18: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/04/27(月) 00:38:58.08 ID:4ztp0q/L0
  
 パチュリー「……」 
  
  
  
 しかしそれを目の前にして、パチュリーの様子には何の変化も無かった。 
 絶望に震えるわけでもなく、現実を否定する暴言を吐くわけでもない。 
 少しもがく様に、体を小刻みに動かしてはいるが、大きく狼狽する素振りは無かった。 
  
  
 その様子を見てレミリアは、不思議そうな目で足元の女を見つめる。 
  
  
  
 レミリア「……取り乱さないわね。 予想でもしてたのかしら? 少しは足掻くものだと思っていたのだけれど」 
  
 パチュリー「……この貴方に会うと決めた時から、ある程度覚悟はしていた」 
  
 パチュリー「元から穏便に済むとは思っていなかったし、十中八九殺し合いになることはわかっていたわ」 
  
 パチュリー「怖くないってわけじゃないけど、死を前にして泣き喚くような無様は晒さないつもりよ」 
  
 レミリア「なるほど。 イギリス清教の魔術師としての最低限のことは心得ている、と。 御大層なことね」 
  
  
859Res/553.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20