160:名無しNIPPER[saga]
2016/03/13(日) 00:12:14.52 ID:PMIDBg1vo
  
 「おまえなら結婚して子どもができても女神とかやってそうだな」 
  
 「どうかなあ? おばさんになったら需要ないんじゃないかな」 
  
161:名無しNIPPER[saga]
2016/03/13(日) 00:13:34.89 ID:PMIDBg1vo
  
  それは全くの正論だったのだろう。優が反論する余地すらない。優がその先輩の大切な 
 彼女ではなかったとしたら。 
  
 「結局はあたしのひとり芝居だったみたい。でもまあ、あれはあれで仕方なかったのかも 
162:名無しNIPPER[saga]
2016/03/13(日) 00:15:18.34 ID:PMIDBg1vo
  
  俺はコンデジの背面ディスプレイに優の肢体が入るようにした。親父が買ってくれたカ 
 メラは、一眼レフのようにはいかないけれどマニュアルで撮影できるし、何よりも開放絞 
 り値がF1.8と明るいズームレンズを備えていたので、それなりの表現力はあるはずだ 
 った。 
163:名無しNIPPER[sage]
2016/03/13(日) 00:16:01.81 ID:PMIDBg1vo
  
 今日は以上です 
 また投下します 
164:名無しNIPPER[sage]
2016/03/13(日) 05:36:21.96 ID:S+ex7T3I0
 乙です 
165:名無しNIPPER
2016/03/24(木) 23:44:22.55 ID:jhPeExTco
  
  中学生の頃までは、僕は欲しいものには何でも手が届くのだろうと考えていたものだっ 
 た。 
  
  成績は学年でもトップクラスだったし、学校の授業と関係ない雑学的な知識や文学的な 
166:名無しNIPPER
2016/03/24(木) 23:45:44.72 ID:jhPeExTco
  
  僕より一年下級生のその女の子はやはりクラスで人気があるらしい。そして、その子は 
 見た目も可愛らしいし成績もいいのだけれど、クラスのみんなから慕われていたのはそれ 
 だけの理由ではないというのだった。 
  
167:名無しNIPPER
2016/03/24(木) 23:46:50.76 ID:jhPeExTco
  
  学級委員の女の子は、二見さんを紹介してくれない? と頼んだ僕に向かって複雑そう 
 な表情を向けた。 
  
 「あなたが女の子を紹介してくれなんて頼むのって珍しいね」 
168:名無しNIPPER[saga]
2016/03/24(木) 23:54:49.42 ID:jhPeExTco
  
 「・・・・・・こんには先輩。はじめまして」 
  
  放課後の図書室に現れた二見さんは、あらかじめクラス委員の子に聞いていたのだろう。 
 それほど緊張している様子もなく僕に挨拶したのだった。そして意外なことに彼女はすご 
169:名無しNIPPER[saga]
2016/03/24(木) 23:57:33.76 ID:jhPeExTco
  
 「君って人の話を聞くの上手みたいだね」 
  
  彼女の友人のエピソードは無視して、僕は敢えて核心に触れてみた。その時、初めて彼 
 女は動揺して迷っている様子で僕の方を覗った。何かある。僕は直感したけど、ここは敢 
170:名無しNIPPER[sage]
2016/03/24(木) 23:58:29.51 ID:jhPeExTco
  
 今日は以上です 
 また投下します 
468Res/896.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20