過去ログ - 垣根「いい加減返事をきかせろ、原子崩し」麦野「黙れ」
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4:名無しGEPPER[sage]
2010/05/31(月) 20:12:35.87 ID:.CG2gec0

滝壺のためだから、と麦野は自分に言い聞かせる。
決して今にも泣き崩れてしまいそうな浜面を見ていられないとか、ほっとけないとか、そういうことではない。


「へっ!?」


麦野の言葉に、テーブルに突っ伏していた浜面がガバリと勢いよく起き上がった。


「滝壺との仲をなんとかしてほしいとか、そういう魂胆で私を呼び出したことぐらいお見通しだっつーの。
 私は「どうして浜面如きに」とか思うけど、滝壺がアンタに惚れてんのは確かだし。
 きっかけ位はつくってやるから、アンタはその鳥頭地面にめりこむくらい擦りつけて滝壺に謝んなさいよねー」

「麦野さん、いや…麦野様っ!! 有難う御座いますぅぅぅ!!」


麦野の右手をガシィっと己の両手で握って、浜面はブンブンと上下に揺らしながら「ありがとう」と頭を下げた。


「そうそう。麦野様に感謝しなさいよ? はーまづらぁ」

「感謝してます! しまくってますっ! いやもう、今日はソレ以外でも好きなの何でも食ってくれ、奢るから」


ソーダフロート以外にも奢ってもらえるらしい。
暑苦しい、と浜面の手を払いのけた麦野は、テーブルに立てかけられていたメニュー表を開いて物色を始める。
丁度お腹がすいてるし、高いの頼めるだけ頼んでやろう。
それくらいしないと割にあわない。


「すいませーん。コレとコレ、あとココからココまでお願いします」

「ちょっ!? 麦野さん、どんだけ食べるのっ!?」


店員が笑顔で「かしこまりましたぁ!」と取っていた注文の総額は、一葉さんが1人分。
次の奨学金が振り込まれるまで、浜面家の家計は壊滅的なまでの氷河期を迎えることが決定した。



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