301:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:57:54.68 ID:EmRkc2/So
まずい。夕也の考えていることが本当ならすげえまずい。これが本当だったら、優だっ
て自分の秘密が知られてる学校なんかに復学できるわけがない。噂だけならまだしも、学
校のやつらにミント速報の画像を見られたら。自分のああいう姿を、同級生に、下手をし
たら全校生徒に見られてるかもしれないってことなのだ。気ばかりが焦ってて、何も前向
きな考えが浮かばない。とにかく、夕也に期待するしかない。夕也は去り際に俺に言った。
『おまえがいたら、間違いなく知ってることを話してくれるやつなんていねえだろうし、
後でおまえに電話かメールで報告してやるから、自宅に戻ってろよ。あと、有希と麻衣ち
ゃんにも事実を話して協力してもらっていいな? あいつらなら秘密をペラペラ喋ったり
はしないだろうし・・・・・・まあ、内心どう考えるかは別にして。じゃあ、後でな』
俺は、昼飯も食わずに自宅に戻った。もう担任に何と言われようが気にならない。夕也
が事情を探ってくれるっていうなら、あいつの言うとおりその邪魔にならないようにすべ
きだ。自宅で無為に時間をつぶしていると、いつのまにかもう授業が終わっている時間に
なっていることにきがついた。というか、普段ならもう麻衣も帰宅してもいい時間だった。
それでも。まだ麻衣も帰ってこない。ひょっとして三人で情報収集してくれてるいるのか
もしれない。そのとき、ベッドに投げ捨ててあったスマホが振動した。
ディスプレイを見ると、夕也からのメッセージだった。
『やべえよ。二見の女神行為もろにばれてるつうか、どんどん知ってるやつが増えてる
ぜ』
『まとめサイトの画像の場所までみんなに知られちまってるぞ』
『おまえ、うちの学校の裏サイト知ってるか? URL貼っておくからとりあえず見てみろ』
『いいか、落ち着けよ。慌てたって何の解決にもならねえんだからな』
『また、家に帰ったら電話する』
まさか。胸の動悸が激しくなった。俺は夕也のメッセージに記されているURLをなか
ば反射的に指でタップした。
『富士峰学園の生徒集まれ〜』
『おい・・・・・・2年2組の二見のやつ、ミント速報ってとこで裸の写真をアップしてるぞ』
『マジだ! これ、女子大生とか言ってるけど、どう見ても二見じゃん』
『釣りだと思ったらマジじゃんか!』
『これはアウトだろ』
『つうか、うち2組だけど今日担任が二見はしばらく休みだって言ってた』
『学校にばれたんじゃねえの?』
『ぼっちかと思ったらびっちだったでござる』
『これはきついわ。池山もショックだろうな。あいつ、二見の彼氏なんだろ』
『変な女だと思ってたけど、ここまで酷いとは』
『前にさあ、援交がばれたやついたじゃん? あれより酷いよね』
『しかも何、この媚びたレス』
『手っ取り早くミントの二見のレス張っておくね』
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