288: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/07/24(日) 00:10:56.82 ID:o6Ht5rqoO
仁美「私は別に、さやかさんを気遣っているわけではありません。ただ、もしさやかさんが、偶然何かに巻き込まれたのだとしたら……」
一瞬、仁美は言葉に迷ったようだった。
さやか「……仁美?」
仁美「……ごめんなさい。話してもらえない以上、私としては想像で補うしかないので、もしかしたら失礼なことを、あるいは見当違いのことを言っているのかもしれませんが……」
仁美がわずかに、苦しげな表情を見せた。
仁美「……たとえば、たとえばですが……もし、さやかさんが、望まない不幸に見舞われているのだとしたら……」
さやか「……!」
仁美の言葉に、さやかは一瞬固まった。
今のさやかが置かれている状況は、『不幸』などと、一言で簡単に表せるようなものではない。
しかし……
仁美「……そのせいで御自分の想いを諦めるなんてことは、あってはならないと思いますわ」
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