過去ログ - 垣根「いい加減返事をきかせろ、原子崩し」麦野「黙れ」
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19:名無しGEPPER[saga]
2010/05/31(月) 21:37:16.78 ID:.CG2gec0

(――反省はしているようだし、本人が望んでいった合コンでもないみたいね)


はぁっ、と麦野から漏れたため息に浜面の肩だビクリと動いたのが見えた。
少し脅しをかけすぎたかもしれない、と麦野は適当な話題で周囲の淀んだ空気を薄くしようと試みる。
合コンの話が続いていたせいで、麦野の試みた話題転換も自然とそちらのコトに流れてしまったのが、浜面の運のつき。


「あー……っと、そーいえば、霧ケ丘女学院のおねーさまはどうだったのさ」

「いやもう、すんばらしかったですっ!!!!!」


目をキラキラと輝かせて、浜面は熱烈な叫び声を一つ上げる。
幻想殺しを持つ上条と変わらぬほどの浜面の反射神経の良さが、今の場面では仇となってしまった。


「はーまづらぁ……。ちょーっと、いいかにゃーん?」

「……えっと、すごぉぉぉく嫌な予感がするのですが」


デザートをつついていたスプーンを静かにテーブルの上に置くと、麦野はゆらりとその場に立ち上がった。
麦野の後ろの方に照明があるため、麦野の表情は影となって浜面から読み取ることは出来ない。
ダラダラと流れてくる冷や汗を拭うことも忘れ、浜面はものすごく怖い顔をしてるであろう麦野をなんとか宥めすかせようと頭をフル回転させた。
が、すぐにそんな答えが見つかるはずもなく。


(前言撤回。浜面、オマエが合コンに行きたかっただけじゃねえかよっ!!!)


ポッポッポッ、と何処からともなく小さな光の玉が複数、麦野の周囲に出現する。
白く輝く玉の光が彼女の顔を映し出した。


「ちょっ!落ち着け麦野ォォオオオっ!!」


どんな男でも虜にしそうな妖しげな笑みを浮かべる麦野は、弓形に曲げた口を歌うように動かした。


「―――死ねッ、クソ野郎」


ドガガガッ!!


学園都市が誇る超能力者が第四位、麦野沈利の『原子崩し』がファミレス内で炸裂した。



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