249: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/04/23(土) 17:54:14.43 ID:GL279vN+O
杏子「……っ」
さやかの言葉に、杏子は少なからずショックを受けた。
わかってもらえなかったのだろうか。
杏子は自分の全てをさらけ出した。
さやかに仲間になってほしいという打算があったことは否定しきれないが、それでも正直な思いを吐き出したつもりだ。
これでダメなら、もう……
杏子(さやか……)
……しかし、そうではなかった。
さやか「……あんたは、紛れもなく自分以外の誰かのために魔法を使ったんだ。だからこそ、今はその反動で、自分のためにしか魔法を使っていない」
杏子「……?」
さやか「立派だよ。結果がどうであろうと、その行為自体は称賛されるべきだと思う」
杏子「……何が言いたい」
そんな言葉がほしいわけではない。
むしろ、杏子の話を聞いた上でそんなことを言うなど、馬鹿にしているようにしか受け取れない。
さやかは、わずかに笑って、一言呟いた。
さやか「……あたしとは、違う」
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