655: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:26:41.96 ID:yRnDkTL00
数秒にも満たない間に起こった出来事を前にして、レミリアは為す術無くその場に崩れ落ちた。
辛うじて椅子にもたれ掛かったが、猛烈な吐き気と共に冷や汗が吹き出し、身動きを取ることすらままならない。
異常に気づいた係員の手を借りて何とか事なきを得ることは出来たものの、『超電磁砲』に会うことは終ぞできなかった。
自身の視界に映し出された、ここではない、何時のものともしれない情景。
あの現象は紛れもなく自身の能力によるものだと、レミリアは落ち着いた後に考えた。
『運命観察』は自身の意志で制御できるものではなく、何時それが発動するのかはわからない。
今回のように日常生活の中で突然発動することもあれば、夜の睡眠中に発動することもある。
能力を得た当初は何時発動するかわからない能力に、少々憔悴していた時期もあったが、
慣れた今となっては驚きこそはあるものの、それが何時までも尾を引くようなことはなく、
冷静に超能力が見せた情報を吟味できるようになっていた。
にしても、あそこまで生々しく鮮明な運命を見たのは何時以来のことだろうか。
もしかしたら、初めて運命を見た時に匹敵するかもしれない。
今でも夢に見ることがある。妹が、フランドールが血まみれになったあの光景に。
――――そのようなことはさほど重要ではない。問題なのは、今回見た運命の内容だ。
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