過去ログ - 澪「涙のキッス」
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1:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:08:47.78 ID:PA7LEV.0
ある日の放課後。私と梓は部室で二人きり。せっかくの二人きりなのに、言葉が出ない。
空気が重い・・・。私はやっとの思いで言葉を切りだした。

澪「どうしてだよ・・・梓・・・。」

梓「ごめんなさい!」

梓は、目にためた涙をこらえきれずに流しながら頭を下げた。
泣かないでくれよ、梓。今私には、梓を抱きしめてやることはできないよ・・・。

―別れてほしい。これが放課後、二人きりになって梓に呼び出された用件だった。



2:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:09:29.81 ID:PA7LEV.0



唯「澪ちゃんって、なんでこんなかわいい詩が書けるのー?」
以下略



3:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:10:55.78 ID:PA7LEV.0

律「かわいいというか、ファンシーというか身体がかゆくなるというか・・・。」

澪「どーゆう意味だ!」
以下略



4:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:12:12.74 ID:PA7LEV.0
唯「ところで、ムギちゃん・・・。今日のおやつはなぁに?」ジュルリ

澪「結局お前はおやつか!」ガタッ

紬「ウフフ。今日はドーナツを持ってきたの!」ジャーン
以下略



5:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:12:52.08 ID:PA7LEV.0
唯「えー!あずにゃんにもドーナッツ食べさせてあげなきゃかわいそうだよー!」ブー

律「そうだぞ、澪!梓が食べてひと段落したらな!」モグモグ

澪「じ、じゃあ、梓も食べ終わったらすぐ練習だぞ!」
以下略



6:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:13:30.28 ID:PA7LEV.0
私がムギからドーナッツを受け取って頬張った時、ドアが開いた。私の胸の鼓動が少し高なって、ドーナッツを落としそうになる。
いつからだろう。梓―君を見るとドキドキしてしまうのは・・・。

梓「遅れてすいません。」
以下略



7:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:14:13.28 ID:PA7LEV.0
うらやましい・・・。わ、私も!・・・なんて言えない・・・。
私もあの華奢で小さな身体をした梓を抱きしめたい・・・。
なんて、想像をしていたら、顔が熱くなってきた。

律「ん〜?澪、顔が赤いぞ?熱でもあるのか?」
以下略



8:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:14:45.96 ID:PA7LEV.0
他愛のない話をして、みんなで過ごすティータイム。楽しいと感じるのはみんなと居るだけじゃない。梓がいるからより一層、私はこの時間が好きになる。

澪「さ、梓も食べ終わったし、そろそろ練習するぞ!」

唯「えー!まだ早いよー!」
以下略



9:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:15:16.23 ID:PA7LEV.0
梓「私なら大丈夫です。練習しましょう!」

律「梓ー、遠慮すんなって!」

梓「してません!それに、唯先輩と律先輩は練習したくないだけじゃないですか!」
以下略



10:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:16:21.59 ID:PA7LEV.0
結局、私たちは少しの練習をしただけで、下校時刻のチャイムが鳴り始めてしまった。もうちょっと梓と居たかったな。よし・・・。

澪「な、なぁ。梓」

梓「はい?なんですか、澪先輩。」
以下略



11:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:17:02.49 ID:PA7LEV.0
梓「ぜ、全然大丈夫です!むしろ、二人が良いです!」

澪「え・・・?」

梓「あっ・・・。」モジモジ
以下略



12:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:17:33.91 ID:PA7LEV.0
唯「りっちゃん隊員!あの二人の雰囲気があやしいです!」

律「うむ!唯隊員!実にあやしい!」

紬「尾行しましょう!」
以下略



13:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:18:09.90 ID:PA7LEV.0
下校後、二人で歩けるなんて!二人きりで歩けるなんて、なんて嬉しいんだろう。
胸の鼓動が高鳴っているのを、梓に聞かれないか心配だ。いや、梓もそう思っているかもしれない。
手をつなぎたい、唯みたいに抱きつきたい・・・。でも、ここはみんな見てるし恥ずかしい・・・。

澪「な、なぁ、あずs―。」
以下略



14:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:18:48.84 ID:PA7LEV.0
澪「ど、どうもしないよ。そのショップに行こう。」

ここから道を外れたところにある公園。大きな木が中央に鎮座している。遊具がなく、小さい砂場だけだから、人気が少ない。
そこにいけば、梓にあんなことやこんな―って、違う違う!なんて想像してるんだ、私は!
以下略



15:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:19:24.15 ID:PA7LEV.0
律「ムギはどうする?確かにもう時間が時間だし、親とか心配するんじゃないのか?」

紬「う・・・名残惜しいわ・・・けど、確かにもう帰らなきゃ・・・。」

律「よし、この話は後日あいつらから根掘り葉掘り聞かせてもらおーぜ」ニヤッ
以下略



16:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:20:05.88 ID:PA7LEV.0
梓「もう暗くなってきましたね。」

澪「あ、ほんとだな。いつの間にか時間が経ってたんだな。」

梓「そろそろ帰りますか?」
以下略



17:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:20:35.22 ID:PA7LEV.0
早歩きで歩きだす。顔が真っ赤に火照っているのが、鏡を見なくてもわかる。
目的地はもちろん公園。わき目も振らずに歩いていると、後方から梓の声。

梓「ま、待ってください!澪先輩!」ハァハァ
以下略



18:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:21:16.38 ID:PA7LEV.0
梓「あの・・・つ、繋いでください。」

澪「え?」

梓「て、手をつなぎませんか?そうしたら、はぐれませんよ?」
以下略



19:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:21:52.12 ID:PA7LEV.0
澪「じ、じゃ、じゃあ、繋ごうか!」

梓「は、はい!」

手をつないで歩調を合わせて歩く。つないだ手を通じて二人の鼓動がシンクロする。
以下略



20:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:22:29.74 ID:PA7LEV.0
澪「きれいだ・・・。」

梓「え?!」

梓が数センチ飛び上がった気がした。つないでいた手も放してしまう。
以下略



21:名無しGEPPER
2010/06/01(火) 12:23:00.32 ID:PA7LEV.0
澪「あ・・・。」

勢い余ってつい口に出てしまった。
訂正しようにも言葉が出ない。何か、何か言わなきゃ・・・。
以下略



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