274:名無しNIPPER[saga]
2016/06/07(火) 00:26:16.26 ID:vAalNZ3Lo
  
  ようやく休み時間になり、校舎の外に出て優に電話をしようとした俺に、いきなり夕也 
 が話しかけた。 
  
 「おい」 
275:名無しNIPPER[saga]
2016/06/07(火) 00:26:53.42 ID:vAalNZ3Lo
  
 「おまえ、来るの遅せえよ」 
  
  夕也が身勝手にも俺に文句をつけた。優に電話するのを先延ばしにしてまで付き合って 
 やっているのに。 
276:名無しNIPPER[saga]
2016/06/07(火) 00:27:27.46 ID:vAalNZ3Lo
  
 「そんで、教室に戻ったら二見が来てないじゃんか。いったいあいつ何をしでかしたんだ 
 よ。下着姿ってまさか・・・・・・」 
  
 「ああ」 
277:名無しNIPPER[sage]
2016/06/07(火) 00:27:56.50 ID:vAalNZ3Lo
  
 今日は以上です 
 また投下します 
278:名無しNIPPER[sage]
2016/06/08(水) 06:56:25.75 ID:Tx4CvWb30
 おつんつん 
279:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 00:10:01.28 ID:RyWkrIEDo
  
   とりあえず、何とか担任が来る前に学校から抜け出せた。あいつの家に向かいながら電 
 話をしようと俺は思った。何度かコールしても優は電話に出ない。 
  
  俺はほとんど走るように足早に歩きながら考えた。これからあいつはどうなるんだろう。 
280:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 00:10:33.47 ID:RyWkrIEDo
  
  パソコンが起動すると、俺はすぐ検索サイトを開いて優のコテトリを入力した。以前も 
 同じワードで検索したことがあったのだけど、最初のほうに女神板のスレがヒットしたの 
 でそれ以降の検索結果は確認していなかった。でも今日は違った。検索結果が表示された 
 ディスプレーを眺め、俺は女神板以外にヒットしたサイトを確認し始めた。あの時、何で 
281:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 00:11:13.87 ID:RyWkrIEDo
  
  俺は優の処分の程度に思いが至ったせいで、更に落ち着きを取り戻した。優にとって最 
 悪なのは、周囲の生徒に自分の女神行為を知られることだろう。そうなったらもう、元の 
 ようにぼっちに戻るくらいでは済まない。噂に耐えかねて学校は中退することすらありそ 
 うだった。ただ、学校側が優の処分の理由を公表することは考えられない。教師の不祥事 
282:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 00:11:43.23 ID:RyWkrIEDo
  
  優のことは心配でたまらなかったけれど、俺にはリビングのパソコンを立ち上げたとき 
 の状況が気がかりだった。それでも俺は優を陥れた犯人が麻衣ではなかったことに安堵し 
 ていた。というのは、最近の麻衣の発言や行為には、あいつが優の女神行為を知っている 
 としか思えない微妙な言葉があったからだ。でも、それは杞憂だったようだ。少なくとも 
283:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 00:12:32.42 ID:RyWkrIEDo
  
  思い切って妹のパソコンを調べてみてよかったと俺は思った。妹は優を陥れた犯人では 
 なかったのだ。そして俺は、優とは優が登校してきたらよく話し合ってこれからは慎重に 
 普通の高校生のカップルとして、付き合えばいい。今朝の衝撃的な出来事に遭遇し動揺 
 しまくっていた俺が、それからわずか半日程度でここまで考えをまとめられたのも、夕也の 
284:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 00:13:32.63 ID:RyWkrIEDo
  
  冷蔵庫の中から食べられそうな食品をあさっていたとき、俺は背後から麻衣の声を聞い 
 た。 
  
 「・・・・・・お兄ちゃん」 
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