489:名無しNIPPER[saga]
2016/10/16(日) 00:32:34.51 ID:YvXj+c6MO
ー 月の地下渓谷 B9F ー
律子「何よこれ……? 本当に何も見えないじゃない!」キョロキョロ
美希「夜みたいに真っ暗だねー……。今までは普通に明るかったのに、なんで?」
貴音「親衛隊、とやらの仕業でしょうか」
律子「春香ーー!! どこーー!!」
「…………こ、ここにいますよ〜」
律子「っていっても、こう真っ暗じゃ全然位置が分からないわね」
律子「声を頼りにそっちへ向かうから、そこを動かないのよー?」
「わ、わかりました〜……」
スタスタ…
律子「……ふぅ、とりあえず無事で良かったわ」
春香「うぅ……面目ないです……」シュン
貴音「春香、どこか怪我は無いですか?」
春香「あ、ありがとうございます。でも平気ですっ」
律子「焦る気持ちも分かるけど、あなたはもう少し落ち着きなさい」
春香「はい……。足元には十分注意してるつもりだったんですけど、何かにつまづいちゃって」
律子「何かって、さっきの階段に何かが落ちてたの?」
春香「直接見てないから分かりませんけど、石か何かだと思います」
美希「それってもしかして、コレ?」スッ
春香「えーっと……ごめん美希。真っ暗でなんにも見えないや」
美希「あ、そっか」
美希「これ……ミキ、今石ころを持ってるんだけどね? 春香が転んだあとに落ちてたの」
律子「じゃあ、春香はそれにつまづいたのね」
律子「でも美希、なんで石ころなんか持ってきたのよ?」
美希「うん。見たことない石ころだったから持ってきたんだよ?」
美希「真っ黒でキレイで、アクセとかにしたらイイカンジかもって」
貴音「………」
貴音「……何やらその石からは面妖なえねるぎぃを感じます」
美希「え? そうなの?」
律子「貴音がそう言うなら、何か重要なアイテムだったりするのかしら」
貴音「わたくしでは判断出来ませんが、真美か亜美に見せれば何か分かるかもしれません」
美希「そっか。じゃあ、大事に持っていくことにするね?」ゴソゴソ
律子「春香のおかげで思わぬ収穫があったわね」
春香「うーん……素直に喜べないなぁ……」
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