553: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/03/27(日) 23:59:45.52 ID:Ruy/61mI0
振り向いて、あの子に縋り付きたい。己の罪を、全て吐き出してしまいたい。
そうしたら、どれほど楽になれるだろうか。この重荷を下ろせることができるだろうか。
この心の痛みを拭い去れるなら、とても魅惑的な行動にも思える。
だけど、それはできない。できるはずがない。
臆病者の私には、自分の体を処刑台に差し出すような勇気など無い。
もしもそれで、あの子が私のことを嫌ってしまったら。
私の心は、グチャグチャに、跡形もなく潰れてしまう。
そんなことになるくらいだったら、このまま逃げてしまった方が良い。
怖いものから逃げるのは、何もおかしいことじゃない。
生き物なら、同然の行動。責められるべきことは何も無い。
――――それだというのに、私の体は、勝手に、背後を見ようと動いていた。
やっぱり私は、一人でいることには耐えられないみたい。
どんなに強情を張っても、本心だけは偽れなかった。
だいたいそうでなければ、私は外に出ようとは思わなかったはずだから。
ぎちぎちと、ゼンマイを回すかのようにゆっくりと首が動く。
紅く濁った私の双眼が、あの子の姿を捕らえた。
誰も羨むような、蒼銀の豊かな髪をしたシスター。
インデックスがそこにいた。
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