188:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:12:02.32 ID:HnyAwiIMo
  
 「・・・・・・どういうこと? ひょっとして彼は重度のシスコンだとか」 
  
 「そうじゃなくて・・・・・・池山君、最近ちょっと変った女の子と仲がいいんだって」 
  
189:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 23:14:22.41 ID:HnyAwiIMo
  
 「いや。僕が勝手に思い込んだだけだから。君の好きな人って」 
  
  僕は緊張しながらも遠山さんの恋愛関係を探るための言葉を口にした。 
  
190:名無しNIPPER[sage]
2016/04/07(木) 23:14:53.44 ID:HnyAwiIMo
  
 今日は以上です 
 また、投下します 
191:名無しNIPPER
2016/04/08(金) 18:25:49.19 ID:ntb0DuEnO
 なんか会長の告白シーン唐突すぎる 
 優が一年生なのか二年生なのかも混乱してる 
  
192:名無しNIPPER[saga]
2016/04/17(日) 22:56:07.72 ID:GO5crQa4o
  
  やはり同姓同名の他人ではなかったのだ。僕は胸を痛めた。彼女にとっては僕なんて過 
 去の思い出に過ぎないのだろう。だから、同じ学校に入学してもそのことを僕に知らせる 
 気にすらならなかったのだ。それは僕にとっては厳しい発見だった。ある意味、優が黙っ 
 て転校したことより厳しかった。 
193:名無しNIPPER[saga]
2016/04/17(日) 22:57:37.82 ID:GO5crQa4o
  
  そのうち、ひそかに危惧していたとおり、僕が遠山さんに告白して、彼女がそれを断っ 
 たという噂が生徒会内に流れ始めた。それは噂ではなく事実だったのだけど、僕は本気で 
 遠山さんが好きになったわけではない。でもその噂はその部分は抜きで、本気で僕が彼女 
 を好きになり告白して、そして振られたということになっていた。僕は噂をやはり副会長 
194:名無しNIPPER[saga]
2016/04/17(日) 22:58:49.00 ID:GO5crQa4o
  
 「はい。いろいろネットのこととか勉強したくて」 
  
  その一年生の女の子はきれいな顔を上げて僕の方を見て言った。意外としっかりとした 
 口調だった。 
195:名無しNIPPER[saga]
2016/04/17(日) 22:59:19.98 ID:GO5crQa4o
  
  彼女の言葉は僕の胸に突き刺さった。確かに僕は遠山さんのことを本気で好きなったわ 
 けではなかった。それでも、彼女に告って彼女に振られたことは事実だったし、そのこと 
 が生徒会で噂になり哀れむよう視線で僕がみんなに見られていたこともまた事実だった。 
 そして、真実 はどうあれ、そういう状況に僕のプライドは耐えられなくなっていたのだ。 
196:名無しNIPPER[saga]
2016/04/17(日) 23:00:26.70 ID:GO5crQa4o
  
 「いえ。特に何もしていません。よくわからなくて」 
  
  池山さんは言った。 
  
197:名無しNIPPER[saga]
2016/04/17(日) 23:01:56.39 ID:GO5crQa4o
  
 「ああ、ごめん」 
  
  僕はなるべく明るい声で彼女に言った。 
  
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