362: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/23(月) 01:38:26.12 ID:9DwdlqBj0
  
  
  
 老人「君は、あの子の縁者かね」 
  
 戦士「…あの子?」 
  
 老人「魔女と呼ばれておるはずだ。 
    名前には疎くてな」 
  
 戦士「………夫だ」 
  
 老人「やはりそうか。 
    ミスリルの斧槍には見覚えがあった」 
  
  
 少しため息をつき、 
 棚から、水晶球を取り出す。 
 はっきりと見覚えのある、彼女の水晶球だ。 
  
  
 老人「竜の巣穴へようこそ。 
    私は、…そうだな、番人とでも思っておきなさい」 
  
 戦士「…あいつを、知っているのか?」 
  
  
 老人は目を伏せ、 
  
  
 老人「私は、あの子の魔法の師にあたる」 
  
  
 水晶を木机に置き、そう呟いた。 
  
  
  
  
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