15:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:53:23.79 ID:Ks4S6.2o
「………………」
初春は無言で立ち上がり、パソコンの電源を落とし自分の鞄を掴む。
「出るの?」
16:名無しGEPPER[sage]
2010/10/07(木) 18:54:05.69 ID:T0lE4.AO
きめぇww
17:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:56:16.37 ID:Ks4S6.2o
持つべき物は友人だ、と改めて実感した。
仕事柄他人と関わる機会は多いものの、初春にとって友人と呼べる存在は決して多くない。
その数少ない友人を、単に自分の目的のために利用するという事に躊躇いを感じたが、他に上手い手段が思いつかなかったのでやむなく初春は携帯電話に登録されたアドレスを引っ張り出して恐る恐る電話をかけたのだった。
18:名無しGEPPER[sage]
2010/10/07(木) 18:56:25.03 ID:8mrDPPoo
むう、先が読めない
19:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:57:39.09 ID:Ks4S6.2o
「ええと、お恥ずかしながら物凄く個人的な用事なのですけれど……」
そう。個人的な用事だ。
風紀委員の腕章を見せれば学舎の園への入場許可も得られるだろうが、正式な活動でないからには職権乱用と言われるのは目に見えている。
始末書を書くのはできれば御免したいところだ。
20:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 19:00:41.33 ID:Ks4S6.2o
言われてみればそれもそうだ。
わざわざ婚后を頼らずとも、学舎の園の立ち入り許可など白井に頼んで招いてもらえば事足りるのだから。
その手段を用いないのだから、彼女との間に何かあったというのは嫌でも分かるだろう。
けれど。
21:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 19:02:13.27 ID:Ks4S6.2o
「――――――」
猛烈な違和感。
先ほど、同じような言葉を固法が言っていたが――婚后のそれとは根本的な部分が違う。
22:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 19:05:29.99 ID:Ks4S6.2o
思わず発した大声に、周囲の人々がこちらを向く。
しまった、と思うが遅かった。
超電磁砲こと御坂美琴の名は、ここ学舎の園ではことさらに知名度が高い。
その第三位の失踪は情報公開こそされていないものの間違いなく大きな波紋を呼んでいるはずだった。
23:名無しGEPPER[sage]
2010/10/07(木) 19:07:10.73 ID:wehzj9Mo
あれ?なんか読んだことあるなぁコレ?
24:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 19:07:26.11 ID:Ks4S6.2o
「なん――で――」
「御坂さんも、何をやってらっしゃるのかしら。
まったく……正直に申し上げてあの方は常盤台の生徒としての自覚が足りない気がしますの。
仮にも第三位。他に与える影響は大きいというのに……皆が真似をしたらどうなさるおつもりかしら」
25:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 19:09:01.04 ID:Ks4S6.2o
思わず、呆けた顔でそう尋ね返す初春に婚后は自慢げに、続ける。
「なんでも高校生くらいの殿方と歩いてるところを見たという方がいらっしゃって。
密会なら密会らしくこっそりとやるものでしょうに、堂々と回りに見せ付けるかのように真昼間から腕を組んで歩いているところを結構な数の方が目撃してらっしゃいますのよ」
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