過去ログ - 黒子「また、名前で呼んでもらえるまで」
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22:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:27:24.15 ID:xMiyk2Io
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二人は、全国チェーンのイタリア風レストランに来ていた。夕飯時ということもあって、店内は学生達で賑わっている。
以下略



23:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:32:28.31 ID:xMiyk2Io
「はぁ……私らしくありませんの……」

ゴンっと机に額をぶつけ、突っ伏す。その衝撃で食器類が僅かに音を立てた。
大事な仕事をほっぽり出して食事に出るなど、普段の白井ならありえない事だった。
そう。普段の白井ならば。
以下略



24:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:38:18.89 ID:xMiyk2Io

一人盛り上がっていた黒子は慌てて平静を装うが、真っ赤になった顔は隠しきれていない。
限界までパスタが絡みついたフォークを、更にクルクルと回転させている辺りから動揺の程が伺える。

「? ま、良いけど。メロンソーダとレモンティーどっちが良い?」
以下略



25:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:40:50.02 ID:xMiyk2Io
「そういえばさ、何で白井はジャッジメントになろうと思ったんだ?」

スプーンをひらひらと振りながら上条は尋ねた。

「んー……そうですわね」
以下略



26:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:44:41.13 ID:xMiyk2Io
「では逆に聞きますの。今日の事件、あなたはその右手が無かったらその場に居た人を助けませんでしたの?」

「いや、そんなことは……」

「でしょう? あなたなら例え右手〔チカラ〕が無くとも、爆弾の前に躍り出た筈ですの。違いまして?」
以下略



27:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:48:22.76 ID:xMiyk2Io
「ちょっと……クサかったですわね」

気恥ずかしそうに、少し赤みが差した頬をポリポリと掻いた。

「凄いな……お前。凄ぇよ」
以下略



28:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:58:17.28 ID:xMiyk2Io
すると、後ろのファミリーシートから「イッキ!イッキ!」というお決まりの掛け声と共に手拍子が聞こえてきた。

学園都市は学生の街だ。故に、こういったレストランではあまりアルコール類を見ることが少ない。
そういった理由から「イッキコール」を目にすることもそう多くは無いのだ。
怪訝に思いつつも、今時イッキコールかよアルハラは良くねーぞ等と呟きながら、上条は振り返る。
以下略



29:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 21:03:46.55 ID:xMiyk2Io
店を出ると、外はすっかり暗くなっていた。思いのほか話し込んでしまっていたようだ。
熱いものを食べて火照った体に、冷たい夜風が心地好い。

「今日は……本当に楽しかったですの」
以下略



30:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 21:10:20.32 ID:xMiyk2Io

「ここまでで大丈夫ですの」

例によって、上条は黒子の寮の近くまで見送りに来ていた。辺りに人影はほとんど無く、虫の鳴き声が響いている。
以下略



31:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 21:12:20.67 ID:xMiyk2Io

「そんじゃそろそろ帰るか。じゃな、白井!」

言って、帰路に着く為に歩き出した上条だったが、
以下略



32:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 21:15:59.10 ID:xMiyk2Io
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―――
――

それから、数日後。
以下略



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