423: ◆lu5mqPKdjRWD[sage saga]
2020/02/04(火) 19:38:30.17 ID:uy2OvVGw0
1.
春の日、ブロッサムの色彩、さくらのいろ
うたたねをしていたいような、午後の始まりに
"ねぇねぇ、ねぇねぇ…"
"わたしね、ともだち、いないんだ"
このひとなら、という、直感
その直感が、後押しをする
突拍子もない、なけなしの言葉を
"わたしのはじめてのともだちになってくれないかな?"
いつか、きっと、試練が訪れたとしても
そんなの、ぜったいに、なんでもない
2.
秋の夜、ライトブラウンの色彩、かれはのいろ
ふたりきりの、別宅の中で
"勝手に寄ってきたのは、あなた"
"嫌になれば、自分が飽きれば、すぐに逃げられるなんて"
"思わないことね"
私は、見捨てられることに怯えている
きっと、かあさまに、似たのだろう
婚約者だった、とうさまが、それでも構わなかったから
私が今、ここにいるのだとしても
"逃げたければ、逃げてみることね"
"命を捨てる覚悟が、あるのなら"
彼女を試す、冷徹で恐ろしい私は
いつか、やさしく、あたたかい存在に
なることが、できるだろうか
#創作メモ
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