狡猾な罠!】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/08(火) 23:39:44.56 ID:0ztoCILZo<>

>>516

「メモメモ、料理できたらオリジナルに試食してもらいます」

 γ-22はやや意識希薄な目でそのように感謝を告げるのであった。ベクトルが著しくアレだが。

【真面目すぎて優柔が欠片も無いというか、ある意味でクローンらしいクローンではある】

「ぬ!?信用とはそういう問題では…」

 そして、件のα-12はニアに指摘されて、微妙にバツが悪そうである。
 実際、ワン・オブ・サウザントである自分がやらねばと気が急いていたと自覚を突きつけられると、
 常のトンチキが微妙に不発気味な今のα-12としては、中々に反論しずらい。

【ここでムキになるほど、クローントルーパーとしての領分は逸脱していない。が、ここで――】

「お…お風呂…?!」

 なんと、意外な攻め方に硬直していまう。
 なお、現在、α-12は、血と汗と、脳漿と、オイルと汚物と、まあ、闘いに闘いを経て、まあ、アレだ。

「も…もしや、現在のα-12の女子力は――」

 嫌な予感に首をブンブンしている。これはもう一押しであろうか?とんちき具合が戻ってきたともいう。

>>517

「うーむ…デスデス」

 確かにこの時間間隔も何もかもが大幅に狂う消耗戦にあって、
 普段、使うのを厳に慎んでいたはずのドラッグを、いつのまにか常用当たり前になっていたことに、
 改めて、α-12も考えるところがあった様子である。

【ちなみに食堂では?】

「ナンデサソリ?資料によればサソリは漢方にも使用された妙薬らしいです。
 疲労回復バッチリ料理にもできるのではないかと」

 ソーマタージの質問に答えるγユニット。一応は、もっともらしい根拠はある様子。
 問題はその対象がベティであるということであるが。

【ちなみにメンテについては】

「我が社の稼動プラントをフルに使いますので問題なしデス。
 えっと…まあ、ポンコツ=サン(タェンティース)クラスのメンテナンス可能デス」

 要するに暗黒メガコーポのプラントを使用可能ということで、
 要求スペックを満たすには十分である。何しろスプロールにおけるメガコーポの技術なのだ。 <> アキレス&ベティ>178と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/08(火) 23:45:37.29 ID:ugnj2/q40<> >>518
「おっさんが言うには 策がないわけじゃないらしい」
心配そうなニアに言う

「でも今は戦力が足りない もっと越境者で戦えるのを集めないといけないらしい
 今少しここの子たちに無理を強いるけど なに オッサンがいればどうにかなるさ」

と言って笑って見せた


>>519
ロイ「残念だったな これ『も』本業だ」
嘗て渡ったファンタジーの世界で 医療行為やら料理やら 行方不明者の捜索までやっていた割烹着メンズがいたのを覚えているだろうか
そのすべてが本業だと豪語するのだから恐れ入る(自画自賛)

「あいよー 特盛いっちょつゆだくー」
さて 何分もしないうちに出てきたのは まるでオレンジ色の看板が脳裏を通り過ぎる錯覚すら覚える 牛丼であった

>>520
「・・・オッサーン!! α-12がアカーン!! 甘味プリーズ!!」
まるで豊満=サンの如き思考に陥っているα-12に危機感を募らせるアキレス たまらずロイに援護を求め

ロイ「分かった!! すぐに取り掛かる!!」
それからさしたる時間もなく出てきたのは オーガニックなフルーツやらプリンやらアイスやらポッキーやらがぶち込まれたクレープである

「思い出せα-12!! お前はそんなキャラじゃなかったはずだろ!?」
メメタァな物言いをしつつ クレープをα-12の口に放り込もうとしている

―――g…ギィ!!
そしてベティはγシリーズの卑劣な罠に理性を総動員して堪えていた
何と旨そうな動物性たんぱく質 ついフラフラとニアから離れようとしている!! <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/11/08(火) 23:49:44.15 ID:sPVNsMQ40<> >>521
「いやいやいやっ、間に合ってますってんですよっ!?」

慌てて身振り手振りで拒否の格好
ただでさえ苦手なサソリ料理を、しかもベティでなんてトンデモない
ともあれなんとかγ達の攻撃(?)から逃げる様にしてそそくさと話題を打ち切った

「……女子力絶賛、大低下中だってんですっ」

正直食堂に有るまじき感じの何と言うかまぁアレであろう
最低限洗ったり拭いたりはしているかもしれないが、連戦の蓄積は多分隠し切れるモノではない
ですから、と前置き

「みんなを信じて、先ずはお風呂ってんですよっ?」

ね、と問い掛けた
きっとここの某CEOなら大浴場設備くらい作っているだろう、何か似合う気がするし

>>522
「……なるほどっ」

不思議と納得してしまう
それはロイの策であるというただ一点に過ぎる
ニアの生まれるより前から戦い続ける歴戦の勇者なのだ、否が応でも説得力は大きい

「でしたらまぁっ……今を頑張ればいいっ……」

もうこの場合仕方なし、タイドメイカーでベティを引っ張ろうと伸ばしつつ頷いて見せた <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/08(火) 23:52:30.82 ID:L8TL6nFF0<> >>521-522
「と、いう訳でそのクスリは俺が貰う。負の部分をおっ被るってわけだな。
 我ながら素晴らしい自己犠牲だ。誰か俺に全てを託したい者は?核のスイッチも任せられる。……ウッ、血生臭え」
【ヌッ、と現れ、クスリクレクレムーヴを繰り出すソーマタージ。常用者としての年季を感じさせる支離滅裂な言動!】

まあ俺が苦しむわけじゃ無いからどうでもいいんだが。控えたほうがいいぞ。泥沼にハマって抜け出せなくなったやつを何人も知っている
…いや、クローンに中毒とかあるのか…?そもそもこの施設なら依存症も治せるんじゃ…?
【言った後でアレ?となるエリコなのであった】
【義手については有難く直してもらった。もっとも、その後で「またああいう連中と戦わなきゃいけないんじゃね?」と一人で青ざめたのだが】


「そりゃ昔の話だ。猿の頭とか焼いて舐めてる様な時代の漢方が今効くわけないだろう……まったく」
【ブツブツ言いながら、ロイから受け取った牛丼を何故か自慢気に見せる】
「こっちの方が疲労回復にうってつけだ。ウーンつゆだくサイコー」
【結局こういうジャンクに夢中になるのであった。それがいいか悪いかは別として】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/11/08(火) 23:59:57.74 ID:0ztoCILZo<> >>522-524

「NOOOOOOOOッ!!」

 頭を抱えて絶叫をあげるα-12.。あふるる女子力(誤謬である)が枯渇寸前と、
 ニアに指摘されて、いよいよ持ってムンクの叫びである!

【さらにここにロイのスーパークレープを口に突っ込まれるもんだからアレである】

「むが…むぐぐ…」

 口いっぱいのクレープをモッサモッサと頬袋広げて咀嚼しながら、

「もぐ…モグ…わがりまひたデス。お風呂と休憩取るデス」

 ようやっと数々の指摘で己の状態(焦り、疲労、女子力…etc)を自覚したα-12は、
 何ともアレな表情でふーらふらー仮設大浴場へと向かうのでありましたとさ。

【なお、ころりんちょとα-12が落としていったハイでサイケなドラッグは又=サンが回収である】
【キメれば色々すっごい…ってクローントルーパー用の調整がされているのでぶっちゃけ致死量】

「いやいや、ミステリアス漢方パワーは存外侮りがたいものでして」

 そうして漢方談義。黒焼きとかミステリアスパワにあふるる食材に一言。
 そもそも、大盛りつゆだくギョクな牛丼なんて、疲労にどうよ?って反応。

【と、まあ、戦時中の補給ムーヴはこのように流れていくのである】

 なお、ベティが罠に屈して、レッドベティちゃんになったかどうかはCEOのみが知る。ナムサン!

//ではこれにーてノシ <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/09(水) 00:08:04.94 ID:2Jvlifss0<> >>525
「ウゲー、気色悪〜い。ソーマグロいのキラーイ。黒焦げとか癌になるわ」
【散々ゲテモノ食べといてこの言い草である。厚顔無恥とはこの事か】
【更に牛丼を否定されれば、外人がよくやる肩を竦めて嘲笑うアレまでやる始末。クソウザい】


おう、行ってこい行ってこい。休むのも必要だぞ
「そうそう。変な事しないから」
【義手の修理を受け付けてくれそうな人間を探しエリコは離れ、ソーマも目敏く落ちたクスリを回収】
「この一本のために生きているってな────」


「………ハッ!誰も起こしてくれなかったのか?」
【注射器を打ってからの記憶が無い。何故か手に持っていた拳銃を投げ捨てると、頭痛の酷い頭を押さえながら激戦区のど真ん中をフラフラと歩き出すソーマであった】

//乙でしたー <> 『秋晴れの平原に馬車は進む』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/09(水) 22:12:59.95 ID:MhmfzSd8O<> ――某世界 メディア平原


右を見ても、左を見ても、まるで稲穂に黄金が実ったような風景は変わることなし。
どれだけ進もうとも、一日たとうとも、二日たとうとも、風景というのはかわらない。
いやいや、遠くに見える山の稜線は、はっきりしてきたんじゃないかな。はっきりしてきたと思う。多分。

「旅をするにはいい天気。気ままな旅ならいうことなし」

「自分からふらふらほっつき歩くのは楽しいのに、おつかいとなると途端に面倒になるのは何でだろうか」

……さて、その平原をぶった切るような、さして大きくも無い道を、一台の馬車が延々と進む。
御者台の上には、小柄なドワーフの女が乗っており、如何にも面倒そうに手綱を握っている。
荷台には大量の毛皮と、樽に詰め込まれた塩漬け肉と、壷に入った川魚の干物などがある。
それと、何の因果かはわからないが、同道することになった越境者が、荷物と一緒になっていることだろう。
この馬車はアルゴマスト村を出発し、ヘオス村を経由し、荷物を増やしたんだか減らしたんだかわからないが、アイエテスの街を最終的な目的地としている。

要するに、行商人の真似事であった。
さて、不幸な何がしかの理由があって同道している越境者はいるだろうか。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/09(水) 22:23:04.99 ID:2Jvlifss0<> >>527
そりゃ簡単。縛られてるからさ。頼み事、命令、使命……何にしても、縛られるのが性に合わないのが自由人ってものさ
かくいう俺もその口でね。出来れば日がな一日お散歩したり、ナニか愉快なことして、退廃的で享楽的で破滅的な遊戯に身を委ねていたい

【電波を拾わない携帯を毛皮の上に放り、荷台の中でウツラウツラするのはソーマタージ】
【何故かこの平原の中に飛ばされてしまい、三日四日彷徨ってようやく拾ってもらったのだ】


平和は良い。一ヶ月のうち一度くらいは、こういう日を過ごしたいと思っていたんだ
なあ、目的地の……アイエエエの街だっけ?どれくらいかかる予定なんだ大将?いや女将か?
【欠伸混じりの腑抜けた声で、手綱を握るドワーフの方を見もせずに問う】
【平和は好きだ。だが何時までもそれに浸かっていたいという訳でもない】

おにーさん有事の際は一週間だって不眠不休で動けるけどそれ以外の時は一日十二時間は寝てないとダメなのよね
寂しくなるか着いたら起こしてくれない? <> 『秋晴れの平原に馬車は進む』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/09(水) 22:37:36.20 ID:MhmfzSd8O<> >>528

「おかしいな。私はそれはもう熱心で敬虔な宗教家なもんで、女神テクスへの信仰心で己を縛り付けている、はずなんだがね」

「……問題は、女神テクスを篤く信奉したところで、あんまり縛られてる感はないってことかね。だからわざわざ誓いを立てるわけだし……」

秋の少し冷たい風と、柔らかで暖かな陽光が組み合わさると、とんでもなく眠たくなる。
そのまま寝るにはちと寒いが、どうせ荷台には毛皮がある。シーラ自身、夜寝るときにはもぐりこんでしまう。

「アイエテスの街まではあと二日もかかる。それでこの荷物全部売って、鉄製品だなんだを仕入れて……」

「……そのまま、今進んだ道を戻ってくる。やべぇ、往路だけで頭がいっぱいだった。復路もあんのか。冗談じゃないぞ……」

そのことを今思い出した、という風にシーラはこめかみをぐりぐりと押す。
出発した以上は戻ってこなければならないのだ。
この退屈極まりない平原の道を。片道4日の道を。

「ソーマの旦那、まさかアイエテスでそのままハイサヨナラとは言わないだろうね」

御者台から首を向けて、ソーマに視線を送る。
恋する乙女のような濡れた瞳、とでも表現できればよかったが、実体は道連れを逃がしたくない亡者の目線であった。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/09(水) 22:50:19.38 ID:2Jvlifss0<> >>529
縛ってそれかよ。カルトだってもっと厳しいぞ…
【思わずボソリと本心が漏れる。風に流されて、彼女の耳に届かなければ良いのだが】
その、宗教とか必殺技の名前にする以外に興味ないんだが…。規則ってそんな緩いものなのか?それともお前が特別すごいのか?


二日か……。長いな。こんなんだったら漫画をもっと持ってくるべきだった
【忌々しげに携帯を睨む。ネットに繋がらなければこんなもの、金槌にも劣るではないか】
冗談じゃねえのはこっちもだ。乗せてもらって感謝はしてるがな、それと遊ぶこともできない馬車に四日も揺られるのは別だ

バレた?アイ…ステオス?の街が俺を待ってるんだ
それにこの馬車も鉄の塊と総重量二百kgオーバーのサイボーグを載せれる余裕ないだろう。……無いよね?
【亡者の目線に思わず顔を背け、関係ねーしといった態度を貫こうとする】 <> 『秋晴れの平原に馬車は進む』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/09(水) 23:02:13.10 ID:MhmfzSd8O<> >>530

「人をそんな淫蕩の限りを尽くす女みたいな目線で見やがって……」

心外だ、といわんばかりに肩を怒らせる。
とはいえ、ソーマの言うことが理解できないわけではない。何しろ……

「緩いというか、明文化されてない」

「食べることも、アンタの生活が困らん程度に慎みなさいよ。眠ることも、稼ぎを逃さん程度にしろよ……異性と褥を共にすることも、恥ずかしくない程度にな、という具合」

「殺めること。お前の正義に背くならばするな。盗むこと。ソレが無ければ死なぬというのなら、するな。賭博、大いにやれ。ただし破産は惨めだ」

とうとうと、教義についてそう語る。
敬虔な信徒というのは間違いではない。信仰対象がこの通りぬるいだけだ。

「なもんで、私は『月末に喜捨をすること』『伴侶以外の異性と寝ない』『記念日以外に飲酒しない』『年に一度は義賊働きをする』『己の名前を偽らない』……という誓いを立てている」

「結構立派だと思うんだがね」

……その『義賊働き』で毎回めちゃくちゃやるんだが、それは冒険者として生きる彼女の在り方ゆえか。

「馬の働きが鈍いと思ったら、そうか、あんためちゃくちゃ重いんだったね……」

二頭立てだから何となく鈍いぐらいで済んだのだろう。
荷馬車用の馬は、力持ちな品種が望ましい。この借りてる荷馬車の馬も例外ではない。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/09(水) 23:16:51.90 ID:2Jvlifss0<> >>531
いや、宗教家っていい思い出無いからさ俺。ガキの頃、近所でカルトのテロあってな。……言っても仕方ねえか
【電車乗れなくてあの時は参った。と遠い目】

ある意味一番いいのかもな。俺の知る限りでは
【教義について教えられれば、寝転がったままだが「ほう」と感嘆の息を漏らす】
【冒険者にとって一番いい形なのだろう。話を聞く限りでは、事細かに決められてる訳ではなさそうだ】
立派だな。それを最初に考えたやつも。クソ真面目にこなしてるお前も。……いや待て、散々騒動引き起こしてるのは教義的にアリなのか?


そのとーり。夢や希望やフレームとか機械とか色々詰まってるの
何だったら持ち上げてみる?そう言うの慣れてないから優しくしてネ
【カラカラと笑い。積荷の毛皮に寄りかかって踏ん反り返る】
と、いう訳で俺は都に着いたら去らねばならない。機械の身体の宿命よな
此れもひとえにお前と、その駄馬の事を思っての事、苦渋の判断よ。語らば涙もちょちょぎれる哀しき別れ………
……だから絶対に、この変化に乏しい平原の往復なんて付き合わないからな <> 『秋晴れの平原に馬車は進む』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/09(水) 23:28:49.60 ID:MhmfzSd8O<> >>532

「私の故郷の、テクス神の総本山の僧侶達はもっと立派だ」

「……本腰入れてカジノ経営しても、何しろばくち打ちの女神だから、何の憚りも無くなく、胴元として金儲けしてる」

「まぁ、その利益で慈善事業してるんだけどね」

こいつの故郷じゃ、教会が丸々賭場という光景も、そう珍しくないのだろう。
いやいや、勿論、他のきちんとした神々を奉る教会においては、その限りでない。

「己の正義に何偽ることなく、弱者のために振るわれる剣が、何を引き起こそうとも、女神テクスは腹を抱えて大笑いするぐらしかしないさ」

「こういう話がある。ある平凡な男がいた。あまりに平凡なんで女神テクスはサイコロを振ってその男に祝福を与えた。出た目が6なんで男は英雄になってしまった」

「英雄が生まれたとなると大変なんで、試練と怪物を用意したんだ。で、怪物にもサイコロを振った。今度は1だった。なんで、怪物自身が試練のギミックに耐えられず死んでしまった」

「じゃあ、英雄となった男はどうしたのか。試練も怪物もいないんで、ただの力持ちの農民として生涯を終えた。不死殺しの力も何も、気づくことすらなく」

「……というぐらい、女神テクスは、いい加減な神様でね。酔っ払っては失敗ばかりなんで、信徒が代わりに禁酒するようになったりしてね」

……などと、長々と己の神とその教典にあるエピソードなんかを話して見せるが。
要するに、どうにかして復路の道連れを手放さない方法はないもんかと考えていたのだ。
話が弾めば、何となくそのまま一緒に来てくれないかナーという打算がある。色仕掛けなんか発想にもないのが、こいつの悲しいところでもある。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/09(水) 23:39:06.43 ID:2Jvlifss0<> >>533
聖職者が賭場か……。俺のいたところじゃ生臭坊主っつって親族郎党袋叩きにされてたっけな
【様々な世界があるということは、自分も知らない様々な物があるという事】
【ドワーフの宗教についての話は、そこそこ楽しめた様だ。だからと言って自分の意思は変えないが】


さて……話すのにも疲れただろう。俺も疲れた
しばらく寝かせてもらうよ。目的地に着いたら起こしてくれ。そこでサヨナラだ。シーユーゥ、ネクスト、エッキョー
【言うが早いや、自分のコートを布団代わりにして目を閉じるソーマタージ】
【耳にはヘッドホンを被り、自前の音楽プレーヤーがどこか遠い世界のバンドの曲を流している】

【ところで最初の方で言った言葉を彼女は覚えているだろうか】
【この穀潰し、最低でも十二時間は寝てないと気が済まないのである。放っておけば十二時間どころか二日三日は置物の様に眠り続けるだろう】
【デタラメだと思うだろうが、それがこの男なのだ。相当強く揺さぶったり叩いたりしない限り、何があっても起きる事は無いだろう】 <> 『秋晴れの平原に馬車は進む』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/09(水) 23:46:45.30 ID:MhmfzSd8O<> >>534

さて、眠りこけたソーマタージを見て、シーラはぎりぎりと歯軋りをした。
甲斐の無いやつ、と罵りながら旅は続いたのだが、さて、一日過ぎ、二日過ぎ、アイエテスの街に到着しても起きなかった。
癪だったので起こさなかったのだが、取引を終えて戻ってきても眠りこけていたのには驚いた。
起こしても起きないもんだから、そのまま積荷を積んで出発した。
そしてヘオス村に経由し、取引し、そして帰ることになっても……。

「……熊かよこいつー。道連れがいても寝てるんじゃ意味ないじゃんかー!」

「もう少し乙女心をときめかせるような出来事のひとつふたつ、いやソーマの旦那相手に求めるのもどうなんだという気もするが、寝る以外のことをしろっての」

などと悪態をついても起きないので……。
結局、ソーマが目覚めたころには、さて眠りこける前と同じ風景が広がっているだろう。
ただし、積荷も違えば、行き先も変わっているが。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/09(水) 23:58:14.47 ID:2Jvlifss0<> >>535
【罵り声もなんのその。S○NYのヘッドホンは外界のノイズを完全に防ぎ、聞き心地の良い音楽を流し続ける】
【コートを選んで正解だった。積荷に体を預けていたら、起きてしまっていただろう。非常に心地よさそうな寝顔だ】


うーんベーコン…ベーコンとアイスクリームが……
【さて、しばらく経って目覚めた時には、周囲の風景は全く変わっていなかった】
【寝ぼけ眼を擦り、元々あっちこっちに撥ねていた雑なポニーテールを更にボサボサにして尋ねる】

あれ……。なんだ、まだ着いてなかったのか?遅えな、もっとスピード出ないの?
それに…なんだ……、全部捨てたのか?落としたのか?大事な商品はどうした?
【後ほどずっと寝かされていた事をしれば、それはもう喧しく騒ぎまくる。ただまあ、少なくとも残りの時間退屈はしないだろう】


//お先落ちさせていただきまする
//乙でしたー <> 『Red Rain』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/15(火) 21:37:44.11 ID:qYSIzADY0<> 【ありふれたファンタジー世界。人間の支配するとある大国の首都。何処かの酒場】
【テーブルの上にトランプタワーを建てるソーマタージは、同席した他の越境者の方を見もせず言う】

仕事の依頼、見つけてきたぜ。今日は飯を食いっぱぐれずに済みそうだな?

依頼は二つだ。『農奴亜人の集落の、年貢の取り立ての手伝い。それと間引き』と、『謎の移動集団の調査、可能ならば撃破』
【タワーが崩れる。残念そうな顔を浮かべると、積み重なったカードの上に、概要が書かれた紙の束を乗せる】


一つ目の亜人ってのは獣人だな。狐って見たことある?あれが二本足で歩いてる感じだ
この国ではエルフとか、獣人とか、そういう亜人の立場はクソ低いらしい。就けるものなんて良くて底辺傭兵、悪くて農奴に娼婦、もっと酷いのとかだ
数が多いだけでそこまでの脅威ではないが、兵をそんなに割けないから人手が欲しいそうだ。槍とか矢とか使って、暗くなったら寝る土人だ

もう一つは…。謎の軍団だそうだ。見た目も武器もバラバラで、鉛色の肌をした奇妙な連中。休むこともなく、ただただ真っ直ぐ歩き続ける。そいつらを調べて欲しいとさ
進行ルートを見る限り、この首都に向かってくる事はないそうだが、行く先々にある村々や集落全てを滅ぼしてる。手強いだろうが、報酬は弾むとさ


さて、どちらが良い?決めさせてやるよ。勿論、気に食わないならそれでも構わない
そういった時のために、ゴミ拾いのアルバイトも探してきた。日が暮れるまでやればパンの一つは買えるかもな
【両手をパンッと合わせ、同席者を急かす。実を言うとこの男、席だけ占領して何も頼んでいないのだ。そろそろ店主の視線が痛い】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>age saga<>2016/11/15(火) 21:46:20.95 ID:0HIi+Two0<> >>537
どっちでもいいっちゃいいけどさぁ、と店員の視線を気にしつつ温かいお茶を啜る
この地方のハーブをブレンドしたらしいそれは体の中から熱を発してくれているようだ

「間引きってのはどうにも気が引けるよね、ムガとイリーに顔向け出来なくなるしー」

話しながらも七八の中での結論はほぼ確定しているのだ
後者にしようと立ち上がり、ソーマタージを急かす

「ゴミ拾いも素敵だけど、私みたいなハイソな人間には向かないんだよねぇ」

けらけらと笑いつつ外へと向かった
安宿で荷物と装備の確認を簡単に終えれば出発準備も完了ですある <> 『Red Rain』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/15(火) 21:56:06.65 ID:qYSIzADY0<> >>538
「決まりだな。アミーゴ!サンドイッチテイクオフだ!」
【そんなサービスねーよという店員の目線と、気怠げな挨拶を背中に受け、集合場所やら時間やらを伝えて自分の寝床へ向かうソーマタージ】
【ついでに言うと、お茶の代金を払った気配は無い。何しに来たんだこいつ】


【二日後!早朝!指定された場所に向かえば、粗暴な傭兵数人、監視役だろう、この国の兵士数人、ソーマタージがそこにいる】
【下品な冗談に笑い、時折叩きのめしていたソーマタージだが、七八の姿を捉えれば手を振る】

「来たな。ここからは馬車で追う。連中徒歩だから追跡どころか先回りすら出来るとさ」
『例の軍団は、只管西に向かっている。進む先に集落や村があれば、そこを蹂躙していくのも忘れずにな。
 お陰で取れる小麦の量が少なくなってる、何とかしないと、お前らが食うものまで無くなるぞ』
【特に何も無ければ、兵士に急かされて馬車に半日ほど揺られ、だだっ広い高原に連れて行かれる。そこで軍団が来るのを待ち伏せする予定だ】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/11/15(火) 22:04:11.76 ID:0HIi+Two0<> >>539
「……もう」

肩を落としながら小銭を数枚、テーブルに置いて後にするのであった
そして2日後

「げ、馬車かぁ……」
「まぁいいや、はいはーい」

乗りますよー、と急かす兵士を責める様な視線をむけつつ
しばし経てば具合悪そうに角っこで縮こまる姿があった
まぁ要するに乗り物酔いである、揺れる馬車の中は結構辛い

「……あ、つ、ついた?」

よかったぁ、と我先に降り立つ
はふぅと吐息、菖蒲色の忍び装束と後ろで括った長髪が風に揺れる

<> 『Red Rain』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/15(火) 22:18:10.60 ID:qYSIzADY0<> >>540
「着いたぞ、寝坊助め。腹でも減ったのか?フィッシュアンドチップス食べる?うまいぞ」
【乗り物酔いの人間に油ギットギトの料理を近づける拷問。悪気が無いのがタチ悪い!】


【半刻が過ぎた。判定:魔力探知 勘→風に乗って漂う、僅かな魔力の気配。若しくは戦闘経験に基づく勘が、遠くから何かが近づくのを知らせるだろう】
『黙ってろ!来るぞ…!』
【双眼鏡を持った、人と狐の合いの子の様な獣人傭兵が、遥か遠くの軍団に息を飲む】

【ややあって現れた軍団は、成る程異様なモノだった】
【全員が全員、アルミホイルで覆われたかの様に鈍色の鎧じみた体表をしている。衣類の類すら、鎧が変形して形作っているようだ】
【最大の特徴は彼等のその装備にあった。この世界には似合わない銃器から、古風な槍、剣、棍棒。或いは古臭いライフル。或いは何処かの世界のレーザーブレード。様々だ。尤も、それらすら鈍色一色だが】

【軍団の先頭を往くのは、輪を掛けて奇妙なモノだ。
 馬と龍と人間の粘土細工を、子供がグチャグチャに混ぜたかのような醜い鉛色の怪物。一軒家ほどのサイズの怪物は、何物にも興味を示さないかの様に時折虚空を仰ぎながらゆっくりと進む】


『気付かれた!来るぞ!』
【獣人が叫ぶ。怪物の兵達が、鬨の声を上げて走り始める。鈍色の兵士達は、じきに此処に襲いかかってくるだろう。殺すために】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/11/15(火) 22:23:23.79 ID:0HIi+Two0<> >>541
「……のーさんきゅー……」

うっぷ、と口を抑える七八
危うく色々なアレでアレなところであったのを踏み止まる


「……ん?」

魔力世界の産まれだけあって、それ自体は乏しく実用性にはないが察知する程度ならばなんとか叶った模様
ふ、とここではない何処かを見据える視線で宙を仰いだ

「……あれ、かなり強そうだなぁ……」

効くかなこれ、と鉄製のカードナイフを取り出し両手に保つ
そして敵兵の突撃のタイミングで足元目掛けて放つ放つ!
出足を挫くのが目論見ではあるが、果たして <> 『Red Rain』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/15(火) 22:37:18.30 ID:qYSIzADY0<> >>542
『GoAAAAAAAA!!!』『アバーッ!?』
【BLAM!!出鱈目に放たれた銃弾が、監視の兵士の腹を貫く。訳がわからないまま倒れる兵士に、無数の鈍色の手が伸ばされる】
【そこからは散々だ、メイスを抜いた傭兵はしばし耐えるものの、数に押されて全身を槍や剣に貫かれた。弩を構えた兵士は、押し倒され、昆虫めいてもがきながら、標本の如く四肢を地面に縫い止められて殺された】
『こッ、こんなッ、こんな馬鹿な事があるがァッ!!』
【この場を任されていたのだろう。一際豪勢な鎧に身を包んだ男は、揉みくちゃにされて鈍色の人集りに消えた】


『AAAAAAAARRRGGH!!』『GAAAA!GAAARRRAAAAA!!』
【七八のカードナイフは、怪物達の脚を切り裂き、転倒させる。どうやら表面は硬い訳ではないようだ】
【だが、相手は多い。高原を埋め尽くさんばかりの怪物兵達は、斃れた同胞を踏みつけながら尚も向かってくる。そのヒビの入った顔面には、深い深い殺意しか残っていない】


「こりゃヤベェ、逃げるぞニンジャガ!急げ!」
【SHUKK!SHUKK!刀やら大剣やらを振り回していたソーマタージは、敵の襲来から10秒足らずで諦めた】
【慌ててまだ無事だった馬車に飛び乗り、七八に叫ぶ。その表情は焦りに染まっていた】

「こんな連中相手にしてられるかよ!見ろよあの数。対魔忍って呼ぶぞ、早くしろ!」
【馬車に乗る際、後ろを向けばソーマタージの焦りも分かるだろう】
【尋常じゃない数なのだ。彼等が来た丘は、あまりの数で鈍色に覆われている。怪物兵達の頭の上を歩くことすら可能な程、その人数はあるのだ】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/11/15(火) 22:43:51.78 ID:kXin9x9kO<> >>543
「……同感だね!」

全く、と、倒れ伏してしかしまだ息のある獣人傭兵の手を掴み引き摺りながらも何かを投擲した
星爆竹だ
強い閃光と音を発生させ、更にこの世との乖離性を持つ存在を固着させる性質を持つがこの場合目的は前者の目くらましである
強引に傭兵を馬車に押し込み自分も乗り込んでから、傭兵の腰に提げられていた小型のボウガンを構える

「……おっけー、出して出して、ハンバーグになりたくはないよ」

言うと同時、先程まで先頭を歩いていた巨大な鈍色の塊に向けて矢を放つ
威嚇と牽制、それと試しだ <> 『Red Rain』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/15(火) 23:01:14.03 ID:qYSIzADY0<> >>544
「聞いたろ!?早く出せ!あと手綱握らせろ!」
『ダメだっつってんだろテメー!』
【馬達も怖気付いた様に嘶き、走り出す。遮二無二駆け出したため、振動が激しい】

『アバッ……!何なん…アレ…!』
【ゴボゴボと血を吐き、濁りつつある目で幌を睨む獣人傭兵。その思いは誰もが感じているだろう】
【普段喧しいソーマタージですら黙っている。口の挟みようが無いのだ】


『■■■■■■』
【放たれたボウガンの矢は、怪物の胴に突き刺さる。が、それだけだ】
【アレにとってはまさに擦り傷にも入らないだろう。この武器では弱すぎる】
『■■■■■■■■■。■■■ッッ!!!』
【逃げ出した一行には目もくれず、巨大な手を何度も何度も振り下ろして、地面に叩きつける怪物。兵士の兜が、武器が、死体がペーストの様に潰され、雨の様に飛び散って降りかかる】
【その中には鈍色の破片も混ざっていたが、彼等は気にする素振りを見せない。例え殺されてもそれは変わらないだろう】



「やれやれ、何あの数。ゾンビパラダイスみた……ッ!」
【ひょっこりと顔を出したソーマタージが、背後から迫る何かを捉える。蔦めいて絡まった、鉛色の触手に後部を覆われた近代的な装甲車を!】

「止めろーッ!何としても追わせるなチクショーッ!」
【左右八つの大きなタイヤが、土煙を上げて追ってくる。罵声を飛ばしながら、ソーマタージは手に持った適当なものを投げつける】
【今はまだ沈黙しているが、その大きな主砲が馬車を吹き飛ばすのもそんなに先のことでは無い】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<><>2016/11/15(火) 23:07:56.08 ID:R1JcpQ/F0<> >>545
「……この世界の現象じゃないよねあれ」

多分、と揺れる車内でそれらを睥睨しながら呟く
流石にこの非常時だ、覚醒し集中させた意識が酔いを遠くに押し留めている様子
ボウガンを立て続け、鈍色の津波の中に向けてロクに狙いも定めずに連射しながら
その内容の根拠としては彼等の武器にある
この世界の科学力からすれば既知の外のレベルの文明のモノもあった、なればそうだと断ずるのは容易い

「……げっ」
「嘘でしょもう……!」

カードナイフと苦無を投擲、鋭く飛翔
それらはタイヤ部に向けて唸りを上げながら迫り、追跡を止めようとしている
万一の際の為の脱出の準備も心構えながら <> 『Red Rain』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/15(火) 23:29:56.49 ID:qYSIzADY0<> >>546
【追って来る雑兵は、馬車にまでは辿り着けずどんどん引き離されていく。近づいてくるものがいても、ボウガンにより動けなくなる】
【そも、徒歩で移動している連中なのだ。乗り物を使えば逃げ切ること自体は容易い】
『ギャァアアッ!』『ヒイイイッ!?』
【逃げ切るだけなら、だ。追っ手の何人かは追いつけないと悟ると、闇雲に銃を乱射する。何発かは幌を突き抜け、寄りかかったエルフの弓兵の腕を抉り飛ばしたり、積荷に大穴を開けたりする】


【鉛色の変異によるものか、強度自体はあり得ないほどに脆かった。苦無とカードナイフはタイヤをズタズタに引き裂き、装甲車のバランスを崩す!】
「衝撃来るぞ!備えろ!!」
【横転する直前、尚も馬車を吹き飛ばそうと主砲が唸りを上げて動き───車体が横になる───一瞬チカリと視界が光に包まれ──】

【THOOOOOM!!ZZZZGGTOOOOOM!!KABOOOOOM!!!】
【凄まじい爆音と衝撃、熱風が馬車を激しく揺らす!光と煙が晴れた後には、装甲車は僅かな残骸しか残されていなかった。自らの砲撃による破壊に、耐えられなかったのだ】

「破壊力が段違いすぎるぞ……。なんだアイツ、こえーわ」
【放心した様に呟くソーマタージ。そのすぐ後ろで、獣人傭兵は一際大量の血を吐き、体を痙攣させた】
【四人の生存者と、瀕死の者一人を乗せた馬車は、作戦の場所から一番近くの村へと向かう。敗走だ。この仕事は失敗に終わったが、誰もそれを責めはしない】

「…アレも、越境者に入るのかな。どうする?村に着いたら逃げるか?一人じゃ寂しいから俺も連れてってくれよ」
【空気を和ませようと、七八に耳打ちするソーマタージ。軽口を叩くが、その表情は重苦しいものだった】


//おちまい <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/11/15(火) 23:37:48.42 ID:kXin9x9kO<> >>547
「とっくに備えてるっ!!」

ロープに捕まり、怪我をした傭兵に覆い被さるような格好で叫び返す
そのすぐ後だ、破壊的な轟音が耳を劈いたのは

「……ふぅ、生きてるね」
「あぁ、マズイな……ほら、飲めるー?」

少しあってから全員の無事を確認、足もちゃんと着いている
血反吐を吐く傭兵に何やら薬を与え、少なくともこの場では死なせない様にはしておいた
その後の事は医者の腕と当人の意思力の問題であろう
とはいえ魔法が現存するのならば、この場を乗り切れば治癒にも期待は出来そうではあるが

「逃げる逃げる、もちろん全員避難でしょ」
「……あとは報告だね、敵の分かった事をなるべく沢山」

危機的な津波の接近を村人に伝える事を頷き、そして依頼主に敵勢力の報告である
強度は乏しいが、何より数が多い
あれらを相手取るには軍隊レベルの規模の作戦展開が必要であろう
溜息を漏らしつつ、ゴミ拾いのアルバイトでもやりますか、と苦笑いを浮かべるのであった

//お疲れ様でしたっ <> アキレス&ベティ&ロイ&ボロウズ>521-522と>215と136と>>137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/16(水) 22:34:46.42 ID:LMYuwC1G0<> 【闇市!】
時は二度目の世界大戦終結後の日本っぽい国

戦争に負けたり 大規模な空襲の被害にあったりと 散々な目にあったが それでも人々の目は光り輝いている
底は打った 後は上がるだけ 絶望なんてしている暇なんてないのだ

一行が降り立ったのはそんな焼け野原に出来た蚤の市 だがただの市場ではない
終戦後 金があっても手に入らない食い物が 金を払えば手に入る市 つまり闇市だ

ロイ「やはり人ってのは強かよ どんなに辛い目にあったって 希望があれば暮らしていける」
アキレス「全くもってそうね とんでもない爆弾落とされたってのにね」
―――ギィ!!

こんな世界においてもあまり目立った様子のないロイと 日本っぽい国においてよく目立つ金髪をニット帽で隠すアキレスが 青空食堂で素うどんを啜りつつ雑談に興じている

さて 一行は闇市を探索してもいいし 持ち込んだ物資を売り払ってもいい どのような状況にいるだろうか? <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/16(水) 22:44:30.04 ID:sS8ZKMMF0<> >>549
「……ふぅむ、ふぅむ……」
「ほほう、ほほう、へぇ……」

いち早くうどんを食べ終えて、目深に被った外套の下の隻眼を輝かせる猫の獣人
様々な物資や食材、違法合法問わず多種多様数多に並ぶこの場所が割とお気に召した模様

「……随分と活気のある市場だ、物も人も沢山で目が回りそうだよ」
「物々交換なんかも出来そうだな、こんなのも価値があるんだろうか」

周囲の焼け野原に心を痛めた事も随分前みたいに
好奇心から過去に訪ねた世界で拾ったりした光物や、常備しているコーヒー豆なんかを取り出してみる
<> アキレス&ベティ&ロイ&ボロウズ>521-522と>215と136と>>137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/16(水) 22:58:09.23 ID:LMYuwC1G0<> >>550
コーヒーの物々交換に乗り出したイリーであるが その評価は散々であった

店主「なんだこの焦げたマメ? ペッ」
とまぁこんな感じ

終戦直後の日本はコーヒーの輸入量が0となり 暗黒時代と言われていたそうだ
探せばコーヒーを愛飲する日本人もいただろうが 残念 ここでは需要がなかったらしい

なお光物は大変評判が良かった 売ればお金がたくさん手に入ることだろう

だが大金を手にするということは 犯罪者の目を引くということであり
イリーの手にした金を虎視眈々と狙う不届きものの目が イリーを射貫くだろう

どうする?と言わんばかりにのロイの視線がイリーに向けられた
<> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/16(水) 23:07:03.00 ID:sS8ZKMMF0<> >>551
「待て、待て待て待て、待て」
「そのまま食べるんじゃない、こうやって……お湯をだな、あ、お湯がない?」

ずいずいと乗り出し実演販売しようとするも結局は頓挫
見る目のない奴だとプリプリ怒りながら光物を売ったお金を手にしているのであった

「……中には余り質の良くないモノもあったろうから少し気が引けるが」
「まぁ、その分ここに落とせばいいか」
「……ん?」

頭の中はすっかりお買い物モードである
金の巡りを作り経済を回せば、拾い物がほとんどであるモノを売って儲けたのも少しは紛れるだろうとプラス思考
そしてロイに尋ねられれば

「あー、そうなぁ……」
「……そういった輩へのここでの対応は知らないが、まぁ……」

多分ここでの強盗やそういった事柄は日常的なのであろう
だがしかしだからと言ってそれを捨て置く訳にはいかないし、気分も良くない

「……私より、ロイさんが持っていた方が彼等も手を出し辛いんじゃないか?」
「それでも来たら……まぁ、タダではやられない」

一応未然に防ぐ形がイリーとしては好ましいらしく、ロイにお金を手渡そうとする
それでも彼等が手を出してくる様ならば、その時は仕方ない、実力行使であろう <> アキレス&ベティ&ロイ&ボロウズ>521-522と>215と136と>>137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/16(水) 23:24:37.19 ID:LMYuwC1G0<> >>552
アキレス「あ・・・アハハハハ…」
ロイ「時期が悪かったと諦めるんだな そのうち余裕が出れば嗜好品も出回るだろう
   ここで売るよりもGI共を相手にした方がいいんじゃないか?」

日本に喫茶店が再び現れるのは もう少し先の話である
市の外の通りを見れば ジープに乗った男達 それを追いかけギブミーチョッコレートと叫ぶ子供たち

そしてイリーから金を受け取るロイに こそ泥は動揺した
ついでにロイが後方を一睨みすれば すごすごと追い散らされるしかできなかった

市場には本当に様々な人がいて いろんなものを売っている

栄養スープなんぞと言って どんぶり一杯を小銭で提供する青空市場もあれば 先祖伝来の云々と言って調度品を金に換えようとする者もいる

そんな中で1人 あまり活気も無く ゴザに雑多なものを広げている女性がいた
だからなんだと言えばそれまでだが 目に入ったのは小さな箸置き

少し見せてくれとアキレスが持ち上げ しげしげと見やり

アキレス「・・・これ プラスチック」
そうイリーに告げた 戦後すぐの日本にプラスチックを生成する技術力は無い ということは・・・・? <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/16(水) 23:31:28.11 ID:sS8ZKMMF0<> >>553
「なるほど、その手があるか」
「……というより、彼等なら彼等のコーヒーと交換も出来そうだな」

つまり米兵相手にコーヒーとコーヒーの交換をしようとしているらしい
もうなんか本当にアレだ

「ふぅむ……」
「私もロイさんみたいな屈強な体になれば良かったんだけどなぁ……」
「生憎とこんな猫になってしまった」

そう笑うイリーは、一応元人間である
折角体が変わるのならば強そうな見た目が良かったらしい

「ん?」
「……ふぅむ……」
「えぇと、これを何処で?」

プラ製の小さな物体、それだけではあるが確実に異物だ
他国からの舶来品、或いはもっと遠くからの漂流物
どちらにせよ違和感を放つそれを、アキレスの手の中を覗き込みつつ尋ねる <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と136
◆Lad0HbZVndK6<><>2016/11/16(水) 23:54:34.79 ID:LMYuwC1G0<> >>554
ロイ「少し見てみたが 連中の支給品は基本インスタントらしいからな 豆が手に入ると聞けば喜ぶ輩もいるだろう」

さて イリーがロイのようにと言うが ロイはそれを笑い

ロイ「そうかそうか イリー嬢は短足の男が御所望か」
と言って見せた ドワーフの特徴を持つロイは寸胴で短足と 一般的美意識からは外れた外見をしている

プラスチックの箸置きは 時代背景を考えれば オーパーツ的な完成度を誇っている
そしておんなの売り子はアキレスの言葉と イリーの質問に驚いたように目を見開き

女性「あなた…なぜこのことを? まさか…」
藁にもすがるようなしぐさでつ目寄ってきた・・・・・

//これにてシチュは一端中断 お疲れー <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/17(木) 00:02:46.39 ID:rPUPQOwl0<> >>555
「あー、インスタントコーヒーかぁ……」

あんまり美味しくないんだよなあれ、と苦笑
ならばコーヒー同士の交換は無しだと心に決めた
技術の発展した世界でのそれならともかく、余りそれに期待が持てない場合はアレなのだ

「だって……」
「頼もしいし、強そうじゃないか」
「見た目で馬鹿にされる事はないだろう?」

イリーからすれば多分、屈強な方が細身の優男より余程好ましいのであろう

「……ふむ、話を……」
「話を聞こうじゃないか」

膝立ちの格好で目線を合わせる
ひとではない、縦長のスリットの走る瞳が女を見つめ返した

//お疲れ様でしたっ、ありがとうですっ <> 『氷の目の捜査線』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/17(木) 21:58:38.15 ID:DMNLVzcQO<> 魔法世界『トローヤー』 大陸中央、『トートズラント』にて

その日、トートズラント市内で、とある布告が発せられた。
全ての越境者は【円の中の秤】を掲げる尖塔に出頭せよ、という内容である。
【円の中の秤】を掲げる尖塔とはすなわち、トートズラントの全てが集約する都市中央の尖塔郡の一つを指し、要するに警察庁に出頭せよといわれたも同然である。
その尖塔内のホールに越境者達は集められ、物々しい雰囲気の中、エルフの青年が壇上に現れた。

「……私がアークメイジ、ライナー・ヴェッセリーである」

「この都市の客人たる君達に協力要請……いや、この都市にいたければ、半ば義務。即ち、一種の納税のようなものと思っていただきたい」

「無論、我々は強制力をもたない……が、君達のあらゆる行動に監視と制限がつくことは覚悟願いたい……」

「まぁ……顔色の悪い徴税役人に、高額な納税をすれば……しばらく監視がつくだけで済むという抜け道もあるがね……一応伝えておこう……」

眼鏡をかけたエルフの青年、ライナーと名乗ったその人物は、遠目で見てもわかるようにやつれているようであった。
重度の過労とストレスに侵されていることが誰の目にも明らかだ。『鬼畜眼鏡』などといわれる、褒めているんだか貶しているんだかわからぬ彼の美貌も今や形無しである。

この場に集められた越境者達はそれなりの数いるだろうが、あえてこの場で何か発言する者はさて、いるだろうか。 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/11/17(木) 22:06:27.56 ID:xMiV7qJy0<> >>557
「……ふぅん……?」

監視かぁ、と小首を傾げる七八
その顔には書いてある、それを振り切って逃げ回るのも面白そうだなぁと
まぁ多分、単純な尾行だけではなく、もっと根本的な部分での制限も多いのであろう
この世界に来るたびに割りかし世話になる都市なのだ、そういうのは余りうまくない

「……顔色悪いのはお互い様じゃないの?」

大丈夫? なんて声を掛ける
それは多分、心配もあるのだが何方かと言えばこの場で説明中にぶっ倒れないかの不安の方が大きい

<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/17(木) 22:07:39.75 ID:Hscsqtd60<> >>557
人を呼び出しといて茶の一杯、労いの一言も無いのか?この国の程度も知れたものだな
【吐き捨てる様に毒を吐くのは、魔法世界には浮いた装備の上からコートを纏ったいつもの男、ソーマタージ】
【役人と面倒な事が嫌いなので、その態度はいつも以上に不真面目なものだ】


おお、脅してるつもりか?役立たずのモヤシ野郎。こっちは退屈してるんだ。退屈になると誰かを殺したくなるのさ!
……で、本題は?また汚れ仕事か?
【大げさな身振りと、芝居のかかった口調から一転、溜め息を吐くと冷め切った目で煙草を取り出す】
【情緒不安定な行動は、4割ほどの演技も混ぜられているが、彼が正気を失っていることは自ずと察せられるだろう】

ハハーン分かったぞ。無辜の市民を虐げるんだな?そうなんだろ <> 『氷の目の捜査線』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/17(木) 22:25:17.11 ID:DMNLVzcQO<> >>558

「迷惑な客人のせいで寝かせてもらえぬ身でね……如何なエルフとて……こうも仕事が続くようではな……」

確かに、壇上の彼はふらついている。
傍にいる衛兵らしき人たちも、気が気でないような様子だ。
何にせよ、越境者達を集めて何か申し付けるのに、国家の重鎮が明らかに疲弊した状態で姿を現すのは異様なことである。
それだけ何か重大な案件が控えているのだろう、と集められた越境者達は小さく囁いた。

>>559

「……お前は……報告にあがっていたな……ああ、ディーデリックのとこの……アレと……大喧嘩したっていう……」

ギロリ、と青年はソーマを睨みつける。
ただそれだけで何かの術が発動しかねないような、そんな凄みであった。

「何か証拠があれば逮捕してやるのだがね……まぁ……いい……」

彼は咳払いを一つして、それからようやく本題に入った。

「この国の国宝が一つ『トートの杖』が盗まれた。越境者によって、だ」

「警備にあたっていた衛兵二名を殺害、追跡した軽騎兵を振り切り、天馬騎士の捜索の目から逃れた」

「……その越境者はまだこの都市内にいるはずだ。悪い事に、黒い皮膚の蜥蜴人であるという以上の情報はない……君達にも協力してもらわねば、逃げられてしまう可能性が大だ」

「その者を逮捕ないし無力化し、国宝を奪還すること。それが君達への依頼内容だ……。引き受けてもらうことを期待している……」

そこまで言うと、彼の視線は再び七八とソーマに向けられた。
他の越境者たちは、渋々協力することに決めているようだ。 <> アキレス&ベティ&ロイ&ボロウズ>521-522と>215と136と>>137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/17(木) 22:27:29.40 ID:ozNLeSXY0<> >>557
アキレス「呼ばれて飛び出てナントヤラ」
ロイ「やってきたぞ」

遅れてやってきたのはいつも気楽なアキレスと いつも重装備に身を包んだ短足男

ロイ「そいで? 納税なんぞとご高説垂れながら俺らを呼んだ理由はなんぞ?」
アキレス「どう見ても厄介ごとだろうけどね」

そしてベティは

―――ギィ♪
越境仲間からもらったかりんとうに舌鼓を打っていた <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/17(木) 22:32:43.14 ID:Hscsqtd60<> >>560
ヤダ、俺って有名人?夢の一つが叶ったネ
【睨まれてもその視線に不敵な笑みを返し、フフーンと鼻を鳴らす】
【魔力に疎いからか、ただの喧嘩っ早い馬鹿だからか、肝が据わっているのかは分からない】
俺が証拠を残すように見えるかい?その目はなんのためについてるんだ


黒い蜥蜴?心当たりは一つあるが…外見以外共通点無いしな。そんなアグレッシブかな彼
【越境者という単語に眉を寄せ、口元を隠してフームと考え込む】
【リスクと、得られるものの計算が終わったのか、肩を竦めると、再びエルフに向き直る】

いいだろう。報酬用意して待ってやがれ。何もなかったらその時は…おお、楽しい事になるぞ
【なんだかんだ言いつつも、受ける気にはなったようだ。刀の具合を確かめながら他の人を待つ】 <> 四五六 七八【賽印流忍術】<>saga<>2016/11/17(木) 22:34:43.37 ID:qib5eWbH0<> >>560
「こくほー」
「……国宝、国宝っ!?」

ふーん、と壁に持たれ掛かって腕を組んでいた七八
しかし彼の言葉を聞いて鸚鵡返し、反芻して仰天
国宝となれば事である、というより相当な大事だ

「じゃあさぁ、アレだよね」
「……報酬、期待してもいいよねぇ」

ベティに羊羹を差し出しながらにししと片頬を吊り上げ、射抜くような視線に頷いて返した
<> アキレス&ベティ&ロイ&ボロウズ>521-522と>215と136と>>137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/17(木) 22:41:07.56 ID:ozNLeSXY0<> >>560
ロイ「トートの杖・・・ねぇ」
思案顔のロイと

アキレス「あ 知ってる トートってアレだ エジプトの神のことだよね?」
何かひらめいたアキレス なおここにトト神がいるかどうかは不明である

ロイ「蜥蜴人ねぇ…ボロウズの親戚か? まぁいい受けてやろう 越境者へのヘイトがたまったら他人事じゃねぇ」

>>563
―――ギィギィ♪
四五六から羊羹を受け取り 嬉しそうにハサミを振り上げるベティ
サソリに羊羹を上げていいものだろうか? ベティちゃんなら問題ないのだろう多分きっとメイビー <> 『氷の目の捜査線』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/17(木) 22:50:16.72 ID:DMNLVzcQO<> >>561

「む……賢人会の破壊の天使と……おいそこの貴様」

別世界でのロイの活躍を知っているのか、ロイを見たライナーは片眉をあげた。
かなりの腕っこきがきたもんだと感心しているような様子だったが、アキレスの姿を認めると今度は眉をひそめた。
アキレスに衛兵がつかつかと歩み寄ってくる。

「市壁にスプレーと呼ばれる塗料で落書きをしたのは貴様だろう……違うか……?」

……何かアキレスについては早速お尋ね者になっている!
これが本当なのか冤罪なのか、さてどうなのやら。

>>562

「ふん……仕事をしている間は、少なくとも不利益なことはしない……らしいからな……」

「……だが気をつけることだ。違法行為を行うようであれば、地下牢にぶちこんでやる……」

ライナーのソーマに対する風当たりはつよい。
まぁそこはそれ、ライナーという人物は如何にもなインテリであり、キャリアであるので、ソーマのような人物が嫌いだというのが大きい。

「無論、成果を出せば誰だろうが報酬は出す……私に笑顔でトート記念大金貨を支払わせてくれ……いいかね……?」

>>563

「ああ、成功報酬でトート記念大金貨を支払う用意がある……金貨などとはいうが、市場に出回る金ではないがね……」

「……金塊をそれなりに見栄のある形にしただけのシロモノだ……が、その分、象徴性は高い……。金を出せば両替できるシロモノでもない……何かに使えるだろう」

ライナーが目配せすると、そのトート記念大金貨が運ばれてきた。
如何にもな木製の箱に収められており、それを衛兵が高く掲げる。
大人が胸に抱えられるようなサイズの、凝った彫刻のされたコインだ。

このコインにより、越境者達は渋々、という様子から、熱意のあるソレへと変わった。
金である。ただの金ではなくてコインであり、使われている金の価値以上の価値がある。
これをほしがる者は、この大陸を探せばいくらでもいるであろうし、かなりの額をつけることも想像に難くない。

「越境者同士であれば……何となくわかるはずだ……波長のようなものが伝わるだろう……?」

「……他に手段はない。あの杖を取り返してもらおうか……」

破格の報酬を示されたといっても、しかし手がかりは皆無に近かった。
とにかく脚で稼ぎ、あとは自分の感覚を信じるしかないという有様だが……

<> 四五六 七八【賽印流忍術】<>sage<>2016/11/17(木) 22:53:49.41 ID:qib5eWbH0<> >>565
「金貨!」

いいねぇと満足そうに微笑み頷く
多くの越境者達と同じく、熱意の籠った仕事となるであろう
何せ人探しや物探しについては本職なのだから

「波長かぁ……うーん……」
「……まぁ、なぁんとなくだけど……」

首を傾げて電波を探る様に唸る
そして背景に混ざる数多の越境者達と同じ様にして、何処かへと向かい歩いて行ったのだった

//すみません、ちと急用で落ちまする…
//またよろしくお願いします、ごめんなさいですっ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/17(木) 22:56:24.02 ID:Hscsqtd60<> >>565
地下牢!結構、暗くてジメジメした所は好きだぜ?
【売り言葉に買い言葉。収拾がつかなくなりそうなので切り上げる事にした】

勿論。俺が戻ってくる前に、精々感情を抑えれるようにするんだな


……大口切ったは良いけど、どうやって探そう
つーか!無茶ぶりすぎんだよ!黒い蜥蜴ってだけで探せるかパーカ!
【さて、自分の足で探す事になった途端、グチグチと文句を垂れ始める】

獣人を見かける度に「お前他所の世界から来て国宝盗んだな」って脅すのか?ただの物狂いじゃねえか、一番タチ悪い!
【あてもなく探す行為は死ぬほど苦手なので、他の人についていく形となる】 <> アキレス&ベティ&ロイ&ボロウズ>521-522と>215と136と>>137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/17(木) 23:00:13.65 ID:ozNLeSXY0<> >>565
アキレス「え〜 ボクチン何のことかわかんな〜い」
大げさに首をかしげて見せる 実際のところどうかと聞かれれば イグザクトリィと答えるしかない

―――ギィ!!
ベティもアキレスのマネをして首・・・というより体全体を傾げて見せた

なお表面上はふざけているようだが その構えはいつでも逃げ出せるように そして青い霧を出せるように 抜け目なく逃走体制に入っていた


ロイ「そいで? その国宝の杖ってのはどんな形状で 何かの力が込められた代物なのか? そこらへんを詳しく頼む」
そんなアキレスはスルーして 仕事に関する情報を聞き出すことにしたロイであった <> 『氷の目の捜査線』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/17(木) 23:12:42.02 ID:DMNLVzcQO<> >>567-568

アキレスを逮捕するべく衛兵が殺到する。
逃げられれば軽騎兵と天馬騎士が追いかける。それでもだめなら竜騎士でも呼び寄せかねない。
……が、とりあえずそれはおいておいて、ライナーは説明を続けた。

「……ああ、杖の説明をしていなかったな……失念していたようだ……」

ぐらり、と眩暈がしたようにたたらを踏む。
ゆるゆると首を振りつつ、一人の衛兵に合図をして何かをもってこさせた。
30cm程の短い杖、杖というが実際の杖として扱えるものではなく、魔術師の象徴の杖なのだろう。
金色に輝き、何か目玉のような文様が描かれた飾りが杖頭についている。

「特別な力があるわけではない……が……宿す魔翌力は非常識なものだ。あらゆる属性を拒絶せず、あらゆる属性を補助し出力するだけの機能をもつ」

「魔法発動体としては非常識な物体だ。並列詠唱も、術者が可能ならば可能なだけ行える……。ヒトに依存はするが、ヒトを枷から開放するものだ……」

そんな風に、彼は杖をそう説明した。
高位の魔術師がもてば、それだけでとんでもないことになると、そういうことであるらしかった。

――

ソーマがその説明を聞いていたかどうか定かでないにしろ、ともあれソーマはとある一角にたどり着いた。
どうにもピリピリした雰囲気の、蜥蜴人のたむろする一角である。彼らは腰に抜き身の曲刀を携えており、如何にも怒ってますといわんばかりだ。
ちなみに彼らの皮膚は例外なく鮮やかな緑色である。

<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/17(木) 23:22:51.82 ID:Hscsqtd60<> >>569
つまり……ダメだ、どれくらいすごいのか漫画で説明してくれ
【自分なりに解釈しようとして、舌打ちしつつ断念。魔法の類は全く向いていないのだ】
【ともあれ、使い様によっては兎に角凄いものだというのは分かった。そんなものを盗んでどうする気なのかは分からないか】
使いこなすのにも凄い力が必要なんだろ?そんなもの、コソ泥が狙うかね…


おっと、第一不良発見。ハズレだが、同族ってのは幸先良いぞ、俺
【適当に歩いていたら辿り着いた一角。ニヤリと笑うと、ゆっくりと蜥蜴人達に近づく】

一度しか聞かない。よく聞け
【光を背負い、陰になった顔面から物々しい音がする。酸素供給機が装着された音】
黒い蜥蜴は、何処だ

【答えない様ならそれでいい。電光の如く突っ込み、サイボーグならではの怪力で暴れ回る手筈だ】
【強化された身体能力は、内部のフレームも合わさり、場合によっては唯のパンチで骨を纏めて砕くことすら可能!】 <> アキレス&ベティ&ロイ&ボロウズ>521-522と>215と136と>>137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/17(木) 23:26:43.22 ID:ozNLeSXY0<> >>569
アキレス「あ〜っはっは〜!! 捕まえてごらんなさ〜い」
―――ギィ★
ひょいひょいと衛兵を躱して逃げるアキレスと 煽るようにハサミを振り上げるベティでしたとさ まる

まぁそれは置いといて 杖の概要を聞き

ロイ「随分とおつかれだな こいつは極上の安眠薬を持って来ねば」
といって早速捜索を開始するのであった

>>570
ボロウズ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
なんかデカイリュックを背負った 見覚えのある蜥蜴人がぬぼ〜っと突っ立っているみたいですが気にしないで上げてください

<> 『氷の目の捜査線』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/17(木) 23:36:31.69 ID:DMNLVzcQO<> >>570

「……オレタチも探しているところだ。同族の面汚しは、我々が始末せねばならんだろうよ」

曲刀を振り、それから腹立たしげに尻尾で石畳を打つ。
国宝を盗んだ蜥蜴人がいるせいで、彼らへの風当たりが強まったのが彼らの怒りの原因であるだろう。

「だが、俺達のコミュニティやネットワークの網にかからないのが妙な話なんだ。ここいらで活動するリザードマンなら、普通はわかるんだがね……」

顎を撫でながらその若い蜥蜴人が言うと、彼の足元の仲間の一人……これは巨大なワニにしか見えないが……人語を話すらしい。
とにかくそのワニ君が、脅えが混ざった声色で言う。

「しかし、黒鱗は不吉の証だ。邪竜の転生体だろう。竜は世界を渡る能力がある……不吉なりし黒鱗の竜がトートの杖を盗み出したなら……」

「……それは勿論、世界を食むために用いるに決まっている……ああ、なんてことだ、偉大なる祖竜よ……」

がたがたと震えるワニというのは妙な話だが、ここにいるほかの蜥蜴人らも、深刻そうな表情でそれに同意した。
彼らの考えでは、これはただの物盗りの手には余るものだそうな。

>>571

さて、ロイはどう動くだろうか。
ソーマは何やら騒がしく移動していたので、後は簡単につけられるだろう。合流は容易だ。
他を探すならば、とにかく脚で稼いだり聞き込みをするしかないが……。
もちろんその手のことは他の越境者も、それ以前に衛兵隊が行っているだろう。

普段は見ない天馬騎士達も、今日は頻繁に巡回している。
徒歩の衛兵らを追い抜き、厳しい顔の軽騎兵達も町を駆け回っている。
あるいは、彼らに話を聞くのもありだろう。戦士であるロイの言葉なら、彼らは敬意をもって応じるはずだ。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/17(木) 23:46:28.10 ID:Hscsqtd60<> >>572
意外と協力的だな。今日はパンチはお預けか
【思いの外すんなり教えてもらい、拍子抜けした様に片眉を上げる】
【酸素供給機は外さないが、警戒は解けたようだ】

同族の行動で周りも迷惑被るってやつか。俺のいたところでも、くろんぼが色々やってたからなぁ
網にかからない?お前らの網が思いの外ザルだったか、相当な手練れか……。どっちだろうな?


不吉の証。いい事を聞いた、ファッションに飾りが欲しかったんだ
なーに任せなトカ……ワニ?ワニだよな…。任せなワニよ、緑色の友よ。この俺様が来たからにはチョチョイのチョイのホイサッサだぜ
【威張るように胸を張り、目を細めて笑う】

だからこれからも、その調子で情報を集めててくれ
下手人を見つけたら、お前らに引き渡そう。どうだ?


>>571
【いい案だろ?と周囲を見回すと、見覚えのある蜥蜴人が】
…何やってんだお前?お助けキャラか?
【思わず素に戻り、呆けた声が出る。似た様な外見だから落ち着くのだろうか?】

…まあいいや、ロイとかアキレスもいる。お前も来るか?
来るんなら着いてきてくれ。その内あいつらに会えるだろう <> アキレス&ベティ&ロイ&ボロウズ>521-522と>215と136と>>137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/17(木) 23:51:44.61 ID:ozNLeSXY0<> >>572
あ〜っはっは〜

と 誰かの高笑いが響く通りでフムと考える
殺しをやってまで物を盗む輩であり 衛兵を切り殺すところを見るに手慣れである

ならばと向かった先は どんな世界にも存在する 街の掃き溜め溝の底 スラム街である
時に汚い物乞いから得体のしれない酒や薬やばら撒く商売ににゃ酒場などの 薄汚い場所を渡り歩き 金をばらまき聞き込み調査
後ろ暗い組織の耳にも入るように かなり大々的に聞いて回った

襲撃してくるようなら返り討ちにして情報を聞き出し 多少友好的に接触してくるようなら 金銭と共に交渉

この男は金よりも越境者の安全を重きに動いた 多少の赤字には目をつむり 薄暗い路地を進む

>>573
話しかけられればそちらを向き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しばらくお待ちください

「・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・・・おひさしぶり・・・・・・・・・です・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
しばらくお待ちください

何やらついてこいと言われるが ボロウズは自分が鉄火場において 何の役にも立たないことを知っているため フルフルと首を横に振った
そして蜥蜴人の要望に応え 曲刀の研ぎを始めるのであった

//ボロウズシーン終了のお知らせ <> 『氷の目の捜査線』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/18(金) 00:00:02.96 ID:sp/2sGgGO<> >>573

「俺達の武器は結束だ。それに、黒鱗の蜥蜴人だろう。この国じゃ珍しいんだ。黒鱗はな」

「不吉の証ってのもそうだが、そんなのがいれば何より目立つ。俺達がわからないわけがないんだ。普通ならな」

つまり、相手は普通ではないのだ。
何らかの手段で姿を隠していたり、偽装したりしているのかもしれない。

「……ふむ、いいだろう。何かあれば伝える。あんたは……まぁ、目立ちそうだな。蜥蜴人がバーテンやってる酒場にでも立ち寄ってくれれば、何か掴んだら話に行くさ」

「その代わり、その黒鱗のクソヤロウは絶対に引き渡せよ。刺身にしてやる」

蜥蜴人らの怒りは相当なもののようだ。
彼らが何か隠し事や、不利益なことをする心配はなさそうである。

>>574

スラムで情報を集めるロイだったが、効果があまり大きいとは言いがたい。
誰に聞いても、どう聞こうとも、黒鱗の蜥蜴人を誰も見ていないのだ。

とはいえ、何も収穫がなかったわけではない。
派手に動いたロイに対し、明確に接触してきた存在がいたのだ。

「……『氷の目』から協力要請を受けた越境者だな?」

「我々は『蠍』だ。貴様に話がある」

腕に刻まれた、サソリのタトゥーを見せながら、黒衣の男がロイにそう話しかけた……。

//0時も近いので切りが悪いですがこんなところで……! 続きは(あれば)また後日……! <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/19(土) 21:38:25.87 ID:htSLCuNs0<> (前回までのあらすじ:“彼女”を攫われたと騒ぐソーマタージの依頼で、死体探しを手伝う一行
 現場に残された物、付近の事件からこの世界のカノッサが何かをやろうとしている事を突き止め、怪しい場所へ赴くのであった)
(>>478からを参照)


【退廃近未来世界。旧東京近郊。廃病院】
【百年近く前の戦争により、元は巨大な施設だったであろう建物は、大きく崩れている。それでも、隠れ家にするには十分すぎるほどの形は残されているが】
【発電機が生きているのか、破損せず残った一部の電灯は点いている。微かな人の気配もある。そして、夥しいほどの死臭も】
「当たりみたいだな。罠とかの類は無いようだ、運が良い」
【古臭いオープンカーを停め、鋭い目で丘の上の病院を睨みつけるソーマタージ。いつもの飄々とした、軽い態度は無い】
「ここからは歩きだ。ナイトオウル号は大きな瓦礫や穴を乗り越えるのには向いていない


【崩落した道路を避け、瓦礫を跨いで進む】
【どうやら、道路の下まである広い地下に、死体が溜まっている様だ。地獄の釜の蒸気の如く、腐乱臭が暗闇の中から漂ってくる】
「ラッキー、地図が残ってるぞ。これはもう、天が俺の復讐を認めてくれた様な物だな?
 …この先がエントランスホールだ。吹き抜けになってる…広いな。他の殆どの部屋はダメだろうな。十中八九、崩れてるだろう」

【最新鋭の設備が整った病院だったのだろう。入り口側の壁に付いた館内地図は、この病院の広さと、どれだけ優れた治療が出来るかなどの、技術力を物語っている】
【もっとも、殆どのエリアが「通信途絶」を意味する赤いランプに照らされているが】
「赤いのがついてる部屋は多分入れないだろうな。探索はそんなに長引かなさそうだ」


【無言で装備を整えなおすソーマタージ。恐らくこの先に敵がいるのだろう】
「準備が出来たら入るぞ。…出来たか?出来たよな?」
【銃器や刃物の様な一般的な武器なら、車のトランクに詰まっている。必要なら持っていっても構わないだろう】
【判定(魔力察知)→入り口のスライド扉の向こうから漂ってくる僅かな魔力の気配。恐らく、中には魔術師の類いがいるのだろう】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>age saga<>2016/11/19(土) 21:52:01.20 ID:+odzFAwR0<> >>576
ふぅむむ、と唸りそしてキョロキョロと辺りを見回しながらニアは廃墟を歩いていた
時折鼻にまとわりつく臭いを嫌うように顔を顰めてスカーフで覆いながらも、破壊のあった病院設備を中から眺めている
何処か不思議がりながらも半ばその疑問の正体を見抜いているのは、ここが彼女の生まれ故郷の今の状態と微妙に重なるからだ
崩れ掛けた大施設、かつて清浄潔癖であったそこが

「……はぁいっ、分かりましたってんですよっ」

ニアは武器の類は、何時もの腰に帯びた西洋剣『月光』のみである
だが了承の返答と共に首筋から生やすは5本の触腕『タイドメイカー』
タコのモノともイカのモノとも付かぬ野太いそれで体をやや宙に浮かせ支えて、胡座をかいてぶら下がる格好
閉所での対歩兵戦闘、ニアの、タイドメイカーの得意とする形ではあるが魔力の存在には鈍感であり今ひとつ気づいてはいない
扉が開かれれば3本の触腕を打突する様に走らせ、部屋内部に面的飽和攻撃を行うだろう <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/19(土) 21:54:14.90 ID:QZIrup+o0<> アキレス「うっぷ…くせぇ」
―――ギィ!!

その腐乱死臭に顔をしかめるアキレスと 嫌そうにハサミを振り上げるベティ
ロイは嗅ぎ慣れてしまったのだろう 顔をゆがめることもなく辺りを警戒する

ロイ「元はどんな場所だったのかね? 俺には想像できそうにねぇや
   その 通信途絶とやらの部屋も一応調べてみるか? 案外何かが壊れただけで部屋自体は残っているかもしれんぞ?」

そしてソーマタージと同時にハルバートを構え直すロイ アキレスも慌ててトレンチガンを構えた

ロイ「気を付けろ 魔術師だ」
短く注意を促す 魔力判定成功 <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/19(土) 22:11:27.39 ID:htSLCuNs0<> >>577-578
『あら、月の香り………』
【扉の先、ホールの広い吹き抜けに女の声が響く。3階部分から姿を現し、一同を見下すのは、二人の男女だ】
『貴方達、越境者…というものね?肝が座っているのか、愚かなのか……。
 何があると思って来たのかしら?貴方達が興味を惹かれる様な物は無いわよ』

【カノッサ機関の紋様が小さく描かれた、近未来的なスーツ姿の女性は、つり目がちの冷たい目を向ける】
『まあ、どうだって良いのだけれど。……テセウス、早く動かしなさい。のろま』
【女の数歩後ろに控えた男は、一行に目もくれなかった】
【女の態度が害虫に向けられるそれなら、男の態度は路傍の石に向けられる様なものだ。何も感じない、思わない】
【カノッサへの所属を表すローブを翻し、暗闇に消える男。次の瞬間、獣じみた無数の殺気が一行を狙う!】


【暗がりからゆらりと現れる、血塗れの幽鬼の群れ───彼らが集めた死体、ゾンビの軍団だ】
【各々が手に資材や刃物などの得物を持ち、額から金属製の角じみたモノを生やしている。角と付着した血さえなければ、殆どは生きている人間とそう大差ない様に見える】

『好奇心は猫を殺すって言うでしょ?覚悟してないとは言わせないわ』
「フザけた話は終わったか?覚悟するのは貴様らの方───ッ!」

【ソーマタージの言葉が止まる。視線の先には、ゾンビの中に混ざる、手に長い得物を持った写真の少女】
【長い前髪により目元は隠れ、額と両のこめかみからは、金属製の角じみた物が生えているが、間違いない。“彼女”だ】


『■■■■■ーーーッ!!』『■■■■ーッ!』『■■■■■!!!』
【少女の口から言葉にならない、冒涜的な叫びが上がる。呼応する様に不明瞭な叫びを響かせ、大量のゾンビが雪崩の如く襲いかかる!】
「殺すな!あいつだけは殺さないでくれッ!!」
【やっとの思いで絞り出したかの様な叫び声も、ゾンビの群れに飲まれる。ソーマタージの援護は期待出来そうにない】 <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/19(土) 22:13:01.02 ID:htSLCuNs0<> 【ニアの触腕は吹き抜けの一階を走り回り、ゾンビーの身体を弾き、貫く】
【彼らの強度自体は、脅威になる様なものではない。普通の人間と大差ないか、腐敗が酷いものに至ってはそれ以下だ。しかも脳か心臓が傷つけば容易に死ぬ】
【だが、問題はそこ以外にあった。全てのゾンビの全身に、血管じみて赤い紋様が現れる。何らかの呪いか、魔術が掛けられているのだ】


『■■■■■■■■ーーッッ!!!』
【ゾンビの一体が粗末な鉄パイプを握り、振り回す。技術も何もない、殺意だけの大振りの攻撃】
【避けるのは簡単だろう。だが彼の腕を見よ。壁に当たったパイプは大きくひしゃげ、腕までもがあらぬ方向に曲がり、へし折れる!】

『狂化の呪い。そこそこ使える……
 身体限界を超えた攻撃に、何時まで耐えられるかしらね』
【先程の鉄パイプにより、クレーターじみた凹みの出来た壁が、破片を落とす】
【常人を遥かに凌ぐ威力の攻撃。殺される前に殺す為の破壊力】
【自身の肉体すら破壊するその一撃は、マトモに受けたらタダでは済まない】

【雪崩の如く、一行に殺到するゾンビ。その数は数え切れない!】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga age<>2016/11/19(土) 22:23:36.45 ID:+odzFAwR0<> >>578-580
「……分かりましたってんですよっ」

魔力反応を察知したロイの呼び掛けに頷いて応じる
なるほど、慎重にかかる必要がありそうだ
ニアは魔導士との戦闘を余り、得意としていない
それでもその戦闘の中での役割としては、己は機先を制するべきだとは自認していた

「ふむむっ……?」
「……死術ってんですかっ……」

周囲からまるで何処かから無限に生える様に現れる幽鬼の群れ
先手を取られぬ合間にと攻撃に触腕を走らせたその時、ソーマタージの叫びを聞いた

「えっ? ……あぁっ、あのっ……!」

写真の女性だ、と最後まで言い切る事は出来なかった
それを認めてしまう事は余りにもその愛おしい相手に対して残酷であると、部外者であるニアが立ち入ってはいけない領域だと
そう咄嗟に判断したが故だ

「……っ、多いなぁっ……!!」
「八葉ぉっ!!」

迫り来る幽鬼の数にたじろぎ、触腕を8本に増やす
最大数であり、脳に処理負荷が強く掛かるが気にしていられる場合ではない
2本で体を支えてぶら下がり、残り6本で迎撃迎撃迎撃
その嵐の様な攻防の中でも、『彼女』の存在を気に留めていた
<> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/19(土) 22:24:09.33 ID:QZIrup+o0<> >>579
アキレス「あ やっほー」
現れた女に気楽な返事 だがその様子に次の言葉が出てこない

ロイ「アキレス ニア ソーマ 気を付けろよ…来るぞ!!」
その言葉を放った次の瞬間 雪崩を打って出てくる出てくるゾンビの群れ

ロイ「フン!!」
アキレス「デァリャ!!」
ハルバートの穂先が突き出され トレンチガンから散弾が放たれる

だが数が多すぎる ゾンビの攻撃もまた脅威の一言

ロイ「えぇいクソ!! アキレス!! カノッサの2人を追いかけろ!!」
アキレス「おっけーい!! デモンレッグ!!」

吹き抜けとなったエントランスの二階を目指して跳躍するアキレス そのまま三階を目指し カノッサのエージェントを追いかけようとする

そしてロイは

ロイ「烈破掌!!」
襲い来るゾンビを 紅蓮の闘志の奔流でまとめてなぎ倒そうとする

ロイ「絶対とは言えねぇ!! ダメな時はあきらめろよ!!」
なるべく少女は殺さないように注意はするものの ゾンビの雪崩の中 思いもよらぬ流れ弾で彼女を傷つけてしまうだろう
どうしようもないときは ためらうことなく一撃を入れることを決め 今は雪崩の中を必死に抗うロイ <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/19(土) 22:38:32.77 ID:htSLCuNs0<> >>581-582
「「「「アバーッ!!」」」」
【ニアの触腕はゾンビを弾き飛ばし、吹き飛ばす。まるで芝刈り機の如く、彼女の周りからゾンビが消え、また押し寄せる】
【元々力だけの、協調性も何も無い悪鬼の群れだ。振り回す武器で勝手に自滅し合うものまでいる】

【ふと、奥の方のゾンビの動きが一瞬止まり、人影が飛び出す】
【他の者を踏み台代わりにし、高く飛び上がった例の“彼女”だ】
『■■■■ーーーッッ!!!』
【血糊のベッタリついたスレッジハンマーを振りかぶり、ニアを叩き落とそうとする!】


「「「「アバーッ!!!」」」」
【烈破掌がゾンビを薙ぎ倒し、散弾が急所を貫く】
【僅かな隙が生まれ、アキレスを取り逃がすゾンビ。だが彼のことなど一瞬で思考から消え、尚もロイに襲いかかる!】
【アキレスがいなくなった分、ロイに向かってきている格好だ】

『嘘ォ!?登れるの!?』
【女の冷たい眼が驚愕に見開かれる。慌てて抜かれた小さな拳銃が火を噴く】
【ギリギリ人が来れないと踏んでこの場を選んだのに、普通に来られたのだ。誰だってビビる】

【BANG!BANG!乾いた銃声を響かせながら、女は暗がりの奥へ逃げる。我武者羅に撃たれた銃弾は、足止めになるだろうか】
『テセウス!テセウーース!!敵よ!早くここまでアイツらを呼びなさい!』 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/19(土) 22:51:47.24 ID:QZIrup+o0<> >>583
アキレス「必殺ベティガード!!」
片手で背中のベティを引っ掴み全面に構える

二発直撃コースであったが 堅牢なる甲殻はそれらをはじいてなお無傷

―――ギィ!!
どんなもんじゃーいとハサミを振り上げるベティを背負い直すともう一度跳躍 三階にたどり着き

アキレス「ま〜てまて〜い!!!!」
その顔に笑みを張り付け デモンレッグの比類なき脚力を持って女を追いかける

そしてロイは

ロイ「オラァ!! どんどんこいやぁ!!」
長柄のリーチを生かしながら ジリジリと後退しつつ 迫りくるゾンビを迎撃していく

今回においては ロイはアキレスの援護を第一に考え 多数のゾンビをこちらに引き付けようとする
さて 例の彼女はニアの方に行ってくれたらしい 今一度紅蓮の闘志を腕に集め

ロイ「烈破掌!!」
闘志の奔流を放ち ゾンビを押し留めようとする <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/11/19(土) 22:52:11.11 ID:+odzFAwR0<> >>583
「もうっ、キリがないってんですねぇっ!」
「……っ、あっ!?」

タイドメイカーを、その軌跡に血と造物と死を孕みながら暴れ振るいさせている
ニア本体は高く持ち上げられており、幽鬼達の振るう武器も有効打として機能し辛い格好であろう
なればこのままこうして数を減らす事を意識すればいい
なんとか殲滅まで至るであろう、それにロイが加わる事でその確証を色濃くした
やや、油断があった事を否定し切る事は出来ない
それはこの戦闘に於いて、タイドメイカーの有用性が発揮されているからこその心の隙間
故に漉き込むのだ、飛翔する影が視界の影に収められた時、ニアは迎撃の為にタイドメイカー1本を向かわせていた

「……止まっ……れっ、って……!」
「んぎゃっ!?」

直前、幽鬼を一撃でバラバラにする膂力を誇る触腕の一撃は『彼女』の目の前で止まる
そして振るわれる超硬質重打撃、タイドメイカーはその衝撃に耐え切れず破裂しそれでも尚ハンマーは突き進む
ニアの左肩に当たれば重く激しい轟音を鳴らし、思い切り地面に叩き落としたのだ

「……、、……」

床に頭を打ったらしい、横たわり即座に立ち上がる事が出来ずにいながらそれでも
タイドメイカーの7本で己を包み込み簡易な防御壁とした <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/19(土) 23:08:55.57 ID:htSLCuNs0<> >>584-585
【ベティの甲羅に銃弾は弾かれる。女の眼が焦り、怒り、そして僅かな恐怖に飲まれる】
【弾が切れた拳銃をその華奢な腕で投げ放てば、空いた一室に飛び込み扉を閉める】

『Aaaaaaaarrrrrrrrr!!!』『GoAAAAAAA!!!』
【それと同時に、天井のパネルを破壊して落ちてくる二体のゾンビ。無手のまま、アキレスを押し倒そうと向かってくる!】


『『『『『アバーーーッッ!!!』』』』』
【烈破掌がゾンビを押さえつける。先頭の方の者は、背後から迫る同胞に踏み潰されたり、振り回した武器に脳を破壊されて活動停止!】
【後方の、被害の少ない一団は尚も迫ろうともがく。此処が正念場となるだろう】
【そして、その群れの中から再び人影が飛び出す。全身から血を流し、所々にゾンビが持っていた資材を剣山めいて突き刺された男】


『■■■■■■■!』
【タイドメイカーの肉片と、ニアと一緒に少女は落下。受け身も取れずに地面を転がる!】
『■■■■ッッ!!■■■■■■ーーッッ!!!』
【それでも衰えぬ殺意を振りまき、その華奢な身体には不釣り合いな得物を振りかぶり───吹き飛ばされる!】

【ボロボロの肉体に鞭打ち、インターラプトを仕掛けたソーマタージだ】
「こっちは俺がやる、オレが押さえる!お前はゾンビ共を殺ってくれ!!」
【裂けた頬から血と鋭い歯を覗かせて吼え、蹴り飛ばした少女に飛びかかるソーマタージ】

【タイドメイカーを破ろうと、へし折れた腕で引っ掻くゾンビの群れ!意識は中のニアよりも、寧ろその触腕に向かっている始末だ】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/11/19(土) 23:28:52.68 ID:+odzFAwR0<> >>586
終わりなき死者の群れの執拗な攻撃は、タイドメイカーの防御ドームを存外と呆気なく破壊した
触腕は攻撃には向いているが、反面柔らかく守りには不向きなのだ
押し潰され、喰い千切られ、叩きつけられ、その破壊は無論内部空間にも無遠慮に踏み込んだ
既にタイドメイカーのドームがあった箇所には幽鬼が群がり、それだけしか見えない


「……し、死ぬっ、かとっ……」
「……ていうかっ、めちゃめちゃ痛いってんですっ……!!」

やや、離れた場所で脂汗を浮かべながらニア
幽鬼達の意識がタイドメイカーに向けられている途中、触腕全てをパージしそこから脱出していたのだ
半ば賭けに等しい行動ではあったが、こうやって生きていられる

「もっかい、八葉っ……」
「……一来……っ!!」

8本の細い触腕を生やし、それらを三つ編みめいて編み合わせる
強度を増した状態でニアは『一蓮』と呼称しているそれを、更に触腕を構成する組織を過密集中させた
ナノマシンで強引に行う事が叶ったその形態は
形状し難い触腕を1本、まるで首筋から尾が下がる様に、或いは長髪を編んだ様に垂れ下げている

「任せましたってんですよっ、ソーマぁっ!!」

血反吐を吐き散らしながら1本となった触腕を幽鬼目掛けて振るう
それは先のタイドメイカーに比べて比較にならない程に弾力に富み、同時に力強く、暴力的であった <> アキレスベティロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/19(土) 23:28:56.10 ID:QZIrup+o0<> >>586
アキレス「へ〜い彼女〜!! よかったらボクチンと一緒にお茶しな〜い!!」
なおも女を追いかける 投げ付けられる拳銃はあらぬ方向に飛んでいき 何かの一室へ

それを守るように現れるゾンビ だが開いた片手で取り出したリボルバーを素早く抜いて シリンダー内の五発をすべてゾンビに向けて発砲する

倒せればデモンレッグで増強した足でドアにフロントキックを打ち込むだろう
もしも打ち漏らしがいれば トレンチガンを装備し直して 散弾銃の雨をゾンビに降らせるつもりだ


少しでも押し留められれば後続に撃ち砕かれるゾンビ共 とりあえず迎撃事態はそこまでの難易度は無いと思ったのだが
飛び出してくる剣山ゾンビ 烈破掌は出す前に向こうが追いついてくるのが先 ならばとハルバートを構え簡易のファランクスとし 剣山ゾンビを押し留めることに腐心
ハルバートは剣山ゾンビにくれてやらんと両手を離し 背中のブルームーンを抜刀して構える まだ武器はたくさんある その数だけ押し留めんとする覚悟であった <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/19(土) 23:48:29.91 ID:htSLCuNs0<> >>587-588
【ニアの賭けは成功した。呪いで操られる彼等は、タイドメイカーに夢中になっている内に、一本に纏まった触腕に屠られる】
【振り回された触腕は、稲を刈るかの様に一撃で多くのゾンビを殺す。運が良くても、その弾力性に弾き飛ばされ、骨が砕けて戦えなくなる】

【床が見えなくなるほどの死体が出来上がった。それにより、ゾンビの向こうにいた、少女に深々と右腕を噛まれ、血を噴き出すソーマタージが露わになる】
【同時に、離れた所でゾンビの群れと戦うロイの姿も露わになる。どちらかに向かうことも、或いはアキレスを追うことだって出来る】


『アバーッ!』
【簡易ファランクスは、飛びかかる剣山ゾンビの頭部に命中。ブルズアイ!】
【後は適当に掲げれば、自重により勝手に脳を破壊され、再び死ぬだろう】

【押し寄せるゾンビの群れ。その誰もが、最早手に何も持っていない】
【狂戦士となったは良いが、強靭な肉体が無いのが駄目だった。仲間の中で暴れ、押して押されている内に勝手に肉体が傷ついたのだ】
【満足に腕を振ることも出来ない烏合の衆。打ち倒すのは容易い!】


【BLAMBLAMBLAM!素早く引き抜かれた拳銃はゾンビの胸を貫き、撃ち倒す】
【内一体は、息も絶え絶えに掴みかかろうとするが、散弾の雨に打たれ今度こそ動かなくなる】

『来たッ!テセウス、何とかし───』
【扉を蹴破ってきたアキレスに慄き、ローブの男に詰め寄る女。その腹に、何かが突き立てられる】

『貴女も魔術師の端くれなら、自分で何とかしなさい。その為の力は与えてやりましたよ。
 …ずっと前から、こうしたかった』
【ドン、と女を突き飛ばし、床に空いた穴に飛び込んで逃げ出す男】
【腹から血を垂らした女は、信じられないといった顔でよろめき、アキレスに倒れかかる】
【判定:魔力感知、勘→彼女の中に何かが埋め込まれた。近づき過ぎれば、時限爆弾めいたそれの強力な一撃を貰うだろう】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/11/19(土) 23:57:31.66 ID:+odzFAwR0<> >>589
「……大成功ってんですっ! ……イテテっ」

タイドメイカーを束ねて1本に集中させて擬似的に強度を増す一来
尚これは以前、イムカに触腕の味を尋ねた際に
コリコリとした食感の差でディープメイカーαに負けた事が切っ掛けで思い付いたらしいのだがそれはこの場合関係はあるまい
結果として有用性を証明し、幽鬼達を屠り眠らせているのだから
ハシャギ、しかし砕かれた肩の痛みにヨロける

「……、そ、ソーマっ!」

ロイとソーマタージの2人が視界に映り、ニアの取った行動はソーマタージへの援護だ
基本的にニアからしてみれば、熟練の戦闘者たる2人への信頼は揺るがない
だが今に限り、ソーマタージの相手は平常時とは異常に異なるそれなのだ
だからこそ手を貸すべきだと、そう断ずるには容易い事情は進む

「このっ……!!」

その場に胡座で座り込み、タイドメイカーを散開させ8本の触腕は『彼女』へ向かう
それらは全て、破壊する目的ではなく捕縛する目的を果たすために稼働するであろう
<> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/19(土) 23:58:38.20 ID:QZIrup+o0<> >>589
ロイ「やれやれ…ようやっと打ち止めか?」
ブルームーンを振り回し 襲い来るゾンビをスライスしながらも 少し余裕が出てきた
ハルバートに突き刺さったゾンビは今一度深く穂先を打ち込みそのまま放置

ロイ「アキレスはどうなった?」


アキレス「は〜いど〜も〜 みんなのアイドルアキレスちゃんで〜っす★」
―――ギィ!!

意気揚々とドアを蹴破った先にいた一組の男女

だが

アキレス「・・・・え?」
男は女に何かを突き刺し逃げてしまった そして女はこちらに倒れこんでくるあ

アキレス「イヤイヤイヤイヤイヤチョチョチョチョチョ おおおおっさーん!! おっさーん!!」
ドン引きアキレス 女に爆弾が突き刺さっていることを知らぬまま後ずさり そのまま三階からロイを呼びに行ってしまった
<> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)<><>2016/11/20(日) 01:02:32.76 ID:N0sY+NnH0<> >>590-591
「オオオオオッ!」
【組み敷かれ、致命の噛みつきを右腕で防ぐソーマタージ。前腕が軋み、嫌な音が響く】
【合金フレームが曲がり、右手が意図せず開く。そこに向かうニアの援護!】
【触腕は“彼女”を拘束し、注意を奪う。その隙に腕を引き抜き、ニアを手伝って押さえつけるソーマ】

「あ、危ねー…。いや、別に腕を捧げるくらい良いんだが……やっぱ後で話す、纏まらない」
【触腕に縛られ、暴れていた“彼女”だったが、その動きが急に弱まる。ニア一人でも難なく抑えられる程に】
【周りを見れば、変化は他のゾンビにも起きている様だ。誰もがこのキリングフィールドから、戦いから逃れようともがき、狂化の呪いがそれを阻む】


【一方その頃】
【腹部を刺された女は、仰向けに転がってアキレスを見送るしか出来なかった】
『嫌だ……!まだ…まだ死にたく……ない…ッ!』
【何もしなくても口から血が溢れる。伸ばされた手が虚空を掻く】
『』 <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/20(日) 08:09:38.75 ID:N0sY+NnH0<> >>590-591
「オオオオオッ!」
【組み敷かれ、致命の噛みつきを右腕で防ぐソーマタージ。前腕が軋み、嫌な音が響く】
【合金フレームが曲がり、右手が意図せず開く。そこに向かうニアの援護!】
【触腕は“彼女”を拘束し、注意を奪う。その隙に腕を引き抜き、ニアを手伝って押さえつけるソーマ】

「あ、危ねー…。いや、別に腕を捧げるくらい良いんだが……やっぱ後で話す、纏まらない」
【触腕に縛られ、暴れていた“彼女”だったが、その動きが急に弱まる。ニア一人でも難なく抑えられる程に】
【周りを見れば、変化は他のゾンビにも起きている様だ。戦おうとする者は一人もいない】


【一方その頃】
【腹部を刺された女は、仰向けに転がってアキレスを見送るしか出来なかった】
『嫌だ……!まだ…まだ死にたく……ない…ッ!』
【何もしなくても口から血が溢れる。伸ばされた手が虚空を掻く】
『まだ……強いカノッサを…父様の願いを……成し遂げてッ、ない……!』
【虚ろな瞳がグリンと上を向き、鉛色の涙が流れる】

『アバーッ!!』
【瞬間、女の内側から鉛色の、太く鋭い無数の触手が、鮮血と共に飛び出す!】
【全身を内側から貫いた呪いの死棘は、やがて塵となって崩れて消え、後にはズタズタになった女の死体だけが残された】
<> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/20(日) 08:11:35.02 ID:N0sY+NnH0<>
『魔術だけに、魔力だけに頼らない死霊か。馬鹿らしい。
 科学の力で蘇った奇蹟の軍隊?本体の魔術師を必要とせず、例え司令塔が消えても自分の意思で考えて最善を掴む兵士?反吐が出る』

【未だ生きていたスピーカーから、先程の男の吐き捨てる様な声が、建物中に響き渡る】
『主の考えた通りに動くのが、創造物の義務。主の後を追うのが、創造物の誉れ!そこに薄汚い死肉の自我など必要ない!
 それを理解しようとしない屑共!だから狂わせてやった!そうでもしないと、役に立たなかったからだ!』

『越境者。私は別にお前達と殺し合いたい訳ではない。自分のやりたい事を出来れば、それで十分!
 ここらで手打ちとしよう。今すぐ此処から去れ!』


「話を聞く限り、あの野郎が死なない限り終わりじゃないみたいだな。受難は続くよどこまでも」
【ゾンビ達に力を与えていたのは二つ。低級魔術師でもある女の、不完全な身体強化の祝福と、男の狂化の呪い】
【その内の一つが無くなったことにより、彼等を縛るものと力もまた消えたのだ】
【しかしまだある。狂化の呪いだ。これにより彼等は、未だ縛られている。
 この場から、戦いから逃れようともがくも、全身に走った呪いがそれを阻み、その場で蠢くしかできない】

「お前らには本当に感謝している。それこそ、靴舐めてもケツ貸しても良いぐらいにな」
【力無く項垂れ、呻き声をあげる少女の頭を撫で、重々しい声でソーマタージは続ける】
「……これが最後の頼みだ。あの野郎を殺してきてくれ。こいつを、こいつらを解放してやってくれ」


//〆 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/21(月) 21:46:15.03 ID:0dhLp6I1o<> 【荒廃世界ウェイストランドにて――】

 時代は変わった。大破壊と呼ばれる何かによって人類文明は完全崩壊!
 地上は放射能により汚染されつくされ、変異したミュータントが跳梁跋扈。
 さらには浄罪界の完璧な破壊により、人智を超越した「闇」すらもが開放されてしまった。

 だが、それでも人類は存外にたくましく生き延びていた!!!

 −−−−−−−−−−−−−−

【スカベンジ区画…旧ジンシュクジャンクション】

「正に迷宮だな。完璧に道に迷った」

 イムカ・グリムナーは常の傲慢ポーズをキメながら冷静に現状を告げた。
 もっともその内容は頭痛が出てくるほどに情けないものであったが。

【ジンシュク駅地下!妨害電磁波が飛び交い機械的マッピングも不可能!
 さらには妙な磁場が方向感覚、霊的視野すらも狂わせる秘境中の秘境!!】

 ロストテクノロジー回収のために、ここにアタックをしかけたイムカであったが、
 早くも遭難5日目である!クソッタレいかれ警備ロボットが巡回するこのダンジョンに心休まる時もなし!

【なお、照明がゼロである事以外、内部は想像以上に荒廃は進んで居ない】
【ナノレベルで接地された環境保全ナノマシンのおかげであろう。もし危険度が低ければいい集落になったかもしれない】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/21(月) 21:57:59.36 ID:zTCVOZbu0<> >>595
しまったな。迷宮に行くと分かってたら、毛糸の束でも持ってったんだが
『道に迷った』じゃあねえんだよ…!まったく……。だから駅は嫌いなんだ
【イムカの口調を真似し、忌々しげに呟くと、辺りを警戒して見渡すソーマタージ】
【肉体は良くても、休みもなく出口も見つからない迷宮に缶詰というのは、精神的によろしくない。例え既に狂ってても】


伝説だと、そろそろ牛頭の迷宮の主が俺たちを殺しに彷徨い出す頃だ
それでどうする?体内時計が遭難五日目をお知らせするぜ
【仕事もやる事もないので、気晴らしにイムカに着いてきたらこのザマだ】
【五日前の自分に殺意を抱きながら、首を回して関節を鳴らす】

もーヤダ。暗い、クソポンコツが襲ってくる、出口も見つからない。腹が立つったらありゃしない! <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/21(月) 22:13:30.56 ID:0dhLp6I1o<> >>596

「アリアドネだったか?それじゃあ精々、ミノタウロスに誘拐されないように気をつけないとな」

 腕を組んでそのようなことを無表情に言うイムカである。
 なお、当人が生贄になるようなタマかどうかは不明としておく。

「まあ、道に迷ったものはしようがない。出入り口が見つかるまで精々、探索を続けるとするさ」

 5日目の遭難だというのに存外に暢気な風でもあるイムカである。
 御歳200歳オーバーともなれば、時間間隔もアレになるのだろうかである。

「第一、クソポンコツに襲われるとは言ってもデメリットばかりでもあるまい」

 言いながら、肩にかけた雑嚢に目をやるイムカ。

【中にはバグロボットから引きずり出したフュージョンコアやら電子チップ】
【さらには、旧時代のプラントが二つ。生体装甲用のブレインバグ保存容器が1つ】

 ロストテクノロジーの収穫はホクホクであった!生きて帰れればだが。

≪00011101010101≫

 ちなみにサーボスカルが今、ライトをあてているのは、
 マツモトマサシというパチモンくさい名前の薬屋である。

【風邪薬に胃腸薬に疲労がポンって取れるアレに、サイコにジェットにプリス、ノヴァコーク…薬に混じってクスリ】

「…文明崩壊前は文明の代わりにモラルが崩壊していたのか?
 なんで、堂々と薬物が、だがクスリ屋…いや、そうじゃない」

 ぐぬぬと、基本的には秩序属性なイムカはこの品揃えの乱痴気具合に頭を抱えた。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/21(月) 22:23:17.49 ID:SY+hdjXy0<> 「え〜っと何々 ここがこうで・・・?」
コツコツと近くの階段を何やらブツブツ呟きながら登ってくるのがいる

そして2人の話し声が聞こえたのか? 一瞬立ち止まり 慎重な足取りとなり 登り切ると同時に武器を構えて躍り出て

「・・・・・・よぉ」
顎鬚がだいぶん伸びた短足男がきょとんとした表情であいさつ

「なんかみょうちきりんな場所に転移してきたんだが・・・・出口はどこだ?」
嗚呼 遭難者 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/21(月) 22:25:34.30 ID:zTCVOZbu0<> >>597
もし乱痴気で破廉恥なことになったらその時は俺も混ぜてな。…冗談だよ、お前が死なない限り無理そうだ
【逆に襲ってきた方を生贄に変えそうだ。想像して思わず顔が曇る】
【実際それだけの力を持ってて、こちらがツッコム様なトンチキな事をやらかすのだ。指摘したり冗談飛ばして平気なのか悩み、胃が痛くなる】
【例えるなら、一般人が銃持ったゴリラに強く出れるか?といった感じだ】


おーう、大収穫だな。…そのフュージョンコア、爆発させたら天井ブチ抜けないかな
【テクノロジーに興味がないわけではないが、他を余裕で抜くブッチギリの一番はやはり自分の命だ】
【もし生きてここから出れるのなら、イムカが拾ってきたものだろうと全て捧げるだろう】
よく拾えるな。俺鳥目だから細かいの無理…暗視ゴーグルとか、ない?


おや、どうしたスカルフェイス。薬屋?風邪薬とかにも消費期限あるんだっけな。使えるかな……
【手探りで薬屋に入れば、その商品に顔を輝かせる】
胃腸は…平気だしな。…これヒロポン?マジィ!?
より取り見取りだ!こりゃすげー、持って帰らねー手はねえぞ!
【自身の背嚢に、掴めるだけのクスリをガチャガチャと流し込むソーマタージ。ここに来て、漸く救われたと言わんばかりのはしゃぎ様だ】

流石に俺のいたところでも、文明が崩壊してからだな。モラルが崩れたのは……
…まあそれはそれ、今は面倒な事後にして、この成果を喜ぼう!僭越ながら収穫の歌をば
【根っからの混沌属性であるソーマタージは、少しも疑問に思わず大満足だ】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/21(月) 22:27:37.35 ID:0dhLp6I1o<> >>598

「ないぞ。我々も道に迷っている」

 腕を組んで傲慢ポーズをキメながら堂々と現状を告げるイムカ。
 指揮官たるもの、決して自信ある態度を崩してはならぬのだ。

【いい上官をもってよかったと感謝すべし】

「ここは君のいつもの勘なり無駄に鋭いサバイバル能力で解決できるか?」

 と、問うイムカであるが…

【時代…超絶テクノロジ。方向感覚…磁場で滅茶苦茶。足跡等の野伏的痕跡…ナノマシンがクリーニング】

「言っておくが食料は後1日で切れる。水はヌカコーラが3日分。
 私はそれでも一ヶ月近くは生存可能だが…まあ、ガンバロ」 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/21(月) 22:38:16.02 ID:SY+hdjXy0<> >>600
「なんだ お前さんらも最初からここに転移してきたのか」
残念そうに眉間に皺を寄せて溜息

「おまえさんなら例の骸骨でどうにかなるんじゃね? しかしどうも方向感覚がつかめんでな
 まぁ 力技でどうにかしているが」

といって取り出したのはスケッチブック そこにはここから下に五階分の精巧な地図が!!

「距離は歩幅を統一して図った 間取りは完全模写してきた 目印には困らんでな」
店の部分にはその特徴を逐一書き込み 必要ならノートで景観を絵に書き記す

アキレスの絵は抽象的な者が多いが ロイのは実用重点なので 余計な何かを追加していない
まさに旧時代のスカウトマン

「食料品店が下にあったから 保存されていたのをいくつか持ってきている 足りなきゃまた持ってこようか?」
ウェイストランド特有の賞味期限がない保存食がリュックから出てくる

なおリュックの中にはイムカが持っているような機械部品は入ってない 敵と遭遇しなかったのか? いや

「あぁぶっ壊した 部品? とってないが」
無慈悲な回答!! <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/21(月) 22:55:37.64 ID:0dhLp6I1o<> >>599

「炸裂してやってもいいが、多分、高濃度放射線が広がりすぎて私以外死ぬぞ?」

 クスリ屋にもRAD-アウェイの類は無かった。
 いっそ、ウォッカでもあれば話は違ったのだろうが、無いモノは仕方なし。

【と、やっている間にソーマタージが何かおクスリの回収を始めた】

 イムカは生真面目にビタミン剤など、メトロ住人が喜びそうなのを物色。
 実際、栄養源は地下に住まう住人にとっては死活問題である。

「収穫の歌。まったく、君の感性は――ストップだ。物音がする」

 呆れていたイムカであったが、ふと何かに気付いたのは唇の前で指を一本立てた。

>>601

「サーボスカルのマッピング機能は殆ど動いていないな。
 妨害的要素の見本市のような状態だ。ほら、君の地図もだぞ?」

 折角のロイの精緻な地図であるが、何かまばたきするたびに書いた覚えの無い箇所が文字が追加されたり、
 逆になんか消えていたり、要するにファッキン怪奇現象だ。実はロイ自身の魔力に反応してしまったりしている。

【ファンタジーの住人であるロイゆえにファッキン現象を顕著に呼び込むというのだから皮肉である】
【そして、言葉を交わしながら、ロイが持ってきたクソ甘いシュガーボムを齧るイムカ。
 栄養価は無類だ。なお、常人がそのまま食べると鼻血を噴く】

 ちなみにロイにロボットの機械部品の奪取は期待していない。理由はいわずもかなであるが。

【と、ここで何やら駆動音が――】

 −−−−−−−−−

【全員対象】

 駆動音が近づく方に注意を向ければ円柱型のお掃除ロボットが近づいてくるではないか。
 色んな部位からマニュピレイターを伸ばしながらハタキや雑巾で床やら柱をお掃除をしている。

「どうやら、環境保全用のお掃除ロボットのようだが…」

 ハタキや雑巾からは微小環境マシンを放出し、施設のコーティングを更新。
 どうやら、本来、営業時間終了後(何百年前だ?)に動く類のロボットのようだが。

「さて、どうする?ハッキングをかませば出入り口までのデータを見出せるかもしれん。
 何せ、施設全般の保全ユニットだ。マッピングは我々や神秘に害された手書きよりよほど信用できる」

【問題は旧時代のお掃除ロボットがどれだけの戦闘力をもっているかだ】
【→旧時代はよほどモラルやセンスが狂っていたのか時に意味不明で必然性皆無な戦闘力を、
 まったく戦闘用ではないロボットに付与していることがある。例)農園ロボに戦術核弾頭】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/21(月) 23:03:24.83 ID:SY+hdjXy0<> >>602
「・・・・・・・・・・・」
言われてみて 視線を落として 瞬きして

「こんな世界大嫌いだ!!」

べしーんとスケッチブックを床に叩き付ける
道理でなにかおかしいと思った なおほとんどが勘という名の適当でどうにかここまで進んできたらしい

「もうあれだ 掘るか」
天井 別フロアの床を睨み短絡思考 するとお掃除ロボが搭乗である

「知らん なんかやるなら頑張ってくれ」
ヘソ曲げなう 自分からは案を出さず 他の人の命令に従うつもりらしい <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/21(月) 23:06:43.53 ID:zTCVOZbu0<> >>602
あ、そっか…放射線か……
【失念してた。と舌打ち。結構冴えた考えだと思ったが、現実は甘くない】


おや、本当のビタミン剤かい?まあこの世界ではそっちの方も重要だろうしな
【これはビタミン剤じゃ。と似てない物真似をしながらジャラジャラ】
【注射器がぶつかりあい、ちょっとうるさい】

ンッン、それじゃあ手拍子お願い……ズンズンチャ、z
【呆れも何のその、と歌おうとするが、止められれば流石にその動きも止まる】

またロボットか…。機械に頼りすぎだ昔見た漫画でそんなのあったぜ
【物陰に隠れ、ヒソヒソ声で周囲にボヤく。だが、チャンスでもあるらしい】

お掃除ロボットだろ?お客様のフリすれば平気だろ
まあ万が一の時は……俺は前から行くから後ろか、横から攻めて、ハッキングは頼んだ。俺そういうの向いてないから
【髪を整え直し、コートの前を閉じる。なるべく平常を装って、ロボットの前に出ようとする】

ちょっと失礼?僕ちゃん道に迷っちゃったの。出口まで案内してくれなーい?
【ポケットに突っ込んだ手には、念のため小型拳銃が握られている】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/21(月) 23:17:14.06 ID:0dhLp6I1o<> >>603-604

「よし、任せた」

 頼りにならぬロートル野郎は放っておいて(ヒドイ!)、
 ここはソーマタージに威力偵察をさせることを決断!

【お掃除ロボットの前に出て行くソーマタージを見守る】

 ウィーンウィーン…

 お掃除をしていたロボットは突然現れた闖入者にピタっと止まる。

「…本日の営業時間は終了しています。道案内を希望デスカ。不法侵入者」

 同時に円柱形に一部に無数の小さな穴が露出。このアトモスフィアは危険!

「判決…死刑!死刑!死刑!掃除シマス!!」

 やはり狂っていた!瞬間、ソーマタージに向けてニードルガンがスポポポポと放たれる。

【鋼鉄の板をボロ雑巾に如くグズグズにしてしまう恐るべきニードルガンを射出!!】

「熱源サーチ…隠れ不法侵入者…2!」

 さらに!イムカとロイが隠れているマツモトマサシ店をレーザーロック。
 マニュピレイターに持ったロケット弾≠間髪入れずに射出。

【マツモトマサシごと二人を吹き飛ばすつもりである!これもお掃除の一側面か!!】
<> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/21(月) 23:24:22.50 ID:SY+hdjXy0<> ハイテク相手に対抗できるのはローテクなのだなどとぶつぶつ文句を言いながらソーマタージの様子を横目で確認していると
案の定攻撃されてしまいました しかも明らかヤバそうな銃口かこちらに向いています

「ドチクショウ!! なんでこうここのロボットは阿呆みたいに攻撃的なんだ!!」

しっかりと地を踏みしめた両足の 両膝の力を抜く

――――瞬間的な其の動作
地に立つ躰を支える膝の力が抜けた事で 支えを失った躰は一刹那――極短時間極短距離――地に向けて自由落下を開始する
自由落下する上躰。足場に掛る体重は果てしなく零に近い

――――質量は重力下でも無重力下でも変わらない。然し重量は完全な無重量下では零になる
上体が堕ちる其の一刹那、彼の躰は無重力下と同様に 重量が零になっていた

――――其の一刹那を逃がさない
足裏を地に添わせる様につけて滑らない様に摩擦して足場を掴み己の躰を前へと引きずり出す
重量を零にした体重を、重力に逆らう事無く前に進む縮地の究極 膝抜き

サーベルを抜き放ち 加速を無視した最高速 銃口を持つマニュピレイターを切り裂こうとする <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/21(月) 23:28:21.19 ID:zTCVOZbu0<> >>605
そうそう、道案内……あれっ?
【やはりというか、様子がおかしい。ボディに現れた無数の穴に眉をひそめる】
…やる前から分かりきってたろ、こんな事。負けるな俺、泣くな俺…!

あい待たれよ、俺を撃つ気か?血でここがますます汚れ───
【問答無用!恐るべきニードルガンが放たれると同時に横に飛び込み、全身にそれを食らうのをなんとか回避!】


ガラクタめ!だから機械は嫌いなんだ!!
【BANG!BANG!BANG!ロボットに向けて乾いた銃声を響かせ、片脚を引きずって店内から逃げようとする】
【先程のニードルに、片足首付近を貫かれたのだ。合金仕込みのブーツが、スラックスの裾が肉と一緒にグチャグチャになり、地を擦るとナメクジめいて血の跡が残る】

ゲェッ!ロケット弾!ブラックホークが堕ちる!
……ブラックホーク?なんでこんな単語が出てきた?
【一足先に逃げようとしたためか、最悪でも、店ごと吹き飛ばされずには済みそうだ。爆風に舞い上げられて吹っ飛ぶ事になるだろうが】 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/21(月) 23:35:41.89 ID:0dhLp6I1o<> >>606-607

「まったくだな。私のような奥ゆかしさが不足している」

 ロイの言葉に同意しながらイムカも店を緊急脱出。
 一瞬後、爆音と衝撃波と共に店はロケットにより粉微塵に砕け散った!!

【飛ばされた破片がイムカの偏向フィールドに干渉しバチバチと周囲に放電現象が起こる】

「掃除、排除」

 そして、演算機能とカメラでロイの動きをバッチリ捕捉していたお掃除ロボットは、
 ロイのサーベルをハタキでしかと受け止める!!

【瞬間、ロイのサーベルがナノマジンの効果によりピカピカ&傷も補修され新品同様に!ワオ!】

 さらに、キンキンゴンゴン!を円柱ボディに弾かれるソーマタージの弾丸!
 装甲を貫くには口径と威力が不足…だが、何故にお掃除ロボットにそんな装甲が…であるが、まあアレである。

【ジ…チキチキチキ】

 さらにロイと爆風で吹っ飛ぶソーマタージ、衝撃に耐えるイムカをひとまとめに始末…もといお掃除せんと、
 施設をバッチリキレイキレイする行動ルーチンが最適解をはじき出す。決して戦闘AIではないのであしからず。

【キュっと水を撒くホースのようなものをボディから取り出して、ロボットは越境者達に水を撒いた】

 そう水を横薙ぎにするかのように。水洗いである。
 問題は極限まで水圧をあげており、まるでレーザーの如き鋭さで、さらにダイヤ粉まで混ぜているものだから、
 たとえ戦車の装甲版であろうが切り裂いてしまうほどの超斬撃力を持った一撃であるということだが。

「…どこの阿呆だ。こんなモノをつくった変態は!」

 イムカのバトウが飛んだ。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/21(月) 23:46:07.35 ID:zTCVOZbu0<> >>608
イッテェーッ!!
【頭が下を向き、背中から強かに壁に叩きつけられる。垂れてきた血が顔にかかる】
何か今また変な言葉が聞こえた気がしたが……それどころじゃあないな


水?…嫌な予感がする!嫌な予感がするぞ畜生ッ!
【何とか立ち上がり、ブレる視界がロボットの握るホースを捉える】
【横薙ぎに放たれる水圧カッター!しかもよく見てみると、壁すら切断しかねない破壊力!】
こんなモノを作って喜ぶか!変態どもめ!
【悲鳴混じりの罵声を飛ばすと、激痛と噴き出る血に耐えながら…跳んだ!】

【横薙ぎに振るわれるのなら、自分に当たる直前に空中に逃げるまで。アレを防ぐ手段は何もない】
【勿論ただ避けるだけではない。空中で身体が薄く発光し、体表にスパークが走る!】
感電するかもだぞ!備えろ!
【高圧電力の塊となったソーマタージは、滑りながらも着地すると、ホースの先端に向けて指先を伸ばし、電撃を纏った触手弾を放つ!】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/21(月) 23:50:34.87 ID:SY+hdjXy0<> >>608
「あぁこりゃ全くどうも!!」
ここに来てからというものの 装備の質は上がるばかりである
本当に便利なロボットだ 攻撃してこなければの話であるが

「あ 嫌な予感」
ここに来てから ああいった輩と戦うことも多かったので どういう攻撃化はわかっている

「ならばこうだ!!」
サーベルを仕舞い その水流を鎧の右腕でガード
その右腕に隠れるように上手く体を入れ替えどうにかやり過ごす

なお蒼銀の装甲はダイヤモンド粉にも耐えうるファンタジーのトンデモ金属です

「イムカの世界にも探せばあるかもよ!!」
再度接近を試みて 今度は両腕による組みつきを試みた <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/11/22(火) 00:03:57.39 ID:3nhuZzKJo<> >>610

 DANGER!
 ロイの防御方法は斬撃とは異なる要素を見過ごしていたといってよいだろう。
 水に恐るべき斬撃力を齎す一点水圧。それは一体どれほどの衝撃力であろうか!?

【斬撃は超装甲で防げても衝撃力は防げないのだ!】

 体勢の入れ替え時にロイの腕・肩を襲った負荷は恐らくは想像を絶する威力であったろう。
 切断は阻止できただろうが、そのダメージは決して軽微ではなかったはずだ。

【ロイ…片腕にダメージ(深度は中〜大で任意)】

 が、どうにか接近は成功。組み付き!片腕のみとなり不恰好な組み付きとなるだろうが、
 敵の動きを阻害するには十分!

>>609

「勝ったな」

 ソーマタージが電撃属性のの触手弾を放ったとき、イムカは勝利を確信した。
 が、一つ問題があるとすれば、ソーマタージが警告した通りの状況。
 組み付いたロイまで電撃ダメージを受けるシチュエーションが完成してしまったということか。

【上手く敵に照準を合わせる絶好のシチュエーションとなったが、
 電撃のレベルによっては、生身の人間の神経や心臓を焼いてしまう状況になりかねぬ】

 −−−−−−−−−−

【全員対象】

「まあ、私がいる限り、結果をマシにはするがな」

 BLAMVBLAM!!

【ソーマタージの触手弾が着弾する直前にイムカのブラスターレーザーが、
 ロイが組み付いたマニュピレイターを貫き、ロボットとロイの直接接触を切り離す】

 一瞬後、ソーマタージの電撃弾が突き刺さり、ロボットの表面装甲から内部構造に至るまで、
 電撃が迸り、主要基盤の幾つかを焼ききって、ロボットは停止した!!

「…戦闘は終わったな。戦闘は」

 イムカは息を吐いて、そしてロボットに近づいて、ロムを取り出す。
 なお、真っ黒こげである。ナムサン!!!!

「修復は試みるが…うーむ」

 なんたるシマらない結果か!!!! <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/22(火) 00:11:25.59 ID:kiOKyOEg0<> >>607
この手に限る。…うん、我ながらカッコいい攻撃だ、次から活かしていこう……
【バチバチとスパークを発する電撃にニヤリと笑い、その顔がみるみる内に蒼くなる】
【先程のニードルで、片足をズタボロにされた上に、更に酷使したのだ。今更になってその激痛が襲ってくる!】


イッテェーッ!痛ぇーよ痛えェェッ!!死ぬ!死にそう!キャーッ!ポバーイ!オカーサーン!
【足を押さえ、激痛に悶えてその場で転げまわるソーマタージ。クスリでも完全には誤魔化せない痛み。最早膝から下を丸ごと取り替えた方が早いだろう。サイボーグだし】

【一通り騒げば、クーンクーンと弱々しく呻いてその場にうつ伏せになる】
【ウザいが、痛いのは確かなのだ。しばらく放っとけばまた動き出すが、こちらはこちらでシマらない】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/22(火) 00:16:55.19 ID:hWZnG7e90<> >>611
「ッ!?」
予想をはるかに上回る衝撃力に驚愕する 何とか切断は免れる ドワーフの血による頑強さが骨折をくいとめる
だが可動部が悲鳴を上げた めしゃりと関節が砕ける音が響く

咄嗟に組みつき 制圧しようとして

「アバーッ!!」
ソーマタージの電撃により意識が飛んだ!!

そこにはプスプスと煙を上げる黒焦げロイの姿
目を覚ますまで今しばらくお待ちください

//ではお先にノシ <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします<>sage<>2016/11/22(火) 00:22:41.51 ID:2nKjdixWO<> こうして、このようなすったもんだを繰り返し、
一行が無事に脱出を果たしたのこれよりさらに二日後であったそうな

//ちゃんちゃん <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/23(水) 22:02:17.21 ID:SPp+ZNx00<> 【仮想闘技場】
「フム・・・」
空を見る 昼間 曇りで反射するほどに眩しくもなければ 目を凝らさねばならぬほど暗くもない
地面を見る やや細かい粒子の砂 試しに蹴り上げてみたが 砂が舞うだけで細かい埃が宙に舞うこともない

辺りを見る 多少の石ころが地面からが得ているが それだけ 見渡す限りの砂場だ

「ここに来るのも久々だな」
さて 相手は誰になるやら? ハルバートを担ぎその時を待った
<> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/23(水) 22:16:20.97 ID:Zg1W7Hwb0<> >>615
正直、と一言
錫杖を手に砂を踏み締めて感覚を確かめている
ゆったりとした拳法着の新緑色は、砂砂漠によく映えている

「……複雑な気分だ」
「試したい気持ちばかり高まっていて、いざその時となるとまだ、準備不足な気がしてならない」

ぶん、と錫杖を振るう
接地ギリギリで先端は止まり、それでも拳大のクレーターを砂の地面に形作った

「……しかし……まぁ、そうな……」
「いい機会だ、手合わせ願おう」

中段に構えて一呼吸、全身を蒼白く輝く闘気のヴェールで包み込む
直後に猪突、一直線に駆け跳び横薙ぎに錫杖の一閃 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/23(水) 22:20:33.51 ID:SPp+ZNx00<> >>616
「そうかい まぁここは空間だし」
ハルバートを構え 腰を落とす 全身から立ち上る 紅蓮の闘志

「お互い派手に行こうか!!」
受けて立つように不動 横薙ぎに振るわれる錫杖を ハルバートの柄を立てて受ける ガツンと神木と神の金属がぶつかり合う

「ッ!!」
インパクトの次の瞬間 立てていたハルバートの柄を寝かせて錫杖の上にかぶせ 斧刃による横薙ぎの一撃を返した <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>sage<>2016/11/23(水) 22:31:48.05 ID:Zg1W7Hwb0<> >>617
「っ、……!」

錫杖を半ば打ち据えられた体勢
防御に使うには、被さる形での斧刃を振り払いそうするには余りにも時間が足りない
瞬きの一度にも満たぬ合間に半歩身を逸らし、ナナメに相対する格好にシフト
胸の辺りを、空間ごと斬り裂く刃が通過した
拳法着が微かに裂けて、肌に赤い線が走る

「……派手なのは、どうにも……」

反撃を錫杖で振るうには相変わらず体勢が良くない、ならば

「……苦手でねっ!」

姿勢を戻しながらの、微かな助走をつけたしかし鋭い跳び膝蹴り <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/23(水) 22:49:18.81 ID:SPp+ZNx00<> >>618
斧刃を紙一重で躱され 短い助走をものともしない飛び膝蹴りが迫る
右腕を柄から離し 半身となって膝を折りたたんだ右腕で受ける

衝撃でざりりと地面をひっかき僅かな後退

ロイは嘗ての軍属時代 武器をすべて失ったときの最後の手段として 拳で戦う術を教え込まれたことがある
だが拳法家として熟練したイリー相手に 拳で戦うことは下策と判断

「んダ・・ッらぁ!!」
故に距離を取ろうと衝撃を受け止めきったタイミングを見計らったショルダータックル 中空のイリーを弾き飛ばして距離を取る作戦に出た <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/23(水) 23:07:02.10 ID:Zg1W7Hwb0<> >>619
「くっ……」
「……んなっ!?」

膝に跳ね返る硬質な感触、まるで刃金を蹴りつけた様だ
直様怖気、体を縮こめて前面に闘気のヴェールを集中させる
浮遊感が衝撃によって疾走感に変わる、四つの手脚で滑りながらの着地
殺しきれぬモーメントを一度バク転をこなす事で封殺、直立、睥睨

「……」

詰めた距離を離されてしまった
錫杖を右手に、左手で口元を覆った

「……あぁ、いい……強い……」

体だけを横向きに、顔面はしっかりとロイを見据える
弓を張る様な構えで錫杖を保ち、一呼吸

「けれど、敗けるつもりはない……!」

闘気を全て錫杖に集中させる、蒼白い光輝を宿す槍状に変幻
やや右側に、ロイを中心に弧を描きつつ距離を詰めるように駆ける
右眼がないのだ、死角を防ぐ形での攻撃になる
槍状のそれを突き出す様に、レイピア式の鋭い刺突を放った <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/23(水) 23:19:48.90 ID:SPp+ZNx00<> >>620
上手く離れてくれた 長柄を持っている上に間合いの内に入られたらかなり拙いことになっていた
知らずのうちに頬を伝う冷汗を手の甲で拭い ブンとハルバートを振るうと 左手で順手 右手で逆手で柄を握る

腰を軽く落とし 闘志と冷徹さの交じり合った目でイリーを睨む

噴出する闘志がハルバートに集まり 青みを帯びた銀色のハルバートが紅蓮に染まる
闘志と闘気 その本質は似ながらも 相反する色を持つ両社の獲物が交錯しようとする

「応よ!!」
半歩下がりながら錫杖の切っ先を 穂先で横に逸らし 一歩踏み込みながら穂先をイリーの中心線 みぞおち辺りに突き出した <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/23(水) 23:36:31.64 ID:Zg1W7Hwb0<> >>621
イリーは、彼女は、今のこの猫の体を嫌った事はほとんどと言っていい程に皆無であった
実に柔軟で良く動き、感覚に関しても実に優れている
そう言った点ではひとの身よりも優れているし、気に入っている所でもあった
だが今はそれが持たない面が実に疎ましい

「……、チッ……!!」

甲高い乾音
先端が逸らされた、それはいい
しかし直後、ひとの身であれば多分、筋肉の強引な稼働でもしかしたら何とかなったのかもしれない一撃は

「ぐぅっ……!!」

右胸を抉られる形での回避しか叶わなかった
くぐもった声、溢れる鮮血、飛散する闘気の蒼白き焔
一歩踏み出す、歯を砕くばかりに噛み締めながら
錫杖が落ちる、砂に沈む静かな音

「……ふぅー……! うぅー……!!」
「……、……」

そして振り上げる拳、距離を詰めたのだ、届くはずだ
しかしそれは力無く、所在無く下ろされる格好となる
そのままうつ伏せに倒れ、残る微かな力で首の向きだけを変えて見下ろしているであろう彼に視線をやる
脚元からデジタル解体が始まったのが分かる
それが胸元に至った辺りで彼女の意識は途切れるのだが、その直前に

「……つ、ぎは……」

そう言い切れなかったのは心残りだが、口角を釣り上げて見せる事だけは出来た <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/23(水) 23:46:12.62 ID:SPp+ZNx00<> >>622
「・・・・・・」
今回は 自分の勝ちだ
だが勝敗なんてものは簡単にひっくり返ってしまう

「あぁ 死ぬ気で鍛えてこい テメェの恥にならない様 俺も死に物狂いで強くなろう」
最後の一撃が革鎧を叩く そしてイリーが分解され 自分の勝利と示されるだろう

//では〆? <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/23(水) 23:55:42.20 ID:Zg1W7Hwb0<> >>623
「……!」

寝床から飛び跳ねる様にして起きる
まるで夢であったかの様だが、あの痛みと、それとこころの昂揚の残滓がそうではないと告げていた

「……そうするさ、そうさせて貰うさ」

隣のベッドで寝ている鼠人の腕を掴み、引き摺って連れて行く
ムガが何事だと目を白黒させて抗議の声を挙げるが御構い無しだ

「……少し付き合ってくれ」
『いやちょっと待て前もこんな事……待てってばぁぁぁ……』

イリーらの特訓は、日の出から月が微笑むまで続いたと言う

//はいなありがとうでした、お疲れ様でしたっ <> 『鬼の生まれた場所』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/24(木) 21:40:51.45 ID:IPDTghv4O<> ――某世界 『トルニエミ平原』 『トルニエミの石碑』

どこまでも続く平原に、ぽつんと立つ石碑がある。
その石碑は巨大であり、天を衝くが如く聳え立っている。
備えられた燭台に蝋燭が絶えることはなく、その火もまた幽かな火を揺らしつづける。
もしも霊的存在、それも限りなく上位存在に近いソレを視認することができるのなら、石碑に腰掛けた戦士の姿を見るだろう。

「……」

そこに、喪服姿で立つ女が一人いた。
燃えるような赤髪を結い、薄絹のヴェールで顔を隠した女は、いたる世界で名乗り口上を上げる鬼であった。
賽子の騎士としてあらゆる世界で斧を振るう彼女が、奇妙なまでに沈黙し、石碑の前に立ち尽くしていた。

さて、この世界でトルニエミ平原と並びにトルニエミの石碑は、一応観光スポットになっている。
しかし、ただの古戦場、ただの記念碑があるだけで、他に何もない平原である。
であるので、『がっかり名所』の筆頭でもある。そんな場所に訪れた奇特な者はいるだろうか。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/24(木) 21:50:07.77 ID:lbROqdBh0<> >>625
ゲ、何もねーでやんの……。あのクソ店主、次会ったら奴の腸で絞め殺してやる…
【静寂を破るかの様に、コートのポケットに手を突っ込んで、のらりくらりと現れる越境傭兵】
【宿屋の主人に何か面白いものないか聞いたら、ここを紹介されたのだ】


おや、先客。こんな所で何してるの彼女。もしもォ〜〜〜し?お留守ですかァ……
【しょうがないから帰ろうかとも思ったが、ふと目に入る喪服の人物】
【持ち前のウザさで、たまたま目に入った彼女をからかおうと近づく】
【手をヒラヒラ振り、ヒョイと身体を傾けて横からその顔を覗き込んでみると、知り合いの一人だった。それも何やら深刻そうな】
……じゃないようだな。地雷踏んでないよな俺?


……で、何やってるんだ今日は?墓参りとかの類いだったら……
…なんだ、邪魔して悪かったな?
【手頃な物に腰掛け、バツが悪そうな顔を向けて煙草に火をつける】
【一応、やって良いことと悪いことの区別はついているのだ】 <> 『鬼の生まれた場所』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/24(木) 21:56:16.59 ID:IPDTghv4O<> >>626

もしかしたらその宿屋の主人は『見える人』であったかもしれない。
もしもスキンヘッドで数珠のようなものを首からかけていたら間違いないでしょう。

「ああ、あんたか……別に、あんたには借りも恩もあるし、いつものことだ。どうもせんさ」

手にしていた花束を、石碑に供える。
見れば、石碑の周りにはお供え物ばかりだ。花、剣、兜、コイン、その他諸々。
勿論、蝋燭とそれに灯る火も大事な供物である。

「私の旦那はこの戦場で死んだんだ。そして、賽子の騎士はここから立ったんだ」

「……越境するようになってから、ろくに故郷の地を踏めていなかった。もし帰れることがあれば、こうしてここを訪れているんだよ」

石碑の頂を彼女は見上げる。
彼女には、この石碑に腰掛ける戦士の姿は見えない。
見えないが、何か感じるところはあるらしい。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/24(木) 22:10:47.95 ID:lbROqdBh0<> >>627
あの野郎、腸とネックレスを入れ替えてやる。全身を叩き潰してやる
【当たりだった様だ。尤も、ソーマタージには霊感の類いは無いので意味無いが】


墓場、という事か。…って事は、ここの剣とかお供え物?マジか
【目の前の女がいなくなったら、回収して売っ払おうと考えていたが、供物に手を出す気にはなれない】
【神妙な顔をして暫し考えると、彼女の隣に立ち、両手を合わせる。遠い世界の、東洋式の祈り】
宗派が違うって?こっちの方が気持ちこもりやすいんだよ

フーム、旦那の墓参りか……考えてみると、俺ってそういう相手いなかったな…
【煽り文句で死者を冒涜する事はあるが、個人の弔いとかそういった物を笑う気は無い】
【大切な人の墓参り、大いに良い事ではないか。それを馬鹿にする権利も資格も、自分どころか誰にも無い】

…で、なんでそんな意味ありげに上を見上げてるんだ?
そう言うの、ちょっとビビるからやめろよ
【霊感は一切無いし、勘が働く場面でも無い。何も見えないし感じる事も出来ないので、流石にこれは理解出来なかった模様】 <> 『鬼の生まれた場所』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/24(木) 22:21:04.99 ID:IPDTghv4O<> >>628

「戦士達が眠る場所に剣と兜を備える。普通のことだ。遺品であれば猶いいが、別にお供え用の木製品でもいいさ」

「死後の世界でも、戦士には戦士の装いが必要という考え方でな。私としては、あの人に死んでまで戦っていてなどほしくはないが……」

「まぁ、子供みたいにいつもピカピカになるまで武具を磨いていたような人だ。何かあった方がいいだろう」

しばし瞑目し、手首に巻きつけた祈りの道具を握りしめる。
正しい祈り方というのがあったはずだが、彼女はもう忘れてしまっていた。
祈りに形などない女神に、その信仰を捧げているからだろう。

「ああ……いや、ここを訪れるたびにいつも感じるんだ」

「夫の残り香のようなものをな。……やれやれ、もう何年もたっているのに、未練がましいことだ」

「最初は、あまり気乗りしない結婚だったくせにな。……失ってみれば、何年も何年も引きずるほどに、焦がれていたのだな……」

泣きそうな顔は、薄絹のベールによって隠される。
涙を零すような真似もしなかった。もう、涙も枯れたのだから。

「……そういえば、あんたは何でここに? まさか、未亡人を口説きにきたのか?」

そして、あまりずっと沈痛な面持ちでいるのも、嫌だった。
であるので、彼女にしては珍しく、そんな軽口を叩いた。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/24(木) 22:31:14.70 ID:lbROqdBh0<> >>629
俺のいたところだと、特に決まったお供えは無かったな。ガードレールの下にお菓子とかジュースが置かれて、何故かプリクラがベタベタ貼られまくってた
【気がついたら全部剥がれてたがな!と一人で笑い、息を吐いて再び神妙な顔をする】
まあ…そう言うのあった方がいいかもな。敵相手に振り回すのが武器じゃ無い、と俺は思ってる


フゥーッ、霊的なものがいるのかと思ったじゃねえか……
【残り香という言葉に、片眉を上げる。ただのサイコロサイコだと思ってたが、考えを改める必要があるようだ】
そういうものさ。『失って初めて分かる大切さ』って言うだろ?
最初の内は鬱陶しかったり、不釣り合いだと思っても、いつの間にか無くてはならないものになる。往々にして、無くなってから気付くがね

俺?俺もそういったクチさね。このソーマタージ、無くなるどころか自分で殺してから後悔する始末よ


なんだ、口説いて欲しかったのか?旦那の目の前で?よりによって既婚者に?
【昼ドラだってそこまでやらない、と言いながらも、意図を察したか薄く笑う】
いや、宿も出て何か面白いところとか見所無いかなーって、主人に聞いてな
予想以上に何も無かったから話しかけたんだが、お前とは思わなかった。世界は狭いな? <> 『鬼の生まれた場所』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/24(木) 22:44:18.41 ID:IPDTghv4O<> >>630

「……古戦場だしな。霊ぐらいいるかもしれんぞ」

「あまりに多くの人命が失われた。あまりに多くの戦士の魂が、ここに眠っているのだから」

「この石碑は、黄泉への橋だと解釈されることもある。だからこそ、天に向かって伸びているとね」

石碑に刻まれた、夫の名前を指でなぞる。
この石碑が建立されたとき、多くの遺族が戦没者の名を彫りに来た。
彼女も、その内の一人だ。

「そうすれば、あるいは慌てて戻ってくるかもしれないだろ? それに、そのぐらいのインモラルさは、昔から吟遊詩人の好むところだ」

「余りに強く、余りに高潔な姫君が褥を共にすることを許してくれないからといって、英雄であった自分の弟と共謀して姫を無理やり手篭めにするなんて話もあるしな」

「……それにしても観光なんかするんだな。案内してやろうか? 一つ不倫旅行の気分でな。……なんかこう表現すると生々しくて気持ち悪いな……不思議だ」

周囲の低い気温に、今始めて気がついたかのように、わざとらしく身を抱いて肩をさすり、クスクスと笑う。 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)<><>2016/11/24(木) 22:51:38.19 ID:lbROqdBh0<> >>631
えぇ……やだなー、俺殴れない相手はニガテなんだよ…
【露骨に嫌そうな顔を浮かべ、溜息をつく。逆に言えば、殴れるのなら例え悪霊だろうが邪神だろうが、恐れないのだが】
【コロコロと表情を変え、彫られた何かの文字を見る。話からするに、彼女の旦那とやらだろう】
戦没者の名前を彫るのは万国共通なのな。俺のいた国にも似たようなのあった。…核の炎で公園ごと消えたが


お前らは良いかもだが、俺はそういうの御免だぜ。呪われても困るし、第一僕ちゃん純潔の誓いを…男が言う言葉じゃ無かったか
【口元を手で押さえ、アラヤダと言わんばかりに身を縮こませる】
【やってる本人も嫌な気持ちになったので、すぐ止めたが】

俺だって観光ぐらいする。色んなもの見て回るのは、色んな人を殺して回るのと同じくらい好きだぜ
【心外だ。と口を尖らせるが、土地に詳しい人間がいるのはありがたい】 <> 『鬼の生まれた場所』
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/11/24(木) 23:01:51.96 ID:IPDTghv4O<> >>632

「じゃあ……そうだな。街に戻るか。何にしても、私も着替えなきゃならん」

「問題は……」

ぐるりを見渡す。
どこを向いても、風に靡く草原が広がるばかり。
要するに、移動するための足がない。馬なり、なんなり。

「乗合馬車で降ろしてもらって、帰りのことはノープランだったのだなぁ、これが……」

不覚、とばかりにこめかみを押す。
ここから一番近いのは、やはりソーマが泊まった宿である。
厳しい僧侶めいた店主の、である。

「宿をとって、一泊して、馬車を待って街に戻り、それからだな……やれやれ」

さてはて。
ろくな観光になるかはわからないが、宿に戻るころには彼女はいつも通りの姿であるだろう。
そして、観光といいながらまた血が流れるような出来事に巻き込まれるのだが……それはまた別の話である。

//ではちと早いがこんな感じで。おつありでした! <> ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元)<>age<>2016/11/26(土) 22:36:13.59 ID:skhW1lAv0<> 「変な陽気……」

何時迄も終わらない黄昏を仰いで鼠人が呟くのも無理はない
本来ならばこの世界は昼と夜だけが存在しているのだから
しかしまるで血染めが如き月と、青ざめたような太陽が同居するこの時は果たして何事だろうか

昼と夜の連歌の世界、黄昏時

天使の庇護の元では温暖な春が続き、悪魔の支配下では凍える冬が開ける事がない
そんな単純な世界であったここに、何かしらの変化が生じたのは最近の話だ
昼とも夜とも付かぬ黄昏が生まれ、徐々にその支配を拡げている

「……まー、取り敢えず」
「街が見える、行ってみるかぁ……」

街道の端に座り込む亡霊はその存在が非常に朧げで、奇怪な呪文めいた聞き取れぬ単語を繰り返し呟き続けていた
どうにも今ひとつ、あまりいい印象は受けない
魔翌力も霊脈も乱れ、生者の姿は先程から見受けられない <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/26(土) 22:41:42.65 ID:d+Tfe4xD0<> >>634
「せやな」
その隣で腕を組みながらけげんな表情を浮かべていた短足男が同意する

「一応警戒は解かんでおこうか 少なくてもいい予感はしない」
腰のサーベルをいつでも抜ける様に注意しながら歩く

「こういう黄昏はなぁ…あまり好きじゃない 黄昏の眷属って禄でもないディーモンが好き好んでやるような景色だ
 できれば予感は外れてほしい アレとやりあってたら命がいくつあっても足りん」 <> ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元)<>saga<>2016/11/26(土) 22:56:30.52 ID:skhW1lAv0<> >>635
「デーモン」
「……嫌な名前、聞きたくなかった」

ムガの故郷の世界でもそれは存在していた
その反応が示す通り多くが強力な、同時に悪辣であり嫌悪を示すには充分である

「……ん?」

まだ街で最も高い建物……時計塔が鉛筆程にしか見えぬ頃合いに、街道を駆けてくる人影がひとつ
その走り方は余りに必死で、死より悍ましい事柄が背後より迫り来るのかと思わせんばかりであった

『……▪︎▪︎▪︎に……! ▪︎▪︎▪︎になるぅぅぅあぁぁぁ!!!』

先程の亡霊が呟いていたモノと同じ単語を、此方は些か聞きやす過ぎる程の音量で叫び回って、2人の姿を向こうも見付ける

『あぁぁ、キミたち、旅人かい!?』
『ダメだダメだ、こっちには行かない方がいい、あの街はもう▪︎▪︎▪︎になって、僕ももう、ほら……ダメだ、離れていてくれ』

「……??」

少し離れた場所で立ち止まり、手振りで此方を制する男
彼が右腕を、袖を捲って見せるとそれは人の腕ではなかった
黄昏の空に浮かぶ太陽と月の、奇妙な色のクジラのヒゲを編み合わせたようなモノで、死に掛けの心臓の様に鼓動している

「……なにあれ……武器だらけ」

ロイの知識だとか、そういうのを頼ろうと視線をちらりと送るムガ
彼の変異した腕からは、純粋な嫌悪感の塊の様な魔力が漏れ出ている
恐らくその根元が、彼の体を変異させているのであろう <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/26(土) 23:02:19.44 ID:d+Tfe4xD0<> >>636
「俺だって言いたかないさ」
げんなりと言って見せる

そしてしばし進むと 亡霊よりは存在感のありそうな輩が走ってくる
咄嗟にサーベルを抜き 様子を見ていると こちらを見つけた男が身振り手振り 更に袖を捲って向こうに行かないように説得してくる

その腕を見て

「ッ!!」
抜き放ったサーベルにて 問答無用で右腕を根元から断ち切ろうとする
感じた魔力は ディーモンのそれによく似ていたのだ <> ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元)<>saga<>2016/11/26(土) 23:18:16.09 ID:skhW1lAv0<> >>637
『あ、あぁぁぁ!!!』
『▪︎▪︎▪︎が、俺の▪︎▪︎▪︎……!!』

彼は別段鍛錬を積んでいる訳でもない様だ
抵抗もなくロイに踏み込まれ、腕は両断される
すると彼は崩れ、落ちてなお蠢く触手の塊となった腕に縋った

『……ぁぁ、ありがとう、ありがとう』
『▪︎▪︎▪︎、▪︎▪︎▪︎になるところだった、他のみんなは皆▪︎▪︎▪︎に……』

ようやくあって顔を上げた彼の面には、感謝だとか憎悪だとか、様々な感情が入り混じり過ぎていて
少なくともそういうのが苦手なムガには全く、読み取る事は叶わなかった

「……何言ってるのか分かる?」

どうやら話に全くついていけていないらしいムガ
▪︎▪︎▪︎なる単語は奇妙で、聞いた端からまるで明け方の浅い夢の様に輪郭が掴めなくなり消えて行ってしまうのだ
単語自体に魔力が込められているらしい <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/26(土) 23:35:23.98 ID:d+Tfe4xD0<> >>638
叩き切ったあと すぐにサーベルの状態を見る
毒か酸か はたまた呪いでダメージを負ってないかを確認するためだ

「あぁ さっさと行きな」
男をどこぞへと向かわせ

「分からん 名を知られたくないのか それとも 言葉にするのも憚られる存在か…
 どうする? 120%禄でもない輩が待ち構えているぞ」

極論を言えば自分たちは越境者 世界がどうなろうと問題はさほどない

「この世界単体のことならば無視もできよう 複数世界に影響が出るならば 率先して解決に乗り出す その方向で逝くか?」
と確認を取った <> ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元)<>saga<>2016/11/26(土) 23:45:25.08 ID:skhW1lAv0<> >>639
サーベルには現時点で目立つ変化は訪れていないし、今後もそうであろう
ただその繊毛の塊から迸る、仄かな紫色の液体が付着しているだけだ
これには嫌悪感こそあれど、それ以上に影響は及ぼされはしない
むしろ逆に、肩透かしされたと思うくらいだ

『……あ、ああぁ……』
『世界の在り方が、夜と昼が……』
『天使は何処から来たのか、悪魔は何処に行くのか、あれは三体で現れた……』

虚ろな様子で、ロイとムガの来た道を歩き去る男
失った腕を抑えているが、血の一滴も垂れていない

「……ん、そうしよう」
「その為には……確認、必要?」

矢張り尋常とは思えぬ彼のその後ろ姿を見ながら、向こうに見える街を親指で示した

<> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/26(土) 23:59:34.17 ID:d+Tfe4xD0<> >>640
暫しサーベルを検分していたが 特に問題なしと判断し 鞘に戻す
そして逃げる男を見て

「あいつ・・・もしかしたらもう持たないかもな」
血の一滴も垂れない様子を見て そうつぶやいた

「必用なんだろうな…きっと」
嫌そうな顔をして 前方を見やり

「余りリスクは追い込まない方向で行くぞ 準備もホトンで出来てないんだ 今回は威力偵察以上のことはしない」
そう断言するが いつもこういう時は最後までやる羽目になるのや世の常

「少なくても命を賭す必要はない わかるな」
もう一度念を押すが いつも(ry

「よしいくぞ」
そう言って歩を進める <> ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術、呪術 E.黒覆面(口元)<>saga<>2016/11/27(日) 00:07:09.14 ID:xyguD3dn0<> >>641
「そう思う」

それに対してはムガも同意見の様だ
腕を失ったと言うのにそれよりももっと別の事を気にしていたり、血が出なかったり、もう何やら存在自体が支離滅裂だ
もしかして彼は既に人で無くなっていて、我々と話したのがその直前の最期の一瞬であったのかとも思う

「……もちろん」

矢張りそれにも頷いた、ムガは元々何事にもいのちを賭けるタイプではない
最後にもう一度だけ斬り落とされた腕を見ると、その繊毛の塊は這いずって、ナメクジの歩み寄り遅くではあるが街の方向へ向かっていた
やれやれと溜息、長い黄昏になりそうだ
そしてふたりは歩み始める
目指すは眼前、呪われた黄昏に浮かぶ街

//こんな感じで締めでっ
//ありがとうでした、またよろしくですよー <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/27(日) 22:12:19.08 ID:9c61wfEA0<> (前回までのあらすじ:カノッサ残党魔術師に操られる、冒涜的な屍者の軍団の中。“彼女”を発見した一行とソーマタージ。
 圧倒的物量のゾンビの群れを制圧し、“彼女”を押さえるのにも成功する)
(一方、アキレスから逃げていた、黒幕であるカノッサ残党の女。彼女は相方の魔術師『テセウス』の手により、アキレスの眼の前で死亡する)
(屍者達を完全に無力化、解放するには、狂化の呪いをかけた張本人である男、テセウスを更に撃破する必要がある。>>276からを参照)


「奴が自慢げに話してた事から考えると、あの野郎を殺せば狂化も解けるようだな」
【呪いに抗おうと、もがき苦しむゾンビ達を一瞥し、自前の手錠で拘束した“彼女”の頭に手を乗せると、冷めた声でソーマタージは続ける】
「最後の頼みだ。あの魔術師…テセウスって言われてたか、奴を殺してきてくれ」


【生き残ったゾンビ達は、水揚げマグロめいて苦しそうにその場で悶える。制約の一つが消えて自我が戻り、狂化の呪いに抗おうとしているのだ】
【戦いたくない。死にたくない。あんな男に使われたくない……考えは様々だが、彼等の誰もがこの戦いを望んでいないのは確かだ】
【しかし、呪いはそれを許さない。赤い血管めいた紋様が、一人のゾンビの全身にビッシリと浮かび上がる】
【叫びながら飛びかかってきたゾンビは、ソーマタージが首根っこを掴まれ、遠くに投げ捨てられる】

「俺は…ここでこいつらの面倒でも見てる。役に立てるとは思えないんでな」
【深々と噛まれ、千切れかけた右腕を見せると、曇った表情を浮かべる】
【僅かばかりの理性が宿った瞳が、先程の戦闘で壁に空いた大穴を示す。ここから施設の奥に行けるだろう】

「本当はオレがやるべきなんだろうが、この様だ。……すまないな。こんな事頼んじまって」 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga age<>2016/11/27(日) 22:19:12.25 ID:xyguD3dn0<> >>643
「……らしくないってんですねぇっ」
「もっとこうっ、いつもみたいに偉そうにするってんですよっ」

尊大にこう、と態度を混じえて茶化してみるニア
それは一応は気遣いのつもりだ
このような様々があった上で精神に痛打を受けないモノが居るとは、ニアには考えられなかった
故に努めて能天気に接する、鎮痛の面持ちで励ます事は自分の役目ではないのだ

「任せておいて下さいってんです、ささっとちゃちゃっとしっかりやって来ますよっ」 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/27(日) 22:22:16.57 ID:KsITVQSV0<> >>643
アキレス「・・・え?」
背後で破裂した女性を驚愕した顔で見てしまった

ロイ「どうしたアキレス!! 無事か!?」
アキレス「あ・・・あぁ大丈夫 ただ手当をお願いしようとした女が爆発して…」

ロイの叫びで呆けから脱する ここにはもう用は無いので一階に降りてきた
そしてソーマタージの懇願

ロイ「あぁまったく迷惑なこったな」
アキレス「まったくだ」
―――ギィ!!

三者三様に落胆したように肩を竦めたり ハサミを振り上げたり

ロイ「こりゃ報酬に色を付けてもらわにゃな モリア坑道の《火吹き谷》ってぇ酒があるんだ それを用意しておけよ」
アキレス「おれ マッカランの55年物な」
―――ギィ!!

ロイ「さぁ 夫婦水入らずだ 馬に蹴られる前に行くぞ!!」
アキレス「それまで奥さんとイチャコラしてるんだな!!」

ニヤリと笑い 逃げた男を追いかけようとする <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/27(日) 22:28:26.32 ID:9c61wfEA0<> >>644-645
『本当に追ってくるとはな。これでもう、殺すしかなくなった』
【逃げ出した魔術師は、薄暗い最奥部ですぐに見つかる。元より損壊の酷い施設内、行ける場所など限られている】
『だが良いよな?覚悟はしてきた筈だろう』


『あの男に従うべきじゃなかったな。ヤツはここでは有名人だぞ?支離滅裂で、毒にしかならないイカレだと』
【魔術師の背後の暗がりから、異様な気配と臭気が漂わせて、何かが現れる】
【その正体は全長3m程の巨人だ。無辜の人々の死体が集まり、手足を、身体を形作った、悪趣味で悍ましい作品だ】

『好奇心から聞くが、何故あんな男に付き合った?少なくとも君達は、そこまで愚かには見えなかったのだがね』 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/27(日) 22:38:13.75 ID:KsITVQSV0<> >>646
ロイ「あぁ イカレだし 小汚いし 残忍だし」
アキレス「ついでに虫嫌いだし おっぱい星人だし」
―――ギィ!!

男に同意して見せる 全部あってるよね(確認

ロイ「腐れ縁ってやつさ たとえどんなもんでも縁は縁」
アキレス「あんなんでも付き合ってみると案外いい奴なんだって」

なはははーっと呑気な笑いのアキレスと 割と獰猛な笑みのロイ

ロイ「ついでに奥さん浚った貴様が悪い 馬に蹴られて地獄に落ちろ!!」
ハルバートを構えて突撃を慣行するロイ

アキレス「頑張ってねみんな!!」
前衛をニアとロイに任せ 自分はリュックからサイリウムを取り出し 折って発酵させ 暗がりにばら撒いて視界の確保に勤しむ <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/11/27(日) 22:41:04.31 ID:xyguD3dn0<> >>646
「それはこっちのセリフだってんですっ」
「覚悟はいいってんですかっ」

腰に帯びた月の光を抜き放つ
漆黒の刀身には雲ひとつかからず、仄暗い薄闇の中でも鈍く光り輝いていた

「……ま、まぁ、おおよそ当たってるってんですけどっ……」

ロイとアキレスの反応にも苦笑、でも、と区切り続ける

「毒にしかってのは間違ってますってんですねっ」
「そして何よりっ、」

タイドメイカーを1本発生させ、尻尾めいて垂らしそして月光を構えた

「いのちを預けあった仲間と付き合うのに、ニアは理由はいらないって思ってますってんですからっ!」

触腕の膂力を活かした初速、素早い加速
ロイと違った方向から迫り、巨大ゾンビに向けて鋭い刺突を繰り出すだろう <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/27(日) 22:54:14.22 ID:9c61wfEA0<> >>647-648
『そうか。……腐れ縁、か』
【目を閉じ、何かを考えるテセウス。再び開かれたその両の瞳は、侮蔑の物だ】

『やはりここで殺しておいた方が良さそうだな!死ね!越境者ッ!!』


『■■■』『■■…!』『■■■…』
【巨人を形成する死体が一斉に口を開き、口々に何かを囁く】
【やがてその声は一つに纏まり、空気を震わせる咆哮と化す!】
『HOOOOOOOOOOOO!!!!』

【突撃するロイを地面に叩きつけようと、右の腕が無骨に振るわれる。避けきれない速さではないが、その破壊力は相当な物!】

【アキレスがバラ撒いた灯りにより、巨人の細かいディテールが明らかになる。隙間無くギッシリと合わさった無数の死体が、ギョロリとアキレスを睨む】
【その内の幾つかが、突然消滅する。ニアの放った刺突が、体表の一部を抉ったのだ!】

【膂力、握力、破壊力は相当のものだが、その分やはり知能が無い。一体の相手が精一杯なのだ】
【しかし巨人も、テセウスもその事は気にも留めない。多少の攻撃では、この醜い怪物は止まらない。
 精々、その大事な仲間の死体を解体する、コイツの気を引こうと躍起になれ。テセウスの冷たい瞳が、サイリウムに照らされて輝いた】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/11/27(日) 23:00:12.59 ID:xyguD3dn0<> >>649
「……うわっ……煩っ……!」

本能が体を縮こめて騒音、暴音から身を守る
鼓膜を超えて脳にまで至る大音響だ、そうしなければ音だけで殺されてしまうと思える程の

「……むむっ、柔らかいけど硬いっ……」

というより、ひとつふたつ潰した所でキリがない様に見える
ならばと大きくバックステップ、胡座をかいて座り触腕を6本に増やした

「出力勝負だってんですっ!!」

2本で体を宙に浮かせ、残る4本でその四肢を拘束せんと打突、唸らせる
巨躯に対するには巨躯、これもまたひとつの手であろうとの判断 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/27(日) 23:00:13.13 ID:KsITVQSV0<> >>649
ロイ「チィ!!」
突撃を中断 振るわれた拳を横に走ることで回避

そしてアキレスは?

アキレス「…(ニッコリ」
サイリウムに照らされる冷たい瞳に笑顔を向け 特殊警棒を構え

アキレス「デモンレッグ!!」
巨人の横を全力ダッシュし 男にダイレクトアタックを仕掛けようとする

そしてロイは改めて巨人に向けて突撃 接近が叶えば 脚を狙った斧刃の横薙ぎを放とうとする <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/27(日) 23:16:00.49 ID:9c61wfEA0<> >>650-651
『■■■■■■ーーーッ!!!』
【離れたロイから意識を逸らし、巨人が次に目をつけたのは、宙に浮いたニアだ】
【手足を触腕に抑え込まれ、大きく身体を前のめりにする!】
【しかし見よ、触腕に縛られた部位の近く、無数の死体が其々手を伸ばし、噛み付き、触腕を引きちぎろうとする!】

『Arrrrr!!AAAAAAAAAARRRRRRRRGGHHH!!!!』
【腐敗した粘液を飛び散らせながら吼え───ニアに向かって倒れ込む】
【ロイの放った斧刃が、その脚を無残に切り裂いたのだ!】


【テセウスが小さな声で何かを唱える。するとその周囲に、複数の拳大の炎が、人魂めいて浮かび上がる】
【触れたものを飲み込み、燃やし尽くす魔力の炎は、警棒を構えるアキレスを迎撃しようと、向かって飛び来る!テセウス本人が接近する気は無いようだ】

【もっとも、これは本人に戦闘能力が無いからである。これを凌げば、付け入る隙は大いにある】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<><>2016/11/27(日) 23:23:57.84 ID:xyguD3dn0<> >>652
「うわぁっ!?」
「ち、ちょっと待っ……ひぇぇぇっ!?」

失策がいくつかあり、その多くがニアに取っては致命的であった
先ず出力勝負、これの具合が今ひとつ芳しくない
次に巨大ゾンビの四肢はそれ自体が攻性を持つという事を見透かせなかった
これによりタイドメイカーは引き裂かれ、パワーダウンを起こす
不味い、と思った矢先
ロイのハルバードが足を薙ぎ、巨大ゾンビをダウンさせる
その軸上にニアの体もあったのだが、

「き、ぎもぢわるいぃ……!」
「……で、でもぉっ……!!」

手とか脚とかで押し退けているが、ほぼゼロ距離にゾンビの集合体がある
それにタイドメイカーを絡ませて拘束し、動きを阻害せんとした

「じ、術師をっ!!」

とはロイに向けての叫び声

//すみません、ちといい所ではありますが途中抜けになってしまいそう…失礼しますっごめんなさい… <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/27(日) 23:26:22.05 ID:KsITVQSV0<> >>652
アキレス「ッ!!オッサン!!」
【危険察知能力】

接近中 猛烈に嫌な予感を覚えて方向転換 すると男が何やら恐ろしい幽霊火を召喚し こちらに向かってやってくるではないか
方向転換をさらに強め 男から逃げるように走り抜ける

ロイ「応よ!!」
その幽霊火がアキレスに向かっている隙を突かんとロイが行動に移す
しっかりと地を踏みしめた両足の 両膝の力を抜く

――――瞬間的な其の動作
地に立つ躰を支える膝の力が抜けた事で 支えを失った躰は一刹那――極短時間極短距離――地に向けて自由落下を開始する
自由落下する上躰。足場に掛る体重は果てしなく零に近い

――――質量は重力下でも無重力下でも変わらない。然し重量は完全な無重量下では零になる
上体が堕ちる其の一刹那、彼の躰は無重力下と同様に 重量が零になっていた

――――其の一刹那を逃がさない
足裏を地に添わせる様につけて滑らない様に摩擦して足場を掴み己の躰を前へと引きずり出す
重量を零にした体重を、重力に逆らう事無く前に進む縮地の究極 膝抜き

加速を無視した最高速
巨人をニアに任せ ハルバートを構えて男に突撃を仕掛ける

その穂先を男の体に埋め込まんと <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/27(日) 23:40:56.31 ID:9c61wfEA0<> >>653-654
『GRRR!GoAAAAAAA!!!!』
【血と共に剥がれた粘膜を吐き飛ばしながら吼えたてるも、抑え込まれたゾンビには最早何も出来ない】
【腕部に力が篭り、仕方なく絡みつくニアごと身体を持ち上げようとした、その時!】


『逃げるか。他愛な……───ッ!!』
【身体を回し、離れるアキレスを挑発する。その胸から、ハルバートの穂先が飛び出す】
『あれ……ッ?』
【口からゴボリと血が溢れ、膝から崩れ落ちる。巨人が、身体を構成する死体の動きが止まり、再び地面に倒れて、二度と立ち上がらなくなった】


『…ツメが、甘かったか……』
【背中から貫かれたテセウスは、息も絶え絶えといったようにロイに向き直り、口元を歪める】
【判定:魔力察知→動かなくなった巨人の内側から、膨大な魔力が膨れ上がっていく】

『まだだ…確かめたい事が……ッ、其れよりも……お前らの、死が……ッ!!』
【光の消えつつある瞳が怨嗟に染まり、世界の修正力による翻訳も受けない、何処かの呪詛が吐かれる!】
【その瞬間である!ロイの背後の巨人が『爆発』する!】

【圧力鍋で作られた爆弾の様に、一箇所に集まり、膨れ上がった魔力は、其処彼処に散弾めいて死体を吹き飛ばす】
【ただ飛んでくるわけでは無い、爆弾の破片の如く放たれた無数の死体に直撃すれば、相当のダメージを負う事になるだろう】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/27(日) 23:54:04.10 ID:KsITVQSV0<> >>655
ロイ「ソーマからの伝言だ 《fxxk off》」
背後から強襲したロイが 死に体の男に吐き捨てた が

アキレス「オッサン後ろ!!」
ロイ「最後っ屁か!!」

危険察知能力で 死体に何か小細工を仕掛けていることに気付いたアキレスがロイに注意を促す
ロイが振り向いたときには もう回避ができないところまで膨れ上がっていた

そこでロイは闘志の炎を左手に収束させ

ロイ「烈破掌!!」
全身で防御態勢を取りながら左手より熱衝撃波を放ち 爆発の軽減に努める
アキレスはそのまま走り抜け 爆発の範囲外に逃げることにした

そして 爆発 ロイの熱衝撃波は爆発を押し留めるには少なく 死体と共に壁へ叩き付けられる

アキレス「オッサン!?」
―――ギィ!!

ロイ「ゴハッ…グゥゥ…クソッタレ・・・!!」
全身に死体の欠片をめり込ませたロイが膝をつく
オーガの腹革を使った革鎧によって致命傷はふせがれたようだが 全身打撲で思うように動けないようだ <> 『Out Of Touch』
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/28(月) 00:06:58.78 ID:8DU7ZsiM0<> >>656
【部屋中にブチまけられた死体は、壁に突き刺さるか、血のシミとなって破損する】
【最早、彼等を動かす事は叶わないだろう】
【それはテセウスも同じだ。自らの最後の足掻きにより、彼は身体の大半をもぎ取られて、今度こそ死んだ】

【静寂がこの場を支配し、やがて遠くから歓声じみた叫びが聞こえてくる。全てが終わったのだ】
【来た方向を見れば、幽鬼じみた数人の連中がゆらりと現れ、打撲を負ったロイに手を伸ばす。ロビーでの戦いの生き残りだ】
『ゥゥ………』『アァ……ァ……!』
【言葉は発せない様だが、それでも自意識をしっかり持っている事は自ずと分かるだろう。ロイ達を助けようとしているのだから】


「やっと手が届いた。それだけでオレはよかった…よかったんだ。例え友人を殺す事になっても、孤独になっても……。
 側にいて欲しかった、だからオレは、最後の最後で踏み止まれたんだ……」
【今や自我を取り戻した屍者達は、各々のいるべき場所、いて良い場所にぞろぞろと帰っていく。屍者の帝国は、この世界のカノッサ機関は終わった】
【“彼女”の長い緑髪に着いた血を拭ってやりながら、ソーマタージは越境者に気付かず一人呟く。弱々しく】

「おや、済んだみたいだな友よ。お疲れサンボ。ハイタッチでもする?それともハグ?
 …奴等も感謝してるとよ。勿論こいつも…リリィもだ」
【ようやっと気付いて立ち上がれば、いつもの様な軽い態度で話しかける】
【しかし、今回ばかりはその奥底、真摯な態度は崩れない】
「そして俺もだ。……本当に助かったよ
 お前らに救われた。この事は、例え死んでも忘れない」

「さて、報酬だが、お前らが戻ってくる前に色々探してたらいいもの見つけた。医療品とか、何か基盤がたくさん入ったガラクタだ。
 こーゆーの好きだろ?気にせずたーんとお持ち」
【一行の肩を叩き、腕が千切れかけてた事を思い出して悲鳴をあげるソーマタージと、心配そうにそれを眺める“彼女”であった】


//おちまい <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/28(月) 00:20:17.66 ID:Gz7xqQjV0<> >>657
ロイ「おわった・・・か」
アキレス「そうみtおおッ!?」
―――ギィ!?

静寂に包まれる部屋 安堵の表情を浮かべるロイと ロビーの方々の乱入にびっくりするアキレスとベティ
咄嗟に警棒を構えるアキレスであったが ロイの元に向かった彼等がロイに肩を貸し 外に出ようとしているのを見て

アキレス「・・・意識がもどってらっさる?」
ロイ「そうらしい・・・な」
苦悶の表情を浮かべつつ 運ばれるロイであった

アキレス「おーけいソーマ それじゃハグしてもらおうか いややっぱいいや」
軽い調子でソーマタージに返す

ロイ「俺は帰って寝る アキレス報酬は任せた」
アキレス「分かった あぁあとソーマ」

手渡したのは 0.01mmの意味深風船の袋 それをソーマタージのポケットにねじ込み

アキレス「ガンバ★」
―――ギィ!!

ソーマタージの肩をポンポンと叩く そしてソーマタージの悲鳴を背中に受けながら 報酬の袋を担いで病院を出るのであった

//お疲れー <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/29(火) 21:50:55.85 ID:NQD9S/kG0<> >>549-556の続き!!
時は二度目の世界大戦終結後の日本っぽい国

戦争に負けたり 大規模な空襲の被害にあったりと 散々な目にあったが それでも人々の目は光り輝いている
底は打った 後は上がるだけ 絶望なんてしている暇なんてないのだ

一行はこの世界にはないはずのプラスチック製品を闇市で売ろうとする女性を見つけ声をかける
するとその女性は絶望しきった顔に一筋の光を見出したように縋ってきた

聞けば平成の世に生まれた家族 それが一家そのまま戦後の昭和に飛ばされてきたというのだ
夫は手に職があったために仕事に出ることは出来た者の薄給で どうにか持ち出せた調度品を売り払い口に糊をして生き延びてきたらしい

母「それだけならいいんです・・・だけど 最近なぜかヤクザにウチが目をつけられて…目を引くようなことなんてしてないのに…」
と涙を流す

アキレス「ここで越境者同士 袖触れ合うのも何かの縁ってやつで?」
ロイ「ちょっと首突っ込んでみるか?」
と 一行に顔を向けた <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>age saga<>2016/11/29(火) 21:59:16.10 ID:mOaHTJ9f0<> >>659
「……なるほど」

越境という現象が確認されてから既に長い
そしてこういったケースが少なくもないのだ、イリーは何人も見て来ている
自分達の様な根無し草の人間ならばともかく、幸福な家庭を持っていたモノ達からしてみれば限りなく不運な事なのだろう

「あぁ、そう、な……」

腕を組み頷くイリー、その反応としては自然な事だ
彼女の性格から、ロイとアキレスに尋ねられるまでもなくとも首を突っ込むはずである <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/29(火) 22:00:23.54 ID:PzDdy4/G0<> >>659
ヤクザ?そりゃあ目ェ付けるさ。時代を超えた珍しい物持ってるんだもん
ガキの頃、貴重な物持ってたらガキ大将に盗られた事あるだろう?俺は無いけど
【さめざめと泣く女に、コートのフードの下で片眉を吊り上げ、冷めた口調で告げるソーマタージ】

俺みたいなクズは、往々にしてそういったものを欲しがる
…まああくまで、俺の予想だけど


だがちょっと興味がある。面白そうだ
【変装用にかけていたサングラスを外し、爛々と輝く赤い眼を見せる】
【腰に吊った振動剣の柄をなぞり、ロイの言葉に同意】
お前らが助けるって言うなら、俺も手伝うさ。恩があるしな <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/29(火) 22:15:32.01 ID:NQD9S/kG0<> >>660
ロイは根なし草の冒険者だった
アキレスは家族がいたが 家族仲が悪く また飛ばされたのが己1人だった

もしも残してきた者がいたら? 家族が一緒に世界を渡ったら?
はたして今のように越境を受け入れられなかっただろう

>>661
アキレス「あぁそうそう」
ソーマタージにアキレスが話しかける

アキレス「あの時(>658)の意味深風船つかった?」
THE・下世話


>>全員対象
さて 母は調度品を畳んで一行を案内する
なお服装はこの世界の女性同様のモンペ姿

元いた世界の服はすでに売り払ったとのこと

一行を案内したのは 廃材を組み合わせた不格好なバラックであった
中に入ると ちょうど帰ってきたらしい 工場でよく見る作業着に身を包んだ男と まだ幼い子供がいた

男は一行に対し かなりの警戒を見せたが 母が説明するとその態度は軟化した

そしてロイの物資を使った食事を与えたり バラックの立て付けを改善したりしているなか

アキレスと一行は一家から話を聞くことにした

夫「はい・・・私は2011年の日本から飛ばされてきた車の修理工でして…裕福でないけれど 子宝に恵まれて幸せだったんですが…」

聞けば 給料の出た日 一家で外食をしようと出かけた際 突如現れた渦のようなものに巻き込まれ 気付いたらこの世界にいたらしい

夫「幸い車の知識があったので工場に勤めているのですが…なぜか地元のヤクザに…仕事も随分邪魔されましたし 子供も怯えてしまって…」

目をつけられた原因は不明 何かを奪うわけでもなく ただ《生活に困る様に》脅しをかけてきているとのことである

夫「もともとここいらを収めている人は別にいたんですが 新興のヤクザが幅を利かせてきていて 元いたヤクザの人には良くしてもらっているのですが…」

困り果てた様子の夫 そして外でバラックの改善をしていたロイが入ってきて

ロイ「オイ なんか俺みたいな目つきの男が数人こっちに来ているぞ」
と警告した 例の新興ヤクザが迫ってきているらしい <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<><>2016/11/29(火) 22:23:22.37 ID:mOaHTJ9f0<> >>662
「ふぅむ……」

アキレスと共に話を聞く事にした
ロイの手伝いをとも思ったのだが、手先は余り器用ではない
逆に足を引っ張りかねないとの判断故だ
ようやくコーヒーの出番が来そうだと、振舞ってみる
一応ここでもフードは目深に被ったままでやや不審だが

「場所の取り合いか」
「……随分と勝手な話じゃないか」

つまりはヤクザのシノギの削り合いに、一般人が巻き込まれている話という事だろうか
酷い話だとふんすと鼻を鳴らすイリー

「ん?」
「……それは、つまり……」

まぁつまりはコワモテのお兄さん方が来たという事であろう
立ち上がり、外に出てみる事に <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/29(火) 22:23:38.88 ID:PzDdy4/G0<> >>662
え?……そうか、お前には話してなかったかな
【一瞬キョトンとした顔になるも、思い出した様に手をポンと合わせる】
そういう機能備わってないんだよ、この身体。だからアレなら水風船にして遊んだ
【「やー面白がっだー」と遠い目。機械の身体となり、却ってプラトニックな関係となったのだ】


子供か。子供は良い。お兄さんはその若さが羨ましい…!
…一発殴ってもいい?
【精神レベルが近いからか、子供と遊びながら夫婦の話を聞く。出身地は似た様なもの】
【同情はしないが、災難だったなと形だけでも相手を気遣う】

脅しだけ?フゥーム、変わってるな
アンタ、銃作ってるとかクスリ精製してるとかしてる訳じゃ無いよな?何が狙いだ…?


マジ?お前みたいな目つきの集団とかチビッちまう
【ロイの警告に座ったまま軽口を叩き、刀を引き寄せる】
【いつでも抜ける様に身構え、まずは向こうの出方を伺うつもりだ】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/29(火) 22:37:18.41 ID:NQD9S/kG0<> >>663
イリーが進呈したコーヒー 夫はまるで子供の用に喜んだ
元の世界では好んで飲んでたとのこと

夫「分かりません 本当に何が何やら…」

>>644
アキレス「おーけーやめとけ」

なにやら不穏な言葉が出てきたので慌てて制止を試みるアキレスである
そんなんだから評価がアレなんだと言わんばかりである

ロイ「よぉ 一発どころか 凹むまで殴っていい相手が来たぞ」

>>全員対象
男達は時代に見合った着流しだったり股引腹巻だったりと 典型的ヤクザstyleに身を包んだ男達
一行が現れると少々驚いた様子だが

ヤクザ「テメェらあの一家の同類か!?」
ロイ「だとしたら…どうする?」

ロイの言葉に反応したヤクザ共は ドスやら鉄パイプやらを手に臨戦態勢

ロイ「イリー!! ソーマ!! 大々的に殺しをやったらあとが大変だ この場は不殺で切り抜けるぞ!!」
その言葉と共に ヤクザ達は強硬手段に出てきた

イリーには木刀を持ったヤクザが襲い掛かり ソーマタージには ドスを両手で構えるヤクザが突撃してくる <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/29(火) 22:44:34.03 ID:mOaHTJ9f0<> >>665
「……やっとここで喜んで貰える人に出会えたよ」

とはコーヒーを飲みつつ
この世界に来てからと言うもの、振る舞う相手が身内しかおらずどうにも寂しい感じであったらしい

そしてヤクザ達と相対して

「ふむ、そうな」
「無論そのつもりだ、いくぞ!」

大きく息を吸って吐き、腕に闘気を纏う
それを持ってして木刀の一撃を受け止め、逆の腕での掌底撃での反撃一閃
鋭く素早く、それでいて鍛えられた技の重さも兼ね備える一撃 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/29(火) 22:46:03.66 ID:PzDdy4/G0<> >>665
以下にも、同類だな。……ってことはアレか、お前ら越境者のこと知ってるクチか
【ロイ達に続いて家から出れば、品定めでもするかの様に、高身長を生かしてヤクザを見下す】

オイオイオイオイ、そこは「邪魔するで〜」だろ?何も分かってねえ野郎だな…
さて……来いよ、無粋なアホ。少しでも俺を楽しませてみせろ


そんな殺生な!
【ロイの言葉に舌打ちし、鞘に納めたままの刀を頭上に放る】
【刀はクルクルと回転しながら、空高く上がっていった】

イヤーッ!
【その最中にソーマタージは動く!突撃してくるヤクザの動きに合わせ、鋭い回し蹴りを放つ!】
【合金カップ仕込みのブーツは、ヤクザの手を潰し、握られるドスごと弾き飛ばそうとする】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/29(火) 23:00:51.80 ID:NQD9S/kG0<> >>666
蒼き闘気を纏うイリーに驚いたヤクザ しかも振り下ろした木刀をこともなげに防ぎ

ヤクザ「オゴッ・・・!」
掌底がアゴにクリーンヒット 意識は遥か異世界に飛んでいった

>>667
荒事には不慣れなアキレス 一家と一緒にバラックの中に避難していたが ドアからにょっきり顔を出し

アキレス「大恩あるアキレスちゃんからのO NE GA I (はぁと」
などとウザったい笑みでエールとも煽りとも分からぬ言葉を発している

それは兎も角として 高身長のソーマタージは威圧感が半端なく その身体能力をいかんなく発揮した回し蹴りに
ヤクザは腕を骨折させ 痛みで悶絶することとなった

>>全員対象
その様子を見ていたヤクザの兄貴分らしき男は驚く様子を見せない それどころか

兄貴分「《越境者》だ!!殺せ!!」
ロイ「ほぅ?」

淀むことなく越境者の名を叫ぶ これは知識があるとみていいだろう
そして兄貴分は懐から拳銃を取り出し 一行に向けて乱射すべく引き金を引こうとする

その拳銃はこの世界にそぐわぬ 強化ポリマーを使用した現代風の銃であり この世界の者よりも性能は上だろう <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/29(火) 23:09:49.03 ID:PzDdy4/G0<> >>668
弱いのう、ヤス
【悶絶するヤクザを冷たい目で見下ろし、ついでに意識を刈り取ろうと蹴りを放つ】


あい待たれよ!たかが喧嘩にチャカ出す気か!?
【飄々とした態度だが、その鷹の様な目は、目ざとく拳銃を捉えていた】
【強化ポリマーの拳銃。少なくとも、この時代には明らかに合わない異物】
そんな此処には合わない道具持ってきやがって。お前ひょっとして、俺の敵の味方か?

【その時である!空中を舞っていた刀がソーマタージの手元に戻り、その柄頭が兄貴分ヤクザの顔面を狙う!】
そいつの出処、詳しく聞かせてもらおうか!!

【轟ッ!!神速居合の為の装置を逆手に取り、ヤクザ兄貴の顔面に向けて高速射出される振動剣!】
【サイボーグの馬鹿みたいな要望に応える為作られたのだ。当たればタダでは済まないだろう】 <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/29(火) 23:12:20.09 ID:mOaHTJ9f0<> >>668
「ふぅっ」
「……んっ?」

長髪を掻き上げて一息、フードは今の挙動で脱げてしまった
伸びる男をちらり、特段鍛え上げられている訳ではないらしい
だというのに暴力に訴える手段に出るとは、集団でいて武器を持つという事がひとの心理に何かしら働き掛けるのだろうか

「むっ、越境……?」

ソーマタージの読みが当たった形となったかと内心
拳銃の性能や進化には知識がなく気が付けないが、それでもアレが危険なものだとは既知である
弾丸を躱す或いは防ぐ事はきっと、この場にいる仲間の全員が叶うはずだ
しかし流れ弾はそうでない人たちにも届く可能性がある
ならば、

「……!!」

脚の筋肉を膨張させ、直後に解放
加速的に跳躍、ソーマタージと共に迫り胴に目掛けて跳び回し蹴りを唸らせる <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/29(火) 23:23:22.13 ID:NQD9S/kG0<> >>669-670
兄貴「これは喧嘩じゃねぇ!!」
だからチャカもヤッパもOKらしいです

だがイリーの接近に気を取られ 悶絶するヤクザのこめかみにつま先を抉りこむソーマが放り投げた刀を手に取るのを見落とす
次の瞬間視界の端から光があふれ 顔面にヤッパの柄がめり込む

そして遅れること数瞬 イリーが接近し その胴に回し蹴りが突き刺さった
明らかなオーバーキルである

ロイ「さぁて 愉しい楽しいお話TIME…と洒落込もうと思ったんだが…」
兄貴分はソーマタージの攻撃で歯が殆ど吹き飛んでしまった その上イリーの回し蹴りのせいか 呼吸に違和感 肋骨でも折れたのだろうか?

ロイ「これじゃお話できないよ…」
どうしようと一行に顔を向けた <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/29(火) 23:28:30.40 ID:mOaHTJ9f0<> >>671
「ふーーーっ……!!」
「あ、あーっと……すまん、やり過ぎた……」

ずざざ、と地面を滑りながら着地し姿勢を整えながら長く吐息
そして苦笑いしつつ、ちょっといいかと兄貴分に歩み寄る
胸のところに手を当てがって大きな呼吸、全身に蒼白い闘気のヴェールを纏った
動禅治療の魔法である
治癒効果の程は当人の意思力に準じ、それを補助し加速させる効果
とはいえまぁ、効いたとしても失った歯なんかは無論生えてはこないが <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/11/29(火) 23:31:18.70 ID:PzDdy4/G0<> >>671
あい分かった!殺す!!
【売り言葉に買い言葉。怒号に怒号で返す泥沼合戦!】


斬りはしないぜ。お前斬ったらさ、可哀想じゃん。…ここの掃除するあの家族がさ
【すっ飛ばした刀を拾って鞘に戻し、懐から煙草を出して勝利の一服】
【我ながらキマった。などと考えるも、ロイの言葉が現実を突きつける】

…アレ、もうちょい頑丈だと思ったんだがな……
オイ、起きろ。これからお前に聞きたい事があるんだ。息荒いけどどうした?心臓悪いのか?
【適当にペシペシ身体を叩き、揺さぶり、ヤクザの意識を戻そうと】
【なおロクに見ないでやっているので、叩いているのが先程イリーが蹴っていた部分だとは気づいていない】

マズイな、ちょっとやり過ぎたか?
うーん、クスリならあるけど……気付け剤になるかな?どう思う?
【二人の顔を見回し、打つ手なしと首を振る】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/11/29(火) 23:39:33.29 ID:NQD9S/kG0<> >>全員対象
イリーの治療と ソーマタージの気付け(物理)で意識を取り戻す兄貴分であるが
何せソーマタージが兄貴分の歯を吹き飛ばしてくれたおかげで フガフガと何を言っているのか分からない状態
これではお話も聞けやしない

アキレス「ソーマよぉ サイボーグと生身比べたら頑丈度なんて天と地じゃない」
―――ギィ・・・
これにはバラックの中で見ていたアキレスとベティもあきれ顔である

なお下っ端ヤクザにちょっと荒っぽい聞き込みを行ったが 何も知らないようだ

ロイ「分かったことは ある程度上の存在は越境者を知っていること 物資をいくらかここに持ってきていること
   越境者を目の敵にしていること=助け合いどころか排除しようとしているところ 最後にこのあたりのシマを手に入れようとしているところ か…」

またややこしいことに顔を突っ込んだかな?と考えるロイであった

//それではそろそろ〆で <> イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失<>saga<>2016/11/29(火) 23:45:31.28 ID:mOaHTJ9f0<> >>674
「……入れ歯とか差し歯ってあるのかな」
「ふぅむ……」

可哀想に、と苦笑
そして得られた情報を整理してみて唸り、腕を組んだ

「なんともまた、匂う話だ」
「……まぁ、乗りかかった船って言うし」

無論物理的にではない、キナ臭いとも言える
しかし異世界の物資を持ち込んでいるとなればこの世界にとっては脅威だ
越境家族の家をチラリと見遣り、頷いた

//ありがとうでした、お疲れ様でしたっ <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/01(木) 22:33:43.87 ID:Eu5UMNRL0<> さて 何かと戦闘シチュに飛び込む割には戦闘ができていないアキレスであるが
彼も努力していないわけではない ただ戦闘スキルが中々身に付かないのだ

だから彼は 別方向で役に立とうと頑張っているのだ…

【河川敷】
とある平和な国のとある地方 そこの草野球に少々毛並みの違うチームがある

オーバーラインズ そのチームの名前だ
なんか試合するごとにメンバーがガラッと変わることなんて当たり前

妙に外人ばっかだったり 名前が変だったり 妙に強かったり 弱かったりと安定しない
まぁその辺が面白いっていうんで 何かと試合が組まれたりする人気チームなのだ

まぁ早い話が この世界に飛ばされた越境者が立ち上げた娯楽チームというやつだ

そんな世界で割と固定化されつつあるメンバーの中にアキレスの名があった

ロイ「おーい 来たぞ」
そして一行は 今日行われる野球の試合の観戦にきたのだ…
さて一行は観戦する側だろうか? それとも試合に出る側だろうか? <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/01(木) 22:42:57.33 ID:iyOKu4w30<> >>676
お、来たみたいね
【ロイの姿を確認し、軽く手を挙げるソーマタージ】
【いつものコートではなく、スタジャンの下に青いユニフォームを纏ったスポーツ観戦用の服】
【ほっぺたには小さな日の丸のペイントが施されている。何か間違えているのは言うまでも無い】

アイツ…スポーツなんてやってたんだな。まあ結構タッパあるし、意外ではないけど
【手に持ったビデオカメラの調子を確かめ、ストローで清涼飲料水を喉に流し込みながら、何とは無しに呟く】
【膝の上にはメンバー一覧表が置かれ、アキレス以外にも知った人間がいないか探している】


俺か?今日はオフだ。映像残しといてやりたいしな
……実を言うとな、昔野球やった友達から「二度とやるな」って念押されてな
【ズームアップとアウトを繰り返しながら、サラッと不穏なことを言うソーマ】
【一応今回は解説、観戦に徹する様なので、その心配は無いが】 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/01(木) 22:48:44.29 ID:+MTIKOir0<> >>676
「……何をするんです?」

ユニフォームを着てはいるが、脚にはヘルメスの靴と腰には赤刃
ついでに言うと両手にミットを嵌めていたり野球帽を逆さに被っていたり
参加しに来たはいいものの今ひとつ理解出来ていない模様の半人

「あれ、ロイ様とソーマ様は参加なされないんですか……」

運動神経は素晴らしいが球技は苦手
はてさてどうなるものやら <> シン・ランカーラスト=アブソリュート<>saga sage<>2016/12/01(木) 22:57:09.51 ID:aWoHTNN70<> >>676
「……あれ」

観戦席の人気がないスポット、見えにくいからとあまり人が集まらない場所、いわゆら不人気スポットでシンは気づいた。
そこはみたこともなければ、みたこともない場所であり、そして目の前で今まさに繰り広げられるとされている草野球のことも。
なにがなんだかわからない、その知識は持ち合わせていないのだと。

「なにか、始まるのかな」

歓声、どよめき、試合への胸の高まりからくる緊張感に思わず隠れたくなるが、そうしなかったのは興味があるからだろう。
その場から動くことはない、ただシンの視線はグラウンドへ向いている。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/01(木) 22:57:17.24 ID:iyOKu4w30<> >>678
おや、お前も参加するのか?間違えて殺すなよ
【やっはろーと軽く挨拶、ミットはそう着けるもんじゃないぞ、と軽く笑って注意】
【その実、内心では今回は負けるかもな。などと考えるのであった】


いや、昔野球やったらな、振ったバットがすっぽ抜けて壁に当たってな
怪我人は出なかった筈なんだが、「戦闘以外でバットを振るな」っつわれてな。何でだろな?
【悪びれた様子も無く、日差しを避けるためのバイザーの下で片眉を吊り上げるソーマタージ】

それに、折角だから映像残しときたい。スクラップヤードの連中と妻の土産にな
お前が変な事したらそれも撮って、動画共有サイトにアップしてやるからな。ウーン、再生数が楽しみだ
【ウキウキとした様子でカメラのレンズを拭き、思い思いに動く面々に向ける。結構長い間撮影出来るスグレモノだ】
はーい笑ってー。……なんてな <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/01(木) 23:04:25.42 ID:Eu5UMNRL0<> >>677
ロイ「よぅ お前さんも来ていたか」

オッスと軽い挨拶 バスケット持参で色々と軽食を用意してきたらしい

ロイ「どうせあれだろ? バットは人の頭を殴るもんだとか グローブで銃弾を受け止めるとかやらかしたんだろう?」
どこぞのウェイストランドのようなことを言ってみるテスト

>>678
アキレス「うぉーい…」
―――ギィ・・・

そんな珍妙装備のタェンティースに落胆の色を見せる1人と一匹
とりあえずルール説明なう

【・・・ルール説明を行ったものとする!!】


とりあえずタェンティースは8番レフトに配属されたようです

ロイ「俺はいいや タェンティースがンバレよ」
とエールを送る

>>全員対象
さて すったもんだがありまして試合開始

一回の表 こちらは守備 さっそく一番バッターがカキンとフライを打ちあげる
そのボールはドンピシャでタェンティースの方にやってくるが はたして?

>>679
そして不人気スポットで目を覚ましたこの男
その足元をつつく存在あり

―――ギィ!!
巨大なサソリがなにしてんだ?と言わんばかりにハサミを振り上げた <> タェンティース・イルム<>saga<>2016/12/01(木) 23:14:09.14 ID:+MTIKOir0<> >>679-681
「なるほど? ……なるほど?」

原っぱの傍のグラウンドでルール説明を受ける半人
珍妙な出で立ちは失笑を誘うであろう
しかし試合が始まる頃には一応、野球っぽい格好に切り替わっていた

「……あ、撮影はカッコいい所だけをお願いしますね」
「えーと、ばっちこーい……でしたっけ?」

ソーマタージに無理を言い、言われたポジションへ移動
棒立ちのまま頷き、ミットを拳で叩く

「へぇ、当たるモノですね……」
「……あ、これは……捕球を……あ、あ……」

バットに球が当たる事に頷いて、少し意外そうな様子
あんな小さなボールに細い棒で当てるのは、それなりの鍛錬の末の技術だと半人には理解出来るのだ
高々と打ち上がるボール、上を向いて右往左往
素手の方の手を差し出してなんとかキャッチ
よろめいて後ろに転んで尻餅をついた

「痛たた……と、取りました! 取りました!」

<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/01(木) 23:18:30.47 ID:iyOKu4w30<> >>681
お前は大切な友人の一人だと思ってる。だがそいつはちょっと無礼すぎないか?
【心外だ。とばかりに眉をひそめ、勝手にバスケットから適当な軽食を一つ取る】
俺は真面目にプレーしてた。選手として、いや、スポーツマンとして

…ただ、壁の方が俺の真摯な思いを受けきれなかっただけだ。ちょっとぶつけたぐらいでヒビ入りやがって…
【身体能力は高いものの、この男、スポーツのセンスは壊滅的に無いのだ。それこそ一緒にプレイしてたら死にかねないほど】
あ、けどラケット使うスポーツなら得意だぜ。それとハンバーガーとかない?


>>682
面白いところあったらそっち優先するから、カッコいいとこ残したいならそのつもりでやりな
【何だかんだ様になったタェンティースに好奇の目を向けつつ、カメラも向ける】

おっと、打ち上げたな…!いい球だ。下ネタじゃなくてな
【身を乗り出し、ズームイン。落下する球をなるべく画面に収めながら追う】
【どうやらキャッチには成功した様だ。尻餅をついているが】
…あれ?野球ってグローブで取らなきゃいけないんだっけ…?まあいいか <> シン・リンカーラスト=アブソリュート<>sage saga<>2016/12/01(木) 23:29:40.49 ID:aWoHTNN70<> >>681-682
ボールが高く上空へと打ち上げられれば、シンもさすがに表情に変化が現れた。
高く高く、どこまでも飛んで行きそうなくらいの球、打ち終わり走るバッター、それをキャッチしようと走る守備…何もかも初めて見る光景だが、きっとこれは楽しいことなのに違いはない。

「わ……すごい」

感銘を受けたというより、初めてのことに胸躍らさる高揚感。
珍しく興奮状態になった。しばしこの試合に夢中になれる。
球は角度を変え落下しだし、それは見事にそこを守備していた者のミットへと吸い込まれていった。

「はぁぁっ、なにこれ、おもしろいっ」

その光景に魅入られていた時、あまりにも面白いものだからか気付かなかったのだが、いつの間にか足元には、特大のサソリがこちらを見上げ、ハサミを向けていた。
ギィ、そんな軋むような音に気づいたシンは足元へと視線を落とす、そこで当の二人はご対面。

「……ひぃ!?」

さっきの熱はどこへやらと放り捨てたようで、その表情は一瞬で青ざめ、シンは思いっきりのけぞった。
それが悪かったのだろう。その拍子に後ろの席で頭を打つことになる。

「いたっ、へ、いつのまに……サソリが」

涙を少し目尻に讃え、頭を抑えながらその特大サソリへ恐怖の視線を投げかける。 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/01(木) 23:36:52.47 ID:Eu5UMNRL0<> >>682
おぉやったやったとチームメイトがやんややんやと喝采を受けることとなる
よっぽど前評判が悪かったのだろう

そのあとは三者凡退におわり試合は進み 二回の裏 1アウト二塁でタェンティースの番がやってくる

相手のピッチャーは中々の面構え 前情報では プロ入りしたものの一軍に登る前に首を切られたとのこと
140後半のストレートと二種類の変化球を駆使している

さて 打席に立つタェンティースにも その剛腕が唸るが タェンティースのバッティングスキルやいかに?

>>683
手を突っ込んだソーマタージ なにやら硬い感触の丸い物体を掴んだ ・・・ゆで卵である

「ハンバーガー・・・は持ってないな BLTならすぐできるぞ」
取り出したのはアウトドア用品の携帯ストーブとスキレット(異能は目立つので自重している)
そこにベーコンを焼いて油を出し パンを焼き 卵焼きを作り トマトをスライスしてサンドする

ロイ・ゴールドマン 無駄に多様なスキルをいかんなく発揮なう

ロイ「でもバットで人の頭を殴ったことはあるだろ?」
俺はある と答えるロイである

ロイ「あとクリケットな アレは武器としては中々使える」
なんか話が明後日の方向に向かっているような気がする

>>684
アキレス「ベティ 粗相しないの」
と 男のすぐ近くで声がかかる グランド内のアキレスが声をかけてきたのだ

アキレス「よぉアンタ 野球に興味あんのかい? だったら一緒にどうだ?」
とお誘いの言葉がかかる

なおサソリはアキレスの声がかかるとアキレスの元に移動し その背中に登って

―――ギィ!!
またもハサミを振り上げるのであった <> タェンティース・イルム<>saga<>2016/12/01(木) 23:45:03.31 ID:+MTIKOir0<> >>683-685
「え? い、いいんですよね? 取れてますよね?」
「今の撮りました!? バッチリですよね?」

喝采を浴びながらもルール的にやや不安になる半人
大丈夫だと知ればソーマタージに向き直りカメラの確認
早速ユニフォームのお尻の部分を泥だらけにしながらも引き続き待機
そしてチェンジ、今度は打席である

「これじゃないとダメなんですか?」
「これ使ったら……アッハイだめですよね」

バットがイマイチ馴染まない
赤刃を使わせて貰えないかと一応聞いてみてもちろん却下
打席に立って、ぶんぶんと素振り
その空圧は可視性を帯びて宙を引き裂き、砂利を吹き飛ばしている
二度振る頃にはバットがやや、ナナメにしなっているのが見て取れるであろう
が、しかし、野球独特の変化や球速を前にして当てられるかは別の話ではある <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/01(木) 23:49:52.98 ID:iyOKu4w30<> >>685-686
ゆで卵や……
【小さな声でギィィィィと呻き、モグモグ。卵は割と好きな様だ】

ああ、頼む。…便利なものだな本当。無人島に連れて行きたいものの一つだよお前は
【他のものは秘密な。とBLTができればまたモグモグ】


そりゃああるさ、悪人の頭蓋骨を砕くのは楽しいしな
クリケットォ?…俺的にはゴルフクラブとかの方が性に合うんだが……
【大体なぁ、と話が長引きそうになるが、すんでの所で踏み止まる】
おっと、こんな話してる場合じゃないんだった。撮っとかねえと……
【丁度タェンティースの攻撃の番のようだ。見所さん!?と誰に言うでも無く呟き、ズーム】


オイオイオイ…アイツ、バットしならせてるぞ?ボール大丈夫か?
【はしゃぐタェンティースに親指を上げて応え、続くバッティングも撮影】
【無駄に高性能なハンディカメラは、バットがしなる程の速度をも捉える。ソーマタージの呆れた声は届いただろうか】 <> シン・リンカーラスト=アブソリュート<>sage saga<>2016/12/02(金) 00:02:46.72 ID:bE2CxV7b0<> >>685-686
ああ…世の中こんなに大きな生物がいるなんて…しかもハサミあるし尻尾あるし尻尾の先には多分針もあるし!?
決して明るくはない、シンの思考。上のようなことに近いことを多分考えているだろう。
恐怖のそれしかないのだ、なにしろ、なにか危なそうな外見だし。

「ぇ、あ」

とりあえず言葉にならなかったのだが、思ったより近くで声をかけられたのと、そのサソリがその声の主の肩に止まったのと、シンにとって驚く要素十分だったので、発声とまではいかず。
サソリが離れたことで少し恐怖が緩和されて初めて、思考が多少まともに回り出す。

「あ、……はい、興味あります、けど」

そこは試合場だ。娯楽といえど、娯楽といえどそこはまさしく戦場。
誘われてすぐにはいいきます、とは返答できず、恐怖と興味の間で彷徨うシンの思考、悩みどころである。
だが…確かに、あれは楽しそうだ。打ったり取ったり、走ったりと、運動が苦手なシンでさえ興味を持つほどに。

「どう、しようかな……」

不安げに眉根を寄せて悩む、しかしその目は正反対にキラキラしている。
葛藤していては試合が終わるかもしれない、それくらい深く悩む。
と、次のバッターは名の知れた人なのだろうか。一際、というより一部の歓声が大きくなる。

「えっと、じゃあ、少し……だけ」

シンはこれも何かの縁だと吹っ切れた。
少し不安だが、少しだけやってみようという結論に至る。とりあえず座席から降りていく。 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/02(金) 00:07:17.58 ID:zTlDtFlK0<> >>686
そのバカ身体能力と釣り合わぬスキルに一抹の不安がよぎるオーバーラインズのみなさん
とりあえずピッチャーとの戦いである

動体視力もある 腕力もある だがストレートと同じフォームで放たれる遅い球 チェンジアップにタイミングをずらされ合えなく三振と相成った
なお曲がってしまったバットは交換である

>>687
なにやら物騒な話になりそうになったが ソーマタージが堪えたことでようやっと話は終わった
そしてソーマタージのビデオカメラには チェンジアップにキリキリ舞いとなるタェンティースが映ることであろう

>>688
アキレス「なら気にすんな どうせ試合って言っても遊びの延長さ おーいユニフォームの余りあるか?」
といって予備のユニフォームを手渡し 向こうで着替えてきなとワゴン車を指さす

ここに一人の野球選手が爆誕した

//といったころで今日はこの辺でノシ また次回人がいれば続きやるかも <> タェンティース・イルム<>saga<>2016/12/02(金) 00:12:15.83 ID:lH3ga1Wr0<> >>687-689
「……こ、のぉぉっっ!!」

最後の三振の場面、全霊での空振りは勢いを殺しきれずにぐるぐると体を三転させる迄に至った
それが終わればバランスを崩して再び尻餅、バッターアウトの掛け声を呆然と聞く事になる

「……ぐ、くっ、ぅぅぅ……!!!」

悔しさから砂を握り締めて唸り、立ち上がり守備位置へ
尚バッターボックスのすぐ、半人が握った砂の一部は極限まで圧縮され、黒曜石めいた輝きを放つ物質へと変換されているのであった

//ありがとうでした、お疲れ様でするっ <> シン・リンカーラスト=アブソリュート<>saga sage<>2016/12/02(金) 00:24:11.13 ID:bE2CxV7b0<> >>689-690
「えっと、あ、はい!」

いそいそとグラウンドへ進み、軽く会釈し、姿勢を低くしつつユニフォームを受け取り、ワゴン車へ急ぐ。
手渡されたユニフォームを物陰で広げてみる、大きな数字、そしてなによりこの服を着てマウンドに立つ、そう考えるだけでなんだか嬉しくなってきた。
ただ、ついでに球、ボールへの恐怖心を募らせることになるとは今はまだ知る由もなく。

「ん……んー……ちょっと、大きいかも……」

とりあえずユニフォームを着てみた。
少しどころか結構ダボダボだ、男性用というのもあるのだろうか、いや女性用なのかも知れないが、スポーツ体系ではなくしかも身体もあまり大きくないシンが着るのだ、余計大きく映る。

「あの……これででるんですか……?」

物陰から頭だけを出して不安げな面持ちでベンチへと視線を向ければ、なんと返答が帰ってきたのか。


//お疲れさまでした!またよろしくです! <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/04(日) 22:05:01.25 ID:Qp9Un81go<> 【前回までのあらすじ!!】

 エーカー社を名乗る謎の越境武装組織とカノッサ機関の戦闘は各世界を跨いだ広域戦に拡大。
 巨大なれど老いた像の如き鈍重さ、そして支部毎の独立性が強すぎて連携もままならぬカノッサは
 その急所を突かれ、戦況の全貌すら把握しきれぬ状況にあった。

 そして、スプロールにおいては―――

 −−−−−−−−

【カノッサ・テクノロジー社:対空レーダー設備22A】

「連中また来ましたね」

 テジタルスコープを覗く兵士が上官に言葉を投げかける。
 高解像度の映像として映るのは特殊戦起動に入ったαシリーズ達だ。

「…性懲りもないな。では精々教育してやるとしよう」

 −−−−−−−−

【カノッサ・テクノロジー社/フロントベース】

 ここでは同じ顔のクローン兵士と雇われたランナー(傭兵達)がごった返している。
 何せ多額の報酬を約束している暗黒メガコーポ:カノッサ・テクノロジー社がクライアントだ。
 ゾンビー兵を用いるエーカー社側への生理的嫌悪も相まって、傭兵も多数集まっている。

【サイバネの整備は完璧で、メシもオーガニックで美味い。報酬もたっぷりとくれば、
 たとえ劣勢で死傷率がやたら高かろうと、ランナーや越境者が集まるのも自明であった。が…】

「がってむデス!」

 プンスコと怒って両手をあげてモニターを睨んでいるのはα-12。
 クローントルーパーの中でもワン・オブ・サウザントに認定されたエースで、
 性格には多大な問題があるトンチキガールである。

【モニターではデカデカと第7次・第8次レーダー設備奪還戦失敗と刻まれている】

 なお、第7次作戦は囮で第八次作戦を矢継ぎ早に発動させようとしたところ、
 攻撃発起点に逆撃を被って、2つの作戦を同時に頓挫させられたそうな。ぶっちゃけ大敗である。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/04(日) 22:16:45.71 ID:AgIL5SdZ0<> >>692
呆気ねぇなぁ、もうちょい耐えろよ……!
【α-12の背後、同じ様に画面を見ながら罵声を飛ばす人影有り】
【元々乱れた髪を更にボサボサにし、デザートのゼリー飲料を飲むのはソーマタージ】
【連日の戦闘は、サイボーグの身体にも疲労を募らせていく】

【そもそも、身体は良くても精神は人間の時とそう変わらないのだ。影響もよろしくない】


次はアレの手助けってところかな?頼むぜ、まだ食い足りねえのに…
【おかわりなんてするんじゃなかった。器に盛られたオーガニック米を名残惜しそうにテーブルに置く】
【首をコキリと鳴らせば、念のためいつでも出撃できるように、装備の確認を急ぐ】 <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/04(日) 22:22:47.25 ID:pmtgnI5A0<> >>692
ベンチを丸々一つ占領し 大股開いて褌チラリズムさせながら大イビキをかいてる何とか虫もいますが気にしないで上げてください
ここ最近は飯を食い 切りたい放題して 疲れたら寝るというフリーダムかつ鈴虫的天国を思う存分満喫していた

この男にとってカノッサの為とかそういうのは希薄であり
とりあえずトップが示した場所に突撃仕掛けることが仕事と言えば仕事

まぁ囮だろうとなんだろうと 一定のスコアを稼ぎつつ生還する辺り 優秀なのだろう…か? <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/12/04(日) 22:29:38.73 ID:Qp9Un81go<> >>693-694

「撤退した部隊が輸送されてきました!」

 後方支援を担当するγユニット達(やはり皆同じ顔のクローンだ)は
 せわしなくストレッチャーを移動させている。

【なお、エーカーとの闘いで死傷率が高い理由は彼等の主力がゾンビー兵であることに由来する】
【捕虜など取らないし、ゾンビーは敵対者を捕食し、活動時間を引き延ばす。完璧な自給自足サイクルだ】

「うう、αユニットのプライドがずったぼろデス。失敗しまくりでこのままでは査定が」

 そして、越境者の諸君にも負傷者達の凄惨な有様が見せつけられることになる。

【C.T.S.S.クローントルーパーの象徴であるガスマスク姿…が羽毛布団の簀巻きにされていた】
【そして、その奥からはジゴクめいた負傷者の唸り声が聞こえてくるであろう。ZZZzzzz…と】

「α-12の姉妹達はずっと闘い続けデス。それなのに羽毛布団に包んでの返却なんて…なんて卑劣な…!」

 実際しばらくは行動不能であろう。先の作戦での生還者も3日は熟睡して戦力にならなかったのだ!
 なお、同行したランナー(傭兵)連中は…やっぱりストレッチャーで運ばれてきた。簀巻きにされて。

【α-12はあまりの無残な状況に床に手を落として、屈辱に耐えている】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/04(日) 22:30:22.15 ID:Qp9Un81go<> >>695
//名前間違い <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/04(日) 22:38:46.17 ID:AgIL5SdZ0<> >>695
昔やったゲームでよ、ガードの着けてるマスク取り上げたら全員同じ顔だったってのがあってよ
【後方支援部隊を見ていると、気が狂いそうになる。同じ顔が並ぶのはまだしも、それがワチャワチャと動き出されるともーたくさん】

おお、無残な姿よの。傷痍軍人の末路なんて、乞食か慰み者……ん?
【ストレッチャーに乗せられた部隊に眉をひそめ……怪訝そうな表情に変わる】
…何寝てんだよオイ?ひょっとして、ダメージ負うと寝る様に作られてんのか?

【他の傭兵も簀巻きにされている様だ。此方はまだマトモそうなのでどうでもいい】


……何!?あれが悔しいのか!?寝てるのに?
【ふと横を見やれば、地に這い屈辱に耐えるα-12。戦いに負けたというよりも、布団に包まれてる方が問題の様だ】
…おかしな連中め <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/04(日) 22:45:05.36 ID:pmtgnI5A0<> >>695
ぐごーぐがーと大イビキをかいていた鈴虫が パチンと鼻提灯が破裂する音と共に起き上がる
ゴキリグキリと関節を鳴らし 仕込み杖を担いでα-12の元にやってきて

「オイ 次はどこで誰を切ってくるんだ?」
なんと 簀巻き状態のおいしいツッコミどころを全スルーしてターゲットの指示を強要してきた

なおα-12が床に手を落としたまま顔を上げれば 大股開いた鈴虫の褌チラリズムが目の前に飛び込んでくる最悪ポジショニング

セクハラ? ヒノモトの言葉喋れよぅ <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/04(日) 22:55:25.98 ID:Qp9Un81go<> >>697

「そんなワケないデス!失敬な」

 クローントルーパーに愉快な機能がくっついているという誤解に対して、ソーマタージに物申すα-12。
 なお、トンチキイメージの大部分はコイツのせいであろうがモチロン自覚はない。

【ソーマタージのめんたまにワザビ粉を投げつけて厳重抗議だ!】

>>698

「ふぁっくデス」

 汚らしい汚物をこれみよがしにアッピルする変態に対し、
 女子力の高いレディであるα-12は無慈悲に股間を蹴り上げるところである!

【おんなにゃ決してわからぬこのいたみぃいい】

 −−−−−−−−−−

 さて、前提条件をここで説明しよう。
 現在、極めて優先度が高い目標として、対空レーダー設備22A区画は設定されている。
 ここは対空攻撃ユニットの要とされる施設で、戦闘初期にエーカー社が全力をあげて占拠している。

【この施設を抑えられているゆえに、カノッサ側は空中ユニットを容易に展開できず、
 逆にエーカー側は極めて迅速な空中輸送、兵力展開などが行えるのだ】

「しかして、ゾンビー兵の群ばかりなら突破は時間の問題でしタ。
 ここに来て妙な精鋭共が投入されていなかったならば…デスが」

 モニターを切り替えて、施設の望遠映像をディスプレイに投影させる…そこには…!

【如何にも荒くれな連中が無骨なコンバットアーマーに身を包み、土嚢を詰んで防衛陣地を構築している】
【ソンビーではない。生気もなく、皮膚に死蝋が浮かぶようなオゾマシイ連中とは根本から異なる】

「所属不明の部隊デス。我々は敵の虎の子ではないかと考えていマス。そして――」

 そして、その戦場で傲慢ポーズをキメながら君臨するのは、
 顔をフルフェイスマスクで包んだ、黒い軍服の女軍人。マスクから溢れる金糸の髪は外套の如く、
 さらには腕を組んでなお、自己主張の激しいそのバストは豊満であった。

「我々の作戦は完璧に読まれて停滞状態デス。
 現在、カノッサは総力をあげてこの女子力の低そうな敵の正体を調査…どうしマシタか?」

 ふと、振り向いてみるα-12である。

【ここはガン○ムシリーズの仮面キャラメゾットに則るか、あまりにもバレバレなアレにツッコミを入れるか、
 空気読みスキルが試されるところだ!!】 <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/04(日) 23:08:55.44 ID:pmtgnI5A0<> >>699
ゴキンと股座蹴り上げられ 哀れ鈴虫は倒れ伏すのであった

《α-12は3の経験値 5ゴールドを手に入れた》

〜それからどうした〜
「なんだあの女 覆面しちゃいるが分かるぞ 切りごたえのありそうないいえものじゃないか・・・」
なんと鈴虫 フルフェイスマスクの豊満=サンに気付いてない

「わかった あいつを切ってくりゃいいんだろ?」
なお作戦内容を理解していないのはいつものことである <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/04(日) 23:09:50.88 ID:AgIL5SdZ0<> >>699
実際変だろ!なんで寝てんだ?薩摩ん武家者か?痛い!
【尚も煽ろうとして、目に粉末が入る。染みる染みない以前に痛い】


面倒くせぇ、核とか毒ガスとかぶち込んでやればいいじゃねえか
【もう粉末が残ってないか、鏡で確認しながら気怠げに返す】
【ゾンビでもない、敵の部隊ときた。しかも先鋭ぞろい】
おーコワ、そういう連中の為に、大量破壊兵器があるんだろうが…

どれ、どんな化け物連中か見してみ………
【画面を見れば、目を擦る動きも止まる。突然の事過ぎてなんて返せばいいのか分からないのだ】
【震える手で指差し、激情を何とか抑え込む】


一つ、一つ聞いていいな?……何やってんだあのアマ!遂に狂ったか!?
あのフザケた変装!知識以外の全てを捨てたと言わんばかりのブロンド!おっぱい!例の素っ頓狂じゃねーか!!
【空気を読むべきか、それともツッコムべきか、ツッコム方を選んだようだ。画面を指す指をブンブン振りながら、声を張り上げて叫ぶ】

ああ、予想外すぎてうまい言葉が出てこない…!
……ハァ、アイツが敵に回るとか考えたくはなかったがな。スパイである事を祈ろう……
【女子力以外の力ならあると、ソーマタージも認めてはいる相手だ。「頭痛が痛い」と顔を押さえて俯く】 <> クラリス・ウェル・アルカード=アブソリュート<>saga sage<>2016/12/04(日) 23:16:54.99 ID:oCJ1kCN+0<> >>699
高慢な娘ではあるが、場所が場所ゆえに沈黙していた。
そこは戦場であり、慈悲をかける場面ではないゆえに、傍観に徹するのも悪くはないと思っていた。
なにしろクラリスにとって敵とは決して死なぬ相手であり、それも脆く寿命のある系統は敵とは呼ばないからだ。
…まあ、ここまでは彼女、クラリスの考えである。

「あらあら、道に迷っただけなのに、どうしてこんなところに私がいなければならないのかしら?」

道に迷って彷徨って、人だかりを見つけて寄っていったというのはつい前の話、それが今回ここにいる理由の直接要因となるわけだが。
どういうわけか、なにかの軍のなにかの雇い兵集団に紛れてしまったらしく、寝息を立てて運ばれたりされている場面と直面してしまうとは夢にも思うはずはなく、今回に限っては自身の情けなさにため息をつくばかりだ。

「なぁにあれ、偉そうに。総司令官って感じなわけ?」

そう言ったのは目の前に映るモニター越しに観える景色の中で、豊満なバストを強調するがごとく胸の下で腕組みをする女を認識したからで、それは素直な感想文である。

「戦争中なのかしらね? ふぅーん……」

興味はない、そんな風な態度をしているが、少しだけ内心では興味がわいていたりした。
なにか指令が出たら、動くのも悪くはない、みたいな。

//途中参加すいません、よろしければ!_:(´?`」 ∠):
<> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/04(日) 23:31:40.32 ID:Qp9Un81go<> >>700

「まあ、ぶっちゃけそうしてもらえるとヒジョーに助かるノデスが」

 この戦闘狂を吶喊させて戦局打開という戦術家が聞いたか、
 深い溜め息と共に脳の状態を疑われるであろう言葉を案外素直に聞くα-12。

【最悪なのはその脳筋作戦がこの一連の戦闘でそれなりに実績があるという事実である】

「血路開けマスですか?」

 敵の防御布陣を一応、タブレットで見せるα-12。
 射線と射線が連携しあった殺人機構と呼べる防御陣が構築されている。
 薄く見えるところも有機的連動ですぐさま変化する拡充性に富んだ布陣だ。

>>702

「新しい傭兵=サンですカ?ここにサインをば」

 クラリスの姿が目に付いたγユニットは登録を促している。
 傭兵契約・・・美味いメシ、寝床、死地、カネ、まあ色々と特典とリスクが盛りだくさん。

【敵はゾンビー兵の群であり、彼女の敵対存在としてギリギリ抵触するかそうでもないのか微妙なところだ】

「戦争中といえば戦争中です。まあ、傭兵の皆サンにとっては我々の事情はどーでもいいでしょうが。
 ぶっちゃけ稼ぎ時なのでよってらっしゃい死んでらっしゃいって感じです」

 無表情なクローンユニットは言葉は大変にはっちゃけたものだった。
 この施設には同じ顔が色んなところで活動している。場合によっては生理的嫌悪をもよおすかもしれない。

>>701

「ひょっとしてお知り合いデスか?」

 なお、仮面キャラメゾットにのっとっているのか、α-12には敵の正体は皆目検討もつかないようだ。
 様式美は大事である。ゆえに突然発狂したソーマタージにむける表情も怪訝なものだ。

「ならば、話は早いデス!敵の弱点・急所・性癖などを赤裸々に晒すときデス!」

 カノッサは常にフレッシュな情報を求めている。

 −−−−−−−−−

【全員対象】

「犠牲者(簀巻き)の中からこれが」

 γ-43が示したのは一枚の記録メディア。それをα-12は受け取ると直ぐさまディスプレイに再生する。

【ブン…と一瞬のノイズと共に敵仕官のフルフェイスマスクが表示される。その後方にはドクロめいたドローンも映った】

≪聞いているか?クローンユニット及び、傭兵連中の諸君。今回も君達に属する無様な敗残兵は送り返させてもらった≫

 声音は良く通るが無機質であり、おおよそ感情は読み取れないであろう。

≪まあ、そういうことだ=B我々にとっては君達の攻撃もただの遊びに過ぎん。
 殺し合いがして欲しかったらもっと戦力をかき集めるのだな。まあ、その余裕もないだろうが。
 つまるところ、このレーダー区画の奪還はあきらめろ。無意味かつ時間の浪費にすぎん。以上だ≫

 傲慢な物言いで言いたい事だけ言って映像は消えた。
 これは降伏勧告か?否、それですらない。無駄だからあきらめろという慇懃無礼な忠告である。

「ぐぬぬ〜!!」

 頭からぽっぽーと湯気出して、女子力の低そうなマスク女に中指を立てているα-12である。ご立腹だ。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/04(日) 23:43:14.23 ID:AgIL5SdZ0<> >>703
え?ああ、多分……。正直自信無くなってきた、あからさますぎるだろ。罠か?
【α-12の怪訝そうな表情に、若干不安になる。戦闘面以外ではトンチキの極みだと思っていたが、流石にここまでやるか?という懸念が浮かんできたのだ】
え?ああ、使えるかは分からんけど。あれは俺が189の秋口を迎えた頃の事だった。急にロッククライミングを……
【今まで振り回された奇行を思い出せるだけ、出来るだけ詳細に語るソーマタージ。本人に知られた時の事は考えてない】


…やっぱり核とか細菌兵器撃ち込もう。ザ・ロックって映画見たことある?あんな感じで……
【ヤレヤレと首を横に振り、ため息一つ】
【向こうがどういうつもりか知らないが、実際アレを相手するのは相当厳しい事になるだろう】

【ついでに映像と、目の前のトンチキ女二人にも眩暈がしてきた。自分もおかしいという自覚はあるが、向こうはもっとおかしい】
【映像が終わる頃には、怒れるα-12の後ろでベンチにうつ伏せに寝転がり、脚をバタつかせて駄々を捏ねる。ブーツの合金カップが金属に当たり、ガンガンやかましい】
ヤダヤダ!あんなとこ行きたく無い!バカになる!
諦めろっつってんだし彼処以外のところ攻め潰してやればいいじゃん!何とかして!

……噫…目の前が暗くなってきた……。どうしてここには変人しかいないんだ…リリィよう…
【傭兵にも仕事を選ぶ権利はある筈だ。とブツブツ。勝手にやってくれ、という事だ】 <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/04(日) 23:45:38.83 ID:pmtgnI5A0<> >>703
「切るだけ切るだけだ 血路まではシラン」
相変わらずである 戦闘能力が高いのに扱いにくい理由はそこにあった
兎に角戦うこと 切ることしか興味がないのだ 一応雇われ故に完全な無軌道ではないにしろ 暴走すれば味方以外はほぼ皆殺し
これを上手く扱えるバロウズの手腕は恐ろしい物であろう

なお 後日突撃していった鈴虫はほかのαシリーズと同じく簀巻きにして送り返されるのであった

〜それは置いといて〜
「よくわからんが 中指立てるのが女子力なのか?」
ご立腹なα-12に頓珍漢な質問をするにとどめる <> クラリス・ウェル・アルカード=アブソリュート<>saga sage<>2016/12/04(日) 23:55:32.09 ID:oCJ1kCN+0<> >>703
「……」

眼前に提示されたサイン要求、そこにはありとあらゆるメリット、特典、そしてデメリット、リスクのリストがうかがえる。
声に反応して主の顔を一瞥、そこにあるのは当然顔、だがクラリスは嫌悪を抱いた。

「マネキンのくせに私に指図なんていい度胸ですねぇ。まあいいわ、サイン、すればいいんでしょ?」

マネキン、そう、ここにいる大半のクルーおよび傭兵覗く兵士は恐らく大半の数をクローンが占めている。
今しがたクラリスが嫌悪を抱いたのもそのため、どこをみても揃って同じ顔同じ声、命を想像された紛い物の欠落品、クローンユニットの群れ。
クラリスの価値観を言葉で表せばこんなものだろう。まあとにかく、同じ顔がたくさんいることに嫌悪感を募らせたのだと思ってもらいたい。

「……で、見た所、相手のお人形さんは偉く腐食してるようだけれど、あんなのと戦うなんて考えただけでおぞましいことね」

ま、触れることすらままならいでしょうけれど、ガラクタには。
そう付け加えて傍観気味だった体制を立て直し少しモニターに近づいた時だった。
どこかで再生された記録がディスプレイに反映され、気にくわない音声とその声の主が映し出されたのは。
その間は静かに聴いていた。なにを言ってるのかよくわからなかったのは内緒だが、とにかくその勝ち誇ったテープの内容を、静聴していた。
それらを、全て聞き終わってから、ふぅっとため息を、それもとびっきりながい物を吐き出す。

「へぇ? なぁにいまの。それじゃまるで、最初っからこっちに勝ち目がないみたいじゃない。わかる?あんた達皆、バカにされてるのよ」

その高慢な口調で、自信に満ちた黄金の双眸を窄めて、挑発するように、あからさまこの場のほとんどが無能だと言いたげに。
大きな声で嘲笑うかのような調子でそう発声。

「まあ……もっとも? 私一人いれば、あんなガラクタの欠陥品連中、アリみたいに無力なものだけれどね?」

そう付け足して、ふふんと薄く笑む。
その絶対的自信がどこから湧いてくるのか、それは彼女のことを知っているものがいないこの場面ではわからないかもしれない、ただの挑発に聞こえるが。

<> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/04(日) 23:59:41.45 ID:Qp9Un81go<>
【カノッサ・テクノロジー社:対空レーダー設備22A】

「…無茶しすぎで、さらに甘いんじゃあないですか。政治将校殿?」

 映像を取り終えた女士官は軽く息をつきながら部下に視線をやる。

「いや、色々と効いてくるんだ。こういうのは…遮二無二の全面攻勢に出られたらたぶん負けるからな」

 戦闘記録を見る。実際は余裕はない。カノッサのクローンユニットは精鋭である。
 無理矢理に余裕があるように見せての戦い。負担も大きい。さらには実際は補給もままならない。

「まあ、なるようになるだろうさ」

 −−−−−−−−−−−−

【全員対象】

 さて、実際、ほぼ無意味に思える映像での宣言と、ふざけた戦闘詳報であるが、
 見えるモノには別の一面が見れたりもする。ここは洞察力的思考が試されるところだ。

 −−−−−−−−−−
 思考判定レベル1

 敵強すぎ。敵も殺さないで送り返すっ舐めプか?帰ってパラッパラッパーしよ。

 −−−−−−−−−−
 思考判定レベル2

 クローンの精鋭相手に攻められて本当に余裕なのか?実際は情報戦しかけている?

 −−−−−−−−−−
 思考判定レベル3

 殺し合い≠ノ発展させていないのはむしろ、全面攻勢を企図させないようにしている。
 何しろ、クローンやただの傭兵はともかく、実力者ぞろいの越境者はムラっ気が強い。この状況で実力を発揮できるのか?

 −−−−−−−−−−
 思考判定レベル4
 
 それでも、曲がりなりにもクローンの精鋭相手に余裕が無いにしろ遊びを実現させてしまっている。
 これで本当に殺し合い≠ノ移行したらどれだけの存外を被ることになるだろうか?

 −−−−−−−−−−
 思考判定レベル???

 というより、ここは攻めても無駄、あきらめろ。戦力は今のところ殺さずに返してるって
 やっぱりどこか甘い&別のところから攻めて状況打開しろってホントに忠告しているんじゃね?

 −−−−−−−−−− <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/05(月) 00:06:04.07 ID:Xk6yqY1lo<> >>704

「急に人生儚んだり、オクスリが切れかけているデスか?」

 ああ、無情。間違っているのは己のほうか世界のほうか。
 このトンチキフィールドには甚だ突っ込み役が足りないのだ!!

【バカになるという直感が案外間違っていない可能性があるのが恐ろしい】

>>705

「アナタに戦術的思考を期待したα-12がバカでしタ」

 あきれ返るα-12である。実際、向こう見ず思考。
 なお、ファッキンポーズに対する弁明はあえてスルー。女子力とはズルさも含まれるのだ。

>>706

「マネキンではありません。我々のシリーズは――」

 その後、複雑かつ理解が難しいクローンユニット論をとくとくと。
 ウンザリするなら途中でそーっと離脱してOKである。

「う…バカにされているのは認めマス。ゆえに腹立たしいデス」

 彼女の辛辣な突っ込みにぐぬぬ状態!のα-12である。

「でも、腹が立つデス!」

 そのドヤ顔にニンニク粉を投げつけるα-12。アンダースローの美しい等級フォームであった! <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/05(月) 00:14:30.06 ID:8EfoeVB90<> >>707-708
さてこの男 切ることしか頭にないバカであるが無能ではない 狂喜に浸ってない時は存外に頭も回るのだ
(なお戦闘中は100%狂気に浸る)

現在はとりあえず頭が少し回る状態である 故に

「案外これハッタリなんじゃねぇの?」
レベル2までは察した なにあんまり変わってない? ヒノモト(ry

「そういうのはお前らで考えろ 俺は切る係だ」
呆れるα-12にもこの対応である 考えられないのではない 意図して考えないのだ…多分 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/05(月) 00:21:49.28 ID:MxkAxnKg0<> >>707-708
いっそ、その方がマシかもな。何も考えずに済む
【チラリと顔を向け、ジト目を向けると恨みがましく】
【とっととスクラップヤードに帰りたい。ゲームでもしていたい。妻と遊んでたい。ここにいるより、兆倍有意義な事してたい。叶わないからこそ、そんな事も考える】


…コホン。真面目な話に戻すが……よろしいかな?
【少し経って落ち着けば、軽く手を挙げて話してもいいか伺う】
彼処に向かったクローン連中、なんだかんだで生きてるんだろ?可笑しくねえか
これは戦争の筈だ、殺し合いの筈だ。クローンとは言え、先鋭相手に“遊んでる”余裕が、向こうにあるか?
【百歩譲って、実際にクローン達が敵わない強敵だったとしよう。それでも敵を生かして帰す事などしない筈だ】

敵が何か考えてるのか、甘ちゃんなのかは知らんが……無駄に消耗せずに済んだ人材だ。何か別の方法を考えて使ったらいいんじゃねえのか
例えば、そう……言われた通りに彼処は諦めて、別の所を狙うとか
【鋭い眼で情報、先程の映像などを見直し、赤い瞳をα-12に向ける。その表情に、先程までの軽い様子は無い】

…他の方法?そりゃそっちで考えろよ。私は舐めプするやつが嫌いなんだ!帰ってダンスダンスレボリューションやってる!
【尤も、勝手にキレてその態度も長く続かないが】 <> クラリス・ウェル・アルカード=アブソリュート<>sage saga<>2016/12/05(月) 00:46:36.58 ID:vccHfqae0<> >>707-708
クローンの追求にクラリスは返答する。

「マネキンはマネキンよ?魔術的であれ科学的であれ、マネキンはしょせんマネキンなんだから」

思考能力は判断しづらい。
ただ、彼女の考え方も含め、本来の意味とは異なるがあえてあてはめるなら???であることは確かだ。

α-12の投げたニンニク粉はクラリスの顔めがけて飛んでくる。
その見事な投球センスは確かに眼を見張るものがあるだろう。しかしそれはクラリスとニンニク粉が触れる寸前、その間の空間に湾曲の歪みが生じるとともに跡形もなく消える。

「じゃあ、腹がたつ原因を潰せばいいのでわ?」
「それで、いつ私たちは戦場に立つのかしら?」

腹がたつ、その言葉の主のほうをみてそんな言葉を放つ。
<> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/05(月) 00:48:55.17 ID:Xk6yqY1lo<> >>709-711

「ハッタリ?」

 越境者達の言葉にクローンたちも雁首並べて考え込むポーズを取る。
 圧倒的実力差を見せ付ける…という意図もあるかもしれないが、
 その先には、案外にもっとウェットで、かつ打算的な目論見もあるのではと。

【実際、人的損害は数日間、睡眠タイムを強要されること以外には殆どない。墳飯モノではあるが】

 と、言っても、それ以上は己の役割に忠実な鈴虫と、
 勝手にキレてしまったソーマタージからは洞察を得られそうになかったが。

「「「「戦場…うーん、しばらくはメシでも食ってすごしてくださいデス」」」」

 考え込むクローンユニットたちは台詞を完全にシンクロさせて、
 肩透かしな言葉をクラリスに投げかけるのであった。

【こうして、カノッサ・テクノロジー社は作戦の見直しと一時的な停滞を強いられることとなったのだ】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/07(水) 23:00:53.70 ID:7JEbKrcE0<> 【フォールンニャンパイア!!】
はらっぱでのお昼寝権を賭けた黒猫軍VS白茶虎連合軍の戦いが繰り広げられている世界であるが

やっぱり冬は寒い!! ということでどこぞの家屋の炬燵の中にいるか ストーブの前に陣取るかして 外で動き回る個体は少ない
なので

猫「次はこっちの炬燵を設置してほしいにゃー」
ねこ「灯油が切れちゃったにゃー ほじゅうしてにゃー」
NEKO「はやくするにゃ わかぞう」

などと たまに越境してくる人間はていのいい労働力となってしまっているのだ!!

アキレス「えぇと…ちょっとまってよ いっぺんに言われても対処できないよ」
―――ギィ!!

そんなこんなで猫達の奴隷となってしまっている一行 さぁ はたらくにゃー

なお戦闘スキルも武器も越境してきたときにまるっと消滅してしまっている またどこぞに越境した時には戻っているので安心してね★ミ <> エリコ・ベアルザッティ & マンジュシャゲ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/07(水) 23:09:19.72 ID:FM6X5tcs0<> >>713
まさか、畜生共の奴隷になるとはな。犬派なんだけどな俺……
【ブツクサ言いながらも、仕事はそれなりに真面目にこなすこの男。エリコ・ベアルザッティ】
【潰れたX字の様な輝くバイザーの奥、ヘルメット内部のHUDは、武器が一切無い事を無慈悲に告げる】
毛皮があるだろう毛皮が……。灯油な。何処にある?


『やれやれ、次は…炬燵?誰か反対側持ってくれ。一人だとバランスが悪くなる』
【疲れたーと言いながら腰を叩き、ノイズ混じりの中性的な声を発して、手伝いを求めるのはマンジュシャゲ】
【パッと見、どちらも真面目に働いてはいるが、本音は「とっとと終わらせて解放されたい」というものだ】
『なんで私がこんな目に…』


【両方とも仮面やヘルメットで顔を隠しているのは、本心を悟られない様にするためである】
【真面目っちゃ真面目だが、面白みの無いこの二人に猫達はどう思うか】 <> 柚木夏子
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/12/07(水) 23:09:51.39 ID:gL+ZrNnPO<> >>713

「わぁぁぁ! ねこ、ねこ! どっちをむいても、ねこ! きゃっと!」

一緒になっておこたに入り、猫と戯れる婦警がひとり。
ねこを思う存分モフり、モフモフしながらあったまる。
なるほど、年末とはこんなゆるい空気でなければならない。そうだ、アイスもあけちゃおう。

「……あのな、お嬢ちゃん」

もちろん、彼女が猫のために働かないのには理由がある。
即ち、代替要員がいるからだ。いつも傍らに居るナイスミドルなおじさん探偵さんの存在である。
彼に灯油の補充なり、コタツの設置などを任せて、自分は猫をモフっているのである。

「いいじゃないですか。おまわりさんにも休暇が必要です」

「探偵も休ませてくれよ」 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/07(水) 23:19:01.66 ID:7JEbKrcE0<> >>714
neko「家の裏手にあるにゃー」
さて 向かえば赤いポリタンクにたっぷり入った灯油が見つかるだろう
なお外に出れば寒風がぴゅーと吹きすさぶのでお気を付けください

アキレス「あいよー」
そしてマンジュシャゲにはアキレスが手伝う えっちらおっちら運んで 布団をかぶせ 天板を置いてコンセントを指せば
ねこちゃんが我先にと入り込む

なお 面白みのない2人と描いてあるが そんなことは関係ない

撫でろと言わんばりに腹を見せる子もいれば 衣服に爪を立てて登ろうとする子もいます
労働力と共に玩具にもなる越境者 猫達にはありがたい存在である

>>715
アキレス「くぉら働け!!」
代替要員? 知りません 注文は後から後からやってくるのです

夏子の頭目掛け アキレス怒りのハリセンスマッシュが飛んできます
※ハリセンは武器ではありません

なおアイスを開けようとすれば 猫ドモが群がってきて寄越せ寄越せとにゃあにゃあ大合唱を始めます <> 柚木夏子
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/12/07(水) 23:26:13.95 ID:gL+ZrNnPO<> 「あいたぁ!」

ハリセンが直撃。後頭部を抑えてうずくまる。
おのれ、猫空間で天国だというのに水をさすようなまねを。

「い〜じゃないですか。ほら、一緒にあったまってにゃんこモフってましょーよー」

自分の隣のスペースをぽんぽん叩いてアキレスを誘う。
仕事は探偵さんに投げてしまう。それに、エリコもマンジュシャゲもやってくれていることだし。

ほら、猫もにゃーにゃーと呼んでいるじゃないか。
……猫がアイス食っていいのかどうかわからないが。 <> エリコ・ベアルザッティ & マンジュシャゲ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/07(水) 23:30:18.09 ID:FM6X5tcs0<> >>716
ああ、あるんなら自分で取りに行けばいいのに。……寒ッッ!!
【ブツブツうるさい愚痴も、外に出ればすぐに止まる。寒すぎて愚痴ってる余裕が無いのだ】
【南の方出身のエリコは、寒さに慣れていない。ヘルメットの奥でガチガチ音を鳴らし、何とか灯油を持ち、縮こまって帰ってくる】

何あれ!腹立つくらい寒い!?
【ガチガチ震えながら、自分も炬燵に潜り込もうと。灯油は危ないのですぐ近くに置いておいた】


『まったく重たいな、椅子みたいに車輪でもつければ、いい…ッ!』
【重い物を運んだので手が痛い。何となく無機質な筈の仮面の表情が、ちょっと変わった様に見えるのは気のせいか】

『ソーマタージがいなくて良かった。もっと酷い事になってた……コラ、引っ掻くな!高いんだぞ!』
【向けられた腹をしゃがんで撫でてやってると、別の猫が中華服によじ登ろうとしているではないか】
【傷つけられちゃたまらないと、流石に仮面越しに声を張り上げる】 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/07(水) 23:39:20.44 ID:7JEbKrcE0<> >>717
アキレス「越境者にそんな暇が残されていると思うのか?」
今度はメザシを買って来いだのミルクは3年ものがいいだのと 顎で扱われているアキレスである

なおこの世界の猫はリアル世界よりもかなりいい加減にできている つまりは人間用のミルクを飲んでも腹を下さないし
アイスでもなんでも食べるのだ

なおポンポンと隣を叩く手に猫がパンチを繰り出してくるが 爪を立ててないので全く痛くない

>>718
アキレス「お疲れー」
持ってきた灯油をストーブのタンクにぶち込むアキレス

エリコは夏子の隣に滑り込んだ

アキレス「あいつなぁ…多分世界の修正力でめっさ弱体化するんじゃね?」
され マンジュシャゲが声を張り上げればさすがに猫共もよじ登るのをやめるだろう

その代わりエリコによじ登るだけだが

黒猫「よくやったな人間 これはおれの驕りにゃ 飲んでくれにゃ」
なにやら渋い声の黒猫がエリコに話しかける

アキレスが持ってきた牛乳パックとコップをエリコの前に置いた 飲めってさ 冷えてるけど <> 柚木夏子
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/12/07(水) 23:46:37.78 ID:gL+ZrNnPO<> >>718

「おお、いい滑り込みっぷり」

コタツに滑り込んできたエリコに目を丸くする。
にゃんこがこんなにいるのだ。あったまるのもすぐだろう。
ただし、なんかの拍子にこいつに触れてはいけない。幽霊であるこいつらは触るとひんやりするのだ。

>>719

「おお……とんだ仕事中毒っぷり。にゃんこも手加減してくれないということなのか」

などと他人事のように言う。
何しろ動く気/zeroである。探偵さんは文句を言いながら、そして肩に頭ににゃんこに取り付かれながら仕事をしているが。

「しょうがないなあ。じゃあお前らにアイスをわけてあげよう。ほーら、ミルク味だぞー」

ふっふっふっ、と笑いながらカップアイスオープン。蓋に木のスプーンでもってアイスをすくい、とりわけてやる。
さぁあとは早いものだぞねこども。この婦警の幽霊は本体を大人気なく、もりもりたべますとも。 <> エリコ・ベアルザッティ & マンジュシャゲ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/07(水) 23:47:36.44 ID:FM6X5tcs0<> >>719
『使えないくせに口だけでかい人間ってのが、一番面倒臭い』
【殆ど能力で生きている様な男だ。こういうところに来たら文字通り何も出来ないだろう】
【それはそれで見てみたいが、根に持たれそうだ。エリコに倣って、炬燵に入りながら考える】
『やれやれ…二度と来たくないね。出来れば』

オイ、やめろ!お前らの命より高い装備なんだぞ!
【寝転がったまま、爪でも立てられて傷つけられたらたまらんと、ヘルメット越しに声を張り上げる】
【溢れる不満を隠さずブツブツ言ってると、なんか妙に渋い猫が】

…すまんが、そういうの苦手でね。あっちの仮面のにやってくれ
【甘い物は苦手だが、牛乳はもっと苦手だ。こちらは小さい頃からそうだったので体質なのだろう】
【そもそも冷えてる。自分の歳だともう、飲んだら腹を下してしまいそうだ】 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/07(水) 23:53:36.37 ID:7JEbKrcE0<> >>720-721
エリコにも拒否された猫共は 夏子やアキレスに登って楽しむことにしたようだ

そして夏子に登った猫共は アイスを我先にと奪い合うだろう

黒猫「そうか それは残念にゃ」
などと言って炬燵に潜り込む黒猫

冬のひと時は 喧しく過ぎてゆく・・・・・

//ではそろそろノシで <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/12/08(木) 22:40:50.90 ID:yGdkDV0bo<> 【テキトー】

「私に人の情を期待するな。理解できないことをやれと言われているのと変わらん」

 基本的にイムカは冷徹な軍人であり、人間としてあるべきアレコレが甚だ不足しているのを自覚もしている。
 ゆえに、かなり尊大な物言いであるがこのような言葉を言うことが間々ある。
 では、実際にこの実例を見ていくとしよう。

 −−−−−−−−−−

【朝】

「というわけで、明日より数日は連絡が取れなくなると思う。
 幾つかのVRカリキュラムは送っておくから、気が向いたら再生しろ」

 聖務や越境が無ければイムカは律儀にビデオメールなどを
 彼女のクローン(?)めいた少女に送ったりする。あくまでこれは遺伝種子の経過観察に過ぎないと記述しておく。

 −−−−−−−−−−−

【余暇…アフター5な】

 彼女は基本ハードスケジュールであり、多忙の身であり余暇など殆どない場合も多い。
 が、それでもマルチタスク持ちのため、思考の切れ端ぐらいは他に向けることもある。

「ふむ…」

 これまた彼女のクローンめいた少女がVRを体験中だと目に付けば、
 自分のSDなアバターを送り込んだりもする。これも教育は必要だろうという以上の意味はない。

≪乗馬は高貴な伝統であり、軍事的価値は遠未来においても――≫

 −−−−−−−−−−

【深夜…時折】

「眠いからやってきたぞ。泊めろ」

 時々、どこかのダメンズ…もとい不良軍人のセーフハウスにやってきては。、
 横暴そのものな態度で宿泊を要求する。なお、色香のある話はゼロである。アワレな。

「ほら、土産だ」

 そういって、編み物の新作マフラーやら手袋をこれまた彼女のクローンめいた少女に渡してやる。
 プレゼントなどという好意的行いではない。ただの手慰みの余りものの処理だ。それだけだ。

 −−−−−−−−−−−

【ギデオンズネットワーク…要するに酒場にて】

「と、まあ、情のない人間に懐かれても困るわけだ。
 全く以って、理解し難い。人の親の真似事などするつもりもないし出来ん。ネグレクトが関の山だ」

 一枚板の上等なテーブルにバーボンのロック(22杯目)を置いて、そのような事をのたまうイムカである。
 感情は希薄であるがコミュニケーションの重要性は認識しているのでこういう場を避ける真似はしない。
 どういう経緯でそんな話題になったのかは、酒が深まるにつれて検索困難となったが、
 まあ、イムカの酒の席のクダのひとつと思えばいい。

【↑↑↑が、現在の話題であるイムカととあるクローンめいた少女の経緯である】
【まあ、冷徹で打算的な軍人に情を求められても、困るという話らしい。】 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/08(木) 22:51:26.30 ID:W2Xoksug0<> >>723
「……」
「珍しいですね」

とは、客席側から見て逆の場所に立つ半人である
かっちりした服装、蝶ネクタイ、手にはグラスとクロス
バーテンのバイトらしい、確かにまぁ見た目だけ見ればそれなりに見えなくはない
問題は拭くたび拭くたびグラスが欠けたりヒビが入ったりしているところか

「お話を聞く限りでは、立派に果たしているとは思いますが」
「……お仕事があると、あの子も分かってくれているのでしょう? ……あっ」

高価な薄手のワイングラスがまたひとつ、ポキっと根元から折れた <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/08(木) 22:52:11.91 ID:tGoa9kFq0<> >>723
「そうだね 無感情だね ネグレクトだね 親の代わり務まらないね」
最高にうざい笑みを称えながらイムカの話を聞くアホたれ

「ニュクスちゃん笑顔で自慢してたよ 『ままにもらった!!』ってマフラーとかいろいろと
 寝るときも手放さないんだって よかったね」

人間性云々と事あるごとに言っている彼女であるが やはり人の子であったのだ

―――ギィ♪
なおベティちゃんはツマミのサラミに舌鼓である <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/08(木) 23:02:10.70 ID:zcwcZNM2o<> >>723
「あぁ……そっすか」

くい、と二杯目のミントジュレップを飲み干した後、細長いショットグラスをたんと置いてジョシュアは素っ気なく呟いた。
少し俯き気味に肩を震わせて、口元がにやけているのを半人やイムカに見られる事を避けているのだろう。

「ニュクスのヤツは毎日ニコニコですよ」
「”まま”が色々教えてくれるから、世界に色でも付いたようにやたら嬉しがってます」

ここ最近のイムカの、彼女に対する態度は益々親バカが加速するばかりであるのは周知であるが、
あれではまるで本当の親子、一緒に居る時間では上回る筈のジョシュアですら疎外感を憶えずにはいられない。
最近ではジョシュアの事もイムカとは間違えなくなり、遺伝子だけでなく様々な要素から物事を判断する事が可能となった。
イムカのように母性と父性を併せ持った女性の背中を見て育てば、ニュクスもいずれ立派に育つはずである。

「お蔭で言葉も流暢に話せるようになってきましたし……」
「あ、ただし口調は幼いままです。俺がそう仕込んでるんすけど……」

「グリードの性質上、ニュクスに教えられる内容はHEXAに情報統制されてるんで」
「無許可でニュクスに色々教えてるVRのコトがバレると、もう本社から連れ出せなくなっちまいますからねェ……」
「ただ俺個人としては、あの案には大賛成ですよ。教育すら許されないなんざ……”人間らしさ”に欠けるってモンで」

ジョシュアはジョシュアで、イムカという”部外者”とニュクスの接点を絶やさない事に色々と腐心しているようだ。
グラスをとんとんと叩けば、無言のまま視線だけで三杯目のミントジュレップを催促した。
ちなみに顔色はそのままであるが、結構酩酊状態である。テンションが若干おかしい。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/12/08(木) 23:02:11.59 ID:yGdkDV0bo<> >>724

「だからまあ、アレだ。懐かれても困るのだ。打算と好意では等価ではない。
 これでは卑しい詐欺師と変わらないじゃあないか」

 タェンティースに手によりまた一つ、ワイングラスがご昇天あそばした。
 これで何個目だ?というかアレ、クリスタル製だな。うん。

【ナムサン!借金返済のアルバイトではなく、借金マシマシを追求したいのであろうか!】

「……ワザとか?もしくは芸風なのか?」

 おお、身も心も借金大王が根付いてしまったのだろうか!?

>>725

「イヤーッ!!」

 あまりにもニチャっとした笑みがウザ過ぎるので、
 カラテシャウトと共に正拳突きをその顔面に叩きつける。上官に無礼は許されのだ!

【さすがに首だけが壁に叩きつけられるようなFATALITYは避ける。パワーアシストはオフである】

「フム、安い感性だ。悪い詐欺師に騙されぬよう教育の必要があるな」

 しかして、自分の行いが好意的動機であるとは頑として認めない。変なこじらせ方をしているともいう。

【ベティを一瞥し、オレンジジュースに雫程度の酒を垂らして、ずずいと差し出す】 <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/08(木) 23:04:25.10 ID:JOmBdxpk0<> >>723
「刷り込みみたいなものかな……?」

それとも何かしらのシンパシーでも抱いているのだろうか。少女自身に聞いたわけじゃないからよく分からないけど、多分そういう類のものだろうと彼女は推測している。

「でも……あの子は喜んでいるみたいだし、それでいいとは思うけどね」

もっとも、これ以上の関係は望めそうにないのだが。当の本人が良ければそれで良いのかな……と、やや自信なさげに楽観視をしているのであった。
酒は以前に某世界で飲んでえらい目にあったので、彼女はグラスに注がれた水をちびちびと飲んでいる。

「……あ。今更ですけどみんなお久しぶり」 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/08(木) 23:12:18.13 ID:W2Xoksug0<> >>727
「……うーん」
「いいと思うんですけど、それで今は……」
「イムカ様の行為の、イムカ様が思う所が果たしてどうであっても」
「受け止める側の、そう感じる事って違う場合があるじゃないですか」
「良かれと思って、そうでなかったり」

要するにその逆の場合だと捉えればいいのではないか
半人が言いたいのはそう言う事らしい

「……あっ」
「うーん、これ……少し脆弱過ぎますね」
「全部これで出せばいいのに」

スティール製のタンブラーを持ってコンコンと叩く
心地良い高音、なるほど割れない
奥の方からやって来た先輩バーテンから、洗い物は辞める様に言われて渋々引き下がる半人

「……働いてるのに、全然お給料が貰えないんですよね……」

不思議です、と一同の近くの椅子に当たり前の様に腰掛けて唸る <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/08(木) 23:15:14.91 ID:tGoa9kFq0<> >>726
「なんだジョッシュロリコンは犯罪だぞ?」
口調を幼いままにしているというジョシュアに懐疑的な視線を投げかける

「俺も手伝ってやろうか? その教育ってやつをさ」
なおこの男の教育を混ぜると ニュクスがスラングを連発するようになります

>>727
「グワーッ!」

正拳突きを顔面に喰らったアキレスはしめやかに爆裂四散ナムアミダブツ!!
きっとフィニシュヒム!!されなかったのは幸運だったのだろう ユウジョウ!!

「はっはっは でもニュクスが喜んでんならいいことなんじゃない? あ 俺ラムコークね」
ティッシュを鼻に押し込めながらお酒の注文をする

―――ギィ♪
ベティちゃんはオレンジジュースをもらってご満悦 嬉しそうにハサミを振り上げる
そこにアルコールが入っていることに気付かずおいしく頂き始める

「そうは言ってもさ ニュクスが泣いてたらどこからともなく現れるんですね わかります」 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/12/08(木) 23:15:41.20 ID:yGdkDV0bo<> >>726

「…慣れないものでな、正直困っているのだが」

 頬を一回だけ掻いて、首を傾げるイムカ。
 表情は無機質なままだが、それは何時もの事だ。顔に出ないのも何時もの事である。

「君には色々と骨を折ってもらっているのは自覚しているつもりだ。曹長…いや、大尉。…慣れんな。
 ん…教育を禁じるなど、無垢…というより白雉の人形でも拵えるつもりか?馬鹿馬鹿しい」

 これもあくまで、己の遺伝種子の断片がワケのわからぬ連中の好き勝手にされるのが、
 我慢ならないという個人的感情の発露であることを強調しておく。


>>728

「刷り込みか。庇護者を求める習性…ならば、ジョシュアにそれはもっと向けられるべきだが」

 バーボン25杯目を片付けたイムカは深雪のチビチビな酒を一瞥して、
 そこに。ブランデーを流し込んでやった。上官的無慈悲なパワハラ!!

「あちらが良くても私は良くない。一方的好意というのは…その…慣れない…」

 イムカにしては歯切れが悪い。
 恐れられることも敵対されることも、あるいは頼られることも、英雄視されることも慣れているが、
 幼子の好意だの親愛だのには全く免疫がないのだ。面倒くさい200歳オーバーともいう。

「ん、ああ、久しぶりだな。息災でなによりだ」

 この言葉に偽りや、軽薄さはない。私人としてのイムカは存外に健やかな感性をしている。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/12/08(木) 23:27:32.84 ID:yGdkDV0bo<> >>729

「ザッケンナコラー!」「スッゾコラー!」「ドグサレッガー!」「ワドルナッケンナコラー!」

 時折ドコからともなく現れる借金取りヤクザ達は、
 タェンティースの周りのグラスを全てオサレなスティールタンブラーに置き換えた。
 借金取りとして、借金返済の障害を排除するのは当然のことだ。

【このヤクザ連中、タェンティースがクエストで持ってきたレアメタルやら金貨なども】
【かなり高値で売りさばいたり、存外に協力的!家畜は太らせなければならない。衰弱死させては意味がないのだ!】

「ザッケンナコラー!!」

 なお、タェンティースのふざけた一言にはヤクザスラングが飛ぶ。それも当然であった。

「受け止める側なあ。私にとっては甚だ迷惑以上の何物でもないのだが」

 ズバッとそう言い捨てるイムカ。まあ、冷酷な台詞である。
 なお、付き合いが長いとこの台詞、翻訳が可能である。

【訳)どう接していいか分からなくなるから、困惑してしまう。全く以って慣れていないのだぞ】

>>730

「現れてたまるか。私はドコからともなく都合よく現れる正義の味方ではない」

 アキレスの言葉は一蹴。これは本心であり事実である。
 イムカは軍人であり、多くの越境者と異なり、組織的な立場を出身世界から継続したままだ。
 聖務によっては敵に回ることだってあるし、エーカー社に現れた仮面の女士官がそれを如実に…それは割愛する。

「たまたま通りかかった時に危機だったならば、
 遺伝種子の保全が優先する場合に限り救助することもある。と、いった程度だな」

【訳)手を差し伸べられるタイミングと距離であり、私人として行動できるならば、動くことに躊躇いはない】


<> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/08(木) 23:28:25.97 ID:zcwcZNM2o<> >>728
「よう、久しぶり」

コレ飲めよ、とワル乗りで割る前のバーボンをグラスに注ぐ。
折角の酒の席なのだ。グイッと一杯煽った方が盛り上がるし、なにより楽しい。

>>729
「……お前どう見てもそんな繊細な仕事向いてねェだろ」
「傭兵でもやりゃいいんじゃねェの、もしくは……あァ、リキシとかどォだろ」

彼女の膂力を鑑みれば確実にサービス業の類には就かせてはならないことは誰の眼にも明白だ。
現実何故クビにされないのかが不思議なレベルで、店に損害を出し続けている。

>>730
「あァ?だってお前考えてもみろよ……」

「例えばロイのオッサンがいきなりホスト風のファッションに代わってたら誰かが入れ知恵したって思うだろ?」
「ウチ(HEXA)じゃニュクスに規定外の”情報”を与えちゃいかんのよ……家からも連れ出せやしねェ」

ざっくり説明するとイムカによる教育が露呈しないためのカモフラージュのようなものであり、
彼女もどことなくそれを理解しているようで、それから来る態度の違いはHEXA本社と”自宅”とで最も大きく差異が現れる。

>>731
「HEXAはアレを……いや、彼女を……なるべく無垢なままに留めておきたいそうで」
「特に”死”の概念については絶対に教育することが禁止されてます、コミッサーも、どうかそこだけは気を付けて」
「これだけは”俺の入れ知恵”で誤魔化しが利きません」

何故か絶対に触れる事を許されていない”死”の概念。
ここだけを切り抜けばニュクスの兵器化という最悪のシナリオだけは現状在り得ないとジョシュアは予測している。
尤もそれは希望的観測であり、どう転がるかは神のみぞ知るだけだ。

「曹長のが慣れてるんすけど……クリスタと被っちまうしなァ」

「……なァ、コミッサー」
「名前で呼んでくださいよ、俺のコト」

急にアグレッシブになったこの男。若干詰め寄りにやりと口角を釣り上げて。
見透かすような視線をイムカに向け呟くのは悪戯心か。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/08(木) 23:34:30.03 ID:W2Xoksug0<> >>728
「ご無沙汰しております」

ぺこり、と恭しくしかし嫌味っぽさを与える事のない所作での一礼
体の、機能の変化は事多い半人であるが、その内面は変わらない

「お酒……はダメなんですね」
「ジュースも結構置いてますよ」

バーカウンターの奥に歩いて行って、勝手に冷蔵庫を開けて中身を出していく
ブラッドオレンジ、マンゴー、リンゴ、コーラ、自家製のジンジャーエールなど
ちなみにこのバーでアルバイトをしているらしく、非合法的行動では決してないことを付け足しておこう

>>732
「あ、どうも」
「いつもすみませんね、お手数おかけします」

いつの間にかスツールに腰掛けジンジャーエールをやっている半人
世話焼きに働く彼らに対して労いの言葉を掛けた

「はい、ザッケンナコラー」

ぺこりと一礼
いつもの捨て台詞の意味を、どうやら別れの挨拶と解釈しているらしい
割と頻繁に聞くのはあれだ、アロハみたいなモノなのだろうとの事

「その内に、迷惑とも思わなくなると思いますよ?」
「今だってほら、最初の頃とは少し違う風に接する事が出来ているって気がしません?」

意味を噛み砕く事は叶う
だが、それをそのまま言葉にするのは憚られた
彼女に対しての言動としてそれが正解だとは今ひとつ思えなかったのだ
故に言葉面をそのまま、しかし他の意味として受け取れる様にして返す
要するに、その内に慣れる。現に今も当初よりは慣れたんじゃない? との事である <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/08(木) 23:36:46.60 ID:tGoa9kFq0<> >>732
アキレスの言葉を一蹴するイムカ

―――ギィギィ@@
そこに甲殻を真っ赤に染め上げたベティがヘロヘロ歩いてきて イムカの座る椅子の脚にこつんとぶつかりひっくり返る

「ベティ お前何呑んだんだ?」
―――ギィ@@

これにはアキレスもあきれ顔 ベティはひっくり返りながら器用にハサミを振り上げた
ベティちゃんは下戸のようです

>>733
「・・・ブフゥ!!」
短足の髭面オッサンが襟を立てた白スーツを着ているところを想像して酒吹いた

「そりゃ…おめェ・・・ブプッ・・・拙いなそれ・・・ゲフッ・・・」
ツボに入ったらしい 時折噴き出しながら同意

「それじゃこんどベティの抜け殻でもさしいれしてやるかね」
―――ギィ@@

酔っぱらって真っ赤なベティを見ながら提案してみた <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/08(木) 23:38:52.97 ID:JOmBdxpk0<> >>731
「小さい子の感性って分かんないですよね……。やっぱり似ている方が親近感が湧くのかなぁ……」
「……うん。それは頑張ってくださいとしか言えないよ」

実際、幼子の言動とは他のどんな言語よりも難解な代物ではと思う。自分でもどうすればいいか分からず、うーんと小さく唸るのが彼女の関の山であった。

「ん……何か変な味しない?この水……」

と、グラスに口をつけて流し込んだお冷やに明らかな違和感。妙なデジャヴを感じるがそれはさておき。
テーブルの上にて何かしらをつまんでいるのでそれの味ではないかと疑いつつも、ともかくグラスの中身を飲みきって初めて、そんなことを深雪はつぶやく。

>>732
「ぼ、僕まだ18ですよ?お酒はハタチになってからだから……」

飲み干したグラスにいきなりバーボンを盛り始めたジョッシュに深雪は戸惑いつつそう言った。
彼女の出身世界ではそんなことが言われてたが、果たして別世界たる此処ではそんな常識が通用するか――答えは十中八九否だろう。
それであっても諸事情(婉曲)も絡んで断ろうとする。……もっとも、既に気づかぬうちに飲まされてしまっているのだが。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/08(木) 23:45:07.01 ID:W2Xoksug0<> >>733
「手先は器用なんですよ」
「……傭兵は、こんな平和な所じゃ仕事がありません」

おかしいな、と小首を傾げて
半人自身も傭兵などの仕事の方が向いている事は分かっていた
しかし荒事は世界によっては地域毎の小競り合い程度のモノに抑えられている場合があり、なかなかに難しい
警備員などならばいいのであろうが、その場合の多くは性別が問題となる

「リキシ……」
「……わたしですとシン・デシ検査で落選します」
「身長が足りませんし、何より性別が異なります」

生真面目めいた答えであるが、ボケにボケを重ねて殺すという無駄なテクニックでもあった <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/08(木) 23:48:51.85 ID:zcwcZNM2o<> >>735
「おまっ……!!きったねェなァ……」
「あんま最近ヘンなもん食べなくなったけど、ベティは美味そうだしなァ……まだ喰うかもな」

霧状になった酒が降り掛かって来るのを半身を反らして避けながら、むせるアキレスの背を擦る。
今頃ロイはくしゃみが止まらないだろうか、今のベティからはなんかダシでも取れそうだなとジョシュア。
勿論ニュクスがWTFとか言い出さないよう、なるべくお上品にと釘をさしておく。

>>736
「馬鹿野郎、アメリカだって飲酒は21からだが、俺ァ14の頃にはもう飲んでたさ」
「……ひっでェコトになっちまったケドな」

現在でも結構な下戸であるジョシュア。まだ幼い少年である彼がどの強い酒を煽ればどうなるか。
答えは今のベティを見れば分かるだろうが、案外深雪のようなタイプこそ酒豪になる……のかもしれない。

>>737
「ははっ……ハナシにならねェな」
「お前とラヴレスに挟まれて酒でも飲んだら……退屈で死んじまいそォだ」

冗談の全く通じないタェンティースの態度が逆に少しだけツボったようで、されど渇いた笑いで流して。
同じような性格の彼女が此処にいたのならば、もっとつまらない酒の席になっていたのだろうなと笑う。 <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/08(木) 23:49:14.01 ID:JOmBdxpk0<> >>734
「ん、じゃあヌカじゃないコーラを1つ。さっきからジョッシュがお酒を勧めてきて……」

はぁ、と人知れず小さなため息をついて深雪は注文を入れた。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/12/08(木) 23:51:01.15 ID:yGdkDV0bo<> >>733

「…全く、厄介なモノだな」

 いっそ、攫ってしまうか?とも頭に過ぎるがそうなれば完全に組織を相手取った敵対関係である。
 勝算が立たない闘いをするのは軍事的思考としては論外もいいところだ。何せ、余りにも情報が少ない。
 少ない勝算で勝負するならばまだしも、計算式すら成立していない状態ではそれも叶わぬ。

【なお、イムカのこの思考はある一点を無意識的に切り離している。それは無論、そんな事を考えしまう己の動機である】

「名前で…ふむ、随分と今日は踏み込んでくるじゃないか」

 口端を僅かにあげて人差し指でジョシュアのおでこを突く。

「が、典雅さに些か欠けるよ。誘いにはもっと繊細な手管を要求したいところだね」

 すっと、ジョシュアの顎に手を回して、撫でる。

「私もこういうのは別に嫌いではないけどね。ジョシュア」

 そう言って手を顔から話す。

【本人なりに女子力振り絞ったつもりだろうが、これでは男装の麗人めいたムーヴである。ナムサン】


>>734

「ダメだコリャ」

 ジョシュアとのアダルトムーヴをひと段落させたイムカは、
 ヤクザと半人の見事な会話の擦れ違い具合に嘆息をついた。喜劇的でこれはこれでアリかとも思う。

「そういうモノなのか。まあ、君がそういうのならそういうことかもしれないがな」

 政戦調略に彩られた人生である。一般人なら容易に察せられることにさえ、
 酷く経験不足を露呈するアンバランスが生じるのも無理からぬことかもしれぬ。

【なお、↑のムーヴを半人が知覚できたかは謎だ】
<> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/12/08(木) 23:58:57.44 ID:yGdkDV0bo<> >>735

「ぬ、ベティ…どうした」

 ふと、目を回しているベティが目に付いてアダルトムーヴを終了させたイムカは、
 ひょいと、非常食を両手であげてテーブルに降ろす。

「うーむ、ブランデーを一滴垂らしただけだが…ある意味、これは貴重なデータか?スカル、記録を」
≪00011101010101≫

 後日、異世界大サソリの生態論文に酒に関する一文が加わることになるとか何とか。
 なお、スカルの発狂したプログラムはこの日のベティちゃんの醜態を、後日、触れ回ってからかう予定を入れたとか。


>>736

「そういうものか。うむ、私にも君にも幼少期は存在しているはずなのだがな」

 なぜ、人は年齢を経ると、かつて自分も同じであったモノを理解できなくなるのか。
 なお、イムカのその時期は200年以上も前であるが、まあそれはそれ。

「ふむ、茶色い水があるとすれば、それは質が良くないといわざるをえないな。
 安心するといい。それは私が先程、こっそり注いだブランデーだ」

 悪い事をしたとは微塵も思っていない無表情でアッサリ暴露!悪意なき悪意!まさに真の邪悪である!!

【言いながら30杯目のバーボンを片付けるイムカ。なにこのハイペース】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/09(金) 00:00:16.44 ID:OZebPD/Go<> >>740
「……、俺は荒っぽいのが好きなんで」
「……ん?」

何時もイムカと話すときは世界情勢だったり軍事的な事だったり、こういった色気のある会話はほぼ皆無である。
イムカの慌てふためく反応見たさに冗談かませば、逆にアグレッシブな感じで返して来るイムカ。
虚を突かれたジョシュアは思わず目を見開いて固まってしまうが、されどすぐにいつもの調子を取り戻して微笑んだ。
されど顎に手を回されたあたりから何か意識のズレを流石に察知し、

「……ん゛?」

イムカの手が顔から離れた後も、腕を組んで首を捻っていた。
それゆえに彼は聞き逃してしまったのだろう、遠くで幼子の上げるすすり泣く声を。

『ふぐぅぅ……どこぉ……ままぁ……ひぐっ』

GNの酒場の、ホールより少し離れたスタッフの控え室側であろうか。
微かにだが聞こえる。いつも明るく自分を慕うあの少女の泣き声が。 <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/09(金) 00:02:05.89 ID:2bAa8T5d0<> >>738
「え、えぇ……。じゃあ、ちょっとだけなら…………」

あまりに彼女は折れやすかった。正確には友人の言うことはあまり断れないのだ。
ついでに今ならちょっとくらい行けるのではと勝手に慢心して(しまって)いて。
両手でグラスを抱えるように持ち、恐る恐る口元へと運び、ちびっと口の中に流し込む。
酒の入っている連中にとってその動きはスローモーションめいてのろまに映る……だろう。 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/09(金) 00:03:53.63 ID:XFXlLpIv0<> >>737
「だっておめぇ・・・」

リュックからスケッチブックを取り出し マジックペンでさらさらりと描いたのは
胴長短足のロイがいかにもホスト!!なスーツで 手を差し伸べつつきらりと輝く笑顔のまま『ご指名ありがとうございます』

なんぞと宣っている図

「こんなん笑うだろ…」
自分で描いていてツボにストライク テーブルに突っ伏して笑いをこらえている

〜その頃別の世界線〜

ロイ「ぶぇっくし!!」
冬山でテントを設置しながら大きなくしゃみをする短足男

ロイ「風邪引いたらシャレにならんな・・・さっさと終わらせないと・・・」
今は晴れ渡っている空を睨みつつ 作業を急ぐのであった・・・

>>741
―――ギィ@@
ぐわんぐわんと回る天井 ゆがむ人間たち なんかよくわからないが楽しげだ よかったね

「ベティにはお酒飲ませないようにしよう」
そう心に決めるアキレスであった

そしてジョシュアとのアダルトムーブに関しては
「・・・・・・」

無言を貫くも やはりクソうざい笑みであったとさ <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/09(金) 00:05:52.43 ID:8HpKGAWF0<> >>738
「そもそも飲めませんから」

下戸なのだ、と人差し指で側頭部を掻きながら
ジンジャーエールをくいっと呷り、こほんと炭酸に咳ついた

>>739
「はい、どうぞ」
「お酒は無理に飲むモノではないですからね」

差し出すのは瓶に入った真っ黒な、ふつーのコーラである
それとスティールのタンブラー、ちなみに栓抜きもセットでセルフサービス
酷い店員である

>>740
「え? ……おー……」
「……今のいいですね、カベ=ドンみたいなモノでしょうか」

果たして何がダメなのか、それすら理解していない
この点に於いてはポンコツさんの面目躍如と言えよう
更にアダルティなスメルを醸し出す二人のやり取りを見てこの反応
矢張り男女の役割が逆転した風の印象を受けている、仕方ない

「……まぁ、わたしの言ってる、考えている事が正解だとは限りませんけど……」

そういう人情的な事情に関して、半人も矢張り機械然とした部分が完全に抜けきっている訳ではない
でもまぁ有機的な面だけで見ればそれなりなモノでもあるであろう

「それでもほら、カワイイって思える事もあるんでしょう?」 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/09(金) 00:09:42.40 ID:OZebPD/Go<> >>743
「………」
「コーラの栓、代わりに抜いといてやるよ」

わくわくと期待の眼差しでそれを見詰めるジョシュア。
タェンティースの差し出すであろうコーラを、密かにバカルディで割るつもりなのだろう。
この男あどけもない少女をアルコール漬けにするつもりである。尤も彼女が倒れた際には、罪悪感からか率先して看病を引き受けるだろうが。

>>744
「ゲホッッ!!!」

「テメェ!!才能をそんなコトに使うんじゃねェよ!!俺まで酒吐いちまうトコだったじゃねーか!」

不覚にも酒を煽りながらそれを視界に入れてしまったジョシュアは、勿論むせ返ることになる。
苦しそうに胸を押さえながら、声を荒げながらアキレスの肩をバシンと叩く。 <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/09(金) 00:17:10.67 ID:2bAa8T5d0<> >>741
「ぶっ!?」

衝撃の事実を前に思わず口に含んでいた酒を吹き出した。その半分かそれ以上は喉に流れていったらしく、げほげほと彼女はひどくむせる。
深雪は知らず知らずのうちに結構な量の酒を飲まされていたのだった。ナムサン。

>>745
「たぶん、もう遅いようだけど……」

少し虚ろになっているように見えないこともない視線と手つきで、コーラとタンブラーとを受け取った。
その両頬は、既にちょっと紅く色づいているのだった。酒が回るのがやたらと早い。

>>746
「……あ、おねがーい」

と、いつもの深雪と比べて些か軽そうなノリでコーラを差し出す。
アルコールが入ってきたこともあってか、彼女の心情に疑いの二文字なんてものはなかった。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/09(金) 00:22:02.54 ID:OZebPD/Go<> >>747
「………」

ジョシュアは一瞬躊躇った。この警戒すらない少女の反応にだ。
先程までしつこく酒を勧めたというのに、何の下心も無くコーラの瓶を受け取る筈も無いのに。
それでも深雪は(半分酒の所為だが)ジョシュアを信頼してボトルを明け渡してくれたのだ。

もし本当に神が居たのであれば、彼の心に、良心に直接こう語り掛けるであろう。
ジョシュアよ、完全に自分を信頼しきっているこの少女のコーラに、本当にバカルディを混ぜるというのか。

「ステアして完成…と」

たとえそうだとしても勿論混ぜる。彼はそういう男であった。 <> イムカ・グリムナー【最善への希求】>>390<>saga<>2016/12/09(金) 00:22:23.32 ID:MOw1fQ8Yo<> >>744

「イヤーッ!!」

 またもやカラテシャウトともに飛んだクナイダート!
 アキレスの眉間にイムカの名刺が突き刺さる!ナムサン!!

>>747

「ふむ、下手に遠慮するより、そちらのほうがよほどいい」

 ブーッと吹いた深雪を見てウンウンと頷くイムカ。
 こういうところが人の心が判らない200歳オーバーはアレであるが、まあ言うまい。

「そして…ふむ、あまり強くはないと」

【36杯目を飲み終えたイムカは深雪の様子を見ながらそう脳裏に記録したそうな】


>>744

「まて、カベ=ドンされた覚えは――」

 なんとイムカ。した方になっているような状態だった自覚ナシ!
 女子力たったの5のゴミ具合では、しとやかさなと望むべくもないのだ!

「まあ、カワイイは良い事なのだろうが、実際私も私自身を図りかねて――」

 ここでイムカの脳裏に電流、奔る。↓↓↓

>>742

「………」

 対してイムカはどこぞの宇宙世紀のニューなタイプの如く、そのニューロンに直感的な察知を走らせる!

「少し席を外す。詮索不要…すぐに戻る」

 そして、スタスタと席を外す。花を摘みにでもいったのかな?

 −−−−−−−

「ここに居るぞ!」

 バーンと扉を蹴破って(弁償確定)堂々と登場。常なる傲慢ポーズを決めながら、

「軍人たるもの、みだりに己の涙など見せるものではない。ん…枯らすものあまりよくはないぞ。私のようになる」

 いつ、ニュクスが軍人になったか不明だが、堂々とそのような宣言をする。
 なお、人間性の欠如は自覚しているので真似されては困ることはきちんとダメという。

「自信に溢れた姿を見せることが仕官の義務だ。ほら、腕を組み、顎を少しあげて、こうだ」

 そして、何故だが古式ゆかしい傲慢ポーズのレクチャーもかますイムカであった、
 これが教育かどうかは不明。なお、イムカ自身はこれは軍人精神の教練に過ぎないと強調していくこととする。

【おそまつ!!】 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/09(金) 00:26:23.41 ID:XFXlLpIv0<> >>746
「・・・・・・・・!!」
ゲラゲラ笑いながら酒を飲む その相手が親友ならば
人生これほど愉快なことはそうないだろう

ジョシュアと笑いつつ肩を叩きつつ 酒の席のひと時はすぎていく

>>749
だがそれもここまで

「グワーッ!!」
スコーンと額に突き刺さった名刺 ばたりとテーブルに突っ伏す

―――ギィ@@
そしてベティはふらりとバランスを崩し ベチリと腹を地面に投げ出すと

―――Zzz・・・
そのまま眠ってしまったとさ ちゃんちゃん

//のっしー <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/09(金) 00:38:26.16 ID:OZebPD/Go<> >>749
『……!!』
『ま゛まぁぁっ……っ』

扉を蹴破る爆音に振り向けば、威風堂々将校ポーズを決めるイムカの姿に思わず顔をくしゃっと歪ませて。
講釈も何も聞かずに、その腰に駆け込み思い切り抱き着いて泣きじゃくるのである。

大慌てで駆け付けたジョシュアが物凄い剣幕で問い詰めた所、ジョシュアだけイムカに会えるのはズルい、自分もイムカに会いたいと、
それでバレないようこっそり彼の後をつけていたのだが、彼が路地裏のGNに立ち寄る際に倒れている猫に夢中になって見失ったのだとか。

猫への興味を失った後に焦ってジョシュアの”匂い”を辿るも、人込みに掻き消され完全に居所が掴めなくなり、
そのうち不安に駆られて泣き出したというのが現状である。

『あのね、あのね……猫がね、そこで寝てたんだけどね……』
『猫、動かなかったの…冷たくて、赤い、何かでべったり汚れてて…どれだけ揺さぶっても起きないの』
『あったかくなるようにマフラーと手袋でくるんであげたんだけど、結局起きなくて………どうしてかなぁ…?』

「は……?」
「お、お前今……何て……?」

ニュクスの零した言葉にジョシュアは思わず固まって、それから掴んでいたニュクスの肩から手を放す。
そのまま行き場のなくなった手を降ろして、どことなく不安げな表情でイムカを見上げるのであった。

ハイプリエステスと、”眼”と名乗る集団によって致命傷を受けたジョシュアを見るのはこの後の事である。
彼女はそれを境に、ある悪夢に魘される様になった。

//ちゃっかりイベントに繋げてノシるっ <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/09(金) 00:40:21.27 ID:8HpKGAWF0<> >>747
「あー……」
「……いざとなったら、任せて下さいね」

バケツとモップを取り出し準備万端である
何がどうなってあれであろうと、お掃除役は引き受けるとの決意の表明

>>749
「え?」
「……いえ、えっと……どう見ても今のは本で見る責め側の……」

半人は読書家である
その中にまぁそう言った類の本もあるのだろう、そして問題は半人自身がそれを嫌っていない点か

「あれ? あ、はい、行ってらっしゃいませ」

はてと小首を傾げて見送る半人
その背後に、店のマスターが(´ω`#)こんな笑顔で腕組みして立っているのであった
強く賢い借金まみれの彼女の旅は、まだまだ終わりそうにない

//お疲れ様でしたっ <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/09(金) 00:49:51.31 ID:2bAa8T5d0<> >>747
「ふふ、美味しい……」

と、紅潮した顔に機嫌よさげな表情を浮かべつつ、そのコーラを減らしていく少女。
その顔色といい振る舞いといいさっきのが嘘のようなもので、哀れな深雪は彼の成すがままに酒をつぎ込まれるのであった。

……このあとべろんべろんに酔わされた挙句しばらく寝込んだことは、また別の話ということにしよう。

//おつかれさまでした! <> インザランドオブトワイライトアンダーザムーン<>sage<>2016/12/10(土) 22:14:17.13 ID:LUjsGAU10<> 「やぁやぁ、久し振り或いは初めましてだな越境者諸君」
「存知かも分からないが私はタェンティース・アユルヘッド」
「長いからな、アユルさん、もしくはアユルちゃんと呼んでくれたまえ」

早口にまくし立てる様にそう話しながら、ボサボサの銀糸の髪に空の色の青い瞳を細める
同じ越境者であるタェンティースとほぼ同じ顔立ち、しかし随分とズボラそうな印象の女性
その後ろに控えているのはニア・シューペリオリティと同タイプのクローンが数体
自由世界リベルタス、マウスィム研究所跡の外壁にもたれる様にして建設されたログハウス
そこは行き場をなくした生体兵器達の安息の地となっていた

「……で、だ、早速なのだが依頼時に話した通り……」
「マウスィム研究所跡の地下に潜り、その中に潜む侵入者を撃退して欲しい」

十中八九ロクでもない連中だ、と左肩を撫でながら
その先にはダラリと揺れる袖だけがある、彼女は隻腕なのだ

「……地下は特殊な素材で出来ていてな、我々マウスィム産や、彼女らのようなオリジナルの本質を強く残した旧式のアラズァヘッド」
「そんな連中の異能を阻害する電波が発されているんだ、故に私達は戦力外なのさ」

困ったもんだねとコーヒーを啜りながら

「案内にはアラズを行かせよう、地下に入れば彼女も無力化してしまうから気を付けて欲しい」

----

そして今!

「……こっから地下に行けるとよ」
「最重要施設らしくってさ、案内っつってもこの先は全然情報もねーんだわ」

ニアと同じ見た目の、しかし随分と性格の異なるアラズは面倒臭そうな様子を隠しもせずに
左腕を包む銀の光沢のガントレットを軽く撫でながら地下へと一同を誘う
最早大破して久しいマウスィム研究所は、所々緑が侵入を果たし崩れた屋根からは日差しが差し込む
だが地下はその限りではなく、薄ぼんやりとした非常照明だけがリノリウムの廊下を照らしていた

「もうここから私は異能が使えねーな」

面白くなさそうにそう言い捨てて、それでも案内役として先頭をズンズン進む
途中、傍に並ぶいくつもの扉をスルーして長い廊下の突き当たりへ

「……この先に、いるんだとよ」
「私はここにいるから、頼むわ」
「……ほら、報酬はたんまりだぜ、行ってこい!」

一同が進めば、扉は音もなく横へとスライドして開くであろう
純白の部屋、中央に佇む女性
背を向けて立っていて、ゆっくりと振り返る
栗色のサイドテールを揺らし、白衣を纏った彼女は微嗤み、口を開いた

「やぁ、こんばんは」
「……楽園へようこそ」 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/10(土) 22:26:16.55 ID:y8DYLfjW0<> >>754
隻腕の武士に骨は断てぬ。……誰の台詞だっけな
【あるべき物の無い、アユルの左腕を眺め、ヒュウと口笛を吹く】
【彼女も、その話に出てくる『侵入者』とやらにやられたのか。興味は無いが警戒した方が良いかもしれない】


…知ってるやつと同じ見た目、全然違う態度。頭がこんがらがりそう
【表面だけでもお淑やかになれないのか?と軽口を叩き、アラズの後を追う】
【ズンズン進まれると、一周回って不安になってくる】
本当にこの道であってるんだよな?なんか…横の部屋にはいないのか?
ちゃんと報酬用意して待ってろよ。現金か貴金属、貴重品、宝石類以外は受け取らないからな


【ようやっと着いた目的地。ズイッと前に出れば、赤い刀を抜いて構える】
【目が痛くなりそうな白い部屋。中央の女。アレが今回の目標だろう】
……お前、自分が何て呼ばれてるか知ってるか?『侵入者』だぜ『侵入者』
不法侵入しといて、楽園とはな。盗人猛々しいとはこの事よ
【皮肉を飛ばしながらも、ジリジリと油断無く、ゆっくり近づく。相手の実力、能力が不明なのだ。慢心する気にもなれない】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/10(土) 22:29:57.13 ID:PZfTyYFFo<> >>754
「…何かあったら呼べ、俺がお前を護る」

アラズの手に無線機を握らせて、自らはインカムの通信回線を開く。アラズに異変があれば直ぐに飛んで駆け付けられるように。
越境現象から退きつつある彼女との折角の再会だというのに、もう引き離されることにジョシュアは少し心を痛めていた。

「……月光か」

その分せめて、彼女の身の安全だけは保障せねばなるまいと、一度彼女の命を救ったこの場で、再び彼女を守る事を固く誓う。
ぼそりと月光の名を呟きながら踵を返し、深奥へ。

「お前は……やっぱ生きてたか」
「勿体ぶらずに出てきてくれたのは感謝、だが……」

オンモ、否、ボーダーブレイカーとの戦闘を想定した重装備。
銃身を切り詰めた大型のレールガンと小銃各種、それに爆薬、エクソダス。
しかし部屋の中央に立つ女に一瞬思わず顔を顰めて、それを悟られないよう直ぐに表情に笑みを貼り付けた。

「お前の出番はコレで終わりだ」

肩のシースからエクソダスを抜き放つと同時、思い切りそれをブン投げて眉間へと突き立てる事を狙う。
追撃として大型レールガンを両手で構えて、それから残弾が尽きるまで鉄の雨を降り注がせる。
おまけに背中にマウントしていたアサルトライフルを抜いて、照準も合わせずに引き金を引いた。

「(やったか……?)」

相手が普通の人間であるなら、孫うこと無きオーバーキル。
されど相手がジョシュアの創造通りであれば、これ程の大火力であろうとも過剰ではない。 <> インザランドオブトワイライトアンダーザムーン<>saga<>2016/12/10(土) 22:38:46.43 ID:LUjsGAU10<> >>755
「うっせーよバーカ」
「……あぁ、報酬は宝石だ」
「リベルタスの、しかもこの辺でしか採れねぇやつで魔力も秘めてる」
「私も越境してた時金によく変えてた、便利だぞ」

お淑やかになるつもりはさらさら無いらしい
どうにもこのアラズ、同クローンの中でも相当に口が悪いらしい
尚この場所は地理的には宝石に恵まれているらしい
それなりに期待しても良さそうではある

>>756
「よけーなお世話だ、テメーの身くらいテメーで守る」

ガントレットを軽く叩きながら言い返した
それはリソースを己に分ける必要がないとの、心配は不要であるとの言葉の裏返しだ


>>755-756
「えーっと、皆様は私を排除にいらっしゃった」
「……で、合ってますよね、えぇ、そうみたいですね」
「正直、表に出るのは久々で浮き足立ってはいますけど……」

そうですね、と白衣の彼女は嗤う
透明感のあるブルーのパッケージの煙草を取り出し、一本咥えた

「折角ですし、暴れましょう」
「……お願いしますね、オンセさん」

彼女が背後から何かを取り出し掲げる
漆黒の科学ブレード、決して折れず、曲がらぬその銘を月光と言った

『……オオォォォォォッッッッ!!!!』

先ずは光と咆哮があった
やがてそれは室内において徐々に形を成し、輪郭を露わし、2mを超える筋肉の塊へと姿を変える
両腕に機械手甲を装備した彼は、オンモ・オンセは迅速にして豪快に、越境者達を一瞥すれば豪腕を振り上げる
それだけでリノリウムの床は砕け、飛沫が圧倒的な勢いを持ってして一同に迫るのだ
返す拳、まるで虫ケラを払う様な軽い所作
彼には充分である、迫り来るナイフや、弾丸の全てを叩き落とすにはそれで

【次元食人鬼、オンモ・オンセのアンブッシュ!】
【ジョシュアの銃撃のスモークが晴れると同時、お約束の健在! 反撃! 飛来する破砕弾!】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/10(土) 22:46:56.84 ID:PZfTyYFFo<> >>757
「チッ……ハルクのお出ましだ……ソーマァッ!!」
「ああいうデカブツは俺の方が得意なんだが……お前、やれるか!!」

弾切れとなった武器を捨て、両腕で眼と顔を覆って破片を防ぐ。
だが飛散するリノリウムの破片が打ち付けるそれだけで、ジョシュアの全身には無数の裂傷が形成された。
早くもズタボロとなった身体に鞭打ちながら、ジョシュアは立ち上がって構える。

丁度2対2、オンモに水を差される結果にはなったが、これは想定の範囲内。
先程の銃撃が少しでも多く彼に潜在的なダメージを与えていることを願い、ソーマの様子を伺い見た。
ソーマタージにオンモを任せるかどうかで、ジョシュアのターゲットは決まるのだ。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/10(土) 22:56:21.82 ID:y8DYLfjW0<> >>757
ほう、とすると…お前アレか?ちょっと前に俺達に喧嘩売ってた奴だな?
【女の発言にパンッと腿を叩いて笑い、唐突に刀の切っ先を突き付ける】
それだけで五度は殺す必要がある。お前の死体を貶しめるのが楽しみだよ


デカいのはコレだからやなんだ!
【徐々に現れたのは、以前の戦闘で見かけた筋肉モリモリのマッチョマン】
【あの時は別の人間と戦っていたが、その余波で死にかけた事は覚えている】

グワーッ!
【飛び来る破片!散弾めいて尖ったものが身体に突き刺さる!】
【血に塗れながらも、しかしソーマタージの眼から闘志と殺意は掻き消えない】

【飛んでくる一際大きな飛沫。それを掴むとその場で回転し、威力をそのままに投げ返す!】
【効くとは思ってない。あの怪物の意識を、自分から離すためだ】


ゴメン、俺デカい相手と戦うと毎回死にそうになるから無理!
【ジョシュアに早口で返すと、一目散に駆け出す。狙いは件の女!】
【慣れてそうだし、因縁もありそうなのでオンモの相手をジョシュアにさせ、自分は彼女を無力化、殺害する予定だ】 <> インザランドオブトワイライトアンダーザムーン<>saga<>2016/12/10(土) 23:07:18.06 ID:LUjsGAU10<> 「……どーですか、オンセさんのボーダーブレイカーD式!」
「前の試作型よりも小回りも利くし、材質も60%強固に!」
「……我ながら惚れますね、これは」

女は月光を握る手に力を込めて、熱っぽく語る
どうにも命を賭けた戦闘中であるという認識が薄いのか
それとも、それがそれよりももっと重要な事であるのか
恐らくは後者であろう、彼女の口調は迫真めいていたし、何よりもその瞳は常人のモノとは輝きが異なる
ちなみにこれはアンカーにも分かる通り、彼女の完全なる独り言である

>>758-759
『チビがっ!!!』

オンモはその巨躯に見合わぬ圧倒的な初速で駆け、ソーマの返す瓦礫を躱す
向かう先にはジョシュアの姿、豪腕を振り翳しそのまま打ち抜かんと振るうであろう
その拳には彼の異能が宿り、被拳を許せばジョシュアの体重を著しく『喰らう』


「あ、そうですそうです」
「……バイス改めギャラエ。 そう呼んで下さい」
「……く、る、り……」

ソーマタージの放った瓦礫は、ほぼ棒立ちの彼女へと向かっていた
丁度彼女と越境者達の合間にオンモが現れた為にこの形となったのだ

「……リデレクトっ!!!」

月光を持たぬ手を瓦礫に向けて翳す
するとそれは宙にありながらぴたりと静止、勢いを失って落ちて砕ける
直様月光を持ち替えて逆手をソーマタージに向けて翳す
そこから放たれるは短射程で爆発する破壊エネルギー!
彼女の異能、くるりリデレクトで吸収した瓦礫の破壊力をそのまま放ったのだ!
<> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/10(土) 23:13:58.13 ID:PZfTyYFFo<> >>759 >>760

「……了解」
「オンモは俺が引き受ける、お前はソイツを絶対に逃がすな……ッ!!」

”了解”の返答に若干の遅れがあったのは、ジョシュアの心の中にある種の感情が渦巻いていたからだ。
月光への執着、彼女を殺したいと願う気持ち、それらを一旦ソーマへと預け、託す。心の準備の時間だ。
一度気持ちを切り替えれば、顔付きも自然と確実に任務を遂行する為の、兵士のモノへと切り替わり、
床に転がったエクソダスを拾い上げれば、ふぅ、と深く息を吐いてそしてそれをシースへと戻し、構えた。

「……行って来い」

ソーマタージへとそう呟くや否や、ジョシュアの身体は熱くメラメラと熱気を上げて蒼く燃え上がり始める。
異能による膂力アシスト。右脚を思い切り打ち付けてリノリウムの床を踏み砕き、膝下ほどまでを完全に陥没させる。
そうして拳を振り上げたオンモにくいくいと指でこっちへ来いと示して。
彼の拳に対して、思い切り殴り返す形で煮え滾る右腕を振るった!!

「ォおらァッッッ!!!!」

ジョシュアの拳にも同じく彼の異能が宿る。
防御無視の捕食によってオンモのガントレットを、あわよくば彼の腕ごと喰い破らんと。
正面より撃ち合うその絵面はまるで大人と子供であるが、馬力だけならば負けはしない。
<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/10(土) 23:19:44.63 ID:y8DYLfjW0<> >>760
贅沢な名だ!お前なんかモブAとかで充分だ!
【酸素供給機が鼻から下を覆う。音すらも置いていかんばかりに駆ける】
【片方の目。赤い瞳の中の∴点が、投げ返した瓦礫の異常を捉える。『落ちた』。空中で手を放したかの様に】


イヤーッ!
【ギャラエへ向け、横薙ぎに振るわれる戦場刀。あの剣の強度は聞いたことがある。斬撃よりも、衝撃で吹き飛ばす事になるだろう。…無能力者相手なら】

ゲェッ、マジかよ……!
【月光とぶつかった刀が、手から弾き飛ばされる!瓦礫を受け止めたかの様な衝撃に、保持が困難となったのだ】
【回転しながら宙を舞った戦場刀は、離れた所に切っ先から落ち、墓標じみて立つ。拾いに行くのは自殺行為】
オイ、異能持ちなら先に言えよ!どうすんだよ手が痛くなったぞ……


死んで償ってもらおうか!イヤーッ!
【痺れる右手を握り締め、尚も迫ろうとそのまま殴りかかる。肝臓、鳩尾、鼻を狙った鋭い拳が唸りを上げる!】 <> インザランドオブトワイライトアンダーザムーン<>saga<>2016/12/10(土) 23:31:06.92 ID:LUjsGAU10<> >>761
『……クッ、はぁっハハぁっ!!』
『トチくルっタか、チビが……!!』

彼は、己の体に絶対の信頼を寄せていた
己という最大にして唯一の奴隷の能力を最大限に引き出す事で数多の戦闘を生き延びて来たのだ
その為の手段として投薬や、非人道的手法があったのも否定はしない
だけれども過程に拘る事を彼はしない
今こうして目の前に立ちはだかる身の程知らずのチビを粉砕出来る力がある事
それが最も重要なのだから

『オラァァッッ!!』
『……なニっ……!?』

炸裂する拳、それは彼の理想としていた光景を描く事はなかった
受け止められたそれは可視性をも帯びた衝撃波を放ち、周囲の瓦礫の破片を打ち払う
微かに遅れて轟音が響き、室内に木霊を起こした

『チッ……!!』

即座に彼は身を引き、半歩距離を開く
微かに喰われた拳の装甲が、パチリと放電を起こしたが直様ケーブル達が集結
極めて非科学的な科学技術反応を起こして固着化、修復を完了させる
そのまま再び拳を振り上げれば瓦礫の破片を飛来させた
激情的な彼ではあるが、戦闘感に於いては極めてクレバーに物事を判断する
つまり、足を固定したジョシュアと意地で打ち合うよりも確実に彼を攻撃する手法を選んだのだ

>>762
「それでも構いはしないんですけどね、私としては」
「名前に拘る事はしないようにしているんです、なるべくね」
「そうする事でほら、自分を自分で固定することに繋がって可能性を閉ざす事もあるでしょう?」

一の言葉に対してまるで波濤、言葉の渦が返る
その全てが実に頭に響くような声質を持って放たれるのだ

「あ、言ってませんでしたっけ」
「くるりリデレクト、強くもなく弱くもない」
「それでも、私を生かしてくれる力です」
「……さて、降参するならんぎゃ!?」
「ち、ちょっと! もう少し色々と……!!」

綽々と嗤う彼女であったが、拳が肝臓部にめり込めば話は別だ
咄嗟に月光を地面に突き刺し両手を突き出す
屁っぴり腰でのこれは何とも情けなく見えるが、それでも彼女の能力はソーマタージの拳を受け止めその衝撃を迅速に放ち返す
その戦い方に特化した、攻防を完全に能力に任せた戦法
それは数発の拳を捌き、そしてその力を返すであろう
それでもまぁ、手数が勝る事も無論あるのではあるが <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/10(土) 23:43:41.34 ID:y8DYLfjW0<> >>763
ふざけた喋り方しやがって…!ドラゴンボーンかお前は
【ギャラエの言葉に、奇妙な感覚を覚える。頭の中に直接響くかの様な声質───】
ますますお前を殺したくなったッ!血を流して苦しむ様が見たいッ!!
【狂気がそれを閉め出す!酸素供給機が嫌な音を立てて軋み、顎門めいて縦に開く!】


これが闘争の根源ってな!ハハァー、ダメ!ジャガイモの腐ったのダメ!
ホラ、降参するなら今の内……グワーッ!
【自身の放った拳が掌に受け止められ、衝撃が返ってくる。我ながら痛い。頭がガンガンする】
俺って嫌なタイプだったんだな……

オラァッ!腰引けてるぜ!?顔面行くぞドグサレがぁッ!!
【返ってきた衝撃により、人工皮膚が所々裂け、血が霧の様に噴き出す。それでも動きは止まらない!】
【赤く輝く瞳が、ギャラエの顔を睨む。上体を捻って大きく振りかぶり、拳が放たれ───途中で止まる!】
【拳はフェイント。注意を逸らし、意識外からの攻撃を叩き込む狙いだ】

【フェイントのパンチが放たれるとほぼ同時、鋭いローキックがギャラエの脚を圧し折らんと狙う!】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/10(土) 23:45:32.84 ID:PZfTyYFFo<> >>763
「ぬ、ぐ……がッ……!!」
「らァァアアッッ!!!!」

互いの拳が衝突し、至極当然に反作用は互いの身体に生じる。
その上で更なる無理を押し通す。オンモの身体を押し飛ばし投げ飛ばすかのように拳を振り抜き、彼を退けさせることに成功した!
されどその代償は大きく、めぎりと軋む脚に目を遣れば、すっかり膝から下が複雑骨折を引き起こしてしまっていた。
アドレナリンが引き、ずきずきと痛み始めてからようやく、ジョシュアは余剰エネルギーを使ってその部位を治療した。

「ヘヘ……触れれば触れる程ってヤツだ」
「……っ、そうは……させるかよッ」

痛みに脂汗を浮かべつつ、にやりと笑みを浮かべてそれから足を引き抜く。
アシスト無しではオンモには力で遠く及ばない。その時の為の得物だ。
ジョシュアは続けざまにエクソダスを引き抜けば、それを逆手に構えて走り出す。
オンモの放つ瓦礫を軽々と避け、あるいはいなし、前回の戦いではこの技に大きな痛手を強いられた。
故に今度は綿密な対策を練っていた。瓦礫の軌道は手に取るように判る。

「俺から逃げるな、オンモォォォッッ!!!」
「打ち合え、喰い合え、殺し合え、罵り合え!!!」
「男らしく掛かって来やがれ……・ッ、”デクノボウ”ッッ!!!」

狂乱の笑みを浮かべながら瓦礫の合間を縫い、低く低く低空を這ってオンモへと肉薄を試みる。
それが叶えば一気に攻勢を掛ける。左手のエクソダスをアンカー代わりに右手を主力としてラッシュを仕掛けるだろう。 <> インザランドオブトワイライトアンダーザムーン<>sage<>2016/12/11(日) 00:00:30.11 ID:opav5YBL0<> >>764
「で、だ、だっ!?」
「……ですから! 私は! ほとんどふつーの人間なんですよ!?」

全く! と言い放つと同時
顔を強く蹙めた、片足の骨が粉砕されたのだ
たたらを踏み蹌踉めき、とん、とん、と無事な足で二歩下がる

「う……そ、つきは、」
「嘘つきは、嫌いなんですけどね私……」

歯軋りと共に浮かべる嗤み
脂汗を滲ませて少し嗚咽、脳が体の異常を察して全身の機能を著しく低下させているのだ

>>765
「ニゲる?」
「オレが、チビのテめぇかラ?」

はっ、と彼は顔を歪めた
それが嘲笑に似たモノであると察するのは難しい
鬼の表情を解する事が出来ぬ様と同じなのだ

「……じ、ョー、とー、ジャ!! ねェかッッッッ!!!」

大きく胸を開き、肩幅より少し足幅を取る
獲物を威嚇する猛獣めいた、彼本来のバトルスタイル
拳打の応酬は直後にあった
瞬きの一瞬も許されぬ、圧縮された濃密な時の流れの中に咲く火花の数は無数
異能が走り、科学は起こり、何より肉と肉はぶつかり合う

>>764-765
「……私は、もう無理っぽいかな……?」
「オンセさん! 戻りますよ! ……今すぐ!!」

ギャラエは顔を蹙めたまま、堪え難い痛みによろめいた
そしてジョシュアと交戦を続けるオンモに向けて一足飛び
抱き着く様に触れて、彼等は輝きに包まれる
普段、通常の越境現象とは明らかに異なるそれではあるが、その根本挙動自体は変わらないと理解出来るはずだ
つまり彼等は別の世界へと消えたのである

破壊を残した室内、しんと静まり返るのが嘘の様だ

その静謐の中、床に突き刺さる一振りの科学ブレードがあった
月光と呼ばれたそれは寂しげにそこにあり、小刻みに震えている様にも思える

……

ぶん、と大気の脈動
既知の現象だ、即ち越境の前兆
だがそれが不可思議に思えるのは、それ自体が目の前の空間に人が入れぬ程のか細い隙間を生み出す事だけに終わったという事である
奇妙な光景だ、空間に亀裂めいて開いた時空の狭間

……

ふたりに誰かが強く呼び掛けている
それは自らでは動く事が叶わず、だが其処へ、あるべき場所への帰還を誰よりも願っている

【目の前の越境の亀裂へと、月光を投げ込むか?】
<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/11(日) 00:11:41.49 ID:ngknLRNO0<> >>766
嘘だバカ
【骨を砕く感覚が脚にまとわりつく。酸素供給機とフードの下の顔が、愉悦に歪む!】
心地良い感触よ!もう一回やっていい?

で、だ……骨は砕いたぞ。どうするね?殆ど普通の人間が、この場をどう切り抜けるね?
【横を向いて血の混じった唾を吐き捨て、冷たい瞳でギャラエを見据える】
【先程の、加虐への歓喜は既に失せ。もっと別の何かが首をもたげている】


あ!オイ待てやゴラァ!!
【ハッとした様に首を振り、気がついた時には逃げられていた。器用にも先程の巨人へ向かっていき、越境したらしい】
クソ、次は二連撃叩き込むべきか……

…この剣は、報酬の一つとして貰っていく。なーんてな
ジョシュアよ、お前はどうしたい?この意味深な穴に入れちゃうか?
【もし入れないならちょーだい。と軽口を飛ばしながらも、床に立った月光から数歩下がる】
【エゴの塊である自分では、正しい道を選べそうにない。ジョシュアに任せる事にする】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/11(日) 00:11:42.60 ID:WynfRlWPo<> >>766
「うッッ……がァァッッッッッ!!!!!」
「ぐぁはァアッッ……ッ!!!」

挑発の末に引き起こされた”喰い合い”。肉と肉はぶつかり合い、血は飛沫として飛び散り、打撃の度に脳は揺れる。
決定打となったのは、飛び上がったジョシュアを捉えたオンモのリバーブローが、そのままジョシュアを地面に叩きつけ押し潰したその一撃だった。
半ば肺と臓器を押しつぶされた”音”に近い叫びを上げながら、ほぼ全ての内臓が致命的なダメージを負うのをジョシュアは近くした。

「ハァ……ハァ……」
「月光………げっ……こォ……」

目の前からオンモが消えたのをみれば朦朧とした意識、軋む身体を引きずりながら床へと突き立つ月光剣の元へと這う。
口から血の混じったあぶくを吐き、時折どす黒い血の塊を吐きながら、
エネルギー不足で治癒もままならぬ状態の身体にひたすら鞭を打って、ソレへと到達しようと。

「………あの剣は……ラヴレスの……」

いざなうようにぽかんと空いた空間の亀裂に、月光がゆきたがっている。
ジョシュアはそれを察した。されど今日彼がここに来た理由は一つ。
ギャラエを打倒し、必要であればソーマもアユルも倒して、月光を持ち去る事。そして直接半人に突きつけてやること。
しかしそれが叶わぬ願いと知れば、ただ縋るように剣の峰へと手を伸ばし、血塗れのそれで掴む。

剣の望むまま、行かせてやろうと。

されどそれを引き抜くには、彼ひとりの力では足りないのだ。
たった一人の貧弱な力では。 <> インザランドオブトワイライトアンダーザムーン<>saga<>2016/12/11(日) 00:25:51.77 ID:opav5YBL0<> >>767-768
それが正しい道であったか、そうではなかったのか
大局的に見ればそれを判断をするのはいつだって歴史だ、ならば個人間での小さな事情では誰が裁判官となるのだろう
それを語るにはこの場は不向きであるし、多分ふたりが選んだ道を証明する事になるのはまだ少し先であろう

「……おーい、終わったかー……?」

今はただ、アラズがこっそりと部屋を覗き込んで来てそれから大慌てで傷だらけのふたりを小屋へ運んだ事だけが事実だ
治療の後にアユルから報酬が支払われるだろう、薄水色に透き通る魔力を秘めた宝石である

//この辺で失礼っ
//ありがとうでしたっ! <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/11(日) 00:30:17.78 ID:WynfRlWPo<> >>769
「………〜〜〜っ」
「ふはぁっ……」

友人の助けを得てようやく剣を放り投げたジョシュアは、天を仰ぐようにして崩れ落ちる。
剣を投げる際に吐き出した想いや感情は、次元を、世界を越えて届くだろうか。

「疲れた……寝るわ」
「喰いモン寄越せよ……ボーナス報酬だ」

//うーむ眠気が限界、これにてノシっ <> 幕前において<>sage<>2016/12/11(日) 00:32:31.94 ID:opav5YBL0<> 「『番いの隣人理論』が間違っていたとは思ってはいませんよ、わたし」
「……イレギュラーなのは世界の在り方の急速な変異です」

彼女、ギャラエはカップの中身のコーヒーを啜る
その言葉を、単なる音の羅列として聴いている様にしか、そもそも聞いているのかすら不明な巨漢は壁にもたれて腕を組み微動だにしない

「かつて平行世界と呼ばれていた世界の、合間と合間の久遠の闇」
「その理が我々の知り得る以上に歪んでいて、意地悪だったってだけでしょう」

彼女と巨漢と、そしてその仲間の多くは
今の、越境者と呼ばれる存在が認知されるよりも古いタイプの世界渡りである
それがかつて、越境者達と異なっていたのは、彼等の世界渡りは単体個体としての転移ではない
別の世界へ、平行世界へと
過去からそこにいた、存在していたであろう同一個体の彼等の中へ意識だけが世界の合間を飛翔する
そう表すのが適切であろう現象であった

「現にわたしの体はほら、こうしてまたここに存在して居られる」

そして彼等のかつての組織、イレブンスレイブンズの既に故人である安堂栄一郎は
彼と契約を交わした者達への間のみで、過去の世界渡りと今の越境の両者を都合良く使い分ける事が出来る異能者であった
ギャラエの体は以前、アラズとジョシュア・アーリントンとの決戦に敗れて消滅した
しかし彼女の魂、精神? ともかくそう言ったモノは
安堂栄一郎の異能の残滓を利用した技術で別の世界の彼女の体へと世界渡りをさせられ、その後越境を行いここに戻るに到った
最も、その行使には更に満たさなければならない幾つもの複雑な条件だとか、儀式だとかがあるのだが
それはこの場では割愛としよう

「要は、当人が何を信じているかなんですよ」
「その信じている物事や事柄を」
「それを立証する為に深く踏み込んで調べる」
「それがいいんです、それでいい」

しかし最早彼の力を用いてもかつての世界渡りのカタチを成すのは困難だ
彼女が、そしてその仲間達が
不死に近い存在として居られたのも、過去の話
それだけの速さで、ギャラエの知る所の、調査が到った所の世界は変わって行っている
タマゴからイモムシが産まれ、イモムシがサナギとなり、サナギを破りチョウは舞う
そんな様に似ていると彼女は考える
見た目や機能的な差異はあれど、本質的な部分は変わらない
ならばその本質的な部分に、自身の都合のいい物事を見つければいいのだ
研究者としては真逆の、だが真理に近付く為の歩みを
止める事を彼女はしようとは思わなかった

「……あぁ、すみません」
「無駄話が過ぎましたね、直接お会いするのは久々だから舞い上がっちゃって」
「……そろそろ彼等が来るでしょう」
「今度こそ、ちゃんと護って下さいね?」

巨漢に向けて向き直り、見せるのはくるりとした嗤み
ここには次期主戦力たるヴァイス達はいないし、アラズァヘッドや浸透兵達もいない
ギャラエと、そしてオンモの2人だけだ
先に行きますね、と歩みを進め光に包まれるギャラエ
漆黒の月光が見守るその場に、越境者達が今踏み入った

「……やぁ、こんばんは。……楽園へようこそ」 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/11(日) 22:46:53.48 ID:eHBR+8+s0<> 【夜の街!!】
越境者の皆さまに飯の種を提供し続ける 最近では描写的にご無沙汰なお仕事掲示板

久々に表れたので使ってみようということで受けたのは 潜入捜査
なにやら健全(健全とは言ってない)なお店なのにどうやらえちぃことをして稼いでいる店に潜入し 証拠をつかむなり現行犯でぶちのめすなりしてこいという
中々に物騒な依頼・・・なわけだが

「どう? 似合う?」
―――ギィ!!

いかにもホスト!!な恰好をしているアキレスと 頭に花飾りをつけているベティがいた

さて 当のお店はホストクラブもキャバクラも扱っている節操のないお店のようで 一行には様々な選択肢が生まれる

ホスト
キャバ嬢
ウェイター
ウェイトレス

なお客という選択肢はないらしいので悪しからず <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/11(日) 22:54:07.03 ID:DSNR3NfJo<> >>772

「デスデス?きゃば嬢?女子力がクライマックスなα-12にはノープロブレムデス!!」

 コイツがこんな事をほざき始めた時点で何人かは溜め息を。
 何人かは頭痛を禁じえなかったことであろう!(断言

【それからどうした】

「シュコーシュコー」

 何をどう勘違いしたのか、アズキ色のジャージ上下にガスマスクという、
 見ているだけで眩暈を起こしそうな格好でやってきたのはα-12.。
 ご丁寧に胸の名前入れのところに『キャバ嬢』と書いている。

「さあ、侵入捜査をズバっと開始デス!!」

 ガッツポーをキメながら、皆の士気を高める宣言である!

【なお、自分の事は銀河系彼方の棚に置き去りにして、
 アキレスの事を『ヘタレが滲み出てマス?ホスト(爆笑)』と酷評しますた】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/11(日) 22:55:33.10 ID:ngknLRNO0<> >>772
ウン、いいんじゃない?蠍抱えてるホストとか、生まれて初めて聞いたけど
【煙草を吸いながら、心のこもっていない拍手を送るのは、ボサボサだった髪を整えて後ろに流し、ウェイターの格好をしたソーマタージ】
【本人は「ホスト役が良い」とゴネたが、他人と話す客商売には壊滅的に向いていないので、比較的マシなウェイターに選ばれたのだ】


これでも昔、バーテンのバイトをしていた事がある。…信じてないな?
【これはこれで気に入ったのか、特に不満は言わない。しっかり整えた長髪を手鏡で確認】
…で、手順はどうなってる?そういう客が来たら一人一人ぶちのめすのか? <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/11(日) 23:03:32.54 ID:DSNR3NfJo<> >>774

「ププッ…普段の姿を見ていると大ネコかぶりの違和感がパネェデス」

 ソーマタージの真面目君()な姿に思わず肩を振るわせるα-12である。
 彼に比べてこのクローントルーパーな超ナチュラル!なお、変装度の可否には目を逸らすものとする。 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/11(日) 23:03:53.51 ID:eHBR+8+s0<> >>773
ふろあまねーじゃー「却下」

現実は非情である 女子力度満点()なα-12にダメ出しをするフロアマネージャー
パチーンと指を鳴らせばキャバ嬢が2人やってきて α-12の両腕を拘束 控室に問答無用で拉致

数分後 通天閣もかくやなage盛りヘアー イモジャージはひんむかれてやたらひらひらしたドレスに
そして猛烈に拒否しなければガスマスクもはぎ取られて一介のキャバ嬢に仕立て上げられるだろう

ふろあまねーじゃー「・・・及第点」

どうやらお墨付きももらえたようなので さっそくお客の席に通される

さぁ ファーストコンタクトは大事だぞ!! 油ぎっしゅなおぢさん相手にどう挨拶する?

>>774
アキレス「つまり俺が業界初なんだな まさにパイオニア 俺にふさわしいな」

ソーマタージの言葉も何のそのである

アキレス「取り合えず相手が尻尾を出すまでだな だから仕事してて」

早速ソーマタージにお仕事到来 キャバ嬢がハンドサインでおしぼりと氷もってこいと命令してくる <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/11(日) 23:04:03.29 ID:pKebwqLMO<> >>772
「む、むむ……」
「だ、大丈夫かな、こんなので……」

と、ウェイトレスの格好をさせられ……もといした少女。いささか緊張してるのか、表情を少し強張らせ、不安げにそう呟いた。
流石にキャバ嬢は……ということでこちらの方を選択したわけだが、それでも心配なものは心配である。何せこういう店に潜入なんて初めてだから。
こんな子供がこんな店で働いていいのかという話もあるが、年齢的には一応セーフである。たぶん。

「に、似合ってるよね?大丈夫?」 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/11(日) 23:10:19.23 ID:eHBR+8+s0<> >>777
「帆村タンならあっちもにあうんじゃない?」
とニヤニヤ顔で指さした先 そこには艶やかな衣装のキャバ嬢である

「とりあえずお仕事よろしくねー」
早速帆村にお仕事である

客が返ったあとのテーブルの掃除を言い渡された <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/11(日) 23:11:44.60 ID:ngknLRNO0<> >>776
お前に一つ良いことを教えてやる。「誰も思いつかない」って物の多くは「思いついたけどやらない」ってのが正しいんだぜ
【皮肉が通じるかは分からないが、一応言っておくソーマ】

ああ、早く尻尾出さないかな。シグルイみたいな殺し方してやるのに


(((たしかアレは……何だっけか……)))
【ハンドサインを読み取る事に失敗、シャンパン(そこそこ高いヤツ)と何故かあったレモンを持ってきてしまう痛恨のミス!】
【口調と態度は猫を被った様に恭しいが、却って滑稽さが際立つ事に】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/11(日) 23:16:14.28 ID:DSNR3NfJo<> >>777

 なお、相方のα-12が凄まじいセンスをぶちかましたおかげで、
 大分似合っている云々のハードルは下がっているはずだ(そういう問題ではない

「問題ナシデス!年齢で言えば一桁なα-12でもキャバ嬢可能デス!」

 励ましなのか否かあやしさ爆発の言葉であったそうな。

>>776

「アバババババババ」

 世間の無理解によりハイセンスな格好を剥ぎ取られて、
 ヒラヒラドレスにアゲアゲヘアにされたα-12が出てくる。
 やや、色んな条例にひっかかりそうな容姿だがまあまあアリなのでOKだ。

【実際、未成年どころではないが、まあそんなの気にしちゃいらんねえ】

「ドーモ、あるふぁ子、20歳デス!」

 アイサツは大事。アカシックレコードにも書いてある。
 ハイセンスな源氏名に年齢詐称。この時点で嫌な予感しかしない!! <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/11(日) 23:21:03.83 ID:xfFgcILc0<> >>778
>>780
「……む、無理だよそんなの!?そういう問題じゃないし……!」

……彼女にはいささか色気が足りない。あまり派手な格好は好まないし、容姿も年齢にしては幼く、おまけにまな板もかくやの平坦さである。
自分の姿とを見比べて、頬を少し赤らめてアキレスとアルファへと言い返すのであった。

「と……は、はい。」

が、仕事を言い渡されると顔色を(やや無理矢理ではあるが)元どおりにして、机の方へと向かった。
布巾で一面を拭くと同時に、テーブルの上に何かしら怪しいものはないかと目星をつける。 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/11(日) 23:31:27.34 ID:eHBR+8+s0<> >>778
「つまり俺はごく限られた《おもいついたけどやらない》じゃない側の人間というわけですね わかります」

世の中には2通りの人間がいる

皮肉に気付かない人間と気付いたうえで無視する人間だ

さてソーマタージ君の仕事ぶりは酷いもので お客は起こって帰ってしまうし

ふろあまねーじゃー「減給ね」
無慈悲な宣告も受けてしまった

そしてウェイターから清掃員に格下げである
別フロアの掃除をしろと言われてしまった

>>780
だが以外にも油ギッシュなおぢさんの反応はいい 容姿というかサバ読み(上方修正)故だろうか
わりと和やかにことは進み おぢさんはVIP席に移らないかと提案 別フロアに移動していった

お店の人も別フロアに移れとのこと 何か怪しいぞ!!

>>781
アキレスはというと 持ち前の陽気さで女の子客のハートを鷲掴み なんと早々にシャンパンタワーなんぞやってもらってどんちゃん騒ぎである

それを尻目にいそいそと仕事をする帆村 特に目立ったものはない 酒瓶 氷の容器 吸い殻に 灰皿 そんなもんだ

働きぶりを見てお店の人は 別フロアのヘルプに入ってくれと言われる

>>全員対象
アキレスを放っておいて一行は別フロアに移される

先ほどのフロアよりも煙く 薄暗い

【判定 嗅覚:成功すれば漂う煙はたばこのものではない いけないハッパのソレである】
【判定 聴覚:成功すれば なにやらいかがわしい某が聞こえてくる・・・かもしれない 具体的にはって? 境界線スレh(ry】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/11(日) 23:38:48.36 ID:DSNR3NfJo<> >>782

「VIP待遇なアレは手馴れたものデス」

 サムズアップをキメながら別フロア移動を是とするα-12。
 実際にメガコーポの重役の案内だって何度もこなしている。我に自身アリだ。

【なお、苦情もタップリなのはトップシークレットである】
 【→アキレス達から見れば、果たしてコイツはまだ任務を覚えているだろうかなアレっぷりでもある】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/11(日) 23:39:31.81 ID:ngknLRNO0<> >>782
…口でッ!言えよッ!その鼻の下の穴は何のためにあるんだ!!
【スタッフルーム。無慈悲な減給処分を受け、その場にあったアイスピックで、激情に任せて壁にひたすら穴を開ける】
【数分経って落ち着いた頃には、壁は崩れかねない状態となった】


あいあい、掃除ね掃除……何?別フロア?
【言われた通りに向かったフロアは、先程いたところとはガラリと変わった雰囲気だった】

…これは…ハッパか、白粉か……まあ何でもいい
それにこの声、ソーマイヤーは地獄耳ってな。録音しとこ……
【顔を険しくし、ヘルプに向かった深雪に耳打ち。念の為ここが目的の場所だろうと告げようと】

念の為得物持ってきた。使うか?
どうやって解決したものか。一部屋一部屋押し入って叩きのめすか、或いは……
【くすねて懐に隠したアイスピックをチラリと見せ、考え込む】
【アキレスには期待しない方がいいかもしれない。置いてかれてるし】 <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/11(日) 23:44:02.47 ID:pKebwqLMO<> >>782
「(……怪しいものはなさそう、かな?)」

意外と良い手際で片付けを一通り終わらせて、ふぅと一息。しかし休んでいる暇もなく移動しろとの話を聞く。
別の場所も潜入できるとは都合が良い話で、素直に返事をした彼女は言われた通りに別のフロアへと移る。
……が、残念ながら深雪はおくすり(婉曲)に関しては無知な上にいかがわしい知識も皆無に近い。変な匂いがするなぁと感じる程度であった。 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/11(日) 23:49:57.23 ID:eHBR+8+s0<> >>783
さて薄暗い部屋に通されたα-12 そこでまた乾杯となったのだが 明らかにボディタッチが多くなる
この世界 この国の法律ではそういういかがわしい行為は専用のお店でね★ということになっていたが

この店ではそういう届け出はされてないことは確認済みである つまりアタリということだ

>>784
口で言えないからハンドサインを使っているのにこの物言いである
これをふろあまねーじゃーが知ったら弁償となるだろう ご愁傷さま

そしてソーマアイが辺りを見回ったところ モロアウトである
あちこちでいかがわしい行為が行われている これは暴れても問題なさそうだ

>>785
ヘルプに入った帆村であるが そこでソーマタージから通信 どうやらこの店は問題のいかがわしい行為を行っている模様

>>全員対象
証拠処の話ではない モロアウトだ 暴れる口実もできた 後は暴れるだけである

なおアキレスは表のフロアでドンペリ祭りを開催していた ほっといても問題ないだろう <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/11(日) 23:58:50.20 ID:ngknLRNO0<> >>786
訂正、「かもしれない」じゃなくて確定だわ
【呟いて髪を崩し、首を回す。コキリコキリと言う小気味良い音が響き、ワックスで整えられた髪がいつも以上に派手に彼方此方を向く!】
いっちょ派手にやるか!


ルームサービスだボケ!
【CRAAAAAASH!!遮蔽物を蹴破り、近くのいかがわしい行為の場に乱入!獲物を見つけた肉食獣じみた、好奇の目が薄暗い室内で赤く輝く!】
ようにいちゃん、俺も混ぜてくれよ!
【答えを聞くまでもなく蹴り飛ばそうと、大きく振り被る───!】


【そこからはもう滅茶苦茶だ。単純にサイボーグの怪力で暴れ回るのみ】
【歯向かうのならば老若男女問わず殴りつけるし、持ち上げられるのならテーブルや椅子のような、その場にあるものすら武器にしてこの場の人間を出来るだけ叩きのめそうとする!】 <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/12(月) 00:00:14.92 ID:AlEYGm0rO<> >>784
>>786
「……いいよ。僕には能力もあるし」
「まぁ、あんまり荒事に持ち込みたくはないけど仕方ないね。……とりあえず現行犯で御用としようかな?」

氷の刃くらいなら容易く作れるし、と見せつけられたアイスピックに首を振る深雪。

「……そう?じゃあ今すぐそっちに向かうよ」

と、ここでソーマから知らせが入った。どうもやはり黒だったようだ。それも真っ黒。
こうして深雪は、いかがわしい事の行われる現場へと足を踏み入れることになるのだが――――。 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/12(月) 00:00:27.22 ID:cpvZoigmo<> >>786

「クロロホルム!!」

 謎の掛け声と共にハイキックの実力行使を敢行!!
 どこぞの女子力ゼロな将校の蹴りならば首が480度くらい回転したかもしれないが、
 ここは女子力あふるるα-12である。150度くらいには抑えてある。

【お客様を気絶させたあとに】

「まねーじゃー!」

 ここでこの店の不正を糾弾するためにフロアマネージャーのところに猛ダッシュ!
 そして、両手に持ったベティをずずいと差し出し、

「油ギッシュおやぢに非常食=サンがえっちいイタズラされそうになりマシタ!
 この店ではまさか、そのようないかがわしいアレが公然のサービスとして…!」

 大声でほざいたこの弾劾は周囲にはどのような目で映ったであろうか?
 新手のギャグ?少なくとも一笑の下に流されかねないムーヴである。

【捜査しに来たのか妨害しにきたのかもうアレであるアレ】

  <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/12(月) 00:11:46.63 ID:U4chZifZ0<> >>787
調度品をぶっ潰し 壁という壁に客やらバウンサーやらを突き刺し暴れ回るソーマタージ
だが遠方から拳銃を取り出し射撃体勢に入っているバウンサーもいる模様 お気を付けください

>>788
足を踏みいsれた帆村 しかしそこはすでにソーマタージの独壇場であった
辺りのボディーガードもいかがわしいことを行いに来た客もいっしょくたに殲滅されていく図

あ でも相手は結構な数ですので援護してあげてください

>>789
バキリとクロロホルムという名のハイキックを放ち 鼻血ぶーにしつつ昏倒する油ギッシュ

―――ギィ!?
そしてフロアマネージャーに失笑ものの直談判 だが

ふろあまねーじゃー「ふっ・・・ばれちゃしょうがねぇ・・・ テメェら!!ガサ入れだ!!〆ちまえ!!」
とあたりのバウンサーをけしかける悪代官ムーブ!! なお実力は一般人に毛の生えたレベルである <> 帆村深雪
◆Miyuki..42<>sage saga<>2016/12/12(月) 00:19:51.77 ID:AlEYGm0rO<> >>790
「あ…………」

現場にやって来た時、事は大方完遂されつつあった。
……もはや如何わしいもクソもない。ソーマがこれでもかと暴れ回る様に、深雪は自分の出る幕がないのではとしばし呆然と立ち尽くしていた。

「……そりゃ!」

……が、ここでソーマに銃を向けようとする用心棒が約1名。其方がそれを取り出すのならばと、その方を向いて。
ばん、という爆発音音と共に右掌からショットガンめいて撒き散らされる氷の破片!
所謂鈍器で殺傷能力は低めなののだが角ばっているので当たると結構痛いのである! <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/12(月) 00:20:19.98 ID:EH1VgkN20<> >>790
まあ一杯やってけよ!
【頭に酒瓶を勢い良く振り下ろし、ちぎっては投げちぎっては投げの大暴れを決めるソーマタージ】
【尤も、意識が近場の敵に向いているのが強みであり弱点でもあるのだが】


【遠くの拳銃持ちバウンサーには気付かない。人間用の武器で撃たれてもそう大事には至らないが、痛いものは痛いし、当たりどころが悪ければそうも言ってられない】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/12(月) 00:21:08.12 ID:cpvZoigmo<> >>790

「当方に迎撃の用意アリデス!!」

 まずは間髪入れずにフロアマネージャーを手持ちのベティでぶったたくムーヴ!
 おそらくはすぐさまバウンサーどもに包囲されるだろうが、
 そこはそれ、エリート兵であるクローントルーパーとの彼我戦力差は言うまでも無し!

「ディープメイカー!」

 ドレスの後ろ腰部分の布が千切れ飛び、4本の赤黒い触腕が出現する。
 ナノマシンにより構成された戦闘行動補助器官:ディープメイカーである。

「とりゃ!!」

 それを地面にたたきつけて身をフロアの天上高く跳躍させる。
 限定空間内であれば、特殊戦装備が無くとも三次元戦闘は十分に可能!
 天上を蹴ってバウンサーたちの頭部に次々にベティを叩きつけるムーヴ!!

【完璧かつ無駄のない迎撃モードである】 <> アキレス&ベティ>521-522と>215
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/12(月) 00:27:55.51 ID:U4chZifZ0<> >>790-791
ソーマタージが近場からバンバン敵を排除し
帆村が遠くの敵を氷の礫でけん制していれば裏のフロアは制圧完了

碌な手傷も無し

>>793
そして表のフロアもまた阿鼻叫喚の地獄絵図である
なんか少女の背中からエンガチョなsy特殊が生えたかと思えば 手に持ったサソリで1人1人丁寧にバチコン叩かれて昏倒していく

その姿を見て客も皆逃げてしまった

>>全員対象
遠くから聞こえるパトランプの音
きっと警察が越境者の暴れる気配を察知してやってくるのであろう

あとは警察から報酬をもらえば任務完了である

アキレス「あ・・・終わった?」
そして全く役に立ってないアキレスはソファの陰から辺りを確認し

―――ギィ!!
ベティはどんなもんじゃーいと誇らしげにハサミを振り上げたという・・・・・

//それではこのへんでノシ お疲れー <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/12(月) 22:48:39.96 ID:U4chZifZ0<> 【どこかの世界 森の中】
はたして ここはどこなのだろう?
深い森の中を横切る広い川の傍 近場に人里らしきものは無し 時刻はすでに黄昏時

人里を探して移動していたが夜になるまでに発見できる可能性なしと野宿を選択
テントを設え 薪を確保し たき火を熾す

野宿は慣れた者 しかし1人で というのは珍しい
越境者通しは引かれ合うというらしいが まさかこんなところに現れる越境者はいるだろうか? <> アルベルト・ベイグランス<>sage<>2016/12/12(月) 23:04:10.12 ID:eRts2nwVo<> >>795

「月は赤くないし早々に天気が崩れる事も無さそうかな」
「一先ず、お疲れ様ロイ君」

簡易キャンプの設営後、トレードマークであるテンガロンハットを膝の上に乗せて焚火の傍に座る男
分厚いコートを羽織っているとは言え寒さが無くなる訳ではない

はふ、と溜息の様に白い息を溢してから

「……誕生日から今日にかけて、森の中で過ごすとは思わなかったなあ」

感慨深いと言うか何処か遠くでも見る様に呟く言葉に、空しすぎる程覇気はない
因みに誕生日は12/11であった

クリスマスケーキの代わりにでは無いが、ムラサキツメクサと言う野草の蜜を吸う
食事事情が小学生並みである <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/12(月) 23:13:14.29 ID:U4chZifZ0<> >>796
「ん? あれ おま・・・!」
声をかけられ 名前を呼ばれてびっくりして顔を向ければそこには旧知の男

アルベルトから見てロイは随分と老け込んだように見えるだろう

「誰かと思えば!! 最後に見たのは9年ぶりか いやぁ久しいな」
この男 時間の流れが違う世界に長期間とじ込まれられたらしい 前にあたときは26で 現在は35である

「なんだお前さんらしいな ほれ火にあたれよ いやぁ本当に久しいな まさかお前も越境者になっていたとは思わなかった」
思いがけない再開に嬉しそうなロイ ベンチ代わりの流木へ誘い 火酒の入った瓶を差し出す <> アルベルト・ベイグランス<>sage<>2016/12/12(月) 23:23:21.61 ID:eRts2nwVo<> >>797

「ん、久しぶり? と言うかロイ君老けたかい?」

アルベルトの主観では大した時間は過ぎていないらしく
いつもの調子で何処か飄々とした感じで軽く手を振って

「9年ぶり……ん?俺がまたちょこっと時間飛び越した感じ、なのか?」
「とりあえずロイ君、落ち着いて貰える? 蜜の甘い草上げるから」

ロイの認識と自分の認識の差を埋める為にちょっとだけ時間をくれと一先ず言って
火酒を受け取る代わりにムラサキツメクサを茎ごと差し上げる

その後、2つ3つ会話の応酬をしてから

「とりあえず、此処ってやっぱ異世界なの?」

事も無さげに火酒をチビチビ飲みながら聞いてみた <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/12(月) 23:36:14.14 ID:U4chZifZ0<> >>798
「え? あぁうんアリガト」
全く変わってない様子で植物を受け取る

「・・・甘い」
よかったね

「ん〜・・・わかんね 森なんてどこにでもあるし 人里を見てみないと何とも言えねぇ」
帰ってきたのはあいまいな答え しかたないね 人里じゃないからね

「そっちはどうやって異世界渡りを? 俺は遺跡の探索中 妙な魔法陣踏んでからさ
 故郷の道場とか 色々とすっぽかして悪いとは思っているが なにせ帰るアテがなくてな」

なお一度本当の意味での故郷には帰ったことがある だがその後異世界渡りをしてしまったので 例の街には帰れずじまいである

「お前さんも大変だろ よく無事だったな・・・ってか お前剣はどうしたんだ?」
と 腰にあるべき剣が見当たらないアルベルトに質問する <> アルベルト・ベイグランス<>sage<>2016/12/12(月) 23:51:32.29 ID:eRts2nwVo<> >>799
「こっちの主観じゃあ最後に君と会って1ヶ月も経ってない筈なんだがなあ…」

悩む様に唸り、帽子を被るとそれを手で抑える
悩んだりと感情に動きが有った時の癖である

「俺は賊の討伐の最中に、気づいたらこの世界だよ」
「なんかマズそうなの呼び出そうとしてたからさ…賊ごと魔法陣に押し込んだのが原因だと思うけど」

あの時、自分も引き込まれちゃったかなー・・・と
予測こそ立つが確実な事は言えないとの事で

「ん、有るよ……と言うかこっちに着た時に有ったよ。“それっぽいの”」

そう言ってポケットから真四角の金属塊を取り出す
よーく見ると柄や刀身など元が剣で有ったと窺えるものであるが……それがどういう訳かポケットに収まる程度に折り曲げられ、圧縮されているのだ

「因みに剣のほかにも、俺が魔法陣に押し込んだ賊らしきものと、そいつが呼び出そうとしていたものが同じ様になってた」
「……流石にそっちは持ってきてないからね?血塗れだったし」 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/13(火) 00:02:26.71 ID:gbX916vJ0<> >>800
「そうか・・・まぁ越境者としてはそれほど珍しくないことらしい 今は再開を喜ぶとしよう」
たき火に水の入った鍋をかけ 保存のきく根菜類を刻んで入れる

「そっちも大変そうだな っと? なにそれちょっと見せて」
ベーコンを切って鍋に入れていると ポケットから取り出したブツに目が入る

可能なら受け取りしげしげと見やり

「う〜ん確かに金属だし 刃であっただろうものも見受けられるが・・・なんだこれ?
 剣に使われる鋼は硬いからこんなになる前に砕けるはずなんだけどねぇ…」

どうしてこうなったのか分からず 結局アルベルトに返すわけだが

「いや そっちをポケットに入れて持って来られても困るし」
半笑い どこのサイコパスだよと言いたい

「おれはまぁ 最悪根なし草に戻るだけだが そっちはそうも言ってられんだろ 奥さんも子供もいるんだ
 帰るアテができたら真っ先に教えるよ 早く家族に会えるといいな」

<> アルベルト・ベイグランス<>sage<>2016/12/13(火) 00:22:02.49 ID:RXQtUGWUo<> >>801

「…だね。 んじゃ、今更だけど 無事再会出来た事に乾杯ってね」

元の世界にせよ異世界にせよ、無事である事は喜ぶべきである
頷きながら口元に薄らと笑みを浮かべて

重いから気を着けなよ、と言いながら剣だったものを渡すと

「多少は曲がる程度にはしなやかさも有ったけど、こうはならない筈なんだけどな」
「戻そうかと思ったけど俺が力を入れるとそれこそ割れそうだし」

転移の際、なんらかの力が働いたんだろうね。と言う事でアルベルトの中で決着している
金属の塊を返してもらうと、ポケットへ押し込んで

「サイズ的には同じ位だったから持ち運ぼうと思えば楽なもんさ。今頃は野生動物の胃袋だろうけど」

食い応えはあったろうね、と冗談めかして言ってから

「……心配かけたら怒るだろうし、ちゃちゃっと帰りたいんだけどね」
「コッチとアッチの時間のズレだって有る」

思わず胸から下げたリングを手に握る
少々のもどかしさを感じているのが、言葉の端から窺えるだろう

「…とは言え焦っても仕方は無いし」
「まずは君の9年間の話を、聞かせて貰えるかい。 友よ」

焦るのは後回しにして
一先ずは、歓談に華を咲かせようと <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/13(火) 00:29:52.51 ID:gbX916vJ0<> >>802
「そうだな 乾杯」
新たに出した火酒の瓶をぶつけ乾杯とする

「よっぽど変な力が働いたみたいだな 生半可な力じゃできないよそれは・・・ってやめてよ見たくないよそんなの」
エンガチョと苦笑い

野菜の煮え具合はよし 乾燥コンソメを入れて味を調え 缶詰のソーセージを開け 黒パンをスライスする

「あぁ 怒ったら怖いだろうな そりゃもう絞られること請け合いだ」
いろんな意味でなと下世話な話題

「それじゃ話してやるとしよう さて何から話すかね・・・?」
ささやかな夕餉 だが友との語らいには十分なそれを囲み 世は更けていく・・・・・

//そろそろ〆で <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/15(木) 21:26:38.93 ID:pdhc64iEo<> 「ここがそうだ、……”エトランゼ”」
「ホスト、仮氏、添い寝、マッサージ、耳かきその他諸々……」
「越境者向けの労働施設……まァ、水商売のスーパーマーケットみてェなトコだ」
「外貨しか持ってないような駆け出し越境者でも、簡単にそこの世界の通貨を稼ぐ事が出来るから需要は高い」
「ただし客はその世界の人間が多い。GNやら止まり木たァ違って、一般向けとして営業してるんだ」

パリッとしたシャツにチャコールのベスト、革靴。ホスト兼警備員の格好をしたジョシュアは、店の裏口にて煙草をふかす。
紫煙を燻らせながら面倒くさそうにこの店の事情を説明。室外機の角で煙草をなじって、それから握り潰せば魔法の様に煙草は消えた。
この世界に限らず、”エトランゼ”はありとあらゆる場所に存在する越境者向けのサービス店である。
ではなぜそんなところに一行が居るのかといえば、ジョシュアの請け負った依頼の手伝いの為であるらしく。

「(ロイのオッサンがホストになるなら……ココだな)」

ふと押し黙るジョシュアの心は、何人たりとも知ることはないだろう。
さて、と続けながら小さなメモを一行へと配り、無くさないように釘を刺した。

「今日の依頼は行方不明者の捜索。」
「”ホシ”はここのスタッフとして働いて、日銭を稼いでんのが目撃されてる」
「まぁ……俺ら全員ここの従業員になって、働きつつターゲットを見つけろってこったな」
「俺潜入捜査(アンダーカバー)に入ったから、ノウハウは知ってる」

「付いてこい、裏口から入ったら……それなりの格好に着替えてホールに出るんだ」

裏口のドアを開ければ、すこし歩けばそこがスタッフの控え室だ。
様々な衣装に化粧道具。容姿を整えるのに不自由はしない筈だ。

「いらっしゃいませ、今日はどういった……あぁ、それなら突き当りを右に曲がって直ぐです」
「今ボーイを呼びますので、それまで外套と荷物をお持ちします」

一行がメイクアップを済ませた頃、さてジョシュアはというと既に入口で接客を行っている。
その手際を見ればなるほど、相応に手慣れているようだ。

「……さァて、お前等もやってみろ」

身支度を済ませた越境者らに顎で合図し、適当な客に着くように指示。
ピンチの時はジョシュアが助けてくれるだろう、多分。

【ターゲット情報】
名:相良 遥歩(さがら あゆむ)
特徴:少女、十代後半、黒髪。
備考:悪名高いストリートギャング”野良犬”の実娘。
   両親との諍いの果てに家を飛び出した。
   強力な異能保持者であり、突発的戦闘の可能性あり。
<> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/15(木) 21:35:57.25 ID:s3T1b0hP0<> >>804
「なるほどぉ」

ふむふむと連れられて頷き、分かっているのかそうでないのかの合間みたいな反応のニア
取り敢えずまぁターゲットを探せばいいのだ、別段危険的要素も多くはなさそうだし気楽に行くべきだなぁなんて思いつつ手渡された服を持ってクロークへ
ややあって戻って来たニアは薄水色のナイトウェアに身を包んでいた
だるだるのナイトキャップとおほしさま模様がポイントである

「えーっとぉ」
「テレビとかで見たのはぁっ……」
「……おかえりなさいませご主人様ぁっ?」

色々間違えつつもともあれ、接客なう <> アキレス>521-522
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/15(木) 21:40:35.44 ID:vdP5dnsw0<> >>804
さて 裏口から入ったこいつらはというと・・・?

アキレス「はーい本日はアキレス君をご指名ありがと〜っございまーす!!」
サラサラの金髪を靡かせ 黒系のスーツに襟立Yシャツ 安っぽい靴と 典型的ホストとなったアキレスがテーブルにつく

無類のコミュ力はこのような場所でもいかんなく発揮されるのだ

そして

ロイ「・・・・・。」
こちらは襟の立ってない いたって普通のシャツと黒ベスト 黒スラックスに黒革靴 そしてサングラスと
まるでYAKUZAもかくやなバウンサーとして君臨するロイである

なおベティは現在 ロイの背中にくっついています さすがにお酒は飲ませられないですので

//ロイの出番ここだけ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/15(木) 21:42:12.69 ID:xgkPTcMj0<> >>804
ワオ、退廃とか混沌をコンクリートミキサーにかけた様な施設か。そう言うの嫌いじゃないぜ
【変装用のサングラスの下で眼を細め、口笛を吹く。特に深い意味は無い】
【配られたメモをマジマジと眺め、脳内UNIXに情報を保存する。二日は持つだろう】

要するに、家出非行少女の保護だろ?ダイジョーブダイジョーブ、そういうの慣れてる
【何時もの薄汚い服を脱ぎ、青いストライプスーツに大きく襟を広げたシャツ、ボサボサの髪を整えた長いポニーテールといった身なりのソーマタージ】
【馬子にも衣装と言ったところか。黙っていればよくいるホストに見えなくは無い】

【黙っていればの話だが】
【忘れがちだがこの男、ほぼ常に正気の状態では無い。ちょっと喋らせるとボロと埃が出る】


えーっと……いらっしゃいませ、お客様。本日はどの様なコースをお求めでしょうか
【言ってて自分でも歯が浮きそうになる。接客は他の人に任せっきりになりそうだ】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/15(木) 21:53:03.01 ID:pdhc64iEo<> >>805
『えーと、君の名前は……ニアちゃんかっ』

まずやって来たのは若い女性だ。お団子頭にスーツ姿であり、さしずめ仕事帰りのOLといった所か。
日頃の疲れを癒しに来たのだろう、ニアの名札を見ればにこりとほほ笑んで。

『こんにちは、ニアちゃん。かわいいね』

どことなく危険な雰囲気を漂わせながら、ニアに詰め寄る。

『添い寝して?』

そして要求したのは添い寝サービス。確かにナイトキャップに寝間着と彼女の見た目にはマッチしているが。
時間が来るまで別室でぬいぐるみのように抱かれていては、目標を探し出すことは難しいだろう。

>>807
『あ、はろーっ』

続いてソーマの元へとやってきたのはウェーブのかかった金髪に赤のジャージ姿、浅黒い肌の活発な女性だ。

「(コース……!?)」

ソーマの口から飛び出たワードにジョシュアは思わず肝を冷やす。
ホストにコースもクソもある訳ではない。不審に思われるかと様子を伺っていたが……

『ん?この店コースとかあるんだ……』
『……えーと、じゃあ私と飲んでくれるかな?』

ソーマに目を付けていた金髪のおねーさん。ふと腕を組んで不思議そうな表情を見せる。
ただしそれだけ、運よくこの店は初めてなようであり、ソーマの発言をそういうものと受け取った。

『私これでもお酒は強い方だから、今日はじゃんじゃん飲むぞぉーっ!』

先に適当な席を見繕ってから、ほらほらこっちきてと手招き、グイグイ来るタイプだ。

>>806
『あらァン?』

問題はアキレスである。

『こりゃまたいい男……』
『二日連続で当たりクジだなんて、アタシも男運が回って来たのかしらン……』

女の子受けしそうな見た目で何故かゴツイオッサンを引いてしまった。それもヤバそうな。
ピンクのぴちぴちセーターに身を包み、その体躯はゴリマッチョ以外の形容が不可能。
アキレスにすり寄るような形でより添えば、強引に腕を組んでカウンター席へと向かおうとする。

「……頑張れよ」

ジョシュアも諦め半分で遠くからアキレスに敬礼を送っていた。 <> アキレス>521-522
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/15(木) 22:00:24.87 ID:vdP5dnsw0<> >>808
「 」
お調子者なポーズのまま硬直

「あ いっけねー向こうの席にヘルプ頼まれてたんd」
グワシと腕を組まれる 嗚呼ラスボスからは逃げられない ずーるずーると連行される

「ジョォォォォォォォォォォォッシュウウウウウウウウウウウウウウウ・・・・・・・・」
大いなる理不尽に恨みの言葉を漏らしながらカウンター席に着いてしまいました

「あ・・・・アハハハハハハハ・・・おれお酒とかあんまり強くないからあんまり飲めないかなぁなんてアハハハハハハハ・・・
 そういえばお医者さんにお酒止められてたようなとめられてないようなアハハハハハハハ・・・どっちだっけアハハハハハハハ・・・」

乾いた笑いをふりまいて どうにかこの場を脱出しようと画策する <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/15(木) 22:01:31.77 ID:xgkPTcMj0<> >>808
あら〜元気そうなべっぴんサンじゃない。ワリと好みのタイプ。勿論勿論、喜んでー
【なるべく自然(のつもり)な笑いを返し、恭しくついて行く。案外なんとかなったようだ】
【因みにこの男自身、マズい事を言ったという自覚が無い。悪運が良かった】


【飲む事になれば、話を合わせながらも時折周囲を見渡す】
【ニアは寝に行ってしまったし、アキレスは気をしっかり持てるか不安だからだ】
(((今回ばっかりはアキレスに同情するぜ、マジで。……頼まれても変わってやらねえがな!!)))

【話しかければ朗らかに返すし、自分から興味を引けそうな話もする。酒もジャンジャン飲む】
【しかし、時折何かを探すように目だけを動かしたりする態度は、女の目にどう映るだろうか】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/15(木) 22:02:20.20 ID:s3T1b0hP0<> >>808
「えっ」
「……あ、あははぁっ、はいぃ……」

何となく色々と何かをアレしてたじろぎ、ともあれ頷いて応じる
少し冷や汗をかきながら、苦笑い、何とか平静を装う事が出来た

「……?」
「……あのぉ……」

添い寝とは何か、つまり添い寝であろう
考えれば考えるほど不思議だ、お金を払って添い寝とは
まぁひとの趣味嗜好にとやかく言うのも気がひける、ただ静かにぬいぐるみめいてちょこんと抱えられている

「……これっ、このままジッとしてればいいってんですかねっ?」
<> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/15(木) 22:12:33.27 ID:pdhc64iEo<> >>809
???『オイ、オッサン!』
『あン?』

怯えるアキレス、攻める筋肉男。ジョシュアもソーマも彼を見捨てたし、ニアは別室。
万事休すかと思われたその時、ふと一筋の光明がアキレスへと差し込んだ。
遠くから叫ぶ声にオッサンは反応、声の方を振り向けば眼の色を変えた。

???『あんじゃねーよ!新人怖がってんじゃねーか!!』
『あらン、ゲンジくんじゃないのォ、昨日はありがとねェん?』

そこにいたのはボサっとした黒髪を後ろに纏めた、スーツ姿の男、いや、少年か。
源氏と呼ばれた少年はアキレスを乱暴に押し退けて隣の椅子へとずらし、割り込むようにして間に入った。
オッサンの言動から察するに、ゲンジがオッサンの昨日のお相手らしい。

ゲンジ『おう、オッサンも毎日よく飽きねーな……』
『よォ新人、だいじょーぶかァ……?』

オッサンに相槌を打ちながらまずは乾杯の為のシャンパンを頼む。
そうしてちらりとアキレスの方を振り向けば、中性的な顔立ちが露わとなるだろう。
猫毛気味の前髪をふわりと揺らしながら、首を傾げてオッサンに聞こえないよう問いかけた <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/15(木) 22:21:36.58 ID:pdhc64iEo<> >>810
『ねー、ドコ見てるのぉ……?』
『あーしのコトだけ見てよぉ……せっかくおかね払ってるんだよぉ……?』

対するソーマタージの顧客は、ハイボール一杯目で既にベロベロである。
酒飲めるアピの激しい客程こういったパターンが多いのはこの界隈の常である。
大丈夫かと聞けば決まって飛び出すのが、もはやお約束。
伝家の宝刀「酔ってない」だ。

『ねぇー……きいてんのぉ……!?』

あちこちチラチラ、そのような所作が気になったのだろうか?
先程まで上機嫌だった彼女も、やきもちを妬くかのように机に顎を乗っけている。

>>811
『んへへー……そのまんまでね』
『……女の子が女の子を買うってヘンだって思ってるでしょ?』

防音性抜群の別室へと案内されたニア達は、ベッドやらなにやらの据え付けられた豪華なホテルらしき一室へと案内された。
犯罪防止に監視カメラこそあれど、そこでは顧客とスタッフのあらゆるプライバシーが保証される。
ベッドに座り込んでニアを膝の間に挟んで後ろから抱き締めながら、幸せそうにんーと唸っている。

『私ね、妹がずっと欲しかったんだけど……お父さんもお母さんも、私が小さい時に死んじゃってね』
『だから時々ここに来て、こうやって誰かと一緒に寝るの』
『本当の妹が出来たみたいで、寂しくなくなるんだ……』

ここでの身の上話もすべて、彼女とニア以外には誰も知ることはないのだろう。
ニアを抱き締めながら色々話しているうちに、ニアの腕に巻かれた時間を知らせるアラームが鳴り響いた。 <> アキレス>521-522
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/15(木) 22:21:50.82 ID:vdP5dnsw0<> >>812
どうにかしてこの男から逃げなければ と脳みそをフル回転していると
横手から入った救いの手 乱暴に押し退けられ間に少年が割って入ってくれた

そして声をかけられ すべてを察する

「うわぁぁぁぁぁぁん 先輩助かったっす〜」
涙もチョチョ切れの状態で源氏(?)に縋りつこうとする20代の男 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/15(木) 22:30:19.31 ID:pdhc64iEo<> >>814
ゲンジ『バカ、助かったとか客の前で言うな』
ゲンジ『って…お、オイ……!ドコ触ってんだ、この……っ』

客の前でフツーにシツレイ発言するアキレスに咎める様な視線。
そこで胸に飛び込んできたアキレスに顔を紅くしてたじろぎ、その脳天に容赦ないチョップ、
アキレスを引き剥がせば、両腕で胸を押さえて肩を竦めて。

『むほほ……仲睦まじいのはイイコトじゃないの』
『優しい先輩で良かったわね、アキレスくん』

バーテンがグラスに注いだシャンパンを一気に飲み干せば、オッサンは愉快な笑い声を上げてその光景を見守っている。
アキレスの無礼な発言にも、別段気にするようなそぶりは見せない。

ゲンジ『オッサン、最初から俺に会う気で新人(コイツ)指名したろ……』
『あら、バレちゃった』

どうもオッサンの話を聞けばゲンジが出払っていた為に適当な新人をイジめていたらしい。
そうすれば面倒見のいいゲンジの事だ。すぐに駆けつけるだろうと。 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/15(木) 22:30:59.72 ID:s3T1b0hP0<> >>813
「ふぅんっ……」
「ニアはっ、姉妹は沢山居ますってんですよっ」
「親はっ……まぁっ、親代わりみたいなひとなら沢山居ますってんですっ」
「……ここにはっ、よく来ますってんですかっ?」

別に変だとは思わないと告げてから
他愛のない会話、やがて腕時計のアラームが鳴り響く
ここに来てからそれを止める迄の間、ほとんどニアは口以外を動かす事がなかった

「遥歩とも仲良しさんだってんですっ?」
「ニアも遥歩とはよくお話するってんですよっ」
「今日はっ……あれっ、出の日だったかなっ?」

部屋の外に出る前の刹那、本懐に探りを入れてみる
トボけたような所作で小首を傾げ、目標の情報を聞いてみることに <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/15(木) 22:31:55.38 ID:xgkPTcMj0<> >>813
え?あ、ああ…悪い悪い。堪忍な
【ベロベロになった様子に内心呆れながら、平謝り】
いやぁ、ね?こんなべっぴんサン、他の飢えた連中に取られちゃ堪らんと思ってな。堪忍な、マジで
【まさかこんな、言った人間の喉笛を食い千切りたくなる様な言葉を吐く事になるとは。人生とは分からぬものだ】

それより、アンタも大丈夫か?酒に強いったって酔う時は酔う。無理は禁物……待てよ、もっと飲め
【言って効くかは分からないが、一応忠告。その時ソーマタージに電流走る】


……そうだ、実はな、こういう人がいるんだ
【言いながら見せたのは、先程ジョシュアに貰ったメモ。そこから推測される、ターゲットのあまり上手くないイラスト】
さっき言った、飢えてる人間の見本みたいな人。しかも同性愛者の浮気性!
もし見かけたら、そいつ君の事狙ってる筈だから、教えておくれよ
【酔ってる様だし、この際手伝わせようというのだ。酔いが覚めれば記憶も消えるだろう】

な?こーんな可愛い子がクレイジーサイコレズの食い物にされるのは余りにも忍びない!話をつけたい!
…だから手伝ってくれる?あと高い酒買って? <> アキレス>521-522
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/15(木) 22:45:17.74 ID:vdP5dnsw0<> >>814
「へぶぅ!!」
ベチッと脳天にチョップを叩き込まれ墜落するアキレス

「ふぇぇ先輩酷いっす〜・・・」
ヨロヨロと顔を上げヨヨヨと涙を流す が

(おやおや?)
その裏で今しがたのリアクション そしてその後の態度を冷静に分析していた
中世的な顔立ちで どこを触っているという発言 なるほどなるほど

(ビンゴか?)
まぁとりあえずここであーだこーだといって店を混乱させるのは得策ではない

「いやぁ先輩ってホント頼りになるんスよ いやホント惚れちゃいますよ俺男だけど
 あ 俺にもシャンパンプリーズ え? 医者? 何のことか分かりませんなぁアハハハハハハハ・・・」
とお調子者モード発動 颯爽と椅子に座りにこやかに談笑を始める

そしてそれとなくジョシュアを探す コンタクトが取れればターゲットと思しき人物をハケーンと報告したいところだが <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/15(木) 22:49:21.35 ID:pdhc64iEo<> >>816
『遥歩……?』
『あぁ、ゲンジくんの事ね。ちょっと前に本名から源氏名に変えたんだっけ、確か』

『あの子馬鹿だから、源氏名を聞かれてゲンジって答えちゃったのよね……』
『その所為で今は男装ホストするハメになってるんだっけ……?』

だよね?とニアへ確認を取る。遥歩が男装ホストへと転向してからは多忙となり、暫くは会っていないらしい。
それでもこれほど印象に残るのは、やはり相当の手練れか、底抜けのアホだということであろう。

「……首尾はどォだ?」

ニアが部屋から出れば、そこにはジョシュアが壁に寄りかかってニアを待っていた。
なんだかんだで彼女が心配だったようで、いつでも飛び込めるように準備は整えていたらしい。

>>817
『……なにそれ、バッカみたい』

淡白な言葉とは裏腹に、視線を下におろして組んだ手の指先を擦り合わせる所作は完璧にソーマに入れこんでしまった証だ。

『にゃはは、今日はあーしも奮発しちゃうもんねー!』

急に上機嫌になって羽振りが良くなるが、それは軍資金が尽きるのが早まる事も意味する。
次々と運ばれてくる高級酒の数々、されど既にベロベロのおねーさんはあまり酒が進まないようで。

『相良…・・・?遥歩って子は知らないけど……』
『あ、でもこの店のナンバー1は”相良ゲンジ”ってパンフに書いてあったなぁ……』

『ナンバー1と関係あるのかなぁ……あ、お金なくなっちゃった』

意味ありげなヒントを残せば、軍資金が尽きた所で用済みとなった。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/15(木) 22:55:58.02 ID:pdhc64iEo<> >>818
ゲンジ『ホストがホスト口説いてどーする、客口説け客ゥ……』
ゲンジ『新人が勝手に頼んでんじゃねーよ!つゥか自分の分頼むんじゃねェ!!』

あれこれビシバシとアキレスを鍛え上げながらも、その傍らではオッサンと会話を弾ませている。
この様子を見る限りは結構な時間この界隈に留まり、仕事を続けていたらしい。

『……誰をお探し?』

不意にぬっとオッサンの顔面がアキレスの視界を覆い尽くす。
辺りを見渡してもジョシュアの姿はなく、ソーマタージが少し離れたテーブルに着いているだけだ。
あの過保護なジョシュアの事だ。ニアが別室に移動したことから、おそらく有事の際に備えているのだろうということが読み取れる筈だ。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/15(木) 23:03:59.82 ID:xgkPTcMj0<> >>819
相良ゲンジ……ゲンジ…?
【気取られぬ様、口の中で小さく反芻する。サングラスの下の眼光が一瞬鋭くなり、また戻る】
そう、そのゲンジ!ナンバー1になって天狗になってるんだ、知ってるなら話は早い
もし飲んでて見かけたら教えて……何?金が無い?

【ヘラヘラした表情が一瞬でしかめっ面に変わり、肩を竦める】
じゃあ俺との楽しい時間はここまでだ。ありがとよ、後は血管破れるなり肝臓潰れるなりして好きに楽しんでくれ!
……じゃない、これは…そう、新薬だ。大量の投薬治療中なんだ。情緒不安定で忌むべき自分だ
【注文された酒の殆どを飲み干しておいて、この傲岸不遜な態度!】

おっと、忘れるところだった。最後に一杯飲んでいきな。これは俺の奢りだ
またお金貯まったら来るんだな。もうちょい口上手な他の人が相手してくれる
【カッコつけて差し出したのは、冷水が注がれたオシャレなグラス】


この道で食っていこうかな。いやダメだ、ホストの夫とか業が深い……
【ブツブツ言いながら席を離れ、女が退店するのを見送ってから行動を開始する。“相良ゲンジ”なる人物を探し、接触する】
【他のスタッフに話を聞きながら、ゲンジを探して店内をフラフラ】

例え読みが外れても、ナンバー1なら何か知ってるだろ。一発二発殴れば……
遊びは終わりだぜ遥歩ちゃんよ。何処に行った…? <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/15(木) 23:05:04.33 ID:s3T1b0hP0<> >>819
「あーっ、そうそうっ」
「どうにもまだ慣れてないってんですよねぇその呼び方っ」

どうにも演技の才があるのではないか
そう思ってしまう程に口は滑らかに動いた
なるほど確認だ、道理で見た限りあの目標の顔が見えない訳だ

「あっ」
「えーっとぉ、今はゲンジって名前で男装してるみたいってんですよっ」

みんなの所に戻りましょう、と足早に
善は急げというものだ <> アキレス>521-522
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/15(木) 23:16:23.96 ID:vdP5dnsw0<> >>820
「へーい」
源氏先輩の指導を受けて オッサンとの会話に勤しむ
なんだかんだでコミュ力はあるので 指導を受ければある程度は使い物になる模様

「え? いやぁその・・・」
とここでジョシュアを探しているのがバレたのか オッサンのドアップなう
どう言い訳しようかと一瞬考え 視界の端に移ったのは

「h・・・ほら あれ」
と呼び刺した先には

ロイ「?」
目つきの悪いYAKUZA・・・もとい短足男

「あの背中のアレがきになっちゃって…」
そのせなかに引っ付いているベティである

―――ギィ?
ベティは不思議そうにハサミを振り上げている

「アレが一度視界に入っちゃってから忘れられなくて・・・すごくねあのサソリ」
アキレスはベティを裏切るようです

「そういえば先輩 このお方(オッサン)とは一回同席しただけで?」
などと質問し その話題を切ろうとする <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/15(木) 23:23:39.53 ID:pdhc64iEo<> >>ALL
各々がパズルのピースを埋めてゆくなか、全員が相良ゲンジへと到達した。
ニアと、そしてソーマタージを回収してアキレスのもとへと向かうジョシュア。
そこで彼の隣にナンバーワンのゲンジが居る事を知れば、少しの間ソーマやニアと顔を合わせて。
それからゲンジを囲むようにハンドサインで指示して、ジョシュア自身はその背後から堂々と近づいた。
アキレスに対し、ホストごっこは終わりだと視線で訴えかける。

ゲンジ『……なんだお前ら』

「ゲンジ、いや相良遥歩」
「親御さんから捜索願が出てる。観念するんだな」

ゲンジが、いや、遥歩がその包囲に気が付いた時には、既に逃げ道は塞がれていた。
バーテンやガードマンにはロイが”話”をつけてくれるだろう。もちろん二つの意味で。
つまみ出される心配が無くなった今、抵抗すれば痛い目を見るのは彼女自身だ。

ゲンジ『………嫌だと言ったら?』
「……ソーマ」

めら、と火の粉が舞う。瞳孔の奥がぎらりと炎の色に輝いた。
ジョシュアはニアを遥歩から遠ざける様にしながら、腰の拳銃をいつでも抜けるよう手を掛ける。
だが拳銃は最終手段だ。ここはソーマに一発ぶん殴って貰おうと呼びかけたところで――

『待ちなさい』

それを静止したのは、男色家のオッサンであった。
遥歩を護るように丸太の様な腕を翳し、ジョシュアらと遥歩とを隔てるのだ。

『貴女が女のコだって事は……分かってたわ。事情持ちだってコトもね』
『……ねぇ、ゲンジくん。家に帰るときが来たのよ』

ゲンジ『………オッサン』
ゲンジ『デビューしたての俺をひいきにしてくれたアンタのお蔭で、俺は……あたしはこの店のナンバーワンになれたんだ』

遥歩『……でもそれももう……終わりみたいだな』

オッサンになだめられ、ようやく抵抗する意思を失ったのか。
戦闘は未然に避けられた。任務完了。外へと出ればようやく動きづらいスーツを脱げる。 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/15(木) 23:30:28.78 ID:s3T1b0hP0<> >>824
「……えっ、ええっ?」
「あ、よかったぁ……」

一髪触発の剣呑の空気の中
たじろぎ一応身構えるが、どうにも乗り気はしない
だがそれが事前に、事に及ぶ前にせき止められたのは重畳である
何やらゴツい大男(何故かオネェ口調ではあるが)が場を制し、ニアはほぅと一息をついた

「……ま、無事に終わって何よりだってんですねぇ」

エトランゼを後にするニアは枕を抱きながらナイトキャップを揺らしていた
その服装が余りに自然過ぎて、前の服に着替えるのを忘れているのだ
<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/15(木) 23:33:43.73 ID:xgkPTcMj0<> >>824
よく留めておいたな、アキレス。俺ァてっきり、お前がどっか別の趣味に目覚めるかと…いや、後で話そう
【ワシャワシャと纏まった髪を手荒く撫で、いつものボサボサのポニーテールに戻す。コキリコキリと首を回して鳴らし、シャツの襟を立てる。いざという時の戦闘準備は出来た】

嫌、か。その舌を引き抜いて二度とそんなこと言えなくなる様にするってのも手だな。口もきけなくなると思うがそこは……
【舞い散る火の粉にも臆せず、寧ろ更に煽ろうとした時、意図せぬ方向からの静止がかかる】


ゲ、男色ディーノ……
【間近で見たその姿に身動ぎするものの、どうやら面倒は避けれた様だ。そこには素直に感謝する】
…助かったよ、俺って平和主義者だからさ。無用な戦闘避けたいの


【それからどうした】
やれやれ…一件落着、か?
【店外にて、大きく伸びをするソーマタージ。その服装は何時もの薄汚いコートとスラックスに戻っている】
【スーツは畳んで返した。持ち帰っても使い道が無いのだ】
アフターケアは他の奴に頼むんだな。さて、どうやって帰そうか…… <> アキレス>521-522
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/15(木) 23:37:46.68 ID:vdP5dnsw0<> >>824
戦闘になりそうな気配を察知し ザザッとゲンジから離れる
だがオッサンによって戦闘は回避された

んで外

ロイ「あ”〜疲れた」
苦しい首元を広げて肩を回すロイと

アキレス「さぁて 帰ろうぜ」
と止まり木の宿に戻ろうとするアキレスであった

//そろそろ〆? <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/15(木) 23:46:39.36 ID:pdhc64iEo<> >>ALL
「はァ?家に帰れない!?」

夜の街並みにジョシュアの怒号が木霊する。それに反論する遥歩の応酬もだ。

『だってしょーがねェだろ!気が付いたらココに居たんだからさぁ……』
『その、えっきょーしゃ?ってヤツなんだろ?あたしも』
『どうやって家に帰るかなんて、見当もつかねェっての…』

どうやら彼女が行方不明になったきっかけは家出の際に起こった越境現象であり、またそれが彼女の越境のめざめなのだろう。
越境者としては経験が浅いが、彼女もまた境界を跨ぐものとしての道を歩み始めてしまったということらしい。

「どォりでGNから依頼が来てると思ったら……クソ」

>>825
「ニア、お前……スカーフと月光はどォした?」
「なんてな、持ってるよ…ちゃんと」

両手いっぱいに枕を抱えて寝間着姿で歩くニア、無論添い寝に剣など携帯できる筈も無く、
ニアの着替えはジョシュアが回収しておいた。月光も一緒だ。
彼女目掛けてロープで縛ったそれを投げ渡せば、さてどうしたものかと頭を抱える

「……ったく、とんでもねェ捨て猫拾っちまった」

>>826 >>827
『なァ、そんな訳でさ、あたしもついてっていーか?』
『異能だって使えるし、ホストでトークスキルは身に着けてるから役にも立つって!』
『なァなァ、面倒見てくれよォ…』

上記の通り遥歩には現在家に帰る手段がない。GNに引き渡してもいいが、越境に慣れるまで一人にするのは危険だ。
この一行の旅についてゆくのが面白そうに見えたのか、すっかりソーマの腕に絡みついて甘えている。

「……だってよ、アキレス」
「どう思う?俺は反対だ……が、ほったらかしにするともっと後が酷そうだからなァ」

ジョシュアはあまり乗り気ではないが、かといって放置する訳にもいかないといった様子だ。
いつかニュクスを保護した時もこんな感じであった。今では彼女はジョシュアにとってなくてはならない存在となっている。

//次当たりで〆っ <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/15(木) 23:51:53.78 ID:s3T1b0hP0<> >>828
「えー」
「いいんじゃないのかなぁって、ニアは思いますけどぉ……」

と、いうよりは拒む理由も更に言えば手段も持ち合わせていないと言った方が正しいだろう
越境の女神の気紛れのその鱗片をも、掴むことは未だ叶っていないのだから
因みに名前欄にあるように月光とスカーフは着用している(メタァ

「……でもまぁっ、越境者って事ですしっ」
「ずーっといつでも一緒ってのはっ、難しいとは思いますけどぉ……」 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/15(木) 23:54:47.55 ID:xgkPTcMj0<> >>828
これはこれで…面倒な事になった……
【苦虫を噛み潰した様な顔を浮かべ、誰に言うでもなく呟く】
【保護対象が越境者になっていたとは。車でも飛行機でも世界の壁は越えられない。お手上げだ】
アキレス、どうにかしろ
【なんだかんだで比較的常識もあり、冴える時は冴えるアキレスに処遇の決定を任せる事にした】


自分の面倒を自分で見れるんなら、俺は別に良いと思うがね?お前の人生だし?
あと絡みつくな。これでも妻帯者なんだぞ、誤解される
【乗り気、という訳ではないが、見捨てるつもりもない模様】
【止まり木の宿にでもブチ込んでおけば、面倒な事にはならないだろう。多分】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/16(金) 00:08:22.04 ID:OyStJhbco<> >>ALL

『うしうし、決まりっ!』
『これからあたしとアンタらは仲間同士っ、ヤだっつってもついてくからな!!』

相変わらずソーマの腕に組みついていた遥歩だったが、パーティ入りが可決されればさっとそこから離れ、
嬉しそうに微笑みながら一向に先んじて軽い足取りで駆け、くるりと振り返って止まる。

『何してんだよ、早く行くぞコラ!!』
「……やっぱあいつ今から縛って届けるか?」

遠目に手を振りながらとりあえず止まり木なる場所へと向かおうとする遥歩。自由奔放さは子供にも勝る。
やや諦め気味に、ギデオンズ・ネットワークにどうやって報告しようかと頭を抱え悩ませるジョシュアであった。

//陽も跨いだのでこのあたりで〆っ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/20(火) 21:37:05.52 ID:e+C47aSm0<> 大きな声でピーカリピーララ……おっと、着いたぞ。シートベルトちゃんと締めとけよ?
【退廃近未来世界。旧東京近郊、オールドタチカワ。要塞都市『まほろば』】
【荒野の中とは思えない程、煌びやかで退廃的な商業地区。古臭いオープンカーを走らせながら、ソーマタージは同乗者に話しかける】

これからお得意先と仕事の話がある。商談ってヤツだ
ちゃんとスーツ着たか?社会人の常識だぞ
もしまだなら、降ろしてやるからどっかで着替えてこい


【表通りの歩道。様々な人でごった返した広い道を、時折後ろを振り返り、着いてきているか確かめながらズンズン進む】
【仕事用の黒いストライプスーツに身を包んだソーマタージは、小洒落たカフェの前で立ち止まり、鋭い瞳を向ける】
言っておくが、もしフザけた真似したら、もし取引が台無しになったら…その命で償ってもらうぞ
【要は「ビジネスマナーちゃんと分かってる?」という確認】

そうならないと願いたいね。…この喫茶店で待ち合わせてる。入るぞ <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/20(火) 21:48:53.58 ID:vPyEm1Of0<> >>832
「ゴロスケッホーホーっ」
「……あ、その辺はほら、バッチリだってんですっ」

何やら謎めいた唄を隣で口ずさみながらニア
如何にもリクルートなパンツスーツ姿、星型のでっかいサングラス
任せて下さいなんて言いながらソーマタージの後を、歩幅の関係でやや速足に進んでいる

「一応ほらっ、これでしっかりお勉強しましたってんですっ」
「……はーいっ」
「……あっ、デラックスパフェ頼んでもいいってんですかっ?」

『これで完璧!ホワイト企業に内定をもらう100のコツ!』の本を懐から取り出し胸を張った
喫茶店に着くや否や、外のメニューボードに目をやりお腹を摩る <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/20(火) 21:55:16.97 ID:e+C47aSm0<> >>833
取引先が来る前から悠々とパフェ?面白い事を言うな?マジにウケるぜ。その本も…
【薄く微笑み、ニアの出した本へ「ちょっと貸して」と手を伸ばす】
【本を渡したが最後、怒りでブーストしたサイボーグの筋力で、閉じた状態のままブチブチと引き裂かれるだろう】
……ジョークって事で、いいんだよな?
【その目は優しくなかった】


「イラッシャーセー。お好きな席へドーゾー」
【気怠げな態度の店員に促され、店内へ入る二人】
【空いている席は三つある。入り口のすぐ近くの四人席、入り口から離れた四人席、テーブルにゲームが搭載された二人席】
【ソーマタージは、お手並み拝見とばかりに、腕を組んでどの席を選ぶか見ている】

どの席が適してるか、考えて座ってみろ。心配するな、馬鹿みたいなことしたらちゃんとダメ出ししてやる
それと念の為聞くが、上座と下座は分かるな? <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/20(火) 22:05:39.41 ID:vPyEm1Of0<> >>834
「えーっ……」
「じゃあっ、来てから頼む事にしますってんですっ」

パフェを食べないという選択肢が、どうやら現時点ではない模様
朝から何も食べていないのだ、お腹も空腹を訴えて鳴いている

「……へっ? あ、あははっ、もっちろんってんですよー」

その視線には相対出来ず、ナナメ上に瞳を泳がせ冷や汗ながらに誤魔化す事しか出来なかった

「えっ、えーっとぉ……」

おずおずとしつつもバッチリしっかりゲームの付設されている席をガン見しているニア
しかし残念、打ち合わせだというのだから2人掛けでは足りないのだ
これが4人席であれば即決であった所を考えると、そこだけは幸運であったといえよう

「そこっ! ……じゃあなくてっ、そっち……?」

最初は入り口側、続いて奥の席を指差した

「カミザトシモザ」
「……カミザが上の人のトコでっ、シモザが下の人のトコっ!」

次はもう言葉面からの、完全に当てずっぽうである <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/20(火) 22:14:11.84 ID:e+C47aSm0<> >>835
……まぁいいだろう。奥の方が上座、偉い人…この場合取引先だな。そいつらの座る席だと思っとけばいい
お前のいたところではどうだか知らないが、ここはマナーにうるさい。ぶん殴られるなよ


【選んだ席(下座)に座り、掛けているサングラスを外すよう促す。ソーマタージ自身も、変装用のサングラスをケースにしまった】
じゃあ確認の時間だ。今回調達するのは戦闘用の物資だ。銃器、弾丸、爆薬 etc.etc……
最近、エーカーだのカノッサだのできな臭いからな、自衛の為には武器がいる
だいいち、ロイの野郎に大見得切っちまったし、仕事はしねえと…そうだ
【頭をポリポリ掻き、思い出した様に懐に手を突っ込む】

掛けとけ、伊達眼鏡だ。多少はマシに見えるだろう。それと名刺…ちゃんと出すんだぞ?
【テーブルの上に置いたのは、黒いフレームの軽い眼鏡、ニアの名前と『止まり木商会』と書かれた数枚の名刺】
我ながらデキる男だな、俺は。名前は気にするな、使わせてもらってるだけだ
何か質問があるなら、今の内に聞け。もうそろそろ来るはずだから、あまり多くは答えられんが <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/20(火) 22:22:06.00 ID:vPyEm1Of0<> >>836
「ごっ、ご飯の時とかのマナーはバッチリだってんですよっ……?」

ビジネスのそれはイマイチではあるが
因みに言葉の通り、食事などは基本的にニアは綺麗に熟す事が出来ている

「はぁいっ」
「おー……おおー……」
「ありがとうってんですっ」

言われるがままに星型サングラスを外してバッグに仕舞う
そして名刺とメガネを手に取り感嘆

「……どうですかっ、どうですかっ?」
「あ、あとどんな人が来るってんですっ? 仲良しさんってんですかっ?」

完璧じゃないってんですか、とメガネを掛けてニヤけながらに尋ねてみた
しかし成る程、一応こんな性格ではあるが外見上は怜悧な気配を帯びるタェンティース型の素体共通の顔立ち
浅黒い肌にメガネにスーツと一見すればこんな中身だとは見抜けないようではあった
口を開けばアレではあるが <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/20(火) 22:34:02.23 ID:e+C47aSm0<> >>837
残念だったな。今日はメシ食う予定は無いぞ
【無慈悲な宣告! なお、スーツに眼鏡という姿は、思いの外良く見えた】
うん、普通の仕事人程度には見えるな。馬子にも衣装ってとこか

相手はフジマルって爺さん。戦前の建物とか、物資とか転がしてる金持ちだ。そいつから建物ごと、遺された軍の遺物を買い取る
悪い人じゃあないから、お前でも安心して応対出来る。ただマナーは守れよ


【それからどうした】
来たぞ、あの爺さんだ
【小さな声で告げると、バッと立ち上がるソーマタージ】
【視線の先にいるのは、防塵用のジャケットを着込んだ、地味な装いの人当たりよさそうな老人】
【体の所々に施された上等なサイバネ部位から、中流階級以上の人間だとわかるだろう】

【普段の態度とは打って変わり、礼儀正しく朗らかな態度で、親しげに話すソーマタージ】
【仕事用に分けているのだろう。普段のギャップが激しいのと外見に目を瞑れば、真っ当な社会人に見えなくもない】
ドーモ、フジマル=サン。お久しぶりです
「ドーモ、アリサカ=サン。……そちらの方は?」

【「アリサカってのは偽名だから気にするな」と、ニアに早口に囁き、営業用の笑顔を浮かべる】
ええ、うちの新しい社員で、ニア・シューペリオリティって言います

【ほぉ〜。と息を吐く藤丸老人。さて、ここからどう動く?】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/20(火) 22:44:12.20 ID:vPyEm1Of0<> >>838
「ちぇー……」

お腹空いたなぁと向こうのテーブルに運ばれて来るホットドッグをチラリ
くぅ、腹の虫が静かに鳴いている

「……それっ、褒め言葉として受け取りますってんですねっ?」
「へー……」
「ソーマっ、そんなお金持ってるってんですかっ……?」

何方かと言えばその資金力にビックリしたらしい
コネクションの方は以前から、仕事関係で様々な人脈を見て来ていたので驚きは少なかった模様

さてさてそれから

「えっ、あっ……はいっ」
「あっ、ど、ドーモ……」
「ご紹介に預かりマシタっ、ニア・シューペリオリティっと、申しますっ」

釣られて立ち上がり、背筋を伸ばして一礼
それからほんの僅かに間があって、ハッとして名刺を取り出し大袈裟に頭を深々下げつつ差し出した
鯱鉾張っているがしかし
新人であり、若い女性であり、元々のやや間延びした風な声調
これらが絡み合い、『緊張の中での一生懸命さ』が嫌味なく滲み出る要素が点在しているのだ
この辺は天賦の才機、無自覚の武器である <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/20(火) 22:57:53.15 ID:e+C47aSm0<> >>839
ああ、今までチマチマやって稼いできた金、この為だけに使う。身を守る事に使わずして何のための金か
…お陰で、全財産と抱えてる在庫全部売っぱらう事になるかもだがな!
【納得は出来ても、許せるわけではない。ギリギリと歯が砕けんばかりに歯ぎしりする様は、死ぬほど悔しそうだ】
【まさに断腸の思いと言ったところか】


「ドーモ、ニア=サン。…可愛らしくて、元気な子じゃないですか」
いやぁ…ハハ
【ペコリと頭を下げる藤丸老人。好印象を与える事に成功した様だ】
やれば出来るじゃないか。もしアホみたいに棒立ちするようだったら、頭割って脳みそいじって名刺出させてるところだった
【ニアにだけ聞こえる程度の小さな声で、一応褒める】

(((年上に好まれる傾向があるのか?これから大型の取引するときに連れ出そうかな)))
【ついでに良からぬ事を考えるソーマタージであった】


【それからどうした】
【取引は無事に終わった。時間にして二時間以上にも渡る長い長い交渉の末、財布の中に収まる程度の金は残った】
【難しそうな用語や、面倒な駆け引き、交換条件、その他諸々が飛び交うヒジョーに退屈な交渉の場は、ニアにはどう映っただろうか】

【幾分か疲れた様子で立ち上がり、老人と握手を交わすソーマ】
「何に使われるのかは教えてくれませんでしたが、無事を祈ってますよ」
ありがとうございます。…オイ、お前も挨拶しろ
【この場でとんでもない失敗されて、反故にされたら堪らない。心配そうな趣でニアを見やる】 <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/20(火) 23:11:30.31 ID:vPyEm1Of0<> >>840
「ま、まぁまぁっ……いのちあってのって言いますしっ……」

その余りに壮絶な様子に思わず慰めの言葉が引き出されるのを禁じ得ない
ニアは金に執着心が極めて少ないが、一般的な面からしてのそれへの悲喜交々を知ってはいるつもりだ

「そ、そう……って、そうです、かっ?」
「ありがとうございますっ……」

第一印象は大切だ、古事記にそう書いてあるかは知らないが
ともあれそれに成功したのであれば重畳である
女の武器とは何も、色事だけではない
ついでにそれが無自覚に起因するモノであれば、効果はより高いのだ
ソーマタージの囁きに冷や汗を垂らしながらも笑顔を張り付けていた

「……」
「……」

途中ニアは目を開けたまま寝るという技術を身に付けた様な、そんな錯覚に陥る事が多々あった
しかしそれを堪える事が叶ったのは、自身にしてみれば誇るべき事だ
更に表面にそれを出さぬ努力をやまずにいて、結果的には真面目っぽさのオーラの纏いにも成功している

「あっ、はいっ」
「ドーモ、本日はありがとうございました」
「また御目通り出来る日をっ、楽しみにしていますっ……」

危うく面接マニュアルの締め文句を言いそうになるも踏み止まり、深々頭を下げつつの挨拶
<> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/20(火) 23:21:04.38 ID:e+C47aSm0<> >>841
「はい、ドーモ。オタッシャデー」
オタッシャデー…
【ニアに柔らかく微笑み、店から出て行く藤丸老人。深く頭を下げて見送り、深く息を吐くソーマタージ】
【首を鳴らして先ほどの席に深々と腰掛けると、目を閉じて煙草を咥える】
……あの爺さん、悪い人間ではないが、疲れ知らずって感じでビビるんだよな…


さて、今回のお前の動きだが…及第点ってところだな。やれば出来る子だと信じてたぜ
【本心かどうかはさておき、褒めているつもりのソーマ。再び変装用のサングラスをかけると、暗くなりつつある店外と腕時計を眺める】

いい時間だ。お前の初仕事の成功を祝って、打ち上げでもしよう
パフェでもパスタでも好きなの頼みな。10$以内なら奢ってやるよ
【口角を少しばかり持ち上げ、メニューを手渡す。かくして面倒な手順はここに終わり、直接的な手段がこれから始まる】


//おちまい <> ニア・シューペリオリティ【タイドメイカー】【マウト・フトゥーロ】E.月光.空色スカーフ<>saga<>2016/12/20(火) 23:29:39.27 ID:vPyEm1Of0<> >>842
「……ぷはぁぁっ!!」
「つ、疲れましたぁっ……!!」

まるで呼吸そのものを数時間振りに行うかの様に
大きな大きな吐息を漏らして、ぐったりと席にお尻を下ろす
ぽすん、とクッションがヘコんだ

「……そういう異能って可能性はっ?」

疲れ知らずの異能力、成る程探せば無くはなさそうではある

「ありがとうってんですっ……」
「その分疲れは……えっ!?」
「ホントですってんですかっ? じゃあこれとこれとぉ……」

疲労困憊と言った風に苦笑で応じ、だが続く言葉を聞けば即座に回復
ホットドッグとパフェとレモネード、軽くソーマタージに提示された予算を超えているオーダー
一仕事後のご褒美としてこれ以上のモノはない、ご満悦で食べ始めるのであった

//ありがとうでしたっ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/21(水) 22:00:47.48 ID:A/H9yRZq0<> 【狭間のスクラップヤードの一部。様々なガラクタで仕切りを作った、ちょっとした広い空間】
【パイプ椅子に座り、緑髪の白い肌の少女に何かを話していたソーマタージは、呼び出した人物に気づくと立ち上がる】
【神妙な顔を浮かべると、ホワイトボードの前に立って重々しく口を開いた】

今回呼んだのは他でもない。同じ越境者として、共に戦ってきた友人として…知恵を借りたい───


───そろそろ俺も、カッコイイ必殺技とか技名考えるべきだと思うんだ。何か良いアイデア無い?
【キュッキュッとボードに大きく書いたのは、「必殺技」とか「絶命奥義」といった威圧的な漢字】
【本人はそこそこ真面目なつもりだが、呼び出されてこんな物を見せられた他の人は、果たしてどう思うだろうか】 <> メラニー
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/12/21(水) 22:07:03.74 ID:nz/6+Mk5O<> >>844

「……知らん」

褐色の肌をした、長身の赤毛の女は無慈悲であった。
半目でボードの文字を追いつつ、そんな風に切り捨てたのである。

「相手を威圧したいというのであれば、何がなんだかわからぬ技の名前などよりも、高らかに口上を述べるべきだ」

「なまじ意味が通るだけに、その方が威嚇としては効果的だ。祈りの言葉でもいい」

……だが、多分、根っこは同じものだ。
『賽子の騎士』は、当人以外に意味不明な口上を、血に塗れながら叫ぶ恐ろしい都市伝説である。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/21(水) 22:12:21.54 ID:A/H9yRZq0<> >>845
口上か……
【不服そうな表情を浮かべるソーマタージ。自分で呼んどいてなんたら無礼さか!】
…俺、誰かに使えてるわけじゃないからお前みたいに長々と決め台詞出せないんだよね
…だが悪くはないかもな。詠唱みたいな感じで

【キュッキュッとボードに書かれる「前口上」の漢字。取り敢えずは取り入れるのを考えている様だ】


じゃあ口上にするとして、どんな台詞がいいかな……
「お前ら全員ブッコロース」とかあんま怖くないし、カッコ良くもないじゃん?
【腕を組んで考え、メラニーに再び向き直る】

何か良い台詞ない?引用とかでも良いからさ
いっそドイツ語とかにするか。あれ喋れたらスタイリッシュだろうな <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/21(水) 22:19:26.00 ID:G2AO98TL0<> モブ越境者A「こんなこともあろうかと柚子だけは持ち歩いていたんだ 最高の柚子湯を作ってやるよ」
モブ越境者いっぱい「「「「うおーーーーーー!!」」」」

ロイ「邪魔するぞ」
やってきたのは短足あごひげ男

口上も必殺技名も持ち合わせているあたり きっとこの場においてはかなり役に立つ男・・・なのかもしれない

というかこいつが一番必殺技名を叫んでいるだろう

ロイ「そもそもだ 何を必殺技にするかによって そういうの変わっていくと思うんだが…」
と さっそくソーマタージに質問である <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/21(水) 22:23:01.39 ID:xMCiPviOo<> >>846

「ハイセンスをご所望なら!」

 突然、パイプを伝って響き渡る口上!
 たぶん、こういう話題には率先して食いつきそうであり、
 かつ、なーんの役にもたたなそうなアレ。

「α-12にオマカセデス!!」

 ボコォ!と地面が割れて土の中からガスマスク&イモいジャージ。
 さらに働いたら負けと描かれたマフラーという出で立ちでクローントルーパー登場!!

【さあ、頼りになるユウジョウが現れたぞ。賛美せよ】 <> メラニー
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/12/21(水) 22:24:05.52 ID:nz/6+Mk5O<> >>846

「ふむ。貴様の場合は確かに祈る神がおらんが、考えがないでもない」

口上を考えるとなると俄かにノってきた。
こんな姿を亡き夫が見たら悲しいやら情けないやらで泣いてしまうだろう。

「私のように、自分が何者で、何をする者で、これから何をするのかを言うのだ。何をしろと命令してもいいかもしれん」

「なるべくインパクトがあるように、そして支離滅裂にはならんように、一貫性があると望ましいだろう」

「あと、走ってぶん殴りながらでもいえるようにすることだな。言っている間に事態が動きましたじゃただのバカだ」

腕を組んで、そう真剣に話し始めてしまった。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/21(水) 22:31:17.07 ID:G2AO98TL0<> >>848
ボコリと土の中から出てきたα-12

「よぅ 一足早いクリスマスプレゼントだ」
とキャンディケイン(ステッキ型のキャンディ)をポイッチョと投げて渡すロイであった <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/21(水) 22:33:12.48 ID:A/H9yRZq0<> >>847
おう、人間レスキューマシン。お前の知恵を借りる時が来た
【遠くから聞こえる柚子湯という単語にピクリと眉を動かしながら、ロイに片手を上げて挨拶】
お前、なんか沢山技持ってんだろ?名前だけパクっていい?


あ、そうか……
【ロイに指摘され、バツが悪そうに顔を逸らす。考えたら何を必殺技にするか決めていなかった】

えーーーっと………居合!居合だ。あの、すごい速さの。何回か見せたよな?多分
【取り敢えず技は決まった様だ】


>>848
ゲェッ!オバケ!
【地面から現れる、フザケた格好の例のクローン】
【ソーマタージが引いているッ!置物の様にボーッとしていた緑髪の少女もビクッとしている】

…どっから来たのかは置いといて、お前技名とか考えられるのか?『週休二日斬り』とか、『残光ブンブン丸』とか言われたらキレるぞ
【怪訝そうな表情を浮かべるソーマタージ。主に働いたら負けマフラーによって印象が悪くなっている】


>>849
何者で、何をするか、か……いいなそれ。しかし随分慣れてるな、ひょっとして、戦い始めた頃コッソリ考えてたクチ?
【マトモな意見が貰えた。と嬉しそうにボードにメモする】
【そろそろ埋まってきたので、床に書くことにしたようだ。膝をついてカリカリ鳴らす様はチョークで遊ぶ子供が如し】


口上+技名ってどうかな?お前的にはアリ?ああ勿論、そんなに長くはしない
【何やら構成だけは閃いた様だ。世間からズレてないか確かめる意味合いの質問】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/21(水) 22:40:45.21 ID:xMCiPviOo<> >>850

「キャッチ&リリース不可!!」

 虫取り網をにゅっと取り出して、
 ポーンと寄越されたキャンディステッキをばっちりキャッチ。
 貰えるものは病気以外なら貰っちまえ精神!

「ガリボリバリガリガリ」

 そして風情ゼロとしか思えぬキャンディを噛み砕く音。すいーつ()

「金男=サンは相変わらず無駄に多芸デスね」

 一応、賛辞。なお、ディスっているように聞こえるならば、
 それは聞き手の根性が歪みまくっているからに違いない。


>>851

「バイセンスなワザ名をお望みならα-12にナイスなアイディアが。
 その名も終日二日g――げふんげふん!!」

 口上の途中で何やら忠告とモロ被りしそうだったのでワザとらしい咳で誤魔化す。
 残光ブンブン丸もボツかと内心でぐぬぬポーズ。

「あーえー…イアイのワザ名をきぼんぬデスか。それならデス=キr」

 有名すぎてパクリ臭が漂いまくるアイデア。これがホントのクソの役にも立たぬというアレだアレ。 <> メラニー
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/12/21(水) 22:46:39.82 ID:nz/6+Mk5O<> >>851

「いや、私の世界にいる怪物からアイデアをもらったんだ。月の無い夜に墓場に出る怪物でな」

「大体、弔いの儀式に不備があったり、付近に弔いすらされずに埋葬された遺体がある場合に出没して暴れる存在で……」

「青白い馬に跨った幽鬼で、一つ目なんだ。そして大声で叫ぶ。『おお見よ、青ざめた馬。誰がこの者を哀れむのか。何ゆえこの者は死なねばならなかったのか。おお未練よ、冥神の騎士の手腕をご覧じろ!』」

「……という調子でね。坊さんが大勢きて、必死に祈らないと、新月の度に出てきて暴れる。ずっと放っておくと、土地が死ぬ」

懐かしいなぁ、とでも言いたそうにそんな事を話す。
こいつのぶっ飛んだ口上の大本は、恐ろしい夜の怪物であったのだ。妙に納得がいく話しであろう。

「悪くはないだろうな。……まぁ、聞いてみないことにはなんとも言えんが」

もっともらしく頷く。
居合いと組み合わせるとなると、如何にもサムライの英雄譚になりそうだが。さてどうか。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/21(水) 22:47:41.63 ID:A/H9yRZq0<> >>852
オイ、俺が欲しいのは奇抜な名前じゃなくてイケてる名前だ
【こいつ戦闘以外の諸々大丈夫なのか?と不安になる】

…今、名前被りかけてたよな?ワザとやってないだろうな……
【神妙な顔を浮かべ、恐る恐るといった様に確かめる。本気で言っているとしたら、恐ろしい事だ】


それ以上いけない。
【どっかで聞いた様な名前を出されれば、言い切られる前に口を挟もうとする】
【聞き入れなかった場合、アームロック(痛い)が飛んでくるぞ!】

そうだ、お前武器はマトモな名前してたよな?あの……『陽光』だっけ
【頭を抱えてパイプ椅子に腰掛け、ヌンヌン唸っていたかと思うと、唐突に立ち上がってこの言い草】
あんな感じの名前、もっと思いつかないか?無理か <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/21(水) 22:50:12.82 ID:G2AO98TL0<> >>851
「あれか・・・確か雷の力で剣を走らせるアレだよな」
なんか科学の力で と少なからず理解はしている模様

「ん〜・・・アレをなぁ・・・」
とタバコに火をつけて燻らせながら考え事

「あ 口上&技名ならこんなのどうだろう アキレスが教えてくれたんだけど」
https://youtu.be/keI46xBUJWg?t=2m10s

パクリが酷い

>>852
「俺が無駄に多芸でよかっただろ?」
おかげで甘味が喰えたんだからなどと言ってフンスと鼻息

「クリスマス当日はケーキでもてなしてやる せいぜい腹を空かせて待っていろ」 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/21(水) 22:51:59.49 ID:A/H9yRZq0<> >>853
青白い馬……ペイルライダーか?死を運ぶ?
【知っているものとはだいぶ違う様だが、ヒントにはなりそうだ】
そうか、神話や怪物とかの文から引っ張ってくるの良いかもな……

いや、助かった。口上はこの線でいこう
【ホッとした様な、晴れ晴れとした顔を向け、床に思いついたものをありったけ書く】
【ザラついた地面に書いたので、ペン先はグチャグチャのボロボロとなってしまった】


じゃあ口上+技名でいこう。出来たらその時教えてやるよ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/21(水) 22:55:52.24 ID:A/H9yRZq0<> >>855
そうそうそうそれそれそれ……何か良い技名思いつかない?
【話が早くて助かる。ホッとした顔を向け───それもすぐ途絶える】

お前もか!お前もそういうタイプか!
【カッコいい。カッコいいが……】
渋いしカッコいいが!パクリじゃあ!ねーか!!
【怒りのチョップが放たれる!】 <> メラニー
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/12/21(水) 23:02:03.38 ID:nz/6+Mk5O<> >>856

「……おお、そうか。期待しとこう」

とはいえ、メモ(?)がその調子じゃあ、数十分後にそもそも技名考えようとしたところすら覚えているかどうか怪しいのでは?
明日には忘れてただ罵倒しながら居合い切りしてるのではなかろうか? などと疑わしい眼を向ける。

「まぁ、こういうのは自分の気分が乗るのが一番大事だろう……」

「一種の自己暗示であることには変わらないだろうしなぁ」

どういうのになるにせよ、自分が気持ちよく相手を殴れればそれでいいのだ。
などという身も蓋もない結論に達する。 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/21(水) 23:03:20.27 ID:G2AO98TL0<> >>857
「イタイイタイ!! イタイイタイイタイイタイタイ!!!!」
ポコポコとチョップを喰らい逃げ惑う短足男

「おーけい アキレスは役に立たない よく覚えたぞ・・・んじゃまぁ本気を出そう
 技名は縦文字か横文字のどちらで行くんだ? 雷光斬とか ライトニングスマッシュとか」

「縦文字なら漢字を適当に並べればそれっぽくなる 横文字なら神の名を借りるとかもアリだな」
と ソーマタージがどんなブツを所望かを引き出そうとする <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/21(水) 23:04:31.82 ID:xMCiPviOo<> >>854

「デス=キr…むぐぐぐぐぐぐ」

 全く、何の躊躇もなく言い切ろうとしやがったので、アームロックの刑が確定!ショギョムッジョ!!

「ぬぐぐぐ…名前が被りかけていた?つまり、又=サンとα-12のセンスは同レベル…NOっ!!」

 アームロックされながら到ってしまった恐ろしい推論に、
 α-12は思わず手をクロスにして現実逃避!!

【女子力満点のトルーパーと薬ちゅー狂人が同じセンスなんてナイトメア以外の何物でもなし!!】

「ん?陽光的なセンスが欲しいデスか?それなら」

 にゅるんとソーマタージのアームロックから脱して、(何かソーマタージの手が謎粘液でべとべとになるが)、
 キュポンとマジックを鳴らしてホワイトボードに書きはじめる。

「イアイで電磁仕様…獄割(たけわり)とか、飯綱(いずな)、焼鍼(やいばり)。
 横文字の方がいいなら、デラベッピンなんてのもいいと思うデスが?」

 何かがトチ狂っているα-12のハイセンスである。

>>855

「ヤッホーデス!今のα-12のテンションなら非常食=サンを蒸し焼きにすることも可!!」

 ケーキと聞いてとてもテンションアップなα-12である。単純である。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/21(水) 23:17:12.01 ID:A/H9yRZq0<> >>858
…なんだその目?サインでも欲しいのか?困っちゃうなーウフウフフ
【当の本人は後に気づかず、見当違いの事を考えて自慢気に】
【シリアスパート以外では他人の感情にあほみたいに疎いのだ】

今日が乗る様なやつか……ちょっと待ってろ、調べてみる
【うぇいとあもーめん、と軽く言って取り出したのは、時代遅れのスマートフォン】
【数分ばかり眺め、落ちてたチョークで平らなガラクタの上にメモをする】
『時のある内に薔薇の花を摘め』『我が業を見よ。そして絶望せよ』『虎よ、虎よ。ぬばたまの夜の』……以下略
うーん、どれもどっかで聞いたことある様な木がするぞ……
【難しいネ、と今更になって他人事の様に】


>>859
あいつに頼るな。…歳上だろ?もっとこう、思慮深くならなきゃ……
【その理屈で言ったら、この男は賢者の様になっていなければダメなのだが(189歳オーバー)、それはまた別の時に】

縦文字かな。漢字が画面の横にバンバンって出る様なの
【大まかな方針は決まっている様だ。その辺は僥倖か】
やっぱニホン人だし?漢字好きだし?文系だから
適当に並べるのか…いいな。神の名前の後に適当な文字入れてみるか


>>860
オラオラ、死んじまうぞ
【いっぺん言ってみたかった小物台詞を吐き、適当なタイミングで解放】
【恐ろしい推測には、アームロックの手を強めて無視する事にした】


【α-12の挙げた言葉を頷きながら聴き、ガラクタの上に記していく。デラベッピンはスルー】
お前…縦文字のセンスはあるんだな。そこんところは見直したわ…
【中々良い案を貰えたかもしれない。口元を手で隠し、感心した様に呟く。デラベッピンは聞かなかった事にした】 <> ロイ・ゴールドマン>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/21(水) 23:26:12.98 ID:G2AO98TL0<> >>860

<ギィ!?

なんか向こうの方で悲痛な叫びが上がったような気もしますが気にしないでください

「いやっちゅうほど苺を用意してやるから待ってろよ」

>>861
「だってかっこよかったし・・・」
あの名乗りはこの男の琴線にも触れたらしい

「なら思いついた言葉を並べればいいと思うぞ 要はフィーリングがフィーリング
 俺の《月閃歩行》も《烈破掌》も《天破絶槍》もその場のノリで言ったからなぁ・・・

ア??ス「天光満つる処に我はあり、黄泉の門開く処に汝あり、出でよ神の雷・・・」
なんか変なのが何か口走ってどこかに走っていきましたが 気にしないで上げてください <> メラニー
◆9vmr0jXsek<>sage<>2016/12/21(水) 23:27:45.59 ID:nz/6+Mk5O<> >>861

「……まぁ、なんだ。聞いたことあるフレーズから段々変化していくということもあるだろう」

「叫び、走って、殴る。これをするのに大事なのは、途中で舌を噛まないようにすることだ! 痛いし、決まらないし、いいことないぞ」

なので、円滑な口上には発生練習とか、滑舌の訓練も必要である。
アナウンサーの特訓方法でも調べて実践だ。外郎売りでもいいぞ。

「……さてと。私はこれで失礼するが、次会えたときには一部にしろ聞けるんだろうな? ……まぁいいが。それじゃあ」

遠くの柚子の香りを訝しげにしつつ、手をひらひらと振って去っていく。

//眠気がきついのでこれにてー <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2016/12/21(水) 23:34:17.49 ID:xMCiPviOo<> >>861

「まあ、サイコロ=サンとは真逆でα-12は口上とかそんなのよりも、
 自分のテンションアップというか、このワザは確実にキメる的な自己暗示が重要という意見デス」

 ワザの命名自体は否定しないα-12である。
 こういう自己暗示めいたものや名付けの重要性もわかってはいるのだ。
 特に銃器などの機構的なモノではなく、生身の介入余地の大きいモノであれば尚更。

「というわけでやっぱり残光ぶんぶんm(ry」

 そして、真面目は長続きしないのである!んっ?やっぱり又=サンとセンスが(ry

//ではふろタイムなのでこれにてー!ノシ <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/21(水) 23:39:18.96 ID:A/H9yRZq0<> >>全員
【必殺技作りが始まってから結構な時間が流れた。出してもらったアイデアを纏め、整え、適当な長さの一文にする】
【そうして出来たトイレットペーパーの様に長い紙を両手で持ち、咳払い一つ】

えーっと、アドバイス通りに作ってみた、ワタクシの必殺技……
〒虎よ、虎よ。天光満つる処に我はあり、黄泉の門開く処に汝あり、出でよ神の雷、かくて絶望せよ。時のある内に薔薇の花を摘め。『雷光斬 飯綱ブンブン丸 焼鍼スラッシュエディション』」……

……長えよ!復活の呪文かよ!ンガアアアアアッ!!
【ペシーンとメモを叩きつけ、一人で勝手にキレてその場に蹲るソーマタージであったとさ】


//おちまい <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/22(木) 22:39:31.37 ID:OWHZ9OkTo<> 「悪いな、こんなコトに付き合わせちまって」
「ホントなら俺一人でするべきなんだろォが……」

裏路地を少し進んだ先にある、四方をビルで囲まれた古い安宿。二階部屋の玄関から、錆びついた階段を下って現れたジョシュア。
その手には小さな花束が握られ、ジョシュアはそれを安宿の傍の空地、小さな墓石の傍へと置いた。

跪いたまま暫く目を閉じて、それから墓石にそっと触れ、土埃を落とすように優しく撫でる。
それから未練を振り払うように墓石から手を離せば、徐に立ち上がってそれからジャケットのポッケに手を突っ込んで白い息を吐いた。

「今日はどうしてもお前が必要だったんだ」
「……タェンティース」

視線を合わせることなく肩越しに呼びかけるのは、この冷たい土の下に眠る女が、人生でただ二人愛した存在の片割れ。
善き友人であり、家族であり、同時に師でもあり弟子でもあった。掛け替えのない存在。

タェンティース。今日の寒空のように冷たい輝きを放つ、まるでガラスの様に透き通った瞳を持つ半人半機である。
彼女もまたその眼でジョシュアの背と、彼女の眠る大地を見詰めているのだろうか。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/22(木) 22:51:37.00 ID:smsGg35q0<> >>866
「構いません」
「この様な機会は、余りないでしょうし」

短く言い切ってしかし、言葉面よりその口調や表情は幾分か柔らかい
友人の墓標に花を添えるというのだ、誰が咎める事が出来よう
更に言えば半人と、それと彼とが同時にこのリベルタスに越境し出会うと言うのは珍しい事なのだから
ジョシュアが墓参りを終わらせれば今度は自身の番だ、何時もの様に跪いた

「……ところで、」
「……わたしが必要とは?」

立ち上がり振り向いて、静かに尋ねた <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/22(木) 23:10:29.01 ID:OWHZ9OkTo<> >>867
「……実を言うと俺は……その」
「この事は他言するなよ、特にニアにはな……」

「俺は……近いうちに”俺”じゃなくなるかもしれない」
「杞憂の可能性だって勿論あるんだが、その……お前も見たろ」
「グレル教の教主を殺った時に、俺が……軽く自我を無くしてたのをな」

何時もの様に単刀直入に結論から突きつけるようなことはしない。それ程に憚られるモノなのだろう。
ジョシュアはまず一方的にだが、これから話す内容を仲間達に、とりわけニアに話さないよう約束を取り付ける。

それから彼の口から直接、ジョシュアという存在が存続の危機にあることを告げる。
暴走し、力を使いすぎる度に彼の中の人間性が薄れ、
それを繰り返した結果”人間”からの逸脱がいよいよ現実のものとなりつつあるのだと。

「グリードと一つになるってこたァ、俺もグリードも元の形を保ってられなくなる……可能性があるみてェでな」
「ま、自我がしっかりしてるうちに……会っときたいんだよ。ラヴレスに」

彼が今日、タェンティースの協力が必要だと告げるのは、それはつまり墓参りである。
タェンティースの手によて葬られたラヴレスの、その墓標を一目見たいと。

実力行使で墓を暴く事も、侵入する事もできた筈だ。だがそれをしなかったのは、彼の誇りと、
なによりラヴレスとアグラーヤ、そしてタェンティースの三人の友情がどれだけ深い物かを知っていたからだ。

「……俺のコトを綺麗サッパリ忘れてたクローンじゃなくて、本物のラヴレス」
「俺が尊敬してた”上官”の方だ」

ラヴレスとの出会いこそタェンティース達よりも早いが、ジョシュアはラヴレスとそれほど親しくはなかった。
されど彼女はジョシュアを鍛え上げてくれていたし、ジョシュアもまた尊敬の念をもってラヴレスに接していた。
彼にとってラヴレスは友人ではない。敬愛の念を抱くべき上官なのだ。故に卑劣な手段は決して用いない。
ラヴレスの部下として、またタェンティースの友人として正面から頼み込む決意を、ようやく固めてここへと来た。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/22(木) 23:20:41.89 ID:smsGg35q0<> >>868
「……なるほど」
「それをわたしに打ち明けたとしても……」

スカーフ状に巻いた黒い布を摘み、口元を覆う
半歩足先を下げて視線はナナメに逸らす
手は隠された口元にあって、形の良い唇に触れていた

「わたしに出来る事は、少ない」

小さな墓と目が合った
添えられた花束が、周囲の彩りから浮き上がる
鮮烈な色合いで輝くそれは美しく、だというのにこの空間に非常にマッチしていた

「……そうなった時に、わたしがいれば葬る事くらいでしょうかね」

くすり、と冗談めいて皮肉った
逆に言えばそれしか出来ない、今この場でかけられる言葉は余りにも少ない <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/22(木) 23:35:09.74 ID:OWHZ9OkTo<> >>869
「実はソレも頼もうと思ってた、つまり……介錯をだ」
「俺が自分を見失っちまったら、お前が殺してくれ……ってな。そう言いてェトコだったが」
「いくら何でも酷だ。お前はもう……ソレをしたろ、二度も経験させる訳にゃいかねェよ」

タェンティースは一度、かけがえのない仲間を殺した。精神支配から解き放つと共に、かけがえのないものを失ったのだ。
自我を失ったジョシュアを殺すことは、それの再現になる。ジョシュアはタェンティースに介錯を任せる訳にはいかないと固く決めていたのだ。
静かに首を振ってバツが悪そうに。打ち明けたのは同情を買う為ではない。

「自分の後始末は自分で付ける。だからまァ……気にすんな」
「………な」

彼女の頭へと向かって、ゆっくりと手を伸ばした。
無抵抗でいればぽんぽんとタェンティースの頭を叩きそれから優しく撫でるだろう。
かつてラヴレスがそうしたように、今のジョシュアからはどことなく彼女に似た雰囲気すら感じる筈だ。

「……文句が無いって事は了承って受け取ってもいいか?」
「そうだってんなら案内してくれ。覚悟は出来てる」

暫し彼女の感触を確かめるように撫でた後、手を放してぎゅっとそれを握る。
手のひらに残る温かみが消えないうちにポケットの中にしまい込み、イムカのマフラーに顔をうずめる。
少しだけ身体が、寒くなくなったような気がした。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/22(木) 23:43:27.40 ID:smsGg35q0<> >>870
「……ふゥん」
「ま、それならそれで」

構いませんけどね、と目を細めた
空色のそれがふたつ、しんと彼の瞳を覗き込む
無機的な構造物、されど奥に灯る光は極めて有機的だ

「あぁ……そうでしたね」

頭に乗る手を振り払う事はしない
嫌がる様な風でもなく、かと言って喜ぶ風にも見えはしない
ただその髪質の感覚、頭皮の硬さ、頭蓋骨の形、そして血の通うモノの温かさ
それらが手のひらに伝わるであろう

「こちらです……」

随分と過去に思えるが、半人の主観時間では物語はそう大した頁を重ねてはいない
実に濃い内容ではあった事は事実だが、濃密な時の流れはスローリーに感じるモノなのだ
彼女の墓の、偽装コンテナのハッチを開く
一言断りを入れてから踏み入り、そうする事で室内に光が灯った
半人が先立ち、その隣に立ち掌を天井に向けて揃えた指先で示した
そのカプセルの中に、彼女が眠っている <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/23(金) 00:06:58.61 ID:+Yk+gbNho<> >>871
「……これは……”偽装コンテナ乙式”か……?」
「間違いねェ、エージェント用の次世代型戦術支援ステーションのプロトタイプだ」

タェンティースに案内された先に、佇むコンテナの形状には見覚えがある。
量子ロックシェルタリングシステムの搭載されたそれは紛れもなくただの廃棄コンテナではない。
エージェントが身を潜めて傷を癒し、武器のメンテナンスを施すための移動式セーフハウスである。
高度なメディカルポッドシステムを搭載したそれを直接目にするのは。ジョシュアも初めての事であった。

「妹を撃って除隊したって聞いた時は正気じゃないと思ってたが……」
「隊長は……本当にラヴレスを愛してたんだな」

昔ラヴレスがオムニに撃たれたその時、オムニが彼女を軍から遠ざけようとしたという通説が流れた事があった。
仲の良い兄弟であったのに、突然斬り捨てる事など隊長らしくも無いと直属の部下の誰もが口を揃えたのだ。
オムニ当人は否定していたが、ジョシュアはこれで確信が持てた。
ヘックスの壊滅を予知してたオムニ、つまりダグラスは、前もって妹を軍から遠ざけようとしたのだ。
結果としてラヴレスは死に、組織の壊滅も免れず、ヘックス関係者の殆どが死んだが、それは結果論でしかない。

「………驚いたな」
「――……」

ラヴレスの遺体は既に埋葬されていると思い込んでいたジョシュアは、遺体が美しい姿を保ったままで現存していることに対して驚嘆の溜息を洩らした。
偽装コンテナ乙式の内部に配置されたイリジウムジェネレーターは、莫大な出力こそ生み出せないが十数年程度であれば無補給で活動が可能である。
それがメディカルポッドに電力を送り続け、ラヴレスの身体を外傷のない綺麗なモノのまま長い時間保っているのだ。
肉体は仮死状態に近いが、目を覚ますことはない。脳も心臓も活動を止め、肉体は低温状態で保存されているのだ。

暫く声が出ない様子であったジョシュアも、ポッド越しに彼女に触れて何かを呟けば。
懐かしそうな表情を浮かべ、にこりと優し気な微笑を浮かべるのだ。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/23(金) 00:16:33.61 ID:Ngqjar2z0<> >>872
しばし彼の様子をじっと見つめていた半人
何かを切り出そうとして止まり、躊躇う
ややあってからようやく、言いたかった事を言えた風な
静謐の森林の中で声を出す様な思いで口を開く

「……ふたりで、話す事がありますか?」

その返答を聞くまでもなかった
体は自然と外へと向かい、ごゆっくり、と嫌味のカケラもない声質
これは信頼故に出来る事だ
幾度となく死線を潜り抜けて来た戦友に対しての、精一杯の信頼
それが親友の安否を完全に託すと言う実に大きな事柄であったのは半人自身驚愕である
それでも、

「……」

コンテナの外で、恐らくほぼ全幅に信頼を寄せて安心しながらその邂逅の終わりを待つ事が出来る <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/23(金) 00:23:31.17 ID:+Yk+gbNho<> >>873
静かに去る半人の背に向かって、ぽつりと小さく感謝を告げる。
これは他でもない、半人が彼女をここへと運んでくれた故の再会である。
ジョシュアをここへと連れて来てくれたゆえの再会である。
ジョシュアを信じ、彼女を託してくれたがゆえの再会である。
それらへの感謝すべてを立った一語の中へと込めて、ジョシュアはタェンティースへとそれを渡したのだ。

「……終わったぞ」

しばらくしてようやく”ハナシ”を済ませたジョシュアは、少しだけ目を腫らして。
むすっとした表情ですんすんと鼻を鳴らしながら出てきたという。


//0時回ったのでコノヘンデ! <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/25(日) 22:25:31.08 ID:Nk8Ec2dZ0<> 【???】
世間はクリスマス一色 恋人と愛を語り合ったり 家族とささやかなひと時を楽しむ聖夜

なのに越境者の多数がそこに集められた 大部分は強制的に

???「アテンション!!」
多数の越境者がここはどこだとか なぜ集められたとざわつく中 檀上が照らされ 逆光の中 恰幅のいい人物が浮かび上がる

???「貴様らに集まってもらったのはほかでもない 今日がクリスマスだからであり 我々の来訪を待ちわびているからである そう!!」

ここで逆光を作り上げていたライトが消え 檀上の人物の詳細が浮かび上がる

サンタクロース「今日こそが修羅場であるが故!!」
そこにいたのは 赤と白に彩られた服に袖を通した 白髪に白鬚の 恰幅のいい老人であった

サンタクロース「貴様らにも手伝ってもらうぞ あぁ貴様らの有無は聞いていない さぁ働くがよい!!子供たちの為に」

ロイ「マジかよ・・・」
アキレス「ああ・・・今年もミスカの約束が・・・ライン入れとこ・・・」

強制参加らしいですよ ざんねんだったね <> ソーマタージ&エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/25(日) 22:32:11.27 ID:4n4oSTQh0<> >>875
やれやれ、デスゲームじゃないだけマシか……
「マジかよ。子供は嫌いじゃないが、それと無償で働く事は別だぞ」
【舌打ちして頭を掻くソーマタージ。悪態をつくのはエリコ】
【不本意ながら集められたが、逃げられない以上やるしかない】

まったく…リリィとターキー食おうと思ってたのに…
「こんな目にあうなら、草や花に生まれたかった」
【最後までブツクサ言いながら、渋々仕事を受けるのであった】


おいデブ!ちゃんと報酬用意してんだろうな!?犬だってご褒美が無きゃ動かねーぞ!
「この際飯でもいいから、何か寄越せよな?」
【働かされる直前、出来るだけ声を張り上げてブーたれる】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/25(日) 22:40:11.20 ID:Nk8Ec2dZ0<> >>876
ソーマタージとエリコの言葉を皮切りに あーだこーだと騒ぎ立てる越境者たち

サンタクロース「だまらっしゃい!!」
とんでもない声量でそれらを一蹴すると

サンタクロース「わしがそんなけち臭いジジイだと思うか!? サンタクロースだぞ!!
        玩具でもゲームでも現金でも武器でも銃弾でもヤクでもなんでもそろっとるわい!!」

老人の背後の床がせり出し そこから出てきたのは 目が痛くなりそうな包装が成されたプレゼント箱 この場にいる全員分の名前が1つ1つの箱に書かれている
なお後半のブツに関しては聞き流していただけると幸いです

サンタクロース「仕事が終わった暁には これをくれてやろうじゃないか!! さぁ働け!! 子供たちの為に!!」

決まれば越境者たちは サンタ衣装を纏い 当該世界へと越境することとなるだろう <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/25(日) 22:46:20.47 ID:4n4oSTQh0<> >>877
うるせー!この時期にしか働かねーモーロクジジイが!
「つべこべ言うなら証拠出せ証………」

やるやる、サンタ大好き??
「しょうがねえなあ…」
【満更でもない顔で、いそいそとサンタ服に着替える二人。チョロい】


さてさて、哀れなガキどもは何処にいる。プレゼントの時間だ
【エリコとはぐれて飛ばされた世界。サンタ服に身を包んだソーマタージは、目を細めて目標を捜す】
【長い白髪のためか、後ろから見れば意外とそれっぽい】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/25(日) 22:59:46.23 ID:Nk8Ec2dZ0<> さて今一行が乗っているのはトナカイが引くソリ・・・の形をした超最先端技術のステルス機能付き反重力浮遊艇である
そちらはアキレスが操縦している

ロイ「えぇと・・・アレだ あの家だ」
現代風の日本っぽい世界 そこで一件の家を指し示す

なお当該地域にはほかにも数十人のサンタが活動しています
世界規模で言うと何十万の越境サンタがいるらしい 本当かどうかは別として

家屋の二階に艇を寄せると ロイがガラス切りを使って廊下の窓の一部を切り取り 鉤を解除して窓を開け

ロイ「・・・・・・」
ハンドサインでソーマタージに突入を指示する
過剰に梱包された箱を子供部屋に置いて逃げる それがミッションである

・・・だが ソーマタージが入った瞬間

父「うぅさぶ・・・トイレトイr」
運悪くトイレに起きた父親とエンカウント

【サンタの約束その1:見つかるべからず 見つかったら速やかに眠らせるべし】
そして一行には某金属歯車ご用達の消音機能付き麻酔銃が支給されているのだ!! <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/25(日) 23:08:14.81 ID:4n4oSTQh0<> >>879
まさかサンタがこういうシステムだったとはな。親父がサンタってのも、あながち間違いじゃないのかもな
【ソリ型浮遊艇に揺られ、夜の明かりを眺めながらポツリ】
【示された家を見つければ立ち上がり、侵入のタイミングに備える】


手馴れてるな。ガムテープ沢山貼って殴ると静かに割れるぞ、次試してみるか?
【小さな声でロイに軽口を叩き、猫めいて静かに家屋に侵入】
【雰囲気を出す為に巻いた、顔の下半分を覆うバンダナマスクがなびいた】

(((寝てな!)))
【不安な出来事があったが、その程度で動揺はしない】
【素早く麻酔銃を引き抜くと、パパの首筋と太腿目掛けて 、立て続けに二発の弾丸を放つ!】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/25(日) 23:18:36.50 ID:Nk8Ec2dZ0<> >>880
「h」
プスプスと刺さる極小の針 次の瞬間壁にもたれかかるように座り込み寝息を立てるパパ
きっといい夢を見れることだろう

子供部屋に入るとそこにはベッドの上で寝息を立てる坊やの姿 枕元の靴下ではプレゼントが入りきらないのでその辺に置いといてください

なお机の上には“サンタさんへ”と描かれたメモ用紙と クッキーと牛乳が置いてあった
アメリカではよくあるらしいです

ロイ「よし 行くぞソーマ あとパンチしたら窓代がかかるでしょうに」
外したガラスをパコリとはめ込み次を急ぐ 

家屋を色々と回り・・・

アキレス「次は・・・おいおい アレかよ・・・」
苦笑して指さした先 そこはヤクザのお屋敷であった

庭にはドーベルマンが屯し 寝ずの番をする下っ端ヤクザもいる

ロイ「中々にハードな仕事になりそうだな ソーマ」
片っ端から眠らせていくか スニーキング能力に任せて突破するか? <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/25(日) 23:28:24.94 ID:4n4oSTQh0<> >>881
またつまらぬ物を撃ってしまった……
【我が銃は呪われしか。と小さな声で一人芝居を打ち、いそいそとプレゼント配置】
【クッキーと牛乳を抱えたまま、器用に窓を乗り越えて戻ってきた】


ヤクザがなんでプレゼントを欲しがる?見境無しか?まさか
【牛乳にクッキーをチャプチャプ浸け、呆れた様にボヤく】
【下っ端ヤクザはいいとして、ドーベルマンはマズイ】

おい、銃は使えるか?犬を何匹か撃ってくれ。撃ち漏らしは俺がやる
【呼びの麻酔銃を置き、邸宅の敷地内に侵入】

【一匹でウロウロしている犬や、ヤクザ程度なら、絞め落とすなり麻酔を当てるなりで制圧できる】
【最短距離で庭を潜り抜け、とっとと家屋に侵入しようと急ぐ】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/25(日) 23:34:47.89 ID:Nk8Ec2dZ0<> >>882
ロイ「いや リストによればオヤブンの1人娘だそうな」
紙束を捲って確認をとる

ロイ「ん? あぁ… アキレス頼む」
アキレス「おっけーい」

艇をホバリングさせて 麻酔狙撃銃を構える

プスプスと間抜けな音を立てて針が飛び 犬たちが眠っていく

それを発見してしまったヤクザがいるが そっちはソーマに任せ アキレスは犬の狙撃に専念する

さて家屋に入ってしまうと 部屋によっては寝ずの番の下っ端がいるらしいが 一応廊下は無人 音を立てねば何とか子供部屋に迎える模様 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/25(日) 23:39:36.58 ID:4n4oSTQh0<> >>883
ヤクザの娘か。色々大変だろうな

【それからどうした】
【音を立てない様に廊下を進み、出くわしてしまった哀れな見張りは、殴り倒して意識を刈り取る】
【何とか子供部屋に辿り着く頃には、数分が経っていた】

マズイな……さっさと帰らねえと
【赤い瞳を光らせて小さく舌打ち、そーっと子供部屋に侵入しようとする】
扉ちゃんそこちょっと4 2 0(シツレイ)〜っと…… <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/25(日) 23:46:18.99 ID:Nk8Ec2dZ0<> >>884
先ほどのパパとは打って変わってバイオレンスな眠らせ方で突破していくソーマタージ

たどり着いた先 子供は眠っている プレゼントを置いて終わり・・・かと思ったら

娘「うぅ・・・だれ・・・?」
立ち去ろうとしたその直後 子供が起きてしまってソーマタージの背中に問いかける

アキレス通信《急げソーマ 時間がないぞ》
ソーマタージへ通信が入る さてこの場をどう切り抜けるのか? <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/25(日) 23:53:35.43 ID:4n4oSTQh0<> >>885
チョロいもんだぜ
【ブツブツ呟き、仕事を終えるソーマ。アキレスから通信も入ってきた。早く逃げようとしたその時】

……マズイな、ヒジョーにマズイぞ
【背中を向けたまま、思考をブーストさせる。時間にして一秒にも満たないが、彼にとっては長い思案が終わり、口を開く】


……やだな。パパの姿も忘れたのか?
【大胆なのかバカなのか、父親を騙り、とっととその場から離れようとした!】
それじゃあおやすみ。ファルコン・キッス、チュッ
【背中を向けたまま手を振り、いそいそと部屋から出る】

【部屋から出たが最後、先ほどとは違い大胆に壁を破ったり窓を割ったりして、誰にも見つからない様に急いで逃げようとする!】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/25(日) 23:58:56.66 ID:Nk8Ec2dZ0<> >>886
アキレス通信「ソーマ・・・そこはサンタクロースでいいんじゃないの?」
聞いていたらしいアキレスがあきれるように通信を入れた

さて 脱出は恐ろしいことに突破を選んだソーマタージ
すわカチコミか鉄砲玉かとてんやわんやの大騒ぎである

アキレス「のれソーマ!! 脱出だ!!」
ロイ「むちゃしたなぁお前も」
庭に降り立った艇でソーマを拾い チャカをぶっぱなすヤクザを尻目に急上昇 その場を後にする一行

まだ夜は始まったばかり 回る家屋は山ほどある
世のサンタクロースに幸あらんことを・・・

//んでは〆 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/26(月) 22:00:44.05 ID:07AA7n9Ho<> 『ぁぁぁぁああああ!!!!も゛ぉぉぉおおおお!!!』
『なんでいっつも大事な時に居ないかなぁぁ……!?』

山盛りとなった冷めた料理が並ぶ食卓を、だんと両手で叩けば食前酒のグラスが浮き上がる。
机に突っ伏して人知れず涙を流す魔女。相棒の手乗り不死鳥が慰めるようにその頭に寄り添う。
なんだかんだで上手く行かない魔女とラクガキ屋のささやかな休日。後日の埋め合わせの腕が問われるだろう。

――時は変わって数日後、ジョシュアのセーフハウスにて

「俺達の世界じゃ”ショー=ガツ”なんて概念はねェ。歌にもあるだろ?」
「We wish you a Merry Christmas,And a Happy New Year. これくらいのついで感覚だ」
「だからオトシダマはナシ!金をせびるなら他を当たりなクソガキ」

ジョシュアのセーフハウスは越境者達の臨時の避難場所としても使えるように顔見知り達には合鍵が渡されており、
彼の顔見知りであれば好きな時にこの家を使えるようになっている。確かにこんな大きな家にずっと一人は寂しいものだ。
さて越境者達が各々の理由でジョシュアのセーフハウスを訪れたその時である。
玄関の扉を開けるや否や、ジョシュアともう一人、少女の怒号が飛び交い、ぎゃあぎゃあと言い合っているのが耳に入るだろう。

『んだよ!ケチ!!』
『そんなんだからいつまで経っても彼女できねーんだよ、童貞!!』

ジョシュアと共に幼稚な応酬を繰り広げるのは相良遥歩。
越境者達によって保護観察下(?)の異能非行少女である。

「んなっ……テメェ言いやがったな!?逆にお年玉を徴収だゴラ!第一俺は童貞じゃ……」
「……おう、お前らか……いいトコによく来たな」

ぐるぐると家中を追いかけまわすうちに玄関へと辿り着き、やってきた越境者らと鉢合わせ。
恥ずかしいところを見られてしまったと頭を掻き、そして咳払い。されど丁度話したいこともあったと本題に入る。

「こないだ拾ったガキ……アユムはもうずっとウチに住み着いてる」
「それどころかもう一人居候が増えやがってな……お前等引き取ってくれねェか?……なんてな」

「ソイツはなんというか……変わったヤツでなァ、傭兵やりながら色々な世界を回ってるらしィ」
「年越しソバの打ち方にモチのつきかたまで知ってるから、年明けまでどうかここに置いてほしい、役には立つってな」
「自称ショーガツ・マスターだ。あいつより胡散クセェもんも中々ないけどな」

まぁ要するに居候が一人増えたので、その紹介ということだろう。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/26(月) 22:11:25.13 ID:81Bi/FAv0<> >>888
誰がお年玉っつった?俺の分はあるのか?
【ゆらりと現れ、少女とジョシュアの言い争いに目を細める男。ソーマタージは、飄々とした態度で手を挙げて軽く挨拶】
【頭に被っていた、ヨレヨレのサンタ帽をペシーンと床に投げ捨てると、何か飲める物はないか物色する】

争え…もっと争え……なーんつってな


正月マスター?フザケた名前だな。さぞかしアホみたいな格好してるんだろうな
【片手にウィスキーのボトルを、片手にショットグラスを持ち、呆れた様な声を張り上げる】
【傭兵なのはまだ良いとして、正月マスターとは如何なものか】

この国でそんなの、意味あるのか?「郷に入っては郷に従え」って言うだろ
どれ、どんなスカポンタンから興味湧いてきた。会わせてくれよプリーズ <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/26(月) 22:11:42.57 ID:4/R1jgJM0<> >>888
さて 不幸なことにクリスマス中はサンタクロースになっていたアキレス君
なんだかんだでミスカ用のプレゼントは確保したものの ミスカとの約束はまたもお流れしてしまったのだ

唯一の救いは 事前に連絡がついたことだろうか?

アキレス「やっほージョッシュ オトシダマちょうだい年上になっちゃったんだし」
一仕事(サンタ)やって帰ってきたアキレスと

ロイ「ソバ打てるしモチつけるしオセチも作れるぞ」
自称ショーガツ・マスター二号であった

アキレス「やっほー先輩お年玉頂戴先輩なんだし」
―――ギィ!!

と相良にも挨拶するアキレスとベティであった <> 氷室初
◆8CzRpFh86s<>sage<>2016/12/26(月) 22:17:52.71 ID:ruk318dro<> >>888
「久々に来てみれば、なんだい?誘拐でもしたのか、ジョシュア?」

やっと季節が格好に追いた黒コートの少女がジョシュアへと外気温以下の眼差しを向けている。事情をよくは知らないのか、それとも遊んでいるのか。

ジョシュアの知り合い、越境者仲間である彼女もまた真っ当ならざる存在。だが、ここでは吸血鬼としか語らない。

「で、ボクにもお年玉をくれないか?一応歳は彼女と同じぐらいに見えるだろう?
そしてショーガツ・マスターかい?本場を見てる身としては気になるがね……」 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/26(月) 22:31:51.81 ID:07AA7n9Ho<> >>889
「あぁ、ヤツなら今地下の寝室に……」
『ハロー☆、叢雲ちゃんです!』
「うおッ!」

腕を組んだままソーマに顎でウイスキーのボトルの方を差す。
彼がウイスキーとショットグラスを取ればアキレスへと視線を戻し、くるりと振り向けば……居た。
驚き飛び退いたジョシュアを尻目に、ぴょこんとソーマタージの目の前にやってくればひらひらと手を振った。

『よろしくね!』

黒髪のぱっつんロングにセーラー服。見た目は普通の女子高生そのものである。ただ少し”普通”と異なるのは、
腰に一振りの日本刀を提げていることと、その日本刀から放たれる尋常ならざる者の持つ、禍々しい気であろうか。

「……えー、紹介しよう、ムラクモだ」
「傭兵で……アラズを殺そうとしてるところを俺達でブッ殺した……筈なんだが」

『死にぞこなっちゃいました!』

ジョシュアの紹介を受けてけらけらと笑えるあたり、過去に殺し合った仲であろうとも契約が終われば赤の他人、といったスタンスなのだろうか。

>>890
遥歩『お前なァ……あたしまだ16だぞ……?貰う側も良いトコだっての』

遥歩『……!、アキレスさぁ、バイト帰りなんだって?てことは持ってんだろ?』
遥歩『ジャンプしてみろよ、ジャンプ』

アキレスのお年玉催促に、たとえジョークであろうと呆れの色を隠さない遥歩であったが、
ふとソーマとアキレスの恰好を見てニヤリと悪い笑み。逆にお年玉をせびる。しかもせびり方が何かオカシイ。

『むむ……ライバルの匂いがします』
「何ライバル視してんだ、たかがソバ打ち程度で……」

一方の叢雲は叢雲で、ソバ打ち可能なロイおじさんにちょっとした敵対心。
さすがにオセチはつくれないと歯噛みするのであった。コイツが作るとグ○ーポン化してしまうのである。

>>891
「あァ?んな訳ねェだろ……」

遥歩『ウソこけ!あたしなんて拉致も同然じゃねェか!』
叢雲『私は顔殴られたしぃ……』

否定するジョシュアに対して、女性陣からは揶揄うように避難が殺到。
実際そうなので反論の使用がないのが痛い所だ。

「……はい、オトシ弾」

色々な方面から突っ込まれて機嫌を悪くしたのだろう。
お年玉の催促に手をとって握らせたのは銀の弾丸(祝福儀礼済み)である。
小学生並のギャグセンスが光る! <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/26(月) 22:43:13.34 ID:81Bi/FAv0<> >>892
お、カツアゲか?甘い甘い、もっとこう、ガッと殴ってから……
【アキレスにたかる遥歩を見れば、「相変わらずなのネ」と腕を組む】
フツー恩人に金せびるか?


うわッ!ちべたい!
【目の前に現れる少女に飛びのき、ウィスキーが溢れる。床や敷物が汚れたかもしれないが、「知らねーし」と無視】

ムラクモ…叢雲か、覚えた。忘れるまで忘れない
ソーマタージだ。気軽にソーマタージ様とかソーマとか呼んでくれて構わない

いい刀持ってるな?その…禍々しくて気が狂いそう。家に不幸を招いてそう。斬ったはずの人間が、七丁ほど歩いてから死にそう
【長い間を生きてきた勘か、ある種の嗅覚の様なものか、腰の日本刀に眉をひそめ、半歩引く】
【オカルティックな物は苦手なのだ。殴れないから】


俺より騒がしくないなら、嫌いにはならない。仲良くやっていけそうだな?
友情の印としてハグでもしようか?それとも、もっと先まで? <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/26(月) 22:47:15.15 ID:4/R1jgJM0<> >>892
アキレス「ほら先輩だったら後輩の面倒みなきゃね先輩☆ミ」
いつまでホストの設定を引っ張るやら

アキレス「え? いやぁそんなあははははははははははは・・・・」
カツアゲもーどに入る相良 笑顔でしのごうとするアキレスであったが 結局ジャンプする羽目に

もちろん財布からチャリンチャリンと硬貨がぶつかり合う音が響く

なお強奪したらスペインのペセタ硬貨が合計1000ほど入っていました

アキレス「うぅ・・・先輩ひどいっすー」
泣き崩れるアキレスを他所に 相良の足元を突く存在あり

―――ギィ!!
アキレスの相棒 巨大サソリのベティがおとしだまくれーと言わんばかりにハサミを振り上げていた

こちらは一ケタなので相良よりも年下である故に オトシダマをくれる可能性はかなり高いと自負している

ロイ「これまた個性的な子が増えたなぁジョッシュ 浮気はいかんぞ浮気は」
少女ばかりを保護しているジョシュアにからかい半分の忠告をするロイ ぐぬぬと敵対心を剥けるぱっつん娘に

ロイ「落ち着け 作り方ぐらい教えてやるって」
そういってなだめるのであった <> 氷室初
◆8CzRpFh86s<>sage<>2016/12/26(月) 22:50:10.38 ID:ruk318dro<> >>892
なるほど、日本人だ。
日本刀を提げている少女、邪気を微かに感じる叢雲を見て初は少しは納得してやったようだ。
ショウガツ・マスターであることを、だが。

「これが氷山の一角ではないことを祈るよ」

初とて(一応は)女。女性の側に立つのは至極当然。
相変わらずの冷ややかな視線である。証言者たちへは同情の眼差しを。

「ん……?なんだ、くれるのか……って、熱熱熱熱熱ッ!?」

手に何かを握らされた。それも(初にとっては)とても熱いなにかを。
それを両手で数回跳ねさせ、地面へと取り落とす。手は大やけどだ。すぐに治りつつあるが。

「ふっ……ふふふっ。キミの女性への暴行歴がまた一つ増えたぞ?」

銀弾を扱うための手袋を嵌めて銀弾はちゃっかり仕舞いながらそんな冗談を口にする。
お年玉、ありがたく受け取りました。

「ああ、ボクは吸血鬼でね。氷室初って言うんだ。
キミたちとは、仲良くしたいかな」

恐らく、オトシ玉の寸劇が理解できなかった女性陣へと自己紹介を兼ねた説明。
やや友好的である。なぜだろうか。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/26(月) 22:52:04.63 ID:07AA7n9Ho<> >>893
『じゃあそーくんで!』

よりにもよって一番ナシな呼び方を選択したようだ。

『いートコに気が付くねぇ、そークン。この刀……一目で見抜いちゃうんだ?』

日本刀の存在を指摘すれば、急に叢雲の纏う雰囲気ががらりと変わる。
目付きは妖しげな魅力を帯びて、口元に浮かぶのは先ほどのヘラヘラした感じとはまた異なる笑み。
いや、これはまるで嗤みだ。くすくすけらけらと掴みどころのない、先ほどまでの無邪気さは欠片も無い。

『え?ふーん……ハグしてくれるんだ』
『もっと先まで……いいの?』

ぐい、と身体を寄せてソーマタージへと抱き着く叢雲。妖しげな目付きのまま上目遣いにソーマを見上げ。
互いに密着するカラダの感触の中、一部の微かな違和感に気が付くことができるだろうか?
例えばそう下腹部当たり、女のコであればゼッタイについてない筈の異物感がある。

『オレ男だよ?』 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/26(月) 23:06:38.80 ID:81Bi/FAv0<> >>896
うーん…なんか舐められてる感じがするが……まあいいか
【提案された呼び名は、不本意そうに許す】

職業柄、ヤバそうな物には鼻が効く。ソーマイヤーは地獄耳ってな。違うか
【雰囲気の変わる叢雲にも臆せず、フフンと挑発的に鼻を鳴らす】
【例えこの刀が本当に妖刀だとしても、襲い掛かられてもこの態度は表面だけでも崩さない。そんなある種の気迫がある】
アタリか。身を滅ぼされぬようにな。いや、平気そうか


え、マジ?言ってみるものだな……いやダメだ、誘っといてなんだが純潔の契りが……アレ?
【本当に抱きつかれるとは思ってなかった。どうしたものかと考えていると、よく知る感触が】
【訝しむ様な顔がサーっと蒼白に変わる。さながら薬品実験の如し!】


イヤーーーーー!!約百五十年ぶりのショックーーー!!!
【ドン、と叢雲を突き飛ばし、自分の肩を抱いて震える】
懐かしく恐ろしい衝撃!このザマになって、またこんな目に遭うなんて!
【原因は不明だが、何故か女装男子に過剰にビビるソーマタージであった】


……で、その服装はなんなんだ?流行りか?
【恐怖を克服し、落ち着いたソーマタージは、煙草に火をつけて重々しく口を開いた】 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/26(月) 23:07:04.20 ID:07AA7n9Ho<> >>894
遥歩『うわ、お前小銭って……マジかよ』
遥歩『ほれベティ、これ。あたしからのお年玉だ』

アキレスからカツアゲに成功。ウキウキ顔でアキレスが差し出した金をぱっとひったくるが、
チャリンと掌の中で鳴る音に落胆の表情。そのままコンビニのレシートで包んでベティにあげてしまった。

「すんげェ事故物件だけどなコイツ」
「刀に呪われた所為で死ねなくなったゾンビ体質。刀の妖怪が乗り移った時には男になる」
「こんなのに手ェ出すモノ好きは中々居ねェだろ」

叢雲『くぅっ……敵に弟子入りとは……!』
叢雲『でもこれも私が正月マスターになるための試練……!おっちゃん!私乗り越えます!乗り越えて強くなってみせます!』

なだめるロイの手を両手でぱっと持って、それから眼を輝かせて見上げる。
謎の一人芝居が入ったが特に気にしなくてもいいだろう。一々反応していては身が持たない。

>>895
遥歩『ん、よろしく』
叢雲『よろしくー!私妖怪ね』

遥歩『……ウソつけ』
叢雲『マジだよマジ!!』

はにかみつつも素っ気なく返事する遥歩に対しノリノリの叢雲。
さらっと自分の正体を暴露するも普段のテンションのせいで全く信じて貰えていない。
これでも数百年生き続けてきた妖怪憑きなのだ。まだ人間であった頃から、この刀をぶら下げている。
刀の年季の入りようを見れば、それが真実だと判るだろう。なにより身に帯びる妖力がそれを物語っている。

<> 氷室初
◆8CzRpFh86s<>sage<>2016/12/26(月) 23:17:54.09 ID:ruk318dro<> >>898
「へぇ、怪しげな力を感じると思ったらそういうことだったか。
なら同族ということだ、はははっ!」

なるほどなるほど、と頷きながら笑む。
原理は違えどお互い「[ピーーー]なくなった者」であるという共通項があるらしい。
猶更親近感が湧いたようだ。

「遥歩はボクのことは信じるのかい?ふふっ、信頼があるということか」

初対面で信頼もクソもないのだが。 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/26(月) 23:21:39.50 ID:4/R1jgJM0<> >>898
能力を手に入れる前のアキレスは不良カーストの最下位に位置し カツアゲなんて日常茶飯事にあったのだ

その時に習得したスキルにより 高額紙幣はすでに靴下にねじ込まれていたのだ!!

―――ギィギィ♪
相良からお年玉を受け取りご満悦のベティちゃん アキレスにこれもらったーとお捻りを差し出し

アキレス「よかったねベティ 預かっておくから」
といって受け取り 財布に戻すアキレスであった

一方ロイはというと

ロイ「よろしい 叢雲よ!! オセチの星を目指すのDA!!」
叢雲の手を取り 輝く星を指さして見せる 今昼だけど

ロイ「早速だが下ごしらえに入ろう 黒豆を水に浸して それから鯛とボラを三枚におろしてからすり鉢で粘りが出るまでスるのだ」
叢雲のオセチは グル○ポンから高級かっぽう料理屋に変貌しようとしていた!! <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/26(月) 23:22:42.25 ID:07AA7n9Ho<> >>897
叢雲『おー、リトマス紙……いった!』

コロコロと顔色を変えるソーマの様子に感嘆の声を上げていた叢雲であったが、やがて突き飛ばされて柱に激突。
後頭部を押さえながらソーマの尋常ならざる様子を眺めこりゃ相当だなと今更ながらに申し訳なく思う。

叢雲『へへへ……気になる?今から何年くらい前だっけ……タイショー時代に流行った服なんだけど』

叢雲『あぁそうだ、自己紹介するの忘れてた。俺の名前が叢雲。そんで腰に提げてるのが……”妖刀叢雲”』
叢雲『もう分かったでしょ?訳あってこのコムスメに取り憑いてるんだよね』

女装している訳ではなく、女の身体に取り憑くからこうなるのだと言外に述べる。
タイショーなる時代に生きているあたり、取り憑いてから相当な時間が経過しているようだ。

叢雲『まぁ区別付ける為に、アイツからは真雲(さねくも)って呼ばれてる。サネでいいよ』
叢雲『じゃ、女の子の身体をご堪能あれー』

にこりと微笑んでスカートを持ち上げ一礼、ひらひらと手を振って別れを告げれば身に纏う雰囲気が再度変化する。
紛れもない先ほどまでのアホの子叢雲だ。彼女もまたニヤニヤといやらしい笑みを浮かべてソーマを見詰めている。

叢雲『じゃーん!ソマくんどうだった?びっくりした?』

さっき決めた呼称が既にブレている。よっぽど何も考えずにつけたのだろうか。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/26(月) 23:31:58.10 ID:81Bi/FAv0<> >>901
過去が今、私の人生を収穫に来た…。お、恐ろしいめう…
【よっぽどの思い出があるのか、しばし震える。尤も、そう深刻なものでは無いのだが】


……昔の友人を思い出しただけだ。お前とはちょっと違って、単純に女装してただけだがな…
【まぁこれはまたの機会に。と言葉を濁し、紫煙を吐く】
【まさか本当に、長年を生きた?過ごした?妖刀の類いだったとは。しかも他人に乗り移るタイプの】
…これまた、面倒そうな奴だ……

えーっと、男が真雲で女が叢雲……マイノリティに配慮した第三の性とか、7つ目の人格とか無いよな?ごっちゃになりそうだ


やれやれ……本当、驚きには事欠かないぜ…この生活は
【舌打ち混じりに頭を掻き、溜め息】
呼び方、不承不承だが認めてやったのにもう変えたのか?
まあいい……精々宜しくな <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2016/12/26(月) 23:43:10.00 ID:07AA7n9Ho<> >>899
遥歩「は……?え?マジなのか……?」
叢雲「それ見たことかー!人を疑うのはよくないんだよあゆむん!」

初の言葉でようやく叢雲の正体が信憑性を帯びてきたのであろう。
叢雲と初の顔を交互に見比べ、自分が化かされるような空気ではないことを再度確認。
えぇぇと気の抜けた声を上げて、それからコイツが妖怪かよと肩を落とす。
遥歩は完全な人間であり、かつ戦闘経験もかなり薄い。妖気や闘気の類を感じ取ることはまだ難しいのだろう。

遥歩「いやだってさ……だってコイツいつもこんな感じだし……っ!」
遥歩「それに吸血鬼とかエルフとかザラだったしな、あたしの故郷」

遥歩の故郷はなんというか、一言では形容しづらい世界であったため、
こう、いっぱいいるのだ。でかいイカとかロボとか妖怪とかドラゴンとか。

>>900
遥歩「なーんか……」

納得いかないと首を傾げるが、アホなので他の場所の隠し金には気が付かない様子。
というかカツアゲし慣れたチンピラであれば靴を脱がせて靴下も、内ポケから襟の裏までチェックする。

遥歩「アキレス、ジャンプ!」
遥歩「おぉ……これ永久機関だな」

何を思ったか再度アキレスを跳ねさせる遥歩。先ほどと同じ流れで小銭をかっさらい、
ベティがそれを要求して、遥歩が渡し、アキレスが受け取る。それをまた遥歩がカツアゲる。
ただぐるぐると金が循環しているにすぎないのに、喜ぶベティの様子がツボったのだろう。
そのまま遥歩が飽きるまで、靴下の中の札がグッシャグシャになるまで遥歩の戯れは続いたという。

>>902
叢雲「え?マタジくんじゃなかったっけ?」

呼称を変えたと問われれば首を傾げて唸る。本人に悪気はない……筈である。

叢雲「あ、待って!」
叢雲「マタジくんだと井尻又兵衛みたいでヤだな……タージ=マハジ……ソータマ=シッダールタ……」

マタジに関して言及されるよりも前にぱっと手を翳してソーマの口を塞ぐジェスチャー。
ぶつぶつと一人つぶやき(丸聞こえだが)ニックネーム候補を模索する。
ただしアホの思考回路ではマトモなニックネームなど考えつく筈も無く、

叢雲「ごめん、カッコいいの思いつかないからソーマでもいい?」
叢雲「そんなワケで……えへへ、よろしくね!」

そういって両手を合わせて、はにかんだ笑みを見せながら謝る。
謝るべきはそこじゃないと思うのだが、まぁそんな感じでセーフハウスはいつでも賑やかなのであった

//ちゃんちゃん! <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/27(火) 22:21:15.41 ID:R4KIpsgz0<> 【狭間のスクラップヤード 宿り木の宿一階食堂フロア】

大部分の能力無し越境者は 一行が助けた世界の恩恵により一時的な保護を受け この場には戦闘員と 彼らを補佐する一部の非戦闘員がいるだけとなる
おかげで狭くて寒いバラックを寝床にする必要は無くなり 越境者の生活水準は向上したと言える

アキレス「今年も終わりだねぇ…」
そんな激動の一年も残り少なくなり 食堂でつかの間の平穏を満喫しているアキレスと

―――ギィ!!
床に大小さまざまな石をぶちまけ 謎石遊びに興じているベティ

ロイ「来年もエーカーとの戦いは続くがな」
同じくテーブルに突っ伏しタバコを吸っているロイがいた

一行は今 思い思いにこの平穏を楽しんでいるところであるが・・・いったいどのようなことをして暇をつぶしているだろうか? <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/27(火) 22:30:24.36 ID:IbyT+a5Z0<> >>904
そうか、今年も終わりか。……長いようで、短かきものよ
【古ぼけたパイプ椅子に腰掛け、向かい合う長い緑髪の少女に携帯を見せて何かを教えるのは、ソーマタージ】
【アキレスの言葉にボソリと呟き、椅子を90度回転させる】

折角だし、来年の抱負でも語るか?俺は「ポケットの中を全部抜いてから洗濯機に入れる」だな
【一人で笑い、煙草を探して懐をゴソゴソ】


ま、概ね悪くない一年だった。ご苦労様ってところか
【どうやら煙草は無かったようだ。残念そうな表情を一瞬だけ浮かべ、直ぐに不敵な笑みを向ける】
なんで上から目線なのかって?お前らにももっと命張ってもらう事になるかもだからな
まぁ、その時は友人たら俺も付き合おう。来年も一緒に、気に食わない奴を殺したり殺されたりしよう <> ユーカリ
◆8CzRpFh86s<>sage<>2016/12/27(火) 22:32:17.81 ID:AFRHPDhso<> >>904
「ですね〜……はぁ」

溜息を吐きながらに食堂へと入ってくる女性はカノッサ機関の制服を纏っていた。
数か月の間、別命で戦線から離れていたのだがようやく帰ってきたようだ。

「ここも相変わらず、状況はそれほど変わりませんね。来年も変わらずよろしくお願いします。
何か、食べるものってありませんか?」

いくつか傷が増えている。従事していた任務は激しいものであったようだ。
椅子を引き、座れば机に突っ伏す。疲労の色はかなり濃い。 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/27(火) 22:37:40.61 ID:6+kr7GNX0<> >>904
「うーん……」
「……えいっ」

ベティと相対する位置に座布団に正座
その場に石を投げる半人
かちんと高い音を立てて転がった

「……あ」
「どうですか? 結構点数高そうですよ?」

今までのパターンからしてなかなか良い形になったのではないかと、ベティに問い掛ける

「……カノッサも、何処も押され気味ではありますが」
「この年の瀬と、新年くらいはお互いにそれを祝福する間くらいあってもいいのにとは思います」

一同に軽く振り向いて苦笑
戦闘慣れはしているが、戦争にはそうではない
<> ファリティア<><>2016/12/27(火) 22:42:38.14 ID:GyhytlH40<> >>904
【多くの能力者たちが集まる食堂フロア】
【その匂いに釣られて一匹の不思議な虫が迷い込む】

「うふふ…なんだか面白そうな場所ねぇ」
「あら、あなた達もそう思うの?……ふふふ、そうねぇ」

【そこに現れたのは見慣れない、というより不気味な人型の虫】
【6本の腕と10個の目は虫嫌いの者には多大なる恐怖を与えてしまう】

「確かに楽しそうな場所ねぇ、私も混ぜてもらえるかしらぁ?」

【無数の蜘蛛がファリティアの後ろから食堂フロアを覗き込んでいた】
【見慣れない風景のようでファリティア自身もあたりを見回していた】
【10個の目はそれぞれ別の相手をじっと見つめ、6つの手は紅茶を準備して】
【少々毒々しい香りを放ちながらゆっくりと近づいていく】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/27(火) 22:45:33.41 ID:R4KIpsgz0<> >>905
ロイ「ん」
意匠が施された銀製のシガーケースを開いて差し出す 一本どうだと言いたいらしい

ロイ「抱負か? それじゃ俺は年頃の娘と自分のパンツを一緒の洗濯機に入れない かな」
アキレス「それじゃ俺は晩御飯の前にお菓子を食べないにするわ」

と ソーマタージに続き 軽口全開の抱負を述べる

―――ギィ!!
ベティちゃんは謎石遊びでソーマへのリベンジを果たす らしいですよ 付き合ってあげてね(はぁと

>>906
ロイ「簡単な食い物だったら・・・」
とキッチンに向かい数分

甘味を抑えたカフェオレと マドレーヌやパウンドケーキなどの出来合い焼き菓子をいくつか持ってくる

ロイ「俺らが水面下で戦力集めに従事できるのも カノッサが各所でやられてくれているからだ それに関しちゃ感謝しているよ」
ご苦労様 とねぎらいの言葉を添えてテーブルに乗せた

>>907
―――ギィ!! ギィ!!
なにやら熱心に指導 接触は悪くないが そのあとの石の転がり方が今一つ とのことである

なおこれは今までのパターンとは逸脱している ルールは未だに謎だった

アキレス「あるといいけどね…なんだかんだでサンタやったりで忙しかったし」
クリスマスの只中に強制越境で集められた越境者は サンタクロースに従事させられていたのだが タェンティースやらニアやらアラズやらイリーやらムガやらはそれに駆り出されたりしたでしょうか? <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/27(火) 22:52:31.92 ID:R4KIpsgz0<> >>908
ロイ「よぉ いつぞやの」
声をかけたのは カフェオレと焼き菓子を運んでいたあごひげ男であった
共に村から賊を退治したのは記憶に新しい

ロイ「ここは宿り木同盟の宿 基本的に根なし草の越境者に暖かい寝床を提供する互助組織だ
   お前さんが越境者であるならば 利用する権利がある だが金銭なり物資なりを提供しないと 白い目で見られるから注意しろよ」

この場所のことを簡潔に説明 つまりこの場にいる全員が越境者なのだ

アキレス「あれ? オッサンの知り合い なら大丈夫だな やほー」
金髪碧眼の若者も気怠そうに突っ伏していたテーブルから起き上がり挨拶する
<> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/27(火) 22:56:34.13 ID:6+kr7GNX0<> >>908
「んっ……」
「……あ、どうも……」

虫の亜人、虫人とでも言うべき外見
そんな相手の登場に目を見開いて、直後にお辞儀
座布団に正座をする女は見てくれは二十歳程か、清潔感のある銀糸の短髪に怜悧な光を宿す空色の瞳
服装は一般的な、スポーティなモノではあるが腰に一振りの科学ブレードを帯びておりまた漆黒のスカーフを巻いているのが特徴といえばそうであろう

「ロイ様の、お知り合いの方なのですね」
「はじめまして、わたしはタェンティースと申します」

立ち上がり、恭しくしかし嫌味っ気のない所作での一礼

>>909
「うっ……」
「厳しいですね……」

アキレスに翻訳して貰っているのだろうかね 、その内容を聞いてたじろぐ
成る程パターンではない、ルールは常に流動的と捉えるべきか
否どちらかと言えば審査式の競技に近いななんて大真面目に考え込んでいる

「サンタクロースですか」
「……あぁ、ムガ様が何やら不機嫌にしてましたけど……」

ネズミサンタとして駆り出され、ハードなワークをこなした鼠人は今不貞寝中だ
半人はプレゼントを期待して靴下をぶら下げて寝て、朝起きて愕然としたのだがそれは秘密である <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/27(火) 22:56:51.12 ID:IbyT+a5Z0<> >>909
お前、気配りの達人だな
【ロイに差し出された煙草を有り難く受け取り、ライターで火をつける。吸えればなんでもいいらしい】
口が寂しくてね。ニコチンも切れかかってた

お父さんかお前は……
【ロイとアキレスの軽口にため息をつき、薄く笑う】
【正直真面目に答えられても、返すのに困ったので、このくらいゆるい方が却ってありがたい】


何だ、まだやってたのかそれ?お前これのルール分かる?俺無理
【見慣れぬ少女を引き連れ、タェンティースとベティの前に現れるソーマ】
【以前付き合ってやった、よく分からない遊びに頭を掻き、適当な椅子を引き寄せて腰掛ける】

俺に刃向かおうなんざ百年早い。と言うわけで、こいつが相手する
…ルール理解出来ないし、問題ないだろ…
【地面に座り込み、緑髪の分け目から興味深そうな輝く瞳を向ける少女】
【面倒なので彼女に任せようというのだ。ベティは納得するだろうか】 <> ユーカリ 
◆8CzRpFh86s<>sage<>2016/12/27(火) 23:00:49.69 ID:AFRHPDhso<> >>907
「うぐっ……」

この場唯一のカノッサ、少し気まずげに視線を逸らす。
>>908
「ロイさんの知り合いさんですか?こんにちはー」

やや気だるげに机に突っ伏す女性が首だけを向けて挨拶。顔の左半分は髪と眼帯と傷で覆われ、服にはカノッサの紋章が入っている。
大きな機関の構成員であり戦闘員であるのだが、任務の合間にこんなところで休憩中なのだ。
>>909
「そうやってほめてくれると嬉しいかなー負け戦ばかりで心も体も滅入っちゃうところだったもん」

元より争いはそれほど好きでもなく、勿論負け戦に快楽を覚えるMでもないユーカリはねぎらいに感謝しながらカフェオレをいただく。

「うーん……落ち着くなぁ〜」

焼き菓子をつまみながらのんびりとだらだらとするカノッサのエージェント。
これでも、任務中はしっかりとしているのだ。任務中は。 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/27(火) 23:03:09.02 ID:IbyT+a5Z0<> >>908
ワオ、ああいうのは流石に初めてだな……
【自分の知っている虫とは大きく違う、不気味な外見に一瞬ギョッとした顔をする】
【すぐ慣れたようだが、そのインパクトは中々のものだった】

珍しいもの見れたよ。えっと、なんて呼べば?スパイダーウーマン?吸血分子蜘蛛?


面白さを求めてきたんなら、まあジャックポットの大当たりってところか
【パイプ椅子に腰かけた、薄汚いコートを身に纏った長い白髪の男は、ファリティアの後ろの無数の蜘蛛に再びギョッとした顔をする】

ソーマタージだ。気軽にソーマタージ様とかソーマと呼んでくれて構わない。えーっと……
【椅子に座ったまま右手を差し出し、バツが悪そうな目を逸らす】

…参ったな、どの手を握ればいいんだ? <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/27(火) 23:11:30.05 ID:6+kr7GNX0<> >>912
「採点方式に近い形ですね」
「投擲した石の、当たり方や転がり方」
「様々な要素が得点に繋がるようです」

どうぞ、と座布団ごと少しズレて緑髪の少女の座る場所を確保
そこに何処からか取り出した唐草模様の座布団を敷いて完璧だ

「えーっと……」

その傍、ソーマタージに視線を向けて、この少女との関連性を特定しようと必死である

>>913
「……わたしも、恩義は大きく御座いますので……」

半人としても、カノッサに所属するわけではないがどちらかと言えば寄りではあった
体躯の修繕や整備、更に赤刃を借りている身でもあるのだから <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/27(火) 23:13:13.34 ID:R4KIpsgz0<> >>911
実は何も考えてないのかもしれない という意見もちらほらである

―――ギィ!!
そしてベティが細長く平べったい 黒い石を投げる カチンとほかの石とぶつかり 少し転がって止まる

―――ギィ・・・
その一投には元気のないハサミを振り上げ方 どうやらうまくいかなかったらしい

ロイ「あぁ・・・ムガの担当区域大変だったらしいからな」
絶賛内乱中の国に潜入し 子供たちにプレゼントを渡す作業

ぶっちゃけ難易度はロイ達の世界の比ではない そして半人は一年よい子にしてなかったのだろうきっとメイビー

ロイ「お前さんも食うか?」
とマドレーヌを一個 タェンティースに向けて放り投げた

>>912
ロイ「気配りできる男はモテるぞソーマ まぁ所帯持ちには関係ないか」
肩を竦めてシガレットケースを胸ポケットにしまう

―――ギィ!!
ハサミを振り上げるベティの目は炎が宿っていた

腕を磨き 何時の日かその傲慢な態度を公開させてやると 
きっとベティの目には 高い崖の上 腕を組んで高笑いするソーマタージが映っていることだろう

そんなスポ魂漫画的なストーリーに・・・・なるわけがないのでご安心ください

>>913
だらけるユーカリの頭をポンポンと撫でてはなれるロイ

ロイ「まぁその戦いも 俺らが戦力を蓄えれば多少は変化が訪れるだろ それまで頑張ってエーカーの目を引き付けておいてくれ 頼んだぞ」
―――ギィ!!ギィ!!

そしてタェンティースから離れてテーブルをよじ登ってきたベティが 焼き菓子の乗った皿に飴玉を一個乗せ

―――ギィ!!
おつかれー と言わんばかりにハサミを振り上げて戻っていった

<> ファリティア<><>2016/12/27(火) 23:20:00.40 ID:GyhytlH40<>
>>910
「あらぁやっぱり全員超越者なのねぇ」
「うふふふ……面白い場所であっていたわねぇ」

「さっき聞いた話だとあなたも超越者なのねぇ」
「やほぉ〜、初めまして、ロイさんのお知り合いよぉ」

【二本の腕をくねくねとまげて独特の挨拶を返す】
【にこやかな顔、おそらく敵対することはない相手だろう】

>>911
「あらぁどうも、初めましてねぇ」

【同じように一礼をして相手を見つめてみる】
【人間…のようだが腰に見慣れない物があることに気がつく】
【興味があるのか一つの目はじっとそれを見つめていた】
【それにつられて無数の蜘蛛がそれに勝手に近づいて行く】

>>913
「こんにちはぁ、お知り合いの蜘蛛ですわぁ」

【こちらは顔の左半分が隠れている、どうして隠しているのだろうか?】
【見慣れない物が多い状況に少々困惑し始めるファリティア】

>>914
「うふふ……私自身私に似た者を見たことが無いですわぁ」
「まぁ驚くのは至極当然ですわぁ……うふふ」

【ギョッとした一瞬の表情、それをファリティアは見逃さなかった】
【どの手を握るか迷うソーマに1つの手を差し出した】

「私の名前はファリティア、【リファリ・ファファリ・ファリティア】よぉ」
「よろしくお願いしますねぇ、ソージ様ぁ?」

【何故か頭と尻を合わせた奇妙な呼び名を勝手につける】
【そして苦手なのを知ってワザと、ちょっかいを出してみることにした】


【何処からともなくティーポットとカップを取り出し、紅茶を注ぐ】
【紫色でスパイシーな香りのするヤバい紅茶を目の前に出して】

「そうそう、こんな紅茶はいかがかしらぁ?」 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/27(火) 23:26:12.60 ID:IbyT+a5Z0<> >>915
その加点方式が分からないんだがな……
【ポリポリと頭を掻き、気まずそうな顔をする】
良いと思ったものがダメ、テキトーに投げたものが良い。そんな歌あったな。こんにちわと言ったらさようならって返すの
……よく付き合えるな。俺の分も遊んでやってくりゃれよ


【ハッとした顔を浮かべ、頭を下げる少女。死人の様に白い肌は、唐草模様に浮く】
【……否、死人の様ではない。死人なのだ。実際に】
【魔力を感じる事が出来れば、彼女の体内に巣食う邪な魔力の残滓を感じ取れるだろう】

そうか、説明してなかったな。妻だ。詳しい事はニアとかアキレスに聞け
【コップに注いだ冷水を飲みながら、あっけらかんと答える】
カノッサの変態に色々されてたみたいでな。苦心してここに連れてきた


>>916
お前もその気配りで、誰か捕まえたらどうだ?愛はいいぞ。愛があれば世界は薔薇色、睡蓮色だ
脚が短いのは正直どうかと思うが、それを補うだけのものはあるだろう
【妻帯者特有の謎のウザさで語るソーマタージ。煙草を分けてもらった恩を忘れた、無礼な言い草!】


……なんか、勝手に仇にされてる気がしてきたぞ……
オイ、こいつ大丈夫だよな?縄とかに繋いどかなくていいのか?
【なんか不安になってきた。飼い主たるアキレスに確認】

【人の心は分からぬとばかりに、マイペースに石を放る緑髪の少女、リリィ】
【小さな角張った石は二度跳ね、ベティが投げた石にぶつかった】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/27(火) 23:29:10.30 ID:R4KIpsgz0<> >>917
ロイ「少なくてもこの場にいる全員が越境者だ 越境者ってのはお前さんが考えている以上に多いんだぜ」
事実 越境者を全員集めたら一体どれだけになるか? 下手したらその辺の大国の総人口ぐらいいるだろうと考えられる

そしてタェンティースに近づいていく小さな蜘蛛 それに立ちふさがる存在あり

―――ギィ!!
大型犬〜中型犬ほどもある巨大なサソリがハサミを振り上げ 蜘蛛達を威嚇していた
はたして 蜘蛛達の反応は? <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/27(火) 23:33:14.41 ID:6+kr7GNX0<> >>916
「ふーむ……」
「……今のはぶつかり方が……」

とまぁそんな真面目に独り言ながらに分析
データを蓄積して行きやがてルールを見出すだろう
最もその頃にはベティの中でそれが変更されている可能性も大いに、というよりそもそも彼女の中にはそれがないのかも知れないが

「らしいですね」
「貰う立場がいい、ってボヤいてました」

実際疲労困憊で、それはムガにしてみれば珍しい程にだ
多分いのちの取り合いの方が彼女としては精神的消耗が少ないのだろう
半人へのプレゼントはまぁアレだアレ

「あ」
「……ありがとうございます」

頂きます、と手の中に収まるマドレーヌを齧る

>>917
「ファリティア様。 よろしくお願い致します」
「……」

ふわりと微笑みかけて、そしてそれとない所作でブレードを蜘蛛達から遠ざける様に動かした
どうにも矢張り、戦闘者としては武器に対する不明な行動には過敏らしい
とはいえ応戦状態に入らないのは、それなりの信頼故にであろう

>>918
「えぇ、奥が深いですよ」
「もちろん、お任せ下さい」

奥が深いと判断したが、実際はどうなのかは不明である

「あ、ツマ」
「ツマ……つま……妻」
「……ど、どどどどうもはじめまして、いつも旦那様にはお世話になっております」

そのまま半人、動揺を隠し切れずのままにドゲザである <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/27(火) 23:34:03.43 ID:IbyT+a5Z0<> >>917
虫の知り合いはいないでもないが、二足歩行するやつは初めてだな
【巨大サソリのベティをチラリと見やり、「やっぱり違う」と小さな声で呟く】

よろしくな、長いからリファティアでいいな
【奇妙なあだ名には、奇妙なあだ名で返す。この時点でわかるだろうが、この男お世辞にも良い性格ではない】


ああ、お茶は嫌いじゃない………
【差し出された紅茶を受け取り、目の前に持ってきたところでその動きが止まる】
【これでは紅茶というより、草を絞った汁の様な液体だ。片眉を吊り上げて尋ねる】

…これ本当に紅茶か?紅くねぇじゃん
【スパイシーな香りが鬱陶しいので、嗅覚センサーが動かなくなる。怪訝そうな表情を浮かべ、紅茶とファリティアを見比べる】
【機械の身体故、味覚はシャットダウン出来る。問題は味より毒とかの有無だ】

疑うわけじゃないが、中身何入れた?毒草を煎じたものとかじゃないよな? <> ユーカリ
◆8CzRpFh86s<>sage saga<>2016/12/27(火) 23:38:12.28 ID:AFRHPDhso<> >>915
「あははー……まあ、仕方ないことなんですけどねー……」

カノッサとていろいろあるのだ。仕方ないのだ。
だが、叫ばずにはいられない。

「三元日ぐらいは、ゆっくり休みたいところでしたぁ〜……」

この世界に限らず、どこでも引っ張りだこなのだ。カノッサでかなり戦えるものともなると。
こうしてゆっくりと時を過ごせる時間も、なかなかない。
>>916
「さっきまで従事していた任務は、この世界には全く関係ないものだったんだけどね〜まあ、それについてはまた今度、ということで」

だらだらと焼き菓子を頬張りながら徐々に姿勢が起きてゆくユーカリ。
気力体力共に少しずつ回復しているようだ。

「わぁぁ、ありがとうっ!」

ベティに感謝。飴玉を頬張ってさらに回復。
姿勢は、完全に起きた。
>>917
「蜘蛛さんですか?へぇ〜……って、蜘蛛!?」

先ほどまでは思考力が鈍っていたが、ようやく思考力が戻ったようだ。
遅れながらに、驚く。
腰には二本の剣を帯び、さらにはガンホルダーなんかも腰につけているユーカリの装備はファリティアにとっては見慣れないものばかりだろう。
それはユーカリにとっても同じだったようだ。

「あっ、と。ユーカリっていいます!よろしくおねがいしますねっ!」 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/27(火) 23:41:23.05 ID:IbyT+a5Z0<> >>920
えぇ〜本当か?気まぐれで変動するゲームとか、クソゲー極まってると思うが…
【何はともあれ、あのよく分からないゲームを引き受けてくれるのなら有難い。幸い本人も平気な様だ】

…本当、俺の方が世間より正しいんじゃないかと時折不安になる


「………ゥ……」
【ドゲザするタェンティースを起こそうと、オドオドと手を伸ばす少女】
【その手もやはり冷たい。言わば忌まわしいズンビーとなんら変わりないのだ。自我があるだけで】

喋れないんだ。昔はなんだかんだ色々言ってくれたんだが……
まぁ自我がある、言葉も分かる。それで充分よ。文字も打てるしな
【因みに、こうなる以前は物言わぬただの死体だったため、前半の言葉はソーマタージの妄想に過ぎない】
【ともあれ幸せそうだ。それが良いか悪いかは置いといて】 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/27(火) 23:45:53.89 ID:R4KIpsgz0<> >>918
ロイ「ヘッ 言ってろ愛妻家 せいぜい尻に敷かれてるんだな」
笑顔で負け惜しみを吐き キッチンに戻る

アキレス「大丈夫だろ・・・・・・・たぶんな」
ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべてみるテスト

なおベティちゃんはいい子なのでダイレクトアタックはしませんので安心してください

そして石を投げるリリィ 彼女からしたら本当に適当 何を狙ったわけでもない一投だったのだろう


―――・・・ッ!?
その一投に言葉も忘れてハサミを振り上げるベティ

一見すれば何気ない投石のように見えるが その実すべての攻撃を封じる鉄壁の布陣
どんな投石をもってしても突き崩せない まさに難攻不落の防御陣地をただの一投で作り上げて見せたリリィ

攻撃のソーマタージ 防御のリリィ この2人がタッグを組んでしまったら 一体どうなってしまうのか? ベティは底知れぬ恐怖に慄いた

・・・・かどうかは不明であるが やっぱりいい投石だったらしいですよ よかったね

>>920
そんなふて寝ムガの枕元に 労いを込めてロイがチーズを1ホール置いといたそうです こんなの

http://livedoor.blogimg.jp/drecom_takko/imgs/2/b/2bc58922-s.jpg

そしてリリィというこれまた謎石遊びの豪傑が爆誕した様子に恐れ戦くベティ

―――ギィ!!ギィ!!
特訓だ!! と言わんばかりにハサミを振り上げる きっと今日は一日付き合わされるぞ 逃げるなら今のうちだ!!

>>922
ロイ「この世界からすれば関係ないかもしれんが 世界全体で見ればお前らに目が行っている間に 他の世界で援軍を募ることができる
   お前さんは十分に役に立っているよ 余り自分を卑下するな」

ユーカリを励ますロイ

アキレス「とりあえずここにいるってことはしばらく休暇だろ? 英気養っていきなよ
     俺たちもいつまでもエーカーの隙にはさせないつもりだし 俺らが頑張れば ユーカリちゃんも楽できるようになるからさ」 <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/27(火) 23:52:02.44 ID:6+kr7GNX0<> >>922
「しかし、お疲れ様です」

完全に所属している身からすればきっと、その半身を踏み入れているだけのモノとはまるで異なる苦労が大きいのであろう
察して頭を下げて、全くですねと苦笑して同意

>>923
「採点方式の競技は珍しくはありません」
「バレエですとか新体操ですとか、そういった部類と考えれば……」

いいらしい
最もそれらはちゃんとルールが明文化されているという点があるが

「あ、ど、どうも……」
「……なるほど」
「……それは、何よりですね」

手を取り起き上がり、ソーマタージの言葉を聞いて頷く
そして彼女へ向かって微笑み掛け、改めてよろしくお願いしますと軽く頭を下げるのであった

>>924
チーズの香りに目覚めさせられ、起きたムガは色々と察したらしい
ともあれ何をするにしても空腹は誤魔化せない、早速少し齧ってあとはのんびり食べる事に決めたとか

>>923-924
「……!」
「な、なるほど……畏まりました……!」

彼女の投げた石の配置に目を見張り、そして矢張り同じ反応のベティに頷いて見せる
どうやら半人にもその形は驚愕であったようで、一日コースに突入する模様 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/27(火) 23:52:57.77 ID:IbyT+a5Z0<> >>924
ぬかせ、独身髭男爵。お前の人生汗かきおデブママのアソコ色〜
【先ほどの熱く語る様も何処かへ、ベロベロバーと大人気なく煽り、ロイを見送る】


本当か〜?夜道で刺されたりしない?
【アキレスの言葉に疑惑の目を向け、身を引く】
ラッドスコルピオンに何回も殺されてきたんだ、きっと嫌な目に遭うぜ俺

【さて、何気なく放った石はかなり良いものだったようだ】
【顔を綻ばせ、喜びを露わにするリリィ。今度は真剣な表情で石を持ち、放る】

精神年齢似てるのか?波長でも合うのか?まさかな…
【彼女はこのゲームが気に入った様だ。少々不安になるソーマであった】 <> ファリティア<><>2016/12/27(火) 23:56:42.81 ID:GyhytlH40<> >>919
「まぁ、そんなに沢山いるのねぇ!」
「その中に私に似た子はいるのかしらぁ、楽しみねぇ…ふふふ」

【あまり世界を知らないファリティアにとってそれは大きな衝撃だったようだ】
【そして驚いている間に蜘蛛たちが勝手に動いている事に気がつく】

「あらぁ!ダメよぉ、勝手に近づいちゃぁ……」
「この子だって驚いちゃっているでしょう?」

【蜘蛛たちは外敵と判断したのか、そそくさとファリティアの元へと戻っていく】
【そしてタェンティースに近づき、目線を合わせて「ごめんなさいねぇ」と謝った】

>>920
「あらぁ、あなた達も気になるのねぇ…」
「でもダメよぉ?無暗矢鱈に近づいちゃ相手に失礼よぉ?」

【蜘蛛たちは少し留まり、暫くそれを見つめるとファリティアの元へ戻っていく】

「ごめんなさいねぇ、あまり見かけない物だから興味を持っちゃったみたい…」
「決して敵意がある訳じゃないのよぉ、許してちょうだい?」


>>921
「リファティア……変わった呼び名ねぇ…うふふ」

【どうやら気に入ったらしく、暫く一人でクスクス笑っていた】

「えぇ、紅茶よぉ?ちょっとスパイシーだけれどもぉ」
「一般的な香辛料と蜘蛛たちが出してくれる体液を少々混ぜてあるのよぉ」
「味覚を刺激し、嗅覚も刺激できる一石二鳥の紅茶なのよぉ…ふふふ」

【蜘蛛たちが自己主張するかのようにファリティアの手に集まっていく】
【どうやら本当に蜘蛛のエキスが入っているようだ】

「大丈夫よぉ、毒性は無いわぁ」
「刺激がちょっと強いけれども、ねぇ…ふふふ」

【ファリティアからすると至って普通の歓迎の紅茶なのだ】
【問題は見た目と香りが紅茶という概念からかけ離れすぎていること】
【飲むにはそれ相応の勇気が必要とされる、不思議な紅茶なのだ】

>>922
「蜘蛛は御嫌いでしたかしらぁ…?」

【少々申し訳ない気持ちなのか、トーンが少し下がる】
【そして10個の目が一斉にユーカリを見つめる、決して悪意は無いが不気味だ】

「あら、私はファリティア、【リファリ・ファファリ・ファリティア】よぉ」

【噛みそうになるが気合でカバーするファリティア】
【なんとか誤魔化しにこやかな笑みを浮かべた】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/28(水) 00:00:38.75 ID:qTnNlOTi0<> >>925
あれだって結局審査員の裁量次第だろ?なんだかなぁ……アレ?
【競技の話に逸れてきた事に気付き、頭を振る】
違う違う…ベティ一匹の判断で決まってるだろ?なーんか、俺にはやる気がな…


「……ヨ…ヨろ……シ……く……」
【辿々しく、一文字一文字精一杯といった風に返すリリィ。無理をすれば、短い単語は喋れなくはないらしい】
まぁ、結構疲れるらしいけどな。怒らせるなよ?正気度減りそうな叫びされる

そうだろう、そうだろうとも。独り身を否定する気は無いが、こういった生活こそが俺の望んだものの一つなのだ
あの幽霊じゃないが、お前はそういう色恋沙汰ないの?中学生じゃないから笑わないって <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2016/12/28(水) 00:08:38.62 ID:qTnNlOTi0<> >>927
あ、気に入ったんだ……
【頭を掻き、どうしたもんかとボヤく。こういったタイプは調子が狂ってしまうのだ】


蜘蛛の体液ってお前…やはり人と多種は分かり合えないのかもな……
【苦々しい顔を向け、どうしたもんかと紅茶を見つめる】
【この場で彼女の顔に、「ふざけるな」と中身をブッカケるのは簡単だが、その後が恐ろしい。特に後ろの大量の蜘蛛。精神的にクル】
【意を決した顔をすると、勢い良く一息に飲み干す!】

……かなり…、刺激的な体験だったよ……
【苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべ、カップをファリティアに返す】
【歯をクラゲに変えて吸い取れれば良かったのだが、そんな芸当はできない】
【味覚機能を停止し、味わない事で乗り切ったのだ。腹が不安だが】

…腹の中で何か孵化したりしないよな? <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/28(水) 00:10:22.38 ID:6nBmofHg0<> >>926
ロイ「残念でしたー おれのカーチャン汗かきじゃないしデブじゃありませ〜ん」
なんか軽口から小学生の喧嘩みたいになっているのでこの辺にしてきましょう

次の一投はどこにもぶつからずに床を転がる

だがその一投で守備範囲は更に拡大 元々少なかった付け入る隙が更に削られる

―――ギィ!!ギィ!!
溜まらず投擲した赤く塗装された石 その一投は青い石にぶつかり 緑の石の傍に転がって リリィの防御陣地に針孔程の綻びを作り出すことに成功するが
続くリリィの一投でそれもむなしく塞がれることだろう

>>925
やっぱりネズミはチーズがお好き はっきりわかんだね

チーズの匂いで起きるのは はたしていい目覚めと言えるだろうか?

そしてベティに付き合い一日が謎石遊びに潰れてしまうことが決定しました ご愁傷さま

>>927
―――ギィ!!
フンスと鼻息荒くハサミを振り上げるベティ

アキレス「許してやろう だってさ すまんねウチのベティが粗相して」
と青年はリファリに向けて手をひらひらさせた

アキレス「ここには亜人だからって差別する人はいないからさ ゆっくりしていきなよ 飯の時間はまだ先だけどね」



そんな感じで 穏やかな日は過ぎていくのであった・・・・・

//では自分この辺で失礼します バーイ <> ユーカリ
◆8CzRpFh86s<>sage<>2016/12/28(水) 00:13:41.98 ID:d/nm0r0Go<> >>924
「ブラック機関なんでまたいつ呼び出されるか、分からないんだけどね〜」

だから休めるうちに徹底的に休む。24時間365日常にいつ働かされてもいいように。
それが、ユーカリがカノッサで学んだことの一つだった。

心強いなぁ、なんて胸の中で密かに思いながらにまたカフェオレを啜る。
>>925
「いえいえ〜こうしてみなさんと休めるので、苦労は他の構成員の半分以下ですっ!」

完全に所属し、恩義まで感じているためカノッサにはかなり酷使されているようだ。
だが、だからとって笑顔が衰えるわけではない。
>>927
「そうじゃなくって!あまりみなれないから、驚いちゃって……ごめんね!」

数多くの世界を渡っているが、このように多くの蜘蛛と遭遇することはなかなかない。
戦うといっても専ら人相手なのだ。そのための二刀であり、銃なのだ。

「えっと、リティアちゃんって読んでもいいかな?」

早速あだ名を考えるユーカリ。基本的に人を嫌わない性格であるため、もう屈託のないにこやかな笑みを浮かべている。 <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2016/12/28(水) 00:14:02.34 ID:6nBmofHg0<> 描写忘れ

ソーマにメダルを進呈

メダル《ゴールド》謎石マスター:謎石遊びを極めたものに送られる金のメダル <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2016/12/28(水) 00:16:32.75 ID:ygBN+SL40<> >>927
「なるほど、そうでしたか」

硬質な金属音、続き擦れる音色
科学と魔法の融合刃、逆位置に刻まれたルーン
それを抜き身にして見せ、しばしあってから納刀

「えぇ、無論です」
「此方こそ、ご無礼致しました」

詫びのつもりの一動であったのだろう
軽くまた、頭を下げた

>>928
「それは……まぁ、そうですけど……」
「あはは、否定は出来ませんね」

苦笑しか返せるモノがない
パターンを解析しようにもイマイチ流動的過ぎて難しいし、気まぐれなのだ

「あ、すみません」
「ご無理をなさらないで下さい、そんなつもりでは……」

手振り付きでその行動に対しての返答
彼女が善意で行なっているのであろうとも、それが負担になってしまうのであればしないでいて欲しいとの事である

「……色恋って、わたしは全然……」
「あ、これ……わたしの番かな?」

視線をナナメ下に逸らしたまま苦笑
話題から逃げるように謎石遊びに興じるのであった

>>930
因みに後日、ロイの枕元にこんがりと焼けたどデカイお肉がデーンと置かれているであろう
お礼と悪戯返しの両方が入り混じったそれは、実に焼肉の匂いが強い

一日を謎石遊びで終えた半人
しかし潰えぬルールの謎に、結局頭を悩ませる事になるのであった

>>931
「……でしたら、まぁ……」

いいのかな?なんて苦笑
それが強がりから出ているのであろうとも、今笑っていられるのは重畳である


//私もこれにてっ、お疲れ様でしたー <> ファリティア<><>2016/12/28(水) 00:34:35.79 ID:qrjhqgII0<> >>929
「うふふ…そもそも呼び名を付けてもらう習慣が無いのよぉ」
「私は私、蜘蛛は蜘蛛ですからねぇ…ふふふ」

【頭を掻く動作の意味を正しく理解していないファリティア】
【調子を狂わせるのは彼女が他者と関わった経験が少ないからだろう】

「うふふ、中々刺激的で不思議な紅茶でしょう?」
「本当はもっと色々な虫を入れたいのだけれどもぉ、生憎手持ちが無いのぉ」
「ごめんなさいねぇ、次はもっと刺激たっぷりの紅茶を淹れてあげるわぁ…ふふふ」

【飲みっぷりから気に入ったのだと勝手に判断するファリティア】
【もし次回も飲むことになればより恐ろしい味になっているのだろう】

「今はこの子達は繁殖の時期じゃないから大丈夫よぉ」
「仮に孵化してもちょっと這いずりまわるだけだから安心よぉ…ふふふ」

>>930
「あらあらぁ、許してもらえるなら嬉しい限りだわぁ」
「ありがとうねぇ、ベティちゃん?」

「皆が皆超越者だと差別も無くなるのねぇ、いいことだわぁ」
「最も、差別するなら私達のご飯になって終わりだけれどもねぇ…うふふ」

>>931
「うふふ、なら良かったわぁ」
「こういう見た目だとどうしても苦手って人がいるから心配しちゃうのよぉ」

【安心したようでファリティアの顔に笑みが戻っていた】

「リティア…ふふふ、今日は色んな呼び名をつけてもらえて嬉しいわぁ」
「よろしくねぇ、ユーカちゃん?」

【こちらも呼び名をつけてみる、といっても尻文字が無くなっただけの名だが】
【恐らく親しみを込めたつもりなのだろう】

>>933
「……見たことの無い材質にエネルギー、不思議な刃ねぇ」
「わざわざ見せてくれてありがとうねぇ…ふふふ」

【蜘蛛たちも刃をじっと見つめ、観察していた】
【今までに見た事も無い物体を前に蜘蛛たちは知らずに大はしゃぎしていたようだ】

「こちらこそ失礼したわねぇ、ごめんなさい」

【同じようにファリティアも頭を下げ、蜘蛛たちも頭……ではなく体勢を下げた】
【それぞれ謝っている動作をしているらしい、何処かぎこちないが】



/*私もこれにて失礼させて頂きます、ありがとうございました*/ <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/01(日) 22:05:58.92 ID:zJgxJ0/k0<> 【狭間のスクラップヤード】
越境者たち「「「しんねんあけましておめでとうございま〜す!!!!」」」

エーカーと絶賛戦争中の只中であるが 弾の正月ぐらい騒いでもいいだろう
といっても最低限の備えはするもの

日割りで順繰り見張りをしながら正月気分でもと 狭間のスクラップヤードにある宿り木の宿 一階食堂では
おせちを囲んで酒盛りが始まっていた

ロイ「今日は無礼講だ!! 思い切り騒ごうぜ!!」
アキレス「どうせ明日は見張りなんだ 今日は騒ぐぜ!!」

日本酒片手に騒ぐ2人と

―――ギィ!!ギィ!!
去年の元旦に恐怖体験を喰らった相手 焼けるモチに対し やんのかこらーと本域の威嚇をするベティ
この場にいるのは今日だけ正月気分に浸れる組のみであるが そのメンツは少ない正月を楽しめているだろうか? <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2017/01/01(日) 22:11:08.15 ID:5FT4AG1x0<> >>935
「お、おめでとうございます……」

慣れないモノだ、この手のやんやの大騒ぎと言うのは
しかしだからと言ってこの空気感が嫌いなわけではないし、むしろ逆でもある
乾杯から併せて4杯目の烏龍茶を飲み干し、ほぅと息を吐いた

「……これ、甘いかしょっぱいかのどちらかしかないんですかね……」

おせちのいくつかを不慣れな、しかし見苦しくない所作で操る箸で突く <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/01(日) 22:29:11.83 ID:zJgxJ0/k0<> >>936
さて 越境者のウチの幾人かはタェンティースのウーロン茶に酒を混ぜようと画策しているようだが
半機械故の高性能なスキャンにより計画は完全に頓挫しているようだ

ロイ「オセチって基本的に保存食だからね」

甘い しょっぱい しょっぱい 甘い 甘しょっぱい 甘しょっぱい ナドナドナドナド・・・

アキレス「味が単調だよね デリバリーたのもーぜー」
その提案にイェーイと歓声が起きる 形式ばった食い物は最初にちょいと食えばそれでいいのだ

ピポパと電話を操り暫し後 そこの深い紙の容器に入った中華やらピザやらがテーブルに並んだ

ベティがモチとの威嚇合戦に勤しむ中 ピザをもっちゃもっちゃ喰いながら

アキレス「そういえばティースタン 今年の抱負は?」
とアキレスがやってきて お箸をまるでマイクのようにタェンティースに向けて聞いてくる <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2017/01/01(日) 22:41:36.33 ID:5FT4AG1x0<> >>937
「なるほど」
「縁起物と保存食を一緒くたにしまうというのはある意味合理的ではありますね」
「……あ、これアルコールが」

ひっそり混入されたアルコールを、極めて微量の段階で即座に探知
グラスをチェンジ、危機を回避した

「あ、いいですね」
「……というか、待って下さい、届くんですかここ?」

はてと小首を傾げるが、どうやってか無事届きました

「抱負ですか……」
「そうですねぇ……過ぎた昨年は、どうにも儘ならぬ事が多くて……」
「今年こそ、己の決定、決断に後悔の無い一年を……」
「それと、なるべく矢張り多くの方々とのコミニュケーションを上手く……」
「あとは、……」
「更に……」
「ついでに……」

遂には俯きながら、曲げた人差し指に唇を乗せて真顔でツラツラと続ける
そのほとんどが結構な真面目っぽい感じの内容であり、実に面白味がない <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/01(日) 22:53:06.77 ID:zJgxJ0/k0<> >>938
ここは元の世界より薄皮一枚外れた場所 故に越境者ないし越境者の素質がなければここにたどり着くことは出来ない
ならばどうするか?

簡単である スクラップヤードの外に配達してもらい 越境者が外に出て受け取ればいいのだ
なおデリバリーは外でも配達してもらえるのだ

アキレス「ナルホド・・・うん…それで・・・えと・・・その・・・」
何の面白みもない抱負にテンションが落ちていく それは周囲も同じ 暫しそれが続き・・・

越境差達「「「うわぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」」」

大爆発 タェンティースのウーロン茶を持つ手をガシリと掴み

アキレス「コミュニケーションが云々言うのなら!! まずは飲みにケーションといこうぜぃ!!」
ロイ「ガツンと一発やってみよ〜」

半分ほどに減ったウーロン茶に注ぐウォッカ(notスピリタス) 即席ウーロンハイの完成

越境者たち「「「さんはい!! 飲んで飲んで飲んで!! 飲んで飲んで飲んで!! 飲んで飲んで飲んで!! のんで!!!!」」」

越境者たち ここで強硬手段に出たようです <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2017/01/01(日) 23:05:34.19 ID:5FT4AG1x0<> >>939
「え」
「な、なんですかそれっ」

慌ててたじろぎつつ、カップを手に周囲を見回す
どうやらこれは飲まざるを得ない形の模様だ
そしてそれを断る程にまで、この半人は空気を読めなくは……いや、無いことは無いが今は取り敢えず大丈夫の模様

「……んっ、……くっ……!」
「ぅ、ぷぁ……!」

両手で持ったままのグラスを傾け、一気に煽る
喉が数度鳴り、空になったそれをダンとテーブルに置いた
一気完了である <> アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/01(日) 23:16:33.14 ID:zJgxJ0/k0<> >>940
越境者たち「「「いぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええい!!!!」」」
タェンティースの一気飲みに盛り上がるギャラリーたち お上品などくそくらえだ!!と言わんばかりのバカ騒ぎだ

次は俺 次は俺と酒が回され そのたびに起こる一気コール リアルでやったらいけないヤツです

そして一巡した頃 またタェンティースに酒が注がれる どうやら全員がぶっ倒れるまで続くらしいので 逃げるなら逃げた方がいい 逃げられるならの話であるが

こうして越境者たちの短い正月はあっという間に過ぎ去っていく
世間の風冷たき越境者に 今年も一年 幸多からん事を・・・・・


//時間的に次辺りで〆? <> タェンティース・イルム E.赤刃.ヘルメスの靴<>saga<>2017/01/01(日) 23:26:31.83 ID:5FT4AG1x0<> >>941
「い、いぇぇっ〜……」

直後の事だ
突っ伏す格好にうつぶせて、頭をふるふると横に振るう
体内に侵入したアルコールが、半人の様々を壊し始めているのだろう

「んえぇ? あぁ、もう一度ぉ……?」
「んっ……ぷはぁっ!!」

空のグラスになみなみと、再度おかわりがやってくれば半目のままで顔を起こす
そして一気に飲み干し、またテーブルに叩きつける形
そこまでまるでデジャブめいてはいたが、変化は起こった
テーブルに置いたはずのグラスが砂のように粉砕され、ぱらぱらと暖房の風に舞ったのだ
あれぇ、と首を傾げて立ち上がる半人、少しよろけてテーブルに手をついた
そのまま平手の形にテーブルが抉られて転倒、起き上がる際に掴んだ椅子の脚が握り『消さ』れる

「おかっ……おかしい、なぁ……」
「誰かぁ、起こして下さいよー……」

何が起こったのか理解出来ず、裏返った亀の所作で手脚を動かした
その過程でぶつかるテーブルや椅子の尽くは破壊し尽くされる運命を辿るのだ
酔っ払い半人の散々な元日は、反省と共に過ぎ行くのであった

//そうですね、ありがとうございますっ <> ロイ&ボロウズ>500-501と137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/02(月) 21:53:39.91 ID:O17Kixk70<> 【狭間のスクラップヤード】
エーカー社と絶賛戦争中である越境者の正月は短い
順繰りに正月気分を済ませ 今ここには少ない正月を迎える者と 戦争に備える者とが同居し 緊張と弛緩が一度に味わえる素敵空間である

さて本題に移ろう

ここに一人の職工がいる 名をボロウズ 種族はリザードマン 彼はファンタジーの世界に生まれ ドワーフに師事し 今まで剣やら鎧やらを作って生きてきた
それしか知らなかったし それで十分だった

しかし彼は境界を渡り 世界を跨いだ 故に彼の目の前には未知なる技術が無限に表れた
そして今はエーカーとの戦争状態 銃を求める声は多い

故に彼は一歩前に踏み出さねばならない 己の鍛造技術を基にした 【ガンスミス】の領域へと・・・・・

ボロウズ「・・・・・・・・・・」
部品を組み合わせ かみ合わせを確認する スライドはタイトで滑らかに作動し チャンバー内部に弾丸を送り込む

ガンレンジの先にある紙の標的に向けてトリガーを引く 銃弾はそのど真ん中に吸い込まれていく

ボロウズ「・・・・・・・・・」
満足そうに頷いて見せるボロウズ その手にあるのは 鉄と木の銃 45口径の傑作拳銃であった

ボロウズ「やっと・・・ここまで来れました・・・色々と・・・・教えてもらった結果です・・・」

一同に向けてペコリと頭を下げるボロウズ

彼に技術を教え 時にサンプルを提供し続けた一行は 彼の感謝にどうこたえるだろうか? <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/02(月) 22:02:33.44 ID:mji7YzByo<> >>943

「デスデス」

 シュゴーっと奇妙なガスマスク呼吸音を鳴らしながら、
 『働いたら負け』のマフラーとイモ色ジャージ、フルフェイスガスマスクという
 奇天烈極まりない格好のα-12(強制休暇中)は、銃をおもむろに手にとって、

「ふぁいあ」

 パーンと撃つ。と同時に銃弾ではなく大量の草花が銃口からにょっきりと生える。
 周囲は半分が唖然とし、半分がまたコイツか。的な反応である。

「ウーム、ライフリングが甘いデスねー。もっとお花がもそっと生えないとデス」

 聞いている方がイラっとするような評論家口調で、
 ボロウズの銃(?)をべちべちと掌で叩いている。
 こんなパーティグッズを拵えた覚えはない?はて?

【感謝の返礼→トンチキムーヴ】 <> ソーマタージ&エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/02(月) 22:07:44.92 ID:qDvj6x8W0<> >>943
礼はいい。これからも続けてくれるんならな
【革製戦闘服を纏い、腕を組んで口笛を吹くのはソーマタージ。その近くで椅子に腰掛けて雑誌を読むのは、エリコ・ベアルザッティ】
【特にエリコは、銃の世話になる事が圧倒的に多い。頼れるガンスミスが増えるのは歓迎なのだ】


「それで?もっともっと銃を作ったり、修理出来るようになったってことか?」
「俺はそういったところドライでな。出来るのか、出来ないのかだけ教えてくれればいい」
【雑誌を置き、ボロウズの持つ銃に興味深いとばかりに緑の眼を向け、エリコが問う】

そこは俺も気になるな。最近、刀だけだと限界を感じるんだ
弾も作ってくれると嬉しいね。主に俺たちが <> ロイ&ボロウズ>500-501と137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/02(月) 22:15:29.81 ID:O17Kixk70<> >>944
ボロウズ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その動作に対するボロウズのリアクションは異常なほどに薄い

実はものすごく驚いているのだが それを体に伝達する組織が非常に遅いのだ
ガンスミスボロウズ 仕事時以外ではスロウリィなのだ

ロイ「何屋ってんだお前さんはよ」
代わりにツッコミ役を買って出たのはロイである ガチャリと重苦しい重火器をα-12に向け

ロイ「ファイア!!」
トリガーを引いた 無慈悲なる銃弾()はα-12に吸い込まれていく!!

http://www.maniado.jp/usrimg/26385_c24137a80c278684a3e56d88d0842452

>>945
ボロウズ「お時間はかかりますが・・・十分実用に足る・・・銃を作り上げることが出来ます・・・」
エリコの言葉に応えるボロウズ

ボロウズ「今は・・・既存の模倣だけですが・・・そのうち・・・オリジナルも作れるようになるかと・・・」
ボロウズ「それと・・・ランチャー類に関しては・・・まだ自分には作れませんが・・・ライフルも十分作成可能・・・」

そこで首をかしげて見せるボロウズ さっそく仕事の依頼があるのだろうか?と考えている <> ソーマタージ&エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/02(月) 22:25:44.57 ID:qDvj6x8W0<> >>946
「それは良かった。新年初めて聞いたのが良いニュースで、安心したよ」
【それは僥倖、と口元を僅かに持ち上げ、ホッとした様な様子のエリコ】
【銃を作ってもらうのも良さそうだ。手数は多くて困ることはそうそう無い】

「俺は今のところはいい。どの道、実物があった方が作りやすいだろ?今度持ってくるから、その時頼む」
「それまでは、調整とか修理で頼るとするよ」


ライフル。そりゃあいい。散弾銃は作れるか?欲しかったんだよね……
【嬉々として近づき、何処かから適当な大きい紙を引っ張り出すソーマ。自前の黒ボールペンでガリガリと、作ってもらいたい銃のイメージを図にしていく】

【内容は「ライフルをショットガンみたいに小さく切り詰めて片手でも扱える様にしろ」とか、「銃身が二つある銃を作れ」とか荒唐無稽な物ばかりだ】
多少の反動なんざ抑え込めるから、安心して、バカみたいに強い銃を作ってくれて構わない
そうだ、ついでにミニガンも作ってもらおうかな……迷うな
【放っておいたら変な事をツラツラと綴りまくるぞ!】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/02(月) 22:30:33.38 ID:mji7YzByo<> >>946

「アイデデデデデデデ!?」

 ベチベチベチとロイの放ったアレに当たって
 まん丸レッドアイズにバッテン印を作って吹っ飛ぶα-12であった。

【それからどうした】

「ゲロゲロ=サンは実につれないデスねー。
 ここは、金男=サンの素早いツッコミをもっと見習うべきデス」

 全く悪びれもしなければ反省もしないα-12は
 速さが足りないスローリィーなボロウズにダメ出しを続けるものである。

「まあ、しかしてデス」

 一瞬で練習弾を2発分45口径に装填するとノールックで発砲。
 丁度サイドに設えたあったターゲットの脳天と股間に風穴が空く。ブルズアイ!

【本当に、そういう方向にだけは才能があふるるトンチキである】

「α-12には重いデスね。反動のキックも疲れますデス。まあ、出来はいいデス。良質。デスガ」

 んーっと少しだけ首をかしげながら、銃とボロウズを交互に見て、

「やっぱり職工なんデスよ。戦闘にはたぶん十全に使えますが、
 戦争の需要に応えられるかというと…デスね。アナタがやるなら剣と同じくハイエンドデス。意味分かるデスか?」

 それからクルクルと掌でもてあそんでから、机に置いた。 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/02(月) 22:35:45.00 ID:mji7YzByo<> >>947

「銃身がたくさんある散弾銃ならゾンビーどもが持ってたデスよ」

 突然、ソーマタージの方ににょっきり顔を向けながら、
 三次元投影のホロディスプレイを中空に表示させる。

【そこに映っているのは散弾銃を無理矢理4連結させた荒唐無稽銃である。
 アンデッドガン…その名のとおり、アンデッド専用銃である。
 理由は生者では筋骨が持たんのと、反動がクソ、命中精度がオタッシャレベルであることである】

 物量重点のゾンビーの群に持たせて効果的なシロモンといえばいいか。
 ぶっちゃけ欠陥品寸前のアレであるアレ。

【変なことに乗っかったトンチキ】 <> ロイ&ボロウズ>500-501と137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/02(月) 22:46:15.79 ID:O17Kixk70<> >>947
ボロウズのスキル習得は驚異的だった
普段より個人に完全にマッチした武器を製作するだけの高い技術はあったのだ

原理さえ分かってしまえば 後は応用でどうにかなる それがボロウズだった

ボロウズ「・・・・・・・・・・・・」
ソーマタージの要望を真摯に聞き取るボロウズ

ボロウズ「銃身・・・短く・・・ソウドオフ・・・? 銃身・・・二つ・・・機構も二つ・・・? 威力高い・・・7.62×39o弾…? ならコンペイサーを・・・つけて・・・」
確か銃身が2つある銃は誰かに見せてもらったことがあると言いつつ ソーマタージの要望をメモに書き記していく

http://i.gzn.jp/img/2013/01/16/double-barrel-pistol-shot-show-2013/P1030515.jpg

ボロウズ「お値段は・・・大分高くなりますが・・・いかがいたしましょうか・・・?」
さて それを支払いできる経済力が ソーマタージにあるだろうか?

>>948
ロイ「ぃぇぁブルズアイ・・・」
ゴムガトリング掃射によりノックダウンしたα-12にドヤ顔を向けるロイ たぶん意味は分かってない

ボロウズ「・・・・・・・・・・・」
そしてα-12のマジモードなアドバイスを真摯に聞き入れる体制をとるボロウズ

ボロウズ「確かに・・・その銃は・・・完璧を求め過ぎたようです・・・ですが・・・ハイエンドを求める声もまた存在するというのもあります・・・」
ボロウズ「ハイエンドを清算し続ける大変さは・・・すでに身に覚えがあります・・・」

以前αシリーズのブレードを作っていたのだからわかる その大変さ

ボロウズ「今は技術の習得が先決でした これからは 大量生産に向いた技術を・・・習得予定・・・」
ボロウズ「それはそうと・・・α-12さんから・・・ご要望はありますか・・・?」

と首を傾げた <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/02(月) 22:56:40.77 ID:qDvj6x8W0<> >>949
え?マジ?
【ヤッタ、と言わんばかりに顔を綻ばせ、ホロディスプレイに映る銃に顔をしかめる】

うーむ……流石の俺もこれはな……。何より楽しそうじゃない!一発撃つだけで入院しそう!そもそも当たらなさそう
【ブツクサとダメ出しをするソーマタージ。譲れぬ矜持か、僅かに残った理性にこびりついた知識と勘か、唯のワガママか。それは神のみぞ知る】


>>950
「こいつの言う事を真に受けると、後で後悔するぞ」
【再び雑誌に視線を戻し、軽い調子で警告するエリコであった】


ウン、こんな感じこんな感じ。分かってるじゃんトカゲ頭……
【ポンポンと肩を叩く。その表情が固まり、曇っていく】
【エーカー社対策の為に調達した物資により、財布の中身はレシートと小銭、キャラメルしか残されていない】

…出世払いって知ってるな?
【傲慢!】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/02(月) 23:03:06.64 ID:mji7YzByo<> >>950

「そういうことです。一人の英雄に強力な銃をひとつ渡すのと、
 沢山いるそこそこの兵士にそこそこの銃を大量に渡すのとどっちが貢献するかってことデス。
 まあ、時と場合デスけどね。こういうのは」

 そして大量生産を求めれば求めるほど職工の技量以上により設備投資に比重が向けられるのも世の常。

「精鋭部隊…くらいデスかね。――に渡せる安定して生産出来る銃ってのが目標値デしょうか?
 流石にゲロゲロ=サンに数打ちの銃を拵えろとは言いませんデス。たぶん意味が無いデショウし」

【さらにはスマートガンシステムなどのハイテックの領域は流石に領分の外だろうな、とも暗に思った】

「…我ながらなんかガラじゃあナイデスね。ホントはこういうのは女子力ゼロな人の役割なんデスが」

 あいにくと、思いっきり敵に回ってしまったのでそれは致し方なし。
 ルートが進むまでは色々とロック状態である。(ゲーム脳

「α-12からの要望はあまりないデスねー。SMG主体だから弾ばら撒くの重点で精密射撃もあまりデスし」

 要するに銃に関しては職工の腕を振る余地があまりない構成ということである。が。

「強いて言うならSMGのグリップくらいデスか?しっくりくるようにしてくれるとハッピー的な?」 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/02(月) 23:06:22.66 ID:mji7YzByo<> >>951


「又=サンのタノシイって鉄仮面つけて、俺の名を言ってみろー的なアレじゃないデスかアレ」

 ワガママな発言に対して、ソードオフショットガンを求める思考と普段の言動から、
 狂人が狂人な銃を欲しがっているのではと邪推するものである。

「なんというはトンプソン的なアレとかギャングやチンピラがもってそうな銃が好きっぽい雰囲気しますデス」

 なんたる決め付け! <> ロイ&ボロウズ>500-501と137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/02(月) 23:16:38.06 ID:O17Kixk70<> >>951
ボロウズ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ソーマタージに顔を向けるボロウズ お分かりだろうか? 若干であるが眉間に皺が寄っている

ボロウズ「せめて・・・担保程度は・・・」
払えるかな?

ロイ「・・・・・・」
先ほどまで黙って次弾装填を行っていたロイが ガシャリとガトリング銃()を向ける
暴力行為に走るのなら 正義の掃射が黙ってないらしいぞ!!

>>952
ロイ「数打ちについては今アキレスに考えがあるらしくて動いてもらっている 原理はよくわからんが 機械の力で同じ形の部品を大量に製造してくれる 夢のような機械があるそうだ」
アキレスが言っていたのは3Dプリンターのことである 今スプロールでそれ関連の施設をこちらに輸送できないか検討してくれているらしい

ロイ「そりゃおめぇ・・・女子力がないからじゃね? まったく 似た顔のニアの飯は結構うまかったぞ?
   一度習ったらどうだ? そっち方面で働いたら勝ちになるかもだぜ?」

と茶々入れを忘れない

ボロウズ「それでは・・・お手を拝借・・・」
グリップを御所望のα-12 ボロウズはα-12の手を丹念に観察することで応えようとする
手をちゃんと見せてくれれば きっと吸い付くような手触りのグリップを作ってくれることだろう <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/02(月) 23:29:50.14 ID:mji7YzByo<> >>954

「???α-12もメシくらい作れるデスよ?」

 ズビシっとロイの眼球の1ミリ手前まで指を向けるα-12。アブナイ。

「タコタコ=サンに出来てα-12に出来ないわけがないじゃないデスか」

 なんか嫌なフラグも漂わせるセリフであった。

【そんでもって】

「デスデス」

 α-12の手であるがやっぱり鍛えまくっているのか結構皮膚がかたい。
 骨折と治療を繰り返し続けて無理矢理医療ポットで治すというのを続ければこうもなろう。
 お世辞にも女子力の高い掌とは言いがたい。兵士の手である。

【いちおう、こういうところではキッチリと掌を見せるα-12である。じーっと見られて実はちょっと恥ずかしい】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/02(月) 23:30:29.63 ID:qDvj6x8W0<> >>953
決めつけるな!合ってるけど
【α-12の言葉にキシャーと牙を剥き、直ぐに平静に戻る】
実際そういうの、一回やってみたいけど。決めつけるな!俺を!俺の生き方を!けどやってみたいよね、そういうの…


うーわ、当たってるよ。何、そんな想像しやすい?俺って。それとも何か似た者同士的な?腹立つ
【図星だ。ウググと呻くも、否定はしない】
だってかっこいいじゃん…実用性とか知るかよ……


>>954
………うぇいとあもーめん
【人差し指を立ててボロウズの眼前に突き出し、ポケットやポーチ、バックパックをゴソゴソ】
【角砂糖四個、銀(メッキに覆われた紛い物)の弾丸、綺麗な石、コルク抜き、棒ヤスリ、イヤホン、ライター、シケモク一箱、裁判長がガンガンやるアレ、土産屋によく売ってる厨二臭い龍のストラップ】
【以上が、今彼が持つ全てだ。担保どころかただのゴミでしかない】


……分かった、分かったよ!銃身が二つあるヤツは諦める!これでいいだろ!?
【声を張り上げて両手を挙げ、敵意が無い事をロイにアピール】
まったく……世知辛い世の中だぜ <> ロイ&ボロウズ>500-501と137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/02(月) 23:38:38.76 ID:O17Kixk70<> >>955
ロイ「近い危ないやめろ」
限界距離まで向けられた指を払いのける

ロイ「頑張れ 俺は試食せんがな」
きっとアキレス君辺りがていのいいイケn・・・ドクm・・・何かしてくれるだろう

観察し 時にさすり時に弾力を確かめ 大体わかったようだ

後日 極限精度で唯一無二のポリマー製グリップが アキレス経由で届けられたそうな

>>956
ロイ「よろしい」
銃口を下すロイ なおトリガーを引いても出てくるのは輪ゴムだけである

ロイ「アキレスの持ってくるヤツに期待するんだな まぁ緊急時だ お友達価格でやってやるから安心しろ」


そんなこんなでスクラップヤードでの一幕は過ぎていくのであった・・・

//それではお先にバーイ <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/02(月) 23:44:35.25 ID:mji7YzByo<> >>956

「………」

 又=サンのリアクションに終始ニヤニヤなα-12であった。


>>957

「…ポリマー加工技術なんて覚えたデスネ」

 後日そんなことを呟きながらも交換したグリップにご満悦なα-12だったそうな。

//おちかれーんノシ <> ロイ&ボロウズ>500-501と137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/03(火) 22:13:27.57 ID:3RQeUQCR0<> 【退廃近未来世界 旧東京近郊】
ロイ「来たぞ・・・」
ソーマタージとニアはフジマルなる人物からエーカーと戦うための物資を仕入れることに成功した
しかし大きな取引というものは得てして尻尾を出しやすい

エーカーはその情報を目敏く見つけ エージェントの派遣を決行 機動隊よろしく強化アクリルの盾とボディアーマーを着込んだ一分隊が物資の一時保管庫にやってくる

しかしその同行は越境者側も掴んでおり 物資の越境を急いでいたが どうにもエーカーの到着の方が早い

ロイ「仕方がない 物資搬送はほかの連中に任せて俺らは打って出るぞ アキレスそっちは任せた」

ロイは打って出る一行に対して確認を取った <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/03(火) 22:25:25.25 ID:Bay1MJtU0<> >>959
ちょっと待ってろよ…!ああクソ!指を挟んだ!
【ロイに背中を向け、何かゴソゴソやるソーマタージ】
【数秒でその行為は終わり、上半身の至る所に銃を装備し、ロイに向き直る】
【自身が仕入れた物資の一部。ここで多少使っても問題ない量だ】


オイ、丁寧に扱えよ!下手するとお前らも死ぬからな
さて…行くか。どっちが多く殺せるか、勝負でもするか?
【ミュージックスタート、と不敵に呟き、フードを目深に被って準備完了】
【物資搬送、護衛などはエリコとマンジュシャゲに押し付け、暴れまわる方を選んだのだ】

俺はいつでもいいぜ。レッツロック!なんちゃって
【瞳を赤く輝かせ、顎門めいて縦に開いた酸素供給機から蒸気を吐くと、獰猛に笑う】 <> ロイ&ボロウズ>500-501と137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/03(火) 22:33:38.33 ID:3RQeUQCR0<> >>960
ロイ「おーけい お前が勝ったら 俺の世界のハーフフットが育てた金冠印の葉っぱ1sやるよ」

ニヤリと笑う そのやり取りの後

???「警察だ!! 捜査令状が出ている!! おとなしくしろ!!」
言うが早いかドアの蝶番をマスターキーでふっとばし乗り込んで来ようとする

ロイ「この世界に警察がいるのかよ!!」
そのドアに体当たりして外に出るロイ ソーマタージはロイに続いて外に出ることで先制攻撃を仕掛けることができる <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/03(火) 22:48:22.23 ID:Bay1MJtU0<> >>961
いるっちゃいるぜ。ドーベルマン刑事とマッドマックスを足した様なアツイのか、汚職大好きの人間のクズが!
【叫びながら取り出したのは、古臭いソードオフショットガン】
【ロイに続いて飛び出し、片手に握ったそれを適当な方向に向ける。二つの銃身が、ほぼ同時に火を噴いた!】


インパルス板倉。イヤーッ!!
【反動で痺れる腕から、ショットガンが落ちる。空いたもう片方の手が、腰に差されたナイフを掴み、勢い良く引き抜く!】
【居合の要領で素早く切り上げる様に引き抜き、近くにいた者の喉を掻き切ろうという算段だ。最悪怯ませれればそれで充分】

ほう…、久しぶりに、いい運動になりそうだ! <> ロイ&ボロウズ>500-501と137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/03(火) 22:57:54.75 ID:3RQeUQCR0<> >>962
至近距離から放たれた散弾はボディーアーマーで防がれるも その衝撃は警官?1人の肋骨を粉砕し無力化した

そしてもう1人の警官の喉にナイフがめり込む
だが骨に引っかかり抜けなくなる 思い切り力を込めれば抜けないこともないが 警官?たちはスタンロッドを手に反撃の体制に移行している

ロイが1人の警官?にサーベルを突き刺すが スコアはソーマタージ優勢

ロイ「おいソーマ!! 高い買い物なんだから加減せぇよ!!」
などとグチってくるが はたして? <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/03(火) 23:11:24.48 ID:Bay1MJtU0<> >>963
うるせー!俺が買ったんだ!俺の好きにさせろ!
【酸素供給機の奥で舌打ち。場所を間違えてしまったか】
【判断は一瞬のうちに終わる。こいつ一人に構っている暇はない。腰を落とし、上体を僅かに捻る】
【コンパクトな動きで放たれたストレートはナイフの柄に当たり、更に深く刃を首に潜り込ませようとする!】

そのまま苦しんでいろ!


キリステ……
【身体を回転させ、素早く他の警官に向き直る。発光する瞳が、赤い軌跡を残す】
【スタンロッドを、その向こうの胴を、首を、赤い眼が捉える。衝撃から回復した左手が、腰の長い鞘を、トリガーを握る!】

ゴーメン!!…クソ野郎
【轟ッ!凄まじい風圧と、僅かなスパークと共に放たれる、神速の居合】
【スタンロッドごと警官の身体を横薙ぎに分断しようと振るわれた振動剣は、果たして思惑通りにいっただろうか <> ロイ&ボロウズ>500-501と137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/03(火) 23:24:19.70 ID:3RQeUQCR0<> >>964
ロイ「そりゃごもっともで!!」
もう一人の胴体にサーベルの切っ先を埋め込みスコアは互角

だがソーマタージの神速居合
刀に電気が伝う前に ロッドを アーマーを 人体を何の抵抗もなく通り過ぎ

警官?「・・・? ハッ!! ハズレだバカm」
何が起きたか分からぬ警官? ロッドを振り上げ攻撃しようとして 体がずれていく べちゃりと堕ちる上半身

その数秒後 思い出したように血しぶきが上がった

アキレス「搬送完了したよ!!」
ロイ「ソーマ!! 俺らも脱出するぞ!!」

言うが早いか保管庫の中に急ぐ 向こうの方に敵の増援と ロケットランチャーの筒先が見えたのだ
保管庫の中 アキレスがゲートの前で手招きしている ランチャーから榴弾が発射された <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/03(火) 23:35:02.22 ID:Bay1MJtU0<> >>965
狂ほしく 血の如く 月は登れり。秘めおきし魔剣 何処ぞや
……なーんてな
【刀を数度払って血を落とし、納刀。一拍遅れで酸素供給機から、アビスの底より漏れ出すかの様な蒸気が吐かれる】


あいよ!逃げるは恥だが役に……ッ!
【そそくさと逃げようとする。何気なく背後を振り向く。見えてしまった。ランチャーの榴弾が】
【言葉にならない叫びが上がる。素早く引き抜かれた拳銃が、銃身が焼け尽きかねない速さで弾丸を吐き出す】

【爆音が響き、吹き飛ばされたソーマタージがアキレスの目の前まで転がる。溢れ出た血が、インク染みじみて地面に広がる】
【破片が所々に突き刺さり、人工皮膚の一部が依頼ごと剥がれている】

───痛えじゃねぇか!九年ほど寝る羽目になったらどうする!!
【心配する間も無く、ガバリと起き上がるソーマタージ。大きく裂けた?から口内を覗かせ、血のあぶくを吐き捨てると這う様にしてゲートへ向かう】
【強がってはいるが、ダメージは軽いものではない。ナメクジめいて進んだところに血の跡ができる】 <> ロイ&ボロウズ>500-501と137
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/03(火) 23:47:48.37 ID:3RQeUQCR0<> >>966
アキレス「ソーマ!!」
ロイ「ったく無茶をする!! アキレスそっちを持て!! お前は動くな!!」

アキレスとロイとでソーマタージを担ぎゲートの中に入る 背後でゲートが閉まるのが確認できるだろう

【場面転換 狭間のスクラップヤード】

ロイ「またまた激務だったなソーマ お疲れ」
アキレス「おーいアンジェロやーい けが人だぞー」

なんとか物資の搬入が済み ソーマは衛生兵部隊によって治療を施されるだろう
そしてベッドにはロイとの勝負に勝った証 砕かれた意味深ハッパが一キロ プレゼントされたという・・・

//〆 <> ???&ユーカリ
◆8CzRpFh86s<>sage<>2017/01/04(水) 22:18:37.34 ID:WSu2BQJAo<> 狭き世界、一人の全能なる王が全てを支配する世界。
そこで、越境者たちは王直々に命を受ける。
山岳地帯で起きた、二つの越境の調査という命を。

山岳地帯。王に指示された周辺では――

「せいッ!!やぁぁぁぁああッ!!!」

女性の勇ましい叫び声と、金属のようなものがぶつかり合う音が響き渡っていた。
刃と刃がぶつかり合い、立ち位置も見る間に変化する。
一撃、二撃、三撃。
幾度となく刃は交わり、されども両者共に一歩も引かない。

黒きマントをはためかせ、黒と赤の刃の連撃を繰り出す女性。
越境者たちにとって見覚えがあるとすればこちらの彼女であろう。
カノッサのエージェント、ユーカリだ。
恩を返すため、彼女は己の技を以てして目の前の敵へと刃を向ける。

一方――刃を向けられる側、黒き和装のそれは異質であった。
袖口から生やすは手ではない。刃だ。
交錯するたび紫電が舞い散り、時には体から刃があらわる。
明らかに人ならざる性能をもった何かだ。
ただ、明らかにそれはユーカリとは心持が違っていた。それほど、刃に積極性がないのだ。

さて、王命はあくまで調査。これを王へと報告すればそれで終わりだ。
だが、知り合いが一人。見知らぬものと刃を交えている
さて、どう動く? <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/04(水) 22:33:14.98 ID:fmglWH770<> >>968
ワオ、超人大決戦って感じ?混ざったらロクな事ならねーぜ、コレ
【岩陰に隠れ、息を潜めて争いの様子を眺めるソーマタージ】
【フードの下で眼を細め、見知った片方の人物に野次を飛ばす。相対する相手は知らないが、あの様子なら殺される事もないだろう。多分】
ウェーイチンタラやってんじゃねーぞー。もっと腰を下ろして。……なんだその目は


【頃合いを見計らい、物陰から現れるソーマタージ。片手には赤い刀身の刀が、もう片方の手には黒光りする大口径の拳銃が握られていた】

動くなよ、そこなタフガイ…タフガール?どっちだ?
お前もだ、カノッサの。話がややこしくなる。剣を収めてみてはいかがかな
【冗談を飛ばしながらも、油断無く銃口と切っ先を其々に向け、舌打ちを一つ】
【この状況、あの王にどう説明したものか】

面倒な仕事を引け受けちまった……。黒いの。名前は?
【取り敢えず無駄に戦わずに済むなら、それに越した事はない。黒い装いの人物に銃口を向け、尋ねる】 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2017/01/04(水) 22:37:34.49 ID:iGBQh1GHo<> >>968

「さて、任務という意味ならこれで及第点だ」

 記録映像の捉えた。片方はおおよそ正体も知れている。
 これで報酬にケチをつけるような器量でもあるまい。

【ランナー:クルト・カントールは調査依頼の完了を告げる…が】

「…が、まあ、こういう時は少し踏み込んでみるのが、
 次のビズに繋げる処方箋だったりするわけだがな」

 特に世界を統べる王などという絶対権力者の存在する世界では、
 なおのこと、有用性をアピールすることはコネの強化に繋がる。

(と、言っても、さて…どうするかな?)

 状況もわからぬのに助力…というのもおかしな話だ。
 さらに妙に積極性に欠ける相手ともなるとなおのこと。

「まあ、俺がやることはそう変わらんな」

 一呼吸。世界の波紋と己の存在の波紋を同調。
 そうするだけで、クルト自身の存在感が酷く曖昧で朧なものへと変じていく。

【これは能力ではなく技術。ネイティヴ・アメリカンに伝わってきたスニーキングの一種だ】

 己が気配を世界と同調させながら、腰を落として接近を図るクルト。
 至近で闘いの様子を観察すれば、何かしら見えてくるものもあるかと考えて。 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)<>sage<>2017/01/04(水) 22:50:02.85 ID:WSu2BQJAo<> >>969-970
ソーマの野次は剣戟にかき消される。
野次を飛ばされた方は、この上なく必死だったという事情もある。
彼女は、彼女だけはこの場で唯一目の前の和装の正体を知る人間だからだ。
油断していると、いいや油断せずとも本来は彼女に敵う相手ではない。
だからこそ、クルトの接近にも気づかぬまま戦いは継続して――

「ッ!ソーマさん!?」

ソーマの介入で、初めて剣は止まった。
驚きソーマの方を向く方の黒衣はカノッサ、ユーカリ。
驚きはせず、ただ二人を見渡し一言

「へぇ、知り合いかな?だったら彼女をどうか引き取っていって欲しいところだ。
ボクはキミたちと戯れていたいとは思っていないんだ」

見下すように、二人へと一言。
そこには敵意すらない。
一方、ユーカリの瞳にはある強い意志が宿っていた
排除せねば、この大敵を排除せねばならない。
そんな、使命感が。 <> ???&ユーカリ
◆8CzRpFh86s<>sage<>2017/01/04(水) 22:50:27.17 ID:WSu2BQJAo<> >>971
名前ミスです <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/04(水) 22:58:43.74 ID:fmglWH770<> >>971
覚えていてくれて嬉しいよ。俺様は忘れたけどな。…ジョークだ
【軽口を叩きながらも、刀は降ろさない。ユーカリの瞳に危険な物を感じたからだ】
【強すぎる意志を持って戦っては、却って面倒な事になる。彼の持論だ】
抑えてろよ……。俺もなるべく善処する。だから、今は余計な事をしでかさないでくれよな


奇遇だな?俺も、別にお前と仲良くお喋りしたい訳じゃないんだ
【見下す様な発言にフン、と鼻を鳴らし、皮肉を返す】
俺は「名前は?」と聞いたんだ。ついでに、ここで何をしていたのかも教えてもらおうか
これも仕事の内なんでな。さっさと終わらせたい。分かるだろ?分からないか?

【あれだけ争っておいて、敵意すら感じられないのが寧ろ危なそうだ。どう転ぶか分かったものじゃない】
【銃を握る手に自然と力が篭る。戦闘になったとしても、彼らの意識の外からクルトが仕留めてくれる事を祈る】 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2017/01/04(水) 23:05:18.80 ID:iGBQh1GHo<> >>971>>973

(彼我戦力差…嬢ちゃんには荷が重いか?)

 闘いの様子はクルトの目にもあきらかであった。
 カノッサのエージェントと黒衣の剣士の闘いはその実、
 黒衣の剣士がいなしている…攻勢に出ない事で初めて成立している。

≪嬢ちゃんも決して弱くはないがな。厄介なものだ≫

 ソーマタージに事前に定めた秘匿回線で短い通信を行う。
 戦力・正体ともに底が見えてこない相手。このケースはかなりよろしくない。

【気配を殺しながら、黒衣の剣士のやや後方まで移動。アンブッシュの最適位置を測る】

 【→ここでソーマタージの視線なり意識がこちらに向いてしまえばオジャンだろうが、
   そこはプロであることを信じたいところだ。狂人らしいのでイマイチ信においていいか不明瞭だが】 <> スイ&ユーカリ
◆8CzRpFh86s<>sage<>2017/01/04(水) 23:16:42.70 ID:WSu2BQJAo<> >>973-974
「……任務なんです。できれば引いてもらいたいんですけど………」

二刀を鞘へと納めることなく、しかしソーマに従い行動は起こさない。
ここで、この戦いの目的を語る。
あれを倒すという使命を帯びてここにいるということを。

否、正確には倒すのではない。引き留める。
カノッサの応援がここを特定し、応援が到着するまでの間、間を繋ぐのだ。
あれを、根絶するために。

「僕は、そうだな。スイと名乗っておくか。
そこのお嬢さんの相手をしていたのさ。なにせしぶとく追いすがってくるものだから、そろそろ飽きてきていたんだよ。」

スイと名乗るそれは態度は崩さず、人間らしい見た目のまま名乗る。
あくまでも敵意はない。敵意“は”ない。

「逃げてください。あいつは……あいつは……」

警戒を絶やさないユーカリ。彼女はやや小声でソーマへと逃げるように勧告する。
敵の正体を、晒しながら。

「とある世界において、『神』と呼ばれる存在が造った兵器です」 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/04(水) 23:31:18.74 ID:fmglWH770<> >>974
≪アイツにゃ無理かもな。あのままやらせて、もし攻撃に移られたら、死ぬるぜ、彼女≫
【声に出さず、離れた相手と会話できるのはサイボーグの利点の一つだ】

≪見たか?あの黒いの。身体から刃物が生えてやがった。株奪われちゃう≫
≪銃弾とか当たるか、今から不安になってきたぞ。押さえれる?俺多分無理≫
【秘匿回線の通信だというのに、ひどくおしゃべりなのが難点か】
【表面上は、寧ろ相対する謎の人物とユーカリに自分へ意識を向けさせようとしている。その辺は曲がりなりにもプロか】


≪冗談は置いといて……マジにヤバいネタかもな。嫌な予感がする≫
【不意に真面目なトーンで、クルトの方へ顔も向かず通信を飛ばすソーマ】
≪情報は集めれたんだろ?さっさと逃げようぜ。走れるよな?≫


>>975
俺も任務なんだよ。そっちこそ退けよ…!
【心底嫌そうな表情を向け、ユーカリに小さく呟く】


こりゃどうもご丁寧に。"スイ"ね。ハイハイ……
【ユーカリの言葉が耳に入る。銃を握る指が、トリガーにかかる】
【相手にするには些かハードすぎるか。ここは確かに逃げた方が良さそうだ】

神造兵器ってヤツか?こんなところで争っちゃダメでしょ。もっと然るべき場所でやらなきゃ……
【ジリ、と足が数mm動く。スイを睨む目が更に鋭くなり、赤く光る】

別の所でやりな!!
【バサリ。脚を大きく振り上げ、砂塵をスイ目掛けて飛ばす!不意を狙った目潰し!】
【後はクルトが痛いのをやってくれる事を祈り、素早く刀を納刀、ユーカリに手を伸ばす】

【任務か何かは知らないが、あのまま戦わせても気まぐれに殺されかねない相手だ。目覚めが悪くなる】
【上手くいけばユーカリを抱え、そのまま脱兎の如く逃げる。尤もユーカリがそれを拒むのなら、自分一人ででも逃げるだろう】 <> クルト・カントール【深紅の篭手】>>510<>saga<>2017/01/04(水) 23:39:48.01 ID:iGBQh1GHo<> >>975-976

(敵として見ていないだけ≠セな。ろくでもない代物だ)

 ソーマタージとユーカリの会話を聞いて断片的であるが背景は確認できた。
 あくまでユーカリの目的は時間稼ぎ…下手をすれば捨て駒かもしれないが。
 対して、スイという黒衣の剣士は、相手に対する関心すら薄そうだが、それはそれで問題だ。

【ユーカリは任務に対する責任感がある以上はそうそうに引き下がらない。引き下げれないに近いか?
 対して、スイという存在は神云々は捨て置くとしても危険だ。あの手のタイプは凡そそういうものだ】

≪よし…仕掛けるか≫

 ソーマタージの気配の変化に合わせて己の攻撃意志を紛れ込ませる。
 ギリギリまではこちらの気配を悟らせないために同調を続けた。そして――

【ソーマタージの目潰し――と、タイミングを合わせて】

 ドン!!クルトは遂にこの場におけるファーストアタックである銃撃を敢行!!
 スマートガンシステム特有の弾薬スキップを用いて装填された弾丸は…トリモチ弾!!

【粘着性のゲル状が扇状に広がり、相手に付着すると同時にその動きを阻害する捕獲弾だ】

 殺傷力の高い弾丸を用いては否応無く洩れたであろう殺意を消し去るために、
 そしてユーカリのミッションと適合した弾薬の選択。今回、クルトは徹底的にそこにこだわった。さらに――

「状況は掴んだ。俺達は撤退するぞ。ソーマタージ!嬢ちゃんを頼む!!」

 さらに、レバーコッキングを行い、空に向けて再度射撃。
 次は真っ赤な煙が上空高くに昇る。照明弾だ。
 これで急行しているらしいカノッサに事態の急変の合図と位置情報を知らせた。 <> 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)<>sage<>2017/01/05(木) 00:03:04.68 ID:8SX4at6qo<> >>976-977
「そっ、そうもいきませんよっ!」

まだ戦える。戦わねばならない。
カノッサに恩がある、カノッサに属している。
そんな柵が彼女から撤退という二文字を消し去っていた。

「キミの名前はなんだい?名乗る気がないならそれでもかまわないさ。興味はないからね」

ソーマの足が動くのを見つつ、だが何も変えぬままただそこにある。
静、まるで置物のようだ。
それを動かしたのは、ソーマでありクルトであった。
よこへスライドしたかのような動きで、目つぶしを避ける。
そこに殺到する銃弾。だが――
紫電が、迸る。
次の瞬間、先ほどまでソーマがいた地点に移動を完了したスイは小さく呟く。

「逃げられたか。まあいいさ、ボクの脅威にはならないね。」

再び紫電が迸れば、そこには平和が戻っていた。


「はっ、放してください!!」

ユーカリはというと抱えられたまま抗議をする。
最も、逃げた方がいいという考えはあったようで抱えられること自体は拒まなかったようだ。
任務は失敗していたと聞かされてソーマへと小さな恨みを抱くのは別の話。

「ご苦労であった。ふむ、カノッサに神の兵器か………
まあ良い。ゆっくりと休むといい」

逃げ、王と面会すればそのような言葉が与えられる。
頼めば褒美ももらえるだろう。王の気に触れるようなものではなければ。

しかし、後にスイと名乗った兵器は捕捉できなかったとカノッサに伝えられる。
まだ、終わる様子はないようだ <> スイ&ユーカリ
◆8CzRpFh86s<>sage<>2017/01/05(木) 00:03:29.85 ID:8SX4at6qo<> >>978
名前……何度もすみません <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/05(木) 00:13:07.85 ID:ug5H7irb0<> >>978
うるせー!ジリ貧嬲り殺しになる所を助けてやったんだ、大人しく助けられろ!
第一俺の目覚めが悪くなるだろーが!
【サイボーグならではの怪力で、軽々とユーカリを米俵めいて抱え、全力疾走。舌を何度か噛み切りそうになるが、サイボーグ器用さで未然に防ぐ】


言われなくても休んでやるぜ。その前に報酬だ報酬。宝石類がいいなー。それか美味い飯
【恨まれるのは慣れている。ユーカリの恨みも何のその。のらりくらりと躱し、シレッとした表情】
【結果として友人(と思い込んでる人間)の命も救い、仕事も無事終わった。個人的には10点満点で100点のパーフェクトな仕事だと思う】

【その感情も、人伝に聞いたカノッサの方の失敗に打ち砕かれる】
【渋い顔をしながら、スイと名乗った兵器に警戒するのであった】 <> ソーマタージ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/05(木) 20:21:12.33 ID:ug5H7irb0<> http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1483615216/
//次スレでありんす <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/05(木) 22:50:40.66 ID:G4249+W0o<> 【スプロール/カノッサ・テクノロジー社:戦況】

 カノッサ機関とエーカー社の境界線をまたいだ戦区のひとつ。
 近未来世界スプロールにおける闘いは、襲撃の混乱より回復を果たしたカノッサ側が、
 初期の衝力を失いつつあったエーカー側に逆撃を与える形で戦況を逆転しつつあった。が、

『私の区画を攻めるのは無意味かつ無謀な試みにすぎん。あきらめろ』

 突然に最重要拠点に出現した仮面の女士官――
 (フルフェイスマスクで金髪が覗いていて傲慢でバストは豊満であった)
 率いる精鋭部隊により逆転の勢いは忽ちに削がれ戦局は膠着状態に持っていかれた。

 これが現在の状況である。

 −−−−−−−−−−−−−−−−

【カノッサ・テクノロジー社:第XV仮説前線基地】

「まっずいデス」

 ずずいと、布型ゴーグルで半分隠れた顔にぐむぬな表情を出しているのはα-12.。
 C.T.S.S.クローントルーパーのエースである。なお、片手にペロペロキャンデーを握っているため格好はつかない。

【スクリーンに映っているのは、物量こそ正義といわんばかりのゾンビーの群れ】
【ここに朽ちた攻撃ヘリやら、死体を繋ぎ合わせて生成されたアボミネーションやらが加わっている】

「敵戦力の再充実化…時間を稼がれてしまいマシタ。
 当初、越境者やらランナーやら加えて、勢いまかせでドカーンなスケジュールだったのデスが」

 硬直化した戦況はエーカー側の戦力の再配置と予備戦力の投入という猶予を与えてしまい、
 ご覧の有様である。おそらくは平行して、悪辣な攻勢の一手も進行中であろう。

【要約すれば、逆転の流れが留められ、流れが良くない方向に変わりつつあるということだ】
【→カノッサに雇われている越境者からみて、この状況はどうだろうか?】
 【→さらに一部のメンバーにはバレバレすぎる敵にまわった天然政治将校どうしたもんかである】 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/05(木) 23:04:12.17 ID:ug5H7irb0<> >>982
マズすぎるな。こうなるまで何やってた?遊んでたのか?
【赤い強化外骨格と、角張ったフルフェイスヘルメットを被り、「¥」字に似た形の白いバイザーを輝かせるのはエリコ・ベアルザッティ】
【新装備の調整、確認も終わり、漸く戦況を直に確認しに来たらこれだ。呆れたようなノイズ混じりのため息が漏れる】


…向こうに鞍替えするってのも、考えとくか
で?何かこの状況を打破する案は無いのか?超兵器とか、奴等を無力化する装置とか、そういうのないのか?
【吐き捨てる様に冗談を呟き、α-12に向き直る。¥に似た形のバイザーが威圧的に光った】
【雇われた以上真面目に仕事はこなすが、態々負け戦に付き合うつもりまでは無い。状況が打破出来ないのなら、いつ寝返ってもいいぐらいだ】

あの量はちょっと厳しすぎるぞ。一騎当千の強者が何人も必要になる <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/05(木) 23:04:47.34 ID:/93vR1yo0<> 大股開いて褌チラリズムさせながら高いびきをかいているナントカ虫がいますが気にしないで上げてください

〜いろいろあって再起動〜

「切ればいいじゃねぇか」
開口一番身も蓋もない宣言 この男にとってこの状況は望みが叶った!状態なのだ
切っても切っても尽きぬ敵の群れ それをただ無心で切り開きなおも尽きぬ敵

朝起きて切って酒飲んで飯食って酒飲んで切って昼めし食って酒飲んで切って晩飯喰って酒飲んで切って風呂入って寝るという生活を
ただひたすら楽しんでいるのだ <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/05(木) 23:15:55.93 ID:G4249+W0o<> >>983-984

「こうやってましたデス」

 VTRスタート!!

 攻めまくる→陣地取り返す→このまま押し込むぞー→仮面部隊やってきた。
 完璧に防衛陣構築された→それ以上攻めようとすると機動防御で出鼻くじかれまくり→攻撃頓挫。
 なお、簀巻きにされた鈴虫のハズカシー映像はドアップで何度もリプレイ再生だ。

「なお、向こうに鞍替えはオススメできねーデス。
 脅しとかぢゃなくて、単純にあちらが求めてネー的に」

 戦局の不利から敵に寝返ろうとしたランナーはどうなった?
 しっかりゾンビーの一員に腐乱しつつ加わっております。ナムサン。ナマステ。

「超兵器なら実際あるデス。制空権さえ奪還できれば勝ち確できるくらいには」

 映像が代わり、温存している空中支援ユニット群が投影される。
 虎の子の戦力である。投入できれば勢力図をひっくり返せる打撃力と機動力がある。
 もっとも、これを投入して失敗すれば本当に後がなくなるという意味でも切り札だが。

【問題はその制空権。対空防衛網を司る区画を完璧に抑えられてる以上。
 空中戦力の投入には多大なリスクが伴う。だからこそ地上戦力の区画奪還が重要なのだが】 <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/05(木) 23:25:58.86 ID:/93vR1yo0<> >>985
自分の簀巻きリプレイの時にディスプレイを叩き切りました

「んで? 次はどこに突っ込みゃいいんだ?」
話を聞いていたのか聞いていなかったのか 少なくても自分は鉄砲玉めいたことしかできないということは理解している・・・と思う

「お前越境者ドモのベースに行ってんだろ? そいつらけしかければどうにかなるだろ 行って連れてこいよ」
現在越境者陣営は戦力増強に勤しんでいます <> エリコ・ベアルザッティ<>saga<>2017/01/05(木) 23:33:26.66 ID:ug5H7irb0<> >>985
この簀巻きにされてるとこ、マジウケるぜ。後でSNSにアップしたいから送ってくれ
…で、これ詰んでないか?無理だろ
【冗談を飛ばすも、その口調は明るくない。ヘルメットの中ではさぞかし嫌そうな顔をしている事だろう】

往くも死、逃げるも死。……難儀な事だ
学生の頃、真面目に勉強してたらこうはならなかったのかな
【自嘲気味に薄く笑い、ポーチから煙草を取り出す。ヘルメット越しでは吸えない事を思い出して、仕舞う】
【無駄な動作だったが、覚悟は出来た様だ。バイザーはもう、責めるかの様には光らない】


オイ、俺達はただの木っ端雑兵だ。使い捨てだ。面倒な指揮とか作戦立案とかは、お前らがやれ
もしそれしか手が無いって案があるのなら、喜んで使われてやろう
【重苦しい口調。暫しの沈黙。数秒後、自分で出した空気に耐えられなくなったかの様に、鼻を鳴らす】
なに、死にそうになったらソーマタージに押し付けて逃げるさ。そこまでは働いてやる <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/05(木) 23:43:59.04 ID:G4249+W0o<> >>986

「再生再生再生デス」

 斬られる度に別のホロディスプレイを複製・投影させる。さまぁである。

【なお、簀巻きにされるまでの過程。つまり、目の前の戦闘に熱中して完全包囲されるまでの経緯はかなり壮絶。
 仮面の女が銃撃し、鈴虫が抜刀し、手甲で弾き、鞘で防ぎ、拳を捻じ込み、突きで肩を貫き――
 もっとも、ウォーモンガーにとってはめくるめくひとときだったかもしれないが】

「それが妙に及び腰なところがあるというか、なんか見極めたい的ムーヴあるっぽいというか」

 敵反撃の橋頭堡を次々に構築している敵士官を見たとき、
 なんか、びみょい表情をする越境者が続出。その理由は不明。
 仮面の女士官、いったいなにものなんだ。

>>987

「反撃の手はあるにはあるデス。まあ、不本意デスが」

 この停滞の主な要因はC.T.S.S.の戦闘教条がほぼ完璧に読まれていることにも起因する。
 流石に精兵揃いのクローントルーパーとはいえ、戦歴に100倍近い差のある相手に攻めあぐねていた。

「どっちにせよ、一度、あの女子力ゼロの真意探る必要アリです。
 戦いながら、どこまで肩入れしているか探る。そこをテコにしてみるデスかね」

 残念ながら立体起動戦術を読まれてしまっているクローントルーパーではそこまで持ち込めない。
 ランナーでは実力不足であしらわれる。と、なると、越境者と機甲部隊を中心とした威力偵察となるだろうか。

「立ち位置がイマイチ不明瞭デスからね。そこから付け込む隙を見出してみようと考えてイマス」

 戦局停滞の要因となっている相手の立ち位置、所感、戦意、実戦力など、
 情報は揃いつつある。が、あと一歩材料に欠けている、という状況である。
 なにも、カノッサとてただただ攻めあぐねていた訳ではない。しっかりと情報収集につとめていた。

「つーわけで、アナタも又=サンも参加重点。おーけー?」 <> 鈴虫>273
◆Lad0HbZVndK6<>sage saga<>2017/01/05(木) 23:52:46.04 ID:/93vR1yo0<> >>988
アキレス「つかあの仮面イm」
鈴虫「キィアオオオオオオオオオオオオオ!!」
アキレス「アッー!」

ひょっこりやってきたヘタレ男が何か言おうとしたが ホロディスプレイを切る作業に忙しい鈴虫の鞘に巻き込まれて昏倒するの図

ベティは炊事当番のγシリーズから逃げるのに忙しかった

鈴虫「わかった・・・また行って来ればいいのか・・・?」
切り疲れた鈴虫さん 肩で息をしながら確認を取るの図 <> エリコ・ベアルザッティ
◆.zilz3o6.U<>saga<>2017/01/05(木) 23:58:15.56 ID:ug5H7irb0<> >>988
やれやれ、また疲れる事になりそうだ。俺もういい歳なんだがねぇ
【軽口を叩くが、覚悟は決まってる。白いバイザーが不敵に輝いた】

あの女将校に接触、何かしらを引き出す。……その辺はソーマタージにやらせるか
その時が来たらまた教えてくれ。それまで…いいもの食って、休むとしよう

【かくして傭兵は腹を括って死地へと赴く。もう一人の物狂いは、スクラップヤードでサボって遊んでいたところを連行され、喚きながら死地へ向かう事になる】
【それはまた別の話となるだろう】


【因みにこの男、他の越境者と会う機会がなかなか無いので女将校の正体に気づいていない】 <> α-12【ディープメイカー ver.α】>>507<>saga<>2017/01/06(金) 00:03:11.91 ID:h2+uD30/o<> >>989

「南無阿弥陀仏デス」

 哀れザコキャラの如く昏倒するアキレスの冥福を祈るα-12である。
 嗚呼、なんてこういう役どころが似合う御仁であろうか。

「ですです」
「非常食がマタ逃げ出したです」
「お酒に弱いと聞いて酒蒸しの準備は万端です」

 ベティちゃんの受難はまだまだ続く。ナムサン!

「タイミングが重要デスけどね。まあ、鈴虫=サンのやることはそう変わらないデス」

 突っ込んで切り込む。それだけだし、シンプルゆえ強い。時折制御不能なのがタマにキズ。

「まっ、不本意ながら実力は認めてるので頑張りやがってくだサイ」

>>990

「α-12も年齢ひとけたで頑張っているデス。アナタもがんばれフィーバーデス」

 相変わらず年齢概念が狂っている越境者ワールドである。
 なお、相対しているのは200歳オーバーなので一切問題ない。

「働いたらタップリボーナスです。ふぁいとおーデス」

 そして、やっぱり、無駄にテンションは高いα-12であったそうな。

//デハ今回はココマデー!! <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2017/01/08(日) 00:07:40.58 ID:ORtzdQf7o<> ――狭間のスクラップヤード

「すぐそこまで敵が迫ってんのにいつまでも新年ムードじゃ居られねェからな」
「まぁ……平たく言やァ模擬戦だ」

新年を祝うお祭りムードもこれまで、眼前にエーカーという共通の脅威が迫っている現実から目を背ける事はできない。
そこで鈍った身体を温める為にも、ジョシュアは越境者同士での戦闘訓練を企画した。

「武器はここにある廃材を使った訓練用のモンを使って貰うが……それ以外は実戦通りだ」
「一対一で……OPFOR(仮想敵部隊)は俺達HEXA。戦闘経験者だし……遠慮はしなくていい。寸止めもナシだ」

並べられた武器はスクラップヤードの廃材を用いて作られた代替品。
重量バランスや寸法はスクラップヤードの頼れるメカニック、ボロウズがオーダーメイドで調整してくれている筈だ。
見た目こそ少々廃材アートめいてはいるが、使い心地は普段と大差ない。暫く振るえば手に馴染むだろう。
武器こそ殺傷能力のないものと交換されるが、相手は紛れもない殺しのプロ達。相手にとって不足はない。

「そらそら、全員適当なエージェントと組んで……さァ始めろ!」
「余りモンは俺んトコに来い。みっちりシゴいてやる」

ジョシュアの号令に従って周囲からはカンカンと鉄の打ち合う音が響き始めた。
腕を組んで訓練風景を眺め、それから他に訓練を望む越境者が居ないかと辺りを一瞥。
目に留まった一人の越境者に、くいくいと手を招いてこちらへと来るよう告げた。 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage<>2017/01/08(日) 00:14:06.39 ID:irgTTX/jo<> >>992

「ならもちろん呪いもアリだよな? ちと手癖の悪い小道具なんかも?」

そこにいたのは小柄なドワーフの女であった。
鉄パイプを加工して作られたような剣を手に、何やら上機嫌そうにしている。

……おそらくは、年末年始と飲んでたらふく食い、増幅した乙女的には微妙な罪の具現解消のチャンスと、そう思っているのだろう。
ああ、どのような種族であれ、どのような年齢であれ、雌であるならば――。
そこには、どうしようもなく、本人にとって譲れない己の美容というものがあるのだ。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2017/01/08(日) 00:23:48.32 ID:ORtzdQf7o<> >>993
「呪いだァ?また随分と物騒なワードだな」
「まァ俺ならそう簡単に死ぬコトもねェだろォしなァ……」

呪いと聞き口から生気を吸い取られる的な、ディ○ンター的なヴィジョンが脳裡に浮かぶも、
まぁ生命力だけは無駄に高いジョシュア。即死さえしなければなんとかなるだろうと快諾。
正直シーラの呪いがどのようなものかすら詳細に把握していない現状では早計すぎる気もするが。

「うし、じゃあ……構えろ」
「言っとくが俺ァ女だからって容赦はしねェ、勿論本気で――」

木製のパンこねる棒みたいな物体を逆手に持ち、それは恐らく彼の愛刀エクソダスの代わりなのだろう。
両腕を顔の前に掲げた防御姿勢を取ってはいるが、ペラペラと止まる事のない口の方に意識が行っている。
容赦はしないなどと言っておきながら、シーラを完璧に見た目で判断している。
まるで小さな子供に剣術を手解くがごとく、教えてやる心づもりなのであろう。果たしてそう簡単にいくか。 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage saga<>2017/01/08(日) 00:35:24.10 ID:irgTTX/jo<> >>994

「――そらよっ」

構えろ、と言われた段階で彼女は手の動きも見せずにナイフ(のような鉄クズ)を投擲する。
用意していた段階である程度練習はしていたのか、それは普段彼女がそうするように、寒々しいまでに正確に飛ぶ。
狙いは右脚、それも脛である。まずは挨拶代わりといったところか――

「『泥の王、土くれの王、獣の仔らよ。豊穣の根底の、覆せぬ穢れを刃に変えとくれ』」

それから、体勢を低くし駆け出し、茶色く可視化された魔力光(それもかなり不快なな臭気のする)をジョシュアに発射。
刃状に形成されているので如何にも魔力による攻撃に見えるが、ただのブラフであり、当たっても臭いだけである。
本命は、ギリギリまで接近してから飛び上がり、手にした剣での落下しながらの盛大な叩きつけである。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2017/01/08(日) 00:46:58.61 ID:ORtzdQf7o<> >>995
「――!!」

投げ放たれた鉄クズ、流石に飛び道具の類には敏感だ。素早く身を躱しそれを回避する。
しかし初動が僅かに遅れた事が、次の攻撃への備えをおろそかにすることとなった。

「ちィィッ!!何だこりゃ……クソか?」
「しまっ……ヤバい……ッ!!」

気付けば目の前にあった茶色の刃。それに青褪め、撃ち落とすようにして武器を振る。
しかしそれが霧散し、肥料にも似たにおいを放てば顔を顰め口元を腕で覆う。
糞の塊でも投げつけたられたかと地面を見下ろしたその時、頭上にある影を認めた。
急いで防御。だが間に合わない。左腕を差し出す形となって、鉄パイプの剣を腕で防御した。

「クソッ……見た目の割にやりやがる……おおォッッ!!!」

みきみきと骨が軋むのが判る。それは手ごたえとして彼方にも伝わった筈だ。
ジョシュアはそのまま腕を振り抜き、シーラを投げ飛ばすようにして押し出し距離を取る。
彼女がよろめく事を期待したのだろう。素早くナイフを力の入らぬ左手に持ち替え、右手で拳銃を抜く。
OSAT時代に用いていた電子拳銃だ。威力が特に低い麻痺モードでの発砲。 <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage saga<>2017/01/08(日) 00:59:08.98 ID:irgTTX/jo<> >>996

腕に一撃いれたが、簡単に払いのけられる。そこで欲張らずに連撃はしない。着地後多少体勢は崩れたが、
アクロバティックな動きをするだけの技量があり、彼女はその小柄さから想像できる通り身軽な性質だ。
猫のように器用に飛び跳ね、いったん距離をとる。
軽く、正面から打ち合いつづけるだけの力量がない彼女は、このようなヒット&アウェイが基本となる。
この手の軽戦士の王道に忠実な挙動であるといえた。

「うお、テッポー!」

抜き撃たれた拳銃に目を剥き、転がって避ける。
ただ、そんな回避の仕方で剣を保持しつづけることはできない。やむなく、剣を捨てる。

「――そらっ!」

転がりつつ、銃撃の間を縫って立ち、今度は右手の挙動が見える構えで鉄クズを投擲する。
指の間に挟んだその数は3本。複数本の同時投擲であるから、先ほどは見えなかった投擲の動きが見えるわけだが――。
左手で、その手の動きを見せぬ本命の1本を隠すためでもあった。複数投擲の狙いは胸部と腹部、本命のソレの狙いは額である。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2017/01/08(日) 01:13:41.90 ID:ORtzdQf7o<> >>997
「そんだけ身軽なら……あの短い一瞬で三発も連続して攻撃しやがる筈だ」
「クソ、さっきから一撃一撃が殺意に溢れてやがるな……ッ」

剣を捨てながらもジョシュアの銃撃を回避し、拳銃の有効射程から外れた身軽さに感心する。
なるほど見くびっていたようだと。これほどまでに腕が立つのであれば手加減などしている場合ではないと。
先程から確実にジョシュアの急所を狙った攻撃を仕掛けてくるシーラに対し、
機動力で負けているジョシュアは今の所なす術がない。拳銃を仕舞い左手をフリーに。

「……だがな」

三本同時での投擲には眼を見張るが、胸を狙った一本のみを叩き落し、あとは後方に大きく距離を取って躱す。
それから眉間目掛けて投げられたそれを、刃の部分を思い切り握り込んで止めた。
刃付けしてあれば指の骨程までに食い込んでいただろうが、きっと真剣でもジョシュアはこうするだろう。

「お前……最初にブラフを撒いてから本命を撃つクセがあるな」
「教科書通りすぎて急所を警戒しときゃどうにかなっちまう」

受け止めたナイフを軽く上へと放り投げて、刃の部分をキャッチ。
投げる動作こそ視認できないが、ナイフ自体は火薬で射出される訳でもなし。
着弾地点にアタリを付けていれば、見てから受ける事も不可能ではない。

「そら、お返しだッ」

シーラ目掛けてナイフを投げつけ、そのまま反撃に出る。
能動的に動かなければヒットアンドアウェイで一方的に狩られる。スピード敗けこそしているがジョシュアは大きな勝負に出た。
逆手のナイフを順手に持ち替え、肉薄し横薙ぎの斬りつけ(?)で腹部を狙う <> シーラ
◆9vmr0jXsek<>sage saga<>2017/01/08(日) 01:22:55.56 ID:irgTTX/jo<> >>998

「バレたーっ!? 婿に来る気ないかい色男ォーッ!?」

自分のよくとる戦法を見破られたことで動揺、そのことに苦笑しつついつものように
いわばシーラ節ともいえる軽口をたたき始めた直後にさらにナイフが返されてもっと動揺。

「よ、っ――ああああおらよおおおっ!」

横飛びで避け――たのも束の間、もう目前にジョシュアが迫っている。
上に跳んでも横に跳んでも、後ろに下がろうとやられる間合い、となれば――
彼女に残されたのは、前に駆け出してスライディング、股抜けしてすりぬけるという博打であった。
彼女が信奉する女神は博打を愛する女神テクスである。なので、彼女も信徒らしく博打に出たのだ。 <> ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】<>sage saga<>2017/01/08(日) 01:41:54.20 ID:ORtzdQf7o<> >>999
「お断りだぁぁぁァァッッッ!!!」

眼に見えて動揺するシーラを見て一気に畳みかけることを決める。
婿の誘いの軽口を一蹴、ナイフを構えて振り払う。が、シーラの身体に食い込む感触がない。
まさかと思い周囲を確認すれば股下をすり抜けようとしているシーラが見えた。

「なっ……にィィッッ!!?」
「ふぐッッ……」

させるか、と思い切り膝を曲げ、シーラの腹の上にのしかかりマウントを取ろうと腰を落とす。
しかし気付くのが遅すぎた。腰を落とすタイミングが少し遅れ、シーラの脳天はジョシュアの急所を撃ち抜いた。

そのまま片膝をつきダウン、しばし休憩を挟み仕切り直しに至るまで。
ジョシュアは大量の汗を流したまま目を見開き硬直。身じろぎ一つしなかったという。

//1000!ちと早いですが夜も更けてきたのでコレマデ! <> 1001<><>Over 1000 Thread<>
 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
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ローカルルール変更に伴い、1000到達の報告が不要になりました。

<> 最近建ったスレッドのご案内★<><>Powered By VIP Service<>彼女はまだ、あの夜の中にいる @ 2017/01/08(日) 01:26:12.45 ID:Jw4UOPOio
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雪ノ下雪乃って現実にいたらDQNにレイプされて終わりだよな @ 2017/01/08(日) 01:14:56.00 ID:EtplQ5gj0
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クー・フーリン・オルタはサンタさん〜修行編〜 @ 2017/01/08(日) 00:50:24.14 ID:vPJMrm8j0
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豊久「首置いて毛」シャルル・アンリ・サンソン「置いてくのは君だ」 @ 2017/01/08(日) 00:48:32.77 ID:aFFK1U3s0
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【デュエマ】NO.2「希望ヶ峰学園?」【ダンガンロンパ】 @ 2017/01/08(日) 00:08:06.84 ID:DdD0OeAQ0
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喜びを受けとめて君と僕進むだろう @ 2017/01/08(日) 00:00:00.41 ID:5bixb2qTo
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佐天「 拒絶する能力かぁ…」 @ 2017/01/07(土) 23:42:23.30 ID:Z9ijr4kI0
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勇者「魔王を倒すことが私の使命だ!」僧侶「へぇ」 @ 2017/01/07(土) 23:28:59.27 ID:ku0t8ynJ0
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