145:ずいずい  ◆9eWjFae4dI[saga]
2015/07/22(水) 23:21:47.39 ID:mRWGUJTzO
 瑞鳳「そんなことないよ! 私だって最初は失敗ばっかりだったんだから!」 
  
 瑞鶴「そうなの?」 
  
 提督「ああ。瑞鳳も最初は苦労したな」 
  
 瑞鳳「そうね。完全に手探りで艦載機の運用を模索したもんね」 
  
 瑞鶴「どういうこと? 手探り?」 
  
 提督「私が着任した当時……と言ってもそれ程前の話では無いのだが、空母は殆ど運用されていなかったんだ。ただ唯一呉では鳳翔が着任していたのだが、かつての戦争の様な運用が難しいという理由で放置されていた」 
  
 瑞鶴「えっ!? 鳳翔さんもいるの!?」 
  
 提督「ああ。他の空母だと、舞鶴に龍驤と赤城、呉に加賀と千歳、佐世保に蒼龍と千代田、飛鷹がいたかな?」 
  
 瑞鶴「そうなんだ!? へー、私達以外にもいっぱいいるんだね!」 
  
 提督「会う機会があるといいな。……話が逸れたな。当時唯一空母を配下に置いていた呉が何もしなかった為、情報は皆無だった。そして、そのような時期に瑞鳳が来てくれたんだ」 
  
 瑞鳳「提督ったら、最初私を見た時に驚いてたよね」 
  
 提督「まさか本当に空母が出来るとは思っていなかったからな。最初の建造で空母なんて聞いた事がない」 
  
 瑞鳳「そうだね〜」 
  
 瑞鶴「そんなに珍しいの?」 
  
 提督「ああ。当時は完全に海を封鎖されていたから資源もかなり少なかった。だから他の鎮守府ではより少ない資源で建造をし、艦娘の数を増やす事を重視していた。だが、私は航空戦力の必要性を思い知った為空母の建造を重視したんだ」 
  
 瑞鶴「じゃあ、瑞鳳って特別なんだ……」 
  
 提督「ああ、この子は特別だな」 
  
 瑞鶴「っ……」 
  
 提督「瑞鳳が着任してからも本当に大変だった。空母艦娘の特性や艦載機の特性を探り、更に運用方法を探り、戦術を探りと、試行錯誤の繰り返しだった。だが、その苦労のお陰で今の空母の運用方法が確立したのだから、あの毎日は有意義だったな」 
  
 瑞鳳「うん! 提督のお陰で私達に限らず他の鎮守府の空母も闘えるようになったんだもんね!」 
  
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