過去ログ - 垣根「いい加減返事をきかせろ、原子崩し」麦野「黙れ」
1- 20
288:後日談・青髪くんと心理掌握ちゃん ◆C8R0f0bYVU[saga sage]
2010/07/26(月) 04:51:33.01 ID:0L6X9ew0

彼からの返事を聞くまでの時間が異様に長く感じる。
心理掌握の体感時間は、永遠にも近かった。

一秒、二秒……、十五秒ほどたった頃、ようやく青髪ピアスが口を開いた。


「…………はい? え? ぇえっ? つまり、何、心理掌握ちゃんが僕と仲良うしてくれる、ってコト……っ?」

「な、仲良くするというよりは――、」


心理掌握は混乱した頭で勢いづく。


「―――正式なお付き合いをして頂きたいの!!」


さっきの失態で心理掌握はある意味、ふっきった。
こうなれば、押すという選択肢だけに向かって突っ走るほかない。


「…………あーと、ソレって、俗に言うカレカノっていう意味でのお付き合い……、ってことなんやろか」


心理掌握の目の前に立つ青髪ピアスは、鳩が豆鉄砲を食らったような阿保面で現状把握につとめていた。
信じられない、と見開かれた彼の瞳が主張している。
青髪ピアス、十六歳。
女の子から好意的な視線を向けられるのは初体験で、彼もまた、混乱していた。


「そう、なるわ」

「マ、ジで……?」

「……私は本気よ。貴方のこと気になるの」

「僕のコト、好き、なん……?」



何度も何度も確認してくる男に業をにやした少女が、とうとう会心の一撃を繰り出した。


「――――好きよ。私は貴方が、好き」


甘い甘い夏が始まろうとしている少年少女。―――そして、彼らをそっと見守る影が二つ。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
303Res/228.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice