魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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170: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:23:14.50 ID:0t/Lxfak0

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同晩・黎明の時刻
奥殿・最奥の間――


近衛「天使殿。いよいよこの夜明けだ」

天使「近衛様……。とうとう、はじまりますのね」


召集の時刻にはまだまだ早い。
だが既に夜を語るには遅い時間、近衛は天使を訪ねていた。
もう少し明るくなってしまえば、きっと魔王もここに訪ねてくる。

戦争に向かう前、二人で会える最後の機会…。


天使「何も良い言葉が出てこないのです。見送る事も、引き止めることも、うまく出来ない私ですが… 今はもう少し、お側に寄ってもよろしいですか」

近衛「天使殿……貴方を困らせることしか出来ない自分が不甲斐ない。ですがもし、近づく事で心休まるものがあるのなら、いくらでも」

天使「近衛様…」




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