72:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:22:00.58 ID:rhO9T4w0
実はこの『明晰夢』。
夢であることを自覚すると、自由にその夢を動き回れたり、夢の内容を変えたりすることが出来るらしく、
娯楽として『明晰夢』を見ている人もいるのだそうだ。
73:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:25:53.02 ID:rhO9T4w0
もちろん『これは夢だ!』と思った瞬間に意識が浮上し、目が覚めてしまうこともあるのだが、
ほぼ毎日、俺は『自由に動き回れる夢』を見ている。
ちなみに、明晰夢の中では空を飛ぶことも可能だが、俺は高いところから飛び降りでもしないと飛べない。
世の中には『飛べ!』と心の中で叫ぶだけで体が浮いて夢の中を自由に飛べる人もいるのだそうだ。
74:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:30:23.56 ID:rhO9T4w0
―――とりあえず、俺は夢のなかで動き回ることが出来るので、いつも自由に探索する。
ずっと雨が降っているだけの階段だらけの場所。
グリム童話あたりに出てきそうなおどろおどろしい洋館。
75:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:32:17.09 ID:rhO9T4w0
だが、こうして様々な場所を回って気づいた。
『人』がいない。
雨の階段も不気味な洋館も森も動物園も水族館も遊園地も。
76:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:38:10.68 ID:rhO9T4w0
砂漠や、夕暮れの校舎、海の中、何かの体内のような場所。
散々歩き回ったというのにそのどこにも、人っ子一人いないのだ。
その事実に俺は悲しくなった。
77:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:40:54.70 ID:rhO9T4w0
夢の中で人探しなんて馬鹿げている、と自分でもわかっていたけれど、
探さないとならない気がしたのだ。
怖かった。
このまま誰もいなかったら、『自分は空っぽなのではないか』と。
78:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:43:45.03 ID:rhO9T4w0
そこは日本家屋だった。
自分が生まれるずっと前だろう。
大きな家の庭には小さな川が流れていて、その上に小さな橋が架けられている。
立派な家の縁側に、その少女はいた。
79:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:46:45.44 ID:rhO9T4w0
少女は白い着物を着ていた。
縁側で楽しそうに足をぶらぷらさせている。
その足も手もまっしろだ。
・・・・・・・・・更に、肩のあたりまで伸ばしている髪の毛も。
80:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:49:10.99 ID:rhO9T4w0
全身まっしろけの少女だった。
ただ違うのは、目の色が赤だというところだけ。
まるで白蛇だ。
81:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:51:38.40 ID:rhO9T4w0
・・・・・・俺に言ったのか?
いやまさかなぁ口には出していなかったはz
少女「聞こえなかった? そこの茂みにいる人」
82:名無しのパー速民[sage]
2009/10/04(日) 05:55:16.44 ID:rhO9T4w0
少女「はじめまして」
俺「・・・はじめまして、なんでわかったんだ?」
少女「私目がいいんだよ。って早速ですか」
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