とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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610: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/05/09(月) 00:16:43.04 ID:zb1y6MLC0

土御門「……はぁ、しょうがないにゃー」



土御門は当麻の言葉を聞き、やれやれといった顔で軽く溜息をついた。
その溜息には呆れに加えて諦めの色が乗っている。


上条当麻が理屈を度外視した行動をとるのは、今に始まったことではない。
『英雄』などと揶揄されてはいるが、彼は『善悪』に基づいて動くわけではない。
彼の体を動かす要因は、彼自身の心から湧き出るもの。
『善』だから助けるのではなく。『悪』だから倒すのではなく。
簡単に、端的に、身も蓋のない言葉で言い表すとしたら。
『自分がそうしたいから、そうした』ということだ。


解ってはいたことだが、何度実感しても慣れないものだ、と土御門は思う。
土御門は『スパイ』という身分である以上、その思考は合理的だ。
余程のことがない限り、感情を優先して動くことはない。
だからこそ、上条当麻の言い分は『理解』できるものの、『納得』までは中々出来ないのである。


ただそのことを何時までも突っついても、今更どうにもならないことはわかりきったことなので、
その感情はさっさと水に流してしまうことに決めたのだった。




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