251:名無しNIPPER[sage]
2016/05/06(金) 22:59:46.76 ID:my8qAWPQo
  
 今日は以上です 
 また投下します 
252:名無しNIPPER[sage]
2016/05/08(日) 10:52:25.70 ID:SQSsyl/JO
 おつんつん 
253:名無しNIPPER[saga]
2016/05/12(木) 23:14:11.46 ID:PRviaZz6o
  
  その翌日、麻衣はきっかり七時半に僕を迎えに来た。玄関まで迎えに出た母さんに礼儀 
 正しくあいさつした彼女は、母さんの後ろからぎこちなくおはようと声をかけた僕を見て 
 微笑んだ。 
  
254:名無しNIPPER[saga]
2016/05/12(木) 23:15:12.05 ID:PRviaZz6o
  
  こうして始った僕と麻衣との交際は普通の恋人同士が辿るであろう道を模範的になぞっ 
 ているかのようだった。お互いに甘えあったりお互いに相手に自分を好きと言わせようと 
 したりすねてみたり、そんな他愛もない駆け引きをしているだけですぐに時間は去って 
 いってしまう。麻衣は前から他人が僕たちを眺める視線には無頓着だったけど、今では 
255:名無しNIPPER[saga]
2016/05/12(木) 23:15:41.13 ID:PRviaZz6o
  
 『突然メールしてすみません。御校の二年生の女子生徒である二見優さんがネット上で破 
 廉恥なヌードを自ら公開していることをご存知でしょうか。こういう行為が健全な青少年 
 に与える影響を考えると看過するわけにはいかないと思ってご連絡さしあげました。しか 
 るべき対応を期待しています。万一必要な指導をしていただけない場合には、この事実を 
256:名無しNIPPER[saga]
2016/05/12(木) 23:18:10.88 ID:PRviaZz6o
  
  麻衣はもう先に来て硬い石のベンチに腰かけていた。 
  
 「ごめん」 
  
257:名無しNIPPER[saga]
2016/05/12(木) 23:21:00.69 ID:PRviaZz6o
  
  麻衣がブラコンだということは彼女と知り合う前から副会長に聞いていたので、別にそ 
 れは僕にとって驚くほどの情報ではなかった。 
  
 「だから、二見先輩の女神行為を見つけた時は本当にあの人が許せなったし、お兄ちゃん 
258:名無しNIPPER[saga]
2016/05/12(木) 23:21:58.13 ID:PRviaZz6o
  
 「ありがと、先輩」 
  
  麻衣は僕の言い訳を受け入れてくれたようだった。 
  
259:名無しNIPPER[saga]
2016/05/12(木) 23:22:46.49 ID:PRviaZz6o
  
 「あたし、もう二見先輩とお兄ちゃんの仲を許せると思う」 
  
  彼女は僕の肩に体重を預けながら呟いた。 
  
260:名無しNIPPER[saga]
2016/05/12(木) 23:24:12.92 ID:PRviaZz6o
  
  ただ、麻衣の願いをかなえてあげることだけが僕の目的だった。そのために僕は麻衣に 
 黙って勝手にこの作戦を開始してしまったのだった。 
  
  ・・・・・・今では麻衣はそれを望まないと言う。この時素直に麻衣に僕がフライングしたこ 
261:名無しNIPPER[saga]
2016/05/12(木) 23:25:13.50 ID:PRviaZz6o
  
  しかしそんな僕の切ない期待を裏切るかのように新着のメールが到着していた。 
  
 from :明徳学園事務局 
 sub:ご連絡ありがとうございました 
468Res/896.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20