過去ログ - 黒子「また、名前で呼んでもらえるまで」
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3:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:17:29.78 ID:xMiyk2Io
「あら、あなた……まだこんな所にいらっしゃいましたの」

上条が振り返ると件の風紀委員が立っていた。
茶色い髪をツインテールにしており、名門常盤台の制服に身を包んでいる。
片腕を腰に当て凛としたその姿は、"立っていた"よりも"仁王立ち"の方がしっくりきそうだ。

「あぁ、あんたか……えぇと」

「白井黒子、ですわ。先程も名乗りましたでしょうに」

白井黒子と名乗った風紀委員はふぅ、と息を吐く。肩にかかったツインテールを、細く白い指でサラリと後ろへと払った。

「もうそろそろ完全下校時刻ですの。早くお帰りになって下さいまし。陽が落ちるのが遅くなって来ているとはいえ、この辺の治安もそう良くはありませんの」

上条は、鞄を持っていない方の手で頭をガシガシと掻きながら答える。

「お前こそ大丈夫なのかよ。こんな夜道をか弱い女の子一人で歩いてて」

「そのか弱い女の子に助けられたのはどこのどなたでしたっけ?」

そう言うと白井は、口に手を当てて悪戯っぽく笑った。
対して上条は、「うぐっ…」と言葉を詰まらせバツの悪そうに顔をしかめる。



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