魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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406: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/12/30(水) 01:39:12.06 ID:+mjVyJCo0



賢者「…戦士?」

―――おお、ちゃんと通じるんだな。


念話は屋敷の壁にはりつくトカゲから聞こえる。
誰の使い魔かはわからないが、
ちょっとした結界を施してある賢者の自宅に侵入できるという事は、
かなり高位の術師のものだろう。


賢者「誰の使い魔なの?」

―――あー。
   …そいつは…。
   すまん、言えない。

賢者「あっそ。
   別にいーけど」

―――ごめんって。
   ああ、あいつの研究室、見つけたよ。
   …お前にも、今度教える。
   誰の使い魔か、そしたらわかると思う。

賢者「ほんと?良かったわ。
   今日謁見したら、しばらく行動の自由をもらうつもりだから、
   そしたら合流しましょ」

―――いいのか?
   開戦、秒読みだぞ。

賢者「だからよ。
   戦場は私の分野じゃないし、あの子の足取りを追う事は、
   この戦争の背景にも繋がるわ。
   大体、捨てる命なら俺のために使えって、あんた言ったでしょ」

―――いや、それは、言葉のあやでだな。

賢者「公私混同は良くないけど、
   利害が一致してれば別でしょ。
   …連絡を待つのは趣味じゃないけど」






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