711:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/09(日) 22:45:51.58 ID:GrUnCP8WO
リルマーダー「小さい頃からゴブリン族の王として育てられてきたけど、ゴブリン族なんて魔物の中で最弱の種族だ。周りのヤツらからはずっと馬鹿にされ続けてきた」
伊織(なんなのコイツ、いきなり身の上話なんか始めちゃって)
リルマーダー「悔しかった。すげー腹が立った。オイラは王の器のはずなのに、周りは認めてくれないどころかよってたかってオイラをいじめた」
伊織「………」
リルマーダー「……だから、決めたんだ。絶対にオイラを馬鹿にしたヤツらをいつか見返してやるって」
リルマーダー「オイラという存在を、いやでも認めさせてやるって!」
伊織「……!」
リルマーダー「ひとりでたくさん修行して、強くなった。オイラは王だから、誰にも負けるわけにはいかないから」
リルマーダー「もちろんイオリ、お前にもな!」
伊織(……そうか、そうだったのね。コイツを見てるとなぜかイライラすると思ったら……)
伊織(似てるんだわ、コイツは。私に)
伊織(誰かに認めてもらいたい一心でがむしゃらに突き進んで、差し伸べられた手に気づくことができなくて)
伊織(でも、本当は……)
897Res/925.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20