過去ログ - 忍野忍「うぬ。おい、そこのうぬじゃ。」 一方通行「あァ?」
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194:作者[sage]
2010/06/20(日) 10:44:40.61 ID:fBWuMEAO

「ヴァンパイアハーフを[ピーーー]ような奴がその程度の傷でぐちぐちと」

「うるせェー、俺は人間だからなァ」

「そうじゃったな」 と言い、忍は自分自身の太股を引っ掻いた。

「あァ?」

美しい血が流れている。人間の血と違って、ドロドロしていて、特殊な光沢を帯び、何となく硬質そうな血だった。
その血を背中と腰の傷に塗って貰った瞬間、忍の太股の引っ掻き傷と同様に一瞬で癒えた。

「おォ、吸血鬼ってのは便利だなァ」

「……ところでうぬ、話があるのじゃが」

忍は改まった様子で話し掛けてきた。
急に大人の表情で顔を見つめられたので、つい目を逸らしてしまった。

「あァ? なンだよ」

「うぬよ、儂の眷属となり――儂と共に生きる気はないか?」

幼い時の甘ったるい声とはまた違う……。
自分にはまだ早いだろうと思うくらいの、大人の甘い声で誘惑してきた。
顎からエラ辺りに手を添えられているのだが、逃げられない。
その表情や仕草には、吸い込まれてしまいそうな魅力があった。




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