魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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297: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/22(金) 00:49:37.74 ID:XCb4AxA00

神「確かめてみるがよい。……神の持つ、守る力の強さを」


滑らかな白絹を纏った細腕が、ゆるやかに伸び上がった。
差し出し、相手の手を求めるように。そっと包み込むような握手をするような仕草だった。


神「――そして、我が剣の前に降伏するがいい」



気がついたときには、魔王の心臓位置をめざして正眼に構えられていた。
剣を持っていることすら見落とすほどに、刃の見えない透明な剣が握られていた。


魔王「……クク。確かに予想外のこともあったが…」


魔王「この戦は仕掛けられている…というのは、予想通りだったようだ」クク


シャッ…――


一瞬の抜刀。
魔王はそれと同時、低く跳ねて剣先から逃れる。
獣達も、床を強く踏みしめて飛び掛かっていく。


カ ィーーーン…ッ……


鉱物を金属で打つ、特有の音程。
剣と刀を合わせるたびに空気を振動させるその音は、
部屋中に波紋のように響き渡っていった―――




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