過去ログ - 黒子「また、名前で呼んでもらえるまで」
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14:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:57:02.14 ID:xMiyk2Io
「ちっくしょおおお! 不幸だああああ!」

下校時刻、バス停の前で怪しげな独り言を叫び悶える少年がいた。勿論上条当麻だ。

「なんだよあの運転手!? 俺に何か恨みでもあんのかよ!」

寝不足の体に鞭を打ち、全力疾走したにも関わらずバス乗り口の扉は無情にも上条の目の前で閉ざされた。
ちなみに次のバスまでは20分待ちだ。
わずかに涙を滲ませながらがっくりと肩を落とし、ずずずっと鼻をすする。

「仕方ねぇ、歩いて帰るか……ん?」

見ると、先程バスから降りてきた少女が、辺りを不安そうにキョロキョロと見回している。
迷子だろうか。
困っている人を見ると放っておけない上条は、その少女に話しかける。

「どうかしたのか?」

「えっとね、ここに行きたいんだけど……」

少女の握り締めていた紙を広げると、第七学区内の地図だった。
大手チェーンの大型デパートの辺りが丸く囲まれている。

「あぁ、あそこか。こっから近いし、案内してやろうか?」

「ほんとに!? ありがとうおにーちゃん!」

パァっと明るい表情になった少女の手を握り、遠くに見えるセブンスミストと描かれた看板を目指して歩き始めた。


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