114: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/13(水) 12:10:40.50 ID:8C56zXWXO
  
 「私はその程度では死なんよ、少年」 
  
 「……少年はやめてください」 
  
 心を読まれて動揺した真九郎は、苦し紛れにそんな抗議の言葉しか搾り出すことができなかった。 
 それに対して闇絵は妖艶に微笑むだけで、コレもいつの間に取り出したのか、煙草の煙をくゆらせていた。 
 真九郎はそんな絵画に描かれたような姿に、思わず見惚れてしまう。 
  
 「真九郎はやはりああいうのがいいのか……?」 
  
 「真九郎さん、私だって負けてませんよ! 紫ちゃんや村上さんには無いものですよ!」 
  
 「わ、私だって銀子よりはあるぞ!」 
  
 「…………チッ」 
  
 また騒がしくなってきた部屋の中で、真九郎は願う。 
  
 「(頼むから、3人とも仲良くしてくれ……)」 
  
 〜〜〜〜〜 
  
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