提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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166: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2015/11/23(月) 00:08:12.16 ID:NoHVzsGH0
提督「来たか。準備はできたか、北上?」

北上「うん、バッチリだよ」

提督「よし。それでは第六駆逐隊と長門の演習を終了する。双方、今後もよくよく努めてほしい」

那珂「全員、礼!」

「「ありがとうございました!」」

提督「続いて水上部隊の出撃だ。お前たちも船渠に向かう前に見送りを頼む」

那珂「ねぇ、提督。那珂ちゃん、ちょっとお願いがあるんだぁ」

提督「奇遇だな、俺も那珂にお願いがある」

那珂「提督のお願い? 命令じゃなくて?」

提督「うむ。近日、劇をやることはもう伝わっているな?」

那珂「もちろんだよ。龍驤さんの晴舞台だからね、那珂ちゃんの役がないことには目を瞑ります」

提督「ははは、ありがとうな。その日は大元帥にも御台覧いただくことになっていてな。お迎えの際、艦隊式をしようと思っている」

那珂「……」

提督「僚艦はすでに決めていて、隼鷹、長門、祥鳳、潮、漣の5人だ。劇に参加しない艦娘ではあるが、開幕にふさわしい艦選だと確信している。当然、旗艦は那珂しかないと考えていた」

那珂「……」

提督「ところがな、今夜の作戦にも出てもらいたいんだよ。出撃先の海域が海域だからな、川内ではやや心配なんだ」

川内「ひどいなー。夜戦だからこそ私、でしょ?」

提督「お前が旗艦ならな。今夜は僚艦として出てもらうから、いつもとは勝手が違うだろう。どのみち悪い方に偏ったとしても大丈夫ではあるんだが」

川内「まぁそうだよね。慢心しているわけではないけどさ、私ならいけるよ」

提督「そこで那珂に選んで欲しい。今夜の出撃か、観艦式での旗艦か」

那珂「……」

提督「時期も迫っているから、今すぐにでも観艦式準備をしなければならない。ちなみに、川内も旗艦として観艦式に臨むのに十分な華を持っている。那珂は安心してどちらでも選んでほしい」

川内「やだなー。いいよ、そんなに褒めなくっても♪」

那珂「……」

北上「どっちでもいいから早く決めてよね。あんまり時間かけると、阿武隈が限界疲労になっちゃうんだけど」

北上が阿武隈の状況を伝え、提督がそちらを確認する。

妙高と島風が必死に阿武隈をなだめ、落ち着くように話しかけていた。

夜戦に対する不安からか、または僚艦の練度が自身を大きく超えているからか、阿武隈は呪文のように『こんなあたしでもやればできる』と唱え続けていた。あまり長い時間は耐えられそうにない。

提督「そのようだな。那珂、どうだ?」

改めて、意思を問う。


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