提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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◆zqJl2dhSHw
[sage saga]
2016/11/11(金) 11:27:14.26 ID:il2bUEwd0
――レ級――
レ級「どういうことなの。あの爆弾は確実に命中したわよ」
提督「あれか? あれは八卦に従って吉凶を見たんだ。北方棲姫の凶方に龍驤の吉方を重ねたな」
レ級「意味が分からないわ。そんなものがあるの?」
提督「目の前にあるだろう。うむ、龍驤の真剣さが伝わってよいではないか」
レ級「あの空母、次は四って言ったわよ。何を数えているのよ」
提督「四か? それは四象を唱えているようだ。季節の流れというか、時の流れだな。見ろ、まるで彼女たちだけが別の世界にいるようだろう」
提督が解答を終える前に、レ級は龍驤へ砲撃を開始した。
大人しく劇を眺めているのはここまでだった。
あの空母は今まで出会ったどの艦娘よりも危険だった。
カウント。3、2、1、弾着……ならず。
それどころかこちらを見るそぶりすらない。
レ級「いったい何が起きているっていうの」
提督「レ級よ、俺が書いた脚本に不満があったとしてもだ。舞台に向けての砲撃はさすがに自由すぎるだろう。泣くぞ?」
レ級「そんなことは聞いていない。あの砲弾も確実に命中していた。それにも関わらず、まるで何もなかったかのように消失したのよ」
提督「おぉ、二を数えたか。あれは両儀だな。陰と陽で世界を満たす、北方棲姫と龍驤で一つの世界を作っているわけだ。こちらとあちらを隔てる結界ができているだろう。お前たちの障壁と似たようなものだと思っておけ」
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