女神
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455:名無しNIPPER[sage]
2017/09/12(火) 23:58:21.96 ID:mEsaNNkyo

]うなものだ。

「なあ」

 無視。スマホをのぞき込んでいる。

「・・・・・・俺の話ってつまんねえ?」

「別に。何で?」

「何かつまらなそうだしさ、おまえ。無理に俺と一緒に登校してくれなくてもいいのに」

「何で? 一緒にいてくれて感謝してるよ。私、ぼっちだし」

「いや、それならいいんだけどさ。おまえ、いつもつまらなそうにスマホ見てるしさ」

「ごめん。それ、もう癖になってるのかも。気をつけるよ」

 そこまでこいつに言われるほど、俺はまだこいつと親しくしてない。

「別に謝ってもらうことじゃねえけど」

 まだってなんだ。俺はこいつの彼氏に、こいつと付き合いたいわけじゃないのに。それ
なのに、何でこいつの関心をひきたいんだろう。何で、こいつに俺を見てほしいんだろう。
もういいや。自分に正直になろう。姉さんのことはまた別だ。お互いに滅多に会えない環
境にいるんだし、目の前にいるのは、二見 優。こいつだけなんだから。

「まあいいや。おまえと一緒にいると楽しいし。もうそんだけでもいいかな」

「わけわかんない」

「好きな女の子と一緒に登校できるだけで結構嬉しいってこと」

「君も転校前に好きな人いたんじゃなかたっけ」

「でも、もう滅多に会えないしね」

「・・・・・・適当だなあ」

「おまえはどうなの?」

「うん?」

「まだ石井会長のこと好きなわけ?」

「どうだろ。前にも言ったけど、私はもうそんな資格はないから」

「女神とかっていうやつ?」

「そうそう」

「わけわかんね」

「わかんなくていいよ。君に言うつもりはないし」

「だったらそういう話しなきゃいいんじゃん」

「あはは。それもそうか」


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