327: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/10/22(木) 01:52:20.43 ID:GXsKHRI30
  
  
  
 賢者「………どう?」 
  
 戦士「…駄目だ。 
    どこに行っても兵隊がうろうろ。 
    こりゃお忍びで国境越えは無理だな」 
  
 賢者「魔法も探知されるでしょうねー…」 
  
 戦士「…ま、俺は俺で、なんとかするよ。 
    お前も、一人の方がなんとかなるんじゃねぇか?」 
  
 賢者「そうね。お互い単独の方がやりやすいかも。 
    あんたは一応、王国軍所属だし」 
  
  
 兵長のご母堂から、兵長の死を聞かされた。 
 下手人はわからないとの事だが、 
 …勇者の手による事だと、なんとなくわかった。 
  
 …勇者がどんな意図で行動しているのかは、 
 俺にはわからない。 
 唯一、知るはずの盗賊も死に、 
 結局俺の仲間は、賢者だけになってしまった。 
  
  
 賢者「じゃ、私はとにかく、 
    一度魔法の都に戻るわ。 
    あんたは?」 
  
 戦士「…俺は、火竜山脈に向かうよ。 
    あいつの研究室を見つけないと」 
  
 賢者「そ。 
    …きっと、見つかるわ。 
    あんたが、あの子の事を想い続ければきっとね」 
  
 戦士「………そうだと、いいがね」 
  
  
  
  
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