67:名無しGEPPER[sage]
2013/08/18(日) 10:22:25.22 ID:JUapxNvr0
かつて、この世界を創世したのは、十三人の神々であった。始めに宇宙を創り、星々を創り、この地球を創り、海を、大地を、そして、人を含む生命を創った。
創世の直後、神々と人々は、共にこの世界に生きていた。互いに力を合わせ、神々は人々に奇跡を、人々は神々に祈りを捧げることで、世界は廻っていた。
しかし、人には心があった。欲望があった。神でさえも、ともすれば身を堕としてしまう欲望に、人の脆弱な心が耐えうる筈もなかった。
人々の中に生まれた、邪な心。それは、人々全体から見れば、さしたるものでは無かった。
が、人々は祈りの中に、欲望を織り交ぜていくようになった。神々に、邪を望むようになった。
初めは、豊作、豊穣、安全、雨乞いなど、皆の為、世界の為と捧げてきた筈の祈りに、富を得たい、家の繁栄を、高名を得たい、などの、利己的な祈りを捧げるようになってしまった。
それは、人なら仕方がない、ある種の当然の結果であった。
しかし、神々はその祈りを浴び続けてしまった。一つ一つは微々たるものでも、それが幾年も積み重なれば、それは大きな害となる。
人々の欲望に身を晒し続けてきた神々の内、六人が、邪悪に身を堕とした。
残る神々は、闇に堕ちた彼等を、救う術を持っていなかった。
闇に堕ちた神々は、自らを邪神と名乗り、自らの欲望の為に世界に災いを撒き散らした。海は荒れ、雷が降り注ぎ、世界を大火が焼いた。
人々は、己の愚かさを知った。荒ぶる邪神に、許しを乞うた。
しかし、邪神は止まらなかった。自らの欲望の為に生きることに、とてつもない楽しみを感じていた。
そして、遂には残った七人の神々と、六人の邪神達の間で、戦端が開かれた。
幾月にも渡り続いた争いは、両者の極度な疲弊により、終止符を打った。
両陣営の神々は、互いに致命と言える傷を負い、神々は天上へ、邪神達は地底世界へと、それぞれ身を隠した。
戦いは終わった。しかし、残ったのは人だけでは無かった。邪神達が産み落とした、数多の魔物も、またこの世界に残ったのだ。
人々は、これを邪神達の呪いだと思った。欲深い己を戒める為の、枷なのだと。
そして、数百年が経った今。魔物は繁殖を続け、人がそれを狩るという暮らしが続いている。いつか、この世の全ての魔物を倒したとき、再びこの世界に神が下りると信じて。
人々の間には、ある一つの伝承があった。
かつての神々の大戦で、光の神々の七人の内、一人の神は、この世界に留まっているのだと。
再びこの世界に災いが降り注ぐとき、人の体を寄り代に、この世に顕現すると。
その神の名は・・・
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