過去ログ - 上条「…死体?」土御門「ああ、屋上と体育館裏で見つかった」
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4:断片(海賊版)[sage saga]
2010/06/26(土) 14:35:12.07 ID:ESomw2w0

 実験は明らかな失敗だった。
 求められた人員や基準を満たせず。ましてや、多くの失敗を出しながら何の方法論の確立はおろかその手がかりすら残せなかったのだから、仕方はなかった。
 結果、この計画に関わった研究者たちはこの『計画』を自身のキャリアに残したくないと、一人一人、静かに研究室から消えていき、最終的には自分ともう一人、顔に刺青を入れた男の研究者だけしか研究室に残らなかった。


 その男の研究者は自分に通告する。

 『明日、お前の処分が決まる』

 『確かに、お前は運が良く、生きる価値のあるクズだ』

 『でもよ。残念な事に現実は厳しいんだよ、クズが。結果を出ない奴を生かしておく義理や暇はねぇ』

 『……だが俺は寛大だ、慈悲深い。クズはクズでも、使いそうなクズは使う』

 『だから、テストだ。お前みたいな臭いブタでもわかるルールだ』

 『俺が大切に大切に、だ…、調教、もとい育てた上げたろりぃなあいつに傷ひとつでもつけたら、テメェの勝ち。
負けたら…わかるな。同じクズでもと一緒に、焼却炉でおねんねだ』

 『精々頑張れ。

 相手はたかだか普通の学園都市最強、だ。

 ギャハハハハッハ、ハ、ハハハハハッハハハハァハ』

 『あと最後に』

 『ねぇ、と思うが…億が一、あいつに傷でもつけたら、俺が殺す』

 『地獄の底までテメェに着いていって、三千回以上ブチ殺す。』

 『絶対にお前を殺す』

 そして、残念な事に自分はそのテストに合格した。
 《彼女》を傷つけた自分は、男の研究者に重症を負わされ、一週間後、目覚めた。



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